ダーク・エンジェル(90)

 警官のケイン(ドルフ・ラングレン)とターナーは、麻薬組織を追っておとり捜査
ケインが近所の強盗事件に急行している間に、ターナーは射殺される。
その間に、謎の男が組織を襲撃。男たちを全滅させる。
上司はケインをはずそうとするが、FBIの指示でスミスと言う男とコンビに。
恋人の検死官ダイアンにも、凶器の正体は不明だ。ケインらは、現場で円盤を発見。
友人の科学者ブルースの調査では、電磁場を追う構造で、人間も標的になると言う。
謎の殺人が続き、麻薬中毒でないのに、妙な痕跡が。
麻薬組織はケインが男たちを殺したと判断。彼を捕まえ、脅して商売を手伝わせる。
だが、その現場が何者か2人に襲われる。
人間に麻薬を注入し、エンドルフィンと言う最高の麻薬を抽出しているのだ。
ケインは、エイリアンが関係していると判断。1人は殺人鬼で、1人は味方だ。
スーパーで撃ち合いがあり、ケインはかけつけるが、担当をはずされる。
気づくと車には負傷したエイリアンが。奴を止めろと告げて死ぬ。

 スミスは、エイリアンの武器を上司の所へ。だが、彼らはアメリカの公益と称し、
スミスさえも処分しようとして、ケインに撃たれる。
ケインらは発電所でエイリアンと衝突。だが、銃が不調で倒す事ができない。
彼らは、エイリアンの麻薬を回収。ダイアンも合流し、おびきよせの計画を。
しかし、麻薬組織の襲撃が。警官もかけつけるが、エイリアンがけちらす。
ケインの車を、エイリアンが激しく追跡。しかし、エイリアンの銃で撃滅。
それでも平気で、廃虚へおびきよせられる。だが、銃は空に。
スミスらをはねとばし、ケインと対決。鉄板で円盤を受け、格闘に。
腹に鉄骨を刺し、エイリアンの銃で倒す。

 というわけで、ドルフ・ラングレン主演のアクション。
麻薬組織がからんだおかげで、話がややこしくなっている。
それにしても、すぐにエイリアンの仕業と気づくのは怪しい。

TV放送 92/10/31 08CH 21:02-22:54
 

ダーク・クリスタル(82)

監督 ジム・ヘンソン、フランク・オズ

 別の世界。千年前までは平和だったが、クリスタルが壊れ、
世界を支配する残酷なスケクシーズ族と、ミスティーク族が生まれた。
だが、双方とも、残り10人になってしまった。
ミスティークの長老は、ゲルフリング族のジェンという少年に
彼がクリスタルのかけらを見つけ、スケクシーズの支配から救うとの予言を話す。
スケクシーズの皇帝と、ミスティークの長老が死に、ジェンは旅立つ。
オーグラの所へ行き、かけらを入手。ダーククリスタルを直せと言われる。
だが、スケクシーズが放ったガーシムの襲撃のため逃走。
森の中で、ゲルフリングの娘キーラと会い、彼女と共にスケクシーズ城へ向かう。
ミスティークたちも、何かに引かれるように城へ向かっていた。
3つの太陽が重なる時、キーラは見つかって殺され、ジェンがクリスタルを元に戻す。
激しい光が輝き、城は崩れ始める。ミスティークとスケクシーズは合体。
光輝いた彼らは、キーラはおまえの分身だと言い、空へ。キーラは生き返る。

 というわけで、人間が1人も出てこない映画。
たいして凝った展開ではなく、もったいぶった演出がイライラさせる。
おまけに、ジェンが2度もダーククリスタルの説明を聞かないとわからないバカさだ。
森の奇妙な生物たちの描写は、なかなかよかったのだが。

TV放送 92/05/05 BS11 19:20-20:54
 

ダーク・シャドウ(2012年米)

バーナバス・コリンズ (ジョニー・デップ)
アンジェリーク・ブシャール 魔女(エヴァ・グリーン)
ヴィクトリア・ウィンターズ 家庭教師
エリザベス・コリンズ・ストッダード コリンズ家の主人(ミシェル・ファイファー)
デビッド・コリンズ コリンズ家の男の子
ロジャー デビッドの父。手癖が悪い
キャロリン・ストッダード コリンズ家の娘(クロエ・グレース・モレッツ)
ジュリア・ホフマン博士 精神科医(ヘレナ・ボナム・カーター)
クラーニー 漁師の親分(クリストファー・リー)

 コリンズ家のバーナバスはメイドのアンジーに求愛を受けるが、これを断る。
怒ったアンジーは、バーナバスの父である領主を殺害。
恋人ジョゼットは崖から落とされ、
失意のバーナバスも後を追うが、彼は魔女だったアンジーに不死にされていた。
人々に化け物と言われた彼は、生き埋めにされてしまう。
 1972年。ビッキーは家庭教師の仕事をする為、コリンズ家へ。
作業員が棺を掘り出すと、中からバーナバスが現れる。
女主人エリザベスは、吸血鬼とされる祖先バーナバスを留まらせ、
彼はコリンズ家の栄光を取り戻すと言う。
一方、アンジーは水産業を牛耳り、町を支配していた。
彼女が魔女だと知ったエリザベスは、対決する事を決意。
バーナバスは、ジョゼットと瓜二つのビッキーに惹かれる。
ビッキーは幻影が見える為に両親に疎まれ、コリンズ家にたどり着いたのだと言う。
アンジーはバーナバスとビッキーの関係に嫉妬。
屋敷に出入りする女医ジュリアは、
バーナバスが吸血鬼だと知り、輸血して不老不死になろうとする。
気付いたバーナバスは血を吸い取って死体を海に沈めるが、
アンジーはコリンズ家がジュリアを殺害したと言い触らす。
町の人々はコリンズ家を責めるが、
バーナバスが家族に手を出すなと止め、正体を現してアンジーと対決。
娘キャロリンも人狼になって立ち向かう。
さらにアンジーに殺された息子デビッドの母親は、亡霊の姿で現れる。
お前が求めたのは支配で、誰も愛せないと言うと、
アンジーは自らの心臓を取り出して砕け散る。
屋敷は燃えるが、コリンズ家は再興するだろう。
ビッキーはバーナバスを愛するようになるが、
一緒には生きられないと崖から身を投げようとする。
止めるバーナバスはビッキーをかみ、彼女がジョゼットなのだと気付く。
一方、ジュリアは海の底で目を開くのだった。

 と言う訳で、ティム・バートンとジョニー・デップによるコンビ作。
もちろん嫁さんも出ます。
デップは魔女であるメイドに呪いをかけられ、父である領主と恋人を殺される。
さらに自らもバンパイアとして不死にされ、棺に入れて埋められる。
200年後、棺から出たデップは、魔女が町を牛耳り、
彼の家系が廃れていたと知り、仕返ししようとする訳。
また出たバンパイアものかと思ったが、雰囲気はアダムスファミリー風。
あまり奇想天外な感じはないが、
何があっても終始落ち着いているデップのキャラは意外に魅力的。

TV放送 2013/04/14 WOWOW 2000-2153
 

ダーク・スティール(2003年アメリカ)

 ロバートソンがキーオ刑事に射殺された件で、
同僚のペリー(カート・ラッセル)が証言。キーオはおとがめなしとなる。
ペリーは警部補に昇進が決まるが、唯一ホーランドだけはこの件に懐疑的だ。
上司ジャックは、ペリーらにキムの店が襲撃された事件の捜査を命ずる。
調査の結果、善良そうなキムは、ストリップ小屋を経営していると判明。
店員ドゥークゥが殺され、何者かが金庫の在処を聞き出したらしい。
被害者で意識の戻ったルイスは、犯人は黒人と白人と言う。
ペリーは、ジャックの情報源であるオーチャードどシドウェルとにらむが
ジャックはこれを否定。適当な犯人を仕立てろと指示。
キーオは反発を覚えるが、無関係の犯罪者を射殺させられる。
自責の念にかられたキーオは、ホーランドの愛人だった恋人に相談。
ホーランドに会い、ロバートソンを射殺したのはペリーで、身代わりになったと説明。
ジャックはロバートソン事件の目撃者がいたので始末しろと指示。
不審に思ったペリーが調査すると、そこにはオーチャードらが住んでいて
待ち伏せされていると気づく。キーオらもかけつけるが、撃ち合いでキーオが死ぬ。
逃走する一味を追跡。折しもロス暴動が発生し、白人のシドウェルは撲殺される。
ペリーはオーチャールドを捕らえ、自身の就任式に乗り込む。
彼は、ジャックの命令で証拠のねつ造をしたと告白。
ジャックがキムの金庫を狙い犯罪を犯したと言い、ホーランドに逮捕される。
ジャックは皆を道連れにすると悪態をつくが、もはや証拠はそろっていた。

 と言うわけで、カート・ラッセル主演の刑事物だが、
スカッとするアクションではなく、ダークな感じの悪徳刑事もの。
当初、ラッセルは上司や相棒とつるんで、かなりのワルと言う感じだったが、
中盤から普通の刑事物風展開になり、調子が狂う。
結局、誰かを逮捕する必要があれば、他の犯罪者でもいいと言う姿勢で
罪のない目撃者を始末したり、上司が犯罪を犯すのは見過ごせない
と言うあたりの線引きがなかなか理解しづらい感じ。
最後に上司をやりこめるあたりはちょっと痛快風だが、少し物足りない。
ホーランドの妻は、CSIマイアミのアレックスの人。

TV放送 2004/12/11 BS05 1300-1500
 

ダーク・タイド(2012年米南アフリカ)

ケイト・マチソン 海洋学者(ハル・ベリー)
ジェフ ケイトの夫
ブレイディ氏 金持ち
ルーク ブレイディの息子
トミー ケイトの同僚

 海洋学者ケイトは、夫ジェフの撮影する記録映画に出演。
コツをつかめばサメと泳いでも危険ではないと言うが、同僚センバが襲われてしまう。
 1年後。ケイトはガイド業をしていたが、サメを避けていた為、儲からない。
疎遠になっていたジェフの紹介で、金持ちのブレイディ氏親子のガイドをする事に。
ケージの中からサメを見させるが、ブレイディはケージを出たいと言い出す。
頭に来たケイトは、やけになって悪天の海へ繰り出した為、
船が沈み、一同はサメに襲われる。
ケイトとジェフは無事救助され、寄りを戻した2人はサメの研究を続けるのだった。

 と言う訳で、ハル・ベリー主演のサメもの。
アカデミー賞女優が出てるなら、さぞしっかりした話だろうなと思ったが。。
ベリーは海洋学者だかで、コツさえつかめばサメと泳いでも危険ではないと豪語。
だが同僚がやられて死に、サメを避けるようになる。
疎遠だった夫に頼まれ、金持ちをサメと泳がせるガイドを引き受けるが。。と言う訳。
物語の構成的には、中盤で大変な目に遭い、終盤に対決したりするはずだが、
本作はそうはなってない。
当たり障りのないガイドの話が延々と続き、もっとスリルを味わいたいと客に言われ、
終盤に急にキレたベリーが危険なガイドをして、一同やられる始末。
そのやられるシーンは暗い海の中で、どうなっているのかほぼわからない。

TV放送 2014/09/05 WOWOW 2100-2253
 

ダーク・プレイス(2015年英仏米)

リビー・デイ 家族惨殺事件の生き残り(シャーリーズ・セロン)
ライル 事件を追う団体のメンバー(ニコラス・ホルト)
ベン リビーの兄。犯人とされた
パティ リビーの母。犠牲者
ラナー リビーの父
ディオンドラ ベンの恋人(クロエ・グレース・モレッツ)

起:家族惨殺事件の生き残りリビーは、依頼されて事件の真相を追う事に。
承:犯人とされた兄ベンは犯行を否定。だが、否定的な情報しか出てこない。
転:ベンの恋人ディオンドラが、金を盗んだ事を隠す為に妹を殺したと判明。
結:ディオンドラは逮捕され、リビーとベンは普通の生活を取り戻す。

 リビーは、28年前の家族惨殺事件で生き残った娘だった。
かつては寄付金を受け、事件の本による収入もあったが、
今では人々の関心も薄れ、家賃を滞納するようになっていた。
 そんな中、事件を追う殺人クラブと言う団体のライルに、協力を求められる。
彼らはアリバイのない兄ベンが、物証が乏しいのに犯人とされた点を問題視。
あと3週間で証拠は廃棄されてしまう為、
それまでに無実を証明して釈放すべきと言うのだ。
 金が必要なリビーは調査には協力するが、ベンが犯人だと信じていた。
事件以来の面会となったベンは、誰も殺していないと言うが、
上訴しなかった事からリビーは信じていない。
 当時のベンには女の子にいたずらしたと言う噂があった。
実は恋人であるディオンドラは妊娠しており、
両親にばれたくないと町を出ようとしていた。
 父ラナーは酒で職場を追われ、浮浪者の集まりである廃棄場にいた。
ラナーはディオンドラの居場所を気にする。彼女は殺されたはずだと。
当時、ベンは妊娠で金が欲しいと言ったが、ラナーは騙されていると告げたのだ。
一方で、悪魔崇拝する連中は、子供と母親を殺して男になれとベンを誘っていた。
ディオンドラはベンの噂に怯え、このままでは刑務所行きになると町を出ようと誘う。
ベンは母の金を盗んで出ていこうとするが、
妹ミシェルに気付かれ、告げ口されたくないと捕まえた。
 リビーはラナーが借金していたトレイに会う。
彼によるとディオンドラは行方不明だが、ポリーと名乗ってると言う。
ベンのタトゥーにもポリーの名前があったのだ。
やがてディオンドラを発見。
彼女はあの晩ベンを待っていたが来ず、事件を知って町を出たと称する。
ライルから連絡があり、自殺を事故に装う男がいて、母パティが雇っていたと判明。
さらにディオンドラの娘クリスタルが見つかる。
リビーは真相に気付くが捕らわれてしまう。
 あの晩、雇われた男がパティを刺した。
異変に気付いたディオンドラは動揺し、ミシェルを絞殺してしまった。
リビーは退散して難を逃れた。
ディオンドラは悪魔儀式による惨劇だった事にする。
 ディオンドラと娘クリスタルは犯行の証拠となる十字架を探すが、
すきを見たリビーは脱出に成功。かけつけたライルに助けられる。
ディオンドラが逮捕され、娘クリスタルは逃亡中に。
無実が証明されたベンは釈放される事となる。
母パティは価値ある死を迎えると保険金を残そうとした。
ベンはディオンドラをかばっていたのだ。
リビーもベンも、家族としての記憶はあの晩に消え、お互いを良く知らない。
リビーはあの家へ行ってみる事にする。
家はあの時のままだが、楽しい記憶もある。普通の人生が今始まったのだ。

