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刑事(59)
監督 ピエトル・ジェルミ
泥棒事件が発生。イングラバーロ刑事(ピエトロ・ジェルミ)は
被害者の隣人リリアナの家政婦アスンティナ(クラウディア・カルディナーレ)と
恋人ディオメーデを疑うが、彼は別の恋人と会っていてアリバイが成立する。
やがてリリアナが殺され、夫バンドウチとバルダレナ医師を疑う。
バルダレナが盗品の故買グループに関係していると判明。
バンドウチはバージニアと浮気。彼女はバルダレナともつきあっていたとわかる。
だが、いずれもリリアナ殺害とは関係ない。ディオメーデが結婚するため、
リリアナの家へ入り、見つかり彼女を殺害したと判明。彼を逮捕する。
と言うわけで、「鉄道員」のピエトロ・ジェルミ監督主演の刑事もの。
最初の事件は、殺人にはまったく関係なく、
いろいろ私生活やら暴かれておきながら、真犯人とはまったく関係ないのは困りもの。
TV放送 97/11/15 BS05 16:00-18:00
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刑事ジョー ママにお手あげ(92)
乱暴で無骨な刑事ジョー(シルベスター・スタローン)は、
上司のグエン警部補(ジョベス・ウイリアムズ)と、皆が知っている秘密の仲。
彼の唯一の苦手は、お節介焼きのママで、そのママが無理矢理息子を訪問に来た。
会う人ごとに息子の子供の頃の話をし、家中さらに銃までも掃除してしまう。
彼女は息子に銃を買おうと、闇取引の銃を買い、その後銃撃戦を目撃する。
目撃者として滞在を延長。2人で事件を解決し、昇進しようと言い出す。
彼女の証言で隠れ家へ。ママの危なかしい運転で追跡するが、逃げられる。
銃は倉庫から盗まれた物で、倉庫は火災で燃え、所有者パーネルには金が入ったのだ。
ママに説得され、グエンと仲直り。ママは正しかったと、留まるよう説得。
家に銃を売った男が現れ、パーネルらに狙われ危険だと言う。
彼によれば、パーネルらは銃を持って高飛びする気だ。ジョーは急行。
だが、ママも急行し、人質に取られたため、ジョーは銃を捨てる。
ママは持っていた銃でパーネルを撃って逮捕。ジョーはグエンと結婚する。
と言うわけで、アクションに行き詰まったスタローンが、コメディに挑戦。
苦労の色は見られるが、やはり似合わない。出演者ではやっぱりママがよい。
音楽はアラン・シルベストリ。
TV放送 94/01/30 BS05 20:00-21:32
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刑事ジョン・ケイン/影なき殺人者(1993年アメリカ)
刑事ケイン(スコット・グレン)は、仕事への意欲をなくし辞職を決意。
だが、上司は殺人を犯したインディアンの護送任務を任せる。
保留地から殺人犯トゥベアを護送するが、幻覚を見せられ逃走される。
現地の追跡のプロレイの協力で追跡。彼女もトゥベアに父を殺されたと言う。
トゥベアは魔術を使い夢の仲間で幻覚を見せ、助かるには彼を殺すしかない。
崖で襲われ、ケインは宙づりに。目に岩を突き刺し転落させて倒す。
ケインはレイに愛を感じ、この地に留まる事にする。
と言うわけで、スコット・グレンが刑事役だが
護送した犯人には逃げられ、
後はもっぱら追跡のプロであるインディアンの女性に任せきり。
追跡のプロの話は、トミー・リーのハンテッドみたいな感じだが、
魔法とか出てきて何かごまかされてる感じ。
保安官役にボイジャーのチャコティ役の人。
TV放送 2004/04/23 BS05 2200-2355
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刑事ニコ 法の死角(89)
ニコ(スティーブン・セーガル)は、日本の武道の達人だ。
1973年。ベトナムのCIAの作戦に参加。
ゼーガン(ヘンリー・シルバ)のベトコン虐待行為を批判。CIAをやめる。
1988年。シカゴ。妻サラ(シャロン・ストーン)との間に子供ができる。
刑事になったニコは、麻薬の売人から大きな取引があるとの情報を得る。
撃ち合いの末、サルバーノらを逮捕。車からは、麻薬ではなく特殊火薬が見つかった。
捜査はFBIに移るが、ニコはサルバーノを尾行。なじみの教会へ行く。
日曜のミサで、ジェナーロ神父が爆殺される。だが、ニコは違法捜査から停職処分に。
一方、麻薬捜査に関係していたハリソン議員の、秘書が死体で発見される。
ニコは、秘書がトマシーノ神父に会った事を突き止める。人違いだったのだ。
押収品の火薬は、CIA時代の友人フォックスが回収していた。
トマシーノが連絡を取ってきた。だが、ゼーガン一味が先を越していた。
ニコがかけつけ、撃ち合い。ジャクソンが負傷。ニコは電車の屋根に飛び乗って逃走。
駐車場へフォックスが現れ、ニコに警告する。
ゼーガンはサルバーノと手を組んで、麻薬で儲けていた。
そしてハリソンの暗殺計画を知った神父を追っていたのだ。
ゼーガンら現れるが、フォックスはニコをかばい撃たれる。
ニコは車に乗り、サルバーノをはねて乗せたまま、壁を突き破って突き落とす。
ゼーガンに捕まり、麻薬を打って拷問。だが、反撃し、一味を倒す。
というわけで、スティーブン・セーガルはずいぶん変わった経歴の持ち主。
それをなぞったような役柄だが、その後も何本か出ているので、
まったくの企画物ではないようだ。
全体的には、CIAが犯罪を闇に隠してしまうような事を描いているが、
特に告発映画と言うわけでもなく、アクションも中途半端だ。
大声で「暗殺計画を誰かに話したのか!」と叫ぶゼーガンの神経もわからない。
ニコの捜査がまだるっこしいのも気になる。
コンピュータフェアの会場で、NECのブースへ行き、
女性渡辺に調査依頼するシーンあり。
展示用のパソコンから、最高機密をのぞいたのにはまいった。
TV放送 92/03/04 06CH 21:00-22:54
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ゲイター(76)
監督 バート・レイノルズ
マッコール(ジェリー・リード)によるダンストン郡支配を阻止するため、
司法省は幼なじみのゲイター(バート・レイノルズ)に調査を依頼する。
マッコールはゲイターを怪しみ、薬を打って州外へ放り出す。
ゲイターはマッコールの二重帳簿を盗み出すが、仲間が殺され、
格闘の末、マッコールを倒す。
と言うわけで、「白熱」と言う映画の続編らしいが、元を知らない。
ゲイターは密造酒作りらしいが、そう言う裏の男に見えず
もっと言うと、マッコールがタダのチンピラにしか見えない。
協力するTVキャスターのアギーに、ローレン・ハットン。
第2班監督にハル・ニーダム。
TV放送 95/07/15 BS05 15:00-17:00
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ケイティ(2002年アメリカ)
復帰した刑事ハンドラー(ベンジャミン・ブラッド)は
行方不明の富豪の息子エンブリーを捜査する事に。
失踪を確定するには7年必要で、遺産相続を早く確定させるためだ。
ハンドラーは、恋人のケイティ(ケイティ・ホームズ)に聞くが知らないと言う。
彼女はセラピストに惹かれるが、エンブリーを裏切れないでいた。
やがてエンブリーが舞い戻ったと感じ、その影におびえるように。
小屋に潜んでいたエンブリーと再会。
やがてエンブリーと不仲だったハリソンが失踪し、
ケイティはエンブリーの仕業と疑うように。
ハンドラーと親密になるが、ケイティはエンブリーに追い回される。
実はエンブリーなどいないのだが、
ハンドラーをエンブリーと思いこみ、殴り殺してしまう。
と言うわけで、ケイティ・ホームズがケイティと言う役で主演。
物語はサスペンスだと言うが、
後半まで特に問題が発生しているように思えず、なかなか盛り上がらない。
後半、元恋人が舞い戻り、暴力をふるうが、
皆なかなか対策を講じないので妙だとは思ったが、
前に見た「エロトマニア」と同じような結果に。しかも後味は良くない。
TV放送 2005/04/22 BS05 2210-2352
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ケイン号の叛乱(54)
海軍のキース少尉は掃海艦ケイン号に赴任。そこは海軍のゴミ箱と呼ばれていた。
新艦長ブライ(ハンフリー・ボガード)は極端に軍紀を重んじ、乗員たちは困惑。
自分の責任は回避し、作戦では一番に逃走。臆病者と批判される。
夜中にデザートの事で呼び出され、部下の不満は爆発。
嵐で指揮能力を失い、副長マリク(バン・ジョンソン)は艦長を解任する。
軍法会議では、艦長の精神状態には問題ないと、マリクの反乱が審議される。
弁護士(ホセ・ファーラー)は艦長の無能さを追及。興奮した艦長は口を滑らし、
マリクは無罪に。だが弁護士は忠誠心を失い、先輩を陥れた事を批判するのであった。
と言うわけで、海軍の反乱を描いた話と言うので、
してやったりと言う快感を感じる展開かと思えば、それほどでもない。
リー・マービンも出ているらしいが、どれの事かわからず。
音楽はマックス・スタイナー。
TV放送 97/05/21 BS05 08:00-10:00
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KGB モスクワの陰謀(85) (未公開)
ソ連。英語の通訳志望のエレナ(リンダ・ハミルトン)は、カリーニンの学校へ。
タマラ(ジーナ・デイビス)と友人に。共にクーデンコ大佐にスカウトされたのだ。
彼やエンビッヒ小佐(サリー・ケラーマン)の講義で、語学の他に、
米国の食事、エアロビ、射撃訓練、化粧、カギを開ける訓練などを受ける。
ソ連兵とのパーティで処女を捨てろと言われ、退学者が続出。
エレナも退学を決意するが、クーデンコが国家に仕えろと説得。
実はそこは通訳学校ではなく、KGBのスパイ学校だったのだ。
エレナは卒業し、タマラとモスクワ大学へ。米人アレンへの接近の任務を受ける。
彼は逮捕され、人質交換用とされるが、自殺。ショックを受ける。
知り合ったジャックが、反体制派に協力し機密を盗もうとしているので監視。
エレナを愛したジャックは米国へ来いと言う。彼女はジャックのフィルムを盗む。
KGBはジャックを捕らえるが、証拠が出ず釈放。
エレナは空港で捕まるが、ジャックと結婚し監視する任務と説明。
かつて米人との恋が失敗したクーデンコは、フィルムを受け取ると、彼女を見逃す。
と言うわけで、通訳学校が実はスパイ学校で、知らず知らず訓練されているという
展開は面白いが、途中でネタが割れてしまって興味は半減。
ジーナ・デイビスは途中から出ず、ほぼ初仕事で寝返るのも困りもの。
TV放送 94/10/16 06CH 01:35-03:28
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フレデリック・フォーサイス・スペシャル/KGB 謎の亡命(89)(TV作品)
KGBのオーロフ大佐が、米国へ亡命。CIAのジョー・ロスが担当する。
オーロフが持ちだした情報は、いずれも重要なものだが、亡命の真意は不明だ。
英国のSISデニス、MI5アリスも捜査を担当。
ライスと言う男が暗号係とわかるが、何者かに処分される。
マクレディは、KGBのスパイ”形見”からの情報で、オーロフはニセ者と確信。
任務のために、重要な情報さえ犠牲にしているのだ。
だが、オーロフは心理テストをクリア。
元KGBのリシアンが、FBIにニセの情報を流していると証言。だが、彼も死ぬ。
デニスは”形見”ことゴロドフと接触。オーロフはCIA内部に疑心暗鬼を起こす。
オーロフはジョーだけに、CIA幹部ベイリーはKGBだと話す。
調査の結果、ベイリーがスパイだと判明。7日以内に処刑せよと指示が出る。
ゴロドフは、デニスにベイリー処刑を阻止させる。
彼はモスクワへ転属となり、デニスが彼を救出。
オーロフ襲撃があり、ついにジョーはベイリーを処分。
だが、オーロフは愛し合うようになったアリスと逃走していた。
というわけで、フォーサイスのマクレディものと言うのがあるが、
それと関係あるかも知れん1作品。「トパーズ」と続けて見たので変な感じ。
でも、話がややこしすぎて、わけがわからん。
TV放送 92/10/02 06CH 01:50-03:40
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K2 ハロルドとテイラー(91)
探検家の弁護士テイラー(マイケル・ビーン)と大学教授ハロルドは、
雪崩の事故でK2挑戦チームに欠員が出たため、新メンバーに採用される。
だが、リーダーのクレンボーンが病気になったため、
ダラスとタカネ(藤岡弘)だけが、頂上に挑戦する事に。
タカネは滑落で死に、テイラーらはダラス捜索に出発。
登頂に成功するが、吹雪で孤立。転落でハロルドが骨折。
ダラスの死体を発見し、彼のザイルを利用して下山。捜索ヘリに発見され帰還する。
と言うわけで、たぶん実話でK2初登頂の話と思うが、そう言う説明がない。
見ていてもあまり大変そうに見えないのも、描写の迫力不足か。
