NARC ナーク(2002年米)

ニック・テリス刑事 (ジェイソン・パトリック)
ヘンリー・オーク警部補 (レイ・リオッタ)
ニックの妻

 ニック刑事は、撃ち合いで民間人に犠牲を出し、現場を離れる事を決意。
だが、上司の説得で、殺された潜入捜査官カルベスの件を追う事に。
カルベスの友人で、捜査を外されていたオークと組む事に。
2人は売人リーを調べるが、リーは殺されており、警察の銃を持っていた事が判明。
警察の誰かが横流しした事になる。
現場に混合ドラッグがあった事から、売人シェップスを追及。
抵抗された為、射殺する。
早期に幕引きをはかりたい上司らは、シェップスを犯人と断定。
2人を捜査から外してしまう。
だが2人は独自に調査を続け、
シェップスに関与したダーネルらの居場所を突き止め、アジトに踏み込む。
ダーネルの車から大量の押収品の銃が見つかり、オークはカルベスの銃もあると追及。
殴り始めた為、ニックはオークを一旦外へ出し、ダーネルに事情を聞く。
それによると、麻薬中毒になったカルベスはダーネルらともめ、
かけつけたオークがカルベスを射殺したのだと言う。
戻ってきたオークはニックを殴り倒し、ダーネルらに殺害の自供を強要。
ニックはオークを撃ち、ダーネルらを逃がす。
虫の息のオークは、あの時ダーネルらといたカルベスは、
オークが現れると自殺したのだと告げて死ぬ。
真相を知りショックを受けるニックだが、
警官隊がかけつける中、オークの会話は録音されていた。

 と言うわけで、ジェイソン・パトリックの刑事もの。
相棒役がレイ・リオッタで、彼が出るから見たって感じです。
パトリック刑事は、現場に嫌気がさし、最後の仕事と言う事で刑事殺しを捜査。
被害者の友人だったリオッタ刑事と組む事に。
潜入捜査官だった被害者は麻薬中毒になっていて、犯罪に手を染めていた疑いがあるが
リオッタはあいつに限ってそんな事はねえとかばうと言う訳。
やはりと言うべきか、リオッタにも怪しい面があって、
それにパトリックが振り回される展開。
意外な真相を見せると言うよりは、パトリックの振り回されっぷりを見せる映画。

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ナイター殺人事件 戦慄のスタジアム(89)(未公開)

 元野球選手の刑事マイク(ロイ・シャイダー)は、連続女性刺殺事件を調査。
捜査をめぐって保安官のカイルと対立。犯人は手カギで刺殺しているようだ。
遊園地で女性が刺殺されるが、翌日スポーツ紙に「夕べの殺しは間違い」と連絡が。
マイクはバレット投手の家へ。結婚式の日、最初の被害者が教会で殺されたのだ。
マイクはロクシーと婚約するが、仕事が忙しく、相手ができない。式は延期に。
カイルが売春の元締めをしていた事が判明。捜査の妨害はそのためだった。
マイクは、バレットが勝った日、殺しがある事に気づく。
遊園地で殺された時は、バーデットが勝ったのだが、ニュースは誤って報じたのだ。
犯人は新聞記事で負けまいとしているようだ。
バレットの活躍でクビになったエプスに容疑が。彼は、事故で片腕を切断している。
飲み屋にいるロクシーが襲われるが、かけつけたマイクが射殺する。

 というわけで、ロイ・シャイダー主演映画なので見たが、
TVスペシャル版のような安易な作り。
マイクの結婚やカイルの副業など、ちょっと出してみたと言う感じの安易さ。

TV放送 92/06/17 06CH 21:30-23:24
 

ナイト・アイズ 危険な肉体(90)

 歌手ブライアンはその浮気のため、妻ニッキー(タニア・ロバーツ)と離婚。
離婚訴訟の間、警備員ウイルは、ブライアンの依頼でニッキーを警備。
あわよくば監視カメラで、ニッキーの不貞の証拠をつかもうとする。
ニッキーに惹かれたウイルは、証拠を提示せず、2人は接近。
一方、ブライアンはニッキーを襲おうとし、ウイルに射殺される。
だが襲おうとしたのはニッキーと恋人ビンセントの演技で、ウイルは利用されていた。
ニッキーは離婚するため、わざとブライアンに離婚させたのだ。
ビンセントはウイルを襲うが、返り討ち。2人は逮捕される。

 と言うわけで、タニア・ロバーツのHなシーンを期待させる話。
物語の方はどこかで聞いた感じ。ロバーツは最初からうさんくさそう。

TV放送 97/12/07 12CH 03:00-04:55
 

ナイト&デイ(2010年米)

ロイ・ミラー CIA(トム・クルーズ)
ジューン (キャメロン・ディアス)
フィッツジェラルド FBI
サイモン 発明家
イザベル CIA長官
アントニオ 武器商人

 妹の結婚式に向かうジュニーは、空港でロイと知り合う。
機も一緒だが、ロイは機内の連中と格闘になり、次々倒す。
ジュニーは薬を飲まされて意識を失うが、
目覚めるとFBIのフィッツと言う男に捕まってしまう。再び現れたロイが救出。
彼によると、発明家サイモンがゼファーと言う永久電池を発明。
フィッツはこれを狙い、ロイの仕業に仕立てようとしているのだ。
今度は武器商人アントニオ一味に襲撃され、
ジュニーはまた眠らされるが、今度もロイに助けられる。
地図にない島では爆撃を受け、アルプスの列車では殺し屋を撃退。
だが、CIA長官イザベルはロイが裏切り者と言い、撃たれたロイは川に落ちる。
ロイが生きていると確信したジュニーは、
彼をおびき出す為に電池を持っていると称し、アントニオ一味に捕らわれる。
実はアントニオに通じているのはフィッツの方で、サイモンも捕らわれていた。
やはり生きていたロイが現れ、ジュニーとサイモンを救出。
一味は小型機で逃げるが、奪った電池は失敗作で、熱を発して機は爆発する。
負傷したロイは病院へ。
長官はフィッツにだまされたと詫び、ジュニーは住む世界が違うと去ったと伝える。
だが看護婦に扮していたジュニーは、
ロイをひそかに連れ出してバカンスへ向かうのだった。

 と言う訳で、トム・クルーズとキャメロン・ディアス共演のアクション。
妹の結婚式に向かうキャメロンは、機中でトムと知り合う。
だが、彼は謎の一味に追われていて、キャメロンも巻き込まれる。
トムの方もうさんくさく、どっちを信用していいかわからない内、
キャメロン自身も大立ち回りする羽目にと言う展開。
どっかで聞いたような設定で、特に終盤が顕著だが、
2人の知名度と派手目なアクションでまあまあ見せる訳。
ただし、キャメロンはチャリエンとかに出てるから、か弱い女性役は違和感あるかも。

TV放送 2011/10/02 WOWOW 2200-2349
 

ナイトウオッチ(98)

 学生マーチン(ユアン・マクレガー)は、
検死用の死体置き場で夜警のバイトをする事に。予想外に不気味な職場に動揺。
友人ジェームズらは面白がるが、死体置き場に新たな死体が見つかり
マーチンに疑いがかかる。
クレイ警部(ニック・ノルティ)は連続殺人事件が続いており、
犯人は誰かに濡れ衣を着せて、自らは犯行をやめるつもりだと推理。
娼婦ジョイスの死体が見つかり、血文字でマーチンの名が。精子も検出される。
だが、実はクレイ自身がかつて解雇された夜警だったのだ。
ジェームズが警部補を連れてかけつけるが、クレイは警部補を撲殺。
さらにマーチンらを殺そうとするが、ジェームズが射殺する。

 と言うわけで、夜警で気味悪い体験をする話で
ニック・ノルティは、最近怪しい役柄が多いので、犯人と言うのは予想通り。

TV放送 2000/02/03 BS05 0130-0320
 

ナイトホークス(81)

 ニューヨーク。女装で強盗を捕まえる刑事ディーク(シルベスター・スタローン)と
フォックス(ビリー・ディー・ウイリアムス)。
ディークには、別れた妻のアイリーン(リンゼー・ワグナー)がいる。
テロリストのウルフガー(ルトガー・ハウアー)は、ロンドンの売店を爆破。
組織は、やりすぎと警告。だが、ウルフガーは彼も射殺し、組織内の立場が悪化。
相棒のシャッカ(パーシス・カンバータ)の協力で、ウルフガーは整形。
インターポールは、対テロ用に警官を召集し、ディークらもかり出される。
孤立したウルフガーは、力を誇示するだろう。
彼はウォール街を爆破。女性の死体が発見され、同居していた事が判明。
ディークらはディスコでウルフガーを発見。追跡するが、フォックスが負傷し逃がす。
ウルフガーは国連に現れ、インターポールのハートマンを射殺。
続いて、代表の乗ったケーブルカーを乗っ取り。女性を射殺する。
ウルフガーは仲間の釈放と、空港へ飛行機を要求。
ディークが空港へのバスを運転するが、狙撃隊がスキを見てシャッカを射殺。
ウルフガーはバスで逃走。ディークは、アジトで自分の資料を発見。
帰宅したアイリーンをウルフガーが襲うが、実は女装したディーク。彼を射殺する。

