ヒッチャーU 心臓“完全”停止(2003年アメリカ)

 かつてヒッチハイクの男に襲われた刑事ジム(C・トーマス・ハウエル)は
今でも悪夢に悩まされ、恋人マギーと共に恩人である署長の所へ行く事に。
ジムは警戒するが、マギーはヒッチハイクをするジャックを乗せてしまう。
銃を突きつけ降ろすが、その後スピード違反で停車させた警官をジャックが射殺。
あわてて逃走し、署長の家へ行くが、夫婦はジャックに殺されており、
ジムも撃たれて死亡。マギーは砂漠のタンクに置き去りにされる。
脱出したマギーはドライブインへ助けを求めに行くが、
現れたジャックは女店員を殺害し自ら指を切り、警察にマギーに襲われたと連絡。
警察に逮捕され、死刑は免れないと言われる。
だが、護送車を襲撃され、保安官が次々射殺される。
マギーは軽飛行機を奪ってジャックのタンクローリーと対決。
ジャックを倒しトラックに縛り付けるが、警官がかけつけマギーが撃たれる。
解放されたジャックは警官を射殺。
マギーはタンクローリーを撃ち、ジャックごと爆破する。

 と言うわけで、このところ見かけないトーマス・ハウエルが
当たり役(と言うほどでもないが)の続編に満を持して出演。
再び似たような凶悪犯と戦う話かと思わせる。
序盤は、必要以上におびえたりしてそれっぽいのだが、
意外や意外、早々に退場して、後は恋人が凶悪犯と対決。
まあありがちかも知れないが、有名俳優を主役にしない展開はまあ面白い。
とは言え、物語の展開は前作をなぞったようで代わり映えせず。
ルトガー・ハウアーの生まれ変わりのようだと、主人公が勝手におびえるのも面白いが
前作の挿入シーンが権利の問題かトーマス・ハウエルだけで
いまいち、前作とのつながりが弱い。
前作の事件を知らないはずの恋人が、ジェニファー・ジェーソン・リーの殺され方を
いつの間にか知っていたのもおかしいし。
凶悪犯はそこそこそれっぽい。
と言うか、どこかで見た顔だと思ったらゲーリー・ビシーの息子。
親子でキレてる役を演ずるとは、困った家族だ。

TV放送 2004/12/05 BS05 1425-1600
 

ヒッチャー(2007年米)

ジム ドライブする男
グレース ジムの恋人
ジョン・ライダー ヒッチハイクした男(ショーン・ビーン)
エスターリッジ警部補

 ジムとグレースは、車で旅行に出る。
道路に立ち尽くす男を引きかけるが、不気味な様子にそのまま退散。
途中の店で、男ライダーに会い、結局彼を乗せる事に。
ライダーは携帯を壊し、グレースにナイフを突きつけたため、車から突き落とす。
やがて併走する親子連れの車にライダーが乗っている事に気づき、
警告しようとするが運転を誤り見失う。発見した車では、一家が惨殺されていた。
2人は助けを求めるが、犯人として逮捕されてしまう。
だが気がつくと、署員全員が殺されて2人は退散。
小屋へ逃げ込むが、かけつけた署員をライダーが射殺。
警察はヘリやパトカーで2人を追いつめ逮捕しようとするが、
現れたライダーが全滅させてしまう。
2人はモーテルに忍び込んで休息をとるが、ジムが捕らわれる。
ジムはトレーラーに縛られ、ライダーによって体を切断されてしまう。
警部補によれば、ライダーは記録もない正体不明の存在だ。
やがてライダーは護送され、グレースは療養施設に送られる事に。
しかし手錠をはずしたライダーは、見張りや運転手を倒し、警部補を射殺。
ショットガンを取り出したグレースは、ついにライダーを射殺する。

 と言うわけで、言わずと知れた、
ルトガー・ハウアーが狂気の殺人鬼を演じた作品のリメイク。
ルトガーに代わるのがショーン・ビーンと言う人選は悪くない。
また前回主人公はトーマス・ハウエル1人で、
途中でジェニファー・ジェーソン・リーが加わったが、
今回は最初からカップルで、殺されるのが男の方と言うのはひねりあり。
ただ、ビーンが警察署にいても安心とは言えないほどの凄腕には見えず、
むやみに逃げ回って事態を悪化させるより、
警察と協力して対処した方が良かったのでは。

TV放送 2008/09/22 WOWOW 0030-0200
 

ヒッチャー’95(95)

監督 C・トーマス・ハウエル

 ファッション界の大物マイケル(トーマス・ハウエル)の前妻ジャニスが殺される。
さらに部下デビッドが殺され、警察はマイケルに疑いをかける。
一方、ダラと言う女性が彼に接近。魅惑的な女性に、仕事をよそに振り回される。
留守中に優良部門が売却され、経営は危機に。買ったのはダラと判明。
ダラは部下カミと会社乗っ取りを企み、弟ジミーも殺害していた。
マイケルは格闘でカミを倒すが、かけつけた警察に逮捕される。
マイケルの父が、かつてダラの父のブランドを奪った事への復讐だった。
出所したマイケルは、刑務所へ戻ることを覚悟でダラへの復讐を決意していた。

 と言うわけで、ヒッチャーの続編と言うわけではなく
トーマス・ハウエルが偏執狂的殺人者に襲われるところが共通するだけ。
したがって、走る車の上で危険な目にと言うわけでもなく期待はずれ。
ダラらの復讐劇はありきたりで、マイケルが逆に復讐を決意するのも安易なラスト。

TV放送 98/12/24 12CH 03:40-05:25
 

ヒットマン(2007仏・米)

47 殺し屋
マイケル インターポールの警部。47を追う
ジェンキンス マイケルの相棒
ミハエル・ベリコフ ロシア大統領
ニカ・ボロニナ 目撃者。実はベリコフの愛人(オルガ・キュリレンコ)
ユーリ ロシア警察主任捜査官(プリズンブレイクのティーバッグ役)
ウードレ ベリコフの弟。犯罪組織

 「機関」と言う謎の組織に育てられた殺し屋47は100人以上を殺したと言われ、
インターポールの警部マイケルに追われていた。
新たな指示で、47はロシアのベリコフ大統領暗殺を遂行。
だが、ベリコフは軽症で、ニカと言う目撃者がいたと知らされる。
ところが、ニカは47を見ても反応せず、実際には目撃していないようだ。
マイケルはロシア警察ユーリの関与を疑い、
盗聴した結果、暗殺されたベリコフを影武者にすり替える計画だと知る。
ニカはベリコフの愛人だったため、始末されかけたのだ。
47はニカを逃がし、ベリコフの弟である武器商人ウードレを殺害。
さらにウードレの葬儀を襲撃し、影武者を始末。
警察に捕まるが、かつての同僚に救出される。
47は、自身とニカの身代わりの死体を用意し、マイケルに見逃させるのだった。

 と言うわけで、人気ゲームを映画化したと言う作品で、フランス映画だけど、
Taxiみたいに妙にテンポが遅かったりしないあたりは好感が持てる。
物語は、殺し屋として育てられた主人公が、ロシア大統領暗殺を命じられ、
見事にやり遂げるが
実は大統領を影武者とすり替えようと言う一味の陰謀が絡んでいたと言う訳。
暗殺を成し遂げた主人公が始末されかかる話なんて、それこそ星の数ほど見てきて、
目新しくもないが、テンポがいいのでそれなりに楽しめる。
凄腕だけど、女の人には奥手なんてキャラも良いが、そちらはあまり描かれず。
007/慰めの報酬のオルガ・キュリレンコが相手役で、裸もあるが、
途中退場したりして、必然性はちょっと弱いかも。

TV放送 2009/06/21 WOWOW 2200-2332
 

ヒットラー

ヒットラー 第1章:覚醒
ヒットラー 第2章:台頭

 1899年オーストリア。息子ヒトラーを画家にすべきと言う母に対し、厳格な父。
父は急死し、ヒトラーはウイーンの美術大学へ。だが母は乳ガンで死亡。
義姉であるアンジェラが世話をする事になるが、ヒトラーは彼女を軽蔑する。
07年。彼の絵は認められず野宿の生活。ユダヤ人のせいで苦しい生活だと逆恨み。
14年。大戦が勃発し、ヒトラー(ロバート・カーライル)は伍長に。
戦闘に否定的な兵たちをさげすみ、ユダヤ人の上官に動揺する。
18年。毒ガス攻撃で入院し、敗戦を知る。
19年。街は共産党が占拠するが、やがて軍部が奪還。
ヒトラーは過激政党を見張る任務を受け、労働党の会合へ。だが、我慢できずに演説。
ユダヤ人を排除すべきと演説し、党に招かれる。
次第に演説もうまくなり、人々は熱狂するようになる。
20年。エルンストとヘレナの夫妻は、ヒトラーの魅力を認め、彼を有名にする事に。
ヒゲを特徴にし、鍵十字の旗をシンボルに。金持ちのパーティで資金を得る。
社会党が統合を求めるが拒否。吸収する形になり、ヒトラーが総統となる。
23年。記者ゲーリッヒ(マシュー・モディン)はヒトラーに会うが、
彼を危険な存在と感じる。首相はヒトラーに政府参加を求め、過激行動を止めさせる。
だが、実はその間に別のメンバーで政府を作ろうとしていた。
そこで英雄ルーデンドルフ将軍を連れだし、軍を蜂起させる事に。
本気にしていなかった将軍のために革命は中途半端になり、ヒトラーは逮捕される。
24年。裁判では、敗戦を認めた者こそ反逆だと演説。人々は喝采する。
ヒトラーは5年の有罪となるが、9ヶ月で仮釈放される事になる。

 ヒトラーは刑務所でも優遇され、回顧録を書く事に。
出所し、田舎で生活。アンジェラの娘ゲリと会い、彼女を溺愛するように。
選挙ではヒンデンブルク(ピーター・オトゥール)が勝利。党は大敗する。
将軍の責任を追及して追い出し、成果を上げられなかったストラッサーもクビにする。
26年。ヒトラーはヘレナの協力を得て、党の資金作りを協力させる。
29年。ヒトラーは彼を賞賛するエヴァという女性と知り合う一方、
ゲリは自由を許されず不満に感じる。
30年。第2政党に躍進し、ゲッベルスを宣伝相に。だが、ゲリが自殺する。
32年。市民権を得たヒトラーは、大統領選に出馬する事に。
ゲーリッヒはヒトラーを責める記事を書き、攻撃を受けるようになる。
選挙ではヒンデンブルグが勝利。突撃隊のレームも反抗的だ。
ヒトラーを脅威に感じる大統領は、政府への参加を認めないが、
党は全員退席で議会を解散させ、ついに最大政党へ。
ストラッサーの参加でも納得せず、33年首相に就任する。
ゲーリッヒの所へは、ヒトラーに不利な情報が流れる。
そこで国会に放火し、共産党員の仕業と称して、憲法改正の独占権を得る。
34年。レームやゲーリッヒも逮捕される。レームは刑務所で射殺される。
大統領は死亡し、ヒトラーは大統領と首相職を結合。ついに国家を牛耳る。
35年。ニュルンベルグ法で合法的にユダヤ人を排除。ヨーロッパ諸国を占領する。
41年。ユダヤ人絶滅計画を討議し、残虐行為が繰り返される。
戦争では600万人のユダヤ人他、5千万人の犠牲者が。
45年。ヒトラーは官邸で自殺する。

 と言うわけで、ヒットラーが台頭していくまでを描いた話で、
次第に勢力を拡大していく様は、ややマンガチックではあるがなかなか面白い。
出来れば終戦まで描いてもらえれば良かったのだが、
TVらしいので、戦争シーンまでは難しかったか。

TV放送 2004/05/01 BS05 1500-1645
TV放送 2004/05/01 BS05 1645-1830
 

ビデオドローム(1983年カナダ)

監督 デヴィッド・クローネンバーグ

 どぎつい番組を見つけて放送するマックス(ジェームズ・ウッズ)は、
衛星で受信したと言う拷問シーンのビデオに関心を持つ。
テレビ番組で知り合った精神医ニッキー(デボラ・ハリー)と接近。
彼女もビデオに関心を持ち、撮影したピッツバーグへ旅立つ。
地下の販売網を知るマーシャは、それはビデオドロームと言い、近づくなと警告。
映像は演技ではなく本物だと言うが、マックスには信じられない。
ビデオを再生すると、マックスは幻覚の世界に取り込まれる。
オブリビアン教授という人物に会うが、彼自身が最初の犠牲者だと言う。
ビデオドロームは頭脳の成長をもたらし、現実を変えてしまうと言う。
マックスも自分の腹に穴が開き、ピストルが入ってしまい驚く。
現れたバリー氏は、ドロームで世界で変えたいので協力して欲しいと言う。
今まで幻覚を体験した者はすべて正気を失い、平気なのはマックスだけなのだ。
すでに取り込まれた日記は、ドロームへ彼を招く。
バリーらは、もともとマックスを巻き込むためにビデオを見せたとわかる。
ドロームを発見した助手ハーランも一味だったのだ。
博士の娘ビアンカは、彼らの武器でドロームを破壊すべきだと言う。
マックスはハーランの手をもぎ取り、バリーを射殺。
だがビデオの中のニッキーは、ドロームは生きていると言う。
そして古い肉体を殺し生まれ変われと言われ、マックスは自らに向けて銃を撃つ。

 と言うわけで、クローネンバーグ監督で
ジェームズ・ウッズ主演なんて映画なので見る。
ビデオに取り込まれてしまう男の話で、
「イグジステンス」を思わせる気色の悪いシーンもあり
ただ、テレビと現実との違いがわからなくなるような話は
これ以前にもあったはずで、それがテレビになっただけなら目新しさはない。
しかも、ビデオテープが動くとか、テレビから手が出てくるとか、
そう言うシーンのイメージに、何となく古くささを感じる。

TV放送 2003/08/12 BS05 2200-2335
 

ヒドゥン(87)

 温厚なはずのデブリース氏は、突如銀行強盗となり、12人を殺害。
フェラーリで逃走。警官ベック(マイケル・ヌーリー)らに撃たれ死んだと思われた。
だが、デブリースの口から出てきた生物が、同じ病室のミラーへ。
そして踊り子のブレンダへと、次々善良な市民が殺人鬼に豹変する。
共同捜査にあたるFBIのギャラガー(カイル・マクラクラン)は、
相棒や妻子を「奴」に殺されたと言う。ブレンダは射殺され、ビルから転落。
ベックはギャラガーを追及。真相を聞く。彼によれば、「奴」と彼は宇宙人で
人間の体に潜り込めるのだ。そして殺せるのは、体を移る際だけ。
マスターソン警部に潜った生物は警察で暴れ、続いてベックの同僚ウイリスに。
ホルト上院議員の演説会で撃ち合いになり、ベックが重傷を負う。
地球征服を企む生物は、大統領になると宣言。だが、ギャラガーが突入。
火炎放射器で体を焼き、体から出た生物を破壊する。
病院でベックは死ぬが、ギャラガーは自らの命を彼に託した。

