カリガリ博士(19)

 フランツィスは、彼の経験した奇談を話す。
見せ物小屋に現れたカリガリ博士なる人物は、
23年眠っていると言う眠り男ツェザールに、親友アランの死を予言させる。
やがてアランは殺され、恋人ジェーンも襲われ、犯人はツェザールと判明。
博士は精神病院の院長で、18世紀にいた夢遊病者を操るカリガリの研究をしていた。
そして、夢遊病者が殺人を犯すか実験したのだと言う。
だが、フランツェスがいる場所は精神病院で、院長は妄想だと診断した。

 と言うわけで、SFの古典と言われる作品なので見たが、
無声映画のテンポの悪さと、歪んだセット、そして歪んだ男の話に弱らされた。
どう見てもインチキくさそうなカリガリの見せ物に、みなが驚くのはまいる。

TV放送 94/04/25 BS11 21:00-22:23
 

ガリバー旅行記(2010年米)

レミュエル・ガリバー 新聞社のメール係(ジャック・ブラック)
ダーシー 旅行記者(アマンダ・ピート)
ダン ガリバーの後輩

ホレイショ 囚人
エドワード将軍 姫の婚約者
セオドア国王

 新聞社でメール係をしているガリバーは、新人のダンの部下となる。
奮起したガリバーは、あこがれている記者ダーシーに声をかける。
ネットの文書をコピーしたところ評価され、バミューダ海域へ行く事となる。
 嵐に巻き込まれたガリバーは、気がつくと小人が住むリリパット王国にいた。
捕らわれたガリバーは肉体労働に使われるが、城の火事で消火に活躍。
国王の祝宴に招かれ、囚人のホレイショの同行も認めさせる。
国王はガリバーを大統領だと信じ、ガリバーも調子に乗ってデタラメの伝記を話す。
隣国の襲撃も撃退し、無敵艦隊と呼ばれる。
ホレイショはガリバーのアドバイスで姫と親密になり、
腹を立てた婚約者エドワード将軍は、隣国と手を組む事に。
隣国が作ったガリバーサイズのマシンを操縦し、ガリバーと対決。
ガリバーは敗れ、嘘つきとして島を追われる事に。
今度は巨人の国にたどり着いたガリバーは、人形のようにおもちゃの家に入れられる。
リリパット王国は将軍に牛耳られ、抜け出したホレイショはガリバーに助けを求める。
ガリバーの文書がコピーと気付いたダーシーが追ってくるが
同様に嵐に巻き込まれ、将軍に捕らわれてしまう。
リリパットに戻ったガリバーは、再び将軍のマシンと対決。
ホレイショが乗り込んで配線を外して動かなくする。
国王はホレイショと姫の結婚を認め、ダーシーもガリバーが嘘をついた事を許す。
 帰還したガリバーは出世し、ダンに小さな仕事などないと忠告。
小さな人はいるがと、ガリバー旅行記を発行する。

 と言うわけで、ご存じガリバーの話を現代を舞台に描く映画。
(と言っても、小人の世界は原作風の中世)
新聞社のメール係ガリバー(ジャック・ブラック)は、
記者アマンダ・ピートにいいところを見せようとして、バミューダへ取材に行く事に。
そこで嵐に巻き込まれ、小人の国リリパットにたどり着く。
最初、捕われていたガリバーは敵襲や城の火事の際に活躍し、
英雄扱いを受ける。。と言う訳。まあ原作と同じ展開なんだけど、
ガリバーがスターウォーズやタイタニックの話を自分のエピソードとして話したり、
小人がガンダム風の巨大ロボ(つまり人間大)を作ったりするあたりが面白い。
巨人の国もちょっと出てくるが、
小人がガリバーに助けを求めて来てしまうので、隣村くらいの距離なのかも。

TV放送 2012/04/07 WOWOW 2100-2224
 

カリフォルニア(93)

 記者ケスラーと恋人のキャリーは、殺人事件現場を取材する旅に出る。
アーリー(ブラッド・ピッド)と恋人アデール(ジュリエット・ルイス)も同行する。
実はアーリーは仮出所中で、金のために殺人を続け、ケスラーらも彼の正体に気づく。
アーリーは警官をも射殺。抵抗したアデールを殺し、キャリーを連れて逃走するが
追跡したケスラーと格闘になり、アーリーに射殺される。

 と言うわけで、ジュリエット・ルイスが出てくる危ないカップルの話かと思えば
彼女は恋人の正体に気づいておらず、ブラッド・ピッドは殺人を繰り返すが
異常犯に拘束された人々と言う感じが出なくて、それほど怖そうじゃない。
ジュリエット・ルイスはちょっとを見せる。

TV放送 95/11/27 BS05 00:30-02:30
 



カリフォルニア・ダウン」(2015年米)を見た。

 時々登場する大災害もの。
ビデオ作品のちゃちな映像ではなく、大作として金をかけていれば、
その破壊シーンにも期待できる。
おまけに、主演がドウェイン・ジョンソンと来たら、暴れるぜと言う声が聞こえそう。

レイ レスキュー隊隊長(ドウェイン・ジョンソン)
エマ レイの妻
ブレイク レイの娘
ダニエル エマの恋人。実業家(ファンタスティックフォーの伸びる人)
ローレンス博士 地震学者(ポール・ジアマッティ)
ベン ダニエルの会社に面接
オリー ベンの弟

 冒頭。山道を携帯で話しながら走りらせる娘が、崖から落ちてしまう事故を起こす。
救出すべくレスキュー隊の隊長レイらのヘリが急行。
車は崖の途中の狭い所に引っかかり、ロープで降りた隊員が救出に苦戦。
やむなくレイも向かい、一同を引き上げて生還する。
レイは妻エマと別居中。エマには実業家である恋人ダニエルが出来ていた。
娘ブレイクはレイを慕っているが、ダニエルを嫌っている訳でもないと言う人物関係。
実はレイ夫婦には、川下りでブレイクの妹を失った過去があり、
以来、レイが心を閉ざしてしまい、夫婦に距離が生まれたのだ。

 地震学者ローレンスは、助手と共にフーバーダムで地震予知の研究をしていた。
まさにその時、大きな地震が発生し、ダムが崩れて助手が犠牲に。
何とか無事だったローレンスが分析した結果
地震がサンアンドレアス断層に沿って発生したと気づく。
あれは本震ではなく余震だった。まもなく、さらに大きな地震が発生するに違いない。

 ブレイクは、ダニエルの仕事に同行し、ヘリでサンフランシスコへ。
ダニエルのビルで待機する。
ロビーで、ダニエルの会社を面接に来たと言うベンと、その弟オリーと知り合う。
そんな中、ついに大地震が発生。
ブレイクはダニエルと共にリムジンで脱出しようとするが
屋根が崩れて下敷きになり、運転手は死亡。
ブレイクも足を挟まれて動けず、
ダニエルは助けを呼ぶと称してそのまま立ち去ってしまう。
自分も大変な状況なのに、ブレイクが気になっていたベンたちは、
動けなくなった彼女を発見。何とか隙間を作って彼女を救出する。
長時間足が挟まってると、その後脱出しても血のめぐりがおかしくなって
頭がクラクラするはずだが、すぐに回復しててくてく歩く。
あてどもなく避難する人々と移動するが、途中の店で無線機を入手。
父の影響で、少なからずサバイバル術にたけていると言う事らしい。

 一方、この非常事態に1人でヘリで飛んでたレイは、エマに連絡。
エマはロスにいて、(シスコとロスは近いけど別の都市ね。え?知ってた?)
大地震で高層ビルは今にも崩れそう。
周囲の連中は下へ逃げるが、レイが上へ逃げろと言うので、
何とか屋上に上がるエマ。
その屋上もどんどん崩れて、もう大変な状況。
かけつけたレイがかごを下ろして、間一髪エマを救出して吊り上げる。
続いてブレイクと連絡が取れるが、ダニエルに見捨てられたと知り、怒るエマ。
とにかく救出に行くので、町で一番高いビルで待つように指示する。
だが、エマ救出の際に瓦礫がぶつかったのしたので、不調になったヘリは、
操縦不能になって町に不時着。
町では略奪する人々があふれていたが、
そいつらから、さらに車を奪って移動する事に。
都会を離れて田舎道を行くレイだが、行く手に大きな亀裂を発見。
先へ進むことはできず、どれだけ迂回すればいいかはわからない。
立ち往生していた老夫婦の所へ戻り相談。
彼らは車が故障して困っていたので、車を譲る。
老夫婦が航空会社の関係者と知り、代わりにもらった軽飛行機でシスコへ向かう事に。
だが、町の中心に着陸はできないので、タンデムでスカイダイビングする。
単なる災害系映画ではなく、アクション系見せ場も出すぜと言う事でしょうか。

 ブレイク一行は合流地点であるビルへ向かうが、ビルが燃えていて上れないと知る。
無線での連絡はできなくなっているが、
レイは別の一番高いビルへ来るはずとコース変更。
崩れたビルの破片でベンが負傷するが、
こちらも何事もなかったようにすぐに行動可能になる。
レイらは陸路では中心部に簡単に近づけないと、ボートを拝借して移動する事に。
だが、大津波が迫ると知る。
付近のボートは巻き込まれるのを避けようと、一斉に沖へ移動。
それでもタンカーが巻き込まれて、コンテナがバラバラと落ちてきたりするが
レイはそれをすり抜ける。
津波は金門橋を破壊し、避難していたダニエルも巻き込まれる。
軽飛行機をくれた老夫婦も犠牲に。
津波は町の中心街に及び、高層ビルの上の方の階へどんどん迫る。
レイたちは、ブレイクが目的のビルではなく、別のビルにいると考えるが、
どのビルかわからない。
探し回っていると、兄弟が持っていたポインタでレイに知らせる。
これに気づいて引き返すレイ。
エマをボートに残してレイが中へ。
だが、ビルの中もどんどん浸水し、ブレイクが取り残されて溺れてしまう。
かけつけたレイが何とか救出。エマがボートをぶつけて窓ガラスを割ってビルの中へ。
ビルから脱出しつつ、人工呼吸するが、ブレイクは息をしていない。
一同は悲壮な表情になるが、レイは必死に人工呼吸を続け、
ついにブレイクは息を吹き返した。
高台に逃れたレイたちは、ベン兄弟にブレイクを助けてくれたと感謝。
助けられたのはこっちだと言うベン。
これからどうなるの?と言うエマに、再び立ち上がるのだとレイは語るのだった。

