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メイクアップ(1977年米)
ジョージ・マニング
ジャクソン (ソンドラ・ロック)
ドナ (コリーン・キャンプ)
カレン ジョージの妻
1975年サンフランシスコ。
息子が手術を受けるため、妻が実家に戻り、1人で留守番する事になったジョージ。
ジャクソンとドナと言う2人の娘が雨宿りに来る。
清純そうだった2人は、気がつくと勝手に風呂に入り、
ジョージは誘われるまま、彼女たちと愛し合う。
翌日、過ちだったと彼女たちを帰そうとするが、
未成年に手を出したと訴えると称して居座る。
それでもジョージが警察を呼ぶと言うと、2人はあきらめ、駅まで車で送る事に。
ところが、帰宅すると彼女たちは戻っており、
催涙ガスを浴びせされ、ベッドに縛りつけられる。
家具を壊したり、やりたい放題した挙げ句、訪ねてきた配達員を殺害してしまう。
未成年にひどい事をしたとして、夜明けに処刑すると宣言。
ジョージは絶望しながら時を待ち、朝になると2人は包丁を振り上げるが、
遊びだったと笑って出ていく。
夜明けの道を陽気に歩く2人は、通りかかった暴走車にはねられるのだった。
と言うわけで、初見ではなくて、かつて深夜放送で見た事あり。
その時の、いやーな印象が強烈で、
克服せねばとレンタルしたが、実際に見るのをためらい3ヶ月。ついに見ました。
主人公のジョージは、息子の手術で妻子が実家に行き、1人で留守番する事に。
そんな中、2人の娘が雨宿りに。
最初は清純そうだった彼女たちだが、
気がつくと勝手に風呂に入ってて、ジョージは迫られるまま、相手をしてしまう。
翌日、罪悪感にさいなまれた彼は、2人を駅まで送るが、
いつの間にか戻っていた彼女たちに居座られる。
ジョージをベッドに縛り、部屋を散らかし、家具を壊し、訪ねてきた配達人を殺害。
未成年を弄んだ罪と称して、夜明けに処刑すると言う。
未成年と称する彼女たち(ソンドラ・ロックは30歳)と遊んだのは事実なので、
何となく引け目を感じつつ、でもそんな事関係ない程の異常な仕打ち。
どういうつもりか分からない連中に振り回される話はいろいろあれど、
これが実話で、結構長時間ストレスが続くあたりが、いやーな要因か。
逮捕されて精神鑑定を受けるとか、主人公が反撃したりする訳でもない、
あっけない終わり方も印象的で、何だったんだろうと主人公と一緒に呆然とする。
ジョージ立ち直れたんでしょうか。
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久々ジョン・バダム監督「迷宮のレンブラント」(97)を見た。
ジョン・バダムと言えば、「ブルーサンダー」「ウォーゲーム」以来のファンで
その後もアクション系を中心に、A級半くらいの映画を作らせれば
そのてんこ盛りの見せ場は、ゾクゾクさせるうまさを持つ。
そのバダムが、「ニック・オブ・タイム」以来新作が途絶えていたと思ったら
何やらひっそりと新作が公開。
東京でも名古屋でも1館だけで、しかも1日に2回ほどしか上映せず
しかも2週間ほどで終わってしまう不遇さ。
じゃあ、つまらないかと言うと、それがなかなかどうして評価も高いようだ。
「スピード2」のジェーソン・パトリックが、
レンブラントの贋作家に扮し、何やら事件に巻き込まれるらしいが、
何しろジョン・バダムだし、見るしかあるまい。
冒頭は主人公ハリー(ジェーソン・パトリック)が、
日本人投資家ヒガシ氏殺害容疑で警察に追われる場面。
手に持った何かの紙を近くのたき火に投げ込もうとするが、警察に取り押さえられる。
それから数ヶ月前。贋作家のハリーは、その腕は世界一と言われている。
だが、大作家には手を出さない。疑われない程度の作家にとどめているのだ。
その片手間で自分の絵も描いているが、そちらの方ははかどらない。
父ミルトン(ロッド・スタイガー)もパッとしない画家だが、贋作には批判的だ。
ハリーは贋作家を引退し、本来の絵の方に専念しようと考える。
そんな中、ハリーに次の仕事の依頼が来る。
ヒガシ氏を含む投資家グループ3人組。後の2人の名前はもう忘れた。
彼らは韓国の投資家との交渉のため、巨匠レンブラントの絵をちらつかせたいと言うが
ハリーはレンブラントに手を出すのは危険だと乗り気でない。
しかし報償は50万ドルと聞かされ、これで贋作家を引退すれば
その金を元手に、プラド美術館に飾られるような絵を描けるかも知れない。
結局仕事を引き受けたハリーは、簡単に絵を描き始めるのかと思ったら
そうはせずに、レンブラントの絵を徹底的に研究。
いろんな絵の特徴を頭にたたき込み、著作や古文書を調べる。
こっそり絵の具を削り取り、その成分を分析させたりもする。
そんな中、オープンカフェでハリーが読んでいる本に関心を示す女性。
実はその著者でもある事が後にわかるのだが、
そのマリエケという女性を修復現場で見かけ、関係者以外は立入禁止と言われ
ハリーは彼女に頼んで中へ入れてもらう。
ハリーはただの研究員と思ったマリエケと意気投合。
夜にホテルに戻り、フロントを待ちきれずにロビーでHする始末だ。
だが朝になると、マリエケは姿を消していた。
ハリーは贋作の製作に取りかかる。
当時の絵の具の成分を分析し、それに合わせた材料を入手。
中には、ジオラマ用の人形を溶かして作ったりもする。
絵自体は価値がないのだが、額がそれっぽい古い絵を購入したりもする。
スペインで老人の肖像画が行方不明になったと知り、
それが見つかったと言う設定で製作。
レンブラントは同じキャンバスに、違う絵を何回も上書きするので
ハリーもこれに従い、下には全然違う絵を描く。
そこには、父に敬意を表して、父をモデルにした、でも350年前っぽい顔を描く。
さらにそこに何回か絵を上書きし、さらに期間を経た風に
レンジみたいな装置で、わざと日焼けさせたりもする。
こうしてついに完成。投資家らはレンブラントとサインしろと言うが
ハリーは、レンブラントはサインをしなかった事が多くあると言い
その方が逆にリアルだと説明すると投資家たちも納得。
スペインの農家を買収し、そこの家で見つかった事にする。
わざと別の画家と思うがと言う事で専門家を呼ぶ。
専門家は驚いて、これはレンブラントの隠れた作品に違いないと言う。
数々の専門家がお墨付きをつけるが、1人だけが違った。
かけつけた女性マリエケは、実はレンブラントの最高権威だったのだ。
彼女はそれがレンブラントの作ではないと言うが、それはただの感で根拠はない。
何かが違うと言うのだが、そんな彼女の意見は評価額に影響ないと投資家らは一安心。
どうやら高額の価値がつきそうで、韓国の投資家に売るよりも
オークションに出す方がいいと言い出す。
ハリーは話が違うと怒り、絵を奪って逃走する。
だがハリーは投資家ヒガシ氏殺害犯として警察に手配されていた。
どうやら彼らは仲間割れし、罪をハリーに着せようとしているらしい。
逮捕されかかるが、手錠が片手にかけられた状態で逃げる。
マリエケの所へかけこむが、彼女は彼と関わるまいとする。
そこで、ハリーは手錠で縛りつけ、共にオリエント急行で逃げさせる。
彼女はハリーの話を聞く内、彼を信用するように。
マリエケは風邪を引くが、金を持ってこなかったハリーは
盗んだ車のトランクにあった子供の絵に手を加えて、
さも有名な画家のスケッチのように見せて売り、それで風邪薬を買う。
彼女が信じてくれたと思うと、結局彼女を逃がす事にする。
そして、最後の切り札と称して、何やら手紙を出す。
さらに知人に会って相談するが、その知人が通報したため警察に追われるハメに。
それが映画冒頭のシーンで、絵を焼こうとするが捕まり阻止される。
裁判になり、ハリーは真相を告白。
レンブラントの贋作家だったと主張した点が論点となり、
専門家たちはそれが本物だと鑑定。まさに腕がいいために自身が窮地に陥る展開。
マリエケだけが贋作だと主張するが、
検察側はホテルでHしていた事などを根拠に、
2人は恋人だから彼女の証言はあてにならないと主張する。
そこでハリーは、皆の前で贋作製作作業を見せて証明しようとする。
だが、裁判前に死亡した父の顔を描く内、
その目を見て、もう贋作を描く事をためらいやめてしまう。
まさに窮地に陥るが、弁護士が投資家の1人に入れ知恵。
絵の利益を得ようとする投資家は、ヒガシ氏を射殺し、
それをハリーの仕業にしようとした。その事をもう1人が証言。
もちろん、利益を独り占めしようと言う考えあってだが、
おかげでこの殺した投資家が逮捕され、ハリーは無罪釈放される。
残りの投資家は、裁判でも本物と証明された絵を得て、オークションで高額を獲得。
ところが、逮捕前にハリーが送った手紙を受け取ったスペインの農夫は
ハリーの入れ知恵で、絵の所有権があると知り
これを法的手段で奪い取り、利益は農機具だか車だかを買うために使われる。
そしてその絵は、プラド美術館に飾られる事に。
思いがけない展開だが、ハリーは念願を成就したわけだ。
これからは自分の絵を描く事を決意したハリーは、
マリエケの絵を描いてそれを彼女に贈る。
彼女の顔写真をパソコンで油絵風に処理したような絵で、
贋作ほどうまいとは思えない絵なのだが。
と言うわけで、期待をはずさぬ出来で、こっそり公開されたのを
何とか見れた事が、逆にしてやったりと満足感を与えさせる。
いつも似たような設定の話ばかりでも何だし、
贋作家を描いた話と言うのは、考えても他に思い出せないものだから
こう言うテーマも面白いかも。
贋作がうますぎるために窮地に追い込まれ、その回避の方法はいまいちだが
意外な展開で、彼の絵がプラド美術館に飾られるのも面白い展開。
ただ、最後に彼が描いた絵は、とてもいい出来とは思えないのだが。
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メイズ・ランナー(2014年米)
トーマス 新入り
アルビー リーダー
ニュート 次のリーダー
ギャリー トーマスに反発(ナルニア物語の親戚)
チャック トーマスと親しい
ミンホ トーマスと迷路へ
テレサ 最後に来た娘
エヴァ・ペイジ WKCDの責任者(パトリシア・クラークソン)
気が付くと、リフトでどこかに到着する新入り。
やがて自分がトーマスだと思い出すが、それ以外の記憶はない。
先からいた住人によると、
高い塀に囲まれたそこには、毎月新入りが送り込まれると言う。
塀には通路があるが、迷路になっていて、毎晩動く。
壁は高くてよじ登る事は出来ず、リフトは人が乗っていると降りない。
彼らは3年間脱出を試みたが、未だに成し遂げられないでいるのだ。
そんな中、トーマスはベンに襲われる。
何かに刺されたらしく、支離滅裂で、
ああなったら戻れないチェンジと言う状態だと言う。
ベンは塀の中に追い込まれて始末される。
リーダーのアルビーは、ミンホと共に塀の中に入るが、刺されてしまう。
トーマスは助けようとして飛び込み、中に閉じ込められる。
グリーバーと呼ばれる怪物が現れ、逃げ回った末に生還。
新しいリーダーのニュートは、トーマスを塀を探る役割のランナーに任命する。
ミンホによると、実際には塀の中は調べつくされていて、出口はなかったと言う。
新たにテレサと言う娘が到着。
「彼女で終わり」と書かれたメモを持っており、トーマスの記憶がある様だ。
彼女が持っていた注射をアルビーに試し、彼は意識を取り戻す。
トーマスはミンホと共に再び塀の中へ。
グリーバーの体内から取り出した装置に導かれると、
ミンホも知らないエリアにたどり着く。その先に出口があるかも知れない。
あちこちの通路が開き、居住エリアに大量のグリーバーが侵入。
アルビーが犠牲となる。
意を決して自らに注射したトーマスは、断片的ながら記憶を取り戻す。
トーマスとテレサは、WKCDと言う組織で何かの研究に参加。
迷路は実験場で、トーマスらは実験する側だったのだ。
だが、ニュートは出口を見付けたトーマスを仲間だと言う。
ギャリーは留めるが、トーマスに同調した者たちが出ていく事に。
グリーバーの大群に襲われるが、何とか裏口の様な場所にたどり着く。
そこは監視室だったが、荒れていて多くの研究者たちが死んでいた。
モニターに写し出されたWKCDの責任者エヴァは真相を語る。
太陽が世界を焼き尽くした上に、脳を侵食するウイルスで人類は絶滅の危機に陥った。
だが、無事な若者が見つかり、人体実験される事になったのだと告げて、
彼女は自殺してしまう。
一同は出ていこうとするが、
追ってきていたギャリーが引き留めようとし、もみ合って彼とチャックが犠牲に。
仲間の死に悲しむ中、一同は現れた連中に連行されてヘリで移動。
上空へ行き、そこが確かに実験場だったと知る。
一方、実は生きていたエヴァは、
トーマスが成果を挙げているとし、第2段階に入ると告げるのだった。
と言う訳で、謎の迷路の中に住む人々を描くシリーズ第1弾。
気付いたら塀の中にいたトーマスは、名前以外は記憶がない。
そこでは穏やかに生きようとする掟があったが、
トーマスはそれを破って脱出を試みると言う話。
シリーズなので、謎解きは中途半端な感じだが、全体の印象はキューブの焼き直し。
TV放送 2016/04/02 WOWOW 2000-2153
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メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮(2015年米)
トーマス 新入り
ミンホ トーマスと迷路へ
テレサ 最後に来た娘
エヴァ・ペイジ WKCDの責任者(パトリシア・クラークソン)
エリス 以前から施設にいた
ジャクソン 施設のリーダー
ホルヘ 次の施設のリーダー
ブレンダ ホルヘの手下
起:迷路を脱出したトーマスらは施設に収容される。
承:施設の連中も一味だとわかり、再び脱出する。
転:追っ手が来て、仲間のミンホが捕らわれてしまう。
結:助けに戻る事を決意する。
迷路を脱出したトーマスらは、ヘリでどこかの施設へ移送される。
施設のリーダーであるジャクソンは、一同をWKCDからかくまうと言う。
少年らはウイルスに侵されない体を持ち、人類存続の手がかりだと言うのだ。
一方、トーマスはかつてWKCDの関係者だったと判明。
迷路は他にもあったらしく、施設には大勢の脱出者がいた。
彼らの中から選ばれた幸運な者は別の場所へ移動できる。
だが、以前からいるエリスによると、
何名かが連れていかれ、戻った者はいないと言う。
そこで、施設の部屋を探る事に。そこでは若者が吊るされて何かの実験をされていた。
死んだはずのペイジ博士は生きていて、ジャクソンが一味だったと知る。
トーマスらは病室に入れられたテレサを救出して退散。
砂漠にある廃屋へ逃げ込むが、ゾンビの様な連中が現れてさらに退散。
トーマスらは別の施設に到着。WKCDが現れ、施設にいたホルヘらと逃げる事に。
彼女はトーマスらが楽園へ導くと信じていたのだ。
廃墟の都市はゾーンAと呼ばれ、
人々はゾーンBにいるとされるマーカスを探していた。
一行は捕らわれてキャンプへ。そこには、トーマスを知っている女性メアリーがいた。
彼女によると、酵素は免疫のある若者からしか取れない一方、
注射でウイルスの進行は止められると言う。
攻撃を受け、一同は捕らわれる。
指揮したのはペイジ博士で、テレサが裏切って情報を流していたと判明。
彼女は、治療法を見つけるにはこうするしかないと言う。
