「スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃」(2002)を見た

 何と言っても、ここ数十年で最大のヒットシリーズはスターウォーズ。
それまでチープな映画が多かったSF映画を大作にまで持ち上げ
サーガと呼ばれる大河ドラマ風SFのさきがけとなる。
その後、類似作品が雨後の竹の子のごとく現れたが
本家の方はしばらく中断し、生みの親であるジョージ・ルーカスに至っては
1作目を監督しただけで、その後監督作品がない始末。
もともとエピソード9まで作るはずで、
4〜6だけができたと言う中途半端な状態だったが、さすがにまずいと思ったか
特撮技術が向上したという理由で、ここへ来て、最初の3作だけは作る事に。
最後の3作はルーカスが歳をとったと言う理由で断念したらしい。
こうしてできたエピソード1は、過去の作品とは趣を異にするが
過去の作品の登場人物も、一部別の姿で出ていたりして
まだ子供であるアナキンが、後にダースベイダーになるのだなと言う目で見ると
興味深いものがある。さりげなく、ダースベイダーのテーマもかかったし。
今回は、ベンやアミダラという連中もなじみの顔になり、
ジェダイがいかに崩壊し、アナキンがいかにぐれるかが関心の中心。
何はともあれ、誰よりも早く見ろ。

 昔々、銀河の彼方で。
銀河共和国は分裂させようと言う一味のたくらみで混乱状態にあった。
議会の最高議長パルパティン(イアン・マクダーモト)こと
後の銀河皇帝は、共和国軍の創設を主張。
それに対し、ナブーの女王をやめて、元老院議員となった
アミダラ(ナタリー・ポートマン)は軍の創設に反対し、投票のために議会へ向かう。
コルサントと言う議会のある惑星だ。
だが、彼女の乗った宇宙船が爆破され、アミダラは死亡。
かと思ったら、かけよった係員のような女性こそ本物のアミダラだった。
また変装していたのだ。護衛の男はアイパッチをつけていて
前作のパナカ隊長の甥らしい。
パルパティン議長は、アミダラの安全を守るため、ジェダイ騎士の護衛をつける事に。
呼び出されたのは、10年ぶりの再会となる
オビ・ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)と
成長したアナキン・スカイウォーカー(ヘイドン・クリスティンセン)だった。
アナキンは前作で10歳で、10年たったから20歳になったのに対し
アミダラは15歳から25歳になったと言うところか。
オビワンは、アナキンを弟子であるパダワンと呼ぶが
自分のジェダイとしての実力に自信を持つアナキンは、
もう一人前だとこの扱いに不満げだ。
エピソード1で妙に目立った、ジャージャービンクスも、今回は代議員となっており
おまけに出演シーンは極端に少ない。
ジャージャーと共に迎えたアミダラは、成長したアナキンに驚くが
アナキンは僕だと気がつかなかったと不満げだ。
アミダラは寝室で眠り、アナキンらが外で待機。
だが、その頃、謎の飛行するロボットのような物体が寝室の窓に張り付き、
穴を開けて2匹の虫を寝室の中に入れる。ムカデのような毒虫がアミダラに迫る。
「007/ドクター・ノオ」のクモのシーンを思わせる。
異変に気づいたオビワンらが部屋にかけこみ、たちまちライトセーバーで切る。
飛行ロボットは飛び去り、オビワンは窓から飛び出し、いきなりこれに飛びつく。
ここらへんはめちゃくちゃ高い高層ビルで、
いろんな高さでスピーダーが飛び交い交差している。フィフス・エレメント風だ。
飛行ロボットは、それを放った女傭兵のザム・ウェセルの方へ向かうが
ザム・ウェセルがこれを撃ったので、オビワンは墜落。
そこへ、スピーダーに乗ったアナキンがかけつける。
それでも、遅かったと怒られ不満気味。
電撃のような所を通過し、ちょっとしびれる。
敵のスピーダーを追跡するが、先回りするとか言って見逃し
アナキンは、敵を見つけてスピーダーから飛び降りる。
延々と墜落して、そこへ来た敵スピーダーに飛びつく。
と言う事は、飛び降りた瞬間には、かなり離れていたはずだが。
敵に振り落とされそうになり、ライトセーバーを落とすが
追跡していたオビワンがキャッチ。命より大切だとまた後で怒られる。
敵スピーダーは墜落し、路上へ。転げ落ちるアナキン。
オビワンもかけつけ、女傭兵を追うが、どこかから狙撃されて死ぬ。
気が付くと、背中に背負ったロケットで飛び去る男。
どう見ても、後のボバ・フェットそっくりだ。
女傭兵はエイリアンで、弱ると顔が変化。
撃った相手の名前を聞き出そうとするが、結局聞き出せず。
ヨーダらは、アミダラの安全を守るため、彼女の故郷ナブーへ戻らせ
アナキンを護衛につける。アミダラは軍を組織するかに投票できず不満だが仕方ない。
一方、オビワンは、狙撃した相手を追跡する任務に就く。
ドゥークー伯爵(クリストファー・リー)が黒幕と言う意見もあるが
マスター・ウインドゥ(サミュエル・L・ジャクソン)は
元ジェダイはそんな事はしないと反対。
ここからは、二班に分かれて、交互に物語が展開する。

 オビワンは女傭兵を襲った毒矢を調査。
ゲームセンターのような所へ寄ったのはここだったと思う。
それが辺境の地カミーノの物であると聞き出す。
だが、図書館の情報にもカミーノは載っていない。
オビワンは、この謎をヨーダに聞く。
ヨーダは幼きジェダイ戦士たちを教育していた。
なぜカミーノの情報が図書館にないか。ヨーダは子供たちに答えを聞き
子供はデータが改変されているのではと言う。
そんな事ができるのはジェダイだけだ。
ヨーダもその通りだと言い、そこへ行ってみろと指示。
オビワンはその空間へ。そこにカミーノは存在した。
海に囲まれた中にビルがある惑星。
オビワンがその建物に乗り込むと、カミーノの首相ラマ・スーは
お待ちしていましたとか言って迎え入れる。
彼によると、ジェダイ騎士サイフォ・ディアスの依頼で、
やっていた事が完成したと言う。
しかし、サイフォ・ディアスは10年前に死んだ存在だ。
オビワンは予定通り見に来たような顔をして調子を合わせる。
ラマ・スーによると、彼らは依頼でクローン戦士100万体を作ったと言う。
遺伝子操作で成長を早められた兵士たちは、強力な戦闘能力を持つと言う。
そして、そのオリジナルとなったのは、
銀河一の賞金稼ぎと言われるジャンゴ・フェットだ。
彼は、オリジナルとなる条件として、もう1人クローンを作らせ
正常な成長速度になるようにしたのだ。
そのボバ・フェットを息子のようにしていたのだ。
オビワンはジャンゴに会う。ジャンゴは何食わぬ顔をしているが
彼の部屋のロッカーには、女傭兵を撃った人物と同じスーツがしまわれていた。
オビワンはヨーダらに報告し、ジャンゴを捕らえようとするが
ジャンゴはボバとナブーを立ち去ろうとしていた。
雨の降る中、ジャンゴはオビワンを攻撃。
屋根みたいな所から落とされそうになり、
下の窓から部屋へ飛び込んでエレベータで戻ってくるが、宇宙船は離陸寸前。
あわてて、発信器をとりつける。
ジャンゴの宇宙船は土星のような小惑星帯を通過。ジオノーシスと言う惑星へ向かう。
追跡に気づいたジャンゴは、小惑星の中で爆弾を爆発させ、
追跡を困難にさせる作戦に。飛ぶのが苦手なオビワンは苦戦。
あきらかに、「帝国の逆襲」のリメイク的なシーンだ。
結局、小惑星の一つにピタリと張り付いて、ジャンゴの目を逃れる。
これも、「帝国の逆襲」で帝国の戦艦に張り付いた作戦に似てる。
ジオノーシスでは、通商連合の連中が集結し、
戦闘用のドロイドを大量に製造していた。
それを指揮するのは、
元ジェダイ戦士でクワイ・ガンジンの師匠だったと言うドゥークー伯爵だ。
彼らが何やら画策していると知り、オビワンはヨーダらに報告しようとするが
電波が届かないので、ナブーにいるはずのアナキンに中継させようとする。
ドゥークーはオビワンを捕らえ、仲間になれと誘うが拒否されたため
彼を捕らえて監禁する。

 アナキンとアミダラはナブーへ。
今はジャミラと言う女性が女王に。ウルトラマンに出た怪獣ではない。
成長したアナキンとアミダラは急接近。
思わずキスするが、とまどうアミダラ。共和国のために私情を捨てようとする彼女。
一方、ジェダイ騎士は恋愛を禁じられているが、
オビワンがなかなか評価してくれない事等があり、ちょっと逆らいたい気分だ。
しかし、アナキンはなぜか急に母シミに関する悪夢を見るようになり
あわてて故郷へタトゥイーンへ向かう事にする。
アミダラは危険だからと置いていこうとするが、
アナキンは護衛役だから離れないと称して、ついて行く事にする。
アナキンらはタトゥイーンへ到着。
かつて働いていたジャンク屋のワトーに再会。
前作ではもう少しイヤな奴という印象だったが、今回は状況を説明するだけの役柄。
彼によると、シミはラーズと言う男に買い取られ
その後奴隷でなくなり、ラーズと結婚したと言う。
そこでラーズを探し求めて行く。
彼らを待っていたのは、C−3PO。シミが完成させたと言うが、
なぜか多くを語ろうとしない。
続いて現れたのがオーウェン。アナキンとは義兄弟となる。
後のルークの育ての親だ。オーウェンと後に結婚する恋人ベルーも紹介される。
そして、ラーズにも会うが、彼は足を負傷して車イスに乗っていた。
実は、1週間前だかに、シミはタスケンレイダースの人間狩りにあい
彼女が連れ去られたと言う。
ラーズらが捜索したが、仲間が殺され、ラーズも足を失った。
もう死んでいると捜索をあきらめていたが、アナキンは単身向かう気だ。
今回はなぜかアミダラはついて行こうともしない。
アナキンはすんなりタスケンレイダースのキャンプへ。
そして簡単に母シミを見つけるが、何が目的だったのか
殺す訳でなく、痛めつけられた状態の彼女を発見。
母はアナキンと再会するや息絶え、アナキンの怒りが頂点に。
彼はタスケンレイダースたちを皆殺しにしてしまう。女子供も区別なしだ。
ここで実はクワイ・ガンジンの声が聞こえるらしいのだが、それはわからず。
アナキンはアミダラに後悔していると告げ、ジェダイ騎士になると墓に誓う。
ようやく、オビワンの連絡が来ている事を知り、ヨーダらへ連絡。
ジェダイ騎士たちは、捕らわれているオビワンを助けるために急行する事に。
アナキンは危険だからそのまま留まれと指示されるが
アミダラは助けに行こうと言い、結局C−3POを連れて向かう事に。
その頃、元老院議会では、アミダラ不在の間に
ジャージャービンクスがパルパティン議長に一任したいと言い
パルパティンは共和国の軍創設を決定する。
この議会のシーン、ETがいるのではと思ったが、今回はいないらしい。
レイアの育ての親オーガナ議員も出てたはずだが、あまり印象にない。

