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恋する遺伝子(2001年米)
ジェーン TV局で番組ゲストを手配(アシュレイ・ジャッド)
エディ ジェーンの同僚(ヒュー・ジャックマン)
レイ ジェーンの上司
リズ ジェーンの友人。雑誌編集者
ダイアン TVキャスター(エレン・バーキン)
TV局で番組ゲストの手配をするジェーンは、
上司レイと付き合う事になるが、別の恋人を作られてふられてしまう。
見せつけるため、プレイボーイで知られる同僚エディとルームシェアする事に。
ジェーンは牡牛の理論を展開。
牡牛は交尾をすると雌牛が不要となり、新しい雌牛を選ぶようになる。
人間も同様だと考えたのだ。
雑誌編集者の友人リズがこれを気に入り、
ジェーンは、架空のチャールズ博士として雑誌にコラムを書く事となる。
これは評判となり、キャスターのダイアンらは番組に出せと騒ぎ出す。
ジェーンはレイと寄りを戻そうとするが、レイがダイアンと付き合っていたと知る。
ダイアンは古い雌牛のはずと、
ジェーンは理論は間違っており、捨てられたのだとショックを受ける。
エディは慰めるが、男の本性は同じだとジェーンは言い放つ。
ジェーンはチャールズ博士を見つけたとダイアンに知らせ、番組に出演させる事に。
代わりに現れたジェーンは、自分が作った理論だと発表。
だが理論は間違っており、私の牡牛は古い雌牛に戻ったと語る。
問題は確かに私にあったと言うジェーンは、エディを追ってキスするのだった。
と言う訳で、アシュレイ・ジャッド主演のラブコメで、
相手役はヒュー・ジャックマン。
アシュレイはTV番組でゲストを探してくる仕事をする。
私生活では上司と恋仲だったがふられて、ある理論を思いつく。
牡牛は新しい雌牛を選び、古い雌牛は捨てられる。人間の男も同じだと。
これを著名な博士と称して、友人の雑誌にコラムを書くと評判に。
正体不明の人物として、番組にゲストに出せとなる訳。
一方、ヒューはアシュレイの同僚で、自他共に認めるプレイボーイ。
だからこそ気がねなく相談が出来て、最後にはひっつく訳だが、
この2つがうまくブレンドされてない。話が分散した感じ。
個人的には博士のエピソードの方が面白いので、
そちらにウエイトを置けば良かったと思うが。
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恋するための3つのルール(1999年アメリカ)
絵画のオークションの司会をするマイケル(ヒュー・グラント)は
彼女ジーナにプロポーズするが、父フランク(ジェームズ・カーン)が原因で
無理と言われる。フランクの兄ヴィートは組織のボスで、マフィア一家なのだ。
だが一家に気に入られ、結婚する事に。しかし、組織の金の洗浄を頼まれ
ヴィートの息子ジョニーのヘタな絵を、5万ドルで売らされる事に。
しかし、老婆がそれを買おうとしたため阻止。ジョニーは怒り、ジーナも激怒。
もみ合う内、ジーナの銃から弾が出て、ジョニーが死んでしまう。
フランクに相談し、死体を始末。ごまかそうとするが、ヴィートに真相が見抜かれる。
ヴィートはフランクに、結婚式でマイケルを殺すよう命令。
追い込まれたマイケルらは、FBIと一芝居打つ事に。
式でフランクは銃を交換され、あわてて芝居するが見抜かれ、ジーナを撃てと指示が。
FBIが突入するが、ジーナが撃たれて死に、一味は逮捕される。
マイケルは落ち込むが、ジーナは実は芝居していた。
実は撃ったヴィーノも寝返っていたのだ。
と言うわけで、いつもインチキくさいプレイボーイを演じているヒュー・グラント。
今回も似たような話かと思えば、早い段階にそうでないとわかる。
ギャングルの世界に飛び込んでしまって巻き起こる騒動の話で
「裏切り者」でもギャングを演じていたジェームズ・カーンが似たような役柄。
ただし、今回は良心的な人の役で、物語の方もいろいろ窮地に追い込まれるが
ハッピーエンドになるはずと言う気楽さはある。
ヒュー・グラントのとぼけた上司がジェームズ・フォックス。
音楽はバジル・ポールドゥリス。
TV放送 2001/12/26 BS05 2100-2250
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恋する泥棒(96)
こそ泥フランクと恋人ロズ(サンドラ・ブロック)は、10万ドルの絵画を盗む。
だが、実は400万ドルの名画と判明。買い手と会うため週末島に潜む事に。
FBIオマーリ(ヤフェット・コットー)は死んだはずの大物フィルの仕業とにらむ。
フランクらは留守の邸宅に住み、隣人エバンと親しくなる。
パーティに招かれたりして、ロズは金持ちの生活にあこがれ、フランクとは気まずく。
謎の買い手は撃ち合いで絵画を盗み、フランクらは逮捕される。
しかし、フランクはエバンこそ買い手と気づき、家に隠された絵画を発見。
実は彼こそ死んだはずのフィルと判明。ロズはエバンに失望する。
オマーリは証言することで、2人を釈放する。
と言うわけで、サンドラ・ブロックの若い頃の作品で、やや雰囲気が違う。
こそ泥が大物と誤解されるおかしさはあるものの、後半はロズの心変わりが中心に。
「幸福の条件」と似た感じで、男の方に同情してしまう。
最後になって、FBIが2人を見逃す展開もちょっと理解しがたい。
TV放送 98/01/19 BS05 21:00-22:40
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恋する40days(2002年アメリカ/イギリス)
マット(ジョシュ・ハートネット)は理想的な彼女ニコールに振られ、
その後女性とセックスしまくるが、天井に穴の開く幻影を見て戸惑う。
ニコールが婚約したと知り、神父である兄から、
40日間何かを絶つ四旬節の話を聞き、自身も40日セックスを絶つ事を決意。
悪友ライアンは無理だと言い、同僚のキャンディが誘惑するが拒絶。
コインランドリーで知り合ったエリカと接近するが、
セックス抜きで理解し合えると断言。親密になりかけるがセックスは避ける。
ライアンらは、いつマットが禁を破るか賭け、ネットでも騒ぎに。
それを知ったエリカは賭けのためかと腹を立てるが、誤解を解きデートする事に。
バイアグラを飲ませようとする悪友の罠も回避。
ニコールはステータスだけだったと、エリカへの真の愛を感じるように。
婚約者と別れたと言うニコールは、マットの所へ舞い戻るが、マットは拒絶。
拒絶されニコールはむしろ興奮し、さらに賭けの事を知り、大金を賭ける。
ついに40日目。勃起も収まらないマットは、ライアンに手錠をさせ、
40日達成を待ってエリカとセックスする約束だ。
だが寝ている間にニコールが現れ、寝取ってしまい、エリカはショックを受ける。
マットは、エリカが自分の心を乱したと言い彼女にキス。
最初からこうすれば良かったと言い、記録的な長さでセックスし続けるのであった。
と言うわけで、ジョシュと言えば、どことなく影のある役柄が多かった気がするが
本作では、まあ何とも軽そうな役柄で、そう言うのも面白そうだが違和感はある。
物語は、ちょっと低い年齢層を狙ったような作りで、気楽に見るしかない感じだが、
相手役のシャニン・ソサモンは、レイチェル・ワイズ似でちょっと魅力あり。
TV放送 2004/01/27 BS05 2200-2340
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恋とニュースのつくり方(2010年米)
ベッキー・フラー プロデューサー(シャーロック・ホームズのアイリーン)
マイク・ポメロイ 著名なキャスター(ハリソン・フォード)
コリーン キャスター(ダイアン・キートン)
ジェリー TV局の上司(ジェフ・ゴールドブラム)
アダム・ベネット ベッキーの恋人(Aチームのリンチ)
地方局でプロデューサーをしていたベッキーは、人員削減でクビに。
就職先を探し、全国ネットの番組「デイブレイク」の仕事を何とか獲得する。
ダメ番組と言われる朝番組で、早々にキャスターをクビにし、後任を探す事に。
著名なキャスターであるマイクが、局と契約していると知って彼を起用。
ジャーナリストを自任するマイクは、ワイドショーに出る事に反発。
先輩キャスターのコリーンとも衝突。
恋人となったアダムは、かつてマイクと仕事をした事があり、
世界で3番目に嫌な奴と言う。
ベッキーは、明日が初日と言う夜に酒を飲むマイクを連れ帰り、
何とか仕事に間に合わせる。
マイクは放送中も無愛想で、視聴率の低下に上司は6週間で打ち切ると宣言。
意を決したベッキーは、わがままなマイクに怒鳴りつける。
コリーンらキャスターも体当たりの企画に参加。
マイクとコリーンは番組中にケンカし、逆に視聴率が上がる。
ある時、マイクは祭りの取材をすると言い出し、ベッキーは半信半疑で同行。
実は事前に情報を入手しており、マイクは知事逮捕をスクープする。
上司は視聴率アップを評価し、番組の1年延長を決める。
一方、その立役者であるベッキーは、人気番組「トゥデイ」からスカウトされる。
ベッキーはチームが一丸になったと感じためらうが、
マイクはなおも気まぐれで、またも企画にケチをつける。
失望したベッキーは「トゥデイ」の面接へ。
番組中にそれをコリーンから聞かされたマイクは、キッチンに立って料理を披露する。
それを知ったベッキーは面接を退席して局へかけつける。
マイクは打ち解けたとは言えないが、周囲との不調和が好評とされるのだった。
と言う訳で、レイチェル・マクアダムスと言う人が主演の、
TV番組の舞台裏を描く話。
ハリソン・フォードも出てるが、彼は脇役で、
邦題から主人公の恋話が中心かと思ったらさにあらず。
プロデューサーである主人公と、
ベテランキャスター、ハリソンの戦いを描いた話でした。
地方局をクビになったレイチェルは、
何局か回って全国ネットの番組のプロデューサーの仕事を得る。
だが視聴率が低迷する番組は打ち切り寸前で、
打開策としてベテランキャスターのハリソンを抜擢。
番組を面白く(バラエティ化)しようとするレイチェルのアイデアに、
スタッフやもう1人のキャスター、ダイアン・キートンは協力的。
だが、ニュース屋を自負するハリソンは1人しかめっ面。
バラエティ的な企画には関わろうとしない。。。
サクセスストーリーである事は序盤でわかり、
ハリソンとの戦いに焦点を絞ってるから、結末は見えてる感じだけど面白い。
恋話の方はおまけ程度。
TV放送 2012/03/23 WOWOW 2100-2247
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恋に落ちたシェイクスピア(98)
1593年ロンドン。芝居小屋ローズ座は、シェイクスピアに
「ロミオと海賊の女」を書かせるが台本はまだできていない。今は喜劇が流行だ。
シェイクスピアは勝手に「ロミオとロザライン」と改題して完成。
だが変心して台本を焼いてしまう。
飲んでいる最中にアイデアを思いつき、オーディションでトマスと言う男を気に入り、
彼を追ってレセップス邸へ。そこで出会った令嬢ヴァイオラにも惹かれるが
実はトマスはヴァイオラの男装の姿だった。
ヴァイオラはウェセックス卿と政略結婚が決まっていた。
ロミオの相手はジュリエットに変更。
トマスをロミオ役にするが、彼がヴァイオラと気づき、二人は接近。
シェイクスピアは、愛し合うが結婚できない自分の気持ちを脚本にする。
女優が禁じられる時代に、彼女が演じている事は秘密だ。
だが、ウェセックス卿は、女優を舞台に上げた事を知り、舞台を閉鎖させる。
シェイクスピアは、ライバル小屋を借りて、結婚式の日に舞台を強行。
ところが、ジュリエット役の俳優が声変わりし、かけつけたヴァイオラが代役に。
シェイクスピアがロミオ役を演じて、観客の大喝采を受ける。
宮内長官は一同を逮捕しようとするが、来ていた女王(ジョディ・デンチ)は
トマス・ケントだったとしておとがめなしに。
二人は別れ、シェイクスピアは「十二夜」として彼女の事を劇にする。
と言うわけで、シェイクスピアの話と聞くと堅そうな気もしたが
見てみると、なかなか面白い奇抜な展開で楽しめる。
二人の恋が成就するとか、他のいろんな物語が出てくるとさらに良かった気もするが。
俳優仲間のネッドにベン・アフレック。
TV放送 2000/11/26 BS05 2200-2400
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恋におぼれて(97)
田舎町で天体観測員をするサム(マシュー・ブロドリック)は
ニューヨークへ行ったリンダが恋人を作ったと聞き、あわててかけつける。
相手アントンの元恋人マギー(メグ・ライアン)も現れ、同様に廃屋から監視。
いずれ別れると言うサムに対し、マギーは過激な手段で別れさせようとする。
部屋に忍び込み浮気と思わせ、サムはアントンのレストランで働く事に。
評論家が来た日にゴキブリをばらまき、レストランはつぶれる。
逆にリンダとの愛が深まるが、本当の浮気がばれて結局別れる事に。
リンダと再会し、寄りが戻るが、マギーへの愛に気づき複雑な心境だ。
落ちぶれるアントンに同情したサムは、彼の世話をする内その正体がばれてしまう。
サムはアントンにリンダを譲り、マギーと再会する。
と言うわけで、同じメグ・ライアンが出ていた「フレンチ・キス」の逆パターン。
だいたいこの手の話はこうなると予想は出来るが、
この手の話は嫌いじゃないのでなかなか面白く見れた。
ただ、もう一ひねりくらいあると、うれしいのだが。
TV放送 99/03/06 BS05 20:00-21:57
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恋の時給は4ドル44セント(91)
お調子者のジムは、いろんな仕事をクビになり、スーパーの夜間清掃員に。
閉店後、商品を食べたりして、結構楽しく過ごすが、
店内に同級生ジョジー(ジェニファー・コネリー)がいる事に気づく。
金持ちの娘であるジョジーは、万引きして捕まり、家を出たかったと言う。
彼女はジムの気ままな生活にあこがれ、一緒にロスへ行こうと持ちかける。
強盗が入るが、2人は彼らを撃退。その車でロスへ行く。
と言うわけで、ジェニファー・コネリーの巨乳ぶりが目立つが、
全体として何かテーマがありそうで、何もないと言う困った作品。
ジムの気ままさには多少魅力があるが、ジョジーの家出の理由も不明確だし。
スーパーの店長に、ジョン・キャンディ。
TV放送 93/09/21 BS05 21:00-22:30
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恋のスクランブル(83)
地方からジョナサン(アンドルー・マッカーシー)という少年が
ハイスクールの寮へ入る。
同室のスキップ(ロブ・ロウ)にだまされて、
女性用の下着を着たまま校庭へ出させられてしまう。
同級生にからかわれたジョナサンは、ショックを受けて自殺してしまうが、
実は仕返しのいたずらで、これを機会に2人は親友になる。
要領のいいスキップに比べて、ドジなジョナサンは何をやらせても要領が悪い。
ジョナサンが童貞と知ったスキップは、女の子を紹介するが失敗。
姉妹校の女子校とのパーティの打ち合わせを行うが、
その席で失敗して、相手高の生徒(バージニア・マドセン)の
胸をはだけさせたりして大失敗。
その罰則として、ハロウィンのパーティへの出席を禁じられる。
そこで、スキップらはジョナサンに金を渡し、
シカゴへ出てそこで女性とうまくやり、彼女のパンティをもらってくるよう言われる。
最初は乗り気じゃなかったが、結局その気になって出ていくジョナサン。
飲み屋でも失敗したり、女の子にだまされるが、
見るに見かねた年上の女性エレン(ジャクリーン・ビゼット)に声をかけられる。
ジョナサンは何度も彼女に会い、彼女にぞっこんになる。
しかし、大学院生だと言っていたジョナサンが高校生だと言う事が発覚し、
エレンは飛び出していってしまう。
ジョナサンはショックを受けるが、ハーバード大学進学が決定。
大金持ちだと言うスキップの家へ招待され、
社長である父親(クリフ・リチャードソン)や母親に紹介されるが、
何とその母親こそがエレンだったのだ。
この家庭では厳格な父親と、彼の言う事を聞かないノイローゼ気味な母親が
他人が来た時はそれぞれの役を演ずるという状態が続いていたのだ。
もう会わないと決意したジョナサンだが、
精神が不安定なエレンから毎日のように会いたいという電話があり、しかたなく会う。
まだ女から離れられないと思ったスキップは、こっそりホテルへ侵入し、
ジョナサンの相手が自分の母親だった事を知る。
それ以来、スキップはジョナサンと口も聞かなくなり、ショックでエレンは入院する。
やがて大学進学適正試験のカンニング調査官が現れる。
ジョナサンは成績優秀にも関わらず、この試験でカンニングをしており、
その秘密を知っているのはスキップだけだ。
だが、スキップは密告しなかった。
ジョナサンはその真意を聞こうとするが、スキップはなお語ろうとしない。
ジョナサンはついに殴りかかり、格闘の末、2人は和解する。
というわけで、意外に豪華なキャストのこの作品を、
私はかつて劇場でみたわけだが、特に面白かったと言う印象もなく、
再見した理由は、ほんの一瞬しか出ないバージニア・マドセンであった。
これはほとんど印象になかったとおり、やっぱりちょっとしか出なかったが、
映画自体は以前に思ったよりも面白かった気がする。
要領の悪い男が、要領のいい友人をうらやましく思い、
何かの拍子に自分も要領よくいくようになってしまうというパターンは
割と理想的なパターンと言える。
でも、途中でエレンがスキップの母親だと分かってからは、途端に暗い調子になり、
それまでは分からなかったエレンが
精神的に不安定という話が出てきたのにはまいった。
それに、最後に入院してどうなったか分からないのに、ハッピーエンドなのだろうか?
