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「タイムコップ」(94)を見た。
この映画は、タイムトラベルを利用した犯罪者を追うと言う警察官の話。
パンフには、この前代未聞のSFドラマ……等と書かれているが、
映画では、ひょっとしたら初めてかも知れないが、
SF的には決して目新しい発想とは言えない。
「タイムコップ」という安直な題名もB級ぽさをかもしだしているし、
実際、主演のジャン・クロード・バン・ダムは、
スタローン、シュワに続く、第3の肉体派アクションスターとして、
ドルフ・ラングレンらと競いあい、その中では一歩リードしており、
スタローンらと違ってハンサムガイなので、さらに有望かに思えるのだが、
いかんせん出ている作品は、どれもB級と言う印象のものばかりだ。
(最も知名度の高い作品は「プレデター」だが、彼はプレデター役だったので……)
しかし、今回のこの作品は、監督が「カプリコン1」「2010年」の
ピーター・ハイアムズなので、ちょっと面白いかも知れないと言う期待がふくらむ。
悪役のロン・シルバーは好きになれないが、
奥さん役のミア・サラは、実はけっこうチェックしている女優さんで、
しかし出演作が少なく、久々の登場となれば、見逃すわけにはいかないのではないか。
だが、そんな事を言いながら、91年11月以来、3年にわたって続けていた
毎月1本は劇場で映画を見ると言う原則が、先月破られている事に気づいた。
19世紀。南北戦争の頃のアメリカ。
リー将軍のもとに金塊を運ぶと言う一団の前に、1人の男が立ちはだかった。
彼はなぜか彼らの目的を知っており、金塊をよこせと言う。
5人に対して、1人で対抗しようと言う男に、一団は大笑い。
しかし、次の瞬間、見たこともない機関銃で一団は惨殺されてしまった。
1994年。ワシントンでは超極秘会議として、意外な報告があった。
数年間、隠れて研究を続けてきた宇宙開発関係の科学者が、
ついにタイムトラベルを完成させたと言うのだ。
(発明のきっかけも何も語られない展開は、大昔のSF映画のようだ)
一同は、そんなバカなと大笑い。
しかし、語る担当者の顔がマジなので、次第に本当かも知れんと言う気がしてくる。
都合のいい事に、このタイムマシンは、過去への旅行と帰還しかできない。
未来へのタイムマシンは(帰還はなし)実現可能と言われているのだから、
間抜けな話だ。
ここで問題となるのは、この発明によって、歴史に危険がもたらされると言う事だ。
過去でヒトラーを殺してもダメ。必ずや歴史が狂ってしまうからだ。
この会議は、タイムマシンの使用に関して、厳重なガードが必要だと言う。
予算は無制限に必要。しかし、現在の経済状態でそれは無理だ。
しかしながら、例えばフセインがこれを入手すれば、
過去へ戻って歴史を変え、世界を支配するに違いない。
実際、どっかの国の輸送中の金塊を奪取したら、
そこには南北戦争時代の烙印が押されていたと言うのだ。(もう漏れてるじゃないか)
と言うわけで、2人以上の秘密は秘密にあらずと言う原則を破り、
彼らは時間旅行を悪用する犯罪者を取り締まるタイムコップ(TEC)を設立。
計画の責任者は誰にと言う事になると、
若き上院議員マッコム(ロン・シルバー)が自ら名乗り出た。
メリッサ(ミア・サラ)は、ショッピングセンターで夫を待っていた。
夫ウォーカー(ジャン・クロード・バン・ダム)は
TECのメンバーに選ばれ、例によって空手の達人だ。今日も泥棒を一撃で倒す。
家へ帰ると、期待もしないベッドシーンが。
めったに出てこないミア・サラの裸登場で、意外に形のいい胸に、本筋も忘れて興奮。
しかし、急ぎ足ですぐ終わってしまう。
メリッサは大事な話があると言うが、
(こう言う時の大事な話は、妊娠に決まっている)
ウォーカーは呼び出しを受け、聞いてやれない。彼女はそんな日々を悲しむ。
戻ってからでいいだろと言って、外へ出たウォーカーを、待ち伏せして一団が襲撃。
そしものウォーカーも、不意打ちを食らってはひとたまりもない。
何者だと聞く彼に、「目が覚めてから考えろ」と言って撃つ男。
一団はウォーカーは死んだと思って引き上げるが、防弾チョッキでまだ無事だった。
家の中には、何者かに捕らえられたメリッサが泣き叫ぶ。
いかんと飛び込もうとするウォーカー。
しかし、次の瞬間、家が爆弾で吹き飛ばされてしまった。
1929年。ウォール街。
世界恐慌で自殺者が続発するが、実業家のアトウッド氏は平然としている。
彼はやっぱり時間旅行者で、将来株価が急上昇する会社の株を
この破格値のときに買い占めようとしたのだ。
その時、部屋の壁が揺れて、ひずみから現れるウォーカー。
かつては相棒だったアトウッドだが、今ではこの通りだ。
2004年に戻って、黒幕について証言しろと言う。
アトウッドは黒幕などいないと言うが、そんな話は信用できない。
やがて、アトウッドも存在自体は認めるが、話す事はできない。
ここで殺されれば、自分1人ですむが、
戻って白状すれば、奴らは過去の祖先を抹殺し、家族全体が消滅してしまう。
アトウッドは用心棒を呼んだりするが、ウォーカーの敵ではない。
すると今度は、ちょっと未来的な機関銃みたいなのを撃ちまくる。
ウォーカーは逃げ回るが、弾切れになって形勢逆転。
勘弁してくれと言うアトウッドだが、証言しろの一点張りのウォーカー。
観念したアトウッドは、マッコムこそ黒幕だと告げる。
彼は大統領になるため、資金が無限にある過去からかき集めているのだ。
突然窓から飛び降りをはかるアトウッド。追うウォーカー。
落ちながら、ウォーカーはアトウッドの服の中から、
帰還用の装置を取り出し、スイッチを入れると、空間にひずみが生じ、
落下中だったなどと言う事は関係なく、まったく平気に帰還できるのだ。
2004年。帰還したウォーカーに捕らえられ、アトウッドは法廷へ。
しかし、彼は何も証言せず死刑に。
再び、飛び降りの続きから再開させられて死亡。
世界恐慌の時代は多かったから、誰も驚きはしない。
ウォーカーは、かつての相棒を失った事と、
そんな事とはまったく関係なく、10年前に妻を失った事にまだ悲しんでいた。
そこへ、マッコムの一団が視察に到着。
彼はウォーカーが真相を知った事に気づいているようだが、平然と構える。
そして、アトウッドが犯罪を犯したことを問題視し、
時間旅行用の設備があるから、犯罪が起こるのであって、
この設備は閉鎖すべきだと主張する。
大金を操り、政界の大物となっていたマッコムの意見に、
TECの解散は時間の問題であった。
しかし、マッコムの狙いを知るウォーカーは、それは思う壷と隊長に告げる。
隊長は半信半疑だ。
10年後と言う事で、現在とたいして変わらない景色に、すげえセンスの悪い未来車。
現在の車の周囲に、ゴツゴツいろんな装備を貼り付けたと言う
ウルトラマン等に出てくる車のようだ。
「エイリアン2」「ブレードランナー」のシド・ミードが参加しているが
彼がいながら、(あるいは彼自身の作かも)こんなひどい物を作ったのか。
マッコムはちゃんとウォーカーを危険視していて、彼の家に刺客を送る。
寝ている所を襲われるが、10年後の彼は前よりちょっと強くなっているようで
返り討ちに。
500万ボルトだかの、高圧電流の武器で襲ってくる奴もいるが、
格闘の末倒れた壷からこぼれた飲料水で感電死。
ウォーカーは、柔軟な体を利用して、ヒラリと流し台に飛び移って助かる。
ちょうどこの事件のタイミングに、内部調査班のサラと言う女性が現れる。
彼女は、アトウッドの元相棒のウォーカーを、観察する任務だと言う。
ウォーカーは隊長に抗議するが、こればかりは何ともならない。
そんな時、またも時間の流れに異変が。
時間の流れに関する解釈は様々だが、少なくとも過去から現在に流れるのだから
過去の歴史が変わったら、もはや別の現在が存在するはずで、
こう言う感じで、あっちの時代で異変が発生!と言うわけはないと思うが。
とにかく、ウォーカーはサラとこの異変の調査に向かう事に。
管制室みたいな所のリッキーは、仕事中にもかかわらず、
バーチャルリアリティの装置で、Hな映像を楽しんでいる。
ここで出てくる映像は、何の工夫もないただの裸だが、
はっきりヘアーが映っているところが特筆すべきか。
確かに、以前にもヘアー映画と言われるものはあったが、
どれも影に隠れてよく見えなかったりしたもので、
「シンドラーのリスト」以外では、意識しないでもわかる初めての作品かも。
でも、別に年齢制限はないようだが。
それはさておき、中盤にきてようやくタイムマシンが登場。
カタパルトみたいな仕組みのレールの上に、2人乗りの装置が。
2人が乗り込むと、壁にぶつかるかに見えるが、寸前でワープする仕組み。
理論も何の説明もないが、目的の時代では装置はなく体だけが到着。
彼らはリッキーのいたずらで、池に落とされる。
時代は1994年10月9日。
実はウォーカーの妻メリッサが殺されたのが、この翌日なのだが、
ウォーカーは知ってか知らずか、何の反応も見せない。
彼自身、犯罪者たちが自由に過去に行って好きな事をしているのに、
自分は妻も助けられないので苦悩していた。
サラの方は、明日が19歳だかの誕生日だと言う。
ボビーとか言う恋人と寝たが、あれは失敗だったと言う。
自分に忠告しなきゃと言うが、ウォーカーが止める。
同一体は存在できないと言うSF界の常識があって、
出会ったりしたら、大変な事になるからだ。
さっそく彼らは、異常が起こっている工場へ。
そこは、ICだかを開発している会社だが、実はマッコムが牛耳っていた。
技術は先進的だが、経営難のこの会社を切ろうとするマッコムだが、
そこへ10年後のマッコムら一団が現れびっくり。会うのは平気らしい。
私は君の10年後で、いろいろアドバイスする。
会社は手放すな。私の書いたメモ通りに行動しろと、メモを渡す。
これを読んで、マッコムは翌日、TECの責任者に名乗り出ると言う寸法だ。
そこへウォーカーが現れ、銃を突きつけ、帰還モジュールを取り上げる。
こういう手があるなら、世界恐慌の時代に自殺したあの奴は、
自分の帰還モジュールを、金庫か何かにしまえばよかったのでは。
ところが、サラもマッコムの手先で、ウォーカーに銃を突きつける。
万事OKと、この会社の社長を射殺。捨てられた帰還モジュールを取り戻す。
しかし、スキを見て撃ち合いやら格闘やらに。
ウォーカーは次々と敵の用心棒を倒し、
ウロウロしている10年前のマッコムにも蹴りを入れる。
すると彼は負傷し、10年後のマッコムの顔に深い傷が現れる。
こういう展開は面白いが、さっさと10年前の奴を殺せばいいと思ってしまうが。
マッコムはサラも使い捨てで、彼女は撃たれて処分される。
ウォーカーは強そうな奴と格闘。
彼は超低温装置で片腕が凍結させられ、ウォーカーの蹴りで粉々に。
しかし、肝心のマッコムは帰還してしまい、警察が来たため
ウォーカーも帰還する事に。
だが、ウォーカーが帰還した2004年では、
マッコムがTECの解散を命じてしまい、もはや手も足も出せない状態だった。
隊員たちは荷物をまとめて退散。
ウォーカーは隊長に執拗に迫り、ようやく隊長も興味を持つように。
もしマッコムが犯人だとしたら、彼が利用しているのは、
プロトタイプのタイムマシンと言う事になる。
だが、彼が犯罪に関係していると言う証拠は、何もない。
唯一の可能性は、処分されかかったサラが生きていて、証言する事だったが
彼女に関する情報は何一つない。
残る手段は、再び1994年に戻り、何とかサラに会う事だ。
(生きていると決めてかかっている)
決断した隊長は、封鎖されたタイムマシン装置を作動させるが、
気づいた警官たちがかけつけ、彼は撃たれてしまう。
しかし、倒れる寸前に装置を動かし、マシンの後ろから噴き出した炎で
警官たちは丸焼けに。
ウォーカーは再び1994年に戻っていった。
現れたのが走ってくるトラックの前で、ひかれそうにはなったが。
(そういう微調整はできないのだろうか)
彼はハンディなコンピューターで、公衆電話を利用し、
当時の警察だかの情報網にアクセス。病院を突き止め、サラに会いにいく。
サラはマッコムの手助けをした事を後悔。何でも証言すると言う。
しかし、彼女がいつ処分されないとも限らない。
となれば、彼女の血液が存在する事が、唯一の証明となる。
ウォーカーは血液保管所へ行き、サラの血液サンプルを探すが、
ついでに別のサンプルに気づく。
それはメリッサ・ウォーカー。すなわち彼の妻のもので、妊娠と書かれていた。
ビックリ仰天のウォーカーは、再びサラの所へ。
しかし、サラは点滴に毒物を注射されていて、すでに死亡。
かけつけた看護婦は、ウォーカーが犯人と誤解する。
ウォーカーは自分は逃げながら、いかにもそれっぽい逃走する男たちを追う。
だが、結局逃がしてしまい、ショッピングセンターに。
そこでメリッサとウォーカーが待ち合わせをしていたのだ。
ウォーカーはメリッサに近づき、狙われているから逃げろと言う。
メリッサはこの男を見て、夫にそっくりとは思いながらも
髪形等が違うため、夫ではないと言って逃げたがる。
しかし、彼女を狙う一団が近づいており、
ウォーカーは、いいから来いと強引さで押し切って、追っ手をまく。
事情がわからないメリッサに、未来を教える危険さも考えないで
おれはTECの仕事で10年後から来た。事情は聞くな。狙われてるぞと言う。
追っ手が去ると、もう大丈夫とばかりに、
今度は10年前の方の夫との待ち合わせに行き、
何事もなかったかのように接しろと言う。
何か思慮深いようで、ずいぶん軽率な行動をしているように思える。
とりあえず、メリッサは彼の言葉を信じて、10年前のウォーカーには何も語らない。
そしてその夜。メリッサは大事な話を伝えようとするが、
10年前のウォーカーは仕事で出かける事に。
やれやれと階下に降りたメリッサは、10年後のウォーカーに出会う。
彼は、妊娠の事を告げ、決して彼を外へ出すなと告げる。
メリッサは、10年後のウォーカーが、こうまでして身辺を守る事から
何かあると感づくが、ウォーカーはそれを否定。君は無事だよと称する。
