マイクロエースのD51シリーズとしては2年ぶりです。
基本は旧製品の再生産で、動力部などが現在のパーツに置き換えられ、一部が新規作成されたものです。
ここで述べている感想は、すべて筆者の個人見解です。
新規パーツとなった前面です。以前から展示会等で発表されていたものと同じです。今回の改良の目玉です。
D51 23 旧製品 |
D51 23 改良品 |
なめくじの特徴である煙室外周の丸みが消滅してしまい、標準形か戦時形のようになってしまいました。
手すりのない前面パーツを新規作成したということなので、本来は落成時の姿を狙ったのでしょうが、
イメージ的には遠のいたのではないかなぁ…。
(積極的に旧製品を選ぶほどの理由もないかもしれませんが)
戦時形風といえば中村精密のD51 23がそんな感じですが、マイクロエースは旧製品で一応丸みが作られていたので不思議です。
さてボイラーの形は旧製品のままですが、D51 23の白線・赤線の装飾がなくなり、側面の印象が落ち着いた感じになりました(このへんはお好みの違いがあるかと思います)。ケースごしの第一印象は結構よいものでした。
下廻りは最近の同社D51の仕様で、動輪も丸穴の開いた黒色車輪になっています。
走行性能は維持されているようです。最近の他社の新規製品と同じ基準での良さとは違いますが、私には特に不満のない昔からの走りです。
D51 23 旧製品 | |
D51 23 改良品 | |
D51 22 改良品 |
なおテンダー後部はライトと標識板のモールドがついたものになっています。2008年以降のD51 498、D51 706と同じパーツのようです。
ちなみにケース裏のイラストでは、後部ライトは付いていません。
1996年開始の息の長いシリーズです。もう17年目です。初回のD51 498を中学生の時に買ったという方も、今は30代、早いものですね。