2人の不和が劇場で見た時は、異常に長い気がしたが、再見するとそれほどでもない。
でも、殴りあって和解というパターンは古いぞ。
TV放送 91/06/02 10CH 01:10-03:05
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恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ(89)
フランク(ボー・ブリッジス)とジャック(ジェフ・ブリッジス)の兄弟は、
得意のピアノでホテル回りをしていた。
最近は仕事が少なくなってきたため、ボーカルをつける事を考える。
オーディションをするが、ヘタな連中ばかり。
最後に来たスージー(ミシェル・ファイファー)に感心して採用する事に。
最初のステージでは、あがってしまうスージーだが、歌い出すと調子が出てきた。
仕事がどんどん入り、高級ホテルにも呼ばれる。
フランクが子供のケガで帰宅している間に、2人は接近する。
スケジュール等をめぐって、フランクと2人の折り合いが悪くなる。
CMソングに誘われたため、スージーはやめる事に。
ジャックの冷たい態度に怒り、あんたは臆病者と言う。
慈善番組で軽い扱いをされたジャックは激怒。
フランクは生活のため仕方がないと言うが、ジャックはコンビを解消。
2人はやがて和解。ジャックはスージーに会えないと寂しいと言う。
というわけで、寡黙なジャックとスージーに対して、
兄弟のクセに変な顔のフランクだけがはしゃいでいるのが気になった。
ずいぶん全体としてくたびれた感じで、特に盛り上がりもない。たまらない。
TV放送 92/03/19 12CH 21:02-22:54
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恋する予感(95)
47年リバプール。少女ステラは女優になるため研究生に。
試験官メレディス(ヒュー・グラント)に恋心を感じ、演技も見ずに採用される。
メレディスのお気に入りになったステラは、少年役をもらう事に。
彼の相手をするために、練習だと誰とでも寝るように。
しかし、どうやらメレディスはゲイらしい。
ピーターパンのフック船長役のデズモントが負傷し、
メレディスとは因縁のあるオハラ(アラン・リックマン)を呼ぶ事に。
オハラはステラに迫り、ステラはメレディスを思いながら相手をするようになる。
メレディスは部下のジェフリーと関係を続け、オハラに批判される。
オハラはステラの叔母に会う。母ルネは行方不明で、その写真を見て愕然とする。
実はルネはオハラと関係しており、ステラは彼の娘だったのだ。
ショックを受けたオハラは、頭を打って海に落ちて死ぬ。
と言うわけで、ヒュー・グラントのお得意のラブコメかと思いきや
「処刑特急」に続いて題名にだまされたような感じで
主役はもっぱら少女。
では、ヒューが相手かと言うと、そうでもなく
どちらかと言うと、アラン・リックマンの方が相手。
ヒューは気むずかしいゲイの役で、
最初の内は出番が多いが、後半はほとんど見かけなくなる。
少女は一見おとなしげで、それでいて、世の中を渡っていくために必要ならばと
Hも平気なんてキャラがなかなか面白いが、
何と言っても、他の作品では無表情な感じのキャラが多いアラン・リックマンが
思い悩む姿なんか見せられると、戸惑ってしまう。
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恋は嵐のように(1999年米)
ブリジットとの結婚を控えたベン(ベン・アフレック)は、飛行機事故に遭遇し、
隣の席のサラ(サンドラ・ブロック)と一緒に陸路で行くハメに。
サラは夫が浮気を起こしたため、離婚する気だ。
寝ている間に財布が盗まれ、夫婦に扮して老人ホーム探しのバスに同乗。
二人はケンカになるが、別れられなくなている気持ちに気づく。
このままでは結婚できない。銀行が火事で送金が受け取れず。
正体がばれてバスからも追い出され、ホモ相手に飲み屋で踊って金を得る。
その金で車を買い移動。サラはベンにとって一生の問題だと言い、
式場に行くよう求める。落雷で車が壊れ、ベンは走って式場へ。
嵐で式場はめちゃくちゃになるが、ハワイで式をやり直す事に。
一方、サラは息子と再会を果たす。ベンはサラの事を忘れる事はなかった。
と言うわけで、ベン・アフレックとサンドラ・ブロックが珍道中を繰り広げる話で
それが恋に落ちると言う話で、その手の話は良くあるので
お約束のように、結局二人がくっつくのかと思うが、そうはならないあたりが異色。
異色なのはいいが、そうなると何が狙いなんだか。
ブリジットの父にロニー・コックス。
TV放送 2001/04/16 BS05 1000-1150
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恋は邪魔者(2003年米)
バーバラ・ノバク 作家(レニー・ゼルウィガー)
キャッチャー・ブロック プレイボーイの記者(ユアン・マクレガー)
ヴィッキー・ヒラー バーバラ担当の編集者
ピーター・マクナマス キャッチャーの同僚
作家バーバラは、「恋は邪魔者」と言う本を書く。
女性に恋愛は不要で、恋愛感情がなくてもセックスは味わえると言う内容だ。
プレイボーイで知られる記者キャッチャーの雑誌で広告を出そうとするが、
キャッチャーは他の女性とデートしてすっぽかされる。
だが、ジュディ・ガーランドが本の内容を歌にした為、世界中でバカ売れ。
女性たちの愛読書になり、会社から秘書が消える。
女性は愛と結婚を求めているはずと言うキャッチャーは、
宇宙飛行士ジップと称してバーバラに接近。
バーバラはジップに夢中になるが、
デートした女性と出くわした為、ジップがキャッチャーだと知る。
キャッチャーはそれを認め、バーバラを恋に落とす為に近づいたと白状。
するとバーバラは、実はナンシーで、かつてキャッチャーの秘書だったと言う。
遊んでばかりのキャッチャーを振り向かせる為、芝居を打ったのだ。
しかし、バーバラになりきった彼女は、キャッチャーは不要だと立ち去る。
バーバラに夢中になったキャッチャーは、
彼女が立ち上げた会社へ行き、秘書になりたいとプロポーズ。
面接に来ると知ってたと言うバーバラはこれを受けて結婚。
夫妻で「愛に乾杯」を執筆し、男女の戦いは終わったのだった。
と言う訳で、レニー・ゼルウィガーとユアン・マクレガーによる恋愛コメディ。
ウーマンリブなんて言われた時代か、あるいはもう少し前が舞台。
ゼルウィガーは、女性にとって恋は邪魔者であると言う本を出し、
これが女性たちの絶大な支持を受ける。
有名なプレイボーイのユアン・マクレガーは、
そんな事は認めないと、素性を偽って彼女に接近。
彼女を恋に落とそうと奮戦する。
結果的に2人が恋に落ちると言うのは予想できる展開で、
ちょっと前のポップなファッションと相まって、
こういうのもいいかな、と言う印象を受けた。
ところが土壇場に、実は。。。と言うスパイ映画みたいなどんでん返しあり。
もちろん落ち着く所に落ち着くんだけど、ちょっと蛇足。
ユアンはよくあるプレイボーイって感じだけど、
ゼルウィガーには、彼女しか出来ない味を感じる。
女性の方が奥が深いって事ですかね。最近見かけないけど。。
DVDレンタル
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恋はデジャ・ブ(93)
TVの天気予報官フィル(ビル・マーレー)は、
プロデューサーのリタ(アンディ・マクダウェル)らと、取材で田舎町へ行く。
吹雪で立ち往生し、翌日になると昨日とまったく同じ出来事が起きてビックリ。
それから毎日同じ事の経験が続いた。警察に捕まっても翌日には元通り。
自殺しても平気。何回もリタを口説くが、なかなかうまくいかない。
町の事をすべて覚えてしまい、ピアノや彫刻の技術も得て町の人気者に。
彼の魅力に気づいたリタは、フィルとベットイン。
その翌日ついに明日が来たと喜び、2人はこの町に住む事を決意する。
と言うわけで、ひょんな事から同じ日を何度も繰り返すハメになった男が
次第に町の人気者になり、恋人に心もつかむと言う話。
面白い展開だが、何でそうなって、最後にそうでなくなったかがよくわからない。
TV放送 96/04/12 BS05 08:00-09:45
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恋人たちの予感(1989年アメリカ)
ロブ・ライナー監督
77年シカゴ大学。サリー(メグ・ライアン)は、
友人アマンダの恋人ハリー(ビリー・クリスタル)とニューヨークまで車で同行。
道中、ハリーは男女はセックスがからむので友達にはなれないと主張。
サリーは男の友達もいると言うが、寝るのを拒否すれば友情は終わると言うハリー。
5年後。ハリーは空港でサリーと再会。サリーにとって彼は最悪の男だった。
2人ともアマンダとはつきあいがなく、ハリーはヘレンと結婚する事に。
彼はサリーを食事に誘うが、軽くあしらわれる。
5年後。サリーはジョーと別れるが、離婚したハリーと再会する。
サリーの友人マリー(キャリー・フィールド)が気に入り、食事する事に。
サリーはジョーとは求める物が違ったと認め、ハリーは彼女を見直す事に。
以来、電話で恋愛に関しても本音でつきあえる友人となる。
カウントダウンでキスした二人は妙に意識するように。
サリーはマリーとハリーをつきあわせようとし、ハリーもジェスを紹介。
だが、マリーとジェスが意気投合し結婚する事に。
ハリーとサリーは互いに恋人を作るが、サリーはジュリアンにふられてしまう。
彼女はハリーに慰められる内、寝てしまうが、翌朝ハリーは動揺して退散。
去られたサリーも気まずくなり、マリーらの結婚式でもなかなか話せない。
サリーはハリーの態度に腹を立てたのは人生最大の誤りだと言う。
ハリーは何度も電話するが会ってもらえず、ついにカウントダウンへかけつける。
残りの人生を君と過ごしたいと言い、サリーも受け入れる事に。
初対面の印象は最悪だったが、3度目で友達に。それから恋に落ちた。
初対面から12年と3ヶ月後に2人は結婚した。
と言うわけで、かつて何かの映画の同時上映で半分くらい見た映画で、
メグ・ライアンがあえぐマネをするシーンばかりが話題になったが、
これが実に良くできてる。と半分見ただけでも感じてしまった。
いきなり熱愛になるのでなく、遠回りして遠回りして恋に落ちる
と言う展開に面白さがあり、互いに意識するようになってから、
2人が目線をそらしたりする描写も実にうまい。
メグ・ライアン自体がこの頃はかなりかわいかったし。
2人が寝ちゃってから、結婚するまでが、
初見した時はかなり長かった印象があり、
それこそ風と共に去りぬ級と思っていたのだが、
あらためて見るとそれほどでもない。
とは言え、初対面から10年は経過しているのだから、
こういう風に恋愛を描くのは面白いと思う。
TV放送 2002/12/26 25ch 0130-0320
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攻撃(56)
監督 ロバート・アルドリッチ
44年。ヨーロッパ戦線。コスタ中尉(ジャック・バランス)は
敵を恐れ、応援を回さなかったクーニー大尉(エディ・アルバート)に反発する。
だが政界進出をもくろむクライド中佐(リー・マービン)は、クーニーを見逃す。
ラネル攻防でも苦戦するが、クーニーは臆病風を吹かし、19名が死亡。
コスタは重傷を負いながら帰還するが、クーニーを目前にして死ぬ。
彼の部下たちは、1人逃げようとするクーニーを射殺。
クライドはこの事件を見逃すが、クーニーに勲章を与えようとし、
怒る部下たちは、事件を将軍に報告する。
と言うわけで、アルドリッチが一躍注目された作品。
軍隊内部の対立を描いた作品で、ジャック・バランスがかなりいい味を出している。
TV放送 96/06/21 BS11 02:05-04:00
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話題のエピソード1を後回し、「交渉人」(98)を見た。
この映画は、最近ひっぱりだこのサミュエル・L・ジャクソンが
人質事件の交渉役に扮し、その彼が罠にはめられ殺人犯の濡れ衣を着せられる。
その汚名をはらすため、彼自身が人質を取って、別の交渉役を呼ぶと言う展開。
2人がそれぞれの思惑でかけひきすると言う話が面白そうなので見た。
シカゴ警察の人質交渉人ダニー(サミュエル・L・ジャクソン)。
冒頭からいきなり説得の場面。実の娘を人質にし、浮気した妻を呼べと言う男。
ダニーは犬は好きかとか、海兵隊にいたのか等と話して安心させようとする。
交渉に時間がかかっているようなので、突入しようと言う署長ら。
だが、ダニーは突入すれば娘が射殺されると、これを拒否。
中へ入って合図するまで待てと言う。
ダニーは妻が来たが、自分が部屋に入り安全を確認して交換すると言う。
男はダニーを部屋の中へ。海兵隊の話等をしながら奥へ。
その間に、鍵をこじ開けた警官隊が娘を救出。
ダニーは向かいのビルなどで監視している警官隊に合図を送り、ついに突入。
銃を突きつけ、男を逮捕する。
この解決劇はTVニュースでも話題になり、ダニーは英雄扱いを受ける。
警官隊のベック隊長は、命令を無視した行動は危険だったと非難するが
ダニーは犯人をも殺さないと言うポリシーがあった。
そんな中、相棒のネイサンはダニーにひそかにある話をする。
ある内偵者によると、警察の年金基金200万ドルが内部の者に盗まれている。
しかもニーバイムら内務調査官もこれに関係しているらしい。
年金委員であるダニーにも、寝耳に水の話だ。内偵者の正体は明かせないと言う。
どういう事かと思い悩む中、ダニーはネイサンにポケベルで呼び出される。
一方、そのネイサンもポケベルでダニーに呼び出されていた。
予想通りこれは罠で、ネイサンは現れた何者かに射殺される。
発見したダニーは警察を呼ぶが、ダニーにも疑いがかけられる。
ニーバイムらが捜査。部屋から身の覚えのない口座の預金書が見つかり
年金基金から盗まれたのと同額が、ダニーに入金されていると言う。
何だかわからないダニーだが、マスコミは大騒ぎ。