 ジオノーシスに到着したアナキンとアミダラ。
だがドロイドの工場に迷い込み、そのベルトコンベアで危険な目にあう。
アナキンはライトセーバーで暴れ回るが、何しろコンベアが早いので苦戦。
アミダラは臼のような所にはまり、溶かした鉄か何かを流し込まれそうになるが
危機一髪、R2−D2が機械を制御して止める。
一方、C−3POは毎作お約束のようにバラバラにされるが
今回も首を切られて、コンベアに乗せられ、戦闘用ドロイドに取り付けられる。
戦闘用ドロイドに首だけついた物と、
逆に首だけ戦闘用ドロイドになっているC−3PO。
昔の蠅男の恐怖を思わせるシーンだ。
いろいろあって大変なのだが、何しろ敵がいるわけでなし、
ただ単に誤ってベルトコンベアに迷い込んだだけで
こういうシーンを、緊迫感のあるシーンとして延々と続ける事には疑問がある。
何にせよ、かけつけた連中に包囲され捕らわれるアナキンとアミダラ。
すでに捕らわれているオビワンと共に処刑される事になり、
多数の観客がいるアリーナへ。
ドゥークー伯爵やジャンゴとボバの親子も見ている。
柱に縛られて、凶暴な獣のエサにされそうになるが、
アミダラは手錠のカギをはずし、オビワンらも柱が折れたりして自由に。
アナキンは獣に飛び乗り、背中が獣の爪で傷ついたアミダラも助け、
オビワンも飛び乗ったりして、戦いつつ、次第に獣を倒していく。
それでも多勢に無勢だったが、
かけつけるマスター・ウインドゥら。フェイザーを取り出し、戦う事に。
アナキンらにも渡し戦う。
周囲に戦闘ドロイドがかけつけ、観客たちは退散。激しい戦いに。
体だけのC−3POは首で切り落とされ、
首だけのC−3POは、「ジェダイ死ね」とか思わず叫ぶが
基本的には元の脳のまま。これも切られて後でくっつく。
マスター・ウインドゥは飛び込んだジャンゴと対決するが
その首を切り落とし、呆然とするボバ。
なおも追いつめられて危機一髪だったが、
ヨーダが多数のクローン兵を引き連れてかけつけた。
輸送機に乗り、風で毛がなびくシーンなんて、ヨーダには不似合いだ。
状況は変化し、一味は敗走。
巨大なタンクのような宇宙船で飛び去ろうとするが、大砲で攻撃し撃墜。
ポグル大公という人物から、最終兵器の設計図を受けて去るドゥークー伯爵。
その設計図は、どう見てもデススターだ。
アナキンらは輸送機でドゥークーを追う。途中で転落するアミダラ。
アナキンは彼女を助けに戻ろうとするが、オビワンが私情は捨てろと止める。
洞窟のような所で、ドゥークーと対決。2対1で戦うがオビワンがまずやられる。
彼のフェーザーを使い、二刀流で戦うアナキン。
だが、片腕が切り落とされ、こちらも倒される。
そこへかけつけるヨーダ。電撃のような物を応酬し合うが、決着がつかんと
ヨーダもフェイザーを取り出し、ついにヨーダのフェイザー姿が。
しかし、身長差はいかんともしがたく、クルクル飛び跳ねて戦う姿はいかにも滑稽。
ドゥークーはフォースで柱を倒して、倒れているオビワンらをつぶそうとしたため
ヨーダはそれを止め、その間にドゥークーは逃げてしまう。
ドゥークーはダークシディアスと会い何か画策。
シディアスはドゥークーの事を、ティラナス卿と呼んだとパンフにはある。
一応、戦いは終わり、オビワンは戦いは勝利したと言うが、
ヨーダは勝利ではない、クローン戦争の始まりだと言う。
そして義手がついたアナキンは、ナブーでひそかにアミダラといて
結婚式をした事になっているらしい。

 と言うわけで、やはりここ数ヶ月の最大の関心だった作品だが
冷静に考えてみると、アナキンとかアミダラたちがどうなったかと言うあたりが
気になって気になって仕方ないと言う訳でなく
最新の技術でどういうシーンを見せてくれるかと言うのが関心事か。
それでも見ていると、前回では初登場だった連中が、
再登場すると、今度は説明的なシーンが不要なので、いきなり派手な見せ場が展開。
今回は、物語が大きくアナキンとベンの2つに分かれ
アナキンの方は、グレるためにまずアミダラと恋に落ち
割に唐突に故郷へ帰り、母の死で怒りを覚えるように。
ベンの方は、何やらスパイのような事ばかりして
今まであまり戦わなかった、ヨーダ以下ジェダイ戦士たちと共に派手に戦うばかり。
特にスピード感のある戦闘シーンに、ヨーダの似合わない事。
「ジェダイの復讐」の際に、ヨーダ対ダースベーダーを期待してかなわず
それから20年。ついにヨーダのライトセーバーさばきが見られるが
製作側はマジメに作ったのだろうが、笑わずには見られないシーンだ。
クローンはストームトルーパーの先駆けとなるはずで
それを作らせたヤツも、悪意で作ったはずなので
ヨーダがこれを操って戦ったりすると、かなり混乱する。
だいたいが、いろんな連中の思惑が絡みすぎて、話がよくわからない。
また、アナキンとアミダラの恋の方も、禁じられてるはずなのに
割に黙認状態で、どうも最後は結婚したと言う事らしいから驚かされる。
ベルトコンベアのシーンも激しいが、あれはただ工場に迷い込んだだけで
敵がいるわけでもないから、見せ場としてはおかしい気がする。
全体として、アクションをボンヤリ見ていると面白いが、
話が入り乱れていて物語としてはわかりづらい。
エピソード1と4を無理矢理つなげようと言う感じ。
実は、どうつなぐかというあたりが、この映画の最も面白い点と言える。
それでもまだ、つながりきらない部分があるので、
エピソード3では、大勢死んだりいろいろあわだたしい事になりそう。

 ちなみに、予想される展開は、
まず、エピソード2に出ていてエピソード4以降に出ない人は皆死ぬはず。
それは、アミダラを筆頭に、マスター・ウインドウ他、ヨーダを除くジェダイの人々。
ジャージャー、オーウェンの父親。クリストファー・リーも死なねばならない。
そして、アミダラはルークとレイアを産み、
オーガナ氏とオーウェン夫妻にそれぞれ預けられる事に。
ただし、レイアは母の記憶あり。
オーウェン夫妻の結婚は、会話で流される可能性もあるが
彼がルークに、ベンやアナキンと関わる事を止めた事から
何らかのイヤな思いをするはず。
ボバ・フェットは、アナキンやベンに恨みを抱いても良さそうなのに
なぜか後にアナキンに使われるハメになり、(正しくはジャバザハットか)
むしろハン・ソロを追うのに夢中になって犬死にする。
パルパティン議長は、後に銀河皇帝になるわけだが
すでに存在するダーク・シディアスとは別人と考えるべきで
となると、ダーク・シディアスが死に、後釜になる訳か。
最終兵器と言ってたデススターも完成するはず。
ストームトゥルーパー以下の兵隊や兵器のデザインも変わるはず。
アナキンがなぜ、頭に縫い目ができて、あの衣装を着るかも明らかになるのか。
クローン軍団が、ヨーダらの手を離れて、結局悪の手に落ちる展開もあるはず。
そして、C−3POとR2−D2は、ベンとアナキンの記憶を消されて
レイアの船に乗らなくてはならない。
エピソード4の冒頭のシーンで終わらせたら面白いかもね
 



いよいよシリーズ最終作「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」(2005年)を見た。

 スターウォーズと言えば、今さら言うまでもないのだが
かつて子供向けとバカにされた宇宙SFを派手な特撮と、
昔ながらの物語で見せた作品のシリーズ。
かつて3作作られ、最初の2作は凄かったが、
3作目でなーんだ家族の話じゃんと言う失望はあったものの
それなりの面白さはあった。
もともと監督のジョージ・ルーカスは全9作で作る予定で、
4作目は過去に戻るという話だったが、どうした事かそれから約20年。
たぶん、このまま3作だけで終わってしまうのだろうと思われたが、
突然復活して3作が作られる事に。
ルーカスは特撮が、希望する技術に追いついたので等と称するが
まあ、たぶんそうではなくて、何となく気が向いたからではと言う気もするが。
とにかく、エピソード1と称して登場した新作は、
旧作で悪役であったダースベイダーの若い頃を描き、
ルークの幼い頃を思わせる少年が主人公として登場した物だから
これってエピソード3の最後には、少年がダースベイダーになる暗い結末ではと予想。
案の定、エピソード2は、次第に主人公が悪い道に踏み入れ出す展開に。
ここへ来て関心は、もっぱらエピソード4へどう続けるか
いわゆるミッシングリンクの部分に。
アメリカではスタートだけヒットして、その後失速した感があるが
日本では大ヒットしそうな予感。何はともあれ、これで終わりらしいし見る。

 まあ、始まりはアレやね。20世紀FOXとスターウォーズのタイトル。
ジオノーシスの戦いから3年、共和国と分離主義者の戦争は全銀河に拡大し、
ジェダイもクローン軍を率いて、各地でドロイド軍と激闘を展開していた。
だが、果てることのない戦争の継続は、
共和国市民の間にジェダイへの不信感を芽生えさせ、
共和国は内部から崩壊の兆しを見せ始めていた。
元老院の腐敗はとどまるところを知らず、最高議長パルパティンは
そうした議員たちの支持を集めて自らに権力を集中させ、独裁者への道を歩んでいた。
一方、ジェダイ評議会は戦火に多くのマスターやパダワンを失いながら、
なお、この戦争を背後で操るシス卿、ダース・シディアスの正体を暴くべく、
追及を続けていた……。
と言うのが、パンフに書かれていた説明。冒頭の説明もこんな事だったか。
戦争の構図がいまいちわかりにくいのだが
どう考えても後に裏切られるクローン軍を、ヨーダ率いるジェダイが仲間に。
それに対するのはロボットばかりのドロイド軍と言う事らしい。
そして、どう考えても後に裏切るパルパティン議長は、今のところ仲間だ。

 そんな中、分離主義者の司令官グリーバス将軍が、パルパティン議長を拉致する。
これを救出に向かうのは、
ジェダイ・マスターのオビワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)と
彼の弟子パダワンであるアナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)。
戦闘機に乗り込み、やりすぎのCGで、無数の攻撃の中をすり抜ける。
オビワンは、戦闘機に飛び移って破壊活動をするロボットに苦戦。
だが、アナキンが無謀な攻撃でこれを蹴散らし、共に敵の戦艦へ潜入。
R2−D2の協力も得て、グリーバスの部屋へ乗り込むと
そこにいたのは、割に平気そうなパルパティンと
前作で苦戦したドゥークー伯爵(クリストファー・リー)。
2人は伯爵と対決。オビワンははねとばされるが、
アナキンは強引に攻め、伯爵の両腕を切り落とす。
命までは奪うまいとするが、パルパティンにそそのかされてあっさり首をはねる。
3人は脱出をはかるが、今度はグリーバスに捕らわれる一同。
グリーバスはロボットみたいだが、実はアンドロイドで
ジェダイを倒してライトセーバーを奪うのを喜びとしているらしい。
だが、オビワンらが大暴れすると、早々とグリーバスは退散。
あちこちで爆発が起こり、戦艦はコンサルトに墜落の危機に。
脱出しようにも、グリーバスがすべての艦を放出してしまい脱出不能。
仕方なく、メカに強いアナキンが、戦艦を操縦させ何とか不時着させようとする。
大気圏突入し、炎上する戦艦を、消火船が消火。
アナキンは巨大戦艦を何とか空港に不時着させ、3人は生還する。
一方、逃げ延びたグリーバス将軍は、実はダース・シディアスの部下で
ドゥークー伯爵の死により、彼の座に取って代わる事になる。

 オビワンは今回の成果をアナキンの手柄とし、皆の賞賛をアナキンだけに譲る事に。
まだオビワンを慕っている彼は、心苦しいようにも思いつつ
いざ称えられると浮かれる始末。
アナキンはパドメ(ナタリー・ポートマン)と再会。
前作で結婚した二人だが、世間には公表しておらず、人知れない仲だ。
そんな中、パドメはアナキンとの子供を妊娠したと告げる。
だが、アナキンはパドメが死ぬ悪夢を見る。
母が死んだ時同じような夢を見た彼は、パドメの死に不安を覚える。
何とかそれを阻止せねばと考えるアナキン。
そんな事を言われてちょっと不安なパドメは、オビワンに相談してはと言うが
アナキンは、オビワンがジェダイ内の出世を妨げていると考え、素直に相談出来ない。
そこでヨーダに誰の事とは伏せて相談するが
ヨーダは、誰かに執着するのは、ダークサイドへの道だと勧めない。
ヨーダ率いるジェダイ評議会は、パルパティンの台頭を快く思わず対立関係に。
パルパティンは、彼を慕うアナキンを、評議会に自分の代理人として出席させる事に。
評議会のメイス・ウインドウ(サミュエル・L・ジャクソン)らは
アナキンを評議会に出席させる事は認めるが、マスターへの昇格は認めなかった。
評議会に出られるのにマスターになれないとは屈辱だと、アナキンは不満を見せる。
一方で、パルパティンの動きを探れと指示され、双方の間で揺れ動く。
そんな中、パルパティンは、ダース・プレイガスが人を死から救ったと言う話をする。
パドメの事を思い、その力に露骨に関心を示すアナキン。
その力が手に入れられるのかと聞くと、
弟子がプレイガスを倒して力を受け継いだと言う。
その弟子こそパルパティンの事に違いないのだが。

 ヨーダは、仲間であるウーキー軍の応援に行く事に。
一方、グリーバス将軍がウータパウにいるとの情報を得て、
ジェダイは誰かを送ろうと言う事に。
アナキンが手を挙げるが、結局オビワンが行く事になり、さらに不満が高まる。
巨大なトカゲに乗ったオビワンは、グリーバス将軍と対決。
グリーバスは、4本のライトセーバーを駆使する四刀流だが、
オビワンには歯が立たず、これを倒す。
一方、アナキンは例の力の事で頭がいっぱいで、またもパルパティンに相談。
だが、パルパティンが言うには、ジェダイではその力は手に入れられない。
ダークサイドに入らねばと。
アナキンはパルパティンこそ、ダーク・シディアスだと気づき愕然とする。
迷った挙げ句、メイス・ウインドウに報告。
メイスは仲間と共に、パルパティン逮捕に向かう事に。
悪のパワーを見せ始めたパルパティンに、仲間は簡単にやられるが
力の強いメイスは、パルパティンに打撃を与え、とどめを刺す寸前に。
待ってろと言われたが、来てしまったアナキンは
メイスがパルパティンを殺そうとしているのであわてる。
今や死から人を救う力を知っているのは、彼だけだからだ。
迷ったアナキンだが、何とメイスの腕を切ってしまう。
愕然とするメイスだが、復活したパルパティンに、ビルから突き落とされてしまう。
呆然とするアナキンだが、パルパティンはダークサイドに足を踏み入れたと指摘。
パドメを救えるぞと言われると、
すっかりパルパティンを慕うようになり、彼の弟子となる事に。
パルパティンは、アナキンにダース・ベイダー卿と言う名前を与える。

