「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月」を見た。(2004年)

 前作を見た頃はレニー・ゼルウィガーをよく知らなかったので
タイタニックの人のように最初から太めなのかと思っていたが、最近は正しく認識。
たばこも酒もやり、性格も難ありで、男にももてないと言いながら、
2人の男が奪い合うという女性に共感を得たと言う原作で、
なぜそんなにもてるのかピンと来ない所もあり
女性の夢と言うかホラと言うか、そう言う側面も感じつつ
細かいエピソードは、主人公がドジである事で確かに共感を感じさせ
そこそこ面白かったので、今回も見る事にした。

 TV局でレポーターとして働くブリジット・ジョーンズ(レニー・ゼルウィガー)。
恋人である弁護士マーク(コリン・ファース)とはラブラブ状態。
サウンド・オブ・ミュージック風に山を歌いながらかけあがるのを想像。
家族が集まると、彼らは相変わらず厚かましかったり、Hだったりだが
とりあえずマークがいるのであまり気にならない。
スカイダイビングの取材をする事になり、怖がるが突き落とされてダイビング。
なかなかパラシュートを開かず周囲をやきもきさせるが、
何とかパラシュートを開いて、そこでタイトル。
しかもバックには「007/私を愛したスパイ」の主題歌が入り
さすがは英国映画と言う事か、
全然ジャンルが違うくせに、まさにあのオープニングのパロディだ。
しかしブリジットはまともには着地出来ず、豚の小屋に落ちてしまいフンだらけに。
その様子も放送され、これがまた好評に。
元恋人ダニエル(ヒュー・グラント)が旅行番組の司会で人気を得ていて
ブリジットもダニエルの女性版として参加してほしいと言われ複雑な想いに。
一方、マークは美人秘書であるレベッカと親しげ。
かつては恋人を作れと言っていた親友たちも、
ひとたび恋人ができると別れさせたがるようで、それは浮気だと決めつける。
もし追求して「何をバカな事を」と言ったらアウトと言い出す。
弁護士の晩餐会に出席し、会話もついていけないブリジット。
クイズ大会も答えがちんぷんかんぷんだが、最後に一般常識となり俄然活躍。
ところが最後の問題で、正解のはずのマドンナの曲名が不正解と言われ
腹を立てるが、周囲には失態にしか見られなかった。
おかげでマークとも険悪になるが、愛していると言われて回復。
マークとスキー旅行に行く事に。
未経験のくせにスキーなんか簡単だと思ったが悪戦苦闘。
滑り出したら止まらず大騒ぎ。
ところが、ブリジットは突然妊娠しているかもと思い出し、検査薬を買って調査。
マークもその気になるが、誤解だとわかり、
マークもまた家族にまだ結婚はしないと言い、失望するブリジット。
再びレベッカとの浮気を疑い、「何をバカな事を」と言われてついに怒りが頂点に。

 ブリジットはダニエルと共に取材でタイへ。
最初は警戒していたブリジットだが、次第に良い人に思えてきて仲は回復。
うっかりマジックマッシュルームを食べさせられ、ハイになって彼の部屋へ。
だが、ダニエルは他の女性も部屋に呼んでいたと知り、一気にさめる。
帰国する事になるが、ブリジットは仲間の荷物を代わりに持って税関へ。
ところがそこに麻薬が入っていたため、ブリジットは逮捕されてしまう。
どうやら仲間が、男にだまされて運び屋として利用されてしまったのだ。
タイ人だらけの牢屋に入れられるブリジット。
明らかに違和感のある彼女だが、衣装やらマドンナの歌の知識らで
囚人仲間の尊敬を受ける事に。
やがて話は、なぜここへ入ったかという話に。
さも自分が世界一の不幸かのように話すブリジット。
だが、そこにいる連中が、家族に捨てられたとか、貧困にあえいでいるとか知り
自分の悩みが小さな物である事に気づく。
現れたマークが、釈放の手続きをする事に。
喜ぶブリジットだが、仕事でたまたま来ただけだと言い、失望させる。
釈放され帰国したブリジット。
マークには失望したと仲間に語るが、仲間から意外な事を聞かされる。
彼はブリジットが逮捕されたと知るや、関係各方面に手を打ち、
釈放の手続きをし、さらには逃亡中の密輸犯の逮捕にも手を打ったと言うのだ。
そして、彼女が逮捕されたと言うのに、素知らぬ顔で帰国したダニエルに対しては、
公園の噴水でずぶぬれになって格闘。
それを知ったブリジットと、あわててマークの所へかけつける事に。
彼の家へ行くとそこにはレベッカがいて、急に現実に引き戻される。
だが、マークは留守だと言う彼女は、彼とは恋人ではないと言い、
私が惹かれているのはあなただと言ってキスされてしまう。
浮気の疑いも晴れ、着飾っていくが、雨でずぶぬれ。
弁護士会館みたいなところへ駆けつけ、重要な仕事中なのに乗り込んで愛の告白。
再び寄りを戻す事に。
エンディングは二人の結婚式ぽいのだが、実はさにあらず。
ブリジットの両親が、愛を確かめ合うためと称して2回目の結婚式をしたのだ。
それに参加するブリジットとマークは、自分たちの将来を期待するのであった。

 と言うわけで、自分で見る事にしたくせに、
あまり面白くもないのではと言う気になっていたが
冒頭でまさかまさかの007のパロディが、音楽入りであって驚かせる。
しかもそれがまさにタイトルシーンで、サントラにも入っているらしく
これで見る目が変わってしまう。
今回は何やら既製曲の挿入のセンスがいいのか、ノリのいい感じ。
物語はもっぱら、ブリジットとコリン・ファースがひっつくか離れるのかと言う展開。
コリン・ファースの浮気が疑われるが、
ヒュー・グラントが浮気性の男だったので、こちらは浮気するとは思えず。
そしてひいきヒュー・グラントの方は、
コリン・ファースとの関係を邪魔する役柄で脇役という感じ。
前作では2人にモテモテでピンと来なかったが、
今回は1人とひっついたり離れたりだから、まあありそうな感じ。
その分、物語が無難になっている。
中盤の逮捕劇が1つの山場だが、それを除けば実におとなしい感じで
原作は前作は1冊だったが、今回は前後編で長くなったはずなのにあっさりしてる。
続編ものは、前作のアイデアを引きずっただけの
出し殻のような作品が少なくないが、この映画にもそんな雰囲気が。
細かいエピソードが面白いので飽きさせはしないが、
ラストでコリン・ファースと結婚せずじまいにしたあたり、
続編を意識してる気もするが、そろそろ打ち止めがいいかも。
 

プリズナーズ(2013年米)

ケラー・ドーバー (ヒュー・ジャックマン)
ケラーの妻 (ハムナプトラ3の妻)
アナ ケラーの娘
ラルフ ケラーの息子
フランクリン・パーチ 隣人(テレンス・ハワード)
ジョイ フランクリンの娘
ナンシー フランクリンの妻
ロキ刑事 (ジェイク・ギレンホール)
アレックス 容疑者
ホリー・ジョーンズ アレックスの叔母(ザファイターの母)
神父
ボブ・テイラー 犯人?

 ドーバーの娘アナと、隣人フランクリンの娘ジョイが行方不明に。
警察は不審なRV車の持ち主アレックスを拘束。
だが、10歳程度の知能と言われる彼に、
証拠も残さずに娘たちを拘束するのは不可能だ。
ロキ刑事は、神父が語る16人の子供を殺した人物を追う事に。
結局、アレックスは釈放されるが、疑いを捨てきれないドーバーは空き家に拘束。
フランクリンだけにそれを明かす。
ドーバーはアレックスを痛めつけ、
娘たちの居場所を聞き出そうとするが、何も語らない。
アレックスが行方不明と知ったロキは、ドーバーの行動を疑う様に。
やがて犯人らしきボブを逮捕。
彼の家から娘たちの衣服が見つかるが、遺体は見つからない。
さらにボブは銃を奪って自殺してしまう。
それでもドーバーは、アレックスが娘たちの居場所を知っていると確信。
一方ロキは、ボブの家に残された血が豚の物で、
娘たちの服はタグがついている新品だと気づく。彼は犯人を装っていただけなのだ。
神父の家でジョイが保護されるが、アナは見つからない。
ロキはドーバーの隠れ家で拘束されたアレックスを発見するが、
ドーバーはそこにはいなかった。
ドーバーは、アレックスの叔母ホリーの所へ。
実はアレックスもボブも、ホリーがさらってきた子供だったのだ。
ドーバーは、足を撃たれて穴に落とされてしまう。
かけつけたロキは、アナに注射をしようとするホリーを見つけ、射殺。アナを救出。
アレックスは26年ぶりに帰宅するが、ドーバーは行方不明に。
ドーバーの妻は、夫がした事はアナを見つける為だとかばう。
警察はホリーの家を捜索。ドーバーは発見できず、引き上げる事に。
ロキには、かすかに笛の音が聞こえる気がしたのだが。

 と言う訳で、ヒュー・ジャックマン主演のサスペンス。
彼は娘を誘拐された父親で、
ジェイク・ギレンホール刑事が容疑者を逮捕するが、証拠が出ず釈放されてしまう。
容疑者が娘の居場所を知っていると確信したヒューは、
容疑者を拘束して痛めつけると言う訳。
やがて別の容疑者が逮捕されるが、ヒューは拘束を続ける。
実は。。。と言う真相は、なかなかひねっているが、
そこはさじ加減次第と言う感もあり。
やはり印象深いのは、ヒューの暴走ぶり。
家族を守るためと言う理由だけでは説明できない気もするが。

TV放送 2015/04/11 WOWOW 2300-0133
 

プリズン・エンジェル 女囚たちの夜(86)

 女優を目指すキャサリンは、ロンダと共にオーディションを受ける。
しかし、ポルノ専門のプロだとわかり、もめ事に。
警察がかけつけ、その日のうちに2人はハニーウェル刑務所に送られる。
彼女は態度次第で刑期が伸びると脅され、仮出所委員の相手をさせられそうに。
女囚たちは、出所されるために看守の相手も平気になる。
キャサリンの姉トレーシーは、スカウト会社へ行き、同じように刑務所へ。
ビクター(エリック・エストラーダ)は、スカウト会社で暴れて負傷。
仲間で拳法の達人ダークが刑務所へ向かう。
キャサリンが看守のスキを見て警察へ電話。この刑務所が実在しない事がわかる。
彼女は遺体安置所で出所したはずの女囚たちを発見。
すべてがセットで、女囚の精神を破壊し、女たちを売っていたのだ。
潜入したダークが看守を倒し、キャサリンは女囚たちを逃がす。

 というわけで、女囚ものと言うよりは、ずいぶん変な映画だ。
セットで誰も気づかなかったと言うのも変だし、維持費が大変だと思う。
ビクターたちは、ただの正義感あふれるだけの野郎。しかも、あまり役に立たない。
困った話である。
看守の中に「砂の惑星」のポール・スミス。

TV放送 92/02/27 12CH 21:02-22:54
 

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年米)

ジム・ドノバン 弁護士(トム・ハンクス)
アベル ソ連のスパイ

メアリー ジムの妻
ルドルフ・ダグ ジムの助手
ゲーリー・パワーズ 米軍パイロット
プライヤー 米国人留学生

起:ソ連のスパイとしてアベルが逮捕され、ジムが弁護する事に。
承:米パイロットと米学生がそれぞれ捕虜となる。
転:ジムはアベルと2対1の交換を要求。
結:交渉は成功し、捕虜が交換される。

 FBIは画家アベルをソ連のスパイとして逮捕。
米国への協力を求められるが、アベルはこれを拒否。
スパイであっても弁護を受けられる事を証明する為、弁護士ジムが担当する事に。
 アベルは裁判で有罪となり、死刑が妥当かと思われたが、
ジムは捕虜交換用に生かすべきと主張。
これが認められて30年の刑となり、裏切り者としてジムの家に発砲される騒ぎに。
 そんな中、パイロットパワーズがソ連領空で攻撃を受け、捕らわれてしまう。
CIAは捕虜交換を希望するが、ソ連は公式にはスパイの存在を認めない為、
民間人であるジムが東ベルリンへ向かい交渉する事に。
 さらに東独で米学生プライヤーが捕らわれる。
アベルとパワーズの交換については合意するが、
ジムは同時にプライヤーとも交換しようとする。
 米側は交渉が決裂する事を恐れるが、ジムは2人揃わなければ交換はなしと強気。
主導権を握りたい東独の思惑もあり、2対1の交換が成立する。
橋でアベルとパワーズ、プライヤーの交換が実施される。
 ジムの家族は英国旅行と聞かされていたが、ニュースで真相を知って驚かされる。
ソ連は公的にはアベルをスパイと認めず。
パワーズはパイロットに復帰するが、後に墜落事故で死亡。プライヤーは博士となる。
ジムはキューバ・ピッグス湾事件の交渉でも活躍し、
捕虜にされた9700人を解放した。

 と言う訳で、スティーブン・スピルバーグ監督で、トム・ハンクス主演の実録もの。
弁護士トムは、ソ連のスパイとして逮捕されたアベルを弁護。
捕虜交換用に生かすべきと主張するが、裏切り者と非難される。
そんな中、米軍のパイロットがソ連の捕虜となり、アベルと交換する事に。
ここまででも面白かったのだが、さらに米学生が東独に捕らわれてしまう。
アベル1人で、2人を解放しようとするあたりが本作の見せ場と言えるが、
個人的には蛇足感ありで、話がややこしくなった。
まあ、実話だから仕方ないんすけどね。

TV放送 2016/10/22 WOWOW 2000-2221
 

ブリッツ(2011年英)

ブラント 刑事(ジェイソン・ステイタム)
ナッシュ警部 ブラントの上司。ゲイ
サンドラ 第1の犠牲者。女性警官
ロバーツ警部 第3の犠牲者。ブラントの旧友
フォールズ ブラントの同僚。サンドラと同期
バリー・ワイス 容疑者。ブラントがかつて叩きのめした
ダンロップ ブラントを批判する記者
ラドナー 情報屋
ストークス フォールズの恋人

