ハリウッド・ミューズ(1999年米)

アルバート・ブルックス 監督

 映画脚本家のスティーブンは、キレがないと言われ映画会社の契約を解除される。
仲間に頼んでも新たな仕事は得られない。
友人ジャック(ジェフ・ブリッジス)に相談すると、
女神ミューズことサラ(シャロン・ストーン)を紹介される。
彼もロブ・ライナーに紹介されたと言い、最高の脚本が書けると言うのだ。
何とかサラに会うが、大量の高価なプレゼントに囲まれている。
彼女を接待するために、スイートホテルをとり、特別料理やリムジンまで手配。
おまけに時間を問わず注文が入る。
妻ローラ(アンディ・マクダウェル)は浮気と考えるが、どうやら本当と悟る。
水族館に連れられ、ジム・キャリーを主役にしたコメディを思いつく。
ローラはサラと意気投合。ローラはクッキーで事業を起こす事を思いつく。
ローラの事業は成功し次第に拡大するが、スティーブンの方はサッパリ。
その間にもロブ・ライナーやジェームズ・キャメロンが、アドバイスを受けに来る。
それでも、病気のアシカを見てアイデアを思いつき、売り込みに行くと気に入られる。
サラのわがままもエスカレート。夫婦は母屋を追い出されるハメに。
脚本が完成するが、訪問した医師によると、彼女は多重人格で放浪していると言う。
サラはどこかへ逃走。脚本は気に入られるが、ロブ・ライナーが他社で撮影。
サラが脚本を盗んだらしい。仕方なくスティーブンはクッキー屋の仕事をするが、
ライナーの映画が流れ、彼の脚本が映画化される事に。
かつての重役がクビになり、新しく重役になったのはサラだったのだ。

 と言うわけで、「愛と追憶の日々」他の監督が、自身の監督主演で作った作品で
ハリウッドの裏側を描いたという感じだが
いろんな監督の本物が出てきて、女神にお伺いを立てている様が面白い。
お約束的な展開が多く、先がけっこう読めてしまうのが難だが、まあ楽しめる。
シャロン・ストーンのキャラには途中主人公同様に頭に来そうだが
最終的に、皆ハッピーになったのだからよしか。

TV放送 2001/09/01 BS05 2000-2140
 
ハリウッドランド(2006年米)

ルイス・シモ 私立探偵(エイドリアン・ブロディ)
ジョージ・リーブス スーパーマンを演じた俳優(ベン・アフレック)
ベッソロ ジョージの母
レオノア・レモン ジョージの婚約者
マニックス氏 MGMの重役(ボブ・ホスキンス)
トニー マニックス夫人。ジョージの愛人だった(ダイアン・レイン)

 59年6月。スーパーマン役者ジョージ・リーブスが自殺。
私立探偵シモは、自殺ではないと言う母親の依頼で調査する事に。
だが映画会社などの妨害を受ける。
 若き役者ジョージは、MGM重役マニックス氏の妻トニーと知り合う。
彼はスーパーマンの役を得るが、子供向けと失望。
しかし放送は視聴率91%を記録し、ジョージは子供たちの英雄に。
続いて「地上より永遠に」の役を得るが、スーパーマンの印象が強く失笑を買う。
やがてスーパーマンの放送が終わり、新しい仕事を探すが苦戦。
レオノアという娘が接近。彼女と婚約するが、これにはトニーも嫉妬する。
シモはいろいろな可能性を推理
 ・レオノアはジョージに結婚の意思がないと知り、もみ合う内に射殺してしまう。
 ・トニーへの仕打ちを知り、マニックス氏の部下がジョージを始末。
 ・将来に絶望したジョージは自殺。
やがて、買収された母が依頼を取り下げる。

 と言うわけで、自殺したスーパーマン俳優ジョージ・リーブスを描いており
彼の死後、その真相を追うと言う展開。
エイドリアン・ブロディが探偵。ベン・アフレックがリーブス役。
リーブスはその人気からスーパーマンと同一視され
そのために他の役ができなくなった事で知られ
この後、007のショーン・コネリーやTVスタートレックの俳優とかも
同じ道を歩んだが、そうしたタイプキャストの走りはこの人か。
そこらあたりが中心に描かれるのかと思えば、そこはあっさりした感じ。
むしろ愛人ダイアン・レインと、別の婚約者に挟まれた人間関係とかに焦点が。
いくつかの推理が出てくるが、結局答えは出しておらず
ブロディ自身の家庭の事情も出てきたりして、スッキリしない感じ。

TV放送 2008/11/22 WOWOW 1950-2200
 
張り込み(88)

監督 ジョン・バダム

 シアトル警察のクリス(リチャード・ドレイファス)や
ビル(エミリオ・エステベス)らは、FBIの依頼で、
脱走した殺人犯スティックの元恋人マリアを監視する事に。
クリスは電話屋に扮し、盗聴器を仕掛ける。
後日、スーパーで偶然マリアに会い、食事にまで誘われる。
逮捕された弟を保釈させたりして、クリスはマリアに接近。
電話が盗聴され、朝帰りの姿がビデオに撮られ、犯人らしき人物としてマークされる。
スティックはパトカーに追われ、川に落ちて死んだと思われた。
捜査は中止になり、クリスはマリアに真相を話すが、彼女は激怒。
だが、彼女の家のソファに隠した金を狙って、スティックが現れる。
クリスらを処分し、マリアと逃亡しようとするが、格闘の末射殺される。

 と言うわけで、以前見た時はいまいちと思ったが、それなりに面白かった。
とは言え、張り込んでる警官が、自分も監視されると言う展開が面白いだけで
その他は見るものがないかも。最後に簡単にクリスを許すマリアも安易。
音楽は、アーサー・B・ルービンスタイン。

TV放送 93/04/07  08CH  02:45-04:30
 
張り込みプラス」(93)を見た。

 これは、以前あった「張り込み」と言う映画の続編で、監督は同じジョン・バダム。
「ブルーサンダー」「ウォーゲーム」を皮切りに、
最近の「アサシン」までアクション映画ならおまかせと言う監督だ。
ここ2作に、リメイクやシリーズものが続いて、ややネタ切れかに思えるが
まだまだ頑張ってほしいもの。
主演は、前作と同じ、リチャード・ドレイファスとエミリオ・エステベス。
前作でドレイファスの恋人になった、マデリン・ストーも特別出演。
殺し屋役に、「ツインピークス」「ロボコップ」のミゲル・ファラーが新登場。
「めぐり逢えたら」の怪女ロジー・オドネルが、本作では表に出て怪演ぶりを発揮。
音楽は、ジョン・バダム作品以外では聞いた事がないが、
映画音楽家の中でも最高峰に思えるアーサー・B・ルービンスタイン。
この2人が組めば、お涙頂戴映画でも見るぞ!

 <前作のあらすじ>

 シアトル警察のクリス(リチャード・ドレイファス)と
ビル(エミリオ・エステベス)は、
脱走犯スティックの元恋人マリア(マデリン・ストー)を監視する事に。
だが、ひょんな事からマリアと仲良しになり、同僚は犯人かと彼を追い回す羽目に。
スティックは事故死したと思われ、捜査は中止に。
マリアに事情を話すと、彼女は激怒。
しかし、彼女の部屋に隠した金を取り戻すため、スティックが現れる。
対決の末、スティックを倒し、2人は仲良く。ビルはただの共演のみ。

 ラスベガスだかのカジノ。
いかにも殺し屋風の男トーマス(ミゲル・ファラー)が、電話で連絡。
「準備OK」等と言っている。
郊外にある建物では、とある事件の証人として、
ルーと言う女性と恋人の何とかを、警察が保護している。
もちろん、証言されては困ると、抹殺しようとする組織から保護するためだ。
ここで彼女たちが見ているテレビに、前作の「張り込み」が映っていると言う
楽屋落ちがあるようだが、車が転倒するシーンだけで、よくわからない。
家の前にゴミ収集車が現れ、不審に思い、コンピューターで調査。
その結果、ゴミ収集車は本物で、今日は確かに収集の日とわかる。
一安心すると、今度はバイクでピザが宅配に。
今度も調査しようとするが、誰もそんな物頼んだ覚えがない。
ピンと来て、飛び出した警官たちは、宅配の兄ちゃんを伏せさせ、
持ってきた箱を、おそるおそる開いてみると、中身はタダのピザ。
狐につままれたような顔をしていると、ゴミ収集車の運転手、実はトーマスが
駐車された警察の車をいただいて、逃走。
びっくりして見ると、収集車は、マンホールへ何やら注入している。ガソリンだ!
危ない、逃げろ!あわてて逃げるルーと恋人。
少し離れたトーマスは、リモコンのスイッチを入れる。
たちまち、家は大爆発。爆発の様子を、3方向からしつこく見せるあたりは
「西部警察」かジャッキー・チェンの映画のようなセコさだ。
ルーはプールに飛び込むが、恋人は間に合わず、背中に火がついてしまう。
しばらくして、警察が現場検証に。警備担当者は、責任を追及される。
ゴミ収集の日を調査して、事前に収集車を盗みだしたあたりから考えても、
情報が内部から漏れていたと主張するが、聞き入れられない。
現場には警官や、ルーの恋人の3体の死体が。だが、ルーのものは見つからない。
もともと証言に乗り気でなかったルーが、今回の事で隠れてしまう可能性もあるのだ。

 シアトル警察のクリスとビルは、掃除夫らに扮して、張り込み調査をしていた。
探しているのは、殺人犯だ。友人を殺された男が犯人を発見。
よし、こっそり追え。だが、犯人も気づいて逃走。
ビルは市場の魚屋にぶつかり、タコや魚にまみれる事態に。
クリスは先輩と言う事を口実に、追跡をビルにさせ、
反対から回り込んで自分が逮捕する計画だ。
犯人はビルの制止も聞かず、建物の中に逃げ込み、銃を撃ちまくる。
そこへ反対から現れたクリスが銃を突きつけ、逮捕を試みる。
しかし、追い込まれた犯人は、クリスに体当たりし、
もろともに、非常階段からまっさかさま。クリスも思わず銃を落とす。
落ちた先は、生ゴミ収集車の生ゴミの中。
スパゲッティ等にまみれて、みるからに汚そうだ。
収集車は気づかず走り去ろうとするが、ビルが必死に止める。
収集車のゴミの中から、犯人を逮捕したクリスを発見。
まあ、汚い形ではあるが、逮捕には成功したと、うれしそうな顔だ。
ところが、現れた被害者の友人が、いきなり復讐だと言って、犯人を射殺。
使ったのは何と、クリスの銃。銃入れに入っていたのは、魚の死体だった。

 なぜか体も洗わずにクリスらは警察へ。仲間たちにずいぶん冷やかされる。
上司はクリスの銃が犯行に使われた事を非難。
だが、定職処分とか、どこかに飛ばされると言うわけではなく、
検察の捜査に協力してほしいと言う。
現れたのは、検事補と言うジーナ(ロジー・オドネル)。
ちょっとデブで、しっかり者だが、意外に甘えん坊的な両面を持つ怪女だ。
前述のルー事件の捜査で、彼女の行方を探すため、
友人のブライアンとパムの夫婦を、得意の張り込みで見張るというものだ。
彼らは郊外の別荘を借りており、その隣に判事の別荘があるため、借用する事に。
ただし、無傷で返すと言うのが条件だ。
人員不足のため、(映画製作サイドの手抜きのため?)応援はなし。
彼らが交代で見張れと言う。ジーナは自分も参加すると言い、妙に楽しそうだ。
彼女は、彼らが演ずる一家の設定を、メモにして配布。
ビルは、クリスの1番目の妻との間の息子と言う設定に。
ジーナは娘役かと思いきや、ビルの2番目の妻と言う設定らしい。
その他、事細かに設定を考えてあるが、
そもそも張り込みとは、張り込む相手と接触するものではないので
(そうしなかったために、前作のような騒動になった)
こんな設定は不要だと考えるクリスたち。
クリスはふざけてると反発するが、ビルは息子と言う設定が気に入り、
パパパパと、ふざけてみせる。

 クリスは、前回の事件で恋仲になったマリアと同居中。
このマリアを演ずるマデリン・ストーは、ケビン・コスナーを誘惑し、
怒った夫に、コスナーが復讐すると言う「リベンジ」と言う怪作に出演していた。
今回は、タイトルに名前が出ない「特別出演」だが、意外に出番は多い。
彼女は、なかなか結婚に踏み切らないクリスに愛想をつかし、
実家に戻ると言い出す。結婚は自由でないと抵抗を示すクリス。
しかたない、結婚しようと言うクリスだが、もはや手遅れ。
しかも、こんな時に仕事が入って、マリアを追う事もできない。
一方、何の事件かは知らないが、ルーと言う証人が鍵を握っている事件の黒幕は、
ルーがまだ生きている可能性があると知って不安を感じる。
このまま証言しない可能性もあるが、証言されたらおしまいだ。
再びトーマスに、確実に処分するよう指示。
実は情報を漏らしていた、副検事のトニーは、ルーの居場所を探すが、手がかりなし。
このトニーを演ずるのが、音楽アーサー・B・ルービンスタインの弟
ジョン・ルービンスタイン。そんな弟がいたとは知らなかった。

 クリスらは、証拠品のスポーツカーを借りて、目的の別荘へ向かう事に。
もちろん、無傷で返すと言うのが条件だが、喜んだクリスは飛ばしまくる。
こんな時も、ビルは運転させてもらえず、損な役回りだ。
彼らはジーナの家へ。待っていた彼女は、何と4つもスーツケースを持っている。
だって、必要だから仕方ないじゃないと言うので、トランクを開けてみせる。
しょうがない。録音テープはなくても、筆記すればいいし、
カメラはなくても、スケッチできるからねと嫌みを言うと、ジーナは断念。
でも、犬のアーチーだけは連れていくと、無理矢理車に乗せてしまう。
置いていこうとするクリスらだが、噛まない訓練はしていないと脅かすジーナ。
彼らはフェリーに。このフェリーのシーンで、監督ジョン・バダムが出ている。
ビルは、クリスとマリアの仲が険悪になっているのを知り、
結婚の先輩として、早く結婚するよう勧める。
あくまでも設定を気にするジーナは、ビルは息子にしては若く見えないと言う。
そのためには、ヒゲをそる必要がある。
だが、ビルは反発。ヒゲは男のプライドだ。君もそった方がいい等と嫌みを言う。
しかし、親子の設定を認めると言う裏切りを根に持つクリスが賛成。
やむなく、ビルは大事なヒゲをそらされる事になる。

 別荘に到着。周囲は高級な別荘が立ち並び、クリスはすかさず美人をチェック。
到着するや否や、犬のアーチーが、近所の猫とケンカになり、走り出す。
あわてて追うが、行く先は、何と目的の夫婦の別荘。いきなり彼らと対面に。
猫は近所のものらしく、庭を荒らされるのは始終だと言う。
しかたなく、社交辞令的なあいさつをし、クリスは今度食事でもしましょうと言う。
別荘に戻ると、ジーナは、到着早々騒ぎを起こし、
張り込み相手とも顔を会わせてしまった事を謝る。
だが、しつこくクリスらに責められると、逆に開き直ると言うのはお約束だ。
いつ、食事に誘うと言われ、あれは社交辞令だ。本当に誘う気はないと言うクリス。
まず、ビルが寝ずの番をする事に。
クリスはマリアに電話するが、もうメキシコの実家に戻ったと言う。
しかたなくメキシコの実家に電話するが、彼女は留守。電話するよう伝言する。
ビルは、眠い目をこすりながら、望遠鏡で隣家を覗く。
うっかり寝てしまうが、犬のアーチーが、異変があると起こしてくれるのだ。
夜中に電気がついたので、何事かと思えば、ただトイレに来ただけ。
ビルはめんどくさそうに、「夫人小便する」等と、パソコンに打ち込む。
さらに深夜になって、またもアーチーに起こされる。
どうもここで、隣家に3人の人物がいたように見えたが、ビルは気がつかず、
またトイレだぜと気にしない。盗聴器がないので、話は聞こえないのだ。

 翌日になって、ビルは寝る事に。代わりにクリスとジーナが張り込む番だ。
電話だけは盗聴でき、夫人のパムの所へ、友人から、夫の浮気の相談の電話がかかる。
ジーナは、盗み聞きに喜んでいる様子だ。
窓ガラスが割れ、銃弾のような音がしたため、クリスらは騒ぐ。
だが、それは野球のボールで、打ち込んだのが、美人の息子とわかり、
クリスは鼻の下を伸ばして、お宅のでしょう等と言って、返しに行く。
そんな所へ電話がかかり、ジーナはのんきに風呂に入っているので、
寝ていていいはずのビルが、しかたなく出る事に。
相手はマリアで、ビルは、クリスは君を愛しているんだよ等と取り繕うが、
呼びに行くと、クリスは美人と話している途中。
ちょっと、用事で出ている等と言うが、感づかれて電話を切られてしまう。
ビルは、2人にきちんと監視しろと激怒。
隣家に電話がかかるが、夫ブライアンのセリフが、留守番電話だと気づく。
いつのまにか、外出していたのだ。
あわてて、彼らは盗聴器を仕掛けに向かう。開いていた窓から、ビルが侵入。
道具を置いて、盗聴器を仕掛けようとするが、
カバンが置いてある事に気づいて、その中身を調査する。
すると、ブライアンらが戻ってきたため、クリスらがビルに連絡。
ビルはあわててカバンの中身を戻し、家の外へ。しかし、道具を忘れた事に気づく。
急いで家に戻ろうとするが、窓に鍵がかかってしまい、中へ入れない。
必死で探し、開いている窓を見つけて中へ。
その間、ジーナは、ブライアンらが家に入るのを、会話で引き延ばそうと努力し、
ついに今夜食事しようと言ってしまう。ビルは何とか道具を回収した。

