▼
「デイライト」(96)を見た。
「インデペンデンス・デイ」が大当たりの正月興行にあって、
対抗作としてかろうじて挙げられるのが、スタローン主演のこの映画である。
マンハッタン島に通じるトンネルが事故で崩落し、閉じこめられた人々を
スタローンが救出する話で、米国での評判は可もなく不可もなくと言う感じ。
良くも悪くも「クリフハンガー」を連想させられるらしいが
気楽に見られるアクションものに違いないと思って見た。
冒頭、有害な産業廃棄物を積んだトラックが出てくる。
業者は大量の廃棄物をこっそりどこかへ廃棄する気。
急いでいるので、橋ではなくトンネルでマンハッタン島より脱出する事に。
(ひょっとしたら、マンハッタンへ向かっていたのかも。
位置関係はいまいちわからなかった)
一方、このトンネルにはいろいろな人々が、これから事故が起こるとわかっているのに
向かっていた。まるでとりつかれたようで、一昔前のパニック映画のようだ。
その中には、家族旅行に行くスティーブン一家。
息子を失い犬クーパーを溺愛する老夫婦ロジャーとエレノア。
CMのプロデューサーとして有名なロイ。
少年院へ護送中のビンセント(スタローンの息子セイジ・スタローン)ら。
そして、女流脚本家を目指すが成功しないため、
ニューヨークを去る事にしたマデリーンらだ。
警官のジョージは、いつものようにトンネルの中を監視。
彼は管制室のグレースに恋していて、監視カメラを通して求婚したりしている。
一方、運転手をするラトゥーラ(スタローン)も、医師を乗せてトンネルへ向かった。
その頃、ある一団が金持ちを襲って、彼の車を盗むが、
相手がかなりの金持ちだったため、発信装置がついていて、
たちまち警察に追跡されるハメになる。
追い込まれた犯人は、トンネルの中を暴走。運転を誤って壁に接触。
そのまま勢い余って、渋滞で止まっていた廃棄物のトラックに突っ込む。
よほど危ない物だったらしく、トラックは爆発。炎はトンネル内を覆い、
衝撃で双方の入り口が崩れ、多くの車が閉じこめられる。
しかも崩れた岩の下敷きや、炎に包まれ、生き残ったのは前述の人だけだ。
トンネルがどういう構造かわからないので、他の場所にも生存者がいると思ったが
最後まで出てこなかったので、彼らだけらしい。
トンネル寸前で難を逃れたラトゥーラは、事故を目撃し、
こうはしておれんと車を降り、入り口付近で負傷した人々の看護に当たった。
実は彼は、EMS(緊急医療班)の元リーダーだったのだ。
もはや全滅の事故現場で捜索を続けたため、同僚を死なせ責任でクビになったのだ。
だが、トンネルの事は今の隊員の誰よりも知っているとしゃしゃりでて
現隊長らに嫌がられる。
トンネル内ではCMプロデューサーで、探検家みたいな事もしているらしいロイが
あわてる様子もなく、警官のジョージらと生存者をまとめる。
マデリーンは事故に愕然としていたが、近くの護送車が横転しているのに気づく。
運転手は死亡していて、護送されている少年少女たちは閉じこめられた状態。
仕方なく彼らを救出する事に。
だが、中の1人ミッキーは臆病でなかなか出てこようとしない。
近くでは火花を吹いた伝染がぶら下がっていて危険な状態だ。
マデリーンは危険をかえりみず、この電線を押さえて、少年たちを避難させる。
事故でほとんどの監視カメラは故障していたが、この近くのカメラは無事だった。
それに気づいて管制室のグレースと、かけつけたラトゥーラ。
危険だから電気を切れと言うが、突然の事に関係者はとまどう。
換気扇は別の系統だから平気だとわかり、ようやく電気を切り、
間一髪ミッキーを脱出させる。
ラトゥーラをやっかいに思う現隊長だったが、
救出に向かう際、屋根が崩れて死んだか負傷するかして、役立たずに。
こうなると、ラトゥーラに頼るしかない。
ロイは往復の反対側のトンネルとつなぐ、通用口みたいなトンネルでの脱出を考える。
マデリーンは無線でラトゥーラらに連絡する事に成功。
一同がロイを当てにしていると知るが、それは危険だとやめさせるよう指示。
酸欠まで3時間。まともな救出では間に合わない。
そこでラトゥーラが単身救出に向かう事にする。
トンネルの両側とも崩れていて進入は無理。
第1次大戦の頃に作った模型を使って、対策を検討。
中には工事関係者が休憩するための部屋があるとわかる。
中へ入る方法は換気扇以外にない。
だが、中の酸欠を防ぐため、換気扇を止めても、数分後に自動的に動く仕組みだ。
そのわずかな時間のうちに、中へ入るしかない。
換気扇が止められるが、惰性でそれなりのスピードで回転している。
だが止まるまで待っていては、再開してしまう。
そこで狭い隙間を通って、下へ降りるが、まだ次の換気扇が。
こうして3つほどの換気扇を通過して、何とか中へ入る事に成功。
しかし、どう考えても、この方法では脱出できず、
わざわざ死にに行ったという感じだ。
床を爆弾で爆破し、トンネルの中へ到着。
人々は喜ぶが、ラトゥーラ1人だけと知って落胆。
ラトゥーラが来た方法で出ると言い出すが、もちろんそんな事は無理だ。
おまけに、人々の中にはラトゥーラがクビになった事件を知っている者がいて
そんな男は当てにできない。やはりロイに任せようと言う始末。
ラトゥーラは危険だと止めに行くが、結局足場が崩れてロイは死んでしまう。
となるとラトゥーラに頼るしかないが、まだ半信半疑の状態だ。
浸水が始まり、たちまち水位が上がる。
おぼれる事よりも、水による体温の低下の方が危険だと、車の上にのぼらせる。
そして、天井を爆破する事により、水を抜くと言う。
かえって水が入ってきそうな気がするが、どうもこれでいいらしい。
ラトゥーラはマデリーンの協力を得て、天井に爆弾を仕掛け、ここを爆破。
彼のねらい通り水は抜け、水位は下がった。
喜んだ警官のジョージは、思わず歩み寄るが、
震動で車が崩れ、彼は下敷きになってしまう。
ラトゥーラはあわてて助けようとするが、車が持ち上がるはずもない。
どんどん水位は上がり、このままでは溺死してしまう。
ラトゥーラはホースを見つけ、必死に空気を送るが、
彼の姿に打たれた一同は、手助けし、ジョージを引きずり出す。
この姿は感動的なのだが、何とこの後彼は思いもよらない事になる。
ジョージは救出されたが、骨は砕け、歩く事はできない。
水位はいったん下がったものの、いつまで持つかわからない。おまけに酸素も心配だ。
しかも、建設省だかは、生存者はいないと決めつけ、
トンネルの役割を考えると、少しでも早く復旧工事をしたいと、工事を開始。
だが、その震動でトンネルが崩れる危険があり、もし生存者がいれば危険だ。
ラトゥーラは悩むが、ふと思いついて水の中に飛び込む。
そこでトンネルを発見。工事関係者が休憩するための部屋への通路だ。
一行はここへいったん避難し、救出を待とうと言う事になる。
だがジョージをタンカに乗せて運んでいく事は無理だ。
ラトゥーラはこの手の映画としては、かなり非情な事に、彼を見捨てる事にする。
ジョージも足手まといだろうと、この判断には同意する。
その代わり、恋人グレースにネックレスだか何だかを渡し、
愛してると言ってくれと頼む。一行は水を潜って、休憩室へ。
ここで思い出すのが、「ポセイドン・アドベンチャー」だ。
今回は誰も死なないかと思ったが、老夫婦の犬クーパーがいない。
奥さんはクーパーがいなければイヤだと騒ぐが、
ラトゥーラも面倒くさかったのか、死んだのだと決めつけ、あきらめさせる。
しばらくはここで大丈夫かと思ったが、異変が起こった。
壁のすきまからネズミが侵入したのだ。水に追われて来たに違いない。
一同はどよめくが、ラトゥーラはネズミがどこかへ逃げるのに気づく。
裏に通路がある事を発見。
一同はそこへ逃げるが、老夫婦の夫ロジャーは動こうとしない。
妻エレノアが力尽きて死に、彼女を残しては行けないと言うのだ。
ラトゥーラはまたも面倒くさいと思ったのか、(どうも投げやりに見える)
ここに残っても彼女は喜ばないとか言って、ロジャーを連れていく。
通路は工事現場に続き、階段をのぼって上へ。
だが階段が崩れ、ラトゥーラだけが下へ落ちてしまう。
階段なしでは2階へあがる事はできない。
おれもジョージを見捨てた。君たちも行けと言うが、
マデリーンは何とか助けようとして、彼女もまた落ちてしまう。
ラトゥーラは上の階に残されたスティーブンにまかせ、逃げるよう指示。
マデリーンはあきらめきれず、ミッキーを助けたでしょとか叫ぶが
結局、一同は2人を見捨てて去る。
一行は通路を進むと、トンネルの施設の倉庫のような場所へ出る。
グレースらが彼らを発見。一同は救出される。
一方、残されたラトゥーラは、何を考えたか元の場所へ戻ろうと言う。
いやがるマデリーンを連れて、休憩室まで戻るのかと思ったら、
どうも最初にいたトンネルまで戻ったらしい。よく息が続いたものだ。
とは言え、浸水が進み、天井付近に空気が残っているだけ。
首を曲げないと息ができない、窮屈な状態だ。
ラトゥーラは天井を爆破し、浸水によって発生する浮力で
河に出ると言う無謀な方法を思いつく。
そしてこれを決行。2人は水に巻き込まれて浮上。
理屈はそれでいいのかも知れないが、こんな状態では生きてはいられまい。
2人は広い河のど真ん中に浮上。マデリーンは無事だが、ラトゥーラは失神。
運良くすぐに気づいてもらったようで、救出される。
救出したEMSのメンバーは、ラトゥーラをリーダーと呼ぶ。
タンカで運ばれる彼は、グレーシーを見て彼女にジョージの形見を渡す。
そしてマデリーンは、車も財産も失ったから、救急車で一緒に行こうと言う。
ラトゥーラは、いいけど安全な橋で行こうと言う。
と言うわけで、最初のあたりはパニック映画みたいで
いろんな人々がとりつかれたようにトンネルに向かうので、
古くさい映画かと思わせたが、後半はスタローンの土壇場に。
となると、残りの連中は何なんだと言う感じだ。
かなり無謀な方法で救出していくのも気になるが、
それよりも気になるのは、意外に簡単に仲間を見捨てるあたり。
どちらも、テンポを重視しての事だろうが、
それほど惹きつけるほどの見せ場があるわけではないので、雑な映画だなと言う感じ。
▼
ディレイルド 暴走超特急(2002年アメリカ)
ウイーン。ジャック(ジャン・クロード・バン・ダム)は、
友人ラーズに仕事を依頼される。
スロバキアの極右政党から情報を盗んだ女泥棒ガリーナと合流し、
列車でミュンヘンへ移動してほしいと言う。妻マデリンは仕事優先のジャックに怒る。
スロバキアでガリーナと合流。一味の追跡をまいてブラティスラバから列車に。
マデリンが子供と共に押しかけるが、ガリーナとの浮気と誤解し険悪に。
メイスン一味が乗り込み、列車を制圧。乗客を食堂車に集める。
だが難を逃れたジャックは、一味がガリーナの盗んだウイルスを狙うと知る。
2人は捕らわれるが、誤ってウイルスのケースを落とし、車内に蔓延する。
メイスンはジャックを列車から落とすが、はい上がり運転士を倒したジャックは加速。
一味はヘリで退散しようとするが、加速のため山に激突して爆発。
ガリーナは逃げ出しウイルスを奪う。乗客内に患者が増える。
医師であるマデリンは、天然痘の変種と判断。種痘を打たない若者から発症する。
ジャックは一味を次々倒すが、家族を人質に取られる。
居眠り運転の列車と衝突。メイスンらを倒し、大半の車輌は脱線を逃れて暴走。
ジャックは列車を切り離し、生きていたメイソンを縛り付けて走らせる。
軍は最悪の事態を恐れ、橋の上でミサイル攻撃。先頭部は落下。
乗客の乗る車輌は危機一髪落下を逃れ、かけつけた医師団の治療を受ける事に。
一味にウイルスの情報を流し儲けようとしていたラースは逮捕され、
ガリーナは退散し、乗客の宝石を盗むのであった。
と言うわけで、バン・ダム主演で、セガール版の向こうを張った感じの
暴走超特急とあれば、ちょっと期待して見たのだが。
列車物のくせに、その前に派手なカーチェイスがあり、
何かいろいろも盛り込もうとする意図が見え隠れ。
ようやく列車に移るが、エアポートシリーズのごとく、
人々がとりつかれたように集まり、とは言え、描かれる人数はたかだか5人程度。
そしてこれが一味に制圧され、ウイルスがばらまかれるなんて言うと
セガールの暴走特急と、カサンドラクロスあたりをくっつけた感じ。
ウイルスの描写は、カサンドラクロスよりそれっぽいのだが、
いかんせん、そんな危険なウイルスをかなり適当に扱ってるし、
ワクチンのアテもないのに盗むのも変だし、
結局1人の死者も出ないのも安易な感じ。
バン・ダムと家族のすれ違いみたいなのも、無理に押し込んでみた感じだが、
一味が現れて、一人だけ逃げ出すあたりはボチボチ期待させる。
しかし、その後のアクションと言えば、肝心なところで意外に弱かったりするし、
派手なアクションをすると、どう見ても模型のトンネルに模型の列車が入ったり、
どう見ても合成の屋根の上で戦ったりすれば、
実際の役者は危険な目に遭っていないとわかってしまい、ハラハラ度も0に近い。
最後にカサンドラクロスばりに、橋から落っこちそうになるが、
これにしたって、今後も使用する線路を攻撃するのに、
修復の費用を考えても、橋の上で攻撃するのはどう考えてもおかしい。
そして橋に引っかかった列車からの脱出が見せ場なのだが、
ここがまた誰の目にも模型で、クライマックスなのに苦笑させられる展開。
列車物にハズレはないと言われたのも、過去の幻想と言う感じだ。
相棒となる女泥棒が、不二子ちゃん的に物語を左右すると言いたげだが、
何かパッとしない存在だし。
TV放送 2004/01/11 BS05 1820-1957
▼
ティンカー・ベル(2008年米)
ティンカー・ベル 物作りの妖精
フェアリーメアリー 物作りの妖精のリーダー
ヴィディア 妖精。飛ぶのが得意
テレンス 妖精。妖精の粉を扱う
妖精の女王
ウェンディ 人間の娘
赤ちゃんが笑う時、妖精は生まれる。
こうして生まれたティンクは、物作りの妖精とされる。
他にもいろんな役割を持った妖精がいるのだ。
妖精たちは春の準備に忙しいが、ティンクは役に立てない。
しかも、物作りの妖精は、人間のいるメインランドへは行けないと知り、失望する。
ティンクは暴れるネズミを乗りこなそうとして失敗し、春の準備が台無しに。
今から直しても、春には間に合わない。
だが反省したティンクがこしらえた発明品で一気に挽回。春の準備を成し遂げる。
