子連れじゃダメかしら?(2014年米)

ジム (アダム・サンドラー)
ローレン (ドリュー・バリモア)

 癌で妻を失ったジムと、離婚したローレンはお見合いデートをするが、
お互いの印象は最悪。
ジムは娘の生理用品を買う事になり、
店で息子のエロ雑誌を買う事になったローレンと再会。
ローレンの友人が、恋人との旅行をキャンセルした為、
ジムとローレンはそれぞれ彼らに扮して家族を伴ってアフリカへ。
現地で鉢合わせし、同室に泊まる羽目に。
ジムの娘ラリーは、ローレンのアドバイスで髪型を変える。
一方、ジムは、ローレンの息子タイラーの野球の練習に付き合う。
次第にジムとローレンも親密になるが、キスは思いとどまり、帰国する事に。
思い直したジムは、ローレンの家に向かうが、別れた夫がいた為に引き上げる。
夫は復縁を望んでいたが、タイラーの試合を観戦に来ない態度は相変わらず。
ジムがかけつけると、タイラーは見事ホームランを打ち、
ジムはローレンと結ばれるのだった。

 と言う訳で、アダム・サンドラーとドリュー・バリモアちゃんによるラブコメ。
サンドラーもバリモアちゃんも独身の子持ちで、冒頭でお見合いするが、印象は最悪。
だが、双方の家族が知人の代役でアフリカ旅行し、現地で行動を共にする事に。
互いの家族の面倒を見たりする内、親同士も親密になると言う訳。
お約束な展開で安心して見られるが、
こんなの百万回見たと言う印象もあり、ラズベリー賞候補になるのも理解できる感じ。
バリモアちゃんも歳をとったか、普通のおっ母さんと言う雰囲気に。

TV放送 2015/09/29 WOWOW 2100-2257
 

コナン・ザ・グレート(82)

 監督 ジョン・ミリアス

 1万2000年前。少年コナンは侵略者に両親を殺される。
コナン(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、買われて闘技士となる。
無敵のコナンはやがて解放され、侵略者の蛇の紋章を頼りに、ザモラーの町へ。
盗賊のサボタイや、女盗賊のバレリア(サンダール・バーグマン)と合流。
邪教ゼット教団の塔へ侵入、大蛇を殺し、宝石を奪って逃走。
オズリック王(マックス・フォン・シドー)は、教団に入った娘を救出しろと頼む。
コナンは復讐心から単身、教団のある魔の山へ。
信者に扮して忍び込むが、正体がばれて捕まり野ざらしにされる。
バレリアに助けられたコナンは、衰弱していたが、魔法使い(マコ)の魔法で助かる。
彼らは、実は蛇である教祖タルサ(ジェームズ・アール・ジョーンズ)の魔の山へ。
王女を助け出し、追っ手を倒すが、蛇の矢に打たれてバレリアが命を落とす。
コナンは祭壇でタルサを殺し、復讐を遂げる。
そして再び冒険を求め旅し、やがて王となるのである。

 というわけで、シュワの出世作。こういうアメコミ調の話と言うのはなかったのだが
B級という印象は否めない。
コナンらが何度も魔の山へ向かったりするあたり、まだるこしかったりする。
何でも蛇である邪教にはかなわんが、教祖の正体が実は蛇だったと言うのは何だ。
かなり不自然な変身だった。あれは必然性なかった気もするが。意外に弱かったし。

TV放送 91/11/11 10CH 21:02-22:54
 

キング・オブ・デストロイヤー コナンPART2(84)

 1万2000年前。コナン(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、
死んだバレリアを蘇らせるため、女王タラミス(サラ・ダグラス)の命令に従う。
使命は、女王の姪ジェンナを連れ、伝説の旅に出る事。
途中、魔法使いアキロ(マコ)、女盗賊ズーラ(グレース・ジョーンズ)を仲間に。
トサアモン城の宝石を手に入れ、それをカギにして神殿でダゴスの角を入手。
だが女王はジェンナを生け贄に、ダゴスを復活させようとしていた。
コナンらはこれを妨害。タラミスはダゴスにやられるが、コナンがダゴスを倒す。
ジェンナは女王になり、ズーラらを家臣とするが、コナンだけは再び旅に出ていった。

 と言うわけで、シュワちゃん出世作コナンシリーズの第2弾。
話がややまだるっこしい気がするが、展開としてはだいたいあんなものか。

TV放送 95/06/28 08CH 03:00-**:**
 

コピーキャット(95)

 殺人者心理の権威であるヘレン博士(シガニー・ウィーバー)は、
脱走した殺人犯リーに襲われて以来、部屋の外へ出られない屋外恐怖症となる。
連続殺人事件が発生。ヘレンは警察に匿名で忠告。
刑事のMJ(ホリー・ハンター)らは彼女と気づき、協力を依頼する。
犯人は20年前の絞殺魔デサルボの手口をまねる。次はビアンキとブオーノの手口だ。
彼の目的は技術を自慢する事だ。しかも刑務所にいるリーの指示らしい。
ヘレンは犯行が、彼女の論文に出た殺人者を順に追っていると気づく。
となれば最後はテッドのマネと警戒するが、犯人ピーターはリーをまねヘレンを襲う。
そして彼女を囮にMJをおびき寄せるが、ヘレンが妨害。
彼女は屋上へ逃げ発作を起こすが、MJがピーターを射殺。
だがリーは別の弟子に新たな指示を出す。

 と言うわけで、「羊たちの沈黙」を意識したような殺人鬼の話。
過去の殺人者の手口を次々マネすると言う設定は面白いのだが
それが実在するかしないか知らないが、どっちみち観客は知らない連中なので
面白みも半減。最後まで方針を貫かなかったのも気になる。

VHS
 

コブラ(86)

監督 ジョージ・P・コストマス

 新しい社会を目標とするナイトスラッシャーと言う一団が、連続殺人を行う。
コブラ(シルベスター・スタローン)も捜査するが、
モンテ(アンディ・ロビンソン)は彼の暴力的な捜査に反感を持っている。
モデルのイングリット(ブリジット・ニールセン)は一団の殺人を目撃。
一団に襲われたため、コブラらが隠れ家へ移動させる事に。
しかし、ストーブ巡査が一味だったため情報は漏れ、襲撃を受ける。
激しい追跡をするが、逃がしてしまう。
またも襲撃を受け、相棒ゴンザレス(レニー・サント−ニ)が負傷。
2人はトラックで逃走。撃ちまくり、一網打尽に。工場で親玉と対決。これも倒す。

 と言うわけで、スタローンが新シリーズをもくろんで、当時の妻まで出した映画。
ダーティハリーの刑事と犯人が出ているのは愛敬。
しかし、一団の目的と結束力には説明がなく、
コブラもただ逃げるだけで、捜査していない。
相棒は置き去りだし、荷台でただ撃ちまくるだけだし。
一般人を乗せて、襲撃した相手をわざわざ追跡する神経もわからない。

TV放送 93/02/03 06CH 21:00-22:54
 

コマンドー(85)

 ジョン(アーノルド・シュワルツェネッガー)は陸軍元大佐だが、今は引退。
だが、彼の部下が殺され、カービー将軍は彼に警告。
将軍を尾行した連中に娘ジェニー(アリッサ・ミラノ)がさらわれる。
相手はバルベルテ国の元独裁者アリウス。彼は大統領ベラスケス暗殺を命ずる。
革命に協力したジョンを、ベラスケスが信頼しているからだ。
ジョンは監視の下、飛行機で11時間の旅に。だが、見張りを倒し、離陸直前に脱出。
スチュワーデスのシンディ(レイ・ドーン・チョン)の協力で、見張りを追跡。
見張りの情報でモーテルへ。現れたフルックをたたき殺す。
車にあった請求書から倉庫を突き止める。そこの地図の島に連中はいる。
ジョンらは軍払い下げの店から武器を奪い、水上飛行機で島へ。
見張りを倒し、建物を爆破。かつての部下ベネットがジェニーを狙う。
軍を撃滅したジョンは、ベネットと一騎打ちに。彼を格闘の末倒す。

 と言うわけで、シュワ大暴れという感じ。確かに強そうな体格だが、強すぎ。
前後の事をまったく考えない行動が、困ったものだ。
シュワの吹き替えの声が情けなかった。音楽はジェームズ・ホーナー。

TV放送 92/12/09 06CH 21:00-22:54
 

コモド(1999年米)

 とある島にて、パトリック少年の一家は引っ越してくるが、
両親が何かに襲われて死ぬ。その後、悪夢に悩まされる。
精神医ビクトリアは、真相を追求するため、島へ彼を連れて行く事に。
だが、巨大なコモドドラゴンが現れ、身内のアニーが食われる。
オーツという男たちが、コモドを退治するために石油会社に雇われており合流。
石油会社は工場のある島に、絶滅危惧種であるコモドが生息する事に気づくが、
工場開発を続けるため、コモド自体を抹殺するよう指示されていたのだ。
一行は崖に追い込まれるが、ヘリで間一髪脱出する。

 と言うわけで、巨大なコモドドラゴンが出てくる話と言うので
どんなバカバカしい話かと期待したが、意外にマジメに描いていて逆に中途半端。
なぜ巨大になったかはよくわからず、石油会社の陰謀もたいして物語に影響しない。
派手な見せ場も少ない。

TV放送 2001/04/24 BS05 2100-2230
 

コモドVSキングコブラ(2005年米)

マイク 船長(マイケル・パレ)
スーザン 博士の娘

 船長のマイクは、環境団体に依頼され、軍の施設がある島へ案内する事に。
環境団体の目的は、軍が進めている危険な計画を阻止する事だと言う。
 上陸した一行は、巨大なトウモロコシを発見。
現れたスーザンは直ちに立ち去れと言うが、
一行は巨大なコモドドラゴンやキングコブラに襲われ、地下施設へ逃げ込む。
 スーザンの父リチャードソン博士は、
食糧問題解決の為、植物の成長促進を研究していた。
それが成功したと知るや、軍は動物への実験を指示。
コモドとコブラで試されるが、制御不能となったのだ。
騒動を闇に葬る為に、軍は空爆するに違いない。
 博士のスタッフであるマイケルを発見するが、
コモドの唾液で全身がただれて死んでしまう。
一行は海岸に到着するが、軍によって船が爆破されてしまう。
 やむなく引き返して、マイケルのヘリで脱出する事に。
道中、ジェイが巨大なヒルに襲われる。
スーザンによると、怪物と接触したすべての生物は、感染の可能性があり、
感染すれば巨大化すると言う。
一行はヘリに到着するが、行く手にはコモドが。
ジェイがおとりになるが、コブラにやられる。
コブラとコモドが戦ってる間に、一行はヘリで脱出。
その直後に空爆が開始され、巨大生物たちは倒される。
 生存者は島の秘密を暴露し、軍関係者は窮地に陥る。
一方、島では、死んだかに思えたマイケルが目を見開いていた。

