黄昏(1981年アメリカ)

 ノーマン(ヘンリー・フォンダ)とエセル(キャサリン・ヘップバーン)の老夫婦は
湖畔の避暑地を訪れる。ノーマンは頑固者で、老いで道に迷った事も話したがらない。
娘チェルシー(ジェーン・フォンダ)が恋人ビル(ダブニー・コールマン)と
その息子ビリーを連れて訪問する。
チェルシーは子供の頃厳しくされた父をノーマンと呼んで距離を置き、
ビルはノーマンと親しくしようとするが、ノーマンの言葉の刺に閉口する。
チェルシーらが旅行に行く間、ノーマンらはビリーを預かる事に。
老人の相手はごめんと言うビリーだが、無理矢理釣りへ連れて行かされ、
次第に気にいるように。ノーマンの狙いはウォルターと言う大物のマスだ。
ノーマンは誤って家に火を付けてしまい、難は逃れるがショックを受ける。
ノーマンはビリーと岩場へ釣りへ。ビリーが運転を誤りノーマンが負傷。
それでも釣りはやめず、戻ってきたチェルシーはその仲の良さに複雑な想いだ。
エセルは仲良くなりたいなら急げと言い、チェルシーもその気になるが、
ノーマンは相変わらず素っ気ない。ムキになって飛び込みをやってみせる。
チェルシーらは引き上げる事になり、ノーマンはビリーに釣り竿を贈る。
チェルシーにも飛び込みのメダルを贈り、初めてチェルシーはパパと呼ぶ。
ノーマンらは引越の用意をするが、彼が発作を起こして倒れる。
エセルがあわてるが何とか回復。彼女は初めて自分たちが死ぬんだと実感する。

 と言うわけで、ヘンリー・フォンダとキャサリン・ヘップバーンの老夫婦の話で
死を控えて不安を隠しつつ頑固なフリをするフォンダと、
夫の頑固を軽くあしらう事を覚えたヘップバーン。
その娘の恋人で、フォンダを恐れつつもつきあおうとするダブニー・コールマン、
その息子は、老人の相手なんて嫌だと言いながら、
フォンダの魅力や哀しみを理解してうち解けるようになる。
なんて言う人物の配置が絶妙で、皆いい味を出している。
娘ジェーン・フォンダが、父に冷たくされたと感じていて
少年が彼とうち解けた事に反発するなんてのも物語としては面白いのだが、
どうもジェーンが実の娘でありながら、既に大女優だったせいか、
そうは見えないと言うのが難点で、
もともと父ヘンリーにアカデミー賞を取らせるための企画と言うところがあったので、
ついでに私も出ようかしらなんて感じで、引っかかる感じ。
それを除けば非常によい出来で、ヘンリーの死を描かずに、
何となく老いて死が近づいているのを描くあたり、
「黄昏」なんて題名がしっくり来て、もの悲しい感じ。

TV放送 2003/03/23 BS05 0800-0950
 

打撃王(42)

 ルー・ゲーリック少年は天才的な野球プレイヤーだったが、母の勧めで大学へ。
ルー(ゲーリー・クーパー)は大学でも活躍し大リーグからスカウトが来る。
技師になるつもりだったが、母の入院費のためこっそり二軍へ入団。
首位打者になり、ヤンキースへ昇格。周囲に騒がれ、母の知るところとなる。
あこがれのベーブルース(本人)と同じチームに。
ルースは病気の少年ビリーに、ワールドシリーズでのホームランを約束。
ルーのファンでもあった彼は、ルーに2本のホームランを求め現実とする。
ファンのエリナーと結婚するが、母は何かと口を出す。
ルースがチームを去り、ルーは新リーダーに。2000試合連続出場を達成。
だが次第に不振になり、14年目で連続出場が途絶え、
原因不明の病気で余命幾ばくもないと知り引退を決意。
私ほど幸運な者はいないとスピーチして、グラウンドを去る。

 と言うわけで、少年に約束したホームランを実現したり
通称ルー・ゲーリック病で死んだりとエピソードには事欠かない人の映画化。
ベーブルース本人が自分の役で出ているのも強み。
これがもう少し知名度の落ちる選手だと、日本ではきつかったかも。

TV放送 2000/04/13 BS11 2100-2310
 

戦う翼(1962年英米)

バズ・リクソン中尉 操縦士(スティーブ・マックイーン)
ボーランド中尉 副操縦士(ロバート・ワグナー)
ダフニー ボーランドの恋人

 1943年英。バズは有能な操縦士だったが、
飛行隊の仲間を危険な目に遭わせたとして責められる。
一方、副操縦士ボーはダフニーと知り合い、親密に。
 バズはメンバーのリンチと相性が悪いと訴えた為、リンチは配置替えに。
やがてリンチが事故で死亡し、ボーはバズが追い出した為だと責める。
さらにボーの不在中にダフニーに言い寄ったとわかり、バズとボーは険悪に。
 やがて大爆撃作戦が決行される。
隊は目標への爆弾投下に成功するが、被弾して基地までの帰還は困難に。
バズは帰還を強行しようとするが、
生きるのが怖いのだろうと指摘され、救助を求める事に。
ボーらを脱出させるが、結局バズは留まり、崖に激突して死ぬ。
 ボーはダフニーと再会。
バズは機に残ったが、それは彼が望んだ事だと伝えるのだった。

 と言う訳で、スティーブ・マックイーン主演の戦争もの。
これも荒野の七人と大脱走の間。
彼は飛行隊の一員で、相棒ロバート・ワグナーらとも交流があるので、
突撃隊よりは取っつきやすい。
と思っていたら、中盤から自己中心のマックイーンがやなやつになって、
ワグナーの方に主役感が。
ただし、ワグナーの恋愛話は強引に突っ込んだ印象。
終盤の空爆シーンは、古い映画にしては割にリアル。
別の隊の隊員にバート・クオーク。

TV放送 2016/09/14 WOWOW 1900-2045
 

戦う幌馬車(1967年米)

トウ・ジャクソン 元囚人(ジョン・ウェイン)
ローマックス 銃の達人(カーク・ダグラス)
ビリー・ハイアット 爆薬の達人(ロバート・ウォーカーJr)
リーバイ 仲間。先住民
フレッチャー 仲間。老人
ピアース氏 鉱山会社

起:出所したトウは幌馬車襲撃を計画。
承:鉱山会社はローマックスに始末を指示するが、彼も一味となる。
転:幌馬車を襲撃するが、砂金は先住民に奪われる。
結:トウが袋を持っていると知り、ローマックスは警護を約束する。

 元囚人トウが出所。鉱山会社を持つピアース氏は警戒し、
トウを憎むローマックスに始末を指示する。
だが、トウがピアースの金を奪う計画だと知り、ローマックスは手を組む事に。
爆弾の達人ビリー、先住民リーバイ、老人フレッチャーも仲間に。
 ガトリング砲を積んだ幌馬車が出発。
先住民が現れて警護隊が警戒するが、その間に橋を爆破して馬車と引き離す。
ピアースはガトリング砲を撃ちまくるが、崖から落として倒す。
金庫から砂金を回収。だが、馬車が暴走して大半が先住民に奪われてしまう。
ローマックスは怒るが、隠した袋をトウが持っていると知った彼は
やむなくトウを警護する事を約束するのだった。

 と言う訳で、ジョン・ウェインとカーク・ダグラスによる西部劇。
対決する訳ではなくて、スーパーマン対バットマンみたいな感じ。
元囚人ウェインは鉱山会社の幌馬車襲撃を計画。
鉱山会社は、ウェインを憎んでいるダグラスに始末させようとするが
実際は2人が手を組んで、幌馬車を襲撃するという展開。
この手の話の場合、最初は対立して最後には協力する事になるパターンが多いが
本作ではそこをはしょった感じ。
ガトリング砲のついた戦車みたいな馬車が面白いが、意外にもろい。

TV放送 2017/01/29 ザシネマ 1000-1145
 

タッカー(88)

監督 フランシス・コッポラ

 1945年。タッカー(ジェフ・ブリッジス)は、新しい車を作る事を決意。
反対するキャラッツ(マーチン・ランドー)に資金繰りを頼む。
株で資金を作るために、シカゴの世界一大きい工場を買い取る。
続いて、元フォード副社長のベニントンを重役に。
車の公開を急ぐが、デトロイトの圧力で資材は入らない。
ファーガソン議員(ロイド・ブリッジス)は、手を引けと警告。
何とか公開に間に合わせ、客は大喜び。続いて宣伝ツアーに出て、各地で歓迎される。
だが、その間にベニントンらが勝手に車の改造の話を進める。
ハワード・ヒューズがヘリのエンジンを提供。タッカーの納屋で製造。
完成した車は連続24時間走行可能だが、それを知ったファーガソンは手を打つ。
キュラッツは辞任。かつて銀行サギで逮捕された前科が恥ずかしくなったのだ。
ラジオでのニュースによれば、証券取引委員会はタッカー車は性能通りでないと発表。
タッカーが資金を別目的に使用したとの疑惑もあると言う。
後になって捜査が始まる。ニュースは起きていない事件だったのだ。
ベニントンらは全員辞表。50台の車を製造すれば、工場の権利は主張できる。
タッカーは逮捕され、詐欺、証券違反等の容疑で裁判に。
裁判は筋書きができあがったおり、帳簿まで偽造してきた。
工場では50台の車を製造するが、ファーガソンは期限前に住宅地に売却。
タッカーは最終弁論で、新しい発想をつぶすな、アメリカをダメにするなと主張。
評決は無罪。会社はつぶされたが、46台は現在もまだ走行可能である。

 というわけで、最新の技術を取り入れようとして、圧力がかかるという展開は
その後の巻き返しを期待させるが、実話なのでそれはないらしい。
アメリカをダメにするなと言うのが、この映画の主張するところだと思う。
物語は面白かったが、カタルシスがあるわけではなく、主張もちと弱い。
タッカーの息子にクリスチャン・スレーター。

TV放送 92/03/13 04CH 21:00-22:52
 

奪還DAKKAN アルカトラズ(2002年アメリカ)

 車泥棒のサーシャ(スティーブン・セガール)と友人ニックは、
FBIエレンに抵抗し、共に逮捕される。瀕死のサーシャは何とか息を吹き返す。
閉鎖されたアルカトラズ刑務所が、最新設備で再開。
2億ドルの金塊を盗んだと言うレスターが、最新装置でまもなく処刑される予定だ。
サーシャの臨死体験に関心を持つレスターは彼に面会。その後執行となるのだが、
空から侵入した一団が、処刑場を征圧。
マクフィアソン判事を人質に、脱出用のヘリを要求する。
実はFBIの潜入捜査員だったサーシャは、一味と対決。
一方、ニックらも銃を持ち、サーシャに助太刀する事に。
サーシャは催涙ガスを巻いて処刑場へ突入。レスターを奪う事に成功。
レスターと判事を交換する事に。だが撃ち合いになり、一味はヘリで脱出。
サーシャもヘリで追跡。一味は判事をヘリから突き落とすが、
サーシャがスカイダイビングで救出。レスターは自爆し、一味を倒す。
レスターの遺言で湖に隠された金塊は見つかり、
サーシャに協力したニックは釈放される事になる。

 と言うわけで、セガールもサッパリ目立たなくなったが、まだ出続けてた。
閉鎖されたアルカトラズを復活させて、そこを舞台に対決したりするが、
彼が犯罪者でなく、実は潜入捜査員だったなんて言い訳も半端な感じで、
なぜ他の囚人も一緒に戦ってくれたか、そこらへんはあまり説明なし。
やっている事は、彼自身や他のアクション映画の見せ場をひっつけたような感じで
もはや出し殻という雰囲気。
セガールもかなり太って、強そうに思えない。

