リアリティ・バイツ(1994年/米)

 大学を卒業したリレイナ(ウイノナ・ライダー)は、
仲間の生き様をドキュメンタリーにする事に。
テレビ局で働くが、失敗でクビにされると脅される。
MTVのプロデューサーマイケル(ベン・スティラー)と知り合い、彼とデート。
キャスターはリレイナを毛嫌いしたため、メモにわいせつなセリフを書いて渡し
おかげでキャスターは本番で大恥。リレイナはクビになる。
友人トロイ(イーサン・ホーク)と接近するが、彼とは友達でいたい。
マイケルは、彼女のドキュメンタリーを放送すると言い出す。
自力でラジオ局や新聞社を回るが、どこでも採用されず。
マイケルが局でリレイナの作品を流すと聞いて驚くが、手を入れすぎてすでに別物。
慰めるトロイは愛してると言うが、セックスして翌日には冷たくなって怒る。
マイケルもリレイナに謝り、彼女は2人の間で迷う。
トロイはシカゴへ帰ったと知り、彼を愛してると気づいたリレイナは後を追う事に。
実はトロイの父が死んだためだったが、リレイナを愛していると言う。

 と言うわけで、Xジェネレーションと言う連中が出ている映画として話題になったが
どうもとりとめもない生活を描いた感じで、
ライダーの作ったドキュメンタリーを改悪されたと怒るシーンも、
じゃあ、何を描きたかったのかと言うのもピンと来ないし。
後半は2人の男の間で揺れ動く感じで、別に目新しい気もしない。
リレイナの父はジョー・ドン・ベイカー。

ビデオ
 

リアル・スティール(2011年米)

チャーリー・ケントン ロボット格闘家。元ボクサー(ヒュー・ジャックマン)
マックス チャーリーの息子
ベイリー ロボのメンテ係(LOSTのケイト)
タク 王者ゼウスを操る
デブラ チャーリーの元恋人キャロラインの姉
マービン デブラの夫
フィン プロモーター(キャプテンアメリカのファルコン)
リッキー プロモーター
キングピン 場末で仕切る

起:ロボット格闘家チャーリーは、息子マックスを一時的に預かる事に。
承:マックスは廃棄されたアトムを戦わせ、連勝するように。
転:借金取りの妨害でチャーリーは夢を諦めかける。
結:結局戦い、王者ゼウスとの戦いも善戦する。

 元ボクサーのチャーリーは、ロボットを牛と対決させる見世物をしていた。
だが、油断してロボットは腕がもがれて壊されてしまう。
 そんな中、チャーリーは元恋人キャロラインが死に、
息子マックスが遺されたと知る。
マックスは伯母デブラが引き取る事になるが、
夏の間だけチャーリーが預かる事となる。
マックスはチャーリーに反発するが、
ロボット格闘のファンである彼は、ノイジーボーイの購入に同行。
だが試合で倒されてしまい、失望する。
マックスはスクラップ置き場で旧式のアトムを見つけ、それを気に入る。
練習用ロボットだが、マックスは試合に出すと言い出す。
 動物園で開催される試合に参加。マックスが操作するがやられっぱなし。
だが、対戦相手がシステム異常でダウンし、勝利として賞金を得る。
アトムにノイジーの音声認識機能を仕込み、
チャーリーのボクシングとマックスのダンスを教えて、連勝する様に。
最強ロボであるゼウスを扱うタクは、スパーリング用にアトムを指名。
チャーリーは稼ぐチャンスと考えるが、マックスはこれを拒否。
強敵ツインシティーズを倒し、マックスはゼウスに挑戦すると宣言する。
 借金取りに痛めつけられたチャーリーはロボット格闘を辞め、マックスを返す事に。
だが恋人ベイリーに励まされ、ゼウスとの対決を決意する。
 ゼウスとの試合では、苦戦して音声認識装置が壊される。
模倣モードならば動くと、チャーリーの動きを再現して反撃。
ゼウスをダウンさせるが時間切れに。
判定はゼウスの勝利となるが、
ブーイングする観客は、アポロこそチャンピオンだと叫ぶのだった。

 と言う訳で、ヒュー・ジャックマンのSF風味のドラマ。
舞台はちょっとだけ近未来で、
ボクシングがなくなり、人々はロボット同士の格闘を楽しむようになったと言う世界。
元ボクサーのヒューは、今はロボットを操ってドサ回りをしていた。
そんな時、別れて暮らしていた息子を預かる事になり
この息子がロボット格闘に関心を示すと言う展開。
最後に絶対的王者と戦う事になり、善戦するが判定で敗れ
人々は主人公の方に喝采を送ると言うのは、ロッキーそのもの。
そういえば、主人公と息子の関係は
同じスタローンのオーバー・ザ・トップとダブる。
何かくっつけてみましたと言う印象です。

TV放送 2013/02/10 WOWOW 1945-2200
 

リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い(2003年アメリカ)

 19世紀末。世界各国が謎の一団の攻撃を受ける。
ドイツの仕業が疑われるが、ドイツもまたその標的となる。
ケニアに住むアラン・クォーターメイン(ショーン・コネリー)は
大英帝国から支援を依頼され、一団に屋敷を破壊され仕方なく承諾する事に。
ロンドンに住むMと言う人物の所へ、超人紳士同盟として集められる人々。
そのメンバーは、ネモ船長、透明人間スキナー、吸血鬼のミナ、
不死身のドリアン、変身すると怪物になるハイド、
そしてアメリカからトム・ソーヤもかけつける。
Mによると、ファントムと言う男が黒幕らしく、ベニスの極秘会議も狙われるらしい。
一行はネモのノーチラス号でベニスへ。一味はベニスを水没させようとするが阻止。
アランはファントムの正体がMだと気づく。そしてドリアンが裏切り者だった。
実はMは超人を集め、その皮膚などから各自の能力を手に入れようとしていた。
一味はモンゴルの氷結湖から武器を積み出そうとしていた。
アランらは急行。アランはMがモリアーティだと見抜き、彼と対決。
ミアはドリアンと対決。ドリアンは自分の肖像画を見て灰に。
スキナーはトムを助けようとして死ぬ。要塞が爆破され、ハイドは石の下敷きに。
トムはアランを救出するが、Mは逃走。メガネが壊れたためトムが撃ちMを倒す。
傷ついたアランは新世紀を一行に託して死に、一行は彼の墓をアフリカに作った。

 と言うわけで、やや昔の小説やら映画の登場人物が大集合し、悪と戦うという話で
発想としては、ヴァン・ヘルシングやエイリアンVSプレデターと言う感じ。
ただ、キャラがいかんせんやや古い感じで
主人公のクォーターメインは、だいぶ前にリチャード・チェンバレンがやっただけだし
ネモ船長なんかも最近は見かけず、なじみがないのが難。
それぞれが超人ぶりを発揮し、かなり派手に暴れているが、
派手なだけで物語としてはかなり退屈な感じ。
各人最初から能力を使いまくりで出し惜しみがなく、
もう少し見せ方を工夫して盛り上げれば良かった気がするが。

TV放送 2005/03/06 BS05 2000-2154
 



リーサル・ウェポン(87)

監督 リチャード・ドナー

 50歳になった黒人刑事ロジャー・マータフ(ダニー・グローバー)は、
ヤク中女性の飛び降り事件を捜査。彼女が旧友ハンサカーの娘アマンダと知る。
だが、彼女には致死量の毒物が投与されていたと判明。
麻薬課からマーチン・リッグス(メル・ギブソン)が助っ人に来る。
彼は、ベトナムの特殊部隊にいた世界で10人の凄腕だが、事故で妻を失い、
自殺願望を持つようになり、異動させられたのだ。
彼らはアマンダのパトロンの家へ。撃ち合いになり、男を射殺する。
マータフは、パトロンが麻薬に手を出し、気づいたアマンダを殺したと推理。
リッグスは、目撃者の売春婦ディクシーが毒を盛ったが、
飛び降りられたので、ごまかしたと考える。2人は彼女の家へ。
だが、家は爆破され、特殊な爆薬が見つかる。特殊部隊の男がいるようだ。
マータフはハンサカーを追及。ベトナムで麻薬取引をした連中が、
そのコネを復活させたのだ。そして、自白しようとして、娘を処分された。
突如ヘリが現れ、ハンサカーを射殺。続いて、街でリッグスが撃たれる。

 マータフの娘リアンがさらわれ、敵は乾湖にマータフを呼び出す。
リッグスは得意のライフルで敵を1人ずつ片付けるが、捕まってしまう。
敵の殺し屋ヨシュア(ゲーリー・ビシー)は、どこまで知ったかを拷問。
だが、リッグスは拷問屋を倒し、別室で拷問されるマータフを救出。
車で逃げるヨシュアを、走って追跡。だが、逃げられる。
ボスの将軍(ミッチェル・ライアン)は、逃走をはかるが、
マータフが運転手を射殺。車は暴走し、バスに激突、爆発する。
ヨシュアは警官を射殺し、マータフの家を襲撃。
だが、リッグスに捕まり、格闘で決着をつける事に。リッグスが勝つ。
ヨシュアは銃を奪うが、リッグスらが射殺。
リッグスは、自殺願望がなくなったと確信する。

 というわけで、自殺願望をもつ、危ない刑事をメル・ギブソンが演じた
ハードアクションシリーズの第1作。
全編ハードで、やられたらやり返すと言う快感も。
しかし、ヨシュア、将軍と言う魅力的な敵キャラが、ラスト近くまであまり出てこず
ヨシュアにいたっては、マンマと逃げたのに、簡単にリッグスに捕まってしまう。
もう少し、話に工夫があればよかったが。

LD
 



というわけで、「リーサルウェポン2」(89)を見た。

 あらすじはこうだ。(これが長い)
最初に「リーサルウェポン2」とタイトルが出ただけで
メル・ギブソンとダニー・グローバーの名前さえでないで
いきなりカーチェースが始まる。というよりも始まっている。
メル・ギブソンはあいかわらずクレージーな感じで
カーチェースを楽しんでいるわけだが、ダニー・グローバーは
奥さんのワゴンを借用しているので傷つけるわけにいかずハラハラ。
追っているのはタダの麻薬犯であるはずだが、どこか慣れている。
で、カーチェースがある程度続いて別のパトカーが邪魔になって
足止めされてしまってからが、人間兵器メル・ギブソンの土壇場である。
前作と同じように足でおっかけて車に飛び乗る。だが、振り落とされて
再び車に乗って追跡。だが、犯人の車は運転を誤って逆さまになったまま
商店に突っ込む。しかし、いつのまにか犯人たちは逃げてしまっていた。
そしてトランクには大量の金貨が隠されていた。
 実はこいつらは南アフリカ外交官の手先で密輸で大もうけしている。
この逃げきった犯人がけっこう強そうなやつだったので
最後にメル・ギブソンと対決があるなと思ったが、
簡単に失敗者として片づけられてしまった。

 それからしばらくはダニー・グローバーの娘がCMに出るというので
同僚がみんな見ていたら実はコンドームのCMだったとか
(この娘は前作と同じ娘がやっている)
車庫の二階を増築してピストルみたいな釘打ち機に驚いたり
メル・ギブソンが犯人用の拘束衣から関節はずしでぬけてみせたり
そして死んだ奥さんの話などをしたりして
二人の周囲を快調なペースで見せる。
 そうしていると、密輸組織の証人の護衛という仕事を二人は受ける。
この男がゲッツという男なのだが、小悪党という感じで
二人に比べてよくしゃべる男でにくめない感じである。
最初はしぶしぶ護衛していた二人だが、次第に3人漫才のようになっていくのが
おかしい。
だが、ただの証人のはずなのに護衛している二人のところへ堂々と
刺客が現れる。そこでメル・ギブソンがゲッツと刺客の3人そろって
プールへ飛び降りるという前作と同じ見せ場。
刺客は逃げてしまうのだが、ようやくメル・ギブソンたちは
ゲッツがかなり重要な証人であることに気づく。
そこでゲッツが麻薬の売人の住居と言う屋敷へ向かう。
すかさず撃ち合いになって逃げた男をメル・ギブソンが追う。
犯人が乗った車が駐車違反を引っ張るレッカー車で
引っ張られている車に飛び乗ってレッカーへ移るメル・ギブソン。
追跡するダニー・グローバー。
簡単に逮捕したかと思ったが、反撃を受け、銃を落としてしまうメル・ギブソン。
それでも車にしがみついているのだが、
反動でボンネットから前に落ちてしまう。
ところが!メル・ギブソンは車の前にまだしがみついていたのだ。
しかし、前方から車が現れ、急ブレーキ。
振り落とされるメル・ギブソン。追突するダニー・グローバーの車。
反動でレッカーされていた車が宙を飛んで前から来た車に激突。
またまた反動でこの車につまれていたサーフボードが飛び出す。
さすがは「オーメン」のリチャード・ドナー監督。
あのくびちょんぱをまたやってくれた。
 ところが、売人の屋敷は南アフリカ外交官の屋敷だった。
外交官は外交特権を盾に捜査を拒否。メル・ギブソンらは最初に追っていた
金貨を積んだ車とも関係があると感じる。

 警察は二人に事件に手を出すなと言う。外交官も警告として
ダニー・グローバーの家に押し入って夫婦をしばったりする。
しかし、そんなことでこりる二人ではなく、外交官の尾行などを続ける。
そうしていると、ダニー・グローバーが行方不明になって
メル・ギブソンが彼の家に向かう。ところが行ってみると
ダニー・グローバーは2Fのトイレにいたので何やってんだという感じで見る。
しかし、トイレに爆弾がしかけられていた。
立ち上がれば爆発してしまう。こうした緊急事態にも関わらず
ダニー・グローバーは人に見られたくないとか、トイレで死にたくないとか
わがままなことを言い出すのがまたまたおかしい。
 間一髪逃れたふたりは、南アフリカ大使館へ向かう。
ダニー・グローバーとゲッツがアパルトヘイト反対の騒ぎを大きくしている間に
メル・ギブソンが侵入。
そこで外交官に外交特権なんかくそくらえとタンカを切って
立ち去る。このとき出てきた用心棒たちがどいつもこいつも悪そうな男だが
前作のゲーリー・ビシーほどきわだって強そうなやつがいないのが残念。
メル・ギブソンは外交官の部屋からメモを持ち出す。
ここに書かれていた女の名前らしきものに秘密があると考えるダニー・グローバー。

 一方、メル・ギブソンは外交官の秘書のパッツィ・ケンジットに接触。
私はパッツィ・ケンジットがドレミファドンに出たのを見ていた。
このパッツィ・ケンジットとラブシーンになるわけで
普通の映画にしてはけっこうネチネチしたいやらしい感じだった。
でも、彼女は確かにかわいいんだけど
どう見てもAVギャル顔でヌードとか見てもそれほどうれしくないのが残念だ。
 その間にメル・ギブソンの同僚が次々と殺されていく。
ダニー・グローバーも襲われ、刺客を釘打ち機で倒すが、ゲッツがさらわれてしまう。
そしてメル・ギブソンもヘリ部隊に襲われたが逆襲。
しかし、その後で簡単に捕まってしまって、拘束衣を着せられる。
そこで用心棒のリーダーみたいなやつに
3年前も麻薬捜査官だったおまえを殺そうとしたことがあると聞かされる。
だが、人違いでメル・ギブソンの奥さんを殺してしまったのだった。
海に捨てられるメル・ギブソン。だが、関節はずしで抜けでて上に出ようとする。
その時、水中ですでに溺死しているパッツィ・ケンジットを見つけるという
ショックシーン。頭にきたメル・ギブソンは様子を見ていた殺し屋2人を
あっという間に倒してしまう。