 と言う訳で、巨大生物のvsもの。主演は何とマイケル・パレ。
マイケル・パレ船長は、環境団体と共に怪しい研究をする島に上陸。
巨大なコモドドラゴンやキングコブラに遭遇すると言う展開。
vsものは、巨大生物それぞれの存在(少なくとも片方)が既成事実となっていて、
そいつらが激突する展開が多いが、
本作はその謎を追うところから始まるので、ちょっとまだるこしい。
真相は、ピーター・グレイブスが大昔に出た巨大バッタの作品と同じ。
かの作品では、バッタをビルの写真の上に置いただけだったが、
本作のCGもそれに引けを取らない程度の出来。
途中で、巨人が現れるかもと思わせた(実際には出ない)あたりが、
本作の一番面白い点。
ちなみに、パレが活躍したかと言うと、本作では基本的に誰も活躍してない。

TV放送 2016/06/15 テレビ東京 1350-1555
 

ヴァン・ダム IN コヨーテ(99)

監督 ジョン・G・アビルドセン

 エディ(ジャン・クロード・バン・ダム)はホーガン兄弟にからまれ、
バイクを奪われる。何者かに助けられ町へ。町は兄弟に牛耳られていた。
奪われた銃が売られている事に気づき、奪い返す。縛られていた店長イーライを救出。
便利屋ジュバル(パット・モリタ)やイーライの協力を得て
ホーガンと敵対するヒーズン一味のたまり場へ。
ホーガンの手下に思わせて襲撃。休戦協定していたはずの彼らは撃ち合いに。
だがカラクリがばれて、捕らわれた仲間のジョニーが殺される。
さらにエディに賞金が。ホーガン一味を罠にかけ次々倒す。
28人が行方不明になり、町はUFOの仕業と騒ぎになり観光客が増えた。

 と言うわけで、バン・ダム主演の西部劇風アクションで
見ているとわかるが、「用心棒」のバリエーション。
だが、全体的にコミカルで、作戦の方も何となくうまく行ったという感じ。
音楽はビル・コンティ。パット・モリタとあわせてベストキッドのコンビ。

TV放送 2001/05/06 BS05 1520-1700
 

コラテラル(2004年米)

ビンセント 殺し屋(トム・クルーズ)
マックス タクシー運転手(ジェイミー・フォックス)
アニー 女検事
フィリックス ビンセントの依頼人

 タクシー運転手マックスは、
リムジンサービスの会社を作る夢を、検事である女性客アニーに語る。
続く客ビンセントはマックスを気に入り、600ドル払って某所で待機させる。
するとビンセントは男を殺害し、トランクに死体を入れろと言う。
別の場所でも待機させられたマックスは、
クラクションで男を呼ぶが、ビンセントが男を射殺。人目を引けば、人が死ぬと脅す。
マックスは標的の資料が入ったブリーフケースを奪って廃棄。
ビンセントはマックスを脅して、組織から再びリストを受け取らせる。
ディスコでも撃ち合いになりながら標的を始末。
組織は検察の証人らを始末しており、標的はあと1人だ。
自棄になったマックスは、車を暴走させて横転。
かけつけた警官がトランクの死体に気付いたため、ビンセントは退散。
マックスは逮捕されるが、ビンセントが残した資料から、
最後の標的がアニーだと気付く。
マックスは警官を倒して急行。電話でアニーに危機を知らせる。
アニーはビンセントに狙われるが、かけつけたマックスが救出。
地下鉄に飛び乗るが、ビンセントが追ってきて車中で撃ち合いに。
マックスがビンセントを倒す。

 と言うわけで、コラテラルとは巻き込まれと言う意味らしい。
コラテラルダメージと言う映画もあったね。
本作はジェイミー・フォックス扮するタクシー運転手を中心に描かれ、
彼が殺し屋トム・クルーズを乗せたために、
事件(と言うよりは騒動)に巻き込まれる話。
事件に巻き込まれるんだったら、ヒッチ風サスペンスだが、
サスペンスとは言えないので騒動と言う程度。
と言うのも、トムはすぐに人を殺す危なさはあれど、凄腕には見えない。
人前ですぐ発砲する(退散の確率を下げる行為)。
ジェイミーに簡単に逃げられる(まったくもって無用心)。
ジェイミーの方も、いろいろ逃げるチャンスがありそうだが、
あまり試みず、割に当たり前に同行する。
そんなシーンが延々と続いただけに、
クライマックスで急に盛り上げるのには違和感あり。
車が横転し、負傷したにも関わらず、作戦を立て直しもせず、
ただちに次の標的を狙い(それも依頼されただけで、個人的には恨みなし)、
走る地下鉄に飛び乗るなんて様は、ターミネーターかと突っ込みたくなる。
確実な仕事をする殺し屋なら、決してやらない動きだ。
ジェイミーがトムの代わりにボスに会い、
思ったより小柄だなとか言われるシーンがあるが、
トムの方がジェイミーより小柄なので笑える。
ところで、ジェイソンが出るから見たが、
ジェイソンは冒頭にチラッと出て1分以内に退場。
とは言え、存在感ありすぎで、こちらも違和感あり。

TV放送 2006/07/12 WOWOW 0950-1150
 


 公開延期になった「コラテラル・ダメージ」(2001)を見た。

 この作品は、アーノルド・シュワルツェネッガーが、テロで妻子を殺され
国家が頼りにならないので、単身立ち向かうという話で
監督が「逃亡者」のアンドリュー・デービス。
これは、絶対見逃すわけに行かない作品なのだが
昨年の同時多発テロで、公開が延期に。それがお宝度を増してついに公開。
ところが、実際公開すると、どうも評判がいまいちのようにも思え
そろそろ公開終了しそうな不安に陥って、急いで見た。

 ロス消防庁の消防隊長ゴーディ(アーノルド・シュワルツェネッガー)。
冒頭は火災現場のシーンで、
ゴーディが崩れそうな建物から、危険を冒して人を救助する。
妻はゴーディが心配で悪夢を見ているが、起きると帰宅したゴーディが
息子とおもちゃで遊んでいた。
昼食を一緒にする約束で、ちょっと仕事による事に。妻子はカフェで待つ事になる。
車でかけつけたゴーディは、道路脇に駐車。
近くに白バイ警官がいたので、ちょっとだけ止めさせてれと頼む。
するとニヤリと笑って立ち去る警官。
雰囲気としては、「ジャッカル」のブルース・ウイリスに似てる手口だ。
ゴーディは妻子を見つけて接近。お互いに手を振る。
だが、次の瞬間、目の前で大爆発が発生。
衝撃の出来事に、あわてて飛び出し、車にはねられるゴーディ。
道路で頭を打ったように見えたが、それでも彼は無事。
隣のビルに来ていたコロンビア高官だかを狙ったテロで
職員や関係者も何名か死亡したが、一般者で死亡したのは母と子だけ。
そして、それはゴーディの妻子だったのだ。
一時に妻子を失ったゴーディの存在は、アメリカ国中の同情を買う。
同僚の消防署員たちも心配して看病するが、ゴーディの落ち込みようはただならない。
事件はCIA他が捜査。近くのビルの監視カメラ映像から、白バイ警官が犯人と判明。
ゴーディは、会話した警官が犯人と気づき、
彼の協力も得て、犯人がコロンビアのテロリスト、ウルフと判明する。
犯行声明のビデオは覆面をし、声を加工しているが、間違いなく彼だ。
だが、必ず逮捕すると言うCIAのブラントらの話をよそに、
捜査はなかなか進展しない。
一方、テロリストを支援すると言う人物は、
テレビで平気な顔で、事件は必要悪(コラテラル・ダメージ)だったと等と言ったため
ゴーディの怒りは頂点に。彼の事務所へ怒鳴り込んで暴れるが、すぐに捕まる。
どうもゴーディの行動は監視されているらしい。
それに引き替え、コロンビアのテロリストを取り締まった事が今回のテロを招いたと、
高官が鶴の一声を発したため、コロンビアの対テロ組織の作戦は中止となる。
ブラントもやりきれないが、さらに頭に来たのがゴーディだ。
だから、この後の物語が展開するのだが、ここに至るまでが意外に早い。

 ゴーディは知人の紹介で、コロンビアに詳しい男のアドバイスを受ける事に。
CIA他にマークされているゴーディがコロンビアへ入国するのは困難なので、
隣国からの国境越えを勧められる。
何かとかもろうとする連中が多いので、何も聞かずにバスに乗れ。
乗ったバスは貧しそうな人々で満員。おまけに途中で警察が道路を封鎖して検問。
彼らは特に誰を追うと言うわけでもなく、見つけた不審な者を捕らえるだけなのだ。
手前で気づいたバスの乗客たちは、一斉に林の方へ逃れるが、
気づいた警官が追ってくる。逃げまどう乗客たち。
見も知らぬ国で、身も知らぬ子供たちを抱えて逃げるゴーディの姿は
ちょっとジーンと来るものがある。泣けるアクションと呼びたくなるゆえんだ。
子供たちを親に渡して、各自が四方八方へ。
発砲を受けて、崖から川へ落ちてしまう。ちょっとこの川のシーンは合成ぽい。
だが、警察はバスに残された荷物から、ゴーディが入国したと知る。
寒村に逃げ込むゴーディ。港から船でテロ組織の根城である上流へ行きたいと言うが
話に乗る者はいない。
セリーナと言う女性と息子マウロが、他の連中に絡まれるのを見て助ける。
そこへ現れたCIAらは、彼を逮捕しようとするが、別の小競り合いが発生。
ゴーディは警察に逮捕されて牢屋へ入れられてしまう。
同室になったアームストロングと言う男は、何でも調達してやると自慢するが
ゴーディが上流へ行きたいと言うが、協力はできないと言う。
そこへテロリストが乱入。仲間を救出するが、その中にウルフの姿を見つける。
ゴーディはどさくさに看守をしめつけて、鍵を奪う。アームストロングもつれて逃走。
彼はゴーディが正直な男だと感じ、上流へ行く方法を教える。
実はアームストロングは、発電機の修理のためにテロ組織のアジトへ呼ばれていた。
彼が病気になったとして、代理で行けばいいと言う。
フェリックス(ジョン・レザイクモ)と言う男が、彼を連れて行く事に。
人が変わった事に不信感を募らせる者もいるが、
発電機を修理しないわけにはいかない。
アジトへ到着し、ゴーディは発電機を直すようなフリをして、
あちこちに爆弾を仕掛ける。どうも消防署で覚えたと言いたげだ。
これの爆破に成功。騒動が起きて、フェリックスが撃たれて死ぬ。
フェリックスは薄れゆく意識の中で、車の下にゴーディがしがみついているのを見る。
一味はその車で別のアジトへ。ここにこそウルフがいるのだ。
ゴーディはウルフの存在を確認し、爆弾で始末しようと準備。
だが、そこへ近づくセリーナ親子の姿を見て、自分の妻子の姿がダブり
あわてて止めるが、そのために一味に見つかる。
爆弾は爆発するが、ウルフは倒せず一味に捕らわれてしまう。