 その夜。ジーナは、食事の際に、うまく盗聴器を仕掛けよう等と算段。
だが、クリスらは彼女の独断的なペースについていけず、
協力する筋合いはない、1人で勝手にやれ等と言う。
そんなに私の態度が気に入らない?と聞かれ、気に入らないねと言う2人。
じゃあ、謝るわと、急に弱気になって、泣き出すジーナ。
しかし、あれは作戦だ、取り合うなと言うクリス。
とは言うものの、結局引き返す事にする2人。
すると、ケロッとした顔で、じゃあ計画を話しましょうと言うジーナ。
45分間食事し、その後、クリスが吐き出して食事は中止になる計画だ。
その間に、ビルが無人の隣家に盗聴器を仕掛けるのだ。
現れたブライアンとパムの夫婦を迎える2人。
息子のビルは、用事で出かけていると言う設定だ。
クリスが、妻の事を、死んだ前妻と言う設定の女性の名前を呼んだり、
ジーナは、ビルは32歳で、クリスは45歳と言って、
あわてて55歳に訂正したり、2人の行動は不審に思われる。
一方、隣家に侵入したビルは、盗聴器を仕掛けるが、影に隠れていた人物に殴られ、
イスに縛られて、地下室に閉じ込められる。
途中、気づいて逃げようとするビルだが、
またもこの人物、すなわちルーに見つかり、地下室に逆戻り。
ビルの戻りが遅いので心配するクリス。しばしば、ちょっと失礼と言って中座。
隣家の庭まで行くが、ビルは見あたらず。
タイマー式のスプリンクラーが動き出し、クリスはびしょ濡れに。
戻ってきたクリスの、服装が変わっているので、夫婦はびっくり。
蛇口から水が吹き出して等とごまかす。

 彼らは浮気の話になり、パムは相談されている友人たちの事で、ブライアンと口論。
あわてて、ジーナは、友人の夫の名前を持ち出し、
彼にも立場があるのよ等と言うと、夫婦はびっくり。
どうして名前を知っているんだ。知り合いなのか?
ジーナはすかさず、いえ、知り合いと言うわけではとごまかす。
実は、私には霊能力があって、突然名前等がひらめくのだと、でまかせを言う。
あきれたブライアンはトイレへ。
調子に乗ったジーナは、パムの手を取って、
あなたはブライアンの女性問題で悩んでいる等と
電話で聞いた事を参考に話すので、パムはさらにびっくり。
トイレに向かったブライアンは、影でクリスが電話しているのに気づく。
実はこんな時に、マリアから電話がかかってきたのだ。
彼女を引き留めようとするクリスは、君を愛しているんだ、結婚してくれ等と言うが
マリアは相手にしない。見ているブライアンはびっくり。
戻って、愛し合う夫妻を演ずるクリスとジーナにさらにびっくり。
パムにこっそり話し、この夫婦は異常だ。霊能力も怪しいと言う。
ペンギンやアルマジロを型どった、妙に少女趣味なジーナの料理も
彼らを怪しませていた。とにかく、早く帰ろうと言う事に。
一方、クリスらは、ビルが戻ってこないため、何とか夫婦を引き留めようとする。
デザートと称して、市販のアイスクリームを出す事に。
パムも、作り方を聞きたいわ等と言ってしまった手前、食べないわけにはいかない。
しかたなく、彼らはこれを食べるが、おいしいおいしいと言いながら、
ブライアンは口に流し込むように食べる。ついに彼らは家に戻ってしまった。

 クリスらはビルが戻らないので心配。
別荘に戻ったブライアンらは、かくまっているルーが、
殺し屋を捕まえたと言うのでびっくり。
彼の頭には袋がかぶせてあり、口にはテープがつけられているので
よもやそれが、ビルだとは気づいていない。
処分するしかないと言うので、車のトランクに乗せるのを協力。
気づいたクリスらは、後を追う事に。
だが、途中でルーは道を曲がり、気づかず、まっすぐ行ってしまうクリスら。
港の桟橋で、ビルに銃を突きつけるルー。ビルは顔の袋は自力ではずしていた。
彼は、足でルーを倒し、海に飛び込む。桟橋にしがみつくが、上から撃ってくるルー。
気づいて戻ってきたクリスらは、傷つけないはずの車で、ゲートを突き破って桟橋へ。
びっくくりして海に落ちるルー。かけつけたクリスとジーナも
お約束のように海へ飛び込み、ビルを保護。ルーを捕まえる。
桟橋は、車の重みで足が折れ、今にも壊れそうだ。
はいあがったビルは、車はまかせとけと、エンジンをかけてバックに成功。
しかし、何でもなさそうなところで、床が抜け、結局車は水の中に。

 ルーの証言が近づき、彼女は最後にブライアン夫婦に言い訳したいと言う。
ジーナはこれを承諾。
一方、クリスらは荷物を片付けるために、別荘へ来ていた。
彼らはルーやジーナらが隣へ来ているのに気づく。
犬のアーチーが、またも猫を追って、網戸を突き破って飛び出していく。
追おうとする彼らは、別の車が1台来るのに気づく。
銃を持っており、警官ではなさそうだ。もちろんトーマスだ。
あわてて彼らは、隣へ警告に向かう。
だが、やや意外な事に、こんな状況でも、ルーは彼らが警官だとは知らず
また殺し屋が来たと大騒ぎする。そのため、護衛の警官たちは彼らに発砲。
クリスらは警察バッチを見せようとするが、まったく効果がない。
ジーナが彼らは仲間だと説明するが、まだ半信半疑だ。
一方、自分以外で撃ち合いが始まったため、
困惑気味のトーマスは、銃を持って別荘に侵入。次々と警官たちを射殺していく。
ベランダに追い込まれるジーナとルー。ジーナは階下に飛び降りろと指示。
ルーは飛び降りるが、足を痛め、動けない。
現れたトーマスは、ルーに逃げられた事を確認し、ジーナを人質に取る。
クリスらが現れるが、人質を取られていては撃てない。
普通なら、かっこよく、かまわず撃てと言いそうだが、ジーナはそんな事は言わない。
トーマスは彼女を連れたまま、階下へ。
逃げるルーを撃とうとするが、そこへ突然現れたアーチーが飛びかかる。
転倒してプールに落ちるジーナら。
トーマスは銃を拾い、ルーを撃とうとするが、弾はジーナの肩に命中。
すかさず、クリスとビルが、トーマスを射殺する。
ジーナは救急車にかつぎ込まれるが、意外に元気そうだ。
またやりたいねと言う彼女に対し、クリスらはもうごめんと言うが、
まんざらでもなさそうだ。
クリスが事件を終え、無人のはずの自宅へ戻ると、そこにはマリアが待っていた。
彼は彼女に求婚。愛し合う姿を、車で送ったビルが、双眼鏡で覗き見していた。

 と言うわけで、張り込みする側が、張り込みされる相手と
知り合いになってしまったばかりに起こる、騒動を中心に描くと言う作品。
その点では前作と変わりがないが、いろいろと工夫の跡がみられる。
もっとも、パンフには、前作の焼き直しでは意味がない等と書かれているが、
そこまで言い切るほどの工夫があったようには見えない。
シリーズものは、前作が傑作だと、続編はとかく低く見られるものだが
このシリーズは、前作からして、佳作程度の出来だったので
優越はつけがたく、まあ、よくできてるんじゃないですかと言う感じ。
物語的には、意外に2日間ほどに集約されており簡潔。
前作のヒロイン、マリアとうまく行くと言うのを、
ラストに持ってくるあたりはやや不満で、それならもっと彼女を出すべきだった。
ロジー・オドネルの怪女ぶりはなかなかだが、
主役2人が振り回されるおかしさと言う点では、もう1つ不足しているものを感じる。
 
バリスティック(2002年アメリカ)

 元FBIのエクス(アントニオ・バンデラス)は、
死んだと思っていた妻ヴィンが生きていたと知らされる。
事故でエクスが死んだと思ったヴィンは、影の政府の一員と言うガントと結婚。
ガントは完璧に暗殺を遂行すると言う新兵器を入手したと判明。
だが、息子マイケルが、謎の女シーバー(ルーシー・リュー)にさらわれたのだ。
どうやらシーバーはガントの元部下で、家族を彼に殺されたらしい。
ガント一味はシーバーを監視するが、並み居る敵を倒して逃走。
エクスが殺人犯として逮捕される。だがエクスの護送車をシーバーが襲撃。
彼女からヴィンの居場所を聞き、再会を遂げる。
さらに隠れ家でマイケルと再会。ガント一味が現れ、派手な撃ち合いに。
実はガントは元同僚クラークで、ガントとなるため死亡事故を偽装したのだった。
ガントはマイケルの腕に新兵器を埋め込み運ばせていたが、
エクスが取り出しており、これをガントに撃ち込むとガントは絶命。
警察がかけつけるが、シーバーは姿を消す。

 と言うわけで、バンデラスとルーシー・リューなんて通好みの人選のアクションで
ルーシー・リューのアクションなんか決まってるんだが、
お互いの関係が説明不足で、何だかよくわからない内に展開してピンと来ない感じ。

TV放送 2005/02/05 BS05 2200-2335
 
巴里のアメリカ人(51)

監督 ビンセント・ミネリ

 パリのアメリカ人。画家ジェリー(ジーン・ケリー)、ピアニストのアダム、
舞台俳優アンリは意気投合。
ミロと言う女性がジェリーの絵を買い、画商に紹介したいと言い出す。
ジェリーはリズと言う女性が気になり、強引にデートに誘う。橋の下でダンス。
だが、彼女はアンリの恋人で、彼は結婚してアメリカへ行くつもりだ。
個展の話が決まり、彼は必死に仕事をする。
ジェリーはリズに結婚を求めるが、恩人であるアンリと結婚する事を告白。
リズはいつか忘れると言うが、君は美しすぎて忘れられないと言うジェリー。
見ているアンリ。2人は去り、幻想の中踊るジェリー。彼の前にリズが戻ってくる。

 というわけで、ガーシュインの曲にちなんで作ったと言う、
「ザッツ・エンタテインメント」によれば、MGMの最高傑作。
とは言うものの、特に有名なメンバーが目白押しと言うわけでもないし、
ダンスもいまいち。話もありがちで、ずいぶん退屈だ。
中でも、ラスト近くの幻想の中で踊るやたら長いシーンがたまらないが、
ああ言うのがいいんだろうか。

TV放送 92/03/23  BS11  22:00-23:54
 
パリの恋人(57)

監督 スタンリー・ドーネン

 カメラマンのディック(フレッド・アステア)は、本屋の撮影で、
店員のジョー(オードリー・ヘップバーン)に注目。彼女は哲学が関心の堅物だ。
ディックは彼女をモデルとしてスカウト。
パリで尊敬するフロストル教授に会えるかもと、ジョーもこの話を承諾。
パリに到着。メイクしたジョーは、天使のような美しさだった。
記者会見用の撮影が続き、ジョーもコツを覚え、ディックが好きになる。
だが、記者会見の日、フロストル教授の講演のために抜け出し、
ディックが連れ戻すが、教授をバカにされたため口論に。会見は無茶苦茶になる。
ジョーは教授の所に落ちつき戻る気がないため、ディックは帰国する事に。
だが、教授に迫られ、逃げ出したジョーはディックへの愛を認識する。
ディックも空港にいる教授を見て引き返し、2人は再会する。

 と言うわけで、ガーシュインの曲によるミュージカル。
アステアが恋とか何とか言う若さには見えず、ちとつらいものが。
パリではしゃぐあたりを別にすれば、ミュージカルとしての魅力も弱い。

TV放送 93/01/17  06CH  01:40-03:30
 
針の目(81)

 監督 リチャード・マーカンド

 第二次世界大戦末期。
英軍に潜入していたドイツ軍スパイのフェーバー
通称ニードル(ドナルド・サザーランド)は正体がばれて追われる身となる。
彼はヒトラーの特命を受けて、連合軍の上陸地点を探る事になる。
上陸地点はほぼ予想されていたのだが、
ヒトラーの占星術ではノルマンディと出ているのだ。
連絡員までも処分したフェーバーは、連合軍の前線基地を調べるが、
そこにあった飛行機などはすべて張り子製だった。
となると、連合軍の上陸地点はノルマンディに違いない。
これが発覚したとわかった連合軍側は、フェーバーを追跡。
彼は無線でUボートへ連絡しようと船に乗るが、
嵐のため連絡できず、海へ流されてある島へたどりつき、ある家に助けられる。
そこには足の不自由なデビッドと、ルーシーの羊飼いの夫妻が住んでいた。
フェーバーは灯台に無線機がある事を聞き出す。
デビッドは事故で足を負傷し、戦争に行けなくなってしまった。
それ以来、人の立ち寄らない島にこもって無口になってしまった。
ルーシーも彼と生活して暗くなっていたが、フェーバーにひかれるようになる。
デビッドはフェーバーが戦闘機の写真を盗みだした事から、
彼がスパイだと言う事に気づく。だが、フェーバーはデビッドを殺害。
ルーシーにはデビッドは灯台で寝ていると称するが、
彼女は海岸で死んでいるデビッドを発見。
さらにフェーバーがウソをついている事から、彼が犯人だと気づく。
嵐の深夜にルーシーは息子をつれて逃走。
彼女は灯台へ逃げ込むが、灯台守も殺されていた。
彼女は銃で迎え撃つが、弾がなくなる。
窓から入ろうとしたフェーバーの指を、斧で叩ききる。
ルーシーは無線機で英軍に連絡。英軍は救助に向かう。
しかし、ルーシーは指示された無線機の破壊をできない。
フェーバーは建物に火をつけ、ルーシーが消している間に侵入。
彼は無線機で連絡を開始。彼がスパイだと気づき、ルーシーは停電を起こす。
フェーバーは沿岸に迎えに来たUボートに乗るため、
小舟で脱出しようとするが、ルーシーが見つけたピストルで彼を追跡し射殺する。

 というわけで、
最初の英軍に潜入していた頃のエピソードは、ほとんど無駄という感じ。
島にたどりついてからが、ようやく本番という感じだ。
人がいない島で暗い生活をしていて、フェーバーにひかれるあたりはリアル。
しかし、デビッドやルーシーが、
スパイだとからと言う事で、急にフェーバーをほおっておいてはいけないと言う
使命感に燃えるのは納得いかない。おまえら素人だろうが。
最後のルーシーとフェーバーの対決はなかなかよいが、
撃たれると知りつつ、逃げるフェーバーもわからないし、
身の危険もないのに撃つルーシーもわからない。困ったものだ。

TV放送 91/08/30  06CH  01:20-03:10
 
パリは燃えているか(66)

監督 ルネ・クレマン

 44年独占領下のパリ。コルティッツ将軍(ゲルト・フレーベ)は占領軍司令官に。
ヒトラーは、パリ撤退時には灰にしろと命ずる。
レジスタンス内では、連合軍を待てと言う意見と、ほう起すべきと意見で対立。
スウェーデン領事ノルドリンク(オーソン・ウェルズ)は、
指導者ベルナールの釈放を要求するが、指揮官ともめ、彼は射殺される。
ドゴール派は警察を占拠。ロル大佐の自由フランス軍も裁判所等を占拠する。
独軍と撃ち合いになり、コルティッツは休戦を承諾。
だが、レジスタンスは決戦を決意。ロルの部下ガロルは、近くに来た米軍に会う。
パットン将軍(カーク・ダグラス)を説得。連合軍のパリ進攻が決定する。
休戦中でも市街戦は続き、敗戦を覚悟したコルティッツはパリを爆破しない事を決断。
連合軍の戦車部隊が到着。市民はわき返り、撃ち合いの末、独軍は降伏。
無人の部屋に、ヒトラーの「パリは燃えているか」と言う電話の声が響いた。

 と言うわけで、パリ解放を描いた作品。内情を知らないのでわかりづらい。
登場人物は多いが、それぞれ出番は少ない。一番おいしいのはウェルズか。
レジスタンスの多分ドゴール派シャバンヌにアラン・ドロン。
ロル派で、元大臣だったらしいピエロールにジャン・ポール・ベルモント。
米軍の将軍にグレン・フォード。副官にロバート・スタック。
連合軍戦車部隊に、イブ・モンタンとアンソニー・パーキンス。共に戦闘で死ぬ。
白黒だがラストはカラー。コッポラが共同脚本。音楽はモーリス・ジャール。

TV放送 94/04/26  BS05  21:00-00:00
 
パリより愛をこめて(2010年仏)