 と言う訳で、主演のドウェイン・ジョンソンは、レスキュー隊の隊長。
冒頭で、崖に引っ掛かった車から、女性を救出するシーンあり。
おかげで、ドウェインと仲間たちが、じゃんじゃん救出する話かと思ったら、
さにあらず。
最初から最後まで、ドウェインが助けようとするのは家族だけ。
チームと連絡取ったりもしない。
米西海岸に、観測史上最大の大地震が発生。
シカゴだかロスだか、あちらの大都市が壊滅的な被害を受ける。
ジョーズ的に、地震が起きるかと思ったら起きないと言うじらしシーンはない。
地震起きっぱなし、ビル崩れっぱなし、浸水しっぱなし。
地震をなめるなと言うのはわかるけど、高層ビルって簡単には壊れない構造のはず。
あれだけ壊れる状況になったら、それは大陸が沈む級の天変地異であって、
生き延びれると思うのが無理と言うもの。
十戒の紅海のシーンと同じスペクタクルって事かな。
もちろん、今どきの技術で迫力は満点です。
見てる時は、チャールトン・へストン主演の大地震と言う映画を連想しました。
西海岸で大地震発生とか、主人公が離婚寸前とかの共通点もあり。
ただし、かの作品では、大陸が沈むクラスとは感じなかった。
本作においては、ドウェインが主役と言う点も無視できない。
これが同じ脚本で、マーク・ウォールバーグあたりが主役だったとしたら、
観賞前に期待した物は明らかに違ったはず。
ドウェイン大暴れとは言い難いが、期待した化学反応があった事は否定できない。
これと同じ化学反応を体験したのは、シュワルツェネッガーのプレデターかな。
 

カリフォルニア・ドールズ(81)

監督 ロバート・アルドリッチ

 アイリスとモリー(ローレン・ランドン)は、女子プロレスの
「カリフォルニア・ドールス」の選手。
コーチのハリー(ピーター・フォーク)とポンコツ車で移動。仕事はあまりない。
おまけに、興業師のエディ(バート・ヤング)とケンカだ。
モリーは転職を考え、ハリーのやり方にも不満。
「トレドのトラ」と対戦。敵の地元試合だが、勝ってしまい、反感を買う。
仕事がなく、胸がはだける泥レスにまで出場。道化だと2人は怒る。
雑誌に、連勝中のドールスの記事が。メインイベントの仕事も入る。
だが、トレドのトラとの試合で、レフェリーは敵の反則を取らず、負けてしまう。
エディがクリスマスのタイトル戦を仕切るため、アイリスは彼の相手を。
トラの相手は、ドールスに決定。ハリーは正念場と考え、イカサマで金を作る。
ドールスは派手な衣裳で入場。応援団も呼び、大受けだ。
トラは反則を連発。レフェリーは賭をしているエディとグルなので、カウントしない。
観客もドールスを応援。乱戦模様に。怒ったアイリスはレフェリーを攻撃。
攻勢に転ずるが、時間は残り少ない。引き分けなら、負けになる。
場外乱闘。2対2で逆エビ固めするが、レフェリーは数えない。
123の大合唱になり、ついにレフェリーも断念。新チャンピオンとなる。

 というわけで、男性ばかり描いたアルドリッチの女子プロもの。
前半は、巡業のシーンばかりだが、
クライマックスは、レフェリーまで倒してしまうカタルシス。
演出があると言うプロレスを演出するのだから、どうにでもなるが、けっこういい。
日本チームのマネージャーに、クライド草津。ヤマシトと言う名前はたまらない。

TV放送 92/08/27 BS11 22:00-23:53
 

カリブの熱い夜(1984年米)

 フットボール選手テリー(ジェフ・ブリッジス)はケガでクビにされる。
裁判しても長期化し、金がないので旧友ジェイク(ジェームズ・ウッズ)に相談。
彼はオーナーの娘ジェシー(レイチェル・ウォード)を探す仕事につけと指示。
かつてジェイクと同棲していたと言うジェシーは家出して島へ。
見つけ出すが家族と会う気はないと言う。トレーナーのサリーは彼女を渡せと脅すが
ジェシーが彼を射殺して逃走。ジェイクに再会すると、そこにはジェシーの姿が。
ジェイクは八百長に手を出しており、選手の情報を流していたカーシュと接触。
テリーはカーシュを調べるが、彼は何者かに殺されていた。
カーシュは一味を刑務所に送れる情報を持っていたらしい。
そして胴元はオーナーの夫ベン(リチャード・ウイドマーク)だと言う。
ベンと交渉し、ジェイクを逮捕する事で、カーシュの書類を始末する事に。
だがジェイクはテリーを撃とうとし、ジェシーが彼を射殺する。
一味はジェイクの死を偽装し、テリーは他チームへ入団できる事になる。
さらにジェシーにも近づくなと言われるが、それは彼女次第と断る。

 と言うわけで、サントラは持っていたが未見だった作品で、
見てみるとジェフ・ブリッジスとかジェームズ・ウッズとか出てきて
小粒ながら何となく面白そうな雰囲気。
だが、見てみると、レイチェル・ウォードが何を考えているのかピンと来ず
結局、一味の悪事とかはウヤムヤになったようで煮え切らない。

TV放送 2002/10/30 01ch 0130-****
 

カリブの嵐(76)

 デュラン総督(ピーター・ボイル)の圧政に苦しむジャマイカ。
反発するジェームズ卿はとらわれ、娘ジェーン(ジュヌビエーブ・ビジョルド)らは
屋敷を追われる事に。デュランは政治犯を処刑し、財宝を持ち逃げする気だ。
ジェーンは海賊リンチ船長(ロバート・ショー)に助けを求める。
リンチの仲間は屋敷を襲撃。囚人を解放。デュランと対決の末、彼を倒す。

 と言うわけで、海賊が活躍する昔ながらの話で、割と豪華なキャストも魅力。
物語に目新しさはないが、お約束のパターンと言うのも捨てたものではない。
リンチの相棒ニックに、ジェームズ・アール・ジョーンズ。
ナイフ使いのクジョーに、ジェフリー・ホールダー。
総督の妻役にアンジェリカ・ヒューストン。

TV放送 97/09/19 12CH 13:00-15:00
 

カリブは最高!踊るオールドメン(97)

 ギャンブルに夢中のチャーリー(ウォルター・マッソー)は
妻の死のショックから立ち直れない義弟ハーブ(ジャック・レモン)を連れ出し
豪華客船の旅へ。だがダンスホストの仕事をする条件で、無料での乗船であった。
責任者ギル(ブランドン・スパイナー)の厳しい目がある中、
チャーリーは金持ちのリズと言う女性に接近。一方、ハーブはビビアンと接近。
チャーリーは踊りができないため、ハーブが特訓する。
リズと母は実は玉の輿狙いで乗船していて、チャーリーに求婚する。
だが正体を知り、怒って下船。チャーリーらは追跡。
リズらは飛行機で離陸するが、結局チャーリーの所へ戻る。

 と言うわけで、ジャック・レモンとウォルター・マッソーの黄金コンビの作品。
身分を隠して船に乗り込み、ドタバタになる序盤はそこそこ面白いが
後半になると、そのまま引っぱってダラダラした感じ。
カードで対決する相手にエドワード・マルヘア。

TV放送 2000/01/16 BS05 1420-1610
 

カリブ慕情 かくされた200万ドルのなぞ(1986年米)

 賭で船の権利を半々にする事になったラッキー(フレッド・ウォード)とマックは
カルロス少佐(ラウル・ジュリア)に依頼され、
革命前にキューバに残された、200万ドルを回収するため乗り込む事に。
上陸するが、アルザトスと言う犯罪者の集団に襲われる。
カルロスの本当の目的は、かつての恋人カルメンを連れ出す事と判明。
だが、カルメンはすでに結婚していて拒否。
金貨を見つけて持ち出すが、一味と撃ち合いになりカルロスが死ぬが
ラッキーらは金貨を持ち帰る。

 と言うわけで、カルロスの真の目的は、最初にそれらしく説明があるので謎でなし。
簡単に恋人をあきらめ、実際に金貨もあったりして、
何だかいろいろ盛り込んだが、どれもあっさりしすぎ。

TV放送 2001/05/09 25CH 1330-1530
 

ガルシアの首(1974年米)

ベニー ピアノ弾き(ウォーレン・オーツ)
エリタ ベニーの恋人
地主

 娘が妊娠したと知った地主は、相手ガルシアの首に100万ドルの賞金をかける。
手下はさらにその手下に命じ、首に1万ドル払うと言う。
飲み屋でピアノを弾くベニーは、
恋人エリタがガルシアと親しかったと知り、問い詰める。
エリタによると、ガルシアは酔って車にひかれて死んだと言う。
そこで、墓を掘って、ガルシアの遺体を見つけるが、何者かに襲われて気絶。
ベニーは無事だったが、エリタは殺され、ガルシアの首は奪われていた。
怒ったベニーは襲った2人組を襲撃し、首を回収。
さらに別の一味に襲われるが返り討ちにする。
依頼人は1万ドルを渡すが、ベニーは納得せず彼らを射殺。地主の所へ乗り込む。
100万ドルを渡されるが、こいつのために16人も死んだと地主を射殺。
ガルシアの首は預かると娘に告げて去るが、
門で待ち構えていた一味の集中砲火を受けるのだった。

 と言う訳で、サム・ペキンパー監督作のバイオレンス作。
地主は娘を妊娠させた男ガルシアの首に100万ドルの賞金をかける。
手下はピアノ弾きのウォーレン・オーツに1万ドルで探すよう指示。
ガルシアが事故で死んだと聞かされたオーツは、墓場から死体を掘り出すが、
賞金を狙う連中に襲われると言う訳。
前半は墓を掘るに至るまでをゆっくり描いてなかなか盛り上がらない。
中盤でオーツが襲われ、首が奪われる事態に。
普通なら、襲った奴に復讐したり、金をいただいたりして終わりそうだが、
本作はそうはならない。
なぜ首が必要になったか真相を突き止めてやるとばかりに、
地主の所へ乗り込むと言うやけくそな行動に。
地主に恨みはないはずなので、首を運んでる内にガルシアに共感しちゃったって事か?
ペキンパー作って結構評判良くて、
ゲッタウェイなんかも面白かったけど、個人的に本作は微妙。
激しい撃ち合いで、オーツにまったく弾が当たらないのはご愛敬。
監督:サム・ペキンパー

TV放送 2014/11/08 ムービープラス 0515-0707
 

華麗なる陰謀(81)

