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沈黙の弾痕 TRUE JUSTICE Part4(2011年米)
[特別捜査班SIU]
ケイン リーダー(スティーブン・セガール)
サラ 東地区から異動
ジュリエット サラと組む
ラドナー 異動から戻る
メイソン
保安官 白人共同体のリーダー
ケン レイプ事件の容疑者
バード 狙撃手。ケインの知人
アクセル 帰還兵
ブリス議員の車が爆破される事件が発生。
逮捕された二人組は白人共同体のメンバーで、
議員の対立候補がリーダーである保安官と判明。
サラたちが乗り込むが、追い返されたため、
異動から戻ったラドナーが共同体に潜入する事に。
一味はラドナーを疑い、捕えたジュリエットを撃つよう指示。
抵抗したため正体がばれるが、撃ち合いの末保安官を捕らえ、ジュリエットを救出。
ケインは、ラドナーが潜入の間に麻薬をやったのではと疑う。
ジュリエットは連続レイプ事件をケンの仕業と考えるが、
深入りしすぎと捜査から外される。彼女には元恋人にレイプされた経験があるのだ。
そんな中、ケンが何者かに狙撃される。
12人の狙撃手が容疑者とされるが、
アリバイがないのは、ケインの知人バードだけだ。
バードは犯行を否定し、犯人の心理がわかると協力。
彼が囮になり、帰還兵である犯人アクセルを逮捕する。
と言うわけで、セガールによるTVシリーズ第4話。
前回異動になったメンバーが、1話だけ不在で返り咲き。
ネオナチグループに潜入し、怪しまれないように薬をやったりする。
一方でレイプ犯に過剰反応する女性刑事もいて、メンバーそれぞれに問題がありそう。
(癖があるとかではなく)
ネオナチは言う程過激でない。
TV放送 2012/04/30 WOWOW 1730-1915
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沈黙の挽歌 TRUE JUSTICE Part5(2011年米)
[特別捜査班SIU]
ケイン リーダー(スティーブン・セガール)
サラ 東地区から異動
ジュリエット サラと組む
ラドナー 異動から戻る
メイソン
ゲイツ 元メンバー。捜査に協力
マイク 情報屋
ケンジロウ ヤクザの幹部
親分 ケンジロウの父
リーロイ 人質事件の犯人
情報屋マイクから、中国系の組織トンとヤクザが手を組むとの情報が入る。
一味を捕らえるが、仲間を殺されたとヤクザのケンジロウは復讐心を燃やす。
だが、親分はトンとの関係を重視し、警察に手を出す事を禁ずる。
銀行でリーロイと言う男が人質事件を起こす。
彼はケインの知人で、妻の看護で欠勤し解雇に。そのため支店長を恨んでいたのだ。
ケインが説得。減刑を口添えすると約束する。
ヤクザが大量の銃を輸送したとの情報を得て、ケインは一味を逮捕。
捕えた男は、ヤクザがトンのルートを利用し、武器を中東へ流していると話す。
ケインは仲介者としてマイクを逮捕。
ケインはアジトに乗り込み、刀で抵抗するケンジロウを倒し、親分を逮捕する。
と言うわけで、セガールによるTVシリーズ第5話。
日本通のセガールらしく、ヤクザがからむ話が登場するが、人物関係がよくわからず。
ヤクザがなぜかセガールに一目置いていて、なかなか動かないのは、
脚本に口出ししてるであろうセガールの自己満足か。
TV放送 2012/05/12 WOWOW 0115-0244
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沈黙の神拳 TRUE JUSTICE Part6(2011年米)
[特別捜査班SIU]
ケイン リーダー(スティーブン・セガール)
サラ 東地区から異動
ジュリエット サラと組む
ラドナー 異動から戻る
メイソン
ゲイツ 元メンバー。捜査に協力
チャールズ・グラソ 性犯罪者
マックスィニー 犠牲者の学校の校長
マーカス ケインの旧友。CIA
ハッチ ケインの旧友。CIA
グリゴー ロシアマフィア
ボリスロー ロシアマフィア
強姦殺人事件が連続し、ケインのチームが捜査する事に。
女教師である犠牲者の学校に、前科のあるチャールズが勤めていた事が判明。
犠牲者は成功した女性ばかりで、刑事も狙われるはずとジュリエットが囮に。
ジュリエットは襲われるが、ケインがかけつけチャールズを逮捕。
マックスィニー校長は、チャールズを雇った事に問題はないと主張するが、
自らも幼児ポルノ所持で逮捕される。
女の死体から何かを取り去る事件が発生。
ラテックスに何かを入れ、体内に隠して密輸するが、アレルギーで死亡したらしい。
付近はロシアマフィアの縄張りだ。
女たちはモデルで、グリゴーの指示でダイヤを密輸していたと判明。グリゴーを逮捕。
ボリスローと取引していたと白状したため、ボリスローも逮捕する。
ケインは何者かに尾行され、オフィスが盗聴されるように。
かつてアルカイダ幹部を殺したケインには賞金がかけられているのだ。
かつての仲間ハッチは、マーカスの裏切りを伝え、CIAに戻れと言う。
だがマーカスは否定。ハッチこそ中東の仕事をやってると言う。
ケインはマーカスを信じ、ハッチを叩きのめす。
と言うわけで、セガールによるTVシリーズ第6話。
最終話でノルマ感の強かった本シリーズも終了。
セガールは実は元凄腕の兵士で、賞金がかけられていたなんて都合の良い設定が判明。
捜査中に襲撃されたりするが、
上司含めセガールを任務から外そうとする者は誰一人いない。
後はお得意の大暴れで、シリーズ通じて、
セガールがやりたかった事をやったんだろうなと言う感じ。
メンバー全員が問題児で、そんなチームが存続できる、納得できる説明はない。
TV放送 2012/04/30 WOWOW 2100-2245
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沈黙の絆 TRUE JUSTICE2 PART0(2011年米)
[特別捜査班SIU]
ケイン リーダー(スティーブン・セガール)
サラ 東地区から異動
ジュリエット サラと組む
ラドナー 異動から戻る
メイソン 妻が妊娠
ニコライ ロシア人密売人
ケインらは、ロシア人の密売人ニコライを追う事に。
妻が産気づいたメイソンは帰宅するが、
他のメンバーが待機する中、ニコライに手配された傭兵たちが襲撃。
何とか撃退するが、ジュリエットが撃たれ、重傷を負う。
さらに生きていた傭兵に襲われ、射殺するが、持っていた手榴弾が爆発する。
と言うわけで、セガールを押さえたい者としては、
ノルマ感満載のシリーズに続編が登場。
セガールは、何だか特権を与えられた警察組織のリーダーで、
過去には軍で秘密任務に就いていたなんて、何でもありの設定。
ここへ来てチーム構成を変えたくなったらしく、
わざわざメンバーがやられるエピソードを用意した。まさにセガールやりたい放題。
TV放送 2013/04/27 WOWOW 1530-1619
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沈黙の処刑軍団(2013年米)
ハースト 元用心棒
アレクサンダー ハーストの元雇い主(スティーブン・セガール)
アイス 台頭するボス(MIシリーズの黒人)
オソ 料理人(ダニー・トレホ)
カレン 食堂の主人。アレクサンダーの娘
アレクサンダーの用心棒ハーストは、刑務所に潜入して標的を殺害。
だが、標的を誤ったとして解雇され、両腕をつぶされてしまう。
銃も持てなくなったハーストは飲んだくれていたが、
付近では新たにアイスの組織が台頭していると知る。
実は、刑務所での失態もアイスが関与していたのだ。
アレクサンダーは戦争を避けるため、引退を約束。
アイスはそれでも襲撃を計画しており、
それを承知のアレクサンダーはハーストを復帰させる。
アレクサンダーの部下オソが、サソリの毒を使ってハーストの腕を再生。
アイス一味の襲撃でオソが殺されるが、ハーストが反撃。
アレクサンダーと共にアイスの屋敷を襲撃。アイスを倒す。
だが、もはや恐竜だと言うアレクサンダーの引退の意思は固かった。
と言う訳で、スティーブン・セガール沈黙シリーズの1作。
主人公はセガールではなく、彼の用心棒だった男。
セガールに失敗を責められた用心棒は、腕をつぶされて引退。
だが、別の組織との抗争に巻き込まれると言う訳。
マチェーテでセガールと戦ったダニー・トレホが味方で、
彼の怪しい術で腕が治った用心棒が大暴れ。
セガールもちょっとだけ手助けする展開。
太っても主役をやり続けたセガールも、
ついにドルフ路線(主役のフリした脇役)に転換したと言う事らしい。
テコンドー世界チャンピオンと言う主人公はなかなか決まっていて、
いっそセガール抜きで、彼だけを活躍させた方がまとまりが良かったかも。
そんな作品を見ようと思うかは微妙だけど。
TV放送 2015/07/19 WOWOW 1445-1624
