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ソイレント・グリーン(73)
2022年ニューヨーク。
刑事ソーン(チャールトン・ヘストン)は、情報屋ソルと共同生活していた。
多くの動植物が絶滅し、異常気象。貧富の差が激しくなる。
毎週火曜日に配給される、ソイレントグリーンと言う食物が大人気。
高級マンションのサイモンソン氏が殺害され、ソーンが調査。
ソーンは食物等を物色。衛生班が死体を持って行くが焼却場は満員だ。
ソルの調べでは、サイモンソンは世界の1/2の食物を扱うソイレント社の重役だ。
警部は突然手を引けと言うが、ソーンにその気はない。
ソーンは、マンションの部屋つき女性ショールから、サイモンソンの話を聞く。
教会でポール神父が懺悔を聞いたようだが、何も答えようとしない。
ソイレントグリーンが不足しているため、群衆が暴動を起こす。ショベルカーが鎮圧。
何者かがソーンを狙うが、犯人はショベルカーの下敷きになって死ぬ。
ソルは資料室で事実を知る。サイモンソンも口封じに殺されたらしい。
絶望したソルは、安楽死用の施設ホームへ行く。
個室でクラシックを聞き、自然の映像を見ながら死んでいく。
かけつけるソーン……。その後は切れてました。
というわけで、確か、この後死体がどう処理されるか見ていたら、
それがソイレントグリーンの原料にされているとわかり、
人々の前でそれを叫ぶが、みなあまり気にしなかったと言う事だった。
で、まあ、荒廃した世界の描写はリアルだが、何の救いもない展開なので、
だからどうしろと言うのだと言いたくなる。
TV放送 92/03/08 10CH 04:05-05:52
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ソウ2(2004年米)
アダム 青年
ローレンス・ゴードン 医師
タップ刑事 (ダニー・グローバー)
シン刑事 タップの相棒
アリソン ゴードンの妻
ダイアナ ゴードンの娘
アマンダ 唯一の生存者
ゼップ 病院の雑役係(LOSTのベンジャミン)
気がつくとアダムとゴードンはどこかの地下室にいた。
彼らは鎖で壁のパイプに縛られており、
部屋の真ん中には銃で自殺したらしき男の死体が。
アダムのポケットに入っていたテープを再生すると、この部屋で死ぬと言う謎の声。
ゴードンのテープには、彼の目的はアダムの殺害でさもなくば妻子が死ぬと言う声が。
彼らはノコギリを見つけるが、鎖を切る事は出来ず、
ゴードンはジグソウキラーの仕業だと気付く。
アマンダと言う女性が拘束されていた事件で、
彼女はジグソウに捕われた唯一の生存者なのだ。
タップ刑事は医師であるゴードンを疑ったが、彼にはアリバイがある。
タップは犯人が残したビデオから手がかりに気付き、アジトへ急行。
そこには別の男ジェフが捕われていて、罠にかかった相棒シン刑事が死亡。
以来タップは犯人逮捕に執念を燃やしているのだ。
ゴードンは壁から煙草と携帯を発見。携帯は着信専用で警察に連絡する事は出来ない。
煙草に毒を塗ってアダムに吸わせろと指示され、
従ってアダムは死んだかに見えたが、犯人はそれが演技だと見抜く。
カメラマンのアダムは、かつて依頼されてゴードンの不倫を調査をした事を思い出す。
タップ刑事は、犯人が病院の雑役係ゼップだと気付き急行。
撃ち合いになりタップは負傷。
助けを求めるらしき携帯が鳴り、耐えられなくなったゴードンは自分の足首を切断。
死体の銃を拾ってアダムを射殺。解放を求める。
ゼップが現れるが、実は無事だったアダムと格闘に。ゼップを殴り倒す。
ゴードンは出血多量で弱りながら、助けを呼んでくると約束して出ていく。
アダムはゼップのポケットにテープを見つけ、
彼もまた脅されてゲームに参加させられたのだと知る。
すると、今まで死体だと思っていた男ジョンが立ち上がり、
ゲームオーバーと言って去る。
残されたアダムは、この上ない絶望を感じるのだった。
と言うわけで、猟奇犯を描いた人気シリーズ第1弾。
7作まで続くらしく、パンドラの箱を開けた感があります。
物語はどことも知れない地下室で展開。
気がつくと、面識のない青年と医師がいて、パイプに鎖で縛られている。
部屋の真ん中には見知らぬ男の死体が。
ジグソウと呼ばれる正体不明の犯人が、
いろいろ仕掛けを用意したらしいが、その目的は不明。
犯人は直接は手を下してないようで、
捕まった連中が訳もわからないまま殺し合うと言う訳。
結局最後まで真相はわからず、すっきりしない感を残されたけど、
あと6作見るのはしんどいなあ。。。
TV放送 2006/09/24 WOWOW 2200-2343
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ソウ2(2005年米)
エリック・マシューズ刑事
ケリー エリックの相棒(デイナ・メイヤー)
ジグソウ 凶悪犯
ダニエル エリックの息子
アマンダ かつてゲームに参加
ザビエル 麻薬の売人
殺人現場を捜査するエリックとケリーの刑事コンビは、
手口から凶悪犯ジグソウの仕業と判断。アジトに踏み込み、ジグソウを確保する。
だが、そこにあったモニターには、
ジグソウによって某所に拘束された男女が写されていた。
その中には、エリックの息子ダニエルもいたのだ。
ダニエルらは毒ガスが充満する部屋に閉じ込められ、
2時間経過すると死に至ると言うゲームなのだ。
参加者はドアを開けたり、解毒剤を手にいれようとするが、
逆に仕掛けによって犠牲者が出る。
参加者には共通点があるはず。
何名かは刑務所にいた過去があるが、ダニエルには当てはまらない。
一方、アマンダはかつてゲームを生還したが、再び選ばれたらしい。
実は刑務所にいた連中は、エリックのでっち上げで逮捕された者ばかりだった。
麻薬の売人ザビエルは、全員の首に鍵である数字が書かれていると気付き、
参加者を始末して番号を見ようとする。
ついに2時間が経過し、ガスで死ぬ者も現れる。
ダニエルはザビエルが参加者を殺していると気付き、逃げ回るが、何とか倒す。
その様子に耐えらないエリックは、独断でジグソウを連れ出して隠れ家に向かう。
ケリーも隠れ家を突き止め、警官隊に突入させるが、
そこはもぬけの殻で、モニターの映像が録画だったと知る。
実は、ダニエルはケリーの部屋にいて無事だったのだ。
一方、隠れ家に突入したエリックは捕らわれてしまう。
ジグソウを師と言うアマンダの仕業で、エリックは最初の被験者とされたのだ。
隠れ家の外には、再び野放しとなったジグソウがいた。
と言う訳で、凶悪犯がいやーな仕掛けをしてくるシリーズ第2作。
某所に男女が監禁され、
2時間前後で謎を解いて脱出しないと毒ガスで死ぬと言う状況に。
事件を追う刑事は、犯人ジグソウを捕らえるが、
監禁場所は別で、モニターでその様子が見えるのみ。
実は監禁されている中には刑事の息子もいたと言う展開。
相変わらず痛そうな描写の連発で、よく思い付くよなーと変に感心させられる。
麻薬の売人が、鍵を開ける番号を知るために殺しまくるが、
事情を説明して協力した方が生還率は高かったのでは。
あと、刑事が息子を助けるために、仲間にも知らせずにジグソウを連れ出し、
挙げ句にジグソウを外に残して単身乗り込むとは、無用心にも程があると言う感じ。
おかげで、あまり知恵比べと言う印象は受けない。
TV放送 2015/07/11 ムービープラス 0315-0448
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ソウ3(2006年米)
ジグソウ 凶悪犯。本名ジョン・クレイマー
アマンダ ジグソウの弟子
リン・デンロン 女医
ジェフ ゲームの参加者
判事 ゲームの参加者
ティモシー・ヤング ゲームの参加者
エリック・マシューズ刑事
ケリー エリックの相棒(デイナ・メイヤー)
刑事ケリーは、相棒エリックの失踪に責任を感じる。
気が付くと彼女は鎖につながれており、装置が作動して胸に突き刺さってしまう。
女医リンは、アマンダに拘束されていた。
病の床にある師匠ジグソウを生かし続けなければ、
首につけた装置が作動してリンも死ぬと言うのだ。
ジグソウは脳腫瘍で、限られた設備での手術は苦戦するが、何とかやり遂げる。
別の部屋にはジェフが捕らわれていた。
同じく捕らわれていたダニカは、
ジェフの息子が事故死した際に、目撃したが助けなかった人物だ。
ジェフはダニカを助けようとするが、彼女は凍らされて死ぬ。
さらに、犯人を軽い刑にした判事を発見。
判事は豚の汁で溺れそうになるが、ジェフが助け出す。
さらに、息子をひいた運転手が装置に縛られているのを発見。
判事は助けようとするが、装置が作動して射殺される。
ジェフも助けようとするが、結局運転手は死んでしまう。
リンはジグソウを救ったが、アマンダは気に入らず格闘に。リンが撃たれてしまう。
