デモン・シード(77)

 人工知能プロテウス4を開発する博士は、家もコンピュータで管理。
だが、妻スーザン(ジュリー・クリスティ)とはうまく行かず、家を出る事に。
プロテウスは企業の意図が理解できず、人間の研究を要求。
博士に拒否されるが、勝手に家の端末を利用。スーザンを監禁し調査する。
食堂に立てこもるが、暖房でいぶりだし、事態に気づいた技術者を殺害。
プロテウスは細胞を変形させ精子を製造。子供を作る事を目的と言い出す。
洗脳を拒否するスーザンは妊娠を承諾。胎児はすごい速度で成長、出産する。
企業はプロテウスを危険視し、システムは自壊。だが博士は事態に気づく。
残された子供は、ロボットのような皮膚をはぐと普通の体だったが、
その口からは「生きている」とプロテウスの声がした。

 と言うわけで、コンピュータに支配される話はよくあるが、
今回は何と女性を妊娠させる。彼女自身の細胞から精子を作る等の展開はいいが
ロボットみたいな子供や、その他の攻撃方法はやや古くさい。
ジュリー・クリスティは裸があるが、あまり胸はない。
音楽はジェリー・フィールディング。

TV放送 98/01/08 BS05 21:00-22:40
 

デュプリシティ〜スパイは、スパイに嘘をつく〜(2009年米)

レイ 元MI6(クライブ・オーウェン)
クレア 元CIA(ジュリア・ロバーツ)

 2003年。MI6のレイは、クレアと親密になるが、
書類を持ち出され、苦況に陥る。実は彼女はCIAだったのだ。
 時は流れ、エクイクロム社からB&R社に潜入する事になったレイとクレア。
レイはクレアにかつてだまされた事にこだわり、
クレアは親密になったレイが、仕事の為と称して女性と親密になる事を気にする。
クレアらは画期的な毛髪剤の情報を得て、その化学式を入手。
だが、それはただのローションで、2人は企業の罠にかかったのだ。
役立たずとして皆が去り、2人だけが残されるが、
彼らはそれも悪くないと感じるのだった。

 と言うわけで、クライブ・オーウェンとジュリア・ロバーツが
企業スパイを演ずる話。
Mr&Mrsスミスみたいな話を想像したが、どうもそういう感じでもない。
かつてMI6にいたオーウェンは、
CIAのジュリアにだまされてクビになり、企業スパイに。
ところが、今回組む事になったのがジュリアだったと言う訳。
ジュリアはライバル企業に潜入した、言わば二重スパイなのだ。
おかげで、だましたとか、だましたと思わせたのはウソだったとかややこしい上に、
話が時々過去に戻ったりして、後半になっても事情が飲み込めない。
どうやら、だまし合う話だと思い込んだ私の方がだまされると言う映画らしい。

TV放送 2010/03/20 WOWOW 1850-2055
 

デリンジャー(73)

監督 ジョン・ミリアス

 33年。デリンジャー(ウォーレン・オーツ)は銀行強盗を連発。
FBIバービス(ベン・ジョンソン)は執念深く追跡。
保安官が気づいて逮捕するが、マスコミは彼を英雄視する。
弁護士が銃を差し入れ、まんまと脱走。刑務所長も抱き込み、
囚人仲間リード(フランク・マクレー)も連れ出す。
新たにネルソン(リチャード・ドレイファス)らを仲間にし、やりたい放題。
たが激しい撃ち合いを続け、ネルソンらがやられる。
デリンジャーは逃走を続け、映画を見ていたりするが、
出てきた所を待ち伏せされ射殺。バービスは退職し、61年に自殺する。

 と言うわけで、伝説的強盗デリンジャーの物語だが
どんどんのし上がったとか、次々強盗を成功させたと言うよりは
何となく強引なやり方が調子よく成功し続けただけと言う感じ。
いろんな強盗を脈絡もなく続けた感じで、展開がわかりづらい。
強盗仲間にジェフリー・ルイス、ハリー・ディーン・スタントン。
どちらもやられて死んだはず。

TV放送 2000/01/09 12CH 0305-0455
 

デルタ・フォース(86)

 ニック大佐(リー・マービン)が隊長のデルタフォースは、人質救出作戦に失敗。
スコット大尉(チャック・ノリス)は隊を抜ける事を決意。
パレスチナゲレラのアブドルらは、旅客機をハイジャック。ベイルートへ。
ウッドブリッジ将軍(ロバート・ボーン)は、デルタフォースの出動を指示。
結局スコットもかけつけ、少佐に昇進。
乗っ取り機は、ベイルート空港に着陸。仲間を乗せ、アルジェリアへ。
ゲリラの同士と交換に、女子供が釈放。デルタフォースは突入を計画するが、
スチュワーデスのイングリット(ハンナ・シグラ)から、
ベイルートに人質がいると聞き、作戦を中止。乗っ取り機は再びベイルートへ。
スコットらは、人質の捕らわれた施設を襲撃。人質を救出。逃げるアブドルを撃破。
飛行機を奪い、ニックも飛び乗って逃走帰還する。

 というわけで、前半のアルジェリアでの救出失敗までは緊迫した感じ。
だが、後半はただ痴呆のように撃ち合うだけで、作戦もなく、散漫な展開。
乗っ取り機が、ベイルートへ行ったり来たりしたのかも不明確。
乗客のオマリー神父に、ジョージ・ケネディ。ユダヤ人にマーチン・バルサム。
いずれも、出番は少なく、出演者をなめている。
音楽はアラン・シルベストリ。よく聞く曲だが、延々と聞かされたてはたまらない。

TV放送 92/06/12 04CH 21:00-22:52
 

デルタフォース2(1990年米)

スコット・マコイ大佐 (チャック・ノリス)
少佐 相棒
ラモン・コダ 某国の麻薬王(ビリー・ドラコ)
ページ捜査官 麻薬取締局
テーラー将軍
現地の女

 麻薬取締局ページ捜査官は、某国の麻薬王コダ逮捕に失敗。
やむなくマコイ大佐に協力を依頼。マコイは機上でコダの逮捕に成功する。
だが裁判では、逮捕劇を誘拐とされ、コダは釈放に。
コダは報復のため、マコイの相棒である少佐と家族を殺害。ページらも捕われる。
コダ寄りのオルメド将軍は、麻薬工場を焼き払ったと言うが、
ニセ情報と判明し、コダ逮捕作戦が展開される事に。
マコイは家族を殺された現地の女の協力で、断崖の上にあるコダの屋敷に潜入。
一旦は捕われるが、米軍の攻撃で脱出。ページを逃がし、コダを捕える。
米軍はオルメド将軍のヘリを撃墜するが、敵機が迫るため、帰投する事に。
密林にいるマコイらはロープで引き上げられるが、
また保釈されるとうそぶくコダは、ロープが切れて落下する。

 と言うわけで、テーマ曲だけが印象に残るチャック主演アクション映画の続編。
一応、前作と同じキャラらしいチャックは、麻薬組織のボス逮捕に協力。
だがボスは簡単に釈放され、相棒一家が報復で殺される。
怒りのチャックがボスの屋敷を襲撃すると言う訳。
デルタフォースと言うから、チャック隊長率いるチームの活躍を描く話みたいだけど、
チャックが単身で乗り込んで、チームは後方支援するだけ。
チャックはいわゆるチャック伝説的な無敵ぶりを見せるが、
相棒などが無事と言う訳でもない。