 パルパティンはアナキンにジェダイの駆逐を命ずる。
もともと裏切る予感がプンプンしていたクローン部隊は、
各地で油断しているジェダイを襲撃。
崖を登っていたオビワンも攻撃されるが、たまたま池に落ちて難を逃れる。
それ以外のジェダイは次々倒されるが、ヨーダだけは危険を察知して回避。
実はそばにいたのがチューバッカだったとわかるが、彼らに別れを告げて去る。
アナキンは、クローン部隊を引き連れて、ジェダイの本部を襲撃。
彼を先輩と慕う、幼いジェダイたちをも惨殺してしまう。
何やら不穏な事態に不安を感じるパドメ。
ジェダイに裏切られたと言うアナキンだが、にわかには信じがたい。
と言うか、どうもアナキンが悪に染まっているような気さえする。
難を逃れたヨーダとオビワン、そして彼らに協力するベイル・オーガナ議員が合流。
ジェダイ本部に戻るが、そこに残された監視カメラの映像から
アナキンが子供たちを惨殺したと知る。彼はダークサイドに落ちてしまったらしい。
弟とも言うべきアナキンの堕落にショックを受けるオビワンだが
だからこそ彼を倒すのはオビワンに課せられた指名だ。
メイスとの戦いで、すっかり悪役顔になってしまったパルパティンは
ジェダイが反逆を開始したとし、共和国を解体し、ジェダイを根絶やしにすると宣言。
パドメらは自由は死んだと感じるが大半の人々はパルパティンの決定に喝采する。
ついに銀河帝国と銀河皇帝が誕生したのだ。

 アナキンがダークサイドに落ちたと聞かされたパドメは
アナキンがいるムスタファーへ単身向かう事に。
再会した彼女は、アナキンと共に平和な生活に戻ろうと説得するが
もはやアナキンは元の彼とは明らかに変わっていた。
失意のパドメだったが、隠れていたオビワンが現れ、アナキンと対決する事に。
一方、ヨーダは議会に1人でいるパルパティンと対決。
宙に浮いてる議席を飛ばす攻撃に、ヨーダがらしくない身軽さでかわしたりするが
結局下の方へ落とされてしまい、今倒すのは無理だとヨーダは早々と退散。
アナキンとオビワンは、なぜか急に噴火を始めた溶岩の上で戦う事に。
足場がドンドン溶けていく中での対決は非常に大変だ。
だが、オビワンはアナキンを倒し、アナキンは溶岩の中へ。
両手両足が焼けただれ、頭も燃えてハゲ頭に。
そうか、これでハゲになったのか。アナキンを置いて去るオビワン。
オビワンは、アナキンに襲われて倒れていたパドメをつれて退散。
ヨーダやオーガナと合流し、医療センターで出産を迎えるが、
パドメには生きる意欲がなくなっていた。
やがて、子供は双子と判明。その父親がアナキンである事もわかる。
パドメは男の子と女の子を出産。
パドメは迷いもせず、ルークとレイアと名付け
オビワンに、アナキンは善の心が残っていたと言い残して死ぬ。
つまり、アナキンはパドメが死ぬと知って悪の道に落ち
そのおかげでパドメが死ぬと言うややこしい話だ。

 かろうじて生きていたアナキンは、パルパティンと言うか皇帝に回収され
サイボーグ手術を受ける。
いろんな装置をつけられ、マスクをさせられて、ついにあのダースベイダーの姿に。
パドメが死んだと知り、強い怒りを覚えるダースベイダー。
これで吹っ切れたかのように、この後、悪の権化として働く事になる。
と言うか、おまえのせいだろうが。
一方、ヨーダはアナキンの血を継ぐルークとレイアは
帝国から隠し、分けて育てた方がいいと考える。
そこで、レイアは子供のいないオーガナ夫妻が引き取る事に。
ルークは故郷で、オーウェン夫妻に渡される事に。
オビワンも近くに住み、彼を見守る事にする。
なぜ後にレイアと知り合いになったかは不明だが。
ヨーダはダゴバ星で隠れ住む事に。
オビワンにクワイ・ガン・ジンが、死後の世界から話す方法を見つけたと教える。
こんな説明は不要な気もするのだが、
これでEP4以降、死んだ人が出てくる事の説明になると言うわけだ。
すっかりダースベイダーとなったアナキンは、
皇帝と共に完成間近のデススターを見守る。
そして、レイアとルークはそれぞれの夫婦に引き取られるのであった。

 と言うわけで、旧作には、今から見ると地味な所もあるが、
当時にしては派手な特撮や、お約束の物語の面白さがあった。
しかしながら、時代はCG主流になり、
エピソード1ではそこらへんが見せ場にもなっていたのだが、
エピソード3にもなると、今さら特撮にも驚かされないし
各キャラの魅力も激減した感あり。
基本的にはアナキンがどう悪に陥っていくかが物語の中心な訳で
あ、今のでちょっと悪くなったなとか、そう言う見方になってしまうのも否めない。
結局、トントン拍子に悪になっていってしまい、
まあ結末がわかっているから仕方ないのだけれども、意外性のある展開がない。
アミダラに至っては、出番がかなり少なく、申し訳程度という感じ。
強いて言えば、ダースベイダーがハゲになった理由が、
これでかと思わされたあたりが意外な所か。

 エピソード2の時に、予想した事だが、
アミダラを筆頭に、マスター・ウインドウ他ヨーダを除くジェダイの人々はやはり死に
クリストファー・リーはあっけなく死ぬ。
ジャージャービンクスはチラッと出るがセリフはまったくない。
オーウェンの父は出てこず、オーウェン夫妻の結婚の話も出ず
確かにアミダラはルークとレイアを産む。
(産むや否や名付けてすぐ死ぬのには苦笑したが)
レイアは母の記憶があるはずだが、実際はすぐに死んでるのでそれはなし。
オーウェン夫妻は、ルークがベンとの関わりを嫌がったが
その説明はない。割に喜んで子供をもらっていたし。ボバ・フェットは出てこない。
ずっと別人かと思っていた、パルパティン議長はやっぱりダーク・シディアスで
だったら、旧作でダーク・シディアスと言う呼び名が出てこなかったのが不思議。
デススターはもう少しで完成しそう。
ストームトゥルーパー以下のデザインが変わった説明はないが、
オーガナ議員の船のデザインが、レイアの船と同じなのは感心。
後は、アミダラのロールパンカットも。
アナキンがハゲになった理由がまさか説明されるとは思っていなかったがそこは解決。
クローン軍団が、ヨーダらの手を離れて、結局悪の手に落ちるのは説明あり。
C−3POはアナキンらの記憶を消されるが、R2−D2は消されないまま。
C−3POはR2−D2と話せるのだから、
旧作でいろんな事を知らなかったのは、R2−D2が隠したと言う事か。
彼らがレイアの船に乗っていた説明はない。
また、チューバッカがヨーダと面識があるとわかり、
ならばなぜ旧作でそれがルークに伝わらなかったのか。
(と言うか、言葉が通じなかっただけだったりして)
彼が仲間のもとを去り、ハンソロと組むようになった理由は説明なし。
ベンがルークのそばに住んでいた説明はあるが、
死んだ後も会話出来る説明までつけるのはやや蛇足な感じ。
 

スター・ウォーズ クローン大戦

 ヨーダ率いるジェダイによる戦争は広がる。アナキンは指揮をさせてもらえず不満。
ドゥークー伯爵は、アナキンを始末するため、女殺し屋を送り込む事に。
オビワンは罠ではと考えるが、彼女を追跡。対決の末倒す。
ジェダイは各地で攻撃を受け、すべてがドゥークーの指示だったと判明。
グリーバス将軍による攻撃が始まり、ジェダイは苦戦する。
グリーバスは5人のジェダイを倒した強敵だ。
1人の騎士も必要なジェダイは、修行を終えていないアナキンを騎士にする事に。
辺境の星にグリーバスがいるとの情報を得て、オビワンらが急行する事に。
一方で、グリーバスによって議長は捕らわれる。
怒りに燃えるアナキンは、敵を次々倒し、グリーバスを追う事になる。

 と言うわけで、スターウォーズのエピソード2と3の間を描くアニメシリーズ。
もともとこんなのなくても納得してる観客が多いのだから、
別に描かなくてもいいじゃんと言う感じのエピソードが多い気もする。
まあグリーバス将軍と言うのは、エピソード3で急に出てきた感があるので
その紹介用という感じか。
本当は主従関係のグリーバスと議長が対立したフリをするのも気になるし、
リアルとは言い難い絵にも抵抗あり。

TV放送
 

スター・ウォーズ クローン・ウォーズ(2008年米)

アナキン・スカイウォーカー ジェダイ騎士
オビワン・ケノービ ジェダイ騎士。アナキンの師
アソーカ・タノ ジェダイ騎士。アナキンの弟子
パドメ・アミダラ 共和国議員。実はアナキンの妻
ヨーダ ジェダイ騎士の指導者
メイス・ウインドウ ジェダイ騎士の指導者
パルパティン議長 共和国議員

ドゥークー伯爵 分離主義者の指導者
アサージ・ヴェントレス 伯爵の殺し屋
ジャバ・ザ・ハット タトゥイーンの犯罪王
ズィロ・ザ・ハット ジャバの叔父

 ドゥークー伯爵の侵攻で銀河は分断される。
ヨーダはアナキンに弟子を持てと、アソーカを送るが、アナキンはまだ子供な彼女に困惑する。
犯罪王ジャバ・ザ・ハットの息子が誘拐され、ジェダイに救出を求める。
誘拐には伯爵が関与しているらしく、ジャバにはジェダイの仕業と伝える気だ。
アナキンらは崖の上にある僧院に潜入。
捕らわれた息子を救出するが、彼は重病で弱っていた。
もし彼に何かあれば、協定は破棄されてしまう。
殺し屋ヴェントレスの妨害の中、古いシャトルで脱出。
タトゥイーンに不時着する。
伯爵はジェダイが息子を殺したと称し、死体を確認に。
パドメは、ジャバの叔父ズィロに、協定の仲介を依頼するが、
実はズィロが伯爵と手を組み、ジャバを亡き者にしようとしていたと知る。
アナキンは伯爵と対決。
彼が息子を連れていると思わせ、本物はアソーカが連れていた。
アソーカは息子を連れてジャバの所へ到着。
アナキンもかけつけるが、ジャバは彼らを始末しようとする。
しかし、パドメに捕らわれたズィロから真相を知らされ、ジャバは協定に同意。
共和軍のジャバ領通過が認められる。
これにより補給ルートが確保されたが、銀河皇帝は問題視しないと言うのであった。

 と言うわけで、TVにもなったクローンウォーズの映画版なので、
てっきり総集編かと思ったが、さにあらず。
TVシリーズの前の時代で、アソーカとの出会いが描かれ、
もう少し言うと、カクカクしてたクローン大戦の後の話との事。
シーズン1の最後に出てきたジャバ・ザ・ハットの親戚みたいなやつが、
本当に親戚だったとわかったりして、ミッシングリンク的な興味はあるが、
物語の方は30分の時と同じ程度の面白さかな。

TV放送 2010/07/18 NHKHi 2230-0015
 

スターゲイト」(94)を見た。

 この映画は、「トータルリコール」「ターミネーター2」「クリフハンガー」等の
製作者マリオ・カサールによる作品。
彼のカルロコ社は、パイオニアと組んで大作ばかり作っているが、
どうも経営の方はなっていないようで、ちょっとやばいらしい。
今回のこの作品は、出演者や監督が弱いと思ったのか、製作者ばかりアピール。
だが、出演者には、カート・ラッセル、ジェームズ・スペイダーがいる。
さらに悪役として、「クライングゲーム」で世界中をギョッ!とさせた
オカマ野郎、ジェイ・デビッドソンが、今回も性別不詳の役で2回目の映画出演。
物語は、地球とはるか銀河の彼方の惑星を結ぶ門が、見つかったと言う話で
「スタートレック」には時の門と言うのがあったから、ややスケールが小さい。
この門を通った連中がどういう目にあうのか知らないが
まあ、大作みたいだから、見た方がいいようだな。

