プラダを着た悪魔(2006年米)

ミランダ ランウェイ誌の編集長(メリル・ストリープ)
アンドレア・サックス ミランダの第2秘書(アン・ハサウェイ)
エミリー ミランダの第1秘書
ナイジェル ミランダのスタッフ
ネイト ミランダの恋人
トンプソン 記者(TVメンタリストの主役)

 出版業界志望のアンディは、ランウェイ誌の編集長秘書の面接を受ける。
ファッションに関心のないアンディだったが採用に。
編集長のミランダは、時間を問わずに無理難題を要求。
嵐の日に飛行機を手配できなかったと責められるが、
スタッフのナイジェルに励まされ、まず衣装から変える事に。
次第にミランダに気に入られ、家へ届け物をする仕事も受ける。
そうこうする内、未発表のハリーポッター本を入手するよう求められ
パーティで知り合った記者トンプソン経由で入手に成功。
だが、仕事中心の生活に、恋人ネイトは不満げだ。
パーティでは風邪気味の第1秘書エミリーの補佐で同行し、ミランダに評価される。
ミランダはパリの仕事にエミリーではなく、アンディを連れて行く事に。
そのためエミリーには恨まれ、友人たちも人が変わったと非難する。
パリでは、編集長がライバルのジャクリーンに変わると知る。
ミランダはあくまでドライで
エミリーへの仕打ちではアンディも同様と言われ、アンディはショックを受ける。
アンディはミランダのところを去り、ミラー誌に移る事に。
新しい上司は、ランウェイ誌に1年持たなかった事を問題視するが
ミランダはアンを最高の人材だと伝えるのだった。
アンは街でミランダを見かけるが、その様子は相変わらずだった。

 と言うわけで、メリル・ストリープとアン・ハサウェイによるドラマ。
アンは出版業界志望で、ステップアップにとメリル編集長の秘書に就く。
メリルはファッション業界で知らない者のない有名人だが、
アンはファッションに関心がなかったのだ。
そしてメリルは、指示される前にやれと言うタイプの上司で
昼夜を問わず呼び出され、時には嵐で飛行機が欠航してるのに何とかしろと指示。
そんな無茶苦茶な要求に耐え、次第に仕事をこなしてメリルに評価されるが
家族や友人をおろそかにした事を反省して、別の出版社に移ると言う訳。
物語的にひねってる訳ではなく、ドタバタぶりを面白く見せる感じ。

TV放送 2008/01/03 WOWOW 2100-2148
 

Black&White/ブラック&ホワイト(2012年米)

FDR CIA(クリス・パイン)
タック CIA。FDRの相棒。(ダークナイトライジングの悪役)
ローレン・スコット 販売員(リース・ウィザースプーン)
ケイティ タックの元妻
ジョー タックの息子
トリッシュ ローレンの友達
スティーブ ローレンの元彼
ハインリヒ 敵
イワン ハインリヒの手下

 CIAのFDRとタックのコンビは、ハインリヒ兄弟を追う任務に。
弟を倒すが、兄には逃げられる。
 ケイティと離婚したタックは、
独り身で寂しいローレンと、出会い系サイトで知り合いデート。
一方FDRは、ビデオ屋でローレンと知り合い、彼女に強引に接近。
タックとFDRは、互いに同じ女性を狙ったと知り、紳士協定を結ぶ事に。
だが、実際はCIAの装備を利用して、互いを監視、妨害したり、
ローレンの身辺を探ったりする。
当初、FDRの強引さに引いていたローレンだが、
元彼スティーブに見せつけるため接近。
二人の狭間で悩むが、1週間でどちらにするか決めると言う。
FDRは家族に会わせ、その雰囲気でローレンと寝てしまう。
ルール違反と怒ったタックは、自らも息子を利用してローレンと親密に。
FDRはコンビ解消を決めるが、ハインリヒがタックを監視している事に気付く。
ローレンとデートするタックの所にかけつけるが、誤解したタックとケンカに。
2人が知り合いだったと知ったローレンも怒るが、
現れたハインリヒがローレンを人質に逃走。2人は車で追跡し、ローレンを救出。
工事中の高架でハインリヒを倒し、暴走する車が迫った状況で、
ローレンはとっさにFDRに飛びつくのだった。
コンビは復活し、タックはその様子をテレビで見た元妻ケイティと仲直り。
タックはローレンとは寝ておらず、FDRにそう思わせただけと告白。
だが、FDRが結婚前のケイティと寝たと知り、再び怒るのだった。

 と言うわけで、カーク船長ことクリス・パインがスパイに扮し、
相棒と同じ女性に恋して競い合うと言う話。
相棒のトム・ハーディ(ダークナイトライジングの悪役)は、
何となくアダム・サンドラーみたいで、二枚目半的な印象。
彼らが恋するのは、リース・ウィザースプーンで、
ちょっと前はロマコメの女王みたいだったけど、ブランクを経て違和感を感じさせる。
どちらが彼女を射止めるかで、
互いにスパイ組織の情報網とかを利用して競い合ったりする。
そのあたりの描写が面白いが、
その発想だけでは全編ぞくぞくするような。。。と言う所には至らず。
この手の話って、本業の方もそれなりに同時進行で展開するが、
本作ではかなりお手軽な感じ。

TV放送 2013/04/19 WOWOW 2100-2245
 

ブラック・ウォーター(2007年豪)

グレース 妻
アダム 夫
リー グレースの妹
ジム 観光ガイド

 グレースとアダムの夫婦、そしてグレースの妹リーは、川釣りを楽しむ事に。
観光用ボートが出ていたため、ガイドのジムと小舟で出発。
だが、舟はワニに襲われ、ジムが殺される。
一行は木の上に避難。そこから動けなくなる。
グレースは移動を試みるが、川の中州で脱出不可能と判明。
アダムはひっくり返った舟を戻すが、ワニに襲われて死ぬ。
残された2人は舟へ向かうが、グレースが襲われ負傷。
リーも襲われるが、気がつくとジムの死体の横に並べられていた。
リーはジムの銃を取り、ワニをおびき出し格闘。射殺に成功する。
木の上のグレースの所へ戻るが、彼女は息絶えていた。

 と言うわけで、実話に基づくと言うワニもので、
正直バカバカしいのを期待したんだが、話は割にシリアス。
小舟で釣りに出た一行が、ワニに襲われて、
河の真ん中の木にしがみついて取り残されると言う展開。
そう言えば題名も似てるし、オープンウォーターの路線。
あちらは海に浮いてるだけで派手な展開がなかったので、
それで1本作ると言うのはかなり実験的なところがあった。
一方、本作は木の上とは言え、若干心理的な余裕あり。
そしていろいろ作戦を立てて動くが、次第に仲間がやられていくわけで、
こちらの方が見せ場的に面白いが、その分、志は低くなってるかも。
一人生還してるから全部作り話と言うわけでもなさそう。

TV放送 2010/06/12 WOWOW 2350-0120
 

ブラック・オーシャン(2002年米)

 特殊部隊のリックらはキャスパー一味を襲撃するが、親友スティーブがやられる。
一味のアンドレアスを捕らえ、キャスパーは旧ソ連の兵器を手に入れる気と知る。
6つの都市を同時破壊でき、上官はこの奪還を指示する。
だが、アンドレアスや、前回失敗でスティーブを死なせたベイカーも同行する事に。
海底から敵施設へ突入。施設を爆破し兵器を奪って逃走。だがベイカーが重傷を負う。
小屋で休憩するが、そこには一味がいて捕らわれる。
実はアンドレアスこそキャスパーで、一味に連絡していたのだ。
リックらは見張りを倒し脱出。ベイカーが囮になって死に、そのスキに追っ手を攻撃。
ボートで運ばれる兵器を奪い、爆弾を解除。
逃げるキャスパーのボートに爆弾をぶつけて倒す。

 と言うわけで、いわば特殊部隊もので、
世界を同時攻撃できる兵器なんて、大風呂敷ひろげたりするが
そんな描写があるわけでもなく、ただひたすら地味な作戦を見せるだけ。
親友が死んだり、足手まといの新兵がいるのもお約束。
協力者が実は一味のボスだったと言うのは、比較的面白い部分ではあるが、
全体としては面白くも何ともなく、
もっと非現実的な展開でつっこめる映画の方がマシ。

TV放送 2003/04/21 BS05 2200-2335
 

ブラックサイト(2008年米)

ジェニファーマーシュ FBIネット犯罪担当(ダイアン・レイン)
グリフィン・ダウド FBIの同僚。第三の犠牲者
ボックス 事件を担当する刑事
アニー ジェニファーの娘
ミラー 第一の犠牲者。パイロット
デビッド・ウイリアムズ 第二の犠牲者。リポーター
議員 ネット規制に反対し殺される
アーサー・エルマー 容疑者
オーウェン・ライリー キルバーンの息子

 FBIジェニファーは、ネット犯罪を監視する仕事に就く。
監禁された男ミラーを中継する事件を担当する。
アクセス数に比例して出血し、死に至る仕組みだ。
エンジニアのエルマーが容疑者とされるが、事件当時のアリバイが判明。
今度はデビッドという男が捕らわれ、アクセスによってライトの熱で死亡。
ジェニファーは自分の家が監視されている事に気づき、家族を避難させる。
やがて同僚グリフィンが捕らわれ、アクセスによって硫酸が注入されて死亡。
グリフィンはまばたきのモールス信号で「自殺」と伝える。
キルバーン事件で、キルバーンの自殺を中継したヘリの操縦士がミラー。
デビッドは事件をレポート、グリフィンは真相に近づいて始末されたのだ。
犯人はキルバーンの息子オーウェンだった。
ジェニファーは襲われ、某所で逆さ吊りで中継される。下には芝刈り機が。
ジェニファーはロープをはずしてオーウェンを射殺。その光景も中継される。

 と言うわけで、ダイアン・レインは子役出身で、しばらく見なかった時期もあるけど
個人的にはなんかおばはんになった最近の方が魅力がある気がする。
そんな彼女がFBI捜査官に扮し、ネット犯罪を取り締まるわけ。
冒頭にその知識を駆使してハッカーを逮捕するシーンもあり、
基本的に同じ感じでさらに大物のハッカーと対決するのかと思ったらさにあらず。
ネットで殺人を中継し、アクセス数が増えると犠牲者は死に至る仕掛けをされたため、
ネットを見る者すべてが共犯になると言うわけ。
これはこれで現代風で、誰もネット上の暴力を止められないと言う問題も描いているが
もともと最初に期待したのとは違う感じ。
犯人は割にすんなりわかり、謎解きの面白さはなく、
最後にダイアンレイン自身が中継され、犯人を射殺した後、
カメラにFBIバッチを見せるのは、
後で問題にならないようにとの計算ずくで、何かあまり印象が良くない。

TV放送 2009/06/28 WOWOW 2200-2350
 

ブラックサンデー(77)(未公開)

監督 ジョン・フランケンハイマー

 パレスチナゲリラ「黒い九月」のダーリア(マルテ・ケラー)は、
ベトナム戦争が原因で離婚したランダー少尉(ブルース・ダーン)の起用を決定。
モサッドのカバコフ少佐(ロバート・ショー)らがアジトに侵入。
次々と射殺し、メモ等を押収。ダーリアは見逃して逃走する。
カバコフは、押収品から新年1月の襲撃計画を知り、FBIの協力を要請。
ランダーらは、リビア国籍の貨物船から荷を受け取り、巡視艇を振り切り逃げる。
カバコフは船長を脅迫。荷を受け取った男女の事を聞くが、
電話に爆弾が仕掛けられていたため、船長は爆死し、カバコフも入院。
ダーリアは看護婦に扮して病院に潜入。
助手モシェフスキーが気づくが、逆に塩化カリを注射されて死ぬ。
カバコフは輸入商ムツァイを脅迫。荷の中身がプラスチック爆弾だと知る。

 モハベ砂漠でランダーらは、ライフルダーツのテスト。
秒速600mで、1発命中すれば即死だ。
カバコフは、某国のリアット大佐(ウォルター・ゴテル)に女の調査を依頼。
ダーリアの名前を知り、指名手配。
幹部ファジルはダーリアに中止を指示するが、ダーリアに中止する意志はない。
ダーリア発見の情報を得て、カバコフは急行。
ミュンヘン五輪襲撃犯ファジルを見つけ、捕らえようとするが、
ファジルは次々と人々を射殺して逃走。やむなくカバコフは彼を射殺する。
部屋の捜索の末、一味の狙いがスーパーボールだとわかる。
試合の中止は不可能な上、大統領の観戦も決まっている。

 ランダーはTV中継用飛行船の操縦からはずされ、ファーリーが代役になる。
選手が到着。厳重なチェックの中、観客が殺到。異様な興奮に。
ダーリアがファーリーを殺害し、ランダーが交代として操縦する事に。
試合開始。ランダーは故障を装い、基地へ帰還。
ファーリーが殺されたと知り、カバコフも急行。
機材と称して、飛行船に爆弾を取り付け、逆らう係員を射殺。
カバコフも到着するが、飛行船は離陸。
ヘリで追跡する。カバコフを見てためらうダーリアを射殺。ランダーも負傷。
カバコフは下へ降り、フックで飛行船をつり上げようとするが、うまくいかない。
超低空から飛行船はスタジアムへ侵入。観客はパニックに。
ランダーは、導火線に火をつけて息絶える。
フックをかけてつり上げ、海まで運び爆発。カバコフらは飛び去る。

 と言うわけで、日本公開3日前に中止になったと言う事でプレミアがついたが、
そうでなくても、かなり面白い映画だ。
モサッドと言う乱暴なやり口の連中が、米国内だと言う事も気にせずに捜査。
秒速600mと言う驚異の爆弾で大量殺害をしようという破天荒な計画だが、
やるのがミュンヘン五輪を襲った「黒い九月」で、
米国民に窮状を伝えるためとなれば、デタラメとも言えない。
ファジル追跡での銃撃戦等も迫力で、実に残忍に簡単に殺してしまうリアルさ。
とは言うものの、やっぱり出色はラストの飛行船のシーンで、
バカでかい飛行船がみるみるスタジアムに迫る迫力。
超低空からスタジアムに入るあたりは、背筋が凍るほどだ。
途中までは静かだったジョン・ウイリアムスの曲も、次第に盛り上げていていい。

LD
 

ブラックジャック(98)(TV作品)

 ジャック(ドルフ・ラングレン)は友人の娘ケイシーを護衛するが
閃光弾のショックで白い色を恐れるように。友人の死でケイシーを引き取る。
モデルのシンダーを護衛する旧友ティムが負傷し、代わりに護衛することに。
シンダーを狙うのは元夫ローリーで、彼女の成功を逆恨みしているのだ。
ショーは強行され、混乱のスキにローリーはシンダーを連れ去るが
ジャックがかけつけ、撃ち合いの末倒す。