そこへ脱出したジェフがかけつけ、ショックを受ける。
実はリンはジェフの妻で、ジグソウはそれを知っていたのだ。
怒ったジェフはアマンダを射殺。さらにジグソウの首を切る。
ジェフは、リンの首につけられた装置の事を知らなかったのだ。
さらに、捕らわれた娘の居場所もジグソウしか知らなかった。
ジグソウは、復讐に生きた報いだと言って死ぬ。
と言う訳で、悪趣味な仕掛けで参加者をいたぶるシリーズ第3話。
前作で警察に捕らわれたのに、結局自由の身となったジグソウは、病の床にあった。
彼の後継者を自認するアマンダは、女医を捕らえて治療しなければ殺すと脅す。
一方、事故で息子を失ったジェフも捕らわれており、
息子の死に関わった連中を生かすか死なすかの選択を迫られる。。
相変わらず悪趣味な仕掛けで、前作生き延びても次作で死ぬみたいな展開が続く。
ハラハラするとか、凄く怖いと言うよりは、凄く痛そう。
シリーズは7作まで続き、いまだ折り返し地点にも至らないが、
見続ける必要あんのかなーと言う印象です。
TV放送 2015/07/11 ムービープラス 0500-0653
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草原の輝き(61)
28年。バット(ウォーレン・ビーティ)とディニー(ナタリー・ウッド)は
恋人同士だが、会社社長のバットの父(パット・ヒンクル)は否定的だ。
バットはデイニーに迫る事ができず、思い悩んで彼女を避けるようになる。
避けられたディニーは自暴自棄になり、バットの友人アランに近づくが、
迫られると逃げ出し、入水自殺を起こし、病院へ送られる。
バットはディニーから離され大学へ。アンジェリーナと親しくなる。
株の暴落で父は自殺。ディニーは退院し、病院職員ジョニーと結婚する事に。
だが、ディニーはバットを忘れられず、彼の家へ。
バットはアンジェリーナと結婚。幸せな生活を送っていた。
「草原の輝き。花園の饗宴を呼び戻すすべはない」
と言うワーズワースの詩を思い出し、ディニーは涙するのであった。
と言うわけで、「エデンの東」のバリエーションみたいな感じだが
特に2人の関係が妨害されたと言う感じでもなく
何か、ナタリー・ウッドが悩んでばかりでパッとしない感じだ。
TV放送 99/07/23 25CH 13:00-14:55
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捜索者(56)
監督 ジョン・フォード
1868年テキサス。イーサン(ジョン・ウエイン)は兄の農場へ舞い戻る。
牛泥棒を追う任務に参加。だが留守中にコマンチ族が農場を襲撃。
一家は惨殺され、娘デビーがさらわれる。イーサンとマーチンは一味を追跡。
5年間の捜索の末、ついにコマンチ族を発見。コマンチの娘になったデビーと再会。
だが襲撃を受け逃走。おまけに馬泥棒を射殺した事で手配されていた。
コマンチの接近が報告され、イーサンらは警備隊に参加。
一味を倒し、デビーを救出。生還する。
と言うわけで、また古い話なせいか、インディアンを悪役風に描いた話。
もっとも友好的な者もいるところが描かれる。
5年間も追跡すると言う異色の展開で、西部劇らしい撃ち合いは二の次だ。
どうも成長したデビーはナタリー・ウッドらしい。
音楽はマックス・スタイナー。
TV放送 99/09/12 01CH 02:20-04:10
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相続人(97)
監督 ロバート・アルトマン
弁護士リック(ケネス・ブレナー)はマロニーと言う女性と知り合う。
彼女の身辺で不審な行動をする者がいて、
奇妙な行動で探偵クライド(ロバート・ダウニーJr)にも目をつけられている
父ディクソン(ロバート・デュバル)に疑いをかける。
警察のコネを利用してディクソンを拘留。
マロニーの元夫ピート(トム・ベレンジャー)らの話を聞き
何とか精神異常を証明しようとする。裁判で判事は入院を命ずる。
だが、仲間が脱走させ、ディクソンはマロニーの子供を連れ出す。
リックは森の隠れ家へ急行。撃ち合いの末、子供を救出し、ディクソンを射殺。
死後、ディクソンの所有する材木が高価だと判明。
遺書がないため、マロニーが法定相続人とわかる。
おまけに、ピートとマロニーはいまだに夫婦だったのだ。ピートはクライドを殺害。
リックはピートと格闘に。マロニーはリックを射殺しようとするが、
弾が抜かれていて失敗。リックは自分の子供のために、免許停止を受け入れる。
と言うわけで、良かれと思ってした事が、相手に利用されていたと言う話は
よくあるので今さら驚かされない。
何の役かよくわからない、ファムケ・ヤンセン、ダリル・ハンナも含めて
なかなか豪華キャストが見どころ。
トム・ベレンジャーがただの脇役ではないはずと思わせるのも難。
TV放送
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双頭の殺人鬼(1959年米)
ロバート鈴木 博士
タラ 博士の助手
ラリー・スタンフォード 特派員
リンダ ラリーの妻
ケンジ 博士の弟。実験台
エミコ 博士の妻。実験台
イアン・マシューズ ラリーの友人
ジェンセン博士 精神医
警察本部長 (ジェリー伊藤)
特派員ラリーは、日本で地熱を利用した研究をしている鈴木博士を取材。
博士はラリーを歓待しつつ、ひそかに何かを注射。
ラリーの体に異変が生じ、妻リンダは別人の様だと心配する。
実は博士が特殊な酵素を投与し、新たな種を生み出そうとしていたのだ。
肩からもう1つの頭がはえたラリーは、精神医ジェンセンを襲い、
怪物として警察に追われる。
博士は火山の温熱効果で分離できると言うが、改心した助手タラは警察に連絡。
暴れるラリーは、博士を刺殺。
ついにラリーは分離するが、怪物側がタラを火山に落としてしまう。
人間側が怪物側を火山に落として倒し、警察に保護されるのだった。
と言うわけで、50年代頃にマッドサイエンティストによる怪物ものが多発されたが
(蝿男やワニ人間)本作もそんな1作。
特筆すべきは、舞台が日本で、日本でロケしたらしい点。
マッドサイエンティストである日本人科学者は、
取材に来た記者を実験台にしようと考える。
どこから資金を得たか、芸者やらキャバレーやら混浴やら、
ぼちぼち金のかかる日本流接待をひとしきりやる。
科学者が何を目指してるのかわからないけど、
「酵素」と言う物が火山で効果が増すらしく、記者は怪物化。
結局のところ、この酵素が人類にどう有益なのかは不明なまま。
やがて、記者の右肩から、なぜかまず目が現れ、続いて頭がはえる。
突然、バキバキッと体が裂けて、怪物と人間の2人に分離。(途中を飛ばしすぎ)
怪物側は火山に落ちて死に、
人間側がタンカで運ばれるシーンをチラッと見せて終わる。
スタートレックの二人のカークみたいな話なら、
残された人間側はフヌケのはずだけど、そもそも怪物側が何なのかは語られず。
DVDレンタル
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ソーシャル・ネットワーク(2010年米)
マーク・ザッカーバーグ フェイスブックの創業者(ジェシー・アイゼンバーグ)
エドゥアルド・サベリン マークの相棒(アンドリュー・ガーフィールド)
ショーン・パーカー 共同経営者(ジャスティン・ティンバーレイク)
タイラー・ウィンクルボス 金持ちの息子
クリスティ エドゥアルドの恋人(スイートライフのロンドン)
ハーバード大のマークは女生徒を品定めする様なサイトを作り、ひんしゅくを買う。
続いてエドゥワルドと組んで、交流サイト、フェイスブックを立ち上げる。
これが好評で、金持ちのウィンクルボス兄弟と発案者をめぐってもめる。
15万人がアクセスし、エドゥワルドは商談の為にNYへ。
だが、留守中にショーンと言う男がマークに接触。
商売の主導権を握り、エドゥワルドを締め出そうとする。
怒ったエドゥワルドは口座を凍結するが、
マークはショーンの入れ知恵でエドゥワルドの持ち株保有率を下げ、
創業者から名前を外す。
だが、ショーンが麻薬で逮捕され、陪審員の印象を良くする為にかかる費用は、
エドゥワルドが留まった場合の損失を上回った。
エドゥアルドは金額非公開で和解。創業者に名前が戻る。
フェイスブックの登録者は5億人に上り、マークは世界最年少の億万長者となった。
と言う訳で、フェイスブック誕生秘話(?)を描いた話。
大学生のマークは、エドゥワルドと組んで交流サイト、フェイスブックを立ち上げる。
これが国を越えて評判になり、
商売として一枚かませてくれと、ショーンと言う男が加わる。
ショーンはマークを手なずけ、エドゥワルドを追い出そうとする訳。
ハッカーものみたいな話を期待したけど、
そう言うのはほぼなくて、どろどろした争いが中心。
マークとエドゥワルド対立後の調査委員会と、