じゃあ、何の目的でと言いたくなるが、そこには触れないメリッサ。
メリッサは妊娠を告げ、出かけるのをやめる10年前のウォーカー。
一方、10年後の方はドアを開け、待ち伏せされているのを知っているので
有効な攻撃を加えたはずだが、結局やられてしまい、逃げ出す羽目に。
外での格闘に気づいた10年前の方は、電気を切り、
侵入してこようとする連中を次々倒す。
メリッサが危険と考え、屋根に登らせるが、急な屋根なので登るのも大変だ。
気づいた殺し屋が、屋根に登ってメリッサを狙う。
10年前の方が助けようとすると、殺し屋がそっちを狙い、
余計な手助けをしようとしたメリッサが屋根から滑り落ち
10年前ウォーカーもろとも樋にひっかかった状態に。
殺し屋が落とそうとすると、銃で撃って倒す。
実際、ここらへんの格闘シーンは、夜だし雨降ってるし
顔がちょっと違うとは言え、2人も同一人物がいるもんだから、把握しづらい。
どうしてクライマックスに、こんなマヌケな演出をしたのか感覚を疑う。
順序は前後するかもしれないが、メリッサは家の中にいて
10年後ウォーカーがかばうが、敵が多くて苦戦。
10年前ウォーカーが窓からのぞいて撃ってくるが、自分がいるのでビックリ。
しかし、10年前ウォーカーは撃たれて負傷。
前の時と同じように家の前でのびてしまう。
殺し屋は「何者か目が覚めてから考えろ」と言ってとどめを刺そうとするが、
10年後ウォーカーが「考えたさ」と言って倒す。
しかし、家の中では、現れた10年後マッコムがメリッサに銃を突きつけていた。
彼はウォーカーらを邪魔がって、処分しようとしていたのだ。
殺し屋たちはウォーカーは死んだと言うが、
10年後ウォーカーが生きていると言う事は、死んでいない事になる。
10年前ウォーカーを、妻メリッサと共に爆殺すれば、10年後の方は自然に消滅。
すべてうまくいくと言う寸法だ。
妻を人質にとられていては、ウォーカーも手を出せない。
しかも、ウォーカーを危機から救おうと抵抗したメリッサは、肩を撃たれて負傷。
その時家に10年前マッコムが現れる。
彼は10年後マッコムに呼ばれたつもりだが、実はウォーカーが呼んだのだ。
バカな。同一体が接触すると危険だ。すぐ帰れと言われるが、
ウォーカーはスキをついて、10年前マッコムを突き出し、10年後マッコムと接触。
すると、2人は突然、液体状になって混ざりあい、
ドロドロと溶けて、消滅してしまった。
ウォーカーは倒れたメリッサを抱きかかえ、あわてて脱出。
家は爆発するが、2人は無事。ウォーカーはメリッサを10年前の方の近くに置く。
帰還したウォーカーを待ち受けていたのは、
マッコムによる解散命令など露知らない、TEC本部。
もちろん、撃たれて死んだはずの隊長も無事。(ありがち)
マッコム上院議員のことを聞けば、10年前突如行方不明になったと言う。
廊下で無事な姿のサラに会うが、彼女はウォーカーの事を知らない。
ボビーが会いたがってるぜ等と言うとビックリするサラ。
ウォーカーは車に乗り、コンピューターで家へ行くよう指示。
そうして到着したのは、焼けた跡にそっくり再建した家だった。
成長した息子と妻メリッサが、彼を迎える。
メリッサは様子がおかしいウォーカーに戸惑うが、大事な話があると告げる。
ウォーカーは今度は出かけないぞと誓うが、
10年間の記憶が欠落している彼に、夫としての役目が果たせるのか。
と言うわけで、最近のタイムトラベルを扱った主な映画と言えば
「ターミネーター」と「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と言う事になるが
どちらもタイムバラドックスの部分は軽く流して、
もっぱら勢いでごまかしている部分があった。
しかし、今回はその部分を利用した犯罪を阻止すると言うのだから、
重要な問題となるはずだが、実に安易な設定しかできていない。
繰り返しになるが、過去を変えると言う行為は、別の歴史を作る事になり、
本来の未来から来た自分には、何の影響もないはずだと言う事だ。
名誉とかそういう物だけが目的ならともかく、
利益を得るための行為としては、有効な手段ではないはずだ。
ま、そこらへんはどの映画も適当にごまかしているが、
10年間の記憶がないウォーカーを、妻たちは昨日も会ってるように接するし
犯罪者の活動が、あくまでも2004年を中心としているし
タイムマシンが2004年ではたいそうな機械があるが、
目的の時代には体が届くだけだし、
未来へは行けないはずなのに、過去からの帰還はできるし。
と言う事で、パンフにはディテールの気にならない展開と書かれているが、
ディテールばかり気になった。あとは、ミア・サラの裸とヘアヌード。
肝心の物語の方は、ありがちでした。
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タイムコップ2(2003年アメリカ)
TECのライアン(ジェーソン・スコット・リー)は過去に介入する一味を追跡。
別の組織である協会のミラーも現れるが、彼はヒトラー暗殺を企む。
ライアンはこれを阻止しミラーを逮捕。ライアンの妻サーシャを射殺される。
ライアンは2年がかりでミラーの手下をすべて捕らえる事に成功。
だが同僚ダグラスが変死。彼が死ねば過去の検挙もなくなってしまう。
違法な時空移動が相次ぎ、同僚が次々消されてしまう。
地下900メートルの刑務所にいるはずのミラーの所へ乗り込むが、
何者かが彼を逃がしていた。ライアンは体に危険な時間旅行を繰り返すが、
ミラーは次々逃げてしまい、ついにはヒトラーが殺された歴史になってしまう。
ミラーはライアンの祖先を狙い、いろいろな時代へ。
2002年の11歳のライアンを狙うと考え急行。
父チャン教授の講義に、若きミラーと幼いライアンも参加していた。
現れたミラーは幼いライアンを狙うが、ライアンも駆けつけ格闘に。
彼を倒し、若きライアンに未来がこうなるとは限らないと告げる。
未来に戻ったライアンは、消えたはずの同僚たちが復活したのを知る。
と言うわけで、バン・ダムのSFアクションの続編と言うか
たぶんTVシリーズ化を狙った作品と思うのだが、
TECと言う部分だけは同じで、後は似ても似つかずと言う感じ。
主役は男のくせに脱ぐジェーソン・スコット・リーで、
ドラゴンばりに、今回も脱いでカンフーを見せるのが違和感あり。
ヒトラーを殺すと歴史が狂うなんて、タイムトラベル物の深刻なテーマを見せるが
最後までそれで引っ張るわけでもなく、
後半は虐殺を防ごうとした敵が、ただの悪者になったり、
自分自身に会ってはならないはずなのに、
こっちもあっちも過去の自分に会っていたりで、もう雰囲気だけのデタラメ。
TV放送 2005/04/24 BS05 1120-1250
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タイム・トゥ・ラン(2015年米)
ルーク・ヴォーン カジノのディーラー
ポープ カジノのオーナー(ロバート・デニーロ)
コックス 警備員(スペクターの殺し屋)
バホス巡査 女警官(ジーナ・カラーノ)
マルコーニ刑事 バホスの上司
シドニー ポープの娘(ケイト・ボスワース)
起:娘の手術代に困ったヴォーンは強盗計画に参加。
承:追われてバスを乗っとる羽目に。
転:解放された人質に紛れて退散。金も持ち出す。
結:実はすべてヴォーンの計画だった。
カジノのディーラーをするヴォーンは、娘の治療費が手に入らず苦労していた。
警備員のコックスは、カジノから資金洗浄用の金を盗む事を持ちかける。
オーナーであるポープに援助を求めて解雇されてしまったヴォーンは、
この話に乗る事に。
コックスの仲間ダンテらが参加。計画はヴォーンが立てる事となる。
一同は金をいただくが、撃ち合いでダンテが負傷。
バスを乗っ取り、異変に気付いた女警官バホスが追跡。
その様子はテレビでも中継される。
300万ドルが盗まれたと知ったポープは追跡を指示。
それは組織とのつながりを裏付ける金なのだ。
バスは高速に乗り、メキシコから国外逃亡する考えらしい。
給油が必要となり、バホスが対応する事に。ヴォーンは人質の一部を解放する。
ダンテは危険な状態で、バホスの上司マルコーニが鎮痛剤を持ち込む。
だが、ダンテは注射が原因で死亡。
マルコーニがポープの手下だと気付き、バスから放り出す。
SWATが突入を試みて撃ち合いに。
コックスが運転手を射殺したとして、警察を撤退させる。
実は運転手は無事で、ヴォーンはコックスを射殺していた。
ヴォーンはタイヤ交換の代わりに人質全員を開放。
マルコーニが乗り込むが、バスにヴォーンの姿はなかった。
ヴォーンは人質のフリをして退散していたが、ポープ一味に捕らわれてしまう。
だが、家族の為にやったと知ったポープは、手下を始末してヴォーンを逃がす。
バスの人質だった妊婦はヴォーンの妹で、手に入れた金を持ち出していた。
バホスは彼女の正体に気付くが見逃し、一味は二人だったと報告。
ヴォーンの娘は手術を受ける事となるのだった。
と言う訳で、ロバート・デニーロが出てるサスペンス。
デニーロはカジノのオーナーで、影で組織とも通じていた。
主人公はディーラーのヴォーンで、
娘の手術代を求めるが拒否された為、カジノの金を盗む事に。
カジノの用心棒らと組むが、裏切り等があって、路線バスを乗っとる羽目に。
警察や組織の追跡を受けると言う訳。
スピードを犯人側視点から描いた様な印象
(状況はちょっと違うけど)で、なかなか面白い。
ディーラーである主人公ならではの大胆なトリックも良い。
追跡する女警官ジーナ・カラーノはまあまあ。
デニーロの娘がケイト・ボスワースで、こちらはちょっと出てるだけ。
TV放送 2016/08/16 WOWOW 1900-2032
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タイムトラベラー きのうから来た恋人(1999年米)
冷戦でカルビン(クリストファー・ウォーケン)と
ヘレン(シシー・スペーシク)夫婦は、何年も自給自足できるシェルターを作る。
キューバ危機で、故障した戦闘機が家の上に墜落し、二人はシェルターへ。
放射能が消える35年間は出ない覚悟で、他の人々は彼らが死亡したと思う。
やがて、息子が生まれアダム(ブレンダン・フレイザー)と名づけ、英才教育を施す。
地上では、アイス屋が飲み屋になり、次第にあたりの治安も悪化する。
そして現代。ついにドアが開くが、カルビンらは周囲の変わり様に驚く。
放射能にやられたと思うが、買い出しは必要で、アダムがその役となる。
店をクビになったイブに案内させ、1年分の食料を買い、結婚相手を捜す。
変わった魅力でクラブでももてて、イブはちょっと不満に感ずる。
だが、ロスに水爆が落ちたという話を聞き、彼女は精神医を呼んでしまう。
アダムは逃げ、イブは彼の持っていた株券がすごい高価であると知り、事実と悟る。
ついに家を見つけ出し、アダムはイブを両親に紹介。
アダムは郊外に家を復元して、両親にプレゼントする。
と言うわけで、SF的な設定は使わずにタイムトラベルした人の話で
そこから巻き起こる珍妙な事件は、昔から似たような物が多くある。
が、ブレンダン・フレイザーと言う、どこかちょっとずれたタイプの俳優がやると
そこに好感が持てて面白い。意外に簡単に生活していけちゃうのは疑問だが。
TV放送 2001/08/20 BS05 1000-1154
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タイムボンバー(91)
時計屋のエディ(マイケル・ビーン)は、ビル爆破事故で子供を救出。
ニュースに姿を出した途端、見知らぬ一団に命を狙われ始める。
妙な記憶に悩まされる彼は、精神分析医アンナ(パッツィ・ケンジット)に相談。
病院も襲撃され、警察はエディは死んだと取り合わない。訳もわからずアンナと逃走。
真相をつかむためエディらは、記憶にある閉鎖されたラング精神病院へ。
70年代の人格改造で殺し屋を作る軍の計画で、洗脳され、エディとなったと知る。
だが、彼は要人暗殺に失敗し、行方不明に。逆に軍に脅威となったのだ。
一味はエディを襲撃するが、返り討ちに。次の計画がジョーダン長官暗殺と知り、
パーティへ急行。暗殺を阻止し、黒幕テイラーも射殺される
と言うわけで、タイムトラベルものかと思えば、そう言うのはまったくなし。
人格改造の戦士を作る話はありがちで、それも底が浅い。
しかも、後半は主人公が暗殺阻止に燃えて、別の話のようだ。
パッツィ・ケンジットはまたも裸あり。警察内の一味の協力者にロバート・カルプ。
VHS
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80万年後の世界へ タイム・マシン(59)
監督 ジョージ・パル
1900年。発明家ジョージはタイムマシンを発明。それに乗って、未来へ旅行。
二度目の戦争のショックで、マシンは紀元80万年へ。
そこは、パラダイスのような世界だったが、イロイ人と言う民族は無関心。
実は、環境破壊で人類は地上と地下に分かれ、
地下の退化したモロク人に奴隷にされ、時がくると食用にされていたのだ。
ジョージは、イロイ人のウィーナと言う女性を助けるため、洞窟に火をつける。
洞窟が閉じ、ウィーナと生き別れになったジョージは現代に戻り、
友人に説明するが、信用してもらえない。
友人らが帰った後、ジョージはウィーナと再会するため、未来へ戻っていった。
というわけで、タイムマシンを作っておきながら、
過去へは旅行してみないと言うのは、変な感じ。
いきなり80万年後へ言ってしまうのも唐突。しかも社会に干渉してしまうのは強引。
世界が分裂し……と言うくだりも、せいぜい村のレベルでしか見えず、ちゃちな感じ。
いかに古い映画とはいえ、もう少し、工夫があってよかったはず。
TV放送 92/01/12 10CH 04:20-05:45
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「タイムマシン」(2002)を見た。