結婚したばかりの妻カレンも困惑。ネイサンの妻にはにらまれる始末。
おまけに、彼を取り調べているのが、
一味らしきニーバイムだと言うからよけい頭に来る。
このニーバイム、どこかで見たと思ったら
「ブレーキダウン」の印象的な悪役で、この作品の後急死したらしい。
意を決したダニーは、妻カレンを実家に帰して連邦政府ビルの20階へ。
ニーバイムのいる部屋へ怒鳴り込み、真相を告白しろと言うが
もちろんそんな事で白状するはずもない。
そこで銃を持ち出し、たまたまそこにいたタレコミ屋ルーディ、秘書マギーも人質に。
隣の部屋にいた職員たちは追い出し、立てこもる事に。
当然大騒ぎになり、フロスト本部長補佐もかけつけ、
説得しようとするが、逆に人質にされる。警察やマスコミがビルを包囲。
FBIもかけつけ、何とか指揮権を奪おうとする。
警察は人質事件のマニュアル通りに取り組もうとするが、
ダニーはその道のプロなので、警察の動きが読めてしまう。
通気口等から出てきた小型カメラを次々見つけて取り外し
ブラインドを閉じ、ガムテープで通気口をふさいでしまう。
これで警察は室内をまったく見られない状態だ。
ようやくダニーは電話で要求を伝える。
隣の地区の交渉人セイビアン(ケビン・スペイシー)を呼べと言う。
内部の人間が信用できない以上、部外者に頼るしかないのだ。
そのセイビアンはと言うと、娘の説得にも苦戦するタイプ。
だが人質事件となれば別だ。呼び出しがかかってあわてて急行。
その間、他の男が対応するが、ダニー曰く交渉には禁句と言われる「ノー」を多発。
どんな事を言われても、犯人に「ノー」と言ってはいけないのだ。
さらに身内のメンバーが集まっているんじゃないかとか言って
1人1人名前を正直に言ったりするものだから、狙撃手たちのやる気を失わせる。
時間に間に合わないと感じたセイビアンは、携帯電話で到着したようなフリをするが
ダニーはそんな事はお見通しだ。
ダニーとセイビアンは、隣地区の交渉人同士で
同じ事件で交代で仕事をした事があるのだが、直接話をするのは初めてだ。
ダニーは真犯人と内偵者を8時間で探せと要求。
それを過ぎたら、1時間ごとに人質殺すと言う。
ダニーの要求に従ってセイビアンは呼んだものの
署としてはよそ者にまかせる気はなく、交渉などせず突入しようと言う事に。
ベック隊長らは突入を強く主張する。
セイビアンの知らない間に、特殊部隊が突入を始めるが
ダニーは予想していて、突入した2人を逆に捕らえてしまう。
だが窓ガラスが割れており、狙撃手としては狙撃のチャンス。
ダニーに照準を合わせるが、やはり身内に対しての狙撃はできず、チャンスを逃す。
セイビアンは、今後は彼が指揮をとる事を強く要求。
まず妻カレンを呼び、さらに内偵者を見つけたと称して、ニセ者を用意。
しかし、ダニーは卒業した大学名からニセ者と気づき、交渉を拒否。
ダニーは、だまされたと怒って突入した警官の内1人を別室に連れていき射殺。
射殺したのはこの場面じゃなかったかも知れないが、
もちろん本当に射殺したわけではないと言うのは、だいたい想像がつく。
ついに秘書が、ニーバイムのパソコンに何か証拠があるかもと白状。
そんな時、セイビアンは電気を切ってしまうが、ダニーはセイビアンと交渉。
フロストの解放で電気を元へ戻す。
その結果、ニーバイムらはネイサンの会話を盗聴しており
実はネイサン自身が内偵者だったとわかる。
ニーバイムは一味のために買収された事があると白状。
ルーディらもダニーの話が本当だったと知りビックリ。
一味はニーバイムを始末しようとするに違いない。
予想は当たり、天井裏に隠れていた警察隊は勝手に攻撃を始め撃ち合いに。
何とか撃退するが、ニーバイムが撃たれて死んでしまい、パソコンも破壊される。
憎んでいたかに思えたダニーだが、ニーバイムの死には衝撃を受けている様子だ。
セイビアンは度重なる警察の勝手な行動に起こるが、
FBIが対応に乗り出し、警察は突入を担当すると言う事で留まるが、
セイビアンは交渉からはずされる。
死者は出したくないセイビアンは、ひそかに上の階へ上がりダニーに会う。
ダニーに同情した秘書マギーは、
ニーバイムの家のパソコンにも証拠があるはずと言うが、
ダニーにしてみれば、警察が聞くはずがなく、ここにいては危険だ。
警官を射殺した事を非難するセイビアンだが、
別室には縛られた状態の警官が生きていた。ダニー得意のはったりだったのだ。
警察が再び突入しようとする中、セイビアンは黙認し、ダニーは通気口から脱出。
セイビアンは下で待っていて、共にニーバイム宅へ向かう。
警察はダニーのいなくなった部屋へ突入。
秘書マギーらから行き先を聞く。
同情した彼らは言わないが、公務執行妨害になると脅され白状。
連邦ビルはFBIの管轄だが、外へ出れば警察の管轄だと再び警察が追う事に。
ダニーらはニーバイムの部屋でパソコンを調べるが、なかなか資料が見つからない。
警察、その中でも問題の一味が突入。
実は一味の黒幕だったフロストも現れ、ダニーを始末しようとする。
しかし、セイビアンはダニーを射殺し、分け前をよこせと脅す。
その気になって、ペラペラと話すフロストだが、
ダニーは防弾チョッキで実は生きているとわかり、バカな連中だと笑うフロスト。
おまえらの話は誰も信用すまいと外へ出ると、そこへは集結していた警官たち。
中にいるから逮捕しろと言うフロスト。
だが、中での会話は無線で外へ丸聞こえだった。
警察全体が敵かと思ったが、意外にも敵はフロストら数名だけで
一番敵意を示していたベック隊長さえも、フロストを逮捕しようとする。
観念したフロストは自殺しようとするが、自殺させるわけにはいかんと阻止。
あれだけ大騒ぎを起こしたダニーだが、結果オーライでおとがめなしだ。
と言うわけで、最初から絶体絶命に思える状況で、
警察を振り回し続け、緊迫感の中で2人の男がかけひきしつつ
セイビアンの方は常に後手後手と言う感じで
2大俳優の競演と言う印象にはちょっと物足らないが
それを別の連中がそれぞれの思惑で邪魔したりする展開はかなりのもの。
中だるみのまったくない緊迫感の連続だ。
でも、最後にビルを意外に簡単に脱出してしまったり
無線で悪事を皆に聞かせる解決策は、それまでが面白かったので詰めが甘い。
警察全体が敵かに思えたのだが、
結果を見ると2〜3人だったと言うのも拍子抜けだが
やはり全体としてはかなり面白い。
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幸福の条件(93)
監督 エイドリアン・ライン
借金に苦しむデビッドとダイアナ(デミー・ムーア)の夫婦は、カジノでも失敗。
億万長者ジョン(ロバート・レッドフォード)はダイアナを気に入り、
一晩だけ100万ドルで相手をする事に。
だが、デビッドはジョンに嫉妬するようになり、ジョンはダイアナにつきまとう。
やがてデビッドは家を出て、ダイアナもジョンの恋人として離婚を決意する。
しかし、愛し合う2人は忘れるのではなく、許し合うのだとデビッドは気づき
ダイアナも彼への愛に気づいて、やり直す事となる。
と言うわけで、100万ドルで恋人を売ると言う事はともかく
意外に簡単な事で破局を向かえた2人が、紆余曲折を経て愛を取り戻すと言う展開は
なかなか見応えがあり、レッドフォードの役は結構むかつく。
音楽はジョン・バリー。
TV放送 95/01/15 BS05 20:00-22:00
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候補者ビル・マッケイ(1972年米)
ビル・マッケイ 弁護士(ロバート・レッドフォード)
ルーカス 選挙参謀(ピーター・ボイル)
ジャーモン 現職の対立候補
ナンシー ビルの妻
ビルの父 元知事(メルビン・ダグラス)
有力者の女性 (ナタリー・ウッド)
民主党幹部は、次の上院議員選挙に元知事の息子ビルに白羽の矢を建てる。
父を見ていたビルは政治の世界を嫌がるが、
現職のジャーモンに失望し立候補を決意する。
記者会見で政権要項を用意していないなど、選挙に慣れていないビル。
インタビューの答えは、本人を差し置いて参謀たちが検討。
何とか予備選には勝つが、ジャーモンには勝てそうもない。
テレビに出るが、人々の反応は今一つ。
山火事にかけつけても、遅れてきたジャーモンにマスコミをさらわれる。
父がジャーモン寄りとの噂もあり、彼を利用しないと言う主義を曲げ会いに行く。
ポイントは上昇するが、ビルの主張には筋がなくなったと言う評価も。
次第に支持が上がり、ついに投票日に。
出口調査でもジャーモン有利だったが、ビルが逆転し当選する。
幹部たちは沸き立つが、今後に自信が持てないビルは、複雑な表情をするのだった。
というわけで、ロバート・レッドフォードが若き政治家を演じ、
最初は理想に燃えたが、政党の道具に使われ、次第に骨抜きにされていく話。
まあ、いずこの国のいずこの時代も同じって感じ。
骨抜きにされてく加減は小出しにしてるので、
やや分かりにくいが、その分リアルかも。
DVDレンタル
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荒野の1ドル銀貨(66)
南北戦争を終え、ゲイリー(ジュリアーノ・ジェンマ)は仕事を求めて西部へ。
実力者マッコリーは、ならず者のブラッキーを射殺し、ゲイリーを犯人に仕立て射殺。
だがゲイリーは妻にもらった1ドル銀貨のおかげで、死を免れていた。
しかもブラッキーは彼の弟で、マッコリーこそ人々を苦しめる悪の張本人だった。
ゲイリーは保安官と協力するが、マッコリー一味は保安官を射殺。
ゲイリーはマッコリーを倒すが、裁きは町の人間に任せる事にする。
と言うわけで、ジュリアーノ・ジェンマが別名で出演した1作。
1ドル銀貨で死を免れるあたりはいいが、後はありきたり。
TV放送 96/01/18 12CH 12:00-14:00
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荒野の隠し井戸(1967年米)
1884年アリゾナ。
お尋ね者のコール(ジェームズ・コバーン)は、保安官を牢に入れて馬を奪う。
さらに娘ビリーも犯されるが、保安官はそちらには関心がなく、馬のために追跡。
コールを捕らえるが、軍から盗まれた金塊が隠されているのを発見。
保安官はこれを独り占めしようとし、コールに運ぶのを手伝わせる。
だが強盗一味に奪われ、メキシコ手前の町へ。コールらはかけつけ撃ち合いに。
曹長が活躍したと報告。コールも金塊を守ったとして無罪に。
しかし、ビリーが金塊を奪って逃走。コールは相棒になろうと持ちかけ
ビリーがその気になるが、結局ビリーを捨てて去る。
と言うわけで、コバーン主演の西部劇だが、
よくよく考えると、若い頃のコバーンが一人で主役を張る映画って
そんなには見ていないわけで、電撃フリントもそうだが、
この映画でも何だかとぼけたキャラで、
追ってるはずの保安官と意気投合するあたりが面白いわけだが
そんなノリだから、悲劇的な結末になるとも思えないし、派手な撃ち合いもない。
保安官助手にブルース・ダーン。
TV放送 2002/02/05 BS05 1930-2110
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荒野の決闘(46)
監督 ジョン・フォード
ワイアット・アープ(ヘンリー・フォンダ)は、牧畜のためトゥームストンに寄る。
牛が盗まれ、弟ジェームズ殺されたため、彼は保安官に。
クレメンタインと言う女性が、病気のため家を出たと言う
ドク・ホリディ(ビクター・マチュア)を追って現れる。だが、彼は出ていく。
酒場のチワワは、結婚する気だったと言うが、ワイアットはドクを連れ戻し追及。
チワワのペンダントが、ジェームズのものだからだ。
チワワはビリー・クラントンにもらったと白状。彼女はビリーに撃たれる。
ビリーも死ぬが、追跡したバージルが殺される。
ドクはチワワを手術。成功かに思えたが、彼女は死ぬ。
クラントン一家とOK牧場で決闘する事に。敵を全滅させるがドクも死ぬ。
クレメンタインは教師として残り、ワイアットは再会を約束して去る。
と言うわけで、OK牧場の決闘を描いた作品だが、
「OK牧場の決闘」とは多少筋が違う。
どちらかと言うと、ワイアットとドクのからみを中心にした感じ。
TV放送 92/12/29 01CH 16:50-18:30
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荒野の七人(60)
監督 ジョン・スタージェス
メキシコのある村は、盗賊カルベラ(イーライ・ウォラック)らに略奪されていた。
村人たちは戦うため、銃を買いに国境の町へ。
流れ者クリス(ユル・ブリンナー)とビン(スティーブ・マックイーン)を見つける。
クリスはガンマン集めを承諾。旧友ハリーは、大儲けできる仕事と誤解。ビンも参加。
凄腕のオライリー(チャールズ・ブロンソン)。
ナイフとガンの両刀使い、ブリット(ジェームズ・コバーン)。
追われる身のリー(ロバート・ボーン)。
若いチコ(ホルスト・ブッフホルツ)もつれて7人で村へ。
彼らはさっそく近くへ来た盗賊を処分。村人に銃の訓練をし、周囲にみぞや壁を作る。
やがて、カルベラ一味が現れるが、クリスらが出迎え撃退。
一味に紛れ込んだチコは、彼らが死にものぐるいだと言う事を知る。
村人の中に、逆らうなと言う意見と、最後まで戦うと言う意見の対立が。
クリスらは奇襲をかけるが、その間に村人の手引きでカルベラは村を占拠。
追い返されたクリスたちだが、村へ戻る事を決意。撃ち合いが始まる。
ハリーは金塊を夢見て、リーは捕まった村人を助けて死に、ブリットもやられる。
オライリーは子供を助けようとして死に、村人も立ち上がって、一味は全滅。
長老は、勝ったのは農民だけだと言い、チコは村の娘のために残る。
というわけで、豪華キャストで送る「七人の侍」の西部劇版。
原作がしっかりしていたためか、7人の使い分けがうまくできている。
でも、どうして凄腕のガンマンたちが、ああも簡単にやられるのだろうか。
TV放送 92/04/30 12CH 21:02-22:54
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続・荒野の七人(66)