 と言うわけで、ドルフ・ラングレンがボディガードになる話だが
白色を恐れる話が何か余計なおまけで、それほど効果的とも思えない。
ケイシーをめぐる話も本筋に関係ないし。脚本が整理できてない感じ。
何発でも出る銃も困りものだ。

TV放送 98/11/08 11CH 21:02-22:54
 

ブラック・スキャンダル(2015年米)

ジミー・バルジャー ギャング(ジョニー・デップ)
ジョン・コノリー FBI。ジミーの旧友
ビリー 政治家。ジミーの弟(ベネディクト・カンバーバッチ)
捜査官 (ケビン・ベーコン)
リンジー ジミーの妻
フレミ ジミーの部下(スピードルの人)

起:FBIのコノリーは旧友であるギャングのジミーと通じる。
承:コノリーはFBIの星とされる。
転:ジミーの犯罪関与は明白とされる。
結:コノリーは逮捕される。

 元ギャングのフレミはかつてのボスであるジミーについて証言する。
 1975年。FBIのコノリーはジミーの旧友で、
ライバルのアンジェロが狙っているという情報を流す。
 1981年。捜査官はジミーとの関係を問題視するが、
アンジェロの逮捕に至り、コノリーはFBIの星とされる。
 1985年。検事はジミーが犯罪に関与している事は明白と主張。
一方で、ジミーの情報で有益だったものはものはないとされる。
やがて、コノリーは逮捕され、ジミーは姿を消す。フレミは終身刑に。
ビリーは大学総長となるが、兄に連絡した事が発覚して辞職。
コノリーは40年の刑となる。
 2011年。匿名情報によって、ジミーはついに逮捕される。

 と言う訳で、ジョニー・デップ出演の実録ギャングもの。
CMではギャングとFBIと政治家が三つ巴の争いをする印象だったが、
実際はそうはなってない。
デップ扮するギャングが、幼なじみのFBIと持ちつ持たれつの関係となり、
やりたい放題やると言う話。
政治家ベネディクト・カンバーバッチはデップの弟で、
結果として3人は皆仲間と言う訳。
(カンバーバッチの出番は少ない)
好き勝手やる様子が延々と描かれ、
最後にようやく逮捕される展開で、あまり面白くはない。

TV放送 2016/12/24 WOWOW 2200-0002
 

ブラック・スネーク・モーン(2006年アメリカ)

ラザラス・レッド 農夫。元ミュージシャン(サミュエル・L・ジャクソン)
レイ・ドゥール セックス依存症の女(クリスチーナ・リッチ)
ロニー レイの恋人。軍に入る(ジャスティン・ティンバーレーク)
薬屋の女 ラザラスと親しくなる
リンカーン ラザラスの所へ仕事で来ている少年
RL ラザラスの知人の牧師。
ギル ロニーの友人
レイの母

 恋人ロニーが軍に入ったレイは、セックス依存症が抑えられず町中の男と関係する。
ロニーの友人ギルにも迫られ、殴られて道路に放置される。
元ミュージシャンで農夫のラザラスは、レイを見つけて家へ連れ帰る。
妻に去られたラザラスは、レイが依存症と知り、彼女を治すと言う使命感を持ち
鎖で縛って彼女を拘束する。
最初は抵抗するが、次第に自分を取り戻したレイは、スーパーで働く母の所へ。
だが、産んだ事を後悔していると言われ、ショックを受ける。
自らもパニックになりやすいロニーは、結局軍を辞めて舞い戻り、事態を知る。
ロニーには彼女を治す自信がないと言うが、ラザラスらに説得され結婚する事に。
2人は車で旅に出て、症状が出かかる事もあるが
何とか抑えて生きていこうと誓うのであった。

 と言うわけで、サミュエルがクリスチーナ・リッチを監禁するという話で
ちょっとアブノーマルな展開を想像して見る。
クリスチーナ・リッチは子役出身だけど、
どちらかと言うとアウトサイダー的な路線を歩んだところがあって
脱いじゃったりするのも平気らしい。
(まあ、清純派路線の人も脱いじゃったりするけどね)
物語はサミュエルとクリスチーナがHな関係になるわけではなく
セックス依存症のクリスチーナを完治させるための行為。
恋人のジャスティン・ティンバーレイクも、軍隊に入ったくせに
パニックになりやすいところがあり、サミュエル自身も妻に逃げられたり
三者三様で影の部分を抱えていると言うわけ。
専門のカウンセリングを受けてるわけでもないので
苦戦しつつ何とか乗り越えていくという話で、あんまり爽やかという感じではないね。

TV放送 2008/10/12 WOWOW 2200-2355
 

ブラック・セプテンバー 五輪テロの真実(1999年イギリス)

 72年。ミュンヘン五輪が開催。
新生ドイツをアピールする戦後初のドイツでの五輪で、警備も意図的に最小限だった。
パレスチナ解放を目指す一団は選手村へ。イスラエル選手たちを移動させるが、
抵抗した1人を射殺し、事件が公となる。たちまち警察が包囲。
約10人が人質に取られる。彼らは政治犯200名の釈放を要求。
しかし、イスラエルのゴルダ首相は交渉を拒否。独外相が交渉する事に。
一味は黒い九月と言う集団だった。交渉の結果、指定時間の引き延ばしに成功。
その一方で、五輪は競技を続行し、世界中の批判を受ける。
当時ドイツにはテロ部隊がなく、生中継での突入作戦は中止に。
空港で逮捕する作戦に切り替える。だが、想定した人数よりもゲリラは多かった上、
飛行機で待機した警官隊は、無謀な任務だと逃げ出してしまう。
プロでない狙撃隊はゲリラを1人しか倒せず、撃ち合いで警官が死亡。
装甲車を呼ぶのも忘れ、ヘリは爆破される。人質9人が死亡する。
一方、死亡したゲリラは祖国で英雄視され、生き延びた3人は裁かれなかった。
旅客機が乗っ取られ、ドイツはイスラエルに相談せず、3人を引き渡したのだ。
ゲリラはリビアへ。作戦は成功と言われた。
独政府は対テロ部隊を結成。その後、イスラエルはゲリラ2人を暗殺。
唯一の生存者であるジャマールは、アフリカに隠れ住んでいると言われる。

 と言うわけで、ブラックサンデーにも登場した「黒い九月」による
ミュンヘン五輪襲撃事件を描いたドキュメンタリーで、
基本的にこの事件は、パレスチナゲリラ対イスラエル特殊部隊の話かと
勝手に思っていたのだが、実際には特殊部隊が出る幕はまったくなく
五輪会場であるドイツ警察が中心に。
そして敗戦国であるドイツの特殊な事情が、
状況を悪化させたという事がわかって面白かった。
ドイツ警察による空港での失態後、いよいよ特殊部隊が一味を次々始末するのだが
そこの部分は軽く流されてしまい、そこも見たかった。
ナレーションはマイケル・ダグラス。

TV放送 2002/03/17 BS05 2350-0125
 

ブラック・ソルジャー(99)

 某国の独裁者ルーチェン将軍(ケーリー・ヒロユキ・タガワ)は
兵ウォーチャイルド(ドルフ・ラングレン)を使って反乱軍を鎮圧。
権力を得るため、ヘイロ姫との結婚を画策するが、姫は結婚を前に逃走する。
ウォーチャイルドは姫を捕まえる任務につき、奴隷商人に捕らわれた姫を救出。
だが、横暴な将軍の態度に怒りが爆発し、撃ちまくり姫を連れて逃走する。
反乱軍に姫を渡し、単身将軍に立ち向かうが、その間に反乱軍が襲われ姫が捕まる。
再び結婚式が強行されるが、ウォーチャイルドは仲間と襲撃。将軍と対決の末倒す。

 と言うわけで、ドルフ・ラングレンが暴れる映画で、
何か毎度似たような話だが、今回は最初は独裁者側なのが異色。
それだけに、突然心変わりする展開が、ちょっと無理に思える。

TV放送 1999/11/21 12CH 1400-1600
 

ブラック・ダイヤモンド(2003年アメリカ)

 トニー一味はダイヤ取引所を襲撃。金庫から黒いダイヤを盗み出す。
仲間のクリストフの所は殺され、スー(ジェット・リー)と言う男が助けると言う。
町を牛耳るチェンバース一味が狙っており、スーはダイヤを追う台湾の情報員と言う。
トニーは娘バネッサをさらわれ、仕方なくスーと協力する事に。
ファイトをしている会場に乗り込むが、そこにダイヤはなく、
スーは選手たちを次々倒すハメに。黒幕はチェンバースを始末。
実はダイヤは合成プルトニウムで、武器商人が狙っているらしい。
50個が競売に出される事になり、かけつけたスーらと撃ち合いに。
黒幕らを倒し、ダイヤを奪い返す。トニーは堅気になる事を決意する。

 と言うわけで、ジェット・リーになってからの作品は見るようにしているが
これはCMでマンションの窓を外側からだんだん降りていくシーンが
こいつは凄いと期待していた。
が、いざ見るとそのシーンは早々に出てきて、
後はなにやら、いろんな連中が入り乱れての展開。
これがわかりづらい上、敵との対決になるとジェット・リー以外にもDMXとか
仲間の女の人とか、それなりに強かったりして、何か調子狂う。
ジェット・リーは終始カッコつけてるが、
悲しいかなアジア系の背の低さがありちょっと頼りなさげに見える。

TV放送 2004/08/29 BS05 2000-2154
 

ブラック・ドッグ(98)

 借金を抱える元トラック運転手ジャック(パトリック・スウェッジ)は
社長の依頼で謎の荷物を運ぶ仕事を受ける。彼はかつて事故で刑務所にいたのだ。
アール、ソニー、ウエスと言う男が同行するが、何者かが車を体当たりさせてきた。
積み荷は大量の武器で、荷物を受け渡したレッド一味が、
金を得た後で取り戻そうとしているらしい。
さらに妨害が続くが、ジャックのテクニックでトレーラーを崖下へ。
ウエスがレッドに情報を漏らしていたと判明。だが社長が妻子を人質に取ったため
仕事は続けざるを得ない。さらにレッドが襲撃。撃ち合いで撃退するが、
ソニーが撃たれ死ぬ。彼は実はFBIで、監視されている事を知る。
ジャックは社長と取り引きし、荷物と妻子を交換する事に。
警察もかけつけ、格闘の末社長は逮捕され、ジャックの罪は問われない事に。
帰宅の途中、レッドに襲撃を受けるが、列車と衝突させる。

 と言うわけで、「ブレーキダウン」の線を期待して見たが
何やら仲間が多いので、怖さは中くらい。
ドライブのテクはまあまあだが、いろんな敵に襲われるのはありがち。
FBIの潜入捜査とかも中途半端。
 

ブラックピューマ(91)

 CIAベイカー長官の妻は予知能力で娘キャサリンの危険を感じ、
サイキック戦闘部隊のサム(マイケル・パレ)は、難民ボランティアのキャンプへ。
指揮官やキャサリンは彼を不要と言うが、テロリストがキャンプを襲撃。
サムはキャサリンを救出。カリル首相はテロリストと手を組み
CIAとの裏取引に乗じて核物質を入手し、クーデターを起こす気だ。
サムは廃工場に立てこもり、襲撃する一味を迎え撃ち全滅させる。
首相は軍に出動させるが、米国は首相が人質救出に協力したと声明を出したため
ひとまず撤退する事にする。

 と言うわけで、CIA長官の娘が捕らわれたので救出する話と言うなら
素直でいいのだが、そこへ超能力を絡めてきたのがいただけない。
そんな能力を持つ割には、それがほとんど発揮されず、首相の狙いもパッとせず。

TV放送 99/04/22 25CH 21:02-22:54
 



 「ブラックホーク・ダウン」(2002)を見る。

 この映画は、パールハーバーで人気の出た
トミー・リー・ジョーンズジュニアこと、ジョシュ・ハートネット主演の戦争映画で
ソマリアと言う今まであまり描かれなかった場所での戦いを描いた物なので
関心を持って見た。共演のユアン・マクレガーも気になるところだ。
普通だと、もっと有名どころを揃えそうなものだが、この二人くらい。
監督はリドリー・スコットだが、「ハンニバル」がどうも感心できない作品だったので
アカデミー賞候補にもなったこの作品で、どれくらい盛り返すかが気になるところ。

 1993年10月。アフリカのソマリアでは、部族間闘争が激化。
ババルギディル族のアイディード将軍が首都を制圧。
他の部族は物資の不足で飢餓に悩む。
国連が物資援助をするが、アイディード将軍は、飢餓を武器とするため、これを奪う。
米軍を中心とした国連軍は、将軍を捕らえるため、
3週間の予定で作戦を展開するが、6週間たっても成果は出なかった。
ガリソン少将(サム・シェパード)は、将軍に武器を売る男を捕らえるが
協力は得られそうもない。内戦だから干渉するなとも言われる。
続いて、アイディード将軍の副官2名を捕らえる作戦を指揮する事に。
ソマリアに駐留するのは、特殊部隊のレンジャーとデルタフォース。
その違いは我々にはよくわからず。制服の色が違うらしい。
お互いの隊の連中が、何かと対立するよくあるシーンも。
レンジャーのエヴァーマン軍曹(ジョシュ・ハートネット)は、割にきまじめで、
世界平和のため理想に燃えている。
一方同じくレンジャーのグライムス(ユアン・マクレガー)はデスクワーク専門で、
それなりの年季があるのだが、実戦経験はない。
タイプやコーヒーをわかす技術ばかりが鍛えられていく。
ガリソン少将指揮下で、作戦が決行される事に。
アイディード将軍の副官がいるビルへヘリで降下制圧し、
彼らを捕らえて立ち去る計画だ。失敗は考えられず、1時間で終了できるはずだ。
エヴァーマンは、テレビを見ていた班長が、てんかんでひきつけを起こし
代わりに班の指揮を執る事に。
一方、グライムスも同僚が負傷で左腕が使えなくなり代役で出動。
いざ出動となるととまどう。