タイムマシンと言うとH・G・ウェルズの数ある作品の中の1つで
おそらくはタイムトラベル物の元祖というべき作品だ。
かつて、ジョージ・パルが映画化したのだが、
何だかいきなり80万年後へ行ってしまい、そこで退化した人々と出会うと言う展開で
タイムパラドックスの面白さや、未来社会の描写の面白さや
猿の惑星的ショッキングさも何も備えておらず、ちょっとチープな印象があった。
今回、それをウェルズの孫だかが監督で撮影する事になり
最新の特殊技術を駆使するのは間違いないだろうが
今さら、チープなSFを作るとも思えないし、面白い作品ができるに違いない。
1899年ニューヨーク。科学者アレクサンダー(ガイ・ピアーズ)は研究熱心。
恋人エマに求婚するつもりなのだが、時間を忘れて黒板に何やら数式を書きまくる。
背広の袖でチョークを消すほどの無頓着さだ。
お手伝いのウォチット夫人に言われて、あわてて出かける。
求婚するための指輪も渡される。
屋外のスケート場で待っていたエマは、アレクサンダーが遅刻するのには慣れっこ。
入口の前にあった、まだ出始めの自動車を見て関心を持つアレクサンダーだが
そんな事をしている場合ではない。
エマと会い、彼女と約束していた花束を持ってくるのを忘れたと気づくが
エマはそんな相手と承知の上だ。
動揺するが、アレクサンダーはエマを脇の道へ連れて行き、そこで指輪を渡す。
感激するエマだったが、ひそんでいた強盗が、金品をよこせと言う。
アレクサンダーは素直に財布を渡すが、強盗はエマに指輪も渡せと要求。
エマはこれだけはイヤだと抵抗。強盗ともみあい、撃たれてしまう。
彼女はそのまま息を引き取る。
失意のアレクサンダーは、それから数年何やらひたすら研究をし続けた。
ウォチット夫人や友人のフィルビー博士は心配し、何とか外へ連れ出そうとする。
アレクサンダーは、来週説明するから来てくれと言い、フィルビーもちょっと安心。
だが、その時、アレクサンダーはタイムマシンを完成させていたのだった。
彼はタイムマシンを作動させ、3年前へ戻る事に。
スケート場にエマが到着すると、いつもは遅刻するアレクサンダーが待っていた。
彼女は脇の道へ行って話をしようと言うが、アレクサンダーは外へ連れ出す。
外には自動車がいるが、アレクサンダーは見向きもせず
普通ならば関心があるはずなのにとエマは不思議がる。
アレクサンダーは、エマに対して今日はここで別れ、
後で私が「なぜ来なかった」等と言うかも知れないが、気にしないでくれと頼む。
訳がわからないが、エマはそれを承諾する。
それでも約束した花束だけはくれと言い、
アレクサンダーは彼女を店の前に待たせて花屋へ行く。
しかし、その間に暴走した馬車が突っ込み、エマは引かれて死んでしまう。
1回チャレンジしただけなのだが、アレクサンダーは毎回エマが死ぬ事を悔やむ。
そして答えは過去にはないと、未来へ行く事を決意する。
タイムマシンを作動。小刻みに未来へ行ったりはせず、いきなりどんどん進む。
タイムマシンの周囲に何やら空間ができて、その周囲が急速に時間が続く感じ。
実はこれはちょっと理にかなっていて、現代の技術の延長でも
相対性理論を応用すれば未来へ行く事はできるらしい。
むしろ、過去へ行く方法の方が難しいのだ。
何しろ、タイムマシンの周囲は急速に時間が進み、クモの巣がどんどんできていき
周囲に家ができたり戦争があったりするが、
彼の家のタイムマシンの部分だけは、何の変化もなかったらしい。
でも、クモの巣って数時間でできるらしいから、たいして速い速度とは言えないかも。
うっかりエマの写真が入ったロケットを落としてしまい、
拾おうとするが手を出すと痛い。ロケットの写真はたちまち風化してしまう。
見える風景に「今こそ未来だ」との看板を見つけ、アレクサンダーは機械を止める。
到着したのは、2030年だった。約130年進むのに10分はかかった感じだが
この調子だと、実は未来へ行くにはかなり時間がかかるのは、後で説明する。
この時代は、映画の2002年よりさらに技術が進み、
月を爆破して居住地を作ってるらしい。
通りかかった女性は、アレクサンダーを見て、レトロなファッションと言う。
それでも誰も彼に関心を持たず、フラフラと歩きながら見つけた図書館へ。
ここへは子供たちが見学に来ていて、
先生が、言う事を聞かないと遺伝子を組み替えると脅している。
ガラスのような板に、男が映し出され、言葉での質問に反応して
必要な文献を探してくれると言う寸法だ。
アレクサンダーは、タイムトラブルについて質問。
だが、出てきた答えは、ウェルズやジョージ・パルと言う名前で
それはSFとしての存在であり、実際の技術の話でない。
この時代でも、タイムトラベルはできないと言われていたのだ。
失意のアレクサンダーは、タイムマシンに戻り、さらに未来へ行く事にする。
だが数年後のところで衝撃を受けストップ。外へ出ると人々が避難している。
警官が来てすぐに逃げろと引っ張る。何が起きたのかと聞くと、
月を破壊しすぎて、異常気象になり、軌道が狂い、落下の危険にあると言うのだ。
アレクサンダーは警官を振りきり逃げ、再びタイムマシンでさらに未来へ。
しかし、再び衝撃を受け、気絶してしまう。
気がつくと、タイムマシンのメーターは80万年後をさしていた。
何年まで行くつもりだったのか知らないが、ちゃんとメーターには桁があるのだ。
ついでに言うと、80万年後に到達するには、
先ほどのペースでは1ヶ月程度かかるはずで、そんなに気絶していたのか。
彼は何者かに助けられ、崖の壁面に竹で作られた家で生活する人々の部落へ。
彼らはエロイ族と言い、アレクサンダーに興味津々で話しかけるが言葉が通じない。
アレクサンダーが話すと、女教師であるマーラは彼の言葉を理解する事がわかった。
彼女らは勉強用の言葉として、英語を伝えており、「岩に書かれた言葉」と呼ぶ。
破壊されたティファニーなどの店の看板を集めて覚えたのだった。
どうやらこの時代は、むしろ退化してしまっているようだ。
マーラと弟ケイレンはアレクサンダーに関心を持ち、親しげにするが
他の連中はそれほどでもない。
朝になると、エロイ族は陸に上がり、風車を動かして何やら作業してる。
ほのぼのとして社会だ。
タイムマシンの所へ行ってみると、何とか動きそうで一安心。
マーラは、アレクサンダーが別の時代から来た事をすんなり理解し
元の時代に戻る際は、ケイレンを連れて行ってほしいと言う。
なぜかと思っていた途端、異変が起こる。
地中からモーロック族と言う連中が現れ、怪力で次々エロイ族を襲う。
吹き矢で人々を倒して回るが、毒矢ではないらしい。
襲われた人々は、地中に引きずり込まれてしまう。
マーラも捕らわれ、アレクサンダーは助けようとするが、もはや砂の中へ。
地中に住むモーロック族は、エロイ族を食料としており
どちらも砂の中でも平気らしい。
エロイ族は、捕らわれたらもう助けられないとあきらめ顔だ。
アレクサンダーはあきらめず、壊れずに残っていた博物館のガラス板に
世界がどうなったかをだいたい聞いて理解。
ケイレンを連れてモーロックの谷へ。途中、ケイレンを待機させて崖を降りる。
地中には洞窟があり、そこにモーロック族が住んでいた。多数の死体もゴロゴロ。
捕らわれたエロイの人々は牢に入れられ、マーラはまだ無事だった。
そして、アレクサンダーを待っていたのは、
モーロック族の管理人(ジェレミー・アイアンズ)だった。
彼によると、人類は2つの人種に分かれたのだ。
エロイはモーロックの食料になったとか、アレクサンダーが来る事は知っていたとか
この時代で唯一、知識を持っている人物という感じだが、何やら唐突な気もする。
なぜかアレクサンダーは激怒し、この状態に耐えられないとばかり
タイムマシンを作動させ、その上で格闘する。
管理人をタイムマシンの周囲の空間から落とすと、たちまち相手は風化。
その落ちた時点の時代で生きられるのではと言う気もするが。
そのままマシンは暴走し、気がつくと、西暦90億年だかに到達する。
先ほどの計算では、到達するには80年くらいかかるはずだし、
メーターもこんな年度まで対応しているとはすごすぎる。
世界はさらに荒廃して、巨大な岩地のようになっていた。
これではいかんと戻るが、出発した時代ではなく、西暦80万年に戻る。
生き残ったモーロック族が襲ってくるがマーラを救出し、
タイムマシンのエンジン部分に棒か何かを引っかけて、暴走させて逃げる。
追ってくるモーロック。あわてて崖を登ると、ケイレンが呼んだエロイが待機。
助け上げたところでタイムマシンが爆発。モーロックは巻き込まれて全滅。
エロイとアレクサンダーらは安全地帯まで逃げ切ったらしく全員無事。
おいおい、都合良すぎないか。
タイムマシンを暴走させると爆発する事や、この程度逃げれば安全だと言う事を
アレクサンダーは知っていたのか。
そして、人類を二分したはずのモーロックが、なぜその場所に集合していたのか。
何にせよ、モーロックが全滅して、エロイの未来は平和な物になるはずだ。
しかしタイムマシンが失われたと気にするマーラ。
だが、アレクサンダーは、彼にとって数日前のエマの2度目の死のショックも忘れ
なぜかこの時代に残ると決意するのであった。
そして、かつての家のあった場所へ行き、マーラたちに紹介する。
1899年と左右で同時進行で見せる。
アレクサンダーが行方不明になったと寂しがるウォチット夫人や友人のフィルビー博士。
だが、フィルビーは、彼は行くべき場所を見つけたのさと言い
ウォチット夫人を自分の所で働くように誘う。
ウォチット夫人は、アレクサンダーにさよならと言って、屋敷を去る。
タイムマシンの部屋をのぞいてみた事はないのだろうか。
と言うわけで、原作はH・G・ウェルズの有名なSF作品で、
孫だかが監督で映画化。
かつてジョージ・パルが映画化しており、その話はなぜか劇中でも語られる。
原作はタイムトラベルを初めて描いたような作品なので
その発想だけが画期的だったのだろうが
いざ後年映画化してみると、タイムトラベル物の面白みと言うべき
タイムパラドックスとか、未来社会の描写とかがまったくなく
何だか原始人のような連中に振り回されるだけで
他のウェルズの原作の他作品に比べると、貧弱な感じだった。
本作ではそこらへんを改善したかと思ったが、
まず最初に死んだ恋人を甦らせようと過去へ戻るあたりが、目新しい。
タイムマシンを作った動機を描いたという感じで、リアル感を増そうとしたのだろうが
それにしては、タイムマシンがいきなりできるのが違和感ありすぎ。
ロケットでも、少しずつ改良するのだから、
タイムマシンも、例えば10秒だけ移動とかそう言う実験があってしかるべき。
さもなくば、画期的な理論や物質を発見するシーンがなければ。
途中、多少他の時代の描写があるが、結局はやはり80万年後へ。
途中が抜けすぎてるあたりが前作で気になったところだが、今回もそれは同じ。
エロイやモーロックの描写は、特撮技術の向上で
前作の村レベルにしか見えないよりは多少マシに。
それでも、何だか猿の惑星のバッタ物にしか見えないのは、目新しさがないためか。
かと思えば、なぜこうなったかを語るために、
管理人的な存在のジェレミー・アイアンズが唐突に現れ、これまた調子狂う。
結局、この時代に留まるのはいいとして
タイムマシンを暴走させると、爆発するなんてこと、なぜ知っていたのか。
おまけに逃げて、モーロックは巻き込まれて全滅するが
例えば、地球が壊滅してしまうのではとか言う不安はなかったのか。
タイムマシンから落ちると朽ち果てると言うのも説明がない。
かなり無茶な話と言う感じだが、最後のお手伝いさんが出てくるシーンはなかなか良く
冒頭のシーンも面白かったから、ダメなのは80万年後のシーンばかり。
原作をもっといじった方が良かったと言う事か。
▼
「タイムライン」(2003)を見た。
ジュラシックパークで、現代に恐竜が復活するための
理論をでっち上げたマイケル・クライトンが原作の作品で、
今回は時間旅行をすると言うから、これはどういう手で来るか期待できる。
監督がリチャード・ドナーで、アクション系はともかく、
この手の作品はちょっと?の部分もあるがとりあえず見てみる。
ニューメキシコ。荒野のまっただ中で、男が倒れて死ぬ。
意味不明な言葉を残して。
医師たちは検視するが、それは驚くべき状況だった。
臓器、血管、骨格など、体内のあらゆる組織が、なぜか断層のようにずれていたのだ。
だが、そこへ大企業ITCの者が現れ、彼を連れ去ってしまう。
実は男が言い残した言葉は、フランス南西部の地名だった。
そこでは、14世紀の修道院の発掘作業が行われていた。
当時は英仏が100年戦争をしていた時代だ。
指揮をするのはジョンストン教授。
彼の息子クリス(ポール・ウォーカー)は、以前は歴史には関心がなかったが、
助手のケイトに惹かれて以来、発掘現場に出入りするようになったと言う。
だが、ケイトはそんな彼の気持ちを知りながらも、発掘の方に夢中だと拒む。
相変わらず歴史には関心がないと言うクリスだが、
仲間のマレク(ジェラルド・バトラー)は、掘り出した男女の石像を見せる。
彼らは手をつないだ状態で死んだらしい。そして男の耳はなぜかない。
クリスは削れたのではと言うが、マレクは最初からそうだったと言う。
なぜそうなったか関心を持つクリスに、マレクは歴史に関心が出てきた証拠だと言う。
過去を知ることは、人類の未来を知る事にもなるのだと。
発掘現場が崩壊し、埋もれた洞窟があらわになる。
数百年封印されていた場所に入る事になり、ケイトらは興奮気味だ。
正面の祭壇のような場所は、何者かに破壊されており、
こんなひどい事をするのは誰と怒るケイト。
だが、そこにはなぜか、仕事で留守にしている教授の物らしいメガネのレンズが。
当時、メガネはないはずだ。そして発見された巻物には、教授の文字で「助けて」と。
科学的分析の結果も、その筆跡は教授の物で、そのインクの年代は14世紀とわかる。
いったい何が起きたのか。
支援者であるITCに呼ばれ、彼らは怪しい基地へ連れて行かれる。
