ドアーズ(1991年)

監督 オリバー・ストーン

 49年。ジムは事故を起こし泣き叫ぶ家族を見て何かを感じる。
65年。ジム・モリソン(バル・キルマー)はヒッチハイクでロスへ。
パーティで見つけたパム(メグ・ライアン)を強引に恋人に。
メッセージ性の強い映画を製作。レイ(カイル・マクラクラン)は評価するが、
学校では認められずに退学。詩を書く事にし、ドアーズというバンドを結成。
人気が出て5年契約を取り付ける。オヤジを殺すとかファックと言う歌詞を連発。
エドサリバンショーでも放送禁止用語を連発。反発を受ける。
麻薬や女性がらみでらんちき騒ぎを繰り返し、パムもショックを受ける。
68年。荒れるコンサートは警官が監視しており、彼らを批判して逮捕される。
パムと結婚するが、相変わらず無茶のし放題で他のメンバーとも衝突。
70年。ステージで全裸になり、わいせつ罪で裁判沙汰に。
ジムの子供を妊娠したという女性も現れ、ウッドストックにも選ばれず。
71年。パムは27歳にして心不全で死んだジムを発見。
パムも3年後に後を追った。

 と言うわけで、バル・キルマーとメグ・ライアンなんてコンビだし
どうもメグ・ライアンが脱いでるらしいという噂もあって、
見逃せまいと思って見た。
が、映画の方は冒頭から何やら観念的な感じで、
ジム・モリソンが何を目指しているのかよくわからず、
体制に逆らう姿はいいのだが、最後にはただ堕落していくだけだし。
曲の方も、「地獄の黙示録」のジ・エンド以外は聞いた事もなく
ちょっと見ていてつらい。
ロングヘアーのカイル・マクラクランは、かなり違和感あり。
いつも背広着てた人だし。
メグ・ライアンは、「恋人たちの予感」よりも後らしいのだが
雰囲気はむしろ少女っぽい感じ。胸チラもあり。

TV放送 2002/09/08 01ch 0220-****
 

トイズ(92)

監督 バリー・レビンソン

 おもちゃ会社社長ケネスが死に、彼のジボ社は弟のリーランド将軍に委ねられる。
将軍には甥レスリー(ロビン・ウイリアムズ)らが、遊んでいるようにしか見えない。
彼は兵器のおもちゃを作り、子供の反射神経を利用した本物の兵器にしようと画策。
工場はどんどん兵器製造に奪われ、従業員は次々やめる。
レスリーは真相を知って愕然。将軍の息子パトリックも、
将軍が母をベトナムで囮に使ったと知り、抵抗を計画。
おもちゃ兵器の待ち受ける工場へ攻撃を仕掛け、おもちゃを囮に反撃。
将軍自慢の海豚ミサイルで、司令室が爆破され、工場はレスリーのものとなる。

 と言うわけで、夢のあるおもちゃを兵器にしようとするのを阻止すると言う物語は
現代の刺激的なおもちゃを批判しているようで面白いが、
反撃の方法が、おもちゃを囮にして、無残に破壊されていくのではちょっと。
レスリーの妹アルセイシアは、父が残したロボットで、破壊されるが修理する。
レスリーの恋人としてグエンと言うのも登場するが、ほとんど意味なし。

TV放送 95/02/05  BS05  16:55-18:00
 

トイ・ストーリー(95)

 保安官の人形ウッディ(声:トム・ハンクス)らは、アンディ少年のおもちゃだが
引っ越しで捨てられるのではと心配。新たに宇宙飛行士のバズがプレゼントされ
アンディはバズに夢中に。彼は自分が本物の宇宙飛行士と思いこんでいた。
ウッディはバズに嫉妬。イタズラして共に窓から落ちてしまう。
隣の家に住む、オモチャを平気で壊すイタズラ坊主シドに捕まる。
仲間に助けを呼ぶが、バズが死んだと思われ誰もウッディを助けない。
一方、バズはテレビのCMを見て、自分がオモチャと気づいて自信喪失。
何とか励まし、ウッディらは箱から脱出。シドをこらしめて脱出する。
アンディの家は引っ越しになりトラックが出発。
ウッディらは追跡。バズのロケットで空へ飛び、アンディの車に転がり込む。

 と言うわけで、実はオモチャたちに意識があったと言う設定で
全編CGで描いた作品で、展開はなかなか面白いのだが、
ウッディはけっこう悪いヤツに思える。

TV放送 1999/11/07 BS05 2000-2124
 

トイ・ストーリー2(1999年米)

 アンディがキャンプに行く事になるが、腕の折れたウッディは家で留守番に。
壊れた人形のウィージーはバザーに出されそうになり、
助けようとするウッディは誤って外へ。
ウィージーは助かるが、ウッディは男に持ち去られる。
実は男はCMに出ているおもちゃ屋のアル。バズらが救出に向かう事にする。
おもちゃ屋に連れてこられたウッディは、修理されジェシーらと会う。
実はウッディはかつてジェシーらとセットで人気商品だったのだ。
宇宙ブームで人気が廃れたが、東京の博物館へ送られると言う。
ウッディはアンディと会いたがるが、ウッディ抜きでは売れず、
倉庫戻りは嫌だとジェシーらが怒る。結局絆は捨てられないと留まる事に。
バズらはおもちゃ屋に到着。何とかウッディを見つけ、
子供に愛されてこそオモチャと説得。ウッディはジェシーらも連れて行こうとするが、
いつも売れ残っていた脇役のプロスペクターはこれに反発。
鉄格子で遮ってしまう。バズは宿敵ザーグと対決するが難を逃れ、
空港へ送られたウッディらを追う。迷路のようなコンベアで発見。
遊びの楽しさを知れと、プロスペクターは女の子のカバンに入れられるが、
ウッディらは逃げ遅れ飛行機の貨物室へ。
離陸してしまうが、脚の部分から脱出。
帰宅したアンディは仲間が増えたと喜び、大損したアルは格安セールをするハメに。

 と言うわけで、CGを全編に使う様になって話題になった作品の続編。
まあ前回の繰り返しという印象は否めないのだが、
博物館行きがいいか、子供に愛されてすぐに忘れられるのがいいかなんて
おもちゃの命題みたいな話が出てきて考えさせられる。

TV放送 2002/11/02 BS05 2000-2145
 

トイ・ストーリー3(2010年米)

ウディ カウボーイ人形(トム・ハンクス)
ジェシー ウディとセットの人形(ジョーン・キューザック)
バズ 宇宙兵士の人形(ティム・アレン)
アンディ ウディの持ち主
ロッツォ 保育園のおもちゃのリーダー(ネッド・ビーティ)
バービー おもちゃ仲間
ケン バービーの相手役(マイケル・キートン)
ボニー ウディを拾った娘
ボニーのおもちゃ (ティモシー・ダルトン)
保育園のおもちゃ (ウーピー・ゴールドバーグ)

 アンディ少年は大学生になり遊んでくれなくなったと、人形のウディらは寂しがる。
家を出る事になったアンディは、ウディは連れていき、
他のおもちゃは屋根裏部屋にしまおうとする。
母親が誤解してゴミに出すが、何とか脱出。
怒ったバズたちは、サニーサイド保育園行きの箱に入る。
人形のロッツォらが歓迎。子供たちが代わるので、飽きられる事がないと言う。
だがウディだけはアンディの所へ戻るべきと出ていき、ボニーと言う少女に拾われる。
一方、サニーサイドのバズらは、実際には子供たちにひどい仕打ちを受けていた。
ロッツォはバズを工場出荷時にして手下とし、ジェシーらを囚人のように扱う。
ウディはボニーの家のおもちゃ仲間から、サニーサイドが絶望の地だと聞かされる。
ロッツォには捨てられた過去があり、以来悪い心を持つようになったのだ。
ウディはサニーサイドへかけつけ、仲間と再会。
バズを元に戻そうとするが、誤ってスペイン語モードにしてしまう。
一同は脱出するが、ロッツォに捕まり、共にゴミ収集車に落とされる。
処理場で溶鉱炉に落とされそうになり、
一同は覚悟を決めるが、間一髪仲間のおもちゃに助けられる。
拾われたロッツォは、トラックの前に縛り付けられる運命に。
アンディの家に戻った一同は、屋根裏部屋の箱に。ウディはアンディにメモを残す。
メモを見たアンディは、おもちゃを大事にしてくれると知り、ボニーに譲る事に。
箱の中にウディも見つけるが、
彼が友達を見捨てない事を思い出したアンディは、ウディも譲る事にする。
ウディらはボニーの家で幸せに過ごし、
サニーサイドも楽しい場所になったと連絡が届く。

 と言うわけで、ご存じおもちゃの世界を描いたシリーズ第3弾。
前作から時は流れて、アンディ少年は大学生に。
家を出る事になり、長らく大事にしたおもちゃの整理をする。
大事なウディは大学に連れていくが、
他のおもちゃは母親の誤解もあって捨てられる事に。
ウディは仲間を救うべく奮戦するが、今度は共に保育園へ連れていかれる。
そこはおもちゃたちを乱暴に扱う、絶望的な場所だったと言う訳。
展開的には前2作に似てるんだけど、
本作にはおもちゃの悲しい終末が描かれているのがポイント。
ウディが仲間と運命を共にする事を選ぶあたりは、結構ツボです。
トトロも出てるね。

TV放送 2011/11/20 WOWOW 2000-2143
 

トイ・ソルジャー(91)

 麻薬王エンディケ・カリの息子ルイスは、米国へ引き渡された父の解放を要求。
全寮制のレジス高校では、判事の息子フィルを避難させる。
ルイス一味は高校に侵入し、爆弾をセット。校内を制圧する。
ルイスがいないと知るが、他の生徒たちを人質にエンディケの解放を要求する。
もし逃走すれば、残りの者を射殺。万一、警官隊が突入してもリモコンで爆破する。
警察や軍が包囲するが、バズーカ等で武装していて近づけない。
生徒ビリー(ショーン・アスティン)らは、一味の人数配置を調査し対抗策を検討。
作戦を立て、ビリーが点呼の間に脱出し、軍に作戦を連絡する。
軍はビリーを戻そうとしないが、彼は逃げだして、何とか仲間の射殺は免れる。
マフィアのアルベルトは、息子ジョーイ(ウイル・ウィートン)の解放を要求。
だが、ジョーイは銃を奪って暴れたため、射殺される。
エンディケは刑務所の暴動で殺され、交渉は不可能に。突入を決行する事となる。
一時は弱気になったビリーも決断し、騒ぎを起こして校長室へ。
爆弾リモコン用の受信チップの交換に成功。見張りも倒し、軍が突入する。
ビリーは人質にとられるが、リモコンは作動せず、ルイスは射殺される。

 と言うわけで、学園版ダイハードとか言うので期待したが、
それなりに面白い設計ではあるが、大逆転的痛快感はいまひとつ。
学園の外にいたディーン教師にルイス・ゴセットJr。
人質のグルード校長にデンホルム・エリオット。
おかしいのは、FBI役とマフィア役に、
「F/X」でそれぞれFBIとマフィアを演じた役者がそのまま出演している事だ。

TV放送 94/06/04  08CH  21:02-22:54
 



 「トゥー・ウィークス・ノーティス」(2002)を見た。

 何はともあれヒュー・グラントとサンドラ・ブロックと言えば、
どちらか片方が出ていても見てしまうひいき俳優で
サンドラはいろいろやるものの、ヒューはここのところラブコメ一直線。
サンドラもそのジャンルは得意で、
ラブロマンスのドリームチームだなんて言われたのも納得できる組み合わせ。
そんな組み合わせだから、まあ物語はお約束だとしても、見るしかあるまい。