 10月3日。午後3時30分。12機のヘリがビルへ向かう。
景色のいい砂浜の上を飛び、遊んだら楽しそう等とのんきな事を考える一同。
だが、その間にも監視していた子供たちがヘリを見つけ、
ソマリアの民兵たちに連絡。到着前に警戒しているとは知らなかった。
ヘリはビルの上空からロープを下ろして降下し制圧。ただちにソマリア人を捕らえる。
この中に狙っていた副官とかもいたのだろうが、そこはあまり説明がない。
だがあっという間に、ビルの回りは民兵らに包囲され、
RPGと言う対空ミサイルと言うかバズーカで、攻撃を受ける。
あわててかわし、命中は避けるが、ロープで降下中の新兵ブラックバーンが、
18メートル下へ落下。重傷を負ってしまう。
捕虜とブラックバーンを乗せ、3台のトラックが基地へ帰る事に。
ここで3台もの車両が帰ってしまった事が、事態を悪化させたかも知れない。
4時20分。包囲した民兵たちの激しい攻撃を受けて、
ブラックホークヘリが操縦不能になり墜落。
墜落してもプロペラが回り続け、何度も地面にたたきつける描写もすごい。
これが「ブラックホーク・ダウン」で、作戦室にいるガリソン少将はオロオロ。
救出に向かえ等と指示するが、この後はもう事態は悪化するばかり。
ヘリの乗員を救出しろと、地上の連中が墜落地点へ向かうが、
機関銃やらバズーカやらの攻撃が激しく、接近できない。
車両隊もヘリへ向かうが、バリケードと砲撃で近づけず。徒歩で移動する。
歩いて移動するが、やはり簡単には接近できない。
地上の連中は、あちこちの場所で苦戦中。
誰がどこにいて、何をしようとしているかは、正直サッパリわからない。
時間の経過もわかりづらく、もっと長い時間が経過したのかと思ったが
パンフレットを見る限りでは、ここらへんはほぼリアルタイムみたい。
デルタチームのサンダーソン軍曹は、初出動のグライムスを何かと心配する。
このサンダーソンを演ずるのは、「パーフェクトストーム」でケンカしていた人で
割に、この人は目立った存在となる。
展開にはまったく影響しない連中が順番はわからないが、
指がもげる。下半身がちぎれる。ガラスが顔に刺さる。
家に逃げ込み、裏口から外へ逃げる兵。
そこで待っていた子供がねらい撃ちするが、たまたま兵が転んだため、
反対側にいた味方を撃ってしまい、悲しむ子供をよそに逃げるシーンもあり。
4時40分。さらにもう1基のヘリも撃墜される。
地上で移動していた連中は、二人を残して偵察に行くが、そのまま戻ってこない。
仕方なく二人も移動するが、敵がいたので耳元で撃ち合いになり
耳が聞こえなくなるネルソン。別の場所では、妙に一箇所に集まって防戦している。

 5時40分。墜落したヘリはソマリア民兵の襲撃を受ける。
銃で応戦するが、撃っても撃っても民兵が襲い、ついには射殺され、
死体は皆にかつがれてさらし者にされる。
すぐそばで、やはり負傷して倒れていたデュラントは、
ちょっと隠れていて気がつかれなかったが、それでもやがて見つかって包囲され
銃の弾がなくなり、いよいよ同じ目にあうかと思えたが、
間一髪、将軍の指示が入ったとかで、捕虜にされる。
彼を見張る男は、将軍を殺しても戦争は終わらないぞと言う。
暗くなり、お祈りの時間等もあり、やや戦闘は沈静化。
だが、安全な場所に移動すると、見つかってまた銃撃を受ける。
エヴァーマンらは、ビルに残ってたてこもって救援を待つが、
新たな犠牲者が出る事を恐れ、救援は中止されてしまう。
ビルの中で火をつけたりしたので、その明かりを狙う一味。
だが、別の連中が、敵の大砲を奪ってそれを倒す。
10時。ガリソン少将の依頼で、国連のパキスタン軍の車両隊を編成。
救出に向かい、安全地域のスタジアムまで連れ帰る事に。
米軍も同行する事になるが、戦闘に直面した兵は、もう戻りたくないと言う。
一方、グライムスに代役になられた男は、ギプスをはずして向かう。
味方を助けようとして撃たれたスミスは、静脈だかが切れて危険な状態。
医学の心得があるらしいドクがつながなくてはならないと、
傷口に手を突っ込んでつなごうとするが、
いたずらに傷つけているようにしか見えず、結局スミスは死んでしまう。
こんな時、才能を発揮できるのが、コーヒーを入れる事だけのグライムス。
ついに、パキスタン軍が到着し、大型兵器で民兵をよせつけず仲間を救出。
ただちに撤退せよと言われるが、死体も回収したいと
ヘリをカッターで解体し、死体も回収する。
翌朝5時。開始から15時間が経過し、ようやく撤退を開始する。
だが、死体を乗せたためか、車両に乗れない者もいて
屋根の上に乗れと言われるが、それは危険なのでスタジアムまで走る。
再び、民兵の襲撃を受け、撃ち合いに。逃げまどう女性が銃を拾うが
その瞬間から、民兵と見なされて彼女を撃つ。
走り続けて、吐きそうな兵たちは、安全地帯に入り、
人々に歓迎されながらスタジアムへ。
疲れ果てる兵たち。エヴァーマンも部下を守れなかったと悔やむ。
だが、再び戦場に戻る者もいる。その目的は自分でもわからないとか言う。
死者19名。ソマリア側の犠牲者は1000名を越えるはず。
数日後に捕虜になっていたデュラントは解放され、ガリソン少将は全責任を取る。
アイディード将軍は逮捕され、その翌日ガリソン少将は退任した。

 と言うわけで、ジョシュ・ハートネットとユアン・マクレガーが共演する
戦争物というつもりで見たが、ちょっと違った。
どちらかと言うと、戦場における群像劇と言う感じで、
ユアン・マクレガーはその中でもあまり目立たない一人。
ジョシュとの絡みなどほとんど皆無。
ジョシュも一応リーダーシップをとるが、リーダーが大勢いて
指揮系統がだいぶ混乱しているのも、作品の狙いなのかも。
一番の責任者であるサム・シェパードは、事態をどんどん悪化させる感じで
例えば、「エネミー・ライン」のジーン・ハックマンなどと違って
ちょっと頼りないできない上官という感じ。
監督のリドリー・スコットは、ハンニバルで気持ち悪い描写に慣れたのか
この映画でも、かなり痛そうな描写が続発。
と言うか、戦闘シーンは過去に類がないような感じ。
かつての戦争映画は、確かに死者も出るのだが、
主役はかっこよくて、戦闘シーンもどこかのんきな調子だったが
「プラトーン」以降、そうでもないと言う描写が目立つように。
だが、この映画を見ると、それすらも半端に思えるほど
数秒も気の抜けない撃ち合いが続き
自分の意志に反して死に直面してしまった兵たちの姿が、かなり強烈に描かれる。
民兵をなめすぎて、敵のまっただ中に乗り込んだのと、
一人の負傷兵のために3台も車を引き返させたのが失敗の原因と
パンフレットには書かれているが、
近代戦ならではの、システムの問題点が露呈したという感じだ。
こっちもあっちも必死。近代戦はゲーム感覚だと言われるが
やはり現場はそうでもないと言うのが実情だ。
 

ブラックホール(79)

 ホランド船長率いるパロミノ号は、ブラックホール付近でシグナス号を発見。
ラインハート博士が一行を迎えるが、ケイト博士の父マクレーは死んだと言う。
事故で漂流し、乗員は退避したが、ラインハートだけが留まったと言うのだ。
彼はブラックホールの重力を利用した壮大な計画を考え、
アレックス(アンソニー・パーキンス)はそれに惹かれる。
だが、ラインハートは乗員をロボットにし、計画に利用したと判明。
事態に気づいたアレックスやハリー(アーネスト・ボーグナイン)を殺害。
ホランドらは探査船で脱出。ラインハートはホールへの突入を図るが、
重力に耐えられず爆発。ホランドらは無事通過に成功する。

 と言うわけで、ディズニーが宇宙SFに対応して出したのは
どうも海底二万哩宇宙版という感じ。ラインハート氏の野望は目的がよくわからず。
彼はホールを通過できず、船長らは成功するのも説明がない。
2人の有名俳優が早々と死ぬのも困りもの。音楽はジョン・バリー。

TV放送 98/03/13 BS05 16:00-17:45
 

ブラックライダー(86)

 FBIジョンソン(ババ・スミス)はラッキー・ダラー社の脱税事件調査のため
フリーのクイント(トミー・リー・ジョーンズ)を雇う。彼は証拠のテープを入手。
だが宿敵リンガーに追われ、実験車ブラックムーンにテープを隠す。
高級車を狙うニーナ(リンダ・ハミルトン)らにこの車を盗まれ、
クイントはライランド(ロバート・ボーン)が関与する事を突き止める。
クイントはニーナに接近。要塞のようなビルに潜入する事を計画。
ライランドは寝返ったとニーナを捕らえる。クイントはビルに潜入。
車を奪うが待ち伏せを受ける。ライランドをひき殺し、
隣のビルまでジャンプして脱出。かけつけたリンガーを格闘の末倒す。

 と言うわけで、ジョン・カーペンター原案の話だが
当初の脱税した会社が、盗賊団とは何の関係もなくちょっと混乱気味。
ライランドが車盗んでるだけのクセに、妙に金のかかったビルを構えているのも謎だ。
実験車の存在はナイトライダーみたいだが、その威力はほとんど見られず。
リンダ・ハミルトンはあり。音楽はラロ・シフリン。

TV放送 98/09/17 25CH 21:02-22:54
 

ブラックレイン(89)

監督 リドリー・スコット

 ニューヨーク警察の問題の多いニック(マイケル・ダグラス)は
チャーリー(アンディ・ガルシア)と、惨殺事件を起こした佐藤(松田優作)を逮捕。
日本の大阪へ連行するが、ニセ者の警官に引き渡すと言う失態を犯す。
ニックらは責任を感じるが、大阪警察は部外者だと松本(高倉健)を監視役につける。
外人ホステスのジョイス(ケート・キャプショー)に接近。佐藤の居場所を聞くが
佐藤一味の襲撃を受け、チャーリーが殺される。
松本と組み、にせ札の取引現場へ急行するが、撃ち合いの末逃げれる。
警察はニックを強制送還させようとするがひそかに舞い戻り、
停職処分を受けた松本と、佐藤の元親分菅井(若山富三郎)に居場所を聞く。
4人の親分の会合に現れた佐藤は、親分にするよう要求し、他の親分を襲う。
かけつけたニックがバイクで逃走する佐藤を捕らえ、警察に引き渡す。
消えたにせ札の原版はニックが持っていて、友情を感じた佐藤にプレゼントする。

 と言うわけで、日本を舞台にした映画はいくつもあるが
サムライや芸者と言った雰囲気抜きに、リアルな街の風景等を描いた点で評価できる。
ただ、どうしても撮影許可が出なかったとかで、
一部どう見ても日本に見えない場所があるのは興ざめ。物語はまあありがち。
佐藤の部下に、ガッツ石松と内田裕也。愛人が小野みゆき。
大阪警察の上司が神山繁。菅井の用心棒に安岡力也とパチパチパンチの人。
音楽はハンス・ツィマー。

TV放送 2000/01/02 BS05 0005-0215
 

フラッシュ・ゴードン スペース・ソルジャーズ Vol1(超人対火星人)(1936年米)

ゴードン博士 科学者
フラッシュ・ゴードン 博士の息子
デール・アーデン フラッシュと飛行機で知り合う
ザーコフ博士 ロケットの権威
ミン皇帝 惑星モンゴの支配者
オーラ姫 ミンの娘
サン ライオンマンの王子
ケイラ王 シャークマン

第1章:危険な惑星
 惑星モンゴが地球衝突の危機に。世界各地で暴動となる。
ザーコフ博士は宇宙船を開発したと言うが、ゴードン博士は取り合わず。
息子フラッシュを呼び戻すが、悪天候で機が墜落。
フラッシュは女性乗客デールと脱出する。
そこで出会ったザーコフ博士は、宇宙船で惑星へ行き、制御できると言う。
フラッシュらも同行する事に。
宇宙船はトカゲの怪物がいる惑星へ到着。兵士に捕われる。
ミン皇帝は、惑星は地球を破壊するために動かしていると言う。
ミンは博士とデールを気に入るが、フラッシュは格闘場へ。
格闘に勝つが、ミンはフラッシュを処刑すると言い、
止めるミンの娘オーラ姫と共に穴に落としてしまう。

第2週:恐怖のトンネル
 フラッシュらは、ミンが出したネットで助かる。
オーラ姫はフラッシュを逃がそうとするが、フラッシュはデールを心配する。
デールはミンの求婚を断ったため、感情を消されてしまう。
ライオンマンのジャイロ艇が迫り、フラッシュはその兵士と戦う。
兵士はサン王子で、共にミンの敵と知り協力する事に。フラッシュらは宮殿を襲撃。
惑星の軌道は博士が変更していたが、地下でデールの結婚式が行われると知り急行。
だが地下の通路には怪獣がいた。

第3章:シャークマンの宮殿
 現れた怪獣はサンが銃で倒す。
フラッシュらは結婚式に乱入。デールを奪い逃げるが、そこは海底王国への道だった。
泳ぐ兵士シャークマンに捕らわれ、潜水艇に。
巨大なウツボ、タコ、サメをかわして、海底王国に到着。
ケイラ王はミンに逆らう気はなく、デールを引き渡すと言う。
フラッシュは水槽に入れられ、巨大タコと格闘に。

第4章:竜ダコとの死闘
 ケイラはフラッシュを始末しようとするが、オーラ姫が止める。
フラッシュはデールを心配するが、フラッシュに惹かれるオーラが邪魔する。
装置を破壊すると浸水が始まり、このままでは海底王国がつぶされてしまう。

第5章:死の光線
に続く。

 と言うわけで、スターウォーズに影響を与えた、
いわゆる連続活劇によるスペースオペラ元祖的作品の1作目。
先に見た2作目は1本の映画風に再編集していたが、
本作は本来の連続活劇式で見られた。
1話がおよそ20分で、
そこそこの見せ場があり次回へ続くと言う形式は、後のテレビと同じ。
もちろん古臭いところはあるが、
割に面白く見れたので、当時は次回を期待してかなりワクワクものだったはず。
普通の体型の人間を、「巨猿のような大男」と称したり、
普通サイズのトカゲ、タコ、サメを怪物と称するのはご愛敬。
(割に最近まで同じ事やってたし)
一番驚いたのは、洞窟に現れた架空の怪物。その造形が後の日本の怪獣ぽかったから。
続きも割に楽しみです。

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フラッシュ・ゴードン スペース・ソルジャーズ Vol2(超人対火星人)(1936年米)

ゴードン博士 科学者
フラッシュ・ゴードン 博士の息子
デール・アーデン フラッシュと飛行機で知り合う
ザーコフ博士 ロケットの権威
ミン皇帝 惑星モンゴの支配者
オーラ姫 ミンの娘
バリン皇子 モンゴの真の王
バルタン 天空都市の王
サン ライオンマンの王子
司祭 ミンの部下

第5章:死の光線
 水没しかけた海底王国だったが、ミンが磁力装置で浮上させる。
ザーコフ博士はモンゴの真の王と言うバリンに出会い、協力する事に。
地上に出たフラッシュは、ホークマンに遭遇。
デールがさらわれ、バルタン王にワニ熊と言う生物を見せられる。
同じく捕らわれたサンは地下で労働に。
フラッシュらは宇宙船で宮殿へ向かうが、溶解光線を受ける。
博士が光線の中和を試みるが、宇宙船が墜落し始める。

