Nゲージ蒸気機関車2013年のメモ>2013.11.18

動輪の穴あけ

マイクロエースの蒸機のボックス動輪の穴が貫通仕様になった際(10年以上前)、従来品に手作業で穴あけするのがマイブームになりかけました。
…しかしそのうち飽きまして(笑)、久々にKATOのC58でやってみました。


穴あけ

特に新しい方法でもなく、ただドリルで開けました。

C58 動輪

元のC58の動輪です。丸穴は抜けていませんが、全体的なディテール表現の中にあって悪くはありません。
穴を開ける理由は、単に開けてみたいからということになります(模型の加工なんて、ほとんどそんなものではないかしら)。

動輪を外す

動輪を外したところ。不用意にぐいぐい穴を開けるとシャフトが曲がるので、穴を開ける側の車輪のみ支えなくてはいけません。全体を一度分解したほうが確実なのか、そのまま維持したほうが安全なのか…。

動輪を載せるベーク板

分解せずに穴あけすることにしました。あまりよく考えていません。片側の車輪のみ宙吊りにするため、ベーク板(と書いていますが紙フェノール基板)を切り抜いて土台を作りました。

動輪を支えたところ

動輪を切り欠きに入れ、適当な台(安物の万力)に載せて宙吊りにしました。

穴あけ中

ピンバイスに1.5mmドリルを装着し、手回しで開けています。
プラ製の輪心を貫通するあたりで慎重に力を緩めないと、輪心がドリルと一緒にぐいっと時計回りに持っていかれ、金属部のお皿の中で回転してしまうことがあります。2個目の穴を開けるときにこれが起きると、せっかく開けた1個目の穴の位置がズレることがあるので注意が必要です。

金属部に到達

金属部に到達すると、細かい金属のキリコが出てくるのですぐわかります。この先ちょっと手が疲れますが、1分もやっていれば貫通しそうになるので、再び力を弱めて静かに穴をあけます。勢い余ってギヤを貫通しないよう…。

第二動輪の穴

第二・第三動輪はすぐ裏にギヤがあり、間に軸受けのブッシュもあるので、穴を中央方向に広げるのが難しいです。また広げても軸受けしか見えませんので、あまり追求しませんでした。
作業時間はドリルの切れ味でかなり変わります。古くなっているとなかなか進みません。

第一動輪

同じようにしてすべての動輪に穴を開けました。全部で22箇所です(第二動輪の丸穴は片側3箇所なので)。
最後に裏側に出たカエリを平ヤスリで取り除き、金属部の断面は黒で塗っておきました。

位相の基準線を貼り付ける

途中で輪心が回ったりして、左右の位相(90度)がズレている可能性があるので、確認します。片側に基準線を貼り付けました。

位相の確認

反対の車輪にも基準線を貼り、角度を確認します。大体は合っていますが、これで許すかどうか…。

片側のロッド取り付け

調整済みの動輪を取り付け、ロッド類も元通りに組み立てました。

反対側の確認

反対側を見てみると、まあ大丈夫のようです。第二・第三動輪のギヤのガタで若干位置がずれていますが問題ありません。

完成

穴あけ後

穴あけ後 (拡大写真)

後部カプラーがトミックスのMカプラーになっているなど、多少別な改造もされています。

穴あけしていないもの 穴あけしていないもの

多少の深みは出ます。ただ劇的に何かが変わることはありません(特に走行中は)。
暇つぶしというか、一応模型をいじって遊んだというか。

穴あけ後 穴あけ後
穴あけしていないもの 穴あけしていないもの(最近の製品)

オチが思いつきませんので
このまま失礼します…。


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