 刑事ブラントは、キレると容疑者を叩きのめし記憶も失うため、上司は問題視する。
女性警官サンドラが射殺される事件が発生。ブラントが担当する事に。
ブラントの旧友ロバーツ警部は、妻を失ったため休職。
代わりにゲイと噂のナッシュ警部が赴任する。
またも警官が殺され、さらに8人殺すと予告が。
情報屋ラドナーから、バリーが容疑者として浮上。
ブラントがかつて病院送りにした男だ。
ロバーツ警部も殺され、記者ダンロップに接触したラドナーも殺される。
一連の被害者がバリーを逮捕した警官だったため、
ブラントは次の標的が同僚フォールズだと考え急行。
フォールズは無事だったが、助けようとした近所の少年が殺される。
事件のショックで、フォールズは麻薬に溺れる。
警察はバリーを逮捕するが、証拠不十分で釈放に。
ブラントはロバーツの葬儀に出席。
警察の監視を欺き、ニセ警官に扮したバリーは、ブラントを尾行。襲撃する。
だが、ブラントは尾行を承知していてバリーを叩きのめす。
バリーはまた釈放だと笑うが、ブラントは警官姿の彼を射殺。
連続殺人犯の仕業として、迷宮入りにするのだった。

 と言うわけで、現代のブロンソンと言う感のあるジェイソン・ステイタムの主演作。
警官を狙った連続殺人が発生。犯人は犯行予告をする。
とあれば、ゾディアック事件をモデルにしたダーティハリーを連想させる。
登場人物には皆一癖あり、
ステイタムはキレると容疑者を叩きのめし、記憶もないと言う刑事。
その時点で、真犯人はこいつではと言うイヤな予感が生まれるがそうはならず。
相棒と言うか、上司である新任の警部は、ゲイで生真面目そうだが、
違法捜査もいとわないステイタムを評価し、対立シーンはない。
ステイタムを批判する記事を書く記者は、犯人の情報を得て飛び付くが、
自らに危険が及ぶとステイタムに協力。
序盤で唯一の容疑者として浮上した男は、実際に犯人と判明。
かつて自分を逮捕した警官たちに復讐するのが動機だ。
警察を欺くほどの知能犯に、なぜそんなに逮捕歴があるかと言う疑問はあるものの、
全体の流れは当たり前すぎるくらい当たり前。
登場人物たちに癖のある設定が揃ってるだけに拍子抜け感も強い。
犯人は証拠不十分で釈放され、ダーティハリーなら執念で再追跡するところだが、
ステイタムは早々に逮捕をあきらめ、
ニセ警官に扮した犯人を連続殺人と見せかけて射殺。
上司も偽装を協力するとあっては、何だかちょっと違う気がする。

TV放送 2012/09/17 WOWOW 2330-0107
 

ブリット(68)

監督 ピーター・イエーツ

 シスコ警察のブリット(スティーブ・マックイーン)と
ベルゲッティ(ドン・ゴードン)は、聴聞会の証人ロスを組織から保護する任務に。
チャルマース上院議員(ロバート・ボーン)の指名によるものだ。
だが、ホテルが襲撃され、ロスと見張りの刑事が重傷を負う。
見張りのスタントンによれば、ロスは自分で殺し屋を部屋に招き入れた節がある。
チャルマースは、ブリットの責任を問うが、ブリットは彼に疑いをかける。
病院に殺し屋が出現。ブリットが追跡するが逃げられる。
ロスが死亡し、ブリットは医師の協力で、カルテと遺体を隠す。
ロスを乗せた運転手(ロバート・デュバル)や、情報屋の協力で捜査。
彼は、組織の金をつまみ食いして、狙われていたらしい。
ブリットは、殺し屋の車に追跡されるが、逆に彼らを倒す。

 上司は証人の受け渡しを要求。ブリットはロスが死んだ事を白状する。
恋人キャシー(ジャクリーン・ビゼット)と共に、ロスの恋人ドロシーの所へ。
だが、ドロシーは殺されており、キャシーは血生臭い世界にショックを受ける。
ドロシーの遺品を調査し、彼女が偽名を使っていた事が判明。
ロスもレニックと言う堅気の男だ。
本物のロスは、組織から逃げるため、金で彼らを雇い、ドロシーを処分したのだ。
ブリットらは空港へ。チャルマースは、聴聞会に出させろと要求するが拒否。
離陸直前の機を呼び戻す。気づいたロスは、滑走路を逃げる。追跡するブリット。
一般客に紛れるが、追い込まれて射殺する。

 というわけで、マックイーンの刑事アクション。
坂の多いカーチェースも話題に。ロバート・デュバルの扱いが軽い。
ロバート・ボーンは悪役と言われるが、名を上げたがると言うだけで、悪役ではない。

TV放送 92/10/25 06CH 01:40-03:31
 

フリッパー(96)

 両親が離婚したサンディ(イライジャ・ウッド)は
夏休みの間、叔父ポーター(ポール・ホーガン)の家へ預けられる事に。
海の男である叔父に困惑するが、親を失ったイルカのフリッパーと仲良しに。
だがラモンはイルカを目の敵にし、シェリフも規則違反と飼う事を禁ずる。
仕方なく海へ返すが、汚染の魚を食べてフリッパーは病気に。
看病のおかげで回復するが、どうやらラモンが廃棄物を捨てているらしい。
フリッパーの協力で証拠を発見。ラモンは逮捕され、飼う事が認められるが、
サンディはフリッパーを海へ返し、再び戻ると約束し島を去る。

 と言うわけで、「がんばれフリッパー」の映画版。
しかし元ネタを知らないし、「フリーウイリー」にも似たドラマで
何だか変わりばえしないと言う印象は否めない。

TV放送 98/02/22 BS05 20:00-21:37
 

プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角(86)

 しっかり者のアンディ(モリー・リングウォルド)は
バイト先のレコード店に来た、ブレーン(アンドルー・マッカーシー)が気になる。
幼なじみのダッキーは、何とかアンディの気を引こうとするが、うまくいかない。
ブレーンはアンディとのデートの約束をするが
金持ちの友人ステッフ(ジェームズ・スペーダー)は、貧乏娘とつき合うなと言う。
アンディがブレーンとデートに行くと知り、ダッキーは嫌みを言う。
2人はステッフのパーティへ行くが、アンディは居心地が悪く飛び出す。
デートに失敗したと思うアンディだが、ブレーンは卒業パーティに誘う。
店長のイオナ(アニー・ポッツ)は、ダッキーにやさしくしろと忠告。
ステッフは、ブレーンに貧乏娘とつき合う奴とは友人の縁を切ると言う。
アンディは、ブレーンが約束をすっぽかした事を激怒。
行かないと後悔すると思い、アンディは卒業パーティへ。ダッキーと2人で中へ。
ブレーンはステッフに彼女は金で買えないと言い、アンディらに謝罪。
ダッキーも許し、2人は抱き合い、ダッキーも相手を見つける。

 というわけで、たわいない青春もの。
金持ちとそうでない奴とで人種の違いのような対立があると言うのが異色だが
そういえば、黒人が出てこなかった。
そんな事で対立しているのもどうかと思うが、
金持ちのパーティに、貧乏な恋人を連れていくブレーンの神経もどうかしている。
一番がんばったダッキーは功労賞ものだが、嫉妬して見苦しいのは困りものだ。

TV放送 92/03/06 08CH 02:10-04:06
 

プリティ・ウーマン(90)

 ビバリーヒルズの実業家エドワード(リチャード・ギア)は、慣れない車で町へ。
道に迷い、コールガールのビビアン(ジュリア・ロバーツ)に案内させる。
彼女が気に入ったエドワードはホテルへ誘う。
翌日。モース(ラルフ・ベラミ)の会社を買収する予定のエドワードは、
会食の際ビビアンを連れていくため、一週間の契約。高級店でドレスを買わせる。
高級店は彼女を相手にしなかったが、ホテル支配人のバーニーが世話してくれる。
彼女はバーニーにテーブルマナーを教わり、見違えるような美人に。
モースとの会食は物別れに終わるが、彼の孫デビッドはビビアンに関心を。
ポロ見物にも連れていき、弁護士フィルがスパイではと勘ぐるので、正体をばらす。
ビビアンはその事を怒るが、エドワードに金で買ったと言う意識があったのは事実だ。
しかし、彼もビビアンと離れがたくなる。休暇を取って、2人で楽しい時を過ごす。
契約最後の日。エドワードはアパートを世話するが、彼女は囲われる事を好まない。
エドワードはモースと手を組む事に。怒ったフィルはビビアンに迫り、追い出される。
彼女はハッピーエンドを望むが、エドワードにはそれは無理に思えた。
エドワードは出発のため飛行場へ。途中で思い直し、ビビアンのいる安ホテルへ。
彼女はもう離れないと誓った。

 と言うわけで、「マイ・フェア・レディ」の現代版と言われる作品。
話題になっただけあって面白かった。
もっとも、2人が最初から惹かれあっている事を意識しているので、
何だか最後付近がまだるっこしく思える。

TV放送 93/01/01 BS05 01:40-03:45
 

プリティ・ブライド(1999年米)

 コラムニストのアイク(リチャード・ギア)は、
結婚式の最中に何度も逃げ出したと言う女性マギー(ジュリア・ロバーツ)を記事に。
たいした取材もせずに悪女として書いたため、訴えられ編集長に解雇される。
名誉挽回のため、高校教師ボブとの結婚式を取材に町へ乗り込む。
嫌がるマギーをよそ目に、町人や家族と親しくなる。
取材する内、マギーが誰とでも親しくなり、それが周囲を傷つけていると指摘。
誤解されていると感じたマギーは、取材の協力を承諾する事に。
アイクは、彼女に自分の意志がなく、結婚を恐れていると指摘。
結婚式のリハーサルをするが、新郎役のアイクと熱いキスをして破談に。
急遽、アイクがマギーと結婚する事になり、取材陣も殺到。ボブにも祝福される。
だが、式の最中に、迷いが生じたマギーはまたも逃走。アイクはショックを受ける。
1週間後、マギーはアイクの部屋に現れ、偽りの姿で結婚したくないと言う。
改めてマギーは求婚し、今度は2人だけの結婚式をする。

 と言うわけで、プリティシリーズなどと言われ
監督も主演二人も「プリティ・ウーマン」と同じだし
ホテルマンの人も常連になってるが、話はまったく無関係。彼はフリーの記者の役。
基本的には、リチャード・ギアにも悪い点はあるのだろうが
自己中心的にしか思えないジュリア・ロバーツのキャラには共感が持てない。
最後に二人がくっつくのはお約束なので
4番目の婚約者が失敗するのは分かり切っていて、そう言う面白みはない。
設定としては面白いし、所々に面白い展開もあるのだが
全体としては何だか強引という感じ。

TV放送 2001/09/09 BS05 1500-1700
 



勝手にシリーズにされた「プリティ・プリンセス」(2001)を見た。

 プリティ・ウーマン、プリティ・ブライドと並ぶシリーズ第3弾と言われるが
監督が同じゲーリー・マーシャルと言うだけで、
今回はジュリア・ロバーツも出ていないのだが、
普通の女の子が、王女様になってしまうと言う展開は、
何やら過去の名作を思い出させるようで、面白そうだし見てしまえ。

 サンフランシスコ。高校生のミア(アン・ハサウェイ)は、芸術家の母、
そしてネコのルーイと生活していた。内気な少女だ。
制服廃止をめぐる弁論大会に参加するが、緊張の余り吐いてしまい、
それがまたからかわれるネタとなる。
実は弁論大会で対抗したジョシュにあこがれているが、
彼は生意気なラナとつきあってるらしい。
ある日、母から、父方の祖母クラリス(ジュリー・アンドリュース)が
ヨーロッパから来るので会ってくれと言われる。
父は母と離婚して後、最近死んだらしいのだ。
言われた住所に行くと、そこが豪邸だったのでビックリ。
庭に入ると各国語で怒られ、観光客と間違われる始末。
そこは実はジェノビア国の領事館。待っていたクラリスは、その女王だったのだ。
ジェノビアはスイスとフランスの間か何かにあるらしい。
クラリスによれば、ミアの父は留学中に学生結婚したが、
王位継承のため国に戻ったと言うのだ。
そして、その父が死んだ今、ミアが唯一の王位継承者であると伝えられる。
ビックリして最初は取り合わないミアだったが、いろいろ考えた末結局受け入れる。
3週間後の舞踏会で王位継承を発表するので、それまでいろいろ特訓する事に。
もちろん、王位の事はそれまで内緒だ。

 まず外見からと、ヘアメイクをし、妙に太い眉毛も整え、メガネもやめる。
続いて、身のこなしや挨拶も教える。社交界に必須のダンスもだ。
護衛担当のジョーが、ダンスの相手をするが、
彼は女王と惹かれあってるらしくて、ミアの帰宅後二人でダンスする。
強面で、実は優しいと言う役柄で、実は「プリティウーマン」のロビー係。
この監督作品の常連らしい。
ミアはジョーの運転する車で通学する事に。もちろん学校の手前で降りるが
友人のリリーは彼女の変化に激怒。フェミニストであるリリーは
何やらいろいろ主張するタイプで、ローカル局の自分の番組も持っているのだが
派手に化粧する事は堕落だと言うのだ。
仕方なく、リリーには真相を告げると、彼女はプリンセスになれば
世界が変えられると今度は大賛成。
リリーの兄マイケルは内気で、自動車修理工場で働いているが、
実はミアに惹かれていて、彼女のポンコツの車を無償で直したりする。
ミアの変化に、学校でもちょっと振り向かれるようになるが、
さらにマスコミが殺到し、学校中の話題になったのでビックリ。
秘密を告げたのはリリーだけだが、彼女は否定。
実は、メイクアーチストが、ミアを変身させた実力をアピールしたくて
自らマスコミにばらしたのだった。
とにかくこれで大騒ぎに。学校中がミアを昔からの友人だと言い出し、
マスコミがどこへでも着いてくる。
そんな中、クラリスと理解を深めたいと二人でいろいろ観光して回る。
ミアが自分の車を運転するが、サンフランシスコは坂が多く
ポンコツでは坂が上れずにケーブルカーに衝突してしまう。
困った事に、ミアには免許がなかったらしい。
おかげで警官と運転手を前にして困るが、クラリスは女王である事を利用。
舞踏会に招待し、名誉市民だ等と言う物だから
この件は大目に見ようと言う事に。修理代も不要らしい。
「これが外交よ」と自慢げに言うクラリスだが、それは違うと思う。

