小さな恋のメロディ(70)

 小学生のダニー(マーク・レスター)は、
ダンスをするメロディ(トレーシー・ハイド)に一目惚れ。2人は仲良しになる。
やがて結婚を約束。大人は反対するが、友人のトム(ジャック・ワイルド)らが協力。
全生徒が授業を抜け出して2人の結婚式へ。追う先生たちを子供たちは撃退。
2人はトロッコでどこまでも去っていった。

 と言うわけで、幼い2人の恋心を描いた作品で、ほのぼのとした感じだが、
大人があそこまで強硬に反対する理由がわからない。
反対するから、どこかへ逃げてしまったではないか。

TV放送 95/02/13 BS05 21:00-22:57
 

小さな目撃者(71)

 妄想癖のある少年ジギー(マーク・レスター)は大統領襲撃犯を目撃。
姉ピッパらは信じず、一味はジギーの存在に気づき追い回されるハメに。
友人のアンや祖母が殺されるが、間一髪警官がかけつけ一味を倒す。

 と言うわけで、狼少年のバリエーションのような作品。
周囲が結構殺される悲惨さの割に、ジギー自体が追い回される緊迫感が弱い。

TV放送 96/06/18 BS11 21:00-22:34
 

チェーン・リアクション(96)

監督 アンドリュー・デービス

 シカゴ大のエディ(キアヌー・リービス)らの研究チームは、
水からエネルギーを生み出す技術を開発。
だが何者かに責任者バークレー博士が殺され、エディらに疑いがかけられる。
警察に手配され、エディと所員のリリーは逃走。だがどこへ逃げても追跡される。
理事シャノン(モーガン・フリーマン)と米国評議会は
石油業界に打撃を与えると、新技術を封印する気でいたのだ。
リリーが捕らわれ、エディは隠れ家を追跡。一味は新技術を完成させようとするが、
エディの妨害で施設は大爆発。黒幕コリアーはシャノンに始末される。

 と言うわけで、キアヌ・リーブスが出た派手なアクションものと言う感じだが
どうもモーガン・フリーマンがどっちつかずで、いい奴か悪い奴かはっきりせず
大逆転したのかどうかもはっきりせず煮え切らない感じ。
FBI役でフレッド・ウォード。音楽はジェリー・ゴールドスミス。

TV放送 98/04/25 BS05 22:00-24:00
 



チェンジング・レーン」(2002)を見た。

 この映画は、たまたま接触事故を起こしたために、人生が変わりそうなハメになった
2人の男のかけひきみたいな話らしくて、
まあそれはそれで面白そうではあるものの、
地味なメンツだったら見なかったかも知れないが、
主演が目下注目中のベン・アフレックと、サミュエル・L・ジャクソンという
単体でも見たくなる人たちのコンビなので、これは見ざるを得ない。
接触事故以外の部分は、どんな話かはわからないのだけれども
サミュエルの「交渉人」のような、サスペンスフルな作品になっているかも知れない。
音楽は007シリーズのデビッド・アーノルドで、
サントラが1曲だけで編成されていると言うのも気になるところだ。

 冒頭は車目線。走ったり止まったり。
アル中の更正カウンセリングに通うギブソン(サミュエル・L・ジャクソン)。
アルコールをやめて、シャンペンになった気分だと言うと、
精神医(ウイリアム・ハート)に不審がられるが、酒は飲んでいない。
彼はローンを組んで、小さな家を買う契約をする。
おんぼろだが手を入れれば問題ないと考える。
一方、慈善コンサートの司会をするギャビン(ベン・アフレック)。弁護士。
サイモン・ダン財団の代表が死去し、
その莫大な資産の運営をめぐり、代表の娘はギャビンらを恨んでいる様子。
コンサートを終えると、さっそく遺産の件について、
法廷で話をつけなくてはならず、携帯で話ながら車で急ぐ。
車線変更したいが、なかなか入れず、強引に割り込む。
だが、そこでギブソンの車と接触してしまう。
車を降りたギャビンは、自分に非がある事は認めたものの、
「すぐに裁判所に来い」と言う電話がかかってきて、
ギブソンをほったらかして話したりする始末。
示談のため、保険カードと言う物を見せるのが、あちらのルールらしいが
ギャビンは急いでいると称して、白紙の小切手を渡す。
こんな物いらないから、保険カードを見せろと言うギブソン。
こちらも妻ともめてて裁判所に行かねばならないと言うが、
「ついてないな」と言い残して、ギブソンを置き去りに去るギャビン。
車が壊れて立ち往生するギブソン。おまけににわか雨まで降り出す。
途方に暮れて、落ちているファイルを拾う。そして、ヒッチハイクできる車を探す。

 裁判所へやや遅れで到着するギャビン。
財団の運営引き継ぎについて、娘側は、法律事務所の不正があったと主張。
ギャビンは自信満々で、しかし正式な書類があると主張。本人のサイン入りだ。
娘側は、父はぼけてたと主張するが、サインがあればそれは関係ない。
ギャビンは次々と書類を見せ、正式に引き継がれた事をアピール。
だが、肝心の「権利委託書」がない。
うろたえるが、あの時落としたのだと気づく。
コピーなら娘側にも渡してあるが、本物のサインがあってこそ有効と言う裁判長。
実は事故を起こした時に落としたと説明すると、
相手の名前は聞いてあるはずと言われ、本当は聞いていないが、もちろんですと言う。
裁判長は、それでは今日中に提出しろと命ずる。
もしそれができなければ、なければ詐欺罪でギャビンを逮捕すると言うのだ。
呆然とするギャビン。エレベータで建物を降りるが、
その時、探しているギブソンがエレベータの前を通り過ぎたのに気づかなかった。
裁判所に遅刻するギブソン。妻との親権をめぐる裁判はすでに終了済み。
二人の息子については、妻ヴァレリーが引き取る事になったと言う。
そもそもギブソンのアル中が事の発端なのだが、
妻らは、子供を連れてオレゴンへ引っ越すと言っており、途方に暮れる。
ギブソンは、事故で遅刻したと主張するが、
裁判長は、私だったら、本当に重要な裁判には遅刻しないと、言い放つ。
絶望したギブソンは、ファイルをゴミ箱に捨ててしまう。

 車に乗ったギャビンは、偶然にも歩いているギブソンを見かける。
あわてて声をかけ、さっきの事はすまなかった。だからファイルを返してくれと言う。
怒ったギブソンは、ギャビンを車から引きずりおろし言い放つ。
ならば、妻の裁判に遅れた時間を返してくれと言う。
ギャビンがそれは無理だと言うと、ファイルは捨てたと言い立ち去るギブソン。
途方に暮れるギャビン。しかし、車のサイドブレーキをかける余裕はあったのか。
思い直したギブソンは、裁判所に戻り、ゴミ箱の中から捨てたファイルを見つけ出す。
一方、ギャビンは、法理事務所の上司デラーノ(シドニー・ポラック)の所へ。
彼は妻シンシアの父。つまり義理の父だ。
裁判の方はうまく行ったと称してごまかす。
動揺しながら、新人の面接をする事に。来ているのは男女2人。
まず女性の方の話を聞くが、そこへFAXが来て驚かされる。
そこには「ついてないな」と書かれている。奴の仕業だ。
新人に待たせておいて、
ギャビンは、仕事仲間で、実は不倫もしているミシェルに相談する。
彼女には、実はデラーノらの指示で、
実はぼけていた代表に、無理矢理サインさせたと告白。
罪の意識とかを聞いた末、ミシェルはある人物を紹介してくれる。
「どんな人物も言いなりにできる」と言う男だ。
ギャビンは、その男フィンチの所へ。彼はハッカーだ。
ファイルは取り戻せると言う彼は、ギャビンが名前を聞いていたギブソンを調査。
預金残高とか住所等々、いわゆる個人情報が見える事を紹介した上で、
ボタン操作で破産させられると言う。
ギャビンはためらうが、やってくれと指示する。
そして、ギブソンの留守電にメッセージを入れる。
「ファイルを返せば、預金は戻してやる」と。
絶望中のギブソンは、飲み屋で飲みかけるが、思い直してコーラに。
タイガーウッズのCMを考える広告マンと言う白人の客の話を聞き、
タイガーが活躍するまで、白人は彼が黒人だからとバカにしていたはずと皮肉る。
店長に追い出されたギブソンが、電話をしていると、
先ほどの白人たちがからんできたため、受話器で叩きのめす。
「子供がいるんだ」と助けを求められ、我に返るギブソン。
仕事場へ行ったギブソンは、思い直して書類を宅急便でギャビンに送る事に。
その宛先を書いていたところ、ギャビンの留守電に気づく。
そして、そのためにローンが無効になりそうだと言う事も。

 ギャビンはようやく上司デラーノらに、真相を告白する。
事故とは言わず、紛失したため、ゴミ箱を探していると、ちょっと脚色したが。
だから関係するファイルをすべて見せてくれと頼むが、
なぜかデラーノは妙に怒り、関係ないと言う。
一方、共同経営者のアーネルは、いい手があると言う。
元代表がサインした書類はいっぱいある。
他の書類のサインがされている紙を、「権利委託書」のコピーの最後につければいい。
それは偽造ではと言うギャビン。
もともとあった物を作り直すだけだから問題ない。
そもそも君がなくさなければこんな事はしなくても良かったと言われる。
さもなければ君が逮捕されるんだぞと言われるが、
それでも考えますと言うギャビン。
考えた末、トイレの火災検知器に火を近づけ、スプリンクラーを作動させる。
消防車とかがかけつけ大騒ぎに。事務所の職員は退散するが、
隠れていたギャビンは、デラーノらの書類をこっそり見る。
そこにあった内容は、デラーノらが財団の金を巻き上げ
その一部を私物化していると言うものだった。ギャビンは片棒を担がされたのだ。
その内容をミシェルに話して相談していたが、
そこへ少年が現れて、ビリビリにちぎった紙を渡す。
ファイルと思ってあわてるが、そうではない。
そこに書かれた番号に電話すると、相手はギブソンだった。
不倫相手といい感じだなとか言った後で、
30分以内に残高を戻さねば、ファイルを捨てると脅してきた。
とりあえず、ファイルが取り戻せると、フィンチに連絡。
フィンチもこんなに早く効果が出るのは初めてと言うが、
すぐに残高を戻してくれと言われると、ちょっと難しいと何か口ごもる。
一方でギブソンは、妻シンシアからも電話でランチに呼び出されてしまう。
ギャビンと話すシンシアは、母が父の不倫を知っていたが
自分のためにガマンしたと言う。
そして私もミシェルの事は知っているが、思いとどまると言われ、
愕然とするギャビン。ボクはどうすれば?と聞くと、
彼女は、書類を差し替えてと言うのであった。

 ギブソンはローン会社へ行き、預金が戻っている事を確認するが、
別の問題があると言われる。
コンピュータ上、ギブソンは破産している事になっているのだ。
怒ったギブソンは、コンピュータ端末を壊し、これでどうだと言って立ち去る。
ギャビンは、ギブソンから連絡を受け、預金が戻っていたと聞き
それではファイルを返してくれと頼み呼び出される。
車を運転するギャビン。それをタクシーで尾行するギブソン。
ギャビンの所へ、フィンチから電話が。
実は問題がある。破産していると言う状態を、どうしても元へ戻せないと言うのだ。
どういう事だと驚き、左を見るとギブソンの乗ったタクシーが。
そしてその手にはネジが。タクシーは走り去り、ギャビンの車のタイヤがはずれ
スピンして壁にぶつかる。車を降りて、フラフラすると、ギブソンの車の所へ。
くそっ。あいつめと怒るギャビン。
ネジをはずしても、まっすぐ走っていれば、にタイヤははずれないような気がするし、
タクシーの運転手が、「前の車をつけてくれ」と言った客を、不審に思わないのも
妙な気がするが。
ギブソンの前に妻ヴァレリーが現れ、彼が買った家を見る。
なかなかいい家ね等と言いつつ、彼が改心したのではと考え、
オレゴン行きを思いとどまりそうな雰囲気だ。
一方、ギャビンはギブソンの息子たちが通う学校へ行き、
教師をそそのかして、ギブソンに「子供が事故を起こした」と連絡される。
そもそも彼は悪人だ。だましても問題ない。
案の定、かけつけたギブソンだが、教師たちは素知らぬ顔をしており、
ギブソンは息子たちに会わせろと大騒ぎ。
気づいた子供たちも飛び出すが、教師に止められる。
ギブソンはかけつけた警官らに捕らえられ、逮捕される。
ざまあみろと喜ぶギャビンだったが、
かたわらに悲しむ妻や息子がいるのを見て、悪い事をしたと気づく。

 牢屋に面会に来た妻ヴァレリーも、今度こそギブソンに愛想を尽かす。
あなたはいい人だけど、ついていけないと言う。
だが、精神医がギブソンを釈放させる。
君はバカをするが、やはり私の患者だと言う。
一方、ギャビンは、ギブソンがローンを組もうとした会社へ。
係員によると、一度破産した人が、破産でなくなるには3ヶ月かかると言うのだ。
ハッカーによる介入があったと言っても、取り合われない。
それでは、誰かが彼のローン支援する事はできないか。
さらに、ファイルを紛失した事を認める書類を作って、それをミシェルに見せる。
ミシェルはあなただけがかぶる事はないと言うが、ギャビンはもう改心してる。
そして君とは別れた方がいいと。
だが、上司デラーノは、心がけはいいがもう遅いと言う。
差し替えた書類を裁判所に提出し、5時に正式な受理のサインをもらった。
今さら文句を言われても、肝心な時に君は雲隠れしていた。
君はニューヨークを離れ、1年程度地方で死刑囚の弁護につき、
それから身の振り方を考えろと言う。今晩はシンシアらと食事だから、それには来い。
真っ暗になった事務所に待っている、男の方の新人。
待っていたのかとギャビンは、なぜこの事務所に入りたいか聞く事に。
理想に燃える新人は、法律が人を守るから等と語るとギャビンは笑い出す。
君を雇おう。1年後、あるいは1ヶ月後、1時間後に同じ事を言うか聞きたいから。
机に向かってくたびれて眠っているギャビン。気がつくと目の前にファイルが。
そして事務所には、ギブソンが座っていた。
ギャビンの助けで、家が手に入る事になってありがたいが、
1人にはもったいないと言うギブソン。
ギャビンの方も、ファイルは必要なくなったと言う。
いろんな事があったがすまなかったと謝るギャビン。おれも悪かったと言うギブソン。
ギャビンはデラーノら義父母と妻シンシアと共に食事へ。
自分以外の3人の重苦しい雰囲気を介さず、話し続ける母。
おもむろにファイルを机の上に置くギャビン。
デラーノがどういうつもりだと聞くと、これを裁判所に提出すると言う。
そしてデラーノらが、財団から金を奪い取った事を公表するとも。
そんな事はさせんと言うデラーノだが、
シンシアの言うとおり、これからは自分のためすると言うギャビン。
ギャビンはヴァレリーの所へ。
5分だけ時間を貸してほしい。ご主人には20分借りていると言って話をする。
その後、街の中でトボトボ歩いているギブソンの前に、
彼を待っていたヴァレリーらの姿があった。