リーダーであるフェアリーメアリーも直せなかったオルゴールを直したティンクは、
特別にメインランドへ届ける事を許される。
ティンクが窓の外にオルゴールを置くと、なくしたと思っていた少女が気付く。
少女の名はウェンディと言った。
と言うわけで、ピーターパンに登場する妖精ティンカーベルを
主人公にしたシリーズの第1作。
ディズニーお得意の「勝手に作った続編」みたいだが、
話の膨らませ方は他よりも本格的。
妖精の国で生まれたベルは、物作りの妖精だが、人間の世界へは行けないと知り失望。
春の用意を台無しにしまうが、得意の発明で挽回すると言う訳。
設定がなかなか把握できないけど、最後にウェンディにちらっと会うのはいいね。
TV放送 2009/11/21 WOWOW 2020-2138
▼
ティンカー・ベルと月の石(2009年米)
ティンカー・ベル 物作りの妖精
フェアリーメアリー 物作りの妖精のリーダー
妖精の女王
テレンス 妖精。妖精の粉を扱う
秋の大臣
ブレイズ ホタル
妖精たちは秋の用意に忙しい。毎年、聖なる杖を作らねばならないのだが、
今年は物作りの妖精がその役割を担い、フェアリーメアリーはティンクを推薦する。
杖作りに忙しいティンクは、話しかけるテレンスを追い出すが、
その際に杖に付ける貴重な月の石を壊してしまう。
ネバーランドの北に、願い事がかなう島があると知ったティンクは、
月の石を戻すため、飛行船を作って向かう事に。
磁石を失うが、ホタルのブレイズに案内されて旅を続ける。
難破船の中に願い事がかなう鏡を見つけるが、
ブレイズに静かにしてと話し、浪費してしまう。
ティンクの事情に気づいたテレンスがかけつけ、一緒に急いで引き返す事に。
バラバラになった月の石に一同は驚くが
おかげで面積が増えて妖精の粉の量も増えていた。
ティンクは一番大切な宝は心の中にあり、友情はいつまでも続くのだと気付く。
と言うわけで、ティンカーベルを主人公にしたシリーズ第2作。
今回、祭典用の杖を作る事になったティンクは、大事な月の石を割ってしまう。
これを取り戻すため、奮戦すると言う訳で、物語はそんなに目新しくはないけど、
何でもこしらえるティンクの描写は割に良い。
TV放送 2010/11/07 WOWOW 1830-1950
▼
ティンカー・ベルと妖精の家(2010年米)
ティンカー・ベル 物作りの妖精
ヴィディア 妖精。飛ぶのが得意
リジー 少女
リジーの父 科学者
夏になると、ティンクは仕事がなくて退屈していた。
ヴィディアが止めるのも聞かず、人間に近づいてしまい、リジーと言う少女に捕まる。
妖精を信じていたリジーは喜ぶが、科学しか信じないリジーの父は相手にしない。
そこでリジーは、身振りでいろいろ説明するティンクの話を研究ノートにまとめる。
妖精の粉をかけると、リジーも飛べるようになるが、
暴れていると怒ったリジーの父に、ティンクが見つかってしまう。
驚いたリジーの父はティンクを捕まえようとし、助けに来たヴィディアが身代わりに。
リジーの父は車で博物館へ。このままではヴィディアが標本にされかねない。
雨が降って空が飛べないティンクは、リジーに粉をかけて急行させる。
父に追いついたリジーは、父を説得する。信じればいいのだと。
改心したリジーの父はヴィディアを解放。自らも粉をかけられて、共に飛んで帰る。
ティンクはリジー親子と仲良しに。妖精の一番の特技は、友達になる事なのだ。
と言うわけで、ティンカーベルを主人公にしたシリーズ第3弾。
前2作は妖精の世界の話だったが、本作では人間との絡みがある。
窮地に陥ったティンクを助けるため、仲の悪い妖精が奮戦。
妖精を信じていた少女と、科学しか信じない父のすれ違い。
。。なんて展開もあり、前2作より格段に面白い。
客観的に見ると、ようやく水準になっただけと言う気もするが。
DVDレンタル
▼
ティンカー・ベルと輝く羽の秘密(2012年米)
ティンカー・ベル 物作りの妖精
ヴィディア 妖精。飛ぶのが得意
フェアリーメアリー 物作りの妖精のリーダー
妖精の女王 (アンジェリカ・ヒューストン)
ミロリ 冬の森のリーダー(ティモシー・ダルトン)
ペリウィンクル 霜の妖精。ティンクに瓜二つ
デューイ 冬の森の番人
妖精たちは冬の用意をしていた。
妖精が行く事は禁じられていたが、ティンクはかごに隠れて冬の森へ行ってみる事に。
そこでティンクに瓜二つの妖精ペリウィンクルと出会う。
彼女を姉妹だと感じたティンクは、雪を降らす装置を作り、ペリを自分の世界へ招く。
だがそれは女王や、冬の森のリーダー、ミロリに知られ、たしなめられる。
女王によると、かつて恋人に会うため境界を超えた妖精がいたが、羽が壊れてしまい、
以来、境界を越えてはならないと言う規則が出来たのだ。
装置が止まらず雪を降らせ続けたため、妖精の世界全体が凍ってしまい
このままでは妖精の粉が作られなくなってしまう。
ティンクは粉の木を霜で包む事を考え、冬の森の者も協力して、迫る寒気を迎え撃つ。
寒気は去り、妖精の粉は無事だったが、ティンクの羽が破れてしまっていた。
しかし、ペリが近づくと互いの羽が光り、元に戻る。
妖精の世界も元に戻り、羽に霜をつける事で、互いに行き来する事も許される。
かつて禁を破った女王とミロリも、その恋をついに成就できたのだ。
と言うわけで、ティンカーベルを主人公にしたシリーズ第4弾。
今回は前作の様に人間は登場せず、再び妖精の世界の話。
ティンクは越える事を禁じられた境界を越え、冬の森で自分に瓜二つの妖精に出会う。
彼女と姉妹だと感じ、自分の世界に招いたりするが、それが原因で騒動に。と言う訳。
女王様の秘められた過去が明らかになったりして、
最初の頃のお手軽な話よりは面白い。
TV放送 2014/01/04 ディズニー 2000-2130
▼
ティンカー・ベルとネバーランドの海賊船(2014年米)
ティンカー・ベル 物作りの妖精
ザリーナ 粉の番人
フェアリー・ゲイリー 粉の番人のリーダー
ジェームズ 海賊船の給仕。実はリーダー
妖精の粉の番人であるザリーナは、好奇心旺盛でいろいろと実験をする。
そのため、粉がかかったツタが急成長して大騒ぎとなり、番人をクビになる。
1年後。妖精全員が集まった祭りが催されるが、
ザリーナは持っていた粉で一同を眠らせ、妖精の粉を持ち出してしまう。
難を逃れたティンクらはザリーナを追跡。
彼女が海賊と組み、妖精の粉で悪だくみをしていると知る。
ティンクらは、ザリーナが作った粉でそれぞれの能力が入れ替わり苦戦。
ザリーナは海賊船を飛ばす事に成功するが、
今まで従っていた海賊たちは本性を現し、ザリーナを捕えて空飛ぶ海賊船を奪う。
改心したザリーナはティンクらと協力。海賊らと戦い、船から放り出す。
海賊船でピクシーホロウに戻った一同は、妖精たちを目覚めさせ
女王はザリーナの錬金術を評価するのだった。
その頃、海に落とされた海賊のジェームズの手には、フックが持たれていた。
と言うわけで、ティンカーベルを主人公としたシリーズ第5弾。
四季をテーマにしたエピソードが終わり、打ち止めかに思えたが、
オリジナルたるピーターパンのキャラを絡めてきた訳。
ティンクの仲間であるザリーナは、ティンクを上回る実験好きで、
妖精の粉を改良する実験で騒ぎを起こす。
粉の番人をクビになったザリーナは、
妖精の国を出て海賊と組み、粉の力で世界を支配しようとする展開。
この海賊がフックである事は明白で、
後に片腕となるフックや、置時計を飲み込んだワニ(まだ子供)も登場。
ただし、ワニが飲み込んだのは、フックがしていた腕時計だと思ったが。。
ティンクらの能力が入れ替わって混乱するのも面白いが、今回は脇役っぽい。
なお、さらに次回作も作る予定らしく、そろそろノルマ感が。
DVDレンタル
▼
ティンカー・ベルと流れ星の伝説(2015年米)
ティンカー・ベル 物作りの妖精
フォーン 動物の妖精
ニックス 守りの妖精
女王
動物の妖精フォーンは、動物が好きすぎて騒動を巻き起こす。
ある時、トゲの刺さっている正体不明の動物を助け、仲良くなる。
グラフと名付け、ティンクらに紹介。
だが、守りの妖精ニックスは、
彗星と共に現れる伝説の怪物ネバービーストを警戒していた。
怪物は妖精の国を滅ぼすとされているのだ。
フォーンはグラフを信じるがティンクが襲われ、伝説の怪物と同じ角が生える。
やむなくニックスと協力してグラフを眠らせるが、嵐がおさまる気配がない。
意識が戻ったティンクは、
襲われたのではなく、倒れる木からグラフが助けてくれたのだと言う。
改心したフォーンは、グラフを逃がし、共に雷の中へ。
嵐はおさまり、グラフが妖精の国を救う存在だったとわかる。
役目を終えたグラフは、千年の眠りにつく事に。
フォーンたちはグラフに二度と会えないと知るが、彼の為に寝床を用意するのだった。
と言う訳で、ティンカーベルを主人公にしたシリーズ最新作。
何作目かもうわかりません。
今回の主人公は動物の妖精フォーンで、ティンクはちょい役程度。
フォーンは、謎の動物グラフと仲良くなるが、
他の妖精は妖精の国を滅ぼす伝説の怪物だと警戒すると言う訳。
ちょっとしんみりする面もあるが、本来の主人公を脇役に追いやってまで、
シリーズを続けようとするのはいかがなものか。
DVDレンタル
▼
デーヴ(93)
監督 アイバン・ライトマン
ミッチェル大統領にうり二つのデーブ(ケビン・クライン)は、
替え玉として雇われる事に。大統領は脳卒中で倒れ、そのまま代役を勤める事に。
補佐官ボブ(フランク・ランジェラ)は、これを機会に後がまに座る気だ。
大統領が別人のように精力的に活動し始めたと評判に。
会計士の友人マーリー(チャールズ・グローディン)の協力で、
ホームレス救済の法案に、5億5千万ドルを捻出。反対したボブをクビに。
不仲だった夫人エレン(シガニー・ウィーバー)は、ニセ者と見抜き、
協力して完全雇用政策を発表。だがボブは大統領の汚職関与を発表。
デーブは議会でそれを認めるが、首謀者はボブと発表。その後、倒れる演技をし、
本物が死ぬと、副大統領ナンス(ベン・キングズレー)が遺志を継ぐ事に。
デーブは選挙に出る事を決意し、かけつけたエレンは彼を助ける。
と言うわけで、大統領の替え玉が本物よりもいい仕事をすると言う
よく聞くような話だが、なかなか面白かった。
シュワ本人とテレビで共演。別人説をオリバー・ストーンが主張。
TV放送 95/05/17 BS05 19:00-21:00
▼
テキーラ・サンライズ(1989年)
ニック警部(カート・ラッセル)は、麻薬捜査官ハル(JT・ウォルシュ)の指示で
幼なじみで麻薬から足を洗ったはずのマック(メル・ギブソン)を調査。
マックと親しいレストランの主人ジョアン(ミシェル・ファイファー)も怪しい。
狙いは正体不明のボス、カルロスの正体をつかむ事で、
マックの実刑は回避できると言う。ニックはジョアンに接近して聞き出そうとするが
カルロスの正体を知れば彼女が危険。
メキシコ警察のエスカンテ警視(ラウル・ジュリア)もカルロス逮捕に躍起だ。
しかし実はエスカンテこそカルロスだったのだ。
ジョアンが心配なニックは、マックに近づくなと言うが、彼女はその態度に怒る。
マックのいとこグレッグがたれ込み屋と判明し、カルロスに始末される。
さらにカルロスはジョアンを警察のスパイと疑い、始末し逃げようとする。
マックはニックにジョアンを保護させるが、自首する気はない。
カルロスと話をつけねば、ジョアンは殺される。
マックはボートでカルロスと会い、金を返すと称して格闘に。
かけつけたニックは、一味を射殺しようとするハルを射殺。マックは火の中に消える。
ニックはジョアンを呼び出し、彼女は無事だったマックと抱き合う。
と言うわけで、以前も見た事があるのだが、
当時はメル・ギブソンだけが目当てで見たが、今はカート・ラッセルもチェック。
何か、「第三の男」的な話だったというような印象があったが
再見したらちょっと違った。
記憶では、カートばかり活躍して面白くないと思ったのだが、
再見すると、活躍しているのはメルばかり。記憶とは怪しいものだ。
カートの方は、ちょっと情けない感じで、
親友と恋する人のために、何がしたかったのか。
いろいろ苦労しているが、しょせん蚊帳の外という感じ。
メルとボス、ラウル・ジュリアの微妙な関係もとらえづらい。
TV放送 2002/06/07 11CH 0218-0408
▼
テキサスSWAT(83)
ジム(チャック・ノリス)は時代遅れと言われるテキサス・レンジャー。
娘サリーと恋人ボビーが撃ち合いを目撃し、ボビーが射殺される。
FBIが捜査に出るが、ひそかにジムも捜査。軍の武器が奪われたらしい。
売人スノーを捕らえ、メキシコのテロ組織に売る目的と聞き出す。
しかし、見張りのダコタが殺され、ジムは停職処分に。
FBIジャクソンと相棒ラモスと共に捜査を続行。保管施設を発見する。
だが、襲撃は失敗に。サリーがさらわれ、彼女を救出するためにメキシコへ。
アジトでサリーを救出するが、ボスローリー(デビッド・キャラダイン)と対決に。
かばった愛人ローラ(バーバラ・カレラ)が死ぬが、逃走するローリーを倒す。
と言うわけで、ややB級くさい連中を集めた、ちょっと古臭い感じのドラマ。
ローリーらにこれはと言う陰謀がなくて、事件としてはつまらない。
TV放送 94/11/26 06CH 00:45-02:51
▼
テキサスの四人(1963年米)
ザック・トマス (フランク・シナトラ)
ジョー・ジャレット (ディーン・マーチン)
マダム・カールソン ザックの恋人(アニタ・エクバーグ)
マクシーン ジョーと組む(アーシュラ・アンドレス)
マットソン 悪党のリーダー(チャールズ・ブロンソン)
駅馬車に乗り合わせたザックとジョーは、襲撃に遭う。
同乗した鉄道会社の男が殺され、
2人は残された金を奪い合い、最後にはジョーが手に入れる。
銀行家に雇われたマットソンは、ザックを始末する指示を受ける。
ジョーはマクシーンと組んで、カジノ船を作って儲けようとするが、
ザックはこれを妨害。
一方でザックは船を沈めて保険金をいただこうとし、ジョーがこれを妨害。
2人は格闘になるが、マットソンが責めてきたと知り、手を組む事に。
マットソンを射殺し、
ザックの恋人カールソンを合わせて4人は、その町でうまくやるのだった。
と言う訳で、フランク・シナトラ主演の西部劇(?)