 と言う訳で、ゴーンガールの原作者が書いたサスペンス。
主役はシャーリーズ・セロン。
彼女は少女時代に、母と姉を兄ベンに殺された過去があった。
事件を描いた本を書いて儲けたりしたが、その収入も底をつきかけていた。
そんな中、ベンを無実だと信ずるグループに金をもらい、調査に協力する事に。
シャーリーズはベンに恨みさえ抱いていたが。。。
この手の話の場合、最初に疑われた人は無実で、意外な真犯人がいたパターンか
無実かに思えたが、やっぱり最初に疑われた人が犯人だったパターンのいずれか。
ネタを明かせば、本作の場合は前者なんだけど、
真犯人が1人じゃなかったりするあたりは
ゴーンガールに似た病んだ印象を受ける。
現在と事件当時を同時進行で描き、
ベンの当時の彼女がクロエ・グレース・モレッツ。

TV放送 2017/09/16 WOWOW 0500-0700
 

ダークマン(90)

 ペイトン(リーアム・ニーソン)は人工皮膚の研究をするが、
暗闇以外では安定せず、99分で崩れてしまう。
恋人で弁護士のジュリーは、ストラックの贈賄の証拠を握り、
敵対するデュラン一味に狙われる。一味はペイトンの研究所を襲撃。爆破する。
全身火傷したペイトンは、感覚を失い、精神的飢餓から超人的体力を持つように。
病院を抜け出した彼は、設備を廃工場に移し、自分の顔を復元。ジュリーと再会する。
だが、ジュリーは彼を追って、真相を知る。
ストラックに相談するが、実は彼はデュランのボスだった。
デュラン一味は工場を爆破。ペイトンはヘリで宙づりにされるが、逆に墜落させる。
ストラックはジュリーを人質に建設現場に。鉄骨の上で格闘し、彼を墜落死させる。
怪物になった自分に気づいたペイトンは、見知らぬ男に姿を変え、去っていった。

 と言うわけで、「シンドラーのリスト」の主役が出ていた怪作。
精神的飢餓で怪力が出るとか言うのは、もっともらしいが、
撃たれても燃えても平気と言うのはちょっと。音楽はダニー・エルフマン。

TV放送 94/05/08 10CH 21:02-22:54
 

ターゲットゼロ(2007年カナダ中国)

ロンソン 闇ファイトで稼ぐ(ドルフ・ラングレン)
チェンバーズ 依頼人
アリカ チェンバーズの部下(エクスペンダブルズ2の紅一点)

 内モンゴルで闇ファイトで稼ぐロンソンは、
高額な罰金を払えねば、長期拘留だと告げられる。
そんな中、チェンバーズ氏にタンカと言う貴重な仏画を持ち帰るよう依頼される。
洞窟でタンカをみつけるが、別の連中の襲撃を受け、チェンバーズらが倒される。
ロンソンは一味を倒し、タンカは寺に納められる。
こうしてカタはついたが、ロンソンの借金はなくならないのだった。

 と言う訳で、ドルフ・ラングレン主演のドラマ。アクションかと言われると微妙。
内モンゴルで闇ファイトをしていたドルフは、
借金返済の為に、封印されていた仏画と言う物を探す事に。
役割的には道案内だが、インディみたいに秘宝に詳しい訳ではなく、
なぜ同行する必要があったかは、よくわからない。
他にも秘宝を狙う連中がいて、撃ち合いでドルフ以外は双方全滅。
仏画に凄いパワーや、大金が得られる価値がある訳でもないらしい。
何がしたかったのか良くわからないが、
ターゲットゼロと言う邦題は、敵なんか出てこない映画だよんと言う意味なのか。
ちなみに、ヒロインたる依頼人側の女性は、エクスペンダブルズ2の紅一点の人。
凄いキャリアなのかと言うと、その2作くらいしか出ていない。。

DVDレンタル
 

ターザン(18)

 19世紀英国グレイストーク卿は、奴隷貿易を禁ずる任務で妻アリスとアフリカへ。
船内で反乱が発生し、夫妻はジャングルに置き去りに。子供が産まれるが両親は死亡。
子供を失った猿のカラは、彼をターザンと名づけて子供のように育てる。
小屋でナイフを見つけたターザンは、ゴリラを撃退しジャングルの王者に。
奴隷商人から逃げた船員ビンズは、ターザンに会い彼が卿の息子だと気づく。
帰国したビンズの話を確認するため、親戚や科学者らがこの地を訪れる。
科学者の娘ジェーンは、ライオンや原住民に襲われるが、ターザンが救出。
ターザンは彼女を返すが、互いに愛し合うようになる。

 と言うわけで、エルモ・リンカーン主演の記念すべきターザン映画の第1作。
ワイズミュラー版のように、最初からジャングルにいたわけではなく
子供の頃から描いている点で「グレイストーク」に近いかも。
ちゃちな作りと聞いていたが、意外にまともにできていて感心させられる。
ただし、最後にジェーンが残るくだりは尻切れトンボだ。

TV放送 98/02/23 BS11 01:00-02:20
 

類猿人ターザン(32)

 パーカーは、象牙を見つけるため、娘ジェーンらとアフリカ探検。
部族が恐れるムチアの絶壁へ。猿のように木を飛び移る白人が出現。
ターザン(ジョニー・ワイズミュラー)はジェーンをつれ去る。
最初は恐れるジェーンだが、一緒にいる事に幸せを感じるように。
だが、父らが捜索に来たため、彼と別れる。
一行は部族に襲われ、巨大猿のいけにえに。チータが気づきターザンに連絡。
ターザンは象の群れと共に急行。ジェーンらを救出。
傷ついた象は墓場へ行くが、負傷したパーカーも死ぬ。ジェーンは留まる事を決意。

 と言うわけで、ターザン役者として最も有名な、ワイズミュラーが出演する第1作。
原住民のシーンは、合成と言う安易さ。物語もあまりに陳腐。
いくら親切にされても、ジャングルに留まる事はないと思うが。

TV放送 93/03/06 BS05 08:00-09:56
 

ターザンの復讐(34)

 ジェーンの元恋人ハリーらは、象牙を求めてミュテイア絶壁へ向かう。
部族やゴリラに襲われるが、ターザン(ジョニー・ワイズミュラー)に助けられる。
ターザンは墓場を荒らす事に抵抗するが、ハリーらはあくまで進む考え。
こっそりターザンを殺害し、ジェーンを連れ帰ろうとするが、部族に包囲される。
生きていたターザンが急行。ハリーらはやられるが、ジェーンを救出する。

 と言うわけで、ワイズミュラーのターザン2作目。
前作に比べ、部族やら動物やらに金がかかっているのがわかる。
だが、ちと間延びしている感あり。チータは死に、息子が跡を継ぐ。

TV放送 96/12/24 BS05 03:15-04:48
 

ターザンの逆襲(36)

 パーカーと妹リタは遺産相続のため、従姉妹ジェーン(モーリン・オサリバン)
に会うために奥地へ。フライ大尉を隊長に探検隊が組まれる。
発見したジェーンは、伝説の白い猿ターザン(ジョニー・ワイズミュラー)と生活。
フライはターザンを貢ぎ物に原住民に食料を要求するが、逆に殺されそうに。
脱出したターザンに助けられるが、フライは沼地に沈み、
ジェーンはこの地に留まる事を決意する。

 と言うわけで、ワイズミュラーのターザン3作目。
ジェーンが作った住居が、近代の人間の生活を再現しただけで、
現実的でない気がするが。

TV放送 95/06/21 BS11 01:20-03:00
 

ターザンの猛襲(39)

 ターザン(ジョニー・ワイズミュラー)らは、墜落した飛行機より
唯一の生存者である赤ん坊を助け、ボーイと名付け、子供のように育てる。
5年後。トーマス卿らが捜索に。ボーイが遺児と気づき、
ジェーン(モーリン・オサリバン)は彼の将来のため、一行に同行させる。
一行の目的は遺産で、裏切ったトーマス卿を射殺。だが、ザンビレ族に捕らわれる。
ジェーンに滝壺に置き去りにされたターザンは、逃げたボーイに助け出され、
象を呼んで急行。負傷したジェーンを救出する。

 と言うわけで、パターンは毎度同じだが、今回は息子となるべくボーイが登場。
それもセックスレスで出てくるのは、良心的だが、
ボーイがグレイストーク伯爵の甥と言うセリフがあり、
本当ならターザンの親戚と言う事に。
ジェーンは最後一度死ぬが、ファンの反対で取りやめになったとの事で
かなり違和感のある感じで助かる。

TV放送 96/06/25 BS11 21:30-23:00
 

ターザンの黄金(41)

 ボーイは部落の者に捕らわれるが、探検隊に助けられる。彼らは金山の話に注目。
ボーイが伝染病にかかり、ターザン(ジョニー・ワイズミュラー)が薬を探すうちに
一行はジェーン(モーリン・オサリバン)らを人質に、金山へ案内させる。
ジャコニ族の土地を通り捕らわれる。ターザンが象を呼び急行。
ジェーンを救出。一行はワニに襲われて死ぬ。

 と言うわけで、今回もジャングルを侵そうとする白人がしっぺ返しを食う話。
ボーイが好き勝手やるので、事態が悪くなったりする。
本作ではジェーンの雄叫びも聞けるが、オクターブ高くてちょっと変だ。

TV放送 96/06/26 BS11 21:30-23:00
 

ターザン紐育へ行く(42)

 狩りに来たバックらは、象を操る少年ボーイに感心。
ターザン(ジョニー・ワイズミュラー)が部族に襲われ、死んだと思った一行は
ボーイを連れて帰国。ターザンらは彼らを追ってニューヨークへ。
一味はボーイをサーカスに売る気で、後見人を競って裁判ざたに。
法律は味方にならないと、ターザンは警察の追跡を振り切りサーカスへ。
とらわれ檻に入れられるが、象たちを暴れさせて脱出。一味を倒しボーイを救出する。

 と言うわけで、今回はターザンがニューヨークへ行き、
そこから来る珍妙な事件が目玉と言う感じ。話としてはおとなしすぎる感もある。

TV放送 96/12/27 BS11 02:38-04:00
 

ターザンの凱歌(43)

 ナチスは天然資源を狙い、神秘の町パランドリアを制圧。労働力として利用する。
逃げたザンドラはターザン(ジョニー・ワイズミュラー)に助けを求める。
ターザンは争いをいやがるが、ナチスはターザンの家も占拠。
怒ったターザンは捕らわれた住人を逃がし、ナチスを全滅させる。

 と言うわけで、ターザンがナチスに戦うハメになると言う話。
当初はナチスと言えども戦う事をいやがるあたりは良心的だが、
結局、怒って全滅させる。負傷してターザンに世話になった男も裏切るわけで、
かなりプロパガンダ的。ちなみにジェーンは旅行中と言う事で出演せず。

TV放送 96/06/27 BS11 21:30-23:00
 

ターザン砂漠へ行く(43)

 ターザン(ジョニー・ワイズミュラー)はジェーンの依頼で、熱病の薬を探す事に。
女魔術師のコニーと同行。ヘンドリックスの圧政に苦しむビアハラーリの町へ。
ターザンは馬を盗んだ罪で逮捕される。コニーは族長の息子に密書を届ける。
だがヘンドリックスは息子を殺害。コニーが殺人犯として死刑にされる事に。
脱走したターザンはコニーを救出して逃走。薬草を探すが、追っ手が来る。
巨大トカゲや巨大クモに襲われるが倒し、ヘンドリックスは巨大クモにやられる。

 と言うわけで、今回は圧政に苦しむ町が舞台に思いきや
後半は奇妙な生物がいっぱい出てくるのが見せ場。
「恐竜百万年」だかのフィルムを流用したらしいが、ちと強引な気もする。

TV放送 97/01/01 BS11 03:00-04:15
 

魔境のターザン(45)

 帰国したジェーンと共に来た調査隊は、秘境パーミリアに関心を持つ。
ターザン(ジョニー・ワイズミュラー)は案内する事を拒否するが、
感化されたボーイが案内。だが一味の目的は財宝を盗み出す事だった。
一味は逃走。ボーイだけが捕らわれ、処刑される事に。
チータの連絡でターザンが急行。一味を倒し、間一髪財宝を返しボーイを助ける。

 と言うわけで、またもボーイが余計な事をすると言う話。
秘境の財宝が危機になると言う話で、何度もテレビで見た覚えがある。

TV放送 97/01/02 BS05 01:15-02:35
 

ターザンと豹女(46)

 ブカンディに町を作るため、隊商が送られるが、豹に襲われ全滅。
だがターザン(ジョニー・ワイズミュラー)は豹の傷ではないと言う。
狩猟隊が豹を倒し、女教師たちがブカンディへ送られる事に。
だが隊は襲われる。それはブカンディに住む一族で、豹の衣を着ていたのだ。
ターザンやジェーンらも捕らわれるが、チータの活躍で脱出に成功。
洞窟を崩し、一族は生き埋めとなる。

 と言うわけで、今回は野蛮な部族と対決する点だけを話にしたもの。
未開人ではあるまいし、豹の衣を着ただけの人間を豹と思いこむのは困りもの。

TV放送 97/01/03 BS05 01:15-02:35
 

絶海のターザン(48)

