ブレーキ・ダウン(97)

 ジェフ(カート・ラッセル)と妻エミー(キャサリン・クインラン)は
田舎町をドライブ中、車の故障で立ち往生。
エミーが、通りかかったレッドのトラックで助けを呼びに行く。
ジェフは車が直り後を追うが、エミーは待ち合わせ場所におらず、行方不明に。
エミーは人質に取られ、金持ちと思いこんだレッド一味に9万ドルを要求される。
都会から来た車が消えても誰も気づかないと、狙われたのだ。
見張りを倒したジェフは、レッドのトラックに隠れて彼の家へ。
一味はエミーを始末しようとするが、ジェフが救出。
一味のトラックが追跡するが返り討ちにし、レッドのトラックも橋から墜落する。

 と言うわけで、ひょんな事から事件に巻き込まれる物語で
「激突」等を思わせる感じだが、前半妻が行方不明になり途方に暮れる面白さに対し
後半になると、一味の狙いが意外にありきたりだとわかって拍子抜け。
音楽はバジル・ポールドゥリス。

TV放送 99/02/06 BS05 16:10-17:45
 

ブレードランナー(82)

監督 リドリー・スコット

 2019年。タイレル社製造のアンドロイド、レプリカントが反乱。
レプリカント退治のため、ブレードランナーと言う職業が生まれた。
引退したデッカード(ハリソン・フォード)は、レプリカントの退治を依頼される。
標的は、同僚を殺害したレオン、首領バーディ(ルトガー・ハウアー)、
女性のゾラ、プリス(ダリル・ハンナ)だ。
デッカードはタイレル社で、レプリカントのレイチェル(ショーン・ヤング)を見る。
タイレル博士は、過去の記憶を作り、寿命に対する感情を制御できると考えていた。
デッカードはスネークショーをするゾラを発見し、射殺。
レオンが現れ、暴行を受けるが、逃走したレイチェルによって射殺される。
上司はレイチェルの処分も命令。だが、デッカードは彼女を愛していた。
バーディらはタイレルに会うが、寿命を伸ばす事が不可能と知り、彼を殺害。
デッカードはセバスチャンの家で、人形に紛れていたプリスと格闘、射殺。
現れたバーディに指を折られる。デッカードは窓から屋上へ。
反対のビルへ飛び移るが、落ちそうに。しかし、バーディが引き上げる。
バーディは静かに死ぬ。おそらく、命を助けたくなったのだろう。
意外にも、レイチェルには寿命の制限がなかった。デッカードは彼女と旅に出る。

 というわけで、独特の雰囲気を持つSF映画。
常に雨が降る日本風の町並みにも妙な魅力が。
爆笑の日本語の会話は以下の通り。
デッカード「4つだ」
うどん屋「2つで大丈夫ですよ。わかって下さいよ」
生き続けたがるアンドロイドと言うのは、深いテーマかに思えるが、ノリが悪い。
それにしては、レイチェルに寿命制限がないと言うのも、ご都合主義的。
レオンを演ずるのは、「48時間」のキーホー役。

LD
 

プレーンズ(2013年米)

ダスティ・クロップホッパー 農薬散布機
スキッパー 戦争で活躍
リップスリンガー 優勝候補

 農薬の空中散布をしているダスティは、レースにあこがれていた。
戦争で活躍したと言うスキッパーに教えを乞うが、相手にされない。
レースに出場し、奮戦するが予選落ちに。
だが、上位選手が失格となった為、繰り上げで決勝出場が決まる。
ようやくスキッパーが飛び方を教えるが、ダスティは高い所が怖いと判明。
やむを得ず、低い高度で速度を上げる練習をする。
いよいよ決勝。21機が出場し、31000キロを飛ぶ事に。
英国機を助けた為に最下位になるが、散布装置を外して身軽になると猛烈に追い上げ。
アルプスを越える事ができず、危険なトンネル抜けに挑戦したおかげで首位に。
太平洋で燃料切れとなり、空母に着艦。
歴戦の勇士と聞いたスキッパーの出動が実際には一度きりと知り、失望する。
部品が壊れたスキッパーだが、ライバルたちが提供して、レースに復帰できる事に。
優勝候補リップスリンガーの手下が妨害するが、かけつけたスキッパーの助けで突破。
リップスリンガーとの競り合いでは、苦手な上空へ飛んで速度を上げ、
ゴール寸前で追い抜いて優勝する。
仲間たちが喝采する中、スキッパーは私の方が君から多くを学んだと語るのだった。

 と言う訳で、カーズのスピンオフシリーズ。
あちらが車たちの物語だったが、こちらは飛行機たちの物語。
一緒の世界に暮らしていると言う事らしい。
主人公ダスティは農薬散布機だが、レースに憧れて、辛くも決勝に出場。
彼には高所恐怖症と言う弱点があったとか、コーチには隠された過去があったとか、
何かお約束的な展開。
出し殻感は否めないが、続編もある。

TV放送 2015/08/17 WOWOW 1900-2031
 

プレーンズ2/ファイアー&レスキュー(2014年米)

ダスティ・クロップホッパー 農薬散布機
ブレード 消防士のリーダー。元俳優
スキッパー 戦争で活躍。ダスティの師匠

 ダスティは連戦連勝で人気者に。
だが、ギアボックスが故障し、交換部品がない為、もうレースには出られないと知る。
失望したダスティは、無茶した挙げ句にぼや騒ぎを起こしてしまう。
何とか消火するが、空港施設が古い事が問題視され、運営許可を取り消されてしまう。
再開するには、もう1人の消防士が必要なのだ。
責任を感じたダスティは、国立公園にあるレスキューチームで訓練を受ける事に。
有名なダスティはちやほやされるが、
元俳優だと言うリーダー格のブレードは厳しく当たる。
そんな中、山火事が発生。ブレードはダスティをかばって飛べなくなってしまう。
これに奮起したダスティは、必死に消火した挙げ句に墜落。
だが、仲間が修理して回復。
さらに、カスタムメイドでギアボックスも修理したと知る。
ダスティは正式の消防隊員となり、飛行場も再開されるのだった。

 と言う訳で、カーズのスピンオフシリーズの第2弾。
連戦連勝だったダスティだが、部品故障でレースに出られなくなる。
やけを起こした挙げ句、ぼや騒ぎを起こした彼は、消防士になる事を決意する。
レースをしていた飛行機が、続編で消防士になると言う強引な展開も、
それなりの事情があったと言う訳だが、やってる事は我が日本のト○カと変わらない。

TV放送 2015/08/18 WOWOW 1900-2023
 

プレシディオの男たち(88)

監督 ピーター・ハイアムズ

 軍のプレシディオ基地の将校クラブに侵入者があり、MPのパティが射殺される。
警察のオースチンは軍経験者で、事件の担当に。
軍の担当は、元上官のコールトウェル中佐(ショーン・コネリー)だ。
弾丸がソ連製トカレフである事から、ローレンス大佐が浮かぶ。
2年前オースチンは、パティを侮辱した大佐を殴り、軍をやめたと言う因縁があった。
基地内では手が出せず、外で逮捕を試みるが、逃走。車にはねられて死ぬ。
犯人の車から実業家ピールが浮かぶ。将校クラブに当日飲料水の配達があった。
配達したのはスポタ。大佐をひいたのもスポタの車だ。
飲料水に何かを隠したが、間違えて配達し、パティに目撃されて殺したに違いない。
大佐、ピール、スポタ、そして中佐の友人ロスが戦友と判明。
彼らはダイヤを密輸していた。撃ち合いでロスが死ぬが、一味を倒す。

 と言うわけで、軍の内部では外とは違う世界があると言うような展開だが、
どうもピンと来ない。中佐の娘ドナ(メグ・ライアン)がオースチンと接近。
中佐が当初快く思わないが、最後には許すと言うのもピンと来ない感じ。

TV放送 95/01/05 12CH 21:02-22:54
 

プレジデントマン 地獄のステルスコマンド(2000年米)

 マシューズ大統領の指示で動くジョシュア(チャック・ノリス)。
テロ組織に誘拐された議員の夫人を救出するが、引退を考えるように。
コロンビアの麻薬組織殲滅の任務で、仲間を見殺しにしようとした上官と対立し、
ケンカで殺してしまったスレーターを刑務所から連れ出す。
プレジデントマンと言う、大統領直属の任務の後継者に選ぶ。
訓練中に、ライオンズ議員の娘がカルト教団に捕らわれる事件が発生。
娘を救出するが、ついでに助けた彼女の友人が一味で窮地に陥る失態を犯す。
核兵器の権威アンダーソン博士一家がコロンビアの麻薬組織に誘拐され、
その首謀者はトラン将軍(スーン・テック・オー)らしい。
トランはかつてジョシュアの妻を殺した人物だ。2人は一味の村へ潜入。
スレーターが捕らわれるが、ジョシュアが現れて一騎打ちに。
トランを倒し、捕らわれていた人々を救出。
スレーターはプレジデントマンになる事を決意する。

 と言うわけで、最近見かけないと思っていたチャック・ノリスだが
60歳だと言うのにまだやっていた。
大統領だけが命令を出せる兵隊なんて設定は
どこかで聞いた事があるような気もするが、B級的で面白い。
普通の映画だと、その大風呂敷な設定にもかかわらず、事件は1つだけだったりするが
ここでは、いくつかの事件を担当し、それはそれで好感が持てるが、
逆にスケールが小さくなっている気も。
大統領直属ならば、例えば誰も手を出せない軍の陰謀を阻止するとか
そう言う話にすべきなのに、結局軍の特殊部隊とかでできそうな作戦ばかり。
ステルスからダイビングするので、ひそかに敵地へ潜入できると言う設定も
ほとんど生かされていない。

TV放送 2002/12/19 25ch 2102-2254
 

ブレスレス(83)

 すべてを手に入れる主義のジェス(リチャード・ギア)は、
ベガスで知り合った女子大生モニカ(バレリー・カプリスキー)に会いに向かう。
車を盗んで、途中、追跡する警官を射殺。いやがるモニカに強引につきまとう。
彼女はジェスに振り回され、彼を愛するように。だが、捜査の手は彼女にも及ぶ。
ジェスは彼女を連れて逃走。だが、逃走を断念したモニカは警察に連絡。
ジェスはモニカをあきらめ、警官隊の中に踏み込んだ。

 と言うわけで、仏映画「勝手にしやがれ」のリメイク。
破滅的な行動をとるジェスが魅力と言いたいが、
リチャード・ギアは最初からいかがわしそうで、相手役の女も裸も平気な奴だし。

TV放送 94/04/02 06CH 00:55-02:46
 

フレッシュ・アンド・ボーン 危険なめぐり逢い(1993年アメリカ)

 とある夫婦は、迷子らしき少年を家に泊めるが、彼は夜中に物品を盗み出す。
さらにその父(ジェームズ・カーン)も侵入。夫婦に見つかり射殺する。
成長した少年アーリス(デニス・クエイド)は、自販機の設置の仕事をしていた。
ケイ(メグ・ライアン)と言う女性と知り合い、彼女を送るハメに。
彼女の夫リースは暴力的で、もめたあげくにアーリスと旅する事となる。
モーテルに泊まると、疎遠だった父と再会。彼はジニーと言う娘と組んでいるらしい。
アーリスは、ケイの子供の頃の写真を見て、
父によって両親を射殺された夫婦の娘だと気づく。アーリスは彼女と別れる事に。
だが、ジニーはケイを連れ出し廃屋になった屋敷へ。
それを知った父は、ケイが秘密に気づいたと疑い、彼女を始末すると言う。
かけつけたアーリスは父を射殺。
彼は再びケイを置いて去る。言わない方がいい事もあると言い残し。

 と言うわけで、当時夫婦だった二人の、何作目かの共演作だが
冒頭のエピソードから何年かが経ったと言うところで、
あいつがこいつになって、あいつがこいつだなと言う予想ができて
しかも、それがピタリ的中してしまうから、その点での意外性はない。
むしろ、それに気づいた事で、クエイドらがどう動くかがポイントなのだが
デニス・クエイドが、メグ・ライアンを殺すわけないと思ってみれば、
まああんな感じでしょうと言う感じ。
作品全体の雰囲気は暗い。

TV放送 2002/02/03 BS05 1610-1825
 

フレッシュ・ゴードン Space Wars(1974年米)

フレッシュ・ゴードン ゴードン博士の息子
デイル フレッシュと機内で知り合う
フレクシイ・ジャークオフ博士 ロケットの権威
ワング皇帝 惑星の支配者
アモーラ女王 ワングの仲間
プレシャス王子 森林王国
ネリー 地下組織アマゾンの指揮官
ゴードン博士 科学者

 世界中で人々が性行為をする事態に。ゴードン博士らにも原因は不明だ。
博士の息子フレッシュが調査に向かうが、飛行機が謎の光線を受け、乱交状態に。
機は墜落し、フレッシュは知り合ったデイルと近くの家へ。
そこにいたジャークオフ博士は、
一連の事件はセックス光線の影響だと言い、光線を止めるためロケットで宇宙へ。
攻撃を受け、ポルノ星に不時着。一行は捕われる。
惑星の指導者ワングは、デイルを気に入り、結婚しようとする。
一方博士はアモーラ女王に気に入られ、その宇宙船でフレッシュを救出。
女ばかりの部族やカマキリの怪物に襲われるが、
森林王国のプレシャス王子に助けられる。
王子はワングに城を奪われ、復讐の機会をうかがっていたのだ。
一行は宇宙船で城を攻撃。
ピストンロボットに襲われるが、ダイヤルを逆に回すとロボットはワングを襲う。
そこへ怪物が現れ、デイルをさらって塔に登る。
ワングの宇宙船でデイルを救出。怪物は塔から落ち、ワングは下敷きに。
たちまち町が崩壊し、フレッシュらは無事地球に帰還する。