TV放送 2014/04/03 ザシネマ 2315-0114
 

デルタフォース3(91)

 米国に対し中東から手を引けと言うゲリラが過激化。
米軍のオキーフ少佐らは、ソ連ユスーリ大尉らと組み、
首領カダールを捕らえる任務につく事に。
ユスーリは市民に扮し、カダールの居場所を探るが、逆に捕らわれる。
だがオキーフらがかけつけ救出。カダールも捕らえる。
カダールをウソ発見器にかけ、次の狙いがTV局と知り急行。
キャスターに接近したフセインが、自爆する気だ。
オキーフらはカダールに説得させようとするが、フセインはカダールを射殺して続行。
オキーフはフセインを射殺し、爆発を阻止する。

 と言うわけで、アラブゲリラを米ソで阻止する話で、目新しくも何ともない。
もちろんシリーズでもない。カダールを捕らえる手口も鮮やかとは言い難い。

TV放送 2000/07/19 01CH 0145-0335
 

テルマ&ルイーズ(91)

監督 リドリー・スコット

 ルイーズと(スーザン・サランドン)と友人テルマ(ジーナ・デイビス)は旅行に。
テルマは夫ダリルに縛られており、羽目をはずすため無断で出発。
途中テルマはハーランと言う男と接近。だが、レイプされかかり、ルイーズが射殺。
警察は信用すまいと、2人はその場を立ち去る。メキシコへ逃げる事を計画。
途中JDと言うヒッチハイカーを拾う。ルイーズは恋人ジミーに金を借りる。
ルイーズを愛するジミーは、彼女に求婚。だが、彼女はタイミングが悪いと拒否。
テルマはJDと接近。彼が仮釈放中の強盗と聞き興奮。だが、借りた金を盗まれる。
責任を感じたテルマは、JDに聞いた手口でスーパーから金を盗み出す。
警察は2人を手配。JDからメキシコへ逃げる事も聞き出す。
ルイーズ自身にも、レイプされた経験がある事が判明。ハル警部は彼女らに同情的だ。
スピード違反で捕まえた警官を逆に銃で脅し、Hな運転手のタンクローリーを爆破。
パトカーが集結し、捕まりたくない2人は、崖へ突っ込む。

 と言うわけで、ふとした事で、どんどん犯罪に足を踏み入れると言う展開。
この展開には意外な魅力が。タンクローリーの爆破なども面白い。
とは言え、2人の行動にあまりにも思慮がなさ過ぎる。せめて車は乗り換えろ。
音楽はハンス・ツィマー。

TV放送 93/03/26 BS05 11:00-13:30
 

テレフォン(78)

監督 ドン・シーゲル

 平凡な市民が、突然豹変し、米軍基地を攻撃する事件が続発。
実はKGBの極秘計画「テレフォン」で、核戦争時のために薬物催眠で
米国人になりきったソ連人工作員50名が送り込まれていたのだ。
緊張緩和に反対するダルチムスキー(ドナルド・プレゼンス)は電話をかけまくる。
ボルゾフ少佐(チャールズ・ブロンソン)は事件を闇に葬るため、米国へ。
バーバラ(リー・レミック)と組んで、次々起こる事件を追う。
地名の頭文字がダルチムスキーと気づき、Hのつく町ヒューストンへ。
カレンダー氏を射殺。ハルダービルのダグも絞殺。現れたダルチムスキーを倒す。
少佐らは身の危険を感じ、追っ手が来れば次の電話をすると警告して身を隠す。

 と言うわけで、自分でも米国人のつもりの人物が、実はソ連工作員だったと言う
意表をついた設定の話だが、物語としては1人ずつ片づけていくだけ。
CIAの状況分析係バタマン役のタイン・デイリーがなかなか面白い。
脚本はピーター・ハイアムズ他。音楽はラロ・シフリン。

VHS
 

テレマークの要塞(65)

 1942年。ドイツ占領下のノルウェー。
独軍はテレマークの工場で原爆用の重水を製造し、
レジスタンスが妨害した場合には報復として住民を処刑した。
重水製造を強制されたニールセン博士は、ストラウド(リチャード・ハリス)に
ペデルセン教授(カーク・ダグラス)に連絡させる。
事態を知った彼らは英軍参謀本部に報告。
連合軍は工場破壊のため爆撃を威嚇するが、住民を助けるためには、それは避けたい。
ペデルセンらは彼の元妻でレジスタンスのアンナと合流。
工場へ行くには一本の橋しかなく、警備は厳重だ。
英軍援軍機は撃墜され、ノルウェー軍だけでやる事に。
要塞に侵入命辛々逃走したペデルセンの依頼で、今度は爆撃するが、工場は無傷だ。
まもなく重水が出荷される事がわかったため、列車に時限装置をセット。
列車はフェリーに乗って輸送されるが、ペデルセンが事前に子供達を避難させたため、
被害は最小限におさまり、フェリーと列車は池に沈んでいった。

 というわけで、ともすると「ナバロンの要塞」のような話かに思えるが、
特にメンバーがスペシャルチームとは思えず、基本的に2人でやっているだけ。
橋でしか行けない要塞と言うのはいいが、実際には橋を使わずに行ったのだから、
インチキのようなもの。簡単に破壊できたくせに、被害はないと説明されても、
納得行かないものがある。
肝心な時にアンナが、人命より原爆破壊が重要?等と言って事態がややこしくなるが、
そんな奴はレジスタンスにいれて欲しくない。
参謀本部長に、007の国防大臣役の、ジェフリー・キーン。

TV放送 92/03/22 12CH 14:30-16:54
 

テロリストゲーム(93)

 ロシアのベニン将軍(クリストファー・リー)一味は、物理学者ライツィヒの協力で
原爆を入手。12名を人質に列車を乗っ取り、原爆を運ぶ。
国連犯罪対策機構は、マイケル(ピアース・ブロスナン)らのチームを編成。
ガス弾を打ち込んで突入を試みるが、失敗。トンネルに閉じこめる計画も失敗。
放射能を浴びて入院したライツィヒより、原爆は2発と判明。首謀者ベニンも割れる。
原爆をイラクに持ち込み、軍事力増強の必要性をアピールするのが目的だ。
列車に記者としてサブリナが乗り込み、傭兵のティアニーを射殺。
ベニンは電波で暗号を発するが、ライツィヒの指示で解除に成功。
ベニンは2発目の原爆をイラクに売却。マイケルらは空港を襲撃。
死の直前ベニンは原爆を作動させるが、ライツィヒのいたずらでニセ物だった。

 と言うわけで、アリステア・マクリーン原案の作品だが、発想はやや幼稚。
国連の組織も何か時代遅れの産物と言う印象が。
その組織のフィルポット部長が、ピカード艦長ことパトリック・スチュアート。

VHS
 

テロリスト・ゲーム2 危険な標的(95)

 国際犯罪対策本部のマイケル(ピアース・ブロスナン)らは
レンブラントの「夜警」が贋作にすり替えられた事件を調査。
絵を入手するのが目的のシュナイダーは、北朝鮮のキム将軍らと手を組み、
通信衛星を利用し、全世界のコンピュータをマヒさせようとしていた。
マイケルらは信号を発射しようとする貨物船へ侵入。一味を倒す。

