スターフライトワン(83)(TV作品)

 処女飛行中の超音速旅客機スターフライトワンに、故障したロケットが接近。
ロケットは爆破されるが、機体が損傷し推進ロケットが止まらなくなり、
スターフライトワンは宇宙へ飛び出してしまう。
NASAが打ち上げたスペースシャトルが燃料補給。
設計者を救出し、地上から指示させるため、シャトルとドッキング。
しかし、固定が不完全だったため、操縦助手が宇宙に放り出される。
そこで、密閉した棺に設計者を入れ、シャトルの乗員が運ぶ。
再び打ち上げられたシャトルと、チューブ状のトンネルをつなぎ、乗客を救出。
だが、途中で故障箇所から吹いた火が引火して、トンネルは爆発。
続いて打ち上げられたシャトルへ、乗客全員を入れたブースタータンクを格納。
残るは機長(リー・メジャース)ら乗員だけとなる。
残る酸素はわずか。しかも、大気圏突入に耐えられるとは思えない。
シャトルを先に突入させ、耐熱装置の代わりをさせ、後ろから大気圏突入、生還する。

 というわけで、旅客機が宇宙に出てしまうと言うのは、
小説「亜空間漂流」も似たような感じだが、あれでさえバカバカしかったのに、
この映画は理屈もへったくれもないから、それ以前だ。
この飛行機が、いったい何が世界初なのか不明。
むやみにロケット推進などつけたのがいけないのでは。
シャトルが何度も簡単に打ち上げられてしまうのもおかしい。
準備に何ヵ月もいるのでは。密閉性と言う意味では、あちこちに不安が残る。
処女飛行直前だと言うのに、まだ設計に疑問が残っていたと言うのも無茶な話。
謎の失敗ロケットや、大使の棺、そして乗せられた金塊など
何かありそうで、ぜんぜん説明のないものも多い。
女優陣は区別がつかないし、必然性もない感じ。
最初のうちは、じっとしていた方が安全だったはずなのに、
むやみに行動して死者をたくさん出した感がある。変な話。

TV放送 91/09/21 12CH 03:05-04:50
 

スターマン 愛・宇宙はるかに(84)

監督 ジョン・カーペンター

 宇宙船が撃墜され、生命体は未亡人ジェニー(カレン・アレン)の家へ。
彼は亡き夫スコット(ジェフ・ブリッジス)そっくりの姿になる。
彼らはボイジャー2号のメッセージを見て訪問したが、地球人が非友好的と知る。
10万年先の科学を持つ彼らだが、地球では生きられず帰還を決意。
最初は警戒したジェニーも、次第に理解するように。
彼は不妊症のジェニーに、子供を託す。だが政府は彼を捕らえ実験しようとしていた。
科学者シャーマン(チャールズ・マーチン・スミス)は彼らを見逃し、
軍が包囲する中、宇宙船に向かえられ、彼は去っていった。

 と言うわけで、普通の人間の姿の宇宙人が来て、いろいろ巻き起こすと言う話で
ちょっとずれた演技が必要となる。後に彼がもう一度来て、TVシリーズ化された。
もう来れないと言うラストのセリフとは合わないが。製作はマイケル・ダグラス他。

TV放送 95/06/25 BS05 10:00-12:00
 

スターリングラード(2001年アメリカ・ドイツ・イギリス・アイルランド合作)

 42年。ナチスはソ連スターリングラードへ侵攻。
ソ連軍は油田を死守しようとするが、物資も乏しく、逃亡も許されなかった。
将校ダニロフ(ジョセフ・ファインズ)は、仲間がたちまち全滅して呆然とする。
ところが、知り合ったヴァシリ(ジュード・ロウ)は、
射撃の腕前でたちまち独軍将校を全滅させる。
フルシチョフ(ボブ・ホスキンス)があくまで過酷な戦闘を強いようとする中、
ダニロフはヴァシリを英雄として宣伝し、祖国愛を奮い立たせようと進言する。
ヴァシリは狙撃部隊配属となり、50名を超す将校を射殺。
国中から慕われるようになる。少年サーシャもそんな1人で、
彼の母が娘同然にするターニャ(レイチェル・ワイズ)と出会う。
実はヴァシリはかつてターニャを見かけて、一目ボレしていたのだ。
独軍はヴァシリを倒すため、ケーニッヒ大佐(エド・ハリス)を呼び出す。
ケーニッヒは狙撃兵養成所の所長で、ヴァシリは彼の生徒だったクリコフと組む事に。
だが、わずかなスキをつかれてクリコフは射殺され、ヴァシリはおびえるように。
ターニャに惹かれるダニロフは、彼女を異動させようとするが、
両親の仇を討とうとするターニャは、ヴァシリを助けるためにかけつけたりする。

 死体の中からヴァシリの身分証が見つかり、独軍は彼が死んだと判断。
ケーニッヒに引き上げ命令が出るが、彼には信じられない。
ヴァシリが死んだと聞いて、ターニャはかけつけて彼と再会。
だが、ヴァシリは戦意を失っており、嫉妬するダニロフは彼が命令違反したと報告。
偽情報を流していたサーシャが殺され、
ダニロフは彼の死を隠してサーシャの母を避難させる事に。
だが爆撃でターニャはやられる。
後悔したダニロフは、ヴァシリのところへかけつけ、
自らを囮にしてケーニッヒの場所を見つけさせる。
潜んでいたケーニッヒが現れ、ヴァシリは彼を射殺。
そのライフルをダニロフに捧げる。
スターリングラードの戦いは終わり、ヴァシリはターニャを探して病院を探す。
そしてついにターニャと再会する。

と言うわけで、戦争物でも狙撃手に重きを置いており、
その腕前は、「山猫は眠らない」とかを連想させるが、
物語の方は、戦争の悲惨さとか、戦地での男女の恋とかを描いていて、
ちょっと盛りだくさんという感じ。
その分、狙撃手の凄腕ぶりが、前半はちょっと感じられたけど
後半はちょっとだれ気味。
レイチェル・ワイズは、なぜだかいるだけでHな感じなのだが
そう言う面でもちょっと肩すかし気味。
もう少し、すさまじい狙撃手同士の対決でもあれば、
もっと面白かった気がするのだが。
音楽はジェームズ・ホーナー。

TV放送 2003/10/31 35ch 2103-2314
 

スタスキー&ハッチ(2004年米)

スタスキー 刑事(ベン・スティラー)
ハッチンソン 刑事(オーウェン・ウイルソン)
トビー 2人の上司
リース 名士(ビンス・ボーン)
キティ リースの愛人(ジュリエット・ルイス)
アール リースの部下(ウィル・フェレル)
ステイシー 捜査で知り合ったチアリーダー
ホリー チアリーダー(アドレナリンのヒロイン)
ハギー ハッチの情報屋

 派手な追跡をした刑事スタスキーと、無断の囮捜査をしたハッチは、
共に上司に怒られ、コンビを組まされる。
スタスキーは、ハッチが情報屋ハギーの違法行為を見逃すのが気に入らない。
ハッチはスタスキーの堅物ぶりに呆れるが、彼の運転には感心させられる。
テレンスの水死体が見つかり、持っていた名刺からリース氏との関係が疑われる。
テレンスのジャケットを作ったアールは、
麻薬を扱っていたと認め、スタスキーらは手柄を得たと喜ぶ。
だが、分析で甘味料とわかり、2人は任務を外される事に。
失意のスタスキーは、甘味料のつもりで摂取してハイに。
実は警察犬でも嗅ぎ分けられない、特殊な麻薬だったのだ。
リースの屋敷に乗り込んだ2人は、パーティ会場で悪事を暴こうとするが失敗。
停職処分にされる。ハギーがキャディに扮してリースに接近。
チャリティパーティで取引があるとわかる。
パーティに乗り込み、景品に麻薬が隠されてると気付いた2人は壇上へ。
麻薬が見つかり、撃ち合いに。リースはヨットで逃走し、スタスキーらは愛車で追跡。
ジャンプするが、ヨットを飛び越してしまい海へ。
だがヨットに潜んでいたハギーによって、リースは逮捕される。
スタスキーは愛車を失い落ち込むが、2人に似たコンビに修理された愛車を贈られる。

 と言うわけで、かつてスタスキー&ハッチと言う人気TVシリーズがあって、
正直未見なんだけど、その存在は聞いていたと言う代物の映画化。
主役はベン・スティラーとオーウェン・ウイルソンで、
オーウェンはともかく、スティラーが出ればコメディ路線。
実はぼちぼち豪華キャストで、物語もそんなにつまらなくないので、
劇場公開しても良さそうだが、
未公開に終わったのは、オリジナルとのギャップに違和感があったからか。
それで、凄く面白いかと言うと、それほどでもない。
まさにTVシリーズのスペシャル版として1作こさえた程度。
ラストにオリジナルの2人が登場。
ポール・マイケル・グレイザーはともかく、
デビッド・ソウルはだいぶ風貌が変わり、さりげなく出られたらわからなかったかも。

TV放送 2012/05/22 テレビ東京 1325-1525
 

スタンドアップ(2005年米)

ジョージー・エイムズ (シャーリーズ・セロン)
アリス ジョージーの母(シシー・スペーシク)
ハンク ジョージーの父
サミー ジョージーの息子
カレン ジョージーの娘
ボビー ジョージーの同僚。高校時代の恋人(ジェレミー・レナー)
ビル 弁護士(ウディ・ハレルソン)
グローリー ジョージーの同僚だが難病に
その夫 (ショーン・ビーン)
ピアーソン氏 社長

 89年。暴力亭主と離婚したジョージーは実家に戻る。
故郷は鉱山の町で、ジョージーも鉱山で働く事に。
女性労働者もわずかにいるが、歓迎されておらず、嫌がらせは日常的だ。
監督官は元恋人のボビーで、強引に迫られる。
ボビーの妻には夫をそそのかしたと非難され、息子サミーもショックを受ける。
ジョージーはセクハラだと騒ぐが、
女性の同僚は波風を立てるのに消極的で、会社には辞職を勧められる。
嫌がらせは続き、ジョージーは弁護士のビルに裁判を起こすよう求める。
引き受けたビルは、原告を増やして集団訴訟にすべきだと言う。
だが、女性の同僚は、負ければ嫌がらせはエスカレートすると、関わろうとしない。
同じ職場で働く父ハンクさえ、ジョージーの行動に批判的だ。
だが、組合の集会で娘が侮辱されるのを見て、彼女に味方する事を決意。
裁判で弁護士は、ジョージーが学生時代に教師と関係したと指摘。
彼女はレイプだったと言うが、サミーはショックを受ける。
ジョージーは私だけの子供と思う事にしたと言い、サミーも母の気持ちを知る。
裁判ではボビーがレイプではなかったと証言し、さらに不利になるが
難病になった同僚グローリーが原告に参加する事を表明。
すると、他の女性たちや両親、さらには男性従業員も原告に加わる。
こうしてジョージーは裁判に勝利。
彼女のおかげで、女性労働者は賠償金と迫害から守る規定を得る事が出来た。

 と言うわけで、シャーリーズによる社会派ドラマ。実話もの。
彼女は離婚し、子供を連れて故郷の町に戻る。
ここは鉱山の町で、わずかながら女性の作業員もいて、シャーリーズも仲間入り。
だが女性を快く思わない連中から受ける待遇は最悪。
さらに元恋人も同僚で、強引に迫られ拒絶すると、
アバズレと呼ばれ、息子もショックを受ける。
シャーリーズは会社に訴えるが助けにならず、
女性の同僚も波風立てたくないと非協力的。ついに裁判を起こすと言う訳。
同じ鉱山の男である父は、最初娘の行動に反対するが、
娘を侮辱するのは許せないと味方に。
数少ない仲間である友人ショーン・ビーンや弁護士ウディ・ハレルソンは、
いずれも凶悪な悪役をやった人だが、本作では心やさしいタイプ。
シャーリーズの頑張りで、ついに同僚たちが原告に参加する事を決意。
集団訴訟にすれば、勝利は間違いないと言われた裁判なので、
ここが感動シーンのはずなんだけど、個人的には盛り上げ方が物足りなかったかな。

TV放送 2007/02/04 WOWOW 2200-0005
 

スタンド・バイ・ミー(86)

監督 ロブ・ライナー

 作家ゴーディ(リチャード・ドレイファス)は、親友クリスの死を知り、
57年、12歳の夏の出来事を小説にし始める。
ゴーディ(ウイル・ウィートン)は、リーダー格のクリス(リバー・フェニックス)、
いかれたテディ(コリー・フェルドマン)、バーンの3人と大の仲良しだ。
バーンは、車泥棒ビリーが行方不明の少年レイの死体を見た事を知る。
発見すれば有名になると、4人は40qを徒歩で死体探しの旅に出る。
ゴーディは父が死んだ兄を愛し、自分は嫌われていると嘆く。
クリスらはゴーディの小説の才能を認め、小説家を目指せと勧める。
クリスは悪ガキと決めつけられている事に、不満を示す。
死体を発見するが、ビリーの仲間エース(キーファー・サザーランド)らも到着。
死体を奪おうとするが、ゴーディはクリスの銃で彼らを追い払う。
ヒーローではないと考え、彼らは匿名電話で死体の場所を連絡。無言で帰宅した。
次第に友人はかわり、バーンは4児の父に、テディは軍に入れず故郷で働く。
クリスは大学へ進み、弁護士になるが、ケンカに巻き込まれて死んだ。
彼らとは10年以上会っていないが、彼らとの友情は永遠だ。

 と言うわけで、ホラー小説のスティーブン・キング原作の、異色作。
理屈はともかく、共通の体験をした幼い頃の友人に、長じてからの友人よりも、
妙な郷愁を感じさせると言う話は、それ自体が妙にいい感じだ。

TV放送 94/08/11 08CH 01:55-03:36
 

スティーブ・ジョブス(2013年米)

スティーブ・ジョブス (アシュトン・カッチャー)
ウォズ 相棒
ポール・テレル パーツ屋
マイク・マークラ 出資者
ジョン・スカリー ペプシのCEO(マシュー・モディーン)
ギル 後任のCEO
クリス・アン 恋人
大学教授 (ジェームズ・ウッズ)
アーサー・ロック 取締役(J・K・シモンズ)

