Nゲージ蒸気機関車2013年のメモ>2013.10.21

これの輝いていた時期

雑談です。


昔トミーでも扱っていたことで、このサイトにもたまに顔を出している古いバックマン製の機関車です。
1970年頃には日本でも入手できました。
特にドックサイダー(ドックサイド)のほうは、トミックスのブランドになっても売られていたため、それなりに有名でした。

バックマン 0-4-0 Switcher with tender

0-4-0 テンダー機関車
B&OのC16aクラス、商品名は 0-4-0 Switcher with tender です。

写真はトミーの販売した蒸気機関車でご紹介した、屋根パリパリのと同じ個体です。あまりにボロいので、その後塗装を修理しておりました。

バックマン 0-4-0 Switcher ドックサイダー

0-4-0 ドックサイダー

上のスロープテンダー機は、トミーの扱い品ではセット品しか見たことがありません。
輸入機としては単品で存在していたようです(¥2,900)。

トミーNスケール テンダー機セット

ドックサイダー蒸気機関車セットの姉妹品ですが、終了が早く、1974年頃にはもう姿を消していたと思います。
ちなみに左上のマスには当初金色の厚紙でふたがされ、セット内容が英語で記述されていました。付属の貨車はセットにより違いがあったので、内容によりふたの位置が異なっていました(知る限りは左上か右下)。

さて、これらが出揃った1971年には、「鉄道模型趣味」誌 No.275(1971年5月号)にて詳しく紹介もされています。
「製品の紹介」ページです。一部誌面写真を引用させていただきました。

鉄道模型趣味 	No.275 P.356-357より画像引用

比較されているのは次のとおりです。
(1)T3 … RAPIDO
(2)T3 … ミニトリックス
(3)Cタンク … アトラス(酷評されてます)
(4)ドイツ国鉄80形 … RAPIDO
(5)B&O 0-4-0テンダー機 … アトラス(こちらは絶賛されてます)
(6)Bテンダー … バックマン
(7)ドックサイダー … バックマン

(5)はバックマンのBテンダーのアトラス版で、リバロッシ製ということで走行性能は満点に近くスケールも1/160ぴたりで最高とあります。
対して我が?バックマン(→トミー)のBテンダーは、価格はアトラスの半分で、形態・性能も半分に近いとイマイチの評価です。

一方、同じバックマンのドックサイダーの評価は高く、「ミニトリックスのT3と共にレイアウトのペットとなるだろう。」との評があります。動力部はどちらも同じなのに面白いですね。

記事のまとめに興味深い段落があります。このドックサイダーはB&Oだけの車両ですが、商品としてはSPのレタリングの品もあります。これに関しての一文です。

関水の103系はアメリカでは地下鉄の名で売っているし,EF70はペンシルバニアのレタリングだから,情けないといえば情けない話だが,あながち悪いとばかりはいいきれまい。

現地の沿線のファンにも売るための商品戦略ということですね。

トミーNスケール ドックサイダー+テンダー機

なお全然関係ないことですが、同じ号には1971年当時リニューアルされたオハ31系の製品の紹介もあります。
ついこのあいだ、ぶどう色1号バージョンが追加されたところですね。

鉄道模型趣味 	No.275 P.359より画像引用

ここも少し引用させていただきますと、

オハ31系の編成は5輌で十分,オハ・オハニ・オロの3車種でまず不足はない。ただオロ31でなく先行試作車であるオロ30を選んだのは珍しい。窓3個ずつが3等車、2個ずつが2等車という往時の国鉄客車のイメージを求めたのだろうか。

すでに初代C50は品切れで、C11がようやく発売されたばかりの頃でした。
このあとすぐC62が発売されますが、客車が20系やCABの10系ぐらいしかなかったので、遊びのうえではC62にオハ31系の長編成が牽かれる場面もあったのでした。

以上、雑談でした。


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