メアリーはかつてペイジ博士の仲間だったとわかるが、射殺される。
抵抗するトーマスらは自爆して運命を共にする覚悟だ。
だが、ミンホが捕らわれ、テレサと共に乗った機が離陸する。
一同は絶望するが、トーマスはミンホを助けに戻ると言う。
それは自殺行為に思えたが、結局一同は同行する事を選ぶのだった。
と言う訳で、迷路から脱出しようとする少年たちを描くシリーズ第2弾。
て言うか、今回は迷路は出てきません。
前作で迷路を脱出したトーマスらだが、助けた連中が実は企業の一味だと判明。
冒頭に再び逃げるあたりの描写は面白いが、
その後は仲間が増えたり、裏切り者が出たりの展開が続いて、ちょっとだれる感じ。
3作目で完結らしいけど、トーマス役の人がケガして撮影が遅れてるらしいっす。
TV放送 2016/08/11 WOWOW 1630-1841
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名探偵登場(76)
謎の富豪トウェーンの招待状を受け、世界中の名探偵が集結。
チャールストン(デビッド・ニブン)、シドニー・ワン(ピーター・セラーズ)、
ペリエ(ジェームズ・ココ)、サム・ダイヤモンド(ピーター・フォーク)、
ミス・マーブルスと言うメンバーだ。屋敷内は不気味な仕掛けがいっぱい。
彼は屋敷内の誰かが殺され、誰かが犯人だと予告。
盲目の執事ベンソンマム(アレック・ギネス)の死体が現れたり消えたり。
一同は陽動作戦と推理。予告の時間に、トウェーン本人が刺されて死亡。
一同は推理を始めるが、チャールストンは彼に借金が。
マーブルズは彼との婚約を破棄した過去が。ワンは彼の息子で恨みを持ち、
ペリエは愛犬を殺され、サムはゲイバー通いの証拠を握られた。全員に動機がある。
一同は執事を犯人にしたり、彼の正体を弁護士、税理士、トウェーンの娘にしたり。
サムは自分はものまね師で、彼こそがサムと指摘。だがすべてはずれ。
トウェーンは勝手な推理をする彼らを非難。
死体はすべて作り物。実は彼の正体は、耳の聞こえないメイドだった。
と言うわけで、ニール・サイモン脚本で、
世界の名探偵にちょっとひっかけた名前の連中が総登場。
執事が犯人なのは、常套手段と指摘するのは面白いが、
いろんな推理が二転三転しても、空々しいばかりで。音楽はデイブ・グルーシン。
TV放送 94/09/13 BS11 21:00-22:37
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名探偵再登場(78)
私立探偵ルー(ピーター・フォーク)は、相棒マークルの殺人を捜査。
不審な電話に呼ばれ酒場へ。ペペと言う人物に、美術品の捜査継続を依頼される。
その店で、恋人マルレーヌ(ルイズ・フレッチャー)と夫ポールと再会。
彼らはレジスタンスで働き、出国の協力を求めるが、ルーは拒否。
富豪ブラバー氏は謎の人物に首飾りを盗まれ、その捜査を依頼。
マルレーヌはルーへの愛を告白し、ルーも協力を約束。
今度はデザイヤ氏に宝石の調査を依頼されるが、彼らがルーマニア人と見抜く。
しかし、かつての相棒マルセル(ジェームズ・ココ)に撃たれて彼は死亡。
マルセルが持っていた宝石で、ブラバーと交渉。しかし中身はただの卵だった。
警察が一味を逮捕するが、殺人は否定。ルーはポールに出国の書類を渡す。
大佐が現れるが、マークルの妻が射殺。彼女はマルレーヌに嫉妬して誤射したのだ。
仕事に夢中の夫を射殺したのも彼女だったが、モテモテのルーは気にしなかった。
と言うわけで、今回はピーター・フォークが中心で、
「カサブランカ」のくだらないパロディになっていて、前作のような高級感はない。
TV放送 94/09/20 BS11 21:00-22:34
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メイフィールドの怪人たち(88)
監督 ジョー・ダンテ
メイフィールドに住むレイ(トム・ハンクス)とアートは、
誰も姿を見せた事のないクロペック家に男を見るが、あいさつはできずじまいだった。
2人とラムスフィールド少尉(ブルース・ダーン)は、その夜問題の屋敷を見張る。
家の中から不思議な音と光が漏れ、男がバカでかいゴミを捨てる。
雨が降り出したため、ひとまず引き上げるが、レイは庭で一家が穴を掘るのを見る。
ゴミからは何も出なかったが、近所のウォルターが行方不明になり、
クロペック家の庭から、人間らしき骨が見つかる。
レイの妻キャロル(キャリー・フィッシャー)は、詮索をやめろと言い、
正式にあいさつするため、彼らはクロペック家へ。
息子ハンス、叔父ルーベン、そしてその兄の医師ウェルナー(ヘンリー・ギブソン)。
彼らは寡黙で、質問になかなか答えず、疑惑を残す。
翌日、クロペック一家が出かけた間に、3人は調査を開始。
庭からは何も出ず、地下室で焼却炉を発見。床を掘り、ガス管を壊して大爆発。
ウォルターは入院していただけで、3人は不法侵入等で逮捕されそうだ。
レイは人嫌いなだけで、イカれてるのは自分たちの方と怒る。
だが、救急車のレイの前にウェルナーが現れ、焼却炉で骸骨を見たはずと襲う。
レイは逃げだし、クロペックの車から大量の骸骨が見つかる。
というわけで、起承転結としては、クライマックスまで「転」がないと言う構成。
怪しげな雰囲気を出す家があると言う事なので、
これは実は怪しくない事がわかり、それでは面白くないので、
ラストに、実はやっぱり……と言う展開だと予想されたが、案の上その通りだった。
したがって、展開は読めていた感じだが、盛り上げ方がいいのか、楽しめる。
何かテーマがある感じだが、そこらへんはちと弱い。
近所のリッキーに、コリー・フェルドマン。
TV放送 92/03/01 BS05 13:10-15:00
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メーン・イベント(79)
香水会社社長のヒラリー(バーバラ・ストライサンド)は、
副社長が金を持ち逃げしたため破産。唯一の資産はボクサーとの契約権のみだ。
引退したボクサーのキッド(ライアン・オニール)には試合をする気がないが
彼が試合に出なければ、会社の譲渡しかない。
無理矢理引きずり出すが、勝手がわからないヒラリーのおかげで試合は失格。
だがプロモーターランス氏は気に入り、因縁のヘクターとの試合を組む。
ヒラリーはキッドと接近。試合は優勢だが、勝てば別れると気づきタオルを投げる。
と言うわけで、主役2人のキャラに合った軽い調子のコメディだが
どうもヒラリーの図々しさが鼻につき、最後にキッドも惹かれる展開が納得いかない。
TV放送 98/12/18 25CH 13:00-14:55
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メガシャークVSジャイアント・オクトパス(2009年)
エマ サメ博士
教授 エマの恩師
シマダ博士 巨大タコの権威
潜水艇でサメを調査するエマ博士は、巨大な生物を目撃。
さらに食い殺された巨大な鯨の死骸を見つけるが、周囲は問題視しない。
一方、日本の油田が巨大生物に襲われると言う事故が発生。
上空の旅客機も、巨大なサメに襲われる。
潜水艇で撮影した映像から、巨大なサメとタコが戦っていると判明。
古代のサメメガロドンらが蘇ったらしい。
タコの権威シマダ博士と対策を検討。
フェロモンでサメをおびき寄せ攻撃するが失敗。金門橋がやられる。
東京でのタコ攻撃も失敗したため、2匹を戦わせる事に。
作戦は成功し、2匹は海溝に沈んでいった。
だが、北海に凍り漬けの生物が見つかったとの連絡が入る。
と言うわけで、実際にいたと言う古代の巨大ザメメガロドンと、
実在かどうかはともかく、とりあえず出しちゃえと言う巨大タコが、
凍り漬けになってた事も忘れて戦い続けると言う話。
はなからリアルさとかは求めていないので、メガロドンが金門橋に噛み付いたり、
ジャンプして上空の飛行機を食うなんてシーンは大歓迎だが、それは序盤だけ。
後は縮尺のよくわからない海底で戦うのみ。
ミサイル攻撃が効果なく、こうなったら両者を戦わせるしかないと言う例の発想で、
フェロモンとやらで誘導して戦わせる。
それでは片方が生き残るはずと言う心配をよそに、
2匹とも海底に沈んでいったから結果オーライかな。
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メガ・シャークVSクロコザウルス(2010年米)
マコーミック大尉 軍の音波技師
ナイジェル・パットナム 怪物ハンター
ハッチンソン 軍の捜査官
大将 (ボイジャーのドクター役)
軍の音波技師マコーミック大尉は、死んだはずの巨大ザメが生きているのを察知。
巨大ザメは戦艦を襲い、大尉の恋人コリーンらが犠牲に。大尉だけが生還する。
一方怪物ハンターのナイジェルは、コンゴで体長450mの巨大ワニの捕獲に成功。
だが輸送する貨物船が、巨大ザメに襲われる。
マコーミックとナイジェルは犬猿の仲だったが、やむなく協力する事に。
巨大ワニは上陸するが、原発の電力で撃退。巨大サメも卵を移送する潜水艦を攻撃。
母性本能が強いワニは卵を守り、攻撃性が強いサメがそれを狙っているらしい。
巨大ワニはハワイで産卵し、2匹が激突。
大尉は音波で誘導し、火山を爆破。羽化した大量のワニと共に2匹を倒す。
大尉らは無事生還するが、日本で巨大トカゲが現れたとの知らせが入る。
というわけで、メガシャークVSジャイアントオクトパスと言う作品があった。
古代に実在したと言うメガロドンと言う巨大ザメが蘇り、実在したかどうか知らないが
巨大タコもついでに蘇り、現代で激突すると言う話だった。
この手の話は、連続性もなく乱発されるのかと思ったら、
死んだかと思った巨大ザメが生きていたと言う続編が登場。
今度の相手は巨大ワニ。ビルをふみつぶすでかさだ。
海の中ならば、人知れず巨大生物が存在するかも知れないが、
陸上に何でそんな生物が?何食べてたの?
この二匹の巨大な奴らが、陸と海と言う、ホームグラウンドの違いをものともせず、
なぜか戦うと言う話。
巨大ワニの卵を巨大ザメが狙い、卵のある場所ならどこでも行きまっせと、
世界を股にかけて各地で激突。
人間側も、巨大ザメの専門家と巨大ワニの専門家が1人ずついて(1人ずつしかいない)
彼らが犬猿の仲なんだけど、協力して戦うなんて、どうでもいいようなドラマが展開。
巨大ザメは、今回も戦艦の上を飛び跳ねてヒレで攻撃したり、
ミサイルに空中で食い付いて方向を変えるなんて、派手な動きを見せる。
対する巨大ワニは、ただノシノシ歩くだけで、見せ場的にはもう一歩。
潰したビルに、なぜか前作の日本向けポスターが貼られてたりするご愛嬌あり。
もともとレベルの高い映画でないのは承知の上だが、
もう少し開き直ったシーンがたくさんあってもいいはずで、
軍人たちが妙に格好つけたりするのが空々しい。
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メガ・シャークVSメカ・シャーク(2013年米)
ロージー・グレイ博士 ネロを操縦
ジャック・ターナー博士 ロージーの夫
提督
マクニール博士 巨大サメに詳しい
干ばつ対策で輸送された氷が融け、中から古代の巨大サメが現れる。
巨大サメは世界各地に被害を与え、海路が封鎖される事態に世界経済は混乱。
対抗する為、ロージー博士とジャック博士は軍と協力し、
人工頭脳ネロを搭載したメカの巨大サメを開発。
メカは油井からの油の流出を阻止したり、巨大サメに狙われた旅客機を助けたり活躍。
だが、巨大サメの体当たりで不調となり、操縦するロージーは何とか脱出。
メカは地上モードとなり、都市を破壊し始める。
巨大サメに詳しいマクニール博士は、
巨大サメと戦わせる事でメカを破壊できるかもと言う。
ロージーは再びメカに乗り込み、短波で巨大サメを誘導。
戦闘機の攻撃で閉じ込められるが、ジャックが小型艇で乗り込んでロージーを救出。
誘導された巨大サメが食い付いた瞬間に、メカの魚雷が爆発して倒す。
と言う訳で、巨大タコや巨大ワニと戦った巨大サメが登場するシリーズ最新作。
また現れた巨大サメによって、世界各地で被害が。
神出鬼没で、世界中の船の往来が禁じられると言う、
この数千年で初めての事態に世界経済は混乱。(と大風呂敷)
巨大サメの生態を研究するとか言う方向には動かず、
メガにはメカと言う日本的発想で、巨大サメ型ロボットが開発される。
(地上モードまで用意)
だが、メガ対メカの対決はあまり見られず、メカが暴走して人々が逃げ惑うと言う訳。
もともと期待値は高くないけど、何か物足りない。
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メガシャークVSグレート・タイタン(2015年米)
アリソン・グレイ博士 サメの権威
ブロック博士 ライバルの海洋生物学者
キング CIAの潜入捜査官
デイン 富豪
世界経済を混乱させたメガシャークが再び現れる。
権威であるアリソン博士によると、
卵がクローン化し、倒してもまた現れると言うのだ。
ジャクソン提督は対策を検討。
アリソンは電磁場装置を使ってメガシャークを研究しようと主張するが、
ライバルであるブロック博士の案が採用される。
反発するアリソンだったが、
富豪デイン氏が完成させた装置を使い、退治に協力する事に。
一方、正体不明のベネディクトを追うCIAキングは、
一味がソ連が封印していた巨大ロボ兵器コロッサスを起動させたと知り、
何とか止めようとする。
提督は核ミサイルを発射した上で自殺してしまうが、何とか惨事は阻止。
実はデインこそベネディクトで、メガシャークとコロッサスの両者を制御可能に。
軍は衛星で攻撃してきた為、コロッサスにメガシャークを投げさせて、衛星を破壊。
だが、その際にメガシャークの制御装置が外れてしまう。
さらに、格闘する内に、コロッサスも制御不能に。
デインは踏み潰され、コロッサスも何とか倒すが、
メガシャークはまたも甦るのだった。
と言う訳で、巨大サメメガシャークが暴れるシリーズ第4弾。
巨大タコ、巨大ワニ、巨大サメメカと戦ってきたメガシャークだが、
今回の敵はコロッサスと言う巨大ロボ。
(グレートタイタンと言う名前は出てこない)
海の神でも出てくるのかと思ったけど、何だか目的のよくわからないロボ。
進○の巨人風だが、手足の接合部が昔のブリキのおもちゃを思わせる感じで弱点そう。
メガシャークとブリキの両者を制御した男が、陸海を制したと喜ぶ話で、
メガな暴れシーンはもうひとつ。
ちなみに、今回は人工衛星に食いつく。
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メガストーム(2013年米)
ネルソン (エージェントコーディの主役)
オリーブ ネルソンの恋人
サル 歌手
ラスベガスに遊びに来たネルソンら。
ふざけた仲間が、展示された伝説の剣を持ち出すと、巨大な竜巻が発生。
建物を破壊し、仲間が次々犠牲に。
伝説に詳しいオリーブに従い、
町で一番高いエッフェル塔で剣をかざすと、嵐は収まるのだった。
と言う訳で、巨大竜巻もの。
ベガスに遊びに来た男女の若者たちが、
展示された不思議な力を持つ剣を持ち出した為に、竜巻を引き起こしてしまう訳。
科学的な理由付けのないインディな話だが、剣が厳重に警備されてた訳でもない。