 1928年エジプト。考古学者ラングフォード博士らは、
かつて見たこともない物を発掘した。
彼の娘キャサリンは、発掘された首飾りをこっそり自分の物にする。
そして現在。言語学者のジャクソン(ジェームズ・スペイダー)は、学会で、
ピラミッドの外側には、文字が全く書かれていない事から
現在のピラミッドに対する、年代の判定には誤りがあると指摘していた。
何者か、高度な文明によって作られたと言うのが、彼の説だ。
だが、内部には文字が残されていると指摘に対し、あれはインチキだと否定。
では何者がピラミッドを作ったのかと言う問いに対し、それはわからないと返答。
火星人とでも言うのかとバカにされるほどの、荒唐無稽な説に思えたようだ。
おかげで、彼の講演は客が全員帰ってしまう羽目に。
だが、1人老婦人だけが、彼の説に関心を持っていた。
もちろん、彼女こそ老いたキャサリンだった。
彼女は、今や失業状態のジャクソンに対し、仕事を与えたいと言う。
古代の遺物に書かれた文字の読解と言う仕事だ。
そして、これは彼の説を裏付けるかもしれないと。
選択の余地がない彼は、この仕事を引き受ける事にする。
一方、息子を銃の事故で失ったショックから立ち直れない
オニール大佐(カート・ラッセル)は、とある作戦に引き出される。

 ジャクソンは、核ミサイル基地の跡地という地下の秘密基地へ。
そこでは、28年に掘り出されたと言う石蓋の研究が行われていた。
ジャクソンはこれを一目見て愕然。こんな物は見た事がないからだ。
それは円形で、象形文字と、何やら見た事のない文字が書かれていた。
彼は、何年もかけて読解していたと言うこの象形文字の翻訳を、たちまち訂正する。
そしてその内容は、「ラーが銀河を越えて来る。スターゲイトを使って」
とか何とか言う物であった。
彼は、この石蓋の下にあった物に関心を示す。棺でもあったのだろうか。
だが、何かの状況の変化で、キャサリンに代わって責任者になったオニール大佐は
許可なくこの件について、他言する事を禁止すると言うのであった。
ジャクソンは、もう片方の文字について読解を進めるが、
類似した文字はなく、困難を究めていた。
しかし、新聞記事からピンと来た彼は、文字ではなく、実は記号だったそれが
オリオン座を示す事に気づく。そしてこの件を軍のお偉方に発表。
石蓋に描かれた星座は、座標を現す。そこには7つの座標が示されていると。
3次元空間において、6つの座標によって、1つの点が確定できる。
そしてもう1つの第7の座標が出発点となるのだ。
その地点は、地球からはるか離れた遠い銀河の惑星を示していた。
おそらく、スターゲイトと言う物を通じて、この地点へ行けるのだと。
今まで2年間も悩んでいた事について、ジャクソンが2週間で解決したため
一同は驚かされた。そこでこれまで秘密にした物を彼に見せる事になる。
それこそ、石蓋の下にあった物。スターゲイトだった。
これは星座板のように、2つの円をずらして合わせる仕組みで
ジャクソンが言った7つの座標をセットできれば、目標地点に行けるはずだ。
しかも、これが地球上にはない物質でできているのだ。
古代のものとは思えない、完璧な円形のスターゲイトがクルクル回って、
6つまで座標をセット。実はここまでは何度もやっているのだ。
続いてジャクソンの指示で、7つ目の座標をセット。
すると、スターゲイトの中が光輝き、どうやら開通したらしいと思わせる。
そこで、軍はここに無人の探査機を送る事に。
いきなり入ったりしないあたりは、かつての安直なSFとは違うと思わせる。
探査機がスターゲイトを通過すると、びゃーっと、ワープみたいな移動するが
どんなに遠い宇宙へ飛んでも、電波は一応受信できるらしい。
しかし長持ちはせず、やがて映像が途絶える。
気象状況や、空気の状態は地球に酷似。生存は可能そうだ。
残された映像から、スターゲイトの向こう側にも、同じような門があるが
どうやら記号は違うらしい。
帰還の見込みがないのなら、危険は侵せないと、計画は中止になりそうに。
だが、ジャクソンは学問的な興味もあって
むこうでジャクソン自身が記号を見つければいいと言う。
自信はあるとか言うので、軍は計画の続行を決断。
やっぱりこの安易さは、SFにはつきものだったらしい。
大佐とジャクソン、そして数名の兵たちが向かう事に。
ジャクソンだけが、いかにも学者風と言う感じで、この違和感はおかしい。

 必要な物資をもって、一行はスターゲイトへ。
キャサリンはお守りだと、首飾りをジャクソンに渡す。
光の中に手をつっこんでも何も起こらず、顔をつけると、水に顔をつけたよう。
中へ引き込まれるようになって、突然世界が宇宙に変化。
ワープのシーンみたいに、星が後方に走り抜け、すごいショックの後目的地に到着。
そこは神殿の中らしく真っ暗。確かにそこにはもう1つのスターゲイトがある。
一行は神殿の外へ。そこは砂漠。
しかも、神殿の後方には、地球の物とそっくりなピラミッドがあったため、
ジャクソンは自説が正しかった事を確信する。
空気等を調査し、大佐はとりあえず帰還しようと言うが、
ジャクソンは調査をするまで戻れないと言う。それは次回と言われるが、
実はジャクソンには帰りのスターゲイトのアテなどなかったのだ。
(それくらいの事は、誰にでも想像できそうなものだが)
こちらには、石蓋にあたる物がないため、類推する事ができないのだ。
しかたなく、テントを張って滞在の構えをとる。
兵たちはジャクソンにだまされたと、彼に八つ当たりする。
カバンを投げられ、拾いにいくと、ラクダのような動物を発見する。
手綱もある事から、飼われている事は間違いない。
エサをやったりするが、大佐らが現れると、走り出し
ヒモが足にからまったジャクソンは、引きずられるインディ状態に。
大佐たちはあわてて追うが、止まった地点から、
大きなテントや、鉱山で発掘する人々が見えた。
この映画、久々に1万人を越えるエキストラを集めたと言うが、
それだけの価値があるシーンとは思えない。
人々も彼らに気づき、仕方がないのでジャクソンらは話をするため接近する。
トランシーバーで、残りの連中はテントに残るよう指示する。
話が通じないので、ジャクソンに話せと言うが、彼にもそれは無理だ。
だが、ジャクソンの首飾りを見ると、びっくりして一同は土下座する。
ジャクソンらもびっくり。手招きされ、彼らの村へ。
そこには、首飾りと同じ紋章の旗が。ジャクソンはそれがラーだと気づく。
どうやら彼らは、エジプトと同じ神を崇めているらしい。
銀河を隔てて、同じ文化が分断されているのだ。
ジャクソンらは、ラーの使いと思われているらしい。

 ものすごい砂嵐が起こり、村は扉を閉じる。
テントの連中もテントをあきらめ、神殿へ。
その頃、神殿の上空では、何やら巨大な物が動いていた。
巨大なピラミッドみたいな物体は神殿の上を包み込む。
兵たちは異常事態にかまえるが、犬みたいな鎧を身につけた怪力の男に次々やられる。
通信不良のため、そんな事は知らないジャクソンたちは、村の歓迎を受けていた。
得体の知れない食事を出され、兵たちは警戒するが、
失礼だぞとジャクソンは気にせず食べて、チキンみたいだと鶏の物まねまでして喜ぶ。
少年スカレは、大佐の持つライターを気に入り、それをもらう事に成功。
続いて、銃にも関心を示すが、それは危険だと大佐がさわらせない。
一方、ジャクソンこそ神の使いと思われたのか、彼だけが別のテントに案内される。
予想通り、そこへ貢ぎ物として少女シュリが贈られる。
しかし、ジャクソンは彼女に手は出さなかった。
この手の話にありがちな事に、貢ぎ物の少女は、その割に結構頭が良い。
(しかも、後でわかる事だが、村の中心的存在でもある)
言葉が通じない彼らとコミュニケーションをはかるには、地面に絵を描くしかないが
村人は絵を描く事を、よくない事として逃げてしまう。
テントの中で、何とか彼女と会話しようとするジャクソンは、またも絵を描く。
シュリは絵を恐れるが、意を決してそれにこたえる。
ピラミッドから来たと言う彼の絵に、シュリは地球の絵を描いてみせる。
どこかにその壁画があるに違いないと考えたジャクソンは、そこへ案内させる。
シュリの案内でジャクソンは洞窟へ。そこにはジャクソンが期待した壁画があった。
その1つ1つをシュリに発音させ、古代エジプトの言語に酷似している事に気づく。
やがて、会話までできるようになる。彼の発見に大佐たちも気づいてかけつける。
ジャクソンの解読によれば、かつてある死滅寸前の惑星を脱出したラーは
この星の鉱石に目をつけ、(たぶん、これで命を回復できると言う事だと思う)
地球から労働者を運ぶため、スターゲイトを作ったのだ。
だが、地球の方の労働者が知恵をつけてしまったため、スターゲイトを閉じ
こっちの惑星側の労働者には、字を書く事を禁じたと言うのだ。
続いて、石蓋に似た模様も発見。
希望が見えたかに思えたが、7つ目の記号が壊れていた。
この村にいても、これ以上の発見は見えないと、一行はテントに戻る事にする。
だが、スカレたちは彼らをこっそりつけていた。
(神殿と村はちょっとの距離に思えるが、村人は神殿の事を知らないのだろうか)

 大佐らの一行は神殿に戻るが、仲間は消えていた。
つけてきたスカレらは、テントに残された銃をこっそり手に入れる。
神殿は揺れ、周囲が何かにふさがれる。
描写が不十分なのか、どういう構想なのかわかりづらい。
この事態に、大佐は爆弾を組み立てる。
元々彼は、もしスターゲイトが危険な存在ならば、爆破しろとの命令を受けていた。
人生に疲れた彼は、一行を地球に返した後、1人残って爆破するつもりだったのだ。
だが、例の犬みたいな鎧の連中に襲われ、大佐らは気を失い、
ジャクソンは死んでしまう。大佐らは水牢みたいな所で再会。
一方ジャクソンは、何やら装置にかかると、生き返る。
生き返ったのだと言うセリフがあるまで、ジャクソンが死んだとは思わなかったが。
そこにはラー(ジェイ・デビッドソン)が。
彼(彼女?)によれば、人間は構造が簡単なため、生き返らせるのは容易だと言う。
何やら、ジャクソンだけには関心を持っているようで、家来として使ってやると言う。
そして、進化しすぎた地球を壊滅させると言う。
大佐が持ってきた爆弾が、鉱物を使えば威力が百倍にもなると言うのだ。
(100倍程度で地球が壊滅するらしい)
これをスターゲイトで地球へ送ると言う。
一方、ジャクソンらを歓迎したと言う事で、ラーは村への攻撃を命令。
巨大なピラミッドみたいな所から、戦闘機が何機か発進し、村を攻撃。
大勢が死に、長老はよそ者を歓迎したからだと悲しむ。
だが、銃を手にしたスカレらは、ラーへの反撃を決意する。
村人たちは神殿の前に呼ばれ、大佐らの処刑を見せられる事になる。
ラーはジャクソンの忠誠心を試すため、彼に処刑を命ずる。

 絶体絶命のジャクソンは、しかたなく光線の発せられる棒を持って、大佐らの方へ。
だが、群衆の中に、銃を隠し持つスカレらがいる事に気づく。
意を決したジャクソンは、振り返り、ラーの方向へ攻撃。
スカレらも銃を撃って撃ち合いになるが、多勢に無勢で、村人の方が不利だ。
とりあえずラーらは神殿の中へ避難。
神に銃を向けてはおしまいだと、長老は悲しむが、
倒したラーの護衛の鎧のボタンを押すと、中からタダの人間が出たのでビックリ。
神殿は封鎖され、あわてて飛び込んだジャクソンとシュリ、大佐だけが中に。
残された連中はたしない武器で、戦闘機の攻撃に反撃。
ついに弾が切れ、降伏するが、長老が大群を引き連れてきたために形勢逆転。
一方、神殿の中の大佐は、帰る事も考えず、もうスターゲイトを爆破しようと言う。
ラーの地球壊滅計画のため、親切にもスターゲイトの前に用意された爆弾を
後の事も考えず、たちまちあと数分で爆発するようセット。
そこへ、彼らを倒そうと犬の鎧を着た兵が、スターゲイトの小さなやつを利用して
上のピラミッドから転送されるようにして現れる。
兵の攻撃からジャクソンを守ろうとして、シュリがやられる。
彼女の死を悲しんだジャクソンは、倒した兵の腕のボタンを押して、
小型スターゲイトで上へ行き、死体をよみがえらせる装置に入れる。
一方、下に残った大佐は、もう1人の兵と対決。苦戦する。
苦労の末、兵の腕のボタンを押すと、小型スターゲイトが降りてきて、
兵はその下敷きに。そしてジャクソンと、よみがえったシュリも下へ戻る。
しかたなく、ラーは宇宙へ逃げる事に。巨大なピラミッドが飛び去る。
大佐は爆破をやめるため、タイマーを止めるが、止まらない。
(それが軍の罠か、ラーの仕業か説明はないが)
そこでジャクソンは、またも小型スターゲイトでこの爆弾を、
上空の巨大ピラミッドへ送る。
ラーの待つ巨大ピラミッドへ、爆弾が届き、地上でも見える大爆発に。
こうして、村人たちは勝利を得る。
ジャクソンは何かの拍子に7番目の記号に気づいていて、スターゲイトを開く。
(地球側ではたいそうな機械で動かしたが、こっちでは不要なのだろうか)
だが彼はシュリのために残る事に。一方、何かを戦いで得た大佐は、帰る事となる。

