ギャラクシー・オブ・テラー/恐怖の惑星(1981年米)

キャブレン 隊員
レンジャー 技術副長(ロバート・イングランド)
コア コック

 とある惑星を牛耳るマスターは、
惑星モルガンタスを調査するため、宇宙船クエスト号を派遣する。
実は、先行したリーマス号が遭難しており、その船内からは大量の死体が見つかる。
クエスト号の船員もおびえる中、次々犠牲に。
隊長は生物に襲われ、女隊員は巨大なウジ虫に犯されて死ぬ。
技術副長のレンジャーは、もう1人の自分と戦うが、
血が出ない事から、相手が幻覚だと気づく。
この星には、恐怖心を現実にする力が働いているのだ。
レンジャーも倒され、無事だったキャブレンの前に、コックのコアが現れる。
実はマスターだったと言うコアは、
恐怖を抑制したキャブレンこそマスターにふさわしいと告げる。
だが、キャブレンはコアを倒して立ち去るのだった。

 と言う訳で、ロジャー・コーマンによるSFサスペンス。
無名時代のジェームズ・キャメロンが美術監督。
登場人物は地球人ではない連中。
マスターなる指導者の指示で、とある惑星を探査する事に。
実は、すでに先行部隊が探査していたが、
惑星にいる怪物に襲われて全滅していたと言う訳。
数年前にヒットしたエイリアン1作目の雰囲気に、
禁断の惑星の怪物が出るパクリの二乗。
全体的にチープでグロい中、女隊員がわざわざ脱がされて殺されるあたりが印象的。
どうせなら、そこを押し進めれば良いのにと思っちゃいました。

TV放送 2015/08/07 ムービープラス 0715-0840
 

ギャラクシー・クエスト(1999年)

 放送を終了したが、驚異的な人気が続く「ギャラクシー・クエスト」と言う
SF番組のファン大会が開催。プロテクター号の乗員の面々が集合。
お色気担当のグエン(シガニー・ウィーバー)、
異星人ドクターラザラス役が不満なアレックス(アラン・リックマン)たちは、
遅刻するのに、人気を独り占めする艦長役ジェイソン(ティム・アレン)に不満。
だが、ジェイソンも人気が誤解だと知ったり、細かい点を指摘するマニアにウンザリ。
彼の前に現れた、サーミアン星人と称する一団は、
ファクトリ星のサリスに襲われていると言い、彼に助けを求める。
酔っぱらったジェイソンは、彼らがファンだと誤解し、適当に攻撃を指示。
後は頼むと言うと、液体に包まれて地球へ返され、初めて現実だと知る。
電気店のイベントをしている仲間に合流するが、一団はバカにする。
再びサーミアン星人が呼びに来て、ゲスト出演しただけのガイも同行し宇宙船へ。
そこへ初めて現実と知る。彼らにとって、ドラマは聖書のような存在で、
番組をもとに宇宙船や中の設備を再現したと言う。
本当の船が動かせると、ジェイソンは大喜びで、艦を発進させる。

 サリスは番組中で未知のエネルギーとされたオメガ13を追っていると言う。
前艦長は拷問で殺されたと知り、一同は愕然。サーミアン星人は実戦には役立たない。
サリスの攻撃を受けて退散。追跡を受けるが、機雷原に突っ込み、振り切る。
船体は損傷を受け、エネルギーのベリリウム球を入手するため、付近の惑星へ。
ベリリウム球を回収するが、凶暴な労働者エイリアンに襲われ、
ジェイソンが置き去りに。さらに巨大な岩の怪物ロックに襲われる。
まだ実験成功していない転送装置で、無事帰還。だがサリスが乗り込み捕らわれる。
ジェンソンは番組を見せたため、サリスは彼らがニセ者だと悟る。
艦を爆破し、乗員を惨殺する事に。ジェイソンらは見張りを倒し乗員を救出。
だが、炉心爆発を止める事はできず、地球にいるマニア少年ブランドンに連絡。
ブランドンの指示で解除に取り組み、危機一髪回避。
ブランドンによると、オメガ13は時間を後退させる力があるとの説があるらしい。
ロックを転送して、船内の敵を倒す。テレビで操縦を覚えた操縦士は
機雷を次々かわし、機雷は磁気で船体に引き寄せられて迫ってくる。
サリス艦を寸前でかわして、機雷はサリス艦に命中。
マセザーを指導者として、ジェイソンらは帰還する事に。
だが、乗員に扮したサリスが乗り込んでおり、撃ちまくられ、墜落の危機に。
ジェイソンはオメガ13で時間を戻し、サリスを倒すが、速度は落ちず
そのまま地球へ墜落。ファン大会の会場へ突っ込んで皆を驚かせる。
生きていたサリスを倒すと、ファンたちは大喜び。
その後、シリーズは映画化され、ガイもレギュラーとなる。

 と言うわけで、スタートレックを思わせるカルト的人気のSFシリーズの出演者が
番組が終わってもファンにつきまとわれ続け、人気のある艦長以外は腐っていたが
ひょんな事に本当に宇宙に行くハメになると言う展開で
実はサボテンブラザースと同じ設定。
高度な技術は持ちながら、ドラマの存在を知らない異星人と言う設定に無理はあり
最後の決め手となったオメガ13も、正体不明なのに再現してしまったのは無茶。
それでも、やはりスタートレックの裏話的に見れば楽しめ
異星人役の人に、怪しい虫の食事を出されるシーンが笑える。

TV放送 2002/08/24 BS05 2220-0010
 

ギャラクシーナ(80)(未公開)

 3008年。宇宙旅行は普及し、宇宙警察がパトロールを行う。
アンドロイドのギャラクシーナが操縦。彼女は魅惑的だが声が出ない。
バッド警部は奇妙な卵を食べ、口からエイリアンが生まれる。
署長命令で、27年の冬眠の末、アルター1へ向かう事に。
ギャラクシーナは自分でプログラムを変更し、乗員ソールと愛し合えるように。
アルター1で、フューチャー博士に会いに行くが、彼は宇宙人に食われていた。
彼発見の宇宙を支配できると言うブルースターを、オードリックと言う宇宙人が奪う。
彼女は撃ち合いで倒すが、船に戻ると生きていたオードリックが船を制圧。
しかし、バットを母と思うエイリアンが、オードリックを襲い倒す。
ブルースターは、岩を食べる宇宙人ロックイーターが食べ、彼らは宇宙を放浪する。

 と言うわけで、「スター80」と言う映画でヒロインになった
後に射殺されるプレイメイトが主役の映画。
いろんなSFのパロディらしきものもあるが、全体として陳腐で
「フレッシュゴードン」を思わせる。

TV放送 94/02/06 BS11 13:00-14:30
 

キャリー(76)

監督 ブライアン・デパルマ

 高校生のキャリー(シシー・スペーシク)は、狂信的な母に性交は罪と教えられ、
生理の事もわからず、同級生にからかわれる。コリンズ先生は同級生に注意。
クリス(ナンシー・アレン)は、ビリー(ジョン・トラボルタ)とイタズラを計画。
反省したスー(エイミー・アービング)は恋人トミー(ウイリアム・カット)に、
パーティにキャリーを誘わせる。キャリーは自分に超能力がある事に気づく。
母に止められるが、パーティ参加を決意。
パーティでトミーと夢のような思いを。クリスらの細工でクイーンに選ばれる。
クリスらは豚の血をキャリーに浴びせ、生徒たちは大笑い。
怒ったキャリーは超能力を発揮し、体育館を閉鎖。校長を感電死させ、
コリンズも板に挟まり死ぬ。外へ出たキャリーを車で引こうとするクリス。
だが、超能力で車は横転。家へ帰ると、母は神に捧げるべきだったとナイフで刺す。
キャリーは母をナイフで刺し殺すと、家が崩壊し、共に沈んでいった。
唯一生き残ったスーは、夢でキャリーの墓から手が出てくるのを見る。

 と言うわけで、スティーブン・キング原作の映画化。
この後有名になる俳優たちが出ているのも特徴。
それにしても、よくしてくれたコリンズ先生まで殺してしまうとは。
ウイリアム・カットはバケツが頭に当たって気絶したようだが、あれで死んだのか。
反省して恋人をゆずる女も、それに乗ってその気になる男もよくわからん。

TV放送 92/12/28 BS05 00:15-02:00
 

キャリー2(1999年アメリカ)

 レイチェルは母がおかしくなって入院。養父母は金目当てで養育する。
学校では嫌われ者で、親友リサは恋人にふられて投身自殺を図る。
そのショックで、超能力が働くのだが、彼女はまだそれに気づいていない。
リサの恋人エリックは進学に影響すると、アメフト部の仲間と秘密を隠そうとする。
彼らは、モノにした女の子の数を競い合っていたのだ。
レイチェルはジェシーと親しくなり、友人マークと対立。
ジェシーの元恋人トレーシーも嫉妬する。
レイチェルの能力気づいた教師スー(エイミー・アービング)は
20年前に73名が死んだキャリーの事件の生き残りだった。
そしてレイチェルの父はキャリーの父ラルフ。彼女が義妹であると知る。
トレーシーとマークらは手を組み、パーティでジェシーとのHをビデオで公開。
怒りが頂点に達したレイチェルは、超能力が爆発。
ガラスが飛び交い、人々の首が飛び、かけつけたスーも惨殺される。
マークはプールで溺死。トレーシーは建物の下敷き。かけつけた母も恐れて逃げ出す。
ジェシーはレイチェルを愛していたと言うが、
建物が崩れてレイチェルも下敷きになって死ぬ。
生き残ったジェシーだが、彼女の悪夢を見るようになっていた。

 と言うわけで、70年代に乱発したホラーの中でも
評価の高いサイコホラーの久々の続編。一応シリーズだが、つながりは弱く
何となく前作の焼き直しという感じ。
今回の方が、恋人ジェシーの行動が理解できる。
最後にイヤな連中を超能力で倒すあたりは、正直痛快なのだが、
最後には自分も死んでしまって可愛そう。
ジェシーが生き残るあたりは、またまた前作と同じ感じ。何度も繰り返し気なのか。

TV放送 2001/11/04 BS05 2000-2150
 

キャリー2002(2002年アメリカ)

 マイケイ刑事(デビッド・キース)は、スーらからキャリーについて聞く。
宗教にはまっている母の教えで、性の知識のないキャリーは
初めての生理に驚き、皆にからかわれる始末。
母は性は罪だと、キャリーを虐待しているのだ。
キャリーに同情する女教師は、いじめたクリスらに居残りをさせる。
クリスはキャリーに逆恨みし、仕返しを計画。
一方、反省したスーは、恋人トミーにキャリーをプロムへの誘うように頼む。
母はプロムへの参加を禁ずるが、キャリーはそれを無視して参加する事に。
プロムではトミーと踊り、キングとクイーンに選ばれる。
だが、壇上でクリスの仕掛けで豚の血を浴びせられるキャリー。
バケツが頭に当たり、トミーも倒れる。
怒りが頂点に達したキャリーは、超能力を爆発させる。
生徒たちはホールに閉じこめられ、水浸しの床で生徒たちは感電。ホールは崩壊する。
外へ出たキャリーをひき殺そうとしたクリスらだが、車がはじき飛ばされる。
家に帰ったキャリーを、母は魔女を生かしてはならないと攻撃。
溺死させようとするが、反撃して共倒れに。
230人が死んだが、キャリーの死体は見つかっていなかった。
実は、スーは浴槽のキャリーを助け出し、蘇生させていたのだ。
スーはキャリーが死んだと思わせ、姿を消させるのであった。

 と言うわけで、キャリーのリメイクで、TV版らしい。
事故後の回想シーンという描き方をしているものの
基本的には前作とまったく同じ展開で
どうなるかが見えているので、怖さも今ひとつ。
結末が微妙に変えられているが。
もう少し派手に暴れさせると、痛快だったかも知れない。
デビッド・キースは前作も出てたじゃんと思ったが、
アレは炎の少女チャーリーだった。

TV放送 2004/08/07 BS05 1500-1715
 

キャリー(2013年米)

キャリー・ホワイト (クロエ・グレース・モレッツ)
キャリーの母 (ジュリアン・ムーア)
スー 同級生
トミー スーの彼氏
クリス いじめっ子
デジャルダン先生 女教師

 高校生のキャリーは、学校では仲間外れ。
シャワーを浴びている時に、生理がわからず、同級生たちにからかわれる。
キャリーの母は狂信的な信者で、男女間の事を不潔として教えてこなかったのだ。
同級生のクリスは、シャワー室の騒ぎをネットに流して面白がる。
デジャルダン先生は罰としてクリスらにランニングなどを課し、
逆らったクリスは停学となる。
一方、償いたいと考えたスーは、恋人クリスにキャリーをプロムに誘わせる。
キャリーは戸惑うが、受ける事に。
母は傷つくだけと禁じるが、超能力を操る様になったキャリーは、
母をクローゼットに閉じ込めてしまう。
トミーと共にプロムに参加したキャリーは有頂天に。
実はクリスが手を回していて、キングとクイーンに2人が選ばれる。
壇上に上がったキャリーは頭から豚の血を浴びせられ、シャワー室の映像を流される。
さらに落ちてきたバケツが頭に当たったトミーは、倒れて死んでしまう。
怒りが頂点に達したキャリーは、能力を爆発。
会場は閉じられ、逃げ惑う生徒たちが次々殺される。
クリスは恋人と車で退散するが、キャリーがガソリンスタンドに突っ込ませて倒す。
傷心のキャリーは帰宅し、母に救いを求めるが、
母はキャリーを始末しようとナイフを突き刺す。
怒ったキャリーは家中の刃物を突き刺して母を殺してしまう。
スーがかけつけ、助けたいと言うが、もうたくさんと言うキャリー。
スーが女の子を妊娠していると告げて、家の外へ出す。
やがて家は崩れ、地中に埋まっていった。
調査委員会でスーは、キャリーには超能力があったが、普通の女の子だったと言う。
悪いのは私たちで、極限まで追い詰めると人の心は崩れると。
そしてスーはキャリーの墓参りをするが、
地中から何かの力が及び、墓にヒビが入るのだった。