 ゴーディは監禁され、怒るウルフは処分しようとするが、
セリーナが彼は命の恩人だと言ったため、仕方なく行かしておく事に。
だが拷問は受け、反撃するが、逃げるには至らず。
大義名分があっても、やっている事は同じだと言われる。
ウルフらは彼を人質に、身代金を取る気らしい。
セリーナはゴーディの看病をし、自分がウルフの妻だと話す。
テロで息子を殺され、ウルフもテロに走ったのだ。
そして、同じくテロで親を失った耳の不自由なマウロを養子にしたのだ。
しかし、最近はウルフの行動についていけないとも言う。
一方CIAブラントらは、ゴーディが捕らわれていると知り、
市民の救出を名目に攻撃が可能だと言い出して行動に移る。
セリーナはゴーディを助け出し逃がす事に。
ウルフがワシントンを攻撃するので止めたいと言う。
そこを米軍ヘリが攻撃。味方と気づかず逃走するが、捕まって、仲間だったとわかる。
ゴーディはセリーナ親子と共にワシントンへ移動。
CIAのビルへかけつけ、対策を立てる事に。女性の国防大臣も来ている。
一味の標的は不明だが、セリーナは爆弾をセットする建物の図面を記憶している。
そこで、標的となりそうな建物の写真を次々見る。
その頃、ウルフもワシントンに来ていて、新たなテロのため動き始めていた。
そして標的の建物を発見。それはメインの鉄道駅だった。
監視カメラの映像には、ウルフらしき人物がケースをベンチの横に置く映像が。
あわてて特殊部隊だかがかけつけるが、浮浪者がそれを持ち出していた。
普通の映画ならば、なぜか専門家でもない主人公が同行しそうだが
この映画はそうはならない。
仲間を売った事でやりきれない様子のセリーナ。
ゴーディはこれでいいんだと言うと、セリーナはトイレへ行くと言う。
マウロも連れて行こうとするが、マウロはなぜか嫌がり、
ちょっと手話で怒るセリーナ。ゴーディが見ていると言うので一人で行く。
だが、何かを不審に感ずるゴーディ。セリーナが怒った時の手の動きが、
犯行声明の覆面の人物の動きと同じなのだ。犯行声明をしたのは彼女。
彼女も一味だったのだ。
浮浪者はトイレの個室でケースをこじ開けようとするが、そこへ突入する警官たち。
だがケースの中身は空だった。
ゴーディはマウロの持つ恐竜のおもちゃが爆弾と考え、あわてて天窓に向けて投げる。
ガラスが割れて上空で爆発。ビル内は騒然とする。
セリーナは銃を振り回し、エレベータの男を射殺。
さらに待ち伏せていたブラントも簡単に射殺され、もはやゴーディが追うしかない。
エレベータシャフトで見つけて格闘するが逃げられる。セリーナは階段から地下へ。
そこにはウルフが待っていて、地下の秘密通路みたいな所をバイクで逃げる。
ゴーディは装置を操作して、シャッターを閉じて封鎖。一味は逃げられずに舞い戻る。
ゴーディは消防用の斧で、通路の脇にある天然ガスのパイプを傷つける。
周囲にはガスが蔓延。ゴーディに迫るセリーナらは銃を撃つが、その火で引火。
ガスが爆発。セリーナらも吹き飛ばされるが、ゴーディも飛ばされる。
ゴーディは二人が死んだと思い、不用心に近づくが、意外に二人とも無事で格闘に。
セリーナを投げ飛ばし、セリーナは機械に突っ込んで感電死。
ウルフに撃たれそうになるが、斧を投げて倒す。
事件は解決。なぜかマウロは、セリーナらへの恩も忘れたのかゴーディになつく。

 と言うわけで、テロで妻子が殺され、復讐に向かうという展開で
シュワちゃんが、普段のようなアクションのプロではなく、ただの消防士。
コロンビアに潜入し、いきなり撃ち合いが始まり
普段のような超人的な活躍ではなく
子供たちをかかえてあたふたする姿を見ると、涙ぐましい物がある。
いろんなアクション映画を見たが、泣けるアクション映画と言うのは初めてだ。
ただ、刑務所から脱出した頃から、普段のようなプロっぽい感じに。
爆破をたやすくするあたりは、まだ消防士の知識なのかとも思えるが
それ以外のアクションは、ちょっと妙な感じ。
現地の言葉は勉強したのだろうなと想像できるが
そう言うシーンがあっても良かったのかも。
そのついでに銃とかの訓練しても、説得力があって良かったかも。
本来、政府が頼りなくて自分が行かざるを得ないと言うのが、
この映画のミソなのだが、そこらあたりはあっさり進んで
気がついたらサッサと潜入していた。
もう少し、そこらへんのモタモタを描いて、怒りが頂点に達した方が面白かったかも。
コロンビアのシーンが長い気がするので、その分、短縮するという手もあり。
一味の襲撃目標が駅とわかり、普通だとなぜか主人公が首を突っ込んで
専門家でもないのに現地へ行ったりするが、彼が留まっており
真の目的に気づくあたりは、割にうまい展開と言える。
敵もこっちも、殺しをしている事に変わりないと言うテーマは、ごまかされた感じ。
少年が、養母でなくシュワを選んだあたりは、よくわからず。
最初は連れて行く気だったようだが、だとするとバイクに3人乗りはできないかも。
全体として、もう少し工夫すべき余地があるが
泣けるアクションとして、個人的には割に評価してる。
 

アーノルド・シュワルツェネッガー ゴリラ(85)

 監督 ジョン・アービン

 元FBIの警官カミングスキー(アーノルド・シュワルツェネッガー)は
やり手だが、ある事件がもとでクビになり、地方の警察へ回されていた。
彼はFBIのかつての上司ハリーの依頼で、
ある組織のボスのパトレビータを調査する事になる。
事故で死亡したと見せかけて、やり手のギャングに扮し、ニセの肩書きを作る。
カミングスキーは、パトレビータの組織が敵対するラマンスキーの組織に
いろいろと仕掛けて、敵対しているように見せかける。
パトレビータは、ラマンスキーの組織に襲撃され、用心棒を失う。
カミングスキーはブレナーと称して、パトレビータの腹心ロッカに接近。
用心棒として雇われるが、右腕マックス(ロバート・ダビー)は彼を信用しない。
彼はある女性と接近するが、
彼女はカミングスキーの身分証を調査して、マックスに報告。
刑事ベイカー(エド・ローター)は、カミングスキーを不審に思ってマークする。
ラマンスキーの組織は再三に渡って、カミングスキーを襲撃。
ベイカーはパトレビータの一味の隠れ家にガサ入れし、あがりの金を押収。
パトレビータは何とか取り返そうと、やっきだ。
カミングスキーの提案で、警察に爆弾を仕掛け爆発させる。
さらに爆弾を仕掛けたと称して署員を避難させ、爆弾処理犯に扮した連中が金を回収。
一方、マックスとカミングスキーたちは、ラマンスキーを襲撃。
銃撃戦の末、ラマンスキーの車は激突して爆発。
マックスは、ブレナーがニセ者だと言う事を突き止める。
パトレビータは邪魔者であるハリーの処分を考える。
マックスはその仕事にカミングスキーを指名。
だが、カミングスキーは気づき、マックスらを射殺。
ハリーも重傷を追うが、カミングスキーは一味の隠れ家である採石場へ乗り込む。
そこで一味を倒し、警察が麻薬や金を押収。
さらにラマンスキーら大物たちがいる本拠へ襲撃。
一味を壊滅し、ラマンスキーも倒す。そして警察のタレコミ屋も射殺。
カミングスキーは女性に金を渡し、逃がす。真相に気づいたベイカーがかけつける。
そしてカミングスキーはFBIに復職。
ケンカがちだった妻ともうまくいき、ハリーも回復する。

 というわけで、シュワルツェネッガーをバカにしたような不死身の刑事役。
FBIだか警察だか知らないが、この映画の中では特に違いはないようだが。
相手と通じていたようだった女性は、結局何だっかわからないし、出番は少ない。
複数の組織がからんだりするあたりは面白いが、
組織と組織のからみも分からないし、警察とのからみもわからない。
ハリーがどうして狙われたのか分からなかったが。ややこしすぎるのかも知れん。
シュワがばか強くて、ぜんぜんやられそうもないのは、おかしい。
ロバート・デビーとエド・ローターというくせ者役者がいながら
ロバート・デビーの死に方は雑だし、
エド・ローターは何のために出てきたのだか分からない。
それに、最後にすべて解決したような終わり方は、いただけないぞ。

TV放送 91/08/18 10CH 21:02-22:54
 

コレクター(65)

監督 ウイリアム・ワイラー

 蝶の収集家フレディ(テレンス・スタンプ)は賭博で大金を入手。
人気のない場所に屋敷を買う。目をつけていた美大生ミランダを誘拐。
地下室に監禁。その目的は金でも体でもなく、彼女の愛だと言う。
ミランダは逃走を図るが阻止。4週間で解放すると約束。
何とか4週間が経過するが、彼女が心を開いていない事に腹を立て、監禁を延長。
ミランダはフレディを誘惑しするが失敗。
スコップで殴りつけ、雨の中逃げようとするが失敗。
フレディは自分で病院へ行き、3日後に戻るが、ミランダは肺炎で弱っていて死ぬ。
フレディは教養あるミランダは扱いづらかったと、別の女性を狙う。

 と言うわけで、現代のストーカーを思わせる危ない男の話。
テレンス・スタンプは近年の映画の顔は面影だけだが、危ない感じはなかなか。
もっと色々危ない手口で精神面を責めるSM性も期待されたが、割と単調な感じ。
音楽は「グランプリ」を思わせる曲で、やはりモーリス・ジャール。

TV放送 99/08/25 BS11 20:00-22:00
 

コレクター(97)

 クロス刑事(モーガン・フリーマン)の姪ナオミが行方不明になる。
地域の女子大生8名が失踪し、3名が死体で発見されている事件と関係がありそう。
犯人は証拠を残さず、殺しが目的ではなく、誘拐が趣味らしい。
女医ケイトも捕らわれ、多くの仲間の存在を知る。殺されたのは反抗的だった女性だ。
ケイトはスキを見て脱出。崖から飛び込んで救出される。薬が投与されていたが快復。
ナオミが無事とわかるが、犯人と隠れ家はわからないままだ。
薬を大量発注したルドルフ医師を監視。逃げられるが小屋で切断された足を発見。
しかし、行動範囲が広いため、2人組が競い合っていると判断。
ナオミの講師サックス博士がもう1人ではと疑いがかかり、逮捕されるが、
真犯人「カサノバ」がサックスを罠にかけたと判明
ケイトの記憶から農園の地下にある隠れ家を発見。ルドルフを倒すがカサノバは逃走。
クロスは筆跡から、カサノバの正体がケイトを護衛する警官ニックと気づく。
ニックはケイトを襲うが、クロスがかけつけ射殺する。

 と言うわけで、「コレクター」と言う題名は、テレンス・スタンプ版を思わせるが
今回は大勢集める事で異常さを際だたせるのを狙ったか。
しかし、正体不明で犯人の描写がほとんどなく、異常さは中途半端。
正体不明と言っても、話に出てくる犯人候補が、
それまで物語に出てこなかった人ばかりでは仕方がない。
女医ケイトはダブル・ジョバディーの人。