そこで彼らが説明されたのは驚愕の事実だった。
社長ドニガーの指揮下で、彼らは転送装置の開発を進めており、
一部は成功を収めたと言う。
続いて、大陸間で物体を移動させる研究をしたが、なぜか目的地に着かず、
しばらくしてから現れたと言うのだ。
調査したところ、なぜか物体は14世紀のフランスに着く事がわかったのだ。
どうやら時空を結ぶワームホールを見つけてしまったらしい。
そこで、なぜその時代としかつながらないのか、その理由を探るため、
当時に詳しい教授らを送り込んだのだが、手違いで戻らなくなったと言うのだ。
人間を送るためには、DNA他の情報をデータ化し、現地で再現する必要がある。
発掘チームの物理学者スターンは、その手法は危険だと言う。
危険な旅行と承知の上で、クリスは父を救うため過去へ行く事を決意。
ケイトやマレクも同行。フランス語が堪能なフランソワも抵抗を示すが、
皆に説得され行く事に。
ドニガーの部下ゴードンは、すでに何度も言っているからと、これまた抵抗するが
何としても行けと命じられ、渋々行く事に。
ゴードンには現地で何やら始末しろとも指示が。元海兵隊員も同行。
時計など現代の発明品はすべてはずし、教授の時のようなミスは犯さないようにし、
一同は装置に入る。そして、激しい苦痛の後、一同は1357年のフランスへ。
一同は川に流され、何とかはい上がり移動する事に。
制限時間は6時間。それを過ぎると自動的に返されると言う。
ペンダントのような装置をつけられ、それのボタンを押すと、好きな時に帰れるとも。
だが、帰る際は、周囲に空いた場所がなければならない
なんて物語上都合の良い設定もあるらしい。
この周囲では、イギリス軍のオリバー卿らと、
フランス軍のルノー卿らが激しい戦闘をくり転げていた。
一同はイギリス軍の追跡を受け、海兵隊員が矢でやられ、あわてて装置で帰還する。
だが、こっそり持ち込んだ手榴弾のピンをはずしており、
現代に帰還した途端に爆発。装置が破壊されてしまう。
現代の技術者やスターンらは、あわてて修理するが、
6時間以内に修理ができないと、彼らは戻る事ができなくなるのだ。
しかも、実は時間旅行を続けると、次第にコピー劣化のごとく、
体がゆがんでいくと言う問題も明らかに。1回だけなら問題ないはずだが。
そうとは知らないクリスらは、イギリス軍から逃げ、物陰に隠れる。
マレクは、同じく隠れている女性を見つけるが、
共に追われているらしく、言葉は通じないが、かばい合って、
見つかった兵を倒したりして、彼女に連れられて移動する事に。
クリスらも合流し、女性に案内されて村へ到着。
そこは彼女の出身地らしいのだが、今はイギリス軍に占領されていると言う。
一同は捕まってしまい、フランス語を話すフランソワは処刑されてしまう。
彼らは牢に入れられ、そこであっさり教授と再会。
狭い牢ではペンダントが使えず、身軽だと言うケイトが屋根を登って外から回って、
見張りを倒して逃走。
何回か逃げたり捕まったりした気がするが、要約すると、
装置を作動させたところ、なぜか現代へは戻れないとわかる。
教授とゴードンは捕まる。
クリスとケイトは、小屋に火を付けられ、死んだと思われるが
実は無事脱出しており、村から脱出する。
マレクは捕らわれていた女性を助けて逃走。
彼女をフランス軍に渡すが、いつの間にか彼女は英語も話せるようになり
彼女が、ルノー卿の妹であるクレアと言う女性だと知る。
レディクレアは、まさに今日処刑され、それに奮起したフランス軍が
イギリス軍を撃退するのだ。
もしクレアが死ななければ、歴史が変わってしまう事になる。
そしてもう1人の海兵隊員は、いつの間にか死んだらしい。
マレクは仲間の所へ戻ろうとするが、何となく立ち往生。
その間にクレアが英国軍に捕らわれてしまい、助けるために城へ向かう事に。
教授とゴードンは、馬に縛られて移動させられる。
教授のペンダントはすでに奪われていたが、
ゴードンの物もデ・キアと言う男に奪われる。
実はデ・キアは、ゴードンらと共に何度も時間旅行をしていた仲間で、
ゴードンに見捨てられたと恨んでいた。
冒頭の男のように死ぬのを恐れ、留まる事にしたのだ。
彼はゴードンを射殺し、ペンダントを奪ってしまう。
クリスとケイトは、教授が世話になっていた教会へ。
そこから城へ通じる通路があるはずだ。
ここへは教授も来たらしく、書類とメガネが残されていた。
地下へ入り、そこで祭壇のような所を見て、それを壊したのが自分自身だと気づく。
ケイトはそこを破壊し、その裏にある秘密の通路を通って城へ向かう事に。
仏軍ルノー卿らに連絡し、彼らも城への潜入させようとする。
捕らわれてる教授は、捕らわれたマレクと共に、
英軍オリバー卿に脅され、火薬を作らされる事に。
仏軍は投石機で城を攻撃するが、教授の火薬を含む英軍の迎撃で、
なかなか歯が立たない。
ルノー卿らは教会からの通路で城へ入れるつもりが、
行き止まりになっていたと知り激怒する。
だが、英軍の攻撃だかの爆発で、天井が崩れて、通路が開く。
振動で教会の机が倒れ、教授のメガネが床に落ちる。
仏軍やクリスらは城へ侵入。英軍オリバー卿はクレアを処刑しようとするが、
マレクは彼女を助けるために奮戦。抵抗するデ・キアと対決。
耳を切られ、自分があの石像の男だと気づく。
デ・キアを倒し、クリスらもオリバー卿と対決して倒す。
クリスらは、唯一残されたペンダントである、
(後は壊されたりしてなくなった)
ゴードンからデ・キアが奪ったペンダントを回収。
だが、マレクはクレアと共に残る事を決意。
クリスらは慌てて退散し、空いた場所を見つけて帰ろうとする。
追ってくる英国軍の連中。
現代では、おおむね装置を修理するが、今の転送では81%の成功率しかない。
社長は、証拠を消して退散しようとするが、スターンらは転送を強行する事に。
クリスがボタンを押し、スターンらは転送が開始したと気づく。
装置は閉鎖され、始末しようとしていた社長は閉じこめられてしまう。
そして転送が開始。クリスらは現代へ戻り、逆に社長は14世紀へ。
クリスらを追ってきた兵士に、社長は惨殺される。
教授らは発掘を完了させ、石像を完全に掘り出す。
それは領主となったマレクがクレアと結婚し、幸せに暮らしたと書かれていた。
彼らは子供に、フランソワとかケイトとか名付けたと言う。
と言うわけで、タイムトラベル物の展開は2パターンあるようで、
どんどん歴史が替わっていくパターンと、
いろいろやっていても、結局歴史は替わらないパターン。
この作品は、基本的に後者の方らしく、ちょっと微妙なところもあるが
何となくつじつまが合っていって、最終的に収まるところに収まる。
それが展開の意外性を損ねているのも事実という感じ。
主役のはずのポール・ウォーカーがあまりパッとせず、
過去の女性と恋に落ちる人の方が活躍してる感じ。
調べてみると、トゥームレイダー2の相手役の人で、
と言う事はボンド役の候補にもなっている人だ。
まあ物語は可もなく不可もなくと言う感じで、
何かB級作品を見ているような、意外に底の浅い感じ。
時間旅行の理論の方も、転送装置やワームホールは説明なしに出てきて
ちょっとごまかされた感じ。
1つの時代にしか行けない理由も不明のままだし、
なぜボタン1つで戻れるのかも説明がない。
どうせ理論を適当にごまかすなら、2つくらいは別の時代にも行ってほしかった。
▼
タイムリミット(2003年米)
マット・ウィトロック 警察署長(デンゼル・ワシントン)
アレックス マットの妻。殺人課刑事(エバ・メンデス)
アン マットの彼女(エイリアンプレデターの主役)
クリス アンの夫(ディーン・ケイン)
チェイ 検死官。マットの友人
スターク捜査官 麻薬取締局
ポール・キャボット ニセ医師
警察署長マットは、刑事である妻アレックスがいるが離婚寸前。
同級生のアンと不倫していたが、彼女は末期癌で余命半年と知る。
高額治療を受けさせるため、押収品の金を持ち出し、共に逃げようとするが、
放火らしき火事でアンと夫クリスが死んでしまう。
アレックスが捜査に乗り出し、
アンの周囲に男がいたと突き止めるが、マットが必死に隠ぺい。
さらにスターク捜査官が押収品を回収に来ると言う。
アンの主治医は以前会ったのとは別人で、彼女に癌などなかったと言う。
ニセ医師キャボットは死体安置所の職員で、生きていたクリスと組んでいたと判明。
ホテルへ押し掛けると格闘になり、
キャボットは窓から落ちて死に、マットは金を奪って退散。
アレックスは保険金の受取人がマットである事から、彼の関与を疑うように。
マットの所に生きていたアンから連絡が入り、クリスにだまされたのだと言う。
マットは取引現場へ行き、クリスと格闘に。アンがクリスを射殺する。
だが、アンこそ計画の首謀者で、愛はあったが貧乏は嫌だと銃を向ける。
そこへかけつけたアレックスがアンを射殺。彼女はマットの携帯を追跡したのだ。
バカだったと言うマットをかばい、アレックスは、キャボットが主犯で、
アンとクリスが手下だとマットが気付いたのだと証言。
かけつけたスタークには無事だった金を渡す。
マットには保険金として100万ドルが入る事になるが、
任務で得た利益だと、アレックスは受け取りを止める。妻として。
と言うわけで、デンゼル主演のサスペンス。
彼は小さな町の警察署長で、妻エバ・メンデスも刑事だが離婚寸前。
同級生のアンとW不倫するが、
彼女が末期癌だと知り、押収品の金を治療用に持ち出してしまう。
ところが放火でアン夫婦が死亡し、妻が捜査に乗り出す。
さらに捜査官が押収品の引き渡しを求める始末。
ここまで追い込まれたら、逃げた方が楽に思えるが、
デンゼルは何とか取り繕おうと悪戦苦闘する。
残念な事に後半の展開は、
エバ・メンデスとアン役の女優さん(エイリアンプレデターの主役)の
知名度の差から予想がついてしまう。
面白そうだったのに、安易な所に落ち着いたねと言う印象だ。
DVDレンタル
▼
タイムリミット−72(2015年米)
コンラッド・ミラー中佐 (ルーク・ゴス)
ローラ ミラーの恋人
アダムス刑事 警察
クシュコ捜査官 ロシア
マイロン ミラーを追跡
ミラーは、妊娠した恋人ローラの為に危険な仕事から足を洗う事を決意。
アダムス刑事とロシアのクシュコ捜査官は、ミラーを追ってローラを訪ねる。
ミラーを狙って男女が現れるが撃退。
さらに旧知のマイロンも現れるが、ローラがかけつけて救出。
実はミラーは二重スパイで、ローラの正体は元KGBだった。
ミラーは機密を手土産に金を受け取るが、
それをライフルで狙うマイロンの姿があった。
と言う訳で、デスレース2のルーク・ゴス主演のアクション(?)
軍人のゴスが、なぜだか刑事とロシアの捜査官と言うコンビに追われる。
さらに別の追っ手もいて、危険な仕事はやめてと言ってた恋人も一枚かむ。
何が何だかわからないまま展開し、80分の映画の残り5分くらいの所で、
実はゴスが軍の機密を盗み出したと判明。
早く言ってよーと言う印象だが、
それがわかった所で、ドタバタの説明がすべてついた訳でもない。
TV放送 2016/01/05 WOWOW 2100-2221
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ダイヤモンド・イン・パラダイス(2004年米)
監督 ブレット・ラトナー
マックス 引退した泥棒(ピアース・ブロスナン)
ローラ マックスの相棒(サルマ・ハエック)
スタン・ロイド FBI(ウディ・ハレルソン)
ソフィ 現地の女刑事
ヘンリー・ムーア 人道援助していると称する人物(ドン・チードル)
コワルスキー 刑事(CSIマイアミのトリップ捜査官)
FBIのスタンは、ダイヤ泥棒のマックスを警戒。
だが遠隔操作した車に閉じ込められ、まんまと盗まれる。
マックスは相棒ローラと結婚、引退する事を決意し、南の島でバカンスを楽しむ。
だが二人の前にスタンが現われる。
近くに豪華客船が停泊しており、
そこに展示されているダイヤをマックスが盗むはずと言うのだ。
一方、ムーア氏は人道援助に役立てると称して盗み出せと依頼。
そこでマックスは、彼に船への侵入方法を指示。
ローラはマックスが相変わらずダイヤを狙っていると考え、部屋から追い出す。
仕方なくスタンの部屋に泊まる事に。
そのために、現地の女刑事ソフィに仲を疑われるハメに。
誤解をとくため、4人でダイビングに出かける。
その頃、客船にムーア氏の手下が侵入。だが捕まってしまう。
そのスキにダイビングから抜け出したマックスがまんまとダイヤを盗んで退散。
ダイヤが盗まれたと知ったスタンは、自分たちがアリバイに利用されたと腹を立てる。
そこへムーア氏が現われ、銃を向けられるが、スタンが射殺。
マックスは、ムーアに協力を求められたが、
断ると自分たちでダイヤを盗もうとしたと供述。
ローラは信じてなかったが、
マックスは大切なものを見つけたと、彼女にプロポーズする。
一方、スタンは泥酔したかに見せて、マックスを監視していたと判明。
隠されたダイヤをいただくが、マックスはスタンを車に閉じ込め、
またもこれが最後と楽しむのであった。
と言うわけで、小粒なアクションも手懸けるブレッド・ラトナー監督が、
今回は007を引退したばかりのピアース・ブロスナンを大泥棒として描く。
ブロスナンのキャラはボンドと大差なく、そこは違和感ないが、
引退した泥棒と言う事で、なかなかその手口を見せずイライラ感あり。
むしろ目立つのが彼を追うウディ・ハレルソンの存在で、
普通この手の追跡者は添え物的な事が多いが、本作では出ずっぱり。
実は。。。と言うわけで、何かどこかで聞いたような展開に。
ブロスナンの颯爽とした活躍を期待したが、そんな訳で終盤まで肩透かしが続く。
最後にダイヤを盗み出すが、せっかく凝った手口でアリバイを作ったのに、
理屈抜きで疑われたのでは意味ない感じ。
TV放送 2007/11/14 **** 1530-1708
▼
ダイヤモンド・クエスト カリマンタンの魔神(2001年米)
55年ボルネオ。原爆を開発した科学者ジョン(キース・キャラダイン)は
研究のために必要なダイヤを求めて、妻ヘレンと共にジャングルへ。