 冒頭は2人の子供の頃からの写真で、次第に成長するのだが、
どうも両俳優の本物の写真ぽくて
ヒューの方は子供の頃からおぼっちゃま風で、
サンドラは田舎町の男勝りの女の子風なのが面白い。
サンドラは「ニクソンに投票しよう」という垂れ幕を持って写真に写るが
その後でヒューがニクソンその人と写っているし。
環境保護運動に取り組む弁護士のルーシー(サンドラ・ブロック)は、
工事現場に寝転がったりして工事を妨害。
だが、友人はルーシーの過激な行動にはついていけない感じ。
ルーシーの両親も似たような弁護士夫妻で、その活動には影から応援している。
彼女は一人暮らしで中華料理の出前ばかり食べている。
いつも大食らいだが、1人前よと説明するのにウンザリ。
次に彼女が守ろうとする公民館を、開発で壊そうとするのは
ウエイド社の顔ジョージ(ヒュー・グラント)。雑誌の表紙にもなる人物だ。
ルーシーは待ち伏せしてジョージに話しかけるが、
ちょうど弁護士を捜していたジョージは、彼女がいいのではと考える。
ルーシーにしてみれば、女性弁護士とすぐに寝てしまうと言う評判を気にして
その手には乗らないと言う。
しかしジョージは、彼の会社の経営は悪化しており、
表舞台に出ないが実権を握る兄ハワードも何とかしろと言い
ジョージと寝ない弁護士を捜していたと言うのだ。
ルーシーはハーバード出だと言うし、うってつけかも知れない。
彼女にしてみれば、敵の手伝いをするなんて寝た方がマシとも思えたが、
慈善事業部門の顧問にされて、自由に金を使っていいと言う。
母は反対だが、父はむしろこれはチャンスだと言い、結局引き受ける事に。

 ところが、慈善事業のために奔走しようとするルーシーをよそに、
ジョージは彼女を振り回す。
自分のネクタイを選ばせたり、離婚調停の弁護をしてもらったり。
その離婚調停も、ルーシーが有利に運ぼうとするのに、
ジョージがいつもの調子で気前よくお金を与えたりして、企業のためになっていない。
(ルーシーが妻をからかって、片言の日本語で話すシーンあり)
真夜中に電話で起こされて、飲んでいる女の子をどう口説こうかと相談されたりも。
おかげでジョージの高級ホテルへもよく呼ばれて、顔パスになるのだが。
怒ったルーシーは、緊急事態以外は呼ぶなと言うが、
友人の結婚式で、「緊急事態」として呼び出され、あわてて退席。
彼女が守ろうとする公民館の話と考えてかけつけるが、
パーティにどの服を着ればいいかと聞かれて、ついにルーシーもぶち切れる。
ここまで約1年間ジョージとつきあってきたが、もう辞めると宣言。
あちらでの慣習に従って、「あと2週間で辞める」と言う。これが原題の意味だ。
しかし、彼女抜きでは何もできなくなったジョージは、そうはさせじと手を回す。
彼女が就職活動をしそうな法律事務所へ連絡し、ルーシーを採用しないように圧力。
相手側にしても、大企業を敵に回すのは得策でないと考え、これに従う。
ならばと、ルーシーも得意先を前にして無礼な行動を取るが、
そんな事でクビにはされず、結局2週間で辞めるのは認めるが、後任を探す事になる。
ルーシーは、自分では恋人と思っている相手が、
グリンピースの活動で海外を飛び回っており、別れ話を切り出されて落ち込む。
そこでジョージはルーシーをクルーザーに招待。酔っぱらったルーシーは、
私、夜は凄いのよとか言い出したりキスしたりしたあげくに寝てしまい、
ジョージが連れ帰って介抱する。
翌朝目覚めたルーシーは、何かされたかと思うが、何もなかったと知り安心する。

 ルーシーは後任の面接をするが、
ジョージは太めの女性を、妊娠していると言ってしまい怒らせたりする始末。
そこへ飛び込んできたジューンは、ルーシーの後輩で彼女を尊敬していると言う。
ルーシーは彼女がいいかもと考えるが、
ジョージも彼女を気に入って、ルーシーの意見を聞かずに勝手に採用してしまう。
実はジューンはジョージにもあこがれていて、
ジョージと親しいらしいルーシーの、その面でも後釜になろうとしていた。
ルーシーはとりあえず先輩風を吹かせて、
ジョージと野球を見に行ったりする。メッツ新庄の出てくる試合で
彼がヒットを打つが、次のバッターがフライを打ち、
野手が取ろうとするが、気がつかなかったルーシーとぶつかってボールを落とす。
これは地元球団の敵だと、球場中の非難を受ける。
採用されたジューンは、ルーシーの事を半ば無視したような状態でジョージと親密に。
テニスのダブルスでもムキになってルーシーと対決。
頭に来たルーシーは、ヤケ食いするが、
そこからの帰り、ジョージに車を運転させた車中高速道路の渋滞に巻き込まれる中、
ルーシーのお腹は危機一髪に。
仕方がないと、ジョージは彼女を連れて対向車線にいたトレーラーへ。
金で解決と、トレーラーのトイレを借りるが、その間に渋滞が解消して動き出す。
反対車線では、無人のルーシーの車が残されて後続車が怒っている始末。
ルーシーは、今頃は車がレッカーされただろうと悔しがるが、
ジョージがヘリを呼び、ニューヨーク上空を散歩させたのでいい気分に。
ニューヨークの建物の知識を競い合い、彼女が物知りだと感心するジョージ。
相変わらずジューンはジョージと親しげにしているが、
ルーシーは新しいタワーの竣工式のスピーチを見て、退職しようと決めていた。
しかし、ジョージの兄ハワードは、タワー建設にあたり、
やはり公民館を壊した方が利益になると言い出す。
実権を握る兄には逆らえず、ジョージは公民館を壊す事を決断するが、
それをジューンから聞かされルーシーは驚き、パーティで再び口論になってしまう。
ジューンは、ジョージがルーシーとケンカしたのはいい事と思ったか、
ジューンに強引に迫り、
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」に続いて、「恋の面影」に乗りながら
エレベータでキスしながら部屋へ。
私の得意を知ってる?と聞かれ、ポケモンかい等と言うジョージだったが、
結局、下着でチェスしたりして盛り上がる。
そこへいい方法を思いついたとルーシーが入ってきて鉢合わせ。
あら、おじゃまだったかしら。私もこれからセックスよとか強がりを言って退散。
そのまま友人の所へ行き、泣きじゃくる。
友人も、あなたが泣くなんて、ブッシュが当選した時を除けば過去にないと言う。
どちらのブッシュかと聞くと、両方だと言われる。
次の日がルーシー退職の日で、彼女のスタッフが送別会をしてくれる。
荷物をまとめるルーシーは、ホチキスを持っていこうとするとそこへジューンが。
それは備品だけどいいわと言うジューンは、昨日は醜態を見せたわねと言うが
下着で打合せね等とルーシーが皮肉ったので、怒ってホチキスの奪い合いに。
ジョージがかけつけ取りなし、昨日の事を説明しようとするが、
ルーシーは公民館を壊す事を蒸し返して非難。電話がかかってきて口論もとぎれる。
ルーシーは家へ戻り、再び中華料理を出前する事に。相変わらず1人前だ。
そして、弱小の法律事務所で働く事になるが、
そこへお約束のようにジョージが現れる。
同僚には、妊娠していると誤解された女性も。今は本当に妊娠していると言う。
仕事で忙しいのよとルーシーは避けるが、
タワーのスピーチを考えたから聞いてくれと言う。
避けるルーシーに強引に聞かせるジョージ。
このタワーを建てるにあたり、公民館を壊す話もあったが、やめました。
それはある女性との約束だったからです。等々と語る。ちょっと驚くルーシー。
そしてこれはスピーチにはないのだけどと付け加えて、
ジューンとは何もなかったと言う。
ルーシーは相変わらず無視している様子でいると、
これだけ伝えたかったと出ていくジョージ。
ため息をつくルーシー。そしてどうしようと言うと、
例の体格のいい女性弁護士が「私でも追いかける」と言い、かけだすルーシー。
またまたお約束のように抱き合う2人。
ジョージはクビになったらしく、ルーシーの家へ。
6秒で端から端まで行けるとその狭さを皮肉る。
ルーシーは中華料理屋へまたも注文し、今度は2人前よと言うのであった。

 と言うわけで、ラブロマンスのドリームチームと言われる
サンドラ・ブロックとヒュー・グラントのコンビで、
サンドラは毎度毎度の男勝りだが、実は恋もしたい女性の役。
ヒューの方は毎度毎度のインチキプレイボーイとくれば
どこかで見たような感じで、「この2人共演してなかったっけ?」と言う感じ。
物語の方もそんな調子で、サンドラが製作もしているので
ちょっといい子ぶった話にしようとしたのかなとか、
中盤で現れる泥棒猫のような女は、何とか懲らしめられないのかとか
ちょっと気になるところはあるものの
まあお約束的展開で楽しめる。
 

2ガンズ(2013年米)

ボビー 組織の男。実はDEA(デンゼル・ワシントン)
スティグ 組織の男。実は兵士(マーク・ウォールバーグ)
デビー 捜査官。ボビーの恋人(ゴーストプロトコルの仲間)
アール CIA(ビル・パクストン)
パピ 組織のボス
ハロルド少佐 スティグの上官
少将 さらに上官(フレッド・ウォード)

 組織のボビーとスティグのコンビは、銀行強盗を計画。
実は潜入捜査官であるボビーは、
ボスであるパピの金を手に入れれば、脱税で逮捕できると考えたのだ。
一方、スティグもまた、軍の任務で組織に潜入していた。
2人は銀行から金をいただくが、
そこにあったのは、想定よりもはるかに高額の4300万ドルだった。
実はCIAのアールが不正に金を隠しており、一味に追われる羽目に。
スティグとボビーは互いの素性を知り、仲違いするが、結局協力する事に。
パピはボビーの恋人で上司のデビーを捕らえ、金を要求。結局デビーは殺される。
金はスティグの上官である少佐に奪われるが、
さらに上官の少将は海軍の恥として、少佐を始末。スティグは何とか逃げる。
実はデビーと少佐が組んで金をいただこうとしたと判明。
ボビーはデビーがいたモーテルに隠された金を発見する。
ボビーとスティグはパピの屋敷を襲撃。
撃ち合いの末、パピやかけつけたアールを倒す。
ボビーは金を返すが、全額返したと言う訳ではなく、
残った金をスティグと山分けするのだった。

 と言う訳で、デンゼル・ワシントンとマーク・ウォールバーグのアクション。
2人は銀行から組織の金を盗み出すが、予想よりもはるかに高額で驚く。
実はデンゼルは潜入捜査官、ウォールバーグも軍の命令で潜入していたが、
いずれも上司に利用されており、追われる羽目に。
さらに銀行にあったのは悪徳CIA(て言う呼び方があるか知らないけど)の金で、
彼らにも追われる。
デンゼルとウォールバーグも、互いの腹を探り合うと言う訳。
2人の組合せに違和感はあるものの、存在感はばっちり。
ただし話の方は入り乱れてて、わかりにくい。
悪徳CIAがビル・パクストン。
不始末をごまかそうとするウォールバーグの上官にフレッド・ウォード。

TV放送 2014/09/15 WOWOW 2100-2248
 

トゥー・デイズ(1996年アメリカ)

 殺し屋のリー(ジェームズ・スペイダー)は、相棒のダズモと
ヘルガ(シャーリーズ・セロン)と浮気したと言うロイを襲撃に。彼を射殺。
続いて、ダズモも始末するが、防弾チョッキを着るダズモは無事だった。
売春の捜査をするアルビン(ジェフ・ダニエルズ)とウェス(エリック・ストルツ)。
恋人ロイが殺され、逃げ出したベッキー(テリー・ハッチャー)を保護する。
ダズモは実業家の家に押し入り、秘書のスーザンを気に入る。
家賃滞納で大家(ルイズ・フレッチャー)に追い出されたエミー賞受賞の監督テディ。
自殺を考え、知り合ったオードリー(マーシャ・メイスン)に犬を譲る事にし
彼女の弟である実業家の家へ。そこでダズモに捕らわれてしまう。
ウェスはベッキーの件に関心を持つが、アルビンは関わろうとしない。
実はアルビンは解雇が決まっていたのだ。ウェスはベッキーが犯人と仲間と推理。
実際ベッキーはリーやヘルガと仲間だったが、ベットで殺された事には憤慨。
しかし手に入れるはずの3万ドルは、現場の金庫にあると判明。
リーが回収に向かう事に。ベッキーとヘルガは仲間割れして格闘。
ベッキーはヘルガの腹を撃って逃走。
リーは現場の刑事(キース・キャラダイン)らを射殺。
さらにウェスが現れるが、負傷したヘルガが現れため、ウェスを気絶させる。
リーはヘルガを始末しようとして、ヘルガは逃走。
移動中のダズモらと出くわし、ヘルガは死ぬ。事態に気づいたダズモは屋敷へ。
撃ち合いになるが、弾切れ。テディがリーを射殺。
ウェスはダズモを見逃し、ダズモはスーザンと共にピザ屋をする事を決意する。