 ミアが有名になり、ラナでさえ友人だと言ってテレビに出たがるが、
ジョシュにビーチパーティに誘われて有頂天に。
ラナもさすがにそれは気に入らない様子。
ミアはデートの事を、マイケルに無神経にも自慢してしまう。
最初はその日マイケルと約束していたのだが、ジョシュの方を優先してしまったのだ。
そして母には、片足が浮くようなキスをしたいと言う。
映画等で、ロマンチックなシーンでは、必ずヒロインの片足が浮いていると言うのだ。
マイケルはビーチの小屋へミアを連れ込みキスするが、
網が足に引っかかって、足が浮いてこない。
おまけに、マスコミが殺到したと知ると、彼らの前でキスして見せ新聞ネタに。
ジョシュの目的は、最初から有名になる事だったのだ。
ショックで逃げ出すミア。ラナが早く着替えなさいと
着替え用のテントに連れ込むが、そこにもマスコミが殺到。
テントを倒して、着替えシーンを写されこれも新聞ネタに。ミアはショックを受ける。
クラリスは二つの新聞記事にあきれるが、悪意はなかったと知り、とりあえず納得。
一方、リリーは、自分の番組にミアの出演約束をしていたのだが
それすらもミアはすっぽかしてしまい、険悪な感じに。
何とかこちらも仲直りするが、いずれにせよ、こんな事では王女などなれない。
舞踏会には行くようなフリをして、母をも信じ込ませて逃げ出す事にする。
ついに舞踏会の日。母やマイケルらも招待され、領事館へ。
例の警官や運転手も来ているが、ミアは来ていない。
クラリスやジョーも心配でならない。
もしミアがかけつけなければ、王位は別の一家にとられてしまうのだ。
ミアはクラリスからもらった、父の日記を見ていたが
そこにはさまれていた手紙に気づく。それは、細かい事は忘れたが
何しろ、それを読んで、ミアは王位を継がねばと言う気になる。
あわててポンコツ車で出発するが、途中で車はエンコし、雨でびしょ濡れに。
万事休すかに思えたが、そこへジョーがかけつける。
客をこれ以上待たせられないと、クラリスは人々を前に王位放棄の演説を開始するが
そこへミアがかけつけ、ミアがどういうつもりかはわからないが
とりあえず話させる事に。ドレスも着ず、びしょ濡れのままだ。
ミアは、世界の人々のために、少しでも役に立てたらと
王位を継承する事を宣言。これで別の一家はガッカリ。
ミアはドレスに着替えてダンスを踊る事になるが、相手にはマイケルを選ぶ。
ジョーはクラリスとダンス。ミアらはベランダへ。ジョーは特等席を取られたと言う。
そこでミアはマイケルとキス。思わず片足が上がって、
その足がスイッチを入れ、庭の照明がつき、噴水まで上がるのがにくい。
それからのミアの生活は専用機で行き来する日々に。
まだ慣れないが、ネコのルーイだけは、環境が変わっても寝ている。

 と言うわけで、プリティシリーズ第3弾と言われた作品だが
見ていると、ジュリー・アンドリュースが出ている事もあり
彼女とは因縁があるオードリー・ヘップバーンの2作
「マイ・フェア・レディ」と「ローマの休日」をひっつけて現代風にした感じ。
引っ込み思案の女の子が、次第に王女様になっていくのは「マイ・フェア・レディ」的
そして王女様が普通の女の子として恋をしていくのは「ローマの休日」的だ。
主役の女の子もなかなか好感が持てるし、
ジュリー・アンドリュースも60歳を越えているのだがまだ若い感じで
それでいて、物わかりのいいおばあさんと言う雰囲気も持たせていて良い。
ミアがいきなり王女様になってとまどう様子もかなり笑えるし
恋人との理想的なキスシーンを夢見て、一度それに失敗し
最後に実現。それで噴水が上がるエンディングはかなりいい。
 



プリティ・プリンセス2 ロイヤル・ウェディング」(2004)を見た。

 ゲーリー・マーシャル監督によるプリティもの最新作と言う事で
プリティものって何だという気もするが、
まあプリティウーマンが受けたので、
同じ監督だぜと言うのを日本向けにアピールしたような感じ。
本作は本当のシリーズ物で
前作で普通の女の子がいきなり王女になると言う展開の
いわばシンデレラ・ストーリーで
だけど普通の恋もしたいという感じの
「ローマの休日」と「マイフェア・レディ」を合わせたような発想で面白かった。
今回はその続きという事で
ちょっと劇場で見るのは気恥ずかしい気もするが
前作も見てるから見てしまえと思って見た。

 ヨーロッパのジェノヴィア国のプリンセスとなったミア(アン・ハサウェイ)。
恋人とは別れてしまうが、親友リリーとはいまだに交流がある様子。
彼女はまもなく、祖母に代わって女王に即位する事が決まっており
すでに覚悟もできている。
21歳の誕生パーティが行われ、各地からセレブが集まる中、
ニコラスという青年と知り合い、彼の魅力に惹かれるが、
基本的には相変わらずのドタバタぶりで
祖母であるクラリス女王(ジュリー・アンドリュース)をあきれさせる。
まあ、ジュリーだってマリア役の頃には。。。なんて言うまい。

 プリンセスが宮殿で過ごしていると、何やら秘密の通路のような場所を見つける。
そこは実はこの国の国会をのぞき見られる場所で、
今しもミアの女王即位について話し合われていた。
現れたメイブリー子爵(ジョン・ライス・デイビス)は、
法律をよく読むと、女王は王位につく前に結婚しなくてはならないと言う規則がある。
王は未婚でも許されるのにと女王は怒るが、貴族らしからぬミアに反発する者も多く、
30日以内に結婚相手を見つけねば、
ミアの代わりに、継承権を持つ子爵の甥デヴロー卿が王になる事になってしまう。
そして、そのデブロー卿こそ、あのニコラスだったのだ。

 30日で結婚相手を捜すなんてと不満げだったミアだが、
とりあえずお婿探しのため候補者を見て回る。
そしてオリンピックにも出た事のあるパイロット、アンドリュー公爵に白羽の矢が。
ミアは紳士的なアンドリューを気に入り、婚約を発表。
だが、メイブリー子爵は何とか阻止しようと、いろいろ妨害工作を繰り広げる。
ジョン・ライス・デイビスは、
インディ・ジョーンズやロード・オブ・ザ・リングにも出ているが
今回は007/リビングデイライツのKGB長官風。いかにも悪そうだ。
乗馬がヘタなミアが乗った馬を暴走させたり、失態させるが、
ミアはなかなかめげない。
儀式に必要だと言う弓の練習をするが、これも悪戦苦闘。
パレードでは孤児院の子供たちに声をかけ、宮殿に招いたりして
王室関係者をあきれさせるが、もっぱら世間の評判は良く、
メイブリー子爵は人気取りだと腹を立てる。
そんな中、女王の警備担当のジョーは、ミアの結婚と共に、引退する事に決める。
ジョーは女王を愛していたが、女王はミアの事もあり自分の気持ちを明らかにできず
そんな態度に失望しての決断だった。

 宮殿に滞在する事になったニコラスは、何かとミアをからかい
最初の内は、腹を立てていたミアだったが、
強引にキスされた時に、思わず片足があがってしまい
(前作で片足のあがるような、感じるキスをしたいと言っていた)
不思議な気持ちになってしまう。
彼の方を愛しているのではと悩まされるミア。
それでもアンドリューとの結婚の日も近づく。
ニコラスもまたミアを愛するようになっており、
メイブリー子爵に王位争いをやめたいと言い出す。
腹を立てるメイブリー子爵だったが、これを逆に利用する事に。
ミアはこりずに、宮殿を抜け出し、ニコラスと密会するように。
だがその様子が、メイブリー子爵の手の及ぶマスコミに報じられ大騒ぎに。
女王も失望。アンドリューも腹を立てるが、結婚式はやる事に。
しかし、結婚式で、誓いの言葉まで来たミアは
どうしても先が言えずに式場を立ち去ってしまう。
混乱しているミアを慰める女王。
思い直したミアは式場へ戻り、結婚しない事を宣言。
アンドリューもまた、その決断を承諾する。
メイブリー子爵は抗議するが、集まった議員たちはこの決定を祝福し
女性でも未婚のまま女王になれる事となる。
そして戴冠式。女王はジョーに求婚し、2人は晴れて結婚する事となる。

 と言うわけで、物語は序盤から主人公が女王になる覚悟ができていて
そのために結婚相手を決めなければならなくなると言う展開。
まあ発想は面白いし、いろんな描写もそれなりだが
どこか前作の焼き直しという感じが否めず、
それでいて、「普通の女の子が」という意外性がなくなったため
何となく出し殻のような雰囲気。
結婚相手を決めたが、王位争いのライバルと恋に落ちてしまうと言う展開は
まあ先の読めてしまう感じで、
出番の量的に、ライバルの方を選ぶのは見え見えだが
そこへ至るプロセスに面白味がない。
リビングデイライツのKGB将軍じゃんと言う悪役の人が
何かと陥れようとするが、まあさほど窮地に陥るわけでもなく
それに対して、最後にギャフンと言わせるしっぺ返しをしているわけでもない。
土壇場で迷う主人公の表情なんかはうまいと思うのだが、
やはり何か魅力が薄まった感じ。
 

プリティ・リーグ(92)

 43年。野球選手が戦場へ行ったため、ハービー氏は女子リーグの設立を決定。
ソフトボールが得意のドティ(ジーナ・デービス)と妹のキティも、スカウトされる。
テストの結果、彼女らはピーチズに採用されるが、ユニホームはドレスのよう。
マナー教室も受けさせられ、リーグ自体が、男性の興味本意の物と悟る。
監督のジミー(トム・ハンクス)は、元ホームラン王だが、アル中で、
客引きのため採用される。女子プロをバカにする彼は、酔って寝てばかり。
ドティが実質の監督として采配するが、ジミーも急に気が向いて采配するように。
人気が出ず、リーグ中止の噂を聞いた彼女たちは、派手なプレーで客を呼ぶように。
客は増えるが、終戦が近いためハービーは中止を決定。
キティは、ちやほやされる姉に反発し、結果としてラシーンにトレードに出される。
ドティは夫ボブが帰還したため、引退を決意。だが、ジミーは後悔するぞと忠告。
ラシーンとの優勝を競う最終戦。ドティが現れ、逆転打を打つ。
ショックを受けるキティだが、その裏自らサヨナラ逆転打で優勝。
ハービーは存続を決定。キティは人気者になり、ジミーも女子リーグに留まる。
現在。女子リーグが殿堂入りし、ドティはかつての仲間と再会。
ボブやジミーは死んでいたが、キティとも再会する。

 と言うわけで、実在したと言う女子リーグのお話。
女子リーグがどういう物かを中心に描いて、試合の描写はあまりない。
チームメイト、メイにマドンナ、彼女の友人で怪力ドリスにロジー・オドネル。
ロジー・オドネルは、ここでもなかなかの怪女ぶり。2人は物語にあまり関係なし。
最後の同窓会的再会シーンは、ちょっとはずれてる気がする。
音楽はハンス・ツィマー。

TV放送 94/03/06 BS05 20:00-22:10
 

ブリンク 瞳が忘れない

 8歳から盲目だったエマ(マデリン・ストー)は、角膜手術で視力を取り戻す。
だが、慣れるまで数カ月は、視覚反応に遅れが生ずる。彼女は不審な男を目撃。
その日、隣人バレリーが絞殺される。手口から連続殺人犯らしい。
彼女は殺人犯におびえるが、視覚が確かでなく、ジョン刑事も証言を信用できない。
エマはジョンと接近。だが、彼女の証言を信ずるジョンの捜査に、批判の声があがる。
エマの医療記録の住所が、バレリー宅と間違っていた事から、真の狙いはエマと判明。
しかも、医療関係者だ。続いて2名が殺され、4人とも移植を受けていると判明。
すべてドナーは看護婦マーガレットだった。異常性愛者による犯行らしい。
彼女に言い寄っていた雑役係ブッカーが犯人と断定される。
エマはブッカーに命を狙われるが、格闘の末、彼を射殺する事に成功する。

 と言うわけで、盲目の女性が殺し屋に狙われる「暗くなるまで待って」的作品。
ちょっとだけ目が見える方が、もっとタチが悪いようだ。
後半は犯人の動機に関心が移り興味半減。マデリン・ストーは裸あり。
音楽はブラッド・フィーデル。

VHS
 

ブリンクス(78)

監督 ウイリアム・フリードキン

 44年。金庫破りのトニー(ピーター・フォーク)は、出所する。
仕事を変えるつもりはなく、妻メアリー(ジーナ・ローランズ)も公認だ。
苦戦して製菓会社から盗むが、収入はわずか13ドル。
ブリンクス現金輸送会社に注目。合い鍵で輸送車から10万ドルを盗み出す。
信用問題から被害届は出ず、今度は金庫自体を狙う事に。
トニーの調査では、鍵は安物で警報もない。深夜は警備も手薄だ。
新型の金庫に詳しいスペッキー(ウォーレン・オーツ)や
金をさばくためにジョー(ピーター・ボイル)を仲間に。
50年。金庫が閉まる直前に、一味は覆面で侵入し、史上最高の200万ドルを奪う。
犯人には諸説が流れ、FBIも捜査に乗り出す。トニーらは金を使えないまま。
スペッキーらが銃の不法所持で逮捕され、あと2週間で時効の時に自白。
全員が逮捕され、英雄扱いに。14年後仮釈放される。
捜査には2500万ドルが使われるが、見つかったのは5万ドル以下だった。

 と言うわけで、コロンボがそのまま金庫破りになったような奴が主役で、
史上最高額だかの金庫破りの実話を映画化したもの。
いまいち巧みな計画とかが描かれず。

TV放送 94/07/12 BS11 21:00-22:46
 

プリンス・オブ・エジプト(98)

 エジプト。奴隷の母親は子供を河に捨てるが、
これは王妃に拾われモーゼと名づけられる。
成長したモーゼは義兄ラメセスと遊び回るが、姉と言うミリアムに会い衝撃を受ける。
さらに奴隷を酷使する政治に反発。
不思議な声を聞き、エジプトの民を率いる事を決意する。
王となったラメセスに解放を求めるが、ラメセスは拒否。
エジプトの民もモーゼが指導者ぶるのに反発。
だが、杖から血を出し、蛙の大群が町に殺到して人々は不思議な力に怯える。
火山弾が飛び、モーゼは人々を導くが、ラメセスらが追跡。
紅海が裂け、道が出来るが、ラメセスらは火の柱で足止め。
人々は渡りきるが、追っ手の兵は海に飲まれる。やがてモーゼは十誡を得る。

