ヒアアフター(2010年米)

マリー フランス人キャスター
マーカス 双子の弟
ジェイソン 双子の兄
ジョージ 霊媒師(マット・デイモン)
メラニー 料理教室で知り合った女性

 フランス人キャスターのマリーは、恋人と共に南の地でバカンスを過ごしていた。
恋人を部屋に残し、散歩していると、突如大津波に巻き込まれる。
遠ざかる意識の中で、何か不思議な光景を目撃。
奇跡的に救出されたマリーは、津波の中で目撃した光景が気になる。
キャスターの仕事は別の女性に奪われた代わりに、
マリーにはミッテランを扱った著作の話が舞い込む。
しかし、迷った末、彼女は津波の際に体験した死後の世界についてまとめる。
当初の出版社は発行を断るが、他の出版社から依頼があり、何とか出版にこぎつける。
 双子の弟マーカスは、いつも出来のいい兄ジェイソンに頼っていた。
兄弟の母は薬物中毒で、児童保護局に気付かれれば引き離されてしまう。
そこで、ジェイソンは取り繕って保護局の目を欺いたりする。
そんな母がジェイソンに薬を買ってくるよう指示。彼は携帯でマーカスに指示。
薬が何かを検索すると、依存性を断つのに効果があるものとわかり、
ついにその気になったと喜ぶジェイソン。
だが、街でチンピラたちにからまれ、逃げ出した彼は車に引かれててしまう。
携帯で顛末を聞いていたマーカスはかけつけるが、兄は死んでしまう。
しかも母は自力での治療を断念し、更生施設へ。マーカスは里親にもらわれる。
かつて里子を立派に育てた彼らも、心を閉ざしたマーカスには手を焼く。
 静かに暮らしていたジョージのところへ、紹介されたと言う人物が現れる。
実はジョージには霊媒の能力があり、彼はその仕事をやめたつもりだが、
噂を聞き付けた連中が時々現れるのだ。
男の手に触れたジョージは、彼の妻の事などを話す内、ジューンと言う言葉を語る。
ジョージはそれが6月の事と考えるが、意味はわからない。
後に男はジョージの兄に会い、彼は本物だと言う。
ジューンと言うのは男がひそかに想っていた女性の名で、
その事は妻やジューン自身を含め、誰にも言ってなかったのだ。
兄は再び霊媒師の仕事をしようと言うが、ジョージは乗り気でない。
普通の暮らしをしようとするジョージは、料理教室に通うようになり、
そこでメラニーと言う女性とペアを組む事になる。
ジョージはメラニーと親密になり、彼女を部屋に招くように。
そんなところへ兄から電話があり、
聞いていたメラニーは、ジョージが言う能力に関心を示す。
仕方なく説明すると、メラニーは好奇心から自分に試してほしいと言う。
ジョージは、二人の関係を大切にしたいから、能力は使いたくないと言うが、
メラニーは大丈夫と言う。仕方なく彼女に触れると、死んだ父親が現れる。
彼が幼い頃の事をすまなく思っていると語ったと告げると、
メラニーは封印していた幼い頃の虐待の記憶が甦り泣き崩れる。
何とか冷静になった彼女は、また会おうと言って去るが、
二度と料理教室には現れなかった。
 マーカスは霊媒師に関心を持ち、様々な連中に会う。
だがどれもインチキで彼を失望させる。そんな中、ネットでジョージの存在を知る。
一方、ジョージは敬愛する作家のイベントに参加。
そこで、別のブースにいたマリーを見かけ、二人は何か惹かれあうものを感じる。
ここにマーカスも来ていて、ジョージに気づいて声をかける。
ジョージは人違いだと飛び出すが、
マーカスはついてきて寒い中アパートの前で待ち続けるものだから仕方なく入れる。
能力で呼び出したいのは、もちろん兄ジェイソンだった。
ジェイソンはこっちの世界はすごい、何でもできると語る。
マーカスは兄の形見の帽子をかぶっているが、やめろ。あれは僕の物だ。
一度事故に遭いそうになったマーカスを助けた事があるが、あれっきり、
これからは自分でやれ。兄さんに会いたいと涙を流すマーカス。
大丈夫僕とおまえは一心同体いつも見守っていると言って遠ざかる。
ジェイソンはどこへ行ったの?と聞くとわからないと言うジョージ。
霊媒師は代弁するだけなのだ。
双子の弟は母との再会を許され喜ぶ。
ジョージへのお礼と、マリーの滞在先を知らせる。
バカな事を等と言いながら、マリーを呼び出すジョージ。
出てきたマリーとジョージは見つめあい、運命的なものを感じるのだった。

 と言うわけで、このところ評判のいい作品が続くクリント・イーストウッド監督作。
臨死体験を中心に3人の人間模様を描く展開。
1人目は津波に巻き込まれて死にかけたキャスター。
彼女は職場復帰したがるが、チラリと見た死後の世界が気になる。
2人目は出来のいい兄を事故で失った双子の少年。
母とも離された彼は、兄と話すため、本物の(インチキでない)霊媒師を探す。
3人目はマット・デイモン扮する霊媒師。
彼はこの能力を嫌がり、普通の生活を求めるが、周囲がそれを許そうとしない。
この3人の話が絡み合う展開。
それぞれが影を持って生きているあたりに哀しみを感じさせられるが、
何と言っても心を閉ざしていた少年が、霊媒師を通じて兄と再会するシーンが感動的。
その後、デイモンとキャスターが引っ付く展開は、蛇足感を否めない。

機内上映
 

P.S.アイラヴユー(2007年米)

ホリー (ヒラリー・スワンク)
ジェリー ホリーの夫。アイルランド人(ジェラルド・バトラー)
パトリシア・ライリー ホリーの母(キャシー・ベイツ)
デニース ホリーの友人(リサ・クドロー)
シャロン ホリーの友人
ダニエル 母の店のバーテン
ウイリアム・ギャラガー 歌手

 ホリーはアイルランド人のジェリーと結婚。
熱愛の仲だが、ジェリーが脳腫瘍で急死。ホリーは喪失感に苛まれる。
 3週間後。引きこもるホリーを母や友人が励ます。
ジェリーからの手紙が届き、街へ出ろと言われる。それから毎日手紙が届くように。
ジェリーに勧められて仕事に復帰。バーテンのダニエルの恋の相談も受けるように。
友人デニースらと、ジェリーが手配したアイルランドに行く事に。
ホリーは、デニースが結婚すると知り嫉妬。
勧められて歌手のウィリアムに声をかける。
親密になるが、実は彼がジェリーの親友だったと知る。
ホリーはジェリーの両親を訪問。
学生時代にアイルランド旅行し、ジェリーと知り合ったなりそめを思い出す。
帰国したホリーは、デザインの仕事をし、デニースとも仲直り。
ダニエルはホリーに惹かれていたが、相談役は飽きたと怒らせる。
ホリーはジェリーのいない生活はつらいと言うが、母は待つのはやめてと手紙を渡す。
実はジェリーが用意した手紙を渡していたのは母だったのだ。
だがその手紙も最後となり、後は一人ぼっちでも歩き出すしかない。
ホリーはダニエルとデートしてみるが、互いに友人だったと気付く。
ジェリーの死から1年。
ホリーはあまりジェリーを感じなくなるが、満たされてると言う。
母に笑顔を戻そうと、2人でアイルランドへ旅行に。そこでウイリアムと再会する。
ホリーはジェリーの魔法で生き返ったと感じるのだった。

 と言うわけで、ヒラリー・スワンクは美形ではないがキャラ的な魅力があるタイプ。
ボクサーとか冒険家アメリア・エアハートなんてのも似合うけど、
恋愛ものも気になって見た。
死んだ夫から手紙が届くと言う話で、
マイケル・キートンのマイライフを連想したが、ちょっと違った。
かの作品は、キートンが死ぬ前の話。
本作品で、スワンクの夫ジェラルド・バトラーが生きていたのはタイトル前だけ。
後は全編死んだ後の話なのだ。
自分の死んだ後に妻が読むように、手紙を遺すと言うのは、
それほど意外な演出ではないが、普通ならばそれがあるのは映画の終わり頃のはず。
本作はそれが序盤にあって、もうそこでグッと来ちゃったら、後は全編ツボですわ。
ちょっと老けたフィービーらとの屈折した友情模様もツボ、
スワンクに惹かれてるバーテンとの屈折した関係もツボ。
一番不粋に思えた母キャシー・ベイツとの関係もツボ。
もう参りました。完敗です。

TV放送 2012/05/12 WOWOW 1100-1305
 

ピースキーパー(97)

 クロス少佐(ドルフ・ラングレン)は大統領(ロイ・シャイダー)付きの
核ミサイル発射装置ブラックバックの護衛の任務につく。
だが何者かの襲撃でバックは奪われ、クロスも始末されそうになるが返り討ち。
一味に扮してヘリに乗り込む。閉鎖寸前のミサイル基地を乗っ取った仲間と合流する。
マーフィ(マイケル・サラザン)は発射コードを変更し、軍による妨害を阻止。
イリノイ州郊外を攻撃し、続いてワシントン攻撃を盾に大統領を呼び出す。
湾岸戦争で大統領に見捨てられたマーフィは、彼に自殺を要求。
一方クロスは基地の係員と協力し、2号ミサイルを発射不能に。
だが3号ミサイルが発射。マーフィは最初からワシントンを破壊する気だったのだ。
マーフィは飛び降り自殺するが、クロスは間一髪バックを奪い返し
時間ぎりぎりで自爆装置を作動させ、爆破は回避される。

 と言うわけで、最初はドルフ・ラングレン版「合衆国最後の日」と言う感じだったが
どうもB級ものにありがちな安易な展開で、一味の狙いもよくわからない。
ビルの屋上を次々ジャンプするカーチェースは見応えがある。

VHS
 

ピースメーカー(97)

 ロシアにて核兵器が廃棄されるが、輸送列車が謎の一団に襲われ、核爆発を起こす。
米軍では核爆発を探知。ケリー博士(ニコール・キッドマン)はテロ行為と判断。
デボー大佐(ジョージ・クルーニ)と捜索に。一味は核爆弾を売って儲ける気らしい。
汚職容疑のあるコドロフ将軍の関与をつかみ、衛星で輸送するトラックを捕らえる。
ロシア軍の制止を振り切り領域へ侵入。トラックを捕らえ、コドロフを射殺する。
だが、回収された核爆弾は1基足らず、首謀者ミリックが復讐に使う気と判明。
標的はNYの国連ビルで、爆発すれば300万人が死ぬ。
ミリックは外交官と称して空港の検問を突破。放射能で探索して発見。
撃ち合いになり、ミリックは自殺。ケリーは分解して核爆発を阻止する。

 と言うわけで、女流監督がアクション映画を監督と言うのも変な感じだが
ケリーが殺しを嫌がったり、首謀者が内戦で苦しんでいたりする描写が
逆に甘っちょろい感じになってマイナスな気もする。
音楽はハンス・ツィマー。

TV放送 99/07/25 BS05 20:00-22:06
 

ピースメイカーズ ワイルド・ウエスト殺人事件(2003年アメリカ/カナダ)

 西部の町。町の実力者ワナメイカー氏が殺され、
保安官(トム・ベレンジャー)が捜査。現場にいたビクが逮捕される。
保安官は女性記者トワイラにつきまとわれ、閉口気味だ。
鉄道会社は、ピンカートン探偵者の探偵フィンチを雇い、調査させる。
人々はビクを断罪すべきと言うが、あくまで保安官は捜査を続行。
氏は当日仕立屋リンと鉄道会社のスチュアートに会ったらしい。
スチュアートによると、氏は土地を鉱山労働者に渡す考えで、会社は反対していた。
ビクは土地の譲渡をめぐり口論したが、殺人は否定。
フィンチは氏を解剖。毒を盛られていた事を突き止める。
保安官は氏がタミーという中国人女性と密会していたと知る。
リンが刺殺され、ビクは釈放に。氏がチャンナタウンの持ち主と判明。
未亡人は競売にかける考えだが、実はその土地は付近の水源らしい。
フィンチは、毒物が自白剤になる薬草と突き止める。
さらに氏は癌で余命わずかと判明。土地を売り精算を考えていたようだ。
だが、未亡人の持つ証書は、当時発明されていないパルプ紙で偽造と判明。
スチュアートと手を組み、土地を狙っていた。
実際にはタミーに氏との間の子供がいて、この子供に土地の権利があるのだ。
スチュアート一味はタミーを狙って列車を襲撃。保安官らがかけつけ撃退。
未亡人は土地を売りに出すと発表するが、保安官らがかけつける。
証書が偽造と証明。殺人容疑で逮捕。タミーは土地を売らない事を決める。
新たな殺人事件が発生し、保安官はフィンチと組んで捜査する事にする。

 と言うわけで、トム・ベレンジャーが出てれば見るが、
TVシリーズの第1話らしいので、そう言う目で見ると、
昔ながらの保安官ベレンジャーと、科学捜査をする探偵のコンビに
勝ち気の女性記者とかもからんで、どうも人物紹介的。
西部劇時代の科学捜査と言うのが面白さだろうが、それほど奇想天外でもない。

TV放送 2004/03/20 BS05 1226-1350
 

ビースト 巨大イカの襲撃(96)(TV作品)

 夫婦の乗った船が消息を絶ち、奇妙な遺留品を残す。
タリー博士は、実際に見た者のない体長17メートルの巨大イカのしわざと言う。
巨大イカはエサを失い、何でも食べるようになったのだ。
開発会社のグレーブス(チャールズ・マーチン・スミス)の依頼で
漁師ルーカスが爆殺するが、生後3ヶ月と判明。母親が別にいるはずだ。
調査する潜水艇が襲われ、ルーカスの船もやられる。
そこで漁師ウィップや博士らが毒でしとめる計画で出航。
見事しとめるが、エンジンが故障し暴れ出す。博士は食われ、グレーブスもやられる。
ウィップは船に火をつけ、間一髪ヘリで脱出。船ごと巨大イカは爆殺される。

 と言うわけで、今時巨大イカと言うのも笑えるが、原作がジョーズと同じと聞いて
またびっくり。内容もジョーズをなぞったような話で、人物配置までほぼ同じ。
どうせなら、陸に上がってくるくらい、バカバカしくしてほしかったものだが。

TV放送 96/12/22 10CH 21:02-22:54
 

ピーターパン(53)

 ロンドン、ダーリング家。
娘ウェンディらはピーターパンを信ずるが、父はデタラメだと信じない。
だがウエンディはピーターが影を忘れていったのに気づく。
現れたピーターの影を縫い、妖精ティンカーベルの粉で飛べるように。
弟ジョンらと共にネバーランドへ行く。
一方、海賊のフック船長はピーターのせいで片腕を失い、以来彼を憎んでいた。
ジョンらはインディアンに捕らわれ、行方不明の酋長の娘リリーを探せと言われる。
実はフックに捕らわれていたが、ピーターが救出する。
だがウェンディは子供には母が必要と、帰ろうと言い出す。
ピーターは戻れば大人になり、もうネバーランドには来られないと怒る。
フックは子供たちを捕らえ、海賊にしようとする。逆らえば死刑だ。
ウェンディは拒否し、処刑されそうになるが、ピーターがかけつける。
対決の末、フックは天敵のワニに追われて逃走。ウェンディらは家へ戻る。
両親たちは迷子が戻ったと大喜び。ピーターが空に飛ばした船を見て
父も子供の頃ピーターに会った事を思い出す。

 と言うわけで、子供の心を失わなければ空も飛べると言う物語で
「ET」の元ネタにもなった話。スピルバーグ自身が後日談を製作した。
もちろんそれなりに楽しめるが、スピルバーグの諸作に比べ
飛ぶことに対する「タメ」がないので、それほど感激はさせられない。

TV放送 1999/12/29 BS05 1600-1727
 

ピーター・パン2/ネバーランドの秘密(2002年アメリカ)

 母親になったウェンディは、子供たちにピーターパンの話をする。
息子ダニーは母の話を信じていたが、娘ジェーンはくだらないとバカにする。
ところが、ロンドンにフック船長の海賊船が現れ、ジェーンをさらってしまう。
フックはウェンディをエサにピーターパンをさらおうとしていたのだ。
現れたピーターパンは、彼女を助け、ウェンディの娘だと知る。
子供たちは、ジェーンが母親になってくれると喜ぶが、彼女は帰りたがる。
帰るには飛ぶしかないが、それには信じる心と妖精の粉が必要だ。
だが、ジェーンは妖精を信じておらず、そのためにティンカーベルは弱ってしまう。
フックはピーターパンの宝を渡せば送り返すと言い、ジェーンもその気に。
ジェーンはピーターパンらとうちとけ、宝の場所を見つけるが、
フックは横取りし、ピーターパンらも捕らわれてしまう。
ジェーンはティンカーベルの所へかけつけ、彼女が弱っていると知り悲しむが、
その心が通じたのか、再び元気になるティンク。
フックはピーターパンらを処刑しようとしていたが、かけつけるジェーン。
ジェーンは追いつめられるが、マストから飛び降り空を飛んでピーターパンを救出。
フックは海に落とされ大ダコに襲われるハメに。
飛ぶ力を得たジェーンはロンドンへ。
気がつくと自宅にいたジェーンは、弟にピーターパンの話をする。
何が起きたか知ったウェンディは、隠れていたピーターパンと再会する。
ピーターパンは別れを言って去り、やがて父が戦地から帰還する。