TV放送 2000/01/23 BS05 2000-2157
 

スパイダー(2001年アメリカ)

監督 リー・タマホリ

 捜査官アレックス(モーガン・フリーマン)は、
同僚のトレーシーとおとり捜査するが、犯人の暴走でトレーシーを死なせる。
VIPばかりの小学校で、議員の娘ミーガンが教師ソンビに誘拐される。
犯人は、休職中のアレックスに連絡。「本は閉じられない」と伝える。
アレックスは警備担当のジェジーと共に事件を捜査する事に。
パソコンにはリンドバーグの写真が写され、それをアップするとソンジの部屋の映像。
部屋を発見し突入するが無人で。ミーガンの写真や見取り図を発見。
アレックスの著書もあり、掌紋や顔を変える装置も残されていた。用意周到だ。
犯人の言った言葉は、リンドバーグの息子誘拐犯が残した言葉で、模倣しているのだ。
犯人の狙いは議員ではなく、某国大統領の息子ディミトリだと気づく。
ソンジはミーガンに扮してメールでディミトリを呼び出し、警官に扮して接近。
だが、ジェジーらがかけつけ、逃げられるが誘拐は阻止する。
ソンジは1000万ドルのダイヤを要求。
携帯でアレックスを走り回らせ、列車から投げ捨て男に回収される。
アレックスにはソンジの狙いが金とは思えなかったが、ソンジが現れる。
ジェジーを連れ去ろうとするが、アレックスが射殺する。
アレックスは、ソンジが身代金の額を知らなかった事から、犯人は別だと気づく。
監視カメラを調査。警備担当のデヴァインがソンジに注目していたのだ。
実はジェジーもまた一味で、ソンジを泳がせてダイヤを横取りしたのだった。
ジェジーはいずれ見つかるとデヴァインを射殺。
だが、ジェジーを怪しんでいたアレックスは、彼女の借りた小屋へ。
ジェジーはミーガンを始末しようとするが、アレックスがかけつけ救出。
また仲間を殺すのかと言われるが、君は仲間ではないと言って射殺する。

 と言うわけで、モーガン・フリーマン主演の「コレクター」の続編で、
前作は半端な気がしたのだが、
今回は、まあありきたりの失敗の序盤から始まるものの、
その後の誘拐犯の分析と、次の誘拐の阻止、
そしてダーティハリーを思わせる、誘拐犯の呼び出しシーンまでは面白かったが、
中盤で犯人を簡単に射殺してしまい、
だって真犯人は別だからと言う展開で、ひねりを入れたのはわかるのだが
どうも強引にどんでん返しをつけたような感じで、あまり感心しない。

TV放送 2003/10/25 BS05 2200-2350
 

コレリ大尉のマンドリン(2001年英仏米)

アントニオ・コレリ大尉 イタリア軍兵士(ニコラス・ケイジ)
カルロ コレリの部下。激戦を経験
ペラギア ギリシャの娘(ペネロペ・クルス)
医師 ペラギアの父(ジョン・ハート)
マンドラス ペラギアの婚約者(クリスチャン・ベール)
レモニ 島の少女
ウェーバー大尉 独軍の目付け役

 1940年。ギリシャの島に住むペラギアはマンドラスと婚約するが、彼は戦地へ。
ペラギアは手紙を出し続けるが、返事はなかった。
やがて独軍の支援で勝利したイタリア軍が、島を占領する事に。
占領軍のコレリ大尉らは実戦経験がなく、日々歌ってばかり。
大尉はペラギアの家で過ごす事になり、次第に彼女と親密になる。
やがてイタリアが降伏するが、島は独軍が引き続き占領する事に。
イタリア軍の武器は独軍に引き渡す事となり、抵抗するイタリア兵士は射殺される。
大尉はひそかに武器を持ち出し、パルチザンとなったマンドラスに渡す。
島の建物は空爆で破壊され、大尉らイタリア兵士は銃殺される。
だがマンドラスは、大尉が生きている事に気づき連れ帰る。
ペラギアの父である医師が手当てし回復。マンドラスが船でイタリアへ逃がす。
マンドラスはペラギアの愛を取り戻したくて、大尉を助けたのだと言う。
47年。戦争が終結。ペラギアの所へ大尉が弾いたマンドリンのレコードが届く。
医師は、我々が生き延びたのには意味があるのだと言う。
その時、大地震が起こり建物は崩壊するが、医師やペラギアは無事だった。
やがて大尉は島を訪れ、ペラギアと再会。
彼女なしで生きようとしたが、出来なかったと語るのだった。

 と言うわけで、ニコラス主演の戦争映画(?)
ニコラスらイタリア軍がギリシャの島を占領。
いわゆる占領軍らしくない彼らは、島民たちとも親しく過ごす。
やがてイタリアが降伏したため、代わりに独軍が島を占領。
島民と親しくなっていたニコラスは、彼らを助けようとするが。。。と言う訳。
マンドリンなんて戦争映画らしからぬ題名もとぼけた感じだが
実際に見ると、いわゆる戦争映画ぽいのは後半に入ってから。
ニコラスらの運命もかなり数奇な感じ。
戦争の後に大地震もあって、
それでも生き延びたのには意味があると言うあたりが、訴えたいポイントらしい。

TV放送 2010/05/30 ムービープラス 1400-1608
 

殺したい女(86)

監督 デビッド・ザッカー他

 服飾界の大物サム(ダニー・デビート)は、遺産目的で社長の娘と結婚。
だが、遺産は手に入らず、妻の殺害を計画。恋人のキャロルに話す。
しかし、帰宅してみると妻バーバラ(ベット・ミドラー)は誘拐されていた。
人のいいケン(ジャッジ・ラインホルド)と、臆病なサンディ(ヘレン・スレーター)
の2人は、サムがデザインを盗んだ事を恨み、誘拐を実行。50万ドルを要求する。
だが、サムはこれ幸いと、わざと犯人を怒らせるような行動をとる。
キャロルと恋人のアルは、犯行現場をビデオで撮影、脅迫する事を計画。
だが、誤って警察署長の情事を撮影。サムを脅迫しても効果がないのを不思議がる。
サムは取引場所へ現れず、金がないと言うので、ケンは額を下げてしまう。
キャロルは警察署長にテープを送り、あわてた署長はサムを逮捕。だが、すぐ保釈。
暴れ放題だったバーバラも、サンディと意気投合。一緒に仕事をする事を約束。
ケンは身代金を断念、逃亡を計画。だが、現れた殺人鬼を殺してしまう。
バーバラが資産を白状したため、身代金はつり上がり、しかたなくサムは受渡す準備。
ケンは金を受け取り、逃走。パトカーが行列になって追跡。
車は桟橋から海へ飛び込む。金は流され、バーバラも生きている事がわかった。
彼女は車から見つかった殺人鬼を犯人と証言。
ケンは金を持って、潜水服で砂浜に泳ぎ着き、サンディやバーバラが迎えた。

 というわけで、「フライングハイ」の3人が監督だが、割とまともな話。
サムがいろいろごまかそうとして、話がこじれる展開は面白いが、
最後にきて、金を支払わざるをえなくなったのがわからない。
どうも、してやったりと言う快感が弱い。

TV放送 92/06/04 08CH 02:50-**:**
 

殺したいほど愛されて(84)

 世界的指揮者のクロード(ダドリー・ムーア)は、私立探偵の報告から、
若き妻ダニエラ(ナスターシャ・キンスキー)が
バイオリニストのマックス(アーマンド・アサンテ)と浮気していると確信する。
ダニエラを殺害。マックスに罪を着せる事を計画するが、実行してみると悪戦苦闘。
マックスの浮気相手が友人ノーマンの妻と知った探偵がかけつけ、
浮気を誤解されたダニエラは怒るが、やはり別れられないと仲直りする。

 と言うわけで、殺人計画と実行した時のギャップが多少笑えるが、
全体的にあまり面白くない。クロードとマックスのバイオリン合戦が一番面白い。
脚本はバリー・レビンソン他。音楽はビル・コンティ。

VHS
 

殺しのドレス(80)

監督 ブライアン・デパルマ

 夫婦生活がうまくいかないケイト(アンジー・ディキンソン)は、
見知らぬ男と愛し合うが、エレベーターで金髪の女性にカミソリで殺される。
発見者の娼婦リズ(ナンシー・アレン)は、逆に容疑をかけられ困惑。
金髪の女に襲われるが、ケイトの息子ピーター(キース・ゴードン)に助けられる。
彼らは、ケイトの精神医エリオット(マイケル・ケイン)の患者に注目。
エリオットは、彼の患者ボビーが犯人ではと感づいていた。
リズは相談と称してエリオットを誘惑。顧客リストを盗み見る。
だが、金髪の女に襲われ、監視していた警官に撃たれる。
女の正体は、女装したエリオットだった。
二重人格のエリオットは、女性のボビーが性転換に失敗し、
男性のエリオットを誘惑するケイトに殺意を抱いたのだ。
エリオットは病院に入れられるが、看護婦を殺害して脱走。
リズを襲うが、これは彼女の悪夢だった。

 と言うわけで、デパルマがヒッチコックの「サイコ」をリメイクしたような作品。
ボビーと言う犯人がいるようには感じられず、最初からエリオットが怪しい。
夢落ちもちょっといただけないが、全体としてはよくできている。

TV放送 93/10/13 08CH 03:20-05:02
 

殺しの免許証(65)

 反引力研究のヤコブキン教授の弟が殺され、情報局はバインを教授護衛につける。
実は上司ピカリングらが研究の横取りを計画。
教授兄弟もニセの発明で金を得ようとしていたが、三つどもえの争いに。
教授らは殺され、一味の殺し屋もバインが倒す。

 と言うわけで、007の亜流として登場した作品で、同僚だと言いたげなセリフも。
話はややこしいばかりで、結局何だかわからず。
最後に戦った殺し屋と、足音をたてないため双方靴を脱ぐが、
殺し屋の靴下が破れて指が出ているのが、妙に笑える。

TV放送 95/12/04 12CH 12:00-14:00
 

続・殺しのライセンス(67)

 英空軍開発の新式戦闘機が盗まれるが、空軍は機密保持のため機を爆破。
黒幕のエンジェルは、セラフを諜報員に変装させて潜入させる。
彼は諜報員チャールズ・バインを誘拐。
バインから特殊装置の工場の場所を聞き出す。
セラフは装置を盗み出すが、
仕事を依頼した組織は、エンジェルらが装置を独占したと考え、セラフを爆殺。
バインは死体置き場から装置を回収。
エンジェルは2号機を狙うが、バインが逃走する機に飛び乗り、エンジェルらを倒す。

 というわけで、007もどきとしては、割とまともな作りだったが、
やっぱり面白くなかった。
組織に装置を売ってもうける連中とかの意義がよくわからず、悪役が魅力不足。
見せ場も特になく、退屈な銃撃戦くらい。
スパイならうけていた時代があったと言う事か。