昔のエピソードが前後して描かれる為にわかりにくい。
見る前にマークとかフェイスブックとかに関心があったか否かも、
本作を見た時の印象に影響しそう。
監督:デビッド・フィンチャー
TV放送 2011/12/18 WOWOW 1945-2145
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「ソード・フィッシュ」(2001)を見た。
これはジョン・トラボルタが悪役を演じ、
天才ハッカーを操り、何やら大悪事をすると言う話で
派手な爆破シーンとかが目白押しで、NYのテロを考慮して
公開中止も考慮されたが、派手すぎるので平気だろうと言う事になったらしい。
トラボルタは悪役もいい役もそれなりに見えるから、それほど目新しくはないが
CM等で見られる派手なシーンは見逃せない。
これは見るしかあるまい。
冒頭ガブリエル(ジョン・トラボルタ)は、仲間らしき連中を前にして、
映画「狼たちの午後」の話をする。アル・パチーノが銀行強盗する話だ。
アレは傑作だが、気になるところもある。本当に人質を撃っていたらどうなるか。
等と、ちょっとマニアぽい話をしたところで、仲間と外へ。
実は彼らは銀行強盗の最中で、隣の喫茶店で一服していたのだ。
銀行に戻ると、爆弾を抱かされた客たち。
それは、激しく離れると爆破すると言う仕掛けで、突入などの行動を躊躇する刑事ロバーツ。
だが、警察内の統率が取れず、勝手に動き出す一味は、女性客を無理矢理連れだす。
すると、彼女の爆弾が爆発。誘爆であちこちで爆発。スローシーンでカメラがグルグル回る。
破壊力を増すためのパチンコ玉が転がり、伏せていたスタンリーの目の前へ。
それから数ヶ月前。空港で不審なパスポートを持つ外国人が見つかり取り調べ室に。
サイバー犯罪を取り調べるとパンフには書かれている刑事ロバーツは、彼を尋問するが、
その逮捕を知ったライズマン上院議員(サム・シェパード)らは、
何かの陰謀に関与しているらしく、あわてて手を打つ。
どこかから電話がかかっきて、取調室から外へ出るロバーツ。
その間に殺し屋が、面通しするための鏡越しに彼を射殺する。
一方、テキサスで油田の管理をしつつ、トレーラで生活するスタンリー。
彼はFBIのメール監視システムに侵入。
ロバーツに逮捕され、パソコンに触れる事を禁止され、妻とは離婚。
彼女はポルノ王と再婚し、金に物を言わせて娘ホリーと会う事を禁じたのだった。
そこへ現れるジンジャー(ハル・ベリー)。
ある人物に会い、話を聞くだけで10万ドルを渡すと言う。
娘にも再会できる等と言われ、とりあえず行く事に。
飲み屋のような所で、待っていたのはガブリエル。
彼はスタンリーを歓待し、美女が彼女の一物をくわえる。
その状態で、パソコンを目の前に出され、銃を突き付けられ、
60秒で政府だかのシステムに侵入しろと言われる。
動揺するが、カウントダウンは始まり、あわててやたらキーボードを叩き出す。
股間も銃も気になり、何度か失敗しつつ、60秒をぎりぎりすぎた所で侵入に成功。
撃つと言ったのはウソだと笑われ、腕を認められる。
でも、ハッキングって、本当はキーボードの早撃ち競争とは違うんだが。
スタンリーを気に入ったガブリエルは、彼らの目的を打ち明ける。
彼らは米国の安全を守るため、不正な手段をとってでもやる組織だと言う。
80年代に麻薬取締局が麻薬資金の流れを追うため、架空の会社を作ったが
これが意外な利益を生み、その「ソード・フィッシュ作戦」終了後も残り、
利子がついて95億ドルになっていると言う。
これをいただいて、目的のために流用しようと言うのが、ガブリエルらの計画だ。
スタンリーはガブリエルの屋敷で生活しつつ、
この作戦のシステムへ侵入するため、
侵入不可能かに思えるシステムを破るプログラムを作成。
とは言え、映画では、ルービックキューブみたいな立方体を
クルクル回してるだけで、ゲームしてるようにしか見えない。
一方、ロバーツは、射殺された男が世界一級のハッカーと知る。
そして、彼と一緒にいた連中が、その数時間後、
空港で、かつての世界一のハッカーであるスタンリーがいたのを監視カメラで知る。
そこでスタンリーの別れた妻を監視。
そのスタンリーは、娘に会いたくて、元妻に電話するが、拒否される。
だが、元妻は飲んだくれて、学校へ迎えにも行かず、
娘は現れたスタンレーと帰宅。
そこへ、隠れていたロバーツらが現れ、捕まる。
なぜ逃げると聞かれるが、妻に会うと逮捕されるからと言い逃れる。
とりあえず、連絡したくなったら電話しろと言うロバーツ。
一方、ガブリエルの所へ戻るスタンリー。
すると、ジンジャーがセクシーな下着で着替えているが、
その体には、盗聴器がつけられている。
ハル・ベリーには、別のシーンで、必然性のまったくない裸シーンもあり。
実は彼女は麻薬捜査官で、ガブリエルを追っているのだが、
怪しまれて監視されているのだと言う。
だが、周囲が皆トリックに思えて、真相は怪しい。
ライズマン上院議員もこの組織に関係していたが、
ガブリエルの暴走が止められず、手下に始末を指示。
システム破りに取り組むスタンリーは、
ワインセラーに行き、そこでガブリエルそっくりの死体を見つける。
そこへ現れるガブリエル。
彼は、魔法使いフーディーニだかの話を持ち出し、
トリックは、相手を欺く事だとか話す。
ガブリエルは、スタンリーと車で街へ出るが、そこへ議員の手下が襲撃に。
だが、ガブリエルはスタンリーに運転させ、自分は立ち上がって
両手の銃で、両方の車を撃ち、横転させる。
怒ったガブリエルは、山の中で釣りをする議員の所へ、ヘリで急行。
問答無用で彼を射殺する。
スタンリーは、ついにシステムへの侵入に成功。
ガブリエルは、これで契約はおしまいだと彼を解放する。
しかし、異変に気付き、元妻の屋敷へ。
そこでは、元妻とその夫が殺されており、娘がさらわれていたのだ。
最後まで放さない気だなと、一味の後を追跡。
ガブリエルら一味は、装甲車で強引に銀行に突入。22名を人質にする。
彼らの体に爆弾をつけ、立てこもる。
そして、映画冒頭の爆破シーンが発生。警察も手が出せなくなるい。
かけつけたスタンリーは、再びガブリエルの前に。
娘を人質に取られ、95億ドルを仲間に分割して振り込ませる作業をさせられる。
それが完了し、娘は解放される。二人は立ち去ろうとするが、その時異変が。
振り込まれた金が0円に戻ってしまったのだ。驚くガブリエル。
実は、スタンリーが、逃げた後に動作するように仕掛けしたのだが、
爆発の影響で誤作動してしまったのだ。
あわてて娘を逃がし、警察に渡すが、スタンリーは捕まる。
ガブリエルは、ジンジャーをロープで吊し、急いで金を元に戻せと言う。
この状態で持つのは、60秒程度。
ジンジャーが苦しむ中、あわててスタンリーは金を元へ戻す。
ジンジャーのロープははずされるが、麻薬捜査官だと言って、
ガブリエルは彼女を射殺する。
一味は、続いて乗客を用意されたバスに乗せて移動する事に。
逃走用の飛行機に乗るため空港へ。パトカーがついて大行列に。
ところが、バスは空港への道を行かず、直進。ロバーツらは大あわて。
上空に大型ヘリが現れ、バスにフックをかけて宙づりに。
仕方なく、パトカーはその下を追う。
ヘリはビル街の中をすり抜け、たまにビルに当たり、看板にも激突。
あわてて上昇するが、半分のワイヤーが切れ、バスは縦になって全員が宙づり。
落下して、バスの後ろの窓から転落。ビルに当たって爆発する乗客も。
スピルバーグの「続・激突」はラストが嫌いと、突然脈絡もなく言うガブリエル。
あれも人質を取ってパトカーを先導して行列する話だ。
何とかビルの屋上に着陸し、ここで人質は釈放される。
一味はそこにあった別のヘリで逃走。
スタンリーは、バスに残されたバズーカでヘリを狙う。
ロバーツらがかけつけるが、撃ってしまい、ヘリは撃墜される。
結局スタンリーはおとがめなし。
調査の結果、ガブリエルは元モサド(イスラエルのスパイ組織)だったと判明したと言う。
だが、ジンジャーの死体は消え、麻薬捜査官にジンジャーはいなかったとなると、
ガブリエルの正体も怪しいと感じるスタンリー。
あのワインセラーに保管されていた死体を利用したのだろうか。
とりあえず、スタンリーは娘と暮らす事に。
一方、どこかの国の銀行で、95億ドルの金をおろすやはり生きていたジンジャー。
彼女がヨットに乗ると、ちょっと髪型とか変えた、やはり生きていたガブリエル。
と言うか、ガブリエルのフリをしていた男。
その後、反米テロを起こす一味が次々始末される。
と言うわけで、冒頭から派手な爆破シーンがあり、
中盤にはカーチェースシーン、そして最後にはバスでのアクションと
派手なシーンはなかなかのもの。
だが、何か思いつきで、物語の中に突っ込んだという印象は否めず
必然性はあまりない。
ハッカーの話も嫌いではないのだが、視覚的に面白いシーンにはならないはずで