 奥さんの上にパッツィ・ケンジットそして同僚たちを殺されて
トサカにきたメル・ギブソンはダニー・グローバーに連絡。
ダニー・グローバーは外交官には手を出せないと言うが、
メル・ギブソンはそれがどうしたという感じ。
意を決したダニー・グローバーもバッチを捨てて急行。
外交官の家を4WDで引っ張って崖下へぶちおとしてしまう。
間一髪ゲッツを助け出す。これはまたまた激しいんだけど
ここでちょっと切れてしまって、外交官たちに「これはやられた!」
と言わせるシーンがないのが残念。二人は決戦をする覚悟なので
ゲッツもここで返してしまう。これも前半は3人の会話がおかしかったので
ちと残念。
 メモに書かれていた女の名前らしきものが、実は密輸している船の名前だとわかって
急行。船に積もうとしているコンテナに大量の金がつまれているのを見つける。
だが、2人は閉じこめられてクレーンで持ち上げられる。
しかし、コンテナに入っていた車を走らせてコンテナを突き破る。
海にばらまかれる紙幣。これには外交官もやられた!と言う。
次々と殺し屋を倒す二人。最後に奥さんの仇である殺し屋に対決するメル・ギブソン。
足にさされたナイフを刺し返すあたりは思わずリキが入る。
とどめを刺すかに見えて、引き下がるメル・ギブソン。
だが、前作と一緒でこいつが隠したピストルでメル・ギブソンを狙う。
しかし、間一髪宙づりになったコンテナを落としてぺちゃんこにしてしまう。
だが、最後に残った外交官に撃たれて倒れるメル・ギブソン。
頭にきたダニー・グローバーは外交官に銃を向ける。
「外交特権!」と叫ぶ外交官を撃ち殺すダニー・グローバー。
死にそうなメル・ギブソンがダニー・グローバーに
ポケットのタバコを出してくれと言う。
「吸いたいのか?」と言うと「それは体に悪いから捨ててくれ」。

 というわけで、話はおもしろかったし、見せ場も抜群だったけど
流れが悪くて興奮があまり持続しなかったのが残念だ。
私だったらもっとおもしろくできる。
 

リーサル・ウェポン3」(92)を見た。

 まだ公開されていないこのシリーズ第3弾だが、試写会があったのだ。
それも、ベイFM主催で、NEC協賛の、「NEC映画の夕べ」とか言う企画だ。
試写会とは、パンフも売らなければ、場所によっては機械もひどいのだが、
(実際、イスは固いし、ピンボケあり、途中でフィルムが切れたりもした)
タダではケチもつけられない。しかも、「リーサル・ウェポン」。
主役は、もちろんメル・ギブソンだ。
「マッド・マックス」でデビューした彼だが、
オーストラリア出身のアクション俳優とあって、どうも二流という印象があったが、
「リーサル・ウェポン」第1作で、人気スターにおどりでた。
彼は、元特殊部隊の隊員で、肉体自体が武器の男(リーサル・ウェポン)を演じた。
そんな男が警官になり、しかも妻を事故で失ったため、自殺願望を持ってしまい、
死を恐れなくなり、鬼に金棒と言うか、ハチャメチャやってしまうのだ。
このクレージーさが、妙に似合っていたのだが、
その後も、シリーズ2作はもちろん、「バード・オン・ワイヤー」「エア・アメリカ」
等でも、似たような役柄。
雰囲気の違う「テキーラ・サンライズ」等では、ちと戸惑ってしまうほど。
つまり、このシリーズの役柄「マーチン・リッグス=メル・ギブソン」と言う
図式ができあがってしまったのだ。(当人はリッグスと自分は違うと言ってるが)
で、92年度全米人気俳優投票では、
2位、ケビン・コスナー、3位、トム・クルーズ、4位、マイケル・ダグラス、
5位、ハリソン・フォードと言う歴々を差し置いて、堂々の1位に。
オーストラリアでは、長者番付のトップに位置し、(実業家とかも含めて)
5代目ボンド役もウソかマコトか噂されている。(当人は否定)
と言うわけで、なぜこんなにメル・ギブソンが人気があるのか考えると、
やっぱり、「リーサル・ウェポン」以外に考えられないのである。
そして、彼の相棒のマータフ刑事に扮するのが、ダニー・グローバー。
「カラー・パープル」「プレデター2」等の出演があるが、
やっぱり彼も、「リーサル・ウェポン」の人だ。
勤続態度はマジメで、家庭的。定年間近でおとなしく行きたいのだが、
リッグスのハチャメチャさにひっぱられ、けっこう過激な事をしてしまう。
さらに、2作目で登場したギャングの証人レオ・ゲッツ。
これに扮するのは、「JFK」「ホーム・アローン」のジョー・ペシ。
今回は不動産屋になっての再登場だ。
お調子もので、妙に早い口調で主役2人にからみ、3人漫才のようになるのが愉快。
彼は警察に協力的で、何とか相棒になりたがるが、利用できる時以外は避けられる。
最後に、今回新登場の女性刑事ローナに、レネ・ロッソ。
「フリージャック」で、ふけたヒロインをやった人だ。
(当初は、キャサリン・ターナーが候補だったようだが)
と、シリーズが進むにつれ、登場人物が増えていくわけだ。
2作目では、リッグスの無謀さがやや薄れ、派手な見せ場もつながりが弱かったが
そこはそこ、それなりに見せたのであった。
監督は、全作リチャード・ドナー。
「オーメン」「スーパーマン」「グーニーズ」等、ハズレの少ない監督。
音楽は、「ダイ・ハード」と両シリーズをかかえたマイケル・ケイメン。
何しろこの映画、親の死に目に会えなくても、見ないわけにはいかない映画だ。

 殺人課のマーチン・リッグス(メル・ギブソン)と
マータフ(ダニー・グローバー)は、パトロール中に、爆弾事件の連絡を受ける。
もちろん、管轄外で、爆弾処理班にもすでに連絡がいっているのだが、
リッグスはキケンな事大好き刑事なので、マータフの制止も聞かず中へ。
どうせ爆弾なんかありゃしない。ラジオか何かだと、面白がっている。
マータフは、定年まであと1週間なので、面倒は避けたいのだが、しかたなく同行。
問題の爆弾は、駐車場の車の中にあった。どうやら本物だ。
危険を考えず、リッグスはドアを開け、(それで爆発するかも知れないのに)
爆弾とご対面。時限爆弾で、残り時間は8分ほどだ。
ガタン、と音がしたので、ギョッ!とするが、それは近くにいたネコ。
この映画、変なところで動物が活躍するのだ。
リッグスは、爆弾処理班は間に合わないと決めつけ、自分で処理すると言う。
いかにもと言う感じで、赤と青のコードが。間違えれば、爆発しそうだ。
マータフは、前作のトイレ爆発事件を思い出してヒヤヒヤする。
どちらを切るかで、こっちだ、いやあっち……と、2人の漫才のような会話。
ええぃと切ると、タイマーが途端に速く動き始めた。
ネコ抱いて逃げろ!2人がビルから飛び出すと、
こりゃ、間に合わないんじゃないの?と言いたくなるほどの大爆発。
ビルがガラガラと崩壊。それもそのはず、解体予定のビルを利用したのだ。
(車の中の爆弾1つで、ああもきれいに爆破はできないはず)
青を切れと言ったのに!等とバカな事を言って怒るマータフ。
そこへようやく、爆弾処理班が到着。2人に皮肉の拍手を送る。

 2人は制服を着て、交通課の警官に格下げにされてしまった。
マータフは、定年まで1週間なので、やりきれない。
しかも、数年ぶりに着た制服は、クリーニングの失敗で縮んでおり、
腹を抑えるため、ガードルをしなくてはならないのだ。
2人は、またも漫才のように口論。
リッグスは道路を横断した男を捕まえ、キップを切ろうとする。
だが、リッグスは書き方を知らず、マータフは老眼鏡がなければ見えない。
しかも、免許提示を求めても、歩行者だから免許など持っていない。
怒ったリッグスは拳銃を抜き、自殺に見せかけてやる!等と脅す。
マジかと思ったが、これは2人の悪ふざけであった。
彼らは、近くにいた現金輸送車の不審な動きに気づいた。
まず、銀行員が係員が違う事に気づき、続いて本物の輸送車が到着。
ニセ物の輸送車の男たちは、機関銃を乱射して、逃走。
途端にリッグスはかけだし、開いた輸送車の荷台に飛び乗る。中にいた男と格闘だ。
一方、マータフは残された本物の輸送車に。
そこにいた黒人の女性運転手は、まかしときなさい!等と言って、
リッグス顔負けの、危険な運転で追跡。
リッグスが輸送車から落とされそうなのも気にせず、平気で体当たりを食らわせる。
高速道路で、一般車を追い越しながら、激突する2台。
その間にも、この女性運転手は、マータフの事を気に入ってしまう。
突き落とされたリッグスは、後ろにいた本物の輸送車のボンネットの上に。
再び、前の輸送車に飛び乗り、男を逆に突き落とす。
そして、カギをとり、走行する輸送車の外をつたって、運転席へ、
わざわざカギを開けて侵入。格闘に。どうやったんだったか、車はストップ。
運転手はフロントガラスを突き破り気絶。
リッグスは、彼をシートベルト未着用で逮捕する。

 リッグスはマータフの家に自由に出入りしており、洗濯物もここで洗っている。
冷蔵庫も自分の家のように愛用。だが、マータフは定年と共に家を売る予定だ。
タバコのにおいがつかないよう、リッグスにも禁煙を強要。
代わりに、お菓子みたいなドッグフードを食べさせる。
売却は、不動産屋になったレオ(ジョー・ペシ)に頼んでいる。
だが、客が壁の一部を塗り変えた事に気づき、しかたなくレオは白状。
1作目で殺し屋が車で突っ込んだ跡だ。他にはないか?トイレが爆破された事が。
等と言っていると、案の定、客は逃げ帰る。
マータフは怒るが、レオに言わせれば、ウソをつくと違法になると言うのだ。
リッグスは、釘打ち機で殺し屋をやった事を言っていない等と言う。
マータフには、2人の娘と1人の息子がいる。
息子の友人ダラスが、ごろつき連中のメンバーになってしまい、息子が心配だ。
長女は、前作でCMに出たが、今回は映画に端役で出演。
強盗に襲われる役で、それを知らない警備中のリッグスは、
撮影を妨害し、彼女はクビに。
怒ったリッグスは監督を脅し、クビを取り消させ、昇給までさせる。

 一方、トラヴィスと言う男は、リッグスに車から突き落とされた男に激怒。
銀行襲撃などしやがって!と言って、建築現場のセメントの中に落とす。
リッグスらは、射撃場へ。
例の強盗で逮捕した男は、先端に鋼鉄を入れた、強化弾と言う弾丸を使用していた。
これを用いれば、通常マグナム弾でも平気な防弾チョッキを貫通するのだ。
ちょっと、ウソっぽいけど、通称「警官殺し」だ。
彼らは、男を尋問するため、尋問室へ向かう。
だが、途中エレベーターでローナと言う女性に会う。
彼女の書類を盗み見たリッグスは、彼女が内務調査官(警察の悪事を調査する警官)
と知り、わざと麻薬の横流しの話とか、コロンビアの豪邸の話をして、
驚かせようとするが、彼女には効果ない。彼女も尋問したいという事で、上司の所へ。
彼女の介入は、上司にも寝耳に水だった様子。何か、極秘の捜査が必要だと言うのだ。
そんなこんなで、リッグスらは殺人課への復帰を許される。
だが、その間に、トラヴィスはなぜかマンマと受付を通過し、尋問室へ。
男を射殺して、立ち去る。
尋問のため、ローナやリッグスらは尋問室へ。そこで死体を発見する。
署内には監視カメラがあるが、犯人は場所を知っていて、顔を巧みに隠している。
だが、ローナから、実は秘密に設置されたカメラがあると言われ、一同ムッとする。
そして、そこには、トラヴィスの顔が。
彼は、悪徳警部として、クビになった男なのだ。
ローナらは捜査を続行。参加を拒否されたリッグスらは憮然。
だが、そこへノコノコとレオが署内まで入ってくる。
マータフの家に白アリが見つかった事を言いにきたのだが、
ビデオを見て、トラヴィスの事を知っていると言う。
裏の世界に顔がきき、何でも屋的に扱われるレオは、
パーティで彼に会い、アイスホッケーの試合の入場券を都合させられたのだ。

 トラヴィスはそこで何か悪事しているわけではなく、ただのファンだった。
席はリンクサイドだと言うだけで、ほとんどわからない。
リッグスらは手分けして調査。ラチがあかないので、リッグスは放送席へ行き、
場内放送で、「トラヴィス、観念しろ。今から警官が行く」と言う。
もちろんハッタリだが、動揺したトラヴィスはウロウロ。レオが気づき、飛びつく。
気づいたリッグスは、リンクの中に入って、試合の中をつっきろうとするが、
何せ、試合中なので、次々と体当たりを食らう。
トラヴィスはピストルを撃ち、逃走。怒ったリッグスは追跡するが、逃げられる。
レオは、情けない顔で、もう終わりだ、感覚がない等と言うが、背中の下は氷だ。
だいたい、弾ははずれてかすり傷。それを知って立ち上がると、場内は大歓声。
レオは病院に入れられるが、軽症なのですぐにでも退院できてしまう。
やっかいに思ったリッグスは、ダムダム傷だと、わけのわからない事を言う。
ダムダム傷で負傷した者は、2日後にショック死する事があると、でっちあげ、
事情を察知した医師も、2日間の入院を認める。
リッグスはイタズラ心を出して、カルテに「肛門の検査」と書き込む。

 マータフは、得意のハンバーガーを作るため、仲間の店へ。
調理している間に、リッグスは近くで麻薬取引をしている事に気づく。
またもちょっかいを出すが、今度は意外にも、相手が機関銃で応戦してきた。
リッグスは何者かに頭を殴られ、男たちは逃走。
かけつけたマータフは、小屋の中にいる男から攻撃を受け、小屋ごしに撃つ。
やがて、倒れた男を見て驚いた。それは息子の友人ダラスだったのだ。
息子の友人を射殺した事は、マータフにショックを与え、
彼は姿をくらましてしまうが、リッグスはしばらくそれに気づかない。
ローナは、リッグスがトラヴィスを捕まえかけたと知り、接近。
協力を求めるが、リッグスの方も情報提供を受けなければ、イヤだと言う。
しかたなく、ローナは事件の全貌を説明する。
ダラスが持っていた機関銃は、違法な改造銃で、以前押収された記録がある。
だが、それがいつのまにか消滅。ダラスの手に渡ったのだ。
他にも、年間1万5000丁もの拳銃が持ち出されている。
これは、保管場所や、保管のために必要なコードを知らなくてはできない。
犯人は、警官か元警官の可能性が高い。そして、それはトラヴィスに違いない。

 ローナらは、どこからか得た情報で、とある倉庫へ。
ドアをこじ開け、中へ。だが、そこにはでかい犬がいた。ローナは犬は苦手なのだ。
彼女は撃てと言うが、リッグスは、人は撃てても犬は撃てないと言う。
で、まかしとけ、と言うので何をするかと思えば、犬になった気で手なづける。
とどめは、いつも持ち歩いているドッグフードだ。
リッグスは1人で中へ。そこでは武器をトラックに積み込んでいた。
だが、男たちにリッグスは捕まる。ローナがかけつけるが、彼女もまた。
と思えば、このローナ、途端にすごいアクションで、男たちを倒し出した。
女子大で空手を学んだと言うのだ。唖然とする連中を、リッグスも倒す。
2人は、トラックを奪い逃走。男たちは追跡し、役立たずの犬を殺しとけと言うが、
この犬が男を倒して、トラックの荷台へ。リッグスに抱かれて逃走する。
2人はローナの家へ。リッグスは首に負った傷が気になってしようがない。
だが、ローナは一目見て、ただの擦過傷だと言う。
男兄弟の中で育った彼女は、骨折以外はケガではないと断言。
互いに、体のあちこちに負った傷を見せあう事に。
リッグスがズボンまで脱ぎ出したので、ローナはリタイヤするが、
「負けを認めるわけ?」と言われ、ムッとする。(何の負けだか……)
すかさず、リッグスは彼女にキス。刑事と寝るのは初めてだと言う。