 と言うわけで、「十戒」で描かれた話をアニメで映画化。
やはり紅海のシーンが見せ場だが、
実写で表現できた映像をアニメにしたのでは、何だか物足らない。
物語の方も、知ってるからいまいち。

TV放送 2000/12/03 BS05 1600-1740
 

プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂(2010年米)

ダスタン ペルシャの王子(ジェイク・ジレンホール)
タス王子 ダスタンの長兄。ニザムに操られる
ガーシヴ王子 ダスタンの次兄(猿の惑星のコバ役)
ペルシャ国王
ニザム 国王の弟伯父(ベン・キングズレー)
タミーナ姫 アラムートの王女(慰めの報酬の殺された方)
シーク・アマール ダチョウレースの興行主

 孤児ダスタンは、ペルシャ国王に気に入られて王子となる。
長兄タスは聖なる都アラムートの裏切りの証拠をつかんだと襲撃。
タミーナ姫を捕らえる。
国王はこれを非難するが、ダスタンが贈った織物を着ると焼け死に、
犯人と疑われたダスタンは姫と逃げる羽目に。
ダスタンは、都で入手した剣に時間を逆行させる力があると知る。
タスがこの力で最強の王になる気だと考えたダスタンは、伯父ニザムに相談。
だが、彼こそ黒幕だと気付き、
ダチョウレースの興行主アマールらと協力し、アラムートへ乗り込む事に。
タスにニザムの企みを知らせるが、ニザムはタスを殺して剣を奪う。
ニザムと対決する中、剣の力で、最初に剣を入手した時まで遡る。
ダスタンはアラムート襲撃を用意するタスを止め、ニザムの陰謀を知らせる。
ニザムは暴れるが、タスに刺されて死ぬ。
タスは姫に、あなたの国を救った男と結婚すべきと言い、
ダスタンは姫に剣を返すのだった。

 と言う訳で、ジェイク・ギレンホール主演の秘宝もの(?)
孤児であるジェイクは、ペルシャ国王に認められ王子に。
隣国による侵略の噂が流れ、混乱する中、国王が殺され、ジェイクに疑いがかかる。
実は国王の弟が実権を握る為に隣国の秘宝の力を得ようとするが、
ジェイクと隣国の姫が阻止すると言う訳。
陰謀も秘宝もどこかで聞いた話で、類似品にご注意の類似品の側と言う印象です。

TV放送 2011/07/02 WOWOW 1400-1558
 

プリンセスと魔法のキス(2009年米)

ティアナ 黒人の娘。ウエイトレス
シャーロット ティアナの友人。白人で富豪の娘
ナヴィーン王子 実は放蕩息子
ブードゥの魔法使い
王子の家来 魔法使いと組み、王子に扮する
ママオーディ 魔法使い
ルイス ワニ
レイ ホタル

 子供の頃ティアナとシャーロットは、
プリンセスがキスしたカエルが王子に戻り、結婚した話を聞いていた。
富豪の娘であるシャーロットは、大人になっても王子との結婚を夢見ていた。
ナヴィーン王子が訪れると知り、家に招く事に。
実は放蕩息子の王子は遊びまわるが、
王子の家来と手を組んだブードゥの魔法使いに、魔法をかけられてしまう。
王子の家来が王子に扮し、シャーロットと結婚して金をいただくつもりだ。
一方、ティアナは自分のレストランを作る事を夢見ていた。
店が買えないと知り失望していると、カエルにされた王子に話しかけられる。
仕方なくキスするが、王子は元に戻らず、シャーロットまでカエルになってしまう。
ウエイトレスだから効果がなかったらしい。
ワニのルイスやホタルのレイに助けられ、魔法使いのママオーディを探す事に。
ママオーディは、真夜中までにプリンセスがキスすれば2人とも人間に戻ると言う。
ケンカばかりしてたティアナと王子だが、たがいに惹かれるように。
ブードゥの魔法使いは、魔法を持続するため、王子を捕える。
結婚式に乱入したティアナがまじないの道具を壊すと、
ニセ王子は正体を現し、ブードゥの魔法使いは影の男と言う連中に捕らわれる。
事情を知ったシャーロットはカエルにキスするが、効果はなかった。
ティアナと王子はカエルのまま結婚する事を決意。
キスすると2人は人間に戻る。結婚したため、ティアナがプリンセスになったのだ。
シャーロットの支援でレストランは実現し、彼女はまだ王子との結婚を夢見ていた。

 と言うわけで、これはディズニーアニメの変化球。
たぶん、ディズニーアニメのお約束が好きな人には、違和感があるはず。
主人公のティアナは黒人の娘(貧しい)で、もちろんそこも異色なんだけど、
他の作品と大きく違うのは、彼女が王子との結婚を夢見ていない点。
夢見てるのは、ティアナの親友で、金持ちの白人の娘シャーロットの方だった。
シャーロットはカエルにされた王子とキスして結婚する話が好き。
本物の王子(実は放蕩息子)が来訪して浮かれるが、
王子がカエルにされてしまい、ティアナが親友の代わりにキスする羽目に。
すると、王子が戻るどころか、ティアナまでカエルになってしまったのだ。
これはもう、ディズニーアニメのお約束をバシバシ外してくる展開だ。
終盤、恋に落ちたティアナと王子が、人間に戻れないと知り、
カエルのまま恋が成就するのを望むなんて、もう衝撃です。
もちろん、お約束だから最終的には人間に戻れるんだけど、
どのお約束が守られ、どれが破られるかわからないあたりが、本作の魅力。
ティアナらの仲間になった星に恋するホタルのエピソードも、結構ツボっす。

TV放送 2014/02/22 ディズニー 2000-2144
 

フリントストーン モダン石器時代(95)

 石器時代なのに妙に近代化されているベッドロックの町。
スレート石材工場のクリフ副社長(カイル・マクラクラン)は、社長の座を狙う。
フリントストン家のフレッド(ジョン・グッドマン)は
友人バーニー(ニック・モラリス)の養子のために貯金を使い、友情を約束。
幹部社員の選抜試験で、バーニーはフレッドと答案を交換。
満点のフレッドは副社長になり、最低点のバーニーをクビにする羽目に。
バーニーは借金に苦しみ、フレッド家に同居。
一方、有頂天のフレッドは、そうとは知らず全従業員を解雇。
実はクリフは大金を持ち逃げし、フレッドに罪を押しつけようとしていた。
録音鳥が無実を証明できると考えるが、クリフは子供たちを誘拐し、交換を要求。
砕石器に飲まれそうな子供たちを救出。逃げるクリフはコンクリづけに。
コンクリの発見に喜ぶ社長は、フレッドをコンクリ部門の社長に推薦するが、
本当の豊かさを知ったフレッドは、作業員に戻る事を決意する。

 と言うわけで、アニメの「恐妻家族」の実写映画化。
元ネタの記憶がほとんどないし、ちょっとバカらしい気がする。
バーニーの妻ベティにロジー・オドネル。
フレッドの義母パールにエリザベス・テーラー。

VHS
 

フリントストーン2 ビバ・ロック・ベガス(2000年米)

 フレッド・フリントストーンと相棒のバーニーは、石切場で働く事に。
彼らの前に小さな宇宙人ガズーが現れ、その動向を観察する事に。
金持ちの女性ウイルマは、ロックベガスの王チップとの結婚を嫌がり、下町へ。
ベティと言うバーガー屋の店員と親しくなる。
バーニーはベティと親密になり、ついでにフレッドとウイルマも気が合うように。
フレッドは求婚を決意するが、ウイルマの母(ジョーン・コリンズ)は
フレッドをバカにする。だが、恐竜ディノが大暴れし、チップを助けた事から
ロックベガスに招待され、一同は大はしゃぎ。
だがフレッドはカジノで借金した上に泥棒に仕立てられ、
チップはウイルマと結婚しようとする。脱走したフレッドらはベティの家へ。
バーニーはベティに求婚。そして舞台で歌うフレッドの姿に惚れ直し、
ウイルマもフレッドの求婚を受ける。

 と言うわけで、恐妻家族とかいう題名のアニメの実写版第2弾で
今回は、彼らが結婚する前のエピソードに。役者も総入れ替え。
原始時代で恐竜がいたり、石器ばかりだが
なぜか建物とか乗り物とかは、現代と変わらないという設定で
物語は展開するが、
そこの所が当たり前になってしまうと、
物語の方は、たいして面白くもないカップルがくっついたり離れたりするだけ。

TV放送 2002/02/23 BS05 2000-2135
 

ブルー・イグアナの夜(2000年アメリカ)

 ブルー・イグアナと言うストリップ小屋。
オーナーのエディは、パーティに有名ダンサーニコを呼ぶ事に。
ダンサーのエンジェル(ダリル・ハンナ)は妊娠したがるが相手がおらず、
ジャスミンは詩の朗読会に出入りし、司会のデニスと親密に。
デニスはジャスミンの素性を知り、客として来てくれるようになる。
ジョーは妊娠するが、恋人チャーリーに暴力をふるわれる。
エンジェルは警察に薬が見つかり、養子の話が反故に。
謎の客と親密になるが、彼は大金を残して去る。

 と言うわけで、ダリル・ハンナがストリッパーを演ずる話で、
彼女以外に数名の同僚がいるのだが、彼女たちのとりとめのない話を見せる。
ダリル・ハンナと東洋系のジャスミンは見分けがつくが、
それ以外はどれが誰かピンと来ず。
物語も本当にとりとめもない感じで、結局いろいろやっても
ストリッパーに戻っていくと言う事が言いたいのか。
ダリル・ハンナを筆頭に、他の人もそこそこ有名らしいのだがよくわからず
いずれも裸あり。

TV放送 2003/12/05 BS05 2200-0015
 

ブルーサヴェージ 巨大ザメ来襲(2004年ドイツ)

ユリア・ベネット博士 サメの研究家
スヴェン ヘリパイロット
ブランダウアー博士 海洋科学研究所長
マーヤ・ハンゼン スヴェンの娘。研究所で働く
カルロス 警察署長。スヴェンの友人

 海洋科学研究所では、ガンの薬を開発するためサメを研究。
妻をサメに殺されたヘリパイロットスヴェンは、
娘マーヤが研究所の手伝いをしている事が不満だ。
やがてサメに襲われたらしき犠牲者が見つかるが、警察も確証がないと取り合わない。
残された歯を見た専門家ベネット博士は、
10万年前に絶滅したはずのメガロドンの仕業と言い、スヴェンは妻の敵と確信。
分析の結果、歯は化石とされるが
スヴェンは何者かに襲われ、研究所の分析もでっち上げだった。
彼らはメガロドンのクローンを作るが、洪水で逃げ出したのだ。
警察署長カルロスは、ガンの妻を助けるため一味に手を貸していた。
だかサメに襲われ所長がやられ、マーヤの参加する水上バイク大会を襲撃。
スヴェンはメガロドンを爆破し、カルロスは逮捕される。

 と言うわけで、この道はいつか来た道。
メガロドンが復活したり、それが研究の成果だったり
首謀者の博士がメガロドンに食われたり、爆薬で倒したり、どこかで聞いた話。

TV放送 2007/07/16 WOWOW 1130-1330
 

ブルーサヴェージ セカンドインパクト(2005年 アメリカ)

ダニエル 厳格な父を持つ娘
チャーリー ダニエルの兄。海洋研究所でサメを研究
シェーン 海の家の息子
ゲートリー 別の海の家の主人。(ブライアン・ブラウン)
ジェイ・ティ ダニエルをナンパしようとする

 厳格な父を持つ娘ダニエルは、友人と遊ぶためボランティアと称しビーチへ。
兄チャーリーは付近の海洋研究所でサメの研究をしていた。
知り合ったジェイ・ティに薬を盛られ襲われそうになるが、シェーンに助けられる。
一同はクルージングに出るが、サメに襲われ無人島へ避難。無事帰還する。
一方、サメによる犠牲者が出る。
海の家を開くゲートリーが、観光客を減らそうとサメをおびき寄せていたのだ。
ビーチに大量のサメが現れ、ジェイ・ティらが襲われる。
ダニエルらはエサで誘導。チャーリーの装置で撃退。
ビーチは閉鎖され、父も彼女の行動に理解を示す。

 と言うわけで、「ブルーサヴェージ 巨大ザメ来襲」とはスタッフも、キャストも
物語も、作ってる国さえも違うかなり強引なシリーズもの。
毎度おなじみのサメの話を、若い女の子を主人公にして
さらにサメが大量に現れると言うところが目新しいところ。
それにしたって、いくら物語序盤からサメと戦ってきたからとは言え
ラストで彼女が中心に戦い、警察とかは何もしないのはおかしいよね。

TV放送 2007/07/16 WOWOW 1330-1500
 



ブルーサンダー(83)

監督 ジョン・バダム

 警察のヘリパイロット、マーフィ(ロイ・シャイダー)は、
軍がロス五輪のテロ対策に開発されたハイテク搭載のブルーサンダーに搭乗する事に。
ベトナムで因縁のあるコクラン大佐(マルカム・マクドウェル)らは、
このヘリを悪用し、全米を制圧しようとしていた。
秘密の会議を盗聴したため、同僚ライマングッド(ダニエル・スターン)は殺される。
マーフィはヘリを奪い、テープをテレビ局に届ける。
F16のミサイル攻撃をかわし、コクランとの空中戦でこれを撃墜する。

 と言うわけで、映画公開当時はかなり興奮したハイテクヘリもの。
盗聴のシーンも面白いし、ラストのロス市内の空中戦もかなりの面白さ。
だが、今見ると合成ぽい。脚本は当時から思っていたが、かなり雑。
部長役にウォーレン・オーツで遺作。恋人ケートにキャンディ・クラーク。
音楽はアーサー・B・ルービンスタイン。

LD
 

ブルージーン・コップ(90)