VHS
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K−9/友情に輝く星(88)
サンディエゴ警察のドゥーリー(ジム・ベルーシ)は、
タレコミ屋から大きな麻薬取引の噂を聞き出す。
そこで、麻薬犬訓練所から、ジェリーと言う犬を借りるが、言う事を聞かず苦戦。
ギリアムと言う男が、マークしていたライマンと接触するのを目撃。
謎の車に襲われ、追跡の末、犯人はビルから転落死。
遺留品から、車販売店のホルスペット社長が浮かぶ。
恋人のトレイシーがさらわれ、捜査の中止を警告される。
しかし、張り込みの末、ホルステッドのトレーラーを押さえる。
展示車に麻薬が隠されているのだ。トレーラーとトレイシーの交換を要求。
撃ち合いの末、ライマンは射殺されるが、ジェリーも負傷。
病院へかつぎ込み、ジェリーに冷たくした事を謝るが、実は死んだマネだった。
と言うわけで、動物をおもしろおかしく描いて、最後に涙をとろうとした感じ。
警察犬だから、頭がいいのは当たり前だが、
人間みたいにスネたりするあたり、ちとヤラセすぎと言う印象が強い。
TV放送 93/01/24 10CH 21:02-22:54
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K−911 やっぱり俺たち最強コンビ(2000年米)
刑事ドゥーリー(ジェームズ・ベルーシ)は警察犬ジェリー・リーとコンビを組むが
ジェリー・リーは老化で、銀行強盗も逃してしまう。
そこで鍛え直すが、ドゥーリーは何者かの銃撃を受け、自らが標的と知る。
仮出所したハリーが恨んでの犯行と考えるが、捜査の結果無関係と判明。
軍用ライフルを売ったフィルを捜査するが、犯人から連絡があり待ち伏せを食う。
一味を逮捕するが、今回もジェリー・リーは出遅れる。
ジェフリー・バーンズと言う男が、ドゥーリーの死んだ妻を小説にしたと知る。
バーンズの正体はデボン。かつて、ドゥーリーの妻が原稿を没にし恨んでいたのだ。
デボンは恋人ウエルズを人質に逃走。ドゥーリーはデボンと格闘になるが負傷。
ジェリー・リーが飛びかかり、デボンを逮捕する。
と言うわけで、K−9の続編で、ジェームズ・ベルーシも再登場しているが、
犬とか他の出演者は同じかどうかわからないし、だいいち前作も記憶にない。
たしか、渋々犬とコンビを組んだが、意外に活躍という展開だった気がするが
今回は最初から、なぜかコンビ解消だけはしようとせず
それでいて、犬が老いてさっぱり役に立たず
最後にはお約束のように活躍するが、それも多少という感じで盛り上がらず。
怪しい犯人の方も中途半端。
TV放送 2001/12/16 BS05 1300-1435
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K−9 はみだしコンビ大復活!(2002年アメリカ)
刑事ドゥーリー(ジェームズ・ベルーシ)と警察犬ジェリー・リーのコンビは、
ドゥーリーが引退し、共に旅に出る事に。
だが、彼は倉庫で警備員が殺されているのを発見。
一味と撃ち合いになるが逃げられる。
FBIには容疑者扱いされ、かつての同僚も相手にしない。
金欠のドゥーリーは、犬の種付けをする一方、私立探偵事務所を開く事に。
ローラという女性に婚約者ケビン捜索を依頼される。
ジェリー・リーの便から、倉庫で飲んだらしいチップが見つかる。
次世代コンピュータを作れると言う貴重な代物だ。
研究所を燃やしたのはビリーで、サイヤーに頼まれたと言うが彼は行方不明。
やがてビリーは殺され、ケビンこそサイヤーだと判明。
そこでサイヤーにチップを売ると持ちかけ、現れたサイヤーをローラが射殺。
彼女も一味で、チップを独り占めしようとする。
ジェリー・リーが携帯で仲間を呼び、警官がかけつけ逮捕する。
と言うわけで、シリーズ第3弾。1作目はそこそこ話題になったが
そこそこに過ぎず、3作目にもなると何だか同じ事の繰り返し。
私立探偵になって活動範囲を広げたという狙いが見え隠れするが、
全体として特に目新しくもない。
ジェリー・リーは警察犬のくせになぜか嗅覚はまったく使わない。
TV放送 2004/11/28 BS05 0320-0500
▼
「K−19」(2002)を見た。
潜水艦を舞台にしたドラマは、レッド・オクトーバーを追えとか
クリムゾン・タイド、U−571など、近作でも傑作が多く
今回はハリソン・フォードがソ連軍人を演ずるなんて話で、
レッド・オクトーバーを連想させるものがあるが、それがどういう展開になるのか
戦争まで危機一髪に陥った実話と言うから、13デイズのような展開なのか。
とにかく見るしかあるまい。
これは実話である。
1961年、ソ連は2回世界を滅ぼす核兵器を保有。
そしてアメリカは10回滅ぼす核兵器を保有し、さらに増強しようとしていた。
ソ連の潜水艦K−19で訓練が行われ、
ポレーニン艦長(リーアム・ニースン)が指揮。
核ミサイルを発射しようとするが、機械の故障で失敗。
実はこれは訓練だったと言う展開で、
実際の話だと思わせようとした制作側の意図が見えるが、
ハリソンもいない事だし、訓練だというのは見え見えだ。
ポレーニンは装置の整備に不満を示すが、
上層部は意に介さず、作戦は予定通りに行うと言う。どうやらまだ建造中らしい。
ボストリコフ(ハリソン・フォード)は上層部に作戦の指揮を命じられる。
命ずるのは、リーサルウェポン2の悪役ジョシュ・アックランド他だ。
アメリカに核ミサイル発射能力を誇示すると言うのが目的。
ボストリコフは、整備が整っていない事を承知しており、時期尚早だと言うが
やはりここでも上層部はそれを無視する。
ボストリコフは艦長につき、ポレーニンは副長に。
当然、ここで不満が出るなんて話は、映画「スタートレック」を思い出すまでもなく
この手の話の定番とも言える。
ボストリコフは艦内をチェックするが、原子炉担当の士官が寝てたのでクビに。
代わりに新たな男ヴァディムを呼ぶ。
軍の学校を卒業したばかりと言う男で、一同に不安がよぎるが、
ボストリコフは、上層部が選んだ人選だと、盲目的に信ずる。
軍医は、届いた薬が違うと叫んでトラックの前に飛び出し、引かれて死んでしまう。
これが後にハプニングを呼ぶかと言うとそれもない。
ただし、代わりの軍医が来るのだが、彼は船酔いしやすいと言い、
航海は短めにしてほしいなどと言う。
何とか整備が終わり、進水式に。
シャンペンを船体に叩きつける儀式をするが、ビンが割れない。
これは、この儀式では不吉な事とされていた。
出発前に死者が出て、シャンペンの事も不安を広げる。
この艦は、未亡人を生む船、ウイドウメーカーと呼ばれていた。
艦は出航するが、息つく間もなく、ボストリコフは訓練を繰り返す。
火災発生時の訓練とか、浸水した時の訓練とか。
寝る間もなく、訓練好きの艦長だとからかわれる一方、
本当の船長はポレーニンだとして、不満を高める者もいた。
ボストリコフは今度は深く潜行するよう指示。
ギリギリの深度まで潜り、船体がきしむ。ギリギリまで到達し緊急浮上。
氷を突き破って浮上し、ミサイル発射に成功する。作戦は成功だと沸き立つ乗員たち。
氷の上で休憩する事になり、記念撮影する兵隊たち。
ポレーニンらの反発をよそに、乗員は結束しているとボストリコフは考えていた。
再び出航するが、その頃から原子炉の様子がおかしい事が明らかに。
どうやら放射能漏れしているらしい。士官たちが対策を検討。
冷却水が止まってしまい温度が上昇。
このままでは1000度に到達したところで、艦は爆発してしまう。
それは核爆発となり、ソ連の攻撃と見なされ、米軍の報復を受けると言う事態も。
だが、通信機も故障し、本国への連絡は取れない。
とりあえず浮上。そして、ある案が生まれる
冷却水と言ってもただの水だ。飲み水を流用すれば、温度上昇は止められる。
誰かが原子炉の中に入り、飲み水を注ぎ込むパイプをつなぐ作業をすればいい。
ただし、その作業は2人ずつ3組で行い、10分を超えてはいけない。
ポレーニンは自分がやると志願するが、ボストリコフは副長は必要だと却下。
ただし、責任者としてヴァディムは有無を言わさずメンバーに入れる。
妻子がいるヴァディムは、明らかに尻込みしている。
防護服として用意されたのは、レインコートのような代物。
どう考えても、放射能の防護にはならないが、これで行くしかない。
作業をするが、次第にふるえだし嘔吐する作業員たち。
次に行くはずだったヴァディムは、動く事ができず、仕方なく部下が代わりに行く。
作業は完了し、部下は英雄だと称えられる一方、ヴァディムは呆然としていた。
原子炉の温度が低下し、艦は浮上。乗員は甲板に出て休息する。
近くにいた米駆逐艦が救援をしようかと求めてくる。
ポレーニンは受けるべきと言う一方で、ボストリコフは艦の秘密は明かせないと拒否。
乗員たちはむしろ盛り上がり、米ヘリに向けて一同でお尻を見せてからかう。
本国まで移動する事になるが、かなりの低速だ。
だが、再び放射能漏れが発生。
するとボストリコフは、もはや回復は無理と断定し、
艦と運命を共にするために潜行を指示。乗員は沈痛な面持ちに。
ポレーニンは米艦の助けを求めるべきと主張し、船室に拘束される。
だが、士官クラスに反乱が発生。
本来ソ連のために働けと言っている党の指導員までもが共謀。
艦長は逮捕され、浮上して米艦に助けを求めようとする。
拘束されていたポレーニンも解放されるが、彼は一同を逆に逮捕し、
指揮を艦長に返す。こういう方法はとるべきでないと言う。
だが気がつくと、例のヴァディムが一人で原子炉にて作業をしていた。
すでに20分以上経過しており、作業は終わるが倒れる。
ボストリコフは自ら原子炉に入り助け出す。温度は再び低下し危機は脱する。
君はヒーローだと言うボストリコフ。
ヒーローという言葉自体がアメリカ的で、何か妙な感じだ。
ボストリコフは再度浮上を命ずるが、
ポレーニンはむしろ頼まなければ、乗員は動かないと言う。
そこで、ボストリコフは艦を浮上させ、米艦に救助を求めるしかないと皆に伝える。
自身は艦と運命を共にするつもりだ。
だが、ソ連潜水艦が現れ、乗員は救助される事に。
しかし、上層部はボストリコフの行動が命令違反ではと疑う一方で、
曳航での帰還を認めず、そのまま待機せよと言う。
ボストリコフは命令を無視して曳航を求める。
これで軍人としての経歴はおしまいになり、
彼の父のように収容所へ行く運命かもと覚悟する。
反乱を起こした連中はポレーニンの決断を非難するが、
ポレーニンは、船は失ったが尊厳は守った。君は両方失ったと言う。
軍事裁判では、ポレーニンはボストリコフを擁護。あの状況では最善の策だった。
結局、ボストリコフは罪には問われなかったが、
乗員は、事件について語る事は許されなかった。
原子炉に入った者はまもなく全員が死亡。20名が後を追った。
それから数十年。東西の冷戦時代が集結する。
老いたボストリコフは、久々にポレーニンに呼ばれる。
そこは死んだ兵たちの墓だった。そして、ボストリコフを尊敬する乗員たちが集まり
共に死んだ者たちのために乾杯するのであった。
と言うわけで、潜水艦ものと言うと、U−571とか
クリムゾン・タイド、レッド・オクトーバーを追えなど、
最近の作品でもなかなか面白いのが多く、
ハリソン・フォード主演と言う事もあって、見逃せまいと思って見る。
冒頭はリーアム・ニースン艦長が、何やら緊迫した場面を展開するが、
ハリソンがいない事から、「これは訓練だな」とわかってしまう。
ウォーゲームなどで使われた、よくある手だ。
さらにハリソンが赴任してきて、前艦長となったリーアムと確執が起こるなんてのは
この手の映画ではよくある感じで、
まあ、中盤に多少事件があるが、割に何も起こらなかった方だ。
前半は厳格な新艦長の下、訓練ばかり続けて不満が高まり、
後半は原子炉からの放射能漏れで大変な事にと言う展開。
身を犠牲にして、原子炉を修理するなんて話は、
チェルノブイリでも聞いた話だが、よくよく考えるとどちらもソ連の話だ。
ここが泣かせどころという感じなのだが、このあたりで気づいたのは
この話、見る前に期待していたような、敵艦との攻防は全くない。
最終的に、魚雷の1つも発射しない。敵の罠にかかったわけでもない。
勝手に自滅しただけだ。
例えば、潜水艦を舞台にしたTVシリーズがあったとして、
その中の1エピソードだとすれば、こう言うのも面白いかも知れないが、
単品の映画としては、ちょっと派手さに欠ける。
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ケーブルガイ(96)
恋人ロビンに追い出されたスティーブン(マシュー・ブロドリック)は
テレビを設置するため、チップ(ジム・キャリー)と言う奇妙な男を呼ぶ。
彼は友人気取りでつきまとい、ついにスティーブンは彼を拒絶する。
するとチップの仕業で、逮捕されたり会社をクビになったり、家族を敵にしたり。
さらにロビンとデートするが、ロビンは彼の異常性に気づく。
かけつけたスティーブンと格闘。チップは警察に逮捕される。
と言うわけで、キレてるジム・キャリーが、テレビの申し子のような役柄に。
カークとスポックの対決を再現したり、ピカードと名乗ったりするシーンも。