ジェームズ・リース 大使補佐官
ワックス 特殊チームの男(ジョン・トラボルタ)
キャロリン リースの恋人
米大使

 駐仏米大使の側近であるリースは、税関でもめているワックスを助ける。
秘密捜査官と言う彼に同行して麻薬組織と撃ち合いする羽目に。
一味は麻薬を資金源に武器を入手し、テロを計画していると言うのだ。
ワックスは自分の恋人を射殺。
彼女はテロリストで、リースの恋人キャロリンもそうだと言う。
リースには信じられないか、キャロリンは逃走。
彼女は大義のため、リースを監視していたのだ。
サミットに来た米国代表が狙いだと考えたワックスは車列に急行。
一味は外相の車を狙うが、ワックスがバズーカで一味を吹き飛ばす。
だが、キャロリンの狙いは大使館だった。
急行したリースは説得しようとするが、キャロリンが自爆しようとしたため射殺。
リースは事件を通じてワックスを相棒と感じるようになっていた。

 と言うわけで、パリで米捜査官コンビが暴れる話。
主人公は大使の補佐官なんだけど、実は秘密捜査官。
(大使の補佐は二の次でいいのか?)
突然、ジョン・トラボルタの相棒にされ、
麻薬を扱う連中を追って、ひたすら撃ち合う羽目に。
あまり頭のいい映画ではないなと思っていたら、後半になってトーンが変わる。
実は一味はテロリストで、主人公の恋人も一味だったのだ。
また能天気なカーチェイスとか見せるが、
何やってるかわからない前半よりはずっとマシ。
トラボルタは相変わらず妙に気取ってる。

TV放送 2011/04/20 WOWOW 2225-2357
 

バルカン超特急(38)

 監督 アルフレッド・ヒッチコック

 ヨーロッパの小国で雪のため列車が足止めになり、
乗客たちが1つのホテルに集中する。
クリケットの試合に向かうイギリス人2人。
結婚式に向かうアメリカ女性。深夜でも演奏する音楽家。不倫の旅に出る男女。
家庭教師をしていたイギリス老婦人。
だが、ホテルの外で歌っていた歌手が殺された事に気づく者はいなかった。
翌日、列車が発車するが、アメリカ女性が事故で後頭部を強打。
イギリス老婦人が介抱するが、
アメリカ女性が目をさますと老婦人はいなくなっていた。
周囲の客や食堂車のボーイたちに聞いても、そんな女性はいなかったと言う。
同乗した医師は後頭部強打による錯覚だと言うが、彼女は老婦人の存在を主張。
やがて彼女を介抱したという老婦人が見つかるが、まったくの別人だった。
いったんは錯覚だったのかと思ったアメリカ女性だが、
食堂車の窓に書かれた老婦人の名前を見て、彼女がいたことを確信。
老婦人捜索を協力した音楽家も、
彼女が使っていたという紅茶の包みを発見して老婦人の存在を確信。
2人はイタリア人奇術士の持ち物の中に、老婦人の眼鏡を発見。
医師が手術のために乗せた、顔を包帯でおおった患者が老婦人ではないかと考える。
看病している尼僧がハイヒールをはいている事から、彼女も一味だと考える。
何かの陰謀をたくらむ一味が、患者として身代わりの老婦人を乗せて
本物の老婦人とすり替えたのだ。
そして、乗客たちを買収して口裏を合わせているに違いない。
信用できると考えた医師に相談するが、
実は彼も一味で2人は薬を飲まされて眠らされる。
しかし、なぜか効果がなく、音楽家は窓から外を伝って患者の部屋へ移る。
そこで、尼僧が殺人をこばみ、薬をすり替えていた事を知る。
彼らは協力して、老婦人を助けだし、
医師をだまして、途中の駅で身代わりの老婦人を降ろさせる。
だまされた事に気づいた医師は、列車を切り離し支線へ行かせる。
一味は尼僧を縛って逃走。待ち伏せしていた一味と列車との間で銃撃戦になる。
老婦人は実はスパイで、国際間の協定を暗号にして曲にして伝える目的があったのだ。
彼女は音楽家に万一のために曲を伝えて脱出。
銃撃戦で勝ち目のなくなった彼らは、本線へ戻る事に成功。
アメリカ女性は待っていた婚約者よりも音楽家を選ぶ。
そして向かった外務省で老婦人と再会する。

 というわけで、最初はのんきな感じの話だったが、
途中からはどんどんと話が展開して、それなりに面白かった。
でも、最初は2人のイギリス人が主人公かに思えたが、
共にやな感じだった、アメリカ女性と音楽家が主人公なのであぜん。
陰謀の方は、最近の映画と比べると変な感じ。
支線の所で銃撃戦をして、死人が出るまでやっていたのはすごく変。
ま、一度見れば十分か。

TV放送 91/07/03  08CH  03:25-5:14
 

ハルク(2003年アメリカ)

 大学の研究所に勤めるブルースは、両親を失い、毎晩悪夢に悩まされていた。
恋人ベティ(ジェニファー・コネリー)にも心を開こうとしない。
彼の研究ナノメッドは一定の成果を見せ、
企業のトップであるベティの元恋人グレンは、ブースを引き抜こうとする。
そんな中、ブルースは事故でナノメッドの照射を受けてしまう。
生物実験では破裂を起こしたのに、なぜか彼は無事。
清掃員として近づいた男(ニック・ノルティ)は、
実はブルースの実の父だと告白し、怒りには気をつけろと言う。
ベティの父ロス将軍(サム・エリオット)は、父親の実験を知っており、
ブルースにも危険を感じて娘に近づくなと警告。
父は自らを遺伝子操作し、それを受け継いだブルースは恐るべきパワーを持っていた。
実は父は息子の恐ろしいパワーに気づき、殺すしかないと判断するが、
それを止めようとした母を、誤って刺し殺してしまったのだった。
研究をほしがるグレンは、ベティを襲わせ、怒りで怪物に変身したブルースが阻止。
捕らわれたブルースから、グレンはサンプルを採取し一儲けしようとする。
暴れ出したブルースは、軍隊でも阻止できずグレンは自爆。
ロスは戦車やヘリで攻撃するが歯が立たず、もの凄い勢いで移動。
ベティがかけつけ、何とか説得すると元の姿に戻る。
拘束されたブルースの所へ再び父が。
彼は研究を完成させるためには、ブルースのパワーが必要だと言う。
再びブルースは変身。父もまた岩に同化する怪物に変身し激しい格闘に。
湖に落ち、軍が攻撃して2人は死んだかに思えた。
1年後。ブルースの生存を信ずるベティは、自身が監視されている事を承知し
自分の所へは現れないでほしいと願う。
そしてとある村で医師をする男が、搾取する一団に怒りを燃やすと体に異変が。

 と言うわけで、アメコミやTVシリーズの映画化がはやる中、
これまたアメコミのTVシリーズの映画版登場。
スパイダーマンの影響か、影のある主人公という形に。
中盤、怪力になった主人公が、
彼を拘束しようとする連中をものすごいパワーで倒していくシーンが見せ場で
ある種、二面性を持つ人間が、パワーを爆発させたいという欲求を満たした感じ。
しかしながら、物語は第1作だから説明が多いのは仕方ないとしても、
2時間半とやや長めな上、見せ場はその中盤くらいで
後は父との確執なんて言う暗い話が続いて、ちょっと見ていてつらいところも。
音楽はこの手の音楽ばかりやってるダニー・エルフマン

TV放送 2004/11/28 BS05 2200-0020
 

インクレディブル・ハルク(2008年米)

ブルース・バナー 科学者。怒りでハルクに変身(エドワード・ノートン)
ベティ・ロス博士 ブルースの恋人(リブ・タイラー)
ロス将軍 ベティの父(ウイリアム・ハート)
エミル・ブロンスキー 将軍の部下(ティム・ロス)
スターンズ博士 ブルースの協力者。通称ブルー
トニー・スターク アイアンマン(ロバート・ダウニーJr)

 兵士強化プロジェクトの実験で、ブルースは怪物ハルクに変身する体となる。
彼は感情をコントロールする訓練を受ける一方で、
ブルーと称する人物に血液サンプルを送り、中和を検討。
軍部はブルースのガンマ線を検出して追跡。
ブルースはグアテマラへ逃れ、恋人ベティと再会する。
ベティの父ロス将軍はブルースの細胞を利用し、兵器化する事を計画。
部下ブロンスキーに血清を投与して、ハルクに対抗しようとする。
ブルースはブロンスキーと対決するが、ベティがブルースの感情を鎮める。
ブルースは解毒剤を開発し、中和に成功。
一方ブロンスキーは血清の投与を増やし、心が制御できなくなる。
怪物となって暴れたため、責任を感じたブルースは再びハルクに変身。
対決の末、ブロンスキーを倒し、ハルクは立ち去る。
ブルースは山小屋にこもり、穏やかな日々を過ごすが、
内なるハルクの部分がちらつく事もあった。
その頃、将軍のもとを訪れたトニーは、チームを編成中だと伝えるのだった。

 と言うわけで、アベンジャーズと言うヒーロー大集合映画の一員だったハルク。
ご存じ超人ハルクの映画化だ。
かつてエリック・バナ主演で映画化されたが、
本作はアベンジャーズを意識したリブート版と言うところ。
冒頭で、ハルクになっちゃったシーンが回想シーンのように描かれ、
後はその続きの展開。
リブートとは言え、前作の続きと理解できなくもない。
アメイジングスパイダーマンが、前作と同じ展開をやり直したのに対し、
本作はそこを省略した形だが、どっちがいいかは、キャラの知名度次第と言う感じ。
物語は、ハルクの技術を軍が追い、同じ技術で現れた敵と戦うと言うもの。
アイアンマンと同じ発想でちょっと退屈かな。
アベンジャーズ系を続けて見るが、どうも期待外れ。スパイダーマンが別格なのか?
アイアンマンことロバート・ダウニーJrも出て、
アベンジャーズに向けて準備万端と言う感じだが、
エドワード・ノートンはアベンジャーズに出ていない。

TV放送 2009/11/28 WOWOW 2000-2152
 

バルジ大作戦(65)

 44年。勝利目前の連合軍に対し、独軍は特殊作戦で分断をはかる事に。
指揮はヘスラー大佐(ロバート・ショー)だ。
米軍カイリー中佐(ヘンリー・フォンダ)は敵の動きに気づくが、攻撃は激しく退却。
カイリーは独軍の燃料不足に気づき、燃料を消費させ、燃料基地を破壊。
タイガー戦車隊は炎に包まれ、ヘスラーもやられ、独軍は退却する。

 と言うわけで、第2次大戦後半の戦いを描いた作品。
独軍が意外に強いと言う展開が面白みを出すが、見せ場がやや弱い気がする。
グレイ将軍にロバート・ライアン。ガフィ軍曹にテリー・サバラス。
ウォレンスキー少佐にチャールズ・ブロンソン。

TV放送
 

パルスショック(88)

 ビル(クリフ・デヤング)の隣人ハンクが暴れて死に、家の中は滅茶苦茶だった。
休暇で、離婚した妻のもとより息子デビッドが来るが、電気製品に異変が起こる。
デビッドは車庫に閉じこめられ、充満したガスで危うく死にそうに。
恋人エレンは熱湯のシャワーを浴びて入院。
ビルは地下室に閉じこめられ、チェンソーに襲われる。ショートで家は火事に。
脱出したビルは、デビッドを救出して脱出。家は崩壊する。

 と言うわけで、ネタに困った連中が、電気製品が暴れると言う話を作ったわけだが、
これといった説明もなく、そんな事は起こらないと思わせるバカバカしい話なので
やれやれと言う感じ。いっその事、もっとバカバカしい話にした方が笑えたかも。

TV放送 96/05/21  04CH  02:45-04:30
 

春の珍事(1949年米)

バーノン・シンプソン 大学講師(レイ・ミランド)
デビー 恋人。学長の娘
モンク・ラニガン キャッチャー
ドーラン監督
ストーン氏 チームのオーナー

 学長の娘デビーの恋人である講師バーノンは、優秀だが、春になると野球に夢中。
ある時、新しい化合物である溶液を作るが、ボールが飛び込んで再生は不可能に。
だが、溶液のついたボールが木に反発する事に気付く。
そのボールを投げると、大学の強打者も打てないと知ったバーノンは姿を消す。
彼はセントルイスの監督に掛け合い、誰も打てないボールを投げてみせる。
ケリー投手と称する彼は、試合でも連戦連勝。ノーヒットノーランも記録する。
デビーは雲隠れしたバーノンが、悪事に手を染めたと誤解。
ケリー投手が自分だと告白され、半信半疑だったが、試合を見て真実だと知る。
チームは優勝を賭けた最終戦に臨むが、同僚モンクが整髪料と誤解し溶液を浪費。
溶液なしでバーノンは苦戦。逆転されそうになるが、
ファインプレイでアウトをとり優勝を決める。
だがその時の骨折で、医師は二度と投げられないと診断。
故郷に戻ったバーノンを、デビーらが迎える。皆、彼の活躍を知っていたのだ。
野球で結婚資金を稼いだバーノンは、
チームオーナーから研究への出資も受ける事に成功するのだった。

 と言うわけで、巨人の星のセリフにも登場した、野球を舞台にしたコメディ。
主役はやや若いレイ・ミランド。
彼は偶然「化合物」を作り出すが、これが木に反発する性質を持っていた。
科学より野球が好きな主人公は、これを利用し、
絶対打てないボールを投げる投手として活躍。連戦連勝する。
野暮だけど言えば、ボールが木に反発しても、元のコースには戻らないはず。
まだテレビがなく、恋人も投手の正体に気付かないあたり、
この時代だから出来た話かも。

DVDレンタル
 

パルプ・フィクション」(94)を見た。

 この映画は、カンヌ映画祭でグランプリを取ったとか言う作品で、
「レザボア・ドックス」と言う作品で評判になり、
「トゥルー・ロマンス」の脚本も好評だった、クエンティン・タランティーノと言う、
タランチュラみたいな名前の監督の、第2作目の作品である。
何しろ、ムダがまったくないと称する者までいるほどの評判で、
「時代にとどめを刺す」とか言っているで、期待がふくらんだわけ。
主演はジョン・トラボルタで、ブルース・ウィルスが脇役で登場。
他にも、クリストファー・ウォーケンら10大スターが出演とうたわれているのは
ややオーバーとしても、割と癖のある俳優をそろえたのは事実のようで、
まったく関係のない、いくつかのストーリーが交錯とする展開も見逃せない。
等と言うわけで、ま、そう言うわけだから、見てみよう。
ちなみに、この映画の製作者に、ダニー・デビートと言う名前があるが、
あの「ツインズ」の役者デビートの事なのだろうか。

 レストランで強盗の計画をするカップル。パンプキンとハニー・バニー。
彼らは以前にも強盗の経験があるらしい。
強盗の対象としては、銀行がいい。銀行は保険に入っているから抵抗しない。
酒屋はダメだ。自分の店だから、必死に抵抗する。
しかも、ユダヤ人や韓国人の店が多いから、英語で脅しても通用しない。
必然的に殺さなければならなくなるが、殺しは避けたい。
一番いいのは、ここのようなレストランだ。
まず保険に入っているし、普段は強盗に襲われるとは思っていない。
店長も雇われているから、命を落としたくない。だからうまくいくと言うのだ。
あんた、頭いいわパンプキンと言うハニー・バニー。
じゃ、いくかと突然立ち上がり、みな手を上げろ!強盗だと叫ぶ2人。
ここで、CMでも使われている、ディック・デイル&ヒズ・デルトーンと言う
連中による、ギターが印象的な曲とともに、タイトルが入る。
監督のタランティーノは、映画少年がそのまま大人になったようと言われ、
映画音楽にも思い入れがあるため、選曲を他人にやらせなかったと言う。
確かに、この音楽、映画を見終わった後でも、耳についてしまって……。

 場面は変わって、(強盗がどうなったかは、ずいぶん後まで語られない)
車に乗るビンセント(ジョン・トラボルタ)と
ジュールス(サミュエル・L・ジョンソン)。
サミュエル・L・ジョンソンは、
「パトリオット・ゲーム」でハリソン・フォードの同僚をやり、
「ジュラシック・パーク」で恐竜に食われる、悪くない方の係員をやった奴。
彼らは、ギャングの使い走りで、仕事で某所へ向かっているのだ。
ビンセントはアムステルダム帰りで、むこうに3年いたと言う。
彼は、あっちはアメリカと似ているが、微妙に違うと言う話をする。
例えば、「1/4インチバーガー」は、そうは言わない。メートル法だからだ。
「ロイヤルチーズバーガー」と言うのだ。
「ビッグマック」も違う。「ル・ビッグマック」だ等と言う、
本筋に対して影響のないような長話が続く。
彼らは、目的地である安アパートへ。彼らの話はまだ続く。
ビンセントは今夜、ボスであるマーセルスの命令で、
彼の妻ミアのお供をする事になったと話すと、ジュールスは気をつけろと言う。
何とかと言う男が、ミアの足をマッサージしたら、
ボスが怒って、4階から突き落としたと言うのだ。
下にはガラスの温室だかがあって、彼は半身付随に。(死にはしなかったらしい)
たかが足だぞ。アソコをナメナメするのとはわけが違うと言うが、
ビンセントは、いや、ボスの女なら、足をマッサージするのも、
あそこをナメナメするのも同じだと言う。
いや、違うぞ。おれはマッサージには心得があるとジュールス。
なら、後でやってくれ。大丈夫。手も触れないで帰るさとビンセント。
こんな調子の会話が続く映画だ。
彼らは、ボスの金塊を持ち逃げした連中の部屋へ。連中は彼らの出現に驚いた様子だ。
ハンバーガーを食べている男に対して、ジュールスは、
アムステルダムでは、ロイヤル・チーズバーガーと言う。なぜかわかるか?
等と茶化した後、聖書にある文句だと言って、復讐がどうとか長々と話す。
そして、2人で男を射殺する。