ゲームをやってるようなシーンが出てくるが、ああはならないはず。
「ウォーゲーム」とかの方が、ハッカーらしかった。
ハル・ベリーは黒人だが、日本人でも守備範囲と言えるタイプで裸が出るのもグー。
だが、その存在はあまり明かされず、麻薬捜査官だと称するなら
それっぽい行動をもう少し見せてほしいものだが、口で言うだけ。
ヘリから吊したバスが、ビルの間を飛ぶシーンが一番目新しい見せ場と言えるが
それほど生かされず。
トラボルタらが実は生きていたと言うエンディングもありきたりで
思わせぶりな陰謀が入り乱れ、整理できていない感じ。
何だか、受けそうな映画の要素をつないで、1本作りましたという感じで
あまり感心できない。
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訴訟(90)
クイン事務所の弁護士マギー(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)は
主任に昇進するため、アルゴモーターの欠陥訴訟を担当する事に。
原告ケレン氏の弁護は父ジェド(ジーン・ハックマン)。
マギーはジェドの浮気を許さず対立。心労の母が倒れて死に責任を感じる。
彼女は、バベルと言う男が、ある条件の時に爆発するとしたテスト結果を発見。
重役ゲッチェル(フレッド・ダルトン・トンプソン)によると、
元担当弁護士のマイケルが問題視しなかったのだ。
事務所の危機だと、マイケルは書類をジェド側に隠す。
ジェドはバベルを証言台に出すが、その記憶力が疑問視される。
そこで当時の担当者マイケルに書類を見たかと質問。マイケルは否定。
だが、リスク管理部のアンソニーが書類を見たと認め、マイケルの偽証が明らかに。
マギーは正義を守るため、機密を流したのだ。
クインは事務所の違反行為を追求され、ジェド側と示談に持ち込む。
と言うわけで、よくある裁判もので、前半は主役2人が親子役で、
対立していてどうなるかと思ったが、後半に偽証の話になって俄然面白くなる。
できる事なら、示談とかではなく、もっと痛快な勝利にしてほしかった。
音楽はジェームズ・ホーナー。
TV放送 99/04/30 11CH 01:28-**:**
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底抜け大学教授(1963年米)
ジェリー・ルイス監督
実験好きのケルプ教授(ジェリー・ルイス)は失敗続きで、学長は問題視する。
筋肉男に劣等感を持つが、女生徒ステラにパーティに誘われ
自ら開発した筋肉増強剤を飲む。すると体に異変が起こる。
かっこよくてケンカも強く、バディと名乗るが、ステラは正体が気になる。
バディは突然姿を消し、今度は学校に現れて我が物顔で歩き回る。
教授は薬の効果を長くしようと奮戦。パーティで元に戻ってしまい
製法を探すが、メモを鳥に食べられてしまう。
メモを送った両親から電話で聞き出し、あわてて作るが、舞台で様子がおかしい。
変身は疲れたと実験の事を告白。だが、ステラが惹かれていたのは素顔の方だった。
両親は薬を売り出して儲け、教授はステラと結婚する。
と言うわけで、エディ・マーフィのナッティ・プロセッサーの元ネタ。
まあ、物語は同じだが、ジェリー・ルイスが変身しても
極端にかっこいいとは思えないのが難。それはエディ・マーフィも同じ。
製作者の自己満足と言う印象は否めない。
TV放送 2001/04/19 BS11 1540-1730
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卒業(67)
大学を卒業したベン(ダスティン・ホフマン)は、ロスの家でパーティをされる。
だが、彼はどうでもよさそうだ。
ロビンソン夫人(アン・バンクロフト)を家まで送ると、彼女が迫ってきた。
後日、結局、彼女を抱く事になり、ホテルへ通いつめる。
やがて、彼女の娘エレーン(キャサリン・ロス)が戻り、両親の勧めでデート。
そっけなくしていたが、彼女の純真さに惹かれる。
ロビンソン夫人は妨害しようとするが、ベンはエレーンに告白。
エレーンは大学へ戻り、カールという男とつき合う。
ベンは近くに住み、彼女へ何度も接近。何とか許してもらい、執拗に結婚を迫る。
だが、ロビンソン氏(マーレー・ハミルトン)がベンと夫人の事を知り、
エレーンを退学させ、カールとの結婚を進める。
それを知ったベンは、教会を捜し、窓を叩いて花嫁を連れ出す。
というわけで、ロクでもない主人公の話で、ラストがいいと言っても、あれだから。
音楽の大半は、サイモンとガーファンクルによるもの。
「サウンド・オブ・サイレンス」「スカボロフェア」「ミセス・ロビンソン」等。
TV放送 92/06/25 BS11 19:30-21:18
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卒業白書(83)
高校生ジョエル(トム・クルーズ)は、大学受験も芳しくなく、初体験もまだ。
両親が旅行に行ったため、彼は好き放題に。父親のポルシェを乗り回す。
友人マイルズがお節介にコールガールを呼ぶが、現れたのが黒人のオカマ。
だが、その紹介で、ラナ(レベッカ・デモーネ)と言う女性が来る。
彼女は気に入るが、金が払えず、銀行へ行っている間に、置物を持ち去られる。
ジョエルは彼女の所へ行き、ヒモと手を切ろうとするラナを乗せて逃げる羽目に。
彼女は、互いの友人を紹介し大儲けしようと提案。
ジョエルは乗り気でなかったが、ポルシェを池に落として修理代が必要になる。
パーティの最中に、大学の面接官が現れ、面接は無茶苦茶だが、面接官は満足。
商売は成功。ラナとジョエルは地下鉄の中で愛し合う。
両親が戻る日、ポルシェの修理が終わるが、家財道具がヒモに持ち去られた。
ジョエルは儲けで家財道具を買い戻し、何とかギリギリで家具を元通りに戻す。
そして、プリンストン大から採用通知が届く。
というわけで、トム・クルーズの初期の映画で、何とも坊ちゃんだったのには驚き。
レベッカ・デモーネはいいんだが、あまりにも無軌道な行動が気になる。
池に落ちたポルシェが簡単に修理できてしまうとは。
まあ、こういう映画もあるでしょうよ。
TV放送 91/12/30 12CH 23:00-00:55
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「ゾディアック」(2007年)を見た。
「ダーティハリー」と言う名作があり、
クリント・イーストウッド扮する主人公のキャラもさることながら、
犯人スコーピオンのキャラが印象的で、
あの犯人がいなかったら、あれほど面白くはなかったと言う感じ。
実はあの犯人にはモデルがいて、それが本作のテーマとなったゾディアックだ。
このゾディアック事件をデビッド・フィンシャーがどう描くか期待して見る。
ロバート・グレイスミス 新聞社のイラストレーター
ポール・エイブリー 新聞記者
デイブ・トースキー刑事
ダーリーン・フェリン 犠牲者
マイク・マジョー ダーリーンの恋人
ダーリーンの妹
セシリアとブライアン カップル 犠牲者
ポール・リー・スタイン タクシー運転手 犠牲者
メラニー グレイスミスの妻
メルビン・ベライ 有名な弁護士
筆跡鑑定のプロ
アーサー・リー・アレン 容疑者
リック・マーシャル 容疑者
ボブ・ボーン リックの同僚。映写技師
1969年7月4日の独立記念日。カリフォルニア州バレーホ
ダーリーンと言う女性は夫がいるのに奔放で、別の恋人マイクとドライブに出る。
人気のない場所で休憩するが、不審な車が現れおびえるダーリーン。
警官らしき男が現れるが、男は2人を撃つ。
ダーリーンは死亡。マイクは生き延びる。
犯人は自ら通報。昨年のクリスマスにはティーンエージャー2人を殺したと言う。
8月1日。ロバート・グレイスミス(ジェイク・ギレンホール)は
離婚して今は息子と二人暮らし。新聞社に勤めるイラストレーターだ。
新聞社に犯人から脅迫状と暗号らしき記号の書かれた紙が届く。
公表せねばさらに殺すとの内容だ。
公表すべきか否かについては意見が分かれるが、他社が公表に踏み切り合わせる事に。
記者ポール・エイブリー(ロバート・ダウニーJr)らがこの事件を担当する。
暗号はCIA、FBIや軍が取り組むが解読できず、
しかし素人である教師夫婦が解読する。
「KILL」と言う言葉が多用されていると推測し、
1つの記号が1つのアルファベットに当てはまるとして、
類推していった結果だと、グレイスミスはエイブリーに説明する。
ちなみにせっかく解読したけど、
この暗号は犯行予告などではなくて、殺人は楽しいとかそんな内容だった。
9月27日。ダム付近でのんびりしていたセシリアとブライアンのカップルの前に、
覆面をしていた男が現れる。
夫婦は脅されつつも反撃の機会をうかがうが、2人とも縛られ
刃物でめった刺しにされ、今回も死亡したのは女性の方だけ。