 と言うわけで、戦前の冒険活劇フラッシュゴードンをHなパロディにした作品。
スターウォーズ公開時に日本では一般公開され、
後に映画化された本家フラッシュゴードンよりも、ある意味有名かも。
特撮スタッフには、後に有名になるジム・ダンフォースらの面々が参加。
おかげで特撮史的には特筆される作品となっている。(作品の出来はともかく)
話は基本的に本家をなぞっていて、Hなシーンと言っても裸が出る程度。
今風なセクシーな女性が出る訳でもないので、そちらを過度に期待すると失望する。

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フレッシュ・ゴードン2(1990年)

フレッシュ・ゴードン かつて地球を救った
デイル フレッシュの恋人
フレクシイ・ジャークオフ博士 フレッシュの仲間
ラバンダ スクリューのチアリーダー
ワルモノ様 実はワング皇帝
氷の女王 ワルモノ様の妻
ベイター博士 ワルモノ様の手下

 映画撮影中のフレッシュ・ゴードンは、スクリューと言う一団にさらわれ宇宙へ。
恋人のデイルは、ジャークオフ博士と救出に向かう。
フレッシュが連れ去られた惑星では、インポ光線で男たちは勢力を失っていた。
欲求不満の女たちは、スクリューと言うチアチームを作り、
絶倫のフラッシュを求めたのだ。
実は、ワルモノ様と言う人物が、宇宙唯一の生殖能力を持つ男になろうと企んでいた。
ブラックホールを通過し、惑星に不時着したデイルはワルモノ様に捕らわれてしまう。
フレッシュは母乳の出る山、中に入ると赤ん坊になる洞窟を通過。デイルを救出する。
フレッシュは女王をセックスで満足させ、寝返った女王が真相を語る。
ワルモノ様の正体は死んだはずのワング皇帝だったのだ。
ワングはインポ光線で地球を攻撃。このままでは地球は氷河期になってしまう。
フレッシュは怪物蜘蛛の巣でワングと対決。ワングは蜘蛛の餌食となる。
フレッシュは宝箱に入った巨大なコンドームをインポ光線の装置にかぶせたため、
光線はセックス光線に。これによって、地球は危機を回避するのだった。

 と言うわけで、フラッシュゴードンをHなパロディにした作品の続編。
前作は作品的にはともかく、特撮史的に評価が高かったが、
本作は特撮的にも見所がないため、シリーズとしてのノルマ的な価値しかない。
続編と言っても、キャラだけ借りて20年後に作ったもの。
90年代に入り、出てくる人のスタイルは良くなったが、特撮的には進歩なし。
H方面は、時代が進んで、前作よりオープンになっても良さそうだが、そうはならず、
H系の意味をはき違えたか排泄物系に走り、見た事を後悔させる出来だ。

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フレディVSジェイソン(2003年アメリカ)

 殺人鬼フレディ(ロバート・イングランド)は焼き殺されるが、
人々の悪夢の中に生き続けるように。だが忘れられ、誰にも恐れられなくなる。
恐怖をよみがえらせるため、不死身の殺人鬼ジェイソンを復活させる。
ジェイソンはトレイを惨殺。フレディの仕業ではと不安がる人々。
続いてブレイク親子を惨殺。かつてフレディと戦い精神病院に入れられたウイルは
事件を知り脱走してかけつける。フレディは忘れられると復活出来ないのだ。
ジェイソンはパーティを襲撃。人々は逃げまどうが、フレディと違うと気づく。
どうやらフレディがジェイソンを復活させたが、止められなくなったらしい。
夢を見ると殺されるが、ウイルは病院では夢を見なかった。
試験薬の効果とわかり、病院へ忍び込むが、そこには眠らされた子供たちが。
実は医師であるローリの父が、薬を投与しすぎたのだ。
しかも悪夢を見たフリーバーグが薬を流してしまい、自らも殺される。
フレディはジェイソンに悪夢を見せるが、ローリは15分だけ眠りジェイソンを救出。
フレディはローリを狙うが、ジェイソンが現れキャンプ場で対決に。
ローリは母を殺したのは父ではなくフレディと知る。
キャンプ場は爆発するが、フレディと同士討ちに。
ジェイソンは池に落ち、フレディはローリに首を落とされる。
だが、ジェイソンは再びよみがえり、その手にあるフレディの首も微笑むのであった。

 と言うわけで、2大ホラーシリーズが結合と言うわけだが
実際にはどちらのシリーズも見た事がないのでピンと来ない。
まあコラボ物にはありがちな、双方に気を使っている展開。
登場人物が過去の作品にも出ていたような感じだが、そこはよくわからず
どちらかをより悪にする必要があって、
ジェイソンがいい人になってしまうのが困りもの。

TV放送 2004/10/08 BS05 2300-0040
 

プレデター(87)

監督 ジョン・マクティアナン

 ダッチ少佐(アーノルド・シュワルツェネッガー)らは、
大臣救出のため、ディロン(カール・ウェザース)の指揮でジャングルへ。
途中、グリーンベレーの残虐な死体を発見。だが、ゲリラの足跡はない。
ゲリラの基地を襲撃。全滅させるが、大臣救出とは口実で、
実はディロンによる、敵の情報収集に協力させられたのだ。
ダッチは怒るが、敵が迫るため、女ゲリラのアンナを連れて脱出。
だが、ジャングル内に何者かの気配が感じられ、ホーキンスがやられる。
アンナは森が動いたと話す。ブレインも死ぬが、傷は火薬によるものではない。
あたかも敵は、狩を楽しんでいるかのようだ。
ダッチらは罠を仕掛けるが、敵の襲撃を受け、マックとディロンがやられる。
ビリー(ソニー・ランダム)、ポンチョもやられ、アンナとダッチは逃走。
ダッチも負傷し、川へ転落。だが、敵は追跡。水で透明装置がいかれ、姿を現す。
泥に包まれたダッチは、赤外線による探査を免れる。
ダッチは罠を作り、おびきよせる。姿を見せた敵は、醜い宇宙人だった。
格闘では勝ち目がなく、罠の大木の下敷きにする。
宇宙人は自爆装置を作動。ダッチは辛くも逃げ、救出される。

 というわけで、マクティアナンのデビュー作。
前半はゲリラ襲撃から、宇宙人の攻撃におびえる展開で面白いが、
後半は宇宙人との対決になり、そらぞらしくなる。
ここはマクティアナンの演出でないとの噂も。
テレビでは、タイトルのシュワの名前をカットする無神経さ。

TV放送 92/08/26 06CH 21:00-22:54
 

というわけで、プレデター2(90)を見た。

 プレデターというのは、
製作者が「48時間」「ダイハード」「リーサルウェポン」という
最近のヒットシリーズをたくさん作っている奴で(正確には2人だけど)
特に「ダイハード」とこのシリーズとを比較すると、
ともに第1作がジョン・マクティアナン監督で
ともに第2作が「エルム街の悪夢」シリーズ出身(別の人だけど)という共通点。
しかも、この第2作の出演者には、
リーサルウェポンのメル・ギブソンの相棒ダニー・グローバーと
同じくリーサル・ウェポンで悪役を演じて、「ビックウェンズデー」の最後の1人
(あとの2人に比べると、いまいち、知名度が落ちる)ゲーリー・ビシー。
他にも「ダイハード」や「007/消されたライセンス」のロバート・デビィと
いうわけで、くせ者ぞろい。
前作では特殊任務をおびたシュワルツェネッガーたちがジャングルへ行き
そこで予定外の目に見えないエイリアン、プレデターに襲われるが
シュワちゃんだけは生き残って、逆に倒してしまうという話であった。
もともと、わけのわからないエイリアンよりも、
よく知ってるシュワちゃんの方が強そうなので、いまいちの感があったが
これに対するのがダニー・グローバーで
出てくるのがロス市内となると、これは派手なアクションが期待できる。
これは見るしかないわけであった。

 時は1997年。
今よりもう少し危なくなった犯罪都市ロス。
何だかわけのわからないギャング団がいくつも出て抗争を起こしている。
警官が違反車を止めたところが、たまたま麻薬組織の隠れ家の前だったために
その警官が撃たれ、警官との間で激しい銃撃戦となる。(これがかなり激しい)
撃たれた白バイ警官を救出しようと、機動隊が出るが、
ギャング団も激しい武器を持っているので近づけない。
そこへわざわざ遅れてダニー・グローバーが到着。
危ない運転で倒れている警官と、ギャング団の間に車をつけて盾になり救出させる。
なぜか途端に形勢が逆転。ギャング団はひとまず建物の中に逃げ込む。
ダニー・グローバーたちは突入しようとするが、
ロバート・デビィ扮する署長が攻撃を止めさせる。
何かが到着するのを待てと言うのだ。
しかし、そんな時にギャング団の隠れていた部屋が爆発。
あわてて突入するダニー・グローバーたち。
しかし、部屋の中は人間わざとは思えない死体の山。
唯一、逃げだした殺し屋をダニー・グローバーが追うが、どうも様子がおかしい。
半狂乱の殺し屋は屋上から墜落。
殺気を感じて振り返ったダニー・グローバーは、
何かが動くのを感じるが何も見えない。
困った事に、ダニー・グローバーは高所恐怖症だという事もわかる。

 この事件の捜査には、FBIのゲーリー・ビシーが当たることになり
ダニー・グローバーは手を出すなと言われる。
その後も、コロンビア団のボスがブードゥー団(何だそりゃ)に殺されるが
そのブードゥー団も何者かに襲われるという事件が起こる。
これまた人間離れした手口で、今度もゲーリー・ビシーが出てきて
ダニー・グローバーたちは手を出せない。
彼はFBIは麻薬事件以外の何かを追っていると感じる。
そこで、部下に命じてひそかに現場の調査を行わせる。
部下は現場でモリの先のようなものを見つけるが、その直後殺される。
弔い合戦ということで勝手に捜査を始めるダニー・グローバーとその部下。
ローン・レンジャーというあだなの新人警官にゲーリー・ビシーの尾行を命じる。
情報を得るために、ブードゥー団のボスに会うダニー・グローバー。
ボスは敵は悪魔だとか言い出すが、結局このボスも殺されてしまう。
部下が握っていたモリは未知の金属でできている。
そして、ブードゥー団の殺害現場で屠殺場の肉か何かが発見される。
尾行した新人によるとFBIのゲーリー・ビシーも屠殺場のあたりで消えたという。
屠殺場へ急行するダニー・グローバー。新人と女の警官も地下鉄で向かう。
その地下鉄の中で恐喝が行われていた。
しかし、時代のせいか、乗客はみな拳銃をもっている。
そこへ敵が現れる。銃を持っている者を襲う性質があるのか
今までは一般市民は安全だったのだが、この地下鉄の客は次々と襲われる。
電気が消えて真っ暗な上に、敵の姿が見えないのでわけがわからない。
新人の警官は殺される。女の警官は電車を止めて乗客を避難させる。
しかし、敵に襲われて、重傷。彼女は妊娠していたので生かせたようだ。

 現場に急行したダニー・グローバーは謎の敵が逃げるのを感じたので追跡。
しかし、何者かに捕まり、トレーラーの中へ連れていかれる。
そこはゲリー・ビシーたちのトレーラーだった。
彼らはエイリアン捕獲チームだったのだ。
彼によると、敵は10年前にも来ていたというエイリアンだという。
その他にも何度も地球へ狩猟できているのだ。
そして毎晩屠殺場へ肉を食いに来ているらしい。
エイリアンは赤外線で人間を探知するので、
恥ずかしい防護服を着て、紫外線のライトをつければこちらの姿は見えない。
そして光線を曲げているという敵の体に、放射能の塵をつければこちらから見える。
というわけで、ゲーリー・ビシーたちは屠殺場の冷凍庫へ向かう。
しかし、エイリアンは殺気を察知して、
手につけている装置で紫外線走査に切り換える。
モニターで見ていてそれに気づいたダニー・グローバーは
逃げ出して冷凍庫へ向かう。
ゲーリー・ビシー一味はバタバタとエイリアンにやられる。
火災報知器が作動してスプリンクラーが吹き出す。
そこへダニー・グローバーが派手に突入。
エイリアンはロケット噴射で飛んで近づいてきたので、
ゲーリー・ビシーが巻き込まれる。これでは犬死にだ。
幸い、スプリンクラーのおかげで、なかなかダニー・グローバーを探知できない。
激しい銃撃戦の末、ショットガンでエイリアンを倒す。
ダニー・グローバーはエイリアンのマスクをはずす。
「醜い顔だぜ」
しかし、エイリアンはまだ生きていた。
これまた生きていたゲーリー・ビシーがのこのこ出てきて対決するが
エイリアンの手にあるカッターで首を落とされる。
逃げて追って、いつのまにか屋上にきたダニー・グローバーとエイリアン。
体当たりでエイリアンを落とそうとするダニー・グローバー。
しかし、腕をつかまれ、
もろともに屋上からちょっと下に突き出たところにひっかかる。
宙ぶらりのエイリアンは壁にささったカッターをはずして、機械で何か操作し始めた。
ダニー・グローバーはカッターをとって、エイリアンの腕を切る。
まっ逆さまに落ちるエイリアン。雨どいにしがみついて隣のビルに飛び込む。
高所恐怖症のダニー・グローバーは無理して後を追う。
エイリアンは壁を突き破ってどこかへ逃げた。
エレベーターシャフトに逃げたエイリアンを追って
ダニー・グローバーはワイヤーにつかまる。
しかし、重みでエレベーターが落ちてくる。
あわてて飛び降りるダニー・グローバー。
そこは得体の知れない建物だ。それこそ、エイリアンの宇宙船だったのだ。
いろいろな星を狩して回ったのか、いろいろな頭蓋骨がある。
(本家「エイリアン」の骨があるのはジョークとして)
そこへエイリアンが現れ、格闘となる。
カッターで腹を突き破り、ついにエイリアンを倒す。
しかし、そこへ今度は何匹もエイリアンが出てきた。
観念するダニー・グローバーだが、
エイリアンたちは「負けた」と言って1757年製だかの銃を渡す。
かつての戦利品に違いない。
離陸する宇宙船。ゲーリー・ビシーの一味の生き残りは(助けにも来なかった)
「あと一息だったのに」と言うが、
ダニー・グローバーは「大丈夫。また来るさ」と言い残して、
続編をにおわせるのであった。

