魔法にかけられて」(2007年)を見た。

 ディズニーアニメと言えば、姫と王子が出てきてハッピーエンドと言う展開で
聞くところによると、シンデレラとか白雪姫とかも、
もともとはそうでもなかったらしいのだが、ディズニーがストーリーを改変し
それが世間に定着したとの事。
いわば、お約束の展開と言ったところ。
ところが、今回はその姫が、現実の世界に放り込まれる。
そこで、あいかわらずの姫ぶりを発揮するヒロインと
現実的だが、いつしか彼女に影響されるようになった弁護士の恋の行方に。
これはディズニーが得意とするジャンルを、
ディズニー自身が逆手に取ったセルフパロディ的な要素も持つラブコメとして見た。

ジゼル ディズニーアニメの世界の姫(エイミー・アダムス)
ロバート・フィリップ 現実の世界の弁護士(パトリック・デンプシー)
モーガン・フィリップ ロバートの娘
エドワード王子 ディズニーアニメの世界の王子(ジェームズ・マースデン)
ナリッサ女王 エドワードの母。実は魔女(スーザン・サランドン)
ナサニエル ナリッサの手下
ナンシー・トレメイン ロバートの恋人である弁護士
ピップ ジゼルと仲良しのシマリス

 ナレーターはジュリー・アンドリュースだけど、吹き替えで見たので松坂慶子。
冒頭はアニメシーン。
主人公の娘ジゼルは、木の家に動物たちと暮らしていた。
いつか運命の王子様に会い、運命のキスをして結婚する事を夢見ていた。
一方、その国を牛耳るナリッサ女王は、王子が結婚するとその座を明け渡す事になり
手下のナサニエルに命じて、むやみに狩りばかりさせる。
ところが、そんなさなか、ジゼルの歌声が聞こえたものだから、
王子は狩りをやめ、ナサニエルが止めるのも聞かず探し回る。
木から落ちたジゼルと一瞬で恋に落ち、結婚する事に。
なぜ初対面同志、いきなり恋に落ちて結婚までしてしまうのか、
そんな事はこの世界では問題にならないのだ。
しかし、それでは収まらないのがナリッサ女王だ。
彼女は、魔法使いに変身し、式場へかけつけたジゼルを言葉巧みに泉へ招く。
そして、彼女を泉に突き落としてしまった。
その先は、「永遠に幸せに」なんて事が絶対にない世界だった。
それこそ、現実の世界のNYだった。

 ここからが実写。マンホールから出たジゼルは、何が何だかわからないでいる。
ドレスを着て町中を歩き回るが、さすがにNYでは誰も気にしない。
見知らぬ国に来てしまったので、城に戻りたいと人々に声をかけるが
誰も相手にしない。
迷ってさまよう内、城のネオンを見つけ壁をよじ登り始める。
一方、こちらの住人弁護士のロバートは、娘モーガンと車に乗っていた。
彼は現実主義的で、娘にもおとぎ話でなく科学の本を読めと言うタイプ。
同僚の女性ナンシーと婚約しているが、
どちらかと言うと熱愛ではなく、理性的な選択という感じだ。
ところが、モーガンがプリンセスに気づく。
親の意に反し、おとぎ話にあこがれる彼女は、プリンセスを助けてあげたいと言う。
ロバートはちょっと変わった人と思いつつ助け、
泊まるところがないと言うので仕方なくマンションに泊める事に。
モーガンは本物のプリンセスなの?と言うが、もちろんロバートは本気にしていない。

 翌日、目覚めたジゼルは、恩返しにと部屋を掃除する事に。
彼女が歌うと動物たちが集まり手伝ってくれるのだが、
NYのマンションなので、集まってくるのはハト、ネズミ、ゴキブリ。
部屋はきれいになるが、気づいたロバートらは大騒ぎ。
おまけにジゼルは別のドレスを着ており、
よく見るとカーテンを人型にくりぬいて作っていた。
(隅の方から効率的に使えばいいのに)
ナンシーは、ジゼルがロバートの浮気相手と誤解し険悪な感じに。
ロバートはジゼルを事務所に連れて行き、秘書に彼女の家を探させるが
ジゼルの言う地名は実在しないものばかりだ。
一方、ロバートは離婚調停が得意で、今日も離婚の決まった黒人夫婦につき
相手側の弁護士と話し合う事に。
だが、ジゼルが割り込み、好き合って結婚したのに別れるなんてと泣き出し
これがお宅のやり口かと相手側を怒らせる。
ロバートは、何とか彼女を追い払いたいと思うように。

