2013.4.14
2011年に、ワールド工芸からC61のリニューアル製品が2タイプ発売されていまして、そのとき私も組み立てています。
しかし、その後比較的短期間で相次いで異変が起きてしまいました。原因はあまり多くは考えられません。
腐ってきてしまいました(笑)。
「東北型Aタイプ」です。何箇所か変です。 |
超拡大写真です。 まず上端のフチの周辺の塗装が変に曇ってきています。下地の金属で何かが進行しているようです。 前縁にはヒビがいくつか。 |
後ろ側のフチは、はっきり白サビのようなものが浮いてきています。ステンレス製のフチをハンダ付けしたところです。フラックスの洗浄が不十分だったのでしょうか。 |
テンダーの上端は、板が何枚か重なっているため、板の間にフラックスや水分が残りやすいです。今までも水洗や乾燥には十分注意をしていたつもりでした。でも、足りなかったのでしょうね。
このまま放っておくと、どこかで止まるのか、それとも進行し続けるのか、わかりません。塗料をはがしたら下地がどうなっているのか、見るのが怖いです。
このときの塗装方法は普段どおり、マッハのメタル用シールプライマー+ガイアカラーでした。ヒビの原因は、塗膜形成におけるプライマーと塗料の収縮差によるのではないかと思います。
プラ用塗料はシンナーの配合も性質も違い、もともとシールプライマーの適用外のようなので、条件が悪いと何かが起きても不思議ではありません。
また、シールプライマーは完全に乾かさないほうが塗料との密着がよいとの噂を聞いたことがあり、この頃はあまり時間を置かずに塗っていました。
この数ヶ月後に組み立てた東北型Bタイプも。
やはり…。 |
こちらも超拡大です。やっぱり上端のフチに変な曇りが。また、クラックもいくつか入っています。 |
こっちは、裏側にも亀裂が入っています |
ヒビについては、完成後早期に視認できましたが、最初は真鍮線の先か何かで引っ掻いたかと思っていました。
それより問題なのは曇りのほうでして、素材を蝕んでいるとすればたちが悪いです。数ヶ月かけて次第に表面に異変が現れてきました。
こういうトラブルは珍しいのに、同じシリーズの2両とも失敗したことは自分でも納得いきません。組み立て時期は近いですが、一緒に組み立てたわけでもないのです。
たぶん、この頃特にズボラだったのだと思います。確かに見ると細部の仕上げも雑です…。
放っておいても直らないので、塗料を落として洗浄しなおし、塗り直しました。それしかないですものね。
テンダーのみ塗り直しました。この2両はもともと全体のツヤを若干変えて塗ってあり、表面の粒状感もわずかに違っていました。再塗装にあたっては、そのまま使うエンジン部と塗装の感じが揃うように注意しました。
2両一度にやりました。まずテンダーを分解しました。塗り直すのは、一番下に写っている外装だけです。
シンナー風呂に漬けました。 シンナーは普通のラッカーシンナーです。何度も繰り返し使っています。 金属模型のハンダ付けによる組み立てなので、何度シンナーで洗い直しても平気です。 |
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幸い思ったほど大きな腐食は見つかりませんでした。 |
まずは、前回と同じマッハのメタル用シールプライマーを塗りました。 最近ずっと水性塗料だったので、少しの作業でも強烈なシンナー臭で頭痛がします。だから、シンナー臭はしないと困るのかもしれません。知らずにこんな気体を大量に吸い込んでいたら大変です。 |
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(乾燥中) |
(乾燥中) |
ここで1日置きました。 |
黒で再塗装です。2両のエンジン部の光沢が違うので、対応を間違えないように塗りました。 めったにやりませんが、ちょっとホコリを巻き込んでしまい、乾かしてからMr.ラプロスの#8000でなでるように軽く磨き、もう一度塗りました。 |
東北型Aタイプです。当然ですが修正されています。 |
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東北型Bタイプです。こちらもOKです。 |
これで一応直りました。腐りっぱなしなんて嫌ですから。エンジン側との塗装の感じもうまく合いました。
曇り(腐食?)に関しては、洗浄しなおしたという程度なので、原因が違っていればまた発生するかもしれません。要経過観察です。
しかし、もうこのキットの発売から2年になるのですね。
ワールド工芸もやえもんデザインも、復活後の20号機そのものは出さなかったので、今度出るトミックス製品とぶつからずにすみました。