ザ・アイス ICE(2011年米)

ジャック トラック運転手
ニール トラック運転手
レイチェル 研究者(ヒーローズのダフニ)
タイー 採掘場の作業員
クルーガー 採掘場の作業員
ローマンと妻ベリル 小屋で生活

 北極のダイヤモンド鉱山で、
爆破によって出来た穴から巨大なトカゲのような怪物が現れる。
イヌイットの伝説で、氷の下に住むと言うウエンチュと言う怪物で、
作業員たちが次々襲われる。
トラック運転手のニールとジャックは採掘場に爆薬を運ぶ事に。
研究者のレイチェルも同行して出発。採掘場に到着し、惨状を目撃する。
生存者のタイーとクルーガーを連れて脱出。
だが怪物は高速で走るトラックを追跡し、タイーらが犠牲に。
一行はトラックを失い、付近に住むローマンの小屋へたどり着く。
日の出を待ち、脱出を試みるが、ローマン夫妻が襲われ、
さらに小屋の中に侵入し、ニールがやられる。
ジャックは、ガソリンで怪物に火をつけ、ついに撃退する。

 と言うわけで、まあ、いろんな理由で怪物が現れるので、
イヌイットの伝説の怪物なんてのが現れても、さほど不思議ではない。
しかし物語は、その怪物に襲われる人々を描くばかりで、展開はないに等しい。
せっかく主役は爆薬を運んでる運転手で、怪物に詳しそうな女性科学者が同乗するが、
その設定はまったく生かされず、ただ逃げてるだけ。
怪物がなぜか時速70キロで走るトラックに着いてきても説明はなく、
最後にガソリンで火をつけただけで倒せるのも拍子抜け。
女科学者はヒーローズのダフニの人。
道中でおばはんに、早く告白しなさいよなんてアドバイスを受け、
中身が薄い物語のくせに、蛇足感を感じさせる。

TV放送 2012/06/02 ユニバーサル 2300-0100
 

13ウォーリアーズ(1999年米)

ジョン・マクティアナン監督

 イスラム教徒のエグゾ(アントニオ・バンデラス)は、不倫が元で遠い国の大使に。
北の国では、何者かに襲われていると言い、占いでは13人の戦士が必要だと言う。
しかも、13人目は北の民ではだめなのだ。エグゾはこの戦いに同行するハメに。
霧と共に現れると言う敵は、人とも熊ともわからぬ怪物で、人々を惨殺し
死体を食べていると言う。砦が襲撃され、次々とやられる。
戦いなれず苦戦するエグゾだが、刀を自国風に改造した途端に大活躍。
敵の正体は獣のマスクをかぶった人間と判明。洞穴の隠れ家を襲撃する。
まず母親を殺し、復讐に追ってきた首領を倒すと、一味は退散。
リーダーだったブルヴァイは死に、エグゾは再び旅に出る。

 と言うわけで、マクティアナン監督で、バンデラス主演の冒険活劇なので期待したが
何だか異教徒と戦うと言う設定があまり生かされず
敵の正体もよくわからず、その他の状況もよくわからず。パッとしない。
オマー・シャリフは、エグゾのおつきの者で、序盤で退散した人の役だと思う。

TV放送 2001/03/04 BS05 1610-1755
 

13デイズ(2000年アメリカ)

 62年10月。航空写真により、ソ連がキューバに核ミサイルを配備したと判明。
ワシントンを含む地域が射程距離になり、10日前後で発射可能になると言う。
撤去を拒否すれば、空爆すべきだとの軍部の声に対し、
ケネディ大統領らは、それは核戦争への道だと、他の解決策を模索する。
連日の会議で、攻撃案ばかりが出る中、海上封鎖案も出るが、現実的でないとの声も。
一方で、設置完了すれば空爆も手遅れと、強行意見も根強い。
あくまで話し合いでと言うケネディ兄弟が、米国を滅ぼすとの声も広まる。
グロムイコ外相との会談では、ソ連側はミサイルを否定。
アドレイ国連大使は、トルコの米軍ミサイル撤収を交換条件に出すが、米国が拒否。
マスコミがかぎつけ、ついに10/22大統領が事態を国民に発表する。
ミサイルを発射すれば、ソ連を報復すると宣言するが、ソ連は封鎖を破る気だ。
米国も水爆実験を強行。国民に不安が広がる。

 10/24海上の臨検を開始し、ソ連船は停船せず緊張が高まる。
だが引き返す船も出て状況は微妙。
新しく国連代表になったマクロイは、ソ連を厳しく追及し、皆の好感を得る。
10/26停船しない船に対し、提督は攻撃準備を進めるが、危機一髪回避。
KGBのフォーミンが裏接触を求める。交渉成立すれば、ソ連はミサイル撤収し
米国もキューバ侵攻をしないと言う。フルシチョフ本人の文書らしく検討。
だが時間稼ぎかも知れず、その間に核の設置が進んでいると言う声も。
フルシチョフがすでに失脚しているのではと言う憶測も出る。
特別補佐官ケニー(ケビン・コスナー)は、パイロットのアンダーソンに偵察依頼。
だが撃墜され、危機的状況に。誤射かも知れないと確認を急がせる。
ソ連の第2の書簡は、交渉を拒否しているが、
大統領は最初の書簡を元に、トルコのミサイル撤収受け入れる準備をする。
ソ連大使館でソ連大使と交渉。双方のミサイルを撤収する事になる。
キューバの基地建設は中止され、ミサイルはソ連へ戻る。
大統領、人間の問題は人間が解決できるはずと語る。

 と言うわけで、キューバ危機を描いた作品で、
JFKに続いて、ケビン・コスナーがケネディがらみの作品に出る。
何やらやばい事があったとは知っていても
例えばビッグス湾事件なんてのも、キューバ危機の内かと思えば
広い目で見ればそうなのかも知れないが、
どうも最悪の状況とは別のタイミングらしい。
ビックス湾事件は、キューバがカストロ政権になり
米軍が侵攻を計画したが失敗した作戦らしい。
その後、ソ連がキューバにミサイル基地を設置し
米国が報復も辞さないと言う態度で対したのがキューバ危機だ。
物語は最悪の13日の展開を描く。
すべて実話だという重みはあるものの、ケネディ兄弟とグロムイコ外相以外は
ジャクリーン夫人程度しか有名人が出てこず
コスナーの役柄とか、その他のタカ派の将軍とかも
いたのかも知れないがピンと来ない。
そして物語の展開の方も、かなりやばい状況だというのはわかるが
軍部と兄弟がもめている中で、何日も経過しているので
おいおい、そんなにのんびりしていいのかという気にさえなる。
実話だから、実際になかった見せ場をでっち上げるわけにはいかないものの
13日間必ずしも一進一退の攻防が続いたわけでなく
双方煮詰まったところがあるのはわかるが、そこをもう少し面白く見せられたら。
米軍の緊急会議にエド・ローター。

TV放送 2002/01/27 BS05 2000-2230
 

13ラブ30 サーティン・ラブ・サーティ(2004年米)

ジェナ・リンク 雑誌編集者(ジェニファー・ガーナー)
マット カメラマン(マーク・ラファロ)
ルーシー ジェナの同僚。少女時代の呼び名はトムトム
リチャード ジェナの上司(アンディ・サーキス)
ウェンディ マットの婚約者
アレックス プロホッケー選手 ジェナの恋人

 13歳のジェナは、学園の人気者であるトムトムらに憧れ、誕生パーティに招く。
親友であるマットは、彼女たちに利用されているだけと忠告するが、
逆に腹を立てたジェナは、リッチで気ままな30歳になりたいと祈るのだった。
 翌朝目覚めると30歳にになっていたジェナは、
事情がわからないまま、親友だと言うルーシーに連れられて職場へ。
彼女は大手雑誌の編集者になっていたのだ。
何とかマットを見つけ出すが、今は親友ではないと言われる。
彼によると、ジェナは人気者グループのリーダーになり、
ルーシーこそあのトムトムなのだと言う。
ライバル誌に押されている中、
ジェナは誌面刷新で実力を見せると訴え、編集長に気に入られる。
だが、ルーシーはジェナの変心を快く思わず、
またジェナは自身が同僚の恋人と浮気していたと知る。
自分が最低の人間だったと知り、疎遠だった両親に再会。
間違いをしなければ正す事は出来ないと諭される。
ジェナはマットをカメラマンとして雇い、
学生時代を回顧するアイデアで編集長に評価される。
だが、ルーシーは記事を横取りし、手土産にライバル誌へ移籍。
ジェナは抗議するが、彼女自身も記事を横流ししていたと知る。
ショックを受けたジェナは、婚約者との結婚式を用意するマットの所へ。
だが、2人は別々の道を歩んだのだと諭される。
 マットの幸せを祈っていると告げて立ち去ったジェナは、
気がつくと13歳の誕生パーティに戻っていた。
ジェナはトムトムと縁を切り、マットと付き合う事に。
大人になって、2人は結婚するのだった。

 と言う訳で、ジェニファー・ガーナー主演のコメディ。(ラブコメ?)
学園の人気者グループに憧れる少女ジェナは、
彼女たちに利用されてる事に気付かず、心配してくれてる親友マットに冷たくする。
早く大人になりたいと言う願いが叶い、30歳のジェニファーに。
転校生系のSF風味の設定だけど、ジェニファーだけが歳をとったのではなく、
13歳から30歳の時間をすっ飛ばした形に。
その間に自分にも周囲にもいろいろあったらしいが、
ジェニファーは何があったか知らない訳。
ジェニファーは学園の人気者グループのリーダーを経て、雑誌社のやり手編集者に。
成功したのだと浮かれるが、マットとはケンカ別れしたままだと知る。
まあ、展開はだいたい予想できるけど、最後にパタパタと急展開するのは好印象。

TV放送 2011/11/09 ユニバーサル 0215-0352
 

サード・パーソン(2013年英米独ベルギー)

マイケル ピューリッツァー賞作家(リーアム・ニースン)
エレイン マイケルの妻(キム・ベイシンガー)
アンナ マイケルの恋人(カウボーイ&エイリアンのヒロイン)
スコット (エイドアン・ブロディ)
リック 画家。客室係の元夫(ジェームズ・フランコ)
ジュリア 母親。客室係
モニカ バーの女

 客室係ジュリアは、夫リックの所にいる娘に会いたいが、精神鑑定が必要とされる。
リックは、ジュリアが息子ジェシーを死なせかけた事を問題視しているのだ。
 スコットは、バーでモニカと言う女性と親しくなる。
盗まれたと言う彼女の為に金を工面するが、
実はカルロと言う男とグルでだまされたと気付く。
しかし、だまされていると承知で金は払うと言う。
 マイケルは処女作だけが評判が良かったと言う作家。
妻がいる身だが、作家の卵アンナと恋人関係だ。
アンナとの事を小説にすると好評価を受ける。
妻エレインから、小説を読んだと言う連絡が入る。
マイケルは、息子が死んだ時に仕事の電話をしていたと話したが、
実際はそうではなかったと告白する。
 気が付くとマイケルは、部屋で1人で小説を書いていたのだった。

 と言う訳で、リーアム・ニースンのドラマ。
リーアムは落ち目の作家で、
妻キム・ベーシンガーがいるが、小説家の卵アンナと親密に。
エイドリアン・ブロディは、バーで知り合った女の為に金を工面する。
客室係ジュリアは、息子を傷つけたとして、
夫ジェームズ・フランコの所にいる息子への面会が許されない。
。。と言う3つの話が展開し、
「こっちのこの人とあっちのあの人が関係者」みたいなつながりもあるらしい。
1つ1つはびっくりするような展開ではなく、
そのつながり具合も意外と言う程ではない。
ラストで、3つの話ともどうやら。。。と感じさせて終わるが、
はっきり断言されてる訳ではない。解釈は自由と言う作りらしい。
見ていてつまらなくはないけど、凄く面白い訳でもなく、何だか不思議な感じ。

TV放送 2015/06/21 WOWOW 2100-2316
 

サーフズ・アップ(2007年米)

コディ サーフィンが得意なペンギン(シャイア・ラブーフ)
ビッグZ  伝説のサーファー(ジェフ・ブリッジス)
ラニ ライフガイド
ギーグ コディと知り合ったペンギン
タンク サーフィン大会のチャンピオン

 サーフィンが好きなペンギンのコディは、
伝説のサーファー、ビッグZにあこがれていた。
ある日、波にさらわれたコディは、ギーグと言うペンギンと知り合う。
彼にサーフィンを教わる事になるが、
コディはギーグが死んだはずのビッグZだと気付く。
ビッグZは大会でタンクに敗れたため、死んだ事にして身を隠したのだ。
大会に出たコディはタンクと対決。タンクは妨害してくるが、岩に激突。
コディも危険な目に遭うが、ビッグZに助けられ、
彼が生きていると知った一同を驚かせる。
ビッグZは、皆と遊ぶのが好きなだけと、コディに気づかされたと語るのだった。

 と言うわけで、擬人化されたペンギンがサーフィンする話。
物語や見せ場的に、動物でなければならない必然性は感じられず。
サーフィンに関心がないと(私がそう)ちょっとつらい。

TV放送 2009/05/03 WOWOW 0715-0841
 

サイコ(60)

監督 アルフレッド・ヒッチコック

 マリオン(ジャネット・リー)は、恋人サムと結婚を希望するが、
金がない等の問題で難航。仕事で4万ドルの金を預かり、これを着服する事に。
彼女は車で逃走。途中で車を買い換え、雨のためベイツモーテルへ。
ここはノーマン(アンソニー・パーキンス)と言う男が管理していた。
屋敷からは、母親ともめる声が。母はノーマンが5才の時に夫を亡くし、
数年前男と知り合いモーテルを建てたが、男が死亡。以来、おかしくなったと言う。
マリオンはシャワーを浴びるが、女が入り込み、ナイフで刺殺。
気づいたノーマンは、マリオンの死体を処分し、札束や車と共に沼に沈める。
マリオンの妹ライラ(ベラ・マイルズ)や、
私立探偵アーボガスト(マーチン・バルサム)は、サムが横領の共犯と考え彼の所へ。
アーボガストは、モーテルに彼女が来た事を突き止めるが、
ノーマンは翌日発ったと証言。母親の証言も聞きたがるが、ノーマンに拒否される。