 ボクサーのブッチ(ブルース・ウィリス)は、
地区のボス、マーセルスに八百長を持ちかけられる。
ブッチは確かに強かったが、チャンピオンになるほどではなかった。
もはや落ち目で、後は引退しかない。ここで大金を得るためには、協力しろと言う。
やるしかなさそうだなと言うブッチ。
そこへ、ビンセントとジュールスのコンビが到着。
先刻はスーツを決めていたはずの2人が、なぜかTシャツ姿に。理由は後程わかる。
金塊の入ったカバンを届ける2人。
続いてビンセントは、マーセルスの妻ミアの相手をするため、彼女を迎えにいく事に。
ジュールスによれば、彼女は元女優で、
TVシリーズのパイロット作品に出たのだが、シリーズ化されなかったと言う。
ビンセントはミアを迎えにいく前に、ヤクを買うため売人の所へ。
この売人ランスを演ずるのは、エリック・ストルツ。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」主役を降ろされて、ケチのついた役者だ。
アムステルダムにいたと言うビンセントに、あっちのもいいが、
こっちのはもっといい等と宣伝。
ちょっとヤクをやって、ビンセントはミア(ユマ・サーマン)の所へ。
まだ若いが、かなり注目株の女優のようだ。
ビンセントはステーキを食べたがるが、ミアが60年代風の店を主張。
そこは、当時の車がテーブルになっており、
モンローやらのそっくりさんがウェイトレスだ。
バツの悪い沈黙はイヤと言うミア。初対面だから仕方がないと言うビンセント。
話題は、ミアが出たと言うパイロット作品に。
彼女が出るはずだったシリーズは、5人の女スパイが活躍すると言うもので、
彼女の役は、毎週必ずジョークを言うと言う設定らしい。
どんなジョークがあったのかと聞くが、パイロットでぽしゃったので1つしかない。
それでいいからと言うが、くだらないから、言いたくないと言うミア。
そうこうしていると、店でツイスト大会をやると言い出す。
ミアは出場しようと言い、ビンセントは嫌がるが、
どうしてもトロフィーがほしいと言われて、結局出る事に。

 結果として優勝のトロフィーを得た2人は、すっかり意気投合して帰宅。
ビンセントのコートを着たミアと2人で、ダンスを踊りながら家へ。
ちょっと我にかえったビンセントは、やばいと考えてトイレで冷静に考える事に。
これ以上深入りすれば、誰やらのように、命まで危ない目にあうのは必至だ。
その前にうまく退散する必要がある。
そんな事を考えている一方、ミアの方は、音楽などをかけて1人でノッている。
ビンセントのポケットにヤクを見つけて、これはいいと味見をする事に。
一気に吸い込んだが、強すぎたのか、鼻血を出してひっくり返る。
ようやく帰るための計画を考えたビンセントは、トイレから出てくるが、
そこで見たのは、泡を吹いて倒れているミアの姿だった。これは大変だ。
彼女を叩いたりするが、明らかに弱っている。
あわてて彼女を引っ張って車に乗せ、どうしようか途方に暮れながら、走り回る。
携帯電話で、売人のランスに電話。
何とかしてくれと言うが、ランスもやばそうな話に、来るなと言い放つ。
しかし、そう言われても困るビンセントは、彼女はマーセルスの妻だから、
バレれば殺される。ヤクを売ったおまえも危ないとか称して、無理矢理協力させる。
こういう時には、アドレナリンを注射すればいいと言うことは知っているが、
実際にこんなにやったものは初めてなので、ランスも動揺している。
一応、看護婦用のテキストと、注射器セットを見つけて、
心臓の部分へ注射すればいいと言う事に。
マジックで印をつけて、勢いをつけて一気に突き刺せ。
とランスは自分でやるのを嫌がり、ビンセントにやらせる。
考えただけでも、針が折れて危なそうだが、ビンセントは実行すると、効果あってか
ミアは突然立ち上がり、胸に突き刺さった注射器にビックリと言う展開。
やつれたものの、何とか持ち直して、家へ再度送る事に。
ビンセントは、この一件をミアが黙っているかどうか心配だ。
だが、ミアもバレれば殺されるとか言って、2人だけの秘密にする事に。
(ランスの口から漏れる事もありそうだが)
別れの際、ミアは例のジョークを聞かせてやる。つまらないけど……。
大丈夫。笑う気力もないさと言うビンセント。
親子のトマトが歩いていたが、子供のトマトが遅いので、
父親のトマトが子供のトマトをつぶして言った。「急げ(キャッチ・アップ)」
ビンセントが黙っていると、ミアが説明を入れる。ケチャップ……。
ビンセントは、しばらくして、じゃっ、そう言う事でと言って立ち去った。

 試合を目前にしたブッチは、控え室で夢を見ていた。
それは彼が少年の頃、ベトナム戦争終結の頃だ。
彼のもとに、1人の軍人が現れる。母には事情を説明した後のようだ。
クーンツ大尉(クリストファー・ウォーケン)と言う彼は、父の戦死を伝えた。
彼とブッチの父は、同じ収容所に5年いた。
彼によれば、ブッチの祖父も太平洋戦争で日本軍にやられたが、
金時計を見知らぬ通信兵だかに託したと言う。
通信兵は、戦後、ブッチの父にそれを渡したのだ。
そして、今度はブッチの父がマラリアだかで死亡。
捕まった時に、奪われると考えた父は、尻の穴に5年間隠し続けたと言う。
それもこれも、ブッチに金時計を渡すためだ。
彼の死後、今度はクーンツが2年間尻の穴に隠した。さあ受け取れ。
と言われても、尻の印象が強くて、ちょっと嫌な気がするが、とりあえず受け取った。
悪夢から目覚めるブッチ。気がつくと、試合の時間だ。
それから数分後。ブッチは対戦相手をめった打ちにして殺していた。
そのまま彼はどこかへ逃走したと言う。
八百長の放棄に怒ったマーセルスは、ビンセントらに世界中さがしてでも、
必ず奴を処分しろと言う。
ビンセントはミアに会うが、彼女はあの時の事は隠しているようだ。
ブッチは、グローブもはずさないまま、タクシーに飛び乗る。
女性運転手は、乗せた客がニュースで騒がれている選手と気づいて興奮。
人を殺した気分はどうだと聞く。しかし、ブッチは殺したとは知らなかった。
今、殺したことを知っても、悪かったとは思わないと言うブッチ。
タクシーは安モーテルへ到着。おれのことは忘れろと告げる。

 モーテルには、恋人のファビアンが待っていた。
今回の事は、彼女と打合せ済みで、ファビアンと共に逃亡。
試合の賭けで大金を得た兄と合流すると言う計画だ。
Hしながら、これからどうするとかそういう話が出てくるが、
ビンセントらの会話ほど面白いわけではない。
翌朝。そろそろ出発するかという頃になって、ブッチは金時計がない事に気づく。
ファビアンに怒鳴りつける。あれだけは忘れるなと言ったのに。
彼女は忘れてないと言い張るが、時計がない事は明白。
あれがどんなに大切かは話さなかったが、父の形見なんだ。取りに戻ると言う。
そんな事したら、ギャングに殺されるわ。大丈夫。危なそうだったら引き返すと言う。
ファビアンのホンダに乗って、自分のアパートへ。
どうやらギャングが見張っている様子もないので、カギを開けて室内へ。
時計を回収。ついでにパンでも食うかと台所へ。
そこで、機関銃を見つけてビックリ。続いてトイレの流れる音が。
ビンセントがトイレから出てきたため、あわてて手にとるブッチ。
ビンセントは目指す相手が、トイレから出たらいたのでビックリ。
トーストが焼ける音に気を取られると、次の瞬間、ブッチに射殺されてしまった。
そう。主役かに思えたジョン・トラボルタは、中盤で死んでしまうのだ。
ついていたと喜びながら、アパートを出るブッチ。
再びホンダに乗って、帰途につこうとするが、
信号待ちで横断歩道を渡る黒人が、彼に気づく。
その黒人こそ、彼を追っているマーセルスその人だった。
サノバビッチとか言いながら、近づいてきたので、あわてて彼を跳ねとばし、
交差点に突っ込むが、赤信号なのでぶつけられ、そのまま交差点の反対側へ突っ込む。
跳ねとばしたのだから、死んだと思ったマーセルスだが、
意外に元気で、銃を撃ちまくって、ブッチを心配する女性に当たる。
ブッチもけっこうケガをして、フラフラになって逃げる。
ブッチは近くにあった質屋へ逃げ込む。追ったマーセルスも入って格闘に。
だが、店員は彼らに銃を突きつけ、2人を殴り倒した。

 店員は2人をイスに縛り付け、仲間の警官らしき男を呼ぶ。
どうやら彼らには、加虐趣味な性癖があるらしい。
どちらからやる?とか言って、マーセルスが選ばれる。
残されたブッチには、「覆面」という男が見張りに。
どうやら、この男も彼らに捕まったようだが、顔には覆面をされ、鎖で縛られている。
男たちが出ていくと、ブッチは縄をほどき、
鎖で縛られているため、格闘にはならない「覆面」を一撃で叩きのめす。
いったんは逃げようとするブッチだが、おさまりがつかなくなり、復讐する事を決意。
武器になるものはと、質屋から銃を見つけ、ショットガンに切り替え、
チェンソーにして、最後には日本刀を選ぶ。
監督のタランティーノは、けっこうな日本通で、次回作は千葉真一と組むとか、
あのシーンは高倉健をモデルにしたとか、
ビートたけしは世界で最も注目されている映画人で、事故が残念等と話している。
マーセルスを痛めつける2人の部屋へ、音もなく入り込むブッチ。
気づかれるが、たちまち1人を切りつけ、剣豪のように背を向けたまま刺し殺す。
もう1人とは、にらみ合いに。逃がすから許してくれとか言う男。
いつのまにか縄をほどいていたマーセルスが、ショットガンで撃ち負傷させる。
マーセルスは、こんな事で意気投合したのか、ブッチを許してやると言う。
ただし、条件が2つある。この事は秘密にする事。そして今日中に町を出る事だ。
そう言われると、ブッチは、マーセルスに後をまかせて去った。
ホンダは壊れてしまったので、警官らしき奴が乗ってきたバイクを拝借する。
恋人ファビアンの待つモーテルへ。すぐ町を出るぞと言う。
ファビアンは、ブッチが殴られたような様子なのでビックリ。泣き出す。
困らせないでくれ。早く町を出るぞと説得し、2人は町を去っていった。

 時間はここで逆行し、ビンセントとジュールスが金塊を持ち逃げした連中の部屋に。
ジュールスが聖書の文句を言って、2人で男を射殺する。
だが、その時別の男がトイレに隠れていた。
男は飛び出し、2人に向けて銃を撃ちまくる。
ところが、これが気味悪い事に、2人には一発も当たらず、すべて後ろの壁に。
あわてる男に向けて、2人は銃を撃ちまくり、射殺する。
残る男マービンが、トイレに隠れた男の事を黙っていたので、ジュールスは怒るが
ビンセントは、こいつは仲間だとか言って、一緒に車に乗る。
パンフにはこのマービンは後でかけつけた仲間とあるが、
映画を見ていた印象では、金塊を持ち逃げした男の仲間を、脅して連れ出した感じだ。
ジュールスは車を運転しながら、あの時に弾が一発も当たらなかったのは奇跡と言う。
ビンセントはそれを否定。気味悪いが、ああいう事はよくある。
アクション映画などではしょっちゅうだ。
いや奇跡だ。おれは考えた。これは神の導きだ。
今こそ引退すべきときかも知れんと言うジュールス。
ビンセントは片手に拳銃をもちながら、後部座席にいるマービンにどう思う等と話す。
だが、何かの拍子に、突然弾が発射され、マービンの頭を撃ち抜いてしまう。
ビンセントは揺れた拍子に撃っちまったと言うが、揺れはなかった。
とにかく、おかげで車内は血だらけ。このままは走れない。
あわててジュールスは友人のジミーに電話。
彼らは迷惑するジミーの家の車庫へ、強引に血だらけの車を駐車する。
このジミーを演ずるのが、監督のタランティーノ自身。
実は、彼はもともとが俳優で、ビデオショップ等でバイトしていたと言う人物。
見るからに、チンピラ役が似合いそうな、三流ぽい奴だ。
彼はかつてはそういう世界に手を染めていたようだが、今は完全に足を洗っている。
妻が夜勤でいないからいいようなものの、まもなく戻ってくる。
それまでに死体を始末しないと、離婚する羽目になる。(それで済めばいいが)
ジュールスは強引に上がりこんだ事が迷惑だと自覚しているが、
ビンセントはいまだに自覚がたらず、血だらけの顔を洗って
勝手に家のタオルを使ったりするものだから、ジュールスをあわてさせる。

 しかたなく、ジュールスはマーセルスに電話して、事情を説明。
彼はそう言う事ならと、専門家のウルフを派遣すると約束。
連絡を受けた始末屋ウルフ(ハーベイ・カイテル)は、30分かかる所だが
10分で急行すると言って、スポーツカーできっかり10分で到着。
事情を聞いたウルフは、妻が戻るまで40分程度あるので、その間に処置すると言う。
まず、2人の車を見て、これを人が見たらどう思うと聞く。
答えあぐねると、中で人を射殺した車だと説明。
すぐに、2人で中を掃除しろ。あまり丁寧にやる必要はないが、
一見して血がわかるようではダメだ。
そして、シートの血はごまかせないので、毛布等を上にかぶせてごまかせと言う。
命令調のウルフに反感をもつビンセントだが、
それなら自分たちでやってみろ。200メートル走っただけで見つかるぞ。
おれはやり方を教えてやってるんだ。おれの言う通りにしろと言われる。
仕方なく車内を掃除する2人。ジュールスは、ビンセントのせいで
こんな作業をさせられる事に怒りを覚えている。
ようやく掃除が片付くと、次は服の始末だと言う。
2人は服を脱がされ、庭用のホースで体を洗われ、Tシャツに着替えさせられる。
服はビニール袋に入れられ、死体と共にトランクへ。
ウルフは、2人を連れて解体屋の所へ。
解体屋はこういうやばい仕事になれているようで、簡単に引き受ける。
ウルフは解体屋の娘と意気投合して、本当は送りたいところだけどと言って去る。
残された2人は、仕方ないので、歩いて帰る事に。
腹が減ったから、レストランでも行こうと言う事になる。

 レストランで食事をする2人。
一見して、これは冒頭でカップルが強盗をする事になった店とわかる。
つまり、時間の流れとしては、時間が2回逆行している展開で、
ビンセントらがアパートへ向かうシーンが最初。
ブッチが町を去るシーンが最後と言う事になる。
2人の話題は、アパートで撃たれて一発も当たらなかったと言う話に。
神の導きを受けたと信じるジュールスは、絶対引退すると言って聞かない。
説得が大変そうと考えたビンセントは、トイレに行ってくると退席。
その間に、パンプキンとハニー・バニーの2人が、強盗を開始した。
脅える客たち。だが、ジュールスは別だ。
パンプキンらの考え通り、店長は雇われの身だから、抵抗はしないと言う。
計算通りの展開だ。続いて、ビニール袋に客たちの財布を入れさせる。
ビニールを持ったパンプキンが席を回り、ジュールスの所へ。
ジュールスはテーブルの下に銃を隠し持っている。
彼は財布は素直に入れるが、パンプキンがケースに気づく。それを見せてみろ。
これはボスからの預かり物だから、渡すわけにはいかないと言うジュールス。
もめているのに気づいたハニー・バニーが、射殺しちまいな等と言う。
しかたなくケースを開けると、中には光り輝く金塊が。唖然とするパンプキン。
スキを見て銃を突きつけるジュールス。
ビンセントもトイレから出てきて、
事情はわからないが、銃を構えて、4人がにらみ合いの体勢に。
形勢的にはジュールスらの方が有利で、パンプキンらは説得されて銃を捨てる事に。
ジュールスは財布を取り戻し、中の金をパンプキンに渡す。
だが、これはやったんじゃない。おまえの命を買ったんだ。
今までこういう場面で、おれは聖書の文句を意味もわからずに言ってきた。
だが、今日、ある事があって、この意味を考え直してみた。
ここで撃てば殺し屋に逆戻り。だが、もうおれは撃たない等と言うような事を言う。
去っていいと言われ、逃げ去るパンプキンたち。
続いて、吹っ切れたような顔のジュールスが、ビンセントを従えて去っていった。

 と言うわけで、この映画は、トラボルタ扮する使い走りが、
ウイリス扮するボクサーを追う話と言う事にしてしまって、
時間の流れの順に並べると、けっこうつまらない映画ができるのだが、
時間の流れをバラバラにして、あたかも3つのエピソードがあったかのように配列。
@ トラボルタがボスの奥さんとデートするが、麻薬で一騒動ある。
A ウイリスが八百長試合で裏切り、追われる羽目になる。
B トラボルタらがうっかり死体を作って、始末に苦労する。
と言う3つだ。この関係なさそうな3つのエピソードが、
実は1本でつながっていたと言う展開は、凝っていて面白い気もするが、
実際、凝った状態で見て、ようやく及第点かと言うような印象。
ムダがまったくない等と言うほど、滅茶苦茶面白いわけではない。
セリフや音楽に対するこだわりも出ていて、
1人よがりと言う批評もあるようだが、まったくその通り。
この映画、日本でもけっこうヒットしているようで、
時代にとどめを刺すと言う宣伝が効果を呼んだようだが、
1年に1回しか映画を見ないような連中が、この映画を選んでしまったら
けっこう映画興行全体がいけない方向に進みそうだ。
まあ、監督はノリノリで作ったようだから、
ノレる人は面白いだろうが、ノリ損なうとちょっとダメと言う事に。
 