現地に詳しいマイク(ビリー・ゼーン)にガイドを依頼する。
しかし、マイクがヘレンと親しげにするので嫉妬。
原住民が案内すると言うので、マイクを断り、彼らに任せる事にする。
マイクは人狩り族ジュルーらと知り、一行をつけて監視する事に。
ジョンは自分が殺され、ヘレンが慰み者にされる運命と知るが、マイクが乱入。
マイクは撃ち合いの末、ジョンらを救出するが、自らも負傷する。
神が現れたと称して追っ手を脅かし、ジュルーと対決してこれを倒す。
実はマイクはジュルーを殺しておらず、その命と交換でダイヤを奪っていた。
と言うわけで、インディ・ジョーンズほどではなくても、
ジャングルを舞台にした冒険物は数多くあり。
タイタニックの悪役ビリー・ゼーンも何か似合いそうな感じだが、
いかんせん物語の方はパッとせず、
首狩り族とか原爆の開発者とかダイヤの話が、話だけで終わってしまい拍子抜け。
TV放送 2003/03/22 BS05 1215-1350
▼
ダイヤモンドの犬たち(1975年米英)
マイク・ブラッドレー ダイヤ会社の警備担当(ピーター・フォンダ)
ウェッブ 警備室長(テリー・サバラス)
クレア 重役の娘(モード・アダムス)
ルイス 一味のリーダー
チルトン 一味(クリストファー・リー)
一味 (O・J・シンプソン)
ダイヤ会社の警備室長ウェッブらは、ダイヤを盗もうとする一味がいると警戒。
重役ネルソンの指示で、警備担当のマイクは一味に潜入する事に。
マイクは脱走中の警備員に扮して一味に接触するが、
一味によってネルソンが殺され、ウェッブに追われる羽目に。
実はマイクは以前から一味と通じていたのだが、裏切られないよう手を打たれたのだ。
会社の施設を襲撃し、ダイヤを奪う事に成功。マイクは恋人であるクレアと合流する。
だが撃ち合いでリーダーのルイスやチルトンらがやられる。
マイクとクレアはヘリで逃走。
ウェッブはいずれ見つかるだろうと、彼らを見逃すのだった。
と言うわけで、70年代のアクションもので、
ダイヤを奪う男がピーター・フォンダ。それを追うのがテリー・サバラス。
一味にはOJシンプソンやクリストファー・リーもいて、
フォンダの恋人役がモード・アダムス。
と来たら、当時のぼちぼちなメンバーを集めた訳で、期待も高まる。
フォンダは警備員なんだけど、内通者を探るため、極秘に一味に接触。
実はフォンダこそ内通者だったが、
一味のリーダーは裏切られないようにと、囮捜査を指示した人物を始末。
実にまだるっこしい序盤だ。
フォンダは警備に詳しく、一味は傭兵と言う訳だが、
厳重な警備を破ったとか、高度な戦術を使ったと言う印象もなく、強奪は成功。
だが、その後の撃ち合いで簡単に一味は全滅。
フォンダと恋人のアダムスだけがヘリにたどり着くと、
今まで冷酷だった追っ手サバラスが、いずれ捕まるさと逃がすあたりは、
お前こそ一味じゃないか?と言う感じだ。
TV放送 2013/10/03 イマジカBS 0830-1029
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ダイヤルMを廻せ!(54)
監督 アルフレッド・ヒッチコック
トニー(レイ・ミランド)は、妻マーゴ(グレース・ケリー)が
推理作家マークと浮気している事を知り、殺害を計画する。
元同級生で殺人犯のスワンが、レスゲイト大尉(アンソニー・ドーソン)と
称している事に気づき、彼を脅迫。アリバイ作りのため、彼に殺害を指示する。
当日。トニーはマークと外出。電話に出たマーゴはスワンに襲われるが、
格闘の末、ハサミで殺害してしまう。
内ポケットから、マーゴとマークの手紙が見つかり、脅迫されていたと判明。
正当防衛は証明されず、マーゴの計画的殺人として、死刑判決が出る。
執行前日。マークはトニーの金を発見。スワンに払う金と気づく。
警部はマーゴを帰宅させるが、カギが合わず入れない。
事件の日、トニーはスワンの服から、カギをマーゴのカバンに戻したが、
実はそれはスワンのカギで、スワン自身は隠し場所の階段の下に戻していたのだ。
マーゴは隠し場所を知らない事が判明。
警察でマーゴのカバンを受け取ったトニーが帰宅。
カギが合わず、事態に気づき、階段の下からカギを取り出して開けてしまった。
と言うわけで、ヒッチコックの完全犯罪的な推理もの。
レイ・ミランドが完全犯罪を計画しながら失敗し、それでもうまく展開してしまい
何と簡単に、妻に死刑判決が出るあたりは、調子がよすぎる。
カギがどうこうと言う推理も、意味はわかるが、まだるっこしい。
音楽はディミトリ・ティオムキン。
TV放送 94/11/27 10CH 02:30-04:35
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ダイヤルM(98)
監督 アンドリュー・デービス
会社社長スティーブン(マイケル・ダグラス)の妻エミリーは
新進の画家デビッドと浮気するが、スティーブンはデビッドが詐欺師で
妻の財産目当てと知り、彼を脅迫。50万ドルで妻を殺すよう依頼する。
スティーブンが友人とカードしている間に合い鍵で部屋へ侵入させ、
台所で電話するエミリーを襲わせる計画だったが、エミリーは反撃で相手を刺殺。
帰宅して事態を知ったスティーブンは、あわてて合い鍵を隠す。
だが警察の捜査で犯人の素顔を見ると、デビッドの友人ロナルドだった。
デビッドは殺人の話を公表するとスティーブンを脅迫。
エミリーはスティーブンが違法な債券売買で破産寸前と知り、彼を怪しむようになるが
警察は彼にアリバイがあると言う。しかし、彼女の鍵でロナルドの部屋が開く。
スティーブンは詐欺師デビッドが浮気をネタに恐喝し
関係を隠すため鍵を隠したと言い訳する。
デビッドに金を渡して会話の録音テープを回収。その後刺殺するが
エミリー宛にもう1本のテープが送られたと知り、あわてて帰宅。
エミリーはスティーブンが殺人を依頼したと知り格闘の末、スティーブンを射殺する。
と言うわけで、ヒッチコックの「ダイヤルMを廻せ」のリメイク。
前作は3Dが目玉で物語はあまり面白くなかった。
今回は前半は同じだが、後半はスティーブン自身も窮地に追い込まれる展開に。
前作の都合の良すぎる展開を少しはリアルにしたつもりなのだろうが
エミリーの浮気の写真を事前に自分宛に送り
妻にばれた時の言い訳に利用するなど、やはり都合の良すぎる展開と言える。
TV放送 2000/07/16 BS05 2000-2148
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太陽がいっぱい(60)
監督 ルネ・クレマン
トム(アラン・ドロン)は、金持ちの友人フィリップを連れ戻しにローマへ。
彼らは仲がいいが、フィリップの恋人マルジュがいると、トムはのけ者に。
3人で船旅に。マルジュがフィリップのシャツにイヤリングを見つけ、怒って下船。
トムは、フィリップ殺害を考えた事があると話す。サインをマネし、口マネもする。
手紙はタイプを利用。イヤリングを隠したのもトムだ。
その後、フィリップを実際に刺殺。死体を海へ捨てる。
トムは、フィリップのフリをして、船を売る準備を。
マルジュあての手紙を書き、電話で話す。
友人のフレディが、トムの秘密に気づくが、トムが彼を撲殺。
警察が捜査を開始し、フィリップを容疑者とする。
殺人犯の指紋と、フィリップの部屋の指紋が一致。
フィリップの遺書が見つかり、遺産はマルジュのものに。
マルジュはトムを求め、2人は愛し合う。太陽がいっぱいで、最高の気分と言うトム。
船が売られる事になり、陸へ。スクリューに、死体を入れた袋がからまっていた。
というわけで、アラン・ドロンの出世作と言うべき、完全犯罪もの。
フィリップを犯人に仕立てるあたりはうまいが、サインのマネ、口マネに頼っていて、
ちょっと弱い気がする。何か抜けがありそう。
TV放送 92/06/30 BS11 22:00-00:00
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太陽にかける橋/ペーパー・タイガー(1975年英)
ブラッドベリー少佐 (デビッド・ニーブン)
日本大使 (三船敏郎)
弘一 大使の息子
ミュラー ドイツの記者(ハーディ・クリューガー)
ブラッドベリー少佐は、某国に駐在する日本大使の息子弘一の家庭教師をする事に。
少佐は大戦中に勲章をもらったほどの人物で、弘一はその武勇伝を聞きたがる。
ある時、反政府ゲリラの襲撃を受け、少佐と弘一は人質にとられてしまうが、
弘一は、少佐ならば簡単に脱出できると信じる。
そんな頃、記者ミュラーは、少佐の経歴がデタラメだと気付き、大使に報告。
アジトを脱出した少佐らは、一味の襲撃をかいくぐり、軍のヘリに救出される。
生還した少佐は、一連の話はほら話で、実際には軍にいなかったと告白。
大使は意に介さず、あなたの過去よりも、息子の未来が大切だと語るのだった。
と言うわけで、デビッド・ニブンと三船敏郎競演の作品。
ニブンは、某国の日本大使である三船の息子の家庭教師に。
彼は戦争の英雄だったと武勇伝(ほら話)を語る。
その調子は、ニブン自身の80日間世界一周あたりを連想させるとぼけた感じ。
こんな役、彼しか出来ません。
そんな中、政治犯釈放を求める一味が、ニブンと大使の息子を誘拐。
息子はニブンの話を本気にしていて、彼と協力すれば脱出できると奮戦。
その頑張りに、ニブンは自らを恥じると言う訳。
三船大使はニブンを責めず、大事なのはあなたの過去ではなく、息子の未来だと言う。
凄く面白いと言う訳ではないけど、
なかなか良質の作品で、その物語に日本が絡んだ事にうれしくなる。
TV放送 2013/12/01 イマジカ 1000-1200
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太陽の帝国(87)
監督 スティーブン・スピルバーグ
41年。上海を日本軍が包囲し、生活する英国人に緊張が高まる。
会社社長の息子ジェイミーは、飛行機好きで、特にゼロ戦に夢中だ。
避難が始まり、父母とはぐれたジェイミーは、
闇商売をするベイシー(ジョン・マルコビッチ)と知り合う。
彼と高級住宅の物色に向かうが、日本兵に捕まり、収容所へ。
ここでは、食料を得るのも必死だが、実物のゼロ戦を見れて興奮。
45年。物々交換を取り仕切るジェイミーは、ベイシーの友人として幅をきかす。
中心的存在だったベイシーは、脱走計画が発覚して以来落ち目に。
空襲で移動する事になるが、ベイシーはジェイミーに内緒で脱走した後だった。
死んだフリをして列から離れるが、やがて終戦に。両親と再会する。
と言うわけで、実物の戦闘機等を使う迫力は抜群だが、
主役の少年が生意気で、日本軍を応援するあたりは頭に来るほどだ。
収容所の見張りにガッツ石松、トラックの運転手に山田隆夫とかいるが、チョイ役。
収容所長のナガタ軍曹に伊武雅刀。音楽はジョン・ウイリアムス。
TV放送 93/11/27 06CH 00:55-03:53
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第四の核(86)(未公開)
ソ連。非合法活動局のペトロスキー少佐(ピアース・ブロスナン)は、
KGB議長ゴボルシンから極秘任務の指示を受ける。
MI5のプレストン(マイケル・ケイン)は、単独行動ゆえに海港担当に左遷され、
船員の交通事故死を調査。彼の所持品に、原爆の起爆装置の材料がある事を知る。
ペトロフスキーは、仲間と接触。いろんな品物に隠された部品を集める。
アービン長官は、不穏な動きに気づき、プレストンに調査させる。
万一、米軍基地で原爆事故があれば、米軍が非難を受けるのだ。
ペトロフスキーは、イリーナと接触。小型の原爆を組み立てた後、彼女を殺害。
不審入国者を監視するプレストンは、接触するペトロフスキーを本命と確信。
彼は、米軍基地付近に家を借りていた。モスクワ放送でゴーサインが出て、準備に。
プレストンらが突入するが、コマンドが彼を射殺してしまう。
これは、事件の隠ぺいとゴボルシン失脚を交換条件になされた、
マービンとKGB副議長カルポフの密約だった。
と言うわけで、フォーサイスものの映画化だが、
ソ連へ亡命した英国情報員キム・フィルビーの殺害や、ソ連への機密漏洩事件等、
本筋とはあまり関係なさそうなシーンが多くて、混乱する。
ペトロフスキーの元上官で、やっぱり必然性がわからない男に、ネッド・ビーティ。
音楽はラロ・シフリン。
TV放送 93/09/29 08CH 02:05-04:07
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大陸横断超特急(76)
監督 アーサー・ヒラー
ジョージ(ジーン・ワイルダー)は、ロスからシカゴまで列車で旅する事に。
隣の部屋のヒリーの上司であるシュライナー教授の死体が列車から落ちるのを目撃。
美術商デブロー(パトリック・マクグーハン)は事故を否定するが、
知り合ったFBIボブ(ネッド・ビーティ)は、教授がニセ者とすり替わったと言う。
彼によれば、デブローは贋作の売買に気づいた者を、手段を選ばず始末するのだ。
一味はボブを殺害。さらにジョージを狙うが、彼は列車から落ちるハメに。
警察にかけこむが、彼はボブ殺害犯として手配されていた。ジョージはパトカーを奪い
乗っていた泥棒グローバー(リチャード・プライア)と協力として駅へ。
列車に乗り込むが、ヒリーが捕らわれ、再び列車から飛び降りるハメに。
警察は真相をつかみ、乗客を降ろし列車を包囲するが、デブローは列車を暴走させる。
デブローは射殺され、飛び乗ったジョージらはヒリーを救出。
列車は止められず、連結器をはずす。残された車輌は駅構内へ突っ込む。
と言うわけで、はずれのないと言う列車ものだが、
主役の2人が彼らだけに、ハードなサスペンスぼくて、どこかコメディ的。
何度も列車から落ちるが、また乗ってしまうのもおかしい。
最後の見せ場も派手だが、冷静に考えると、それほどまでする悪役か?