駅馬車に乗り合わせたシナトラとディーン・マーチンは、
期せずして鉄道会社の金を手に入れる。
実はシナトラもマーチンもお尋ね者で、金の奪い合いになると言う訳。
前半の西部劇ぽいシーンはまあまあだったが、
後半それぞれに女性がついて、駆け引きするあたりが退屈。
マーチンはシナトラ一家なので、最後に手を組むのはお見通し。
ところで、やっぱりブロンソンが出るから見た。
鉄道会社に雇われて2人を追ういわば悪役で、
題名のテキサスの4人の内の1人だったりはしない。
監督:ロバート・アルドリッチ
DVDVレンタル
▼
DECOY密猟地帯(94)
最新チップの利益を独り占めしようとしたジョンは、ジェナー一味の報復を恐れ、
娘ダイアナの警備をかつての部下ジャック(ロバート・パトリック)に依頼。
ジャックは世捨て人の友人バクスター(ピーター・ウエラー)にも協力を要請。
だが、バクスターはダイアナがニセ者で、女優アレックスと見抜く。
かつてバクスターに妻サラを奪われたジョンは、彼への復讐を企んだのだった。
敵の追撃でアレックスが捕らわれる。バクスターはジョンを射殺し、
ジェナー一味も襲撃して倒しアレックスを救出。だがバクスターは撃たれて死ぬ。
と言うわけで、2人のB級ぽい俳優が登場する作品は
何かどこかで聞いたような物語と、あまり見せ場のない退屈な展開。
特にすごい技を出すとか言う事もなく、ただ単に撃ち合うのみ。
TV放送 98/12/25 12CH 03:40-05:25
▼
凸凹フランケンシュタインの巻(48)
運送会社に勤めるチックとウィルバーは、恐怖の館へ木箱を運ぶ。
そこにはドラキュラとフランケンシュタインの怪物がいて、動き出して大騒ぎ。
ウィルバーの恋人サンドラは、実はドラキュラとウィルバーの脳を狙っていた。
実は狼男のタルボットは、ドラキュラ退治に協力を求めるが信用されない。
ウィルバーはさらわれ城へ。チックらが救出に向かうが、怪物が暴れ出す。
狼男はドラキュラと格闘して海へ。怪物も火に包まれるが、今度は透明人間が現れる。
と言うわけで、アボット・コステロコンビと言う、人気があったらしい連中の映画。
3大モンスターが登場するのが売りで、
狼男にロン・チャイニー、ドラキュラにベラ・ルゴシと本物が演じているのも魅力。
まあ、話自体は幼稚で、3匹がそろったと言うだけ。
TV放送 95/01/28 BS05 06:00-07:30
▼
デジャヴ(2006年米)
監督/トニー・スコット
ダグ・カーリン ATF爆発物局(デンゼル・ワシントン)
ポール・プライズワーラ FBI(バル・キルマー)
マクレディ FBIの責任者(ブルース・グリーンウッド)
クレア・クチヴァー 爆破事件の犠牲者
デニー 科学者
ラリー ダグの同僚。爆破事件で死亡
キャロル・オースタッド 犯人(ジム・カビーゼル)
フェリーが爆発し、543名が犠牲になる事件が発生。
爆破物局ATFのダグは、ワイヤーなどを発見。爆発物によるものと断定する。
クレアと言う女性の死体が見つかるが、発見時間は爆発よりも前で、
指が切断されている事から、爆発の犠牲者に見せかけたものらしい。
彼女の車に爆弾が仕掛けられた一方で、
事件の朝になぜかダグに留守電を入れている事が判明。
さらに、ダグの同僚ラリーも、事件で犠牲になったとわかる。
FBIポールは、地元に詳しい事からダグに協力を求める。
彼らは複数の監視映像を合成し、
あらゆる角度からあらゆる場所を監視する事が可能な技術を開発していた。
だが合成した画像を作るのには4日間かかるため、4日前のクレアを監視する事に。
クレアは車を買いたいと言う男と電話で話す。
ATMの監視映像から、男がフェリーに乗る事も確認されるが、
合成画像が見られるのは7時間後だ。
そんな時、ダグはクレアがこちらの光に反応した事に気づく。
科学者によると、偶然時空を曲げる事に成功。
過去へ戻る事はできないと言うが、ダグは事件を未然に防ぐために、
警告のメモをATFへ送らせる。
だがダグはメモに気づかず退席。代わりにラリーが気づく。
ラリーはフェリー乗り場へ行くが、犯人に殺されてしまう。
車が傷ついたため、犯人はやはりクレアの車を入手するはずだ。
犯人は監視領域外へ出たため、ダグはゴーグルを使用し過去の犯人を追跡。
犯人のアジトを突き止める。
愛国者である犯人キャロルは、軍をクビにされた不満から犯行に及んだと自供。
爆破とラリー殺害犯として逮捕されるが、
監視技術は極秘である事から、クレア殺害の罪は問えない。
FBIは捜査終了とするが、納得いかないダグは、装置で自らを過去へ送る事に。
病院に送られたダグは、心停止状態だったが蘇生され、
救急車を奪ってキャロルの小屋へ急行。キャロルは逃走し、クレアを救出する。
負傷したダグはクレアの部屋で治療するが、
クレアは部屋に詳しいダグを怪しみ、ATFに確認の電話を入れる。
何も変わっていない事に気づいたダグは、
爆破寸前に阻止するためフェリーに乗り込む。爆弾が仕掛けられたクレアの車を発見。
一方、キャロルはダグらに気づき撃ち合いに。
キャロルを射殺するが、警備員に包囲され、ダグは車ごと海に飛び込む。
何とかクレアを脱出させるが、残されたダグは車と共に爆発。
彼の犠牲で乗客は無事だった。
失意のクレアの前に、調書をとりたいとダグが現れる。
ダグは、初対面のはずのクレアに見覚えがあるような気がするのだった。
と言うわけで、デジャブなんて題名だし、リチャード・ギアのプロフェシーとか、
ニコラス・ケイジの未来を予知するやつとかみたいな話かと思ったがさにあらず。
いろんな監視映像を合成し、どんな場所でも自在に監視できる技術ができるが、
その映像を作るのに4日間かかるから、
これから殺されるとわかってるヒロインを監視する事になると言う展開は面白い。
犯人を逮捕し、一方で監視映像の方ではまだ事件が起きてないなんてのも面白いんだが
実際に物体を過去へ送れる事がわかると、
よくあるタイムトラベルをからめたSFアクションじゃんと言う感じで、
かなりの拍子抜け。
最後にはデンゼル自身が過去へ行ってしまうあたりも、どこかで見たような展開。
事故を防ぐために犠牲になるあたりは、ありがちな安易な結末ではない感じだが、
結局過去へ戻る前のデンゼルがラストに再登場。
ヒロインの顔に見覚えがあると言う、まさにデジャブを感じ、
ハッピーエンドだと言いたげだが、理屈的には彼にヒロインの記憶があるはずもなく、
またこの後デンゼルは過去に戻って死ぬはずなんだけど、
そこを含めて歴史が変わったと言いたいのか。
TV放送 2008/05/27 WOWOW 1950-2200
▼
手錠のまゝの脱獄(58)
囚人の護送車が横転し、黒人カレン(シドニー・ポアチエ)と
白人ジョニー(トニー・カーチス)が手錠でつながれたまま逃走。
2人は反目し合うが、仕方なく協力する事に。町で捕まるが、元囚人が逃がす。
山中の一軒家で手錠をはずし、ジョニーは夫に逃げられた女と逃げる事になるが、
カレンが口止めに沼地へ行かされたと知り、助けるため後を追う。
列車に飛び乗るのに失敗。追っ手も現れ、がんばったと逃走を断念する。
と言うわけで、白人と黒人が手錠でつながったばかりに一緒に逃げるハメになる話。
それゆえのサスペンスもあるが、一心同体と感じるようになる経緯がわかりづらい。
VHS
▼
デス・クルー(2015年米)
ウェイド 賞金稼ぎ(ルーク・ゴス)
メイ 逃亡する女
ローズ ウェイドの仲間。実は恋人
ロニー ウェイドの仲間
ショー ウェイドの仲間
エドワルド 組織のボス(ダニー・トレホ)
賞金稼ぎのウェイドらは、逃走中のメイを捕らえ、米国に連れ帰る事に。
だが、メイは組織のボス、エドワルドの女だった為、度重なる襲撃を受ける。
ロニーらがやられ、ウェイドの恋人ローズも犠牲に。
意を決したメイがかみつくと、ローズは回復。
ローズは同じように倒されたウェイドを助ける。
ウェイドらはエドワルドの屋敷を襲撃。
牙をむくエドワルドと戦うのだった。
と言う訳で、デスレース2のルーク・ゴス主演アクション。
ゴスはチームを組んだ賞金稼ぎで、メキシコだかで女を捕らえ、連れ帰ろうとする。
だが、組織のボス、ダニー・トレホの女だった為に、襲撃を受ける。
絶望的な状況と言う設定は悪くないが、延々と撃ち合いが続き、
やられっぱなしで面白くない。
と思っていたら、ラストに意外な真相が明らかに。
えー!そっちのジャンルの映画だったの?と言う次第です。
TV放送 2015/10/05 WOWOW 2300-0032
▼
デストラクション 制御不能(96)
連続惨殺事件の捜査のため、FBIタガート主任(ロイ・シャイダー)は
特別捜査官ケリーとニックを担当させる。
ニックはかつてタガートのミスを指摘した過去があり、以来対立していた。
ケリーらは捜査。犯人をおびき出すため、テレビで性的異常等と侮辱。
案の定、一味はケリーを襲撃。
難を逃れ指紋から、リーダーが元兵士アート(ゲーリー・ビシー)とわかる。
敵の襲撃で一般市民に負傷させ、タガートは2人を任務からはずすが、彼らは逃走。
元ベトナムの暗殺部隊のアートは、要人による博愛クラブを襲撃する気だ。
撃ち合いでケリーが捕らわれるが、ニックが追跡しアートを爆殺。
タガートは手柄を横取りし2人を始末しようとするが、保安官レンに射殺される。
と言うわけで、ロイ・シャイダーとゲーリー・ビシーが出ると言うから見たが
実際には脇役で、よく知らない連中が活躍する話なので拍子抜け。
シャイダーは悪役だし。
TV放送 99/05/15 BS05 22:00-23:45
▼
デストラップ・死の罠(82)
監督 シドニー・ルメット
落ち目の舞台用スリラー作家シドニー(マイケル・ケイン)は
金持ちの娘で心臓の弱い妻マイラ(ダイアン・キャノン)とともに生活している。
シドニーは作る作品がことごとく失敗で、スランプに悩んでいる。
そんな時、大学で彼の講義を聞いたというファンの作品「デストラップ」を見るが
これが抜群の出来だった。
ファンを殺してでも自分のものにしたいほど。
シドニーはファンのクリフ(クリストファー・リーブ)を自宅に招き、
「デストラップ」のコピーが、シドニーの所へ送った1部だけである事を知る。
マイラはシドニーの協力で改作して、共著という形で発表する事を勧めるが
結局、クリフはエージェントに見せると言い出す。
だが、シドニーは冗談のフリをしてクリフを殺害してしまった。
夫婦はクリフの死体を埋めるが、
霊媒士である老婦人が現れて殺人に気づいたような事を言い出したり、
夜中に物音がしたりする。
そんなうちに、本当に死んだはずのクリフが現れて、夫婦を襲う。
そして心臓マヒを起こしてマイラは死んでしまう。
だが、これはホモであるシドニーとクリフが仕組んだ計画だったのだ。
しかし、シドニーは弁護士の一言から
クリフがシドニーのスリラーを盗作しているという疑惑を抱く。
だが、クリフの新作を盗み見ると、
それはマイラを殺したエピソードを戯曲にしたものだった。
シドニーはそれによって真相がばれるのを恐れる。
だが、マイラの遺産が意外に少なかった事もあり、共著の計画に協力する。
しかし、再び現れた霊媒士が、シドニーにクリフが彼を殺そうとしていると忠告。
実は遺産はそれほど少なくなくて、やっぱり真相がばれるのを避けるため
シドニーはクリフの身辺調査をして、問題が多いので解雇し
逆上して襲ってきたクリフを正当防衛で撃ち殺すと言う計画を立て実行。
しかし、シドニーの実弾をこめたという銃には弾が入っておらず
クリフの銃に弾が入っていた。
クリフはセリフはうまいが、プロットがヘタなため、
シドニーに協力させて自分だけの作品として発表しようとしていたのだ。
クリフはシドニーを小道具の手錠でイスに縛りつけるが
手錠のからくりを利用してシドニーは脱出。
コレクションのボウガンでクリフを撃つ。
シドニーは後片付けをしようとするが、折りからの嵐で停電になる。
そこへ霊媒士が現れ、シドニーによる連続殺人を指摘。
だが、シドニーはナイフで彼女も殺害しようとするが、
生きていたクリフに足を捕まれ転倒。
さらにシドニーは彼女を狙うが、クリフが最後の力でシドニーを刺す。
そして、生き残った霊媒士によって発表された「デストラップ」は大ヒットする。
というわけで、二転三転するという噂のこの作品だったが
死んだダイアン・キャノンが生き返ったりはしなかったので、ちょっと拍子抜け。
それぞれの思惑と計画が何かややこしくて、よくわからなかった部分も多い。
妻を共謀してしまうほどの仲なのに、それが終わると殺し合うと言うのも変だ。
霊媒士がすごそうで、反面大した事なそさそうで困ったものだ。
いったい何の必要があって出てきたのかよくわからないが
最後に彼女がアイデアを横取りするのはなかなか面白い。
TV放送 91/07/03 12CH 1:55-3:45
▼
デス・ハント(81)
監督 ピーター・ハント
1931年カナダ。風来坊ジョンソン(チャールズ・ブロンソン)が
ヘイゼル(エド・ローター)の闘犬を奪ったため、ヘイゼルは激怒。
騎馬警察のエドガー(リー・マービン)に捜査を要求するが、彼にはその気がない。
ヘイゼルらはジョンソンの小屋を襲撃、逆にヘイゼルの子分が殺されたため
ようやくエドガーは捜査に乗り出す。
小屋を取り囲み、銃撃戦になり、小屋は爆破されるが、
ジョンソンは生きていて、ヘイゼルの子分を倒して逃走。
エドガー、新任の部下アルビン、サンドレク(カール・ウェザース)らは追跡。
ジョンソンに賞金がかけられ、空軍のタッカー大尉も追跡。
タッカーによれば、ジョンソンは米軍の特殊部隊の元隊員らしい。
ジョンソンは崖に追い込まれるが、高木に飛び移って逃げる。
タッカーの飛行機がサンドレクを撃ったため、エドガーらは飛行機を墜落させる。
ジョンソンはヘイゼルを負傷させて、なおも逃走。
友人のビルも賞金欲しさに追うが、逆に捕まり、誤解したエドガーらに射殺される。
エドガーらは事態に気づくが、ビルの顔は識別不能で、
アラスカへ逃げるジョンソンを見逃すのであった。
というわけで、男くさい役者がぞろぞろ出てくる映画で、
絶対屈しない男と言うのは、ブロンソン向けだが、
たかが犬のためにと言う気がしてならない。
エドガーの未亡人の恋人にアンジー・ディキンソン。しかし、意味なし。
TV放送 91/12/07 04CH 14:00-15:25
▼
デス・プルーフ in グラインドハウス(2007年アメリカ)
監督:クエンティン・タランティーノ
マイク スタントマン(カート・ラッセル)
ウォーレン 店の男(クエンティン・タランティーノ)
[1回目の事件の犠牲者]
バタフライ
ジャングル・ジュリア DJ
シャナ
パム マイクの車に同乗
[2回目の事件の犠牲者?]