黒沢明の「七人の侍」を再映画化したという「荒野の七人」の続編。
前作で7人が救った村が、盗賊50人近くの襲撃を受け、
村に残ったチコが抵抗するが、逆につれていかれる。
チコの女房の連絡で、メキシコに来ていたクリス(ユル・ブリンナー)と
彼に賞金がかけられていると警告に来た友人のビンは
村のために戦う事を約束。クリスは仲間を集める事にする。
ブタ箱に入れられていた知人のフランク。そこで見つけた銃殺寸前の殺し屋ルイス。
女好きの知人コルビー(ウォーレン・オーツ)。
闘牛の飛び入りしたりする恐いもの知らずの若者マヌエル。
これにチコをあわせれば7人だ。
盗賊のリーダーはスペインとの戦争で家族を失い、それ以来変わってしまったのだ。
そして村を建設すると称して、方々の村から男たちを集めて働かせていたのだ。
クリスたちはいったんは盗賊たちを追い出す事に成功するが、必ず復讐に来る。
いったんは銃を捨てたチコも、村を守るために銃を持つ事を決意。
盗賊たちは2度に渡って村を襲撃するが、7人に追い返される。
怒ったリーダーは利益を無視して、農場の男すべてを襲撃に回す事にする。
過去の戦いで妻を殺さざるを得なくなって以来、自暴自棄になったフランクは
盗賊のリーダーと刺し違えるつもりで一味の本拠へ行くが、
そこで数百名を集めるという話を聞いて、それを伝えるために戻ってくる。
クリスは敵が加勢を得る前に叩くべきと、
マヌエルだけを村の守りに残しこちらから出迎えに行く。
しかし、そこへ加勢がかけつけ、逆に村へ逃げ帰る。
だが、マヌエルが見つけたダイナマイトで迎えうち。
ルイス、マヌエルが死に、チコが負傷。
盗賊のリーダーがクリスを撃とうとし、彼を助けようとしてフランクが死ぬ。
だが、クリスがリーダーを撃つ。リーダーがやられたのを見て一味は逃げ帰る。
コルビーは町に残る事を決意。
というわけで、何だかずいぶん単純な話でまいった。
このあとまだシリーズが続いたのは強引としか言い様がない。
メンバーも知名度が落ちてるし、チコとマヌエルの使い分けがよくわからない。
それにルイスはほとんど意味がなかった。
7人そろえるのにこだわるのが、いけないのでは。
TV放送 91/06/27 06CH 01:20-03:10
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新荒野の七人 馬上の決闘(68)
メキシコの指導者クィンテロ(フェルナンド・レイ)は革命を指導。逮捕される。
同志はクリス(ジョージ・ケネディ)を雇う事に。彼は牢のキーノ、村人マックス、
黒人キャシー、ナイフの名人リーバイ、曲撃ちスレーター(ジョン・ドン・ベイカー)
病気持ちPJを仲間に。日曜日油断した軍を襲撃。将軍ディエゴを倒す。
と言うわけで、荒野の七人の3作目は、クリスが似ても似つかぬケネディに。
今回は生き残りはクリス、マックス、リーバイのみ。死亡率が高い。
音楽はエルマー・バーンスタイン。
TV放送 96/08/07 BS05 08:00-10:00
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荒野の七人 真昼の決闘(72)
保安官クリス(リー・バン・クリーフ)は、強盗の少年シェリーを釈放するが
仲間と再び暴れ、妻を殺されてしまう。シェリーはデトロ盗賊団に加わる。
一味は村を襲撃。シェリーは死ぬが、このままでは村が全滅してしまう。
クリスは囚人のエリオット(エド・ローター)、ぺぺ、ウォルト、大尉、スキナーや
新聞記者ノアを仲間に。敵を迎え撃つが、ウォルト、大尉、エリオット、
そしてぺぺがやられる。デトロを倒し、一味は退却する。
と言うわけで、「荒野の七人」のシリーズ第4作。
主役の俳優も代わって、クリスが保安官になっては見るかげもないが、
ちょっと工夫が見られて、3作目よりはマシと言う感じ。
シェリーの仲間にゲーリー・ビシー。クリスに撃たれ死ぬ。
音楽はエルマー・バーンスタイン。
TV放送 96/08/31 BS05 06:00-07:40
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荒野のストレンジャー(72)
監督 クリント・イーストウッド
男(クリント・イーストウッド)はラーゴの町を訪れ、無法者たちを倒す。
この町は、出所したステイシー(ジェフリー・ルイス)らの復讐を恐れていた。
そこで男を用心棒に雇うが、家を壊し、女をレイプしたりとやりたい放題。
人々の不信感の中、現れたステイシーらを始末。町を去る。
男は、かつて鉱山をめぐって殺された保安官の幽霊なのかも知れない。
と言うわけで、凄腕のガンマンが好き放題やって、不信感を買うが……と言う話だが
あまり痛快感は感じられないし、奇想天外な作戦がきいたようにも思えない。
幽霊の話もしっくりこないし。
TV放送 97/10/22 BS11 21:05-23:00
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荒野の用心棒(64)
監督 セルジオ・レオーネ
アメリカ人(クリント・イーストウッド)は、メキシコの寒村を訪れる。
この村は2人のボスが取り仕切り、誰も正業につかない。
彼はバスクター家の男を射殺し、敵対するロホス兄弟の用心棒になる。
だが、ロホスの弟ラモンらが、騎兵隊を襲撃し、金塊を強奪するのを目撃。
ラモンは和解と称して、バクスターを招くが、不審を買われる。
アメリカ人は、墓地にロホス、バクスター双方を呼び出して、撃ち合いさせる。
その間に、ロホスの屋敷に潜入。マリソルという女性に見つかり、彼女を連れ出す。
マリソルをバクスターに引き渡し、ロホスの人質と交換させる。
だが、彼女が賭の肩代わりに家族と引き離されたと知り、見張りを襲撃し逃がす。
ラモンらはアメリカ人を拷問。だが、彼は逃げ出す。
ラモンはバクスターのしわざと決めつけ、焼き討ちし、全滅させる。
アメリカ人をかばい、酒場の主人が捕まったと知り、彼は単身ラモンの前に現れる。
鉄板でラモンの弾を防御。一味を倒し、ラモンとも対決。彼を倒す。
というわけで、マカロニ・ウェスタンの草分け的作品。
黒沢明の「用心棒」の盗作で、後に和解したと言う事だ。
アメリカ人は名無し。双方のボスを敵対させた手口がいまいちわからない。
それに、結局、あの村はほぼ全滅してしまったのでは?
TV放送 92/10/05 04CH 02:05-04:05
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「ラストマン・スタンディング」(96)を見た。
この映画は、かつて黒沢明が映画化した「用心棒」のアメリカ版リメイク。
イタリアでクリント・イーストウッド主演によるリメイク、
と言うよりは盗作の「荒野の用心棒」に次ぐ3回目の映画かと言う事か。
原作は、2つのヤクザが対立する村で、金目当ての用心棒が
双方の味方につくフリをして、その裏でいろいろ画策するうちに、
結局双方をつぶしてしまうと言う話。
三船敏郎扮する名無しの男、(この時は桑畑三十郎と名乗るが、
続編では「椿三十郎」と名乗っている)のひょうひょうとした性格が出色で
続編では、加山雄三・田中邦衛と言った若大将コンビらを前にして
彼らが良かれと思っていろいろ画策するのが、
何の役にも立たなかったりするのが、おかしくてたまらない。
「荒野の用心棒」でもほとんどアレンジのない忠実な盗作で、
もっと言うと、本作でもほぼアレンジはないから、よほどできた作品と言えよう。
三船敏郎に当たる用心棒役には、ブルース・ウイリス。
原作では仲代達矢だった対するヤクザの用心棒役に、クリストファー・ウォーケン。
役に立たなそうで、正義の心は忘れていない保安官にブルース・ダーン。
これを監督するのが、「48時間」「ストリート・オブ・ファイヤー」の
ウォルター・ヒルとあれば、これは見ないわけにはいかないのだが、
どうも評判がいまいち。心配していたが、とりあえず見てみた。
男(ブルース・ウイリス)はジェリコと言う町に立ち寄った。
そこは寂れて、地図にものっていないと言う。
「荒野の用心棒」のような西部劇かと思えば、時代は禁酒法時代らしい。
車で通りかかる男。彼の前を男たちが女を連れて通り過ぎる。
その女性フェリーナを見ていると、1人がボスの女を見るなと怒る。
そしてみなでよってたかって車を壊す。
彼らは、保安官に言ってもムダだと言う。これに懲りたらすぐ立ち去れと警告。
男は静かに保安官事務所へ。
そこにいた保安官エド(ブルース・ダーン)は事なかれ主義。
この町は、ドイルとストロッジと言う2つのギャングに制圧され、
まともな市民はとうに出ていった。
彼にはすぐ出ていけと言う。だが男はこれに抵抗。
酒場に行って、宿を借り、用心棒になると言い出す。
男はまずドイルの所へ。用心棒になりたいと言い、ジョン・スミスと名乗る。
どう見ても偽名だ。
先ほど車を壊した男がふざけるなと言って、銃を取り出すが、一発で倒す。
ストロッジは彼の腕を気に入り、自分の方の用心棒になれと言う。
一方、ドイル側も部下を殺された事はさておいて、やはり自分側につけと言う。
そこでスミスはどっちについても良さそうなフリをして、
金をもらったりして稼ぐ気だ。
もっとも、オリジナルからここらへんが一番難点で、
2つのボスの区別がつかないので、どっちにつこうとしているのかよくわからない。
互いの人質を交換して撃ち合いになったりしたのだが、誰だかわからないし。
ここでお約束の睡魔が……。
ドイルの用心棒ヒッキー(クリストファー・ウォーケン)は、
すぐにマシンガンを撃ちまくる男でやや切れ気味。
ドイルがスミスも用心棒にすれば鬼に金棒と考えるのに対し、
彼自身は、自分が評価されていないと不満の様子だ。
スミスはストロッジの情婦ルーシーと会う。
彼女は裏切ったために耳を切られたりしていて、同情して町から出るのを支援する。
続いてドイルに捕らわれているフェリーナにも同情。
彼女は借金のカタに夫から奪われ、ドイルも気に入って手放そうとしないのだ。
スミスは彼女のために策を打つ事を考える。
州警察だか軍だかの男も訪れ、スミスと保安官に警告。
1つの町に1つのギャングまでは許せるが、2つのギャングは許せない。
1週間後だかまでに、1つに減らさなければ州警察だかが介入すると言う。
スミスには全然関係のない話だが、とにかく行動に移す事に。
まずドイルの用心棒につく事にしたと言って、金をもらう。
そして、ストロッジがフェリーナを狙っていると言うガセネタを流し
先に行っていると称して、フェリーナを監禁している小屋へ。
彼は7〜8人の敵を両手に持った銃であっという間に倒してしまう。
言葉で言うとそれだけなのだが、刀対刀でバッバと切るならわかるが
(実際は刃こぼれするので無理らしいが)
銃対銃で、どうしてほとんどこちらには当たらずに、
1人でそんなに大勢を倒せるのか、ちょっと無理を感じる。
そして、フェリーナを逃がし、
かけつけたドイルらにストロッジに襲撃された後だったと言い張る。
ドイルも確かに15人くらいはいただろうと認めるが、ヒッキーは不審がる。
ドイル一味はストロッジの屋敷を焼き討ちし、一味を全滅させる。
スミスは一安心して風呂でゆっくりしているが、そこへドイルやヒッキーが現れる。
フェリーナが車で逃げたとの目撃証言から、スミスに疑いがかかったのだ。
スミスは捕らわれ、女はどこだと拷問を受ける。
痛めつけられが、ヒッキーらがいなくなると、縛られたロープをはずし
見張りを簡単に倒す。スミスはエドに助けられ、町外れの建物で休む事とする。
だが、ドイル一味はスミスがいなくなったので、
宿の主人がかくまったと考え、彼を捕らえて拷問する。
それを知ったスミスは宿の主人が捕らわれている屋敷へ。
ここでまたも銃を撃ちまくり、一味をたちまち倒す。
生き残った男に、フェリーナを探しにいっていると言うドイルとヒッキーに
焼き払われたストロッジの屋敷へ来いと伝えろと言う。
スミスは屋敷跡へ。宿の主人も見届けたいとついてくる。
そこへドイルらが車で現れる。
ふざけるなと言う運転手を一撃で倒すと、ドイルはまあ怒るな仲間になれと言う。
しかし、これを宿の主人が倒す。
そして残るヒッキーと決着をつける事に。
さしものヒッキーもスミスにはかなわず倒される。
こうして、結局1つの町のほとんどの男を殺して、スミスは立ち去るのであった。
と言うわけで、今回のリメイクもオリジナルそっくりで、
双方の味方につくフリして、双方を倒すと言うあたりが
わかりにくいと言う弱点はそのまま受け継いでいる。
物語としてはもう少しいろいろあった気がするが、よく覚えていない。
何と言っても見せ場は1人で多数の敵を切るシーンだが、
銃でやってしまうと御覧の通りで、どうも不自然で仕方がない。
ブルース・ウイリスに、三船敏郎ほどの存在のおかしさも感じられないし。
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荒野はつらいよ〜アリゾナより愛をこめて〜(2014年米)
アルバート・スターク 羊飼い(セス・マクファーレン)
アナ・バーンズ クリンチの妻(シャーリーズ・セロン)
ルイーズ スタークの元恋人(アマンダ・セイフライド)
フォイ ルイーズの彼氏
エドワード スタークの友人(ジョヴァンニ・リビシ)
ルース エドワードの恋人。娼婦
クリンチ・レザーウッド 西部一のならず者(リーアム・ニーソン)
ルイス クリンチの手下
1882年。羊飼いスタークは、決闘を避けて生きていた。
恋人ルイーズは愛想を尽かし、新しい恋人フォイを作る。
酒場でアナと言う女性と知り合ったスタークは意気投合。
ルイーズに見せつける為に、アナと付き合ってる風を装う。
だが、祭りでフォイとケンカになり、決闘をする羽目に。
アナが特訓し、何とか銃が撃てるようになる。
決闘の日。アナに一服盛られたフォイは戦意喪失。
だが、アナが決闘に来なかった為、心配したスタークはルイーズはやると言って退散。
実はアナは、西部一のならず者として知られるクリンチの妻だった。
妻にキスしたとしてスタークは追われる羽目となり、アナは人質にとられる。
逃げたスタークは先住民に捕らわれるが意気投合。
真の勇気を持っていると言われる。
町へ戻ったスタークは、クリンチと決闘に。