主人公はどこかで見たと思ったら、エージェントコーディの主役。
ティーンアイドルだったと言う彼がとっつぁん坊やになってしまい、
存在自体に違和感が。。。
TV放送 2015/05/02 ムービープラス 2330-0050
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MEGA SPIDER メガ・スパイダー(2013年米)
アレックス・マシス 害虫駆除業者(HEROESのマット)
タナー少佐 (レイ・ワイズ)
カーリー・ブラント中尉 少佐の部下
ホセ 病院の警備員
害虫駆除業者のアレックスは、クモにかまれて病院を訪れる事に。
そこでもクモ騒ぎになった為、依頼されて通気孔を探った結果、巨大なクモを発見。
だが、かけつけた軍に追い出されてしまう。
アレックスは、警備員ホセと組んで、軍よりも先に巨大クモを捕らえようとする。
巨大クモは公園に現れ、人々が次々犠牲となるが、アレックスらは何とか回避。
軍が攻撃するが、次々とやられ、カーリー中尉が捕らわれてしまう。
軍によると、火星の隕石に付着したDNAを利用し、巨大な果物を作る研究を実施。
だが、果物にクモが混ざっていた為、巨大化してしまったのだと言う。
巨大クモはロスの繁華街で暴れ回り、高層ビルに巣を作る。
軍は空爆を決定するが、カーリーが生きているとわかりアレックスが急行。
カーリーを救出し、直後にミサイルが命中。
だが、巨大クモがまだ生きていた為、糸を吐く突起をバズーカで攻撃。
内側から破壊する。
一件落着かに思えたが、今度は巨大ゴキブリが現れるのだった。
と言う訳で、巨大なクモが暴れる話。
エドワード・ファーロングが出てる似たようなのがあったが、
何となくこっちの方がマシ。
主役はエイリアスやHEROESに出てた人(前より太ってる)で、害虫駆除業者役。
軍の実験の失敗で巨大クモが出現。
退治しようとする軍が苦戦する中、主人公が奮戦すると言う訳。
もちろんチープな話なんだけど、町が混乱する描写は割によく出来てる。
TV放送 2016/04/17 WOWOW 1545-1705
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メガ・パイソン(2009年米)
スタンレー大尉 隊長。実戦経験がない
ヘンリー中尉 女性士官
アンドリュース 隊員
イスラ 難民の娘
アマル 難民の男
米軍のスタンレー大尉らは、アフガニスタンの採掘場を制圧しようとして失敗。
タリバンに捕らわれ、人質にされてしまう。
だが、地響きがしたかと思うとタリバンが姿を消す。
やがて救援ヘリが到着するが、地中から現れた巨大生物に食われてしまう。
一行は難民キャンプへ行くが、救援を求めるには採掘場に戻るしかない。
難民の男らと同行するが、彼らがスパイではと言う疑念も生まれる。
タリバンと撃ち合いになったり、怪物に襲われたり。
残された一行は自爆を決意するが、危機一髪救援ヘリが到着。
そのヘリも怪物に襲われるが、スタンレーが自爆して倒す。
と言うわけで、いやいや、メガなヘビとサメものは見逃せません。
今回のメガパイソンも、後の対ギガントゲイター見てるし。
。。。なんて気持ちで見たが、結局のところ、
タイトルに偽りありで、メガパイソンは出てません。出てるのは、メガミミズです。
最初からメガミミズと知ってたら、見たかどうか怪しいところ。
物語は、米軍とタリバンと難民親子が絡むマジメそうな構成。
タリバンに襲われると、ミミズが敵を蹴散らし、
ミミズに対抗しようとすると、タリバンが現れるなんて展開で、
危機また危機と言う描写なのかも知れないけど、なかなか盛り上がらない。
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メガ・パイソンVSギガント・ゲイター(2009年米)
ニッキー ヘビ学者
テリー 保護官
ディエゴ 爬虫類学者
ジャスティン テリーの恋人
ワニが巨大ヘビに襲われたと知った保護官テリーは、ヘビ狩りを許可する。
一方、ヘビ学者ニッキーは、ヘビ狩りに反対し対立。
恋人ジャスティンが巨大ヘビに襲われ死んだテリーは、
筋肉が無制限に成長する薬をワニに投与。
巨大になったワニがヘビを倒し、気付いたニッキーの部下も犠牲に。
テリーは資金集めのパーティをするが、ニッキーが乱入して格闘に。
パーティ会場は巨大ワニとヘビに襲われ大混乱。
事態を知った2人は休戦し、爬虫類学者ディエゴと協力し止めようとする。
巨大ワニとヘビはマイアミに到達。電車を丸呑みし、飛行船を食いちぎる。
フェロモンで誘導し、巨大ヘビの卵がある洞窟ごと爆破する事に。
爆弾を設置するが、巨大ワニが集まりテリーが犠牲に。
爆破は成功するが、振動でヘリから落ちたニッキーは、
頭だけになっても動いていた巨大ヘビにやられる。
町は復興し、ディエゴは2人が町を救ったと称えるのだった。
と言うわけで、80年代のアイドル歌手として人気を二分したと言う
デビー・ギブソンとティファニー。
この二人、実はメガピラニアとかメガシャークとかにそれぞれ出ていて、
本作で夢の競演と言う訳。
ただし、アイドルだった過去がなければ、
お呼びがかかりそうにないデブなおばはんたちだ。
物語は、巨大なヘビが現れて、人間とかワニとかが襲われる事件が発生。
保護官は数ある動物の中から、ワニだけを保護しようとし、
対抗するためにワニに成長促進剤みたいな物を投与。
効果はたちまち出て、巨大なワニがウロウロ。
一方、自然の摂理を守ると称する女博士は、ヘビだけを守ろうとし、
結果的に町は巨大ヘビと巨大ワニに占拠される。
サンダガイラのごとく争っていた女性陣は、
事態に気付くと手のひらを返したように協力。
田舎町の出来事だった騒動はあっという間にマイアミに移るが、
伝家の宝刀フェロモンで誘導し、再び田舎町へ。
一気に爆破して倒すが、2人ともひいきにしていた側の怪物に食われて死ぬラストも、
このシリーズならではの強引さ。普通、主役は生き残るよね。
ヘビが巨大化した理由はよくわからず。
ゲスト的にモンキーズのメンバーも出ていて、
こんな映画でミュージシャンの同窓会みたいな事態に。
TV放送 2012/01/22 ユニバーサル 1200-1326
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メガ・ピラニア(2010年・米)
フィッチ 米軍特殊部隊
モンロー 遺伝学者
米国務長官
ディアス大佐 ベネズエラ軍
ゴードン モンローの同僚
ベネズエラの河で、外務大臣と米大使が殺害される。
国務長官は、テロとして特殊部隊のフィッチに調査させる。
爆弾の痕跡はなく、科学者モンローの言うとおり、
遺伝子操作された巨大ピラニアの仕業らしい。
ベネズエラ軍のディアス大佐は、ミサイル攻撃で退治。
科学者らを逮捕しようとするが、さらに巨大なピラニアが港町を襲撃。
通常の2倍で成長し、どこまで巨大化するか不明だ。
淡水魚なので海には出ないと思われたが、米戦艦や原潜を襲撃、沈没させる。
群れはフロリダを目指しており、強力な核が検討されるが、
使用されればフロリダは壊滅する。
群れはフロリダに上陸。追ってきたディアスらがやられる。
フィッチらは潜水し、1匹を流血させる事で、共食いにさせる作戦に成功。
ピラニアは全滅する。
と言うわけで、いやいや、ピラニアだって巨大化しますよ。何か問題でも?
物語は怪しい実験で巨大化したピラニアが、米本土を襲撃すると言うありがちな話。
もちろん、そこに至るにはいくつものハードルが。
まず実験だが、食糧問題を解決するため動物を巨大化するのはわかります。
誤ってピラニアが巨大化してしまったのも、いいんですが、なぜピラニアだけ?
食糧としてピラニアだけを選んだと言う事か?
こんな怪しい実験をしていたのは米人のチームで、
現地ベネズエラの大佐は彼らを逮捕しようとする。当然です。
ところが、主人公の兵士や米国務長官は、
彼らがいなければ解決しないと、まるでヒーロー扱い。
ベネズエラの大佐だけが彼らを追うが、
そこに専念しすぎて、町が巨大ピラニアに襲われてもお構いなし。
挙げ句の果てに、アメリカまで追ってきてしまう。ベネズエラからヘリで。
主人公はドルフ・ラングレンあたりを連想させる、
ミスなんかした事ありません的な軍人。
そんな彼が、こんな事件を大真面目に追う。
科学者は48時間で米国に到達するって予測したのに、
次のシーンでは淡水魚だから海には出られないって言うし。
しかも海に出られた理由はよくわからず。
途中、軍艦や原潜に噛み付いて沈没させるが、
合成でごまかされて、大変な事になった感は弱い。
最後の手段として、主人公は1匹を傷つけて共食いにさせる。
なるほど興奮した群れが、勢いで傷ついてない奴も襲っちゃうかも知れないけど、
最後はバトルロイヤル的に、1匹は残るんじゃないの?
そんな疑問をよそに、長官らは帰還した主人公を爽やかな笑顔で迎えるのだった。
本当に全滅したか、確認はした方がいいと思うよ。
TV放送 2010/12/05 ユニバーサル 0300-0432
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メガフォース(1982年米)
ハンター司令官 メガフォースのリーダー
バーン・ホワイト大将 (エドワード・マルヘアー)
ザラ少佐 大将の部下(パーシス・カンバータ)
ガラリア大佐 (ヘンリー・シルバ)
ホワイト大将は、メガフォースと言う無国籍の秘密軍隊を訪問。
某国のガラリア大佐逮捕を依頼する。
ハンター司令官と面識のあるガラリアは自ら投降。
だが、かけつけた大将は、政治的な理由により、ガラリア逮捕は中止になったと言う。
置き去りにされたメガフォースは、
攻撃をかわして輸送機にたどり着き、無事生還するのだった。
と言う訳で、キャノンボールのハル・ニーダム監督作。
デルタフォースと混同するけど、本作は主役が知らない人なのが難。
無国籍な極秘軍隊メガフォースが活躍する話。
日本の戦隊ものの第一話と言う印象で、巨大な秘密基地も登場。
ただし、設定はかなり浅い感じで、敵の悪事もこちらの作戦もよくわからずに終了。
ラストに登場する空飛ぶバイクも戦隊もの風で、構造的に飛ぶとは思えない。
スタートレックのパーシス・カンバータが出ているのも見所だが、
チームの紅一点ではなく、ちょっと出した程度。
ちなみに、カンバータは早くして亡くなってるらしい。
TV放送 2016/01/08 ムービープラス 1630-1809
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メカニック(72)
アーサー(チャールズ・ブロンソン)は組織の凄腕の殺し屋だ。
組織に追われる旧友ハリーも始末。
ハリーの息子スティーブ(ジャン・マイケル・ビンセント)は
父の敵とも知らず、アーサーの仕事に関心を持つように。
だが組織は、アーサーがハリーの息子と組む事を問題視。
アーサーは、スティーブにもアーサー殺害の指示が出ている事を知る。
次の仕事は組織の罠で、一味の待ち伏せを受けるが、返り討ちに。
しかし、スティーブに好物のワインに毒を盛られ死ぬ。
アーサーは車に爆弾を仕掛けており、スティーブは爆死する。
と言うわけで、ブロンソンがプロの殺し屋に扮し、若手のビンセントと組むが
スティーブと組む事を問題視し、彼に殺しを依頼するとは理解しがたい。
しかも狙われてる事を知りながら、まんまと殺されてしまうのは拍子抜け。
ジル・アイルランドが、ブロンソンの恋人役で出るが、ほんのチョイ役。
音楽はジェリー・フィールディング。
TV放送 97/12/03 12CH 13:00-15:00
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メカニック(2011年米)
アーサー 殺し屋(ジェイソン・ステイタム)
ハリー 仲介屋(ドナルド・サザーランド)
スティーブン ハリーの息子
ディーン 組織の男
マッケンナ 組織のメンバー
殺し屋アーサーは、証拠を残さない手際の良さで、メカニックと呼ばれていた。
友人ハリーの仲介で、組織の仕事を受けていたが、ハリーが組織を裏切ったと知る。
組織のマッケンナを殺し、大金を得たのだ。組織の指示で、アーサーはハリーを始末。
アーサーは葬儀でハリーの息子スティーブンと知り合い、
彼はアーサーの弟子になりたいと言う。
訓練の末、次の仕事はスティーブンに任せる。
だが、組織のディーンは、スティーブンを使った事を問題視。
アーサーは、死んだはずのマッケンナが生きていると知り、
組織にだまされた事に気付く。
ハリーに秘密を漏洩した疑いがあるため、アーサーに始末させたのだ。
アーサーらは組織の襲撃を受け、返り討ちにするが、スティーブンは真相に気付く。
アーサーはディーンのアジトを襲撃。見事一味を倒す。
アーサーは身を隠す事にするが、スティーブンは1人でも仕事を続けると言う。
スティーブンはアーサーの車を爆破するが、
アーサーは間一髪脱出しており、逆にスティーブンの車を爆破するのだった。
と言うわけで、トランスポーターことステイタム主演の1作。
もともとブロンソン主演で、
若造役がジャン・マイケル・ビンセントだった70年代アクションのリメイク。
手際のよい殺し屋ステイタムが、友人だった男を始末する羽目となり、
その息子を弟子にする事に。
私情は禁物とばかりに、ドライに仕事をこなす事を教えるが、
そんな彼も罠にはめようとする一味は許せないらしく、全力で反撃。
最後には父の仇と知った弟子に狙われると言う、
基本的に前作と変わらない展開で、見せ場も教科書みたいで面白みに欠ける感じ。
ステイタムが生き残る点は、今風やね。
TV放送 2012/05/27 WOWOW 2315-0100
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メカニック:ワールドミッション(2016年米)
アーサー・ビショップ 殺し屋(ジェイソン・ステイサム)
ジーナ・ソーン クレインに送り込まれた女(ジェシカ・アルバ)
クレイン 組織の男
マックス・アダムス 武器商人(トミー・リー・ジョーンズ)
メイ アーサーの知人(ミシェル・ヨー)
起:殺し屋アーサーは、武器商人クレインに商売敵3人を殺せと脅される。
承:恋人を人質に取られ、2人を始末。
転:3人目と協力して反撃。
結:クレインを倒す。
リオデジャネイロ。死んだとされていた殺し屋アーサーは、
3人を殺せとクレイン一味に脅されるが撃退する。
アーサーはケンカになってる船からジーナを助け出す。
クレインが彼女を送り込んだと知り、彼を始末する事を決意する。
クレインはジーナを捕らえ、3人を殺せば返すと言う。
1人目の標的は武器商人クリル。
刑務所に潜入し、刺客を倒して食事に招待された所で、始末する。
2人目の標的はクック。
高層ビルの最上階に住む富豪で、
吹き抜けの上にあるプールの床に穴を開けて落下させる。
3人目の標的も武器商人のマックス。クレインは商売敵を始末している様だ。
襲撃でマックスは金庫室に避難するが、待っていたアーサーと対面。
アーサーはクレインを始末する為に協力を求める。
マックスを倒したと称するアーサーは、現れた一味を次々倒す。
アーサーは警戒するクレインの船に潜入。
ジーナを脱出ポットで逃がし、船ごとクレインを爆破する。
アーサーの生死は不明とされたが、