 と言うわけで、体に入り込むエイリアンと言うのは目新しくないが、
ロックとフェラーリが好きと言う点がちょっと変わっている。
後半になって、次々体を移るあたりになると、物語としてはやや退屈に。
ベックの相棒ウイリスは、「48時間2」で悪の一味の警官役だった奴。

TV放送 94/05/01 10CH 21:32-23:24
 

ヒドゥン2(93)

 悪玉エイリアンが寄生のため地球へ現れたが、善玉エイリアンのギャラガーが阻止。
重傷を負ったベック刑事に命を託す。それから15年後。ベックの死体が見つかる。
娘ジュリエットは、現れた善玉エイリアンのマクラクランから真相を聞き、
再度繁殖を企む悪玉エイリアンを追う事に。
撃ち合いの末倒すが、マクラクランは自らの体の異変の前に地球を去る。

 と言うわけで、カイル・マクランラン主演のあれの続編だが
今回、悪玉エイリアンは善玉が変化した物と言う新しい設定が加わり
ちょっと困ってしまう。気にせずラブシーンするジュリエットも困り者。

TV放送 95/12/07 12CH 21:02-22:54
 

マックイーンの人喰いアメーバの恐怖(1958年米)(絶対の危機)

スティーブ 高校生(スティーブ・マックイーン)
ジェーン スティーブの恋人
ハレン医師
ディブ 警官

 高校生スティーブが恋人ジェーンとデートしていると、付近に隕石が落下。
老人が木で突っつくと、中から現れたゼリー状の物体に襲われてしまう。
気付いたスティーブは、老人をハレン医師の所へ連れていく。
現場を再度確認して戻ると、医師がゼリーの生物に教われていた。
スティーブは警察に知らせるが、
本気にされず、彼らが診療所を荒らしたと決め付けられる。
仲間と生物を捜し回り、父の店に現れたとサイレンを鳴らす。
警察がかけつけても生物はいなかったが、映画館に現れて大騒ぎに。
スティーブらは食堂に閉じ込められ、警察が火で攻撃するが効果ない。
だが、逆に消火器から逃げると判明。生物は寒さに弱いのだ。
人々が町中の消火器をかき集めて攻撃。
動かなくなった生物は、空軍によって北極に廃棄された。

 と言うわけで、後に続編やリメイクが出来た人食いアメーバの話。
大脱走などで人気になるマックイーンが、無名時代に主演。
宇宙から飛来した謎の生物が人々を襲うって話で、
以前はこんなのを21時の洋画劇場でやってました。
80分くらいの映画で、生物が出るのは20分に満たない。
生物が人を襲うシーンもない。
人がいなくなって、後から来た人が生物にやられたと判断しただけ。
残り60分くらいは、マックイーンがウソをついているのではと疑われるシーン
(怪物がいるかいないかは話題にならない)が延々と続く。
続編の方がまだマシでした。

TV放送 2014/03/09 イマジカ 1000-1123
 

人喰いアメーバの恐怖2(1971年米) (悪魔のエイリアン)

リサ・クラーク チェスターの知人
ボビー リサの恋人(宇宙大作戦のピーター)
チェスター 釣り人
マリアン チェスターの妻
ジョーンズ保安官
ファジオ ボーリング場のオーナー

 釣り人チェスターは正体不明の筒を持ち帰るが、
中から現れたゼリー状の生物に襲われる。
知人リサはその様子を目撃。恋人ボビーらに知らせるが、保安官は取り合わない。
そうする間に、町では生物に襲われる者が多発。
ボビーらはボーリング場に危機を伝えるが、生物は巨大になり、閉じ込められる。
生物が寒さに弱いと気付いたボビーは、
スケートリンクの装置を作動させ、生物を凍らせる事に成功。
そうとは知らない保安官は、建物を焼き払おうとするが、ボビーが間一髪止める。
テレビ局の取材を受け保安官は自慢気に語るが、ライトの熱で生物が蘇りつつあった。

 と言うわけで、スティーブ・マックイーン主演絶対の危機の続編。
前作で凍り漬けにされた人食いアメーバを、なぜか釣り人が回収し田舎町に持ち帰る。
アメーバは次々人を襲い、最後にはボーリング場を包み込むサイズに。
襲われる人の恐怖や、倒そうとする人の作戦はほとんどなく、
淡々とアメーバによる人食いの様子が描かれるだけ。

DVDレンタル
 

人喰猪、公民館襲撃す!(2009年韓)

キム巡査 ソウルから赴任
ペク・マンベ ハンター
チョン社長 元ハンター

 山村でバラバラになった死体が見つかる。チョン社長は孫娘が獣にやられたと言う。
だが村長は取り合わず、イベントを開催しようとする。
再び男が襲われ、村は外出禁止に。
ハンターが猪を捕らえ、一件落着かに思えたが、社長は別に大きなオスがいると言う。
公民館で宴が催されるが、巨大な猪が襲撃。人々を次々襲う。
日本軍が品種改良し、巨大になったものが繁殖したらしく、銃もきかない。
キム巡査や社長らが山狩りする事に。ハンターだった社長が仕掛けた罠も効果ない。
キムとドキュメンタリーを撮りに来た女性監督がトロッコでおびき寄せ工場へ。
シャッターに挟み、ダイナマイトで吹き飛ばす。

 と言うわけで、韓国の山村に巨大な猪が現れ、人間を襲う話。
場所がローカル(題名なんて公民館限定)で、
怪物も猪と来たから、逆にハードな話を期待して見た。
しかし実態は違って、珍騒動を描くと言う感じだった。
物語はジョーズをなぞった作りで、
怪物出現のため祭りを中止する話が出るが、観光優先で祭りを強行。
小物の猪を捕えて安心するが、
さらに巨大な奴が現れたため、仕方なく退治チームが編成されると言うもの。
とは言え全編通して、珍妙なお笑いムードを維持していて、
韓国の映画はこういう物なのか、もともとコメディを狙ったのかわからないけど、
ハラハラする感じにはならず。

TV放送 2012/11/03 WOWOW 0330-0532
 

人妻(1999年イギリス/カナダ/アメリカ)

監督 ポール・シュレイダー

 14年前マイアミ。アランは海水浴場で接客係をするが
ブライス(レイ・リオッタ)の妻エラと親密に。
休暇が終わり、夫妻はニューヨークへ戻るが、彼女を追い回し警察に逮捕される。
そして釈放後、ブライス一味によって始末されてしまう。
だが生きていたアランは、顔半分が傷つき、殺し屋として生まれ変わる事に。
そして現在。議員となったブライスは、アランと気づかず法律顧問にする。
エラに正体を明かし、彼女との愛が再燃する。
アランの正体に気づいたブライスは、アランとエマを撃つが、
アランは生きていてブライスを格闘の末倒す。
負傷したアランは病院へ送られ、マイアミの時の事を思い出すのであった。

 と言うわけで、人妻なんて題名だから、不倫が絡む事は当然として
ポール・シュレーダー監督と言う事もあり、
レイ・リオッタも絡んでドロドロした物語になるのかと思ったが
リオッタは不倫される夫の方。
それでもまあ、それっぽいドラマになるのかと思いきや
リオッタが不倫相手の若造を始末してしまったあたりから
むしろサスペンス風の雰囲気に。
物語は一気に14年後になり、復讐に来ると言う展開では、
まるで別の映画を見ているような感じ。
すぐには殺さず、思い出させてやるなんて言うから、
スカッとする復讐ものかと思いきや、それも半端な感じで、
不倫した方もされた方もボロボロになって、ある意味当初の予想通りの展開か?

TV放送 2003/12/14 BS05 2200-2400
 

ヒトラーの贋札(2007年オーストリア独)

サリー・ソロビッチ ニセ札作りのリーダー
ブルガー サリーの仲間
ヘルツォーク 独親衛隊

 39年。ユダヤ人収容所のサリーは、
絵の才能を買われ、ベルンハルト作戦に参加する事に。
親衛隊ヘルツォークは、敵国の経済崩壊を狙い、
各収容所から集めたメンバーに紙幣偽造を指示したのだ。
見事な出来のポンド紙幣は、イングランド銀行も本物と判断。
同じユダヤ人が殺されていると知り、独軍への協力に反発する者も現れる。
ドルの偽造を遅らせ、時間稼ぎするが、仲間が危険と感じ、結局は完成させる。
やがて戦争は終結し、同胞が収容所を占拠。
外へ出たサリーは、大金を持ってカジノで豪遊。
彼らが作った偽ポンドは、外貨準備額の4倍だった。

 と言うわけで、私事ながら、
学生時代にナチスの偽札にまつわる陰謀の論文を書こうとした事がある。
論文用に取材し、
それを題材に小説を書いてやろうと言うよこしまな気持ちがあったのだ。
実際は論文も小説も出来なかったけど、このアイデアには基となる本があった。
今となってはどんな本かわからないが、
ひょっとしたら本作の原作だったかも。。。と言う作品。
独軍は英米経済を混乱させるため、大量の偽札を作ろうとする。
まさにショッカー的なアイデアだけど、実際にあった話らしいんです。
(偽札だから経済が混乱する訳ではなくて、
流通紙幣が過剰に多くなると、インフレになると言う訳)
その目的のため、独軍はユダヤ人の偽札作りを優遇。
ユダヤ人側は、反発したり、優遇に甘んじたりする。
設定は面白いけど、物語的な見せ場は弱くて、割に淡々とした感じ。

TV放送 2009/02/05 WOWOW 0000-0138
 

陽のあたる教室(95)

 65年。ホランド(リチャード・ドレイファス)は作曲するため音楽教師に。
妻アイリスとの間に息子コールができ、生徒たちに音楽の楽しさを教えようと考える。
他の教師の反発の中、授業にロックをまじえたりする。
女生徒ラングにフルートを教え、マーチングバンドを指揮。
学園祭の練習で、天才的な歌手ロイーナを発見。彼女に惹かれるように。
ロイーナはニューヨークへ行く事を決意。ホランドを誘うが、彼はこれを拒絶する。
聴覚障害のコールに音楽を教えようと奮闘。手話をまじえて歌う。
95年。経費削減でホランドはクビに。だが、今では市長となったラングら、
かつての生徒たちが集まり、ホランドが作曲した曲を初めて披露させる。

 と言うわけで、生徒たちに音楽の楽しさを教える教師の話で、実話っぽい。
長い期間をとりとめなく流した感じで、ここに力を入れたと言う所は見えてこない。
印象に残るのは女生徒ロイーナとの関係だが、最後の演奏の時も戻ってこない。
最初の校長ヘレンに、オリンピア・デュカキス。音楽はマイケル・ケイメン。

TV放送 97/11/02 10CH 21:02-23:23
 

ピノキオ(40)

 オモチャ職人ゼペットは操り人形のピノキオを作るが、本当の子供だったらと願う。
女神はピノキオに命を吹き込み、本当の人間になるには自分次第と言う。
コオロギのジミニーを良心として、ピノキオを見張らせる。
ピノキオが動き出したので、ゼペットは大喜び。彼を学校へやる。
だが、キツネのジョンらは、ピノキオを誘惑してサーカスへ出す。
ピノキオは囚われの身となるが、女神が助けに来る。
言い訳すると鼻が伸び、2度とウソはつかないと誓う。
だがジョンと言う男が子供たちをかき集め、ピノキオはまた行ってしまう。
そこは何でもできる遊園地で、ピノキオたちも楽しむが、
実は一味は、遊び続ける子供たちをロバにして売り飛ばしていた。
ピノキオにも変化があるが、海へ飛び込んで帰宅。だがゼペットはいなかった。
彼はピノキオを捜しに出て、怪物クジラに飲まれたらしい。
ピノキオは助けに出て、自らもクジラに飲み込まれ、ゼペットと再会。
煙を焚いて口が開いたスキに脱出。怒ったクジラに追われるが、何とか浜へ。
しかし、ピノキオは死んでしまう。
女神は勇気を得て正直になったピノキオを本物の子供にする。

 と言うわけで、まさにディズニーの代表作と言うべき作品。
50年以上昔の作品とは思えないほどの出来で、クジラのシーンの迫力も満点。
歌も名曲が多く、ラストシーンもなかなか感激させられるが
原作を知っていると、はしょりすぎと言う印象もある。

TV放送 2000/03/25 BS05 1013-1150
 

ピノキオ(96)

 木彫り職人のゼペット(マーチン・ランドー)は、不思議な木で人形を作る。
ピノキオと名づけた人形は、1人で動き出しビックリ。
好奇心いっぱいの彼は、学校やパーティで騒ぎを起こし、逮捕される。
ロレンジーニの人形劇一座に買われるが、ここでも騒ぎを起こし逃走。
子供たちと奇跡の王国へ。ここは何をしても自由だが、
実は魔法の水を飲ませ、子供たちをロバにして売っていたのだ。
気づいたピノキオは皆を逃がす。ゼペットは彼を捜して海へ。
ピノキオは彼を追い、共にクジラに食べられるが脱出。
ゼペットを愛していると言う気持ちが、ピノキオを本当の子供に変えた。

 と言うわけで、ディズニーアニメで有名な1作を、今回は実写で映画化。
物語はややアレンジされ、ゼペットが恋人レオーナ(ジュヌビエーブ・ビジョルド)と
愛し合うようになる恋のキューピットとして描かれているようにも思える。
全体的には、そのアレンジのせいか、ちょっととまどう部分もある。

TV放送 97/12/13 BS05 20:00-21:40
 

ピノッキオ(2002年伊)

ピノッキオ 人形
ジェッペット ピノッキオを作った職人
妖精
コオロギ ピノッキオに忠告
火喰い親方 操り劇団の団長
キツネとネコ
ルシーニョロ ピノッキオの悪友

 妖精の魔法で動くようになった木ぎれを拾ったジェペットは、
操り人形を作り、ピノッキオと名付ける。
勝手に動き回るピノッキオは騒ぎを起こし、警察沙汰に。
ジェペットは上着を売り、学校の本を買うが、
ピノッキオはそれを売って、操り劇団を見にいってしまう。
自らも壇上に上がり金貨を得るが、キツネとネコにだまされて奪われる。
裁判官に訴えるが、逆にピノッキオが牢屋に入れられ、5年の刑に。
4カ月後に恩赦で解放されるが、
ピノッキオを探すジェペットが船で海に出て転覆したと知る。
ピノッキオは改心するが、牢屋で知り合ったルシーニョロと再会。
学校のない場所があると聞かされ、2人で向かって遊び回る。
だが気がつくと、ピノッキオらはロバになっており、サーカスに出されてしまう。
足が折れたため海に捨てられ、巨大なサメに飲み込まれる。
腹の中でジェペットと再会し共に脱出。
弱ったジェペットを看病するため、ピノッキオは農家で働くように。
ロバの姿のルシーニョロに再会するが、彼は死んでしまう。
働き続けたピノッキオは妖精に認められ、本当の子供の姿に。
彼は学校へ向かうが、その影は今にも遊ぼうとしていた。