バレット(2012年米)

ジミー・ボボ 殺し屋(シルベスター・スタローン)
テイラー・クォン刑事 首都警察(ワイルドスピードの韓国人)
リサ タトゥー屋の女。ジミーの娘
モレル 組織のボス
キーガン モレルの殺し屋
マーカス・バティスト 組織の弁護士(クリスチャン・スレーター)
ルイス・ブランチャード ジミーの相棒
グリーリー クォンの元相棒

 クォン刑事は殺人事件を捜査。
被害者は元刑事のグリーリーで、クビになったクォンの元相棒だ。
さらに酒場で殺し屋ルイスの死体も見つかる。
ルイスはグリーリー殺しの犯人らしく、ジミーと言う相棒がいると判明。
クォンはジミーに会い、依頼人を聞き出そうとするが、
悪徳警官である一味に襲われ、ジミーに助けられる。
負傷したクォンは、元医学生であるジミーの娘リサの治療を受ける。
2人は仲介屋ロニーを経由し、依頼人が組織の弁護士バティストだと突き止める。
パーティ会場からバティストを連れ出して尋問。
捜査が及ぶのを阻止するため殺しを依頼したと認め、黒幕はモレルだと白状。
ジミーに射殺される。
入手したメモリには、議員や判事を買収した記録が残されていた。
クォンは上司に報告するが、彼もまた組織に通じており、
クォンを始末しようとしてジミーに倒される。
モレルはリサを捕らえ、メモリを渡すよう要求。
取引場所に乗り込んだジミーは、やむなくメモリとリサを交換。
だが、取引が気に入らない殺し屋キーガンはモレルらを始末。
キーガンはジミーと斧で対決。さすがのジミーも危うくなるが、
潜んでいたクォンがキーガンを射殺する。
ジミーはクォンの肩を撃ち、クォンはギャング同士の抗争があったと報告。
ジミーの名前は出さなかった。
酒場でジミーと再会したクォンは、過去の犯罪は追及しないが、
これから犯罪を犯せば容赦しないと警告。
ジミーはおととい来やがれと笑いながら立ち去るのだった。

 と言うわけで、スタローンとウォルター・ヒルによるアクション。
韓国系のクォン刑事(ワイルドスピードの人)は、元相棒が殺された事件を捜査。
警察内部も絡んだ組織の陰謀があるらしく、
これまた相棒を殺された殺し屋スタローンと共に真相を追うと言う訳。
知らずに見たけど、これはヒル監督得意の凸凹コンビによるアクションだ。
48時間では刑事と囚人、レッドブルでは米ソ刑事が組んだが、
本作では殺し屋と刑事が組む。(主導権は殺し屋)
陰謀の方はチープな気もするが、この設定の面白さで終盤近くまでは見せる。
難を言うと、終盤の撃ち合いは誰対誰と言う構図がわかりにくい。
さらに、役者の知名度の問題があってか、スタローンだけが奮闘したような印象に。
詰めが甘いです。
ところで、クリスチャンが出てたけど、黒幕とかではない、途中で殺される悪役。
監督:ウォルター・ヒル

TV放送 2014/06/08 WOWOW 2300-0031
 

バレット モンク(2003年アメリカ)

 43年チベット。坊主(チョウ・ユンファ)は師から凄い力を授かる。
巻物を狙うドイツ軍のストラッカーは、寺を制圧。撃たれた坊主は崖から落ちる。
60年後。スリのカーは、坊主の持つ巻物をスるが、奪い返される。
カーは一帯を牛耳るファンタスティックに目を付けられている。
坊主と共に、ファンタスティックの女ジェイドもまた、カーにつきまとう。
ストラッカーと孫ニナは、坊主の巻物を狙っていた。
それを手に入れれば再び若返り、劣等民族を一掃出来ると言うのだ。
坊主は、カーが予言にある後継者ではと考える。
隠れ家は襲撃を受け、巻物は奪われるが、真の巻物は坊主の頭の中にあった。
ストラッカーはカーの恩人コジマ(マコ)を殺害。カーも対決を決意する。
ロシアマフィアの娘と言うジェイドは、装甲車を用意し一味のアジトへ。
ストラッカーは坊主を装置にかけ、巻物の秘密を聞き出そうとする。
カーはストラッカーと対決。坊主に教わった奥義で倒す。
予言を果たしたカーは、後継者として巻物の内容を受け継ぐ事に。
急に老いた坊主は、最後の部分はジェイドと一部ずつ伝え、
離れられないようにして、彼らの元を去る。

 と言うわけで、どう見てもただのオヤジというチョウ・ユンファ。
そのオヤジが暴れると強い坊主と言う設定は、何か面白そうなのだが
どうも物凄いパワーと言うほどでなく、簡単に捕らわれたり
後継者がスリだったりで、何か調子狂う感じ。
ナチの残党とかも出てきたりして、
断片的なアイデアはともかく、それがうまくこなれてない感じ。

TV放送 2005/01/02 BS05 1815-2000
 

バレンタインデー(2010年米)

リード 花屋の店員(アシュトン・カッチャー)
モーリー リードの恋人(ジェシカ・アルバ)
ケルビン スポーツキャスター(ジェイミー・フォックス)
ケルビンの上司 (キャシー・ベイツ)
ジュリア 教師(ジェニファー・ガーナー)
ハリソン ジュリアの恋人(パトリック・デンプシー)
リズ (アン・ハサウェイ)
ジェイソン メール係(スパイダーマンのベノム)
ポーラ リズの上司(クイーン・ラティファ)
エステル (シャーリー・マクレーン)
エドガー エステルの夫(プリティウーマンのフロント)
エディソン エステルの孫
グレース 孫のベビーシッター(エマ・ロバーツ)
ウイルソン 乗客(ブラッドリー・クーパー)
ケイト大尉 乗客(ジュリア・ロバーツ)
ショーン NFL選手
カーラ ショーンの広報担当(ジェシカ・ビール)

 バレンタインデー。
 花屋の店員リードは、恋人モーリーにプロポーズするが、
受ける用意ができてないと断られる。
 スポーツキャスターのケルビンは、NFL選手ショーンにインタビュー。
ショーンはゲイだと告白する。
 ジュリアには医師のハリソンと言う恋人がいた。
リードはハリソンに家族がいると気付き、友人であるジュリアに伝える。
ジュリアは本気にしないが、事実だと知り、ショックを受ける。
 リズは同僚ジェイソンと一晩限りの関係をする。
ジェイソンは本気だったが、彼女には恋人が別にいると知り、ショックを受ける。
実はリズは、恋人がいる訳ではなく、副業で電話のアダルトサービスをしていたのだ。
ジェイソンは、付き合うなら相手を丸ごと受け入れなきゃと愛し合う。
 エステルとエドガーは結婚生活の長い夫婦。
ささいな事でケンカするが、映画の上映会で仲直りし、観客に祝福される。
 夫婦の孫エディソンは好きな女の子に花束を買うが、
明日しか手に入らないと知り、ショックを受ける。リードの気遣いで何とか入手。
その贈る相手は、教師ジュリアだった。
ジュリアは戸惑い、同級生と付き合う事を勧める。
ただの友情が恋に代わる時もあると語ったジュリアはある事に気づく。
 飛行機の乗客ウイルソンは、隣の席のケイトと意気投合。
兵士であるケイトは、休暇で誰かと再会する予定らしい。
ウイルソンは、彼氏の為にと空港から向かう車を手配する。
ケイトが再会する相手とは、息子であるエディソンだった。
一方、ウイルソンブは恋人だったショーンと再会する。
 花屋の片付けをするリードの所へかけつけたジュリアは、彼にキスをする。
最初は妙な感じだったが、再びキスするのだった。

 と言う訳で、バレンタインをめぐる人々の恋の様子を描いた話。
ニューイヤーズイブと同じ趣向の同じゲーリー・マーシャル監督。
花屋のアシュトン・カッチャーは恋人ジェシカ・アルバにプロポーズ。
ジェニファー・ガーナーには恋人パトリック・デンプシーがいるが、
実は彼には妻がいた。
ジュリア・ロバーツは
飛行機で隣の席になったブラッドリー・クーパーと互いの境遇を話す。
その他にもアン・ハサウェイ、ジェシカ・ビール、ジェイミー・フォックス、
シャーリー・マクレーン、キャシー・ベイツ、クイーン・ラティファ、
プリティウーマンのフロントの人、スパイダーマンのヴェノムと言う布陣。
それぞれのエピソードが絡む感じは、ニューイヤーズイブよりも強い。
カッチャーが全体の主人公と言う印象も。

TV放送 2011/01/15 WOWOW 1950-2154
 

ハロー・ドーリー!(69)

監督 ジーン・ケリー

 何でも屋のドーリー(バーバラ・ストライサンド)は、
飼料店のバンダーゲルダー(ウォルター・マッソー)に姪の結婚の妨害を求められる。
自分はニューヨークへ結婚相手モロイに会いに行く。
ドーリーは姪たちの結婚を手助けすると約束。
休みがなく不満の店員コーネリアスとバーナビーの恋人探しにも手を貸す事に。
金目当てで結婚するつもりのモロイの店へやり、バンダーゲルダーの結婚は破談に。
コーネリアスらは意気投合し、夕食を共にする事に。
ドーリーは生意気なシンプル嬢にバンダーゲルダーの相手をさせ、彼は立腹。
そこへ姪や店員たちが現れ、騒ぎに。みな出ていってしまう。
すべてを失ったバンダーゲルダーは、ドーリーこそ最良の相手と気づき求婚する。

 と言うわけで、ミュージカルぽくないキャストのミュージカル。
すべてドーリーの計算通りと言いたげだが、それほど巧妙には見えない。
レストランのバンドリーダーに、ルイ・アームストロング。

TV放送 93/03/24  BS05  08:00-10:30
 

バロン(89)

監督 テリー・ギリアム

 18世紀ドイツ。トルコ皇帝の軍勢が包囲するが、
劇場では「ほらふき男爵」の劇が演じられる。
本物と称するミュンヒハウゼン男爵は、侮辱と怒り、本当の話をし始める。
男爵は、俊足の部下バートホルドのおかげで、皇帝との賭に勝つ。
だが、怪力アルブレヒトがすべての財宝を持ち出したため、戦争になったのだ。
戦争を止めるため、彼はかつての部下を探す旅に。知り合った娘サリーも同行。
彼らは月へ行くが、気まぐれな王(ロビン・ウイリアムズ)に捕らえられる。
そこでバートホルドと再会。逃げ出す途中で、彼は失った記憶を取り戻す。
月から落ちた彼らは、エトナ山へ。武器商人バルカンの所で、アルブレヒトと再会。
バルカンは妻ビーナスと男爵の中に嫉妬し、彼らを谷底に投げ込む。
彼らは地球の裏側の海へ。巨大な魚に食べられるが、中でアドルファスらと再会。
胡椒でくしゃみさせ脱出。町へ戻るが、役人ジャクソンは彼の処刑を命ずる。
部下たちがそれを阻止。それぞれの特技で軍をけちらし、敵は敗退する。
男爵は凱旋するが、ジャクソンは彼を射殺。葬られるが、これは男爵の話だった。
トルコ軍と戦う者を率いて、砦の外へ。だが、トルコ兵は去った後だった。

 と言うわけで、「ほらふき男爵」の映画化。
オーバーな描写が多くて、意味がわかりにくい面も。
部下は、足が速いバートホルド、耳がよく肺が強いグスタベス、
目がよく射撃自慢のアドルファス、力持ちのアルブレヒト。
月の王は体と頭がバラバラに動く。愛馬はブーケハラス。

TV放送 94/02/26  08CH  21:02-22:54
 

パワー・ゲーム(2013年米)

アダム・キャシディ (リアム・ヘムズワース)
アダムの父 (リチャード・ドレイファス)
ワイアット氏 ワイアット社社長(ゲーリー・オールドマン)
ゴダード氏 アイコン社社長(ハリソン・フォード)
エマ アイコン社幹部
ケビン アダムのメンバー
ジュディス ワイアットの部下
ミーチャム ワイアットの用心棒(ファンタスティック4の悪役)

起:経費流用が発覚したアダムは、ライバル会社への潜入を命じられる。
承:ライバル会社の幹部となり信頼を得る。
転:実はライバル会社は承知の上で、逆に株の売却を要求。
結:その会話を盗聴し、双方の社長が逮捕される。

 ワイアット社に勤めるアダムは、社長に新しい携帯の企画を提案するが却下され、
チーム全員が解雇されてしまう。
自棄になったアダムは、経費用のカードを使ってばか騒ぎ。
店でエマと言う女性と知り合う。
 後日。経費の不正利用を知ったワイアットは、
アダムにライバルのアイコン社への潜入を強要する。
アダムはアイコン社の幹部として雇われる事に。
かつてのメンバーであるケビンに協力させ、携帯を盗聴する仕組みを構築。
軍事利用できるとアピールし、ゴダード社長に気に入られる。
一方で同じく幹部だったエマと親密に。それを利用してひそかにデータをコピーする。
 ワイアットは新型携帯オキュラの入手を要求。
拒否すれば父親に危害を加えると脅迫。ケビンも事故に遭ったと知る。
アダムはエマの携帯を利用して金庫室に忍び込むが、
待ち受けたゴダードに捕らわれてしまう。
彼はアダムがスパイである事は承知の上で、
それをネタに逆にワイアット株を買い占めようとしていたのだ。
 アダムはワイアットと共にゴダードを訪問。
盗聴を警戒し、携帯は取り上げられる。
ゴダードに脅され、ワイアットはやむなく株を売却する事に。
だが、実はケビンの技術でゴダードの携帯に侵入し、会話は盗聴されていた。
FBIはゴダードとワイアット一味の双方を逮捕。
捜査に協力したアダムは不起訴となる。
 アダムはかつてのメンバーと新しい会社を立ち上げる事に。
利用されたと知り、腹を立てていたエマも誘うのだった。

 と言う訳で、リアム・ヘムズワース(弟の方)主演のサスペンス。
解雇されたリアムは、最後の夜に会社の金で遊びまくる。
それに気付いた社長は、ライバル会社へのスパイ行為を強要すると言う訳。
社長がゲーリー・オールドマンで、ライバル社社長がハリソン・フォード。
結果的に、ゲーリーもハリソンも悪役と言う展開で、
リアムが双方を出し抜いて勝つと言う訳。
どこかで聞いた感は否めない上、リアムがさほどあざやかに思えない。

TV放送 2017/01/08 ザシネマ 0000-0201
 

ハワード・ザ・ダック 暗黒魔王の陰謀(86)

 地球そっくりのアヒルの惑星の住人ハワードは、すごい力に引き寄せられ地球へ。
男たちにからまれるロック歌手ビバリー(リー・トンプソン)を助け、彼女の家へ。
大学の研究員フィルに相談するが、ハワードに関心を持つばかりで役にたたない。
ビバリーの悪徳マネージャーとケンカし、彼をクビにする。
彼らの前に、宇宙物理研究所のジェニング博士(ジェフリー・ジョーンズ)が現れる。
測定実験で事故が発生し、レーザーでハワードを引っ張ってしまったのだ。
レーザーを逆に操作すれば、帰れると考えるが、またも誤動作。爆発事故を起こす。
警察はハワードを怪しがるため、ビバリーと共に逃走。
ジェニングも同行するが、彼の体の中に、宇宙の彼方に追放された暗黒の騎士が、
入り込んでしまった。彼は、他の仲間も呼ぶ計画だ。
店を破壊した騎士は、ビバリーを連れ、実験場へ。途中、原発でエネルギー充填。
ハワードは、逮捕されたフィルを救出。飛行機で実験場へ。
騎士は装置を準備するが、ハワードが到着。中性子分解機で対抗。
正体を現した怪物を撃破。大群が到着寸前。ハワードは、星へ帰る事を断念。
装置を破壊して、ビバリーのマネージャーになる。

 というわけで、ハワードと言うアヒルが、人間とほとんど変わりなく、
皮肉屋だが、それ以上の事はしない。
シリーズ化を狙ったふしがあり、暗黒の騎士もただのツマミと言う感じだ。
リー・トンプソンには、ロック歌手は似合わない。

TV放送 92/05/20  06CH  21:00-22:54
 

PAN〜ネバーランド、夢のはじまり〜(2015年米)

ピーター 孤児の少年
黒ひげ 海賊(ヒュー・ジャックマン)
フック (トロンレガシーの主人公)
スミー フックの仲間
タイガーリリー 先住民(ドラゴンタトゥーの女)
メアリー ピーターの母(アマンダ・サイフリッド)
ニブス ピーターの友人