ゾーイ スタントマン
キム スタントマン
アバナシー ヘアメイク
リー 女優
スタントマンのマイクは、耐死仕様と言う車で暴走。
壁にぶつけても平気な車だが、それは運転席だけで同乗したパムは死亡。
さらに女4人組の車にぶつけて全員を死亡させる。
保安官は、マイクが車をぶつける事で、セックスに代わる快楽を覚えると言うが
立証は無理だ。
それから数ヶ月後。女スタントマンのゾーイとキム、
そしてヘアメイクのアバナシーは、車を暴走させ楽しむが、これをマイクが襲撃。
怒ったキムは発砲。逆に逃げるマイクを追い回す。
ついには助けを求めるマイクを3人で殴り倒す。
と言うわけで、タランティーノらの企画で、70年代風2本立て映画を作成。
安っぽいオープニングやら画質やらで雰囲気を出すが
携帯電話、ペットボトル、アンジェリーナ・ジョリーの映画の話など出て
時代はあくまでも最近らしい。
物語はスタントマン用の車をぶつけて、快感を味わうというカート・ラッセルが
女たちを襲って喜ぶわけなんだけれども
そこに至るまでタランティーノ得意のオタク風会話が延々と続き
何と最初の襲撃まで45分。
最初の襲撃で片足を失った女が反撃するのかと思ったが、
それはもう1つの映画の方の話。
次の標的が出てきて、彼女たちがまた延々と会話するわけ。
何とかそれが終わると彼女たちを襲撃する訳なんだが
実は彼女たちもスタントマンで、1回はやられるが反撃に転ずる。
何倍にもして返す的な痛快感があるかと言うと
今まで凶悪に見えたラッセルが、
なぜか急に助けを求める情けないヤツになって拍子抜け。
ラッセルが女たちに殴られ、突然終わるエンディングは70年代風で面白い。
TV放送 2008/10/05 WOWOW 2200-2400
▼
デスペラード(95)
流しの歌手マリアッチ(アントニオ・バンデラス)は、恋人を殺された復讐で
ブチョを探し求めていた。ギターケースに銃を入れ、早腕で敵を次々倒すのだ。
負傷した彼は、ブチョの配下で麻薬商売するカロリーナに助けられる。
ブチョの襲撃に対し、仲間ヤンパとキーを呼び撃ち合いになり、敵を全滅させるが
仲間2人も死ぬ。マリアッチはブチョの屋敷へ。
ブチョこそ彼の兄と知るが、一同を皆殺しにし、2人は去る。
と言うわけで、タランティーノと関係浅からぬ連中の映画で
めちゃめちゃ強いバンデラスが暴れる話。それにしては、助けに来た仲間は、
ギターケースからミサイルが出たりするが、割と簡単にやられる。
集金人役でタランティーノも出演。マリアッチの仲間と思われ射殺される。
VHS
▼
レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード(2003年米)
マリアッチ (アントニオ・バンデラス)
カロリーナ マリアッチの妻(サルマ・ハエック)
サンズ 捜査官(ジョニー・デップ)
マルケス将軍
バリヨ 麻薬王(ウイレム・デフォー)
ビリー バリヨの部下(ミッキー・ローク)
ククイ サンズの手下(ダニー・トレホ)
警官 (エバ・メンデス)
大統領 (ペドロ・アルメンダリスJr)
ラミレス 元FBI
ロレンソとフィデオ マリアッチの旧友
捜査官のサンズは、マルケス将軍と因縁のあるマリアッチに、
大統領暗殺を企む将軍を殺すよう求める。マリアッチは将軍に妻を殺されたのだ。
サンズは麻薬王バリヨを逮捕し、バリヨが将軍に払うはずの金をいただく計画だ。
バリヨは整形手術で顔を変えようとするが、襲撃を受けて死ぬ。
サンズはそれさえも偽装だと気付くが、
バリヨの娘である警官に捕まり、一味に両目をくり抜かれてしまう。
将軍一味は大統領を倒そうとクーデターを起こすが、
マリアッチらが乱入し、大統領を逃がす。
撃ち合いで将軍やバリヨ、バリヨの娘、バリヨの部下ビリーらが死ぬ。
サンズは負傷しながらも生き延びる。
マリアッチの仲間が大統領を避難させるため町を去り、
マリアッチだけが留まるのだった。
と言うわけで、ロバート・ロドリゲス監督によるバンデラスのアクション。
1作目は別の役者で未見。
2作目でバンデラスに交替したが記憶があまりないと言うシリーズの3作目。
冒頭に出てくるのはバンデラスではなく、ジョニー・デップ。
あれ?と思ったら出演陣はかなり豪華。
サルマ・ハエック、ミッキー・ローク、ウイレム・デフォー、
エバ・メンデス、ダニー・トレホと言う布陣。
それが、大統領を倒そうとする一味やら、
それを阻止しようとする連中やらに配置されて入り乱れる。
バンデラスは中盤くらいまで妻の死を引きずって元気がなく、
怪しげな捜査官デップの方が目立つ始末。もう少し整理した方が良いと思います。
監督:ロバート・ロドリゲス
DVDレンタル
▼
デス・ポイント 非情の罠(86)
監督 ジョン・フランケンハイマー
製鉄会社社長ハリー(ロイ・シャイダー)は、
顔を隠した3人の男に、ヌードモデルのシンシアとの浮気をネタにゆすられる。
選挙出馬予定の妻バーバラ(アン・マーグレット)には、とんだスキャンダルだ。
ハリーはニセ札を渡すが、怒った犯人はシンシアをハリーのピストルで射殺。
このままではハリーが犯人にされてしまう。
ハリーは、ヌードスタジオのレオを一味とにらみ、そこの黒人モデルドリーンと接触。
ポルノ劇場支配人アランを見つけ出し、接触。アランは犯人だと白状。
ハリーの画策が成功し、3人は互いが裏切っているのではと不信感を抱く。
レオは警察への証言を約束するが、ハリーは聞き入れず、ボビーによって射殺される。
アランはバーバラを誘拐し、ハリーに金を要求。ボビーと恋人ドリーンを射殺する。
ハリーは、金と車をアランに渡し、バーバラを引き取る。
アランは車に乗り込むが、ハリーの細工によって車に閉じこめられ、車は爆発する。
というわけで、浮気をネタにゆするという事が、だんだんとずれている。
それほど緻密な計画とは思えず、いくらでもハリーが助かる方法があった気がする。
全体的なトーンが暗く、3人が互いを疑うあたりは、
あんなにうまくいくかと言う感じ。
最後にアランが車に閉じこめられて、マーチが流れて爆死するところは、
妙に面白いが、ラストだけ明るいと言うのは変な感じ。
アランのキャラクターはいいんだが。
TV放送 92/01/05 10CH 01:55-03:50
▼
デス・リベンジ(2007年独カナダ米)
ファーマー (ジェイソン・ステイタム)
コンリード王 (バート・レイノルズ)
メリック 王の魔術師(ジョン・リース・デイビス)
ミュリエラ 王の娘(リーリー・ソブエスキー)
森の民のリーダー ファーマーに協力(クリスチナ・ローケン)
ソラナ ファーマーの妻
ファーマーの仲間 途中でやられる(ロン・パールマン)
王の甥
ガリオン 悪の魔術師(レイ・リオッタ)
王国は敵の攻撃で苦しめられていた。
実はコンリード王の甥は、王を倒そうと悪の魔術師ガリオンと組んでいたのだ。
甥は王を殺し、自らが後継者だと主張。
だが、ファーマーが死んだはずの王の息子だと判明し、新たな王となる。
魔術師たちの力を継いだファーマーは、黒幕であるガリオンの城へ。
対決の末倒すと、ガリオンが操っていた敵兵たちも姿を消すのだった。
と言うわけで、ジェイソンが柄にもなく中世の兵士を演ずる話。
ジェイソンは農夫なのだが、
実は王バート・レイノルズ(これがまた似合わない)の、死んだはずの息子と判明。
王の座を狙う甥は、魔術師レイ・リオッタと組んで、王の殺害に成功。
だがジェイソンが王位を継いだため、リオッタは魔術の兵士たちで、王の軍隊と戦う。
もちろん、ジェイソンらが勝つんだけど、何が決め手だったかはよくわからず。
ジェイソン対リオッタなんて、現代のアクション映画で見たかったよね。
森の民みたいな連中が出てきて、そのリーダー、クリスチナ・ローケンが魅力的。
ドルフ主演のデスリベンジ2を先に見たけど、物語的な接点はなさそう。
DVDレンタル
▼
デス・リベンジ2(2011年独カナダ)
グレンジャー 空手教師。元兵士(ドルフ・ラングレン)
レイヴン 異世界の王
アラード レイヴンの家来
女医 レイヴンの家来
エレアナ 女戦士
悪の聖母
空手教師のグレンジャーは、謎の一団に襲われるが、女戦士エレアナに助けられる。
エレアナは殺され、現れた不思議な通路を通ったグレンジャーは異世界へ。
その地の王レイヴンは、グレンジャーが悪の聖母を倒すために呼ばれたと言う。
グレンジャーは一味に捕らわれるが、聖母は彼こそ王だと告げて死ぬ。
実は世界を支配しようとする王は、グレンジャーに聖母を倒させ、
触媒を手に入れようとしていた。触媒とは森に住むドラゴンだ。
聖母の部下は、2つの世界を救うため2つの瓶を渡す。
1つはレイヴンの本性を知った女医が受けとる。
もう1つを追って、グレンジャーとレイヴンは現代へ。
格闘の末、グレンジャーはレイヴンを倒し、女医との再会に想いをめぐらすのだった。
だが、グレンジャーが持ち帰った首飾りからは、怪しい煙が立ち上っていた。
と言うわけで、ドルフ主演で、どこかで聞いたような題名の「2」なので、
ドルフ出演作の、場合によっては無関係な作品の題名だけ拝借した
「続編」かもと思って見る。
(実は1作目の主演は、ドルフではなくジェイソン・ステイサムだった)
ドルフは、現代の空手教師だったが、不思議な力で中世的な異世界へ。
そこで選ばれし者と言われ活躍する訳だが、
設定としてはスーパーマン、あるいは最近見たジョンカーターに似た感じ。
ただし、ドルフは異世界でもたいして強くない。
結果的に敵を倒し、丸く収まるけど、ドルフだからと言うよりは、
選ばれし者だからしょうがないじゃないすか、と言う感じ。
TV放送 2013/07/14 WOWOW 2315-0100
▼
デス・レース2000年(1975年米)
5チームのレーサーが参加する、3日間の全米横断レースが開催される。
優勝候補は、大統領の友人と言われる謎の人物
フランケンシュタイン(デビッド・キャラダイン)だ。
人をひき殺す事でポイントを重ねるレースだが、
妨害するレジスタンスはアニーを送り込み、フランケンのナビゲーターに。
病院は安楽死デーとして、病人を並べるが、彼はあえて看護婦の方をひき殺す。
ライバルのマシンガン・ジョー(シルベスター・スタローン)がトップに。
ネロとマチルダがレジスタンスに殺されるが、放送ではその点を隠す。
フランケンは司祭を殺害し高得点。アニーに運転させるが
彼女は子供をひき殺さず、その正体を見抜かれる。
だがフランケンは警察には引き渡さず、あえてナビゲーターを続けさせる。
最終日。アニーはフランケンを妨害するが、彼は真相を告白。
優勝者だけが大統領と握手でき、そのチャンスに手榴弾で爆殺する気だと言う。
独走していたジョーと直接対決に。しつこく絡むが手榴弾で倒す。
フランケンが優勝するが、爆弾を失ってしまった。
フランケンは表彰台の大統領をひき殺して英雄に。アニーと結婚し大統領に。
レースの廃止を決定するが、批判するアナウンサーをひき殺す。
と言うわけで、割にひいきのデビッド・キャラダインが主演の
ちょっと古くさい感じのSFアクションで、脇役でスタローンが出演。
ビデオではスタローン主演のように宣伝されるのもご愛敬。
まあ、人間は暴力を否定するが、暴力抜きではやっていけないと言うようなテーマだが
見ていると、そんな立派なものではないとわかる。
TV放送 2001/07/29 BS05 1315-1435
▼
デス・レース(2008年米)
監督 ポール・W・S・アンダーソン
ジェンセン・エームズ 元レーサーの工員(ジェイソン・ステイタム)
ヘネシー 刑務所長(ジョアン・アレン)
フランケンシュタイン 伝説の覆面レーサー。実は事故死した
コーチ 整備係
ケース ジェンセンのナビゲーター
マシンガン・ジョー ライバルレーサー
2012年、刑務所は民間経営となり、囚人たちによるデスレースが中継される。
工場で働くジェンセンは、妻殺しの濡れ衣で刑務所に。
エイムズ所長は、覆面レーサーフランケンシュタインが事故死したため
元レーサーのジェンセンにその役を強要。娘を人質に取られる。
レースでは武器が使えず苦戦。相棒のケースは所長に脅され妨害したと認める。
妻を殺したらしきパチェンコを始末。
所長は武装トラックでレーサーたちを蹴散らすが、
ジェンセンはライバルのジョーと組んで反撃。壁を破り、脱獄に成功。
所長は贈り物として届いた爆弾で爆殺される。
安住の地を見つけたジェンセンは、ジョーやケース、そして娘と暮らしていた。
と言うわけで、デビッド・キャラダインと無名時代のスタローンが出ていた
70年代のSF映画のリメイクで
バイオハザードのポール・W・S・アンダーソンが監督し
主人公にジェーソン・ステイサムを配置するなど期待出来る感じ。
前作は一般の人を殺してもOKのレースに人々が熱狂する
病んだ未来を舞台にしていて、発想ありきのチープなSFと言う印象があったが
今回は民営化された刑務所を舞台にするなど、リアルにしようとした努力が見られる。
ただし、そのために舞台が限定された空間になって、何かこぢんまりした感じ。
前作でスタローンが演じたマシンガンジョーが黒人になったのはいいとして
最後に彼と協力し、成し遂げたのがただの脱走と来ては拍子抜け。
女所長が爆殺されるあたりに、ちょっと痛快感があるが
前作にあった変な魅力はない。
TV放送 2009/10/31 WOWOW 0010-0200
▼
デス・レース2(2010年)
カール・ルーカス 囚人。運転が得意
セプテンバー・ジョーンズ デスレースを企画
マーカス・ケイン ルーカスのボス(ショーン・ビーン)
リスト ルーカスの囚人仲間
ゴールドバーグ ルーカスの囚人仲間(ダニー・トレホ)
カトリーナ ルーカスと同乗
ハークス 刑務所長
ウェイランド 社長(ミッション・インポッシブルの黒人)
近未来。刑務所が民間経営に。ウェイランド社は乱闘を中継し、視聴率を稼ぐ。
ルーカスは兄貴分ケインの指示で銀行強盗に参加。
メンバーが暴走したため、銃撃戦になり、逮捕されてしまう。
ケインは、ルーカスが不利な証言をする事を恐れ、彼を始末するよう指示。
セプテンバーは、囚人同士の格闘をデスマッチと称して中継。
視聴率が低下するが、囚人に運転が得意なルーカスがいると知り、
3日間争うデスレースを企画する。
ルーカスはカトリーナと同乗。1日目をトップで終える。
ケインはルーカスに100万ドルの賞金をかける。
カトリーナはルーカスを殺せば自由にすると言われたとルーカスに告白。
2日目。ルーカスはミサイル攻撃で車に閉じ込められ、全身大火傷を負う。
セプテンバーは、ルーカスは死んだものとし、
伝説のレーサー、フランケンシュタインとして出場させる事に。
レース中にルーカスに助けられた三合会のメンバーは、ケインを襲撃して始末。
ピットクルーのリストは、ルーカスのマシンに細工したロッコを始末。
フランケンシュタインは、レースでセプテンバーを轢き殺し、
同乗するカトリーナは、それがルーカスだと気づくのだった。
と言うわけで、ジェイソン・ステイタム主演の
近未来カーアクションのシリーズ2作目(前日談)
と言うか、そもそも前作は70年代にデビッド・キャラダイン主演で
作られた作品のリメイク。
旧作は、近未来に人々が殺人レースを喜ぶと言う設定で、
一般市民が死んでも平気な、毒のある感じが魅力の作品だった。
リメイク作は囚人同士のレースを中継し、時には囚人が死ぬ事もあると言う程度で、
旧作の妙な魅力である、毒の部分が抜けている感じ。本作はそのリメイク作の前の話。
なぜデスレースが始まったかとか、なぜフランケンシュタインが現れたかが明らかに。
割に丁寧な感じなんだけど、
例えばリメイク作ではフランケンシュタインは死んでた訳なので、
結局この人死ぬのかと思うと拍子抜け。
レースの方は、マリオカートを実写にした感じで、
怖いと言うより、ちょっとバカバカしいかも。
最後に、主人公の敵と言うべき3人が次々始末されるけど、ここがのんびりした感じで
痛快と言うより、ダラダラ感の方が強い。
DVDレンタル
▼
デス・レース3 インフェルノ(2013年)
カール・ルーカス フランケンシュタインとしてレースに参加
カトリーナ ナビゲーター
ゴールドバーグ ピットクルー(ダニー・トレホ)
リスト ピットクルー
ナイルズ・ヨーク デスレースのスポンサー
サタナ 番組プロデューサー
ウェイランド社長 デスレースの前スポンサー(MIシリーズの黒人)
デスレースで連勝したフランケンシュタインは、
あと1勝で自由を得る所までこぎつける。
だが、デスレースの権利はウェイランド氏からナイルズ氏に売却。
ナイルズはレースの舞台をアフリカの砂漠に移し、
フランケンシュタインを自由にする気はない。
ルーカスが生きていたと知ったメンバーは、隠していた事に反発。
レースがスタート。
フライングしたり、横転して逃走した参加者はミサイルで始末される。
2日目。ルーカスは、メンバーを守るため、負ける事を約束したと告白。
レースは街中を通過し、ゲリラの襲撃でやられる参加者も。
ゴールドバーグも追い詰められ自爆する。
3日目。ルーカスは首位でゴールに迫り、ナイルズはミサイルで攻撃。
ルーカスはレースを放棄し、ナイルズのいる本部へ突入。
プロデューサーのサタナは、ナイルズの死を報じる。
カトリーナも死んだが、フランケンシュタインは無事で、
デスレース再建のため、ターミナル島に戻る事に。
実はルーカス、カトリーナ、そしてゴールドバーグは無事で、
某所で祝杯をあげていた。
ウェイランドと組んだ彼らは、一味だったサタナや女医の助けで逃走。
代わりに、顔に大火傷を負ったナイルズを、
新たなフランケンシュタインに仕立てるのだった。
と言うわけで、もともとはデビット・キャラダインによるSFアクションを、
ジェイソン主演でリメイク。
舞台を刑務所内に限定した分、ブラックな感じが抜けたが、まさかの続編登場。
ジェイソンの話の前日談で、デスレースやフランケンシュタイン誕生秘話が描かれる。
フランケンシュタインはキャラダインが演じたキャラだが、
ジェイソンのリメイクでは既に死んでいる事になっていて、
ジェイソンが代役を演ずる設定だった。
したがって、続編でフランケンシュタインを主役にしても、
どうせこの後死ぬんだよねと言う目で見てしまった。
そこへまさかのシリーズ第3弾。
2作目と1作目の間を描くミッシングリンクだが、今後どれだけ刻んで行く気やら。
今回、舞台は刑務所から外へ出るが、外にいるのもゲリラみたいな連中で、
オリジナルみたいに、一般市民が死んでも平気と言う毒はない。
3日間のレースだが、なぜかクルーは毎晩追いついて合流。
クルーは前作と同じだが、前作で主人公が死んで
一緒にレースしてるフランケンシュタインを別人と思っていてなんて、
設定を気にしすぎたまだるっこい展開。
レース自体は、外に出た分マリオカート感が薄れる。
最後にスポンサーを倒すカタルシスに期待したが、そうはならず。
実は主人公が死なないで済む手があったと言う訳で、それはそれで面白いんだけど、
それがわかってから、延々と謎解き的な説明シーンが続いて締まりが悪い。
一応完結のつもりかな?