 アクアタニア族のマーラは、神パルーの妻に選ばれるが、恋人ティコを追って逃走。
ターザン(ジョニー・ワイズミュラー)と出会うが、捕らわれてしまう。
実は真珠密輸を企むバルガ一味が神に扮し、真珠を搾取していたのだ。
一味はジェーンらも捕らえ処刑しようとするが、ターザンが急行。
パルーの正体をばらし、彼を倒す。

 と言うわけで、今度は神に扮した一味と対決する話。
ターザンが神に扮し、万事解決してしまう局面が中盤であり、
そこから終盤まで何も事件がなく、退屈な感じ。巨大タコとの対決あり。
音楽はディミトリ・ティオムキン。「ナバロンの要塞」にちょっと似てる。

TV放送 97/01/04 BS05 01:44-02:55
 
 

ターザンと探検隊(33)

 アフリカを訪れた探検隊は、謎の王国ザールの住民やワニに襲われるが、
ターザン(バスター・クラブ)に助けられる。

 と言うわけで、ワイズミュラー版第1作より遅い製作時期なのにサイレント映画。
冒頭に女史が熱病になった探検隊が出てくるが、
これはターザンが助けたのとは別に思えるが、そうするとターザンと接触なし?
シリーズとしての前提もないし、あちらのシリーズに便乗した安易に作りに思える。
ぬいぐるみのゴリラに襲われるシーンあり。

TV放送 98/02/23 BS11 02:20-02:55
 

ターザン魔法の泉(49)

 ターザンは秘境で失踪した女性探検家を発見。
数十年間たっているのに彼女は若いままで、その秘密は秘境の水にあるらしい。
彼女は逮捕されたかつての恋人のために証言し、ターザンは2人を連れて秘境へ。
水を狙う一味はジェーンを脅して案内させるが、部族に殺される。

 と言うわけで、ターザンものによくある秘境もの。話は似たり寄ったり。

TV放送 98/10/19 BS11 00:00-01:15
 

ターザンと女奴隷(50)(未公開)

 秘境の王国に女性たちが捕らわれる。この国は伝染病で病むが、
腹心はこれを利用して国を牛耳ろうとする。
だがターザンが医師を連れていき、伝染病を治療する。

 と言うわけで、女性がさらわれ、伝染病が発生し、腹心が国を牛耳ると言う
盛りだくさんの話だが、まとまりがなくて何だかという感じ。

TV放送 98/10/19 BS11 01:15-02:30
 

ターザンと密林の女王(51)

 アシュバ族のプラム族長は、銃を密輸するラディチェックらと手を組み、
メルメンデ女王の村を襲撃。だがターザンがかけつけ一味を倒す。

 と言うわけで、何とも安易な話なので、あらすじもこの程度。

TV放送 97/09/09 BS11 01:15-02:35
 

ターザンの憤激(52)

 ターザンのいとこと称する一味が、軍のためと称して
ターザンにダイヤが豊富な秘境へ案内させるが、真意に気づいて一味を倒す。

 と言うわけで、毎度似たような秘境の話。
冒頭に本物のターザンのいとこが殺されるが、いとこである必要はあまりない。

TV放送 98/10/19 BS11 02:30-04:00
 

ターザンと巨象の襲撃(53)

 象牙目当てのハンターたちはライコポ族を捕らえ、無理矢理協力させる。
ターザンはこれを妨害。ハンターはジェーンを人質にターザンに協力させようとするが
ターザンは象を呼び、一味は倒される。

 と言うわけで、新しいターザンはワイズミュラーに雰囲気が似ているが
物語は退屈な展開が続くばかり。
一味のボス、バーゴにレイモンド・バー。言われないとわからない。

TV放送 96/09/09 BS11 21:00-22:20
 

ターザンと隠された密林(55)(未公開)

 密猟者バーガーらは、ターザンの妨害で猟ができず
動物を崇拝するザクルーの地に注目。ザクルーに信頼されているセラーズ医師に同行。
だが看護婦(ベラ・マイルズ)が一味の正体を知り、ターザンと後を追う。
バーガーらは猟を始め、彼らを連れ込んだセラーズらは処刑される事に。
だがターザンが動物を呼び戻し、バーガーらは象に踏まれて死ぬ。
セラーズらはターザンに救出される。

 と言うわけで、物語は毎度同じようなものだが、
象の治療に医師を頼るターザンは困りもの。

TV放送 98/09/14 BS11 00:00-01:15
 

ターザンの激闘(58)

 祈祷師フータは医師の存在を認めず、ナガス族を牛耳る。輸血ができず死ぬ者も。
族長も病気になり、フータは治療すると豪語。
彼は医師の薬を盗み出すが、それは劇薬で、ターザンの忠告を聞かず
飲んでみせて死ぬ。族長は医師が治療する事となる。

 と言うわけで、ターザンが意外に近代医学を認めていて、
何かターザンでなくてもいい感じ。祈祷師は勝手に自滅するし。

TV放送 97/09/10 BS11 01:15-02:45
 

ターザン大いに怒る(60)

 銀行強盗のコーイはジャングルへ逃げるが、ターザンに捕まる。
護送する事になるが、町の人は仲間の復讐をおそれ協力したがらない。
船を奪われた旅行者が協力。だがその中の女がコーイに寝返り逃げられてしまう。
コーイは女を捨て、仲間と合流するが、同士討ちで仲間を失う。
ターザンはコーイと格闘。彼を倒し、警察に引き渡す。

 と言うわけで、今回はカラーになった上、
ターザンは弓の名人で、町人も全然驚かず、友人も大勢いて雰囲気はかなり違う。
おまけにちょっと色気にひかれた女は、ライオンに食われるし。
このコーイ役のやつが、この次はターザンになる。

TV放送 96/09/10 BS11 21:00-22:30
 

ターザンの決闘(59)

監督 ジョン・ギラーミン

 スレイド(アンソニー・クエイル)一味は武器を盗み出し、船で逃走する。
過去に因縁のあるターザンは、ローリーという女性と追跡。
スレイドは待ち伏せするが、オパニオン(ショーン・コネリー)がやられる。
一味の目的は鉱山のダイヤを奪う事だが、仲間割れでスレイドだけが生き残る。
ターザンはスレイドと対決。格闘の末、彼を倒す。

 と言うわけで、今回はターザンと凶悪な悪党との対決が中心に。
後にメジャーになる2人の役者が悪役なのも魅力。いずれもなかなか凶悪な感じだ。

TV放送 98/09/14 BS11 01:15-02:45
 

類猿人ターザン(59)(未公開)

 英国より父大佐のもとへ戻ったジェーンは、金のためホルトと共に、
象の墓場を探す旅に出る事に。途中、象に襲われるが、ターザンに助けられる。
ジェーンは言葉が通じないが、優しそうな彼に惹かれる。
再び一行と合流。部族に襲われ、大佐が死ぬが、またもターザンに助けられる。
象の墓場を発見するが、ジェーンは楽園に残る事を決意する。

 と言うわけで、カラーにはなったが、旧作と変わりばえしない。
わざわざ作り直したにしては、目新しさがない。

TV放送 97/09/11 BS11 01:15-02:40
 

ターザンと猛獣の怒り(62)

監督 ジョン・ギラーミン

 ターザンはマハーラジャに招かれインドへ。そこではダム工事が行われ、
工期を遅らせると、象の群れが置き去りにされようとしていた。
ターザンは象の群れを誘導。工事関係者は爆破を強行しようとするが
間一髪バリケードを突破して移動に成功。ダム工事に協力する事となる。

 と言うわけで、今回はインドへ出張するわけだが
わざわざ行くくせに裸で飛行機に乗るのもマヌケ。
なぜターザンを呼ぶ必要があるのかもわからんし。
ダム工事自体には協力的など、当時の開発優先の考え方を反映している気がする。

TV放送 96/09/11 BS11 21:00-22:45
 

ターザンと断崖の怒り(67)(未公開)

 ターザンは友人の教授に依頼され、殺人教団バークーナの勢力拡大を阻止する事に。
一味は村人を捕らえ、ダイヤを掘るため奴隷にしていた。
バークーナは伝染病を呪いとして、人々を信用させていたが
ターザンは女医フィリップの協力で全滅を阻止。
バークーナと対決彼を倒し、人々を自由にする。

 と言うわけで、今度は背広を着たターザンが出てきてこれも違和感がある。
殺人教団との対決はありがちだが、女医の注射を全然疑わないあたりは気になる。

TV放送 96/09/12 BS11 21:00-22:45
 

ターザンの大逆襲(68)

 女性記者マーナは、ジャングルで行方不明になった少年エリックの捜索のため
ターザンと同行する事に。少年はジャカラと呼ばれ、ザグンダで目撃されたらしい。
ザグンダでは新しい族長がブハラに決まり、怒った兄ナガンビは、
ブハラを捕らえてライオンのエサに。自らが族長の座におさまる。
だがジャカラがブハラを救出。ターザンも後を追い合流。
ナガンビは各地で虐殺を繰り広げるが、かけつけたナガンビが格闘の末倒す。

 と言うわけで、族長を巡る兄弟の争いが中心で
ターザンに似た境遇の少年の話はおまけみたいな感じ。
まして、ターザンはほとんど活躍せず。しかし、なぜ少年は英語が話せるのか。

TV放送 98/09/14 BS11 02:45-04:20
 

ターザン/ニューヨークへ行く(89)(未公開)

 ジャングルに密猟者が現れ、チンパンジーのチータをさらって行った。
密猟者のマッチを手がかりに、ジャングルの王者ターザンはニューヨークへ。
見様見真似で、女性運転手ジェーンのタクシーに乗る。
事情を聞いたジェーンと、私立探偵の父アルキメデス(トニー・カーチス)は、協力。
マッチにブライトモア財団の電話番号が書かれていたため、財団のパーティに潜入。
ターザンとアルキメデスは、多くのチンパンジーが捕らえられているのを発見。
チータを助け出して逃走するが、ターザンが撃たれて負傷。
ブライトモア(ジャン・マイケル・ビンセント)が何かを企んでいると考え
アルキメデスは彼の会社を捜査。
多くのチンパンジーを密輸入している証拠をつかむ。
だが、オフィスに戻ったアルキメデスは、ガス爆発で重体。
ターザンとジェーンは、ブライトモアの屋敷へ向かうが、ジェーンが捕まる。
彼は、チンパンジーで脳移植の生体実験をしていた。
ターザンはチンパンジーやドーベルマンに指示し、ジェーンを助け、形勢逆転。
屋敷内の森に逃げるが、ブライトモアはジープで追跡。
だが、火のついた矢でジープを破壊。
ブライトモアは逮捕され、ターザンはアルキメデスの助手として残る事を決意。

 というわけで、ターザンものにしては、ずいぶん現在風な作り。
でも、ターザンが最初から人間とつき合っていたり、本を読んだりと変な感じ。
意外に簡単に都会に順応してしまったし、周囲の人もあまり驚かない。
もっともニューヨークでは、裸の男ぐらいでは驚かないのか。
最後に都会に残るあたりは、ちと違うという気がする。
軽い感じで、1回だけなら面白く見れるが、何かTVスペシャルみたいな感じだ。
ジャン・マイケル・ビンセントは、こんな作品で何をしているのだろうか。

TV放送 91/10/31 12CH 21:02-22:54
 

ターザン(1999年アメリカ)

 火災に遭った船が島に流れ着き、夫妻がヒョウのサポーに襲われて死ぬ。
子供を失った母ゴリラのカーラは、生き残った人間の赤ん坊を育てる事に。
カーラの夫カーチャックは危険だと言うが、子供はターザンとして成長する。
ヒョウをも倒し、皆にたたえられるようになる。
クレイトンとポーター博士、娘ジェーンらがゴリラの調査のために来る。
ヒヒの大群に襲われたジェーンをターザンが救出。ヒヒと話すターザンに驚かされる。
ジェーンらはターザンにフィルムなどを見せ、人間の知識に驚かされる。
ゴリラの所へ案内し、ターザンはイギリスへ行く事に。
ところが、クレイトン一味は、ゴリラを売って儲ける気で、ジェーンらも捕らわれる。
家族をだました事を悔やみ、ターザンは象とかけつけ、捕らわれたゴリラを救出。
だが、助けようとしたカーチャックが撃たれ、息子だと認めて死ぬ。
クレイトンと対決の末倒し、ターザンは留まる事に。そしてジェーンらも残る。

 と言うわけで、昔から何度も映画化された「ターザン」をディズニーアニメにした物
どこかしら安っぽい映画が多かったものの、
原作に忠実だと「グレイストーク」のようになるわけだからさぞ奥が深いに違いない。
今回の特筆すべき点は、ジェーンのキャラで、ただの清楚な女性でなく
ちょっとじゃじゃ馬風な所が魅力かも。
ただし、できるならば、彼がグレイストーク卿である事や
ロンドンへ行って大騒動というあたりも描いてほしかった。
ちょっと、はしょりすぎの感あり。
クレイトンらの食器には、美女と野獣のポットが。

TV放送 2001/11/03 BS05 2005-2140
 

ターザン&ジェーン(2002年米)

ターザン ジャングルの王
ジェーン ターザンの妻
ポーター教授 ジェーンの父
ディモン ジャングルで店を営む
タントー 象
ターク ゴリラ
ロバート ジェーンの旧友
ナイジェル 英軍。ロバートを追跡

 ターザンとの結婚1周年のお祝いを考えるジェーンは、様々な出来事を思い出す。
 ジェーンを迎えに女友達が訪れるが、彼女は留まると告げる。
ターザンは自らの姿を恥ずかしがるが、ジェーンらがヒョウに襲われたと知り急行。
一同を助け、友人らもターザンを見直す。
 火山の調査と称してターザンに案内させる男たち。
彼らはそこで大量のダイヤを入手し、ターザンを始末しようとしていた。
ターザンは火山に取り残されるが脱出し、男たちは逮捕される。
 英軍の英雄で、ジェーンの旧友であるロバートが彼女を訪ねる。
実はロバートは二重スパイで、怪しまれたため、
オルゴールに似せた暗号解読機をジェーンに託していた。
ロバートはジェーンを人質に退散するが、
転落しそうになった彼女を助けに戻って逮捕される。
 プレゼントに悩むジェーンは、
ターザンも記念日を覚えていたと知り驚かされるのだった。
彼はダイヤの指輪を贈るのだった。