 と言うわけで、ご存知ピノキオの物語の実写版。
コメディアンのロベルト・ベニーニと言う人(もちろん大人)がピノキオを演ずる。
ピノキオのふるまいは、子供なら成長過程だからと同情すべき面もあるが、
大人が演ずると、ちょっと頭の弱い人にしか見えない。
ピノキオにはディズニーの傑作があるので、
ちょっとひねってみましたと言う事かも知れないけど、違和感しかない。
サメ(これは原作通り)のシーンではあっさり脱出して、
その後が続くのも、作品として盛り上がらない。

TV放送 2004/02/14 WOWOW 2000-2151
 

ビバリーヒルズコップ(84)

監督 マーチン・ブレスト

 デトロイトのはみ出し刑事アクセル(エディ・マーフィ)は旧友マイキーと再会。
刑務所から出て仕事を得たと言うが、ドイツ債券で怪しい事をしているらしい。
謎の一味が彼らを襲撃。アクセルは気絶し、マイキーは射殺される。
上司に手を出すなと言われ、休暇をとってビバリーヒルズへ。
マイキーがガードマンをしていたと言う画廊の
旧友ジェニー(リサ・アイルバッハー)に再会。
画廊のオーナー、メイトランド(スティーブン・バーコフ)を怪しむが追い返され、
ボゴミル警部補(ロニー・コックス)はタガート(ジョン・アシュトン)、
ビリー(ジャッジ・ラインホルド)に尾行を命ずる。だが尾行をまいて倉庫を調査。
麻薬やドイツ債券を密売している証拠を発見。気づいたマイキーを始末したらしい。
だが署長は彼を目の敵にし、町から出ていくよう命ずる。
ビリーは命令違反を覚悟で捜査を強行。ジェニーが連れ去られたと知り
ボゴミルやタガートもメイトランド邸へ。撃ち合いの末、メイトランドを射殺する。

 と言うわけで、シリーズになったエディ・マーフィの刑事物。
「48時間」でやりたかったと言う刑事の側へ。
この頃はまだやせてて、インチキくさいが意外にやり手と言う感じが魅力。

TV放送 2000/06/04 11CH 2100-2254
 

ビバリーヒルズコップ2(87)

監督 トニー・スコット

 ビバリーヒルズ警察のボゴミル警部(ロニー・コックス)は何者かに撃たれる。
デトロイト警察のアクセル(エディ・マーフィ)は事件を知り急行。
ボゴミルは連続強盗事件を捜査し、何かをつかんでいたらしい。
署長ラッツに担当をはずされたビリー(ジャッジ・ラインホルド)、
タガート(ジョン・アシュトン)と独自で捜査する事に。
撃たれたのが特殊な弾である事から、射撃クラブへ。
怪しい女性カーラ(ブリジット・ニールセン)と出会う。
黒幕デント(ユルゲン・プロホノフ)は始末を指示し、失敗したため
残されたマッチから、射撃クラブの支配人ケインが関係していると確信する。
次の襲撃目標が連邦準備銀行と気づき、急行するが逃げられる。
デントは石油会社を持つが、経営難になり、自分の競馬場を襲撃。
ケインが主犯に見せて射殺して去る。署長は事件は終結したと宣言。
だがアクセルは牧草地で一味が武器密売している事に気づき襲撃。
撃ち合いの末、デントやカーラを倒す。

 と言うわけで、エディ・マーフィが刑事に扮したシリーズの続編。
前作はインチキくさい刑事という魅力があったのが
この続編では何かやり手の刑事みたいになって魅力も半減。
強盗団の残す暗号とかに振り回される話だが、説明不足ですぐにはわからないのが難。

TV放送 2000/01/28 35CH 2103-2254
 

ビバリーヒルズコップ3」(94)を見た。

 ビバリーヒルズコップとは、エディ・マーフィ主演の人気シリーズだ。
エディ・マーフィと言えば、「サタデーナイトライブ」という番組で人気が出て、
「48時間」で映画デビュー。その後人気スターとして君臨した。
しかし、出世作である「48時間」は、主役を食ったと言われながらも、
あくまでも主役はニック・ノルティの刑事役。
マーフィとしては、ちょっと悔しいところであった。
そこで、自身が刑事役となるこのシリーズを作ったわけ。
数年前の「E.T」を越える勢いで(当初は)ヒットしたため、
「E.TからE.Mへ」等と言われたものだ。
しかしながら、どうしても彼のキャラクターもあるため、
ニック・ノルティのような硬派の刑事を演ずるわけにはいかなかった。
ま、これが大ヒットしたため、映画会社と専属契約したりして、
大儲けしたマーフィだったが、次第に太ったり、成金趣味になったりして、
要領のいい庶民的なキャラから、黒い白人と言われる存在に成り下がった。
シリーズ第2弾の「ビバリーヒルズコップ2」では、
アルマーニのスーツでフェラーリを乗り回して、顰蹙を買った。
彼自身もやばいと感じたのか、監督に挑戦したり、
自身の製作で出世作の続編「48時間2」に出演。
ところがすべて裏目に出て、マーフィも落ち目と言われた。
「ブーメラン」という映画で、復活したと宣伝はされたが、
結果はブーメランのように飛びさるのみ。
最後の最後の手段として、この「ビバリーヒルズコップ3」を持ち出したわけ。
遊園地版「ダイハード」と言う、ちょっと面白そうな設定でだ。
監督はマーフィとの仕事が多い、ジョン・ランディス。
しかし、結果から言うと、この作品全米ではヒットせず、
スター物やシリーズ物は、必ずしもあたらないと言う事の証明にされてしまった。
悲しいかな、奥の手まで封じられたマーフィに、救いの手は差しのべられるのか。
かわいそうだから、ちょっと見てやろう。

 (前作までのあらすじ)
 デトロイト警察のアクセル刑事(エディ・マーフィ)は、やり手だが、
幼い頃は結構ワルでそういう友人も多いし、捜査の仕方もけっこう悪どい。
旧友が殺され、その事件を追ってビバリーヒルズへ。
旧友が働いていた画商で、麻薬の密売が行われていた事を突き止めるが、
相手は地域の大物で、ビバリーヒルズ警察もアクセルをやっかい者扱いする。
若手でおっちょこちょいだが、正義感は強いビリー(ジャッジ・ラインホルド)や
ベテランで堅物のタガート(ジョン・アシュトン)、
そして部長(ロニー・コックス)は、彼がデタラメながらやり手だと評価。
結局は、みんなで命令無視して、犯人一味を倒す。
それから数年後。部長は武器密売の秘密を追って、撃たれて負傷する。
友人の事故を知ったアクセルは、上司のトッド警部には潜入捜査と称して
ひそかにビバリーヒルズへ。
またも、関係各位の妨害を受け、ビリーらも弱るが、
結局はアクセルのペースで、命令違反したり何やかんやで、一味を倒す。

 あれから10年。アクセルは同僚たちと、盗難車を解体する違法業者の
工場へ踏み入ろうとしていた。
SWATの出動は必要ないかと聞かれるが、彼らは証拠も何も撃ちまくってしまう。
聞けば、この解体業者は、銃も持たない丸腰の連中らしい。ならばSWATは不要。
だが、その頃別の一団が、この解体業者と取引をするため、この工場を訪れていた。
彼らは、解体業者が用意したトラックの中に、
「政府所有物」と言う箱を見つけてニンマリ。
では支払いをと言うことになり、ありがちな展開だが、
機関銃を用意して一同を射殺する。そこへアクセルたちが踏み込む。
相手が機関銃を撃ちまくるものだから、話が違うぞと、撃ち合いに。
激しい撃ち合いとなり、様子を見にきたトッド警部が撃たれ、致命傷を受ける。
形勢有利と見るや、一味はトラックと車に乗り込んで逃走をはかる。
トッドは、何してる、早く逮捕しろと言い残して死に、
怒りを燃やすアクセルは、解体中のスポーツカーに飛び乗って追跡。
路地を走りながらの撃ち合いに。しかし、解体中の車なので、次第にバラバラに。
おまけに、待ち伏せしていた謎の車が、進路を妨害。一味に逃げられる。
謎の車に乗っていたのは、FBI連中で、
彼らの狙いを探るため、泳がせていると言う。だから、手を引けと言うのだ。
トッド警部の葬式が行われ、彼の命令をずいぶん無視したアクセルも、
今回ばかりは復讐心に燃える。
逃げた車も何もかも、遺留品は盗難品ばかり。
唯一、証拠と言えるのは、「ワンダーワールド」のタオルだった。
FBIもいる事だし、手を引けという同僚の忠告を無視して、
このタオルだけを根拠に、久々にアクセルはビバリーヒルズへ行く事に。
しかし、それだけやり手の連中が、証拠品を残すとは思えないのだが、
これが蓋を開けてみると、本当に証拠品だったから仕方がない。

 アクセルはビバリーヒルズに到着すると、さっそく旧友のビリーの所へ。
部長やタガートでもよさそうだが、
出演交渉ができなかったのか、する気がなかったのか、2人とも欠席。
タガートは引退して、釣りの日々だと言う事になっているが、
部長に関しては、話すら出てこない。
ビリーはアクセルとの再会に大喜び。
実は、彼は出世して、管轄を越える犯罪を統括するとか言う部署の部長に。
タガートの友人と言うことで、タガートに代わるベテラン刑事として
フリントと言う男を紹介される。
アクセルは、遊園地の「ワンダーワールド」を調べたいと話をするが、
2人は、あそこが犯罪に関係しているはずがないと否定的。
フリントが、警備主任のデウォルドが、知人だと紹介する。
頼むから問題は起こさないでくれと、常套文句を言われるが、
やっぱり行ってしまうアクセル。

 このワンダーワールドは、ディズニーランドをモデルにした、
たぶん実在しない遊園地。創設者はアンクル・デイブという人物で、あこがれの的だ。
アクセルはデウォルドに会いたいと訪問するが、アポがないと拒否される。
文句を言うと、子供の遊園地に似合わない、いかつい男たちが接近。
帰ってくれと言われるので、アクセルは金を払って中へ入る事に。
場内の隅などに、従業員用のドアがあるのを発見。
そこから、地下にある施設へ入り込む。
まず「エイリアンアタック」と言う施設を、舞台裏から見物する事に。
操作するのは、ジャニスと言う女性。
これは、宇宙人の攻撃によって、地下鉄が転覆し、
地上からタンクローリーが落ちてきて、階段からは水が流れ込むと言うのを
地下鉄から見物するもの。
なかなか面白いと言って、通路をブラブラ歩いていると、
彼の侵入に気づいた警備員たちが、いきなり発砲してくる。
撃ち合いになり、外へ逃げ出すアクセル。
テンタクルと言う、タコみたいな形の、ちょっと変則的な観覧車の列へ割り込む。
ここで割り込まれた客が、ジョージ・ルーカスで
この映画には、他にも映画製作サイドの関係者が、大勢特別出演している。
「ある愛の詩」のアーサー・ヒラーや、特撮のレイ・ハリーハウゼンらだが、
ルーカス以外は、顔を知らないので、やや楽屋落ち的だ。
追ってきた警備員たちは、アクセルが涼しい顔で、観覧車に乗っているので激怒。
待っていればいずれ降りてくるのに、待ち切れなかったのか、
早く降ろせと、勝手に操作したものだから、
ワイヤーが切れたり、機械が火を吹いたりして、大変な事に。
そんなヤワな観覧車はないぞと思わせながらも、急停止して
2人の幼い子供が、はずみで開いたドアから宙づりに。
気づいたアクセルは、これはいかんと、自ら観覧車から飛び出し、
小屋って言うのかどうかわからんけど、次々飛び移り、途中で落ちそうになったり。
客たちはこの動向を心配そうに見守る。
何とかロープを手に入れ、再度今度は子供たちの乗っている小屋へ到着し、
ロープを伝って、下へ降りることに成功。
それとほぼ同時に、ワイヤーが切れ、彼らの乗っていた小屋が転落するという寸法。
客たちは彼に拍手喝采を送るが、警備員たちは彼を捕まえる。

 警備員たちは、当人が言う通り本当に刑事だったアクセルを取り調べる。
サンダーソンと言う重役は、警備員に撃たれたと言うアクセルの話に否定的だ。
このサンダーソンに扮するのが、
「燃えよドラゴン」でブルース・リーの味方をしたジョン・サクソン。
さっきは施設の操作をしていたジャニスが、なぜか防犯テープを持って登場。
監視カメラを再生するが、警備員が撃ってくる部分だけが、
電波障害とかで写っておらず、アクセルの話はデタラメとされる。
しかも、現れた警備主任のデウォルドこそ、トッドを射殺した人物だった。
しかし、当然の事ながら、彼はそれを否定。
騒動を聞いて、やはりアクセルがやったかと、
かけつけたビリーらに連れられて、アクセルは帰る事に。
フリントは、デウォルドが犯罪に関与しているとは思えないと言う。
元警官の彼は、警備会社を設立し、「ワンダーワールド」の警備も任されたのだ。
今夜も、全米警備組合の表彰式で、今年の人として表彰されると言う。
アクセルが見逃すわけがなく、仕方なく監視役として同行するビリーと共に向かう。
会場につくと、まずは新しい警備用品を紹介するコーナーが。
そこには、1作目で幼なじみの美術商の店で働いていたセルジュがいた。
セルジュはオカマ(ゲイと言うべきか)で、
アクセルの事をアクエルとしか発音できないが、
お返しに、アクセルもセルジュをサージとしか発音できない。
こんなちょい役を再出演させる事しか、シリーズを維持するためにできなかったのか。
彼は美術商をやめて、武器のデザインをするようになったと言うのだ。
彼が紹介する商品は、カージャック防止に、まぶしい光を発するキーホルダーや
いかなる敵をも倒すことができ、電子レンジ等あらゆる日用品もついた
「皆殺し銃2000」等だ。
セルジュはアクセルにこのキーホルダーをプレゼントする。
続いて、アクセルらはデウォルドの表彰が行われている会場へ。
デウォルドがやたら褒めたたえられて表彰されるのを見て、
我慢できなくなったアクセルは舞台に上がる。
デトロイトから彼のためにかけつけたとか称して、一応はほめてるフリ。
しかし、小声で今にたたきのめしてやると言うと、
デウォルドも負けずに、上司を殺したのをそんなに怒っているのか等と言うので
結局殴り合いに。ビリーも飛び込んで大騒ぎとなる。