 と言うわけで、ディズニーはビデオ用に続編ものを乱発したが、
これは劇場用なので絵もきれい。
物語の方は、妖精とかを信じていなかったジェーンが、
ネバーランドへ来て驚くと言う展開で、まあ続編としては妥当な線。
お約束的展開も多く、
1時間強という短尺にもかかわらず、まだるこしい気もする。
ただし、大人になったウエンディと再会するあたりは割にいい感じ。

TV放送 2003/11/24 BS05 1245-1400
 

ピーター・パン(2003年米)

ウェンディ 少女
ジョンとマイケル ウェンディの弟
ダーリング氏 ウェンディの父(ハリーポッターのルシウス)
ウェンディの母

ピーターパン 永遠の少年
ティンカーベル 妖精
フック船長 ピーターの宿敵(ダーリング氏と二役)
タイガーリリー 族長の娘
スミー フックの手下

 おとぎ話が大好きなウェンディは、
弟たちにシンデレラとフック船長が戦う話をしていた。
寝ているウェンディの唇に見とれたピーターパンは、
見つかって部屋に影を置き忘れてしまう。
ウェンディは夢だと考えるが、影を取りに来たピーターと再会。
糸で影を縫い合わせてあげると、弟たちと一緒にネバーランドへ招待される。
妖精の粉で飛んでいくが、森の野生児に射られ、弟たちとはぐれてしまう。
野生児と合流した弟たちは、本当にいたフック船長一味に捕われる。
だが、ピーターらがかけつけて救出。
ウェンディに嫉妬した妖精のティンカーベルは、
フックと協力してウェンディらを帰そうと画策。
学校や会社は嫌だと言うピーターだけが留まる事に。
フックは1人になったピーターに毒を盛って殺そうとするが、
止めようとしたティンクが身代わりに。
ウェンディらは捕らわれ、処刑されそうになるが、
妖精はいると言う祈りでティンクが甦る。
元気になったピーターがかけつけ、フックと対決。
ウェンディはいずれ大人になると言われると再び弱るが、ウェンディのキスで回復。
フックは現れたワニに食われる。
一同は海賊船ごと飛ばして家に帰り、野生児たちも家族になる事に。
それを見届けたピーターは飛び去り、ウェンディは私を忘れないでと祈るのだった。

 と言うわけで、ご存知ピーターパンの実写版。
ウェンディはおとぎ話が大好きで、
フック船長の事も知ってるが、戦う相手はシンデレラだったりする。
ちょっとひねった設定みたいだけど、
ピーターに会ってからはディズニーアニメと変わりない話。
ピーターパンの物語はかけ足気味で、
ウェンディとピーターのかなわぬ恋の模様に重きを置いてるみたい。
ピーターもウェンディも、フック船長もそれっぽい人を見つけてきたが、
ティンカーベルはちょっとしっくり来ないかな。

TV放送
 

ビーチ・シャーク(2011年米)

サンディ・パワーズ博士 海洋研究所
ジミー・グリーン イベントを企画
アンガス ビーチシャーク狩りに執念
ジョン・ストーン 保安官
ブレンダ 保安官助手
ジェームズ・グリーンバーグ 町長。ジミーの父
アマンダ・ゴア 出資者の弁護士
エリン ジミーの助手

 財政難のビーチを救うため、町長の息子ジミーはフェスティバルを企画。
サメに襲われたらしき死体が見つかり
サメの権威サンディ博士は、古代ザメに似ていると考える。
アンガスは砂を泳ぐビーチシャークと言う生物がいると言い、
自分が退治すると執念を燃やす。
ビーチが閉鎖されるが、サメは爆破され閉鎖は解除に。
だが、サンディはそれが幼魚で、母親がいると考える。
フェスティバルが開催されるが、サメに襲われて15人が犠牲に。
サンディらはスピーカーで音を出し、サメを砂場に集める事に成功。
ケーブルが切られ、つなぎに行ったジミーが犠牲に。
集まった多くのサメを火炎放射で一網打尽。
だが、山よりも大きな巨大ザメが現れ、アンガスが犠牲に。
サンディらは小屋に追い込まれるが、小屋ごと爆破する事に成功。
ジミーの助手エリンは騒動から逃げていたが、まだいたサメに襲われる。

 と言うわけで、行き着いたサメものは、変形版に活路を見出だした。
ダブルヘッドにシャークトパス。そしてビーチシャークだ。(三大変形ザメ)
このビーチシャークは、砂の中を移動でき、
その速度たるや普通のサメが水中を移動する速度と同じ。
砂浜を背ビレだけ出して、すいすい移動する様は、冗談としか思えない。
サメは砂の中にいるため、なかなか姿を見せず、突然現れて人を食って消える。
お約束のように、だいたい悪い奴が食われるが、一口で食われて、あまり描写はない。
意外にも一番無残な死に方をするのは、主人公の妹である保安官助手(準ヒロイン)。
ビーチだけどポロリ的な見所はない。
最後にでかいのが出るが、山よりでかかったはずなのに、
小さな小屋に入ってきて、小屋ごと吹き飛ぶ。今まで何食ってたんだろうね。

DVDレンタル
 

ヒート(95)

 プロの手口による強盗事件が発生。ビンセント警部(アル・パチーノ)は、
クリス(バル・キルマー)や謎の人物ニール(ロバート・デニーロ)の仕業とにらむ。
一味の次の狙いは、1200万ドルの現金輸送車。大金を得て高飛びする気だ。
だが、何者かのタレコミで、事前に犯行が判明。激しい撃ち合いに。
ニールは負傷したクリスと逃走。取引相手のヴァンザントの罠と知り彼を射殺。
ビンセントは裏切り者ウエイングローを狙うと考え張り込む。
復讐を遂げたニールを追跡。空港で射殺する。

 と言うわけで、2大俳優の対決で、町中での派手な撃ち合いが見せ場。
長い映画の割には、意外に展開は単純。ちょっとまだるこしい気も。
ビンセントの義理の娘ローレンにナタリー・ポートマン。自殺を図るが筋に影響なし。
ニールの手配師ネイトにジョン・ボイド。音楽はエリオット・ゴールデンタール。

TV放送 
 

ビートルジュース(88)

監督 ティム・バートン

 アダム(アレック・ボールドウィン)とバーバラ(ジーナ・デイビス)の夫婦は
買い物の途中で、運転を誤り、橋から車が落ちてしまう。
帰宅すると、「死者の手引き」と言う本を見つけ、自分たちが死んだと知る。
家は売り出され、チャールズ(ジェフリー・ジョーンズ)一家が住む事に。
妻デリアと芸術家仲間オーソは、大切にしていた家を大改造。
アダムらは幽霊として脅かそうとするが、人間には見えないらしい。
しかも、彼らには家の外は砂漠になっていて、外へ出る事ができない。
手引きを呼んだアダムは、相談役ジュノーに会う事に成功。
彼女は「たたりかたの章」を読む事を勧める。そして「彼」は呼ぶなと。
継子のリディア(ウイノナ・ライダー)は、手引きを見つけ彼らと仲良しに。
アダムらは苦労して住人を驚かすが、逆に金儲けになると喜ばれる。
彼らは姿を隠すが、オーソが手引きの呪文で呼び出す。だが、彼らの体が崩れる。
リディアは最後の手段として、ビートルジュース(マイケル・キートン)を呼ぶ。
呼ばれて飛び出た彼は、助けるどころか無茶苦茶に大暴れ。リディアと結婚を求める。
逆に模型に閉じ込められたアダムが砂虫を呼び、ビートルジュースは食われる。
結局、彼らは同居する事に。リディアとは実の両親のように仲良しになる。

 と言うわけで、幽霊なのに怖がられないと言うのは面白い設定。
ウイノナ・ライダーのちと暗い娘もかわいくて、やな両親らとの対比もいい。
でも、素顔のわからんマイケル・キートンの大暴れが、何してるんだか不明確。
現れた砂虫とかもさっぱり。結局どうなったのか。
母親デリア役は、ホーム・アローンのママ。どこか意地悪な顔をしている。
音楽はダニー・エルフマン。

TV放送 93/02/28 06CH 01:40-03:40
 

ビー・ムービー(2007年米)

バリー・ベンソン ミツバチ
バネッサ 花屋の女性(レネー・ゼルウィガー)
バリーの父 (バリー・レヴィンソン)
ジャネット バリーの母(キャシー・ベイツ)
アダム バリーの友人(マシュー・ブロデリック)
シカッチ 蚊(クリス・ロック)
ケン バネッサの友人
モントゴメリー 弁護士(ジョン・グッドマン)
レイ・リオッタ 蜂蜜で儲けてる
スティング 蜂蜜で儲けてる

 学校を卒業したミツバチのバリーは、花粉レンジャーに体験入隊。
はぐれてしまい、花屋の店員バネッサに助けられる。
実は掟破りなのだが、ミツバチは人間と話せるのだ。
バネッサと話す内、人間がミツバチの作った蜂蜜を売買していると知る。
バリーは蜂蜜業界を訴え、ミツバチの権利を求める事に。
裁判に勝利し、蜂蜜工場のハチたちは解放。大量の蜂蜜がミツバチに返される。
おかげで、ミツバチは怠け者となり、受粉しなくなり花が育たなくなる。
事態を知ったバリーとバネッサは責任を感じる。
バネッサの乗った飛行機が墜落の危機に陥り、
バリーの呼び掛けでハチたちが出動。無事着陸させる。
ハチたちは本来の生き方に戻る事を決意し、町に花が戻る。
バリーはバネッサの店で、動物たちの法律相談をするのだった。

 と言うわけで、いろんな擬人化アニメが乱発されるが、今回の主役はミツバチ。
何の仕事につこうか迷うバリーは、花粉レンジャーと言う連中に同行して外へ。
はぐれたバリーは、人間がミツバチの作った蜂蜜を売っている事を知る。
実はハチは人間の言葉を話す事ができて、バリーはハチの権利を裁判所に訴える。
その結果バリーは勝利し、大量のハチミツがハチに返される事に。
だが、その影響が思わぬ所に。。。と言う訳。
驚くほど奇抜ではないが、類似作品よりはひねりがあって面白い。

TV放送 2009/03/17 WOWOW 1900-2030
 

ビーン(97)

 ロスの美術館が名画を購入したため、英国王立美術館から研究員を派遣する事に。
役立たずの警備員ビーン(ローワン・アトキンソン)をやっかい払いに派遣する。
当初は博士と思っていた学芸員デビッドも、ビーンの奇怪な行動に困惑。
悪ふざけで逮捕され、ついにビーンが博士でない事に気づく。
おまけに到着した名画をくしゃみで台なしに。
デビッドは落ち込むが、ビーンは美術館に潜入し、ポスターを貼ってごまかす。
将軍(バート・レイノルズ)出席の式典もごまかすが、
デビッドの娘が事故で意識不明に。医師に扮したビーンが偶然意識を戻す事に成功。
一家に見送られて帰国。元の名画はビーンの家に落ち着いた。

 と言うわけで、ビーン氏が無軌道な動きをして周囲が振り回され
それでも最後には丸くおさまると言う話だが
ビーンがあまりに痴呆的で、何を考えているのかとらえどころがなく
最後にほのぼのすると言う展開には抵抗がある。

TV放送 99/03/16 BS05 20:00-21:30
 

Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!(2007年英)

ミスター・ビーン (ローワン・アトキンソン)
カーソン・クレイ 映画監督(ウイレム・デフォー)
ダチェフスキー氏 映画祭の審査員
ステファン ダチェフスキーの息子
サビーヌ クレイの映画に出演

 ビーンはくじで1等の南仏旅行を当て、カンヌへ向かう事に。
道中をビデオ撮影。列車に乗る所を男に撮影してもらうが、
男が列車に乗り損ない、車内の息子とはぐれる羽目に。
責任を感じたビーンは次の駅で少年と降りるが、父親の乗った列車が通過してしまう。
バスに乗る事にするが、ビーンはチケットを飛ばして少年ともはぐれる。
歩いて向かう事にし、途中でクレイ監督の撮影に参加。
知り合った女優サビーヌの車でカンヌに向かい、途中で少年とも合流。
実は少年ステファンは映画祭の審査員ダチェフスキー氏の息子で、
ビーンらは警察に手配されていた。
だが、サビーヌは映画祭に出品されたクレイ監督の作品に出演しており、
警察に足止めされたくない。警察をごまかして会場へ到着。
クレイ監督の映像が上映されるが、退屈な上、サビーヌのシーンはカットされていた。
映写室に忍び込んだビーンは、勝手に自身のビデオを上映。
サビーヌやステファンの姿が映し出される。ダチェフスキー氏はステファンと再会。
ビーンのビデオは、観客には芸術作品に映り拍手喝采に。
怒っていたクレイも、自身の作品と言う事にするのだった。

 と言うわけで、ご存じミスタービーンの映画版第2弾。
今回、ビーンはカンヌへ旅行し、言葉は通じないのにマイペース。
彼のドジで男が列車に乗り遅れ、車内の息子とはぐれると言う事態に、
珍しく責任を感じる。
息子を連れてカンヌへ向かうが、息子ともはぐれたり、
映画祭をめちゃくちゃにして追われたりするが、何となく丸く収まると言う話。

TV放送 2009/01/25 WOWOW 2000-2129
 

未知空間の恐怖 光る眼(60)

 ミッドウィッチの村人が突然原因不明の失神を起こし、しばらくして回復する。
その後、村の女性が一斉に妊娠。出産後、急速に成長し、異様に頭がよい。
彼らは集団で行動し、宇宙人の子供だと危険視する者を超能力で制圧する。
世界各地で同様の事件があり、ソ連はミサイルで村を破壊したと言う。
ついに危険性を認めた子供の父ゴードン博士は、爆弾でもろともに自爆する。

 と言うわけで、リメイクされた作品のオリジナル。
不気味な侵略が続くと言うSF的な面白さはあるが、後半はだれ気味。
それにしても、医師が机から時限爆弾を取り出すのは困りもの。

TV放送
 

続・光る眼/宇宙空間の恐怖(1963年英)

ポール 少年
ラシード インド少年
ソーニャ ロシアの少女
マイリン アジアの少女

スーザン 操られた女性
ルウェリン博士 心理学者
グルーバー博士 血液検査

 ポール少年は国連によるテストで、驚異的な成績を上げる。
世界各地に同様の子供がさらに5人いて、
いずれも父親は正体不明で、母親は情緒不安定なのだ。
ポールらは監視の目を出し抜き、廃屋に集結。
スーザンと言う女性を操り、食事などを用意させる。
各国は彼らを驚異と感じ、抹殺すべきと言い出す者も。
博士の分析では、子供たちの血液は数百年後の人間の物だと言う。
現れたポールは、人間は殺し合えばいいと警告。
誤って軍に攻撃命令が出て、廃屋は崩壊するが。

 と言うわけで、超能力を持つ少年たちを描いた光る眼の続編。
とは言え、物語的には独立してる上に、宇宙空間は出てこない。
国連の調査により、世界各地で驚異的な天才児が見つかる。
国際間のバランスを揺るがしかねない存在で、各国は奪い合おうとする。
だが、少年たちは特殊な能力を持ち、周囲の人の心を読んだり、操ったり出来るのだ。
血液検査の結果、彼らは数百年後の人類の姿だと判明。
(何を根拠に?数百年前ならわかるかも知れないけど)
驚異が脅威に変わり、
なぜだか集まって立てこもる彼らを軍部は抹殺しようとするがと言う訳。
実は彼らには殺しても蘇る(と言うか、死なない?)能力を持つのだが。。。
人間同士の殺し合いをやめないと、しっぺ返しがあるよと言う事かな。
雰囲気的には、宇宙大作戦の1エピソードみたい。

DVDレンタル
 

光る眼(95)