 アーボガストはライラに連絡し、ひそかに屋敷に入る。だが、女に刺殺される。
連絡がないため、サムが訪れ、屋敷に老女の人影を見る。
保安官アルによれば、ノーマンの母は10年前に、愛人を殺して自殺したと言う。
サムらは夫婦に扮して、モーテルへ。
ノーマンが経営を立て直すため、金を盗んだと推理。
アーボガストが母親に何か聞いたと考える。
そこで、サムがノーマンと話し、その間にライラが屋敷へ。
感づいたノーマンは、サムを殴り屋敷へ。ライラは地下室へ逃げ、老婆を発見。
それはミイラだった。そして女装したノーマンが包丁を持って現れる。
医師の診断では、父の死後、母はノーマンを異常に独占し、
そのためノーマンは母と愛人を殺害。
だが、心の中でそれを否定し、死体を盗む。心に母の部分が現れ、
ノーマンが女性に惹かれると母が嫉妬して殺害。息子が証拠隠滅していたのだ。

 というわけで、ヒッチコック最高傑作と言われるスリラー。
出だしからグングンと引き寄せる。その分、医師の診断が長いのが弱りもの。
オープニングの曲がたまらない。音楽は、バーナード・ハーマン。

TV放送 92/10/02 BS11 22:00-23:51
 

サイコ2(83)

 22年前、7人を殺害したノーマン(アンソニー・パーキンス)は、
精神病が完治したとして保釈に。姉を殺されたライラ(ベラ・マイルズ)は抗議。
ノーマンは食堂で働き、店員メアリ(メグ・ティリー)と接近。
クビにしたモーテルの管理人トゥミーは、老婆に殺害される。
地下室に忍び込んだ男の子が、殺害されたとの報告も。だが死体はない。
死んだはずの母のメモが現れ、ノーマンは二重人格が再発したのではと恐れる。
実は、ライラの娘メアリが、母に扮したりメモを残したりして、
殺人犯に仕立て、病院に戻そうと画策していたのだ。だが、メアリは改心。
墓地で母の死体を確認し、ノーマンは冷静さを取り戻す。
ライラは母に扮しようとするが、老婆に殺害される。
沼地でトゥミーと男の死体が見つかる。
本当の母からと言う電話に、ノーマンは再び精神分裂を起こす。
不安を感じたメアリは、彼女が犯人と誤解した精神医レイモンドを誤って刺殺。
さらにノーマンともみ合い、かけつけた保安官に射殺される。
事件はライラ親子のしわざとして解決。特に、メアリは二重人格とされる。
実は、食堂のオーナースプール夫人は、ベイツ夫人の妹、ノーマンの実の母だった。
そして、今ノーマンにつきまとう者を殺害したのだ。
ノーマンは、スプールをスコップで殺害する。

 と言うわけで、ヒッチコックのサイコの久々の続編。
前作が傑作なので、続編は大変そうだが、けっこう善戦している。
でも、おかげで妙なシリーズになってしまったのだが。
ノーマンがおかしくなく、ライラとメアリが犯人と言うのは察しがつく。
スプール夫人の方は、とってつけたよう。ノーマンが後半おかしくなるのも気になる。
トゥミー役は、たぶんダイハード2の警官。音楽はジェリー・ゴールドスミス。

TV放送 93/07/03 06CH 00:45-02:44
 

サイコ3−怨霊の囁き−(86)

監督 アンソニー・パーキンス

 歌手志望のデュエインは、ベイツモーテルで働く事に。
スプール夫人の行方不明に関して、雑誌記者トレーシーは、
かつて精神異常で殺人を犯したノーマン(アンソニー・パーキンス)に疑いをかける。
自殺しようとして、仲間を転落死させた修道女モーリンがモーテルに泊まる。
ノーマンはかつて殺害したマリオンを思い出し困惑。
二重人格で母になり、モーリンを襲うが、彼女は自殺をはかっていた。
デュエインが連れ込んだ娘を、ノーマンは惨殺。さらにもう1人。
トレーシーはスプールとノーマンの意外な結びつきを調査。
退院したモーリンは、ノーマンと接近するが、母親がこれに嫉妬。
娘の行方不明で、屋敷が調べられるが、モーリンが一緒にいたと証言。
デュエインは母親のミイラを持ち出し、金を要求するが、ノーマンに殴られ、池へ。
モーリンはノーマンの過去を知りながら、彼を愛する。
だが、母の声におびえたノーマンは、彼女を階段から転落死させてしまう。
トレーシーが現れるが、母になったノーマンが迫る。
スプール夫人は父親と恋仲だったが、母に奪われ、父を殺害。
子供を誘拐して、精神病院に入れた事があるのだ。
ノーマンは母のミイラのクビをはねる。逮捕されるが、自由になったと確信する。

 というわけで、こんな役をいつまでもやらなくてはならない、
アンソニー・パーキンスの気の毒な事。
モーリンを殺さず、他の女性を殺していったのはちとわからない。
最後に、すべての謎がとけたと言わんばかりなのがイヤだ。

TV放送 92/05/27 06CH 21:00-22:54
 

サイコ4(TV作品)

 ラジオ番組の母殺しの特集に、ノーマン(アンソニー・パーキンス)が電話する。
性的に抑圧された母(オリビア・ハッセー)は、性欲を汚らわしいと考え、
若きノーマン(ヘンリー・トーマス)を女装させたりした。
母が愛人を連れ込んだため、2人を毒殺。元に戻したいと思い、剥製術を駆使する。
やがて母の人格が入り込み、誘惑した客たちを殺害するように。
施設に入れられ、心理学者コニーと結婚。彼女が妊娠し、遺伝を恐れ殺害すると言う。
ノーマンはコニーを襲うが、彼女が昔とは変わったと説得。
殺害を断念したノーマンは、屋敷に火をつけ、母の呪縛を解き放つ。

 と言うわけで、しつこくつくられたサイコの続編(テレビ用みたいだけど)。
今まで話されなかった過去の話が中心だが、ラストで話がそれる感じ。
それにしても、ヘンリー・トーマス少年がこんな役に。

VHS
 

サイコ(1998年アメリカ)

 フェニックス。マリオン(アン・ヘッチ)は恋人サムとの結婚を望むが、
サムは借金でそれができない。マリオンは仕事で40万ドルを預かり、
これを持って田舎町へ高飛び。眠くなり、ベーツモーテルに泊まる。
管理人のノーマン(ビンス・ボーン)は、母と生活しているらしく、
鳥の剥製を作るのが趣味。そして、のぞき穴からマリオンのシャワーをのぞき見る。
だが、老婆がマリオンを刺殺。異変に気づいたノーマンは、死体を車ごと池に沈める。
マリオンの妹ライラ(ジュリアン・ムーア)は、サムと行方不明のマリオンを探す。
私立探偵アーボガストも、40万ドルの行方を追って、モーテルへ到着。
母親の話を聞きたがり、母屋に忍び込むが、老婆に刺殺される。
ライラらも乗り込み、保安官のアルに相談。アルは母親は10年前に死んだと言う。
母親は愛人を毒殺して、自らも自殺したのだが、確かに人影が見えた。
ノーマンが金目当てで何かしたと考えた二人は、母屋に侵入。
サムがノーマンを引き留めるが、感づいたノーマンはサムを殴ってかけつける。
ライラは地下室で母親に会うが、母はすでにミイラになっていた。
そこへ女装したノーマンが現れ襲いかかるが、サムがかけつけて倒す。
10年前、母に溺愛されていたノーマンは、愛人の出現に嫉妬し二人を殺害。
だが、自責の念にかられ、死体を生きているかに見せ、母になって一人二役を演じた。
そしてノーマンがマリオンに惹かれたため、母の部分が嫉妬し殺害したのだった。

 と言うわけで、数あるリメイク物の中でも、
オリジナルの脚本をそのまま利用し、カメラワークもそのままと言う工夫のない作品。
確かに、オリジナルは傑作だが、そこまでしてリメイクにする必要はあるのか。
オリジナルは何度見ても面白いのだが、
こちらはそう言う先入観で見たせいか、ちっとも面白くない。
サムはオリジナルよりも柄が悪そう。
音楽もオリジナルとまったく同じバーナード・ハーマン版。

TV放送 2001/04/01 BS05 1000-1145
 

最高の人生のはじめ方(2012年米)

モンテ・ワイルドホーン 元作家(モーガン・フリーマン)
シャーロット・オニール モンテの隣人(バージニア・マドセン)
ウィロー シャーロットの長女
フィン シャーロットの次女
フローラ シャーロットの三女
ジャック シャーロットの元夫
アル・カイザー 近所の男。モンテのファン
カール 近所の男。知的障害
ジョー 出版社の男
ルーク 俳優。ジューバル役を志望
ヘンリー モンテの甥

 元作家のモンテは、夏の間、島で犬の世話をする事に。
彼はジューバルと言う主人公の西部劇小説で知られ、住人の中にもファンがいる。
隣の家のシャーロットは離婚し、3人の娘と暮らしていた。
次女フィンはモンテに近づき、想像力を働かせる作家の仕事に憧れるように。
古本屋でモンテの小説を買うが、最後のページが破れていた。
モンテは、執筆をやめたのは、信仰を捨てるのと同じ事と言う。
長女ウィローは都会に戻りたがるが、子供の頃母が書いた手紙に関心を持つ。
母の両親もまた離婚したと知り、気が楽に。
モンテは三女フローラのために象の物語を書くが、
それがフィンはジューバルへの裏切りと感じ失望。
シャーロットが外出し、モンテは娘たちと留守番する事に。
モンテは避けていたフィンに打ち明ける。
彼は事故で車イスの生活になるが、
妻メアリーとジューバルが人生を取り戻してくれた。
妻が死に、ジューバルも死んだが、フィンと出会い、ジューバルを蘇らせたと言う。
夏が終わり、モンテは島を離れる事に。
フィンが払った授業料を返し、君にも教えられたと言う。
そして、ファンの為にと、改めて書いた最後のページを贈る。
やがて、モンテから覚えたばかりのメールが届く。
小説の映画化権が売れ、執筆に最適な場所を手に入れたと言う。
モンテは再び島に戻ってきたのだ。

 と言うわけで、ロブ・ライナー監督でモーガン主演の本作は、
同じ組合せの別作品と紛らわしい邦題。もちろんマドセンが出るから見ました。
モーガンは西部劇でちょっと知られた元作家。
夏の間、知人の犬の世話をするため、のどかな島で過ごす事に。
隣の家に住むのがマドセン。離婚して3人の娘と暮らすが、長女は都会に戻りたそう。
気難しそうだったモーガンだが、次女がなつき、作家の心得みたいなのを教わる。
彼を崇拝するが、モーガンが三女のために書いた物語の内容が気に入らず反発。
だが、モーガンの気持ちを知って仲直り。
長女も母の気持ちを知っていい子になる話。
今どき珍しい、誰も死なない、誰も悪くないと言う映画。
誰かを死なせたりして、メリハリをつけて感動させるのはよくあるが、
それをせずにほのぼのさせる、まさにハートウォーミングな作品。
ただし、それが故にハードルも高く、感動の傑作と言う訳にはいかず。

TV放送 2013/04/23 WOWOW 1900-2100
 

最高の人生の見つけ方(2007年米)

エドワード・コール 病院長(ジャック・ニコルソン)
カーター 自動車工(モーガン・フリーマン)
トーマス コールの秘書
バージニア カーターの妻。看護師

 病院長のエドワードは、吐血して自らの病院に入院。
経費削減の為に一室二床を叫んでいた彼は、自らも自動車工カーターと同室にされる。
2人は意気投合するが、それぞれ余命半年だと知らされる。
ショックを受けたカーターは、死ぬまでにやっておきたい事のリストを作成。
面白がったエドワードは実現しようと言い出し、
カーターは妻の反対を押し切って旅に出る。
世界各地を旅しながら、スカイダイビングやカーレースを体験。
ピラミッドの頂上にも登る。万里の長城をバイクで走るが、エベレストは吹雪で断念。
やがてカーターは、エドワードにケンカ別れした娘がいると知り、
彼女との再会をリストに追加。
帰国するとカーターは、エドワードを娘に会わせようとするが、
エドワードは人生に干渉するなと怒り、ケンカ別れに。
カーターは家族に迎えられ、エドワードは家族のいない淋しさに泣く。
やがてカーターが倒れ、再び入院。
かけつけたエドワードに、カーターはリストの続きを頼む。
意を決したエドワードは娘と再会。
孫娘とも会い、世界一の美女にキスをすると言う課題もクリアする。
やがてカーターは死に、葬儀でエドワードがスピーチ。
三か月前までは知らなかったが、彼は私の恩人だ。お互いの人生に喜びをもたらした。
私が最期を迎えた時、証人としてカーターに迎えてほしいと。
エドワードもやがて死に、その遺骨はお菓子の缶にいれて、
カーターと共にエベレスト頂上に葬られた。

 と言う訳で、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン共演のドラマ。
モーガンは博識の自動車工。ニコルソンは超大金持ちの病院長。
普通なら出会う事のない2人が、共に余命半年と診断され、
皮肉にもニコルソンの経費節減策で同室に。
モーガンは死ぬ前にやりたい事のリスト(棺桶リスト)を作り、
ニコルソンも面白がって付き合う事に。
ニコルソンは大金持ちなので、
スカイダイビングやらピラミッドの頂上に登ったりやらが実現。
だが、次第に核心に迫る課題が残ると言う訳。
世界一の美女とキスするなんて課題が、
金で解決するより大変だなんてエピソードもツボだが、これがサラリと描かれる。
冒頭に、特徴のあるモーガンの声で、ニコルソンが死んだと語って始まるから、
ニコルソンが先に死ぬ(場合によってはモーガンは助かる)なんて想像したが、
そうはならない。つまり、もう少し俯瞰で見た視点になってる訳。
最後に2人並んで某所に埋葬されるあたり、
そのおふざけをアチラで笑ってる姿が目に浮かぶ様でいいんだけど。。。
何か決め手のパンチが出なかった感があり、ちょっと物足りない。
監督:ロブ・ライナー

TV放送 2014/10/13 WOWOW 2100-2237
 

最後の初恋(2008年米)

エイドリアン・ウイルス (ダイアン・レイン)
ポール・フラナー 医師(リチャード・ギア)
マーク ポールの息子(ジェームズ・フランコ)
トーレルソン ポールの患者の夫(スコット・グレン)
アマンダ エイドリアンの娘
ジャック エイドリアンの元夫
ジーン エイドリアンの友人。宿を経営

 エイドリアンは元夫に子供たちを預け、週末の間、友人ジーンの宿の番をする事に。
元夫ジャックはエイドリアンとやり直したがるが、彼女にはその気がない。
唯一の客ポールは、近くに住むトーレルソン氏を訪ねる。
医師であるポールには、トーレルソンの妻を手術で死なせた過去があるのだ。
落ち度はなかったと言うポールだが、
エイドリアンは、トーレルソンが死に向かい合う事を期待しているのだと指摘。
2人は親密になるが、エイドリアンは子供を持つ身で好きな事はできないと言う。
自分の気持ちに気づいたポールは、トーレルソンを訪問して謝罪。
週末を終え、エイドリアンとポールは、再会を期待して文通を続ける。
だが再会の日にポールは訪れず、現れたのは彼の息子マークだった。
ポールは別人のようになり、辺境の地で医療の仕事をするマークを手伝うようになるが
土砂崩れに巻き込まれて死んだのだ。
マークは、エイドリアンが父を変えた恩人だと言うが
エイドリアンもまた、彼に救われたと感じていた。
気持ちの整理ができないエイドリアンは、娘やジーンにポールの話をするのであった。