 と言うわけで、ブロスナンが007をやってるのに、
似たような安っぽいシリーズにも相変わらず出演。
とは言え、シリーズの連続性はあまり感じられない。
話の内容も、贋作の話はあまり関係なくて、途中から話がそれた感がある。

TV放送 96/10/05 BS05 22:20-24:00
 

テン(79)

監督 ブレーク・エドワーズ

 映画音楽の作曲家ジョージ(ダドリー・ムーア)は
恋人サム(ジュリー・アンドリュース)がいるが、最近何となく憂鬱だ。
そんな時、町でジェニファー(ボー・デレク)と言う女性を見かけ、彼女が気になる。
彼女はデビッド(サム・ジョーンズ)と言う男性と結婚するが、やはり気になる。
誤解からサムとケンカになり、ジェニファーの新婚旅行先メキシコまで行ってしまう。
海岸でも彼女を見つめているが、デビッドがおぼれそうなのに気づき救助。
デビッドは入院し、ジェニファーの家へ招待される。
彼女はフリーセックス主義でジョージを誘うが、かえってジョージは幻滅。
サムとの仲が気まずくなるが仲直り。求婚する。

 と言うわけで、満点美女と身近の恋人の選択に悩む男性の話だが
当時すでにベテランだったアンドリュースが恋人役と言うのは無理がある気がするし
満点美女ボー・デレクは当時無名だったが、その後脱ぐ役ばかり出る
あまり頭の良くない女優とわかり、今見ると何だか。
アンドリュースの夫、ブレーク・エドワーズの自己満足という感じ。
メキシコのホテルのバーテン役でブライアン・デネヒー。

TV放送 2000/07/21 25CH 0205-0353
 

DENGEKI電撃(2001年米)

 デトロイト。21分署のオーリン刑事(スティーブン・セガール)は、
襲撃を受けた副大統領を守るため、命令無視したためごみためと言われる15分署へ。
さっそく、潜入捜査の邪魔をしてしまい、モンティーニを怒らせる。
彼が麻薬取引をするラトレルを追っていたと知り、独自に捜査する。
一味は押収品の麻薬を盗み出し、オーリンはラトレルをかぎ回る事に。
ラトレルの弟ショーンは、コンピュータの天才だが、今は刑務所に。
どうやらその才能を利用して、ネットで麻薬を売ろうとしているらしい。
ところが、ラトレルを脅した結果、意外な事が判明。
弟が罠にはめられたラトレルは、麻薬に関係する汚職警官を追求し、
ネットで公開する予定だったのだ。彼らの会話は、すべて隠しカメラで撮影していた。
モンティーニも一味で、ストラットがボスと判明。
オーリンは、マルケイヒー署長に伝えるが、一味の襲撃で殺される。
友人である21分署の署長に連絡。一味の取引現場を襲撃。
しかし、署長こそ黒幕で撃ち合いに。署長を射殺。
逃走を図るストラットをヘリから墜落死させ、相棒ジョージがモンティーニを倒す。
ラトレルが証拠提出したため、ショーンは釈放に。
オーリンは15分署に留まる事にする。

 と言うわけで、セガール出演作もどんどんマイナーになっていくが、
セガールもめちゃくちゃ強いわけでもないし、
怪しいかに思えた連中が悪くなく、警官がすべて悪徳警官だったという展開で、
ひねってるつもりだろうが、物語が煩雑になっているだけで、
どうしてセガールは不用心に動くのだろうと思わされる。

TV放送 2002/11/24 BS05 2000-2200
 



電撃フリント/GO!GO作戦(66)

 気象異変が相次ぎ、北極の氷が溶け世界が水没の危機に陥る。
何者かの企みと考え、国際情報機構長官はフリーで最高のスパイ
フリント(ジェームズ・コバーン)に調査を依頼。
長官がフリントの身代わりに毒針で襲われたため、引き受ける事になる。
毒針の成分からマルセイユへ。008と合流。敵が強大な組織ギャラクシーと知る。
元ナチのグルーバーを倒し、店に仕掛けられた爆弾を回避。
成分からギラと言う女性を突き止めるが、逆に捕まってしまう。
本部に連れられるが、万能ライターで脱出。恋人たちが捕まっている事を知る。
ギャラクシーは地核のエネルギーを利用して気象を操作。各国に軍備の解除を指示。
フリントは係員に扮するが、捕まる。ギラは責任を追及される。
電子分解装置で処刑寸前のフリントは、反撃。洗脳室のギラや恋人を救出。
無線室から島の位置を連絡。基地を無茶苦茶に破壊し、脱出する。

 というわけで、007の亜流シリーズの1つ。
007より上だと言うのを強調しているが、言葉だけで、ほとんど見せ場がない。
敵の陰謀もバカバカしく、フリントの行動もプロとは思えない。
ギャラクシーの殺し屋ロドニーに、ナイトライダーのエドワード・マルヘア。
悪そうな奴だが、何もしない。

TV放送 92/06/02 12CH 14:00-15:30
 



電撃フリント/アタック作戦(67)

 女性ばかりの組織は、大統領のすり替えに成功。
クラムデン長官は婦女暴行の濡れ衣を着せられ、陰謀を感じる。
フリント(ジェームズ・コバーン)は、敵の本拠がカリブ海バージン島と知る。
彼女たちの目的は、核兵器で世界を破壊し、女性が支配する事だ。
だが、協力者のカーター大佐が作戦を横取り。
水爆の起爆装置を握るカーターは、宇宙ロケットへ。
女性たちの協力を得たフレントは、発射基地を制圧し、ロケットに飛び乗る。
発射されたロケットはミサイルで爆破されるが、
フレントは間一髪脱出し、宇宙ステーションへたどりつく。

 と言うわけで、007の亜流の1つ。
女性ばかりの組織という企画自体が、女性蔑視に感じられる。
テレビのカットもあるだろうが、話が飛びすぎて何が何だか。
音楽はジェリー・ゴールドスミス。

TV放送 93/07/02 12CH 01:55-03:25
 

天国から来たチャンピオン(78)

 フットボール選手のジョー(ウォーレン・ビーティ)は交通事故で死亡。
だが天使の手続きミスと判明。50年の寿命があったのだが、遺体は埋葬されていた。
天使長ジョーダン(ジェームズ・メーソン)のはからいで、
妻ジュリア(ダイアン・キャノン)と秘書トニー(チャールズ・グローディン)に
殺された大富豪リオの体を借りる事に。
開発に反対するベティ(ジュリー・クリスティ)に一目ボレし開発を中止。
彼女と惹かれあう。チームを買い取りフットボールも再開。
だがリオの体も期限が来て、トニーらによって射殺されてしまう。
警察は彼らの犯行と気づき逮捕。ジョーは試合中死亡した選手ジャレットに乗り移る。
ジョーダンは彼の記憶を消すが、ベティは彼に会うと何か運命的なものを感じた。

 と言うわけで、ひょんな事からいろんな人の体を渡り歩くハメになった男の話。
そこから起こる珍妙な事件で笑わせ、運命的な出会いのシーンでホロリとさせる。
なかなか良くできた話。

TV放送 97/04/19 BS05 01:00-03:00
 

天国の日々(78)