 というわけで、スタローン刑事のテロリストもの。
組織からはずれて、力を誇示しようとするルトガー・ハウアーは何かマヌケな感じ。
異動させられて、不満のはずが、けっこう働いてしまうあたりも気になる。
キース・エマーソンの音楽はテンポがいいが、映画の方はそれほどテンポよくない。
スタローンも、何か場違いな気がする。

TV放送 92/05/09 04CH 14:00-15:30
 

ナイト ミュージアム(2006年米)

ラリー 夜警(ベン・スティラー)
ラリーの元妻 (24のオードリー・レインズ)
ニッキー ラリーの息子
レベッカ ガイド
マクフィ博士 館長
セシル 夜警(ディック・バン・ダイク)
ガス 夜警(ミッキー・ルーニー)
レジナルド 夜警

[NY自然史博物館]
セオドア・ルーズベルト大統領 (ロビン・ウイリアムズ)
ジェド 西部劇の人形(オーウェン・ウイルソン)
サカジャウィア インディアンの娘
アッティラ大王
アクメンラー エジプトの王子

 失業中のラリーは、NY自然史博物館の夜警の仕事を得る。
ところが、夜になると様々な展示物が動き出して大騒ぎに。
セオドア・ルーズベルトの像によると、
エジプトの石板が展示させれて以来、夜ごと展示物が動き出すのだと言う。
夜明けになると、展示物は元の位置に戻って動かなくなる。
 大変な目に遭ったラリーは、辞めると言い出すが、
息子ニッキーが見学したいと言うので、もう少し頑張る事に。
ガイドのレベッカについて、歴史について学ぶ。
 展示物たちとの付き合い方を覚えたラリーは、
ニッキーに彼らを見せようとするが、なぜか全く動かない。
実は前任の夜警セシルらが石板を盗んだと判明。
石板の力で、彼らも若返る事に気付いたのだ。
ラリーは、展示物の協力を得て、逃げるセシル一味を追跡。
何とか捕らえて、石板を元に戻す。
 騒ぎは多くの人に目撃され、ラリーはクビを覚悟する。
だが、観客が殺到した為、館長はラリーが留まる事を認めるのだった。

 と言うわけで、ベン・スティラーによるコメディ。
続編も出来たくらいだから、比較的上質と言える。
失業中のスティラーは、博物館の夜警をする事に。
前任者がディック・バン・ダイクやミッキー・ルーニーだからこちらも博物館みたい。
そこには不思議な石版があって、その魔力で、夜になると展示物が動き出すのだ。
発想的にはトイ・ストーリーとかと同じで、
アンハッピーエンドになるはずもないから、後は気楽に楽しむ感じ。

TV放送 2010/09/07 フジ 2100-2240
 

ナイト ミュージアム2(2009年米)

ラリー 夜警(ベン・スティラー)
ニッキー ラリーの息子
マクフィ博士 館長

[NY自然史博物館]
セオドア・ルーズベルト大統領 (ロビン・ウイリアムズ)
ジェド 西部劇の人形(オーウェン・ウイルソン)
サカジャウィア インディアンの娘
アッティラ大王
アクメンラー エジプトの王子

[スミソニア博物館]
アメリア・エアハート (エイミー・アダムス)
カームンラー アクメンラーの兄
カスター将軍
リンカーン

イワン雷帝 悪党
ナポレオン 悪党
アル・カポネ 悪党

 元夜警のラリーは、今はおもちゃを開発して人気者になっていた。
そんな中、自然史博物館が改装の為、展示物がスミソニア博物館に移されると知る。
 ラリーはスミソニアへ潜入。
石板を取り出すと、自然史博物館だけでなく、
スミソニアの展示物も動き出して大騒ぎに。
冒険好きのアメリア・エアハートに助けられる。
 アクメンラーの兄カームンラーは、
石板を手に入れようと、歴史上の悪党たちを従える。
イワン雷帝、ナポレオン、アルカポネと言った面々だ。
一味は石板の力で世界征服を企む。
ジェドを人質に、軍隊を解き放つパスワードを聞かれる。
ラリーは売り物のアインシュタイン人形に聞き、それが円周率だと突き止める。
 だが、カポネらもパスワードを突き止めた為、再び窮地に。
アメリアが自然史博物館の連中を率いて大乱戦。
ボスたちは仲間割れし、ラリーは石板でカームンラーを黄泉の国へ送ってしまう。
アメリアは夜明けに元に戻ると承知で、ラリーとキスする。
 ラリーは一同を自然史博物館へ戻すが、このまま隠し続けられないと一計を案じる。
匿名人物の寄付として、展示物は自然史博物館に戻される事に。
さらに、復帰したラリーは展示物が動く様子を公開。
特殊効果だと信じる館長や観客を驚かせるのだった。

 と言うわけで、ベン・スティラーによるコメディの第2弾。
石版の影響で展示物が動き出す博物館で夜警をしていたスティラー。
別の事業で成功するが(夜警は誰がやっていた?)、
博物館の展示物がスミソニアンに移されると知り、心配してかけつける。
結果的に、スミソニアンにある歴史的な展示物が動き出す展開に。
基本は前回の繰り返しだが、アルカポネやナポレオンなど歴史上の悪役と、
リンカーンなど正義が戦う見せ場あり。

TV放送 2010/09/21 WOWOW 2100-2244
 

ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密(2014年米)

ラリー 元夜警(ベン・スティラー)
マクフィー博士 館長
ニッキー ラリーの息子
ティリー 大英博物館の警備員
CJ 石板を発掘した少年

[NY自然史博物館]
セオドア・ルーズベルト大統領 (ロビン・ウイリアムズ)
ジェド 西部劇の人形(オーウェン・ウイルソン)
サカジャウィア インディアンの娘
アッティラ大王
アクメンラー エジプトの王子
ラー 原始人

[大英博物館]
ランスロット卿
ナイル王 アクメンラーの父(ベン・キングズレー)

 自然史博物館にプラネタリウムが完成し、
パーティでは元夜警ラリーの演出で、展示物たちが踊ってみせる。
だが、途中から異変が生じて大混乱。
石板の効果が薄れているらしく、
少年時代に石板を見つけたCJは、秘密は大英博物館にあると言う。
そこで、ラリー親子は大英博物館へ。石板と展示物たちも輸送される。
そこでも展示物が暴れ出し、ランスロット卿に助けられる。
エジプト展示室で、アクメンラーは父ナイル王と再会。
ナイル王は、息子の為に石板を作らせたが、
月光に当てないと効力が消失してしまうと言う。
だが、石板こそ聖杯と誤解したランスロットに奪われてしまう。
ランスロットは、ヒュー・ジャックマン扮するアーサー王の劇に乱入して大騒動。
自分が蝋人形と気づいたランスロットは、失望して石板を返す。
展示物たちは間一髪動かなくなるのを逃れるが、
石板とアクメンラーは英国に留まるべきと言い出す。
夜の内にNYに戻ったラリーは動かなくなる皆に別れを告げた。
 3年後。大英博物館展が開催される事になり、石板も届く。
展示物たちが再び動き出すのを、ラリーは外から見守るのだった。

 と言う訳で、夜になると展示物が動き出すシリーズ第3弾。
石板の効果が薄れ、今まで動けていた展示物が次第に動けなくなる。
彼らを救うため、警備員ベン・スティラーは大英博物館へ向かうと言う訳。
舞台を変えても、同じ事の繰り返しと言う印象は否めず。
もう動けなくなる終盤は、
ロビン・ウィリアムズ本人のその後を連想させ、ちょっとしんみり。

TV放送 2016/01/02 WOWOW 2100-2237
 

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(93)

 人々を怖がらせるのが当然のハロウィンの町の指導者ジャックは、
悲鳴にも飽きたと森をさまよい、クリスマスの町へ。
そこで見た光景が楽しそうだったので、彼らでクリスマスを再現しようとする。
本物のサンタを捕らえ、代役を勤める事に。子供たちにプレゼントを贈るが、
ジャックらの感覚では子供たちをおびえさせるだけだった。
改心したジャックはサンタを返す。

 と言うわけで、不気味な人形が繰り広げる物語。
ハロウィンの国の感覚で、クリスマスをやろうとすると怖い事になると言う話。
子供も楽しめるとは言い難いが、なかなかユニークな物語だ。
音楽はダニー・エルフマン。

TV放送 96/11/17 BS05 20:00-21:30
 

9デイズ(2002年アメリカ)