監視カメラの映像を見たマックスは、彼が生還したと知るのだった。
と言う訳で、ジェイソン・ステイサム主演のアクション。
ブロンソン主演作のリメイクの続編。
ブロンソンはオリジナルで死んだが、
ジェイソンは生き残り、そのキャラを再登場させたと言う訳。
まあ、どの作品もジェイソンの役どころは似たような感じだから
別に続編にする必要はなかったかも。
因縁のある武器商人に、恋人ジェシカ・アルバを人質に取られたジェイソンは
ライバルである武器商人たちを始末する依頼を受けると言う展開。
ミシェル・ヨーとトミー・リー・ジョーンズも出ているから
4大俳優共演と言う感じだが、ミシェルとトミーリーの出番は少ない。
TV放送 2017/08/15 WOWOW 2100-2245
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メギド(2001年米)
ストーン・アレクサンダー (マイケル・ヨーク)
デビッド ストーンの弟。議員(マイケル・ビーン)
兄弟の父 メディア王(デビッド・ヘディソン)
ガブリエル ストーンの妻。教師の娘
教師 (フランコ・ネロ)
大統領 (R・リー・アーメイ)
不思議な力を持つストーンは、多くの手下を従え、同級生ガブリエルと結婚する。
25年後。メディア王である父が財産を寄付しようとしたと知り、
ストーンはバルコニーから突き落として殺す。
10年後。ストーンは世界連合の初代総統となり、世界を支配しようとする。
今や連合に加盟していないのは米中だけだ。
米副大統領となった弟デビッドは、ストーンの動きを危険視。
ストーンと面会した大統領は発作を起こして死に、デビッドが大統領に。
ストーンは各地で災害を起こし、逆らう者には雷を落とす。
米国内にも連合に加盟すべきと言う声が高まり、
父殺しの疑いをかけられたデビッドは国外へ逃亡。
ガブリエルはストーンの正体を見て愕然とするが、ストーンに殺される。
続いてストーンは中国軍を攻撃するが、デビッドが味方の軍を率いて反撃。
ストーンを倒したかに見えたが、彼の体に住み着いていた悪魔ルシフィルが現れる。
ルシフィルはその力で攻撃するが、
光と共にキリストが姿を現し、ルシフィルを溶岩に落として倒すのだった。
と言う訳で、マイケル・ヨークとマイケル・ビーンと言うWマイケルによる、
悪魔的な能力を持つ男とその弟の話。
2人はメディア王の息子だが、
ヨークの方には不思議な力が備わっていて、邪魔者を次々始末。
世界連盟と言う世界を支配する巨大国を作り、その初代総裁となる。
だが米国は加盟しておらず、大統領となった弟ビーンと対決すると言う訳。
言ってみれば、オーメン3部作を90分に押し込んだ印象で、
地球の運命を描いた規模の話なのに、展開が結構早くて軽い。
ビーンは大統領とは思えないフットワークの軽さを見せる。
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めぐりあう時間たち(2002年米英)
[1923年]
バージニア・ウルフ 作家(ニコール・キッドマン)
レナード バージニアの夫
ネッサ バージニアの姉
[1951年]
ローラ (ジュリアン・ムーア)
ダン ローラの夫(ジョン・C・ライリー)
リッチー ローラの息子
[2001年]
クラリッサ (メリル・ストリープ)
リチャード 作家。クラリッサの元恋人(エド・ハリス)
サリー クラリッサと同居
ルイス リチャードの恋人(ジェフ・ダニエルズ)
ジュリア クラリッサの娘(クレア・デインズ)
1941年英国。
「ダロウェイ夫人」で知られる作家バージニア・ウルフは、
夫レナードに遺書を遺して入水自殺する。
1923年英国。バージニアはダロウェイ夫人に取り組んでいた。
田舎町の生活に耐えられずロンドンへ行こうとするが、レナードが引き止める。
執筆を再開するが、
誰かの命を際立たせるためには、誰かが死ななければならないと言う。
1951年ロサンゼルス。ダロウェイ夫人を愛読書とするローラは、
夫ダンとの幸せな家族を築いていると思われていた。
誕生日であるダンの為に、息子リッチーとケーキを作るが、うまく行かない。
たまらず、リッチーを預けて遠くへ行こうとするが、思い止まって舞い戻る。
2001年。ダロウェイ夫人と言われるクラリッサは、
元恋人リチャードが作家の賞を受賞した為、パーティの用意をしていた。
エイズで余命わずかのリチャードは、
クラリッサを満足させる為に生きてきた気がすると言う。
だが、もう行かせてくれと、窓から飛び降りてしまう。
リチャードの死を知り、その母ローラがかけつける。
ローラは、リチャードがその小説で母を死なせた事を知っており、
子供を見捨てた最低の母と自覚していた。
自分の居場所が見つからず死のうとしたが、結局2人の子供を置いて家を出た。
ローラは死ぬより生きる事を選んだのだ。
バージニアが夫レナードに遺した遺書には、
私たちの間には愛と時間があると書かれていた。
と言う訳で、二コール・キッドマンがアカデミー賞を受賞した作品。
二コールは後に自殺する作家バージニア・ウルフに扮し、「ダロウェイ夫人」を執筆。
「ダロウェイ夫人」を読むジュリアン・ムーアは、
夫と幸せな生活を送るが、何かが違うと感じていた。
ダロウェイ夫人とあだなされるメリル・ストリープは、
エイズにむしばまれた恋人エド・ハリスに献身的に接していた。
3大女優共演だが、登場するのはいずれも別の時代。
それぞれ影を抱えていると言う共通点はあれど、3つの時代が絡む事はほぼない。
影の方も、メリルは比較的わかりやすいが、
二コールとジュリアンは何悩んでるんすかと言う印象。
終盤に2つの時代がちょっとだけ絡むシーンがあり、
安易なサスペンスの落ちみたいだけど、ちょっと安心したくらいです。
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めぐり逢い(57)
結婚が決まった国際的プレイボーイのニッキー(ケーリー・グラント)は、
1人で船旅し、テリー(デボラ・カー)と知り合う。彼女も恋人がいるが、意気投合。
半年後に気持ちが変わらねば、エンパイアビルで再会しようと約束して別れる。
互いに恋人と別れ、ニッキーは画家として、テリーは歌手として働く。
そして再会の日。テリーは事故で負傷し、ニッキーは待ちぼうけを食う。
失意のニッキーはテリーを訪問。彼の絵を買った女性がテリーと気づく。
と言うわけで、いわゆるすれ違いものの1作と言うわけで
最後にテリーが自分の事を愛していた事に気づくあたりは、正直いまいちで
まもなく死ぬだろう、フランスにいる祖母と別れるシーンの方が感動的だ。
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めぐり逢い(94)
スポーツ解説者マイク(ウォーレン・ビューティ)は、
キャスターのリン(ケート・キャプショー)と婚約し、評判になる。
マイクは飛行機でテリー(アネット・ベニング)と知り合い、彼女に惹かれる。
マイクの叔母(キャサリン・ヘップバーン)もテリーが気に入った様子だ。
テリーにも婚約者ケン(ピアース・ブロスナン)がいたが、
3ヶ月後気持ちが変わらなければ、エンパイヤビルで再会しようと約束する。
2人は生活を変える決心をするが、テリーは事故でビルへ行く事ができなかった。
ふられたと誤解したマイクは、コンサートで彼女と再会し、テリーの家へ。
マイクの絵を買ったのが、テリーと気づき、真相に気づく。
と言うわけで、「めぐり逢い」の3回目の映画化。
前作で重要な役どころだった叔母は、キャサリン・ヘップバーンが演ずる。
でも、当然ながら筋がなぞったようで、工夫が見られず、
叔母さんのシーンもあまり感激しない。
TV放送 96/11/01 BS05 21:30-23:20
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「めぐり逢えたら」(93)を見た。
この作品は、以前「恋人たちの予感」と言う
大人の男女の恋愛感情を描いた秀作があったが、あの脚本家が今回も脚本を書き、
監督までしてしまい、主演も同じメグ・ライアンで、
相手役はビリー・クリスタルからトム・ハンクスに代わったが
どちらもコメディ中心的な、気のいい奴という感じで共通。
前作の監督のロブ・ライナーも出演しているとあれば、
そう言う宣伝はなくとも、姉妹作と解釈してしまうところだ。
今回は、ラジオで知り合った2人の男女が、
アメリカ大陸をはさんで、会う事になるが……と言う展開で
めぐり逢えるかどうかがポイントと言うおかしさもあるらしい。
日本で勝手に、ドリカムの歌をつけたと言うマイナスはあるものの
(オリジナルを改造するのはよくないと言う意味で)
十分に期待できる作品だ。
(かつて、「ビックウェンズデー」と言う作品のラストで、
見当違いな日本人の歌が挿入され、感動シーンがぶちこわしになったと言う
有名な事件があるので、不安は隠せないが)
かつての作品「めぐり逢い」とも関係があるらしい。
確かに、最初ドリカムがイメージソングを歌うと言う映画もどきが数分流れる。
ちょうど眠くて、広告の間だけ寝ようとしていただけに
ここで勢いがついて、思わず映画まで寝るところだった。
歌がいいとか悪いとかではなく、外人の出てくる映画を見に来たのに、
それに似せたような作りの、日本人の出てくるシーンには閉口させられる。
これが冒頭でなく、ラストだったら帰ってしまうだろうし
映画に重ねたら、暴れたかも知れない。
映画自体を見る前だったが、やっぱりこれは気に入らない。
シカゴに住む建築設計士のサム(トム・ハンクス)は、妻を病気で失う。
彼の落ち込みようは目に余るほどで、皆がいろんな精神医等を紹介するが
サムはそう言うのに飽き飽き。生活を変えるしかないと言う。
そこで彼が取った措置は、妻マギーの思い出のない所へ移る事。例えばシアトルだ。
そして18カ月後。ボルチモアの新聞社編集員のアニー(メグ・ライアン)は
ウォルターと婚約。なぜだか2人で別々の車に乗って、アニーの家へ。
アニーは大勢いる親戚を事前に教えるが、ウォルターには覚えられない。
親戚たちはウォルターを歓迎するが、彼には花粉症を初めとして多くのアレルギーが。
おかげで、結婚式のセッティングも一苦労だ。
アニーの母は、彼女に出会いのきっかけを聞く。
アニーによれば、同じ日に偶然弁当を買いに来たのが出会いと言う。
母はそれこそ運命と言うが、アニー自身は単なる偶然と言う。
彼女は運命など信じないと言うのだ。
ウェディングドレスを着てみると、びりっと破れるドレス。
不吉に感じるアニーに、あなたは運命を信じないはずと言う母。
とりあえず家族たちはウォルターを気に入ったようだ。
都合でアニーだけが遅れて帰る事に。この日は実はクリスマスだった。
帰りの途、1人で運転するアニーは、ラジオ番組を聞いていた。
たまたま合わせた局では、人気の人生相談番組がクリスマス特別番組をやっている。
そこに出てきたのは、ジョナと言う名の少年。
彼の父は妻を失い、1年以上も落ち込んでいると言う。
だから、彼を再婚させたいと言うのだ。
アニーはジョナの境遇に同情するが、DJが父サムを出させようとしたので
そこまでやる必要はないと怒る。
だが、DJに説得されて、ジョナは女の人から電話と称して、サムに代わる。
このジョナを演ずるのは、「キンダガートン・コップ」で
ヒロインの息子をやった男の子らしいが、
この映画の出来は彼にかかっているところが大きい。
サムは最初意味がわからないが、次第に理解していく。
DJは彼を「シアトルの眠れない男性」と名づける。
彼は迷惑しながらも、妻マギーの思い出を話す。
彼女との出会いは、運命だと感じた。彼女以外の女性は考えられない等と言う。
その話を聞いて、思わずもらい泣きするアニー。
途中で寄ったドライブインでも大評判で、
女性の店員がシアトルまで飛んでいきたいと言っているのを聞く。
翌日、出社したアニーは、親友で上司のベッキーらと会議。
このベッキーを演ずるのが、ロージー・オドネルと言う怪女で、
新作「張り込みプラス」でも怪女ぶりを発揮していると言う。
記事のネタを話しているのだが、ベッキーは昨夜のシアトルの男性の話を持ち出す。
何と、昨夜だけで2000人だかがラジオ局に電話し、
彼の居場所を聞き出そうとしたと言うのだ。
男性陣から、女たちは恋に飢えている、40代の結婚率は他殺率より高い等と言う
わけのわからない統計を持ち出して、アニーらの反発を受ける。
アニーは、シアトルの男性がラジオで胸のうちを明かしたのに感動し
もらい泣きしたと告白。ベッキーはCMで思わず泣いた等と言う話になって脱線。
サムの職場の周囲でも、昨夜のラジオは話題になっていた。
(最近の日本では、ラジオ番組が全国の反響を呼ぶと言うのが想像しにくい)
声でサム本人と知った同僚のジェイ(ロブ・ライナー)らも大騒ぎ。
インテリアデザイナーのビクトリアなどは、今度食事に誘って等と言い出す始末だ。
家にはラジオ局から転送された手紙が山のように届く。
宛先に「シアトルの眠れない男性」とあるので、
郵便配達人は、コップの水を逆に飲め等と言うが、それはしゃっくりの止め方だ。
余計なお世話と思ったサムだが、マギーの幻影を見る事もしばしば。
この妻マギーを演ずるのが、(登場シーンは少ないが)
「007/消されたライセンス」のボンドガール、ケアリー・ロウエル。
ジョナが夜中にママとうなされるのを聞いたりすると、
サムもこのままではいけないと実感するのであった。
一方、アニーは、サムの事が気になったとは言え、
ウォルターとの結婚をやめるわけもなく、デートは続ける。
バレンタインデーに、ニューヨークで食事しようと約束。
だが、何かが気になって仕方がない。
後日、例の番組で、過去の名場面集みたいなのをやって、
またまた「シアトルの眠れない男性」が出てくると、思わず感傷的になる。
次第に何かが心の中で大きくなり、サムの事がどんどん気になっていく。
一度も会った事がなく、ボルチモアとシアトルでは、
二十数州もはさんだ、大陸のあちらとこちらだと言うのにだ。
ベッキーと共に、映画「めぐり逢い」を見て感動。
この映画、最近NHK衛星でやったのだが、
TVぴあ掲載の時間帯に誤りがあって、録画で最後が切れてしまったため
結局、全然見ないでおいたと言う経緯がある。
映画の中で、何度か説明があるが、ケーリー・グラントとデボラ・カーが主演で
恋に落ちた2人が、エンパイヤビルで再会を約束するが、
デボラ・カーが事故で行けなくなり、負傷を知らないグラントはショックを受けるが
最後に知って抱きあうと言うような展開らしい。
実は、これを知らないと、この映画では話にならないのだ。
アニーは、何となく運命のようなものを感じるようになり
ウォルターとの結婚は動かせないが、もし運命の人がいて
その人と会えないでいたら大変と、サムとの接触を試みる事にする。
アニーはサム宛ての手紙を書いてみるが、どうしても平凡なものになってしまい
このままでは何千通もあるらしい手紙に埋もれてしまう。
バレンタインデーに、エンパイアビルで会いましょう等という話も出るが
よく考えたら、その日はウォルターと約束がある。
どうもダメだと、アニーは手紙を断念してしまう。
でもやっぱりあきらめられず、まずラジオ局へ、取材したいと称して
電話番号を聞き出す。
留守番電話から、サムの名字がボールドウィンとわかる。
今度は会社の端末で、人物検索。シアトルのサム・ボールドウィン。
