聽日本女人唱秦淮玉樹歌
幾箇虜兵担起姿,
硫黄島上星條旗。
君言感動非常景,
嗟寧不知足下尸。
幾箇の虜兵か
担
かつ
ぎ起こしたる姿,
硫黄島
ゆ わうたう
上の 星條旗。
君は言ふ: 「感動
常
つね
に
非
あら
ざる景」と,
嗟
あゝ
寧
いづく
んぞ知らざらんや 足下の
尸
かばね
を。
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今日、テレビ『信じられない(不相信)』を見ていたら、影絵のショーがあった。日米両軍の硫黄
島
とう
での死闘の後、勝った米兵たち七、八名が星条旗を担ぎ起こす場面だった。
年若い日本人の女性タレント曰く:「この場面には、感動した」とのこと。
アメリカ人が言うのなら、まだ分からないでもないが、日本人が言う言葉としては適切さを缺く表現ではないのか…。「地球人」としての自覚をもって言った雰囲気でもなかったようだし…。唐・杜牧に『泊秦淮』「煙籠寒水月籠沙,夜泊秦淮近酒家。商女不知亡國恨,隔江猶唱後庭花。」
がある。
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・虜兵:
外国の軍隊の兵士。
平成二十年二月二十一日
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