第6章:炎の拷問
 墜落する宇宙船は、天空都市の重力に助けられる。
バルタン王はデールを妃にしようとし、博士は研究室へ。
ミンに対抗するため、オーラ姫を人質に。フラッシュは原子炉で働かせる。
天空都市は原子炉の反重力光線で浮いており、ラジウムがなくなれば墜落するのだ。
オーラ姫は、フラッシュを想うのであれば、
彼を嫌いと言う素振りをしろとデールに言う。
だが、反乱を起こし、鞭打たれるフラッシュに悲鳴を上げるデール。
フラッシュはさらに放電室で拷問を受ける。

第7章:閉ざされた運命
 オーラ姫は銃でバルタン王を脅し、フラッシュを解放させる。
オーラ姫が引き離そうとするが、フラッシュの心はデールから離れず。
フラッシュは再び原子炉で働かされる事に。
博士の入れ知恵で、細工したシャベルを原子炉に投げ入れる事に。
ミンが到着するが、王は従わずにらみ合いに。その時原子炉が爆発する。

第8章:死の闘技場
 原子炉が爆発し、フラッシュらは捕われる。
博士は新光線で宮殿が救えると、フラッシュらの解放を要求。
新光線は成功し、バルタン王は約束を守ると言うが、ミンは取り合わない。
フラッシュは闘技場で戦士と戦わさせられ、これを倒す。
実は戦士の正体はバリンだった。
彼はオーラ姫を愛するあまり、ミンにそそのかされたと詫びる。
ミンはさらにモンゴ最強の獣と戦えと言い、角の生えた巨大類人猿が現れる。

第9章:火を吹く竜
 フラッシュは巨大類人猿に苦戦。
オーラ姫は、司祭から弱点が喉と聞き、槍で巨大類人猿を倒してしまう。
バルタン王はフラッシュの解放を求めるが、ミ
ンはフラッシュとバルタンを始末しようと企む。
オーラ姫は、フラッシュと親密なデールに嫉妬。
ミンを裏切った司祭は、薬でフラッシュの記憶を消し、
オーラ姫と逃げるようそそのかす。通路には怪獣がいるが、夜は寝ていて安全と言う。
ワインで眠らされたフラッシュは、オーラ姫に薬を飲ませれる。
通路を通過しようとするが、司祭がドラを鳴らしたため、怪獣が現れる。
司祭はミンの指示でフラッシュを始末しようと、オーラ姫を欺いたのだ。
眠り続けるフラッシュ。

第10章:未知の危機
に続く。

 と言うわけで、連続活劇フラッシュゴードンの中盤部分。
前半は毎回見せ場を作ってる感があって面白かったが、
中盤はバルタン(バリンと紛らわしい)に捕まったり、逃げたりの繰り返しで、
話数を増やすための水増し感たっぷり。
まあ、これは今のTVでもやってるけどね。
かなり悪い奴だったバルタンは、決闘にフラッシュが勝つと
(しかも相手はバリンだから八百長くさい)、
解放する約束だと、急にいい人になるのは困りもの。
ところで、毎回前話の粗筋が字幕で出るけど、
スターウォーズの冒頭のアレはこいつのマネなのね。今更だけど。

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フラッシュ・ゴードン スペース・ソルジャーズ Vol3(超人対火星人)(1936年米)

ゴードン博士 科学者
フラッシュ・ゴードン 博士の息子
デール・アーデン フラッシュと飛行機で知り合う
ザーコフ博士 ロケットの権威
ミン皇帝 惑星モンゴの支配者
オーラ姫 ミンの娘
バリン皇子 モンゴの真の王
バルタン 天空都市の王
サン ライオンマンの王子
司祭 ミンの部下

第10章:未知の危機
 フラッシュらの前に怪獣が現れるが、博士が手榴弾で倒す。
フラッシュは薬を飲まされ、デールや博士の事を覚えていない。
オーラ姫を花嫁に選んだ事にされ、バリンを敵と思うように。
博士はフラッシュを気絶させ装置へ。意識の戻ったフラッシュは記憶を取り戻す。
ミンの兵士がかけつけ、ただちに処刑すると言うが、
フラッシュの姿が消え、驚いた兵士たちは退散する。

第11章:タイガロンの爪
 フラッシュは姿を消し、兵士たちは退散する。
実は、博士が人間を透明にする光線を発見したのだ。
フラッシュは透明のままミンを襲い、混乱させる。さらに牢のバルタンを救出。
一方オーラ姫は、タイガロンと言う虎にデールを襲わせる。

第12章:最後の罠
 デールは虎に襲われるが、かけつけたフラッシュが絞め殺す。
バリンは、フラッシュの愛は得られないと説得。オーラ姫はフラッシュを諦める。
オーラ姫はミンを説得。
ミンはフラッシュらを地球に返すと約束するが、一方で透明光線の装置を破壊。
フラッシュは急いで退散しようとするが、バリンの宇宙船が攻撃してきた。

最終章:地球への帰還
 バリンの宇宙船が攻撃してきたが、それはバリンを捕えたミンの仕業だった。
フラッシュはバリンを救出し、研究室に立てこもる。
ジャイロ艇でサンがかけつけ、ミンは退散。
覚悟を決めたミンは、聖なる神殿へ。生還した者はいないと言われる部屋だ。
オーラ姫が新皇帝となり、地球を攻撃しないと約束。
バルタン、バリン、サン、そしてオーラ姫に見送られ、宇宙船は出発。
だが司祭が宇宙船に爆弾を仕掛けたと判明。
爆弾を見つけたフラッシュが機外へ廃棄し、宇宙船は無事地球に帰還するのだった。

 と言うわけで、連続活劇フラッシュゴードンの後半部分。
バリン、バルタン、サン、そしてオーラ姫まで味方にしたフラッシュに、
孤立無援のミン皇帝は勝手に降参。この尻すぼみ感は相当なもの。
ミンは入ったら助からないと言う部屋に入り、一応自害した形だが、
せっかく宇宙まで来たフラッシュは、そこのところをよく確認もせずに退散。
そんな事だから、続編でミンは当たり前のように再登場する。
序盤は面白かったし、毎話に見せ場を作ろうとする工夫を感じたが、
中盤は水増し的。後半は尻すぼみ。
当時でも、ちょっとだまされた感があったのでは。
設定とかがそれほど悪い訳ではなく、懐古主義でリメイクしたくなるのは理解出来る。

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フラッシュ・ゴードン 〜マーズ・アタック〜(超人対火星人/フラッシュ・ゴードンの火星旅行)(1936年米)

フラッシュ・ゴードン 地球を救った英雄
デール・アーデン フラッシュの恋人
ザーコフ博士 ロケットの権威
ミン皇帝 惑星モンゴの支配者
バリン皇子 モンゴの真の王
ハッピー 記者
アズーラ 火星の女王
土人間の王
ターナック ミンの部下

 火星から発せられた光線で、地球に天変地異が発生。
ザーコフ博士とフラッシュ、そしてデールは宇宙船で向かう事に。
記者ハッピーも潜り込む。
宇宙船は墜落し、土人間と言う連中に捕まる。
彼らはアズーラ女王の魔法で姿を変えられたと言う。
フラッシュはバリンと再会。女王を捕える。
逃走したミンは、飛行艇で攻撃。裏切られたと知った女王は、魔法の宝石を渡す。
宝石を砕くと、土人間は元の姿に戻り、フラッシュに協力する事に。
ミンは新たな王に収まろうとするが、フラッシュらが襲撃。
逃げたミンは、光線を発射。地球と火星を滅ぼそうとする。
改心したミンの部下ターナックは、ミンを処刑室に閉じ込め殺害。
ミサイルが光線の装置を破壊し、修理された宇宙船でフラッシュらは帰還する。

 と言うわけで、ジョージ・ルーカスは、フラッシュゴードンの映画化を希望したが、
権利の都合で出来なかったためスターウォーズを作ったと言う作品。
いわゆる連続活劇の再編集版で、題名も変わってるけどシリーズ2作目を先に見た。
(1作目はDVD3枚なので後にした)
話は地球を侵略しようとする宇宙人ミン皇帝に対し、
フラッシュとザーコフ博士らが立ち向かうと言うもの。(恋人デールは同行するのみ)
戦前のチープな作品である上、連続活劇ゆえに話が結構飛んだりして、
突っ込みどころが満載だが、
意外にまともだと感じたのは、フレッシュゴードンを先に見たからか。

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フラッシュ・ゴードン(80)

 惑星モンゴのミン皇帝(マックス・フォン・シドー)は、地球に天変地異を起こす。
フットボール選手のフラッシュ・ゴードン(サム・ジョーンズ)と
デール(メロディ・アンダーソン)は飛行機に同乗。機は事故で墜落。
そこはザーコフ博士(トポル)の屋敷だった。彼はモンゴの攻撃と主張。
地球の運命はあと17日だ。無理矢理フラッシュらを連れて、ロケットで出発。
モンゴに到着するが、警備兵に捕まり、抵抗したフラッシュは処刑。
だが、ミンの娘オーラ姫(オルネラ・ムーティ)がフラッシュを助け、
配下の惑星アーボリアへ連れていく。オーラと恋仲で、
アーボリアのバリン王子(ティモシー・ダルトン)はフラッシュをかくまう事に反対。
一方、デールは逃走に成功。洗脳を打ち破ったザーコフと、ホークマンの宇宙船へ。
王バルタンは、フラッシュとバリンを捕まえ、決闘させる。
フラッシュが勝ち、バリンは協力を約束。しかしバルタンは勝ち目ないと去る。
現れたミンは一同を捕まえ、フラッシュを王にしようとするが、彼は拒否。
飛行艇で脱出し、デールとミンの結婚式場へ向かう。
後悔したバルタンらも協力。バリンがバリアを切り、フラッシュは式場を襲撃。
ミンは死に、地球は救われる。
バリンが新皇帝に。バルタンは総司令官に。だが、ミンの指輪を拾う手が……。

 というわけで、往年のSFを「スター・ウォーズ」のヒットにあわせて再映画化。
キンピカのセットは、独自の雰囲気を出しているとは思うが、どうも好きになれない。
フラッシュが意外に脳天気で、何も考えていないのだが。ザーコフも。
音楽はクイーン。

TV放送 92/08/16 10CH 21:32-23:24
 

フラッシュダンス(83)

監督 エイドリアン・ライン

 建設現場の社長ニックは、溶接工アレックス(ジェニファー・ビールズ)が
夜はダンサーの仕事をしているのを知り、彼女を気に入る。
往年のダンサーハンナは、オーディションを勧めるが、彼女はレッスンの経験がない。
ニックはアレックスのもとへ通いつめ、彼女も次第に心を開く。
オーディションを受ける事になるが、ニックが手を回したと知り激怒。
だが、それを口実に逃げていると指摘される。やがてハンナも死ぬ。
決意したアレックスは、激しいダンスで合格。花束を持ったニックに迎えられる。

 と言うわけで、挿入歌のヒットで有名になった作品。
ダンサー仲間ティナに、シンシア・ローズ。
友人のリッチはコメディアンを目指し失敗。
その恋人ジニーはヌードダンサーになる等と言う、苦労談もけっこう面白い。
でも、ポルシェと花束で待たれれば、ケンカしてても抱きつかざるを得ないのでは。

TV放送 93/05/01 04CH 15:30-17:00
 

フラッシュバック(2008年英)

ジョー 俳優(ダニエル・クレイグ)
ブーツ 少年時代のジョーの親友
ルース 少年時代のジョーの彼女。後にブーツの妻に
イブリン 近所に住む女性
ジェーン イブリンの娘
グレース ジョーの母
ジェシー ジョーの妹

 俳優のジョーは自堕落な日々を繰り返し、新しい仕事も得られない。
故郷の母から連絡が入り、親友だったブーツが急死したと知らされる。
少年時代ジョーはルースと言う女の子と親しくなりデート。
一方で、近所に住むイブリンと言う女性と密会。感付いたルースを怒らせる。
だが夫に不満のあるイブリンは、娘ジェーンを外へ出して密会を続ける。
仕方なく砂浜で遊ぶジェーンは、流れ着いた機雷で死ぬ。
ブーツの葬儀に間に合わなかったジョーは、彼らの近況を聞く。
ブーツはルースと結婚。子供もいるが、借金を抱えていたと言う。
墓地でルースに再会。悲しいが涙は出ない、町を出たのは正解だと言うルース。
イブリンはその後離婚し、再婚相手の虐待から逃げ出して事故死したと言う。
ジョーはルースへの手紙を残して帰路に着くのであった。

 というわけで、友人の死をきっかけに、忌まわしい少年時代の記憶が蘇るとは、
スタンドバイミーと同じ展開。
今回もダニエル・クレイグの作品は重い感じで、
しかも彼は狂言回し的で、少年時代のシーンが割に占める。
結局、彼の周囲は不幸になってくばかりで、
彼だけが故郷を訪ねて何となく清算した気になるのはいかがなものかな。

TV放送 2010/03/20 WOWOW 0000-0153
 

フラッド(98)

 大雨の中、トム(クリスチャン・スレーター)は現金を輸送。
雨で立ち往生し、現れたジム(モーガン・フリーマン)一味は横取りしようとする。
トムは現金を墓地に隠し、警察に逃げ込む。
ダムが放水し、危機一髪教会のカレンがトムを救出。
ジムは人質を取り墓地へ案内させる。
だが保安官マイク(ランディ・クエイド)は金を横取りし、ジム一味を射殺。
ジムとトムも始末しようとし、2人は協力して逃げる。
ついにダムが決壊。トムは捕らわれ大波で溺死寸前のカレンを救出。
マイクは2人を狙うが、ジムがかけつけ、マイクを射殺。トムはジムを見逃す。

 と言うわけで、洪水が発生している中で、いつでも溺死しそうな中で
盗んだ金の奪い合いと言う異色の設定で繰り広げられる話。
まあ異色ながらの面白さもあるのだが
何か話が入り組みすぎてまとまりがないと言う弱点もある。

TV放送 99/08/07 BS05 20:00-21:57
 

ブラッド・アウト(2011年米)

マイケル・セイヴィオン 警官(ルーク・ゴス)
デビッド マイケルの弟
グロリア デビッドの彼女
エライアス 組織のボス
ゼッド エライアスの右腕(ビニー・ジョーンズ)
ヘクター・ゴンザレス 敵対する組織のボス(バル・キルマー)

 警官マイケルの弟デビッドは麻薬組織から抜ける事を決意するが、殺されてしまう。
組織は警察とも通じており、捜査は進展しない。
やむなくマイケルは街で暴れて注目され、組織に加わる事に。
そんな中、全米の二大組織が、決闘で決着をつける事に。
ボスであるエライアスは、信頼を得たマイケルに戦わせる。
マイケルが勝利するが、そのタイミングで、潜入していたFBI捜査官と襲撃。
弟の仇であるゼッドを倒し、恋人だったグロリアを救出するのだった。

