井古綆嵐山春満　碇豊長の詩詞　投稿

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　これは井古綆先生の詩で、読みも井古綆先生のものです。 ******************

嵐山春滿
伴妻一路趁春暄、車指嵐山心更奔。垂柳千条臨水麗、堤櫻萬片任風翻。琴音瀏喨想悲史、墨跡淋漓記報恩。橋畔摩肩遊客溢、忘機忘刻已黄昏。

伴妻一路　春暄(しゅんけん)を趁(お)ひ、
車は嵐山を指して　心は更に奔( )る。
垂柳千条　水に臨んで麗(うるは)しく、
堤桜万片　風に任せて翻(ひるがへ)る。
琴音瀏喨(りうりゃう)　悲史を想ひ、
墨跡淋漓(りんり )　報恩を記す。
橋畔摩肩　遊客溢( )れ、
忘機忘刻　已( )に黄昏。

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・瀏喨：　音がさえて響きゎたるさま。
・悲史：　小督の局のこと