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沈黙のSHINGEKI/進撃(2014年米)
ジャック・ダニエル 賭博師(CSIのニック)
ポーリー・トランクス 借金取り(スティーブン・セガール)
カール ポーリーの手下(ビニー・ジョーンズ)
ダフィ 怪しい男(アバターの大佐)
メイ ダフィの女
ルイス ダフィの弟
ジーナ ジャックの妻
ステファニー ジャックの娘
ポーリーに借金する賭博師ジャックは、取り立てに苦しむ。
やむなく、カジノで知り合ったダフィに助けを求める。
ダフィは、金の代わりに自分の愛人メイと関係するよう要求。
これに腹を立てたジャックは格闘になり、ダフィを死なせてしまう。
メイとダフィの弟ルイスは、ダフィの金を狙って互いを始末しようとする。
耐えかねたジャックは、ポーリーに相談し、銃を渡される。
屋敷に乗り込んだジャックはルイスと格闘に。
銃を奪ったメイに撃たれるが、銃には仕掛けがあり、メイの方が倒れる。
かけつけたポーリーがルイスも射殺。
ジャックはベガスを去る事にし、手に入れた大金は別れた妻に贈るのだった。
と言う訳で、ドルフ路線に転じたスティーブン・セガール沈黙シリーズの1作。
本当の主役はCSIのニックの人。
カジノで借金を負ったニックは、怪しげな男に怪しげな賭けを持ちかけられ、
耐えかねて格闘の末、死なせてしまう。
男の愛人と共に死体を隠すが、
男の弟に怪しまれ、セガールに助けを求めると言う展開。
セガールがどれくらい出てこないかと言うと、
90分の映画の序盤にちらっと出て、後はラスト20分に少し出るだけ。
ニック自身も物語も煮え切らない感じで、面白いとは言い難い。
印象に残ったのは、終盤に出てきた珍妙な銃。
この銃は昔のカジノロワイヤルやサイレンサーシリーズにも登場した代物で、
つまりシリアスな作品の小道具じゃないって事です。
TV放送 2015/07/20 WOWOW 1445-1613
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沈黙のステルス(2007年イギリス/アメリカ/ルーマニア)
ジョン 軍の秘密を知りすぎたとされる男(スティーブン・セガール)
リック・ジャニック大尉 ジョンの相棒
ジェシカ ジョンの知人女性
ラッチャー ステルスを盗み出す。ジョンの元部下
ピーター・ストーン 敵のリーダー
エリアーナ・リード ストーンの右腕
軍は、目視もできないステルス機X−77の試験飛行を行うが、
機は操縦士ラッチャーによって奪われてしまう。
強盗事件に遭遇して警察の取り調べを受けたジョンは、
軍の秘密を知りすぎたとして、記憶を消されそうになり脱走した男だった。
バーンズ将軍は、X−77を奪還すれば自由にすると約束。
リックと組み、アフガン地域に潜入するが、リックはストーン一味に捕われる。
ストーンはアメリカとヨーロッパに細菌兵器を落とす計画だ。
ジョンは現地にいる旧知のジェシカと合流。
基地に潜入し、リックを救出する。
ラッチャーは支払いが少ないとストーンを射殺。かけつけたジョンに捕われる。
ジョンはX−77で帰還。
だがラッチャーはリックを射殺し、F16で追跡。
X−77が撃墜されれば大惨事だったが、空中戦の末、ジョンはラッチャーを倒す。
と言うわけで、お手軽なアクションを連発するセガール主演の一作。
ステルスが盗まれるなんて、自身の暴走特急あたりを連想させる展開。
とは言え、ステルスならではのスカイアクションが延々と展開する
。。。と言うわけではなくて、もっぱら潜入した敵地での地上の攻防が中心。
セガールが援護役の若造を最初嫌がるので、
最後に裏切られる展開かと思ったが、そういうのはなし。
テロリストの親分と凄腕そうな右腕の女はあっさり倒され、
クライマックスは最初から正体がわかってる裏切り者との戦い。
つまりテロの脅威はさほどでもなかったと言う事か。
記憶を消されそうだったセガールが最後の手段と呼び出されるが、
解決後解放されるとは、さほどの機密でもなかったらしい。
TV放送 2008/12/13 WOWOW 2000-2150
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沈黙の制裁(2014年米)
ジョン 傭兵(スティーブン・セガール)
チー ジョンの相棒
ボス (ヴィニー・ジョーンズ)
ナディア ボスから逃げた女
ヴァン・ホーン CIA
傭兵ジョンは、CIAヴァン・ホーンの依頼で機密を売ろうとする男を始末する。
その際、屋敷から逃げ出したナディアを助ける。
彼女はボスと言う人物に捕らわれ、痛めつけられたが、
証拠のビデオを持って逃げ出したのだ。
ヴァン・ホーンはボスと通じていて、手出し無用と言うがジョンは断る。
相棒チーが捕らわれるが、自ら見張りを倒し、屋敷に潜入したジョンと合流。
ヴァン・ホーンとボスを倒す。
と言う訳で、スティーブン・セガール主演沈黙シリーズの1作。
傭兵セガールは、CIAの依頼で情報を国外に漏らした人物を始末。
CIAの背後にいるヴィニー・ジョーンズに捕らわれていた女性を助けた為、
一味に狙われると言う訳。
女性はヴィニーの弱みを撮影したビデオを持ち出すが、
それが致命的な証拠かと言うと、ヴィニーの性癖の記録だから効果は微妙。
かつては凄みのあったセガールも、今では屋敷に突入するシーンもスキだらけで、
無敵ぶりもお約束感が強い。
とは言え、近年のセガール作の中ではまともな出来かも。
TV放送 2016/01/01 ムービープラス 2045-2220
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沈黙の聖戦(2003年米)
ジェイク・ホッパー CIA
スンティ ジェイクの元相棒
ジェシカ ジェイクの娘
サラ ウインスロップ議員の娘
フィッチ ジェイクの旧友
モンコル テロ組織のリーダー
パイトゥン老師 スンティがいる僧院の老師
フェルナンド・ザディル 武器商人
ジャンタパン将軍
94年タイ。CIAのジェイク(スティーブン・セガール)の
相棒スンティは、誤って市民を撃ってしまい、自らも負傷する。
現在。テロ組織は議員の娘サラと、友人であるジェイクの娘ジェシカを誘拐。
一味は仲間の解放を要求する。
ジェイクは僧院でバイトゥン老師と再会。
事件以来僧院にいたスンティは、ジェイクに協力すると言う。
ジェイクは武器商人のザディルを監視。
ザディルは何者かに殺され、一味は誘拐を否定する。
ジェイクの旧友フィッチは、組織に縄張りを奪われたため
タイ軍やCIAに取り入り、商売敵をつぶそうとしていた。ジェイクは彼を射殺。
黒幕はジャンタパン将軍と突き止め、屋敷に潜入。ジェシカらを救出する。
ジェイクは将軍と対決。魔導師に苦しめられるが、かけつけた老師のおかげで回復。
将軍を倒すが、スンティが命を落とす。
と言うわけで、今回もセガールがアジアあたりで大暴れする展開で、
家族とか相棒とか出てくるものの
何か変わり映えしない感じで、一味の陰謀もいまいち。
通常、冒頭で何かあって思い悩むのは主人公のはずが、
相棒の方に悩ませるあたりも脚本家の手抜きか。
TV放送 2007/04/12 12CH 2100-2254
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「沈黙の戦艦」(92)を見た。
この映画の主演はスティーブン・セガール。以前はセーガルだったが、突然改名。
(と言うよりは、日本での発音を訂正したと言う事か)
彼は元CIAで、日本に滞在した事もあるため、日本語も話せ、
武道もこなすと言う異色の経歴の持ち主だ。
元奥さんは日本人で、娘は「三井のリハウス」のCMに出ると言う。
自らの設定をそのまま映画に持っていったような、「刑事ニコ」でデビュー。
日本語吹き替えで見たのだが、渡辺と言う女性に「ナベちゃん」と呼びかけたり、
ビジネスショーみたいな会場の、NEC展示用パソコンから、
政府の最高機密をのぞいたりする等と言う、笑える展開が印象に残った。
いかにも彼の経歴に便乗したような作品が続き、
(見てないので、決めつけられないが)
B級アクションスターの印象を拭えなかった。
それが、ここへ来て大ヒットのこの作品に登場したのだ。
邦題はあのマンガを連想させるが、戦艦が撃ち合うわけではなく、
乗っ取られた空母だかを、実は凄腕のコックが奪還する話。
まあ、よく聞く設定と言えない事もない。
(実際、乗っ取られた旅客機を奪還する「パッセンジャー57」が同時期に公開)
とは言え、この大ヒットで、豪華客船を舞台にするはずだった「ダイハード3」が、
地下鉄に舞台を変えた等と言う噂も流れている。
監督は、「刑事ニコ」も監督した人。
共演には、「JFK」の容疑者役トミー・リー・ジョーンズ。
そして「リーサルウェポン」のゲーリー・ビシー。この人だけでも見る価値はある。