 リッグスは、マータフのボートへ。彼はそこで飲み明かしていた。
冷酷なおまえも、息子の友人を殺した事はあるまい等と、悪態をつく。
おまけに、長女の頼みで来たと言うと、娘に手を出すなと怒る。
そんなこんなで、怒ったリッグスは、マータフが引退するなら、おれもやめると言う。
マータフは家族だし、あの家も、洗濯機も、冷蔵庫も、みんなおれの一部だと。
ようやく我に帰ったマータフは、反省し、何でも悩みがあれば言えと言う。
だが、リッグスには悩みがない。仕方がないので、まずい女性と寝たと言うと、
途端にマータフは娘の事と誤解して、リッグスを海へ突き落とす。
こんな事をして、マータフは何とか立ち直る。
家に帰ったマータフは、息子から、悪いのはダラスだと言う言葉を聞き安心。
ダラスの葬式で、父親から「銃を渡した男を捕まえろ」と言われる。
決意したマータフは、リッグスばりの強引さで、
銃で脅して次々とトラヴィスの居所を調べていく。
途中、男5人に囲まれるが、放っておいても、ローナが1人で5人を倒してしまう。
唖然とするマータフに、「生理の前の日って、気が立って」と言うと、
マータフは、「知ってる。結婚25年目だ」と答える。

 その頃、トラヴィスは、リッグスらの上司を銃で脅し、署内の某所へ車で向かう。
ローナの回しげりが気に入ったマータフは、リッグスの教授で、署内で実践。
だが、飲料水用のビンを倒してしまう。
おまけに、冒頭の女性運転手が花束を持って現れる始末。ほれたらしい。
(毎日電話をかけているらしいが、強烈なキャラの割に出番はこれだけ)
1作目から毎回登場している、精神鑑定の女性も、マータフを心配している。
続いて、レオまで登場。
ケガで肛門を調べられるのはおかしいと、無理矢理退院したのだ。
そこで、捜査の結果得られた、トラヴィスのいる会社を調査させる。
ローナは、コンピュータで、記録を調査しようとするが、
外部から何者かがアクセスしている事が判明。
押収品の保管場所は移動したのだが、それがバレてしまったようだ。
リッグスらは、その場所へ急行。新人のような、22歳になったばかりの警官も同行。
防具を持ったか?の問いに、コンドーム?と答える彼は、
あまりに唐突な登場で、この後死ぬ事は目に見えていた。
トラヴィスらは、警部の顔パスで、地下の倉庫から武器を持ち出す事に成功。
なぜかつながっている、地下鉄の工事現場へ。
レールの上を走れるようになっているトラックがあり、そこへ武器を積み込む。

 そこへリッグスらが急行。撃ち合いになり、トラヴィスらは逃走。警部を救出。
前述の若い警官は、ドラム缶の後ろに隠れるが、
トラヴィスの強化弾は、何とドラム缶を貫通し、さらに防弾チョッキも貫通。
彼は死んでしまった。(こりは、ちとウソすぎる)
また、子供を死なせたと怒るマータフ。
トラヴィスはトラックで逃走。リッグスは走って追跡。
途中、作業員に近道を聞き、駅を通って、ホームへ。
発車しかけた地下鉄を追い、「トータル・リコール」のように
窓を割って飛び乗るのかと思いきや、
何と運転席の前のガラスにしがみつき、前にはりつく。
いつの間にか、前方にはトラヴィスのトラックが。
運転士に、もっとスピードを出せ!等と、無茶言いながら、撃つ。
撃ち返されたら、乗客が危険だ。運転士は、なぜか律儀に駅で停車。
リッグスは再び走って追跡。
トラックは地上に出て、レール用のタイヤを格納し、普通の道を逃げる。
リッグスは、白バイ警官から、白バイを拝借。追跡する。マータフも後を追う。
高速道路を激しい追跡。トラヴィスの車は反対車線に。もうメチャ危険な状態だ。
横向けになったトレーラーを、リッグスは下を通過し、フードの部分が壊れる。
続いて、工事中の分岐に突入。バリケードを突破。
蒸気を起こす機械みたいなので、前方は見えない。前方は途切れていて、危険だ。
トラックは、ギリギリで停車し、Uターン。すれ違ったリッグスは気づくのが遅れる。
転倒するが、はずみがつく。
偶然、その下にいて(なぜそんな所に)、無線でリッグスを探していたマータフは、
上からバイクが落ちてくるのを見て仰天。
続いて、ワイヤーにしがみついたリッグスが宙づりに。
だが、そんなものも、ドラム缶に引っかかっているだけで、今にも落ちそうだ。
「落ちつけ!リラックス!」等と叫ぶマータフだが、何の助けにもならない。
やがてリッグスは転落。工事用の足場がクッションになって、転落死はまぬがれる。
ガレキの中から出てきたリッグスは、得意の関節戻しで、肩の脱臼を直す。
2度までも逃げられた怒りは、おさまらない。
なぜかそこへ、レオが急行。彼は無線を傍受していたのだ。
彼によれば、トラヴィスの会社は、合法な建築会社。
3人で急行しようと言うが、リッグスはレオの車のタイヤを撃ち抜く。

 リッグスらは、建築現場に急行。
隠れ蓑なので、行ったところで、何もない可能性もあると思うのだが、
運よく、銃を持った連中がウロウロいる。
攻撃を仕掛けるには、バズーカでも必要な感じだが、拝借した警部の車にはない。
そこへ現れるローナ。レオに聞いたのだ。結局、3人で攻撃を仕掛ける事に。
まず、警部の車を無人で走らせ、敵の攻撃をかわす。
ハチの巣になるが、マータフにとっては、自分のでも、妻のでもない車なので平気だ。
特に作戦もなく、「1、2、3で行こう」等と、安易な計画に。
だが、リッグスとマータフは息があっているので、ピッタリ行くが、
ローナはそうは行かず、ちと早めに飛び出してしまう。
気づかれて撃ち合いに。銃器では敵の方が上回る。
そこで、リッグスが飛び出し、敵のトラックに近づく。
ホースに口をつけて、息を吸う、サイフォン方式で、ガソリンを外へ出す。
うっかり飲んだリッグスは、「エクソン!」と叫ぶ。
続いて、トラックに乗って、まだ骨組みしかできていない建物の中を走り回る。
ローナも援護すると言って、飛び出していき、
残されたマータフは、誰か援護してくれよと叫ぶ。
ええぃ、と銃を撃ち、ガソリンに引火。たちまち、あちこちから出火。
リッグスは脱出。トラックにも引火し、荷台の爆薬に点火。
まるで打ち上げ花火のように、きれいに爆発する。
トラヴィスも気づき、逃走する事に。火の中で、互いに敵を探し、撃ち合い。
マータフも突入。強化弾が詰められた箱を発見。これを拳銃につめる。
覚えたての回しげりも効果があった。
リッグスは、敵が迫るのに気づく。だが、その時、ローナが現れた。「危ない!」
が、その時、大変な事が起きた。画面が真っ暗になったのだ。
最初は、情報を断ち切るという、演出上の効果かと思ったが、そうではない。
フィルムが切れたのだ。場内は、あまりにいい所での失策に爆笑。
あわてて復旧しようとするが、ローナが倒れているシーンが見えて、またも真っ暗に。
どうやら撃たれたようだが、その様子はさっぱり見えない。
再び復旧。だが、その時には、リッグスとトラヴィスが格闘していた。
ひるんだスキに、トラヴィスはブルトーザーでリッグスを襲う。
リッグスは銃を撃つが、ブルトーザーにきくわけがない。
まさか、あれを使う気では?それはあまりに安易!
マータフは、残るもう1人の殺し屋を射殺し、リッグスに銃を投げる。
銃を受け取ったリッグスは、ブルトーザーに向けて撃つ。
あろう事か、ブルトーザーの前のシャベルの部分を貫通した上で、致命傷を。
地獄へ行けと言うトラヴィスだが、リッグスは、おまえが先だと言う。
マータフが「警官殺し」と言うと、リッグスは「元警官殺し」と訂正。
(細かい事にこだわる)続いて、建物の骨組みが崩壊。

 ローナは負傷したが、命は取り留めそうだ。
リッグスはヘリで運ばれるローナに、一緒に暮らそうと約束。結婚を決意。
ついに定年の日が来るマータフ。家族に祝福される。
だが、彼は定年の10年の延長を決意。(延長できるらしい)
これで町も安全だと言う家族たち。
家の売却先が決まったレオは、突然の変更にあわてる。
出勤しようとすると、リッグスが待っていて、長女がキスしている。
リッグスは、最初から引退などできないとわかっていた言う。
マータフは、禁煙もできない奴に、言われたくないと怒る。
そして、長女に手を出すなと。キスしてたぞ。
あれは挨拶だと言うリッグス。今度からは握手にしろと言うマータフ。
そして、再び、爆弾事件の通報が。
エンドタイトルが流れるが、この映画には、最後におまけがあるとの情報が。
ここまで来れば、それが何かは検討がつく。
2人の車がビルに到着。爆弾処理班を待てと言っているが、そんなうちに爆発。
また自分たちのせいにされてはたまらないと、逃げる2人。

 というわけで、いくらでも続編ができるようになっているこの映画は、
前作のように息切れがする展開ではなく、全編ノンストップという感じだ。
ちと息継ぎみたいなシーンはあるが、ほとんど気にならない。
その分、起伏に乏しい感はあるが、漫才的会話でテンポがだれる事はない。
まあ、強化弾が強力すぎるとか、変な部分はあちこちに。
ご都合主義的な、偶然の連続と言う部分も少なくない。
また、ウケ狙いのシーンが、先に読めてしまったりもするが、基本的に問題ない。
1作目に比べると、リッグスの命知らずさが欠けている点で、やや劣るが、
2作目よりはずっといい。
今年見た映画の中では、最も出来がいいと言える。
 



 怒濤のシリーズ「リーサル・ウェポン4」(98)を見た。

 シリーズものは安易な続編を別にすれば、3作で完結すると言うのが一般的らしい。
このリーサル・ウェポンも3作で一段落おき、
主役のメル・ギブソンと恋人役のレネ・ルッソが「身代金」で共演したりしたして、
シリーズは終わったものかと思われていた。ところがここへ復活したわけだ。
このシリーズは、メル・ギブソン扮するベトナムの人間兵器と言われる暴走刑事と、
ダニー・グローバーの本来は無茶を嫌う黒人のマイホームパパ刑事がコンビを組み、
メル・ギブソンの無軌道ぶりにダニー・グローバーも振り回されると言うもの。
1作目ではゲーリー・ビシーのキレてる男を含む麻薬組織との対決で、これが最高。
2作目では治外法権を傘にする南アフリカ大使との対決でややだれる。
ここで登場したジョー・ペシが、ペテンの腕を生かしてこの後2人につきまとう。
3作目では警察内の押収された武器を横流しする一味と対決。
派手な見せ場で盛り返す。ここで内務調査官役でレネ・ルッソが参加。
だんだんレギュラーが増えるのは「ポリス・アカデミー」的で、
登場人物の紹介に時間をとられる嫌いがあるのだが、こちらは脇役も豪華。
さらにダニー・グローバーの家族が毎度同じ俳優なのも面白い。
これに4作目でグローバーの娘の恋人役でクリス・ロックと言う男が加わり、
もし5作目があればレギャラーになりそうな感じ。
今回の悪役は「少林寺」で知られるリー・リン・チェイが
ジェット・リーと言う恥ずかしい名前でハリウッドデビュー。
監督はシリーズ一貫してリチャード・ドナー。
「オーメン」「スーパーマン」と言うシリーズ1作目の監督だが、
「スーパーマン」はまともに演出してなかったらしく、
唯一のヒットシリーズと言えるのかも。
音楽も一貫して「ダイハード」等のマイケル・ケイメンとエリック・クラブトン。
今回はサントラ盤が出ないようなのが残念。
 何しろ、予告編を見ても、タンクローリーが吹っ飛んだり、
車がビルに突っ込んだりするみたいだし、
派手なアクションが好きな者としては見逃すわけにはいくまい。

 ロス市内。今回はいきなりマーチン・リッグス(メル・ギブソン)と
ロジャー・マータフ(ダニー・グローバー)の刑事コンビが登場。
車でパトロールしていたら、たまたま事件に遭遇するという強引さ。
火炎放射器を持って火をつけ回る男が現れた。
ロボコップだとか言いながら、静かに接近、ひき殺そうとするが感づかれて失敗。
撃ち合いに。他のパトカーがかけつけるが火炎放射に次々やられる。
ならばと突入しようとするリッグスだが、それを止めるマータフ。
マータフはリッグスの恋人ローナ(レネ・ルッソ)が妊娠していると告げる。
まだ結婚していなかった2人だが、リッグスは知らなくてビックリ。
子供ができる身だから大切にしろと、マータフが突入しようとするが
今度はリッグスが、マータフの娘リアンが未婚なのに妊娠してると告げる。
こちらもびっくり。自分に孫ができると知る。
実はこの事件、本筋には何の影響もなく
互いに子供や孫ができる事を知ると言う、人情ドラマにありがちな展開を
派手な撃ち合いの最中に知ると言うおかしさだけのためのシーンのようだ。
打つ手なしでリッグスが考えたのは、マータフが裸になって犯人の意表をつき
その間にリッグスが火炎放射器のバルブを撃つと言う計画だ。
嫌がるマータフだが、それしかないと言われ仕方なく可愛い柄のパンツ1つになり
鳥のように羽ばたくと、確かに犯人はビックリ。
そのスキをついてリッグスが火炎放射器のバルブを撃つと、
火を吹きだしてロケット噴射のようになり、犯人は駐車中のタンクローリーに激突。
爆発し、逃げる2人の後ろへタンクローリーが落ちてくる。
見事作戦成功だなと言うマータフに対し、リッグスはパンツ作戦は冗談だとからかう。

 それから9ヶ月後。等と言われたら、あの時の黒幕がとなりそうだがそれはなし。
クー(ジェット・リー)と言う男が、移民局の男と何か取引。無事成立するが、
移民局の男はその後、車で踏切に押し出されて列車に衝突して始末される。
列車はまだ来てなかったのだから、むしろ前進して逃げるという手もあるのでは
と思っていたが、その手は後に使われる。
リッグス、マータフと、私立探偵となった友人レオ(ジョー・ペシ)。
釣りに出かけてサメを釣ってしまいその処理に困る。
そして、リッグスは結婚すべきか悩むし、マータフは孫の父親がわからず悩む。
そうこうしていると、突然貨物船がスレスレを通り過ぎていく。しかも銃声が。
何事だと追っかけて飛び乗るリッグス。
中国船籍らしく、現れた船長はカンフーで対決。リッグスもやられっぱなしだ。
マータフも後を追おうとして、海に落ち、サメも海に放たれて
サメにも追われると言う必要以上のピンチに。
貨物船はそのまま海岸に乗り上げ、船長らはどこかへ逃走する。
リッグスらはまだ誰かが潜んでいるのではと、ドアを開けるとそこには大量の人々が。
どうやらこの船は難民を乗せていた船だったのだ。
移民局の男によると、難民を受け入れる事はできず、そのまま強制送還だと言う。
大金を払ったのに返される彼らに、マータフは同情的だ。
何だか妙になれなれしいバターズ(クリス・ロック)と言う警官も怒っている。
とにかく帰ろうと、マータフはボートに乗りこんでビックリ。一家が隠れていたのだ。
思わずこのホン一家をかくまってしまう。
リッグスは警察を辞めたローナと結婚すべきかで悩んでいた。
前の妻が、彼が警官であるが故に死んだ事も悩ませていた。
毎回レギュラーで登場しているカウンセラーに、結婚したいと相談すると
カウンセラーはからかわれていると誤解して怒り出す始末。
そのローナは事情通で、リアンの子供の父親がバターズであると告げる。
どうりで親しげにしているわけだが、マータフはまだ知らないらしい。
同僚が父親と知れば、彼を殺すかも知れない。
だがそうとは知らないマータフは、バターズが実はホモで
自分を狙っているのではと気持ち悪がる。
一方、一警官にしては妙に羽振りがいいマータフに対して、
署内で賄賂をもらっているのではと言う噂が出ている。
リッグスは、そんな事をする奴ではないと確信するが、金の出所は不明だ。
マータフの家にはホン一家がなつき、さしものリッグスもそれはやばいのではと言う。
いずれにせよ、彼らの境遇には同情的なマータフだ。
ホンは叔父を探していると言う。