 というわけで、冒頭からかなり激しいアクションが展開されたこの映画は
すごい映画なのかと思いきや、その後はいまいちだった。
というのも、プレデターというやつが目に見えない上に
どういう攻撃をしているのかよくわからず、
次々と人が死んでいくからわけがわからない。どうすれば倒せるのかもわからないし
「エイリアン2」のようにたくさん出てくるのかと思いきや
1匹しか出てこないのでは、ウルトラマンの宇宙人と同じではないか。
狩に来たのしても、仲間を殺されて負けたではすまないはずだし、
ゲーリー・ビシーとかロバート・デビィというくせ者俳優の扱いが軽いし
ちょっと違うんじゃないかという感が残るが、まあそこそこに面白かった。
 



プレデターズ」を見た。(2010年)

 プレデターと言うのは、
エイリアンと対決させられた事もある20世紀フォックスの人気SFキャラ。
過去にシリーズ2作。エイリアンとの対決シリーズ2作があって、
久々の単独新作登場と言うわけ。
とはいえ、エイリアンとは知名度も人気も差がある。
そもそも第1作の主役は間違いなくシュワルツェネッガーで、
無敵ぶりに人気の出たシュワが、
異星人を敵にしたって負けやせんと言う感じの話だった。
(実はプレデターはバンダムだった)
第2作はシュワをはずし(と言うかオファーを断られ?)、
ダニー・グローバーら無敵でもなさそうな連中が戦う事に。
おかげでプレデターの強力ぶりがアップしたが、
グローバーがプレデターを倒して賞品をもらったりするあたりが調子狂う。
その後はしばらく間を置いてエイリアンとの対決シリーズに。
ここでは、どちらかと言うと、対エイリアンで共同戦線を敷くと言う展開。
こうしてみると、プレデター自身の魅力っていったい何だと言う気もするけど、
ここまで結構見てきたし、本作も見る。

ロイス 傭兵(エイドリアン・ブロディ)
イザベル 女スナイパー
クッチーロ メキシコのマフィア
ニコライ ロシアの特殊部隊
モンバザ アフリカの兵士
スタンズ 死刑囚
ハンゾー ヤクザ
エドウィン 医師
ノーランド 生存者(ローレンス・フィッシュバーン)

 気がつくと落下しているロイス。
パラシュートをしているので開こうとするが、なぜか開かない。
途中で自動的に開き、墜落は逃れるが、
パラシュートがはずれて地面にたたきつけられる。
同じように落ちてきたクッチーロ。
撃ち合いになりかけるが、争っている場合ではないと説得。
他にも大勢が同じようにここへ連れてこられたとわかる。
いるのは、ロシア特殊部隊のニコライ、アフリカの兵士モンバザ
死刑囚スタンズ、日本のヤクザハンゾー、そして医師エドウィン。
パラシュートが開かず死亡した者も。
ロイスはリーダーぶり、状況を観察。
どうやら何者かが各方面の「モンスター」を集めたらしいが、
医師がなぜいるのかは不明だ。
一行は謎を解くべく移動。休憩しようと言うイザベルに対し、
イヤならついてくるなと単独行動をとりたがるロイス。
1人が花に触ろうとすると、止める医師エドウィン。
ナイフで触れ、これは猛毒だと言う。
後にここが地球でない事がわかるので、ここにある植物に詳しいのはおかしな気が。
そして予想通り、この毒は後に利用される。
やがて見通しのいい場所へ出て、一同は愕然とする。
そこには複数の大きな星が見えて、どうやらここは地球ではないらしいとわかる。
作戦の立て直しだと言うロイス。
やがてイノシシみたいな動物が現れ、逃げ回る一同。
撃ちまくり何とか追い払う事に成功。
ロイスは、敵が人間狩りをしていると言う。
人間が獲物を犬で追い立てるのと同じ事をしているのだ。
さらに一行は進み、何かの広場へ。
そこには人間型の怪物(つまりプレデター)が木に縛られていた。
装備も奪われているので、透明にならず人間にも見えると言う訳だ。
突如、周囲に大勢のプレデターが現れる。
彼らは装備で透明になって身を隠していたのだ。
1人がやられ、残りは撃ち合ったりした末、ゴロゴロ斜面を転がって川へ。
岸にはい上がる。
女スナイパーイザベルは、ロイスが仲間を囮にしたと怒るが
ロイスは状況を知るためだったと悪びれない。
一方、ロイスの方もイザベルの反応に気づいていた。
ヤツの正体を知っていたはずだ。
イザベルが語るには、80年代にコロンビアだかで特殊部隊が全滅する事件が発生。
唯一の生存者(つまりシュワ)は透明になる装置を持つエイリアンに襲われたと言い
その報告がやつに似ているのだ。

 何やかやとあって、一行もちょっとやられたりするが
そうこうする内、ロイスは背後にプレデターに立たれてしまう。
ロイスも観念するが、実はプレデターの装備をした人間だった。
彼ノーランドは、10年前に同じように連れてこられ
生き延びて、巨大な採掘機の中で静かに暮らしていたのだ。
物音を立てると、奴らに見つかってしまうのだ。
ノーランドは、何かにつけ脇にいる相棒と話すので
プレデターの仲間でもいるのかと思うが、
どうもそうではなく、実在しない相棒と話してる様子だ。
彼によれば、プレデターは2種類あると言う。
犬とオオカミのように似てるが少し違う。統率する方と狩りに出る方だと言う。
そして弱点は?と聞くとハッキリ答えない。
ノーランドの住処には、銃やら刀やら
プレデターが戦利品として集めたらしき武器があった。
「これはすばらしい」とか言って、刀をとるヤクザのハンゾー。
ノーランドはここで生き続けようとしていたが、
ロイスはこの期に及んで惑星からの脱出を計画。
もちろん宇宙船の操縦など出来ないが、捕らわれてるプレデターを助けると言う。
敵の敵は味方だという論理だ。
だが、こうした考えを快く思わなかったか、
ノーランドは一同を部屋に閉じこめ、火をつける。そこでロイスは銃を撃つ。
壁を破る事は出来ないが、銃声に気づいたプレデターがたちまち乗り込んでくる。
壁が破られ、脱出する一同。ノーランドはあっさりやられる。

 医師エドウィンだけがなぜかはぐれ、見捨てられそうに。
兵士が助けに戻り、彼の方が犠牲に。
一同は草原をかけぬけ、ハンゾーが急に戦いたくなったか
皆を逃がし、プレデターと刀で対決。相手を倒すが自らも死ぬ。
医師エドウィンは罠にかかり足を負傷。
致命傷ではないが、足手まといになるとロイスは見捨てようとする。
イザベルは連れて行くと言ってそこへ留まる。
広場に戻ったロイスは、捕らわれたプレデターを救出。
宇宙船に乗りたいと身振りで知らせると、意図を理解したのか
都合良く近くにあった装備を着て、腕のパネルを操作。
地球の映像が出て、宇宙船が動き出す。
しかし、そこへボスプレデターが現れ、捕らわれていた方のプレデターと対決。
そのスキにロイスは宇宙船へ向かう。ボスは捕らわれていた方の首を切り落とす。
宇宙船は自動的に離陸し、それを見ているイザベルは脱出できたのだと思う。
だが、ボスプレデターはパネルを操作し、宇宙船を爆破してしまう。
エドウィンは、まだ毒の乾いていなかったナイフで、イザベルに切りつける。
実は彼は殺人鬼で、この惑星こそ居心地がいいと言い出す。
そこへ宇宙船に乗らなかったロイスがかけつける。
彼はもともとエドウィンを信用していなかったと言い、イザベルを救出。
イザベルは毒でマヒしてまだ動けない状態だ。
現れたボスプレデターは、倒れているエドウィンを起こすが
ロイスが仕掛けた大量の手榴弾が爆発。飛ばされるがまったく平気。
ロイスが頭脳戦でボスと戦うが苦戦。
イザベルが必死に狙撃して倒す事に成功。
これで一安心と、初めて自己紹介するロイスとイザベル。
その時、上空から次の獲物たちが落下してきた。
まだボス以外のプレデターはいる気がするが、さあ脱出だと言うロイス。

 と言うわけで、物語は落下中のエイドリアン・ブロディで始まる。
わけのわからないままジャングルに落下。そこにはいろんな素性の男女が。
傭兵、女スナイパー、特殊部隊の兵士、死刑囚、日本のヤクザ、
そしてなぜか、ただの医師と言った連中。
どうやら彼らは何らかの目的で集められたらしいとか、
実はそこは地球ではなかったと言うあたりが次第にわかるLOSTみたいな展開。
ただ、あまりにも説明をはぶいたために、「地球かに思えたが」とか、
そんなあたりがうまく描かれていない。
やがてプレデターの真っ只中へ行ってしまい、
アラン・シルベストリのプレデターのテーマがかかると、何だか血が踊る感じだが、
作曲家が違うのでさほど盛り上がらず。
割にやみくもな撃ち合いで、主要メンバでない連中からやられていく。
女スナイパーはプレデターがかつて(シュワの時)地球に来た事を知っていたりするが
さほど助けにならず。
何か理由があるはずの医師の正体がわかったり、
ローレンス・フィッシュバーンの生存者がいたり、
なぜかヤクザが武士のごとくプレデターと対決したりするシーンを経て、
ブロディが惑星からの脱出をはかる。
敵の敵は味方であると言う対エイリアン時と同じ発想だが、
何しろプレデターは皆透明なので、人物関係がよくわからない。
最後のプレデターとの対決は、力任せのシュワよりも、頭脳を使った戦いという感じ。
ただし、映画全編を通して、優男のブロディが、凄腕の傭兵には見えない難あり。
痛快な戦いという点では、だいぶ消化不良。
結局宇宙船には乗れず、ボスは倒したものの、
他にもプレデターがいるのかどうかはよくわからず(何しろ透明だから)
まだまだ戦いは続くと言う感じの終わり方はザ・グリード風。
よくも悪くもロドリゲス色やね。
 

フレンジー(71)

監督 アルフレッド・ヒッチコック

 ロンドンで、ネクタイによる連続女性絞殺魔が現れる。
バーテンのブレイニーは、結婚相談所をしている別れた妻ブレンダに金を借りる。
ブレイニーの友人で果物屋のラスクは、ブレンダに迫り、拒否されて絞殺。
秘書がブレイニーを目撃したため、警察は彼を犯人と断定。
元同僚の女性ハブスが彼をかくまうが、状況は彼に不利だ。
ラスクはハブスに接触。彼女をも絞殺する。
警部の妻は、カンからブレイニーが犯人ではないと話す。
ラスクは死体をトラックに乗せるが、タイピンを握られたため、
動き出したトラックに乗り、何とか回収。
ブレイニーはラスクに助けを求めるが、たれこまれて逮捕される。
カバンからハブスの服が出てきて有罪に。彼はラスクが犯人だと叫ぶ。
警部は、結婚相談所にラスクが出入りしていた事を突き止める。
トラックが止まったドライブインで、彼は目撃されていた。
脱走に成功したブレイニーは、ラスクの家へ。そこには女性の死体が。
警部も現れるが、そこへ大きなカバンを持ったラスクが帰宅する。

 というわけで、ヒッチコックとしては、けっこう裸の出てくる映画。
末期だが、割とテクニックはうまい。女性陣がいい人なのに殺されて気の毒。
死体の演技もすごいぞ。警部の奥さんがグルメで、警部を困らせるのもおかしい。

TV放送 92/07/01 BS11 19:30-21:27
 

フレンチ・キス(95)

監督 ローレンス・カスダン

 ケイト(メグ・ライアン)は、恋人チャーリー(ティモシー・ハットン)が
突然結婚するとパリから連絡され、飛行機恐怖症をおして向かう事に。
隣の席のリュック(ケビン・クライン)は宝石泥棒で、こっそり彼女に運ばせる。
彼女はチャーリーを探し回り、リュックは彼女を捜し回る。
リュックは賭けでブドウ畑を失い、それを取り戻すため、宝石を盗んだのだ。
友人であるカルドン刑事(ジャン・レノ)は宝石を返せば見逃すと言う。
リュックはケイトと意気投合し、チャーリーを嫉妬させる事に成功。
だがケイトはリュックに惹かれ、結婚資金を宝石の代わりにし、とどまる事にする。

 と言うわけで、メグ・ライアンの一連のラブコメ風作品の1作。
今回は飛行機恐怖症と言う設定が笑え、宝石泥棒と意気投合するのもいいが、
彼の目的が、割とマジメなのが残念で、もっとインチキくさい方がよかったのでは。