年齢は40代くらいだ。検索結果、汚職議員等数名が挙がるが、これではない。
建築家と言うのを見つけ、これだと感じる。
そこで、私立探偵に、彼の写真を撮るよう指示する。
一方サムは、息子ジョナに幼い彼女ジェシカができたと知る。
このジェシカを演ずるのは、「顔のない天使」で主役の少年の生意気な妹役の女の子。
本作でも生意気な感じで、サムに会っても、「HG」等とわけのわからない事を言う。
「ハイ、グッドバイ」の略だと言うので、いかにも現代っ子らしい女の子。
ジョナより背が高く、振り回されそうな感じだが、
とにかく寂しそうだったジョナに彼女ができたのはよい事とするしかない。
そこでサムは、自分自身も再婚を決心。親友のジェイに相談。
ジェイはインテリアデザイナーのビクトリアがいいと言う。
だが、サムはカーター政権当時以来デートした事がない。
最近では、男が食事代を払うのも時代遅れで、割り勘が当然だと言う。
しかし、どうやって食事に誘えばいいと聞くので、ジェイは、
カーテンのデザインについて聞きたいと言うのはどうだと提案。
そんな、見え見えの事は言えないと言うが、
ジェイは、大丈夫、ケーリー・グラントだってそう言ったんだと言う。
どの映画でだと聞くと、答えられず、言ったような気がするに変更。
ダイアン・キャノン(ケーリー・グラントの妻だった女優)に言ったのか
等とバカにする始末。
そうは言っても、やっぱり決心したサムは、カーテンの事は持ち出さず
ビクトリアを食事に誘い出す。驚いた事に彼女は簡単に承諾。
実は彼女も恋に飢えてるタイプで、サムからの誘いを待っていたのだ。
一方、お手伝いのクラリスと留守番する事になるジョナは、何通か来た手紙の中から、
「バレンタインデーにエンパイアビルで会いましょう」と言うのを発見。
その差出人であるアニーこそ、父サムの再婚相手と感じ、父に勧める。
だが、サムにしてみれば、相手はボルチモアにいて、会った事もない女性だ。
そんな2人が結婚などできるわけがないと、取り合わない。
食事に行ったレストランにまで電話してくるので、サムは怒ってしまう。
だが、サムとビクトリアは一見うまく行っているように見えた。
その姿をアニーが頼んだ私立探偵が写真に撮っていた。
サムは彼女を家に連れてくる。ビクトリアはサムの話にガハハハと過剰に笑うため
ジョナはハイエナのようだと、どうも彼女が気に入らない。
サムは息子を2階へ追いやるが、妙に詳しいジョナは、
この後2人がどうなるか見当がついている。パパのピンチだ。
そこで、彼は例の人生相談の番組にあわてて電話する。
ウォルターの横で寝ていたアニーは、ベッキーからの電話に起こされる。
あの子がラジオに出ていると言うのだ。
アニーはウォルターには仕事の話等と言ってごまかし、
ラジオと電話を持って、物置に隠れて聞く事に。
ラジオでは、ジョナが、サムとビクトリアがキスしている大変だと言う。
だが、DJは、再婚を希望したのに、相手にケチをつけるのはよくないと言う。
アバズレ女にパパがだまされると言うが、DJはとりあわない。
その時、アニーはウォルターに見つかり、何やってるんだと聞かれ
ベッキーの恋人の話を聞かされてるとごまかすが、ウォルターは不審に感じる。
一方、ジョナは、もはや自分で何とかするしかないと考え、大声で叫ぶ。
邪魔されて怒るサム。毒グモがいたとウソをつくジョナ。
今度毒グモがいた時は、騒がず、有害な虫がいますと言え、そうすれば退治してやる
と言うサム。
アニーはサムの事が気になって仕方がなく、ベッキーに相談。
仕事という口実で、シアトルに行く事になる。
一方、ジョナは、ジェシカと「めぐり逢い」を見る。
この映画に感動したジェシカは、サムはアニーと会うべきだと考え、
ジョナはその場所に立ち合わなくてはならないと言う。
2人の小遣いをあわせれば、タクシー代は何とかなる。あとは飛行機代だ。
両親が旅行会社のベッキーは、端末を操作してジョナの席を予約。
12歳と称すれば、付き添い人は不要。
背が低くても、プライドを尊重して聞くまいと言うのだ。
サムは、ビクトリアが仕事だかで旅行に出ると言うので、空港まで見送りに来る。
ジョナは相変わらずこの女性が気に入らないが、
一応は気に入っているようなフリをする。
彼女を送り出した時、空港にアニーが到着。
ジョナがアニーの話を持ち出したため、運命みたいな出会いは信じないと言うサム。
だが、彼はアニーを見た途端、彼女に何かを感じる。
思わず追うが、彼女は人混みの中に消えてしまった。
アニーは、サムの住所を訪ね、浜辺で遊ぶ親子を発見する。
だが、そのほのぼのとした情景に見とれ、なぜか話しかけられなかった。
ベッキーに電話して、明日こそは話しかけると決意。
翌日、再び彼らが遊びに来る港へ向かう。
しかし、アニーはそこで意外な光景を見る。
車で現れた女性が、サムと抱き合い、続いてジョナも彼女に抱きついたのだ。
アニーにはそれがショックだった。思わず道路に歩み寄り、走ってきた車が急停車。
それに気づいたサムは、彼女を見てびっくり。
あの女性は、空港で会った彼女ではないか?
道路をはさんで、ハローと話しかけるが、アニーは何も言わずその場を去った。
ボルチモアに戻ったアニーは、ベッキーにバカだったと話す。
「めぐり逢い」の見過ぎでバカになっていたと。
私立探偵の撮った写真を見て、あれはこのアバズレ女だと言う。
だがその写真は後ろ姿だけ。
ベッキーは別の女性かもと言うが、アニーは取り合わない。
とにかく、これで踏ん切りがつき、思い残す事なくウォルターと結婚できる。
だが、彼女の所に、サムからと言う手紙が届く。
実はベッキーが無断で、アニーの手紙を送っていたのだ。
「バレンタインデーにエンパイアビルで会う日を待ってるぜ、YOH」と言う
やや幼稚な文面。もちろん、ジョナらが書いたものだ。
YOHとは、「ユア・オンリー・ホープ」の略で、君が最後の希望と言う事らしい。
ベッキーは、文面は幼稚だが、心は別、会うべきだと言う。
しかし、アニーは、これはアバズレ女に会う前に書いたものとして、取り合わない。
一方、サムは、アニーの事を思い出し、デジャブーを感じたと言う。
どこかで会った気がすると言うのだ。そして、空港でも会った気がする。
それを話す相手は、友人のグレッグとスージーの夫妻。
もちろん、サムらが抱きついたのはスージーだったのだ。
話を聞いたスージーは、それは「めぐり逢い」だと言う。
映画のストーリーを話ながら、泣き出すスージー。
だが、グレッグは覚めていて、女の映画だとバカにする。
おれが感動したのは、「特攻大作戦」だ。リー・マービンらはかっこよかったが
何とかと言う俳優は、首の骨を折って……と泣き出すグレッグ。
今度はスージーが覚めてしまう番だ。
バレンタインデーが迫り、ジョナは父をニューヨークへ行かせようと必死に説得。
だが、ビクトリアのどこがいけなくて、
そのアニーのどこがいいと言うのだと、怒ってしまうサム。
意を決したジョナは、単身ニューヨークへ向かう事にする。
ジョナが行方不明になり、必死で探すサム。
ジェシカの所へ行き、彼がエンパイアビルに行ったと知り、あわてて追う事になる。
ジョナはニューヨークに到着。最初から行く先はエンパイアビル以外にない。
数々の映画の舞台になったエンパイア・ステート・ビルディング。
「踊る大紐育」、「キング・コング」。
リメイクされたキングコングが、エンパイアビルから貿易センタービルに移り
あの無機質なビルはいただけないと、不評を買ったほど、
エンパイアビルはそのフォルムからして、抜群のデザインと言えるのだろう。
このエンパイアビルの屋上で、アニーという女性を探すジョナ。
それをロングで撮るカメラワークは、
この後に起こるであろう見え見えの感動のラストシーンを予想させ、
物語は、そこへ向けて一直線に突き進むのであった。
ニューヨークでウォルターとデートするアニー。婚約指輪をプレゼントされ有頂天。
クリスマス以来、君の心は上の空だったが、ようやく戻ってきた気がすると言う。
もう大丈夫だと言うアニー。
だが、エンパイアビルが見えるホテルで食事して、再び心に何かがよぎり始める。
ついに決心したアニーは、ウォルターに一部始終を話す。
それを聞いたウォルターは、怒るわけではなく納得し、
僕も妥協されたような結婚はしたくないと、婚約解消を承諾。
エンパイアビルを見ると、照明をつけたり消したりして、
ハートの絵がビル全体に描かれている。それを見て、運命だわと感じるアニー。
もはや、ここにはいられない。エンパイアビルへ急がねば。
もし、サムが来なければ、彼女はすべてを失う結果になるのだが、
もちろん、そんな事にはならないようにできているのだ。
夜になって、客も少なくなり、落ち込むジョナ。そこへサムがかけつけ、抱き合う。
泣き出すジョナ。パパは失格かと聞かれ、首を振るジョナ。
一方、アニーは、渋滞でタクシーがビルに到着できず、降りて走り出す。
ビルにかけこみ、エレベーターに乗ろうとするが、もう閉館で乗れないと言う。
アニーは必死で頼む。屋上に行って、人が来ているか見るだけだ。
来ていなければ、それでいいと言う。
エレベーター係の男は、ケーリー・グラントかいと聞き、そうだと答える。
妻が大ファンなんだよと、男はアニーを通す。
アニーの乗ったエレベーターが屋上に着くが、
それと入れ違いに、サムがジョナを連れて下へ降りるエレベーターに乗る。
無人の屋上に着いたアニーは、誰もいないのを見て、失意を感じる。
ふらふらと屋上を歩き回る。
どうやって2人は出会うのか、私には想像がついていて、実際その通りになった。
アニーは有料の望遠鏡の近くに置かれた、カバンを見つける。
中には熊のぬいぐるみが。
その時、忘れ物を取りに戻った、ジョナとサムが。
サムは彼女を見てびっくり。君はあの時の!
アニーはジョナをジョナだと言い、サムをサムねと言う。
ジョナは彼女こそアニーだと気づき、アニーかと聞く。そうだと答えるアニー。
君がアニーか!驚くサム。言葉が出ないしばらくの時間。
エレベーター係が早く降りてくれと言い、サムは何もかも悟ったような口調で、
「さあ、行こうか」と彼女を連れていくのであった。
と言うわけで、「めぐり逢い」以外も含むいろいろな映画のモチーフを拝借し
普通なら、「君の名は」の元になった「哀愁」のように
一度会って再会できないでいると言う展開になるところだが、
運命の赤い糸のようなものを強調するために、
一度も会っておらず、住んでる場所も大陸のあちらとこちらと言う離れ方にした点が
この映画の特色と言える。
それと言うのも、アメリカ大陸が広大で、途中に時差があるほどで
それなのに統一のメディアが存在すると言う国だからこそ、成立する話だ。
物語としては、やや禁じ手的な、子供を利用した泣きが中心に入り
そうは言っても、悲恋的な展開よりはどこかコメディタッチで
周囲が運命を信じるのに、当事者たちが信じず、
最後には、そうは言っても何かに引かれてめぐりあうと言う展開。
まあ、今までになかったアイデアとは言え、ベースにあるのは
古典的なお約束ものだから、どう展開するかは予想がつくわけ。
クリスマスとバレンタインデーまで持ち出し、エンパイアビルで出会うと言う
古くからの映画の小道具を駆使した物語は、好感が持てる。
ここまでロマンチックを重視した映画なので、ラストはもっと派手にくさくして、
涙どばどば状態に持ち込んでいれば、「泣いた映画はいい映画」的な判断基準から、
もう少し、評価が高くなった気がする。
だが、「恋人たちの予感」に続いて、どこか繊細な描写を得意とする
この脚本兼監督のノーラ・ヘフロン嬢は、
運命の赤い糸と言う非現実的なものを、できるだけリアルに描こうと意図したらしく
考えただけでも無茶な企画なわけで、もう1つパンチが不足したようなできとなった。
したがって、個人的な採点としては、
「恋人たちの予感」60点、「めぐり逢えたら」70点と
本作の方が上になっているが、それは前後に見た映画との相対評価もあり
2つを比較すると、「恋人たちの予感」の方がよくできていた気がする。
まあ、そうは言っても、最近ほとんどお目にかけないロマンチックな映画を
久々に、現代的な作りで見せてくれたこの監督、これからも注目できる人と言えよう。
▼
メジャーリーグ(1989年米)
インディアンズはスランプが34年も続き、長年A位にも上がっていない。
新オーナーレイチェルは、本拠地を彼女の好きなマイアミへ移す権利を得るため
リーグ最下位にしようと、クセのある監督や選手を集める。
ルー・ブラウン監督の下、メキシコまで落ちぶれたジェイク(トム・ベレンジャー)。
刑務所から出たばかりのリック(チャーリー・シーン)。
選手リストにないのに押しかけたお調子者ヘイズ(ウエズリー・スナイプス)。
リックは剛速球だがコントロールは最悪。
皆珍プレイばかりで、クビになるのではとビクビク。
ジェイクはかつての恋人リン(レネ・ルッソ)と寄りを戻したい。
リックは目が悪いと判明。メガネをしたら様になるように。
どうせクビと知った選手たちは奮起して猛特訓。快進撃を繰り広げて同率首位に。
ヤンキースとのプレイオフに持ち込む。だがロジャーの妻は夫に見せつけるため、
リックと浮気してしまい、2人の仲は険悪に。
試合は2−2で、9回にヤンキースが満塁。
ここで打席はヘイウッドだが、彼が苦手のリックをリリーフに出す。
剛速球で三振にとり危機を脱する。
9回裏はチャンスでジェイクの打順に。彼はホームランを予告するが、実際はバント。
その間にヘイズが快足で本塁まで到達し、ついに優勝する。
ロジャーはリックとの件を水に流し、リンは婚約者と別れてジェイクを選ぶ。
と言うわけで、ダメチームが奮起して、エリートチームに勝利するなんて話は
昔から山ほどあるわけで、まあそのダメぶりの描写がどこまで面白いかがミソ。
トム・ベレンジャーとか、チャーリー・シーンとか、
当時は人気のあった連中が中心になって楽しませるが、
意外や意外、ウエスリー・スナイプスが今とは違う軽いキャラで、苦労を忍ばせる。
TV放送 2003/07/04 35ch 2103-2254
▼
メジャー・リーグ2(94)
42年ぶりに優勝したインディアンズは、三塁手ドーンが引退してオーナーに。
パークマン(デビッド・キース)がトレードで来て、捕手が3人となったため、
ジェイク(トム・ベレンジャー)は引退しコーチとなる。
チンピラだったリック(チャーリー・シーン)は、有名になって堅気になると決意。
だが、開幕すると絶不調で連敗。唯一好調のパークマンも、借金のためトレードへ。
日本の巨人からタナカ(石橋貴明)が来て、サムライ精神をふりまく。
球団は前オーナーに買い戻され、ルーは心臓麻痺でダウン。ジェイクが監督する事に。
一念発起して連勝へ転じ、地区リーグで優勝。プレーオフでシカゴと対戦。
リードした9回。ワルに逆戻りしたリックは、前の打者を敬遠してパークマンと対決。
みごと三振にとり優勝を決める。
と言うわけで、ヒットした作品の続編。
いろんなキャラクターが出てきて、ちょっとまとまりがない気も。
もっぱら話の中心はトム・ベレンジャー。それほどスカッとする事はない。
VHS
▼
メジャーリーグ3(98)
落ち目の野球選手ガスは、期待の打者アンダーソンを指導するため
仲の悪いハフが監督するミネソタ・ツインズの、2Aチーム、ブンブンズの監督に。
変わり者ばかりのチームをまとめるが、アンダーソンはワンマンプレー。
かつての同僚セラノ、タナカ(石橋貴明)も加わり、チームは好調に。