 と言うわけで、ディズニー版ターザンの続編(?)
?と言うのは、若い頃を描いたターザン2と言う作品もあるから。
本作は、ターザンとの結婚1周年を祝おうとするジェーンが、
過去のいろんなエピソードを思い出すと言うもの。
途中まで見てて気付いたけど、これってテレビ版の3話くっつけた物じゃん。
元ネタは29話、10話、9話。
新作と思ってレンタルしたら、
過去に見た作品ばかり集めた総集編だったって事、時々あるよね。。。。。

TV放送 2007/11/24 WOWOW 1830-1945
 

ターザン2(2005年)

ターザン ゴリラに育てられた少年
タントー 象の友達
ターク ゴリラの友達
カーラ ターザンの育ての母
カーチャック カーラの夫。ターザンは認めていない。
ケイゴー 洞窟のゴリラ
ウート 洞窟のゴリラ。ケイゴーの弟
ズーゴー 皆に恐れられている怪物。実は老オランウータン

 少年ターザンは、自分がダメなゴリラと感じ自信をなくす。
木の橋から落ち、母カーラは死んだと思いこむが、
実は生きていたターザンは、仲間のもとを去る事を決意する。
洞窟のゴリラケイゴーとウートの兄弟に会い、
彼らはズーゴーと言う怪物を恐れていると知る。
ターザンは、ズーゴーの正体が、老オランウータンが皆を驚かそうとしたと気づく。
一方、タントーとトークはターザンが生きていると考え、探しに出ることに。
彼らはターザンと再会。ターザンはズーゴーの正体を話すが、
それを知ったケイゴーらは、ズーゴーの家を荒らし、ズーゴーを怒らせる。
かけつけたカーラは、ケイゴーらに襲われるが、ターザンとズーゴーが撃退。
ズーゴーはターザンの知恵を認め、ターザンも家族を助けられると自信を取り戻す。

 と言うわけで、何でも続編を作ってしまうディズニーのアニメ版ターザンの続編。
幼いターザンがゴリラの子としての自分に疑問を持つという展開だが
例えば遭難してゴリラに養われるとか
そうしたドラマチックな場面が描かれるわけではなく
あってもなくてもかまわないと言う程度のエピソード。

TV放送 2007/06/24 ディズニー 0000-0130
 

ターザン:REBORN(2016年米)

ジョン・クレイトン 別名ターザン。グレイストーク卿(わらの犬のチャーリー)
ジェーン ジョンの妻(マーゴット・ルビー)
ジョージ・ウイリアムズ博士 ジョンに同行(サミュエル・L・ジャクソン)
ロム 奴隷商人(クリストフ・ヴァルツ)

起:ターザンことジョンらは、国王に招待されてコンゴを訪問。
承:奴隷商人ロムによって妻ジェーンがさらわれる。
転:ロムの軍隊を猛獣の大群で蹴散らす。
結:国王の奴隷売買が報告される。

 負債を抱えるコンゴ国王は、
ジャングルの王ターザンと呼ばれたジョンのお墨付きを得ようと招待。
ターザンは妻ジェーン、ウイリアムズ博士らと訪問する。
ターザンは親しい部族と再会するが、
付近では奴隷商人が村人をさらっていると言う噂だ。
 奴隷商人ロム一味によって村が襲撃され、ジェーンがさらわれてしまう。
ロムは奴隷たちを従えた軍隊を作り、総督になる考えだ。
 敵対する部族は、ターザンに族長の息子を殺されたと恨んでいた。
それは母であるゴリラを殺されたからで、ターザンは皆殺しはしないと言う。
一方でロムは皆殺しする気だとして、部族を味方につける。
 ロムは2万の兵を集めるが、ターザンは猛獣の大群を連れて襲撃。
ジェーンを救出する。あまりの数に兵士たちは退散。
ロムも退散するが、船が破壊されてワニに食われて死ぬ。
 博士は、国王がコンゴ人を奴隷としていたと報告。
ジェーンはターザンの故郷で出産するのだった。

 と言う訳で、久々に登場したターザンの新作。
ロンドンで暮らすターザンことジョンは、奴隷売買を探る為に故郷に戻る事に。
ターザン映画は山ほどあるが、
シリーズが途切れると、ジェーンとの出会いから描く事が多い。
今回はそこをはしょり、ロンドンにいるターザンが故郷に戻る所から描いたと言う訳。
ターザンと言ったら、見る方は勧善懲悪を期待するが
本作ではなかなかそういうシーンにならず、ちょっと退屈な印象。
おなじみの、象の大群を引き連れて敵を踏み潰すシーンは
様々な猛獣の突進を今風の特殊効果で描いていて、ここは見どころと言って良い。

TV放送 2017/05/20 WOWOW 2200-2150
 

ダーティ・ガードマン 白昼の銀行強盗(94)(TV作品)

 本屋店員のアニー(バージニア・マドセン)は銀行警備員のジャックと結婚。
ジャックは行員イザベラと浮気。彼は銀行から250万ドルを盗み出す。
そして船でアニーを眠らせ、ジャックを殺害したように偽装。メキシコへ逃走する。
イザベラの恋人レイが気づくが殺害。さらにそれに気づいたイザベラも殺害する。
アニーは殺人容疑をかけられるが逃走。真相に気づき、メキシコまで追跡。
ジャックと格闘になるが、彼を刺殺。金は銀行に返し、賞金で本屋を作る。

 と言うわけで、ひいきのバージニア・マドセンが出ているから見たが
何かいつも似たような役柄と言う気がする。
トリックはたいした事なく、最後に協力的だった保険調査員が殺されるのが気の毒。

TV放送 96/08/04 BS05 13:00-14:40
 



ダーティハリー(71)

監督 ドン・シーゲル

 さそりと称する男が、カトリック神父か黒人の殺害を予告。
サンフランシスコ市に10万ドルを要求。市長(ジョン・バーノン)は払わない姿勢。
ハリー・キャラハン(クリント・イーストウッド)が捜査を担当。
彼は、ダーティハリーと呼ばれている。新米のチコ(レニー・サントーニ)が相棒に。
警戒の中、犯人(アンディ・ロビンソン)は黒人の少年を射殺。
次は神父と考え、待ちかまえるが、撃ち合いの末、神父は撃たれ逃げられる。
続いて犯人は少女アンを誘拐。罠なしで20万ドルを支払う事になる。
渡し役となったハリーは、公園へ。犯人はハリーを殴り、殺すと叫ぶ。
ひそかに見張っていたチコが急行。チコは負傷し、ハリーは犯人の足にナイフを刺す。
ハリーは、病院にナイフ傷の男が来たと聞き急行。競技場に住み込む男らしい。
令状のないまま、競技場に侵入し、逃げる犯人を撃つ。そして傷口を踏みにじった。
娘は死体で発見。地方検事は、違法捜査による証拠は無効として、釈放する事に。
ハリーは犯人を尾行。犯人も殴り屋に殴らせ、ハリーにやられたとマスコミに言う。
犯人はスクールバスを乗っ取り、市にジェット機と20万ドルを要求。
市は払う気だが、ハリーは拒否。待ちかまえ、バスの上に飛び乗る。
工場へ逃げ込む犯人を追跡。池へ行き、少年を人質にとるが、射殺する。

 というわけで、刑事アクションのイメージを変えたファシスト的刑事。
とにかく悪い奴は許せねえと言うハリーも痛快。
犯人もさるもので、あれほどのインパクトがなければ、成功しなかった。
ブレスラー主任に、ハリー・ガーディノ。

LD
 



ダーティハリー2(73)

 ハリー・キャラハン(クリント・イーストウッド)は、乱暴な捜査のため、
ブリッグス主任(ハル・ホルブルック)に殺人課からはずされる。
だが、ギャングのボス、売春婦の元締めなど、法で罰せられない者が次々処刑され、
総力で捜査するため殺人課に復帰。ブリッグスは大物犯罪者を監視しろと指示を出す。
ハリーは白バイ警官の旧友チャーリーに疑いをかけるが、
ガズマン殺害の際、彼もまた殺害される。
なぜか最初に到着したのは、白バイ警官デービス(デビッド・ソール)だった。
ブリッグスはギャングのパランシオを犯人と断定。
逮捕に赴くが、何者かが密告し、撃ち合いの末白バイ警官スイートがやられる。
ハリーは、白バイ警官らが暗殺団と推理。デービスの弾からもそれが確認できた。
彼らは感づいたハリーをパランシオと共に処分しようとしたのだ。
ハリーは郵便受けの爆弾に気づき処理するが、相棒アーリイがやられる。
ブリッグスに連絡するが、彼こそが暗殺団のリーダーだった。
彼をたたきのめし、追跡する白バイのクライムスをはね殺す。
停泊中の空母へ逃げ、レッドとデービスも倒す。
再び現れたブリッグスは、警官殺しで起訴すると言うが、爆弾で爆破する。

 と言うわけで、ダーティハリーシリーズの第2弾。辞職したはずの男が戻ってきた。
暗殺団とかが出てきて、前作よりも不気味なところがあるが、
後半、白バイ警官の顔が見えないために、区別がつかず、迫力不足。
ブリッグスも、よく空母にいる事がわかったものだ。
脚本は、ジョン・ミリアスとマイケル・チミノ。

LD
 



ダーティハリー3(76)

 サンフランシスコ警察殺人課のハリー(クリント・イーストウッド)は
相棒のディジョルジョと共に強盗現場へ。人質をとった犯人を強引に射殺。
マッケイ本部長(ブラッドフォード・デイルマン)は見かねて、人事課に飛ばす。
殺人課刑事の採用面接をし、市長の新方針で女性も採用する事に。
ボビーとその仲間は陸軍の武器倉庫へ行き、守衛を殺害。武器を盗み出す。
パトロール中のディジョルジョが気づくが、ボビーに刺されて死ぬ
犯行グループから犯行声明と、金の要求が届く。
ハリーは殺人課に戻るが、新人の女性刑事ムーア(タイン・デイリー)が相棒につく。
殺された守衛の検死解剖へ行くと、病院で爆破事件が発生。
ハリーらは、教会へ逃げ込んだ黒人過激派メンバーのヘンリー・リーを逮捕。
そこでハリーはリーダー、ムスターファの所へ。
ヘンリー・リーはメンバーを抜け、ボビーの所で活動している事を聞き出す。
だが、ハリーらと入れ違いにパトカーが集結。マッケイらがムスターファ一味を逮捕。
市長は選挙のために、ムスターファ逮捕をハリーとムーアの功績として表彰。
だが、ハリーはムスターファの逮捕は事実誤認とこき下ろし、停職処分に。
市長は移動中にボビーらに誘拐される。
ハリーはムスターファから、ボビーの恋人ワンダが風営店にいたとの情報を得る。
店長を脅し、彼女が小さな教会に出入りしていた事を聞き出す。
ハリーは牧師からボビーの居場所を聞き出し、隠れていたワンダをムーアが射殺。
船でハリーらはアルカトラズ刑務所跡地へ。ボビーらと銃撃戦に。次々と敵を倒す。
ムーアは市長を救出するが、ハリーをかばって撃たれ死ぬ。
ボビーは見張り台に登り、ハリーはバズーカ砲でボビーを倒す。

 というわけで、ダーティハリーも3作目となったわけだが、
前2作に比べて、悪役の魅力が弱くなっているのが弱点。
2作目でもあった、敵の簡単なトリックに上層部がだまされ、
ハリーだと気づくと言うのは安易な気がする。
女性の刑事採用や、バズーカ砲など、今見ると古い気がするのも難。
何と言っても、この作品では、タイン・デイリーの活躍が出色という事になる。
ブレッスラー警部にハリー・ガーディノ。

TV放送 92/02/19 06CH 21:00-22:54
 



ダーティハリー4(83)

 監督 クリント・イーストウッド

 サンフランシスコ警察のハリー・キャラハン刑事(クリント・イーストウッド)は
敏腕だが、強引なやり方でダーティ・ハリーと呼ばれている。
彼はある殺人犯を逮捕するが、違法捜査だとして、無罪になってしまう。
しかし、ハリーは殺人犯一味を挑発。彼らはハリーを襲撃し、逆に倒される。
上司はハリーの強引なやり方に頭を痛め、
とある事件の調査と称して田舎町へ左遷にする。
急所を撃たれて死んだ男が、かなりのワルで、その町の出身だと言うだけだ。
町に到着するや否や、ハリーは銀行強盗犯を強引な追跡で逮捕。
町の署長(パット・ヒンクル)はハリーを歓迎しなかった。
この町で、再び急所を撃たれて死んだ男が発見される。同一犯に違いない。
殺された男たちが、署長の息子のグループのメンバーだと言う事に気づくハリー。
実は、数年前にこのメンバーによって強姦された姉妹の姉が、復讐を始めたのだ。
彼女の妹はそのショックで、廃人になったままだった。
ハリーはこの女性ジュリー(ソンドラ・ロック)に、それとは知らずに接近する。
一方、ワルのリーダーたちは、一連の殺人の犯人がジュリーだと言う事に気づく。
リーダーはハリーによって捕まり、不在のうちに姉はジュリーに射殺される。
ハリーは、現場にあった車がジュリーのものである事に気づく。
だが、釈放されたリーダーたちによって、
サンフランシスコからかけつけた同僚は殺され、ハリーも海に突き落とされる。
ジュリーは署長宅へ行くが、署長の息子は罪の意識で廃人になっていた。
署長は彼女を見逃そうとするが、そこへリーダーと仲間が現れ、署長を射殺。
ジュリーを再び強姦すべく、かつて強姦した遊園地へ行く。
だが、そこへ生きていたハリーが現れる。仲間の2人を射殺。
リーダーはジュリーを人質にとるが、ハリーに撃たれ、建物から落下して死ぬ。
そして、ハリーは一連の犯人をリーダーにして、ジュリーを見逃す。