監督:ジョエル・シュマッカー

 チェコ。CIAケビン(クリス・ロック)とオークス(アンソニー・ホプキンス)は
ロシアマフィアのヴァスと取引。小型核を買い取る作戦だが、
ケビンに何者かの尾行がつき、襲撃の末、ケビンが死んでしまう。
オークスは、ケビンと生き別れた双子である、ダフ屋のジェイクに目をつける。
彼に8日間の特訓を受けさせ、ケビンに扮するように仕込む。
だが、一味が彼の部屋を襲撃。ジェイクは危険な任務である事を知る。
一味はテロ組織「黒い手」のドラガンらで、ケビンと核爆弾を狙っているのだ。
ケビンの彼女ニコールに迫られ、ニセ者とばれるが何とか言いくるめる。
ジェイクはヴァスと連絡し、爆弾を下見。その解除コードを仲間に送信するが失敗。
実はヴァスの部下がドラガンと通じていて、襲撃を受け爆弾を奪われてしまう。
しかし、起動にはジェイクの網膜が必要と判明。
一味はケビンの正体を知り、恋人ジェリーを誘拐してしまう。
ジェイクを呼び出し、オークスの上司イエーツらの尾行をまく。
オークスは隠れ家を襲撃。ジェイクを救出するが、爆弾は起動後だった。
一味の狙いがセントラル駅とわかり急行。忘れ物保管室に爆弾の反応が。
解除コードを暗記していたジェイクが解除を試みるが、
ジェリーを人質に取ったドラガン一味が現れ撃ち合いに。
ドラガンを倒し、無事爆弾を解除。ジェイクはジェリーと結婚する事となる。

 と言うわけで、トータルフィアーズのような話かと思って見たが、
クリス・ロックは相変わらずの感じで、彼なりのペースで飛ばしまくるものだから、
ハードなスパイ物と言うよりは、コメディと言う感じ。
アンソニー・ホプキンスも振り回されっぱなしで、存在感があまりない。
まあ、「48時間」のスパイ版と言う感じだが、
もう少しクリス・ロックが協力を嫌がったり、爆弾の解除なんかできなかったり
あるいは事件自体も派手だった方が良かったのでは。

TV放送
 

ナインハーフ(85)

監督 エイドリアン・ライン

 離婚したリズ(キム・ベーシンガー)は、ジョン(ミッキー・ローク)と知り合う。
ジョンはリズに接近し、変態的なセックスをする。リズも思わず興奮。
だがやがてリズを拘束するように。悩んだ末、リズはジョンのもとを立ち去る。

 と言うわけで、変態的なセックスシーンが話題になった作品。
この2人が主演では、最初から変態ぽいし、思わずはまっていくと言うHさが弱い。
リズの心境の変化がわかりづらいし。

TV放送 95/10/15 BS05 22:00-00:00
 

長ぐつをはいたネコ(2011年米)

プス 長ぐつをはいたネコ(アントニオ・バンデラス)
ハンプティ プスの悪友
キティ ハンプティの仲間(サルマ・ハエック)
イメルダ 孤児院の先生
ジャック (ビリー・ボブ・ソーントン)

 お尋ね者のネコのプスは、旧友ハンプティと再会。
プスとハンプティは孤児院仲間だったが、
表彰されたプスに嫉妬したハンプティは、強盗の罪をプスに着せた過去があり、
以来彼はお尋ね者となったのだ。
償いたいと言うハンプティに誘われ、
ジャック夫婦からいただいた豆を植え、はえたツルで雲の上の巨人の城へ。
金のガチョウをいただいて退散。
実はハンプティとジャックはグルで、プスは牢屋に入れられ、
ハンプティはガチョウで得た金で人々に喜ばれる。
牢屋の老人は、母親ガチョウがベイビーを取り戻しに来ると言う。
プスは皆に危険を知らせるが聞き入れられず、ハンプティに協力を求める。
現れた巨大なガチョウが町を破壊し始めたため、
反省したハンプティが母親をおびき寄せ、プスがベイビーを返す事に成功。
ハンプティは橋から落下するが、母ガチョウがくわえて飛び去る。
署長に追われてプスは町を去るが、人々は英雄だと思うように。
こうしてプスの名は伝説となったのだ。

 と言うわけで、シュレックのスピンオフ。
かのシリーズのサブキャラである長ぐつをはいたネコを主役に。
彼がお尋ね者になったきっかけは、旧友ハンプティにだまされた事だった。
だが、再会したハンプティにお詫びをしたいと言われ、
結局手を組んでジャックと豆の木の金のがちょうを手に入れる事に。
実はハンプティもまたネコを恨んでいて、彼を陥れようとしていたのだ。
ちょっと気取ったネコのキャラと、おとぎ話の続きみたいなストーリーで、
シュレックシリーズ自体より面白いかも。

TV放送 2013/01/20 WOWOW 2020-2200
 

渚にて(1959年米)

 核戦争でオーストラリアは、次第に迫る放射能に怯える。
潜水艦長タワーズ(グレゴリー・ペック)とピーター(アンソニー・パーキンス)は
科学者ジュリアン(フレッド・アステア)らと、安全な場所を求める任務に。
サンディエゴ方面より謎の信号が入るように。
南極は無事との理論を受けて調査するが、ここも放射能はやはり高いと判明。
続いて北上しサンフランシスコへ。町自体は無事だが、人影は見えず。
出身のスウェインは、故郷で死にたいと逃走。仕方なく置き去りにする。
防護服の隊員が、サンディエゴの信号の発信源へ。
そこでは、風で揺れたコーラの瓶が、研究所の発信器を叩いていたと判明。
失意のまま艦は帰還。タワーズは恋人モイラ(エバ・ガードナー)と過ごし、
ジュリアンも好きなレースで楽しむ。
だが、隊員にも放射能の影響が出始め、乗員にも米国への帰国を望む者も出る。
タワーズはモイラと別れ、艦は米国へ向けて旅立ち、
やがて人々は家にこもり、町は人気がなくなっていった。

 と言うわけで、核戦争の恐怖を描いた話で、
派手な戦争シーンや核爆発、そしてパニックのシーンをまったく描かす
それでいて怖さをアピールすると言うやり方はなかなかすごい。
人がまったくいない都市のシーンの圧倒的な迫力。
ヘタに、破壊された廃墟とかを見せるよりも良い。
まあ、物語としては、絶望へどんどん向かっていくと言う展開で
ちょっとつらい物があるが。

TV放送 2001/10/09 BS05 1900-2120
 

オルガ・キュリレンコ 慰めと報酬(2006年フランス/スイス)

マルス 旅行会社に勤める。悪運の持ち主
マルスの母 占い師
テオ 修道僧。強運の持ち主
ソフィア ストリッパー(オルガ・キュリレンコ)
サーシャ ソフィアの息子

 旅行会社に勤めるマルスは、占い師の母によると悪運の固まり。
ストリップ小屋で客とはぐれ、ストリッパーのソフィアと知り合い、
初恋の女性と同じ名前だった事から、運命の出会いだと感じる。
彼女が大金を必要としていると知り、
母に相談すると、修道院にいる強運の持ち主テオを紹介される。
マルスは外の世界を知らないテオに出任せの話をして連れ出す。
テオはカジノで大勝ちするが、悪運を持つ男に同情して結局金を失う。
実はソフィアは組織を抜けようとして、
息子サーシャを人質にとられ手切金を要求されていた。
マルスはサーシャを連れ出そうとするが失敗。
何とか作った金をひったくられるが、張り込んでいた警察が一味を逮捕。
マルスは、ソフィアとは縁がなかったとあきらめるが、
修道院を抜け出したテオがソフィアと接近。
マルスもまた病院で初恋の娘と再会するのだった。

 と言うわけで007/慰めの報酬でボンドガールを演じた
オルガ・キュリレンコ出演の、いかにもビデオ的な邦題の作品。
見てみると、彼女は脇役で、ストリッパーと言っても脱いだりしないので、
二重にだまされた感じ。
物語は、占い師の息子なのに、凄い悪運の持ち主である主人公が、
オルガと出会い、運命的なものを感じる。
そこで、彼女を助けるため、母が物凄い強運の持ち主と占った修道士を連れ出し、
カジノへ行くと言う展開。物語は極端な設定で、矛盾の例えみたい。
フランス映画だけに、Taxiを思わせるスローなテンポ。
面白い面もあるけど、何度も見たくなるような作品ではないね。

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ナショナル・セキュリティ(2003年アメリカ)

 警官ハンクは相棒が撃たれて殉職。一味には逃げられる。
警官志望のアール(マーチン・ローレンス)はハンクにこそ泥と思われ
暴力をふるわれたと誤解されて6ヶ月の服役に。
出所するが、同様の事件が発生したのに気づき倉庫へ。
そこで警備員をしていたアールと共に一味を追跡するハメに。
警察に目をつけられ仕方なく協力する事に。一味を追って運送会社のトラックを追跡。
返り討ちにあい、トラックに乗ったバンを奪って逃走。
荷台にあった金属が、宇宙船に使用される金属と気づく。
発砲事件を起こしたとして警察に追われ、内通者がいると考えるように。
一味を追ってヨットクラブへ。マクダフ刑事が一味で、盗んだ金属を密輸していた。
マクダフに金属を売りたいと持ちかけるが、上司ワシントンが人質に取られる。
撃ち合いで殺し屋ナッシュを倒し、ハンクは崖から落ちそうなアールを救出。
共に表彰され、ハンクは署に復帰。アールも警官になる。

 と言うわけで、バッド・ボーイズで比較的まじめな刑事を演じた
マーティン・ローレンスが、またも凸凹コンビを組む刑事物。
もともとコメディの人だから、本作の方がそれっぽい感じで、
彼は刑事志望の警備員で、彼が原因でクビになった刑事と
コンビを組むなんて展開は、まあありがちな凸凹コンビものにしては面白い方。
とは言え、いざコンビになってしまえば、後はありがちな感じ。
一味の殺し屋がエリック・ロバーツ。