「ボディガード」の超ロングランのせいで、今ごろようやく公開だ。
戦艦ミズーリ。かつて太平洋戦争で日本軍の敗戦調印に使用され、
その後も湾岸戦争に至るまで現役だった艦だ。真珠湾での記念式典に参加。
ブッシュ大統領も乗り込む式典で、
コックのライバック(スティーブン・セガール)だけは堅苦しい事は嫌いですと、
礼服も着ようとしない。そして艦は最後の航海へ出発。
艦長はライバックをベタボメで、
副官クリル中佐(ゲーリー・ビシー)は気に入らない。
クリルは艦長の誕生パーティをひそかに企画。
歌手やプレイメイトをヘリで呼ぼうとするが、ヘリの着艦には艦長の許可が必要。
ひそかに話を進めるが、結局ばれて事情を説明する。
料理にもクリルらが計画。ライバックは料理に口出しされるのが気に入らない。
艦長はおれの料理しか食べない等と言うが、クリルがタンを入れたので、
怒って格闘に。捕まったライバックは、営巣へ。
だが、営巣には艦長の許可が必要なので、肉用の冷蔵庫へ入れられる。
おまけに見張りまでつけられ、様子がおかしいと話すが、見張りは取り合わない。
プレイメイトミス7月だかのジョーダンは、この映画ほぼ唯一の女性キャスト。
一目見て巨乳とわかるが、けっこうかわいい感じだ。
彼女は乗り物酔いのため、薬をもらって、裸でケーキの中で待機する。
非番の乗員は食堂へ集まり、別のゲストの歌手たちの演奏を聞かされる。
盛り上がってきた頃、突然歌手が、そこにいた3番目の士官を射殺。
艦長を呼んでくると称して、わざわざ女装したクリルも艦長を射殺する。
ただちに食堂の連中は制圧。各所で見張りについている兵たちも、
予期せぬ出来事に次々捕まったり、射殺されたりしていく。
一味は兵たちを一カ所に集め、通路を溶接してしまう。逆らう者はすぐ射殺だ。
続いて艦橋も制圧。船内をほぼ制圧した状態となった。
一味のボスは、歌手に扮していたストラニクス(トミー・リー・ジョーンズ)。
彼は作戦の実権を握っているが、クリルは立てて、艦長になれ等と言う。
クリルは狂人扱いする艦長に、頭にきていたのだ。
銃声にライバックはおかしいぞと言うが、見張りはまだ相手にしない。
ようやくクリルに連絡。異常はないと言われ安心する。
クリルはライバックを厄介な人物と考え、処分しようと言う。
ストラニクスは自分の部下にやらせると言う。
訓練を受けており、20人の海兵隊だろうが、100人のコックだろうが平気だ。
彼らはコックであるライバックを過小評価しているのだ。
現れた2人の男は、見張りをたちまち射殺。冷蔵庫を開けるが、中には誰もいない。
隠れていたライバックは、すばやく外へ出て、今度は2人を中へ閉じ込める。
しかし、敵は機関銃でドアを破壊。
照明を消したライバックは、ナイフを投げて一撃で1人を倒す。もう1人も始末。
カップにオイルか何かを入れて、レンジの中へ入れる。
一方、ヘリの着艦が連絡になかったためか、F16が偵察のため、ミズーリに接近。
ストラニクスはバルカン砲で撃墜させる。
この事態に、海軍本部みたいな所は青ざめる。
ミズーリには30発ほどのトマホークミサイルを搭載。核ミサイルもあるのだ。
ストラニクスは警告。新しい世界を作るための行動等と称する。脅迫ではないのだ。
もちろん、核ミサイルの発射コードもつかんでいる。
元CIAの彼は、北朝鮮の潜水艦襲撃等の作戦を担当。
その道では第一人者だったが、危険人物となったため、CIAは処分を計画。
しかし、それは失敗し、彼の方から行動を起こしたのだ。
海軍本部は、特殊部隊の投入を計画。それに失敗すれば、あとは撃沈しかない。
衛星通信基地をミサイルで破壊したため、現在位置の把握には手間がかかる。
ライバックは機関銃を持って船内を捜索。艦長の死体や食堂の惨状を見る。
置かれていたケーキを蹴ると、突然音楽が流れて、中から現れたジョーダンが
冗談のように裸で踊り出す。やっぱり巨乳だ。
聞けば、酔い止めの薬を飲んだため、ケーキの中で寝てしまい
回りで起きていた事件に、全然気づいていなかったのだ。
彼女はロッカーに隠そうとするが、今までノンキに寝てたクセに
いざ事態に気づくと、恐がって一緒に行動したいと言う。仕方ないのでそうする事に。
とは言うものの、人殺しと音楽家とのデートだけは親に禁じられていると言う。
まず武器庫みたいな所へ行き、(実際船内の構造はほとんどわからない)
そこで小型の衛星経由の通信機みたいなのを取り出し、本部へ連絡。
本部では、ライバックからの連絡に驚く。
一味のスパイかもと言う声も聞かれるが、ある将軍などは彼を全面的に信用。
ライバックはベトナムや湾岸戦争でも活躍した英雄だったが、
パナマで情報不足のため部下を多数失っていた。
そのため、情報担当者を殴り、降格に。艦長と共にミズーリへ移ったのだ。
ライバックはクリルも一味で、30名ほどの敵がいると報告。
本部は特殊部隊到着を待てと通達する。
一方、ようやくキッチンに送った2人が、戻らない事に気づいたストラニクスらは、
様子を見るために向かう。そこでプロの手口の殺しを目撃。
リモコンで作動した(と字幕にあったが、タイマーの誤解では?)
レンジの中の物が手製の爆弾となり爆発。前にいた男が破片でやられる。
ストラニクスにも、敵がただのコックでない事がわかってきた。
クリルが乗員の調査はしたのだが、ライバックの資料は艦長が持っていたのだ。
ライバックらは艦内を調査。ミサイル運搬用のレールみたいなのを設置しているため
一味の目的がトマホークミサイルの強奪にあると知る。
そうはさせじと、将軍の命令もすっかり忘れて、ライバックは行動に移る。
まず、甲板にあるヘリに向かい、ガソリンを流して爆破。
これはたぶん、逃走手段を奪うという意図だ。
爆発の途端に、ロープを命綱に艦の外側へダイビングすると言う
「ダイ・ハード」のマネのような展開。意外な展開に敵も右往左往する。
その間にジョーダンが4人の男に捕まる。
だが、ライバックは人質がいて敵が4人なのに、簡単に敵を倒して救出。
ストラニクスらは、ライバックの素性を知りあわてる。
しかし、自らの失敗を認めたがらないタイプのクリルは、おれが解決すると豪語。
スプリンクラー装置を作動させ、監禁した乗員を溺死させると脅せば、
さすがのライバックも抵抗をやめるはずだ。
ライバックらは、艦内をたいした目的もなく移動。
一室からドアを叩く音が聞こえ、それがモールス信号と気づく。
溶接されたドアをバーナーで焼き切り、中の連中を救出。
だが、そこにいた6名ほどは、第2次大戦に出たと言う古兵やら、医師やら
洗濯係やらで、たいして助けにはならない。
一番若い洗濯係は実戦経験がなく、危険な事はイヤだ等と言うが、
ジョーダンまでも戦う気になっているので、しかたなくつき合う事に。
普通なら危険な事は避けろと言う意見ともめるが、ここは軍隊。その点は大丈夫だ。
クリルは船内放送で、監禁した連中を溺死させつつあると警告。
だが、連中はまだ6名ほどを救出した事を知らない。
彼らはスプリンクラーのバルブを操作している連中を襲撃。
激しい撃ち合いだが、ライバックは突進していっても全然平気だ。
ジョーダンも、彼と一緒にいるのが一番安全と、けっこう大胆についていく。
戦闘の途中に将軍から連絡が。
命令無視に苦笑しながらも、全権を彼に任せ、特殊部隊到着まで待つよう指示。
とりあえずスプリンクラーを止める事に成功。
救出すればいい気もするが、それは後回し。人数が増えては映画にならないのだ。
やがて特殊部隊の乗った2機のヘリが接近。こちらはバルカン砲で迎え撃つ体制だ。
だが、ライバックは配線を操作し、ハイテク機器の電源を切断。
充電でしばらくは動くが、それが終われば、兵器は使えなくなってしまうのだ。
こうして、バルカン砲は使用不能に。ライバックらは救援を待つ。
だが突如、潜水艦が出現。ストラニクスが撃沈したはずの北朝鮮の艦だ。
仲間になったのか、艦を強奪しただけなのかは最後までわからんが、
中からバズーカを持った男が現れ、ヘリを撃墜。困ったものだ。
しかたなく、ライバックらはレールを溶接している連中を襲撃。
レールの下敷きになったり、腕を電ノコで切ったりの痛そうな手口で倒す。
そして、兵器庫へ行き、弾頭から火薬を取り出し調合して、手製の爆弾を作る。
ストラニクスらは、ミサイルを潜水艦へ移す。
その間に、ライバックはフログメンのように、泳いで潜水艦に接近。
たちまち見つかり、イカリみたいなもので海を探られ、背中を負傷する。
しかし、そのスキにも爆弾を設置。爆発で潜水艦は損傷。
このままでは潜水できないが、またもクリルは直してみせると豪語する。
負傷したライバックは、ミズーリに戻るが弱っている。
そこへ彼に気づいた一味が。今にも撃たれそうになるが、ジョーダンが男を射殺。
次は音楽家とのデートかと言われる。
ストラニクスの部下は、何とかハイテク機器の電源を確保する事に成功。
これで再び核ミサイル発射は可能となった。
ストラニクスはミサイルを売る計画らしい。
ライバックらは12センチ砲だかの砲門へ。