 一方、ジゼルが泉に落とされたと、リスのピップから聞いたエドワード王子は
リスと共に後を追って泉へ。
NYへ珍妙な衣装で現れ、剣を振り回し、姫はどこだと探し回る。
だが、ピップはこちらの世界では言葉が通じず、役に立たない。
王子はジゼルよりはこの世界に順応するが、それでもすぐには見つからない。
王子が後を追ったと知り、ナリッサ女王は、毒リンゴを3つ作り、
ナサニエルに持っていかせる。一口食べれば永遠の眠りにつく毒だ。
ジゼルを厄介払いしたがったロバートだが、
彼女が歌い出すと周囲も歌ったり踊ったりして、何やら楽しそう。
黒人夫婦もジゼルの影響で結局寄りを戻したと言う。
彼女の魅力を感じるように。
一方で、エドワード王子との話を聞き、なぜいきなり結婚するのかわからないと言う。
普通ならばデートをし、お互いを知ろうとするはずだ。
ジゼルはナンシーに花を贈れと言い、ハトに運ばせ、ナンシーも機嫌を直す。
そんな中、ナサニエルが変装してジゼルに忍び寄り
何とか毒リンゴを食べさせようとするが、
ピップが奮戦して阻止したおかげで2つが失敗。
もう誰にも任せられないと、ナリッサ女王自身が乗り込む事となる。

 いろいろあって、エドワード王子もジゼルを見つける。
ロバートもナンシーと、それぞれ元の鞘に。
エドワードは、すぐにでも元の世界へ戻ろうと言うが
ジゼルはもう少しだけ残り、デートをしたいと言う。
ジゼルはエドワードとデートしてみるが、なぜかときめかず困惑する。
しかし王子こそ運命の相手であるはずで、一緒に帰る事を決意。
最後にロバートが主催する舞踏会に出たいと言う。
だが、ドレスのないジゼルは、モーガンに相談。
モーガンは、祖母から「非常事態に使えと言われた」と言うカードを取り出し
「これって非常事態よね」と高級店でドレスを買いまくる。
舞踏会に乗り込み、皆がハッとする美しさ。
ナンシーはなぜあの女がと心穏やかでないが、エドワードには少し惹かれる。
舞踏会が行われ、途中で相手を変える趣向が。
当然2組のカップルは、相手を入れ替える事に。
ジゼルとロバートが踊り、互いになぜかときめくのであった。
再び相手が代わるが、何かわだかまりを感じる2人。
そこへナリッサ女王扮する魔法使いが現れ、
またも言葉巧みに、ジゼルにリンゴを食べさせてしまう。倒れる姫。
ナサニエルが寝返り、エドワードやロバートも事態に気づくが、どうしようもない。
魔法はとけないのだ。そして12時になれば死んでしまう。
客は派手な寸劇だと思って大喜び。
その時、ふとロバートが気づく。運命のキスだ。
その通りと、エドワードがジゼルにキスするが、なぜか効果がない。
そこでエドワードははたと気づく。運命の相手は君だと。
そんなバカなと言うロバートだが、もう時間がない。
ロバートがジゼルにキスすると、時間ギリギリジゼルが目覚めた。
怒りが爆発したナリッサ女王は、(ジゼルが他の男とひっついたならいいじゃん)
竜に変身し、姫じゃなくてロバートをつかんで建物の屋根の上へ。
剣を持ったジゼルが後を追い、竜を倒す。
ジゼルはロバート親子と幸せに暮らす事に。
失意のエドワード王子だったが、すぐにナンシーと意気投合し
彼女を連れて、ディズニーアニメの世界に戻り、そこで結婚。
そこでも携帯で仕事するキャリアぶりであった。

 と言うわけで、ディズニーのディズニー自身によるセルフパロディとは言っても
姫がアンハッピーエンドになるはずもなく、そこは安心して見られるという感じ。
ポイントは姫が王子にひっつくか、弁護士にひっつくかと言う点で
どちらも可能性はあると思ったが、
やはり劇中一緒にいるシーンの長い弁護士にひっつくのは妥当な展開。
ちょっとひねったと言う映画の主旨からも、
2つのカップルが入れ替わる結末というのもうなづける。
なぜか突然歌い出す姫に困惑する弁護士の描写とかもあり
相容れないはずの別の設定の世界だからと言う面白みがある。
ラスト近く、ディズニーならではの幸せを求め
弁護士と別れ王子とひっつこうとするが、何か割り切れないものを感じる姫の描写は
安易なパロディ企画ですまされない味を感じた。
 

真夜中のカウボーイ(69)

 監督 ジョン・シュレンジャー

 ジョー(ジョン・ボイド)は田舎の生活に嫌気がさし、ニューヨークへ。
ホスト稼業につくが相手にされず、ようやく捕まえた相手に、金を盗られてしまう。
ラッツォ(ダスティン・ホフマン)は、やり方がまずいと忠告。
マネージャーに会わせると称して、金を巻き上げる。
金がなくなったジョーはホテルを追い出される。
ラッツォから金を取り返そうとするが、ラッツォも使ってしまっていた。
やがてラッツォと共に、廃屋で生活するようになる。
ラッツォはフロリダへ行けばすべてが幸福になると信じている。
彼は、カウボーイスタイルは時代遅れだと言うが、ジョーには信じられない。
そこで何とか身支度をし、別のホストの客を横取りするが失敗。
ラッツォは病気で次第に体が弱り始める。
2人は怪しげなパーティに誘われ、
ジョーはシャーリー(ブレンダ・バッカロ)という女性を客として取る。
シャーリーのリードもあって成功。次の客も獲得する。
だが、ラッツォの病気はひどく、彼はフロリダ行きを希望。
ジョーは街でホモの紳士から金を取ろうとするが、拒否され、殺してしまう。
2人はフロリダ行きのバスに乗り、ジョーはカウボーイの衣裳を捨て
堅気の職につこうと決心するが、フロリダを目前にラッツォは息絶える。