 カナダ警察のバーク(ジャン・クロード・バンダム)は、
ヴァグラーと言う男の依頼で、ハリソン刑務所の殺人事件調査のため潜入する事に。
妻役のアマンダ(シンシア・ギブ)によれば、全員が後頭部を刺されたと言う。
黒人の配給係ホーキンスや、顔役「牧師」の協力で捜査。
診療室のマイアソンは、医師ゴッテスマンの関与を匂わせる。
資料室で見つけた「SL」の文字。アマンダにハッカーの少年を紹介。
意味は「スリープ」で、入力は診療所と外部から行われている。
内容は囚人の血液型のリストで、バークの名も。病人や麻薬中毒患者はない。
診療所で人間の心臓を発見。だが、かつて彼が射殺したはずのサンドマンが入所。
アマンダはヴォグナーが一味と突き止める。サンドマンを送ったのも彼だ。
ゴッテスマンに妻への肝臓移植を依頼し、彼は金のため続けたのだ。
バークが警官とわかり、囚人たちは怒る。彼は看守を倒して脱出。
囚人たちも追跡。ホーキンスらに救出される。ホーキンスは負傷し、牧師は殺される。
バークはサンドマンと対決。溶鉱炉に突っ込むがまだ平気。
鉄棒に頭を突き刺して殺す。

 と言うわけで、バンダム主演のアクションもの。
潜入捜査と言いながら、食堂のケンカで回し蹴りしたり、聞き回ったり。
牧師とかも協力しておきながら、警察と気づかないとはマヌケ。
シンシア・ギブが、身体検査と称して脱がされるシーンがあるが、H度は低い。

TV放送 92/11/27 04CH 21:00-22:52
 

ブルース・オールマイティ(2003年アメリカ)

 TVレポーターブルース(ジム・キャリー)は
いつも同僚エヴァンにいい仕事を取られ不満。
神様に奇跡をくださいと頼むと、「万能社」と言うビルへ呼び出される。
現れた男(モーガン・フリーマン)は神で、彼に神のパワーを与えると言う。
信じられないブルースだが、恋人グレース(ジェニファー・アニストン)とも親密に。
彼の周りで特ダネ級の事件事故が多発し、エヴァンの後釜に座る事に。
だが、グレースはなぜかブルースを避けるように。
一方で、人々の祈りの声が聞こえるブルースは、すべての願いを叶えると
隕石で停電になったり、クジ当選が多発してデモが発生したり大混乱。
人の望みはきりがなく、神に頼らずとも人には奇跡が起こせると悟る。
暴動を収め、グレースの祈りを調べるブルースは、
彼女がブルースを傷つけるなら別れたいと考えていると知る。
神を続けられないと感じたブルースは、車にひかれ死にかけるが、
彼女さえ幸せであればいいと感じると息を吹き返す。
グレースと仲直りした彼は、街ぐるみ献血運動に参加する。

 と言うわけで、神に恨み言を言う主人公が、ある時万能の力を与えられる展開。
それをジム・キャリーらしい動きで派手目に描くが
恋人との関係だけは何ともならなかったり
皆の願いを叶えたら収拾がつかなくなったりと言う感じ。
まあこの手の話は、どこまでが可能でどこまでが不可なのか、
脚本家が設定を勝手に決めていいので、共感を持つとかそう言う感じにはならず
考えさせられると言うよりは、気楽に見る感じ。
アニストンは、どうしてもレイチェルにしか見えず。

TV放送 2005/04/17 BS05 2000-2150
 

ブルースカイ(1994年米)

 ハワイで核実験の放射能測定をするハンク(トミー・リー・ジョーンズ)は
派手に遊び回る妻カーリー(ジェシカ・ラング)が原因で異動に。
南部アラバマの基地へ来るが、カーリーはつまらなそうでヒステリー気味だ。
だが、上官である大佐(パワーズ・ブース)らと親しくなり機嫌も回復。
娘アレックスは、大佐の息子グレン(クリス・オドネル)と接近。
出張に出たハンクは、核実験場に民間人がいるのに、実験を強行した事を問題視。
留守中にカーリーは大佐と浮気し、アレックスらに見つかって皆に知られる。
帰還したハンクは、大佐に実験の事を訴えるが、逮捕されて病院送りにされる。
精神病棟で薬漬けにされ、ショックを受けたカーリーは、事件の真相を追求。
被爆した民間人を見つけるが、彼らはその危険性を取り合おうとはしない。
そこで、核実験の試験場に乗り込み、逮捕されてマスコミに注目させる。
危険を感じた大佐は、ハンクを退院させ、陰謀を知ったグレンは家を飛び出す。
大佐は資格を剥奪され、退役したハンクは一家やグレンと共にカリフォルニアへ行く。

 と言うわけで、最初は終始ジェシカ・ラングに振り回される話かと思ったが
途中から核実験の話とか出てきて、そうでもないと言う展開に。
大佐は「サドン・デス」でも悪役だった人で顔に見覚えあり。
最初から何か悪い事しでかしそうな気がしたら案の定その通りに。
うっかりそうなっちゃったと言うには、ちょっと行動が不審すぎたかも。
クリス・オドネルはこの頃はたいして活躍なし。
なぜか、最後には主役夫妻の子供みたいになって、残されたお母さんが気の毒。
少佐が薬を盛られたのは、実験の秘密を隠すためのように思えるのだが
最終的に、大佐だけが罪をかぶる展開はピンと来ない。
少佐を陥れるために、大佐がわざと奥さんに浮気させた説もあるが?
ジェシカ・ラングはモデル出身で、キングコングの頃とかは美人なのだが
その後、この作品を含めてアカデミー賞を2回もとり
ガタイがでかいだけに、ごっついおばはんと言う印象。
今さらムダにも思えるヌードシーンもあり。

TV放送 2002/03/21 BS11 2110-2255
 

ブルースチール(90)を見た。

 ジェミー・リー・カーティスが年も考えずに新人警官を演じてしまった。
彼女が警官になった理由というのも、劇中で何度か聞かれるのだが、
聞かれるたびに回答が違うので、
正義感からか、銃が撃ちたいからか、悪いやつを退治したいからかよくわからない。
で、彼女がパトロールに出かけるのだが、
いきなりスーパーの強盗を発見し、犯人を射殺してしまう。
何しろ、その前に同僚に銃が撃ちたいから警官になったなどと言っていたほどなので
彼女の行動が過剰だったのではと言われる。
彼女は正当防衛だと言うが、
スーパーの店員は動揺していたのでナイフだったかも知れないなどと言い出すし
肝心の拳銃がどこかへ消えてしまった。
というわけで、彼女はいきなり停職処分になってしまう。

 実はその時スーパーにいた客の一人であるロン・シルバーが
目の前に落ちた拳銃を拾って帰ってしまったのだ。
ロン・シルバーは株取引をやっているというウォール街のエリートだが
(ウォール街じゃないかもしれないけど)
拳銃を手に入れたために、
それまで内に秘めていた変な心がムクムクと起きあがってきた。
そこで、ジェミー・リー・カーティスのことを調べて
彼女の名前を弾丸に彫って、それで一般市民を無差別に射殺する。
その一方で、停職中の彼女にうまく近づいていき、彼女は恋心をもってしまう。
ところが、死体から彼女の名前が彫られた弾丸が見つかり
(焼けて消えてしまいそうな気もするのだが)
特別捜査班みたいな奴らが、
犯人は彼女に何かを仕掛けようとしていると見てチームに入れる。

 その後、無茶苦茶眠くなったのでかなり長い間寝てしまったのだが、
解説などを見るとちょうどもたついていたあたりらしい。
(実はその前後も十分もたついているのだけれども)
どうも、その間にも犯人は犯行を繰り返し、市内は恐怖のどん底に落ちる。
でも、弾の数は6発なんだから2〜3人殺したからと言って
アメリカはもちろん、日本だって恐怖のどん底っていうことはないと思うのだが。
ジェミー・リー・カーティスはロン・シルバーとつきあっているうちに
彼の奇行に気づき始めた。
しかも、彼はエリートであるがゆえに、挑戦的に犯行をそそのかしてきたりしたのだ。
彼が犯人だと確信したジェミー・リー・カーティスは彼を逮捕するが
証拠がない上に、エリートであるがゆえに優秀な弁護士がついて
逆に彼女の方が不利な立場になってしまう。
ところが、次第にロン・シルバーは犯行が大胆になっていき
彼女の目の前で彼女の親友を射殺。
しかし、彼女は後ろから押さえつけられていたために、顔を見ることはできなかった。
彼が犯人だとわかりながら、それを確信しているのは自分だけだというもどかしさに、
彼の家へ乱入したりするが、やはり逮捕はできない。
そうしていると、今度はロン・シルバーの方が
彼女の留守中に、彼女の両親の家に友達だと言って現れるなど大胆な行動を見せる。

 ロン・シルバーはジェミー・リー・カーティスの親友を射殺した時に
捜査を恐れて拳銃を公園に埋めたのだが
そろそろ殺人癖が戻ってきて掘り返そうとする。
ところが、そこへジェミー・リー・カーティスが現れたために彼は逃げてしまい、
尾行していた特別捜査班の男は彼女の方も監視しなくてはならないと思う。
だが、ロン・シルバーは必ず拳銃を取りにくると確信した二人は監視を続ける。
そして、ついに現れたと確信したジェミー・リー・カーティスは
邪魔されないようにこの同僚の手をハンドルに手錠でつないでしまって
一人でかけつける。
ところが、公園に現れたのはホームレスのおばちゃんで
その間に逃げられない状況の同僚の所へ、
いつのまにか拳銃を入手したロン・シルバーが現れる。
戻ってきたジェミー・リー・カーティスが撃ってきたので彼は逃げてしまう。
私のために危険にさせてごめんなさいということで二人はできてしまうのだが、
何とロン・シルバーは彼女のアパートに逃げ込んでいたのだ。
シャワーを浴びにいった同僚は撃たれて重傷を負ってしまう。
彼女もケガをして病院に入れられる。

 だが、どう見てもデブの監視を殴ってその制服に着替えて街へ出ていく。
そんなことで偶然、ロン・シルバーに会うとは思えないのだが
なぜか地下鉄のホームで後ろから狙われ
直感で気づいたとしか説明のつかないすばやさで振り返って撃ち返す。
だが、こちらも撃たれて倒れたところへ地下鉄が入ってきて間一髪逃げる。
そのままロン・シルバーは逃げたかと思いきや
地上で待ちかまえていて(街のど真ん中だ)銃撃戦になる。
途中で弾が切れてアウトかと思ったところへ、
車が通りかかってロン・シルバーの気がそれる。
ジェミー・リー・カーティスは車に乗り込んで彼をはねとばし、
拳銃を持っていない彼を射殺する。

 というわけで、この映画の宣伝文句が
「ダーティハリーを卒業したら見てもいいよ」ということだったので
ダーティハリーがバカバカしくなるハードな作品か、
それとも何かものすごいことがあるのかと思っていたが、
過激気味な警官と異常犯の対決というダーティハリーとまったくかわりのない作品で、
しかもそれを上回っているわけではなかった。
ロン・シルバーの気持ち悪さにはなかなかなものがあって
ダーティハリーのサソリに匹敵するものがあったような気もするが、
最初のうちこそエリートであるがゆえに計画的な犯行をして
法を逆に利用して大胆に現れたりするあたりがよかったのだが
最後の頃には街のど真ん中に拳銃もって現れたり
逃げればいいのに逃げなかったりして、だんだんバカになっていったのが残念だ。
おまけに派手なアクションがあったわけではないし
そもそもジェミー・リー・カーティスのキャラクターがよくわからない。
なぜ警官になったかという説明が何度も変わるあたりは、
彼女の思想のなさを示しているし
新人であるがゆえに、ダーティハリーのような手際のよさとか
そういうものも見られないし
犯人に対する心情とかも多分に個人的な感情が入ってしまって
同じ乱暴な捜査でもダーティハリーなどに比べると
そこまでやる必要はないのではと思ってしまうあたりもある。
おまけに彼女はかなりふけているので新人という設定に無理があり
見かけはベテランなのに、どうして手際が悪いのかと思えたりする。
それに雰囲気だけで行動に出たりするのもプロとは言えない。
サスペンス面でも彼女に何か絶対的なハンデがあるわけではないからいまいちだし
というわけで、何だか中途半端な作品になってしまっている。
ジェミー・リー・カーティスの恋人になりそうな同僚を殺さなかったのは
シリーズ化しようという考えがあるからかもしれないが絶対にやめてほしい。
 

ブルー・ストリーク(1999年米)

 泥棒のマイルズ(マーチン・ローレンス)らは宝石を盗み出すが、
仲間のディークは裏切りエディを射殺。マイルズをも襲うが、
彼は宝石を工事中のビルの通気口に隠し、警察に逮捕される。
2年後に出所。工事中だったしていたビルへ行くが、そこはロス市警になっていた。
身分証なしで入る事が不可能とわかり、仲間のルーに偽造させて侵入に成功。
ところが、逃げ出した犯人を捕らえてしまい、
おかげで転属してきた刑事と称するハメに。
新人のカールソンを助手につけられ、一緒に現場へ行かされる事に。
かつての仲間タリーが店で銃撃するのに出くわし、逮捕するハメに。
カールソンは凄腕だと興奮。上司はマイルズを主任にしてしまう。
一方で、ディークもマイルズを追跡。脅しをかけてくる。
カールソンらはマイルズの素性を怪しみ、内務調査局とかFBIとか噂する。
FBIが仕切る美術品盗難事件を、実は麻薬密輸と見抜いて犯人を逮捕。
だが、ついに取り戻したダイヤを麻薬の中に落としてしまい、
FBIが押収すると言うので、あわてて大物の取引のおとりに使うと提案。
一味との取引現場へ行くが、そこへディークが現れて話がこじれて撃ち合いに。
逃走するディークはメキシコ国境を突破。国境を越えては追跡できないが、
マイルズは追跡をやめず射殺する。実はメキシコの捜査官と称して退散。
カールソンはマイルズの正体に気づくが見逃す。

 と言うわけで、コメディ中心のローレンスがアクションに挑戦という感じだが、
何しろ泥棒が刑事に扮すると言うので、ドタバタはお約束。
最初やり手と思われ、途中で正体がばれかけても、
勝手に周囲がいい方へ解釈してくれるなんてのも面白い。
どうせならどんどん泥沼へはまる感じを強調すれば良かったが、
基本的には宝石さえ手に入ればいいという感じで、
さっさと逃げてしまった方が良かったのではと思わせるのが難。

TV放送 2003/08/29 35ch 2103-2254
 



ブルース・ブラザース(80)