TV放送 96/09/22 BS05 20:00-21:57
 

フレンチ・コネクション(71)

 監督 ウイリアム・フリードキン

 麻薬課のドイル刑事通称ポパイ(ジーン・ハックマン)と
相棒のラソー刑事(ロイ・シャイダー)は、
飲み屋で見かけた男を麻薬の売人とにらみ尾行。
男はサル(トニーロ・ビアンコ)と言う名で、
かなりのワルらしいが、売人だと言う証拠はない。
タレコミ屋から、まもなく大量の荷が運び込まれるとの情報が入る。
サルは大物の麻薬バイヤーと接触。サルが仲介役をしているに違いない。
そこで、盗聴器の設置を依頼。許可が降りるが、FBIも共同で捜査する事になる。
ポパイらとFBIとは、何かと衝突が多い。
盗聴の結果、サルの所へ外国人から取引の電話が入る。
さらに、ヒゲのフランス人シャルニエ(フェルナンド・レイ)が現れる。
FBIがホテルの張り込みをしている中、
シャルニエはまんまと抜け出して街を歩き回る。
それに気づいたポパイは尾行するが、地下鉄で巧妙に逃げきられてしまう。
バイヤーが二の足を踏んでいる事を知ったシャルニエは、ポパイの処分を指示。
そこで殺し屋ニコリが、ビルの屋上からポパイを襲撃。
しかし、ポパイは逆に逃げるニコリを追跡。ニコリは地下鉄に飛び乗って逃げる。
ポパイは通りかかった車を奪い、高架の地下鉄を平行して走って追跡。
ニコリは運転室へ入り、運転士を脅迫して次の駅でも停止させない。
ブレーキを踏まないで追うポパイ。ニコリはかけつけた車掌を射殺。
ショックで運転士は気絶し、停止していた列車に追突。
ニコリは車両から抜け出すが、ポパイがかけつける。逃げるニコリをポパイは射殺。
サルを尾行するポパイらは、サルが乗り捨てた車を見張る。
不審に思ったポパイは、車をバラバラに解体。中に隠された麻薬を発見。
元に戻して、引き取りにきた運び屋の俳優デブローに引き渡す。
シャルニエらは麻薬取引を行う。
取引が終了し、引き上げるシャルニエの前に、ポパイたちが待ちかまえていた。
ラソーらの銃撃により、サルは死亡。他の一味も捕まる。
ポパイはシャルニエを追跡。誤ってFBIを撃ってしまう。
こうして、シャルニエは逃亡。ポパイとラソーは解任される。

 というわけで、意外にシンプルな作りで、地味な張り込みシーンとかが多い割には、
麻薬取引の場所を証拠もないのに当ててしまうなど、説明不十分なところもある。
ポパイは執念で追跡するタイプだが、失敗する事も多くて、
実際の話をモデルにしただけあって、シリアスな感じを出している。
何と言っても、地下鉄との追跡シーンは、他の追随を許さない。
どうして事故を起こさないのか不思議なくらいだ。
ロイ・シャイダーは出番が少ないようだが、意外にいいところをさらっている。

TV放送 91/09/06 06CH 01:20-03:10
 

フレンチ・コネクション2(75)

 監督 ジョン・フランケンハイマー

 ニューヨーク警察麻薬課のドイル刑事通称ポパイ(ジーン・ハックマン)が
押収した麻薬が何者かに盗まれた。
かつて取り逃がしたシャルニエ(フェルナンド・レイ)が、警察を買収したのだ。
ポパイは、米国の麻薬の大半の出荷元であるマルセイユへ到着。
しかし、フランス警察はポパイをおとりに使おうと考えていた。
気ままに歩き回るポパイを不快に思ったシャルニエは、彼を捕らえて監禁。
麻薬漬けにし、警察の捜査状況を聞き出し、警察に返す。
一命は取り留めるポパイだが、激しい禁断症状と戦う。
回復したポパイは、監禁されていたホテルに火をつけ、
そこにいたチンピラからシャルニエの居場所を聞き出す。
ポパイとマルセイユ警察は乾ドックを襲撃するが、水を流し込まれ、一味は逃げる。
ポパイに国外退去命令が出るが、彼に命を助けられた警部はひそかに協力させる。
麻薬を積んでいたオランダ船の船長に、
シャルニエが金の支払にくると考えて張り込み。
やがて船長は男と接触。警察は男を尾行し、シャルニエ一味の工場を発見。
銃撃戦の末、一味を捕らえるが、シャルニエは逃走。
彼は市電に乗って逃げ、ポパイは走って追跡し、何とか追いつくが、
いつのまにか、シャルニエは船に乗って逃げていた。
ポパイは桟橋を走って追跡。そして、ついにシャルニエを射殺する。

 というわけで、フレンチ・コネクションの続編だが、
前作で解任になったはずのポパイが、どうして復帰したのかは不明だ。
相棒のラソーも今回はいない。シャルニエも出番は少ない。
激しいカーチェースが印象深い前作に比較して、
今回は、麻薬の禁断症状や、地道な尾行、執念で走って追跡など、
息づかいの伝わりそうな、捜査の描写が多くて、その分、ちとノリは悪い。
言葉の通じないフランスで、どうしてポパイが歩き回れたのか不思議。
話自体がずいぶんシンプルになっている。
エド・ローターがチョイ役で出ていたのは何だったのか。

TV放送 91/09/13 06CH 01:20-03:10
 

ブルベイカー(80)

 囚人による自治の刑務所に、ブルベイカー(ロバート・レッドフォード)が来る。
彼は実は新刑務所長で、劣悪な状況を把握し、大改革を行うと言うのだ。
役付けの囚人は前所長と手を組み、食料を横流しし、売買で儲けていた。
おまけに、リンチによる死者が農場に埋まっているとの噂が。
委員会のディーチ(マーレー・ハミルトン)らは、事件を闇に葬ろうとする。
ついに死体が発見されるが、殺人とは断定されず、ブルベイカーは解任。
だが、囚人たちは拍手でブルベイカーを送り出すのであった。

 と言うわけで、当初囚人のフリをしていたのは面白いが、
その後、刑務所の改革をする話はありきたり。結果も出ないし。
囚人ブレンにデビッド・キース。撃たれて死ぬ。クームスにヤフェット・コットー。
他にモーガン・フリーマンもいるらしい。音楽はラロ・シフリン。

TV放送 95/02/08 BS05 21:00-23:15
 

プレッシャー 壊れた男(97)

 消防士ライル(チャーリー・シーン)は子供を救出して町の英雄に。
だが妻マージらに去られ、いらだつライルは幸せな隣家リースに何かと脅しをかける。
警察は単なるいざこざと手を出さず、むしろ町の英雄の言い分を信じる。
ライルは去った妻への怒りをリース家へ向け、家を荒らし
不審に思ってかけつけた警官を殺害。リースも倒す。
ライルはリースの妻キャサリンを自分の妻と混同。
彼女に迫るが、気がついたリースと格闘。キャサリンが射殺する。

 と言うわけで、ここのところ不調のチャーリー・シーンが出た映画は
キレてる男の役で、それが痛快でもなく、
隣家の恐怖が描かれていると言うほどでもなく、中途半端という感じだ。

TV放送 98/09/05 BS05 20:00-21:30
 



ブロークン・アロー」(96)を見た。

 これは、「サタデーナイトフィーバー」で人気が出ながら、その後パッとせず
「ベイビートーク」等で何回か、復活かと言われて、その後が続かず、
ようやく「パルプフィクション」で完全復活と言われ、
続くこの「ブロークン・アロー」では憎々しげな悪役を快演。
次回作のコメディ「ゲット・ショーティ」も好評のジョン・トラボルタ主演の映画だ。
彼が核爆弾を盗むと言う展開に対し、
それを奪い返そうとするのが、クリスチャン・スレーター。
これを香港出身で、「男たちの挽歌」とか言う作品で注目され
アメリカでバンダム主演「ハード・ターゲット」を監督したジョン・ウーが監督。
続く第2作となる本作は、空手も出てこない純粋なアクションもの。
これが「スピード」「ダイ・ハード」をしのぐアクション大作になったと言うから
「スピード」の時のように、掘り出し物の監督でも出てきたのかと、期待は隠せない。

 冒頭はディーキンス大佐(ジョン・トラボルタ)と
ヘイル大尉(クリスチャン・スレーター)がボクシングの練習試合をする。
ヘイルはいつもディーキンスに勝つ事はできず、
右パンチかと思わせ左パンチを繰り出すと言う、単純なトリックに引っかかる。
ディーキンスは、ヘイルが勝てないのは、必ず勝とうと言う意欲がないからだと言う。
ヘイルは賭け代の20ドルを払うが、
ディーキンスは勝つ気のない奴から勝っても仕方がないと、受け取らない。
するとヘイルは、あんたの財布から抜いた金だと言って、無理矢理渡す。
ディーキンスはやり手だが、上官に反抗的でなかなか出世できないタイプ。
2人は出動する事に。ステルス戦闘機にて、本物の核を搭載しての実験飛行だ。
ヘイルはディーキンスを尊敬していて、終始なごやかな雰囲気だ。
ところが、突然ディーキンスがヘイルに銃を向け、核を投下しようとしたから
ヘイルは何が起こったかわからず大パニック。
そうは言っても、格闘になり、結局、ディーキンスは核を投下してしまう。
(と言っても、起爆装置を作動させたわけではないので、ただ落下するだけ)
これはいかんと考えたヘイルは、脱出装置で脱出。
残されたディーキンスは、「ヘイルが狂った」と通信連絡し、自らも脱出。
操縦士を失った機は、山中に墜落する。
空軍基地では、ディーキンスの連絡に続いて、
ステルス機が行方不明になったため、騒然となる。
これは核爆弾紛失、すなわち彼らの用語で言うところの、「ブロークン・アロー」だ。
ユタ州の国立公園監視員テリー(サマンサ・マシス)は、
謎の飛行機が飛んでいるとの連絡を受けトラックで急行するが、続いて機が墜落し、
何が何だかわからずいると、今度は上空からパラシュートでヘイルが降下してきた。
テリーは彼に銃を向け、ヘイルは空軍の人間だとか言うが、簡単には信用できず
格闘になるが、どうもヘイルの話は本当らしいので信用する。
空軍内部で反乱が起き、核爆弾が盗まれたと言うのだ。
何とか空軍本部に連絡しなければならない。
一方、ディーキンスは一味と合流。ヘイルが予想外に暴れたため、
核爆弾が変な位置に投下されてしまい、回収が面倒になったと怒る。
さっそく、空軍は発信器等を使って、投下された核爆弾を捜索。
爆弾の起爆装置にある操作をすると、爆弾は使用不能になるのだ。
ディーキンスらが先回りするのかと思えば、空軍が先に到着。
さっそく作業を開始するが、回収班の中にも一味がいて、仲間を射殺。
事故発生、放射能漏れだとか報告するものだから、空軍は真に受けてしまう。

 例によって、観賞後ずいぶんたってしまった事と、半分寝ていた事もあって、
ここから後しばらくのシーンは、ずいぶんぼんやりとしか覚えていない。
ヘイルらは、テリーのジープに戻り、無線で緊急事態を連絡しようとするが、
気づいた一味のヘリに襲われ、ジープは爆発。
ヘイルらは断崖絶壁にしがみついたような状態で、ヘリが上空から狙うが、
ヘイルがヘリに向けて1発撃つと、これが見事に操縦士に命中し、ヘリは墜落する。
一方、ディーキンスらは2台のジープを奪い、2基の核爆弾を積んで逃走。
ヘイルはどうしたのか、寝ていてわからないが、
1台の核を積んでいる方のジープに飛び乗る事に成功。
気づいたディーキンスらが追ってくるが、核爆弾を傷つけるわけにはいかず、
なかなか発砲もできない。
そうこうしているうちに、またもどうしたのか寝ていてわからないが、
ヘイルは火炎瓶か何かを作り、追ってくるディーキンスのジープに火をつけてしまう。
ディーキンスらは消火のためにやむなく停車。
その間に、ヘイルらは近くにある廃坑になった炭坑に逃げ込む。
ここでヘイルは一計を案じる。
起爆装置の起爆コードは、3回だか間違えて入力すると、
銀行のキャッシュカードのように、使用不能になるのだ。
そこでヘイルはわざとデタラメの起爆指令を出すが、
裏をかいたのか、単にうっかりしていたのか、起爆コードは設定されておらず、
その状態だと、何を入れても起爆指示になってしまうのだ。
へイルはディーキンスにはかられたと気づくが、もはや秒読み状態だ。
地下600メートルと言う炭坑の奥へ持っていくが、一味が炭鉱内に追ってきた。
彼らはもう1基の核爆弾を回収。地下ならば核爆発が起きても放射能の危険はなく、
ディーキンスは政府脅迫にはむしろ好都合と考える。
核爆弾を奪い合うために、炭鉱内で撃ち合いが起こるが、
一味にトラボルタ以外に誰がいるのかはあまりよくわからず、
しかも暗くて位置関係もよくわからないし、
何だかわからないうちに、ヘイルとテリーは閉じこめられた状態になる。
ヘイルとディーキンスは、崩れてきた岩を隔てて会話。
ヘイルはディーキンスの狙いが、政府脅迫ではなく、
自らの実力を認めようとしなかった連中への復讐ではと指摘。
ディーキンスは何の事やらとはぐらかす。
続いてヘイルは、ディーキンスが持っていた病院のカードから、
一味が爆弾を付近のソルトレイクシティの病院へ持ち込むのだと推理。
病院の地下に核爆弾を隠せば、放射能は検出されないからだ。