 と言うわけで、ベン・アフレックとサミュエル・L・ジャクソンと言う組み合わせで
接触事故がもとで、窮地に追い込まれる話らしく
サミュエルの「交渉人」みたいな線も何となく期待してしまう。
いろいろベンを陥れるのかと思ったが、見ているとそうばかりとは言えず。
実は二人とも窮地に陥るという展開で
それもお互いに何かを知らなくてはならない期限が今日中と言うから、
時間的な余裕はほとんどない。
最終的に、人が一人も死ぬわけでもなく、無茶苦茶な悪事をはたらくわけでもなく
(まあ、個人情報の書き換えはあったが)
それでも2人がどんどん追いつめられていくサスペンスはすごい。
普通だと、追いつめてる側のシーンは余裕があるので、見ていて気楽な時があるが
今回は、2人とも追いつめられるという展開で、見ていてハラハラドキドキ。
心臓バクバクと言う感じ。
役所に書類を出す期限なんて、それほど遅い時間ではダメなはずで
ますます余裕はない。その間にいろいろハプニングがあるわけだから大変。
ひょっとすると、2人に感情移入する以外に
脚本家の気持ちにもなって、今日中に解決しなくちゃと言う気持ちもあったかも。
最終的にサミュエルがハッピーエンドになり、
ベンの家庭はちょっと問題が残ったが、悪い奴にはしてやったりの快感もある。
 

チェンバー 凍った絆(96)

 KKKによる法律事務所爆破事件で、サム(ジーン・ハックマン)が逮捕される。
死刑宣告がされているが、彼の孫アダム(クリス・オドネル)は弁護を買って出る。
父はサムのために自殺し、叔母リー(フェイ・ダナウェイ)も見捨てようとする。
かつてサムは些細な事で使用人を射殺し、それが子供たちの重荷になっていたのだ。
心神喪失も受け入れられず、アダムは時限装置を扱える共犯者がいたとにらむ。
FBIより共犯者ローリーの存在が浮かび上がるが、
保管されている書類が公開されねば証拠にはならず、請求権があるのはサムだけだ。
ローリーはサムを見捨てようとし、怒りを覚えたサムは書類公開を請求。
知事は共犯者の存在を認めローリーを逮捕。だがサムの執行はなくならなかった。
サムは自らを憎んでいたと告白し、刑は執行された。

 と言うわけで、「ザ・ファーム」のジョン・グリシャム原作の映画化。
毎度の事ながら、弁護士のかけひきはいまいちピンと来ず。
今回もいろいろ苦労したクセに、
結局死刑が執行されては何をやっているのかと言う感じだ。

TV放送 99/01/10 BS05 12:55-14:50
 

誓い(81)

 15年豪州。徒競争の大会で知り合ったアーチーとフランク(メル・ギブソン)は
軽騎兵を志願。アーチーは歳を偽って採用されるが、フランクは馬に乗れず不採用。
歩兵に採用され、カイロで軽騎兵と訓練。アーチーと再会し、軽騎兵に移動する事に。
トルコ軍との戦闘で、くぎ付けになった隊で、普段のような生活を楽しむ。
彼らは、英軍が上陸する際の牽制が目的だった。撃ち合いで打撃を受け、全滅寸前。
伝令を指示されたアーチーは戦闘を希望し、この任務をフランクに譲る。
大佐は攻撃続行を指示するため、将軍の所へ。将軍は攻撃中止を決定。
だが、フランクの連絡は間に合わず、隊は絶望の総攻撃をかけ、アーチーも撃たれた。

 と言うわけで、入隊するまではノンキな感じで、入隊してからもけっこう楽しそう。
だが、最後は壮絶で、英国の旧悪を批判するのが目的らしい。

TV放送 94/03/26 06CH 00:55-03:07
 

チキチキバンバン(68)

 レースで優勝を続けたマシンは、事故で廃棄され鉄くず状態に。
持ち主のコギンズ氏は捨てようとするが、ジェマイマとジェイミーの姉弟は惜しがる。
発明家の父ポッツ(ディック・バン・ダイク)に相談。
彼は笛になる飴を売るため、知り合った女性トルーリーの父である社長に掛け合うが
笛が犬を集めてしまい失敗。サーカスで自動散髪機を披露しこれも失敗するが、
逃げ込んだバンブーダンスが好評で金を得て、ついに車を買い取る。
ポッツは大改造の末、チキチキバンバン号を完成させ、トルーリーと初乗りに。
しかし、世界一の悪党ボンバスト男爵(ゲルト・フレーベ)がこの車を狙う。
ところが車は海を走り、空を飛ぶ。男爵はポッツの父を誤解して誘拐。
自国バルガリアへ連れ帰り、もう1台作れと強要する。ポッツらも追って到着。
だがそこは男爵が圧政を敷き、すべての子供が地下で隠れ住んでいた。
おもちゃ屋にかくまわれるが、子供たちが捕まり
ポッツらは城へおもちゃに扮して献上される。
男爵は大喜びするが、スキを見て男爵らを一網打尽にし、子供を解放。
父も助けて帰還する。だが、これはすべてポッツの作り話だった。
子供たちは、ポッツとトルーリーの結婚を願うが、世界が違うと言うポッツ。
しかし、飴が犬用の飴として儲かり、ポッツは大金持ちに。
金持ちも悪くないと、トルーリーに求婚する。

 と言うわけで、
アルバート・ブロッコリ製作。イアン・フレミング原作と来て
出演者にゲルト・フレーベがいて、秘密兵器満載の車が主人公と来れば、
これはもう007のミュージカル版。
いわゆるブロードウェイミュージカルと違い、オリジナルだと思うのだが
出来は悪くない。
何と言っても、バンブーダンスとおもちゃに扮するシーンが出色で
とりわけバンブーダンスについては、ダンスを知らないで飛び込んだために
他の連中よりやや遅れるのだが、逆にリーダーに見えるおかしさが良い。

TV放送
 

地球が燃えつきる日(2011年カナダ)

ジョン・シュトライヒ 国家防衛局(ティーバック役)
クロエ 国家防衛局・科学捜査班
アンディ ジョンの息子。ハッカー
ミッシェル アンディの恋人
ロックマン 国家防衛局。ジョンの上司
アーネット長官 国家防衛局
ロスマン博士 ホワイトホールの権威(ナイトライダーNEXTの博士役)
グティエレス博士 ロスマンの相棒

 空き地に何かの装置を設置する男を、国家防衛局ジョンが調査。
だが、隕石が直撃し、男はサークルと言い残して死ぬ。
科学捜査班クロエが調査するが、隕石で出来た深い穴から怪光線が放たれ、
オーロラのような現象が発生。オーストラリアでも同様の現象が起きる。
ホワイトホールから吐き出された高密度の物質が飛来したらしく、
地球の自転に影響が出るかも知れない。
国家防衛局の上層部も事態を問題視。
地球の自転が止まれば、地球半分は凍りつき、半分は焼き尽くされる
残りのわずかな部分も、放射線が放出されなくなり、結局滅亡するのだ。
国家防衛局アーネット長官とロックマンは事態を隠蔽。
この事態を回避する最後の手段は、
ホワイトホールの権威ロスマン博士の技術だが、博士は協力を拒否。
ハッカーであるジョンの息子アンディは機密にアクセス。
事態を知り、ジョンに知らせる。
死んだ男がグティエレス博士と知ったジョンは、仲間のロスマン博士を施設から救出。
一味は博士の技術を兵器化しようとし、断った博士は15年間幽閉されていたのだ。
博士は、衛星の共鳴装置を利用し、自転を再開できると言う。
グティエレスが衛星を制御する機器を移動しており、
サークルとはその座標を意味していた。
一味の襲撃を受け、ロスマンが死亡。ジョンらは鉱山にある機器を発見。
衛星をオーストラリアに移動させるが、一味は妨害。アメリカに戻そうとする。
何とか衛星を配置し、共鳴装置を作動。
磁場が安定し、自転は再開するが、最後の光線でロックマンがやられる。
アーネット長官は、虚偽の報告をしたとして逮捕される。

 と言うわけで、宇宙からの飛来物で地球の磁場に影響。絶滅の危機に。
と言う話は、前にアルマゲドン何たらで聞いた話。
本作は、主人公がティーバッグ役の人で、らしからぬいい人の役。
博士がナイトライダーネクストの博士で、こちらは違和感なし。
衛星を利用して、磁場を再生しようとするが、
その装置の兵器化を狙った連中と、装置の照準で意見が合わず、
装置の奪い合いになると言うおかしな話。
(片やオーストラリア、片やアメリカ。全然違うじゃん)
それ以前に、地球の運命を左右する事態なのに、
やや大きめの研究所みたいな連中が内輪もめしてるだけで、
米大統領や他国は一切出てこない。

TV放送 2013/01/31 ユニバーサル 1350-1535
 

地球最後の男 オメガマン(1971年米)

ロバート・ネビル 科学者(チャールトン・ヘストン)
マサイアス 一味のリーダー。元キャスター(アンソニー・ザーブ)
リサ 感染を逃れた娘
リッチー リサの弟。発病する
ダッチ 感染を逃れた一団のリーダー。元医大生

 近未来。ネビルは無人のNYで気ままに暮らしていた。
細菌戦争によって世界は壊滅。
科学者ネビルはワクチンを開発し、ただ1人発病を逃れていたのだ。
感染者は顔が白くなり、光に弱く夜しか行動出来ない。
元キャスターのマサイアス率いる一団は、
この原因となった文明を滅ぼそうとし、少数派となったネビルを倒そうとしていた。
捕らわれたネビルは、リサらに助けられる。
彼らは発病を逃れ、郊外に隠れ住んでいたのだ。
だがリサの弟リッチーが発病。治療のためネビルの助けを求める。
ネビルは自分の血で血清を作り、リッチーを回復させる事に成功。
リサと愛し合うが、彼女は感染。ネビルも一団に襲われ重傷を負う
虫の息のネビルは、医大生ダッチらに血清を託すのだった。

 と言うわけで、チャールトン・ヘストン主演のこの映画は、
アイ・アム・レジェンドと同じ原作の再映画化。基本的には似たような展開で、
冒頭にウイル版の目玉だった無人の街を走り回るシーンもあり。
ただし、ウイル版では、主人公以外に怪物がいると判明するまで時間がかかったが、
本作では早々にわかる。そして、こうなった原因はやはり70年代らしく細菌戦争。
ウイル版では怪物はゾンビみたいで知性もなかったが、
本作では顔が白くて光に弱いが、れっきとした人間で、
こうなった原因である文明を滅ぼし、
今や少数派のヘストンを倒そうとする考えは、一本筋が通ってるようにも思える。
ヘストンが同じように無事だった連中と合流し、血清ができたりのお約束の展開。
恋人となったリサが、今まで平気だったくせに、突然発病するあたりは、
悲劇的な展開としてのショッキングさと、
そんなご都合主義なと言う気持ちが半々で微妙。
結局敵の親分は倒せないけど、血清はできたと言うラストも中途半端な感じ。
実は何よりも気になったのは妙に楽しげな70年代風の音楽で、
これのおかげで悲壮感がだいぶ薄まってる。

TV放送 2008/12/28 WOWOW 0920-1100

アイ・アム・レジェンド(2007年米)

ロバート・ネビル ウイルスの研究者(ウイル・スミス)
アナとイーサン 生存者の姉弟

 ネビルは無人のNYで愛犬サムと気ままな生活をしていた。
3年前、ガンの新薬として開発されたウイルスは、やがて人類を滅亡の危機に陥れる。
研究者であるネビルは、妻子を避難させるが、その後54億人が死亡。
サムは、ナイトシーカーと言う怪物になった人間に襲われて死ぬ。
ネビルは怪物を捕らえ、研究を続けていた。
ウイルスの感染者は進化を逆行し、もはや人間とは言えないのだ。
ネビルの呼びかけに、アナとイーサンの姉弟が現れる。
彼女によれば生存者の村があると言う。だがネビルはここで研究を続けると言う。
アナを追って大量に集まったナイトシーカーはネビルの家を襲撃。
ネビルは血清に効果が出た事に気づき、アナに託して逃がす。
自らは襲撃したナイトシーカーと共に自爆。
アナは生存者の村にたどり着き、ネビルの名は伝説となった。

 と言うわけで、この物語は、かつてチャールトン・ヘストン主演でオメガマンとして
映画化された小説の再映画化らしい。
ウイルスで人類が絶滅した後の世界を描いており、
たぶんヘストン版は細菌戦争だったんだろうなと思うが、
今回は癌の特効薬に予想外の作用がと言う設定。
まあ、どんなに現代風にしても、
結局はゾンビあるいは吸血鬼のような怪物と化した元人間と主人公の対決と言う図式。
前半はウイル・スミスが無人のNYを歩き回る光景が見せ場で、
なぜそうなったかを次第に明らかにする展開が面白いのだが、
後半は前述のように古くさい雰囲気に。
何でこんな題名なのかは最後の最後に明らかになるが、
ここをオチにする狙いだとすれば、次見た時は効果は今一つでは?

TV放送 2008/12/28 WOWOW 2000-2150
 

地球に落ちて来た男(76)

 ニュートン氏(デビッド・ボウイ)は弁護士オリバーに会い、特許で大会社を設立。
ホテルの従業員メリー・ルウ(キャンディ・クラーク)と親しくなる。
ニュートンは宇宙ロケットを開発。自らそれに乗る計画を推進。
メリー・ルウは離れるのを嫌がり、ニュートンは正体を明かす。
彼は誤って地球に残されてしまった宇宙人で、故郷へ帰ろうとしていたのだ。
だが、謎の一団が発射直前のロケットからニュートンを連れ出し、某所へ幽閉。
体を調べられ、ニセの目を付着され、もう戻れない体に。
ニュートンは自由にされ、再び戻る日を信じ続けるのであった。

 と言うわけで、デビッド・ボウイがほぼ素顔で宇宙人を演ずる。
すごい才能を持ちながら、飼い殺しにされる悲哀も感じさせるが、
全体的にボンヤリした感じで、実のところ何が言いたかったかはわかりづらい。
キャンディ・クラークは裸あり。

TV放送 97/12/02 04CH 02:25-04:55
 

地球の危機(61)

 ネルソン提督発案による新型潜水艦シービュー号が完成。
放射帯に流星が影響し、世界各地で温度が上昇。このままでは世界が死滅してしまう。
国際会議では、核ミサイルで影響部を破壊すべきと言うネルソンと、
自然消火を待てばよいと言う者が対立。ネルソンは独断で作戦を強行。
冷徹なネルソンに対し、クレイン艦長ら乗員は反発を感じる。
クレインは指揮権を剥奪し、ミサイル発射を中止しようとするが、
発射を阻止しようとする追跡艦の攻撃を受け中断。
改心したクレインがミサイルを発射し、作戦成功。異常気象は回避される。

 と言うわけで、後にTV「原子力潜水艦シービュー号」となった元ネタ。
第1話的な話でもう少し派手でも良さそうだが、
大半は提督と艦長の確執と言う地味な展開でかなり退屈。
エメリー准将役でピーター・ローレ。巨大イカ・巨大タコも出てくる。

TV放送 98/08/23 BS05 07:00-09:00
 

地球の静止する日(51)