監督 ジョン・カーペンター

 田舎町で妙な音がして、町中の人が失神すると言う事件が発生。
バーナー博士(カースティ・アリー)が調査するが、原因は不明。
6時間後一斉に回復するが、女性が身に覚えのない妊娠をし、一斉に出産する。
子供たちは目が光り、何かの目的で行動し、人の心を操り、邪魔する者を自殺させる。
教師ジル(リンダ・コズラウスキー)の息子デビッドだけが、仲間からはぐれている。
博士は宇宙人の移植と気づくが、彼女もまた自殺させられる。
警察や軍の攻撃も、子供たちは心を操り撃ち合いで全滅させる。
医師アラン(クリストファー・リーブ)は心に壁を作って読ませず、
爆薬で子供ごと自爆。ジルはデビッドだけを救出する。

 と言うわけで、かつて映画化されたSFの再映画化。
子供たちに対する大人たちの対策がややまだるこしい。最後の手も安易。
神父役のマーク・ハミルは、自殺させられて死亡。
ジルの夫フランク役のマイケル・パレは、運転中に失神して事故死と言う情けなさ。

VHS
 

引き裂かれたカーテン(66)

監督 アルフレッド・ヒッチコック

 物理学者のセーラ(ジュリー・アンドリュース)は、
恋人マイケル(ポール・ニューマン)が東ドイツに行くと知り、無断で同行。
マイケルは亡命し、米国で中止になったミサイル計画を再開すると言う。
実は、リント教授の頭にある公式を聞き出すため、売国奴を演じていたのだ。
連絡員に接触するのを見た、国家保安局のグロメクを殺害。
だが、タクシー運転手の連絡で、グロメク殺害が発覚してしまう。
マイケルはリントの好奇心をかき立て、公式を話させる事に成功。
ニセの路線バスで逃げ、スウェーデンへ移動するバレイ団に紛れる。
ダンサーが気づくが、騒ぎを起こし、衣裳箱へ。そのまま船に乗って無事脱出する。

 と言うわけで、ヒッチコックらしからぬ役者2人が主演する話。
うまく公式を話させる等、面白いシーンもあるが、
衣裳箱でずっと移動すると言うのは、考えただけでも苦しそう。
バスの中から見た背景は、スクリーンプロセスで、出来が悪い。

TV放送 93/07/12 BS05 22:45-01:00
 



ピクセル」(2015年米)を見た。
 テレビゲームの敵キャラが、原寸大になって地球を攻撃してくると言う話。
シュガーラッシュと言うアニメでも実際のゲームキャラが登場したが、
本作では80年代のゲーセンのゲームに限定したあたりが、マニア心をくすぐる感じ。
見るしかありませんな。

サム・ブレナー ゲーム大会の準優勝者(アダム・サンドラー)
ウイル・クーパー大統領 サムの友人
バイオレット 米軍中佐(MI3の奥さん)
マティ バイオレットの息子
ラドロー サムのゲーム仲間
エディ ゲーム大会の優勝者
大将 (ブライアン・コックス)
伍長 (ショーン・ビーン)
ゲーム大会の司会 (ダン・エイクロイド)
イワタニ博士 パックマンの生みの親

 82年。少年サムとウイルは、近所にゲームセンターができたと大喜び。
ウイルはクレーンゲームは得意だが、ビデオゲームはもう一つだった。
一方、サムはビデオゲームが得意で、全米大会に参加する事に。
ここでラドローと知り合う。
大会の様子は、NASAが宇宙へ送る事になると言う大規模なものだ。
歴戦の優勝者エディも出場する。
最後の決戦はドンキーコングで、サムは苦手だったが奮戦。
だが敗れてしまい、エディに俺には勝てないと言われ、屈辱感を味わうのだった。

 そして現代。何がうまく転んだか、ウイルは大統領になっていた。
原稿を読み間違えるなどして、史上最悪のバカと言われるが、大統領は大統領。
サムとの交流は今でも続いていて、サムはホワイトハウスも顔パスで入れるのだ。
サムはどうなったかと言うと、修理工として、
テレビとかを取り付けたりする仕事をしていた。
この日の仕事はバイオレットと言う女性の家。
ゲーム好きとわかって息子マティと親しくなるが、
バイオレットの方は別居中の夫との離婚が決まって落ち込んでいる。
ならばと誘おうとするが、バイオレットにその気はなさそうだ。
そんな中、ウイルはサムに呼び出される事に。
一方、バイオレットも誰かに呼び出されて、別々の車で移動。
結局、2人ともホワイトハウスに入り、サムの方がすいすい入っていくので
バイオレットは驚かされる。
実はバイオレットも米軍のお偉いさんだったのだ。

 グアムの基地が謎の敵に破壊されると言う事件が発生。
破壊された物は、なぜかキューブ状に変形させられる。
某国の仕業ではと言う意見もあったが、地球上にそんな技術はなさそうだ。
ウイルはその攻撃映像を見てある事に気づき、サムを呼んだのだ。
映像を見たサムも、それがビデオゲームのギャラガの攻撃パターンだと気づく。
それも、バグが解消される前の動きだと。
大勢の軍関係者などを前に、作業員の服装のサムが乱入して演説をぶつが、
部外者だと追い出される。
やめなく退散するが、いつの間にか来ていたラドローと再会。
彼は大会の後にNASAが宇宙へ送った映像を、
宇宙人が宣戦布告と誤解したのだと言う。
そのため、宇宙人はゲームを現実に再現して、地球を攻撃してきたのだ。
そして、よくあるゲームのように、3勝した方が勝ちだと言う。
誰も裏づけはしないのだが、この推測が事実だとして物語は展開。
さらにアルカノイドのキャラによって、
インドのタージマハールが破壊される。これで2敗。
事態は深刻だと、ウィルは正式にサムとラドローを徴用する事に。
訓練場にゲーム機を並べて、屈強な兵士たちにゲームの指導をする。
さすがに兵士たちも、勝手が違うようだ。

 次はセンチピードと言う、
日本ではなじみのないシューティングゲームのキャラで攻撃を受ける。
最初は、兵士たちが立ち向かうが、勝手がわからずに苦戦。
もはや敗色濃厚となるが、サムらが自ら戦う事に。
コツを知っているサムらの活躍で撃破し、人類の1勝2敗となる。
次はパックマン。パックマン側ではなくて、敵キャラとして戦う事に。
万全を期すため、エディや、パックマンの生みの親、イワタニ博士も呼び出される。
エディは相変わらずスター気取り。刑務所にいたが恩赦で出され
セリーナ・ウイリアムズとデートしたいと言い出し、
これは叶えられるが、セリーナは退屈そうだ。
ミニクーパーに乗ってパックマンと戦うのだが
実際のパックマンを見ると、イワタニ博士は感激して歩み寄り、やられてしまう。
サムとラドロー、エディは、町をミニクーパーで走り回って追跡。
だが、クッキーを食べると、一定時間パックマンは無敵になり、逆に逃げ回る。
ラドローは辛くも攻撃を逃れるが、ミニクーパーが破壊される。
サムは無敵になったパックマンに追われるが、間一髪無敵の時間が終了した所で食いつかれて、逆に倒す。
何だか残ったQバードと言うキャラとは親しくなる。

 これで、2勝2敗になったかと思われたが、
宇宙人は、地球側がインチキをしたとして、総攻撃を仕掛けてきた。
サムらは事情が分からないのでいたが、
エディがサングラスの裏にインチキのコマンドをメモっており、これを使ったと判明。
実は、82年の大会でサムに勝ったのも、インチキだったのだ。
無数のゲームキャラが町を暴れまわって大騒ぎに。
テトリスでビルが消えていったり、後ろをマリオが走り回ったり。
かけつけたウイルも、クレーンなら戦えると加勢。
ラドローは、あこがれていたレディリサと言うキャラと対面。
リサも彼に惹かれて、一緒に戦う事に。
バイオレットの息子マティがゲームの世界に取り込まれてしまい、
サムらは助けようと後を追う。
そこには、マティの他、消されたインドの少年や兵士たちもいた。
待ち受けていたのはドンキーコングのステージだった。
サムは大会の記憶もあって、苦手ゲームだと苦戦するが、
エディがインチキしたのだと知り奮起。
ついに敵を倒すと、勝利したらしく、町中のゲームキャラたちは消えていき、
マティらは元の世界に戻る。
レディリサも消えてしまい、ラドローは落ち込むが、
なぜか残されたQバードがレディリサに姿を変え、ラドローと結婚。
宇宙人とは条約が結ばれる事に。サムもバイオレットと親しく。
セリーナに加えてかけつけたマーサ・スチュワートも、エディを見直す。
ラドローとリサの間には大勢の子供が生まれるが、それはQバードの姿だった。

 と言う訳で、主人公アダム・サンドラーは、
80年代の少年時代にゲーセンでトップクラスの腕前を発揮。
だが、大人になると、さえない修理工となっていた。
ゲームの腕ではサンドラーにかなわなかった友人は、
史上最大のバカと言われるものの、大統領に就任。
そんな中、宇宙船が地球を攻撃する事態が発生。
その動きを見た大統領は、ある事に気づく。あれはギャラガの動きだと。
そこで、権威であるサンドラーを呼び、対策の検討を求める。
最初は兵士たちを訓練するが、彼らでは話にならないと、サンドラー自身が戦う事に。
戦う相手は、パックマンやドンキーコング(あと、日本に馴染みのないゲーム)。
3回やられたらゲームオーバー。
リセットは出来ないなんて設定も、なかなかにゲーム通の心をくすぐって楽しめます。
パックマンやドンキーコングの登場シーンでは、ゲームの音楽が流れるのもうれしい。
最後の大混乱で、マリオやテトリスなど、
80年代のゲーセンではないゲームも混ざっているのはご愛敬。
ちなみに、宇宙に送った映像を見た宇宙人が、想定外の反応をすると言うのは、
映画版スタートレックを連想させる。
落ちこぼれが、数少ない才能のおかげで、地球の運命を託されると言うのは、
アルマゲドンやスペースカウボーイって感じ。
それ以上に、本作のゲームを何かに置き換えただけの、
そっくりな映画があった様な気がするが、それは記憶違いかも。。
 

ビクター/ビクトリア(82)

監督 ブレーク・エドワーズ

 パリ。仕事がない歌手のビクトリア(ジュリー・アンドリュース)は
ホモの歌手トディと意気投合。ビクトリアは女装が似合う男の歌手に扮し評判になる。
クラブオーナーのキング(ジェームズ・ガーナー)は、ビクトリアが女性と気づく。
2人は接近するが、このままではキングはホモと思われてしまう。
しかも詐欺ではないかと警察が現れる。だがトディがビクトリアに扮しごまかす。

 と言うわけで、ブレイク・エドワーズが妻を主演にした映画。
女装が似合う男に扮する女と言うややこしさが笑いのネタとなるわけだが、
だいたいホモネタとかあまり好きではなく、面白いとは言い難い。
クラブオーナーにジョン・ライス・デイビス。音楽はヘンリー・マンシーニ。

TV放送 97/11/16 12CH 14:00-16:00
 

ピサロ将軍(69)

 1528年イスパニア。私生児のピサロ(ロバート・ショー)は、
メキシコ以南にあると言う黄金の国を探検したいと、カルロス王に誓願。
王は資金は出さず、司祭らを同行させる事で許可する。
苦難の末、インカ帝国に到着。総攻撃でたちまち制圧。
アタウルパ王(クリストファー・プラマー)を捕らえ、
兵たちの不満を抑えるため、金塊の隠し場所を聞き出す。
その間、ピサロは王が自分と同じ私生児と知り、彼に共感を覚えるようになる。
金塊の回収が終わると、ピサロは王を解放すると言うが、
司祭らは、異教徒との約束は無効だと、王の処刑を要求。
裁判の末、王は有罪となり処刑される。

 と言うわけで、ロバート・ショーが出ているから見たが
インカ帝国を制圧した将軍の話らしい。
何せ、将軍もインカ王も聞いた事のない名前なので、ピンとこない。
ロバート・ショーの方がインカ王でもいい感じ。
帝国を制圧してからは、いまいち盛り上がらず。

TV放送 2000/11/07 BS11 0200-0355
 

ビジター 欲望の死角(93)

 家具会社のダグ(ロン・シルバー)と妻リン(レベッカ・デモーネ)は
工場移転の調査のためメキシコへ。途中リンが警官をはねて死なせてしまう。
弁護士は、告訴されれば有罪と言う事で秘密にする事を勧める。
メキシコから来たと言うジェイク(ルトガー・ハウアー)は職を要求。
事件を知っていると考え、雇って様子を見るが、家をかき回したりしたい放題。
心労でリンは流産。ジェイクがダグの指紋がついた警察バッチを持っていると判明。
警官はジェイクが胸を撃っていたが、バッチを奪わねば共犯にされてしまう。
寝ているスキに銃を奪うが、感づかれ激しい格闘に。プールに落として感電死させる。

 と言うわけで、印象的な悪役経験のある3人がそろって出演する1作。
ジェイクが2人の回りをうろつく真意がわからず、何だかわからない。

TV放送 95/01/23 BS05 00:30-02:10
 

非情の罠(55)

監督 スタンリー・キューブリック

 引退を決意したボクサーのゴードンは、隣人のグロリアが脅されている事を知る。
彼女と接近するが、ホステスをする店の上司ラバロは、しつこく迫っていた。
ゴードンのマネージャー、アルバートが人違いで殺され、
警察は殺人の容疑でゴードンを追跡。グロリアは捕らわれ、かけつけて格闘。
ラバロを倒し、グロリアを救出。ゴードンは保釈されるが、
グロリアがラバロから逃げるために利用したと知り、彼女のもとから去る。

 と言うわけで、キューブリック初期の作品で
何だか二昔前くらいに良くあったようなドラマ。
後の作品ほどの魅力は感じられない。

TV放送 2000/02/01 BS05 2145-2300
 

美女と野獣(1946年仏)

ベル 娘
野獣

 父親が船の沈没で破産したベルは、貧しい暮らしを強いられていた。
それでも姉たちは遊び続け、兄の友人はベルに求婚するが、父についていたいと断る。
 ある時、森に迷った父は、城にたどり着く。
ベルの為にバラをとるが、住人である野獣にとがめられる。
3日以内に娘を身代りに連れてくる事を条件に解放される。
 ベルは父の身代わりとして城へ行く。
野獣に会ったベルは、その醜さに警戒するが、次第に世話をする様に。
だが、父が倒れたと感じて心配する。
 ベルは一週間と言う約束で家に戻される。
姉たちはベルの装飾品に目を奪われるが、
ベルの身から離すと枯れた木になってしまう。兄たちが秘密を探るべく城に潜り込む。
 気が付くと城に戻っていたベルは、倒れている野獣を発見。
城に侵入した兄の友人は、彫像の矢が当たって倒れ、
入れ替わりに野獣は人間の姿に戻る。
呪いをかけられていたと言う彼は、
自分の王国に連れていくと言って、ベルと共に空を飛んでいくのだった。

 と言う訳で、白黒時代の美女と野獣。
大筋は毎回同じだが、本作ならではの微妙な相違が何点か。
・遊びぐせのある2人の姉がいる(シンデレラ風)
・野獣は嫁探しをしてた
・終盤までベルは野獣の事を、いい人だが愛してはいないと言ってる
・野獣が元の姿に戻ったのは、ベルの恋人が呪いを受け継いだ為?
・野獣は魔法が使える。元の姿になっても
。。てな感じで、美女と野獣の知名度がまだ低かったせいか、
いろいろ混ぜてみましたって事かな。

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美女と野獣(91)

 わがまま放題の王子は心がなく、呪いをかけられ醜い姿にされる。
21歳までに誰かと愛し合えば、呪いはとけると言う。
空想好きの少女ベルはガストンに言い寄られるが、ベルにはその気がない。
彼女の父は発明家で、発明を持って出かけ道に迷い、城に行くが主人に捕らわれる。
ベルは父を探し出し、身代わりに城に囚われる事になる。
主人は醜く、野蛮で、愛し合う事は難しいかと思われたが、次第に心を通わせる。
ベルは父を心配し、主人は愛するが故にベルを家へ帰す。
ガストンはベルの父を病院へ入れ、退院させる代わりに結婚を迫る。
だがベルが拒否したため、怒ったガストンは城へ殴り込みに。
格闘でガストンは崖下へ。主人も刺され傷つく。
ベルが悲しむと、主人は人間の姿に。そして城や召使いたちの呪いもとける。

 と言うわけで、現代風ディズニーアニメと思って見れば
「眠りの森の美女」等と同じような話で、結構古典的な展開で楽しめる。

TV放送 1999/12/25 BS05 2035-2200
 

美女と野獣 ベルの素敵なプレゼント(1997年米)