TV放送 2004/12/18 BS05 2000-2130
 



ナショナル・トレジャー」を見た。(2004年)

 宝捜し物は昔から少なくないが、インディ・ジョーンズで現代風になり
その後影響を受けたような作品が乱立され、
ハムナプトラやトゥームレイダーなんてのが作られ、
それぞれの主役も脇役も、そこそこの俳優が使われたりしたわけだが
ここへ来て今度はニコラス・ケイジ主演で似たような映画が作られる事に。
ニコラスよおまえもかと言う気もするが、
まあこの手の話は面白い事が多いので見る事にした。

 1974年。幼いベン・ゲイツは、
祖父ジョン・ゲイツ(クリストファー・プラマー)から、
祖先が代々探してきた秘宝の話を聞かされる。
太古から時の権力者たちの手を渡り歩き、次第にその量も増えていった秘宝。
テンプル騎士団の秘宝が、フリーメイソンにより保護されたと言う物で、
合衆国建国の英雄ジョージ・ワシントンやベンジャミン・フランクリンも
そのメンバーだったとされる。
1832年。独立宣言書に署名したチャールズ・キャロルは瀕死の状態で
トーマス・ゲイツ少年の馬車に乗り、大統領に会おうとするが
成し遂げられず、秘密はゲイツ少年に託されたと言う。
キャロルは「秘密はシャーロットが握っている」と言い残して死ぬ。
以来、ゲイツ家はその秘宝を追ってきており
ジョンは孫のベンに継ぎたかったが、
ジョンの息子、ベンの父であるパトリック(ジョン・ボイド)は
その話をバカにして、それを追う事は一生を台無しにすると言う。

 2004年。ベン・ゲイツ(ニコラス・ケイジ)は
歴史学者でかつ機械工学にも強く、軍の特殊部隊にもいたなんて都合の良い設定で
シャーロットの秘密を追っていた。
それは1779年に消息を絶った船シャーロット号だったのだ。
誰もが相手にしなかったが、イアン(ショーン・ビーン)がこれに資金援助。
北極に氷に埋まっていた船を発見するが、そこに秘宝があるわけではなかった。
そこにあったのはパイプで、秘密を解く鍵らしい。
さらに暗号が「独立宣言書」にあると知らされる。
調査するためには、独立宣言書を調べなければならないが、
普通ではさわらせてももらえまい。
となると、盗むしかないと言うイアン。
反対するベンだが、もう用済みだとして始末される事に。
同じく見捨てられたコンピュータ技師のライリーと共に、
間一髪爆破された船から脱出する。

 ベンとライリーは国立公文書館へ乗り込み、アビゲイル・チェイス博士に面会。
ベンはその世界ではいかれた人物として知られているため、素性を隠してだ。
彼女に事情を説明するが、当然相手にされるはずもない。
仕方がなく、ベンはイアンを出し抜いて独立宣言書を盗み出す事にする。
パーティに乗り込むベン。
一方、ライリーはレーザーで独立宣言書のセンサーに反応させ、
異常があったとして宣言書は地下の倉庫へ。実はそこの方が盗みやすいのだ。
アビゲイルの指紋を入手したベンは、セキュリティをかいくぐり
まんまと地下室に潜入する。
ところが、イアン一味もこの日にここを襲撃。
なぜか地下にあると知っていて、荒っぽい手口で宣言書を狙うが退散。
売店に逃げ込んだベンは、万引きと誤解されてレプリカの値段を払うハメに。
その後、彼に不審を抱いたアビゲイルが追跡。
彼が宣言書を盗み出したと知り、強引にそれを奪い取るが
それはまたイアンに奪い取られてしまう。
ショックを受けるアビゲイルだったが、実はイアンが持ち去ったのは本当にレプリカで
ベンは本物を持っていたのだ。
ベンの行動に腹を立てるアビゲイルだが、宣言書に薬品をつけると
隠された暗号が出てくるのを見て愕然とする。ベンの話は本当らしいと知る。

 独立宣言書盗難の事件で、FBIのセダスキー(ハーベイ・カイテル)が
事件を追う事に。
ベンらは、ベンの父パトリックの所へ隠れる事にする。
パトリックはベンが相変わらず秘宝を追っていると知り怒るが、
彼が次第に真相に近づいていると知り、少なからず関心を示しているようだ。
独立宣言書に浮かんだ文字と、ゲイツ家に残る手紙を組み合わせると新たな指示が。
そこからはいろいろ秘密を追っていく展開。
これまた展示されている文書の、何番目かの文字を組み合わせると文字になると判明。
ベンらは自分で調べると怪しまれるので、少年に調べさせ
「自由の鍵」という建造物に次の指示があると突き止める。
だが、彼らが残したわずかな手がかりから、イアンらも的確に後を追う。
自由の鍵は、1ドル紙幣にも描かれていて、紙幣に描かれている時刻に
時計台の影が到達する部分を探すと、そこの壁には色眼鏡が隠されていた。
メガネを通して宣言書を見ると、新たな指示が。
しかし、イアンらの追跡は厳しく、二手に分かれるが
ベンはFBIに捕らわれてしまい、アビゲイルらは宣言書を奪われてしまう。
アビゲイルはセダスキーに連絡し、宣言書を取り戻すため協力すると言う。
セダスキーはその話に乗るが、ベンは見張りを出し抜いて逃走。
次の場所は教会で、そこの墓を示していた。
だが、そこには父パトリックを人質にしたイアンも現れる。
一同は墓の中の通路から地下へ。
そこは、グーニーズの仕掛けのような建築物があり、
古いのでちょっと動くと崩れ出す始末。
何とか下へ降りるが、そこはかつては財宝があったようだが、既に持ち出されていた。
失意のイアンらは、ベンらを残して去る事に。
取り残されたベンを、よくここまで突き止めたと慰めるパトリック。
だがベンは、この手の部屋には別の出口があるはずと言い壁を探り
1つの穴に、シャーロットの船で見つけたパイプを差し込むと
それが鍵となって扉が開く。
そこには、今までの部屋とは比べ物にならない巨大な部屋があり
そして無数の財宝。そして別の出口があったのだ。
脱出したイアンらはセダスキーに捕らわれ、
ベンらは財宝を国に返す事に。だが一部の報酬はもらえる事となり、
ライリーは高級車を。ベンはアビゲイルと結婚し、豪邸を手に入れるのであった。

 と言うわけで、冒頭から、ニコラスの父がジョン・ボイドで、
その父がクリストファー・プラマーなんて家庭とわかり、
ちょっとあくの強い一家だと思わさせられる。
ジョン・ボイドに至っては、トゥームレイダーでも父親役だったし。
少年時代の描写があり、続いてオヤジになったニコラスが出てくるわけだが
どうも少年がニコラスになったあたりに説得力がない。
まあそんな事はお約束として、ショーン・ビーンが期待通り裏切ったりして
秘宝を探るためには、独立宣言書を盗まねばとなるとまあ面白い感じ。
考古学者かと思ったニコラスが、機械にも詳しいので驚かされるが、
考古学をやった後、MITに入り、軍にも入ったなんて都合の良い設定が。
これならシリーズ化しても、万能の男として通用するわけだ。
その後は、アメリカ建国の歴史をめぐる秘密を追う展開で、
インディ他と違って、オカルトや凄いパワーが出てこず
正真正銘の宝探しなのが好感が持てる。
1ドル札とかそこらには実際謎が多いらしくて、
まあ勝手なこじつけなんだろうけど、
あるかどうかわからないお宝の話よりは親近感がわく感じ。
ヒロインが味方になるのも強引だし、
何よりもニコラスが宝探しをする人に見えないと言う問題はあるのだが、
数少ない証拠を頼りに、追ってくるショーン・ビーンの行動も割に説得力あるし
ご都合主義な展開も許容範囲。シリーズ化を狙っている気はするが。
 



ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」(2007年)を見た。

 ナショナル・トレジャーは、ニコラス・ケイジ主演のトレジャーハンターもので、
その手の映画が乱発されたので、ニコラスよおまえもかと言う感じだったが
アメリカの歴史に隠された秘密について、
本当の話と作り話を織り交ぜてなかなか面白かった。
その新作となれば、これは見るしかない。

 ベン・ゲイツ テンプル騎士団の宝を見つけた人物
 アビゲイル・チェイス ベンの元恋人。古文書の専門家
 ライリー・プール ベンの相棒である天才ハッカー
 パトリック・ゲイツ ベンの父。やはり宝探しに身を費やす
 エミリー・アップルトン ベンの母。離婚したパトリックとは疎遠。言語学者
 セダスキー FBI捜査官。前作でベンと因縁が
 ウイルキンソン ベンの祖先にまつわる日記を持参した謎の人物
 大統領 ベンの宝探し話に関心が
 ブース リンカーン暗殺犯
 トーマス・ゲイツ ベンの祖先。リンカーン暗殺主犯の疑いが