男は生還し、犯人を目撃。
10月11日。タクシー運転手ポールが、客を装った男に射殺される。
銃声を聞いた近所の子供たちが目撃。
犯人は白人だと言うが、一時犯人は黒人であるとの誤報が流れ、
犯人らしき人物に接触した警官2人は、みすみす逃してしまう。
またも脅迫状が届き、今度は自らを「ゾディアック」と名乗る。
次はスクールバスを襲うなどと、ダーティハリーを思わせる犯行予告が。
3つの事件はそれぞれ管轄が異なり、互いの情報がなかなか行き来せず捜査は難航。
エイブリーもまた独自に事件を追い、それなりにネタをつかんでいたのだが、
警察はマスコミに情報を漏らすまいとし、結果的にそれぞれの情報が結びつかない。
10月22日。犯人から連絡が入り、
著名な弁護士ベライ氏に電話相談をしたいと言う。
犯人をおびき出すチャンスと警察は色めき立ち、
マスコミもこれを中継しようと盛り上がる。
犯人から電話が入り、ベライ氏は直接会って話したいと言う。
警察が指定した場所は拒否され、別の場所なら良いと言われる。
警察やマスコミが大移動するが、結局犯人は現れず、後に模倣犯の犯行とわかる。
70年。女性が襲撃され、彼女はゾディアックの似顔絵を見てあれが犯人だと言う。
その後、事件に動きがなくなり、次第に担当刑事がはずされていく。
エイブリーもまた強引な取材がたたり、クビになり
ランクの低い新聞社に移って飲んだくれるように。
ゾディアックをモデルにした「ダーティハリー」が映画化される。
試写会に警察関係者も招待され、未だに事件を追うトースキー刑事は
「ハリーに頼め」とからかわれる始末。
容疑者の絞り込みは続き、アーサー・リー・アレンに疑いがかかるが、
筆跡鑑定の結果、リーは一致せず、事件は迷宮入りする。
78年。数年ぶりに犯人から強迫状が来たと、トースキー刑事が公表。
しかし、信憑性が低いと言われ、トースキー刑事が注目を受けようと
でっち上げしたと噂される。
やがて彼もまた担当をはずされる事に。
グレイスミスはデートした女性と結婚。新たに子供をもうけるが、
人々がゾディアックを忘れても、彼は事件に関心を持ち続けていた。
エイブリーに会い、ゾディアックの件をまとめて本にしてはと誘うが
エイブリーは、世間はゾディアックの件に関心を持っていないと取り合わず
グレイスミスは単身調査を続ける事に。
忘れられていた2つ目の暗号を数年ぶりに解読。ニュースにも出る。
だが、妻はそうして世間に顔を出す事で、
家族を危険にさらしているのではと心配する。
やがて不気味な無言電話がかかるようになり、妻は子供を連れて出て行ってしまう。
グレイスミスは夜討ち朝駆けで、トースキー刑事らの所へ押しかけ
情報を聞き出そうとする。
最初は門前払いだったが、メモらない条件で、公開されなかった情報を教えるように。
あわててレストランに飛び込み、紙ナプキンにメモったり必死なグレイスミス。
グレイスミスは独自の着眼点で事件を追い、犯人は軍関係者に違いないと推理。
暗号解読などの本を軍の図書館に借りたのではと考え調査。
関係する複数の図書カードが消えており、犯人が盗んだ疑いがある。
やがてウォレス・ペニーと名乗る人物からボーンに会えと言う電話がかかる。
彼はまた、犯人はリックだと言う。
ボーンは映写技師で、グレイスミスの取材に協力的だ。
彼によるとリックは元同僚で、脅迫状に出てきた言葉も、
リックが好きだった映画から引用されている可能性が高い。
当時のポスターの筆跡は、犯人の筆跡に酷似。
人間は筆跡を変える事はできないが、
事件を通して犯人は筆跡を利用している可能性が。
ボーンは、ポスターを描いたのは自分だと言い、
ボーンこそ犯人かもと感じたグレイスミスは、逃げるように立ち去る。
ダーリーンが何かにおびえていたと言う情報から、
彼女が犯人を知っていたと推測するグレイスミス。
ダーリーンの妹は、長らく行方不明だったが、模範囚として刑務所にいるとわかる。
彼女に面会し、当時の事を聞く。
妹は、ダーリーンが誰かにおびえていたと言う。
グレイスミスはその相手がリックではと聞くが、
妹はリックではなく、間違いなくリーだと答える。
弁護士ベライ氏には、TV騒動以降も何度か電話が入っていた。
ある時、ベライ氏が不在で、電話に出たメイドは、
犯人が今日は誕生日だと言っていたのを覚えていた。
クリスマス休暇だった事から電話の日を特定。
その日12月18日こそ、まさにリーの誕生日だった。
グレイスミスはリーが勤める工務店へ。
ビクビクしながら店員である彼を見て、リーもまた何かを感じた様子だ。
グレイスミスはリーが犯人であると考え、一連の調査結果を著書に。
本はベストセラーになる。
FBIは、長らく消えていたダーリーンの恋人マイクに会う。
容疑者を含めて何人かの写真を見せ、犯人がこの中にいるかと聞くと、
マイクはリーを指した。
その結果、リー逮捕の用意をする事に。だがリーはその直後に急死。
グレイスミスは現在も健在だが、エイブリーは病死。
トースキー刑事も死に、証拠偽造疑惑は不明のままだ。
と言うわけで、冒頭からゾディアックによる殺人が何回かに渡って描かれ、
その後、事件を捜査機関や新聞社が追う事に。
CIAやFBIや軍やらが解読できなかった暗号を、
素人の教師夫婦が解読すると言う序盤はとぼけた感じで
ただのイラストレータである主人公が、たまたま新聞社にいたので事件に遭遇し
世間が忘れられた頃になっても事件を追い続けるという展開はまあ面白い。
事件がいろんな場所で起きたため、各署の横の連絡ができず
捜査が難航すると言うのも面白いが、実際にあった事とは言え、ここがわかりにくい。
最後に1人残る刑事に比重を置いて、後の刑事はさらりと描けばよかった気がするが。
あと、いきなり「4年後」とか言われても
その間ずっと事件を追い続けていた事に説得力がない感じ。
中盤がちょっとつらく、終盤ギレンホールが単身追うようになって盛り返すが
一度容疑からはずされた人物が再浮上したり消えたり、
とってつけたようなどんでん返しものがよくあるが、ヘタするとそれより悪い感じ。
あれだけ混乱しているのに、模倣犯とか複数犯の疑いが出なかったのも奇妙な感じ。
少なくとも映画としては、序盤に期待させたようなゾクゾクするような展開はなく
謎を残したままでスッキリしない。
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ソドムとゴモラ(1961年イタリア・フランス・アメリカ合作)
ロバート・アルドリッチ、セルジオ・レオーネ監督
悪徳の都と言われるソドムとゴモラ。女王ベラの弟である王子は彼女の座を狙い、
密使タマールを送り込むが、正体がばれて処刑される。
指導者ロトが率いるヘブライの民は、この地へ到着。
土地を与えられ、農作物を献上する事に。代わりに女性イルディスを与えられる。
ロトは彼女に惹かれ、結婚する事に。
彼らはダムを造り、不毛の地に作物を育てる事に成功。
不穏な動きで捕らわれたヘブライ人も、主権を主張し奪い返す。
だがヘラム族がここを襲撃。ロトは火攻めや水攻めで撃退。
勝利を収めるが、村再建までソドムに住む事になる。
塩を売り利益を得て、借金を返済。宰相に選ばれる。
反乱を犯したヘブライ人の処刑も止められず、批判する王子を決闘の末倒す。
だが、我に返ったロトは、神の声を聞く。ソドムとゴモラは今夜滅びる。
10名集め立ち去れば神は許すが、ソドムを振り返った者は滅ぶと。
ロトは人々に伝えるがバカにされ、信じる者だけが立ち去る事に。
逃げ出した奴隷も同行するが、突如嵐が始まり宮殿が崩壊。
人々は下敷きとなり、ベラもまた死ぬ。
イルディスはロトこそ英雄だと称え、ソドムを振り返るが、そのために石像に。
ロトはショックを受けるが、再び旅に出る事となる。
と言うわけで、ロバート・アルドリッチ監督なので見るが、
実際はセルジオ・レオーネとの共作らしい。
話はよく聞くソドムとゴモラの話で、退廃してたとは聞くが
どういう物語になるのか。
結局、ヘブライ人とか出てきて、十戒の後半を思わせる展開に。
まあそう言う言い伝えだから仕方ないが、どこかで聞いたような感じ。
最後に振り返って像になってしまうのは、ギリシャ神話みたいだし。
この手の音楽はミクロス・ローザ。
TV放送 2003/10/12 BS11 0000-0200
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ソニー(2002年米)
ソニー (ジェームズ・フランコ)
ジュエル ソニーの母。娼館の主人
キャロル・レス 娼婦
ヘンリー・ウェイド ソニーの友人。実は父親(ハーリー・ディーン・スタントン)
アシッド・イエロー ポン引き(ニコラス・ケイジ)
1981年。軍から戻ったソニーは、母ジュエルの所へ。
ジュエルは娼館の主人で、かつてソニーも男娼として働いていたのだ。
さっそくソニーは、かつての客である女性たちの相手をさせられる。