TV放送 2004/08/01 BS05 2000-2144
 

脱出(45)

監督 ハワード・ホークス

 1940年。独軍占領下の仏領西インド諸島。
船長モーガン(ハンフリー・ボガード)は、ジョンソンと言う釣り客を乗せるが、
踏み倒されそうになる。マリー(ローレン・バコール)と言う女性が気づく。
ホテル支配人のジェラールは、モーガンにレジスタンスへの協力を依頼。だが、拒否。
ジョンソンがレジスタンスの撃ち合いに巻き込まれ死に、
秘密警察のルナールは、モーガンらのパスポート等を取り上げる。
マリーを愛するようになったモーガンは、彼女を帰国させるため、仕事を引き受ける。
飲んべいのエディと共に、ポールとヘレンの夫婦を迎えに行く。
巡視艇に見つかり撃ち合いに。ポールが負傷。ジェラールに引き渡す。
モーガンはポールの傷を直す。見張りが厳しく、モーガンらは身動きがとれない。
ルナールはモーガンからポールらの居場所を聞きだそうとするがうまくいかない。
ポールは悪魔島に捕らわれたレジスタンスのベルマーを救出する任務で来たのだ。
ルナールはエディを捕らえ、居場所を聞こうとするが、逆に彼らを捕らえ、
みなで悪魔島へ向かう準備をする。

 というわけで、レジスタンスとか秘密警察とかの描写がいまいちで、
本当に戦争中だったのかと思ってしまう。
それにしても、何をさせてもクールなマリーは、肝が座ってるぞ。
ヘミングウェイの原作。

TV放送 92/05/24 10CH 04:05-05:52
 

脱出(1972年アメリカ)

ジョン・ブアマン監督

 ルイス(バート・レイノルズ)、エド(ジョン・ボイド)、
ドルー(ロニー・コックス)、ボビー(ネッド・ビーティ)はカヌーで川下りに。
2班に分かれ途中でキャンプをするが、林で男たちにからまれ、ボビーが犯される。
かけつけたルイスが弓で倒し、1人が逃走。
警察に話せば、地元住民を殺した事で不利だと、死体を埋めて出発する。
だがドルーが撃たれ、激流に姿を消す。潜んでいた男を弓で倒すが、ルイスも負傷。
医者や警察も怪しむが、エドらは上流に行かなかったと口裏を合わせる。
弱ったままのルイスは入院。警察は二度と来るなと言い、エドは悪夢に悩まされる。

 と言うわけで、バート・レイノルズ他、この当時のくせ者俳優が4人もそろい
山で危険な住人と対決する話と思い、激しいアクションを期待したが
結局、敵は2人だけで、肝心のレイノルズは後半弱ったままでは拍子抜け。

TV放送 2001/10/02 BS05 1900-2050
 

脱税は愛の調べ(97)

 社長ブラッド(ティム・アレン)はテーマパーク建設をもくろみ
妻キャロライン(カースティ・アリー)とパーティを開くが失敗。
彼女の人脈を利用はするが、夫婦の仲は離婚の危機にあった。
だが、経理担当のボブが500万ドルを申告漏れして逃走。
夫婦も逮捕されそうになり、二人はあわててタクシーを盗んで逃走。
タクシーも壊れ、アーミッシュの村へたどり着き、ヨーダーの親戚に扮する事に。
電気も電話もない村で、二人は畑仕事等にこき使われる。
だが次第に受け入れられ、ブラッドは新婚夫婦の家を買う交渉に活躍。
一方、キャロラインは女性の服の色を派手にするよう長老会に持ちかけ、説得に成功。
二人の愛も再燃する。だが、捜査官がこの村を突き止め二人は逮捕。
裁判にかけられるが、ボブが捕まり無罪に。
二人は村に戻り、釈明するが、彼らも畑仕事に人手が必要だったので
逃走中と承知で留まらせたと白状。二人もここに住む事になる。

 と言うわけで、ひいきのカースティ・アリーが今回もコメディエンヌぶり。
アーミッシュの村で、何もできない彼らが、その才能で受け入れられつつ、
二人の愛も再燃すると言う、何ともほのぼのしたコメディ。
ボブは、ジュラシックパークのデブの人。

TV放送 2000/11/02 BS05 1330-1530
 

脱走特急(1965年米)

ライアン大佐 米将校(フランク・シナトラ)
フィンチャム少佐 捕虜のリーダー(トレヴァー・ハワード)
オリアーニ大尉 伊軍将校
コンスタンゾ大尉 牧師(エドワード・マルヘア)
バターリア少佐 伊軍収容所長(アドルフォ・チェリ)

 伊軍捕虜収容所に収容された米軍ライアン大佐は、
劣悪な環境の改善を求めて騒ぎを起こす。
そんな中、伊軍が降伏し、捕虜たちは収容所長を処刑しようとするが止める。
独軍が現れ、捕虜たちは列車で移送される事に。
独軍嫌いの伊軍オリアーニ大尉も一緒だ。
見張りを奇襲して列車を奪い、独軍に扮して移動する事に。
進路変更でスイスへ逃れようとするが、怪しんだ独軍が追跡。
撃ち合いの末、切り抜けるが、ライアンは撃たれて命を落とすのだった。

 と言う訳で、フランク・シナトラ主演の戦争アクション。
以前見たけど、まとめたのがどこかへ行っちゃったので再度見ました。
シナトラは米将校で伊軍の捕虜に。
伊軍が降伏し、独軍によって移送される事に。
もともと独軍に反発していた伊軍将校と協力して列車を乗っ取り、
スイスに逃れようとする。
途中の検問では独軍のフリをするなんて、スパイ大作戦風の奇抜な作戦が面白い。
伊軍将校が協力者と言う点も面白いが、
痛快なアクションかと言うと、そうばかりとも言えないラストがインパクトあり。
見た事あるはずなのに、え?!と思って、巻き戻しちゃった。

TV放送 1998/01/26 BS11  1950-2150
TV放送 2016/01/08 ザシネマ 0315-0511
 

ダドリーの大冒険

 幼い頃から騎馬警官になると約束したダドリー(ブレンダン・フレーザー)は
夢を実現。一方、ライバルのスナイドリーも、大勢の子分を従えた悪党となる。
スナイドリーは町の乗っ取りを企み、砂金話を広めて人々を集める。
ダドリーには吸血鬼退治と称してごまかし、怯えてしまう始末。
舞い戻った幼なじみネル(サラ・ジェシカ・パーカー)はスナイドリーに惹かれ
政府高官もグルになっていて手が出せない。その結果、ダドリーは解任されてしまう。
スナイドリーに裏切られたキムは、悪者になるしかないと指摘。
スナイドリーのパーティを襲撃し、そのワルぶりネルも惹かれるようになる。
一味は居留地を襲撃するが、花火や岩で応戦。
キムの妻がカナダ首相になっていたため、騎馬隊がかけつけて一味を逮捕。
ダドリーは再び警官に戻る。

 と言うわけで、ブレンダン・フレーザーと言えば
ハムナプトラ以外の作品では、ハンサムガイだがちょっと抜けてる役柄が多く
この作品もそんな感じ。
まあ、それもある程度までは面白いのだが、度が過ぎるとイライラするし
相手を倒す過程も奇抜な手口があるわけでなく
時間も1時間ちょっとの短さで、安易な作りという印象は否めない。

TV放送 2002/07/07 BS05 1030-1155
 

ダニー・ザ・ドッグ(2005年米仏英)

ダニー バートの用心棒(ジェット・リー)
サム 盲目の調律師(モーガン・フリーマン)
ビクトリア サムの養女
バート 取り立て屋(ボブ・ホスキンス)

 取り立て屋バートは、用心棒ダニーを犬の様に飼い馴らしていた。
地下ファイトの興業主は、ダニーの凄腕を見込んで戦わせ、バートは大金を得る。
だが、帰り道で敵対する連中の襲撃を受け、
唯一無事だったダニーは、盲目のピアノ調律師サムの所に転がり込む。
サムと養女ビクトリアは人間として接し、ダニーは次第に心を開くように。
バートに見つかり、ダニーは再び地下ファイトをさせられるが、戦うのを嫌がる。
再び逃走したダニーは、自分の母親がピアノを弾いていた事を知る。
ダニーは、幼い頃バートらの襲撃で母親を殺されたのだ。
バートがダニーの居場所を突き止め襲撃。
ダニーを犬だと言い、住み慣れた世界へ戻ろうと誘う。
ダニーはここが家だと抵抗。サムがバートを倒す。
ビクトリアは演奏会で、ダニーの母が弾いていた曲を演奏し、
ダニーは亡き母に思いを馳せるのだった。

 と言う訳で、ジェット・リーのドラマ。
彼は組織(と言うか、とりたて屋?)の用心棒として
幼い頃から育てられ、外界を知らない。
戦わせれば滅法強く、ボスは地下のファイトに出して稼いだりもする。
だが、敵対する連中の襲撃でボスが殺され、
解放されたリーは、盲目の調律師モーガンの所で暮らす事に。
そこで人間らしい暮らしを知るが、実はボスが生きていてリーを探しに来ると言う訳。
何か、どっかで聞いた話だよなと言う印象で、
リーは基本的に戦いたがらないのでアクションは抑え気味。
お約束ぽいところもあるけど、ドラマとしてはまあまあ面白かったですよ。

TV放送 2006/07/02 WOWOW 2200-2342
 

タフガイ(86)

 30年前、45万ドルの列車強盗をしたハリー(バート・ランカスター)と
アーチー(カーク・ダグラス)が出所。
ハリーはホームへ、アーチーは職を得るが、共に適合できず。
再び列車強盗する事を決意。保護監察官のリッチー(ダナ・カービー)も協力し、
列車を奪い、メキシコへ逃げる。

 と言うわけで、「OK牧場の決闘」で共演した2人が、再共演。
年老いても強盗はやめられないというキャラクターが、2人にぴったりでおかしい。
かつて彼らを逮捕したヤブロンスキ刑事に、チャールズ・ダーニング。
ダナ・カービーは誰かと思えば、「ウェインズ・ワールド」の人。
音楽はジェームズ・ニュートン・ハワード。

TV放送 95/06/17 06CH 01:15-03:18
 

ダブル・インパクト(91)

 ポール夫妻は香港トンネルの利権を狙うため、グリフィス一味に殺される。
双子の子供は生き別れに。25年後ポールの友人フランク(ジェフリー・ルイス)は、
子供チャド(ジャン・クロード・バン・ダム)とアレックス(バン・ダム)を再会させ
共に復讐を計画。アレックスは、恋人ダニエルがチャドと浮気していると誤解。
兄弟の仲は悪化するが、グリフィス一味にフランクらがさらわれ、
協力して奪還する事に。激しい戦いの末、グリフィスを倒す。

 と言うわけで、バン・ダムが2役する話だが、
そのために役柄をちょっと変えていて、普段と雰囲気が違いチャドは割と弱い。
最後の対決は暗い場面でわかりづらい。

TV放送 95/04/21 04CH 21:03-22:54
 


ダブル・ジョバディー」(99)を見た。

 この映画は、トミー・リー・ジョーンズがみたび連邦捜査官に扮したと言われたが
それは俳優の知名度が高いからであって、実際の主役は女性。
彼女は夫にはめられて、夫殺しの殺人犯にされるが、実際は夫が生きていると知り
同じ罪で2度罰せられる事はないと言う、法律の条項を逆手に取り
公然と夫を殺そうとする話。
逆手に取ると言うが、実際に1度は服役しているわけだし、
周囲が殺すのをボーッと見ているわけでもないので、
それほど得になる話にも思えないが、まあ面白そうな設定だし見てしまえ。