監督 アラン・J・パクラ

 元女優リー(ジェーン・フォンダ)は石油会社社長である夫ウインターが殺される。
彼女は経営に口を出すようになり、銀行家ハーブ(クリス・クリストファーソン)の
援助を得て、スペインへの工場進出に取り組む。
だが夫が遺したテープから、アラブの銀行に金が振り込まれている事を知る。
何かのワイロらしく、夫は真相を追求しようとして殺されたらしい。
一方、ハーブもひそかに外貨が金に変えられている事に気づく。
発覚すればパニックは必至だ。一味はリーの命を狙うが失敗。
一味はアラブの金を引き上げ始め、ドル下落は止まらなくなり世界中で恐慌が。
糸を引いた頭取(ヒューム・クローニン)は自殺。リーとハーブは手を組む事になる。

 と言うわけで、ジェーン・フォンダ版シャレードを期待して見たが
何だかよくわからない、経済の裏取引の話でピンと来ない。
フォンダがヘップバーンほど華麗でないし、サスペンス色も弱い。

TV放送 2000/10/15 25CH 1400-1600
 

華麗なる賭け(68)

 銀行強盗で266万ドルが盗まれる。多くの目撃者にもかかわらず、犯人は不明。
保険会社の調査員ビッキー(フェイ・ダナウェイ)は
会社社長クラウン氏(スティーブ・マックイーン)が黒幕と考える。
目的はスリルを味わうためと考え、クラウンに接近し疑っていると告白。
一味を捕らえるが、誰も黒幕の顔は知らず証拠はつかめない。
ビッキーはクラウンに惹かれている事に気づくが、次の襲撃場所を聞き出し
警察が包囲。だがクラウンは現れず、飛行機で去った。

 と言うわけで、「トーマス・クラウン・アフェアー」の元ネタ。
結末はちょっと違う感じ。
リメイク版ほど、泥棒のテクニックや2人の接近が描かれず、ピンと来ない。
主題歌は有名な曲。一味にヤフェット・コットー。

TV放送 2000/03/29 BS11 2130-2315
 

華麗なるギャツビー(74)

 第一大戦終了後。西部のニックは、ニューヨークへ越してきた。
友人トム(ブルース・ダーン)や、その妻デイジー(ミア・ファーロー)と再会。
トムはガソリンスタンドの妻マートル(カレン・ブラック)と浮気。
デイジーの友人ジョーダン(ロイス・チャイルズ)は、
ニックの隣に住む大富豪ギャツビーに関心を持つ。
ある日、ニックは招かれ、ギャツビー(ロバート・レッドフォード)当人に会う。
ギャツビーは、ニックの段取りでデイジーと再会。
2人はかつて愛し合った仲だったが、戦争が終わった時にはデイジーは結婚していた。
貧乏だったギャッビーは大富豪になり、デイジーに会うため、パーティを続けてきた。
2人は再び愛し合う。ギャツビーは結婚を求めてトムと対立。
デイジーは2人が対立するのに絶えられず飛び出す。
トムを愛するあまり精神的にまいったマートルが、ギャッビーの車にはねられて死ぬ。
実際に運転していたのはデイジーだったが、ギャッビーは彼女をかばっていた。
マートルの夫はギャッビーを射殺し、自殺してしまう。

 というわけで、何だかずいぶん勝手な連中ばかりが出てくる話。
まともなのは、狂言回し的なニックだけだ。
カレン・ブラックなどはずいぶん軽い扱い。
誰かを愛するあまり、大富豪になれたりするものなのだろうか。
コッポラの脚本。

TV放送 91/11/15 06CH 02:10-04:00
 

華麗なるギャツビー(2000年米英)

ジェイ・ギャツビー 富豪(ダイアナザーデイの悪役)
ニック・キャラウェイ ギャツビーの友人
デイジー ニックのまたいとこ 
トム・ブキャナン デイジーの夫
マートル トムの愛人
ウイルソン その夫
ヘンリー ギャツビーの父

 証券で成功したニックは邸宅を手に入れる。
近所の富豪ギャツビーに招かれ、彼のパーティに行く事に。
ニックのまたいとこデイジーは、かつてギャツビーと付き合っていたが、
ギャツビーは戦争で戻らず、トムと結婚したのだ。
デイジーと寄りを戻したいギャツビーは、自然な再会をする為5年を費やしたと言う。
ギャツビーはデイジーと再会し、愛が再燃するが、トムは取り合わない。
一方、トムの愛人マートルは、引っ越すと言う夫ウイルソンの言葉にショックを受け、
トムの車の前に飛び出してはねられ死ぬ。
実は車を運転していたのはデイジーだったのだが、
一緒にいたギャツビーがかばって、自分の事故だと報告する。
デイジーはトムと共に引っ越し、ギャツビーは彼女からの電話を待つが、
現れたウイルソンに撃たれて死ぬ。
人々はギャツビーの事をすぐに忘れるが、ニックだけが彼を想っていた。
東部にいる必要はないと、ニックも故郷へ戻る事を決意。
その前に、ギャツビーが儲けた偽造証券を焼き払うのだった。

 と言う訳で、華麗なるギャツビーの何度か目の映像化。
レッドフォード版とデカプリオ版の間で、
ギャツビーに扮するのはダイアナザーデイの悪役の人。
(ザオでもムーン大佐でもロザムント・パイクでもない)
他の出演者を含めて、知名度は落ちる。
やってる事は毎回一緒だけど、1時間半の作品なのでかけ足な感じ。
その割に、ギャツビーが死んでからがちょっと長く、彼の父親が出てきたりもします。

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華麗なるギャツビー(2013年米)

ジェイ・ギャツビー 富豪(レオナルド・デカプリオ)
ニック・キャラウェイ ギャツビーの友人(トビー・マグワイア)
デイジー・ブキャナン ニックのいとこ
トム・ブキャナン デイジーの夫
ジョーダン デイジーの友人
ウイルソン ガソリンスタンドの男(猿の惑星新世紀の主人公)
マートル ウイルソンの妻

 作家としての成功を夢見るニックは、いとこデイジーの夫トムと親しくなる。
近所ではギャツビーと言う人物が、毎日の様にパーティを催し、
多くの客が集まっていた。
ギャツビーの素顔を知る者は少なく、
ドイツのスパイ、皇帝の殺し屋、実在しないと言う噂もある。
ニックはギャツビーに正式に招待され、彼に会う事に。
莫大な遺産を得たと言う彼は、警察長官や議員とも知り合いで、
スピード違反もおとがめなしだ。
実は、ギャツビーはかつてデイジーと付き合っていたとわかる。
だが彼は戦争に行って戻らず、デイジーはトムと結婚してしまったのだ。
ニックが手はずを整え、デイジーは5年ぶりにギャツビーと再会。
再び愛し合うようになり、ギャツビーはデイジーと結婚すると言い出す。
彼女はトムを愛してないと。だが、トムは否定する。
一方、トムの愛人マートルは、夫ウイルソンにその関係を責められる。
トムが来たと誤解した彼女は飛び出し、ギャツビーの車に跳ねられて死んでしまう。
だがニックは、実は運転していたのがデイジーだと知る。
すべて彼女の為にしてきたと言うギャツビーは、デイジーが来るのを待つが、
現れたウイルソンに射殺される。
ギャツビーの葬儀にデイジーらは来ず、
パーティ客で彼を悼んでいるのは、ニックだけだった。
ニックはギャツビーについて本にまとめ、彼の名にグレイトと付け加えた。

 と言う訳で、人気小説の映画化。
ギャツビーに扮するのはレオナルド・デュカプリオ。
ロバート・レッドフォードも演じた話だが、正直何で人気あるのかピンと来ない。
トビー・マグワイアが狂言回しとなり、謎多き隣人ギャツビーと知り合う。
実は、ギャツビーはトビーのいとこである女性と恋仲だったが、
戦争から帰還したあたりですれ違い、いとこは別の男と結婚してしまう。
彼女を忘れられないギャツビーは、連夜のバーティを催して、再会を成し遂げる。
彼女の方もまだギャツビーを愛しており、成就するかに思えたが、
そう簡単には行かなかったと言う訳。
レッドフォード版とほぼ同じと言う印象だが、
レオの考えが甘いと言うあたりが特徴かな。旧作もあんまり覚えてないんすけどね。

TV放送 2014/04/20 WOWOW 1700-1922
 

華麗なる殺人(65)

 近未来。戦争を避けるため、ハントと言う合法の殺人ゲームが開催される。
10回生き延びれば、100万ドルが得られ、
キャロライン(アーシュラ・アンドレス)はすでに9回生き延びた。
テレビ局は10回目をテレビで放送する考えだ。
その相手には、6回目のマルチェロ(マルチェロ・マストロヤンニ)が選ばれる。
ローマで対決する事になるが、互いに顔を知らず、人違いをすれば殺人罪となる。
マルチェロはインタビュアーに扮し、キャラインと接近。
互いに殺し屋と感じつつ惹かれ合う。
マルチェロはキャロラインを射殺するが、防弾チョッキで実は無事。
テレビ中継は終了するが、さらに格闘を続けるが、マルチェロは妻にも命を狙われる。
共に逃げる飛行機で、2人は結婚する事になる。

 と言うわけで、人殺しも合法であると言う設定で、
特撮も何もなく近未来のSFを描いた話で、アイデアの勝負なわけだが
それほど奇抜に設定とも思えず、あまり面白くない。

TV放送 2000/02/25 BS11 0140-0320
 

華麗なる週末(69)

 1905年の暑い日。ミシシッピの小さい町。ルーシャスは11歳だった。
町のボスである祖父が、車を買い、町は大騒ぎに。
子分のブーン(スティーブ・マックイーン)はこれが気にいる。
葬式のため、祖父は4日間留守になり、ブーンはルーシャスと旅に出る事に。
ウソをついてみんなを信用させて、出発。黒人のネッドもこっそり同行していた。
メンフィスの売春宿で、ルーシャスはコリーという娘に親切にされる。
彼女の従兄弟に売春婦と聞かされケンカに。彼女はやめると約束。
ネッドは、車を馬と交換してしまう。競馬に勝てば、車も取り戻せるのだが、
この馬がまったく走らない。
保安官ブッチ(クリフトン・ジェームズ)は、よそ者の彼らを逮捕。
コリーに相手をさせて、釈放する。ショックを受けるルーシャスだが、レースに参加。
イワシで馬が興奮し、レースに勝つ。居合わせた祖父に見られるが、彼はしからない。
ウソをついた事を重荷として生きろと話す。

 というわけで、トム・ソーヤのような物語で、マックイーンは割とわき役。
でも、売春宿で、ひょっとしてコリーがルーシャスの相手をするのでは……と
期待がふくらんだが、それはなかった。最後は教訓ぽい。