 工員ビル(リチャード・ギア)は妹リンダ、恋人アビー(ブルック・アダムス)と
旅を続け、農場で麦刈りの仕事をする事に。
農場主(サム・シェパード)は、ビルの妹と言う事になっているアビーに惹かれる。
病気の農場主は死期が近いと、財産目当てにアビーを結婚させる。
ビルらも同居し、金持ちの生活を満喫。
アビーは農場主を愛するようになる一方、農場主はビルとアビーの関係に気づく。
イナゴの発生で大損害を受けた農場主は、怒りをビルに向け、逆に刺殺される。
逃げるが、ビルは追っ手に撃たれ死ぬ。
アビーはリンダを学校に入れ、列車で去る。

 と言うわけで、寡作で知られるテレンス・マリック監督の作品。
出たとこ勝負と言うリチャード・ギアらしい作品で
ブルック・アダムスもそれほど魅力を感じられないのだが、
ここで驚くべきは、妹リンダ役のリンダ・マンツの存在感。この後どうなったのか。

TV放送 99/07/12 BS11 20:00-21:40
 

天国への階段(46)

 戦闘機乗りのピーター(デビッド・ニーブン)は、ジューンの管制で飛行するが、
撃墜されて海へ墜落。ピーターは死亡し死後の世界へ。
気がつくとピーターはジューンと巡りあう。死者の候補から手違いで漏れたらしい。
しかし、パラシュートなしで降下すれば死ぬはずだ。
彼の運命を左右する裁判が。検事のファーランは英国人を恨んでいて不利だ。
手術が必要となる中、精神医のフランクが弁護。各国から陪審員が選出される。
ピーターやジューンも裁判に出る。ジューンは身代わりになってもいいと証言。
地上で愛ほど強いものはないとして、ピーターが勝訴。彼は無事生還する。

 と言うわけで、生死の境目をさまよう人を描いた話で
死後は白黒。生きている人はカラーという描写は、ちょっと当たり前すぎる感も。
最初から年取ってたようなデビッド・ニーブンが、若いのも妙な感じ。
天国にいた若い兵士にリチャード・アッテンボロー。

TV放送 2000/08/27 09CH 2200-2345
 

天才アカデミー(85)

 15歳にしてレーザーの天才のミッチは、特例で大学へ。
ハサウェイ博士(ウイリアム・アサートン)の研究室に。
同室のクリス(バル・キルマー)も天才だが、変わりもの。
彼に振り回され、研究室のケントにはいじめられる。
しかし、ケントへの仕返しに成功。ジョーダンと言う女の子と接近し、研究も充実。
ついに、すごい威力のレーザーを開発する。
だが、軍事目的に使用されると知った彼らは、基地に侵入し、座標を修正。
レーザーはハサウェイの家に命中し、彼の嫌いなポップコーンで家は破壊される。

 と言うわけで、天才たちの青春を描いたちょっと変わった作品。
変わっているのはいいが、各人の描き方は弱い。
軍の関係者にエド・ローター。

TV放送 93/09/07 BS05 19:00-20:50
 

天使が降りたホームタウン

 知恵遅れのホーマー(ジム・ベルーシ)は、病気の父に会うため旅に出る。
途中、エディ(ウーピー・ゴールドバーグ)と知り合い、彼女も同行する事に。
彼女は脳腫瘍で発作的に暴れ、強盗も平気でホーマーを戸惑わせる。
だが次第に友情が芽生え、また彼が両親に捨てられた事を悟る。
ホーマーは町で共に暮らそうとするが、エディは去り、強盗と間違われて射殺される。

 と言うわけで、2人の大物が出ているが、かなりチープな感じの作りで
ウーピーの演技も涙を誘うと言うわけにはいかず、何でこんな映画を作ったのやら。

VHS
 

天使にラブ・ソングを……(92)

 クラブ歌手デロリス(ウーピー・ゴールドバーグ)は
恋人でボスのロッカ(ハーベイ・カイテル)が運転手を殺害するのを目撃。
身の危険を感じて逃走。警察のエディは裁判まで、彼女を修道院に隠す事に。
尼僧に扮する羽目になり、デロリスは厳しい規律にうんざり。
要領の悪いロバートは彼女が気に入り、一緒に酒場へ。
怒った院長は、デロリスを聖歌隊の指揮者に任ずる。
ヘタクソだった聖歌隊は彼女のおかげで上達するが、ポップ調の編曲に院長は激怒。
だが、若者を教会に呼んだと神父は喜び、デロリスの提案で地域交流にも着手。
教会は満員となり、法王も来る事に。エディはあわてて裁判を早める。
院長は時代遅れと辞職を決意。警察の内通者から、デロリスの居場所がばれる。
彼女は捕らわれ、院長たちは助けるためカジノへ急行。大騒ぎの末エディが逮捕。
院長は留まる事となり、法王を迎えてのコンサートも行われる。

 と言うわけで、ウーピーを主役に、お固い尼僧たちを感化してしまう展開は面白いが
できれば、ロバート(と言っても女)らが、もっと羽目をはずすとよかったが。

TV放送 94/10/16 BS05 20:00-21:54
 

天使にラブ・ソングを2(93)

 教師をする事になったシスターたちは、不良生徒に悪戦苦闘。
クラブ歌手のデロリス(ウーピー・ゴールドバーグ)に助けを求める。
またもデロリスが尼僧に扮するが、単位さえもらえればよいと生徒たちは大騒ぎ。
だが、赤字で学校が閉鎖の危機と知り、方針転換する事を決意。
みなで聖歌隊を作ると、これが大受け。聖歌隊コンテストに出る事に。
リタの母は音楽はムダと反対するが、彼女は独断で参加。
デロリスの正体がばれ、理事長クリスプ(ジェームズ・コバーン)は参加阻止を画策。
だが、校長は生徒たちを止められず、なみいる強豪と対決。
優勝候補が同じ第九を歌うが、ポップ調で対抗して優勝。学校閉鎖は中止となる。

 と言うわけで、前回で味をしめて、同じ手口を2度使ったと言う感もあるが
歌のシーンはなかなかいける。

VHS
 

天使のくれた時間(2000年)

 87年。研修でロンドン行きの便に乗るジャック(ニコラス・ケイジ)。
恋人ケイトは止めたが、振り返らず彼は去った。
13年後。ウォール街で社長をしていたジャックは、久々にケイトから電話を受ける。
店で黒人の男と知り合い、彼はこれから起こる事は君が招いた事だと告げる。
気がつくと、ジャックはケイトと夫婦で子供たちもいる。
自分のマンションや会社にも入れず、知らない友人たちのパーティへ行くハメに。
ケイトは報酬ゼロの弁護士。長女アニーはジャックをパパじゃないと言う。
発作を起こしたエドを助け、彼の店で働く事になったらしい。
この世界でジャックはロンドンへ行かなかったのだ。
イヴリンと言う女性に言い寄られるが、友人アーニーはケイトを裏切るなと言う。
ジャックはケイトを愛していると気づくが、一方で仕事にも意欲を見せる。
会社社長ピーターに気に入られ、役員として採用される事に。
人生をやり直したいと言うが、ケイトは不満。
彼女はあの時ジャックについて行くと決めたのだ。
だが、黒人で再会。きらめきは永遠に続かないと言われ、目が覚めると元の世界へ。
二人の家には別人が住んでいた。ケイトの家へ行くが、高給取りの弁護士で
パリへ異動する事になり、私物を渡したかったと言う。
ジャックは出張を断り、ケイトのいる空港へ。だがケイトはジャックと歩む気がない。
ジャックはあの世界での家族の話をし、別れてもやっていけるが
僕はあの生活を選びたいと言う。ケイトは飛行機を遅らせ、話を聞く事にする。