 リビー(アシュレー・ジャッド)は
夫ニック(ベンジャミン・ウイアー)と息子マティに囲まれ
シアトル郊外で幸せな生活をしていた。
ある日、夫婦だけでセーリングに行く事になり、天にも昇る気分だ。
このアシュレー・ジャッドはモーガン・フリーマン版「コレクター」で
唯一監禁犯から脱出した女性役で出た人で、この映画でも裸もOKの体当たりぶり。
ところが、夜に気がつくと夫が姿を消しており、ベットが血だらけに。
血染めのナイフも。夫を捜し回るが見つからず、なぜかたちまち監視艇に見つかる。
沿岸警備隊は夫を見つけられず、死亡したものと断定される。
リビーにとって、それだけでもショックだったが、さらにショッキングな展開に。
状況からリビーがニックを殺害したのは間違いないと言うのだ。
リビーは無罪を主張するが、裁判で夫に200万ドルの保険をかけていた事がわかり
有罪の判決が出て、刑務所に入れられる事に。
リビーは息子マティを親友アンジーに預け、出所後引き取ると言う約束をする。
ところが、最初の内は面会に来ていたアンジーだが、ある頃から連絡が取れなくなる。
落ち込むリビーだが、刑務所仲間のマーガレットらが励まし
リビーは仕事先か何かに電話して、アンジーの新しい住所を聞き出す。
そこでその住所へ電話。アンジーは見つかったのでちょっと動揺するが
何とか取り繕おうとする。息子マティに電話を替わらせて話すと
そこへその部屋へある人物が現れ、息子マティが意外な言葉を発した。「パパ」と。
リビーは何が起こったかわからなかったが、
事態に気づいたニックらが電話を切ってしまう。
なぜかニックは、別人になるため自分の死をでっち上げ、
アンジーと恋人のように生活していたのだ。

 夫と親友にはめられたと知り、またまたショックを受けるリビーだが、
夫殺しで服役していると言う弁護士のマーガレットが助言する。
合衆国憲法修正第五条は、二重処罰の禁止(ダブル・ジョバディー)と言う条項で
一度罰せられた罪で、二度は罰せられる事はないと言うのだ。
つまり、すでに夫殺しで服役しているリビーが、
例えタイムズスクエアで夫を殺しても、裁判にはかけられないと言うのだ。
これを利用しない手はないと言われるのだが、
やはり諸手をあげて、問題なしとは行かないはずなので、ちょっと引っかかる。
だが、映画の中では細かい事は気にしないまま展開する。
とにかく夫に復讐するため、体を鍛え、6年間模範囚として過ごす。
仮釈放の審議会では、夫殺しを認めて反省しているフリをして仮釈放に。
リビーは更生者のためのアパートへ。
ここの保護観察官がトラビス(トミー・リー・ジョーンズ)。
トミー・リー・ジョーンズがみたび連邦捜査官を演ずると聞いたが、
どうもパッとしない役柄だ。
彼は大学で法律を教えていたが、何やら過ちを犯して、
以来規則違反を見逃さない厳しい人になったと言う。
帰宅時間を破った娘を仮釈放取り消しに。
もう一度チャンスを与えてくれと言う娘だが、ここが最後のチャンスだと言う。
そんな脅しが何の効果もなく、リビーはアパートを抜け出してアンジーを探す。
アンジーの事務所へ忍び込み書類を探すが、警察に見つかり逮捕されてしまう。
怒った様子のトラビスが引き取りに来て、車でフェリーに乗って戻る事に。
トラビスはリビーを手錠で車のドアの取っ手に縛りつけ、
自分はコーヒーを飲んで一服する。
だがリビーは車を動かし、柱に手錠の鎖をぶつけて切ろうとする。
その勢いで、隣の車にぶつけて1台が海へ。だが誰も気がつかない。
何度も手錠をぶつけるがなかなか切れず、
そうこうする内、トラビスが気づいてかけつける。
あわててリビーはもろともに海へ。これではいかんと、トラビスは手錠をはずすが
これ幸いと、リビーはトラビスの銃を奪って泳いで逃げてしまう。
何の事はない。このシーンが、この映画の最大の見せ場と言える。

 リビーは今や仲間は母しかいないとこっそり会い、母のヘソクリを受け取る。
彼女は社会保障番号から、アンジーの住所を突き止めるが、
彼女は数年前にガス爆発事故で死亡していた。だがマティは生きてるらしい。
ニックが収集していたカンジンスキーの絵を手がかりに、ニックを追跡。
一方、トラビスの方も、リビーが死んだはずの夫に復讐しようとしてると考え
その線で追跡。的を得ていて、それなりに追いつめつつある。
ニックは別名でチャリティショーで
独身男性オークションで、競り勝った女性とダンスすると言うイベントに出る。
リビーはホテル客の名前を聞いて、彼女に扮してツケでドレスを買い
他の客としゃべりつつ会場へ侵入。
そこでニックを1万ドルで競り落とし、彼と再会する。
正体不明の女性と会い、それが元妻リビーと気づいてビックリ。
いろいろあったんだとごまかすが、とにかく息子に会わせろと言うので
ニックは墓地で待っていると言う。
彼女は墓地へ行き、そこでそれっぽい歳の少年を見かけて追うが
彼はニックに金をもらった無関係の男で、不意をつかれて殴られる。
気がつくとリビーは棺桶の中。隣には本当の遺体が。
棺桶も開かず、墓の中なので出られず誰も気づかない。
持っていた銃で棺桶を撃ち抜いて脱出。ニック、銃くらい取り上げとけよ。
リビーはさらにニックを追い回そうとするが、トラビスに捕まる。
彼は独自にニックを追跡しており、オークションに出ていた人物が偽名と突き止める。
そして、死んだはずのリビーの夫の顔が、彼とうり二つだと言う事も。
どうやらリビーの言っていた事が本当だと悟り、共にニックの事務所へ乗り込む。
ビックリするニックは、横領してどうしても姿を消す必要があったと白状。
アンジーとの事は偶然だし、彼女の死もニックによる物ではないと言う。
そうだとすると、ちょっと悪役としては物足らない気もする。
リビーはなおも銃を突きつけるので、ニックはトラビスに殺人を見逃すのかと言う。
すると、トラビスは同じ罪で二度は罰せられないのさと言う。
だが、リビーは撃つのをやめ、法的措置をとらせようと決める。
このままでは「逃亡者」と同じ終わり方だが、題名が題名だけに
結局、射殺してダブル・ジョバディーで罰せられないのではと思ったら、
案の定そう言う展開に。
警察には行くまいとニックが暴れ出し、トラビスを撃つが、リビーがニックを射殺。
トラビスは結局、保護観察の仕事をクビになり、リビーは成長したマティと再会する。
でも、理由はともかく父親を射殺した母と素直に生活できるか?
保護観察とかはもう受けなくていいのか?煮え切らないところが残るラストだ。

 と言うわけで、当初はやっぱりリビーの方が主役で展開するが
トミー・リー・ジョーンズが登場すると、
最初の内こそただの保護観察官だが、途中から「逃亡者3」と言う感じの活躍に。
ちょっと違う映画みたいだが、俳優の知名度から仕方ないのか。
法律の網をくぐって殺人を犯すと言う設定は面白いのだが
やはり、それ以外の車を壊したりした行為はまずいだろうし
ちょっと痛快感も中くらいという感じ。
最後に、許そうかと思った夫を結局射殺するのは、
こういう題名だから仕方ないと言う事か。
 

ダブルチーム(97)

 CIAのクイン(ジャン・クロード・バン・ダム)は
仇敵スタブロス(ミッキー・ローク)射殺のため呼び出される。
だが撃ち合いで妻子を殺されたスタブロスは復讐を誓い、
作戦に失敗したクインは死亡したとして、孤島でテロ防止の組織に参加させられる。
クインは輸送機に紛れて脱出。武器商人のヤズと合流。
スタブロスはクインの妻キャサリンを人質に、ローマへ呼び出す。
クインは隠れ家の病院を急襲。スタブロスはクインの息子を連れ
トラと地雷をしかけられたコロセウムで対決。スタブロスを倒す。

 と言うわけで、最後でコロセウムの対決があるから
バン・ダム版「ドラゴンへの道」と言う感じか。
何かと対決があって面白いのだが、テロ防止の組織とか出てきても
たいして物語に影響しないあたり、ちょっと脚本に難ありと言う気がする。

TV放送 99/04/03 BS05 15:55-17:00
 

ダブルヘッド・ジョーズ(2012年米)

教師
教師の妻 医師
ケイト 海が苦手な生徒

 教師夫婦と生徒たちが、ヨットで海洋実習に。
ヨットは巨大なサメに衝突。
深海にいたものが、地震で浮上したらしい。
浸水したため、近くの環礁に上陸して修理する事に。
だが、双頭の巨大サメが現れ、次々襲われる。
遺伝的異常で双頭の生物が生まれ、感覚は通常のサメの2倍だ。
環礁が沈み、津波に巻き込まれる者も。
残されたケイトら3人の生徒はガスシリンダーで爆破する事を計画。
1人が囮になってやられるが、サメを爆破する事に成功する。

 と言うわけで、いやいや、頭が2つの巨大ジョーズと来たら、
バカバカしいってわかっていても見ます。
見れば、C級サメシリーズシャークアタックの1作らしい。
冒頭、水上スキーをする2人の女性がいて、まとめてやられる。
(頭が2つだから)
物語は、海上実習する学生たちと教師らが、
巨大でかつ頭が2つあるサメに襲われる話。
なぜ巨大で、なぜ頭が2つかと言う点は詳しくは語られず。
深海にいたから巨大で、遺伝子異常で頭が2つらしい。
頭が2つであるがゆえの見せ場と言うのは基本的になく、
ただのサメものの話が、さほど盛り上がらずに展開。
頭が2つと言う事は、脳も2つのはずだが、ケンカしたりはせず。
学生たちは、実習する気はさらさらなく、
水着姿で視聴者サービスをした後、大半が食われる。バカバカしさも半端な感じ。

TV放送 2012/07/28 ユニバーサル 2300-0100
 

トリプルヘッド・ジョーズ(2015年米)

マギー インターンの研究員
グレッグ マギーの元恋人
マックス 釣り人(ダニー・トレホ)

 インターンの研究員マギーはとある研究所に到着。
そこでは、汚染された海で誕生した変異生物を調査していた。
 そんな中、研究所周辺に、3つの頭を持つ巨大サメが出現。
海だけでなく、研究所も襲われた為、マギーらは船に避難する。
 サメはゴミに引き寄せられており、若者が大勢乗った船を襲撃。
マギーらがかけつけるが、大勢の犠牲者が出る。
 一行は島へ避難。
釣り人マックスがかけつけ、ナタでサメの首を切り落として倒す。
一件落着かに思えたが、マックスは生きていたサメに襲われてしまう。
切り落とした部分からさらに複数の頭が生え、5本頭となっていたのだ。
 マギーはゴミでサメを誘導。
ついにサメを倒すのだった。