 と言うわけで、どんな話か知らなかったが見てみると
ジェームズ・スペイダー、エリック・ストルツ、ジェフ・ダニエルズ、
テリー・ハッチャー、有名になる前のシャーリーズ・セロンなんて面々が出演。
微妙な知名度の連中が出ているのがポイント。
実はスペイダーとエリック・ストルツの区別が最初つかなかった。
シャーリーズはまだまだ悪女の役が似合う頃で、当然のような裸あり。
テリー・ハッチャーは007のような大人の女性ではなく、かなりのドタバタぶり。
物語はいろんな連中がいろんな経験をするオムニバス風だが、
実はそれが互いに関係していって、最後には1つにまとまると言う感じで
パルプフィクションを思わせる脚本の妙がある。
ただし、あっと言わせるほど面白い展開と言うわけでもない。

TV放送 2003/07/18 05ch 0210-0404
 

DOOM ドゥーム(2005年米)

軍曹 RRTS隊隊長(ザ・ロック)
ジョン 隊員(カール・アーバン)
サマンサ博士 考古学者。ジョンの姉(ロザムント・パイク)
カーマック博士 火星に勤務
キット 隊員
ポートマン 隊員
マック 隊員
ゴート 隊員
デストロイヤー 隊員
デューク 隊員
ピンキー アークの職員

 2026年。火星の古代都市が発見される。
調査のためアークと言う施設が作られ、地球から瞬間移動可能となる。
火星のカーマック博士から非常事態の連絡があったため、
施設は封鎖され、RRTS隊が急行する事に。
隊員ジョンの姉で、火星に勤務するサマンサは、
先住民は病気を克服するため、人工的に染色体を増やしたと言う。
その頃、施設に怪物が現れ、科学者や隊員が襲われる事態に。
サマンサが解剖し、人間が怪物化したものと突き止める。
先住民によって、特別な神経伝達物質が開発され、
ある者は超人となったが、大半は怪物化してしまったのだ。
軍曹はあくまで施設を守ろうとするが、やられる。
生き延びたジョンは、怪物を次々倒し、最後に怪物化した軍曹と対決。
軍曹を移動装置で移動させ、移動先に爆弾を送り込んで倒す。

 と言うわけで、後にドウェイン・ジョンソンと名乗るザ・ロック主演の映画。
近作より精悍な感じ。
火星に基地ができるが、そこで怪物が暴れ回ると言う事件が発生。
襲われた者も怪物になると言うゾンビものの設定。
どうやら火星にかつていた生物が関係するようだが、真相はよくわからないまま。
部下にはスタートレックでドクターを演じたカール・アーバン。
火星の科学者に、007で悪女を演じたロザムンド・パイク(巨乳)。
と言ったボチボチの布陣だが、原作はシューティングゲームらしく、
暗い中で撃ち合うシーンが延々と続く。
真の主人公がアーバンの方だったのは別にいいんだけど、
もう少し役者同士の絡みとか、対策を検討するシーンとかほしかったよね。
あとパイクの使い方にも工夫がほしい。

TV放送 2007/11/16 WOWOW 2209-0001
 

トゥー・ムーン(88)

 南部の名門校を卒業したエイプリル(シェリリン・フェン)は、
まじめなチャッドと結婚する予定。
町にサーカス団が訪れ、ペリーと接近。彼は家にまで押し掛け、強引に関係。
彼の恋人パティ(クリスティ・マクニコル)は身を引いて町を出る。
乗り物の故障で事故が起き、抗議したペリーはクビに。
エイプリルはペリーにはセックスがすべてと思いながら、離れられない。
結婚式前日にも呼び出される。当日。結婚をためらうエイプリル。
だが、祖母ベル(ルイズ・フレッチャー)は保安官に指示し、ペリーを射殺させる。
無事だったペリーは別の町で働くが、そこにエイプリルが現れる。

 と言うわけで、ツイン・ピークスのオードリー役シェリリン・フェンの映画。
裸がいっぱいという売り。むしろクリスティ・マクニコルの方が意外だったが。
男のシャワーをのぞいてオナニーするシーンはエッチ。それ以外はそれほどでも。
全体に話はそれだけという感じ。
サーカス団の団長にハーブ・ビレシューズ。

VHS
 

トゥームストーン(93)

監督 ジョージ・P・コストマス

 引退した保安官ワイアット・アープ(カート・ラッセル)は、
兄弟と鉱山の町トゥームストーンへ。友人ドク・ホリデイ(バル・キルマー)と再会。
ギャング団の暗躍に、兄バージルと弟モーガンが保安官に。
アイク・クラントンとの対立の末、OK牧場で決闘。アイクは逃げるが一味を倒す。
だが復讐でバージルは負傷。モーガンは死に、ワイアットは連邦保安官に就任。
リンゴ(マイケル・ビーン)を決闘の末倒し、ギャング団を全滅させる。
ドクは病気で倒れ、療養所で死に、アイクは2年後射殺される。
ワイアットは女優ジョゼフィンと再婚。29年ロスで死んだ。

 と言うわけで、「ワイアット・アープ」に先んじて作られた映画化。
これもあれもOK牧場後も描いているのが、よけいなお世話な気がする。
決闘自体は盛り上がらないが、あれみたいに路地で戦う事はない。

VHS
 




 決まってる姉ちゃん「トゥームレイダー」(2001)を見た。

 この映画は、「トゥームレイダー」と言うゲームの映画版らしく
同じくゲームの映画版である「ファイナルファンタジー」は
全編CGで話題になったが、客の入りはさっぱり。
こちらは、そう言うこそくな手は使わず、ゲームと言うことを知らずとも
楽しめるような派手なシーンの連発になっている。
何と言っても、主役がアンジェリナ・ジョリーで、
「60セカンズ」では、いなくてもいいような役柄だったが、今回はズバリ主役。
「狂っちゃいないぜ」他で、脱いでも平気な、少しエキゾチックな女性で
私としても、昨年は知らなかったが、今ではすっかり注目株。
「ポワゾン」では、アントニオ・バンデラスと共演で、ラテン色たっぷりだ。
父親が実はジョン・ボイドで、彼はこの映画にも出演。死んだはずの父親の役柄だ。
この映画は、たぶん元のゲームが撃ちまくって敵を倒していく物らしく
やたら主人公が撃ちまくる。撃ちまくるんだがそれが決まってる。
ポスターとかを見ても、見ずにはいられまいと言う感じ。
007では、ピアース・ブロスナンになってからやたら撃つようになり、
「プロがそんなに撃ちまくるか?」と思わされたが、
アンジェリナ・ジョリーの場合は、そう言うキャラだからそれでOK。
派手だし胸もでかいし、悪評は今のところ聞いていないし、やはり見るしかない。

 冒頭は、ララ・クロフト(アンジェリナ・ジョリー)のアップ。
だが、実はそれが逆さまになり、頭を下にしてロープにぶらさがっている事がわかる。
そこからわざわざクルクルと何回も回転しながら、床へ着地。
何やら遺跡のようにも、実験室のようにも見える場所で、
怪しいロボットが現れて襲撃してくる。
ララは銃を取り出し、撃ちまくる。ロボットに飛び乗ってさらに攻撃。
これを倒す事に成功。ここは実は彼女の自宅である豪邸で、
友人のプログラマーであるブライスが、
ララを楽しませるためにロボットをプログラミングしたのだ。
彼女はこの豪邸で、執事と生活。ブライスは豪邸には入ろうとせず、外のバンで生活。
一方、執事の方はお上品な感じだが、
「危険な事はおやめください」とか、普通言いそうな事も言わず。
そしてララの父であるクロフト卿(ジョン・ボイド)は、考古学者なのだが
20年前に失踪し、死んだと思われていた。
(実は生きていたと言う展開になると思ったのだが、実はさにあらず)

 一方、イルミナーティという秘密結社は
数日後にある5000年に1回の惑星直列が近づくのを待ち望み、
その時しか使えない、時空を開く鍵と言うのを探していた。
これさえあれば、人類の運命を左右できるというしろものだ。
そのため、パウエルと言う男を派遣。
パウエルは必ず成し遂げると言うが、手がかりはまったくなかった。
ララは奇妙な音を聞いて、自宅の壁を破ると、そこに隠し部屋を発見。
さらに不思議な時計が。それはそれで貴重そうなのだが、
これを壊すと、中から曰くありげな星座盤が出てきた。
ララはパウエルに出会い、星座盤を見せるとただならぬ関心を示される。
続いて恩師である人物に相談するが、この人もパウエルに抱き込まれている。
さらにライバルのアレックスも、今回はパウエルの手伝いをしているらしい。
その夜。ララは自宅の豪邸で、天井からロープを吊るして、それでトランポリンみたいに
宙回転したりしてトレーニングする。
だが、何者か一味が屋敷に潜入するのを察知。ブライスも気がつくが、ドアを閉じられて出られず。
センサーとか隠しカメラの情報を無線で連絡し、ララはとにかく撃ちまくる。
ロープを利用して敵を次々倒し、車庫へ行ってバイクに飛び乗り
ジャンプして空中で撃ったりして倒す。
だが、敵が多かったためか、星座盤は盗まれた後。
執事も銃を構えて用意するが、荒っぽい事は苦手なのか、時間がかかりすぎて間に合わず。

 細かい事は忘れたが、巨大な力を得るためには、3つの星座盤だかを合わせなくてはならない。
どうやって情報を得たか、ララはアンコール・ワットの遺跡へ。
アレックスとパウエルらは正面から発掘するが、ララは不思議な少女に導かれて裏口を発見。
気がつくと、少女は消えていた。
先に中へ入るが、すぐに一味に追いつかれる。
ここでは巨大な石版を破る事で、破片を得られるのだが、
簡単にはできそうもないので、結局協力する事に。
天井から釣られた石でブランコのようにして振り、石版にぶつけると破片がとれるらしいが
勢いが足らないと、ララが上に乗り、揺さぶって石版を破る。
すると、周囲の石像が動き出して、一味を襲う。当然、下っ端は次々やられ、遺跡自体が崩れる。
ララがかけらを奪い、パウエル一味の銃弾から逃れて逃走。
パンフレットによると、ベニスにも行った事になっていて、
そこでもう1つの破片を入手したに違いないが、どっちが入手したかもまったく記憶がない。

 破片がそろったら、あとはそれをシベリアにあると言う洞窟の
星座盤にセットすると完成らしい。
どういう心境の変化か、ララはパウエル一味と協力して向かう事に。
ここでも謎の少女が道案内。そりに乗って問題の洞窟を見つける。ララは寒くても薄着だ。
そこには、太陽系の惑星をモデルにした立体の星座盤が。
3つの破片を合わせると、これが自転のように動き出す。
イルミナーティの幹部らもかけつけ、成功を喜ぶが、
パウエルは一人占めする気で、幹部らを全員射殺。
アレックスも投げたナイフで刺されて死ぬ。
ララらは動く星座盤に乗り、何やらを最初につかんだ方が勝ちに。
はさまれて死ぬやつとかも出るが、最後の破片をセットした時か
破片を組み合わせた時か何かで、最終局面に。
景色が変わって、異次元ぽい空間で、上の方に力を得られそうな石があり、
ララとパウエルが走って競い合う。ララがそれをつかむと時間が止まり父と再会。
彼女は時空を制御できるようになったのだ、と過去の父に教えられる。
老人がよみがえる事は摂理に合わないとか、何とか言って父は去り、
気がつくと、パウエルがアレックスに投げたナイフが、ゆっくり飛んでいる瞬間に戻る。
ララはこれを素手で止め、手から血を出しながら、強引に向きを変えると
ナイフはパウエルの方向へ飛んでいき、パウエルに刺さって彼は死ぬ。
一味はこれまでと感じたか逃走。
洞窟は爆発し、ララはアレックスを連れてそりで脱出する。
自分の屋敷に戻ったララは、ドレスで父の死を悲しむ。
心配する執事やブライスら。
悲しんでる姿は似合いませんとか何とか言われて、
執事に渡された銃を構え、また冒険よとか言って笑う。