DVDレンタル
▼
デスロック 戦略ガス兵器を追え!(91)
イスラエルの米軍基地が襲撃され、記者マイク(ドルフ・ラングレン)が取材。
CIAは真相を隠し、基地の旧友ジョンが爆殺される。
しかしそれは罠で、生きていたジョンは、5万人殺害可能な毒ガスを盗んだ。
マイクは格闘の末、ジョンを倒し、毒ガス発射装置のある聖堂へ。
恋人スーザンも一味で、彼女を倒し、危機一髪装置をはずす。
というわけで、ドルフ・ラングレン主演だが、彼はそれほど強くはなく
CIAジャクソン役のルイス・ゴセットJrもあまり活躍しない。
一応、マイクのおかげで世界は救われたようだが、
友人にも恋人にも裏切られ、殺してしまった彼には救いがないのだが。
TV放送 96/01/02 08CH 02:50-04:30
▼
テッド(2012年米)
テッド テディベア
ジョン・ベネット テッドの親友(マーク・ウォールバーグ)
ローリー ジョンの恋人
レックス ローリーの上司
タミ・リン スーパーの店員
起:親友がほしいと祈るジョン少年は、話をするテディベアのテッドと親友に。
承:35歳のジョンとテッドは悪友関係を断てず、恋人ローリーをあきれさせる。
転:テッドは狙っていた親子に捕まってしまう。
結:テッドは命を失うが、ローリーが祈って復活する。
85年。友達のいないジョン少年は、
クリスマスのお願いで、1人でいいから親友がほしいと願う。
するとテディベアのテッドが話し出し、人々を驚かせる。
ジョンは喜び、ずっと友達でいると言う約束を忘れる事はなかった。
時は流れ、ジョンとテッドは大人に。ジョンと恋人ローリーとの付き合いは4年。
同僚は、ローリーがプロポーズを望んでいるはずだと言う。
ローリーは、ジョンがテッドと同居している事が不満。
テッドが出ていかねば、次へ進めないと言う。
だが、ジョンはテッドとローリーのどちらとも別れたくないのだ。
それを察して出ていったテッドは、スーパーの店員として働く事に。
同僚のタミ・リンと親しくなる。
だが、ずる休みしてジョンと会っていると知ったローリーは、
何も変わっていないと失望。
さらにばか騒ぎをした為、怒ったローリーは出ていってしまう。
ジョンはテッドとケンカになるが、ローリーと寄りを戻す為に協力する事に。
ローリーが上司とコンサートに行ったと知り、飛び入りで彼女に捧げる歌を歌う。
へたくそな歌はブーイングを受けるが、ローリーはジョンを見直す様に。
ローリーを訪ねたテッドは、ジョンとやり直してくれれば身を引くと約束。
だがテッドはドニーとロバートの親子に捕まってしまう。
親子はテッドを手に入れたがっていたが、
大切には扱わず、体がちぎれても気にしない始末だ。
ローリーの知らせで、テッドの危機を知ったジョンは追跡。
球場で親子を追い詰めるが、テッドの体が引き裂かれてしまう。
動かなくなったテッドだが、翌朝になると再び動く様に。
ローリーが自分の為にと、再び命を得る様に祈ったのだ。
2度と大事な人を失いたくないと、プロポーズしたジョンはローリーと結婚。
神父は、テッドらが大好きなフラッシュゴードンを演じたサム・ジョーンズだった。
と言うわけで、35歳のおやじになったテディベアの話。
ジョン少年はクリスマスにテディベアのテッドをプレゼントされ、一生親友だと誓う。
願いがかない、テッドは魂を得るが。。と言う話。
おとぎ話みたいな話だが、この映画の特筆すべき点は、
かつての少年はマーク・ウォールバーグになり、
テッドも35歳になっていたと言う点。
外見は可愛いのに下品と言う、そのギャップが面白い。
この作品、笑えるとか、可愛いとか、ちょっと下品だとか言われてるようだが、
個人的には、子供の頃の悪友と離れられない大人の話と理解した。
そんなこども大人の事情を理解できない恋人は、
テッドと別れてなんて残酷な事を言う始末。
かつて星飛雄馬が恋愛と友情の板挟みになった時、父一徹は言い放ったもんです。
「わしならば、迷わず友情をとる」と。
まあ、本作はコメディなので、結局両者とも手に入れるんだけど、
ジョンを思ってテッドが身を引いたりするあたりは、かなりツボ。
なぜか、そんなに評価されなかったフラッシュゴードン(ラウレンティス版)に
妙に思い入れがあったりするのも面白い。
TV放送 2014/01/26 WOWOW 2300-0100
▼
テッド2(2015年米)
テッド テディベア( セス・マクファーレン)
ジョン・ベネット テッドの親友(マーク・ウォールバーグ)
サマンサ・ジャクソン 弁護士(マンダ・セイフライド)
ミーガン弁護士 (モーガン・フリーマン)
タミ・リン テッドの妻。スーパーの店員
ドニー おもちゃ会社の清掃員(ジョヴァンニ・リビシ)
サム・ジョーンズ 俳優
トム・ブレイディ アメフト選手
医師 (デニス・ヘイスバート)
店の客 (リーアム・ニースン)
起:養子がほしいテッドは、人間ではないと婚姻すら否定される。
承:弁護士サマンサと裁判を起こすが、敗れてしまう。
転:再びドニーに狙われ、騒動でジョンが重態に。
結:悲しむ姿は人間だと認められ、養子をもらう。
テッドとタミ・リンは結婚。
1年後。タミとケンカが絶えなくなり、
何とかせねばと考えたテッドはジョンらに相談する。
スーパーの同僚は、子供が出来ない事が原因だと指摘。
タミも乗り気になり、精子ドナーを探す事に。
サムやアメフト選手に頼むがうまく行かず、結局タミの問題で妊娠は無理とわかる。
そこで養子をもらう事になるが、テッドは人間ではなく所有物だと問題視される。
スーパーを解雇され、婚姻さえも無効とされる。
そこでテッドは市民権を求めて裁判で争う事に。
見習い弁護士サマンサが無料で担当する事となる。
一方、かつてテッドを捕らえたドニーは、
敗訴すれば盗んでも騒ぎにならず、大量生産できると、おもちゃ会社に持ちかける。
裁判をめぐり、世間の意見は二分するが、からかう連中も少なくない。
結局、テッドは人間ではないと評決が出る。
そこで一同は、サマンサが勧める人道弁護士ミーガン氏に会う事に。
だがミーガンは、テッドは悪影響しか与えていないと依頼を断る。
ショックを受けたテッドは1人でコミコンへ。
現れたドニーに狙われて逃げ回る。
かけつけたジョンが大乱闘の末にテッドを救出。
ドニーは逮捕されるが、巨大なエンタープライズをぶつけられたジョンは重態に。
死んだと知らされ、テッドはショックを受けるが、実はジョンにからかわれたと知る。
彼らの前に現れたミーガンは、
テッドがジョンの前で泣いたのを見て弁護を引き受ける事に。
テッドの行動は人間である証明だと訴え、勝訴する。
人間と認められたテッドは、タミと再び結婚。
養子をもらい、ロッキーにちなんで、
アポロ・クリード・クラバー・ラングと名付けるのだった。
と言う訳で、おやじになったテディベアの物語の続編。
前作で結婚したテッドだが、子供を得るには養子をもらうしかないと判明。
ところがテッドは所有物にすぎないと判断され裁判で争う事に。
裁判を通じてテッドの親友マーク・ウォールバーグと
弁護士アマンダ・セイフライドが親密になると言う訳。
前作であった映画へのこだわりは抑え気味だが
後半にコミコンで暴れるシーンでは、いろいろ出てきて見どころの1つ。
ウォーフ役のマイケル・ドーンがウォーフに扮装して出演。
アマンダはゴラム顔だとからかわれるシーンもあり。
全体として繰り返し感は否めないが、テッドの魅力はまだまだ衰えない印象です。
TV放送 2017/06/10 WOWOW 2245-0040
▼
鉄道員(56)
監督 ピエトロ・ジェルミ
機関士のアンドレア(ビエトロ・ジェルミ)は、酒浸りの日々を過ごす。
娘ジュリアは食品店のレナートと結婚するが、流産で離婚の危機に。
アンドレアは自殺の男をはね、ショックで赤信号を見落としてしまう。
仕事をはずされた彼は、スト破りをし、仲はずれになる。
家族がバラバラになるが、幼い息子サンドロだけは彼を慕う。
仲間と仲直りするが倒れ、クリスマスに仲間や家族たちが戻ってくる。
ようやく我が家らしくなったと感じ、娘ジュリアの帰りを待ちながら死ぬ。
と言うわけで、貧乏な家族が不幸を味わいつつ、家族もバラバラになり
最後には幸せになりかけて、主人公は死ぬと言う話。
この時代の映画にありがちな感じだが、どうせならもう少し泣かせてもいいのでは。
TV放送 96/10/11 12CH 02:30-04:40
▼
デッド・カーム 戦慄の航海(1988年豪)
航海から戻った艦長ジョン(サム・ニール)は、
妻レイ(ニコール・キッドマン)が事故で息子ダニーを死なせ、
ショックを受けたと知る。気を紛らすため、二人はヨットで航海に出る事に。
途中、故障した船と出会い、ヒューイ(ビリー・ゼイン)と言う男が助けを求める。
食中毒で全員が死亡し、船も浸水したと言うのだが、どうも信用できない。
ジョンが船を調べている間に、ヒューイはヨットを奪ってしまう。
船に残されたビデオには、ヒューイによる乗員の殺害シーンが映されていた。
ジョンは何とか船を動かし追跡するが、浸水でエンジンがストップ。
おぼれそうになるが、何とか脱出。船に火をつけて、助けを待つ。
レイはヒューイに気のあるフリをして、薬を盛り、寝ている間にジョンを見つけ救出。
ヒューイを救命ボートで流すが、姿を消し、レイらを襲撃。照明弾を直撃させて倒す。
と言うわけで、やや古い映画で、登場人物は主に3人なのだが
3人ともそこそこ有名。冒頭の子供が死んだシーンが、物語に影響しそうなのだが
あまり関係あるようにも思えない。
限定された空間で危機に陥る展開は、オーソドックスだがなかなか面白い。
ヒューイがなぜ殺人を犯すのかは説明がなく、
死んだかと思ったのに最後に再び現れるあたり、ホラー映画風なのが気になるが。
主に活躍するのはニコール・キッドマン。
トム・クルーズとの結婚してた時期の作品は感心しないのだが
これは出会い以前でなかなかよい。
アイス・ワイド・シャットで初公開かと思った裸もあり。
TV放送 2001/10/03 BS05 0800-0940
▼
デッド・シティ2055(2015年米)
ロイ 刑事(トーマス・ジェーン)
ジュリアン・マイケルズ ヴァイスの責任者(ブルース・ウイリス)
ケリー 人造人間のバーテンダー
エヴァン・ランド 人造人間の開発者
どんな夢も実現するヴァイスと言う施設が開業される。
人造人間相手に犯罪願望を満たす施設だが、ロイ刑事は悪事の中毒になると問題視。
殺された人造人間は、記憶を消されて修復されるのだが、
ケリーは殺された時の記憶が甦り、逃走してしまう。
ヴァイスの責任者ジュリアンは、騒ぎを隠蔽しようと追っ手を繰り出す。
この動きを不審に思うロイが独断で追跡。
逃走したケリーは、エヴァンと言う男に助けられる。
彼は死んだ妻を再現しようと人工知能を開発。
人工知能は法的に禁止されるが、
ジュリアンが関係筋を買収してヴァイスを実現させたのだ。
一味の襲撃を受け、エヴァンが死亡。
ロイがケリーを助け、共にヴァイスに乗り込む事に。
ケリーはジュリアンに立ち向かうが、安全装置が働いて撃つ事が出来ない。
一方、ロイがシステムに侵入。
人工知能たちの記憶が一斉に蘇り、大混乱になって客たちを襲撃に。
ロイがジュリアンを射殺するのだった。
と言う訳で、トーマス・ジェーンとブルース・ウィリス出演のSFアクション。
人造人間を相手に犯罪願望を満たす施設が作られる。
つまり、ウエストワールドの今風版って事やね。
ここでもアンドロイドの反乱が起こるのだが、
消された記憶が甦るてな辺りでロボコップあたりを連想させるから、ごった煮風。
施設のCEOブルースはいいとして、
ジェーン扮する刑事は、やじ馬的に事件に絡んだ印象で、主役感は弱い。
TV放送 2016/04/23 WOWOW 2215-2350
▼
デッドゾーン(83)
監督 デビッド・クローネンバーグ
教師ジョニー(クリストファー・ウォーケン)は交通事故で、5年間昏睡状態に。
気がつくと、恋人サラ(ブルック・アダムス)は別の男と結婚していた。
ジョニーは火事を予見。ウイザック医師(ハーバート・ロム)の生き別れの母を発見。
超能力が備わっており、記者に怪物呼ばわりされ、ショックで母が死ぬ。
保安官バナマン(トム・スケリット)は、連続殺人事件の捜査協力を求める。
遺体にふれ、犯人は保安官助手ダッドと指摘。ダッドは自殺する。
クリスの家庭教師をするが、彼がホッケーの事故に合うと予見。無理矢理中止させる。
クリスは留まるが、友人2名が事故で死ぬ。
サラが応援するスティルソン(マーチン・シーン)上院議員候補と握手。
彼が後に大統領として、ミサイルのボタンを押すと予見。未来を変えようと決意する。
演説会で彼を狙撃。ジョニーは撃たれるが、スティルソンは赤ん坊を盾にし
それが原因で政治生命を絶たれ自殺すると知り、安心して息をひきとる。
と言うわけで、スティーブン・キング原作の1作。
うまくまとまっていて、かなり面白い。音楽はマイケル・ケイメン。
VHS
▼
デッド・ドロップ(2013年米)
マイケル CIA(ルーク・ゴス)
ロシータ マイケルの恋人
サンティアゴ 組織のボス
ドワイト 殺し屋
組織に潜入していたCIAマイケルは、正体がばれて飛行機から落とされる。
生還したマイケルは、ボスであるサンディエゴに復讐する事を決意。
居場所を聞き出す為、組織のアジトを襲撃。逆に恋人ロシータが捕われるが救出。
サンディエゴを捕らえて始末。組織の金をいただくのだった。
と言う訳で、デスレース2(1じゃなくて)のルーク・ゴス主演のアクション。
組織に潜入していた捜査官ルークは、ボスに正体を見破られて飛行機から落とされる。
生きていた彼は逆ギレ(?)して組織に復讐すると言う訳。
もともと大した作品は期待してなかったけど、
見ていて面白そうとか、こうすれば面白かったと感じさせるシーンは皆無。
稀に見る希薄な感じの作品です。
TV放送 2015/02/01 WOWOW 1900-2029
▼
デッドフォール(89)
組織のボス、ペレ(ジャック・パランス)は、
ロス警察東部署のタンゴ(シルベスター・スタローン)と
西部署のキャッシュ(カート・ラッセル)にことごとく麻薬取引を妨害される。
そこで、彼らをニセ情報でおびき出し、殺人容疑で逮捕させる。
ニセの証拠で有罪となり、懲役刑で刑務所へ。彼らを恨む連中に暴行を受ける。
キャッシュは元上司マットの手引きで脱走を試みるが、マットは殺され、
危うい所をタンゴの協力で脱走に成功。
一味の赤毛のレカを突き止め、背後のペレの存在も知る。
タンゴの妹キャサリンが捕らわれるが、2人は特殊車両で攻撃。
格闘の末、レカとペレを倒し、キャサリンを救出。爆発寸前に建物から脱出する。
と言うわけで、東西の2人の刑事が刑務所に入れられ、脱走するまではいいが、
その後はバカな車両で攻撃したり、派手だが痴呆的。
タンゴの方の署長にジェフリー・ルイス。彼は2人をかばう。
キャッシュ側の兵器係オーエンに、マイケル・J・パラード。
TV放送 95/01/08 10CH 21:02-22:54
▼
デッドマン・ダウン(2013年米)
ヴィクター 組織の男(コリン・ファレル)
ベアトリス ヴィクターの隣人(プロメテウスの主役)
アルフォンス 組織のボス(テレンス・ハワード)
ダーシー ヴィクターの相棒
ヴィクターの叔父 (F・マーレー・エイブラハム)
組織のボス、アルフォンスは何者かから襲撃を受けるが、
右腕ヴィクターに助けられる。
そんなヴィクターは、隣人の女性ベアトリスに、殺しの現場を目撃したと告げられる。
交通事故で顔に傷が残り、人生を失ったと感じていた彼女は、
事故を起こした相手に報復してほしいと依頼。
実は、ヴィクターはかつてアルフォンスに妻子を殺され、