 アクセルとビリーは留置所に入れられる羽目に。
アクセルがフリントに電話して、出すよう手配させ、彼は大して気にしていないが
ビリーはとんでもない事をした、もうおしまいだと頭を抱える。
しばらくすると、アクセルだけ出ていいと言われ、困惑するビリー。
実は、例のFBIがアクセルに会いに来ていたのだ。
長年の捜査を邪魔するな、手を引けと言うのが彼の言い分だ。
モーテルに戻ったアクセルは、そこで意外な人物に会う。
ジャニスが連れてきたと言うその人物は、
「ワンダーワールド」創設者のアンクル・デイブだったのだ。
遊園地で子供を助けてくれてありがとう等と言うが、本当の目的は別だ。
彼は、遊園地内で何かが起きている事に感づいていた。
重役が、「重大な事が起きている」と言うメモを残して、失踪したのだ。
アクセルは、必ず真相を突き止めると約束する。
ビリーは、アクセルが言っていた、不法解体業者から逃走したトラックを発見。
汚名挽回と、彼が召集できる警察を総動員して、トラックのある港へ急行。
しかし、当然の事ながら、トラックの中には何もなかった。
人員を投入し過ぎと、またも失点するビリー。
一方、トラックの遺留品の中に、アクセルは小さな紙片を発見。
それは、50ドル紙幣の一部に違いないが、
本物の50ドル紙幣にはあるはずの、バーコードが印字されていない。
勘のいい人なら(よくない人でも)ニセ札製造がからむとわかるはず。

 アクセルは、ジャニスの協力で、ぬいぐるみの中に入って捜査。
何か、立入禁止の場所はないかと聞くと、改装中のアトラクションがあると言う。
アクセルはそこへ潜入。そこで見たものは、やっぱりニセ札製造機だった。
彼らは政府の本物の紙幣の用紙を盗み出し、ニセ札を製造していたのだ。
社員のサンダーソンが場所を提供し、(何も遊園地でやる事はないと思うが)
デウォルド一味が、殺しやら何やらの部分を受け持っていたのだ。
だが、彼が盗み見しているのがばれて、警備員たちと格闘に。
何とか逃げ出し、遊園地内の電話から、FBIへ連絡しようとするが、
何者かに狙撃される。あわてて逃げるアクセル。
しかし、追っ手は次々迫り、ついに包囲される。
ここで暴れれば、周囲の子供たちに被害が及ぶと考え、
上へ向けて銃を撃ち、周囲を静かにさせ、銃を捨てて捕まる事にするアクセル。
その現場が、客のビデオカメラにおさめられる。
アクセルがまたやったとの連絡を受け、FBIがかけつけ、
彼は長年の捜査を台無しにしたと激怒する。
フリントもかけつけるが、アクセルがニセ札製造機を見たと言う場所では、
同じ機械が、人気キャラの肖像が描かれた紙幣を印刷。
園内でしか使用できない紙幣だと言う。
そんな物は、パソコンでちょっと細工すればすむ事だが、証明はできない。
FBIは、航空券を用意するから帰ってくれと、アクセルを厄介ばらい。
仕方なくフリントが車で送るが、尾行がついていると、アクセルは指摘。
しかし、フリントは、厄介の種を見張っているだけと取り合わない。
突然、いかん止めろと叫んで、フリントがあわてて止めるや、飛び降りて立ち去る。
尾行していたデウォルド一味をフリントがいさめ、
おれが殺してやる等と言うものだから、こいつが裏切り者かと思ったが、
別にそういう意味ではなかったようで、最後まで誤解し続けさせられた。

 アクセルは、アンクル・デイブを呼び出し、ニセ札製造の話を説明する。
そして、失踪した重役が残したと言うメモに注目。
「重大な事が起こった」としか書かれていないのは妙だ。何かヒントがある。
アクセルは、そのメモをじっくり見て、それがニセ札用の用紙だと気づく。
重役は、ニセ札製造の現場を目撃してしまい、始末されたのだ。
このメモは証拠となると喜ぶアクセルだが、そこへデウォルド一味が登場。
おまえの考えは単純だ。次にデイブを呼ぶ事はわかっていたと言う。
銃を突きつけ、メモを奪い、デイブの腹に向けて撃つ。
続いてアクセルを狙うが、スキをみて反撃。
デウォルドに銃を突きつけて車を奪い、デイブを乗せて病院へ急行。
アンクル・デイブが撃たれたとのニュースは、たちまち各地へ報道される。
病院にいた警官は、犯人らしき黒人が逃走したのを目撃。
すぐさま、昼間に客がビデオで撮影した映像が放送され、アクセルは容疑者とされる。
どこへ行っても、手配されていると言う話ばかりで、行き場を失うアクセル。
ジャニスに電話すると、電話に出たのはデウォルドで、
彼女が心配なら、メモを持ってこいと言う。
銃が手元にないアクセルは、ビリーに電話するが、
署員たちは、彼がアクセルの友人と知っているため、
電話が怪しいと、そろいもそろって部屋を監視。ビリーも身動きが取れない。
アクセルは最後の手段と、セルジュがいた警備組合の大会の会場へ。
銃を貸してくれと頼むが、会は終わって銃はもう展示されていない。
そういう事ならと、セルジュが貸してくれたのは、「皆殺し銃」だった。

 皆殺し銃を敷地の隅に隠して、正面から遊園地に向かうアクセル。
デウォルド一味は、メモを渡せと要求するが、アクセルはジャニスを解放しろと要求。
結局、形勢からデウォルド一味に分があるが、そこへビリーがかけつけたため、
アクセルはスキをついて、またもデウォルドを人質に。
制御室みたいな部屋で、向かい合い、撃ち合いに。
機転をきかした敵が、非常装置を働かせたため、
ジャニスとビリーは、シャッターで閉ざされた部屋に閉じ込められる。
防犯装置が火災と判断したため、冷却装置が働き、2人は凍えそうだ。
しかも、アクセルは助ける所ではない状況で、電話もないので
最後の手段として、フリントのポケベルを呼び出す事に。
別の現場にいたフリントは、ワンダーワールドから呼び出しが入ったと知り驚く。
しかし、デイブが撃たれた事件を知り、背後の大きな事件の存在に気づいて急行。
撃ち合いで遊園地の装置が火を吹き出し、
夜中にもかかわらず、いろんな施設が動き出す。
(ありがちな展開だが、実際には、こんな事で誤動作はしないはず)
銃がなくて、逃げる一方だったアクセルは、遊園地に逃げて、皆殺し銃を入手。
現れた追っ手に皆殺し銃を向けると、ひるむ一味。
しかし、複雑すぎて操作がわからず、飛び出したのは獲物を捕らえるための網。
しかも、一味には届かず効果なし。再度皆殺し銃を向けると、またもひるむ一味。
だが、今度は緊迫した場面には似合わない、のんきな音楽が流れ出し、
あのバカでかい銃も、おそるるにたらないと考えた一味が迫るが、
ついにミサイルが発射され、UFOキャッチャーみたいな装置を吹き飛ばす破壊力。
たちまち、追っ手は倒れ、空から人形の破片が落ちてくる。
しかし、やっぱり普通の銃がいいと、倒した相手の銃を奪う。

 後は、遊園地の各アトラクションを背景にした、奇妙な撃ち合いが展開。
見せ場としてはそれなりに面白いが、考えてみると、工夫には欠けている。
エイリアン・アタックで撃ち合いとなり、倒した敵の死体に隠れて腹話術のように、
かけつけた別の連中を、階段の方へ行かせると、
水が流れ込んだり、突っ込んだタンクローリーで火だるまになったり。
最初の方で、これがどういうアトラクションか、見ていて知っていたと言う
伏線がはってあったと言いたげだが、それほどのものでもない。
かけつけたフリントを、ケーブルカーから撃ってくるが、
怒ったフリントが返り討ちに。結局、ビリーもイスで強化ガラスを破って脱出。
撃ち合いになって、早撃ちを気取るが、やられて重傷を負う。
サンダーソンは、ニセ札製造機が危ないと考えて急行。
しかし、時すでに遅く、そこでは、どうやって取り込んだか、
アクセルの写真入りの紙幣が大量に印字され、用紙をムダ使いしていた。
いろんなアトラクションを走り抜け、太古の歴史を乗り物で抜けるような施設へ。
そこには、氷河期のマンモスやら、ティラノサウルスが登場。
ここでの、たいして工夫のない格闘の末、サンダーソンとデウォルドを倒す。
よくやったとかけつけるFBIだが、彼が一味だと見抜いていたアクセルは
(どう見抜いたのかわからんが)彼を射殺。
続いて敵だと誤解していたフリントが登場。
同じ展開かと思えば、なぜおれが撃たれるんだと怒るだけ。
さらに現れたビリーはボロボロで、倒れてしまい、アクセルたちは大笑い。
アンクル・デイブの復帰記念と言う事で、
遊園地のあちこちを爆破したにもかかわらず、アクセルたちは歓迎され、
しかも、命の恩人にと、アクセル・フォックスと言う新キャラまで作る。
一方、ジャニスはアクセルに、愛の掛け橋と言う新アトラクションを見せてあげると
エッチな事を想像させる事を言って、この映画は終わる。

 と言うわけで、久々に復活したシリーズ第3作は、
遊園地を舞台にしたダイ・ハードと言われていたが、
確かに、その言葉に偽りはない展開であった。
しかしながら、その見せ場におんぶして、舞台の大半が遊園地にとどまり
見せ場も、遊園地の施設を舞台にアクションが展開すると、
こんなに変わったアクションになると言う程度のもの。
しかも、共通の出演者が、セルジュを別にすれば2人だけで、
ビリーもたいして活躍せず、シリーズらしさを感じさせられない。
別の作品を見たようだ。
前述の通り、遊園地での変わったアクションだけが、この映画の見どころだが、
それにしたって、大騒ぎするほどのものではなく、
やはり、全米の採点は正しかったと言わざるを得ない。
 

ビバリーヒルズ・バム(85)

 ビバリーヒルズ。会社社長デイブ(リチャード・ドレイファス)は
妻バーバラ(ベッド・ミドラー)との生活も怠慢に。お手伝いのカルメンと浮気。
バーバラはヨガに凝り、娘ジェニーは拒食症。息子マックスには女装の趣味が。
ある日、愛犬が去ったショックで、浮浪者ジェリー(ニック・ノルティ)が自殺。
デイブは彼を助け、面倒を見る事に。彼は政治活動等もしたインテリだと言う。
バーバラらは気味悪がるが、気ままな彼の生活に、デイブは魅力を感じる。
犬のマチスも彼の言う事は聞き、バーバラの頭痛もマッサージで直す。
カルメンやジェニーとも関係し、デイブは彼を追い出す。
再び気ままな生活に戻るジェリーだが、結局家族たちに呼ばれて家へ戻る。

 と言うわけで、ニック・ノルティが浮浪者のクセに、
けっこう博識で、犬やマッサージの事は専門家より詳しいと言う話。
金持ちの生活を風刺したと言う感。それだけに最後にジェリーが戻るのはわからん。

TV放送 93/02/23 04CH 02:05-04:09
 

ビバリーヒルズを乗っ取れ!(91)

監督 シドニー・J・フューリー

 ビバリーヒルズで化学薬品のトレーラーが転倒し、住民は避難する事に。
だが、ガスはニセ物で、元警官バーニー一味が、無人の家、銀行、店から物品を奪う。
逃げ遅れたフットボール選手ブーマー(ケン・ワール)と反省した一味のケルビンは、
街からの脱出をはかるが、装甲車に追い回される。
避難した恋人ローラは、チームのオーナーマスターソン(ロバート・ダビ)が
計画の首謀者と知るが、彼女は捕らえられる。一味は7億ドルを盗み、
10億ドルの壁画を埋めて、弁償できない保険会社を入手する計画だ。
妨害を決意したブーマーらは、装甲車で屋敷へ突入。マスターソンを倒す。

 と言うわけで、全市規模の乗っ取りと言う発想は面白いが、
元警官の集団と言うのは無理があるし、あまりにも計画が大きすぎる。
ブーマーはダイ・ハード的な位置に置かれるが、たいして活躍せず。

VHS
 

ビバリーヒルビリーズ じゃじゃ馬億万長者」(93)を見た。

 ヒルビリーズとは、山で生活する人々の事を意味するらしい。
それと、ビバリーヒルズをかけた題名なわけで、
山で生活しているような連中が、ひょんな事から大金持ちになって、
ビバリーヒルズに来てしまうと言う物語。
実は、この話、60年代に人気のあったテレビ番組、
「じゃじゃ馬億万長者」の映画化だ。
富豪になる一家4人の中には、娘役にエリカ・エレニアック。
(後は知らない連中ばかり)
彼女は、「E.T」で主役の少年の恋人役でデビューしたが、
その後、プレイメイトに転身し、「沈黙の戦艦」で
かわいい顔して、裸も見せ、過激な事もしてしまうと言う
アクション好きにはたまらない設定の女の子。彼女は注目できる。
彼らの財産を狙う連中には、
ダブニー・コールマン、リリー・トムリン、おまけにドリー・パートンと言う
「9時から5時まで」の連中が登場。(さすがにジェーン・フォンダは出ていない)
さらに、リー・トンプソンも結婚詐欺師で登場。役者はけっこういいメンバーだ。
「逃亡者」の成功に前後して、60年代頃のテレビ番組の映画化が連発。
特撮やアクション等の見せ場がある映画ならともかく、
コメディの映画化と言うのは、ちょっとつらいものがある気がするのだが。
正直言って、めちゃくちゃ見たいと言うほどではないが、
ここ数週間、毎週1本劇場で映画を見ると言う習慣を維持しており、
これはやがて途切れるだろうが、さして忙しくもない今、途切らすわけにはいかず
他に、これはと言うものもない切れ目の時期だったので見た。