 と言う訳で、スティーブン・キング原作の映画化。
キャリーと言えばシシー・スペイシク(デパルマ)版ありきで、
TVのリメイク版も見たから、都合3回目。
物語はほぼ同じ(筋を把握してる)なので、ご存知忠臣蔵みたいな感じ。
狂信的な母(ジュリアン・ムーア)に育てられた
キャリー(クロエ・グレース・モレッツ)が、同級生のいじめに耐えかね、
超能力を爆発させると言う訳。
スペイシクは個性的な女優さんなので、ぴったりだったけど、
クロエはおへちゃだけど可愛いので、何か違うと言う印象。
オリジナルでやや荒い感じだった脚本をちょっとだけ丁寧にしてるけど、
すごく好印象と言う程ではない。
クライマックスの描写は本作の方が派手だけど、
クロエが力を操作してるみたいだったのが違う気がする。
オリジナルの「私、怒ると止められないんです」と言う感じが良かったが。
ジュリアンの怖さはなかなかだけど、やられ方はもう一つ。

TV放送 2014/10/26 WOWOW 2315-0054
 

ギャロウ・ウォーカー 煉獄の処刑人(2012年米)

アマン (ウェズリー・スナイプス)
ファビアス 若造
カンサ 敵の親分

 荒野を旅するアマンは、悪徳保安官に処刑されかけたファビアスを助け、
彼も同行する事に。
孤児だったアマンは、養母の娘と親密に。
彼女が男たちに襲われて死んだ為、復讐を誓ったのだ。
目的の連中を探す内、撃ち合いでファビアスが深手を負うと、アマンは彼を射殺する。
だが、なぜかファビアスは甦る。
実は、アマンも死んでしまい、耐えられない養母は、祈りで彼を甦らせた。
しかし、アマンによって殺された者も、甦る様になってしまったのだ。
一度はアマンに殺された悪党のカンサは、不死の能力で帝国を築いていた。
アマンは再びカンサを倒し、甦らないように首を切り落とすのだった。

 と言う訳で、しばらく休んでたウェズリー・スナイプスの復帰作。(西部劇)
ウェズリーは荒野を旅しながら、敵を見つけては始末して回る。
一方、敵はと言うと、殺した相手の顔を奪うと言う輩で、不死身っぽい。
実は。。と言う事情がわかるのは、1時間半の映画で、残り10分くらいになって。
それまでは何やってるかさっぱりわからないと言う、始まらない映画です。

TV放送 2015/05/19 WOWOW 2100-2232
 

 公開延期で話題になった「ギャング・オブ・ニューヨーク」(2002)を見た。

 この映画はマーチン・スコセッシが30年だかの構想の末完成させた作品で
構想がながくてもさほど自慢にはならないんだが、
本来、2001年末に公開されるはずが、同時多発テロで延期になり、
さらにもう1度延期されて、結局1年遅れに。
出演するのはレオナルド・デュカプリオで、
かつては正直あまりチェックしていなかったのだが、
タイタニック、仮面の男、ザ・ビーチ等、面白い作品の出演が続き
単なる若造と毛嫌いしていられなくなって見る。
相手役はキャメロン・ディアスで、かなりレオより年上と言う印象があったが、
実際は2歳だけらしい。
3時間だかの大作で、ちょっと引いてしまうところもあるのだが、とりあえず見ろ。

 1846年。ニューヨーク。ひげを剃るヴァロン神父(リーアム・ニースン)。
誤って顔に傷が。息子はナイフを受け取りふこうとするが、
血はそのままにしろと言う神父。
そこは洞窟のような場所で、上へ上がると人々のたまり場になっている建物。
皆が集結してくる。棍棒だかに倒した相手の人数だけ傷をつけている男モンク。
金のために動く彼にも、ヴァロンは信頼を置いていた。
表へ出ると雪が積もっている。
アイルランド移民である彼らは、我々こそアメリカ市民と称するネイティブ派と対立。
ネイティブ派のリーダーは肉屋(ブッチャー)のビル(ダニエル・レイ・ルイス)。
片目が義眼で、鷹の絵が描かれている。
まあネイティブ派と言っても、本当のネイティブとは違う気がするのだが。
人数ではネイティブ派が勝るのだが、アイルランド移民側には、
彼らのデッド・ラビッツ以外にもいろんなグループが集結。
ついに決着をつけるべき乱闘になるのだが、
例えばウエストサイド物語的な乱闘とは全然違い、
斧や鉄棒を持って暴れるものだから、やられれば簡単に死ぬし、死なないと痛そう。
周囲の雪はたちまち鮮血に染まる。
ビルはヴァロン神父と対決。ヴァロン神父は刺されて倒れ死ぬ。
まさか父がやられると思っていなかった息子は、あわてて駆け寄る。
ビルは、他の者の死体はどうしようが自由だが、神父だけは名誉の死だと、
丁重に埋葬するように指示。デッド・ラビッツは解散を命ずる。
それでもモンクは報酬を要求し、ポケットから何かを持ち去り
息子は怒るが、ビルは約束だから仕方ないと言う。
そしてビルは、息子に教育を与えろと言うが、
息子は父のナイフを取って逃げ出し、それを洞窟に埋めた。

 それから16年。少年院を出る成長した息子(レオナルド・デュカプリオ)。
脱走するたびに刑期が延び、ようやく舞い戻ったのだ。
アイルランド移民はさらにどんどん増えていて、差別を受けているらしい。
息子さえも今来たばかりのように思われるが、何とかかわしてかつての洞窟へ。
洞窟の上には、建物の地下が、ばかでかいドーム状になっていて
大きなジャングルジムのように木が組まれ、無数の部屋が並び
各部屋が売春宿として使われているという、秘密基地のような場所だ。
洞窟で埋めていたナイフを掘り出すと、そこを根城にする連中に因縁付けられる。
しかし、息子は彼らを軽く蹴散らし、
その中に少年期に息子の逃走を助けたジョニーがいると知る。
彼によると、今やこのファイブ・ポインツという地区には、
いろんなグループが入り乱れていた。
文句を言うだけのグループ、中国人、スリばかりのグループ、
おかまばかりのグループとかいろいろだ。
地区は今もビルが牛耳っており、何やら企んでいるような息子に対し、
ビルに従うしかないと言うジョニー。
ビルは新入りである息子に、その正体に気づかずに声をかける。
名前はなんだと言われ、アムステルダムだと答える息子。
それなら、俺はニューヨークだと言うビル。

 火事が発生すると、本来の消防署はなかなかかけつけず、
いろんなグループが作った消防団がかけつける。そこには何やら利権争いがあり
どちらが消火するかでもめ、乱闘になって火消しの方は後回しに。
その間に、危険を顧みない連中が、現場からめぼしい物を盗み出す。
隣の家に燃え移れば、さらに隣の家にも入れるからしめたものだ。
アムステルダムらも侵入し、多少宝石等を盗み出すが、
ジョニーらのリーダーは、アムステルダムの戦利品が少ないとバカにする。
これはビルに上納しなければならないのだが、
そこへ悪徳警官が現れ、その中のめぼしい物を奪っていってしまう。
彼は、かつて神父と共に戦っていたはずのジャックだった。今や身を崩したのだ。
南北戦争が始まり、船で戦死者の棺が戻る。
ほとんどは報告だけで、棺でも戻る者は少ない。
そこへジョニーらは盗みに入るが、すでに別のグループに盗まれており、
しかも船員が殺されていた。
盗む物がない上にやばいと、一同は退散しようとするが、
アムステルダムは死体を1つ持ち帰る。
実は、何に使うのかわからないが、死体を売買している連中がいて、
彼らに売れるのだ。
やり方が良くないと言われるが、むしろビルは気に入った様子だ。
ビルの右腕的マグロインと言う男ともめて、格闘になるが、
彼を倒してしまい、ビルはさらに評価。自分の傍らに配置するようにする。

 ジョニーは、ジェニー(キャメロン・ディアス)と言う女性に夢中だが
アムステルダムは彼女が女スリだと見抜く。
ジョニーはそれでもかまわないと言い、毎回すられてばかりらしい。
アムステルダムは警戒するが、それでも大事なメダルをすられてしまい、
あわてて追跡。移動する馬車でも盗み、さらに家政婦に扮して豪邸で盗む。
彼女を捕まえ、メダルは取り返すが、お互い意識するように。
続いて、今で言えば合コンのようなパーティで、
ジェニーが女王として選ばれ、気に入った男性を選ぶ事ができると言うイベントが。
ジョニーは、自分が選ばれると決めてかかるが、ジェニーにその気はなく
その気もなかったアムステルダムを選ぶ。そしてダンス。
急激に接近。イチャイチャしている間に、彼女の腹の縫い目に気づく。
かつて子供を産んだと言うジェニー。
子供がどうなったかについては語られないが、アムステルダムは気にしないと言う。
だが、ペンダントがビルと同じ物と気づき、これには抵抗を示す。
かつて家族を失ったジェニーは、ビルの所で働く事になり恩義を感じていると言う。
しかし彼の方から誘ってきた事はないとも。
アムステルダムは、奴のおこぼれはイヤだと、彼女の元を去る。

 とは言え、アムステルダムは相変わらずビルの手下のように動く。
一緒に「アンクルトムの小屋」の劇を見るが、「祖国の敵」だと男がビルを襲撃。
思わずビルを助け、男を射殺してしまう。
ビルはますますアムステルダムに信頼を置くが、
アムステルダムの方は信条を曲げてしまったと悔やむ。
彼の前に現れたモンクは、アムステルダムをたしなめ、
かつて神父のポケットから金を奪ったと思われた際に取り出した、
あの時のカミソリを渡す。
命を助けられて、ビルはアムステルダムらを従えて飲み明かす。
酔いつぶれていると、負傷しているビルの包帯を交換するジェニー。
引き上げるジェニーを追いかけ、結局おこぼれでも良くなったらしく
彼女は抵抗するが、そのままベッドを共に。それをジョニーが見ていた。
目が覚めると、枕元にビルが。彼はジェニーと寝た事には特に気にしていない様子。
彼は、アムステルダムに絶対の信頼を置いたのか、自分の信条のような物を語る。
下の階に飾られている神父の絵を見ただろうと言う。
かつて決闘し、神父にやられたが彼は俺を殺さなかった。
負い目を感じたのか、俺は自らの目をくりぬき彼に贈り、
再度の決闘の末、神父を倒したのだと言う。その結果、今でも尊敬していると言う。
そう言って去るビルだが、ジョニーは彼にアムステルダムの身の上について密告する。

 神父の死後、毎年その命日にビルは式典のような物をしていた。
彼は自ら壇上に上がり、ナイフの妙技を見せると言う。
アムステルダムは危険を感じて、ジェニーを退散させようとするが、
その前に指名されてしまい壇上へ。
ナイフを投げると、間一髪当たらないと言う事なのだが、
あまりにもきわどくて、観客は喜ぶが、ジェニーとアムステルダムはハラハラ。
首などにはかすって血が出る始末。
意を決したアムステルダムは、スキを見てビルに向けてナイフを投げるが、
ビルの方は察していたらしくてこれをかわし、逆にやられる。
倒れるアムステルダムに、こいつは神父の息子だが、足元にも及ばないと言う。
殺す事もできるが、それには値しないと、顔にコテで跡をつけ
一生恥をかかせてやると言うが、主役なのでそれほど恥ずかしい跡にはならず。
ジェニーはなぜか見逃されて、洞窟でアムステルダムを看病。
彼女は一緒にカリフォルニアへ行って暮らそうと誘うが、
アムステルダムは復讐心を燃やしていた。

 彼は再び移民仲間を集めて、次第に勢力を広げる。
ジョニーは反省して、アムステルダムに密告した事を打ち明けるが、
そんな彼を受け入れるわけにも行かず、結局ビルにも見捨てられて始末される。
ビルは悪徳警官ジャックにアムステルダムの始末を命ずるが、返り討ちにし
死体を電柱にぶら下げてさらし者に。
勢力の拡大に目をつけた、タマニー党のトゥイードは、
移民仲間をまとめて投票してくれれば、いい思いをさせてやると言う。
だがアムステルダムは、見返りが少ないと言い、移民を議員にできないかと聞く。
それは無理だと笑われるが、結局彼らはモンクを代表として立候補させる。
当然、ビル側の候補とかもいて、激しい選挙戦が繰り広げられるが
アムステルダムらは、同じ男のひげを剃って再び投票させたりして当選。
しかし、ビルはモンクを訪問し殺してしまう。
もはや決着をつけるしかないと、
アムステルダム一派とネイティブ派の決闘が準備される。
生きられないと、決闘の日にジェニーは単身カリフォルニアへ行く事を決意。
一緒に行きたいのだが、決闘だけはやめるわけにいかないアムステルダム。
彼らの動向とはまったく別の所で、南北戦争は激化。
アイルランド等から来た移民が、入国手続きをするや否や、
有無を言わさず書類にサインさせられ、戦場に志願兵として送られる事も。
そして、それでも兵隊が足らなくなると徴兵制に。
300ドルを払えば免除されるが、一般の人々には300万ドルでも同じ事。
いずれにせよ払えない。抽選で徴兵する人を決める会場が襲われ、不穏な空気が。
そしてついにアムステルダムとビルの対決の日。両派は準備を進めるが、
その頃、徴兵制に反発する一団が暴動を起こし、それに乗じてあちこちで略奪が。
さらに黒人に不満を募らす一団は、黒人を次々襲う。
ジェニーは船でカリフォルニアへ行こうとするが、暴動が起きて、
物取りに荷物を奪われ殴られ、相手を射殺してかろうじて退散。
動物園からは象が逃げ出し、
アムステルダムらは、その妙な光景を不審に思いながら決闘の場所へ向かう。
ビルらも、暴動の事はわかっていないようで、決闘場で向かい合い、
今にも激突と言う時。
暴動を鎮圧しようとする軍は、海上から軍艦で砲撃。
周囲は煙に包まれ、地響きがして、勢いがそがれる。
一同は逃げまどうが、ビルとアムステルダムだけは対決。
両者刺し合うが、ビルの方が致命傷で、
もうアムステルダムへの怒りも消えていたようで、
アメリカ人として死ねると言って死ぬ。
ジェニーは、倒れていたアムステルダムを発見。
市は死者の遺体にろうそくを置き、見つけやすいようにした。
これが最初の市民サービスと言われる。
鎮圧はその後4日間続き、アムステルダムらは川のほとりにビルを埋葬。
そして時代は流れ、墓地は朽ち果てて、
川の向こうには貿易センタービルなどもある、高層ビル街へとなっていった。