 というわけで、久々に出た感じの「ダーティハリー」シリーズ。
自分で監督して、当時恋人のソンドラ・ロックまで出したのは
自分だけ楽しんでいると言う感じ。
しかし、ずいぶんふけて、乱暴なやり方が似合わなくなってきている。
老人ホームのバスで相手を追跡するあたりは、乱暴と言うよりも無謀かも知れない。
意外に、バカな刑事なのでは。
犯人はあくまでもジュリーのはずなのだが、
いつの間にか、彼女を強姦した犯人に移っているのは変。
最後に見逃せと言い出す、ジュリーのキャラクターはいただけない。
過激さだけが目立って、当初の面白さとずいぶんずれてきている。

TV放送 91/09/04 06CH 21:00-22:54
 



ダーティハリー5(88)

 ハリー(クリント・イーストウッド)は
中国系クワン(エバン・C・キム)と組み捜査する事に。
ロック歌手ジョニー(ジム・キャリー)が麻薬で急死し、殺人の疑いもかかる。
中華街の撃ち合いの被害者が持っていたリストから、死亡予想の存在が判明。
監督スワン(リーアム・ニースン)らがゲームで死者を予想しており
そこにジョニーの名前があったと言う。だがスワンは偶然と否定。
続いて女性批評家モリー、キャスターのケナードが殺害され
共にリストにあった事から、スワン犯人説が高まるが、ハリーは罠と判断。
スワンが疑われていないと知った犯人は、爆弾を載せたラジコンカーでハリーを襲撃。
追い回された末、爆破でクワンが負傷。
スワンの熱狂的ファン、ルークの存在が浮かび、タイプライター等から断定。
ルークはキャスターのサマンサを連れ去るが、ハリーが急行。モリで倒す。

 と言うわけで、シリーズも5作目になると、何で作ったのか悩まされるものも。
過激な刑事で知られるハリーも今回は過激さも中くらい。
英雄視されて困惑するシーンも。犯人探しのミステリーの部分もあり違う映画みたい。
見せ場はラジコンカーのシーンのみ。
サマンサは「アンタッチャブル」のコスナーの奥さん。音楽はやはりラロ・シフリン。

TV放送 2000/07/17 BS11 2100-2235
 

ダーティ・ピクチャー 禁断の写真(2000年)

 89年。美術館のバリー(ジェームズ・ウッズ)は、
写真家メープルソープの作品展示を計画する。
性的写真を取り扱い、倫理委員会は展示は犯罪と主張。
バリーの家族は嫌がらせを受ける。
リース保安官(クレイグ・T・ネルソン)は写真を見て激怒。やめさせると意気込む。
作品展は大混雑になるが、リースが提訴。1枚でもワイセツと判断されれば有罪だ。
自由を奪うなという声もあり、暴動のような騒ぎになり、
妻ダイアンは耐えられなくなる。
裁判ではどこが問題か不明確だと主張。バリーは証言をとまどうが結局出る事に。
自由が奪われる事は怖いと主張し、陪審員は無罪の評決を出す。
だが他の美術館は尻込みし、92年にバリーは美術館をやめ、離婚した。

 と言うわけで、題名からちょっとHなのぞき物とかを想像するが、
実際は、裸の写真とか出てくる物の、かなり堅めのテーマで、
まああまり面白くはない。
ジェームズ・ウッズだけが責められるのもピンと来ない。

TV放送 2003/02/17 BS05 0330-0520
 

ダーティファイター(78)

 監督 ジェームズ・ファーゴ

 クリント・イーストウッドはトラック野郎。
ケンカ好きで自分からふっかけるほど。ストリートファイトで金を稼いでいる。
運転までしてしまうオランウータンが相棒。もう1人の相棒はジェフリー・ルイス。
彼の年老いた母親は運転は得意だが、なぜか学科試験がいつまでたっても受からない。
クリント・イーストウッドはカントリー歌手のソンドラ・ロックに一目ぼれ。
彼女といい仲になるが、彼女は突然消えてしまう。
彼女を追って一行は東へ行く。
途中、ジェフリー・ルイスが女の子(ビバリー・ダンジェロ)を拾ってしまう。
一方、クリント・イーストウッドにケンカで負けた暴走族や警官たちは
何とか復讐しようと考えている。
途中、追いついた暴走族と警官たちを撃退。
ソンドラ・ロックと再会するが、
彼女は乱暴なクリント・イーストウッドを避けていた事がわかる。
最後にいちばん強いというストリートファイターと対決。
有利に進めるが、観客の不評を買っていると知り、わざと負ける。

 というわけで、この手の話って苦手だねえ。
クリント・イーストウッドでもこれはちょっと勘弁という事で。
ほこりっぽくていけない。
話自体はありそうな話で、(クリント・イーストウッドが絶対負けないのは変だけど)
特に感想もないぞ。

TV放送 91/06/14 06CH 01:20-03:10
 

ダーティファイター 燃えよ鉄拳(80)

監督 バディ・バン・ホーン

 腕っぷしの強いファイロ(クリント・イーストウッド)は、
賭けの殴りあいで生活。だが、引退を決意する。
顔役のビックマン(ハリー・ガーディノ)は、
めっぽう強いウイルソンの相手にファイロを選択。
歌手リン(ソンドラ・ロック)と仲直りしたファイロは、金欲しさに試合を承知。
だが、ウイルソンも中止を希望していると知り、中止する事に。
すると、ビックマンはリンを誘拐し、試合するよう脅迫。全国から観客が集まる。
ウイルソンと協力し、リンを救出。だが、決着はつけたいので、ひそかに対決。
気づいた観客が集まり、ファイロがウイルソンを倒す。

 と言うわけで、シリーズ2作目だが、物語にひねりも何もない。
まだるっこしさだけが目立つ。
相棒オービルに、ジェフリー・ルイス。オランウータンのクラウドもいる。

TV放送 93/10/24 12CH 14:30-16:26
 

ターナー&フーチ すてきな相棒(89)

 几帳面な刑事スコット(トム・ハンクス)は、
任務をデービッド(レジナルド・ベルジョンソン)に任せ都会へ転勤する予定だ。
だが知人のエーモスが何者かに殺され、スコットは捜査する事を決意。
唯一の目撃者である飼い犬のフーチを引き取る事になるが、
ほえ回る上、部屋を荒らしてスコットの頭痛の種だ。だか獣医エミリーと接近。
フーチは結婚式を見て吠えだし、逃げ出したザックを犯人と断定。
ザックはエーモスが不審に思っていたボイエット魚工場に勤務しており、
スコットはボイエットが麻薬を密輸出していると推理。隠れていたザックを捕らえ、
署長(クレイグ・T・ネルソン)がボイエットとグルと知る。
署長はボイエットを射殺し、スコットを言いくるめようとするが、
フーチがかみついて格闘。射殺するが、フーチが撃たれて死ぬ。
スコットは署長になり、エミリーの飼い犬が、フーチの子供を産む。

 と言うわけで、犬と刑事のデコボココンビと言うのは
「K−9」なんかも同じで、変わり映えしないが、
トム・ハンクスの魅力でそれなりに見れる。
物語の展開の方はありがちだが、フーチが死んでしまうのはやや意外。

TV放送 2000/06/20 BS05 1000-1140
 

タービュランス2(1999年米)

 飛行機恐怖症の治療のための訓練を受けた一行が、2時間の飛行に挑戦する事に。
乱気流の中、次々呼吸困難で倒れる乗客たち。
機内警備員のベルは、毒が盛られたと判断。チェコ人が容疑者だとにらむ。
格闘の末、男を倒すが、エリオットがチェコ人の落とした起爆装置を奪う。
彼は英国諜報員だと称するが、格闘でベルを射殺。
彼の目的は起爆装置で、乗客にも一味がおり、機長が射殺されてしまう。
機に詳しい乗客マーチンは、ジェシカ(ジェニファー・ビールス)と
ひそかに抜け出してコンテナを捜索。機の高度を下げさせ携帯で連絡。
異変に気づいたエリオットと撃ち合いになるが、間一髪コンテナを落下させる。
コンテナは空中で爆発し、航空局による撃墜計画も中止に。
追い込まれたエリオットは乗客を処刑すると言うが、
マーチンが着陸に挑戦する事に。管制塔のサイクス(トム・ベレンジャー)が指示。
無事着陸すると、エリオットは人質に扮してマーチンと救急車に。
一味がマーチンの息子を人質に取っていたが、息子は逃走して、男は射殺される。
エリオットは暴れ出すが、ナイフで自分を刺してしまい死ぬ。

 と言うわけで、シリーズだか何だかわからない疑惑のシリーズで、
トム・ベレンジャーが久々にいい役なのを見たが、出番は少ない。
飛行機恐怖症の乗客が大挙して乗った飛行機が乗っ取られ、
そこにはなぜか毒ガスがなんて、思いつきだけで事件が起こるが、
そういうアイデアの割に、展開はたいして面白くもなく
犯人が意外に暴れないで、地上に降りてから暴れ出すのも困りもの。

TV放送 2003/07/13 05ch 0225-0421
 

タービュランス3(2000年)

 ヘビメタバンドのクレイブンは、トロント行きの機内でライブをする事に。
選ばれたファン40名が参加し、ネットでも中継される。
ライブでファンを処刑を演ずるので評判だが、いつの間にかニセ者に入れ替わる。
ハッカーのスペクターを追うケイト(ガブリエル・アンウォー)は彼の部屋へ突入。
クレイブンのファンであるスペクターは、ライブの異変に気づき、
逮捕しようと躍起になるケイトをなだめて、事件の発生を知らせる。
ニセクレイブンは機長を射殺し、機は嵐に突入。視聴者も気づいて大騒ぎに。
一味は中継を続行させ、空港の管制塔を爆破。
さらに副操縦士(ルトガー・ハウアー)も一味だった。
乗客のサイモンがクレイブンに扮しており、悪魔崇拝する彼らは機を墜落させる気だ。
スペクターは捕らわれている本物のクレイブンに連絡。
クレイブンは脱出し、ニセ者を倒す。さらにレポーターに扮した一味エリカも処刑。
だが副操縦士は全員地獄行きだと言って自殺。
スペクターは、フライトシミュレーターの知識でクレイブンに指示。
自動操縦も不能で、手動で奮戦した末、無事着陸させる。

 と言うわけで、ひいき俳優のガブリエル・アンウォーとルトガー・ハウアーが出演。
タービュランスシリーズと言うのも、「乱気流 タービュランス」の
本家と元祖みたいな怪しいシリーズの一派で、まあ見てしまうわけ。
ところがふたを開けてみると、原題のサブタイトルは「ヘビメタル」。
イヤな予感がしたが、ヘビメタのバンドと観客が人質に取られるという話で
発想は面白くても、上空の狭い機内でライブをするのも無理があるし
地上のハッカーが着陸を指示するのも無理。
そんな無茶な話でも、出演者の描写では共感が持てたのだろうが、
派手なメイクで、観客を処刑すると脅すリーダーが奮戦すると言うのがどうも。。。
肝心のルトガー・ハウアーは何やら太っていて、敵の一味で、
後半までただ何もせずに操縦していただけ。
ガブリエル・アンウォーは地上で、ハッカーに振り回されてるだけ。何か損した感じ。

DVD
 


ターミナル」を見た。(2004年)

 スピルバーグも近年はいろんなジャンルに手を出すが、
長尺の映画にしがちで、「AI」や「マイノリティ・リポート」なんてあたりは
むやみに長い大作という感じで、どうも評価できない感じだった。
本作は、空港から出られなくなった男の話で、主演はトム・ハンクス。
設定を聞いただけで面白そうな作品というのはあるものだが、本作もそんな感じで
スピルバーグも、もともとうまい人のはずだし
しかもトム・ハンクス主演と聞けば、ちょっと期待できるので見た。

 ニューヨークのJFK空港。
毎日いろんな乗客が乗り降りする空港。
大量の密輸集団とかもいて、空港警備局の連中は気の休まる時がない。
それを人ごとのように思いつつ、入国審査しようとするビクター(トム・ハンクス)。
だがなぜかビクターは別室へ連れて行かれる。
警備局主任で、次の局長の座を狙うディクソンが言うには、
ビクターの祖国東ヨーロッパのクラウコウジアで革命が発生。
米国は新国家を承認しておらず、彼のパスポートは無効になってしまったのだ。
彼は入国も帰国も出来ず、乗り継ぎロビーで事態が変化するまで待てと言われる。
しかし、英語のわからないビクターには何の事かよくわからない。
警備員レイに食堂で使えるチケットとかをもらうが、意味がわからずにいる。
その時、テレビで祖国の革命のニュースが報じられ愕然とする。
取る物もとらず、あちこちのテレビに走り回り、
その際荷物とか放り出すが、盗まれたりはしていないようで後でまた手元に。
しかし、食券だけは落とした事になり、掃除夫のグプタが持っていき
文句があったら金曜に来いとか何とかよくわからない事を言われる。
ビクターは言葉は通じない上、祖国の通貨は使えず、
食券もなくしたので、持ち合わせたビスケットとかですます事に。
改装中のゲートを見つけ、イスを勝手に動かしてそこで寝る事にする。
それからトイレで体を洗ったりするように。
それを知ったディクソンは、ビクターがまだ正直にロビーに残っていた事に驚く。
そこで彼に明日警備が手薄になる時間があると説明。
ディクソンの仕事としては、ビクターを国内へ入れる事は許されないが、
このまま面倒を背負い込むよりは、ビクター自身の意志で国内へ入らせ、
不法入国として警察に任せた方が楽なのだ。
ディクソンの狙い通り、ビクターは警備のスキをついてドアから出て行こうとするが
ふと監視カメラに気づいてとまどうように。
そして結局、待ち続ける事を選んでしまう。