 そんな事を言いながら、ディーキンス一味は退散。
この計画に出資していたと言うプリチェット氏は、
核爆弾が爆発すると聞き、そんな危険を侵すとは聞いてなかったと怒る。
だが、ディーキンスは彼を一撃で殴り殺してしまう。
炭坑に残されたヘイルらは、もはやこれまでかと観念するが、
近くに水の音が聞こえるのに気づく。
実はこの炭坑は、地下水道にぶつかって開発中止になったもので、
と言う事は、その地下水道から川へ逃げる事ができるはずだ。
2人はあわてて地下水道に飛び込み、すごい流れに巻き込まれながら、
川へ泳ぎ着く。時間はあとわずかだ。
一方、空軍の回収班のヘリが、偶然か何かの根拠があってか
この付近へかけつけていた。ディーキンスらのジープを見つけ、これを制圧。
何かを考えたディーキンスは、ジープのエンジンを切り、観念したフリ。
その直後、地下の核爆弾が爆発し、炭坑の入り口が吹き飛び、
ものすごい震動と共に、地下から来る波動が円周上に広がる。
もちろん、ディーキンスのジープの下も通過。
ジープは大揺れに揺れ、仲間たちは青い顔をするが、ディーキンスだけは、
「こいつはトブぜ!」と大喜びしている様子だ。
次の瞬間、上空にいたヘリに異変が生じた。電磁波異常と言う現象が起こったのだ。
これは、「ザ・デイ・アフター」や「007/ゴールデン・アイ」でも描かれたもので
核爆発の直後に、電磁波に異常が発生し、あらゆる機器が使用不能になるのだ。
それを知っていたディーキンスはエンジンを切ったが、
知らなかったヘリは機器が停止してしまい、そのまま墜落爆発する。
ヘイルらは川から脱出。川の水から放射能が漏れたりはしないのかと言う気もするが
大丈夫だと言うから、大丈夫に違いない。
彼らはディーキンスらを先回り。一味はボートに核爆弾を積んで逃げる気だ。
ヘイルらはボートの中に隠れようとするが、ディーキンスらが現れ、
(いったい、どこで休憩していたのだかわからないが)
ヘイルはあわてて川に飛び込んで逃げるが、テリーはカバーの下に隠れたまま。
そのままディーキンスらは全然気づかず、目的地に向けて出発してしまう。

 その間、空軍の連中はほとんど役に立たず、
ヘイルが主犯だと誤解していたが、真の主犯はディーキンスと判明。
ようやくヘイルを保護する。
一味は政府に対して、2億5000万ドルを要求。貨物列車を奪って移動中だ。
ヘイルの報告を聞き、軍はソルトレイクシティへ集結するが、
ヘイルは自分で報告しておきながら、それが罠だと言い出す。
右パンチをしかけて、左でくるのがディーキンスのやり方だ。
ソルトレイクではなく、反対のデンバーだか何だかへ行くはずだと言う。
(たいした罠であるようには思えないが)
空軍のウイルキンス大佐らは、ヘイルを保護する事だけが任務だと言うが、
ヘイルは、何の関係もない娘が、1人で彼らを追っている。
このままでは、軍は彼女ごと殺してしまうと、救出に行く事を要請。
大佐もそう言う事なら、命令違反を犯すと、ヘリで急行する。
一方、貨物列車にしがみついているテリーは、そんなに大胆な行動をとっても
まだ存在を気づかれないでいた。
一味は列車の屋根の上にアンテナを設置。これでリモコンで爆弾が爆破できる。
核爆弾に何やら設置している男を見て、テリーは襲いかかるが、男は反撃。
コンピューターの天才は、決まってひ弱だと思ったのか。
ところが、おれは特殊部隊出身なんだよと反撃。
結局、そこらへんに落ちていた、ハンマーか何かを投げたら、命中して男を倒す。
しかし、そこへディーキンスが現れ、彼女は捕らわれるハメに。
だが、そこへヘリが到着し、ロープで吊されたヘイルが列車に飛び移ってきた。
ヘイルとディーキンスは格闘になるわけだが、すぐにテリーを連れて退散。
ここらへんへ来ると、またもアクションシーンが続くので、
細かく何があったかは、ちょっと覚えていないのだが、こんな感じだ。
ヘイルを乗せてきたウイルキンス大佐のヘリは、
かっこよい事を言ってきた割には、深追いしてトンネルの上の山に激突して爆発。
あっちからもこっちからも撃たれ、ヘイルは列車から落ちたかに見えた。
テリーも追っ手から逃げるが、実は列車の下にしがみついていたヘイルが、
彼女を列車の下に隠し、列車の上に止められているヘリのガソリンを抜く。
そうとは知らない一味は、核爆弾の時限装置を入れ、ヘリで脱出しようとするが、
エンジンを入れたとたんに爆発。
列車の上で、ヘリが爆発すると言う構図は、なかなか見られない異色のものだ。
ヘイルの指示で、テリーは列車を切り離し、
ヘイルとディーキンスらと核爆弾を乗せた車輌だけが、取り残される事となる。
ヘイルは屋根の上に登り、アンテナを破壊。敵を倒し、彼をロープにぶら下げて、
ディーキンスらのいる車輌に投げ込んだものだから、一味はそっちから来ると思えば
ヘイルは反対側から車輌に突入。
蹴飛ばされて、ディーキンスの仲間の最後の1人が、列車から下へ落とされる。
ヘイルは銃を向け、核爆弾を止めねば撃つぞと脅すが、
ディーキンスは、いっこうに気にしない様子で、爆発の時間をわざわざ短くする。
その上で、昨日の20ドルを賭けてもう1度勝負しないかと言う。
かくして、2人は再び格闘するハメに。
ヘイルは何度もリモコンを奪って時限装置を止めようとするが、
そうはさせないディーキンス。おまえはおれには勝てんのだと言う。
その頃、テリーを乗せた車輌の方では、運転士がテリーと格闘になり、
テリーは運転士を倒すが、ブレーキをかけてしまったか何かで、列車は急停止。
ヘイルはディーキンスを叩きふせ、リモコンを取ると、
今にも列車は、止まっている前の車輌に衝突しそう。
横飛びしながら、リモコンのスイッチを入れると、時限装置は停止。
ヘイルは車外へ脱出する。列車が衝突。
たまたま前の車輌の一番後ろだかにガソリンを積んだタンクがあって、爆発。
衝撃で、核爆弾がはじき飛ばされる。ディーキンスはニヤリと笑い、立ち上がる。
飛んできた核爆弾に、ディーキンスははじき飛ばされる形に。
列車は爆発し横転。うまく助かったヘイルは、核爆弾が無事である事を確認。
炎の中から、20ドル札を発見しニヤリとするヘイル。
そして、これまた無事だったテリーと再会。2人は、ようやく互いに自己紹介をする。

 と言うわけで、香港映画出身の監督によるアクション映画で、
そう言う意味では、ハリウッド式のパターンを全然気にしない映画作りが、
妙に新鮮味を与えてくれるのではと言う期待があったが、
正直言ってやや期待はずれだった。
無駄なシーンがないと言うのはいい事なのだが、これだけの大事件なのに、
軍の対応の描写が、思い出した頃にチョロッと出てくるだけだったり、
ディーキンスの動機もよくわからなかったり、核爆弾が爆発しても平気だったり
主役の男がボンヤリしている間に、脇役の女が列車にしがみついていってしまう等と
ちょっと脚本的に雑だと言う印象が強い。
寝ていたせいかも知れないが、アクションシーンの割に、
展開は割と簡単で、ずいぶん短い映画との印象もある。
そうは言っても、地下で核爆発が起こった時にその上にいる連中の描写や
列車の上でヘリが爆発したりするなど、
シーンとしてちょっと異色な所があったのは評価できる。
まあ、だからと言って、作品全体としてはたいした事ない。
トラボルタはちょっとよかったけど。
 

ブロークンジェネレーション(85)(未公開)

 学校を卒業したボー(チャーリー・シーン)とロイは悪ガキとして嫌われていた。
2人はロスへ向かい、途中スタンドの店員に暴行。警察に手配される。
エスカレートしたロイは、彼らに迫るオカマのロイを射殺。
ボーが気に入った女性と恋人も射殺。彼に言い寄るアンジーも撲殺する。
警察に追われスーパーに逃げ込むが、自首しようと言うボーに対し
ロイは後戻りできないと言い、ついにボーはロイを射殺する。

 と言うわけで、チャーリー・シーンが昔出たらしい破滅型の青春もの。
破滅型にしてももう少しカタルシスの感じられる物なら良いのだが
ただただ乱暴なだけと言う感じだ。

TV放送 99/08/08 05CH 03:15-04:58
 

ブロークンシティ(2013年米)

ビリー・タガート 元警官(マーク・ウォールバーグ)
ニック・ホステラー 市長(ラッセル・クロウ)
署長 (ジェフリー・ライト)
市長の妻 (キャサリン・ゼータ・ジョーンズ)
ケイティ ビリーの相棒
ナタリー・バロウ ビリーの恋人
ジャック・ヴァリアント議員 対立候補
ポール・アンドリュース ヴァリアントの選対本部長

 7年前。レイプ事件の容疑者を射殺した警官ビリーは、
殺人として裁判にかかるが、証拠不十分で無罪となる。
警察を辞めた彼は取り立て屋になるが、ホステラー市長に仕事を依頼される。
選挙が近い彼は、その前に妻が浮気していないか調査してほしいと言うのだ。
調査の結果、妻が男と密会しており、
その相手は対立候補ヴァリアントの選対本部長ポールだとわかる。
その後、ポールの射殺死体が見つかり、署長は暗殺だと言う。
ビリーは市長に利用されたと気付き、ショックを受ける。
市長の妻によると、ポールは浮気相手ではなく、
再開発をめぐる市長の企みを探る情報源だったと言う。
再開発計画で、市長はSD社と通じているのだが証拠はなく、選挙戦は市長が有利だ。
ポールに渡す予定だったと言う資料を手に入れたビリーは、
相棒ケイティに託して市長の所へ乗り込む。
計画の中止を求めるが、市長はビリーが無抵抗の相手を射殺した映像を持っており、
資料との交換を求める。こうした事態を想定し、7年前に保管していたのだ。
だが、ビリーはその会話を録音しており、署長に渡す。
それを公開する事はビリー自身も終わりを意味したが、ビリーは罪を清算すると言う。
市長は逮捕され、ビリーはすぐに戻るとケイティに言い残して町を去るのだった。

 と言う訳で、マーク・ウォールバーグの探偵もの。
無実の容疑者を射殺したとして警察を辞めたマークは、今は取り立て屋に。
彼を評価していた市長ラッセル・クロウは、妻が浮気していないか調査を依頼する。
この妻がキャサリン・ゼータ・ジョーンズ。
彼女は、対立候補の選対本部長と密会していたと判明。
気分は良くないが、依頼は成し遂げたと思ったら、
事件が発生し、マークは利用されていた事に気付くと言う訳。
怒ったマークが反撃すると言うと、よくあるスカッとする復讐劇みたいだが、
そんなにスカッとしない。
だが、この状況の決着はこれしかないと言う印象で、妙なリアルさが面白い。

TV放送 2015/01/23 WOWOW 2100-2248
 

ブロークン・チェーン(1993年米)

ジョゼフ イロコイ族の青年。別名サヤンダネカ
ロハヒオ ジョゼフの親友
キャサリン ロハヒオの妻
ペギー ジョゼフの妻。デラウェア族から略奪
ジョンソン大佐 インディアン管理官(ピアース・ブロスナン)
セス 首長
ゲシーナ 夫人会議の長。部族の実権を握る

 18世紀。ジョゼフらイロコイ族を含む6部族は、英国軍と条約を結ぶ。
彼らは英国に協力し、仏軍と戦闘。
将軍が死に、原住民と親密なジョンソン大佐が指揮。ついに勝利を収める。
やがて約束は破られ、白人と原住民の間に争いが起こる。
ジョンソンの指示でイロコイ族は他の部族と戦う事になり、
ジョゼフも参加するが、彼の親友ロハヒオの心境は複雑だ。
首長セスが射殺され、抗議するが将軍は犯人を帰国させてしまう。
和平会議を経てジョゼフは将校に。
オネイダ族と争いになり、説得しようとしたロハヒオが撃たれて死ぬ。
部族同士で争い、英国にも見捨てられた責任を感じるジョゼフは、
カナダへの移住を決める。
後のオンタリオ州に移り住んだイロコイ族は、伝統的な暮らしを続けるのだった。

 というわけで、かつて米原住民はインディアンと言われ、西部劇の悪役にされたが、
近年実は侵略した白人側に問題ありと言う描写が増えてきた。
この作品は、まさに侵略しつつある頃を描いた話で、
最初は英国軍と同盟を結んで仏軍と戦った原住民が、
戦いが終わり不要になると、今度は英国軍との争いになると言う展開。
争いと言っても、すべての部族が一斉に英国軍と戦ったわけではなく、
主人公の部族は最初英国軍に味方して、
他の部族と戦う羽目になったあたりが皮肉な感じ。
ただし全体的な描写は淡々とした感じで、盛り上がりに欠ける。
ピアース・ブロスナンは英国軍大佐で比較的原住民と親しい存在だったが、
部族との争いが始まった頃に死ぬ。

TV放送 2011/04/03 0222-0354
 

フローズン・グラウンド(2013年米)

