久しぶりの電話の声。
何ヶ月ぶりかな〜・・・。覚えちゃいない。(爆)
「元気?」
「うん。Kちゃんは?」
「相変わらずだよ。」
そんな調子でいつも始まる私たちの会話。
私たちが初めて会ったのはもう、かれこれ30年も前だ。歳とったな〜。
東京に出てきて寮に入った。そこの二階の廊下の窓から真っ赤なブーツを引っさげて入ってきたのがKだった。
それも、夜中の11時頃だよ。門限10時だったからね。
真面目な田舎人間だった私は驚いたね。開いた口がふさがらないというのはああいう状況を言うのかな?
「あ、こんばんは。」とさらりと言って「私の部屋は・・・」
何だ?こいつ。変なやつ。でも、色が白くて髪が真っ黒サラサラストレート。美人だ!
それが私の彼女への第一印象。
それから明けても暮れてもそりが合わず喧嘩ばかり。半年は口利かなかったな〜・・・
何がきっかけで仲良くなったかは忘れてしまったが、仲良しになってからはいつも一緒だった。新宿の歩行者天国を
二人で歩くといつも軟派されたっけ。(^^;
だって、二人とも派手だったものね。自分で言うのもなんだけど、私たちは結構もてた。でも、相手にしなかった。
二人でいる方が、本当に楽しかったし有意義だった。
ある日、待ち合わせした時なんかジュリーのファンだったKは真っ赤なスーツに、大げさな羽の着いたこれまた真っ赤な
中折れ帽。さすがの私もびびった!(笑)
あの頃は赤いタイツをはいていても「娼婦じゃないの?」と言われたよね。二人とも、そんな周囲を気にもせず、アフロヘア
カーリーヘア、パープルのダイアナ妃さながらのドレス等など・・・頑張ったね!
色白の山形美人のKちゃんと色黒の南国育ちの私。
私が間違った事をしたり、言ったりすると
「馬鹿じゃないの?!」「それは違う。」とさりげなく戒めてくれる人。
電話で元気がないと
「大丈夫?何かあった?」と優しく聞いてくれる人。
いい事があると一緒に笑い喜び、悲しい事辛い事を分かち合える人。
そんな友達、一生大事にしたいよ。
でも、ここ何年か会ってない。いつもそうだ。
お互いに忙しいからね。
もっと歳とってゆっくりできる時が来たら、一緒に海を見に行こう。そして海の声を仲良く聞こう。
私の大切な大切な親友のKちゃん。これからも宜しくね。
笑っちゃった事
「電報ですよ!」
え〜〜っ?誰から?何があったの?
もう、家中大騒ぎ。電報なんて滅多に来るもんじゃないよ。電話だってあるし。無人島じゃあるまいし。
開けて見たらKからだった。
「誰でも良いから連絡して!」そう書かれてあった。
一体どうしたんだ?何があったのか・・・心配になってすぐに電話した。
「もしもし・・・」
「京子ちゃん、どうしたの?何があったの?大丈夫?」
「・・・・・・・・・?」
話を聞いてみたら、うちに何回電話しても誰も出なくて、これは何かあったに違いないと思ったのだそうだ。
それで、電報。(あんたしかやらないよね、そんな事。)
たまたま、だったのにそんなに心配してくれたなんて・・・・でもさ、何ヶ月に一回くらいの頻度でしか話してないのに
良くそこまで考えるよね。(^^;
こっちが焦ってしまったではないか!
笑い話になっちゃったけど、(いまだに家では語られている)心配してくれてありがとう。