 と言うわけで、同時多発テロで公開が遅れたと言う話で、
その後さらに遅れて2回も遅れるとなると、何だかだらしない感じも受けて
たいした作品じゃないのではと言う気もしたが、見てみるとなかなか面白かった。
物語は、ニューヨークを舞台に、ネイティブ派と移民派の対立を中心に描いており
ネイティブ派のダニエル・デイ・ルイスと
移民派のレオナルド・デュカプリオの関係が中心に。
レオの父リーアム・ニースンの死後、レオは少年院に入れられ、
退院後デイ・ルイスと再会するが、デイ・ルイスは正体に気づかず、
いろいろできる奴と気に入ったりすると言う展開で、
復讐のために敵の懐に入り込むと言うのは、この手の話の鉄則だが面白い。
そして、その抗争と言うのが、単なる殴り合いでなく、
斧とか鉄棒とかで殴り合うわけだから、かなり痛そうで死体がゴロゴロ。
この描写も凄く、デイ・ルイスが実は肉屋で、ブッチャーと呼ばれているのも面白い。
しかし途中で正体がばれ、再び2つの派閥の対立になるがと言う展開で、
さすがにそれだけでは一般受けしないと思ったのか、
キャメロン・ディアスが色を添えるわけで、
彼女には彼女の、いろいろ苦労してきたのよと言う設定があるのだが、
どうにも添え物的な印象しか受けず、言ってみれば浮いた感じ。
背景では南北戦争が長期化し、徴兵制度やら何やらでゴタゴタするのだが
それが2つの派閥の抗争にほとんど影響せず、どうした事かと思えば
最後の見せ場にからむわけで、何やら水を差された感じと言うか
あまりにも突然の出来事で、抗争なんかどうでもよくなっちゃったと言う感じ。
実は、最後のシーンが、同時多発テロまでのニューヨークで
最大の死者が出た事件だそうで、どうしてもそれを描きたかったようなのだが
唐突な印象は否めず、直角カーブを曲がったようだ。
最後に墓場のシーンからどんどん時代が進み、貿易センタービルのある現代まで行くが
肝心のレオらがその後どうなったかはわからず、
同時多発テロでちょっと物語を変えたのではと言う気もするが、
どうせなら抗争のその後とかをもう少ししっかり描いた方が良かったかも。
3時間と思っていたが、実際は2時間半で、だから思ったほど長くない。
 
ギャングスターズ 明日へのタッチダウン(2006年米)

ショーン・ポーター コーチ(ドウェイン・ジョンソン)

起:ショーンは少年院にフットボールチームを作る。
承:試合には大敗する。
転:負け犬にはならないと奮起。
結:優勝する。

 少年院ではかつて所属したグループ間の対立が続いていた。
彼らの心の穴を埋める為、ショーンはフットボールチームを作る事に。
少年たちは反発するが、逆にその気持ちで結束する様に。
高校との試合に大敗し、プログラムは中止かに思われたが
、負け犬になるのは嫌だとさらに結束する。
 次の試合も敗れるが奮戦。さらに次の試合では勝利する。
選手たちは、ショーンの病気の母親を心配する心を持つ様になる。
 そんな中、応援に来たかつての仲間による発砲騒ぎが発生。
チームにも亀裂が生ずる。
チームの存続が危ぶまれるが、所長が警護を約束する事で解散を回避。
 連勝でプレーオフ進出となり、初戦で大敗したチームと対戦。
前半はリードされるが、負け犬でないと証明しようと奮起。
時間ぎりぎりに逆転勝利する。
選手たちの大半は更正し、少年院に戻ったのはわずか5名。
そしてショーンは、新しく少年院に入った少年たちをコーチするのだった。

 と言う訳で、ドウェイン・ジョンソン主演の人間ドラマ。
少年院に勤めるドウェインは、フットボールのチームを結成。
フットボールを通じて若者が心を入れ換えると言う、どこかで聞いた話。
実話であるが故に、
数名が再び少年院に戻ったと最後に語られるあたりは、痛快感に水を差す。

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キャンディマン(92)

 大学院生ヘレン(バージニア・マドセン)は伝説のキャンディマンを研究。
架空の存在が、数々の殺人の説明にされていると関心を持つ。
だが、彼女の前に本物のキャンディマンが現れ、次々と殺人を繰り広げる。
新たな伝説を作るのが目的だ。彼女は逮捕され、精神鑑定の医師も殺される。
逃走したヘレンは、彼の住むマンションで連れ去られた赤ん坊を救出。
キャンディマンを倒そうとするが、焼き討ちにあって死ぬ。
浮気していた夫トレバーの前に、死んだはずのヘレンが現れ彼を殺害する。

 と言うわけで、バージニア・マドセンが出る映画なので見る。
不気味な怪物に追い回される話かと思えば、そうでもなく
最後には死んでしまったり、割と彼女の魅力が見れずじまいと言う感じ。
胸チラはあったが、チラに過ぎない。

TV放送 96/12/05 08CH 02:00-03:50
 

ギャンブル・プレイ(2002年英仏カナダアイルランド)

ボブ 元泥棒(ニック・ノルティ)
ロジェ 親しい刑事
アン 拾った娘
レミ アンのヒモ
ポーロ ボブと同居
ウラジミール 警備システムの専門家
トニー・エンジェル 画商(レイフ・ファインズ)

 元泥棒のボブはアンと言う娘を助け、家に招くが、同居するポーロが彼女に夢中に。
ボブはカジノから絵画を盗み出す事を計画。
カジノに飾られているのが複製で、本物は保管庫にあると承知していて、
両方を盗んで混乱させる考えだ。
作戦のため麻薬を絶つが、親しい刑事ロジェは、ボブが何かを計画していると警戒。
ボブはポーロら仲間を集めて計画を進める。
アンはヒモだったレミと続いていて、麻薬と引き換えに計画を知らせる。
レミの仲間サイードが刑事に報告していたため、ポーロはサイードを殺害。
ボブはポーロをメンバーから外し、代わりにアンが手伝う事に。
ボブはアンと共にカジノへ乗り込み、勝ち続ける。
一味は地下から保管庫を狙うが、バルブが折れてガス爆発を起こして退散。
ボブは最後まで勝ち続けて小切手をもらって退散。
ロジェは保管庫襲撃をボブの仕業と考えるが、
小切手の金があれば、逮捕されても平気だとうそぶくのだった。

 と言うわけで、ニック・ノルティによるサスペンス(?)
彼は過去に泥棒をした人物で、警察にマークされているが、
今は麻薬とギャンブルに身を崩していた。
だが大仕事を決意し、麻薬を抜いて臨むと言う訳。
カジノの絵画をいただく計画で、最初はオーシャンズ11風だが、
仲間にした娘から情報が漏れたりして、いつの間にか3グループに分裂。
ノルティと娘のコンビが成功する展開は面白いが、
痛快と言う程、計画がうまくいった印象もない。娘はちょっと魅力的。

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殺人調書Q&A(90)

 監督 シドニー・ルメット

 警官出身の新人検事補(ティモシー・ハットン)がある事件を調査する事になる。
それは、ベテラン刑事(ニック・ノルティ)が調査中の容疑者を
正当防衛で射殺したと言うもので、証人もいる。
ベテラン刑事は署内での信頼も高く、簡単な事件かに思われた。
だが、刑事のいた店にいた別の客を調べるうち、思いがけない事が分かってきた。
射殺された男が持っていた銃は、男の銃ではないと言うのだ。
店にいた麻薬組織のボス(アーマンド・アサンテ)は
刑事が男を射殺し、銃をもたせたのだと断言する。
それとは別に、ボスの愛人が検事補のかつての恋人だという事も気になっていた。
検事補は恋人の父親が黒人だと知って別れてしまったが、
今は逆に彼女を追い求めていた。
検事補の上司や警察内部にもベテラン刑事の人脈は及んでおり、
検事補がベテラン刑事に疑いをかけ始めた事を快く思っていない。
当のベテラン刑事は、証人である麻薬組織のボスと、
行方不明のオカマのたれこみ屋の殺害をたくらみ、刑事たちを買収したりする。
自分の身が危ないと知ったボスは、先にオカマのたれこみ屋を発見し、
彼を保護してベテラン刑事を裁判で追い込もうと計画する。
オカマのたれこみ屋によれば、
ベテラン刑事はたれこみ屋から20年前に存在した麻薬組織のメンバを聞き出し
射殺された男を含め、ボス以外の全員を殺害し、後はボスだけだ。
ベテラン刑事は、通じているマフィアにボス殺害を指示するが、マフィアが失敗。
さらにたれこみ屋の恋人を発見し、たれこみ屋の隠れ家を突き止める。
一方、検事補にボスから連絡があり、証人に会うため彼は隠れ家へ向かった。
ボスによれば、ベテラン刑事は検事補の上司と通じていて
長年に渡ってあくどい事をしてきたのだ。
ボスは証人であるオカマのたれこみ屋と引き換えに
自分の身の安全を保証するよう上司に依頼しろと言う。
だが、尾行していたベテラン刑事により、たれこみ屋とボスは殺害される。
検事仲間の間で、上司とベテラン刑事の関係を叩けと言う声が上がり、
ベテラン刑事は絶体絶命となる。
警察署内に侵入して待ち伏せしていたベテラン刑事は、
逆に追い込まれ発砲、射殺される。
だが、上司はまったく動揺せしない。
検事補にアドバイスしていた人物も、これ以上は手を出すなと忠告。
思えば、恋人の父親が黒人だと知った途端に決意が揺らいだ
自分の弱さを上司たちは利用しようとしていたのかも知れない。
そう気づいた検事補は、恋人との結婚を決意し、断固として戦っていく事を誓った。

 というわけで、1にニック・ノルティ、2にアーマンド・アサンテという
興味で見たこの映画だが、
ニック・ノルティがホモセクシャルで何とも気色が悪く
やっぱり、ティモシー・ハットンを中心に見た。
こういう警察と検事とマフィアなどの連中などのなれあいというのは、
絶対にあると思うし、それと戦う事がいかに困難かというのもわかるが
いまさら、それがどうしたという気もする。
でも、3人の役者の存在感でけっこう見せたぞ。

LD
 

9か月(95)

監督 クリス・コロンバス

 子供相手の精神医サム(ヒュー・グラント)は、子供はモンスターだと嫌う。
だが恋人レベッカが妊娠し、彼女は子供をほしがっていると知りショック。
独身の友人ショーン(ジェフ・ゴールドプラム)はサムに同情。
一方、ショーンの義兄マーティ(トム・アーノルド)夫婦は子供を溺愛。
レベッカはサムに父親の資格はないと家を出る。改心したサムは父親になる事を決意。
入院したレベッカに求婚。結婚する。
産気づいたレベッカを連れて、大騒動の末、レベッカは出産する。

 と言うわけで、ヒュー・グラント主演で、うっかり子供ができちゃった話なので
またもインチキプレイボーイなのかと思えば、
意外に父親としての自覚を持っていくと言う、マジメな展開なので拍子抜け。
最後の病院でのドタバタは、一昔前の映画のよう。
ロシア帰りの怪しい医師にロビン・ウイリアムズ。音楽はハンス・ツィマー。

TV放送 97/07/24 BS05 23:00-01:00
 

吸血鬼ドラキュラ(58)

 ハーカーは吸血鬼ドラキュラ伯爵(クリストファー・リー)を倒すため、
司書として城へ乗り込むが、女吸血鬼に噛まれてやられてしまう。
ヘルシング(ピーター・カッシング)が伯爵を追うが、神出鬼没だ。
伯爵はハーカーの恋人ルーシーを襲い死なせ、さらに義姉ミーナも襲う。
警戒にも関わらず、伯爵は屋敷に現れる。ワイン倉に棺が運び込まれていたのだ。
ヘルシングは城へ急行。陽の光を浴び伯爵は灰に。ミーナは回復する。

 と言うわけで、カラーになったドラキュラものの第1作。
最初から伯爵の正体も弱点もばれている。
神出鬼没さが見せ場だが、それほど恐ろしいと言う感じはしない。

TV放送 97/01/13 BS05 00:35-02:00
 

96時間(2008年仏)

ブライアン・ミルズ (リーアム・ニースン)
キム ブライアンの娘
レノーア ブライアンの元妻(ファムケ・ヤンセン)
スチュアート レノーアの夫
アマンダ キムの友人
マルコ 誘拐犯
ピーター 誘拐犯の一味
ジャン・クロード フランス警察。ブライアンの旧友
パトリス・サンクレア 一味の大物
富豪 一味の黒幕

 ブライアンは、離婚した妻レノーアと娘キムと会う。
キムが友人アマンダとパリに行く事になり、未成年の為、親の同意がいるのだ。
ブライアンは心配するが、毎日電話する約束で了解する。
パリのホテルに到着したキムとようやく連絡がとれたブライアンだが、
彼女は何者かにアマンダがさらわれるのに気付く。
キムも誘拐されると確信したブライアンは、わずかな時間で情報を聞き出そうとする。
空港でピーターと言う男の案内でタクシーに乗ったと知る。
やがてキムも一味に捕まり、携帯を奪われる。
かつてその道にいたブライアンは、必ず見つけ出して殺すと犯人に警告する。
レノーアの夫スチュアートは金持ちで、彼のジェット機でパリへ移動。
こういう状況で、無事保護できるタイムリミットは96時間だ。
ホテルの監視カメラを調査し、ピーターの顔を突き止める。
空港でピーターを発見。追跡するが、ピーターはトラックに跳ねられてしまう。
アルバニア人の仕業と考えたブライアンは一味を追って、
工事現場に集められた女性たちを発見。
注射を打たれており、1人はキムのジャンパーを着ていた。
一味に見つかり、撃ち合いの末、彼女を連れて退散。
因縁のあるフランス警察ジャン・クロードに追われるが尾行をまく。
娘の情報で一味のアジトに乗り込み、誘拐犯マルコを発見。
捕われた女性たちを見つけるが、アマンダは死んでいた。
マルコを拷問し、キムはサンクレアに売ったと聞き出して射殺する。
ブライアンはジャン・クロードを脅し、サンクレアについて調べさせる。
サンクレアが主催するオークションに潜入。
キムが出品された為、客の男を脅して落札するが、サンクレアに捕らわれる。
だが反撃し、富豪が船に連れていったと聞き出して射殺。
連れ出されたキムを発見し襲撃。撃ち合いの末、キムを人質にとった富豪を射殺する。
帰国したブライアンはレノーアにキムを渡すが、
キムはブライアンに大好きと言うのだった。