 と言うわけで、ダイアン・レインとリチャード・ギアによる大人の恋愛もの。
運命の女の組合せだが、実はコットンクラブでも共演していた。
レインには家族がいるが、夫とは別居中で、娘は寄りを戻してほしいと願う。
でも、レイン自身はもう無理と感じてる。
子供たちが夫の所へ行った週末、友人に頼まれ、海の小さな宿の留守番をする事に。
そこへ唯一の客として、ギアが泊まりに来ると言う訳。
ギアは医師で、近くに住む男性の妻の手術をしたが、成功せず、妻は死亡。
裁判もあるので、過失はなかった等の冷たい発言をするが、
心の底では責任を感じていた。
ちょっとくたびれた男女が、嵐の週末を通じてひかれ遭うと言う展開で、
マディソン郡の橋みたいだが、本作にはおまけ(蛇足?)があった。
週末を終え、別れて過ごす2人は、再会を約束しつつ文通を続けていたのだ。
だが、再会はかなわず。。と言う訳。
よくありそうな悲恋ものを、もう若くはない男女が演じているのがミソ。
こういうのを作りたくなった気持ちはわかるけど、
何か見ていてバチッとはまらず、企画は悪くないんだけど。。と言う印象かな。

TV放送 2009/10/24 WOWOW 1200-1337
 

最後の誘惑(88)

監督 マーチン・スコセッシ

 イエス(ウイレム・デフォー)は神に憎まれたいと
ローマ人の処刑に手助けし、十字架作りの仕事をする。
ユダ(ハーベイ・カイテル)は彼が救世主か確信できず、同行する事に。
イエスは次第に何かを悟り、その教えは役に立たないと言われつつ理解者を増やす。
その一方で、寺院で稼ぐ連中に反発して敵も増やす。
革命の道からはずれたと感じた彼はユダに手引きさせ捕らわれ、ゴルゴダの丘で磔に。
だが現れた天使が彼を助け出し、イエスはマグダラと言う女性と結婚。
人々はイエスを救世主として説くが、彼自身は作り話と怒る。
死の床でいい人生だったと感じるイエスだが、そこへユダらがかけつけ
イエスは死が怖くて逃げ出したと非難。天使と思っていたのも実は悪魔だった。
真実を知ったイエスは、ただの人間としてではなく救世主に戻りたいと願う。
すると、十字架に逆戻り。これで成就できると安心する。

 と言うわけで、一度は死んだはずのイエスが甦り、
平穏な生活を送ってしまうと言う話で、
キリストの話自体がどうもなじみがない上に、こんな展開なので
どう理解していいのやら、結構とまどってしまう。

TV放送 98/12/08 BS05 20:00-22:45
 

最終絶叫計画(2000年アメリカ)

 ドリューという娘が惨殺され、マスコミや野次馬が殺到。
シンディは1年前の事を思い出す。3組でドライブに出たが、
はしゃぎすぎて男をはねとばし、気絶しただけなのに死んだと誤解し、
海に捨てて始末したのだ。彼らは秘密にしたが、「殺人を知っている」との手紙が。
仲間のグレッグが何者かに惨殺され、それを見たパティが叫ぶが、
演技と思われてミスコンで優勝。シンディにも不審な電話がかかる。
保安官助手をするパフィの兄ドーフィは、知恵遅れだが、事件の事を聞いてしまう。
パフィも惨殺されるが、イタズラと思い、自分が死んだ事に気づかない。
クラスメイトのヘザーや、キャスターのゲイルも襲われ、
グレッグの恋人は、映画館で物語を語りすぎて、観客に殺される。
シンディの家で麻薬パーティが開かれるが、そこに殺人鬼が現れる。
シンディの恋人ボビーは、仲間のショーティを射殺。
ボビーとレイはゲイで、シンディを殺人鬼に仕立て、彼女は逮捕される。
海に捨てた死体は発見されており、殺人鬼とは別人だ。
残る事件を知っている人物ドーフィこそ真犯人で、知恵遅れなのは変装だった。
ドーフィは美女と立ち去り、真相に気づいたシンディは飛び出し、車にはねられる。

 と言うわけで、学生が殺人犯に狙われるという話のパロディで
どうも元ネタは「スクリーム」と言うやつらしいのだが
見ていないのでそのあたりはよくわからず。
まあ知らなくても、それっぽい映画のパクリと言うのはわかるが、
パロディとしては中途半端な印象は否めず。

TV放送 2001/08/04 BS05 2200-2330
 

最‘新’絶叫計画(2001年アメリカ)

 少女趣味の神父(ジェームズ・ウッズ)らは少女の悪魔払いの仕事をする。
1年後。虐殺事件で生き延びたシンディは、
教授(ティム・カリー)の研究で仲間と共に屋敷に泊まる事に。
シンディは奇妙な声を聞き、ここでケーン氏と愛人が殺されたと知る。
さらに殺人猫に襲われたりするが、教授は信用せず。
一同は屋敷から出してもらえず、教授が幽霊に襲われてしまう。
一同は教授の助手ドワイトが用意した濃縮エネルギー弾で立ち向かう事に。
仲間はシンディを犠牲に生き延びようとし、レイは幽霊でも平気でセックスする。
シンディはケーンと一騎打ち。ケーンは彼女を連れ去ろうとするが何とか撃退する。

 と言うわけで、スクリームを中心にいろんな映画のパロディでこさえた作品の続編。
冒頭に日本でつけたとおぼしき、前作の説明が延々とあり、
それでも短いのだから、これがなければ、今時珍しい1時間程度の短尺もの。
そんなわけだから、安易な感じ。基本的にはホーンティングのパロディ。

TV放送 2003/10/18 BS05 2200-2320
 

最終絶叫計画4(2006年米)

シンディ・キャンベル 不動産屋で働く
トム シンディの隣人(チャーリー・シーン)
レイチェル トムの娘
ロビー トムの息子
コージ シンディの雇い主
大統領 (レスリー・ニールセン)
村の指導者 (ビル・プルマン)
逃げ込んだ家の住人 (マイケル・マドセン)
ブレンダ シンディの友人

 某所にバスケ選手と医師が捕らわれる。
テレビで仮面の男が、解毒剤を手に入れねば毒ガスが噴出すると告げる。
時間切れとなった医師は、自らの足を切断するが、
それは縛られているのとは逆の足だった。
 恋人3人を持つトムは、バイアグラを飲んで収まらなくなり、
ビルから落ちて人相が変わってしまう。
 シンディは不動産屋の仕事をする事に。
彼女が扱うのは呪われている家で、あちこちに幽霊が現れる。
 突如、地中からipodならぬトライポッドが出現。
人類抹殺を選択したと、攻撃を開始する。
シンディは、家に憑りついている子供からエイリアンの倒し方を教わる。
だが、隣人であるトムは家族優先で逃げる事を選択。
 シンディは、救える者がいると、とある村へ到着。
よそ者として裁かれたシンディは、留まっても良いが外へは出られないと告げられる。
 大統領は、敵の熱線砲を奪ったと国連で演説。
だが、それは相手を裸にする光線で大騒ぎに。
 トムの息子ロビーは、軍に志願する事に。
トムと娘レイチェルは、男の家に逃げ込む。
だが、トライポッドが現れて、捕らわれてしまう。
一方、村も襲われ、捕らわれたシンディはトムと再会。
ロビーを助けようとするトムの決意を知った、
トライポッドを操る仮面の男は、侵略の終わりを告げる。
シンディの友人ブレンダは、仮面の男たちと親しくなり、
ブレンダの性病によって装置は停止。ブレンダからは、仮面の赤ん坊が生まれる。
 1か月後。地球を救った男として、トムがテレビに出る事に。
彼は、シンディが好きだと叫んで大暴れするのだった。

 と言うわけで、忘れてたけど、最○絶叫計画と言うシリーズがあって、その第4弾。
過去作覚えてません(3作目は未見みたいだし)。
本作自体がちょっと前の映画で、
当時のヒット映画のパロディをひっつけて、1作作ったもの。
対象となるのは、宇宙戦争(トム・クルーズ版)、ヴィレッジ、
ソウ、呪怨と言うあたり。
後ろの2作は未見でも雰囲気でパロディとわかるけど、
冒頭のチャーリー・シーンや、最後に主人公がスタジオで暴れるシーンは、
何の事やらと言う感じ。(トム・クルーズが暴れた事があるらしい)
元ネタ知らなくても、楽しめる工夫はほしいものです。

TV放送 2008/02/25 WOWOW 0129-0252
 

最前線物語(80)

 第一次大戦で終戦後に独兵を殺した鬼軍曹(リー・マービン)は、
第二次大戦でも、グリフ(マーク・ハミル)らを率いて、各地の最前線で戦う。
仲間は次々死ぬが、なぜか彼らだけはどこでも無傷。
ノルマンディでは鉄条網を爆破。独兵の待ち伏せにあうが返り討ち。
軍曹はチェコで捕虜の少年を救うが、少年は死んでしまう。
彼は独兵を撃つが、またも終戦をすぎていたと判明。必死になって助ける。
彼らにとって、生き残る事こそが真の栄光なのだ。

 と言うわけで、各地で最前線を戦い続けた男たちの話だが、
物語の連続性はないのでちょっとつらい。鬼軍曹のキャラはなかなかいい。

TV放送 97/06/08 10CH 03:23-05:07
 

サイダーハウス・ルール(1999年米)

 孤児院のラーチ医師(マイケル・ケイン)は、
なかなか養父母が決まらないホーマーを助手に。違法な堕胎手術をする。
ウォーリー少尉と恋人キャンディ(シャーリーズ・セロン)が訪れ、
キャンディの手術をする。少尉の農園で働く事にし、孤児院を出て行く。
労働者の小屋で、黒人に囲まれて仕事をする事に。少尉は戦地へ向かう。
その間にキャンディと親密な関係に。労働者仲間のローズが妊娠。
実は妊娠させたのは、ローズの父だった。ホーマーは彼女を手術。
ローズは出て行く事にするが、ナイフを渡そうとした父を誤解して刺してしまう。
父は自殺と言う事にして死ぬ。ラーチ医師はエーテルの吸い過ぎで死ぬ。
戦地で脳炎で全身麻痺になった少尉が帰還。ホーマーは孤児院に戻る事に。
実は、ラーチ医師が心臓病のレントゲン写真をでっち上げ、
ホーマーを戦地に行かないようにしていたと知る。

 と言うわけで、ひいきのシャーリーズ・セロンが出ていたので見たが
どちらかと言うと脇役で、数奇な運命の少年の話。
ただ、数奇な運命なのはむしろ周囲の方で、彼は傍観者的。
エピソード的には割に面白いのだが、
いろいろありすぎて、何が主題なのやらピンと来ない。

TV放送 2001/07/15 BS05 1645-1855
 

サイドウェイ(2004年アメリカ)

マイルス 教師。作家の卵
ジャック 俳優。マイルスの友人。来週結婚する
マヤ 食堂店員。(バージニア・マドセン)
ステファニー ワイン店員。(サンドラ・オー)
ヴィクトリア マイルスの元妻
クリスティーン ジャックの婚約者
キャミー 食堂店員

 土曜日。小説を出版予定のマイルスは、友人ジャックとワイン探しの旅に出る事に。
マイルスは離婚して2年。ジャックは俳優で、来週結婚なのだが旅ではナンパする気。
マイルスは食堂で旧知のマヤと再会。
ジャックは離婚歴のあるワイン店員ステファニーを気にいる。
ジャックの結婚式にマイルスの元妻ヴィクトリアも呼んでおり
彼女が再婚すると聞きショックを受けるマイルス。
マイルスはマヤと親しく話す内、うっかりジャックの結婚の話をしてしまう。
出版は見送りになり、ジャックはステファニーに殴られて鼻を折る。
マイルスは、ジャックが酔った拍子に話した事にする。
ジャックは懲りずに食堂のウエイトレスキャミーをナンパ。
亭主に見つかり全裸で逃げ帰る。
彼は婚約指輪を忘れたとマイルスに泣きつく。
婚約者クリスティーンを失いたくないと言われ、
マイルスがキャミーの家に忍び込み指輪を取り戻す。
土曜日。結婚式でマイルスはヴィクトリアと再会。
マヤから電話があり、マイルスの本を読んだと言う。
また訪ねてと言われ、部屋をノックするマイルス。

 と言うわけで、ごひいきバージニア・マドセンがアカデミー賞候補になった作品。
物語は離婚歴があるが、まだ前妻に未練があるワイン好きの男と
結婚式を目前にしつつまだナンパしようとする親友の2人が
ワインを求める旅に出る一週間を描く。
主人公は同じく離婚歴のあるマドセンと惹かれ合うという展開だが
何と言っても物語を面白くするのは友人の存在。
サンドラ・オーと親しくなるが、結婚目前とばれ鼻を折られ
それでも女店員に手を出し、夫に見つかり裸で逃げ回るハメに。
その家に婚約指輪を忘れ、取り戻しに行こうと泣きながら主人公に頼み
あきれつつも結局危険を冒して取りに行ってやる主人公。
何か10代の青春映画のノリで、
結局いくつになっても人間のやる事ってかわらないなあと感じさせる。
マドセンは出番は少なめだが、若い頃と変わらない魅力。
親友はスパイダーマンのサンドマン役の人で、印象は主人公より強い。

TV放送 2006/06/14 WOWOW 2200-0010
 

サイバーネット ハッカーの逆襲(1995年アメリカ)

 デイド:天才的ハッカー。ネットでの名前はクラッシュ
 ケイト:同じく天才的ハッカー。ネットでの名前はバーン
 ジョーイ:ハッカー仲間。逮捕される
 フリーク:ハッカー仲間。
 ギル捜査官:ハッカーを追う

 天才的ハッカーのデイドは、クラッシュと名乗り、
ネット上でアシッド・バーンと言うハッカーと巡り会う。
デイドは転校して、ケイト(アンジェリーナ・ジョリー)らと知り合い、
やがてケイトが実はバーンだと知る。
仲間のジョーイはギブソン社に侵入するが、逆探知され逮捕される。
デイドらはジョーイの仕返しで、ギル捜査官のカードを無効にしたり嫌がらせをする。
ジョーイからディスクを受け取った仲間のフリークも逮捕され、
ケイトはファイルの解読にデイドの協力を求める。
その内容は、何者かが石油会社の帳簿を消し、金の行き先を隠そうとしたものだった。
だがジョーイがそれを妨害してしまったのだ。
一同はウイルスをばらまいたりしてネットを攪乱するが、逮捕されてしまう。
結末は録画切れ。。。