 と言う訳で、デスレース2(1じゃなくて)のルーク・ゴス主演作。
ゴス刑事の弟は麻薬組織にいたが、足を洗おうとして殺される。
捜査は進展せず、ゴス自ら組織に潜入する事に。
そもそも弟が殺されたのは、ゴスと一緒にいる所を見られたからなのに、
組織に潜入しても誰も気づかない。
全米の麻薬組織は2つしかないらしく、南北の組織が雌雄を決する事に。
どうするかと言うと、両組織の代表が格闘し、
負けた方が勝った方の傘下になると言う訳。
何だかいろんなアイデアを繋ぎあわせて1本作りましたと言う印象で、
作品としてまとまってるとは言い難い。
弟の仇がヴィニー・ジョーンズ。
ボスの右腕の様な、2人ボスの様なよくわからない存在。
敵対する組織のボスがバル・キルマー。
ぶくぶく太って、トップガンの続編作っても呼ばれなさそう。

TV放送 2015/10/06 WOWOW 2300-0028
 

ブラッド・ダイヤモンド(2006年米)

ソロモン・バンディ 採掘場で働かさせられた男
ディア・バンディ ソロモンの息子。革命軍に捕われた
ダニー・アーチャー ダイヤの売人(レオナルド・デュカプリオ)
マディ・ボウエン ジャーナリスト(ジェニファー・コネリー)
大佐 ダニーの取引相手(イムホテップ役の人)
マガイ 子供たちを世話している人物

 99年アフリカ、シエラレネ共和国。
村はRUFと言う革命軍の襲撃を受け、ソロモンはダイヤ採掘場で働かさせられる。
彼は巨大なダイヤを発見。持ち出そうとして見張りに見つかるが
政府軍の襲撃で刑務所に。
ダイヤの密輸で逮捕されたアーチャーは、このダイヤの話に関心を持つ。
出所したソロモンに、家族を助けると称して接近。
ダイヤ取引を取材するジャーナリストマディの協力を得て
ソロモンを難民キャンプにいる妻子に再会させる。だが息子ディアは行方不明だ。
マディの取材に協力し、ダイヤの場所まで同行する事に。
一行はマガイという男の屋敷へ。彼は争いで家族を失った子供たちを世話していた。
だが少年兵に撃たれマガイは死亡。
一行は軍のキャンプに逃れるが、大佐もまたダイヤを狙っていた。
抜け出したアーチャーらは反乱軍のキャンプへ。
ソロモンはディアを見つけるが、彼は訓練で兵士にされていた。
ソロモンは何とかディアを説得。政府軍は空爆でキャンプを制圧。
撃ち合いになり、大佐を倒すが、アーチャーも負傷する。
弱ったアーチャーは、ソロモンにダイヤを託して死ぬ。
ソロモンらは迎えの飛行機で脱出。ロンドンでソロモンは取引の現場へ。
それをマディは撮影し、黒幕バンデカーブ氏は窮地に。
ソロモンは現地の窮状を証言し、
紛争ダイヤの売買は禁止されるが、実際には売買は続いているのだった。

 と言うわけで、アフリカ某国で巨大なダイヤが見つかり、
それをめぐってレオと政府軍と反乱軍が争うわけ。
レオ主演だし、何か面白そうな展開を期待したわけだが
ダイヤをめぐる醜い一部の人間の争いと、それに翻弄される人々の姿が描かれていた。
レオ自身はどちらかと言うと醜い側の人間で
家族から離され、ダイヤを掘らされた男を助けるようなフリをしつつ
ダイヤさえ手に入れれば良いと言うタイプ。
そうした描写は割にずっと続き、土壇場で改心するけど
何だかレオの姿勢は終始成り行き任せと言う感じ。
最後にいい人だった事になるのも妙な感じ。

TV放送 2008/05/25 WOWOW 1510-1735
 

フラットライナーズ(1990年米)

 医学生ネルソン(キーファー・サザーランド)は、死後の世界の研究をする。
メンバーは、デイブ(ケビン・ベーコン)、ステックル(オリバー・ブラット)
レイチェル(ジュリア・ロバーツ)、ジョー(ウイリアム・ボールドウィン)。
デイブは勝手な行動で停学処分になっていた。
臨死体験をするため、心臓を止め、電気ショックで甦る事を提案。
皆が止める中、ネルソンが試し、不思議な世界を見る。
ジョーらも試し、次第に時間を伸ばしていく。
だが、デイブは10歳の頃いじめた女の子の幻影を見るように。
ネルソンはいじめたビリーを見る。臨死体験で昔の罪を持ち帰るらしい。
ジョーはいろんな女性につきまとわれるようになり、恋人アンに愛想を尽かされる。
デイブはいじめた女の子を探し当て謝罪。すると気が楽になる。
レイチェルは父の自殺に責任を感じる。ネルソンもビリーを探し回るが、
ビリーはいじめで木から落ちて死んでいた。
幻覚を見るレイチェルの父は麻薬中毒だった。
自責の念に追い込まれたネルソンは、自ら注射して臨死体験。
デイブらが気がついてかけつける。臨死状態が12分も経過。
ビリーに木から落とされる体験をし、無事生還する。

 と言うわけで、豪華キャストの医学生ドラマなのだが
何しろ臨死体験をする話なので、ちょっとうさんくさいと言う感は否めない。
このテーマはどんなにマジメに描いても、いろいろ取材しても無理。

TV放送 2001/08/03 BS05 1700-1855
 

ブラッドレイン(2006年米独)

レイン 吸血鬼と人間のハーフ(クリスタナ・ローケン)
ケイガン 吸血鬼のリーダー(ベン・キングスレー)
ウラジミール 業火の会のリーダー(マイケル・マドセン)
キャタリン ウラジミールの仲間(ミシェル・ロドリゲス)
セバスチャン ウラジミールの仲間
キャタリンの父 (ビリー・ゼイン)
イアンク ウラジミールの協力者(マイケル・パレ)
占い師 (ジェラルディン・チャップリン)

 吸血鬼と人間のハーフであるレインは、その能力からサーカスの見世物にされる。
逃げ出したレインは、修道院に忍び込み、強力な力を持つ心臓を手に入れる。
業火の会と言う集団のウラジミールらは、レインを捕らえ、
その力で吸血鬼のリーダー、ケイガンを倒そうとする。
実はケイガンはレインの父親で、
母を殺されたレインもまた彼を憎んでおり、ウラジミールに協力する事に。
ウラジミールの仲間キャタリンは、父親の指示で力を横取りしようとするが、
レインが裏切りに気付いて始末。
レインはケイガンを訪ね、心臓を持参したと称する。
ケイガンは力を手に入れる為の儀式を始めるが、ウラジミールが襲撃。
ウラジミールはやられるが、レインがケイガンを倒すのだった。

 と言う訳で、吸血鬼と人間のハーフであるレインが活躍するシリーズ第1弾。
レインに扮するのがターミネーター3のクリスタナ・ローケン。
ただし続編では役者が交替。
彼女の力を手に入れようとする吸血鬼のボスがベン・キングスレー。
そうはさせじとする人間側がマイケル・マドセン、ミシェル・ロドリゲス。
協力者としてマイケル・パレ。吸血鬼の力を横取りしようと企むのがビリー・ゼイン。
軽いめまいを起こしそうな布陣です。
先に見た続編は、レインがその特長を生かして吸血鬼と戦う、
ありがちなB級アクションだった。
本作は、吸血鬼と人間がレインの力を手に入れようと争う話で、
レインは振り回されっぱなしと言う印象。パレとゼインはちょい役。
全体的に物足りないが、ローケンの裸はあるっす。

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ブラッドレインU(2007年米)

レイン バンパイアと人間のハーフ
パット・ギャレット (マイケル・パレ)
ビリー・ザ・キッド 町を牛耳るバンパイア
パイルズ 記者

 セイディの町は、バンパイアのビリー・ザ・キッドに牛耳られていた。
彼は子供たちを人質に町に居座り、
鉄道が開通したらこの町を足掛かりに、西部を制圧する考えだ。
町の様子を伺うレインは捕われ、処刑されかかるがパット・ギャレットに助けられる。
パットは、レインが人間とバンパイアのハーフであるダムフィアだと知る。
レインはパットと協力してビリーを襲撃。
パットがガトリング砲で攻撃。レインがとどめを刺す。
町は平和になり、
レインはバンパイアのクラントン一家が牛耳るトゥームストーンへ向かう事にする。

 と言うわけで、またまた出たバンパイア退治の話。
いきなりシリーズ2作目を見たのはマイケル・パレが出てるからだけど、
よく調べると、シリーズ3作すべてにパレは出てるらしい。(しかも毎回違う役)
主人公はバンパイアと人間のハーフであるレインで、
バンパイア退治の為、全米各地を旅すると言う訳。
設定はどこかで聞いた感じだが、このレインがたいして強くない。
何となく生き延びたと言う印象。
バンパイアがビリー・ザ・キッドで、
レインに微妙に協力するパレがパット・ギャレット。
歴史秘話みたいだけど、これがまったく掘り下げられない。
最初のアイデアだけで映画作ってみましたと言う程度の出来。

TV放送 2011/01/26 ムービープラス 1130-1309
 

ブラッドレイン 血塗られた第三帝国(2012年米)

レイン 吸血鬼と人間のハーフ
ナサニエル レジスタンスのリーダー
独軍司令官 (マイケル・パレ)
独軍の博士

 吸血鬼と人間のハーフであるレインが200歳になった時、
ヒトラー率いるナチスドイツが世界征服を遂行しつつあった。
レインはレジスタンスによる襲撃に協力。
独軍司令官を串刺しにして退散するが、
司令官はレインの力を継いで吸血鬼になってしまう。
独軍の博士は、吸血鬼の力を研究すれば、ヒトラーを不死身にできると考える。
暗号機エニグマを解読したマグダが捕われた為、
レインとレジスタンスが独軍のアジトを襲撃。
マグダを救出するが、既に吸血鬼にされており、やむなく始末する。
レインは捕われ、ベルリンに移送される事に。レジスタンスが車列を襲撃。
司令官はヒトラー用に採取された血を飲んでレインと戦うが、頭をつぶされやられる。
だが戦いは続くと、レインたちは独軍の収容所を襲撃するのだった。

 と言う訳で、吸血鬼と人間のハーフであるレインを描くシリーズ第3弾。
時代は新しくなって、ナチスが勢力を伸ばしている時代。
レインは独軍司令官を倒すが、うっかり能力を与えてしまい、司令官も吸血鬼に。
その力を使って、ヒトラーを不死にするてな陰謀が生まれ、
そうした話だったらちょっと面白かった気がするが。。
実際は司令官が能力を独り占めしようとして、
結局レインに倒され、一地方で話が完結する訳。
途中まで気が付かなかったが、
この司令官こそ、シリーズ皆勤賞(毎回役柄が違う)のマイケル・パレだった。
レインと司令官とその他の吸血鬼は、弱点とか違うようだけど、
そこら辺はよくわからない。

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ブラッド・ワーク(2002年アメリカ)

監督 クリント・イーストウッド

 FBI分析官テリー(クリント・イーストウッド)は、
コードキラーと言う連続殺人犯を追跡。だが発作で倒れ、犯人に撃たれてしまう。
2年後。女医(アンジェリカ・ヒューストン)により心臓移植を受ける。
彼のもとをグラシェラと言う女性が訪ねる。
彼女の妹グローリアはテリーに心臓を移植した人物で、殺されたのだと言う。
テリーは友人バディ(ジェフ・ダニエルズ)に運転手をさせ捜査する事に。
犯人は同様の事件を起こしていて、ATM強盗では目撃者コーデルが撃たれ、
ロックリッジが通報したが間に合わなかったと言う。
前科者のボロトフが自殺し、犠牲者のサングラス等が見つかり
警察は解決と言うが、テリーは犯人像と合わないとして捜査を続行する。
グローリアとコーデルは共に献血しており、特殊な血液型だとわかる。
臓器を売るために前頭葉を撃たれたが、コーデルは手違いで死亡。
グローリアは脳死の状態へ病院へ運ぶ事が出来たのだ。
ロックリッジを怪しむが、彼はテリーが発作を起こした現場で殺される。
口にはテリーが撃った弾があり、犯人はコードキラーらしい。
実はバディこそ犯人で、グラシエラを拘束していると言う。
廃船へ案内されグラシエラを救出するが、バディと撃ち合いに。彼を射殺する。

 と言うわけで、クリント・イーストウッドも監督ばかりでなく
やはり自分で出演する作品もほしいところ。
そういう時は、サスペンスとかの路線をやってくれるので好感が持てる。
さすがに派手なアクションはしなくなり、発作を起こしたりしてそれっぽい。
心臓移植を受けた彼が、自分のドナーを殺した殺人犯を追うと言う話で
謎解きを続ける内はボチボチ面白いのだが、
真犯人が割に唐突にわかり、そしてそれから真犯人との対決が長いのが興ざめ。

TV放送 2004/08/15 BS05 2000-2155
 

ブラディ・サンデー(2002年アイルランド英)

アイバン・クーパー 下院議員。行進を計画

 72年北アイルランド。
デリー地区ではカトリックが差別を受けているとして、デモ行進が行われる事に。
住人すべてが参加するほどの規模となる。
一方、IRAを警戒する英軍は、強硬姿勢で臨む事に。
挑発されていると感じた参加者が本体を離れたため、軍は実弾で発砲。
さらには集会に集まった丸腰の市民に向けて次々発砲。13人の死者が出る。
最小限の発砲だったと称する軍は、デモ隊から銃撃を受けたと主張。
死亡した参加者のポケットに爆弾を入れ、証拠を偽装する。
行進を企画したクーパー議員は、この攻撃で若者がIRAに参加するだろうと言う。
裁判では英軍の主張を支持し、兵士たちは処罰されなかった。

 と言うわけで、ポール・グリーングラスの初期作品。
アイルランドでカトリック系の住人がデモ行進を実施。
平和的なものにするつもりだったのだが、
英軍はデモ隊=IRAてな発想で、ものものしい警戒をする。
これに挑発された若者が暴れ出すが、軍は実弾で攻撃。
さらには興奮が高まったか、逃げ惑う丸腰の住人たちを次々射殺した。
血の日曜日事件と言われる事件だ。
映画としては、前半がデモ開始前で、
デモ隊と軍の双方が微妙に緊張する様を描き、ちょっと退屈かも。
後半はデモの混乱ぶりを描くが、
そうなればグリーングラスお得意の揺れるカメラで緊迫感あふれる。
ユナイテッドにも似た感じだが、
劇中で主人公たちが反撃するシーンはなく、やられっぱなしでストレスを残す。

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プラトーン(86)