監督 ジョン・ランディス

 出所したジェイク(ジョン・ベルーシ)は、
義兄弟エルウッド(ダン・エイクロイド)と再会。
彼らの養護施設が差し押さえに。阻止するには、5000ドルの税金を払うしかない。
クリオファス牧師(ジェームズ・ブラウン)の教会で、ジェイクは啓示を受ける。
ブルース・ブラザースバンドを再編成すれば、すぐに金は集まる。
だが、交通違反常習のエルウッドは、たちまち警察にマークされる。
堅気で働き、仲間に戻る事を嫌がる連中を、強引に勧誘。
イリノイナチの集会をけちらし、彼らの怒りを買う。
結婚式をすっぽかされた女(キャリー・フィッシャー)は、何度もジェイクを襲撃。
仕事がなく、C&Wの店で名前を偽って演奏。だが、ビール代で赤字に。
エージェントと話をつけ、翌日コンサートをする事に。
強引に宣伝しまくり、ホールを満員にする事に成功。2人の歌に会場は大受けとなる。
レコード会社が1万ドルで契約。そこで2人は間奏中にひそかに抜け出す。
シカゴまで170kmを、追跡するパトカーを従えて暴走。
市内に突入。警察は総出動するが、バリケードも突破。
深追いするナチの車は、高架の高速から転落してぺしゃんこに。
納税課のビルへ到着。SWATや軍まで集結。納税するや2人は逮捕。
そして彼らは刑務所で、監獄ロックを歌うのであった。

 と言うわけで、ジョン・ベルーシとダン・エイクロイドの2人が、
ほとんど素顔を見せず、妙なポリシーを持って、歌って車を飛ばす映画。
妙につっぱらなければ、あんなに騒ぎにはならないと思うが。
ジョン・ランディスらの、やたら話がオーバーになる映画の中では、
この映画はよくできている方と言える。でも彼ら舞台で2曲しか歌ってないぞ。
オリジナルの曲がないのも弱い。
刑務所の係員に、フランク・オズ。
メンバーの1人が働く高級レストランのボーイに、ピーウィ・ハーマン。
イリノイ・ナチのリーダーに、ヘンリー・ギブソン。
レイ楽器店の店長に、レイ・チャールズ。
エルウッドとデートの約束をしてすっぽかされた女性に、ツイッギー。
警察のおえらいさんみたいな奴に、ジョン・キャンディ。
納税課の係員に、スピルバーグ。ゲストが豪華なのも、この映画の魅力だ。

LD
 

ブルース・ブラザース2000(98)

監督 ジョン・ランディス

 出所したエルウッド(ダン・エイクロイド)は相棒ジェイクの死を知る。
教会で父代わりのカーティスも死に、彼の隠し子ケイベルの存在を聞き
孤児バスターの面倒を見る事に。今では警察署長のケイベルは、取り合わない。
再びバンドを組むため、昔の仲間を集め、土地を仕切るロシア人ににらまれる。
店員マック(ジョン・グッドマン)も歌の才能があると知りメンバーに。
騒ぎを起こし、州警察やFBIに追われ、白人過激派にも狙われる。
ひどい仕事の連続でメンバーの不満もたまるが、エルウッドは天職を捨てるなと熱弁。
彼らを追って伝導集会にかけつけたケイベルは
ジェームズ師(ジェームズ・ブラウン)に啓示を受け、同行する事を決意。
コンテストに参加し判定で敗れる。
ロシア人や白人過激派が現れるが女王が魔法でネズミにしてしまう。
警官がかけつけるが、彼らの演奏に乗り出し、エルウッドらは退散。
バスターは里子に出す約束だが、結局連れて2人で逃げる事に。

 と言うわけで、大ヒットした作品の続編。
前作のジョン・ベルーシがいないのが痛いが、歌は満載で楽しい感じ。
わざわざトラブルに巻き込まれていくのも同じだが、これはちょっとひっかかる。
メンバーのマットの妻はアリサ・フランクリン。

TV放送 1999/12/12 BS05 1750-1955
 

ブルーヒート(1990年アメリカ)

 麻薬取引を捜査する刑事フランク(ブライアン・デネヒー)らは
無断で撃ち合いを始めて停職に。だが彼とメンバーは従わず、捜査を続行。
一味のリースを尾行。彼が政府の捜査官トラバースと接触するのを目撃。
だがたれ込み屋エディが殺され、
犯人を追ったホージョー(ビル・パクストン)らも殺される。
再び聴聞会にかけられ、フランクは辞職する事に。
だが、真相に近づいていると、独自で捜査を続ける事に。
彼らは一味を襲撃し、その金を奪う事に成功。
リースと接触した、中東担当の元将校ノリンジャー氏に注目。
彼らは麻薬や武器の密売で儲けているらしい。
倉庫での撃ち合いで大金を奪う。署長は一味との関係を認め、金を返せと言う。
フランクはノリンジャーを呼び出すが、
一味は金を取り返してフランクらを始末しようとする。
署長はフランクをかばって刺されて死に、警察もかけつける。
撃ち合いでノリンジャーの乗ったヘリを墜落させ、爆発。
フランクらは復職する事になり、政府は事件との関係を否定した。

 と言うわけで、ブライアン・デネヒーがリーダーとなり、
はみ出し刑事の集団が、政府とかのからんだ陰謀に立ち向かうという話だが
いかんせん家族ぐるみで遊ぶようなシーンが多く、
退職して勝手に行動するようになっても、
どこか仲間同士で遊んでるようで緊迫感に欠ける。
今となっては一番知名度が高いはずのビル・パクストンは、
途中であっさり殺され、あまり目立たない。

TV放送 2002/09/22 35ch 1300-1500
 

プルート・ナッシュ(2002年アメリカ)

 2080年月の宇宙都市。プルート(エディ・マーフィ)はクラブを持つ事に。
ルナホテルのクレイター氏は店を渡せと要求するが断る。
どうやら違法な巨大カジノを作る気で、襲われるが、
用心棒ロボットブルーノ(ランディ・クエイド)と脱出。
旧友の元警官ローランド(ピーター・ボイル)の情報を得て一味を追う事に。
ローランドが殺され、次はプルートが危険だ。
自爆して死んだフリをし、カジノへ乗り込む事に。
クレイターの正体は実業家マルーチ(アレック・ボールドウィン)と考えるが
実はプルートこそクレイターだった。
彼の盲腸からクローンを作り、組織の先頭に立たせていたのだ。
プルート同志が対決するが本物が偽物を倒し、カジノはブルーノに任せる事にする。

 と言うわけで、エディ・マーフィもまだコメディしているのかと言う感じだが
いつもの下品な感じでなく、割にまともな役柄。
月世界が舞台になってるあたりと、効率の悪そうなロボットとかが面白みで
マーフィ自身は何やら妙にかっこつけた刑事みたいな感じで
見せ場もハードアクション風となると、何を目指した話だかよくわからず。
自動運転の運転手ジェイムズにジョン・クリーズ。

TV放送 2004/10/16 BS05 2000-2150
 

プルーフ・オブ・ライフ(2000年)

 南米テカラで、ダム建設をするピーター(デビッド・モース)は、
勤務するクアド石油がオクトナル石油に買収されたと知る。
山中で過激派に捕らわれ、重要人物と思われて身代金要求に利用される。
保険会社の依頼で誘拐犯と交渉するテリー(ラッセル・クロウ)が担当。
妻アリス(メグ・ライアン)の所に、義妹ジャニス(パメラ・リード)も来る。
テリーは早く大金を払うと金額を上げられると、交渉のテクニックを披露。
だが、クアド石油の保険が切れたため、地元の人間に任せてテリーは帰国する事に。
続く担当者は、犯人の言いなりに金を用意させるが、
会社とは無関係に舞い戻り、彼らを解雇。再び交渉を担当する事にする。
根気のいる交渉が続行。ピーターを殺すとの話も出て、アリスらは動揺。
ピーターは移動させられ、宣教師エリックと仲間に。彼はいかれたフリをしていた。
一味の500万ドルの要求に対し、テリーは60万ドルまで下げると言い、交渉成立。
ピーターは一味の地図を盗み見て、現在位置を把握。
エリックと共に脱出するが、ピーターは捕らわれ、エリックだけが生還する。
アリスはあきらめるが、テリーらはピーターの奪還計画を立てる。
政府軍を扇動し、一味がパイプラインを襲うとの情報を流す。
これに反応して、キャンプの一味も出かけ、手薄になったスキにテリーらが襲撃。
ピーターを無事救出し、アリスらとすぐさま国を脱出させるが、
テリーとの間に恋愛感情が生まれていたアリスは、複雑な表情だった。

 と言うわけで、メグ・ライアンとラッセル・クロウの関係が話題になった映画だが
確かに俳優陣の中で1番に名前が出てくるものの
映画を見ると、目立っているのはラッセル・クロウとデビッド・モースばかり。
ラッセル・クロウが「交渉人」としていろいろやりとりするあたりはいいのだが
途中で救出作戦しかないとなると、ベトナム戦争映画か何かのようなノリに。
ほとんど目立たなかったメグ・ライアンと唐突にくっつくのも妙だし
夫と半年ぶりに再会したクセに、夫を放ってデビッド・モースと話すのも考え物。
見せ場を作るためにはこういう展開にせざるを得なかったのだろうが
もう少し工夫が欲しいものだ。
宣教師か、救出班のリーダーのどちらかが死ぬと思ったが、どちらも死なず。
この救出班のリーダーデビッド・カルーソは、
「死の接吻」でニコラス・ケイジを向こうに主役を張った人だし
宣教師もどこかで見たと思ったら、「007/ゴールデンアイ」のロシア将軍。
音楽はダニー・エルフマン 。

TV放送 2002/07/20 BS05 2000-2220
 

プルガサリ 伝説の大怪獣(85)

 凶作で苦しむ農民に対し、王は厳しい取り立てをした上、武器に使うと農具を没収。
農民は農具を隠すが、王の家来は老人を捕らえて尋問。
老人は死ぬが、その前に米で伝説の怪獣プルガサリを作る。
これに娘アミの血がつくと、本物の怪獣となって動き出す。
怪獣は鉄を食べるため、次々与えると巨大になる。
ファン将軍が大軍を率いて怪獣退治に来るが、あらゆる武器が歯が立たない。
落とし穴に埋められるが、アミが自分の血をかけると、地中から現れ、
都へ攻め込み、王も踏みつぶされて死ぬ。
農民たちは喜ぶが、空腹と言う怪獣のために、鉄を与え続ける。
農具も差し出すが、このままでは農作が出来ず、
いずれ怪獣を連れて他国を攻めるに違いない。
アミは鐘に隠れて待ち、怪獣はこれを食べるが、苦しんだ末崩れ去る。

 と言うわけで、東宝特撮陣が協力したと言う北朝鮮の怪獣もの。
ゴジラなどに慣れた者としては、破壊シーンが物足らず、物語もチープだが
権力を振りかざす連中をこらしめる痛快感がある上に
最後に、正義の味方が厄介者になってしまう展開の意外さもなかなか捨てがたい。

TV放送 2000/07/28 11CH 0217-0409
 



フルスロットル」(2014年米)を見た。

 ホントは猿の惑星を見るつもりだったけど、諸事情でこちらを見ました。
(正直、こっちはビデオでいいかなと思ってたんすけど)
事故死したポール・ウォーカー主演作で、
ちょっと前にあったヤマカシと言う作品みたいに、
ビルの間を飛んだり跳ねたりするらしいっす。

ダミアン刑事 (ポール・ウォーカー)
リノ ブリック・マンションの住人
ローラ リノの恋人
トレメイン ブリック・マンションのボス
市長

 近未来のデトロイト。
犯罪が激化し、高い塀を立てて治安の悪い地区が封じ込められる。
その中は警察の手が及ばない無法地帯で、ブリック・マンションと呼ばれる。
だが、再開発を考える市長は、中の人々を見捨てる事はしないと宣言。
中の住人であるリノは、ボスのトレメインに反発しており、
彼の麻薬を盗み出して水道で流してしまう。
怒ったトレメイン一味がリノを追跡。
リノは壁キックで塀を越えたり、
走りながらフックみたいなのをハシゴに引っ掛けて階下に飛び込んだり、
隣の建物に飛び移ったり、
ワイヤーをフィールドアスレチックみたいに滑り降りたりして逃げる。
一味も追ってくるが、リノの様にはいかず、逃げられてしまう。
そこでトレメインは、リノの恋人と言うローラを捕まえて、
リノの居場所を聞き出そうとする。
知らないと言うローラだが、そこへリノが乱入。
トレメインに銃を突き付け、ローラと共にアジトを脱出。
車で塀の所にいる警官にトレメインを突き出す。
だが、ここの警官もトレメインに通じていて、彼を解放。
逆にリノを牢屋に入れ、ローラをトレメインに渡してしまう。

 一方、組織の一員であるダミアンは、コインランドリーの地下に隠されたアジトへ。
幹部の信頼を得ていたダミアンだが、実は潜入捜査官で、警察に連絡。
警察がかけつけ、一味は逮捕。
幹部は車で逃げるが、ダミアンが飛び付いて乗り込む。
最後には車を奪って警察署前の壁に突っ込み、
反動で飛び出した幹部を突き出すのだった。
警官一家であるダミアンは、引退した祖父にもう無茶は辞めろと言われるが、
幹部の上にいるトレメインを父の仇として、捕まえるまでは辞めないと答える。
荒っぽい捜査が批判されるダミアンだが、
新たな任務があると、市長らに呼び出される事に。
移送中だった新型爆弾がトレメイン一味に盗まれた。
一味はケースをこじ開けた為、時限装置が作動。
24時間だかで、塀の中は壊滅してしまうのだ。
そこでダミアンを解除の為に送り込む事に。
塀の中には不案内だとして、囚人のリノを同行させると言うのだ。
(話がついてる訳ではない)