 と言うわけで、とにかくアンジェリナ・ジョリーの一言につきる。決まってる。
銃を撃ちまくってかっこいい女性は、
「グロリア」のジーナ・ローランズくらいしか思いつかないが
あちらはおばはん。こちらは美女。胸もでかいし、肌を出した衣装も良い。
唇が出てるあたりが、マイナスにもなりそうだが、彼女の場合はOK。
跳んだりはねたりの派手なシーンも、マンガと言われればその通りなのだが
何しろそう言う映画なのだから仕方がない。
謎解きとかの面白みは、さほどなく、
最後はインディ・ジョーンズのオカルト的パワーが見せられるのが
良かったのか悪かったのか。
銅像と戦うあたりも、ハムナプトラかと錯覚させられるし。
敵が最終的に1人だけになってしまうのもマイナス。
と言うわけで、作品的には、スピーディな展開にごまかされつつ
実は内容がないのだが、かっこよかったから良しとする。続編には出ないらしいけど。
 



 トゥームレイダー2(2003)を見た。

 アンジェリーナ・ジョリーは近年注目株の女優さんで、
ちょっとラテン?風の風貌で、セクシー系もヘッチャラだが、
なぜかボランティアにも力を入れてるなんて、特異なキャラだが、
決まってる事だけは間違いなく、決まってる女優さんと言うのは好きだし
前作でもやたら撃ちまくってかっこよかったから、今回も見る。
(作品自体の印象はあまりないんだけど)
監督がヤン・デボンで、自身のヒット作「スピード」の続編ではずした過去があるが
今回は、他人の作品の続編でどうなる事やらと言う気もするが、とりあえず見る。

 冒頭は海面をカメラが高速で進み、タイトルが表示される。
ギリシアのサントリーニ島で結婚式をしていた一家。
だが、そこで大地震が発生し、建物等が崩れる。
それからしばらくして、この地域に世界中のトレジャー・ハンターが集結する。
主人公ララ・クロフト(アンジェリーナ・ジョリー)の仲間も船で沖へ出ているが、
肝心のララが来ないのでやきもきしていると、
水上バイクでわざわざ回転とかしながら派手に現れる。
アレクサンダー大王が世界中から集めた財宝が、
「月の神殿」と言う場所に納められ、紀元前330年に火山の噴火で埋もれたのだが、
その財宝が海底で見つかり、今回の地震で2300年ぶりに姿を現したと
皆は考えたのだ。
一同は財宝が見つかった付近を捜索するが、
ララはコンピュータで海流を計算していて出発が遅れたのだ。
海流を逆にたどれば、神殿の位置は皆が探しているのとは別。
そこへ乗り込んだララは、海底に隠された神殿を発見する。
何やら驚きを持って見るララは、アレクサンダー大王の像の胸にあるメダルと、
黄金の玉を取り出す。
ところが、そこへ彼らを尾行していたチェン・ロー一味が現れ、仲間を殺害。
メダルと球も奪われ、再び地震が起きて戦いもそこそこに何とか脱出する。

 屋敷で負傷の治療をするララのもとに、MI6の連中が集まってくる。
玉を奪った黒幕は、ノーベル賞受賞の科学者ジョナサン・ライス博士。
彼はバイオ・テロの道具を売りさばく、生物兵器設計の第一人者だったのだ。
金持ちを脅して、さらに資金源を得た彼が
バイオ兵器と称して手に入れようとしていたのは、
究極の兵器と呼ばれる「パンドラの箱」だった。
東方遠征に出たアレクサンダー大王が発見し、
「生命のゆりかご」と呼ばれる場所に封印されたと言うパンドラの箱。
玉には、その「生命のゆりかご」の場所が示されており、
もし博士が箱を入手したら、世界は最悪の事態になりかねない。
女王陛下からも調査の依頼を受けたと知り、ララはこの件の調査を承諾。
チェン・ローを追うためには、かつて組織に潜入した
ララの元恋人テリーの協力が必要だ。
このテリーを演ずるジェラルド・バトラーは、次期007候補にもなっている人だ。
彼は英海兵隊から傭兵になったため、今はカザフスタンの刑務所に入れられていた。
ララが手を回し、出所する事となったテリーと共に、
2人はチェン・ローがいる中国の山奥へ向かう事に。
まともなルートでは無理だとか言って、2人は万里の長城をバイクで疾走。
跳んだり跳ねたり派手なアクションを展開するが、こんな目立つ事をするなら、
正面から行くのと大して変わらないのでは。
結局、潜入するには捕まるしかないと言う事で、2人は捕らわれ、処刑されそうに。
しかし、何とか切り抜けてチェン・ローと、
いっぱい並べてある仏像とかの間で撃ち合ったりして倒し、
洞窟の出口からたらしたロープを逆さまに滑り降りながら、銃撃で倒して脱出。
メダルは取り戻したが、玉はチェン・ローの弟ジェンが上海に持っていったらしい。

 そこで2人は上海へ。引き渡しの場所で待機すると
博士のヘリが現れて金と交換する事になるが、
博士もマトモに金を渡すはしなかったりして、
三つどもえで撃ち合いになったりするが、玉だけは博士に持ち去れら手しまう。
しかし、ララはヘリが飛び去る前に、箱に発信器をつけていたので
それを追って香港へ行く事に。
博士は香港の巨大ショッピンク・モールの中にある研究所で、
その玉の地図の解読を急がせていた。
見張りを倒して潜入したララは、デジカメで玉の写真を助手プライスへ送信。
これを解析したプライスは、玉の模様が音波を意味しており、
これが地図の解読の糸口になるところまで突き止める。
ところがそこへ博士一味が戻ってきたので、博士らの装置を破壊。
つかんだ情報を教えず撃ち合いの末逃走。
エレベータで上へ行き、世界で最も高いと言うビルの屋上から、
ムササビみたいなスーツでジャンプし、追っ手を振りきる事に成功。
しかし、高層ビル群なのに、隣のビルにぶつかったりはしないのだろうか。
ララはテリーと親密になってかに見せるが実は彼を信用していなかった。
テリーは研究所で博士が入ってきた時、事前に気づいたのに彼を撃たなかったからだ。
彼に手錠をつけてララは一人で台北へ。
そこで船で生活する一家の船に強引に乗り込んで、
そこでプライスから送られてきた音波を流すと、
玉から今でも作るのが大変そうな映像が再生される。
それはキリマンジャロのジャングルの光景。
ここにこそ「生命のゆりかご」があるに違いない。
ララは向かう事にするが、何とか脱出したテリーも偶然この船に乗り、
彼女の行き先を知る。

 ララはマサイ族の旧友コーサに再会。
彼の案内で、「神の山」と呼ばれる場所へ向かう。
そこへは、誰も近づいてはならないと言われており、村人はララをも止めるが
その目的を知り行かせる事に。
だがその先には、得体の知れない「影の戦士」が待っていると言う。
博士の一味は、プライスと執事のヒラリーを人質にして先回りしていた。
仕方なく、ララは彼らの道案内をするハメに。
だが、影の戦士という謎の怪物が、博士の手下を次々倒していく。
むやみに動かねばやられず、
あっという間に生き延びたのはララとコーサと博士くらいに。
そして、その先には、「生命のゆりかご」と呼ばれる神秘的な井戸が。
コーサはここに残る事にして、ララと博士が中へ。
そこは方位も上下もない不思議な空間で、
2人は必死に箱を探し回り、ついにそれを発見。
それは何やら液体の上に浮いていた。
テリーもかけつけにらみ合いになるが、何とか箱を手に入れようとする博士。
だが、博士は液体に落ちて死んでしまう。
抱き合うララとテリーだったが、テリーはそのまま去る気はなく、
箱を持ち帰って儲けたいと言う。
それは最悪の事態をもたらすと反対するララ。
どうしても持ち帰る事をあきらめないテリーを苦渋の末、ララは射殺。
自らも箱を開けたいという誘惑にかられるが、
それを閉じて液体の上に置いて立ち去るのであった。

 と言うわけで、男勝りの決まってるお姉ちゃんアンジェリーナ・ジョリーが
再び考古学者で、かつ荒っぽく銃とかを振り回す女性を演ずる事に。
今回はMI6の依頼で動くし、考古学が専門なんて話も考えれば、
ボンドものやインディものの女性版としてシリーズ化を企んでる感じ。
見せ場を派手にしようとするあまりか、行動が無謀すぎる気がする。
まあ、派手なアクションでテンポ良く見せ飽きさせないが、
世界各地を飛び回っているに見せて、アジアがやたら多いとかも気になるし、
何かラストの相棒との確執もとってつけたような感じだし。。。
と、いろいろケチをつけたいところだが、
実際のところ全体としてこぢんまりとまとまっていて、
ヤン・デボンとしては、スピード2のような失敗作ではないと思うが、
だからと言って、熱狂させられるほど面白い作品でもなく、まあ及第点程度。
 

12モンキーズ

監督 テリー・ギリアム

 97年ウイルスで50億人が死に、残された者は地下に潜った。
囚人コール(ブルース・ウイルス)は、特赦目当ての任務で、
過去へ戻り、12モンキーズの謎を探る事となるが、誤って90年へ。
精神病院へ入れられ、患者ジェフリー(ブラッド・ピッド)の協力で逃走。
帰還したコールは改めて96年へ。医師ライリー(マデリン・ストー)と再会する。
コールはジェフリーが父(クリストファー・プラマー)が開発した細菌を盗み
12モンキーズと言う団体で動物愛護を訴え、細菌をばらまいたのだと考える。
半信半疑のライリーも、コールが井戸に落ちた少年の事故を予言した事で信用。
だが、コール自身がすべて幻覚ではと思い始める。
ジェフリーらは動物園の動物を放っただけで、細菌とは無関係だった。
しかし博士の助手こそ犯人と気づき、コールは空港で彼を追うが、警官に射殺される。
だが、未来から助手を始末するために科学者が訪れていた。

 と言うわけで、少年期に自分が射殺されるシーンを目撃していた人物が、
タイムトラベルを通じて奇妙な体験をすると言う話は面白いのだが、
結局、12モンキーズは全然事件に無関係だったと言うのは困りものだ。

VHS
 

トゥ・ザ・ワンダー(2012年米)

男 (ベン・アフレック)
男の恋人 (オルガ・キュリレンコ)
タチアナ 恋人の娘
男の幼なじみ
神父  (ハビエル・バルデム)

 男はフランスで知り合った恋人と娘を、米国に連れ帰る。
当初、娘タチアナは2人の関係を祝福するが、やがて故郷に帰りたがる様に。
タチアナは父親の所で暮らす事になるが、恋人は男と結婚して永住権を得る。
だが、次第に2人の関係は冷めていき、浮気もする様に。
離婚裁判の末、恋人はフランスに戻り、解放されたと感ずるのだった。