これは何かで役に立たないと言われるが、それを何かして役に立つようにする。
さっぱりわからない状況だ。潜水艦を沈めても核は無事だ。
修理を急ぐ潜水艦に攻撃。クリルはバカにしているが、威力があるので驚く。
あわてて修理を完了させて潜水。さらばライバックと言うクリル。
だが、最後の攻撃は潜水艦に命中。あわれゲーリー・ビシーはこんなに簡単に死んだ。
意外な展開に、作戦の失敗を悟ったストラニクスは、
おれはアニメファンだった等と奇怪な事を言い出す。
そして、脱出のため一味をボートに乗せ、自分は核ミサイルを発射させる。
2発の核ミサイルが発射され、目標はホノルルだ。
20分ほどで到着。推定死亡者数は100万人ほどだ。
本部はこの事態に泡食って、責任をコックに押しつけろ等と言っている。
この艦橋の作戦室みたいな所へ、ライバックが到着。意外にも簡単に捕まってしまう。
ライバックはストラニクスの顔を見て気づく。彼とは旧知の仲なのだ。
(どう言う関係なのかは、結局わからないが)
発射されたミサイルを止めるには、彼の持つカードが必要だ。
2人はナイフでチャンバラ。刃が小さいだけ危険だ。
最後にはストラニクスの目をつぶし(痛そう)、計器に頭を突っ込んで倒す。
戦闘機が核ミサイルの1発を迎撃。だが、もう1つは逃してしまう。
まもなくホノルル到達だ。ライバックは本部に連絡。
解除コードを聞き、直前でミサイルの爆破に成功。
今まで忘れられていた監禁された兵たちを助け出す。潜水艦を料理した等と説明。
そして、ジョーダンとは仲良しに。
艦長の海軍葬には、なぜか彼女も同席するのであった。
と言うわけで、続編の企画もあると言うこの映画。
やはり偶然プロがいたと言う展開。戦艦の中は複雑怪奇で、状況がわかりづらい。
物語自体も、説明不足の部分が多々あるように感じられた。
「ダイ・ハード」的に最後まで1人で奮戦する展開を期待したので、
意外に早く仲間ができてしまい、ちょっと違う気もしたが、これも割といける。
中でも、ジョーダンがなかなかよく、かわいいクセに過激な事もやると言うのは
アクション映画通にはたまらない設定と言える。
しかも、誰もいないのに裸で踊るマヌケさもいい。
ライバックはそれなりに奮戦していると思うが、
そうなると、他の仲間が大した事してないのではと言う気がする。
敵側がもっとたたみかけるように攻撃してくれば、もう少しよかったのでは。
意外にもノンキな印象があるのだ。
敵役の2人は、それぞれ悪役としてのインパクトが弱い気がする。
ゲーリー・ビシーは注目しているので、もったいない気が。
アニメファンのあいつも、もう少しすごみが欲しかった。
やっぱり、「ふつうです」と言う出来と言えよう。
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「暴走特急」(95)を見た。
この作品は、数年前に大ヒットした「沈黙の戦艦」の続編である。
「沈黙の戦艦」とは、テロリストによって乗っ取られた空母に、
偶然すご腕の兵士だが、降格されてコックになっていた男が居合わせて
偶然人質にならずにすんだために、大暴れして、一味を倒すと言う話で
この手の話の傑作と言うべき「ダイ・ハード」の海版と言うところだが
その「ダイ・ハード」の3作目は、当初海が舞台と言う話だったのだが
この「沈黙の戦艦」が大ヒットしたおかげで、
マネしてるみたいなので脚本を変えたと言う曰く付きの作品である。
これが大ヒットしたおかげで、主役のスティーブン・セガールは一躍有名スターとなり
あちら生まれのクセに、日本語がペラペラで、合気道だかの道場を持っていて
おまけに元CIAだか何だかで、さらには娘が新「ガメラ」の主演女優だと言う
かなり異色の俳優である。
それにしても、彼の格闘技は、香港式のカンフーみたいに、派手は派手だが、
本当に有効な攻撃なのかどうかは、観客にはわからないスポーツ的なものではなく、
急所は狙うし、平気で腕や指や首の骨を折るし、そこらへんの物を何でも武器にするし
そこらへんが、見苦しいと言う感もあるが、逆に本当に強そうだと言う印象も与える。
そんな彼はどの映画でも無敵で、今回は戦艦を降りて
なぜか列車でテロリストと出くわすらしい。
まあ、昔から列車ものにははずれがないとまで言われるジャンルで
止まらないサスペンスもあって、予告編ではなぜかステルス戦闘機まで出ていたし
他にもすごいアクションがありそうだから、見ないわけにはいくまいが、
割と短期間で打ち切られそうなので、あわてて見に行った。
冒頭はスペースシャトルの発射シーン。
前作が空母が舞台で、今回も列車が舞台と聞いていたので、
この始まり方はちょっと意表を突かれる。
シャトルから放たれた軍事衛星は軌道に乗る。
これは米軍とCIAが共同開発か何かで作ったものらしく、
そのレーザーの照準は、地上で日光浴する女性の姿を鮮明にモニターに写すほど。
そして、そのレーザーは地下や水中の標的をも破壊すると言う物で
まさに天才的な発明と言える。
この衛星を開発したデインは、やや危ない所があって、
CIAの連中も危険視していたが、幸か不幸か彼は事故で死亡し、
発明だけが残されて万々歳と言う感じだった。
CIAのオペレーターの女性が、上官にデートに誘われるが、
その日は予定があると言って、彼女は断った。
一方、空母のコックをやめたライバック(スティーブン・セガール)は、
今は街でコックをしているのだが、ケンカ別れした兄が死に
数年ぶりに姪サラと再会。彼女と列車で旅行する事となる。
ライバックと兄はつまらない事でケンカしたが、仲直りできずそのままに。
兄は勲章はもらわなかったが、誠実な人だったとか言うライバック。
サラはそんな彼にちょっと、わだかまりを覚えるが、すぐに仲直り。
何かちょっかいを出そうとするポーターのボビーを、
かつてライバックに教わったと言う武道で倒したり、
なかなかに退屈な説明的なシーンが続く。
例のCIAの女性もこの列車に乗っていて、同僚の男性とこっそりデートしていた。
一方、予想通り生きていたデインと傭兵のベン一味は、軍の基地を襲撃しヘリを奪う。
ベンを演ずるのは、TV「ツインピークス」でエドを演じた奴。
一味は列車の前をふさぎ、停車した列車に乗り込み、運転士を射殺。
客車にも乗り込み、次々と制圧していく。
ライバックはサラにこっそりケーキを贈ろうとして、厨房にいたため
すぐには捕まらずに事態に気づき、入ってきた一味を返り討ちにしたりするものだから
厨房で緊急事態だと、一味は機関銃を撃ちまくり、おかげでコック数名が死亡。
しかも、その間に肝心のライバックは、さっさと冷凍庫に隠れて難を逃れてしまう。
捕まった乗客の中には、当然のように姪のサラも。
だが、ポーターのボビーは捕まらず、荷物室に隠れる。
CIAの2人は、かつての同僚であるデインらに捕まる。
デインらは客車に持ち込んだ設備をセット。
これで列車が架設の衛星コントロール基地になるのだ。
列車は移動するため、逆探知はほぼ不可能と言う説明だけでは、
わざわざ列車を舞台にした説明としてはやや弱い。
しかもそこに偶然か計算づくか、CIAの2人が乗っていて、
彼らが衛星の制御を奪うコードを知っているのだ。
一味は熱したアイスピックみたいな物を、彼らの目に近づけ、
コードを白状しないと刺すぞと脅す。
女性は自分が狙われても平然としているが、男の方がコードを白状。
今度は男の目が狙われ、女は黙っているが、男が言ってくれと言うので白状。
こうして2人のコードがそろい、用済みになった2人は、
やっぱり走る列車から突き落とされ、崖下へ落とされる。
ライバックは窓から脱出し、屋根の上から移動。
その間に、ベン一味が列車内を点検し、窓とかをすべて閉鎖してしまったため、
ライバックは中へ戻れない。
一方、デインはコンピューターを作動させ、衛星の制御を奪う。
米軍の基地では、衛星の制御が突然奪われ、大あわて。
しかもデインが狙った目標は、中国の肥料工場だ。
肥料工場と言うのは表向きで、実はここは化学工場。
破壊すれば、周囲の多くの人が死んでしまう。
米軍基地の人々は、暴走した衛星が中国を狙うので、中国はやばいと叫ぶが
何ともならず、衛星のレーザーは工場を破壊してしまう。
実はデインはこの様子を、世界中にいる多くの金持ちにデモして
何か狙ってほしい照準があれば破壊すると言うのだ。
たちまち、大勢から依頼があり、スイス銀行へ高額が振り込まれていく。
だが、その前にデインは、ペンタゴンの地下にあると言う原子炉を狙っていた。
これは彼の復讐でもあるのだ。
そこへ新たな依頼が入り、ある人物が前夫人を殺してほしいというものだった。
前夫人は今飛行機に乗っているから、すぐやってほしいと言うのだ。
幸か不幸か、飛行機の経路は衛星の軌道をほとんど変えなくていいため、
これを目標とする事に。またも緊急事態に基地は大あわて。
前作でも出てきた軍のお偉いさんとかが来て、自爆もさせられないと知ると