 1865年。南北戦争終結の数日後。祝勝ムードが続く北部の町。
ブースと言う男と仲間が、暗号解読に詳しいトーマス・ゲイツを訪れる。
彼らは、トーマスに日記を見せ、暗号の解読を求める。
時間だと言ってブースだけが去り、彼は劇場へ。
そこで劇を見ていたリンカーン大統領を殺害。
町中が騒ぎになり、トーマスも事態に気づく。
残っていた男はゴールデン・サークル騎士団と言う組織のメンバーで
彼らは戦争中南軍に味方した、いわば裏切り者なのだ。
そして、暗号には彼らが一発逆転する事も可能な、財宝の在処が示されているらしい。
いつまで戦争を続ける気だとトーマスは日記を焼いてしまう。
男はトーマスを撃ち、戦いはこれからだと言って去る。
そして息絶えるトーマスを見届ける息子チャールズ。
その物語はゲイツ家に語り継がれ、
トーマスが米国を救ったと講演で語るベン・ゲイツ(ニコラス・ケイジ)と
父パトリック(ジョン・ボイド)。
だが、これに異論を唱える人物ウイルキンソン(エド・ハリス)が現れる。
彼はこの日記を持っていて、そこにはトーマスの名が書かれていた。
ウイルキンソンは、トーマスこそ首謀者とも読みとれると言い、
ベン親子は否定するが、このままではゲイツ家の汚名は簡単には払拭できそうもない。

 ベンは相棒の天才ハッカー、ライリーの所へ。
彼は宝探しのプロとして著書を出し、サイン会までやるが
ベンの方が有名で、サイン会には誰も来ない始末。
おまけに愛車フェラーリは税務署だかに差し押さえされてしまう。
ベンとライリーは、入手した日記を分析するには
元恋人アビゲイル(ダイアン・クルーガー)の家の設備が必要と考える。
ベンとアビゲイルにはすれ違いがあり、今は別居中。
鍵まで変えられたので、ライリーが開けて中へ侵入。
だがアビゲイルが帰ってきてしまい見つかる。
彼女はその後何人かとつきあっていて、今の相手はホワイトハウスの職員だ。
困惑するアビゲイルだが、ベンの話にも関心を持ち協力する事に。
日記を分析すると、その裏にラブレーという名前が書かれている事に気づく。
それは自由の女神を作った人物の名だ。
トーマスの汚名を晴らすには、
一味が追っていた宝が実在する事を証明するしかないと考えるベン。
そこで彼は再び宝探しをする事になるが、
その頃ウイルキンソン一味はパトリックを襲い、その携帯をコピー。
ベンらの動きが筒抜けとなっていた。
自由の女神は3ヵ所にあり、パリにある女神像に秘密が隠されていると考え
現地へ飛ぶ事に。ライリーがカメラを搭載したラジコンヘリを飛ばし、
女神像に書かれたメッセージを撮影。
そこには双子が秘密を守っているような事が書かれていて
ここで言う双子とは、沈没したレゾリュート号の木材を利用して作った
2つの机を意味しているのだ。
その1つの机は、バッキンガム宮殿にあるのだ。

 ベンとライリーはバッキンガム宮殿を見学。
ライリーがトイレに潜み、パソコンを駆使してベンを誘導する。
アビゲイルもまた、一連の話に関心を持って来ていたのは予想外だったが
2人で派手に口論をして、警備員に地下室へ閉じこめられる。
だがそこからライリーの誘導で荷物用エレベータに乗り、女王の部屋へ。
机は中国人が作った、仕掛けのある宝箱と同じような構造で
引き出しの下に書かれた数字を正しい数字に合わせると
隠されていたスペースが開き、そこから木片が見つかる。
木片には古代の文字らしき物が書かれている。
ベンらは火災警報を鳴らして退散。
しかしウイルキンソン一味も来ていて、ベンが何かを入手したと気づき
ロンドンの狭い道を車で追跡。激しいカーチェースに。
振り切れないと考えたベンは、わざと赤信号を無視して
自動で作動するカメラに木片を撮影させる。
そしてライリーが、警察に侵入して写真を入手。
木片はテムズ川だかに捨てて退散。ウイルキンソン一味は木片を回収して喜ぶが。
パトリックは木片を見て、伝説の財宝シボラの事らしいと言うが
完全には読みとれない。
これが解読できる専門家と言えば、ベンの母エミリー(ヘレン・ミレン)だった。
だがエミリーとパトリックは何十年も前に離婚しており、以来話もしていないのだ。
ベンに言われ、パトリックは渋々同行してエミリーの所へ。だがたちまち口論に。
木片を見たエミリーは、これでは半分で、もう1つ必要だと言う。
もう1つの木片は、やはり双子の片方の机に隠されているに違いない。
それはホワイトハウスにあるのだ。
(と言うか、米国人なんだから先に米国の方へ行くべきでは?)
ウイルキンソン一味もまた状況に気づくが、
はなからベンをアテにしていて横取りする計画だ。

 ベンとアビゲイルは、ホワイトハウスの庭で開催された卵転がし大会へ参加する。
アビゲイルはデートした職員と会い、大統領執務室へ案内させる。
彼女はそこでイヤリングを落としたと称し、皆で探す事に。
職員のスキを見てベンが机を調べるが、隠されたスペースに木片はなく
大統領の印が押されていた。
どうやら歴代の大統領の中に、木片を見つけた人物がいるに違いない。
ライリーは、自身の著書に書いた「秘密文書」に書かれているに違いないと言う。
秘密文書は歴代の大統領が代々受け継ぎ、
そこには、エリア51、ケネディ暗殺、ウォーターゲート事件の真相など
大統領しか知り得ない秘密が書かれていると言うのだ。
そしてその隠し場所は、現在の大統領しか知らないのだ。
ベンらは存在を否定するが、
前作で知り合ったFBIセダスキー(ハーベイ・カイテル)もまた書の存在を認める。
となると書の在処を聞き出すため、大統領を誘拐するしかない。
ベンらは大統領が開催するパーティの会場となるホテルを、
裏から手を回して変更させ、歴史的に曰くのあるホテルにする。
ベンはこっそり会場に入り、大統領(ブルース・グリーンウッド)に会う。
(「13デイズ」でも大統領を演じた、いわば大統領顔の俳優だ)
ベンはこのホテルの地下には古い地下道があると言い、
関心を持った大統領を案内する事に。
シークレットサービスのスキを見て石の扉を閉じ、二人きりになる。
大統領は困惑するが、事情を聞き、書は議会図書館にあると教える。
書を見るための秘密の番号も教え、47ページを見ろとも言う。
ベンは大統領と共に外へ出て、アビゲイルらと合流し図書館へ。
その頃、大統領が誘拐されたとして、FBIやら警察やらは大騒ぎに。
ベンは図書館の中で、さらに隠された部屋にある書を発見。
歴史上の様々な秘密が書かれていたが、時間がないので肝心なところだけを見る。
綿取引を続けたい英国は、南軍に味方しており
某所に隠した先住民族の財宝の在処を知らせていたのだ。
木片は処分されたが、その写真が掲載されており、これを撮影してパトリックに転送。
ベンらは警察の追跡を逃れて退散。
パトリックはエミリーの所へ行き、木片を解読させようとする。
だが、ウイルキンソンの携帯にも同じ写真が来ていて、一味は先回り。
エミリーを脅して、パトリックが来ても適当な事を言って追い返させる。

 しかし、ベンは隠し場所を推理してしまい、ラシュモア山へ結局一同が集合する。
ベンはトーマスの汚名が晴らせれば、宝はやると言い
銃も仲間も置いて、ウイルキンソンだけ同行する事を約束させる。
ずいぶん都合のいい話だが、ウイルキンソンは承知する。
岩の下に隠されたレバーを見つけ、それを引くと隠された洞窟が現れる。
だが何かの仕掛けにさわったため、一同は閉じこめられ進むしかなくなる。
さらに落とし穴みたいな所にベンらが落ち、
パトリックとエミリーの父母コンビと、それ以外の2班に分かれて進む事に。
ベンらはグラグラする岩の上に乗っていて、
全員がバランスを取らないと落ちてしまうと言う、マリオみたいな状態だ。
1人ずつ岩から降りてハシゴに飛び移り、何とか全員脱出に成功。
パトリックらも冒険を通じて愛が再燃。
ベンらとパトリックらが合流し、黄金の財宝だらけの部屋にたどり着く。
そこにはコロンブス以前のアメリカの歴史が刻まれている貴重な宝だ。
だが部屋に注ぎ込む水は止まらず、このままでは全員が溺れてしまう。
重い栓みたいなのを回すと、門が開きそこから脱出できるが、
栓を止める事ができず、門を開けておくには1人が犠牲になるしかない。
ベンが残る事になるが、水やら何やらでバタバタした末
いつの間にかウイルキンソンが1人で踏ん張っている事に。
ウイルキンソンは、俺を発見者にしてくれと言って1人残るのであった。
一同は脱出するが、かけつけたセダスキーはベンを逮捕する。
しかし大統領は、むしろベンに助けられたと称し、おとがめなしに。
トーマスの汚名は晴れ、財宝はゲイツらが発見したと報じられる事に。
ベンはウイルキンソンも発見者に含めろと要求。
書については、47ページに驚くべき事が書かれていたと言うが詳細は語られず。
エミリーらは財宝を発掘する事に。ベンとアビゲイルは寄りを戻す。
ライリーは大統領からフェラーリをプレゼントされるが、
いきなりぶつけるのであった。

