Nゲージ蒸気機関車2025年のメモ>2025.10.9

日車35トンCタンク(トーマモデルワークス) 2025年再生産

日車Cタンク 未塗装状態

2023年に動力組立済となって好評だった、日車35トンCタンク 南薩4号機が再生産されています。1両買い足してみました。


キットの様子

組み立てたキットは「#1221 日車35トンCタンク 南薩4号機 動力組立済キット」です。
前回は動力組立済がAキット、動力未組立がBキットでしたが、今回の再生産は動力組立済のみです。

キットの箱新旧

左が今回のキット、右が前回2023年のキットです。箱も品番も同じで、価格の表記方法や品名が微妙に違う程度です。

組み立て説明書は箱の横に印刷されているQRコードやURL入力で入手します。説明書は改訂されてV1.1となり、注油方法が追加されるなど、わずかに変化しています。組み立て主要部は同じです。

内容

内容もほとんど同じです。このほかにネジ類があります。小部品のサポート方法に少々違いがありますが基本形状は同じです。

なお公式X(Twitter)にも新キット内容の紹介があり、ランナーへの部品配置を一部変更とありますが、その写真の様子は私が買ったキットともまた違います。いくつかあるのかもしれません。

ステップ欠け

UV樹脂の車体は相変わらずきれいに造形されており、表面の積層痕も乱れなく入っていました。
ただ残念なことに、後部ステップの角が欠けたものに当たってしまいました。サポートで支えられていた場所ではないかと想像します。運が悪かったです。

ステップの予備

私はまだ使っていませんが、もし誤ってステップを折ってしまったときに使える、予備のステップも一緒に造形されています。元のステップを丁寧に削り取り(なかなか大変だと思います)、代わりに接着します。

組み立て

前回品とまったく同じですが、気まぐれにざっと書きます。→前回2023年製品の記事

●準備〜小パーツの接着〜仮組み

穴開け・ネジ切り

サポートはほとんど除去されています。各部をよく見て除去の跡が出っ張っていれば削り取っておきました。

その後、各部のねじ止めの穴を1.0mmドリルでさらい、M1.4タップでねじ切りをしました。

後部ライトの穴

後部ライトを取り付けるときは、後部妻板の取り付け位置の凹みを1.0mmドリルで穴あけする仕組みです。

つかみ棒とシリンダーブロック接着

車体にはつかみ棒、シリンダー、安全弁を接着しました。安全弁は塗装後に接着できるよう別パーツになっていますが、今回は先に接着しました。特に理由はないです。

後部ライト

後部ライトは下側に出ている不要な突起を削り取ってから、後部を穴に差し込んで接着しました。これらの接着はすべて、普通のアロンアルフアに専用極細ノズルを付けて行いました。

カプラー

前回はマグネ・マティックカプラーを付けたので、今回は付属のカプラーにしてみました。前後のカプラーにブッシュをはめてねじ止めしました。

このまま塗装してみようかなと思いましたが、結局は一度外して塗装しました。

ギヤカバー

動力ユニット側は、バックプレートの形をしたギヤカバーを取り付けるだけです。

両面テープで止めますが、私は最終的には塗装後、ゴム系接着剤を少量付けて接着しました。

動力部合体

動力ユニットは前後3本のネジで車体に固定しました。これで組み立ては終わってしまいます。

ただ珍しく、組立済の動力ユニットが不調で満足に走れませんでした。集電ブラシが接触せず、右側第一動輪と左側第三動輪が集電されていませんでした。 動輪だけ浮かせて調整しようと思ったらうまくいかず、結局は一度集電ブラシ押えと配線を外し、集電ブラシ(真鍮線)を曲げ直しました。 説明書には前回の動力未組立キットの説明も載っており、その大半は動力部の組み立てに関するものなので、それを参考に分解・再調整・再組み立てしました。

未塗装完成

未塗装完成の姿です。動力ユニットを分解調整したので、この状態でしばらく慣らし運転して調子を整えました。

車体表面の仕上げは何もしていません。このまま塗装しました。

●塗装・組み立て

塗装

塗装するパーツが少ないので、一足先に発売された、津川洋行の宮崎交通 編成セットの機関車(ユーレイ方式のため無動力)と一緒に塗装しました。 ちなみにこの機関車もトーマモデルワークス製造です。

日車35トンCタンクのほうは、このあと安全弁と汽笛に金を入れ、前後のライトには銀を入れました。ライトにはさらに直径1.5mmのレンズを入れました。いつものH-EYES3ミニです。

最後に上下を組み立て、余っていたナンバープレート(前回の使いかけ)を接着して終えました。

完成

特に難しいところはありません。動力ユニットが不調だったので予想外の手間はかかってしまいましたけども。

完成

#1221 日車35トンCタンク 南薩4号機(2025年)
(拡大写真)

後方から

前回のキットと

2023年製

#1221 日車35トンCタンク(2023年)

光造形車体・動力組立済となった日車Cタンクの最初の製品です。
運転室ドア下のステップはあとで自分で付けたものです。

2025年製

#1221 日車35トンCタンク(2025年)

今回の製品です。特に違いはなかったですね。

いずれも、ナンバープレートは別売です。

普通のCタンクという外観で、南薩鉄道に限らず色々な想定で使えますから、今後も何年かに1度は生産があると嬉しいです。

Cタンクと貨物

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