Nゲージ蒸気機関車2020年のメモ>2020.3.10

マイクロスピーカーシステムの音源貨車

ワキ5000に入れたマイクロスピーカーシステム

2020.3.10

2年前にマイクロエースから発売された「マイクロスピーカーシステム」を貨車に放り込んだだけです。Nゲージの蒸機機関車にはなかなか入りませんので…。


受信側(貨車)

基板の大きさ

マイクロスピーカーシステムのサイズ(スペーサーを除いた本体)は、長さ8センチ・幅1センチ程度です。これでもNゲージの蒸気機関車に組み込むのはかなり困難ですが、ワキ5000(作例はKATO製)のようなボギー貨車なら無理なく組み込めます。

何らかの積み荷カバーで隠してやれば、トキ15000のような無蓋車にも載せられます。残念ながら、2軸貨車に載せられるほど小さくはないんですけども…。

この基板の小さいスピーカーをむき出しに使うと、静かな部屋で使っても、割と物足りない音量になってしまいます。
(※注: 聞こえやすい音というものがあり、使う音源にもよります)。

DCCサウンドでもそうですが、音量の改善にはまずエンクロージャーを作ることが効果的なので、それは試そうと思いました。普通はスピーカーの裏側(もしくは表側)に、閉じた小箱のようなものを作って工夫します。

ちょっと考慮が必要だった点:
・充電等のために基板は外す場合もある→エンクロージャーを付けたスピーカーを車体に固定しにくい
・電源ONやペアリング操作のため、基板のスイッチ操作が毎回必須→基板ごとエンクロージャーに密封するのもやりにくい
・ある程度のエンクロージャーを作ると、有蓋車でもスペースが圧迫されて基板が収めにくくなってくる
  (機関車に搭載するのに比べれば楽なほうですが)

組み込みの様子

結局、有蓋車の車体自体をエンクロージャーとみなして代用しました。床に穴を開けてスピーカーの表はそこに向け、裏側は基板ごと車体に収めて密封しました。
スイッチ操作や充電の際には上物を外します。
「それって、ただ基板を貨車に入れただけじゃん」って…いえ結果的にはそうなんですが、一応色々と実験した末のことでして、本当ですヨ(笑)。

1. 床板にある、ウエイトを固定しているピンを根元からカットし、ウエイトは取りました。
 ウエイトを取ると10g軽くなりますが、代わりに基板が付いて6g増えるので、ほとんど影響はないと思います。

2. スピーカーの位置にいくつか2mmドリルで穴を開けました。
 ただし、この写真ではスピーカーがなるべく中央に寄るようにしていますが、あとで車体の端に来るように穴を開け直しました。

3. 車体内側にあるリブを若干削り、間に基板が入りやすいようにしました。削らなくても入りますがギリギリです。

基板取り付け

スピーカー部を両面テープでずれない程度に床板に留めました。スピーカーと黄色い電池は、もともと基板に両面テープで留められているだけなので、これらを強固に床板に貼り付けてしまうと、あとで基板を外すときに電池とスピーカーが取れてしまうので注意です。
貨車の車体の内側にスポンジなどを入れて、上から基板を床板に軽く押さえる程度でもよいと思います。

ボディーをかぶせてふたをすれば、基板むき出しに比べ、体感でいくらか音量がアップします。

基板の端には充電用のUSB端子があります。その後ろの基板上には、電源のON/OFF、およびペアリングを行うスイッチがあります。車両を使い始めるときと使い終える際、スイッチ操作のために車体を外す必要があります。

基板位置変更

このあと、できるだけスピーカーを機関車に近づけるという意味で、基板の位置を変更して端に寄せました。USBコネクターも端に来るので充電も楽です。

以上で受信側(貨車)は終わりです。

送信側(サウンドボックス)

Bluetoothトランスミッター

送信側は、KATOのサウンドボックスのLINE OUTに、安物のBluetoothトランスミッターを接続しただけです。
いまいち、ペアリングがきちっとできず、何度かやり直すうちにいつの間にかつながるという代物です。

ペアリングができれば、サウンドボックスからの音声が貨車に積んだBluetoothスピーカーから流れます。サウンドボックスの音量を最大にしても、期待値の10%マイナスという感じかもしれませんが、静かな部屋なら楽しめる程度の音ではあります。
一度アンプを挟んでみたところ、この小さなスピーカーでは音が割れるばかりでしたので、やめました。

D51とワキ5000

スピーカーのサイズやエンクロージャーの形状に関係し、よく聞こえる音とそうでもない音が出てきます。サウンドカードによっても違います。たとえばD51とC57/C59のサウンドカードを比べると、ブラスト音は後者のほうがハッキリ聞こえました。

サウンドボックス本体から出すような太い音には全然及びませんが、機関車に追従して音源が移動していくのは楽しいです。

私はふだん音を出しているわけではなく、DCCサウンドもサウンドボックスも気が向いたときに短時間やってみるだけですので、しばらく走らせて遊び終えました。今度気が向いたときは、ペアリングの方法などを忘れているかもしれません(笑)。

※実際にどんな音量で鳴るのか、録音などでお聞きいただけるとよいのですが、いくつか困難があり載せていません。録音の際、録音レベルが最適に自動調整されてしまううえ、結局再生側のボリュームひとつで音量が変わるので、もともと私の手元で音がどの程度の小ささだったのか、お伝えすることができないためです。申し訳ありません。


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