デブローの手下の大男リースに、リチャード・キール。ジョージに倒される。
この役が、「私を愛したスパイ」のジョーズに発展。ちゃんと金属の歯もある。
さらにクリフトン・ジェームスが、007と同一人物的保安官で登場。
音楽はヘンリー・マンシーニ。
TV放送 97/02/06 BS05 04:05-06:00
▼
代理人(1995年アメリカ)
麻薬中毒の黒人女性カイラ(ハル・ベリー)は、赤ん坊イザヤをゴミ捨て場に放置。
女医マーガレット(ジェシカ・ラング)は、捨て子としてイザヤを引き取り、
成長後正式な養子とする事に。明るい子だが、精神的に不安定な面も。
一方、泥棒で刑務所にいたカイラは、カウンセラーにイザヤを捨てたと告白する。
カウンセラーは、イザヤが正式な養子になっているとつきとめ、
カイラは弁護士(サミュエル・L・ジャクソン)に相談。
再審問で、親権放棄の手続きがないと主張する。
マーガレット側はカイラが麻薬中毒だった事を責め、母としてふさわしくないと主張。
しかし、弁護士はマーガレットの夫の浮気まで持ち出し、
養子は同人種であるべきとして、判決はカイラの親権を認める。
マーガレットは落ち込み、一方イザヤは黒人の学校へ。
だが心を閉ざし、マーガレットを探して騒ぎ回る。
カイラは自分で育てるのが困難とわかり、しばらくマーガレットに預ける事を決意。
マーガレットもこれを受け入れ、3人で積み木をするのであった。
と言うわけで、こんな小粒そうな作品に、
ジェシカ・ラングにハル・ベリー、チョイ役のキューバ・グッディングJrなんて
アカデミー賞受賞者が3人にサミュエル・L・ジャクソンも出ている豪華な布陣。
物語は生みの親と育ての親のどちらが親にふさわしいかなんて、
大岡裁きみたいな題材で、それに人種問題も絡んだりするが、
大岡越前と違い、生みの親の方が選ばれて、
むしろその後に対応に困るあたりに、この話のポイントがある気がする。
それにしても、赤ん坊の名前まで突き止めて、親を突き止めないのは気になる。
TV放送 2003/09/28 05ch 0225-0500
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大列車強盗(03)
強盗団は列車を襲撃。金を奪い、貨車に乗って逃走。
金を山分けするが、追っ手が現れ、撃ち合いで全滅する。
と言うわけで、映画初期の作品だが、ひねりも何もない。
TV放送 95/01/03 BS05 20:20-20:35
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大列車強盗(72)
レーン(ジョン・ウェイン)は、50万ドルを盗んだローの後家アリシアに会い
金を会社に返し、賞金をもらう事に協力する事に。
レーンと仲間は隠し場所へ向かうが、ローの仲間は横取りしようと狙う。
撃ち合いで一網打尽に。レーンらは子供の養育費のため、賞金全額をアリシアに渡す。
だが、アリシアが実は娼婦で、妻と言うのはウソと知り、
彼女の乗った列車を襲撃する事を決意する。
と言うわけで、列車強盗の話かと思えばさにあらず、
金の隠し場所に行くシーンなど、移動が異常に長くてかなり退屈。
だが、最後に列車を襲撃する事になり、そこで終わる終わり方はニヤリとさせる。
仲間のジェシーに、ベン・ジョンソン。
追っ手の怪しい男に、リカルド・モンタルバンがいるが、実は敵でなく私立探偵。
TV放送 97/07/10 08CH 03:10-05:00
▼
大列車強盗(79)
クリミア戦争中。英軍は軍資金輸送に機関車を使う。
警備は万全だが、貴族に扮したシムズ(ショーン・コネリー)は、強奪を計画。
金庫には4つのカギがかけられ、別々に保管されている。
まず、1つ目の合い鍵を作る事に成功。
続いて、2つ目の所有者に、シムズの恋人(レスリー・アン・ダウン)が
色仕掛で接近し、合い鍵を作成。
残る2つは、厳重な警備がされており、
カギ師エイガー(ドナルド・サザーランド)も短時間に合い鍵を作る事はできない。
そこで、刑務所の軽業師ウイリーに脱獄させ、事前に戸棚を開けさせる。
エイガーは2つの合い鍵の作成に成功。
ウイリーは別件で捕まり、シムズらの計画を密告。だが、シムズはウイリーを殺害。
警察はシムズの狙いが輸送車と考え、警備体制を強化。
エイガーは棺に入って、シムズと恋人は乗客として乗り込む。
抱き込んだ見張りの協力で、エイガーは金塊を鉛をすり替える。
シムズは屋根づたいに貨車へ行き、外からかけられたカギをはずす。
途中で待ちかまえる一味に金塊を投げ、再び個室に戻る。
3人は駅で別々に列車を降りるが、警官がシムズに気づき捕まる。
シムズは裁判にかけられるが、人々はシムズを賞賛。
1人の女の子が手錠のカギを口移しで渡し、
馬車で迎えに来たエイガーとともにまんまと逃げおおせる。
というわけで、知能犯を描いた作品かに見えるが
それほどすごいとは思えない手口で、
仲間を殺してしまうあたりも手際よいとは言えない。
その割に、乱暴な事はしないと言う事で、どうもまだるっこしい気がしてならない。
シムズの恋人はいったい何の必然性があったのか。
変装の名人という事らしいが、おかげで登場人物がわからなくなってしまった。
列車の出る話では、必ずと言っていいほど屋根に登るわけで、
この話も例外ではなかったわけだが、何も起こらない。中途半端な話。
TV放送 91/10/11 10CH 02:30-04:20
▼
大列車作戦(64)
監督 ジョン・フランケンハイマー
44年独占領下のパリ。
パリ解放が近づき、バルトハイム大佐は、美術館の絵を独国内へ持ち出す事を計画。
レジスタンスは国の財産とは言え、危険は侵せないと妨害をためらう。
絵を積んだ列車は、途中故障。機関士パパの細工と判明し、彼は射殺される。
視察官ラビシュ(バート・ランカスター)が代わりに運転する事に。
英軍の攻撃を突破し、途中のホテルへ。抜け出したラビシュは仲間に計画を連絡。
再出発するが、仲間はポイントを変え、標識も変えて、独国内に入ったと思わせる。
だが、実際は仏国内に逆戻り。脱線事故で立ち往生させ、ラビシュらは逃走する。
だが、各地で同志が射殺され、連合軍の救援も期待できない。
爆撃の目印に列車にペンキを塗るが、その際も何名かが撃たれて死ぬ。
線路が回復し、列車は出発。ラビシュは破壊を続け、ついに脱線で立ち往生。
大佐は復旧を命ずるが、すでに独軍は敗走中。しかたなく、人質を射殺し撤退。
残った大佐は、ラビシュに絵の価値はわからんとののしるが、射殺される。
と言うわけで、実話の映画化。最初の計画は、まるで「スパイ大作戦」。
芸術のために命を捨てる羽目になるあたりに、戦争の愚かさを訴えてる気がする。
ホテルの女主人クリスチーヌに、ジャンヌ・モロー。音楽はモーリス・ジャール。
TV放送 94/04/08 BS11 20:45-23:00
▼
「ダ・ヴィンチ・コード」を見た。(2006年)
原作はベストセラーとなった小説で、
どんな内容だかよく知らないが、モナリザとかの絵画に、
何らかの秘密が隠されているらしい。
と言ういわば歴史ロマンみたいな物語にサスペンス色を加えて描いた作品。
原作も話題になり、映画もかなりのヒットぶり。
ロン・ハワードとトム・ハンクスなんてアポロ13コンビが組み
実際にルーブル博物館でロケしたなんて作品で面白そうなので見る。
ルーブル美術館の館長ソニエールは、何かにおびえながら逃げまどうが
殺し屋に殺されてしまう。
パリを訪問していたハーバード大のラングドン博士(トム・ハンクス)は
フランス警察のファーシュ警部(ジャン・レノ)に呼び出される。
実はラングドンは今夜ソニエールに会う予定だったのだ。
ソニエールは即死はせず、自ら傷ついたまま館内を移動し、
服を脱いで裸になり、何かの印を残して絶命していた。
宗教象徴学と言う学問の権威ラングドンに協力を仰ぐという形は取っているものの
実際は、現場にラングドンの名前も残されていたため、
ファーシュはラングドンを疑っているのだ。
そこへ警察の暗号解読のプロ、ソフィー(オドレー・トトゥー)が現れ、
ラングドンに電話がかかってきたと携帯を渡す。
だが、実はそれはソフィーのトリックで、
ひそかにファーシュに怪しまれないようにラングドンをトイレへ連れ出す。
トイレにかけつけたソフィーは、ファーシュに怪しまれている事を告げ
発信器もつけられたと知らせる。
そして、彼女こそソニエールの孫娘だと言う。
後で語られるが、ソフィーの両親は交通事故で死亡し、ソフィーは祖父に育てられる。
だが、両親の事を調べようとするソフィーをソニエールは厳しくしかり
家を飛び出したソフィーはソニエールと疎遠になっていたのだ。
そんなソフィーだが、ソニエールのメッセージから
ラングドンが協力者だと見抜いていた。
彼らは発信器を窓から投げ、下にいるトラックの荷台へ。
逃げられたと感じたファーシュらはトラックを追跡するが、
実は2人は美術館に残っていて、ひそかに事件の謎を追う事に。
2人は残された文字の暗号を解読し、モナリザを軽く通過し、
岩窟の聖母の裏に隠された鍵を発見。
そこには「シオン修道会」の紋章があり、
彼らは1000年以上キリストの秘密と聖杯を守り続けてきた人々で、
ダビンチもそのメンバーであり、ソニエールもまた現メンバーだったのだ。
そしてソニエールは、ある秘密をひそかに孫娘と、
これを解読できるはずのラングドンに託したのだった。
ところで、モナリザが出てくるのはここまでで、
ポスターなんかにデザインされてるクセに、謎にほとんどからまない。
一方、「オプス・デイ」と言う狂信的な一団は、
アリンガローサ司教と殺し屋シラスのもと、聖杯の秘密を葬るため、動いていた。
ソニエールを殺したのもシラスだったのだ。
このシラス、自らの体にトゲトゲのベルトをしたり、
自分にむち打ったりして、宗教上の教えとは言え、かなり危ない感じ。
アリンガローサを演ずるのは、スパイダーマン2で悪役をやった人だ。
ラングドンとソフィーは、鍵からチューリッヒ保管銀行にたどり着く。
その貸金庫には10桁の暗証番号が必要だったが、
ソニエールの残したメッセージから解読してみせ、隠された物を取り出すのに成功。
そこへ、なぜかラングドン逮捕に執念を燃やすファーシュがかけつけるが
行員(ユルゲン・プロホノフ)の助けで脱出。
(実はファーシュもまたオプス・デイの一員で、
上司からラングドンを捕らえるべしと言う指示を受けていたのだ)
行員は輸送車に2人を隠して脱出。
幼い頃井戸に落ちて以来、閉所恐怖症のラングドンは落ち着かない。
ようやく人気のない場所で降ろされるが、
行員はこのお宝を狙っており、脅して奪おうとする。
しかし、ラングドンの反撃を受けて逃げられてしまう。
ラングドンらは、謎を解くため、
友人である宗教学者ティービング卿(イアン・マッケラン)の所へたどり着く。
金庫に隠されていたのは、クリプテックスと言う仕掛けのある箱だった。
5文字の言葉をそろえるパズルのようになっており、
その組み合わせは1200万通り。
正しい組み合わせにした時、箱を開ける事ができるが、
もし強引に箱を壊そうとすると、内蔵された溶液で中の用紙が溶けてしまうのだ。
(溶液と言っても酢らしいけど)
ティービング卿は、ラングドンが伝説のクリプテックスを持ってきたので大興奮。
事情に疎いソフィーに、謎解きをしてみせる。
「最後の晩餐」では、キリストの飲んだ杯が、後に聖杯と呼ばれるようになったのだが
それではダビンチの絵には、杯はいくつ描かれているか。
実はその答えは0。ダビンチの絵に杯は描かれていないのだ。
ところが、ティービング卿は、キリストと隣の人物の間の隙間をなぞると
杯の形になると指摘。これこそが聖杯だと主張する。(ラングドンは否定的だが)
そして、隣の人物とは寄り添うようにしているが、
実はこの人物は女性で、マグダラのマリアだと言う。
マグダラのマリアは、娼婦だったと言われ、
後にキリストと共に行動を取るようになったのだが、
彼女を娼婦だとするのは、聖杯の秘密を隠そうとする一団によって流布された
誤った定説だと言う。
彼女は王朝の血を引く人物で、キリストの死を見届け
実はキリストの子供を身ごもっていたと言うのだ。
そして、キリストの子孫は、十字軍やら何やらに守れて、
ひそかにその血を受け継いでいた。
この末裔こそ、聖杯だと言うのだ。
聖杯の秘密を隠そうとする一団により、
マリアの遺体の在処と、子孫については闇に葬られてきた。
だが、その秘密も、このクリプテックスによって解決するかも知れない。
そして、シオン修道会は、この秘密を明るみにしようと計画していると言う。
こうして筋を追っていると、子孫の性別について言及はされていないけど
マリアのイメージから、女性だと思いこんでいたので、
誰が子孫なのかはバレバレという感じ。
ここをシラスが襲撃。だが、皆で協力してこれを倒す。
さらにファーシュがかけつけたため、執事レミーと共に、シラスをも連れて逃走。
専用機でイギリスへ飛ぶが、ここへもファーシュが先回り。
滑走路で待ち受けるファーシュをすり抜け、専用機は格納庫へ。
かけつけたファーシュは専用機を調べるが、もぬけの殻で断念。
ラングドンらは、すでにリムジンに移って隠れていたと言う
単純なトリックでファーシュを出し抜く。
一行は、テンプル騎士団の墓地へ向かうが、何やらアテがはずれて謎が解けない。
そうこうする内、実は一味だったレミーが、ティービング卿をさらい
さらにクリプテックスも奪ってしまう。
シラスは、レミーこそ謎の「導師」だと悟り大喜び。
彼の指示で某所へ行かされる。
ところが、レミーの上にはさらに黒幕が。
それは、やはり主人だったティービング卿で、彼は用済みになったレミーを毒殺。
シラスにその罪を着せるため、警察に連絡。
追いつめられたシラスは、誤って恩師アリンガローサを撃ってしまい、
自らも射殺される。
それを知ったファーシュは、自分が利用されたと悟り激怒する。
一方、「教皇(ポープ)の葬った騎士がロンドンに眠る」と言う文句を追っていた
ラングドンは、実は詩人アレクサンダー・ポープの事だと気づく。
ポープはニュートンの友人で、ニュートンを葬った寺院へ。
そこに現れたのは「導師」ことティービング卿だった。
彼は、ソフィーを人質に、クリプテックスの秘密を解けと脅す。
その寺院には、いくつもの惑星が描かれていて
そこにない惑星こそ、秘密を解く鍵だと考えるラングドン。
その秘密に気づいた時、ラングドンはクリプティクスを放り投げる。
あわてて受けようとするが、床に落下させてしまうティービング卿。
クリプティクスは破壊され、中の秘密も失われてしまった。
失意のティービング卿は、そのスキに呼ばれた警察に逮捕される。
重大な秘密を失ったのだぞと責めるティービング卿だが、
やがてラングドンが秘密に気づいたのだと悟る。
ラングドンはこっそりクリプティクスを開け、中の用紙を取り出していた。
寺院にない惑星は、ニュートンにゆかりのある「リンゴ」
すなわち、「APPLE」こそクリプティクスを開ける鍵だったのだ。
そこに隠された暗号から、ついにとある寺院へ到着する2人。
そこにはかつてマリアが安置されていたようだが、今は存在しない。
そんな中、2人の正体に感づいた、寺院の関係者に不穏な動きが。
一方、ラングドンは地下に隠された大量の資料を見ている内、ある事に気づく。
ソフィーの両親の事故で、ソフィー自身も死亡していたのだ。
つまりここにいるソフィーは、ソニエールによって、
死んだはずのソフィーとして育てられたのだ。
つまりソフィーこそ、キリストの子孫だったのだ。