 1974年。ジョブスは、学位に関心がない学生だった。
 1976年。アタリ社に勤務するジョブスは、
相棒ウォズと共に作業中の処理が見えるオペレーティングシステムを開発。
会社を作り、電話帳にアタリより先に載るアップル社と名付ける。
パーツ屋のポールが関心を持ち、1台500ドルで組み立てる事に。
ガレージで作業し、アップルコンピュータ1が完成。さらに2号機を開発する。
なかなか売れない中、インテルにいたマークラと言う男が現れ、
30万ドル出資すると言う。
 1980年。アップルは大きな会社を構える様に。
ジョブスは次々と理想を掲げ、社員たちは振り回される。
忙しさに、当初のメンバーもおざなりにされ、次第にジョブスから離れていく。
 1982年。新型機リサの開発に浪費していると、問題視した取締役会は、
ジョブスを外すと言い出す。
研究開発のプロジェクトへ回されたジョブスは、マックの開発に取り組む。
取締役会は、ペプシのCEOであるスカリーを引き抜く。
 1984年。マックが発表され評判となるが、
このままでは赤字だとスカリーは価格を上げると言う。
ジョブスはスカリーと対立して敗れる。
 1993年。スカリーが退任し、新CEOにギルが就任。
株価が下がった為、ギルは追い出され、ジョブスは再びCEOに復帰。
取締役らを追い出す。
 2012年。アップル社は株式時価総額で世界最大となった。

 と言う訳で、アップル社を立ち上げたスティーブ・ジョブスの話。
ジョブスに扮するのはアシュトン・カッチャー。
アタリ社に勤めていたジョブスは、
パーソナルなコンピュータを目指して自宅ガレージで起業。
彼のコンピュータは評判になり大企業に。
だが、先進技術を追い求め続ける彼は、会社にとって邪魔な存在になると言う訳。
何だか出来事が淡々と羅列されてる感じで、物語としてはあまり面白くない。

TV放送 2014/12/21 WOWOW 2100-2307
 

スティーラーズ(2013年米)

アルトン 質屋の男

ロウドック 強盗(ポール・ウォーカー)
ヴァーノン 強盗仲間
ランディ 強盗仲間
ザ・マン 謎の男(トーマス・ジェーン)

リチャード 新婚の男(マット・ディロン)
シンディ 失踪した前の妻
ジョニー・ショー 誘拐犯(イライジャ・ウッド)

リッキー・バルドースキー プレスリーの扮装(ブレンダン・フレイザー)
テレサ リッキーの恋人

 ロウドックらは強盗を計画。
だが、仲間のヴァーノンが銃を質屋に入れてしまい内輪もめ。
ヴァーノンを車でひいてしまう。
ザ・マンと言う人物が現れ、ヴァーノンをひいた男を追うと言う。
ロウドックとランディは強盗に入るが、声で正体がばれてしまい撃ち合いに。
ヴァーノンも銃を持って現れ、大騒ぎに。

 新婚のリチャードは、当座の金が必要だと質屋を訪れ、
失踪した前の妻シンディの指輪を見つける。
JJトンプソンと言う男が売ったと知り、妻ヘレンを置いて探しに行く。
JJらを痛めつけ、ジョニー・ショーから手に入れたと突き止める。
ジョニーの家の冷蔵庫には、多くの女性の写真の仲間が貼られており、
シンディの物もあった。
カバンを拾っただけと言うジョニーを痛めつけ、
檻に女たちを監禁していたと白状させる。
檻にいたシンディを救出。
ジョニーは殺したと言うと、
やっとナンバーワンになったのにと、シンディに刺されてしまう。
ヘレンに電話したリチャードは、俺が間違っていたと言って死ぬ。
落とした指輪はランディに拾われる。

 プレスリーの扮装をするリッキーは、
本人が使っていたと称するメダルを質屋に入れる。
最初は関心なかった客たちも、彼の歌に集まってきて満足。
元恋人ヘレンは寄りを戻したがるが、リッキーはここに留まると言う。

 途方に暮れるヘレンに、ジョニーが声をかける。
ランディは手に入れた指輪を持って質屋へ。
ジョニーの冷蔵庫の一番上には、ヘレンの写真が貼られていた。

 と言う訳で、田舎町の質屋に出入りした男たちをめぐる3つの話。
ポール・ウォーカー主演の犯罪アクションと思って見たら、ちょっと違った。
1話目にウォーカー、2話目にマット・ディロン、
3話目にブレンダン・フレイザーが登場。
ウォーカーらは素人強盗で、事を起こす前に仲間割れ。
ディロンは質屋で失踪した妻の指輪を見つけ、監禁犯を追う。
ブレンダンはプレスリーに扮する売れない芸人で、雰囲気のおかしな田舎町に困惑。
1話と3話は物語として成立してない印象だけと、
それぞれのエピソードが微妙にからむ感じはまあまあ面白い。
と言うか、オムニバスものってだいたいそんな感じで、
しかもブレンダンってその手の作品でよく見かける気もする。

TV放送 2014/08/17 WOWOW 2245-0037
 



スティング(72)

 監督 ジョージ・ロイ・ヒル

 1936年。イリノイの詐欺師フッカー(ロバート・レッドフォード)は、
相棒のルーサーと組んで、組織の男の金をすりとる。
警官スナイダー(チャールズ・ダーニング)は上前をとるが、フッカーは偽札を渡す。
ニューヨークのボス、ロニガン(ロバート・ショー)はルーサーを処分。
フッカーは、ルーサーの友人ゴンドルフ(ポール・ニューマン)のいるシカゴへ。
2人は弔い合戦を開始。ゴンドルフはさっそく仲間を集める。
シカゴへの列車で、ゴンドルフはポーカーでロニガンと対戦。
いかさまを仕掛けてくるが、ゴンドルフの方が一枚上手で勝つ。
金をとりに行ったフッカーは、ロニガンにゴンドルフをはめたいと持ちかける。
ゴンドルフの店で競馬の賭をやっているが、事前に勝馬がわかるので、
それに賭けてゴンドルフを破産させろと言うのだ。もちろん、すべてでっちあげだ。
スナイダーは、フッカーに復讐しようとシカゴに現れる。
FBIはスナイダーとフッカーを、強引にゴンドルフ逮捕に協力させる。
フッカーはある女性に恋するが、彼女はロニガンの殺し屋で、仲間が射殺する。
作戦決行の日。ロニガンは大金を賭けるが、
単勝ではなく複勝に賭けなくてはいけなかった。
そこへ、FBIが踏み込み、ゴンドルフらを逮捕。
フッカーが裏切ったと知り、ゴンドルフは射殺。FBIもゴンドルフを射殺する。
スナイダーは現場からロニガンを追い出す。
ところが、実はFBIも一味で、フッカーとゴンドルフの死亡は演技だったのだ。

 というわけで、主役の3人が存在感がある役者である事は間違いないが、
チャールズ・ダーニングもいい役者なので、もう少し出させたかった気もする。
何から何までだます事が専門という男たちが、やたら大勢いるのは変な感じ。
凝った作戦が、うまく行くのもおかしいが、まあ、映画だからいいか。
でも、ロニガンはまだフッカーの死亡を確認していないのだが、いいのだろうか。

TV放送 91/12/01 10CH 21:02-23:09
 

スティング2(83)(未公開)

 40年ニューヨーク。ファーゴ(ジャッキー・グリーソン)は、
フッカーら仲間を集める。仲間のキッドが殺され、復讐するためだ。
犯人はマカリンスキー(カール・マルデン)と思われ、
八百長ボクシング試合の話でだまし、金を巻き上げようとする。
実は復讐を誓うロネガンが、マカリンスキーにファーゴらを殺させようとしていた。
フッカーとトレスの試合で、ロネガンは真相を話し、マカリンスキーは賭を変更。
気づいたフッカーのがんばりで、試合は逆転。フッカーが勝つ。
だましたのはロネガンと、マカリンスキーは激怒。掛け金はすべてファーゴらの手に。

 と言うわけで、大ヒット作の続編だが未公開。
同じファーゴを、「ハスラー」で戦った2人が演ずるとは。
役者が弱いので、どれが誰かわかりにくい。
フッカーをだまして仲間になったベロニカに、テリー・ガー。
ロネガンのスパイで、実は二重スパイで、実はファーゴの娘という役。
音楽はラロ・シフリン。前作のメロディも混ぜたタイトル曲は絶妙。

VHS
 



ステルス」(2005年)を見た。

 ステルスと言えば、レーダーに写らない戦闘機で、
その独特のフォルムから、SFぽいアクション映画に登場する事多し。
今回は題名から、ステルスを主役に置いたのかと思わせるが
聞いてみれば全自動の戦闘機の話で、しかも暴走して命令を無視するらしい。
となると、これはコンピュータ暴走ものと言う別ジャンルで
「ウォーゲーム」とかの路線。
そんなあたりが、評価を二分させる理由になっているような気もするのだが
実はコンピュータ暴走ものは割に好きで、ここはやはり見逃せまいと思って見た。

 近未来。海軍は新型ステルス戦闘機を使用した極秘プロジェクトを開始。
多くのメンバーの中から、3人の優秀なパイロットが選出される。
リーダーのベン大尉(ジョシュ・ルーカス)、カーラ大尉(ジェシカ・ビールズ)、
そしてヘンリー大尉(ジェイミー・フォックス)だ。
彼らはプライベートでも親しく、互いの恋人とかも紹介するが、
カーラだけは恋人がいない。
ヘンリーはとっかえひっかえつき合っていると言う感じだが、
実はベンはカーラの事が気になっていた。
ある時、上官カミングス大佐(サム・シェパード)より、
新たなメンバーが加わると告げられ、誰だろうと皆思いめぐらせる。
ヘンリーは、3と言う数字は素数でいいが、4は縁起が良くないと言うが。
ジョー・モートン艦長率いる空母エイブラハム・リンカーンに乗艦した彼らは
そこで新しいメンバーを紹介される。
それは、EDIと言う人工頭脳が制御した、全自動の戦闘機なのだ。
生身のパイロットがいいと言う3人は、EDIを心がないティンマンと名付ける。
演習に出動するが、突如緊急命令が。
テロ組織幹部3人が、同じビルに集結している事が判明。
一網打尽にするチャンスだ。
だが、一味がいるのは、人口密集地にある高層ビル。
しかも屋上は分厚い装甲で、側面から攻撃すれば周囲の住民に被害が出てしまう。
中止しかないと思われたが、EDIがあるアイデアを思いつく。
上昇し、上空から降下して加速をつけ、ミサイル発射すれば
屋上の装甲が破れ、周囲にも被害が出ないと言うのだ。
EDIなら可能だと言い、推進者のカミングス大佐もそれを推すのだが
ベンは自身でやると言う。
失神する確率は70%だかだが、もともと70%側の人間ではないと豪語。
見事成功させ、一同は帰還するが、帰還途中EDIが落雷を受ける。
その頃から、EDIの内部で不審なプログラムが作動し始めていた。

 タイで休暇していた一行に、新たな任務命令が。
今度はタジキスタンの山間部で、テロ組織が核ミサイルを移送中だと言う。
そこで一行は襲撃に向かうが、付近に農村がある事に気づく。
このままでは農村が被爆してしまうと考え、
またもカミングス大佐の命令を無視し、中止を決断するベン。
しかし、EDIは独自で行動を開始。攻撃を遂行してしまう。
これにはベンも愕然とし、EDIが暴走した物として撃墜を決定。
ヘンリーが崖の間を追跡するが、操縦を誤り、崖に激突死してしまう。
さらにはカーラまでもが被弾。離脱する。
ベンは単身EDIを追う事に。空中給油を受けるが、これをEDIが妨害。
無人給油機を攻撃し、巻き込まれそうになるが、間一髪逃れるベン。
EDIを擁護しても良さそうなカミングス大佐だったが
これはやばいと思ったらしく、証拠隠滅にかかろうとする。
とりあえず、EDIを開発した人物オービットを呼び出す事に。
一方操縦不能になったカーラは漂流した末、北朝鮮へ行ってしまいそこで脱出。
村に逃げ込むが見つかり、傷つきながら北朝鮮軍のスナイパーらに追われるハメに。
EDIは勝手に新作戦を作動。目標はシベリアの核融合施設。
演習用の仮想標的を、実際に攻撃しようと言うのだ。
ロシア軍がかけつけ、空中戦に。何とかロシア機を蹴散らすが、
EDIも被弾してしまい炎上して、もはや持ちそうもない。
交信でEDIが改心したと感じたベンは、海にミサイルを投下し、
その水でEDIを消火。EDIを仲間につける事に成功する。
証拠隠滅をはかるカミングス大佐は、オービットの待つアラスカの施設へ行けと指示。
だが、そこにはカミングス大佐の一味がいて、
ベンとオービットを始末、EDIを初期化しようとしていた。
事態に気づいたベンは一味に反撃。
オービットを助け、EDIのメンテナンス用のスペースに乗り込み発進。
残る敵を強力な兵器で撃滅する。
この事態に観念したカミングス大佐は自殺。
ベンとEDIは北朝鮮国境へ向かう。って国境ってだけで合流出来るのも不思議だが。
スナイパーに追われて、もうフラフラのカーラ。
EDIの兵器で追っ手を攻撃。
損傷でもはや役に立たないEDIを降りたベンは、カーラを救出。
国境まで走るが、北朝鮮ヘリが追ってくる。
意を決したEDIは体当たりして自爆。2人は無事生還する。
空母でヘンリーの葬儀が行われ、ベンはカーラに2はいい数字だとか何とか言うと
さっさと誘いなさいよと言うカーラ。
エンドタイトルの後まで待てと言われたので待つが、またまた例のアレ。
国境付近の残骸の中で、かすかに作動しているEDI。

 と言うわけで、前半の映画は、まさに暴走ものの典型的なパターンで、
最初実戦かと思わせて演習だったという描写があり、
新たなマシンが導入され、1回は見事に成果を見せるが、その後問題がと言う展開。
そこでメンバーが暴走機を撃墜すべく奮戦するという展開なのだが、
何だか割に唐突に陰謀めいてきて、
おまけに暴走機が改心して味方についたりして、おかしな事に。
凄いマシンは敵に持たせると大変だが、こちらが持てば大逆転と言う感じで
「ウォーゲーム」と同じジョン・バダムの「ブルーサンダー」的展開に。
これで敵をギャフンと言わせれば痛快なのだが、何となく中途半端に終了。
そもそも、計画自体は陰謀でも何でもなくて
ただ失敗隠しをしただけだから、巨悪という感じもしないし。
全自動の戦闘機に、不自然にコクピットがあるのもわざとらしい。
エンディングの後にシーンがありますと言うので一応待ってみたが、
またこのパターンかと言う感じ。
 

ストーカー(2002年アメリカ)