自身も襲われたが、生き延びたのだ。
復讐の為に組織に潜入したヴィクターは、アルフォンスの絶対的な信頼を得るに至る。
アルフォンスの手先であるアルバニア人の弟を捕えたヴィクターは、
アルフォンスに捕らわれたと話させ、その様子をSDカードに録画する。
一方でヴィクターは、ベアトリスの事故の相手を襲撃。
願いが叶ったはずのベアトリスは逆に動揺するが、
ヴィクターが男を殺していなかったと知り安心する。
ヴィクターの相棒ダーシーは、
アルフォンス襲撃者がハンガリー人のラズローだと突き止める。
ヴィクターの部屋を訪ねたダーシーは、隠し部屋を見つけ、彼こそラズローだと知る。
怒ったダーシーは、ヴィクターを愛する様になったベアトリスを捕えて
アルフォンスの屋敷へ。アルフォンスに真相を伝える。
そこへヴィクターが乱入して撃ち合いに。手下を次々倒す。
逃げ出したベアトリスはSDカードの動画を再生。
アルバニア人はアルフォンスが裏切ったと信じ、彼と相撃ちに。
生き延びたダーシーにヴィクターは、家族にはお前が必要だと言い残して退散。
ヴィクターとベアトリスは、思いが高まり、地下鉄の中で激しくキスするのだった。
と言う訳で、コリン・ファレル主演のドラマ。
彼は組織のボスの右腕で、全面的な信頼を置かれていた。
彼の仕事を目撃した隣人女性ベアトリスは、彼女を事故に遭わせた男への報復を依頼。
一方、実はコリンも組織に恨みを持ち、潜入し報復の好機をうかがっていたと言う訳。
標的は違うが、報復と言う点で互いの心情を理解した男女が、破滅的行動をとる展開。
面白いんだけど、組織内の人間関係とか(特にコリンと相棒の仲)を
序盤に丁寧に描いた方が親切かな。
あと、他の出演作のイメージか、テレンス・ハワードがボスには見えないのが難。
TV放送 2014/10/05 WOWOW 2300-0057
▼
デッドライジング ウォッチタワー(2015年米)
チェイス・カーター レポーター
ジョーダン カメラマン
クリスタル 女
マギー 母親(バージニア・マドセン)
ライオンズ将軍 (デニス・ヘイスバート)
ノートン 研究者
フランク・ウエスト 生還したジャーナリスト
起:ゾンビ化するウイルスが蔓延する。
承:チェイスはクリスタルらと脱出を試みる。
転:特効薬は効果がないと判明。
結:実は軍が人々を監視するチップを埋め込む口実に利用していた。
ゾンビ化するウイルスに感染した地区は封鎖され、
レポーターのチェイスは取り残される。
カメラマンのジョーダンとはぐれ、
クリスタルや娘が犠牲となった母親マギーと質屋に立てこもる。
有効とされた薬ゾンビレックスには効果がないと判明。
ジョーダンはゲートにたどり着くが、通過が許可されない。
クリスタルには薬の効果が出ているとわかる。
彼女は特別なルートで入手したと言うが、あと1回分しかないのだ。
空爆が決定し、チェイスらは危険を冒して移動する事に。
マギーはゾンビ化した娘に襲われる。
チェイスらは薬の保管場所に到着。
そこにあったのは感染地区と同じ物だった。問題は病気ではなく、薬の方なのだ。
クリスタルが自らの体で実証し、その様子をネットに流す。
チェイスらは略奪者に襲われるが、ゾンビに撃退させる。
軍は、有効な薬を定期的に投与するチップを用意。
ジョーダンは、軍がゾンビ騒ぎを監視用チップを埋め込む口実に利用したと気付く。
チェイスらはゲートに到着。略奪者やゾンビが現れるが、撃退して外へ。
クリスタルにはチップが埋め込まれる。
ジョーダンと連絡が取れなくなったチェイスは心配するが、彼女の残した携帯を発見。
そこにはジョーダンがつかんだ真相が記録されていた。
そして、軍による空爆が始まる。。
と言う訳で、ゲームを原作にしたらしいゾンビものの映画版。
ゾンビ菌が蔓延し、地区が封鎖される。
レポーターのチェイスらは取り残されて奮戦すると言う訳。
ゾンビもさる事ながら、軍による陰謀に振り回される展開。
軍は陰謀の方に夢中で、感染者を増やすまいと言う意識はちょっと低い。
ところで、バージニア・マドセンが出てるので見ました。
主人公と逃げる母親役だが、途中で退場(つまり、やられた)。
かつてはめちゃ美形だったマドセンも、最近はちょっと。。
TV放送 2017/01/17 ムービープラス 1615-1830
▼
デッドラインUSA(52)
新聞社編集長エド(ハンフリー・ボガード)は、リエンツェの選挙工作を取材。
だがギャリソン紙は創業者の娘たちの意志により、スタンダード紙に吸収される事に。
そんな中、記者バロースがリエンツェの子分に襲われ、
エドはリエンツェを有罪にする記事を書こうと決意。
死体で発見された娼婦サリーの兄ハーマンが、リエンツェとつながっていると追求。
一方、娘たちが紙の売却を進める中、未亡人がこれを買い取る事に。
リエンツェは記事を取り消せと要求。だがハーマンがサリーとリエンツェの仲を告白。
ハーマンは警察に連行されるが、実はリエンツェ一味で始末されてしまう。
彼の署名がなければ記事には出来ない。一味は廃刊に追い込もうとする。
サリーの母は、彼女が遺した日記を公開。
これを証拠に記事にし、リエンツェは告発される。
と言うわけで、廃刊寸前の新聞社の記者たちが巨悪に立ち向かう話で
記者だと言うのが目新しいが、ふたを開けてみると警察の捜査と変わりない。
陰謀の方はそれほど入り組んでおらず。
TV放送 2000/02/29 BS05 0950-1120
▼
デッド・リミット(1999年)
ハッカーのミッチェル(ピーター・ウェラー)は
軍人(ブライオン・ジェームス)の依頼で、ブカレストの米大使館へ。
息子クリスや、相棒のエリカ(ダリル・ハンナ)も同行して作業する事になるが
ゴラン一味に襲われ制圧される。エリカも捕らわれるが、ミッチェルは隠し部屋へ。
一味は捕らわれているボルゲリ大佐の釈放を要求。逃げ出した大佐は爆殺される。
実はこの建物には、冷戦時代に核爆弾が設置され、まさに今日解体するはすだった。
だが一味はそれを知らないはずだ。屋根にいたクリスも見つかり捕虜に。
スウェイン司令官(トム・ベレンジャー)率いる精鋭部隊が到着。
元CIAであるゴランとは宿敵だが、肝心の大佐が恨みを抱く看守に殺される。
そこで捕らえた泥棒を大佐に仕立て、送り込む事に。しかしゴランは見抜く。
ミッチェルはエリカを救出して共に地下へ。解体作業に取りかかる。
だがエリカは一味に抱き込まれており、ミッチェルは捕らわれて時限装置が秒読みに。
精鋭部隊が突入。ミッチェルや人質を救出。
エリカもゴランと仲間割れ。ゴランを射殺して逃走する。
ミッチェルは爆弾を危機一髪解除。大金を得たエリカは逃げ去る。
と言うわけで、ピーター・ウェラー、トム・ベレンジャー、
ついでにダリル・ハンナだなんて、
かつて大作にも出たが、今はどちらかと言うとB級中心の人が勢揃いし
たまたま占拠された大使館に居合わせるという話で、
ダイハードなんかを連想させるが、建物の大きさはかなり狭い。
それでも、隠し部屋なんかにいると見つからないし、
屋根の上でも見つからないのは、一味の監視がザルと言うことか。
ウェラーとダリル・ハンナの愛あり、親子の愛あり等と
盛りだくさんにしようとしているが、どうにも取ってつけたようでまとまりがなく
肝心のボスとウェラーの対面は1度もない。
ウェラーは全然決まってなくて、おまけに調子の良さそうなキャラなので
頼りがいはない。
さらに、ベレンジャーが現れると、存在感でも負けて、画面にも全然出てこなくなり
ベレンジャーも何もせず、基地にいる将軍たちに再三邪魔をされると言う感じで
画面は、コロコロ変わって誰が主人公かわからない。
結局悪役だったはずのダリル・ハンナに対し
ウェラーが懲らしめたりするのかと思えば、それはなく
何となく勝手に、「まあ、許してやるか」みたいになるのが困りもの。
一番面白かったのは、大佐のニセ者を作るシーンか。
TV放送 2002/06/16 BS05 1610-1755
▼
デトネーター(2006年米)
サニー・グリフィス 国家安全保障省。元CIA(ウエズリー・スナイプス)
ナディア・カミングスキー 組織の会計士の妻
ジョセフ・ボスタネスク 組織のボス。サッカーチームのオーナー
ディミトル ジョセフの部下
シェパード CIA。サニーの旧友(エイリアン2の隊長)
フリント シェパードの上司
国家安全保障省のサニーは、組織のディミトルと接触。
だが内通者がいて囮捜査が失敗。
元CIAのサニーは、旧友シェパードの依頼で、会計士の妻ナディアを護衛する事に。
彼女の夫は、組織から抜けるため金を横領して始末されたのだ。
隠れ家が襲撃され、サニーはナディアと逃走。
どうやらシェパードの上司フリントが、組織のボス、ジョセフに通じているらしい。
再び隠れ家が襲われるが、実はナディアが連絡していたとわかる。
彼女は息子アレックスを人質に取られていたのだ。
一味はロシアの毒ガスを買い取ろうとし、ナディアが在処を知る金を使おうとする。
だがサニーが襲撃。ジョセフを倒す。
彼の携帯から、一味に通じていたのがシェパードと判明。
サニーはシェパードを射殺し、
フリントはサニーらが死亡したものとして見逃すのだった。
と言うわけで、ウエズリーもバンダムもセガールも演ずる役柄は似てるけど、
ウエズリーはちょっと気取った感じ。
格闘の方はそれほど凄腕と言う訳でもなく、
撃ち合いとかカーチェイスとかあるけど、これもお約束程度の見せ場。
例によって内部に裏切り者がいて、最初に怪しまれた人とは別に真犯人がいたなんて、
これまたお約束の展開があるが、衝撃の結末とか、そんな感じではない。
TV放送 2007/10/29 WOWOW 2200-2335
▼
デトロイト・コップ・シティ(2005年米)
アンディ・フィドラー 歯科医向けの営業マン
ヴァン 銃器取締局(サミュエル・L・ジャクソン)
ジョーイ・トレント 一味の男(デスレース2の主役)
内部調査官 (ミゲル・ファラー)
銃器取締局のヴァンは、密売人を捕らえるため、囮捜査をする事に。
だが売人は歯科医向けの営業マン、アンディを取引相手と誤解し、銃を渡してしまう。
ヴァンはアンディに売人との取引を続けさせ、
アンディは身に覚えのない罪を疑われ、やむなく協力する事に。
取引相手はトレントと言う男だと判明。
ヴァンを相棒として紹介し、黒幕と接触可能となったため、アンディは用済みに。
だが、ヴァンを疑う内部調査官が、アンディに捜査協力を求める。
アンディはヴァンに会うが、一味と撃ち合いに。
一味は射殺され、アンディとの会話によってヴァンの容疑も晴れる。
と言うわけで、コンビを組む刑事ものはバディものなんて言われるが、
本作もそんなのの変形。
普通のセールスマンがひょんな事から武器を売買する一味と接触してしまい、
本来囮捜査するはずだったサミュエル刑事は、
やむなくセールスマンと組む事にと言う話。
その設定だけだと、過去にも似たような話を見た気がするが、
本作はセールスマンのキャラが面白い。
厄介な事を嫌がり、調子良く、妙に正義感に燃えたりせず、何となく事件解決に協力。
まあ、よくよく考えると、彼みたいなキャラも、どこかで見たような気がするけど。
一味のリーダー(黒幕とかではない)は、デスレース2の主役の人。
下っ端の悪役っぽいよね。
TV放送 2010/01/17 WOWOW 2230-0002
▼
「デビル」(97)を見た。
これはアメリカに潜入していたIRAのブラッド・ピッドが、
マジメ一筋の警官ハリソン・フォードの家に居候になって、
2人の対決となると言う展開の話だが、何と言っても2人のスターの共演が目玉。
それなりのアクションもあるに違いないし、見るしかないと思って見た。
冒頭は今から十数年前。北アイルランド。
幼いフランシス(成長後がブラッド・ピッド)は、
IRA活動に参加していたと言う事で、父が目の前で射殺される。
以来、彼はIRAの特殊工作員として活動。
「エンジェル」と呼ばれ、警官や軍人など多数を殺害したが、
1度も逮捕された事がない人物として、英国情報部などに追われていた。
彼らのアジトが吸収され、親友が殺害され、フランシスは逃走する事に。
彼は新たなる作戦のため、活動の場所をニューヨークへ移す。
そこには彼らに賛同する判事がいて、彼の紹介でローリーとして警官の家に居候。
その警官は、ベテランのトム(ハリソン・フォード)だった。
彼はきまじめで、妻と3人の娘を溺愛していた。
信仰心が厚く、不正な事は一度もした事がないのが自慢だ。
トムはローリーを気のいい青年として迎え入れる。娘たちも兄ができたと大喜び。
彼も、初めて家族の温かみにふれ、本当の家族のように彼らを愛するようになる。
ニュースなどでIRAの話が出ても、僕は彼らとは違うとごまかす。
だが、その一方で、本来の目的も忘れてはいなかった。
同志ショーンと共に、配船寸前の船を整備。
判事の出した金で武器商人からミサイルを買い、これを船で運び、
イギリスを攻撃しようと言うのだ。
この武器を調達するのが、武器商人のバーク(トリート・ウイリアムズ)。
ミサイル調達には2ヶ月ほどかかると言う事なので、それまで待つ事にする。
ところが、英国情報部やFBIもボンヤリしていたわけではなかった。
彼らも不審な動きに感づき、同士がやられる。
おかげでフランシスは危険を感じ、活動を中断する事にする。
だが、バークがそんな話を承諾するはずもなかった。
一方、トムらは車泥棒を追跡していた。
同僚のディアスは、銃を捨てた犯人を、銃を持っていると誤解して射殺してしまう。
ディアスはちと後悔するが、銃を持っていた事にすればいいと言い、
トムもそう報告するが、マジメ一筋でウソをついた事のない彼は悩む。
酒場でローリーと飲み明かす。思わずローリーも父が殺された話をし、トムは同情。
トムは妻に辞職する気だと告白。互いに愛し合ってればいいと言いながら帰宅。
だが、何者かが家に侵入していた事に気づいた。
思わず格闘に。ローリーも格闘に参加するが、逃げられてしまう。
ケガがなくて良かったと喜ぶが、ローリーことフランシスには不安があった。
それは床下に隠した武器の資金だ。幸い、まだ見つかっていないと判明。
家に侵入したのがバーク一味と感づき、彼らの根城へ。
ふざけた事をするなと怒るが、とにかく金をもってこいと言う。
一味はショーンも人質に取っていたのだ。
一方、トムもただの泥棒でない事に感づいた。
ソファーを切り裂いた跡などがあり、何かを探していた事は歴然だ。
荒らした形跡は地下のローリーの部屋が激しい。
いろいろ見ているうちに、床下の金を発見。彼がIRAだったと気づく。
帰宅したローリーに、おまえは何者だと問いつめる。
今までの話はすべてウソだったのかと。
フランシスはトムの家族に対する思いにウソはないと言う。
そして見逃してくれと言うが、トムは彼を見逃す事はできない。
ディアスを呼び出し、一緒に連行する事に。
だが、彼らの車が立ち往生しているスキに、フランシスは逃走をはかる。
止めようとするディアスを射殺して、逃走してしまう。
トムはFBIなどから、フランシスが危険な相手だと聞かされる。
彼はなぜか自分で解決しなければと感じる。
一方、フランシスはバークとの取引現場へ。
バークは銃を持った一味で包囲。ミサイルを用意したが、ショーンは殺したと言う。
金を渡せと言われ、(実は金のバックはトムにとられたまま)
バックを渡すが、そこには爆弾が隠されていて爆発。
スキを見てフランシスは一味を次々射殺。助けをこうバークも射殺する。
トムは、フランシスを紹介した判事に疑惑を持つ。彼も仲間なのではないかと。
だが判事は知らなかったと関係を否定。
しかしトムは、メーガンと言う判事の秘書に気づく。