TV放送 91/10/21 12CH 14:00-15:30
 

殺しの分け前 ポイント・ブランク(1967年アメリカ)

監督 ジョン・ブアマン

 ウォーカー(リー・マービン)は友人リース(ジョン・バーノン)と強盗するが
妻リンと共に裏切られ、金を奪われる。リンを見つけ出しリースの居場所を捜索。
リンは薬のやりすぎで死ぬ。ウォーカーが探し回っている事で、リースはあわてる。
組織への借金で協力して強盗したが、金が足らずウォーカーから奪ったのだ。
待ち伏せし警察を呼ぶが、ウォーカーはリースを窓から落として殺す。
続いて、組織のカーターに金を返せと言うが、組織は関係ないと拒否。
だがあくまで返金を要求。さらにそのボスフェアフォックスの存在も知る。
組織は取引現場のカーターを人違いして狙撃。
さらに幹部ブルースターを脅し、フェアフォックスと取引する事に。
ヘリで金が届くが、フェアフォックスはブルースターを狙撃。
すべて解決したと、ウォーカーは取引現場に姿を現さなかった。

 と言うわけで、聞いた事のある題名で
主演がリー・マービンで、監督がジョン・プアマン。
ダーティハリーの市長も裏切った相棒役なんかで出ていて
よくよく調べると、メル・ギブソンの「ペイバック」の元ネタだと言うから
これは面白くなりそうなのだが、
どうにもリー・マービンの悪夢のようなシーンがやたら多くて
どうなっているのか見ている方には分かりづらく、
ようやく相棒に仕返ししたら、あっさり標的が組織の方に変わってしまって
ラストとかも、してやったりという痛快感に乏しい。
普通、リメイクはオリジナルの方が面白いものだが、
これはペイバックの方が面白かった。

TV放送 2002/02/14 BS11 0120-0255
 

殺し屋チャーリーと6人の悪党(2014年米豪)

チャーリー・ウルフ 殺し屋(サイモン・ペグ)

ネイサン 歯科医
ルーシー ネイサンの妻
ジャック バーの店主
アリス ジャックの妻
ディラン アリスの恋人
ブルース 警官(ブライアン・ブラウン)

 殺し屋ウルフは、アリスの始末を依頼される。
だが、歯科医ネイサンと妻ルーシーが、
アリスを注射で眠らせ、車ごと崖下に落としてしまう。
 アリスの夫ジャックは、妻の浮気を疑い、ウルフに調査を依頼。
アリスはジャックの金を持ち出し、恋人ディランと逃げようと考える。
アリスとディランが浮気していると報告を受けたジャックは、殺害を依頼したのだ。
 ネイサンとルーシーの夫婦は、悪徳警官ブルースから借金の取り立てを受けていた。
そこで、アリスを身代わりに殺害し、保険金をいただこうとする。
実は、意識が戻ったアリスは、間一髪脱出していたのだが。
 ネイサン夫婦は、アリスの車で大金を発見。
だが、殺しを目撃したウルフはネイサンを爆殺し、金をいただく。
ジャックの所へ押し掛けたディランは、
アリスが殺し屋に殺されたと知り、ジャックを射殺。
ジャックが殺されたと知ったウルフは、保険金詐欺に気づいたブルースを射殺。
実はウルフとルーシーは通じていたのだが、保険金をめぐって仲間割れ。
潜んでいたディランに襲われ、格闘の巻き添えになってルーシーが死亡。
ウルフはディランも始末しようとするが、戻ってきたアリスに刺される。
ディランとアリスは金をいただいて退散。
ウルフは刺されながらも、携帯で次の依頼を受けるのだった。

 と言う訳で、サイモン・ペグが主役のサスペンス色のあるコメディ。
ペグは殺し屋で、浮気した女を始末するよう依頼される。
その女を利用して保険金殺人しようとする歯科医夫婦。
歯科医から金を取り立てる悪徳警官。
そして女の浮気相手と言う連中の思惑が交差し、誰一人狙い通りにならないと言う訳。
その狙い通りにならないあたりが笑いのポイントで、
ゲラゲラ笑えるよりはブラックユーモアと言う印象。

TV放送 2015/01/25 WOWOW 2100-2230
 

コロンビアーナ(2011年仏米)

カトレア 殺し屋(ゾーイ・ザルダナ)
エミリオ カトレアの伯父(ダイハード4の捜査官)
ダニー カトレアの恋人(エイリアスのボーン)
ロス捜査官 FBI
ドン・ルイス 組織のボス
マルコ 組織の殺し屋

 1992年コロンビア。
少女カトレアの家族は、ドン・ルイス一味に始末される。
カトレアは、ルイスの情報を手土産に米大使館へ逃げ込み、米国へ。
監視を逃れて、シカゴの伯父エミリオの所へ着いた彼女は、殺し屋になりたいと言う。
 大人になったカトレアは、飲酒運転を装って牢屋に入り、
抜け出して同じく牢屋の標的を殺害。
FBIロス捜査官は、警察署に出入りした全員を調査。不審な女に注目する。
付近では組織の関係者が次々殺されており、遺体には必ず花の絵が描かれていた。
組織は姿を消したカトレアの仕業と考え、彼女の行方を探す事に。
カトレアの恋人ダニーは、彼女の素性を知りたがるが、
この動きを傍受した捜査官らが急行。
カトレアは間一髪退散するが、伯父夫婦が組織に殺され、ショックを受ける。
彼女は、組織に通じていたCIAを脅して、ルイスの居場所を聞き出す。
ルイスの屋敷に乗り込んだカトレアは、手下を次々倒す。
逃走を図るルイスも車ごと爆破し、ついに復讐を成し遂げるのだった。

 と言う訳で、アバターのゾーイ・ザルダナ主演のアクション。
リュック・ベッソンが脚本に関わってるらしい。
少女時代に両親を組織に殺されたカトレアは、
殺し屋となって組織に復讐すると言う展開。
前半がレオン、後半がニキータと言う印象。(若干ヤマカシ風味もあり)
ベッソン作品って、結構脚本が強引な印象があって感心しない時があるが、
本作は整ってる感じで、割に面白かった。

TV放送 2015/05/03 BS日テレ 2000-2154
 

コロンブス(92)

監督 ジョン・グレン

 コロンブスは、西側から航海しインドへ到達できると考え、
スペイン国王(トム・セレック)らに資金援助を求める。
大司教(マーロン・ブランド)らは異端と言うが、戦争の勝利で国王が許可する。
乗員を集め出航。コロンブスは暴君ぶりをふるうが、
いつまでたっても陸地は見つからず、処刑される事に。
間一髪陸地を発見し上陸。サンサルバドルと名づけ、原住民と交流を結ぶ。
だが、思ったほど金は集まらず、季節の変わり目で帰国する事に。
残された連中は独裁者きどりで反感を買い、原住民に全員処刑される。
コロンブスらは帰国し、国王から提督の称号を得る。

 と言うわけで、コロンブスの新大陸発見500周年を記念し
2作作られたコロンブスものの俗っぽいほう。
あちらが失敗に終わったと言う印象を残したのに対し
こちらも失敗をにおわせながら、基本的にハッピーエンドなのが特色。
3隻の内、もう1隻の船長ピンソンにロバート・ダビー。帰りに病死する。

TV放送 99/07/03 BS11 19:30-21:35
 


 「コン・エアー」(97)を見た。

 昨年、「ザ・ロック」を当てた製作者が、夢をもう一度と
主演ニコラス・ケイジを再度起用。今回はコネリー抜きの一枚看板。
犯罪者だらけの輸送機コン・エアーが乗っ取られ、
仮釈放のニコラス・ケイジが1人で立ち向かうと言うアクションもの。
その親玉がシークレットサービス」でも強烈な悪玉を演じたジョン・マルコビッチ。
「乱気流」に続いて、飛行機が街の中へ突っ込むシーンがあるようだし
最近ありがちな、派手な爆発で間をつなぐ所があるような気はするが見る。

 キャメロン・ポー(ニコラス・ケイジ)は、優秀な兵士として勲章をもらったほど。
除隊し、酒場で働く妻トリシアと再会。彼女は子供を妊娠していた。
ところが、酔客がトリシアにからみ、ポーは止めようとしてケンカに。
ついつい軍で覚えた格闘術で、相手を殺してしまう。
正当防衛だと言うポーに対し、弁護士は罪を認めれば4年程度の刑で
1年で保釈になると勧める。そこでその通りにすると、予想外の15年の判決。
8年目に仮釈放となるのだが、その間は生まれた娘ケイシーと文通。
模範囚として、読書を続けていろんな事を勉強。
同室のベビー・オーとも親しくなる。
彼も移動する事となり、一緒に囚人移送用の輸送機コン・エアーへ乗る事に。
この輸送機に乗り込むのは、凶悪犯罪者だらけ。まるで犯罪者の品評会だ。
サイラス(ジョン・マルコビッチ)は、39歳だが25年を刑務所で過ごした。
独学で学位を得た秀才で、しかも脱獄やら暴動やらの首謀者だ。
黒人の怪力ダイヤモンド・ドッグ。23人をレイプしたと言うジョニー23。
その他の面々だ。
サイラスとダイヤモンド・ドッグは、特に凶悪なので檻の中へ。
ポーらも足かせをつけられて座席へつかされる。
囚人の積み込みに立ち会うラーキン捜査官(ジョン・キューザック)。
そして麻薬捜査官のマロイ(STTNGのオブライエンことコラム・マーニー)。
実際に乗り込むのは、麻薬捜査官1人と、
なぜか凶悪な男ばかりの機に女性護送官のビショップら。
機には麻薬捜査官と言えども銃器を持ち込めないのだが、
マロイはこっそり銃を持たせ、囚人の1人に扮して乗り込ませる。
護送官は悪態をつく囚人の口を、ガムテープでふさぎ、
頭に袋をかぶせておとなしくさせる。こうして、コン・エアーは離陸する事となった。