 というわけで、何やらすごいテーマがあるような気がするが、よくわからず、
それでも大都会が思い通りには動いてくれない悲しさのようなものを、感じた。
冒頭付近に、テレビで「ウルトラマン」のスカイドンの回をやっていた。

TV放送 91/10/18 06CH 02:10-04:00
 

真夜中のサバナ(97)

監督 クリント・イーストウッド

 記者ケルソー(ジョン・キューザック)は富豪ジム(ケビン・スペーシー)を取材。
ジムは従業員ビリーを射殺し、正当防衛を主張。
ケルソーは事件を取材し、情報をジムらに流す事になる。
検察は殺人容疑で終身刑を求刑。ビリーは人気の男娼で、ジムと関係があったと判明。
ケルソーが現場に入った事から、弁護側は証拠の無効性を主張。
一方検察側は、ゲイに対する偏見から陪審員に有罪に判断させる作戦だ。
ジムはケルソーに真相を告白。口論になりビリーは銃を撃とうとするが
安全装置のおかげで撃てず、その後ジムは落ち着いて彼を射殺したのだ。
だが、担当医師が検察の指示で遺体を操作した事が判明。
一転、ジムはビリーに撃たれたと証言し、無罪の評決を得る。
ケルソーは複雑な心境になるが、ブードゥーの占い師はまだ終わっていないと言い、
ジムは心臓麻痺で死ぬ。

 と言うわけで、クリント・イーストウッドが出演しない監督作。
裁判もので思いがけない真相が判明するのもありがちで、
最初から正体不明の部分のある富豪だけに、意外性もいまいち。
まあ、そこそこは楽しめる。

TV放送 1999/12/12 BS05 1310-1550
 

マラヴィータ(2013年米仏)

ブレイク氏 本名ジョヴァンニ・マンゾーニ(ロバート・デニーロ)
マギー 妻(ミシェル・ファイファー)
ベル 娘
ウォレン 息子
スタン捜査官 FBI(トミー・リー・ジョーンズ)

 とある米国人一家は、襲撃を受けて引っ越し、ブレイク一家と称する。
彼らはファミリーを売ったとして組織に追われ、身元を隠して暮らしていた。
時折、FBIのスタンが様子を確認に来ると言う寸法だ。
作家と称する父ブレイクは、水道水が茶色い事を町長に抗議に行き、
相手にされなかった為、叩きのめす。
母マギーは、買い物に行った店が気に入らず爆破。
息子ウォレンはいじめを受けるが仕返し。娘ベルはナンパした相手を叩きのめす。
ブレイクはギャング映画の上映会にゲストで招かれ、熱弁をふるう。
ウォレンが学校新聞に書いた記事から、組織に居場所がばれる。
家を出ようとするウォレンは、バス停で組織が現れた事に気付いて逆戻り。
ベルは講師にふられて自殺しようとするが、やはり組織に気づく。
組織は家を襲撃するが、一家で反撃して倒す。
町の水道水はきれいになり、上映会も好評だが、
一家はまたも名前を変える事になるのだった。

 と言う訳で、ロバート・デニーロ主演のコメディ。監督はリュック・ベッソン。
デニーロは妻ミシェル・ファイファーや2人の子供と共に、田舎町に越してくる。
よくある一家みたいだが、今度の名前はどうするとか、
鬱陶しい連中を過激に叩きのめしたりで、何か曰くがありそう。
FBIのトミー・リー・ジョーンズが現れ、
どうやらデニーロらは組織を裏切り、保護されているとわかるのだが、
そこに至るまでがまだるっこしい。
組織に見つかってドタバタになるのはいいとして、
どうして序盤に見る者を混乱させるんすかね。
監督:リュック・ベッソン

TV放送 2015/01/02 WOWOW 2100-2251
 

マラソンマン(76)

監督 ジョン・シュレシンジャー

 ユダヤ人とドイツ人の老人が口論になり、共に交通事故で死ぬ。
ドグ(ロイ・シャイダー)は何度も命を狙われ、危機を覚える。
大学生の弟ベーブ(ダスティ・ホフマン)は、
スイス人と言うエルザ(マルテ・ケラー)と接近。2人は暴漢に襲われる。
それを知ったドグは急遽帰国。エルザがドイツ人と見抜く。
彼はゼル(ローレンス・オリビエ)と言う人物に、弟に手を出すなと警告するが、
逆に刺され、ベーブの部屋までかけつけるが息絶える。
ベーブは男たちに襲われ、歯医者だったゼルに、歯を責められる拷問を受ける。
彼はナチの虐殺の責任者だったが、敗戦を知ってダイヤをかき集めたのだ。
だが、兄が事故で死に、鍵を持つ彼が危険を冒して南米から出てきたのだ。
ドグはFBIの特別局にいたが、情報を得るため運び屋をしていたのだ。
スキを見て逃げたベーブは、エルザに助けられるが、彼女も一味と気づく。
隠れ家に一味が現れるが、ゼルの居場所を聞き出し、一味を射殺。エルザも死ぬ。
ゼルは銀行からダイヤを持ち出すが、ベーブが待ち伏せ、浄水場へ連れて行く。
撃つのをためらうベーブだが、格闘の末ゼルは階段から転落。
自らの腹にナイフを刺して死ぬ。