 屋敷の家来たちは、去年のクリスマスを回想する。
当時、野獣となった主人の呪いを解こうと、家来たちはベルと主人を接近させていた。
だが、パイプオルガンのフォルテは、作曲家時代は主人に軽視されていたのに対し
今は唯一心を許されていると、主人が人間に戻る事を邪魔しようとする。
主人はクリスマスを祝う事を禁じていたが、ベルが呼びかけて皆で準備。
しかし、フォルテの手下でピッコロのファイフが密告。主人は祝い事を禁ずる。
だが、ベルは気にせず準備を続け、自分へのプレゼントがあると知った主人は
お返しを考えて、フォルテに曲を作るように頼む。
ベルはツリーを作るため、危険な黒い森へ。逃げたと思い主人は怒る。
だが、ベルが贈ろうとした主人をモデルにした物語を読んで反省。
盛大に祝う事を決めるが、このままでは呪いが解けると、
フォルテは大音響で城を崩そうとする。だが主人は鍵盤を壊し、フォルテは崩れ去る。
皆でクリスマスを祝う事に。クリスマスを救ったのはベルだった。

 と言うわけで、ディズニーが最近乱発した後日談ものの1つで
でもメインは回想シーンだから、(だって野獣じゃなくなってるし)
前回語られなかったシーンを見せられたという感じ。
アラジンの続編とかに比べると出来は割と良い。
パイプオルガンの描写も、CGなのかなかなか見せるが、あの曲は使われない。

TV放送 2001/11/17 BS05 2000-2115
 

美女と野獣(2009年米)

ベル 洗濯屋の娘(エステラ・ウォーレン)
ルドルフ伯爵 王の後継者の男
オットー判事
アナ ベルの母
ヘレン 魔女
野獣

 マクシミリアン王が死の床に着き、
後継者の座を狙うルドルフ伯爵は、魔女ヘレンと手を組む事に。
娘ベルは薬草を採りにいった森で、野獣と呼ばれる男に出会う。
野獣の話を聞いた伯爵は、捕まえて勇敢さを示そうとするが、部下たちが惨殺される。
野獣は、自分が誰だかわからないが、人を殺した事はないと言い、
ベルはその言葉を信じる。怪物は別にいるらしい。
野獣がヘレンの魔法で姿を変えられた王子だと判明。
王子が生きていれば、伯爵が王位を得る事は出来ないのだ。
魔女は怪物トロールを暴れさせ、野獣の仕業として処刑される事に。
ベルが刑場を襲撃して逃がし、ヘレンこそ怪物だと戦う事を決意。
ヘレンは自分が死ねば元の姿には戻れないと言うが、野獣は彼女の首を切り落とす。
伯爵は他の候補を惨殺し、次期国王の選出に名乗り出る。
野獣は自分こそ国王の息子と主張。薬で伯爵は石にされ、野獣は王子の姿に戻る。
彼は国王として平和な統治をし、町の真ん中には伯爵の石像が残された。

 と言うわけで、美女と野獣の実写版。ベル役がエステラ・ウォーレン。
今はなきユニバーサルチャンネルで放映された物を見る。
かのチャンネルでは、チープなSFやアクションものが多かったが、
本作もジャンルは違えど、同じDNAを感じる。
魔女とか国王とか出てきても、登場人物は妙に少なく、世界も狭そう。
怪物は残虐で、ディズニー版とは異質な感じ。
エステラ・ウォーレンは活動的で、いるだけでなんかH。

TV放送 2010/04/02 ユニバーサル 1430-1555
 

美女と野獣(2012年独)

エルザ 飲み屋の娘
野獣 城に住む謎の人物
エルザの父 飲み屋の主人

 飲み屋の娘エルザは、お人よしの父の為に生活には苦労していた。
彼女に目を付けた領主は、森は危険だから近づくなと言う。
 質屋で金を作れなかった父は、森の城に迷いこみ、そこでバラをもらおうとする。
すると現れた野獣の様な男に捕らわれてしまい、代償として命を要求される。
それを知ったエルザは城を訪れるが、野獣と暮らす事を強要される。
 エルザは、かつて城に住んでいた王子が野獣に殺されたと考える。
家来によると、野獣はバラの呪いをかけられ、それを解くには愛の力が必要だと言う。
野獣は次第にエルザと心を通わせる様になるが、
彼女があくまで家に戻りたいと知ってショックを受ける。
 家に戻ったエルザは、野獣からもらった財宝で父の借金を返す。
だが、野獣を心配するエルザは再び城へ戻る事に。
野獣は弱っていたが、エルザにキスされると回復し、王子の姿に。
バラが枯れたら、愛されない限り死ぬとされていたのだ。
エルザを追って領主が現れるが、自分こそ真の後継者だと言う王子に倒される。
王子とエルザは結婚する事になり、父たちは祝福するのだった。

 と言う訳で、ドイツ版美女と野獣。
ディズニー版とレナ・セドゥ版の間の作品だが、
エステラ・ウォーレン版もあったから、結構乱発されてる。
物語は毎度同じだが、野獣がハンサムな王子だとわかった後に、
彼しか愛せないと言い出した様な印象も受けた。

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美女と野獣(2014年仏独)

ベル (レア・セドゥ)
野獣 (ヴァンサン・カッセル)
ペルデュカス  ベルの兄に金を貸す

 子供たちに昔話をする母親。
 ベルは裕福な家に暮らしていたが、一家は財産が没収されてしまう。
沈んだ船の積み荷を取り戻そうとした父親は、森に迷って屋敷にたどり着く。
料理などをいただくが、住人である野獣にとがめられる。
家族に会う事は許されるが、必ず戻る事を約束させられる。
話を聞いたベルは、父親の代わりに屋敷に向かい、そこで暮らす事に。
かつて王子だった彼は、狩りの際に誤って恋人を死なせてしまう。
恋人の正体は、愛がどんなものか知りたがった森の妖精で、
怒ったその父親は彼を野獣にしてしまう。
助けられるのは人間の女だけだが、誰にも愛されないだろうと言う。
野獣はベルに心を許すようになり、一度だけ家族の所へ行く事を許す。
だが、ベルの話を聞いたペルデュカス一味は屋敷に乗り込んでしまう。
怒った野獣と、森の化身と言うべき巨人が暴れ出し、一味はやられる。
野獣は胸に金の矢を刺されて弱るが、ベルが矢を抜くと生き返る。
怖くなくなったらおれを愛してくれと言う野獣に、ベルはもう愛してると言う。
気がつくと、野獣は王子の姿に戻っていた。
 物語を終えた母親は、畑仕事をしているかつての王子とキスするのだった。

 と言う訳で、ディズニーアニメでおなじみの美女と野獣実写版。
エステラ・ウォーレン版はバッタもん感があったが、
本作はスペクターやゴーストプロトコルのレア・セドゥ主演と言う事で見ました。
母親が子供たちに語る形で描かれ、母親の顔は見えないけど誰かは言うまでもなく、
この物語はハッピーエンドですと冒頭に宣言された感じ。
没落した家の娘ベルは、父親の代わりに野獣の屋敷に住む事に。
野獣の境遇を知り、彼を愛するようになると言う展開。
ディズニー版に比べて、ベルや野獣の踏み込んだ描写がある点が特色だが、
うまくこなれているかと言うと微妙。
ただし、レア・セドゥが魅力的に感じれば、物語的な問題は二の次かも。

TV放送 2016/01/24 WOWOW 1615-1808
 

VISIONS サイキックコップ(96)

 ロス市警のフランク(エリック・エストラーダ)は殺人事件を捜査するが、
極秘事項だと、安全保障局シルベストリ(ロバート・ボーン)に捜査を奪われる。
フランクは独断でロックウッド社に潜入するが、撃ち合いで高圧電流を受ける。
影響で視力が一時的に衰えるが、恋人サンディが殺される事を予知。
現れた犯人を目が見えないまま射殺。特別な知覚能力が備わったらしい。
安全保障局はコンピュータに超能力を持たせる研究をするが、
事故でフランクの脳に影響したのだ。
一味は精神医グリフィンを人質に取るが、能力でコンピュータを破壊し脱出する。

 と言うわけで、エリック・エストラーダが出ると言うので見たが
かなり老けていてビックリ。物語の方は安っぽい超能力もので
今さらこんな話を作るとはと驚かさせる古くささだ。

TV放送 99/07/01 BS05 12:00-13:30
 

ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年米カナダ)

トム・ストール コーヒー店店主(ビゴ・モーテンセン)
エディ トムの妻(ハムナプトラ3の奥さん)
ジャック トムの息子
サラ トムの娘
カール・フォガティ 組織の男(エド・ハリス)
リッチー 組織のボス(ウイリアム・ハート)
サム 保安官
ボビー ジャックの悪友

 田舎町でコーヒー店を営むトムは、ある日強盗に襲われるが撃退。
英雄として報じられ、店もにぎわうが、トムの前にカールと言う男が現れる。
カールはトムをジョーイ・キューザックだと呼ぶが、心当たりがない。
カールはマフィアのメンバーで、トムは人違いで狙われているらしい。
トムらは警戒するが、カールは息子ジャックを人質にとる。
トムはあっという間に一味を倒し、ジャックもカールを射殺する。
トムは確かにジョーイで、長く封印していたのだが、再び表に出てしまったのだ。
組織のボスで、兄であるリッチーに呼ばれ、屋敷に乗り込む事に。
リッチーは、ジョーイの後始末で損害を被ったと、
彼を始末しようとするが、トムは反撃し、リッチーらを倒す。
帰宅したトムは、沈黙する家族に迎えられ、寂しそうに妻を見るのだった。

 と言うわけで、ビゴ・モーテンセンによるサスペンス(?)
田舎町でコーヒー店を営むビゴは、
ある時強盗に襲われるが、あっという間に倒してしまう。
おかげで英雄扱いを受けるが、報道を知ったエド・ハリスが現れ、
ビゴが組織に追われる身だと指摘する。
人違いで組織に狙われる展開ならヒッチ風なのだが、
結局ビゴの正体はエドの言う通りで、そこにひねりがない。
しかも、ビゴが結構強くて、意外に窮地に陥らない。
序盤に予想したようなサスペンスにはならず、
どちらかと言うと、こういう血に生まれちゃったんです。どうしましょうと言う話。
結構、調子狂います。
監督 デビッド・クローネンバーグ

TV放送 2007/04/09 WOWOW 0014-0149
 

陽だまりのグラウンド(2001年アメリカ)

 6000ドルの借金に苦しむコナー(キアヌ・リーブス)は、
友人ジミーから、週給500ドルで少年野球のコーチをさせられる事に。
治安の悪い地区で悪ガキばかり。しかもメンバーは7人しかいない。
女教師エリザベス(ダイアン・レイン)らを説得し、何とかメンバーを集めるが、
まともにコーチをする気はない。
だが、少年が襲われて入院し、母親に怒られ送り迎えをするハメに。
最初の試合は大敗するが、次第に選手もうち解け、調子が出るように。
チームを抜けていたコーフィは戻るが、出生に問題のあるジャマルははずされる事に。
マイルズは凄腕の投手だが、気が小さくやじられると調子が出ない。
賭けで借金を返済したコナーは、コーチをする必要がなくなるが、
落ち込む子供たちを見てコーチを続ける事に。
選手権をかけた試合で、大声援でヤジを克服し、マイルズは快投。
最終回、コーフィの弟で、今まで幼くて試合に出られなかったGベイビーが代打に。
ヒットで勝利するが、その日、グループの抗争に巻き込まれ、Gは死ぬ。
チームは解散かに思えたが、選手は集まり、
コーフィもかけつけGのために戦う事に。選手権でも勝利する。

 と言うわけで、キアヌ・リーブス主演で彼が子供に好かれるコーチになる話。
もともとは借金返済のために始めた仕事だったのだがと言う展開で、
どこかで聞いたような感じだが、実話だと言うから仕方がない。
全体としては、メリル・ストリープのミュージック・オブ・ハートに似た感じ。
実話でもパクリに思えるのは否めず、キアヌも何か似合わない感じ。
ダイアン・レインはあまり必然性のない脇役。

TV放送 2003/08/30 BS05 2210-2400
 

左きゝの拳銃(1958年アメリカ)

 ビリー(ポール・ニューマン)は牛商人タンストール氏に雇われる事に。
だが、一味に襲われタンストール氏は死に、ビリーは復讐を誓う。
殺せば自分が裁判にかけられると尻込みする仲間をよそに、ビリーは一人でもやる気。
襲撃を続ける内、逆に焼き討ちにあって、焼死したと報じられる。
恩赦の声が出る中、一味の保安官助手も射殺して反故に。お尋ね者となる。
友人のパット・ギャレットの結婚式に最後の敵ヒルが現れ、彼を射殺。
撃ち合いはなしとの約束を破ったと、パットは保安官としてビリーを捕まえると誓う。
仲間が次々殺され、ついにビリーも逮捕され、絞首刑の判決が。
しかし看守を殺して逃走。ビリーを英雄として追っていた記者も
彼の真の姿に失望してパットに連絡。パットは丸腰と知らずビリーを射殺する。

 と言うわけで、「左ききの」と言うから、左利きである事を生かした
ちょっとひねった展開でもあったのかと思ったが、ほとんどその点は描かれず。
実は主人公はビリー・ザ・キッドで、追うパット・ギャレットも登場。
彼らの物語は、何度か映画化されており
細かい展開は違えど、結末は同じわけで、そう言う意味では先が読める。
若きポール・ニューマンは、後の作品からは想像もできないやんちゃ坊主ぶりで
「海底二万哩」のカーク・ダグラスもこんな感じだったが、ちょっと調子狂っちゃう。
音楽はスタートレックのアレクサンダー・カレッジ。

TV放送 2001/10/16 BS05 1900-2045
 

ビッグ(88)

 少年ジョッシュは、願い事がかなうと言うゾルターと言う遊園地の機械に、
大きくなりたいと祈ると、翌朝30歳の姿(トム・ハンクス)になっていた。
母は誘拐と誤解し、仕方なくジョッシュは、オモチャ会社に就職。
童心の彼に社長は目をつけ、副社長に抜擢。
重役のスーザンも彼に惹かれ、ジョッシュは大人の気分に。
ついにゾルターを発見するが、スーザンとの関係を続けるか子供に戻るか悩む。
決心したジョッシュは、彼女に真相を告げ、子供に戻り去っていった。

 と言うわけで、子供がひょんな事から大人になってしまうと言う展開で
意外な視点と言う事で成功していくあたりは面白いが、
スーザンとの仲がうまくいきかけ、冴えがなくなっていくあたりはいまいち。
残されたスーザンの立場はと言う気も。

TV放送 96/12/08 BS05 20:30-22:25
 

ビッグ・アイズ(2014年米)

マーガレット 画家(エイミー・アダムス)
ジェーン マーガレットの娘
ウォルター・キーン マーガレットの夫(クリストフ・ヴァルツ)
批評家 (テレンス・スタンプ)

 横暴な夫から逃げ出したマーガレットは、似顔絵で稼ぐように。
同様に風景画を売るウォルターと親しくなり、彼と結婚。
ウォルターは画廊へ売り込むが売れず、飲み屋の廊下に飾るように。
風景画は才能ないと言われるが、大きな目が特徴の人物画は次第に評判に。
ウォルターは、ビッグアイズと言うそれらの作品を、自分の絵と称して宣伝。
画廊を作り、テレビではでっち上げた身の上を語る。
自分の絵である事を隠すよう強要されたマーガレットは、
風景画さえも彼の作品でないと知る。
ウォルターは万博向けの大作を描かせるが、
金目当ての駄作と批判され、展示されない事に。
それを責められたマーガレットは不満を爆発させ、
娘ジェーンと共に家を飛び出してハワイへ。
100枚の絵を描けば手を切ると提案され、それを受け入れる。
エホバの証人に入信したマーガレットは、ラジオ局で絵を描いてたのは自分だと告白。
ウォルターはデタラメだと訴訟を起こし、裁判所で対決に。
新聞社も弁護団を引き連れて現れるが、
過去の新聞記事は虚偽には当たらないと判断されると退散。
名誉棄損については、ウォルターが自身で弁護する事に。
強制されたと証言するマーガレットに対し、ウォルターはでっち上げの話で対抗。
やむなく裁判長は2人に絵を描かせる事に。
ウォルターは肩が痛くて描けないと称した為、マーガレットの勝訴に。
ウォルターはそれでも自分の作品だと主張し続けたが、
死ぬまで新作を描く事はなかった。
一方マーガレットは再婚し、絵を描き続けている。

 と言う訳で、ティム・バートンが実話を描いたと言う作品。
似顔絵で稼いでいた画家の卵エイミー・アダムスは、
同じく画家のクリストフ・ヴァルツと結婚。
エイミーが描いた大きな目の子供の絵は評判に。
画家としてはいまいちだが商才には長けたクリストフは、
それを自分の絵と称して売りまくり評判に。
自分の絵である事を隠す事を強要されたエイミーの不満が爆発すると言う訳。
日本でも人気作曲家にゴーストライターがいた騒ぎがあったが、
うそをつき続ければいつかは破綻するもの。
エピソードも面白いが、クリストフのキャラは007の悪役などよりリアルな悪ぶり。