 と言うわけで、ジョリーがまだ無名だった頃の作品で
ショートヘアでかなり印象が違う。
物語はハッカー同士の対決みたいな話だけれども、
何かテレビゲームで競ったり、コンピュータ内部の画像でごまかされたりで
例えばウォーゲームの前半のような面白さはなく
後半になると、何だか怪しげな陰謀まで持ち上がってよくわからない。

TV放送 2005/12/27 10CH 0145-0340
 

サイボーグ(89)

 戦争があり地球は荒廃。無政府状態で、ペストが蔓延。人々は治療法を研究する。
サイボーグのパールが治療法の情報を得るが、フェンダー一味が彼女を捕らえる。
かつてフェンダーに妻を殺されたギブソン(ジャン・クロード・バン・ダム)は、
村の生き残りナディと共に、科学者のいるアトランタへ先回りする。
一味との激しい戦いで、ナディが殺されるが、フェンダーを倒す事に成功。
治療法もわかり、一味に捕らわれていた妻の妹アニーと共に再び旅立つ。

 と言うわけで、バン・ダム主演で、サイボーグなどと言う題名だから
すごい対決でもあるのかと思えば、サイボーグはほとんど物語に影響しない奴だった。
話はかなり単純で、安っぽく、バン・ダムもめちゃ強そうと言うわけでもない。

TV放送 95/02/09 12CH 21:02-22:54
 

アンジェリーナ・ジョリー in サイボーグ2(1993年米)

キャッシュ サイボーグ(アンジェリーナ・ジョリー)
コルト ピンウェール社社員
ダン ピンウェール社責任者
ベンチ ダンの殺し屋(ビリー・ドラコ)
チェン コバヤシ社の殺し屋
マーシー コルトに指示を出す謎の存在(ジャック・パランス)

 2074年。日米企業によるサイボーグ開発競争が激化。
ピンウェール社社員コルトは、感情を持つサイボーグ、キャッシュと親しくなる。
だが、彼女はライバルのコバヤシ社の会議で自爆し、株価を暴落させる運命だと知る。
マーシーと言う謎の存在の指示で、
コルトはキャッシュを連れ出し、一味に追われる事に。
ピンウェール社の責任者ダンは秘密を守るため、殺し屋ベンチに追跡させる。
一方、コバヤシ社も殺し屋チェンを送り込む。
キャッシュらは、チェンやベンチを倒し、伝説の男マーシーの所に到着。
ダン一味が現れ、マーシーはキャッシュらを逃がすが、自らが捕らわれてしまう。
ダンはキャッシュを爆破しようとするが、
いつのまにか爆弾はマーシーの体内に移されており自爆。
キャッシュとコルトは安住の地を見つけて共に暮らす事に。
やがてコルトは年老いるが、キャッシュは永遠の若さを保つのだった。

 と言うわけで、バンダム主演映画の続編。
サイボーグの紹介映像にバンダムもちらっと出る。
(彼はサイボーグではなかったんだが)
本作のサイボーグは、後のアカデミー賞女優ジョリー。
まだ10代だが、既にアネゴ風雰囲気を見せつつ、
時々少女みたいな表情を見せるのが、ちょっと新鮮。一応裸あり。
あ、物語の話忘れてました。
ジョリーはサイボーグで、敵企業で自爆するために作られる。
だが、何の必要があったか感情を持たされていて、人間と恋に落ち、逃避行に。
何だかアトムに出てきそうなエピソードを延ばして延ばして1時間半にした感じ。
中身は薄いです。

TV放送 2008/07/22 WOWOW 0150-0329
 

サイボーグ大作戦(72)(TV作品)

 NASAのパイロット、スティーブ・オースチン(リー・メジャース)は
新型機の訓練飛行に失敗。左目、右手、両足を失う重傷を負う。
医師(マーチン・バルサム)は、サイボーグ手術で常人を越えた能力をもたせる。
スティーブは、機械の体に嫌悪感を覚える。
出資した諜報機関OSOは、ゲリラにさらわれた有力者の救出作戦を担当させる。
砂漠を走り抜けたスティーブは、有力者がすでに射殺されていた事を知る。
これは、スティーブの諜報員としての能力を見るテストだったのだ。
スティーブは、捕らわれていた別の男を救出し、脱出に成功。
今後も諜報活動をする事を決意する。

 というわけで、
TVシリーズ「サイボーグ大作戦」あるいは「600万ドルの男」のパイロット版。
諜報機関の名は、シリーズではOSIだった気がするし、
ゴールドマン局長でもない。パイロットだから仕方がないか。
スティーブが機械に嫌悪を抱くシーンが、エンエンと続いたりして退屈。
活躍シーンはほとんどない。ちとひどすぎるんでは。

TV放送 91/10/02 12CH 14:00-15:30
 

600万ドルの男(73)(TV作品)

 国際的な誘拐集団は、メキシコの米大使を誘拐。
サイボーグのスティーブ(リー・メジャース)は単身救出に成功する。
組織の次の目標は、最重要人物キャメロン。10億ドルを要求する計画だ。
ゴールドマン(リチャード・アンダーソン)の指揮の下、
極秘に北京へ向かうキャメロンだが、医師に扮した一味に拉致される。
一味のペック(ジョン・バーノン)は手柄を横取りしようと、発案者ロジャーを射殺。
ゴールドマンは、ロジャーの記憶を得るため、エリカ博士の脳細胞移植を利用。
彼女自身が実験台になるが、記憶が混乱し、強い印象からスイスへ。
キャメロンの恋人の、伯爵夫人(ルチアナ・パルッツィ)に会う。
彼女が情報を漏らしたのだ。彼女の協力でペックを捕らえるが、時間切れは近い。
しかも、輸送されていた10億ドルが、いつの間にかすり替えられていた。
副作用で弱るエリカは、船を思い出す。貨物船にスティーブは潜入。
キャメロンを救出。逃走をはかる議長を倒す。

 と言うわけで、「600万ドルの男」初期のスペシャル版。
初期なのでサイボーグの機能がいかされず、組織もまだるこしい連中ばかり。
脳細胞移植の強引さばかりが目立つ。

TV放送 94/01/26 12CH 14:00-15:30
 

サイレンサー/沈黙部隊(66)

 ビッグ・オーと言う組織は、米国を放射能で包む「死の灰作戦」を開始。
これに対しICEは、最高のスパイ、マット(ディーン・マーチン)を送り出す。
マットは手がかりを探すため、わざと罠に挑み、ウイグマン一味に捕らわれる。
一味はミサイルで原爆実験場を攻撃し、米ソを戦争に突入させる計画だ。
だが、マットの活躍で敵一味を倒し、ミサイル発射を阻止する。

 と言うわけで、007に対抗して登場したスパイものシリーズの第1作。
最初からパロディ的で今から見るとバカバカしすぎる。
何せ逆に弾の出る銃が唯一の秘密兵器で、それだけで事件を解決してしまうのだ。
敵の一員に、スタートレックのマッド役の俳優がいる。

TV放送 96/10/09 12CH 13:00-15:00
 

サイレンサー/殺人部隊(66)

 殺人光線でワシントン破壊をたくらむ秘密組織は、
それを阻止できるスパイ組織ICEのトップメンバーを次々と殺害。
最後に残ったマット・ヘルム(ディーン・マーチン)も、殺人光線で殺されてしまう。
しかし、それは敵の目をだます芝居だった。
光線を開発した科学者は誘拐されて、行方不明。科学者の娘が科学者の調査を依頼。
光線を作る鉱石の採掘場を調査するが、組織のボス(カール・マルデン)に捕まる。
マットはギャングの一員と称して仲間に加わるが、
殺し屋に狙われた科学者の娘を救出して疑われる。
そこで、自分の正体を明かし、ICE幹部にニセの報告をするかに見せかけて
暗号で状況を伝えるが、ICEに忍び込んでいたスパイによってそれがばれ、
マットは処刑される事になる。
娘の命を守るため、科学者は光線の準備をする。
しかし、娘が機械を破壊し、逃げだしたマットが一味を倒す。
ボスはホバークラフトで逃げるが、マットが追いつき、
撃ってからしばらく弾の出ない銃で、だまして自分を撃たせる。

 というわけで、007の亜流であるこのシリーズ。
何ともお手軽な作りになっていて、退屈なかぎり。
テンプラと言う暗号名の、日本人スパイが出てきたのはおかしい。。
世界征服に必要な光線を、外部の者が開発しただけと言うのは安易な計画。
だいたい、この組織は人数が少なすぎるぞ。
マットを簡単に信用してしまう、ボスもマヌケだが、
ICEという組織自体が大ボケだ。
マジメに作ったのか、ふざけているのか、はっきりしない。

TV放送 91/09/17 12CH 14:00-15:30
 

サイレンサー/待伏部隊(68)

 ICEのトップスパイ、マット・ヘルム(ディーン・マーチン)は、司令を受ける。
世界初の空飛ぶ円盤が、実験中に盗まれてしまったのだ。
この円盤は女性しか乗る事ができず、男性が乗ると死んでしまう。
操縦士である女性は、記憶喪失にかかっていた。
この事件には、とあるビール会社と、
世界征服をたくらむ組織ワールドアーミーが関係しているらしい。
某国の女性スパイと協力して、組織の基地に潜入。
しかし、円盤を買いに来た女性スパイに裏切られ、マットらは捕まる。
もう1つの組織も円盤を買いに来たが、ワールドアーミーのリーダーに売る気はない。
2つの組織の使者は円盤を奪おうとするが、女性スパイは殺され、
もう1つの組織の使者は、円盤の効果で死んでしまう。
マットは銃殺される事になるが、笑気効果のあるタバコで銃殺隊を倒し逃走。
ワールドアーミーのリーダーは操縦士に迫るが、薬を盛られる。
その間に、操縦士は円盤に逃げ込むが、リーダーに追いつかれる。
マットが切れていた動力を動かしたため、リーダーは死亡。
だが、運送用のレールを円盤は動き始めた。
マットはバイクで追跡し、物体誘導光線で、操縦士を助け出す。

 というわけで、007シリーズの亜流的シリーズなわけだが、
あちらが、出来の悪い作品であっても、それなりに楽しめるのに対して
こちらはほとんど楽しめない。よく、4作も作ったのものだ。
かつてスパイブーム時代はこんなのでも受けたのだろうか。
つくづく時代の違いを感じさせる。
作品自体が、007の女好きな面と、秘密兵器の荒唐無稽さだけを
かなり誇張した作りになっているのだ。
当時は、007の受けている理由はそこにつきると思われたのかも知れないが、
もちろん、大きな誤解である。
スリルもへったくれもない。最後の円盤追跡などは
女性操縦士が死ぬかも知れないと言うだけで、それほど危機的局面ではないと思うが。
ディーン・マーチンとフランク・シナトラのネタも、楽屋落ち的。
出来が悪い作品で、楽屋落ちだけ目立っても、むなしい限りである。

TV放送 91/09/11 12CH 14:00-15:30
 

サイレンサー/破壊部隊(68)

 コンティーヌ伯爵一味は10億ドルの金塊を強奪。
世界経済を救うため、マット(ディーン・マーチン)を呼び出す。
伯爵一味は列車で金塊を運ぶが、追跡。伯爵を倒し、金塊を取り戻す。

 と言うわけで、サイレンサーシリーズ最終の第4作。
マットも恐れぬと言う伯爵が敵だが、双方ともそれほどには見えない。
情報部フレア役のシャロン・テートがつきまとうが、本筋にはほとんど影響なし。
彼女は第5作のヒロイン候補だったらしいが、実生活で惨殺される。

TV放送 96/11/18 12CH 13:00-15:00
 

サイレント・ランニング(72)

監督 ダグラス・トランブル

 宇宙ステーション、バレーフォージでは、地球再緑化計画として植物を栽培。
ローウェル(ブルース・ダーン)は植物を愛するが、他の乗員は早く帰還したい。
突如、理由も不明のまま、森を爆破しろとの指令が。このままでは植物は絶滅だ。
ローウェルの反対も聞かず、爆破は始まり、彼は他の乗員を殺害。
事故に見せかけ、コースを離脱。ロボットのドローン1、2、3に栽培を教える。
彼らにヒューイ、デューイ、ルーイと名づける。だが、植物は枯れ始める。
日光不足と気づいたローウェルは発光装置を設置。
他のステーションに発見され、断念したローウェルは、デューイにまかせて自爆する。

 と言うわけで、トランブルが監督までした第1作。
地球が環境破壊も考えずに、気候を操作すると言う発想は、意外に先読みしていた。

TV放送 92/12/17 BS05 22:00-23:40
 

サイン(2002年アメリカ)

監督 M・ナイト・シャマラン

 ペンシルバニア。元牧師の農夫グラハム(メル・ギブソン)は
畑にミステリーサークルができているのを発見。
保安官キャロラインはイタズラではあり得ないと言う。
世界各地で同様の現象が発生。宇宙人のサインと言う者もいる。
各地でUFOが目撃され、ボーとモーガンという子供たちは宇宙人について調べ出す。
元マイナーリーグの選手である弟メリル(ホアキン・フェニックス)は
奇跡はあり得ると言い出す。
グラハムの前に妻を事故死させた男(M・ナイト・シャマラン)が現れる。
事故によりグラハムは信仰を捨てたのだが、連中は水が苦手だと言う。
貯蔵室に閉じこめられた連中は、確かに緑色の姿の宇宙人に見える。
グラハムは決着するまで湖に避難しようと言うが、モーガンは家を出たくないと言う。
各地のサイン上空に光る物体が現れ、グラハムらは家に立てこもる事に。
やがて連中の弱点が見つかったのか、UFOは消え始める。
しかし家には残っていた1匹がいて、モーガンが捕らわれてしまう。
宇宙人は彼に毒を吐くが、メリルがバットで撃退。水を浴びると死ぬとわかる。
モーガンは弱っていたが、喘息のため気道が閉じていて毒が入らずに難を逃れる。
奇跡を感じたグラハムは、再び牧師に戻る事にする。

 と言うわけで、シックス・センスのM・ナイト・シャマラン監督作で
ミステリーサークルをめぐる物語。
宇宙人の出る映画は乱発されているが、
本当に出たらどうなるかというあたりを、庶民の視線から見た感じで面白い。
途中から「宇宙戦争」の別バージョンと言う感じになり、
ラストも面白いと思うが、
ミステリーサークルの謎を描いているわけではないのが拍子抜け。

TV放送 2004/02/22 BS05 2000-2150
 

ザ・インタープリター(2005年米英仏)