TV放送 92/06/25 BS11 22:00-23:50
 

華麗なる相続人(79)

監督 テレンス・ヤング

 実業家ロフが登山中転落死し、娘リズ(オードリー・ヘップバーン)が社長に。
父には多額の負債があり、親族は株公開で負債が返せると言うが、
彼らの真の狙いは、その利益で自身の借金を返済する事だった。リズは株公開に反対。
スイス警察マックス警部(ゲルト・フレーベ)は、ロフの死が殺人らしいと告げる。
父の持ち物から、重役から会社の機密が漏れているとの録音テープを発見。
怪しいのは、妻の借金で脅されているアレック(ジェームズ・メーソン)。
愛人の子供の養育費が払えないイーボ(オマー・シャリフ)らだ。
リズは老化防止薬を盾に株公開を延期。重役のリースと結婚し、彼を社長に立てる。
だが、開発した博士が殺され、リースは行方不明に。
彼の部屋から、銃や盗まれたテープが見つかる。
リズは別荘にこもるが、放火され、アレックとリースが救出に現れる。
警部は、アレックが連続絞殺死体のリボンを持っている事に気づき、彼を射殺。
リースを犯人に仕立てるため、銃等を彼の部屋に隠したのだった。

 と言うわけで、ヘップバーンのサスペンスと言うと、「シャレード」を連想するが
あれよりずいぶん出来が悪い。犯人候補の焦点がはっきりせず、
唐突に出てきた連続絞殺事件の話も、つながりがいまいち見えず。
コンピューターを過信する警部も怪しい。音楽はエンニオ・モリコーネ。
原作はシドニー・シェルダンらしい。

TV放送 94/01/23 BS05 13:00-15:00
 

華麗なるヒコーキ野郎(75)

監督 ジョージ・ロイ・ヒル

 1926年。ウォルドー(ロバート・レッドフォード)は空中散歩で稼いでいた。
飛行機では世界2位と自称。1位は、ドイツのケスラー。戦争中1度対戦した。
マリーベス(スーザン・サランドン)にもその話をするが、曲芸飛行のオルソンに、
デタラメだとばらされる。ケスラーと対決した男は戦死していたのだ。
単葉機を設計したスタイルズは、複葉機では不可能な逆宙返りが可能だと言う。
そこで、金を稼ぐために空中サーカスへ。だが儲からず、マリーベスが芸をする。
彼女は翼の上を歩くが、恐怖のため戻れなくなり、結局墜落死。
航空管理局のニュート(ジェフリー・ルイス)は、ウォルドーらを営業停止に。
断念したオルソンは、サーカスを離れ、スタイルズが単葉機で逆宙返りに挑戦。
しかし、失敗して焼死。野次馬に怒ったウォルドーは低空飛行でけちらす。
永久停止処分を受け、彼はオルソンを追ってハリウッドでスタントをする。
偽名で航空スタントをする事になり、ケスラーの戦いを映画化。
アドバイザーとしてケスラーと対面。互いに飛びたいと意志を確認。
撮影では、共に本気で対決。満足した彼らは共に敬礼をかわす。

 というわけで、レッドフォードの昔の飛行機乗りの話。
飛行機が珍しかった時代から、管理局ができたりして、移り変わりに対応できない。
それにしても、ウォルドーの行動は、思慮がなさすぎる気がする。
ウォルドーの恋人で、スタイルズの妹に、マーゴット・キダー。

TV放送 92/10/03 01CH 14:00-15:50
 

彼が二度愛したS(2008年米)

ジョナサン 会計監査員(ユアン・マクレガー)
ワイアット・ポーズ 弁護士(ヒュー・ジャックマン)
S 謎の女(マリリン7日間の恋の人)
ルッソ刑事 警察
ウォール街の美女 会員の女性(シャーロット・ランプリング)
ティナ 会員の女性(マギーQ)
シモーン・ウィルキンソン (ナターシャ・ヘンストレッジ)

 会計監査員のジョナサンは弁護士ワイアットに話しかけられ、彼と親しくなる。
ある時、携帯を取り違えたジョナサンは、
ワイアットの携帯にかけてきた女性と会い、愛し合う。
さらに携帯の電話帳にあった相手に連絡し、別の女性とも会う様に。
それは互いの素性を言ってはならないと言う規則の集まりで、
ウォール街の美女として雑誌の表紙を飾る人物もいるのだ。
ジョナサンは出会ったSと言う女性に惹かれ、規則を破って会い続ける事に。
だが、部屋に戻ると彼女は姿を消し、血痕が残されていた。
現れたワイアットは、彼女を拘束しており、
助けたければ、企業の隠し口座の金を引き出せと言う。
ジョナサンはワイアットの本名がジェイミーだと突き止めるが、
相手が一枚上手で、シモーンと言う女性を殺害しジョナサンの仕業に見せようとする。
やむなくジョナサンは企業を訪問し、引き出しに成功。
ワイアットから連絡のあった拘束場所へかけつけるが、部屋が爆破される。
ワイアットはジョナサンに扮し、海外にある彼の口座から金を出そうとする。
実はSもグルだったのだが、彼女はジョナサンを始末した事にショックを受ける。
しかし、ジョナサンはひそかに副署名人としてワイアットを登録していた。
ワイアットの署名がなければ、金は出せないのだ。
動揺するワイアットの前に、生きていたジョナサンが現れる。
彼はワイアットの送ったSの画像が過去の物と気付き、難を逃れたのだ。
ワイアットは分け前を半分渡す事を了解し、ジョナサンは署名。
金を手に入れるとワイアットはジョナサンを始末しようとするが、
現れたSに射殺される。
Sは立ち去るが、彼女を愛していたジョナサンは、それを追うのだった。

 と言う訳で、ユアン・マクレガーとヒュー・ジャックマン共演のサスペンス。
会計監査員ユアンは、弁護士ヒューと携帯を取り違え、秘密クラブの存在を知る。
後腐れのない関係を楽しむクラブで、
ユアンはSと言う女性と親密になるが。。と言う訳。
秘密クラブが中心の頃は面白かったが、
後半で陰謀に巻き込まれてからは、ありがちな感じ。

TV放送 2009/11/13 WOWOW 2200-2347
 

彼と彼女の第2章(95)

監督 ビリー・クリスタル

 結婚寸前のアンディは、婚約者に友人ミッキー(ビリー・クリスタル)と
恋人エレン(デボラ・ウインガー)の話をする。
ミッキーは父親の葬儀でフランスへ行き、トラブルで航空会社のエレンと知り合う。
お互いに惹かれ、別居中のエレンは彼と再婚する事に。
彼女はミッキーのために会社をやめるが、家で寂しい日々を送り不満を覚える。
そこでミッキーはバスケの審判をやめて就職。ぼけたエレンの父の面倒を見る。
こちらも不満に。互いに妥協して仲は回復するが、エレンが不妊症と判明。
体外受精も成功せず、エレンの転勤を機に2人の仲は悪化。別居する事に。
だが今日、互いに別れられない事に気づき、バスケの試合中に再会。
その足でアンディらの前へ現れる。

 と言うわけで、ビリー・クリスタル主演のラブコメ風の映画なので
「恋人たちの予感」の続きみたいな話かと思ったが、ちょっと違った。
結婚してから仲が悪くなったり良くなったりで、
よくある話だろうけど、ちょっとイライラさせられる。

TV放送 97/03/14 BS05 21:00-22:57
 

カレンダーガール殺人事件(84)

 パラダイス誌のモデルが次々殺され、ダン刑事(トム・スケリット)が捜査を担当。
会社への恨みの線も、逆に雑誌が売れるからと内部犯行の線も考えられる。
元モデルのキャシー(シャロン・ストーン)が、
カメラマンのスタークにつきまとわれ、スタークはクビになったと判明。
雑誌の運動会が襲われ、スタークは追跡を受け崖から転落して負傷。
凶器は見つからず、ただののぞきの疑いもかかり、病院のスタークが殺される。
ダンはスタークの持っていた卒業文集から、キャシーが実はジュリーと気づく。
ジュリーは、パラダイス社のトレーナー社長(ロバート・カルプ)の娘だった。
キャシーは、その証拠写真を現像するダンの妻ナンシーを襲うが
かけつけたダンが逮捕。父を独占しようと、雑誌を妨害したのだった。

 と言うわけで、シャロン・ストーンが若い頃に出たと言うから見たが
別に脱いだりはせず、物語の方は、彼女が最初から怪しくて見え見え。
ダンの同僚ムーニーは、STボイジャーのチャコティ役の人。

TV放送 99/09/22 12CH 13:00-15:00
 

眼下の敵(57)

第2次大戦。米駆逐艦はUボートを発見。
Uボート艦長(クルト・ユルゲンス)は、暗号を届ける任務のため危険を冒して進む。
魚雷攻撃を、米艦長(ロバート・ミッチャム)は回避。Uボートを見失う。
米艦長は、Uボートに任務があると考え、先回りする事に。
予想通り、Uボートを発見。爆雷攻撃に、Uボートは海底へ潜航。
米艦が去るのを待つが、米艦長は海底にとどまっていると考え待機。
再度探知するが、爆雷での撃沈は困難だ。しかも、爆雷がなくなれば魚雷でやられる。
そこで、1時間おきに攻撃し、援軍を待つ事に。
Uボート艦長は、米艦が攻撃後無防備になる事に気づき、魚雷を命中させる。
米艦長は火災に見せかけ、Uボートを浮上させる。
乗員を離艦させ、艦を体当たりさせ、双方沈没。
米艦長はUボート艦長の脱出を手助けし、2人は奇妙な友情を感ずる。

 と言うわけで、海上と海底と言う見えない同士の虚々実々の戦い。
米艦の最初の魚雷回避と、Uボートの最後の魚雷命中は感心したが、以外はいまいち。
「スタートレック」の「宇宙基地SOS」はこれのマネと考えた。

TV放送 93/12/31 BS05 19:20-21:00
 

カンガルー・ジャック(2003年アメリカ)