 部長刑事は、リッグスとマータフのコンビが街へ出ると
次々破壊を繰り広げるため、予算オーバーだと悩んでいた。
そこで現場に出ないよう警部に昇進させる。
喜ぶ2人だが、事件への執着心に変わりはなく、結局この昇進は物語に影響しない。
2人はチャイナマフィアのベニーが事件に関係していると考え調査。
そこでベニーの店へ乗り込むが、しらばくれるベニー。
どうやら後ろに糸を引くクーも怪しい。
店で船にいた船長とばったり会い追跡。
バターズはもう1人の男を捕らえるが、こちらはただのコックなので釈放。
リッグスは屋根の上まで追うが、屋根から屋根まで飛び移るのに失敗。逃げられる。
見事に逃げ切ったと思った船長だが、屋根の上に潜んでいたクーは
カンフーと数珠に仕込んだワイヤーで彼を始末してしまった。
屋根の飛び移りに失敗し、船長にカンフーで敗れ
ボクシングでも負けたリッグスは、衰えを感じて落ち込む。
一方、クー一味はマータフ家にホン一家がいると知り、ここを襲撃。
ホン一家は捕らわれ、ローナらも捕まる。帰ってきたマータフやリッグスも。
反撃するが結局やられてしまい、全員が縛られ気絶させられる。
一味は家に火をつけて逃走。唯一捕らわれなかったホンの孫が彼らを起こし
ヒモをほどいて間一髪全員が脱出。
怒りが頂点に達したマータフとリッグスは、車でとりあえず出発。
警察ヘリに連絡し、不審な車を発見。そこでこれに静かに接近。
平行して走る家具展示用のトレーラーに飛び移るリッグス。
おまえは子供のいる身だぞと言うマータフ。だが見逃すわけには行かない。
展示用のトレーラーに張られたビニールを破ってその中へ。
追跡する一味の車の隣まで行き、おもむろに手を伸ばして窓を突き破り
左側の男をトレーラーの中へ引きずり込む。2人は格闘するが後ろから落下。
ビニールの上にテーブルが落ち、その上で引きずられるインディ・ジョーンズ状態。
男はずり落ちて、後ろから来たバスにはねられて死ぬ。
併走するマータフは、トレーラーに止まれと言うが、普通の車なので
警官と思われず止まろうとしない。
そうこうしていると、敵の車はリッグスにみるみる接近。
リッグスは手刀でテーブルの足を折り、敵の車のフロントガラスに投げつけるが
敵はひるまず接近。テーブル自体もすり減ってする。
マータフは体当たりで敵をはねつけ、危ういところを再びリッグスは車に戻る。
わざわざ運転を代わり、再度体当たりとかしながら、敵の車を追跡。
この脇見運転で、高速道路からはみ出したリッグスらの車は、オフィスビルへ突入。
人々は逃げまどうが、リッグスはまったくスピードを緩めず。
どういう道路かわからないが、そのまま再びビルを突き破ると高速道路へ復活。
敵の車は出口から外へ出るが、一旦停止しないから、
トレーラーに激突して敵の男は死亡。リッグスの車もみるみるトレーラーに接近。
激突して止まり、目の前にはトレーラーの後ろに貼られたステッカー。
「これが読めたら近づきすぎ」とあり、マータフらは近づきすぎたとうなずき合う。

 怒りのおさまらないリッグスらは、レオにベニーを尾行させる。
ベニーは歯科医へ。レオは急患として飛び込み、無理に虫歯を抜かせる奮闘ぶり。
その間にリッグスらはイスに座らされているベニーの診察室へ。
笑気ガスで笑わせ、狙いを白状させようとするが、自分たちも吸ってしまい一同爆笑。
クーの狙いは先祖(フォーファーザー)を助ける事とか聞き出すが
そうこうする内に、リッグスがバターズを気に入り
マータフの義理の息子にするには面白い奴だとか笑いながら話す。
するとマータフも、ホモなのかと思っていたが義理の息子だったかと大笑い。
だがそこへ医師が現れ一同退散。
外で笑いから回復するとマータフはリッグスを殴り、よくも黙っていたなと怒る。
クーはホン一家を人質に、叔父に偽札作りの仕事をさせようとしていた。
叔父は家族の安全を保障すれば等と交渉するが、クーは聞く耳を持たず
たちまちホンを射殺。他の家族を守るため叔父は結局働かされるハメに。
偽札が完成すると、クー一味はホンの叔父を始末。ベニーらも始末してしまう。
一方、リッグスはローラと結婚すべきか否か話しながら運転しているが
踏切で後ろから一味の車にグリグリと押される。接近する列車。
だが、リッグスは車を発進させて踏切を通過。押してた車は反動で踏切内へ。
そこへ列車が突入し激突。さらに対向の列車も来て激突爆発する。
家族を陥れるとは許せんと怒り頂点に。一方、ホンの死体が見つかりマータフも怒る。
残された倉庫にはわかりやすい偽札の証拠が。
フォーファーザーと言うのが、先祖の事ではなく、
クーの兄弟を含む4人の犯罪者の事だと判明。
どうやら囚人を管理する将軍から、偽札で4人を買い取る考えに違いない。

 港の倉庫でクーが将軍と交渉。金と4人組を交換するが、リッグスらがかけつける。
リッグスらが偽札の事を語ると、怒った将軍が4人組の何人かを射殺。
たちまち将軍一派とクー一味が撃ち合いに。
両派を撃ち合いで自滅させようと言う漁夫の利作戦は、成功かに見えたが
リッグスらも逃げるに逃げられず巻き込まれる。
一応はやばいかなと思いつつ、リッグスはマータフに聞いておきたい事を聞く。
それは最近羽振りのよいマータフの収入源だった。
実は妻がペンネームでポルノ小説を書き、それがヒットしたためと判明。
恥ずかしいので隠していたとわかる。
一方撃ち合いは激化。次々と倒れていき、逃げようとして海に落ちる車も。
気がつくとクー兄弟とリッグスら以外は全滅していたのだから都合がいい。
マータフの銃弾でクーの兄が死ぬ。いつもなら勢いづいて……と言う所だが
今回はリッグスやマータフらも、カンフーの使い手クーには勝てそうもないし
家族もある事だから退散しようとするが、怒りに燃えるクーが立ち上がる。
リッグスらは2人がかりで立ち向かうが、全然歯が立たない。
何とかマータフが鉄棒を突き刺す。だがマータフははじかれて気絶。
まだ元気なクーとリッグスは格闘しながら海の中へ。さらに水中で格闘。
そこでリッグスは、海底に落下した車の中から機関銃を拾い上げ、それで射殺。
はい上がろうとするが、桟橋が崩れて再び落下。海底でコンクリートの下敷きに。
マータフは気がつくが、リッグスがいないので探し回る。居場所を念じろとか言いつつ
海の中にいると感づいて飛び込み、危ういところを助け出す。
事件が解決し、亡き妻の墓参りをするリッグス。
なおもローナとの結婚の事で悩んでいた。
私立探偵の勉強中と言うレオはリッグスを尾行しており、突然声をかけて
妙なたとえ話をし始める。彼はリッグスらを大切な家族のように思っていると言う。
子供の頃、家族のように大切にしていたカエルを殺してしまったが
カエルもリッグスらも大切な家族だと言う。
そうこうしていると、病院から出産が近い事を知らせるポケベルが鳴る。
リッグスは何となくピンときて、これが答えだと悟る。
レオを妙な天使だと言いつつ病院へ急行。
一方病院ではローナが、今まではリッグスを束縛したくないと言っていたが
やっぱり結婚してから産みたいと言い、かけつけたリッグスはこれを承諾。
牧師を捜せと言う事になり、病院にいたユダヤ教牧師を強引に連れてきて結婚。
男の子を出産し、リアンの娘、つまりマータフの孫も出産。
現れた警部は再び彼らをヒラに降格すると告げ、彼も含めて2家族で記念撮影。
最初はレオが写真を撮ろうとするが、結局医師に任せる事に。
どういう仲間?と聞かれ、一同は家族ですと答える。
ラストは彼らのアルバムの写真になり、
続いてスタッフなどの過去の作品や撮影風景等を見せ、シリーズ終わりを思わせる。

 と言うわけで、シリーズ第4弾は、3作目までとはちょっと間をおいて登場。
無敵な男ぶりも影が薄れ、このシリーズも釣りバカ日誌になったと言う評論があったが
まさにそんな感じで、どうも家族がどうしたとか老いたとかそんな話ばかりで
無敵のアクションは、わずかにカーチェースシーンに見える程度。
確かに、無敵の戦士と鍛えられた男でも、そんな時期が来るのかも知れないが
どうもこんな姿を見せられたくはなかったと言う感じで
当然の事ながら、このシリーズ本来の面白さはあまり感じさせられない。
 

リービング・ラスベガス(1995年アメリカ)

 脚本家ベン(ニコラス・ケイジ)はアル中が治らずクビに。ベガスへ移動。
コールガールのサラ(エリザベス・シュー)が気になり声をかける。
夜の相手はせず、話を聞くだけでいいと言うベンにサラも惹かれるように。
儲けてこないサラにポン引きのユーリは怒るが、やがて彼は借金取りに始末される。
ベンはサラの前では酒なしでいられるようになるが、長続きはしなかった。
泥酔して彼女の家主を驚かせ、カジノでもケンカ騒ぎに。
サラはベンといられるのがうれしいが、彼の心がつかめきれないでいる。
震えても飲み続けるベンに、病院へ行くべきだと言うが、ベンは拒否。
別の売春婦を連れ込み、怒ったサラに追い出される。
サラは子供の客にレイプされ、さらに家主には追い出される。
ベンを探し回るが見つからず、彼からの電話に気づいてついに見つけ出す。
ベンもサラも互いに時間がないと知って愛し合っていた、
本当に彼を愛していたとサラは回想した。

 と言うわけで、ニコラス・ケイジとエリザベス・シューというひいきの組み合わせで
ニコラスは賞をもらったらしいし、
シューはどうも脱いでるらしいとあれば、これは見ざるを得ないのだが、
なかなかテレビでやらないので、ビデオを借りて見た。
ニコラスはだらしない男が結構似合うし、
シューのセクシーな感じと、
それでもニコラスに惚れてしまうはかない感じがなかなか良かったが、
例えばちょっと出るだけのバレリア・ゴリノも含めて
さわやかそうな一人が一人も出てこず、
「最後に立ち直りました」って展開でもないと、
やはり見ていてさわやかに気分にはなれない。

VHS
 

リオ・グランデの砦(1950年米)

監督:ジョン・フォード

カービー・ヨーク中佐 騎兵隊隊長(ジョン・ウエイン)
ジェフ・ヨーク二等兵 中佐の息子
キャサリーン・ヨーク 中佐の妻
タイリー二等兵 新兵。殺人容疑をかけられる
クインキャノン曹長 中佐の副官

 ヨーク中佐率いる騎兵隊に新兵が加わる。
その中のジェフは中佐の息子だったが、
家庭を顧みない中佐にとっては15年ぶりの再会だ。
新兵の訓練が始まると、今度は妻キャサリーンが現れる。
目的はジェフを連れ戻す事だったが、ジェフに戻る意志はない。
アパッチの襲撃を受け、将軍は撃滅せよと指示。
女子供は移送する事になり、ジェフにその任務を任せるが、
襲撃で子供が奪われてしまう。
殺人容疑をかけられたタイリーをリーダーに救出作戦を実行。
ジェフも参加し見事完遂。ジェフらは勇敢に戦ったと表彰される。

 と言うわけで、ジョン・ウエインとジョン・フォードコンビによる騎兵隊もの。
どちらかと言うと、軍隊としての描写とか、
軍一筋の主人公と家族の関係とかを描いていて、撃ち合い中心の西部劇に比べると、
見せ場的に物足りないかも。

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リオ・ブラボー(59)

監督 ハワード・ホークス

 保安官のチャンス(ジョン・ウェイン)は、荒くれ者ジョーを逮捕。
兄ネーサンの襲撃が予想され、アル中のデュード(ディーン・マーチン)らと警戒。
町に寄ったホイーラーが加勢を申し出るが、殺し屋に撃たれて死ぬ。
イカサマ師の未亡人ダレス(アンジー・ディキンソン)が町に来る。
チャンスは彼女を追い出そうとするが、居座り、2人は接近。
ホイーラーの護衛コロラドも、保安官助手として助太刀。
デュードは酒をやめる事に成功。一味を倒すために奮起する。
執行官が来るまで篭城する事にするが、デュードが捕まる。
彼らはジョーとの交換を要求。撃ち合いの末、ネーサン一味は降参する。

 と言うわけで、ジョン・ウェイン主演の西部劇。
駅馬車などよりも、こっちの方がずっと面白いと思うが、
よくよく考えると、たいして複雑な話ではない。
音楽は、ディミトリ・ティオムキン。

TV放送 92/11/29 BS05 07:35-10:00
 

リオ・ロボ(1970年米)

マクナリー大佐 北軍(ジョン・ウェイン)
ピエール・コルドナ大尉 南軍のリーダー
タスカロラ コルドナの相棒
シャスタ 助けを求める女性
ケチャム 一味のリーダー
ヘンドリックス 保安官。一味に通じる
フィリップス 一味に抵抗する牧場主(ジャック・イーラム。キャノンボールの医師)

 南北戦争末期。北軍のマクナリー大佐は、金を運ぶ列車を護衛。
列車は南軍のコルドナ大尉らの待ち伏せを受け、大佐は部下を失う。
北軍の何者かが情報を流したようだ。
戦争は終結するが、裏切り者を許せない大佐は、コルドナに捜索の協力を求める。
ブラックソーンに着くと、
近くの町リオ・ロボから逃げてきた女性シャスタに助けを求められる。
殺人があったが、保安官ヘンドリックスも一味で助けにならないと言うのだ。
先に町に入ったコルドナの相棒タスカロラによると、
この一味に北軍の裏切り者ケチャムが通じているらしい。
リオロボに到着した大佐らは、一味に牧場を狙われているフィリップスを仲間に。
ケチャムの屋敷を襲撃し、その正体がゴーマン曹長だと知る。
ケチャムを捕えた大佐は、一味に捕われたタスカロラと人質交換する事に。
結局、撃ち合いになり、ケチャムやヘンドリックスを倒し、町に平和が戻るのだった。

 と言うわけで、ジョン・ウェイン後期の西部劇。
南北戦争終結前後の話で、ウェインは北軍の大佐。
前半、南軍に金を輸送する列車を襲撃され、部下を失う。
戦後、作戦を指揮した南軍の大尉と親しくなり、
情報を流した北軍の裏切り者を追う事に。
戦争で部下を失うのは仕方ないが、裏切りは許せないと言う理屈らしい。
製作年度も比較的新しくなり、悪役を原住民でも南軍でもない、
北軍の裏切り者にしたのは苦肉の策か。
この裏切り者が、無法者の町のリーダーになっていたが、
実際は悪徳保安官に利用されてたなんて展開で、
当時の西部劇にしてはずいぶんひねった感じ。
南軍の大尉は甘いマスクの新人俳優で、
人気が出そうな感じだったが、この後それほどの代表作はない。