軍で知り合った友人の所で働こうとするが、父親の借金で話は流れたと断られる。
彼の紹介で知り合った娘はソニーのテクに感激するが、男娼と知ると避けてしまう。
結局、ソニーは娼館に戻り、娼婦キャロルと一緒に行動する様に。
キャロルは、抜け出して普通の生活をしようと誘うが、
他では生きられないとソニーは断る。
客にプロポーズされたキャロルは結婚する事に。
ソニーは引き留めようとするが、結局留まるのだった。
と言う訳で、ニコラス・ケイジ監督作。
主役はジェームズ・フランコで、彼は母の娼館で男娼として育ち、
女性たちを虜にするテクを持っていた。
そんな生活に嫌気が差した彼は堅気になろうとするが、なかなかうまく行かない。
同じように足を洗おうとする娼婦キャロルが、一緒に逃げようと誘うが。。と言う訳。
フランコは結構好きな俳優さんだから、
もう少し幸せになれたら良かったんだが。。と言う印象。全体にじめじめした感じ。
ちなみにニコラスも出ていて、母とは別の娼館(男相手専門?)の主人。
出てくるのは後半なので、見落としたかと思いました。
DVDレンタル
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その男ヴァン・ダム(2008年ベルギー・ルクセンブルク・フランス)
ジャン・クロード・バン・ダム 俳優
ブルージュ警視
俳優バンダムは、無理なアクションを求められ、弱音を吐く。
娘の養育権をめぐる裁判も不調。
決まりかけた役はセガールにとられ、タクシー運転手は現物を見て失望したと言う。
現金が必要になり、郵便局へ行くが、そこでは強盗の真っ最中。
犯人が発砲し、警察がかけつける。
3人組の強盗は、警察がバンダムが犯人と誤解していると気づき、
彼を犯人に仕立てる事に。
人質が逃げ出し、警察が突入。犯人の1人はバンダムを盾に外へ。
バンダムが彼を倒すが、警察は彼も拘束する。
裁判でバンダムは沈黙を守り有罪に。疎遠だった娘が面会に来るのだった。
と言うわけで、バンダムとかセガールとか、ドルフ・ラングレンなんてあたりの
微妙なアクション俳優作をよく見ている。
かつて大作に出た彼らは、今は細々と公開される作品に出たり、
せっかく作ったのに劇場公開されず、ビデオ販売のみなんて憂き目を見る事も。
中でも、バンダムは最初からやや低めに位置していた事もあり、
最近はあまり見かけない。
そんなあたりを自虐的に描いた作品だと言うので見る。
映画製作の舞台裏を中心に描いたのかと思ったら、そうでもなくて、
バンダム自身が演ずるバンダムが、たまたま出くわした強盗犯と間違われると言う話。
その過程で、仕事があまり来ないとか、養育権でもめてるとか、
地元ベルギーでの人気だけはあるとか、そんなセリフが出たりする。
さほど強そうにも見えない強盗犯を前にこれと言って暴れるでもなく、
最後には誤解されたまま逮捕されて有罪になって刑務所へ。
人質仲間が証言すれば無実とわかるはずだが。。。
家庭内暴力で騒がれた事はあった気がするが、
強盗事件で捕まったと言う話は聞かないから、映画全体がフィクションと言う事ね。
実際にはさほど強くないと言う事か、派手なアクションもなく、
バンダムの自虐ネタも中途半端な感じ。
TV放送 2009/11/28 WOWOW 1200-1336
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ソフィーの選択(82)
1947年。小説家志望のスティンゴは、ニューヨークの下宿を借り、
2階のネイサンとソフィー(メリル・ストリープ)と親友になる。
ネイサンは、病気のソフィーを助けた事がきっかけで知り合ったのだ。
彼の紹介で、スティンゴはレズリーと恋人になるが、彼女は極度の男性恐怖症だった。
ポーランド人のソフィーは、ナチに抵抗した父と夫を銃殺され、
結核の母を助けるため、闇市の肉を買って逮捕された。
収容所を出たが、自分だけを生き残らせた神を恨み、自殺をはかったが失敗した。
ネイサンはスティンゴの小説を絶賛。スティンゴもネイサンの魅力にひかれる。
だが、ネイサンは突然なぜかソフィーに腹を立て、2人は出ていってしまった。
スティンゴはソフィーを探すうち、彼女の父親がむしろ反ユダヤ主義だった事を知る。
戻ってきたソフィーは、1人にされるのが恐くてウソをついたと話した。
父がユダヤ人弾圧を主張した事を知り、それをタイプできずに父は彼女に失望。
抵抗軍のヨゼフと恋人になるが、活動には協力できず、ヨゼフは殺される。
収容所で娘は処刑され、ドイツ語が堪能な彼女は、所長の秘書になる。
彼女は反ユダヤ主義だったと主張するが、聞き入れられず、息子の生死は不明だ。
ネイサンが戻ってきて、3人に元の生活が戻る。
スティンゴはネイサンの兄に呼ばれ、ネイサンが精神分裂症だと言う話を聞く。
ネイサンの言動が支離滅裂になり、スティンゴを呪うと言い出す。
スティンゴはソフィーと田舎で結婚する事を決意。だが、ソフィーは拒否する。
収容所で、息子か娘のどちらを処刑するかの選択を迫られ、
娘を選んだ過去が、子供を持つ事に恐怖させた。
ネイサンとソフィーは愛し合うが、気づくとソフィーはネイサンの所へ去っていった。
ソフィーらは青酸で自殺。スティンゴの学びの旅は終わったのだ。
というわけで、ソフィーという厚化粧の女が、スティンゴも愛しながら、
気分屋というか、実は精神分裂の男が現れると、結局彼を愛してしまうと言う展開。
スティンゴにしてみれば、なぜあんな奴を……と言う心境なのだろうが、
そこにはかつてナチの迫害を受けたという過去があったのだと言う話で、
ずいぶん遠回しな戦争批判と見た。
話がいろいろ前後して、ウソも混ざるので捕らえにくい部分がある。
ソフィーの選択とは、どの部分か分からないが、
処刑するのを息子にするか娘にするか選択させられた事ではなかろうか。
どんな残虐行為よりも、ショッキングなシーンと言える。
TV放送 92/02/14 08CH 02:10-04:57
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空飛ぶ円盤地球を襲撃す(56)
マービン博士は人工衛星で宇宙を探査する事を計画。だが衛星はすべて墜落。
UFOが基地を攻撃。博士との接触を要求したが、博士が理解できなかったのだ。
宇宙人は崩壊した太陽系の生き残りで、地球の首脳陣との交渉を要求していた。
だがその真意は、地球を無血征服する事であった。
博士は宇宙人の死体を分析。音波に弱いことが判明。
攻撃が開始し、ミサイルは効果ないが、音波砲は効果あり、全滅させる。
と言うわけで、UFOが攻めてくると言う一昔前の話は似たり寄ったりだが
時代の割には円盤の特撮はなかなか迫力がある。
TV放送 98/08/11 BS05 22:00-23:30
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空の大怪獣Q(1982年米)
J・クイン ダイヤ強盗の一味
シェパード刑事 (デビッド・キャラダイン)
パウエル刑事 (リチャード・ラウンドトリー)
クインの彼女 (キャンディ・クラーク)
頭部がなかったり、皮がはがれた死体が見つかる事件が多発する。
事件を追うシェパード刑事は、
アステカの神ケツァールコアートルの仕業だと言う説に注目。
ダイヤ強盗に協力したクインはクライスラービルに逃げ込むが、
その屋上に巨大な怪物の巣があるのを発見。
ダイヤを渡せと要求した一味を案内し、一味は怪物に食われる。
クインはダイヤ泥棒として逮捕されるが、怪物の居場所を教える事で特赦を求める。
警官隊がビルへ急行し、卵を破壊するが、親鳥はいない。
シェパードの相棒パウエルは、儀式で怪物を復活させた連中を追うが怪物に襲われる。
怪物はビルに舞い戻るが、ビルの中から警官隊が撃ちまくり、ついに倒される。
クインは自分が町を救ったとうそぶくが、某所では怪物の卵がかえりつつあった。
と言うわけで、ちょっとひねった(?)怪獣もの。
主人公は調子のいい男で、ダイヤ強盗に加担させられた挙げ句、
クライスラービル(エンパイアビルの隣)ヘ逃げ込む。
そこには、アステカの神と言われる怪物が巣を作って、時々人を襲っていた。
大都会にそんなでかい怪物がいても、誰も居場所がわからず、
主人公は警察に居場所を教える代わりに特赦を求める。
何ともとぼけた展開で、そこがしっくり来るかで、この映画の印象が決まるはず。
私はあまりしっくり来なかった方。
クライマックスはビルの中にいる警官隊が、上空を飛び回る怪物を攻撃。
これは、キングコングと逆の構図で面白い。
警官隊の中心は、いつになくさっぱりした感じのデビッド・キャラダイン。
TV放送 2014/05/03 イマジカ 1700-1832
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ソラリス(2002年米)