 アーカンソーの山奥に住むクランペット一家。
娘エリー・メイ(エリカ・エレニアック)は、煙幕で蜂を追い払い
蜂の巣の蜂蜜をなめるような、豪快な女の子。
蜂蜜を狙って熊が現れるが、蜂蜜は渡さないわよと、軽く投げ飛ばしてしまう。
(いなかっぺ大将のようだ)
祖母グラニーは医師と称して、怪しげな薬品を色々開発している。
近所では、彼女の診察は欠かせない。
そして父ジェドは、山へウサギ狩に。銃を撃つが、はずしてしまい、弾は地面に。
だが、そこから石油が吹き出したのだ。
この石油は、クエートの産油量を越すと言う、全米最大の油田。
もし売却すれば、10億ドルが手に入ると言う。
だが、彼らは山での生活に満足しており、出ていく気はない。
誰か相談する相手はいないかと言われ、エリー・メイは
オックスフォード出の従兄弟ジェスロが来ると言う。
オックスフォード村から、ジェスロとその母(つまりおば)が来る。
彼らは多少文化の恩恵を受けていて、車は持っている。
もっとも、ブレーキが壊れているので、いつでも暴走運転だ。
山での生活に満足しているジェドらに、
おばは、テレビも電話もない生活に満足してはいけないと言う。
最高の環境はビバリーヒルズにある。
男勝りのメリー・アンを女ぽくするためにも、都会で生活した方がよいと言う。
妻を失って以来、男出で娘を育ててきたジェドは、ビバリーヒルズ行きを決意。
反対していたメリー・アンも、自分に母の面影があると聞き、
母のようになるために行く事を承諾。知ったかぶりのジェスロも同行する事に。
最後の難関はグラニー。イスにしがみついて動かないと言う彼女だが、
結局、イスごと縛られて行く事に。ポンコツ車に多くの家具を積み上げての旅行だ。
ここで、昔のテレビ番組の主題曲が。
(アメリカテレビ番組主題歌集と言うCDを持っているのでわかる)

 クランペット家の資産を管理する事になった
銀行の頭取ドライズデール氏(ダブニー・コールマン)は、
金の使い方を知らないに違いない彼らから、搾り取ろうと策略。
有能な秘書ハサウェイ(リリー・トムリン)に命じて、一家の世話をさせる事に。
さらには、息子にも、学校でメリー・アンと親しくなるよう指示。
ブスに違いないが、うまくいけば、大金が手に入るのだ。
これをインターホンで盗み聞きしている、行員のタイラー。
彼は頭取は適当にごまかし、自分だけで大金をせしめようと考えている。
頭取も彼には、ちょっと不信感を覚えているようだ。
彼の恋人がローラ(リー・トンプソン)。
彼女もまた、一家の話を聞いて、金にならないかと考える。
ノンキに車で、ビバリーヒルズへ向かってくるクランペット一家。
ジェスロは道交法なんかおかまいなしで、勝手に車線変更したり、
ポンコツなので、ゆっくり走ったりして、他の車の顰蹙を買う。
彼らは、ふざけるなと銃を向けるが、ジェドはいい銃だな、おれのはこれだと
自分のライフルを見せたので、あわてて逃げ出す始末。
逃げ際に、中指を立てていくが、ジェスロがあれはこっちのあいさつ等と
いい加減な事を言ったため、それからは一家でニコニコしながら、
通過するすべての車に中指を立ててみせる。彼らはみんないい人だと思っているのだ。
頭取は、豪邸を持つ隣人が、ちょうど彼のマルサへの密告から追い出されたため、
そこへクランペット一家を招く事にする。
秘書ハサウェイは、すべて携帯電話で対処するやり手の人物で、
一家が来るのを今か今かと待ち受けている。
その頃一家は、道路にイタチだかが死んでいるのを見つけて、あわてて急ブレーキ。
かわいそうとか言うのかと思えば、スコップで拾い上げ、
夕食にするとバケツに入れる。すでにバケツは一杯だ。
通りかかった車に、あげないわよと言ったため、怪訝そうに思われる。

 到着した屋敷は、あっと驚くでかさ。
門から屋敷まで道が続き、バカでかい屋敷がいくつも並んでいる。
中には階段が2つもあり、ジェスロは昇り用と下り用だと推理。
間違いじゃないのかと、思っていると、秘書ハサウェイが乱入。
彼らをならず者と決めつけ、すでに警察を呼んでいる。
やっぱり家を間違えたらしいとか言っていると、警察がたちまち到着。
催涙ガスの缶を撃ち込むが、メリー・アンは缶蹴りと誤解して蹴り返す。
等と言う騒動の末、結局彼らは逮捕され警察へ。
頭取も呼び出され、ハサウェイは、一家が到着する前に片付けられてよかったと喜ぶ。
ところが、いざ彼らの名前を聞くと、そろいもそろって、クランペットと言う名前。
頭取は泡食って、ハサウェイをクビに。平謝りに謝る。
だが、一家はとんと気に止めていない様子。
それどころか、ハサウェイを気の毒に思って、身の回りの世話係に雇う事に。
頭取も気に入ったと、食事に誘う。
田舎料理と言われ喜ぶが、イタチでも出てくる事は容易に予想できる。
警察の前に出ると、一家は突然、帽子を脱いでうつむく。
黒塗りのリムジンが待っていたので、葬式だと思ったのだ。彼らはこれに乗って家へ。
ジェスロは、頭取のリンカーンだかを気に入って運転させろと言う。
エンスト連発の運転に、頭取は冷や冷や。
携帯電話で、リムジンのハサウェイに電話がかかり、
グラニーはコードもないのに、電話遊びしているとバカにする。
頭取は、ジェドの希望を聞けと言う。
ジェドがビバリーヒルズに来た目的を、
メリー・アンの教育係探しとジェドの嫁探しだと言う。
頭取らは、彼らを喜ばせるため、直ちに手配すると約束。

 その夜、頭取一家はクランペット一家の食事に招かれる。
彼らはビリヤード台をテーブルとして使用。
ジェスロは、鳥肉の骨を、あのボールが入っていく穴に入れる。
キューで鍋を渡したりする者も。やっぱり鍋には怪しげな骨が。
頭取夫人のプードルを、メリー・アンは私、家畜は好きよ等と言う。
ジェスロは、頭取の仕事を聞き、おれも頭取をしたいと言い出す。
彼らのわがままを聞いてきた彼も、これにはさすがに返答につまる。
ジェドがそれは頭取に悪いといさめたので安心するが、
せいぜい副頭取にしろと言われ、しかたなく承諾する事に。
ジェドは、頭取夫人に、メリー・アンの教育係を探すにはどうしたらいいと聞く。
彼女は、フランスに行くのがいいと答えるが、
頭取にしてみれば、彼らにフランスに行かれては元も子もない。
頭取は、フランス出身の教育係を雇えばよいと話す。
翌日、ジェスロは副頭取として出社するが、やる仕事と言ったら、
電動の鉛筆削りで鉛筆を削る事だけ。
でも彼はこれが気に入っていて、ジェドに鉛筆削りをプレゼントすると言う。
彼は、ジェドの嫁探しに名案を思いつく。大々的に広告をして、嫁を求めるのだ。
この平凡なアイデアを、頭取は最高のアイデアと絶賛。
金にものを言わせて、大々的な看板や、テレビコマーシャルもする。
おかげで世界各国の出身である、様々な美女が金目当てに現れる。
頭取はこの派手な展開に腹を立てるが、ジェスロの考えと知るとほめ始める。
駐車場を彼女たちに公開したため、5000ドルもの損失になる始末だ。
応募した女性は、1200名以上。中には男も2人いた。(一応お約束のギャグ)
ハサウェイは、彼女たちのデータコンピューターにインプットし、
容易に検索できるようにすると言う。
だが、彼女は(金目当てではないようだが)ジェスロを狙っていた。
彼女はポンコツ車を見て、大きなのに買い換えた方がいいと言う。
ジェスロはもったいないと言って、自分で改造。
モンスターカーとか言って、車の上も乗り越えられるバカでかいタイヤの車があるが
そのタイヤを取り付ける。ジャッキ代わりに、庭の石像を利用。

 ジェドが嫁を探し、メリー・アンの教育係としてフランス女性を探していると
知ったタイラーは、恋人ローラをフランス女性に扮しさせ、
クランペット家に乗り込ませようと計画。
彼女は、タイラーの計画に乗ってみせるが、ともすれば独占しかねない腹積もりだ。
ローラはクランペットの屋敷へ。
怪しげなフランス語ぽい英語で、女の子の教育係は必要ないかと聞く。
出てきたジェスロは、簡単に必要ないと答える。
何とか頑張るが、ジェスロはまったく反応ないため、あきらめて帰ろうとすると
そこへジェドが現れる。再び教育係の話をすると、ちょうどいいとの反応。
反応の遅いジェスロは、ようやくひらめいて、
彼女をメリー・アンのために雇えばいいと言い出す。屋敷に住み込みで働く事に。
家の中にはいろんな動物が放し飼い。庭には牛まで放牧されている。
彼らがセメントの池と呼ぶプールにも。
屋敷内にボーリング用のレーンまであるが、彼らには遊び方がわからない。
ジェスロは突然ひらめく。溝にボールを置くと、ボールが向こうへ転がる。
その間に、人間がダッシュして、ピンを全部倒すというゲームだ。
そう言うと、彼は実践してみせる。
かと思えば、インターホンを知らない彼は、ハサウェイの声が壁から聞こえるため
助け出すとか言って、壁に大穴を開けてしまう。
ローラは彼らのバカさに呆れるが、もちろん彼らの前では猫をかぶっている。
一応はメリー・アンの教育をしてみせ、何とか好かれようと努力する。
頭取の息子は、学校へ行くため、メリー・アンを迎えに来るが、
けっこうかわいい子だったので驚く。
彼は、学校ではいじめられている少年。(ちなみに学校は金持ちばかり)
レスリング部の連中にいじめられるが、メリー・アンはこの部に入部したいと言う。
田舎娘とバカにされるが、いざ戦ってみると、
反則は連発するが、(何せルールを知らない)無茶苦茶強い。
あわてて先生も彼女を主将に迎えたいと言い出す。

 クランペット家の資産を、競争馬の飼育に使ってほしいと言う女性が頭取の所へ。
頭取は彼女には善処すると答えるが、実際には相手する気はない。
だが、本気にした彼女は、さっそく仲間に電話で連絡。
その話を聞いたジェスロは、頭取が見つけてくれたジェドの恋人だと誤解。
さっそくジェドの所へ連れていく。
ジェドも、頭取が選んだ人物なら、最高の女性に違いないと興奮。
彼女の話も、交配とか相手を選ぶとか、それらしい事を言い出す。
だが、ジェドが自分の結婚相手を探していると知って、
勘違いに気づいた女性は退散。
ジェドの気を引こうとするローラは、ジェスロからジェドの好みの曲や食事を聞き出し
偶然好みが合ったようなフリをして、見せつける。
あなたと結婚できる人は幸せ等と、挑発するような事も言う。
頭取が主催して、各界から有名人を呼び寄せるジェドの誕生パーティを開催。
彼らがファンらしいドリー・パートンも現れ、歌を披露してくれる。
だが、大半の客はジェドは面識もない連中ばかり。
そこらへんが、ビバリーヒルズの恐いところと言われている。
ローラはまずジェドに近づき、
メリー・アンが、私が母親になればいい等とバカな事を言ってる等と称して、
続いてメリー・アンに言って、
ジェドが、私と結婚したいみたいだけど、私とでは不釣り合いよね等と言う。
しかる後に、2人が対面して話をすると、2人とも互いに幸せになってと言う。
ついに決意したジェドは、ローラへの求婚を発表する。

 それからは頭取とハサウェイによる、結婚式の準備が繰り広げられる。
一方、マンマと婚約にこぎつけたローラとタイラーは、大喜びだ。
庭でこっそり会い、計画を話す。
結婚式が終わった途端に、スイス銀行に金を振り込み、後は退散する寸法だ。
彼らはこっそりキス。温室で怪しげな薬を作っていたグラニーは、
ローラは金目当てに違いないと、もともと批判的だった事もあって、
証拠をつかんだぞと大喜び。だが、2人は彼女を捕まえて連れ出してしまう。
そして、老人虐待で評判の悪い老人ホームへ。
自分たちの母は、暴れるし、デタラメを言って逃げようとする等と言われたのでは、
彼女が何と言っても相手にされない。
おまけに電気ショック治療を受けさせられる羽目に。
ハサウェイは、グラニーが見あたらない事に不安を感じる。
だが、ジェドによれば、前の結婚でも3日ほど行方不明になったと言う。
怪しげな薬を飲んでラリっていた。今回も同じだろうと探そうともしない。
警察も家族の捜索願いがなくては動けないと言うため、私立探偵を雇う事に。
この私立探偵に扮するのが、昔ジェドに扮していた役者。
もっとも、見た事がないので、そんな事言われても仕方がないが。
彼の調査で、グラニーが老人ホームにいる事が判明。
ただし、外へ連れ出すのはかなり困難だ。
ローラは悪名高き結婚詐欺師。どうやらハメられたらしい。

 結婚式を目前に、準備が繰り広げられる。
ある飛行機は式に向かう親戚連中ばかり。
中で歌ったり踊ったりするため、他の客は困惑するばかりだ。
アーカンソー出身と言う現大統領にも、招待状が行っているらしい。
ハサウェイは式の会場へ電話して、ローラの正体を伝えようとするが、
電話に出たのがタイラーのため、もちろん誰にも話そうとしない。
看護婦に扮したハサウェイは老人ホームへ。
電気ショックで、髪の毛が逆立ったグラニーを発見。
彼女の作った薬を飲ませて、元気を取り戻させる。そして部屋の外へ。
追っ手が現れるが、別の薬を飲むと、たちまちすごい速度で走れるように。
グラニーから、タイラーも一味と聞かされ、驚くハサウェイ。
何としても急いで式場へ向かい、式を止めなくてはならない。
今にもコンピューター端末のキーを押そうとしているタイラー。
彼を気に入った、ジェスロの双子の妹(同じ俳優が演じている)は
彼をキス攻めにして弱らせる。
ハサウェイらは屋敷に到着するが、護衛が中に入れてくれない。
ならば最後の手段と、モンスターカーのタイヤをつけた、ジェスロの車で侵入。
式場はパニックに。ローラをニセ物だと言う。たちまち逃げたり追ったりの騒動に。
何だかわからないけど、それでも端末のキーを押せば金は手に入るらしく
タイラーはキーを押そうとするが、ハサウェイが銃で吹っ飛ばす。
2人は逮捕され、式はパーになるが、ジェドはそれほど落胆していない。
メリー・アンの事を思うあまり、結婚をあせりすぎたと反省。
みんなのためにパーティをする。

 と言うわけで、一応は性格づけされた4人のメンバーと、
まあ普通の連中が、カルチャーギャップから起こす笑いと言うわけで、
ある程度無難に作られているが、やはり無茶苦茶面白いと言うほどではない。
続編企画もあると、パンフレットに書かれているが、
もうちょっとパンチがないと、苦しい気がする。
一番なじみのあるリー・トンプソンが悪役で、ちょっと残念。
彼女にもう主役の話はないのか。
今後も、テレビの映画化は目白押しで、メル・ギブソンによる「マーベリック」、
アニメだった「フリントストーン」(確か日本題名は「原始家族」とかのはず)等。
トム・クルーズの「スパイ大作戦」とか、シャロン・ストーンの「奥様は魔女」
と言う怪しげなキャスト情報や、
映画化向けな「ナポレオンソロ」「宇宙家族ロビンソン」の企画もある。
 

