ブロンディー 女銀行強盗」(93)と言う映画を見た。

 主演がキム・ベーシンガーで、相手役がバル・キルマーだから
B級映画と言っていいのかどうかわからないが、
公開のされ方や、作品全体の雰囲気は、間違いなくB級映画だ。
007がヒットすれば、女007。ターザンには女ターザンと
いかにも安易な企画を乱発するのがB級映画の特色。
ちょっとお色気もOKよと言う点で客を引く事もしばしば。
今回は、女銀行強盗と言うわけで、銀行強盗映画自体が、最近はあまり見かけない。
写真を見ると、キム・ベーシンガーが機関銃みたいなものを構えているし、
どうもバル・キルマーは相棒どころか、子分らしい。
こんな役が似合うのは、やっぱりキム・ベーシンガーしかないわけか。
その妙なはまりかたが気になって、
そして、実際大作映画がネタ切れで食傷気味の時、
B級にこそ面白い題材があると思って見た。
主役は、ブロンディーなどと言う名前の人物は登場せず、ただ金髪の女と言うだけ。
しかも、原題は違うのだから、インチキのような邦題だ。
演ずるのがキム・ベーシンガー。
製作者が違う番外編007「ネバーセイ・ネバーアゲイン」で注目されるが、
本家のボンドガールに比べて、下品な感じがあってどうも感心しなかった。
これ一本かと思ったが、「ナチュラル」でレッドフォードを混乱させる悪女を演じ
「ナインハーフ」ではHなシーンを乱発。すっかり地が出たという感じ。
「レッド・オクトーバーを追え!」のアレック・ボールドウィンと結婚。
自宅では、両者全裸でウロウロしてるとの噂もあり、
「ボクシング・ヘレナ」出演を口約束しながら、後で覆したため、
裁判で負け、賠償金を払いたくないため、破産宣告すると言うハプニングもあった。
(財産は夫名義にした)
相手役のバル・キルマーは、
「トップシークレット」で、どこでも歌う変なロック歌手でデビュー。
その後、「トップガン」ではトム・クルーズのライバルを演じ、
「ウイロー」等の大作の主役も任される、大物のはずなのだが、
これが妙に、キムあねごの子分役がはまっているから不思議。
悪役には、(銀行強盗自体が悪役にも思えるが)テレンス・スタンプ。
監督は知らないけど、音楽は「ターミネーター」のブラッド・フィーデルだ。

 カレン・マッコイ(キム・ベーシンガー)は、銀行強盗だ。
彼女はユニオン銀行に侵入。警報機をバーナーで焼き切り、
天井裏からカッターで穴を開ける。
そして、左右双方へロープを飛ばすモリのような装置で、ロープを張る。
ここにぶら下がったカレンは、スプレーをまく。
これで、床付近のレーザーのセンサーが丸見えに。
ここまできて、気づいたのは、これが「ルパン三世」的なノリだと言う事だ。
この状態で、カレンは警報装置を切り、レーザーが切れたのを確認すると床へ。
だが、意外にも彼女が床につくと、警報が鳴り始めた。
あわてて逃げるカレン。警察は直ちに急行し、屋上には狙撃手を乗せたヘリまで。
あえなくカレンは逮捕される。
そして、6年後。彼女は仮釈放で出所する事に。
列車でアトランタへ向かい、別れた夫へ電話。
彼は再婚して中古車屋を経営。最愛の息子パトリックは彼の所だ。
とにかく荷物を受け取らせろと約束し、スーパーへ行く。
ここで買い物をしていると、そこへ強盗が侵入。
金をよこせと言うが、店長が不在で鍵がないため、金は出せないと言う店員。
じゃあ、呼べと言う強盗だが、あわてて拳銃のマガジンを落としてしまう。
見ていたカレンは、プロの目から思わず苦笑。
マガジンを拾う間に、店員も銃を構えたため、あわてて逃走。
その車の運転だけは妙に派手だった。
カレンは監察官のバックナーの所へ。
彼によれば、仕事が見つからなければ、1カ月は施設に住む事になると言う。
もし何か不始末をしでかせば、たちまち逆戻りだ。
同じく報告に来ていたJT(バル・キルマー)は、美人を見てびっくり。
あれ誰だと聞くと、カレン・マッコイだと言うので2度びっくり。
伝説的な銀行強盗で、彼の尊敬の的なのだ。
あわててカレンを追い、車で送る等と言い出すと、今度はカレンがびっくり。
昨夜のマヌケな強盗だったからだ。
JTはカレンの様々な業績を知っていて、その手口を知りたがる。
しかし、息子に会うためには、犯罪から足を洗わなくてはならない。
彼女がJTに教えたのは、拳銃を使わないと言う事だけ。
なぜなら、人がいない時にしか侵入しないからだ。