 と言う訳で、ダブルヘッドジョーズの続編。
変形サメものシリーズは、シャークネード、シャークトパス、メガシャークとあるが、
トリプルはちょっと意表を突かれた。
ならば次回作は4ヘッドかと期待が高まるが、本作の中で5ヘッドにまでに進化。
物語は前作とのつながりはなく、3つ頭のサメが現れて人々が逃げ惑うと言う話。
研究所が襲われたからと、わざわざ船に逃げたりするあたりはマヌケな感じ。
有名どころではダニー・トレホが出ているが、出番は結構短い。
最後にサメを倒すが、どうやって倒したかはよくわからない。

TV放送 2016/07/07 テレビ東京 1350-1555
 

ドルフ・ラングレン ダブル・トリガー(2012年米)

デービッド 夫。信託会社に勤務
エイミー 妻。獣医
殺し屋 (ドルフ・ラングレン)
リチャード 隣人
ハンソン 麻薬取締局員
トリシュ 夫婦の友人

 信託会社に勤めるデービッドは、担保となった屋敷を購入する事に。
最新の警備システムを備えており、妻エイミーも気に入る。
だが、壁の裏に大量の麻薬が隠されているのを発見。
隣人に扮したリチャードと、その相棒である殺し屋が現れたため、
屋敷に立てこもる羽目に。どうやら一味の狙いは麻薬だけではないらしい。
デービッドは組織が軍と通ずる証拠の帳簿と、
行方不明だった麻薬取締局員ハンソンを発見。
屋敷の持ち主は、毎月組織に報告する役目だったが、自殺してしまったのだ。
デービッドが警察を呼んだため、
怒ったリチャードを殺し屋が射殺。ハンソンも撃たれる。
警察がかけつけると、殺し屋はエイミーを脅し、デービッドを犯人に仕立てる。
殺し屋は救急車に収容されたハンソンを狙うがエイミーが妨害し、警官に射殺される。

 と言うわけで、またまたドルフ主演かと思わせてそうでもない作品。
主人公のデービッド夫妻は、最新の警備システムを備えた屋敷を格安で購入。
それが訳あり物件で、壁には大量の麻薬が隠され、
さらには行方不明の麻薬取締局員が捕われていた。
隠蔽しようとする組織はドルフらを送り込み、夫妻は屋敷に立てこもると言う訳。
パニックルームみたいな展開を期待するよね。
警備システムは、接近者が銃を持ってる事を感知する優れものだが、
凄いと思わせたのはその1点のみ。
後は、防弾ガラスだから入れませんと言う程度。
夫妻はまったくシステムに頼らず、
行動を起こすためにわざわざ出ていき、捕まる始末。
ドルフも頭悪そうな役柄で、暴れたりもせず、期待外れの二乗と言う感じです。

TV放送 2014/04/05 ムービープラス 1145-1345
 

ダブルボーダー(87)

監督 ウォルター・ヒル

 テキサスレンジャーのジャック(ニック・ノルティ)は、
麻薬犯罪の黒幕である旧友ベイリーに、商売をやめろと警告する。
ハケット少佐(マイケル・アイアンサイド)一味は、
銀行強盗を装い、地下の金庫室から秘密文書を盗み出す。
だが、2名が逮捕され、ジャックは少佐らの計画と知る。
少佐によれば、ベイリーは麻薬組織の情報を流していたが、裏切ったため、
証拠書類を処分する必要が生じたのだ。
ジャックは少佐らとメキシコへ。ベイリーと決闘する事に。
実は少佐はベイリーの金を横取りする計画で、仲間割れして撃ち合いに。
激しい撃ち合いで一味は全滅。ジャックは決闘でベイリーを倒す。

 と言うわけで、ウォルター・ヒル監督で、ジョン・ミリアス他が脚本。
ニック・ノルティ主演なので、かなり面白いかと思ったが、
ややこしい利害関係がからんで盛り上がらず、最後にわけわからん撃ち合いのみ。
ジャックの恋人サリータに、マリア・コンチータ・アロンゾ。
音楽はジェリー・ゴールドスミス。

VHS
 

ダメ男に復讐する方法(2014年米)

カーリー 弁護士(キャメロン・ディアス)
マーク カーリーの恋人
ケイト・キング マークの妻
アンバー マークの恋人
フィル ケイトの弟
フランク カーリーの父(ドン・ジョンソン)

起:カーリーは恋人マークに妻がいると知る。
承:さらに別の恋人もいると判明。
転:3人は意気投合してマークに仕返しする事に。
結:マークの財産を奪い、3人とも成功する。

 恋人マークを訪ねた弁護士のカーリーは、彼に妻ケイトがいたと知る。
ケイトと意気投合したカーリーは復讐を企むが、
ケイトはマークへの気持ちを捨てきれない。
 さらに別の女がいると知ったカーリーらは、出張に出たマークを尾行。
相手は完璧なボディの美女アンバーだったが、
彼女もまた意気投合し、マークの生き方を改めさせようと言う事に。
 カーリーらは互いにマークとの付き合いを続けながら、
性欲減退させる薬や脱毛クリームで嫌がらせ。
カーリーはマークが横領をしていると気付くが、ケイトには信じられない。
 マークが弁護士を訪れると、カーリーら3人が勢揃いして驚かせる。
ケイトがマークの金を全額引き出してしまい、彼は投資家に見放される。
 ケイトは数社のCEOとなり、カーリーはケイトの弟フィルと交際して妊娠。
アンバーはカーリーの父フランクと世界中を旅するのだった。

 と言う訳で、キャメロン・ディアス主演のラブコメ(?)
恋人が既婚者だと知ったキャメロン・ディアスは、彼の妻と組んで復讐する事に。
どっかで聞いた様な話だが、本作では別のナイスバディな恋人も仲間に加わり、
悪い女が登場しない点が面白い。
スパイ大作戦の音楽(テーマ曲以外も)が流れるのも楽しい。

TV放送 2016/12/21 WOWOW 2145-2345
 

アリッサ・ミラノの堕落の園(97)

 スーザン(アリッサ・ミラノ)は富豪である恋人ダニエルの家へ。
ダニエルの長兄ジョンが死に、父は次兄ジャスティンではなく
ダニエルに後を継がせようとするが、彼にその気はない。
地下室でスーザンといると、謎の一団が屋敷を襲撃。一家を惨殺し美術品を持ち出す。
隠れた彼らは、一団の黒幕がジャスティンだと聞き出す。
ダニエルは一味のコールを倒すが、スーザンがジムに追われる。
だが、実は黒幕でジャスティンと称していたダニエルが、ジムを射殺。
彼は財産を奪うため一家を惨殺。ジョンを殺していたのも彼だった。
しかし生きていたジャスティンが格闘。ダニエルを射殺する。

 と言うわけで、成長したアリッサ・ミラノが出ると言うので見たが
胸はでかそうなものの、脱いだりはせず、後は逃げ回るばかり。
何だかわからない俳優の一家が互いに殺し合う話は、面白くも何ともない。

TV放送 1999/10/05 11CH 0128-0318
 

ダラスの熱い日(73)

 1963年。ジェームズ(バート・ランカスター)、
フォスター(ロバート・ライアン)と言ったメンバーは、ケネディ大統領暗殺を計画。
黒人の権利の承認、ソ連との核軍縮協定、ベトナムからの撤退等が要因だ。
逃走を考え、実行はパレード中が最適。3名ずつ2チームで実行し、片方が支援。
ドゴールやソ連要人と比較して、ケネディの護衛はないに等しい。
しかも、シークレットサービスの、護衛能力はかなり劣る。
政府要人にも黒幕がいるため、情報入手は容易だ。
すでに山中で予行練習。車の速度を25kmまで落とせば、成功率は100%だ。
CIAの二重スパイと思われるオズワルドを、狂信者としていけにえにする事に。
ダラスでのパレードでは、オズワルドが勤める教科書倉庫前を通過。
三角狙撃に最適で、速度も20kmまで落ちる。
ついに黒幕は計画遂行を指示。
オズワルドに似た男に、親共的な発言をあちこちでさせる。

 ダラスのパレードが11月22日に決定。逃走用にニセ護衛を配置。
前日になっても、シークレットサービスは誰1人マークしていない。
ケネディ夫妻が到着。パレードが開始される。3人は狙撃に成功。周囲は騒然とする。
オズワルドのライフルだけを放置して、チームは逃走。
国防省の電話回線を切ったため、情報は混乱。やがて大統領は死亡する。
警察は教科書倉庫にいたオズワルドを逮捕。その際警官1人を殺す。
でっちあげと怒るオズワルド。ジェームズらは、予定外の成り行きに動揺。
オズワルドはが警官殺しで逮捕されたのだと主張する中、チームは国外へ逃走。
翌日、警察は取調記録がまったくない事を発表。だが、オズワルド単独犯と断定。
24日。ダラス市警本部地下駐車場で、ジャック・ルビーがオズワルドを撃つ。
そしてジェームズは心臓マヒで死亡。
その後、3年間に18人の証人が死亡するが、その確率は10京分の1と言われる。

 と言うわけで、「ジャッカルの日」のような緻密な計画ではなく、
映画の中でも言われているとおり、ケネディの護衛はお粗末そのもの。
したがって、暗殺は非常に容易だったわけで、その点では面白味に欠ける計画だが、
影で大物が動いているに違いないと言う雰囲気と、実話だと言う事が、
不気味さを増している。
何と言っても、ルビーの犯行がショッキングで、
あそこらへんになると、計画だったのかどうかよくわからない。
チームのリーダーにエド・ローター。

LD
 

ダリル(85)

 アンディとジョイスは、記憶のない少年ダリルを引き取る事に。
彼は学力優秀で、ゲームも野球もピアノもすごい腕前だ。
やがて両親が見つかり引き取られるが、実は彼らは科学者で、
連れ出されたロボットのダリルが、状況適応力を持つようになったのだった。
国防省は兵士ロボットの製造が目的で、ダリルの抹殺を命令。
科学者はダリルを逃がし、彼は戦闘機を奪って逃走。爆破されるが寸前に脱出。
アンディらと再会する。

 と言うわけで、感情を持つロボットものの1作で、とりたてて騒ぐ事はない。
友人タートルの母役に、コリーン・キャンプ。音楽はマービン・ハムリッシュ。

VHS
 

ダレン・シャン(2009年米)

ダレン・シャン クモが好きな少年
スティーブ ダレンの悪友(センターオブジアースの少年)
ラーテン・クリプスリー バンパイア。クモを操る(ジョン・C・ライリー)
マーロック バンパニーズのリーダー
タイニー 戦いを見守る男
レベッカ モンキーガール
ミスター・トール サーカスのリーダー(渡辺謙)
マダム・トラスカ ラーテンの恋人。予知能力を持つ(サルマ・ハエック)
客席のバンパイア (ウイレム・デフォー)