 スーパーの写真屋で現像を扱うサイ(ロビン・ウイリアムズ)は、
ニーナとジェイクの母子に好感を持ち、自分用にも現像して家族のように感じていた。
機械の微妙な不調に文句をつけ、ニーナの夫ヨーキンに会って感激。
ニーナの愛読書を購入し、偶然趣味が一致したように思わせる。
だが、プリント数が極端にずれる一方、カメラをタダでジェイクにあげた事などから
店長はサイをクビにする事に。
サイはショックを受けるが、客マヤの写真にヨーキンを発見。浮気に気づく。
ニーナの袋にその写真を混ぜ、ニーナにショックを受けさせるが、
彼女は夫には何も言わず、その態度にサイは腹を立てる。
サイは客として店へ行き現像を頼むが、そこには店長の子供の写真が大量に。
警察はそれが警告だと考え、サイの部屋の写真からヨーキンが危険だと感じる。
サイはホテルで浮気するマヤとヨーキンの部屋へ乗り込み、
裸でからむシーンを何枚も撮影。警察がかけつけ、退散していたサイを逮捕する。
ヨーキンは帰宅するが、ニーナは複雑な想いだった。

 と言うわけで、ストーカーとかパラサイトとか、
その頃話題になった言葉を邦題にしてしまったりするが、
ロビン・ウイリアムズが悪役で、インソムニアと言うのもあったので、
何か本作はバッタもんみたいな印象があった。
カメラ屋の店員が客の写真に愛情を示すと言う展開はまあ面白いのだが、
人の一人も死なずに、夫も反撃もしないなんて拍子抜け。

TV放送 2004/06/19 BS05 2200-2340
 

ストーム・キャッチャー(1999年米)

 ジャック少佐(ドルフ・ラングレン)は、新型ステルス戦闘機ストームキャッチャー
のテスト飛行に参加。だが、ジャックに扮した男が機を奪い、
彼は何者かに襲われて記憶が混乱。ジェイコブス将軍に逮捕される。
護送されるが、一味に襲われ、始末されそうに。だが逃走する。
数ヶ月前から暗躍する一味は、クーデターのため軍の武器を盗み出している。
敵国首脳を殺害する暗殺部隊の仕業らしい。
友人スパークスに協力を求めるが、一味は家族を襲撃。妻ジェスが刺されて負傷。
ジャックは操縦可能なルーカスを怪しみ、一味の工場へ。
格闘でルーカスを倒すが、将軍に捕らわれる。彼も政府に失望した一味だったのだ。
今や操縦できるのはジャックだけと、娘を人質にホワイトハウス攻撃を指示される。
ジャックは同乗者を追い出して、機を奪う。スパークスが電波を発信。
気づいた空母から戦闘機が発進。将軍らは車で逃走。スパークスらは脱出。
ミサイルで車を爆破。ジャックは危険な存在とストームキャッチャーを自爆させる。

 と言うわけで、ドルフ・ラングレン主演でステルスに乗ったアクション物と来れば
派手な航空アクションなどが展開するのかと思いきや、
主にドラマは地上で展開し、ラングレンもそれほど強くない上
いかにも怪しそうな将軍がやはり一味の親玉だったり
普通なら殺されそうな妻や友人が、死を免れる甘さ等もあるが
まあまあ、そこそこは楽しめる。

TV放送 2002/02/02 BS05 2000-2145
 



ストリート・オブ・ファイヤー(84)

監督 ウォルター・ヒル

 とある町。ロック歌手エレン(ダイアン・レイン)が、
ストリートギャング、ボンバーズのレーベン(ウイレム・デフォー)らに誘拐される。
エレンの元恋人トム(マイケル・パレ)は、姉に呼ばれ町に舞い戻る。
飲み屋で軍隊出の女マッコイ(エイミー・マディガン)と意気投合。
マネージャーのビリー(リック・モラリス)と交渉し、マッコイと共に向かう事に。
3人はスラム街へ行き、バイカーたちを襲撃。エレンを救出し、逃走。
ソレルズと言う連中のバスを奪い、検問を突破。町へたどりつく。
だが、エレンは金で助けた事に腹を立てる。
レーベンは、警察にトムとの決闘を予告。警察はトムに町を出るよう指示。
トムとエレンは互いの気持ちに気づき、雨の中抱き合う。
だが、生きる世界が違うと、エレンをマッコイに任せてトムは町へ戻る。
町はボンバーズが封鎖。トムがかけつけ、つるはしで格闘に。
レーベンを叩きのめし、ボンバーズは引き上げる。
エレンとソレルズはステージへ。
ビリーにエレンを任せ、トムは町を去る。意気投合したマッコイを連れて。

 というわけで、ウォルター・ヒルがロックの寓話として作った映画。
で、途中にいろんな曲が割り込んでくるが、不自然なものもある。
ダイアン・レインのロック歌手はミスキャストと思う。
マイケル・パレの風来坊はかっこいいが、今見るとあまり似合っていない。
ウイレム・デフォーはマヌケだし、リック・モラリスはいやみだけ目立つ。
(そういう役柄だけど)
一番いいのは、エイミー・マディガンに違いない。
前見た時は、無茶苦茶面白いと思ったのだが……。

TV放送 92/06/02 04CH 02:05-04:00
 

ストーリー・オブ・ラブ(1999年アメリカ)

ロブ・ライナー監督

 ベン(ブルース・ウイリス)とケイティ(ミシェル・ファイファー)は
子供が二人いる夫婦。職場で出会い結婚するが、今は冷たい関係に。
子供達がサマーキャンプに行っている間に、テスト的に別居する。
それぞれ友人に愚痴をこぼす。服を取りに戻って再会するが、話は盛り上がらない。
次第に口論が増えたが、子供に振り回されてすれ違いになる。
参観日に、子供たちも両親の異変に感づくが、亀裂は埋まらない。
落ち込んだベンはケイティの所へ行くが、彼女は歯科医と食事していてショック。
キャンプが終わり二人は迎えに行き、離婚を伝えるタイミングをうかがう。
だが、ケイティは結婚生活は大変だが、積み上げたものは大切だと
やり直しを決意。ベンも受け入れる。

 と言うわけで、「恋人たちの予感」他で大人の恋愛ものを見せたロブ・ライナーが
今度は倦怠期の夫婦を描いたわけだが、
どんなに苦労しても全然関係が改善せず、痛々しい感じが続いたのに
最後に来て、急にやり直す事になったのは、ちょっと拍子抜けだ。

TV放送 2001/08/12 BS05 2000-2140
 

ストリートファイター(1975年米)

チェイニー 流れ者(チャールズ・ブロンソン)
スピード 胴元(ジェームズ・コバーン)
ルーシー チェイニーの恋人(ジル・アイルランド)
ゲイリーン スピードの恋人
チック 町一番の金持ち
ポー 医師。スピードの相棒

 とある町を訪れたチェイニーは、
殴り合いに賭けるストリートファイトの試合が開催されているのを知る。
チェイニーは胴元スピードに売り込み、試合に出る事に。
若くないチェイニーには誰も賭けないが、相手を一発で倒し、高配当を得る。
スピードは彼と契約。町一番の金持ちチックとの勝負にも勝つ。
チックはチェイニーの権利を欲しがるが、スピードは拒否。
だが、借金取りに捕らわれ、人質にされる。
かけつけたチェイニーはチックが用意した大男を倒し、町を去る。

 と言うわけで、ブロンソン映画は押さえてるつもりでもこんな大事なのを残してた。
ブロンソンだけでなく、コバーンも出てて、しかもウォルター・ヒル監督作だ。
ブロンソンとコバーンは、荒野の七人や大脱走でも一緒に出ているが、
二人が絡んだ印象はなく、こんなところで共演していたとは。
物語はまさにストリートファイターの話だが、コバーンの出番が多いためか、
いつものブロンソン映画っぽい雰囲気はない。
コバーンが言うように、ブロンソンは比較的歳をとっていて、
それなのに強いと言うあたりの説明はない。
実際、ブロンソンはただの一度も負けないので物語的にはひねりがないが、
70年代のシンプルなアクションとしてそれなりに楽しめる。
ただ、繰り返しになるけど、普段のブロンソン映画として期待すると期待はずれかも。

TV放送 2010/11/06 ザ・シネマ 0130-0330
 

ストリート・ファイター(94)

 独裁者バイソン(ラウル・ジュリア)は連合軍ボランティアを捕らえ、身代金要求。
ガイル大佐(ジャン・クロード・バン・ダム)やTVキャスターのチュンリーは
リュウとケンをバイソンの基地に潜入させ、発信器で秘密基地を発見。
ガイルらが乱入し、バイソンらを倒し、人質を救出する。

 と言うわけで、人気ゲームのハリウッドキャストによる映画化版。
マリオよりはマシと言う感じ。キャストが多すぎて、それぞれはたいして活躍せず。

VHS
 

ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー(2009年米)

チュンリー 良家の娘。武術の使い手(クリスティン・クルック)
シアン チュンリーの父
ジーン チュンリーの母
ゲン 正義の組織スパイダーウェブの一員
ベガ 悪の組織シャドルーのリーダー
バイソン ベガの部下(マイケル・クラーク・ダンカン)
ローズ ベガの娘
マヤ・サニー バンコクの女刑事
ナッシュ インターポールの刑事

 チュンリーは実業家である父に武術を教わるが、謎の一団の襲撃で父をさらわれる。
成長したチュンリーは、母の死をきっかけに、
父をさらった組織シャドルーを追ってバンコクへ。
路上生活をする内、ゲンという男に助けられる。
彼によると、チュンリーの父は正義の組織に属し、ベガはその力を得ようとしたのだ。
ベガはバンコクの臨海地域を買い占めていた。
まもなくローズと言う荷物が届くらしい。
倉庫をかぎ回るが、一味に捕まり見せしめに父が殺される。
脱出したチュンリーは、警察と協力して一味を襲撃。
ローズとはベガの娘で、彼の唯一の弱点だった。チュンリーはベガを倒す。
やがてチュンリーの所へ、トーナメント開催の知らせが入る。

 と言うわけで、ストリートファイターとは人気格闘ゲームで
かつてバンダム主演で映画化された事もあるが、
今回はその中のキャラ、チュンリーを主役にした一編。
それだけだと見ないかも知れないが、
主役を演ずるのがTV「ヤングスーパーマン」のラナ役クリスティン・クルック。
謎の組織に父を誘拐された主人公が、父を助けるため武術で乗り込むという展開だが
クリスティンはアジア系の血も流れているとは言うものの
格闘向けという感じではなくて不似合い。
結局父親は殺されてしまうし、
ジェニファー・ガーナーのエレクトラとダブる出し殻感もある。
しかも彼女だけでは物語的に弱いと思ったか
いかにもと言う感じの男女刑事を登場させたため、おかげで出番が減る始末。

TV放送 2010/02/26 WOWOW 2200-2340
 

ストリート・レーサー(2008年ロシア)

ステパン・モコフ 軍帰りの男
カーチャ ストリートレースをする娘
カーチャの父 交通係の警官
ドッカー ストリートレースのリーダー。カーチャの元彼氏。長官と通じる
ペトロビッチ 警察長官

 ロシア軍から戻ったステパンは、家族の修理工場で働く事に。
ストリートレースをする娘カーチャと親しくなる。
カーチャはレース仲間のリーダードッカーの元恋人で、
ドッカーもステパンを気に入り、メンバーに入れる事に。
彼らは各地でレースを続ける。
警察長官ペトロビッチはレースを目の敵にするが、
警官であるカーチャの父は、レースが高級車盗難の隠れ蓑である事に気づく。
ドッカーはカーチャと寄りを戻そうとするが、拒否され彼女をさらう。
そのまま高級車盗難を開始。ステパンらは、実は黒幕だった長官を倒し、
ドッカーをレースで倒し、カーチャも無事が確認される。

 と言うわけで、ロシア製のカーアクションで、
ストリートレースをする妙に気取った連中を描いた作品。
ロシアなので警察も軍人ぽかったりする面白さはあるが、
基本的にはどこかで見た感じ。
主役が代わったワイルド・スピードの新作ですと言われても否定はできない。
軍から戻った主人公が、レース仲間に溶け込み、
あっさりリーダーの恋人と親密になったりで、
ワイルド・スピード3の展開を簡単にした感じ。
実はリーダーが高級車盗難に関わっていたわけだが、
主人公だってフェラーリ盗んでるし、ヒロインの父である警官は彼らを黙認してるし、
何かどのあたりの人が悪として描かれてるのかわかりにくい。
最後に来て、黒幕だった警察長官にすべての罪を着せ、
リーダーとは仲直りなんて拍子抜けだし。

TV放送 2009/07/26 WOWOW 1430-1630
 

ストレンジ・デイズ ”1999年12月31日”(95)

 1999年年末。レニーは体験を記録できる違法なディスクの売人だ。
入手したディスクには、友人アイリスがレイプ殺害されていた。
彼女自身が残したディスクには、警官の黒人指導者ジェリコ殺害が記録されていた。
別れた恋人フェイス(ジュリエット・ルイス)によれば、
今の恋人でプロモーターのガントは、ディスク中毒でアイリスにジェリコを監視させ
偶然ジェリコ殺害を記録してしまい、復讐を恐れ、アイリスを始末したと言う。
レニーはフェイスを救出しようとするが、友人の探偵マックスこそ犯人で
ガントをディスクで廃人に。そしてフェイスはマックスの愛人だった。
レニーは格闘でマックスを倒す。友人の運転手メイシーはディスクを副総監に渡し、
暴力警官に狙われるが、警官は射殺され、2000年を迎える。

 と言うわけで、20世紀末を舞台にしたと言いながら、実は1年ずれてる。
実際は、体験ディスクをめぐるエピソードが面白いくらいで、
それにまつわるサスペンスもまだるっこしいし、世紀末とも直接には関係ない。

TV放送 97/01/26 BS05 20:00-22:26
 

ストレンジャー

 精神医サラ(レベッカ・デモーネ)は、恋人ベニーにふられ、男性を避けている。
だが、トニー(アントニオ・バンデラス)と知り合い、彼の魅力に惹かれるように。
その頃から、彼女の周囲に奇妙な手紙など嫌がらせが連発。
金目当てでつきまとう父、鑑定したマックス(ハリー・ディーン・スタントン)
隣人クリフも怪しい。私立探偵に調査させると、トニーに妻子がいると判明。
サラは彼を疑うが、実は妻と思ったのは妹で、ベニーの妻だった。
トニーはベニーの依頼で、サラを調査していたのだ。
そしてサラの周囲に現れていたのは、サラ自身だと指摘する。
彼女は幼い頃、父の暴行で死んだ母を事故死に偽装させられ、多重人格になったのだ。
サラは父と止めようとしたトニーを射殺。正当防衛として無罪となる。