 と言うわけで、ニコラス・ケイジと言うだけで、どんな話か知らずに見たが、
物語は別の人生を体験するという話。
例えば、彼の出演したペギー・スーの結婚とかにもあるような
タイムトラベル物で行く事が多く、割に人生のやり直しになる事が多い気がするのだが
今回の特徴は、やり直しにはならず、突然立場が変わって
そこから先を演ずるハメにと言う展開。
当然、奥さんの誕生日も知らないし、ドタバタする内、
そちらの良さに気づいて、戻りたくなくなると言う展開は予想できるのだが
意外に後半になっても、まだ実業家になる夢を捨てきれないでいたりして
ちょっと見ていて戸惑わされる。まあ、イヤなタイプと言うほどではないが。
そして元の世界に戻り、
相手がずっと彼を待ち続けていて、すんなり元のサヤに戻ったら
よくある話だという感じだが、ここでも彼女はとうの昔に彼をあきらめており
割にイヤなタイプの弁護士になっていたから、妙な感じ。
まあ、最後によりを戻すのはお約束とは言え
その前にこういうシーンがあったので、
逆に彼女が心変わりするに至るのがあまり納得いかない。

TV放送 2002/06/30 BS05 2000-2210
 

デンジャー・コール(2015年米)

パム 911オペレータ(ミーシャ・バートン)
ジェレミー パムの元夫。警官(ルーク・ゴス)
ハワード ジェレミーの相棒(マイケル・パレ)
リチャード 謎の通報者(MIシリーズの黒人)

 911オペレータのパムは、警官の夫ジェレミーと別れ、娘と暮らしていた。
 ある時、謎の人物から間もなく事件があるとの通報を受ける。
ジェレミーに向かわせると、トラックがパトカーに突っ込む騒ぎに。
謎の人物は、パムの娘を拘束していると判明。
さらに彼女の行動を監視しているらしい。
パムはひそかにメールでジェレミーに連絡。
ジェレミーが向かう現場では、爆発が起きたり、火災が発生したり。
ジェレミーが犯人を捕らえようとするが、相棒ハワードが射殺してしまう。
 一味の狙いは銀行強盗で、周囲で騒ぎを起こして警察の関心をそらしているらしい。
各地の支店で同時に強盗事件が発生。
パムから連絡を受けたジェレミーは、ひそかに金を持ち出し、取引場所へ。
だがそこに娘はおらず、爆発で警官隊がやられる。
 パムは一味が使用した携帯を追跡し、
黒幕がコールセンター内にいるリチャードだと気付く。
だが、警官隊が突入し、パムは逮捕されてしまう。ハワードも一味だったのだ。
 パムは移送されるが、生きていたジェレミーが救出。
彼らは車列を襲撃してリチャードとハワードを倒し、娘を救出するのだった。

 と言う訳で、ルーク・ゴスが出てるサスペンス。実際の主役はミーシャ・バートン。
ミーシャは911コールセンターのオペレータで、
銀行強盗一味から犯行を予告する電話を受ける。
そこで元夫である警官ゴスに連絡するが、娘を人質にとられて大騒ぎできない訳。
一味の目的は真の狙いから注意をそらす事にあったらしい。
ただし、そんなに緻密な計画と言う印象を受けず。
同時に10店程の銀行を襲うとなれば、
それなりの集団になるはずが、2人でやってる感じ。
ところで、ゴスの相棒がよく見るとマイケル・パレ。
ゴスが容疑者を捕まえるたびにパレが射殺してしまい、不審に思わないあたり、
ゴスもなかなかのでくの坊。だが、彼の作品の中では比較的ましな方。

TV放送 2016/03/22 WOWOW 2100-2227
 

デンジャーゾーン 摩天楼からの脱出(1995年米)

 フェアファックス一味は、世界の運命を変えると言う兵器の入手を企み、
その部品を集めるため、殺人を連発。刑事ウインクが調査する。
ウインクの恋人でヘリ操縦士のキャリーは、そうとは知らずフェアファックスを
高層ビルまで運ぶ仕事をし、屋上で待機する。
フェアファックスは最後の部品を手に入れるため、クランストン氏を襲う。
クランストンはカバンをキャリーに渡して死に、
キャリーは一味に追われてゴンドラから飛び降りる。
一味はビルを閉鎖。見落とされた連中も大勢いたが、キャリーの存在が判明。
人質を殺すぞと脅され、捕らわれる。
会社の金を横領したドレークは仲間になろうとするが、射殺される。
ようやく警察がかけつけるが、ミサイル等で防戦。
フェアファックスは逃走し、キャリーは人質の女性と協力しビルの封鎖を解除。
屋上で少年が人質に取られ、かけつけたウインクは負傷で役に立たず。
キャリーと格闘になり、巨体に物を言わせてフェアファックスを屋上から突き落とす。

 と言うわけで、高層ビルで女性が戦う話と聞き、女性版ダイ・ハードと思って見る。
まあ、パクリでB級だとは予想していたが、最初から必要もないのにやたら脱ぐ上、
巨乳には違いないのだが、どうにも体がでかい。
からみの見せ方も、ポルノ風だ。
よくよく調べてみると、元プレイメイトらしく、
それだけではなく、富豪の未亡人で、ものすごい遺産を手に入れたらしい。
となれば、自分が活躍する映画を作りたくなるのもわかるが、
ビルを制圧したと言っても、ザルのような状態の一味も気になるし
人質も10人程度と異様に少ない上、一味の狙っていた武器の目的もよくわからない。
警察はかけつけたがほとんど手を打たず、夫である刑事もウロウロするだけ。
主役の女性は一応活躍しているかに見えるが、緊迫感はほとんど感じられず、
敵が後ろから撃つのに、身を低くもしていないのに、まったく当たらない上、
必要もないのに良く脱ぐ。
クライマックスに恋人の刑事が殺し屋風の男と対決するのだが、
なぜか、ジーパンの股間の部分が破れていて、パンツが丸見えなのも、
「殺しのライセンス」の靴下の穴を上回る衝撃。
しかも何の説明もなく、このズボンは直る。最近、珍しいほどの困った映画だ。

TV放送 2002/03/08 11CH 0159-0347
 

デンジャラス・バディ(2013年米)

サラ・アッシュバーン FBI(サンドラ・ブロック)
シャノン・マリンズ ボストン警察の刑事
ヘイル サラの上司
ジェイソン シャノンの弟
ジュリアン 麻薬組織の一員
ラーキン 麻薬組織の黒幕

