Nゲージ蒸気機関車2018年のメモ>2018.3.3

どこでも電源コネクター


どこでも電源コネクター

昨年KATOから発売された「どこでも電源コネクター」です。
「N用ACアダプター」「パワーパック スタンダードSX」等と併せて発売されました。

ACアダプターと

パワーパックよりもACアダプターに関係があります。ACアダプターの分岐コネクターという感じのものです。

どこでも電源コネクターの端子

後ろにACアダプターを差し込むジャックがあります。
電源スイッチをONにすると、ACアダプターの電流が、後ろの緑色のコネクターと、側面のスナップ端子から取り出せます。

それだけといえばそれだけですが、過電流の保護回路は内蔵されているそうです。

ポイントスイッチの接続

パワーパックの出力不足を補うために、ポイントの駆動用に専用のACアダプターを使いたいとき、利用できます。
もっとも、最近はモーターの小型化や照明のLED化が進んだのと、そもそものパワーパックの出力が増しているので、走行中に電動ポイントを切り替えても、列車の速度が落ちることは少なくなったかもしれません。

後ろのコネクターは、自動信号の専用電源などに利用できます。

N用ACアダプター

「どこでも電源コネクター」自体は単なるコネクターなので、どこまで電流を取り出せるかは接続するACアダプターによります。

写真は同時発売された「N用ACアダプター」です。2.2AあるのでNゲージには十分な感じです。
説明書によると、どこでも電源コネクター経由後の実効出力は2.0A、パワーパック スタンダードSX経由後の実効出力は1.2Aです。

KM-1+KC-1

このN用ACアダプターのスペックは、旧製品KM-1に匹敵します(写真の左側。右側はコントローラーKC-1)。

どこでも電源コネクター+KC-1

どこでも電源コネクターを使ってACアダプターをKC-1に接続すれば、KM-1の代わりになります。

横幅がずいぶんコンパクトになります(他にACアダプターの置き場所は要ります)。

後ろのコネクターは1つに減りますが、機能的な違いはそれぐらいでしょうか。

KM-1の拡張スナップ

ところで、電源のKM-1には左側にもスナップ端子があって、ここにもう1台のKM-1を並列接続し、電流を倍にできるようになっていました。
どこでも電源コネクターは、KM-1との並列接続は禁止されています。
(私はやってみました。車両は走りましたがすぐやめました)

どこでも電源コネクター+KM-1

ちょっと気づいたのですが、ACアダプターを付けず、どこでも電源コネクターだけをKM-1に接続して、

KM-1

KM-1の電源スイッチをONにすると、どこでも電源コネクターの電源ランプも点灯します。
そして、どこでも電源コネクターの後ろの端子からもKM-1の電流が取り出せます。

回路上スナップ端子とつながっているので、ちょっと考えれば当然なのですが、最初は「ACアダプターがないのにランプが光った!」とびっくりしました。

ともかく、KM-1に並列接続してはいけないことになっています。

KC-1との接続

KM-1の代用としてKC-1に接続する場合ですが、見ての通り両者の形が合いませんので、

逆行スイッチ操作

逆行スイッチの操作のとき、手が角に当たって、微妙に違和感は覚えます。

KM-1

やはり形の合ったKM-1のほうがいい感じです。
でも、すぐに慣れてしまうような気もしますし、KM-1がダメになったら十分代わりになると思います。保険の意味でちょっと安心。

別に、KM-1に近い規格の直流スイッチング電源があれば、KC-1に配線して使えるのでしょうが、「どこでも電源コネクター」はメーカーがちゃんとKC-1との接続に言及しているという点が大きいです。

サウンドボックス

外装仕上げは何となくサウンドボックスに近い気もしましたが、サウンドボックスとも形が合うわけではなく、他のどの機器とも独立しているようです。

最後に:
どこでも電源コネクターの説明書に、注意点として、「線路セット・スターターセットに含まれるパワーパックスタンダードSXに付属のACアダプター(出力13.5V 1.5A)は接続しないでください。」とあります。
ややこしいのですが、同じ「パワーパック スタンダードSX」用でも、セット付属のACアダプターは、単体販売の「N用ACアダプター」とは異なるのですね。ここらへん、いきさつに謎も感じます。

セットを買ったあとに別途パワーパックやACアダプターを買い足したりすると、ほぼゴチャゴチャになりそうですが、とりあえず「どこでも電源コネクター」の説明書には、セット品のACアダプターは接続するなと書かれています。


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