 ところが、離陸するや異常事態が始まったのだ。
サイラスとダイヤモンド・ドッグは、手の皮の中に隠していた針金で手錠をはずす。
一方、囚人の仲間の1人は、口の中に容器を隠していた。
ここにはガソリンが入っていて、隣の席の囚人にかけ、火をつける。
機内に火災が発生し、護送官たちはあわてて、消火器で火を消したり
手錠をはずしたりするが、先ほどの囚人が、すばやくサイラスらの檻のカギを開けた。
飛び出したサイラスたち。撃ち合いになって、何人かの囚人が撃たれ、護送官たちも。
かけつけた機長も死に、サイラスらは機内を制圧。
副機長を脅して、予定通り次の空港カーソンへ向かわせる。
副機長は非常警報を鳴らしていたが、脅されて問題は解決したと報告させられる。
彼らは囚人たちの手錠をはずすが、このおかげで麻薬捜査官が隠した銃を取り出す。
囚人の1人を人質にとるが、サイラスはそんな事でビクともせず、
女性捜査官ビショップを人質にして、逆に捜査官を射殺してしまう。
無政府状態で、ジョニー23はビショップを襲おうとするが、
ポーはバカな事をするなと、彼をねじ伏せる。
サイラスも、ポーはやり手と認めて、彼の言う通りだと評価する。
カーソンに到着した際、仲間のシンディーノと言う男を迎えねばならず、
そのためには、サイラスらが護送官に扮し、
ここで降りる予定の囚人の人数だけ、誰かを降ろさなくてはならない。
生き残った護送官を乗せるとして、白人が3人必要だ。
そこで、ポーとビッグ・オーが名乗り出るが、ビッグ・オーは黒人なので却下される。
彼は糖尿病で、あと何時間かで注射をしなければ死んでしまう。
だが、先ほどの乱闘で注射器は壊れてしまっていた。
ポーは、自分が降りてすばやく警察に連絡し、離陸を阻止させようとする。
だが、サイラスは囚人と言えども信用せず、
頭に袋をして、口にガムテープをした状態で降ろすと言うのだ。
これでは離陸までに警官に事態を教えられないため、ポーはやっぱり残ると言い出す。
サイラスは不審に思うが、自由になるのが逆に怖かったが、
やっぱり15年の刑は耐えられないとか称して、ごまかす。
ポーは、麻薬捜査官の囚人服をはいで、護送官に着せる役を務める。
彼は、隠されたテープレコーダーを発見。これをこっそり護送官の服に隠す。

 機はカーソンに到着。砂煙で互いの顔もよく見えないまま、
サイラスたちが護送官に扮しているとも気づかず、新しい囚人が乗り込んでくる。
護送官たちは騒ぐが、ガムテープで声は出ず、警官たちに静かにしろと殴られる始末。
護送官の体からレコーダーが落ち、事態に気づくが時すでに遅し。機は離陸していた。
そこで乗り込んできたのは、サイラスらの仲間。
そして、37人を殺害した殺人魔グリーンだ。
彼はかなり危険な人物らしく、「羊たちの沈黙」のレクター博士のように、
全身に手かせ足かせ、マスクまでされて身動きとれない状態。
囚人たちもびびる存在だが、サイラスは英雄にこれは失礼だと自由にする。
意外にも、彼は物静かで、この後サイラスらの行動を冷静に分析。
これがかなり不気味だ。
そして副機長も降ろし、乗り込んできた新しい囚人が操縦する事に。
事態を知った麻薬捜査官のマロイは、機をヘリで撃墜しようとする。
それに対してラーキン捜査官は、仮釈放のポーの存在に注目。
なぜわざわざ危険を冒して、カーソンで降りず、次の目的地までついていったのか。
そんな事は気にせず、マロイは発信器を手がかりに、機を追跡する事とする。
もちろん、頭の切れるサイラスがここに気づかないわけもなく、
発信器はカーソンにいた別の軽飛行機に移されていた。
これを仕掛けた男は、あわててコン・エアーに飛び込もうとし、
脚部のタイヤの所にはさまれて死亡していた。
ポーはこれを捨てる役を務める。囚人たちの目を盗み、シャツに次の目的地を書く。
無線で機を戻せと言うラーキンの名前を覚えていて、彼に連絡するよう指示。
この死体が町中へ落ちてきて、一時騒然。ラーキンは連絡を受け急行。
次の目的地がラーナーと知る。機の手配はできないが、車で急行しても間に合う。
そこで駐車されていたマロイのスポーツカーで急行。
一方、全然信用しないマロイらは、何百キロも追跡したのが軽飛行機と知り、
あわてて目的地を変更。ラーナーへ急行する。
1人の囚人が、同じ刑務所の重犯罪者なのに、ポーを見た事がないと不審がる。
そうこうしていると、貨物室のポーの荷物から、娘の手紙を発見。
彼が仮釈放の身と知り、それだけならごまかせば良さそうだが、なぜか格闘に。
相手を倒す。ビッグ・オーを助けるためにとどまった事が、
そうまでして隠すほどの事なのか。

 次の目的地ラーナーは、飛行機の墓場のようになっていて、
小型機が着陸するだけの無人に近い空港だった。
そこへコン・エアーが到着。近くの建物に突っ込む形だが、
ここで別の機へ乗り換える予定なので平気だ。
カーソンで乗り込んだ男の仲間が、管制官を殺し、
別の機を用意しているはずだが、その別の機が見あたらない。
警察の車が接近しているのがわかり、コン・エアーで脱出するため
突っ込んだ機体を滑走路へ戻す作業に。
ポーはトラクターか何かないか探すと称して、施設の中で注射器を探す。
そこですでに来ていたラーキン捜査官と接触。彼はポーを信用していた。
ポーは機に留まる事情を説明。この後も互いに協力しようと約束するが、
この後の展開を考えると、ここで会った事は、前後の展開にほとんど影響しない。
一方、他の者が作業していると言うのに、我感せずと殺人魔グリーンは近くの家へ。
そこの砂場で、人形で遊んでいた女の子に接近。彼女と一緒に遊び始める。
カーソンで乗り込んだ男は、このままでは間に合わないと、
そこらにあった機を奪い、1人だけ逃げようとする。
これはいかんと、ラーキンはクレーンみたいなのを倒し、これが機に接触。
離陸できないまま施設に突っ込む。負傷し、機からはガソリンが漏れる。
かけつけたサイラスは、裏切った男に怒り心頭だ。
「サイラス」と叫ぼうとする男に対し、
それをさえぎって、「サヨナラ」と言ってガソリンに火をつけ、男は火だるまに。
なぜクレーンが倒れたかは、誰も不審に思っていないらしい。
そこへマロイ捜査官や警官たちが接近。連中を倒そうと、サイラスらは迎撃のかまえ。
それほど時間に余裕があったとは思えないが、石やら鉄棒やらを並べて、地形を表現。
石を指してそれは何だと聞かれ、タダの石ころ(ロック)だと言う楽屋落ちあり。
接近するまで待ち、前後をはさみうちにしろと言う計画だ。
ラーキンは接近を止めようとするが、時すでに遅く、
警官隊はまんまとはさみうちにあい、そこからは激しい撃ち合いに。
囚人もやられるが、メインの人物はやられはせず、それは警官隊も同様。
激しい爆発の中、ポーはビッグ・オーに注射器を届けるためコン・エアーへ向かう。
そこでは、ジョニー23がジョニー24になってやると、ビショップを襲っていた。
ビッグ・オーが止めようとするが、彼は弱っていて歯が立たない。
かけつけたポーは、まずコン・エアーにフックを引っかけて、離陸できないように。
その上で、ジョニー23を叩きふせる。

 撃ち合いが一段落し、サイラスらはコン・エアーへ戻る。
人形遊びしていたはずのグリーンも、離陸のタイミングには戻ってきている。
機は離陸しようとするが、フックが引っかかっていて離陸できない。
サイラスらはあわててこれを撃ち、何とか杭からはずれるが、
駐車されていたマロイのスポーツカーを引っかけてそのまま離陸。
スポーツカーは管制塔に激突し、そのまま落下して大破。
まさか自分の車が来ているとは思わなかったマロイは、愕然とする。
機は離陸するが、警察がかけつけた事や、フックが杭に引っかかってた事を不審がる。
そうこうしていると、ポーは前回の失敗から何の教訓もなく、
またも手紙を発見される。彼らはポーが裏切った事に気づく。
サイラスはビショップを人質にとり、裏切ったのは誰だと追及。
だが、ビッグ・オーは自分がやったと言ってかばい、結局撃たれるハメに。
病気で弱っているビッグ・オーがそんな事をしでかしたとは、誰も思っていない。
そこへマロイらの戦闘ヘリが急行。機を撃墜しようとする。
だが、ラーキン捜査官はやはりこれには反対だ。
サイラスは機関銃でヘリを攻撃。撃ち合いで死ぬ囚人もいる。
負傷したビッグ・オーは、神はいない等と言い出し、ポーの怒りは頂点に。
柵を閉めて、操縦席へ。操縦士を銃で脅して無線でヘリと連絡。
空港に着陸させるから攻撃をやめろと言う。渋々マロイも攻撃中止を指示。
サイラスらは操縦席へ向かうが、入る事はできない。
そのまま機はラスベガスの空港へ。だが高度が低く、ギターの形のネオンに接触。
さらに中心街の道路へ不時着。暴走を続け、付近の車等を巻き込む大変な始末。
マロイも、かえって被害が大きくなったと言う。
人々が逃げまどう中、コン・エアーはカジノへ突っ込み停止。
そうなれば、やっぱりあのシーンが。はずみでスロットマシーンの7がそろい、
コインが大量に出てくるあのシーンだ。
警察がかけつけ、囚人たちを逮捕。負傷したビッグ・オーは病院へ。
ビショップ護送官も助け出される。ポーはラーキンと再会しよかったよかったと言う。
だが、サイラス、ダイヤモンド・ドッグら最も凶悪な連中が、
機体の下からひそかに脱出。駐車されていた消防車を奪って逃走する。
事態に気づいたポーとラーキンは、目を合わせると、駐車されていた白バイで追跡。
ポーはハシゴの部分に飛び移り、ラーキンは運転席へ。共に格闘。
ダイヤモンド・ドッグを倒し、消防車はハシゴが上がったまま、陸橋へ突入。
サイラスは飛ばされ、電線に接触。これで感電死かと思わせるが、まだ死なず。
がれきを砕く装置のコンベアに落ち、そのまま砕かれて死ぬ。
消防車でだいぶ走ったから、機が突っ込んだ所へ戻るのは大変な気もするが、
そこでみぞへ流されそうだった、娘へのプレゼントであるぬいぐるみを拾う。
そして、かけつけていた妻と再会。娘とは初対面だ。
娘は始めて見る父に脅えるが、やがて抱きつくようになる。
さて、最も危なそうなのに何もしなかったグリーンは、どうなったのか。
彼は何食わぬ顔をして、カジノで遊んでいた。

 と言うわけで、犯罪者の品評会のような機がハイジャックされると言うアイデアは
怪獣がいっぱい出てくるスペシャル版みたいで、面白いのだが、
その中で魅力的なのはグリーンのみ。後はサイラスとジョニー23あたりだが今一歩。
そこへ乗り合わせたポーが、1人で立ち向かうと言うわけなのだが、
友人に注射を打たせたいからと言う理由だけでは、ちょっと必然性が弱い。
派手な見せ場は連発で、テンポも良いので一応は飽きずに見る事ができるが、
最後の闘いなどを見ても、爆発したり接触したり目まぐるしくて、
何が起きているかわからず、そう言う意味ではなかなかのめり込めない。
(これは最近のアクション映画に共通する問題点なのだが)
もう少し、各キャラクタに特異性を持たせて、
それぞれと対決していく展開を見せれば、バツグンに面白くなった気もするのだが。
 

コン・エクスプレス(2002年アメリカ)