 FBIのサラは、仕事は出来るが、同僚には好かれないタイプ。
上司ヘイルの異動を知り、昇進を期待するが、その為には麻薬組織を追えと言う。
売人ロハスが逮捕されたと知り、ボストン警察に乗り込む。
ロハスを逮捕した刑事シャノンと管轄をめぐってもめるが、
地元警察と仲良く出来ねば昇進は無理と言われ、しぶしぶ協力する事に。
麻薬組織のジュリアンに接近し、携帯に盗聴器を仕掛けるが、
今度はDEA捜査官に邪魔するなと言われる。
ペンキ工場がアジトと気付きジュリアンらを捕らえるが、
黒幕ラーキンを逃がしたとして任務を外される。
サラはシャノンと飲んでバカ騒ぎした挙げ句、ケンカするが仲直り。
シャノンの弟ジェイソンの情報で、逃げたジュリアンらのアジトを襲撃。
ジュリアンを倒すも一味に捕われるが、DEA捜査官に助けられる。
実はDEA捜査官の部下こそラーキンで、彼は捜査官を射殺してサラたちを捕らえる。
サラたちは見張りを倒し、
裏切り者であるジェイソンを始末する為病院へ向かったラーキンを追跡。
撃ち合いの末、ラーキンを倒す。
シャノンは事件解決で表彰され、サラは昇進を逃すが、2人の友情は続くのだった。

 と言う訳で、サンドラ・ブロックの刑事ものコメディ。
FBIのサンドラは、優秀だが融通がきかず、同僚から好かれてないタイプ。
昇進の為に麻薬組織を追う事になり、ボストンで逮捕された売人を調べる事に。
売人を逮捕した現地の刑事(型破り)と対立するが、
事件を通じて互いを理解すると言う訳。
よくあるバディものの女性版だが、
サンドラの刑事ものも他にあるので、全体的に見た事ある感が維持される。
難を言うと、何だか痛そうなシーンが時々あって、気楽に見られない点。

TV放送 2015/01/18 WOWOW 2000-2157
 

デンジャラス・ビューティー(2000年アメリカ)

 爆弾魔シチズンが犯行予告をし、FBIのマシューズらは、
手紙から次の標的がミスアメリカコンテストだと突き止める。
男勝りのハート(サンドラ・ブロック)は、単独行動をして任務をはずされていたが、
ミスコンへの潜入捜査に彼女が選ばれる。
ハートは抵抗する上、理事キャシー(キャンディス・バーゲン)、
進行役スタン(ウイリアム・シャトナー)も否定的だ。
ミスを生むプロと言われるビクター(マイケル・ケイン)は、全身を改造。
歩き方やテーブルマナーまで特訓し、何とか美女風に仕立てる。
予選では、タバコを吸おうとした男を怪しんでタックルし騒ぎに。
マシューズは、ハートと親しくなったシェリルが政治活動をした事に注目し、怪しむ。
だがシチズンが逮捕され、上司は捜査を終了。しかしハートは模倣犯の仕業と主張。
手紙の特徴にも相違があり、女性の唾液も検出され、キャシーを怪しむ。
実は理事のクビが決まっているキャシーが、息子フランクと組んだ犯行だった。
ハートは単身潜入を続行。ついにトップ5にまで選ばれる事に。
本番寸前に王冠が交換された事から、王冠を怪しむ中、女王が発表に。
シェリルがミスに選ばれるが、ハートが王冠を奪おうとしたので大混乱に。
間一髪王冠を捨て、キャシーらは逮捕される。
捜査官に戻ったハートは、シェリルらミス仲間に感謝を受ける。

 と言うわけで、サンドラ・ブロックと言うと、
あちらで最もセクシーな女優に選ばれた人で
セクシーボディを期待する日本では、ガタイがでかいし、
劇中も言っているように胸がないし、顔もきつめと言う事で
?と言う感じの人も多かったようだが、個人的には気に入っている。
まあ、マイケル・パレに逃げられたおっかさん役みたいなのは困ってしまうが、
本作のような、男っぽいが実は……なんて役柄はピッタリなのかも。
物語の方は、普段はむさ苦しい感じの彼女が、
必要に迫られて化粧とかしたら美人に大変身。
なんて、一昔のマンガのような安易な展開で、
潜入捜査官を捜す時に、CGで皆を水着にしたりするのだが
男の署長まで試したのに、サンドラが一番最後なんて調子よすぎる。
だって、最初から部屋にいたのに。
犯人の方もヒネリなどなく、中盤での推理がそのまま的中。
まあ、あまりどんでん返しとかがあると、物語のポイントがそれてしまうので
これはこれで仕方ないか。
彼女を、気むずかしいタイプと言うよりは
皮肉屋にしたのも、物語的に成功と言える。
あと気になる点は、サンドラも背が高いのだが、
マイケル・ケインがさらに背が高いため、
街で歩くシーンは、サンドラの背が低く見えてしまう事。
そして、かなりマヌケな脇役のカーク船長か。

TV放送 2002/11/03 BS05 2000-2157
 



デンジャラス・ビューティ2」(2005年)を見た。

 あちらでは最もセクシーな女優に選ばれた事もあるサンドラ。
日本とは少し評価が違うようだが、個人的には好きな女優だし、
前作も面白かったからこれを見る事に。

 前作で有名になったFBIのグレイシー(サンドラ・ブロック)。
ミスとデートしたいと言う同僚と、紹介するとかしないとか話ながら
連続銀行強盗グループを捕まえるため、客に扮して張り込みをする事に。
一味らしき主婦軍団が入ってくるが、グレイシーに気づいた他の客が大騒ぎ。
おかげで一味に張り込みがばれてしまい、大騒動に。
何とか一味を逮捕するが、有名になりすぎて現場に向かないと感じるグレイシー。
上司マクドナルドは、FBIの広告塔として働けと提案。
現場が好きな彼女には不満だったが、前作の恋人が突然彼女の元を去ってしまい
失意の彼女はこの話を受ける事に。

 前作のマイケル・ケインは出てこず、
代わりにスタイリストのジョエルがグレイシーを特訓。彼女を再び美女に変身させる。
前作ではこの変身ぶりが面白さだったが、今回は二度目なのであっさりした感じ。
10か月後。変身したグレイシーは、自伝のサイン会をしたりして飛び回る。
彼女に憧れる少女は、いじめられてるので学校へ来て等と言い
忙しいから難しいとか言いながら、FBIの才能か学校の名前はしっかり記憶。
FBIの同僚フラー(レジーナ・キング)が彼女の護衛につく事に。
フラーは各署で上司と対立して飛ばされ続け、今の部署へ来たのだ。
今度問題を起こしたらクビだと言われ、
捜査もできずに同僚の護衛などと言う仕事に不満。
クビにはなりたくないので我慢しているが、グレイシーとは何かと対立する。
そんな中、グレイシーの親友ミス・アメリカのシェリルが誘拐されたと知る。
シェリルと、ミスコンで司会をしたスタン(ウイリアム・シャトナー)は
2人で各地を行脚していたのだが、そろって誘拐されてしまったのだ。
世間が大騒ぎの事件に、これぞグレイシーの出番だとベガスへ向かう事に。
ただし、マスコミ向けの広報活動が役目で、捜査は現地に任せる約束だ。