ジャック・ハルコム 州警察の刑事(ニコラス・ケイジ)
ボブ・ハンセン 容疑者(ジョン・キューザック)
シンディ 娼婦(センター・オブ・ジ・アース2の娘)

 1983年アラスカ。娼婦シンディがレイプされたとして、警察に保護される。
彼女はボブの仕業だと証言するが、市警は善良な市民だとして取り合わない。
付近では多数の行方不明者や変死体が出ており、州警察のジャックはボブに注目する。
市警は再捜査に消極的で、州警察が担当する事に。
上司は確実な証拠がなければ有罪には出来ないと言い、
ジャックは町を出ようとするシンディを引き止める。
ボブの取り調べを開始。その間に部屋から証拠を見つけ出そうとする。
部屋から盗品や薬きょうが出ても、証拠にはならない。
妻は何も知らず、ボブ自身は巧妙に尋問をすり抜ける。
地検は殺人罪の立件を見送る方針に。自白がなければ起訴は無理だ。
ジャックは押収物の地図に描かれた丸が、死体が見つかった場所と一致すると指摘。
丸は24個あった。
ついにボブは17件の殺人と30人のレイプを認め、仮釈放なしの461年の刑に。
だが確認された遺体は11人にとどまった。
ジャックは州警察のトップになり、シンディは結婚して母親になった。

 と言う訳で、ニコラス・ケイジの刑事もの。
男に暴行されたが逃げ出したと言う娼婦は、
ジョン・キューザックを犯人だとするが、市警は善良な市民だと取り合わない。
一方、連続惨殺事件が発生し、正体不明の犯人を追うニコラス刑事は、
キューザックこそ犯人だと確信。
娼婦に協力を求めるが、なかなか証拠が出ないと言う訳。
実際にあった連続殺人事件を題材にしたらしいので
よくある映画みたいに殺人犯が反撃してきたりはせず、後半はあまり盛り上がらない。

TV放送 2014/09/19 WOWOW 2100-2245
 

ブロードキャスト・ニュース(87)

 キー局のニュース番組やり手プロデューサー、ジェーン(ホリー・ハンター)の所へ
ハンサムだが知識に自信のないキャスター、トム(ウイリアム・ハート)が来る。
トムはジェーンらの助けで、リビア軍攻撃の臨時ニュースを成功させる。
トムとジェーンは接近するが、友人アーロンは人員整理に不安を感じる。
司会をするが、大汗をかいて失敗。地方局への移転を決意する。
トムは出世コースのロンドン支局へ。ジェーンは支局長に。結婚を決意するが、
トムのレイプ被害者の取材がウソ泣きと知り、彼のもとから去る。
7年後。トムは結婚し成功。ジェーンらと再会するが、それぞれの道を歩んでいた。

 と言うわけで、ニュース番組にかける3人の男女を描いた話。
トムがいやな男性として描かれているが、ジェーンも結構いやな感じだ。
人気キャスター、ロリッシュ役に、ジャック・ニコルソン。音楽はビル・コンティ。

TV放送 95/02/12 10CH 02:30-04:22
 

ブローン・アウェイ 復讐の序曲」(94)を見た。

 この映画は、「JFK」「沈黙の戦艦」「逃亡者」の
異色俳優トミー・リー・ジョーンズが爆弾魔を演じ、
「サンダー・ボルト」「スターマン」等のジェフ・ブリッジスが
これまた爆弾処理のプロフェッショナルを演じて、対決すると言うもの。
爆弾処理の映画と言うと、「ジャガーノート」と言うのがあって、
船に爆弾を仕掛けた犯人が、いろんな仕掛けを駆使してきて、
それを主人公が、裏をかいて解除していくと言う展開であった。
この仕掛けが面白いのだが、犯人の描写が弱く、
ある程度は爆発しても平気だったりして、ちょっとピンとこないものだった。
その点、今回は存在感バッチリのトミー・リー・ジョーンズが犯人で期待抜群。
同種の作品「スピード」が全米大ヒットとなり、
モタモタしているうちに、日本でも「スピード」が公開されてしまったが
あっちは超満員だし、順序として評判の悪い方から……。

 アイルランドの刑務所。ギャリティ(トミー・リー・ジョーンズ)は脱獄を計画。
同室の男を殺害し、便器に何かの液体をたらしたりして爆弾らしき物を作るが、
夜のシーンなので、何をやっているのかはあまりわからない。
どうやら、コンドームに爆薬を入れて胃の中に隠し、吐き出して使用したらしい。
やがて、導火線まで作って壁を爆破。
そこから脱走するが、壁を破ったからと言って、脱走が成功するとは限らないのに。
ボストン警察の爆弾処理班にいるダヴ(ジェフ・ブリッジス)は、
オーケストラのメンバーである恋人ケイトの娘リジーの誕生パーティへ。
娘リジーもダヴは気に入っているようで、再婚を勧めている。
そんな時、彼に出動要請が。ケイトは仕方ないとあきらめている感じ。
事件はマサチューセッツ工科大学で発生。
ふられた男が、ふった女をパソコンに縛りつけ、
延々と「アイ・ラブ・ユー」と撃ち続けないと爆発する仕組みを作って、
自分は自殺してしまったのだ。
爆弾処理班のロボットが得意な奴は、代わりにロボットに入力させようとするが
ロボットがうまく作動せず失敗。かけつけたダヴに交代。
彼はパソコンの下に穴を開け、配線を検討。
入力は続けていても、時間がくれば爆発する仕組みで、
いちかばちかで、赤い配線をカット。見事生還する。
(いちかばちかだから、見事ではないか)

 ダヴによる救出劇はテレビでも放送される。
彼と何らかの因縁があるらしいギャリティは、それを見て復讐心を燃やす。
一方、爆弾処理の大変さをいまいち理解していないケイトは、彼に感心。
しかし、ダヴはこの仕事を最後に引退すると決意。
ケイトは自分たちのために仕事を捨てる事に抵抗を感じるが、ダヴの決意は固い。
伯父で彼も元警官らしきマックス(実父ロイド・ブリッジス)は結婚を祝福。
同僚たちも、ダヴがいなくても何とかなると、彼を祝福。
後任には、トニーと言う男が。ダヴは教官になる予定だ。
しかし、結婚パーティの最中に出動命令が。
ダヴは事件が気になるが、心配するなと一同は退席。
2人切りになってもダヴの心配はなくならず、それは事実となった。
はるか遠方で、大きな爆発が発生したのだ。
ケイトが止めるのも聞かず、ダヴは現場へ急行。
橋の下に仕掛けられた爆弾を、同僚のブランケットが銃で爆破処分しようとし
爆風に巻き込まれて死んだのだ。
関わるなと言う同僚の意見をよそに、ダヴは臨時に復帰したいと名乗り出る。
教官をするダヴは、地面の仕掛けを踏むと、跳ね上がって爆発する爆弾を説明。
トニーに処理をしてみろと指示するが、彼は誤って仕掛けを踏む始末。
ダヴは後継者に不安を感じるが、ギャリティが掃除夫に扮して署内に侵入していた。

 独断でブランケットの事故現場を調査するダヴ。トニーも気になって現れる。
ブランケットは、最も安全な場所から銃を撃ったが、
横の壁で爆風が反射されて、飛ばされて頭を強打して死んでいる。
これは偶然とは思えず、犯人は爆風の反射まで考慮に入れていた。
つまり、犯人の意図は、爆弾処理班の殺害にあったと気づく。
続いて、今度はバスに爆弾が仕掛けられると言う事件が発生。ダヴは急行する。
隊長は、爆弾はすでに見つかっており、ダヴに関わるなと言うが、
彼はそれは囮と判断。本当の爆弾は別にあるはずだ。
隊長は取り合わないが、ブランケット事件の推理が正しいと考えるトニーは、
無視できない。
ダヴは、同僚の車に爆弾が仕掛けられたと気づき、あわてて止めようとするが、
わからず同僚は車のドアを開け爆死。周囲の車も吹っ飛ぶ凄まじさだ。
この事故で2人が殉職。ようやく隊長も事態を認識。
ダヴは爆死した同僚の携帯電話が鳴っている事に気づく。
彼がそれをとると、電話に出たのはギャリティだった。
ダヴは因縁から、相手がギャリティと察知。
彼らはかつて仲間だったが、何かの事故で妹を殺され、ダヴを恨んでいたらしい。
おれを狙うなら正々堂々出てこい等と言うが、ギャリティは家族を狙うと言う。
そしておまえの家族が戻ってきたとも。
あわててダヴはバイクで家へ急行。トニーはダヴの行動を不審に思う。
家に帰宅してきたケイトとリジー。冷蔵庫を開けたり、電気をつけたり、
ガスコンロを開けたり、電話のコードをさして、電話をかけたり。
いかにも危ないと言う見せ方で描写するが、どれも爆弾とは関係ない。
ようやくダヴが現れ、彼女たちを外へ。
彼が念入りに部屋を調べるが、爆弾はなく、あったのは愛犬の死体だった。

 のんきだったケイトも事態に気づく。ようやくダヴは隠していた過去を話す。
彼はかつてギャリティと共にIRAよりも過激な組織で、
アイルランド解放のために戦っていた。
2人は親友で、爆弾の知識が高かったが、ある過激な計画で、
中止させようとしたダヴは、予定よりも早く爆弾を爆破。
そのために、ダヴの恋人だったギャリティの妹が死んだのだ。
ギャリティは脱走するまで20年間、刑務所の中で過ごし、
一方、逃げ出したダヴは名前を変えてアメリカに落ち着いたのだ。
ダヴは愛犬殺害は警告と考え、マックスの所へ避難しろと言う。
事件を知ったマックスは、彼も伯父だけあって過去の因縁には詳しく、
協力すると言い出すが、あまり動かれてはケイトたちの居場所がばれてしまう。
彼の協力を拒否して、ダヴは1人で動く事にする。
警察による連続爆弾犯の捜査は難航して、容疑者の洗い出しもできていなかった。
しかし、ダヴは国際警察の資料から見つけたと称して
脱走したギャリティが犯人と断定。手口も同じと言う。
だが、トニーはギャリティが何か隠していると気づき、彼に不信を抱くようになる。

 そんなトニーがランニングから戻り、家でヘッドホーンをつけて
コンポのスイッチを入れると、明らかに爆弾が作動した音が。
身動きが取れないまま、足で電話をかけてダヴを呼び出す。
かけつけたダヴは、ヘッドホーンを分解し、爆弾の仕掛けを見抜くが、
それでは簡単すぎると、コンポの方のスピーカーにも爆弾があるのを見つける。
片方を除去すれば、もう片方が爆発する仕組みだ。
コードは同時に切らねばならず、一緒に来た同僚は怖がったため、
トニーが片方を担当。1・2・3でカットに成功する。
だが、トニーはダヴが犯人の仕掛けを見抜いた事に、ますます不審を抱く。
一方、ギャリティはケイトやリジーの前にも現れていた。
海岸へ避難した彼女たちが、凧揚げをしていると声をかけてくるギャリティ。
ケイトはこれが問題の人物だと直感するが、証拠はない。
しかも、リジーを笑わせたりして、彼女は気に入った様子。
だが、車に何かの仕掛けをしたのには気づいていなかった。
ギャリティは警察にビデオを送り、ダヴの旧姓を叫んで復讐する等と言う。
しかし、同僚は誰もそれがダヴの事とは気づかない。
トニーだけは、ダヴが何かを知っていると考え、彼をマークするが。
ダヴはビデオの背景の音から、隠れ家が港近くと考え、
実際ギャリティが隠れていた廃船までたどりつく。
マックスは、ダヴが止めたにもかかわらず、ギャリティ捜索を行っていた。
足を洗った元仲間から、ギャリティがある酒場に出入りしていると聞き出す。
アイルランド人が多く出入りするその店で、
マックスはギャリティに接近し、同郷だと言う事で親しげに話す。
そして、トイレと称してこっそりダヴに電話する。
ギャリティは感づいていて、彼に殴りかかり、どこかへ連れ出してしまう。
肉親を失う悲しみを知れ等と言うギャリティ。

 せっかく廃船を調査していたダヴだが、電話が切れたため、酒場へ急行。
しかし、電話の近くに血痕があるだけで、マックスもギャリティもいない。
メモか何かが残されていて、ダヴは港に彼らがいると知り急行。
そこでマックスを発見するが、彼は全身を縛られ、爆弾をくくりつけられていた。
しかも、動くとパチンコ玉のような物が転がる仕組みになっていて、
ちょっとでもバランスを崩せば、玉が起爆装置に接触し、爆発が起こる仕組みだ。
ダヴは必ず止めてみせると約束し、道具を取りに戻るが、
彼の危険を案じたマックスは、自ら立ち上がり、爆死する。
愕然とするダヴ。そして、近くで見ていたギャリティも、その光景に涙した。
肉親を失ったダヴは、泥酔するが、そんな彼をケイトがいさめる。
彼女はギャリティが海岸にも現れたと言い、もう隠れたりせず、
今夜あるオーケストラのコンサートにも出席すると言う。
さすがに目が覚めたダヴは、マックス爆死の現場を調査。
そこで、近くの壁に埋まったパチンコ玉に、「ドルフィン号」の文字を見つける。
ドルフィン号とは、先刻調べようとしていた廃船だ。ダヴは廃船へ。
一方、トニーは死んだマックスの経歴を調査し、ダヴが甥と知る。
そして、マックスの名字は、例のビデオでギャリティが叫んでいた
アイルランド系の名前だった。