 と言うわけで、冒頭でも言ったが、空間を移動できる門と言う発想はいまいちで
しかも、2つの場所の移動しかできないと言うのは、スケール的に小さく
現実的な線を狙ったのかも知れないが、しょせん荒唐無稽な話なのだし。
久々のSF大作というふれこみだが、無駄な所に金をかけたと言う印象が強い。
前半の言語を読解するあたりはそれなりに面白いが、
後半のありがちな、圧制から部族を解放するシーンがちょっとダメ。
 

スターシップ・トゥルーパーズ(97)

監督 ポール・バーホーベン

 地球連邦軍は、昆虫軍団の敵と交戦状態に。
リコは恋人カルメンに感化され、両親に反対されながら市民権を得るため入隊。
リコに恋するデイズも、彼を追って入隊。リコは分隊長になるが、演習で死者を出す。
責任を感じ除隊を決意するが、戦争が始まり、両親が死亡。隊に舞い戻る。
攻撃を開始するが苦戦し、10万人が戦死。リコも負傷するが治療を受ける。
かつての教師ラズチャック(マイケル・アイアンサイド)の隊に。
活躍が認められ曹長代理に昇進。だが次の惑星では、敵の罠で包囲される。
ラズチャックとデイズがやられ、旧友カールが罠と知りつつ送り込んだと知る。
敵の頭脳を倒すため、リコは隊長に。カルメンの艦が被弾し、敵の真ん中に不時着。
リコは命令違反で救出に。危機一髪カルメンを救出。
逃げ出した親玉を捕らえ、敵の心理分析に役立てる事になる。

 と言うわけで、ポール・バーホーベンが気色の悪い昆虫との戦いを描いた作品。
あまりにも好戦的な話で、ロボコップを思わせるが
前作はややギャグ的に使われたのに対し、今回はマジにも思えるのが難。
音楽はバジル・ポールドゥリス。ロボコップそっくり。

TV放送 1999/11/06 BS05 1740-1955
 

スターシップ・トゥルーパーズ2(2004年アメリカ)

 バグとの戦いが続き、シェパード将軍(エド・ローター)らは前哨基地へ退避。
そこには戦争の英雄だが、命令違反で捕らわれていたダックス大尉が。
そんな中、怪物に襲われる隊員が続出。
体内に潜むバグがいるらしく、次々襲われてバグに操られているのだ。
シェパードまでも襲われていた。
ダックスは軍曹を助けるが、軍曹は自分の中にバグがいると知り自殺。
一味はシェパードを利用して上層部を感染させる気だ。
ダックスはシェパードを射殺。妊娠したサハラを逃がし、単身バグに立ち向かう事に。
かけつけた救助艇に助けられたサハラは出産。なおも戦いは続く。

 と言うわけで、前作はポール・バーホーベン監督で、
ロボコップとかをさらに過激にした感じだったが、今回もそれを継続。
出演者は前作よりさらに無名揃いになり、せいぜいエド・ローター程度。
物語は最初からいきなり戦闘シーンで、半分近く登場人物の紹介もなく展開。
後半は毛色が変わって、物体Xかパラサイトと言う感じで
何か別の映画を見ているよう。まあ後半の方が面白いけど。

TV放送 2005/09/19 BS05 2200-2335
 

スターシップ・トゥルーパーズ3(2008年米)

ジョニー・リコ大佐 (キャスパー・バン・ディーン)
ハウザー将軍 リコの元部下
ローラ艦長 ハウザーの恋人
アノーキ総司令官 アイドル的存在
フィド提督 総司令官の後釜を狙う

 第二次バグ戦争が続く。
惑星ロクサンの前線基地に、アイドル的人気があるアノーキ総司令官が到着。
同行するハウザー将軍、ローラ艦長は、前線のリコ大佐にとってかつての戦友だ。
戦争に反対する農民と将軍が小競り合いになり、
農民に味方したリコは逮捕されてしまう。
バグの襲撃で、総司令官はローラらと脱出。だが艇はバグの惑星に不時着してしまう。
ローラらは砂漠を移動するが、次々バグにやられる。
総司令官の後釜を狙う提督は、テロで司令官は死亡したと発表。
処刑寸前のリコは、将軍に助けられ、司令官救出の極秘任務に就く事に。
一方将軍は、総司令官がバグに洗脳され、今やスパイと化していると知らされる。
ロクサンの敗退も彼の手引きによるのだ。
総司令官が裏切り者と気付いたローラは彼を殴り倒し、
司令官は巨大なバグに飲み込まれる。
続いてローラらも狙われるが、間一髪リコが到着。
ローラらは救出され、バグの惑星はQ爆弾で爆破される。

 と言うわけで、ガンダムの元ネタと言われる
宇宙の戦士を映画化したシリーズの第三弾。
第一作はロボコップのポール・バーホーベン監督作で、
ちょっと過激だったりグロかったりしたところをパワーアップ。
第二作は設定だけ継いで、登場人物は異なるが、
この第三作はバーホーベンが製作に戻り、
一作目の主役キャスパー・バン・ディーンも復活したと言うのが売り。
と言っても、もともと知名度が高い作品とも思えないし、俳優も同様。
おまけに物語は、不時着した艇の一行を中心に展開し、
キャスパーは救出する役でどちらかと言うと脇役。
不時着した艇の女艦長は、キャスパーではなく別の人の恋人ときたら、
何だかどこに焦点があるのやらと言う感じ。
女提督が総司令官の後釜を狙ったりして悪い人かと思ったら、
そうでもないと言う展開も中途半端。

TV放送 2011/04/10 ムービープラス 1900-2044
 

スタア誕生(54)

 ハリウッドのスター、ノーマン(ジェームズ・メーソン)は酔っぱらい舞台へ出るが
歌手エスター(ジュディ・ガーランド)に助けられ、彼女の才能に気づく。
ノーマンの紹介でエスターは映画の世界へ。
最初は端役だったが、主役の降板で代役に起用。好評を得る。
ノーマンはエスターと結婚。だが会社は彼をリスクが大きいと解雇。
エスターが賞を得た授賞式で、酔っぱらい仕事をくれと叫ぶ。
仕事のないノーマンは飲み続け、ケンカを起こして警察沙汰に。
エスターは彼の世話をするため引退を決意。彼女の気持ちを知ったノーマンは自殺。
ショックで閉じこもっていたエスターは、彼女こそノーマンの誇りだったと言われ
チャリティショーでノーマンの妻だと挨拶する。

 と言うわけで、3度も映画化されたと言う物語の2回目の映画。
ガーランドが出世していくあたりは面白いのだが、
メーソンが落ちぶれていくあたりには救いがない感じ。
晩年のメーソンばかり見てきた者としては、彼がこんなキャラもやるとは意外。

TV放送 99/01/30 BS11 21:30-00:30
 

スター誕生(76)

 人気歌手ノーマン(クリス・クリストファーソン)は、
酔ってケンカしたりして、マネージャーのボビー(ゲーリー・ビシー)もお手上げ。
場末の店で歌うエスター(バーバラ・ストライサンド)に感心し
彼女を舞台へ上げる。2人は愛し合うようになりやがて結婚。
だが、人気者になるエスターに反し、問題の多いノーマンは仕事を失う。
エスターのグラミー賞の授賞式でもノーマンは失態。
エスターも愛想を尽かしかけるが、2人で出直す事を決意。
だが、ノーマンは酔って車を飛ばし事故死。
失意のエスターだったが、やがて立ち直り舞台に上がる。

 と言うわけで、ジュディ・ガーランド版が知られる作品のリメイク。
映画スターを歌手に置き換えた以外は、役名から展開から全く同じで工夫がない。
ノーマンの死が、あまり自殺風に描かれていない点が特色か。
有名な曲は途中で歌われ、最後の曲は違うもの。
ノーマンが酒場でケンカする相手にロバート・イングランド。

TV放送 98/12/27 09CH 21:30-23:50
 

スター・トレック(79)

 監督 ロバート・ワイズ

 クリンゴン艦が、巨大な宇宙船に襲撃されて消滅した。
宇宙船は地球へ向かっており、迎撃できる位置にいるのはエンタープライズだけだ。
前線から退いていたカーク提督(ウイリアム・シャトナー)は
エンタープライズに乗船。
スコット機関長(ジェームス・ドーハン)、スールー操舵手(ジョージ・タケイ)、
チェコフ中佐(ウォルター・ケーニッグ)、
ウフーラ通信士(ニシェル・ニコルズ)らも健在だ。
エンタープライズは大改造が行われ、
船長もデッカー(スティーブン・コリンズ)に代わっていた。
だが、カークが船長におさまり、便宜的にデッカーは副長となる。
デッカーは艦を奪われたと、カークに非協力的だ。
船員の中には、デルタ人のアイリーア(パーシス・カンバータ)もいて
彼女はかつてデッカーの恋人だった。
さらに、引退していたドクター・マッコイ(デフォレスト・ケリー)も乗船。
エンタープライズは出動となり、一刻も早く迎撃すべくカークはワープを命ずるが
整備不良のため、ウォームホールという空間に落ちてしまう。
デッカーの指示によって危機を切り抜けるが、
マッコイはカークが艦への執着心で判断が鈍っていると指摘する。
やがてバルカン人スポック(レナード・ニモイ)が乗船。
彼は感情を根絶するコリナールという修行をしていたが、
宇宙船を探知して、その秘密を突き止めるべく、かけつけたのだ。
スポックによってエンジンは修理され、ワープが可能となった。

 雲状の中にある巨大な宇宙船が接近。エネルギーは膨大で、勝ち目はない。
敵は攻撃してくるが、スポックが敵との交信方法を見つけ、直前で回避。
エンタープライズは雲の中を進行。
そして、エイリアンの探査光線がアイリーアをさらっていってしまった。
牽引光線でエンタープライズはさらに進む。
アイリーアをコピーしたアンドロイドが送り込まれ、船内の調査を始めた。
彼女によれば、宇宙船はビジャーなる存在の物で
ビジャーは創造主のいる地球へ来て、創造主と合体する事が目的だと言う。
彼女がアイリーアの記憶までもコピーしていた事から、
デッカーが彼女と接触して、何とか秘密を探ろうとする。
彼女の目的は、エンタープライズに寄生する炭素体ユニット(人間)を調査し
調査が終わったら、抹殺する事なのだ。
スポックはロケットスーツを奪い、宇宙船の中心部へ向かった。
そこでビジャーと精神感応をし、ビジャーの正体を見た。
ビジャーは機械で、機械が生物の様に生きている機械惑星から来たのだ。
スポックはかつての自分に似ているビジャーに同情する。
ビジャーは自分が何を求めているのかも分からないのだ。
宇宙船は地球に接近し、地球へ電波を送信。
しかし、地球から返答がないため、炭素体を抹殺すべく攻撃装置を各地へ飛ばす。
カークははったりで、なぜ創造主が返答しないか知っていると言う。
さらにビジャーに直接しか話せないと言ったため、
エンタープライズは中心部へ誘導される。
カークたちはエンタープライズから降りて、中心部へ行く。
そこにあったのは、ビジャーではなく、ボイジャー6号だった。
ボイジャー6号は300年も前に打ち上げられ、ブラックホールに消えていた。
銀河の果てで機械惑星にたどりつき、
そこで仲間と思った機械生命たちが、知識を吸収するという使命を知り
膨大なデータバンクを与えたのだろう。
そして、収拾したデータを送信するため地球に電波を送ったのだが
あまりに旧式な電波のため、地球では返答できなかったのだ。
そこでカークは、コンピュータでボイジャーへの命令を見つけ送信する。
ビジャーは人間が創造主と知るが、データの送信を拒否し、創造主との合体を望む。
デッカーはビジャーとの合体を希望し、アイリーアのアンドロイドと合体。
宇宙船が光に包まれて消え、エンタープライズは脱出する。

 というわけで、TVシリーズ「宇宙大作戦」の映画化という事で
エンタープライズも現代風にデザインが変えられていたのはいいが
特撮にこりすぎて、エンエンと特撮シーンが出てきたのにはまいった。
TVシリーズと違いすぎると言う話もあるが、それだけではない。
特撮はすごいと思うが、エンエンと続いたのでは退屈でならない。
特撮はあくまでも、人間ドラマの背景にすぎないと言う事を忘れてはならない。
おまけに、最初には各メンバーが戻ってきたシーンがエンエンと続く。
話自体はTVシリーズで見た事もあるような感じ。
高尚な話のようにも思えるが、雰囲気は出てると言うだけか。
最後のボイジャーだったというくだりは面白かったが、
それも、その前がずっと退屈だった事からくるギャップか。
それなりに面白いが、何度も見るにはつらいものがある。
時間を半分にすれば面白かったかも。