 と言うわけで、リーアム主演アクション。
かつて48時間と言う傑作があったので、
96時間と来たらその倍で、余裕ありすぎじゃんと言う感じだが、
映画を見るとそうも言ってられない。
溺愛する娘が友人とパリ旅行する事になり、リーアムは過剰に心配。
その心配は的中し、彼女たちは正体不明の連中に捕らわれ、
何千キロも離れた場所で、身代金要求もなければ、手掛かりもなく絶体絶命。
こういう事態の猶予時間が96時間と言う訳だ。
ところがどっこい、ダメパパかに思えたリーアムは、実は凄腕の元工作員だった。
拉致寸前の娘からわずかな情報を聞き出しており、
元妻の夫のプライベートジェットでパリへ急行。
一味は人身売買組織で、リーアムは昔のコネやわずかな手掛かりをもとに追い詰める。
ビジネスとして誘拐をする一味は、個人的には恨みはないと称するが、
リーアムは冷酷に、俺には恨みしかないと始末。
オヤジを怒らせると怖いぜと言う話、面白いです。

TV放送 2010/12/28 WOWOW 2200-2333
 

96時間/リベンジ(2012年仏)

ブライアン・ミルズ (リーアム・ニースン)
キム ブライアンの娘
レノーア ブライアンの元妻(ファムケ・ヤンセン)
スチュアート レノーアの夫
マルコの父 一味のボス
サム ブライアンの仲間
ジェイミー キムのボーイフレンド

 ブライアンは相変わらず娘キムを心配するが、彼女は干渉を嫌がる。
元妻レノーアは、夫と別居中だ。
仕事でイスタンブールにいたブライアンは、レノーアとキムを招く事に。
ブライアンはレノーアと食事に出かけるが、
何者かに尾行され、レノーアが捕らわれてしまう。
さらにブライアンも捕らわれるが、小型の携帯でキムに連絡。
部屋にいたキムも狙われるが、間一髪逃れる。
ひそかにキムに連絡したブライアンは、手榴弾を爆発させ、爆発音から位置を特定。
一味のリーダーは、かつてブライアンに殺されたマルコの父だった。
一味はレノーアを傷つけて吊るし、キムを探しに出る。
このまま放置すれば、レノーアは死んでしまう。
ブライアンの誘導で屋根伝いにかけつけたキムは、銃を渡すのに成功。
ブライアンは見張りを倒し、屋根に登ってキムを救出。
だが、アジトに戻るとレノーアは姿を消していた。
キムの運転で町中を疾走。一味の追跡を逃れ、大使館にキムの保護を求める。
再びアジトに乗り込んだブライアンは、弱っているレノーアとボスを発見。
ボスを対決の末倒し、レノーアを救出するのだった。

 と言うわけで、わずかな手掛かりから拉致された娘を救出し、
人身売買組織を壊滅させた元工作員の話の続編。
前作で娘がパリへ行くのを過剰に心配したリーアムは、
より危険そうなイスタンブールへ、わざわざ元妻と娘を呼んでしまう。
一方、前作で身内を殺された人身売買組織は、
復讐心からリーアムと元妻ファムケ・ヤンセンを拉致。
リーアムは、唯一無事な娘に連絡し、脱出の手助けをさせる。
前作の繰り返しではなく、ちょっとひねった展開だ。
リーアムは、彼の指示で来た娘を一味から守るため、
ヤンセンを残して現場を離れてしまう。
前作で苦労の末、ラストに娘にたどり着いたのに比べると、
わざわざ元妻を放置してどうすると言う感じ。
免許がまだとれない娘にカーチェイスさせるのも面白いが、
運転を交替するタイミングはあったはず。
。。。てな感じで、前作より突っ込み所は多いが、スピーディな展開で飽きさせない。

TV放送 2013/11/09 WOWOW 2100-2245
 



96時間 レクイエム」を見た。(2014年仏)を見た。

 年取ってからアクション系が増えたリーアム・ニーソン主演シリーズ。
昔その道のプロだった彼は、娘が誘拐されると言う事態に大暴れしたりした過去が。
続編では自身と元妻が誘拐されたりして、まだ続けるかのシリーズ第3弾。
うっかり前作までは劇場で見なかったが、本作は見ます。

ブライアン・ミルズ (リーアム・ニーソン)
キム ブライアンの娘
レノーア ブライアンの元妻(ファムケ・ヤンセン)
スチュアート レノーアの夫
フランク・ドッツラー刑事 (フォレスト・ウィテカー)
サム ブライアンの元仲間
マランコフ ロシアマフィア
ジミー キムの彼氏

 冒頭、悪そうな連中に男が脅される。
お前のボスに金を貸しているが、返さない。金庫を開けろと。
やむなく男は金庫を開けるが、中に金はなく、見せしめだと始末される。

 元妻や娘と疎遠になっていたブライアンも、
シリーズ2作を通じて絆を取り戻しつつあった。
娘キムは、両親公認の彼氏ジミーがいるのだが、妊娠は言い出せないでいる。
一方元妻レノーアは、夫スチュアートとはすれ違いで、離婚を考えている。
(キムはそもそもスチュアートと馬が合わない)
やっぱりあなたが最高だったわなんて言い出す始末。
しばらく仕事で不在にするが、
もし居心地が悪かったら、俺の家を使っていいと合鍵を渡すブライアン。
一方でスチュアートも訪ねてくる。
レノーアとは関係を修復しようとしている、すぐに決着をつけるから、
それまで彼女に合わないでくれと言われ、わかったと言うブライアン。
それから数日して、レノーアからメールが入り、
ベーグルを買って家(ブライアンの)に来てと言われる。
ブライアンはスチュアートとの約束も気にせず、家へ向かう。
すると、寝室で死んでいるレノーアを発見。
愕然としていると、なぜかすぐに警察が現れ、ブライアンは逮捕されそうに。
こんな奴らに捕まる俺じゃないぜと逃げ回り、
近所の家の中を勝手に通過したりした挙げ句、車庫の車の下へ隠れる。
床の板をはずすと、下水道があったので、飛び降りて逃れる。
刑事たちは犯人が消えたとうらたえるが、責任者であるドッツラー刑事は
証拠品になるかも知れないベーグルをぱくぱく食べながら、
下水道に逃げたと気付き、なかなかやる奴だわいと感心する。

 警察はレノーアの車を押収。
そんな事は物ともしないブライアンは、警察に侵入して、GPSの履歴を調査。
レノーアがなぜかガソリンスタンドに行ったと知る。
そこで、ブライアンはスタンドに乗り込み、
警官のフリをして監視カメラの映像を調べる事に。
何者かがレノーアを拉致する光景を見て、愕然とする。
一方、警察もこのスタンドにたどり着き、
レノーアの写真を見せて彼女が来なかったかと聞くものだから、
店員はさっきも別の警官が来た。連携悪いわねなんて言う。
はっとした刑事たちは、
監視カメラの映像を見る部屋に乗り込み、ブライアンを確保。
普段なら一暴れありそうだが、素直にパトカーに乗せられる。
楽勝だったっすなんて報告を聞いたドッツラー刑事は、
ブライアンが何か企んでいると気付き、留まれと指示。
大丈夫っすよと言う刑事たちをあっという間に倒したブライアンは、
追ってくるパトカーも蹴散らして退散。
実は、パトカーに搭載された装置で、何やらデータを採取するのが目的だったのだ。

 ブライアンは隠れ家へ行き、元仲間のサムにデータの調査を頼む。
一方キムは、ブライアンがレノーアを殺すはずがないと信じていた。
コンビニへ行くと、いつもの買うミルクだかに、「店内で飲め」とメモが。
ブライアンの指示だと確信したキムはためらわず飲み、大学の授業に。
気持ち悪くなって退席し、トイレへ行くと、そこにブライアンが潜んでいた。
ミルクには気持ち悪くなる薬が入れられていて、
ブライアンが渡した錠剤で楽になると言う。
(妊婦に変な物飲ませんな!)
警察に追われてるが、俺は犯人じゃないと伝えると、わかってると言う調子のキム。
自身は妊娠した事を知らせ、ブライアンを驚かせる。
一方、キムを監視している刑事は、
彼女が店の中でミルクを飲んだ時点で怪しんでいて、ブライアンが接触したと確信。
ドッツラーの到着を待ってトイレに乗り込むが、
ブライアンは個室にある窓から退散した後だった。

 ブライアンは酒屋とかで謎のロシア人一味に襲われるが撃退。
襲撃を手引きしたのがスチュアートだと確信し、彼の所へ乗り込む。
仕事が思わしくないスチュアートは、ロシアマフィアのマランコフに借金しており、
それで一味にレノーアが殺されたのだと言う。
レノーアの復讐と、キムの安全を確保する為には、マランコフを倒すしかない。
スチュアートに協力させて、アジトに乗り込む事に。
借金を返しに来たと称するスチュアートを確認し、下の階の護衛が、上の階に連絡。
上の階で操作してエレベータを降ろすと言う寸法だ。
ここで潜んでいたブライアンが下の階の護衛を倒し、
スチュアートと入れ替わってエレベータへ。
上の階ではエレベータの中を監視しているが、
サムが監視映像を差し替えた為、気付かない。
上の階(つまりペントハウス)に乗り込んだブライアンは、たちまち護衛たちを倒す。
女たちとよろしくやっていたマランコフはパンツ姿でブライアンと対決。
ブライアンに倒されたマランコフは、これでスチュアートの勝ちだと言う。
借金が返せないスチュアートは、
ブライアンと復縁しそうなレノーアに保険金をかけた。
ブライアンに扮してレノーアを呼び出して始末。
今度はレノーアに扮してブライアンを呼び出し、
彼の家に死体を置いて、犯人に仕立てようとしたのだ。
だが、ブライアンがなかなか捕まらず、マランコフに始末させようとするが失敗。
逆にマランコフが倒された事で、結果的にスチュアートの借金はちゃらになったのだ。
なんて言ってる頃に、待機するスチュアートは、サムを倒し(殺してはいない)、
キムを連れて退散していた。
ドッツラーらもブライアンがマランコフを襲撃したと知り、かけつけるが、
ブライアンも退散。
ブライアンはスチュアートのいる空港へ車で急行。
スチュアートはキムを連れて、小型機で離陸しようとしていたが、
ブライアンが機体に体当たりして阻止。(何度も言いますが、キムは妊婦です)
スチュアートは逮捕されて一件落着。
ドッツラーはブライアンが犯人でないと思っていたと語る。
残されたベーグルが暖かかった事から、これから人を殺すつもりではないと感じたと。
マランコフ一味を始末した件はおとがめなしで、ブライアンは解放される。
キムは恋人ジミーと共に、女の子だったらママの名前にすると伝え
ブライアンはママも喜ぶだろうと答えるのだった。

 と言う訳で、娘が誘拐されて96時間で救出した凄腕の男を描くシリーズ第3弾。
本作では、寄りを戻しかけた元妻が殺され、彼が容疑者として追われる羽目に。
それなりに出来る刑事フォレスト・ウィテッカーに追われつつ、
真相に迫ると言う展開。
まあ、犯人は序盤で察しがついてた通りで、真相もさほどの意外性なし。
暴走親父の暴れぶりはなかなかだけど、めちゃめちゃ痛快と言うには及ばず。
1作目が面白すぎたね。
 

キューティ・ブロンド(2001年アメリカ)

 女子社交クラブの会長で皆に慕われるエル(リース・ウィザースプーン)は、
恋人のワーナーから求婚されると思って有頂天。
だが、議員志望のワーナーに妻には不向きと振られショックを受ける。
再びよりを戻すため、皆の協力でハーバード入試に奮戦。見事合格する。
固そうな生徒の中に、ピンクのファッションで現れた彼女に、周囲は動揺。
厳しい助教授にやりこめられ、ワーナーがビビアンと言う生徒と結婚する気だと知る。
ビビアンもエルに対抗意識を持ち、ワーナーにも君の道は違うと言われ奮起する。
猛勉強の末、ワーナーやビビアンと共に、
キャラハン教授(ヴィクター・ガーバー)の実習に選出される。
弁護士エメット(ルーク・ウィルソン)と共に、実際の事件を分析。
富豪の妻ブルックの、夫殺害容疑を検討。教授らも無実を信じないが、
ブルックのスリミング体操を学んだエルは、彼女が無実だと確信する。
彼女は、事件の日痩身術を受けており、アリバイとして話すのは拒否。
聞き出したエルは、教授にも話さず、その態度にビビアンも感心する。
ブルックの愛人と称する男がゲイと見抜き、証言を無効にする。
キャラハンはエルを優秀だと言うが、口説いている事に気づいて辞める事に。
だが考え直したエルは、ブルックの弁護士に雇われ、エメットが監督役に。
犠牲者の娘が、パーマをした日にシャワーしたと証言した事を指摘。
娘は、同年代の女が継母になるのを嫌がり、撃ったが、誤って父を射殺したと告白。
ブルックが釈放され、娘が逮捕される事に。
ワーナーは彼女を見直すが、エルはバカ男はお断りと振る。
2年後の卒業式では、エルは総代となり法律事務所に行く事に。
ワーナーはビビアンにも捨てられ、エメットはエルとつきあいプロポーズする。

 と言うわけで、人気の出たリース・ウィザースプーン主演のドラマで、
ダメな人やチームが一念発起して、できる連中を見返す話はよくあるが、
この映画の目新しいところは、それをやるのが
金髪の頭の悪そうな女性だという点。
ウィザースプーンは、あごがしゃくれているせいか、
かわいいと言うよりは愛嬌のある感じで、こういう役柄が似合う感じ。
ただし、この手の役しか来なくなるような危なさはある。
男性陣や嫌な女性をやりこめるのは痛快だが、
最後の裁判のシーンで、ブランドの知識やメイクの知識だけで勝つが
どうせなら、もっといろいろ普通の弁護士が知らない知識を次から次へと出して
やりこめてほしいかったもの。

TV放送 2003/11/08 BS05 2200-2140
 

キューティ・ブロンド/ハッピーMAX(2003年アメリカ)