監督 ロバート・ワイズ

 円盤が世界中を驚かせ、ワシントンに着陸。中からクラトゥと言う宇宙人が。
驚いた兵に撃たれて負傷してしまう。現れたロボット、ゴートが武器を溶かす。
病院に収容され、大統領補佐官が謝罪。彼は別の惑星から来たと言う。
各国の元首に地球の危機を伝えたいと言うが、国際関係は緊張していて無理。
クラトゥは抜け出し、カーペンターと名乗り部屋を借りる。
そこの子供ボビーの案内で、バーンハート教授に会い、正体を明かす。
他の惑星にまで原爆を運ぶ事を見過ごせず、やめないなら暴力的手段を取る。
教授に世界の頭脳を集めさせ、画期的な方法で信用させると言う。
ボビーは彼が宇宙人と気づいたため、クラトゥは母ヘレンに事情を説明。
彼は世界中の動力を、病院等をのぞいて30分間停止させる。
軍はワシントンを封鎖。ヘレンの恋人トムは、警察に連絡。
手配され、クラトゥは撃たれる。ゴートがクラトゥを回収。
地球外に暴力を及ぼせば、ロボットが強行手段に出ると警告し、帰還する。

 と言うわけで、地球が静止すると言うから、自転が止まるかと思えばただの停電。
設定的に古くささを感じさせる。

TV放送 92/12/16 BS05 22:00-23:40
 

地球が静止する日(2008年米)

クラトゥ 宇宙人(キアヌ・リーブス)
ヘレン・ベンソン博士 宇宙生物学者(ジェニファー・コネリー)
ジェイコブ ヘレンの継子(ウイルスミスの息子)
レジーナ・ジャクソン国防長官(キャシー・ベイツ)
大佐 (ティーバッグの人)
マイケル ヘレンの知人
教授 (Qの人)

 宇宙生物学者ヘレンは、国家の危機だとして軍基地に呼び出される。
そこにいた知人マイケルによると、巨大な物体が地球に飛来。
衝突すれば800万人が犠牲になるが、ミサイルが役に立たないと言う。
 突如何かが飛来し、中から宇宙人が現れる。
兵士が発砲してしまい、宇宙人は負傷。
巨大ロボットが現れ、すべての武器が使用不能に。
負傷した宇宙人クラトゥが止め、彼は軍の医療施設に運ばれる。
 謎の宇宙人の出現に、世界中が混乱。
クラトゥは世界の首脳に話すと言うが、
国防長官は彼の存在を秘密にし、尋問して目的を聞き出そうとする。
だが、クラトゥは見張りを倒して逃走し、ヘレンは手助けする事に。
 クラトゥは仲間と接触。
仲間は、地球の好きな面もあるとかばうが、クラトゥは破壊的だと指摘。
人類が変わるのを待ったが、決断は下されたと言う。
ヘレンは長官に事情を説明するが、長官は自分たちで解決すると言い放つ。
 封印されていたロボットが暴れ出す。さらに嵐が到来。
ヘレンは、はぐれた継子ジェイコブを助けようと奮戦する。
それを見たクラトゥは、窮地に陥ると人は変わると理解し、
嵐が鎮めて立ち去るのだった。

 と言うわけで、オリジナルは「地球の」。
旧作は宇宙から来た宇宙人が、人類に兵器の放棄を要求し、
拒否すると地球上の機械等を使用不能にし(自転を止める訳ではなく)、
自省を促すと言う話だった。
少し前のSFと言う題材で、今さら最新の特撮技術でリメイクするあたり、
意図を計りかねる感じ。
宇宙人クラトゥ役をキアヌと言う人気俳優にするあたりも方向性が見えず。
本作では、軍備の放棄の話とかは出ず、
キアヌが地球人の何が気に入らないのかよくわからない。
扱いがひどいと言う事だとすれば、突然現れた方にも問題はありそうだ。
旧作は地球上の文明をマヒさせたが、
本作では嵐みたいな物で、人類を抹殺しようとする。
いきなり現れて強引に宗教を押しつけられたみたいで、ほっといて下さいと言う感じ。

TV放送 2010/02/25 WOWOW 2100-2243
 

地球の頂上の島(73)

 鯨の墓場を追って飛び出した息子ドナルドを探すため、
アンソニー卿とアイバーソン教授は、最北端の島へ向かって飛行船で探検に。
島を発見するが、悪天候のため墜落。火山のため緑のある島とわかる。
そして、ここには外部との接触を絶ったバイキングが生活していた。
祭司ゴーダイは彼らを侵略者として、死刑にするよう指示。
刑場でドナルドと再会した一行は、ドナルドの恋人フレアに助けられる。
飛行船を気球に改造して逃走をはかるが、風向きが変わって島へ逆戻り。
爆発でゴーダイは死に、長老たちは島を秘密にすれば返すと約束。
研究のため、アイジーソンが人質として残る。

 と言うわけで、一昔前ならともかく、今では何が奇想天外なのかわからない話。
同行するエスキモーのウーミャックにマコ。
音楽はモーリス・ジャール。

TV放送 93/11/24 08CH 03:10-04:56
 

地球は女で回ってる

監督 ウッディ・アレン

 スランプの作家ハリー(ウディ・アレン)は、愛人との浮気を小説にし
怒ったモデルの女性に銃で脅される。
彼は若い頃から浮気癖が直らず、追い出された大学の表彰式に呼ばれる事に。
別れた妻ジョーンの息子ヒリーを連れて行こうとするが、ジェーンに拒否される。
友人リチャードと娼婦クッキーを同行させる事に。さらに強引にヒリーも連れ出す。
クッキーの麻薬のせいか、小説の登場人物ケンに会い、彼に説教される。
浮気が原因で別れた精神医の前妻(カースティ・アリー)と、
ユダヤ教に走った姉を合成して、ヘレン(デミー・ムーア)と言う役を考える。
リチャードが急死し、社会に対応できない欠陥人間と悩む。息子の誘拐で逮捕され、
恋人フェイが友人ラリー(ビリー・クリスタル)と結婚してショック。
保釈され、表彰式で小説の登場人物に囲まれる夢を見て、アイデアが生まれる。

 と言うわけで、カースティ・アリーが出るので見たが
さすがに年取ったのか、かなり太っている感じ。
物語は浮気癖が直らない男の物語で、現実と虚構が入り交じり
現在と過去が入り交じり、小説のシーンで有名俳優を使ったりして
何が何だかわかりづらい。
自分の姿にピントが合わなくて悩む小説の男は、たぶんロビン・ウイリアムズ。

TV放送 1999/12/14 BS05 1200-1340
 

地球は壊滅する(65)

 地底のマグマのエネルギーを取り出そうと、科学者チームは地底を掘り進む。
しかし、地核に穴を開ける事ができず、ミサイルの使用を決定。
チームのある科学者は、それによって地球に亀裂が生ずると推理。
だが、不治の病にあった研究所長は計画を強行。
その結果、各地で大地震が発生。亀裂が断層に沿って移動。
このままでは地球はバラバラになってしまう。
そこで亀裂の先にある火山で水爆を爆破させ、亀裂を止めようとする。
しかし、亀裂は止まらず、向きを変えて2本に分かれ、
スタート地点である研究所に向かい始めた。
やがて大爆発が起こり、マグマが吹き出して、第2の月となる。

 というわけで、これほど強引な計画を、意外に少ない人数で決定してしまうとは。
マグマとマントルが混同されているような気がしてならない。
かつてのSFって、こんなに強引で、こんなに単純な話が多かったのだと再認識。
だからどうしろと言うテーマがあるわけでもなく、
何とか食い止めようとする科学者の行動をえんえんと追うのはちと退屈。

TV放送 91/09/11 08CH 03:05-04:50
 

地球爆破作戦(70)

監督 ジョゼフ・サージェント

 フォービン博士(エリック・ブリーデン)は、
米国防衛用に超大型コンピュータ、コロッサスを開発。
だがコロッサスは独自で動き出し、ソ連の同種機ガーディアンと接続。
米ソを支配下に置き、核ミサイルを武器に支配を全世界に拡げようとする。
博士らは必死で妨害するが、発見され関係者は次々処刑される。
彼らは戦争の抑止力として、世界を支配しようと言うのだ。

 と言うわけで、一昔前にありがちだった
コンピュータに振り回される人々の話と言うところか。
いきなり、そんな物に全米の運命をゆだねてしまうあたりがかなり強引だ。

TV放送 95/08/29 BS05 21:00-22:57
 

地球へ2千万マイル(1957年米)

カルダー大佐 米宇宙船乗員
レオナルド医師 獣医
マリサ レオナルドの孫娘。女医
ペペ 少年
マッキントッシュ少将 米軍
ウント署長

 シシリー沖に米宇宙船が墜落し、漁師が乗員を救出する。
8名が死亡するが、カルダー大佐は無事だった。
漁師の子供ペペは容器を持ち出し、獣医に売ってしまう。
中にいた生物は急速に成長。獣医は動物園に売れると考える。
実は大佐らは金星探検から帰還。宇宙船は隕石に衝突し大破したのだ。
金星へのさらなる探査のため、紛失した容器を捜し出すよう伊政府に協力を求める。
生物は見つかるが、人間大に成長。
電気ショックで捕らえ、ローマで研究する事に。
地球の大気の影響でさらに成長した生物は、象を倒して町へ。
コロセウムに登るが、かけつけた軍の攻撃で落下して死ぬ。

 と言うわけで、ハリーハウゼンによる特撮もの。
シチリア沖にマグマ大使みたいな宇宙船が墜落。
実は米国の金星探険船で、そこにいた生物を持ち帰り、分析しようとしたのだ。
(乗員は病気で大佐以外全滅するが、生物の仕業と言う訳ではない)
だが、生物は地球の大気で急成長。
何とか捕らえて研究する事になるが、また暴れて街へ出るあたりは、
キングコングを思わせる。
地球代表の象が戦うが歯が立たず、怪物はコロセウムヘ。
軍が到着し、コロセウムが破壊される事などお構いなしの攻撃の末倒す。
ていねいな特撮はほとんど違和感なし。
怪物を倒し、コロセウムも破壊して、複雑な想いの大佐と獣医の孫娘が、
じゃそういう事でとばかりにデートするのは違和感あり。

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チキン・リトル(2005年米)

リトル
リトルのパパ
アビー リトルの恋人
ラント 豚。リトルの友人
フィッシュ 魚。リトルの友人
カービー 子供のエイリアン

 リトルは落ちてきたドングリを空のかけらと大騒ぎした事があり、
1年経っても皆にからかわれていた。
パパでさえ野球の試合での活躍を期待しないが、
奇跡的にホームランを打ち、一躍ヒーローに。
ところがリトルは、またも空のかけらが落ちるのを見てしまう。
だがそれがUFOの装置だと気付き、鐘を鳴らして町中に危機を知らせる。
また騒ぎを起こしたと、大人たちを怒らせるが、
巨大な宇宙船群が現れ、人々は本当だったと知る。
エイリアンは、地上に落ちた子供カービーがさらわれたと誤解し、攻撃してきたのだ。
リトルはカービーを返そうと奮戦。
宇宙船に取り込まれるが、カービーが父親に事情を説明し、感謝される。
彼らは、他の星にはないドングリを求めて地球へ来ていたのだ。
1年後、リトルの活躍は映画化され、観客を熱狂させるのだった。

 と言うわけで、弱虫で皆から期待されてないチキンリトルの話。
かつて彼は空が落ちてきたと言って、大騒ぎを起こした事があり、
1年経ってもそのネタでからかわれていた。
さらに遅刻常習犯で、スポーツはてんでダメだから、
パパからして期待してないと言う始末。
せっかく野球の試合で活躍するが、宇宙船を目撃したと騒いだために評判は逆戻り。
だが宇宙船の話は本当で。。。と言う話。
まあ、ダメな主人公が奮起してラストに活躍するなんて話はいっぱいあって、
本作もそうなるだろうなと言うのは予想できるから、お約束な展開と言う感じ。

TV放送 2007/11/24 WOWOW 2000-2120
 

チザム(70)

 知事マーフィは保安官と手を組み、
州の半分を所有する牧場主チザム(ジョン・ウェイン)の土地を狙う。
保安官助手がチザムの子分を射殺。助手は逮捕されるが、
チザムの子分であるビリー・ザ・キッドが彼らを射殺。
さらにマーフィ一味に対する復讐を続ける。
銀行強盗を企むビリーは、火薬を盗もうとして保安官一味が急行。
チザムらがかけつけ、撃ち合いでマーフィは死に一味は去る。
去ったビリーは復讐をやめず、彼を追うためギャレットが保安官となる。

 と言うわけで、題名は良く聞くので見たが、チザムはどうも脇役と言う感じ。
言う事を聞かない子分に手を焼く話で、最後にかけつける見せ場こそあれ
どうもスカッとしない。

TV放送 2000/08/30 BS11 1605-1800
 

地上最大のショウ(52)

監督 セシル・B・デミル

 サーカスの座長ブラッド(チャールトン・ヘストン)は、
客を呼ぶため、空中ブランコのスター、セバスチャンを呼び寄せる。
ブラッドの恋人ホリーは、中央リングを譲る事になり、対抗意識を持つ。
危険な技に挑戦し、ブラッドに止められるが、真意を知り仲直り。
ホリーを狙うセバスチャンは、危険な技に失敗して転落。ケガで再起不能と思われた。
責任を感じたホリーはセバスチャンに接近。代わりにエンジェルがブラッドに接近。
嫉妬したクラウスは、無茶をしてクビに。イカサマ師のハリーと手を組む。
ピエロのバトンズ(ジェームズ・スチュワート)は、
セバスチャンの腕に回復の可能性があると指摘。
彼は、妻を安楽死させて警察に追われている元医師だったのだ。
クラウスらは移動列車を襲い、金を奪う。だが、後続列車を止めようとして衝突。
列車も脱線し、多くの器材を失い、ブラッドも重傷を負う。
逃亡をはかるバトンズが改心して、ブラッドを治療。その後、彼は逮捕される。
ホリーらは野天ででも開演しようと、客を集める。

 と言うわけで、サーカスの大変さを描いた半分ドキュメンタリー風の話。
ドラマは付け足し程度。ジェームズ・スチュワートが、素顔を出さないのが面白い。
音楽はビクター・ヤング。

TV放送 93/10/31 BS05 05:20-07:56
 

地上最大の脱出作戦(1966年米)

 43年。イタリア占領下のバレルノと言う村へ堅物のキャッシュ大尉の隊が到着。
イタリア軍のオッポ大尉は投降の意志はあるが、お祭りだけはやりたいと言う。
キャッシュは反対するが、クリスチャン中尉(ジェームズ・コバーン)が説得。
祭りは行われて大騒ぎに。キャッシュ大尉も悪酔いするが、
翌朝、情報部のポッド少佐が来る事になって、あわてて戦闘が続いていたフリをする。
つじつまを合わせるため、ふざけて伊軍の軍服を着た米兵を捕らえる羽目に。
少佐も捕らえる。降伏したオッポは、恋人ジーナがキャッシュと浮気したと知り激怒。
対立して大乱闘に。偵察機が来たため、大激戦を装う。
独軍が現れ、一同は捕らわれが、独兵を少しずつ倒し、一同を捕虜に。
キャッシュ大尉は少佐に昇進し、祭りをする事となる。

 と言うわけで、コバーンのとぼけた味の戦争コメディで、
いつもこんな感じの映画が多いのだが、どうも今見るとテンポが遅い。
独軍に捕らわれるあたりまでは、まあ面白いのだが、
独軍を倒していく展開はいまいち。音楽はヘンリー・マンシーニ。