 カレンは夫に会うが、彼は息子パトリックに、お母さんは死んだと話していた。
彼女は逮捕された時に、離婚した事にしろと言ったのだが、夫はそれを破ったのだ。
彼の中古車屋でもめていると、そこへ偶然パトリックが来てしまう。
はっとするが、夫は死んだお母さんの友達と紹介してしまい、
カレンもそれを否定する事はできなかった。
当時小さなパトリックは、母の事を覚えていないのだ。
弁護士に相談しても、現状では死んだ事にするのが一番無難だと言う。
何としても定職につき、パトリックを取り戻そうとするが、
前科があるため、どこも雇ってくれない。
あきらめて施設入りを考えるが、そこはいかにも柄の悪い連中ばかり。
しかも、ここでは男女の別はない。だが、JTがかけつけ、彼女に部屋を紹介する。
JTは、父のいとこであるジャック(テレンス・スタンプ)が、
悪の道にいる事を知っていて、カレンの出所を話す。
ジャックは今は実業家だと否定するが、実はやっぱり悪い奴のまま。
JTには内緒で、カレンの居所を探す。
JTはカレンにジャックとの仕事があるかもと話すが、途端に彼女は激怒。
6年前、ジャックはカレンに仲間になれと誘い、拒否したため
ジャックの手引きで逮捕されたのだ。
カレンは、ようやくクリーニング工場の仕事を得る。
これも、人事課の女性が、履歴書を書き換えてくれたおかげだ。
しかし、これも長続きしなかった。工場へバックナーが現れ、彼女はクビに。
バックナーは、まあ一杯飲もう等といやらしい目で言い、彼女を某所へ連れていく。
そこは豪邸で、広い庭には檻の中にトラ、そして獰猛なドーベルマンが放し飼いだ。
ここは、やっぱりジャックの家だった。バックナーもグルだったのだ。
彼は大きな仕事を手伝えと言う。もちろん、彼女は拒否して帰る。
だが、それではすまされなかった。

 カレンの所へ別れた夫がかけつけ、パトリックが行方不明だと言う。
彼女のしわざと思ったようだが、もちろん彼女の所にはいない。
ピンときたカレンは、夫の車を借りて、必ず取り戻すと約束。
まずジャックの豪邸へ。黒い服装に着替えて、もうすっかり悪の道へ逆戻りだ。
薬入りの肉でドーベルマンを眠らせ、窓を難なくこじ開け屋敷に侵入。
だが、屋敷内はジャックら平静の生活をしていて、ここにはいなさそうだ。
続いてカレンはバックナーの家へ。留守の家へ侵入し、机の中を探す。
そこでとある湖の写真を見つけ、ここにいると直感。(特に理由はない)
車で急行。バックナーが釣りに出かけたのを見て、小屋へ侵入。
パトリックを発見し、彼を連れ出す。
一方、バックナーは、ガソリンスタンドで金髪美人に道を聞かれたと知り、
あわてて小屋へ戻る。
パトリックは父を脅迫する誘拐だと思っているが、経営難で父にそんな金はない。
その父の車は途中でオーバーヒート。
戻ってきたバックナーにつかまり、2人はジャックの屋敷へ。
パトリックにとって、ここで頼りになるのは、母の友人のカレンだけだ。
カレンも思わず情が出て、お母さんぶりを発揮。
銀行強盗をすれば、パトリックは助けると言う話で、しかたなく承知する。
ただし、相棒は自分で選ぶという事で、JTを運転手に選ぶ。