物語としては、ちょっと異常すぎてついていけない面も。
TV放送 98/04/04 BS05 20:00-21:40
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GAMER:ゲーマー(2009年米)
ケーブル ゲームキャラクターを演ずる囚人(ジェラルド・バトラー)
ケン・キャッスル ゲームの開発者
ジーナ・パーカー TVキャスター
サイモン ケーブルを操作してるゲーマー
ティルマン ケーブルの妻。ゲームキャラクター
ハックマン 凶悪な囚人
過激派ヒューマンズのリーダー
フリーク 囚人仲間(ジョン・レグイザモ)
近未来。スレイヤーズと言う戦闘ゲームが評判に。
キャッスル氏が開発したこのゲームは、
囚人の脳を制御し、生身の人間に戦闘させているのだ。
サイモンと言う少年が操作するケーブルは29回勝利しており、
30回勝利すれば自由になれると言う。
だが過激派ヒューマンズはゲームに反対し、放送を妨害。
サイモンは装置を改良し、ケーブルと会話出来るように。
ハックマンと言う凶悪犯につけ狙われ、ケーブルは制御を解くよう求める。
制御を解かれたケーブルは、戦闘エリアを離れ、ヒューマンズのアジトへ。
ゲーム上では死亡したとされる。
ケーブルは、同様にゲームのキャラクターにされた妻を救出。
軍にいたケーブルは、キャッスルのナノ細胞の実験に参加。
キャッスルはケーブルを操り、被験者スコッチを殺害。
その罪をケーブルに押し付けたと判明する。
娘がキャッスルに捕われていると知り、ケーブルはキャッスルの屋敷へ乗り込む。
だが、実はケーブルの制御は解けておらず、
キャッスルは突き止めたヒューマンズのアジトを襲撃。
彼はナノ細胞を利用して、全米を制御しようと企んでいたのだ。
再びケーブルを操るが、その光景を、TVキャスターのジーナが中継。
サイモンが侵入し、ケーブルと協力してキャッスルを刺殺。
残されたキャッスルの部下は、ケーブル一家の制御を解くのだった。
と言うわけで、ジェラルド・バトラーとクライブ・オーウェンは実に紛らわしいが、
本作はバトラーの方。
近未来にゲーマーが生身の囚人を操って戦闘させ、人々が熱狂すると言う話。
発想的にはデスレース(ジェイソンの方)とほぼ同じ。
彼、あるいは操作する若造の何が凄いのかわからないが、
バトラーは29回生き延び、あと1回で自由になる。
そうはさせじとゲームを作った一味が妨害したり、
レジスタンス的な連中が助けたりの攻防になるが、
いかんせんバトラーらが操られてるのか操られてないのかは視覚的によくわからない。
たぶんこの設定の肝は、ゲーマーの若造とバトラーの関係だが、
ここに友情が芽生えたりもしない。
発想は面白そうだけど、もう少し推敲する必要あり。
TV放送 2011/10/24 WOWOW 0000-0134
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ゲーム(97)
投資家ニコラス(マイケル・ダグラス)は、
誕生日に弟コニー(ショーン・ペン)からCRSと言うクラブを紹介される。
人生の不満を満たすゲームを提供すると言い、各種のテストを受けさせられる。
それから彼の周囲で異変が。ニコラスはクリスティーンと言う女性と男を助け
救急車で病院へ行くが、これもゲームだと言われる。家にはイタズラされ、
ニコラスに似た男のホモビデオが。だが仕事相手アントンの嫌がらせではない。
コニーはだまされたと言い疑心暗鬼に。ニコラスの乗ったタクシーは海へ転落。
CRSの事務所は消え、クリスティーンに会うと謎の一団の襲撃を受ける。
彼女によると、一味は心理テストでパスワードを知り、6億ドルを盗み出したと言う。
用済みの彼は命を狙われ、クリスティーンも一味で薬を盛られ、某国へ捨てられる。
何とか帰国した彼は、CRSにいた男が役者と気づく。
男を脅してCRSの本拠へ。クリスティーンに会うが一味がニコラスを襲撃。
追いつめられたニコラスが銃を取り出すと、クリスティーンはすべてゲームだと弁解。
だが取り合わず、誕生祝いの演技だったと現れたコニーを射殺してしまう。
真相を知ったニコラスはショックでビルから飛び降りるが、クッションで無事。
コニーも生きていて、すべてが誕生祝いだったと聞かされ、
ニコラスは人の気持ちを考えなかった自らを反省する。
と言うわけで、「セブン」の監督が続いて作ったサスペンス。
何だか訳のわからない境遇に追い込まれると言うあたりは面白くて
実はすべて誕生祝いだったのに、それに気づかず弟を射殺してしまうまではいいのだが
それもこれもすべて演技だったと言うオチは、まさに蛇足という感じ。
だいたい綿密に練られた脚本通りと言っても、そううまい行くはずないし
ニコラスも、そこまでもてあそばれて最後には皆に感謝するのも納得いかない。
TV放送 99/02/07 BS05 17:45-19:55
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ゲーム・オブ・デス(2010年米)
マーカス・ジョーンズ CIA(ウェズリー・スナイプス)
ザンダー マーカスの部下(実写版ケンシロウ役)
フロリア マーカスの部下
ディートリック マーカスの上司
フランク・スミス 組織のボス(ロバート・ダビー)
レッドベイル 悪徳社長
レイチェル 女医
レッドベイル社長と組織のボススミスは、不正にアフリカへ金を流しており、
CIAマーカスは彼らを始末するため組織に潜入する。
スミスが発作を起こしたため、マーカスは病院へ同行。
だがCIAの監視チームが裏切り、上司ディートリックを殺害。病院を襲撃する。
ザンダーらはCIAに愛想を尽かし、組織の金を奪おうとしたのだ。
一味はスミスと女医レイチェルを連れ出し、マーカスに罪を着せようとする。
レッドベイル社へ乗り込み、社長を脅して金庫から1億ドルをいただこうとする。
マーカスがかけつけ撃ち合いに。社長やスミスもやられる。
ザンダーはヘリで逃走しようとするが、
マーカスが格闘の末倒し、彼は姿を消すのだった。
と言うわけで、CIAのウエズリーが部下全員に裏切られ、窮地に追い込まれる話。
チームで裏切ってなかったのは、ウエズリーと上司だけ。上司は最初に殺される。
一味は戦いの最中に、ウエズリーに仲間になれと誘うが、
そんな事なら作戦前に誘っとけよ。
彼らに何があったか知らないが、
かつては正義の為に動いていたのに、一般市民を平気で殺す極悪非道ぶり。
本来悪のはずのボス(ロバート・ダビー!)がいい人に思えるほど。
おかしな設定だけど、ウエズリーは奮闘。
一味のリーダーはゲーリー・ダニエルズと言う、聞いた事あるような役者。
何を隠そう実写版北斗の拳のケンシロウだった。
TV放送 2011/09/04 WOWOW 1320-1458
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ゲームプラン(2007年米)
ジョー・キングマン アメフトのスター選手(ドゥエイン・ジョンソン)
ペイトン ジョーの娘
モニーク バレイ教室の先生
カレン ペイトンのおば
ステラ ジョーの代理人
サンダース ジョーのチームメイト
アメフトのスター選手ジョーの所へ、ペイトンと言う8歳の少女が訪れる。
彼女は、ジョーと元妻サラの間に産まれた娘だと言う。
サラがボランティアに行く間、ジョーに面倒を見ろと言うのだ。
ジョーには信じられないが、
代理人ステラは世間のイメージを気にし、ペイトンの世話をするよう指示。
ナイトクラブへ連れていき、娘を忘れて帰宅し騒ぎに。
バレエ教室に通わせるが、
ジョーを知らないコーチのモニークは、娘を顧みないジョーの態度を批判する。
反省したジョーは態度を改め、ペイトンに優しく接し、バレエの舞台にまで出る。
だが、ナッツアレルギーでペイトンが病院に担ぎ込まれる騒ぎに。
ペイトンの叔母カレンがかけつけ、ジョーには任せられないと引き取る事に。
実はサラは事故死しており、
父親に会いたいペイトンがカレンに嘘をついて出掛けたのだ。
初優勝を賭けた決勝戦に出場するが、
ペイトンがいなくなったショックでジョーは調子が出ない。
父親が必要と認めたカレンがペイトンを戻し、奮起したジョーが大活躍。
大逆転で優勝を収めるのだった。
と言うわけで、ディズニーによるドゥエイン・ジョンソン主演のコメディ。
彼は人気アメフト選手役で、実は娘がいたと知り、
彼女に振り回されるが、やがて愛情が芽生えるようにと言う展開。
不器用そうなキャラが、子供に愛情を見せるようになる話は、実は少なくなく、
シュワのキンダガートン・コップや、
ビン・ディーゼルのキャプテンウルフが思い付く。
言ってみればはずれなしの王道ネタで、安心して見られる感じ。
最後の試合シーンは、もう少し盛り上げられる気はするけどね。
TV放送 2009/08/20 WOWOW 1825-2025
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毛皮のエロス/ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト(2006年米)
ディアン 写真家(ニコール・キッドマン)
アラン ディアンの夫
ライオネル 隣人(ロバート・ダウニーJr)
1958年。カメラマンである夫アランの助手をするディアンは、
覆面の男を見かけて関心を持つ。
排水管に毛が詰まっており、調べる内、階上に住むライオネルの存在を知る。
多毛症と言う彼は、外では覆面で顔を隠していたのだ。
幼い頃に、あざのある少年に惹かれていたと言うディアンは、
ライオネルにも魅力を感じる。
ライオネルの友人は小人だったり、オカマだったり。
ディアンは彼らとも親しくなるが、アランや子供たちは困惑。
やがてライオネルは死ぬ。
ディアンはヌーディストの村を訪れ、取材の為に自らも裸になる。
まず、あなたについて話してと言われたディアンは、了解するのだった。
と言う訳で、実在の写真家ダイアン・アーバスの話。
ダイアンに扮するのがニコール・キッドマン。
彼女は同じく写真家の夫ら家族と幸せに暮らしていたが、
多毛症の隣人ロバート・ダウニーJrに関心を示すように。
様々なマイノリティ(身体的特徴や性的嗜好)がいるが、
ダイアンはマイノリティが好きと言う、さらにひねったマイノリティだった訳。
モデルは実在の人なので、そういう人もいるんやねと驚かされるが、
多毛症の人との恋を経て、ヌーディスト村へ行く思考は、なかなか理解しがたいかも。
ちなみにヌーディスト村へ行っても、ニコールのヌードシーンはごまかされてる。
TV放送 2015/04/02 イマジカ 0115-0317
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激走!5000キロ(76)
会社社長バロン(マイケル・サラザン)は、毎年交通ルール無視のレースを主催。
ニューヨークからカリフォルニアまで5000qを早く走ったものが優勝だ。
バロン自身も参加する他、スピード狂の警官や、
スタントマンと相棒ギブソン(ゲーリー・ビシー)、
プロのレーサー、フランコ(ラウル・ジュリア)等いろんな連中が参加。
警察のラスコー警部補は彼らの逮捕に躍起。待ち伏せするが、うまくいかない。
検問は次々突破される。フランコは女に走る癖が。マイペースで走る老人。
フランコとバロンは、パトカーの大群に気づき、制限速度で突破。
ロスは大渋滞。ニセパトカーは、急患を助ける羽目に。
バロンらは、日本人観光客の行列で立ち往生するが、何とかバロンが優勝。
だが、ラスコーは駐車違反で、車を没収。
こりない彼らは、ニューヨークへの帰りもレースをするつもりだ。
というわけで、キャノンボールの先輩みたいだが、ずいぶん見劣りする。
パトカーがほとんど追ってこないのが不思議。
ゲーリー・ビシーとラウル・ジュリアが出ていたのが、儲けもの。
TV放送 92/05/29 06CH 02:10-04:00
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撃鉄 GEKITETZ ワルシャワの標的(2002年アメリカ)
ジョナサン:セガール。その道のプロ
マルケ:ジョナサンの雇い主
デュノワ:殺し屋。すぐに寝返る。
ヴァン・エイカン:富豪。荷物の届け先
メレディス:エイカンの妻
オリファント:CIA幹部
ステファン:墜落事故で死亡した米国人
ショーン:ジョナサンの弟。オリファントに利用される
ミムズ:CIAの殺し屋
その道のプロ、ジョナサン(スティーブン・セガール)は、
マルケ氏に雇われ小包をドイツへ運ぶ仕事を受ける。殺し屋デュノワが同行だ。
だがデュノワはひそかに寝返り、マルケを射殺。
ジョナサンは富豪エイカン氏の妻メレディスに小包を渡す。
小包の中身は、米国人ステファンが犠牲になった墜落事故の記事だった。
エイカンは肥料工場を隠れ蓑に化学兵器を製造。
CIA幹部オリファントも関係し、秘密に気づいたステファンが始末されたのだ。
ジョナサンはオリファントを始末。エイカンの屋敷に潜入する。
デュノワはエイカンを始末し、メレディス母子を狙うが2人は退散。
ジョナサンは対決の末デュノワを倒す。
と言うわけで、このところショボイのが続くセガールだが、
本作はいろいろ陰謀とか絡めてマシな方?