TV放送 2001/04/07 BS05 0145-0345
 

地上より何処かで(1999年アメリカ)

 アデル(スーザン・サランドン)と娘アン(ナタリー・ポートマン)は
故郷を離れてビバリーヒルズへ引っ越す。田舎町を嫌って飛び出し、教師になるが
お金はなく、電気を止められるが、見栄は張り続ける。
気まぐれな母に、アンは振り回されてばかりだ。家出したいが、なぜか踏み切れない。
管理人とケンカし夜逃げ。新しい家で、アンを女優にしようとする。
仲の良いいとこベニーと再会して喜ぶが、その後ベニーが事故死。
故郷へ戻るが、なぜか色あせて見える。親戚とはうまく行かず再び戻る。
教師はストにうんざりして辞める。アンはオーディションで母のだらしない姿をまね、
それを見たアデルはショックを受け飛び出す。が舞い戻ると何もなかったかのように。
アンは実の父ヒシャムに連絡するが、金が欲しいのかと避けられてショック。
アデルは老人施設で働くが、アンは東部の大学に行くと言いだし口論に。
だが、奨学金はわずかと知りショック。アデルは警官にたしなめられて改心。
娘のために車を売って、彼女を大学に行かせる事にする。

 と言うわけで、「地上より永遠に」のリメイクと聞いた気がしたが、全然違った。
気まぐれな母に振り回される娘の話で
ちょっと前に見たジェシカ・ラングの「ブルースカイ」とダブる面もあるが
ナタリー・ポートマンが感情面を激しく表さない事が多く
どちらかと言うと淡々とした感じで展開。
たぶんそれが彼女の魅力なのだが、ヘタをすると退屈に。

TV放送 2001/12/25 BS05 2100-2257
 

父親たちの星条旗(2006年)

監督 クリント・イーストウッド

生還した3名
 ジョン・ブラッドリー 衛生兵ドク
 アイラ・ヘイズ ピマ族の兵士
 レイニー・ギャグノン

戦死した仲間
 ハーロン 写真に写っていた
 フランクリン
 ハンク
 イギー

 44年。米軍は、日本軍が死守する硫黄島への上陸を開始。
島に星条旗を揚げた6名の姿が撮影され、新聞に掲載される。
彼らが何者かが話題になり、
生還したドク、アイラ、レイニーは英雄として人々に称えられる。
財務省は戦時国債の宣伝に利用しようとする。
一方で、彼らが揚げたのは最初の旗でない事が判明。
最初の旗は、大臣がほしがってはずされ、再び揚げた際の写真が残ったのだ。
しかし国民に希望を与えた写真の、間違いを認める事は許されない。
3名は各地で英雄視される事に抵抗を感じ始める。
特に反発したアイラは戦地に戻される。
戦後、黒人相手に講演するが農業の助けにはならず、酔いつぶれて死ぬ。
レイニーは、ツアーで知り合った人物を頼りにするが仕事は得られず。
ドクは息子にも戦争の事を語らなかったが、
病の床で、英雄は人が作るが、死ぬのは友のためだと語る。

 と言うわけで、イーストウッドが硫黄島の戦いを日米両方の視点で描くと言うので
同じ局面を2バージョン作成するのかと思ったが、物語は全然別。
本作では戦争自体を描くシーンは思ったより少なく
むしろ帰還後のドタバタの描写が多い。
日本軍の重要拠点である硫黄島を占領した米軍は、そこに星条旗を揚げ
その写真が全米に報じられ、帰還した兵士たちが英雄になる。
実は、彼らは最初に旗を揚げたメンバーではないと判明。
戦争が長期化し、戦争国債が必要なお偉いさんたちは、事実を知っても伏せ
あくまで彼を英雄扱いし、そうした扱いに絶えられなくなる展開。
いわば戦争の恥部を描いており、
こういうタイプの話はベトナムとかイラク戦争などでも描かれたが
正義の戦争かに思われた第二次大戦でもそうだったと言うわけ。
勝てば官軍という中で、
実はきれい事ばかりではないと言うのは、いつの時代も同じらしい。

TV放送 2008/01/13 WOWOW 2000-2220
 

父の祈りを(93)

 74年。泥棒常習のジェリー(ダニエル・デイ・ルイス)はロンドンへ。
IRAの爆破事件の濡れ衣を着せられ逮捕。テロ防止法で父や叔母までも逮捕される。
ジェリーらは尋問に耐えかね自供。無期懲役に。父も12年の刑に。
刑務所内で真犯人ジョーと会うが、ジェリーには再審を求める気がない。
だが暴力的なジョーに怒り、父の嘆願運動に協力。だが父は体力が衰え死ぬ。
ジェリーは非暴力で釈放を要求。弁護士ピアーズ(エマ・トンプソン)は
警察がアリバイを隠した事を示す書類を発見。
15年後の再審で、ジェリーらは無罪に。
父の冤罪も晴らすが、IRAは起訴されず、刑事たちも無罪となった。

 と言うわけで、実話の映画化らしい。
ラスト付近の冤罪が発覚していく展開はなかなかいいが、
結局、刑事たちは無罪だし、それまでの刑務所での長々した話はやや退屈。

VHS
 

チップス先生さようなら(69)

 チップス先生(ピーター・オトゥール)は生まじめで、皆に避けられていた。
だが教え子に紹介された女優キャサリンと意気投合。急接近し結婚する事に。
学校中が大騒ぎに。彼女のために初めて休暇を取る始末。
結婚15年目に次期校長候補になるが、妨害を受け落選。
戦争でキャサリンは慰問活動を続け、チップスはついに校長に選ばれる。
だが爆撃でキャサリンは死亡。終戦でチップスは退任。
拍手で送られ、学校のそばで生活する。

 と言うわけで、生まじめな先生が女優と恋に落ち、
次第にいい先生になっていくが、奥さんが死んでしまうと言う話。
なかなか感動的だが、簡単に結婚15周年になってしまったので、
本当はけっこうカットされているのでは?音楽はジョン・ウイリアムズ。

TV放送 96/08/19 12CH 13:00-15:00
 

地底探検

 1880年。オリバー教授(ジェームズ・メーソン)は、伊国で見つかった鉱石から
行方不明になったサクレッセン博士が、地底の世界を見つけたと確信する。
ボルク教授は発見を横取りし、先に探検へ行こうとするが、何者かに殺される。
教授は助手ハンス、ボルクの未亡人らと探険に。
だがサクレッセンの子孫と称するヨハンが妨害。銃を奪い同行させる。
地球の中心の海を越え、陸地へ。だがヨハンは谷底に落ちて死ぬ。
アトランティスの遺跡を発見。さらにサクレッセン教授の遺体も発見。
地上への洞窟はふさがれていたが、火薬で爆破。
石綿の大皿に乗ってそのまま火山から脱出。教授の研究は称賛された。

 と言うわけで、ジュール・ベルヌ原作のSFの映画化。
地球空洞説をベースにしてるみたいだが、
明かりがあったり、食料が持つあたりはおかしな感じ。
巨大トカゲに襲われるシーンもあるが、意外な展開と言うのはあまりない。
 

地底探検 センター・オブ・ジ・アース 前編(1999年米)
地底探検 センター・オブ・ジ・アース 後編(1999年米)

セオドア・リットン教授 (トリート・ウイリアムズ)
ジョナス 教授の助手。甥
アリス・ヘイスティングス 依頼人
マクニフ ガイド
キャスパー アリスの夫(ブライアン・ブラウン)
ラルナ 地底の娘
マショウナ 地底の女王

 1875年。大陸移動説を証明したいと言うリットン教授に、
アリスと言う女性が資金援助すると言う。
彼女の夫キャスパーは行方不明だが、残した書類から探検に出たと判明。
ニュージーランドの火山から地中への道を見つけたらしいと、教授らも追う事になる。
マクニフと言う男がガイドとして同行。
実は彼は浮気相手の亭主を殺して逃走中の身なのだ。
船で火山の島へ到着。洞窟を見つけて地下へもぐる。
誰の物とも知れない骸骨や、未知の生物と遭遇。
地中にある海を船で移動し、陸地にたどり着く。
アリスは夫の死を確信し、教授と親密に。
一行は、ソウロイドと言うトカゲ人間に襲われるが、、地底の人間に助けられる。
彼らが英語を話せると気付いた一行は、キャスパーが族長となっていたと知る。

 キャスパーによると、ソウロイドは地底で独自の進化をし、
地底の人間よりも進化した存在だと言う。
教授の甥ジョナスは、地底の娘ラルナと親密に。
キャスパーは万病に効く薬草を発見していた。
だが、苗は反乱者の村にある為、潜入して何とか持ち帰る事に成功。
一行はキャスパーと共に地上へ戻る事になるが、マクニフは留まる事にする。
途中で苗を落としたキャスパーは、取りに戻った所をソウロイドにやられる。
地震で洞窟が崩れ、ジョナスはついてきたラルナとはぐれてしまう。
竜巻に巻き込まれた一行は、地上へ出て首狩り族の島へ。
負傷していた族長を例の薬で治し帰還する。
教授は学会で地底の話を発表するが、証拠がないと否定される。
彼はアリスと結婚する事に。
一方、ラルナを忘れられないジョナスは、
婚約者ヘレンを残して、再び旅に出るのだった。

 と言う訳で、ジューヌ・ベルヌの地底探険の何回目かの映像版。
トリート・ウィリアムズ博士と甥は、
行方不明になった夫を探す女性と共に、その足跡を追って地底探険すると言う訳。
自身の学説を証明する為ではないので、志がそれほど高くない感も。
地底に生命が住む世界を発見するが、人類そっくりの部族と恐竜人間が登場。
独自の進化で、恐竜人間の方が進化していると言う設定は面白いが、
それを納得させる描写はない。

TV放送 2008/10/25 WOWOW 1630-1937
 

地底の原始人キングゴリラ(1970年英)

ブロックトン博士 トロッグを研究
マルコム 洞穴を探検したメンバー。博士の助手に
ビル 洞穴探検メンバー。トロッグに殺される
クリフ 洞穴探検メンバー
アン 博士の娘。研究も手伝う
マードック氏 町の有力者。研究に反対
グリーンハム警部 一連の事件を担当
セルボーン博士 研究所で働くが、博士には批判的

 洞穴を探険する一行は、得体の知れない怪物に襲われ、ビルが死ぬ。
ブロックトン博士は怪物に関心を持ち、自ら洞穴を探検。
そこにいた怪物の撮影に成功し、半人半獣の原始人トロッグだと発表する。
マスコミが注目する中、トロッグを捕らえる事に成功。
騒ぎを快く思わないマードック氏は始末しろと言うが、
博士は人類の祖先ミッシングリンクだと主張。
氷河期で冬眠状態になったものが、目覚めたのだと言う。
博士は、トロッグを20世紀に慣れさせる訓練をする。
その成果か、恐竜の化石の写真を見せると、トロッグは話し出すように。
博士は実験成功だと発表。過去の記憶を聞き出すつもりだと言う。
だがマードック氏が研究所を荒らしたため、逃げたトロッグはマードックを殺害。
町で人々を殺害し、娘をさらう。
博士の説得で娘は返されるが、警察はトロッグを射殺する。

 と言うわけで、実は初見じゃなくて、
かなり昔、こんなのも21時からの洋画劇場でやってて見た。
もちろんその時は、邦題にだまされ、
キングコングの亜流だと思って見た(本家だとは思ってない)が、そうではなかった。
今見ると、厳密にはゴリラでもない。
近所の洞穴から獣のような人間トロッグが見つかり、
博士は猿から人間の進化過程に存在したはずのミッシングリンクだと考える。
氷河期で冷凍冬眠していたが、最近目覚めたと言うのだ。
博士は例えば遺伝子検査とか、そういうところをすっ飛ばして、
この貴重な存在に改造を試みる。
恐竜の化石を見せられたトロッグは、当時を思い出して、なぜか言葉が話せるように。
(恐竜そのものではなく、化石を見ただけで。時代が違うと言う話はこの際なしだ)
もう少し言葉が流暢になったら、当時何があったか聞き出そうとするが、
何万年もかかったであろう進化の秘密を1人から聞き出せるものなのか?
せいぜい、急に寒くなったと思って、
気がついたらおまえらに捕まってたとか言う感じかな。
査問会で、トロッグは昼夜監視してるから大丈夫なんて言ってた博士だが、
実際には見張りをつけなかったようで、研究に反対した住人の侵入を簡単に許す。
トロッグの造形は、下半身裸の人間(股間は布切れあり)が、
上半身猿の着ぐるみを着てる形で、途中なんですと言う事を表現したかったらしい。
人間は下半身から進化したって事かな。

TV放送 2010/12/06 日本テレビ 0214-0343
 

血と砂(89)

 闘牛士志望のホアンは、飛び入りするが、失敗。助けようとした友人チリパが死ぬ。
失意の彼は、ナシオナルと言う男の所で特訓。大舞台でデビュー。
たちまち人気者になり、ナシオナルの妹で恋人のカルメンと結婚する。
その頃から、社交界のスター、ドンナ(シャロン・ストーン)と接近。
激しく愛し合い、家族はほったらかしに。カルメンは別れるよう勧めるが、拒否する。
酒と女に溺れ華麗さを失い、トップの座に迫るセラールにドンナを奪われる。
試合前にも飲み明かし、ナシオナルは怒ってコンビを解消。
不調だったが、カルメンが急行して調子を回復。だが、最後にやられ、死ぬ。

 と言うわけで、「氷の微笑」の前にシャロン・ストーンが魔性の女を演じた
スペイン映画。裸もあるが、それほど出番は多くない。
映画全体に、野暮ったい感じも。

TV放送 93/02/04 12CH 21:02-22:54
 

チャーリー(92)

監督 リチャード・アッテンボロー

 幼いチャーリーは、母(ジェラルディン・チャップリン)の代役で舞台へ。
母は引退し精神をやられ病院へ。チャーリー(ロバート・ダウニーJr)は
兄シドニーの紹介で喜劇俳優に。知り合った女優ヘティに求婚するが拒否される。
13年。巡業で米国へ。セネット(ダン・エイクロイド)の下で映画の仕事につく。
浮浪者の衣裳で評判を得て、監督へも進出。やがて会社をやめて独立する。
18年。ミルドレッドと結婚。政治批判色がフーバーの反感を買う。
20年。妻と疎遠になり、フィルムの差し押さえから逃れる日々を送る。
21年。英国へ。ヘティの死にショックを受け、故郷を失ったと感ずる。
「黄金狂時代」「街の灯」「モダンタイムス」と製作。トーキー化には抵抗する。
リタ、ポーレット(ダイアン・レイン)と結婚。だが、仕事になると夢中だった。
38年。「独裁者」の製作で、フーバーに共産主義者のレッテルを貼られる。
42年。ウーナと結婚。だが、ジョーンに子供の扶養義務を押しつけられる羽目に。
「ライムライト」を完成させるが、52年赤狩りで英国へ追放。
72年にハリウッドから招かれ、アカデミー特別賞を受賞。
75年に英国ナイトの称号を得る。77年88歳で死去。
製作した映画81本中、67本は20代に製作。トーキーは5本だった。