 ビクターはカートを返すと、25セント硬貨が戻ってくる事に気づく。
そこで放置されているカートを集めると、硬貨が彼の物に。
これが結構な稼ぎになり、食事も普通に食べられるように。
さらに、彼が持つ本の英語版を探して購入。
同じ文章を比較して、英語を覚えるように。
必要に迫られて、彼はドンドン英語能力を上達させる。
そして毎日のように入国審査をするが、係員トーレスに入国拒否をされ続ける。
ディクソンは、ビクターが収入方法を得て、居座るようになるのを快く思わず、
カート回収係を新設し、ビクターの収入を奪ってしまう。
おかげでビクターは再びビスケットを食べるようになるが、
幸運にも新たな収入源を得るのであった。
フードサービス係というエンリケが、入国係員トーレスに惹かれていて
彼女にどんなタイプが好きかとか、聞き出させようとする。
見返りとして、余った豪華な食事を食べさせる。
その結果、彼女がトレッキーで、「宇宙の巨大怪獣」は傑作だなどと語り、
エンリケもピンと来るようだから彼もトレッキーで、私も同様だ。
このエンリケ役の役者さんは、ちゃんと男優なのだが
チャーリーズ・エンジェルのバリモアちゃんの男装に似ていて驚かせる。

 ビクターは国際線スチュワーデス(フライト・アテンダントと言うのが正しいのか)
アメリア(キャサリン・ゼータ・ジョーンズ)を見かけるように。
最初は掃除夫グプタがわざと滑りやすくした床で転んでしまい、
それを助ける事で出会う。実はグプタはそれを楽しみにしているのだ。
しばらくしてから、彼女がビクターに手を振ってくるので、その気になるが
実は恋人と会っている事がわかって失望。
そんな事をしている内、2人は顔見知りになり、
恋人との仲がなかなかうまく行かない(不倫らしい)アメリアは
ビクターに次第に心を開くようになる。
彼女は、ビクターが建築業界の仕事でよく空港を利用していると誤解される。
(建築業界と言う部分は合っているのだが)
彼女がナポレオンの本を読んでいると知り、本屋でナポレオンの本を集めたりする。
アメリアに空港の外の店で食事に誘われ、とまどうビクターは、答えられずにいるが
アメリアの方が恐縮して、無礼すぎたなどと言い出す。
これにとまどったビクターは、何とか彼女と食事出来るように金を稼ごうとする。
空港内の店で働こうとするが、住所のない彼にはなかなか仕事がない。
ある時、夜に工事中の壁を見て、仕事心がうずいて勝手に仕事をしてしまう。
翌日、彼の仕事を見た作業員の親方みたいな人が、その仕事を気に入り、
別のグループに雇われる前に、彼を雇う事に。
しかも、ディクソンが「俺より高給だ」と言う額で。

 そうこうする内、エンリケにポーカーに誘われる。
メンバーはグプタと荷物運搬人マルロイを合わせた4人だ。
グプタはビクターをCIAのスパイときめつけていやがり、
手荷物検査用の機械を通して、何も隠していない事がわかってようやく仲間入り。
グプタはインド出身で、犯罪を犯して逃げてきたので
素性が調べられて、強制送還にされるのを恐れているのだ。
ビクターはいつもピーナッツの缶を持ち歩いていて、
それは何かと聞くとこれはジャズだと言う。
だが詳しくは語ろうとしない。
一方で、ディクソンは相変わらずビクターを快く思わず、
会議室のような所へ閉じこめてしまう。
そんな時、ロシア人の乗客と係員がもめる事件が発生。
何やら興奮気味に語るが、言葉がわからないので、
会議室から出す約束で、ビクターに協力を求める。ビクターは会話を通訳。
それによると、ロシア人は病気の父のため薬を持ち帰ると言う。
無許可での薬持ち出しは許されないため、薬は没収になると言うディクソン。
男は泣き叫びながら連れて行かれそうになるが、ビクターは機転を利かす。
父のための薬というのは聞き間違いで、ロバのための薬だったと言うのだ。
そんなはずはないとディクソンは言うが、ビクターは譲ろうとしない。
実は、動物のための薬には許可がいらないのだ。
そして、入国審査室に毎日出入りしているせいか、
ビクターはその条項を知っていたのだ。仕方なく薬を渡すディクソン。
彼は二度とこんなマネをするなと怒り、ビクターの手をコピー機に押しつける。
その日は彼らの視察の日で、ディクソンが乱暴を振る舞っているように見られ、
昇進は難しそうだと上司に言われる。
ビクターの行為は英雄視され、
空港内の各店にはビクターの手のコピーが貼られるようになる。
(そんな中には吉野家もある)

 ビクターはアメリアを食事に誘う事に。
これにはエンリケやグプタらも協力。(そんな中エンリケはトーレスと結婚した)
空港内の隠された場所へ連れて行き、アメリアもこんな場所知らなかったと言う。
そこでグプタが昔やってた大道芸とか見せる中食事し、楽しい時間を過ごす。
アメリアは恋人に呼ばれるポケベルを持ち、
ビクターもディクソンらに呼ばれるためのポケベルを持つ。
(アメリアは仕事に必要なのだと誤解しているが)
こんなポケベルは捨てようと言い、再び会う事を約束。
だが、約束の日にディクソンはアメリアを呼び出し、ビクターの素性を知らせる。
真相を知って困惑するアメリア。
そんな彼女に、ビクターはまたも勝手に改造して作った噴水をプレゼント。
そしてピーナッツ缶の話を教える。
ビクターの亡き父はある時ジャズのレコードに出会い、それに惹かれて
メンバー全員にファンレターを出したのだ。
彼らからは返事があったが、1人だけ返事がなく、それが心残りだったと言う。
ピーナッツ缶には彼らの返事が入れられていたのだ。
だから、何としても最後の1人に会うためにニューヨークへ行きたいと言うビクター。

 故国の革命が終了。革命軍が敗れ、再び米国との国交が回復する。
空港の人々は、ビクターと共に大喜び。
アメリアもかけつけ喜んでくれるが、結局恋人との仲が戻って
彼とは一緒に行けないと言う。
しかし、顔のきく恋人にビクターの事を話して、特別入国ビザを手に入れてくれた。
複雑な想いだが、ビクターはそれを持って入国審査のトーレスの所へ。
だが彼女はそのビザにはディクソンのサインがいると言う。
そこでディクソンの所へかけつけるが、ディクソンにはそれを認める気はなかった。
便が再開した事で、帰りのチケットを用意し、サッサと故国へ帰れと言う。
当然ビクターはいやがるが、ディクソンは切り札を持っていた。
友人エンリケらが仕事上の違反行為をしている事や、
グプタが祖国で犯罪を犯している事を調べていて、それを持ち出して脅す。
仕方なく志半ばで故国へ帰る事を決意するビクター。
エンリケらは思いとどまれと言うが、気持ちを変える気はなさそうだ。
そんな中、ほうきを持ったグプタが滑走路に飛び出し、
ビクターの祖国クラコウジアへの機の前に立ちはだかり大騒ぎに。
警官たちがかけつけ、インドへ連れ帰れと言うグプタ。
グプタの想いを知ったビクターは、意を決して外へ出る事に。
事態に気づいて空港内は騒然。
各店の連中が土産を渡して、ビクターは荷物でいっぱいに。
当然、ディクソンも気づいて、出口に警備員を行かせるが、
警備員も同調し、外は寒いぞとジャケットをかけて通してしまう。
悔しがるディクソンだが、彼が外へ出てしまうとまあいいかという気になり、
仕事に戻れと皆に指示を出す。
外へ出たビクターは、アメリアとばったり会い、黙ってうなづく。
ビクターはタクシーに乗り、最後の1人がいる店へ。
そこではジャズの演奏をしていて、目的としていた人物もここにいた。
ビクターが彼にサインを求めると、演奏が終わってからにしてくれと言う。
そしてサインをもらったビクターは、再びタクシーに乗り、
故郷へ帰ると言うのであった。

 と言うわけで、またむやみに長くさえなければいいのだが。
トム・ハンクスが空港から出られなくなる展開は、割に序盤に起こる。
それからいろいろ状況が様変わりし、いろんな手口で稼いだり
エピソードに事欠かなくて、見ていて退屈しない感じ。
そういう意味で、2時間強と言うのは本当は少し長いのだが
まあギリギリOKと言うところか。
人が大勢いるのに孤独を感じるなんて展開は、
同じトム・ハンクスの「キャスト・アウェイ」のバリエーションみたいな感じで
あちらは文字通り孤島だが、こちらは現代社会の孤島と言う感じで、
そこらへんにテーマがある気がする。
弱った状況に陥るあたりのトム・ハンクスの演技もなかなか見所がある。
割に無防備なトム・ハンクスのカバンが全く盗まれなかったりするし
警備局の人が多少意地悪なのを別にすれば、悪い人が全く出ないなんて
あまりにも絵空事ぽいところはあるが、まあ面白いと言える。
掃除夫のじいさんが、トム・ハンクスのために犠牲になるあたりが感動のシーンだが
肝心のジャズメンに会うあたりがあっさりしていて
スピルバーグなら、もっと恥ずかしいほど盛り上げそうなものだが、
ちょっと拍子抜け。
キャサリン・ゼータ・ジョーンズとの関係は、
何でもかんでもハッピーエンドにしようとする昨今にしては味がある。
 

ターミナル・ベロシティ」(94)を見た。

 今回は何を見ようかと考えて、候補に出たのが、
「フランケンシュタイン」、「ディスクロージャー」、「ターミナル・ベロシティ」。
「スピード」をもう1度見る案や、
「ノー・エスケイプ」「ベストキッド4」2本立て案は、やめとくとなると、
残りは3本で、どれももう少しパンチが欲しい気もしたが、
まもなく公開が終わると言う事で、本作になったわけだ。
主演は、チャーリー・シーンとナスターシャ・キンスキーと言う2世コンビ。
前回見た「ドロップゾーン」に続いて、またもスカイダイビングもので
前回が失敗だっただけに、今回もあまり期待できないのだが、
チャーリー・シーンのアクションだから見てやるか。

 冒頭、ある女性が車で砂漠の中にいて、妙に脅えている。
突然、すごい音がして、旅客機が現れ、車の屋根に接触して着陸、と言う謎の始まり。
続いて、どこかのマンションだかに、電話している女性が。
仲間が行方不明になって、車だけ残され、屋根に旅客機のタイヤの跡があると言う。
その部屋へ、2人の男が侵入。格闘に。女性もけっこう強いが、やられる。
水槽に顔を入れられ、「あれはどこだ?」とか何とか、拷問を受ける。
しかし、彼女は答えず、シャワーの途中でこけて死んだように放置して去る2人。
この冒頭は、意味ありげだが、正直言って、わけがわからず退屈だ。
場所は変わって、都市の真ん中で、金持ちの女の子の誕生パーティが。
1人の男がパラシュートで、高層ビルの間をすり抜け、
女の子の前の壁の上に着地すると言うアクロバットを見せる。
これは彼が得意とする出張サービスだったのだ。
彼の名前はディッチ(チャーリー・シーン)。
だが、彼の行動は航空局に目をつけられていて、彼のいるダイビングチームも
営業停止にさせられそうで、正直困っていた。
そんな彼を指名する生徒が入校。クリス(ナスターシャ・キンスキー)と言う娘だ。
彼女は、ダイビングは初めてだと言うが、ディッチを知って教わりたくなったと言う。
美人のクリスをモノにしようと、スケベ心で教えるディッチ。
そして、いよいよダイビングを体験する事に。
ディッチの腹にクリスをくっつけて落下するものだが、
クリスは、スケベな股間を押しつけられてはたまらんと抵抗。
開きやすい新人用のパラシュートで、ディッチの指示で落下する事に。
飛行機で上空へ行き、クリスの命綱をフックにひっかける。
突然、クリスが別の機がいる等と言い出すものだから、
ディッチらがどこにいるのかと、外を見ている間に、クリスがいなくなる。
下を見ると、クリスが落下している。あわてて後を追うディッチ。
急降下して、ロープを引けと言うが、クリスは反応せず。
結局間に合わず、クリスは地面に叩きつけられて即死する。

 ディッチはこの事件にショックを受ける。
普段から問題行動の多い彼なので、航空局は彼の責任を追及。
検事とか言う男は、彼に殺意があったのでは等と言い出して、かなりまずい。
ディッチは間違いなくフックをかけたと主張するが、パイロットも確認していない。
もしかけていたなら、自分ではずした事になるが、
もし自殺なら、こんな面倒な事をするだろうか。
クリスの残したカバンから、身分証を発見。彼女の家へ行く。
忍び込むと、そこにあった写真には、ダイビング姿のクリスが。
彼女は素人ではなかったのだ。
だが、次の瞬間、金髪の男が「死体はどこだ?」と意味不明の事を言って襲ってきた。
格闘し、相手のナイフを奪うが、形勢は不利なので、ベランダから逃走。
ナイフを分析してもらうために、武器マニアの友人の所へ。
彼はナイフに刻まれた文字が、ロシアあたりの文字と見抜くが、
売る気がないと知ると興味を失う。彼は最近、戦闘機を改造して、
ジェットで延々と引いた線路の上を走る仕組みを作っていた。
滅茶苦茶危険な代物だが、時速500`以上が出て、ハイな気分になれると言う。
ディッチは、生徒用のビデオを撮影している仲間が、
クリス落下を捕らえたと知り、そのビデオを調べる。
すると、そこにはディッチらが乗った機の後方に、もう1機が映っていた。
もう1つの機は存在した。その事実から、突然彼は近くを飛ぶ飛行機を
何を根拠に思ったのだかわからないが、関係あるものと追跡。
とある小屋へたどりつき、そこで生きていたクリスと仲間に会う。