とは言え、何だかたいした真相でもないのに
いくつもの連中が絡んでわかりにくくなり、
毎回セガールにやられてるのに、最後まで凶悪そうなフリをし続ける殺し屋も情けない。
TV放送 2006/08/26 10CH 0240-0435
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撃鉄2 クリティカル・リミット(2005年米)
ジョナサン・コールド 元CIA。今はフリー(スティーブン・セガール)
スチュアート CIA。コールドの元部下
グリアー スチュアートの上司
ドノバン 重犯罪者。武器商人
ニコライ チェチェン過激派
拘束されていた武器商人ドノバンが脱走する。
手助けしたコールドは核兵器に詳しく、チェチェン過激派ニコライとの取引に同席。
監視していたCIAスチュアートは捕らわれ、元上司のコールドに助けられる。
実は、コールドは極秘組織の一員で、潜入捜査していたのだ。
ドノバンは殺され、彼の弟とニコライは復讐を誓う。
ニコライは高層ビルを爆破しようとしていたが、
スチュアートの上司グリアーに撃たれる。
実は、彼こそニコライらに指示していた影の人物だったのだ。
かけつけたコールドがグリアーを射殺。
しかし、虫の息のニコライが、爆弾を作動させてしまう。
コールドはヘリで爆発寸前の爆弾を海に捨てる事に成功。
スチュアートは、コールドは行方不明と報告するのであった。
と言うわけで、乱発するセガールのアクションものの1作。
撃鉄2なんて言っても、実は無関係の作品てパターンが多いが、
本作はホントに同じキャラが再登場したらしい。
とはいえ、前作がどんな話だったかも記憶がなく、シリーズとしての魅力は皆無。
セガールの役どころは、フリーの「その道のプロ」らしく、
そういう意味では、武器商人に協力するなんて面白い感じ。
でも、そのまま終わるはずもなく、実は潜入捜査してたなんてありきたりな事に。
元教え子だった女エージェントと現場で対面し、
彼女が殺されそうになると、あっさり正体を明かしちゃう。
教え子はお世辞にも凄腕とは言えず、セガールもむやみに撃ってるだけ。
TV放送 2007/04/30 WOWOW 1500-1640
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激突!(71)
監督 スティーブン・スピルバーグ
デビッド・マン(デニス・ウィーバー)は、車で帰路を急いでいた。
途中ノロノロ運転のトラックを追い越す。
だが、忘れた頃に抜き返され、進路を妨害される。
何とか抜く事に成功するが、今度は猛スピードで迫られ、強引に食堂へ逃げる。
しかし、食堂に問題のトラックがいる事に気づき、客の1人を運転手と断定。
ケンカになってしまい、運転手は別人だったとわかる。
途中、エンコしたスクールバスを助けるが、トラックが出現。あわてて逃げる。
踏切でトラックに押され、あやうく列車と激突しそうになる。
マンはゆっくり帰る事にするが、トラックは停車して待ちかまえる。
ガソリンスタンドで警察へ電話するが、トラックに襲われ、電話ボックスは破壊。
車で逃げた彼は、道路脇で眠るが、まだトラックは待っていた。
別の車に助けを求めるが、めんどうはイヤだと逃げられ、対決を決意。
猛スピードでついてこさせる。登り坂で引き離すが、エンジンが不調に。
トラックは迫り、衝突直前に。下り坂になり、再び引き離す。
彼は崖上へ逃げ、アクセルを固定して脱出。
迫るトラックは激突し、崖下へ転落していった。
というわけで、スピルバーグの第1作。と言っても、本国ではテレビ公開。
冒頭は車の視線になっているなど、車を生物とした描写が多い。
話自体は非常に単純だが、運転手の心理をマジに考えると、理解しがたい点も。
サイコを思わせる音楽。
TV放送 92/10/25 BS11 22:00-23:31
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続・激突!カージャック(73)
監督 スティーブン・スピルバーグ
前科のため息子を福祉局に取られたルー・ジーン(ゴールディ・ホーン)は、
囚人更正施設にいる夫クロビス(ウイリアム・アサートン)を連れ出す。
ノッカー夫妻の車に便乗するが、ノンビリ運転のため警察に捕まる。
ルー・ジーンはスキを見て車を奪い逃走。警官のスライドが追跡。
捕まるが、銃を奪い、パトカーを乗っ取って、息子のいるシュガーランドへ向かう。
タナー隊長(ベン・ジョンソン)らが追跡するが、人質がいるため、手が出せない。
州警察が集結。スライドとルー・ジーンたちの間には、奇妙な友情が芽生える。
追跡をまいた彼らは、中古車屋で一泊。だが、ハンターたちに襲撃される。
タナーらに救援を求め、再び行列に。応援する市民も加わり、100台以上に。
歓迎パレードまでされる。やがて、シュガーランドに到着。
だが、待ち伏せた狙撃手にクロビスが撃たれる。国境へ向かうが、クロビスが死ぬ。
ルー・ジーンは1年3カ月後仮出所し、子供を引き取った。
と言うわけで、69年の実話をもとにした、スピルバーグの劇場第1作。
(「激突!」は本国ではTV用だった)
一番驚かされるのは、簡単に外へ出られる更正施設と言うのが存在する事。
音楽はジョン・ウイリアムス。
TV放送 93/08/05 BS11 22:00-23:55
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激突!2015(2015年米)
エミリー
レズリー エミリーの友人
レズリーとエミリーは、携帯が通じない山道を車を走らせる。
前方を走るレッカー車を追い越すが、逆に追い回される。
食堂で不審な男に声をかけるが、別人と判明。
パンクした為にタイヤ交換するが、再び追い回され、転んだエミリーは気を失う。
気がついた彼女は、いなくなったレズリーが拉致されて、おそらく殺されたと考える。
再び出発したエミリーは警官に助けを求めるが、彼はレッカー車に引き殺される。
さらにスタンドで電話しようとするが、ボックスを破壊される。
エミリーはチキンレースになり、勢い余ったレッカー車は崖に引っ掛かる。
エミリーはレズリーが自身の車のトランクで死んでいるのを発見。
ショックを受けたエミリーは車をぶつけ、レッカー車を谷底に落とすのだった。
その後、とある女性が中古車屋を訪ねるが、そこにはあのレッカー車があった。
と言う訳で、スピルバーグの激突のリメイク。
名前だけ拝借したバッタもんかと思ったけど、本当のリメイクらしい。
70分程度と言う短尺なので、逆にダイジェスト版を見せられたと言う印象。
微妙に設定を変えたのも災いして、早々に回避できたはずとも感じる。
旧作ではドライバーの意図は不明のままだったが、
本作では猟奇犯風に描かれていて、それもマイナス要素。
TV放送 2016/03/15 WOWOW 2230-2343
▼
「激流」(94)を見た。
この映画は、メリル・ストリープ演ずる元川下りのガイドが
ケビン・ベーコン演ずる凶悪犯に、一家を人質にとられて
生還率100万分の1と言う、非常に危険な川を下るはめになる話で
スプラッシュマウンテンより面白いとか言う話だ。
メリル・ストリープは、割とひいきの女優だが、
いかんせん、ちょっとふけ気味で、なんだか体型も太っている。
(パンフには、ずいぶん体を鍛えてマッチョになったとあるが)
このアカデミー賞づいた大女優が、突然アクション映画に出たと言うのは
よほど役が減ったのか、それとも自分で転身をはかったのか。
一方、ケビン・ベーコンの方は、以前は影の薄い感じだったが
この後「告発」「アポロ13」と大作に連続出演。演技派に転身したと言う事か。
まあ、出演する人たちの背景はともかく、
川は止まりっこないから、必然的にサンペンスフルになるはず。
監督は、「ゆりかごを揺らす手」のカーティス・ハンソン。
生還率100万分の1はオーバーとしても、それなりに面白いはず。
冒頭は市街のでかい川を、ゲイル(メリル・ストリープ)がボートをこぐシーン。
見ているだけで、体力がいりそうだが、
町中でこんな事ができると言うのは、アメリカの広大な土地だからこそか。
彼女は、息子ロークの誕生祝いに、故郷の山へ行く事を計画。
だが、仕事の虫の夫トムは、デザインの仕事があるからと、行けないと言い出す。
息子ロークは、父を嫌っていて、どうせ来ないと思っていたと言うわけだ。
ゲイルとローク、そして娘ウイラと愛犬マギーで故郷へ。ゲイルの両親が迎える。
ゲイルは母に、夫婦生活が危機を迎えている事を話す。
だが母は、つむじ曲がりで聾唖の夫に耐えてきたと話す。
この聾唖の父のおかげで、ゲイル一家は手話ができるが、これが後に便利な事になる。
ゲイルとロークは、2人で数日間ボートで川下りをする事に。
実は、ゲイルはかつて川下りのガイドをしていたのだ。
ロークは、川下りの受付で、ウエイド(ケビン・ベーコン)と言う男と知り合う。
彼は、ロークと同じロック趣味で、父と違って悪ガキタイプだ。
たちまち、ウエイドが気に入るローク。
ウエイドは、友人のテリー、ガイドのフランクと川下りをすると言う。
出発直前になって、ゲイルたちの前に、トムが現れる。
スケッチブックを持ってきて、こちらで仕事をする事にしたのだ。
だが、ロークは、父がいやいや来たのだと、相手にしない。
こうして3人は、数日後に祖父母たちがゴールが迎える予定で出発する。
トムはこの川下りを面白くもなさそうで、ゲイルが危ないと言うのに、
ボートの上の方に座っていると、揺れた拍子に川に落っこちて、ゲイルに笑われる。
休憩時間は仕事のスケッチをする、愛想のなさだ。
ゲイルは、今の難所は5段階評価でレベル4だと言う。
この下流には、5プラスとも言うべき、超難所ガントレットがあると言う。
ロークは、ガントレットに行くのかと聞くが、
そこはゴール地点よりも下流で、今は禁止区域だと言うゲイル。ロークはやや失望。
ゲイルは、18歳の時に2人のガイドとガントレットに挑戦した事があるが、
1人が死亡し、1人が半身不随に。ゲイルだけが無事だった。
今では家族もあるゲイルは、二度とあんなバカはやらないと言う。
ゲイルは、トムにもっと楽しいフリをして。
私も仕事を理解してるフリするからと言って、逆にトムを怒らせてしまう。
翌日。一行は、ウエイドたちと再会。
彼らはガイドのフランクに置き去りにされ、立ち往生だと言う。
歩いて助けを呼べば、一週間近くかかってしまう。
それよりは、一緒に川下りした方がいいと、ゲイルの指示で同行する事に。
トムはこの連中が虫が好かないが、事情が事情なので、仕方がない。
愛犬マギーが林の中へ逃げてしまうので、トムが探しに行くが、
めったに家にいないトムの命令は、なかなか聞いてもらえない。
マギーは何やら地面を掘っていたが、ようやく引き返す事に。
トムが気づくと、テリーが何やら彼らの様子を見張っていた。
まあ、常識的に考えれば、フランクは殺され、死体が埋められていると言うわけだ。
さっそく彼らの前に難所が。
右側から行けば平気だが、左から行くと渦に巻き込まれると言う。
ゲイルの忠告にも関わらず、ウエイドらのボートは渦に巻き込まれて転覆。
テリーは泳いで助かるが、ウエイドは泳げず、トムが飛び込んで助ける。
だが、溺れた者にありがちな事に、ウエイドはトムにしがみつき
もろともに溺れそうになったため、トムは殴り倒して救出。
ウエイドは、命の恩人だと一応は感謝するが、殴った事にはこだわっている様子だ。
ゲイルはウエイドと親しげに釣りをし、トムは嫉妬心を覚える。