TV放送 2016/01/17 WOWOW 2100-2246
 

ビッグ・ウェンズデー(78)

監督 ジョン・ミリアス

 1962年。サーフィンで結ばれるマット(ジャン・マイケル・ビンセント)、
ジャック(ウイリアム・カット)、リロイ(ゲーリー・ビシー)。
彼らはボード屋ベアーの話を聞いて育ち、いつか来る大波に打ち勝とうとしていた。
ジャックは食堂の娘サリーと接近。彼の家でバカ騒ぎ。家の中は無茶苦茶。
3人は恋人らとメキシコへ。町でケンカになり、暴れる男が射殺される。
1965年。3人に徴兵命令が。リロイには妻子ができた。
マットはサーフィンの英雄として語られるが、クズのような生活をしていた。
ベアーの結婚式で、3人は揺るぎない友情を確認しあう。
徴兵検査で、マットらは狂人のフリなどして失格に。だが、ジャックは志願して出兵。
1968年。友人ワクサーが戦死。マットにも妻子ができた。
マットも出ているサーフィン映画が公開。だが、観客はマットを知らない。
ジャックが帰還。だが、サリーは他の男と結婚していた。
ワクサーの墓へ行き、3人で飲みながら昔話。ジャックとリロイは他の町へ行く事に。
1974年。待ち続けた大波の日。マットが海へ行くと、2人が待っていた。
3人は海へ。最高の波に挑戦。再び会う事を約束して別れた。

 というわけで、ミリアス自身の体験に基づく映画という事で、
戦争反対と言うよりも、過ぎていった日々の思い出と言う感が強い。
マットがどうしてフラフラしていたのか、よくわからない。
3人目の男と言われる、ゲーリー・ビシーはやっぱり、クレージーな役柄だった。
大波に挑戦し、別れていた3人が再会するシーンは感動的だが、
その後エンエンとサーフィンのシーンが続き、
特に成功したとも失敗したともわからないので、ノリが悪い。
3人が波に向かうところで終わりにすればよかったのでは。
3人の友人の中に、ロバート・イングランド。

TV放送 92/02/01 BS05 11:05-13:10
 

ビッグゲーム 大統領と少年ハンター(2014年フィンランド英独)

ムーア米大統領 (サミュエル・L・ジャクソン)
オスカリ ハンターの少年
モリス 大統領護衛官
ハザル テロリスト
副大統領 (ビクター・カーバー)
ハーバード 分析官
タピオ オスカリの父

 フィンランドの山地。
13歳の少年オスカリは、大人への儀式として狩りをする事に。
父タピオは出来ると言うが、仲間はまだ早いと否定的だ。
 その頃、ムーア米大統領の乗った専用機が、テロリストによって撃墜される。
実は護衛官モリスが手引きしたのだ。
大統領はポッドで脱出し、護衛官が後に続くが、モリスの細工で他の連中は全滅する。
 オスカリは落下したポッドを発見。
中から現れた大統領に、僕に従えと告げる。
 オスカリは、父が冷蔵庫にシカの頭を用意していたのを発見。
信用されていなかったと知って失望する。
大統領は、モリスが裏切り、テロリストのハザリと組んだと知る。
一味は大統領を捕らえ、冷蔵庫に入れてヘリで空輸する事に。
 オスカリは冷蔵庫に飛びつき、ロープを切って川へ落下。
墜落した大統領機内に逃げ込み、ハザリが現れるが、何とか射殺する。
大統領とオスカリは、パイロット用の脱出装置で脱出。
オスカリが放った矢は、ヘリのモリスには刺さらなかったが、
モリスは心臓発作を起こして死ぬ。
特殊部隊が到着し、大統領を救出。タピオは、息子の活躍があったと知る。
 実は、副大統領と分析官ハーバードは、大統領を亡き者にしようとしていた。
発覚を恐れたハーバードは、副大統領を始末し、事故死に偽装する。
オスカリは名誉勲章をもらい、
父ら歴代のハンターと同様に、写真が山小屋に飾られるのだった。

 という訳で、米大統領が少年と共にテロリストから逃げる話。
サミュエル・L・ジャクソン米大統領の専用機が撃墜され、フィンランド山中に墜落。
さらにテロリストの追っ手が来て、
ハンターとして大人への試験を受けていた少年と共に逃げる羽目となる。
少年向けの冒険小説を映画化した様な印象で、
ご都合主義的な点は差し引いて見る必要あり。
少年が大活躍するのかと言うと、そうでもない微妙さがもどかしい感じだが、
全体としては割に面白かった。

TV放送 2016/06/11 WOWOW 2215-2345
 

ビッグ・バグズ・パニック(2009年米)

クーパー 落ちこぼれ社員
モーリーン クーパーの上司
サラ モーリーンの娘
リーチー アジア系の女学生(ホシ・サトウ役の人)
シンディ お天気お姉さん
アルとヒューゴ 黒人の親子
イーサン クーパーの父。軍人(レイ・ワイズ)

 落ちこぼれ社員のクーパーは、失敗が重なり上司モーリーンにクビにされる。
だが、突如奇妙な音で気絶。
気がつくと繭にくるまれていた。
何とか脱出し、モーリーンを救出。
モーリーンは娘サラを心配して飛び出すが、巨大な虫に連れ去られる。
クーパーは、サラや他の無事な連中と合流。
トラックで移動しようとする連中は、虫に襲われて死ぬ。
一行は、シェルターのあるクーパーの家へ移動する事に。
途中、アルとヒューゴの親子は家に寄るが、妻が病死していたと知る。
シンディは兄チャドの家に寄るが、
虫に襲われたチャドは体が虫化し、皆を襲い始めたため射殺。
やけになったシンディは、皆死ねばいいと騒ぎ出したため射殺され、
サラが虫にさらわれる。クーパーは家に到着。父イーサンを救出する。
虫に襲われていたアルは虫化したため射殺され、
元軍人のイーサンは基地へ逃げようと言う。
クーパーはサラを救出すべく単身向かうが、警察に捕まる。
彼らはクーパーが虫化すると警戒し、イーサンらも捕らわれるが反撃。
武器を奪って共に巣へ向かう事に。
イーサンもすでに襲われており、虫化するのも時間の問題だ。
一同は巣に乗り込み、サラを救出。
クイーンに爆弾を飲み込ませ、負傷したイーサンを残して脱出。
虫はいなくなったかに思えたが、ヒューゴが何かを発見する。

 と言うわけで、スパイダーパニックと言う巨大クモが出る映画があったが、
本作も同じ路線。
こちらは正体不明の虫で、なぜ大きいのかとか、
何を目的としているかは詳しく明かされないまま展開。
B級ものにありがちな突き抜けた都合の良さはなく、
まあまあ当たり前の感じで、ヒネリはもうひとつ。
ホシ・サトウの人が当初仲間だったが、途中でやられたとかではなく離脱。
そう言えば、虫化したのは男ばかり。

TV放送 2010/09/11 WOWOW 1655-1830
 

ビッグ・バッド・ママ(1975年米)

ウィルマ・マクラッチー (アンジー・ディキンソン)
ポリー 長女
ビリー・ジーン 次女
ディラー 仲間(トム・スケリット)
バクスター 仲間(ウイリアム・シャトナー)

 1930年代。ウィルマとポリーら娘たちは酒の密売で稼いでいたが儲からない。
娘はストリップで稼ごうとし、抗議したウィルマが客から金をいただく形に。
 たまたま銀行強盗に遭遇し、盗もうとした金を横取り。指名手配される。
悪党のディラーやバクスターと知り合い、彼らと組む事に。
一味で銀行強盗を成功させるが、ディラーがポリーを妊娠させたとわかる。
 金持ちのパーティに乗り込み、客たちから金をいただく事に成功。
さらに金持ちの娘を誘拐して、身代金を要求。
臆病風を吹かしたバクスターは退散して逮捕される。
バクスターの連絡でかけつけた警察と撃ち合いになり、
バクスターとディラーが撃たれて死ぬ。
ウィルマらは大金を手に入れて退散するが、ウィルマも負傷していて死んでしまう。

 と言う訳で、アンジー・ディキンソン主演の女版バイオレンス(?)
30年代。ディキンソンと2人の娘は、
金を稼ぐ為にギャングまがいの犯罪を繰り返し、やがて自滅すると言う展開。
まあ、今となってはどっかで見た様な印象は否めない。
何で見たかと言うと、カーク船長が出てたから。
ディキンソンの仲間に加わるが、中途半端なワルだった為に寝返って撃ち合いで死ぬ。

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BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント(2016年米)

ソフィー 不眠症の娘
BFG 優しい巨人(ブリッジ・オブ・スパイのアベル)
女王
メアリー 女王付きの女性

起:孤児院のソフィーは見つけたBFGに捕まる。
承:他の巨人は人間を食おうとしていると知る。
転:ソフィーは女王に助けを求める。
結:巨人はどこかの島へ運ばれる。

 孤児院のソフィーは、不眠症で夜に外を見ていて巨人を見る。
気付いた巨人は、騒がれたくないと巨人の国へ連れて行く。
巨人は子供たちにいい夢を見せようとしていたのだ。
ソフィーは彼をBFGと呼ぶ事に。
 BFGは巨人の中では小さな方で、他の巨人たちは人間を食おうとしていた。
危険だとソフィーを孤児院に戻そうとするが、巨人たちは人間がいる事に気付く。
ソフィーは女王に巨人の夢を見させて、事態を知らせる事を思いつく。
夢を見た女王は騒ぎ出し、
お付きのメアリーは子供たちの失踪騒ぎとの関係あると考える。
BFGと対面した女王は事態を知り、各国に協力を求める。
軍隊を出動させ、巨人たちの狩りを阻止する事に。
 眠らされた巨人たちは軍隊に捕らわれ、どことも知れない島へ運ばれる。
お化けキュウリの種を降下し、巨人たちはそれを食べ続けるしかないのだ。
 ソフィーは宮殿で暮らし、眠れるようになる。
寂しい時に話しかけると、BFGには聞こえている。
彼には世界中のささやきが聞こえているのだ。。

 と言う訳で、スティーブン・スピルバーグ監督による童話の映画化。
原作のロアルド・ダールは、チャーリーとチョコレート工場や
チキチキバンバンの脚本などで知られる人物。
孤児の娘ソフィーは、人々が寝静まる夜中に巨人BFGを目撃。
人々に秘密を知られまいと、BFGはソフィーを知られざる巨人の国へ連れて行く。
実はBFGが心優しい一方で、他の巨人たちは人間たちを食いかねないと判明。
そこでソフィーは女王に助けを求め、軍隊が攻撃を仕掛けると言う訳。
スピルバーグの好きそうな心温まる話かと言うと
ダールらしいちょっとダークな部分が残っていて、個人的にはなかなか面白かった。
女王が某国のナンシーとロニーと言う人物に電話してる事から、レーガン時代らしい。

TV放送 2017/07/29 WOWOW 2200-0005
 

ビッグ・ママス・ハウス(2000年)

 FBIのマルコム(マーティン・ローレンス)は変装が得意だ。
札付きのワル、レスターが脱獄。銀行強盗で捕らわれたが、盗んだ金は不明のままだ。
レスターの恋人で銀行員のシェリーが200万ドルを持ち逃げしたらしく
その後行方不明だが、祖母ハッティの所へ現れるかも。
マルコムらは監視するが、留守中の祖母の所へシェリーが訪ねてくる事に。
そこでマルコムは祖母に変装し、シェリーを迎える事に。
料理に苦戦したり、助産婦の仕事をするハメに。
変装を取った時にシェリーに見つかり、仕方なく便利屋だとごまかす。
マルコムは祖母に扮し痴漢対策の教官を叩きのめし、
シェリーの息子トレントをいじめた連中を叩きのめす。
次第にシェリーは無実だと感じるように。
ついに、シェリーが隠した金を発見。レスターに渡され怖くて隠していたと言う。
本物の祖母が帰宅し、レスターも現れて騒動に。マルコムはレスターと格闘。
逮捕するが、シェリーはだまされたと怒る。
だが、教会に乗り込み、君への想いは本物だと告げる。

 と言うわけで、捜査官が奇妙な設定の潜入捜査をするハメになり
そのために珍騒動を巻き起こすなんて話は、
正直それほど目新しくなく、この映画もそんな感じ。
まあ、正体がばれて恋人が怒って、
真犯人は捕まり、恋人とはうまく行くなんて展開が、
見る前から予想できてしまい、だからいいのか、悪いのか。
妙な期待をしなければ面白い。

TV放送 2002/06/16 BS05 2000-2145
 

必殺マグナム(86)

監督 J・リー・トンプソン

 刑事マーフィ(チャールズ・ブロンソン)は、殺人犯アントニーを射殺。
兄でマフィアのボス、フランクは復讐を誓う。
ジョアンという女性が、マーフィの別れた妻を射殺。マーフィが逮捕される。
彼が捕まえたアラベラと言う自動車泥棒と手錠でつながれるが、彼女を連れて逃走。
元相棒のベンの所へ行くが、立ち去った後、ジョアンはベンも射殺。
フランクを犯人と考え、襲撃するが、無関係とわかる。だが、フランクは激怒。
同僚のアートに、最近出所した恨みを持つ者を調査させ、ジョアンが浮かぶ。
10年前に殺人事件を起こしたジョアンは、裁判官ケラーマンも殺害。
マーフィらはスキナー検事の屋敷へ行くが、彼は殺されており、アラベラが捕まる。
警察のエドに連絡するが、彼はフランクに抱き込まれていた。
マーフィは廃屋へ。フランクらの襲撃を受けるが、返り討ちに。
エレベーターの下からアラベラを救出。だが、彼女はジョアンのダーツに倒れる。
ジョアンと対決。階段から転落死させる。救急車で生きていたアラベラと再会する。

 というわけで、「失敗する可能性のある者は、必ず失敗する」と言う
マーフィの法則と、「マーフィをなめるな」と言うマーフィの掟を掛けている。
ジョアンはよくある復讐鬼で、女性であるのが異色なだけ。
アラベラと言う娘と手錠で同行するのもありがち。これも女性である事だけが異色。
スキナーの屋敷で、アラベラが捕まって、呼び出されるが、
すぐ追えばよかった気がする。マフィアも何かマヌケな感じ。アラベラは非美人。

TV放送 92/05/22 04CH 21:00-22:52
 

羊たちの沈黙」(91)を見た。

 これは名優という印象の強かったくせに、意外にも出演作をほとんど見ていない
アンソニー・ホプキンスが異常犯に扮し
それを取り調べるFBIの女性訓練生にジョディ・フォスター。
ジョディ・フォスターと言えば、その出演作もさる事ながら
レーガン元大統領暗殺未遂事件の犯人が、彼女に犯行予告していた事で知られる。
同世代のかわいこちゃんスターの中では、
唯一クールビューティという感じのする女優だ。
さらに彼女の上司が「レッドオクトーバーを追え!」で
ショーン・コネリーよりもかっこよかった気がするスコット・グレン。
しかし、私がこの映画を見た最高の理由は
原作者のトマス・ハリスがあの「ブラックサンデー」の原作者だからだ。
トマス・ハリスは現代の人気作家の中で最も寡作で、まだ3作しかない。
その第1作が、実在したテロ組織「黒い九月」がスーパーボールを襲撃するという
私を熱狂させた「ブラックサンデー」だ。
おまけにこの「羊たちの沈黙」は無茶苦茶恐いらしい。悪評をほとんど聞かない。
話に関する予備情報はほとんどない。しかし、見るしかないぞ。

 ジョディ・フォスターは FBIの訓練生で成績は抜群。
上司であるスコット・グレンの命令で、訓練中だが、ある仕事につく。
それは、現在出現している殺害した女性の生皮をはぐという異常犯
通称バッファロー・ビルの捜査の参考のために
7年前に逮捕された類似した異常犯アンソニー・ホプキンスの
心理分析をするという作業だ。
アンソニー・ホプキンスは、自身も元精神科医だが
人間の体の一部を食ってしまうというすごい奴だ。
彼はガラス張りの牢に入れられているが、ガラスに近づいてはいけないなどと
いくつもの指示を受ける。
以前、心臓マヒと称して、
かけつけた看護婦の舌を食いちぎってしまった事があるからだ。
この事前の注意が異常に恐くて、見ている私が警戒してしまうほどだ。
アンソニー・ホプキンスは、ともすると正常に思えてしまうが
その裏にはあきらかな狂気が隠れている。
他の者には口を開こうとしないアンソニー・ホプキンスだが
ジョディ・フォスターには関心を示す。
おまえの父親は警官だろうなどと分析し始めるのだ。
ジョディ・フォスターの真意が、バッファロー・ビルの調査だと知った
アンソニー・ホプキンスは、モフェットを調べろと言う。
彼の病院近くの貸し倉庫が、モフェットと言う名前で10年間も借りられていたので
ここを調査すると、ホルマリンか何かに漬けられた死体が見つかった。
アンソニー・ホプキンスはこいつを殺した犯人について語ろうとしない。
結局、こいつの犯人は分からずじまいだった気がするが
とにかく、彼は異常犯についていろいろ知っているらしい。