監督 オリバー・ストーン

 67年。クリス(チャーリー・シーン)は、家を飛び出しベトナムへ。
1年間の任務につくが、1週間で地獄と悟る。ここにいるのは失業者ばかりだ。
ジャングルを進み、雨や泥や虫にまみれ、撃ち合いでクリスは負傷。
小隊長ウルフ中尉は頼りなく、実権はバーンズ曹長(トム・ベレンジャー)が握る。
掩蔽壕の罠で2名やられ、復讐心に燃えるバーンズらは、周辺の村を襲撃。
興奮した一行は、暴力、果ては虐殺を繰り広げ、
止めるエリアス軍曹(ウイレム・デフォー)とバーンズが対立。小隊は分裂。
敵の待ち伏せを受け、撤退のさなか、バーンズはエリアスを射殺。
敵にやられたと言うが、クリスは、バーンズが殺したと確信する。
翌日。再び戦闘が起こり、何百名もの敵が包囲。
狂ったように撃ちまくるが、空爆でやられる。
気がつくと、みな死に、バーンズだけが這っていた。クリスは彼を射殺。
2度目の負傷でクリスは除隊。結局彼らが戦ったのは自分自身だった。
そして、この出来事を伝える義務があると確信した。

 と言うわけで、ベトナム戦争ものの転換点となった作品。
話全体の雰囲気は、昔からありがちの感じだが、
現代アメリカの汚点とも言うべきベトナムの話が舞台なので、
観客に与えるショックも大きい。
他の兵には、バーニーにケビン・ディロン。ラーナーにジョニー・デップ。

TV放送 93/09/24 04CH 21:03-23:24
 

ブラニガン(1976年英米)

ジム・ブラニガン警部補 シカゴ警察(ジョン・ウェイン)
スワン警視長 ロンドン警察(リチャード・アッテンボロー)
ジェニー・サッチャー ロンドン警察(いつも心に太陽をの女生徒)
ラーキン 組織のボス(ジョン・バーノン)
フィールズ ラーキンの弁護士(メル・ファーラー)
ゴーマン 殺し屋
ルアナ 娼婦(レスリー・アン・ダウン)

 ブラニガン警部補は、ロンドンで逮捕された宿敵ラーキンを引き取りに行く事に。
だが、ラーキンは何者かに拉致されてしまい、一味は身代金を要求。
弁護士フィールズが身代金を用意するが、金だけが奪われてしまう。
ブラニガンは度重なる襲撃を受け、殺し屋ゴーマンの仕業と判明。
改めて身代金要求があり、フィールズは警察の尾行をまいて取引場所へ。
誘拐犯はフィールズとグルだったのだが、
実は誘拐犯を利用し、フィールズがラーキンと狂言誘拐を演じていたのだ。
ラーキンらは誘拐犯を始末し高飛びしようとするが、
身代金に発信器が仕掛けられており、現れたブラニガンが2人を逮捕。
一件落着した所をゴーマンに襲撃されるが、ブラニガンは返り討ちにするのだった。

 と言う訳で、ジョン・ウェインの刑事もの。
ダーティハリーを逃した事を後悔したと言う彼が、マックQに続いて本作に出演。
シカゴの刑事であるウェインは、
宿敵ジョン・バーノン(ダーティハリーの市長)が英国で逮捕されたと知る。
引き取りにロンドンへ行くが、バーノンが何者かに拉致されたと知り、
現地の刑事と真相を追うと言う訳。
現地警察のリチャード・アッテンボロー刑事と捜査方法についてもめたり、
跳ね橋をジャンプするカーチェイスがあるが、物真似と言う印象は否めず。
こういうシーン入れると受けるんだろ?てな感じの手探り風だが、
ウェインのキャラは安定感あり。

TV放送 2016/02/02 イマジカ 1030-1221
 

プラネット・テラー in グラインドハウス(2007年アメリカ)

監督:ロバート・ロドリゲス

チェリー ダンサー
エル・レイ チェリーの元恋人
ブロック医師 ゾンビ化する(ジョシュ・ブローリン)
ダコタ女医 ブロックの妻。浮気してる
JT 保安官の兄。バーベキュー屋
ヘイグ保安官 (マイケル・ビーン)
アビー 兵器を売ろうとした(LOSTのサイード役)
中尉 ガスを吸う事でゾンビ化を逃れるが中毒に(ブルース・ウイリス)
兵士 (クエンティン・タランティーノ)

 アビーは軍から盗み出した生物兵器を売ろうとし、中尉とにらみ合いに。
装置を破壊するとガスが吹き出す。
ガスの影響でゾンビとなった連中は、人々を襲いチェリーが片足を失う。
恋人レイはゾンビだらけの病院に乗り込み、チェリーを救出。
無事な一同は、JTの店へ逃げ込むがここも包囲される。一同は脱出。
兵士が体目当てでチェリーらを捕らえるが、
チェリーは机の脚で作った義足で兵士を倒す。
レイがかけつけ、チェリーにガトリング砲を装着。ゾンビを一網打尽に。
脱出用のヘリがかけつけ、負傷したレイを残して離陸。
一同は町を出て、安住の地を見つけるのだった。

 と言うわけで、デスプルーフと2本立てと言う設定で、
こちらはタランティーノの弟分ロバート・ロドリゲスが監督。
ゾンビが大量に出てきて、それに対決するシーンが連続して
ちょっと気持ち悪いのはいただけない感じ。
一方で、一巻紛失しましたと称して、いきなり話が飛んだりするのは面白い。
デスプルーフで死んだ女DJの話が出てきたりする楽屋落ちもあり。
何と言っても出色なのは、足がガトリング砲になっている女の存在で
考えてみると引き金はどうするのかとか、弾はどう補充するのかとか、
と言う問題をまったく無視して、
体の一部が武器になっていたら痛快だろうという発想だけで1本作った感じ。

TV放送 2008/10/06 WOWOW 0000-0200
 

フラバー(97)

 発明家のフィリップ(ロビン・ウイリアムス)は、
閉鎖寸前の大学を救うため、学長であるサラとの結婚式も忘れる始末。
ものすごい弾力を持ち、自由に形を変えられるゴムを完成。フラバーと名づける。
一方、ライバル大学の学長ウイルソンは、サラに言い寄る。
2校はバスケで対戦。フィリップはシューズにフラバーを仕込み、おかげで大勝利。
フィリップはサラと仲直り。フラバーを利用すると車も空を飛べ、
これで大学を救えると各社へ売り込む。
一方、発明を奪おうとする金持ち一味が襲撃するが、フラバーを使って撃退する。

 と言うわけで、やたら弾むゴムを発明したと言うだけで
こんなに夢のような展開になるかと言う感じの話。
全体的にはそこそこ楽しめるが、ちょっと調子がよすぎと言う気がする。
音楽はダニー・エルフマン。

TV放送 99/09/25 BS05 20:00-21:40
 

ブラボー!火星人(1999年アメリカ)

 TV局に勤めるティム(ジェフ・ダニエルズ)は、取材で失敗。クビになる。
帰宅の途中、宇宙船が墜落するのを目撃。エイリアンはティムの車に隠れ
地球人(クリストファー・ロイド)に変身して、彼の家に居座る事に。
仕方なく叔父のマーティンと称するが、部品がなくて帰還できないと言う。
彼の服ズートは意志を持っており、またガムは異星人に姿を変える機能を持つ。
キャスターのブレース(エリザベス・ハーレー)は
エイリアンを捜索する一味にエイリアンと誤解され、ティムを怪しむようになる。
一方、シャトルの自爆装置が作動し、今日中に離陸しないと爆発すると判明。
ブレースはマーティンのビデオを見つけて奪う。
気づいたティムらが急行。テープをすり替える事に成功する。
カメラマンのリジー(ダリル・ハンナ)はズートと共にシャトルに乗り込み
そのまま小型化されて廃品回収に出されてしまう。あわてて追跡して回収。
車の部品でシャトルを動かそうとするが、マーティンは一味に捕らわれて研究所へ。
ティムが侵入して連れ出す事に成功するが、マーティンが死んでしまう。
しかし、ズートと一緒になると蘇生。そこへ現れた一味の黒幕は
64年に行方不明になった仲間のニーナートだった。
研究したがる博士は、ガムでエイリアンになってしまい捕らわれる。
ニーナートは帰還するがマーティンは留まり、ティムと住む事に決める。

 と言うわけで、かつてのTVシリーズのリメイク的作品なのだが
どうやら前作の出演者がまだ地球にいたという設定もあり、続編的意味合いも。
これも日本未公開だが、クリストファー・ロイドが騒ぎまくる展開は
バック・トゥ・ザ・フューチャー等で見慣れたせいか、違和感なし。
エリザベス・ハーレーとダリル・ハンナの2大美女も見所と言う感あり。
何かにつけ、「ムカッ」と言うマーティンが面白い。
地球人だと怒っている事になるのだが、ちょっと使い方が間違っている感じ。

TV放送 2001/11/20 BS05 2120-2257
 

ブラボー小隊・恐怖の脱出(1981年米)
 (サザン・コンフォート/ブラボー小隊 恐怖の脱出)
 (ダーティアーミー/対決!悪魔のカルト集団)

プール軍曹 隊長(ピーター・コヨーテ)
キャスパー 次の隊長
スペンサー リーダー的存在(キース・キャラダイン)
バーディン (パワーズ・ブース)
リース (フレッド・ウォード)
ケイジャンの男 (ブライオン・ジェームズ)

 1973年ルイジアナ。
州兵軍のブラボー隊は沼地で道に迷い、ケイジャンと言う現地人のカヌーを拝借。
隊員スタッキーがふざけて空砲を撃つが、撃ち返されて隊長であるプールが死ぬ。
新たな隊長キャスパーは頼りなさげ。プールの復讐をすべきか否かで隊が分裂。
見つけたケイジャンの男は犯人ではないと言うが、捕虜にする事に。
道中、一味の罠が仕掛けられ、かかったクリブスが死ぬ。
捕虜の扱いでリースとバーディンが対立。
バーディンがリースを殺すが、その間に捕虜に逃げられる。
一味は埋葬した遺体を掘り返し、次々攻撃してくるが、こちらには空砲しかない。
次々やられ、生き延びたスペンサーとバーディンは、何とか道にたどり着く。
トラックを拾って町まで行くが、そこはケイジャンの町で、外部へ連絡はできない。
人々は歓迎し歌い踊るが、一味に狙われていると気づく2人。
何とか始末して退散。米軍のヘリに迎えられるが、複雑な表情をするのだった。

 と言う訳で、ウォルター・ヒル監督作。
何と48時間の前の作品なのに、その存在も知らなかった代物です。
ルイジアナ州兵の小隊が演習をするが、沼地で道に迷うと言うのがきっかけ。
そこはケイジャンと言う現地人の土地で、兵士のイタズラから命を狙われる様になる。
兵士たちは意外にケイジャンに苦戦して、次々やられてしまうと言う訳。
そのメンバーはキース・キャラダイン、パワーズ・ブース、
フレッド・ウォード、ピーター・コヨーテなんて面々。
なかなかの布陣で、面白そうな設定とは思うけど、何か大変そうとしか伝わらず、
状況はわかりにくいかも。(兵士たちのキャラの区別もいまいちつかない)
監督:ウォルター・ヒル

TV放送 2014/10/02 イマジカ 0500-0645
 

フランケンシュタイン(31)

 フランケンシュタイン博士は人体再生の研究を行う。
死体と脳によって怪物(ボリス・カーロフ)を誕生させるが、凶暴で人殺しを始める。
少女が殺され、村人は怪物を追い回し、風車小屋で焼き殺す。

 と言うわけで、最も有名なフランケンシュタインシリーズの第1作。
怪物は結構凶暴で、仲良しに思えた少女まで殺してしまう。

TV放送 95/01/15 BS05 14:38-15:57
 

フランケンシュタインの花嫁(35)

 フランケンシュタインの怪物(ボリス・カーロフ)は死んだと思われたが、
実はまだ生きていた。人造人間の研究をするプレトリアス博士は、怪物と手を組み
博士の恋人エリザベスを誘拐し、博士に怪物の花嫁を作るよう強要。
博士は花嫁を作るが、彼女は怪物を恐れ、
ショックを受けた怪物は、花嫁とプレトリアス博士を道連れに死ぬ。

 と言うわけで、怪物が再登場する話。原作の後半部分と言う感じか。
冒頭に原作者メアリーが登場し、「神を演ずる者は罰せられる」と言うセリフがあって
ただの怪物ものではないとアピールしている。

TV放送 95/01/15 BS05 15:57-17:22
 

フランケンシュタインと地獄の怪物(モンスター)(1974年英)

フランケンシュタイン男爵 (ピーター・カッシング)
サイモン・ヘルダー 医師
サラ 男爵の助手(マデリン・スミス)
クラウス 院長
シュナイダー (デヴィッド・プラウズ)

 ヘルダー医師は、フランケンシュタイン男爵の著作を参考に、
死体から人間を作る実験をして逮捕される。
裁判で精神病棟送りになり、虐待を受けるが、医師に助けられる。
医師こそ死んだはずの男爵で、その秘密を知るのは院長ら数名のみ。
男爵はここで研究を続けていたのだ。
男爵はヘルダーに手伝わせ、重傷を負った屈強なシュナイダーに死体の腕を縫合。
さらに自殺した教授の脳を移植する。
だが、男爵が教授を自殺に導いたと気付き、ヘルダーは反発。
シュナイダーの体は教授の記憶を受け継ぎ、
成功かに思えたが、やがて体が脳を支配する様になる。
男爵は、助手サラがかつて父である院長に襲われて以来言葉を失った事から、
教授に襲わせる事で回復するのではと考える。
反発するヘルダーは、教授を始末しようとするがためらい、逃げられてしまう。
サラを愛する教授は院長を殺害。だが、囚人たちに襲われて殺される。
問題点がわかったと言う男爵は、
次こそは成功させると言い、ヘルダーをあきれさせるのだった。

 と言う訳で、英ハマープロによるフランケンシュタインもの。
フランケンシュタイン男爵の研究に憧れる若き医師ヘルダーは、
自らも怪しい実験をしようとして逮捕され、精神病棟へ入れられる。
そこには死んだとされた男爵(ピーター・カッシング)がいて、
死体を使って怪しい実験を続けていた。
ヘルダーは男爵に協力するが、なんぼなんでもやりすぎでしょと感じる様になる訳。
そこらへんの価値観の境目はよくわからない。
舞台は研究室周辺だけで、一般の人はおろか他の囚人も襲われない。
ボリス・カーロフ版に比べると手術シーンとかがやや気持ち悪い。
死ぬのは奴らだの冒頭に出たマデリン・スミスが男爵の助手役で出て、
特筆すべき美形なんだけど、ただ出てるだけと言う印象。

TV放送 2014/08/14 イマジカ 0315-0500
 

フランケンシュタイン(94)