 美容院を開くが、義父であるギャングのサル(クリストファー・ウォーケン)に
搾取されているチャーリーは、20年前に命を救われたルイスにつきまとわれている。
誤ってサルの盗品倉庫を警察にバラしてしまった彼らは、
サルの怒りを受け、最後のチャンスとして封筒をオーストラリアへ届ける事に。
その中身が5万ドルだと知る。道中カンガルーをはねてしまい、
ジャッキーと名をつけ、服を着せて喜ぶが、
実は生きていて、ポケットに封筒を入れたまま、逃げられてしまう。
スミスは2人が来ないと激怒し、フランキーらサルの部下が彼らを追うため現れる。
チャーリーらは野生動物財団のジェシー(エステラ・ウォーレン)に助けを求める。
だがスミスに見つかり、さらにフランキーらも現れる。
実はサルは2人を始末するためスミスを雇っており、
封筒の金はそのための報酬だった。そして、フランキーはそれを横取りしようとする。
ジャッキーが乱入し、追跡するルイスが封筒を奪い返す事に成功。
かけつけた警察が一味を逮捕。
崖下に落ちそうになったルイスをチャーリーは引き上げ、義理は解消に。
フランキーは終身刑となり、サルはコネを利用し逮捕は免れる。
チャーリーはジェシーと結婚し富豪に。ルイスと共にシャンプー業界で成功する。

 と言うわけで、ひょんな事から組織の金を運ぶが、それがカンガルーに持ち去られ、
組織にも命を狙われると言うコメディで、
まあ発想の面白さはあるが、カンガルーと言うあたりがいまいち生かされてない感じ。
エステラ・ウォーレンは水浴びシーンとかあるが、セクシーさはちょっと期待はずれ。
クリストファー・ウォーケンは最近こんな役ばかり。

TV放送 2005/03/12 BS05 1030-1200
 

監禁病棟(85)

 精神医ラザール医師(ジョン・サベージ)は、自身も心神喪失し施設へ。
レンクエスト博士(マルカム・マクドウェル)は不明の薬を注射。
虐待を受け、妻テレサが浮気しているとの幻想を持つようになる。
友人ジョーが前妻ウェンディを殺害し、テレサも誘惑していると気づき脱走。
だがジョーはテレサも殺害。かけつけたラザールはジョーを格闘の末倒す。
裁判でラザールは、悪夢と空想の区別もつかないほど心神喪失していると言われる。

 と言うわけで、キム・キャットラルが看護婦役なので、Hなシーンを期待したのだが
それはなく、ひたすら現実かどうかわからないシーンの連続。
結局、どこまで本当か観客にもわからない。
もしテレサが殺されたのが事実とすると、かなり後味が悪い。

VHS
 

ガンジー(82)

監督 リチャード・アッテンボロー

 1893年南アフリカ。
弁護士ガンジー(ベン・キングズレー)はインド人への差別に怒り、身分証を燃やす。
事件はロンドン新聞に掲載され、ガンジーへの警官の暴行が認められる。
ガンジーは立ち上がるべきだと言い、階級のない村を建設。
スマッツ将軍はインド人の指紋押捺を強制する新法を作成。
民衆からは役人を殺せとの声も上がるが、ガンジーは人殺しの理由などないと言う。
だが、自尊心だけは失うなと、指紋押捺は断固として拒否。
鉱山でストを起こし、ガンジーが逮捕。
だが、政府は分裂状態で、スマッツは法律を廃止に。囚人を釈放する。

 1915年ボンペイ。国民的英雄となったガンジーが帰国した。
多くの活動家と会い、インドを統一しろと頼まれる。
ガンジーは英国に挑戦するためにはテロ行為は不要と言う。
暴動が起こり、ガンジーが逮捕。
治安妨害として保釈を認められるが、保釈金を払わず、結局無料で釈放される。
政府は活動を封じる新法を立案するが、ガンジーらは発効の日に全国でデモを敢行。
「偉大なる魂」を意味するマハトマと呼ばれるように。
ダイヤー将軍(エドワード・フォックス)は集会に向けて発砲。多数の死傷者が出る。
英国側はインドを導いていると言うが、ガンジーは我々の問題と主張。
ガンジーは、ヒンズー教徒と回教徒の対立を抑え、英国製の服を燃やすよう指示。
糸を紡ぐための行進をする。だが、デモ隊は警官らに暴行。
ガンジーは責任を取って断食を開始。デモは中止。
治安妨害で逮捕され、裁判官は、複雑な思いでガンジーに6年の刑を宣告する。

 数年後、出獄したガンジーは、製造が禁じられている塩の生産を開始。
総督(ジョン・ギールガット)は象徴的な意味と無視。
ガンジー以外全員を逮捕。逮捕者は10万人を越すが、人民の抵抗はない。
独立をめぐる会議のため、ガンジーはロンドンへ。各地で歓迎される。
ガンジーは第2次大戦に反対して逮捕。やがて、妻が死ぬ。
インドの独立は決まるが、ジンナは、回教徒地区をパキスタンと主張。
ガンジーはあくまで統一を求めるが、インドとパキスタンがそれぞれ独立。
1947年。インドとパキスタンは戦争状態に。
ガンジーは断食を開始。次第に暴力行為は鎮静化するが、
民衆の中にはガンジーに対する不満の声も。
断食は終わるが、狂気は終わらず、ガンジーは民衆の1人に射殺される。
歴史を見れば、真理と愛は常に勝利をおさめているのだ。

 というわけで、活動家の区別はつかず、
ヒンズー教がネール、回教がジンナというあたりはわかったが、後はさっぱり。
大物役者の登場が結構あるが、扱いがかなり軽いのでまいってしまう。
ガンジーの非暴力的行為には徹底したものがあるが、
やはりこれだけではすべてを解決する事はできないと言う、限界を感じる。
この手の映画はいつもそうだが、起承転結がなくて、つらいものがある。
前半登場の、NYタイムズの記者ビンスに、マーチン・シーン。
後半登場の、ライフ誌報道カメラマン、バークホワイトにキャンディス・バーゲン。

TV放送 92/03/30 BS11 22:00-00:09
 

ガンシャイ(2000年米)

チャーリー 潜入捜査官(リーアム・ニースン)
フルビオ 組織のボス(オリバー・ピット)
ジュディ 看護婦(サンドラ・ブロック)
ジュニパー 相棒の捜査官(ダークエンジェルのローガン)

 捜査官チャーリーは麻薬組織に潜入しているが、
相棒を亡くした事で自信を失い、グループセラピーで相談する。
一方、フルビオはドンの娘婿で、妻グロリアに牛耳られており、
組織から逃れたいと考えていた。
 チャーリーは看護婦ジュディにも秘密を明かし、
私なら治せると言う彼女と親密になる。
トラブルを手際よく解決したチャーリーはフルビオに評価される。
一方でまたも相棒ジュニパーが殺されるが、
ジュディは命拾いしたあなたはついていると言う。
 ドンは用済みとなったフルビオを始末しようと画策。
取引相手のコロンビア人も、フルビオを殺して金だけいただこうと計画していた。
 金の流れがつかめたと、警察は組織を壊滅する作戦を実行する事に。
不安なチャーリーは、セラピー仲間に相談。
一方、同僚のロニーは上司デクスターが組織に通じていると気付いて始末される。
 取引は決裂して撃ち合いに。
その最中に、フルビオはチャーリーが刑事だったと知る。
かけつけたデクスターは、一同を始末して英雄になろうとするが、
FBIが現れた為に退散。
実はFBIは偽物で、その正体はセラピー仲間だった。
デクスターは結局逮捕され、
金をいただいたチャーリーはフルビオと共にジュディの船で退散。
フルビオは念願かなって、農業を営む事となるのだった。

 と言う訳で、リーアム・ニースン主演のコメディ。
組織に潜入したリーアム刑事は、相棒を失ったストレスを抱え、
グループセラピーや看護婦サンドラ・ブロックに相談。
彼には任務上の秘密を守ろうなんて気持ちはないらしい。
さらには潜入した組織のボスであるオリバー・プラットも
堅気になりたいと考えてる始末。
そこらへんの心情が伝わらないので、見ていて何が起きてるのやらよくわからない。
サンドラ・ブロックが製作していて、自身も出演するが、
無理矢理突っ込んだ様な役柄で、これもしっくり来ない。

TV放送 2016/10/19 ムービープラス 1130-1330
 

ガンズ・アンド・ギャンブラー(2012年米)

ジョン・スミス (クリスチャン・スレーター)
エルビス (ゲーリー・オールドマン)
ゲイのエルビス
アジア系のエルビス
小柄なエルビス
牧場手 (パワーズ・ブース)
シンディ 隣の住人
謎の美女
娼婦 バーの女

 カジノで負けたスミスは、やむなくエルビス物まね大会に出場。
バーの女に財布をすられるが、金は無事。
大会の出場者同士でカードで勝負するが、気がつくと寝ていて、男たちに捕まる。
カジノはアパッチ族の首長が経営しているが、
出場者の誰かが大事な戦士の面を盗んだのだ。
首長は面で力を得たと信じており、明日までに回収しろと脅す。
知り合った娘シンディと捜し回るが、首長と牧場主双方に追われる。
面で儲けようとする保安官がスミスを逮捕。
故障したエルビスの車が見つかり、急行するが、
エルビスは射殺されており、面は持ち去られていた。
犯人は居留地へ100万ドルを持って来いと要求。
首長一味と同行するが、牧場主も来ていた。実はシンディは牧場主の娘だったのだ。
面を持った美女は、双方から100万ドルを受け取り、どちらに渡すか決めると言う。
美女アナベルは実はスミスの元恋人だったが、
今やバーの女がアナベルの恋人で、100万ドルを持ち去る。
面はエルビスが崖から捨てたのだと言い残して。
残る金はスミスがいただいて退散。
実はスミスはカジノから面を盗もうと計画したが、
エルビスたちも同様で、奪われてしまう。
だが、スミスが車に細工した為にエルビスは砂漠で立ち往生。
エルビスは面を捨てておらず、バックに残っていた。
面はもともとハピ族の物だと、スミスはハピのバス運転手に渡す。
車は簡単な修理で直り、大会のトロフィーと共にいただくのだった。

 と言う訳で、久しぶりのクリスチャン・スレイター主演作。(ホントの)
カジノで負けたクリスチャンは、仕方なくエルビスの物まね大会に出る。
カジノは先住民の首長が経営していて、大事にしていた面が盗まれた為、
大会出場者の仕業だと追われる羽目に。
面を狙う連中は他にもいて、
襲撃をかいくぐり「協力的な隣の娘」と犯人を見つけようとする内は面白かった。
だが、終盤になると話がいり乱れた挙げ句、
実は最初に企んでた通りなんですと言うよく聞く落ちで興ざめ。

TV放送 2014/11/20 WOWOW 0145-0314
 

ガンズ・アンド・ストレンジャー(2012年米)

よそ者 (ユニバーサル・ソルジャー4作目の主役)
アナ 店の女
フラカ こそ泥
悪徳保安官
クレブラ 悪党のリーダー。保安官の手下
ウエスト警部補 (クリスチャン・スレイター)