対衛星ミサイルなどと言う物を積む、世界に1機しかないペガサスを離陸させる。
この外見がステルスそっくりだが、ステルスは別に出てくる。
ペガサスはミサイルを発射。見事命中したかに思えたが、
衛星の放つレーザーは航空機を破壊。
軍基地は別の物に命中してしまったと大あわてする。
デインは囮用に50個もの衛星を用意していたのだ。
彼は米軍基地のモニターに侵入し、ペンタゴン攻撃を予告。
もし破壊されれば、大変な被害が出ることは間違いない。
デインは10億ドルを要求する。
八方手を尽くした軍の連中に残された道は、50個の衛星をすべて破壊するしかない。
だがそれは予告の時間までには、不可能だった。
(1機しかないペガサスとやらに、50発も対衛星ミサイルとやらを積んだり
発射したりしていたら、かなり時間がかかりそうだが、
この後の展開を見ると、それほどは時間がかからないらしい)
一方、屋根にはりついていたライバックは、荷物積み込み用の入り口から中へ。
そこでポーターのボビーと会うが、彼はびびったまま。
ライバックは外部と連絡せねばと電話を探すが、
ベンがすべてコードを切っていて、かけられない。
そこでライバックは、自室へ戻り、ザウルスみたいな携帯端末を取り出す。
バッテリーが足らないため、そこらの配線を細工し、電気を拝借。
電話回線と直接つなぎ、友人がいるレストラン宛へ
緊急事態を告げる文章を、FAXモデムで送信しようとする。
だが、相手先が使用中で、何度もリダイヤル。
その間に、ベンが電気が使われている事に気づき、部下に様子を見に行かせる。
ライバックは携帯端末を隠し、現れた一味を返り討ち。
どうも様子がおかしいと、一味が調べて回るが、ライバックは倒した男と共に姿を消し
なかなか事態がつかめない。
ライバックは屋根の上へ上がり、機関車の方へ向かう。
途中の無線までも線が切られていて、連絡は不可能。
運転席に大勢いる連中がライバックの存在に気づき、撃ち合いに。
不死身のライバックに次々倒されるが、
ベン一味の中で異色な存在の、女性スナイパーが、
カーブで後方の車両からライバックを狙い、見事命中させる。
謎の敵は倒したと喜ぶ一味。死体は見えないが、血痕が残されているのだ。
だが、ライバックはまったくへこたれず、車輌の下にはりついていた。
ベンは残された携帯端末を発見。謎の男の狙いを知る。
そこで携帯端末の中に入れられた情報を分析。
いろんな料理の料理法とかと一緒に、「ケーシー・ライバック」の名が。
傭兵仲間にはピンと来る名前だった。奴ならば最高の人材だ。
奴が相手となると、弾が命中したと言うだけではダメだ。
死体を見つけるまでは安心できない。と言うわけで、一味は列車内を捜索する事に。
そして、ライバックの連れがいたのではと推理。
乗客名簿を探すと、案の定、「ライバック+1名」とある。
恋人か娘か何かだと、乗客をしらみつぶしにあたる事に。ベンはサラを発見。
彼女は自分が捜されていると気づき、偽名を言って従業員だとか言うが、
サラは実は父がもらっていた勲章をつけていて、ベンはそれに気づき
彼女こそライバックの関係者だと気づく。
一方、ライバックは銃弾を受けた傷はどこかへ行ってしまい、ボビーと合流。
ボビーも何か協力したいと言うので、銃の撃ち方とか教えて作戦を立てる。
ライバックは火炎瓶を作って、一味を攻撃。たちまち撃ち合いになる。
火だるまになって暴れ回る者もいて、司令室として使っていた車輌は大騒ぎだ。
そのスキに、ダストシュートに隠れていたボビーが、
コンピューターからCD−ROMを奪う。
これは照準用のデータだかが入っているもので、
それがないと、この列車はただの鉄屑になってしまう。
ライバックとボビーはCD−ROMを持って逃げようとするが、一味に見つかる。
一味もCD−ROMをなくすわけにはいかず、撃てないでいる。
ライバックは男ともみ合いになって列車から転落。あわてて列車は停止する。
ライバックは男と格闘しながら、断崖絶壁にしがみついていた。男はやがて転落。
一味は断崖からロープを下ろし、ライバックを狙う。
ボビーの方は捕まり、CD−ROMを出せと言われるが、
ポケットに穴が開いていて、肝心な物がない。
ふざけるな、こっちを向けとか言われ、振り替えにざまに射殺する。
ライバックは断崖にしがみついたまま、何ともならないでいるが、
そこへロープで降りてきた奴がいるので、
突然、そっちへ飛び移り、格闘の末相手を突き落とす事に成功。
一方、ベンは、列車のすぐそばにCD−ROMがある事に気づき、
それを拾って再出発しようとする。
ボビーはあわてて列車に飛び乗るが、ライバックはそれどころではない。
ロープが列車にくくりつけられているので、ある程度は持ち上げられるが、
ベンが邪魔なロープを切ってしまい、ライバックはまたも断崖にしがみつくハメに。
それでも少しは上に上がっており、今度ははい上がる事に成功する。
列車は去ってしまい、ライバックは近くの小屋にあった4WDに飛び乗り、
暴走させながら列車を追う。
車は列車の上の山の上を走り、豪快にジャンプして飛び乗るのかと思えば、それはせず
車自体は暴走したまま、山からジャンプする形になるが、
ライバックは直前で飛び降りており、列車へは呼吸を合わせて飛び乗る事に。
そうなると、車から飛び降りる必要はどこにあったのか。
列車ものはだいたい一度列車から落とされてしまい、そこへ飛び乗るが、
この作品ではこんな感じだ。
一方、米軍はようやくFAXに気づいたコックから連絡を受け、
デイン一味が乗っている列車の存在に気づく。
そしてそこにライバックがいる事も知るが、緊迫した状況を見れば、
数百万人の人命には代えられないと、列車爆撃を指令。
探査不可能と言われるステルス戦闘機2機が出撃する。
列車はやがて通信不能の山岳地帯へ突入。
ライバックは、敵に見つかっていたボビーを救出。こっそり一味を次々倒していく。
デイン一味は、直前にヘリで脱出し、
路線を切り替える事で、対向列車と正面衝突させようとしていた。
だが、通信不能地区なので、対向列車にも連絡はできない。
すべて計算づくのデインの事なので、
列車の衝突で、装置が使用できなくなる可能性は非常に低いと思われる。
デイン一味は戦闘機の音を聞き、ステルスが来ている事に気づく。
デインの衛星も、ステルスは探査できないのだが、
彼は排気に気づき、ステルスを発見。まずは1機を撃墜する。続いてもう1機も発見。
攻撃態勢に入っていたステルスを、直前にレーザーで破壊。列車のすぐ上で爆発する。
万策尽きた感の米軍基地。衛星の破壊は進んでいるが、残りはまだ8基ほどある。
どうして、そんなに破壊してきたのに、偶然本物に当たったりしないのか。
それよりも、デインはなぜペガサスとやらを破壊しないのか。
そんな疑問をよそに、ベンはライバックが再び列車に乗り込んだと確信し、
サラを人質に待ち伏せをする。
ライバックとボビーは、客車を切り離し、彼らと一味とサラ以外を助ける事に成功。
これでおれもヒーローだと言うボビーに、もう1つ頼むと言うライバック。
一味を迎えに来たヘリを奪うと言うのが、ボビーの任務だと言うから、
けっこう無茶な話だ。
そんな事とは知らないヘリの操縦士は縄ばしごをおろし、ボビーはそれを昇るが
例の女スパイナーが後を追ってくる。
昇りきったボビーは、女スパイナーと格闘に。彼女を突き落とす。
全然事情がわかっていない操縦士は、ボビーが味方で女は敵だと思っているが
銃を突きつけられ、しばらく上空で待機させられるハメに。
ベンは人質のサラの首に縄をかけ、手榴弾を持たせ、
少しでも動けば爆発すると言う状況に。
姪がそんな状態でも、全然平気なライバックは、銃は捨てて素手で勝負だと言う。
厨房でそこらにある物を武器にして格闘。
相手もそれなりに強いが、ライバックの相手ではない。
簡単に首を折ってしまい、「厨房では無敵だ」と言う。
ライバックは救出したサラに縄ばしごを昇らせ、ヘリへ避難させる。
ようやく親玉であるデインと対決だ。
デインは一番重要な装置をケースに入れて、持ち出そうとしていた。
これさえあれば、何度でも衛星は使用できるのだ。
何をしてもペンタゴン攻撃は回避できないと知ったライバックは、
ヤケになったのか、計算づくか知らないが、デインに向けて撃つ。
弾はデインの持つ装置に命中。
あろう事か、それによってあと数基残された囮衛星が消え、本物1つだけが残る。
そんな簡単な方法でデインの仕掛が解除されるとは、思っていなかったのだ。
米軍基地ではあと数秒とか言うタイミングなのに、
本物の衛星を発見し、急いで爆破を命令。
衛星自体は宇宙にあるから、ミサイル発射から爆発までは少し時間がかかる気もするが
それでも間に合ってしまい、ペンタゴン爆破は回避される。
愕然とするデイン。そこへ、対向列車が迫り、ライバックらの列車と正面衝突。
しかも場所は、かなり高い鉄橋の上だ。
先頭の方の列車は脱線。相手はガソリンだかを積んでいる列車なので大爆発。
当然の事ながら、列車内は大揺れ。デインはどこかへ消えてしまい、