 狙うのは、彼女が以前失敗して逮捕されたユニオン銀行だ。
ここには1800万ドルの金が地下金庫にあるはず。
カレンは黒髪の婦人に扮装し、貸金庫を借りたいと称して、地下金庫へ。
その間にも、彼女の目は、周囲のカメラをチェック。
エレベーターは防弾で、地下に行くと、「ゴールドフィンガー」に出てきたような
バカでかい金庫が。数年前完全に改築したと言うのだ。
あまりの警戒ぶりに、カレンの顔もひきつる。
彼女はとりあえず、電話帳か何かを預けて帰る。
種々の警報装置の上、特殊警報装置まで設置されていて、強盗は不可能と
カレンは断言。だが、ジャックはできない事はない等と軽い事を言う。
銀行内の数カ所には、監視装置が設置されていて、(灰皿の下など)
その位置がずれるだけで、警報が鳴る仕掛もある。
鳴れば、数q先の警備本部から、警備員が急行。
JTの荒い運転で試すと、かかる時間はおよそ6分。
と言う事は、5分で仕事をしなくてはならないのだ。
等と言う調査をしている間にも、プールまである豪邸では、
パトリックと、カレンやJTは家族のような快適な生活をしていた。
パトリックは母の事を聞くが、カレンは口をにごし、
JTはなぜ本当の事を話さないのか不思議がった。
カレンは再び銀行へ行き、灰皿の下にラジコンのような小さな仕掛を隠す。
そして今度は、JTが地方出身者に扮して、貸金庫に包みを預ける。

 ついにカレンの計画が話される。
地下金庫に到達するまでには、どうしても15分はかかる。
まして、特殊警報装置つきの金庫を破るには数時間だ。
だが、5分で警備員はかけつける。
そこで、わざと警報を鳴らし、誤報と確認させればいいと言う作戦だ。
そして、計画当日。パトリックも彼女が銀行強盗すると知っているようだ。
バカな事をしでかさないように、彼らは拳銃を持っていないかチェックされる。
そして、保険用にパトリックはバックナーが預かる事に。
こうしてカレンとジャックらは、閉店後の銀行に向かった。
彼女はハイテク技術を駆使し、ビデオ回線に侵入。
無人の風景を録画し、これを再生する事で、監視カメラの目をごまかす。
続いて、灰皿の下のラジコンを動かし、警報を鳴らす。
たちまち警備員や警察が急行。時間は5分。
その間に、カレンは裏口の鍵を細工し、自在に開け閉めできるように改造する。
完了すると、近くの隠れ場所へ避難。警備員たちも何事もないので誤報と思う。
彼らが引き上げると、再び警報を鳴らす。またまた警備員たちが急行。
今度は、カレンらは銀行内に侵入し、
地下へ行くためのエレベーターを開くための鍵を探す。
なぜかカレンは数種類の鍵を持っていて
この中の組み合わせで開く事になっているのだ。
間一髪鍵は発見され、彼らは地下へ。
数回に渡って来させられた警備員たちは、もうウンザリで、
規則上やむを得ないという事で、数人が残って監視する事になる。
JTがビデオの配線を切ると言うヘマをしでかし、
監視カメラに地下金庫をウロウロする男たちの姿が映し出される。
ギョッ!とした警備員が、仲間を呼びに行くが、その間にカレンがつなぎ
何事もなくなっているので、錯覚かと言う事で落ちつく。
これから後は、力仕事だった。ジャックの配下の男たちが、
バカでかいドリルで金庫に穴を開ける。この作業に2時間はかかる。
ようやく金庫を貫通し、カレンはそこから内側の鍵をはずすための装置を入れる。
電子ロックを解除し、ついにドアが開くのだ。
(実際の所、今やっている事に何の意味があるのかは、あまりわからなかった)