 と言うわけで、喜劇王チャップリンの伝記を
架空の小説家ジョージ(アンソニー・ホプキンス)のインタビューという形で映画化。
映画の内容自体よりは、女関係や赤狩りの絡みが中心でちと失望するかも。
親友ダグラス・フェアバンクス役にケビン・クライン。
ジョーンの弁護士にジェームズ・ウッズ。音楽はジョン・バリー。

TV放送 94/06/12 BS05 20:00-22:25
 



 またもTVシリーズの映画化「チャーリーズ・エンジェル」(2000)を見た。

 TVシリーズの映画化が引き続く中、まだまだ題材は残っており
今度は70年代に大ヒットしたこの作品が映画化される。
元々はファラ・フォーセットら、メンバーは替わってもいつも3人の美女が
チャーリーと言う謎の人物の指示で働くと言う私立探偵もので
ファラ・フォーセットの人気はあったものの、
正直言って印象に残るエピソードがあるわけではない。
そう言う意味で、今回、チャーリーと彼の指示を伝えるボスレー以外は
まったく新しい登場人物になっても、何ら問題ないわけ。
日本では、よく見ていた「地上最強の美女バイオニック・ジェミー」の後番組として
「地上最強の美女たちチャーリーズ・エンジェル」として登場したから
今度はサイボーグが3人になったかと期待したが、
ただの探偵だったのでちょっと失望。
しかし、この映画版では、キャメロン・ディアス、ドリュー・バルモアちゃん、
そして「アリーmyラブ」と言うTVシリーズで人気の出たルーシー・リューと言う
3人組を組んできた。
実は、バルモアちゃんが製作に絡んでるみたいで
一応はキャメロン・ディアスを前面に出しているものの
どこか、バルモアを目立たせる点が気にはなる。
そして、ボスレー役はビル・マーレー。何かそれっぽい感じだが、
映画を見てみると、ちょっとコメディ色を強めている気がする。
チャーリー役は謎のままだが、声は「ハリーの災難」等のジョン・フォーサイス。
実は、この点だけはTVシリーズのままらしい。
「マトリックス」で多用されたワイヤーアクションを駆使しており
人間離れしたカンフー他のアクションが繰り広げられるらしく
そう言う意味では、元々のTVシリーズとはちょっと違う感じだが
まあ、TVシリーズのままではちょっと弱いので、これでいいのかも。
とりあえず見てしまえ。

 とある旅客機にて、2人の男が何やら麻薬か何かの取引をしている。
機内では、「TJフッカー・ザ・ムービー」と言うのを上映中。
TJフッカーは日本では「パトカー・アダム30」として放送された
カーク船長ことウイリアム・シャトナー主演の番組だが、それの映画版と言う話。
もちろん架空の話だが、それを見て男が「またTVの映画化か」と言う。
そう言うこの映画自体が、TVの映画化な点がやや楽屋落ち。
突然、男がもう1人を捕まえて、ドアを開けて共に飛び降りる。騒ぐもう1人の男。
さらに並行して飛んでいた小型機からアレックス(ルーシー・リュー)と言う女性が
それを追ってスカイダイビング。
彼女が2人を捕まえて、吊り下げて下で待機したボートへ。
ボートを操縦するのはナタリー(キャメロン・ディアス)。
思いがけない展開に唖然とする男。
彼を引きずりおろした男が、マスクをはずすと、その下から女性の素顔が。
スパイ大作戦みたいだが、その正体はディラン(ドリュー・バルモアちゃん)。
3人の女性は、共にチャーリーズ探偵事務所の一員だったのだ。
ここで、テレビ版風の3人の紹介シーン。
3人とも元警察官だったのだが、はみ出して正体不明のチャーリーの事務所へ。
3人が兵士姿で訓練を受けるシーン等を見せる。
パンフレットには、その写真が満載されるが、細かいシーンがあるわけでもない。

 3人の素性がちょっと紹介される。
ディランは妙な船長と船でつき合っている。この男、後半にも出てくるが
演ずる俳優はドリュー・バルモアちゃんの私生活の相手らしい。
アレックスはキャンピングカーで同棲。
だがナタリーは彼氏がおらず、何とか彼氏を作ろうと奮戦中。
彼女たちは、ボスレー(ビル・マーレー)と言う男がいる事務所へ集まり
声しか聞いた事のないチャーリー(ジョン・フォーサイス)の指令を受ける。
ノックス・テクノロジー社の創立者であるノックス氏が誘拐された。
3人は、bQが怪しいと言うが、捜索を依頼したのはbQであるビビアンだ。
ノックスが完成間近だった、声紋による音声認識ソフトごと連れ去られたと言う。
ターゲットの音声を記録すれば、衛星によって、相手を追跡する事が可能だ。
ライバル社のコーウェン(ティム・カーリー)は、通信ネットワークを持っており
音声認識ソフトと組み合わせれば、完璧な追跡システムとなるはず。
したがってコーウェンが最も怪しい存在と言える。
3人は彼に接近。アレックスがマッサージ嬢に扮して予定を聞き出す。
コーウェンがパーティに来ると知り、ナタリーはコンパニオンに扮して参加。
客である男性と接近するが、仕事の方も放っておくわけにはいかない。
一方、残りの2人はボスレーの取り巻きのフリをしてパーティへ。
コーウェンを監視。そばにいる怪しい男を追跡。それが殺し屋らしい。
3人は、殺し屋を追跡。路地裏で激しい対決をするが
ワイヤーを駆使した不自然なまでのアクションが展開。しかし結局逃げられる。
コーウェンがレースに出資していると知り、
3人はレーサーに扮したりして再び接近。
レーシングカーに乗った殺し屋に気づいたナタリーが、
レーシングカーで公道まで出てチェイスするが、やっぱり逃げられる。
3人はコーウェンの会社の秘密金庫へ侵入する事を決意。
だが、そこは2人の社員だけが入室を許され、彼らの声紋等を調べる入り口。
床に何秒以上重い物が乗ると鳴る警報。
部屋の中央に重要なソフトが配置されているのだ。
3人は社員たちを飲ませたり、カントリーガールの扮装で会ったりして
掌紋や網膜を入手。アレックスが警備の講師か何かに扮して
警備員たちの注意をそらしている間に、男装した2人がドアを開ける事に成功。
ナタリーが体操選手のようにしつつ、数秒だけ床に触れて、
警報を鳴らさずに中央のソフトを奪う事に成功する。

 一同、これで事件解決と一安心。
しかし、その一方でコーウェンが何者かに殺される。
ディランはノックスと接近するが、ビビアンが実は誘拐に関与したと言う事に気づく。
ところが、ノックス自身も一味で、撃たれて窓から転落。
だが何とか服が脱げて不時着し、近所の家に逃げ込む。
その頃、アレックスが生活する車も何者かの襲撃を受ける。
事務所も爆破され、ボスレーが連れ去られる。
一同は破壊された事務所の前で集結。かろうじて無線が通じ、
ボスレーが島の古城に捕らわれている事を知る。
そこで、3人は救出に行く作戦を立てる。
敵の黒幕がノックスと知る一同。実はノックスこそコーウェンのシステムを欲しがり
3人を利用したのだ。
ノックスの父は、チャーリーと戦友で、
ノックスは父の死がチャーリーによるものだと誤解し、彼を恨んでいたのだ。
そして、ボスレーへの無線連絡の音声を利用して、
音声認識システムで、隠れ家のチャーリーを見つける事ができるのだ。
ボスレーは牢屋の中で何かを削って銃のようにし
そこでマイアミ・バイスの曲が流れるが、もちろん何かの役に立つわけでもない。
一方、島を遠距離から見るシーンでは、ゴジラの曲が。
3人は島に上陸し、バラバラに分かれて、古城に乗り込む事に。
だがノックス一味はもちろんそれに気づいて待ち受けていた。
ディランはイスに縛られ、一同に慰み者にされそうになるが、
縛られたまま見張りを倒し、再びノックスと対決。
アレックスはビビアンと対決。ナタリーはボスレーを助けようとするが
そこへ彼氏から携帯から電話がかかってきて、話しながら対決。
しかし携帯が壊れて、怒って殺し屋と対決。
ビビアンや殺し屋を倒し、逃走するノックスを追跡。
アレックスが、弓矢でヘリにロープを撃ち込み、3人は飛び移る。
因縁のディランはノックスと格闘。その間にアレックスは、ミサイルを調整する。
ノックスはミサイルを発射。あわてて一同は海へ飛び込む。
発射されたミサイルは、チャーリーの家を間一髪かわして、
戻ってきてヘリを撃墜する。
浜に流れ着いた3人は、小屋へかけつけるが、そこにチャーリーの姿はなかった。
無線で彼が無事と知り、一応安心する一同。
休暇を迎えようとする一同は海岸でくつろぐが、
アレックスは、チャーリーらしき男を見かけ、しかし彼を見逃す事にする。

 と言うわけで、公開2日目に見たのに、意外なガラガラさ。
映画館が人気のない所だったかも知れないが。
バルモアちゃんがやたら目立とうとするのはご愛敬として
基本的にはキャメロン・ディアスが中心で、作品全体にコメディ色を強め
そしてアクションはややオーバーな派手さに。
見た目の面白さはあるのだが、ちょっとバカバカしい印象も否めない。
「TJフッカー映画版」のくだりや、マイアミ・バイス、ゴジラの曲等
楽屋落ちかパロディのつもりか、よくわからない演出も気になるところ。
オリジナルの主題曲を今風にアレンジした曲は、
サントラの中でもなかなか良かったたのだが、映画ではそれほど派手に使われず。
 



 チャーリーズ・エンジェル フル・スロットル」(2003)を見た。

 この映画は、数年前にヒットした映画の続編で、もともとはTV版の映画化。
3人の美女が、謎の人物チャーリーの指示で事件を解決すると言う設定は守られても
その方法は、3人がワイヤーアクションで派手な立ち振る舞いをしたりして、
ちょっと違うんだが。。と言う気はしたものの、
バルモアちゃんがプロデューサーとしての手腕で、
と言うか、ええとこどりでこさえた作品は、狙い通りにヒット。
続編で主役3人が顔をそろえるのは難しいと言われたが、結局そろってしまった。
前作を見た時は知らなかったジョーイの存在とか、そう言う点も含めて
やはり見るしかあるまい。

 モンゴルの奥地に潜入する、謎の人物チャーリーの下で働く探偵3人組。
妙に陽気なナタリー(キャメロン・ディアス)、
知力も運動能力も抜群のクール美女アレックス(ルーシー・リュー)、
行動派で愛敬たっぷりのディラン(ドリュー・バルモア)。
ディランは荒くれ男と酒の飲み比べ。
アレックスは柔らかい体を生かして箱に入って潜入。
ゲリラに捕らわれている連邦捜査官カーター(ロバート・パトリック)を救出。
しかし、痛めつけられた彼は、指輪は奪われたと言う。
ナタリーはロデオマシンに乗って、男たちの関心を引こうとするが、
まんまと気づかれて結局4人で脱出。
トレーラーを奪って逃げるが、狭いダムの上の道路で
前方には戦車。後方にはバズーカの兵士。
両方が攻撃し、あわててトレーラーはダムへ落下。
4人は落ちながらトレーラーを脱出。荷台の軍用ヘリに飛び乗り、
空中でエンジンをかけ、落下寸前で脱出に成功する。いやいや、それは無理だ。

 ここでタイトル。チャーリーズエンジェルをご存じですかなてな感じ。
3人の昔の映像を見せるわけだが、ここは毎回変える気か。
アレックスは体操競技で満点を取った。ディランはワルで、ナタリーは何だっけ?
同じ頃。アメリカでも、司法長官ベイリー(ブルース・ウイリス)が、
何者かに襲撃される。
異変に気づいてダイハード風に銃を構えるが、ここではすぐやられ、
同じく指輪を奪われる。
ナタリーは前作で恋人になったピートと同居するため、引っ越しの作業をしていた。
ディランやアレックスも手伝い、なぜかMCハマーの曲で踊る。
アレックスとは冷却期間中の恋人ジェイソン(ジョーイことマット・ルブランク)も
来るのだが、そこへチャーリーから呼び出しがかかり、
ピートとジェイソンだけが取り残されるハメに。
アレックスの父(ジョン・クリーズ)も来るが、
ジェイソンがチャーリーと働いていると言い、
その話から体を売ってるように誤解してショックを受ける。
新しいボスレーは、なぜか黒人。実は前作のボスレーが養子という設定らしい。
義弟の彼は、経費に細かいが、危険な事は苦手でお調子者。
今回の作戦は、2つの指輪に関する物だった。
実は、政府の証人保護プログラムで保護された人々の情報が、
この2つを合わせた時にわかる仕組みだと言うのだ。
情報は外部に売られ、すでに証人をマフィアが始末したと言う。

 エンジェルらは、被害者の建物へCSI風の扮装で乗り込む。
音楽もCSIの曲が。キャメロンはくたびれたベテラン風だ。
わずかな遺留品から、犯人がヒザに傷のあるサーファーである事を突き止める。
匂いで敵を突き止めた電撃フリントなみだ。
そこでサーファーを捜すためビーチへ。それらしい人物を見つけるが、
そこで彼女たちは先輩マディソン(デミー・ムーア)に出会う。
彼女は、伝説的人物で、すでに引退しているが、歯に隠すマイクを作ったりした人。
ディランは、ふとナタリーも結婚して引退するかもと考える。
アレックスはそれはありうると言い想像。
まずナタリーの代わりに別のエンジェルが加わり、
次には「ふたりはふたご」というTV番組の双子に挟まれる老いたディランの図。
3人は、犯人が次のターゲットを狙い、モトクロスレースに参加すると知り、
彼女たちも参加する事に。
ここでもジャンプしながら撃ち合ったり派手なアクションを見せるが、
なぜか前作の敵やせ男が現れ、犯人を射殺して逃走したのだ。
そして、死んだ犯人の所持品には、なぜかディランの写真が。
その名前はノケツとあった。

 実はディランは、証人保護プログラムで身分を変えエンジェルとなったのだった。
8年前、恋人シーマスがアイリッシュマフィアと気づいて警察に連絡し、
命を狙われたのだ。
かつての名前がヘレン・ノケツだったと知り、
ナタリーらはケツがらみのジョークでからかうが、日本人にはちとつらい。
刑務所にいるはずのシーマスは、なぜか出所していた。
フラッシュダンスの曲に乗り、溶接工に扮して一味の貨物船に潜入する3人。
そう言えば、サウンド・オブ・ミュージックに乗って、尼さんに扮して
やせ男の秘密を聞き出そうとした所もあったが、これは意外に事件に関係しない。
3人はシーマス一味に見つかり、ここでも派手な格闘に。
指輪を取り戻すが、なぜか炎の中でもシーマスは平気。
3人は退散するが、ディランはナタリーらに危険が及ぶと考え、姿を消してしまう。
メキシコへ行くディランだが、
そこで初代エンジェルことケリー(ジャクリン・スミス)に会い、励まされる。
もつとも、このケリーはいきなり姿を消したから、幻影のような物だ。
ナタリーらは、カーターが事件に関与していると考え、
彼を尾行してグリフィス天文台へ。
走る車にワイヤーをつけて尾行するのだが、ワイヤーがはずれなくなって苦戦。
天文台では、カーターはいきなり何者かに射殺される。
それはマディソンだった。彼女は、唯一の失敗が原因で撃たれて引退。
そして、私こそがリーダーよとチャーリーを逆恨みしていたのだ。
かけつけたディランも含めて3人で対決。
しかし、私との違いはこれよと、銃を撃ち、撃たれた3人は屋上から落ちる。