TV放送 2014/03/06 WOWOW 1900-2054
 

リクルート(2003年米)

ジェイムズ・クレイトン 元MIT学生のCIA訓練生(コリン・ファレル)
ウォルター・バーグ CIA教官(アル・パチーノ)
レイラ・ムーア CIA訓練生

 MIT学生クレイトンは、どんな端末にも送信可能なシステムを開発。
バーグと言うCIAの男が彼をスカウト。試験を受ける事になり訓練施設へ。
ここで様々な訓練を受ける。
クレイトンは訓練生レイラを連れ出せと命令を受けるが、
レイラもまたクレイトンを妨害しろと命令を受け、表裏のわからない世界に困惑する。
捕らわれたクレイトンは尋問を受け、訓練ではと思いつつレイラを守るために白状。
失格になり、失意のクレイトンの前にバーグが現れる。
彼はレイラが二重スパイで、泳がせて黒幕を知りたいと言う。
一味の狙いはCIAが開発したコンピュータウイルスらしい。
レイラは情報技術部に配属。クレイトンは偶然を装い接近し彼女を監視する。
彼女と愛し合うようになるが、レイラもまた自分を監視している事に気づく。
彼女を尾行。USBメモリでウイルスを持ち出している事をつかむ。
レイラはデータ持ち出しの可能性をテストしていたと言うが、ウイルスは本物だった。
現れたバーグはすべて訓練だと言うが、信じられず逃げ出すクレイトン。
クレイトンは自身のプログラムで、バーグの会話を本部へ送信しようとするが失敗。
だが送信したと誤解したバーグは、クレイトン逮捕のためかけつけたCIAの前で
CIAに裏切られたと感じてやったと白状。射殺される。
クレイトンは、レイラが携帯を追跡すると信じていた。彼には天性の素質があるのだ。

 と言うわけで、新人CIAが、二重スパイらしい恋人を探る話で
だいたい二重スパイを探る話は、指示した人が真犯人と言う展開が多いし
最近のアル・パチーノからすれば、彼が悪役というのは容易に想像でき
最後のどんでん返しはあまり意外でない。
スパイの訓練で何が真実かわからなくなる描写は面白いので、
やっぱり恋人が二重スパイだったなんて言う展開の方が面白かったかも。
それにしても、CIAからプログラムを持ち出す秘密の方法が
USBメモリを使うだなんて、ちょっと当たり前すぎる感じ。

TV放送 2006/06/17 BS05 0410-0610
 

リコシェ」(91)と言う映画を見た。

 リコシェと言うのは、一発の銃弾という意味らしいが、
これは「ダイ・ハード」「リーサルウェポン」「48時間」「プレデター」と言う
人気4大シリーズを製作した、ジョエル・シルバーの製作作品だ。
主役はアカデミー助演男優賞を取った黒人俳優デンゼル・ワシントン。
対する悪役は、「ミッドナイトクロス」の殺し屋や、
「トワイライトゾーン」の、唯一怪物の見える飛行機の乗客等
まともな役もできるが、異常者が結構多いジョン・リスゴー。
とまあ、出演者は地味で、監督も知らないが、シルバー製作で、
作品の内容が、嫌がらせされた男が何倍にもして返すという展開では、
見ないわけにはいくまい。

 1984年。新米警官のニック(デンゼル・ワシントン)は
夜学で法律の勉強もしていると言うマジメな男だ。
相棒のラリーと共に、遊び仲間のオデッサらとバスケットボールで遊ぶ。
だが、オデッサらが自動車泥棒をしている事を知っていて、
やりきれないものがあった。
それを見ていたアリスと言う女子大生に一目ボレ。
未来のアメリカ初の黒人大統領夫人にならないかと言って、強引にデートに誘う。
ニックとラリーは、遊園地のパトロールへ行った。
その頃、遊園地の近くの建物では、麻薬組織が取引をしていた。
ブレイク(ジョン・リスゴー)と仲間は、そこへ襲撃。
一味を殺害し、現金を奪って逃げようとした。
だが、銃声に気づいたニックらがかけつける。
感づかれた事に気づいたブレイクは、窓から飛び降りるが、ニックが待ちかまえる。
ところが、そばにあったトイレから出てきた女性を人質に。
ニックは代わりに人質になろうと称して、ピストルを置き、
服まで脱いでパンツ一丁になる。
ブレイクは人質を放して撃とうとするが、
ニックはパンツの後ろにポケットを作っていて、そこに隠したピストルでひざを撃つ。
この模様は、偶然いたテレビカメラに撮影され、
上司らは単独行動だと怒るが、
やり手の女性地方検事プリシラ(リンゼー・ワグナー)は警察の株を上げたと大喜び。
(リンゼー・ワグナーはTV「バイオニック・ジェミー」の主役だったが、
それ以外にはこれと言ったものがない)
ニックとラリーを巡査部長に昇進させ、ニックが大学を卒業すると
検事補として引き抜く。
オーバーなパフォーマンスも目立つが、やり手の検事補に成長していった。
いわば、ひょうたんから駒の出世に成功したのだ。

 一方、逮捕されたブレイクは、病院でニックへの復讐を決意する。
刑務所では血に飢えた男として、皆から避けられる。
やがて、刑務所内にあるアーリア人兄弟の会とか言う集団のリーダーと、決闘になる。
2人は分厚い本を、プロテクター代わりに体に縛りつけ、
金属のモリみたいなもので格闘。
相手を倒し、相手の腹の部分にあったニックの写真の記事に激怒。
その部分を突き刺して殺す。
この決闘の末、子分になった集団のメンバーと、キムと言う男で脱走を計画。
仮釈放審議委員会で、ブレイクによる殺害事件等について話し合われるが、
ブレイクは委員の1人を、手製の銃みたいなもので射殺。
仲間が次々と委員たちを大工道具で殺し、服を奪う。
彼らは唯一生かしておいた女性委員を連れて、外へ出る。
だが、刑務所を訪問した図書館サービスの車の老人がブレイクを覚えていたため、
ブレイクは彼を射殺。見張りらと銃撃戦になり、図書館サービスの車を奪って逃走。
撃たれて死亡したり、ブレイクが始末したりで、
残りはブレイクとキムと、もう1人になる。
ブレイクはこの男を殺害。車に乗せて火をつけて断崖から落とす。
こっそり、歯医者のカルテを交換しておいたため、
死体はブレイクのものと鑑定される。

 ニックは改築中のタワービルに青少年センターを作るため、
父の教会でチャリティショーをやる。
(この父が、TV「ルーツ」のクンタキンテや、
「ダイハード2」で実はテロリスト一味だった男を演じたジョン・エイモス)
彼は結婚したアリスと共に、TV放送の中、パフォーマンスを演じ、
市長候補との呼び声までかかる。
その頃、家ではお手伝いの女性と、2人の娘が留守番していたが、停電になる。
ブレイクが電気会社の男に扮して現れる。
当然、ここでお手伝いさんが殺されるのかと思ったが、それはなく、
ニックらが帰宅すると、みな何事もなかったかのように寝ていた。
チャリティショーの収益金を持って、ニックのエージェントみたいな男が
銀行の夜間金庫へ。だが、そこへブレイクらが現れる。
翌日、この男の死体が発見され、首吊り自殺とされる。
そして、カバンの中からロリコン雑誌が見つかり、
「もし青少年センターができたら、何をしでかすかわからない」等と言う
内容の遺書が発見され、収益金は消えていた。
ニックは誰かにはめられたのだと主張するが、
彼にロリコン癖があるのではと言う疑惑がかけられる。

 ショックを受け、家に向かうニックの前に、突然車が現れ、
降りてきたブレイクらが気絶させ、ニックをつれ去る。
ニックはどこかの水が抜かれたプールで目覚める。
ブレイクはニックと腕相撲をし、勝ったら逃がしてやると言うが、
勝ったか負けたかあやふやになる。
ブレイクは、こうして運命を分けた2人の男が手を握りあってるとはな……等と言う。
彼はニックに麻薬を注射。
もうろうとしたニックを、売春婦に抱かせ、それをビデオに撮影する。
アリスは夫が行方不明になったので心配するが、
浮浪者に紛れて寝かされていたのが発見される。
警察やプリシラらにいきさつを話すが、ブレイクは死んだはずだし、
どうも信用できない。
ニックはプールがホテルのプールだと気づき、マスコミを連れて向かうが、
そこには水が入っており、赤っ恥をかく。
すべてブレイクの計画だったのだと気づくが、証明はできない。
あまつさえ、売春婦に性病までうつされていた事がわかり、アリスもショック。
そのまま居間で寝てしまったニックが目をさますと、
ビデオに「見てね」と紙が貼られていた。
見てみると、2人の娘に、ブレイクが斧を降り降ろそうとしている映像が映され、
そこで切れていた。
2人の娘は、アリスと共に子供会の出し物を見に行くとのメモが。
ニックはガウンのまま、銃を持って駆け出し、
舞台に上がろうとしたピエロを、ブレイクと勘違いして撃とうとしてしまう。
これが、たまたまいたTV局に撮影されて、有名人を含む父兄たちの抗議を受ける。
ニックはプリシラに、証拠のビデオを見せるが、
テープはニックが家を離れた間にすり替えられており、
映されていたのは、案の定、売春婦とのエッチなシーンであった。
しかも、盗聴録音された、「検事補の言う事を聞け」等のセリフが合成されている。
プリシアは彼を停職処分にする。

 相棒のラリーは、ブレイクの刑務所の所有品を調べ、
大量のニックの写真を発見。ブレイクが異常だった事を認識する。
アーリア人兄弟の会の者から、
会の本屋で飛行機の券2枚が受け渡されると言う情報を得る。
これを逃走用と考え、ニックとラリーは、この店へ。
そこへキムが現れたため、2人は追跡。
隠れていたブレイクにラリーは射殺され、
ニックはブレイクが放った銃を受け取り、撃ち返そうとするが弾はもうない。
2人は逃げてしまい、またも指紋つきの銃と死体という証拠を残してしまった。
ブレイクは、ニックが逮捕されるシーンを見たら終わりにして、逃げようと計画。
ニックは、かつての遊び仲間で、今は麻薬取引に手を出したオデッサらに連絡。
アリスや娘たちを保護させ、協力してブレイクに反撃する準備をする。
TVではラリー殺しの容疑者ニックは、一家ごと行方不明だと伝えられ、
続いて、とあるビルの屋上で、ニックが自殺をはかろうとしていると伝えられる。
ニックを苦しめようとするブレイクにとっては、死なれてはかなわんと現場に急行。
ブレイクがかけつけたのを確認するや、照明弾をガソリンに点火して、
ビルが「ダイ・ハード」級の大爆発。ニックは避難袋みたいなのを伝って避難。
ブレイクはニックが死んだと思っているが、見知らぬ男があんたに電話だと言う。
出てみると、タワーへ行ってみろと言う。
タワーへ行くと、キムが縛りつけられていた。
キムは、ニックは生きていて、俺たちをはめようとしていると言う。
あんたについてて損したぜと言うキムを、ブレイクは射殺。
味方を殺すのか、敵でよかったと言って現れるニック。
ブレイクは格子状の足場を登って、ニックを追う。格闘する2人。
次第にタワーの上に登って、上の方で、腕を組んでまたまた腕相撲をしてしまう。
だが、ブレイクはインチキして、とがった棒にニックの腕を突き刺す。
ニックはブレイクを突き放し、貫通した棒を痛そうに抜く。
再び格闘に。金属の棒がねじまがり、追いつめられたニックは転落。
ところが、ルパン3世のように、ロープを引っかけて、宙ぶらりになっている。
ブレイクはロープを切ろうとするが、オデッサが電流を流したためブレイクは感電。
そのスキにニックはブレイクをつき落とす。腹を金属の棒が貫通し、絶命。
一部始終がTVで放送され、
ブレイクが生きていた事から、ニックの無実が証明されるのであった。

 というわけで、刑務所から出てきた奴が復讐すると言うのは、
ちょっと前にあった「ケープフィアー」と同じ展開で、あれがいまいちだったが、
この映画では、結構手口も凝っていたので面白かった。
もっとも、個人的には、徹底的に復讐する話が好きなので、この程度ではまだまだ。
「ダイ・ハード」級の爆発が妙に派手だったが、必然性はなかったかもしれん。
ニックがTVの前で格闘した事によって、すべての容疑が晴れ、
妻とも仲直りするという展開になっているが、そうは単純にはいかない気がする。
これと言った見せ場には欠ける気もするのだが、
ずいぶん面白く感じられたのは、やたら盛り上げる音楽の
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」アラン・シルベストリの功績かも。
 

リチャードを捜して(96)

 アル(アル・パチーノ)は、自身主演でリチャード3世の映画を演出する事に。
仲間と討論しながら映画を作っていく。バラ戦争でヨーク家はランカスター家に勝利。
リチャードの長兄エドワード王は瀕死で、次兄クラレンスと対立させ彼を投獄させる。
ランカスター家の娘アンと結婚。その狙いは王妃に最適だからだった。
牢獄に刺客を送り、クラレンスを刺殺。
副官バッキンガム(ケビン・スペーシー)と邪魔者を次々始末する。
王の息子2人をロンドン塔に幽閉し、私生児として始末するよう指示。
だが抵抗を示したバッキンガムは、身の危険を感じて立ち去る。
ランカスター家のリッチモンドは反乱を起こす。
誰にも愛されないリチャードは、兵に逃げられ射られて死ぬ。

 と言うわけで、何度も映画化されてるに違いないシェークスピアものを
ちょっと異色の描き方をした映画だが、元の話を知らないため
たびたび挿入される討論のシーンがまだるこしい感じだ。

TV放送 99/07/02 BS05 14:00-16:00
 

リッチ・アンド・ストレンジ(31)

 監督 アルフレッド・ヒッチコック

 退屈な生活に嫌気がさしたフレッドは、妻エミリーと船で世界一周の旅に出る。
最初は恋人気分の2人だったが、
フレッドが船酔でダウンしている間に、エミリーはゴードン中佐と接近。
回復したフレッドも王女と接近し、離婚を決意。
ゴードンもエミリーに離婚を勧めるが、王女が実は詐欺師だと知り、夫の所へ。
金を奪われたフレッドと共に、安い船で帰還するが、沈没し、船室に閉じこめられる。
中国の海賊船に助けられ帰国。夫婦生活のやり直しを決意するが、
今後の生活の事で、すでにいがみ合いが始まっていた。

 というわけで、ヒッチコックだが、古い映画にありがちな強引な展開。
スリラー性はなく、物語は単純だが、2人がそれぞれ浮気するシーンが妙に長い。
沈没のシーンは、何だこりゃと言う感じ。

TV放送 91/12/15 BS11 22:00-23:25
 

リッチー・リッチ(94)

 世界一の富豪リッチ家の息子リッチー(マコーレー・カルキン)。
秒刻みのスケジュールに嫌気がさし、下町の子供を招待し、遊ぶ事に。
一方両親は英国女王を訪問するが、亡き者にしようとする腹心バンドーの陰謀で、
飛行機が爆破され、行方不明に。バンドーは工場閉鎖を決定するが、
リッチーは執事ハーバートを後見人に社長に就任。業績を躍進させる。
バンドーはハーバードを濡れ衣で逮捕させ、実権を握る。
両親が心配なリッチーは、友人とパパセンサーを調べるため屋敷に潜入。
だが金庫を開くのに社長の声紋が必要なバンドーが、すでに両親を救出していた。
しかしリッチモア山の金庫にあるのは、思い出の品ばかり。
格闘でバンドー一味を倒し、彼を解雇する。