 ドアが開くと、中には金の山々。何と1800万ドルだ。
一同はあわてて袋に詰め始める。
その間に、カレンらは貸金庫をこじ開け、JTが隠した包みを取り出す。
そこには、彼女が使わないはずの拳銃が隠されていた。
カレンがリモコンを動かすと、たちまち鉄柵が降り、
ジャックらは金庫の中に閉じ込められる。
出せ、手を組もう等と言うが、カレンに彼らを助ける気はない。
銃を取り出されるが、こちらにもある。カレンとJTは1袋くらいを持って逃走。
撃ってくるので撃ち返すが、弾が入っていない。
トンマなJTは、弾を買う金まではなかった等と言う。
エレベーターに到着。地上階に到達すると、催眠ガス入りの缶を投げる。
おかげで、今まで寝ていた警備員たちは、起きるがすぐ寝てしまう。
ユニオン銀行強盗事件はたちまち報道され、ジャックらは逮捕。
20年の刑は固い。そしてカレンらも手配される。
ジャックの豪邸にいるバックナーは、失敗を知って、あわてて車で逃げようとするが、
かけつけたカレンらの車にぶつけられ、吹っ飛んでしまう。
彼の車は鉄柵を突き破り、あそこへ。そう。トラの檻だ。
こうなれば、後はもうお約束。バックナーはトラに襲われるのであった。
カレンらは屋敷内に入り、パトリックを探すがいない。
最後の探していない部屋に気づき、床を見ると血がついているのでギョッ!。
すると、部屋の中から銃を撃ってきた。死んだと思ったバックナーが生きていたのだ。
JTがパトリックを助け出し、カレンはバックナーと格闘。
銃を奪って、ぶったたかれては、バックナーものびるしかない。
豪邸暮らしも気に入っていたパトリックだが、いまはここにはいられない。
カレンらと脱出する。

 別れた夫は、パトリックを助け出したとの電話を受け、
空港まで引き取りに行く事になる。
だが、テレビのニュースで、銀行強盗を知ってびっくり。
もちろんこんな事をしでかすのは、別れた妻カレン以外にない。
カレンとJTは、変装して空港へ。
パトリックもつれているので、手配されているとは言え、ちょっとわかりにくい。
空港ロビーでカレンは夫に会うが、彼は銃を隠し持っていた。
彼に連れられて、トイレへ。経営難の彼には、カレンの300万ドルが必要なのだ。
だが、感づいたJTがかけつけ、パンチ一発で夫を倒す。
出てきたカレンは、夫に子供を渡す事に不安を感じる。
JTは、パトリックに母親の事を話せと言い、パトリックがママは死んだと言うと
カレンはそれを否定。パトリックもカレンがママだと気づく。
こうなったら、パトリックも連れていくしかない。
ビザがないと思ったが、妙に気がついたJTが、
ひそかに偽名で、パトリックのビザを作っていたのだ。
彼らはリオデジャネイロ行きの飛行機へ。搭乗もすみ、滑走が始まる。
まさに成功。喜ぶ彼らだが、飛行機は止まり、パトカー群がかけつける。
青ざめる2人。はずしたつけヒゲを探すJT。
警官たちが乗り込んできて、もはや絶体絶命だ。
覚悟を決めた2人は、逃走をはかろうとするが、スチュワーデスに止められる。
それは移植用心臓の輸送のためだったのだ。

 と言うわけで、B級ものにこそ面白い題材があると言う予想は当たり、
けっこう面白い展開だった。
やや脚本に荒さがあり、説明不足だったり、ありがちだったりするのだが。
警報を鳴らして、逆に油断させると言う手口は、
ヘップバーン主演の「おしゃれ泥棒」でもあったもの。
用途不明のハイテク機器は、ルパン三世を思わせるし、
ちょっと気の強いあねごを主役にして、母親風も吹かせるが、アクションもこなすのは
ジーナ・ローランズの「グロリア」を思わせる。
てな感じで、言ってみれば、どこかで見たような話だが、それがB級のよさでもある。
あえて言えば、パトリックは父と離れても平気なのかとか、
もう少し痛快さが欲しかったとか言う事もあるのだが、
そこはそこ、B級だから、あまり高望みしなければ、
A級の期待はずれよりもずっと楽しめる。
 

ブロンドジャンクション(2003年)