 関税局のアレックスは、一連の事件について調査を受ける。
タレコミ屋リッキーの情報で待ち伏せをした彼らは、一味と撃ち合いに。
男を逮捕するが、ロシアのバタロア捜査官は彼がスミアノフ将軍だと言う。
彼女は引き渡しを要求するが、彼が持っていたサリンガスと共に護送する事に。
アレックスらは飛行機で移動するが、一味の手引きで脱出。
彼らの狙いが列車で輸送するサリンとわかり、列車を追う。
撃ち合いで列車は暴走。軍が雪崩を起こしてそこで列車を止める事に。
スミアノフは運んでいたサリンの缶が空だと気づく。
アレックスの上司バーンズにだまされたと言うスミアノフ。
アレックスは列車から脱出するが、バタロアらの脱出が遅れ、行方不明に。
アレックスは逃走を図るバーンズを追い空港へ。撃ち合いの末彼を射殺する。
彼はバーンズの後任となり、彼のもとへバタロアから絵はがきが届く。

と言うわけで、サスペンスのくせに、全編回想シーンで
どうせ主人公は生き延びるんだしとふぬけた感じに。
TVのインディ・ジョーンズ役の人が主人公で、
「ハムナプトラ」のイムホテップが憎々しいテロリストを演ずる話で
配役的には悪くないと言う感じだが、
例えばロシアの女情報員はそれっぽく見えず、付け足しっぽい。
列車物にハズレはないと言うのも過去の幻影に過ぎず
何かつまらない事件だねと言う感じで、
悪くないキャラのイムホテップも、
ただ利用されただけで途中退場となって拍子抜け。

TV放送 2005/02/27 25ch 0115-0331
 

コンクリート・ウォー(90)(未公開)

 警官のジェフ(マイケル・パレ)は、別れた妻スーザンが誘拐されたと知る。
現在の夫エリックが、実は組織の金を盗み、顔を変えたと判明したからだ。
ボスのロンバルディは、金を要求し、高層ビルで待機。
ジェフはひそかにビルに潜入。エリックがやられるが、一味を倒す事に成功する。

 と言うわけで、「ダイ・ハード」を思わせる展開で、ずいぶん期待させられたが、
一味が意味もなく高層ビルで待機して、動こうともせず。
次々やられるのに、たいして有効な手段を打たず、けっこうつまらない。

VHS
 

コンゴ(95)

 コンゴの山でダイヤの鉱床が発見されるが、調査隊は謎の生物に襲われ全滅。
カレン博士は、手話のできるゴリラ、エイミーをジャングルに返すと言うピーター教授
そして謎の都ズィンジのダイヤを求めるホモルカ(ティム・カーリー)らと同行。
攻撃的な灰色のゴリラに攻撃を受ける。
都を作った文化は、防衛のためゴリラを利用したが、結局全滅させられたのだ。
ホモルカはダイヤを見つけるが襲われて死ぬ。カレンはダイヤ利用のレーザーで撃退。
火山が噴火する中、山を脱出する。

 と言うわけで、マイケル・クライトン原作の秘境を探検する話。
政情不安のコンゴを突破する話など、かなり横道にそれた感もある。
印象としては、ターザン映画の悪役の白人が主人公になったと言う感じ。
いかに凶暴とは言え、ゴリラを次々レーザーで虐殺するのもまずい気がする。
ダイヤにしか関心のないレーザー企業のトラビス社長(ジョー・ドン・ベイカー)の
自慢の衛星を爆破するラストも八つ当たりのよう。
音楽はジェリー・ゴールドスミス。

TV放送 97/07/26 BS05 19:30-21:30
 

コンコルド(2000年アメリカ)

 ジャック・タイリー 空軍大尉
 デービス議員 大統領候補
 シャノン・カーペンター 議員の秘書
 パイク副大統領
 ロジャース護衛官

 大統領候補のランズデールが何者かに殺害される。
もう1人の候補デービス議員(デビッド・ヘディソン)は、
会議のためコンコルドでパリへ移動する事に。
空軍のタイリー大尉が護衛につく事になる。
バルカンでの戦争で両陣営に武器を売り私腹を肥やした
パイク副大統領(クリフ・ロバートソン)は、
証拠のディスクを入手したランズデールを始末。
だが、ランズデールはデービスにディスクを託していた。
しかし護衛官のロジャース(マイケル・ドーン)らが機を制圧。ディスクを奪われる。
格闘で機長が負傷。ロジャースらは脱出する。
だがロジャースは別の相手にディスクを売ろうとして一味に始末される。
ロジャースが核を搭載していると称したため、軍は機を撃墜しようとするが
間一髪議員が無事を知らせて回避。
機長が死に、操縦経験のないタイラーが奮戦する事に。戦闘機の指示で着陸に成功。
秘書シャノンがディスクをコピーしており、パイクは罪を追求される事に。

 テロ一味に旅客機が乗っ取られ、たまたま兵士が乗り合わせたというよく聞く展開。
大統領候補が、クリフ・ロバートソンと007のレイターことデビッド・ヘディソン。
一味に素顔のウォーフことマイケル・ドーンがいて、まあまあ豪華な布陣。
主人公は乗り合わせたと言うよりは、そもそも護衛のために乗ったはずなのだが
最初みすみす機を制圧されてしまうのは情けない。
彼が実は操縦できないと言うのは設定として面白いが、
結局すんなり着陸させてしまって生かされない。

TV放送 2006/03/21 11CH 0250-0440
 

コンスタンティン(2005年米)

ジョン・コンスタンティン 悪魔祓い(キアヌ・リーブス)
アンジェラ・ドッドソン 刑事(レイチェル・ワイズ)
イザベル アンジェラの双子の妹
チャズ・クレイマー ジョンの弟子(シャイア・ラブーフ)
ミッドナイト 協力者
ヘネシー 協力者
ビーマン 協力者
ガブリエル ハーフブリード
ルシファー 堕天使(プリズンブレイクのアブルッチ)

 刑事アンジェラは、妹イザベルが自殺したと知らされるが信じられない。
そこで悪魔祓いで知られるジョンに相談。
ジョンは、悪魔によって人間が動かされる事もあると言う。
イザベラの遺品に触れたジョンは地獄に乗り込み、イザベラに接触して戻る。
子供の頃から悪魔が見えるジョンは、
均衡を破り人間界に侵入してくる連中を地獄に送り返していると言う。
イザベラにも悪魔を見る能力があったが、
実は双子であるアンジェラも同様で、彼女はその能力を封印してきたのだ。
一味はマモンと言う悪魔を呼び出そうとしているらしい。
悪魔が集結するが、ジョンは聖水で一網打尽に。
捕われたアンジェラは、憑りつかれるが、ジョンの呪文で何とか我に返る。
戦いでジョンの弟子チャズが犠牲に。
一味のリーダーは天使でも悪魔でもないハーフブリードのガブリエルだった。
彼女はアンジェラの腹から何かを取り出そうとするが、
ジョンが腕を切ると時の流れがスローに。その間にガブリエルを燃やして倒す。
ジョンは堕天使ルシファーを呼び出し、イザベラを神に引き渡すよう要求。
ルシファーは代償としてジョンを連れ去ろうとするが、急に重くなって断念。
ジョンは、普通の人間となったガブリエルを殴り、それが痛みだと教えて退散。
マモンを呼び出すのに必要だった、キリストの槍をアンジェラに託す。
チャズの墓参りをしたジョンは、彼が天使になったと知る。

 と言う訳で、キアヌとレイチェルコンビの悪魔祓いの話。
チェーンリアクションでも共演してたよね。
レイチェル刑事(刑事ぽくない)は双子の妹の死を知るが、
自殺とは信じられず、悪魔祓いをするキアヌに協力を求める。
悪魔の世界と人間界は、多少の行き来が黙認されてるが、
均衡が破られると、キアヌの出番と言う事らしい。またその話ですか?と言う印象だ。
前半は面白そうだったけど、後半は大変さも設定次第と言う訳。
ところで、キアヌの助手がシャイア・ラブーフだけど、
終盤までほとんど出番がなかったのに、最後にちょっと目立つ感じになっていて、
事務所の力を感じます(無理矢理押し込んだ)と言う感じ。

TV放送 2006/06/12 WOWOW 2200-2359
 

コンタクト(97)

監督 ロバート・ゼメキス

 幼い頃から宇宙に関心があったエリー(ジュディ・フォスター)は
宇宙からの通信を観測する仕事につくが、
無益だとドラムリン博士(トム・スケリット)らに資金を打ち切られる。
そのため、仲間と組んで資金援助を求め、観測を続ける事に。
やがて彼女は通信を観測。明らかに意図的な信号で、膨大のデータも含まれていた。
ドラムリンは手柄を横取りしようとし、人々が殺到しお祭り気分に。
出資したハデン氏の助言で解読方法を得て、それが1人乗り宇宙船の設計図と判明。
宇宙船は建造され、エリーに信仰心がない事が問題視され、乗員はドラムリンに決定。
だがテスト中、宇宙への進出を反対する者の妨害で、ドラムリンは爆殺される。
ハデン氏は北海道にもう1つの宇宙船を作成しており、エリーが乗船する事に。
発進すると、ワームホールを通過してどこかへ到着。
死んだ父の姿を借りた相手は、ゆっくり親交を深めようと話して帰される。
エリーは帰還するが、地球での時間は1秒以内で妄想ではと言われる。
だがビデオにはノイズが18時間記録され、人々は新世界を見つけたと集まる。

 と言うわけで、カール・セーガン原作のファースト・コンタクトもの。
前半の宇宙との通信のあたりは面白いのだが、
やはり宇宙船を作り出してからはウソっぽい気がして難ありだ。
国防省で計画を危険視するキッツにジェームズ・ウッズ。
大統領の顧問で何やら助言チョイ役にロブ・ロー。最近この手の役が多いようだが。

TV放送 99/05/01 BS05 17:40-20:15
 

コンティジョン(2011年米)

ミッチ・エムホフ (マット・デイモン)
ベス ミッチの妻。最初の感染者(グゥイネス・パルトロウ)
クラーク ベスの連れ子
ジョリー ミッチの娘
アンドリュー ジョリーの恋人
チィーバー医師 (ローレンス・フィッシュバーン)
アラン 記者(ジュード・ロー)
エリン・ミアーズ医師 (ケイト・ウィンスレット)
レオノーラ・オランテス 女性学者(ダークナイトライジングのヒロイン役)

 2日目。世界各地で体調不良を訴える者が現れる。
 4日目。香港に出張していたミッチの妻ベスが死亡。
 5日目。香港で死者が出て感染は拡大。ミッチは隔離される。
病気の正体は不明で、大流行するかも判断できない。
 7日目。軍はテロ攻撃を疑う。医師エリンは、ベスに接触した者を調査。
ミッチは妻が浮気していたと知りショックを受ける。
 12日目。ワクチンが培養されるが、実際に使用できるのは数か月後だ。
ミッチに症状は出ず、退院が許される。
娘ジョリーは恋人アンドリューに会おうとするが、ミッチは危険は犯せないと禁じる。
 14日目。医師エリンは、自らの感染を疑い、調査範囲をホテルの客全員に広げる。
医師レオノーラは中国の寒村に治療薬が回るよう人質にされてしまう。
記者アランは治療薬は存在するが、WHOと製薬会社が隠ぺいしていると主張。
人々はスーパーや銀行を襲撃。州境の橋が封鎖される。
 21日目。致死率は30%。
 131日目。全世界の死者は2600万人に。
 133日目。ワクチンの接種順は抽選で決められる事に。
だがジョリーが摂取できるのは144日後だ。
医師レオノーラはワクチンと交換に解放される事に。
だが中国政府の意向で、一味にニセ薬が渡されたと知ったレオノーラは村へ引き返す。
チィーバーは、ワクチンを知人らに早めに回すよう工面。
 135日目。ミッチは、ワクチン接種したアンドリューがジョリーに会う事を許し、
自らは妻ベスを思い出し悲しむ。
 1日目。森が伐採され、コウモリや豚が解放される。
香港旅行したベスは、料理人と握手するのだった。