ライバックは後方へ向けてひたすら走る。
普通なら、すぐにでも脱線しそうだが、そうはならず、
対向列車がこちらの列車にめり込んで、みるみる迫るという展開。
ライバックは最後部まで走りのけ、そこで待っていたヘリの縄ばしごに飛び移る。
(よくこんな状態で、生きていると思って、下の方で待機していたものだ)
よかったよかったと、ヘリは上昇するが、
爆破で黒こげになりながら、まだ生きていたデインが、
ライバックと同じペースで走ってきたらしく、彼の足にしがみついてきた。
だが、列車が大爆発し、炎に包まれてデインはいなくなり、
そのちょっと上にいた、ライバックらとヘリは無事で見事帰還。
ライバックは初めて無線で米軍基地に連絡し、全員無事だと連絡すると、
ついさっきまで全員抹殺しようとしていた連中も、大喜びする。
と言うわけで、「沈黙の戦艦」の続編は、前作とはほとんど関係のない話で
前作と同じなのは、軍関係の主要人物が寝返ると、結構やばいと言う点だけ。
敵が衛星を駆使すると言う点は、今となってはそれなりに現実的なのかも知れないが
それでもやはり、絵空事と言う感が否めない。
前述したが、敵一味が列車を基地にした必然性は結構希薄で、
人質をとったままで、列車を走り続けさせると言う点も、
敵一味に有利な点もあるが、諸刃の剣で、リスクになっている面も少なくないはず。
CD−ROMがないと衛星が使えないあたりも説明が弱いし。
対衛星ミサイルというのも、結構失笑を買う兵器に思える。
50個の囮の衛星を1つずつ破壊していたら、恐ろしく時間がかかりそうだし。
40個くらいまでは破壊したのに、たまたま本物には当たらないと言うのは、
米軍には不運だが、デイン一味には幸運すぎる気がする。
等と言う、設定上の疑問点を列挙すると止まる所がないが
そう言う事は気にせずに、雰囲気だけと言う事であれば、
かなり派手な展開で、爆発も多いし、いろんな兵器も出てくるし、
前作のように仲間が途中から大勢できる事もないし、
敵も、前作のトミー・リー・ジョーンズ一味よりは強い気がするし
なかなか面白かった。
ライバックの行動は、出たとこ勝負で、結構強引だが、
奴の場合は、不死身と言う感があるので、それはそれでよしとして
まあ、設定のおかしな所は、いつもお約束として軽く流している事だし
実際の所、前作よりも楽しめたような気がする。
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沈黙の奪還(2006年米・ルーマニア)
ジャック 元CIAの実業家(スティーブン・セガール)
アマンダ ジャックの娘
ジョージ ジャックの義父
天才ハッカー CIA
ハリー CIA。ジャックの元同僚
アニヤ アマンダを誘拐した女
ウォーターズ 米大使の部下
元CIAの実業家ジャックは、娘アマンダとルーマニアへ。
義父ジョージと合流するが、アマンダが女に連れ去られ、ジョージは爆殺される。
かつての同僚ハリーによると、ジョージは新しく開発されたウイルスの製法を盗み
ジャックがこれを受け取ったと思われているらしい。
ジャックは女アニヤを発見。彼女は一味に脅され娘を誘拐させられたと言う。
米大使の部下ウォーターズが黒幕で、アマンダを人質に。
さらに生きていたジョージは、ジャックが暴走すれば一味を倒すと考え利用したのだ。
ジャックはジョージや一味を倒し、アマンダを救出する。
と言うわけで、今回はセガールが、実業家で元CIAで武術の使い手で
妻を失い娘を溺愛するなんて、前になかったっけと言う設定。
生物兵器を狙う一味に娘を誘拐され、これに立ち向かうわけなんだけど
いくつかの組織が入り組んで非常にわかりにくく
最初に娘をさらった女が、実は悪くないんですと言う結末も、どうもしっくり来ない。
部屋に閉じこめられたセガールが、
そこらへんにあった物で即席の銃を作ったりする展開は面白いけど
襲撃してきたヘリに対し、普通の銃でやみくもに撃ちまくるだけで撃墜してしまうと
ちょっとがっかりするよね。
TV放送 2008/04/05 WOWOW 2100-2245
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沈黙の脱獄(2005年米)
ハーラン 義賊(スティーブン・セガール)
ジェイダ ハーランの恋人。予知能力を持つ
マックス・スティーブンス ハーランに仕事を依頼
ブルーノ マックスの一味
アイス ハーランの囚人仲間
ノウルズ捜査官 麻薬取締局
サンダース ノウルズの上司
ハーランは麻薬組織から金を奪い、人助けに使っていたが、潮時と考える。
マックスに依頼され、現金輸送車を運転するが、
何者かの襲撃を受け、輸送車が奪われる。
一味として逮捕されたハーランは終身刑に。
彼が金の在処を知っていると考えた一味に襲撃されるが、
返り討ちにし、囚人仲間のアイスと脱走する。
マックスが生きていると考えたハーランは、アイスと共に捜索。
上司サンダースが一味に通じていると気付いたノウルズ刑事も協力する。
ハーランはマックスの屋敷を襲撃し、退散するヘリごと爆破。
さらにサンダースらを倒し、いただいた金は病院に寄付。
ノウルズは彼らを見逃す事にする。
と言うわけで、まだあったセガールの未見作品。
脱獄なんてタイトルだけど、
セガールが刑務所にいたのは、1/4くらい(それも前半)。
彼は義賊を気取っていたが、引退を決意し、現金輸送の仕事を受ける。
ところが現金を奪おうとする一味に巻き込まれて、犯人として逮捕されてしまう。
一味はセガールが隠したらしき金を奪おうとするが、軽く脱獄して仕返しする展開。
恋人が予知夢を見るとか、囚人仲間と簡単に意気投合するとか、
死んだはずの依頼人が生きてるらしいとか、
セガール作品らしい微妙な設定があちこちに。
だが、なぜか本作ではあまりひねらず、
おかげで珍妙な出来にならず、セガール作品としてはまともな感じ。
DVDレンタル
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沈黙の断崖(97)
環境保護局のジャック(スティーブン・セガール)は
田舎町の有毒廃棄物投棄を調査するため、身分を隠して潜入する。
町はハナー(クリス・クリストファーソン)と息子が牛耳り、ジャックにも妨害が。
次第にジャックを支援する者も現れるが、証言を約束した神父が殺される。
父殺しの疑いをかけられたサラの兄アールは、ジャックの協力を約束するが、
実はアールはサラと近親相姦関係にあり、気づいた父を殺害したのだ。
アールはジャックを襲うが返り討ち。ハナーは洞窟に閉じ込めようとするが脱出。
ハナーを不法投棄で訴えるが、その罰金額が彼には微々たるものだ。
そこで息子を痛めつけ殺人他の証人に。これにより、長期服役は確実となる。
と言うわけで、セガール主演のアクションとあれば
そのすごい技は見応えだが、どうも環境保護等のテーマがいつも興ざめ。
近親相姦の娘の話も焦点をぼかす感じだ。
不法投棄を訴えた男コットンにハリー・ディーン・スタントン。
TV放送 99/07/10 BS05 20:00-21:57
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スティーブン・セガール 沈黙の鎮魂歌(2009年アメリカ/カナダ)
ルスラン 元マフィアの小説家(スティーブン・セガール)
レニー ルスランの娘。検事
キャサリン ルスランの元妻
ゴールドスティン キャサリンの婚約者。弁護士
ミカエル ロシアンマフィアのボス
ステファン ミカエルの息子。レニーの婚約者
ノーデン 女刑事
元マフィアの小説家ルスランは、娘レニーが結婚すると知りかけつける。
婚約者ステファンは、ロシアンマフィアのボスの後継者だったが、
レニーの影響で堅気になったと言う。
屋敷が襲撃され、元妻キャサリンは死亡。レニーも重傷を負う。
ルスランはレニーを死んだ事にし、独自に真相を追う事に。
最初はステファンを疑うが、無関係と判断。共に行動させる。
キャサリンの夫だった弁護士ゴールドスティンの紹介で銃の密売人に会うが、
逆に襲われ、ゴールドスティンを疑うように。
実は、ステファンの父ミカエルは、弱腰になったステファンを叩き直すため、
復讐心をあおろうとしていた。
一味に通じるゴールドスティンはルスランを襲撃させるが失敗。
ミカエル一味はレニーが生きていると知り、病院を襲撃する事に。
それに気づいたルスランは、ゴールドスティンを人質に立てこもる。
ルスランは激しい格闘の末、ミカエルを倒す。
ゴールドスティンは逮捕され、ステファンはルスランを見逃すのだった。
と言うわけで、相変わらず強引なセガールアクション。
今回は割にシンプルな方だけど、
それでも「元マフィアの小説家であるセガールの娘が
ロシアンマフィアの息子と結婚するが、一味の襲撃を受け、婚約者と組んで大暴れ」
。。。なんて展開で、なぜ元マフィアなの?とか、なぜ小説家なの?