ひまわり(70)

監督 ビットリオ・デシーカ

 ジョバンナ(ソフィア・ローレン)は、戦争で不明になった夫アントニオを探す。
アントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)は暴力事件のためロシア戦線へ。
終戦になり、同じ隊の男から、1月の敗走で極寒に放置したと聞く。
だが、ジョバンナはあきらめず、ロシアへ。村や墓地をめぐる。
若い女性と住む事を突き止める。死にかけたアントニオを彼女が救ったのだ。
激怒したジョバンナは帰国。結婚し、工場で働く。
やがてアントニオから連絡が。会いに来たと言う。
ストで帰れないと言う彼と再会。あの女性だけが唯一頼れる場所だったのだと言う。
彼は結婚を求めるが、2人とも子供がいて犠牲にはできない。
アントニオは出兵前に約束した毛皮を置いて、立ち去る。

 と言うわけで、ヘンリー・マンシーニの曲を聞くために見た。
話は敗戦国イタリアを舞台としているため、ちと違和感が。

TV放送 92/10/11 BS11 22:00-23:45
 

秘密の花園(93)

 10歳のメアリーは、インドで生まれ、社交好きの両親にかまわれずに育った。
地震で両親が死に、イギリスの叔父クレーブン氏に引き取られる事に。
屋敷は陰気で、家政婦メドロック(マギー・スミス)は出歩くなと言う。
庭で遊ぶうち、閉ざされた花園を発見。叔母はここで死んだのだ。
カギを見つけて中へ。使用人のディコンと花の種を植え始める。
メアリーは病弱ないとこコリンの存在を知る。彼に花園の話をし、連れ出す事に成功。
車椅子のコリンが歩けるようになる。メドロックは散歩を禁ずるが、こっそり外へ。
花園の夢を見た叔父が帰宅。花園で遊ぶ3人を見てびっくりする。
彼女のおかげで皆が生き返ったと知り、花園は二度と閉めない事を約束する。

 と言うわけで、コッポラ製作。原作は「小公子」「小公女」と同じ人。
個人的には、秘密の花園と言う雰囲気が好きで、なかなか面白かった。
愛想のない表情のメアリーもなかなかいける。

TV放送 95/05/21 BS05 20:00-21:57
 

101匹わんちゃん大行進(61)

 作曲家ロジャーはアニータと結婚。飼い犬のボンゴもパディータと結婚。
2匹の間には15匹の子犬が生まれる。
アニータの友人クルエラは毛皮を得るため、子犬を狙う。
クルエラの指示で泥棒のジャスパーらは、15匹を盗み出す。
ポンゴはロンドン中の犬に助けを求め、無人の屋敷に捕らわれている事を突き止める。
他に捕らわれた者も含め、99匹を救出。
ロジャーは101匹を飼える家へ越す事を決意する。

 と言うわけで、捕らわれた子犬たちを救出するため、
犬たちが独自の通信網で協力しあうと言う話。
クルエラたちは犯罪者として捕らわれないのだろうか?

TV放送 97/02/23 BS05 20:00-21:30
 

101(96)

 売れないゲーム作者ロジャー(ジェフ・ダニエルズ)は、
デザイナーのアニタと愛犬ボンゴを通じて結婚。
アニタの会社の社長クルエラ(グレン・クローズ)は、彼らの結婚に怒り
毛皮を手に入れるため、強盗に指示し、ボンゴの15匹の子犬を盗ませる。
ボンゴはロンドン中の犬に助けを求め、捕らわれた子犬たちを発見。
クルエラらの追跡の中、他にも捕らわれた99匹の犬を助け出す。
クルエラは逮捕され、ロジャーらは合計101匹の犬を飼うことになる。

 と言うわけで、「101匹ワンちゃん大行進」をディズニー自身が実写でリメイク。
物語は同じだが、犬に人間の言葉をしゃべらせたりせず、
動きだけで感動させようとしたようだが、ワンワンキャンキャンばかりでかなり退屈。

TV放送 98/09/20 BS05 20:00-21:44
 

102(2000年アメリカ)

 更正施設へ入れられたクルエラ(グレン・クローズ)は、改心したとして仮釈放に。
毛皮に拒否反応を示し、昔のデザイン画もダメ。
保護観察官クロエは犬好きで、飼い犬はクルエラに盗まれた事があり疑いの目。
家賃の払えない捨て犬ホームが彼女に買い取られ、オーナーのケビンは喜ぶ。
だが子犬が窓から落ちそうになる事件があり、クルエラは鐘の音を聞いてしまう。
実は彼女の受けた矯正措置は、鐘の音で無効になってしまうのだ。
彼女はブチの犬に復讐を決意。毛皮デザイナーのジャン・ピエールと手を組む事に。
ケビンは子犬泥棒の濡れ衣を着せられ、逮捕されてしまう。
ショックを受けたクロエを屋敷へ招待するが、彼女は閉じこめられる。
共に脱出したクロエとケビンは、クルエラを追ってパリへ。
地元の犬が犬語で案内し、隠れ家へ。100匹の犬を救出する。
犬を追うクルエラは、ケーキ工場で大立ち回りした後逮捕される。
彼女の資産はホームが受ける事となる。

 と言うわけで、101匹わんちゃんの実写版のさらに続編だが、
グレン・クローズが出てくるだけで、後は特につながりも感じさせず、
前作に出たわけでもない女性が、クルエラを妙に警戒しているのも変な感じ。
やってる事は、前作とほぼ同じで代わり映えしない。

TV放送 2002/09/22 BS05 2000-2155
 

127時間(2010年米英)

アーロン・ラルストン (ジェームズ・フランコ)

 技術者のアーロンは、人が行かないような険しい渓谷へ行く事を楽しんでいた。
ある日、狭い谷間に転落し、その上に落ちた岩に腕をはさまれる。
動揺したアーロンだが、取り直して岩の上に持ち物を並べる。
ナイフで岩を削ったり、ロープで岩を持ち上げようとするか、びくともしない。
弱っていく中、家族や恋人の夢を見るように。
水筒が空になり、自分の血をなめたり、尿を飲んだりする。
ついに意を決し、腕を折ってナイフで切断。
5日間飲まず食わずだったが、ついに救助される。

 と言うわけで、ジェームズ・フランコが狭い谷間に落ちて、岩に腕をはさまれる話。
序盤にフランコの日常のエピソードがあり、岩にはさまった所で、
127時間とタイトルが出て、こっから始まりまっせと言う感じに。
見る前から予想がついた事が2つ。
・この映画に派手な見せ場は期待できない。
・脱出する手段は「あれ」しかないはず。
派手な見せ場がないと言う意味では、オープンウォーターと言う似た映画があった。
あちらはサメが出たりして、それでも物足りなかったが、本作はそれすらもない。
多少の工夫は見られるが、ちょっと単調。
脱出方法はやっぱり「あれ」で、終盤に痛そうな描写が。
テレビで見る分にはちょっと目をそらしてやり過ごすが、
劇場で見た人は、何で金払ったのに目をそらさなきゃならないのと言う感じやね。

TV放送 2012/09/30 WOWOW 2100-2233
 

100万回のウインク(98)

 バーガー屋でバイトするサリー(ドリュー・バルモア)は
ヘンリーとつきあい妊娠するが、ヘンリーが浮気と知り別れ話を持ち出す。
そのヘンリーの目前に軍用ヘリが現れ、心臓発作でヘンリーは死亡。
浮気する継父を始末するために脅したアンガスとドリアンの仕業で、
未亡人ベアトリスも承知だ。だが、無線が混線で会話が聞かれたと知り、店員を捜す。
ドリアンはバーガー屋で働く事に。しかし、ドリアンは殺しを嫌がる。
サリーの父で、友人(シェリー・ディバル)の夫であるレッドが暴れ出し
ドリアンが懲らしめたため、サリーと接近。
一方、ベアトリスやアンガスは、娘の正体を突き止めようと奮戦。
その正体がばれ、さらにサリーもドリアンがヘンリーの継子と知りショック。
ベアトリスがサリーに会いに行き、あわててかけつけるが、和解したと称している。
何か裏があると、ドリアンはヘンリーを殺したと告白。だがベアトリスはごまかす。
そこへ、アンガスのヘリが現れ、撃ちまくられて逃走。ショックで陣痛が始まる。
ドリアンは、アンガスが母に利用されてると説得。
母を残して立ち去り、サリーは無事出産。ドリアンは一緒に暮らす事を決意する。

 と言うわけで、バルモアちゃんといえば、
かつてはバットマンの脇役にまで落ちぶれたが、その後、盛り返す。
自作をプロデュースしたり、恋人を変えたり、
マドンナをほうふつさせる点も多いが、
映画の方は、ちょっと奥手の女の子を演じさせたらばっちりはまり、
本作でも、本人としては浮気してる気はなかったと言う念の入れ様。
展開が予想できちゃう良心的な面もあるが、
ラブコメに戦闘ヘリが出ちゃうあたりが異色。
最後は、一家のもめ事になって、バルモアちゃんが蚊帳の外なのが
物語としてはマイナス。そのあたりが、未公開の原因かも。

TV放送
 

ヒューゴの不思議な発明(2011年英米)

ヒューゴ・カブレ 少年
パパ・ジョルジュ おもちゃ屋の主人(ベン・キングスレー)
イザベル ジョルジュの娘(クロエ・グレース・モレッツ)
ヒューゴの父 (ジュード・ロウ)
クロードおじさん ヒューゴの伯父
鉄道公安官
ムッシュ・ラビス (クリストファー・リー)
マダム・メリウス
図書館の男

 ヒューゴ少年は駅の時計裏に住み、部品を盗んでいた。
ある時、おもちゃ屋の主人ジョルジュにノートを取り上げられてしまう。
ジョルジュの娘イザベルに相談し、機械仕掛けの人形を組み立てていると明かす。
ヒューゴの父は人形を見つけて修理するが、火事で父が死んでしまった。
駅の時計係であるクロード伯父さんに拾われたヒューゴは、
時計裏で隠れ暮らす様になったのだ。
イザベルの持つ鍵を入れると、
動き出した機械人形は「月世界旅行」の絵を描き、メリウスとサインした。
メリウスとはジョルジュの店の名前だ。
驚いたイザベルは母に知らせるが、過去を掘り返さないでと言われる。
ヒューゴは、図書館で映画監督メリウスに関する書物を見つける。
そこにいた作者と話し、ジョルジュこそ生きていたメリウスだと確信する。
女優だった妻に過去を思い出すべきと言われたメリウスは、自分の過去を語る。
手品師だった彼は、機械人形を作り魂を注いだ。
見世物小屋で映画を見て感激し、自前で製作する様に。
評判を呼ぶが、やがて戦争が始まり、誰も見なくなると、
セットやフィルムを燃やし、おもちゃ屋になったのだ。
機械人形は寄付したと言うメリウスの為に、
ヒューゴは隠れ家へ戻るが、こそ泥と目をつけていた公安官に捕まってしまう。
かけつけたメリウスは、その子はうちの子だとかばうのだった。
メリウスのフィルムが見つかったとして上映され、彼は喝采を受ける。
イザベルはヒューゴと言う駅に住んでいた少年の話を書く。
なぜそうなったかは、本に書かれていると。

 と言う訳で、マーチン・スコセッシ監督によるドラマ。
駅の時計台に隠れ住んでいる少年ヒューゴが主人公。
彼はガラクタを集めて組み立てるのが趣味で、見つけた機械人形を組み立てる。
おもちゃ屋の主人が関係しているらしいが、なぜか彼は詳しくを語ろうとしない。
主人の娘クロエ・グレース・モレッツが、少年に協力すると言う訳。
何か不思議な感じの設定だが、
後半になって主人(ベン・キングスレー)が何者であるかが判明。
ファンタジー映画と思って見てたら、ニューシネマパラダイスだったてな感じ。
監督:マーチン・スコセッシ

TV放送 2014/12/12 ザシネマ 1300-1506
 

ビューティフル・クリーチャー(2000年イギリス)

 恋人トニーの暴力を受けたドロシーは、愛犬のプルートと共に家を飛び出す。
同じく恋人ブライアンに暴力を受けるペトゥラ(レイチェル・ワイズ)を見かけ、
彼を殴り倒す。だが、ブライアンはペトゥラの兄の会社に勤めていて、
警察に届けるわけにはいかない。
ドロシーの部屋へ運ぶが、ブライアンは誤って転倒して死んでしまう。
ペトゥラは会社へ行き、何食わぬ顔をするが、マクミン社長はブライアンを心配。
社長の知人ジョージ警部補が捜査。ドロシーはプルートが食いちぎった指を送り
100万ポンドの身代金を要求されているように見せかける。
舞い戻ったトニーは、身代金を奪い、ペトゥラを襲おうとするが、彼女が刺す。
ジョージはマクミンに200万ドル用意させ、半分をせしめる気だ。
だが、マクミンもジョージを疑っている。
ペトゥラは取引現場の給油所で、プルートにカバンを運ばせるが、
かけつけたジョージに手錠をかけられる。だが一目ボレした店員が解放。
プルートが運んだカバンをドロシーが回収するが、そこジョージがかけつける。
トニーのベットをブライアンと誤解し、これを撃ってドロシーの仕業にしようとする。
追ってきたマクミンにばれるが、彼の銃はなかなか弾が出ない。
隠れていたトニーがジョージを射殺。ベットにはブライアンの死体があったのだ。
マクミンはトニーを射殺し、ドロシーも狙うが、かけつけたペトゥラが射殺する。
金は血まみれで使えず、2人は退散する事に。
だが、トランクにジョージが隠した100万ドルを発見。2人で列車の旅に出る。

 と言うわけで、レイチェル・ワイズの妙なHさが気に入っていて見る。
2人の女性が次第に犯罪を犯していくと言うから、「テルマ&ルイーズ」とか、
ちょっと違うけど「ベリー・バッド・ウエディング」とかの線を予想。
実は、どちらもあまり好きではないのだが、
本作はあくまでコメディ調で、男たちが共感のもてない人ばかりなので、
ドンドン死んでいっても割に爽快かも。
最初の内、レイチェル・ワイズが何処に出ているかピンと来なかったが、
髪型が変わってようやくわかる。
ハムナプトラとかの知的な感じと違い、ちょっと頭の悪そうなタイプをそれっぽく演じ
それでいて、例の妙なHさを維持するのはすごいかも。
ただし、物語は基本的にもう1人の女性の方がメイン。

TV放送 2003/12/12 BS05 1440-1615
 

ビューティフル・マインド(2001年米)

ジョン・ナッシュ 数学者(ラッセル・クロウ)
アリシア ジョンの妻(ジェニファー・コネリー)
チャールズ ジョンの友人
ハンセン 大学時代のライバル(ジョシュ・ルーカス)
ウイリアム・パーチャー 国防総省の男(エド・ハリス)
ローゼン博士 精神科医