 と言うわけで、未知のウイルスが流行し、世界各地で多くの死者が出ると言う話。
マット・デイモン、ローレンス・フィッシュバーン、ジュード・ロウ、
グゥイネス・パルトロウ、ケイト・ウインスレットと言った豪華な布陣。
デイモンとパルトロウは夫婦役だが、全編通じて一緒に出てこない。
アウトブレイクと同じ展開だが、
かの作品はワクチンが出来ればすべて解決すると言う話だった。
対して、本作はワクチンができても実験に時間がかかり、
半年は使えないと言う絶望的な状況。
前半でケイト・ウインスレットが奮戦するが、後半は自身も感染してそれっきり。
すでにかなり拡大してるのに、
相変わらず感染者が接触した相手を追跡したりして、すべて後手後手。
一応沈静化するのが不思議なくらいだけど、
人類の歴史では、この程度の大流行は何回も経験してるんだよね。
ずっと日数が経過していき、ラストシーンで最初に戻り、
パルトロウが感染した日を1日目とするのがショッキングな感じ。
別にパルトロウが過ちを犯した訳ではないんだが。

TV放送 2012/12/25 WOWOW 2300-0046
 

コンテンダー(2015年米)

コリン・プライス 下院議員(ニコラス・ケイジ)
デボラ コリンの妻
コリンの父 (ピーター・フォンダ)
ケイト コリンの助手

 BP社の油井で火災が発生し、周囲の海が原油で汚染される。
議員のコリンは住民の窮状を訴え、無名だった彼が一躍脚光を浴びる。
 コリンは掘削中止を主張するが、
大物弁護士マークは州はBP社との関係を維持したがっていると言う。
 そんな中、コリンと漁師の妻との不倫が発覚。
マスコミに騒がれ、議員を辞職。
一件の対応は、オーエンズ議員の手柄にされてしまう。
 漁協が破たんしそうだと知ったコリンは、NPO活動に奔走するが、
自身の評判の為に金も集まらない。
困惑する彼は、秘書ケイトとも関係してしまう。
 イメージ回復を図るBP社は,賠償を持ちかける。
漁師たちはこれを評価する一方、
オーエンズが贈収賄の疑惑を受け、コリンには挽回する好機だ。
 そんな中、父が死に、ケイトも夫とやり直すと立ち去る。
コリンはショックを受けるが、
妻デボラは偉大な人だと励まし、BP社との契約が成立する。
 9か月後。漁師たちはBP社で働く事に。
いい法律いい仕事は妥協からと言うコリンは、再び評価を得て上院を目指すのだった。

 と言う訳で、ニコラス・ケイジ主演のサスペンス(?)
ニコラス議員は原油流出事故の対応を訴えて一躍時の人に。
ところが、不倫が原因で評判を落としてしまうと言う訳。
原油流出事故をめぐって奮戦するだけだったら、立派な人のドラマだし、
目的の為に不倫を隠し続けるならサスペンスになったはず。
だが、本作では不倫がきっかけで評判を落とした結果、
妥協した解決策に落ち着くと言う展開で、作品もニコラスも煮え切らない感じ。

TV放送 2016/10/07 WOWOW 2100-2230
 

コンドル(75)

 監督 シドニー・ポラック

 CIAの某部門が、ジョベラー(マックス・フォン・シドー)の襲撃で全滅。
ここは、世界各地の探偵小説を研究するだけの部門だ。
外出していたターナー(ロバート・レッドフォード)は、
本部のヒギンズ部長(クリフ・ロバートソン)に連絡。
迎えに来たウイックス課長が撃ってきたため、ターナーは撃ち返して逃走。
彼は通りかかったキャッシー(フェイ・ダナウェイ)を人質にして逃走。
友人の妻の様子を見に行き、ジョベラーに目撃される。
現れたジョベラーの部下を倒し、死体からCIAの電話番号とホテルのカギを発見。
本部に提出した報告書に、事実があったと推理。
おそらく、CIAの中に別の情報機関があると言うくだりだろう。
ターナーは、カギからジョベラーのホテルを割り出し、
電話から黒幕がCIA幹部アトウッドだという事を突き止める。
ターナーはアトウッドから、真の狙いが中東攻撃計画だと聞き出す。
だが、そこへ現れたジョベラーは、CIAに雇われておりアトウッドを処分。
ターナーは一件をマスコミに知らせるが、ヒギンズがもみ消さない保証はなかった。

 というわけで、素人のターナーが、
ひょんな事から大きな事件に巻き込まれるくだりは抜群で、反撃も痛快だが、
後半はどうという事はない。
CIAの中に別の情報機関があるとか、中東攻撃計画とか、
机上の論理であたふたするあたりは、よくわからない。
最後の方になって、スパイの物悲しさみたいなものを強調しているが、
筋がそれている気がしてならない。

TV放送 91/11/22 06CH 02:10-04:00
 

コンフェッション(1998年米)

 弁護士のラッセル(キューバ・グッディングJr)は
レイプ容疑の市長の息子サーマン(エリック・ストルツ)の弁護を放棄し資格剥奪に。
フロリダで小説家を志すがうまく行かず、老人マーロー氏に知り合う。
マーローは弁護士が次々殺人を犯す小説を読ませ、ラッセルは傑作と感心。
マーローは発作で急死し、ラッセルは小説を拝借。これが大ヒットして金持ちに。
ところが、デュボース刑事(トム・ベレンジャー)はラッセルを逮捕。
小説に、実際の殺人犯でなければ知り得ない細部が、載っていたからだ。
被害者は、すべて疑惑の依頼人を無罪放免にした弁護士だ。
友人ポープが弁護するが、状況はラッセルに不利。しかも彼の話は信じられない。
マーローの通話記録から、不審人物コルベスを突き止める。
彼は演劇の教授で、マーローも彼が死んだと言った刑事も変装だったのだ。
最初の被害者ローウェルは、コルベスの家族を引き逃げた犯人を弁護したのだ。
コルベス宅へ行くが捕まり、かけつけたデュボースも射殺される。
格闘の末、コルベスを射殺。逮捕され裁判を受けるが、ポープのおかげで無罪を得る。

 と言うわけで、ヒッチコック的巻き込まれ型サスペンスで
サイコの被害者女性のごとく、自分にも引け目があるので話がこじれる。
その展開は面白いのだが、最後に、特に説明なく無罪になるのはいただけない。

TV放送 2001/05/20 BS05 2200-2345
 

コンフェッション(2002年米)

チャック・バリス TVプロデューサー(サム・ロックウェル)
ペニー チャックの恋人(ドリュー・バルモア)
ジム CIA(ジョージ・クルーニ)
パトリシア CIA(ジュリア・ロバーツ)
キーラー CIA(ルトガー・ハウアー)
デビー ペニーの友人(マギー・ギレンホール)

 61年。臨時社員としてテレビ局に勤めるチャックは、ペニーと付き合うように。
男女がデートする番組を思い付くが採用されない。
ある時、ジムと言う男に声をかけられ、工作員に勧誘される。
共産主義の拡大を阻止し、民主主義を守る目的だと言う。
 64年。メキシコで任務を遂行するが、急に企画が採用されて番組も持つように。
 67年。ジムの依頼で、番組の企画を隠れ蓑に旅行。
パトリシアからマイクロフィルムを受けとる任務だが、彼女と惹かれ合う。
 70年。再び番組の企画としてベルリンへ。
だが、KGBに捕らわれ、捕虜交換に利用された為、任務に嫌気が差す。
 76年。気に入らない出演者を始末すると言う番組を企画し、これが評判に。
 79年。共に任務をしたキーラーが自殺し、殺されたらしいと知る。
視聴率の低下で番組が打ち切りに。
ジムから新たな依頼を受けるが、チャックは辞めると告げる。
引き留めようとするジムを殺害。
本当の自分を知っているのは君だけと、パトリシアに救いを求める。
だが、彼女は裏切り者を始末しており、キーラーも殺したと告白。
チャックも疑われていると知るが、コーヒーをすり替えた為に、パトリシアが死ぬ。
 チャックはペニーと結婚するが、式の参列者にジムの姿を見つけて動揺する。
ペニーに、自分は人殺しだと告白するが、彼女は信じない。
 2002年。チャックは過去を語る番組の企画を思いつく。
勝者は自分の頭を撃たなかった者だ。

 と言う訳で、ジョージ・クルーニの初監督作。
サム・ロックウェル扮するTVプロデューサーは、
クルーニにスカウトされて、スパイ活動をする様に。
番組製作のかたわら、参加者の景品旅行に同行して海外へ行き、
邪魔者を始末したり、マイクロフィルムを受け渡したりすると言う訳。
導入は面白いけど、この生活に夢中になったり
嫌気が刺したりするあたりを淡々と描く感じで、後半は退屈。

DVDレンタル
 

コンボイ(78)

監督 サム・ペキンパー

 アリゾナのハイウェー。トラック野郎のダック(クリス・クリストファーソン)は、
仲間のピッグ・ペン(バート・ヤング)らと気ままに走る。
悪徳保安官ライル(アーネスト・ボーグナイン)は、ダックを目の仇に。
食堂で、ダックらはライルとケンカに。
メリッサ(アニー・マッグロー)と言う娘も連れて、出発。ライルは追跡する。
トラック集団はパトカーを妨害。次第に仲間が増え、大行列になる。
ニューメキシコ警察は道路閉鎖。だが、化学薬品があるため、閉鎖を解除。
パトカーの先導で、行列に。票稼ぎと考えた知事は接触を試みるが拒否される。
仲間の1人が逮捕されたため、ダックは引き返し、保安官事務所を無茶苦茶に。
メキシコへ向かうが、軍が集結。ダックは攻撃の中へ突っ込み、爆発。
知事はトラックを集め追悼式を行うが、実はダックは生きていて、
トラックは勝手に動きだした。

 というわけで、トラック野郎の話だが、「トランザム7000」の方がマシ。
パトカーを妨害したり、無線で連絡しあったり等が、ほとんどない。
トラックが転倒すると、乗り換えてしまう奴がいるが、
いったい何のためについてきたのか。ダックでさえ、なぜ走っていたのか不明。
理由なんかないのさと、言いたげでいやだ。

TV放送 92/05/14 08CH 02:50-**:**