 悪党を倒して金をいただいた男は、とある田舎町へ流れ着く。
よそ者故になかなか相手にされず、飲み屋アナの店に泊まる事に。
警官だった彼は、襲撃で仲間を殺されるが、
返り討ちにし、麻薬の売上をいただいたのだ。
こそ泥フラカが金を狙うが、やがて悪徳保安官らも金の存在を知る。
フラカは金の為に仲間のクレブラに裏切れ、不信感を抱く様に。
男はアナと愛し合うが、クレブラはアナに町を出るよう警告する。
一方ウエスト警部補は、殺しの現場から消えた男の存在を知り、国境を越えて現れる。
ウエストは男を逮捕し、金も証拠品として押収。
実はウエストは保安官らと通じていて、一味に警官を襲撃させたのも彼だったのだ。
ウエストは町を去るが、牢を抜け出した男が車をぶつけて国境越えを阻止。
ウエストは、金を奪った時点で俺と同類だと言うが、男はウエストを射殺する。
クレブラらはアナをなぶり者にしようとしていたが、男が舞い戻る。
彼が金をばらまいた為、人々は男の味方に。
クレブラが男を狙うが、寝返ったフラカが刺殺。
男は保安官に襲われるが、犬にかまれ、男に撃たれ、アナに刺されて死ぬ。
男はアナを保安官とし、金を町の立て直しに差し出す。
やがて町には観光客が集まる様になるのだった。

 と言う訳で、メキシカンな無敵男の話。
主役はユニバーサルソルジャー最新作で主役だった人。
警官だった彼は一味の襲撃を受け、仲間がやられるが返り討ちに。
一味を倒して、その金をいただいて退散。
メキシコの田舎町に流れ着くが、よそ者には水も出さない扱いを受ける。
しかし、ひとたび金を奪おうとする連中が現れると、強い強い無敵ぶりと言う訳。
前半は無敵ぶりが面白かったが、クライマックスの対決はいまいち盛り上がらない。
ところで、何で見たのかと言うと、クリスチャン・スレイターが出てるからだけど、
やっぱりと言うか、クリスチャンは無理やり突っ込んだ感じの脇役。

TV放送 2014/08/17 WOWOW 1500-1638
 

完全犯罪(93)

 田舎町の銀行家ポール(ジョン・リスゴー)は、ローレンと結婚。
ポールは銀行が、組織の金の洗濯に関与している事に気づく。
かつてローレンの恋人だったリノ(エリック・ロバーツ)は、刑務所を脱走。
ローレンに協力させ、ポールの銀行を襲撃。FBIの介入に、組織は金の回収を断念。
ローレンは金を持ち逃げしようとし、ポールが射殺。リノは逮捕される。
ポールは罪に問われず、実は生きていたローレンや保安官と金をせしめる。

 と言うわけで、ポールの周辺に2つの困った事が起こったので
これをまとめて解決する話だと思ったら、そうなってしまったので、やや拍子抜け。
工夫したのはわかるが、最初からネタが割れてしまっている。

TV放送 95/11/15 BS05 01:00-02:52
 

完全犯罪クラブ(2002年アメリカ)

 ジャスティンをバカにするリチャードは、実は影では仲が良く、
完全犯罪を実現させて世界を混乱させようと言う。
キャシー刑事(サンドラ・ブロック)はサムと共に女性オリビアの絞殺事件を捜査。
指を切ったのは記念品にする気らしい。
リチャードは、麻薬の売人レイ(クリン・ペン)を犯人に仕立てようとするが、
キャシーはリチャードらに目をつける。
ジャスティンとリチャードには表向き接点はなく、サムらは上司はレイを怪しむ。
リチャードはレイを射殺し、自殺に見せかける。
しかしあくまでリチャードを怪しむキャシー。
恋人リサを巡ってジャスティンはリチャードと対立するように。
キャシーはサムと共にリチャードらを取り調べし、仲間割れさせようとする。
リチャードがオリビアを殺害し、ジャスティンが死体を始末。そこで嘔吐したらしい。
リチャードはジャスティンを呼び出し脅すが、ジャスティンは彼を撃とうとする。
かけつけたキャシーと格闘に。リチャードはベランダから墜落。
ジャスティンはキャシーを引き上げるが、
オリビアの首にリチャードの指輪の跡はなく、ジャスティンこそ殺害犯と気づく。
殺人も可能だと証明したかったと言うジャスティンを逮捕する。

 と言うわけで、サンドラが出れば何でも見るが、
何となく犯人の2人がメインみたいな感じだったので、今まで躊躇していた。
物語は、ヒッチコックの「ロープ」のモデルとなった事件をモデルにしており、
完全犯罪が可能か試す2人の学生が出てきて、
学校では話もしそうにないのだが、家へ帰ると実は……という感じで期待させる。
一方、サンドラはCSI風に細かい証拠を分析する刑事だが、
何やら過去の事件とやらがからんで、全体的に暗い雰囲気が漂い、
見ていてあまりスカッとしない。
完全犯罪を狙った割には、かなり序盤で犯人に注目しているし、
犯人側が、感づかれたと気づいて動くわけでないし、
サンドラの過去の事件も何だかよくわからないし。

TV放送 2004/04/24 BS05 2200-0005
 

間諜最後の日(35)

監督 アルフレッド・ヒッチコック

 1916年。軍人で作家のブローディ(ジョン・ギールガッド)は、
死亡した事にされ、「R」にアラブの諜報員との接触を指示される。
彼には妻役のエルサと、助手の「将軍」(ピーター・ローレ)がつく。
エルサは、スリルが楽しみたいと言うタイプだ。
二重スパイのオルガン奏者に会うため教会へ行くが、彼は殺されていた。
カジノで現場にあったボタンの背広を着たケイファーと会い、犯人と断定。
彼が2日後に出国すると知り、登山へ同行する事にする。
「将軍」がケイファーを突き落とし、事故とする。エルサは殺しにショックを受ける。
その後、ケイファーはシロと判明。「将軍」の連絡で、ドイツのスパイと接触。
エルサは危険な仕事をやめないブローディと別れ、つきまとうマービンに接近。
ブローディは、スパイからもらったメモで、マービンがスパイと知る。
ブローディらは駅に急行。エルサと会うが、マービンは敵の列車で逃走。彼らも追う。
マービンを追いつめるが、列車は敵陣へ。味方の爆撃を受け、脱線。
マービンは鉄骨の下敷きになり、「将軍」を射殺して死ぬ。

 というわけで、サマセット・モーム原作のスパイもの。
ギールガッドが、今では想像できないハンサムガイ的な役柄。
「将軍」は悪役のようになっているが、そうとも言い切れないのでは。
スパイものではあるが、話が全体的におとぎ話めいている。

TV放送 92/10/07 BS11 22:00-23:28
 

カントリー・ベアーズ(2002年アメリカ)

 熊のバンドカントリーベアーズは解散するが、熊のベアリーは寂しがる。
人間の家庭に住むベアリーは、兄デクスターに家族じゃないと言われ家出する。
カントリーベアーホールを訪れた彼は、ホールが家賃滞納で取り壊しになると知る。
2万ドルは払えそうもないが、ベアリーはバンドを再結成しろと主張。
まずヘンリーがその気になり、同じく借金のある仲間のゼブと合流。
恋人トリキシーと別れ落ち込むテネシーも、ファンが多いと知りやる気に。
トリキシーとも寄りを戻す。成功したテッドはバンドに戻る事を拒否。
実は彼は破産して、エルトン・ジョンに部屋を借り、どんな仕事も受けていると言う。
家族の大切さに気づいたベアリーは家へ戻るが、ツアーバスが盗まれたと知る。
再結成を阻止しようとする不動産屋リード(クリストファー・ウォーケン)の仕業だ。
実はリードは少年時代にカントリーベアーズに敗れ、以来復讐を誓っていたのだ。
ベアリーらがかけつけ、捕らわれた仲間を救出。
リードの手が回り客は来ないかに見えたが、仲間が宣伝したので超満員に。
ホールの取り壊しは中止になり、ベアリーも舞台へ上がる。

 と言うわけで、ディズニーランドのアトラクションを映画化し始めた最初の作品。
あのカントリーベアーズの雰囲気はあまりなく、
何かブルースブラザースのなぞりのような感じ。
主人公の兄貴以外は、熊が人間社会にとけ込んでいる事を
不思議に思わないところがちょっと面白い。

TV放送 2004/08/08 BS05 1210-1350
 

ガントレット(77)

監督 クリント・イーストウッド

 フェニックス警察のベン・ショックリー(クリント・イーストウッド)は、
新任のコミッショナーから、ラスベガスより囚人護送の仕事を受ける。
売春で逮捕されたマリー(ソンドラ・ロック)は、
大きな組織が狙っていると言うが、ベンは意地になって護送を強行。
乗るはずだった車が爆発したため、彼らはひとまずマリーの家へ。
ベンはコミッショナーに助けを求めるが、今度は警官たちの一斉射撃を受ける。
パトカーを乗っ取り、再びコミッショナーに連絡。州境まで救援を来させる。
だが、不審に思い、直前で下車したところ、パトカーは男たちの一斉射撃を受ける。
マリーは、マフィアのベルーカの紹介で、コミッショナーの相手をしたのだ。
これを証言されると、コミッショナーは命取りになってしまう。
バイクに乗ってヘリの攻撃を回避。貨物列車でバイカーに襲われるが撃退。
電話で友人ジョセフィン(パット・ヒングル)に事情を説明。
検事局へ乗り込むと予告。ジョセフィンは検事に相談するが、彼もグルだった。
ベンはバスを奪い、鉄板を溶接。コミッショナーらは警官を総動員して待機。
ジョセフィンが助けようとするが、検事の裏切りで射殺され、ベンの怒りは頂点に。
一斉射撃を突破し、検事局へ。コミッショナーは隠そうとするが、後の祭だった。

 というわけで、イーストウッドが、ダーティハリーに続いて出したアクションもの。
見せ場は派手だが、主人公が何かするよりは、撃たれているばかりなのでいまいち。
陰謀もそれほど深いものとは思えない。

TV放送 92/07/16 12CH 21:02-22:54
 

官能の罠(95)

 元強盗のチャーリーは、銀行家コール(ジェームズ・コバーン)に
その知識を買われて銀行の警備システムを担当。
パーティでジーナ(ミア・サラ)と言う女性と接近。
だが、クリフ一味にジーナを人質に脅され、金庫破りに協力させられる。
完璧なシステムを突破して金庫に突入するが、チャーリーは一味を金庫内へ置き去り。
しかし、コールは負債を隠すためクリフらにわざと盗ませたと判明。
しかもクリフの恋人だったジーナは、コールを射殺しチャーリーを脅して金庫へ。
チャーリーはわざと警報にかかり、撃ち合いでクリフは死に、
ジーナは警報装置で感電して死ぬ。