撃った弾はかすっただけだったが、先住民に教わった蛇の毒でクリンチは死ぬ。
懸賞金を得たスタークは大量の羊を買い、アナと暮らすのだった。
と言う訳で、テッドのセス・マクファーレンが西部劇を題材にしたコメディ。
セスは決闘が大嫌いで、
愛想を尽かした元彼女アマンダ・セイフライドに見せつける為に
シャーリーズ・セロンと付き合う事に。
だが彼女が悪党リーアム・ニースンの妻だった為に命を狙われると言う展開。
テッドの人らしい下品なギャグはあれど、
全体としてはちょっとひねった西部劇で(凄くひねってはいない)なかなか面白い。
クリストファー・ロイドのドク・ブラウンや、
ジェイミー・フォックスのジャンゴとたまたま遭遇するのも楽しい。
TV放送 2016/01/04 WOWOW 2300-0056
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GO!GO!ガジェット(1999年アメリカ)
警備員のブラウン(マシュー・ブロドリック)は、警官になる事を夢みている。
ガジェット計画として親子で研究をするブレンダと父だが、研究所に何者かが侵入。
父である博士が殺され、ブラウンが追跡。一味に反撃され、重傷を負う。
女市長が推進するガジェット計画により、ブラウンを未来の警官として改造する事に。
様々な小道具が体に仕込まれるが、膨大なマニュアルを読まねばならず
なかなか使いこなせない。自力で動くガジェットモービルが相棒だ。
警察署長(ダブニー・コールマン)はブラウンをバカにし、交通安全の仕事ばかり。
一味の黒幕スコレックス氏は、ブレンダを引き抜こうとするが失敗。
ブラウンそっくりのロボットを作り出し、各地で暴れさせ、批判が高まる。
一方、ブラウンは捕らわれ、チップを抜かれてゴミ捨て場に捨てられる。
発見したブレンダがキスすると、ブラウンはチップがないのに動き出す。
ブラウンはスコレックスを追い、ロボと対決して倒す。
さらにスコレックスとヘリで格闘。彼を倒し、部下サイクスの自供で逮捕。
ジョンは晴れて警官と認められる。
と言うわけで、主題歌はアメリカ主題曲集に入ってくらいだから
元は有名なTVシリーズらしいが、いかにもディズニー風に。
しかし、日本未公開に終わったのは、出演者がやや貧弱なせいか。
何となく3人くらいで物語が展開している気がするし。
実写にしづらいテーマというのもあると思うし。
一番おかしかったのは、エンドクレジットになってからの
元子分を救う会のシーンで、オドジョブやグリーンホーネットのカトー風に加えて
本物のジョーズことリチャード・キールがいた事か。
TV放送 2001/11/22 BS05 2100-2230
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ゴースト・エージェント/R.I.P.D.(2013年米)
ロイ RIPDの刑事(ジェフ・ブリッジス)
ニック・ウォーカー ロイの相棒(ライアン・レイノルズ)
ニックの人間界の姿 (ジェームズ・ホン)
ジュリア ニックの妻
ボビー・ヘイズ刑事 ニックの人間時代の相棒(ケビン・ベーコン)
管理官
ノーウィッキー (ティーバックの人)
刑事ニックと相棒ボビーは、押収品の中に金塊を発見。
いただくべきか相談するが、ニックはボビーに裏切られ殉職してしまう。
気がつくとニックは、管理官と言う女性に会い、
悪霊を連れ戻すRIPDと言う捜査官になる様命じられる。
19世紀からやっていると言うロイとコンビを組む事に。
人間の姿で活動するが、外見は中国人なので、
妻ジュリアにも、それがニックだとは分からない。
2人はノーウィッキーと言う悪霊を倒すが、彼が金塊を吐き出すのを見る。
さらにボビーはジュリアに会い、ニックが庭に埋めた金塊を回収。
金塊はジェリコの塔の一部で、
塔が完成すれば、死者が人間界に自由に来られる様になる代物だ。
ニックらは騒ぎを起こした為に任務を外されるが、独自に捜査を続行。
ボビーを捕らえ、署に連行。ボビーもまた死者だったとわかる。
彼は署内で超音波爆弾を爆破。署員が動けない間に、押収品である金塊を回収。
ビルの屋上で塔を完成すれば、永遠にこの世で生きられるのだ。
ボビーはジュリアをいけにえにしようとするが、ニックがかけつける。
対決の末、ニックは新しい相棒が出来たと言って、ボビーを倒す。
それが亡き夫だと気付いたジュリアに、ニックは見守っていると約束して去る。
命令違反の為にロイは任期を延長。
一方ニックは、今度は矯正中の少女と言う顔を与えられるのだった。
と言う訳で、幽霊の刑事を描く話。
刑事ライアン・レイノルズは、相棒ケビン・ベーコンにだまされて殉職。
その才能をみこまれ、人間界にはびこる幽霊たちを捕らえる幽霊刑事となる。
先輩ジェフ・ブリッジスと組み、
人間界では別の顔(中国人)を与えられるが、何とか妻に連絡をとろうとする訳。
全編通じてMIBの二番煎じにしか思えないが、
妻とのくだりはゴースト(パトリック・スウェッジ)風。
いずれにせよ、目新しい話とは言えない。
TV放送 2014/10/31 WOWOW 2100-2235
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ゴースト・オブ・マーズ(2001年米)
メラニー・バラード 副隊長(ナターシャ・ヘンストリッジ)
ジェリコ 隊員(ジェイソン・ステイタム)
バシラ 新人隊員(クレア・デュバル)
ウィットロック 科学者
ブラドック隊長
ウイリアムズ 囚人(アイス・キューブ)
未来。人類が火星に移住し、多少であれば呼吸もできるようになる。
ブラドック隊長らは、殺人を犯した囚人ウイリアムズを護送する事に。
多数の惨殺死体が見つかるが、ウイリアムズは殺しを否定する。
隊員のジェリコは、怪しげな集団が隊長を殺害するのを目撃。
救出したウィットロックによると、人類が住むようになり
休眠状態だった火星の何かが目覚めたのと言う。
炭鉱労働者は嵐の後に様子がおかしくなり、変化のない連中を襲ったのだ。
副隊長のバラードは、やむなくウイリアムズと組む事に。
憑りつかれた囚人を殺すと、体から出たものがバラードに憑りつく。
何とか追い出した彼女は、火星人が侵略者を全滅させようとしていると知る。
一同は、列車で移動し、原子炉を爆破して一掃する事に。
だが襲撃でジェリコやバシラらがやられる。
バラードは意識を失うが列車は到着。ウイリアムズは姿を消していた。
報告を聞いた上官は、幽霊の話を取り合わない。
だが、基地が何者かの襲撃を受けたと気づいた時、
現れたウイリアムズが彼女に銃を渡すのだった。
と言う訳で、ジェイソン・ステイサムが出てるSF。。と思って見ました。
実際の主演はナターシャ・ヘンストリッジ。ジェイソンは彼女の部下役。
タイトルロール上の主役はアイス・キューブ。
そして、監督がジョン・カーペンターと来たら、
アプローチが完全に間違ってる感じです。
火星が植民地化し、どういう技術か、多少なら呼吸できる様に。
ナターシャらは囚人アイス・キューブを護送する事に。
だが、休眠していた火星の生命(?)が住人に寄生し、そうでない人を襲うと言う訳。
宇宙のゾンビものと言う趣で、後は代わり映えしない感じ。
クレア・デュバルまで出てたけど、ジェイソンと共にいつの間にかやられてる。
監督:ジョン・カーペンター
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ゴースト ニューヨークの幻(90)
監督 ジェリー・ザッカー
サム(パトリック・スウェッジ)はモリー(デミー・ムーア)と同棲する事に
だが、彼は強盗に襲われ撃たれる。自分が肉体から離れるのに気づく。死んだのだ。
病院や葬式に行くが、モリーと話をする事はできない。
部屋に例の人殺しが現れ、何かを探す。サムは彼を尾行。男の名はウイリーだ。
彼はインチキ霊媒師オダメイ(ウーピー・ゴールドバーグ)に会う。
彼女にも霊能力はあり、サムの声が聞こえる。サムはモリーに危険を知らせろと頼む。
だが、モリーは半信半疑。犯人は鍵を持っており、サムは計画的な殺人だった。
それを知った友人カールは、ウイリー宅へ。実は彼も共犯だったのだ。
麻薬組織に借金のある彼らは、銀行の金を横領しようとするが、
サムがコンピューターコードを変えたため、コードの書かれた手帳を探していたのだ。
警察はモリーにオダメイの逮捕歴を見せ、詐欺だと話す。
カールは手帳を入手し、金を振り込む。
サムは仲間の幽霊に、物に触れる方法を教わる。感情を爆発させるのだ。
再びオダメイに会い、カールの金を引き出させる。
カールはオダメイが金を引きだした事を知り、ウイリーと共に彼女の所へ。
サムはウイリーを襲い、おびえるウイリーは車にひかれて死ぬ。
すると、影が現れ、地獄へ連れていかれる。
オダメイと共にサムはモリーの所へ。サムは1セントを持ち上げ、彼女も信じる。
オダメイが体を貸し、再びモリーとダンス。
そこへ小切手を求めるカールが。サムと格闘になり、ガラスが刺さって死に地獄へ。
モリーにもサムの声が聞こえ、最後のキスをするとサムは去っていった。
と言うわけで、幽霊の側から描くという点は異色かも知れないが、
たいして奇抜とも思えないアイデア。だが、ヒットしただけあって面白い。
死んだ者にもう一度会えてしまうと言うのは、あきらめが悪くなる気もするが。
ドアはすり抜けるのに、列車には乗れると言うのは変な感じ。
TV放送 93/01/01 BS05 11:30-01:40
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ゴーストシップ(2002年アメリカ)
62年。豪華客船アントニアグラーザ号は、
パーティの最中に会場をワイヤーが通り抜け、全員が真二つに切られて死ぬ。
現代。曳航の仕事をしているマーフィ(ガブリエル・バーン)らは、
天候調査をするジャックが見つけた漂流船を捜す仕事に就く事に。
発見したアントニアグラーザ号は40年間行方不明だったが、
最近開いた穴をふさいで、エンジンを修理すれば曳航可能だ。
だが、仲間のエップスは、いるはずのない少女に気づく。
仲間は船内で不思議な物を目撃。血だらけのプール、大量の死体。
火のついたタバコ、鏡の中に見える老人の顔。
さらに金塊を発見するが、この船は幽霊船らしいと気づき退散する事に。
しかしガスで曳航船が爆発。サントスが死ぬ。仲間も幻覚に惑わされる。
マーフィは死んだはずのサントスに会い、グリーアはエレベータシャフトから転落。
少女ケイティの霊は、エップスに真相を見せる。
金塊を狙った一味が、乗客を次々惨殺し、さらに仲間割れで殺し合ったのだ。
マーフィは溺死し、マンダーは歯車に巻き込まれて死ぬ。
実はジャックの正体は、サタンの使いで、人間を地獄に送り込むのが仕事なのだ。
格闘の末、船を爆破。ケイティが招いてエップスは無事海面へ。
共に無数の魂が昇天する。ケイティは無事救出されるが、
船員が箱を船に積み込み、その傍らにジャックがいる事に気づく。
と言うわけで、いわゆる幽霊船もので、最初のパーティのシーンはインパクトあり。
ちょっと夢に出そうかも。
ただし、その後は幽霊とかが出てきてごまかされた感じだし、
真相を描くシーンも時間の前後がよくわからず。
どうせなら、あのザ・グリードぐらい開き直った方が良かったかも。
TV放送 2004/07/04 BS05 2200-2335
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ゴースト・シャーク(2013年米)
エバ 姉
シスリー 妹
ブレイス 友人
キャメロン 友人
ミック 友人
フィンチ 老人
フランク・スタール市長 キャメロンの父
テリー保安官
釣り大会で大物を釣った親子は、それを喰ったサメに腹を立てて退治。
サメは洞窟で光り輝き、霊となって親子を殺害する。
彼らの家族であるエバとシスリーの姉妹は、漂流するボートを発見。
だが、現れた光るサメに同級生が襲われる。
エバらは、普通のサメじゃないと騒ぐが、保安官は取り合わない。
サメはプールで遊ぶ連中、配水工、庭で遊ぶ子供たち、洗車する美女を次々殺害。
48時間で13人が死亡する騒ぎに。水のある所なら、どこでも現れるらしい。
ようやく事態を理解した市長は退治に乗り出すが、保安官と共にやられる。
エバは、洞窟の魔力でサメの霊が現れたのだと知る。
老人フィンチは、洞窟で死んだ妻に会えると爆破に反対するが、結局協力。
だが、水たまりから現れたサメにやられてしまう。
エバが何とか洞窟を爆破すると、サメは消えていった。
と言う訳で、神出鬼没なサメもの。
アイスジョーズなる作品では、サメの幽霊が雪山に現れたが、
本作では水のある所ならどこでも現れる。
プール、浴槽、洗車場、水たまり。果てはコップの水や雨滴の中にも。
まあ、そういう話です。
TV放送 2015/06/10 ムービープラス 0145-0312
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ゴースト&ダークネス(96)
英軍パターソン大佐(バル・キルマー)はアフリカツァヴォ河に橋を架ける任務に。
人食いライオンに作業員が襲われ、1匹は仕留めるがさらに被害者が。
人を恐れない2匹がいるらしく、幽霊と暗闇と呼ばれる。
30名が殺され作業員は逃げ出し、大佐が招いたと怒る者も。
会社はハンターのレミントン(マイケル・ダグラス)を呼ぶ。
罠を作り待ち伏せるが、裏をかかれ病院がやられる。
大佐を囮についに1匹を倒すが、もう1匹にレミントンがやられる。
大佐が対決。間一髪の所で倒し、作業員たちは戻ってきた。
と言うわけで、一昔前のアフリカを舞台にした猛獣もので
怪物のようなライオンに襲われる話はジョーズのなぞりのようだが
2匹の区別とか、普通の奴よりもすごいすごさとかがピンと来ず
レミントンがあっさりやられるのも困りもの。
TV放送 98/12/13 BS05 16:20-18:15
▼
ゴーストドッグ(99)
日本通の殺し屋ゴーストドッグ(フォレスト・ウィテッカー)は
ルーイの指示でフランクと言う男を始末する。
だが、フランクの恋人が、組織のボスの娘だった事から
組織はゴーストドッグを始末する事となる。
ルーイは数年前暴漢に襲われる彼を助け、以来恩義があると従うようになる。