監督 スティーヴン・ソダーバーグ
妻を失った喪失感から抜け出せないでいた精神医クリス(ジョージ・クルーニ)は
ソラリスへ呼び出される。そこではクルーが自殺したり暴れたり。
ゴードン博士は部屋にこもってしまうが、なぜか地球へ帰ろうとはしない。
気が付くとクリスの前に死んだはずの妻レイアが現れ、衝撃を受ける。
他のクルーの前にも同様に意外な人物が現れ、正気を失わさせられたのだ。
もし「彼ら」が地球に現れれば、地球を滅ぼしかねない。
レイアが実際の人間ではないと知りつつ、装置で消し去る事の出来ないクリス。
いつしか自分が生きているのか死んでいるのかさえ、どうでも良くなる。
と言うわけで、旧ソ連の「惑星ソラリス」のリメイク版。
何か夢落ち的と言うか観念的と言うか、
実態が何だかわからないような感じで、映画自体もつかみ所のない感じ。
2001年風という気もするが、その割には時間が短くてお手軽。
TV放送
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ソルジャー(98)
96年誕生した赤ん坊たちは、兵士となるべく英才教育を受け、
中でもトッド(カート・ラッセル)は各地の戦いで、活躍する。
2036年。トッドらは隊長(ゲーリー・ビシー)の指揮下にあったが
ミーカム大佐が遺伝子結合で作り上げたと言う、
607(ジェーソン・スコット・リー)と対決。片目を奪うが命を奪われる。
時代は遺伝子戦士に移り、トッドの死体は廃棄物投棄星アルカディアに捨てられる。
だが、トッドは息を吹き返し、そこに住むサンドラら住人に迎えられる。
彼らは、12年前に墜落して以来、ここで生活していたのだ。
しかし、彼の殺気に人々はおびえ、トッドは町を出る事を決意。
一方、ミーカム大佐は新部隊の訓練のため、この惑星のパトロール任務に就け
未知の相手は攻撃するように指示。攻撃で、サンドラの夫メイスが死ぬ。
かけつけたトッドは、敵を一網打尽。ミーカム大佐は総攻撃を指示する。
だが、トッドは罠を仕掛けて隊を全滅させ、607とも対決の末倒す。
大佐は惑星破壊爆弾を仕掛け逃げようとし、反対した隊長を射殺。
トッドは廃棄寸前だったかつての仲間と再会。彼らを従えて、大佐を捕らえる。
大佐らは置き去りにされ、惑星ごと爆発。
船を奪って、サンドラらが元々むかっていたムーン星へ向かう。
と言うわけで、冷徹な兵士が人間性に目覚めると言うのは昔からよくあるテーマで、
ロボコップやらターミネーターなんかもそうだが、
今回は生身の人間が、子供の頃から育てられたと言う点がやや新味。
しかし、ちょっと年のいってるカート・ラッセルが、無敵の兵士と言う設定は
やや無理があるのに加え、簡単に改心するのも困りものだ。
TV放送 2000/11/04 BS05 1230-1425
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ソルジャーズ・アイランド(2012年米ロ)
クレイグ・マッケンジー大尉 (クリスチャン・スレイター)
マイク・リード大尉 クレイグの相棒
セシリア 雇い主
ジョン メタル王(ショーン・ビーン)
サム・ハウスマン 富豪(ジェームズ・クロムウェル)
グリモー 武器商人(MIシリーズの黒人)
シン ゲーム王(LOSTのチャーリー)
チャーリー・ビンダービア 銀行家
ルポ大佐 島を制圧
マグダ 大佐の娘
カーター・メイソン CIA。大佐の右腕(コラム・ムーニー)
アフガニスタンで捕われた相棒マイクを救出する為、
命令違反を犯したクレイグ大尉は不名誉除隊に。
帰国したクレイグらは、セシリアと言う女性に仕事を依頼される。
彼女の故郷スネーク島は、レアメタルを狙うルポ大佐に制圧されていた。
そこで、クレイグに傭兵を率いて、島を解放してほしいと言うのだ。
ルポ大佐の腹心は、アフガニスタンで因縁を残したメイソンだ。
だが、傭兵と言うのはメタル王ジョンら富豪5名。
戦闘を体験してみたいと言う道楽気分だったが、何とか訓練で鍛え直す。
いよいよ島に上陸する事になるが、
内通者がいるらしく、待ち伏せを受けてマイクらが犠牲に。
激しい攻撃を受け、クレイグがセシリアを気にしている間に
ジョンらは勝手に行動して捕まる。
移住しようとしていたビンダービアが内通者と判明。
クレイグらが襲撃して救出。撃ち合いになり、シンがビンダービアを始末。
負傷したハウスマンは自爆。退散する大佐をグリモーがバズーカで倒す。
クレイグはメイソンを対決の末倒し、島民は解放されたと喜ぶのだった。
と言う訳で、クリスチャン・スレイター主演のアクション(?)
不名誉除隊したクリスチャンは、
謎の女性にスカウトされ、傭兵部隊を率いてとある島に乗り込む事に。
島は女性の故郷だが、悪の将軍一味が制圧していたのだ。
ここまではよくある話だが、ちょっと違うのは傭兵部隊の構成。
ショーン・ビーンやジェームズ・クロムウェルなど富豪ばかりで、
「一度現場に行きたかったんだよねー」と言う道楽気分だ。
設定からして無理のある感じだが、クリスチャンが女性の安全ばかり気にしてる間に、
富豪たちが勝手に動き出して収拾がつかなくなると言う訳。
力の入るアクションでなし、笑えるコメディでなしと言う中途半端な出来。
クリスチャンは最近少ない主演作だが、富豪たちに存在感で負けてる。
TV放送 2014/11/22 ザシネマ 1845-2020
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ソルト(2010年米)
イブリン・ソルト CIA(アンジェリーナ・ジョリー)
マイク イブリンの夫
テッド イブリンの同僚
ピーボディ イブリンの同僚
オルロフ ロシアからの亡命者
ハワード・ルイス米大統領
2年前。北朝鮮でスパイとして捕らわれていたイブリン・ソルトは、
捕虜交換で帰国する。
現在。イブリンは帰国に尽力したマイクと夫婦に。
CIAで、ロシアから亡命者オルロフが本物か見極める事に。
オルロフによると、冷戦時代のロシアでスパイを育てる計画があったと言う。
ロシアに亡命したオズワルドに代わり、
彼に扮したスパイを帰国させてケネディ暗殺に成功。
その後も米国人に仕立てたエージェントを作っており、
一味は来米するロシア大統領を殺害するはずだと言う。
さらにエージェントの名はソルトだと言い、見張りを倒して退散。
イブリンも拘束されそうになり、やむなく逃走。同僚テッドらの追跡を受ける。
副大統領の葬儀を訪れるロシア大統領をイブリンが襲撃。暗殺して退散する。
実はオルロフこそ一味のリーダーで、ロシアが世界の主権を握るよう画策していた。
だがマイクを一味に殺されたイブリンは、オルロフを射殺。
続いてイブリンに米大統領暗殺の指示が入る。
大統領は警戒し、建物を封鎖するが、イブリンは潜入に成功。
実はオルロフの部下だったテッドは見張りを倒し、
大統領にメッカへのミサイル攻撃を強要する。
一方、ロシア大統領は無事だったと判明。
テッドは、イブリンが結婚生活で骨抜きにされたと言い格闘に。
ミサイル発射は阻止するが、イブリンは逮捕されてしまう。
ヘリで連行されるが、手錠のままテッドを絞殺。
同僚ピーボディに、テッドこそ真犯人だと告げて退散する。
と言うわけで、ジョリーが女スパイを演ずる話で、
当初はトム・クルーズ主演で企画されたもの。
男優で企画した物を、女優が演じられてしまうあたりは、ジョリーならでは。
ジョリーがロシアの二重スパイである疑いをかけられ、
疑いを晴らす為に奔走するんだったら、ヒッチコック的だが、
本当に二重スパイだったりするから、ひねり過ぎてつまらなくなるパターン。
同じジョリーのツーリストの過ちを繰り返された感じだ。
ジョリーは二重スパイだったが、もっと悪い二重スパイが登場し、
相対的にジョリーがいい人だった事になるなんて、おかしな話。
ホント、このパターンやめてほしいっす。
TV放送 2011/06/25 WOWOW 1430-1610
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ソルトン・シー(2002年米)
ダニー・パーカー トランペット奏者トーマス・バン・アレン(バル・キルマー)
モーガン 捜査官
ガーセッティ 捜査官
コレット 隣人
ジミー 友人。麻薬中毒
麻薬中毒のダニーは、捜査官に売人の情報を流し、そのため自殺する者も。
1年前。ソルトンシーの街でトランペット奏者だったトーマスは
妻を何者かに殺害される。
それが捜査官モーガンとガーセッティだと気づいた彼は
中毒患者ダニーのふりをして、タレこみ屋として近づいたのだ。
ダニーはモーガンらを襲撃して倒すが、組織は建物に火をつけて始末しようとする。
負傷したダニーは友人によって病院に担ぎ込まれる。
ダニーは死んだと言う彼は、自分が誰かわからないが、それでも生き続けると誓う。
と言うわけで、バル・キルマー主演のクライムサスペンス(?)