シルビア・ブルーム 国連の通訳(ニコール・キッドマン)
ケラー シークレット・サービス(ショーン・ペン)
ドット・ウッズ ケラーの同僚
ケラーの上司 (シドニー・ポラック)
ラッド氏 ズワーニを護衛
国連の警備担当 (クライド草津)
フィリップ カメラマン
ズワーニ大統領

 国連の通訳であるシルビアは、
人気のない会議場で、何者かがアフリカの言語で会話するのを耳にする。
それが、某国のズワーニ大統領暗殺を意味する事に気付き、警備に相談。
大量虐殺に関わったとの噂もあるズワーニは、明日国連で演説するのだ。
シークレットサービスのケラーらが対応する事に。
シルビア自身も某国にいた過去があり、動機がある事になる。
注目を浴びたい為のウソとも思えたが、
ウソ発見機は判定不可とされ、彼女の話を信じて警戒する事に。
監視される中、シルビアはフィリップと言う男と接触。
さらに反政府主義者クマンとバスで会い、シルビアが降りた後にバスは爆破され、
多くの犠牲者が出る。ケラーはシルビアを追及。
かつて家族を殺されたシルビアは、
兄サイモンと共に反政府集団に加わった過去があった。
シルビアは抜けるが、兄は留まり、一連のテロで兄と元恋人ゾーラが死んだのだ。
シルビアの家を爆破犯ガンバが襲撃。
気付いたケラーが射殺するが、シルビアはおらず、帰国すると伝言を残していた。
ガンバに指示した人物が、ズワーニの護衛ラッドと気付いたケラーは、国連に急行。
演説するズワーニを避難させる。
ラッドは暗殺犯を始末するが、かけつけたケラーに捕まる。
狙撃銃は空砲で、ズワーニは暗殺未遂で民意を得ようとしたのだ。
一方、避難したズワーニに、留まっていたシルビアが銃を向ける。
彼女はズワーニに自叙伝を読ませ、若き頃の志を思い出させる。
ズワーニは国際裁判に送検。
シルビアも強制送還となり、ケラーに別れを言うのだった。

 と言うわけで、ニコール・キッドマン主演のサスペンス。
国連の通訳ニコールは、アフリカの言語で何者かの暗殺計画を耳にする。
やがて、近日に演説予定の某国大統領が標的と知ると言う訳。
知りすぎていた男を思わせる出だしです。
シークレットサービスのショーン・ペンは、
彼女のホラや、彼女自身が一味ではと言う線も調査。
やがて、彼女が某国と縁浅からぬ事が判明したあたりから、雲行きが怪しくなる。
巻き込まれ型と思ったら、関係者だったと言うパターン。
ニコールもショーンも暗い背景があるけど、物語として消化できておらず、
何よりサスペンスとして盛り上がらない。
監督:シドニー・ポラック

TV放送 2008/01/01 ムービープラス 2100-2310
 



ザ・インターネット」(95)を見た。

 この映画は、「スピード」で一躍注目されるようになった
サンドラ・ブロック主演のサスペンス映画だ。
彼女は、正月にも「あなたが寝てる間に」と言う映画があって
ここのところ、かなり出演作が増えてきた感じ。
個人的にもコンピューターがからんだサスペンスものと言うのは好きだし
ちょっと前なら、ジュリア・ロバーツあたりがやりそうな役柄を
彼女が演ずるわけだけれども
飾らないけど美人と言う役柄がぴったりな彼女は、これからの注目株で
そんな条件を満たしたこの映画は、事前に内容をまったく知らなても
見ないわけにはいくまい。

 冒頭は、米国国防次官が、エイズ感染を知って自殺するシーンで始まる。
アンジェラ(サンドラ・ブロック)は、自宅でゲームのバグを探し出すのが仕事だ。
この日も、シューティングのゲームに「おまえは死んだ」等と言う文句が
画面一面に出るバグを発見。
これはタチの悪いウイルスだと、これをはずし、フロッピーに保存。
ウイルスマニアと言う友人の、ソフト社に勤めるデールに送る。
仕事仲間に、たまにはいっぱいやろうと誘われるが、彼女はそれを拒否する。
バグがなくなれば仕事がなくなると言われるアンジェラだが、
必ずバグはあると断言する。
チャットで、自分の趣味はキャプテン・アメリカとシュバイツァー博士を足して
2で割ったような人物だとか言う彼女だが、
人付き合いを避けているのにはわけがあった。
幼い頃、父が蒸発して人間不信に。母もアルツハイマー病で娘が娘ともわからず、
彼女はむしろ孤独を楽しんでいるような所がある。
夕食も、インターネットを利用して、ピザを宅配させる始末だ。
そんな彼女が、数年ぶりだかの休暇を取る事となり、
これまたインターネットで飛行機の券を予約する。
そんな彼女の所へ、デールからフロッピーが届き、電話がかかってくる。
そのフロッピーは、ソフト社が開発したゲーム「モーツァルト・ゴースト」だが
右下のアイコンをクリックすると、
なぜか国家機密レベルの情報にアクセスできてしまうのだ。
デールはこの件で話がしたいと、旅行へ行く前にかけつけると言う。
実際、デールと彼女は電話では話しながら、会った事はなく
彼はそれを楽しみにしている様子だ。
だが、デールの乗った軽飛行機はなぜかレーダーにまったく写らず
デールの方も、目の前に煙突があるのに気づかず、激突死してしまう。
デールとの約束を待っていたアンジェラは、
いつまでたっても彼が来ないので、ソフト社へ電話して、彼の死を知る。
もう1人の知人は、旅行から戻ってから話そうと言うので、
気を取り直して旅行へ。
空港でなぜだかコンピューターに異常が発生し、
すべての便が遅れると言うハプニングがあったが、やがて回復し
アンジェラもたいして気にしなかった。
実はこの後、ウォール街のコンピューターがマヒしたり、
コンピューターに関する事故が多発する。

 アンジェラはコンピューターおたくとは思えない派手なビキニで、海岸でくつろぐ。
ここへもノートパソコンを持ってきて、何やらやっているほどのおたくぶりだ。
近くにいた同じ観光客のジャックが、彼女に関心を持つ。
と言うよりは、彼女の方が彼に関心を持ったと言うべきか。
後のセリフで出てくるが、まさにキャプテン・アメリカとシュバイツァー博士を足して
2で割ったような理想的な男性に思えたからだ。
彼の方もパソコンの知識もあるようで意気投合。
デールとかの誘いを断っていた事を考えると、ぴったり理想にはまっていたのか。
夕暮れに2人が海岸を歩いていると、何者かがアンジェラのカバンをひったくった。
カードやら何やらすべて入っているカバンだが、
アンジェラは強盗と関わる事を危険に感じ、あきらめようとするが、
ジャックは勇敢にも強盗を追って藪の中へ。
実は、この強盗とジャックはグルで、2人はカバンの中から何かを探す。
そして、例の妙なプログラムが入ったフロッピーを発見。
(こんな物を旅先まで持ってきていた)
目的は果たしたと、ジャックは仲間であるはずの男を、サイレンサー付きの銃で射殺。
自らの手にナイフで傷をつけ、負傷した上カバンは取り戻せなかったフリをする。
2人はジャックのクルーザーで、夜の海へ出る。
ジャックはすぐにも彼女を処分しようとするが、
アンジェラはすっかりその気で、自分の方からキスしたりするものだから、
とりあえずその相手はしてしまう。
アンジェラは余韻に浸っていて、ジャックのジャケットを着るが、
ポケットに銃が入っている事に気づく。
ジャックは、世の中物騒だからね等とごまかすが、サイレンサーがついているので
ごまかしようがない。
おれはキャプテン・アメリカとシュバイツァー博士を
足したような存在だぞ等と言い出し、ジャックがアンジェラを監視していた事が判明。
スキをついてアンジェラはジャックを殴って気絶させ、
クルーザーを動かそうとするが、カギがない。
戸棚とかを探していると、奪われたはずのカバンを発見。
その中にフロッピーがあるのに気づき、ジャックの狙いがこれと気づく。
カギが見つからないので、ゴムボートで逃げる事に。
目がさめたジャックが起きあがり、あわててエンジンをかけて逃げるが、
そのまま岩場に激突して気を失ってしまう。

 気がつくと彼女は病院に。通りかかった漁船に助けられたと言う。
持っていたフロッピーは、日差しですでにボロボロで役に立たない。
しかたなくホテルへ戻り、チェックアウトしようとするが、
何者かが彼女の代わりにチェックアウトしていると言う。
納得いかない彼女は、クレジットカードの番号は覚えていたので、
それで金をおろそうとするが、その番号は使えないと言われてしまう。
しかも大使館では、どう見ても彼女の顔写真なのだが
別人の名前の書類があり、それにサインさえすれば帰国できると知り
しかたなくその名前でサインして帰国する。
だが空港に駐車したはずの彼女の車はなく、
タクシーで帰宅すると、彼女の家は売り家になっていた。
不動産屋に抗議するが、数日前に持ち主が売却したと言い
近所のおばさんを呼んでも、家にこもっていたアンジェラの顔など知らないので
彼女の言い分はまったく通らない。
しかも、母に電話しても、ボケている彼女はアンジェラを認識してはくれない。
警察もかけつけ、偽名で帰国したと言う事を問題視するように。
実はジャックが彼女を監視していて、アンジェラじゃなくて偽名の方の経歴を改竄。
警察が彼女を照会すると、売春や麻薬で逮捕歴がある娼婦と言う事にされる。
雲行きが怪しいと感じたアンジェラは、
トイレへ行くと称して、不動産屋の携帯電話を拝借して逃走する。
彼女はソフト社へ電話するが、残る1人の知人を呼び出すが、
彼は退社したと言われてしまう。
困り果て、私はアンジェラなんだけどと言うと、
電話交換嬢は誤解して、アンジェラと言う女性をつないでしまった。
どうやらソフト社にニセ者のアンジェラが存在するらしい。
最後の手段として、別れた前の恋人であるアランへ電話。
彼は精神医で、彼女と別れた後結婚したが、すでに離婚している。
ジャックは新たな人物の登場にあわて、携帯電話の電波から
彼女の居場所を探そうとするが、アンジェラが電話を浮浪者に渡してしまったため
彼女を逃してしまう。
隠れているアンジェラはアランと再会。
久々に会ったかと思えば、わけのわからない事を言われ、アランも困惑気味だ。

 とにかく敵一味はこちらの情報をつかんでいるため、母親が危険だと感じ
アランに頼んで母を移動させる。
一度は別れた恋人だが、今となっては彼女を認識する唯一の存在であるアランを
アンジェラはこの上ないほど頼りにする。
アランの方も、今までそっけなかったアンジェラが自分を頼りにしてくるので
まんざらでもない調子だ。
アンジェラはアランが持ってきたパソコンでいろいろ調べる。
自殺した国防次官のエイズ診察は誤診だった事が、検死で判明した事を知る。
続いて、チャット仲間に一連の事件の事を知っていそうな人物を探す。
すると1人が、それはモラトリアンとか言う一味の仕業で、
詳しい内容はチャットでは話せないとか言い出した。
そこでアンジェラはその人物と会う約束をするが、気づいたジャックらに始末される。
そうとは知らないアンジェラは、この人物と会う準備をするが、
アランは見知らぬ男と会う事を危険視する。
そうこう言っているうちに、アランは発作で倒れる。
実はジャック一味の手が回り、彼の常備薬がすり替えられたのだ。
そのまま入院し、今度はコンピューターのカルテが改竄され、
誤った治療をしてしまい、狭心症だかを起こしてアランまでもが死んでしまう。
待ち合わせをした遊園地へ行くと、チャット仲間は現れず、
現れたのはジャックだった。
彼は一味の目的は世直しだと言って、アンジェラをも処分しようとするが、
人混みに紛れて何とか逃げる事に成功。
だが、一味はアンジェラの車(アランの車か)を盗難車に仕立ててしまい、
アンジェラは逃走を試みるが、逃げ切れずに逮捕されてしまう。
警察は彼女の指紋をとり、照会した結果、例の偽名の方の名前が出て
98%だかの確率で本人と判定されてしまう。
彼女に弁護士がつき、アンジェラは真相を話すが、
弁護士はコンピューターのどの経歴も、彼女は偽名の方の人物だと証明していると
アンジェラにまじめに弁護を依頼する気がないと言い出す。
彼女は、モラトリアンと言う一味が、コンピューターシステムを破壊し、
空港やウォール街の事故を巻き起こして、業界をパニックに陥れていると説明。
それを引き起こしたプログラムを偶然入手したアンジェラは、
一味に経歴を改竄されて犯罪者に仕立て上げられたと言う。
だが弁護士によれば、そう言う事がないように、政府等の各システムには
ソフト社の「ゲートキーパー」と言うシステムが採用され、
これによってハッカーの侵入は不可能になった。
だから、アンジェラの言う話は全然信用できないと言う。
アンジェラは、そのシステム自体が一味の物で
各システムに採用される事で、よりいっそう侵入しやすくなると言うわけだ。
そして自殺した前国防次官こそが、このゲートキーパー採用に反対していたのだ。
しかし弁護士は、何の事やらわからないらしく、お手上げ状態に。

 そんな彼女が、アランの知人と言うFBIによって釈放される事になる。
彼はアンジェラを車に乗せ、彼女が気づいた様な事を話し、
捜査には彼女の協力が必要だと言い出す。
そう言えば、アランはFBIに知人がいると言ってたし、信用しかけるが、
FBIは、「ところでフロッピーは持ってるかい?」と言い出したので
ピンとくるアンジェラ。
フロッピーの事などFBIが知るはずがないのだ。
彼女はアクセルを無理矢理踏んで、車を暴走させ、偶然近くに潜んでいた
ジャックの車にぶつけて走って逃走。
意を決した彼女は、ソフト社へ乗り込む。
彼女は何食わぬ顔をして、開いている端末に向かうが、
パスワードがないと、「モーツァルトゴースト」は起動できない。
パスワードは、ニセ者アンジェラでないとわからないらしい。
そこで彼女は内線のニセアンジェラの番号を探し出し、彼女へ電話。
ニセ者は本物から電話された事に気づき、立ち上がって探すが見つからない。
一方、隠れていてニセ者の居場所を知ったアンジェラは、
防災システムに侵入して、火災警報を出す。
社員たちはビルを退去させられ、ニセアンジェラは、
アンジェラのしわざと感づきながらも、無理矢理退去させられてしまう。
アンジェラは無人になったビルに残り、ニセアンジェラの席へ。
なぜかこの端末に向かうと、パスワードはわかるらしくて、
モーツァルトゴーストが起動できる。
そこでモラトリアンと言う言葉が出てきたので、モラトリアンは何者かを検索。
その結果、黒幕はソフト社創設者である、ビル・ゲイツを意識した人物と判明するが
そんな事は逮捕されるまで説明がないので、この時点では誰の事だかわからない。
一味のホストコンピューターのIPアドレスが表示され、
それを下にそのまま入力すると、ホストと接続されるらしいが、
なぜだか、これがなかなか入力できない。
ここらへんは、見ていても何をやっているんだかわからない。
そしてついに接続。その頃、火災警報は誤報と判明し、社員たちがあわてて戻り出す。
アンジェラはホストから、問題のプログラムをフロッピーにセーブしようとする。
そこらへんの机を探すと、問題のフロッピーを発見。
このフロッピーの中身と、セーブしようとしている物の違いがよくわからないが
フロッピーはそれでとっておいて、別のフロッピーにプログラムをセーブ。
「ただいまセーブ中」と言うゲージがゆっくり上がり、
その間に、社員たちが今にも戻ってきそうでハラハラすると言う、
新しいタイプのサスペンスを感じさせる場面だ。
間一髪セーブを完了し、アンジェラはフロッピーを持って脱出。
そんなすごいプログラムが、たった1MBのフロッピーに入るのかと言う気もするが。
ニセアンジェラは残された画面を見て愕然。
アンジェラにしてやられたと気づき、泥棒が侵入したと保安係に通報するが、
アンジェラは消防隊員に扮してビルを脱出。
途方に暮れるニセアンジェラは、ジャックに連絡。
アンジェラの狙いは、コンピューターフェアの展示場と気づく。