 優等生のダレンは悪友スティーブと共に、違法と言われる奇怪なサーカスを見物に。
フリークと呼ばれる奇妙な連中が登場するショーで、
クモが好きなダレンは、ラーテンが操るクモに注目。
一方、バンパイアが好きなスティーブは、客席に本で見たバンパイアがいると言う。
警察の手入れが入り、騒ぎになった間に楽屋に忍び込んだダレンは、
ラーテンのクモを持ち出してしまう。
ダレンは学校にクモを持っていくが、
スティーブが気付いて騒いだ挙げ句に噛まれてしまう。
ダレンはラーテンに助けを求めると、取引を持ちかけられる。
ラーテンはバンパイアだが人を殺さない主義で、
人を殺すバンパニーズと言う連中と対立していた。
バンパイアになり協力すると言う約束で、スティーブは解毒剤を与えられ回復。
ダレンは逃げようとするが、体の異変が始まり、人間で居続けられないと悟る。
ラーテンはダレンの死を偽装し、
墓から掘り出して、フリークのキャンプで働かせる事に。
一方、バンパニーズのマーロックは、スティーブにダレンが生きていると伝える。
バンパイアになる事が夢だったスティーブは、
裏切られたと感じ、マーロックの仲間となる。
マーロックの一味はキャンプを襲撃。
ダレンと親しくなったモンキーガールのレベッカがさらわれる。
さらにダレンの家族も捕らわれ、ダレンらは取引場所の劇場へ。
ラーテンはマーロックと、ダレンはスティーブと対決。
ラーテンはマーロックを倒すが、それはバンパニーズとの休戦の終わりを意味した。
だが、中立だと言うタイニーが現れ、
まだ対決の時ではないと、マーロックの死を隠し、スティーブを連れ去る。
ダレンの家族は記憶を消され、フリークとして迎えられたダレンは棺で眠るのだった。

 と言うわけで、人気少年向け小説の映画版。
優等生ダレンは悪友スティーブと共に、渡辺謙率いる怪しげなサーカスを見物。
クモが好きなダレンは、そこで見た奇妙なクモを連れ出すが、
スティーブが噛まれてしまう。
スティーブを助けるため、ダレンはバンパイアとなる契約をするが、
もともとバンパイアになりたかったスティーブに逆恨みされると言う訳。
人間を襲わないバンパイアと、襲うバンパニーズと言う連中がいて、
代理戦争させられる展開。
シリーズ化を狙ったエピソードの出し惜しみ感があり
(ウイレム・デフォーが何者かよくわからないとか)、
またバンパイアですか?と言う印象も。

TV放送 2011/02/11 WOWOW 1600-1749
 

タワー(92)

 トニーは恋人リンダの紹介でインターコープ社に勤務する事に。
このビルは最新鋭のセキュリティシステムを装備。
その夜、トニーはIDカードを傷つけてしまい、侵入者と誤認される。
コンピュータは彼を抹殺しようとし、誤って警備員を圧死させ、社長を焼き殺す。
戻ってきたリンダと共に、エレベーターに閉じこめられ暴走。
地下室で凍らされそうになるが、機械の破壊に成功。
オーバーロードでビルは吹っ飛び、間一髪トニーらは脱出する。

 と言うわけで、コンピュータの暴走で要塞と化したビルから脱出できないと言うのは
面白そうな感じなので見たが、トニーが無茶したのが原因だし、
侵入者とは言え、殺してしまおうとする装置も現実的ではない。困ったものだ。

TV放送 97/08/31 12CH 03:00-04:50
 

タワーリング・インフェルノ(74)

監督 ジョン・ギラーミン

 ダンカン建設は、サンフランシスコに135階建ての高層ビルを建てる。
設計部長ダグ(ポール・ニューマン)は、各所に手抜き工事がされている事に気づく。
社長(ウイリアム・ホールデン)に抗議するが、工事責任は娘婿シモンズにある。
81階で出火するが、警報は鳴らなかった。
夜、パーカー上院議員(ロバート・ボーン)らが招待され、最上階でパーティに。
ようやく火災が発見され、消防のオハラ(スティーブ・マックイーン)の指示で避難。
だが、メインエレベーターが火に包まれ、死者が出る。
恋人と密会していた宣伝部長ダン(ロバート・ワグナー)は、火に包まれて死ぬ。
ヘリが屋上へ向かうが、激突して爆発。
非常用リフトを隣のビルとの間に張り、客を1人ずつ避難させる。
展望エレベーターを重力ブレーキで1回だけ降ろす事に。
だが、爆発でストップし、リゾレット(ジェニファー・ジョーンズ)が転落死する。
オハラは、ヘリで展望エレベーターを吊り降ろす事に成功。
最後の手段として、屋上の貯水タンクを爆破して、消火する事になる。
シモンズ(リチャード・チェンバレン)はリフトで降りようとして、爆発で転落。
ダグとオハラは爆弾をセット。爆発で水が流れ、流される人々。やがて火が消える。
犠牲者は255名。人間がおごり続ける限り悲劇は続くと、オハラは話す。

 というわけで、パニック映画の決定版的映画。
本物はもっと長かったはずだが、ダイジェスト的にカットされている。
でも、意外に無駄なシーンか多かったのかも。
ダグと恋仲のスーザンに、フェイ・ダナウェイ。オハラの部下にドン・ゴードン。
保安担当のジャーニガンに、O・J・シンプソン。

TV放送 92/07/30 12CH 21:02-22:54
 

断崖(41)

 監督 アルフレッド・ヒッチコック

 遊び人のジョン(ケイリー・グラント)は、
生真面目な将軍の娘リナ(ジョン・フォンテーン)に接近。
彼女は拒否するが、父親がリナはオールドミスになるなどと噂しているのを聞き
ジョンとつきあっていると言い出す。
だが、ジョンと連絡が取れなくなり、
そうこうしているうちに本当に愛するようになる。舞踏会で2人は再会。
リナの両親はジョンとつきあう事に反対だが、リナは家で同然に飛び出して結婚。
だが、ジョンは定職についておらず、家宝のイスを売ってしまったり
やめたはずの賭事をしたりしている。
いとこ(レオ・G・キャロル)の所で仕事を始めるが、
すぐに使い込みをしてクビになり、しかもそれを内緒にしていた。
リナは出て行こうとするが、やはり別れられない。
やがてリナの父親が死ぬが、たいして遺産は入らない。
ジョンは不動産業を始めようとするが、リナは否定的だ。
ジョンと共に仕事をする知人を、ジョンが断崖で殺すのではと考えたリナは急行。
だが、逆に断崖から落ちそうになった知人を、ジョンが助けていた。
結局、事業は中止。資金の借金を停止するため、知人はパリへ行く。
しかし、パリで知人は死に、ジョンらしき同伴者に殺人の疑いがかかる。
知人の心臓が弱いとしりながら、酒を勧めたならば立派な殺人だ。
さらにリナは、自分に保険がかけられている事を知る。
リナの知人の推理小説作家を呼び、食事をしている間も、
ジョンは殺しには毒薬がいいなどと言い出す。
やがて心労でリナは倒れ、ジョンはミルクを持ってくるが、
リナは不信を抱いて飲まず、実家へ帰ると言い出す。
ジョンの運転する車は、断崖すれすれを走り、リナは殺されると考え逃げ出す。
しかし、ジョンは怒ってもう二度と会わないと言い出す。
様子がおかしいと気づいたリナは、真相を聞く。
ジョンは借金返済のためにリナの保険を利用しようとして、
知人がパリに行っている間、
リバプールへ保険の相談に行ったのだが、うまく行かなかった。
そこで自殺を考えて毒薬の事を聞いていたのだ。
誤解に気づいたリナは、ジョンと再びやって行く事を決意する。

 というわけで、ケイリー・グラントの、
何ともちゃらんぽらんな性格にまいってしまうが
殺しまですると考えてしまうあたりは、被害妄想か。
ヒッチコックがしつこく、殺人を思わせる演出をするので、仕方がないかも知れない。
電球で光らせたと言うミルクなどは、効果抜群だ。
いつの間にか、ケイリー・グラントを愛するようになったあたりは、
好感を愛と誤解しているのでは、などと言う気もする。
最後ですべての誤解を説明してしまったのは、ちと余計な気がする。

TV放送 91/08/17  04CH  01:10-03:44
 

団塊ボーイズ(2007年米)

ダグ 歯科医(ティム・アレン)
ボビー 配管工(マーチン・ローレンス)
ダドリー パソコン好き(ウィリアム・H・メイシー)
ウディ 実業家(ジョン・トラボルタ)
ジャック バイク集団デル・フエゴスのリーダー(レイ・リオッタ)
ブレイド デル・フエゴスの真のリーダー(ピーター・フォンダ)
ケリー ダグの妻
カレン ボビーの妻
マギー 店員

 ウディら4人組は、ワイルドホッグスと称してバイク旅行に出る事に。
気ままに行こうと、携帯も持たない旅だ。
バイカーの集まる酒場で、ジャック率いるデル・フエゴスと言う一団に絡まれる。
ダドリーのバイクが奪われるが、ウディが奪い返す。
一行はウディが話をつけたものと誤解するが、
実際は怒ったジャックらが追跡してきた。
ジャックらは町を破壊し、見かねたダドリーが立ち向かうが簡単に捕まり、
結局4人で戦う事に。その光景に感動した人々も応援。
そこへデル・フエゴスの真のリーダー、ブレイドが現れ、ハイウェイに戻れと指示。
ジャックらは退散し、ブレイドはウディらを称賛する。
旅は再開し、西海岸まで3200キロを走破。
破壊された酒場も再建されたとのニュースを見て、4人組は乾杯するのだった。

 と言うわけで、ジョン・トラボルタらによる、おやじたちのライダーの話。
他のメンバーは、ティム・アレン、ウィリアム・H・メイシー、
マーチン・ローレンスと来たら、おやじ界のエクスペンダブルスやと言う感じ。
日々の生活に退屈した4人組が、バイクで気ままな旅に出る事に。
大人も羽目外しますと言う映画を最近よく見るけど、個人的には嫌いじゃないです。
4人くらいで何かをする映画って、
個々のキャラの描写不足で、誰が誰か分からなくなる事が多いけど、
本作はそもそも4人のキャラに大きな違いをつけてないので、
良くも悪くも混乱しない。

TV放送 2009/03/28 WOWOW 1900-2039
 

弾丸刑事 怒りの奪還(2014年米)

バレット・マラスコ 刑事(ダニー・トレホ)
ジェシカ マラスコの娘
マリオ マラスコの孫
カリート・ケイン 組織のボス
クルーガー ケインの右腕
ジョンソン知事 (ジョン・サベージ)

 マラスコ刑事は麻薬組織に潜入。
男を痛め付け、黒幕がケインだと聞き出す。
逆にケイン一味は、マラスコの孫マリオとジョンソン知事の娘を拉致。
知事には、ケインの息子マヌエルの死刑執行延期を要求。
マラスコには、マヌエルに関する証言を取り下げるよう求める。
知事は迷うが、執行を決断。
マラスコは一味の隠れ家であるモーテルを襲撃。
ケインら一味を倒し、マリオらを救出する。

 と言う訳で、ダニー・トレホが暴走刑事に扮する話。
息子の死刑執行が迫る組織のボスは、
トレホ刑事の孫とジョン・サベージ知事の娘を拉致して延期を要求。
トレホが大暴れすると言う訳。(中止とか釈放でなく、延期を要求するのはご愛敬)
マチェーテ程ではないにしても、
それなりの暴走ぶりを期待したが、さほど暴れないので拍子抜け。

TV放送 2015/04/12 WOWOW 1300-1433
 

弾丸特急ジェット・バス(76)

 サイクロブス社は、キティ博士らによって原子力エンジンのバスを開発。
バーや自動洗車装置、プールやボーリングもある夢のバスだ。
ニューヨークとデンバーをノンストップで移動するが、
爆弾で妨害しようとする一味もいるらしい。
運転手が姿を消し、仕方なく遭難事故で人を食ったとの噂のダンを呼び出す。
キティとダンは元恋人だ。有名デザイナーやただ乗りしようとする老婆も乗り込む。
爆破工作で故障するが、速度が落とせず山へ突入。一味は電子地震を起こす気だ。
バスはカーブへ突入。車が2階へ突っ込む。勢い余って崖から飛び出す。
バランスを取るため、飲み物を後方へ移動させるが、キティがおぼれそうに。
何とか回復。地震発生も失敗するが、車両が切れてしまう。