居場所は不明で、連絡も伝書鳩で行うのだ。
ボスソニーの義弟を射殺。ルーイの立場を守るため、わざと彼も負傷する。
隠れ家が荒らされ、屋敷へ侵入。ソニーらを倒す。
だが、ルーイは彼を倒さねばならないと言い、わざと撃たれて死ぬ。
と言うわけで、日本通の殺し屋は、意味もなく拳銃を刀のようにさやに収め
葉隠れや羅生門を読んで悟ったような気になる。
サムライの心を知ってるぞと言いたげだが、どうも勘違いしている変な話。
ボスの1人にヘンリー・シルバがいるが、早めに始末される。
TV放送
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ゴーストバスターズ(84)
監督 アイバン・ライトマン
幽霊の研究をするピーター(ビル・マーレー)、レイ(ダン・エイクロイド)、
イーガン(ハロルド・ライミス)は非科学的と大学を追い出される。
そこで幽霊退治を商売にする事に。ホテルの幽霊を捕獲し、マスコミの話題に。
高層マンションのデイナ(シガニー・ウィーバー)は、門の神に襲われ、
隣人ルイス(リック・モラニス)は鍵の神に襲われる。
彼らが破壊の神ゴーザを呼ぶ者と知り、ピーターらは危険を感じる。
環境庁のペック(ウイリアム・アサートン)は、規定違反と捕獲装置の電源を切る。
そのため、大量の幽霊が町中に放出され、ピーターらは逮捕される。
デイナのマンション自体が狂信者シャンドール建築による
霊を呼び寄せるためのアンテナなのだ。世界の破滅を食い止めろと市長を説得。
ピーターらは声援の中、マンションへ。ゴーザを攻撃する。
ゴーザは破壊者の姿を彼らに考えさせ、レイの考えたマシュマロマンに。
ピーターらは光線で異次元へ追い払う事に成功。デイナらも無事だった。
と言うわけで、あの曲とSFXが話題になった作品。
出演者は豪華だが、話は調子に乗りすぎと言う感も。
秘書ジェニーにアニー・ポッツ。4人目の隊員はウインストン。
音楽はエルマー・バーンイスタイン。
TV放送 93/12/11 08CH 21:02-22:54
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ゴーストバスターズ2(89)
監督 アイバン・ライトマン
あれから5年。都市破壊の被害で、ゴーストバスターズは失業状態。
デイナ(シガニー・ウィーバー)の乳母車が暴走し、
ピーター(ビル・マーレー)、レイ(ダン・エイクロイド)、
イゴン(ハロルド・ライミス)が調査。道路の下にスライムの川を発見。
停電を起こし、活動中止命令を受けるが裁判所で幽霊が暴れ、命令は撤回。
再び大忙しになる。彼らは美術館のビーゴ大公の絵を調査。
スライムが憎悪の感情を増幅させ、街中を包囲。
ビーゴは霊を宿すため、デイナの息子オスカーを狙う。
ゴーストバスターズの攻撃では歯が立たないので、善のシンボル自由の女神を
善のスライムで包み、女神を動かして、人々の心を惹きつける。
ビーゴは人々の歌声に苦しみ、攻撃で全滅させる事に成功する。
と言うわけで、またも派手な見せ場が中心のコメディだが
話自体は割とマジメなので、そうは笑えない。女神は歩くだけだし。
ビーゴは17世紀の暴君。メンバーの4人目はウインストン。
デイナの息子は、ピーターの子ではないが、結局よりを戻す。
弁護士タリー役でリック・モラニス、秘書役でアニー・ポッツも再登場。
VHS
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ゴーストハンターズ(85)
監督 ジョン・カーペンターズ
運転手ジャック(カート・ラッセル)と友人ウォンは、空港で事故に巻き込まれ、
グレーシー(キム・キャトラル)の連れたタラと、ウォンの恋人シャオ・インが、
魔法を使うウィンコン一味にさらわれる。一同は救出のため中華街へ。
2000年前の中国皇帝と言われるローパンは、緑の目の2人の女性と結婚し、
魔法で若返ろうと言うするが、ジャックらが乱入。結婚式を襲撃。
嵐の3人組とローパンを倒し、女性たちを救出する。
と言うわけで、あらすじ的には簡単だが、テンポの速い派手な展開で
魔法とか出てくるし、何が何だかわからないほど。
中国系の中に「ダイ・ハード」の東洋系。魔術師エッグ・シェンにグレムリンの老人。
TV放送 95/05/13 BS05 20:00-21:57
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ゴーストライター(2010年仏独英)
ゴースト (ユアン・マクレガー)
アダム・ラング 前英首相(ピアース・ブロスナン)
ルース ラングの妻
アメリア 首相の助手(キム・キャットラル)
ライカート 陰謀を追う男
エメット教授 CIAとの噂あり
リック ゴーストの代理人
クロール 首相の弁護士(ティモシー・ハットン)
前英首相ラングの自叙伝を書いていたマカラが事故死。
ゴーストライターは、マカラの仕事を継ぐよう依頼される。
折しも、ラングが任期中にイラン兵を不法拘束したとの疑惑が報じられる。
ゴーストは離島にあるラングの屋敷へ。
文書の持ち出しは厳禁でセキュリティも厳しい。
屋敷でラングにインタビューし、ホテルへ往復する生活をするが、
マスコミやデモ隊が集まったため、屋敷で寝泊まりする事に。
国際刑事裁判所が調査を求めたため、ラングは加盟しない米国へ避難。
屋敷に留まったゴーストは、マカラが隠した書類を発見。
ラングは妻ルースに出会い政治に目覚めたとしていたが、それ以前に入党した証拠だ。
さらにマカラが死んだ日、現場付近で不審な灯りを見たとの情報を得るが、
目撃者は事故で昏睡状態と言う。
マカラのカーナビの履歴から、エメット教授の家へたどり着く。
エメットはラングとの接点や、マカラと会った事を否定。
尾行に気付いたゴーストは、マカラの書類にあったライカートと言う男に会う事に。
彼によるとエメットはCIAで、大学時代に出会ったラングを首相になるよう支援。
米国の利益になるよう誘導したと言うのだ。
帰国したラングから連絡が入り、ゴーストは専用機で戻る事に。
機内でライカートの推論を話すが、ラングは一笑に付す。
しかし空港に到着すると、ラングは息子の仇と言う男に暗殺されてしまう。
ラングの死後、自叙伝は出版され、ゴーストはパーティへ。
冒頭部分が差し替えられたと知り、原稿を確認。
最初の単語をつなぐと、文章になり、そこに真相が隠れていた。
ルースがエメットに勧誘されCIAになったと。
ゴーストはそれをメモにしてルースに届けると彼女は動揺。
ゴーストは原稿を持って会場を出るが、車にはねられてしまう。
と言うわけで、ニコラスは出てません。
ユアンがゴーストライターに扮し、元英首相ピアース・ブロスナンの自叙伝を代筆。
ユアンはゴーストライターらしく役名なし。
実は彼には前任者がいたのだが、事故死したために後を継ぐ事に。
そのあたりから、陰謀の匂いがぷんぷんする。
やがて、前任者が残した書類やカーナビの履歴から真相に近づくが、
想像の域を出ないまま、元首相は暗殺されてしまう。
真相は闇の中かと思われたが、出版された文書の中に、暗号のように隠されていた。
それに気付いたユアンもまた、前任者と同じ運命にと言う訳。
いまいち盛り上がらず、謎解きの面白さも、
巨大な組織にしてやったと言う痛快感ももう一つ。
ユアンってぼちぼちベテランのはずだけど、本作では若造に見えるのが不思議。
TV放送 2013/01/28 WOWOW 1630-1838
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ゴーストライダー(2007米)
ジョニー・ブレイズ スタントマン。ゴーストライダーになる(ニコラス・ケイジ)
バートン スタントマン。ジョニーの父
ロクサーヌ TVキャスター。ジョニーの恋人(エバ・メンデス)
メフィスト 悪魔(ピーター・フォンダ)
ブラックハート メフィストの息子
カーター・スレイド 墓守。先代のゴーストライダー
スタントショーをする若者ジョニーは、父が癌と知る。
現れた男メフィストは父を助けると言い、ジョニーは契約する事に。
父の癌は治るが、結局事故で死んでしまう。
成長したジョニーは、無謀とも言えるスタントを繰り返し
幼なじみのキャスター、ロクサーヌが取材に来る。
再び現れたメフィストは、息子ブラックハートを捕らえろと言う。
ジョニーの体は炎に包まれ、ゴーストライダーとなる。
昼は普通の姿だが、夜になると不死身のパワーが制御出来ず、暴走族を全滅させる。
警察はジョニーを逮捕するが、パワーで牢を破り脱出。
ブラックハートはロクサーヌを人質にジョニーと対決。
魂のないブラックハートには、ライダーの武器も効果ない。
先代のライダーである墓守スレイドから、メフィストの契約書を受け取り
これをブラックハートに渡す。
ブラックハートは邪悪な魂を集め強大なパワーを得るが、
ライダーの攻撃が有効になり、倒される。
メフィストは、呪いを他の人間に移して自由にすると言うが
ジョニーは呪いを背負い、いずれメフィストを倒すと誓うのであった。
と言うわけで、ニコラス・ケイジは人気俳優で、アカデミー賞もとったが
割に何でもやっちゃうところがあって
インディ風の宝探し映画をやったかと思ったら、今度はアメコミの映画化に挑戦。
悪魔と契約したライダーという役柄で
不死身で強力な力を持つ設定と言うのも悪くないんだが
ヘルボーイなんかと似た設定で
主人公も敵側も、どのあたりまで能力的に可能で、
どういう価値観かが見ていてよくわからず、何でもありじゃんと言う印象を受ける。
主人公と恋人の少年時代が描写され
それが成長してニコラスとエバ・メンデスになるわけだが
2人ともイメージが違って、同じ人が成長したように見えない。
TV放送 2008/06/08 WOWOW 1200-1354
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ゴーストライダー2(2011年米)
ジョニー・ブレイズ 元スタントマン。ゴーストライダー(ニコラス・ケイジ)
ダニー 少年
ナディア ダニーの母
キャリガン ナディアの元恋人
モロー ジョニーの仲間
ロアーク 黒幕
僧 (クリストファー・ランバート)
悪魔と契約したライダーであるジョニーは、その力に悩まされていたが
彼を訪れたモローは、ダニー少年を救えば呪いが解けると言う。
ダニーと母ナディアは、元恋人のキャリガンに追われていた。
ジョニーは封じていたライダーの力を爆発させて追跡。
一味を襲撃して、捕らわれたダニーを救出する。
モローの案内で聖地へ。僧は危険は去らないとダニーを殺そうとするが
黒幕ロアークによって蘇ったキャリガンの襲撃を受け、モローが殺される。
ロアークは力をダニーに注入しており、冬至の日に呼び出そうとしていたのだ。
闇に通じる各国の政治家が集まり、儀式が行われる事に。
ジョニーは力を失っていたが、ダニーが力をジョニーに注入。
再びライダーになったジョニーは、キャリガンやロアークを倒す。
と言うわけで、ニコラスが悪魔の力を持つライダーを演ずるシリーズ第2弾。
悪魔に善悪はない事になってるけど、彼はやっぱり正義側。
一方で、悪い悪魔もいて(当たり前?)、
似たような力を持つ少年の力を利用して、世界を征服しようとする。
それを阻止できるのはニコラスだけと言う訳だが、
力をうとましく思った彼は、それを封印していたと言う訳。
似たような話がいっぱいあるので、
差別化するには悪魔の力を爆発させるところの痛快さにかかってるけど、
そこもそれほどでもない。
TV放送 2014/03/21 WOWOW 2100-2244
▼
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「コードネーム U.N.C.L.E.」(2015年米)を見た。
ついに実現したナポレオンソロの映画版。
007がスパイブームを呼んだ60年代に、テレビにはナポレオンソロが登場。
(原案は同じイアン・フレミング)
ビートルズかナポレオンソロかと言われる人気となった。
(実際は相棒のイリア・クリヤキンの方が人気があった)
映画化の話はずいぶん前からあって、ついに実現した訳だが、
何か短期で公開が終わりそうな不安があるので、今見るしかありませんな。
ナポレオン・ソロ CIA(ヘンリー・カヴィル)
イリア・クリアキン KGB(アミー・ハマー)
ギャビー ウド博士の娘
ヴィクトリア 一味の女
アレキサンダー・ウェーバリー 影で作戦を指揮(ヒュー・グラント)
1963年。冷戦によって東西に分断されたベルリン。
CIAのナポレオン・ソロは、
修理工をするギャビーと言う女性を東側から連れ出す事に。
そうはさせまいとするKGBイリア・クリアキンが追跡。
怪力ぶりで車のドアを引きちぎったりするが、何とか退散する。
作戦に成功したソロは、上司から新たな指令を受ける。
ギャビーの父ウド博士はナチの残党に捕らわれ、原爆を作らされていると言う。
これを阻止するのが新たな任務で、世界の危機だと米ソは一時休戦して臨む事に。
CIA代表としてソロが出陣する一方、KGB代表はイリアで、
互いにわだかまりがあるが、やむなく組む事となる。
前後して2人のキャラが明らかに。
ソロは、もともと泥棒だったが、その腕を見込まれてCIAに。
イリアはまじめなタイプだが、メンタルな問題(キレやすい)を抱える。
ギャビーの叔父ルディはどうやらナチの協力者らしく、彼を探る事に。
イリアがギャビーの婚約者、ソロが骨董品ディーラーに扮してローマへ。
ソロとイリアは互いを盗聴したりして、気を許していない。
一方でイリアはギャビーに惹かれるのを感じる。
一味は街ですれ違ったイリアから、父の形見である時計を奪う。
普通なら暴れるイリアだが、正体がばれない為に甘んじる。
ソロはパーティで一味らしきヴィクトリアと言う女性に接近。
イリアはルディ叔父さんに会うが、軽い扱いを受けて腹を立てる。
だが冷静を保った彼は、パーティで撮影したフィルムを現像し、
放射線の反応があると気づく。ギャビーの父親が近くにいる証拠だ。
ソロとイリアは一味の秘密を追って造船所に侵入。
金庫の中身は空だったが、ウラニウムの痕跡が。
一味が現れた為に退散。
2人はボートで逃げるが、ソロが落ちてしまう。