 アンジェラは展示場へたどり着き、開いているサーバーから、FBIへアクセス。
重大事件の証拠となるプログラムを入手したため、転送とするとメールを打ち込み
フロッピーの内容を転送する。
一方、ジャックらは人混みからアンジェラを探すが、なかなか見つからない。
アンジェラは連中が来ている事に気づき、またも早く転送完了しないかとハラハラ。
間一髪転送終了するが、ジャックらに見つかってしまう。
ジャックはアンジェラがやった事に気づくが、
例のプログラムを使えば、ESCキーを押すだけで、
今送ったファイルは削除されると言う。
だが、アンジェラはサーバーにフロッピーをさしたままで、
ジャックは気づかず、その状態でESCキーを押してしまうと、
一味のシステム自体が削除されてしまった。
(どうしてそう言う事になったのだかは、よくわからないが)
いろんなファイルが、大きなモニターに表示され、モザイクみたいになって消える。
(そう言う風に消えるわけではないと思うが)
もはや止める事はできず、愕然とするジャックたち。
気づくと、アンジェラは楽屋裏へ逃げてしまった。
ジャックとニセアンジェラは、アンジェラを追う。
ジャックはスポンサーを大損させたなと激怒。
彼女を撃つが、人違いでニセアンジェラを殺してしまう。
そして隠れていたアンジェラは、消火器でジャックを殴り、ジャックは足場から転落。
敵を倒し、アンジェラが会場へ戻ると、
ちょうど彼女の顔と偽名の履歴がモニターに映し出され、
モザイクみたいになって消えていった。
あわててマニュアルを見て対応する係員たちだが、彼らにはどうする事もできない。
こうしてアンジェラによって送られた情報で、黒幕であるソフト社会長は逮捕され
展示場では2名の死体が発見される。
1人は、アンジェラがかつて疑われていた偽名の人物と判明する。

 と言うわけで、はやりものなので、「ザ・インターネット」等と言う題名になったが
(原題は、ただの「ザ・ネット」)
はやってるインターネットそのものとは、ちょっと違う気がする。
まあそれはさておき、久々にコンピューター犯罪あつかった映画が登場し
コンピューターを駆使して情報を塗り替え、世界を制覇しようとすると言う内容なので
ちょっと絵空事と言う気もするが、
ネットで結ばれたコンピューターは、結構無防備だと言う事と
コンピューターの情報は、割と信用されやすいと言う事実が描かれて
この世界の危険性の警鐘となっているような気がする。
かつて「ウォーゲーム」とか「スーパーマンV」とかと言う
コンピューターを描いた映画があって、それはそれなりに面白かったが
その描写は特撮やら、コンピューターを擬人化したりしてごまかしていて
それは特撮の技術不足もあるが、当時のコンピューター自体がそれほど発達しておらず
どうしても空想に過ぎない所があったからかも知れない。
また「刑事ニコ」と言う映画では、展示場から日系人の女性が、
NECのブースから、「じゃあ、FBIの情報をアクセスしてみるわ」等と言い出し
展示場のマシンでは、そんな事はできないと思ったものだが、
時代が変わり、インターネットと言うものが発達すると
展示場でもインターネットの環境ぐらいありそうで、
実際、この映画で「刑事ニコ」とまったく同じ事をしていながら、
全然違和感を感じなかった。
ま、あえて言えば、すごいプログラムが1MBのフロッピーに入ったり、
ファイルが消える時に、モザイクみたいに消えていったり、
IPアドレスがパスワードみたいに、入力するのに苦労したりと
ちょっと描写に、まだごまかしがあると思わせられる所もあるが
以前のことを思うとかなりマシになっている。
それよりも、ファイルセーブや転送に手間取ってハラハラするなど、
かつてはなかったようなシーンが、サスペンスの場面になったりするなど
ずいぶん時代は変わったものだと思わせ、個人的にもこの手のジャンルが好きなので
近年見た映画ではトップクラスの出来だと感じた。
もう一息、描写を工夫した映画が出てくれば完璧なんだが。
あと、どうしてこの手の映画って、犯罪がらみにしないと描けないのだろうか。
 

ザ・インターネット2(2006米)

ホープ・キャシディ 天才エンジニア
ジェームズ ホープの恋人
ドクター・カヴァク 刑務所のセラピスト
アリ・アベイ スーザー社の上司
ZZトップ ホテルで知り合った女性
ロクサリーナ スチュワーデス。実は国際警察
イワノコフ 武器商人

 イスタンブール。ホープは警察にケリーとして追われ、逮捕される。
刑務所のドクターカヴァクは、ホープとしての話は妄想だと言う。
3週間前エンジニアのホープはヘッドハントされ、
恋人ジェームズを置いてイスタンブールへ。スーザー社でセキュリティの仕事をするが
申請したパスポートはケリーとなっていた。
オフィスでは、ホテルで知り合ったZZがホープになりすましていた。
武器商人の隠れ蓑ガラタ社から1400万ドルが盗まれ、犯人として追われるハメに。
ZZも殺され、ホープが犯人として捕らわれたのだ。
突如現れたジェームズは、人違いだったとホープを連れ出すが、不信感はぬぐえない。
ジェームズこそ黒幕で、家族のいないホープを利用したのだ。カヴァクも一味だ。
ジェームズは銀行から金を引き出そうとするが、武器商人イワノコフとにらみ合いに。
ホープは撃たれ、ジェームズは逮捕される。
実はホープが撃たれたのは演技で、国際警察ロクサリーナの計らいで
ダイアンと名を変え、500万ドルをいただくが、それも国際警察に監視されていた。

 と言うわけで、サンドラ・ブロック主演のサスペンスの続編と言っても
物語的なつながりはまったくなし。
インターネットと言うより、コンピュータ情報の改ざんの話で
彼女の恋人や、偶然知り合ったスチュワーデスが絡むが
「意外な展開」が、この手の話の定石通りで、面白味に欠ける。

TV放送 2007/04/28 WOWOW 1510-1650
 

ザ・ウィナー(96)

 フィリップはベガスで5週間勝ち続ける。ジョーイ一味は襲撃を計画。
歌手ルイーズ(レベッカ・デモーネ)は恋人ジャックと、借金返済に利用を企む。
フィリップの父が胴元に殺され、兄ウルフ(マイケル・マドセン)に疑いが。
ルイーズはフィリップに金を借り立ち去ろうとするが改心。
ジョーイ一味はウルフを殺害し、胴元一味と撃ち合いに。
共倒れになるが、現れたルイーズも流れ弾で死ぬ。

 と言うわけで、レベッカ・デモーネが出ているので見たが
何か魔性の女ぶりも中途半端で、いろんな連中の確執もよくわからず。

TV放送 99/03/12 BS05 00:00-01:40
 

ザ・ウォーカー(2010年米)

イーライ 歩いている男(デンゼル・ワシントン)
カーネギー 町を牛耳る男(ゲーリー・オールドマン)
クローディア カーネギーの愛人。盲目(ジェニファー・ビールズ)
ソラーラ クローディアの娘
レッドリッジ カーネギーの手下
ジョージ 途中の家に住む(マイケル・ガンボン)
マーサ ジョージの妻
本の番人 (マルコム・マクダウェル)

 戦争で文明は崩壊し、30年が経過する。
戦前を知る者は減り、当時捨てていた物を奪い合う社会となっていた。
西へ向けて歩き続けるイーライは、襲撃する連中を撃退。とある町にたどり着く。
町を牛耳るカーネギーは、部下に命じてある本を探していた。
その本は戦争の原因とされ、戦後多くが焼却されたが、
手に入れればより多くの人を支配できるとカーネギーは信じているのだ。
イーライがその本を持っていると知ったカーネギーは、
殺してでも奪おうとするが返り討ちに。
カーネギーの愛人クローディアの娘ソラーラはイーライに同行する事に。
イーライは西へ行けと言う声に導かれ、旅を続けていると言う。
カーネギーらはイーライを襲撃し、
ついに本を手に入れる事に成功するが、それが点字だと知りがく然とする。
カーネギーは本の為に多くの部下を犠牲にしたが、彼はその本を読めなかった。
不満が高まった部下たちはついに暴れ始める。
イーライは兵士に守られたアルカトラズ島に到着。
そこで人類再出発の為に本を守っていたと言う番人は、
聖書だけが手に入らなかったと言う。
実は盲目だったイーライは聖書のすべての文章を暗記しており、
番人はそれを書き取って本にする。
目的を果たした彼は、信仰を貫いたと言って死ぬ。
ソラーラは、やるべき事があると言って立ち去るのだった。

 と言うわけで、デンゼル・ワシントンによる世紀末もの。
(と言う呼び方でよいのかな?)
デンゼルは何かを求めて西へ歩き続ける。
戦争があって、都市は崩壊。近代の様な生活に逆戻りし、30年が経過。
戦前を知らない者も増えていた。。。と言う設定が、ゆっくりと明らかに。
途中で、デンゼルはゲーリー・オールドマンが牛耳る町に流れ着く。
ゲーリーは手下に命じて、ある本を探していた。
その本は戦後禁書として大量に焼却されたが、
手に入れれば支配力が増すとゲーリーは信じていたのだ。
そして、デンゼルがその本を持っているとわかると言う訳。
序盤に知らされる設定は北斗の拳みたいな感じだけど、
本の正体に早い段階で察しがついてしまうと、そっち系の話ね、
と言う印象で、尻すぼみ感もそれなり。

TV放送 2011/04/02 WOWOW 1300-1457
 

ザ・ウォーク(2015年米)

フィリップ 大道芸人(ジョゼフ・ゴードン・レヴィット)
ルディ フィリップの師匠(ベン・キングスレー)
アニー フィリップの恋人。歌手
ジャンルイ フィリップの仲間。写真家
ジェフ フィリップの仲間。教師。高所恐怖症

起:大道芸人フィリップは、貿易センタービルを渡ろうと計画。
承:準備する。
転:渡り始める。
結:成功する。

 73年パリ。綱渡り師フィリップはNYで世界貿易センタービルが建設中だと知る。
 8歳でサーカスを見たフィリップは、独学で綱渡りをする様に。
サーカスの綱渡り師ルディに秘訣を教わる。
池の上で披露した綱渡りには失敗するが、ノートルダム寺院で名誉挽回する。
 フィリップは貿易センタービルが出来たと知り、NYへ。
建設現場に潜入し、距離や補強方法を検討。
夏中にやらなければ、開業してしまうのだ。
命綱を拒否するフィリップに、ルディは秘伝の継承者だと形見を譲る。
恋人アニー他のメンバーを集めて準備を進める。
双方のビルで連絡をとれる様に通信機を入手する。
 ついに決行の日。
エレベータが貸し切りとされた為に待たされるが、何とか屋上へ。
警備員が来た為、危険な梁に1時間潜んで作業再開。
弓で飛ばしたワイヤーを張って舞台が完成する。
途中に現れた男が仕掛けを見ながら黙って立ち去り、後に謎の訪問者と呼ばれる。
 フィリップは無事渡り切るが、それでは満足せず、今度は逆に渡り始める。
気付いた警官が集まって騒ぎに。渡り切った所で逮捕される。
フィリップは喝采を受け、世界中のニュースとなる。
罰としてセントラルパークでの綱渡りをする様に命じられ、アニーは仏へ戻った。

 と言う訳で、世界貿易センタービルの間を綱渡りした男の実話。
大道芸人ジョゼフ・ゴードン・レヴィットは、
世界貿易センタービルの間を綱渡りする事を思い付く。
綱渡り師の美学みたいなのを描くのかと思ったら、確かにそれは終盤にあるけど、
時間を割いているのはビルに侵入してこっそりワイヤーを張るシーン。
その様は金庫破りの映画みたいで、ちょっと美学な方に浸れず。
綱渡り自体よりも、ビルの縁に立って(高所恐怖症のジェフも)、
用意する描写がなかなか怖い。ビル風みたいなのはないのかな。
911テロと絡めるかと思ったが、それはなかった。

TV放送 2016/10/09 WOWOW 2100-2303
 

ザ・ウォッチャー(2000年アメリカ)

 元FBIのジョエル(ジェームズ・スペイダー)のアパートで殺人が発生。
その手口から、彼がかつて追っていたグリフィン(キアヌ・リーブス)と判明。
誰もその顔を知らないが、グリフィンはジョエルをつけねらい、彼の妻も殺したのだ。
シカゴ警察に協力を求められ捜査に参加。
グリフィンから女性の写真が届き、1日の猶予を与えられる。
ジョエルは写真の特徴を分析。マスコミにも公表するがなかなか特定できず、
ようやく写真店で働くエリーと突き止めるが、時間切れで殺害されてしまう。
続いて、タトゥーの女の写真が。ホームレスと判明。
犯人を追いつめるが、車で逃走。スタンドにつっこみ、警官3名が犠牲になる。
次の写真はジョエルの妻で、墓地へ行くとグリフィンが現れる。
グリフィンはジョエルの女医を監禁しており、撃てば彼女も死ぬと言う。
彼は唯一相手をしてくれたジョエルに愛着を持っていたのだ。
だが、全力を注がなくなったため、妻を殺害したと言う。
ジョエルは反撃。グリフィンは火だるまとなり、ジョエルは川へ飛び込み助かる。