と言うわけで、「スーパートレイン」なんて豪華列車を舞台にした話もあったし
そこへ人々がわざわざ集まってきて事故に遭うと言う物語のバス版だと思って見たが、
最初から製作サイドもパロディを意識しており、そうなるとかえってつまらない。
マジメに作っているクセにバカバカしいと言う線がほしかった。
副運転手ショルダーズには、時々気絶するクセが。
乗客のシビルにサリー・ケラーマン。
科学者にネッド・ビーティ。スカティと言う技術者がいてスタトレを意識してる。

TV放送 2001/04/17 BS05 1615-1745
 

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年デンマーク)

 工場で働くセルマ(ビョーク)は、遺伝的に目が悪く、失明寸前だ。
息子ジーンだけは助けようと、自転車を与える金も惜しんで仕事をする。
夜勤の仕事までするが、危険な仕事で友人キャシー(カトリーヌ・ドヌーブ)は心配。
ついに視力を失い、工場をクビになるが、もう見るべき物は見たと気を落とさない。
大家である警官ビル(デビッド・モース)は彼女と親密にするが、
ビルの妻リンダは彼女に嫉妬。
金欠のビルは、こっそりセルマの金を拝借。あげくに銃を向けてもみあいに。
ビルは自分を撃って死んでしまい、リンダは警察を呼ぶ。
セルマは銀行に金を渡して、ジーンは手術を受ける事に。
だが彼女は逮捕されて裁判に。ビルが金を盗んで脅したと証言するが、誰も信じない。
息子の視力の事は隠しているため、貯金は父に送金していると証言するが
すぐにそれもウソだとわかる。結局死刑判決が出る。
キャシーは貯金が手術費用と知り、再審請求をして、執行は延期する事に。
だが、セルマは手術費用で再審請求したと気づき、これを拒否。
これは最後の歌じゃないと歌いながら、絞首刑にされる。

 と言うわけで、なかなか話題になった映画と思って見る。
ミュージカル風だが、サウンド・オブ・ミュージックの劇の練習はともかく
普段歌い出すあたりは、何だか気がふれたような感じで、妙な感じ。
失明する運命の親子とか、濡れ衣で死刑にされそうになると言う展開が
ちょっと面白いので、それなりに見られるが、
全体的に暗い雰囲気はぬぐえず、どんでん返しでもあるのかと思えば
全然ないので困ってしまう。

TV放送 2002/01/06 BS05 2000-2230
 

ダンジョン&ドラゴン(2000年)

 イズメール国。女王は平和を望むが、宰相プロフィオン(ジェレミー・アイアンズ)
はドラゴンを手なずけ、女王を孤立させて評議員を支配下に置く。
賢者ヴィルダンは、宰相に対抗するには、サブリールの杖を得よと言うが
それを知った宰相は、隊長ダモダー(ブルース・ペイン)に杖を追わせる。
サムドールの町で、リドリーとスネイルは、魔法大学に盗みに入るが
そこへ現れたダモダー一味にヴィルダンが殺され、助手マリーナと逃走。
途中で知り合ったドワーフ族のエルウッドと共に、杖探しを手伝うハメになる。
盗賊の町にある迷宮に隠されたドラゴンの瞳を手に入れるため、リドリーが中へ。
多くの仕掛けを切り抜け、瞳を手に入れるが、盗賊たちが奪おうとし
さらにダモダーが現れて乱闘に。地図とマリーナが奪われる。
リドリーはエルフのノルダと知り合い、マリーナを助けるために城へ。
彼女を救出するが、スネイルが殺され、リドリーも刺される。
マリーナが魔法で回復させて退散。決心したリドリーは剣を得てドラゴン宮へ。
ここにはリドリーしか入れないのだ。瞳で扉を開き、財宝の中の杖を手に入れる。
だが、マリーナを人質に取られ、ダモダーに杖を奪われる。
杖を手に入れた宰相は、赤いドラゴンを暴れさし、女王のドラゴンを撃退。
リドリーはダモダーと対決。塔から突き落とすが、宰相には歯が立たない。
マリーナが不意を打ち、リドリーが杖を奪い、破壊してしまう。
宰相は現れた女王を魔法で襲うが、女王の杖で現れたドラゴンが宰相を食べる。
女王は人々の平等を宣言。リドリーは瞳をスネイルの墓に納めた。

 と言うわけで、ドラゴンクエストやらスターウォーズやらも
この物語がオリジナルだと言われる作品で、元はゲームだと聞いたような気もする。
ドラゴンの瞳を手に入れるところで、仕掛けがいっぱいの通路を通るあたりは
まさにゲームのようと言うか、たけし城のよう。
しかし、全体の雰囲気は、多少メンバー構成は違うが
ロード・オブ・ザ・リングを見ている感じ。
世界観も、すごく狭い村だけの話という感じだ。
ジェレミー・アイアンズ主演のはずなのだが、彼の出番は少なく
むしろ、手下のブルース・ベインが出ずっぱり。
こいつもすごく悪いヤツだか、こき使われてかわいそうなヤツだかわかりづらい。
見た目はハムナプトラのイムホテップそのもの。
「パッセンジャー57」で、愛想ゼロと言われた悪役だが
本作では何だか中途半端な感じ。
例えば、ジョーズとか007とか、そのジャンルの元祖となる作品は
その後、雨後の竹の子のごとく亜流作品が生まれても
オリジナルが一番だという状態を維持し続けたものだが
この作品は、何だかこっちが亜流だという印象しか受けない。
主役のリドリーが、新スーパーマンの2代目ジミーで
ちょっと軽そうなのも、良くない印象を受ける要因か。
もう少し、元盗賊だが、次第に使命感に燃えて……というあたりを表現してほしい。

TV放送 2002/05/24 BS05 1930-2120
 

ダンス・ウィズ・ウルブズ(90)

監督 ケビン・コスナー

 1863年。南北戦争で手柄を立てたダンバー中尉(ケビン・コスナー)は、
フロンティアを見たいと言う希望から、開拓前線へ。そこは無人の砦だった。
ダンバーは部隊の連絡を待ち続ける。やがて1匹の狼が近づくようになる。
スー族がダンバーの様子をうかがい、彼は負傷した女性を助ける。
会話できないながら、少しずつコミュニケーションをはかる。
負傷していた白人の娘「拳を握って立つ女」が、通訳する事に。
バッファローの群れが現れた事を知らせ、ダンバーは信頼を得る。
狩りが終わり、祭でも彼は人気者に。砦へ戻ると孤独を感じる。
聖人「蹴る鳥」は白人が何人攻めてくるかを気にするが、ダンバーはごまかす。
「狼と踊る男」の名前をもらう。ポーニー族との戦いが始まり、ダンバーの銃で勝利。
食物を守るだけの戦いに、彼は本当の自分を見いだす。
「拳を握って立つ女」も夫の喪が開け、ダンバーと結婚。
彼は膨大な数の白人が攻めてくると知らせる。一行は移動する事に。
砦へ日記を取りに戻ったダンバーは捕まり、裏切り者と呼ばれる。
処刑のため連行されるが、スー族が救出に。だが、これで恨みを買ってしまった。
ダンバーは迷惑をかけないため、妻と共に別の場所へ行く事に。
13年後。スー族はネブラスカ砦へ投降した。

 と言うわけで、かなり長い映画で、インディアンやバッファロー等が
次第に数が少なくなったのは、白人のせいだと言う感じ。
白人の中にも、彼らをかばう者がいたのだが、大勢には逆らえないと言う事か。
音楽はジョン・バリー。

TV放送 93/01/15  04CH  21:00-00:30
 

ダンス・レボリューション(2003年米)

ハニー・ダニエルズ (ジェシカ・アルバ)
レイモンド 少年
ベニー その兄。泥棒で逮捕される
マイケル ビデオ監督
ミッシー 有名歌手
ジーナ 友達
カトリーナ ライバルの振付師

 ハニーはバーテンの傍らダンス教室でダンスを教えていた。
ビデオ監督マイケルに評価され、有名歌手ミッシーの振付師に選ばれる。
マイケルに迫られ、断るとハニーはクビになり、カトリーナが演出する事に。
ダンススクールを作るために借金していたが、このままでは返済に間に合わない。
資金を作るため、改装前の教会で慈善公演をする事に。
泥棒で逮捕されたベニーも仲間になり、練習を開始。
有名歌手ミッシーはカトリーナの振り付けを気に入らず、ハニーを要求。
マイケルは協力をもちかけ、振付に戻そうとするがハニーは拒否。
公演は好評で、ミッシーもかけつけて成功。
ダンススクールが出来、ミッシーの振付もする事となる。

 と言うわけで、アルバがまだ知名度の低かった頃に主演した映画。
彼女はダンサーなんだけど、どちらかと言うと振付け師。
フラッシュダンス風の青春ドラマがあるが、彼女にとって成功とは、
表舞台であるステージに立つ事ではなく、有名歌手の振付けをする事。
(それで得た金で、ダンススクールを再建すると言う目的もあるが)
言ってみれば裏方さんの話で、そのあたりが映画的に微妙なところ。
アルバの魅力は感じますけど。

TV放送
 

ダンス・レボリューション2(2011年米)

マリア・ベネット ダンスが得意
ダニエルズ マリアの養母。前作の主人公ハニーの母
ブランドン ダンス仲間
ティナ ダンス仲間。万引き犯
カブール店長
ルイス マリアのかつてのダンス仲間

 鑑別所を出たマリアは、ダニエルズさんの養子になり、彼女のスタジオで働く事に。
かつての仲間ルイスらは、マリアにチーム718に加われと言うが、
犯罪にも手を出す彼らに愛想を尽かし、スタジオのメンバーとHDクールを結成。
718に対抗心を燃やすが、反発するティナが出ていってしまう。
バトルゾーンと言うテレビ番組で、ダンスを競う企画に参加する事に。
718は前年の優勝チーム。彼らの本性を知ったティナは、結局チームに戻る。
両チームは順調に勝ち進み、決勝戦で対決。
採点は同点で、延長の末、HDクルーが優勝するのだった。

 と言うわけで、アルバが踊りまくった映画の続編。
原題はハニー2(前作のアルバがハニーだった)だが、
主人公マリアがハニーがかつていたスタジオで働くと言う程度の絡み。
マリアは元恋人ルイスに裏切られて鑑別所に。
ルイスは出所したマリアと寄りを戻そうとするが、
彼を信じられないマリアはダンスチームを作って対抗する事に。
その後は、ダンス甲子園みたいなノリで、テレビの番組で対決。
圧倒的な差をつけられていたルイスのチームに対し、努力と根性で勝つと言う訳。
ダンスは凄そうだけど、
例えばマリアのチームのどこが勝ったかとかは、よくわからない。

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タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密(2011年米)

タンタン 新聞記者
スノーウィ タンタンの飼い犬
アーチボルト・ハドック船長
サッカリン氏 帆船模型を狙う
ネストル サッカリンの召使い
デュポンとデュポン 2人組の刑事
シルク スリ