しかし、一味はボートの方を追うので、イリアの方が大変。
這い上がったソロは、そこにあったトラックのサンドイッチを食べながら高みの見物。
イリアのボートは爆発して沈んでしまうが、ソロは依然として涼しい顔。
だが思い直して、トラックごと海に飛び込み、
意識を失っていたイリアを助けあげるのだった。
金庫に忍び込んだのがソロたちの仕業と疑ったヴィクトリアは、ソロのホテルへ急行。
ソロは間一髪部屋に戻り、何食わぬ顔でヴィクトリアの相手をしてごまかすのだった。
だが、結局ソロは一服盛られ、気がつくと拷問用のイスに縛られていた。
そこにいたルディは拷問のプロと称して、ソロを電気ショックで痛めつける。
拷問イスの調子は不安定で、ソロにとっては幸運な事に難を逃れる。
そこへ現れたイリアがソロを救出。
逆に拷問イスに縛られたルディは、核は完成済で、とある島にあると白状する。
イリアとソロが対応を口論していると、
拷問イスの調子が戻り、ルディは不幸にも感電死してしまう。
ルディを利用しようと考えていたソロたちは、ま、いいかと言う調子で退散。
前後して、ギャビーが実は一味と通じていたと言う動きを見せ、
彼女に惹かれていたイリアはショックを受ける。
だが、彼らに接触してきた謎の人物ウェイバリーが実はMI6だと明かして、
さらに真相を告げる。
捕らわれた父を救うため、ギャビーは一味に通じたフリをしていたのだ。
一味はとある島でウド博士に核を作らせていた。
そこで博士を救出し、核の完成を阻止する事に。
一方で、ソロとイリアそれぞれの上司は、
ウド博士の研究情報が入ったディスクを持ち帰れと指示する。
決して相手に出し抜かれるなと。
ちなみにディスクと言うと、フロッピーかなと思えるが、時代的にはまだないはず。
島では、ギャビーとウド博士がひそかに核を破壊しようとするが、
ヴィクトリアに見つかってしまう。
やむなく博士は完成させるが、ディスクは偽物とすり替える。
しかし、ヴィクトリアはお見通しで、
隠した本物のディスクを取り上げ、博士を射殺してしまう。
ソロとイリアは島を襲撃。
撃ち合ったり、バギーで追いかけたり。一味の親玉を倒し、ギャビーを救出する。
だが、ギャビーは核はもう1つあると言う。
それはヴィクトリアがボートで持ち去ったのだ。
ウェイバリーがボートの位置を特定し、
ミサイル攻撃でヴィクトリアもろともに破壊する。
一件落着かに思えたが、米ソそれぞれが、回収したウド博士のディスクを狙っていた。
ソロは、一味から取り戻したイリアの腕時計を渡し、
イリアも争いを続ける事が無益だと感じる。
そこで2人は、それぞれディスクは破壊されたと報告する事に。
国家の枠を越えた組織UNCLEが作られる事になり、ウェイバリーがその長に。
ソロとイリア、そしてギャビーもメンバーとなり、
シリーズ化してもいいよと言う形が作られるのだった。
と言う訳で、物語は冷戦時代の60年代が舞台。
ナチスの残党が核爆弾を開発中との情報が入り、
米ソが双方のトップスパイを出してコンビを組む事に。
オリジナルでは ソロとイリヤは最初からコンビだったので、
知られざる出会いのエピソードと言う訳。
ただし、キャラはオリジナルとは変えてきてる。
ソロがプレイボーイなのは変わりないが、元泥棒で手癖が悪いと言う設定。
イリヤは、オリジナルではソロに振り回されっぱなしと言う印象だったが、
本作では短気な怪力男。違う感はイリヤの方が大きい。
監督はシャーロック・ホームズを新しい感覚で映画化したガイ・リッチーで、
本作も新しい感覚のナポレオンソロと思えば、それなりに楽しめる。
この手の映画版では、舞台を現代に持ってくる事が多いが、
本作は60年代とした点が大きなポイント。
当時のおしゃれなファッションや、今風でない車や秘密兵器
(と言っても盗聴器くらい)が、新作の映像として登場するのは楽しい。
恐れイリヤのクリヤキンと言った所です。
ヒュー・グラントは悪役かと思ったが、
役名がウェイバリーだったので、その正体は早い段階でわかる。
続編もありそうなエンディングだが、どうなる事か。
ところで、この手のテレビシリーズの映画版では、オリジナルのキャストが出てたり、
オリジナルのテーマ曲が今風に出てくる点が見所のはず。
本作でロバート・ボーンやデビッド・マッカラムが出たと言う話は聞いてないので、
もっぱら関心はテーマ曲に。
エンドロールにジェリー・ゴールドスミスのテーマ曲って出てたけど、
どこで使われたかわからなかった。かなり、さりげなく使われたかって事か?
個人的には、スパイ大作戦みたいに派手にやってほしかったが。。
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コードネームはファルコン(85)
監督 ジョン・シュレンジャー
クリス(ティモシー・ハットン)は、父(パット・ヒンクル)の紹介で就職。
最高機密の人工衛星に関する仕事につく事になる。
CIAが他国の政治やマスコミを操作していた事を知った彼は、国家に失望し
友人のドールトン(ショーン・ペン)と手を組み、情報をソ連へ売る事にする。
ドールトンはメキシコのソ連大使館員アレックスと接触。
アレックスはこれに飛びつき、取引は順調に進んだかに見えた。
だが、安全保証局の査察に危険を感じたクリスは、取引の中止を決意。
彼は退社を決意するが、アレックスらはそれでは容赦しない。
アレックスはあくまでクリスらを利用しており、パートナーとは思っていなかった。
用なしのドールトンは、アレックスらにひどい目に会う。
クリスは仕返しに没になった衛星の情報を流そうとするが、
アレックスは取り合わず、ドールトンはメキシコ警察に殺人犯として逮捕される。
彼は殺人を否定するかわり、スパイである事を白状。
国外退去を命じられ、アメリカで逮捕。クリスも逮捕される。
ドールトンは終身刑、クリスは40年の刑になる。
というわけで、ロリー・シンガーも出ていたが、ほとんどどうでもいい感じだった。
素人がひょんな事から、スパイになり、
しかし、出来心であるがために考えが甘く、
利用されるだけ利用されてしまうという話。
それにしても、そんなに簡単に最高機密の職につく事ができるのだろうか。
TV放送 91/11/10 10CH 01:40-03:35
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コードネーム:プリンス(2014年米)
ポール・ブレナン 元殺し屋(ジェイソン・パトリック)
ベス ポールの娘
アンジェラ ベスの友人
オマー 組織のボス(ブルース・ウイリス)
サム ポールの旧友(ジョン・キューザック)
ファーマシー ヤクの売人
修理工ジェイソンは、離れて暮らす娘ベスと連絡が取れなくなる。
そこでベスの住む町を訪ね、友人アンジェラと探し回る。
だが、聞き込みをする内、何者かの襲撃を受けるように。
実はポールは元殺し屋で、町のボスであるオマーは妻子を殺された恨みがあった。
誤って妻子を死なせたポールは引退するが、舞い戻った所を一味に見つかったのだ。
ポールはヤクの売人ファーマシーに捕らわれていたベスを救出。
旧友サムに預けるが、ベスはオマー一味に捕らわれてしまう。
ポールはオマーの本拠を襲撃。オマーを倒し、ベスを救出するのだった。
と言う訳で、ブルース・ウイリスが出てるアクション。
今回もブルースは主役ではなく、ジェイソン・パトリックが主役。
ああ、いたねーそんな人と言う印象です。
ジェイソンは娘と離れて暮らすが、連絡できなくなったので探しに向かう。
実は彼には殺し屋だった過去があり、
娘のいる町のボスは、ジェイソンに妻子を殺されたブルースだったと言う訳。
どこかで聞いたような展開で、ブルースが娘の失踪には関与してないとか、
意外に簡単に娘が見つかるとか、詰めの甘い点はあるが、まあまあ悪くない出来。
TV放送 2016/01/10 WOWOW 1520-1650
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コーマ(78)
監督 マイケル・クライトン
女医スーザン(ジュヌビエーブ・ビジョルド)は、友人のナンシーが麻酔事故で
脳死状態になったと知る。不審に思い調査したところ、同様の事故は多発。
だが、恋人の医師マーク(マイケル・ダグラス)らは、異常な件数ではないと言う。
事故が第8手術室に集中する事に気づき、天井裏の仕掛けを発見。
麻酔に一酸化炭素を流し、酸欠で脳死させ、臓器を各地へ売っていたのだ。
外科部長ハリス(リチャード・ウイドマーク)に報告するが、彼こそ黒幕だった。
ハリスはスーザンを薬で病気に見せ、麻酔で脳死させようとするが、
事態に気づいたマークが装置を破壊。スーザンは覚醒し、ハリスは逮捕される。
と言うわけで、マイケル・クライトンが医療サスペンスを映画化。
原作者は医療のプロらしいが、それほど専門的な話は出てこずやや拍子抜け。
もう一ひねりあっても良かった気もする。
ナンシーにロイス・チャイルズ。第2の犠牲者にトム・セレック。完全にチョイ役。
音楽はジェリー・ゴールドスミス。
TV放送 97/08/17 BS05 22:10-00:05
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コーラスライン(85)
監督 リチャード・アッテンボロー
ブロードウェイのオーディション。男女様々な人種が集結。ベテランもホモもいる。
演出家ザック(マイケル・ダグラス)は、妥協を許さず、どんどん落とす。
彼らは端役だが、ザックの元恋人キャシーも役を求めて現れる。
やがて、8人の男女が決定する。
と言うわけで、話題になったコーラスラインだが、けっこうつまらない。
出演者は芸達者だが、ブロードウェイでは当たり前のはず。
キャシーが出た事だけが多少起伏を与える。
TV放送 92/12/30 BS11 22:00-00:00
▼
「氷の微笑」(92)を見た。
現在、最も期待できる旬の監督と言えば、
「ダイハード」「レッドオクトーバーを追え!」のジョン・マクティアナンと
「ロボコップ」「トータル・リコール」のポール・バーホーベンと言う事になろう。
この2人が、ここへ来て、脚本の最高額1位と2位の映画を作った。
2位がマクティアナン監督で、ショーン・コネリー主演の「ザ・スタンド」。
そして、1位が、バーホーベン監督のこの「氷の微笑」だ。
バーホーベンは、かつてオランダで監督していた事があり、
英米の監督とはちょっと違う世界を見せてきた。
その監督が、今度はサスペンスに挑戦という事となれば、期待できる。
前2作のような異色の設定がなくても、サスペンスは腕次第で面白くできるからだ。
と言うわけで、これだけでも見なければならない映画なわけだが、話の内容もすごい。
SEXの後に男をアイスピックで殺す殺人鬼の女性を追うと言うもの。
この犯人を追うのが、マイケル・ダグラス。
「危険な情事」「ローズ家の戦争」と、女性にふりまわされる役が多いので、
つきなみな配役という感はある。
だが、この犯人の最有力候補に扮するのが、シャロン・ストーンだ。
「キング・ソロモンの秘宝」シリーズ等で注目され、
「トータル・リコール」でシュワのニセの妻役で、
「あの美人の方……」等と言われる人気者となった。
(あの映画に、もう1人出てきた女優は、それほど美人ではなかった)
「アクション・ジャクソン」と言う映画では、
ほとんど必然性もない全裸の死体役をやっており、
「トータル・リコール」の後、プレイボーイ誌でヌードを披露。
銀座ジュエリーマキのCMに出演中で、現在、最も注目できる女優となった。
アメリカ最高の美女10人に選ばれるほどだが、
実はこの人、素顔はそれほど美人でなく、
プレイボーイのグラビアや、CNNのインタビューでは、同じ人かと思うほどの
なみの顔を見せていた。(つまりメイクさんの腕次第という事か)
それはさておき、バーホーベンとシャロン・ストーンが組んで、
話の内容が、SEXの後に殺す殺人鬼を追うサスペンス。
これだけ聞けば、もしここで公開中止にでもなれば、
狂乱して暴れてしまうほどの期待の映画。だが、まだこれだけではなかった。
おりからのヘア解禁ムードに乗って、
この映画でもシャロン・ストーンのヘアが見れると言う。
だが、それにともなってか、激しいSEXシーンが敬遠されてか、
R指定とか言う、中学生未満は親同伴でも見れませんと言う映画となった。
こういう映画がある事は知っていたが、実際に見たのは始めてだ。
いったい何が起こるのだろうか。期待でいっぱい。
似たような映画はけっこうあり、シャロン・ストーンが有力容疑者で、
最後までそう思わせるが、実は犯人ではなかったと言うラストが容易に想像できる。
でも、これだけ役がそろったのでは、見ないわけにはいくまい。
それも初日1回目にだ。
ある家。男が金髪の女性とSEXしていた。女の顔は見えない。
女は男の腕を白のスカーフでベットに縛り、アイスピックで刺し殺した。
サンフランシスコ警察がこの事件を捜査。ニック(マイケル・ダグラス)も担当。
殺されたのは元ロック歌手で、市にも多額の寄付をしている。
麻薬をやっていた事が判明するが、市長と親しかった事から、
目立つ事はするなと警告を受ける。
彼女の恋人を調べると、キャサリン(シャロン・ストーン)と言う人物だとわかる。
ニックと相棒のガスは、キャサリンの屋敷へ。
彼女の家は豪邸で、そこにはロキシーと言う女性はいたが、キャサリンはいなかった。
そこで、今度は別荘へ。そこも、当然豪邸だ。
キャサリンは、ニックの事を知っていた。
彼女はロック歌手の事を恋人と言うよりは、ファック相手だと言いきる。
もちろん、殺しには無関係と言う。
用がないなら、お引き取りをと言われ、2人は引き上げる。
帰りの車中、多分どっちかが言うだろうと予想された言葉を、ガスが言った。
「たいしたタマだ」
キャサリンの事を調査。彼女は両親が事故死し、莫大な遺産を相続。
ボクサーと結婚するが、彼はリングの上で死亡。
心理学者にして、小説家。そして、彼女の著作の中に、
引退したロック歌手をアイスピックで殺す女の話があった。
と言うわけで、キャサリンが最有力容疑者となる。
ニックは、別れた恋人で心理カウンセラーのベスに会う。
彼女はまだニックを愛しており、いささか問題のあるニックについて
多少、ウソを入れた報告書を提出しているのだ。