 というわけで、キアヌが悪役を演じ、それをジェームズ・スペイダーが追う。
とは言え、物語はもっぱらスペイダー中心で展開し、
キアヌの役は誰でもいいような感じも。あまり凶悪に思えない。
2回の犯行予告に対し、必死でスペイダーが追うあたりは息詰まる感じで面白いが
女医が最後に捕まるのは目に見えているので
その前に事件が解決するはずもなく、見ている側のサスペンスは中くらい。

TV放送 2005/04/21 25ch 2100-2254
 

ザ・ウォリアーズ(未公開)

 死んだと思われたフランク大佐(ゲーリー・ビシー)は、軍の特殊部隊にいた。
彼は施設を脱出。ニール大尉(マイケル・パレ)が追跡する事に。
フランクは無差別殺戮で心を病み、特殊部隊に入ったのだ。
ニールらの追撃を尻目に、上官でもあった父に会うが、彼はガンで死期が近かった。
父は殺せと頼むが、フランクは生きるすばらしさに気づき撃てない。
かけつけたニールも改心。特殊部隊の攻撃を受け、2人は全滅させるが、父が死ぬ。

 と言うわけで、2大スターが出ると言うので見たが、
やっぱり未公開だけあって、設定はすごそうだが、話はかなり安易だ。

VHS
 

サウス・キャロライナ 愛と追憶の彼方(91)

監督 バーバラ・ストライサンド

 南カロライナに住む失業中の教師トム(ニック・ノルティ)は、
姉サバンナ(メリンダ・ディロン)の自殺未遂を知り、ニューヨークへ。
精神医スーザン(バーバラ・ストライサンド)は、彼女の過去に関心を示す。
サバンナは詩を書いていたが、母がこれを焼き捨てたため、精神分裂に。
トムは電話で妻の浮気を聞かされ、ショックを受ける。
やがて、サバンナがユダヤ人と称して詩集を出していた事を知る。
モデルは母の事で、スーザンは彼女が別人になりたがっていたと考える。
3年前、島は離婚した母が政府に売り、施設建設に反対した兄ルークは射殺された。
ついにトムは重大な告白をする。少年の頃、3人の脱走犯が、
母とサバンナ、そしてトムまでもレイプするという事件があったのだ。
ルークが彼らを射殺。母は死体を埋め、これを夢だったと忘れさせる。
偽りに耐えられず、サバンナは直後に1回目の自殺をはかっていた。
抑えていた感情を吐き出し、トムは生まれ変わる。
夫ハーバード(ジェローン・クラッペ)が浮気しているスーザンと接近。
愛し合うが、互いのためトムは家へ戻る。

 と言うわけで、自殺の原因を探っていくと衝撃の過去がわかると言う作品。
いろんな複雑な事が絡み合い、実際の所、何が主題なのかわかりにくいが、
とにかくレイプがわかるまでの展開がかなり面白い。
しかし、それから2人が愛し合うのが蛇足的で、生まれ変わったのはいいが長すぎる。

TV放送 93/10/17 BS05 20:00-22:17
 

サウンド・オブ・サイレンス(2001年アメリカ)

 精神科医ネイサン(マイケル・ダグラス)は、
知人ルイス(オリバー・ピット)の依頼で、
看護士を切りつけた少女エリザベス(ブリタニー・マーフィ)を診る。
彼女が統合失調症のフリをしていると見抜く。
ある日、ネイサンは娘ジェシーが誘拐されたと気づく。
コスター(ショーン・ビーン)一味は携帯で連絡。
警察には連絡せず、エリザベスから6桁の数字を聞き出せと言う。
彼女は父の死を目撃して以来、何かにおびえているらしく、聞き出すのには苦戦。
どうやら一味が看護士を送り込み、ルイスも一味に脅されているらしい。
女刑事キャシディは、連続殺人を捜査。出所したコスターの関与を突き止める。
ネイサンはエリザベスを連れて逃走。
捕らわれているジェシーは歌を歌い、
上の階にいる事を骨折でベットにいる母アギー(ファムケ・ヤンセン)に知らせる。
アギーは一味が彼らを監視していた事を知り、襲撃する殺し屋を刺殺する。

 ネイサンらは地下鉄駅へ。エリザベの父はコスターの仲間だったが、
盗んだ宝石を独り占めし、コスターに殺されたのだ。
一味は人形ミシュカを狙っており、
それはエリザベスが発見されたハート島に隠されたと言う。
ネイサンは一味をハート島の無縁墓地へ呼び出す。
彼女が覚えているはずの数字は、墓地の番号だったのだ。
何とかエリザベスから数字を聞き出すが、それは別人の墓だった。
コスターは怒るが、記憶は鏡に映ったように逆になっており、
裏返しの数字を捜すと人形を発見。中には宝石が隠されていた。
コスターはネイサンらを始末しようとするが、キャシディがかけつけ撃ち合いに。
キャシディが撃たれるが、コスターを墓穴に落とし生き埋めにする。

 と言うわけで、マイケル・ダグラス主演のサスペンスで、
ショーン・ビーンとファムケ・ヤンセンなんてゴールデンアイな出演者もいるが、
CMでは、何やら震える声の少女が不気味だった。
見てみると、誘拐サスペンスに精神科の診療を絡めたような話で
誘拐の部分は「コール」なんかとダブるが、
いかんせんマイケル・ダグラス夫妻にあまり緊迫感が感じられない。
ファムケ・ヤンセンなんて、後半まで心配しつつただ寝てるだけだし。
頭の良い娘と言う事になっているが、ダコタちゃんほど感心させられる物もない。
一方、不気味な少女の方は、最初の内だけで、
途中で演技している部分もあるとわかると、
何か実は正常なんじゃないのと思えてきて、妙な感じ。
ブリタニー・マーフィは「17歳のカルテ」とこれで似たような役を演じたわけ。
サスペンス自体は割にありきたりな感じ。

TV放送 2003/11/16 BS05 2000-2200
 



サウンド・オブ・サンダー」(2005年)を見た。

 この映画はピーター・ハイアムズ監督作で、
彼はかつてはカプリコン・ワンとかで注目された人だが、
その後、バン・ダムのB級アクションなどに転身し、
今度は有名な人のほとんど出ていないC級的SF。
タイムトラベルで歴史が狂うと言う古典的なテーマをメインに置いたわけで
何だかチープな感じもするが、この手の話は好きだから見てしまう。

 2055年。タイムサファリ社のハットン社長(ベン・キングズレー)は
タイムトラベルの技術を独自に開発し、これを使用したツアーを組む。
その内容は、6500万年前の世界へタイムトラベルし、
白亜紀の恐竜狩りをすると言う、半年も予約待ちの人気ツアーだ。
(たった半年かという気も知るけど)
TAMIと言うタイムマシンを使用すると、
目的の時間にホールが出来て、そこへ一行は到着。
足下には何やら透明の地面が出来ていて、その上にいる限り、
当時の世界に足跡は残さない事になっているらしい。
そして、やがて火山の噴火で死ぬとわかっている恐竜に対し、
その寸前へタイムトラベルし、氷で作った弾で撃ちまくり退散。
ハットン社長が、アナタが倒したと賞賛するという寸法だ。
ツアーに参加するのは、絶滅種の復活に意欲を燃やすトラビス博士ら。
この日も、帰還のパーティをしていると、女性が乗り込み
このツアーは危険だと警告する。
トラビスは彼女が気になり後を追うが、
実は彼女こそTAMIの開発者であるソニア博士だと知る。
どうやらハットン社長に厄介払いされたらしい。
ソニアは、過去へ何度も行く事は歴史を狂わせると言う。
トラビスは歴史を狂わせないよう配慮していると言う。
タイムトラベル技術の開発により、
タイムトラベル局の役人が監視する体制が出来たとも言うが、
あくまでもタイムサファリ社のみの技術であり、そのチェックは甘いと言うソニア。

 次のツアーで異変は開始した。
毎回、どうも同じ恐竜を倒しているようだが、ここでトラビスの銃に問題発生。
何やら回路がショートして撃てなくなっていたのだ。
しかも、他の連中の銃は、トラビスが撃つまで撃てない仕掛けになっていた。
あわてて修理し、何とか恐竜を倒すが、時間切れ寸前。
足跡を残さないように注意して、退散したつもりだったが。
帰還すると、11月だと言うのに、シカゴでは妙に暑い異常気象になっていた。
さらに、あちこちで植物が異常に繁殖し、ビルや道路を破壊し始めていた。
それでも特に気にせず、さらに次のツアーが行われるが、
一行が到着したのは、恐竜は既に死に、火山が噴火寸前の時間だった。
TAMIに問題はなく、どうやら時間の流れ自体が変わってしまったらしい。
政府はツアーの中止を命令するが、それで事態は解決しなかった。
トラビスは解決策を知る人物として、ソニアを連れ出す。
彼女によると、前々回のツアーで、何かを持ち込んだため歴史が変わったと推測。
歴史は、何回かの波(しかも目に見える波)によって変化すると言う。
次第に巨大な奇妙な生物やらが増え始め、植物も繁殖し都市がジャングルのように。
生物に襲われる人々も現れる。
変化は都合良い事に、原始的生物から影響を及ぼし、
最後には人間に影響が及ぶと、見た事あるかのように言うソニア。
トラビスは、とにかく前々回のツアーをやめさせようと、過去へ飛ぶ事にするが
到着したのはなぜかインディアンがいる時代。
ソニアの理屈では、波紋が出来てしまい、もはや問題の時代へ行く事は出来ない。
それを打ち破る方法として、もう少し過去へ飛び、
そこから未来の問題の時代へ移動すれば良いのだが、
何が原因でこうなったかを突き止めねば同じ事だ。

 そこで原因を調査すると、問題のツアーの際、
行きと帰りで総重量が1.3グラム増えている事が判明。
何か生物を持ち帰ったらしいが、バイオフィルターがあるのであり得ない。
ところが、実はバイオフィルターは使用していないとわかる。
この装置を作動させると、莫大なエネルギーを使用するため
勝手に不要と判断した社長が、タイムトラベル局の役人を買収して止めていたのだ。
では、いったい何を持ち帰ったのか。
チームのメンバーの服を調査しても問題は見つからない。
となると、当日の客2人の内のどちらかだ。
おびえていた方の客が、床を踏み出した可能性が高い。
トラビスらは次第に荒廃していく外の世界を移動するが、
次第に生物に襲われて、仲間もやられていく。時代さえ戻れば問題ないのだが。
何とか客の所へ到着。服を調べるが問題はなかった。
となると、強気に見えた方の服だ。おびえてた方から居場所を聞き出し移動。
強気の方の靴裏から、踏みつぶされた太古の蝶の死骸を発見する。
これを止めなくてはならない。
しかし、研究所自体も荒廃してしまい、装置が動きそうもない。
ソニアはTAMIを大学の研究所だかにつなげば使えると言い、
カバン大にして持ち出す事に。
その間にも仲間は次々やられ、社長や役人も殺されていた。
トラビスと妹分の助手、そしてソニアは、地下鉄線路を移動するがここが水没。
妹分は奇怪な水中生物にやられ、トラビスも溺れそうに。
ソニアが助け出し、何とか目的地へ到着。
そこでソニアは過去へ飛びちょっと戻るプログラムを組む。
しかし、このままで歴史が戻ってしまえば、再び同じ過ちを犯すに違いない。
何かいい手を考えると言うトラビス。
まもなく最後の波が来て、間一髪過去へ飛ぶトラビス。
その後波が到達し、ソニアは何だか怪物に変身してしまう。
過去へ飛んだトラビスは、自動的にちょっと未来へ移動し、問題の時代へ。
ただしいられるのはわずかな時間だ。
そこでは銃の不発で大騒ぎになっている状態。
客が蝶を踏みそうになるのを何とか阻止。
そしてトラビスは、カメラを持った妹分の助手に声をかける。
彼女はトラビスが2人いる事に気づいて驚くが、
未来から来たトラビスは、自分を撮影しろと言う。
やがて時間切れで、未来のトラビスはその後どうなったかわからないまま。
いつの間にか物語は、昔の方の一行にシフトする。
ツアーから帰還したが、妹分はひそかにビデオを持ち出し、トラビスに見せる。
それを見たトラビスは、ソニアの所へかけつけ、ツアーを中止させる事になる。

 と言うわけで、予想通りと言うか、物語はやはりチープな感じ。
歴史ツアーと言っても、行くのは恐竜の時代だけで、他の時代へは行かないので
見ている者としてはちょっと面白味に欠ける。
時代は近未来で、何か動きがゴツゴツした感じのCGも違和感あり。
そして歴史に配慮していたつもりが、結局歴史が狂う展開になるわけだが
その狂い方が妙な感じで、歴史の波が何回も来るというパターン。
歴史を狂わせたきっかけを作った一行が戻ってきても、
最初は歴史は変わっておらず、しばらくして何段階かに分けて波が来て
まず奇妙な動物が現れ、続いて次第に高度な動物に変化が。と言うのがおかしい。
ツアーに参加しなかった人も、歴史の変化を把握しているわけだが
最後の波で、ついに人間にも変化が起きてしまい
そうなると、もう事態を理解できていない存在になってしまうのも妙だし
歴史を元に戻す際は、過去に戻って過去の自分に対応を任せてしまい、
それを伝えに来た主人公はどうなったのか不明のまま。
タイムトラベル物は、その設定は作る人任せになるのは仕方ないにしても
これはちょっと都合良すぎ。
同じピーター・ハイアムズでも、タイムコップの方が良くできていた。
まあ、チープなSFが好きな人にとっては、
最近珍しいジャンルで、こういうのを大画面で見るのは楽しいかも。
 



サウンド・オブ・ミュージック(65)

監督 ロバート・ワイズ

 30年代オーストリア。修道女マリア(ジュリー・アンドリュース)は
歌好きで皆が手を焼き、トラップ大佐(クリストファー・プラマー)の家庭教師に。
7人兄弟だが、イタズラ好きで過去の家庭教師は長続きせず、大佐は軍隊式の教育。
だがマリアはそれには逆らい、大佐の留守中に遊びや歌の楽しさを教える。
大佐はマリアを追い出そうとするが、自らも歌の心を思い出し留まる。
マリアは大佐に惹かれ、婚約者のエルザに指摘されると修道院へ戻る。
だが子供たちはエルザにはなつかず、修道院院長はマリアに戻って確かめろと言う。
大佐は自分の気持ちに気づき、エルザとの婚約を解消。マリアと結婚する。
ナチスが台頭し、出頭に応じない大佐に召集令状を出し
一家は音楽祭に出ると称して回避。優勝するが、どさくさに逃げ出し国境を越える。