ここの寺院では、彼女の正体を知る人物が大勢いて、彼女を歓迎し
ここで暮らせるようにすると言う。
自分の素性を知り困惑するソフィー。
池の上を歩く事もできず、奇跡は起こせそうにないと感じるが、
とりあえずやってみる事に。
一連の事件が解決したラングドンは、再びルーブル美術館へ来て、ある事に気づく。
入り口にあるガラスのピラミッド。
その頂点の地下にこそ、聖杯、すなわちマリアが安置されていると。
と言うわけで、物語はルーブル美術館で発生した殺人事件をめぐり
トム・ハンクスが事件に巻き込まれ、奇しくもダビンチの絵に隠された秘密を追う話。
実際は、ダビンチの絵の秘密を追うと言うよりは、
キリストの秘密を追うと言った方が正しい感じで、
絵に秘密が隠されてると言っても、
映画のポスターにもなってるモナリザにはたいした秘密はなく
最後の晩餐に少し秘密が隠されてるが、衝撃の事実と言うほどでもない。
とは言え、何か史実とフィクションを織り交ぜたような見せ方はなかなか面白く
比較的長い作品だが、さほど飽きさせずに見れた。
物語の謎は、中盤で3つほどある事が判明。
普通の映画なら1つの所を、3つも謎があるなんて大盤振る舞いぽいが、
実はこれが物語の焦点を散漫にした感じで、
1つの謎が解けて、物語が終わったかに思えても、まだダラダラ続くという印象あり。
謎は
1.あの箱はどうやって開けるのか
2.マリアの遺体はどこにあるのか
3.キリストの後継者は誰なのか
の3点だと思うが、一番メインであるはずの3.の謎が、
謎とも言えないバレバレぶりで、
何しろ女の人が1人しか出てこないのだから、序盤から候補は1人だけと言う感じ。
しかもそれを一番最後に配置しなかったのので、前述のようにちょっとダラダラ感。
強敵そうな殺し屋が去った後も物語が続き、
たいした障害もない状態では、何か物語として面白みもない。
と言ったわけで、題材は悪くないと思うのだが、終盤の描き方は難あり。
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続編「天使と悪魔」(2009年)を見た。
天使と悪魔と言うのは、数年前に大ヒットした小説の映画版として、
これまたヒットした「ダ・ヴィンチ・コード」の続編。
今回はダヴィンチではなく、ガリレオとかが残した暗号が関係しているとかで
前作よりもわかりやすいとの事。
何となく後回しにしていたが、やはり前作も見たので見る。
ロバート・ラングドン 宗教に詳しい教授(トム・ハンクス)
ヴィットリア・ヴェトラ 反物質の研究者
オリベッティ警部 捜査に協力
リヒター隊長 バチカンの衛兵隊
パトリック・マッケンナ カメルレンゴ(法王の侍従)(ユアン・マクレガー)
ミスター・グレイ 殺し屋
シュトラウス枢機卿 枢機卿の中心人物
ローマ法王が崩御し、次の法王を選ぶため、
バチカンにカトリックの枢機卿たちが集まる。
まもなくコンクラーベと言う儀式で、投票される事になり
次の法王が決まるまで外界との接触を断たれるのだ。
一方、某所にある研究所。ここでは反物質の研究をしていた。
女性科学者のヴェトラは、上司の反対にもかかわらず、勝手に実験を強行して成功。
反物質によって巨大なパワーを得られるはずと喜びラボへ。
だがそこには上司である博士の死体が。
彼の目をくりぬき、網膜スキャンを通過して侵入。反物質が盗まれていた。
しばらくしてプールで泳ぐラングドン教授のところへバチカンから使者が訪れる。
バチカンの古書の閲覧を求めていた彼は、許可が出たと喜ぶがさにあらず。
何やら事件が発生し、事件解決に役立つと、
前作で関係した連中がラングドンを推薦したのだ。
教授の関心を引く物もあるはずと言われ向かう事に。
教授を迎えたのは、ローマ警察のオリベッティ警部
バチカン衛兵隊のリヒター隊長、そしてヴィットリア博士だ。
リヒター隊長は、ラングドンが信仰心を持たずに
研究の対象としてしか考えていないため、彼を快く思っていない。
彼らによれば、ローマ法王候補の4人が誘拐され、さらに反物質が奪われた。
犯人から脅迫状が届き、何を要求したんだか忘れたけど
要求が飲まれねば1時間ごとに1人ずつ殺し、最後に反物質を爆破すると言う。
反物質の容器はバッテリが切れると不安定になり、
ちょうど5時間後くらいに爆発する計算だ。
脅迫の文字は、絶滅したとされるイルミナティという組織の文字だ。
彼らは科学を重視し、教会に滅ぼされたはずだ。
彼らは5つの元素を奉り、それは土、空気、火、水、そして復讐だと言う。
各場所には、次の場所を指す手がかりがあるのだ。
ラングドンには、まず「土」の場所を突き止めてほしいと言う。
それにはまず古文書を見る必要があると要求。
リヒター隊長は筋違いだと怒るが、イルミナティだったらしい
ガリレオの文書に秘密があると話す。
閲覧を許可出来るのは法王だけだが、
今は不在のため、代理の権限を与えられたカメルレンゴのマッケンナが許可する。
彼は法王に息子のように育てられた一方、兵士としてヘリ部隊にいた事もあると言う。
ラングドンとヴィットリア博士は、古文書が保管されている部屋へ。
そこにはカトリックが関係する大量の古文書があり
ラングドンには夢のような場所だ。
ガラス張りの部屋は密閉され、長時間いると酸欠で失神すると言う。
そこで何やら書物を見つけたラングドン。
ヴィットリア博士の上司の手帳も参考になったはず。
何ページやらを見ろと書かれていたので、そこを見るとすかしの入った紙が。
ここに秘密が書かれていると気づくと、ヴィットリア博士はこれを破って持ち出し
目的の場所へ向かいつつ道中調べる事に。
目的地はパンテオンと判明。観光地として知られるが、ここも寺院なのだ。
しかしたどり着くとラングトンは違和感を感じる。
何とかさんが葬られていたのは別の寺院で、パンテオンへは後に送られたのだった。
ガイドに聞いて、何とかさんが葬られたのは
サンタ・マリア・デル・ポポロ教会だったと知り急行。
そこは人気がなく、地下の暗い場所に、枢機卿の死体が。
体には「土」の焼き印が押され、体はネズミに食われていた。
女神だか天使だかの像が指す方向に、次の目的地があるはず。
それはサンピエトロ広場だ。一番人の多い場所だが、
足下には女神の絵のパネルが大量にある。
この中にさらに次の場所を示す物があるのでは。
風を吹く女神の絵を発見。近くでは枢機卿が血を吐いて倒れていた。
体には「空気」の焼き印が。ヴィットリア博士が人工呼吸をするが
肺に穴が開けられていて効果なく、彼も死亡する。
次の目的地を探すため、ラングドンは再び書庫へ。
今度は書物を持ち出されないようにと警官も立ち会う。
一方、ヴィットリア博士は上司の日記に秘密があると考え、
これを調べようとするが、リヒター隊長は重要な証拠だと没収してしまう。
「土」の枢機卿の口が変色していた事から
ヴィットリア博士は毒を盛られたと推理。
それを聞いたカメルレンゴは、法王の棺を調べさせ
彼もまた毒殺されたと知る。
カメルレンゴはコンクラーベを止め、集まっている人々を避難させようとするが
儀式を重んじる連中はこれを聞き入れない。
ラングドンは何やら次の証拠を見つけるが、その時電気が消えてしまう。
実は脅迫で、盗まれた反物質がインターネットで中継されているため
電気を止めれば中継の映像の照明も消え、場所が絞れると考え
警察が一区画ずつ電気を止めていたのだ。
おかげで空調が止まり、ラングドンらは閉じこめられる。
立ち会った警官は失神。防弾ガラスは銃で撃っても効果なく
本棚を倒してぶつけても割れないが
ラングドンも失神しそうになった時、ようやく割れて脱出に成功する。
不手際をわびるオリベッティ警部と合流し
次のサンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会へ。
そこには火だるまにされている枢機卿が。
警部らが助けようとするが、まだ潜んでいた殺し屋に撃たれて次々倒され、
ラングドンは地下へ逃げ込む。
警察がかけつけ、リヒター隊長はラングドンを戻すように指示するが
ラングドンは次の場所へ向かいたいと警官を説得。
人気のない次のナヴォーナ広場には噴水があり、不審なバンが。
警官がバンに近づくと、そこには捕らわれた枢機卿が。
たちまち殺し屋は警官を殺し、枢機卿を噴水へ落とす。
ラングドンがかけつけるが、枢機卿には重りがつけられなかなか持ち上げられない。
気づいた人々が集まり、何とか救出に成功。
ラングドンはヴィットリア博士と合流。
「水」の枢機卿からヒントを得て、カステル・サンタンジェロという場所へ。
そこには枢機卿たちが捕らわれていたらしき痕跡が。
現れた殺し屋は、おまえたちを殺す命令は受けていないとか言って
ラングドンらを閉じこめて去る。
殺し屋は、黒幕は教会の中心にいる人物だと言い残した。
脱出した2人はカメルレンゴが危険だと急行する事に。
殺し屋は黒幕から、報酬は車にあると伝言を受け、
その車のエンジンをかけると爆発して死ぬ。
ラングドンらはカメルレンゴの所へかけつけるが
そこでリヒター隊長ともみ合っていた。かけつけた警官が隊長を射殺。
続いてカメルレンゴに襲いかかった枢機卿も射殺される。
カメルレンゴの胸には焼き印が恐れており、苦痛に苦しむ。
一同は反物質が足下にあると考え地下へ。そこで反物質を発見。
ヴィットリア博士が取り組むが、残り5分を切るとバッテリ交換は無理だ。
しかし部屋が寒い事に気づいた彼女は、バッテリの減りが早いため
もう5分持たず、解除は無理と判断。
するとカメルレンゴは決断し、反物質を持って飛び出し、群衆のいる広場へ。
そこには脱出用に用意したヘリがあり、それに乗り込む。
そう言えば、この人はヘリ部隊にいたと言ってたが
こういう結末にするためだけの設定か。
と思っていると、ヘリはどんどん上昇し、
突然自動操縦というボタンを押して、パラシュートで脱出する。
上空で見た事もない光の爆発が起こり、下の広場の人々は吹き飛ばされ
パラシュートのカメルレンゴも負傷するが、死傷者は出ず人々は救われたのだ。
生還したカメルレンゴは、人々からヒーローとして称えられる。
コンクラーベをする枢機卿の中にも、彼こそ次の法王にさわしいと言う声が。
ほぼカメルレンゴで確定的になり、治療中の彼は呼び出される事に。
一方、一件落着にホッとするラングドンとヴィットリア博士。
彼女は上司の日記を確認したいとリヒター隊長の部屋へ。
そこで隠された監視カメラの存在に気づく。
前法王は病で、突然倒れる事を恐れ、隊長に監視させていたのだ。
そこでラングドンらは、カメルレンゴと隊長らが争った現場を見る事に。
そこには思いがけない映像が。
実はカメルレンゴこそ連続誘拐の黒幕で、
科学を蔑視するあまり、イルミナティが復活したと称し
彼らを悪者にして、犯行を企てたのだ。
それを知ったリヒター隊長は、1人の枢機卿に知らせ
2人でカメルレンゴを責めるが、彼は自らの胸に焼き印をし
かけつけた警官はまんまとだまされて、隊長と枢機卿を射殺したのだ。
真相は他の枢機卿たちにも伝えられる。
コンクラーベの会場に到着したカメルレンゴは、歓待されると思っていたが
妙な雰囲気に犯行がばれたと感づき、逃げ出して焼身自殺を図る。
その煙は煙突から出て、白い煙が出ると新法王が決まったと言うサインなので
広場の人々たちは喜ぶ。
結局、新法王には、「水」で生還した枢機卿が選ばれる。
ラングドンには、以前から見たかった書物が贈られ
遺言に元へ戻すと記す事を条件とされ、これを受け入れる。
と言うわけで、確かに物語は割に単純で、
4人の枢機卿が殺され、1箇所が爆破されるとの予告がある。
これが5時間の間に1時間おきで起こるのだからあわただしい。
TV「24」のノリだ。
大事件にトム・ハンクスが呼び出され、
爆発物である「反物質」の権威である女博士も同行。
この女性が、なぜかハンクスばりに教会にもそれなりに詳しい一方
肝心の反物質除去には役立たずで、脚本家の都合に合わせたような存在。
あまりにも独自のキャラがないので、前作のヒロインがそのまま出ていて
だからあまり説明する必要がないのかと錯覚しそうになるほど。
物語はローマ法王交替をからめた陰謀で、
次々起こる殺人をトム・ハンクスが追うが、いつもちょっとずつ間に合わず
同行する警察も次々やられ、
最後には警察がいなくなって、ハンクスが1人で犯人を追っているような状態に。
物語は、007ばりに世間の人は事件があった事すら知らないと言う展開かと思いきや
クライマックスでユアンが爆発物除去にヒーロー的活躍を見せる派手な展開。
序盤でユアンに軍隊経験があり、ヘリ部隊にいたと語るシーンがあるが
その唐突な設定が、特攻隊的行為の伏線だったとわかり
ちょっと物語がこなれていないという印象を受ける。
実際には、それで完結と言うほどすんなりは行かず、
お約束のどんでん返しがあるわけ。
我々日本人にはどこまで本当かわからないが
イルミナティとか、教会を巡る謎解きとか、テンポも良くて面白そうなんだけど
前作は、昔の人が秘密を仕掛けて、時代を超えてそれを解決する面白さがあったが
今回は罠を仕掛けたのはあくまでも現代人。
全体的には底が浅くて安易な印象を受ける。
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インフェルノ(2016年米)
ロバート・ラングドン 宗教の歴史に詳しい(トム・ハンクス)
シエナ・ブルックス 女医(ローグワンの主役)
エリザベス・シンスキー博士 WHO。ラングドンとは旧知
ブシャール WHO
シムズ WHO総監
ヴァエンサ 女殺し屋
ゾブリスト 億万長者。故人
起:ラングドンは記憶を失い、女医シエナと逃げる羽目に。
承:ゾブリストを心酔する連中がウイルスをばらまこうとしているらしい。
転:シエナが一味と判明。
結:シエナらがウイルスをばらまくのを阻止する。
ラングドン教授は気が付くと入院していた。
頭部に負傷しており、軽度の記憶喪失だと言う。
女医シエナは講演を聞いた事があり、ラングドンを知っていたのだ。
だが、女性警官に扮した殺し屋が現れた為、
ラングドンはシエナと逃げる羽目になる。
ラングドンはシエナの家へ避難。
彼は人間の骨を加工したポインターを持っていた。
壁にかざすと、ボッティチェリの絵が映し出される。ダンテのインフェルノだ。
一味はポインターを狙っており、
過激な学説を展開した億万長者ゾブリストの支持者らしい。
再び殺し屋が現れた為、ラングドンはポインターを持って退散。
ゾブリストに依頼を受けたWHOもラングドンを追跡。
総監はラングドンの始末を指示するが、ゾブリストは既に死んでいると言う。
一味は殺人計画にウイルスを使う気らしい。
ラングドンも注射された記憶があり、保菌者かも知れない。
手掛かりを追ってヴァザーリ回廊を訪れると、
職員はラングドンが先日来たばかりだと言う。
ここにはダンテのデスマスクが展示されているはずだが、なくなっていた。
監視カメラの映像から、同行したイニャツィオが持ち去ったと判明。
だがラングドンには記憶がない。
ラングドンはイニャツィオの仕事場を調査。
殺し屋の襲撃を受けるが、シエナが倒す。
WHOは依頼主であるゾブリストが異常者だと気付き、総監が現地へ赴く事に。
ラングドンは隠されたデスマスクを発見。
そこに記された文字から、ウイルスが水中にあるとわかる。
現れたWHOのブジャールは、数日前にポインターを渡したと語る。
ウイルスを注射したのは同じくWHOのエリザベスで、
彼女が一味に通じていると言うのだ。
だが、その嘘を見抜いたラングドンは、ブジャールを倒して退散する。