彼女は誤解だと言うが、虫が好かないことに変わりはない。
家族の旅行だし、連中をまこうと言うが、ゲイルは取り合わない。
彼女は、牛の競売所が襲われ、金が盗まれたと言うニュースを聞き
父がいつかあそこは襲われると言ってたと話すが、ウエイドらは話をそらそうとする。
2日目の夜。ロークの誕生日と言う事で、
ゲイルは防水カメラ、トムは万能ナイフをプレゼントし、ロークを喜ばせる。
何も用意してなかったと言うウエイドは、200ドルをプレゼント。
ロックのCDでも買えと言うが、トムは高額すぎると拒否。
ロークは、いやいや来たクセにとか言って、父に腹を立ててしまう。
ゲイルはトムの行動を正しいと認める。
トムと2人は、冷めかけていた反動もあって、前にも増して愛し合うように。
その後、真夜中にゲイルは水浴びするが、
真っ暗の中で、ウエイドが黙ってのぞき見ている事に気づき、不気味に感ずる。
そして彼女は、やっぱり連中をまく事に同意。
普通に接しているフリをして、途中でまく事にする。
だが翌日。2人が準備している間に、ウエイドらはロークを乗せて出発してしまう。
ウエイドは、秘密を守れるかと言って、隠していた銃を見せる。
両親にも秘密と言う約束でだ。
昼食時に、ゲイルとトムは、それぞれウエイドとテリーらを誘い出し、
仕事を頼んで注意をそらした間に、ボートに乗って川へ出る。
気づいたテリーは、あわてて追ってくるが、川までは来れない。
ゲイルらはロークをボートに乗せようとするが、
ウエイドに黙って去るのをいやがり、そうこうしている間に、2人が現れる。
どういうつもりだと追求され、トムが家族だけになりたかった等と言うが
ウエイドはトムを殴りつける。
とたんに、ロークも乱暴はやめてと、ウエイドが悪い奴だと気づく。
ウエイドが銃を持っているとばらし、今度はロークも殴られる。
一行はボートに縛りつけられ、人質状態にされる事に。
愛犬マギーは処分すると言うので、あわててロークが逃がす。
ゲイルにボートをこがせ、ガントレットまで行くと言う。
ようやく彼女も、ウエイドらの目的に感づく。彼らは牛の競売場を襲った犯人なのだ。
国境越えでカナダへ逃げると思わせ、危険な川下りで逃げると言う寸法だ。
しかし、ガイドのはずのフランクが負傷で死んだため、ゲイルをアテにしていたのだ。
ゲイルはスキを見て、オールで2人を川に突き落とし、逃げようとするが、
運悪く足のつく場所だったため、ウエイドも平気で、銃を向けられてこれは失敗。
ロークは防水カメラで、ウエイドらの写真を撮り、川に流すことにするが
監視員のジョーが見つけて、人質にとられている事にも気づかず、
わざわざ返されてしまって失敗。
当然、カメラは壊され、「SOS」と地面に文字を書いて連絡しようとした
トムはまたも殴られる羽目に。
一同が船にしばられているため、わざと転覆させる事もできない。
ついにボートは、終点を通り過ぎてしまう。
予定よりも2日も早く来てしまったので、父母らも待っていない。
ゲイルは、超難所ガントレットから無事に帰還できたのは、強運以外の何でもない。
今度も無事という保証はないと言う。もし転覆すれば、渦に巻き込まれてしまう。
泳げる、泳げないと言う問題ではない。巻き込まれば、助かる事はできないのだ。
その夜。トムとロークは手話で連絡し、例の万能ナイフでロープを切る。
ゲイルは、この先の難所であるリトルナイアガラと言う滝で、わざと転覆させ、
2人が落ちたスキに、滝の裏側に隠れると言う作戦を立てる。
しかし、トムは寝ているテリーから銃を奪う作戦を考え、
もし失敗したら、滝の手でいこうと言う事に。
だが、ウエイドらに感づかれ、ナイフを持ったまま、トムは逃げる羽目に。
ウエイドが追い、断崖にしがみついたトムを撃つが、
泳げないトムは、川の向こうまでは行けない。
懐中電灯が壊れ、たぶん死んだだろうと言う事で、よしとする。
トムはそのまま、一晩中断崖にしがみついたままとなる。
翌日、トムが死んだと思ったままの、ゲイルらは出発。
トムは、いつのまにかかけつけた、愛犬マギーと合流し、先回りする事に。
言う事を聞かなかったマギーも、トムの命令を聞くようになる。
警官を呼ぶとか言う手もありそうだが、それはせず、トムは走って先回りする。
ボートよりも早く行けるらしい。
監視員のジョーは、禁止区域にゲイルらがいると聞き、止めようとするが、
ウエイドが彼を射殺してしまう。
トムはリトルナイアガラ直前の岩に、手話の手の形の落書きを残す。
それを見たゲイルは、トムが無事だと知り、急に元気に。
リトルナイアガラの、例の作戦は取りやめる事に。
ついにボートは、最大の難所ガントレットへ。そこは3本の支流が合流する場所だ。
ここを切り抜けるには、ゲイルとウエイド、そしてテリーの3人が
全力でこぐしかない。ロークのヒモだけははずしてと頼むが、受け入れられない。
ゲイルはなぜかウキウキして、2人に指示を出すようになるが、
ウエイドらは、何か魂胆があるのではと考え、いまいち信用できない。
そうは言っても、ここは彼女に従うしかない。
1.5qだかで、90mも落下するこのガントレット。
冗談じゃないかと思える、垂直落下が次々現れ、これでも左から行くよりはマシとかで
そのたびに、ボートが激しくゆさぶられ、今にも転覆しそう。
3人は必死にこぎ、渦に飲み込まれないようにする。
今まではそれほど盛り上がらないところもあったが、
この最後の見せ場は、まさしく自分もボートに乗っているような気分で、
一緒になって船をこいでしまう。(寝ているわけではない)
ウエイドはガントレットを乗り切ったと喜ぶが、今のは序の口とか言われ、
ギョッ!とするような大落差。
それも何とか切り抜け、ついにガントレットを制覇する。
何だかんだと言いながら、4人とも無事なんだから、
ガントレットも大したことないのではと、思えるところもあるが。ほっとする一同。
だが、ゲイルは山からのろしが上がっている事に気づく。もちろんトムのしわざだ。
油断しているスキに、足のヒモをゆるめる。
彼女は、堂々とロークに手話で指示。ウエイドらは、何を話していると怒る。
次の瞬間、待機していたトムが、鉱山用か何かの、
今は使われていないクレーンを利用して、
両岸からワイヤーを引いて、ボートを転覆させる。川に落ちるウエイドとテリー。
ゲイルはウエイドが落とした銃を拾おうとするが、足のヒモがあって届かない。
かけつけたトムは、テリーと格闘。
ウエイドは立ち上がり、(川は浅いので)ナイフを向ける。
ゲイルは銃を拾い、ウエイドに向ける。
ウエイドは、あたんには撃てないと言いながら、ちょっとは警戒して、
ここで約束通りあんたたちを逃がす等と言う。
怒ったゲイルは、銃を空に撃つが、弾は空。
そう言えば、1発しか残ってなかったなと言うウエイド。
急に元気になって、ナイフを持って彼女に襲いかかる。
だがゲイルは最後の1発を撃ち、ウエイドを射殺。テリーも観念する。
警察がかけつけ、ロークに恐かったかと聞く。
彼は、恐くなかった。ママとパパが助けてくれるからと答えた。
と言うわけで、崩壊しつつあった家庭が事件を通じて修復すると言うのは
ややありがちで、少々飽き飽きしたところがあるのだが、
激流をめぐる派手な見せ場はなかなか迫力があった。
もっとも、なぜこんなめんどうな逃げ方をするのかとか、
どうも都合のよい展開が気になるし、
激流の見せ場も、最後にでかいのがあるだけで、やや物足らない。
メリル・ストリープとしては、転換をはかったと言うところだろうが、
どうも彼女には似合わず、ピンと来ない気もする。
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月世界旅行(02)
科学者らは大砲のようなロケットで月へ。探検するが、月人に捕らわれる。
格闘すると相手は爆発。逃走し、崖の上からロケットで落下。地球へ帰還する。
と言うわけで、メリウスによる、SFと言うよりも映画の初期の作品。
物語も短く、音楽も何もない。
TV放送 95/01/01 BS05 17:35-17:50
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ゲッタウェイ(72)
監督 サム・ペキンパー
マッコイ(スティーブ・マックイーン)は元強盗犯で服役している。
模範囚だが仮出獄申請は受け入れられない。
面会に来た妻のキャロル(アリ・マッグロー)がボスのベイトンに頼んで
手回ししてようやく出獄する。
ベイトンはさっそく、2人の男ルディとフランクをつけて
キャロルを含めて4人で銀行強盗の計画をさせる。
地方の銀行だが綿密な計画を立てて実行。
マッコイが停電を起こさせ、2人が銀行を襲撃。
かけつけたマッコイが金庫から50万ドルを盗み出すが、
守衛が銃を撃とうとしたので、フランクがそれを射殺。
怒ったルディはフランクを射殺。
キャロルが仕掛けた爆弾で注意をそらしてそれぞれ逃走。
おちあう地点で、ルディはマッコイを射殺しようとするが、逆にマッコイが撃つ。
ラジオでは銀行から75万ドルが盗み出されたと言っている。
ベイトンに会って、彼の兄が頭取で銀行の金を横領したので
それをごまかすために強盗を計画させたのだと聞かさせる。
キャロルがマッコイを出獄させるために、ベイトンと寝た事を知る。
だが、キャロルがベイトンを射殺してしまう。
マッコイとキャロルは列車で逃げようとするが、
キャロルがロッカーでカバンを奪われてしまう。
マッコイはカバンを奪った男を見つけ、列車の中でカバンを奪い返す。
だが、列車の中で会った少年が顔を覚えていて、マッコイは指名手配される。
電気屋でラジオを買おうとしてそれに気づいたマッコイは、
銃砲店でショットガンを奪って、かけつけたパトカーを撃って逃走。
バスで逃げ、ドライブスルーで食事するが、そこでも通報されて警官がかけつける。
激しい銃撃戦の末、ごみ箱に隠れた2人は、廃棄場まできて逃亡。
マッコイは知人のホテルに来るが、
そこには防弾チョッキで生きていたルディが来ていた。
さらにルディを追って、ベイトンの腹心だった新ボスの一味も現れる。
マッコイはホテルの主人の様子がおかしかった事から、罠だと気づく。
ルディを倒して逃走しようとするが、ロビーには新ボスの一味が来ていた。
銃撃戦の末、一味を倒し、ボスもエレベーターのワイヤーを撃って倒す。
さらに、気がついて追ってきたルディも倒す。
警察がかけつけるが、
近くにいた男のトラックに乗って国境を越えてメキシコへ逃げる。
この男がマッコイを恐れぬ肝の座った男で、
トラックと口止め料込みで3万ドルをせしめて帰っていく。
というわけで、脚本ウォルター・ヒル、音楽クインシー・ジョーンズという
この映画、マックイーンとアリー・マッグローが当時夫婦だったと言う事もあって
何とも男くさい映画になっていた。
出獄していきなり強盗してしまうというのもすごいが、
何とも危なっかしい生活をしてのける男の話は、なかなかよかった。
しかし、ゴミ収拾車の中に隠れていて窒息しないかという疑問は残る。
TV放送 91/07/26 01:20-03:10
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「ゲッタウェイ」(94)を見た。
「ゲッタウェイ」とは、今から20年ほど前、
スティーブ・マックイーンが、当時の妻アリー・マッグローと共演した作品。
今回はそのリメイクだ。
前作は暴力描写に優れたサム・ペキンパーが監督で、
後に「48時間」等のアクション映画の監督となったウォルター・ヒルが脚本。