 と言うわけで、カルキン少年がまた出た作品。あまりの金持ちぶりが笑える。
音楽はアラン・シルベストリ。

VHS
 

リトルショップ・オブ・ホラーズ(86)

監督 フランク・オズ

 はきだめのような下町。花屋の店員シーモア(ニック・モラニス)はドジ。
店ははやらず、店長マシュニクは閉店を決意。
だが、シーモアが見つけた新種の植木「オードリー2」を店頭へ。
光線と共に現れたこの植木に、惹かれている店員のオードリーの名前を。
途端に、珍しがって、客が殺到。店は繁盛する。
オードリー2は弱り、シーモアは困るが、何と人間の血を吸う事が判明。成長する。
オードリーは、シーモアにひかれながら、乱暴な恋人オリンと別れられない。
オレン(スティーブ・マーチン)は、乱暴な歯医者で、患者をいじめて楽しんでいる。
オードリー2は人間の言葉を話し、人間の血をよこせと要求。
死んでいい悪党は大勢いると言われ、シーモアはオリンを標的に。
オリンは笑いガスで勝手に死んでしまい、シーモアはバラバラにして食わせる。
だが、マシュニクが目撃。育てる秘訣を教えて町を出ろと言うが、食われてしまう。
オードリー2はテレビ雑誌に引っ張りだこに。そしてバカでかく。
シーモアはオードリーと結婚を約束。オードリー2はオードリーを食おうとする。
シーモアが救出。オードリー2は、宇宙から来た母胞子で、世界制覇を狙っていた。
彼はオードリー2との決戦を決意。店は破壊されるが、電流で爆破する。

 というわけで、かつて映画化された作品のミュージカルの映画化。
オードリー2がなかなかいいが、死体を切った奴が幸せになるのはどうも……。
ラジオ出演の際のDJに、ジョン・キャンディ。
オリンの患者で、痛められて喜ぶデントンに、ビル・マーレー。
オードリー2を世界中に売ろうとするパトリックに、ジム・ベルーシとゲストも豪華。

TV放送 92/09/25 06CH 01:50-03:40
 

リトルトウキョー殺人課(91)

監督 マーク・L・レスター

 ロス。ケナー(ドルフ・ラングレン)と相棒のジョニー(ブランドン・リー)は、
日本ヤクザの抗争を追って、1人の男を逮捕。
ケナーは、彼が両親を殺した組織「鉄の爪」の一員だと知る。
親分タナカが殺され、ヨシダが新しい親分に。ヨシダこそが両親の仇だった。
彼はビール瓶に麻薬を入れて輸送。殺しの証人である歌手ミナコを監禁する。
ケナーはミナコを救出。混浴するヨシダを襲撃するが、逃げられる。
ヨシダ一味は、ケナーの隠れ家を襲撃。3人は捕まり、ケナーらは車ごとスクラップ。
抜け出したケナーらは、工場を襲撃。爆破し、ヨシダと刀で対決。彼を倒す。

 と言うわけで、最近少なくなったと思っていた、妙な日本を描いた映画。
ブランドン・リーの出番は少なく、彼の方が日本を知らないと言う設定はいいが、
やはりドルフ・ラングレンの日本語は、あまりうまくない。
日本ぽい風俗を出す事に懸命で、物語自体は無茶苦茶安易。
社交場「盆栽クラブ」では、女相撲や女体盛りが登場。ヨシダの用心棒に相撲とりが。
ミナコは手込めにされ、自殺しようとする。指つめもある。
ラストに決意したラングレンの衣裳は、妙な袴ですごく変。
パレードの中を刀で戦い、誰も止めない。かなり怪しい映画だ。

TV放送 93/06/24 BS05 22:30-00:00
 

リトル・ダーリング(80)

 サマーキャンプに参加した15歳の不良エンジェル(クリスティ・マクニコル)と
両親が離婚したお嬢様フェリス(テータム・オニール)は互いに対立。
成り行きから、どちらが先に処女を捨てるかを競争する事に。
フェリスは教官ゲイリー(アーマンド・アサンテ)を狙い、
エンジェルは男子キャンプにいるランディ(マット・ディロン)を狙う。
ゲイリーはフェリスを相手にしないが、友人たちは経験したと勘違い。
一方、エンジェルはランディと経験。だが感激した彼女は2人だけの秘密に。
エンジェルとフェリスは互いに真相を伝え、共に親友だと感じる。

 と言うわけで、当時人気のあった2人の少女スターが初体験を競うという
ありがちな人気取りの安易な企画。多少微笑ましいところもあるが、目新しくはない。

TV放送 99/01/04 25CH 13:00-14:55
 

リトル・ドラマー・ガール(84)

監督 ジョージ・ロイ・ヒル

 西ドイツで、イスラエル外交官宅が爆破。犯人はパレスチナゲリラのカリル。
女優チャーリー(ダイアン・キートン)は親アラブ派で、
カリルの弟ミッシェルの覆面での演説に感激。
チャーリーはCMの仕事でミッシェルらしき男に会い、屋敷へ連れていかれる。
スポンサーと思ったマーティ(クラウス・キンスキー)らは、みなモサッドで
殺し合いをやめるためと称して、チャーリーにミッシェルの恋人を演じさせる。
チャーリーはこの役に乗り気になるが、モサッドは本物のミッシェルを処分。
彼女は、ニセのミッシェルことヨセフを愛するようになる。
革命軍はチャーリーをミッシェルの恋人として、レバノンで特訓を受けさせる。
ミンケル教授宅へ爆弾入りのカバンを運ぶが、ヨセフがすり替え、ニセの爆発で偽装。
彼女はカリルに抱かれるが、発信器でヨセフはカリルの居場所を突き止める。
カリルは感づくが、かけつけたヨセフが射殺。他の仲間も処分される。
ヨセフは彼女への愛を確認するが、チャーリーはショックから立ち直れなかった。

 と言うわけで、劇場で見た時は退屈だったジョン・ルカレ原作の映画だが、
再見したらけっこう面白かった。チャーリーが演技と思って乗り気になるが、
実は彼女は歯車の1つで、周囲は殺しも何も平気な連中ばかり。
最後にはボロボロになってしまうと言う感じだが、多少無駄なシーンも感じられた。

TV放送 92/05/02 12CH 02:30-04:14
 

リトル・ニキータ(88)

 二重スパイがスパイを次々殺害して、ソ連を脅迫する。
かつて彼と対決したCIA(シドニー・ポアチエ)は、
軍に入隊した少年(リバー・フェニックス)の両親の素性を怪しむ。
実は彼の両親は、ソ連からひそかに潜入し、今では普通の生活をしていたのだ。
ソ連側は少年を人質に、両親を囮にし、二重スパイをおびき出す。
二重スパイは捕らわれ、少年は解放。ソ連側は二重スパイをつれて国境を通過する。

 と言うわけで、普通の少年が実はスパイの子供だったと言う話だが
それからは何かぱっとしない展開で、いま1つヒネリがない。

TV放送 98/09/27 01CH 02:35-04:24
 

リトル・ブッダ(93)

 シアトルの女教師リサ(ブリジット・フォンダ)の息子ジェシーは
イスラム教のノルプ老師に会い、亡きドルジェ老師の生まれ変わりだと言われる。
ノルプに残された本で、ジェシーは若きブッダの話を読む。
2500年前、インドで生まれた王子シッタールタは、世界を救うと予言される。
王子(キアヌー・リーブス)は父王に大切にされ、何1つ不自由なく暮らす。
だがある日、貧しい集落が存在する事を知り、病気や老い、死と言う物を知る。
苦しみの答えを知りたいと、王子は森で修行をし、5人の弟子がつく。
6年目に、中道こそ悟りを開く道と気づき、失望した弟子たちは去る。
暗黒の女王マーラは、様々な方法で妨害するが、王子は悪との戦いに勝ち
森羅万象を悟る。その結果、彼は仏陀と呼ばれるようになる。
ジェシーの他に、少年ラジュー、少女ギータと言う生まれ変わりの候補が見つかる。
僧院で検討された結果、3人のそれぞれがドルジェの一部を受け継いだと判定される。
勤めを終えたノルプは死に、3人は知識へ伝える事を約束する。

 と言うわけで、老師の生まれ変わりを通じて、ブッダの生い立ちを解説。
生まれ変わりの話がどうも余計な感じで、ブッダに専念した方が良かった気がする。
宗教観の話はどうもピンと来ない。

TV放送 1999/10/02 BS05 0150-0415
 

リトルプリンス(81)

 ニューヨークの下町に住むセドリック(リッキー・シュローダー)は父を失い
英国に住む祖父ドリンコート伯爵(アレック・ギネス)に引き取られる事に。
息子と母の結婚に反対だった伯爵は、母エロル夫人を城に住ませる事は認めない。
気難しい伯爵も、誰にも気後れしないセドリックには惹かれる。
セドリックとエロル夫人は小作人の貧しい村に同情。伯爵も思わず建て直させる。
息子ビービスの妻だったと言う踊り子ミナが、息子こそ世継ぎだと主張する。
しかしミナはセドリックの旧友ディックの姉で、ディックらが重婚だと証明。
経歴詐称で皆を追い返し、再びセドリックが城へ。伯爵は母も受け入れる。

 と言うわけで、おなじみの物語を「チャンプ」で話題になった
シュローダー少年主演で描いた物。
何事にも気後れせず、自分のペースで話し続けるセドリックには
少々腹立たしい面もあるが、逆に痛快感も感じさせる。
馬の世話係にパトリック・スチュアート。

TV放送 99/02/01 BS11 20:00-21:45
 

リトル・マーメイド 人魚姫(89)

 人魚の国のトリトン王の末娘アリエルは、船旅に出たエリック王子に一目ボレ。
嵐で船が沈み、アリエルはエリックを助ける。
アリエルは彼に惹かれるが、人間界との接触は禁じられている。
魔女のアースラは、人間にする代償に美しい声を得る。
しかも、3日目の日没までにエリックとキスしなければ、元の姿に戻るのだ。
アリエルはエリックと再会。エリックは恩人と思いつつも、
歌声が出ない事から、別人と判断する。2人は接近するが、アースラは妨害。
アースラが化けたバネッサを、求めていた女性と思い、エリックは結婚を決意。
仲間の妨害でアースラのペンダントが落ち、アリエルは再び話せるように。
しかし日没が過ぎて時間切れ。しかもアースラの真の狙いは王だった。
アースラは王の力を得て強大な力を得るが、落雷を利用して倒す。
王はアリエルの結婚を認める。

 と言うわけで、人魚姫の物語をディズニーが映画化。
エビのセバスチャンが歌う「アンダー・ザ・シー」が印象に残る。
アリエルが急に話せるようになったり、
魔女が王の力を狙ったりするあたりがわかりづらい。

TV放送 2000/04/01 BS05 1830-1955
 

リトル・ロマンス(79)

 監督 ジョージ・ロイ・ヒル

 パリ。映画好きの少年ダニエルは、ローレン(ダイアン・レーン)と恋仲に。
知り合った老人ジュリアス(ローレンス・オリビエ)は、
日没の時、ベニスの息の下でキスすると、永遠に愛し合うと話す。
ローレンの母ケイ(サリー・ケラーマン)は、ダニエルをよく思わず別れろと言う。
さらに義父の仕事で、米国へ転勤する事になり、このままでは離ればなれだ。
2人はベニスへ行くため、ジュリアスの協力で競馬に勝ち、列車で向かう。
だがケイは誘拐事件と大騒ぎ。警察に手配される。
新聞を見たローレンらは、ジュリアスがスリで彼の話がすべてウソだと知る。
君らが伝説を真実にしろと言われ、2人はベニスへ向かう。
ジュリアスは逮捕されるが、2人は橋の下でキスする事に成功。
ローレンは米国へ行く事になるが、ずっと誠実でいると約束する。

 と言うわけで、ジョージ・ロイ・ヒルがどうした事か少女が主役の映画を製作。
たわいない話と言えばそれまでだが、
サリー・ケラーマンの母親をぎゃふんと言わせる展開はなかなか面白い。
ヒル監督の「明日に向かって撃て」「スティング」も挿入される。

TV放送 99/07/21 25CH 13:00-14:55
 

リバイアサン(1989年米伊)

ペック隊長 地質学者(ピーター・ウェラー)
ドク 医師(リチャード・クレンナ)
ウイリー 女性隊員
ジョーンズ 隊員(ゴーストバスターズの黒人)
シックスパック 隊員(ダニエル・スターン)
ボーマン 隊員(リサ・アイルバッハー)
デジーザズ 隊員
コッブ 保安係(プリティウーマンのホテルマン)
企業の女性トップ

 ペックらは大西洋の深海にある基地で鉱山作業をしていた。
滞在は90日間の予定で、87日が経過。
海底を探査した彼らは、沈没したソ連船リバイアサンを発見する。
医療記録には全員死亡とあり、隊員たちは持ち帰った酒を飲む。
やがてシックスパックの体に異変が。遺伝子が変異しており、
酒から何かに感染したかも知れない。
ボーマンにも異変があり、シックスパックが死んだと知り、ショックで自殺する。
2人の遺体を処理しようとするが、怪物化しており、ちぎれた腕が基地内を動き回る。
どうやらソ連は、海底で生活できる人間を生み出そうと実験して失敗。
襲った相手の知性を奪う怪物となった為、防衛のため船を沈めたらしい。
デジーザス、コッブ、ドクが次々怪物にやられる。
企業はハリケーンを口実に救助が遅れると言い、一方で全員死亡と公表。
ペックらは潜水服で脱出し、基地の気圧を上げて破壊。
海面に浮上するが、怪物が現れ、ジョーンズがやられる。
ペックは発煙筒を投げ込んで怪物を爆破。
無事救助された彼は、迎えに来た企業のトップを殴り倒すのだった。

 と言うわけで、海底基地をめぐるSFホラー。
ジェームズ・キャメロンのアビス公開前に、
前哨戦としてLDを買ったが、早送りで1回見ただけだった作品です。
その後、もっとひどい怪物ものを見てきたせいか、
それほど悪くはない。でも平均点くらい。
ピーター・ウェラーらは海底基地で作業をするが、
沈没したソ連船から酒瓶を持ち帰り、そこから怪物が現れる。
怪物は体内に入り込んででかくなり、相手の知能を奪って賢くなると言う代物。
入り込まれた方も、最初は気付かない。
こんな奴が脱出できない基地内を暴れ回る展開で、
エイリアンと物体Xをくっつけた感じ。
隊員はロボコップ(ウェラー)の他、
リチャード・クレンナ(ランボー)、ダニエル・スターン(ブルーサンダー)、
リサ・アイルバッハー(ビバリーヒルズコップ)、プリティウーマンのホテルマン、
ゴーストバスターズの4人目と言う、
大作映画の主役から3番目くらいを集めた微妙な布陣。
次々やられるお約束の展開だが、
唯一主役級(当時)のウェラーがやられるとは思えず、
やっぱりそんなに面白くなはい。

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リプリー(1999年米)