彼女が一味と感じたトムは、フランシスを助けられるのは自分だけと言う
FBIや英国情報部、そして武器商人も彼を追っている。
彼らは仲間の仇だと、フランシスを殺すに違いない。
だが、トムは逮捕して正当な裁判を受けさせたいと言うのだ。
メーガンは説得され、フランシスの居場所を教える。
フランシスは船で旅立とうとしていたが、トムが船に飛び乗る。
トムは隠れて潜み、ついに気づいたフランシスとにらみ合いに。
トムは勤務何十年の間、銃を撃った事は数回、射殺した事は一度もない。
フランシスは撃てっこないと言うが、トムは必要とあれば撃つと言う。
そして、2人の銃が火を吹く。トムは肩だかに弾を受け、フランシスはニヤリと笑う。
実は彼の方が致命傷を受けていたのだ。
フランシスは、2人は出会った時からこうなる運命だったのだと言って死ぬ。
と言うわけで、2人の俳優の共演で、IRAの出てくる話となので
もちろん、それなりの面白さはあったのだが、
飛び抜けて面白い!と言える要素は皆無に等しかった。
全体的にどこかで聞いたような設定や展開だし。
最後のブラッド・ピッドが死ぬシーンで、泣いている女性がいたとの話があるが
ブラッド・ピッド側が死ぬ事は、早い段階で想像がついていたし、
それほど悲しい展開とは言えない気がする。
こんな映画でも泣いてしまう人がいたのかと、驚かされた。ファンとは恐ろしい。
▼
デビルクエスト(2011年米)
ベイメン 十字軍の兵士(ニコラス・ケイジ)
フェルソン 相棒(ロン・パールマン)
カイ 同行する若者
デベルザック神父 同行
魔女らしき女
枢機卿 (クリストファー・リー)
十字軍の時代。
兵士ベイメンとフェルソンは戦いに疑問を感じて隊を離れ、脱走兵として追われる。
1か月後。国中にペストが蔓延。
捕われた魔女らしき女の仕業とされるが、枢機卿は正当な裁判を受けさせるため、
ベイメンらに移送を依頼。彼らは、放免を条件にこれを受ける。
デベルザック神父や、若いカイも同行する事に。
道のりは険しく、女を始末しようと言う者も現れるが、何とか目的の城に到着。
修道士たちが死んでいたが、デベルザックは残された祈祷書を発見。
祈祷を唱えると、女は正体を現す。彼女は魔女ではなく、悪魔だったのだ。
他の祈祷書は燃やしたが、ソロモンの書だけは手を出せず、
魔女のフリをして在処を探していたのだ。
悪魔は祈祷を妨害し、フェルソンやデベルザックが犠牲に。
代わりにカイが祈祷を唱えると、悪魔の体は爆発し、元の女の姿に。
ベイメンも傷ついており、女をカイに託して死ぬ。
ペストは去り平和が戻ったが、そこには人々の知らない多くの犠牲があったのだ。
と言うわけで、今度は十字軍の兵士に扮するニコラス。仕事を選びません。
彼は宗教の名による殺戮に嫌気がさし、脱走兵と呼ばれる事に甘んじる。
魔女裁判を受ける娘を移送する事になり、名誉回復の為、その任務を受ける事に。
果たして娘は本当に魔女なのか?と言う展開だが、
オカルトぽい雰囲気なので、どういう形にせよ、
それなりの黒幕はいるわけだよねと思うと、謎解きの面白さはもう一つ。
TV放送 2012/03/16 WOWOW 2100-2234
▼
デブラ・ウィンガーを探して(2002年アメリカ)
ロザンナ・アークエットは、女優業と家庭の両立は可能か思い悩み
女優たちにインタビューして答えを見つけようとする。
望めば年を取っても女優は出来ると言うグウィネス・パルトロウ。
子育ては二の次だったと言うジェーン・フォンダ。
どこへでも子供を連れて行ったと言うヴァネッサ・レッドクレーブ。
メラニー・グリフィスは、本人が望まないのに引退と決めつけられる。
サマンサ・マシスは、映画では良い仕事が得られずTVドラマに出るように。
映画女優は、若き新星か老女優だけだと言うアリー・シーディ。
すてきな母親役も演じたいが、スタジオが演じさせるのは人生に疲れた母親ばかり。
一番力があるはずの今を見せたいが、引退すべきだと報じられるメグ・ライアン。
アメリカでは40代を過ぎると女優は外野に追いやられる。
だが、本当は54歳に見える女優は必要なはずだ。
エマニュエル・ベアールは、女優の姿は自身とはかけ離れた別の存在だと言う。
ロザンナ・アークエットは、自分の行き方を捨てていない女優たちに関心する。
デブラ・ウィンガーは、女優業は奮起と屈服の分かれ目だと語る。
彼女にとって、引退はノーと言う事でなくイエスと言う事だった。
と言うわけで、女優業と家庭の両立をすべきかそうでないかと言うあたりを
そうそうたる女優陣にインタビューしていくと言う物だが
この手のインタビュー物は、すべての人の意見の方向性が同じ訳でもないし
どうしてもとりとめもない話に思えてしまうのが難。
何となく言いたい事はわかった気がするけど。
TV放送 2004/08/25 BS05 2200-2350
▼
「デモリションマン」(93)を見た。
この作品は、「クリフハンガー」で復活したスタローンが、
冷凍刑にさせられていた刑事に扮し、一緒に冷凍されてた凶悪犯と対決する話。
凶悪犯に扮するのが、「パッセンジャー57」「ライジング・サン」の
ウエズリー・スナイプス。
彼の写真の服装が、シュワちゃんの「バトルランナー」を思い出させる恥ずかしさだが
シュワが、ここへ来て、やや低迷気味なのに対して、
先輩面をふかしたスタローンが、余裕の復活という感じで、興味は膨らむ。
劇中では、シュワちゃんが大統領になったと言うエピソードもあり
「ラスト・アクション・ヒーロー」の仕返しと言うところか。見てしまえ。
1996年。つまり、今から2年後のロス。
暴動につぐ暴動で、都市は廃虚状態。
あちこちで火の手があがり、有名なハリウッドサインも燃えている。
上空を飛ぶ警察のヘリ。新人の黒人警官が操縦。
30人の乗客を乗せたバスが、何者かにハイジャックされたのだ。
急行するのは、デモリションマン(破壊屋)とあだ名される警官
スパルタン(シルベスター・スタローン)。
彼は、犯人が史上最悪の犯罪者フェニックス(ウェズリー・スナイプス)と断定。
「毒には毒を」と、彼が単身、敵の本拠へ乗り込む事に。
ヘリからロープを伝って飛び降りるが、すでに下からは敵一味が撃ってくる。
これを、撃ち返して撃滅。本拠に侵入し、一味を射殺したり、殴り倒したり。
フェニックスは、この模様をモニターで見て知っていた。
彼は、ナイフでガソリンタンクに穴を開け、周囲にまく。
スパルタンが部屋に突入。乗客はどこだと聞くが、答える気がない。
煙草を持つフェニックスは、撃てば、ガソリンに火がつくぞと脅す。
銃を降ろすスパルタンだが、フェニックスは「寒いのはどっちだ」等と言って、
煙草をガソリンに投げる。たちまち周囲は火の海に。
思わずスパルタンも銃を落としてしまう。
2人は火をよけながら、激しい格闘に。だが、周囲には爆発物がいっぱい。
フェニックスを殴り倒したスパルタンは、彼をかついで外へ。途端にビルは大爆発。
警察の上司は、彼の行動を非難。彼が出動すれば、必ず騒動が起きる。
今回も、彼に出動を命じた者はおらず、スパルタンの独断であったのだ。
上司らは乗客がいたかもと不安がるが、
スパルタンによれば、温度探査で周囲に人がいない事を確認したと言う。
だが、地下で30名の死体が発見され、スパルタンの責任が追及される。
フェニックスは有罪となり、この時代に実用化になった冷凍刑に処せられる。
そして、スパルタンに同様の刑が確定。70年間氷漬けにされるのだ。
仮釈放は50年間は認めないと言う。
TV「新ナイトライダー2000」でも、同様の冷凍刑が登場し、
冷凍しても性格は変わらないと言う事になっていたが、今回はちょっと違う。
冷凍液の効果で、人間性が柔和になると言うのだ。
スパルタンはプラスチックの容器に入れられ、ここへ水が注入される。
苦しみもがく様子は、「アビス」の溺死のシーンを思わせる。
そして、ここへ金属の容器から、青い玉を注入。
これが注入されると、瞬間的に容器の中は凍りついていった。
そして2032年。36年後だ。
刑務所では、冷凍刑が定着し、所員は冷凍された囚人の管理に余念がない。
この制度のおかげで、刑務所と言っても平和そのもの。
看守、と言うよりは、冷凍具合のチェックをする係員たちは、
僧侶か何かのような、ずいぶん穏やかな連中ばかりだ。
巡回に来た女性警官レニーナは、刺激が欲しい、事件でもあればいい等と言うので
警察署長に危険視される。
実は、彼女は20世紀マニアで、
(今、19世紀マニアなどいないのだから、これはちと無理のある設定と言える)
彼女のオフィスには、同じ製作者の「リーサル・ウェポン3」のポスターが。
部屋中に20世紀の商品が並べられているが、
実はこれは危険思想のもとと考えられ、禁制品になっている物ばかりだ。
この時代は、「シット!」等の汚い言葉も禁じられ、
話すと、至る所にある機械が反応し、罰金を徴収されるのだ。
そうは言っても、20世紀のスタローンが甦るのだから、
この後、機械はビービーとブザーを鳴らしっぱなしになるわけだ。
さて、スパルタンすら仮釈放の審議を受けられないこの時期に
なぜか、フェニックスがこの審議を受ける事になる。
解凍されたフェニックスは、起き上がれるベットみたいな器具に、手足を固定。
だが、彼はなぜか、コンピューターで制御されたこの器具のロックを、簡単に解除。
警備の連中が取り押さえようとするが、空手をこなすフェニックスの敵ではない。
彼らをたちまち殺し、刑務所長もねじ伏せる。
刑務所内を通行するには、網膜検査が必要だ。
フェニックスは、所長の目をえぐり出し、ペンに刺して、カメラに見せ楽々通過。
表へ出ていくのであった。
警察署では、コンピューターが何かの事件を意味するコードをキャッチ。
だが、誰もそのコードの意味がわからない。
そこで、中心格のレニーナが、端末を操作して検索。
コードの意味するのは、「殺人」だった。殺人は約20年間起きていなかったのだ。
しかも発生したのは刑務所。所員2名が死亡し、所長も虫の息だ。
コンピューターは所長の死亡を報告。
レニーナは、仮釈放審査した囚人に犯人がいると考え、これを検索。
数名の中から、古株の黒人警官が、フェニックスの名前を発見。これだと断定する。
実は、彼は冒頭でヘリを操縦していた警官で、あの後地上勤務になったのだ。
現在では、あらゆる人間にチップが埋め込まれるため、
逃亡をはかっても、その場所は探知される。
しかし、フェニックスはチップを埋め込む制度ができる前に、冷凍されていた。
フェニックスは、自動操縦も可能な、未来のパトカーを奪い、簡単に運転。
この未来の車は、GMがデザインしたと言う物だが、
あの超駄作「フリージャック」の未来カーを思わせる出来だ。
彼が街角で止まったのを探知し、署員一同はニンマリとする。
ただちにパトカーを急行させ、あっという間に逮捕するのだ。
フェニックスは、街角にあるコンピューターに向かう。
これは、懺悔に使えたり、その他いろいろな照会等何でもできる端末だ。
彼は、これを簡単に操作。自分でも驚くほどだ。
だが、彼は操作しながら、「フレンドリーを殺せ」と言う奇妙な声を聞く。
察しのいい私は、彼が何者かにマインドコントロールされていると気づくが、
当人は気づいていない様子だ。そこへ数台のパトカーが到着。
だが、逮捕に慣れていない彼らは、どうしたらいいかわからない。
そこで、携帯用のモニターで、こういう時の処置を検索。
逮捕する時の文句が出てきたので、言ってみるが、フェニックスにバカにされる。
再度検索すると、最後に「許さんぞ」をつけろと言うので、やってみるがダメ。
実力行使しようとするが、相手は空手を駆使し、
しかも、実は警官たちは暴力には慣れておらず、戦い方を知らないのだ。
あっと言う間に警官たちを皆殺しにして逃走する。
20年間もなかった殺人が発生したかと思ったら、わずか1時間たらずのうちに
10名以上が1人の男に殺害された。警察署内はこの事態に騒然となる。
現在の平和は、現市長コクトー博士の理論によって確立したのだ。
コクトーは犯罪者を冷凍し、思想その他をコントロールする事で
完全に平和な社会の確立を成功させたと自負しているのだ。
(このコクトーと、その秘書とか言うデブの男は、なぜか日本の着物を着ている)
コクトーは、後でそっくりの服装をするが、まるでローマ法王のような存在なのだ。
彼は、一連の殺人事件を知り、全力で対処するよう指示。
警察署長もわかりましたと答えるが、どうしていいものか見当もつかない。
レニーナは、そもそもどうして、フェニックスが逮捕されたのかを調査。
そこでスパルタンなる人物の存在を知る。
彼は前時代の遺物とも言うべき、野蛮で乱暴な、警官には程遠い人物だった。
女の子1人を救出するために、何百万ドルもの損失を出す破壊をしてのけ、
マスコミに放つ悪態の数々。調査するレニーナは、彼に関心を持つ。
そこで彼女が考えた対策は、スパルタンを解凍し、フェニックスを逮捕させる事だ。
30名も見殺しにした犯罪者を解凍する事に、抵抗を感じる署長だが、
あれほどの犯罪者に有効な手段は、これしかないのだ。
ついにスパルタンの解凍が始められる。
最初は凍えて動きが鈍いスパルタンだが、次第に回復。
最初に彼が聞いたのは、妻がどうなったかと言う事だ。
レニーナは奥さんが死んだ事を告げる。21世紀初頭の大地震でだ。
この地震で旧ロスは崩壊。サン・アンジェルス市として再興したのだ。
続いて、娘について聞くが、
署長は家族の安否を聞かせるために起こしたのではないと言う。
凶悪な犯罪者フェニックス、彼を捕まえるのが任務だ。
宿敵の名前を聞き、がぜん目が輝くスパルタン。
スパルタンは警察の制服を着させられるが、トイレへ行くと紙がないのでびっくり。
代わりにあるのは、3つの貝殻で、どう使用していいかわからない。
それを聞くと、警官たちは彼をバカにして大笑い。
たちまちスパルタンは悪態をつき、罰金を請求する機械に驚くが、
そこから出てきたチケットを、紙の代わりに使うと言ってトイレへ戻る。
署長は、野蛮な時代であっても、彼が警官であった事が信じられない。
すぐにでも冷凍に戻したいところだが、他に有効な手段がないのでは仕方がない。
この時代は、銃は全廃され、警官は静電気で失神させる警棒を使用。
スパルタンは、フェニックスは必ず銃を入手しようとすると推理。
これまた、「新ナイトライダー」と同じ設定。
と言う事は、テレビでも作れるような、意外に陳腐なアイデアという事か。
銃がある所と言えば、博物館くらいだ。
ではと言う事で、スパルタンとレニーナ、そして若手の警官の3人で向かう。
スパルタンは自分で運転したがるが、
わけのわからない機器がいっぱいついた車なので断念。レニーナに任せる。
レニーナは、スパルタンを喜ばせようと、音楽を流す。
だが、それがCMソングばかりのテープ(CD?)で、
レニーナたちが歌まで歌うので、スパルタンはうんざり。
冷凍に戻りたいとまで言うが、どういう主旨のジョークなのか、いまいちわからず。
博物館のフェニックスは、「殺戮コーナー」みたいなコーナーを発見。
空気を吸い、これこそ我が故郷等とわけのわからない事を言う。
だが、展示品に用はない。彼が探すのは銃だ。
ついに銃が展示されたコーナーを発見。彼の乱暴な行動に、客たちは逃げ出す。
フェニックスは、強化ガラスを割ろうとするが、彼の空手でもそれは無理だ。
警報装置が働き、なぜかまたまた和服を着た警備員が到着。
穏便に片付けようとするが、フェニックスはこの警備員を投げ飛ばし、
その体重で強化ガラスを割る事に成功。
(強化ガラスはハンマーでも割れないと思うのだが)
なぜ展示品に弾までついているのかと言う疑問をよそに、
フェニックスは銃を取り出してホレボレ。
だが、よく考えてみれば、今は未来だ。フェーザーガンはどこにある?