 と言うわけで、多重人格の権威が実は多重人格だったと言うのはありがち。
トニーが犯人ではないと言うのは途中で察しがつくが、
他にもいろいろ容疑者がいたくせに、自分でしたと言われては、夢落ちのよう。
レベッカ・デモーネはバンデラスとからみあり。

VHS
 

ストローカーエース(83)

 監督 ハル・ニーダム

 ストローカーエース(バート・レイノルズ)は、ストックカーレースの優勝者。
だが、今年は第1戦でリタイヤ。スポンサーとケンカし、クビになる。
フライドチキン会社の社長トークル(ネッド・ビーティ)が、彼と契約。
契約書を読まなかったため、鶏の扮装をさせられたりする屈辱的な扱い。
レースは順調に勝ち続けるが、ライバルたちは彼をバカにする。
契約を守らなければレース資格が剥奪されるが、
トークルにはストローカーをクビにする気はない。
宣伝部長の女性ペンブルックは、ストローカーに同情したため、クビになる。
幼なじみのドックがビール会社社長に扮し、チキン会社の買い取りを持ちかける。
トークルは、最終戦でストローカーが負けない限り、会社を売る気はない。
だが、優勝のかかった最終戦で、ストローカーがわざと負けるわけがない。
ストローカーはスピードを出さず、屈辱を味わう。
敗北を確信したトークルは、会社の売却を決め、マスコミにストローカー解雇を発表。
途端にストローカーは巻き返し、1位でゴール。年間優勝を獲得する。

 というわけで、バート・レイノルズとハル・ニーダムが組んだ、
似たような映画の1作。
ペンブルックと言う堅物の女性が、どう見ても堅物には見えない。
最後のストローカーらの計画は、それほどうまい作戦には思えない。
とは言うものの、毎度毎度でそれなりには楽しめる。
トークルの運転手にババ・スミス。

TV放送 92/01/23 12CH 21:02-22:54
 

スナイパー(96)

 スナイパー(ドルフ・ラングレン)は標的を狙撃するため、建設中のビルへ。
相棒のスポッターは、以前彼が失敗した狙撃の際も相棒だった。
今回もスナイパーは狙撃をためらい、一味は彼を処分しようとするが反撃。
ついに司令が現れるが、スポッターも寝返り、彼を倒す。

 と言うわけで、スナイパーの内面を描いたような話で
ラングレンはぴったりの感じだが、意外に弱い。
しかも素性がよくわからないし、展開も地味だし。

VHS
 

スナイパー(2002年カナダ)

 リバティ(リンダ・フィオレンティノ)は、
夫ビクター(オリバー・ピット)がいるが、俳優ラッセルと不倫。
ジョー(ウエズリー・スナイプス)は、ラッセルを楽屋で爆弾に縛り付ける。
ジョーはホットドックの屋台にいたリバティの携帯に連絡。
彼女と夫は武器業界のマクロード社のトップだ。
彼女に狙いをつけ、手錠で屋台に縛り付ける。
学校に侵入した少年に、娘を射殺されたジョーは、業界の人間を恨んでいると言う。
不審に思って近づいた警官を射殺。ジョーに言わせると彼は麻薬をやっていたと言う。
事態に気づいた警察やマスコミが集結。マスコミのビルがリバティに近づくが、
彼も射殺。彼の父親はライフル協会を支援する議員だ。
事態を知ったビクターは、リバティを始末しようとするが、これを阻止。
リバティは、ビクターが警察やマフィアと通じている事を告白。ジョーはこれを録画。
ジョーは元CIAの工作員と判明。劇場には200名の人がおり、爆発すれば危険だ。
ビクターは、逃げようとするが、犯人の正体に気づいて引き返す事に。
かつて、彼を救出したアレックスと気づくが、ジョーは彼を射殺。
ジョーはリバティに手錠の鍵の場所を知らせ、爆発を起こす。
だが犠牲者は出ず、騒ぎになっている間に、リバティはラッセルと退散。
警官隊が突入するが、ジョーは自殺しており、
リバティがビクターについて語ったビデオが残された。

 と言うわけで、ウエズリー主演のスナイパーなんて言うから、
ゴルゴ13ばりの凄腕のスナイパーの話かと思えば、
それはそうなんだが、どうも湿っぽい話で、爽快感はあまり無い。
展開としては、フォーンブースの逆パターンで、
面白くなりそうな雰囲気はあったのだが、
最後はあれよあれよという間に終わってしまい、
結局、何がしたかったわけ?と言う感じ。

TV放送 2004/04/03 BS05 2000-2140
 

スナッチ(2000年英米)

ターキッシュ (ジェイソン・ステイタム)
トミー ターキッシュの相棒
ミッキー パイキーのボクサー(ブラッド・ピット)
フランキー 組織のメンバー(ベニチオ・デルトロ)

 組織で働くターキッシュは、賭けボクシングで八百長をする事に。
相棒トミーがパイキーと言う集団からトレーラーを買うが、オンボロをつかまされる。
怒ったボクサーのジョージが怒鳴り込むが、ミッキーに叩きのめされる。
ミッキーは素手のボクシングチャンピオンだったのだ。
やむなく、ミッキーを試合に出すが、負けるはずの試合に勝ってしまう。
怒った一味がパイキーを襲撃し、ミッキーの母が殺される。
一方で、複数の組織がダイヤを奪い合って抗争に。
ターキッシュは損失を取り戻すため、再びミッキーを試合に出す事に。
今度はやられっぱなしだったミッキーだが、最後に逆転して勝ってしまう。
組織は怒るが、パイキーの襲撃を受けて全滅。
ミッキーは自分の勝ちに賭けており、大儲けして姿を消す。
取り残されたターキッシュらは、警察が来たため、残された犬を連れて退散。
獣医へ連れていくと、一味が隠したダイヤが見つかるのだった。

 と言うわけで、ブラピも出てるけど、ジェイソン主演のアクション。
組織の一員であるジェイソンは、
八百長ボクシングの選手である仲間が、ブラピに叩きのめされ窮地に。
仕方なく、ブラピを選手として出すが、
八百長なのに負ける気なんかなさそうで困り果てると言う訳。
彼らのボスが、敵対する連中とダイヤを奪い合うなんて話があるが、
こちらは人物関係がよくわからず。
2つの組織が対立しているようにも、3つ巴にも思えるが、最終的にすべて自滅。
振り回された感のあるジェイソンだが、なぜか終始落ち着いていて存在感たっぷり。
もう少し整理されてれば、後の出来の悪いジェイソン主演作より面白そうだが。。。

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砂の惑星(84)

監督 デビッド・リンチ

 不老長寿の香料を産出する、惑星アラキス別名デューンを狙う対立が発生。
協会の航海士や、シャダム四世(ホセ・ファラー)はハルコネン家を支援。
アトレイダス家のレト公爵(ユルゲン・プロホノフ)はアラキスの採掘場を奪取。
だが側近ユエ博士が裏切り、公爵は死に、息子ポール(カイル・マクラクラン)と
母ジェシカは砂漠へ脱出。砂漠の民フレメンと合流する。ジェシカは教母となる。
ポールは不思議な力でフレメンを従え、巨大な虫を乗りこなし、生命の水を飲む。
採掘場を奪還。ハルコネン男爵を倒し、要塞も占拠。
皇帝は総攻撃を加えるが、奇跡の雨を降らすポールの敵ではなかった。

 と言うわけで、ディノ・デ・ラウレンティス製作の超大作。
大作をそれなりにまとめられているが、全体の雰囲気は暗く、ノリは悪い。
男爵の側近に、フェイド(スティング)とラバン(ポール・スミス)。
フェイドは最後にポールと対決して倒され、ラバンは採掘場奪取された罪で処刑。
フレメンの娘でポールと恋仲になるチャニに、ショーン・ヤング。
皇帝の娘に、ひいきのバージニア・マドセン。たしかこの後政略結婚する展開のはず。
侯爵の側近ガーナーに、ピカード艦長こと、パトリック・スチュアート。
フレメンのカインズ博士に、マックス・フォン・シドー。リンダ・ハントもいる。

VHS
 

スニーカーズ」(92)という映画を見た。

 これは、ロバート・レッドフォードら数人の特殊な技術を持つ連中が、
あらゆる情報を盗んでしまうと言う話で、
「ウォーゲーム」のようなハッカー的な期待を持って見た。
出演者は他に、「ブルース・ブラザース」他のダン・エイクロイド。
「インディ・ジョーンズ」で少年期を演じたリバー・フェニックス。
「夜の大捜査線」他黒人シリアス演技の第一人者シドニー・ポアチエ。
「ガンジー」のベン・キングズレー等、けっこう豪華メンバー。
監督は、「フィールド・オブ・ドリームス」の人。
音楽は、「スタートレック」「48時間」他のジェームズ・ホーナーだ。

 1969年、ビショップとコズモの2人は、世界を変えると称して
ハッカーの技術を駆使し、ニクソンの資金を寄付に回したりしていた。
だが、ビショップがピザを買いにいっている間に、警察がかけつけコズモを逮捕。
彼は後に獄死したと言う。
そして、現在。ビショップ(ロバート・レッドフォード)は、
銀行の保安状況をチェックするための特殊チームのリーダーだ。
メンバーは、元CIAだが、短気なため退職したクリース(シドニー・ポアチエ)。
型破りなチームの中で、どこかマジメでけっこう普通の奥さんもいる。
最年少のコンピューターの達人で、女好きのカール(リバー・フェニックス)。
(本当に達人かどうかは、一部寝ていたのでわからないが)
メカのプロで、月着陸もケネディ暗殺も陰謀だと話すマザー(ダン・エイクロイド)。
盲目であるがゆえに、常人よりも音に対する反応が優れているホィッスラーだ。
ある日、ビショップは、NSA(国家安全保障局)という所の男たちから、
仕事を依頼される。彼らはメンバーの経歴をコンピューターで調査。
ビショップだけが、なぜか過去の記録がなかった。
ビショップは、政府の仕事を受けるのはイヤだと考えたが、結局引き受ける事に。
仕事は、ジャネック博士と言う人物が開発した、
「ブラックボックス」と言う物を盗み出す事。
別れた恋人リズも仲間に引き込み、ジャネックの監視を始める。
彼にはポーランドだかの学者の恋人がいる事も判明。
何だかんだやっていたが、けっこう退屈で、ここに至るまでの間、ずいぶん寝ていた。
ついに博士の留守中に部屋へ入る事に。番号を入力しなければ入れない電子ロック。
これに対する対策は、蹴破る事だった。
そしてブラックボックスと言う箱を発見。これを回収。
恋人にばったり会い、私立探偵で彼の妻に浮気の調査を頼まれた等とごまかし、
彼女の事は秘密にすると約束。

 メンバーは、仕事が成功した事を祝ってパーティをする。
クリースは旅行がしたいとか、ホィッスラーは「地球に平和、人類に愛」を等と
みな勝手な事を希望している。
盲目のホィッスラーが、興味から点字のコンピューターでブラックボックスを分析。
中には、「何とか天文」と意味不明の言葉が書かれている。
ビショップは何かを感じ、これがアナグラムと考え、言葉の並び変えをする。
そしてできた言葉は、「秘密がいっぱい」。
ホィッスラーは、ついにブラックボックスを動かす事に成功。
それは、あらゆるパスワードを無効にするプログラムだった。
彼らが侵入不可能だと思っていた、航空管制プログラムや、石油管理プログラム等に
容易に侵入。事の重大さに気づき、クリース等は身の危険を感じる。
翌日、ブツの引き渡しに。ビショップがブラックボックスを渡すが、
金を受け取る前に車のクリースが新聞記事を見て驚く。
ジャネックが殺されたと言うのだ。クリースはビショップを呼び出し、その場を逃走。
調べてみると、NSAの建物として呼ばれたのは、取り壊される直前のビル。
まして、NSAの支部はシスコにはないのだ。
元CIAのクリースは、人殺しをするのは米国政府ではないと言う。

 そこで、旧ソ連の外交官グレッグに会い、事情を聞く。
彼によれば、ブラックボックスに関心を示した事は認めるが、黒幕は別にいる。
だが、警官に扮した連中に彼らの車が止められ、
ビショップの銃でグレッグを射殺。ビショップは殴られ、車のトランクに。
ゆらされて移動した後、某所へ連れていかれる。
そこで出会ったのは、死んだはずのコズモ(ベン・キングズレー)だった。
彼は、刑務所でコンピューターを駆使して、組織の金を洗濯する事に協力。
その結果、権力を握ったが、ブラックボックスが完成すると、
コズモの活動が妨害されてしまうのだ。
彼はブラックボックスを利用し、FBIだかのコンピューターへ。
正体不明とされるビショップの記録を入力。
これで、銃の指紋から、ビショップが手配されるわけだ。
ビショップは解放され、リズのマンションへ。メンバーはここに機材を持ち込む。
陸軍調査部だかに電話して、ブラックボックスについて聞くが、
取り戻そうとするばかりで、安全を保障すると言うセリフには、
音の調子から判断すると言うウソっぽいウソ発見機がウソと判定。
世界数カ所と人工衛星を経由して逆探知を遅らせ、間一髪の所で電話を切る。

 そこで、今度はコズモらの本拠の位置を考える。
ホィッスラーの助言で、聞こえた音から場所を判断。
橋を通ったとか、コンクリートの道路だった等という事から、地域をしぼる。
見つかったのはおもちゃ工場。だが、ビショップにはコズモの本拠とわかった。
ちょっと監視しただけでも、この建物に最新鋭の防犯設備がある事は間違いない。
カールが建物の青写真を入手した事も役に立った。
ブラックボックスがあるだろう部屋に行くまでには、2つの難関がある。
1つは、カードと音声認識が必要なゲート。
もう1つは、体温や動きを認識するセンサーだ。
センサーは室内の温度を上げ、1秒間に6センチ以下の動きをすれば反応しない。
カードは本物が必要だし、
音声認識には「ぼくの声はパスポート」等という特定のセリフが必要だ。
彼らは職員のウェルナーに注目。ウェルナーを監視し、リズが接近する事に。
彼を食事に誘い、名前を言わせたりしてセリフの大半は録音に成功。
問題は、「パスポート」だ。私、あの言葉が好きなの等と言って、何とか録音。
一方、カールが掃除係に扮して、工場のトイレへ。
トイレの換気孔から天井裏へ潜り込む。
出てこないので警備員が不審に思うが、同じ服装のマザーが掃除しているため納得。