 コンサート会場で働くトム・リプリー(マット・デイモン)は
造船所を営むディッキー(ジュード・ロウ)の父グリンリーフ氏と知り合い、
ヨーロッパから連れ帰れと依頼される。途中、ローグ家の娘メレディスと知り合う。
さらにディッキーに偶然を装い出会う。ディッキーはトムを知らなかったが、
恋人マージに気に入られ、一緒に行動するように。
しばらくは仲良くするが、気まぐれなディッキーは、トムに飽きるように。
二人でサンレモのジャズ祭へ行った際、ボートで沖へ行き、別れたいと言われる。
トムはディッキーを叩きのめして殺害。タイプでマージに手紙を書き
ローマに住むと称する。トムはディッキーに扮してホテルへ。メレディスと再会。
オペラへ行くが、面識のあるマージらにも出くわし、ごまかすのに苦労。
ディッキーの友人フレディは、ディッキーが姿を消したと怪しみ、トムは彼を殴殺。
始末するが死体が見つかり、マージはディッキーが殺したと不安に。
トムはディッキーの遺書を偽造するが、マージは信じず、探偵に調査させる。
トムのホテルにディッキーの指輪があった事を不審に思う。
探偵やかけつけたグリンリーフ氏もトムを疑うが、
ディッキーの車でフレディのナンバープレートが見つかり、フレディ殺害が確定的に。
遺書通り、トムに遺産を譲る事になりグリンリーフは帰国。
だがマージはトムを疑っていた。トムは知人マージの知人ピーターの所で働く事に。
だが船でメレディスと出くわし、船室にこもる事に。
ピーターはトムの行動に疑問を感じるように。トムはピーターをも始末する。

 と言うわけで、「太陽がいっぱい」のリメイクではなく、
オリジナルである小説の、再映画化と称する作品。
前作はアラン・ドロンの出世作で、完全犯罪がすんでの所で崩れる話だったが
どうも口まねとサインのマネだけに頼るあたりが弱かった気がした。
今回もその点は同じで、大筋も同じなんだが、時間が長くなって、
危機に陥る展開が増えてるのがポイント。
殺人シーンが痛そうなのと、最後まで結局捕まらない終わり方も印象的だ。

TV放送 2001/08/04 BS05 1605-1825
 

リプレイスメント(2000年)

 アメフトチームのセンティネルズは、年俸交渉で選手達がストに。
コーチのジミー(ジーン・ハックマン)は、無名選手を集めて試合を続行すると言う。
元スワット隊員や、妙に足の速い男、サッカー選手などクセのある人材が集合。
かつて選手だったが、自信喪失で引退したファルコ(キアヌ・リーブス)も呼び出す。
正選手たちにスト破りと言われ、嫌がらせを受ける中、特訓を開始。
チアリーダーのアナベルも、ヌードダンサー等を集める。
試合ではファルコの自信のなさが出て敗退。正選手とのケンカで逮捕されるが、
かえってチームにまとまりが。次の試合ではサッカー選手グラフのシュート等で勝利。
地方でも勝利が続き、次勝てばプレーオフ進出に。
正選手マーテルがスト破りでチームへ戻り、ファルコはチームを去る事に。
だが試合では単独プレイのマーテルにチームがまとまらず大苦戦。
ファルコがかけつけ、コーチもマーテルと交代させる。
ストも解除され、今日が最後のチャンス。アールも明日には刑務所に戻される。
ファルコらの大暴れで追い上げるが、借金しているグラフは、八百長しろと脅される。
気づいたファルコが代わりにタッチダウン。反則を取られてやり直しになるが
ブライアンがタッチダウン決めて勝利。プレーオフ出場を決める。
パレードもCM出演もなく、ファルコらはロッカーを明け渡すが、自信を得ただろう。

 と言うわけで、キアヌ・リーブスが出ているアメフトの話で
ジーン・ハックマンがコーチで
TV「ザ・インターネット」のアンジェラ役の人も出ているというので見たが
ふたを開けてみると、アメフト外の連中までかき集めた珍チームになり
それでも奮闘するという展開で、メジャーリーグアメフト版という発想。
がんばれベアーズとかもあるし、アメリカの人はこの手の発想が好きなのかも。
この手の話は、脇の人の奇想天外さにあり
怪しい日本人力士とか、やたら足の速いヤツとか、何にでも突進するヤツとか
そう言うのは事欠かないが、その分キアヌがあまり目立たず。
チアガールとなったアンジェラとの絡みも、何だかお約束的で上っ面だけの描写だ。

TV放送 2002/04/14 BS05 2000-2200
 

リベンジ(90)

監督 トニー・スコット

 海軍を退役したコクラン(ケビン・コスナー)は、
メキシコの友人メンデス(アンソニー・クイン)の所へ行く。
子供を作る気がないメンデスに不満な妻ミリレア(マデリン・ストー)は
コクランに接近。嫉妬深いメンデスは、コクランらを殴らせ、彼の家に火をつけ、
ミリレアは売春宿に売られる。
友人マウロの看病で回復したコクランは、メンデスを追ってデュランゴへ向かう。
妹を殺されたマウロの義兄アマドア(ミゲル・ファーラー)も味方に。
一味を見つけて1人ずつ殺し、売春宿を襲撃。だが、ミリレアは病気でやめたと言う。
コクランはメンデスを襲撃。妻を奪った事を謝罪した彼は、
修道院のミリレアに再会するが、彼女は息を引き取る。

 と言うわけで、コスナーの復讐劇と言えばかっこよさそうだが、
浮気して怒った相手に復讐すると言うのでは、コスナーの方が悪い気がしてならない。
相手は1人も殺してないのに、次々殺すのも乱暴だ。

TV放送 94/01/20 12CH 21:02-22:54
 

リベンジ・ガン(2014年米)

ビショップ保安官
カルメン ビショップの妻
スティルマン 武装強盗(ジャン・クロード・バン・ダム)

 カジノを襲撃したスティルマン一味は逮捕され、
頭に弾丸を受けたコールだけが免れる。
10年後。一味は田舎町を訪れ、金を持っているコールを探し回る。
町で保安官をするビショップこそコールと判明するが、記憶を失っているらしい。
一味は電話や携帯を不通にし、町を襲撃。ビショップも反撃し、何名かを倒す。
仲間割れもあって、スティルマンらが倒される中、
ビショップは最後の1人を対決の末倒す。
自らの素性を思い出したビショップは町を去ろうとするが、
人々はよその事は関係ないと言い、留まる事になる。
実は給水塔に金が隠されてる事は、誰も気づいていなかった。

 と言う訳で、ジャン・クロード・バン・ダムも出てるアクション。
バンダムらは5人組の強盗だが、4人が逮捕され、刑務所に。
10年後に金を取り返す為、唯一逮捕を免れたかつての仲間の所へ。
彼は頭を撃たれて記憶を失い、小さな町の保安官に収まっていたと言う訳。
設定は悪くないんだが、見せ方が悪いのか、なかなかそういう事情だと伝わらない。
保安官やバンダムを掘り下げたりすれば良い気がするのだが、
5人をそれぞれ描くものだから、散漫な印象に。
一番知名度の高いバンダムが、早めにやられるのも、
映画をつまらなくする要因と言える。

TV放送 2015/05/26 WOWOW 2100-2240

リベンジ・トラップ/美しすぎる罠(2015年米)

ミランダ 看護師(ロザムント・パイク)
ウィリアム・フィン 犯人
ミッチェル ミランダの父(ニック・ノルティ)

 看護師のミランダは、ケヴィンと言う男性とブラインドデートする事に。
現れた男フィンをケヴィンと誤解して招き入れるが、レイプされてしまう。
 フィンは逮捕されるが、ミランダは事件を引きずってイライラが募る。
思い立ったミランダは、フィンに手紙を出し続け、ついに面会する事に。
 フィンとは気が合うようで、面会日が楽しみになる。
フィンは彼女に調子を合わせていたが、内に秘めた暴力性が消えた訳ではなかった。
 更生したとして、フィンは仮釈放に。
ミランダを訪ね、家の修繕を手伝う事になる。
ある時、気分が悪くなったフィンは、ミランダの家で休む事に。
気が付くと、地下室のベッドに拘束されていた。
ミランダに毒を盛られたのだ。
彼女は、気に入らない犬や、実の母親も始末したと告白。
自身の下半身を見たフィンは絶叫する。
 父親は、フィンと会っている事を心配するが、
ミランダは彼はもう来ないと言うのだった。

 と言う訳で、ロザムンド・パイク主演のサスペンス。
看護師であるパイクは、レイプの被害に遭う。
事件を引きずる彼女は何と犯人に面会を続け、次第に心を通わすようになると言う訳。
レイプ犯は反省した様な素振りだが、何を考えてるかわかったもんじゃない。
。。と思ってたら、パイクの方が一枚上手だったと言う訳。
邦題から察しがつく復讐劇だが、あざやかなリベンジと言う感じではなく、
ゴーンガールを彷彿させる怪演ぶりです。

TV放送 2016/05/14 WOWOW 2215-2350
 

リベンジ・マッチ(2013年米)

レーザー 元ボクサー(シルベスター・スタローン)
キッド 元ボクサー(ロバート・デニーロ)
サリー・ローズ レーザーの元恋人(キム・ベイシンガー)
稲妻 レーザーの元トレーナー(アラン・アーキン)
BJ キッドの息子
ダンテJr プロモーター

 1982年。ヘビー級ボクサーでライバルとされるレーザーとキッドだったが、
突然レーザーが引退してしまう。
それから30年。
レーザーは造船所で働き、キッドは当時の試合をネタに自分の店に客を集めていた。
ドキュメンタリーを見たプロモーターのダンテJrは、
彼らのゲームを作りたいと持ちかける。
金に困っていた2人は受けるが、久しぶりの再会もケンカに。
その様子がネットで評判になり、再戦が決まる。
レーザーは元トレーナーの稲妻と特訓を開始。元恋人サリーはレーザーを心配する。
実は、レーザーが引退した理由は、サリーをキッドに奪われた事にあるのだ。
キッドはサリーと別れたが、疎遠だった息子BJがキッドのトレーナーにつく事に。
それぞれが想いを抱えて試合の日を迎える。
試合は一進一退だったが、相手がダウンすると、もう片方が立たせて試合を続ける。
判定は僅差でレーザーの勝利に。
2人は最高の気分だとしながら、再戦はごめんと言うのだった。

 と言う訳で、元ボクサーであるロバート・デニーロと
シルベスター・スタローンが30年ぶりに再戦すると言う話。
思えば、共に70年代から活躍し、いまだに現役の2人はたぶん初共演。
かたやロッキー、かたやレイジングブルと、共にボクシング映画に主演した経験あり。
これを戦わせたら受けまっせと言う発想だが、
2人が揃えば、脚本なんか適当でも客は入りますがなと言う気持ちも見え隠れして、
ほとんど工夫が感じられない。

TV放送 2015/02/05 WOWOW 2000-2153
 

リベンジャー(1979年英)

アデル・タスカ夫人 (ソフィア・ローレン)
ファノン アデルの旧友(ジェームズ・コバーン)
エディ ファノンの仲間。ファノンに瓜二つ(ジェームズ・コバーン)
ハイマン 手配士(イーライ・ウォラック)
キャトレット ファノンの仲間(OJ・シンプソン)
ステグナー 製薬会社のトップ
ゲルホーン ステグナーの手下

 アデルは、夫がステグナー製薬の薬の危険性に気付きマフィアに始末されたと知る。
正体不明のステグナー氏を探るため、警察はアデルとその旧友ファノンに協力を要請。
ファノンも過去の罪が免責になるとあって、これを受ける事に。
アデルは、ステグナーの手下ゲルホーンに接触。
屋敷のある島に彼はおらず、週末にゲルホーンらが会いに行くと判明。
ステグナーを捕えるが、一味の襲撃でステグナーはやられ仲間のキャトレットも死ぬ。
ステグナーが逮捕されては困る者は多く、情報が漏れたらしい。
さらに死体は替え玉と判明。ファノンはアデルも捕われたと知り、屋敷を襲撃。
本物のステグナーを人質にアデルの解放を要求。
実はアデルはステグナーの情婦だったが、
結局ファノンに寝返り、ステグナーを逮捕する。
事件が解決し、パーティに出席したアデルは、世界4位の富豪に接近するのだった。

 と言うわけで、ソフィア・ローレンとコバーンと言う、
当時既にピークを過ぎた感のある2人が共演。
ローレンは科学者の妻だったが、
夫が製薬会社の不正に気づいて殺され、彼女も狙われる。
司法省も黒幕を逮捕したいが、何やら表立って動けない事情があって、
ローレン自身とその道のプロであるコバーンが黒幕を追う事に。
ローレンが黒幕一味とも通じてたり、
コバーンに瓜二つの仲間がいたり(さほど必然性がない)、
ひねりを入れた分、話がわかりにくくなってる。
ローレンは不二子ちゃん的キャラだが、ちょっと無理あり。

TV放送 2014/01/07 ザシネマ 0600-0744
 

リベンジャー・殺意の女(1986年アメリカ)

 マジョリ(ファラ・フォーセット)は、深夜に運転していると、
覆面をした男に襲われ、レイプされかかるが逃げて難を逃れる。
だが婦人警官も、相手不明では逮捕は難しいと言い、護衛もつけられない。
1週間後。テリーとパットと同居していたマジョリは、いまだに警戒していた。
2人が外出すると、ジョーと言う男が訪問。勝手に上がり込み、
マジョリは追い返そうとするが、彼こそ先日の犯人だと気づく。
財布を手に入れて、この家の事情に詳しくなっていたのだ。
ジョーはマジョリを脅していろいろさせようとするが、殺虫剤で反撃。
警察を呼んでも証拠不十分で1日で出てやると言われ、暖炉に閉じこめる。
帰宅したテリーを無理矢理協力させ、穴を掘って埋めようとする。
さらに帰宅したパットも警察を呼ぶと言うが、自分でルールを決めると聞かない。
マジョリは犯行を自供させようとするが、デタラメの話でマジョリを責める。
怒ったマジョリはナイフで脅し、マジョリを襲った事を認めさせる。
彼は他にも3人を殺しており、パットやテリーも殺す気だったのだ。
マジョリはジョーを殺すのをやめ、2人に警察を呼びに行かせる。

 と言うわけで、ファラ・フォーセットが、ちょっと落ちぶれつつある事に出たもので
当然、セクシーシーンあり、胸のスカッとする復讐ありと予想したが、
セクシーシーンはないし、(吹き替えぽいのは別として)
前半延々と襲われて、後半延々と復讐すると言う展開で、
どちらも陰湿な感じで、
テーマとしてこう言うのがありとは思っても、スッキリしない。

TV放送 2004/02/29 25CH 0115-0259
 

リボルバー(2005年英仏)

ジェイク・グリーン (ジェイソン・ステイタム)
マカ ギャングのボス(レイ・リオッタ)
ソーター マカの殺し屋
ジョン卿 マカの商売敵
アビー グリーンの前に現れた謎の男
ザック アビーの仲間

 グリーンはマカの組織に狙われるが、アビーとザックと言う2人組に助けられる。
彼らによると、グリーンは血液の病気で3日後に死ぬのだと言う。
そこで2人組は、グリーンに協力させて、高利貸ししたりマカの金庫を奪ったりする。
かつてマカの手下だったグリーンは、
刑務所の独房で、両隣の囚人からペテンとチェスを教わったと言う。
彼らは突然脱走し、後に出所したグリーンは、外の世界の金を奪われたのだと知る。
謎の大物ゴールド氏と取引する予定だったマカは、
金庫の品を奪われたため、あわてて商売敵のジョン卿から麻薬を買う羽目に。
さらにグリーンらがジョン卿の一味を襲撃。互いの仕業だと抗争が激化する。
3日たっても生きていたグリーンは、誰が敵かわからなくなり思い悩む。
マカの寝室へ乗り込むが、手も出さずに退散。コケにされたと怒らせる。
アビーにチェスを教えていたグリーンは、ある時相手の方が強い事に気づく。
アビーらこそ、刑務所の両隣の囚人だったのだ。
グリーンはマカのところへ行くが、彼はゴールドの正体がわからず混乱していた。
耐えられなくなったマカは、最後には自分の頭を撃ってしまう。

 と言うわけで、ジェイソン主演の現代アクション?
先日見たデスリベンジでジェイソンとレイ・リオッタが対決していて、
こんな中世の怪しげな話ではなく、現代アクションで見たかったと思ったが、
何と本作で実現していた。まあ、こちらも怪しげな現代アクションだけどね。
ジェイソンは見知らぬ2人組に、
余命3日と告げられ、彼らの仕事の手助けをさせられる。
ここだけ聞くと、アドレナリンみたいな設定だが、そんなに面白くない。
ジェイソンは相手をペテンにかけるのが得意なのだが、
終盤に2人の正体が明らかになり、ペテンにかけられたのが自分の方だと知る。
その展開はまあ面白い方だが、いただけないのが、後半の妙な描写。
ジェイソンもリオッタも、内面に生まれた別人格に振り回される様に。
ジェイソンが別人格をリオッタに押しつけたみたいな感じの終わり方だけど、
こうなるとペテンとかではなくて黒魔術だよね。何の映画だっけ?