 と言うわけで、寡作で知られるテレンス・マリック監督作。
主演はベン・アフレックで、恋人役がオルガ・キュリレンコ。
ベンはパリでオルガと親しくなり、オルガの娘も含めて米国へ移り住む。
だが、オルガの娘は故郷へ帰りたがり、結局父親の所へ。
オルガとも何やらすれ違う様になり、彼女も帰国すると言う話。以上。
他の映画ならタイトル前の5分で描きそうなエピソードを2時間かけて描く。
セリフは極端に少なく、役名はあるらしいけど、セリフには出てこない。
恋に落ちていく描写や、すれ違うようになった描写はあまりない。
場面が変わるとそうなってる印象。
ベンは幼なじみとも親密になる描写があるが、差し込んでる感じなので、
今の話なのか、回想なのかわからない。
テーマさえつかめない。男女の愛の不安定さを描いたって事なんすかね?(今考えた)
マリック監督の旧作で難解と思った事はなく、
むしろ味のある監督だと思ってたけど、これはお手上げ。
見せ方がまったくなっていないのか、私に何かが欠落していると言う事だと思います。
監督:テレンス・マリック

TV放送 2014/07/13 WOWOW 2100-2252
 

逃走車(2012年米)

マイケル・ウッズ (ポール・ウォーカー)
レイチェル検事 車に乗っていた女性
スミス刑事 電話で話した相手
ムズカ判事 レイチェルが信頼する人物
アンジー 別居中のマイケルの妻

 別居中の妻アンジーに会うため、南アフリカの空港に到着したマイケルは、
レンタカー屋の手違いで、頼んだのとは別の車に乗ってしまう。
その後、スミス刑事と言う人物から連絡があり、車を倉庫まで届けろと言われる。
マイケルは従おうとするが、
トランクにレイチェルと言う女性が捕われているのに気付く。
彼女は警察署長が人身売買に関与している証拠をつかみ、命を狙われていると言う。
一味の襲撃を受け、妻アンジーが大使館に避難するのを確認するが、
レイチェルが撃たれて負傷。助からないと覚悟した彼女は、証言を録音。
ムズカ判事に渡せとマイケルに託して死ぬ。
検事殺害容疑で手配されたと知ったマイケルは、対決を決意。
車を暴走させ、パトカーの追跡をかわして裁判所に到着。
警官に包囲されるが、マイケルはキャスターを人質にレイチェルの録音を放送させる。
真相を知った警官に署長らは逮捕され、
マイケルは正義を守った英雄と報じられるのだった。

 と言うわけで、急死したポール・ウォーカーのアクション作。
別居中の妻に会うため、南アフリカを訪れたウォーカー。
手違いで用意されたレンタカーには、女性検事が捕われていて、
事件に巻き込まれると言う展開。
ヒッチ的な設定な上、ワイルドスピード的な走りに特化したアクション期待するよね。
ところが、時間配分がうまくなくて、
女性が捕われていているのに気づくのは1/4くらい進んだところ。
女性がやばい情報を持ってると知ったところで半分経過。
ウォーカーが対決を決意したのはラスト1/4。
肝心のカーアクションも今一つ盛り上がらず。期待させておいて、煮え切らない感じ。
物語が、レンタカーの内部か、周囲だけで展開するのは面白い。

TV放送 2014/01/29 WOWOW 1445-1614
 

逃走迷路(42)

監督 アルフレッド・ヒッチコック

 飛行機工場に勤めるケインは、火事で親友のケンを失う。
だが、警察は彼の放火と考え、ケインが言うフライと言う男は存在しないと判明。
ケインは、フライが持っていた手紙に書かれていたスプリングス牧場へ。
主人のトビンは無関係と言うが、フライ宛の手紙が届き、仲間とわかる。
ケインは警察に突き出されるが、スキを見て手錠のまま逃走。
山小屋で盲目のマーティンに助けられ、ソーダシティと言う町へ行く事に。
だが、同行する姪パトリシアは、ケインをなかなか信用できない。
サーカスのトラックにかくまわれ、ソーダシティへ到着。
破壊工作員に合流し、スパイの巣窟であるニューヨークのサットン夫人邸へ。
だが、パトリシアが捕らえられ、正体が判明。逃走に成功したケインは、
連中の狙いが新造艦の進水式とにらみ、現場へ急行。フライに気づき、爆破を阻止。
一味は隠れ家へ逃げるが、パトリシアが警官を呼んだため、フライ以外は捕まる。
逃走したフライは自由の女神の展望台へ。ケインも急行。
無実を証言しろと脅すが、あわてた拍子に、フライは宙づりに。そのまま転落する。

 というわけで、ヒッチコックの巻き込まれサスペンス。
破壊工作員の集団が、たいしてすごそうには見えない。
自由の女神のラストは印象深いが、悪役が落ちただけではどうという事もない。
しかし、あんな危険な展望台があるのか?

TV放送 92/09/28  BS11  22:00-23:51
 

ショーン・コネリー 盗聴作戦(71)

監督 シドニー・ルメット

 10年ぶりに出所した金庫破りのデューク(ショーン・コネリー)は
恋人エブリー(ダイアン・キャノン)のマンション住人から、金品を一気に盗む計画。
刑務所仲間のキッド(クリストファー・ウォーケン)や、
ゲイの骨董屋トミー(マーチン・バルサム)らも仲間に、準備を進める。
FBIや国税庁等は、彼らを危険視し盗聴していたが、つながりに気づかなかった。
組織は、手下パレリの処分を条件に資金援助。ついに決行される。
警備員を捕らえ、1軒ずつ押し入り金品を奪う。子供が無線で警察に連絡。
パレリを射殺すると、警察が突入。キットらは逃走に失敗して死に、ポップらも逮捕。
警察は、エブリーの部屋が盗聴されている事に気づき、隠れていたデュークを発見。
不法盗聴が発覚するのを恐れた各組織は、録音テープを処分した。

 と言うわけで、痛快な強盗ものかと思えば、盗聴が意味不明的に関わり、
それを除くと、ずいぶん陳腐な話に過ぎない。音楽はクインシー・ジョーンズ。

TV放送 94/05/10  BS11  21:00-22:40
 

塔の上のラプンツェル(2010年米)

ラプンツェル プリンセス
フリン・ライダー 盗賊。本名はユージーン
ゴーテル 魔女。ラプンツェルを育てる
スタビントン兄弟 ライダーの仲間(ロン・パールマン)

 伝説の花で重い病気から回復した妃は、娘ラプンツェルを産む。
だが花の力で若さを保っていた魔女ゴーテルが、ラプンツェルを連れ去ってしまう。
ゴーテルはラプンツェルを塔に閉じ込め、外へ出る事を禁ずる。
盗賊のライダーは、スタビントン兄弟と共に、城からティアラを盗み出す。
追っ手から逃げるため、兄弟を見捨てて退散。
隠された地にある塔を見つけるが、ラプンツェルに捕われてしまう。
ラプンツェルは外でもやっていけると自信をつけるが、ゴーテルは取り合わない。
そこで、ゴーテルの留守中に、ライダーに外へ連れ出すよう求める。
年に1回プリンセスの為に揚げていると言う灯りを見るためだ。
途中、荒くれ者の店で賞金首のライダーが捕まるが、
ラプンツェルが皆にも夢があるはずと説得。
追っ手から逃れ、負傷したライダーは、
ラプンツェルの長い髪にケガを治す力があり、髪を切るとその力が失われると知る。
追いついたゴーテルはラプンツェルに、
ライダーの目的はティアラで、既に立ち去ったと伝える。
捕らわれてたライダーは処刑される事になるが、荒くれ者たちに助けられて逃走。
塔に戻ったラプンツェルは落ち込んでいたが、
ふとした事から自分が消えたプリンセスだと気付く。
ライダーは塔にかけつけるが、ラプンツェルがゴーテルに捕われていた。
ラプンツェルは観念するが、ライダーは彼女の髪を切ってしまう。
すると魔法が失われ、急に老いたゴーテルは塔から落ちて死ぬ。
負傷したライダーは弱るが、ラプンツェルの髪の魔法はもう使えず、息絶える。
だが、ラプンツェルの涙がこぼれると不思議な力で息を吹き返す。
ラプンツェルは城へかけつけ、国王夫妻と再会。
ライダーも本名のユージーンに戻り、ラプンツェルと結婚するのだった。

 と言うわけで、ディズニーのプリンセスもの。
魔法の髪を持つプリンセスのラプンツェルは、
その力を独り占めしようとする魔女にさらわれ、隠された地にある塔に幽閉される。
外へ出てはならないと教えられた彼女だったが、
盗賊のライダーが連れ出してしまうと言う訳。
前作のプリンセスと魔法のキスは変化球で個人的には面白かったが、
世間的には不評だったようで、直球に戻したと言う事らしい。
いかにもなヒロインとヒーローが出て、それなりのアクションがあって、
映像が異様にきれいなので、まあまあ面白いです。

TV放送 2012/11/18 WOWOW 2000-2141
 

トゥモローランド(2015年米)

フランク・ウォーカー バッチをもらった(ジョージ・クルーニ)
ケイシー・ニュートン バッチをもらった
ネイト ケイシーの弟(エクスタントの人造人間)
アテナ ロボット
ニックス総督 フランクの仲間だった

 1964年。フランク少年はニューヨーク万博の発明コンテストに、
ジェットパックを持ち込む。
実際にはまだ飛べないのだが、審査員の娘アテナに気に入られ、バッチを渡される。
それを持って、ディズニーランドのイッツアスモールワールドに乗ると、
隠されたコースへ進む。
着いたのは、未来都市の様な場所で、ジェットパックで自在に飛び回れるのだ。
 現在。ケイシーは、NASA職員である父親が失職するのを妨害しようと、
施設に侵入して逮捕される。
釈放されるが、所持品に見知らぬバッチを発見。
父が触れても何もないが、ケイシーが触れると、未来都市へ移動するのだ。
だが、電池切れで機能しなくなってしまう。
 ケイシーは、バッチが万博のピンバッチと突き止め、出品した店へ。
何者かの攻撃を受け、アテナと言う少女に助けられる。
ロボットだったアテナは、
あれが最後のバッチで、ケイシーが来ないとあの世界が消えると言うのだ。
 ケイシーは、大人になったフランクの家に置き去りにされる。
フランクは君の出番はないと言うが、追っ手が来たと知って一緒に逃げる事に。
 再びアテナと合流。アテナは、ケイシーが最後の候補だと言う。
そこで転送する装置に乗ってパリへ。
さらにエッフェル塔に隠されたロケットで、別世界へ飛ぶ。
 未来都市に到着するが、そこは人気がなくなっていた。
フランクは現れたニックス総督に、ケイシーなら地球を救えると言う。
 フランクの発明した装置では、地球の過去や未来を見る事が可能だったが、
戦争や地殻変動によって、58日後に地球の終わりが来るとわかった。
地球人を避難させる事は可能なのだが、彼らは残虐だとして見送られていた。
反発したフランクは強制送還されたのだ。
ニックスは、文明が崩壊する様子を、ゲームや映画にして与えたが、
人類は喜ぶばかりで、回避しようとはしなかった。
 あきらめられないフランクが暴れ出し、装置を爆破してニックスが下敷きに。
フランクを助けようとして、アテナが撃たれてしまう。
アテナは、夢見る人を探していたが、また見つけたと言って機能停止する。
 ケイシーは地球への扉を開いて、エンジニアとして父を招く。
さらに、世界各地へロボットを送り込み、
夢見る者を探し、大勢がスカウトされるのだった。

 と言う訳で、ジョージ・クルーニが出てるSFドラマ。
少女ケイシーは、未来世界へ移動できるバッチを手に入れる。
その秘密を探る内、同じようにかつてバッチを手に入れたクルーニと出会う展開。
ディズニーランドに隠されたコースがあるみたいな宣伝のされ方をしたが、
本編にはあまり関係ない。
地球の運命をめぐって2つのグループが争う話で、
双方が何をしたかったのかは、いまいちピンと来ない。
ケイシーの弟がエクスタントの人造人間で、ちょい役なのに存在感を見せる。

TV放送 2016/05/03 WOWOW 2100-2310
 

トゥモロー・ワールド(2006年米英)

セオ・ファロン (クライブ・オーウェン)
ジャスパー セオの友人(マイケル・ケイン)
ジュリアン セオの元恋人。テロ組織のリーダー(ジュリアン・ムーア)
キー 娘
ミリアム 仲間
ナイジェル 大臣。セオのいとこ