 というわけで、歯を責める拷問が印象的な作品。
結局の所、ロイ・シャイダーの役は、FBIなのか運び屋なのかよくわからん。
ベーブの父が赤狩りで殺されたとのくだりは、あまり深くは描かれず。
ゼルがユダヤ人に見つかって騒がれるシーンは妙に盛り上げるが、話に関係なし。

TV放送 93/12/12 06CH 01:25-03:15
 

マリオネット・ゲーム(2007年カナダ英)

ニール 夫(ジェラルド・バトラー)
アビー 妻(ハムナプトラ3の妻)
トム 犯人(ピアース・ブロスナン)
ジェリー ニールの浮気相手
カール ニールの上司

起:ニール夫婦の娘ソフィがトムに誘拐される。
承:ニールはトムの要求に振り回される。
転:浮気相手がトムの妻だと知る。
結:浮気を知った妻アビーが、復讐の為に誘拐を偽装したのだ。

 やり手の会社員ニールは、妻アビーと共に上司カールの家を訪れる事に。
だが、車に潜んでいた男トムに、娘ソフィーを人質にしたと脅される。
やむなく全財産をおろすが、トムは紙幣に火をつけてしまう。
 続いてレストランの払いを求められた夫婦は、質屋で金を作ってしのぐ。
さらに、アビーに封筒を届けるよう指示。
ニールが極秘情報を盗んだ証拠が入っているのだが、
そうとは知らないアビーは上司に渡してしまう。
 ニールは娘の居場所を突き止めるが、
そこにはトムがいて、逆にアビーが捕らわれてしまう。
 耐えかねたニールは警察にかけ込むが、トムは手を打っており、取り合われない。
 トムはカールの家に行くように指示。
10分以内に家にいる者が死ななければ、ニールが死ぬと告げる。
ニールが家に入ると、そこにいたのは浮気相手ジュディだった。
彼女の夫がトムだったのだ。
やむなくニールはジュディを撃つが、弾は空であわてて退散。
アビーには、カールがジュディと浮気し、トムに誤解されたのだとごまかす。
 だがアビーは、実はソフィはさらわれていないと告げる。
夫の浮気を知ったアビーは、
裏切られた気持ちを味わせようと、誘拐を偽装したのだった。

 と言う訳で、ピアース・ブロスナンが出てるサスペンス。
。。と思ったら、主人公はジェラルド・バトラー。
バトラー夫婦は謎の男ピアースに娘を誘拐され、
理不尽な要求をされて振り回されると言う展開。
実は。。と言う真相は、どこかで聞いたような感じだが
ピアースがまったく物語を左右してなかったとわかって拍子抜け。

DVDレンタル
 

マリリン 7日間の恋(2011年英米)

マリリン・モンロー 女優
コリン・クラーク 第三助監督
ローレンス・オリビエ 男優・監督(ケネス・ブレナー)
ビビアン・リー オリビエの妻。舞台でエルシーを演じた(ジュリア・オーモンド)
アーサー・ミラー モンローの夫
シビル 女優(ジュディ・デンチ)
ポーラ マリリンの付き人
ルーシー 衣装係。コリンの彼女(エマ・ワトソン)

 1956年マリリン・モンローは
ローレンス・オリビエの監督作「王子と踊り子」でオリビエと共演する。
映画界にあこがれる青年コリンは、オリビエの事務所に押し掛け、雑用の仕事を得る。
モンローにはポーラと言う付き人がついて、演技に何かと助言。
モンローはセリフ覚えが悪く、役柄が理解できなければ演技できないと言う。
共演者のシビルや、オリビエの妻ビビアン・リーはモンローをかばうが、
早く撮影したいオリビエは、彼女に求めるのはセクシーさだけだと言う。
ショックを受けたモンローを慰めたコリンは彼女に気に入られ、
オリビエは彼をお目付け役にする。次第にモンローはコリンと親密に。
人は銀幕のモンローが幻と知ると去っていくが、両面を知るコリンは違うと言う。
コリンはモンローを捨てろと言うが、それは出来ないと言う彼女を避ける様に。
オリビエは、演技をせずに人を魅了するモンローは、それ故に不幸なのだと言う。
撮影が終わり、モンローは味方してくれてありがとうとコリンに別れを言う。
モンローの次回作「お熱いのはお好き」はヒット。
コリンはドキュメンタリー映画作家になり、95年「王子と踊り子と私」を出版した。