 そうこうしているうちに、バッファロー・ビルによる新しい死体が発見される。
死体の口の中から虫の繭が発見される。
その虫は非常に珍しい蛾で、これは犯人の「成長」したいという意図の現れらしい。
続いて、女性議員の娘がバッファロー・ビルによって誘拐される。
今までの手口からいくと、誘拐してから3日目に殺すらしい。
アンソニー・ホプキンスがバッファロー・ビルについて
何か知っていると感じたジョディ・フォスターは
証言すれば、女性議員が彼に特別な優遇措置をはかるとウソをつく。
アンソニー・ホプキンスの関心は、むしろジョディ・フォスターの過去にあった。
そこで交互に質問する事で尋問をするが、
まるでジョディ・フォスターの方が質問されているみたいだ。
ジョディ・フォスターは子供の頃、警官である父が殉職し、親戚にもらわれた。
親戚は羊などの牧場で、夜に羊の悲鳴がしていたので、のぞいてみると
親戚が羊を殺していた。
それ以来、彼女はときどき羊の悲鳴を聞くという。
議員の娘を助ける事によって、それが消えるかも知れない。
だが、逆にアンソニー・ホプキンスから犯人について聞き出そうとした時
アンソニー・ホプキンスの観察医がその手柄を横取りする。
本当に女性議員に呼び出して、アンソニー・ホプキンスを航空輸送して会わせ
犯人の名前を言わせる。
だが、観察医のボールペンをアンソニー・ホプキンスが奪っていた。
アンソニー・ホプキンスは、かつて診察した患者が
バッファロー・ビルだと言い、その名前を言う。
こうして観察医やマスコミは逮捕したような気になるが
ジョディ・フォスターはその名前がデタラメだと気づく。
だが、アンソニー・ホプキンスはジョディ・フォスターから借りた
バッファロー・ビルの資料の中に答はあると言い、それ以上は語らなかった。
そして、ジョディ・フォスターが帰った後
アンソニー・ホプキンスはボールペンの芯で手錠をはずし
食事を持ってきた警官2人を襲う。
ビルを警備していた警官たちは、異変があったと感じ、かけつけると
1人は死亡。もう1人はまだ生きていた。
警官たちは犯人がエレベーターの上に潜んでいると気づき、
おそるおそる調べるが、実はそれは殺された警官だった。
本物のアンソニー・ホプキンスは、何と警官の顔の皮をはいで
マスクのようにかぶって救急車で運ばれていったのだ。
いまや彼は行方不明だ。

 だが、ジョディ・フォスターは彼が自分を殺しには来ないと直感。
彼のアドバイスを思い出してバッファロー・ビルの調査を続ける。
バッファロー・ビルは1人目の被害者の知人だったと推理。
彼が性転換を希望しながらも、それができなかったので
豊満な女性を選んで皮をはいで、服のようにしたがっているのだと考える。
彼女はこれをスコット・グレンに報告するが、
彼はアンソニー・ホプキンス証言に酷似した異常者を見つけ
今にも彼を逮捕しようとしていたのだ。
だが、ジョディ・フォスターはかすかな疑問をもって調査を続行。
バッファロー・ビルは古井戸に議員の娘をいれいたぶっていた。
何人もがはい出ようとして、井戸が血だらけだと言う事に気づいて狂乱する娘。
だが、バッファロー・ビルの愛犬であるプードルを、人質ならぬ犬質にとって抵抗。
そこへスコット・グレンらの警官隊がかけつけるかに思えたが、全然別の家だった。
ジョディ・フォスターは1人目の被害者の知人で、裁縫の得意な女性の家へ行く。
そこには女性はおらず、男がいた。
話をするうち、家の中に蛾がいる事に気づいたジョディ・フォスターは
この男こそバッファロー・ビルだと知る。
だが、銃を向けた時、バッファロー・ビルは逃げ出す。
地下室を調べるジョディ・フォスター。
議員の娘を発見するが、とりあえず、井戸の中の方が安全だ。
そこでそのままにして、部屋を1つずつ調べるが、
バッファロー・ビルが電気を消してしまう。
暗闇の中を移動するジョディ・フォスター。
だが、なぜかバッファロー・ビルは暗視カメラを持っていて、彼女の姿は丸見え。
危機一髪の所で、撃鉄を起こす音を聞いて、撃ち返し、バッファロー・ビルは死ぬ。
こうして、ジョディ・フォスターは優秀な訓練生として卒業するが
そこへアンソニー・ホプキンスから電話があり、次の犯行予告をしていくのであった。

 というわけで、
異常犯のはずのアンソニー・ホプキンスが逮捕されていてどうすると思ったが、
スプラッタも真っ青の方法で脱出したのにはまいった。
異常犯だから、なぜそんな事をするのか100%分かったわけではないが
それでも、徹底的な心理分析のもとで書かれているため、
次々と猟奇殺人をする理由が、多少なりともわかってしまうから恐い。
13金などの不死身な殺人犯のリアル版というところか。
心理分析がメインなだけに、ちょっと意味が分からない部分も
ストーリーがおかしいのではなく、意味があったのかも知れないので
ケチがつけられない。
バッファロー・ビルよりも何と言っても、アンソニー・ホプキンスが恐い。
間にガラスとかがあっても、ちっとも気休めにならず全然恐い。
最後のバッファロー・ビルが暗視カメラで丸見えというシーンは
オードリー・ヘップバーンの「暗くなるまで待って」と同じ状況だが
アンソニー・ホプキンスに比べると、月並みな恐さという気がする。
それよりも、最後にアンソニー・ホプキンスが
次の犯行を予告するあたりは、安いホラー映画みたいで興ざめだ。
あと30分のばして、ジョディ・フォスターとの対決があってもよかったかも。
こういうドーンという恐さではなく、もっと鮮烈な恐怖を期待して見たので
ちょっと期待はずれな部分もあるが
いずれにせよ、この恐さは尾を引くぞ!!
 




 ハンニバル」(2001)を見た。

 10年前に公開された「羊たちの沈黙」は、寡作な小説家トマス・ハリスの3作目で
サスペンス傑作「ブラックサンデー」以降続けているレクターものの第2弾。
ジュディ・フォスター扮するFBI捜査官が、連続殺人犯を追う内
その心理を分析するため、殺人鬼ハンニバル・レクターことアンソニー・ホプキンスの
インタビューをして、ついに連続殺人犯を倒すのだが
どちらかと言うと牢屋にいるレクターの方が怖いと言うあたりが面白く
まんまと脱走してしまうあたりもすごい。
2人そろってアカデミー賞を受賞し、その後、サイコサスペンスものと言うべき
ジャンルが続いたが、ついに本家の続編が登場。
アンソニー・ホプキンスは再登場で、
ジュディ・フォスターの方は、あまりにショッキングなラストを嫌がったとかで降板。
かわりにジュリアン・ムーアに。
ゲーリー・オールドマン、レイ・リオッタと言う異色俳優が
出演しているあたりにも期待がかかる。
かなり気持ち悪いとの噂も気になるのだが、とにかく待ち続けたのだから見てしまえ。

 FBIのクラリス捜査官(ジュリア・ムーア)が、
食人殺人鬼レクターの協力を得て、連続殺人犯を射殺した末、
レクターに逃げられた事件から10年が経過。
彼女はバリバリのベテランとして、麻薬密売人である女ボスのイヴェルダ逮捕でも
出しゃばる他の部署を抑えて、指揮をする。
市場に現れたイヴェルダは、赤ん坊を抱いており、このままでは逮捕は困難と
クラリスは作戦中止を命令するが、
部下である若造は、こんなチャンスはない等と深追いし、一味に感づかれる。
たちまち撃ち合いに、この若造は撃たれ
クラリスらは敵を次々倒すが、イヴェルダには逃げられそう。
銃を向けるが動じず、赤ん坊を抱いているのでためらうが
銃を向けられ結局射殺する。
しかし、この事件はマスコミに報道され、FBIは彼女の責任を追及する。
一方、大富豪であるメイスン(ゲーリー・オールドマン)は
テレビでクラリスの存在を知る。
メイスンはレクターの患者だったが、彼に顔をはぎ取られ、
以来、ゲーリー・オールドマンとはわからない状態となり日の当たらない病床にいた。
彼は主治医を通じて各地へ指示し、レクターに復讐しようとしていた。
精神異常犯罪者用の病棟職員であったバーニーから、
レクターとクラリスが微妙な関係にあったと聞かされ、彼女に関心を持つ。
メイスンは、政界入りを狙う司法省のポール(レイ・リオッタ)を利用し
レクター狩りにかり出す事とする。
クラリスは名誉挽回のチャンスと言われるが、何か不審なものを感じる。

 そんな頃、問題のレクター(アンソニー・ホプキンス)は、
イタリアフィレンツェでフェル博士と名乗って、
カッポーニ宮と言うところの司書をしていた。
フェル博士の前任者が失踪した事件を追うイタリアの刑事パッツィは
凶悪犯とも知らずに彼に会うが、レクターの方も平然と受け答える。
イヴェルダ事件の失態を知ったレクターは、
旧友クラリスに見守ってるぞみたいな手紙を送る。
何か手がかりはないかと、レクターの情報をかき集めていたクラリスにとって
これは千載一遇のチャンスだ。
用紙やらインクやらから居場所を探ろうとするが、なかなかわからない。
だが、手紙からかすかにする香水に香りに気づき
専門家の鑑定で、それが非常に珍しい物だとわかる。
世界でも売られているのは、数店しかなく、
クラリスはそれらの店に、監視カメラのビデオテープを送るよう指示する。
イタリア刑事のパッツィは、助手がクラリスの依頼でこのテープを
ダビングしているのを見て、ふと画面にフェル博士が映るのに気づく。
関心を持ったパッツィは、インターネットでFBIのホームページにアクセス。
そこに載っていた、10大凶悪犯の中に、フェルその人としか思えない
レクターの顔があるのを見て愕然とする。
道楽者の妻アレグラのオペラを見に行き、問題のフェルと鉢合わせしてビクビク。
だが、大富豪メイスンが、彼に高額の賞金をかけていると知り
FBIに届けるテープを抜き取り、メイスンの方と接触する事にする。
連絡先の電話に電話すると、一度間違い電話だ等と言われ
その後先方からかかってくる慎重さで、
確かな証拠を得るため、指紋を入手しろと言われる。
そこでレクターを監視するのだが、喫茶店でもコーヒーをふき取る慎重さ。
まともな手では指紋を入手できそうもない。
パッツィはスリの常習犯を脅し、言う事を聞けば見逃してやると言う。
彼に銀のブレスレットを与え、レクターにばれるように何かをすり
驚いたレクターにブレスレットをつかませろと言うのだ。
スリの男は仕方なく、駅みたいな所の人混みでレクターに接近。
だがレクターの方は彼の存在に気づいていて、スリをあっさり刺殺。
パッツィはすばやくブレスレットを回収。死体を置いて立ち去る。
これをメイスンの所へ届けると、彼らはそれがレクターの物であると確認。
後はメイスン一味が始末するから手を引けと言うが、ここへ来て刑事の血が騒いだのか
レクター追跡を続けたいと言い出す。
メイスンの方は、レクターを豚のエサとして始末するべく
どう猛な肉食に育ててほくそ笑む。
クラリスは、イタリアのビデオテープが届かないので催促。
しかし、FBIのホームページに、パッツィが自宅からアクセスしているのに気づき
彼が賞金狙いで危険を冒していると気づく。
携帯の番号を突き止め、パッツィに連絡するが、聞こうとしないパッツィ。
パッツィは、のこのこフェル博士ことレクターの所へ。
表向きは、前任者失踪の資料をもらいに来たと言う。
レクターは、パッツィの祖先が、この何とか宮で惨殺され、
はらわたを出して宙づりになったと言う文献を見つけ、これを説明する。
そして、前から君の妻を食べたいと思っていたよと言い
クロロホルムで意識を失わせ縛りつける。
クラリスは再び携帯へ電話を。それに出たレクターと10年ぶりに会話する。
彼も同じ道を歩むのだと言い、
祖先と同じようにはらわたを出して死ねと、腹を割いて窓から宙づりに。
日本人観光客が、何か冗談だと思って笑い出すシーンも。
暗闇ではらわたはあまり見えず。
メイスンの一味があわててかけつけるが、こちらも簡単に始末されてしまう。

 パッツィの失敗を知り、メイスンはクラリスを囮にかける事にする。
ポールを利用して、クラリスを停職処分に。
レクターは大胆にクラリスに接触。
まず部屋にロウソク等を立ててメッセージを残す。駅には彼女に当てた靴を。
常に見守っていると言いたげだ。
だが、メイスン一味はクラリスを尾行しており、
すぐそばにいたレクターを発見。駅で強引に車に押し込み、捕らえる事に成功する。
納屋へ連れて行き、ついに豚のエジキにしようとするのだ。
メイスンもこれを見ようとかけつける。
一方クラリスは、メイスン一味の仕業と知り、この納屋を突き止める。
危機一髪のレクターを助け、縛られているのをわざわざほどき、
撃ち合いで撃たれた一味は豚のエジキに。
だが撃たれてクラリスは肩を負傷。メイスンは主治医にレクターを殺せと言うが
主治医はこれ以上荷担するのをためらい、
レクターの方は、車いすごと豚の所へ突き落とせば
私の仕業にできるぞとそそのかす。
考えた末、主治医は車いすを落とし、メイスンは豚に襲われて死ぬ。
主治医がどうなったか、それはわからない。
レクターは気絶したクラリスを連れて脱出。負傷した傷口を縫い合わせる。
そんな事があったと知らないポールは、家へ帰宅すると、レクターに待ち伏せされ
クロロホルムで気絶させられる。
クラリスはベットで目覚めるが、何やらドレスを着せられていて、薬で頭がクラクラ。
警察に電話しようとするが、線が切られていてできない。
何とかつないで電話するが、台所にいるレクターは承知の上だ。
食卓へ行き、テーブルのナイフを取るが、体がうまく動かない。
ポールはクラリスに気づき、もし私が社長になったら君を雇ってやる等と言うが
前にも聞いた話だし、どうもポールの様子がおかしい。
レクターが現れ、クラリスは襲いかかろうとするが失敗。
一緒に食事しよう等と言い、ポールの頭にメスを入れると
すでに切り開いてあり、脳をすくい出す。
何とも気色の悪いシーンが、これから延々と続く。
前頭葉だか何だかなら、少し失っても生き続けられる等と言うのだ。
これを焼いて食べ続け、おまけにうまそうだと言うポール自身にも食べさせる。
次第にバカになっていくポール。頭から血がたれる。
警察がかけつけ、クラリスはレクターを捕らえようとするが失敗。逃走される。
レクターは何事もなかったように飛行機で移動。
機内食はまずいと、自分で持ち込んだ食事を食べる。
隣の日本人少年かそれに関心を持ち、食べたいかねと言って、怪しい肉を食べさせる。

 と言うわけで、待ち続けた新作は、終始ハンニバルが捕まらないままで
逮捕されてるのに、野放しの凶悪犯より怖い、と言う面白さは味わえず。
ハンニバルに近づく者が、次々やられていくあたりは予想できてしまい
そう言う意味では怖くない。
むしろ、前作よりも強化された気持ち悪さが目立つ。
前作では、「人食い」という部分が、静かなる殺人犯のアイテムとして面白かったが、
今回は、あまりにもそこを強調しすぎて、かなり気色悪い。
それでも、例えばイタリア刑事が殺されるシーンは
はらわたが外へ出るあたりの描写も、暗くしてわかりにくくしていたが
何と言っても、最後のレイ・リオッタのシーンはいただけない。
今までも、気持ち悪いシーンがある映画と言うのはいくつもあり
例えば「遊星よりの物体X」の腹の割れるシーンとか
「ナバロンの嵐」の独兵がクビを切られるシーンとかだが
それは、中盤の見せ場であり、しかもクライマックスではなく
数秒のガマンで次へ進むので、諸刃の剣的な効果もあった。
しかしながら、今回は気持ち悪いシーンが延々と続き、
ラストが近いのはわかっているので、目を背けていれば、
重要なセリフとかを逃してしまうかも知れないと言う精神的な苦痛が強い。
これはいただけない。良い映画は、もう一度見たいと思わせるものだと
常々思っているが、今回のこれは、2度見たいとは思わせず
そう言う意味で、前作に遠く及ばないと言わざるを得ない。
どっちつかずのクラリスのせいで、被害者が増えたような気がする点も気になる。
原作では、レクターに共感したと言うあたりを、映画では変更したようなのだが
逆に中途半端になったと言う事か。
 




