マイクロエースのロータリー車はキ600・キ620の2種がバリエーション展開されており、今回はキ620のひとつキ621です。
前回発売のロータリー車は2016年のキ608でした。
ケースの裏には「西会津町承認済」とあります。模型化に自治体の承認?と一瞬思いましたが西会津町で保存されている関係なのですね。
前回のキ620と並べてみます。
A0323 キ621 (拡大写真)
A0322 キ620 (拡大写真)
キ600は今まで再生産やバリエーション追加がありましたが、キ620は再生産がなく追加も初めてのような気がします。勘違いでしたら申し訳ありません。
なお今回はロータリー車のみで、マックレー車は一緒に発売されませんでした。
黄帯はとてもきれいに入っており、白い文字表記とともに黒い車体に映えます。
キ600・キ620のシリーズは成型がもともと大変きちっとしており、今回もそうです。
余談ですがこのようにきれいな平面で、かつ安定的に車体を一体造形するのは、2022年現在の個人用3Dプリンターには未だにできないと思います。
今まではキ600に黄帯入りの製品がありました。帯色は前回のレモンイエローから微妙に山吹色方向にシフトし、やや落ち着いた色になっています。私は結構好きな黄色です。
参考までに今までの黄帯と並べます。
A0323 キ621 (拡大写真)
A0320 キ604 (拡大写真)
以下は今回のキ621(キ620)です。
怪物に食べられる直前というか、いつも何となく恐ろしさを感じるアングル。ローターがゆっくり回転する仕様も引き継がれています。
ただ最近の省エネな機関車で押すと、機関車が動き出してもローターが回らないかもしれません。実際に除雪走行する程度の低速運転では、とても雪を吹き飛ばせるように見えなかったりします。単機で回転の様子を見て楽しむにはちょうどいい感じです。
初回品ではテンダーからも集電されていたため、テンダー台車には集電板があり、ドローバーに沿った集電線がこの接点に接触していました。
2007年以降の製品ではテンダー集電は廃止されてしまいました。
左右後部に付いている細いハシゴが破損しやすそうに見えますが、実際そうで、取り扱いの際にドローバーを引っ掛けたりして壊してしまうことがあります。
ただこのハシゴは裏側からの接着式なので(今はさらに裏側にラバーテープも貼られています)、折れたように見えても剥がれただけのことがあります。その場合は再接着で直せます。いずれにしても取り扱いには厳重注意です。
全体的には相変わらずしっかりした成型にメリハリのある塗装印刷で、見た目に楽しく印象がよい模型だと思います。雪景色のレイアウトは少ないと思いますが、たまに試運転的な想定で、機関車で押してみるのも楽しいと思います。