 1793年。流産で母を失ったビクター・フランケンシュタインは、
死を葬る研究のため大学へ。ウォルドマン教授に人体改造の技術を学ぶ。
教授の死後、彼の日記をもとに死体の臓器を集め、電流で蘇生に成功。
だができたのは怪物(ロバート・デニーロ)で、死んだと信じ、故郷へ戻る。
怪物は言葉を覚え、日記で自らが失敗作と知り、ビクターへの復讐を誓う。
弟ウイリーを殺害。義妹ジャスティンが犯人扱いされ、絞首刑に。
怪物は花嫁を要求。ビクターの妻エリザベスを殺害。
失意のビクターは、エリザベスを蘇生するが、彼女は自らの醜さに自殺。
ビクターは怪物を追って北極へ。だが力尽きて死に、怪物は父を失ったと悲しむ。
氷が割れ、2人は海に沈んでいった。

 と言うわけで、コッポラがドラキュラに続いて製作したリアル怪物路線。
原作に忠実で、芸術感があり、話も長くて、従来の怪物とはずいぶん趣が違う。
ビクターの父役にイアン・ホルム。友人ヘンリー役にトム・ハルス。

VHS
 

フランダースの犬(1998年 アメリカ)

 ネロ少年は母メリーを失い、祖父の所で育てられる事に。
こき使われてた犬を拾い、パトラッシュと名付けてかわいがる事に。
絵の好きなネロは、大聖堂にあると言うルーベンスの名画があこがれだ。
画家ミシェル(ジョン・ボイド)と知り合い、彼はネロの才能を認める。
賞金と美術学校の奨学金が得られると言うコンクールへの出品を勧める。
だがネロと親しいアロアの父コゼツ氏は、ネロを快く思わず、
製粉所の火事をネロの仕業と決めつけ、祖父の牛乳が売れなくなる。
やがて祖父は死に、住む場所も追われるネロ。
コンクールでは、ミシェルはネロの絵を評価するが、市長の息子の絵が優勝となる。
失意のネロは、コゼツ氏の財布を見つけ、それを届けて立ち去る。
それを知ったコゼツ氏は、製粉所の火事も彼の仕業でないと知り反省。
弱ったネロは、大聖堂でルーベンスの絵を見て感激。天からのお迎えを受ける。

 と言うわけで、日本ではアニメで有名な本作を実写で映画化。
アニメの細部まで覚えているわけではないのだけれども、
黒い毛むくじゃらの犬はどうにも違和感があり、だいたい物語にあまりからまない。
ネロの気の毒な境遇はアニメなんかと同じと思うが、
ラストは何かさわやかな感じで、必ず泣けると言うアニメとはちょっと違う。
と言うか、ネロが死なないバージョンと言うのがあるらしくて
どうせなら、そっちが見てみたかった。
アロアの母がシェリル・ラッド。

TV放送 2005/10/09 25CH 1405-1600
 

フランティック(88)

 監督:ロマン・ポランスキー

 アメリカから医師(ハリソン・フォード)とその妻が
新婚旅行以来20年ぶりにパリへ旅行する。
妻は空港でバッグを誰かの物と間違えてしまった。
医師がシャワーを浴びている間に、何者かから電話があり、妻は出かけて行くが
医師は気がつかない。
やがて、彼女がいつまで立っても戻ってこない事に気づいて、
ホテルに捜索を依頼。特別扱いで、警察にも捜査を依頼。
だが、飲み屋で怪しげな男から、妻らしき女性がさらわれるのを見たという話を聞く。
医師は本気にしないが、その現場に妻のアクセサリーの一部が落ちていた。
非番になっていたホテルの警備員を見つけ出し、
彼から中近東あたりの外人らしき男と妻が親しげに出ていたと聞く。
医師は誘拐と考え、アメリカ大使館に捜査を依頼するが、浮気と考え本気にしない。
フランス語の話せない医師は半狂乱(フランティック)に陥る。
彼は間違えたバッグに何か関係あるのではと考える。

 バッグの中にデデという名前の書かれたマッチを発見。
バッグは航空会社に持っていかれる。
バーでデデの事を聞き出すが、彼は麻薬の売人だった。
そこで、デデのアパートへかけつけるが、彼は殺されていた。
彼の留守番電話のテープを持ちだす。
ホテルに戻ってみると、ホテルの部屋は何者かに荒らされていた。
医師はホテルの男にテープの翻訳を依頼。
そこには女性がデデの所へ行くと録音されている。
医師は待ち伏せして彼女に会う。
デデが殺されているのを見て、身の危険を感じた彼女は医師に協力する。
彼女は飛行機で何かを運ばされたのだが、空港でバッグを取り違えたため、
デデを雇っていた組織が、医師らを追っているようだ。
医師は空港でいったんは返却した組織のバッグを取り戻す。
ようやく警察は本腰を入れて捜査を始めるが、
組織にバッグを返す事で妻を取り戻せると考え、女性を返し
警察には何事もなかったと称して、捜査をやめさせる。

 バッグを調べたが、何もつかめなかった医師は、結局女性の所へ行く。
だが、何者かが来ていて彼女を脅迫していた。
以前、同室の女性がカギを持っていったため、窓から屋根づたいに部屋へ入るのを
知っている医師は、バッグをもって部屋へ入ろうとするが、
途中でバッグが開いてしまい、中の品物が散らばってしまう。
ようやく部屋に入った彼は、恋人のフリをして男たちを退散させる。
だが、彼らの会話から自由の女神像が重要な品物だとわかる。
ホテルに組織の連中から電話があり、女神像の引き渡しを指示してくる。
医師らは屋根の女神像を取りに行くが、落としてしまい、
中からよくわからない部品が出てくる。
引き渡し場所の駐車場へ行き、無事だった妻と再会。
だが、独自で捜査を進めていた警察と銃撃戦になり、組織の連中は妻を連れて逃走。
女性が死んだ男の持っていた財布から、彼らの関係する店を知る。
警察は女神像の中の部品は原爆の部品だと言い、渡すように言うが、2人は逃げ出す。
店で組織の男に会った医師は、自由の女神の下で引き渡しをすると指示。
ついに医師は妻を取り戻すが、追跡してきた警察と組織が銃撃戦になる。
流れ弾を受け、女性が死んでしまい、医師は部品を川に捨ててしまう。

 というわけで、ヒッチコックタッチのこの作品は、
いわゆる巻き込まれ型のお話で、ハリソン・フォードが何とも情けない役。
行方不明になった初日から大騒ぎし、何でも特別扱いさせようとするあたりや
動揺して屋根の上でバッグを開いて無茶苦茶になってしまうあたり、
いかにも、なれない事件に巻き込まれたという感じですごくいい。
フランス語が話せないという状況は、必然的に彼に単独行動をとらせる。
敵側とも言える女性が、簡単に味方についてくれるあたりは気になるが、
途中からは妻以上ともいえる愛情を感じて、本来の目的も薄れるほどで
最後は何の得にもならないのに、医師の手助けをして巻き添えで死んでしまうあたりは
ヒッチコックにはできない。
(ヒッチコックなら最初の方で殺してしまって、アンハッピーエンドにしない)
ヒッチコックのこの手の話が古い感じで、ちょっと飽きてしまうのに比べて
この作品はかなりいいぞ。

TV放送 91/05/15 06CH 21:00-23:14
 

プラン9・フロム・アウタースペース(59)

 とある宇宙人は、宇宙を壊滅させる爆弾の開発を阻止するため地球へ。
死体を甦らせ、人々を驚かせるが、円盤に乗り込んだパイロットたちがこれを阻止。

 と言うわけで、史上最低監督エド・ウッドの中でも最低と言われる作品。
見てて憤慨するほどでもないが、宇宙人の計画の意図がよくわからない。
甦えらせた男にベラ・ルゴシの生前のフィルムを使うが、彼はすでに死んでいたので
甦ってからは、似ても似つかぬ男が延々と顔を隠して登場する。

TV放送 97/04/18 BS05 01:30-02:50
 

フリー・ウイリー(93)

 悪ガキのジェシーは水族館にイタズラしたため、水族館の仕事を手伝う事に。
彼はグレン夫妻の里子となるが、彼らにはなじめない。
ジェシーはシャチのウイリーと仲良くなり、芸を仕込めるように。
社長(マイケル・アイアンサイド)は稼ごうとするが、ショーでは演技せず失敗。
保険金目的で殺そうとする事に気づき、飼育係ランドルフらと協力して逃がす。
レッカーで移動するが、立ち往生し、グレンに助けを求める。
社長一味の追跡を振り切り、海へ逃がし、ウイリーは家族のもとへ去った。

 と言うわけで、シャチと少年の交流を描いたシリーズの第1作。
社長一味の悪事はありきたりだが、シャチが泳ぐシーンはなかなか。
音楽はバジル・ポールドゥリス。

TV放送 96/01/01 BS05 18:55-20:50
 

フリー・ウイリー2(95)

 ジェシーの母が死に、異父弟エルビスと共にグリーンウッズ夫妻が引き取る事に。
エルビスは打ち解けず、ジェシーともケンカばかり。
タンカーの座礁で原油が流出。ウイリーらシャチに危機が迫る。
石油会社はシャチを売ろうとするが、ジェシーらが妨害。
彼は火の中に取り残されるが、ウイリーのおかげで脱出。エルビスとも仲直りする。

 と言うわけで、野生のシャチが話題のシリーズ第2弾。
兄弟でなかなか打ち解けなかったり、シャチのおかげで助かったりとありがちな展開。
音楽はバジル・ポールドゥリス。

VHS
 

フリー・ウイリー3(97)

 ジェシーは海洋調査の船に同行。何かの原因でシャチが減少していると言う。
ウイリーに水中銃で撃たれた痕跡があり、闇市場に売る違法の漁と判明。
船長ウエズリーはサケ釣り漁船と主張。証拠がなければ手は出せない。
ウエズリーの息子マックスは、違法行為に反発し、ジェシーに協力。
ウエズリーは漁を続け、ジェシーは独断で追跡。船を体当たりさせる。
海に転落したウエズリーをウイリーが助け、ウエズリーは改心。
ウイリーに子供が誕生し、ジェシーはマックスと名づける。

 と言うわけで、シリーズ3作にもなるとネタ不足なのかありがちの密猟の話に。
話にはヒネリなし。それにしてもシャチは食べられるのか?
漁船の名前はSTを思わせるボタニー・ベイ号。

TV放送 99/07/20 BS05 17:30-18:50
 

フリージャック」(92)と言う映画を見た。

 本当は「ゆりかごを揺らす手」と言うのが見たかったのだが、
意外に混んでいる様子なので、とっさに切り換えたら、こちらはすいていた。
この映画は、未来の人間が精神を生き延びさせるため、
過去から体を拝借するという話で、何だか面白そうな設定だ。
転送された主役には、エミリオ・エステベス。
マーチン・シーン一家の長男だが、弟チャーリー・シーンに人気で劣る感がある。
それよりも、彼を追うハンターにミック・ジャガー、
そして、黒幕に「羊たちの沈黙」でアカデミー俳優になったアンソニー・ホプキンス。
この2人の、いかにも悪そうな連中が、何だか面白そうだと言う
雰囲気を盛り上げるので見た。

 F1レーサー、アレックス(エミリオ・エステベス)は、
レース中、恋人ジュリーの目の前で接触事故を起こし、日産の看板に激突して爆死。
だが、彼の死体は見つからなかった。
18年後の世界では、バセンテック(ミック・ジャガー)を中心にした連中が、
ロボコップの出来損ないみたいな衣裳で、派手な色の装甲車に乗り、レース場に待機。
事故を起こしたアレックスに照準を合わせ、事故の瞬間にアレックスを回収。
アレックスは瀕死の状態だったが、キンキラの服の医療班が対応。
危険だからとバセンテック一味は現場から立ち去る。
心臓が回復し、アレックスは意識を取り戻す。
だが、医療班は欲しいのは体だけと、変なレーザーみたいなもので脳を殺そうとする。
気づいて抵抗するアレックス。装甲車は、謎の集団の襲撃を受け、撃ち合いに。
この謎の集団は何だったのか、最後までわからずじまいだ。
車が揺れた拍子に、アレックスはレーザーを奪い、医療班を倒して逃走。
気づいたバセンテックは、アレックスを殺さぬように捜索する。
アレックスは、自分のアパートに戻るが、門には何やら金網がしてあるし、
自分の部屋には見知らぬ連中が住んでいる。
彼らは、アレックスを「フリージャック」と言い、かくまえないと追い返される。
わけもわからず逃げるアレックスは、
現代のビル街の壁に、巨大なテレビみたいなものをつけただけと言う
貧弱な未来の風景に、2010年だかと言う年号を見る。
教会で寝ているアレックスに、ちと口の悪いシスターが銃を向ける。
彼がフリージャックと知り、助ける事にする。
一方、アレックスを追うマッカンドレス社副社長ミケレッティは、
失敗したバセンテックをクビに。
(ミケレッティに扮するのは、
「48時間」で冒頭に殺されたニック・ノルティの相棒をやった役者)
だが、バセンテックは、頼まれた仕事は最後まですると言う。
バセンテックの、この律儀さはどこから来るのかも、最後までわからずじまい。
依頼者はすでに死亡しており、あと数日しか保存できない。
そして、精神だけ生きている依頼者は、断固としてアレックスの体を希望する。

 シスターがコンピュータを駆使して、ジュリーの居場所を探すがわからず、
F1時代のトレーナー、ブラッドの居場所を聞いて、彼の所へ行く。
そこはかつてのブルックリンだが、荒廃してあちこちで撃ち合いをやっている。
ブラッドはアレックスとの再会に喜ぶ。
彼によれば、フリージャックとは、肉体が死んだ人物が精神を生き延びさせるため、
過去からつれてきた体の事を言うのだ。
アレックスは死亡する場所も時間もわかっていたため、格好の目標だったのだ。
そして、環境破壊で汚染された現代の人間よりも、過去の人間の方が理想的なのだ。
アレックスはジュリーと会う事を希望。
彼女は、世界を支配していると言うマッカンドレス社の重役になっていた。
おばさん顔になったジュリーは、社長マッカンドレス(アンソニー・ホプキンス)の
信頼を得て、日本企業の重役らと変な日本語でうまく対応。
テレビ電話みたいなので、マッカンドレスは東京へ行くよう指示する。
ブラッドは、アレックスにジュリーと会えるよう段取りしたと言い、食堂へ行く。
だが、警察が現れたため、自分が売られた事に気づく。
警察は周囲の人間が流れ弾で死んでも平気で撃ち合いに。
ブラッドなどあっという間に死んでいる。
路地に逃げたアレックスは、白バイを奪い、真っ赤な装甲車を突破して逃げる。
彼は1人でマッカンドレス社のビルへ。
ジュリーと再会するが、彼女はアレックスの体が乗っ取られていると思い拒絶。
しかも、彼が侵入したのに、警報が鳴らなかったのも怪しい。
実は、バセンテックが、ここへ来ると知っていて警報を解除しておいたのだ。
彼女に追い出され、逃げるアレックス。
彼女は、バセンテックが現れたので、アレックスが本物と気づく。
アレックスは現代の車の上に何かかぶせただけの、
ちゃちなデザインの未来車を奪って逃走。パトカーと派手だがつまらないチェース。
バセンテックはアレックスをバリケードに追い込むが、
アレックスは間一髪川に飛び込む。