 ベガスへ到着すると、現地の主任コリンズ(トリート・ウイリアムズ)は
情報を出し惜しみして、グレースらを厄介払いしようとする。
だが、捜査官魂を燃やすグレースは、ビデオ映像を見たりして、勝手に捜査を開始。
誘拐しやすいようにわざとリムジンを遠くへ駐車した運転手は
ドリー・パートン似の女性に頼まれたと証言。
そこでカジノでドリー・パートン似の女性を見つけて大立ち回り。
彼女を逮捕するが、実は似てるのではなく、本人だと判明する大失態。
この事態にコリンズはグレイシーを追い返そうとするが、懲りるグレイシーにあらず。
ビデオを見る内、むしろ一味が狙ったのは、スタンの方だと気づく。
コリンズは部下フォアマンに、グレイシーを空港へ送れと言うが
言う事を聞かず、老婆に扮してスタンの母がいる老人ホームへ。
入所したフリをして、母親からスタンが借金取りに追われていたと聞き出す。
手を焼くフラーをよそに、グレイシーはフォアマンに借金取りの資料を集めさせる。
資料室に潜入するフォアマンだが、コリンズに見つかり
ついでに恋人がコリンズと浮気していた事まで知るダブルショック。
コリンズはグレイシーが捜査を続けていると知り、激怒する。
グレイシーは長官の知人だと豪語するが、
長官は君をFBIの負債と感じていると言ってたと告げると、自信を失うグレイシー。

 失意のグレイシーは、今度こそ空港へ送られる事に。
フォアマンだけでは頼りないので、別の見張りまで付けられる。
だが、今度はフラーが彼女に影響されてしまう。
空港にあった広告から、近くで芸能人のそっくりさんショーがあると気づく。
つまり、ドリー・パートン似の女も、そこにいるかも知れない。
気が乗らないグレイシーだったが、フラーに説得され、再び事件を追う事に。
生理だからと称して見張りをまき、ふられて自棄になったフォアマンと退散。
グレイシーらはそっくりさんショーのクラブへ。
ドリー・パートンのいる楽屋へ行くには、一曲歌わねばならず、
グレイシーはショーガールの扮装に。フラーはティナ・ターナーに扮するハメに。
だがいざとなると気が小さくなり歌えないフラー。
観客の怒号が飛ぶが、意を決して歌い出すと、客もノリノリにと言う例のパターン。
何とか楽屋へ通してもらえ、ドリー・パートン似から、
一味がカジノの職員だと聞き出す。
もともとスタンから借金を取り返そうとする借金取りが、彼らに誘拐を命じたのだが、
シェリルを人質にした方が金が稼げると考え、計画を横取りしたのだ。
シェリルが、マスコミ用に向けて話させられたビデオで、
宝がどうとか言っていた事がヒントと気づくグレイシー。
ディズニーランドのカリブの海賊のように、
派手な海賊船のアトラクションのあるカジノがあるのだ。
シェリルらはそこにいるに違いない。
グレイシーらは車で急行。ヒラヒラのステージ衣装のままだ。
カジノで2人組の犯人を見つけ大立ち回り。
グレイシーは1人を倒すが、フラーはもう1人に苦戦中。
男をフラーに任せ、海賊船に縛られているシェリルらのところへ急行する事に。
海賊船は徐々に沈んでいくので、このままではおぼれてしまう。
かけつけたグレイシーは、シェリルとスタンを救出。
自分も逃げようとするが、衣装のすそが重い大砲の下敷きに。
スタンらは去った後で、1人では大砲を動かす事はできない。
船は沈んでいき、もはや溺死は免れないと観念した時、フラーが彼女を救出。
かけつけたフォアマンは、2人の手柄だ等と言いながら
自分がマスコミに一番目立とうとするが、池へ突き落とすグレイシーら。
シェリルは、フォアマンに助けられ、彼女と親密に。
本部に戻ったグレイシーとフラーは、息のあったコンビを組む事になる。

 と言うわけで、前作も今作も、ベースは男勝りの捜査官であるサンドラだが
前作はこっそりミスコンに潜入するというおかしさがあった。
しかし、今回は映画でも描かれているように、顔が割れてしまったので
FBIの顔として会見などに顔を出す事に。
それでは面白くもないので、護衛の捜査官とコンビを組ませると言うわけで
よくある凸凹コンビ物の展開に。
捜査の方は期待されないが、意外や意外の大活躍というわけだが、
どうも言うほど優秀な捜査官に見えないのが難。
サンドラは捜査官の姿の方が似合ってる感じで、
メイク姿はどうもしっくり来ない。
ラスト付近で派手な衣装なんか着ると、なおさらだ。
トリート・ウイリアムズと助手コンビを
やりこめるあたりが面白くなりそうだったが、そこも中途半端。
まして、相棒との確執なんて絵に描いたようだし。
 

デンジャラス・ラン(2012年米)

マット・ウェストン 接客係(ライアン・レイノルズ)
トビン・フロスト 裏切り者(デンゼル・ワシントン)
デイビッド マットの上司(マッドアイ・ムーディ役)
CIA副長官 (サム・シェパード)
リンクレイター CIA幹部(ミッション8ミニッツの大尉役)
キーファー 尋問係(ロバート・パトリック)
アナ・モロー マットの恋人。研修医

 ケープタウンでCIAの隠れ家の接客係をするマットは、
現場配属を希望するが、かなえられないでいた。
 10年前CIAを裏切り、行方不明となっていたフロストが投降。
米国に戻る前に隠れ家で尋問を受ける事となる。
だが、施設が一味に襲撃され、尋問係キーファーが射殺される。
マットはフロストを連れて退散。
追跡を振り切るが、フロストは、マットに責任を押し付けられるだろうと指摘。
警戒したマットはホテルに待機する事に。
マットは上司に連絡するが、フロストが逃げてしまう。
 マットは追跡の任を解かれるが、それはフロストの言っていた状況なので警戒。
安全の為に、恋人アナを国外へ逃がす。
フロストが偽造屋カルロスと接触したと考え、ネットカフェで情報収集。
それを察知したCIAリンクレイターは、
裏切り者であるマットが国外逃亡を企んでいると考える。
 フロストは一味の襲撃を受けるが、マットがかけつけて助ける。
襲撃を指示したのはCIA内部の者らしい。
かつてフロストは管制官を射殺する任務を受けたが、
証言を恐れて、密輸の黒幕に仕立てられたと言う。
 マットらは接客係ケラーの隠れ家へ避難。だがケラーに襲われ、何とか倒す。
フロストは、CIAを含む汚職職員のリストを入手したと告白。
現れた上司デイビッドは、ケラーやリンクレイター殺しをフロストの仕業だとするが、
マットはリストにデイビットの名前があったと指摘。
リストの奪い合いになり、デイビットを射殺するが、フロストも負傷。
リストをマットに託して死ぬ。
 報告を受けた副長官は、マットを上級工作員に任命するが、
不祥事は伏せられる事に。
マットはリストの情報を流し、副長官は証言を求められる事となる。
一件落着するが、恋人アナが危険な事に変わりはなく、密かに見守るしかなかった。

 と言うわけで、物語の中心はライアン・レイノルズ。
彼はCIAの末端の職員で、南アフリカで何かあった時の隠れ家の管理人。
そこへ、元CIAで凄腕とされたが、
今は裏切り者として追われていたデンゼルが連行される。
しかし、ここが一味に襲撃され、生き残ったのはライアンとデンゼルだけ。
何となく生き延びたライアンが、歯車らしからぬ意外な活躍で黒幕たちを窮地に。
。。と言う話ならば、ダイハード的だったが、そうは行かない。
デンゼルにも出番を作らねばと思ったか、
彼の行動が物語の方向性をぶれさせてる感じ。
そもそも自分から出頭したはずなのに、なぜか尋問には抵抗。
ライアンの事はまったく信用せず、置いて逃げようとする。
最後に来て、極秘情報をライアンに託すが、どうもしっくり来ない。
その情報も、ボーンシリーズを連想させる、さほど衝撃的ではない内容。
CIA副長官は、不祥事は避けたいと言って、一応はライアンを説得しようとしたが、
結局放置して情報を流されてしまう詰めの甘さ。
痛快って感じではないっすね。