LD
 

スター・トレック2/カーンの逆襲(82)

 監督 ニコラス・メイヤー

 カーク提督(ウイリアム・シャトナー)は現場から離れ、
訓練生たちの教育に当たるようになり、
エンタープライズの船長はスポック(レナード・ニモイ)が勤めていた。
バルカン人の混血であるサービック中尉(カースティ・アリー)は
訓練生の中でも次期船長候補と言うところだ。
ドクター・マッコイ(デフォレスト・ケリー)は、
カークに現場復帰を勧めるが、カークは思い切りがつかない。
やがてエンタープライズは訓練生を乗せて出港。カークも査閲として同乗する。

 一方、チェコフは、テレル船長(ポール・ウインフィールド)のもと
リライアント号の副長を勤めていた。
彼らはカークの知人であるキャロル・マーカス博士と、
その息子のデビットらによって進められているジェネシス計画に参加している。
この計画の実験は、生物がいっさい存在しない惑星で行わなければならない。
そこで、チェコフらは候補のセティ・アルファ6を調査する。
そこには多くの人間たちがいた。
彼らのリーダーはカーン(リカルド・モンタルバン)。
彼らは遺伝子工学による常人で、15年前にエンタープライズと出会い、
カークによってセティ・アルファ5に追放されていたのだ。
カーンは長年、カークへの復讐を狙っていた。
さらに、脳に巣くい、命令に従順にしてしまうという虫によって
チェコフらからジェネシス計画の全貌を聞き出す。

 キャロルらのいる宇宙実験室レギュラ1に、
チェコフから一方的に、ジェネシスの装置をリライアントに乗せるとの連絡がある。
命令を下したのがカークと知り、キャロルはカークへ抗議するが、
通信障害のため、話が中断してしまった。
カークは司令部に連絡し、レギュラ1調査に赴く事になり
スポックに代わって、エンタープライズの指揮を取る。
カークはコンピュータでジェネシスについて調査。
それは、生命のない不毛の惑星で分子の再構成を行い、生命を生じさせる計画である。
しかし、もしそれを生命のある惑星に使えば、生命は再構成のために全滅してしまう。
やがてリライアントが接近。僚艦なのでシールドはおろさなかったが、
リライアントは攻撃し、エンタープライズは大打撃を受ける。
敵のリーダーはカーンで、カークの身柄とジェネシスの情報を要求。
しかし、カークはリライアントの暗号を利用してシールドをおろさせ
攻撃を加えて、何とか危機を脱出する。

 カークとドクターらは、レギュラ1へ行く。
そこには惨殺された科学者たちと、負傷したチェコフたちがいた。
チェコフらによれば、カーンはマーカスもジェネシスも入手できなかったようだ。
転送装置が近くの惑星の地下に向いていた事から、カークらもそこへ行く。
案の定、そこにジェネシス装置とマーカスらがいた。
実は彼の息子だったデビッドに命を狙われるが、それに驚く間もなく、
まだカーンに操られていたチェコフらが、カークにフェーザーを向ける。
しかし、抵抗するあまり、テレルは自殺、チェコフは気絶する。
カーンはジェネシス装置を転送して入手。

 スポックはエンタープライズの修理には2日かかると報告するが、
これはカーンが盗聴していると考えた上での暗号で、実は2時間の意味だった。
エンタープライズに戻ったカークは、艦をムタラ星雲にやる。
星雲内では多くの装置が使えないが、それは追うリライアントも同様だからだ。
戦闘の末、お互いダメージを受けるが、カークの経験勝ちで
カークはカーンに降伏を求める。
しかし、カーンは降伏せず、ジェネシス装置の時限装置を作動させる。
それに気づいたエンタープライズは退避を始めるが、
メインエンジンが故障してワープできない。
スポックが放射能が充満するエンジンルームに入り修理。
間一髪、エンタープライズは脱出するが、スポックは死亡。
彼の遺体はジェネシス惑星に宇宙葬され、
父に敵意を抱いていたデビッドとカークは和解する。

 というわけで、TV「宇宙大作戦」映画化第2作。
前作と違って、特撮がえんえんと続くこともなく、
セットもこじんまりしていてよかった。制服も寒くなさそうだ。
カーンというTVシリーズにも出てきた、その説明だけでも時間のかかるキャラが
再び出てきたと言う事で、すでに奥深い内容だが、
TVを見ていない人にはつらいかも。
スポックが死ぬという噂は、ずいぶん前からあったので、
実際に死んでもショックはいまいちだった。
それに、生を生ずるジェネシス惑星に葬られたので、
よみがえるのではと言う事は、容易に想像できる。
サービックとデビッドが、カークとスポックに代わる次の世代として
活躍するのではと考えたが、実際にはそうはなっていかなかった。
チェコフたちは、自殺してしまったりするほど、抵抗の余地があったくせに
それまでは言われるがままだったと言うのは変だぞ。
小林丸テストやら何やら、強引に入れ混ぜた感じのエピソードもあるが、
何しろ展開がいいので面白かった。

LD
 

スター・トレック3/ミスター・スポックを探せ!(84)

 監督 レナード・ニモイ

 カーク提督(ウイリアム・シャトナー)は、
スポック(レナード・ニモイ)が船長を勤めるエンタープライズで、訓練飛行に出る。
しかし、旧敵カーンが彼らの前に現れ、多大な被害を与える。
だが、カーンは経験で劣り、戦いはエンタープライズ側の勝利となった。
敗北を認識したカーンは、
宇宙開発に有効ながら、強力な兵器にもなるジェネシス装置を作動。
エンタープライズはエンジンが故障し、脱出は不可能かに思われたが
スポックが放射能のあふれるエンジンルームに入って修理。
危機を脱するが、スポックが死んでしまった。

 エンタープライズは宇宙ドックへ帰還。スポックの死が船内を暗くしていた。
さらにドクター・マッコイ(デフォレスト・ケリー)が奇怪な行動を起こす。
モロウ提督はエンタープライズの廃艦を決定。
スコットは新型艦のエクセルシオの整備に当たり、
惑星ジェネシスへの立ち入りは、科学チームを除いて禁止される。
科学調査船グリッソムにはサービックと、カークの息子デビッドが乗船。
スポックの棺付近に生命を発見。2人は惑星に降りて調査する事になる。
その頃、クリンゴンの見えない戦艦バード・オブ・プレイ号の
クルーグ艦長(クリストファー・ロイド)はジェネシスの秘密を入手。
さらにその奪取をたくらむ。

 スポックの死を悲しむカークの前に、
スポックの父でバルカン大使のサレックが現れる。
彼によれば、バルカン人は死に際してその精神を友人に託しており
肉体と精神をバルカン星のセレナ山の儀式にかければ、死者はよみがえるという。
カークは、スポックが精神を託したのがマッコイだと言う事をつかむ。
彼はモロウ提督にエンタープライズの出動を依頼。しかし許可は出ない。
そこでカークたちは、独自にジェネシスへ行こうとして逮捕されたマッコイを救出し、
さらにエンタープライズを奪って発進。
エクセルシオが追跡するが、スコットが細工したため、
エクセルシオは宇宙に立ち往生となる。

 一方、サービックたちは惑星ジェネシスで、再生した子供のスポックを発見。
だが、かけつけたクルーグらによって、グリッソムは撃破されてしまう。
惑星ジェネシスはデビッドのミスで、異常な速度で変化し、
スポックもそれにあわせて変化する。
彼らはかけつけたクルーグらによって捕虜にされる。
エンタープライズはジェネシスに接近。
カークはバード・オブ・プレイが隠れている事に感づき、逆に打撃を与える。
しかし、整備が不完全なエンタープライズは、スクリーンを張る事ができず
敵の攻撃で思いがけない打撃を受ける。
カークは敵に降伏を求めるが、クルーグはカークが窮地に陥っている事に気づき
逆に降伏を求める。そして、見せしめにデビッドを殺害。
さらにサービックやスポックの命と引換に降伏を要求。

 そこでカークはそれを承諾。クリンゴン兵の乗船を許可。
エンタープライズの自爆命令を出し、惑星へ転送。
入れ代わりに乗船したクリンゴン兵とともに、エンタープライズは自爆する。
カークたちは、惑星のクリンゴン兵を倒し、サービックらを救出。
惑星は急激に崩壊を始め、スポックもそれにあわせて老化している。
カークはクルーグにジェネシスを渡すと称して、乗船を求める。
しかし、転送して来たクルーグは、カークだけを残して他のクルーを転送。
カークからジェネシスの秘密を聞き出そうと格闘。
クルーグは崩壊する惑星の火の海に落ち、カークはバード・オブ・プレイに乗船。
船を奪って、バルカン星へ向かう。
そこで儀式により、スポックの精神は肉体に戻され、彼は記憶を取り戻す。

 というわけで、友情のために、命令違反を犯し、船まで犠牲にすると言う浪花節。
結局、エンタープライズは4人で操縦できる事が、はからずもわかった。
クリンゴンたちはほとんど悪い事もしていないのに、
ずいぶんひどい目にあったものだ。
ジェネシスの理論がよく分からないのでアレだが、
スポックが再生しているのもよく分からないし、
惑星を離れるとスポックの老化が止まるのも分からない。
サービックは変な女優になって、安っぽい感じだし、
デビッドはほとんど盛り上がりもなく、犬死にしてしまう。
これで、若返り作戦は失敗に終わり、エンタープライズも自爆。
マッコイとスポックのやりとりは面白かったし、
もうやれる事はすべてやったと言う感じ。
まさか、この続きがあるとは思わなかったが。
冒頭近くに「新スパイ大作戦」のグラントがちょい役で出ている。

LD
 

故郷への長い道/スター・トレック4(86)

 監督 レナード・ニモイ

 旧敵カーンとの対決で、スポック(レナード・ニモイ)を失ったエンタープライズ。
だが、彼の精神はマッコイ(デフォレスト・ケリー)に預けられていた。
肉体と精神がそろえば、バルカン星の儀式によってよみがえらせる事が可能なのだ。
生命を発生させるジェネシス装置によって生まれたジェネシス惑星に、
スポックの遺体は葬られていた。
しかし、エンタープライズは廃艦が決まり、
ジェネシス惑星への立ち入りは禁止されていた。
カーク(ウイリアム・シャトナー)らは命令違反を犯し、ジェネシス惑星へ急行。
だが、ジェネシスの秘密を狙うクリンゴン人が攻撃を仕掛け、
やむなくカークはエンタープライズを自爆させる。
カークらはクリンゴン艦を奪い、バルカン星へ急行。
そこでバルカン星の儀式により、スポックはよみがえった。

 惑星連邦議会では、命令違反を犯したカークたちの処分が審議されていた。
その頃、謎の探査船が地球へ接近。
すさまじいパワーをもつこの宇宙船は、周囲の機械を次々と無力化。
多くの宇宙船が立ち往生となり、地球もマヒし、嵐が起き始めた。
バルカン星に滞在していたカークたちは、裁きを受けるため帰還を決意。
クリンゴン艦をバウンティ号と名称を変えて乗船。証人としてスポックも同行する。
地球の窮状を知ったカークは、宇宙船から発せられた電波を調査。
宇宙船は地球へ何か呼びかけているが、地球側がそれに答えられないでいるのだ。
スポックはそれがザトウクジラの声に似ている事を発見。
エイリアンはかつて地球へ来訪し、クジラを地球の住人と思っているようだ。
ザトウクジラは21世紀に絶滅してしまっていたため、
カークらは20世紀後半の地球へタイムトラベルし、クジラを連れ帰る事を決意。
そこでバウンティ号は太陽の引力を利用してタイムトラベル。
しかし、タイムワープのショックでエネルギー結晶が破損。
これを修復するには、当時の原子力を利用するしかない。
サンフランシスコのクジラ研究所に、ザトウクジラがいる事を発見し、
ゴールデンゲート公園に透明化して着陸。
カークが質屋で金を作り、メンバーは行動を開始する。