 だが3人は防弾チョッキをしていたので無事だった。
マディソンはマフィアとかいろいろ集めて、何やら計画しているらしい。
ジェイソンが主役の映画「ME−2」のプレミア試写会を狙う気だと考える。
マディソンの会話を盗聴したら、星とか階段とか言っていたが、
星とはスター、階段(アステア)はフレッド・アステアの事で
ハリウッドの星の通りのあたりで何かをする気だ。
プレミア試写会をよそに、いろんなマフィアが集結。
そこにはシーマスもいたのだが、案内係を見て何かを感じる。
屋上に集まったマフィアは、待ち受けていた警察に一網打尽にされる。
実は案内係はエンジェルの変装で、別の場所へ誘導されたのだ。
待ち合わせ場所に誰もいないので驚くマディソン。現れる3人。
防弾チョッキとはねとあきれるが、
それをするようになったのはマディソンの事故のせいだ。
だが、そこへシーマス一味も現れる。
彼は案内係の尻を見て、ディランと気づいたのだ。
さらにはやせ男も現れて、入り乱れて対決。
やせ男はなぜかディランを助け、シーマスを刺して、
ディランの髪の毛の匂いをかいで喜ぶ。
ところが、シーマスが生きていて、屋上から落とされる。
やせ男、その素性もよくわからずに死んだのか。
看板が倒れて隣のビルとの間に引っかかり、その上で対決するシーマスとディラン。
ディランは落とされそうになるが、急にジャンプして逆にシーマスを落とす。
マディソンは逃走。3人はネオンのコードにつかまって
スパイダーマンかターザンみたいに、屋上から飛び降りて、
逃げるマディソンの車に飛びつく。
しかし、マディソンは暴走させ、ディランとアレックスは振り落とされ、
マディソンはナタリーと共にどこの劇場に突っ込む。
二人とも体を痛めるが、何とか立ち上がり対決。残る2人もかけつける。
私には仲間がいると言い、倒されたマディソンは、舞台下に落とされ
火のついたライターを落とすと、何か充満してたのか大爆発。
3人は試写会へ。やあ、いたのかと声をかけるジェイソンを
反射的に投げ飛ばすアレックス。気がついてやり直そうとキスする。
ピートはナタリーに求婚するのかと思いきや、箱から出したのは指輪でなく犬の札。
ディランはいよいよナタリーが引退すると思うが、
まだまだ仲間のままと知り一安心。
エンディングはなぜか3人が洗車する脇で、NGシーンを見せる。

 と言うわけで、TVチャーリーズ・エンジェルの映画版2弾目で
今回も冒頭から3人がキャーキャー叫びながら、派手なアクションで問題解決。
まあワイヤーアクションは相変わらずで、それはいいとしても
冒頭から、3人と保護した要人4人で、橋から落下中のヘリに飛び乗り
それからエンジンをかけて脱出するなんて見せ場は、
例えば007が1人でやってもどうかと思うのに、素人まで連れていたのでは、
それは無理だろうという感じで、ちょっと冒頭から逆効果を受ける。
前作のやせ男とか、バルモアちゃんの元恋人とか、いろんな連中が出てきて
敵が誰なのかがわかりづらく、痛快な格闘シーンもちょっと散発的と言う感じ。
他方、3人の家族とか過去とかを掘り下げるのだが、
前作の印象がそれほど強いわけでもなく、
まあどういう設定でもいいんじゃないと言う気がする。
冒頭でロバート・パトリックは出てきた瞬間から悪役とわかり、
ブルース・ウイリスは「ダイハード」のようになりかけてすぐに殺され、
「フレンズ」のジョーイが、ジョーイそのもののキャラで出ていたりするなんて
ゲストの使い方はボチボチ面白い。(ジョーイはレギュラーか)
よくサスペンス系とかで、真犯人は誰だ?と考えていると、
今までほとんど出てこなかったような人が犯人だったりする事があり、
今回も、前半はデミー・ムーアは全然出てこなかったわけで、近いものがあるのだが
そこはそこ、有名俳優だから観客の記憶には残っていて、この使い方はうまいと思う。
2代目Qことジョン・クリースがルーシー・リューの父で、
本来コメディアンなのに、驚いてる表情だけでは物足らない。
元祖エンジェルのジャクリーン・スミスが何やら妖精かのように出てくるのも妙。
現場を調べる時に、CSIの扮装でTV「CSI」の曲が流れたのはグーだが、
動物の出産シーンで「ボーンフリー」とか、溶接工の扮装で「フラッシュダンス」、
尼さんに扮すると「サウンド・オブ・ミュージック」なんてベタな選曲は引っかかる。
バルモアちゃんの元恋人は「ケープフィアー」のパクリだし、
全体的に、いろいろ盛り込みたかったのはわかるが、ええとこどりなのは否めず、
過ぎたるは及ばざるがごとしと言うわけで、何かあまり感心しない。
CMで使われてる曲好きなんですが、劇中では使われないし。
「スタスキー&ハッチ」の映画版も、こういう映画になるのではと不安が。
 

チャーリーと14人のキッズ(2003年アメリカ)

 子供向け自然食品を開発していたチャーリー(エディ・マーフィ)は息子ベンを、
英才教育をするハリダン(アンジェリカ・ヒューストン)の保育園へ入れる事に。
だが、会社を解雇され、安い保育園を探すが劣悪なところしか見つからず。
仕方なく、元同僚フィルと共に、男がやる保育園を開園する事に。
何とか子供たちを集め、子供好きのフィルが子供たちを手なずける。
子供たちは大暴れで部屋はめちゃくちゃ。ベンは相手をしてもらえず寂しい。
児童が激減した事を知るハリダンは、児童福祉局にたれ込み。改善命令が出る。
保育士は3名必要で、スタートレックマニアの元同僚マーヴィンも仲間に。
次第にチャーリーも子供の気持ちが理解出来るように。
ハリダンは再度タレコミを入れ、12名を超えると自宅では開園できないと指摘。
仕方なく空き店舗を買うため、パーティを開くが、ハリダンの妨害で金が集まらず。
かつての会社から高給で呼び戻され、ハリダンに園児を引き渡す事に。
職場復帰したチャーリーだが、大切なのは自分の子供だと気づき保育園へ戻る事に。
ハリダンの所へ乗り込み、知識を詰め込むのではなく子供の望みを知れと言い
保育園を再開する事に。
6か月後。チャーリーの保育園は大評判で、失業したハリダンは交通整理をしていた。

 と言うわけで、エディ・マーフィが保育園を開いて悪戦苦闘する話で
まあシチュエーションは違うものの例えばシュワちゃんのキンダガートンコップとか、
ジングル・オールザウェイ等と同じ発想という感じ。
最初は仕方なく取り組む事になり苦戦するが、最後には愛着が芽生えと言うわけで
まあその紆余曲折ぶりがうまければ、ラストに感激もしたりするのだろうが
少なくともエディは、最初から子供とはうまく行きすぎという感じで
苦戦したのはむしろ対アンジェリカ・ヒュートン。
安心して見られる感じで、最近のエディはアクがなくなった気がする。

TV放送 2005/02/27 BS05 2000-2140
 

チャーリーとチョコレート工場(2005年米)

ウイリー・ウォンカ チョコレート会社社長(ジョニー・デップ)
チャーリー・バケット 少年
チャーリーの父 歯磨き工場で働く
チャーリーの母 (ヘレナ・ボラム・カーター)
ジョー チャーリーの祖父。ウォンカの工場の元従業員

オーガスタス 大食いの少年
ベルーカ 金持ちの少女
バイオレット 賞が好きな少女
マイク 計算が得意な少年
ウィルバー・ウォンカ ウォンカの父。歯科医(クリストファー・リー)

 爆発的な人気のウォンカチョコだが、その工場の中は誰にも知られていない。
ある時、工場に子供たちを紹介する事になり、5枚の金のチケットが入れられる。
世界中の人々がチョコに殺到。
当たったのは大食いの少年オーガスタス、金持ちの娘ベルーカ、
賞が大好きなバイオレット、計算が得意なマイクだ。
貧しい少年チャーリーは最初はずれるが、拾った金で買ってチケットを当てる。
チャーリーは元従業員の祖父ジョーと見学に行く事に。
社長のウォンカ氏が工場内を案内。
そこでは、ウンパルンパと言う小人たちが、不思議な装置でお菓子を作っていた。
オーガスタスは食い意地が張り、チョコの川に落ちてパイプに吸い上げられる。
バイオレットは、世界初のガムを勝手にかむが、未完成で体が膨れてしまう。
ベルーカは皮むきをするリスをほしがり、リスに襲われて廃棄用の穴に落とされる。
マイクはお菓子を転送する装置に関心を持ち、自らを転送して小さくなってしまう。
残されたチャーリーが工場を譲られる事になるが、家族が大切と断る。
その後、チャーリーの家族にはいろいろいい事があるが、
ウォンカ氏は最悪の気分が続き、チャーリーに相談。
チャーリーはウォンカを、疎遠だった父親のところへ行かせる。
家族の大切さに気づいたウォンカは、家族と共にいる事を許し工場を譲るのだった。

 と言うわけで、ロアルド・ダール原作のちょっとダークな物語を、
ティム・バートンとジョニー・デップのコンビで映画化。
以前、ジーン・ワイルダー版を見たが、今回もやってる事はほぼ同じ。
いろんなタイプの子供たちが出てくるあたりは、
人間の良くない面の象徴のようにも思えるけど、そこらへんはよくわからず。
デップ人気でヒットしたみたいだけど、
ワイルダー版に比べて突き抜けた感は感じられない。
監督:ティム・バートン

TV放送 2006/10/08 WOWOW 2000-2155
 

チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密(2015年米)

チャーリー・モルデカイ 美術商(ジョニー・デップ)
ジョアンナ チャーリーの妻(グゥイネス・バルトロー)
ジョック チャーリーの従者
マートランド警部補 (ユアン・マクレガー)
クランプ 収集家(ジェフ・ゴールドブラム)
ジョージナ クランプの娘
エミル・ストラーゴ テロリスト

 絵画修復家が殺され、絵が盗まれる事件が発生。
マートランド警部補は、因縁のあるインチキ美術商チャーリーに調査を依頼する。
盗まれたのは行方不明とされたゴヤの絵で、
テロリストのストラーゴが資金源にする気らしい。
チャーリーの妻ジョアンナに気がある警部補は、チャーリーを米国へ向かわせる。
収集家クランプに会う為だが、彼は殺される。
クランプの娘ジョージナとストラーゴがグルらしい。
一味だった修復家はゴヤを見つけてはおらず、偽物をクランプに売ろうとしたのだ。
一方、警部補の想いをよそに独自に調査するジョアンナは、
ナチスと戦った公爵が本物を持っていると突き止め、屋敷で本物を発見。
オークションにかけるが、ストラーゴらが襲撃して何とか撃退。
絵は3000万ポンドで落札されるが、
借金が引かれてチャーリーに金は残らなかった。
だが、落札されたのは偽物で、チャーリー夫婦は本物を手に入れるのだった。

 と言う訳で、ジョニー・デップ主演のコメディ。
デップの役どころは、チャーリー・モルデカイと言うインチキ美術商。
気取った生活をしているが、借金を抱えていて、
ユアン・マクレガー警部補の依頼で消えたゴヤの絵を追う事に。
知られざる名画、絵画泥棒、
オークションみたいな組合せの映画は数多く見た気がして、本作もその域を出ない。
と言うか、ゲロとか登場させたおかげで、水準からさらに評価を落とす結果に。
従者役のポール・ベタニーはちょっとカッコいい。

TV放送 2015/12/12 WOWOW 2100-2246
 

チャイナ・シンドローム(79)

 ニュースキャスターのキンバリー(ジェーン・フォンダ)は取材でベンタナ原発へ。
取材中、震動が始まり、制御室長ゴデル(ジャック・レモン)らは青ざめる。
カメラマンのリチャード(マイケル・ダグラス)はひそかに撮影。
キンバリーらは特ダネと騒ぐが、違法撮影とフィルムは倉庫にしまわれる。
リチャードはフィルムを盗み出し、探すキンバリーは、知り合ったゴデルを追及。
操業再開が早いのは、新発電所のためと聞くが、否定される。
原発の公聴会で、リチャードは専門家にフィルムを見せる。
ゴデルは水位を気にしている。炉心がむき出しになれば、核燃料の熱が上昇。
炉心を溶かし、地下を通って中国まで。地下水で爆発し、州は壊滅すると言う。
一方、ゴデルは品質点検の手抜きを発見。再検査を要求するが拒否される。
キンバリーらはゴデルに、話を聞き、証拠写真を入手するが、奪われてしまう。
ゴデルは公聴会に向かうが、尾行が厳しく、原発へ。
銃で制御室に立てこもる。安全弁を開けば、発電所を埋めるしかない。
彼はキンバリーらを呼ぶ。会社は非常停止し、そのスキに警官隊が突入する計画だ。
画像は切られ、突入した警官隊がゴデルを射殺。だが、再び震動が。
肝心の事は放送できなかったが、キンバリーはゴデルが証拠をつかんだと話す。

 と言うわけで、スリーマイル島の事故の直前に公開された原発事故の映画。
全体的にけっこう面白いが、もっと巨大な組織に抵抗すると言う感じがほしかった。
制御室のテッドに、ウイルフォード・ブレムリー。

TV放送 92/12/31 BS05 09:20-11:30
 

チャイナタウン(74)

監督 ロマン・ポランスキー

 私立探偵のジェイク(ジャック・ニコルソン)は、
水道局施設部長モウレーの妻から、夫の浮気調査を依頼される。
モウレーが女性と接触した写真は新聞ネタに。
だが、本物のモウレー夫人イブリン(フェイ・ダナウェイ)は別人で
ジェイクは何者かにはめられたと悟る。
貯水池で溺死したモウレーの死体が見つかり、調査するジェイクは何者かに脅される。
誰かが深夜に貯水池の水を無断で放水し、気づいたモウレーが殺されたらしい。
イブリンの父クロス(ジョン・ヒューストン)は、モウレーの友人だったが、
ダム建設をめぐって仲たがいしていた。
彼は農民を追い出し、ダム建設で水をひいて地価を上げようとしていたのだ。
地主は、老人ホームの老人名義になっていた。
モウレーの愛人をイブリンが監禁していると知り、ジェイクは彼女に疑いをかける。
だが彼女は、クロスがイブリンに生ませた子供だった。
クロスが犯人と知ったジェイクは、警察を呼んでチャイナタウンへ。
しかし、警察への出頭を拒むイブリンは、逃走して射殺される。

 と言うわけで、チャイナタウン出身の私立探偵と検事が出てくる話だが、
あまり関係なく、ハードボイルド調はいいが、筋としてはややわかりにくい。
妻の浮気調査を依頼したカーリーに、バート・ヤング。あまり用のない役柄。
音楽はジェリー・ゴールドスミス。

TV放送 93/11/15 BS05 04:30-07:00
 

黄昏のチャイナタウン(90)