キルマーはドラッグ中毒で、序盤どっぷり浸かった連中の描写が続くが、
その一方で売人の情報を刑事に流したりしていた。
実は、過去に妻を殺された彼は、犯人が悪徳刑事だと気付き、
たれ込み屋として接近したのだ。
。。。と言う、全体の流れがつかめたのは映画の終盤。
復讐を成し遂げるが、目的の為に中毒の男を演じていた彼は、
どれが本当の自分かわからなくなると言う訳。
復讐のあたりにウエイトを置けば面白かった気がするが、
そうはしなかったあたりが、この映画の煮え切らないポイントかな。
TV放送 2010/04/04 スーパードラマ 0200-0343
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ソロモンとシバの女王(1959年米)
紀元前1000年。エジプトとイスラエルは争いが絶えなかった。
病のイスラエル王ファラオは、次男ソロモン(ユル・ブリンナー)を世継ぎに。
長男アドニヤはこれに反発。ソロモンは兄に軍の指揮をさせようとする。
ソロモンはエジプトの各王を会議へ招集。
各王はシバの女王に参加させ、ソロモンに接近させようとする。
シバはエルサレムへ到着。なかなかソロモンに近づけない中、
アドニヤは密かに彼女と同盟を結ぼうとするが、これは拒否される。
公平な裁判をするソロモンに感激したシバは、自らがスパイの任務を負った事を告白。
ソロモンは2人が結婚する事で、国を1つにすれば解決すると言う。
アドニヤは刺客を放つが、ソロモンはこれを許し、さらにシバの国の儀式も行う。
だが、落雷で建物が崩れ、人々の間にシバの仕業だと非難の声が。
戦争が始まり、アドニヤまでも敵側に。苦戦で全滅寸前。
しかし、シバが祈ると、敵兵は次々崖下へ落ちて全滅。
アドニヤはソロモンの留守中に勝手に王の座に座り、人々はシバに石を投げつける。
ところがここへソロモンが凱旋帰国。アドニヤを対決の末倒す。
シバは弱っていたが、神に感謝すると回復。
国に戻ると神と約束したと言い、ソロモンの子を身ごもりながら、戻る事にする。
と言うわけで、なぜか髪の毛のあるユル・ブリンナーが主役の
十戒やらを思わせる史劇で、
シバの女王とかソロモンという名前にも聞き覚えがあるが、
その物語は、長い割には何だか盛り上がりに欠け、
やられていたのにシバが祈ったら急に形勢が逆転したり、
盾を磨いたら、次から次へと敵が崖下へ落ちていくなんて、
ちょっとどうかと思う。
TV放送 2002/05/15 BS05 1000-1230
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そんな彼なら捨てちゃえば(2009年米)
ベン (ブラッドリー・クーパー)
アンナ 歌手の卵(スカーレット・ヨハンソン)
ジャニーン ベンの妻(ジェニファー・コネリー)
ジャニーンの義父 (クリス・クリストファーソン)
ニール ベンの友人(ベン・アフレック)
ベス ニールの恋人(ジェニファー・アニストン)
ジジ ジャニーンやベスの友人
アレックス バーテン(ジャスティン・ロング)
メアリー (ドリュー・バルモア)
プロデュースの仕事をするベンは、歌手の卵アンナと知り合う。
アンナに迫られ、既婚者のベンはためらうが、結局彼女と親密に。
それでも妻ジャニーンに浮気を告白したベンに、
アンナは愛想を尽かし、元彼と寄りを戻す。
一方でジャニーンは、ベンの気持ちが離れていると察し、離婚を告げる。
ベスには7年間付き合った恋人ニールがいたが、些細な事で別れてしまう。
妹が結婚し、独身のベスは心細く感じる。
義父が倒れ、心配してかけつけたニールと寄りを戻す。
ニールはプロポーズし、ついにベスと結婚するのだった。
メアリーは出会い系サイトで恋人を探すが、実際に恋人が出来たので退会する。
恋人のいないジジは、友人ジャニーンに紹介された男と会う事に。
だが、バーテンのアレックスは、
1週間電話がないと言う事は、会う気がないのだと言う。
感心したジジは、事あるごとにアレックスにアドバイスを受ける。
やがてジジは、アレックス自身が自分の事を好きなのだと考える様に。
だが、アレックスは友情をぶち壊したと怒り、
ジジも愛情を持つ方が消耗品扱いするよりマシだと言って去る。
やがてアレックスはジジからの連絡を待つ様に。
自分の気持ちに気付いた彼は、ジジの所へ押し掛ける。
君は僕の例外だと言うと、ジジは法則通りに行かない事もあると答えるのだった。
と言う訳で、男女の恋模様を描く話。
登場するのは、女優陣がジェニファー・アニストン、ドリュー・バルモア、
ジェニファー・コネリー、スカーレット・ヨハンソン。
男優陣がベン・アフレック、ブラッドリー・クーパーと言う布陣。
豪華でラブコメを期待させる名前もありますが、意外にそういう連中の出番が少ない。
割に目立ってたのは、知らない女優さんと、
ダイハード4のジャスティン・ロングの恋模様。
物語の展開は悪くないけど、
俳優さんで期待した向きには調子狂わされる所も少なくない。
TV放送 2015/02/13 ザシネマ 0800-1009
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ゾンビ・コップ(1988年米)
ロジャー・モーティス 刑事(トリート・ウイリアムズ)
ダグ・ビグロー ロジャーの相棒
レベッカ 検死官。ロジャーの元恋人
ランディ 製薬会社の広報
ローダーミルク ランディの父(ビンセント・プライス)
マクナブ博士 レベッカの上司
連続強盗事件が発生。
刑事ロジャーと相棒ダグは、犯人が撃たれても平気なのを目撃。
関係が疑われるダンテ製薬を調査するが、
怪物に襲われた挙げ句、ロジャーが死んでしまう。
ダグと検死官レベッカはそこで死体を蘇生していたと気付き、装置でロジャーを蘇生。
広報係のランディによると、彼女の父ローダーミルク博士はダンテ製薬の創設者で、
彼女もまた蘇生されたのだが朽ち果てる。
レベッカの上司マクナブ博士が黒幕とわかるが、ダグとレベッカが殺される。
マクナブはローダーミルクを蘇生し、富豪たちに永遠の命を与えると言う。
ロジャーが襲撃するが、マクナブは蘇生したダグを戦わせる。
操られていたダグだが、記憶を取り戻し、マクナブを倒して装置を破壊するのだった。
と言う訳で、トリート・ウィリアムズ主演の80年代アクション(?)。
トリート刑事は強盗事件を捜査。
製薬会社が関わっていると突き止めるが殉職。
相棒がそこにあった装置で蘇生し、ゾンビ刑事になると言う訳。
金持ち連中が永遠の命を得る為にやったてな真相だが、
トリートの場合は腐敗が進んで、長くは持たない。
このあたりの設定は、深く考えてない印象。
いかにもな80年末風ヒロインが2人も出てくる点は評価できる。
が、相棒を含めて3人が死んでしまうのに、
トリートが蘇生を考えないのは不思議な感じ。
まあ、最終的に相棒は蘇生されるんだけどね。
TV放送 2015/12/04 WOWOW 2315-0038
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ゾンビシャーク 感染鮫(2015年米)
アンバー 店員
ソフィ 店員
ブリジット 店員
パーマー博士 ウイルスを開発
ケージ軍曹
起:アンバーらは島へ観光旅行する。
承:一行はサメに襲われる。
転:サメは死んでも動き出すウイルスに感染していた。
結:施設を爆破し、サメを全滅させる。
店員アンバーらは島へ旅行に行く事に。
さびれた島は、かつて何かの実験施設だったらしい。
海岸にあったサメの死骸が動き出し、仲間のジェンナーが食われてしまう。
取り囲まれて助けを呼ぶと、ケージ軍曹がかけつける。
実は施設は閉鎖されていなかったのだ。
施設では負傷兵治療の為に、死んだ細胞の再生を研究していたが、
実験用のサメのブルースが逃げ出した。
ウイルスはブルースから他のサメに感染。
さらに人間にも感染し、感染すると死んでも動き出すのだ。
大量のサメが施設を襲撃。ウイルスを開発していたパーマー博士が犠牲となる。
アンバーの同僚ソフィが身を犠牲に施設を爆破し、
サメは全滅したかに思えたが、ブルースがまだ生きていた。
アンバーは上陸してきたブルースを格闘の末に倒し、腹の中からソフィを救出。
だが、ソフィもまた感染しており、頭にナイフを突き刺して倒す。
彼女の手には、人類を救うワクチンが握られていた。
と言う訳で、サメものとゾンビの合体もの。いろいろくっつけるものです。
店員アンバーらはバカンスで孤島を訪れるが、
閉鎖されたはずの研究所から逃げ出したゾンビシャークが暴れ出す。
ゾンビ菌はシャークから人間にも感染すると言う訳。
どちらかと言うと、ゾンビもののバリエーション。
TV放送 2016/12/20 WOWOW 2330-0057
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ゾンビ・ハイスクール(87)(未公開)
アンドレア(バージニア・マドセン)は、創立以来初の女生徒として
名門エティンジャー高校に入学。恋人バリーはこの高校のよからぬ噂に不安を感じる。
彼女はエマーソンが診療所にいると聞き、こっそり見に行くが、見つけたのは死体。
退学するはずのジョンがまじめな生徒になったので、びっくり。
生物教諭のファイロを追及すると、彼と校長は、永遠の命の秘密を得たと聞かされる。
これには人間の血液と脳組織が必要で、採取された者は死んでしまう。
そこで水晶を埋め込み、永遠の命を与える事に成功。だが、感情を失ってしまうのだ。
真相を知ったアンドレアは逃げるが、警察にも卒業生がいて捕まってしまう。
反省したファイロは、血清をすり替えたため、職員たちは急速な老化で全滅。
しかし、校長だけは、新薬で血清がなくても無事なのだ。アンドレアは襲われる。
だが、バリーが救出。指令用のテープを交換したため、
生徒や各界のリーダーたちは、頭から煙を出して倒れる。
と言うわけで、ゾンビを多少現代的にした話。
バージニア・マドセンが出てなかったら見なかった。
ルームメイトのスージーに、シェリリン・フェン。途中で感情を失った存在になる。
TV放送 94/02/05 08CH 21:02-22:54
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