 2027年。人類は生殖能力を失っており、
世界一若い少年が殺されたニュースが、世界中を悲しませていた。
ロンドンで働くセオは、元恋人ジュリアンがリーダーであるテロ組織に拉致される。
彼らはキーと言う娘を保護しており、通行証が必要だと言うのだ。
セオはいとこである大臣から通行証を入手するが、彼の同行が条件とされていた。
セオらは移動するが、襲撃を受けてジュリアンが死ぬ。
実は、キーが奇跡的に妊娠したと知ったセオは、公表すべきと言うが、
一味はプロジェクトへ連れていくと言う。
襲撃したのが、裏切った一味だと気付いたセオは、キーを連れて逃げ出す。
山奥に住む友人ジャスパーの所へ逃げ込むが、
ここも襲撃を受けて、ジャスパーが殺される。
協力者ミリアムの助けで、不法移民に紛れるが、
彼女が連行され、再びセオとキーだけに。
やがて陣痛が始まり、キーは女の子を出産。撃ち合いに巻き込まれ、セオは負傷。
だが、赤ん坊がいると知った兵士たちは、彼らを逃がす。
誰が何と言おうと赤ん坊を渡すなと言い残してセオは死に、
不安なキーの前に、トゥモロー号と言う船が現れるのだった。

 と言う訳で、クライブ・オーウェン主演の近未来(否定的な方)もの。
理由は不明だが、人類が出産できなくなり十数年。
一応は政府は存在するが、治安は悪化していた。
オーウェンは、テロリストとなった元恋人ジュリアン・ムーアの依頼で、
少女を連れて逃げる事に。
実は、少女は奇跡的に妊娠していたと言う訳。
ジュリアンの他、マイケル・ケインも出ているが、いずれもちょっと出て退場。
後はオーウェンと少女の逃避行が続く。
少女が人類の希望として描かれるのかと思えば、
そうでもなさそうな雰囲気で、この先どうなるかは不透明なまま。
オーウェンが、なぜ使命感に目覚めたかもピンと来ない。

TV放送 2015/09/02 イマジカ 2100-2249
 

トゥルー・クライム(1999年米)

クリント・イーストウッド監督

 記者エベレット(クリント・イーストウッド)が不倫していた部下ミシェルは
運転を誤り事故死。上司(ジェームズ・ウッズ)の指示で、
彼女が取材するはずだった死刑囚フランクを取材する事に。処刑は今日だ。
エベレットは取材を続けつつ子供の面倒も見るが、妻との仲は悪化している。
フランクは白人女性をコンビニで射殺。目撃者はいないが、世間の反発を受けており
処刑延期の見込みはない。会計士は血だらけの銃を持って逃走したと証言するが
店の台が邪魔になって見れないはず。フランクによれば、トイレに行くと銃声が聞こえ
エイミーが倒れていたので銃を取り上げ、会計士に誤解されたと思い逃走したと言う。
ウォレンと言う少年も目撃証言したと知り、彼を捜すが、3年前に殺されたと判明。
ウォレンの祖母がするペンダントが、エイミーの物であると気づき
彼女を連れだして知事宅へ急行。ミシェルが事故を起こしたカーブも通過。
処刑が開始し、薬が投与されるが、中止され、昏睡からフランクは回復。
だが、エベレットは妻と離婚する。

 と言うわけで、イーストウッドはアクション・サスペンス系から離れないのが
好感が持てるが、浮気性の記者と言うのは、ちょっと合わない感じ。
死刑寸前に無罪を証明して助かるという話は、他にもいろいろあるので
それほど新味はない。妻と離婚するラストもひっかかる。

TV放送 2001/05/13 BS05 2000-2210
 

トゥルー・グリッド(2010年米)

マティ・ロス 父を殺された娘
コグバーン 連邦保安官(ジェフ・ブリッジス)
ラビーフ テキサスレンジャー(マット・デイモン)
チェイニー 犯人(ジョシュ・ブローリン)
ネッド・ペッパー チェイニーの仲間らしき男

 とある町を少女マティが訪れる。
彼女の父は、チェイニーと言う男に殺されたのだ。
マティは大人顔負けの交渉術で、葬儀代を値切り、
殺された馬を弁償させ、さらに新しい馬まで手に入れる。
続いてチェイニーを追うよう保安官に依頼するが、忙しくて無理と言われる。
そこで連邦保安官コグバーンを雇う事に。
凄腕と言うコグバーンは、飲んだくれでなかなか本気にならないが、
金をちらつかせて、ようやく承知させる。
一方、テキサスレンジャーのラビーフが現れ、協力を求める。
彼によると、チェイニーは数々の事件で手配されており、他の地で裁きたいと言う。
あくまで父の仇として裁きたいマティは、この話を拒否。
コグバーンは、賞金狙いのラビーフと話をつけ、マティを置いて出発してしまう。
気付いたマティは馬で川を渡りきって追い付き、
再び金をちらつかせてコグバーンを味方に。ラビーフは置き去りにする。
コグバーンはチェイニーの居場所を知っているらしいネッドを捕らえるが、
ネッドは白状せず、結局始末してしまう。
コグバーンが一味をおびき出し、ラビーフが遠方から始末。
今度はラビーフが襲われるが、コグバーンが救出。チェイニーが現れ、にらみあいに。
コグバーンもやられ、マティがチェイニーを射殺。
だが反動で穴に落ち、毒蛇に噛まれてしまう。
コグバーンはマティを引き上げ、必死に医師の所へ連れていった。
 それから25年。片腕となったマティは、
何度もコグバーンと連絡を取ろうとしたが、応答がなかった。
だが突然、彼から手紙が届き、サーカスにいると知らされる。
マティはかけつけるが、数日前に死んだと知る。ラビーフの消息はわからないままだ。

 と言うわけで、西部劇全盛時代は遥か昔だが、
最近も時々いい味を出してる作品が登場。
撃ち合いメインの話もあるが、本作はロードムービー的。
ジェフ・ブリッジスは、凄腕との評判だが、
ちょっと怪しい所もある飲んだくれの保安官。
一応は娘の依頼を受けるが、金を持ち逃げしかねない雰囲気あり。
マット・デイモンは、自称凄腕のテキサスレンジャーだが、
どこか頼りなさげで、賞金稼ぎのために娘を利用しようとする。
そんな一癖ある連中を向こうに、一歩も引かない存在感を見せるのが主役の娘。
泣いてばかりの母を置いて荒くれ者の町へ単身出向き、大人との交渉で金と馬をせしめ
荒馬を乗りこなしたり、川を渡り切ったりもする。
一応はブリッジスがリーダー的に犯人を追うが、最後には娘が奮戦すると言う展開。
物語は割に突然終わり、25年後の大人になった女性が登場。
敵討ちの際に片手を失うが、相変わらず男勝りで、
男に皮肉を言って去っていくあたり、カッコいい感じ。
大人の女性や、少年が活躍する西部劇はあっても、少女が活躍するのは思いつかず、
なかなかあっぱれな感じ。実際はリメイクらしいんだけど。

機内上映
 

トゥルーナイト(95)

監督 ジェリー・ザッカー

 キャメロットのアーサー王(ショーン・コネリー)は、
隣国レオネスの王女グイネビアと政略結婚。だがマラガント一味が反乱を起こす。
剣が自慢のランスロット(リチャード・ギア)は、王女を救い彼女に惹かれる。
アーサーはランスロットを認め騎士に。しかし王女を愛するあまり、去る事を決意。
止める王女と抱擁するのを目撃され、2人は反逆罪で公開裁判を受ける事に。
しかし、マラガントの襲撃を受け、アーサーは負傷。
ランスロットはマラガントを倒し、アーサーは王女を譲り死ぬ。

 と言うわけで、ザッカー兄弟の1人が監督したまたもマトモな話。
コネリーは相変わらずの貫禄だが、今回はリチャード・ギアが主役。
結局、不倫の話で、譲って死ぬからいいようなものの、あまりスカッとしない。
音楽はジェリー・ゴールドスミス。

TV放送 97/07/15  BS05  21:00-23:15
 

トゥルーマン・ショー(98)

監督 ピーター・ウィアー

 シーヘブンと言う町に住む保険外交員トゥルーマン(ジム・キャリー)は
死んだはずの父を町で見かけ、何者かが連れ去って以来、身の回りの異変に気づく。
彼はかつてローレンと言う女性と恋に落ちるが、彼女は本名はシルビアだと言い
皆が芝居していると言うが、正体不明の男に連れ去られた。
フィジーで療養していると聞き、トゥルーマンもそこへ行くと言い出す。
だが父の溺死以来、橋を渡るのに苦戦。そこを過ぎても山火事や原発の事故。
一味に捕らわれ、妻メリルも怪しい。どうも自分以外の皆が演技しているようだ。
クリストフ(エド・ハリス)は、トゥルーマンの人生を30年以上演出。
17億人が誕生から見守る人気番組だ。死んだはずの父役がちん入し物語に苦戦。
さらに、トゥルーマンが外へ出ないよう、水を怖がらせるよう工夫した。
メリル役の女優が耐えきれず去り、平穏な生活に戻ったかに思えたが
トゥルーマンはカメラのスキを見て脱出。クリストフらは大騒ぎに。
海から逃げたとわかり、嵐を起こすが失敗。海の果ての壁にぶつかる。
クリストフは、君にとっての真実は中にあると言うが、
トゥルーマンは聞き入れず外へ。見守る視聴者は大喜びする。

 と言うわけで、マスメディアの発達でプライバシーがなくなると言う話が
行き着くところまで行ったらこうなると言う物語。
ジム・キャリーだからできた役と言う気もするが
どうも最後に抜け出す痛快感はあまりない。

TV放送 2000/05/28 BS05 2000-2144
 

トゥルーライズ」(94)を見た。

 結論から言うと、ここ数年、シュワちゃんの出る映画は、
コメディだろうとアクションだろうと見ているので、
この映画も見ないわけにはいかないのだが、もちろん急いで見るに至った理由がある。
このトゥルーライズと言う映画は、真実のウソと言う珍妙な題名だが、
それは、主役のシュワちゃんがスパイでありながら、
奥さんは全然それを知らないと言うあたりに、その意味あいが隠されているようだ。
そんな主旨だから、スパイ活動の方は、
普通のスパイものよりも、さらに虚構の部分を強調しているように思える。
と言うわけで、ラストの見せ場として、
個人的に大好きなのに、滅多に見られない市街での空中戦が繰り広げられるらしい。
「ブルーサンダー」の、ロス市内でヘリ空中戦や、
「ダイ・ハード」のFBIのヘリが飛ぶシーンに大興奮したものだ。
思えば、映画はそもそもの始まりが汽車だったと言われるが、
列車ものと言うジャンルでは、必ずと言うほど屋根の上での格闘が欠かせない。
カーチェースもマンネリになると、飛んだり跳ねたりの派手な見せ場に演出する。
まったく個人的な趣味だが、自分はそう言う破天荒な見せ場が大好きで、
以前、個人的に映画を作ろうとした事があって、
見せ場には市街を飛行する戦闘機の上で格闘すると言う、
自然法則をまったく無視した場面を考えたものだ。
ところが、この作品では、市街を飛ぶハリアーの上で、
シュワちゃんが格闘しているようだ。これだけは見逃せない!!
そうした想いで、この映画を見る事となった。
監督は「ターミネーター」シリーズや「エイリアン2」のジェームズ・キャメロン。
奥さん役は、ジェミー・リー・カーチス。
シュワの組織のボス役でチャールトン・ヘストン等出ているが、関係ない。
見所はハリアーだけかも知れない。