オーナーの指示でツインズと対戦。意外に奮戦するが、ハフが照明を消しうやむやに。
ハフはガスの反対をよそにアンダーソンを上げるが、アンダーソンは不振で舞い戻る。
苦手の克服をし、安打製造器に変身。チームは1位で終了する。
ガスは再びツインズとの対戦を希望。アンダーソンの本塁打でチームは勝利。
ガスはツインズの監督に選ばれるが、若い選手を育てたいと辞退する。
と言うわけで、シリーズも3作目になると有名俳優がいなくなり
知らない者ばかりで、しかも2軍の話となるとパッとしない。
TV放送 1999/10/17 BS05 2000-2142
▼
メタモルフォーゼ 宇宙感染(2003年アメリカ)
宇宙遊泳をしていたオクラホマ号のコリンズ隊員は、極小の隕石で負傷、帰還する。
医師ホーンが調査した所、隕石と思われたのは節足動物と判明。
昆虫学者のサバンナも調査に参加する事に。蛾とDNAが一致。
蛾は病室で繭を作った後、どこかへ逃げてしまい、コリンズは失血死する。
その頃から、同じ地区で行方不明者が多発。1時間で77人が消える。
検視の結果、コリンズは内臓を吸い取られ、15人が同じ状態で見つかる。
警官に襲いかかったジュリーが捕まるが、彼女は体から触手を出して死んでしまう。
安全保障局は、エイリアンによる世界的危機と認識。収拾しないと核攻撃もあり得る。
被害者の共通点は血液型がBマイナスと判明。
Bマイナスは寄生され、それ以外は殺されている。サバンナもBマイナスだった。
彼らは巣を増やすため、別の群れを形成すると思われ、それまでに一網打尽にせねば。
サバンナの弟ペグが、小屋で巣の痕跡を発見。どうやら一味は移動したらしい。
一味のフランクは、血液バンクからBマイナスのリストを入手。
ホーンらは一味が船で移動しているとつかみ、襲撃。
ペグらが犠牲になるが、船の爆破は成功。だが生き延びた蛾が海岸に漂着する。
と言うわけで、宇宙遊泳のシーンなんかはそこそこの映像だったが、
宇宙の蛾を持ち帰り、次第に広がっていくなんて、チープな特撮も合わせて
B級を通り過ごしてC級という感じ。
そもそも体内に宇宙生物がいると判明しても、
普通の病室に放置していくなんてありえないし。
主役2人が割にモタモタして、何の手も打たないのも困ったもので
ヒューストンを犠牲にするのはやむを得ないと言う、安全保障局の人の方が正しい。
TV放送 2005/05/07 BS05 1530-1700
▼
メタル・トルネード(2011年カナダ)
マイケル・エドワーズ 天文物理学者(ルー・ダイヤモンド・フィリップス)
ジョナサン・ケイン氏 社長
ニック マイケルの息子
レベッカ 研究者。マイケルの恋人
ロン 研究者。マイケルの旧友
グレッグ マイケルの上司
ウインターズ 解雇された研究者
ウインターズ夫人
会社社長ケイン氏は、
太陽フレアによる巨大なエネルギーを回収し、蓄積する計画を推進。
解雇された研究者ウインターズは、独自に研究を続け、
計画の危険性に気付くが、変死する。
実験は成功とされるが、天文物理学者マイケルは、
回収できなかった電力の存在を問題視する。付近では金属が動き出す異変が発生。
かけつけたマイケルは、実験の影響で付近が二極化していると考える。
磁場の異変は竜巻を誘発。ケイン氏は計画続行を主張し、フランスでの実験を強行。
研究者ロンは、竜巻が鉱脈を追って移動すると突き止める。
マイケルは、ウインターズ夫人から、
エネルギーが漏れて磁場が発生する危険性について聞く。竜巻は町を破壊。
事態を理解したケイン氏は、軍に電磁波爆弾の投下を依頼。竜巻を消滅させる。
フランスも同様にして竜巻を回避するが、パリ壊滅は防げなかった。
と言うわけで、ラバンバことルー・ダイヤモンド・フィリップスは、
ラバンバ以外に有名な作品もなく怪しげな作品に出る事が多いが、本作もそんな1作。
メタルトルネードなんて言うから、
鉄片みたいなのがキラキラ飛んでる竜巻みたいなのを想像したら、
これが当たらずとも遠からず。
太陽エネルギーを有効活用しようとする実験で、想定外の事態が発生。
強力な磁気嵐を起こし、周囲の金属を吸い寄せると言うもの。
その対応に追われるのは、ラバンバ他の面々だが、
皆実験の関係者だから、あまり好感は持てない。
凄い磁力と言うところが、見せ場だと思うが、その描写もたいした事なし。
アメリカの実験結果もはっきりしてないのに、
フランスで早々に同じ過ちを犯し、エッフェル塔が壊れるシーンが、唯一派手かな。
フランスは助かったが、パリはダメだったと、セリフだけで語られて、
研究者たちも無責任だが、製作者も相当に無責任な感じ。
TV放送 2012/02/25 ユニバーサル 2300-0032
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メッセージ・イン・ア・ボトル(99)
離婚した新聞記者テリーサは、息子ジェイソンを元夫デイビット夫婦に預け、
寂しい日々。海岸で流れ着いた瓶を見つけ、中の手紙を見る。
それは、Gと言う人物が、別れたキャサリンと言う女性を求める内容だったが、
上司が記事にしてしまい反響を呼び、同様の手紙も届く。
そこで取材を続け、特製の便せんから持ち主を突き止める。
港町に住む船大工のギャレット(ケビン・コスナー)で、
2年前に妻キャサリンが死んで以来、閉じこもっているらしい。
キャサリンの弟ジョニー(ジョン・サベージ)らは、ギャレットが彼女の絵を
独り占めしていると対立気味。テリーサとギャレットは接近するが、
深入りする事に抵抗を感ずる。彼女の家を訪ね、手紙に気づくギャレット。
彼は怒るが、手紙の中の1通が、キャサリンが自分に当てた物と気づく。
ギャレットはその手紙を持って去り、ジョニーらに絵を譲る。
やがて、船が完成し、ギャレットに招待される。
だが複雑な思いのキャサリンは立ち去ってしまう。
ギャレットは海に出るが、嵐で転覆した船の人々を助けようとし、海に消える。
やがて、ギャレットがキャサリンに当てた手紙が見つかる。
それは、テリーサを愛するようになり、
キャサリンに別れを告げるつもりだと言う物だった。
と言うわけで、最近のコスナー出演作はどうもピンと来ないのが多いが
これはそこそこ面白かった。どちらかと言うと、テリーサの視点で描かれていて
お互いに新たな相手を見つけつつ、うまくつきあえないと言う話で
普通なら、最後にハッピーエンドになりそうだが、そうはならないあたりも切ない。
ギャレットの父にポール・ニューマン。老けたものだ。
TV放送 2000/11/18 BS05 2000-2215
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メッセンジャー・オブ・デス(88)
監督 J・リー・トンプソン
田舎町で一家9人が惨殺される事件が発生。
新聞記者ガー(チャールズ・ブロンソン)は、友人のドイル署長と現場へ。
現場には新興宗教に関係する「復讐の天使」の絵が。
主人オービルの父ウイリスは、宗教の教祖で、悪魔は我が弟ゼーナスだと言う。
ガーは大地主ゼーナスの所へ。兄弟は憎みあっており、ゼーナスは兄のせいと言う。
ガーはコロラド水道会社のトラックに襲われる。オーナーはドイルの友人パイクだ。
ウイリス一味は、ゼーナスの所を襲撃。
かけつけたガーが止めるが、何者かに撃たれゼーナスは死亡。ウイリスも死ぬ。
ガーは、土地を狙う連中が、兄弟の確執を利用したのだと推理。
だが、パイクは関与を否定。殺し屋の相棒が情報を売ると言うが、彼は殺される。
フォックス氏によるパーティで、ガーは殺し屋に襲われ格闘に。
逆に倒し、犯人がフォックスである事を聞き出す。
パイクの会社との合併の際に、同じ額で買い取る事を約束した。今なら大儲けだ。
追い込まれたフォックスは自殺する。
というわけで、新興宗教が関係するのかと思いきや、全然関係ないので拍子抜け。
フォックスが真犯人だと言われても、それほどあっと驚くような展開ではない。
それよりも、簡単に口を割ってしまう殺し屋には驚き。ウソをつく手もあったのでは。
TV放送 92/05/24 10CH 21:02-22:54
▼
メテオ(1979年)
引退したブラドレー博士(ショーン・コネリー)は航空宇宙局へ呼び出される。
彗星が小惑星帯に突入し、破片がチャレンジャー号を破壊。
6日後には地球へも、直径8キロの隕石が到達すると言う。
ブラドレーが開発したミサイルで阻止する案が出るが
彼はそれが対ソ連の核兵器に使用された事に反発していた。
またアドロン将軍(マーチン・ランドー)は秘密兵器だと、使用に消極的だ。
だが、米のミサイルだけでは威力不足と判明。ソ連との協力が不可欠とわかる。
デュボフ博士(ブライアン・キース)と助手タチアナ(ナタリー・ウッド)が訪れる。
各地に隕石到来が開始。シベリア、スイス、香港などに被害が出る。
ミサイルは発射されるが、東海岸をも破片が直撃。将軍が死ぬ。
施設は破壊され、一同は地下鉄から脱出。ミサイルは隕石を無事破壊する。
と言うわけで、遅れてきたパニック映画と言う感じで、
天変地異をテーマに、米ソの確執なんかもちょっと盛り込んだ感じ。
基本的には、ボンド、いやショーン・コネリーの一人舞台で、
彼の独断に世界の運命が左右される感じ。
話の割に、被害の描写はいまいちで、
作戦がほぼ計画通りに進んだりするのも、面白味に欠ける。
妙に陽気に盛り上げる音楽も、調子狂う感じ。
コネリーの旧友にカール・マルデン。大統領にヘンリー・フォンダ。
TV放送 2005/10/04 BS05 0800-1000
▼
メテオ 流星群襲来(98)(TV作品)
田舎町リロイで一家が死亡する爆破事故が発生し、爆破のプロ、トムが調査。
各地で同様の原因不明の事故が多発し、トムの妻で天文学に興味のあるキャスらは
隕石によるものと断定。市長らは本格的調査を祭りの後にするよう指示。
だが予想に反して隕石の落下が早まり、町を襲う。
人々は逃げまどい、トムは人々を鉱山へ誘導。
入り口がふさがれるが、花火の火薬で爆破。激しい隕石をかわす。
その後市長は辞任し、トムは臨時市長となる。
と言うわけで、メテオでもディープインパクトでもないお手軽な隕石もの。
被害はあくまで田舎町レベルで、物語の展開はジョーズのなぞり。
爆破のプロが隕石に立ち向かったり、市長が邪魔したりする展開も描写不足。
TV放送 2000/10/01 BS05 1500-1630
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メデューサの鼓動 戦慄のカウントダウン(97)(TV作品)
ビビアンは、元夫で余命幾ばくもないロジャース(ジョン・グローバー)に
かつてペンタゴンが中止した「メデューサ」を完成させたので届けろと頼まれる。
学者リンダはハリケーン調査のため、スコットの貨物機に便乗。
メデューサは誤ってスコット機に積まれ、ビビアンはこれに乗る事に。
アラーム音がしたため、荷物を調査。メデューサが作動、移動すると爆発すると言う。
敵の攻撃に対し、核爆発を起こし、電磁波で敵コンピュータを破壊する装置だ。
しかも、ビビアンへの復讐のため、ペースメーカーが離れると作動する仕掛けだ。
軍はロジャースの山荘へ突入するが、彼は自殺。
悪天候の中、基地への着陸を強行するが、失敗して再び離陸する。
軍はビビアンを共犯として逮捕し、装置を回収して調査したいと言う。
大統領(マーチン・シーン)の声明で住民の避難が開始する。
スペンサー大佐は機を基地に着陸させ、装置の回収を試みようとする。
だが、解除作業で爆発の危険があると、スコット機長は拒否。
再び離陸させ、大統領は軍の独走に関係者を解任する。
スコットは装置破棄のため、飛行中は開けられないドアをこじ開ける事に成功。
ビビアンのペースメーカーを取り出し、共に海上へ廃棄する。
燃料漏れで帰還できないため、全員がパラシュートで脱出。
爆発の影響で全米の機器が停止するが、乗員乗客は無事救出される。
と言うわけで、偶然核爆弾を載せてしまった貨物機が危機に陥り
軍やら何やらの思惑で右往左往する展開。前半はかなり面白かったが
軍の連中が解任されてからは、周囲が妙に良心的でちょっと拍子抜け。
TV放送 98/09/15 BS05 12:00-15:10
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メトロポリス(84)
監督 フィリッツ・ラング
26年フリッツ・ラングの映画を再編集し、色と音楽をつけた物。
2026年のメトロポリスは、少数による支配で労働者は弾圧されていた。
支配者フレターセンの息子フレターは、労働者の娘マリアに心を奪われる。
フレターセンは指導者マリアのロボットを作り、労働者を扇動させる。
だが制御がきかず、労働者は工場を破壊。フレターは子供たちを救出。
彼は改心したフレターセンと労働者たちの仲介人となる。
と言うわけで、古い映画と割り切ればそれなりに面白いが、大げさな音楽が逆効果。
工場から脱出した労働者が、ヨシワラハウスへ行ってしまって役に立たない展開あり。
VHS
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メトロ42(2013年露)
アンドレイ 乗客。医師
イリーナ アンドレイの妻
ヴラト 乗客。イリーナの浮気相手
クシューシャ 乗客。アンドレイの娘
デニス 乗客。ガイド
アリーサ 乗客。ぜんそく持ち
モスクワ。地下鉄のトンネルに浸水が発生。
満員の車両42号は、水に突っ込んで脱線する。
乗客に死者が出るが、無事だった者は、線路を歩いて移動を開始。
続く17号が浸水に気付いて、あわてて車両を戻す。
続いて電源を切るが間に合わず、線路を歩いていた大勢が感電死する。
車両に留まっていた医師アンドレイらは、電気が切れたのを待って出発。
だが携帯は圏外で通じない。
一方、避難した人々の一部が駅に到着。事態を知った当局は、駅周辺を封鎖。
車両が水をせき止めている状態だが、
ひとたび突破されれば、10分でトンネル全体が水没してしまうのだ。
アンドレイの妻イリーナは、列車に夫と娘クシューシャが取り残されたと気付くが、
当局は取り合わない。
水が迫り、アンドレイらは途中にあった防空壕へ避難。
上を車が走る場所だが携帯は通じず、奮戦して鉄格子を外すが効果がない。
そんな中、アンドレイは、同行するヴラドがイリーナの浮気相手と気付いて動揺する。
水位が上がり、樽につかまって地上に近付いて携帯が通じた為、イリーナに連絡。
一同は溺れそうになるが、急に水が引いて難を逃れる。
イリーナは当局に知らせるが、場所が特定できない。
救助隊は撤収を決め、水没したとして密閉を決定。
放置すれば首都の半分を水没させる事態になる為、密閉して液体窒素で凍らせるのだ。
アンドレイとヴラドはケンカになるが、
止めるクシューシャの声に救助隊が気付いて、ようやく発見される。
トンネルが崩落した為、機密扉は閉鎖。
アンドレイらは絶望的かに思えたが、排水路からはい上がった所を救出される。
イリーナはアンドレイらと再会。
アンドレイは複雑な想いだったが、イリーナは彼の手を握るのだった。
と言う訳で、ロシア製のパニックもの。
モスクワ地下鉄のトンネルに浸水が発生。
乗客を乗せた車両が立ち往生するが、
放置すればトンネル全体が水没するとして、密閉されそうになると言う訳。
ポセイドンアドベンチャーとデイライトあたりをブレンドした設定だが、
ハリウッド作と決定的に違うのは、