 船にはギャリティがいるらしく、ラジカセの音が聞こえる。
船内のあちこちには仕掛けがあるが、そんなものにかかるダヴではない。
まんまとギャリティに接近。かつての親友の再会。
だが、ダヴは決着をつける覚悟だ。しかし、敵もさる者で、爆弾があると脅迫。
ダヴはここで爆発すれば、おまえも死ぬぞと動じない。
だが、爆弾はここではなく、ケイトが標的だと言う。
そして、これが作動装置だと言うので、あわてて飛び出すダヴ。
教官のシーンに出てきた、踏むと飛び上がる爆弾を踏んでしまう。
実は起爆装置は別にあると言って、それを作動させるギャリティ。
意を決したダヴは足を離し、爆弾が飛び上がり破裂するが、それは爆弾にあらず。
途端に2人は格闘に。何が何だかわからないが、
いろんなおもちゃとかが、次々と導火線のように火を移動させる。
いわゆるブービートラップの仕掛けだ。
船内に火の手が上がり、激しい殴り合いに。
この火が、はるか遠方のコンサート会場まで伝うのかと思ったが、そうではない。
ギャリティは死ぬ覚悟で、ダヴと手錠で結びあって、
そのまま下の階へ落下したりする激しい格闘。
かけつけたトニーが手錠をはずし、間一髪、2人は脱出。
船は大爆発し、2人は危うく海へ飛び込む。

 ダヴはケイトが危ないと告げ、2人はコンサート会場へ急行。
当然、コンサート会場が大パニックになる爆弾かと思わせて、
コンサートは無事終わってしまう。
彼女は娘リジーを乗せて車へ。エンジンをかけると爆弾のスイッチが作動。
距離メーターがストップウォッチになっていると言う、
そんな事はできないと言いたくなるような仕掛けだ。
人込みの中で、ケイトたちが出発してしまった事に気づくダヴ。
仕方なく、警官のバイクを拝借して、車を追う。
当然、この爆弾は車が止まれば爆発する仕掛け。すなわち「スピード」と同じ趣向。
ケイトが気がつくが、止まるなと指示。
ダヴは飛び移り、足元にある爆弾の解除作業をする。
車は止まれず、周囲の車に迷惑をかけながら大暴走。ようやく爆弾を解除して停止。
かけつけたトニーは、真相を知りながらも彼をかばい、
トニー自身が爆弾を解除した事にして、彼の素性は隠す事を約束する。

 と言うわけで、凝った爆弾の仕掛けとトミー・リー・ジョーンズのキャラが
なかなか面白かったが、爆発自体がいまいち盛り上がらず、
船の爆弾は凝ってるばかりで、ダヴをそれほど窮地に追い込まず
最後の爆弾は、コンサート会場を狙うべきなのに、
ただの車しか狙わず、これまた盛り上がりに欠ける。
何度かあった爆発は非常に派手だが、派手さではサスペンスは盛り上げられない。
ケイトの家が狙われるシーンなどは、
わざわざいろんな爆弾が仕掛けられそうな物を見せながら、肩透かしを食わせ、
そんな贅沢な事をしながら、もっとすごい展開と言うのがない。
もしコンサート会場に爆弾があれば、
ヒッチコックの「知りすぎていた男」のような展開になったかも知れないが、
そのチャンスも逃している。
と言うわけで、めちゃめちゃ面白そうな設定を持ちながら、
監督によっては、凡作に留まる事も可能だと言う事を証明した作品。
 

プロデューサーズ(1968年米)

マックス・ビアリストック プロデューサー
レオ・ブルーム 会計士(ジーン・ワイルダー)
フランツ・リープキン 脚本家
デブリー 演出家

 会計士レオは、ブロードウェイのプロデューサー、マックスの所へ。
失敗した前作の収支を計算すると、2000ドルの利益が出ている事に気付く。
失敗作の方が儲かると知り、マックスは100万ドルかき集め、大失敗作を作る事に。
脚本家リープキンによるヒトラーの春と言う最低の脚本を発見。
ばあさんに人気のあるマックスは、彼女たちから金をかき集める。
さらに女装趣味の演出家デブローを起用。
上演では、ヒトラーを称賛する内容に観客もあきれるが、
ヒトラー役の役者が茶化した演技をした為、これが大受け。
改変に怒ったリープキンは、妨害しようとするが、それさえも受けてしまう。
一同は捕まり、裁判にかけられる。
レオは、マックスが皆に夢を与え、誰も傷つけてないと主張。
彼らは刑務所送りとなり、そこでも劇団をやるのだった。

 と言うわけで、メル・ブルックスのコメディ。
後にブルックス自身によってミュージカル化され、
その映画版(マシュー・ブロドリック)を先日見たばかり。
ブロドリックに当たるのがジーン・ワイルダー。
他には知ってる人はおらず、物語も微妙な相違はあれどほぼ同じ。
どっちが良いと言う印象もないけど、有名俳優が少ない分、本作が不利かも。
続け様に見たのが逆効果だったようです。
監督:メル・ブルックス

DVDレンタル
 

プロデューサーズ(2005年米)

マックス・ビアリストック ブロードウェイのプロデューサー
レオ・ブルーム 会計士(マシュー・ブロドリック)
ウーラ 女優(ユマ・サーマン)
フランツ・リープキン 脚本家(ウィル・フェレル)
ロジャー・デブリー 演出家。ゲイ

 ブロードウェイのプロデューサーであるマックスは、最新作が酷評を受ける。
だが会計士レオは、出資者への支払義務が消滅し、
2000ドルの利益が出た事に気付く。
それを知ったマックスはレオと組んで、
史上最悪のミュージカルを作って大儲けしようと企む。
ヒトラーとナチスを称賛するリープキンの脚本を発見。
最悪の演出家とされるデブリーを起用する。
女優志望で訪れた、スウェーデンなまりのひどいウーラは役得で採用。
秘書としても働かせる。
ばあさん連中にモテモテのマックスは、200万ドルをかき集める事に成功。
ヒトラー役はリープキン自身が演ずる事になるが、初日開演前に骨折。
やむなくデブリーが演ずる。
その内容に観客はあきれるが、途中から風刺と解釈し大受けに。
警察は二重帳簿に気付いてマックスを逮捕。レオはウーラと国外へ逃亡してしまう。
裁判になると、舞い戻ったレオが、マックスは誰も傷付けていないと証言。
裁判長は友情は壊せないと、2人を同じ刑務所に入れる。
彼らは刑務所を舞台にしたミュージカルを作る。
特赦でブロードウェイに戻り、次々ヒット作を作るのだった。

 と言うわけで、メル・ブルックスの映画を基にしたミュージカル。
ブロードウェイでプロデューサーをするマックスは、
最新作が失敗になるが、会計士マシュー・ブロドリックは利益が出た事に気付く。
出資者への支払義務が消滅したためだ。
ならばと、史上最悪の舞台を作って大儲けしようとすると言う訳。
ヒトラーを称賛する脚本を見つけ出し、最悪とされる演出家に演出させるが、
意外や風刺がきいてるとヒットしてしまう。
設定も展開も面白いけど、最後に丸く収めた感があって拍子抜け。

TV放送 2007/07/08 WOWOW 2000-2213
 

ブロブ 宇宙からの不明物体(88)

 平和な田舎町で、缶拾いの老人が火の弾が落下するのを目撃。
彼は落下物の中にブヨブヨした物体を発見。物体は老人の手に付着。
チアリーダーのメグとデートしていた、フットボール選手のポールは
車で老人をはねてしまう。
病院で待っていたポールが、何気なく老人を見ると
老人の体はドロドロに溶解していた。
彼は警察署長に電話するが、天井から落ちてきた謎の物体が彼の体を包み
ポールは溶けてしまった。
事件を見ていたらしきワルのブライアンに疑いがかかる。
さらにポールのチームメイトのカップルも、物体に襲われる。
メグは物体が殺人を犯したと考えるが、他の誰も信用しない。
彼女はブライアンに協力を要請。
食堂で話をするが、そこの店員が排水口に手をひきずりこまれた。
さらに排水口から物体が出現。
メグとブライアンは冷凍庫へ逃げるが、なぜか物体は追ってこなかった。
一方、逃げだした食堂の女性(キャンディ・クラーク)は、
電話ボックスから警察へ電話するが、物体に襲われてしまう。
警察へかけ込んだブライアンたちは、
署長が行方不明でもう1人の署員が山へ行ったと聞き、山へ行く。
そこで政府の生物学研究チームと会う。物体は隕石に付着していた未知の生物なのだ。
町はチームが隔離。しかし、ブライアンは脱出。
メグも弟たちがいないと知って、抜け出して映画館へ行く。
まだ隔離されていない映画館に、物体が出現しパニックが起こる。
メグは弟たちを助けだし、マンホールから下水道へ逃げる。
ブライアンは研究チームに接近。
実は隕石と思っていたのは人工衛星で、微生物を乗せて打ち上げ、
突然変異を起こさせたのだが、予想外に急変してしまったのだ。
しかし、軍事的に利用できるこの物体の秘密を守るためには、
町をも犠牲にする考えだ。
さらに、物体が下水道に入ったのを捕獲するチャンスと考え
メグたちは犠牲にする考えと聞いたブライアンは、逃げ出して町へ行く。
下水道に物体が現れ、弟の友人がやられた。
弟は何とか脱出するが、メグには通れそうもないすき間だ。
そこへチームが現れ、物体の気がそれたスキにブライアンが助け出す。
だが、出口は閉鎖されたため、物体の横をすり抜ける。
チームの博士はマンホールを閉じてしまうが、
取り残されたチームの銃でマンホールを破壊。
出てきたブライアンたちをチームは包囲するが、警官はブライアンの射殺を認めず
もめているうちに、博士がマンホールから出てきた物体にやられる。
チームは爆薬などで攻撃するが効果がない。
道路を突き破ってバカでかい物体が出現。
火炎放射器で攻撃するが、逆に通りかかった神父が火を浴びてしまう。
メグは消火器を神父に、ついでに襲ってきた物体に向ける。
物体がひるんだので気づいた。物体は低温に弱いのだ。
市民はホールへ逃げるが、消火器は残り少ない。
ブライアンは降雪器を乗せた車でかけつけるが、車は横転。
メグが降雪器に爆弾を仕掛け、ともに脱出。雪で物体は活動を停止する。
だが、審判の日がくるという神父が、小さな物体を持っていた。

 というわけで、若きスティーブ・マックイーンが主演した(してしまった)
「人喰いアメーバの恐怖(絶対の危機)」(58)のリメイク版。
話はだいたい前作と同じだが、アメーバとか微生物とか言っているけど
そういうものではない気色の悪いわけのわからない物だ。
軍事利用を見込んで突然変異を起こさせたという事になっているが
こじつけという感が強い。
しかも物体が何ともリアル感のない物で困る。おまけに特撮が50年代風だ。
意外にいい人や、子供まで気色の悪い殺し方で殺してしまうあたりは
手法破りで、ちょっとショッキングな感じ。
ブライアンという奴も、それほどワルには見えないし
最後でメグが物体に単身向かったあたりは、「エイリアン2」のマネという気もする。
思いつきでいろいろやったと言う感じね。
大作にできないアイデアという物があるのだ。

TV放送 91/08/10 08CH 21:02-22:54
 

プロフェシー(2002年アメリカ)

 記者ジョン(リチャード・ギア)は、恋人メアリーと家探しに。
だがその帰路、メアリーは奇妙な物を見て運転を誤り事故を起こす。
検査の結果、事故とは無関係の腫瘍が見つかり急死。蛾のような奇妙な絵を遺す。
2年後。ジョンは車で移動するが、気がつくと600キロ離れたオハイオにいた。
車が故障して助けを求めたゴードンは、ジョンが連日つきまとうと警察を呼ぶ。
女性警官コニーのおかげで解放されるが、
ここでは奇妙な音や物を見たと言う証言が多いらしい。だが警察も手が出せない。
ゴードンは夜中に「デンバー99」と言う声を聞くが、
デンバーの飛行機が墜落死、99名の死者が出たとわかる。エクアドルの地震も予言。
ゴードンが、イングリット・コールドと呼ぶ相手と電話で話す。
分析の結果、その声は人間の声ではないと判明。
シカゴで権威であるリーク氏に会うが、彼らは説明不可能で存在の証拠はないと言う。
彼は爆破事件を予言するが、逆に疑われ、資料を捨てたと言う。
ゴードンの電話を受けかけつけるが、彼は電話より前に凍死していた。
ジョンはメアリーらしき人物が、コニーを訪ねてきたと知り動揺する。
ジョン自身もオハイオ川で惨事があると言う声を聞き、
マッカラム知事の工場視察を止めようとするが失敗。事故も起きなかった。
メアリーらしき人物から、家に電話があるとのメモを受け戻る事にするが、
コニーはメアリーの存在を否定。ジョンも電話を切り、オハイオへ戻る事に。
クリスマスで橋は渋滞。ジョンはここで事故が起こると直感しかけつけるが、
橋の崩壊が始まり、次々車が川へ転落。コニーだけは何とか救出する。
彼女は37番目の犠牲者になるのを逃れ、彼女もそれを夢で見ていた事に気づく。

 と言うわけで、リチャード・ギア主演作だが、早々にホラーぽい作品だとわかる。
物語を通して、不気味な予言に振り回される人々の話になるわけだが、
普通だと、最初は疑っているべき主人公が、
割に早い段階から、信じ切っていて、実際本当に起きたようだから、ひねりはない。
最後に派手な見せ場があるのは、蛇足のようにも思えるが。

TV放送 2004/04/10 BS05 2000-2204
 

プロフェッショナル(93)(未公開)