とかいろいろ思わせる設定。
例によってどんな職業でも、戦わせたらほぼ無傷で相手を全滅させる凄腕。
入り組んだ設定ではあるが、物語の方は、敵がロシアンマフィアだけで、
いつにないシンプルさに好感が持てる。
ロシアンマフィアのボスの息子ながら、弱腰な婚約者と組んで、
一味を追う絵もなかなかいいのだが、中盤で婚約者は行方不明に。
終盤はロシアンマフィアとの対決だが、
これがセガールお得意の異様に長い撃ち合いと格闘。
ここまでがボチボチまとまってたので、まさにこれが蛇足か、
例によって、偉そうだけど、何の役にも立たない警察の存在も、水を差す感じ。
TV放送 2010/08/21 WOWOW 1440-1620
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沈黙の追撃(2005年アメリカ)
クリス・コーディ 服役中の凄腕米兵(スティーブン・セガール)
スーザン・チャペル博士 洗脳の専門家
レイダー テロ組織のリーダー
フレッチャー捜査官 CIA
サンドロー キリンダイル社長
ウルグアイ。米大使が射殺され、チャペル博士によると側近が洗脳されたらしい。
米軍がレイダー一味のアジトを襲撃するが、これまた洗脳されていて捕らわれる。
そこで服役中のコーディら、問題のある連中を向かわせる事に。
お目付役のCIAフレッチャーを置き去りにし、独自の作戦で一味を襲撃。
捕虜を救出するが、レイダーは逃走。捕虜も洗脳されていて暴れ出す。
どうやらレイダーはキリンダイル社と通じ、さらにフレッチャーも手を組み
新大使ヒギンズを手なずけようとしているらしい。
コーディはヒギンズを脅し、彼に代わってオペラ会場へ。
レイダーは大統領夫人を洗脳し、大統領暗殺を企てるがこれを阻止。
コーディは逃走を図るレイダーのヘリに車で体当たりして倒し
キリンダイル社長を乗せて彼の会社へ突入。社長は射殺される。
さらにフレッチャーも格闘の末倒すが、チャペル博士も洗脳されていた。
と言うわけで、セガールのニセ沈黙シリーズの一作。
何やら軍とか科学者とか入り乱れての陰謀ものだが
これがまったく盛り上がらず、セガールもあまり強そうに見えない。
ラストの一味の企業に突入しての戦いはちょっと面白い。でも敵は弱すぎる。
TV放送 2008/05/04 10CH 2100-2254
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沈黙の鉄拳(2009年米)
シェーン・ダニエルズ 元特殊部隊(スティーブン・セガール)
セルゲイ 車泥棒
ヴラッド セルゲイの父。ロシアマフィアのボス
チェン 中国マフィアのボス
ティア チェンに捕らわれていた女性
クワン ティアの伯父
元特殊部隊のシェーンは、妻を襲った悪漢を殺した容疑で逮捕され刑務所へ。
無実が証明され釈放されるが、妻は彼のもとを去り喪失感を覚える。
シェーンが酒屋で悪漢をたたきのめしたため、警察が捜査。
不審に思った相手は中国マフィアで撃ち合いに。
近くにいた自動車泥棒のセルゲイも巻き込まれる。
シェーンは一味を倒しセルゲイと退散するが、
一味の車には札束とティアと言う女性がいた。彼女は伯父クワンを入国させるため、
中国マフィアに助けを求めたが、逆に脅されていたのだ。
どうやら警察の一部は中国マフィアに通じているらしい。
セルゲイの父ヴラッドはロシアマフィアのボスで、命の恩人とクワン救出に協力。
中国マフィアのチェンを襲撃。
クワンを救出し、シェーンはティアと暮らす事となる。
と言うわけで、セガールのいわゆる沈黙シリーズの一作。
実際はシリーズではないから物語も設定も違うが、
いつも同じなのは、セガールはひょんな事から事件に巻き込まれ、
どんな過去があったか知らないが、異様に強いと言う点。
今回、セガールは妻を襲った男を半殺しにし、男が後に殺された事から刑務所へ。
無実とわかり釈放されるが、
待ち切れなかった妻が出ていった(おいおい)と言う展開。
意識不明だったセガールが蘇ったなんて過去作もあったが、そのバリエーション。
ただし、この前段は本筋にほぼ影響しない。
出所したセガールはチンピラにからまれ返り討ちにするが、
その件を捜査する警察がたまたま中国マフィアに声をかけ、
たまたまロシアマフィアの息子も近くにいたため、騒動がでかくなりややこしい事に。
設定がややこしい割に物語は単純で、
セガールはあっさりロシアマフィアと手を組み、中国マフィアを倒すと言う訳。
いろいろ面白くしようと言う気持ちは見え隠れするが、どれも中途半端な感じ。
TV放送 2011/04/01 WOWOW 2200-2350
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沈黙のテロリスト(2001年)
爆弾処理班のグラス(スティーブン・セガール)は、
爆弾犯スワン(デニス・ホッパー)に裏をかかれて部下を失う。
1年後。サンフランシスコ警察麻薬課のレイは、相棒のファジーとスワンのアジトへ。
だが、ファジーが撃たれて死ぬ。仲間らしき女クレアを逮捕する。
店が爆破され、さらに犯行予告が。グラスはレイを部下にして捜査を手伝わせる。
クレアは国防省の人間だが、建築家の夫ブランドンが汚染を公表しようとして
何者かに始末されたらしい。一味のダガーを発見。暴れたので射殺する。
スワンはクレアの釈放を要求。危険を冒しすぎていると警告した仲間は、
警察に射殺されるが、その車は警察の駐車場で爆破される。
スワンは新たな爆破予告を。各地で爆破事故が起こる。
協力的になったクレアを囮にするが、スワンと合流して逃げられる。
爆弾を傑作と言う彼女は、スワンをも爆殺して姿を消す。
ブランドンが設計した市庁舎のお披露目式が迫り、レイらは急行。
彼女の狙いは復讐だ。屋上と地下で爆弾を発見。レイはクレアを倒し爆弾を除去。
屋上ではグラスが気化爆弾を無事解除する。
と言うわけで、セガール主演のニセアクションシリーズかと思わせて
実は主演はトム・サイズモア。
セガールはちょっと太り気味で後方支援。
相棒を殺されて云々という展開はあまりにもお約束的。
デニス・ホッパーの爆弾魔はスピードを思わせるが
ちょっとひねって、黒幕は別にいたと言う展開があるが
どうにもとってつけたような違和感はある。
セガールが爆弾処理班のくせに最後に大立ち回りするのもご愛敬。
TV放送 2002/07/12 BS05 1820-2000
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沈黙の標的(2003年米)
ロバート・バーンズ教授 考古学者。実は元大泥棒(スティーブン・セガール)
トミー 香港の麻薬取締官
グレイ 米刑事
マヤ バーンズの妻
サイ・ロ 組織の幹部。マヤを殺害した
ウォンダイ 組織を統轄する大ボス
発掘作業をするバーンズ教授は、出土品に密輸用の麻薬が隠されている事に気づく。
一味に追われ、助手が殺害される。
麻薬取締局トミーらは、バーンズを疑いながら、一味をおびき出すために釈放する。
だが実は、バーンズはかつて世界を股にかけた凄腕の泥棒だった。
一味はバーンズを襲撃。返り討ちにするが、妻マヤが犠牲に。
バーンズは妻を殺したサイ・ロらを倒す。
中国の多くの組織を統一すると称するウォンダイは、
その秘密を守るためとしてサイ・ロらを差し向けたが、
その真の狙いは組織を独占する事だった。
バーンズはウォンダイを倒し、悪事の証拠をトミーに託すのだった。
と言うわけで、まだあるセガールアクション。今回も脚本はかなり雑。
セガールは考古学者で、麻薬密輸に利用され逮捕されるが、
麻薬取締局は彼を泳がせて組織を追い詰めようとする。
おかげで組織は、秘密に気づかれたとセガールを狙い、妻が犠牲に。
実はセガールはもともと凄腕の泥棒(!)で、
組織の連中をバッタバッタと倒していくわけ。
そんな凄腕なら、家族が危険と感じた時点で手を打てば、妻は守れたはずだが。
一方、中国の数ある麻薬組織は手を組み、巨大組織を作ろうとしていた。
その秘密を守るため、セガールを襲撃する訳だが、襲撃しては返り討ちにあい、
そのたびに大ボスが何とかしないとまずいと、同じ言葉を繰り返すが、
やってる事は同じなので、結局やられるばかり。
実は実は、大ボスは他のボスと組むようなフリをして、始末させようとしていたのだ。
つまり、最初からセガールの凄腕を知っていて、
密輸に利用するあたりから作戦だったって事かしら。
そんな緻密な計画には見えなかったが、おかげで、中ボスは全滅。
セガールがそこまで凄腕と知りながら、
たいした対策も打たなかったので、大ボスも簡単にやられる。
と言うわけで、この手の話を作る時に、
思いつきそうなアイデアをぜんぶくっつけたような一作。
アイデアだけ詰め込んでも面白くはならないんですよ。
TV放送 2010/08/21 WOWOW 1300-1440
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沈黙の復讐(2010年米)
ボビー 国際麻薬本部のメンバー(スティーブン・セガール)
スティーブ 新任のメンバー
ロニー チームのメンバー
レイチェル ボビーの恋人
コステル 麻薬組織のリーダー
ドミトリ 麻薬組織のリーダー。ロシア人
ブルース ボビーに捕らわれたライダー
麻薬売買を取り締まるボビーの配下にスティーブが赴任する。
捕えた男の情報で、コステルがロシア人のドミトリと取引していると知る。
ドミトリを銃の不法所持で捕らえるが、コステルについて語りそうもなく釈放。
コステルは、目を付けられたのはドミトリのせいと決めつけ、彼の屋敷を襲撃。
ドミトリの妻を殺害する。
一方、ボビーもコステルの店で撃ち合いになり、スティーブが殺される。
お互い身内を殺された者として、ドミトリとボビーは手を組む事に。
ドミトリの情報で屋敷を襲撃。
ドミトリは殺し屋を倒し、ボビーもコステルを倒す。
ボビーはドミトリを見逃し、故郷へのチケットを渡すのだった。
と言うわけで、セガールまた暴れると言う話。
今回のセガールは、麻薬捜査班みたいな役柄でチームのリーダー。
雨後の筍のごとく作品のある彼にとって、
過去に同じ役柄をやったかやってないか、今更わからない。
麻薬の売買をする2組織を追う彼は、撃ち合いで新入りの相棒を失う。
まあ、この相棒も、子供が生まれたなんて言った瞬間から、
殉職するオーラを感じさせていたから、この展開は驚くに値しない。