 移送される事になったリノは、
何だか暴れてる(フリをしてる)ダミアンと同じ移送車に乗せられる。
意味もなく暴れた訳じゃないと言うダミアンは、
針金だかを手に入れていて、手錠をはずす。
さらに屋根から運転席へ行き、運転手らを倒して車を奪って塀の中へ。
だが、ダミアンが警官だと見抜いたリノは、
手錠をダミアンの手とハンドルにかけて退散。
ダミアンは集まってきた一味に襲われるが、外したハンドルを武器にして倒す。
リノに追い付き、爆弾の事を説明。
それを聞いたリノは、手っ取り早くトレメインの所へ行こうと乗り込む事に。
ダミアンは解除を申し出るが、トレメインはこれを拒否。
何億ドルだか大金で売ると言う。
ダミアンは市長に連絡するが、そんな金はないとして、他の案を考えろと言われる。
だが、そうも言ってられない雰囲気なので、了解が得られたと称するダミアン。
振込むから解除させろと言うが、
銀行が開くまで30分待って確認すると言うトレメイン。
それまで待てと言われるが、このままではやばいとダミアンらは逃げる事に。
リノが着いてこいと、身軽に塀を飛び越すが、
ダミアンには無理で、床を突き破って階下へ行き合流。結果は同じと言う。
さらには隣の建物へジャンプ。
これはダミアンも挑戦するが、落ちそうになってリノに引き上げられる。
それを屋上から狙撃されるが、あっという間に屋上に上がって倒す。
30分経っても金は振込まれず、
さらに口座にある残高まで引き出されたと知るトレメイン。
怒って、ロシア製のミサイルにくくりつけた爆弾を市街に撃ち込もうとする。
ミサイルにはローラも縛られているのだ。
だが、ダミアンが装置を狙撃銃で破壊して阻止。
手動で何とかしろと言われた女の手下とローラが格闘に。
一方、ダミアンらは爆弾のある屋上へ向かうが、行く手に大男イエティが現れる。
これを2人がかりで倒して屋上へ。
(ジャンプしながら、重そうなブロックを持ち上げて、頭を叩いた)
ローラは女の手下を屋上から突き落として倒すが、トレメインも到着。
ダミアンらもかけつけ、トレメインを倒して解除コードを入れようとする。
そのコードが地区の郵便番号だと気付くリノ。
解除のつもりが、爆破コードになるかも知れないと考える。
(なぜ、そんなばれやすいコードにしたかは、最後までわからない)
ダミアンは偶然だと言うが、罠だと確信したリノと格闘に。
トレメインが父を殺したと言うのも、警察上層部のウソだとわかり、
何とかダミアンを説得。時間を過ぎても爆弾は無事だった。
ダミアンとリノは、トレメイン一味を引き連れて市役所に乗り込む。爆弾持参だ。
動揺している市長らに、解除コードを忘れたので持ってきた、
ああ思い出したぞ等と称してコードを押し始める。あわてて止める市長ら。
再開発の為に、塀の中が邪魔だったと白状するが、
その様子は撮影された挙げ句に放送されて市長は失職。
塀は壊される事になり、トレメインは市長選挙に出る為、
市長には似合わないと自身の車をダミアンに譲る。
ダミアンは祖父に会い、警官を辞めると告げるのだった。
最後に、ポール・ウォーカーに捧ぐのメッセージあり。

 と言う訳で、近未来のデトロイトが舞台で、危ない地区を高い塀で封じ込めた社会。
主役は2人いて、
1人は塀の中のボスと敵対するちょっと悪い奴(彼がヤマカシが得意)。
もう1人がウォーカーで、ボスを逮捕しようとする刑事。
90分の映画で両者の紹介に30分使い、ようやく本題に入ると言うスロースタート。
ボスが軍の強力爆弾を盗み、
強引にケースを開けた為にカウントダウンが始まってしまったと判明。
塀の中が廃墟になりかねない威力らしい。
市長らの命令で、爆弾解除の為にウォーカーが乗り込む事に。
逮捕されたヤマカシ男を案内役に同行させると言う訳。
話が進むと、実は陰謀が絡んでるとわかるが、
何でそんな面倒な事をする必要があるの?と言う印象で、
あまり頭のいい映画とは言い難い。
アクションの方は、ウォーカーもそれなりに身軽で、
終始テンポが良いので飽きさせない。
最後にポール・ウォーカーに捧ぐと出るのが淋しいけど、
まだワイルドスピードがあるよね。
 

ブルドッグ(2003年アメリカ)

 麻薬捜査官ショーン(ビン・ディーゼル)らは麻薬組織のボスルセロを逮捕。
麻薬犯罪は激減するかに思えたが、新たにディアブロが台頭するように。
ショーンの家もディアブロの襲撃を受け、妻ステイシーが死亡。
意識不明から復活したショーンは、復讐を誓う。
売人モンローを捜査するが殺され、ハリウッド・ジャックと言う仲買人が判明。
ルセロの妻が爆殺され、ルセロはショーンに協力を約束。
売人に扮して乗り込むが、妻を殺した張本人を殴り倒し捜査は失敗。
上司に解任され、単身メキシコに乗り込む事に。
ハリウッド・ジャックの仲介でディアブロに会うが、それはルセロの腹心だった。
襲撃でディアブロを倒すが、ショーンは罠に気づく。
襲撃を避けるため移送させたルセロは、仲間の襲撃で逃走。
メキシコの村で発見。彼を逮捕する。

 と言うわけで、人気の出たビン・ディーゼルが
ワイルド・スピードの続編を断ってこちらに出たという作品。
妻を組織に殺され、自分が逮捕した組織のボスと協力するなんて設定は
そこそこ面白いような気もするのだが、その後の展開は何か煮え切らない感じ。
結局、ボスは腹心を利用したのか、それとも裏切られたのかよくわからないし。

TV放送 2004/12/29 BS05 2000-2157
 

フル・ブラント(98)

 警部のビル(マーチン・シーン)は、麻薬取引を極秘で捜査。
その息子ジェイク(チャーリー・シーン)は、内勤の警官だが
売春の囮捜査をする同僚ポールと話していると撃ち合いになる。
実は、ビルが追う麻薬犯がたまたま囮の女性警官を呼んだのだ。
同僚を殺され、ジェイクらは独自に捜査。一味のバンを発見。
ビルの制止も聞かず、バンを調査し、隠された麻薬を発見。真相を知る。
一味はジェイクの妻レベッカを人質に、麻薬との交換を持ちかける。
敵の隠れ家を襲撃。一味を倒し、一味に通じていた麻薬捜査官が逮捕された。

 と言うわけで、チャーリー・シーン親子が親子に扮する刑事物で
たまたま凶悪な敵を追うハメになると言う展開はそこそこ面白い。
ただし、意外に簡単に真相がわかり、わかった後はありきたり。
麻薬捜査官ジョンは、「ダイ・ハード」の現場を指揮した役立たず警部だと思う。

TV放送 2000/04/14 BS05 2210-2345
 

フルメタル・ジャケット(87)

監督 スタンリー・キューブリック

 ベトナム戦争。ジョーカー(マシュー・モディン)らは海兵隊に入隊。
新兵訓練校にて、ハートマン軍曹の徹底したしごきを受ける。
問題児のデブは隠れてドーナツを食べ、他の兵は連帯責任を受けるハメに。
その後、新兵たちは彼に制裁を加える。精神的に限界の彼も、射撃はピカイチだ。
卒業の日、トイレで騒いだデブは、ハートマンを射殺し、自らも自殺する。
ジョーカーは報道部に入り、前線の取材をする事に。北ベトナム撤退の噂を調査。
待ち伏せを受け、同期のカウボーイらが狙撃手にやられる。
女だった凄腕の狙撃手を倒すが、残してはいけないとジョーカーは彼女を射殺する。
彼らは地獄で生き続けるが、もう怖いものはなかった。

 と言うわけで、寡作のキューブリック監督がベトナム戦争を描いた作品。
前半のしごきシーンはなかなか強烈なのに対し、後半の前線のシーンはいまいち。
感覚がマヒしたと言うわけだろうが、ベトナム戦争の映画は多いので。

TV放送 98/01/04 BS05 01:00-03:00
 

ブレア・ウイッチ・プロジェクト(99)

 94年。映画学科の3人が行方不明になり、1年後フィルムだけが見つかる。
ヘザー、マイク、ジョシュの3人組は、魔女がいると言う森へ
ドキュメンタリーを撮影するため向かう。何人かが行方不明になったと言う噂だ。
だが、やがて彼らも道に迷いケンカに。なぜか周囲に石が積まれていたり、
人形のような物がぶら下げていたり。2泊するが、カバンが開けられ
同じ場所を堂々巡りする。ジョシュは夜の間に姿を消す。
彼を捜し回るが、不気味な木の束。血だらけの布。その中には歯。
小屋へたどり着くが、ヘザーの悲鳴が聞こえ、カメラが倒れて終わる。

 と言うわけで、全編行方不明になった人物が撮った映像風に展開。
かつて「食人族」と言う怪しげな作品もあったが、そのノリだ。
不気味な物がいろいろと現れ、登場人物が怖がるのだが
はっきりとした物は何も画面に現れず、彼らがどうなったかもわからない。
怖い物好きな人にはたまらないのかも知れないが、
個人的には、こう言うのはちょっとダメ。

TV放送 2000/11/03 BS05 2150-2315
 

ブレイクアウト(1975年米)

ジェイ 殺人犯の濡れ衣を着せられた(ロバート・デュバル)
アン ジェイの妻(ジル・アイアランド)
ハリス・ワグナー ジェイの祖父。実力者(ジョン・ヒューストン)
ニック パイロット(チャールズ・ブロンソン)
ホーク ニックの相棒(ランディ・クエイド)
マーナ 保安官の妻。計画に協力
ハーブ ヘリの教官。計画に協力

 1971年メキシコ。ジェイは殺人犯の濡れ衣を着せられ28年の刑に。
実は彼の理想を快く思わない、祖父ハリスの手が回っていたのだ。
妻アンはパイロットのニックに飛行機を飛ばすよう依頼。
だが、脱走を助ける目的と知り中止。
事情を知ったニックは報酬を上げ、再度挑戦する事に。
相棒ホークを女装させて乗り込ませたりするが、情報が筒抜けで失敗。
そこで今度は、法務省のヘリを偽装して乗り込む事に。
門の前でホークらに騒ぎを起こさせ、看守をおびき出し
その間に中庭に着陸してジェイを救出。無事生還しアンに引き渡す。

 と言うわけで、ブロンソンの70年代アクションで、
当然のようにジル・アイアランド共演。
物語はジルとロバート・デュバルが夫婦で、デュバルが無実の罪で刑務所に入れられ、
ジルが脱走させるためにブロンソンに依頼すると言う話。
序盤出てこないブロンソンは、いつものように寡黙な男と言う訳ではなく、
どちらかと言うとお調子もの。
何回か安易な作戦で失敗し、
最後にヘリで脱走成功させると言う実話に基づいた話らしいのだが、
今見ると、この作戦でさえ、緻密には程遠い感じ。
とはいえ、普段と違うブロンソンのキャラに魅力があり、
はっきりとは描かれないものの共演がジルだから、
恋心とかちょっとあったりするのかなと思わせ、黙って見送るあたり、
後にプルーフ・オブ・ライフでも似たようなラストだったが、
ブロンソンの胸中はわからないままで、こういう見せ方の方が味があるね。
相棒のランディ・クエイドもいかにもと言う感じ。

TV放送 2008/01/29 テレビ東京 1330-1530
 

ブレイクアウト(2011年米)

ジョエル・シュマッカー監督

カイル・ミラー ダイヤ業者(ニコラス・ケイジ)
サラ カイルの妻(ニコール・キッドマン)
エイヴリー カイルの娘
エライアス 強盗のリーダー
ジョナ エライアスの弟
ペタル 一味の女
タイ 大男。組織の見張り役
ケンドラ エイヴリーの悪友

 ダイヤ業者のカイルは仕事に夢中で、妻サラとはすれ違い気味。
娘エイヴリーは、悪友とのパーティに行きたいと言い、
両親に反対されるが、屋敷を抜け出してしまう。
そんな中、覆面の一団が現れ、金庫にあるダイヤを要求。
だがカイルは、ダイヤには刻印があるため、売買できないと言う。
予想外の反応に、一団は仲間割れ。
サラは、1人が屋敷に出入りしていた警備会社の男だと気付く。
帰宅したエイヴリーが捕まったため、
カイルはやむなく金庫を開けるが、金庫の中は空だった。
実はカイルは人員整理の対象となり、家族の前では景気の良いフリをしていたのだ。
カイルはスキを見てエイヴリーを逃がそうとし、大男と格闘に。
筋弛緩剤を注射するが、リーダーであるエライアスに足を撃たれる。
エライアスは組織に借金し、大男タイに監視されていた。
一方、エライアスの弟ジョナがサラと浮気していたと知るカイル。
警報を受けて警備会社がかけつけるが、ジョナが射殺してしまう。
エイヴリーは、友人宅に大金があると言い、エライアスの女ペタルと取りに行く事に。
だが、エイヴリーは車をぶつけてペタルを気絶させ、銃を持って引き返す。
カイルは、ジョナがサラに迫っていただけと知るが、2人を逃がそうとする。
タイの意識が戻り、ジョナと格闘に。
タイはエライアスに撃たれ、ジョナがエライアスを組織に売ったのだと言って死ぬ。
カイルらは退散するが、増築中の部屋でエライアスに捕まる。
その壁には、カイルがひそかに貯えていた金が隠されていた。
ジョナはエライアスを射殺。
カイルは家に火をつけたため、ジョナはサラを道連れにしようとするがカイルが射殺。
サラは負傷したカイルを連れ出し、助けを待つのだった

 と言うわけで、ニコラス・ケイジと二コール・キッドマンと言う、
豪華そうで、ひょっとしたら賞味期限間近と言うあたりを共演させたサスペンス。
ニコラスは仕事に夢中で、妻二コールとはすれ違い気味。
娘は悪い連中とパーティに行きたがり、両親とケンカ。
そんな彼らの屋敷に、強盗が押し入る。
彼らの狙いは金庫にあるはずの大金だが、
家族を人質にとられても、なぜか金庫を開けようとしないニコラス。
一方二コールは、一味の1人と不倫関係にあったらしい。
娘は親の言い付けを破り、屋敷を抜け出してパーティへ行ったと判明。
と言う訳で、事件を通じて一家の関係はさらに悪化。
かと思ったら、むしろ絆を深めると言う展開に。
このあたりの流れがさほど説得力なく、戸惑わされる感じ。
一味は、覆面してるせいもあり、誰が誰やら構成がなかなか掴めず。
終盤になって、メンバーごとに目的が異なる事がわかり、
勝手に仲間割れして自滅とは拍子抜け。
犯人の顔を見たら殺されるなんて、妙に慣れたニコラスの発言もあるが、
物語には生かされてない。