 レッド・ドラゴン」(2002)を見た。

 この映画は、アンソニー・ホプキンス主演のレクターシリーズ第3弾で、
物語としては羊たちの沈黙の前の時代へ。
時代がバックするシリーズは他にもいろいろあり、
逆に「なぜそうなったか」というあたりを描いて面白かったりするのだが、
原作は時代順に描かれていて、この一番最初のエピソードが第1作だった。
そして、この1作目も実は映画化されていたが
「刑事グラハム」という題名からわかるように、
どちらかと言うと、レクターは脇役で、
俳優も知名度が低いために、何となくしょぼい印象があった。
そのため、「羊たちの沈黙」のヒット後、前作も同じ俳優で見たいなんて話があったが
なかなか実現せず、
そうこうする内に、小説では3作目のハンニバルが登場。
これはこれで話題を呼んだが、人肉シーンが気持ち悪いと、賛否が分かれた。
レクターの性格づけとして、人肉を持ち出すのは別にいいのだが、
本当に食べるシーンまで見せてほしくないと言うところか。
そんな事で、これがちょっと印象の悪かったところで
小説第1作が満を持して、豪華版キャストにてリメイクされる事に。
基本的にオリジナル作と同じだと考えると、
レクターは最初から最後まで牢屋にいるはずで、さすがに人肉は食えまい。
そして、牢の中から犯人逮捕に協力するとなると、
羊たちの沈黙の焼き直しみたいだが、
(本当はあちらが焼き直しなんだけど)
「牢にいるのに怖い」と言うのが、あの作品の面白みだったので、
今回は正統派に戻って面白いのではないかと思って見た。

 コンサート会場。時々音をはずす演奏者。
それを聞いている観客席のレクター(アンソニー・ホプキンス)。
その後、レクター主催で、コンサート関係者を招いたパーティ食事会をする。
コンサートの成功に喜ぶが、演奏家の一人が行方不明になったと心配。
しかし、正直に言えば、彼の演奏はひどかったと言う者も。
そして彼らは出された食事がうまいと褒め称える。
いったい何の料理と聞くが、「それを聞くと。。。」等と言ってごまかすレクター。
皆が帰宅したところへ訪ねてくるFBIのグレアム(エドワード・ノートン)。
本作ではグラハムではなくグレアムと表記。まあ、日本語だけの話と思うが。
連続殺人事件を捜査するため、精神医のレクターにプロファイルの協力を求めていた。
捜査は行き詰まっていたが、突然犯人の気持ちがひらめく能力を持つグレアムは
新たなヒントを得たと称してかけつけたのだ。
今まで、犯人がどこへ死体を始末したかわからないでいたが、
犯人が切り捨てたのは、肉料理に使う部位ばかりだ。
犯人は、それを食べてしまったに違いない。
レクターは面白い等と言いながら席をはずすが、
グレアムはふとレクターの蔵書に気づく。
それは料理の本で、新しい書き込みが。レクターが犯人だと気づくグレアム。
だが、背後にいたレクターは、グレアムを刺し、ゆっくり料理してやる等と言う。
しかし、グレアムも反撃。レクターを刺し、さらに銃で撃って倒す。

 ここでタイトル。新聞記事のスクラップを写す形式で、
それから数年の出来事を紹介する。
レクター博士は裁判にかけられ、その驚異的な証言で失神する女性聴衆も。
人食いカニバルレクターとのあだ名がつけられる。
そして功績者であるグレアムは、ストレスが過度になりFBIを引退した。
今は港近くでのんきに生活しているグレアム。
彼の所へ、元上司のクロフォード(ハーベイ・カイテル)が訪ねてくる。
「羊たちの沈黙」ではスコット・グレンが演じた役柄だ。
バーミンガムとアトランタと言う離れた場所で、2つの家族が惨殺される事件が発生。
捜査は行き詰まっており、プロファイルでは評判のグレアムに協力してほしいと言う。
彼は抵抗し、妻も反対するが、結局説得されて行く事に。
まずアトランタの現場を調査。血のり等を見て、犯行現場を想像する。
犯人は妻を刺してレイプ。他の家族は先に殺して観客のように並べたのだ。
そして家中の鏡が割られているのは、自分の顔を見るのがイヤだからか。
妻の死体の目の部分には、鏡の破片が入れられており、人形のようにされている。
死体から指紋は出ていないだろうが、鏡には指紋がついているかも。
グレアムはたちまち分析し、クロフォードらを感心させる。
だが、グレアムはここまでで終わりにしたいと言う。
かつてはレクターの協力があった。だが、今は塀の中で無理だ。
しかし、クロフォードは使える物は使えと言い、
塀の中へ面会に行く事も可能だと言い出す。
最初から、グレアムにレクターと会わせる事が目的だったと悟るが、
結局グレアムは承諾する。
何しろ、レクターは誰にも何も語ろうとせず、グレアムが最後の頼みの綱だったのだ。
所長であるチルトン博士は、レクターからいろいろ聞き出そうとするが、
心理テストも裏をかかれて、手を焼いているのだ。
このチルトン博士は、羊たちの沈黙でも同じ役者がやっているのだが、
グレアムが割り込んできた事に不満げだ。
羊たちの沈黙でも出てきた、ガラス張りの牢屋。
レクターは通路へ背中を向けて寝ているが、
グレアムが来ると、裁判の時と同じコロンだと匂いで気づく。
グレアムは捜査の協力を求める。
なぜそんな義務がとか何とか言いながら、
結局グレアムが持参した資料を見たレクターは、ヒントは目の前にあるとか言う。
事件を面白く扱おうとするタブロイド誌の記者ラウンズは、
グレアムがレクターに会った事を突き止め、これを記事にする。

 グレアムは犠牲になった2件の調査を続行。場所も離れていればつながりもない。
どちらも家庭用ビデオを残しており、幸せそうな一家だ。
片方の家では犬が事件の前に刺殺され、もう片方は猫が姿を消した。
それで動揺したスキに侵入したのか。
バーミンガムの家は、ドアをこじ開けるのにわざわざカッターを購入したらしい。
しかし、1階のドアは隠れた場所にあり、
目立たずに侵入できるのだが、なぜわざわざ2階のドアから侵入したのだろうか。
そして、2階のドアは、2週間前に犠牲者がつけかえたのだが
どうも犯人は、この付け替える前の鍵をはずす気でいたようだ。
ここでも鏡が割られ、のぞき見のできる木を発見。
そこを登ると、赤字で「中」と言う文字が。これは犯人のサインだ。
それは麻雀の牌で、レッドドラゴンと言うらしい。
我々ならば、チュンだと言いたくなるところだが、英語では呼び名が違う。
そうこうしていると、看守がレクターの牢のトイレットペーパーに、
犯人からの手紙が隠されているのを発見する。
定期的な点検の際に見つかった物で、レクターには見つけた事を気づかれないよう
1時間停電になったと称して、その間に持ち出してヘリで輸送。
あわててコピーを取ったり、付着した毛髪を分析したりして、あわてて返す。
だが、拘束されているレクターは、掃除人のポケットから、
ゴム手袋がはみ出ているのを見つけ、グレアムらのトリックに気づく。
手紙は肝心な部分が破られているが、わずかに残っている部分から、
それがグレアムの住所だと気づく。
タブロイド誌でレクターとグレアムが、自分を追っていると知った犯人は、
レクターにグレアムの住所を聞いたらしい。
危険を感じたグレアムは、妻子をあわてて移動させ、
クロフォードの親戚の家にかくまい、さらに妻に銃の練習をさせて一応安心する。
ラウンズ記者はさらにグレアムをつけ回し、
グレアムらはこれに頭に来るが、逆に利用できると考える。
犯人像を性的に倒錯しているとか、侮辱するような内容を書かせる事にする。

 撮影会社で働くダラハイド(レイフ・ファインズ)は、
リーバと言う女性に物を届ける仕事をしていた。リーバは盲目だ。
彼女には、他の同僚も言い寄っていたが、むしろ謎の多いDことダラハイドに関心が。
実は彼こそが、一連の事件の犯人だった。
彼は早朝にタブロイド誌を入手。自分を侮辱するような記事に激怒する。
ラウンズ記者が車で自分の駐車場に戻ると、そこに車が止まっていたので、
文句を言いに行くが、車内の何者かに引きずり込まれる。
気がつくと、どこかの部屋で、パンツだけにされて車イスに縛りつけられる。
現れた犯人ダラハイド。ラウンズは、顔を見れば殺されると
必死に見まいとするが、ダラハイドは無理矢理顔を見せる。
記事は誤りだらけだと、声明文を読ませて録音。
そしてラウンズを車イスに乗せ、火だるまにされて道路を走らせた状態で見つかる。
クロフォードは、声明文の後ろに聞こえる音や、新聞を買える地区を探せと指示。
そして車イスも特定しろとか言うが、グレアムはそれではダメだと言う。
犯人はこちらの手口を知り尽くして裏をかいているはずだ。
盲目のリーバが、同僚の送ろうという誘いを断り、
一人で家へ帰ろうとすると外で待っているダラハイド。
次第に積極的になり、彼の家へ入るリーバ。
杖で家の中の歩数を覚える。それは彼女の習慣だ。
彼女が洗面所で手を洗ったりするが、実はその目の前の鏡は割られており、
コップには、歯形を変えるための入れ歯が入っているとは気づいていなかった。
ダラハイドは大胆に迫るわけでなく、そばにいてほしいと言いつつ
仕事のビデオを見ると言う。音は消しているが、それは次の標的となる一家だ。
リーバはそうとは知らず、にじりより、股間に触るとダラハイドが興奮気味と気づき
自分に対する興奮と誤解する。結局、迫られて寝る事になるのだが。
翌朝、気がつくとベットにリーバがいないのであわてるダラハイド。
庭を歩いており、盲目の彼女は何も気がついていないはずだが、不安がよぎる。
祖母に育てられたダラハイドは、おねしょをするとハサミでちょん切るぞと脅されたり
虐待を受けていた。そして二重人格のように、リーバを殺せという声が聞こえるが、
一方で、彼女となら親しくなれると抵抗する声も。
思わず銃を取り出したダラハイドは、口に入れて自殺しようとするが、結局できない。
ダラハイドはリーバを家まで送るが、なぜか朝になってからよそよそしく
その態度に戸惑うリーバ。

 捜査に協力したレクターは、刑務所内で美食を食べさせてもらう事になり、
その待遇に不満げなチルトン博士。
さすがにここでは人肉は食べていないと思うが。
一方、ダラハイドは、美術館でレッドドラゴンを描いた絵を見つけたと聞き急行。
それを見て感激。美術館員も、この絵のすばらしさをわかってくれるとはとか言うが
ダラハイドは館員を殴り倒し、この絵を破って食べ始める。
かけつけた別の館員も倒して逃走。
グレアムは、凶悪な殺人犯が、なぜここでは殺人を犯さなかったか疑問に思う。
犯人は実は犯行をやめたいのでは?
そして、2つの犠牲者一家のビデオを見ていて、ついにある事に気づく。
彼らは、ビデオを保存用に編集するために同じ会社に頼んでいるのだ。
犯人はこのビデオを見て、一家の事を知ったのだ。
そしてこのビデオに映っていない事は知らなかったのだ。
だから、バーミンガムの家の改装の事を知らなかった。
あわててグレアムは現像の会社へ急行する。
まさに、ここで働いていたダラハイドは、グレアムらが来ているのに気づき
リーバがばらしたと誤解する。
例の同僚がリーバを家まで送り、彼女がダラハイドの態度に困惑していると知る。
彼とはあまり関わるなと言って出ていく同僚。
だが、家の外ではダラハイドが待っていて、たちまち射殺。
そして、リーバの家へ。同僚だと思っていて出てきた彼女は、
ダラハイドらしき人物にどこかへ連れて行かれる。
混乱する中、ダラハイドは、警察に何を言ったとか言いながら、
周囲にガソリンをまき、火をつける。どうやらここはダラハイドの家らしい。
絶叫するリーバだが、心を落ち着け、ドアまでの歩数を思い出す。
ダラハイドが犯人だと考え、その家へ向かっていたグレアムらは、
その家が炎上しているのに気づき、あわててかけつける。
何とかリーバは外へ出ていたが、グレアムが中に入ろうとすると家は崩壊。
死体も見つかり、一件落着となる。
何とか落ち着いたリーバに、ダラハイドはためらっていたと言うグレアム。
彼は悪魔ではない。悪魔の心に取り憑かれた人間だったと告げる。
何しろ、事件が解決し、グレアムは妻子を家へ連れ戻す。
グレアムらは釣りをするが、息子は何かをするために家へ。
しかし、なかなか戻らないので、グレアムは様子を見に行く。
気がつくと、家の鏡が割られている。ダラハイドだ。
その頃、クロフォードは、屋敷で見つかった死体が、鑑定の結果別人と知る。
それはリーバの行方不明になった同僚だった。
旅行に行くと言っていたので、気がつくのが遅れたのだ。
しかしグレアム家の電話線は切られている。
グレアムが気がつくと、ダラハイドは息子を人質に取っており、
あまりの事に息子は失禁している。
すると、グレアムは息子を責めるようなフリをして、
お漏らしするようなヤツはちょん切るぞと言う。
グレアムは、ダラハイドの日記を見ていたので、
彼が祖母にそう責められた事を知っていたのだ。
怒ったダラハイドは、興奮して息子を放りだして襲いかかる。
その間に息子は逃げ出し、グレアムも部屋へ逃げ込む。
そこで体勢を整えようとするが、今度は妻が様子を見に来てしまう。
グレアムはふせろと叫び、妻が伏せると背後にいたダラハイドに対しドア越しに撃つ。
グレアムも撃たれるが、事態を知った妻が銃を取ってダラハイドを射殺する。
事件が本当に一件落着した頃、チルトン博士がレクターを訪ねる。
FBIから君に会いたいという女性が来ているが、会わないだろうねと言うが
ちょっと考えたレクターは、何という名前だねと聞く。

 と言うわけで、アンソニー・ホプキンス演ずる人食いレクターシリーズの第3弾で
原作で言うと第1弾。1度映画化された事もあり、リメイクでもあるが
ホプキンスが演ずる事で、完璧版にしたという感じか。
全体の展開は、「羊たちの沈黙」と同じ感じで、
刑務所にいるレクターが、殺人犯の追跡に協力すると言うもの。
刑務所にいるのに怖いという、レクターの描写が絶妙だったのに対し
続編のハンニバルは、レクターが逃げ出してしまい、
人食いという気持ち悪さばかりが目立って、正直感心しなかった。
今回は、冒頭でレクターが逮捕され、最後まで逃げないはずだから
そう言う意味では、気持ち悪いシーンはあまりないはず。
「羊たちの沈黙」的面白さが期待できるはずと思って見た。
彼自身が犯人をやってもいい感じのエドワード・ノートンが、FBI役で
何とかヒントを引き出そうとする展開はなかなか面白い。
「羊たちの沈黙」では、むしろ印象の薄かった犯人も、
今回はレイフ・ファインズだから出番が増え
オリジナルの「刑事グラハム」では脇役だったレクターも当然出番が多いと言う
絶妙なバランスか。
犯人が倒錯した理由も、オリジナルより細かく描かれている感じ。
インチキくさい記者は、出てきた途端に「殺され役」だとわかってしまうが
盲目の女性の扱いが殺されるか否かが関心どころ。
基本的な筋はオリジナルと同じだが、やはり豪華になったという感じ。
バットマン的にやたら盛り上げるダニー・エルフマンの音楽は多少気になったが
全体的に面白い。
しかし、やはり「羊たちの沈黙」と同じ展開というあたりがマイナスで
目新しさは半減し、牢屋での面会シーンの怖さもあまりない。
対して、「ハンニバル」の気持ち悪さがないのはプラス要素。
最後の最後に、どうもクラリスが来たらしいと思わせるエンディングもいい。
 

ハンニバル・ライジング(2007年/米・英・仏)

ハンニバル・レクター 後に殺人者となる
ミーシャ レクターの妹
レディ・ムラサキ 叔父の未亡人
ポピール警部 戦争犯罪者を追跡
ポール・モマン 肉屋
グルータス 略奪者のリーダー格
ドートリッヒ 略奪者
ミルコ 略奪者。グルータスの殺し屋
コルナス 略奪者。家族持ち
グレンツ 略奪者。カナダに住む