マックイーンらが、金のために夫婦で危ない橋を渡るという展開で
何かと言うと銃を撃ってしまう、やや痴呆的な展開が気にはなったが
アクション映画の代表作として、無視する事はできない一作だ。
今回は、この夫婦を、
「レッド・オクトーバーを追え!」のアレック・ボールドウィンと
キム・ベーシンガーと言う実際の夫婦が演じているのがミソ。
オリジナルのウォルター・ヒルが再び脚本に参加しているようで
まあ、前作の夫婦よりもさらに、出たとこ勝負の危ない生活が似合う2人なので
期待できるかも知れん。
ドク(アレック・ボールドウィン)とキャロル(キム・ベーシンガー)の夫婦は、
射撃の練習。ワルサーを小さすぎるとか言って、キャロルも結構過激な女性だ。
彼らは儲け話があると誘われる。護送される依頼人の甥を奪還する仕事だ。
ドク夫婦と、ワル仲間のルディが計画に携わる事に。
まず、出発した護送車の前に、キャロルが車を割り込ませ、
モタモタしている間に、バンのような、後ろ側のドアをこじ開ける。
乗り込んだドクは、大勢の囚人が、それぞれ独房のような所に入っている中から
問題の甥を見つけ出し、彼だけを連れて、
信号待ちだかに、後ろで待つ仲間の車に飛び移ると言う寸法。
すべてがあざやかに終わり、彼らは報酬を得るため、甥を連れてメキシコへ。
だが、ギャングのボスである彼のおじの目的は、
横領だかをした、甥を処分する事だった。彼はドクの目の前で甥を射殺。
ドクには金を渡すが、もちろんタダで返してもらえるわけではなかった。
ボスは警察に連絡しており、彼の合図でパトカーが集結。
やばいと気づいたルディは、ドクを残し、移動に使用した飛行機で逃走。
残されたドクは警察に逮捕され、20年の刑に処せられた。
妻キャロルが面会に。彼女は夫と別れた生活に絶えられない。
そこで知人である、ギャングのボス、ベニヨンに掛け合えと言う。
ベニヨンは大きな仕事を計画しており、ドクがそれを請け負うと言えば、
裏で手を回して簡単に出所できるはずだ。何しろ彼は一番の腕前なのだ。
そこで、キャロルは、ベニヨン(ジェームズ・ウッズ)に会いにいった。
こうしてドクは出所する事に。ドクとキャロルのHシーンが展開。
さすがに物おじしないキム・ベーシンガーの裸は大胆。
しかも、本当の夫婦だから、Hシーンもマジに見える。
ベニヨンが持ちかけた仕事とは、ドックレース場の収益金強奪だった。
ドクはメンバーを自分で選定すると言うが、ベニヨンはこれを拒絶。
断れば、再び刑務所に戻されるとあって、ドクも彼には逆らえない。
メンバーには、ハンセンと言う男と、あの時逃走したルディがいた。
ルディは逃走した事を、仕方がなかったと言うが、ドクの胸の内には怒りが残る。
綿密な打ち合わせをし、決行の日を迎える。
ドクは防弾チョッキの使用を勧めるが、ルディらはバカにして受け付けない。
ドクとキャロルの乗ったバンは、レース場周辺のマンホールの上に停車。
バンの床を開いて、ドクはマンホールから地下へ。そしてレース場内に侵入する。
一方、ルディらはタンクローリーを盗み出し、レース場周辺に駐車。
そして陽動用に時限爆弾をセットする。ドクが内側から鍵を開け、ルディらも中へ。
電気の配線を操作し、場内は停電に。
異常に気づいた、金庫室のある部屋の連中は、金庫のロックを閉じる。
そこへ、おもちゃの面をした3人が銃を持って侵入。
職員を床に伏せさせ、金庫の場所を聞き出す。金庫はわかっても開けられないはず。
しかし、ドクはドリルで金庫に穴を開け、そこから小型カメラを中へ。
ダイヤルの調整をモニターを見ながらやったため、簡単に金庫を開けてしまう。
中にある大量の紙幣を回収。
だが、床に伏せていた警備員が、隠していた銃を取り出そうとしていた。
気づいたハンセンは彼を射殺。彼らは逃走する。タイミングよく、時限爆弾が爆発。
人々の注意はそちらへそれ、まんまと彼らは2台の車で逃走する。
だが、ルディは、一緒に逃走するハンセンを射殺し、車から捨てる。
そしてドクらとの待ち合わせ場所へ。
ドクはハンセンがいない事に気づき、尋ねると、撃ち合いで死んだと答えるルディ。
おまえもだと言って、銃を取り出すが、
最初から気づいていたドクは、先に撃って彼を射殺する。
ドクは紙幣の詰まった2つのカバンを持って立ち去る。
だが、彼はルディがまだ生きている事に気づかなかった。
ルディは意外にも防弾チョッキを着ていたのだ。
ドクらはベニヨンの屋敷へ。途端にキャロルの様子がおかしくなる。
前にここを訪問するシーンがあったのに、ここへ来たの初めて等と言い出す。
金を渡さず持ち逃げようとか言うが、ドクは聞き入れない。
しかたなく、キャロルは彼はウマが合わない等と言って、車に残る事に。
ドクはベニヨンに会い、作戦の成功を告げる。
だが、ベニヨンは警備員を射殺した事が気に入らない様子だ。
彼は次第に妙な事を言い出した。
あれくらいの仕事のためにお前を出したわけではない。
わかるだろう。お前の妻は、おれに惚れてるんだ。だからおれの所へ来たのだと言う。
唖然とするドク。そこへ現れるキャロル。途端に銃を撃ち、ベニヨンを射殺する。
あわれ、ジェームズ・ウッズは、準主役かに見えたが、序盤で死んでしまった。
とにかくここを立ち去らねばと、ドクは呆然とするキャロルを連れて去る事に。
しばらく車で運転するが、次第に怒りが高まる。なぜそんな事を!
キャロルはあなたのためにした事だと言う。
そんな事までしろと頼んだ覚えはない等と怒るが、
やっぱり彼女と離れられるわけではなく、いったん車を降りた彼女を拾う。
一方、ベニヨンの部下たちは、ベニヨンの死体を見て、
ドクが金を奪うために射殺したと誤解。(ま、結果は同じだけど)
ベニヨンの事はどうでもよくなり、金を奪うために追跡する事に。
さらに、防弾チョッキで無事だったルディは、そうは言っても負傷しているため、
郊外にある獣医の家を見つけて、そこへ押し入る。
生真面目でおとなしい獣医のハロルドは、この危険な客にあわてふためく。
だが、夫に不満を感じていた妻フランは、一目でルディが気に入り、
ハロルドに買い物に行かせている間に、ルディとHする。
気の弱いハロルドは、そうまでされても、警察を呼ぶ勇気がない。
治療されたルディは、夫婦を連れてメキシコに向かう事に。
それと言うのも、作戦の際に、不測の事態が起きたら、
メキシコに逃げろとドクが言っていたからだ。
ハロルドは運転中の小便も許されず、
モーテルでは、イスに縛られて妻と男のHを見せつけられ、
揚げ句の果てに首を吊って自殺してしまう。だが、妻フランは全然平気のようだ。
一方、ドクらは、本当にメキシコへ向かっていた。車を捨て、列車で向かう事に。
仲直りのフリをしているが、2人には、まだわだかまりがある。
ドクが車を処分している間に、キャロルは駅へ。
ロッカーにカバンを入れ、コーヒーでも飲んで休憩する。
そこへドクが現れ、カバンを心配する。ロッカーを開けてみると中は空。
彼女がロッカーにカバンを入れる際に、手伝うと称して近づいてきた男が
別の鍵を渡したのだ。ドクにしてみれば、簡単な手口だ。
2人は問題の男を探して、駅を走り回る。
同じ手口で別の客を狙う男を発見し、ドクが追跡。気づいた男は逃げる。
ドクは男を見失い、見ると出発した列車が。
意を決して飛び乗るドク。駅に残されるキャロル。
列車に飛び乗ったドクは、列車中を探し回ったが、男はいない。
ふと気づいて、階下にあるトイレのスペースへ。
ここは鍵がかかっていて、出発してしばらくは使えない。
しかし、やはり男はここに隠れていた。個室でカバンを開け、中身に驚く男。
ドアをそっと開け、追っ手がいない事を確認するが、そこへドクが押し入ってくる。
プロをなめるなと、無茶苦茶なぐるドク。
鍵をこじ開ける時は、傷をつけるなと忠告し、カバンを持って去っていった。
キャロルは人気のない駅の待合い室でずっと待っていた。
戻ってきたドクと抱き合うキャロル。
だが、男が警察に捕まり、殴った相手の人相を証言。
その顔は前科のあるドクと一致し、彼はドッグレース襲撃犯として手配される。
(金とドッグレースを結びつける証拠はない気がするが)
食事をするドクとキャロルは、ニュースで顔が出ているのに気づいて、
あわてて店を出る。だが、他の客が彼に気づいていた。
危機を察知したドクは、銃砲店へ行って、ショットガンを買うようなフリをして
店員が取り出すと、銃を突きつけてこれを奪う。
パトカーがかけつけるが、キャロルが強引な運転をし、
窓からドクが銃を撃ちまくってけちらす。
そうは言っても、いつまでも逃げられるわけではなく、
彼らはゴミ箱の中に隠れる。そこへ収集車が現れ、彼らはそのまま運ばれていった。
ルディはドクが現れるはずの、彼の友人ゴリーの安宿へ。
彼に金を渡し、ドクが現れたら知らせるように言う。
遅れて到着したドクらは、ホテルの部屋へ落ちつく。そしてまたもHシーン。
だが、ドクはふと異変に気づく。家族を大事にするゴリーのホテルに、家族がいない。
いいタイミングで、注文したサンドイッチをウェイトレスが持ってくる。
不審に思うドクは、キャロルに相手をさせ、ベランダから背後に回るドク。
ドアの前にいるのは、死んだはずのルディとフランだ。
ドクはルディに殴りかかり、彼と格闘に。キャロルも手伝い、彼をたたきのめす。
一度は撃ち殺そうとするが、思いとどまり、ここを去る事に。
だが、ベニヨン一味がここへかけつけていた。
彼はゴリーを脅し、ドクに気づくと激しい銃撃戦に。
しかし、気の強いキャロルと共にドクは撃ちまくり、敵は1人ずつやられていく。
気がついたルディは、怒りが頂点に高まり、鉄棒を持って暴れまわる。
キャロルを上の階に残し、ドクは撃ち合いに。
だが、敵の中にはキャロルに気づいて、上の階に現れる者も。
弾を詰めなおしているキャロルに静かに近づき、今にも撃とうとする男。
直感としか説明のつかない状態で気づいたキャロルは先に撃ち、
男は下の階の天窓を突き破って階下へ。
一味は全滅させるが、ルディが現れ格闘に。ショットガンを撃つが弾がない。
ルディはエレベーターに乗って、ドアにはさまったショットガンを奪い合う。
奪い合いながら、ドクは弾をこめ、ルディに向けて撃つ。
ルディは倒れ、エレベーターは下へ。
続いてワイヤーを撃ったため、エレベーターはまっ逆さまに。さすがに絶命する。
2人はホテルを飛び出すが、すでにパトカーが集結している。
そこで、近くにいた古トラックに飛び乗る。
運転しているのは、スリム(リチャード・フォンズワース)と言う老人だ。
彼は脅されていると言う実感がないようで、メキシコに行きたかったとノンキそう。
家族と称して国境を通過し、メキシコへ。
ドクは車を止めさせ、スリムの年収を越す200万ドルでトラックを買うと言う。
ちょっと考えたスリムは、300万ドルなら買う等と
恐れを知らない事を言い出し、気に入ったドクらは400万ドルで売る事に。
彼らはそのトラックで去り、思いがけず大金を得たスリムは、歩いて帰宅した。
と言うわけで、前作を見るとわかるが、
本作との違いは、ドクの逮捕前の描写が追加された点。
後は、銀行強盗が、ドッグレース襲撃になり、
ルディ周辺の描写が多くなったと言う点くらい。
ゴミ箱に隠れて逃走するシーン、ロッカーで金を奪われ列車まで追うシーン、
エレベーターで敵を倒すシーン、最後の古トラックの老人のシーン等、
本筋から考えれば、修正しても構わない部分まで同じなので驚かされる。
(ゴミ箱で窒息しないかと言う疑問は、解消されていない)