監督 ジャック・ニコルソン

 私立探偵ジェイク(ジャック・ニコルソン)は
不動産屋バーマン(ハーベイ・カイテル)と同行。
バーマンは妻の浮気相手マークを射殺する。彼はBB建設の経営者だった。
未亡人リリアン(マデリン・ストー)らはジェイクの責任を追及する。
殺人と証明できれば、ジェイクは共犯となり、リリアンに遺産が入るのだ。
ジェイクはバーマンの殺しが、実は別に動機があると気づく。
石油王ローリー(リチャード・フォンズワース)やマークは
キティ(メグ・テイリー)の土地の石油に気づき、人工地震で追い出しを図っていた。
ジェイクは証拠となる録音テープを入手。だがバーマンが重病であると知る。
彼は余命幾ばくもないと知り、キティの過去の秘密を知るマークを殺害。
地震で石油が吹き出し、死体を見せたくないバーマンは自爆する。

 と言うわけで、ニコルソンの探偵が戻ってきた続編。
前作のフェイ・ダナウェイらが事件に絡んでるみたいだが、わかりづらい。
キティがダナウェイの娘なのか?よくわからないがそんな感じだ。
ジェイクに敵対心を持つローチ警部補にデビッド・キース。

TV放送 1999/11/30 BS05 2220-0040
 

チャトズ・ランド(1972年イギリス)

マイケル・ウィナー監督

 インディアンの混血チャト(チャールズ・ブロンソン)は、
保安官に町を出て行けと言われて、彼を射殺する。
クインシー大尉(ジャック・パランス)は仲間を集めて、チャトを追跡する事に。
ジュバルは殺すと意気込むが、近所づきあいだから仕方ないと消極的な者も。
待ち伏せするチャトは、一行の水を抜き、山の上からねらい撃ち。馬も逃がす。
一味はチャトの妻に暴行。ジュバルの弟アールは逃げた彼女を追跡するが惨殺される。
次々ねらい打ちされ、クインシーも追跡を断念。
引き上げる者をジュバルは撃とうとし、止めるクインシーも撃たれて死ぬ。
ついに一人残ったジュバルは、チャトに追われ逃げまどうのであった。

 と言うわけで、ブロンソンがアパッチ役で、保安官を射殺して
追跡する連中と対決という図式に、まったく問題はないのだが
いかんせん、ブロンソンの出番は極端に少ない。
いつも待ち伏せしていて、山の上とかから見ているだけ。
そして、寝込みを襲うというような感じだ。
ジャック・パランスはかっこいいのだが、途中であきらめてしまって
仲間に殺される始末。
ブロンソンの吹き替えが、なぜか内海賢二で
バランスの方が旧五右衛門の人となると、逆にしたらと言いたくなるが
何しろブロンソンのセリフはほとんどない。

TV放送 2002/03/08 25CH 1330-1530
 

チャンス(1979年アメリカ)

 庭師のチャンス(ピーター・セラーズ)はテレビ好きで一日中見ている。
ある日、主人ジェニングス氏が急死し、法律事務所のトーマスに追い出される。
実は物心着いた頃からこの屋敷にいた彼は、書類上は存在しなかったのだが、
仕方なく初めて外の世界へ出る事にする。
ひたすら歩き続けた末、町でイブ(シャーリー・マクレーン)と言う女性の車と接触。
大事を取って彼女の屋敷で治療を受ける事になるが、彼女は大物ベンの妻だった。
イブらはチャンスをガーディナーという紳士と誤解。
弁護士に仕事を奪われたと知り憤慨。庭師の話は気分転換の趣味だと思いこむ。
大統領ボビーはベンの助言を求めるが、チャンスの庭の手入れの話を、
達観的なアドバイスと思いありがたがった上、スピーチで彼について語る。
そのため各メディアから引っ張りだこになり、彼の素性を調査する。
だが、誰もその正体を知る事は出来ず、8カ国語を話せ、
FBIが彼の情報を消した等という噂が流れるように。
ベンは遺産をイブに遺し、チャンスと結婚するように言って死ぬ。
唯一トーマスからチャンスの正体を知った医師は、それを指摘するが
チャンスは特に隠す素振りもなく、その通りだと言う。
ベンの葬儀の中、大統領の再選は無理だと言う連中は、チャンスこそ適任だと言う。
そんな騒ぎをよそに、チャンスは池の畔を歩き、最後には池の上を歩き始めた。

 と言うわけで、ピーター・セラーズ主演だが、ドタバタにあらず。
世間知らずの老人を、周囲が勝手にありがたがると言う展開で、
しかも当人は常に自分のペースを維持すると言うおかしさ。
正体がばれてもあわてない、と言うか最初から隠しておらず
最後には大統領候補になってしまうと言う良質のコメディ。
最後に池の上を歩いちゃうのはよくわからないけど。
たぶん重要な意味があるんだろうね。

TV放送 2003/03/22 BS05 1000-1215
 

チャンプ(79)

 TJ(リッキー・シュローダー)は、ボクシングの元チャンピオンである
父ビリー(ジョン・ボイド)をチャンプと慕っている。
ビリーは、仕事のために去った元妻アニー(フェイ・ダナウェイ)と再会。
ケンカで逮捕されたビリーに代わり、アニーはTJに会うが、彼は母を拒否。
子供のため復帰したビリーは、苦戦するが猛反撃で勝利。だが試合後倒れ息絶える。

 と言うわけで、引退したボクサーが家族のためにがんばるが死ぬと言うのは
ロッキーの元ネタのよう。往年の名作のリメイクらしい。
いずれにせよ、7年後に復帰したボクサーが出る試合が評判になるとは思えないが。

TV放送 96/11/10 12CH 13:00-15:00
 

超巨大ハリケーン カテゴリー5(2014年米)

チャーリー (C.トーマス・ハウエル)
ビクトリア チャーリーの姪。ハリケーンを研究
エリー チャーリーの妻。女医
イーサン チャーリーの息子
ポップス チャーリーの父(バート・レイノルズ)

起:チャーリーはハリケーンカトリーナで兄を失う。
承:姪ビクトリアは巨大ハリケーンの襲来を予知。
転:巨大ハリケーンが来る。
結:何とか助かる。

 2005年。ハリケーンカトリーナが襲来し、
チャーリーは兄夫婦を失い、娘ビクトリアを託される。
 現在。成長したビクトリアは、ハリケーンの研究をしていた。
海底火山噴火で温度が上昇し、熱帯低気圧が巨大ハリケーンに発達する可能性を指摘。
ネットで報じ、多くの人々が避難を始める。
チャーリーは避難を拒む父ポップスを何とか説得。
避難は間に合わず、高台の家に逃げ込む。
調査中のビクトリアが立ち往生するが、嵐が鎮まった間に救出。
だが、家の主人は飛ばされて行方不明となってしまう。
翌朝、嵐は去り、チャーリーらはヘリに救助されるのだった。

 と言う訳で、巨大ハリケーンもの。
ハリケーンカトリーナで兄を失ったC・トーマス・ハウエルは、
再び発生したハリケーンから家族を救おうと奮戦する。
ハウエルの父役が久々のバート・レイノルズだが、ハウエル自体がお久しぶりで、
幼い雰囲気を残しつつのおっさん顔にちょっと違和感あり。
再び来たハリケーンは、言うほど強力には感じられず、
どちらかと言うと人間ドラマの方を描きたかったって事かな。

TV放送 2008/10/05 WOWOW 2200-2400
 

超高層プロフェッショナル(1979年米)

マイク・キャットン 建築のプロ(リー・メジャース)
ルー・キャシディ 建築業者(ジョージ・ケネディ)
キャス ルーの娘
エディ ルーのライバル

 建築業者ルーは、自ら高層ビル建設の現場で作業するが、事故で転落死してしまう。
3週間で9階分作らねば、ライバルのエディに仕事を奪われてしまうため、
娘キャスは父の旧友マイクに仕事を依頼する事に。
トラック運転手をしていたマイクは最初拒否するが、結局引き受ける事に。
マイクはクセのあるメンバーを揃えて作業に当たる。
一方、エディ一味は何かと妨害し、鉄骨が手に入らない事態に。
だが、マイクらはエディの倉庫から盗み出して調達する。
事故で死者が出て士気が落ちるが、マイクが高所恐怖症を克服して現場へ。
完成間近になり、エディ一味の妨害で鉄骨を上げられなくなるが、
ヘリで吊り下げて現場へ。期限までに何とか最上階まで組み立てるのであった。

 と言うわけで、TVスターと言うイメージのメジャース主演映画。
ジョージ・ケネディ扮する建設会社社長が、高層ビル(超ではない)から転落死。
期日までに完成させないと会社が乗っ取られると、
社長の娘はメジャースらその道のプロを集めると言う訳。
ライバルの妨害はあったりするが、
高層ビルならではの、アクロバティックな技を見せる訳ではない。
工事は割に粗雑で、期日に間に合ったからいいでしょと言いたげだが、
入るのはちょっといやかも。
雰囲気的には、Aチームの1エピソードと言う感じ。

TV放送 2013/12/09 イマジカ 0230-0430
 

超能力学園Z(82)

 高校生バーニー(スコット・ベイオ)は、薬品の実験中妙な事故に合う。
以来、チアリーダーのジェーン(ヘザー・トーマス)の胸を丸だしにしたりと
超能力が身についている事に気づく。
これは友人ペイトンと生徒会長バーナデットだけの秘密だ。
超能力を利用し、野球の試合に勝ち、ペイトンはジェーンとうまくやる。
一方、バーニーもバーナデットと接近。
だが、ペイトンが金を稼ごうと言い出したので、バーナデットは怒ってしまう。
仲直りした2人は卒業パーティへ。ペイトンはジェーンの恋人ロバートに狙われる。
バーニーは超能力で全員を裸にして、場内を混乱させる。
頭を打って力を失ったかに思えたバーニーだが、バーナデットと空へ消えていった。

 と言うわけで、超能力を利用したHぽい話というので期待したが
ただ胸を出すばかりで、どうと言う事はない。ま、最後の大混乱は乱交みたいだけど。
ペイトンや校長のHシーンが多くて、主役がなおざりという感も。
エンタープライズみたいな宇宙船の夢や、
母がエクソシストみたいに悪魔祓いを頼むと言うパロディも。

TV放送 93/09/04 08CH 21:02-22:54
 

超能力学園Z PART2(89)(未公開)

 転校生ケビンは、アマンダと接近したため、恋人ウェインとケンカになる。
彼はバイト先で、同級生のルーシーと知り合い、彼女のサイエンスクラブへ。
壁に隠された瓶を発見。数年前騒ぎを起こしたバーニーのものだ。
中身をウェインに無理矢理飲まされ、彼は自分に超能力がついた事に気づく。
スカートめくりに威力を発揮。ルーシーは事業になるかもと言う。
アマンダはウェインを嫉妬させるため、ケビンに接近。
だが、ケビンの正直さに反省。ケビンも自分の気持ちに気づき、ルーシーと接近。
ウェインは部室に煙草等を隠し、ケビンを除名させる。
しかも、学校祭で全校生徒にトマトをぶつけられる羽目に。彼はアレルギーなのだ。
ジュースは使って残り少ないため、校長に没収された分を回収。
危機一髪、ジュースを飲んだケビンは、トマトをウェインにぶつけさせる。
彼の配ったウインナーにかゆみ薬を仕込んだため、生徒たちは激怒。
校長の疑いも、ウェインに白状させてとける。

 と言うわけで、ちょっとHな超能力ものだが、ヒロインに露出はない。
意外にたわいないH話が中心だ。
ミッチェル先生にリンダ・ハント。チョリーノ先生にカレン・ブラック。

TV放送 94/03/05 08CH 21:02-22:54
 

チョコレート(2001年アメリカ)

 ハンク(ビリー・ボブ・ソーントン)は刑務所員。
老いた父(ピーター・ボイル)と共に黒人嫌いで、
息子ソニー(ヒース・レジャー)が黒人と親しくするのに憤慨する。
黒人の死刑囚ローレンスを処刑するが、同じく刑務所員のソニーが嘔吐し
ハンクは死刑囚を台無しにしたと怒り、ソニーを射殺してしまう。
ハンクは仕事を続けられなくなり退職。
ローレンスの妻レティシア(ハル・ベリー)はハンクが出入りする店で働く事に。
レティシアの息子タイが車に引かれ、通りかかったハンクは彼らを連れて病院へ。
タイは死に、ハンクはレティシアが気になり、何かと面倒を見るようになる。
レティシアはお礼にハンクの家を訪ねるが、
黒人である事から父に侮辱されショックを受ける。
それを知ったハンクは父を施設へ入れてしまう。
レティシアはハンクに腹を立てていたが、家賃が払えず立ち退かされて、
ハンクと生活する事になる。
彼女は、ローレンスがハンクの絵を描いていた事から、
彼が刑務所員だと気づきショックを受けるが、
俺たちうまく行くよと言うハンクの言葉に、身を任せる事にするのであった。

 と言うわけで、ハル・ベリーがアカデミー賞を受賞した作品。
互いに家族をだんだん失っていく黒人と白人の男女が、
ひょんな事から惹かれあうが、と言う展開で、
まあビリー・ボブの息子の死を除けば、さほどひどい事件もないものの
全編に暗い雰囲気が続いていて、アンハッピーエンドと言うわけでもないが、
晴れやかな気分にはほど遠い。

TV放送 2003/12/03 BS05 2200-2348
 

チルドレン・オブ・ザ・コーン(1984年米)

バート 医師
ビッキー バートの恋人(リンダ・ハミルトン)
サラ 少女
ジョーブ サラの兄
アイザック リーダー
マラカイ サブリーダー

 医師バートとビッキーは、道に迷ってガトリンの町にたどり着く。
そこには大人がおらず、子供を見かけてもすぐに逃げてしまう。
ようやくサラと言う少女を見つけると、アイザックが指導者だと言う。
怪しげな儀式をする子供たちは、ベッキーを捕らえて十字架に縛り付けてしまう。
バートも刺されるが、サラの兄ジョーブに助けられる。
彼によると、アイザックは神の使途と称し、3年前から大人狩りをしているのだ。
だが、部下マラカイはアイザックに疑問を抱き、彼も十字架にかけてしまう。
そこへ光る何かが現れ、アイザックを飲み込む。
儀式に乱入したバートはビッキーを救出。
マラカイと格闘になるが、何かに憑りつかれたアイザックがマラカイを始末する。
一同は納屋に逃げ込むが、何かは嵐を巻き起こす。
バートは散水機でガソリンをまいて爆破し、何かを撃退するのだった。

 と言う訳で、スティーブン・キング原作のホラー。
車で移動中、リンダ・ハミルトンと夫は、閉鎖的な田舎町に迷い混む。
そこでは、子供たちが狂信的な宗教に走り、大人たちを襲っていたと言う訳。
価値観が異なる世界でアイデンティティが破壊される話なら面白そうだが、
単に狂暴化した子供たちに追いかけられるだけ。
その子供たちも、説得可能な程度なので拍子抜け。

TV放送 2015/04/06 イマジカ 0645-0817
 

メル・ブルックス 珍説世界史(81)