TV放送 2013/06/21 WOWOW 1445-1615
 

ブレイド(98)

 不気味なパーティで大量殺戮事件が発生。監察医のカレンが解剖するが
死体が起きあがり、カレンは襲われるが、
ブレイド(ウエズリー・スナイプス)がかけつけ、彼女を救出する。
彼らはバンパイアで、血清で何とかカレンの変身を阻止する。
ブレイド自身も突然変異で、日光が平気だが、動きはやや遅いのだ。
フロストは人間から変身した外道だが、今や人間の支配をたくらんでいた。
一味はブレイドの仲間ウイスラー(クリス・クリストファーソン)を殺し
カレンを捕らえる。血の神マグラ再臨のため、純血種の血をとって儀式をする。
落雷を受けて強力になったフロスト。タワーに侵入したブレイドと対決。
フロストは無敵だったが、血液凝固剤を打ち込む事になり破裂させて倒す。

 と言うわけで、昔ながらの吸血鬼ものを現代風にし
派手なアクションシーンを見せ場に持ってきた映画。
まあ派手だから見ていてそれほど飽きないが、気色悪い面もあり
どういう展開になってるんだか、わかりにくいのも否めない。

TV放送 2000/07/22 BS05 1555-1800
 

ブレイド2(2002年アメリカ)

 人間とバンパイアの混血であるブレイド(ウエズリー・スナイプス)は
一味に捕らわれていた仲間ウイスラー(クリス・クリストファーソン)を救出。
ブレイドと敵対するバンパイアの大君主は、異形のバンパイアを倒すため
手を組んでほしいと言う。ノーマックはバンパイアをも犠牲にするのだ。
ブレイドに反発するラインハルト(ロン・パールマン)らも
力でねじ伏せ無理矢理協力する事に。
襲われた者は数時間ごとに吸血しないと死ぬが、ノーマックは別で、
心臓が骨で守られ杭を打つのも困難だ。
激しい戦いで弱ったブレイドは、大君主に捕らわれる。
実は彼らが、遺伝子操作によって光も平気なノーマックを生み出したのだ。
ラインハルトも一味だったが、脱出したブレイドに倒される。
施設に潜入したノーマックは、大君主を殺し、ブレイドと対決。
ブレイドはノーマックを倒す。

 と言うわけで、派手なアクションが売りのシリーズ第2弾。
まあウエズリーは決まってる感じだが、
いろんなバージョンのバンパイアが出てきて
どいつが何で、何が弱点やらよくわからず、
前作の事も覚えてないのでピンと来ない感じ。
前作で死んだはずのクリス・クリストファーソンが蘇るが
「捕らわれていて蘇った」と言う事が、特に物語に影響していない。

TV放送 2003/09/20 BS05 2140-2340
 

ブレイド3(2004年米)

ブレイド 人間とバンパイアのハーフ(ウエズリー・スナイプス)
ウイスラー ブレイドの相棒(クリス・クリストファーソン)
アビゲイル ウイスラーの娘(ジェシカ・ビール)
ハンニバル・キング アビゲイルの仲間(ライアン・レイノルズ)
ドレイク ドラキュラとして知られる(ドミニク・パーセル)
ダニカ バンパイアの女

 バンパイア狩りをするブレイドは一味のアジトを襲撃するが、
倒した相手は人間で、一味に味方するファミリアと言う連中だった。
FBIは、ブレイドを妄想を持った殺人鬼と断定。
その襲撃で相棒ウィスラーが自爆し、ブレイドも捕われる。
FBI内部にもファミリアがいたが、ウィスラーの娘アビゲイルに助けられる。
アビゲイルらはナイトストーカーと称してブレイドを手助けすると言う。
彼らによると、バンパイアは、完璧な存在であるドレイクを復活させた。
ドラキュラとして知られる存在だ。
アビゲイルらはバンパイアを倒すウイルスを開発するが未完成で、
ドレイクの血があれば完璧になると言う。
バンパイアのアジトを襲撃すると、
そこには多くの大量の人間を捕らえて作った血液製造工場があった。
一方、ドレイクらもアビゲイルらのアジトを襲撃。
仲間が惨殺され、ハンニバルが捕われる。
ブレイドが乗り込み、怪物化したドレイクと対決。
アビゲイルがウイルス入りの矢を命中させると、
ドレイクは倒れ、拡散したウイルスがバンパイアを全滅させる。
警官隊が突入するが、ブレイドは姿を消していた。
彼はどこかで生きていて、その戦いに終わりはないのだ。

 と言うわけで、ウエズリー扮するバンパイアハンターを描くシリーズ第3弾。
何か似たような設定の映画が山ほどあって、正直どれがどれやらよくわからない状況。
本作では、ウエズリー扮するブレイドが、実はバンパイアと人間の混血と言う設定で、
それはドラキュリアのジェーソン・スコット・リーもそうだった。
スーパーナチュラルあたりを連想するところもある。
相棒のクリス・クリストファーソンは、1作目で死んだと思われて、
2作目でどっこい生きてたぜと再登場。
本作でまた死ぬとあれば、これはもうヤマトのノリ。
その娘としてジェシカ・ビールが出てきて大立ち回りするが、
唐突に現れたキャラにしては違和感ゼロ。
これはいいことなんだけど、
裏を返せば、ビールが似たようなキャラばかり演じてると言う事か。
一方で宿敵ドラキュラに扮するのは、リンカーン・バローズことドミニク・パーセル。
こちらは違和感大有り。リンカーン役はよかったんだが、
ここは凄く強いとか凄く妖艶と言う感じの描写がほしく、
それを納得させられる俳優がよかった。
改造された犬はバイオハザード風。
ウエズリーは決まってるけど、これが1作目でも2作目でもいい感じで、
シリーズとしての魅力はもう一つかな。

DVDレンタル
 

ブレイド・スクワッド ハイテク機動警官隊(98)

 スケートで犯人を追跡する特殊部隊ブレードが組織され、
ジョーンジーを追跡。彼が死に、弟のビリーは激怒する。
宝石店強盗が発生し急行するが、警察無線が傍受され、ボスに逃げられた上
隊長のカリーが下半身不随となる。
1週間で挽回せねば解散となり、ブラボーが新リーダーに。
装置で犯人ビリーを突き止めるが、カリーが狙われていると知り、病院から連れ出す。
一味は宝石店を襲撃するが、カリーは動けないまま作戦指示。
ビリーは逮捕され、部隊は承認される。

 と言うわけで、ナイトライダーとかバイパーのような話を期待したが
どう見てもハイテクとは言い難い話で、
おまけに、TVのパイロット版的なクセに、派手な見せ場もない。

TV放送 2001/04/06 BS05 1200-1330
 

ブレイブハート(95)

監督 メル・ギブソン

 13世紀のスコットランドは、英国王エドワード(パトリック・マクグーハン)と
独立を求めて戦っていた。ウイリアム(メル・ギブソン)は妻ミューロンを殺され、
復讐のため反乱のリーダーに。次々砦を襲い、近隣の村とも手を組む。
エドワードは交渉ですまそうとするが、ウイリアムは拒否する。
だが、信頼したブルース卿ら貴族が買収で寝返り、戦いは惨敗。
怒ったウイリアムは裏切った貴族らを殺害。彼は伝説化し、各地から仲間が集まる。
エドワードは皇太子妃(ソフィー・マルソー)を交渉役に。2人は愛し合うように。
だが、ブルースの父が内通し、ウイリアムは捕らわれ、処刑される。
ブルースは遺志を継いで、人々のリーダーに。1314年戦いの末自由を勝ち取る。

 と言うわけで、メル・ギブソンが監督してアカデミー賞を受賞した作品。
英国の支配に反発し立ち上がる展開は、長い映画にも関わらずなかなか盛り上がる。
ただ、後半は落ち気味になっていって、痛快さは薄れていく。
音楽はジェームズ・ホーナー。

TV放送 97/07/20 BS05 20:00-23:05
 

ブレイブ ワン(2007年米)

エリン・ベイン DJ(ジョディ・フォスター)
キャロル 同僚(メアリー・スティンバーゲン)
デビッド 恋人(LOSTのサイード役)
ニコール 友人
マーサー刑事

 DJエリンは、恋人デビッドといる所を暴漢に襲われる。
3週間の昏睡状態を経て意識が戻るが、デビッドが死んだと知る。
非合法の銃を入手したエリンは、店で強盗に遭遇。犯人を射殺する。
さらに地下鉄で絡んだ男たちも射殺。
マーサー刑事は一連の事件を同一犯の仕業と考え、
ニュースでも血の制裁と報じられる。
エリンは自身の番組で事件を取り上げるが、賛否両論に。
目撃証言等から、マーサーは犯人がエリンだと気付く。
エリンはついに犯人を見つけ出して襲撃。
マーサーがかけつけるが、チンピラの撃ち合いとして処理し、
制裁者などいなかった事にする。
だがエリンは、もう普通には戻れないと感じていた。

 と言うわけで、恋人を殺されたジョディ・フォスターが銃を手に入れて悪人を処刑。
と来たら、女版ブロンソン。
ブロンソンは復讐の後、ミスター自警団に発展した印象があるが、
ジョディは最初から自警団になってしまい、最後に仇と対決。
とはいえ、仇が一番の強敵と言う訳でもない。
闇の世界の支援者がいる訳でもなければ、手に入れた弾もすぐになくなるはず。
ジョディが立ち上がるくらい殺人とかもあるはずで、
処刑人がいるらしいと言うだけで、他の事件より騒がれるのは妙な感じ。
ブロンソンくらいやらなきゃ、スカッとするまで行かず中途半端かな。

TV放送 2008/11/09 WOWOW 2200-0002
 

ブレインスキャン(94)

 マイケル(エドワード・ファーロング)はブレインスキャンと言うゲームに挑戦。
これは潜在意識と連動し、本当の殺人を経験した気分になるものだ。
ところが、実際に殺人が発生。トリックスターと言う人物が現れ、
君が殺したと言う。しかもゲームを終えるまで逃げられないのだ。
第2部では、殺人に気づいた友人カイルを殺してしまう。
さらに第3部では、足跡を消すため出歩き、別人が犯人として射殺される。
そして第4部の目的は、片思いの相手キンバリーを殺す事だ。
だがそれはできず、かけつけた警部に射殺される。しかしこれ全体がゲームと判明。
自信をつけたマイケルは、キンバリーにアタックする。

 と言うわけで、現実の世界にまで影響してしまうゲームと言うのはありがちで
隣の片思いの女の子に妙な事になりそうになるのも楽しめるが、
最後に来て全部ゲームだったとは、夢落ち的で困りもの。

TV放送 96/09/14 BS05 22:15-00:00
 

ブレインストーム(83)

監督 ダグラス・トランブル

 リリアン(ルイズ・フレッチャー)とマイケル(クリストファー・ウォーケン)は
脳の情報を伝達する機械の実験を続けていた。
所長アレックス(クリフ・ロバートソン)の指示で、
マイケルの妻カレン(ナタリー・ウッド)がデザインを担当。
デモは成功するが、軍部が研究に参入してきたため、リリアンは難色を示す。
やがて、リリアンは発作で死ぬが、必死に記録を残す。
マイケルはリリアンのテープを試し、死後の意識を体験するが、ショックで気絶。
アレックスはテープを使用禁止にするが、マイケルは最後まで見る事を決意。
やがて、研究所は軍部の関係者に占領され、大量生産が開始される。
入場を許されないマイケルは、自宅のコンピュータから最高機密に侵入。
洗脳用に、記憶喪失や精神錯乱のテープがある事を知り、愕然とする。
息子クリスが試して衰弱。回復するが、マイケルは監視つきで休暇を取らされる。
マイケルはカレンと協力し、研究所にコンピュータに侵入。工場を無茶苦茶にする。
そのスキにテープを作動させ、妨害をものともせず、マイケルは死後の体験をする。
様々な記憶。内臓。死人のイメージ。銀河を越えて、激しい光の渦。
恍惚として、倒れるマイケル。カレンが呼び戻し、愛を再認識する。

 というわけで、脳の内容を伝達する装置と言う発想はなかなかユニーク。
でも、レジャー用に当初は作っていた感があるが、そんな事は不可能だと思う。
(エッチなテープの中毒になった関係者もいたが)
軍部が関係してきて、それを阻止するという展開は、痛快感もいまいちで
何だか安易な展開と言わざるを得ない。(洗脳に利用すると言うのはいいが)
死のイメージは、さすがにこの映画の売りだと思うが、
マイケルがその体験に妙に固執し、他の者が関心を示さなかったのが不思議。
死を把握するという事が、軍事に利用できるとは思わなかったのだろうか。
この装置で、何年分もの勉強が数分でできるというシーンがあったが、
体験だけでなく、人格まで変えられていってしまうのだろうか?
そこらへんのイメージがわきにくい。
何にしろ、こんな物ができたら、向上心を失い、人類は滅びる。

TV放送 92/03/03 04CH 02:35-04:35
 

ブレイン・スナッチャー 恐怖の洗脳生物(94)(未公開)

 CIAのサムとマリー博士は、宇宙から飛来したUFOを調査。
町は観光地化するが、住人の様子がおかしい。寄生生物が体を乗っ取っていると判明。
町は封鎖されるが、用心棒ジャービスもいつの間にか寄生されていた。
彼を倒すが、実はその間にサムが寄生されていた。
寄生されたサムは大統領を襲撃するが、麻酔で倒され生物は切り離される。
生物は急速に増殖し、分裂しても記憶は受け継がれているのだ。
軍は町を封鎖するが、軍の者も寄生されていて、その報告は信用できない。
マリーもいつの間にか寄生され、サムは敵の基地へ潜入。
マリーを発見。生物を切り離し救出する。さらに捕らわれていた少年も助け出す。
少年は軽い脳炎にかかっており、生物には致命的なのだ。
そこで蚊を媒介に病気を広め、生物を全滅させる。
だが生き延びた1匹が、サムの上司ニーベンス(ドナルド・サザーランド)に寄生。
格闘の末生物を倒し、それが最後の1匹だったとわかる。

 と言うわけで、ボディスナッチャーものなのだが、
具体的に生物が姿を現すので、怖さも中くらいと言う感じ。
寄生されても取り除けば平気で、主役3人がご丁寧に1度ずつ寄生されるのもご愛敬。
軍の司令官にヤフェット・コットー。

TV放送 1999/10/31 11CH 2100-2254