 新聞記者の少年タンタンは、ユニコーン号の帆船模型を買う。
サッカリン氏が模型を欲しがり、断ると部屋が荒らされ模型が盗まれる。
部屋に残ったマストの部品から謎の文字が書かれた羊皮紙が見つかるが、
タンタンはこれをスられてしまう。
羊皮紙を狙うサッカリンは、タンタンを捕えて船に。
抜け出したタンタンは、船を奪われたと言う酔っ払いのハドック船長を助ける。
ハドック家に伝わる帆船模型は3つあり、サッカリンは3つ目を探しているらしい。
一味がトルコのバグハル港を目指していると知り、ボートで先回りする事に。
攻撃してきた飛行機を逆に奪うが、砂漠に墜落。
幻影を見た船長は、一族に伝わる話を思い出す。
船長の祖先アドック卿は、海賊ラッカムに財宝を狙われるが、
難を逃れてユニコーン号を沈めた。
サッカリンはラッカムの子孫で、いまだに財宝を求めているのだ。
バグハルにたどり着いたタンタンは、逮捕されたスリから財布と羊皮紙を取り戻す。
一方サッカリンは、ミラノのナイチンゲールと言う歌手に歌わせ、
その声量で割れたケースから、羊皮紙を奪う。
タンタンは羊皮紙を重ねると文字が浮かぶ事に気付く。
羊皮紙はサッカリンに奪い奪われるが、最後には刑事がサッカリンを逮捕。
羊皮紙から浮かんだ文字は緯度と軽度で、
サッカリンが住んでいたムーランサール城を示していた。
城の地下室には地球儀があり、
船長がよく知る海域に、実際には存在しない島が描かれていた。
その島を押すと地球儀が開き、中から財宝が見つかる。
一族にしかわからない仕掛けだったのだ。
さらに別の財宝の手がかりも出て、船長は新たな宝探しに意欲を燃やすのだった。

 と言うわけで、スピルバーグが監督し、
マンガのキャラを、半端にリアルなアニメで描いた作品。
何でも手を出すスピルバーグだが、こうもジャンルが多岐に渡ると違和感あり。
とは言え、話はインディ風で、音楽もジョン・ウイリアムスだから、
どこかで見た感じに落ち着く。
ダニエル・クレイグが出ているので見たが、主人公の味方ではなく敵役。
吹き替えのアニメだったから、ダニエル出演作を見たと言えるかどうか。

TV放送 2012/10/07 WOWOW 2000-2146
 

ダンディー少佐(1965年米)

ダンディー少佐 北軍(チャールトン・ヘストン)
タイリーン中尉 南軍(リチャード・ハリス)
ポッツ ダンディーの部下(ジェームズ・コバーン)
ハドリー タイリーンの部下(ウォーレン・オーツ)
リンダ 村の娘

 南北戦争末期。アパッチに手を焼く北軍のダンディー少佐は、
討伐の為、南軍の捕虜タイリーン中尉に協力を求める。
かつてダンディーの友人だったタイリーンは、
主義の違いから南軍に寝返り、対立していたのだ。
何とかアパッチ討伐までと言う事で協力する事に。
途中でタイリーンの部下ハドリーが脱走。
舞い戻るが、処遇をめぐってダンディーとタイリーンが対立。
結局、タイリーンがハドリーを射殺する。
ダンディーはメキシコの村で知り合ったリンダと交流していた所を襲撃されて負傷。
手術を受けたダンディーは酒に溺れるが、タイリーンに励まされて隊に復帰。
アパッチに続いて敵対したフランス軍も撃破。無事リオグランデに到着するのだった。

 と言う訳で、チャールトン・ヘストン主演の西部劇。
監督はサム・ペキンパー。
南北戦争末期に、アパッチに手を焼くダンディー少佐(ヘストン)は、
捕虜である南軍兵士と組んで、討伐に乗り出す事に。
ヘストンと因縁のある、南軍のリーダーがリチャード・ハリス。
ヘストンが偵察に使う男がジェームズ・コバーン。
ハリスの手下にウォーレン・オーツなんて男くさい布陣だ。
激しいアパッチとの攻防があるかと思ったが、なかなかそうならない。
ハリスとの対立、脱走兵、メキシコ人との交流なんてエピソードが、
散発的に発生して、どれも盛り上がらない。
道中に起きた様々な出来事を描いた感じで、
肝心のアパッチはあっさり倒したと言う事らしい。
その後になぜかフランス軍との戦闘があり、
リオグランデに無事到着したところで終わるけど、目的はアパッチ討伐だったはず。。
監督:サム・ペキンパー

TV放送 2014/09/07 スターチャンネル 0530-0732
 

探偵マイク・ハマー 俺が掟だ!(82)

 私立探偵のハマー(アーマンド・アサンテ)は友人ジャックの射殺犯を追う。
彼が通ったセックスクリニックへ。ここが政府非公式の売春組織と気づく。
ジョー(ジェフリー・ルイス)から、ジャックがロメロ大佐の調査をしていたと聞く。
ジャックを撃った銃は、ボス、カレッキーが政府に売ったものだった。
実は、チェンバース警部らは、危険な捜査にハマーを利用していた。
クリニックでジャックの相手をした、双子やノーマが殺害される。
ハマーはベネット医師(バーバラ・カレラ)と接近。愛し合う。
新聞社から、スパイやテロリストを、性犯罪に見せて処分しているとの情報を得る。
ハマーはロメロに捕らえられ拷問。殺人ロボット、ケンドリックスは
秘書ベルダ(ローレン・ランドン)を狙う。逃走したハマーはケンドリックスを射殺。
カレッキーを連れ出し、ロメロの屋敷へ。カレッキーは爆殺され、一味と撃ち合いに。
ロメロも倒し、ジャックを殺したのがベネットと知り、彼女も射殺する。

 と言うわけで、ミッキー・スピレーン原作「裁くのは俺だ」の映画化作品。
裸や危ない世界が出てきて、最もダーティな探偵と言う雰囲気は出ているが、
いかんせん、事件の真相がわかりにくい。音楽はビル・コンティ。

TV放送 94/03/10  04CH  01:10-02:50
 

探偵物語(52)

監督 ウイリアム・ワイラー

 21分署は事件が続発。バックを盗んだ娘(リー・グラント)。
会社の金を横領したアーサー。強盗のチャールズ(ジョゼフ・ワイズマン)とルイス。
シュナイダー医師を捜査する刑事マクラウド(カーク・ダグラス)は、
強引なやり方で、弁護士シムズや署長を困らせる。
証人は買収されており、シュナイダーに腹を立てた彼は暴行を加える。
シュナイダーは、マクラウドが自分に怒りを覚えるのはタミに関係すると言う。
プリチェット氏は、アーサーへの告訴取り下げを考えるが、マクラウドは反対。
署長はマクラウドの妻メアリーが、かつてタミの子供を妊娠し、
シュナイダーが処置したと知る。彼の犯罪への怒りはそこから来ると考えた。
だが、マクラウドはそれを知らず、妻の不貞を知って怒りを覚える。
ひどい父を持った彼は、犯罪に憎悪を抱いたのだ。だがそこに愛はなかった。
メアリーは離婚を決意。警官の拳銃を奪ったチャールズに、マクラウドは撃たれる。
何が正しいかわからなくなったマクラウドは、アーサーの告訴を取り下げさせて死ぬ。

 と言うわけで、ドクター・ノオことジョゼフ・ワイズマンが印象的と言うので見たが
ノオ博士の冷徹さとは異なり、凶悪そうな役で、同一人物とは思えないほど。
話自体は、ちょっと古めかしい気がする。

TV放送 94/05/31  BS05  21:00-22:57
 

探偵より愛をこめて(1990年米)

 私立探偵ハリー(トム・ベレンジャー)は、
ドラン(アン・アーチャー)と言う女性の依頼で、リックという男を尾行する事に。
彼はすでに幸福な家庭を持っているが、ドランは結婚の約束をしていたらしい。
キング夫人(ケート・キャプショー)に道を聞くフリをして接近。
そんなハリーをステラという女性が尾行。どうもリックは重婚しているらしい。
もう一人の妻(アネット・オトゥール)にも会う。
だが彼らは好きな人生を送っていると、ハリーの干渉を拒絶。
ドランが別の男といるのを見て、リックがハリーが追った男とは別人と知る。
ドランはリックが運命の男か試したかったと言い、
キング夫人の所へは、前の男が舞い戻る。
ステラの恋人マーティもステラの所へ戻るが、彼女ハリーを選ぶ。

 と言うわけで、トム・ベレンジャーが探偵をすると言うし
女優陣もそこそこ豪華なので期待したが
何やら人違いとかして、勝手に恋人関係が収まっていき
特に殺人とかがあるわけでもないので拍子抜け。

TV放送 2001/09/21 25CH 1330-1530
 



 1日にまとめて3作。まず「ダンテズ・ピーク」(97)を見た。

 この映画は「デイライト」に続いて、何で今さらと言う感じのパニック映画。
「ダンテの峰」と呼ばれる死火山のはずの火山が、突然噴火して皆ひどい目にあう話。
かつてポール・ニューマン主演の「世界崩壊の序曲」と言う駄作があったが
あれはパニック映画ブームで調子に乗った製作者が勘違いして作ったもの。
ここへ来てわざわざ作るわけだから、そんな事はあるまい。
などと期待して見たわけではなく、出演者が新007ことピアース・ブロスナンと、
「T2」等のリンダ・ハミルトンだから。
物語の方はどんな物か知らないが、派手なパニックものも嫌いじゃないので見た。

 冒頭はメキシコだかの火山の噴火シーン。
火山弾が飛び交い、人々は逃げまどい、あちこちで火事に。
火山学者のハリー(ピアース・ブロスナン)は車で恋人の所へ。
彼女も火山学者で、すごい噴火だと大喜び。
しかし、家の中にまで火山弾が突入し、これはいかんと逃げる事に。
ハンドルでいろんな物を避けながら運転するが、彼女の悲鳴がこだました。
見ると彼女は火山弾を受け、死んでいた。
それから4年後。ハリーはまだ火山学者を続けていた。
上司のポール博士は、休暇中の彼を呼び出す。
「ダンテの峰」と言われる火山で、奇妙な震動が観測されたのだ。
しかし、死火山と言われる山だけに、噴火の可能性は1万分の1だ。
(実際は休火山だが。日本でも御嶽山が噴火して驚かされた事がある)
この手の調査は98%がムダに終わると言う。
彼はふもとの町へ。ここは人口何万以下だかの住みよい町全米2位だ。
町長のレイチェル(リンダ・ハミルトン)は女性。
彼女は夫が蒸発し、グラハムとローレンと言う2人の子供を養っていた。
夫の母ルースは山の上に1人で住んでいて、時々孫の面倒は見るが
レイチェルには皮肉を言う所がある。
彼らを連れて、ハリーは山の分析へ。石や温泉を調査する。
石からはこの山が噴火したのは、7000年前とわかる。
続いて温泉プールと言う場所へ。
レイチェルの息子が飛び込もうとするが、あわててハリーが止める。
見ると、泳いでいたカップルが、湯が熱湯になったため、全身火傷で死んでいるのだ。
ちょっと前にそのシーンがあるが、逃げる余裕もないほど突然熱湯になるものか?
ハリーはこの事件から、噴火が近いと直感する。
付近の木が枯れているし、リスが死んでいるのも怪しい。
ただちに町議会を召集し、避難の対策を考えさせる。
確率はまだ低いが、考えておいた方がいいと言うのだ。
だが、議員たちは反発を覚える。そんな噂が流れただけで、観光客は減り、
もっと重要な事は、町民の大半の就職先となるはずの企業が、
この町への投資を中止するかも知れないからだ。
それで噴火がなかったら、取り返しがつかない。
かけつけたポール博士も同意し、最新の装置で監視し、
科学的根拠が出るまでは発表しないと約束する。
ハリーは政治的な話は苦手だと、いったんは立ち去る事を考えるが、
動向も気になるし、ポール博士の部下では一番優秀だしと言う事で残る事に。