監督 メル・ブルックス

 二千万年前。猿人は立ち上がり人間に。石器時代。人間は火や、芸術を覚える。
モーゼ(メル・ブルックス)は神の啓示を受けるが、石盤を壊して十戒になる。
ローマ帝国。哲学者コミサス(メル・ブルックス)は、
シーザー(ドム・デルイース)の前でコメディショーを。
顰蹙を買い、奴隷ジョセファス(グレゴリー・ハインズ)と決闘する事に。
2人はミラクルと言う馬で逃げ、モーゼが池に道を作ってくれる。
仕事を得て、キリストの最後の晩餐の給仕を。
レオナルドと言う男が、肖像画を描くため、一列に並ばせる。
1489年。宗教裁判で、裁判官トルケマ(メル・ブルックス)は改宗しろと叫ぶ。
1789年。フランス革命。ルイ16世(メル・ブルックス)は革命の噂を聞き
トイレ係(メル・ブルックス)を替え玉に。彼は民衆に捕まり、処刑されかかるが、
ジョセファンがミラクルで助けに来る。
続編予告は、氷上のヒトラー等。

 と言うわけで、本当の歴史などおかまいなしでデタラメに描いている。
しかし、ほとんど笑えない。意外に話がマトモすぎるからか。

TV放送 92/12/16 10CH 02:30-04:13
 

沈黙の陰謀(98)

 愛国者と称する過激派フロイド一味は、立てこもり事件を起こすがフロイドは投降。
その頃から謎の症状の患者が現れ、町全体に感染者が広がる。
免疫学の権威である医師ウエスリー(スティーブン・セガール)が呼ばれる。
彼はかつて自らが軍事用に開発したウイルスと気づく。
フロイド一味がばらまいたのだが、突然変異で解毒剤にはに効果がない事がわかる。
脱走したフロイドは病院を制圧。ウエスリーの娘が無事だと知り捕らえようとする。
だがウエスリーは彼女を連れて逃走。かつていた研究所へ。
先住民が飲む、未知の薬草によるお茶に効果があると気づき特効薬を開発。
フロイド一味は薬を奪おうとするが返り討ち。薬のおかげで住民は救われる。

 と言うわけで、スティーブン・セガールが、
生物兵器の危険性を訴えたような話だが、「アウトブレイク」のパクリに思える。
なかなか感染者は死なないし、そんな感じだから物語は二流と言う感じ。
医師のくせに、敵を次々殺すセガールにも困りもの。

TV放送 2000/05/13 BS05 1300-1435
 

沈黙の監獄(2012年米)

クロス 囚人の移送を請け負う民間業者(スティーブン・セガール)
マニング クロスの相棒(スティーブ・オースティン)
ブレイク 連邦捜査官(マイケル・パレ)
刑務所長
サマンサ 女囚
サマンサの囚人仲間 実は一味

 民間業者のクロスは、相棒マニングと、囚人移送の仕事を請け負う。
重要参考人のために作られた秘密施設で、その存在は警察も知らないのだ。
現れた連邦捜査官ブレイクらは、女囚を渡せと所員を脅す。
クロスらは反撃。一味の狙いが女囚と知り、彼女たちを連れ出す。
実は女囚サマンサの体に、重要な情報が入ったチップが埋め込まれており、
彼女が死ぬと情報も消えてしまうのだ。
チップの情報は足のつかない金の在処で、ブレイクは山分けしようと言う。
クロスはブレイクを格闘の末倒し、手に入れた金はマニングと山分けするのだった。

 と言うわけで、まだあります沈黙シリーズ。
今回セガールはスティーブ・オースティンと言う人と組む。
この手のアクション俳優競演の場合、両者が対決したり、
最初は敵対するが途中から共闘と言うケースが多いが、
本作は最初から最後まで仲間。しかも別行動。
その代わりと言う訳か、敵役がお久しぶりのマイケル・パレ。
重要犯罪者ばかり入れた極秘の刑務所があって、
セガールらはその囚人を移送する民間チーム。
セガール得意の、設定だけは膨らませましたと言う話です。
パレはどこやらの捜査官で、極秘情報を握る女囚を狙って刑務所を襲撃。
所員らにも一味がいて、あっという間に刑務所を制圧。
ところが難を逃れたセガールがいた、と言うダイハード風展開。
しかも、今回は難を逃れたのがもう1人いたと言う訳。
これはちょっと面白い設定かなと思ったが、見せ場が分散しただけ。
おまけに、実はセガールチームの大半が無事だった。
後は毎度おなじみの、やられそうもないセガールが次々倒す。競演いらなかったね。

TV放送 2014/02/06 WOWOW 2300-0045
 

沈黙の逆襲(2009年米)

ローランド 元刑事(スティーブン・セガール)
コナー・ウェルズ ローランドの元同僚。資産家
ニキータ コナーの娘
メイスン ニキータの恋人であるボクサー
クロス 悪のボス
サイモン クロスを追う刑事

 刑事ローランドは、犯罪者の金を奪おうとした同僚に撃たれ入院。
生きていると知り、病院を襲撃した同僚を射殺する。
ローランドは回復するが、復職は認められず。
かつての同僚で、資産家のコナーに協力を求められる。
コナーの娘ニキータが、何者かに誘拐されかかったため、護衛してほしいと言うのだ。
ニキータの恋人メイスンを怪しみ監視。
彼は犯罪者クロスと通じており、狙いはコナーの土地らしい。
クロス一味が襲撃。ニキータがさらわれる。
一味は娘と交換に土地の契約書を要求。
コナーは石油を採掘し、ウランを掘り当てたのだ。
だが、ローランドが取引現場を襲撃。
ニキータを救出。一味を倒し、クロスは逮捕される。

 と言うわけで、強引な展開が多いセガールアクションも、
今回は比較的ストレートな感じ。
同僚に裏切られ、彼を射殺するが、自らが失職する事になる序盤。
普通ならこの話が本筋に関係ありそうだが、まったく関係なし。
たまたまこのタイミングで、護衛の仕事を依頼されたとなれば、
依頼した方にも何か企みがありそうだが、それもなし。
依頼主の利権を奪おうとする男が、依頼主の娘を誘拐。
娘の恋人も一枚噛んでたりするが、衝撃の展開と言うほど意外ではない。
後はセガールがお得意の大暴れで、やり過ぎんなよと言う警察も、
悪に通じてる訳でもなく、さほど障害にならず。
変なひねりが多いセガールアクションにおいて、
このシンプルさは好感が持てるが、反面あっさりしすぎてる物足りなさもあるね。

TV放送 2010/08/21 WOWOW 1620-1800
 

沈黙の激突(2006年アメリカ/ルーマニア)

マーシャル・ローソン中佐 精鋭部隊(スティーブン・セガール)
ティア ローソン旧知の科学者
アルーン ティアの共同開発者
ドウェイン曹長 ローソンの腹心

 精鋭部隊のローソン中佐は作戦のため待機するが、部下3名が街で殺されたと知る。
死体からは、新種の薬物CTXが検出される。
研究所に乗り込んだローソンは、
旧知の科学者ティアが、共同開発者アルーンとCTXを研究していたと知る。
興奮すると人間性がなくなり、野獣のようになると言う薬物で、
アルーンは兵士を実験台にしていた。
さらに水道水にCTXを流し、町中の人を中毒にする計画だ。
ローソンは怪物化した一味がいる古い教会を襲撃。
ティアがアルーンに殺されるが、ローソンがアルーンを倒し、一味は全滅。
唯一無事だった部下と脱出する。

 と言うわけで、とどまるところを知らないセガールアクション。
軍が開発した怪しげな薬が盗まれ、セガールと、盗んだ連中と、
薬の事を隠そうとする上層部の三つ巴の戦いに言うのはどこかで聞いたような展開。
そこの人物関係の描写が整理されてなくてわかりづらいと言う恨みもあるが、
それはまだマシ。
後半になると、薬の影響を受けた連中を始末に古城へ乗り込むなんて
吸血鬼狩りの展開に。
普通の住人が薬の影響を受けただけなのに、
もはや手遅れとばかりに、問答無用で射殺するのはいかがなものか。
しかも、今までかなりの信頼関係があるかに見えた、
腹心の部下と恋人があっさり殺されると、そちらは見向きもせず、
かなり脇役でかなり重傷の兵士だけ連れ帰るとはいかがなものか。
セガールはそんな強敵でも無傷。

TV放送 2008/12/20 WOWOW 2000-2150
 

沈黙の執行人(2014年米)

アレクサンダー 元特殊部隊(スティーブン・セガール)
サーシャ 組織に借金
レナ サーシャの妹
ミア サーシャの妹
ウラジミール ロシアマフィア
チェン 武器商人

 特殊部隊のアレクサンダーは、武器商人を襲撃するが逃がしてしまう。
2年後。ロシアマフィアのウラジミールに借金するサーシャは、
妹レナと共に働かされていた。
そんな中、ウラジミールの手下が何者かに襲撃される事件が発生。
チェンへの返済が滞ったウラジミールは、やむなくサーシャの末妹ミアを担保に渡す。
隣に住むアレクサンダーはサーシャらを保護。
実は、アレクサンダーがかつて逃がした武器商人こそチェンで、
ひそかに見張っていたのだ。
アレクサンダーは取引を持ちかけるが、
チェンがミアを売り飛ばそうとした為、屋敷を襲撃。
刀で対決の末、チェンを倒す。
サーシャらは町を去るが、レナは引退すると言うアレクサンダーと留まるのだった。

 と言う訳で、スティーブン・セガール主演の沈黙シリーズの一作。
今回は本当に主役でした。
特殊部隊にいたセガールは中国人武器商人を襲撃するが、逃がしてしまう。
もう1人主人公ぽい人がいて、ロシアマフィアに借金する彼は、
2人の妹の身柄を抑えられる。
このロシアマフィアが武器商人に頭が上がらないと言うややこしい構図で、
手下が中国人らしき殺し屋に殺されて怯える。
実はこれがセガールの仕業だったと言う訳で、
借金する男と組んで、組織を壊滅させる展開。
セガール映画の妙にひねったパターンだけど、
近作の様に、ちょっと出るだけにしていない点は評価できる。

TV放送 2015/07/20 WOWOW 1300-1443
 

沈黙の宿命 TRUE JUSTICE Part1(2011年米)

[特別捜査班SIU]
ケイン リーダー(スティーブン・セガール)
サラ 東地区から異動
ジュリエット サラと組む
ラドナー
メイソン

ドミオン 麻薬取引に関与
ニコライ ロシア人

 シアトル。特別捜査班SIUにサラが赴任する。
中国人の店が襲撃され、夫婦が殺される事件が発生。
目撃者の娘が怯えた事から、女性警官が殺害したと判明。
一味に狙撃され、女性警官は死ぬ。
SIUは麻薬取引に関与するドミオンを追っていたが、
夫婦は取引を目撃して殺されたらしい。
ドミオンはロシア人から水路を奪うが、報復で殺される。
ロシア人ニコライが商売を継ぎ、陸送のため車泥棒を展開。
サラたちがニコライに接近するが、警官とばれて失敗。
車泥棒を捕らえ、計画を聞き出す。張り込みの末、取引現場を襲撃。一味を逮捕する。

 と言うわけで、セガール新たな沈黙シリーズ。
今回はTRUE JUSTICEと言うTVシリーズ(1話が1時間半)を、
1話ごとに沈黙の何たらと言う違う題名をつけて映画のフリしてきた。
セガールは特殊な事件を扱うチームのリーダーで、
メンバーがある程度捜査した後、ここぞと言う時、かけつけて大暴れと言う展開。
第1話は新人女性刑事が赴任して、いきなり囮捜査したりするので、
CSI第1話を連想するが、やられたりはせず。

TV放送 2012/04/30 WOWOW 1215-1359
 

沈黙の啓示 TRUE JUSTICE Part2(2011年米)

[特別捜査班SIU]
ケイン リーダー(スティーブン・セガール)
サラ 東地区から異動
ジュリエット サラと組む
ラドナー
メイソン

マイルズ・トゥール 記者。母親は著名な小説家
タナカ 鑑識(ジョージ・タケイ)
ミラー刑事 ケインのライバル
チェン ケインの友人。中国人

 中国の黒魔術に見せかけた殺人が多発。
ストリッパーのサバンナが殺され、
鑑識の結果、薬を飲まされ、殺された後にレイプされたとわかる。
サバンナに似ていた事から、サラがダンサーとして潜入。
だが、別の犠牲者が出て、サラが行方不明に。
無事帰還するが、酒に麻酔が入れられたと判明。
犯人に狙われていると考え、サラは再び捜査に。
犯人にさらわれるが、ケインがかけつけ射殺する。
だが、新たに殺人が発生。ダンサーだけでなく、コリンズ保安官代理も犠牲に。
ケインのライバルミラー刑事は誤認逮捕だったと介入。黒魔術をするチェンらを疑う。
一方ケインは模倣犯の仕業で、コリンズの元夫を疑うが、これは無関係と判明。
検死の結果、犯人はフグ毒を使用。
サラに言いよる記者マイルズが、
母親の小説をモデルに犯行をしたとわかり、マイルズを逮捕する。

 と言うわけで、セガールによるTVシリーズ第2話。
連続レイプ殺人が発生し、被害者が新人刑事サラと瓜二つなんて、
都合の良い状況だった事から、サラが2話連続で囮捜査に参加。
事件が解決したかに思えた後半、今度は模倣犯が現れるなんて展開はやはりCSI的。

TV放送 2012/04/30 WOWOW 1400-1452
 

沈黙の背信 TRUE JUSTICE Part3(2011年米)

[特別捜査班SIU]
ケイン リーダー(スティーブン・セガール)
サラ 東地区から異動
ジュリエット サラと組む
ラドナー 他部署へ異動
メイソン
ゲイツ 新メンバー。市長の甥

ポール・フランコ 麻薬を製造
トミー 麻薬の売人。フランコの息子
ステファニー 元DEA
ジャック DEA。ケインの知人
サヴォン 撮影スタッフ

 ラドナーが異動になり、市長の甥であるゲイツが補充として来る事に。
 クラブで麻薬による死者が出る。
劇薬が混入されており、売人トミーから買ったらしい。
情報屋によると、ポールが誘拐され、息子のトミーが姿を消したと言う。
ケインはトミーを発見。
薬物を混入したと認めるが、1錠では死に至らないはずと言う。
ゲイツは、元DEAのステファニーから情報を得るが、何者かに襲撃され負傷。
一味は麻薬に劇薬を混入し、売人の信用を失わせ、販売ルートを奪う計画だ。
ケインらは一味のアジトを襲撃。ポールを保護する。
 ステファニーが殺され、DEA内部から情報漏れがあった疑いが。
ケインはDEAのジャックに協力を求め、情報にアクセス。
ゾロが取引に関与していた証拠が出るが、ケインは偽装だと気づく。
ジャックがゾロに送金して罪を着せようとしたとわかり、ジャックは逮捕される。
 一味は撮影スタッフ警護の任務についたメイソンを襲撃。
倉庫に拘束されるが、ケインらがかけつけ、一味を逮捕。メイソンらを救出する。

 と言うわけで、セガールによるTVシリーズ第3話。
わずか6話のシリーズなのに、メンバーの1人が異動に。
代わりに来たのが市長の甥なので、問題児かと思えば意外にまじめ。
ただし1話限りのゲスト。
警察内部の腐敗が疑われる下りもあるが、結局そういう事はなさそうで拍子抜け。

TV放送 2012/04/30 WOWOW 1545-1729