 冒頭はスイスの屋敷。警備は厳重で、一般の人は入れそうもない。
周囲には池があるが、頑丈な鉄柵が作られている。
氷の張った水面下では、ハリー(アーノルド・シュワルツェネッガー)が
潜水服を着て、鉄柵を切っている。
氷を破って現れたハリーが潜水服を脱ぐと、中からはタキシードが。
まさに「007/ゴールドフィンガー」の出だしだ。
丘の上では、相棒のギブらが車の中で監視。
ハリーの耳には、超小型の無線機が隠されていて、見張りが遠ざかったのを連絡。
ハリーは厨房から屋敷内に潜入する。屋敷では何かのパーティが行われてる。
さも客のような顔をして、どこかの将軍とかにあいさつ。
ハッとするような美女も気になる。
彼はパーティ会場を通過し、窓から上の階のバルコニーへよじ登る。
そこの部屋には、パソコンが。怪しげな装置と接続。
パソコンを立ち上げると、アラビア文字だかなんだかでWINDOWSの画面に。
実はこの屋敷は武器商人の屋敷で、その情報を奪うのが任務。
車中のメカに強い奴が、受信するが、パスワードがあるため、しばし苦戦。
見張りが来たので、トイレを探してるようなフリをして、下の階へ。
もちろん、その間もメカに強い奴が奮闘し、情報の受信に成功する。
下に行くと、先ほどの美女が。ジュノーと名乗る美女は、ハリーに関心を示す。
招待客を装っているため、ギブがあわててジュノーについて検索。
ペルシャ専門の美術商とわかり、それを連絡。すかさず、そんな事を話してごまかす。
このジュノーに扮する女性、どこかで見たと思ったが、
「リトル・トーキョー殺人課」「ライジング・サン」の日系女性役だ。
警備員たちが彼を不審に思い始め、さらには侵入したらしき氷の穴を発見。
ギブは連絡するが、ハリーは彼女から離れようとせず、タンゴを踊る展開に。
つまらない政治家や実業家相手に飽きていたと言うジュノーは、ハリーに興奮。
さすがに退散する事になるハリーに、名刺を渡す。
無謀にも正面から出ようとするハリーだが、すかさず警備員に呼び止められる。
身分証を見せろと言われ、ハリーはリモコンで爆弾を爆破。
ひるんだスキに警備員を倒し、逃走。たちまち、警備員たちが追跡してくる。
ギブがあわてて車を発進。ハリーは林の中を走って逃げると、
追っ手はスキーやスノーモビルで追ってくる。
ハリーは銃を撃ちまくり、次々追っ手を倒す。弾を交換している様子はない。
ギブが目茶な運転でハリーを救出。逃走に成功する。

 そんな危険な日々を送るハリーだが、家に戻ると、妻子がいるのだ。
彼女たちには、コンピューターセールスマンと言う設定で、接しなければならない。
ギブが気を使い、プレゼントやそれらしい書類、そして結婚指輪を渡す。
15年間こんな日々が続き、帰宅も遅くなりがち。
妻ヘレン(ジェミー・リー・カーチス)は、退屈なシステムの話をする夫に飽き
世界の救世主のような存在を求めている所があった。
14歳の娘デイナは、一応はよい娘のフリをしているが、
影ではボーイフレンドと何をしているのやらわからない。
迎えに来たギブは、バージンと思ったら大間違い等と脅す。
彼が持ってきた新兵器は、タバコの箱の中に小型カメラが仕込まれ、
サングラスをかけると、カメラに映された映像が見える仕組みだ。
試すハリーは、居間に置かれたタバコの箱に無警戒のデイナが、
父の背広から金を抜くのを見て、ショックを受ける。
2人は、職場がある、とあるビルへ。
外見は普通のビルだが、エレベーターで進むと、
防弾ガラスに保護された警備員が機関銃を構え、侵入者を待ちかまえている。
2人はX線で持ち物検査をされ、声紋や指紋や網膜検査までして室内へ。
そこはオメガ・セクターと言う組織で、合衆国最後の砦と言われている。
長であるトリルビー(チャールトン・ヘストン)は、昨日の騒ぎに激怒。
だが、ハリーらは、この捜査で第三国に武器を売る連中を突き止めるのだとか説明。
よく考えると、この映画はここらへんの設定が、はっきりしていない気がする。
まずジュノーについて調査。資金源等が怪しいとわかり、彼女を調査する事に。
ハリーは偽名で彼女を訪問。ジュノーは彼の訪問に喜び、
ペルシャの古美術品を発掘している現場を見せる。
彼女は、政治家に顔がきき、他の同業者が持ち出せない物を持ち出せるのが自慢だ。
ハリーの帰宅後、発掘現場の作業員に見えた男が、ジュノーの前に現れる。
男はジュノーを殴り、監視されている身なのに、不注意だぞと怒る。

 妻ヘレンは、ハリーの誕生日にパーティをするので、早く戻れと連絡してくる。
電話は会社にあるのだが、オペレーターが会議中だが回すと称して転送。
ハリーはジュノー監視のための仕事をしていると、転送されてくるので、
もちろん早く帰るさ、ハニー等と言ってごまかす。
しかし、ギブが送る車を、何者かが尾行している事に気づく。
そこで、パーティに遅れる事は承知しながらも、ハリーは正体を突き止める事に。
まず、車を停車させ、ハリーだけが下車。手には例のタバコの箱だ。
タバコの箱は後ろを向いているため、2人の男がついてくるのを確認できる。
残りの1人は車に残っているため、ギブが監視する。
ハリーはそのままショッピングセンターへ。
そしてトイレへ入り、手洗いの所へタバコを置く。侵入者を監視するためだ。
トイレには個室に老人が1人いるだけ。小便をしていると、2人の男が侵入。
銃を構えているのを確認。近づいてくると、すかさず振り返り、格闘に。
1人の腕をつかみ、もう1人を撃つと、今度は腕を捕まれた方の男と格闘に。
銃を撃ちまくり、そこらの水道管が破裂し、あたりは水浸し。
老人の個室も、2人が格闘するため、壁がへこんだり、ドアがはずれたりで大変。
一方ギブは、後ろにバスが停車し、発進すると最後の1人がいないのでビックリ。
ハリーの危機とあわてて連絡。自らも急行する。
相手の男を倒し、尋問しようとするハリーだが、
乱入した男が機関銃を撃ちまくったため、男は射殺され、ハリーも逃げる。
老人がいるのとは別の列の個室に逃げたと考え、男は機関銃を乱射。
1つずつ個室を確認すると、ハリーが飛び出し、水浸しの床を滑りながら銃を拾う。
撃ち合いに、今度はやばいと感じた男は逃走。ガラスを突き破って歩道へ着地。
居合わせたギブは、銃を向けるが、機関銃を乱射される。
電柱の影に隠れると、なぜかこれが1発も当たらない。
ハリーもかけつけ、逃げる男を追うため、ギブは車、ハリーは走って追う事に。
男は、車道を走り抜け、後はお約束の、よける車が衝突しまくり。
走ってきたバイクの男を引っ張って、バイクを奪って逃走。
ハリーも走っては追えないため、騎馬警官の馬を拝借する事に。
バイクはホテルへ入り込み、その厨房やロビーをかけぬけ、馬も後を追う。
周囲の人々は唖然とするばかりだ。
バイクは展望エレベーターへ乗り込み、最上階へ。
ハリーも馬に乗ったまま別の展望エレベーターへ。
降りようとしていた客夫婦は愕然。妻の方が、何か言いなさいよと言うと、
夫は、いい馬だねとトンチンカンな事を言う。
最上階(屋上にあらず)で逃げ場を失う男。ここは工事現場みたいで走りまくれる。
ハリーが追ってきたため、意を決した男は、ガラスに向かって突進。
ガラスは割れ、バイクは勢いづいて、前方の遥か下にあるとなりのビルへ。
その屋上にあるプールへ突っ込み、助かると言うそんなバカなと言いたくなる展開。
悔しがるハリーは、後を追う事に。しかし、馬はそれをいやがり、直前で停止。
反動でハリーは窓から放り出され、わずかに手綱で宙づり状態に。
何とかはいあがるが、警察馬として恥ずかしい。犯人を逃がしたぞ等となげいた。
おかげで、誕生パーティには大遅刻。妻ヘレンは怒っていない様子だが。

 ハリーは例の男の顔を検索。
彼こそは何とか言う、最悪のテロ組織のリーダーである、アジスと言う男だった。
妻ヘレンを怒らせたと考えたハリーは、昼食を誘うため、
彼女のいる法律事務所のオフィスへ。
だが、声をかけようとすると、ヘレンの友人が「謎の彼よ」と言って電話を回す。
サイモンと言う男と密会しているらしき様子に、ハリーは大ショック。
その場は隠れてごまかし、ギブに説明。
しかし、ギブは平然とする。ほとんど帰らない夫に退屈してるだけだと言う。
だが、ショックの抜けないハリー。ジュノーとかの監視用のテープを見て
ヘレンを盗聴するよう指示。会社と自宅を盗聴するが、不審は高まるばかり。
それとなく、昨日はどこにいた?等と聞くが、ヘレンはごまかしてしまう。
カバンにも盗聴器や発信器をセット。公私混同にギブは怒るが、
彼自身も似たような事をしていたので、他人の事は言えない。
ヘレンは食堂で男と密会。サイモンは君の助けが欲しいとか、
国家の存亡がかかっているとか言い出す。
同業者かと思えば、昨日のショッピングセンターの一件は僕だと言い出す。
ハリーらはピンとくる。これは、スパイと称して女をだます手合いだ。
ギブは調子の良さに喜ぶが、もちろんハリーは面白くもない。
サイモンを尾行すると、彼は中古車屋のオーナーだと判明。
ハリーは客のフリをして、この店へ。いいカモだとサイモンは喜ぶ。
サイモンはその車を勧め、これなら女もイチコロだぜ、おれはコツを知ってると話す。
要は女の期待にこたえた存在になればいいんだ。例えばヘレンなんて奴は……。
ハリーは彼女と寝たのかと聞くと、サイモンは当然だとうそぶく。
とりあえず、車は考えるという事にして帰宅する事に。
数日後、ギブからの連絡で、ヘレンがサイモンに呼び出された事を知る。
カバンは家にあるため、発信器は使えず、居場所はわからない。
ハリーはまさに公私混同で、ヘリやらSWATみたいな連中を総動員して捜索する。
サイモンはヘレンを連れて、彼のコンテナハウスへ。
そこで作戦のため、ロンドン経由でパリまで妻として同行してほしいと言う。
考えた末、ヘレンはこれを承諾。
では、本当の夫婦らしく見せる練習をしようと、サイモンは抱きつこうとする。
最初はしかたなくされていたが、結局抵抗し、サイモンをはねつけるヘレン。
何を怒っているといいたげな所へ、武装した連中が乱入。外にはヘリまで来ている。
まだ何もしていないと騒ぐヘレン。情けないのはサイモン。殺さないでと叫ぶ。
2人はヘリに乗せられるが、ヘレンが抵抗するので、隊員が殴る。
するとハリーが(全員は目出し帽をしている)隊員を殴る。