 リズがカードを盗み出し、受け取ったビショップは工場へ。
カードで侵入。音声認識のゲートでは、録音テープを編集して再生。
誤って早回しで再生し、「もっとゆっくり」と注意されたりする。
ウェルナーの部屋へ。すべて、コンピューターに記録されている。
彼は換気孔から天井裏へ。問題の部屋の上へ。
カールがエアコンに細工するかして、温度はビショップの体温と同じに。
(緊張とかで、体温はたえず変化すると思うが)
都合よい事に、天井裏から降りる場所は、センサーの死角。
1秒6センチのスピードで、机の上に無造作に置かれるブラックボックスへ。
一方、ウェルナーは、リズの身分証から、偽名を使ったと気づき、
途端にスパイだと言い出して、工場へ。
感づいた監視役のクリースらから連絡。しかし、スピードを上げるわけにはいかない。
コズモも異変に気づき、とりあえずウェルナーの部屋へ。
部屋に変化がないので、いったんは勘違いと考えるが、
やはり不審に思い、ブラックボックスがなくなっているのを発見。
ビショップがいると気づき、捜索を開始。クリースが青写真で逃げ場所を指示。
だが、その声がイヤホーンから漏れ、追っ手に感づかれる。
コズモはリズを人質に。観念したビショップは、コズモの前へ。
そして、ブラックボックスを手渡す。
コズモは友人は殺せないと言い、手下に殺すよう指示。
だが、彼が退室すると、天井裏からカールが乱入。3人は屋上へ逃げる。
ただちに、工場の前で待機していたクリースらのバンが出動となるが、
見つかり、クリースとマザーが捕まる。
隠れていたホィッスラーがビショップらに連絡。
そこでビショップはホィッスラーに指示し、盲目のまま運転させる。
クリースらもスキを見て、見張りを倒す。バンに集結。
だが、ビショップだけが追ってきたコズモに捕まる。
銃を突きつける彼に、ビショップは簡単にブラックボックスを手渡す。
現代は情報が支配。それ1つで世界を支配できると言うのに、
ビショップには価値が理解できないのかと困惑。
撃てるものなら撃ってみろと、ビショップは立ち去る。
それもそのはず、ブラックボックスはニセ物で中身は空だった。
メンバーは隠れ家へ戻るが、そこには正真正銘のNSAの連中が。
現れたアボットと言う男、これを演ずるのがジェームズ・アール・ジョーンズ。
タイトルにも出なかったが、意外な大物だ。
「レッド・オクトーバーを追え!」シリーズの上官役なので、
最後に話をまとめる水戸黄門的役柄を、一目でそれとわかる役者にやらせたのか。
よくよく考えてみたら、彼は「フィールド・オブ・ドリームス」にも出ている。
ブラックボックスと引換に、ビショップらはいろいろ要求。
彼は自分の記録抹消を要求。クリースは妻との旅行だ。
カールは、何でも得られるのに、NSAの女性隊員の電話番号を聞く。
ホィッスラーは「世界に平和、人類に愛を」と言うと、
アボットは、「合衆国政府はそんな事しない!」と怒り出す。
だが、ロシアのプログラムは米国と仕組みが違うため、
ブラックボックスは役に立たない。おまけに、基盤は抜かれていた。
それから、慈善団体に謎の寄付金が相次ぐと言う事件が。

 と言うわけで、ハイテクサスペンスと言うか、ハッカー的な展開と言うか、
そうしたものを期待したのだが、いまいち現実味がない。
脈もとらないのにわかるウソ発見機とか、
2カ所さえクリアすれば見つからない防犯装置とか、
何とも都合のよい設定と、数人のプロフェッショナルと言うのは、
実は、「スパイ大作戦」だと気づいた。
あっちには、そんな事かまわんと言わんばかりに、強引な展開や
裏のまた裏と言うテンポのよさがあったが、この映画は、比較的展開が簡単。
冒頭のシーンのおかげで、敵の黒幕がコズモと言うのは見え見えだし。
科学者のジャネックが殺されたとわかり、オーバーなほどの警戒をして
金ももらわずに逃げ出すが、敵にあまり強大な権力が感じられない。
だいたい、主人公たちがそれほど困った立場になっていない。
プロフェッショナルたちも、特技の色分けとかが不十分。
無茶苦茶面白くなりそうな設定なのに、何か脚本を1ページおきに読んだみたい。
「スパイ大作戦」で言えば、出来が悪いのに前後編にして間延びした回みたい。
テレビよりつまらない映画とは……。
 

スネーク・アイズ(98)

監督 ブライアン・デパルマ

 悪徳警官リッキー(ニコラス・ケイジ)は、ボクシングの試合へ。
旧友ケビン(ゲーリー・シニーズ)と再会し、彼が国防長官の護衛と知る。
試合中、長官は女性ジュリアと何か話していたが、何者かに狙撃され、彼女は逃走。
不審な赤毛の女を追って席をはずしたケビンは、狙撃犯を射殺するが責任を感じる。
リッキーは現場を指揮し、逃げた女を捜す一方、ビデオカメラを調査。
チャンピオンタイラーが、パンチを受けていないのに倒れている事に気づく。
タイラーを追求。赤毛の女に依頼され、借金帳消しにするため八百長を受けたと言う。
ダウンした騒ぎに乗じて狙撃を決行した、計画的犯行らしい。
実はケビンは一味で、赤毛の女らを始末する。一方リッキーは逃げたジュリアを捜す。
彼女は娼婦に扮してホテルへ逃げ込むが、リッキーに捕まる。ケビンがそれを追跡。
ジュリアはミサイル防衛システムを開発していたが、そのテスト結果に改竄を発見。
試合中に長官に接触するが、狙撃されて逃走。その途中、ケビンが狙撃犯を射殺し
単独犯に見せようとしたのを目撃。リッキーはケビンの関与が信じられないが
システム導入のため、開発会社社長と組んでいたらしい。
リッキーはジュリアを部屋に閉じこめ、監視カメラを調査。ケビンの犯行を確認。
現れたケビンは、金でジュリアの居場所を教えろと言う。
痛めつけた上、わざと逃がして後を追うが、激しい嵐でパトカーが建物に突っ込み
警官がジュリアらを保護。ケビンは自殺する。
開発会社の陰謀が発覚し、リッキーは時の人となるが、次第に過去の汚職が発覚。
逮捕は免れないが、出所したらジュリアと再会する事を約束する。

 と言うわけで、2人のくせ者俳優が共演した作品。
複数の画面が同時に表示される演出は、「合衆国最後の日」を思わせる。
物語の方は、ある程度予想がついて、ゲーリー・シニーズも悪そうな感じ。
最後にニコラス・ケイジが単純なヒーローにならないあたりが異色だが
そうした意図はよくわからない。音楽は坂本龍一。

TV放送 2000/08/19 BS05 2200-2340
 



スネークフライト」(2006年)を見た。

 世の中にはバッタ物みたいな映画が数多くあって、
その中には巨大な蛇が出てくるヘビものと、
なぜか飛行機がひどい目に遭う飛行機ものと言うジャンルがあると思う。
(列車ものは傑作が多いのに、飛行機ものはバカバカしい事が多いのか)
そんなバッタ物のジャンル2つを合体させた
ゴジラ対ガメラ的な作品がこのスネーク・フライト。
主演はこの人だけ出しておけば、何となく大作に思えるサミュエル・L・ジャクソン。
(でも実は割にB級好き)
長期ロードショーしそうな「父親たちの星条旗」とかよりも
いつ打ち切られてもおかしくない本作こそ、急いで見るべきと思って見た。

 ネヴィル・フリン FBI捜査官
 エディ・キム ギャングのボス
 検事 エディに殺される
 ショーン・ジョーンズ エディによる殺人の目撃者
 蛇業者 エディに協力し機内にヘビを持ち込む
 ネヴィルの相棒 地上から支援
 蛇博士 地上からネヴィルを支援

乗務員
 機長
 副機長
 クレア・ミラー 今回で引退する客室乗務員
 グレース 早期退職を断ったベテラン客室乗務員
 ティファニー ファーストクラス対応の客室乗務員。男性客に関心が
 ケン 男性客室乗務員。キックボクシングが趣味

乗客
 クラレンス 有名なラッパー
 トロイ クラレンスのボディガード
 ビック・リロイ クラレンスのボディガード
 メルセデス 犬好きの女性
 マリア 赤ん坊を連れた女性
 子供だけで乗った兄弟
 犬や赤ん坊を毛嫌いする男性
 トイレでHするカップル。最初にやられる

 ハワイでオフロードバイクを楽しむショーン。彼は偶然、殺人を目撃してしまう。
殺人を犯したのはギャングのボス、エディ・キム。
彼は邪魔になったロスの検事を殺害したのだが、ショーンに目撃された事に気づく。
エディは組織の総力を挙げてショーンを始末しようとする。
身の危険を感じたショーンは逃げまどうが、
FBIのネヴィル(サミュエル・L・ジャクソン)に助けられる。
ネヴィルはショーンをロスまで無事に連れていき、証言させる事により
エディの息の根を止めようとする。
エディの裏をかき、プライベートジェットで行くと思わせ、
実は普通の旅客機に乗る2人。
2階にあるファーストクラスを貸し切り、万全の構えのつもりだったが、
その情報はすでに一味に漏れていた。

 ファーストクラスが貸し切られ、一般の乗客は皆エコノミーへ。
有名なラッパー、クラレンスは不満げ。
だが、犬を連れた女性客メルセデスと親しげに話しまんざらでもない様子。
一方、その犬や、赤ん坊連れのマリアをうっとうしく思う男性客も。
その他、この手の映画の常として、
いろんな乗客や乗員が取り憑かれたように集まってくる。
今日で引退だと言う客室乗務員のクレア。
一方、早期退職を断り、現場に居続けるグレースら。
そんな中、ひそかにエディの魔の手が乗客に及び始めていた。
貨物室のケースの中には、ありとあらゆる種類の毒蛇がつめこまれていた。
ヘビたちは低温で冬眠状態にあり、検査をすり抜けて貨物室へ。
だがやがてタイマーで目覚め、レイに仕込まれたフェロモンで
普段よりも凶暴になって機内をうろつき始めたのだ。
まずはトイレでHをしていたカップルが襲われ、
トイレの中でもがく様子を誤解する客室乗務員たち。
続いて座席にも及び、乗客たちが次々襲われる。
ヘビは操縦席にも及び、機長や副機長も襲われる。
まさにエディの狙いはそこで、機を墜落させて事故に見せようと言うのだ。
(と言うか、墜落しても中にヘビの死体が大量にあったら、おかしいだろうが)

 機内は大パニック。乗客たちは逃げまどうが、
何しろ狭い機内なので逃げ場所もあまりない。
ネヴィルは客室乗務員のクレアと協力し、皆を後方へ集める。
荷物などでガードするが、次第に侵入される始末。
ネヴィルは、あくまで皆をファーストクラスへ入れようとしないが
ショーンは皆と戦いたいと奮戦。結局なし崩しに皆もファーストクラスへ逃げ込む。
だが、次第にやられる連中も。
ベテランのグレースは、マリアの赤ん坊を守ろうとして犠牲に。
幼い兄弟の片方も襲われる。
犬嫌いの男性は、メルセデスの犬を大蛇のエサにして、
「誰でもこうする」と悪びれないが、結局自身が大蛇のエサになってしまう。
ラッパーのクラレンスは何かと見苦しい所を見せるが、途中で改心する。
ネヴィルは地上の相棒に連絡。蛇博士のアドバイスを得るが、
結局のところ、着陸して血清を打たない限り、毒から逃れる事はできない。
しかも、血清は蛇によって異なるのだ。
やむを得ず、携帯メールとかして、血清を用意させる。
一方、機長や副機長もやられ、もはや機は墜落するしかない状態。
さらにヘビはいっこうに減る様子がない。

 ついに意を決した(と言うかキレた?)ネヴィルは、
皆を座席に座らせ、シートベルトをさせて窓ガラスに向けて銃を撃った。
すると、窓が割れ、気圧差で機内の物が吸い出されると言う
まさにゴールドフィンガー現象になり、大量の蛇がドサドサと機外へ。
クレアだかはベルトが切れて、座席にしがみつき、何とか吸い出されるのを阻止。
一方、大蛇はバカでかい穴を開けて機外へ。
この強引さは、「タワーリングインフェルノ」のラストに似たものが。。。
蛇はきれいにいなくなったが、(けっこう残っていそうな気もするが)
機が着陸できない事に代わりはなかった。
すると、クラレンスはボディガードのトロイ(ビックリロイの方だったかも)に
任せろと言う。自信がなさそうなトロイだが、彼はベテランだと言う。
実は操縦のプロと言っても、実機ではなくて
プレステのフライトシミュレーションが得意と言うだけ。
これなんかは「飛べ!フェニックス」のもじりみたいだけど
少なくともプレステでは、どこにどの計器があるかまでは覚えられないはず。
ところが、ここが凄い見せ場になるわけでもなく、
意外にすんなり(地上からのアドバイスも特になく)着陸。
「プレステ万歳」とか言って済ませてしまう。
地上には蛇博士がかけつけていて、かまれた幼い兄弟に蛇の種類を聞く。
兄弟は「インディ・ジョーンズの蛇だった」と覚えていたからいいようなものの
他の乗客がどこまで覚えていたかは怪しい気がする。
無事着陸して安心するショーンだが、1匹だけ残っていた蛇に襲われる。
ネヴィルは蛇を射殺。彼の指示で防弾チョッキを着ていたショーンは無事。
エディの事など忘れて、クレアと食事の約束をするネヴィルであった。

 と言うわけで、物語は何しろ飛行機にヘビを出してしまえと言う強引な展開で
ヘビが出だしたら後はもう大騒ぎという感じ。
当然こんな映画だから突っ込みどころは満載で、
かまれた連中全員がヘビの種類を覚えているはずないとか
プレステで着陸経験があっても、実機の操縦が出来るはずないとか
(しかもまったく手間取らない)
そんな所が軽くごまかされてる。
そこそこまじめに描いてる部分もありつつ、ラストの作戦はあまりにも強引で
それじゃあ、ヘビを全滅させる前に人間が全滅するぞと言う感じ。
 

スノー・ドッグ(2002年アメリカ)