通常リメイクでは、気に入ったシーンがなくなって、失望したりするものだが
今回はまったく同じと言っていいほどなので、逆に工夫のなさが気になる。
ギャングのボスにジェームズ・ウッズを配したのだが、簡単に死んでしまうし。
前作でも、妙に度胸のあるラストの老人が印象に残ったが、
今回はリチャード・フォンズワースと言う大物を使い、
しかも登場シーンがかなり短いという贅沢さは気に入ったが。
役者を比較してみると、マックイーンはもう少し頭よさそうで
あれほど危なかしい事はしないはずと思え、
アリー・マッグローは「ある愛の詩」の人で、あまりアクションが似合わなかった。
に比べて、今回は、「ブロンディー女銀行強盗」で
バル・キルマーを子分にしても貫禄のあるキム・ベーシンガーだけあって
銃撃戦等を見ていても、やる気十分。危ない女にはぴったりだ。
アレック・ボールドウィンは頭はちょっと悪そうで、ぴったりだが、
危なかしい中にも頼れるところがある的な雰囲気は出ていない。
と言う事は、平均して、役者のはまり方も前作と同じ程度と言うところ。
キム・ベーシンガーをもっと表に出せばよかった気がするが、
前作の脚本をほとんどいじらない作りなので、そうはなっていない。
同じ出来なら、古い方の評価が高くなると言うのは当然で、
これだけ見れば割と楽しめるが、やはり評価は下げざるを得ない。
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決断の3時10分(1957年米)
ベン・ウエイド 強盗団のリーダー(グレン・フォード)
ダン 牧場主
アリス ダンの妻
マシューとマーク ダンの息子
バターフィールド ダンの雇い主
チャーリー ベンの手下
エミー 酒場の女
牧場主ダンは、干ばつによる水不足で金策に困っていた。
そんな中、ベンの強盗団がバターフィールドの駅馬車を襲撃するのに遭遇。
自身の馬も奪われるが、ダンはトラブルを避けて手出ししなかった。
町にベンがいると知った保安官は、彼を逮捕。
手荒な手下たちが集まる事が予想され、ダンに護送を依頼する。
ダンの息子たちは、父親が悪党を護送すると知って得意気に。
逃がしてくれたら倍額払うとベンが言い出し、ダンの心は揺らぐが、結局断る。
隣町に到着し、3時10分のユマ行き列車を待つ事に。
ベンを始末すると称する男が現れるが、ダンが撃退。
男に協力を求めるが、ベン一味は手強いと退散してしまう。
バターフィールドが助っ人を集めるが、彼らも結局退散する。
撃ち合いで酔っぱらいのアレックスがやられる。
かけつけた妻アリスが心配するが、
ダンはアレックスでも命を投げ捨てたと、戦う決意を見せる。
手下の襲撃を受けるが、ベンがかばって2人は列車へ。
前に助けられたお返しだと言うベンは、ユマからは脱獄できるとうそぶく。
ついに雨が降り、列車を見送るアリスは微笑むのだった。
と言う訳で、往年の西部劇。
先日見た「3時10分、決断のとき」は本作のリメイク。
借金に苦しむ牧場主ダンは、報酬目当てに悪党ベンの護送をする事に。
ダンは大金で寝返らせようとする。
リメイク作は、撃ち合いとか入れて間延びさせており、
悪党ラッセル・クロウが変心した理由も微妙な印象だった。
その点、本作は90分程度ですっきりしていて、
悪党の変心(と言うより、主人公を死なせなかった)の理由もわかりやすい。
わかりやすいけれども、個人的には新旧とも面白かった訳ではない。
悪党役のグレン・フォードは、クリストファー・リーブ版スーパーマンのジョナサン。
TV放送 2016/09/05 ザシネマ 1100-1232
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3時10分、決断のとき(2007年米)
ダン 牧場主(クリスチャン・ベイル)
ベン・ウェイド 悪党のリーダー(ラッセル・クロウ)
アリス ダンの妻
ウイリアム ダンの息子(パーシー・ジャクソン役)
チャーリー ベンの手下
バイロン・マッケルロイ 賞金稼ぎ(ピーター・フォンダ)
借金に困っていた牧場主ダンは、ウェイド一味が駅馬車を襲撃するのに遭遇する。
保安官はウェイドを逮捕。
ダンは200ドルで雇われ、護送に同行する事に。
手下の追跡をかわす為、アパッチ族の地や、
中国人労働者が働くトンネル工事現場を経て町に到着。
列車を待つ中、ウェイドは見逃せば1000ドル払うと言い、ダンの心が揺らぐ。
手下は30〜40人集まり、逃げ出した保安官たちを射殺。
ダンは、家族に金を遺す様に鉄道会社に約束させ、戦う決意をする。
3時10分の列車が到着。
撃ち合いになり、ダンが負傷する。
ベンは何を思ったか手下を射殺し、自ら列車に乗り込むが、ダンは息絶えるのだった。
と言う訳で、クリスチャン・ベイルとラッセル・クロウによる西部劇。
バットマン対スーパーマンの父って組合せですな。
借金に苦しむベイルは、悪党ラッセルの護送を買って出る。
ラッセルの手下が奪還すべく狙ってきて、保安官たちまで逃げ出す始末。
味方なしと言う状況は、真昼の決闘を思わせて面白いんだが、
ラッセルとベイルが互いに理解し合ったみたいな結末はいまいちピンと来ない。
不良同士がケンカを経て親友になるみたいなノリですかね。
TV放送 2016/07/10 イマジカ 2100-2302
▼
ゲッティング・イーブン(94)
レイ(テッド・ダンソン)らは、150万ドルのコインの強奪を計画。
だが妹キティが結婚し、預けていた息子ティミー(マコーレー・カルキン)を
返されてしまう。ティミーにかまわず計画を実行。成功されるが、
計画に気づいたティミーはコインを隠し、父親らしくする事を要求。3人を振り回す。
警官テレサはレイらを怪しみ、彼らを尾行。ひょんな事でレイとデートするハメに。
レイはティミーに親しみを感じ、一緒に暮らす事を考える。
ティミーはコインの隠し場所を教えるが、諦めねば一緒には暮らせないと言う。
レイは断念するが仲間ボビーに脅迫され、ロッカーから鞄を出したところで一同逮捕。
ティミーが中身を替えていたため釈放。テレサはレイが改心したと知り、
ティミーの言葉をヒントに鞄を発見。匿名情報として彼らは見逃す事にする。
と言うわけで、またもカルキンくんの小生意気な少年の話。
いつもいつも大人が振り回されるパターンだが、それなりに楽しめる。
VHS
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ゲット・ア・チャンス!(2000年米)
かつての銀行強盗ヘンリー(ポール・ニューマン)は、ぼけてしまい施設へ。
だが、看護婦キャロルは彼が仮病だと感じ、池に落としたところ
さすがのヘンリーも怒り出し、2年半のぼけ生活が演技とわかる。
正気とばれれば刑務所に逆戻りだが、仲間とも連絡が取れない。
キャロルは否定的だった夫ウエインも巻き込んで、強盗を計画。
一味は警備員を縛って輸送車に扮して集金。金を得て何食わぬ顔で施設へ戻る。
警察はニセの証拠で攪乱されるが、ヘンリーが移送される事に。
キャロルは銃で護送車を脅してヘンリーを奪う。
ウエインが警察を呼ぶが、キャロルはヘンリーと逃走。コンビで強盗をする事となる。
と言うわけで、老いたポール・ニューマンが往年の強盗で、
ぼけたフリしているが再び強盗に乗り出すだなんて、
スペースカウボーイ的な作品だが、
看護婦夫婦の、仲の良いようなそうでもないような微妙な関係が
どうもしっくり来ず、結局ニューマン側にひっついてしまって、
あれあれと言う感じ。
強盗の方もたいして派手なシーンはないし。
TV放送 2002/03/17 BS05 1445-1615
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ゲット・ショーティ(95)
借金取りチリ(ジョン・トラボルタ)は、レオから金を取るためロスへ。
ついでに映画製作者ハリー(ジーン・ハックマン)と言う男からも取り立てる事に。
ハリーはチリと意気投合。彼の境遇の映画化を考え、映画通のチリも乗り気。
女優カレン(レネ・ルッソ)も仲間にし、
主演は大物俳優マーチン(ダニー・デビート)を考える。
ボーは企画の横取りを企むが、ボスの甥を殺してしまい、チリの金を奪おうとする。
格闘の末、ボーを倒す。ライバルの借金取りレイも、チリの金を奪おうとするが、
麻薬犯と間違われて逮捕。この話はマーチン主演で映画化される。
と言うわけで、映画好きの連中が、映画製作をまじえてだましだまされするが
4組くらいが入り乱れ、ウソついたりするものだから、何だかわけがわからない。
VHS
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Be Cool/ビー・クール(2005年米)
チリ・パーマー プロデューサー(ジョン・トラボルタ)
トミー パーマーの友人(ジェームズ・ウッズ)
イーディ トミーの妻(ユマ・サーマン)
リンダ・ムーン 有望な歌手
ラジ リンダのマネージャ(ビンス・ボーン)
エリオット ラジの用心棒(ザ・ロック)
ニック・カー ラジのボス(ハーベイ・カイテル)
シン・カサール トミーが雇っていた歌手
マーラ 刑事。パーマーの知人
マーチン パーマーの友人(ダニー・デビート)
スティーブン・タイラー エアロスミスのボーカル
映画業界に飽きたパーマーは、
音楽プロデューサーである友人トミーから企画を持ちかけられる。
だがロシアンマフィアの襲撃でトミーは殺される。
一方で、有望な歌手の卵リンダと知り合い、
彼女がマネージャのラジに飼い殺しにされていると知る。
そこで、トミーの妻イーディと組んで、リンダを売り出そうと画策。
だが、ラジとの契約が解消されていないと判明。
さらにギャラが不払いのカサールが押し掛けるが、
ロシア人に奪われ、トミーに金は残っていない。
ラジのボス、ニックは、パーマーがロシア人に狙われていると知り、
始末させようと画策。
だがパーマーの方が上手で、彼の思惑でロシア人、ニック、そしてカサールが衝突。
ロシア人が始末される。
パーマーはリンダをスティーブン・タイラーに紹介。好評価を得る。
カサールにアレンジを依頼し、ギャラの件は帳消しに。
ニックは契約書を奪おうとするが、用心棒エリオットに仕事を与えると仲間割れ。
ラジは痛い目に遭わされ、ニックは殺人容疑で逮捕。
リンダのステージは成功し、賞を受賞。
エリオットも俳優として成功し、主演映画が製作されるのだった。
と言うわけで、トラボルタが調子のいい映画プロデューサーを演じた
(らしい)ゲットショーティの続編。前作どんな話だったか記憶ないんすよね。
今回、トラボルタは音楽プロデューサーに転身。
周囲は、ユマ・サーマン、ジェームズ・ウッズ、ビンス・ボーン、ハーベイ・カイテル
ザ・ロックと言った豪華な布陣。(あとスティーブン・タイラー)
トラボルタは新人歌手をデビューさせようとするが、
彼女を手放すまいとする前のプロデューサー、ギャラが未払いだと銃で脅す連中、
殺人を目撃したトラボルタを始末しようとする連中が登場。
ドタバタになりそうだか、トラボルタは終始慌てず(死体があっても)、
調子よくさばいてしまうと言う話。
トラボルタののらりくらりぶりに感心はするが、
例えばハーベイ・カイテルやビンス・ボーンは罠にはめ、
その手下のザ・ロックには仕事を工面してやるなど、
敵にするか味方にするかの境界がつかめず、
見てる最中に巧妙な作戦を楽しむと言う映画ではなさそう。
トム・ハンクスやニコール・キッドマンの架空映画の看板が登場。ギャラは出るのか?