 ジョー(マイケル・ビーン)は父(ジェームズ・コバーン)と組み
麻薬取引で相手をだますため、警察の襲撃を装って、空砲で父を撃つが
なぜか実弾だったため父が死ぬ。
遺言で叔父ルー(コバーン2役)からケーキを取り返せと言われ、叔父の所へ。
ルーはのみ行為をしており、エディ(ニコラス・ケイジ)に代わり取り立てをさせる。
エディは命を狙われ、ルーの仕業と思って襲うが、ジョーが倒す。
この件で信頼したルーは、ジョーに取引相手を罠にかける計画を持ちかける。
モーガン(チャーリー・シーン)らとの交渉が決裂し撃ち合いに。
ルーは死に、現れたのは死んだはずの父。
彼の目的はルーの200万ドルを巻き上げる事だった。
人をだましてばかりの生活に嫌気がさしたジョーは、正直に生きる事を誓い立ち去る。

 と言うわけで、まだマイケル・ビーンが主役をはれた頃の作品で
なかなかの豪華キャストだが、物語の方は派手さもなく
だましたのだまされたので、面白さはいまいち。
飲み屋の女がタリア・シャイア。

TV放送 2000/03/03 11CH 0233-0428
 

プロポーズ(1999年米)

 ジミー(クリス・オドネル)は恋人のアンにプロポーズするが
ムードがないとアンは怒り出し、そのいきさつは町中の噂になってしまう。
唯一の身内である祖父が死に、1億ドルの遺産が得られる事になるが、
そのためには30歳までに結婚せねばならない。誕生日は明日だ。
アンは仕事で3週間アテネへ。結婚できなければ会社も手放し従業員は失業だ。
実はアンの仕事は中止に。そうとは知らず、ジミーは結婚相手を捜し回る。
ステイシーは婚約しており、アンがいると知って追ったためゾーイを怒らせる。
アンは妹ナタリーと実家へ行ってしまう。女優アラナはジミーを覚えておらず。
女学生キャロリンは結婚を重視していない。男勝りの警官ダフネも怒らせ、
結局6人がダメだった。金欠のバックリーが話に乗るが、厳しい条件を知って断念。
残り時間3時間で、最後の手段と新聞に広告を出すが、これが1面に載る。
これを見てドレスを着た女性が殺到。アンが戻ると知り駅へ急行。
花嫁たちが見守る中、ジミーは求婚。アンもようやくこれを受ける。

 と言うわけで、いろいろ変わった設定のラブコメがあるが、これもそんな1つ。
本命がいるのに、他の女性で手を打って探し回る展開が笑えるのだが
アンの気持ちの変化がいまいちわかりにくいのが難か。物語は予想できる。
独身を通したという友人ロイにハル・ホルブルック。
ずっと同行する神父にジェームズ・クロムウェル。
そして今にして思うと、アン役が「ブリジット・ジョーンズ」の人。

TV放送 2001/07/10 BS05 1145-1330
 

プロミスト・ランド(2012年米)

スティーブ グローバル社社員(マット・デイモン)
スー スティーブの相棒
フランク・イェーツ 教師(ハル・ホルブルック)
ダスティン・ノーブル 環境保護団体の男
アリス 住人

 グローバル社のスティーブと相棒のスーは、田舎町を訪れる。
天然ガスの掘削権を住人から安値で買い取るのが目的だ。
住人は友好的かに思えたが、
高校教師フランクが採掘方法を批判した為、住人投票で決める事に。
やむなく全戸を回って説得する事になるが、
環境団体のダスティンが現れ、スティーブは苦戦を強いられる。
スティーブも故郷が廃墟になって町を出た過去があり、開発に懐疑的に。
やがてダスティンの資料は偽造であるとわかり、彼は町を去る事に。
実はダスティンを送り込んだのはグローバル社で、
本物の活動家を阻止するのが目的だった。
だが、住人投票を前に、スティーブは皆に真相を告白。
スティーブはクビになり、親しくなった住人アリスを訪れるのだった。

 と言う訳で、マット・デイモン主演で、
グッドウィルハンティングの監督と再タッグ。
デイモンは天然ガス開発会社社員で、田舎町から採掘権を得るべく交渉に当たる。
安値で勝ち取ると評判だった彼だが、
環境への問題があると指摘する者や環境保護団体が現れ、予想外の苦戦に陥る訳。
交渉する内に、デイモンも反対派に共感してしまうと言う展開で、
ええ話とは思うけど、どこかで見たような印象は否めない。

TV放送 2015/09/13 WOWOW 2100-2246
 

フロム・ダスク・ティル・ドーン(96)

 凶悪な銀行強盗犯セスとリッチー(クエンティン・タランティーノ)の兄弟は、
モーテルで隣になった牧師ジェイコブ(ハーベイ・カイテル)一家を人質に。
彼らを連れてメキシコへ逃走。仲間と会うため、飲み屋へ。
そこでもケンカになるが、血を見て興奮した踊り子が吸血鬼に変身。
実はこの店は吸血鬼の巣窟だったのだ。リッチーもやられ吸血鬼になるが倒される。
かまれた者も吸血鬼になり、ジェイコブも変身は時間の問題だ。
娘ケイト(ジュリエット・ルイス)らとセスは激しい戦いで次々倒すが、多勢に無勢。
だが夜明けで日が差し込むと、吸血鬼は全滅。セスはケイトに金を渡して去った。

 と言うわけで、またもタランティーノがからんだ作品で
前半は超凶悪な銀行強盗の話なのにも関わらず、後半は吸血鬼の話に変貌。
いわくありげなジェイコブらも簡単に変身して死んでしまい、
銀行強盗や人殺しは許されるのかと言いたくなる終わり方だ。

VHS
 

フロム・ダスク・ティル・ドーン2(1998年)

 殺人犯ルーサー(ボー・ホプキンス)は脱走し、
仲間バック(ロバート・パトリック)らを呼び出し、新たな強盗を計画する。
ローソン保安官は、バックの所に連絡があると監視している。
車でコウモリを引いたルーサーは、怪物に襲われてしまう。
バックの仲間4人が集まるが、そこへコウモリが飛来し、ヘイスースが襲われる。
突然ルーサーが現れ、銀行強盗へ。見張りを殺害。警報が鳴っても平気。
他の仲間も次第に様子がおかしくなっていき、バックは不審に思う。
逃げようとするが、警察に包囲され、仲間は交渉もさせようとしない。
警察が突入すると、仲間はコウモリに変身して一網打尽に。
バックは彼らが吸血鬼になったと気づき、逃げ出すが逮捕される。
保安官は聞く耳を持たず突入。次々とやられてしまう。
夜明けになるが日食で平気。彼らは撃たれても平気だ。
保安官と手を組み、十字架で次々倒す。ルーサーは心臓を貫いて灰に。
残ったルーサーも日食が終わって燃え尽きる。
バックは金を積んだ車で立ち去り、保安官も見逃す事にする。

 と言うわけで、ジョージ・クルーニの前作とはほとんど関係ない続編。
吸血鬼を相手に派手なアクションを展開。
ほぼ不死身の吸血鬼なのに、なぜか金をほしがるのはよくわからないが
彼らが包囲する警察を蹴散らすのは見ていて面白い。
しかし、やはり主役はロバート・パトリック。
いかにして連中を倒すかだが、敵の数が多い分、
1人1人は意外に簡単に倒せるのがちょっと物足らない気も。

TV放送 2002/04/23 BS05 2300-0045
 

フロム・ダスク・ティル・ドーン3

 西部の町。絞首刑される事になったジョニーは、処刑人マウリシオにむち打たれ、
止めようとした娘エスメルダまでもがむち打たれるが、
リースと言う娘が縄を撃ち、ジョニーはエスメラルダを連れて逃走。
マウリシオは執念で追跡。ジョニーは仲間と合流。
リースは仲間になりたがるが、首を吊らされて、ジョニーを恨むように。
ジョニーは馬車を襲撃。乗客のジョンとメアリーの夫婦と、ピアスは歩き回り、
売春宿にたどり着く。ジョニーらもこの宿へ。
ジョンがケンカを起こし、女たちは血を見ると妖しくなる。
実はこの宿は吸血鬼の巣窟で、メアリーも撃たれ変貌。
ジョンも襲われるが、どちらも始末。だが一同は捕らわれる。
実はエスメラルダは吸血鬼の血筋で、マウリシオは19年間守り通してきたのだ。
大乱闘になり、リースもやられ、エスメラルダは次第に変身。
マウリシオもやられるが、ドアを開けてジョニーらを逃がす。
連れてってと言うエスメラルダを残して、ジョニーとピアスが脱出。
二人はパンチョ・ビラ将軍のために旅立つ。

 と言うわけで、シリーズ第3弾は、時代も古くなり趣も変わる。
主役の悪党ぶりもなかなか面白いのだが、やはりテーマは別のはず。
いつ出てくるのかと思わせて、今回はなかなか出てこない。
最後に一気に出てくるのだが、今度は皆やられてしまい
最初、こいつが吸血鬼かと思わせた作家ピアスが生き残る。
あの作家、「俺自身が武器だ」とか言ってたが
それって吸血鬼って事じゃなかったのか?

TV放送 2002/04/24 BS05 2300-0040
 

プロメテウス(2012年米)

エリー・ショウ 科学者
チャーリー・ホロウェイ エリーの同僚
デイビッド アンドロイド
ピーター・ウェイランド 企業のトップ。余命わずか(ガイ・ピアーズ)
メレディス・ヴィッカーズ 監督官。実はウェイランドの娘(シャーリーズ・セロン)
ヤネック プロメテウス号船長

 2093年。宇宙探査船プロメテウス号は、未知の惑星へ向かう任務に。
ウェイランド氏は人類の紀元を知りたいと言い、
チャーリーとエリーの両博士に調査を依頼。
世界各地で発掘された古代文明の壁画は、共通して上空の巨人を崇めていた。
その銀河系に生命体がいると考えたのだ。
一行は惑星に到着。生命体がいたらしき洞窟を発見する。
回収された頭部は、DNAから人類の祖先らしいと判明。
洞窟に残ったミルバーンらが生物に襲われたため、救出に向かう事に。
ミルバーンは殺され、チャーリーも様子がおかしい。
監督官メレディスは、病人は乗せられないと言い、
暴れたチャーリーは火炎放射で殺される。
アンドロイドのデイビッドは、エリーが妊娠3ヶ月と診断。
エリーはチャーリーとの肉体交渉を認めるが、それは10時間前だ。
エリーは最新型の医療ポッドで自ら開腹。
胎内で成長した生物を取り出し、医療室を封鎖する。
洞窟で襲われたファイフィールドが、怪力になって暴れる騒ぎに。
一方船内には、冬眠から目覚めたウェイランドがいた。
余命わずかな彼は、生き延びるため創造主を求めたのだ。
だがエリーは、あの生物が地球を滅ぼすために作り出されたと考える。
冬眠から目覚めた巨人に襲われ、ウェイランドやデイビッドがやられる。
洞窟と思ったのは巨大な宇宙船で、巨人はこれを起動。
地球に行かせてはならないと、ヤネック船長はプロメテウスを体当たりさせ墜落。
メレディスは宇宙船の下敷きになって死ぬ。
エリーはプロメテウスに戻るが、生きていた巨人に襲われる。
医療室で巨大に成長した生物と戦わせて退散。
頭だけになったデイビッドが宇宙船を操縦し、惑星を脱出する事に。
目的地は巨人の故郷で、
彼らが作り出した人類を、なぜ滅ぼそうとしたか突き止めると言う。
一方、生物に倒された巨人の腹からは、エイリアンに似た生物が飛び出すのだった。

 と言うわけで、もともとは、リドリー・スコットが、
彼の監督作エイリアンの前日談を描くと言う企画。
その後、シリーズから離れ、シリーズに続くとも別物ともとれるようにしたらしい。
出てくる怪物はタコみたいで、
最後にエイリアン風が出てくるが、エイリアンその物とは言えない程度。
1作目でエイリアンを発見した巨人の宇宙船が再登場するが、こちらはその物ズバリ。
このどっちつかずの感じが、もどかしい気がする。
物語は、エイリアンの前日談と言うよりは、リメイクと言う印象。
前半見せ場がなく、後半になって大勢死ぬが、
敵が生物か巨人か、これもどっちつかずの描き方。
主人公はリプリー風だが、奮戦ぶりももう一つ。
何だか、エイリアン1作目の決定稿の後に、初稿を読んだみたいだ。

レンタル
 

ブロンコ・ビリー(80)

監督 クリント・イーストウッド

 西部一の早撃ちと言うブロンコ・ビリー(クリント・イーストウッド)たちは、
各地を旅してカウボーイショーを見せている。
遺産目当てで結婚したリリー(ソンドラ・ロック)は、
夫ジョン(ジェフリー・ルイス)に金を盗まれ、ビリー一座に頼る事に。
遺産を狙う継母は、ジョンを買収し殺害を自供させ、彼は刑務所の精神病棟へ。
ビリー一座のレオナードがケンカで逮捕され、テントが火事に。
リリーが疫病神と言われる。精神病施設の院長に頼み、テントを作ってもらう事に。
リリーは自分の気持ちに気づいてビリーと接近。だが、ジョンと再会してビックリ。
マスコミが殺到。一座は退散しショーは再開。そこへリリーが舞い戻る。

 と言うわけで、イーストウッドとソンドラ・ロックがまた組んだ話。
必ずしも強くないイーストウッドと言うのも、なかなか味がある。
リリーとジョンのトラブルが、いまいち必然性に欠ける気がするが。

TV放送 95/01/11 08CH 02:30-04:25