 と言うわけで、マリリン・モンローの隠された恋を描いた話。
人気女優モンローは、名俳優ローレンス・オリビエの監督作「王子と踊り子」に出演。
オリビエはモンローに演技を求めず、さっさと完成させたいのだが
モンローは納得して取り組みたいと言い出し、なかなか進まない。
そこで第三助監督(つまり雑用係)のコリンにモンローの世話をさせるが
本当の自分を愛してくれるのは彼だけと、恋に落ちると言う訳。
(モンローには夫がいます)
以前から割に好きだったので、モンローびいきで見た面もあるが
コリン自身の著作が原作とあって、自慢話のほら話?と言う目で見ちゃったが。。。

TV放送 2013/03/03 WOWOW 2100-2239
 

マリン・クラッシュ(2000年米)

マック・テイラー CIA
ジム・カーペンター CIA。ソフトを護衛する
オーウェン・カントレル 武器商人
カレン 一味の女
バック・スティーブンス 企業会長(デニス・ウィーバー)
ユーイン 会長の助手。一味に通じてる
ウエンディ・ロビンス 闇兵器の売買を追う
ジュディ・キャンベル 会長の秘書。妊娠中
シンディ 客室乗務員。会長の元恋人

 スティーブンス社の研究所が襲われ、一味に装置が盗まれる。
攻撃衛星を制御するシステムだが、ソフトがなければ使用不能だ。
会長バックはソフトを持ってハワイへ移動する事に。CIAジムが護衛につく。
一味は武器商人カントレルらしく、本物の機長が殺されたと判明。
武器密売を監視するウエンディと、CIAマックが商人を追う。
一味は機を海上に着水させ、やがて機は海底へ。
合流した一味は仲間のパイロットを始末し、システムを奪って退散。
機は通信機を修理し、ようやく軍が到着。
風船で機体を浮上させ、乗員乗客を救出するが、バックが犠牲に。
マックとウエンディは、カントレルの屋敷を襲撃。
衛星のデモを妨害し、一味をバズーカで倒す。

 と言うわけで、もちろんエアポート77をなぞった話。
衛星を制御するシステムが飛行機で移送され、それが武器商人一味に奪われるわけ。
そんな重要なシステムのくせに警備はさほど厳重でなく、内部に裏切り者がぞろぞろ。
そして一味は不要になった者をさっさと始末すると言う安易な展開。
主人公は飛行機に乗っておらず、一番緊迫する場面に参加してない。
さらに割に時間を残して機が浮上し、後は地上で一味を追う蛇足な展開。
一番の有名どころは、デニス・ウィーバーのクセのある会長だが、
事態を悪化させたりする事はなく、割にムダ死に。

TV放送 2010/07/07 テレビ東京 1330-1530
 

マルコヴィッチの穴(1999年米)

 売れない人形師クレイグ(ジョン・キューザック)は
ペット屋で働く妻ロッテ(キャメロン・ディアス)と暮らしていた。
ある日、求人広告を見てレスター社を訪問。
そこは何と7と1/2階にある天井の低いフロアで、社長とも会話がかみ合わないが、
なぜか採用される。棚の裏にドアを見つけ、長いトンネルを抜けると
自分が俳優ジョン・マルコピッチの脳に入り込んだ事に気づく。15分後に元に戻る。
同僚のマキシンという女性に相談し、それで1人200ドルで儲ける事に。
ロッテも体験してビックリ。どうやら社長は秘密を知ってるらしい。
マキシンに気があるロッテは、ジョンの体を利用して関係するように。
クレイグはロッテのフリをしてジョンに入り込み、マキシンとHする。
マキシンもまんざらでない様子。ジョンは体内の異変に気づく。
マキシンを追って部屋を見つけ、真相を知り、心を売り物にされた事に怒る。
ロッテはレスター社長に真相を聞く。彼は90年前に人間に入れる穴を発見。
器から器へと移り住み、仲間は大勢いると言う。

 クレイグは長くジョンで居続けるコツをつかむ。
そして、ジョンの名声を利用し、人形使いに転身してエミー賞を受賞するに至る。
マキシンを妻として彼女は妊娠。ショックを受けたロッテは、マキシンを誘拐。
ジョンから出て行かねばマキシンを殺すと脅迫。
マキシンは穴へ逃げ込み、ロッテも追って意識の中で混乱。
マキシンの子供は、ロッテがジョンの中にいた時の子だとわかる。
クレイグは改心して外へ。だが、待っていた人々が次々穴へ入り、自由は得られない。
ロッテはマキシンと去り、クレイグは置き去りにされる。
7年後。ジョンは永遠に生きられる方法を見つけたと、
次の器であるエミリーを見つける。

 と言うわけで、他の人になれる穴を見つけた男の話と言う発想だけでも面白いが
なぜかそれがジョン・マルコビッチと言う、微妙な俳優を選んだあたりが奇抜。
実在する俳優を出しながら、その運命がだんだん現実とずれてしまうのでとまどわされ
そこらへんが引っかかるのだが、物語としては楽しめる。
キャメロン・ディアスが普段と違うくたびれた主婦役で出ている他
マルコビッチの相談相手としてチャーリー・シーンが、
何ともヒマそうな役柄で登場。はげ上がった未来の姿まで見せる。
ショーン・ペンが人形使い時代にインタビュー。