 エル(リース・ウィザースプーン)はエメット(ルーク・ウイルソン)と婚約。
結婚式のため、チワワのブルーザーの親を捜すが、化粧品会社の実験動物だと知る。
会社は弁護士事務所のクライアントで、抗議した所事務所をクビに。
法律を変えるため、先輩であるラッド議員(サリー・フィールド)の事務所へ。
だが、助手グレース(レジーナ・キング)らにバカにされる。
エルは我流で勉強し、同じヘアサロンのハウザー議長と、
愛犬仲間の保守派マークス議員と親しくなり、懐柔させる。
ブルーザー法案は提出され、エルの演説で何とか支持を受けるように。
しかし、グレースの住宅法案を通すため撤回するしかないと言うラッド。
そこで218人の署名をかき集め、回避申請を出す事に。
エルは仲間を集めて派手なアピールで票を集める。
そんな中、ブルーザーの親を引き取り、企業の顧問になる話が舞い込む。
とまどうエルだが、グレースからラッドの話がデタラメだと知る。
選挙のためには、スポンサーを守る必要があると言うのだ。
そこでエルは全米の社交クラブに呼び出しをかけ、一大キャンペーンを展開。
票はあとわずかに迫り、教育の日のスピーチで人々にアピール。
ついに218人の署名を得て法案は成立。
動物たちは解放され、リースは結婚し、新居にはホワイトハウスを狙うのであった。

 と言うわけで、リース・ウィザースプーンが持ち前の魅力を発揮する作品の続編で、
この手の続編は出し殻みたいになっている事が多いがこれは結構面白い。
弁護士の次は議員という事で、周囲の予想に反して大活躍。
強敵そうな、議長やタカ派議員をサッサと仲間にして、
一番いい人に見えた人物に裏切られ、最後にぎゃふんと言わせる展開も良い。
普通、この手の話だと恋愛話にウエイトを持たされたりする物だが
そうはならず、でも恋人と別れたりするわけでもないと言う感じも良し。
ちょっと気になるのはライバル役のレジーナ・キングの扱いで
本作の方が先なんだけど、
キャラが先日見た「デンジャラス・ビューティー2」とまったく同じで
似たような役ばかりしていていいの?と言う気はした。

TV放送 2005/05/29 BS05 2000-2140
 

キューティ・ブロンド3(2008年米)

アニー 双子。頭がいい
イジー 双子。社交的
姉妹の父
ヒギンズ校長
クリス 奨学生。学校で働く
ティファニー 学園の女王

 アニーとイジーの双子姉妹は、父親の仕事でイギリスからLAへ引越し。
いとこであるエルの屋敷で暮らす事になる。
学園は校則が厳しいが、たちまち注目を集める。
それが気に入らない学園の女王ティファニーは、
彼女たちが奨学生だと聞き出し、バカにする。
2人を仲違いさせようとするティファニーは、
アニーが惹かれるクリスとイジーが親密だと思わせる。
イジーはテストでカンニングした疑いをかけられ、
放校を命じられるが学内裁判を要求。
アニーにはわだかまりがあったが、
互いにティファニーに陥れられたと気付き、協力する事に。
学内裁判では、イジーが自己弁護。
クリスが教員室のマスターキーを持っていたが、
リュックの鍵が合えば、入手は可能だったと指摘。
ティファニーとクリスはリュックが同じなのだ。
教員室には赤い染みが残されており、
ティファニーと親しいジャスティンの靴から付いたと気付く。
休廷中に証拠写真を取りに戻るが、
ジャスティンによってイジーはトイレに閉じ込められてしまう。
やむなく人前で話すのが苦手なアニーがイジーに扮して弁護。
何とか脱出したイジーもかけつける。
追及されたジャスティンは、
ティファニーから最新の携帯をもらった代償にやったと白状。
怒ったティファニーも、指示した事を認めてしまい、校長は2人を放校にする。
パーティで共に彼氏が出来た双子は、彼らとダンスする。
一方ティファニーは、バカにしていたスクールバスでの登校をさせられるのだった。

 と言う訳で、キューティブロンドのシリーズ第3弾。
リース・ウィザースプーンは出てません。
エルのいとこである金髪双子姉妹は、
校則が厳しい上に金持ちの娘が我が物顔で振る舞う学校に転校。
この学園の女王が双子を陥れ、カンニングの濡れ衣を着せた為、
双子は学園裁判でやり返すと言う訳。
リースの作品の続きと言うよりは、どこかで見たお子様向け学園ドラマと言う印象。

TV放送 2015/03/10 ムービープラス 0845-1011
 

CUBE(97)

 数名の男女が、気がつくと立方体の中に。上下左右に出口があり、
類似した隣の部屋へ移動できるが、選択を誤ると罠で死ぬ事になるのだ。
警官クエンティン、女医ハロウェイ、女学生レブン、ワース、レンの5人が合流。
元脱獄王のレンだが、罠にかかって死亡。レブンは部屋bェ素数の時が危険と推理。
精神病のカザンと合流。素数は無関係と判明。
ワースはこの立方体の設計に関係しており、17000の部屋があると言う。
これは予算を使うために建造された物で、それ以上の目的はないと言うのだ。
指揮権をふるうクエンティンとハロウェイは対立。
外壁にたどり着くが出口はなく、クエンティンは彼女を外壁から突き落とす。
さらにワースらをスパイと決めつける。やがて部屋は移動しているらしいと判明。
部屋bェ因数分解できなければ安全とわかり、暗算が得意なカザンが役立つ。
クエンティンを置き去りにし、橋の部屋へ到着。
だが、追いついたクエンティンがレブンとワースを刺殺。
カザンは脱出するが、ワースに引きずり込まれる。

 と言うわけで、その目的も脱出方法もわからない立方体に閉じ込められた
人々の話で、テレビゲームを映画にしたみたいな感じだが
最後までそんな感じではちょっとつらい。
レブン役は、スタートレックDS9のエズリ役の人。

TV放送 99/08/10 BS05 20:00-21:40
 

CUBE2(2002年カナダ)

 謎の空間に閉じこめられた男女は、部屋を移動して集まる。
マグワイア大佐が首を吊って見つかり、部屋の仕掛けが動き出し大佐が犠牲に。
中にはドアを開発したと言う男がいたが、全体の構造は不明と言う。
最先端技術の四次元立方体を利用している。各人の素性はまちまち。
論理物理学の第一人者ローゼンズワーグ博士が現れるが死に、体には何かの式が。
老婆ペイリーは犬のアイゾンを探すが、アイゾンとは武器メーカーの名前だ。
ドアの向こうには別の次元があり、そちらのサイモンが首を切られる。
ここはトラスクが作ったに違いないと言われるが、彼は架空の存在という者も。
部屋が動き出し、ジェリーが細切れにされる。続いてペイリーも犠牲に。
隣の部屋は時間の早さが異なる。可変タイムスピード空間だ。
これはゲーム用に開発した物だが、その親会社がアイゾンだと言う。
実はサーシャこそトラスクで、一味から逃げてここへ来たと言う。
私立探偵のサイモンは、探していたヤングを見つけるが殺害。人殺しを続けるように。
ケイトは今まで見た落書きがすべて書かれた部屋を発見。現実が収束しているらしい。
サイモンが現れ格闘に。これを倒し、落書きの数字が時間を意味すると気づく。
それこそが脱出方法で、気がつくと脱出したケイトは、将軍に迎えられる。
ケイトは脱出方法を突き止めたと言われ、手に入れた装置を手渡すが始末される。

 と言うわけで、前作も謎な感じだったが、その続編が登場。
四次元立方体とか言って、罠もSF的になった感じだが、やってる事は同じ。
前作よりも中にいる連中の、中にいる理由が明確な感じだが、
まあ結局のところ、いろんな事がよくわからないまま。

TV放送 2004/07/18 BS05 1650-1825
 

救命士(1999年アメリカ)

マーチン・スコセッシ監督

 ニューヨーク。救命士のフランク(ニコラス・ケイジ)は、
ホームレスのローズを死なせて以来、亡霊に悩まされ、ストレスがたまる。
病院は患者で一杯で大混乱。集中治療室は10時間待ちで、
逃げ出す患者や水を飲み続ける患者も。自らを傷つけて入院を繰り返す者もいる。
フランクの勤務状態は悪化するが、人手不足で上司はクビにしない。
老人バーグは何度も心停止を繰り返し危険な状態。
バーグの娘メアリーは麻薬におぼれているらしい。
フランクも試すが、ローズの死を思い出して興奮。
バーグの心臓マッサージをするが、やめてくれと言うバーグの声を聞く。
麻薬の売人に襲われて、宙づりになった男を救出。バーグはようやく集中治療室へ。
仲間のトム(トム・サイズモア)はホームレスを痛めつけるが、
フランクは病院へ連れて行く。植物状態のバーグから死なせてくれと声が聞こえ
装置をはずして心停止させる。トムは興奮状態でなおも救急車を破壊。
フランクはメアリーにバーグの死を伝えると、
自分を責めないでとローズの声が聞こえた。

 と言うわけで、マーチ・スコセッシ監督だけに
タクシー・ドライバーの救急車版と言った趣。
まあ、いろんな人々がいて、
次第に暗い気持ちになっていくのはわからないでもないが
そんなシーンだけで1本作られても、こちらまで暗くなってしまう。
タクシー・ドライバーは面白かったんだが。
相棒の1人にジョン・グッドマン。

TV放送 2001/09/08 BS05 2000-2207
 

救命艇(43)

監督 アルフレッド・ヒッチコック

 輸送船がUボートに撃沈され、女性新聞記者コニーは救命艇に。
やがて、船員のコバック、スタンリー、ガス、実業家のリッテンハウス、
女性客アリス、ハイブとその赤ん坊、コックのジョーが乗船。
ガスは足を負傷。Uボートも撃沈され、艦長のウイルヘルムが乗り込む。
彼の扱いで対立が起こるが、連れていく事に。赤ん坊が死に、ハイブも自殺する。
バミューダへ行く事になり、コバックが指揮をとる。
ガスの足が悪化し、医師の経験があるウイルヘルムが切断。
彼はコースが間違っていると主張。みなもそれを信じ、コースを変更する。
だが、スタンリーが方向の誤りに気づく。ウイルヘルムはコンパスを持っていたのだ。
一同は怒るが、嵐になり、ウイルヘルムの指揮で乗り切る。
コースをはずれ、独軍の補給船を待つしかない。みな、ウイルヘルムの言いなりだ。
食料は底をつくが、ガスはウイルヘルムが水を隠し持っている事に気づく。
ウイルヘルムは彼を突き落とし、気づいた他の者に海に落とされる。
やがて、ドイツの補給船が現れるが、味方の船も現れ、攻撃を開始。
子供の独兵を救助。一同は腹を立てるが、悪いのは戦争と考える。

 というわけで、ヒッチコック監督の、舞台を限定された物語。
いろんな葛藤を描いている感じだが、よくわからない。

TV放送 92/09/02 12CH 01:50-02:45
 

凶悪海域 シャーク・スウォーム 前篇/後篇(2008年)

ダン・ワイルダー 漁師(ジョン・シュナイダー)
ダンの妻 (ダリル・ハンナ)
キム ダンの娘
クリス キムの恋人
フィリップ ダンの弟。生物学者
ビル フィリップの上司
ハミルトン・ラックス 企業家(アーマンド・アサンテ)
ケイン ラックスの子分
エイミー 環境保護庁の女性

 漁業が不振の町に起業家ラックスが現れ、リゾート開発の話をもちかける。
住民は賛同するが、漁師ダン一家だけは否定的だ。
弟の生物学者フィリップは、発電所による汚染が生態系に影響を与えていると考える。
ラックスはダンらを買収しようとするが不発に終わる。
その頃から、サメによる犠牲者が出始めていた。
 サメを調べたフィリップは、脳が異常に肥大している事に気づく。
環境保護庁のエイミーも、発電所に疑問を持つように。
分析結果からリンが見つかる。
リンに汚染されれば、魚は全滅。
漁業に打撃を与えようとするラックスの仕業だ。
食物連鎖に影響を与え、通常単独行動のサメが、群れを作るようになったのだ。
衛星画像でサメの大群を発見。
ダンらが急行し、事なきを得る。
ダンと妻は、ラックスの部下ケインに捕らわれ、始末されかかるが、反撃して倒す。
衛星画像から、サメの群れは3箇所を同時に襲撃すると判明。
海水浴客や、式典に参加したラックスが犠牲に。
ダンらは手分けして急行。
パルス銃で群れを蹴散らし、分散させる事に成功。
脅威は去ったかに思えたが、ケーブルを埋める作業員に忍び寄る影が。

 と言うわけで、サメものにはジョーズと言う傑作があるので、
あれに対抗するには、巨大化するしかないと、メガロドンとか持ち出した作品もあるが
今回は巨大化はせずに大群で来た。
TVスペシャルらしく前後編で、
出演はダリル・ハンナとアーマンド・アサンテと言うB級作品を彩るには豪華な布陣。
しかし、ハンナは何かふけて太って、出番も少ない。
アサンテの方はワルの起業家と言う感じで役柄は悪くないが
ワルぶりはちょっと半端な感じ。
実は真の主役はハンナの夫ジョナサン・ケントことジョン・シュナイダー。
廃棄物で漁業を不振にして、リゾート開発しようとするアサンテだが、
廃棄物のせいで生態系が崩れ、サメが群れになって襲撃してくるわけ。
サメの襲撃シーンは序盤から何回もあるが、
なぜか誰も騒ぎ出さず、人々の関心はもっぱら開発するか否かなので、
サメ的に盛り上がらない。
アサンテは確かにワルだが、開発で町が潤い、立ち退き料とかもらえるなら、
そんなに反対しなくてもと言う気もして、
サメを意図的に呼んだわけじゃないあたりも弱い。
ワル側は一通りサメにやられるが、しまった!とか、やられた!と言う
痛快感ももう一つ。サメは大量に出るが、全部小振りだし。

TV放送 2010/08/29 WOWOW 1130-0225
 

恐喝(ゆすり)(29)(未公開)