 と言うわけで、ひいきのミア・サラが脱いじゃうエロチックサスペンス。
一言で言えば、惹かれた女性が実は魔性の女で利用されると言うありきたりの話。
最初から彼女が裏切ることは見え見え。

TV放送 98/03/06 BS05 16:00-17:35
 

カンバセーション……盗聴……(74)

監督 フランシス・コッポラ

 サンフランシスコ。盗聴のプロ、ハリー(ジーン・ハックマン)らは
ビルの屋上等から公園の男女の会話を盗聴。仕事がら、内情に関わらないのが原則。
恋人エミー(テリー・ガー)すら信用しない。
某社の専務にテープを届けるが、不在で秘書ステット(ハリソン・フォード)が待つ。
彼の態度に不審を感じ、テープの会話を調べる。そこには、「我々を殺す気だ」。
ハリーには、盗聴が原因で一家が惨殺された過去があった。
彼もまた監視され、テープが持ち去られる。
写真を届けるため、専務(ロバート・デュバル)の所へ。
盗聴した女(シンディ・ウイリアムズ)が、彼の妻と知る。どうやら不倫らしい。
ハリーは会話にあったホテルへ。そこで、隣室の殺人を目撃する。
だが、事故として殺されたのは専務だった。
浮気を口実に怒らせ、ホテルに連れ出して殺害したのだ。
ステットは深入りはよせと警告。盗聴を恐れるハリーは、部屋をバラバラにする。

 と言うわけで、盗聴の恐怖を描いたような作品だが、
今では当然技術ももっと進んでいるはずで、その点ではインパクトが落ちる。
盗聴マンが盗聴されると言うラストだが、ステットの意図がよくわからない。
相棒のスタンにジョン・カザール。音楽はデビッド・シャイア。

TV放送 93/09/08 BS05 11:00-13:00
 

がんばれ!ベアーズ(76)

 元プロ野球選手のバターメーカー(ウォルター・マッソー)は、
ホワイトウッド氏の依頼で、少年野球チーム、ベアーズの監督をする事になる。
選手はダメな連中ばかりで、ロイ(ビック・モロー)が監督のヤンキースに大敗。
そこで、かつて野球を教えたアマンダ(テータム・オニール)と、
野球には天才的な不良少年ケリーをチームに入れる。
2人のおかげで連勝し、ヤンキースと決勝戦する事になる。
バターメーカーは勝利優先できびしくするが、途中で反省して好きにやらせる。
一方、ロイはピッチャーである息子を殴ってしまい、息子は怒って降板してしまう。
ケリーは敬遠され、何とか同点に持ち込むが、肘の痛みのためアマンダが降板。
ベンチメンバーのトビーを守備に出し、途端に点差をつけられるが、
トビーがフライを取る事に成功。反撃ムードが盛り上がる。
2アウト満塁で、ヤンキースはケリーを敬遠しようとするが、ケリーは強引にヒット。
惜しくもケリーは本塁でアウトとなるが、ヤンキースはベアーズの健闘をたたえ、
ベアーズは来年は勝つと誓うのであった。

 というわけで、軽い感じでなかなか面白かったが、
バターメーカーが途中から急にやる気を出した理由が不明。
2人の選手が入って途端に強くなるわけだが、
どちらかと言えば、特訓とか珍作戦があった方が面白かったのでは。
割とバターメーカーの勝手な行動は、不快なものがあった。

TV放送 91/11/29 06CH 02:10-04:00
 

がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン(2005年米)

モリス・バターメイカー 元プロ野球選手(ビリー・ボブ・ソーントン)
アマンダ モリスの娘
ケリー 不良
メンバーの母親(マーシャ・ゲイ・ハーデン)
レイ・ブロック ライバルチームのコーチ

 元プロ野球選手のモリスは、現在は害虫駆除の仕事をしているが、
依頼されて少年野球チーム、ベアーズのコーチをする事に。
メンバーはいろんな人種がいて、皆ヘタクソだ。
ろくに練習もせずに試合に臨むが、大敗する。
メンバーは解散を求めるが、逃げるばかりの人生になるなとモリスが特訓。
疎遠だった娘アマンダも投手として起用する。
彼女は凄腕だが、チームに攻撃力がないため試合には勝てない。
そこで不良のケリーを加入させると、守備や打撃で活躍。
試合に勝ち進み、ついに決勝に進出する。
決勝では勝利優先でケリー以外にプレイさせなかった為、メンバーの不満が高まる。
改心したモリスは、選手たちに野球を楽しませる事に。
奮起したメンバーは活躍するが、惜しくも一点差で敗れる。
試合後モリスは、今まで経験した中で、ベアーズが最高のチームだと語るのだった。

 と言うわけで、かつてウォルター・マッソーと
テイタム・オニールのコンビで見せた野球コメディのリメイク。
マッソーに当たるのが、ビリー・ボブと言う訳。
彼は元プロ野球選手で、現在は害虫駆除の仕事をしているが、
少年野球チームのコーチをする事に。
選手はダメ少年ばかりで、コーチもやる気がなかったが、
次第に奮起して勝ちに行くように。
その鍵となるのが旧作でテイタムが演じたアマンダと、不良少年ケリー。
旧作とちょっと変えてみましたと言うポイントがわからず、
アマンダ役もあまり可愛くない。
コーチがチームを勝たせようと思ったり、
選手に野球を楽しませようと思ったきっかけもよくわからない。

TV放送 2007/05/12 WOWOW 2000-2152
 

がんばれ!ルーキー」(93)を見た。

 これは「ホームアローン」で人気の出たダニエル・スターンが
自分で監督して出演もした作品で、共演者にはゲーリー・ビシーもいる。
ダニエル・スターンは、「ブルーサンダー」でロイ・シャイダーの相棒を演じ
この作品がひいきなせいもあるが、ちょっと注目していた俳優だ。
そしてゲーリー・ビシーは、「リーサル・ウェポン」のヨシュア役が強烈で
「沈黙の戦艦」まで、ちょっと異常な役を中心に多数出演。
「ビッグウェンズデー」の3人目と言われていたが、
他の2人がどこかへ消えた今も、第一線で活躍中だ。
実際の所、この2人の組み合わせだけで見てしまうのだが、
ダニエル・スターン初監督作と言う事もあり、
題材が、ケガした少年が豪速球を投げて、プロ野球チームを優勝に導くと言う
何かどこかで聞いた事のありそうな話で、野球の試合がメインなら盛り上がりそうだし
けっこう、「ナチュラル」のように感動的かも知れんと、思って見た。

 シカゴ・カブスは、1940年代以来優勝した事のないダメチーム。
ワールド・シリーズ優勝となると、1900年代にまでさかのぼる。
今期も優勝の見込みなどまるでなく、
往年の名投手チェット(ゲーリー・ビシー)も最近はまったく冴えない。
(カブスびいきのアナウンサーに、故ジョン・キャンディが扮している。
出演シーンは多いが、ノンクレジット)
地元カブスの大ファンであるヘンリー少年(12歳)は、野球が大好き。
いつかは自分もカブスの選手にと言うのが夢だが、実際はフライも捕れず
少年チームの試合にも出されず、出ても、落球して敗因になってしまう始末。
彼のどこかへ去った父は野球選手だった。
何の選手かは知らないが、彼こそがヘンリーの尊敬すべき選手だった。
父の話をする母メアリーも、意外にスポーツ神経がよく、
日焼け止めクリームを投げるフォームなど、サマになっているのだ。
メアリーは新しい夫にと、ジャックと言う男と接近するが、
ヘンリーは、どうもこのインチキくさい男が気に入らない。
ヘンリーの親友は、クラークとジョージの2人。
放課後に、壊れたボートを修理して、池に浮かべるのが夢だ。
彼はまた、同級生のある女の子が気になっていて、彼女もまんざらでもなさそう。
だが、一応は女の子なんかと話す事などないと言う年頃なので、そ知らぬフリ。
ある日、ボール遊びをしていた友人が、ヘンリーにフライを捕れと言い出した。
近くに、例の女の子がいたので、とっさにかっこいい所を見せようと、
走り出すヘンリー。だが、足元にボールが落ちていたため、大転倒する。

 気がつくと、ヘンリーは複雑骨折で、右手をナチス式敬礼のように挙げた状態で
ギプスをつけられ、授業中もけっこうマヌケな感じだ。
ようやくギプスがはずれるが、調べると医師もびっくり。
腱がギリギリとバネのように音を立て、引き締まりすぎているのだ。
完治祝いにと、ヘンリーと親友ジョージらはカブスの試合観戦に。
この試合、カブスのオーナー、カーソン氏らも観戦に来ていた。
今年、もし優勝できなければ、カーソンはチームを手放す事になる。
だが、次期オーナーのフィッシャーも、このままではチームは赤字で
フランチャイズは持てなくなるのだ。
この試合も、チェットは打たれっ放し。
観戦のヘンリーらは、大人の選手のマネをして、ヤジを飛ばす。
相手チームがホームランを打つと、外野席の観客は玉をグラウンドに投げ返す約束。
別の客がこれをやるが、たいして届かないので、けっこう恥ずかしい思いをする。
続いて、ホームランがヘンリーらの所へ。
ジョージらは、テレビ中継されているのに、みっともない事はできないと拒否。
しかたなく、遠投力は最もないはずのヘンリーが投げると、
腕がギリギリ音を立て、ホームまで豪速球が。
キャッチャーは思わず戻ってきたバッターにタッチし、審判もセーフと言ってしまう。
(ヘンリーは選手じゃないのだから、セーフなのは当たり前だ)
観衆は愕然。選手もびっくり。アナは、選手よりすごいと騒ぐ。
先の客が、恥をかかせやがってと怒ったため、ヘンリーらは退散。
次期オーナーのフィッシャーは、この人物こそ、スカウトすべきと手配する。
だが、目撃者によれば、投げたのは子供らしい。
子供とは何だ。小さい人間の事です等とバカな事を言った末、
本当に子供なら、宣伝効果もあると、全力で探す事に。

