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親友と呼べる人

03.9.19

      久しぶりの電話の声。
      何ヶ月ぶりかな〜・・・。覚えちゃいない。(爆)
      「元気?」
      「うん。Kちゃんは?」
      「相変わらずだよ。」
      そんな調子でいつも始まる私たちの会話。

      私たちが初めて会ったのはもう、かれこれ30年も前だ。歳とったな〜。
      東京に出てきて寮に入った。そこの二階の廊下の窓から真っ赤なブーツを引っさげて入ってきたのがKだった。
      それも、夜中の11時頃だよ。門限10時だったからね。
      真面目な田舎人間だった私は驚いたね。開いた口がふさがらないというのはああいう状況を言うのかな?
      「あ、こんばんは。」とさらりと言って「私の部屋は・・・」
      何だ?こいつ。変なやつ。でも、色が白くて髪が真っ黒サラサラストレート。美人だ!
      それが私の彼女への第一印象。

      それから明けても暮れてもそりが合わず喧嘩ばかり。半年は口利かなかったな〜・・・
      何がきっかけで仲良くなったかは忘れてしまったが、仲良しになってからはいつも一緒だった。新宿の歩行者天国を
      二人で歩くといつも軟派されたっけ。(^^;
      だって、二人とも派手だったものね。自分で言うのもなんだけど、私たちは結構もてた。でも、相手にしなかった。
      二人でいる方が、本当に楽しかったし有意義だった。

      ある日、待ち合わせした時なんかジュリーのファンだったKは真っ赤なスーツに、大げさな羽の着いたこれまた真っ赤な
      中折れ帽。さすがの私もびびった!(笑)
      あの頃は赤いタイツをはいていても「娼婦じゃないの?」と言われたよね。二人とも、そんな周囲を気にもせず、アフロヘア
      カーリーヘア、パープルのダイアナ妃さながらのドレス等など・・・頑張ったね!
      色白の山形美人のKちゃんと色黒の南国育ちの私。

      私が間違った事をしたり、言ったりすると
      「馬鹿じゃないの?!」「それは違う。」とさりげなく戒めてくれる人。
      電話で元気がないと
      「大丈夫?何かあった?」と優しく聞いてくれる人。
      いい事があると一緒に笑い喜び、悲しい事辛い事を分かち合える人。
      そんな友達、一生大事にしたいよ。
      でも、ここ何年か会ってない。いつもそうだ。
      お互いに忙しいからね。
      もっと歳とってゆっくりできる時が来たら、一緒に海を見に行こう。そして海の声を仲良く聞こう。

      私の大切な大切な親友のKちゃん。これからも宜しくね。

      笑っちゃった事

     「電報ですよ!」
     え〜〜っ?誰から?何があったの?
     もう、家中大騒ぎ。電報なんて滅多に来るもんじゃないよ。電話だってあるし。無人島じゃあるまいし。
     開けて見たらKからだった。
     「誰でも良いから連絡して!」そう書かれてあった。
     一体どうしたんだ?何があったのか・・・心配になってすぐに電話した。
     「もしもし・・・」
     「京子ちゃん、どうしたの?何があったの?大丈夫?」
     「・・・・・・・・・?」
    
     話を聞いてみたら、うちに何回電話しても誰も出なくて、これは何かあったに違いないと思ったのだそうだ。
     それで、電報。(あんたしかやらないよね、そんな事。)
     たまたま、だったのにそんなに心配してくれたなんて・・・・でもさ、何ヶ月に一回くらいの頻度でしか話してないのに
     良くそこまで考えるよね。(^^;
     こっちが焦ってしまったではないか!
     笑い話になっちゃったけど、(いまだに家では語られている)心配してくれてありがとう。



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