 監督 アルフレッド・ヒッチコック

 警察はある事件の容疑者を逮捕。
容疑者は犯行を否認するが目撃者の証言で、有罪となる。
ある女性は食堂で警官とデートするが、
そこでもう1人の恋人である芸術家に会い、用事ができたと称したため
警官は怒って出ていってしまうが、後で女性と芸術家が出てくるのを目撃。
女性は芸術家のアパートへ行くが、
そこで芸術家に関係を迫られたため、ナイフで芸術家を刺し殺してしまう。
女性は証拠を消して逃走。
しかし、警官は殺人現場で女性の手袋を発見する。
警官は女性をかばって手袋を隠すが、
女性が働いている店へ、もう片方の手袋を持っている男が現れた。
男は店に居座って、食事まで取り始めた。
一方、警察では芸術家の所へ出入りしていた男を調査。
連絡を受けた警官は、それが恐喝している男だと気づく。
2人が現場にいて、2人とも犯行を否認すれば、前科者が不利だ。
警察がかけつけ、男は逃走。大英博物館へ逃げ込むが、屋根から転落して死ぬ。
女性は良心の呵責に耐えかねて自供しようとするが、
そこにいた担当者が恋人の警官だけで、自供を思いとどまらせる。

 ヒッチコックのイギリス時代の作品で、イギリスのトーキー第1作。
逃走シーンなどは無声映画になっている。
これは緊迫感を盛り上げるための演出だろうが、ずいぶんのんきな作りとなっていた。
他の容疑者が出たために無罪になってしまうと言うのは、
この手のスリラーにありがちな安易な終わり方。
恐喝していた男は逃げる事はなかったのにとも思う。
彼が博物館の中で、変なモニュメントの横を逃げるあたりは、
「白い恐怖」に似ている。
「めまい」の階段のアングルもあったし、後の作品への影響という意味では見れる。

TV放送 91/08/14 04CH 01:10-02:55
 

強迫ロープ殺人事件(1959年アメリカ)

 24年シカゴ。大学生ジャッド(ディーン・ストックウェル)と
アーティ(ブラッドフォード・デイルマン)は、周囲を驚かせる事をすると計画。
ケスラー家の息子ポーリーが誘拐され殺害される。
新聞社で働くシドは、現場でメガネが見つかったと言いジャッドは動揺する。
一方アーティは大胆に警察に協力。やがてメガネでジャッドの物と特定されるが
鳥の観察にいたと称し、アリバイもあるため警察は疑いを捨てる。
だが運転手の発言からアリバイが崩れ、2人が殺害したと判明する。
検事は絞首刑を求めるが、弁護士ジョナサン(オーソン・ウェルズ)は
有罪を認める事で陪審員をはずし、刑の軽減を狙う。
恋人ルースはジャッドを今でも気の毒に思うと証言。
絞首刑にして少年は生き返らないと主張。2人は終身刑となる。
アーティは死刑の方がマシだと言うが、
ジョナサンは、現場にメガネを落とさせたのは神の手だと言う。

 と言うわけで、ヒッチコックの「ロープ」や「完全犯罪クラブ」でも描かれた
実際の事件をモデルにしたという作品で、
確かに序盤の展開は「完全犯罪クラブ」風。
だが、後半は彼らが捕まって、オーソン・ウェルズが死刑を回避しようとする話で
延々と演説したりして、そう言う話だったの?と調子狂っちゃう感じ。
ジャッドの兄マックスにリチャード・アンダーソン。アーティとつきあうなと言う。

TV放送 2004/06/29 BS05 0445-0630
 

恐怖と欲望(1953年米)

コービー中尉
マック軍曹 部下
シドニー 部下

敵の将軍

 飛行機が墜落し、敵地に迷いこんだコービー中尉ら4人。
彼らは川を下って自軍に戻る事を考える。
途中、水浴びする女を捕らえるが、
シドニーが強引に迫り、逃げ出したため射殺してしまう。
マック軍曹の提案で、敵基地を襲撃。
コービーらは将軍を射殺し、奪った飛行機で自軍基地に帰還する。
一方、負傷したマックはいかだで流され、逃亡していたシドニーと合流。
マックを救出に向かうコービーは、
皆が自分の領域を離れすぎて、おかしくなったと感じる。
いかだが到着するが、マックは死亡。シドニーはすべては幻覚だと言うのだった。

 と言うわけで、キューブリックの封印されていた初期作品。
封印した理由が、アマチュアの作品だからとの事。
某国との戦争中に、敵地に墜落した4人の兵士。
彼らは絶体絶命の状況に耐えかね、
無謀な作戦に出る。。。と言う事なんだけど、低予算の悲しさか、戦闘シーンはない。
飛行機を奪って脱出するのだが、飛行機が飛ぶシーンもなく、
次の場面では味方の基地で休憩してたりする。
たぶんフルメタルジャケット的なものを作りたかったんじゃないかなんて想像するが、
出来栄えは確かに学芸会みたい。

TV放送 2014/01/06 WOWOW 2300-0001
 

恐怖の火星探検(1958年米)

 73年。火星探検隊が全滅し、隊長カラザーズ大佐だけが生き延びる。
チャレンジ141号が彼を救出し帰途につくが、地球で待っているのは審問会。
大佐は乗員の殺害容疑で死刑になるに違いない。大佐は怪物に襲われたと言うが。
そんな中、乗員のカインホルツが殺され、ジーノも怪物に襲われる。
どうやら火星文明の生き残りが凶暴化し、船内に乗り込んでいたのだ。
怪物は他の生物の水分を吸い取る事で生き延びているらしい。
電流で攻めるが失敗。コルダーが怪物と倉庫に取り残される。
船長は原子炉を解放するが怪物には効果なく、一同は最上階へ避難。
怪物が酸素を吸っている事から、一同はマスクをつけ、船内の酸素を放出。
怪物を倒す事に成功。火星へは二度と近づくべきでないと知る。

 と言うわけで、火星へ行った宇宙船乗員が全滅し、
生き残った船長に疑いがかかるが、迎えに行った宇宙船の帰途、
侵入していた生物に乗員が襲われると言う展開で、
実はエイリアンの元ネタと言われるらしいのだが、
何しろ宇宙船のくせに、バズーカとか手榴弾とかやたら用意してるし、
平気で爆破とか撃ち合いとかするし、ちょっと無茶しすぎ。
倒し方もエイリアンとほぼ同じ。

TV放送 2002/09/19 BS05 2300-0030
 

恐怖の秘密結社 デシーパーズ(88)(未公開)

監督 ニコラス・メイヤー

 18世紀インド。東インド会社のサページ大尉(ピアース・ブロスナン)は
部落を襲撃するデシーパーズと言う宗教集団を捜査する。
現場にいた宝石商フセインに聞き、コパルに扮して村へ。
本物が牢にいる事を知り始末。儀式に参加し、娼婦を殺してしまう。
フセインを逃がし、サページの妻サラに助けを求める。
正体がばれて、フセインが撃たれ死ぬが、サページは救出される。

 と言うわけで、怪しい宗教集団に潜入した男が、殺人に手を染めてしまう話で
まあ、それほど目新しい展開とは思えない。

TV放送 2000/02/28 12CH 1300-1500
 

恐怖の報酬(52)

 アフリカ某国。各国の流れ者が仕事にあぶれていた。
フランス人マリオ(イブ・モンタン)もそんな1人だ。
そこへ、フランス人の逃亡者ジョーが現れ、マリオは子分のようについて回る。
やがて、石油会社で油田火災が発生。
消火のため、一触即発のニトロを普通トラックで輸送しなくてはならない。
高額報酬を目当てにマリオ、友人のルイジ、酒場のビンバが集まる。
初老のジョーは不採用だったが、ひそかに4人目の採用者を殺害し、無理矢理参加。
ジョーは調子が悪くなり、追いついたルイジらを先に行かせる。
なまこ坂という起伏の激しい坂に到達。通過するには、高速か徐行しかない。
ルイジらは高速で通過するが、エンジンが不調なため、途中の舗装路で修理。
だが、加速できないため、残りは徐行。
恐がるジョーに代わって、マリオが運転。
高速のため追いつくが、間一髪、坂の終点に達し、加速。

 続いて、工事のため、一度では曲がれないカーブ。
ビンバが木の足場を利用して方向転換。しかし、木が腐って危険な状態だ。
マリオは残った部分で方向転換しようとするが、恐がってジョーが逃げ出す。
何とか脱出するが、ワイヤーが引っかかって、直後に足場は崩壊。
マリオはジョーを罵倒。ジョーは、報酬は運転でなく、恐怖に支払われると言う。
続いて、落石が道路をふさぐ。ビンバがニトロで石を爆破。
普通の道でルイジのトラックが爆発。パイプラインが切れ、オイルの池ができていた。
中は粘つき、ストップしたら脱出できない。
ジョーが先導するが、木に足をはさまれ、マリオはその上を通過。
しかし、結局トラックは脱出できず、ロープを利用して脱出。
ジョーは到着直前に息絶える。
マリオは倍額の報酬をもらい、浮かれて帰還。
だが、帰路に蛇行していたマリオは、運転を誤って崖から落ちて死ぬ。

 というわけで、前半はジョーの度胸のよさに、マリオが引かれる展開。
後半は、そのジョーが恐怖してしまい、マリオが失望する展開だ。
前半が長くて、見せ場として損しているが、この対比は捨てられない。
後半になると、息詰まる展開。でも、高速か徐行しかできない道というのは
何か、ずいぶん都合がいいような気がしてならない。
ずいぶん面白かったが、だからどうしたと言う感もある。

TV放送 91/12/26 BS11 02:00-04:30
 

恐怖の魔力/メドゥーサ・タッチ(1978年英仏)

ジョン・モーラー (リチャード・バートン)
ブルネル警部 (リノ・ヴァンチュラ)
ゾンフェルド医師 精神科医(リー・レミック)
医師 (ゴードン・ジャクソン)
副総監 警部の上司

 宇宙船の事故をテレビで見ていたモーラーは、何者かに像で殴り倒される。
ブルネル警部は殺人事件として捜査。だが、モーラーが生きていると知る。
精神科医のゾンフェルドは、モーラーが災いを招く力を持つと信じていたと語る。
幼い頃にメイド、両親、教師が事故死。大人になっても、隣人の妻が自殺。
弁護士時代に裁判官が発作で死に、妻は愛人と事故死したのだ。
数日前、ゾンフェルドは、
モーラーが見つめる旅客機がビルに突っ込み、多数の死者が出るのを目撃。
さらに宇宙船の事故を起こし、神の代わりに汚い仕事をしていると叫ぶモーラー。
耐えられず、彼女が像で殴り倒したのだと告白。
だが彼が生きてる限り、惨事は止まらない。
続いて、女王らが訪問する大聖堂を崩れさせる気と知ったゾンフェルドは、
病室のモーラーを殺そうとするができず自殺。
警部は大聖堂の式典を止めるよう司祭らに訴えるが、聞き入れられない。
モーラーの脳波は激しく動き、大聖堂は崩れて大勢が犠牲に。
病室にかけつけた警部は点滴を外すが、
それでも生きていたモーラーは、メモに原発と書く。
そこで何が起きるのかと、警部は途方に暮れるのだった。

 と言う訳で、リチャード・バートン主演のホラー(?)
バートンが何者かに襲われ昏睡状態に。
事件を追うリノ・ヴァンチュラ警部は精神科医に会い、バートンの秘密を知らされる。
彼は周囲を破滅させる力があると称して、両親や妻も不審死。
さらには旅客機墜落(911を思わせる)や宇宙船の事故も
彼が引き起こしたと言うのだ。
彼が超能力を持ち、様々な事故に関与していると言うのは序盤からわかっていて、
警部も同様だから、話がなかなか展開しないのがもどかしい。
終盤にも派手な破壊シーンがあり、わかっているのに止められないのものんき。
全体の雰囲気はオーメンとキャリーをくっつけた感じだが、
バートンがなぜ力を身につけ、何をしたかったかはよくわからない。

TV放送 2014/12/02 イマジカ 1115-1330
 

恐怖の岬(62)

 監督 リー・J・トンプソン

 マックス(ロバート・ミッチャム)と言う男が
弁護士サム(グレゴリー・ペック)をつけ回す。
彼は、8年前性犯罪を犯し、サムの証言で有罪になったのだ。
サムは警察のダットン(マーチン・バルサム)に助けを求めるが、拘束の理由がない。
やがて飼い犬が毒殺され、警察の横暴に対して抗議してくる。
警察は手を引き、私立探偵のチャーリー(テリー・サバラス)がマックスを尾行。
町の娘に乱暴した事がわかるが、娘は証言せず、町を出て行ってしまう。
サムの娘ナンシーの学校にマックスが現れ、恐怖した彼女は飛び出し車にはねられる。
軽症ですむが、サムは激怒し、罠にかける事を計画。
岬に妻ペギーとナンシーを避難させ、自分は旅行したかのように見せ、
実は保安官助手と、マックスを待ちかまえる。
マックスは保安官助手を殺害し、ペギーの乗った船の係留をはずす。
現れたマックスは、ナンシーの代わりに抱かせろ、それなら合意になると言う。
サムがかけつけるが、マックスはナンシーが狙いだった。あわてて戻るサム。
格闘になり、ピストルを奪ったサムは、マックスを刑務所で長く苦しめようと考える。

 というわけで、「ケープフィアー」のオリジナル。
ロバート・ミッチャムが性犯罪者に見えないが、娘ばかり狙うあたりで
それなりに見れる。
グレゴリー・ペックがそれを待ちかまえる男にしては、役不足な感じ。
精神的な嫌がらせとか、もっと陰湿にやる手もあると思うのだが、
意外に単純な感じで、拍子抜けする。

TV放送 91/12/28 04CH 03:10-04:40
 

ケープ・フィアー」(91)と言う映画を見た。

 今から20年ほど前、「恐怖の岬」(原題:ケープフィアー)と言う映画があった。
話は簡単に言ってしまうと、出所してきた変質者が、
自分を有罪にした弁護士に復讐しようと、嫌がらせをする話である。
この弁護士にグレゴリー・ペック。変質者にロバート・ミッチャム。
弁護士と友人の警部にマーチン・バルサム。
弁護士が雇う私立探偵に、なぜか髪の毛があるテリー・サバラス
という割と豪華なメンバー。
今回、そのリメイク版ができたという事で、昨年末の深夜に、
このオリジナル版がTV放送されたので見たが、いまいちという気もしたが、
それなりに面白かった。
性描写が厳しかった当時にあって、ロバート・ミッチャムを
何とか変質者に見せようとした努力は買えたが、
いかんせん、グレゴリー・ペックが格闘に向いていないように見えた。
さて、今回の映画化では、変質者にロバート・デニーロ。
映画のたびに雰囲気を変えてしまう男だが、今回も例に漏れない。
対する弁護士に、「48時間」のニック・ノルティ。
奥さんにジェシカ・ラング。新しい方の「キングコング」で
おっぱいポロリデビューしたので、目をつけていた女優だったが、
その後泣かず飛ばずで、忘れかけた頃にアカデミー賞を取ってしまって、
以来、どうもお気楽な役はやらないよ〜んという感じがあって、ちと敬遠気味。
さらに、前作に出たグレゴリー・ペック、ロバート・ミッチャム、
マーチン・バルサムという3人が、別の役で特別出演しているのも見所。
監督はマーチン・スコセッシ。デニーロとのコンビは、
「タクシードライバー」を思い出させる。
何はともあれ、ニック・ノルティの出ている映画を、見逃すわけにはいかなかった。