 ジュリーはボディガードの協力で、危ない地区へ行き、
彼ならここへ来るわと、わけのわからん事を言ってアレックスと再会。
彼を助けると約束。だが、彼には巨額の賞金がかけられていた。
ジュリーは仲間に手助けを頼む。その間に飲み屋で強い酒を飲んだアレックスは
彼を見つけたTVカメラに、バセンテックに向けて捕まえてみやがれと言う。
ジュリーは続いてマッカンドレスに手助けを頼む。
マッカンドレスは逃走用の船を用意。
ジュリーはすべてを捨てる事はできないと、アレックスだけに逃亡させる。
船に乗り込もうとするアレックスだが、不審がってためらうと爆発。
周囲を囲まれ、車を降りた途端、ジュリーの車も爆破される。
廃工場に逃げ込んだアレックスを追って、バセンテックらが現れる。
彼らを何とか次々倒し、バセンテックに照準を。
そこへ、副社長ミケレッティが送り込んだ連中が現れ、撃ち合いに。
アレックスはバセンテックを助ける形になり、一味を倒す。
借りのできたバセンテックは、黒幕がマッカンドレスだと白状。
バセンテック一味がアレックスを包囲するが、名前を教えただけではつりあわんと、
5分だけ逃げる時間を与える。
逃げだしたアレックスを、装甲車に乗ったジュリーが助ける。
アレックスは彼女を人質に取ったフリをして、副社長ミケレッティの所へ。
だが、ミケレッティはF1事故のフィルムを見直して、
ジュリーがアレックスの恋人だった事を発見していた。
彼は2人に、隣の部屋に保存されたマッカンドレスの遺体を見せる。
マッカンドレス自身が依頼者だったのだ。
だが、ミケレッティは社長の座に座るため、アレックスを捕まえる気はないと言う。
2人はエレベーターで下へ行くが、
結局、ミケレッティは彼らを処分するため、警官隊を集結させていた。
だが、バセンテックらがかけつけ、一網打尽にしているスキに、
アレックスらは再び上へ。100階に非常口があるのだ。
だが、エレベーターは止まらず、最上階の200階へ。
そこには精神転送器があった。マッカンドレスの精神の中に入り込む2人。
精神の中を描いた、ちょっとだけ面白い映像。
マッカンドレスは、ジュリーに愛されたくて、
そして生き延びるため、アレックスの体をほしがったのだが、
卑怯な手だったと反省し、アレックスにマッカンドレスになったフリをするよう指示。
マッカンドレスの精神の消去を指示するが、うまくいかない。
実はそれは時間かせぎで、その間にバセンテックがかけつける。
アレックスは捕まり、精神転送器にかけられる。
数十秒経過後、ミケレッティが現れ、驚いたスキにジュリーが機械を破壊。
時間的に、転送が完了したかどうか、不確かなタイミングだ。
立ち上がったアレックスは、社長しか知らないと言う保険番号だかを言ったため、
バセンテックはミケレッティを射殺。
社長になったアレックスは、ジュリーと共に旅行に出る事にするが、
実は保険番号はでたらめで、バセンテックがわざと見逃したのだった。

 というわけで、ずいぶん面白そうな設定だと思ったが、
見てみるとすぐわかる通り、かなりつまらない映画だった。
世界を制覇する企業に雇われたバセンテックが、レース場から逃げ去るのはおかしい等
物語が、その場の雰囲気で展開していると言う感じの安易さで、
設定的におかしな箇所が、あちこちに見受けられる。
人間は環境破壊で汚染されていると言うが、なぜそうなってしまったのか等
未来社会の描写はほとんどない。
精神を操作できるなら、自分のそっくりのロボットに入れるとか、
そういう手もありそうで、どうも過去から体をさらってくる事の必然性を感じない。
精神転送器を途中で止めたからと言って、まったく脳がやられていないのも変。
未来社会に出てくる建物や車のデザイン等が、あきれるほどちゃちで、
物語も最初から底が割れている、謎でも何でもない展開。
唯一、マッカンドレスの精神の中のイメージだけが、多少面白かった。
俳優だけで映画を選ぶと、大失敗する事もあると言う例である。
混んでても「ゆりかごを揺らす手」にすればよかった。
 

フリービーとビーン大乱戦(74)

 はみ出し刑事ビーン(アラン・アーキン)とフリービー(ジェームズ・カーン)。
彼らは追跡しているマイヤスの裏帳簿を発見。だが殺し屋に狙われていると知り監視。
ミシガンフィルと言う殺し屋を倒すが、別の殺し屋に狙われ、派手なカーチェース。
ついに逮捕許可が出るが、女がマイヤスを誘拐。彼に金を要求する。
ビーンが女に撃たれ、フリービーが実はオカマだった女を射殺。
しかしマイヤスは発作で死亡。実はマイヤスの妻と浮気していた警部が
軽い刑にする約束をしていたと判明。
死んだと思っていたビーンが実は無事とわかり、フリービーと大ゲンカに。

 と言うわけで、カーチェースが受けるとわかり、
そこをコメディタッチに派手にしたわけで、家に車がつっこんだりして
フリービーの乱暴さと、ビーンが妻の浮気を心配するあたりも笑えるが
肝心の捜査の方はそれほど深刻な事件とも思えず、マジメに考えるといまいち。

TV放送 96/09/09 12CH 13:00-15:00
 

フリーランサー NY捜査線(2011年米)

ジョナス・マルドナルド 新人警官
ジョー・サルコーネ警部 悪徳警官のリーダー(ロバート・デニーロ)
ラルー ジョナスの相棒(フォレスト・ウィテッカー)
バエズ 組織のボス(ペドロ・アルメンダリスJr)
リディア ジョナスの恩人
サリー 売人(ヴィニー・ジョーンズ)

 新人警官に採用されたジョナスは、父の相棒だったサルコーネ警部に誘われる。
彼らは表向きは正義を守るが、裏では組織と通じ、裏金を貯えていたのだ。
相棒のラルーらも同様で、ジョナスも次第に染まる様に。
だが恩人リディアから、
サルコーネが彼女の夫やジョナスの父の死に関係していると知らされる。
ジョナスは競馬場を襲撃。止めるラルーも拘束する。
サルコーネにはラルーが犯人らしいと説明。
ボスであるバエスに報告に行く事になり、
サルコーネの裏切りとして、彼の地位を要求する。
ラルーは裏切り者として射殺され、父を始末したと認めるサルコーネも始末される。
サルコーネの地位を得たジョナスは、フリーの潜入捜査官になるのだった。

 と言う訳で、ロバート・デニーロも出てる警察もの。
ジョナスは新人警官として採用されるが、
部署は組織と通じていて正義感などない連中ばかり。
ジョナスは死んだ父の相棒だったデニーロに気に入られ、彼の配下で働く事に。
コンビを組むフォレスト・ウィテッカーもかなりのワルと言う訳。
当初は染まりかけたジョナスだが、
デニーロが父の死に関与していると知り、反旗を翻す展開。
どこかで聞いた様な話である上に、父の死の真相なんて最初から見えてる感じ。
ジョナスが変心するあたりの納得感もない。

TV放送 2014/12/04 ムービープラス 0300-0436
 



 「ブリジット・ジョーンズの日記」(2001)と言うのを見た。

 ポスターを見ると、少女のような感じなのだが、
ブリジットと言うのは、32歳の独身女性で、タバコも酒もやるし、口も悪い。
おまけにちょっと太り気味の女性。
彼女が、プレイボーイと堅物の男性の間で揺れ動くという話らしく
共演者の中に、ヒュー・グラントがいるから、こちらがプレイボーイのはず。
正直、主役の女性も記憶にない人で
今回の、出演者の中で知ってるのは、ヒュー・グラントのみ。
いつも、インチキプレイボーイと言うような役柄だと思っているのだが
今回はそれが存分に発揮されるのかも。
となると、まともに考えれば彼がふられ役になるわけだが、まあそんな事はよしとして
最近あまり見かけなくなった、ラブコメ風の設定を、
大スクリーンであちら版キャストで描くとどうなるのか。
そう言う関心もあって見た。

 32歳のブリジット・ジョーンズ(レニー・ゼルウィガー)は出版社勤務。
「プロポーズ」でクリス・オドネルの恋人役をやった人だが、
役作りなのかも知れないけど、ちょっと小太りの女優だ。
彼女はロンドンのアパートで一人住まいし、二日酔いするしタバコも吸う。
ちょっとだらしのない感じで、いまだ独身だ。
実家で母がやるパーティへ招かれて出席するが、
こういう所にいる連中は既婚者が大半で、なぜ結婚しないの的な失礼な発言が多く
居心地が悪いと感じている。
母は子供の頃裸で遊んでいたと言うマークを紹介する。
彼はバツイチで今は弁護士と言うが、幼い頃の記憶はほとんどなく
今は堅物で、親に勧められたセンスの悪いトナカイのセーターを、
全然気にせず着るような所も気に入らない。
おまけに酒癖を批判されて険悪に。彼とはこのとき限りと思いつつ
今年こそ、ボーイフレンドを作ろうと一大決心。
体重とタバコと酒を減らしボーイフレンドを作る事を目標に、日記を書き始める事に。
ベットの上でパジャマ姿で、ロックを踊りながら歌うシーンでタイトルが出るが
こんな映画今まであったっけと言いたくなるような感じ。
普通、タイトルシーンはかっこよくしようとするのに対し
限りなく普通の人の普通の生活だからだ。

 ブリジットは上司であるハンサムなダニエル(ヒュー・グラント)に関心があり、
それは向こうもそうらしいのだが、彼にはセクハラ傾向がある。
おまけに、かつて彼の前で音痴のカラオケを見せる失態もあり。
まさにヒュー・グラントにピッタリのインチキプレイボーイぽい所があり
親友トム、ジュード、シャザらは、ダニエルとは距離をおけと忠告する。
そうは言っても、ボーイフレンドを作るという目的も忘れるわけにはいかず
ミニスカートで出勤。
途端にダニエルに見つけられ、そしらぬような顔をしつつ
「君のスカートは欠勤か」等とメールを送ってきた末、データに誘われる。
今までなら飛びついていたところだが、ここでは軽く受け流す事に成功。
新刊出版パーティで司会をする事になり、難しい話に混乱しつつ取り組む。
ここでマークと再会。彼はナターシャと言う美女を連れていた。
結局、ブリジットは司会を失敗し、ダニエルが彼女を慰める。
ダニエルによると、マークは大学時代の友人だったのだが、
マークがダニエルの恋人を奪って以来険悪だと言う。
まあ、普通に考えれば、ヒュー・グラントの話はまゆつばなのだが
ブリジットはこれを信じて、同情して接近。一気に恋人のように発展する。

 ブリジットの母はテレビショッピングの司会者と浮気し、父と別居。
一緒にテレビに出るようになる。
この一家で仮装パーティをする事になり、ブリジットはダニエルと車で向かうが
一晩は一緒に過ごしたものの、急な会議が入ったと行ってダニエルは帰り
仕方なくブリジットは一人だけバニー姿で向かうが、
仮装は中止になったとの連絡がなかったため、彼女だけ仮装姿で大恥をかく。
ここでもマークとナターシャのコンビに会い、ナターシャはイヤミを言う。
一人離れた場所で落ち込んでいる父を励ますブリジット。
長居はできず、早々に引き上げるが、
ダニエルが同僚のラナと一緒にいるところを目撃してショックを受ける。
会議は口実だったのだ。おまけに、彼女と婚約したと言われ、
ブリジットはついに一大決心をし、報道番組のレポーターに転職する事に。
一応上司でもあるダニエルは、大慌てで引きとめるが後の祭り。
だが、消防署の取材でデカ尻をテレビにアップにする失態。
夕食会でマークらと再会。ここでも既婚者たちの言葉にショックを受けるが、
今まで嫌われていると思っていたマークに、
ありのままの君が好きと言われ、妙な気分になる。
それから数日後。ブリジットはクルド人戦士の裁判の取材にかけつけるが、
この戦士はマスコミはシャットアウトしており、取材もままならない。
ところが、そこにマークが居合わせ、何と戦士の弁護士だと言う。
そこで、マークは戦士への独占取材を許可し、おかげで大スクープを得る。

 ブリジットは、自分の家で誕生パーティをする事になり、
料理の支度をするが、普段料理をしない彼女は、かなりひどい始末。
肉だかを毛糸で縛って煮込んだら、スープが緑色に染まってしまう。
そこへ誕生日を知っていたのかマークが現れ、料理の手伝いをする。
彼は料理も得意だ。そこへ友人らがかけつけ、ふーんそう言う仲なのみたいな感じで
一応楽しくパーティする事に。
だが、そこへダニエルが現れ、ラナとは別れた。
やはり君が好きだ等と言うが、どうもお呼びでない雰囲気なので退散。
しかし、マークはダニエルの態度に頭に来たようで、決着をつけねばと表へ。
二人は乱闘になり、マークはダニエルをこてんぱんに倒す。
かけつけたブリジットは、ダニエルを選ぶ事はできないが、
他人の恋人を奪うようなマークを選ぶ事もできないと言い、二人とも去る。

 クリスマスが来て、母は恋人と別れて父の所へ戻る。
両親はマークの家のパーティへ行こうと言うが、ブリジットは乗り気でない。
ところが、実はダニエルの方がマークの恋人を奪ったと言う話を聞く。
この手の話ならよくありそうな展開だが、ダニエルがうそをついていたのだ。
あわてて、ブリジットは両親とマークの家へ急行。
何とかかけつけるが、マークの父がマークとナターシャの婚約を発表。
さらにマークの父と渡米すると言う。
思わずそんなの許さないと叫ぶブリジット。
皆が驚いたので、あわてて、マークがアメリカへ行くのは損失だ等とごまかす。
失意のブリジットは家で落ち込むが、そこへマークが現れる。
彼は渡米も結婚もやめ、ブリジットを選んだと言う。
だが、ダニエルの話を信じたために誤解されていたと言う事やら何やらで
気まずくなってマークは出ていってしまう。
このままではいけないと思ったブリジットは、
着替え中だったので下着姿のまま、雪の降る街を走って後を追う。
追ってきてくれたと納得したのか、マークはブリジットと抱き合う。

 と言うわけで、予想通りヒュー・グラントがふられる展開で
そこに至るまでに、ああなったりこうなったり大変。
意外に最初からブリジットがモテモテなのが気になるところか。
今までもてなかった女性が、突然1年の事でもてるようになるか?
まあ、こういうのが嫌いではないから面白いし
冒頭のタイトルシーンからして、こりゃ凄い映画だと思わされた。
笑えるエピソードも、そう言う経験がある人もいるかもと言う感じだ。