 と言うわけで、子供向けに思われがちだが、何度見ても飽きないミュージカル大作。
実話の映画化。そのミュージカルメンバーはどれも抜群。
とても「砲艦サンパブロ」の待ち時間に作られたとは思えない出来。
最後にナチから隠れ、歌が利かない時もあると言うセリフはちょっと悲しげ。
子供はリーズル、フリードリッヒ、ルイーザ、
ブリギッタ(アンジェラ・カートライト)クルタ、マルタ、グレーテル。
リーズルはロルフと恋仲だったが、彼はナチ党員に。

TV放送 2000/01/03 12CH 1030-1349
 

ザ・エージェント(96)

 スポーツ選手のエージェントであるジェリー(トム・クルーズ)は
70人の選手を扱うが、利益重視でクライアントを減らし会社をクビに。
信用していた選手たちは会社側につき、フットボール選手ロッドだけは抑える。
恋人も出ていき、ジェリーを慕うドロシーと言う女性の所へ。
ジェリーはロッドの年俸を下げたため、妻は怒るが、来年のFAに賭けさせる。
ドロシーは転勤になるが、ジェリーが求婚結婚する事に。
ロッドを発憤させ、契約金を上げようと画策するが、ドロシーは仕事中心の彼に困惑。
ロッドはプレイオフで負傷し意識不明に。だが回復し、ジェリーは家族と喜び合う。
ロッドは高額契約を得て、ジェリーに感謝を言う。

 と言うわけで、トム・クルーズ主演で、ベテランぶった彼が嫌がられるが
最後には周囲の信頼を得るという話で、何か前にも似たような話があった気が。
そんなわけで目新しさはない。

TV放送 2000/03/03 35CH 2103-2324
 

ザ・エッグ ロマノフの秘宝を狙え(2008年米)

ガブリエル・マーティン ダイヤ強盗(アントニオ・バンデラス)
キース・リプリー 美術品泥棒(モーガン・フリーマン)
アレックス キースの旧友ビクトルの娘
ニッキー 組織のボス
ウェーバー警部補 キース逮捕に執念を燃やす
マイケルズ ウェーバーの部下(トム・ハーディ)

 美術品泥棒のキースは、地下鉄で出くわしたダイヤ泥棒ガブリエルを仲間に誘う。
博物館から、4000万ドル相当のファベルジェエッグをいただく計画だ。
最新技術の厳重な警備システムに、ガブリエルは回収は無理と判断。
だが、卵は一族の物だと言うニッキーが、
ガブリエルの恋人アレックスを人質に取ったため、やむなく決行する事に。
掌紋や声紋を偽装して、システムを解除。
金庫に侵入するが、実は警官だったガブリエルは、キースを金庫に残して退散。
ニッキーに卵を渡し、アレックスを解放させる。
ニッキーとは、キースの死んだとされた旧友ビクトルで、アレックスの父親だった。
弁護士のアレックスはキースを保釈させる。
キースは、情報屋の情報で、ガブリエルが来る前から、彼が警官だと知っていたのだ。
だがガブリエルは、アレックスの自分への気持ちだけは本物だと知るのだった。

 と言うわけで、アントニオ・バンデラスとモーガン・フリーマンによる犯罪もの。
美術品泥棒のモーガンはダイヤ泥棒バンデラスを見込んで、仲間にする。
難攻不落の金庫からファベルジェエッグを盗み出すと言う展開。
と聞くとルパンみたいで面白そうなんだけど、意外に盛り上がらない。
バンデラスはモーガンに盲目的に従う気はなく、何やら敵対する組織も現れ三つ巴に。
だましたと思ったら、だまされてたみたいな展開にウェイトを置いているが、
見せ方がまずいのか、あざやか感はもう一つ。
期待した金庫破りの方は、事前に脅された割には、簡単に破られて拍子抜け。

TV放送 2014/07/09 ムービープラス 1130-1313
 

ザ・カー(77)

 保安官のウェード(ジェームズ・ブローリン)は、
無差別に人をひき殺す殺人鬼を追う任務につく。
道路を封鎖するが、チーフのエバレットもひき殺される。
学校にも現れるが、墓地に逃げると追ってこない。
警察の包囲網にもかかわらず、次々やられる。ウェードは接近し銃を撃つが効果ない。
ドアにはじかれて負傷。さらに恋人ローレンが家ごと引かれて殺される。
助手のルーク(ロニー・コックス)は、悪魔の仕業だと怯える。
ウェードは自らが囮になり、崖へおびき寄せて崖下へ落とし、爆破する事に成功。
断末魔に怪物のような姿を見せた。

 と言うわけで、正体不明の車に追い回される展開は、「激突」を思わせたが
後半にどうも悪魔らしいと言う展開になると、ちょっとバカバカしい感じ。
あまり無敵すぎるのも難だ。
後にロボコップの悪い副社長等をやるロニー・コックスが、ここではただの若造。
音楽はレナード・ローゼンマン。

TV放送 2000/08/13 25CH 1400-1600
 

ザ・キープ(1984年アメリカ)

 41年ルーマニア。独軍のヴォアマン大尉(ユルゲン・プロホノフ)は、
キープと呼ばれる古城を警備する事に。だが住人はここを恐れていた。
十字架に銀が隠されていると、盗もうとした兵が何かに引きずり込まれて死ぬ。
大尉らも警戒するが、到着したケンペフル親衛隊長は、パルチザンの仕業と決めつけ、
兵が死ねば住人も殺すと脅す。壁に奇怪な文字が浮かび、
村出身でユダヤ人収容所にいたクザ教授に解読を命ずる。
500年前に死語となった古代スラブ語で、霊気のような物が教授を若返らせる。
そしてキープを出せば、ナチスを滅ぼしてやると言う。
心配する娘エバの前に、謎の男(スコット・グレン)が現れる。
魔よけを運び出そうとする教授を、男が妨害。だが男は撃たれて崖下へ。
大尉と隊長がもめた末、大尉は射殺される。
怪物が姿を現し、教授は魔よけを取ろうとするが、怪物はエバを始末しようとし、
我に返って怪物に倒される。続いて立ち上がった男が対決。
十字架で反射した光線で倒す。

 と言うわけで、若いスコット・グレンやらユルゲン・プロホノフやら
何だかクセのありそうな男優が勢揃いで出ており
どんな映画か知らないが、面白いに違いないと思ってみる。
舞台は第二次大戦の独軍とか出てくるものの、戦闘シーンがあるわけでなし
もっぱら不思議な城の話で、幽霊みたいなヤツが暴れるだけ。
独軍の虐殺も多少あるが、物語上、特に必要とも思えない。
そして、主役と思っていたスコット・グレンは極端に出番が少なく
最初主役的だったユルゲン・プロホノフは、途中で殺される。
ようやく現れたスコット・グレンは最初から目が光って
普通の人間でないと言うのがわかり、その後は謎の力で戦うばかり。
眠くなりそうな話。

TV放送 2002/01/31 BS05 2110-2250
 

ザ・ギャンブラー/熱い賭け(2014年米)

ジム・ベネット 大学教授(マーク・ウォールバーグ)
ジムの母 (ジェシカ・ラング)
フランク 高利貸し(ジョン・グッドマン)
エイミー ジムの生徒
ラマー ジムの生徒。バスケ選手

 大学教授ジムは祖父の遺産を継ぐが、
ギャンブルにつぎ込んでしまい、ギャングから24万ドルもの借金を作る。
母から金を借りてもやめられず、他の連中からも借りる始末。
ギャングは、ジムの生徒でバスケ選手のラマーに注目。彼に八百長をさせろと言う。
ラマーが約束を守るかは不透明だったが、
何とか8点以上リードせずに勝つと言う目的を達成。
ひそかに賭けていたジムは大金を得て、カジノでも大勝。
借金を返済し、さらに余るが、金は要らないと言って走り去るのだった。

 と言う訳で、マーク・ウォールバーグ主演のドラマ。
ギャンブラーの話だけど、ギャンブルの駆け引きでハラハラさせるような話ではなく、
中毒になって、借金してもやめられない人の話。
そんな描写が延々と続く感じで、あまり面白くはない。

TV放送 2015/10/26 WOWOW 2100-2251
 

ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー(1981年米)

フランク ダイヤ泥棒(ジェームズ・カーン)
ジェシー フランクの妻
バリー フランクの相棒(ジェームズ・ベルーシ)
オクラ フランクの恩人(ウイリー・ネルソン)
レオ ボス(ロバート・プロスキー)
ユリッツィ巡査部長 悪徳警官

 フランクは昼は中古車屋を営むが、夜は金庫破りをするダイヤ泥棒。
腕を見込まれ、仲介を飛ばして、ボスレオから直接依頼を受ける事に。
裏稼業を知るジェシーと結婚。養子をもらう。
刑務所時代の恩人オクラが死に、次の仕事を最後に引退を決意する。
金庫を破り、ダイヤをいただくが、
レオは約束の報酬を払わず、次の仕事があると言う。
フランクは怒るが、レオは見せしめにフランクの相棒バリーを殺害。
意を決したフランクは、ジェシーを旅立たせ、家や店を爆破。
屋敷を襲撃し、レオらを倒して退散するのだった。

 と言う訳で、ジェームズ・カーン主演の犯罪もの。
カーンは中古車屋の顔を持つが、実はやり手のダイヤ泥棒。
ボスの指示で大仕事をし、それを機に引退しようとするが、ボスはそれを許さない。
相棒(ジェームズ・ベルーシ)を殺され、怒りに燃えたカーンが反撃すると言う訳。
話的には面白そうだけど、いただけないのが時間配分。
2時間の映画で、ダイヤ泥棒の仕事をするのが1時間過ぎ。
ボスにだまされ復讐を決意した時点で残り20分程度。
ダイヤ泥棒は緻密な作戦を用意する訳でなく、
どちらかと言うと人物周辺を描くシーンが延々と続く。
復讐劇の方が派手だったら良かったのだが、
ボスと言っても手下が3人くらいいる程度で、撃ち合いも盛り上がらない。

TV放送 2014/11/07 イマジカ 1630-1833
 

ザ・グラビティ(2013年独オーストリア)

ゾフィー 研究の関係者
トビアス 若者

 スイスの粒子加速器研究所による実験は、新たな宇宙の誕生と期待される。
だが、異常な重力を生み出して研究所は崩壊。
実験の影響で、地球上にブラックホールが生じたようだ。
独国内の電子機器は破壊され、その後はどうなるか予想もつかない。
装置を止めるプログラムはどこかへ送信されており、ゾフィーが回収に向かう事に。
国際会議では、ブラックホールを分断する為に、核兵器を使用すると言う意見が出る。
だが、逆に被害を拡大させるかも知れない。

 各地で地震が発生し、ヨーロッパが分断されると予想される。
ゾフィーはプログラムを受け取った若者トビアスと合流。
プログラムを持って研究所へ向かう。
だが、軍は研究所への核爆弾投下を決定。
何とか到着したゾフィーらが装置を停止させ、核爆弾投下は中止に。
独国首相は、再び立ち上がる記念日だと訴えるのだった。

 と言う訳で、崩壊系のSF系スペクタクル。
何が目的かよくわからない怪しい実験で、地球上にブラックホールが出現。
重力に引っ張られて、ヨーロッパが分断されそうな危機に陥ると言う訳。
地球自体が崩壊しそうな事態だが、描写はドイツ付近だけ。
騒いでるのも一部の人だけとこじんまりした感じ。
もう少し言うと、大変な事態が映像で描かれる事がほとんどなく、
気がついたら崩壊した町が写されるみたいな調子。
前後編のドラマらしいけど、もう少し見せ方ってあるよね。

TV放送 2015/05/03 ムービープラス 0115-0344
 

ザ・グリード(98)

 フィネガン(トリート・ウイリアムズ)は傭兵ハノーバー一味を船で運ぶ事に。
だが彼らは海賊で、合流した豪華客船に乗り込み、金品を奪おうとする。
ところが船内に人はおらず、わずかに隠れていた
女スリのトリリアン、船主キャントンと合流。
じつはキャントンは赤字対策で、ハノーバーと手を組み船を沈めようとしていたが
突如深海から未知の怪物が現れ、乗員乗客の大半が襲われたのだ。
一行も徐々に怪物にやられ、ハノーバーもやられる。
フィネガンの船は燃料が少なく、島まで脱出する事はできない。
そこで自動操縦で魚雷を撃ち込むようセット。
そうとは知らないキャントンは船を奪って自爆。
フィネガンらは水上バイクで間一髪脱出し、島へ到着する。

 と言うわけで、レリックとかの未知の怪物ものと
ダイ・ハードの派手な撃ち合いと、タイタニックの客船沈没をミックスした
ごった煮式の映画で、2000人だかが殺されると言うから
さぞひどいシーンの連発かと思ったら、2000人は死体で出てくるだけで拍子抜け。
怪物は巨大タコみたいなやつで、やっぱりCGだからリアル感が薄く
やっぱり色々詰め込めばいいと言うわけでもないと言う実感だ。
音楽はジェリー・ゴールドスミス。

TV放送 99/09/04 BS05 18:05-19:55
 

THE GREY 凍れる太陽(2012年米)

オットウェイ ハンター(リーアム・ニースン)
ヘンリック 仲間
ディアス 仲間
タルゲット 仲間
バーク 仲間
フラナリー 仲間

 極寒の地。石油会社のハンターとして雇われたオットウェイは
他の社員と共に飛行機で移動。悪天候のため雪原に墜落し、機体はバラバラになる。
付近は狼の縄張りらしく、オットウェイは森まで移動する事を提案。
吹雪の中出発するが、遅れていたフラナリーが狼に襲われる。
現れた狼を倒すが、それはボスではなく、群れを追われた奴と判明。
低酸素症でバークが死ぬ。
行く手が崖となったため、ヘンリックがロープを張り、木に移る事に。
だが、ロープが切れてタルゲットが死ぬ。さらに疲れたディアスを置き去りに。
狼に襲われ、逃げた際に川に落ちて木に挟まれたヘンリックが死ぬ。
妻を病気で失い、自殺願望があったオットウェイが、唯一生き延びる形に。
神に殺せと叫ぶが返事はなく、狼と戦う事を決意。
気づくとそこは巣穴で、狼に取り囲まれていた。
彼は、最強の敵を倒せたら、その日に死んでも悔いはないと思うのだった。

 と言う訳で、リーアム主演のサバイバルアクション。
彼は石油会社に雇われ、極寒の地で野獣を始末するハンターの仕事をしていた。
ある時、他の社員と乗った飛行機が雪原に墜落。
一行は狼に囲まれ、逃げながら森まで移動する事に。
様々な障害を乗り越えて。。。と言う印象はなく、障害ごとに1人死んでる感じ。
木に飛び移るあたりはまだ派手な方で、全体的に盛り上がりに欠ける。
リーアムもさほど活躍している気がしない。

TV放送 2014/05/03 イマジカ 1430-1627