 サム(ニック・ノルティ)はベテランの弁護士で、
勝つためには多少汚い事もやる男。妻レイ(ジェシカ・ラング)はデザイナー。
2人の間にはダニエルと言う、男みたいな名前の娘がいる。
実はサムは裁判所の助手であるローリーと言う女性と浮気していた。
サムは一家で映画を見に行くが、そこに葉巻で煙をもうもうとあげ、
大笑いする男を見かけた。
家族はその後、食事に行くが、なぜか映画館の男が代金を払ってくれた事がわかる。
何日かして、サムが車に乗ろうとすると、男が現れた。
サムはようやく、男の正体を思い出した。
彼はマックス(ロバート・デニーロ)と言う男で、サムは14年前彼の弁護についた。
それは16才の少女のレイプ事件で、
サムは、少女が誰とでも寝る女性だったと言う証拠をつかんでいたが、
マックスに対する憎悪を持って、それを証拠隠滅したのだ。
おかげで、マックスは有罪になり、出所して、どうしたのかそれを知って、
復讐に来たに違いない。
マックスは再三に渡って、一家の前に現れる。
精神的にまいったサムは、知人である警部(ロバート・ミッチャム)に助けを求める。
(オリジナルで犯人だったミッチャムが、警察に回っているのがおかしい)
だが、警部によれば、具体的に何か暴行したと言うこともなく、
家に現れたと言うのも、塀の上に出ただけで、それでは家宅侵入も適用できない。
神経質になるサムに対して、娘ダニエルはバカにしたような接し方。
サムはマックスに対して、金で解決しようと持ちかけるが、
マックスは聞く耳持たない。マックスは字も読めない男だったが、
刑務所内で勉強して、今では法律家なみの知識を持っているのだ。
そして、レイの愛犬が毒殺される。
マックスが犯人だと言う証拠はないが、
警部は、マックスを浮浪罪で逮捕しようと、取り調べする。
マックスの全身には、復讐を思わせる入れ墨が彫られていた。
しかし、マックスは遺産だと称する金を3万ドル持っており、これでは逮捕できない。

 マックスはサムの愛人ローリーに接近。
サムにすっぽかされたローリーは、マックスについていってしまう。
ところが、マックスはローリーの頬の肉を食いちぎり、さらに暴行。
サムは病院へかけつけ、ローリーに証言を求めるが、
裁判所で働く彼女は、裁判に出ればいろいろと恥ずかしい質問を
される事を知っていて証言を拒否。町を出ていってしまう。
おまけに、妻レイがサムの浮気に気づき、
サムはいろいろ言い逃れしようとするが、夫婦仲は険悪なムードに。
サムは私立探偵カーセク(ジョー・ドン・ベイカー)を雇い、マックスの尾行を頼む。
ジョー・ドン・ベイカーと言うのは、「007/リビングデイライツ」の悪役だ。
ところが、マックスはカーセクの尾行に気づいてしまい、
このまま続けていても意味がない。
カーセクは、3人の男を雇って、マックスに暴行を加える事を提案。
そうすれば、町から出て行くだろうと言うものだが、
弁護士であるサムには、そんな手は使いたくない。
レイの前に犬のヒモを持ってマックスが現れたりして、
夫婦とも精神的にまいってしまう。
そんな中、娘ダニエルはバカバカしいという感じ。
演劇部の教師という人物から電話があり、何やらやさしい感じで話される。
どう考えても怪しいのに、このダニエルは、マンマと呼び出されて
演技部の部室か何かに行ってしまう。
この娘が、15才とか言う奴で、ちょっとふっくらして、
いかにも青くさいロリータっぽい奴なので、ちと対象にしにくく
その点で、マックスに感情移入できなかった。
ダニエルは、途中でこの人物が問題のマックスだと言う事に気づくが、
両親ほど彼を警戒してはいない。
両親は罪を子供に押しつけるなどと言うので、
ダニエルもついつい心を許してキスまでしてしまう。でも、結局、逃げ出す。
それを知ったサムは、カーセクに男たちに襲わせる作戦を頼む。
警告として、サムはマックスに、出て行かないと叩きのめすぞと言う。
作戦は実行され、3人の男が鉄棒やチェーンでマックスを襲うが、
マックスは強靭な体力で反撃し、逆に3人を倒してしまう。
状況が悪くなったと気づいたサムは、
友人の弁護士リー(グレゴリー・ペック)に助けを求めるが、
リーはマックスの弁護についていた。
(これもオリジナルとは逆の設定だ)
マックスは、事前に警告したサムの言葉を録音しており、
裁判官(マーチン・バルサム)は
サムにマックスの500メートル以内に接近しないよう警告。
近く、審問会を開くと言う。

 悪人にされてしまったサムは、カーセクに銃を貸せと言う。
復讐しても有罪になるぞと言うカーセクは、マックスをはめる事を提案。
審問会に行ったとなれば、家には妻と娘だけで、マックスはおそらく家を襲うだろう。
だが、カーセクとマックスがひそかに待ちかまえていて、マックスを射殺。
こうすれば、正当防衛になる。
そこで、サムはまず審問会へ向かうための、飛行機に乗る演技をする。
そして、家にこもる。寝ずの番をするカーセク。
1日は何事もなくすんだが、窓の開く音がして、家の中を調べて回るカーセク。
メキシコ人か何かのお手伝いさんがいたのでホッとするが、
実は服装だけ借りて、中身はマックスだった。
マックスはピアノ線でカーセクをの首を絞める。
カーセクの撃った銃の音を聞き、サムたちがかけつける。
キッチンには、お手伝いさんとカーセクの死体が。
サムは妻と娘を乗せて、車でケープフィアー(恐怖岬)と言われるところへ向かう。
警察は、死体を発見して、サムを容疑者だと思っているようだ。
1週間の食料を持って船で待ちかまえる覚悟だが、
案の定と言うか、マックスは鎖で体を車の下に固定して、ついてきていた。
川の中に錨をおろして、サムたちは待機。周囲は嵐になる。
マックスが現れ、錨を結んだロープを切ったため、船は漂流。
様子を見に出たサムの首を絞め、気絶させるマックス。
船室に残ったレイとダニエルの前に。
さすがのダニエルも、お手伝いさんが殺されたので恐怖している。
まず、マックスはダニエルを船倉に押し込んで、レイに抱きつく。
続いて、実はダニエルも抱くつもりだと言って、ダニエルを船室から出す。
レイは娘を助けようと、自分だけを抱けなどと、しゃれにもならない事を言う。
マックスは笑いながら葉巻をくわえるが、
スキを見て、ダニエルが油をかけたため、マックスは火だるまに。
嵐の川の中に飛び込む。
サムも気がついて船を操縦。だが、まだ生きていたマックスは、
ロープにしがみついて、船に乗り込んできた。
マックスは銃を持って脅すが、船が揺れた拍子にひっくり返る。
あわてて、レイとダニエルは川に飛び込む。
続いて、サムもと思ったが、足をつかまれて格闘。
サムはマックスの足を、船の柱に手錠でつなぐ。
船は陸に乗り上げて、バラバラに。
サムは石を持って動けないマックスに殴りかかるが、
そんな状態でもマックスの方が強い。
しかし、さすがにまいってしまって、サムが大きな石を頭にたたきつけようとすると、
バラバラになった船が流れて行き、マックスごと水の中に沈んでいった。

 というわけで、頬の肉を食うあたりからもわかるとおり、
これは「羊たちの沈黙」のヒットに影響されたに違いない。
それにしては、心理分析というか、そういう描写が弱く、
びくついてマックスを待つとか言う、退屈なシーンが多かった気がする。
全体的にテンポが悪い。マックスの素性を調べたりして
次第にわかってくるあたりも、底が浅くていけない。
最後の対決シーンは割とよかったが、大作にするような題材ではなかったのでは。
 

恐怖のメロディ(71)

監督 クリント・イーストウッド

 DJのデイブ(クリント・イーストウッド)は、ファンのエベリンと知り合い
一晩だけと言う約束でつきあう。しかし彼女は恋人気分で家まで押し掛け、
自殺を図ったり、合い鍵を作ったりし、仕事や恋人トピーとのデートの邪魔をする。
嫉妬深いエベリンは家政婦まで襲い、逮捕されるが、完治したとして釈放される。
だが彼女はトピーを狙う。かけつけたデイブと格闘。崖下に落ちて死ぬ。

 と言うわけで、イーストウッドの初監督作は、異常心理の女性に振り回される話。
どこかで聞いたような話だが、イーストウッドと戦う相手としてもなかなか手強い。
ドン・シーゲルも何かの役で出ているらしい。

TV放送 95/02/23 04CH 01:20-03:20
 

恐怖の雪男(1957年英)

ローラソン博士 (ピーター・カッシング)
ヘレン 博士の妻
ラマ 長老
フォックス 博士の仲間

フレンド 隊長
ジョック 負傷した隊員
エド 罠つくりの名人
クサン 雪男を目撃した現地人

 ローラソン博士は、
ヒマラヤの山奥に雪男と言うべき生物がいると考え、調査に向かう。
大きな足跡や、人間の3倍の大きさの歯を見つけるが、
現地の長老ラマは想像の産物だと否定する。
博士は人間とは異なる進化体系の生物で、貴重と言うが、
隊長フレンドは生け捕りにして金儲けしようと考える。
一行は6000メートルの高地へ行き、罠を壊されるが、
何とか3メートルを越える雪男を仕留める。
だが、他にも仲間はいて、その鳴き声に錯乱して隊員が崖から落ちて死ぬ。
罠を仕掛けたエドは、破壊されてショック死。
博士は、彼らは人間を殺しておらず、危険だと決め付けるのは早いと指摘。
秘密にして下山するのが、絶滅から救う道だと言う。
だが博士やフレンドも幻聴を聞き、撃ちまくったフレンドは雪崩に巻き込まれて死ぬ。
何とか洞窟に戻った博士は、雪男が仲間の死体を回収するのに対面する。
 博士の妻ヘレンは、夫の身を案じて捜索。凍りついている博士を発見する。
回復した博士は、存在しないものを探していたと報告する。雪男などいなかったと。

 と言う訳で、ヒマラヤの雪男を題材に1本製作。
ピーター・カッシング博士らは、雪男を目撃したとの情報を得て、隊を組んで雪山へ。
そこで雪男に出くわすと言う訳。
雪男を探しに行った訳だから、遭遇したり、襲われたりするのは想定内のはず。
実際には襲われたりはせず、人間が勝手に自滅していく感じ。
人類文明に警告してるなんて話なのかもしれないけど、何か物足りない。

TV放送 2014/08/15 イマジカ 0400-0525
 

恐怖のワニ人間(1959年米)

 精神医は、看護婦ジョイスに精神障害があると言う。
普段は記憶喪失によって、正常に見えるが、催眠術によってその記憶が甦るのだ。
彼女はポールと言う男と結婚。かつて墜落事故にあったと言う彼は
列車で何かの電報を受け、それを見ると急に電車を降りて、行方不明になる。
ポールを探すジョイスは、かつて彼がいた沼地の町へ向かう。
屋敷の女主人ビニーはポールはいないと言うが、列車もないので留まる事に。
屋敷にはピアノを弾く人物がおり、ジョイスがいくと逃げる。
ビニーはついにポールの母だと告白。マーク博士は動物の治癒力を人間で試すため
墜落事故で負傷したポールに、ワニのホルモンを注射したのだ。
だが、1年後に副作用が始まり異変が。ワニ人間になると判明。
ポールも陽性との電報が入り逃げ出したのだ。
ポールはX線照射による治療を試みる事に。だが恨むマノンが乱入。
照射が長引き、人間の体にワニの頭がついたワニ人間に。
装置の暴走で建物は爆発。逃げ出したワニ人間は底なし沼に沈んでいった。

 と言うわけで、この時代風のチープな設定とチープな特撮。
舞台は小さな村どころか、1つの屋敷の周囲だけで終始。
もっともらしい理由でワニのエキスを注射してワニ人間になってしまう展開で
狼男がいいなら、ワニ男もいいはずと言うようなノリで作ってしまったのだろうが
もう少し神秘的にするとか、科学的にこじつければまだいいのだが。
まあ、70年代になっても、まったく同じ発想でヘビ人間と言うのもある事だし。
物語自体はしごくマジメで、女優さんも美人だが
出てくるワニの口が縛ってあったり、作り物だったりで動かないし
急に変身してしまったワニ人間は、よく言われるように人間にワニの頭をつけただけ。

TV放送 2002/09/18 BS05 2300-0030
 

恐竜グワンジ(69)

 タックはサーカスに舞い戻り、恋人TJと再会。
彼女は秘境で見つけたと言う小さな馬を見せ、タックは博士と秘境へ。
そこには古代の生物が生息し、恐竜グワンジを生け捕りにする。
サーカスで公開しようとするが、たたりを恐れたジプシーが逃がし
グワンジは町中で暴れ出す。だが聖堂に追い込まれ、火に包まれ焼け死ぬ。

 と言うわけで、ハリーハウゼン特撮の恐竜もので
以前のように大きさがばらつく事もなく、なかなかうまいと思わせる。
ただ、恐竜と西部劇を合わせたような物語はどうも好感が持てず
グワンジ以外に見向きもしない一行も困りものだ。

TV放送 99/08/19 BS05 00:00-01:40
 

恐竜時代(70)

 金髪の女性を太陽に捧げる部族から、娘サンナは脱出。
他の部族ターラに助けられるが、部族はサンナを不吉と言う。
逃げ出したサンナは恐竜と親しくなり、ターラと再会。
だが部族はターラを裏切り者として処刑。海に流され海竜に襲われる。
生還したターラは再び処刑されそうになるが、大津波で人々は逃げまどう。
助けに来たサンナと共にイカダで脱出。新しい土地へ到着する。