 マイアミの歯科医テッド(キューバ・グッディングJr)の所に男が現れ、
母が死んだので遺言があると言われ困惑する。
母(ニシェル・ニコルズ)は、実はテッドが養子だと告白。
テッドは自分の出生を探るために、アラスカへ行く事に。
母ルーシーは、テッドにレース用の犬を譲ると言う遺言を残していた。
レースに出るサンダー(ジェームズ・コバーン)は犬を売れと脅す。
テッドは父親を捜し見つからないが、
知り合った女性バーブは、サンダーこそ父親だと言う。
気難しいサンダーは、過去を語ろうとせず。
意地になったテッドは、ソリの練習をして遭難してしまう。
助けたサンダーは、ルーシーとは一夜限りの関係だったと告白。テッドは犬を譲る。
帰宅したテッドは、レースでサンダーが遭難。悪天候の中、行方不明と知る。
あわててかけつけ、テッドは単身捜索に向かう。
洞窟で弱っていたサンダーを発見。実はルーシーとは愛し合っていたが、
父親になるのが怖くて逃げたと告白する。
テッドは、言う事を聞かない犬のデーモンが、虫歯と気づいて治療。
再び出発。救護所へ行けば棄権になると、レースを続行。
崖から落ちそうになるが、何とか切り抜け無事最下位でゴール。
テッドはバーブと結婚し、アラスカで歯科医をする事になる。

 と言うわけで、キューバ・グッディングJrとジェームズ・コバーンが親子
なんて奇抜な設定はさておき、
いかにもディズニーらしい、がんばれば丸く収まる的展開で
いろいろ苦労はしていても、安心して見られる感じ。
それにしても、主人公の義理の母が、
よく出てきそうなおばはんなんだが、
よくよく見ると、スタートレックのウフーラで、
ありゃ、まだ出てるじゃんと言う感じ。
近所に住むピーター役で、ダンス・ウイズ・ウルブスのグレアム・グリーン。

TV放送
 

スノーホワイト(97)

 リリーは継母クローディア(シガニー・ウィーバー)に反発。
父(サム・ニール)の子を妊娠するが死産し、クローディアの怒りは頂点に。
鏡の精に亡き息子を甦らせるには、リリーの死が必要と言われ、彼女の命を狙う。
様々な呪いでリリーを狙うが、炭坑夫らに助けられる。
クローディアは老婆に扮し、毒リンゴを食べさせるとリリーは深い眠りにつく。
だが炭坑夫が呼びかけると、リリーはリンゴを吐き出して息を吹き返す。
リリーは城へ戻るが、クローディアは彼女を痛めつける。
だがリリーが鏡を割ると、急に老いて炎に包まれて死ぬ。

 と言うわけで、「白雪姫」の話を「原作に忠実に」映画化したらしい作品。
かなりおどろおどろしいが、なぜ継母が魔法が使えて
でもリリーは殺せないのかはよくわからない。

TV放送 98/08/30 BS05 20:00-21:41
 

スノーホワイト/白雪姫(2001年米)

白雪姫 (クリスティン・クルック)
王 白雪姫の父
怪物 王に力を与える
エルスペス 怪物の妹。白雪姫の継母
ウェンズデー 小人の1人(007のドクターカウフマン)

起:怪物を助けた男は、お礼に小国の王にされる。
承:怪物の妹は王を惑わし、妃に納まる。
転:妃は娘白雪姫が一番美しいと知り、始末しようとする。
結:怪物によって妃は魔力を奪われ、白雪姫は王子と結婚する。

 白雪姫が産まれるが、母親ジョセフィンは死んでしまう。
ミルクを求める父親は雪の中で倒れるが、その涙で怪物が眠りから目覚める。
助けられた怪物は望みを叶えると言い、父親は小国の王となる。
怪物の妹エルスペスは醜い顔だったが、王を惑わして彼と結婚する。
 16年後。魔法が解けた王は、白雪姫をおろそかにした事を詫びるが、
スノードームに閉じ込められてしまう。
一方、エルスペスは一番美しいのが自分ではなく白雪姫だと知り、
手下ヘクターに始末するよう指示。
ヘクターは白雪姫を殺す事ができず、獣の心臓でごまかす。
白雪姫が生きていると知ったエルスペスは、自ら探す事に。
森で気を失った白雪姫は、小人たちに助けられていた。
母親に扮したエルスペスは毒リンゴを与え、食べた白雪姫は倒れてしまう。
 事態を知った怪物は、鏡を割ってエルスペスの力を奪う。
隣国の王子がキスをすると、白雪姫は元の姿に。
王も元に戻り、人形にされていた者たちにエルスペスは襲われる。
白雪姫は王子と結婚する事になり、人々に祝福されるのだった。

 と言う訳で、白雪姫の物語。
主役はヤングスーパーマンのクリスティン・クルック。
白雪姫とその父は普通の親子だったが、父が眠っていた怪物を目覚めさせる形に。
怪物は恩返しに父を王にするが、怪物の妹が便乗して后に収まる。
后は自分よりも美しい白雪姫を始末しようとする訳。
ディズニー作よりオカルトぽくなってるのは、元ネタがこんな感じだったのかな。

DVDレンタル
 

スノーホワイト(2012年米英)

スノーホワイト 王の娘(クリステン・スチュアート)
ラヴェンナ 女王(シャーリーズ・セロン)
エリック 狩人(ソーの人)
ウイリアム スノーの幼馴染
侯爵 ウイリアムの父
フィン ラヴェンナの弟

 王妃は女の子スノーを出産。王が王妃の死に悲しむ中、王国は攻め入られる。
これを撃退し、敵の女王ラヴェンナを捕らえるが、王は彼女の美しさに魅入られ結婚。
するとラヴェンナは王を殺害し、本物の軍で攻め入って征服してしまう。
美貌と力で国を牛耳り、スノーは幽閉される。
女王は村中の娘を捕らえて、若さを吸いとってこの世で一番と言う美貌を保っていた。
しかし、スノーが美しく成長し、女王を滅ぼす力があると知る。
逆にスノーから不滅の若さを手に入れる事も出来るのだ。
だが、スノーは見張りを倒して女王の魔力が及ばない黒い森へ逃れる。
女王は狩人エリックに追跡させるが、彼は裏切ってスノーを助ける。
森で知り合った小人たちは、スノーが王国の救世主だと気づき、彼女に従う事に。
幼なじみウイリアムとも再会するが、
彼に与えられたりんごを食べたスノーは倒れて死んでしまう。
実は女王がウイリアムに扮していたのだ。
悲しむエリックがキスするとスノーは息を吹き返す。
スノーはウイリアムらの軍勢を率いて女王の城を攻撃。
対決の末刺すと、女王は朽ち果てる。
スノーは女王となり、国中の人々に称えられるのだった。

 と言う訳で、白雪姫の話を今風に描いた話。
こんな趣向の映画が続いたと思ってたが、
ジュリア・ロバーツの出てる作品も白雪姫だった。(しかも同年製作)
本作では、シャーリーズ・セロン扮する魔女が、王を倒して女王の座についてしまう。
王の娘スノーホワイト(クリステン・スチュアート)は幽閉されるが、
逃げ出して打倒女王で立ち上がると言う訳。
ジュリア・ロバーツ版はひねりが弱かったが、本作はひねりすぎで、
姫が騎士の格好で戦うに至っては、違うんじゃないの?と言う印象。
相手役が2人に分散しているが、最後までどっちにひっつく事もない点も違和感あり。
何よりも、本作撮影時に恋人を裏切ったエピソードがあるクリステンに好感が持てず、
そういうイメージも結構大事だと感じさせられる。

TV放送 2015/06/13 ザシネマ 2100-2307
 

SPY/スパイ(2015年米)

スーザン CIAのサポート係
ファイン CIA諜報員(ジュード・ロウ)
フォード CIA諜報員(ジェイソン・ステイサム)
クロッカー スーザンの上司
ナンシー スーザンの同僚

起:CIAサポート係のスーザンは、相棒ファインを失いショックを受ける。
承:ファインの復讐の為、スーザンが現場に出る事に。
転:一味に怪しまれて捕らわれる。
結:まさかの活躍で一味を捕らえる。

 CIAの諜報員ファインは、
サポート係スーザンの指示でコンパクト核爆弾を入手したボヤノフを追跡。
花粉症のくしゃみで射殺してしまうが、一件落着とされる。
だが、ボヤノフの娘レイナが核爆弾を持っていると判明。
ファインはレイナの屋敷に潜入するが、捕らわれて射殺されてしまう。
 CIAはレイナの仲間デルーカを追う事に。
だが、諜報員はみな正体が知られている為、現場経験のないスーザンが派遣される。
もともと訓練では優秀だったスーザンは、ファインに憧れてサポートに回ったのだ。
 パリでは同僚のフォードが狙われた事に気づく、助ける羽目に。
ローマでは、レイナが毒を盛られるのを助ける。
レイナはスーザンを怪しむが、ボヤノフが雇った護衛係と称する。
ブタペストでは襲撃を受け、二重スパイだった同僚カレンの仕業とわかる。
 結局レイナに捕らわれるが、その愛人は生きていたファインだと知る。
ファインはレイナに近づくために味方も欺いていたが、結局始末されそうに。
スーザンがかけつけにらみ合いになり、デルーカが爆弾を奪って逃走。
飛びついたスーザンがデルーカを倒し、爆弾は回収される。
レイナは逮捕され、事件解決はスーザンの手柄とされるのだった。

 と言う訳で、CIAスパイをめぐるアクションコメディ。
主演はリメイク版ゴーストバスターズに出てた人で、つまりはコメディエンヌ。
彼女はCIAのサポート役で、サポートされる相棒がジュード・ロウ。
彼が殺されてしまい、代わりに現場に出ると言う訳。
素人に現場は無理と反発する同僚がジェイソン・ステイサム。
もちろんジェイソン目当てで見たが、
悪役ですらない引き立て役で、ジュード・ロウの方がマシな印象。
肝心の主人公は、今まで現場に出なかったと言うだけで、
それなりに凄腕だったりするので、素人が大活躍と言う面白味はもうひとつ。

TV放送 2017/01/20 WOWOW 2100-2300
 



スパイ・キッズ」(2001)を見た。

 ロバート・ロドリゲスとアントニオ・バンデラスのコンビで
彼らの夫婦が実はスパイだったが、捕らわれてしまい、その子供達が活躍という話で
じゃあ、バンデラス主演じゃないじゃんと言う気もするのだが、
ちょっと古い時代のスパイ映画ぽいシーンもありそうなので見る。

 経営コンサルタントをするグレゴリオ(アントニオ・バンデラス)とイングリット。
この夫婦には、カルメンとジョニーという子供がいた。
強気だが、実は後半にまだおしめをしている事が判明する姉ジョニー。
弟のジョニーはいじめられっ子なので、最初の内はこちらがおしめしてると思わせる。
イボで悩み、いじめる子供の父親に、刃向かえないグレゴリオ。
子供たちが母の話の中で一番好きなのは、スパイの話。
イングリットは思い出しながら語る。それは冷戦時代の話だった。
敵対する国同士の男女のスパイ。実はそれはグレゴリオとイングリット自身の話だ。
彼らは互いに最高のスパイで、互いを殺す任務を受ける。
だが、その通りにはせず、恋に落ちて結婚。敵に結婚式場が襲われて逃走したりするが
そのまま引退しと言う物で、それから9年がたっていた。
ある時、グレゴリオのもとに、9年ぶりに元いた戦略事務局OSSから仕事の依頼が。
元同僚が行方不明になったと言うのだ。彼は久々に職場復帰する気になり
感づいたイングリットも協力すると言って、子供たちを残して車で出かける。
確か、この車が潜水できるボンドカー仕様だったはず。
しかし、それは敵の罠で、二人はまんまと捕らわれてしまう。
一味の城へ連れてこられるグレゴリオら。
そこにいたのは、ジョニーが好きなテレビ番組「フループ・ショー」のホスト
フェーガンら一味。どうやら捕らえたスパイを怪人に変身させるマシンを作り
それを番組に出しているらしい。
彼らはグレゴリオらがかつて研究していたが、
結局封印されたはずの「第3の脳」を求めていた。
これは最高のスパイの知識がインプットされた人工知能で、これを元に
今は頭の弱いアンドロイド集団に利用すれば、最強のスパイキッズを作り出せ
バイヤーであるリスプ氏(ロバート・パトリック)の世界征服が実現するのだ。

 カルメンらがおじさんだと思っていたフェリックスは、
突然現れて裏口から逃げろと言う。彼は実はおじさんではなく
グレゴリオの仲間でスパイだと言う。そして彼らの両親もまたスパイなのだ。
何の事かわからないままいるカルメンらは、隠された裏口から脱出。
後方では撃ち合いのような物音が。彼らは「第3の脳」を追っているのだ。
訳もわからず、そこにあった、小型の潜水艦で脱出。
隠れ家らしき場所へたどり着くと、そこにはスパイグッズがいっぱい。
そんな中で、ペンダントか何かに隠された、チップを発見。
これが一味の狙う脳らしい。だが、そこへミス・グラデンコ(テリー・ハッチャー)
の一味が現れ、脳を奪おうとする。
しかし、そこにあったランドセル式のロケットを背負って脱出。
一味も追うが、グラデンコは炎で髪の毛が燃えてハゲになる。
一味の猛追撃を受けるが、操縦法もよくわからない。
だが、敵も自滅したりして何とか逃走に成功。公園に降りたが
そこには、カルメンとジョニーにそっくりの子供が現れる。
彼らはアンドロイドで、ちょっと頭が悪いのだが、力は怪力。
脳を奪って、ジェットで飛んで逃走する。
カルメンらは、スパイグッズを作っている、本当の叔父マチェッティの所へ。
彼の支援で、超小型飛行機を得て敵のアジトへ潜入。
一方、フェーガンの助手をしていたミニオンは、
フェーガンのたくらみを横取りし、彼を部屋に閉じこめる。
脳を量産して、スパイキッズを動かす考えだ。
リスプ氏も再び、スパイキッズのデモンストレーションを見に来ると言う。
この城にも仕掛けがいっぱいあり、ジョニーはフェーガンのいる部屋へ捕らわれる。
落ち込んでるフェーガンだが、子供の味方のはずとか何とか説得。
フェーガンもその気になり脱出。怪人に変身させられたグレゴリオも元に戻し
イングリットも救出。サムサムとか言う指の形の怪物は頭が弱いが
大軍で現れたスパイキッズは強敵だ。親子4人はどう立ち向かおうかと思案するが
フェーガンが回路を操作したため、スパイキッズは一味を捕らえて逮捕。
事件は無事解決し、通信で今後もよろしく頼むとか何とか言う上司。
目線が隠されているが、ずれると素顔が明らかに。
それは何とジョージ・クルーニだった。
「フロム・ダスク・ティル・ドーン」でロドリゲスと組んだ経験があるのだ。