 一方、恋人メアリーの息子ヘンリーが、問題の人物だと知ったジャックは、
フィッシャーと手を組み、彼がマネージャーという事で、
10%をいただく事にして、カブスと契約。
もちろん、カブスファンのヘンリーはこの話に乗り、契約成立。
記者会見でも彼は大評判で、その素性や、野球選手と言う父に関心が集中する。
ヘンリーは、友人ジョージらも入れてもらえない選手専用の入り口から球場へ。
見上げるような大きな選手だらけの控え室へ。
大ファンのチェットもいるので、思わずサインを頼むが、
彼らはこの子供をバカにして、あまり相手にしない。
1人だけ、彼によってきたのが、コーチのブリクマ(ダニエル・スターン)。
選手時代に頭をぶつけて以来、ちょっとおかしいと言われる人物だが、
作品全体の雰囲気を曲げてしまう、ちょっと困った存在で、
意味不明の教訓を与えたり、ホテルの戸棚に閉じ込められたりして
本編にはまったく関係のない所で目立っている。
なぜわざわざ監督自身が、こんなバカな事をしたのか神経を疑ってしまう。
普段はガラガラの球場が、メッツと当たるこの日だけは超満員。
試合になると、チェットが打たれまくり、「ヘンリーを出せ」の大合唱に。
監督マルチネラは、しかたなく9回に、練習もしていないヘンリーをリリーフに出す。
今まで強気な事を言い続けてきたヘンリーだが、
いざ大観衆を前にすると、緊張して調子が出ない。
初対戦の相手ヘドは、160qは出ているヘンリーの速球を軽々ホームランする。
続くバッターにはデットボール。まだおどおどしているヘンリーは、
次のバッターにも打たれるが、何とか凡ゴロで試合終了。
調子の出ないまま、セーブ投手となる。

 だが、いい事がまったくないわけではなかった。
あこがれの女の子が、試合に出たせいか、話しかけてきてくれて、仲良くなる。
続く試合でも、リリーフに出るが、まずデットボール。
見かねたマルチネラ監督は、チェットにアドバイスしろと言うが、
チェットとしてもどう言っていいかわからない。
恐怖を克服しろ等と言うが、緊張しているヘンリーには聞こえない。
次の打者にも打たれるが、運よくダブルプレーに。
それでいいんだと野手にほめられ、気を取り直したヘンリーは、
次のバッターに、入団以来初のストライクを投げる。
彼を三球三振にとった後は、ヘンリーの豪速球が次々と各選手を倒していく。
ついでにバッターとしても登場。さすがにプロの豪速球は恐く、しりごみするが、
相手も、ストライクゾーンが小さくて、フォアボールに。
走るぞ走るぞと挑発して、暴投を誘い、ホームを踏む活躍を見せる。
たちまち、カブスは優勝へ向けて、2勝目をあげ、以降快進撃を続けるのであった。
チェットとは何となく仲よくなり、彼はいろいろとアドバイスしてくれる。
ペプシ他の企業は、ヘンリーをCMに起用しようと躍起に。
マネージャー役のジャックは、金になる話なら何でも承諾。
おかげで、CM撮影に時間をとられ、ジョージたちとの遊びの時間もままならない。
ジョージはちやほやされるヘンリーに嫉妬。
マスコミに追いかけ回されるヘンリーを、チェットはうまく逃がし、
母メアリーと3人でパーティーへ。
メアリーはチェットと接近。チークダンスを踊るに至る。
ジャックは2人の関係に嫉妬。ヘンリーが、CMの仕事を嫌がるのも気に入らない。
そうこうしていると、フィッシャーから、話を持ちかけられる。
メッツが、来期ヘンリーと2500万ドルで契約したいと言うのだ。
ジャックにしてみれば、10%の250万ドルが手に入るいい話だ。
気に入らないチェットをクビにする事を条件に、
彼はうまくメアリーに契約書にサインさせてしまう。
チェットは監督から、今期は試合に出さず、シーズン後解雇すると宣告される。

 友人ジョージや女の子との遊びのため、CM撮影をすっぽかしたヘンリーに、
ジャックは言う事を聞け等としかりつける。
ついでに、メッツへトレードだとか、
父の事を、実は母メアリーが妊娠中にどこかへ消えたのだ等と言い出すので
今まで秘密にしていたメアリーは、怒ってジャックを追い出す。
決意した彼女は、本当の事を話そうとするが、すでにヘンリーは知っていた。
祖母に聞かされたのだが、母のために知らないフリをしたのだ。
母は、ヘンリーに尊敬する人物を作りたくて、こんなウソをついたのだった。
そしてついに、優勝を決するメッツとの最終戦。
監督はフィッシャーの命令を無視して、ベテランのチェットを起用。
母メアリーと共に、オーナーの所へ現れたヘンリーは、
勉強に専念するため、来年はプレイしないと告げる。
オーナーのカーソン氏は、残念がるがそう言う事なら仕方がない。
だが、どうしてメッツにトレードに出すのだと言われ、
気がついたカーソン氏は、甥であるフィッシャーの処分を検討する等と言う展開に。
そんな頃、コーチのブリクマは、用具用の戸棚に閉じ込められていた。
試合はチェットの好投でリードするが、次第に調子を落とす。
それでもがんばるが、ついに腕が何とも動かなくなった。もはや交代しかない。
となれば、リリーフはヘンリーしかない。
ヘンリーも好調で、なみいる打者を倒していく。
そして、ついに9回。この回さえ抑えれば、優勝だ。
監督はヘンリーに土下座してがんばれと頼む。
まかしとけと言うヘンリーだが、マウンドにあったボールを踏んで大転倒。
すぐ立ち上がるが、投げてみると、ホームまでも届かない調子。元に戻ったのだ。

 強気に投げろと言う捕手に対し、ヘンリーは4球連続で敬遠のようなボール。
ランナー一塁で、何事だと野手が集まったので、ヘンリーは事情を説明。
こうなったら奇策でいくしかない。
1塁に戻った野手は、グラブにボールを隠したままと言う、
いわゆる隠し玉で1アウトを捕る。続くバッターも、敬遠のような感じで1塁へ。
2度は引っかからないと、塁を離れないが、
ヘンリーが再三に渡って、盗塁しないとは度胸がない等と挑発。
それなら、ボールを高く上げてみろと言うので、
上げるフリをすると、まんまとランナーは飛び出し、タッチアウト。
残るはあと1人。(ずっとバッターボックスには、いたと思うが)
だが、そのバッターこそ、ヘンリーが初対戦した強打者ヘドだった。
9回になって、ヘンリーが軟投になったので、やきもきする監督やチェット。
ヘドは大物狙いのかまえだ。そこで捕手は、絶対打てないと言うボールを指示。
ヘンリーは普通に投げるが、チェンジアップのようになって、ヘドは空振り。
2度は通用せず、次の玉は軽々打たれるが、何とかファウルに。
あと1球だが、もはや絶体絶命。
動揺するヘンリーは、父にもらったと思っていた自分のグラブに、
テープが貼ってあるのに気づく。それをはがすと、下からメアリーの名前が。
野球選手だったのは、父ではなく、母だったのだ。
観客席のメアリーも、気づいたと知り、ヘンリーに指示をする。
超スローボールを投げろと。ヘンリーはアンダースローから超スローボール。
打ち気にはやるヘドは、空振りして三振。カブスの優勝が決定する。
そして、少年野球でも、ようやくフライが捕れるようになったヘンリー。
どうやらメアリーとうまくいったに違いないチェットは、
彼らのコーチをしている。
勝利に喜ぶヘンリーの手には、ワールドシリーズ優勝の指輪があった。

 と言うわけで、少年がひょんな事からプロ投手になると言う展開は、
コメディタッチではあるものの、観客の盛り上がりの展開もあって
なかなか興奮できる。
だが、気に入らないのは、前述した、スターン監督が自演したブリクマの怪演ぶり。
そして、ヘンリーが妙に強気になったり、
最後、元に戻ったヘンリーが、長々と奇策で対抗するあたりも気に入らない。
デビュー直後は調子が出なかったりするのも、リアルとは言えるが、
何か、無茶苦茶面白くなりそうなのに、そうはならない口惜しさが。
余計な小細工を考えず、単純に、くさいようでも盛り上げた方が
見ていて楽しめたと思う。
 

ガンファイターの最後(1969年米)

 保安官フランク(リチャード・ウィドマーク)は、
恨みを抱く男の襲撃を受けるが返り討ちに。町議会でもやりすぎと言われる。
町の発展に合わないと、追い出そうとするが、彼が出ていくとは思えない。
議会で彼を解雇するが、あくまで留まる気だ。
実力者アンドルーはフランクを狙うが当てずに自殺。息子ウイルはフランクを恨む。
郡保安官が到着するが、ウイルはあくまで自分で殺すと言う。
議会も彼をそそのかす。待ち伏せするが失敗。
実はアンドルーは殺人犯らしく、犠牲者の息子であるウイルを養子にしたのだった。
それを聞かされ、後悔しながらウイルは死ぬ。
フランクは結婚式のため教会へ向かうが、皆に一斉に撃たれて死ぬ。

 と言うわけで、皆に頼まれてやったはずの保安官が
やりすぎだとか言う批判を受けて、最後には殺されてしまうなんて
トム・ホーンによく似た話を、ドン・シーゲルが匿名で監督。
まあ、そんなわけだから、物語の方も似た感じで
目新しくはないが、映画としてはこちらの方が先。

TV放送 2002/02/12 BS05 1930-2110
 

ガン・ホー 突撃!ニッポン株式会社(86)(未公開)

監督 ロン・ハワード

 ハドレービルは自動車工場が閉鎖され、ハント(マイケル・キートン)は
日本のアッサン自動車の誘致を行う。
試験的に工場の操業が始まり、ハントは従業員のまとめ役に。
細かい規則やチェックに、トラブルが続出。中でも社長の甥斉藤の評判が悪い。
工場長の高原は日本のやり方を勧め、月間1万5000台作れば正式契約すると約束。
ハントは皆に話すが、1万3000台でも昇給すると言ってしまう。
従業員は日夜残業で生産。だが、1万5000台は作れそうもない。
ハントの話がウソとわかり、従業員たちは日本人がだましたと誤解。
高原と口論になり、ハントらはストに突入する事に。
ハントは皆に事情を説明。仲間の怒りを買う。
高原もまた、従業員を機械のように扱うやり方に反発。社長に抗議する。
ハントと高原は、2人で残り1000台を生産。他の連中も協力する。
社長は手抜きがあると気づくが、彼らの意気込みを買い正式契約。斉藤をクビにする。

 と言うわけで、日本企業を舞台にした映画。圧惨自動車とはすごい名だ。
日本のシーンでは、秋葉原で全身にお札を貼った特訓が気になる。
ややオーバーとも思える日本人の描写が目につくが、まんざらウソとも言い切れない。
最後にみなが心意気で集まってくるあたりは、ややクサイ感が。
ハントの恋人オードリーに、ミミ・ロジャース。

TV放送 93/02/27  08CH  21:02-22:54