主人公らの選択が必ずしも最善ではなかったと言う点。
中盤に多くの乗客が救出される中、主人公らは見落とされた形に。
妻のいる場所のすぐ下で、溺死しそうになってるなんてのは、
ヒッチコックのサスペンスみたい。
次から次へと困難を乗り越えると言うさわやかなノリではなく、
全編通じて、何かじめじめした印象。
TV放送 2015/03/22 WOWOW 1645-1856
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めまい(58)
監督 アルフレッド・ヒッチコック
刑事ジョジー(ジェームズ・スチュアート)は、犯人の追跡中屋根から転落しかけ、
仲間が転落死するという事件が原因で退職。以来、高所恐怖症となる。
旧友エルスターは、多重人格の妻マデリン(キム・ノバク)の監視を依頼。
彼女には、自殺した曾祖母カルロッタが乗り移っていると言う。
金門橋で自殺をはかる彼女を救出。だが、彼女自身には記憶がない。
2人は愛し合うようになるが、マデリンは教会の塔に昇り、飛び降りて死ぬ。
マデリンを追い求めるジョジーは、彼女にそっくりな女性ジョディを発見する。
やがて2人は接近。だが、首飾りで、ジョディがエルスターの女だったと気づく。
ジョジーは事件を再現するため、彼女と塔へ。真実を知ると、高所恐怖症を克服する。
エルスターは、妻殺しを自殺に見せるため、ジョディとジョジーを利用。
ジョジーが高所恐怖症で塔に昇れない事を計算し、殺した妻を塔から落としたのだ。
ジョディのジョジーへの愛は事実だったが、ジョジーが愛するのはマデリンだった。
上がってきた尼に驚いたジョディは、そのまま塔から転落死する。
と言うわけで、ヒッチコックの映画の中でも、幻想的な感じで印象深い。
しかし、愛したの何のと言うあたりがダラダラと長くて、ちょっと退屈。
ジョジーの女友達で、温かく見守るミッジが、けっこういい感じだ。
音楽はバーナード・ハーマン。タイトルデザインはソール・バス。
TV放送 94/05/17 BS05 21:00-23:10
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メメント(2000年米)
クリストファー・ノーラン監督
気がつくとレナード(ガイ・ピアーズ)は男を射殺したらしい。
モーテルの部屋だが、いつからそこにいるのか記憶がない。
彼は病気で、短時間の記憶が保持できない。そのためメモを残すようにしているのだ。
それも他人がメモを細工する可能性もあり、体に書くのが確実だ。
手にはテディと書かれた写真が。
気がつくと食堂で手を洗っており、机にはナタリーからと言う封筒が。
誰かの免許証のコピーが。SG13と言う車。ジョンGが妻を犯し殺したのだ。
レナードは食堂へ。ナタリーは恋人を亡くして協力的に。
車の持ち主を突き止めたと言い、免許証と車検証の入った封筒を渡される。
レナードは保険金詐欺の調査をしており、ウソを見抜く能力を持っていた。
かつて同じ症状のサミーという男に会ったが、彼は条件反射で物を記憶していた。
テディという男は、ジョンGを探しているのかと言う。
そしてナタリーに会えと言うメモを発見する。
気がつくと寝室に。隣には女性がいて、ジョンGの車を探すと約束された。
誰かが彼の記憶喪失を利用し、違う人物を殺させようとしているらしい。
レナードはナタリーの家へ。彼女は何者かに殴られたと言う。
恋人ジミーがテディに会いに行き、戻らないと言う。ジョンGの捜索に協力する。
気がつくとレナードは、モーテルに。戸棚には縛られた男が。
テディが訪ねてきて、電話で呼ばれたと言う。男はドッドと言うらしい。
「ナタリーに聞け」とメモが。ナタリーの家へ行く事にする。
気がつくと酒瓶を持っていて、顔に傷が。
シャワーを浴びてると部屋に男がいて格闘に。相手を殴り倒す。
気がつくと男に追われている。モーテルへ忍び込み、酒瓶を持って待機。
車を運転していると何者かに銃で脅されて逃走。
気がつくと寝室。隣の部屋に麻薬を吸ってる金髪の女性。
壁に地図を貼り、デートクラブから金髪の女性を呼ぶ。
車に乗るとテディが。君の仕事は終わったと言われるが、後はナタリーだ。
写真を渡され、麻薬に関わる女で、君を身代わりにする気だと言う。
そして家へは戻らず、モーテルへ行けと言われる。
ドッドに殴られたと言うナタリーが戻ってくる。テディの話をしたためだと言う。
テディによると、ジミーの金をナタリーが盗んだとドッドは言ってるらしい。
気がつくと妻がいない。男に襲われていて犯人を撃つが、殴られて頭部を強打する。
犯人がもう1人いたのだ。だが警察は信じなかった。
飲み屋でナタリーに誘われ彼女の店へ。だが会った事はないと言われる。
何をしても10分で忘れるしまうレナードは、入れ墨を入れる事に。
「後で来て」というメモを持ってナタリーの店へ行くが、ジミーと間違われる。
ギャメル刑事はテディと呼べと言い、廃屋へ。面識のあるジミーと会う。
彼を殴り倒し、絞め殺す。テディが現れるが、男を殺そうとした事も覚えていない。
彼はジョンGで、モーテルを取引に使用したらしい。
サミーの話を皆に話したので、それを悪用されたらしい。
サミーに妻はいない。糖尿病なのはサミーの妻ではなく、レナードの妻だ。
君は復讐したんだが、どうせ忘れるだろうと言うテディ。
テディはレナードのためにジョンGを見つけてやったが、
いずれ忘れ、殺した相手を捜し始めるだろう。
テディの本名はジョンG。レナードは夢の中で探偵ごっこをしていただけなのだ。
レナードは「奴の話を信ずるな」とメモを残す。
テディの素性をメモし、車で立ち去る。テディは置き去りに。
例え忘れても、やる事に意味はある。
目を閉じても世界はあるはずだと、レナードは入れ墨の店で車を止めた。
と言うわけで、10分しか記憶を保持できない男が、
多数のメモを残しつつ、何かを追い続けると言う展開で、物語は次第にバックする。
「パルプ・フィクション」も時間の流れに逆らっていたが、
あれはあれで、何部かの物語に分かれているようにも感じられたのに対し
この作品では、主題は確かに1つ。そして周囲には彼をだまそうとする者もおり
次第に謎が明確になっていくと言う本来の流れに対し、
結果を最初に見せられ、どんどん逆行するわけで、
そう言えば、最初ってどんな風だっけ?とかなり混乱させられる作り。
そう言う意味で、最後まで見た上で、
もう一度見ないと理解できないような作りではあるが
逆に言うと、冒頭で見せられた結末より、
物語が展開するわけではないと言うふくらみのなさがあるのも事実だ。
TVシリーズCSIのジョージャ・フォックスが妻。
TV放送 2003/01/05 BS05 2000-2157
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メラニーは行く!(2002年アメリカ)
ファッション業界で成功したメラニー(リース・ウィザースプーン)は
最高の恋人アンドリューのプロポーズを受ける。
だが、市長であるアンドリューの母(キャンディス・バーゲン)は彼女を嫌い、
何とか素性を探らせようとする。
田舎町を訪れたメラニーは、7年ぶりにジェイクと再会。
実はジェイクとはまだ離婚成立しておらず、離婚届にサインしてほしいのだ。
メラニーは旧友や両親らと再会。ジェイクとビリヤードで対決するが
ホビーがゲイとバラしたために、険悪なムードに。ジェイクは離婚届にサイン。
実はジェイクはメラニーを追ってニューヨークへ行くが、大都会に住めず戻ったのだ。
アンドリューもかけつけ、ジェイクが元夫だとばれて怒らせる。
だが思い直し、田舎町で式を挙げる事に。
一方、メラニーの素性を知った市長は、これを問題視する。
メラニーは気に入ったガラス製品が、ジェイクの店の物だと知る。
結婚式で、離婚届にメラニーのサインがない事が判明。
メラニーはジェイクへの思いに気づく。
市長は怒るが、母を侮辱されて殴り倒し、人々は南部の勝利だと喜ぶ。
メラニーはジェイクと再び結婚式をする事となる。
と言うわけで、キューティ・ブロンドで人気の出たリース・ウイザースプーンが
似たようなラブコメ路線でもう1作。
だが、あちらがノホホンとしながら成功していく話なのに対し
こちらはキャリアウーマンでちょっとピンと来ない感じ。
田舎町に離婚していない夫がいて、彼と離婚するために帰郷すると
かつての悪友たちが集結しなんて言う展開は面白いが、
まあだいたいラストは予想通りで、
いい人として描かれている婚約者が、いかに身を引くかがポイント。
キャンディス・バーゲンはデンジャラス・ビューティと似たような感じ。
幼い頃のメラニーにダコタ・ファニング。メラニーの父がフレッド・ウォード。
TV放送 2004/09/25 BS05 2000-2154
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メリーに首ったけ(98)
85年。16歳のテッドは引っ越してきたメリー(キャメロン・ディアス)に
恋に落ち、からかわれていた彼女の知恵遅れの弟ウォーレンを助け
パーティに誘われる。だが、チャックに一物をはさんで病院へ。
その後引越で二度と会う事ができず、13年が経過する。
メリーを忘れられないテッドは、探偵ヒーリー(マット・ディロン)に捜索を依頼。
だが、ヒーリーもメリーに一目惚れし、太って未婚の母になっていたとウソの報告。
自身もメリーを追うため転職し、ボランティアしてると称して接近。
旧友ボブからメリーに会ったと聞いたテッドは、ヒーリーの嘘に気づいてマイアミへ。
しかし殺人犯と間違われて逮捕されるハメに。
ヒーリーは盗聴でメリーの好みを調査。気に入られるよう振る舞う。
メリーはヒーリーに惹かれるが、再会したテッドとも食事する。
メリーの友人建築家のタッカーは、ヒーリーに殺人の前科があると指摘。
ヒーリーは怒るが、タッカーの正体が実はメリーにあこがれるピザ屋のノームと判明。
テッドはメリーと接近するが、匿名の手紙でヒーリーに探らせたとばれる。
メリーは怒って去る。ノームは前の彼氏もデタラメの手紙で追い出した。
メリーにあこがれる一同が集まるが、犯人はテッドの親友ウギーと判明。
ウギーもメリーに惚れていて、ストーカーとして接近を禁じられていたのだ。
メリーはあきれるが、みなメリーに首ったけだったのだ。
改心したテッドは前の彼氏であるブレットを呼び、彼が一番だと身を引く事に。
だがメリーはテッドを追い、あなたと幸せになりたいと言う。
と言うわけで、ラブコメも時々傑作が登場するがこれも傑作と言える。
キャメロン・ディアスもこの1作でブレイク。
13年も一人の女性を思い続けていた、ちょっとドジな男の話で
要領のいいマット・ディロンや、前の彼氏あたりと落ち着いたりしないあたり
お約束かも知れないが、つぼを押さえてる感じ。
物語に微妙にスケベな展開がからむのも絶妙という感じ。
TV放送 2000/10/08 BS05 2000-2200
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メリー・ポピンズ(64)
銀行に勤めるバンクスの子供ジェーンとマイケルはイタズラ好きで、
乳母も手を焼いて次々やめるため、広告を出す事に。
風に乗って現れた魔法使いメリー・ポピンズ(ジュリー・アンドリュース)を
成り行きで雇う事に。大道芸人バート(ディック・バン・ダイク)の絵に入ったり
笑うと浮いてしまうおじさんに会ったり、驚く事ばかり。
バンクスはもっと勉強させろと、子供たちを銀行へ連れていく。
だが、鳩のエサ代2ペンスをめぐって大騒ぎし、
ボストン茶会事件以来のとりつけ騒ぎを起こしてしまう。
メリーが諸悪の根元と言うバンクスだが、子供をかまわなかった事も反省。
クビになると、会長らを笑い飛ばし、機嫌よく凧上げへ。
会長もつられて笑い死にし、バンクスは重役に。
風向きが変わったため、メリーは風に乗って去っていった。
と言うわけで、ジュリー・アンドリュースがデビューした映画で、
ディック・バン・ダイクも活躍するので、けっこう面白いが、
物語としてはとりとめもないと言う感じ。
銀行の会長ドース1世役には、ディック・バン・ダイクが二役でやっていたようだ。
TV放送 93/10/19 04CH 01:10-03:50
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メリダとおそろしの森(2012年米)
メリダ 王女
ファーガス 王。メリダの父
エリノア 王妃。メリダの母
魔女
王女メリダは、弓を射るのは好きだが、母に言われて教育を受けるのは嫌い。
習わしに従い、近隣の3領主が、メリダと結婚するため息子たちを競わせる。
だが、勝者よりもメリダの方が弓がうまく、
恥をかかせたと母に怒られたメリダは城を飛び出してしまう。
森で魔女に出会ったメリダは、母を変えたいと願い、ケーキを与えられる。
城に戻ったメリダがケーキを食べさせると、母は熊に変わってしまった。
魔女は不在だが、2日目経つと魔法は戻らなくなるのだ。
王は、王妃が熊に殺されたと誤解し、家来と熊狩りに出る。
熊となった王妃が追い詰められるが、かけつけたメリダが助ける。
魔法をとくはずの織物は効果なかったが、
悲しむメリダが抱きつくと、熊は王妃の姿に戻っていた。
メリダと王妃は、運命は自分たちで決めるべきと悟るのであった。
と言うわけで、ディズニー・ピクサーによるアニメ。
よくあるお姫さまと王子の話ではなく、お姫さまとその母の話。
仲の悪かった親子が、事件を通じて仲直りする話で、
目新しいけど、世間のニーズを外した感があり、あまり面白くはない。
TV放送 2013/11/16 WOWOW 2100-2234
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メルトダウン・クライシス(1999年米)
2000年問題対策のため、ニックらは各施設のテストを進めていた。
先に年越しをしたマーシャル諸島では計器の異常で戦闘機が墜落。
シドニーや中国、フランスで停電騒ぎになる。
ついに米国も年越しに。東海岸で停電が多発。病院等では死者も出る。
スウェーデンの原発が全滅したと判明。国内にも同型があり、専門家ニックが急行。
空港は停電だが、車を着陸灯代わりに強行着陸する。
原発は処理能力を超え2時間で溶解が始まる事態に。300万人が犠牲となる。
シアトルに避難命令が出る中、ニックは父(ロニー・コックス)に助けを求める。
冷却水を流すが水が出ない。タンクが空と判明。
軍の協力でポンプを爆破して、冷却水を流す事に。
時間切れギリギリに爆破。原子炉はたちまち温度が低下し危機は回避される。
だが、放送局ではまだ停電が回避されていなかった。
と言うわけで、原発を舞台にした話と思って見るが、
前半は実は2000年問題の話。
99年製作なので、いたずらに不安を駆り立てる映画と言う感じだが、
過ぎてしまった今見ると、今度は荒唐無稽という感じ。
2000年問題と、いろんなトラブルの因果関係があり得ない事ばかりだし
急ハンドルで着陸する旅客機や、
溶解寸前に水をかけたら直ちに温度上昇が止まる原子炉なんて、
まあご都合主義的な展開が多すぎだが、描き方は至ってまじめ。
TV放送 2002/12/14 BS05 1330-1500
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メルビンとハワード(80)