彼はそれらしき銃を発見。このレーザーが発射される強力銃は、
充電が必要で、それには数分もかかるのだ。
スパルタンは騒ぎになっている博物館に到着。シャッターが降り、
封鎖された事になっているが、フェニックスにどこまで効果があるか。
単身、中へ入る事に。持っている武器は、静電気の警棒だけだ。
その時、防火シャッターが、旧式の大砲で撃ち破られる。
スパルタンはすばやく突入し、落ちていた銃を入手。
フェニックスは、自分を倒すために、わざわざスパルタンが甦ったと知って大喜び。
激しい撃ち合いに。強力レーザー銃も充電され、撃たれると周囲は粉々だ。
彼らの足元には、ガラスごしに旧ロスのダウンタウンの廃虚が見える。
物陰に隠れて撃ってくるフェニックス。
スパルタンは、彼の頭の上にある、先のとがったシャンデリアを撃つ。
落ちてきたシャンデリアは足元のガラスを破り、フェニックスは廃虚へ転落。
だが、彼が銃を乱射し、スパルタンも転落。新しい銃を使えとバカにする。
スパルタンは、水たまりに警棒をつけ、フェニックスを感電させる。
2人は格闘に。だが、再び強力銃を撃たれ、逃げられる。
この激しい撃ち合いにも関わらず、博物館付近に来ていたコクトーらは
大事な博物館に何て事を等と、のんきそうな感じだ。
そこへ現れるフェニックス。たちまち銃を向けるが、なぜかはずす。
フェニックスは冷凍のせいかと言うが、コクトーはそれを否定。
わしには逆らえんのだ。わしの言葉を覚えているだろう。フレンドリーを殺せ。
まるで「ロボコップ」のような状況に、フェニックスは困惑するが、
スパルタンらがかけつけたため、わかったぜ等と言って立ち去る。
かけつけたスパルタンは、フェニックスが銃を向けたのに、
無事だったとは不思議だと言う。
コクトーは、彼こそが自分の命の恩人だと言い、
今夜、「ピザハット」での夕食に招待すると言う。
困惑するスパルタンだが、レニーナはうれしそうだ。
コクトーこそサンアンジェルスの平和を作った人物と知って、スパルタンは困惑。
そのやり方が、すべてを統制すると言うものなので、反感を覚える。
(それはそうと、他の都市はどうなっているのだろうか)
食事に誘うのはいいが、よりによって「ピザハット」だ。ピザは好きだがね。
実は外食産業で勝ち残ったのは「ピザハット」だけで、
今や高級レストランとなっていたのだ。
レニーナは、スパルタンの事を調査。彼の派手な経歴に関心を持つ。
シュワルツェネッガー図書館で調べたと言うのだ。
スパルタンはその図書館の名前にびっくり。
元俳優と言うシュワルツェネッガーは、その後大統領になったと言うのだが、
スタローンがこんなセリフを話しても、いまいち面白くない。
スパルタンらが到着すると、気取った客たちは、ネアンデルタール人等とバカにする。
ピザと言っても、何だか小さなつまみのような物で、味もない。
スパルタンは塩を探すが、塩は体に悪いと廃止されたのだ。
彼はコクトーの何でも規制するやり方に反発。
スパルタンは、表の芝生から、潜望鏡のような物がのぞいているのに気づく。
続いて、店の様子をうかがうバイクの男。彼は事件の匂いを感じる。
彼の感は的中し、地下から現れた連中が、食料を得るため、店を襲撃し始めたのだ。
ここでも次々連中を倒すスパルタン。
リーダーらしき男は、スパルタンをヒーローか等と言って立ち去る。
レニーナは、スパルタンの立ち振る舞いに大興奮。
だが、スパルタンは、彼らの目的が食料と知り、
だとしたら、彼らが正しく、我々は彼らを弾圧している事になると複雑な想いだ。
しかし、コクトーはまもなく彼らは消滅すると言う。
そのリーダーこそ、フレンドリーなのだ。
スパルタンは、極秘で入手したディスクをレニーナから受け取る。
レニーナは、彼女のマンションにスパルタンの部屋を借り、
まず自分の部屋に招待する。ここは20世紀の商品を集めた部屋だ。
彼女はかしこまって、暴力とセックスは同じ所に起因する等と、
おかしな話をした上で、私とセックスをしてみよう等と持ちかける。
妙な提案に困惑するが、とにかくこんな話を断るわけにはいかない。
すると、レニーナは妙な装置を取り出し、自分とスパルタンの頭につける。
びっくりしていると、レニーナは目をつぶり、いきなりはぁはぁと興奮。
自分も目をつぶってみると、レニーナの刺激的な映像が、
フラッシュのように目の前に現れ、たまらず装置をはずす。
何事かと驚くレニーナ。まだ体も触れてないぞと怒るスパルタン。
これはバーチャルセックスマシンよと言うレニーナ。
ま、まさか、あの粘液を交換するアレをすると言う気?と聞かれ、
もちろん、そうだと言うが、冗談はよしてと言われる。
エイズ以降も、様々な病気が発生したため、直接のセックスは廃止されたのだ。
子供は精子を抽出し、精製して胎内に注入するのだ。
キスさえも廃止されたと知って、驚くスパルタン。
一回やってみれば、やめられなくなるぞと迫るが、追い出されてしまう。
部屋に入ったスパルタンは、電気をつけるにも「ライト!」と言うシステムに困惑。
なぜか部屋に毛糸があったので、毛糸を編みながら、
レニーナにもらったディスクを見始める。
そこに録画されていたのは、フェニックスとコクトーが何やら話していて、
フレンドリーを殺せ等と言っている映像だ。
監視カメラか何かの映像だろうが、
コクトーがこうした映像を処分できないのか不思議だ。
翌日、レニーナと捜査に出向く事になるが、彼女はまだ怒っている。
そこで、毛糸で編んだセーターをプレゼント。彼女の気分は急変。
運転も覚えたいと、挑戦してみる。
それにしても、いつのまに編み物の技術が身についたのか不思議がる。
レニーナによれば、冷凍刑に処せられた者は、特殊な液体で知識等を操作して、
出所後の就職に役立てようと言う措置なのだ。
スパルタンは、フェニックスにどういう訓練がされたかが気になる。
そこで、レニーナは車内の端末で検索。
1回やると、「検索不可」と出たので、そんなバカなと驚いてみせるが、
もう一度検索してみると、しっかり内容が見れるから驚くには値しない。
それによれば、彼は、コンピューター操作以下、
爆発物の扱いや、テロ行為の方法等を身につけ、最悪の犯罪者を作るために
わざわざ訓練された事がわかる。体力も今や従来の3倍だ。
そして、この訓練の責任者は、コクトーなのだ。
彼を尊敬するレニーナは、コクトーが黒幕だと言うような考えに及ばない。
スパルタンは、穏便に聞いてやると称して、どなりこみに。
フェニックスを最悪に仕立てたのはお前だ。
だが、それは不平分子フレンドリーを処分するために、必要な措置なのだ。
署長らにスパルタンを任務からはずすよう圧力をかけるが、
こんな柔な連中の脅しなどきくはずもない。
フェニックスの居場所を見失った警察だが、署長は次の殺人を待てばいいと言う。
この点では、署長の認識は正しいと、スパルタンも認める。
チップが埋め込まれていないフェニックスは、買い物ができない。
となると、フェニックスが逃げ込むのは、買い物が不要な場所に違いない。
と言うスパルタンの推理をよそに、
フェニックスはコクトーの所でのうのうとしていた。
彼は、スパルタンを処分するには、1人では無理だと言う。
殺し屋は自分1人で十分だが、様々なジャンルのプロが必要だ。
コクトーはこれを承諾し解凍するが、プロとはうそばかり。
多数のゴロツキ連中に、フェニックスは悪のない世界になったのは、
スパルタンのせいと言って、共に襲撃に向かう。
スパルタンらは、買い物が不要な場所として、マンホールから地下へ向かう。
そこには、市の管理を逃れた連中が集まり、生活していた。
必然的に彼らは汚く、レニーナらは嫌悪感を覚える。
なつかしのハンバーガーを焼いているのを見て、スパルタンは興奮。
これを買って食べる事に。だが、牛はいないはず。これはネズミの肉だ。
しかし、スパルタンにはそんな事は関係ない。
人々は自由気ままに生活していて、スパルタンらに敵意を見せる事もない。
だが、現れたフレンドリーらは彼らを捕らえ、我々は飢えても自由を選ぶ等と言う。
そこへ、フェニックス一味が登場。相手もそろっているので大喜び。
激しい銃撃戦に。だが、形勢不利になり、マンホールから逃げ出すフェニックス。
そこにレニーナが駐車したパトカーが止まっていたため、これを拝借。
スパルタンらは、地下に駐車されている旧式のフォードか何かの車に乗り
エレベーターで、上にあるビルの床を突き破って地上へ。フェニックスを追跡。
前の方で、犯罪は撲滅し、自然死以外の死はなかったと言うセリフがあるが
車の形態は基本的に変わっておらず、これでは交通事故はなくならないはずと思える。
激しい追跡。撃ち合い。アクセルなど踏んだ事がないレニーナに運転を任せ
スパルタンは屋根の上に乗り、フェニックスの車の屋根の上に飛び移る。
途端に屋根に向けて撃ちまくるフェニックス。
ドアを開けて、乗り込もうとするスパルタン。2人は走る車の中で格闘に。
フェニックスは、あの時、実は30人はすでに死んでいたと白状。
彼が車から振り落とされたため、スパルタンは逆戻りしようとする。
だが、激しい撃ち合いで車は故障。制御がきかない状態だ。
そのまま何かの建物の前にある噴水へ突っ込む。
絶体絶命かと思われたが、ショックを吸収するための泡が吹き出し、彼は無傷だった。
これほど痛い目に合わされているのに、
コクトーはフェニックスによくやっているとほめる。
彼の計算づくの約束を信用しないフェニックスは、部下に彼の射殺を命ずる。
今までいろいろ計画してきたコクトーも、
フェニックスの子分の制御までは気がつかなかったらしく、射殺される。
秘書の何とかと言うデブは、途端に寝返り、フェニックスに味方する事に。
冷凍された囚人たちをすべて解凍し、悪の帝国を作る計画に協力すると言う。
一方、スパルタンは、再びコクトーの所へ向かおうとするが、
彼の捜査を中止させようとする署長以下の警官が集結。
だが、そこへフレンドリーの一味と、いつの間にか仲間になっていた若手警官が到着。
にらみ合いになって動けず、スパルタンとレニーナは銃をもらって、急行する事に。
コクトーの死体は暖炉にくべられ、彼の計画も灰となった事を知る。
一方、解凍は時間待ちとなったフェニックスは、手伝った係員たちを射殺。
スパルタンらは一味に襲われるが、格闘になって彼らを倒す。
レニーナも、今まで隠していたが、ジャッキー・チェンの物まねとかで
一味を倒すのに協力する腕前。
後ろから現れた一味を射殺し、殺人をしてしまった事にショックを受ける。
だが、これは過去で言えば、正当防衛だ。
そう言うと、スパルタンは例の警棒でレニーナを気絶させる。お約束と言うところか。
信じられない話だが、これでフェニックスの仲間は全滅していたらしい。
囚人たちの解凍を待つフェニックスの所へ、スパルタンが現れ、撃ち合いに。
やばいと感じた秘書は逃げ出す。
「毒には毒を」と言って、調子に乗って撃っているスパルタンだが、
氷を持ち上げるためのクレーンに捕まってしまう。クレーンの力にはかなわない。
フェニックスは簡単には殺さず、クレーンをぐるぐる回して、スパルタンをもて遊ぶ。
スパルタンは、冷凍液を放出するホースを引きちぎり、これをクレーンに向けて、
凍りついたクレーンを破壊。驚くフェニックス。だが、すぐに格闘に。
「寒いのはどっちだ」と言うと、「いい記憶力だ」と言われる。
激しい殴りあいに、やられそうなスパルタン。彼は、落ちていた容器を持ち上げる。
これには、周囲を瞬時に凍らせる青い玉が入っているのだ。
床にたたきつけ、青い玉の周囲から凍りつき、たちまちフェニックスも凍ってしまう。
すばやく、まだグルグル回っていたクレーンに飛びつき、
キックして、凍ったフェニックスを破壊。そのまま、通路へ飛び降りる。
お約束のように、周囲の機械は火を吹き始め、スパルタンの脱出と共に大爆発。
かけつけた署長らは、フェニックスはどうしたと聞き、
破壊した、奴を逮捕する事はできんと答える。冷凍装置もだ。
コクトーも死に、冷凍装置もない今、我々はどうすればいいのかと聞く署長。
いい方法を教えよう。警官たちはもっと汚れろ。フレンドリーたちは体を洗え。
そうすれば歩み寄れると、教訓らしい事を言って立ち去る。
かけつけた例の秘書が、秘書になりたいと言うと、
まず着物を脱げと言われる。お前には似合わない。
スパルタンの所へかけつけたレニーナは、気絶させた事をたいして怒らない。
スパルタンは未来も悪くないと、彼女にキス。悪くないわと返すレニーナ。
最後に、1つだけ聞きたい事があると質問。あの貝殻はどう使うんだ?
と言うわけで、実は「ダイ・ハード」「リーサル・ウェポン」他の
アクションヒット映画の製作者であるジョエル・シルバーの製作だった映画。
全体として、どこかで見た事のあるシーンが目白押しで、
同じ製作者で、ごった煮と言われた「リコシェ」を思わせる。
わざわざ未来に設定を持ってきたが、
どこが普通のアクションと違うわけと言いたくなるような、工夫のなさだ。
一種のタイムトラベルものと言えるが、未来の設定はありきたりで
割と都合のよいところが多い。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」的な、
ニヤリとさせるカルチャーギャップネタのジョークが何カ所かあるが、
どうもスタローンがやっていると、面白くも何ともない。
それとも、演出に問題があるのか。
この映画の注目すべき設定は、いろんな操作で最悪の犯罪者を生み出すという展開と
暴力に無防備になった未来の人が、過去の暴力な連中に底知れぬ恐怖を感じる点。
だが、作られた犯罪者と言う設定はあまり生かされず、
未来人も、意外にこの犯罪者の出現にのんきそうだ。
「スーパーマン2」で、世界支配を企むゾット将軍が現れた時、
人々は、「ひいきの野球チームが負けそう」程度の危機感しか感じていなかった。
今回もその程度のもので、過去の警官を甦らせるほどの危機だとは感じられない。
悪役のフェニックスは、ゾット将軍か、「バットマン」のジョーカー的存在で
悪の権化とは言われながらも、具体的な目的がはっきりしていない。
人工的に犯罪者を作るという設定がリアルなだけに、これは残念だ。
てなわけで、設定的に多少面白い面はあるが、
全体としてはよせ集めと言う印象は否めない。
そうは言っても、勢いだけは負けません的なテンポで、アクションを繰り返し
スタローンもどうやらアクション系に復活したようなので、
多少採点は甘くして70点と言うところか。
音楽は「エイリアンR 」のエリオット・ゴールデンタールで、あれはいまいちだったが
今回は、ジェームズ・ホーナーとダニー・エルフマンを混ぜたような音楽で
ちょっと注目したいところ。でも、ダニー・エルフマンを思わせると言う事は、
結局の所、どこか「バットマン」を連想させる展開だと言う事か。
|