 と言うわけで、さて1作目にそこそこ豪華な出演者が出ている場合、
2作目で主役以外がガラリと変わったりするが、
今回はハーベイ・カイテルに至るまで同じ俳優で好感が持てる。
前作で独立宣言書を盗み出すと言う派手な展開が面白かったが
今回はバッキンガム宮殿とホワイトハウスに侵入し、
大統領を誘拐すると言う3連発の派手な展開に。
ちょっと大安売りになった感はあるね。
エド・ハリスは出てくるや否や、前作のショーン・ビーンに当たると想像がつき
展開は前回の繰り返しと言う感じ。
最後にハリスがいい人になってしまうのが拍子抜け。
リンカーン暗殺の秘密が解き明かされるのかと思えば、あまり関係がない感じ。
原題にある秘密文書がメインかと言うと、そうでもないし。
47ページの秘密が何か、もう少しヒントがほしかった感じ。
まあ全体としてはなかなかテンポ良く、飽きずに見られる。
 

謎の人喰い魚群(1978年イタリア/ブラジル)

ラスキー 強盗団の一味(リー・メジャース)
ケイト・ネビル 強盗団の一味(カレン・ブラック)
ポール・ディラン ケイトの夫。元鉱山経営者(ジェームズ・フランシスカス)
ガブリエル モデル(マーゴ・ヘミングウェイ)

 ラスキー一味は鉱山の施設に侵入し、予備資金である宝石を盗み出す。
首謀者で元経営者のポールは宝石を湖に沈め、ほとぼりをさめるまで待とうと言う。
だが出し抜こうとするロイド兄弟は湖に潜り、何かに襲われる。
実はポールは裏切りを恐れ、ピラニアを大量に放ち、今では何万匹にも増えていた。
ラスキーはモデルのガブリエルと親密になり
手を切ったと考えた、ポールと妻ケイトは宝石を回収。
嵐になりラスキーの乗る船に便乗するが、ダムが決壊し船は座礁する。
ポールは1人でゴムボートで逃げようとし、ラスキーが追い格闘に。
ピラニアにやられラスキーは負傷。ボートも食いちぎられポールは死ぬ。
ラスキーらは救助されて生還。
ケイトは宝石箱を回収するが、中身はラスキーらが奪っていた。

 と言うわけで、リー・メジャース、マーゴ・ヘミングウェイ(姉の方)、
カレン・ブラック(エアポート75のスチュワーデス)、
ジェームズ・フランシスカス(続猿の惑星の飛行士)
なんて微妙な布陣の怪しげな映画。
盗んだ宝石を湖に隠すが、裏切り者を心配してピラニアを放つ者がいて
おかげで大繁殖し、落ちれば即、死に至るような状態に。
しかもなぜか嵐が起きて、簡単にダムが決壊。嵐は簡単に去る。
怪獣映画のような特撮で、仲間が次々死んでいく展開。
大風呂敷広げた割に安易な感じ。
何よりTV局がつけたらしき邦題が「魚群」だから
その時点でスケールの小ささがうかがえる。
メジャースはサイボーグのような活躍をするわけではなく、
ピラニアにかじられて全身血だらけでパッとせず。
マーゴはモデルさんだけど眉毛が太くて時代を感じさせられる。

TV放送 2009/04/16 テレビ東京 1330-1530
 

雪崩(70)

 脱走したマック(ロバート・ショー)はアンセル(マルカムマクダウェル)と逃走。
人殺しも平気なマックにアンセルは困惑。一方追っ手のヘリも追跡を楽しんでいる。
町でロープを切り、ヘリの隊員の射殺に成功。だがヘリはまだ無事だ。
追っ手は大がかりな山狩りを展開。軍の基地を襲撃。
列車で移動するが、アンセルは獣のようだと悩む。
やがて雪山へ。敵は待ち受け、さらにヘリが銃撃。マックは立ち向かいやられる。

 と言うわけで、ロバート・ショー主演の雪山サスペンスと思って見たが
主役2人以外はほとんど描かれない作品で、内面を描いたと言う感じ。
期待した雪崩は話すらなく、詐欺にあったようだ。

TV放送
 

ナチュラル(84)

監督 バリー・レビンソン

 ロイ(ロバート・レッドフォード)は、幼い頃から父に教育された野球好き。
父が死んだ日、落雷した木でバットを作る。
プロに入団する事となり、幼なじみアイリス(グレン・クローズ)と結婚を約束。
汽車の給水場で、強打者(ジョー・ドン・ベイカー)と対決。3球三振に。
スポーツ選手を射殺していたハリエット(バーバラ・ハシー)に撃たれる。
16年後、ロイは万年最下位のニューヨークナイツに入団。
監督ポップ(ウイルフォード・ブレムリー)は、35歳のルーキーをバカにする。
ナイツは連敗し、ロイはクビに。だが、打たせろと要求。軽々ホームランを打つ。
試合では、エラー続きのバンプと交代。ボールを打ち砕く殊勲打を打つ。
新聞記者のマックス(ロバート・デュバル)は、ロイの素性を探る。
バンプが事故死し、ロイは正選手に。たちまち大人気選手となる。
コーチのレッド(リチャード・フォーンズワース)によれば、
ポップは金欠で、今期優勝しなければ、球団が判事に奪われてしまう。
判事や、ノミ屋のガスの手引きで、メモ(キム・ベイシンガー)と接近。
ロイは不振になり、ナイツは連敗低迷する。

 アイリスは球場へ現れ、途端にロイは時計を打ち砕くホームラン。
彼女と再会し、結婚はしていないが、息子がいる事がわかる。
ナイツは再び快進撃を進め、首位に。あと1勝で優勝となる。
だが、ロイは倒れ、入院。ナイツは全試合を落とし、プレーオフとなる。
弾が胃から出て、野球を続ければ、危険だ。だが、ロイはあと1試合やる覚悟。
判事はロイに金を渡し、試合で打たないよう要求。
ロイはこれを拒否し、試合に。だが、負傷のため、調子が出ない。
アイリスはロイにメモを渡す。彼女の息子は、ロイの子だと。
最終回に逆転のチャンス。ロイは、照明燈を打ち砕く大ホームラン。
農園で、ロイは息子とキャッチボールをする。

 というわけで、けっこう豪華なキャストで送る野球映画。
いささか、臭さと、バカバカしさを感じる面もあるが、
照明燈が砕けても、何となく納得してしまうのは、パターン通りの展開だからか。
意外に、型どおりの話が受けたりもするのである。

LD
 

ナチュラル・ボーン・キラーズ(94)

監督 オリバー・ストーン

 ミッキー(ウディ・ハレルソン)とマロリー(ジュリエット・ルイス)の2人は
マロリーの両親を殺害して結婚。48人を殺害し逮捕される。
刑務所でもおさまらず、囚人や看守を殺害。犯行が多すぎ、判決も出ない状態だ。
TV局のゲール(ロバート・ダウニーJr)は、視聴率のため彼らを取材。
番組を見た囚人が興奮し暴動が発生。これに乗じてミッキーは奪いマロリーを救出。
興奮したゲールも仲間になった気に。所長(トミー・リー・ジョーンズ)を殺害。
脱走に成功するが、主義を貫いてゲールを殺害。子供を作り旅を続けた。

 と言うわけで、クエンティン・タランティーノ原案の作品。
連続殺人も平気な2人を演ずる俳優はアクが強くてなかなかだが、
物語自体はそれほどカタルシスを感じさせない。

TV放送 96/07/20 BS05 22:00-24:00
 

ナチョ・リブレ 覆面の神様(2006年米)

イグナシオ ナチョ(ジャック・ブラック)
スティーブン ヤセ。ナチョの相棒。元ひったくり
シスター・エンカルナシオン 修道院の先生
チョンチョ 修道院の少年
ラムセス 最強のレスラー
ラモン ラムセスのプロデューサー
呪術師 (プリズンブレイクのアブルッチ)

 修道院で育ったナチョは、大人になって調理係に。
子供たちに満足な料理を与えられない為、
町で出会ったひったくりと組み、レスラーとしてリングへ。
試合には敗れるが、ファイトマネーが意外に高いと知る。
ナチョは子供の頃からレスラーに憧れていたが、シスターはニセの英雄だと否定的。
何度も試合に出る内、勝ちたいと思うように。
修道院の皆にレスラーをしているとばれるが、
試合に勝って子供たちを遠足に連れていくと約束。
バトルロイヤルで勝ち進むが、最後の1人にやられてしまう。
失意のナチョは修道院を出る事にするが、
1位の選手が負傷したため、チャンピオンのラムセスと戦える事に。
試合では苦戦するが、応援に来たシスターに気付いて反撃。
ついに勝利し、子供の遠足が実現するのだった。

 と言うわけで、ちょっとマニアぽいジャック・ブラックが、
今度はプロレスラーに挑戦。彼は修道院出身で、今も食事係として住み込んでいる。
だが、貧しい修道院では子供たちにまともな食事も出せない。
そこで、ひったくりの青年と組んで、レスラーで稼ぐ事に。
意外に高いファイトマネーがもらえるが、
修道院ではプロレスは良くないスポーツとされていたため、
覆面レスラーとして顔を隠す事に。
後は、お約束の展開で、チャンピオンとの対決で勝ったりするが、
決め手はシスターや子供たちが応援してくれたからと言う事か。
ヒロインたるシスターは堅いタイプだが、ちょっとだけジャックに気を許す。
この「ちょっと」の加減が絶妙。