 と言うわけで、一昔前のスパイ映画をパロディにしたような感じで
子供が意外に活躍すると言う設定はなかなか面白いと思うのだが
いかんせん、観客層をやや低めに設定したと思わしき点がそこそこにあり
ちょっとそこはマイナスの要素。
「新スーパーマン」以来ひいきのテリー・ハッチャーが出てくるのに
髪の毛をこがしてハゲになって登場するシーンも、見たくなかった感じ。
事件の解決方法も、大人風ではなく、パロディもの風の安易な方法と言うわけでもなく
子供心に訴えると言う感じで、そもそもそう言う映画のつもりではかったので
ちょっと安易に作っちゃったなと言う印象は否めない。
しかし、最後にジョージ・クルーニが出てくると、
子供はクルーニを知らないかも知れないし、ちょっと得した気分。
 

スパイキッズ2 失われた夢の島(2002年アメリカ)

監督 ロバート・ロドリゲス

 大統領の娘アレキサンドラは、仕事で忙しい父の気を引こうと、
重要な発明品トランスムッカーを手に、危険な乗り物を止めて立てこもる。
身軽なカルメンとジュニが救出に向かう事になるが、
ライバルのゲイリーとガーティが手柄を横取りしてしまう。
父グレゴリオ(アントニオ・バンデラス)は、OSS局長候補だったが、
局長の座はゲイリーらの父ダナゴンに。ゲイリーらも昇進する事に。
謎の一味がトランスムッカーを奪って退散。ジュニは責任を問われクビになる。
カルメンは名誉挽回のため、ゲイリーらの指示を傍受。
バミューダ海域の正体不明の島を探ると知り、先回りする事に。
2人が行方不明になったと知り、グレゴリオと妻イングリット、
さらにその両親(祖父がリカルド・モンタルバン)らが発信器を手がかりに追跡する。
島が近づくとあらゆる装置が使用不能になり、カルメンらは自力で上陸。
火山に住むロメロ(スティーブ・ブシュミ)と出会う。
彼は遺伝子操作で新種の生物を作ってしまい、
さらに島を監視不能にする装置トランスムッカーを発明。
大統領が持つのは試作品で、世界中がこれを狙っているのだ。
これを破壊するため、危険な生物のいる島を横断する事に。
だがかけつけたゲイリーらがこれを何かと妨害。
ダナゴンが現れ、ロメロを人質に装置を渡せと言うが、グレゴリオらがかけつける。
ガーティは世界征服をママに言いつけると言うと、ダナゴンも観念。
大統領もかけつけて、ダナゴンとゲイリーはクビに。
ジュニは昇進を断り、世界を別の形で守ると称して帰還する。

 と言うわけで、シリーズ2作目で、今回も意外に出演陣が豪華だが
基本的には小僧らが主演で、珍妙な新兵器とか、
奇怪な発明とかが出てきて、子供向けの安易な作りという印象は否めず。
遊園地のオーナー役にビル・パクストン。
前作のフループ役でアラン・カミングもちょっとだけ出ている。

TV放送 2004/03/19 35CH 2103-2254
 

スパイキッズ3:ゲームオーバー(2003年アメリカ)

監督 ロバート・ロドリゲス

 元スパイキッズのジュニは、引退して今は探偵稼業をしていた。
だが、大統領デヴリン(ジョージ・クルーニ)の依頼を受ける。
子供たちが、トイメイカー(シルベスター・スタローン)による
ゲームオーバーと言うゲームで洗脳されているらしい。
姉カルメンが阻止するためゲームの中に乗り込むが行方不明に。
12時間以内にカルメンを助け、ゲームをシャットダウンしてほしいと言うのだ。
ジュニはゲームに入り、祖父グランパ(リカルド・モンタルバン)と合流。
他の参加者は、ジュニをロボコンの勝者ガイだと誤解。協力してレベル5へ行く事に。
仲間アーノルドと対決させられ、負ければ先へは進めないが、
ジュニの正体を知るディミトラが身代わりになってやられる。
一同はレベル4へ。ジュニはカルメンと再会する。
ガイでないとばれるが、本物のガイ(イライジャ・ウッド)と会い同行する事に。
だが、ガイはいきなりやられるが、無事だったと言うディミトラと再会。
だが、カルメンはディミトラがだましキャラで、攻略を妨害していたと見抜く。
トイメイカーは一同を置き去りにしようとするが、改心したディミトリが逃がす。
グランパはシステムをシャットダウンするが、トイメイカーは逃がしてしまう。
ゲームは現実になり、巨大ロボットのトイメイカーが出現。
しかし、父(アントニオ・バンデラス)や母ら、
ディンキー(ビル・パクストン)、ロメロ(スティーブ・ブシュミ)らもかけつける。
だがグランパがトイメイカーと対決。彼はトイメイカーの正体である
セバスチャンを許すと言い、セバスチャンは普通の体に戻るのであった。

 と言うわけで、シリーズ第3作はスタローンを敵に回すと言うので期待するが
いざ見てみると、バンデラスさえほとんど出てこず、
もっと言うと姉弟の姉さえも後半まで出てこない展開で、弟ばかりで話が進む。
それも、前作までみたいな展開ならまだよかったのだが、
テレビゲームに中に入ってゲームキャラのように戦うという話で
ゲーム好きの子供ならともかく、それなりの物語を期待する向きには全然ダメ。
ロバート・ロドリゲスとかも、まともな映画も作る人だから、
これは子供向きだからと手を抜いているとしか思えない。
最後に前作までの登場人物がかけつけ、
そこにはアラン・カミングやスティーブ・ブシェミなんてのもいるが、
なぜかビル・パクストンまでかけつけ、なぜかイライジャ・ウッドまで出たりして
登場人物の豪華さはいいんだが。

TV放送 2004/09/18 BS05 2000-2130
 

スパイキッズ4:ワールドタイム・ミッション(2011年米)

マリッサ・コルテス スパイ(ジェシカ・アルバ)
ウィルバー・ウイルソン マリッサの夫。TVスタッフ
レベッカ マリッサの継子。姉
セシル マリッサの継子。弟
カルメン 元スパイキッズ。マリッサの姪
ジュニ 元スパイキッズ。マリッサの甥
デンジャー マリッサの上司
チックタック 時間を止めようとする男

 妊娠中のOSSスパイマリッサは、
時空を止めるアルマゲドン装置を狙うチックタックを捕らえ、スパイ稼業を引退する。
 1年後。マリッサは、夫ウィルバーの連れ子レベッカとセシルが懐かず悩まされる。
時間の流れが短くなり、脱走したチックタックがアルマゲドン装置を使ったと判明。
装置を操るタイムキーパーには特殊なサファイアが必要だが、
マリッサはそれをレベッカに贈っていた。
一味が屋敷に侵入したため、警備システムが働き、
レベッカらは地下室からOSS本部へ。
かつてスパイキッズだったカルメンが迎え、マリッサがスパイだったと知る。
スパイキッズに憧れるレベッカは、チックタックを追うが、
サファイアを奪われてしまう。
TVスタッフのウィルバーは、本物のスパイを撮影したと喜ぶが、
それが妻だと知りショックを受ける。
マリッサらは再び出動するが、
セシルは上司デンジャーこそタイムキーパーだと気付く。
デンジャーはOSS全員の時間を停止。
だが、OSSのカードを持っていないレベッカらと、
引退状態だった元スパイキッズジュニは無事だ。
ジュニの指示でレベッカはマリッサらを救出。だがデンジャーに捕われてしまう。
デンジャーの父は時空移動の実験をしていたが、
デンジャーが時間に囚われる事故が発生。
父は研究を続け、サファイアで時間を操作できると発見するが、
デンジャーが復活した時、既にこの世にいなかった。
父との時間をやり直したいデンジャーは、
何度も過去へ戻り、結果的に何人ものデンジャーが生まれたのだ。
デンジャーはサファイアを手に入れるが、年老いたデンジャーが現れ説得。
デンジャーも父は生き返らないと認める。
別のデンジャーが時間を止めようとするが、かけつけたウィルバーが倒す。
ウィルバーはマリッサの仕事を理解。
カルメンは新しいスパイキッズを結成し、レベッカらが参加する事になる。

 と言うわけで、スパイだったバンデラス夫婦と、
その子供たちスパイキッズが暴れる話は、シリーズ3作まで描かれたが、
どんどん子供向けになって終了。と思ったら、間をあけて復活した。
主演はアルバになり、無関係の話かと思ったら、旧作の子供たちのおばさんと判明。
子供たちも大人になって再登場。(バンデラスは出ない)
新しい子供たちが活躍し、旧作で活躍した子供がダメな大人の仲間入りと言う感じ。
ところで、この映画で言うところのスパイって何?

TV放送 2012/07/08 WOWOW 2000-2127
 



 「スパイ・ゲーム」(2001)を見た。

 「クリムゾン・タイド」他のサスペンスフルな作品も作るトニー・スコット監督で
主演がロバート・レッドフォードとブラッド・ピットのコンビで
それで題名が「スパイ・ゲーム」と来て
予告編とか見ても激しそうだから、見るしかない。

 中国。蘇州の刑務所でコレラが発生し、救急車が到着する。
中国人医師と白人のトム(ブラッド・ピット)が、囚人に予防接種をするが
トムは体にこっそり何かのゼリーを塗る。
その後、何かの装置の操作を誤って、感電死したフリをする。
トムは遺体として、別の部屋に安置され、予防接種は再開。
停電で電気製品は動かず修理中。だが、すぐにも回復するはずだ。
その間に、ひそかに部屋を出て動き出すトム。
途中、彼に気付いた囚人に風船ガムを渡して、騒ぐのを阻止。
監視カメラが動かない内に、刑務所にいる何者かを救出する。
電気が回復するが、死体を運ぶフリをして救急車にトムを乗せて搬送。
トムの下の段には、もう1人も隠されている。
だが、看守は、囚人が風船ガムをかむのを見つけ、事態に気付く。
刑務所から出る寸前の救急車を止め、トムらは捕われ、再び刑務所へ戻される。

 カメラをアップにする際、急速に動かして、被写体寸前でゆるめるズームを多様。
ミュアー(ロバート・レッドフォード)は、今日CIAを引退する事に。
すでに、建物内の場所によっては、彼の認識カードが使えない。
時はベルリンの壁崩壊から2年後の91年。
出勤するミュアーに、香港にいる友人ダンカンから連絡が。
「ボーイスカウトが捕まった」
このダンカンに扮するのは、デビッド・ヘミングス。
エアーウルフを作ったモフェット博士を演じた人だ。
ボーイスカウトと言うのは、トムのニックネーム。
初めてミュアーと会った時、どこで射撃を覚えたと聞かれ、
ボーイスカウトと答えた事に由来する。
遅れて、ミュアーの後任になるハーカーは、威張ってトムの資料を出せと言ってくる。
だが百戦錬磨のミュアーは、ここですべての資料を渡したりはせず、小出しにする。
そして、ツーカーの仲の秘書グラディスに、資料を隠すよう指示する。
CIAのお偉方の面々を前にして、事件があった事が説明される。
作戦はトムの単独行動で、処刑まであと24時間しか猶予がない。
しかも、中国とは外交の最中で、できれば事を荒げたくないとの思惑もある。

 ミュアーはトムについて語り始める。回想シーンはセピア色に。
時は75年。ベトナム。ミュアーは作戦の指揮をしていた。
目的は、未公認政府の将軍を暗殺する事だったが、
狙撃手が事故でいなくなり、ただちに代役を立てる必要がある。
そこで選ばれたのがトムだった。彼は射撃は抜群の腕だと言う。
作戦では、どこかから情報が漏れ、敵ヘリが現れて中止かと思われたが
トムは手際よく射殺に成功する。
ミュアーは、トムを今後もCIAの部下として使う事を考えるが、
訓練の一環として、まず英語を話せない連中の元でストレスたまらせる。
その他の潜入任務もいろいろ語られ、某国の大使が怪しむ話があり、
その夫人がシャーロット・ランプリングなんだが、簡単に殺されてしまい
どういう話だったかは忘れた。
ミュアーはCIAの尋問を受ける中、ひそかに色々手を打って動くが、
何を狙っているかはいまいちよくわからない。
そんな中、トムが助けようとした人物が判明。それはエリザベスと言う女性だった。

 トムとミュアーはベイルートで仕事をしていた。
トムは報道カメラマンに扮し、ボランティアをしていると言うエリザベスと知り合う。
だが、ミュアーは彼女も監視していた。彼女はその活動の中で
敵対するテロ組織とも接触しているため、CIAとしては危険視すべき人物だ。
ただちに別れろと指示するが、トムとしてはそう簡単には別れられない。
そんな中、組織のボスを殺害する作戦が行われる事に。
米軍が関与している事が表に出れば、報復の恐れもあり、自然死に見せる必要がある。
そこでボスの主治医に、彼の家族を殺したのが一味である事を説明し、協力を依頼。
聴診器に毒を仕込んだので、この毒で数日後に自然死のように死ぬはずだ。
ところが、そんな準備をしていたのに、突然ボスが旅行するか何かで
あわててその前に診察したいとの依頼あり。
トムも医師も離れた場所にいて、このままでは出発に間に合いそうもない。
ミュアーらは、医師を利用した作戦では無理だと考え、第2案を採用する事に。
それは、義勇軍と言う一団が、身を犠牲にしてボスのアジトへ突入するというものだ。
そんな事をされたら、無関係の者まで大勢死ぬ。
トムは医師を乗せて車で急行。何とか間に合ったかに思え
医師は建物の中へ消えていったが、その直後に義勇軍の突入は敢行され、
大爆発で大勢が死に、医師もたぶん死んだ。
ショックを受けるトム。そして、エリザベスまでもが書き置きを残して去っていた。
本当は、ミュアーが無理矢理エリザベスを連れだし、手紙を偽造したのだが。

 ミュアーは、そんな経緯があって、ちょっと引け目があったのか
トムを助けようと画策。マスコミに処刑寸前だとの情報を流すが
上層部は、米中の交渉を進めるため、トムを見殺しにする気だ。
そこで、秘書グラディスに頼み、刑務所付近のスパイ衛星から写した写真を入手。
引退後に買うつもりだった、南の島の写真に紛れさせてごまかす。
CIA上層部の尋問は明日に継続となるが、ミュアーは深夜の間もいろいろ動き回る。
香港のダンカン経由で、南の島を買うはずだった貯金で電力会社を買収。
全島を数分間停電にする約束を取り付ける。
さらには、命令書を偽造。その名は「ディナー・アウト(外食作戦)」。
署名は長官の名前に。妙な作戦名なので、トリックがありそうだと感じさせられる。
どうも、前半でトムとミュアーが食事する時か何かに
ふざけて「外食作戦だ」等と言ったのを流用しているらしいのだが、記憶にない。
翌朝になって、上層部の尋問が再開。ハーカーなどはミュアーをかぎ回っていて
ミュアーが写真を入手したり、怪しい電話をかけてたなと追求する。
だがミュアーは、南の島を買うために、ちょっと借用していたと言い逃れ、
まあそれくらいは大目に見ようと言う事に。尋問はほぼ終了になる。
そんな中、秘書の取り次ぎで、ミュアーに電話が。
それは軍からの電話で、先方はミュアーを長官だと思っているらしい。
ミュアーは、周囲には妻からの電話だというフリをして
「外食作戦はゴーだ」と言って、CIAを去る。
実際は、ミュアーは何度も妻を変えているらしくて、今はたぶん独身なんだが。
いずれにせよ、これで軍は刑務所への突入を開始。二人を救出する。
帰還する中、トムは「外食作戦は成功だ」との会話を聞き
ミュアーによるものだとピンと来る。
そして、もう1機のヘリに乗っているエリザベスを見ると、
エリザベスはヘリ越しに笑っているのが見える。
作戦成功の報告を受け、CIAの一同は、してやられた事に気づく。