 幼きハンニバルは戦争で両親を失い、略奪者に妹ミーシャを殺害される。
8年後、ソ連の孤児収容施設を脱走し、叔父の住む城へ向かう。
叔父は死んでおり、日本人の未亡人ムラサキがハンニバルの世話をする事に。
肉屋ポールがムラサキを侮辱したため、ハンニバルは彼を殺害。
ムラサキは城を手放し、ハンニバルはパリの医学校へ。
ソ連へ入り、かつて住んでいた屋敷へ。残された略奪者の認識票を見つける。
現れたドートリッヒを殺害。警察はハンニバルの犯行を疑う。
一味は殺し屋ミルコを送り込むが返り討ちに。続いてコルナスを殺害。
さらにムラサキを人質に取ったグルータスの所へ乗り込む。
ハンニバルの行動は、ミーシャを食べた略奪者への復讐心から来たのだが
グルータスは、あの時ハンニバル自身にも食べさせたと告げる。
ショックのハンニバルは、グルータスを惨殺。
ムラサキは彼のもとを去り、船の爆発でハンニバルは死んだと思われた。
だが生きていたハンニバルは、残る略奪者グレンツの所に現れた。

 と言うわけで、アンソニー・ホプキンスが演じたレクターシリーズの4作目で
ホプキンスは出演しておらず、物語は若い時代に戻り原点を描くと言うわけ。
他の作品が、レクターを追う立場の視点で描いているのに対し
本作はレクター視点になっているのが特色。
2作目「ハンニバル」ほど気持ち悪いシーンがあるわけではないが
やっぱりショッキングなシーンはあるし、
レクターに共感させようとするような演出はちょっと抵抗あり。
日本人の未亡人ムラサキは魅力的。

TV放送
 

レッド・ドラゴン レクター博士の沈黙(86)

 2件の一家惨殺事件が発生し、退職したFBIのグラハムが呼び出される。
彼は3年前に、7人殺しのレクターを逮捕した男だ。
心理学者レクターの助言で、現場の庭を調査。
木に、中国で幸運を意味する「レッドドラゴン」の印を発見する。
レクターは犯人からの手紙を持っており、連絡方法がタットラー紙とわかる。
2人は謎の符号を使っており、ニセの手紙でおびき出すのは不可能だ。
そこで、タットラー紙のラウンズの協力で、犯人を性的倒錯者と報ずる。
犯人(トム・ヌーナン)はラウンズを焼き殺す。
家族の安全を心配するグラハムは、彼らを避難させる。
彼はかつてレクターに対する恐怖心から、精神病になった事があるのだ。
犯人、現像所の運転手ドラハイドは、盲目の女性リバに接近。
グラハムは、2つの家族のビデオを見るが、特に共通点はない。
その時彼は、2つのフィルムが同じ現像所で現像された事に気づく。
犯人はこれを見て、襲う女を決めたのだ。彼はドラハイドを犯人と断定。
彼の家に急行。ドラハイドは銃を乱射するが、射殺される。

 と言うわけで、トマス・ハリスの「羊たちの沈黙」の前作にあたる作品。
展開的にはあれと変わらないが、レクターより犯人を中心に描いている平凡な話。
ここでもレクターはなかなか強烈だが、出番は少ない。

TV放送 94/02/01 BS11 22:00-00:05
 

必死の逃亡者(55)

監督 ウイリアム・ワイラー

 脱獄して指名手配されているグリフィン(ハンフリー・ボガード)一味は
ダン一家に押し入り、恋人ヘレンと落ち合うまでの間子供らを人質に居座る。
警察のジェス副署長は、恋人ヘレンを尾行するが見失う。
周囲に怪しまれないよう、娘シンディは恋人と外出させ、ダンは出勤させる。
ダンらは何とか警察に連絡しようとするが、人質を取られているため動けない。
ゴミ業者の老人が、異変に気づき、一味のコビッツが老人を射殺。
警察は老人の管轄を調査。動揺するグリフィンの弟ハルは逃げ出し、車にひかれる。
ハルがダンの銃を持っていた事から、警察が包囲。
異変に気づいた恋人チャックは、シンディを連れ出す事に成功。
コビッツは警察に撃たれ、グリフィンはダンと格闘の末、撃たれて死ぬ。

 と言うわけで、ボガードらが一般の家庭に警察にばれないように居座る話で
家族の安全が大切だが、何とか警察に知らせられないかと言うあたりの
心理の変化が見どころと言う感じだが、いまいち盛り上がらず。

TV放送 2000/01/06 12CH 1300-1500
 

逃亡者(90)

監督 マイケル・チミノ

 銀行強盗犯マイケル(ミッキー・ローク)は、弁護士のナンシーと共謀し、
逃走に成功。仲間と共に逃走する。
FBIのチャンドラー捜査官は、ナンシーを共犯と考え、泳がせる事にする。
マイケルらは、離婚寸前のティム(アンソニー・ホプキンス)とノーラの家へ。
家を制圧し、ナンシーに連絡。だが、次第に一味の仲に対立が起こる。
ティムは一味のアルバートを人質にとるが失敗。
ティムとノーラらの間にも、マイケルに対する態度に関して対立が起こる。
不動産屋のエドが現れ、マイケルは彼を射殺。
アルバートは死体を始末するという条件で、先に国境まで行く事に。
だが、死体が発見され、アルバートは射殺される。
FBIは銃等からノーラらが捕まっている事を突き止める。
チャンドラーは、ナンシーを手先にし、協力すれば無罪にすると約束。
おびえるナンシーは、ティムの家へ。マイケルは逃走を計画。
隠れていたFBIと撃ち合いに。マイケルは狂乱し、ノーラを人質に。
だが、ティムが弾を抜いていた。マイケルは射殺され、ティムらは絆を取り戻す。

 というわけで、家を制圧した強盗犯と、制圧された者の葛藤という感じ。
制圧された方が、どうしても脱出できないと言う感じではなく、いまいち。
ナンシーにはもう少し活躍を期待したが。

TV放送 92/07/23 12CH 21:02-22:54
 

ヒッチコック(2012年米)

ヒッチコック 映画監督(アンソニー・ホプキンス)
アルマ 妻(ヘレン・ミレン)
アンソニー・パーキンス 俳優
ジャネット・リー 女優(スカーレット・ヨハンソン)
ヴェラ・マイルズ 女優(ジェシカ・ビール)
ペギー 秘書
ウイット アルマに協力を求める
ステファノ 脚本家(ラルフ・マッチオ)
倫理委員会の男 (カートウッド・スミス)
エド・ゲイン 映画のモデルになった殺人犯

 ヒッチコック監督の「北北西に進路をとれ」は好評だが、
記者からは60歳でもう引退ではとの指摘も出る。
意表をつく映画を作りたいと、殺人鬼エド・ゲインをモデルにした小説サイコに注目。
これには映画会社も妻アルマも否定的で、安上がりなホラーになるだけと言われる。
それでもアルマと相談し、主演女優を序盤で殺して観客を驚かせる事を思いつく。
国中の本屋からサイコの小説を回収し、結末を秘密にする。
会社は金を出さないため、自分でお金を調達し、会社は配給のみする事に。
主演男優はアンソニー・パーキンス、主演女優はジャネット・リーが選ばれる。
妹役は、会社との契約が残っていたヴェラ・マイルズに。
彼女はかつて「めまい」のヒロイン候補だったが、
妊娠が原因で降板し、ヒッチコックは裏切られたと感じていた経緯があった。
撮影が開始するが、ヒッチコックが倒れ、スタッフは混乱。
映画会社は代理の監督を提案するが、アルマが拒否する。
復帰したヒッチコックは、アルマがウイットの企画に協力している事に嫉妬。
アルマを怒らせるが、ヒッチコックは彼女なしでは映画を作れないと悟る。
ウイットの仕事が終わりアルマが復帰。
倫理委員会はシャワーシーンを問題視するが、何とか公開を認めさせる。
公開されると作品は好評で、ヒッチコック最大のヒットとなる。
すぐに次の作品「鳥」をひらめくが、サイコを超えるヒット作は出なかった。

 と言うわけで、サスペンスの巨匠と言われたヒッチコック自身を映画化。
アンソニー・ホプキンスが特殊メイクでヒッチに扮するなんて、
グロテスクな企画だと思ったが。。。
北北西に進路をとれが成功したヒッチだが、酷評もあり、引退もささやかれる。
ならば世間を見返してやろうと、アンネの日記や007の企画を断り、
安っぽく思えるホラー小説サイコに目をつけ、ヒッチならではの作品にすると宣言。
映画会社が殺人鬼の話に消極的だったり、
女優(特にベラ・マイルズ)と確執があったり、
シャワーシーンに倫理委員会が難色を示したり。
実はヒッチ映画のかなりの部分を妻アルマが握っているのだが、
ヒッチはそのアルマの浮気を疑ったりもする。
サスペンス映画のテキストと言うべきヒッチ映画の裏側が見られるのは面白いが、
30分のドキュメンタリーで十分と言う感も。
ところで、マッチオがちょい役で出ていたので驚いた。言われないとわからない感じ。
ヒッチ自身をこっそり出すと言う発想はなかったのかな?(案外やってたりして)
音楽:ダニー・エルフマン

TV放送 2014/04/20 WOWOW 2100-2300
 

ピッチブラック(2000年米)

 脱獄囚リディック(ヴィン・ディーゼル)他、40人を乗せた宇宙船は
僻地の航路で流星群に出くわし、船長が死亡。惑星に墜落し、わずかに生き残る。
遺跡のような場所を調査するが、次第に仲間が姿を消す。
リディックに敵意を示す賞金稼ぎジョンズも、彼と行動を共にするハメに。
電池を集めれば離陸可能だが、3つの太陽があるこの惑星では、22年に1回日食に。
それがまさに今夜だった。そして謎の敵は暗闇を好むらしい。
脱出の準備を進めるが、ついに日食に突入。鳥の怪物のような敵が大量に迫る。
ジョンズは負傷した少女を囮にしようとするが、リディックが格闘の末倒す。
次々と襲われながら、谷を突破。宇宙船に到達するが、
女船長フライと共に、残された少女たちを助けに戻る事に。
フライは怪物にさらわれ、リディックが少女らを救出。
彼の操縦で脱出し、惑星は焼き払われる。

 と言うわけで、エイリアンのバリエーションなのだが
出演者に有名な人はおらず
唯一凶悪犯は、トリプルXの主役の人だが、どうにもかっこつけすぎて気に入らない。
宇宙船内のアクションかと思っていたのだが、舞台はもっぱら惑星で
しかも3つの太陽があって夜がなく、22年に1回だけ日食がと言う特異な設定。
乗客の生存者もいろんな連中がいるが、説明があまりなく
最初は惑星の住民なのかと思ってしまった。
凶悪犯が暴れるかと思えば、実は怪物が暴れる話で
最初はコウモリみたいなヤツで怖がらせて、最後にでかいのがと思わせて
最後までコウモリのようなヤツで終始。
まあ多少はサイズがでかくなるが、小型のギャオスかレギオンかと言うデザインで
暗闇でよく見えず、しかも襲われるとあっという間にやられてしまい、
わけがわからない。
凶悪犯と賞金稼ぎと女船長がラスト3人になるだろうと思わせて
それさえも裏切る展開になり、この話、ちょっとずつひねってるなと言うのはわかるが
もう1回脚本を推敲した方がいいのではと言う荒さも気になる。

TV放送 2001/12/15 BS05 2000-2153
 

リディック(2004年アメリカ)

リディック 盲目だが凄腕のお尋ね者(ビン・ディーゼル)
エアリオン エレメンタルの使者(ジュディ・デンチ)
イマム リディックがかつて助けた男
ロード・マーシャル ネクロモンガーのリーダー
ヴァーゴ ネクロモンガーの隊長(カール・アーバン)
ヴァーゴ夫人 ヴァーゴの妻
トゥームズ 賞金稼ぎ
キーラ リディックがかつて助けた娘。囚人。かつてはジャックと名乗った

 リディックが賞金稼ぎに狙われる。150万の賞金が出て依頼主は不明だ。
5年前助けたイマムが裏切ったと考え、ヘリオン1号星へ。
エレメンタルの使者エアリオンは、
宇宙を征服しようとするネクロモンガーという一団のリーダー、
ロード・マーシャルを倒すと予言されたフューリア人は、
リディックだと考え、彼を呼び寄せたとわかる。
ネクロモンガーが現れ、人々を制圧。彼らを改宗させ苦労を取り除くと言う。
退散したリディックは、賞金稼ぎに捕らわれクリマトリア5号星の刑務所へ。
実はそこにいるキーラという娘に会うため、彼らを利用したのだ。
リディックを倒すため、ヴァーゴ率いるネクロモンガーが現れ、キーラがさらわれる。
強烈な太陽光から逃れ、兵に紛れてヘリオン1号へ舞い戻る。
それを知ったヴァーゴ夫人は、リディックが現れた騒動の中で
ヴァーゴにロード・マーシャルを殺させ、王座を奪い取ろうと画策。
リディックはマーシャルと対決。巻き込まれてキーラが犠牲に。
リディックはマーシャルを倒してしまい、王座は彼のものとなる。

 と言うわけで、ビン・ディーゼルと言えば、
自身のヒット作ワイルドスピードやトリプルXの続編には出ず
なぜかピッチブラックの続編である本作に登場。だが前作の印象は最も薄い。
この作品では、ディーゼルはめっぽう強く、無数の敵を相手にひるまず、
目的地への足がないため、わざと捕まって護送されたりする恐れ知らずぶり。
最近珍しい無敵のキャラだ。
そんな彼が、星々を侵略する悪玉と対決するのだが
賞金稼ぎとか絡めて、話を三つ巴にしたために、侵略者の凶悪ぶりがあまり伝わらず。
むしろ賞金稼ぎの方が悪そう。
侵略者の隊長との対決も期待したが、意外に簡単に寝返って拍子抜け。

TV放送 2005/09/11 WOWOW 2000-2359
 

リディック:ギャラクシー・バトル(2013年米)

リチャード・B・リディック (ビン・ディーゼル)
サンタナ 賞金稼ぎ
ジョンズ 賞金稼ぎ
ダール ジョンズの部下
ヴァーコ リディックの部下(カール・アーバン)

 ネクロモンガーの王ロードマーシャルに祭り上げられたリディックだったが、
部下ヴァーゴに裏切られ、野獣ばかりの惑星に置き去りにされる。
何とか生き延びていたが、賞金稼ぎサンタナや、ジョンズのチームが到着する。
凄腕のリディックは、あっという間に3人を倒した為、
サンタナとジョンズは手を組む事に。リディックは捕われるが、サンタナを倒す。
10年リディックを追っていると言うジョンズは、
息子の死に居合わせた彼から、その真相を聞き出すのが目的だ。
リディックは、息子はモルヒネに溺れて死んだと語る。
ジョンズはリディックと共に、帰還に必要なノードを回収する為、
野獣に包囲された外へ。
リディックが野獣に襲われ、ジョンズだけがノードを持って基地に戻る。
残されたリディックは野獣と戦っていたが、ジョンズがシャトルを飛ばして救出。
惑星を脱出したリディックは、ジョンズにどこへ行くか聞かれ、
いずれは故郷へ戻ると答えるのだった。

 と言う訳で、ビン・ディーゼルのもう1つの人気(?)シリーズ。
彼が演ずるリディックは、部下に裏切られて危険な惑星に置き去りにされる。
野獣などがいる惑星で何とか生き延びるが、彼を追った賞金稼ぎが現れると言う訳。
序盤はディーゼルが出てくるが、1人で野獣と戦うだけ。
その後は賞金稼ぎ目線で描かれ、ディーゼルの出番がぐっと減る展開で、
全体的に盛り上がりに欠ける。このシリーズって、面白いんだっけ?

TV放送 2014/11/30 WOWOW 2315-0113
 

ヒッチャー(85)

 車を陸送するジム(C・トーマス・ハウエル)は、ヒッチハイクの
ライダー(ルトガー・ハウアー)と言う男を拾う。彼は人殺しだと言い、ジムも脅す。
車外に突き落とすが、ライダーは続いて乗った車の、家族連れを惨殺。
ジムは警察に電話するが、犯人と誤解されて逮捕。だが何者かが全署員を惨殺。
ジムはパトカーを奪って無実を主張するが、ライダーは警官を射殺。
またも逮捕されるが、無実を信じるドライブインの店員
ナッシュ(ジェニファー・ジェーソン・リー)に助けられ、警察の追跡を振り切る。
だがモーテルでナッシュが捕まり、トラックに縛られ八つ裂きに。
ついにライダーは逮捕されるが、逃走を確信したジムは引き返す。
予想通り、護送車から逃げたライダーをはねとばし、射殺する。

 と言うわけで、「激突」を思い出させると言わせた、不気味な殺人鬼の話。
近づいたり離れたりなかなか不気味だが、ナッシュが殺されるのがちとかわいそう。

VHS