 ポール博士のチームは、噴火口を調査する事に。
クモ型のロボットで、人間の近づけない場所を調査する事に。
しかし、どうもリモコンの反応が悪い。
NASAがつけさせたと言う電波発信機が影響していると言う事で、これをはずす。
ハリーと仲間が噴火口の上まで行って、そこからロボットをおろして調査。
途中でロボットの動きが悪くなったので、仲間が修理すると言って降りていく。
もう、こうなっては、この後の展開は予想通り。死ななかったのがせめてもの幸運。
震動が発生し、岩の下敷きになり、この仲間は足を骨折。
ヘリをチャーターして救助するが、操縦士は次第に割り増し料金を請求するように。
あきらかに噴火の兆候だとハリーは主張するが、ポール博士はまだ決められんと言う。
その後、1週間にわたって調査するが、目立った震動もなく、
他のメンバーも安心していいと結論づける。そこで解散する事に。
今日が最後と言う日、ハリーは恋仲になったレイチェルの家へ。
娘ローレンが水が飲みたいと言ってじゃまをし、仕方なく水道の水をコップに。
だが、その水が濁っていたのでビックリ。
水源が怪しいと行ってみると、そこはすごい硫黄臭。まさに噴火直前の兆候だ。
これにはポール博士も納得して、避難命令を出す事に同意。
レイチェルは義母ルースに電話して避難するよう勧めるが、
彼女はヘソを曲げて逃げようとしない。
体育館に住民を集め、避難についての説明をする事になり、
しかたなく子供たちを残して体育館へ。
「ジョーズ」式に行くと、これでしばらく地震が起きず、反感を買うところだが
この説明会の最中に地震が発生するから話が早い。
それも小さなものではなく、天井が落ちてくるようなものなので、住人は出口へ殺到。

 外へ出てみると、火山からものすごい噴煙が上がっている。
火山弾が飛び交い、燃えるわ、木は折れるわ、家は崩れるわの大変な騒ぎに。
人々は走ったり車に乗ったりで逃げまどう。
高速道路が崩れ、車が落下するさまは、サンフランシスコ大地震を思わせる。
道路は横入りしたりする車で、あちこちで衝突騒ぎ。
ハリーとレイチェルは、こうなったら町民の事をかまう余裕はなく、
子供たちを迎えに行くため、家に戻る事に。
ハリーが車を運転し、あちこちの落下物やら車やらをかわすと、
たまにボンネットに当たったりはするが、驚くほど平気だ。
例のヘリのパイロットは、法外な料金を要求し、住人を乗せて飛ぶ。
飛び乗ろうとする男を突き落とす者も。
ポール博士は、エンジンに噴煙が入ったら危険だと警告し、その通りヘリは墜落。
これをハリーの車がスルリとかわし、すぐ後ろに落下。
ハリーは無線で仲間と連絡しているが、途中から灰で通信できなくなる。
何とか家へ到着するが、子供たちはいない。
車もなく、ルースの所へ行くと言うメモが。
運転もできないはずの子供が、灰で視界がなく、木や岩が転がる岩道を走り抜ける。
ハリーらもルースの家へ行こうとするが、道は大渋滞でとても行けそうもない。
そこで彼は川を越えて行く事に。4WDだから試すのだが、深みにはまる。
そこで立ち往生するが、マネしてついてきた連中がぶつかって、脱出。
代わりに彼らはそこへ残るハメになる。
ハリーですら大変な道のりを、子供たちは慣れない運転でルースの家へ到着。
ハリーは倒れる木を辛くもすり抜けるが、どう考えてもその道を戻る事はできない。
ようやく家へ到着。ルースは怒ってるんだろとか、すねてしまう始末。

 そうは言っても逃げないわけにはいかない。
荷物を用意して逃げようとすると、壁が崩れて溶岩が流れ込む。
あわてて外へ逃げると、周囲は溶岩で囲まれていて、2台の車も溶岩の中。
仕方がないので、湖のモーターボートに飛び乗り逃げる事に。
ルースの飼い犬を探すが、結局犬はどこかへ消えてしまった。
しかし安心する事はできなかった。湖が強酸性になり、ボートが溶けてきたのだ。
一同は少しでも床を避けて高い場所に座るが、今度はスクリューが役立たずに。
仕方がなく、ハリーは上着で手を包んで水をかく。
岸は後わずかだが、この方法ではなかなか進まない。
意を決したルースは、危険を冒して湖へ飛び込み、ボートを無理矢理岸へつける。
おかげで一同は岸にたどり着くが、ルースは酸性の水に入ったために弱ってしまう。
(と言っても、どこかが溶けているわけではないのだが)
ハリーが彼女をかついで、灰だらけになった山道を進むが、
途中、ルースは好きな山で死にたいと言い出す。
あんたを捨てた息子も私もバカだったと言い残して死ぬ。
夜が明けて、ようやく軍が出動。
残された住民を避難させ、ポール博士らも避難する事となる。
だが、ダムが決壊し、橋に濁流が押し寄せる。
3台の車で橋を通過するが、一番後ろにいたポール博士が渡りきる前に
橋は折れて、車から脱出しようとするが、間に合わず流されていった。
(別に悪い人ではなかったのに)
ハリーらは途中の家で残されたトラックを発見。直結にしてエンジンをかけ乗る。
途中で、どうやって溶岩を脱出したのか、例の犬を発見。これを回収。
行く手に温度が低めな溶岩みたいなのがあって、これを突破しなくてはならない。
今度の車はただのトラックだが、ハリーは大丈夫だと言って強行。
途中でタイヤがはまるが、エンジンをふかしたら何とか脱出できた。
彼らは灰だらけになった無人の町へ。
ハリーは万一のためと言って、研究所跡から例のNASAの発信器を持ち出す。
そして、ついて最高の大噴火が。
避難した仲間も、さすがにハリーも助からんとあきらめるほど。
ものすごい勢いで火砕流が町を襲い、残された建物も次々やられていく。
これがまたすごい特撮だ。ハリーは車を走らせ逃げるが、逃げ切れるものではない。
そこでレイチェルの息子グラハムの遊び場である廃坑へ逃げ込む。
おかげで火砕流の直撃は避けるが、廃坑の出口はふさがれてしまう。
ハリーは必ず脱出できると言って、レイチェルらを安心させる。
脱出したらみんなで海釣りに行こうと約束し、そう言えば発信器を忘れていたと
おいおい忘れるなよと言いたくなるが、1人トラックの場所まで戻る。
だが、そこで再び震動があり、ハリーとレイチェルらの間はふさがれ、
おまけにハリーは落下した岩で足を骨折。骨が突き出ている始末だ。
この状態で、必死にトラックまで進み、何とか中へ入り込む。
発信器のスイッチを入れようとするが、次第に天井がへこんでハリーは窮屈な状態。
ようやく発信器のスイッチを入れると、後は待つ事にした。
ハリーの仲間たちは、静かに資料を整理していたが、
発信機の電波を受信している事に気づく。
クモ型ロボットから発信器をはずした男などは、
「ファッキングNASAのおかげだ!」と大喜び。
地中から電波が届くのかと言う疑問もあるし、
電波が来ただけで、軍を総動員するような態勢で救出に向かうとも思えないのだが。
炭坑の中と言えば、山の上からはかなりの深さと言う気がするが、
救出されるシーンでは、平らな地面を掘ると中からハリーが出てくる始末。
そんな場所に、炭坑があるとは思えないのだが。
それとも、山の大半を掘り崩したのだろうか?
豊浜トンネルの時でも1週間もかかったのに。
よかったよかったと喜ぶ一同。だがハリーはレイチェルたちが心配だ。
続いて彼らが救出されると、うれしさのあまり、
骨が突き出ていた事も忘れて、足を引きもせず歩み寄り抱き合う。
そして、海釣りに行こうと約束し、共に救急ヘリに乗って去っていった。

 と言うわけで、この映画はパニック映画の定石通りの展開で
噴火を予知して噴火せず、窮地に追い込まれるようなひねりの展開もなく、
よけいな描写は不要だと思ったのか、すぐ噴火が始まるテンポのよさ。
しかも噴火シーンの特撮は、かなりの迫力だ。
ひねりがないと言う事は工夫がないと言う事で、それはそれでマイナスなのだが
そう言う演出で人を惹きつける技量がないのなら、
この映画のように、ただひたすらテンポよく見せ場を続け、
派手な特撮を見せればよいのかも。
よくできた映画とは思えないが、あきさせる事はない。
ラストの救出シーンには疑問が残るけど。
 

弾突 DANTOTSU(2008年米)

マット 警察をクビになった(スティーブン・セガール)
ベッキー マットの娘
リズ マットの別れた妻
「親父」 正体不明の人物(ランス・ヘンリクセン)
ブルー 「親父」の手下
スティーブ マットの元同僚の刑事。リズの再婚相手

 警察をクビになったマットは、離婚して、ギャンブルで借金がかさむ。
押収した麻薬の金が盗まれ、マットに容疑が。
同僚スティーブがかばったので、逮捕は免れるが、警察をクビになったのだ。
スティーブは離婚したリズと結婚。娘ベッキーの継父となる。
ある時謎の老人が借金を肩代わりし、その代わりとして闇の暗殺者になる事を求める。
マットは悪党ブルーノとリンをたちまち始末。
だが次の標的はスティーブで、彼はブルーノらとグルだったと知る。
スティーブは、マットと親しい神父を殺害。
マットは、神父の葬儀を警戒するスティーブを襲撃。
ベッキーを人質に捕られるが、スティーブを霊柩車ごと爆破。
ベッキーを救出したマットに、新たな司令が届く。

 と言うわけで、まだまだ続くセガールアクション。
このところ雑な脚本が多かったが、今回はかなりまとも。
落ちぶれた元刑事スティーブン・セガールが闇の暗殺者になるが、
標的は親友とも言うべき刑事だったなんて展開。
どこかで聞いたような話だけど、最近のセガール作にある、意図不明のヒネリがなく、
オーソドックスなところに好感が持てる。
その親友が、セガールの元妻と結婚し、娘の継父に。
元妻も娘もセガールを嫌っておらず、娘は継父も嫌っていない。
この親友である刑事は、
セガールが怪しげな仕事をしてると知りつつ、情報を流してくれる。
。。。なんて、普通ヒネリそうなところもずいぶんストレートな脚本。
必ずや悪役の正体を見せると思ったランス・ヘンリクセンは、結局いい人のままだし。
唯一のヒネリは、親友が犯罪者だった点で、
とはいえ別にセガールをはめてた訳でもないので、物語の展開上最低限と言える。
それにしては、ラストでセガールの口を封じようと、総動員で襲撃。
今後も継父であり続けるはずなのに、娘を人質にしたりするものだから、
娘も継父が爆殺されても平気そう。ところで元妻はどうなった?

TV放送 2010/02/07 WOWOW 1325-1510
 

ダンボ(41)

 サーカスの象ジャンボに生まれた子供ダンボは耳が大きかった。
子供たちにからかわれ、怒ったジャンボはおりに入れられる。
芸のできないダンボはピエロ役にされるが、ネズミのティモシーやカラスの協力で
空を飛ぶ事ができるように。たちまち人気者となり、ジャンボもおりから出される。

 と言うわけで、ディズニーの人気アニメの1作だが
ピノキオ等に比べると、話が単純すぎるきらいあり。

TV放送 94/01/01  03CH  16:00-17:05