 と言うわけで、冒頭からブラッド・ピットが中国の刑務所に潜入するシーンで
しかもボンドのように派手な秘密兵器とか使うわけでもないから緊迫した感じで
タイトル後に、本題の事件が発生するのかと思いきや
簡単に捕まってしまい、後はロバート・レッドフォードによる回想シーンばかり。
いろいろ彼が何やら画策しているのはうかがえるのだが
何を企んでいるのかがわかりづらく、
いろいろ伏線を張ってるのかと思えば、それほどの計画ではなかったと最後に判明。
大金を使うから、ブラピを助けて、自分も利益を得ると言うエンディングかと思ったら
ブラピだけのためとわかると、ちょっと裏切られた感じ。
最後の最後にようやく、ちょっとニヤリとさせる展開となるわけだが
やはり痛快感という意味ではだいぶ物足らない。
 

スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする(2002年フランス/カナダ/イギリス)

 精神病棟を出たクレッグ(レイフ・ファインズ)は、
ウィルキンソン夫人の施設で世話になる事に。
そこでクレッグは少年の頃の自分を傍観する。
配管工の父(ガブリエル・バーン)は、イヴォンヌと浮気するように。
母は父を探しに行き、それきり戻らなかった。
実は母は父の浮気現場を見つけるが、逆上した父にスコップで殴り殺され、
そのまま埋められたのだ。その後、父はイヴォンヌを家へ連れてくるようになる。
2人が母を殺したと怒るクレッグは、部屋に仕掛けをする。
ドアを開けるとガスが漏れ、イヴォンヌが死ぬように仕掛けたのだが、
父はクレッグに、自分の母親を殺したと言う。
おびえるクレッグを、ウィルキンソンは精神病棟へ戻すのであった。

 と言うわけで、ここのところスパイダーがらみの映画ばかり見ているが、
本作が最も困った作品。
クローネンバーグ作品は、デッドゾーンやザ・フライなどは好きなんだが、
ビデオドロームやイグジステンスはよくわからなかった。
本作は後者の路線のようで、しかも時代が前後したり、
妄想とかも混ざっているようで、何が起きているのかサッパリわからず。

TV放送
 

スパイダーズ 宇宙から来た巨大グモ(2000)

 大学の新聞部員のマーシーは、ジェイク、スリックと共に
宇宙船が隠されていると言うエリア21をひそかに取材。
そこに、炎上したはずのシャトルが墜落する。
マーシーらは機内で変死した乗員を発見。そこへ軍が現れ、何かを回収。
謎の基地で、隊員の体から大きなクモが飛び出すのを目撃。
これが研究員を襲い、脱皮してさらに大きく成長。
政府はエイリアンのDNAを宇宙でクモに注射し、
人間の体に卵を産み付けさせ、死亡率100%の毒グモを作り出していた。
ジェイクとスリックが襲われ、次々死ぬ。
マーフィと言う諜報員に助けられ共に逃走。黒幕のチーフは彼らを始末しようとするが
彼自身が殺される。エレベータが襲われるが、床でつぶして退治。
大学へ逃げ込むが、そこに生きていたチーフが来ていて
彼の体内から超巨大な成長したクモが現れる。町は被害甚大。警察もけ散らす。
マーシーはヘリからバズーカで攻撃。巨大グモを倒す。

 と言うわけで、今さら驚かされる巨大グモの話。
政府の怪しい陰謀も、なぜか大学生が活躍する展開も、
諜報員と言いながらたいして活躍しない男の存在も、どれもこれもちゃち。
にも関わらず、続編が作られたらしい。

TV放送 2000/10/29 11CH 2100-2254
 

スパイダーズ2(2001年アメリカ)

 ヨットに乗るジェーソンとアレックスは、漂流船で死体を発見。
その後嵐が接近し、彼らのヨットも転覆。貨物船に救助される。
負傷したジェーソンに、ドクターは処置をするが、どうも様子がおかしい。
船内を探し回り、人間の死体を発見するが、アレックスは信用しない。
実はドクターは、すべての病気を無効にするDNAを開発するため、
人間をエサに巨大クモの研究をしていたのだ。
アレックスは船長らが漂流船を襲ったと気づき、格闘で倒す。
その際、発電機を止めたため、檻のクモが大量に外へ出てしまう。
船内はクモだらけになり、船長他乗員は次々やられる。
アレックスは、卵を埋め込まれたジェーソンを救出。
救命艇へ急ぐが、そこにはドクターが。だが彼はクモに襲われて死ぬ。
体内の卵を退治するためのワクチンが研究室にあると知り、アレックスが急行。
無事ワクチンを回収しジェーソンに注射。貨物船は爆破し間一髪脱出する。
2人はヘリに救助されるが、漂流した箱から現れたクモに襲われる。
アレックスが手榴弾でこれを倒す。

 と言うわけで、前作とは微妙に設定が違うようだが、
結局の所巨大クモが暴れ回り、出演者が襲われる展開。
まあそう言う話だから、怪しい研究をしているのは良しとしても、
なぜか説明もないのにヒロインが強すぎ。
屈強な海の男たちを簡単に倒していき、最後にはクモと1人で対決。
エイリアン2を意識したという感じだが、なぜ強いのかは説明がない。
彼女はガンのはずで、クモによって開発されたDNAで
回復するとか言う展開かと思えば、そう言う話はない。
あと、人体に卵を埋め込まれたクモを倒すワクチンと言うのがあって、
それぞれ人別にワクチンが異なるらしいのだが、ウイルスじゃあるまいし。

TV放送 2003/06/08 BS05 1550-1735
 



スパイダー・パニック」(2002)を見た。

 ゴジラの新作を見るより前に、公開の規模が小さめで、
なかなか見られないこの作品を逃すまいと思って見た。
まあ、ビデオを待つ方がいいなんて話もあるが。
海外ゴジラの監督ローランド・エメリッヒが製作にタッチし
ゴジラはすんませんと誤ったなんて話も伝わる中、
いかにバカバカしい話になるか、それとも大傑作になるか見たいところだ。

 何かを積んだトラックが、田舎の道を進んでいたが、
ウサギをよけようとしてハンドルを切り、荷台のドラム缶が池に転げ落ちる。
1週間後。その池でコオロギを捕まえる男ジョシュ。
彼は家で蜘蛛を大量に飼っていて、コオロギをえさにしているのだ。
仲の良い少年マイクも蜘蛛好きだが、母にはあまり会うなと言われている。
マイクが帰ると、ジョシュは蜘蛛に襲われて倒れるのだが、それには気がつかない。
マイクの母サムは保安官で、何やら廃棄物で汚染された池を調査中。
息子がジョシュに会ったと聞き、外出禁止にする。
だが、マイクは蜘蛛がどうなったか気になって仕方がない。
それからさらに1週間。
クリスという男がこの町に戻ってきて、おばさんグラディスの家へ。
彼は保安官サムの元恋人。
町長はクリスの父が持っていた炭坑を手に入れようと画策するが、
死んだ父が金脈を見つけたと言い残したため、採掘しようとして拒否。
町長と対立するハメに。仕方なくサムは彼を逮捕するが、
クリスは何とかよりを戻したい。
マイク少年はひそかに家を飛び出して、ジョシュの家へ。
だが、そこは蜘蛛の巣だらけで、ジョシュの姿はない。そして大きな蜘蛛の足が。
帰宅して母サムに伝えるが、ちょうどテレビでは巨大アリが出る「放射能X」を
やっていて、バカバカしいと取り合わない。
サムの娘アシュリーは、ブレットと言う町長の息子とつきあっているが、
サムは体だけが狙いなのよと言って、スタンガンを与える。
その頃から、ネコが屋根裏で何者かに襲われる家があったり、
クリスの指示で探鉱を探る男が、大量の蜘蛛に襲われる事件が起きていた。

 ブレッドは確かにアシュリーの体だけが目当てだと気づき、
アシュリーはスタンガンで股間を攻めて退散。
ブレッドは思わず漏らすが、気がつくとかなり大きな蜘蛛が現れ、あわてて逃げ出す。
スタンガンも、すぐに回復するらしい。
仲間は漏らしたなと笑ったりしているが、
大量の大きな蜘蛛がピョンピョン飛んで追ってくるので、あわててバイクで退散。
砂地を逃げ回るが、捕まる仲間も。
ついにブレッド以外は全員やられ、ブレッドも危ういが、
空中で飛びつかれそうなところでキックして倒す。
道路に飛び出し、追ってきた蜘蛛が、走ってきたタンクローリーに飛びつく。
タンクローリーは横転爆発。
これで倒したかと安心するが、さらに炎の中から蜘蛛が現れる。
グラディスおばさんも自宅に壁の大きな穴を見つけ、
それを調べる内、何者かに襲われる。
おばさんを捜すクリスは、穴の中でさらに大きな蜘蛛の足を見つけ、
蜘蛛に詳しいマイクの所へかけつける。
マイクの計算では、蜘蛛の大きさはかなりでかい。1メートルはあるはず。
そんなバカなとサムは言うが、
そうしている内に、部屋に蜘蛛が侵入。
たちまちアシュリーを蜘蛛の糸で襲い、スタンガンにも手が届かない。
悲鳴を聞いて助けようとしたクリスも糸にやられ、サムがショットガンで倒す。
事態を認識した一同は、まずアシュリーらを糸から助け出し
保安官助手を呼んでパトカーで逃げる事に。
町長の家のダチョウ牧場は、ダチョウが次々やられるが、
まだ町長は事態を認識していない。
無線や電話が壊れて使えず、人々に危険が伝えられない。
そこで自主放送している男ハーランのトレーラーへ。
彼は何でもかんでも宇宙人の仕業だと決めつけている放送をしているが
蜘蛛の襲撃には最初はバカにする。
だが、本当にトレーラーが襲われると、宇宙人の仕業だと叫ぶ。
サムらは人々に蜘蛛の事を伝え、ショッピングモールへ逃げろと言う。

 放送を聞いていた市民は、またハーランのふざけた放送だとバカにするが、
街にも蜘蛛が現れ始め、床屋の老人他が次々とやられる。
人々は一斉にモールへ逃げ込み、
モールで儲けようとしている町長は、はやっていると大喜び。
だが事態に気づいて一緒に逃げ込む。
やられている人々も結構いるが、ある程度の所で見捨ててシャッターを閉じる。
だが、蜘蛛はどんどん集結。その大きさから、シャッターもいずれ破られるはずだ。
人々は銃を持って待機。銃のない者は、バットとかチェンソーとか。
ジェーソン風のスタイルになる男も。
においには敏感だから、香水でも混乱するはずだ。
やがてシャッターは破られ、人々は応戦するが、次第にやられて後退。
町長は皆を見捨てて炭坑へ逃げるが、そこにも蜘蛛がいるらしく
息子ブレッドがバイクで右往左往してる。そして蜘蛛に襲われる町長。
一同は逃げまどい、残された保安官助手が守り抜くと言うが。
一方、クリスとハーランは、外部へ連絡するため
携帯電話を持って建物の上のアンテナに登る事に。そうすれば通じるかも知れない。
だが、案の定、通じた相手の警察はそれをバカにし、アンテナの下には蜘蛛が集結。
突然ハーランは囮になるとか言って、屋根から下へ飛び降りる。
そこには保安官助手がいて、二人で戦う気でいるが、
ドアの鍵がかかっていて中には入れず、結局二人で逃げてしまう。
何とかモールから炭坑へ逃げ込む一同だが、
そこにも蜘蛛はいてメタンガスが充満している。撃てば爆発してしまうのだ。
それを利用しようと考えるが、糸に巻かれた町長を発見。
彼が無事だった事から、グラディスおばさんも無事かもとクリスは探し回る事に。
糸に巻かれてミイラになってた男もいたが、
割に最初の頃に襲われたおばさんは無事救出。彼女をバイクに乗せて退散。
大勢いたはずの蜘蛛は、皆どうやら炭坑の中にいて、バイクを追っているらしい。
坑内の電球にマッチをひっかける。
先に逃げたサムらは炭坑を脱出し、電球に点火しようとするが燃料がない。
アシュリーの持っていたスタンガンで装置に発火。
たちまち電気がつき、マッチが引火して爆発。
いっぱいいた蜘蛛が一網打尽になったらしい。

 と言うわけで、せっかく東京に来たので、他で見られない映画をと思い見る。
どうも、他の映画館でやってなさそうな感じで、映画館もかなりすいてて
客層もマニアックな感じ。
ゴジラのローランド・エメリッヒが製作にタッチし、
クモが、有毒廃棄物で汚染された池にいたコオロギを食べて、巨大化すると言うのだが
誰もが気になるのが、巨大なコオロギは出ないかという点。これが出ない。
田舎町の出来事なので、登場人物が少ないのは、
妙に大都市を舞台にした低予算怪獣ものよりも好感が持てる。
このクモが次第に人々を襲うのだが、大量だし、すばやいから逃げられない。
おまけに糸でグルグルまきにされる。
このグルグルまきが滑稽で、すぐに殺されるわけでなく、
主人公のおばさんなどは、最初にやられて、最後まで生きてた。
もっとも、後でやられた連中がミイラになってたし、どうもいい加減な感じ。
主人公は炭坑でおばさんだけは必死に探し出すが、
他の生存者は探す気がなく、さっさとあきらめてしまう。
そして、大量のクモを一気に倒す方法となると、薄々感づいたように、
やはり爆破で倒すしかなく、都合良く炭坑にメタンガスが充満してる始末。
ガスがあるから銃が撃てないなんて言うのは、サスペンス的に面白そうなのだが
全体的に、まじめなのかふざけているのか、どっちつかずと言う感じ。
最初から高望みしなければ、別の意味の楽しみ方はできる。