ロック歌手殺しについて、警察の心理学者は、2つの線を想定。
1つは著者が犯人という場合。この場合、著作は半年〜1年前に書かれており、
実に計画的だと言える。しかも、普通では自分の計画を本にするはずがなく、
アリバイにもなる。
もう1つは、読者が著者を陥れようとした場合。
いずれにせよ、犯人は異常な奴としか言いようがない。
警察は、キャサリンの事情聴取を計画。
彼女が金にものを言わせて弁護士を連れてくる事も考えられたが、
ニックはそんな事をする女性ではないと断言。
ニックとガスは彼女の別荘へ。事情聴取と知り、キャサリンは服を着替えるが、
全裸の上に1枚だけ着ているのが見える。
ニックは、自分の新聞記事を発見。「警官、観光客を射殺」と言うものだった。
キャサリンは、ニックが酒もタバコもやめた事を知っていた。
だが、おそらく続かないだろうと断言。
取調室へ。禁煙の部屋だが、キャサリンは「吸ったら逮捕する?」と吸い出す。
彼女によれば、ロック歌手とのつき合いは、小説のネタにするためだと言う。
だが、つき合ううち、SEXがうまいので気に入ったとも。
彼女が足を組み直すと、彼女がノーパンだという事がわかり、一同はギョッ!とする。
(ここが問題のヘア露出シーンで、他はきちんとボカシが入っていた。
でも、ビデオになったら、無理だろうね。流れからしても重要なんだけど)
ウソ発見機にかけてみるが、彼女にはまったく異常がない。
これでウソをついているとすれば、彼女は人間ではない。
と言う事で、彼女は無罪放免。だが、ニックは彼女への疑惑を捨てきれない。
ニックは、やめていた酒に手を出し始める。
警官の犯罪を捜査する、内務調査局と言う部署があるのだが、
ここのニールセンは、かつて事故で観光客を射殺したニックを監視しており
挑発しようと、さんざんいやみを言う。ケンカになるが、かけつけたベスが止める。
ニックはベスの部屋へ行き、強姦に近いSEXをする。
事後、ベスはキャサリンの事を聞く。実は彼女とは同じ大学だったのだ。
彼女は、どうしてこんな激しいSEXを?と聞き、
ひょっとして、誰かに対する満たされない気持ちが反映しているのではと推理。
それがキャサリンである事は容易に想像でき、怒ったベスは飛び出していく。
キャサリンの調査は一度は中止になりかけたが、新たな事がわかってきた。
彼女の大学時代のゼミの教授が、当時アイスピックで殺害されていた。
そして、彼女の別の小説には、家族を殺害した息子の話があったのだ。
再び、キャサリンの容疑が深まり、捜査が再開される。ニックは彼女の尾行だ。
だが、このキャサリンという女、カーブの多い山道でも、
平気で反対車線を利用して追い越していってしまうので、尾行するだけでも一苦労。
見つかるまいと言う配慮などほとんど不可能だ。
一度は危うくトラックに衝突しそうになるニックだが、何とかかわし、
駐車されているキャサリンの車を発見。
そこは、ヘイゼル・ドブキンスと言う女性の家だった。
張り込みを続け、再びキャサリンは出てくるが、今度もどんどん追い越していき、
ニックは彼女を見失ってしまう。
警察で、ヘイゼル・ドブキンスについて調査。
彼女は平凡な主婦だったが、発作的に家族を惨殺していた。
ニックはキャサリンの別荘へ行き、個人的に彼女に質問。
キャサリンは自分に疑いがかけられている事を、何とも思っていない様子だ。
ボクシングのリングの上にまで、何か仕掛ができたとでも?と言うのだ。
結局、彼女とロキシーがレズ友達だとわかったくらいで、逆に質問されてしまう。
彼女はニックを題材に次回作を書こうとしていたのだ。
キャサリンは、事件の時、ニックがコカインをやっていたとか言い出した。
そして、それを知っていたニックの妻は自殺したと。
どうしてそんな事までと聞くと、彼女は資料は金で買えると言う。
ニックはベスの所へ。彼女にしか話していない事だからだ。
ニックは彼女を追及。すると、ニールセンに資料を渡したと言う。
彼女は、ニックに疑惑をかける内務調査局に対して、資料を提供して弁護したのだ。
そこで、今度はニールセンの所へ。彼を殴りとばすが、かけつけた仲間に止められる。
その日、車の中で射殺されたニールセンの死体が発見される。
ニックが彼を殴った事は、みんなが目撃しており、
今度はキャサリンを尋問した部屋で、ニックが尋問される羽目に。
禁煙だが、タバコを吸い始め、「吸ったら逮捕する?」とまで言い出す。
そして、自分が疑われるような殺人をすると否定。
まったく、キャサリンをなぞったような状況だ。
彼は簡単に釈放されるが、状況を考え、休職処分に。
窮地に追い込まれたニックだが、相棒のガスだけは彼を信じていた。
ニックはキャサリンのいるディスコへ。
ロキシーを見つけ、後を追うと、男用のトイレへ。ギョッ!とするが、
あちらではそんな事当たり前なのか、中では無数の男女が絡み合っている。
個室で、キャサリンが、黒人の男とロキシーの2人を相手にしている。
ニックは、踊り出したキャサリンに強引に接近。
ロキシーの嫉妬をよそに、2人はベットまで。激しいSEXになる。
キャサリンはニックの腕をスカーフで縛るが、アイスピックで刺すような事はしない。
事後、洗面所へ行くと、のぞき見していたロキシーと会う。
彼女はキャサリンの指示でのぞいていたと言うのだが、明らかに嫉妬している。
キャサリンの両親は、ボートの事故で死亡していた。
だが、娘にはまったく容疑がかけられていない。
そして、ゼミの教授に関しても、キャサリンは事情聴取すらされていない。
ガスは、ニックがキャサリンと寝たと知り、危険だと忠告。
観光客を射殺した罪滅ぼしかと言う。
だが、ニックは不思議なほど危険を感じていなかった。
ガスと別れた後、ニックはキャサリンの車にはねられる。
立ち上がって車で追跡。チキンレース状態となり、キャサリンの車は道路から転落。
数十メートル下へ。車から出てきたのは、ある程度予想できたが、ロキシーだった。
警察はロキシーがキャサリンと同居していると知り、
ニックが何か単独行動しているのではと考えるが、ニックは否定。
たまたま走ってたら、前の車が転落したと言い張る。
ニックはキャサリンの所へ。彼女はこの映画で、初めて弱気になっていた。
彼女の愛する人物が次々死んで行くと言うのだ。
再び、ニックとキャサリンはSEXになる。
キャサリンは、ロキシーにニックを殺すよう指示していないと断言。
また、ロキシーはキャサリンを陥れるような殺人をするはずがなく、
単純に嫉妬だと言う。
続いて、彼女は大学時代の話を始めた。
一度寝た女性が、しつこくつきまとい、髪を金髪に染めたりしたと言うのだ。
その女性の名前は、リサ・オーバーマンと言った。
ニックは、キャサリンが卒業した大学へ。
リサ・オーバーマンを調査するが、そんな名前の女性はいない。
それとは別に、ロキシーもまた、猟奇殺人の前科がある事が判明。
ニックは、ドブキンスと一緒にいるキャサリンに接触。
彼女は不機嫌そうで、つきまとうなと言う。
ロキシーらとのつきあいは、異常者の心理を知るためだと言うのだ。
そして、オーバーマンではなく、ホーバーマンだと言う。
ニックはホーバーマンを調査。彼女は結婚時にエリザベス・ガーナーと改名。
それは、髪の毛こそ金髪だが、ベスだった。ニックはベスを追及。
だが、彼女はキャサリンが自分に疑惑をかけさせるため、作った作り話だと否定。
キャサリンの夫の死について調査するが、いまだに迷宮入りのままだ。
ベスに関しては、いろいろ噂があり、女がいたと言われているらしい。
これに関しても、ニールセンが調査していた事がわかる。
いずれにせよ、彼は口封じで殺されたようだ。
ニックはキャサリンの別荘へ。そこでは、タイプライターが小説を印字していた。
それを見ると、「そして、相棒はエレベーターの中で息絶えた」とある。
小説は終わり、キャサリンにとって、ニックはもはや用済み。
彼女はこれが最後だと言う。
ニックは、自分がすべて丸くまとめた結末に変えてみせると言うが、
キャサリンはそれでは売れないと言う。誰かが死ななければならないのだ。
ガスは、ニックがキャサリンではなく、ベスに疑惑を移した事に不満。
キャサリンは2人もの殺人者とつき合っていた。類は友を呼ぶと言う。
彼がSEXに溺れて、判断を誤っていると言う。
ガスは、車でとあるビルへ。有力な証拠が見つかったと言うので、呼び出されたのだ。
ガスは、車にニックを残し、ビルへ。
だが、エレベーターで4階へ上がると、金髪の人物にアイスピックで襲われる。
感が悪い奴だと言われそうだが、だいぶたってから、ハッとしたニックは
ビルへ入り、階段をかけあがる。だが、ガスは絶命していた。
そこへ、ベスが。彼女は誰かに呼び出されたと言うが、
ニックはそんな事は聞こうともせず、やっぱりおまえか!と言う。
そして、彼女がポケットから手を出そうとしたので、彼女を射殺。
だが、ポケットに持っていたのは、拳銃ではなく、彼の家のカギだった。
警察がかけつけ、なぜベスが拳銃を持っていると思ったのか不思議がる。
やがて、階段で警察のコートと、金髪のかつらが発見される。
そして、ベスの部屋が捜査される。
部屋の中には、キャサリンに関する山のような資料と、彼女の著作が発見される。
と言うわけで、彼女がクロと言う事になる。
ニックの所へ、キャサリンが現れる。やっぱり、愛する人が死んでいく等と言う。
そして、またもSEXになる。キャサリンはベットの下で何か探っている様子。
だが、これが肩すかし。しかし、ベットの下には、しっかりアイスピックがあった。
というわけで、主要女性キャラ3人のうち、2人が激しいSEXシーンを披露し、
後の1人もレズの絡みを見せると言う、困った映画だ。
ともすると、ポルノ映画的になりそうな設定なのだが、
実際見てみると、犯人探しにまつわる展開を追うのが必死で、
Hなシーンはそれほど印象に残らない。全体的によくできていると言える。
冷房が寒くて、トイレに行きたくて仕方がなかったが、
結局、全編ムダがまったくないので、行けずじまい。
もっとも、底が割れている的展開が多く、(真犯人は不明確だが)
マイケル・ダグラスが追いつめられるとか、そうしたスリラー的要素は意外に弱い。
むしろ、シャロン・ストーン扮する魔性の女の描写が面白いわけで、
肩すかしを食った感もある。
そっちの方が主題だったとすれば、勘違いを起こさせるような展開はやめてほしい。
問題の真犯人だが、バーホーベンは2度見ればわかると言っているようだが、
たぶん、2度見ても間違いないと言う確信には至れないだろう。
だが、冒頭の顔の見えないHシーンで、犯人の胸が結構でかい事がわかっており、
シャロン・ストーンはそれほどでかくないので、
消去法でやっぱりベスが犯人なのだろうと思ってしまう。でも、ロキシーと言う線も。
我々は冒頭のシーンを見ているので、犯人が女性とわかるが、
警察は男性も調査するべきなのでは。
最後の、やっぱりシャロン・ストーンも怪しいぞと言う終わり方は、
おそらく彼女は犯人ではあるまいと言う目で見ると興ざめだが、
そうでなかったら……。
等と、考えていても、答が出るわけではなく、悩むほどのものでもないかも。
▼
氷の微笑2(2006年米)
キャサリン・トラメル 作家(シャロン・ストーン)
マイケル・グラス 検察側の精神医
ロイ・ウォッシュバーン 刑事
アダム・タワーズ 記者
ミレーナ グラスの同僚(シャーロット・ランプリング)
ゲルスト氏 著名な医師
デニース グラスの元妻
フランクス 犠牲者。サッカー選手
有名サッカー選手フランクスが事故死し、
同乗していた作家キャサリンが取り調べを受ける。
車から薬物が見つかるが、キャサリンは薬をやったのは彼だけと主張。
売人はキャサリンに売ったと証言するが、他の事件での偽証が判明し、証言は無効に。
キャサリンは検察側の精神医マイケルを気に入り、彼の診察を受ける事に。
マイケルは過去に扱ったチェズラフ事件に関して、
記者アダムにかぎ回られるが、アダムが何者かに殺される。
アダムはマイケルの元妻デニースと浮気し、それが原因でマイケルは離婚したのだ。
マイケルは著名な医師ゲルストの面接を受けるが、
心理的に破綻していると推薦されず。
マイケルは、行く先々に現れるキャサリンに振り回されていると感じるように。
友人の刑事ロイから、チェズラフ事件でマイケルが偽証しているとの噂を聞く。
話したのはデニースだが、彼女はキャサリンから聞いたと言い、
その後首を切られて危篤に。
マイケルが怪しまれるが、ロイはデニースと恋人関係にあるキャサリンを疑う。
一方キャサリンは、
ロイが証拠を偽造したと記したノートをアダムが持っていると言う。
キャサリンの周囲で死体が見つかるが、キャサリンは関与についてはぐらかす。
マイケルはキャサリンが同僚ミレーナを狙うと考えるが、
ミレーナは妄想だとし、医師免許を剥奪してしまう。
キャサリンは、ロイがアダムのノートを狙うと言い、マイケルは現れたロイを射殺。
マイケルは逮捕され精神病棟へ。
面会に来たキャサリンは、マイケルに小説を書いたと話す。
連続殺人の犯人は、責任を逃れるため病院行きを選ぶ。
だが、本当に病気かも知れないと言うが、マイケルは何も語れないほど衰弱していた。
と言うわけで、かなり話題になった氷の微笑の、ひっそり公開された続編。
ちょっと間が開いてるとは言え、シャロン・ストーンが再登場。
いや、むしろ、その今さら感がラズベリー賞の要因か。
相手役はマイケル・ダグラスに断られ、
仕方なく他の人にして、その役名は何とマイケル・グラス。
何だか日本人がつけたようなセンスで苦笑させられる。
物語は、前作をなぞったような感じで、シャロンの周辺で謎の殺人が連発。
シャロンが最も怪しいが、他にも怪しい人がいて、
最後にはマイケル・グラス自身までが容疑者に。
前作は結局犯人がはっきりせず、バーホーベンはシャロンが犯人だと語ってたが、
その設定が続編に引き継がれたかもよくわからず。
本作も結局犯人はわからず、推理ものの面白さは多少あれど、
毎度毎度ご想像にお任せしますでは、
こちらまでシャロン扮する悪女に翻弄された気分だ。
シャロンは裸ありだが、どうせ続編作るなら、もう少し若い時期が良かったかな。
TV放送 2007/10/08 WOWOW 2200-2352
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