 第二次大戦中。
孤児院のピーターは、院長が配給をくすねていると考え、院長室に忍び込む。
そこで母の残した手紙を見つけるが、院長に取り上げられてしまう。
 そんな中、孤児たちが消える事件が発生。
ピーターは院長が売り飛ばしていると考えていたが、
自身も空飛ぶ海賊船にさらわれてしまう。
 黒ひげ船長率いる海賊船は、ネバーランドと言う地へ到着。
鉱山で妖精の粉を掘らされたピーターは、同じ境遇のフックと知り合う。
 ピーターは妖精の粉を見つけるが、
横取りされた挙げ句、裏切り者として処刑される事に。
谷底に落とされるが、体が浮いて難を逃れる。
伝説では、妖精の王子と人間の女の間に生まれた少年は空を飛べるとされているのだ。
 フックはピーターを連れ出し、家へ戻ろうと海賊船を奪って退散。
船は墜落してしまうが、先住民が母について知っているかもと、ピーターは残り、
仕方なくフックも留まる事に。
 フックは先住民に捕らわれてしまい、
助けに入ったピーターは、先住民にパンと呼ばれる。
パンならば飛べるはずと言われるが、ピーターは怯えて飛ぶ事が出来ない。
 ピーターを狙う黒ひげ一味が現れ、族長が殺される。
黒ひげに母親を殺したと知らされ、ピーターはショックを受ける。
人魚が残した記憶によると、母メアリーは戦士だったと言う。
 持っていた鍵で門を開けると、ピーターらは始末されそうに。
かけつけたフックが谷底に落ちるが、ピーターが空を飛んで助ける。
リリーが捕らわれるが、光が集まって一味を蹴散らし、
黒ひげの乗った海賊船は谷底に落ちる。
やがて光は母メアリーの姿に。
メアリーはこの島の一部であり、ピーターの一部だと告げる。
 ピーターは孤児院にいた仲間たちをネバーランドへ連れていく事に。
家に戻るのはやめたと言うフックは、船長になると言う。
友情が芽生えたピーターとフックには、ケンカする事などありえないのだ。

 と言う訳で、ピーターパン誕生秘話を描く物語。
孤児ピーターは、海賊黒ひげに捕らわれて妖精の世界へ。そこに母がいると知る訳。
ピーターは普通の少年で、空を飛べる事に気付いてパンと言う称号を得る。
ヒュー・ジャックマンがフック船長なのかと思ったら、彼は黒ひげ船長なる人物。
フックは別にいて、しかもピーターと友情を感じるいい人だったりする。
この後、何かがあってああなったと言う落差が、本作の面白さのポイントと思うが、
落差ゆえに違和感を感じる人も多いはず。
ジャックマンはメイクであまりわからないが、
もっと酷いのは母役のアマンダ・サイフリッド。
チラッとしか映らず、言われてもピンと来ない。

TV放送 2016/10/15 WOWOW 2000-2151
 

ハンガー・ゲーム(2012年米)

カットニス 娘
ピーター 同地区のプレイヤー(センターオブジアースの少年)
大統領 (ドナルド・サザーランド)
列車で知り合った男 (ウディ・ハレルソン)
プリム カットニスの妹
ゲイル カットニスの恋人

 とある国では戦争を回避するため、
12歳から18歳の若者がプレイヤーとして殺し合いをする事になっていた。
ハンガーゲームと言う年1回の行事で、
23名が死亡し、生き延びた1人は不自由ない生活が得られるのだ。
ある地区でプリムが代表に選ばれるが、代理として姉カットニスが参加。
列車で戦いの地へ移動する。
ゲーム前の訓練では、カットニスは得意な弓をアピール。
ゲームが開始し、8時間で13名が死亡。
カットニスは森へ逃げ込み、網にかかった娘を助けるが、結局娘はやられる。
突然ルールが変更され、同地区の出身者であれば、2人が勝者となれる事に。
カットニスは同地区のピーターを見つけ出し協力。
だが、再びルールが変更され、結局勝者は1人に戻される。
ピーターは死ぬ覚悟を決めるが、カットニスは同時に木の実を食べようと提案。
木の実には毒があるため、監視していた連中はやむなく2人が勝者となる事を認める。
2人は故郷に戻り、歓待を受けるが、大統領はそれを苦々しく思うのだった。

 と言うわけで、近未来の世界で、戦争を回避するため、
地区の代表である若者に殺し合いをさせると言う話。
それを中継して人々が熱狂すると言うから、
発想的には日本のバトルロワイヤルと
シュワちゃんのバトルランナーあたりをくっつけた感じ。
主役の女の子は弓が得意みたいで、彼女がその技で生き延びるような話を期待する。
ふたを開けると、殺し合いが始まるのは中盤くらい。
それも殺しの描写はぼやかした感じで、
バトルロワイヤルみたいな、なぜか見たくなる危ない魅力はない。
弓の方もあまり発揮されず、
凄腕で生き延びたと言うよりは、何となく残ったような感じ。

TV放送 2013/05/19 WOWOW 1930-2152
 

ハンガー・ゲーム2(2013年米)

カットニス 前回大会の優勝者(ジェニファー・ローレンス)
ピータ 同地区のプレイヤー(ジョシュ・ハッチャーソン)
スノー大統領 (ドナルド・サザーランド)
ヘイミッチ 教育係(ウディ・ハレルソン)
プリム カットニスの妹
ゲイル カットニスの元恋人(リアム・ヘムズワース)
プルターク ゲームを演出(フィリップ・シーモア・ホフマン)
フィニック 出場者
ビーティ 出場者(ジェフリー・ライト)

起:前回大会の優勝者であるカットニスは政府の広告塔とされる。
承:反発する彼女らを快く思わない大統領は、記念大会に再び出場させる。
転:戦いのさなか、カットニスは闘技場のドームを破壊する。
結:回収された彼女は、革命のシンボルとされる。

 前回大会で優勝したカットニスとピータは、
生き延びた恋人たちとして政府の広告塔にされる。
反発する言動が目立ち、大統領は逆らう者は抹殺せねばと考えるように。
そこで、記念大会と称して、カットニスらを出場させる。
 ゲームが開始し、カットニスはピータの他、同盟を結んだフィニックらと行動。
参加者から犠牲者が出たり、闘技場の仕掛けに気付いたりする中、
カットニスは闘技場を囲むドームを攻撃して破壊する。
彼女を回収した機には、教育係のヘイミッチとゲームを演出するプルタークがいた。
彼らは、カットニスを革命のシンボルとして、生還させる必要があったと言う。
だが彼女は、爆撃で生まれ故郷の12地区がなくなったと知らされる。

 と言う訳で、シリーズ第2弾。
前作のゲームで生き延びたカットニスらは、政府の広告塔のような扱いを受けるが、
逆らった発言が目立って、再びゲームに参加させて始末される事に。
彼女を革命のシンボルと考える連中が現れるが
前後編に分かれた3作目に続く展開で、だいぶ引き延ばしたねーという感じです。

TV放送 2014/10/10 WOWOW 2100-2326
 

ハンガーゲーム FINAL:レジスタンス(2014年米)

カットニス 前回大会の優勝者(ジェニファー・ローレンス)
ピータ 同地区のプレイヤー(ジョシュ・ハッチャーソン)
スノー大統領 (ドナルド・サザーランド)
ヘイミッチ 反乱軍。教育係(ウディ・ハレルソン)
プリム カットニスの妹
ゲイル 反乱軍。カットニスの元恋人(リアム・ヘムズワース)
プルターク 反乱軍。ゲームを演出(フィリップ・シーモア・ホフマン)
フィニック 反乱軍。出場者
ビーティ 反乱軍。出場者(ジェフリー・ライト)
コイン首相 反乱軍(ジュリアン・ムーア)

起:カットニスは反乱軍の広告塔にされる。
承:ピータは政府側の広告塔にされる。
転:捕虜を救出する作戦を展開。
結:救出されたピータは洗脳されていた。

 カットニスは反乱軍の指導者コイン首相と対面。
首相は彼女を広告塔にしようとする。
カットニスはピータの救助を条件にこれを受け、病院が爆撃を受けたと放送で訴える。
一方、囚われの身のピータは、政府側の広告塔として停戦を求める放送をさせられる。
 反乱軍はピータら捕虜の救出作戦を展開する事に。
大統領は承知の上だったが、なぜか無事生還する。
ピータは洗脳されており、カットニスの首を絞める騒ぎを起こす。
首相は救出に成功したと訴え、人々は熱狂。一方、ピータは拘束される。

 と言う訳で、シリーズ第3弾。
最終エピソードを前後編に分けるハリーポッター式の前編。
前回、政府の広告塔とされたカットニスが、
今度は反乱軍側の広告塔になっただけと言う展開。
ハリーポッターでは最終エピソードの前編が一番つまらなくて
本シリーズでも本作の中身が一番薄いのは同様だが
もともとが分かりにくい設定のシリーズだったので、
比較的すっきりしてると言う奇妙な効果も。

TV放送 2015/11/03 WOWOW 2100-2302
 

ハンガーゲーム FINAL:レボリューション(2015年米)

カットニス 前回大会の優勝者(ジェニファー・ローレンス)
ピータ 同地区のプレイヤー(ジョシュ・ハッチャーソン)
スノー大統領 (ドナルド・サザーランド)
ヘイミッチ 反乱軍。教育係(ウディ・ハレルソン)
プリム カットニスの妹
ゲイル 反乱軍。カットニスの元恋人(リアム・ヘムズワース)
プルターク 反乱軍。ゲームを演出(フィリップ・シーモア・ホフマン)
フィニック 反乱軍。出場者
ビーティ 反乱軍。出場者(ジェフリー・ライト)
コイン首相 反乱軍(ジュリアン・ムーア)

起:反乱軍は大統領を捕らえる。
承:首相は政府側によるゲームの復活を提案。
転:カットニスは首相の方を処刑。
結:故郷に逃れたカットニスは、今でも悪夢を見ると語る。

 カットニスは回復するが、ピータは洗脳が残っていた。
スノー大統領は生活に窮する人々を官邸に迎え入れると宣言。
カットニスらは、官邸に押し寄せる人々に紛れる。
密告もあるが、何とか大統領を捕らえる。
コイン首相は、大統領の処刑後、政府側の若者によってゲームを復活させると提案。
反対意見も出るが、代表たるカットニスは大統領を処刑できればやむなしと言う。
だが、カットニスは大統領ではなく首相を処刑してしまい、
興奮した人々に大統領はなぶり殺しにされる。
混乱から逃れたカットニスは、故郷へ戻る。そこにはピータも戻っていた。
2人の間に産まれた子供に、カットニスは今でも悪夢を見る事があると語るのだった。

 と言う訳で、シリーズ最終話。
カットニスらは政府側を倒すべく最後の決戦に挑む。
前後編に分けた関係で、早い段階でカットニスらが勝利し、
どう落とし前をつけるかが長々と続くアンバランスな印象。
おまけに今回も中身が薄い感じで、
シリーズ第2作以降の3作をまとめて1作にしても良かったかな。
(本作のあらすじはまとめ中に消えて作り直したから、さらに簡潔に)

TV放送 2008/10/05 WOWOW 2200-2400
 

バンクジョブ(2008年英)

テリー 中古車屋(ジェイソン・ステイタム)
マルティーヌ・ラブ テリーの友人。元モデル
デイブ テリーの仲間
エディ テリーの仲間
ティム マルティーヌに指示する人物。政府関係者?
ウェンディ テリーの妻
マイケルX 黒人指導者
ルー・ヴォーゲル ポルノの帝王。組織に通じる
下院議員 SMプレイの写真を撮られる
ロイ 実直とされる警部

 71年。中古車屋テディは、友人マルティーヌらと銀行の金庫破りを計画。
近くの店からトンネルを掘るのだ。
実は、マルティーヌは麻薬容疑で逮捕され、
ティムと言う男に金庫破りを指示されていた。
テリーらは無線で連絡をとりつつ計画を進めるが、
無線マニアの男がこれを傍受。警察に連絡する。
警察は、どの銀行かを突き止めようとするが失敗。一同は貸金庫に到達。
戦利品の中には、下院議員のSMプレイの写真、
マーガレット王女が黒人指導者マイケルXと親密にする写真、
そして組織が警察と通じている事を示す裏帳簿があった。
ポルノの帝王で組織に通じるルーは、エディを捕らえ、デイブを殺害。
テリーはティムと取引し、王女の写真と交換に逃亡用の身分証を入手。
ルーについては、自分で処理せよと言われる。
そこで、裏帳簿に名前のない刑事ロイに連絡。テリーはエディと帳簿を交換。
ロイによってルー一味は逮捕され、テリーらは放免となる。
マイケルXは殺人罪で絞首刑に。汚職警官は粛清され、議員は辞職。
貸金庫が襲われた被害者の大半が、被害内容の申告を拒否したのだった。

 と言うわけで、ジェイソン主演の金庫破りもの。金庫破りの話はいろいろあるが、
この映画が異色なのは、盗んだ後の騒動の方が派手な点。
なぜなら貸金庫に、王女や議員のスキャンダル写真、
そして警官と組織の関係を表す裏帳簿があったからだ。
いろんな連中が出てきて、関係がわかりにくいのが難だが、なかなか面白い。
ステイタムが実は脇役と言う、この所続いた失望の展開もない。
ちょっと引っ掛かるのが、
最後に正義の警官に帳簿を委ね、悪徳警官と組織を一網打尽にする所。
ジェイソンらがおとがめなしと言うのは、ホントに正義の警官なんかいと思わせる。

DVDレンタル
 

ハングリー・ラビット(2011年米)

ウイル・ジェラード 高校教師(ニコラス・ケイジ)
ローラ ウイルの妻
サイモン 組織の男(ガイ・ピアース)
ジミー ウイルの友人
トルーディ ローラの友人
ダーガン警部補

 高校教師ウイルは、妻ローラを暴行されショックを受ける。
そんなウイルに、サイモンと言う男が近づき、ある提案をする。
彼によれば、犯人は常習犯で、有罪になっても服役は11ヶ月。
正義の組織と言う彼らは、犯人を始末する見返りとして、
後に簡単な手伝いをしてほしいと言うのだ。
ウイルは困惑するが、結局提案を受ける事に。犯人は死体で見つかり、自殺とされる。
 半年後。ウイルはサイモンから連絡を受ける。
性犯罪者ウォルザックを尾行せよとの依頼だったが、
やがて橋から突き落とせとの指示に変わる。
拒否するが、ローラに付きまとわられ、やむなくウォルザックに接触。
話をしようとするが、ウォルザックは抵抗した挙げ句、橋から落ちて死んでしまう。
現場から退散する映像が見つかり、ウイルはマーシュ殺害容疑で逮捕される。
ウォルザックと聞いていたのが、記者マーシュだったと知る。
取調べに当たったダーガン警部補も組織のメンバーらしく、ウイルを逃がす。
ウイルはマーシュの身辺を調査。
彼は組織を調べていたが、密告屋が殺され、警戒していたようだ。
マーシュが遺した資料から、組織も暴走するサイモンに手を焼いていたとわかる。
ウイルは友人ジミーも組織の一員と知り、脅してサイモンの連絡先を聞き出す。
マーシュの資料を、ウイルを無実と証明する映像と交換する事に。
閉鎖されたショッピングセンターで会うが、ローラが人質に取られてしまう。
改心したジミーはローラを逃がし、サイモンに撃たれて死ぬ。
サイモンはウイルと格闘になるが、ローラに射殺される。
現れたダーガン警部補は、サイモンとジミーが殺し合った事にしてウイルらを逃がす。
潔白が証明されたウイルは自由の身に。
マーシュの同僚に資料を返すが、彼もまた組織の人間だった。

 と言うわけで、ニコラス主演のサスペンス。
妻が暴行された彼は怒りに燃えるが、ガイ・ピアーズにある提案をされる。
犯人を始末する代わりに、後で軽く協力してほしいと。
見知らぬ乗客を連想させる話だが、
ちょっと違うのは、一味が組織立った連中だと言う点。
妻の仇は始末されるが、半年後に受けた依頼は、
軽い協力どころか、別の犯人を始末してくれと言うものだった。
見知らぬ乗客と同様、ニコラスは受けられないと抵抗。
標的と話をしようとするが、妙に抵抗され、相手は橋から落ちて死んでしまう。
組織が、警察内部にも浸透した処刑団みたいな連中だと判明。
しかも組織の秘密を暴こうとする、悪くない人たちまで始末するから調子が狂う。
事情を知った妻も、夫を助けるため、銃を持って立ち向かったりするが、
被害者のはずの彼女の、颯爽とした姿にも調子狂う。
結局ガイ・ピアーズは暴走気味だったとして、組織に助けられる事に。
ダーティハリー2で、ハリーと処刑団の価値観の境目で戸惑った事があるが、
そんな感じの決着。
もう少しこじんまりした話にすべき所を、風呂敷広げすぎた感じだ。

TV放送 2013/07/05 WOWOW 1415-1559
 

判決前夜/ビフォア・アンド・アフター(1995年米)

キャロリン・ライアン 小児科医(メリル・ストリープ)
ベン キャロリンの夫。彫刻家(リーアム・ニースン)
ジェイコブ 夫婦の息子(エドワード・ファーロング)
ジュディス 夫婦の娘

マーサ ジェイコブの彼女
フラン 警察署長
ウェンデル 弁護士
パノス 弁護士(ドクターオクの人)