 ヘレンはわけもわからないまま、真っ暗な部屋へ。
そこは周囲がコンクリートで、一面にカメラがある。
カメラを見ているハリーとギブ。その声は変調されるため、ヘレンは気づかない。
彼らは、スパイ活動に関係しているのかと聞くが、ヘレンはもちろん否定。
サイモンとはカルロスとか(先日逮捕された)ジャッカルじゃないのかと追及。
サイモンと会ったきっかけは、例の食堂で食事をしていると、
彼が、追われている、これを預かってくれとカバンを渡したのだと言う。
彼から連絡がないので、コッソリ開けてみると、中にはパスポートや謎の地図や拳銃。
それでスパイと気づき(実は違うけど)、ちょっと冒険心を持って協力する事に。
ギブは、ヘレンがサイモンと寝たはずだとか、そこらへんを追及。
だが、ヘレンは強硬にそれを否定。ギブも渋々、してないらしいと認める。
そして夫を愛しているかと言う質問に、もちろんと言うヘレン。
そう言う事ならば、彼女に、危険でない冒険をさせてやるしかあるまい。
ハリーはヘレンに、選ぶ道は2つと言う。
1つは逮捕され、夫や娘を辱める道。もう1つは、国家のために働く道だ。
ヘレンはしかたなく、後者を選択。コードネームはドリスだと言われる。
一方、サイモンの方はダムへ連れられ、今にも殺されそうな状態。
撃っても弾のムダだ。女をだました事はあるが、成功率は低い。
短小なんだ等と泣きながら説明。最後は失禁し、スパイが漏らすかと言う。
ハリーは顔を見せ、あんたか、あの車は譲る等と言われるが、呆れて放置する事に。
家に帰ったヘレンは、様子がおかしい。
昨日は遅かったね等と言うと、手が震えたりするから、ハリーは内心楽しんでいる。
そしてドリスに対して、作戦の指示が入る。とあるホテルに伝言がある。
着飾ってこいと言う。しかたなく、ドレスを着てホテルへ。
中には小さな機械と、電話番号。
そこへ電話すると、コールガールに扮して、とある部屋へ行けと言う。
相手は、見るだけが楽しみと言う奴だから大丈夫。
そして電話に、その盗聴器を仕掛けると言うのが任務だと言う。
心配しながら、ヘレンは問題の部屋へ。そうは言っても、
コールガールらしくないと考えたのか、途中で化粧を変える念の入れようだ。
部屋に入ると、暗闇に男がイスに座っている。実はハリーだが、顔は見えない。
ハリーは別の男に録音させた声を再生し、服を脱げとか踊れとか指示する。
最初はマヌケな踊りをしていたヘレンだが、もっとセクシーにと言われ、
次第に調子に乗って、踊り出すものだから、ハリーも愕然。
ベットに横になれと指示され、目をつぶるヘレン。
触られないはずが、キスまでされて、怒りも頂点に。電話機で相手を殴る。
一応は盗聴器を仕掛け、出ていくヘレンに、ハリーはまってくれ、俺だと話すハリー。
状況がわからないヘレン。事情を説明すると言うが、そこへ男たちが乱入。
2人を捕まえて外へ連れ出す。

 全然状況がわからないヘレンは、自分の方が多少はスパイに近いと信じており
私に話をさせて、まかせといて等と強がりを言う。
だが、ハリーは冷静で、逆らうなとか言う。
ヘリでとある島へつくと、そこにはアジズやジュノーらが待っていた。
また会ったなとか言う展開に、ヘレンはわけがわからない。
ジュノーは美術商だが、金儲けのためにアジズらに協力するのだと言う。
金銭では価値がつけられないと言う、古美術品の中をくり貫いて
中にアジズらが必要としている兵器が、4箱も隠されていたのだ。
アジズは核弾頭をハリーに見せ、これは何かと聞く。
最初はミキサーだとか言ってごまかすが、最後には核弾頭だと認める。
彼が証言するのをビデオにおさめ、脅迫に利用しようと言う魂胆だ。
ヘレンはハリーが核弾頭なんかに詳しいのでビックリ。
実は、諜報員だったのだと話すと、だまし続けられた事に気づき、ヘレンは怒り出す。
4つの核弾頭のうち、1つをこの島にセットして、威力を見せると言う。
もし要求が受け入れられなければ、(要求が何だったか忘れたが)
全米の都市を次々破壊すると言う。
ハリーとヘレンは別室へ連れられ、そこで尋問を受ける事に。
危なそうな医師が現れ、自白剤をハリーに注射。利いた頃に来ると去る医師。
次第に朦朧とするハリーに、ヘレンは効果あるのかと聞く。
普通ならウソをつくはずの所で、本当の事を言えば利いているとハリーは言う。
私たちは死ぬの?と聞くと、すかさずイエスと答えるハリー。
では、いつからスパイ活動をしているのと聞くと、17年前からだ。
人を殺した事があるの?と聞くと、悪い奴だけねと答える。
そこへ再び医師が登場。わしを殺そうと考えているねと聞くと、その通りと言う。
どうやってと言うと、机の上のメスで見張りを倒し、お前の首をひねり殺すと言う。
しかし、手錠があってできまいと言うと、もうはずしたさと言うハリー。
たちまち、言った通りの展開で、見張りと医師を倒す。
外へ出た2人は、(主にハリーが)見張りを次々倒し、銃を奪う。
ハリーは敵1人と格闘になり、他の見張りもかけつける。
機関銃を渡されていたヘレンは、おそるおそる撃つが、恐くて手を放してしまい
階段を落ちていく機関銃からは、はずみで弾が発射され、
都合よい事に、次々敵を倒していってしまう。
ハリーはガソリン給油車のホースをとり、火炎放射器のように、次々と周囲を破壊。
悔しがるアジズは、バズーカで給油車を攻撃。あわてて海に飛び込むハリー。
大爆発が起こり、海は火の海。なかなか顔を出せない状態だ。
この事態に震えるヘレンは捕まり、人質にされる事に。
ここはフロリダ沖の無人島で、アメリカ国外だが、フロリダと橋でつながっており
税関もないため、3基の核弾頭も平気で持ち込めるのだ。

 ヘレンの発信器を目標に、ハリーらを探していたギブらのヘリが到着。
ギブはすかさずヘリに飛び乗り、事情を説明すると言う。
やはりスパイものの最後は核爆弾。緊急事態に、ハリヤー戦闘機2機が出動。
島周囲の住民に、避難するよう指示する。
橋を走る3台のトラックと、リムジンを発見。
かけつけたハリヤーが、トラックに向けて攻撃。
本物と模型とCGを使ったと言うハリヤーの映像は、なかなかにすごい。
ミサイル攻撃で橋を破壊。2台は橋ごと爆発し、最後の1台は勢い余って転落。
その遥か後方を走るリムジン。そこにはヘレンとジュノーが。
ジュノーは銃を向けているが、スキを見てその腕をつかむヘレン。
格闘になり、運転手が撃たれて死亡。たちまち車は暴走するというパターンだ。
暴走に気づいたハリーは、ヘリを近づけるよう指示。前方は破壊され、橋がない。
何とかジュノーを倒し、サンルーフから顔を出すヘレン。
接近するヘリに、死んだはずのハリーがいたのでビックリ。
しかし、前方に橋がないと気づき、大あわてだ。
ハリーは脚部にしがみつき、何とかヘレンの手をつかもうと苦戦。
なかなかヘリは近づけないが、危機一髪、ヘレンを助け出す事に成功。
気がついたジュノーは、もはや手遅れで、そのまま転落する。
核爆発を阻止するのかと思えば、それはせず、爆発を直視するなですまされる。
ヘレンとハリーはすっかり和解し、キスしながら核爆発が起こるという展開。

 ヘリで逃走したアジズは、フロリダの高層ビルに着陸し、
最上階を制圧していると言う。
そして、ハリーの娘デイナの事を知り、彼女を人質にとっていると言うのだ。
そこまで説明しながら、後はまかせろと言うギブ。そうはいくかのハリー。
駐車場に止められた状態のハリヤーに飛び乗る事に。
操縦は数年ぶりと言うハリーは、なかなか発進させられず、
近くのパトカーにぶつけたりして苦戦。ちなみにこれは垂直離着陸機だ。
問題の高層ビルは、警察が包囲するが手が出せない。
アジズはテレビカメラを要求したため、カメラマンとキャスターが最上階へ。
もし要求が受け入れられなければ、あのキーを回して、ビルを爆破すると言うアジズ。
ビビってその起爆装置らしき装置を見るキャスター。しかしキーなどない。
キーを抜いていたデイナは、あわてて屋上へ逃げる。追うアジズら。
カメラマンに扮していた隊員は、隠した銃で敵を射殺。
追われたデイナは、逃げ場所を失い、屋上にあるクレーンに登る。追ってくるアジズ。
キーを渡せと言うが、近づけば落とすと言うデイナ。
そこへハリヤーが急行。まず、最上階に撃ちまくり、敵を一掃。廃虚状態だ。
続いて屋上へ。クレーンから落ちそうなデイナに接近し、キャノピーを開け、
飛び移れ等と目茶を言う。しかし、敵一味のヘリが接近。
ヘリとアジズ双方に撃たれ、キャノピーはボロボロ状態。
とりあえずヘリを追う事にして、バルカン砲を撃ちまくるが、ヘリには当たらず、
ビルの一部を破壊する始末。再びデイナの所へ。
ついに落ちたデイナは、ハリヤーの前方に引っかかるが、あまりつかむ所がない。
すかさず、アジズも飛び移り、ハリーに襲いかかるため、
ハリーはデイナを助けようとしたり、アジズと格闘したりしようとして大変。
ちょっと下の階に突っ込むか、再びビルから離れる。
何とかデイナはつかまる所をキープしたが、アジズが再度襲う。
銃を突きつけ、早く着陸しろと言うアジズに、ハリーは機をあわてて傾ける。
おっこちるアジズだが、ミサイルの先端に引っかかっている。
最後の手段として、ハリーはミサイルを発射。
ミサイルはアジズを引っかけたまま発射され、わざわざハリーが破壊した階を通過し
ビルの反対側にいるヘリに命中する。

 こうして、一連の事件は、謎の戦闘機に乗った操縦士によって解決されるが、
操縦士は謎の車で去ってしまい、事件は謎に包まれてしまった。
それから1年後。ハリーとヘレンとデイナは仲良し家族に。
しかし、ボイルとドイルを頼むと言う電話を受け、
ハリー仕事よと、ヘレンとハリーは出かける事に。
再度、冒頭と同じような屋敷へ、2人で侵入。(どうやったかはわからんが)
パーティで目標の人物を探すが、見つからず、
これまたどうやって入ったか、サイモンを発見。2人で接近するとあわてて逃げる。
2人はタンゴでも踊ろうと踊り出し、ギブがどうしておれはいつも車なんだと
泣き言を言いながら、マジメに仕事しろよと絶叫すると言う終わり方。

 と言うわけで、見る前は主旨がわかっていなかったが、
これは、007のような万能スパイが、もし実在したら、
こう言う実生活を送っていないとおかしいと言う、裏を見せた物語である。
シュワちゃんとしてみれば、前作の「ラスト・アクション・ヒーロー」で
アクション映画は、主役に弾が当たらない等の大前提でやっているのだと言う
お約束ごとを逆手にとった映画にして、期待のアクションがいまいちで大コケ。
当人もあれは失敗作と認めているが、今回も似たようなヒネリ入りのスパイもので
やってる事はたいして変わらないと言う印象を受ける。
もちろん、007でもオフィスのシーンとかが出てくると、新鮮な印象を受けたし
実生活を見せると言う発想自体は、それほど悪いものとは思えない。
しかしながら、サイモンとの浮気騒動で、延々と事件をほっといて
それこそ公私混同で、妻ヘレンの愛を確認するための行動を起こす展開は退屈で
アクションは最初と最後に散ってしまい、
ヒネリに専念した前作の方が、まだマシとさえ思える所がある。
アクションの方は、それなりの見せ場はあるが、事件自体の描写がいまいちで、
緊迫感に欠け、最後のハリアーも、もう1つ何かが不足していてバツだ。
まあ、つまらんぞと吐き捨てて言う事もないが、期待は結構裏切られた。
 

トゥルー・ロマンス(93)

監督 トニー・スコット

 映画マニアのクラレンス(クリスチャン・スレーター)は、
ボス、ランスの紹介で娼婦アラバマと知り合い、互いに夢中に。
クラレンスはポン引きドレクセルを射殺し、彼女のカバンを取り戻す。
だが中には麻薬が。組織のココッテス(クリストファー・ウォーケン)らは
父(デニス・ホッパー)を射殺して彼らを追跡。大男にアラバマが襲われるが、射殺。
映画製作者リーに麻薬を売る事になるが、助手エリオットが捕まり、警察は囮捜査に。
ホテルへ警察が突入。組織も現れ、撃ち合いで全滅。
生き延びたクラレンスらは、金を持ってメキシコへ逃げた。

 と言うわけで、クエンティン・タランティーノ脚本の1作。
クラレンスが千葉真一のファンと言うシーンあり。
最後にみんな死んでしまう自虐的な展開は、相変わらずだ。
ダイモス刑事役にクリストファー・ペン。アラバマに撃たれて死ぬ。
音楽はハンス・ツィマー。

TV放送 94/10/08  BS05  21:50-00:00