TV放送 2011/01/26 WOWOW 0145-0344
▼
ゲット スマート(2008年米)
マックス・スマート コントロールの新任エージェント(スティーブ・カレル)
エージェント99 スマートとコンビを組む(アン・ハサウェイ)
エージェント23 凄腕(ドウェイン・ジョンソン)
チーフ (アラン・アーキン)
大統領 (ジェームズ・カーン)
シーグフリード 一味の黒幕(テレンス・スタンプ)
クリスティック ロシアのテロリスト
冷戦時代のケイオスとの戦いを終えた組織コントロールは解散したとされるが、
実は今も存在するのだ。
各地でエージェントが殺されたため、整形で顔を変えたエージェント99と
新任で元分析官のマックスがコンビを組む事に。
ロシアのテロリスト、クリスティックを倒し、ウラン工場を爆破。
だが工場からは証拠が出ず、マックスは二重スパイの疑いを受ける。
マックスは、一味がディズニーホールで大統領を暗殺する気と知り急行。
実はエージェント23こそ裏切り者で、彼を格闘の末倒す。
さらにホールへ急行。ピアノに仕掛けられた爆弾を除去する。
と言うわけで、かつてのTVシリーズ「それゆけスマート」の映画版。
スパイブーム時代に登場し、かつて本家ドン・アダムス主演で映画化された事もある。
今回はスティーブ・カレルとアン・ハサウェイと言うコンビで復活。
スマートは分析能力は優秀という設定だけれども、基本的にドジで笑わせる展開で
例えばピンクパンサーなんかと比べて差別化がつらいところあり。
スパイ映画として面白いわけでもなく、中途半端な感じ。
木に隠れてる男に、ビル・マーレー。実はエージェントらしい。
オリジナルのメル・ブルックス、バック・ヘンリーが監修。
TV放送 2009/11/20 WOWOW 2200-2355
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ゲットバッカーズ(2014年米)
テディ・レイモンド 作家(トム・ベレンジャー)
ジェラルド 記者(シルベスター・スタローン)
ロジャー ジェラルドの助手
コレット 女囚
ウルフィー 捜査官(ミストの人)
フランク ボス(トム・サイズモア)
人気ラッパーが、テディ・レイモンドの自己啓発本に感銘を受けた
と発言した事から話題に。
記者ジェラルドは関心を示し、助手ロジャーにテディを調べさせる。
だが、表舞台に出たがらないテディは正体不明だ。
ようやくロジャーはテディを見つけるが、半信半疑。
だが、禁煙を成功させられたロジャーは、彼を朗読会に出そうとする。
テディが朗読会に現れるとあって、マスコミは大騒ぎ。
テディは緊張するが、現れたジェラルドに励まされて壇上へ。
誰かと目を合わせろと言われ、
彼のファンとなった元女囚コレットに話しかける事で克服。
ボスのフランク一味が騒ぎを起こしテディが巻き込まれるが、コレットに助けられる。
フランクは稼業から足を洗い、テディはコレットと親しくなるのだった。
と言う訳で、いろんな人が交錯するドラマ。
人気ラッパーが影響を受けたと言う自己啓発本が評判に。
著者は表舞台に出ない謎の存在で、ゴシップ記者が彼を追ったりするが、
それが本筋かと言うと、あまり関係のない周囲の人々まで描いており、
テーマ性がぼやけた感じ。
謎の著者にトム・べレンジャー。
ゴシップ記者の上司にシルベスター・スタローン。
組織の取り立て屋にダニー・トレホ。(即効で死ぬ)
組織を追ってる捜査官がトーマス・ジェーン。
アクション映画で見たかったと言う感じの顔合わせで、戸惑わされます。
TV放送 2015/09/15 WOWOW 2100-2232
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ゲットバック(2012年米)
ウイル・モンゴメリー 金庫破り(ニコラス・ケイジ)
ヴィンス ビンセント。ウィルの仲間(ジョシュ・ルーカス)
ハーランド刑事
アリソン ウィルの娘
ライリー ウィルの仲間
ホイト ウィルの仲間
金庫破りウィルは、ヴィンスらと銀行を襲撃。
ヴィンスが目撃者を始末しようとしてもめた挙げ句、ウィルは逮捕されてしまう。
8年後。ウィルは出所するが、
ハーランド刑事は盗んだ1000万ドルを隠しているはずとつけ狙う。
一方、死んだと思われていたヴィンスから連絡があり、分け前を要求される。
ウィルは金は燃やしたと言うがヴィンスは信じず、娘アリソンを人質にとったと脅す。
ウィルはハーランドに相談するが、信じてもらえない。
やむなくウィルは銀行の金塊を盗む事を決意。
かつての仲間ライリーに協力を求める。
金庫の下から穴を開け、金塊を溶かして回収。
事件に気付いたハーランドが急行するが、ウィルは退散してしまう。
ウィルは、閉鎖された遊園地でヴィンスと対面。
金塊を渡すが、8年間復讐心を抱いていたヴィンスは、アリソンを殺そうとする。
格闘の末、ヴィンスを倒し、アリソンを救出する。
事情を知ったハーランドは、金塊を盗んだのはヴィンスとして処理する。
もし、金塊を売れば逮捕すると警告。
ウィルは否定するが、ひそかに金塊を手に入れていた。
と言うわけで、ニコラスは大作も出るが、小粒なアクション系も結構多い。
本作もそんな作品で、彼はやり手の金庫破りで、
警察もマークしているが、まんまと大金を盗み出す。
だが、目撃者を始末するか否かで仲間ともめた末、
ニコラスは逮捕され、仲間は脚を撃たれて義足の身に。
出所後、足を洗おうとするニコラスだが、
仲間割れした相棒は、分け前を要求してニコラスの娘を誘拐。
やむなく再び金庫を破る事に。
と言う、どこかで聞いた事あるような話で、金庫破りなのになぜか運転テクが凄いとか
おかしな所もあるけど、まあまあつまらなくはない。
TV放送 2013/10/04 WOWOW 2100-2300
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ケミカル51(2001年アメリカ/イギリス/カナダ)
エルモ(サミュエル・L・ジャクソン)は、合法成分で効果抜群の麻薬を開発。
だがリザード一味を研究室ごと爆破。
生き延びたリザードは、女性スナイパーのダコタに、エルモを始末しろと指示する。
英国へ渡ったエルモは、フィーリックス(ロバート・カーライル)の案内で、
そのボスであるデュラントと取引するが、ダコタがこれを襲撃。
リザードは製法を手に入れるまで生かしておく事にし、ダコタは彼らを追跡する。
刑事ケーンは彼らを追う事に執念を燃やす。
エルモは研究室を用意させ、新たにイキと取引する事にする。
エルモは実はフィーリックスの元恋人だったダコタを仲間にする事に成功。
ケーンはイキとフィーリックスを捕らえ、取引場所を聞き出す。
サッカー場の特別室で取引。ダコタとリザードが襲撃し、リザードはイキを射殺。
処方を聞き出すが、実は麻薬は効果なく、暗示できいた気がするだけだった。
リザードは乾杯するが、強力な薬が混ぜられていて、
かけつけたケーンの腰を抜かすほど、嘔吐させる。その間にエルモらは退散。
分け前を渡し、フィーリックスはダコタと仲直りするが試合終了まで持たず。
エルモは姿を消し、城の後継者になったと言う。
と言うわけで、いろんな映画があるが、麻薬の調剤士を主人公にすると言うのは
ちょっと視点を変えた感じで、面白いかもと言う感じ。
だが、終始サミュエルの行動が理解不能で、
普段いかれた役の多いロバート・カーライルがマシに見えてしまうほど。
追い込まれて反撃に出たと言うよりは、
仕返しされるとわかって、わざと逆らってみたみたいな感じで、
どうもシリアスとは思えないシーンもままあり、かと言ってコメディでもなさそうだし
狙いがよくわからない。
TV放送 2004/01/17 BS05 2200-2338
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厳窟の野獣(39)
監督 アルフレッド・ヒッチコック
母親を失ったメアリーは叔母を訪ねるが、叔母は海賊のジェスと結婚していた。
儲けが均等に分配されていない事が発覚し、
新参者トレハーンに横領の濡れ衣を着せ処刑を命ずる。メアリーは彼を助けて逃走。
彼らは領主ハンフリー卿に助けを求める。
実は官憲のトレハーンとハンフリー卿は、屋敷の手入れに向かう。
しかし、彼らは捕らえられ、一味は次の略奪の仕事へ。
メアリーが灯台の火をつけたため、船は遭難を回避。
怒った子分らは、かばうジェスを撃ち、彼は死ぬ。
彼女は宿に戻るが、叔母もハンフリー卿に撃たれて死ぬ。
彼はメアリーを連れて船で逃走をはかる。トレハーンが救援を連れてかけつける。
追いつめられたハンフリー卿は、マストから飛び降りて死ぬ。
というわけで、ヒッチコックとは言えども、サスペンス色はあまりない。
メアリーと言う女性が、どっちつかずで、だからどうしたと言う話。
TV放送 91/12/17 BS11 22:00-23:32
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現金作戦(66)
出所したイーライ(ジェームズ・コバーン)は新たな作戦を計画。
女性にモテモテの才能を生かして、資金を調達。
作家に扮して、金持ちのお手伝いインガに接近。利用するため彼女と結婚する。
資金で空港にある銀行の図面を入手。ソ連使節団が来訪し、空港はすごい警備。
イーライはオーストラリアの刑事に扮し、犯人引き渡しのフリをして空港へ。
一方、空港周辺はデモ隊の整理で大混乱。
そのスキにイーライラは銀行を襲撃し、100万ドルを奪う。
空港警官に話をつけてあったため、手荷物検査せずに飛行機で飛び去る。
その頃、インガは資産家である叔父の死亡で、100億ドルを手に入れていた。
と言うわけで、ジェームズ・コバーン主演の強盗の話で
フリントみたいなノリを期待したが、作戦が緻密だったり意外な手口だったりはせず。
最後のオチはちょっと面白い。
TV放送 2000/01/18 12CH 1300-1500
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原子怪獣現る(53)
北極圏で核爆発の放射能を測定していたトム博士は、恐竜を目撃する。
帰国した彼は精神異常と言われるが、各地で同様の目撃報告が。
権威であるエルソン博士と話し、氷河期に冷凍された恐竜が甦ったのでとは考える。
その正体は、1億年前に絶滅したはずのレドサウルスだった。
恐竜は次第に南下し、海底調査をした博士もやられる。
やがて恐竜はNYへ上陸。州兵が出動。だが、恐竜の血は放射能を帯び、兵も倒れる。
トムは放射性アイソトープを撃ち込む事を提案。
遊園地で口の中へ撃ち込み、恐竜は苦しみ絶命する。
と言うわけで、ゴジラの元ネタになったと言われる作品で
あちらの映画で、都市で恐竜が暴れる話はなかなかないので貴重な感じ。
恐竜が現れるまでは、割とつまらない展開で、現れてからも人々がのんきな感じ。
死ぬと急に映画が終わるのもビックリ。特撮はハリーハウゼン。
TV放送 99/08/17 BS05 00:00-01:30
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原始人100万年(71)
100万年前。狩猟を始めていた人間は、地殻変動でリーダーが死ぬ。
新しいリーダーは一族を連れて移動。金髪の種族と出会い結婚する。
やがてリーダーに双子の男の子が誕生。
別の種族との戦いでリーダーが死に、兄が後継者になるが弟は反発。
弟は決闘で破れ部族を去るが、兄の恋人をさらう。再び対決し、兄が弟を倒す。
と言うわけで、恐竜が出てくるのかと思ってみたが、
原始人がたわいない話をするばかりで困った感じ。
原版はセリフなしだが、TVでは若山弦蔵がもっともらしい解説でこれも困りもの。
TV放送 99/01/07 25CH 13:00-14:55
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原子力潜水艦浮上せず(78)
潜水艦ネプチューン号は艦長(チャールトン・ヘストン)が今日で退任。
だが濃霧の中貨物船との衝突を起こし、浸水で海底へ沈没してしまう。
地滑りでいつ谷底へ落ちるかわからない状態に。
ゲイツ大佐(デビッド・キャラダイン)が潜水艇で捜索して、潜水艦を発見。
DSRVと言う艦と接続して、乗員の収容が可能だが、潜水艦の上の岩が邪魔に。
潜水艇での除去は成功せず、排水で傾きを修正する作戦に。
だが浸水で副官デイブ(ロニー・コックス)が犠牲に。残る岩を爆破。
DSRVとの接続で救出が始まるが、地滑りで危険に。
ゲイツは潜水艇で支え、乗員は助かるが、潜水艇は海底に沈んでいった。
と言うわけで、潜水艦が危機に陥り、それを救う人々の話と言うわけで
途中からは救出するが活躍するばかりで、後はそれを待つばかり。
ヘストンもたいして活躍せず、副官との確執も中途半端。
救出する空母の隊員にクリストファー・リーブ。
ゲイツの助手ミッキーにネッド・ビーティ。音楽はジェリー・フィールディング。
TV放送 98/12/06 25CH 14:00-16:00
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ケンタッキー・フライド・ムービー(77)
監督 ジョン・ランディス
ルー(エバン・キム)はCIAの依頼で、誘拐された物理学者アダの救出に向かう。
大量の敵を倒したルーは、ドクタークランと対決。火炎放射の義手に水をかけると
クランは溶け、ルーは我が家が一番と気づく。
その他、石油不足の対策としてニキビを利用。感じる映画。効果バツグンの頭痛薬。
H手ほどきのレコードの付録は、早漏時用ビッグ・ジム・スレード。
大統領暗殺ゲーム。黒人にニガーと言える、危険を求める男レックス・クレイマー。
酸化亜鉛のない社会。視聴者のHを逆に見ているニュース69等。
と言うわけで、「燃えよドラゴン」のパロディが、最後には「オズの魔法使い」に
なってしまう話をのぞけば、後はすべて小粒のギャグの連発。
大災害映画の出演者はジョージ・レイゼンビー、ドナルド・サザーランド。
「死者の権利を守る会」の説明をするヘンリー・ギブソン。
ペット紹介のコーナーの、暴れるゴリラ役はリック・ベイカー。
VHS
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現金に体を張れ(56)
監督 スタンリー・キューブリック
ジョニーらは、ランズタウン競馬場の売上金200万ドル強奪を計画。
メンバーは、軍資金を出すマービン、借金している警官ランディ、
競馬場のバーテンのマイク、馬券係ジョージらだ。
ジョージの妻シェリーは、浮気相手バルに話をもらす。
そして当日。第7レース、ニッキーが「赤い稲妻」を射殺するが、警官に射殺される。
モーリスは酒場でケンカ。警備員に逮捕される。
その間に、ジョニーは金庫室へ押し入り、金を強奪。袋を窓から投げて逃走。
外で待機するマービンが回収。
だが、分け前を待つ連中をバルが襲撃。撃ち合いで皆死ぬ。
到着が遅れたジョニーは異常を察知し、金を持って恋人フェイと空港へ。
だが、カートからカバンがこぼれ、中から大量の札束が飛び散る。
と言うわけで、大勢で大金を強奪するのを、1人ずつ時間をずらして緻密に描く。
でも、わざわざマービンが回収した金を、ジョニーが受け取ったり、
馬を射殺したりするあたりに、計画がそれほど緻密ではないと感じさせられる。
ジョージなどは、何の役に立ったんだか。
そのジョージは、たぶんTV版ST「宇宙軍法会議」のサミュエル・コグレー役の人。
TV放送 93/06/30 BS05 01:00-02:30
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現金に手を出すな(54)
顔役のマックス(ジャン・ギャバン)は、空港で5000万フランの金塊を強奪。
だが、相棒のリトンが女に話したため、
それはギャングのアンジェロ(リノ・バンチュラ)の知るところとなる。
アンジェロ一味はリトンをさらい、金塊を要求。
マックスは仲間と共に交換場所へ向かい、金塊とリトンを交換。
アンジェロ一味が襲ってきたため反撃し、逃げるアンジェロを倒す。
しかし、人が来たため、金塊を回収する事はできず、
負傷がもとでリトンは息を引き取る。
というわけで、けだるい音楽はいいのだが、
いい年してパジャマで寝たり、歯磨いたりするのは何か情けない。
マックスの仕事はいったい何だったのかというのも気になる。
有名な映画だが、話は意外に単純だ。
TV放送 91/11/09 BS11 22:00-23:37
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