竹溪閑話
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華岡青洲の「何時黄鶴到靑天」について
この句は、華岡青洲の『寄病客』の一節だ。彼は、江戸(中)後期の外科医で、世界初の全身麻酔による乳癌手術を行ったことで有名だ。彼に『寄病客』「風雪蕭條丹竈烟,何時黄鶴到靑天。年年玉兎頻操藥,知是月宮有病仙。」
という作品がある。その句に「何時黄鶴到青天」というところがある。「いつ、仙人の乗る黄色い鶴が青空に辿り着くのだろうか。」の意だ。「黄鶴が青天に到る」とは、「竈(かまど)の煙が立ち上って天に達する」ことを謂う叙景なのだが、それを藉りて作者が言いたいのは、外科医として、患者の苦しみを和らげる全身麻酔薬・『通仙散』(別名:麻沸散)の研究・開発で、その『通仙散』(=仙人世界に通じる薬=「仙人の乗る黄鶴が青天に到る」)を謂い、この句で言いたかったのは「いつ、全身麻酔薬・『通仙散』はできるのだろうか。」ということだろう。
(平成26.9.10)
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