 クリスの説明によれば、ディッチが目を離したスキに機外から尾翼の方へ移動し
それと同時にもう1つの機から死体を落下させる。
ディッチがそれを追っている間に、クリスは別の地へ着地すると言う寸法だ。
その目的は、仲間が殺されたために死体を処分する事。
そしてクリス自身が死んだと思わせる事だ。
顔はつぶれて確認は不可能だし、指紋を調べればばれるが、
わざわざそんな調査をするとは思えない。
ディッチは、何だかわからない計画のために、自分が巻き込まれた事に怒る。
クリスはほとんど説明もせず、つきあってほしいと、彼を無理矢理機に乗せる。
そして、夜中にクリスに先導され、スカイダイビング。
無線で指示され、まんまとだまされて、彼だけが何かの施設の中へ。
煙突の中に落ちて、サンタクロースのようだ。
クリスは中の構造を知っているようで、電源を切れば、警報が鳴らなくなると指示。
クリスの正体が何者かもよくわからないのに、従ってしまうわけだ。
続いて、とある部屋へ。そこのクローゼットを見ろと言う。
床に金庫があるが、それは囮。服をかけた棒をはずすと、中から何やら装置が。
その時、例の金髪の男を含めた一味が戻ってきて、
切れていた電源を戻したために、警報が鳴ってしまう。
やばいと思ったクリスは仲間ととっとと去ってしまう。
ディッチはあわてて屋上に上り、予備用のパラシュートを開いて、
高圧電流の流れる柵の上を通過して脱出に成功する。
この予備用のパラシュートは、スカイダイビングでは基本らしいが、
この後も再三に渡って利用される。

 家に戻ると、クリスから電話があり、装置を持ってこい等と言い出す。
あまりの身勝手に怒ったディッチは、証人を連れていくから、
無実だと証言しない限り、装置は渡さないと言う。
ディッチは、例の兵器マニアの友人の所へクリスを呼び出す。
証人として連れていったのは、彼を怪しむ検事だ。
だが、ありがちな事にこの検事は一味で、クリスと来た仲間は殺され撃ち合いに。
銃なんか撃った事のないディッチは、クリスに銃を渡され撃てと言われてビクビク。
多勢に無勢と逃げ出す2人。装置さえあれば大丈夫と言うが、装置は車の中に。
騒ぎに飛び出した兵器マニアが、バズーカで車を吹っ飛ばし、相手が驚くのに満足。
だが、簡単に撃たれてしまう。
2人は兵器マニア自慢の、レール上の戦闘機に乗って逃走。
どう見ても無謀な行動だが、あまりの速度に顔もひきつり、追っ手もついてこれない。
レールの終点には、スマイルマークの描かれた壁が。
強烈なGの中、ようやくレバーを引くと、脱出装置で2人は上へ飛ばされる。
直後に戦闘機は壁にぶつかって爆発。
あきらかに「ダイハード2」のパクリのようなシーンだが、
必然性がまったくなくて、バカバカしいにもほどがある。

 徒歩で小屋にたどりつく2人。クリスは装置も手に入れられず、明らかに失望。
ディッチは、追っ手の連中がロシア語を話しているのを不思議に思う。
実は彼はモスクワ五輪の際に、米国の体操代表だったのだが、
ボイコットで出場できず、失意で引退したと言う経緯があって、
ちょっとロシア語がわかるのだ。
それに対してクリスは、我々と彼らは元KGBだと話す。
何やら重要なものをめぐって、仲違いしたのだ。
そうは言っても、装置はないし、ディッチにちょっと惹かれるクリス。
ディッチが転がっていた酒を飲むと、クリスもそれを飲む。
しかし、ディッチは中に虫がいて、クリスが虫ごと飲む事に気づくが、
彼女は何でも飲むよう訓練されていると称する。
そのあとキスシーンになるが、どうしてこんな虫を飲む必要があるのか。
ちょっといいムードになった所で、実は装置を持っていると見せるディッチ。
これだから男はバカなのよ等と言って怒るクリス。
彼女は、装置の中から小型のCD−ROMを取り出し、再生する。
そこには、何かの地図が映し出される。
ここに重要な飛行機か、あるいはそれに乗せた荷物があるに違いない。
その場所は、飛行機の墓場となっている飛行場だった。

 2人は墓場の中から、ロシア製のジャンボ機を発見。
そこには簡単に乗り込めないよう、入り込むと爆発する仕掛けがあったが、
クリスが解除して中へ。中にはスチュワーデスや乗員たちの死体が。
そして貨物室には、あっと驚く大量の金塊。
クリスはなかなか語ろうとしないが、ディッチがロシアの金が夢だったと
持ち出そうとするので、仕方なく話す。
それは、ロシアの貧民を助けるための金塊なのだが、
元KGBの連中が、その輸送機をハイジャックし、
アメリカで金塊を売りさばいて武器を調達し、冷戦に逆戻りしようと言う算段だった。
そこへ気づいた一味が入ってくるが、トイレに隠れたりしてうまく逃げる。
クリスは一味の野望を阻止しようと躍起になるが、協力しそうなのはディッチのみ。
その彼も、相手がでかすぎると引いてしまい、
無実だと証明さえしてくれればいいと言い出すので、彼女は怒って去ってしまう。
ディッチは列車で帰ろうとするが、彼の財布にクリスの3分間写真が入っていて
「彼は無実です」と書いた板を持っている。
そんな事で無実が証明できるか疑わしいが、彼女の気持ちに打たれたディッチは
やっぱり飛行場へ向かう事となる。

 飛行場では、ロシアのジャンボ機から輸送機へ金塊が移し込まれていた。
そしてプロのクセに、まんまとクリスは捕まっていたのだ。
金髪の男は、自慢のキャデラックのオープンカーまで乗せる。
クリスを育てたと言うピンクウォーターは、裏切り者とか言って殴る。
こりゃまずいと、ディッチは近くにいた軽飛行機の老人に、警察を呼べと言う。
航空局のもので、彼らが麻薬を密輸していると言うが、モタモタしている。
そうこうしているうちに、輸送機が離陸し始めたので、
警察はあきらめて追跡する事に。
臨時隊員に任命するとか言って、
わざわざ任命式みたいなのまでやって信用させ、追跡。
輸送機の背後につき、飛び移るため羽根の上に移動する。
一方、一味はクリスを処分するため、貨物室のドアを開いて、
彼女を突き落とそうとしている。
いろいろ話している間に、ディッチは貨物室の下の部分に飛び移る。
軽飛行機に気づいた連中は、あわててクリスをキャデラックのトランクへ。
そして操縦席の方へ行くが、その間にディッチが中へ入り込む。
何を考えたか、彼はいきなり運転席へ。それに気づく金髪の男。
銃を向けようとするので、いきなり発進して、男を壁との間にはさむ。
苦痛のあまり、機関銃を乱射する男。弾がホース等に命中。機は不調になる。
続いて、ディッチはいきなりバック。男は車にしがみついたまま。
車は貨物室のドアから空中へ。猛スピードで落下する。ここからが大変だ。
しがみついたままの男は、銃を撃とうとしたり、ディッチを殴ろうとしたり。
だが、ディッチに突き飛ばされて落下。
ディッチはトランクを開けようとするが、レバーが壊れて開かない。
そこで、信じられない事に、エンジンキーをはずして、
直接トランクの方へ移動して手でトランクを開けようとする。
なかなかキーが差し込めずに苦労するが、ようやくトランクを開けて、
中からクリスを救出。2人一緒にパラシュートを開いて脱出。
だが、すでに地面すれすれで、たちまち車は爆発。
上空のパラシュートも燃えて、
1つをはずして予備のパラシュートで断崖からさらに降下。
見事着地し、もう疲れたとダウンするディッチ。
機はエンジンが不調になって着陸し、誰が呼んだか警察が急行。
しかし、上空からピンクウォーターがパラシュートで降下して、2人を襲う。
クリスが刺され、ディッチと格闘になるが、体格差でかなわない。
しかし、ディッチがピンクウォーターの予備パラシュートを開くと、
風で彼は飛ばされ、まんまと近くの発電用の風車に巻き込まれて死ぬ。

 こうして一件落着し、2人はロシアで表彰を受ける。
ディッチは、外国人としては初の勲章を受け、念願の金メダルと喜ぶ。
彼は、敬礼すると兵たちが合わせて敬礼するのが面白くて、
頭をかくフリをしたりして、からかう。
そして、クリスの一家と対面し、デタラメの話と思っていた
事故で1本足を失った愛犬にも会う。

 と言うわけで、このスカイダイビングを題材にした話は、
正直言って、前回の「ドロップゾーン」よりもさらに脚本が雑で、
何の必然性があるんだよ、もう少し推敲しろよなと言いたくなるほど、
ほとんど思いつきで作ったような展開で、バカバカしかったが、
最後の車ごと落ちるダイビングのシーンは、特撮がらみとは言え、
状況的にかなりやばくて面白かった。
どんな局面でも、とぼけた顔をしているチャーリー・シーンは、
「ホット・ショット」の路線のままのような気もするし。
 

ターミネーター(84)

 監督 ジェームズ・キャメロン

 ロサンゼルス。閃光と共に大男が送られてきた。
彼は電話帳でサラ・コナーと言う名の女性を探し、次々と殺害していった。
女子大生のサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)は、1人で街へ出るが、
自分と同姓同名の女性が、次々と殺害されている事を知る。
しかも、不審な男が自分を尾行しているのに気づいた。
恐怖を覚えたサラは、混雑するクラブへ逃げ込む。
サラはクラブ内に自分を尾行していた男を発見するが、
次の瞬間、別の男が彼女に銃を向けている事に気づいた。
だが、男がショットガンで大男を撃つ。
しかし、大男は死んでおらず、立ち上がって機関銃を乱射。
男はサラを連れて逃走、車に乗り込む。
大男はボンネットの上に飛び乗り、フロントガラスを叩き割るが、
車は道路に飛び出し、ショックで大男は振り落とされる。
近くにいたパトカーによって車は手配されるが、大男によってパトカーは奪われる。
激しいチェースの末、駐車場に逃げる車。

 そこで車を乗り換えながら、男の話した事は、サラを驚かせた。
男の名はカイル・リース(マイケル・ビーン)。
近い将来、核戦争が起き、機械が人間を支配するようになる。
そこで人間と寸分違わぬように作られた殺人マシンが、
ターミネーター(アーノルド・シュワルツェネッガー)だ。
人間側の反乱のリーダーとなったジョン・コナーを抹殺するため、
その母親であるサラを、過去にさかのぼって殺害しようとして派遣されたのだ。
しかし、カイルらはターミネーターに発見され、
再び激しいチェースの末、ターミネーターの車は壁に激突。
だが、カイルはかけつけた警官に逮捕され、ターミネーターは消えていた。
サラは警官(ポール・ウインフィールドやランス・ヘンリクセン)に保護される。
彼らはカイルの話を信用せず、彼を異常者と決めつける。
一方、傷ついたターミネーターは、自分で故障箇所を修理。
警察署を襲撃し、全滅させる。
逃げだしたカイルはサラを救出して逃走。2人はモーテルに逃げ込む。
伝説の女性サラを以前から愛していたというカイルを、サラも愛するようになる。
ターミネーターは、サラの母親への電話で彼女の居場所を突き止め襲撃。

 カイルらは車を奪い逃走。ターミネーターはバイクで追跡する。
カイルは手製の爆弾を投げるが、ターミネーターに撃たれて負傷。
運転するサラは、車をバイクにぶつけ、転倒させる。しかし、車も転倒。
ターミネーターはなおも立ち上がるが、そこへ来たタンクローリーにはねられる。
だが、ターミネーターはまだ生きていた。
カイルはタンクローリーに爆弾を投げ入れ、タンクローリーは爆発。
炎につつまれて、ついにターミネーターは倒れた。
しかし、骨組みだけになりながらもターミネーターは生きていた。
サラたちは工場へ逃げ込む。だが、ターミネーターも工場へ侵入し、2人を追い込む。
カイルは爆弾をターミネーターの骨組みに突き刺し、ターミネーターは破壊される。
しかし、カイルは死亡。サラも足を負傷する。
だが、上半身だけになりながらも、ターミネーターは生きていた。
サラはプレス機でターミネーターをつぶし、完全に機能を停止させる。
こうして、カイルの子供を身ごもったサラは、来るべき未来に備えるのであった。

 というわけで、伝説的でさえある「ターミネーター」の1作目。
当初はランス・ヘンリクセンがターミネーターで、
シュワがカイル候補だったと言う説もある。
低予算なだけに、特撮もちゃちだし、話自体もずいぶん安っぽい感じがある。
とは言うものの、殺しだけを目的にし、
自分の身を保護しようと言う気がさらさらないマシンという設定は、すごすぎる。
時を同じくして、未来から来たカイルが、何をやるにしても要領が悪いのに対して、
決して要領がいいとは言えないが、
強引にやって目的は達するターミネーターは、まさしくマシン。
おばさんにしか見えないリンダ・ハミルトンも、最後には強い女になって、
未来の息子を育てる母親としての素質を感じさせるし
写真を見て、彼女を愛していたと言うマイケル・ビーンには悲しさがある。
未来の決められた時代に巻き込まれていく悲しさ。
ポール・ウインフィールドと、ランス・ヘンリクセンの扱いは軽く
意外にシュワも道具としてしか使われていないが、
この映画の独特の雰囲気を保つためにはよかったのでは。

LD
 

問題の「ターミネーター2」(91)を見る。

 この映画だけは話してはならないはずの、ストーリーをばらす。
シュワルツェネッガーは、演技は期待されていないマッチョタイプだったが、
「ターミネーター」で無口な殺人者という役で、新境地を開いた。
それは決して肉体が必要な役ではないが、
肉体が故にあの不死身さがリアルに感じられたのだ。逆手にとったわけだ。
これでシュワはトップアクターにおどりでた。
しかし、その後しばらく、彼が演じた役と言うのは、
いかなる強敵でも、負けるようには思えない男というものばかりで、
シュワのキャラに便乗した企画ばかりだった。
しかし、「ツインズ」「キンダガートン・コップ」といったコメディなどで
意外にできる役者だと言う事がわかった。
というわけで、役者として成長したシュワが、原点に戻ってきたわけだ。
思えば、アクション映画の第一人者となったジェームズ・キャメロンも
未来戦士を演じたマイケル・ビーンも、前作で花開いたわけだ。
前作は低予算であるがゆえに、ちゃちなシーンもあったが、圧倒的なパワーがあった。
その2作目という事で、普通ならばパワーが落ちるところだが
「エイリアン2」でパワーアップした、続編では実績のあるキャメロンだ。
自作ならばなおさらで期待十分、悪評も皆無。これは見るしかないぞ!!