TV放送 2008/01/31 WOWOW 1130-1301
 

ナッシング・トゥ・ルーズ(97)

 やり手プロデューサーのニック(ティム・ロビンス)は
妻アンと上司PBの浮気に気づき、ショックを受ける。
頼りない強盗のテレンスに襲われるが、やけになって共に強盗を犯してしまう。
さらには、本物の強盗を脅して車を奪い、追われるハメに。
テレンスには理想的な家族があるのだが、失業中で内緒の副業をしていた。
ニックはPBに復讐するため、自分の会社に侵入し、大金を盗み出し
わざと監視カメラに写される。
妻の浮気が誤解とわかり、強盗一味に金を奪われるが、
取り返して一味は警察が逮捕。テレンスは反対するが、あわてて金を会社に戻す事に。
金の盗難はばれなかったが、石像が壊されたためPBはビデオを調査すると言う。
だが、テレンスが気づいてビデオは上書きで消去していた。
ニックは彼に警備担当の職を与える。

 と言うわけで、やけになって犯罪を犯すが、
冷静になってそれをごまかして回るハメにと言う展開でなかなか面白い。
もっとも、どこかしらに証拠が残っていそうで、ばれそうな気がするが。

TV放送 1999/12/01 BS05 2000-2150
 

ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合(96)

 DNA組み替えのやせ薬を研究しているクランプ教授(エディ・マーフィ)は
助手カーラに惹かれるが、太っている事を気にして自らで薬をテスト。
見事に痩せたクランプは、バディと称してカーラとデート。
バディはモテモテで、教授の助手として学長にも気に入られる。
だがカーラは自分勝手な彼に嫌気がさす。
バディは出資者ハートリー氏(ジェームズ・コバーン)に研究を説明。
自らで薬の効果を示すが、自分を取り戻そうとするクランプと格闘。
クランプが勝ち元の姿に。カーラは彼に惹かれ、ハートリーは出資を決める。

 と言うわけで、落ち目のエディ・マーフィは過去のリメイクに挑戦。
「底抜け大学教授」のリメイクで、素顔のわからない教授には好感が持てるが
素顔のバディはイヤな奴。当人はそこらへんを理解しているのか。
後半は物語もつまらなくなるし。

TV放送 98/06/09 BS05 00:00-01:45
 

ナッティ・プロセッサー2 クランプ家の面々(2000年)

 シャーマン教授(エディ・マーフィ)は、自らの分身ラヴの影に悩まされる。
同僚のデニーズ教授(ジャネット・ジャクソン)と、遺伝子組み換えによる
若返りの技術を研究。犬では成功するが、効果は一時的だ。
シャーマンの中にはラヴの部分が残り、父を傷つけ、デニースを怒らせる。
そこでラヴの部分の遺伝子を抽出。デニースに求婚して受けられる。
しかも製薬会社が若返り薬に関心を持つ。
だが、悪性遺伝子のビーカーが倒れ、犬の遺伝子と結合してラヴが実体化してしまう。
彼は契約の横取りを画策。一方シャーマンは知能が低下している事に気づく。
ラヴはシャーマンの家へ侵入し、隠された薬を発見して横取り。他の薬と混ぜる。
シャーマンは発表会の演説で話せなくなり、ネズミを若返らせるが
巨大化して暴れ出し、契約は無効に。ラヴが製薬会社に実験を見せると言う。
学部長にはクビと言われ、このままでは廃人になりかねない。
デニースも事態に気づき、ラヴの所へ急行。犬の習性を利用してボールでおびき寄せ
薬で若返らせると、ラヴは赤ん坊に戻り、最後には液体状に。
シャーマンがこれを飲むと回復。彼はデニースと結婚する。

 と言うわけで、もともとは「底抜け大学教授」のリメイクだった作品を
さらに発展させた続編。
今回は若返り薬でひと騒動かと思いきや
ラヴが実体化して暴れ出すという展開で
遺伝子を抜き出すくらいはできるかも知れないが、
それに犬の毛が付着しただけで実体化したり、
溶けた遺伝子を飲むと元に戻ったり、ちょっと非科学的すぎる気がする。
家族をすべてマーフィが演ずるのも毎度の事だが
下品なギャグが多くて感心しない。

TV放送 2002/04/29 BS05 2100-2257
 

何かいいことないか子猫チャン(65)

 女性にモテモテのマイケル(ピーター・オトゥール)は
浮気したくて仕方がない精神医のフリッツ(ピーター・セラーズ)に相談。
マイケルはキャロルと言う女性との結婚を考えるが、踏み切れない。
一方、もてないビクター(ウディ・アレン)はキャロルに恋し、2人は親密に。
マイケルは心理相談で知り合ったルフェーブルと言う女性にも言い寄られる。
急にキャロルとの結婚を決意。ホテルで待ち合わせる事になるが
そこにフリッツ、ビクター、ルフェーブル、
知り合ったリタ(アーシュラ・アンドレス)らが入り乱れて大騒ぎに。
警察も来て逃げた末、キャロルと結婚する。

 と言うわけで、「007/カジノ・ロワイヤル」でパロディされたと言うので見たが
スタッフもキャストも音楽もタイトルバックもソックリ。
最後のドタバタまでソックリだが、いかんせん男女が入り乱れるだけで終始しており
物語の方はあまり面白くない。
音楽はバート・バカラック。主題曲はトム・ジョーンズ。

TV放送 2000/09/25 BS11 0224-0415
 

ナバロンの要塞(61)

監督 J・リー・トンプソン

 1943年。連合国軍の兵がエーゲ海ケロス島に取り残され、
独軍はトルコへのデモのため、ケロス島攻撃を決定。
駆逐艦が救助に向かうが、水路のナバロン島の砲門が行く手を遮っている。
厚い岩のため、爆撃も不可能。ジェンセン准将は特殊チームの派遣を決定。
隊長はフランクリン少佐(アンソニー・クエイル)。
警戒の薄い、南の崖を登るため登山家のマロリー(グレゴリー・ペック)も参加。
さらに、ギリシャ軍のアンドレア(アンソニー・クイン)、
爆破のプロ、ミラー伍長(デビッド・ニブン)、機械屋ブラウン、
殺しの天才パパディモス(ジェームズ・ダーレン)が参加。
彼らは漁船で島へ。独軍の巡視艇を撃滅。嵐で島へ漂着。断崖を登る。
フランクリンが両足を骨折。代わりにマロリーが指揮をとる。
彼はフランクリンに、作戦は別の上陸作戦に変更されたと話す。
古城セントアレキシスで、2人のレジスタンスと合流。
マリアはパパディモスの姉、アンナは独軍の拷問のショックで口が聞けなかった。

 一行は爆撃機の攻撃を受け、洞窟を通ってマンドラコスの町へ。
独軍に捕まるが、逆に軍服を奪い、フランクリンを置いていく事に。
自白剤を使われるだろうが、上陸作戦を信じ、駐屯軍が海岸に行くはずだ。
ナバロンの町に入るが、ミラーの爆薬が何者かにダメにされていた。
可能なのはアンナだけ。爆撃を受けたのも、町で捕まったのも彼女のせいだ。
彼女は拷問を恐れ、裏切ったのだ。複雑な思いでマリアが彼女を射殺する。
アンドレアとパパディモスは、陽動作戦のため暴れるが、パパディモスがやられる。
その間にマロリーとミラーは要塞へ。爆弾をセットする。
マリアとブラウンは逃走用の船を調達。だが、ブラウンがやられる。
ミラーは爆弾運搬用のリフトの下にも爆弾をセット。2人は海へ逃げる。
門を開け、独兵が突入。レーダーは駆逐艦をキャッチ。爆弾を発見、砲撃を開始する。
だが、リフトがもう1つの爆弾に接触。誘爆で要塞は吹っ飛ぶ。
船に助けられるマロリーらだが、アンドレアはアンナと町を救うため島へ戻る。

 と言うわけで、戦争アクションの決定版的作品。
本当みたいな設定が、面白さを増している。
連合軍基地で盗み聞きしていたニコライが、続編「ナバロンの嵐」で再登場。
前回煮え湯を飲まされた事になってるが、まあ情報が漏れたという程度か。
アンドレアは、マロリーの甘さから妻を失い、恨んでる事になってるが、
その話はどこかへ飛んでしまった感が。
マンドラコスの町で、一行を逮捕する独軍の隊長に、ウォルター・ゴテル。
リチャード・ハリスもゲストで出ているようだが、
たぶんナバロン爆撃は不可能ですと言う、隊長だと思う。
音楽は、ディミトリ・ティオムキン。

TV放送 93/01/26 04CH 02:05-04:43
 

ナバロンの嵐(78)