 1947年。数学者を目指す大学生ジョンは、
身の回りの出来事すべてに数式を見出だす天才と言われる。
ライバルのハンセンに囲碁で負けショックを受けるが、
同室のチャールズに励まされて奮起。
独自の経済理論で評価され、ウィーラー研究所に勤める事に。
 1953年。ジョンは国防総省のパーチャー氏に仕事を依頼される。
ソ連が原爆を米国に持ち込んでいるらしく、
雑誌に隠された暗号を見つけ出してほしいと言うのだ。
ジョンは雑誌から暗号を見つけ出しては、報告書を投函する日々を送る。
一方で、教え子のアリシアと結婚。
ある時、何者かの襲撃を受け、パーチャーと共に逃げる羽目に。
動揺を隠せないジョンは講演で暴れ出し、精神病院に入れられる。
ジョンは幻覚を見ており、チャールズもパーチャーもソ連の陰謀も実在しないのだ。
ジョンは薬で平静を保つが、ひらめきが失われた為、薬を止めてしまう。
再び現れたパーチャーは病気の話を否定し、協力を求める。
ジョンは困惑するが、チャールズの娘が成長しない事に気付き、幻覚だと理解する。
入院したら戻れないと、病気と戦う事を決意。アリシアも理解する。
ジョンはハンセンと再会し、彼の大学の図書館で研究する様に。
時折、パーチャーらの姿を見て暴れるジョンは、学生たちに面白がられる。
やがて、学生たちがジョンに質問するようになり、講義も許される。
チャールズらの姿は消えない。一生消える事はないだろう。
 1994年。ジョンの理論が評価され、ノーベル賞を受賞。
スピーチでジョンは、愛が一番大事と言う理論を見つけたとアリシアに感謝する。
そのスピーチをチャールズらも見守るのだった。
彼の理論は各方面に活用された。

 と言う訳で、ラッセル・クロウ出演のドラマ。
天才的な数学者であるラッセルは、
その才能を見込まれ、ソ連の暗号を解読する極秘任務に就く。
一方で、教え子であるジェニファー・コネリーと結婚するが、
一味の襲撃を受け、身の危険を感じる様に。
その怯えぶりを心配したジェニファーは、
彼の極秘任務を探る内、意外な事実を知ると言う展開。
普段と雰囲気の違う数学者ラッセルも結構魅力的で、
最後までそんな調子で引っ張られても面白かった。
後半になると、こういう映画だったのかと、真相が明らかに。
夫婦で困難に立ち向かう訳だが、
乗り越えて何事もなかったかの様にスッキリするのではなくて、
困難と付き合い続ける道を行くあたりが現実的で共感できた。
監督:ロン・ハワード

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評決(82)

監督 シドニー・ルメット

 落ちぶれた弁護士フランク(ポール・ニューマン)は
教会の病院による医療ミスの事件を担当。裁判の自信はなく、示談にする気だ。
だが交渉する内、良心に目覚めたフランクは裁判を決意。
病院側はやり手の弁護士コンキャノン(ジェームス・メーソン)を起用。
証人グルーバー医師を買収し、トンプソン医師を連れ出すが、黒人のため不利だ。
おまけに恋人ローラ(シャーロット・ランプリング)がコンキャノンの部下で
情報が筒抜けと知る。審理無効にできるが、あえて裁判を続行。
看護婦ルーニーからケイトリンの名前を聞き出し、彼女を証人に。
彼女は患者が1時間前に食事したのを確認したが、医師は危険な麻酔を行い
嘔吐で酸欠になったと主張。タウラー医師の指示で9時間前と書類を書き換えたのだ。
彼女は書類のコピーを持っていたが、判事はこの証拠を不採用。
だがフランクは陪審員に正義を訴え、勝訴。要求額よりも高い額を得る。

 と言うわけで、落ち目になった弁護士が立ち直る話で
裁判ものはいろいろ見たので、相手が意外に良心的な裁判では
ちょっと痛快感も薄れる感じがある。
コピーを不採用にされたのに勝訴した決め手が、やっぱり泣き落としとは拍子抜け。

TV放送 99/09/04 BS11 19:30-21:45
 

評決のとき(96)

監督 ジョエル・シュマッカー

 黒人カール(サミュエル・L・ジャクソン)の10歳の娘トーニャは、
ビリーらにレイプされる。ビリーらは逮捕されるが、裁判では黒人に不利だ。
弁護士ジェイクは、カールが復讐する気とにらみ、カールは2人を射殺する。
検事バックリーはPRに利用する気。経験浅く借金のあるジェイクにはかなり不利だ。
裁判地変更も却下。人権協会は協力的だが、それは裁判のため。家族の保護は二の次。
フレッド(キーファー・サザーランド)らはKKKを率い、悪質な嫌がらせをする。
法学生エレン(サンドラ・ブロック)を助手にし、判例のスキをついて戦う構えだ。
ジェイクは自分の娘を守るため、戦い抜く事を決意していた。
黒人とKKKが衝突。厳戒態勢の中、裁判は開始された。
ジェイクは心神喪失で無罪にする気。検事側精神医の診断ミスを指摘する。
だが、弁護側精神医には犯罪歴があり、陪審員の印象は悪化。
しかもカールは強姦犯は死刑が妥当と叫び、エレンはKKKに暴行を受ける。
ジェイクは、真実を欲するのは頭ではなく心。白人がレイプされたと想像しろと主張。
陪審員たちは感銘を受け、判決は無罪に。フレッドや協力した警官は逮捕される。

 と言うわけで、ジョン・グリシャム原作の弁護士がらみの話の映画版。
今までの中では、一番わかりやすいかも。サンドラ・ブロックは意外に出番が少ない。
最後の陪審員の心に訴えたのが勝因と言うのは、ちょっとだまされたようにも思える。
黒人保安官ウォールズにチャールズ・S・ダットン。
判事にパトリック・マクグーハン。KKKの人にカートウッド・スミス。
資格を剥奪された先輩ルシアンにドナルド・サザーランド。
仲間の弁護士ハリーに「三銃士」のオリバー・ブラット。

TV放送 98/01/11 BS05 20:00-22:31
 

氷壁の女(82)

監督 フレッド・ジネマン

 メレビス医師(ショーン・コネリー)と若い妻ケイトは、ガイドのヨハンと登山に。
ケイトはヨハンに幸せにはなれないと言い、彼らが実は叔父と姪と知る。
メレビスと2人で登山したヨハンは、別れるべきと言うがメレビスは拒否。
下山中、落石事故でヨハンは死に、ケイトはメレビスのもとを去る。

 と言うわけで、ジネマン監督の入魂の一作とのことだが
話は何だかぱっとしない近親相姦的不倫の話で、
で、いったいどうすればいいと言うわけと言う感じ。

TV放送 98/02/02 12CH 13:00-15:00
 

ピラニア(78)

監督 ジョー・ダンテ

 失踪人調査員のマギーは、山に住むポール(ブラッドフォード・デイルマン)と
2人の男女を探すため、閉鎖された軍研究所へ。プールの水を抜いてしまう。
だが、ホーク博士によれば、ここではピラニアの品種改良が行われたのだ。
ベトナム戦争終戦で処分されたが、生き延びたものもいるのだ。
危険を知ったポールは、ダムへ急行し、水門の開放を中止させる。
しかし、ワックスマン大佐らは国家機密として、闇に葬ろうとする。
ピラニアは海水も平気になっており、危険を回避して別の川へ逃れていた。
娘スージーがいるキャンプが襲われ、何名かの犠牲者が。
つづいて、リゾート地としてパーティが開かれるリバー湖を攻撃。
ポールは精錬所の排水で全滅させるため、危険を侵してポンプを開く。
だが、すでに海へ逃げた群れがあった。

 と言うわけで、ジョーズの二番煎じだが、
品種改良されていると言う前提で、何でもアリになっている。
数が多いので、決定的な手は打てず。ポールらの行動は常にワンテンポ遅れている。

TV放送 93/04/02 BS05 08:00-09:40
 

殺人魚フライングキラー(81)

監督 ジェームズ・キャメロン

 潜水学校のアンは、警察のスティーブ(ランス・ヘンリクセン)と別居中。
彼女の生徒が難破船で何かに襲われ死ぬ。彼女は死体を調査。
サメ等ではなく、新種、それもベトナム戦争用の改造魚ではと考える。
死体から魚が飛び出し、看護婦が襲われる。続いて、ヨットの女性たちも。
アンは行事中止を主張するが、クビにされる。
タイラーと言う男から、万能の魚を作り出したが、卵を積んだ船が沈んだと聞く。
魚の産卵を見るため、観光客が訪れる。だが、殺人魚が襲い多数の死者が。
アンとタイラーは、難破船に爆弾をセット。
タイラーがやられるが、アンは脱出。スティーブに救出される。

 と言うわけで、キャメロンのデビュー作。
万能の殺人魚とは、強引な設定。全体的に「ジョーズ」のマネという感が。
あまり恐怖を感じさせず。船を爆破するだけでいいのか?

TV放送 92/12/06 BS05 04:20-06:00
 

ピラニア(2010年米)

ジェイク 地元の青年
ジュリー・フォレスター 保安官。ジェイクの母。(エリザベス・シュー)
ケリー ジェイクの同級生
ゼインとローラ ジェイクの弟妹
デリック ポルノ映画監督
ダニーとクリスタル ポルノ女優
カール博士 (クリストファー・ロイド)
ノバク 地震を調査
ポーラ 地震を調査(デイナ・メイヤー)
マット 釣り人(リチャード・ドレイファス)

 春フェスタで沸く湖の町。
地元の若者ジェイクは、妹たちの子守もせずに、ポルノ映画の撮影に協力。
同級生のケリーも同行する。
勝手に遊びに出て島に取り残された妹たちを助けるが、座礁して立ち往生してしまう。
ジェイクの母である保安官ジュリーは、行方不明の釣り人マットを捜索。
腐敗した死体を発見する。地下にあった湖が、地震で湖とつながったと判明。
湖底を調べるが、ポーラらが大量のピラニアにやられる。
カール博士によれば、
200万年前に絶滅したはずのピラニアの祖先で、非常に凶暴だと言う。
ジュリーはフェスタを中止しようとするが、
大量のピラニアが現れ、人々が次々襲われる惨劇に。
何とか鎮静化するが、ジェイクらが危険と知り急行。
ヨットは浸水し、ケリーが船室に取り残される。
監督デリックは下半身を食われて死ぬ。
かけつけたジュリーはロープを張って一同を救出するが、ダニーが犠牲に。
ジェイクは潜ってケリーを救出。集まるピラニア群を、ボンベを爆発させて退治する。
一件落着かに思えたが、カール博士から連絡が。
ピラニア群はまだ赤ん坊で、親がいるはずと言う。
一同が愕然とする中、ノバクが巨大ピラニアに襲われる。

 と言うわけで、
70〜80年代にピラニアと、続編の殺人魚フライングキラーが作られ、
ジョー・ダンテ、ジェームズ・キャメロンなんて後の大物監督が新人時代に監督。
本作はそのピラニアのリメイクで、ピラニア群が人々を襲うと言う展開は同じ。
出演するのは、エリザベス・シューとクリストファー・ロイドと言う
バック・トゥ・ザ・フューチャーコンビ。
さらに、リチャード・ドレイファス、ディナ・メイヤーがチョイ役で出演。
(ディナ・メイヤーはよくわからない内にやられる)
湖が舞台とあって、水着の女性が大勢登場。ポロリ的な見せ場もあり。
一方で、惨劇の方は、旧作が水が血に染まる程度だったのに対し、
本作は容赦ない惨殺ぶり。
エログロとはよく言ったもので、
エロとグロはちょっと見てみたい誘惑にかられるもの。
エロは別に構わないけど、グロは後味が悪いと言う難あり。

TV放送 2012/07/14 WOWOW 2300-0028
 

ピラニア リターンズ(2012年米)

マディ プールの経営者
チェット 共同経営者
シェルビー マディの友人
バリー 監視員
デイブ 監視員
グッドマン ピラニアの権威。前作にも登場(クリストファー・ロイド)
デビッド・ハッセルホフ ベイウォッチで知られる俳優(本人)
カイル 保安官
保安官 前作にも登場(ヴィング・レイムス)
クレイトン (ゲーリー・ビシー)

起:帰省したマディは、共同経営のプールが開園すると知る。
承:付近の湖にピラニアの大群が見つかる。
転:プールが開園し、ピラニアの大群が侵入。
結:大騒ぎとなる。

 ビクトリア湖でピラニアの大群による惨劇が起きてから数年。
別の湖で牛の死体を調べたクレイトンは、腹から飛び出したピラニアに殺される。
 帰省したマディは、経営するプールがオープンすると知る。
だが、共同経営者チェットは裸で人を呼ぼうとしていると知って困惑。
 そんな中、マディと友人シェルビーが、桟橋でピラニアの群れに襲われる。
難を逃れた彼らは、ピラニアの権威であるグッドマンに聞く。
どうやらビクトリア湖と地底湖がつながっているらしい。
しかも、鉄板を突き破って獲物を襲う凶暴さで、下水管にも入り込むと言う。
警告しようにも、グッドマンは過去の著作が原因で、信用を失っているのだ。
 プールの開園日。デビッド・ハッセルホフがゲストとして招待される。
湖の水を汲み上げていると知り、マディは止めるが、チェットは取り合わない。
やがてプールにピラニアが侵入し、大勢の客を襲う騒ぎに。
退散するチェットはロープで首が切れて死亡。
あわてて排水し、マディが引きずり込まれるが、バリーに助けられる。
デイブがガソリンを爆発させて一網打尽に。
一件落着かに思えたが、
グッドマンは足の生えた新種のピラニアが現れたと連絡してきた。
プールにも新種が現れ、それを撮影していた少年が襲われるのだった。。

 と言う訳で、復活したピラニアの続編。
なかなかテレビでやらないからレンタルしました。
前作で惨劇が起きた湖と、地下でつながってる湖にピラニア群が移動。
ただし、そこは主戦場ではなかった。
湖の水を汲み上げてオープンしたプールに使用した為、
こじんまりしたプールの中で、前作と同様の惨劇が起こると言う訳。
発想的にはシャークネードに似た感じ。
前作のエログロ路線は踏襲していて
このプールはエロで客を呼ぼうとしてるので、裸はあちこちで見られる。
(ポロリではなくて)
グロの方も遠慮なくて、少年さえも犠牲に。
かつては禁じ手と思われてたんですけどね。
ゲーリー・ビシーが出ているが、冒頭であっさりやられる。
クリストファー・ロイドが前作に続いて出ているが
特筆すべきはデビット・ハッセルホフが本人役で出ている点。
ベイウォッチを思わせるライフガード役を演ずるが
惨劇の最中にはほぼ役に立たないダメぶりを披露します。