TV放送 2001/11/18 BS05 2000-2157
 

マルコムX(92)

監督 スパイク・リー

 マルコムの父は黒人運動を指導し、殺される。
成長したマルコム(デンゼル・ワシントン)は、顔役アーチーと対立。
白人のソフィアやショーティ(スパイク・リー)と盗みを繰り返し、逮捕される。
牢でも反抗を続けるが、ベインズは魂の牢獄から抜け出ろと説教。
彼は、黒人は悪と言う白人の考えを逆手に取れと言う。
出所後、イライジャ師に出会い、白人こそ悪と言われ、悟りを開く。
彼について、各地で演説を展開。支持者を増やし、活動家ベティと結婚。
だが、扇動家と危険視する者も現れ、ベインズは代表きどりの彼に反発。
ベインズは活動で私服を肥やし、イライジャは愛人がいると知って彼らに失望。
ケネディ暗殺の際に、彼を非難する演説をしたため、イライジャは彼を批判。
内部の嫌がらせを受け、教団を去る事に。彼はイスラム教巡礼のためメッカへ。
そこで白人にも味方がいる事を悟り、非難すべき相手のみを責めると宣言。
だが、イライジャらの脅迫を受け、家に火がつけられる。
やがて演説会が襲撃され、彼は射殺される。

 と言うわけで、キング牧師と比較して、
過激な活動家と言われたマルコムXの伝記を中心とした映画。
物語は彼の演説ばかりで、それはうまいと思うが、展開としては盛り上がりに欠ける。

TV放送 94/03/20 BS05 20:00-23:27
 

マルタの鷹(41)

監督 ジョン・ヒューストン

 私立探偵のスペード(ハンフリー・ボガード)は、ブリジットと言う女性に
妹と駆け落ちしたサーズビーに会えと依頼され、相棒マイルズが行くが殺される。
サーズビーも殺され、警察はスペードにも疑いをかける。
カイロ(ピーター・ローレ)と言う男は、黒塗りの鳥の像を探し、
ブリジットの話もどうやらウソらしい。
組織のガッドマンに会うと、像はマルタ島から盗まれた100万ドルの財宝と判明。
船長から入手した像はニセ物で、ガッドマンは再び探す事に。
スペードを愛したブリジットは、1人占めを企むサーズビーを殺害。
彼と組もうとするが、スペードは彼女を警察に引き渡す。

 と言うわけで、ボガードがクールな探偵に扮した話だが、
物語が一転二転と言う推理ものや、サスペンスものと言う感じではなく
ボギーの魅力を別にすると、それほどいい話には思えないのだが。

TV放送 98/01/05 BS05 19:05-21:00
 

マローン 黒い標的(91)

 元CIAのマローン(バート・レイノルズ)は仕事に嫌気がさし失踪。
旅先で知り合ったポールの家が、地上げ屋デラニー(クリフ・ロバートソン)の一味に
脅されていると知り、手助けする事。
デラニーは全米支配を企む組織の一員で、殺し屋を差し向けるが返り討ち。
CIAも殺し屋ジェミー(ローレン・ハットン)を送るが
マローンとジェミーは恋仲だった。だがデラニーはジェミーを捕らえて始末。
怒ったマローンはデラニー一味と対決。彼を倒す。

 と言うわけで、どうもパッとしなくなった頃のレイノルズ主演映画。
全米支配の組織とか、CIAから失踪した男とか色々盛り込んだが
全然生かされず、割とこじんまりとした印象しか受けない。
ポールの娘ジョーにシンシア・ギブ。
 

マンイーター(2007年米豪)

ピート 旅行記者(エイリアスのボーン役)
ケイト・ライアン 女性ガイド(サロゲートの同僚役)
ニール ケイトの知人(サム・ワーシントン)

 旅行記者ピートは、クロコダイルを見るツアーに参加。
遭難信号を見たガイドのケイトは、通常は通れない聖なる土地と言う場所へ向かう。
船に何かがぶつかり、一同は小島に避難。
客の1人がいなくなり、どうやらワニに食われらしい。
ケイトの知人ニールらが通りかかるが、彼らのボートも転覆し、同じ様に避難。
ニールがロープを張り、対岸へ渡ろうとするが、ワニに襲われ、何人かがやられる。
今度は罠でおびき出そうとするが、ケイトらが襲われて大混乱に。
気がつくとピートは洞窟にいて、倒れていたケイトを発見。
現れたワニに襲われるが、何とか木を突き刺して倒す。
人々は救助隊に助けられ、負傷したケイトも搬送されるのだった。