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リミットレス(2011年米)

エディ・モーラ (ブラッドリー・クーパー)
リンディ エディの彼女
メリッサ エディの元妻
ヴァーノン メリッサの弟
ヴァン・ルーン 投資家(ロバート・デニーロ)
借金取り
アトウッド ヴァン・ルーンの合併相手

 作家活動がはかどらないエディは、元妻メリッサの弟ヴァーノンと出くわす。
製薬会社のコンサルタントをしてると言う彼は、エディに未許可の新薬を渡す。
通常20%しか使っていない脳の力を、100%まで引き出せると言う代物だ。
頭の中の記憶がきれいに整理されたエディは、あっという間に小説を完成。
翌朝には能力は元に戻っていたが、完成した小説は編集者を驚かせる。
ヴァーノンを訪ねると、彼は殺されており、隠された薬を発見。
再び薬を飲んだエディは、たちまち本を書き上げ、
ピアノや語学を習得し、ギャンブルで儲ける。
可能性に気付いた彼は、危険な連中に借りた金を元手に、投資で稼ぐ様に。
大物投資家ヴァン・ルーン氏と組み、彼が考えるアトウッド氏との合併話に助言する。
やがて薬の効果が不安定になるが、薬なしではどうしたらいいか全くわからない。
他にも薬を飲んだ者がいると考え、メリッサに相談。
彼女は薬を飲んでいた事を認めるが、飲み続けると精神が崩壊すると言う。
エディは借金取りに薬を奪われ、彼もその効果を知る。
エディは再び薬を飲み、合併話をまとめるが、薬を狙って借金取りが現れる。
薬を飲み切ったエディは借金取りを刺殺し、血液中の薬を飲んで危機を脱する。
追っ手の男が急死し、不要になったと弁護士から薬を渡される。
12ヶ月後、薬の力で上院議員となったエディは、次期大統領と噂される。
そんな彼の前に、製薬会社の男として現れたのは、ヴァン・ルーンだった。
薬の秘密を知っていた彼は、供給する代わりに、エディを意のままに操ろうとする。
だが、エディはシナプスが変異しており、
薬抜きでも能力を発揮できると、断るのだった。

 と言う訳で、ブラッドリー・クーパー主演のSF風サスペンス。
作家の卵ブラッドリーは芽が出ないでいたが、ある時怪しげな新薬を入手。
それは脳の能力を100%引き出すと言う代物で、
過去に見聞きした情報が鮮やかに蘇り、結果的に天才的な才能を発揮できるのだ。
その能力で大物投資家ロバート・デニーロに見込まれるが、
やがて薬なしでは何も出来なくなる。
さらに同様に薬を狙う借金取りに襲われると言う訳。
全体の設定はマトリックスみたいな感じだが、
中盤に麻薬組織との争いみたいなシーンが続いて、作品の出来を下げてる印象。

TV放送 2015/01/25 ザシネマ 2100-2244
 

理由(95)

 死刑廃止論者のポール教授(ショーン・コネリー)は、
少女殺しの犯人として死刑寸前のボビーの母より、無実を証明しろと依頼される。
検死や証言があいまいだった事が判明。連続殺人犯サリバン(エド・ハリス)が、
少女殺しの状況を話した事から、ボビーは無罪に。
だが実は両親を殺したいサリバンが、ボビーと手を組み、
少女殺しの罪を着る事で彼を出所させたのだ。
ボビーの狙いは、無実の罪で牢に入れた元検事である
ポールの妻ローリー(ケート・キャプショー)だった。
ポールは隠れ家へかけつけ、格闘の末ボビーを倒す。

 と言うわけで、一見入り組んだ話かに思えるが、よくよく考えると、
ショーン・コネリーがよけいな事をしなければ、丸く収まってた気がする。
音楽はジェームズ・ニュートン・ハワード。

VHS
 

理由なき反抗(65)

監督 ニコラス・レイ

 世間体ばかり気にする家族に嫌気がさしたジム(ジェームズ・ディーン)は反抗的で
新しい学校でも不良グループと対立。バズとチキンランで勝負する事になるが、
バズは崖から落ちて死んでしまう。事件を隠そうとする家族を避けて家を飛び出し、
バズの恋人シンディ(ナタリー・ウッド)やジョン(サル・ミネオ)と無人の屋敷へ。
だが、警察に密告されたと誤解するバズの仲間に追われ、銃を持ったジョンは興奮。
ジムがなんとか説得するが、誤解した警官に射殺されてしまう。

 と言うわけで、ジェームズ・ディーン主演第2作と言う事で、名作とされるが
今見ると、どうと言う事はない気がする。シンディとの恋はともかく、
何のメリットもないのについてくるジョンの考えは、ちょっとわからん。
音楽はレナード・ローゼンマン。

TV放送 95/09/29 BS05 21:00-22:57
 

インターナショナル・ベルベット 緑園の天使(78)

 12歳の時に乗馬で優勝したが、規則違反で失格になったベルベットは
兄夫婦の娘サラ(テータム・オニール)を引き取る。彼女はなかなか打ち解けない。
だが、愛馬アリゾナパイに惹かれ、馬術の競技会に出るように。
ジョンソン(アンソニー・ホプキンス)に見いだされ、英国代表として五輪に出場。
落馬で肩を痛めるが、団体戦には出場。サラの完走で米国を逆転し優勝。
彼女は米国代表のスコットと結婚する。

 と言うわけで、かつてエリザベス・テーラーが出た「緑園の天使」の続編で
彼女の姪が主人公と言うわけ。
でも前作は見ていないが、焼き直しみたいな感じで目新しさを感じさせない。
ベルベットの小説家の夫ジョーにクリストファー・プラマー。

TV放送 98/02/12 12CH 13:00-15:00
 

Re:LIFE〜リライフ〜(2014年米)

キース・マイケルズ 脚本家(ヒュー・グラント)
ホリー・カーペンター 学生
カレン 学生
学科長 (JK・シモンズ)
ジム 隣人

起:かつてヒット作を書いたキースは田舎町で脚本の講義をする事に。
承:生徒たちに影響され、自身も脚本を書き始める。
転:生徒との関係を問題視され、町を出る事に。
結:町に戻り、教師を続ける事を決意する。

 脚本家キースはかつてヒット作を書いたが、新たな企画はなかなか採用されない。
やむなく脚本の講義をして稼ぐ事となり、田舎町の大学へ。
真面目にやる気はなく、女生徒を容姿で選ぶ始末だ。
ファンだと言うカレンと親密に。
選考用の脚本を読んでいない事がばれ、ホリーも採用する。
彼女には講義でも助けられる。
その仲に嫉妬したカレンは、キースに批判的になる。
 生徒たちの脚本にアドバイスし、有望なものをエージェントに紹介。
影響された自身もヒット作の続編を書き始める。
だが、カレンとの関係を問題視されたキースは、町を出ていく事に。
 製作者は生徒の脚本を採用するが、キースは評価されない。
町に戻った彼は審問会を受け、教師を続ける事を決意するのだった。

 と言う訳で、ヒュー・グラント主演のドラマ。
ヒット作を生み出しながら、その後パッとしない脚本家であるヒューは、
田舎町で脚本の講義をする事に。
最初は乗り気でなかったが、生徒たちに逆に感化されると言う展開。
本作の脚本家が方向性に迷った自身の心情を描いた様な印象だが、
ヒューは相変わらずいい味を出してます。

TV放送 2016/12/07 WOWOW 0500-0646
 

リロ&スティッチ(2002年米)

リロ ハワイの少女
ナニ リロの姉
スティッチ 試作品626号
バブルス 福祉局。元CIA(MIシリーズの黒人)
デビッド ナニの恋人(ジェイソン・スコット・リー)
ジュキーバ博士 試作品を作った
プリークリー 博士の相棒。地球の専門家
銀河連邦議長
ガントゥ大尉 その部下

 ジュキーバ博士が違法な遺伝子実験で生み出した生命体、試作品626号は、
銀河連邦から追放される事に。
無人の小惑星へ送り出されるが、途中で暴れて、地球のハワイに到達。
人間への手出しは禁じられており、博士に回収が命じられる。
ちょっと変わった少女リロは、なかなか友達が出来ないでいた。
両親が死に、姉ナニが育てるが、福祉局バブルスは姉妹を引き離そうとする。
ペットが欲しいリロは、626号を犬と誤解し、飼う事に。スティッチと名付ける。
スティッチが騒ぎを起こした為にナニは店をクビに。
家も荒らしまくるが、家族はいつも一緒と言うリロの言葉に何かを感じる。
議長の部下ガントウは、スティッチと間違えてリロを連れ去る。
一方博士はスティッチを捕まえるが、
家族はいつも一緒と言う言葉に共感して、共にリロを探す事に。
スティッチはガントウの宇宙船に飛びついてリロを救出。
議長は、リロの追放先を地球に変更。博士らも含めて共に楽しく過ごす事を許す。

 と言うわけで、ディズニーによる人気キャラクターの初登場作品。
エイリアンが破壊目的に作った違法なモンスター試作品626号。
追放処分を受けるが、暴れ出して地球(のハワイ)に到達する。
ちょっと変わり者の少女リロは、
それを犬だと言い出し、スティッチと名付けて飼う事に。
リロは姉と二人暮しだが、福祉局に引き離されようとしていた。
そこでスティッチが暴れたり、追っ手が来て騒ぎになったりで、
状況が悪くなると言う訳。
もともと悪い目的で作られた存在が、
一緒にいる人間に影響され、優しい心を持つようになる話はよく聞くね。
ショートサーキットとか、ターミネーター2とか。
本作では、すごく優しくなった訳ではない歯がゆさが面白い。
ただし博士までいい人になるのは違和感あり。何の目的でモンスター作ったんだっけ。

TV放送
 

スティッチ!ザ・ムービー(2003年米)

リロ ハワイの少女
ナニ リロの姉
スティッチ 試作品626号
バブルス 福祉局。元CIA(MIシリーズの黒人)
デビッド ナニの恋人
ジャンバ・ジュキーバ博士 試作品を作った
プリークリー 博士の相棒。地球の専門家
銀河連邦議長
ガントゥ 議長の部下だった

試作品221号 スパンキーと名付ける
ハムスター・ヴィール博士 博士のかつての仲間

 ヴィール博士は、議長の部下をクビになったガントゥに仕事を依頼。
他の試作品を回収するのが目的で、ジュキーバ博士が捕われる。
難を逃れたプリークリーによると、
大量の試作品がカプセル化されており、ヴィールは気付いていないのだ。
リロは、博士を助けようと電気を操る221号を蘇生。スパンキーと名付ける。
ヴィールは、博士と交換に他の試作品を要求。
スティッチは試作品たちを仲間と感じて渡さず、奪い合いに。
ヴィールが装置を奪って逃げるが、カプセルは地上に散乱。
リロが捕われるが、スティッチが救出。
ヴィールは逮捕され、スパンキーは灯台を輝かせる仕事を得る。
議長はリロたちにカプセル回収の任務を与えるが、既に各地でモンスター化していた。

 と言うわけで、リロとスティッチのコンビによるアニメ。
TVシリーズのプロローグらしい。
博士はスティッチ同様の試作品を大量に持っていて、かつての仲間が奪いにくる。
スティッチが626号なので、同様のモンスターが他に625種いると言う訳。
鉄人みたいに、番号が若い程出来が悪い訳でもなさそう。
最後にこれが各地にばらまかれ、TVシリーズで回収していくお膳立てとなる。
今回登場した電気のモンスターは、グレムリンにも似たようなやつがいたね。

TV放送
 

リロ&スティッチ2(2005年米)

リロ ハワイの少女(ダコタ・ファニング)
ナニ リロの姉
スティッチ 試作品626号
デビッド ナニの恋人(ジェイソン・スコット・リー)
ジャンバ・ジュキーバ博士 試作品を作った
プリークリー 博士の相棒。地球の専門家

マートル リロの悪友
フラダンスの先生

 フラダンスの大会があると知り、
優勝しようと張り切るリロは、ダンスのヒントを捜し回る。
だが、スティッチに異変が始まっていた。
博士によると、スティッチが開発された際、
分子エネルギーが満タンにされなかった事が原因らしい。
このままでは動かなくなると、博士はエネルギーを満タンにする装置を開発する。
そうとは知らないリロは、暴れてばかりのスティッチにやっぱり悪い子だったと失望。
ようやくスティッチの様子がおかしい事に気付いたリロは、
大会を抜け出して後を追う。
スティッチは宇宙船を飛ばすが墜落。
死んでしまったと悲しむが、博士の装置のおかげでエネルギーが満タンになり回復。
リロたちは、観客のいないステージで踊るのだった。

 と言うわけで、リロとスティッチによるアニメ第3弾。
ザ・ムービーとどっちが前とかはなさそうで、散らばった仲間も出てこない。
スティッチは実はエネルギー不足で、満タンにしないと動かなくなると判明。
そんな事は知らないリロは、不調のスティッチを再び悪くなったと失望すると言う訳。
と言うか、スティッチって、いつ悪さするかわからない危なかしさが魅力だったはずで
いい子になろうと奮戦する姿にはちょっと違和感が。

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リロイ・アンド・スティッチ(2006年米)

リロ ハワイの少女
ナニ リロの姉
スティッチ 試作品626号
ジュキーバ博士 試作品を作った
プリークリー 博士の相棒。地球の専門家
銀河連邦議長
ガントゥ大尉 議長の部下だったが、現在はヴィールの手先に
ハムスター・ヴィール博士 博士のかつての仲間
ルーベン 試作品625号

 リロらは散らばったすべての試作品の居場所を見つけたとして表彰される。
博士は研究室を返され、プリークリーは教授、スティッチは指揮官となる。
一同は寂しがるが、リロは皆の夢をかなえる為に別れを選ぶ。
その頃、ガントゥはヴィール博士を脱走させる。
ヴィールは博士を脅して、新しい試作品を作るよう要求。
スティッチによく似た試作品はリロイと名付けられ、
不要となった博士や、かけつけたスティッチらはブラックホールに飛ばされる。
スティッチと話したいリロは、625号ルーベンの協力で電話するが
相手がスティッチでない事に気づく。
ヴィールはリロイを使ってすべての試作品とリロを捕え、銀河連邦を乗っ取ると言う。
クビにされたガントゥが改心し、リロらを逃がす。
ブラックホールを抜けたスティッチらがかけつけ、大量のリロイと対決。
リロイにはアロハオエを聴くと倒れる弱点があり、一気に倒す。
一同は再び表彰されるが、スティッチは家を見つけたと地球に戻る事に。
教授やプリークリーも留まり、リロは皆いとこだと写真を撮るのだった。

 と言うわけで、リロとスティッチの第4弾。
TVシリーズを通じて、ハワイ中に散らばった試作品を回収してきたらしく、
全部回収したところで、新たな敵が現れると言う完結編的な話。
リロ以外の連中が宇宙に帰る事になるが、
仲間の絆で再び集まる展開で、いろいろあったんやろうねと言う話。

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