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ビリー・ザ・キッド/21才の生涯(73)

 監督 サム・ペキンパー

 ビリー(クリス・クリストファーソン)の所へ、
軍保安官になった友人パット(ジェームズ・コバーン)が訪れる。
彼は地主チザムの依頼でビリーを追っており、5日後にはビリーを逮捕すると警告。
ビリーは懲りずに牛泥棒計画を立てるが、パットらが小屋を包囲し逮捕。
だが、ビリーは仲間から銃を受け取り、見張りを射殺して逃走。
パットはお尋ね者のカーネットを助手にし、ビリーの居場所を聞き回る。
ビリーは賞金稼ぎを射殺するが、身の危険を感じてメキシコへ逃げる事を決意。
挨拶に行った知人宅でカーネットと出会い、決闘の末、カーネットを倒す。
ビリーはチザムの部下が勝手な行動をしているのを知り、戻る事を決意。
パットは売春宿でビリーの居場所を聞き出す。
ビリーの宿へ行き、ビリーを射殺、続けて自分の写った鏡を撃つ。

 というわけで、ビリーとパットの物語だが、見せ場がこれと言ってなく、
なぜビリーが出て行こうとしたり、戻ろうとしたのかよくわからない。
割とたんたんとした作り。
最後に、パットが自分を撃ったのは、時代の流れに流された自分に嫌気がさしたのか?
途中から加わった、ビリーの子分にボブ・ディラン。
カーネットに「キャノンボール」のジャック・イーラム。
ビリーの恋人にリタ・クーリッジと言うが、それは気づかなかった。

TV放送 92/02/16 10CH 03:35-05:22
 

ビロウ(2002年アメリカ)

 第二次大戦。沈没した英船からクレアと言う女性らが米潜水艦に救助される。
Uボートが迫る中、なぜかレコードが鳴りだして危険に。
ブライス艦長は収容したけが人がドイツ兵だと気づき射殺。クレアがかばったのだ。
だがその後もレコードは鳴り、船内に不安が広がる。
クレアは艦長日誌の筆跡が変わっている事に気づくが、
ブライスは、ウインターズ艦長が事故死し、彼が代行してるのだと言う。
乗員オデルもまた、この事故を疑問視する中、クアーズはウインターズが
独艦を撃沈した後、生存者を撃ち殺そうとして口論になって死んだと言う。
だが排水作業でクアーズは死ぬ。艦は舵がきかず独艦を撃沈した地点へ戻る。
クレアらは艦が亡霊に呪われていると不安がる。
彼女は、独艦とクレアらの乗っていた英船の船影が似ている事に気づく。
誤って攻撃し、ウインターズは救助しようとしたが、
将来を棒に振るのを恐れたブライスらが、生存者とウインターズを始末したのだ。
正体不明の艦が接近。クレアは助けを求めようとするが、ブライスが妨害。
だが仲間のルーミスも死に、断念したブライスは自殺。
クレアらは救助され、艦は海底の英国船の近くへ沈んだ。

 と言うわけで、時代を第二次大戦に設定するが、
ゴーストシップと似た、幽霊船話と思って見る。
物語は、米潜水艦で、死んだ艦長とその代理たちとの確執なんて物に、
部外者である英船の遭難者が気づくという展開で、まあ面白い感じ。
それに、時々幽霊がからむのが、何とも蛇足的で、
こんなエピソード入れる必要なかったんでは?と言う気がする。

TV放送 2004/03/06 BS05 2000-2150
 

ピンク・キャデラック(89)

監督 バディ・バン・ホーン

 トム(クリント・イーストウッド)は、保釈中の逃亡犯を捕まえて稼いでいる。
ルー・アンは、夫ロイと仲間が作ったニセ札を所持したため逮捕。
保釈後、ロイのピンクのキャデラックで逃走。トムはこれを追う事となる。
ロイは、過激なグループ純血主義同盟の一員で、彼らは違法の射撃場を作るため、
ニセ札を利用。秘密に気づいたルー・アンを殺害しようとしている。
ルー・アンは、トランクに札束を発見。捕まえたトムは、それが本物の札と気づく。
姉夫婦に預けた子供を助けるため、トムはルー・アンをしばらく見逃す事に。
別の逃亡犯逮捕で車が壊れ、キャデラックで行く事に。
ロイと仲間は、ルー・アンの子供をつれ去る事に成功。
仲間はトムに撃たれ死に、グループの連中は復讐を誓う。
トムは、偽造屋リッキー(ジョフリー・ルイス)から、一味のアジトを聞き出す。
リーダーのアレックスに電話し、子供と金を交換する事に。だが、取引は失敗。
トムは、アジトへ潜入。改心したロイの協力もあって、子供を救出。
いったんは捕まるが、アレックスを人質にして逃走。共に逃亡犯を追おうと約束する。

 というわけで、イーストウッドの新機軸と言う感じの映画。
賞金稼ぎだが、いつもほど強くはなく、それでもけっこううまく行くのは、
彼の映画だから、しかたないのか。

TV放送 92/07/08 06CH 21:00-22:54
 

ピンク・ノーベンバーを追え!?(91)(未公開)

 マリス大将(ネッド・ビーティ)は、建造の遅れる新型潜水艦を1週間で完成。
兵器会社ウェッジウッド(ロバート・ボーン)は、工事に手を抜く。
浜辺に潜水艦を突っ込んだ事故で謹慎中のバナーを艦長に。その他最低のクルー。
元タクシー運転手の操舵手。クイズ狂の通信係。ソナー係はおばさん。
原潜は初めてのメカのプロ。10歳のコンピューターのプロ等。
監視役の元教官のマイケルズが、艦長の座を奪うのかと心配。
マリスは基地ででたらめに制御。バナーがつっかえ棒でつぶれるのを阻止。
しかし、閉所恐怖症でバナーは役立たずに。マイケルズが指揮を。
ウェッジウッドは、核衛星をソ連海域に落とし、回収に失敗させ戦争を起こす計画。
緊急事態に米ソは緊張。艦はくじらに変身するが、捕鯨船に追われ、
元に戻ると今度はソ連潜水艦ピンクノーベンバーが。
バナーが再び指揮を。ミニ潜水艦で衛星を回収するが、解除は不可能だ。
深海に捨てようと、ソ連艦隊と攻防。危機一髪、衛星を深海に捨てる。
一連の疑惑で、ネーバーは逮捕され、マイケルズとバナーは恋仲に。

 というわけで、レッド・オクトーバーとはあまり似てないコメディもの。
ポリアカか、フライングハイのノリだが、あまり面白くない。陰謀もよくわからん。
音マネのレポーターに、ポリアカのマイケル・ウインスロー。
スタートレックのような航海日誌のシーンあり。

TV放送 92/11/13 BS05 10:30-12:00
 

ピンクの豹(63)

監督 ブレーク・エドワーズ

 パリのクルーゾー警部(ピーター・セラーズ)は、
宝石専門の怪盗ファンタムを追って、コルチナへ。
ダナ王女(クラウディア・カルディナーレ)の「ピンクの豹」が危険とにらんだのだ。
プレイボーイのチャールズ卿(デビッド・ニブン)は王女に接近。
実は、彼こそファンタムの正体だった。王女はローマへ。
クルーゾーは、チャールズが犯人と推理。
王女の仮装パーティにチャールズ卿は現れ、宝石を狙うが金庫は空。
彼は逮捕されるが、相棒であるクルーゾーの妻シモンは一計を案ずる。
実は、国に宝石の返却を求められた王女は、盗まれた事にして隠そうとしていた。
裁判で、クルーゾーのポケットから宝石が見つかり、彼が逮捕される。
だが、それも次にファンタムが現れるまでの事であった。

 と言うわけで、後にシリーズとなる「ピンクパンサー」の第1作。
主役はデビッド・ニブンで、クルーゾーは後ほど底抜けのマヌケではない。
チャールズの甥ジョージにロバート・ワグナーが出るが活躍せず。
全体として、あまり出来のいい映画とは思えない。
音楽はヘンリー・マンシーニ。

TV放送 94/01/16 06CH 01:25-02:56
 

暗闇でドッキリ(1964年米)

ブレーク・エドワーズ監督

 富豪バロン邸で発砲事件が発生。運転手ミゲルが殺され、メイドのマリアに疑いが。
ドレフィス署長(ハーバート・ロム)は、
クルーゾー警部(ピーター・セラーズ)が担当と知りショック。
あちこちで騒動を起こすクルーゾーは、悩みの種だ。
すべての証拠がマリアの犯行を裏付けるが、クルーゾーはあくまで罠だと主張。
さらに、庭師が殺され、マリアが血だらけのハサミを持っていても考えを変えない。
だがバロンはクルーゾーの担当を希望。
マリアはバロンの愛人で、それを隠すには、名探偵では困ると言う事情があった。
何者かがクルーゾーといるマリアを狙うが、驚異的な悪運で生き延び、
代わりに8名が死亡。クルーゾーは犯人がわかったと言い一同を集める。
だが、互いに浮気をした等と責め合い大混乱に。
バロンらは車で逃走するが、クルーゾーを恨むドレフィスが仕掛けた爆弾で
一同は死亡。マリアは無罪となる。

 と言うわけで、ピンクの豹とピンクパンサー2の間にある、シリーズ第2作。
シリーズ最高傑作と言われ、ピンクパンサー2はこれをなぞったような面もあるが
何分ドタバタすぎて感心しない。
最後の大混乱の時に、真犯人が犯行を告白するのを聞き逃すなと本で見た事があるが
字幕なのでそれはわからず。と言うか、どうでもいいと言う気がする。
音楽はヘンリー・マンシーニ

TV放送 2001/02/08 BS11 0200-0345
 

ピンク・パンサー2(1975年英)

ブレーク・エドワーズ監督

 世界最大のダイヤピンクパンサーが、鉄壁の警備システムの中盗まれる。
以前取り返したクルーゾー警部(ピーター・セラーズ)が招集されるが、
上司ドレフィス(ハーバート・ロム)はクルーゾーを何とかクビにしたい。
クルーゾーは、引退したファントムとされるリットン卿が犯人と考えるが
何者かがクルーゾーの車に細工するが、悪運で難を逃れる。
クルーゾーはリットンを逮捕しようとするが、ドレフィスが攻撃してきて騒動に。
クルーゾーは署長となり、ドレフィスは心神喪失で病院送りに。
リットンは静かに暮らすが、ファントムが復活したと言う噂もある。

 と言うわけで、人気があるのかシリーズが続く作品。
ピーター・セラーズ自体は好きなのだが、
代表作と言うべきこのシリーズはどうもいただけない感じ。
レベルの低い笑いという感じで、オープニングのアニメがしゃれた感じだから
そういう雰囲気ならいいと思うのだが。

│V放送 2003/01/22 BS11 2000-2155
 

ピンクパンサー3(76)

監督 ブレーク・エドワーズ

 クルーゾー(ピーター・セラーズ)に悩まされたドレフィス(ハーバート・ロム)は
精神病院を脱走し、銀行強盗トニエ以下の犯罪者を脱走させ、犯罪組織を作る。
さらにファスベンダー博士と娘を誘拐。最終兵器の製造を強制する。
ドレフィスは消滅光線で国連ビルを消し、各国にクルーゾー殺害を要求する。
ドレフィスを追うクルーゾーはミュンヘンビール祭へ。
消滅光線を狙う各国は殺し屋を送るが、クルーゾーの悪運のためことごとく失敗。
トニエもクルーゾー殺害を試みるが、エジプトのスパイが誤解して彼を射殺。
帰宅したクルーゾーは、トニエの死体からドレフィスのいる城を突き止める。
歯医者に扮して城へ潜入。気づいたドレフィスはイギリス全土の消滅を決定。
だが、クルーゾーの乱入で装置は故障。ドレフィスと城自体が消滅する。

 と言うわけで、クルーゾーものの1作。相変わらず低俗なギャグで笑えず。
メインタイトルの方が面白い。アニメのピンクパンサーが、
「ヒッチコック劇場」「バットマン」「キングコング」
「サウンド・オブ・ミュージック」「ドラキュラ」「雨に唄えば」に扮する。
エジプトスパイをクルーゾーと誤解して惚れるロシアスパイのオルガに
レスリー・アン・ダウン。筋に関係なし。音楽はヘンリー・マンシーニ。

TV放送 94/07/09 06CH 00:55-02:59
 

ピンク・パンサー4(1978年イギリス・アメリカ)

ブレーク・エドワーズ監督

 組織のドゥービエは力を誇示するため、
フランスで最も危険な存在クルーゾー(ピーター・セラーズ)を始末する事に。
香港で襲撃。クルーゾーは死んだとして、大統領らが服喪する。
退院したドレフュスのみが、唯一彼の死を喜ぶ。
人違いで病院に入れられたクルーゾーは、ドレフィスに扮して脱出。
彼の家はケイトーが売春宿にしていたと判明。
死んだと思われている事から、組織への潜入も容易だ。
愛人シモーヌと接近し、実業家ドゥービエが暗殺を企んだと知る。
マフィアのスカリーニに扮するが、ニセ者とばれてドレフィスも交えて撃ち合いに。
クルーゾーは再び勲章をもらう事となる。

 と言うわけで、相変わらず程度が低い感じのコメディシリーズだが、
4作目へ来て、そのドタバタぶりも抑え気味。
それは好感が持てるが、シリアスな話と言うわけでもないわけで、
何を狙っているのやらと言う感じ。

TV放送 2003/01/24 BS11 2000-2140
 

トレイル・オブ・ザ・ピンクパンサー(1982年米)

ブレーク・エドワーズ監督

 ダイヤピンクパンサーが盗まれ、
ルガーシュの大統領は捜査にクルーゾー(ピーター・セラーズ)を指名。
だが、ドレフィス(ハーバート・ロム)は彼に強迫観念を抱く。
クルーゾーはファントムの仕業と考え、ロンドンへ。
一方、大統領はダイヤが見つかれば保険金を返す必要があると知り、
見つからないように手を打つ事にする。クルーゾーの乗った機が行方不明に。
ミス・ジュベはクルーゾーを追って関係者にインタビュー。
ケイトーやファントムと疑われたチャールズ卿(デビッド・ニブン)らに会う。
クルーゾーの父は彼の生い立ちを語り、どこかで生きているはずだと言う。

 と言うわけで、ピーター・セラーズの死後、
ピンクパンサー5との間に作ったらしい珍作で、
過去の名場面とかをつないで、クルーゾーが行方不明になったと称する番外編。
まあ出し殻のような作品で、あれこれ言うまでない。

TV放送 2003/01/28 BS11 2000-2140