 カークとスポックはクジラ研究所へ行き、
説明員のジリアン(キャサリン・ヒックス)の説明を聞く。
そこにいた2匹のクジラは、飼育費がかさむ事などもあって、
まもなく北極海に戻されるのだ。しかし、捕鯨から逃げられるとは思えない。
スポックは水槽に飛び込んで、クジラと精神感応。
協力を要請するが、それが元で追い出される。
カークはジリアンに事情を説明。だが、もちろん信用するはずもない。
一方、スコットはプラスチック工場へ行き、
そこで技術者に透明プラスチックの技法を教える事によって、水槽用の部品をもらう。
原子力空母エンタープライズに潜入したチェコフらは、充電器にエネルギーを蓄積。
しかし、パワー不足のためウフーラしか転送できず、チェコフは逮捕されてしまう。
フェーザーは放射能のために機能せず、逃走するが、甲板から落ちて重傷を負う。
クジラ研究所ではジリアンに内緒でクジラを北極海に返す。
怒ったジリアンはカークに助けを求め、公園で透明の宇宙船を発見。
すべてが事実であった事を知る。すぐにも北極海へ向かわなくてはならないが、
チェコフが病院にいる事がわかり、彼らは病院へ向かう。
危篤状態にあったチェコフだが、マッコイはいとも簡単に治療する。
そしてカークたちはチェコフを連れ出すが、警備員が感づき追跡。
しかし、間一髪転送によって逃れる。

 カークはジリアンを置いていこうとするが、彼女は強引についてくる。
2匹のクジラにつけられた発信装置から場所を割り出し、北極海へ急行。
しかし、捕鯨船がクジラを狙っていた。
バウンティ号は捕鯨船の前に姿を現し、驚いた捕鯨船は逃げ出す。
クジラを転送し、再びタイムワープで23世紀へ戻る。
宇宙船のパワーによって、バウンティ号は海へ墜落。
カークはハッチを開け、クジラを解放。
クジラはエイリアンと交信し、地球の危機は去る。
カークらは裁判にかけられるが、今回の功績を買われ無罪となる。
しかしカークだけは大佐に降格。新しく作られたエンタープライズの艦長となる。

 というわけで、シリーズで最もヒットしたと言うこの作品。
テンポという点では、ややのんきで、もう少し短くした方がよかったのでは。
宇宙船のシーンなどは退屈かもしれん。
カークらが20世紀へ来ると言う話は、TVシリーズにもあったが、
本当に街でロケしたのは今回が始めて。特筆に値する。
しかし、地球が危機と言う時に、わたしが地球を救わなければと思うのは、
カークの思い上がりだろうか。そういう性格だから、しかたないか。
クジラの絶滅をテーマにしている部分もあるが、だからどうしろという提案はない。
いかに透明とはいえ、公園に着陸していればばれるはず。
20世紀のジリアンに簡単に事情を説明するのも何だし、
23世紀でも簡単に受け入れられたのはおかしい。
1人用の転送光線で、カークとジリアンが転送して、大丈夫かと言う事も気になる。
それに、ジリアンもいきなり23世紀に来てしまって大丈夫なのだろうか。
カークらが20世紀の人々とのタイムギャップで起こす話は、なかなか面白い。
そこをもっと描いた方がよかったと思うが。
それにしても、新しいエンタープライズは、いつ作ったのだろうか。

LD
 

スター・トレック5/新たなる未知へ(89)

 監督 ウイリアム・シャトナー

 スポック(レナード・ニモイ)の命を助けるため、命令違反を犯し、
エンタープライズの爆破までしたカーク(ウイリアム・シャトナー)たちは
地球の危機を救った功績を買われて、罰則を免れ、
新しく作られたエンタープライズ号に乗船する事になる。

 辺境の惑星ニムバスVは惑星連邦、クリンゴン、ロミュランの大使が
(惑星連邦大使はデビッド・ワーナー)駐在する中立地帯だった。
そこに風変わりなバルカン人サイボックが現れ、
次々と人々を引きつけ、惑星を支配してしまう。
ニムバスVの反乱の情報を受け、惑星連邦は休暇中のカークを向かわせる。
しかし、エンタープライズはまだ整備も不完全だった。
スポックによれば、サイボックは感情をあらわにする異端的なバルカン人らしい。
ニムバスVに上陸したカークらは、市を制圧。大使らを救出する。
しかし、大使らはサイボック側に寝返っており、逆にカークらが捕らえられる。
サイボックは続いてエンタープライズを要求。一行はシャトルに乗って帰還する。
だが、カークを倒して名を上げようとするクリンゴン艦が襲来。
スクリーンをあげたわずかなスキをついて、手動で強行着艦、ワープで脱出する。

 スポックはサイボックが異母兄弟であると語る。
サイボックはカークら3人以外を次々と味方につけ、エンタープライズを掌握する。
スコットによって牢から脱出したカークらは、観測室へ向かい遭難信号を送る。
だが、それを受信していたのはクリンゴン艦だった。
サイボックは存在の意味がわかるという、銀河の中心の惑星シャカリへ向かう。
しかし、その途中にはグレートバリアという、誰も越えた事のない境界がある。
サイボックは心の苦痛をときはなつ事によって、人々を味方につけていた。
マッコイ(デフォレスト・ケリー)がかつて父を安楽死させながら
その直後に治療法が発見された事。スポックが実は人間側の血が強い事。
サイボックは彼らの苦痛を見つけ出し、解放する。
だが、カークは苦痛は背負っているものだと拒否。
エンタープライズはシャカリに到着し、艦はカークに返される。

 惑星に上陸したサイボックとカークらは、そこで神に出会う。
だが、神は惑星から出られず、エンタープライズを奪おうと考えていた。
疑問を感じたカークらを神は攻撃。
サイボックさえも疑い始め、神と格闘し、その間にカークたちは逃げる。
だが、シャトルは機能せず、スポックとドクターの2人だけが転送で帰還。
そこをクリンゴン艦が攻撃し、転送装置は故障。
神に追いつめられるカークだが、クリンゴン艦が現れ、神を倒す。
転送回収されたクリンゴン艦には、スポックとクリンゴン大使がおり、
上官である大使によって、クリンゴン艦長は攻撃を断念。
エンタープライズ内で、3国交えたパーティが行われる。

 というわけで、前作がシリーズ最大のヒットとなったのに対して
本作はシリーズどころか、その年の最低の作品に選ばれたほど。
結局、もう1作作られる事になったが、
この時点ではこれが最後という話もあって、それでもいい作りになっている。
話はずいぶん変な感じで、スポックとサイボックが兄弟と言うのは必然性なし。
サイボックはエンタープライズを奪うわけだが、やり方は詰めが甘い。
クルーはサイボックの味方になるわけだが、カークに逆らうのはわからない。
しかも、途中からまた従うようになるのも変。
何でみんなああなったのか、よくわからない。
スコットは操られていたかどうかも不明。
神とか言う奴も、いきなり出てきて威張りだすが、ずいぶん底が浅い神だった。
クリンゴン艦の攻撃で倒せるのもマヌケ。
どこであの惑星に、存在の意味を示すものがあると聞き出したのかわからないし
グレートバリアとやらで、行けないとみんなが思っていた事になっているが
簡単に行けてしまったのも変。誰かが無謀にも挑戦していてもいいはず。
せめて、艦の改造くらいして欲しかった。
話全体が、抽象的で高尚にみせた作りになっているが、ずいぶん底が浅い。
これはウイリアム・シャトナーの実力だろうか。
ウフーラが突然、デブでふけてしまったのには驚き。

LD
 

スタートレックY/未知の世界」(91)を見た。

 スタートレックと言えば、いまさら言うまでもないが、
TV「宇宙大作戦」シリーズの映画化シリーズだ。
「宇宙大作戦」は、60年代後半3年間に渡って放映された。
銀河系は地球を中心とした惑星連邦にほぼ統一されていたが、
クリンゴン帝国などの敵対国も残されていた。
宇宙艦隊は、宇宙地図作成のため、エンタープライズ号を5年間の調査飛行にやった。
その乗組員は、理性を重んじて感情を表す事を避けるバルカン人と
地球人の混血スポック(レナード・ニモイ)。
逆に激情家で機械を信用できないドクター・マッコイ(デフォレスト・ケリー)。
この2人が、実は仲がいいくせに、事あるたびにケンカしているのを、
優秀だが、意外にわがままで強引な、カーク船長(ウイリアム・シャトナー)が、
なだめながら、様々な事件を乗り越えていくと言う話である。
一度は放送終了しながら、その後爆発的な人気となり、
アニメシリーズができたが、人気はいまいち。TVの続編企画が何度も出て、
スペースシャトル1号機にエンタープライズの名がつく。
(これはテスト機で、ついに宇宙へは出なかった)
そして、ついには映画シリーズとなってしまったわけだ。
数世紀後を描く続編シリーズも登場したが、いまいちなのは、
やはりSFなら何でもいいわけではなく、
元のシリーズの、主役3人のキャラクターが抜群だったからに違いない。
15年もたっているのに、同じ俳優が演じるという強引さで、映画化は始まった。

 第1作は、地球の人工衛星が、創造主を探して戻ってくると言う話で、
特撮の撮り直しをしたため、製作費は史上最高(当時)。
高尚そうなテーマと、特撮のおかげでヒットしたが、
トレッキーと呼ばれる、熱狂的なファンにはいまいちだった。
なぜならば、あの音楽がない、「宇宙それは……」というナレーションがない。
なによりも、主役3人のノリが悪い。
こうして、いったんは映画化は1本限りかと思われ、
その後、ケネディ暗殺をクルーが阻止してしまい、
やむを得ずスポックがケネディを暗殺すると言うTVスペシャル案が出たようだが、
何とか第2作「カーンの逆襲」へこぎつけた。
これは、TVシリーズに登場したカーンと言う悪役を再登場させるもので、
TVシリーズではカークに恨みは持っていなかったのだが、
なぜか逆恨みして現れた。前作や他の映画のセットを使い回し。
製作費は安目になり、シリーズ化するならこうでなきゃ、と言う姿勢を見せた。
そして、当時すでに出演者の高齢化が問題視されていわけで、
しかも、ずいぶん前からスポックが死ぬとの噂が流れていた。
レナード・ニモイがスポック俳優と言われるのを嫌がり、
死んだ事にして製作サイドに移りたいという事らしい。
これは実現し、代わりにスポックの代わりのバルカン人(しかも女性)
サービック大尉が登場。
演ずるは、「ベイビートーク」のカースティ・アリー。
カークの息子も現れ、TVシリーズ時代には、
カーク&スポック、ホモ説も出たほどだが、今度はノーマルなカップルとして、
新世代への引き継ぎ作業を開始したかに見えた。
テンポはよく、一般受けはともかく、トレッキーを熱狂させた。
3作目「ミスター・スポックを探せ!」は、
死んだスポックをバルカン人の特性を利用して甦らせる話。
レナード・ニモイが念願の監督に進出した。
ここで、意外にもカークの息子は簡単に死んでしまい、
サービック大尉の役者は交代、扱いが軽くなった。
若返り化など、製作サイドの考えにはなかったのだろうか。
カーク以下のクルーは、ヤマトのような命令違反を犯し、エンタープライズは自爆。
ラストでスポックは甦ったが、続編は不可能かのような状況となった。
4作目「故郷への遠い旅」で、レナード・ニモイが再び監督。
カークらは地球の危機を救い、結局、命令違反による罰則は免除される。
ここでは、スポックはフルに出演し、やめるはずでは……と戸惑わせた。
クルーは20世紀へタイムトラベルし、文明批判や、動物保護などをアピール。
いかにもと言う題材で、本来のシリーズとはいささかずれる感もあったが、大ヒット。
ニモイは「スリーメン&ベビー」の監督にまで起用されるほど。
このヒットで、数世紀後を描くTVの続編シリーズが登場。
現在に至るまで5シーズン続いているらしい。
5作目「新しい未知へ」で、今度はウイリアム・シャトナーが監督に。
スポックの異母兄弟が現れ、新エンタープライズで、神を求めて旅行する話だが、
これが何とも退屈な映画で、5作目が最後との話もあった。
しかし、アメリカではスタートレックと言えば、寅さんなみの人気。
終わるのはもちろん、役者を代える事すら許されないのだ。

 (前置きが長いけどかんべんね)
さて、登場人物だが、まず主要キャラだけでも大変。
カーク船長は、アメリカ人で、優秀な船長だが、命令違反も辞さない人で、
スポックを助けるための違反がもとで、提督から降格。
もっとも、当人は船長の方が性にあっているようだ。
ミスター・スポックは、バルカン人と地球人の混血。繰り返しになるので省略。
ドクター・マッコイは、アメリカ南部の出身。個人的にはこの人がいちばんスキだ。
スコットは、TVではチャーリーと呼ばれた。スコットランド出身。
機関長で、何でも修理してしまい、こういう人がいないと、
脚本がつらい事も少なくない。
スールーは、TVでは加藤と呼ばれたが、
日本人とアジアのどこかの混血で、純粋な日本人ではない。
操舵手で、次期船長候補だったが、本作でようやく船長になる。
チェコフは、科学士官。ロシア人。TV2シーズン目から登場。
ソ連での評判を考慮してのキャラクターらしい。
ウフーラは、通信士。主要キャラの中で唯一の女性。
アメリカの黒人ではなく、アフリカの小さな国の出身。
5作目でいきなりデブになったのには驚いたが、本作では多少やせたようだ。
この他に、TV1シーズン目に、カークの個人秘書として出演していた
ジェニーと言う女性が、スールーの艦に乗船。
彼女は、映画1、3、4作目にも登場したが、いずれも印象は弱い。
そして、スポックの父でバルカン大使であるサレックも登場。
演ずるのもずっとマーク・レナードと言う俳優。
映画3、4作にも出ており、サブレギュラーという感がある。
他にもいろいろいるが、後回しにして、ようやく物語に移る。