 と言うわけで、ワニを見物に行くツアーで、船が奥地で立ち往生。
巨大ワニに襲われると言う話。主役はエイリアスのボーン。
サム・ワーシントンも出るが、アバターより前の作品らしく、割に簡単にやられる。
この手の話だとワニと人間の攻防がありそうだが、あまりない。逃げるばかり。
主役もヒロインも、結構噛まれる。やられっぱなし。
油断しててやられるパターンが多くて、ワニはあまり姿を見せない。
ツアー客同士の連帯感みたいなのもない。
途中で、主役は他のツアー客とはぐれたらしく、何の説明もなく1人ぼっちに。
穴の中でワニとご対面し、何とか倒すが、一緒に戦った人もいない。
妙に見せ場を作らないリアル路線を目指したと言う事かも知れないけど、
全体的に物足りない感じ。

TV放送 2013/08/12 WOWOW 0045-0230
 

マン・オン・ザ・ムーン(2000年アメリカ)

ミロス・フォアマン監督

 バーで働くコメディアン、アンディ・カフマン(ジム・キャリー)は、
素人芸と言われながら、シャピロ(ダニー・デビート)にスカウトされる。
サタデーナイトライブに出演。仕草が受けて、お笑いドラマの話も。
だがアンディは場末の歌手トニーをゲストに出せと要求。
実は下品なギャグを連発するトニーは、アンディの変装だった。
悪役は受けると考え、しかも1人のギャラで2人出演して局の得になるはずだ。
ドラマは受け、局は5年契約を認める。だが、マジメな朗読をして不評に。
トニーは騒動を起こして新聞ネタに。これで実在の人物だと大喜び。
舞台で女性客リンとレスリングし、勝ったら結婚してやると言い、
世間の反発を受ける。プロレスラーのキングも怒り、大乱闘に。
生番組のドラマでもケンカを起こす。賛否両論になるが、実はキングは仕込みだった。
やりすぎが批判を受け、番組は中止に。再び店で芸をするようなるが、肺ガンと判明。
それさえも仕込みではと皆は疑う。満員の客を迎えてカーネギーホールでショー。
これは成功して、死を遂げる。だが1年後、トニーは舞台に出ていた。

 と言うわけで、サタデーナイトライブ他に出ていた
アンディ・カフマンと言うコメディアンの伝記映画で、
コメディアンの伝記は、それ自体はコメディではないとも思えるので、
ちょっと複雑な感じ。
最初は素人芸と言われた彼が、次第に人気を得るが、
ヤラセや視聴者を敵に回す言動がエスカレートしていくと言う展開で、
そのギャグは、面白い時もあるが、劇でも描かれるように、
ちょっと白ける時もある。
しかし、実在の人物のギャグと言われると、映画としてどう評価していいものやら。
ガンが発覚してからは、人が変わったようになり、
カーネギーホールでの舞台なんかも面白そうだが、
こんな感じの芸で貫ければ、一流と言えたのだろう。

TV放送 2001/10/27 BS05 2000-2210
 

マンハッタン無宿(68)

 監督 ドン・シーゲル

 アリゾナのクーガン保安官助手(クリント・イーストウッド)は、一匹狼だ。
彼は、逮捕されたリンガーマンを引き取るため、ニューヨークへ。
カウボーイスタイルのクーガンを、人々は物珍しそうに見る。
だが、リンガーマンは麻薬中毒で入院し、手順では引き取る事ができない。
クーガンは係員をだまし、リンガーマンを連れてヘリポートへ行くが、
リンガーマンの仲間に襲われ、逃げられる。
警部の帰れと言う忠告も無視し、捜査を継続。
心理学者のジュリーに接近し、リンガーマンの恋人リニーの居場所を調べ出す。
リニーを脅迫し、公演の聖堂へ連れて行かせる。
リンガーマンがバイクで逃げたため、クーガンは追跡。
格闘の末倒し、連れ帰る事に成功する。

 というわけで、「ダーティハリー」の元ネタと言われる映画。
もっとも、割とイーストウッドは情けなく、話全体は単純。
犯人もそれほど凶悪と言うわけでもないので、月並みという感じ。
心理学者と仲良くなるが、とってつけたようだ。

TV放送 92/01/12 12CH 14:30-16:26
 

マンハッタン恋愛事情

 カーラ(ヘザー・グラハム)とルーと言う二人の女性が知り合うが、
互いの恋人が、同一人物ブレイク(ロバート・ダウニーJr)であると気づく。
さらに別の恋人がいるとの疑いも出て、当人を追及。
彼の話はウソばかりと言うが、もし双方とも本気ならばより悪い。
ブレイクはショックを受け自殺するフリをしたりするが、どうも信用できない。
何かと言うと、入院している母に電話すると言うが、逃げる口実にしているようだ。
カーラも浮気した事が発覚。ルーは女性と浮気していた。
互いに口論になるが、ブレイクは別れたくないと言う。
しかし、3人での共同生活ができるような状態ではない。
その時、母が死んだとの連絡が入り、ブレイクはショックを受ける。
母の入院は本当だったのだ。カーラはブレイクを慰めるのであった。