 と言うわけで、恐竜のいる時代の話ではあるが
ほとんどは部族の男女のたわいない話で、恐竜は完全に脇役。
ターラが迷信を全然信じないのも妙だし、
結局、サンナと親しかった恐竜がどうなったかはわからずじまい。

TV放送 99/08/20 BS05 00:00-01:40
 

恐竜伝説ベイビー(85)

 西アフリカで古生物の研究をするスーザン(ショーン・ヤング)は、
恐竜らしき骨を発見。だが、上司のエリック(パトリック・マクグーハン)は否定。
スーザンは夫の新聞記者ジョージ(ウイリアム・カット)と奥地へ。
子連れの夫婦の恐竜を発見。エリックは政府軍を引き連れ、父を射殺。母を捕らえる。
スーザンらは母の救出を試みるが、捕まり、日記から赤ん坊の存在が発覚。
逃走に成功。しかし、赤ん坊は母を追って捕まってしまう。
スーザンらは仲良くなった部族と、キャンプを襲撃。
エリックは赤ん坊を積んだトラックで逃げるが横転。母に襲われて死ぬ。

 と言うわけで、恐竜が出ると言うのは異色だが、
それを除けば、絶滅動物を守ろうとするいろんな映画と変わりばえしない。
町で暴れるとかだったら面白かったが。
音楽はジェリー・ゴールドスミス。

TV放送 93/02/21 BS05 18:00-19:40
 

恐竜の島

 16年。英軍タイラー中佐らは、Uボートの攻撃で船を失い、敵艦を乗っ取るが、
だましだまされするうちに、南極付近にある伝説の島カプロナ島へ到着する。
そこは恐竜や原始人が住む不思議な島だった。
一行は原油を発見。精製すれば脱出できるはずだ。
だが、リサが原住民にさらわれ、救出するが、噴火が始まる。
一行はタイラーらを待ちきれずに出発するが、炎に包まれて沈没。
タイラーらはこの島で生きていく事を決意する。

 と言うわけで、戦争中に恐竜の住む島へ流れ着くと言う展開はいいのだが、
恐竜が物語をほとんど左右しないのは困りもの。
Uボート艦長は意外にいい人で、一応はタイラーらを待とうとはしていた。

TV放送 97/12/23 04CH 03:00-04:45
 

続恐竜の島(77)

 大戦中。連合軍のタイラーらは未知の島カプローナへたどり着き、
そこで恐竜や原始人のいる世界を発見。その事を手紙にして海へ流す。
手紙を見た友人のマクブライド少佐(パトリック・ウェイン)や、
新聞記者シャーリー(サラ・ダグラス)らは探検隊を組んで島を探検する事に。
ナガ族に捕らわれたタイラーと再会。王を倒すが、タイラーは追っ手にやられる。
火山の噴火が始まるが、間一髪彼らは飛行機で脱出する。

 と言うわけで、恐竜の島と言うが、恐竜はほとんど出てこないで拍子抜け。
ナガ族と言うのが、鎧を着たまるで日本の侍みたいなのも困りもの。
あれは原始人ではない。パイロットホーガン役に「私を愛したスパイ」の米艦長。

TV放送 96/03/28 12CH 12:00-14:00
 

恐竜100万年(66)

 太古の昔。洞窟の種族の長アクホバは、肉をめぐり次男トマクを追放。
海辺の種族に助けられたトマクは、槍に驚き、それで恐竜を倒す。
しかし、槍を奪おうとして追放に。ロワナ(ラクエル・ウェルチ)は彼に同行。
洞窟に戻り、長男ソカナを倒して首長に。ロワナを妻にする。
プテラノドンにロワナがさらわれ、捜索の間にソカナが謀反を起こす。
だが、噴火でソカナらや恐竜は飲み込まれ、トマクら一部だけが生き残る。

 と言うわけで、ハリーハウゼンの特撮による恐竜もの。セリフはなし。
人間誕生後も恐竜がいたが、火山の噴火で死滅したと言いたげだ。
大グモ。大ガメ。トリケラトプスとティラノサウルスらが登場。

TV放送 95/01/06 12CH 12:00-14:00
 

虚栄のかがり火(91)

監督 ブライアン・デ・パルマ

 1年前。ウォール街トップ、シャーマン(トム・ハンクス)は、
妻ジュディ(キム・キャトラル)に浮気がばれる。
彼は愛人マリア(メラニー・グリフィス)と車で間違ってブロンクスへ。
あわてて逃げるが、からんだ黒人をはねたかも知れない。
酒に溺れクビ寸前の記者ファロー(ブルース・ウィルス)は、
弁護士アルバートの指示で、この一件を記事に。はねられた男は意識不明だ。
記事に気づいたシャーマンは自首を考えるが、運転していたマリアは反対。
黒人牧師ベイコンは、利益のためにオーバーに騒ぎ立てる。
市長候補の地方検事ワイスは、人種差別でない事をアピールするため、総力で調査。
やがて、シャーマンが容疑者に。すでに政治がらみで、弁護士も手が打てない。
マリアは海外へ逃亡。シャーマンは逮捕され、1万ドルで保釈。
偶然出会ったシャーマンに、運転さえしてなかったのにと愚痴る。
家の前には抗議団体が集結。富豪たちは面白がり、ジュディは家を出ていく。

 ファローは、マリアの友人キャロラインに会う。彼女は恋人をとられたのだ。
そのため、マリアの部屋を盗聴。その会話から運転したのがマリアとわかる。
マリアの夫富豪のラスキンが死亡。マリアは帰国し、ファローは彼女が運転と記事に。
だが、金が目的のアルバートやベイコンは、この記事を非難。
ファローはシャーマンにテープを送るが、不法盗聴のため証拠にはならない。
そこで彼は葬式へ行き、自らマリアのセリフを盗録しようとして失敗。
生真面目な父は、真実で罪がはれないなら、ウソをつけと言う。
裁判で、マリアはシャーマンが運転したと主張。
だが、シャーマンは盗聴テープを提出。自分が録音したと主張。
裁判官は無罪判決を。住民の非難を受けるが、正義は取引ではないと主張。
偽証する証人や、政治狙いの検事や、金狙いの聖職者は正義ではないのだ。
シャーマンは以後表舞台から消える。彼はすべてを失い、魂を得た。
そして、ファローはピューリッアー賞を取る人気作家に。

 と言うわけで、真犯人ではないのに、かくある事を望む人々に犯人にされる男。
そして実は犯人である事よりも腹黒い連中に利用されると言う、
いかにもシニカルな展開で、面白そうな設定だが、消化仕切れていない感が。
終始狂言回しだったブルース・ウィルスが、賞をもらうラストも変な感じ。

TV放送 92/12/04 BS05 22:15-00:30
 

極底探険船ポーラーボーラ(1977年日本・アメリカ合作)

マステン・トラスト 石油王。狩りが趣味
フランキー 女性カメラマン
チャック ポーラボーラの生還者(ブラックサンデーの相棒役)
川本博士 ポーラボーラの開発者
ブンタ マサイ族。一行に参加
ヘイゼル 原住民の娘

 石油王マステンは北極付近で石油採掘を進めていたが、
調査船ポーラボーラが巨大生物に襲われる。
生還者チャックによれば、そこは火山によって温暖で
、恐竜ティラノサウルスが生き延びているらしい。
ハンターとしても知られるマステンは、これを探すために現地へ向かう。
ティラノサウルスが現れ、川本博士が殺される。
ポーラボーラは恐竜に隠され、一行は帰還を断念。
原住民に襲われるが、武器で撃退。娘ヘイゼルと親しくなる。
チャックはポーラボーラを発見。
だがマステンはあくまで恐竜を倒す事に執着。
母船が待機する時間ギリギリにチャックらは帰還するが、
マステンはその地に留まるのだった。

 と言うわけで、日米合作の特撮映画で、日本側は東宝ではなくて円谷プロ。
北極付近の隠された地に火山の熱で恐竜が生き延びていたと判明。
これを知った富豪らが探検に向かう訳。
どこかで聞いたような話だが、
最初から恐竜がいるのを承知で向かっているので、冒険色はもう一つ。
狩りが趣味の富豪の目的はあくまで恐竜を倒す事で、メンバーが退散しても彼は残る。
おれも最後の恐竜だなんて言って、何だか不釣り合いなムーディな歌で終わるが、
歌詞は「彼は最後の恐竜」だから何だこりゃと言う感じ。
恐竜の造形はいびつで、鳴き声はゴジラと同じ。
原住民の娘が、最初はメンバーの女性になついていたが、
彼らが去った後、富豪になつくのはおかしな感じ。
この娘役は特捜最前線で女性警官をやってた人ね。

TV放送 2011/03/29 日本映画 0700-0846
 

巨大アメーバの惑星(1959年米)

 行方不明になっていた火星ロケットが見つかり、遠隔操作で帰還させる。
生存者はトム大佐とアイリス博士。トムの手には謎の緑色の腫瘍が。
記録は消えており、アイリスの記憶だけが頼りだ。
彼らは火星へ到着。酸素は少ないが、植物の生存は可能だと知る。
アイリスは窓の外で怪物の姿を見るが、乗員は信用せず。
捜索を続け、食肉植物や巨大ネズミコウモリに襲われるが撃退。
脱出を試みるが推力が足らず、湖の反対を捜索し近代都市を見つける。
巨大アメーバが現れ、サムが食われトムの腕もやられる。
電気ショックを与えるが、火星人に襲われ、気がつくと宇宙にいたと言う。
わずかに記録が残されており、そこには火星人の警告が。
地球人が戦うのは勝手だが、火星へは来るな。さもなくば全人類を滅ぼす。

 と言うわけで、アメーバの惑星と言うのは火星の事で、
なぜか火星旅行に否定的な結末に。
ネガを赤くしただけで火星を表現するあたりがチープ。
ロケットの時計がアナログと言うのが違和感あり。
ネズミコウモリとか言う怪物は、本等でよく見た物。
最後だけ見るとテーマがありそうだが、まあ思いつきという感じ。

TV放送 2002/09/13 BS05 2230-0005
 

巨大クモ軍団の襲撃(1977年米)

ラック・ハンセン 獣医(ウイリアム・シャトナー)
ダイアン・アシュレー 虫の権威
テリー ラックの義妹
リンダ テリーの娘
エマ ロッジの主人
コルビー 黒人の農夫
パーチ コルビーの妻
市長
ジーン保安官

 獣医ラックは変死した子牛を調査する。
虫の権威であるダイアンは、クモの毒によると判断。
農薬で食物を失ったクモが、家畜を襲うようになったらしい。
クモの巣を焼き払うが、別の穴から逃げて、農夫コルビーが襲われる。
この事態に市長は殺虫剤をまく事を決定。
それは逆効果で、逃げ出した大量のクモが人々を襲い始めた。
町はパニックになり、ラックらはロッジに逃げ込む。
侵入してくるクモを防ぐため、必死に防戦。
翌朝、静かになるが、ラジオでは特に異変を伝えていない。
だが、その時、町全体がクモの巣に覆われていたのだった。

 と言うわけで、ウィリアム・シャトナー主演のクモもの。
クモ軍団は出てくるが、巨大クモは出てこない。
田舎町に毒クモ(タランチュラ)が大量発生。
市長が農薬をまく事を決めるが、逆効果で町中にクモが出現し、人々を襲う訳。
ありがちな動物パニックものの展開で、目新しさはないんだが、
ラストはちょっとショッキング。
巨大クモが出てきても、あらへんあらへんと笑っていられるが、
このラストは起こり得るかも?

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巨大蛇対決! ボアVS.パイソン(2004年米)

 エメット博士 蛇学者
 モニカ・ボンズ 動物を制御する技術の開発者
 アラン・シャープ FBI捜査官
 ブロディック 富豪
 イブ ブロディックの恋人

 富豪ブロディックは、狩りのため巨大なパイソンを輸送するが、
事故でパイソンが逃げ出す。
FBIのシャープ捜査官は事態に気づき、周辺を封鎖する。
動物を制御できるパッドを開発したモニカ博士と
巨大なボアを育てる蛇学者エメットを呼ぶ。
ボアに装置を取り付け、パイソンを退治する計画に。
各地で人々が巨大蛇に襲われる事件が発生。
一方ブロディックもハンターたちを集める。
ハンターに撃たれてシャープが死亡。
ブロディックの恋人イブが殺され、ブロディックは復讐心を燃やす。
ボアはパイソンと交尾し産卵。凶暴化しているらしい。
店に蛇が現れ大騒ぎに。ブロディックは火炎放射器で暴れるが射殺される。
ボアとパイソンは地下鉄構内へ。電車にひかれパイソンは死ぬ。
ボアも電流で息絶えたかに思えたが、気がつくと姿を消していた。

 巨大ヘビ1匹ではもうダメと思ったか、2匹を戦わせる展開で、
FBIも大まじめにヘビをコントロールして戦わせようとすると言う
ゴジラVSメカゴジラ的な物語。
とは言え、実際はさほど巨大ヘビがコントロールされておらず、
見失ったり、味方が襲われたり。
そこそこの大事件と思うが、町の人々はまったく避難していないのも妙な感じ。

TV放送 2007/06/11 BS05 1400-1535
 

キラー・エリート(76)

監督 サム・ペキンパー

 私設情報局コムテッグの、マイク(ジェームズ・カーン)はある男を保護。
だが、寝返った相棒ジョージ(ロバート・デュバル)に射殺され、自らも負傷する。
復帰不能かと思われたが、必死にリハビリ。
アジアの政治家チャン(マコ)を暗殺団から守る仕事につく。
銃のプロジェローム(ボー・ホプキンス)と車屋マック(バート・ヤング)を仲間に。
チャンを連れ出し、埠頭へ。ジョージの襲撃を受けるが撃退。
上司コリスが黒幕とわかる。船の墓場で忍者部隊に襲撃され、ジェロームがやられる。
暗殺団の長門とチャンが対決。チャンが勝つ。

 と言うわけで、スパイ大作戦みたいかと思えば、たったの3人。
たいした作戦も、緊迫感もなく、あやしげな忍者部隊が妙に印象に残る。
最後には、保護した人物が戦ってしまうし。怪作としか言いようがない。
音楽はジェリー・フィールディング。

TV放送 93/05/27 BS05 14:00-16:00