 スールーが念願の宇宙戦艦エクセルシオ艦長になって3年。
謎の波動に遭遇。コンピュータで調査すると、
クリンゴンの月プラクシスの半分が爆発した事がわかる。
(この冒頭で、スールーがコーヒーカップを落として割るシーンがあるが、
宇宙戦艦に陶器のカップを使用すると言うのは、どうもおかしい)
スールーは救援を申し出るが、クリンゴン側は拒否。
中立地帯へ侵入しないよう警告する。

 カークやマッコイら、エンタープライズの昔からの乗員は
あと3ヶ月ほどで、今度こそ本当に引退らしい。
彼らは宇宙艦隊の会議に呼び出され、意外な事実を聞かされた。
スポックの説明によれば、
クリンゴンの月が爆発し、エネルギー源を失ったクリンゴンは、
あと50年の内に滅びると言う。
極度の採掘などが原因だが、経済の大半を軍備に使用しているクリンゴンには、
生き残るためには、惑星連邦との和平しかない。
クリンゴンの中でもハト派の、ゴルコン宰相が会談を申し出てきた。
そこで、スポックの助言もあって、艦隊はカークにゴルコンの護衛を命ずる。
会議に出席したメンバーの中には、
映画4作目に出たカートライト提督らもいるが、この和平には反対だ。
クリンゴンは平和よりも死を選ぶ種族で、今までに何度も条約を破り、
罠にかけられてきた。信用できないのだ。
そして、カークもまた、息子を殺された恨みもあり、作戦に乗り気でない。
しかも、スポックが無断で自分を指名した事も気に入らなかった。

 エンタープライズが発進。
操舵手は、サービックを思わせる女性バルカン人バレリスだ。
このバレリスを演ずるのが、キム・キャットラル。
「ポリス・アカデミー」等に出演した美人女優だが、バルカンメイクのおかげで
ずいぶん変な顔。言われなければ、キム・キャットラルだと言う事がわからない。
エンタープライズは、ゴルコン宰相を乗せた戦艦クロノス・ワンと接触。
クロノス・ワンを護衛する事にして、クルーを夕食に招待。
転送ビームで送られてくる。
ゴルコンを演ずるのが、デビッド・ワーナー。
「タイム・アフター・タイム」で切り裂きジャックを演じた男で、
5作目では、地球人大使を演じた。別役での再登場だ。
そして彼の娘、さらにはチャン将軍だ。
このチャン将軍を演ずるのが、「サウンド・オブ・ミュージック」の
クリストファー・プラマー。これまた、メイクのおかげでよくわからない。
チャン将軍は、平和を望んでいたと言うカークを戦争のプロと賞賛。
カークらは、禁制品のロミュランビールを持ち出して歓迎。
クリンゴンの連中は、クリンゴン語のシェークスピアを呼んでいて
名ゼリフを話し、スポックが「それは……」と答える。
とは言うものの、スポック以外の乗員は、どこか警戒している。
クリンゴン側も同様で、ゴルコン以外は敵対心を持っている。
「生きるべきか、死ぬべきか」と言ったのに対して、
カークが「1938年のヒットラー」と答え、ムッとされたりして、
夕食会はさんざん。

 スポックはカークらの態度を非難。
だが、カークはやはりクリンゴンを信用する事はできない。
寝ているカークをスポックが呼び出す。異常なエネルギー波を検出したのだ。
しかも、それがエンタープライズから発せられている。
驚くまもなく、命令もしていないのに、エンタープライズから2発のビーム砲が発射。
クロノス・ワンに命中。
重力発生装置が破壊され、クリンゴン艦の乗員は浮いてしまう。
そこへ2人の、宇宙艦隊の重力スーツを来た人物が転送されてくる。
これを着ていると、無重力でも平気で、次々とクリンゴン乗員を射殺。
塊となった血液が宙に漂う。そして、ゴルコン宰相までも撃たれる。
2人は転送で去り、チャン将軍が重力装置を復旧させる。
チャン将軍は恥知らずとカークに抗議。
スコットの調べでは、ビーム砲は発射されていないが、
コンピュータには2発使用されたとの記録が。
艦をエンタープライズに向け、攻撃を仕掛けたため、カークは降伏。
カークとマッコイの2人が転送でクリンゴン艦へ行く。
マッコイは必死で治療するが、何しろクリンゴン人を治療したのは初めてで
かいもなくゴルコンは死ぬ。
チャンは2人を逮捕。ゴルコンの娘が遺志を継いで、和平会議は行う事に。
ただし、カークら2人を釈放しない事が条件だった。
そして、開催場所は秘密とした。
惑星連邦大統領は、カークがそうした行為をするとは思えなかったが、
集まっていたバルカン大使サレックも、もう1つの敵対国ロミュラン帝国大使も
状況から見て、カークらはクリンゴンの法律に任せるしかない。

 クリンゴンの裁判は、最初から有罪にするためのものであった。
治療に当たったマッコイが、ロミュランビールで酔っていた事を指摘。
カークが「クリンゴンは信用できない」と言った日記が、どこからか持ち出され、
部下の行動に責任があると、誘導尋問で発言させる。
裁判官は、和平会談の時期のため、死刑は免除し、
ルラペンデ星への終身流刑、強制労働の刑となった。
このルラペンデは極寒の惑星で、地上に数分いると凍死してしまうほどの惑星。
しかも、厳しい労働で、死刑にされた方がマシとさえ言える判決だった。
2人は地下の鉱山で採掘の作業をさせられるが、
カークの首に賞金が賭けられているらしく、バカでかいエイリアンが次々と狙う。
それを助けたのは、マルティアと言う女性だった。
彼女は、カークらに秘密の抜け穴からの脱走を持ちかける。

 一方、モニターで裁判を見ていたスポックらは、何とかカークらを助けようと思案。
クリンゴン側からカークを救助すれば、和平会議は中止と言われているため、
うかつに手を出せない。
宇宙艦隊は帰還命令を出すが、
スポックらは通信機が故障したフリなどして得意の命令無視。
付近にいる、スールーのエクセルシオも、これを見逃す。
スポックは、エンタープライズの真下から別の艦が攻撃し、
エンタープライズのコンピュータに、ビーム砲を使用したとデータを修正したと推理。
別の艦として考えられるのは、
クリンゴンの透明装置を搭載したバード・オブ・プレイ号だ。
(猛禽号とか、ハゲタカ号などとも言われる)
バード・オブ・プレイは攻撃の際に姿を見せなければならなかったが、
おそらく、新型艦ができ、それは透明のまま攻撃できるのだろう。
そして、データを修正した共犯者が艦内にいるはずだ。
重力スーツの靴がどこかに隠されているはず。
船外に投棄する事は不可能だし、フェーザーで焼却すれば、警報が鳴ってしまう。
乗員たちは艦内をバラバラにして靴を捜索。
チェコフが転送装置のそばで、クリンゴン人の血液を発見。犯人が乗船した証拠だ。
ついにロッカーから、靴が発見される。
クルーはシンデレラの靴と大喜びするが、ロッカーの持ち主はエイリアンで
その靴ははけそうもない。

 カークとマッコイは、マルティアにつれられて、抜け穴から外へ。
彼女は何にでも変身できるエイリアンで、その特性を利用したのだ。
猛吹雪の中を歩き、刑務所のシールド地帯から脱出。
スポックがカークに発信器を取り付けたため、シールドから出れば、
居場所を見つけてくれるはずだ。
エンタープライズは、ルラペンデへ急行。
途中、レーダーにかかり、通信してくるが、
ウフーラがクリンゴン語の辞書を必死に引きながら相手をして、何とかごまかす。
(この時代になっても、レーダーで艦の種類までわからないのだろうか)
カークはマルティアを信用していなかった。
おそらくは、カークを処分しようとする一味の差し金だろう。
マルティアはカークに変身し、カーク同士の格闘に。
TVの「2人のカーク」のエピソードのようだ。
彼らは刺客一味に囲まれ、刺客はどうやって判別したのか、マルティアを処分。
冥土のみやげに黒幕を聞かせてやると言うやいなや、
カークらはエンタープライズに転送。カークは怒るが、戻る気はない。

 スコットが重力スーツを発見。続いて2人の死体が見つかる。
別の一味が、口を封じたに違いない。
そこで、カークは2人の尋問を記録する要員を、病室まで呼ぶ放送を全艦に流す。
罠とも知らず、マンマとカークたちの待つ病室へ刺客が現れる。
それは意外にも、バレリスだった。
バレリスはしらばっくれていたが、次第に白状。
惑星連邦がクリンゴンと和平を結ぶ事が、誤った道と考えたのだ。
カークは黒幕を聞き出すが、断固として語ろうとしない。
そこで、スポックが精神感応で聞き出す。
黒幕は、宇宙艦隊のカートライト提督、ロミュラン大使、
そしてクリンゴンのチャン将軍だった。
カークは和平会議の場所を聞くが、これはバレリスも知らず、
エクセルシオのスールー艦長に接触。ロミュラン星付近の星と聞いて急行する。
おそらく、一味はまだ何かしでかすはずだ。

 ゴルコンの娘が演説する中、クリンゴンの刺客が狙撃の準備をしていた。
エンタープライズは会場へ接近するが、
見えないバード・オブ・プレイのチャン将軍が発見。
「戦争の犬を放て」等とベラベラと無線で話しながら、攻撃。
エンタープライズは打撃を受ける。
スポックは、宇宙船であるかぎり、イオンガスを排出しているはずと指摘。
魚雷を改造して、イオンガスを追尾するようにする。(したのだと思う)
エンタープライズは大打撃を受け、今にもやられそうだ。
そこへエクセルシオが急行。
バード・オブ・プレイは攻撃をエクセルシオに移し、その間にスポックが準備完了。
魚雷は「生きるべきか、死ぬべきか」と言うチャンの艦に命中。
バード・オブ・プレイは姿を表し、2つの艦が過剰なほどの攻撃。撃滅する。

 カークらは会場へ転送され、大統領を助け、狙撃犯を倒し、
逃げようとするカートライト提督らを捕まえる。スールーもかけつける。
あぜんとする人々を前にして、
カークは宇宙の平和は守られたかとか、訳のわからない事を演説。
人々は事情が飲み込めていないはずなのに、拍手する。
カートライト提督らは、無罪放免となった。
クリンゴンを敵視したと言う意味では、カークらも同罪だ。
スポックも、バルカン人だからと言うひいき目で、バレリスを見逃していた。
2人とも頭が固くなった。引退の時期かも知れないなどと言う。
エクセルシオが去り、エンタープライズも発進しようとするが、
本部から退官式へ来いとの命令が。
スポックは「私が人間なら、くそくらえと言うでしょうな。人間ならね」と言う。
こうして、カークはまたしても命令を無視して、宇宙へ飛び立つ。
それに続いて、メインキャストのサインが、
ウルトラサインのように次々と宇宙へ飛んでいく。

 というわけで、こうして見てみると、
本作はシリーズ最終作にするために作られたような話であった。
引退の時期だという話は出て、クリンゴンと和平する事になって、
エンタープライズに乗るのはこれが最後と言うセリフが出て
キャストのサインが全部出るなどと言う展開で、
今度ばかりは本当に終わりかも知れない。
もっとも、おそらくは大統領を助けようとした時に、
最初はカークは死ぬ事になっていたようだが、それを取りやめたという事は、
まだ多少の余地は残していると見ていい。
クリンゴン乗員の中に、TV新シリーズのレギュラーの祖先がいると言う事なので、
今後は新シリーズの映画化をしていく方針なのかも知れないが、
やっぱり、あの主役3人がいなくなると言うのはかなりさびしい。
肝心の物語の方だが、基本的にクリンゴンと和平する事になり、
それをいやがる連中によって、カークが窮地に追い込まれると言う事である。
和平に抵抗する連中がいるのはわかるが、
惑星連邦側とクリンゴン側が結託していたと言うのは不可解だ。
むしろ、こいつらの方が仲がいいのではなかろうか。
大統領の狙撃犯が現れると言うのは、別の映画を見ているような展開。
大統領は独裁者にもカリスマのある人物にも見えないので、
効果はあまりない計画と言える。会議場が妙にせまいのも気になる。
というわけで、つじつまあわせと言うのとは違うが、
最終作にするために、無理矢理作ったと言う印象が残る。
何にでも変身できるエイリアンがCMで出てくるが、
物語の中ではたいして重要ではない。(特撮はすごいんだけど)
マッコイとスポックのケンカがないのも、ちとさびしい。
出来はいまいちと思うが、テンポは前作などよりずいぶんよく、
トレッキーなら楽しめる。できればまだ続けて欲しいものである。