 と言うわけで、3人の男女が、室内で口論するばかりの話で舞台劇ぽい。
舞台劇ならではの面白さもあると言うのはうかがえるのだが、
いかんせん、心境の変化とかがとらえづらい上に、
ブレイクの話がどこまで本当かわからないのもつらい。
「マンハッタン恋愛事情」なんて言われると、マンハッタンは皆こうなのかと
言いたくなる感じの複雑な人間模様だ。

TV放送
 

マンマ・ミーア!(2008年米英)

ソフィ 島の娘
ドナ ソフィの母(メリル・ストリープ)
サム ソフィの父候補(ピアース・ブロスナン)
ハリー ソフィの父候補(コリン・ファース)
ビル ソフィの父候補
ロージー ドナの友人
ターニャ ドナの友人
スカイ ソフィの婚約者

 南の島に住むソフィは、結婚式を前に母ドナの日記を見る。
そこに書かれたサム、ビル、ハリーの内の誰かが自分の父と考え、
ドナの名前で招待する。
途中で知り合ったサムらは意気投合。
彼らはドナに会いたがるが、ソフィは式まで隠そうとする。
ドナは3人に気づき、結婚式を邪魔しに来たと考え追い出す。
3人はそれぞれ自分がソフィの父親だと考えるように。
今さら遅いと言うが、サムが婚約破棄して自分を追ってきていたと知る。
ドナは結婚式で、誰が父かわからないと告白。
それでもソフィは、パパが3人出来たと大喜び。
古めかしい式を嫌がり飛び出す。
中止にするのはもったいないと、サムはドナに求婚。ドナもこれを受けるのであった。

 と言うわけで、ABBAのヒット曲を集めて物語を作ったと言うミュージカル。
もともとミュージカル用に作詞された訳ではない曲なので、ちょっと強引な印象も。
そして映画版に登場するのが、メリル・ストリープ、
ピアース・ブロスナン、コリン・ファースと言った面々。
全盛時代は、ミュージカルを得意とする俳優がいたが、
ミュージカル映画が少ない現在、とるべき道は2つ。
舞台などでミュージカルをやってる人を起用するか、
有名俳優に歌わせるか(場合によっては、吹き替えで)。
本作は後者で、コリン・ファースなら舞台で歌ってそうな気もするが、
メリル・ストリープやピアース・ブロスナンにはどうにも違和感あり。
興業的な事を考えて、有名俳優を出しちゃうのは、
マイフェアレディの頃からやってる事だけどね。
メリルは以前は間違いなく美人女優と言う位置付けだったが、
近年は肝っ玉母さんと言う雰囲気になって起用されたのだろうけど、
そこが何とも半端な感じ。
まだ美人時代の面影があって、肝っ玉ぶりがまだ移行途中。
ABBAの歌をノリノリに歌うほど若くないし。
(ここは舞台版の時から違和感が狙いなのかも知れないが)
ABBAの曲は、知ってるのも知らないのもあって、
知らないのはミュージカル用に作ったかのように錯覚するが、
知ってるのはノリはいいけど、前述の通り強引に差し込まれた感が。
てな訳で、全体として違和感の固まりと言う感じ。
娘の友人、母の友人、母のかつての恋人がすべて3人と言う対比は、
お約束的で面白そうだけど、コリン・ファースには恋人が出来なかったりで
そこも半端な気が。
メリルがブロスナンを選んで、他の連中が特に反対しないのも違和感あり。

TV放送 2010/02/16 WOWOW 1900-2048
 

マンモス(2006年米)

フランク・アバナーシー博士 博物館館長
ジャック フランクの娘(キャメロン役)
スクワラリー ジャックの恋人
サイモン フランクの父。UFOに詳しい(トム・スケリット)
モリソン保安官 かつて隕石を目撃した
パワーズとウィテカー FBI。隕石を追う

 博物館長のフランクは、氷漬けのマンモスを展示。
その研究に夢中で、娘ジャックの誕生日を忘れる始末。
隕石が落下し、氷を直撃。甦ったマンモスは暴れ出し、FBIが調査に乗り出す。
かつて隕石の落下を目撃した保安官らは、実はそれがUFOだったと言う。
襲った人々から魂を吸い取っていて、ジャックの恋人スクワラリーも犠牲に。
再び凍り漬けにしようと、工場におびき寄せる。
装置が不調のため、フランクの父サイモンが身を犠牲に凍り漬けに成功。
サイモンも凍るが、技術が進歩すれば解凍は可能だろう。

 と言うわけで、いろんな動物パニックものがあるもので、
ネタに困ると古代生物にも手を出すが、マンモスと言うのはその中でもなかなか異色。
古代生物ものは、どうしてそんな奴が現代に現れたかの説明が必要で、
氷漬けのマンモスが隕石の衝突で蘇ると言うのは、割に科学的な感じ。
ところが、実はその隕石がUFOだったなんて話が出てきて、
さらにそれを追うMIB風のFBIとか出てきてコメディ調。
それでいて、主人公の娘の恋人が殺されたりして能天気でもいられず、
全体の構成がどっちつかず。
娘役はサラコナークロニクルのキャメロンの人。

TV放送 2010/07/20 テレビ東京 1330-1530