 (前作のあらすじ)
 女子大生サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)は、
同姓同名の女性が次々と何者かに射殺されるという事件を知り、身の危険を感じる。
やがて暗殺者は彼女の前にも現れるが、別の男が現れ彼女を救出する。
カイル・リース(マイケル・ビーン)と言うこの男の話は、彼女を驚かせた。
機械が支配した未来社会で人間の反乱が起こり、人間側が勝利をおさめた。
しかし、機械側は人間のリーダーであるジョン・コナーを抹殺するべく
暗殺者ターミネーター(アーノルド・シュワルツェネッガー)を
タイムマシンで過去にさかのぼらせ、母親であるサラを狙ったのだ。
ターミネーターにはあらゆる攻撃が通用せず、警察署も全滅してしまった。
最後の決戦で、ターミネーターの乗ったタンクローリーに爆弾を仕掛け
倒したかに見えたが、ターミネーターは骨組みだけになりながらも生きていた。
カイルとサラは工場へ逃げ込み、そこでカイルが身を犠牲にして
ターミネーターに爆弾を仕掛ける事に成功。
ターミネーターはバラバラになるが、カイルも死んでしまった。
しかし、ターミネーターはまだ活動を停止したわけではなく、
上半身だけでサラを狙う。だが、彼女はプレス機でターミネーターを倒す。
彼女はカイルの子供を身ごもっており、彼を生き延びさせる準備をするのであった。

 1994年。あれから10年。
カイルの話からサラは来るべき未来を知っていた。
1997年にはスカイネットというコンピュータ網が、軍事を管理するようになり、
やがて人間を支配すべく、核爆弾を落とし、30億の人が死亡する。
それが「審判の日」であった。
その後、人間と機械は長い戦いを開始するのだ。
サラは息子のジョンをリーダーとして育てるべく、ゲリラなどに参加。
やがてコンピュータ工場を爆破しようとして、逮捕され、
ターミネーターの話をしたために精神病院へ入れられてしまう。
少年ジョンは親戚夫婦の家にもらわれるが、彼は打ち解けようとしなかった。
そして母親から教わったコンピュータ技術で、
銀行の金をくすめたりして好き勝手にやっていた。
その頃、すさまじい閃光とともに、2人の男が送られてきた。
片方は、10年前のターミネーターと同じタイプ。
彼は飲み屋で、暴走族たちから服を奪うという、前作と同じ事をやる。
もう1人は、警官を襲ってパトカーを奪う。
2人はそれぞれ親戚夫婦にジョンの居場所を訪ねる。
今回は写真を入手するという事を覚えたので、人違いはしないわけだ。
やがてショッピングセンターのゲームセンターで遊んでいるジョンの前に
ニセ警官が現れる。
銀行の件がばれたと感じたジョンは、センターの職員用通路へ逃げる。
だが、反対側からショットガンをもったターミネーターが現れる。
(ややこしいので、旧式を1号、新式を2号をしよう)
オロオロするジョンを尻目に、互いに銃撃戦を始める。
しかし、2号は弾が命中して、体に穴が開いても、すぐに埋まってしまう。
1号と2号は激しく格闘。1号は投げ飛ばされ、壁を突き破って店の方まで飛ばされる。そのスキに、ジョンは逃げ出す。彼は駐車場にあるバイクで逃げる。
2号はこれを走って追跡。
こいつが異常に足が速くて、時速40kmは出ていると言う速さで、気色が悪い。
ジョンは道路へ飛び出して、トラックの前に飛び出す。
2号はトラックに飛びつき、運転手を放り出して運転する。
周囲で車が激突するが、おかまいなしだ。
ジョンは放水路へ逃げ、そこを走るが、
トラックは陸橋から強引にジャンプして、ジョンを追跡。
追いついた1号は、平行した道路から、
ショットガンをいちいちクルクルと回しながら撃つ。
トラックはジョンのバイクに接触するが、ようやく放水路に入った1号が追跡。
それに気づいた2号は、蛇行して邪魔をする。
ようやくトラックを追い越した1号は、平行するバイクからジョンを助け出す。
幅が半分になる箇所が来て、トラックは激突炎上。
しかし、2号はまだ死んではいなかったのだ。

 ジョンは、自分を助けたのが、母親から聞かされたターミネーターだと気づく。
彼はその話を本気にしていなかったが、目の前に現れたのでは信用するしかない。
ターミネーターによれば、
未来のジョン自身が自分を守るように、彼を送り込んだのだと言う。
そしてジョンを追う新型のターミネーターは、
液体状金属でできていて、どんな形にもなれるのだ。
キャメロン監督の前作「アビス」で液体状のエイリアンが出てきて
その特撮がなかなかよかったので、図に乗ったとしか思えない。
しかし、なれるのは自分と同じ程度のサイズだけで、
部品があるような機械にはなれないと言う、都合のいい設定もある。
ジョンの命令で来たターミネーターは、少年ジョンの命令にも服従する事が分かった。
そこで、ジョンは「人を殺してはならない」と命令。
ジョンの命を守るという指令を受けたターミネーターは、彼が家へ戻る事を止める。
実際、2号はおばさんに姿を変えて、手をナイフに変形させておじさんを殺害。
(このおばさんに扮したのは、「エイリアン2」で最後に爆死した女戦士)
2号はジョンの行きそうな所へ現れ、そこの知人を殺害してすりかわるのだ。
母親が危ないと感じたジョンは、ターミネーターの協力で母親救出をもくろむ。
サラの前に現れた警官の話はサラを愕然とさせた。
10年前に警察署を全滅させた犯人が、ショッピングセンターに現れたと言うのだ。
そして、親戚夫婦が殺害され、ジョンが行方不明だ。
彼女は拘束衣を着せられてベットに寝させられるが、
盗みだしたクリップでカギをはずして部屋を脱出。
見張りを次々と倒し、毒薬で医師を人質にとって逃走をはかるが、
影に隠れていた係員によって人質を奪われ、単身逃走。
だが、彼女の前にあのターミネーターが出現。恐怖で逃げ出すサラ。
追ってきた医師たちに捕まるが、
ジョンの命令でターミネーターは、医師たちを次々と倒す。
わけがわからないサラの前に、警官が現れる。
この男は、鉄柵をカギを開けずに通過。もっていた銃が引っかかるというマヌケさだ。
どうやら、こっちは味方で、あっちが敵とさとったサラたちは逃げる。
エレベーターで下へ降りようとするが、
2号の手が刃物のようになり、ドアをこじ開ける。
1号がショットガンで撃ったため、2号の頭はパックリと割れて、
そのスキにエレベーターは下へ行く。
だが、2号はエレベーターの箱の上へ飛び降りて、手の刃物で上から次々と刺す。
サラたちは駐車場にきていたパトカーを奪って逃走。
またまた2号は、「ウルトラQ」のケムール人のような俊足で追跡。
手をカギ状にして、パトカーに引っかけるが、ショットガンによって何とかふりきる。
手の一部が車にひっついていて、それをジョンが捨てるのだが
それが2号にスルリとひっついてしまう。

 サラはターミネーターからスカイネットの事を聞く。
それは、サイバーダインと言う会社のダイソンという科学者が開発したのだと言う。
実は10年前にプレス機でつぶされたターミネーターの部品は
工場がひそかに回収して、研究に使用していたのだ。
(つまり、ターミネーターを本当の意味で開発した人は、存在しないわけだ)
サラたちは、かつて活動したゲリラの隠れ家へ行き、そこで武器を調達する。
ターミネーターに愛着を感じたジョンは、少しずつ人間に近づけようと教育。
サラさえも、ジョンにとって最高の保護者かも知れないと思い始める。
だが、核戦争の悪夢を見たサラは、単身ダイソン殺害に向かう。
まるで、女ターミネーターだ。
ダイソンは新人の技術者なのだが、出所不明の部品から、研究を進めていた。
サラはダイソンの家を襲撃。
ダイソンは肩を撃たれ、サラはとどめをさそうとするが、
息子が身を犠牲にして守ろうとしたのを見て、ためらう。
そこへジョンたちがかけつける。
ターミネーターは自分の腕を引き裂いて見せ、来るべき未来の話をする。
自分の開発が未来の戦争を導くと知ったダイソンは、研究中止を決意。
だが、資料が残っている以上、他の者が開発する可能性がある。
そこで、彼らはサイバーダイン社の資料の抹消に向かう。
警備員を倒して研究室に入るが、別の警備員が気づいて警報を鳴らす。
指名手配中の男女という事で、警察署員全員が出動する。
研究室に爆弾を仕掛け、ジョンが得意技で金庫を開けて、
10年前のターミネーターの腕とチップを回収。
ターミネーターは、警官を殺さないように注意して攻撃し、包囲網を散らす。
だが、潜入した狙撃隊によってダイソンが撃たれる。
サラたちはエレベーターで逃走。
ダイソンは落とすと爆発するらしい起爆装置を落として、研究室は大爆発。
警官隊は催涙弾を撃ったため、サラたちは逃げられない。
そこでターミネーターは、警官たちの膝を撃って倒し、
さらに催涙弾を撃ちまくって、警察のトラックを奪う。
そのトラックでエレベーターの前まで乗り付け、サラたちを救出。
逃走するが、2号もかけつけていた。
バイクに乗って、研究室まで上がっていた2号は、
サラたちが逃げたのに気づいて、窓を突き破って向かいにいたヘリに飛び移る。
2号は頭突きでガラスを破り、ダラーリと液体状になって機内に入り込む。
ヘリを奪って追跡。地面すれすれを飛ぶ。
サラが荷台から撃つが、撃たれて負傷。
運転していた1号は、トラックを停止させて、ヘリをぶつけるという強引な手をとる。
爆発炎上するヘリ。しかし、トラックも横転。
2号は液体窒素を積んだタンクローリーを奪い、サラたちも別のトラックを奪う。
しかし、このトラックはスピードが全然出ず、タンクローリーに追いつかれる。
1号はジョンに運転をまかせて、タンクローリーに飛び移る。
ジョンたちのトラックは工場に突っ込み、
追っていたタンクローリーも横転して工場に突っ込む。
2号はタンクローリーから脱出するが、液体窒素が流れだし、
2号は手足が張り付いて、バラバラになる。
1号はジョンに教わった「地獄で待ってろ。ベイビー」と言う文句を言って
ショットガンを撃つ。粉々に飛び散る2号。

 というわけで、これでおしまいかに見えたが、やっぱりそんな事はなく
溶鉱炉の熱で液体が溶け出し、再び合体。
1号がくい止め、サラたちは工場の中を逃げる。
1号と2号は激しい格闘。2号は壁に叩きつけられて、グニャリと裏返る。
背中がこっち側に変形してしまうわけで、
背に腹は変えられないなどと言ってられない。
1号のどんな攻撃も、2号には効き目がない。
しかも、機械の歯車に手をはさまれてしまう。
その間に2号はサラたちを追跡。サラはジョンを逃がし、迎えうつ。
2号は手を刃物に変えてサラの肩を貫き、続いて目を狙ってジョンを呼ぶよう脅迫。
サラは拒否し、そこへ1号が腕を切り落としてかけつける。
またまた1号と2号は格闘。
2号は鉄棒を1号の腹に突き刺し、ついに1号は機能を停止する。
ジョンはかけつけたサラを見るが、その後ろからもう1人のサラが現れる。
(リンダ・ハミルトンの双子の姉妹が演じている。
他のシーンでは、「グレムリン2」にも出ていた双子が出ていた)
前のサラは2号だったのだ。サラはショットガンで次々と攻撃。
しかし、2号にはきかない。
補助動力で動きだした1号がかけつけ、ロケットみたいなショットガンで撃つ。
2号は溶鉱炉に落ち、意外にも熱に弱いという当たり前な弱点で、溶けてしまう。
ジョンは、盗みだした10年前の部品も溶鉱炉に捨てる。
だが、もう1つだけ残されたチップの持ち主であるターミネーターは、
泣いているジョンを見て、人間がなぜ泣くのか分かったと称して
自ら溶鉱炉に降りていくのであった。
こうして、人類の未来は明るくなったのである。

 というわけで、改めて認識したのは、
前作はそんなに無茶苦茶面白かったわけではないと言う事だ。
考えてみると、未来から歴史を直すために戦士が来るという話は
意外にありがちな展開なのだ。
妙にこじつけっぽいところが、安っぽい印象をも与えていた。
殺しだけのために来たと言うターミネーターが、
バラバラにされても活動を停止しないと言う、どこかコミカルな恐怖がよかったし
後に大スターになったシュワの出世作という事で、
やや伝説化されていた部分があったに違いない。
そういうわけで、この続編には何やら期待しすぎた部分があった。
評判なのは、何にでもなる2号なわけだが、手が刃物になると言うのはちと不格好。
もっといろいろ有効な方法があった気がする。
異常に足が速いのは、夢に出てきそうな気持ち悪さ。
サラたちがサイバーダイン社を襲っている間、全然出てこないので中だるみもあった。
シュワ自体は、途中で殺しはしないと明言してしまったので、
絶対に事故を起こさないとわかっている車で飛ばすようなもので
何か物足らなかった事は否定できない。
ジョンに感化されて、次第に人間っぽくなるあたりはいいものがあるのだが、
やっぱりシュワは悪役にさせておくべきだったのでは。
人間の未来は自分たちで作っていく物だと言う感じの、
テーマにしばられたのは大きなマイナスと言える。
結局、つじつまなんかあわない話なのだから、余計な事は考えて欲しくなかった。
前作ではバラバラになっても死なないターミネーターの、
しつこさがたまらなかったわけだが、
今回のアレは、最初から倒せそうもない感じだったのに、
最後に意外に簡単な手で倒せてしまったので拍子抜け。
1号が補助動力で生き返ると言うのは、バカ野郎と言う感じ。
結局、一番激しかったアクションが、前半で1号がジョンを救出するあたり。
それなりに面白かったのは事実だが、
90点程度の出来を期待すると、意外にハズレかもしれない。