ラングドンと旧知であるエリザベスは、
ブジャールがウイルスを売る気らしいだと言う。
再びブジャールに追われるが、シエナはラングドンを残して退散。
実はシエナはゾブリストの恋人だったのだ。
ラングドンを捕らえたブジャールは、
人類には淘汰が必要だとし、ウイルスの在り方を聞こうとする。
だが、総監らが現れてブジャールを始末する。
総監によると、ラングドンの頭の傷は偽装で、記憶喪失は注射によるものだと言う。
女性警官も仲間で、謎解きの為に仲間になるように仕向けたが、
シエナが想定外の動きをしたのだ。
エリザベスと再会したラングドンは、ウイルスがイスタンブールにあると告げる。
仲間と合流したシエナは、邪魔が入る前にウイルスを放出しようと準備。
実行すれば、世界の95%が1週間で死滅するのだ。
急行したラングドンらは美術館を捜索。
シエナは自爆するが、ウイルスの箱は間一髪エリザベスが確保。飛散は阻止される。
回廊の職員は、消えたはずのダンテのデスマスクが、
元の場所に戻っているのに気付くのだった。
と言う訳で、トム・ハンクス扮するラングドン教授を主人公にしたシリーズ第3弾。
ダ・ヴィンチ・コード、天国と地獄と劇場で見てて、
ノルマ感はあったのだけど、見そびれてました。
冒頭でラングドンは記憶喪失になってて、事件に巻き込まれ済みの様子。
ヒロインである女医フェリシティ・ジョーンズが一緒で、物語的に無駄がない感じ。
億万長者がウイルスをばらまいて人類を淘汰しようと画策。
美術に詳しいはずのラングドンが、なぜかWHOにも知人がいて
畑違いの陰謀に巻き込まれてしまうと言う訳。
別にラングドンでなくてもいいんじゃない?と言う印象です。
TV放送 2017/07/15 WOWOW 2000-2215
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ダウト・ゲーム(2014年独カナダ米)
ミッチ 検事
クリントン・デイヴィス 整備士(サミュエル・L・ジャクソン)
レイチェル ミッチの妻
キャノン刑事
ジミー ミッチの義兄
飲酒運転をした検事ミッチは飛び出した男をはねた挙げ句、
救急車を呼んで退散してしまう。
犠牲者アッカーマンは死亡し、容疑者としてデイヴィスが逮捕される。
付近では連続殺人が起きており、その容疑もかけられる。
デイヴィスの車に血痕が見つかるが、犠牲者を助けようとしたのかも知れない。
デイヴィスには家族を殺された過去があり、
直後に暴行事件を起こした以外には、犯罪歴もない。
一方、アッカーマンには性犯罪の前科があった。
ミッチは疎遠だった義兄ジミーに別の車を見たと証言させ、デイヴィスは釈放される。
その後、連続殺人の手口による殺人が発生。
疑問を感じたミッチは事故現場を調べ、デイヴィスのタバコを見つける。
家族を殺されたデイヴィスは、前科者を次々襲撃する処刑人に。
仮出所者の支援グループに参加し、そこで標的を探しているらしい。
アッカーマンも暴行を受け、逃げ出した所をミッチにひかれた。
そして、デイヴィスは事故の様子も目撃していたのだ。
ジミーが襲われ、ミッチは暴行容疑で逮捕される。
アッカーマンの件の通報者だと判明し、連続殺人の容疑もかけられる。
ミッチに連絡してきたデイヴィスは、
拘留中に類似事件が発生すれば、無実が証明されると言う。
デイヴィスが妻レイチェルを標的にしたと気づいたミッチは、
見張りを出し抜いて家へ急行。
撃たれるが、かけつけたキャノン刑事がデイヴィスを射殺するのだった。
と言う訳で、サミュエル・L・ジャクソンが出てるサスペンス。
主人公は若手検事で、酔っぱらい運転した挙げ句、ひき逃げ事故を起こしてしまう。
どうなる事か心配していたら、犠牲者が前科者とわかった上に、
容疑者としてサミュエルが逮捕される。
状況はサミュエルに不利だったが、
自責の念にかられたミッチは、無罪になるように仕向ける。
ところが。。と言う話。
負い目のある主人公が窮地に陥る展開は、ヒッチ的でなかなか面白い。
終盤、サミュエルの素性が明らかになって対決するあたりは、
ちょっとパンチが弱い感じ。
TV放送 2015/12/10 WOWOW 2030-2201
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誰が為に鐘は鳴る(43)
1937年スペイン。列車爆破に成功したロベルト(ゲーリー・クーパー)は、
ゴルツ将軍から、敵の供給路である橋爆破の指令を受ける。
ロベルトは、山で生活するゲリラと合流。
ゲリラのボス、パブロは、橋爆破は危険だと非協力的。
だが、パブロの女というピラールは、ロベルトへの協力を約束。
弱気のパブロはリーダーの座を奪われる。
ロベルトは橋の監視や、馬の調達を計画。盗賊のエル・ソルドに馬の調達を依頼。
ピラールは、ロベルトとマリア(イングリット・バーグマン)を近づけようとする。
彼女は両親を射殺されるなど、ひどい苦労をしてきた。
パブロは皆に反発され、追い出されるが、また戻ってくる。
騎兵が現れ、エル・ソラド一味がそらすが、飛行機の爆撃でやられる。
敵の大部隊が前線へ向かい、作戦は中止かと思われたが、連絡が遅れ、続行。
ロベルトらは、見張り小屋を襲撃。戦車が迫る橋を爆破。
一行は馬に乗って逃げるが、ロベルトがやられて負傷。
彼は敵を食い止めるため残り、嫌がるマリアらは去って行った。
というわけで、名作の映画化という事でどうしたものかと思ったが、
見てみると「ナバロンの嵐」のような話なので驚いた。
どっちつかずのパブロの行動や、爆撃と同時に橋を爆破するという作戦など、
意味不明な部分が多く、その分、戦争スペクタクルより落ちる。
最後にロベルトが負傷してから、何か別の雰囲気になっている。
バーグマンは、いかにもゲリラの女という感じの髪型。これだけは感心する。
TV放送 92/01/21 BS11 22:00-00:15
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TAXI(97)
ダニエルはタクシー運転手になり、改造車で目的地まで激走。
独人の連続強盗団の逮捕に失敗した刑事エミリアンは、
ダニエルのタクシーに乗り合わせ、暴走行為を理由に逮捕。捜査に協力させる。
車に詳しいダニエルの知識が役立つが、ちょっと抜けてるエミリアンは失敗続き。
免許を返し、友人として協力してくれと頼む。
ダニエルは一味が車を塗り替えていると推理。
強盗発生。またも逃げられるが、ダニエルらは塗装の現場を捕らえ追跡。
街道レースに扮して挑発。工事中の高架に追いつめ一味を逮捕する。
と言うわけで、リュック・ベッソン監督製作の異色のアクション映画。
設定は面白いのだが、やはり現実離れしている印象が強い。
塗装したくらいで気がつかない警察や、犯行直後にレースする一味にも困りもの。
TV放送 99/09/05 BS05 17:30-19:05
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TAXi2(2000年フランス)
荒っぽい運転が得意なタクシー運転手のダニエルは、恋人リリーの父に会う事に。
一方、警官のエミリアンは、相棒ペトラと共に、日仏サミットに備えて訓練をする。
日本の防衛長官が、ギャング対策の視察に訪れるのだ。
リリーの父は将軍で、長官の警備に急行せねばならず、ダニエルが送る事に。
警備担当のジベール署長らは、重装備の装甲車コブラを自慢。
ニセの襲撃でデモしようとする。だが、ヤクザ一味が本当に襲撃。
ペトラと共に長官を誘拐する。車には詳しいダニエルは、タイヤの跡から三菱と断定。
さらに魚のにおいがするため、港の倉庫へ急行するがもぬけの殻。
通訳に扮していた日本の諜報員ユリによれば、一味は北日本のヤクザで、
日仏の条約調印を妨害し、催眠術で長官に仏大統領を暗殺させる気だ。
ダニエルらはパリへ急行。アジトへ乱入。ペトラらを救出し、一味を倒す。
一味は逃走するが、ダニエルはパリ警察を挑発して追跡させ、
封鎖されたトンネルに一味を追い込み一網打尽とする。
と言うわけで、リュック・ベッソン製作のシリーズ第2弾で
飛行機で何度も見たが、マトモには見れなかったので見る。
いかにもフランス風という感じの、お手軽でのんきな展開で
日本人をバカにしていると言うよりは、
日本人と小手先でつきあおうとして、
恥ずかしい事を何度もする連中をバカにした感じ。
TV放送 2001/09/08 BS05 1625-1800
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TAXi(3)(2003年フランス)
タクシー運転手のダニエルは、
一味に追われる謎の男(シルベスター・スタローン)を空港まで送り届ける。
刑事エミリアンは、8ヶ月逮捕できないサンタ強盗に頭を悩ませる。
ジベール署長の所へ、キウという女性が現れ、密着取材したいと言う。
エミリアンは、恋人ペトラが妊娠していると知り動揺。
ダニエルも恋人リリーの妊娠を知る。
銀行襲撃の予告があるが逃がす。実はキウは一味で、内部情報を盗んでいた。
エミリアンらは一味の隠れ家を見つけるが、彼が捕らわれてしまう。
ダニエルはジベールに連絡。一味は銀行を襲撃して逃走する。
ダニエルはエミリアンを救出。一味がスイスから逃げる気だと知り急行。
雪山仕様のタクシーで追跡。かけつけた軍と共に一味を包囲して逮捕。
ペトラが出産し、ダニエルはリリーに求婚する。
と言うわけで、まあ前作までがどんな話だったか、
ほとんど印象にないのだが、見てみると何となく思い出すという程度。
冒頭にスタローンが出ていて、タイトルシーンは007のパロディになっているから
何かそう言う展開なのかと思えば、タイトル後は前作までの水増し的。
派手なカーチェイスとかあっても、驚くほどのんきなスローペース。
TV放送 2004/05/04 BS05 2000-2130
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TAXi(4)(2007年フランス)
エミリアン 警官
ダニエル タクシー運転手。エミリアンの親友
アラン エミリアンの同僚
署長
ヴァンデンボッシュ 凶悪犯。ベルギーの怪物と言われる
トリブレ 銀行員。凶悪犯の双子の兄
ペトラ 凶悪犯と同行する女。エミリアンの恋人
ベルギーの怪物と呼ばれる凶悪犯ヴァンデンボッシュが護送され、
警官エミリアンらは緊急事態として召集される。
過度に警戒する署長は、誤って自らに麻酔を打って気絶。
警察に侵入した一味が顔写真をすり替えたため、
エミリアンは人違いと言う凶悪犯の言葉を信じ、彼を解放してしまう。
事態を知りクビを覚悟するが、
タクシー運転手ダニエルが偶然凶悪犯を乗せた事からアジトを突き止める。
凶悪犯はベルギー王立銀行へ。
そこに勤める双子の弟トリブレとすり替わる。
署長は誤解してトリブレを逮捕。
一方凶悪犯は、貸金庫で南米の大物の弱みを入手。その屋敷を奪う。
エミリアンは、凶悪犯の相棒に扮していた恋人ペトラと合流。屋敷を襲撃する。
逃げ出した凶悪犯はダニエルのタクシーで警察署に逆戻り。
ペトラは貸金庫にある重要な手帳を入手するため、凶悪犯の計画に便乗したのだった。
と言うわけで、リュック・ベッソン製作で、
パルプフィクションと同じ曲が印象に残るフランスのアクションシリーズ第4弾。
本作でも、主人公の警官、警察署長、凶悪犯と、揃いも揃って、
クルーゾー警部やミスタービーンあたりを連想させるマヌケぶりのドタバタぶり。
たぶんこのシリーズの魅力は、タクシー運転手の暴走ぶりにあるはずだが、
そちらは今回は抑えられてて、全体としてお手軽な出来やね。
TV放送 2008/06/08 WOWOW 2000-2134
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TAXI NY(2004年米仏)
ベル・ウイリアムズ タクシー運転手(クイーン・ラティファ)
ジェシー ベルの恋人
アンディ・ウォッシュバーン 刑事
アンディの母
マータ警部補 アンディの元恋人
バネッサ 強盗団
マリンズ捜査官 FBI
メッセンジャーのベルは免許を得て、念願のタクシー運転手に。
特別仕様のタクシーで街を疾走する。
潜入捜査していた刑事アンディは、
運転がヘタで犯人を逃がし、上司マータに免許を没収される。
女ばかりの銀行強盗事件に遭遇したアンディは、
ベルのタクシーで追跡するが逃がしてしまう。
ベルは度重なる交通違反が問題視され、タクシーが没収される。
アンディはベルに協力を求め、犯人が特殊なタイヤを使用していた事を知り、
それを扱う店を張り込む。
一味が再び強盗すると知り、待機して追跡するがまたも逃げられ、アンディはクビに。
ベルは一味がゴミ収集車で金を回収していると気づく。
脅されていた運転手スカリアらから情報を得て次の強盗現場へ急行。
一味はマータを人質をとったため、盗んだ金を回収したアンディは交換を要求。
走行中に交換を強行するが、工事中の高架へ誘導し、逃げ場を奪う。
追い込まれた犯人が発砲し、ベルが負傷。
ベルの特訓で運転がうまくなったアンディによって病院へ急行する。
回復したベルはレーサーになり、恋人ジェシーのプロポーズを受けるのであった。
と言うわけで、リュック・ベッソン製作フランスアクションのアメリカ版リメイク。
ダメ刑事と優秀な刑事である恋人、そして暴走タクシー運転手なんて組合せを継承。
その運転手をクイーン・ラティファが演ずるわけ。
なるほど、やってる事は同じなんだが、テンポは速く、
銃撃やらカーチェイスも本家より派手で、
アメリカ風にアレンジされてるのは理解できる。
もともと本家はややのんきなテンポが気になっていたので、
個人的には良くなってると思うが、本家が好きな人には台無しにされたと感じるかも。
そういえば、リメイクと言う事を忘れれば、
全体としてどこかで聞いたようなありきたりなアクションに納まってるかもね。
TV放送 2006/06/04 WOWOW 1620-1800
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タクシー・ドライバー(76)
監督 マーチン・スコセッシ
タクシー運転手トラビス(ロバート・デニーロ)は、人生の意味を模索。
パランタイン大統領候補の選挙本部で働く、ベッツィ(シビル・シェパード)に接近。
だが、彼女をポルノ映画館に連れていったため、以後相手にされなくなる。
意を決したトラビスは、銃を買い、体を鍛える。
知り合った12歳の娼婦アイリス(ジュディ・フォスター)を、助け出すと約束。
まずパランタイン殺害を計画するが、護衛が気づいたため中止。
矛先をポン引きマシュー(ハーベイ・カイテル)らに変更。
彼らを次々射殺し、自らも負傷する。彼は回復して再び運転手に復帰。
アイリスの両親から感謝状が届き、ベッツィも彼を見直す。
と言うわけで、映画には出てこないが、どうもベトナム後遺症の話らしい。
人生の意味を見いだそうとして、町の掃除屋に走るあたりは納得できるが、
何か悪事をしたわけでもない大統領候補を狙い、
失敗するや矛先を変えるあたりは、いまいち目的がわからず。
相手が売春組織とは言え、彼の殺人がおとがめなしと言うのも不思議だ。
音楽はバーナード・ハーマン。
TV放送 94/03/06 03CH 14:00-16:00
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