 監督 ガイ・ハミルトン

 1943年。マロリー少佐らはナバロン島の独軍大砲爆破に成功。
チャーチルの特命で、マロリー少佐(ロバート・ショー)と
ミラー(エドワード・フォックス)は再び作戦に。ミラーは軍曹に昇進する。
ナバロンで煮え湯を飲まされたスパイニコライが、レスコバー大尉と称し、
パルチザンに潜入していると言うのだ。指令は彼を殺す事だ。
バンスビー中佐(ハリソン・フォード)の工作班フォース10と同行する事に。
一行は極秘任務のため、空軍基地にこっそり侵入。
見つかり、逮捕されていたウィーバー軍曹(カール・ウェザース)を助ける羽目に。
独軍機に撃ち落とされ、パルチザンのドラザック大尉(リチャード・キール)に合流。
しかし、実は彼らはパルチザンではなく、独軍の仲間のチェトニックだった。
シュローダー少佐に対し、マロリーは脱走兵で、ペニシリンを運んでいると称する。
独軍はトランクを調べるが、何者かがすり替えたため、爆薬は発見されず。
マロリーは埋めたと称して掘り出す事に、マリッツァ(バーバラ・バック)が助ける。
実は彼女はパルチザンのスパイだったのだ。

 マロリーとバンズビーは、パルチザンと合流。ペトロビッチ少佐の所へ。
マロリーはレスコバー(フランコ・ネロ)を殺す指令で来たと白状。
だが、ニコライは別人ですでに殺されたと言うのだ。
橋の直前まで独軍は迫っていた。橋を渡れば、パルチザンは全滅だ。
バンズビーらは橋の爆破のために来たのだ。
彼はペトロビッチに応援を求めるが、拒否される。そこで、ミラーを救出する事に。
独軍基地に潜入。撃ち合いの末マリッツァも救出し、トランクも取り戻す。
ミラーの調査では、橋の爆破は困難。だが、上流のダムを爆破すれば、倒せる。
資材が投下されるが、レスコバーが敵に連絡。攻撃を受ける。
それを見ていたマリッツァは殺される。
作戦は中止と決まるが、マロリーらは独軍操車場から爆薬を盗む事にする。
レスコバーはマロリーらを一網打尽にしようとするが失敗。正体がばれ、射殺される。
ミラーが爆薬で陽動している間に、マロリーらはダムの最深部へ爆弾をセット。
爆発するが効果はない。迫る戦車部隊。だが、次第に浸水が始まり、やがて決壊。
大量の水が橋に迫り、崩壊する。
作戦は成功だが、取り残されたマロリーらは脱出方法を考えなくてはならなかった。

 というわけで、「ナバロンの要塞」の続編。
ナバロンとは関係なく、マロリーらを再登場させるだけの意図のようだ。
最初のうち、作戦がわからないのは弱点。パルチザンとかも、ちとややこしい。
とはいえ、何か困った事になったと言う雰囲気はわかり、それなりに楽しめる。
ロン・グッドウィンの音楽もよく、久々に作られた第2次大戦ものアクション。
とにもかくにも、戦争アクションはこうじゃなきゃと言う感じだ。

TV放送 92/08/09 10CH 21:02-22:54
 

ナポレオン(27)

監督 アベル・ガンス

 1781年。12歳のナポレオンは雪合戦でも戦略の才能を見せる。
90年。革命が起こり、ルイ16世一家が処刑される。
93年。故郷コルシカ島では、パオリ一味が革命に反発し、権力維持をはかる。
対立するナポレオンは島を脱出。一方、国民議会も分裂を起こしていた。
ツーロン港が英国等に包囲され、ナポレオン大尉は命令違反で奇襲をする。
激闘の末、勝利をおさめ、ナポレオンは准将に昇進する。
 94年。ロベスピエールは、革命の敵と称し同志ダントンらを含め次々と処刑する。
だが内部にも反発が高まり、ナポレオンと後の妻ジョセフィーヌは処刑を逃れる。
飢餓に苦しむ人々は革命派に反発。ナポレオンは鎮圧に成功する。
95年。人々は反動で快楽を求め、舞踏会が続く。
ナポレオンはジョセフィーヌに惹かれ、96年結婚する。
革命を広げる事を目的とし、ナポレオンの指揮により、連戦連勝をおさめる。

 と言うわけで、27年にガンス監督が3つのカメラを駆使して作った大作を
コッポラがオーケストラをつけて再現。その音楽はカーミン・コッポラ。
テレビでは弁士がついていて、映画にないはずの情報まで話すのはマイナス。
圧倒的物量作戦は感じられるが、やっぱり当時の映画なのでテンポは悪い。

TV放送 96/10/30 BS11 01:15-03:20 (第一部)
TV放送 96/10/31 BS11 01:15-03:10 (第二部)
 

南極物語(2006年米)

ジェリー 南極隊員(ポール・ウォーカー)
マクラーレン博士 隕石の権威(ブルース・グリーンウッド)
ケイティ パイロット(ターミネーター4のブレア)
アンディ ジェリーのボス
クーパー ジェリーの同僚

 93年。南極基地の隊員ジェリーらの所へ、マクラーレン博士が訪れる。
彼は隕石の権威で、季節的に危険なメルボルン山へ向かう事に。
何とか貴重な水星の隕石を回収するが、帰路で博士が負傷。ジェリーも凍傷を負う。
嵐も近づいたため犬を残して別の基地へ移動。
吹雪は春まで続き、基地へ戻る事は許されなかった。
米国に戻ったジェリーは、博士らに南極行きの支援を求めるがうまく行かない。
犬たちは鎖を外し、鳥や倉庫の食糧、シャチの死体などを食べて生き続けていた。
博士は調査の資金が残ったと申し出、ジェリーは仲間を集めて南極へ行く事に。
砕氷船を借りるが立ち往生し、イタリア基地経由で基地にたどり着く。
犬を残して175日目。首輪を外したマックスらを発見。8頭中5頭が生きていた。
雪上車で帰還しようとするが、マックスに導かれ弱っていたマヤを発見。
マヤも連れて帰還する。

 と言うわけで、日本で大ヒットした南極物語のあちら版リメイク。
本作の主演はポール・ウォーカーで、
元ネタが日本映画だと感じさせない、ポールぽい作品に仕上がってます。
とは言え有名な話だから、どれがタロ?どれがジロ?と言う目で見ちゃう。
どうやら犬が生きていたと言うあたりだけが、オリジナルと同じ。
もう1匹生きていたと言う展開がツボになるはずなんだけど、あまり盛り上がらず。

TV放送 2007/05/27 WOWOW 2000-2200
 

ナンバー23(2007年米)

監督 ジョエル・シュマッカー

ウォルター・スパロウ 動物管理局の職員。(ジム・キャリー)
アガサ ウォルターの妻。(バージニア・マドセン)
ロビン ウォルターの息子
フィンガリング 小説の主人公
トップシー・クレッツ 小説の作者
アイザック博士 本の件で相談
カイル 殺人犯。無実を主張している
シリウス・リアリー 医学博士

 2月3日。ウォルターは誕生日の祝いに妻アガサから本を贈られる。
探偵志望の少年の話で、隣家で女性が死亡。
「23」という数字が私を支配すると言って女性が自殺。
ウォルターは、なぜか少年が自分に似ているのを感じる。
本は自費出版で、著者クレッツも正体不明だ。
結婚式の日付も23に関係あると言い出す。アイザック博士は、根拠はないと否定。
アガサと博士が親密と疑い、彼女を殺す悪夢を見るように。
殺人犯カイルが作者と考え、刑務所に押しかけるが否定される。
作者の私書箱を張り込むが、現れた男リアリーともみ合い、
彼は自分を刺して死んでしまう。リアリーもまた23に取り憑かれていたと判明。
ウォルターは公園で頭蓋骨を見つけ、警察を呼ぶが気がつくと消えていた。
彼はアガサこそ作者で、骨を隠したと考える。
アガサは骨を隠した事は認めるが、作者はウォルター自身だと言う。
ホテルへ行くと、壁には小説の23章が書かれていた。そして本名ウォルターと。
13年前ウォルターはローラに侮辱され殺害。
帰宅したカイルは犯人として逮捕される。
ウォルターは事件を小説に書き上げるが、転落して記憶喪失に。
医師は作り話と思い、著者の名前を変えて出版。
退院したウォルターは、アガサと知り合い結婚したのだ。
真相を知ったウォルターは絶望するが、アガサに説得され生きる事を決意。
情状酌量も認められ、出所後家族でやり直すと約束する。

 と言うわけで、ジム・キャリー主演のスリラーで、
ごひいきバージニア・マドセンも共演。
キャリーはいつものオーバー演技を抑え、まじめに取り組む。
物語は世の中の不吉な出来事はすべて「23」という数字に関係していると言う
いささかこじつけくさい都市伝説みたいな話をもとにしていて
そうした題材の小説を読んだキャリーが
自分と小説の主人公の共通性に気づいてのめり込むという展開。
「23」についてはいろんな例が出てくるが、いずれも早口で語られるだけで
なぜ主人公がのめり込むかの説得力は弱い。
後半その理由は明らかになるが、別に「23」関係ないじゃんと言う感じ。
だいたいこの手の話はとってつけたどんでん返しとか
夢落ちとかだったりするものだが、そう言う手は使わなかったので好印象。
マドセンは今回こそ悪役かと思わせてさにあらず一安心。

TV放送 2008/09/22 WOWOW 0000-0145