起:夫婦の息子に殺人容疑がかかる。
承:息子は真相をなかなか語らない。
転:事故だったと判明。
結:証拠隠滅した事で有罪となる。

 小さな町の医師キャロリンは、顔見知りの娘マーサが死んだと知る。
何者かに殴打されたらしく、犯人は逃走中だ。
警察署長が家を訪れ、息子ジェイコブが最後にマーサといた人物だと指摘。
家宅捜索を求められるが、夫ベンは拒否。
車のトランクに血の付いた手袋を見つけたベンは、これを焼いてしまう。
キャロリンは、真相が不明の中で証拠を消した行為に困惑する。
 家族に対する周囲の目が冷たくなるのを感じる中、
友人宅にいたジェイコブが逮捕される。
保釈が認められるが、ジェイコブは何も語ろうとしない。
 ようやく重い口を開いたジェイコブは、真相を語る。
彼はマーサと付き合っていたが、彼の子を妊娠したと告げられたと言う。
その上で雪道に立ち往生した事を責められ、もみ合いになるが、
マーサはジャッキの上に倒れ、死んでしまったと言う。
 ベンは、一度立ち去った後に戻り、
マーサが死んでいるのを見つけた事にすれば良いと考える。
弁護士パノスも、犯行を証明するのは検察の仕事だと助言。
ベンは家族を守る為ならば何でもすると言うが、
キャロリンは2人分のウソをジェイコブに背負わせたと感じていた。
 DNA検査で、マーサが妊娠したのはジェイコブの子ではないと判明。
有利な状況と喜ぶが、一家を非難する声は鎮まらない。
キャロリンは裁判で真相を証言。
姿を消したジェイコブは警察で見つかり、真相を証言したと語る。
家族を守る為ならば何でもやるとベンは言ったが、それはジェイコブも同じだった。
 ジェイコブの謀殺は認められないとされたが、
証拠隠滅による過失致死で5年以下の懲役に。2年後に釈放される。
ベンもまた、証拠隠滅で1年の実刑に。
出所後、家族の絆は深まり、
ジェイコブの妹ジュディスは、永遠に幸せを拒んでは生きられないと言うのだった。

 と言う訳で、メリル・ストリープとリーアム・ニースンによるサスペンス。
当時の知名度はメリルが上だが、出番が多いのはリーアム。
そして息子役が落ちぶれる前のエドワード・ファーロング。
ファーロングが失踪し、恋人殺害の容疑をかけられたと知ったリーアムは、
証拠隠滅を図る。
結果として恋人の死は事故だったとわかるが、
リーアムとファーロングは関与を隠し続ける事に。
耐えかねたメリルが真相を証言。
最終的に家族の絆が深まったと言う事みたいだけど、
全般的には余計な事はすんなと言う話です。

TV放送 2016/11/28 ムービープラス 0845-1045
 

ハンコック(2008年米)

ハンコック 超人的能力を持つ(ウイル・スミス)
レイ・エンブリー セールスマン
メアリー レイの妻(シャーリーズ・セロン)
アーロン レイの息子。メアリーから見ると継子

 超人的な能力を持つハンコックは、人々にクズと言われていた。
飲んだくれた挙げ句、犯人逮捕の際に周囲のビルを破壊したりした為だ。
 製薬会社のセールスマンであるレイは踏切で立ち往生し、ハンコックに助けられる。
レイは、厄介者扱いされるハンコックのイメージを良くしようと一計を案じる。
2週間刑務所に入れば、人々はハンコックが必要だと気付くはずだ。
 そこでハンコックは、自ら刑務所に入る事に。
最初は囚人たちともめ事を起こすが、少しずつ打ち解ける。
一方、犯罪は30%増加。強盗団の立てこもり事件が発生。
署長の依頼でスーツを着て出動し、事件解決で称賛される様になる。
 ハンコックは酔った勢いで、レイの妻メアリーに迫るが投げ飛ばされ、
彼女もまた超人的能力の持ち主だと知る。
ハンコックは記憶を失っていたが、
彼らは元夫婦で、メアリーは普通の幸せを得る為に立ち去った。
だが、離れていても2人に引き付けあう力が働いて再会。
一方で、2人は近くにいると互いに超人的能力を失うのだと言う。
 そんな中、逮捕された強盗たちが脱走して暴れ出す。
ハンコックらは一味を倒すが、負傷して弱ってしまう。
弱りながらハンコックが立ち去ると、2人とも回復する。
 1か月後。メアリーとレイは幸せな生活を続ける。
クズと言われながら活躍するハンコックとは、電話で連絡を取り合う仲となっていた。

 と言うわけで、スパイダーマン以降、ヒーローの内面を描く作品が続き、
ちょっとひねって、キックアスの様に、志は高いが力は弱いヒーローも現れる。
本作はその逆で、力は強いが志が低いと言うパターン。
発想ありきと言う感じで、作品自体も志が高くない。
意外な所にもう1人いたと言う展開は面白いけど、
物語的に起承転結がはっきりせず、何を解決すればいいか見えないと、
ただの傍観者になっちゃうんすよね。

TV放送 2009/10/31 WOWOW 1200-1332
 

バンコック・デンジャラス(2008年米)

ジョー 殺し屋(ニコラス・ケイジ)
コン ジョーの弟子
薬局店員

 殺し屋ジョーは、バンコックで仕事をする事に。
弟子につけたコンが失敗を犯すが、
かつての自分を見た気がしたジョーは、彼を許してしまう。
さらに、堅気の人間に関わるなと言うルールを破り、薬局店員と親しくなる。
4人の標的の内、3人を始末するが、
最後の標的はコンが素晴らしい人物とほめていた政治家だった。
ジョーは狙撃をためらい、組織に追われる羽目に。コンを人質にとられるが救出。
組織のボスを捕らえ、警察に追い詰められるが、
ボスの頭越しに自らを撃ち、命を絶つのだった。

 と言うわけで、バンコックで仕事をする事になった殺し屋をニコラスが演ずる。
彼は仕事上のルールを決めていたのだが、
現地で相棒につけた青年や、親しくなった薬局店員に影響され、
ルールを破ってしまうと言う、どこかで聞いた展開。
トランスポーターみたいな能天気さはなく、
ルールを破った事によって、どんどん追い詰められる訳。まあ、痛快ではないよね。

TV放送 2012/02/25 ムービープラス 2055-2233
 

ハンター(80)

 1872年。米国最高裁は、保釈中の逃亡犯逮捕に、賞金稼ぎの使用を認める。
今では少ないが、ラルフ・ソーソン(スティーブ・マックイーン)通称パパは健在だ。
ヒューストンへ行ったソーソンは、トミーを捕まえ、
叔父の保安官(ベン・ジョンソン)の警告にも関わらずビリーも捕まえる。
トミーは機械いじりの腕を買って、ソーソンの所で働く事に。
彼の家はたまり場になっている。教師の恋人ドティは妊娠中。彼の趣味はおもちゃだ。
メイソンと言う男から、嫌がらせの電話。以前の復讐らしい。
リッチー(イーライ・ウォーラック)の仲介で、ネブラスカのブランチ兄弟の所へ。
トランザムで逃げる爆弾狂の兄弟を、トラクターで追跡。最後には自爆させる。
旧友の警官スポタが、麻薬を売った事が発覚。追い込まれて自殺。
続いて、アンソニーを捕まえるためシカゴへ。逃走したアンソニーを追って地下鉄へ。
人質をとられ、やむなくソーソンは屋根の上へ逃げる羽目に。
アンソニーは地下鉄を止め、車で立体駐車場へ。ソーソンも追跡。
追い込まれて、アンソニーは川へ転落する。
ドティがさらわれたため、学校へ急行。現れたメイソンが撃ちまくる。
ソーソンはガスを流し、撃ちまくったメイソンを自爆させる。
ドティが産気づき、病院へ急行。車で生まれた子供を抱く。

 というわけで、現代に残った賞金稼ぎの物語。
1つずつのエピソードは短め。むしろ、ソーソンの日常を描く感じ。
マックイーンの遺作なので、よくがんばったと言う感じだが、思ったよりおとなしめ。

TV放送 92/08/14  08CH  02:30-04:21
 

ハンター(2011年オーストラリア)

マーティン・デイビット ハンター(ウイレム・デフォー)
ジャック ガイド(サム・ニール)
ルーシー 世話になる女性
ケイティ ルーシーの娘
ジェイミー ルーシーの息子

 ハンターのデイビットは、バイオ企業に仕事を依頼される。
絶滅したとされるタスマニアタイガーの目撃報告があり、
その生体サンプルがほしいと言うのだ。
デイビットは幼い子供たちがいる小屋をベースにする事に。
彼らの父親ジャラは出かけたきり戻らず、母親ルーシーも寝たきりだ。
ガイドのジャックによると、
ジャラは環境保護を訴え、林業で生活する連中と衝突していたらしい。
デイビットはタイガーがいたらしき洞穴を見つける。
さらに頭を撃たれた骸骨を発見。それがジャラだと気付く。
ルーシーは不要な薬を飲まされていたとわかり、止めると回復。
彼女によると、企業はタイガー固有の毒を入手したがっていると言う。
雇い主は、デイビットが地元と親密になりすぎたと警告。
新たなハンターを送り込み、デイビットに洞穴へ案内させるが、格闘の末射殺する。
危機に気付いてかけつけるが、
小屋は燃やされ、ルーシーと娘が死んだと知るデイビット。
彼はついにタイガーを見つけるが、ためらった末に撃つ。
灰を山からまき、雇い主にはタイガーはもういないと報告。
学校に入れられた息子ジェイミーと再会するのだった。

 と言う訳で、ウイレム・デフォー主演のドラマ。
彼は、絶滅したとされるタスマニアタイガーを狩ると言う依頼を受ける。
と言っても生け捕りではなく、臓器などを回収しろと言うから、既に陰謀の匂いが。
山あいの田舎町に住む一家の小屋をベースに活動するが、
付近では林業で稼ぐ連中と環境保護を訴える連中が衝突。
一家は保護派で、出かけたまま戻らない父親は、どうやら殺されたらしい。
デフォーは受けた任務の割に人情派で、一家を心配してタイガーの方は二の次に。
だが、筋の通った行動を取ったとも言い難く、結果的にすっきりしない終わり方。

TV放送 2014/12/03 イマジカ 1900-2041
 

パンチライン(1988年米)

ライラ・クリトシック 主婦(サリー・フィールド)
スチーブン・ゴールド 学生(トム・ハンクス)
ジョン ライラの夫。保険のセールスマン(ジョン・グッドマン)
ロミオ 司会

 主婦のかたわらコメディエンヌの仕事をするライラ。
へそくりでジョークのネタを買うが、期待に反して店では受けない。
夫ジョンは家族をおろそかにしていると、お笑いの仕事に否定的だ。
ライラは同じ店に出る学生スチーブンの才能に惹かれる。
だが、大学に通っていると信じていた父親が客席に来たため
スチーブンは動揺してしどろもどろに。
ライラは、自分も夫が笑ってくれなくなったとスチーブンを慰める。
スチーブンはライラに求婚するが、
ライラが髪型を失敗した際に慰めてくれたのも家族だった。
店でTV番組出演を競うコンテストが行われる事に。
コメディエンヌになる事も夢だったと言うライラを、夫ジョンは応援に行く事に。
ライラの舞台はなかなかの好評。続くスチーブンは、どぎついネタで大受け。
だが審査員にはどぎつさが不評で2位となる。
ライラは自身が優勝と知るが、家庭があると夫と退散。
残されたメンバーからスチーブンが優勝とされる。

 と言うわけで、アカデミー賞を2回とったサリー・フィールドが、
この後2回とるトム・ハンクスと競演。
サリーは主婦のかたわらコメディエンヌとして場末の舞台に出るが、
なかなか芽が出ない。
怪しい取引のように笑いのネタを買ったり、もう辞めろと言う夫と険悪になったり。
同じ舞台に出る学生であるトムに憧れ、彼の影響で次第に実力をつける。
トムはサリーに惹かれるが、サリーは家族を大切に想うなんてくだりを経て、
共にTV出演を争うコンテストに出ると言う訳。
コメディアンに焦点を当てたのは面白いが、スポーツの試合とかと違って、
スランプになったとか、どちらが優勢とかが伝わりにくいのが難。
後半になって、夫が理解のある人に豹変するのが違和感あり。

TV放送 2005/08/24 WOWOW 1950-2153
 

バンディダス(2006年仏メキシコ米)

マリア 貧しい家の娘(ペネロペ・クルス)
サラ 銀行家の娘(サルマ・ハエック)
クエンティン・クック NYの刑事。科学捜査が得意
ドン・ディエゴ メキシコの銀行家
ジャクソン氏 銀行頭取
強盗のすべを教える男 (サム・シェパード)

 メキシコの銀行を狙うジャクソンは、頭取ドン・デイエゴを毒殺。
ドン・デイエゴの娘サラと、父親を一味に殺された貧しい家のマリアは、
追い込まれて共に銀行強盗をする羽目に。
犬猿の仲の2人だが、土地を取り戻すために手を組む事にする。
強盗団は各地で銀行強盗をし、指名手配され、ジャクソン一味にも追われる。
ドン・ディエゴの死を捜査するクック刑事は、それが毒殺だと突き止める。
2人に脅されたクックは、やがて彼女たちの大義を知り、協力するように。
ジャクソンは金塊をテキサスに移して、おびき出した強盗団を処刑しようと計画。
だが、撃ち合いの末、2人がジャクソンを射殺する。
知事もジャクソンを倒した事を評価。
クックの心が婚約者に向いていたと知り失望した2人は、
次は欧州の銀行を狙うと決めるのだった。

 と言うわけで、ペネロペちゃんとサルマ・ハエックが競演する女版西部劇。
ペネロペは貧しい家の娘で、サルマは町の銀行家の娘。
正反対の2人が、町を乗っ取ろうとする米国の銀行家と戦うため、
手を組んで銀行強盗する話。
とはいえ、2人のキャラは間違いなくかぶっていて、
どっちがどっちか、よくわからなくなる事もしばしば。
そこを気にせず、ありがちなアクション系として見れば、割に面白い。

TV放送 2009/04/29 WOWOW 1910-2042
 

バンディッツ(2001年アメリカ)

監督 バリー・レヴィンソン

ジョー 銀行強盗(ブルース・ウイリス)
テリー ジョーの相棒(ビリー・ボブ・ソーントン)
ケイト 仲間になった女性(ケイト・ブランシェット)
ハーヴィー 運転手役。スタントマン

 銀行強盗の末、死亡したジョーとテリーの話がTVで放送される。
彼らは囚人仲間で、ミキサー車で脱走に成功。
スタントマンのハーヴィーを運転手にし、各銀行の支店長宅へ押しかけ
銃なしで成功を繰り返し、お泊まり強盗として知られるように。
ある時テリーはケイトの車にはねられ、
夫との生活に退屈していたケイトは、2人の正体を知り居座るように。
テリーは危険を感じるが、ジョーが彼女を気に入ってしまう。
やがて強盗をする2人と一緒にいるケイトの姿が目撃されるように。
テリーもケイトに惹かれ、三角関係に。コンビが破綻しそうになる。
2人はTVキャスターに会い、ケイトは無関係と説明。
次の強盗を起こすが警察に包囲され、仲間割れで撃ち合いに。
2人は死亡。遺体が運び出される。
実はハーヴィーの特殊技術で、撃たれたように偽装。
救急車も事故で炎上し、2人の遺体は消えてなくなる。
ハーヴィーは知り合った女性と南の島で結婚。
それを見守るジョーとテリー。そしてケイトの姿があった。

 と言うわけで、ブルース・ウイリスとビリー・ボブ・ソーントンがコンビで
伝説の銀行強盗になると言う話。
ブルースが乱暴なタイプ、ビリー・ボブが知能犯という感じで
2人がうまいバランスで成功を繰り返すが、
ケイト・ブランシェットの登場で調和が崩れるという展開。
実際には2人のキャラがそれほどハッキリしているわけでなく
あまりスッキリしない感じ。
最後のトリックはちょっと面白いけど、結局ケイトから足がつくんじゃないの?

