Nゲージ蒸気機関車>蒸機の工作>夕張鉄道11号機の組み立て(ワールド工芸)
次はエンジン部です。
ランボードにデッキの網目板をぴったり重ね、ハンダ付けしました。
ワールド工芸のランボードは、リン青銅や洋白が使われているものも多いのですが、曲げ済みのものは真鍮製が多いようです。
きちんと形が作られているので、いつも本当に助かっています。何かやる気が出ますしね。
端梁も断面にハンダを流して固定しました。
中央部のタブは裏側に折り返してハンダ固定し、中央にM1.2タップを立てました。ここはマグネ・マティックカプラーの取り付けネジが入ります。
ランボードをまっすぐにし、網目板をぴったり重ねて裏からハンダ付けしました。
片側の側面に、あとで配管を固定するための細いピンがいくつか出ていますが、これが傷みやすいです。
フロントデッキに前部台車枠、センターピン蓋、カプラー解放てこを取り付けました。
オイルポンプ箱と配管を固定してから、残りのてこを取り付けました(5.は0.25mm真鍮線)。
つかみ棒は最後のほうで取り付けることにしました。
ランボードをもう一度まっすぐにしてから、ランボード横の取り付けピンを下に折り曲げ、配管を固定しました。
ここまでの過程で傷めつけたピンがいくつか取れてしまい、付け直したり補強材を加えたりしました。
ロストワックスの空気溜めをランボードに固定してから、網目板をかぶせて固定しました。
空気溜めには前後があるので、網目板の位置とずれないよう、先に仮合わせをしておきました。
非公式側も同様ですが、多少の配管が加わります。
1. 空気溜めの両端の凹みを、0.4mmドリルで少し深くしてから取り付けました。
2. 網目板を固定。手前側は繰り出し管になっています。
3. 繰り出し管の先を、空気溜めの穴に合わせて固定。
空気溜めの後ろにも配管がありますが、付属のものは持つところが短かかったので、手持ちの真鍮線を曲げて付けました。
(ある程度長めにランボード下に出し、そこを持ちながらハンダ付けすると楽)
キャブの外板と内板をぴったり重ねてハンダ付けしました。左右別々に傾いていますが、これはあとで直しておきました。
後ろ側に手すりがありますが、公式側の手すりは2枚重ねになっているものの、なぜか非公式側は1枚で、よく曲げてしまって困りました。工作で使う真鍮って柔らかいですよね…。だから工作しやすいのですが。
模様の付いたキャブ妻板を貼り重ねました。
1. 屋根の後板を固定。
2. 後部妻板を固定。中央の仮ブリッジは、かなりあとのほうで切り取りました。
3. 天窓を固定。
(まあ汚い裏側だ、人に見せるものではないわ…)
ランボード後部にキャブをはめ込み、曲がりなどがないことを確認しつつ、少しずつ固定していきました。
写真を撮り忘れましたが、逆転棒を固定しました。
ただし、キャブが傾いていた場合に修正しやすいよう、この段階では前端しか固定していません。後端はキャブ妻板の穴に差し込んであるだけです。
1. ライトを固定。
2. 煙室扉上の手すりをピンに差し込み、固定。
3. 煙室扉ハンドルを固定。
4. あとで下廻りと合体する穴なので、内側をヤスリで軽く整え、M1.4タップを立てておきました。
煙突の後ろに消音機を固定しました。手前側のピンはあとで短くし、配管を重ねて固定します。
先に組み立てたランボード+キャブと、煙室、ボイラーを仮組し、煙室とボイラーがねじれないように位置決めをしました。
位置が決まってから煙室とボイラーをハンダ付けしました。こて先(直径4mmの銅丸棒を使っています)を後ろから差し込んで、つなぎ目に当てています。
ボイラーの左右にハンドレールを固定しました。
前側はこて先が入らないので、表からハンダ付けして、余分なハンダを削り取りました。
ボイラーの取り付けの準備です。
1. ランボード後部の仮ブリッジを切断しました。
2. あとでコンプレッサーを取り付けるタブを表側に90度起こし、ハンダ固定しておきました。
ボイラー後端の取り付けピン(3本)を、長さ0.5mm程度にカットしておき、キャブ妻板に差し込みました。あちこちから見ながら、曲がりがないように少しずつ固定していきました。
前側は下廻り合体の際に、下からランボードをはさんでネジ留めします。
ボイラー上のパーツを取り付けます。このへんは、内部にウォームギヤが通るので、あまり派手に取り付け足が飛び出さないよう、あらかじめ短く切ってから固定しました。
1. サンドドームを固定。
2. タービン発電機を固定。
3. 安全弁の台座(リング状のA-10)に軽く丸みを付けて重ねます。
しかし、この写真では取り付けを忘れています。だいぶあとで気付き、安全弁を外してやり直しました。
4. 安全弁を固定。
付属の0.25mm真鍮線で砂撒き管を作って固定しました。
曲げガイドも付属していますが、サンドドームとランボードの穴で上端・下端の位置が決まっているので、目分量でも大丈夫かと思います。
1. コンプレッサーの後ろの溝に、あとで取り付ける配管F1-8が入るかどうかを確認し、きついようならヤスっておきます。
2. コンプレッサーに空気チリコシ(平らなシルエットのみ)を固定してから、コンプレッサーを固定。
空気チリコシはボイラーに押し付けて、配管の上部とボイラーをハンダ付けしました。
コンプレッサーの配管F1-8を固定します。配管はボイラーに沿うことをイメージして、少し曲げておきます。
1. ハンドレールの下を通し、後端はキャブ妻板の穴に差し込みました。
2. 配管下部を少し手前側に曲げて、コンプレッサー裏側の溝にはめ込みました。
3. 前側もハンドレールの下を通し、消音機の横の出っ張り(0.5mm〜1mm程度でカット)に重ねてハンダ付けしました。
非公式側には通風管を固定しました。前端は煙室側面に表からハンダ付けしました。
ボイラー中央部をまたぐハシゴを固定しました。裏側に折り線があり、何箇所かでコキコキ曲がります。
非公式側の後部にドロダメを付けました。ドロダメの台座としてA1-15を付けますが、部品の向きが説明書からはよくわからず、適当に付けました。ドロダメがしっかり付けば用途的には正解でしょう…。
なぜか2枚重ねになっていなかった非公式側の手すりを、悲惨なほど曲げ続けてしまったので、内側に0.3mm洋白線を貼り重ねてようやく補強しました。
もう大丈夫です。
フロントの残りパーツです。
1. 左右のステップを取り付け、中段を固定しました。
2. 左右のつかみ棒を固定。
3. エアホースを固定。
ワールド工芸のつかみ棒は真鍮挽物で細いのに、台座は太くて取り付けやすく、大好きなパーツです。
全体のハンダ付け箇所をチェックし、ハンダ付け忘れがないことを確認してから、洗浄のうえ蒸気ドームを接着しました。
上廻りではここだけホワイトメタルです。ハンダごてが触れると溶けてしまうので要注意です。
エンジン部の上廻りは、説明書の詳しい手順説明のおかげで楽しく組み立てられました。
組み立て手順がさっぱりわからず、途中に不安要素ばかり詰まっているキットは、組み立てるのが辛いものです。
残りは下廻りです。