TV放送 2013/07/13 WOWOW 1340-1540
 

テンタクルズ(1977年伊)

ターナー記者 (ジョン・ヒューストン)
トミー ターナーの甥
ジェイミー トミーの友人
コーリー 実業家(ヘンリー・フォンダ)
ウイル シャチを飼育する海洋学者(ボー・ホプキンス)

 海辺の町で赤ん坊や船員らが怪死する事件が発生。
記者ターナーはコーリー氏による実験を疑うが、
海洋学者ウイルは、巨大ダコの仕業と考える。
そんな中、少年たちのボートレースが襲われる。
ウイルは飼い馴らしたシャチと共に立ち向かい、巨大ダコを倒す。

 と言うわけで、ジョーズの二番煎じとして多発された動物パニックの一作。
かつて見た事あるが、まとめるようになってから、なぜか漏れてた。
(単にテレビでやらなかっただけか)
物語は、海辺の町で謎の事故が多発。
もちろん、巨大ダコの仕業だが、このタコは最初から最後まで全身を見せない。
見えてもせいぜい足だけ。
本家ジョーズですら、最後は船の上まで上がってきたのに。
何か勝手に人間がやられてく感じだ。
謎の事故に、ジョン・ヒューストン記者は、ヘンリー・フォンダ社長の実験を怪しむ。
その、怪しんだ根拠はわからない。
実は、フォンダ社長も知らないところで、謎の実験が行われていたと判明。
とくれば、巨大ダコは実験の影響で巨大化したとか、
そんなゴジラ的な事を考えるが、そもそも実験の内容については語られない。
いよいよ巨大タコの存在が明らかになり、
ジョン・ヒューストンがエイハブ船長のごとく立ち向かうのかと思ったら、
立ち向かうのは途中から出てきた海洋学者ボー・ホプキンス。
オルカと言う映画もあったが、そのシャチを飼い慣らし、
共に戦うなんて設定は、この映画にしては珍しく好感が持てる。
しかし、肝心の戦いは海底の暗いところで延々と展開し、
次はこういう作戦で行こうとか、説明もないので、
何が起こってるのかさっぱりわからない。
最後に浮上したホプキンスが、タコも倒した事だしとか言ってるから、
どうやら倒したらしいが、何が決定打だったかは、よくわからない。
そして、物語を締めるために出てくるべき、
ジョン・ヒューストンとヘンリー・フォンダは出てこない。
両者とも大物だし、友情出演的にワンシーンだけ出るのは理解できるが、
前半割に出ていただけに、締まりがない。
実は個人的にこの手の怪物系は好きで、突っ込むのも楽しいが、
本作はそこに至っていない、極言すれば、映画として成立していない感じ。
あえて採点すれば、20点とか30点と言う感じ。

TV放送 2010/10/26 ザ・シネマ 1200-1400
 

天地創造(66)

 監督 ジョン・ヒューストン

 神は陸と地を作り、動物を作った。
やがて自分に似せて人間を作り、それをアダムとイブとする。
だが、ヘビが彼らに禁断の木の実を勧め、
そのために彼らは知恵をつけ、神の地を追われる。
2人の間に、カイン(リチャード・ハリス)とアベルが生まれるが、
アベルの祈りが神に届いたのに、カインの祈りは届かなかったので
カインは怒ってアベルを殺し、神によって追放され、そこで子孫を作る。
やがて人間たちは勝手気ままに生活するようになった。
そこで、神は人間を一掃すべく洪水を起こすが、
唯一信心深いノア(ジョン・ヒューストン)だけには、箱船を作るよう指示。
40日間の洪水が起き、7ヶ月間後に水は引き、アララット山に到着。
ノアの家族と、ノアが乗せた1つがいずつの動物は生き延び、子孫を増やす。
やがて傲慢な王(スティーブン・ボイド)は、神をも恐れないようになり
バベルの塔という高い塔を作る。
だが、怒った神は、恐れ知らずの考えを起こさぬよう、
人間たちの言葉を複数にしてしまう。
神によって指示を受けたアブラハム(ジョージ・C・スコット)と
その妻(エバ・ガードナー)たちは、選ばれた土地であるカナンに住む。
しかし、アブラムとロト(ガブリエル・フェルゼッティ)の家来たちに争いが起こり、
ロトたちは悪に満ちた町、ソドムへ移る。
アバラハムの妻には子供ができず、侍女が子供を作る。
だが、彼らの前に神の使い(ピーター・オトゥール)が現れ、
やがてアバラハムの妻に子供ができると約束。
さらに、神の使いは、悪に満ちたソドムの町を滅ぼすために向かう。
しかし、ロトの一家だけは信心深かったため、山へ逃がし、
ソドムの町に業火を落とす。
だが、妻は神の約束を破って振り返ってしまったため、灰になってしまう。
神はアバラハムの息子であるイサクをいけにえにするよう指示。
アブラハムは苦しむが指示に従う。
だが、これは神がアブラハムの信心深さを確かめるためだった。
神はアブラハムの子孫を増やす。

 というわけで、原題は恐れも知らぬ「バイブル」で
旧約聖書の世界が描かれている。
まあ、話の内容に関しては、聖書にそう書かれているのだろうから、
あれこれケチをつけても仕方がない。
でも、大物俳優が何ともぜいたくな使い方で、ちょい役で出ているのにはまいった。
聖書の内容はだいたい分かったが、つじつまがあわない部分がある気がするが、
これは聖書自体からそうなのか、映画の脚色なのか。

TV放送 91/08/16 04CH 21:00-23:22
 

天と地(93)

監督 オリバー・ストーン

 63年。ベトコンの出現でベトナムは二分される。
キーラ村の娘リーはの兄たちは戦場へ。彼女はスパイ容疑で拷問を受ける。
ベトコンにも密告者と疑われたため、村を出てサイゴンの金持ちの家で働く事に。
しかし主人の子供を妊娠して追い出され、米軍基地付近で闇商売をするように。
米兵スティーブ(トミー・リー・ジョーンズ)と惹かれあい結婚。
アメリカ的な生活を送るようになるが、周囲は2人の結婚をなかなか理解しない。
銃を売って稼ごうとするスティーブと、金の亡者となったリーは反発が続き、
ついに別居。だが彼女を愛する気持ちも変わらないスティーブは自殺する。
米国レストランの経営で成功したリーは、戦後13年目に帰国。
兄は米人との結婚をいまだに恨むが、母(ジョアン・チェン)は誇りに感じていた。

 と言うわけで、たぶん実話のベトナム人女性の苦労談なので、
ベトナム版おしんと言うところか。苦労しながら米人と結婚するまではいいが、
結婚後のスティーブとの関係がなかなかうまくいかず、イライラさせられる。
老婆役のジョアン・チェンにはビックリ。

TV放送 96/01/11  BS05  09:35-12:00