 借金に苦しむ母エミリー(エリカ・エレニアク)を見かねたケリーは、
運び屋の仕事をするが失敗。追われるハメとなる。
仕方なくエミリーとケリーは、祖母の家へ逃げる事に。
だがカードが使えず列車に乗れないため、車で移動する事になるが、
駅で知り合ったジェーンと言う女性も同乗する事に。
実はジェーンは女殺し屋で、ボスフランクの100万ドルをせしめて逃げていた。
フランクはウインストン警部補とも通じていて、エミリーの存在を知り追跡する。
車が故障したため、エミリーらはモーテルで足止めを食う事に。
ジェーンの部屋を覗いたケリーは、彼女が大金を持っていると知り、
これを奪って退散。それに気づいたジェーンはエミリーを脅し、家を聞き出す。
エミリーは逃げ出すが、FBIのアレックスと合流。
だが、実はアレックスはジェーンの恋人だった。
一方、ケリーは警察に連絡するが、現れたのはウインストン警部補とフランク。
だが現れたジェーンはウインストンとフランクを倒す。
ジェーンはケリーを人質に。かけつけたエミリーに金を持ってこさせる。
相棒をジェーンに殺されたと言うアレックスも、結局エミリーに協力すると言う。
エミリーはジェーンと格闘の末倒し、ジェーンの賞金を手に入れる。

 と言うわけで、しばらく音沙汰なかったエリカ・エレニアク主演と言うので見るが
何だかおばさん風になってしまい、敵の女殺し屋の方が魅力がある感じ。
事件に巻き込まれる感じはつまらなくもないのだが、
息子が、母と殺し屋を残して金を盗んだり、
かなりわざとらしいFBI捜査官の潜入捜査とか気になる点多し。

TV放送
 

ブロンドの標的(93)

 父が死に遺産を継いだトラビスは、道に迷った女の子ケリーと、
不動産屋ジョリーン(パッツィ・ケンジット)を家へ連れ込み、親しい関係となる。
逃走する連続銀行強盗犯がケリーを襲い、彼女が射殺。前科のある彼女は死体を隠す。
彼らは強盗犯の計画表を発見。他の事件のアリバイがあるため、これを実行する事に。
これが快感となり、トラビスは暴力的になるが、実は姉妹だった2人に射殺される。

 と言うわけで、実は姉妹のクセに、ずっと隠してトラビスに接近した意図は何か。
遺産目的とトラビスが勘ぐるシーンもあるが、そう言うわけでもなさそうだし。
パッツィ・ケンジットは相変わらず、脱いでいる。

TV放送
 

ブロンド・ライフ(2002年米)

レイニー・ケリガン リポーター(アンジェリーナ・ジョリー)
ピート レイニーの同僚
カル 野球選手。レイニーの恋人
ジャック 予言者(名探偵モンクの人)
レイニーの父
グエン レイニーの姉

 シアトルのニュース番組でリポーターをするレイニーは、恋人が野球選手カル。
全国ネットの番組に抜擢される話もあるが、
仲の悪いピートと組まされて、ホームレスの予言者ジャックを取材。
試合結果や天気と併せて、レイニー自身が来週死ぬと予言される。
他がすべて的中し、不安になったレイニーは、
疎遠だった家族と会ったり、カイとの婚約を解消したり。
ストの取材で暴走し、ピートと親密に。だが、暴走が意外に好評で、NY行きが確定。
レイニーは喜ぶが、息子のいるピートは留まると言う。
レイニーは自分が死なないのだと確信するが、
逆にジャックと再会したピートは不安になり、彼女を追ってNYへ。
初仕事のレイニーは、著名なキャスターのデボラから心情を聞き出す事に成功。
これも好評を得る。
だが、外へ出たところで、もめ事に巻き込まれて、撃たれてしまう。
病院で意識の戻ったレイニーは、かけつけたピートにもう別れたくないと言われる。
レイニーは結局シアトルに戻り、ピートと過ごす事に。
ある意味で、それまでの自分が死んだと感じるのだった。

 と言うわけで、アンジェリーナ・ジョリーによるラブコメ(!)
ジョリーはシアトルのニュース番組のリポーターで、プロ野球選手が恋人。
全国ネットの番組に抜擢される話もあり、順風満帆。
ところが、ホームレスの予言者を取材し、来週死ぬと予言されショックを受ける。
他の予言はすべて当たり、不安になる中、最悪の関係だった同僚と親密に。と言う訳。
まあ、いろんなラブコメがあるけど、設定はそれほど悪くない。
だけど、開始早々に感じたのは、この役はジョリーに合ってない。
ちょっと違うんじゃないの?と言う程度のミスキャストはよくあるが、
本作の違和感は、映画が始まってから終わるまで途切れる事がない。
キャリアの最初の頃ならともかく、トゥームレイダーとかより後の作品らしくて、
何で出ちゃったんでしょうと言う感じ。

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