監督 ジョナサン・デミ
メルビン(ポール・ルマット)は倒れていた男(ジェーソン・ロバーツ)を助ける。
男は大富豪ハワード・ヒューズと名乗り、楽しく語り合う。
メルビンの妻リンダ(メアリー・スティンバーゲン)は、
夫の借金に嫌気をさして家を飛び出し、ストリップをしたりして結局離婚。
メルビンは知り合ったボニーと結婚し、彼女の精油所で働く事に。
76年ヒューズが死亡し、メルビンへの遺産を遺す。
取材陣が殺到。賞金を狙う連中も現れるが、
裁判では文書偽造の疑いをかけられ、78年に遺言状は無効とされる。
と言うわけで、ひょんな事から大金の遺産を得る事になるかもと言う
1人の男の奇妙な運命を描いたものだが、
途中の妻と別れるとか別れないと言うあたりが長々と続いて
遺産の件が短くてちょっと失望。実話とは言え、遺産がもらえないのも残念。
スティンバーゲンは裸あり。
TV放送 99/03/16 BS05 22:00-23:45
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メル・ブルックスの大脱走(83)
ナチ占領下のポーランド。劇団長ブロンスキー(メル・ブルックス)の
妻アンナ(アン・バンクロフト)に惹かれるポーランド軍ソビンスキー中尉は、
セレツキー教授が二重スパイと知り、彼を捕らえる任務に。
ブロンスキーはエアハルト大佐(チャールズ・ダーニング)に扮し、
教授の極秘情報を奪うが、正体がばれて射殺する。
大佐はファンのアンナを呼ぶが、逮捕されたと誤解したブロンスキーは教授に扮する。
教授の死体が見つかるが、劇団員が将軍に扮して救出。
ユダヤ人をかくまうブロンスキーは脱出を計画。
公演に来たヒトラーのスキを見て彼に扮し、独軍の飛行機を奪って英国へ脱出する。
と言うわけで、メル・ブルックスが監督をせずに出演した1作。
ダメ役者が人々を救うために一世一代の演技をすると言う展開で、なかなか面白い。
劇団員にポリアカの校長役ジョージ・ゲインズ。
大佐の部下シュルツ役にクリストファー・ロイド。
TV放送 98/08/05 BS11 20:00-21:50
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メン・イン・ブラック(97)
NY市警のエドワーズ(ウイル・スミス)は不審な犯人を追跡。
犯人はものすごい跳躍力を見せる。
K(トミー・リー・ジョーンズ)はエドワーズに意外な事実を打ち明ける。
Kによれば、61年に亡命先を求める宇宙人を迎え、
以来1500人が生活しており、大半の人間は気づいていないと言う。
エドワーズは認められ、エイリアンの犯罪者を追う組織MIBの要員Jとなる。
一方、ひそかに訪れた虫族は農夫エドガーの体を借り、宝石屋を殺害。
実は宝石屋はアルキリオンの王族と関係し、宇宙を守る番人だと言う。
アルキリオンの戦艦は、銀河を返さねば、地球を攻撃すると警告。
銀河とは、番人の猫オリオンの鈴の事だが、エドガーが奪い宇宙へ脱出する気だ。
円盤で離陸するが撃墜。現れた巨大な虫と対決。これを倒し、銀河を取り戻す。
Kは引退を決意。彼は記憶を消され、かつての恋人の所へ戻った。
というわけで、地球にエイリアンがひそかに住んでいたと言う設定は面白いが
それが犯罪をしでかし、それに対抗すると言う展開は奇想天外とはいかず
よくわからない怪物や、何の役にたつかわからない鈴でごまかされたりでいまいち。
音楽はダニー・エルフマン。
TV放送 99/08/01 BS05 20:00-21:40
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メン・イン・ブラック2(2002)を見た。
ここへ来て、トミー・リー・ジョーンズから目が離せない。
ジュニア(ジョシュ・ハートネット)も活躍しており
親子の共演が待たれるところだが、
とにかく父(本当の親子じゃありません)も見逃せない。
メン・イン・ブラックはあまり感心しなかったが
まあ、郵便職員になったトミー・リー・ジョーンズも笑えそうだし、
見るしかあるまい。
冒頭はスパイ大作戦のピーター・グレイブスが、自身の役で司会する番組。
世の中には、そんな事はありえないと言われる話が実際にはある。
エイリアンを取り締まるMIBと言う組織が、
カイロシア星人のサーリーナから逃れたザルタの王女を助けたと言うような話だ。
ちょっと怪しげな番組だが、実はそのMIBは実在していて
その一員であるJ(ウイル・スミス)は、新人と仕事に出る。
地下鉄の通気口から見えている小さな花。
新人は調子に乗って、その花を引っこ抜こうとするが
実は花は、巨大なミミズのような怪物の一部分だった。
地上に出てきて勢いで飛ばされる新人。
Jはミミズに馬乗りになり、地下鉄の通路で猛スピードで移動。
麻酔を打つが効果ない。天井に何度も頭が当たりそうな状態。
猛スピードで駅を通り過ぎるが、待っている客たちは無関心。
Jは飛ばされて、前方を行く地下鉄車両に飛び込む。
乗客たちに前方へ逃げろと言うが、皆無視して誰も逃げない。
ところが、ミミズが車両の後部に食いつくと、皆はあわてて逃げ出す。
運転士は騒ぐなとか言っていたが、ミミズを見て大あわて。
Jは麻酔を口の中へ撃ち込み、ミミズもストップ。
列車は半分の大きさになって駅へ到着。
Jは人々からエイリアンの記憶を奪うため、ピカッと光る装置を見せる。
そして、小型列車の試乗会だったとかでっち上げの話を信用させるのだ。
部下にミミズを元のすみかに戻し、列車や駅の破損を修復するよう指示。
新人と共にカフェへ行くが、彼はミスをした事を気にして、記憶を消されると恐れる。
そんな事はないとか言うが、泣き出されて、結局彼の記憶を奪う。
その頃、公園にロケットが着陸していた。
かなり小型のロケットで、中から小さな虫のようなエイリアンが。
エイリアンは捨てられた雑誌の下着モデルを見てその姿に変身。
彼女こそカイロシア星人のサーリーナ(ララ・フリン・ボイル)だった。
ツインピークスのドナだが、ちょっとふけたのか、何かあまり美女に見えない。
とにかく、下着姿でウロウロしているので男が言い寄るが、
飲み込みんでしまい、腹ボテに。
だが、そのままではおかしいと気づき、吐き出して元の姿に戻り、服を奪う。
地球人として生活している双頭のエイリアン、スクラッドとチャーリーの所へ。
彼女の目的は、地球に隠されているはずの「ザルタの光」を探す事だ。
宇宙にあると信じて、探し続けていたが、結局地球にあると知って
何十年ぶりだかに舞い戻ったのだ。
サーリーナらはピザ屋へ。主人のベンは実はエイリアンだったのだ。
そうとは知らずにバイトしているローラは、ベンに仕事を頼まれ裏口へ。
そこへサーリーナらが現れ、何やらベンを脅すが
結局、ムチで叩きつけると、ベンは皮だけになってまっぷたつにされる。
ローラは隠れて事件を目撃していた。
Jが新人の記憶を消してしまったため、上司Z(リップ・トーン)の指示で
犬のようなエイリアン、フランクことFと組む事になる。
人間くさかったり、メス犬に惹かれたりするが、結局はエイリアンだ。
そしてあまり役には立たない。
Jは事件を聞いてローラに会う。
彼女からエイリアンが関係しているらしき情報を得るが、
彼女に惹かれていて、記憶を消す事ができずに別れる。
公園では、カイロシア星人の宇宙船を発見。本部に報告する。
上司Zは、Mになりたいと言うマイケル・ジャクソンに手を焼いたりしていた。
前作でも、エイリアンを監視するモニターにスタローンがいたりしたが。
Zによると、カイロシア星人のサーリーナが、
地球に逃げたザルタの王女を追って、25年前に来た事があった。
そして再び、地球に舞い戻ったのだ。
ザルタの王女は、強大な力を持つザルタの光の保護を求めた。
危険だとMIBとしては拒否したはずだが、当時の担当者がどうしたかはわからない。
そして、その当時の担当者は、今は郵便局長をしていると言う。
Jにはその男が誰か心当たりがあった。あの男か。
Jとフランクはマサチューセッツの田舎の郵便局へ。
郵便物の包装について注意したりする頑固な局長。
彼こそが、元MIB局員で、現在は記憶を消したK(トミー・リー・ジョーンズ)だ。
JはKにエイリアンの話をするが、Kは当然のように聞く耳を持たない。
そこで、彼が合図すると、郵便局員たちが、マスクをはずしたりして
実はエイリアンである事を明かす。
ハガキを仕分けする機械だと思っていたのも、箱の中にはエイリアンが。
Kはビックリするが、手品ショーでも同じようなのを見たとか言って
なかなか納得しようとしない。でも、一応同行する事に。
MIB本部へ行くと、みなKの再訪問を歓迎してる。
どうやら本当にここにいたらしい。
JはKの記憶を取り戻すため、装置デニューライザーにセットする。
だがその頃、侵入していたサーリートらは、局員たちを捕らえていた。
フランクだけが、巨大なタコのようなエイリアンに隠れる。
緊急脱出装置が作動し、便器から水が流れるようにして、JとKは地上へ。
危険な状態で、本部へは戻れそうもない。
そこで車のナビのような装置でインターネット検索。
前作にも出たエイリアンの質屋ジーブスの所に、同様の装置がある事をつかむ。
それは、MIB本部の物とは異なり、古そうな装置で危なかしい。
作動させると電力を食うらしくて、市内が停電になったりするが、何とか記憶が戻る。
ここにいると知って現れたエイリアンたちを蹴散らし、カンを取り戻すK。
二人はピザ屋へ。KはJがローラの記憶を消さなかった事を気にする。
壁に掛けられた写真の半分を、Kが持っていて、
それが指さす先をたどったりしている内、コインロッカーのカギにたどり着く。
とりあえず、ローラは命を狙われかねないと、
虫型エイリアンワームの部屋にかくまう事に。
背が低いエイリアンなので、天井が低い。ローラは彼らとツイスターをして遊ぶ。
二人は駅のコインロッカーへ。
中には無数の小さなエイリアンたちが王国を作っていた。
彼らはビデオ店のカードを聖典のようにしており、
口々に「テープは巻き戻せ」とか「アダルトコーナーは奥に」とか叫ぶ。
その会員証を持ってビデオ屋へ。昔のカードで有効期限が切れていると言うが
かつて注文したテープが1本あり、それを試写室で見る事に。
冒頭のピーター・グレイブスが出てた「ザルタの悲劇」だ。
ただし、ピーター・グレイブスはもう出てこない。
店長はマニアらしく、このビデオのセリフを覚えていた。
それはザルタ星のエイリアンの話を再現した物だったが、
Kは細部がちょっと違うと言う。例えばあれは夜だったとか。
店員たちの記憶を消し、秘密がローラのブレスレットにあるとわかり急行。
だが、タコに隠れていたフランクも捕らわれ、通話を聞かれ
ローラの居場所がばれて捕らわれてしまう。
もはや決戦しかないと、Kのかつての家へ。
今は別の一家がテレビを見ていたが、いきなり現れた彼らは
壁の裏の空間を開き、隠された大量の銃を取り出す。
一家はビックリするが、当然のように記憶を消される。
彼らはエイリアンワームもつれて本部へ。
だがエイリアンはいざとなると弱気で役には立たず。
機関銃を撃ちまくるロボットを倒し、激しい撃ち合いに。
サーリーナは何やら企んで、ロケットにローラを乗せて発射寸前だ。
彼女は大量の触手を伸ばし、Kは捕らわれてしまう。
Jは分裂して飛んでくるエイリアンをつぎつぎ倒し、ロケットの発射を阻止。
Kも助けて、特製のベンツで逃走。怪物に変身したサーリーナが追って来る。
Kは運転したがり、飛行モードになって、地下鉄通路へ逃げ込む。
激しく逃げるが、追跡は激しく、Jはコースを指示。
素早くかわして、勢い余ったサーリーナは、巨大ミミズの腹の中へ。
ベンツはとあるビルの屋上へ到着。
そこには、ローラのブレスレットと同じ形のオブジェがあった。
Kは、実はローラこそ女王の娘だと告げる。彼女が戻れば、故郷の危機が救えるのだ。
屋上のオブジェがロケットになっていて、ビックリしているローラを乗せて離陸。
呆然とするJ。Kにこの事を知っていたのかと聞くと認める。
それでは、ローラの父は誰と聞くとごまかすK。
そして、この騒動は目撃者が多いがどうすると聞くと、
Kがスイッチを入れると、は自由の女神のたいまつ部分から巨大な光が。
本部は元に戻り、駅のロッカーのエイリアンはJのロッカーへ移動する。
Jが狭い世界でかわいそうだと言うと、いろんな世界があると言い
壁のドアを開けると、そこが巨大な部屋のロッカーのようになっていて
そこにも大量のエイリアンがいた。
と言うわけで、アダムス・ファミリー、ワイルド・ワイルド・ウエストと言った
TVのリメイクばかりしていたバリー・ゾネンフェルド監督の作品で
アメコミがらみらしいメン・イン・ブラックの続編。
前作はウイル・スミスが新人でとまどいつつ戦うのに対し
トミー・リー・ジョーンズが、マジメなんだがどこかおかしい雰囲気で
そのコンビで笑わせるのだが、
この監督の作品は、いつも妙な方向にスケールをでかくしすぎる傾向あり。
今回もその傾向は維持され、周囲のいたるところにエイリアンがいたとか
宇宙船が飛び交っているが、皆記憶を消されて覚えてないだけとか
そう言うシーンも、2回目になると(1回目から?)あまり笑えない。
むしろトミー・リー・ジョーンズが、普通の郵便局員に収まっていた姿とか
そう言うシーンが笑えるのだが、復帰してからは、前作の繰り返し。
90分に満たない短い作品で、全体的に軽い感じという印象は否めない。
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メン・オブ・ウォー(94)
傭兵ニック(ドルフ・ラングレン)は、とある島の採掘権を奪う仕事を得る。
平和な島民は彼らを歓迎するが、サインは拒否。ニックも改心する。
傭兵も仲間割れし、大佐や国防相キーファも交えて、対決する事に。
激しい戦いの末、ニックはキーファらを倒し、島へ残る事を決意する。
と言うわけで、殺人マシン的なラングレンが、またも簡単に改心する話。
会社の真の狙いはミネラル豊富な鳥の糞とか言う話もあるが、
あまり話的には重要でない。島民ロキにシャーロット・ルイス。
「ゴールデン・チャイルド」のヒロインで、裸もあるが、印象は弱い。
VHS
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面会時間(81)
テレビキャスターのデボラは、番組で暴力事件の追及を主張。
反感を持ったコルトン(マイケル・アイアンサイド)に襲われ、病院に入院する。
コルトンは病院に侵入し、人違いで老婆と看護婦を殺害。
自分が狙われたと知ったデボラは、恐怖を覚える。コルトンは再三院内に侵入。
担当看護婦のシーラは、リサと言う娘からコルトンに乱暴されたと聞く。
だが、彼女も娘を狙われ、自宅へ急行するが、刺されて負傷する。
警察はコルトンの家を突き止めるが、わざと負傷して入院していた。
コルトンはデボラを追い回すが、彼女も反撃。最後には刺し殺す。
と言うわけで、割とありがちなサスペンスもの。
殺人鬼コルトンの不気味さと用意周到さは、レクター博士のようで割といい。
デボラの恋人ゲーリー役で、ウイリアム・シャトナーが出ているが役立たず。
TV放送 94/06/12 12CH 02:20-04:10
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