TV放送 2003/05/25 BS05 2000-2210
 

バンテージ・ポイント(2008年米)

レックス TVディレクター(シガニー・ウィーバー)
トーマス・バーンズ 大統領護衛官(デニス・クエイド)
テイラー トーマスの同僚(マシュー・フォックス)
ヘンリー・アシュトン 米大統領(ウイリアム・ハート)
ハワード ビデオ撮影する旅行者(フォレスト・ウィテッカー)
ベロニカ 一味の女
エンリケ スペインの警官。ベロニカに利用される
ハビエル 弟を人質にされ、ベロニカに利用される

 スペインで西欧とアラブ諸国が首脳会議を開催。
広場に米大統領が現れるが狙撃され、建物が爆破される。
 過去の任務で負傷したトーマスが現場に復帰。
建物の不審な動きに気づくが、暗殺が発生。
TV局のバスに乗り込み、ビデオで状況を見る内、意外な事に気づく。
 ビデオ撮影をする旅行者ハワードは、暗殺事件に遭遇。
逃走する警官エンリケを追跡するが、別の警官が彼を射殺するのを目撃。
やがて少女アナが母を捜して道路に飛び出すのに気づく。
 大統領は脅迫を知り、替え玉を使うが暗殺事件が発生。
さらに一味は本物の大統領を襲撃する。
 ベロニカらに弟を人質に取られたハビエルは、一味の計画に協力させられる。
一味は遠隔操作で狙撃。さらに本物の大統領も誘拐する。
ハビエルは共に利用されたと言い、エンリケを射殺する。
 トーマスはモニターで同僚テイラーが退散するのを見て、彼が一味と気づく。
激しい追跡の末、撃ち合いでテイラーが死ぬ。
飛び出したアナを避けようとして救急車が横転。看護婦に扮したベロニカが死亡。
トーマスがかけつけ、大統領を救出。一味を射殺する。

 と言うわけで、米大統領暗殺事件が発生。
これを護衛官デニス・クエイドが追うが、同僚にLOSTのマシュー・フォックス、
中継TVのディレクターにシガニー・ウィーバー、
ビデオを撮影していた(つまりただの通行人)フォレスト・ウィテッカー、
そして大統領のウイリアム・ハートと言う布陣。
いろんな人の視点で何度も事件を描くのだが、
羅生門的に人によって話が食い違うわけではなく、真実はあくまで1つで
次第に真相が明らかにと言う展開。
有名俳優はいいのだけれど、テロリスト一味は区別がつかずやや混乱。
何しろマシュー・フォックス視点がなかなか描かれないので結末は見えた感じ。
キャスターのアンジー役は、新スタートレックのウフーラ役の人。テロで死ぬ

TV放送 2009/05/24 WOWOW 2000-2145
 



 「ハンテッド」(2003)を見た。

 トミー・リー・ジョーンズにベネチオ・デル・トロなんて渋めの組み合わせで
かつて軍で鍛えた男が暴走するなんてランボーのような話を描くわけだが、
監督はフレンチ・コネクションのウイリアム・フリードキンで
主役の2人もアカデミー賞経験者だし
ハードなアクションサスペンスが期待できるのではと思って見た。
他の映画(マトリックス)との兼ね合いか、上映は割に地味目。

 1999年。コソボ。
セルビア人指揮官を暗殺するため、
米軍の特殊部隊アーロン・ハラム(ベネチオ・デル・トロ)は、
音もなく敵の陣地に乗り込み作戦を成功させる。
そしてその成果で勲章を得るが、帰国後も虐殺の光景などが脳裏をよぎり
うなされているのであった。
そしてオレゴン州。森の中で鹿狩りをしていたハンターたちが、ハラムに襲われる。
ハラムは動物を敬愛しており、高性能のスコープをつけているような連中は
ハンターではなく暗殺者だと言い、ナイフで襲って殺害する。

 カナダ。野生動物保護官LT(卜ミー・リー・ジョーンズ)は、
罠にかかった狼を助け、罠をかけるような連中を殴り倒すようなタイプ。
彼の所へ、古い知り合いらしいFBI捜査官が尋ねてきて、捜査の協力を求められる。
オレゴンであった殺人事件についてだが、凄惨な現場写真に愕然とする。
死体をバラバラにしたのは、食べるためだと解説するLT。
ヘリは苦手らしく酔っていた彼だが、現場に到着するとカンを取り戻す。
ここではFBI捜査官アビー(コニー・ニールセン)らが捜査していたが、
LTは現場を踏み荒らされるのを快く思わず、皆を帰らせて1人で捜査する事に。
木の枝の折れ方や足跡など、わずかな痕跡も見逃さずに追跡。
彼はこの手の捜査では、右に出る者のいない存在だったのだ。
犯人の隠れ家らしき洞窟を見つけ、そこで女性の写真を見つける。
それを見て心当たりのあるLTは驚くが、
そこに現れたのは、まさにその心当たり、かつての教え子ハラムだった。
人を殺した事はないと言うLTだが、急所の攻撃方法等を教えており
ハラムにとっては父のような存在だった。
ハラムは手紙を送ったのに返事がなかったと、LTを恨んでおり対決に。
LTが圧倒されて危機一髪の所に、アビーらがかけつけ、麻酔銃でハラムは倒される。
アビーは発信機でLTの居場所をチェックしていたのだった。

 「食物連鎖で人間より上の存在がいたらどうする」等と不敵に話すハラム。
ハラムは軍の所属であるため、FBIから軍に引き渡される事に。
アビーらは面白くないが、こればっかりは仕方がない。
LTはアビーに山へ遊びに来いとか言って別れを告げ、飛行機で帰る事に。
その頃、護送されているハラムは、
軍の不祥事だとして、車内で薬物で始末されようとしていた。
だがハラムは暴れ出し、護送車は転倒。
毒薬を注射しようとした男から注射を奪い、逆に彼に注射して殺し、
ただの事故のフリをしてひそかに現場から逃走。
マスコミとか警察とかがかけつけ、次第に護送車だったと言う事がわかるが
すでにハラムは逃げた後だった。
空港でテレビを見ていたLTは、事件を知ってあわてて舞い戻る。
ハラムは、恋人アイリーンの所へ行くに違いない。
実際、彼女のもとに現れるが、久々に舞い戻ったハラムにアイリーンは困惑。
しかし娘は彼になついており、仕方なく受け入れる。
(このアイリーンはこの後二度と出てこない)
ところが、そこへLTらが乱入。アビーが発砲するが、ハラムは逃走する。
屋根から飛び降りて追うLTだが、車で逃走するハラム。
渋滞の町中へ逃げ込み、行く手を遮られるが、車をぶつけてぶつけて逃走。
ハラムはLT宛の大量の手紙を残しており、
「正気が失われた」等と書かれているのを読み、LTはショックを受ける。
ハラムが下水道へ逃げたと考え皆で包囲するが、
気配を消しているハラムはアビーの同僚2名を殺害して、なおも逃走。
ハラムはマンホールから外へ出て、LTはそれを見つけて追跡を続ける。
自転車を奪い、階段を上って高架の地下鉄へ飛び移るハラム。
ナイフで連結部を切り裂いて乗り込む。
LTもそれを追って天井からフタ開けて乗り込むが、
同僚の死でショックを受けていたはずのアビーらが、
なぜかかけつけていて、地下鉄を止めるので大騒ぎに。
ハラムはさらに鉄塔を登り逃げるが、LTもこれを追跡。
ヘリもかけつけて追いつめたかに見えたが、鉄塔から飛び降りて川に飛び込む。

 同僚を殺され復讐を誓うアビーは、自ら指揮官になり
河を捜索したりするが見つからない。
総動員すれば皆殺しにあうと、LTはこのやり方に否定的だ。
結局、彼は一人でハラムを追う事にする。河から痕跡を追って山へたどり着く。
ここで石を削ってナイフを作るが、ハラムも鉄を焼いたりしてナイフを作る。
ハラムの罠にかかり、足を縛られて宙づりになるが、
自らロープを切って逃げるLT。
再びはい上がってハラムと対決するLT。
激しい格闘で、刺して刺されてグサグサやって痛そうだが、
形勢は今度はLTに有利で、ついにハラムの息の根を止める。
アビーらもまたまたなぜかかけつけるが、時すでに遅し。
アビーとはその後一言も話さずにエンディング。
その後、あの狼が回復したのを知って安心。LTはハラムの手紙を焼き捨てる。

 と言うわけで、トミー・リー・ジョーンズ、ベニチオ・デル・トロ、
そしてウイリアム・フリードキン監督と言うアカデミー賞トリオで
戦場で心を病んだデル・トロが、帰還して殺人を犯すようになり
かつての教官トミー・リーと対決すると言う「ランボー」な話。
しかし、ランボーでは上官は指示するだけだったが、
今回は教官も実地へ出て直接対決するのがポイント。
急所だけを狙うような、本物のプロの殺し屋と、
折れた木の枝や足跡等から相手を追いつめていく追跡者の描写は、なかなか面白い。
冒頭はコソボでのデル・トロの実際の戦場での姿を描くわけで、
こういうシーンがあるのもいいが、これがちょっと長め。
それからなぜ彼が心を病んだかの説明はないに等しく、
動物には敬意を払えとか何とか言って、何人か殺人を犯し、
後は追っ手を殺していくだけだから、ランボー1作目のような演説はいらないにしても
もう少し理論づけが欲しいところ。
トミー・リーとデル・トロの対決は3回。
いきなり前半で対決して、割に簡単に逮捕される。
そしてお約束のように逃走するわけだが、護送車を転覆させて逃げる様は
「逃亡者」を連想させる。
ここまで映画の半分くらいが経過しており、ここからようやく本調子にと言う感じ。
その間、デル・トロの恋人とか、FBIの女捜査官とか出てくるのだが、
これがどう見てもおまけのようで、恋人はチラッと出ただけで再会もせず。
トミー・リーが逐一報告してるわけでもないのに、
要所要所にかけつける女捜査官も、おまけという印象を強める。
一方で、逃亡者の話は、追跡者の描写が安易になりがちで、
いつも後手後手になるような映画が多いが、この映画に関してはそこは大丈夫。
街から効果の地下鉄まで必死に追う様は、
「フレンチ・コネクション」なんか連想させるが、ここが一番の見せ場かも。
そして、クライマックスは山の中で3度目の対決。
デル・トロが自らナイフを作るのはいいとしても、
なぜかトミー・リーまでナイフを石から作り、野生のような対決。
ザクザク刺さって痛そうなところがポイント。
そこで決着がつくと、あっさりとしたエンディングで、
1時間半の短めの作品で、中盤の追跡シーンが一番の見せ場となると
もう少し見せ場を派手にして、設定の描写を細かくすればもっと良かったのだが。
 

バンデットQ(1981年英)

ケビン 少年
ナポレオン (イアン・ホルム)
ロビンフッド (ジョン・クリーズ)
王 (ショーン・コネリー)
悪魔 (デビッド・ワーナー)
創造主 (ラルフ・リチャードソン)
タイタニックの乗客 (シェリー・デュバル)

 ある日、ケビン少年は部屋に突然現れた小人たちに出口を教えろと言われる。
創造主だと言う顔に追いかけられ、穴から抜けるとナポレオンの時代へ。
盗賊団だと言う小人たちは、穴を通って未来から財宝をいただいていたのだ。
だが、次に行った時代では、義賊のはずのロビンフッドに財宝を奪われてしまう。
再び創造主に追われたケビンは、小人たちとはぐれて中世へ。
そこで王に気に入られ、跡継ぎに指名されるが、現れた小人たちと逃げる羽目に。
タイタニック号に乗るが、沈没してしまい、漂流した末に暗黒城にたどり着く。
地図を狙う悪魔の罠で、一同は捕らわれてしまう。
何とか脱出したケビンは、悪魔と戦う羽目に。
小人がいろんな時代の連中を引き連れてかけつけるが、歯が立たない。
すると現れた創造主が悪魔を破壊。
創造主は、すべての出来事を承知で試みていたのだと言う。
気がつくとケビンは火事の家から助け出される。
不思議な出来事だったが、写真が残っていて事実だったと知るケビンは、
悪魔の破片に触れた両親が爆発するのを目撃。
呆然とする中、消防士に扮した王がウインクして立ち去るのだった。

 と言う訳で、テリー・ギリアムによるファンタジー。
少年ケビンは、時間移動して未来から財宝を盗み出す一団に巻き込まれる。
この巻き込まれ方は、ナルニア物語風。
行く先々で、ナポレオンやロビンフッド、タイタニック号などと遭遇するが、
それぞれの描き方はあっさりしていて、タイタニックはあっという間に沈む。
公園のボートがひっくり返った程度。
盗賊団たる小人たちには未来の出来事なので、
あまり感銘を受けないのかも知れないが、ちょっと物足りない。
ショーン・コネリーが王の役で出ていて、ラストに別の役で再登場するが、
なぜ彼だけ特別扱いなのかもピンと来ない。

TV放送 2015/06/01 WOWOW 2300-0056
 

パンドラ・クロック 人類滅亡のフライト(TV作品)

 ドイツ。ヘルムズ教授は細菌に感染した男と接触。その後66便に乗り、倒れる。
ポーランド機長は緊急着陸しようとするが、ドイツ他各国は着陸を拒否。
やがて教授は死亡。どうやら細菌は48時間で死亡率100%の細菌兵器らしい。
CIAのサンダース博士は人体実験を希望。機はアイスランドへ到着。
だが機外へは出られず、飛び出した乗客は射殺される。
大統領は、発病者が出れば機体を攻撃せよとの命令を出す。
乗客に大使がいると知り、テロ組織が攻撃を計画。
だが、サンダースはCIA内部がわざと撃墜させるため、情報を漏らしたと気づく。
どうせ死ぬ大使を撃墜させ、報復としてテロ組織を叩きつぶす気だ。
教授の死は心臓発作により、機内には感染していないと判明。
サンダースは黒幕がCIAロス長官と気づき、狙われるが、衛星電話で機長へ連絡。
敵機の攻撃をすり抜け、機は無事着陸。ロスの陰謀への関与が判明する。
一件落着かに思えたが、乗務員が高熱で急死したとわかる。

 と言うわけで、細菌兵器に感染した者が乗り込んだ飛行機が危機にと言う事で
「カサンドラ・クロス」の現代版と言う感じで、
いろいろ工夫はしているが、やっぱりどこかで聞いたような話だ。
ラストは結局感染していたとわかり、もう乗客が散らばって絶望的と言うわけ。

TV放送 97/12/07  BS05  12:05-15:30
 

バンパイアの惑星(1965年イタリア・アメリカ合作)

 宇宙船アルゴス号は、奇妙な信号を受信し、惑星へ向かう事に。
先行して到着したギャリオット号との通信が途切れる。
乗員はなぜかマーク船長に襲いかかり、しかもその事を覚えていない。
ギャリオットを発見。マークの弟ら乗員が死亡しているのを発見する。
ウエスは宇宙船を破壊しようとするが阻止。何者かに操られたと言う。
ティオナは死んだはずのバートらが動いているのを目撃。
サラスを捕らえ、この星の住人が体を拝借。移住のため宇宙人を奪おうとしたと知る。
マークはギャリオットを破壊して退散する事に。
一味の追跡でティオナらがやられ、マーク、ウエス、サニヤだけが脱出する。
しかし、ウエスはマークとサニヤが一味にされている事に気づく。
そのため、ウエスはリジェクターを破壊して航行不能にし絶命。
残ったマークらは、仕方なく近くの原始的な惑星、地球へ行く事にする。

 と言うわけで、これもまたエイリアンの元ネタと言われる作品だが、
乗員が次第に異星人に操られ、殺されると周囲に気づかれないまま、
敵になってしまうと言う展開は、むしろ物体Xの展開。
まあどこかで聞いたような話だから、展開自体はあまり面白くない。
最後のオチはちょっと面白いんだけれども、
どうだ、これがオチだと言わんばかりに、長々とやられてちょっと閉口する。

TV放送 2002/09/20 BS05 2130-2300
 

ハンバーガー・ヒル(87)

 監督 ジョン・アービン

 1969年5月。ベトナム戦争のさなか。
アシュー・バレーと言う激戦地へフランツ軍曹の隊は向かう。
中でも937高地は、人間をミンチにする通称ハンバーガーヒルだ。
死体の識別はできず、除隊目前の兵も死ぬ。白人兵と黒人兵のこぜりあいも。
おまけに、味方のヘリが誤射してくる。
本国の反戦主義者は、彼らを悪人扱いし、恋人からの手紙も途絶える。
ベトコンの反撃は激しく、戦死者は続出。
やがて937高地を占拠するが、部下の大半は死んでいた。

 というわけで、当時はやったベトナムものの1作。
これと言ったストーリーはなく、ベトナム戦争の異常さをひたすら描いたもの。
大変なのはわかったが、物語としてはやや退屈。

TV放送 91/11/21  12CH  21:02-22:54
 

バンビ(42)

 森の王様と呼ばれる鹿の子供バンビが生まれ、母に育てられる。
だが猟に来た人間に撃たれて母は死ぬ。
ファリーンと言う鹿と恋に落ちるが、人間に追われ、山火事から逃れて生還。
ファリーンとの間に双子の子供が生まれる。

 と言うわけで、ディズニーものだが物語が思い出せないと思ったら
何の事はない、とりとめもない鹿の物語で、成長していったと言うだけ。
そう言うのもたまにはいいのだが、映画としての魅力はやや欠ける。

TV放送 2000/11/05 BS05 2000-2115
 

バンビ2 森のプリンス(2006年米)

バンビ 子鹿
森の王 バンビの父
フクロウ 王の家来
とんすけ ウサギ。友人
フラワー スカンク。友人
ファリーン 女友達
ロノ 悪友
ミーナ 教育係

 森の王が、母を失ったバンビの面倒をミーナに任せたため、
バンビは捨てられたと感じる。
野犬に襲われたバンビは王に助けられ、恐れを感じても立ち向かえと教えられる。
悪友ロノとケンカになった所を、止めようとしたミーナが罠にかかってしまう。
野犬が迫り、バンビは囮になってミーナを助ける。
バンビを評価した王は、母と出会った場所へ連れていき、
お前にそっくりだったと語るのだった。

 と言うわけで、バンビの続編。
バンビって、キャラの知名度の割に、物語は知られてない気がするけど、
母を失った子ジカが森の王になる話だった(はず)。
本作は、その続きでも前日談でもなく、
母の死を乗り越えるあたりにスポットを当ててもう1回描いた感じ。
前作の記憶がほぼないので、
何が違うのかいまいちわからず、リメイクと言ってもいいかも。

TV放送 2007/11/03 ディズニー 1359-1518