セガールは復讐に燃えると言う訳だが、彼は当初新入りをバカにしていて、
その後打ち解けたみたいだが、生死を共にした相棒と言う所までは行っておらず、
何となく、口実を作って暴れてるだけと言う感じ。
片方の組織のボスは、もう片方に妻を殺され、こちらも復讐心を燃やす。
宗旨替えして、セガールと手を組み、復讐を成し遂げるのもいいし、
セガールも目的のために彼を利用するのもいいんだが、
麻薬を扱ってたボスである事に変わりはなく、
何か最後に勝手に和解して、見逃す辺りはどうもしっくり来ない。
TV放送 2011/10/22 WOWOW 1900-2126
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沈黙の報復(2007年米)
マックス・バリスター 殺された刑事
サイモン・バリスター マックスの父(スティーブン・セガール)
ショー刑事 事件を担当
ゲイリー・モリソン 密告屋
アイザヤ イースト団。ゲイリーの兄
アーマンド イースト団のリーダー
チボォ ハイド団のリーダー(ダニー・トレホ)
刑事マックスが何者かに殺される。
ギャングの抗争にまきこまれたかに見えるが、疎遠だった父サイモンが調査する事に。
密告屋ゲイリーは、ハイド団チボォの仕業と言うが、
チボォはイースト団アーマンドの仕業と言い、サイモンはこれを信用する。
イースト団であるゲイリーの兄アイザヤらを襲撃に。
ゲイリーはショー刑事がアーマンドと組み、マックスを射殺したのを目撃したと白状。
サイモンは取引現場に乱入し、ショーを絞殺。
目的は果たしたとアーマンドは見逃すのであった。
と言うわけで、まだ残ってましたセガールアクション。
今回の彼の役どころは。。。素性不明。
わかっているのは、警官である息子が殺されたと言う事だけ。
いつものように不死身のセガールは、今回珍しく弾が当たったりするが、簡単に回復。
複数の組織が争ったり、悪徳刑事がいたりするが、
そっちの物語はあまり整理されてなくてわかりづらい。
そんな事知るかとセガールは暴れ回り、実行犯を倒すと、
糸を引く犯罪者には手を出さずに退散。
何しに来たんですかと聞きたくなる感じだ。
TV放送 2009/01/25 WOWOW 2200-2350
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沈黙の作戦(ミッション)(2015年米ルーマニア) キリング・サラザール 沈黙の作戦
トム・ジェンセン 連邦保安官(ルーク・ゴス)
ジョン・ハリソン 麻薬取締局(スティーブン・セガール)
サラザール 麻薬王
チャベス 隊員。トムの恋人
麻薬取締局ジョンは、麻薬王サラザールを襲撃。彼を倒す。
だが、その後騒動があり、連邦保安官トムを取り調べる事に。
トムらは、死んだはずのサラザールを移送する任務を受ける。
サラザールは司法取引で特別扱いを受ける事になったのだ。
サラザールの滞在するホテルが襲撃を受ける。
DEAのダロルが一味と通じていて、サラザールを狙ったのだ。
トムはダロルを格闘の末倒す。
サラザールも負傷していたが、
トムの恋人でもある部下チャベスを連れ去って退散してしまう。
ジョンによると、チャベスはサラザールの妹で、最初から仕組まれていた。
ダロルが欲をかいた為に、話が混乱したのだ。
いっぱい食わされたトムらは、
サラザールが死亡したものと報告し、独自に追跡を続けるのだった。
と言う訳で、スティーブン・セガール沈黙シリーズの一作。
序盤にセガールが出てくるが(もはや相撲取りみたいな巨漢です)、
やっぱり主役はデスレース2のルーク・ゴス。
セガールが倒したはずの麻薬王が実は生きていて、証人取引でゴスが警護する事に。
その後、想定外の事態が起きたようで、
セガールがゴスを尋問しつつ振り返ると言う体裁。
この手の展開の場合、尋問が終わった後にラストの見せ場があったりするが、
本作は尋問で終わってしまう。
セガールもゴスも、麻薬王にいっぱい食わされた形で、
これはダメだよねーと言う印象です。
TV放送 2016/10/01 WOWOW 2230-0009
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「沈黙の要塞」(94)を見た。
この映画の主演スティーブン・セガール(かつてはセーガルと呼んだ)は、
元CIAで、格闘技を使いこなし、日本語もペラペラで
元奥さんが日本人で、娘は三井のリハウスのCMに出て、
来年公開予定の新作ガメラの主演女優と言う人物だ。(娘はあまり関係ないか)
悪党面、愛想なしと言われ、どんな大作に出たとしても、
どうしても二流役者と言う印象を拭えない彼だが、
その格闘技の凄さだけは認めたいものがある。
何しろ、凶器を使わない、急所は狙わないと言うスポーツ的な格闘技ではなく、
平気でそこらの物を武器に使い、目の玉や股間を攻撃する危なさ。
逆に、それがいかにも強そうと言う印象を与えるようだ。
カンフー映画の場合なら、香港の人は皆空手ができると言う
我々の誤った認識の上で、それなりに納得できるのだが、
香港人でないセガールの場合、毎回何らかの理由をつけなくてはならない。
今回は、元特殊部隊の教官と言う設定だが、これは後半まで明らかにはならない。
で、そんなセガールが、「沈黙の戦艦」と言う
どこが「沈黙」なんだかわからない映画で、いろいろ恨み辛みはあるものの
ハイテク兵器にかこまれた状況で、彼が得意の武術で暴れる展開がなかなかよかった。
そんなわけで、今回セガール自身が監督したと言う作品は、
全然関係ないのに、日本では「沈黙の要塞」と言う内容にふさわしくない題名にされ、
あげくのはてには、シリーズ第2弾と言われたが、それは仕方がない。
内容は、エスキモーの土地に環境破壊をしかねない油田が作られ、
それをセガールが派手に破壊して、環境破壊を防ぐと言う
考えただけでも無茶な話だ。
この製油会社の社長に、説明不要のマイケル・ケイン。
そしてエスキモーの娘に、「ツイン・ピークス」のジョシーことジョアン・チェン。
音楽は「ロボコップ」のバジル・ポールドゥリス。
まあ、アクション映画で環境破壊を糾弾するという展開はいただけないが、
以前にも、ボクシング映画で米ソ協調をうたった「ロッキー4」と言うのもあったし
セガールの怒りが頂点に達した時、滅茶苦茶な強さで反撃するに違いないから、
陳腐に違いない主張がある点は目をつぶって見る事にした。
アラスカ。エイジス社の製油所で火災が発生。消火活動するが、手がつけられない。
消火のプロ、フォレスト(スティーブン・セガール)がヘリで到着。
現場責任者のヒューは、彼が来ればもう安心と言う。
彼は、石油の噴出防止装置だかに欠陥があると指摘。
それもこれも、社長ジェニングス(マイケル・ケイン)のくそったれのせいだと言う。
だが、そのくそったれもヘリで来ていた。
フォレストは、社長が会社の不利益になるような事をするはずがないと考える。
そのためヒューは、おまえは信じてたのに等と言う。
フォレストは防火服をつけて、製油所の中に。爆弾をしかけて戻ってくる。
それほどプロの手際には見えないので困る。
彼は、製油所に背を向けてリモコンのスイッチを押す。
人々は伏せるが、フォレストとジェニングスだけは平然とかまえる。
爆発で、たちまち炎は鎮火。ジェニングスは、火災はヒューの落ち度と決めつけるが、
フォレストは納得がいかない気がした。
製油所の職員が集まる飲み屋へ、フォレストは行く。
そこへ来たヒューは、ジェニングスの陰謀の証拠をつかむ等と言う。
酒をせびるエスキモーに乱暴する男たちとケンカになり、
フォレストはすごい格闘技で男たちをけちらす。
セガール映画では、お約束と言えるシーンだ。
製油所火災による環境破壊企業と言う印象を恐れたジェニングスは、
イメージアップのためにCMに出たりするが、実際は金儲けしか考えていない。
環境保全局とか言う所へ、ヒューが密告しようとしている事が発覚。
邪魔者として、ジェニングスは用心棒マクグルーダーに処理を指示。
ヒューは、自宅のパソコンで、何やら極秘情報をつかみ、それをフロッピーに隠す。
そこへ現れたマクグルーダーらは、極秘情報のFDを渡せと要求。
拒否する彼をイスに縛りつけ、両手の指をつぶして拷問するが、ヒューは答えない。
それなら仕方がないと、万力のような物を取り出し、部屋に血が飛び散った。
フォレストは、結局ヒューの言葉を心配し、
顔パスを利用して、コンピューターから極秘情報にアクセス。
だが、それをすると社長の所へ連絡が行くシステムになっていた。
フォレストは、噴出防止装置の検査結果を見てびっくり。
ほとんどの部品がテストで不合格だったのだ。
ジェニングスは、先の火災による環境破壊はないとの記者会見をする。
たちまち、集まった連中から不満の声があがる。
実は、彼の会社は、エスキモーの土地に大製油所「エイジス1」を建設中。
数十年前に買い取った物だが、あと13日中に稼動しなければ、
土地の権利はエスキモーに戻ってしまい、日に何千万ドルもの損害になるのだ。
イヌイット族の長や、その娘マースー(ジョアン・チェン)は、
製油所が彼らの地を奪うと、建設に反対している。
マースーはジェニングスのスーツに、コップに入れた石油をかける嫌がらせ。
フォレストは、噴出防止装置の部品の品質が悪いままなのは、
エイジス1の稼動を遅らせたくないからではと指摘。
そんな事はないと言うジェニングスは、やめたいと言うフォレストに、
君にしかできないと言う最後の仕事を依頼する。
だいたいこういう時は、彼は処分される展開なのだが、フォレストは警戒しなかった。
別の製油所で石油漏れが発生。と言う事で、フォレストはガスマスクをして中へ。
だが、そこにはヒューの死体と時限爆弾が。あわてて彼は脱出。
ヘリで見守るジェニングスらは、リモコンで爆弾を爆破。
飛び出したフォレストも、爆風で吹き飛ばされ、
あんなに飛ばされたんでは、心臓破裂とかで死んでるはずだと思わせた。
ジェニングスは、死体も確認してないクセに、
2回の製油所火災は、内部の破壊工作だと発表。
犯人はヒューとフォレストで、2人とも今回死亡したと言う。
瀕死に思えたフォレストは、イヌイット族に発見された。彼は意外に簡単に回復。
族長は彼こそは戦士だと言い、霊感を受けたように。退屈なシーンが展開。
フォレストの死体が見つからないと言う事で、
ようやくやばいと気づいたジェニングスは、何としても探し出せと指示。
マクグルーダーは、なぜフォレストを恐れるか不思議がる。
するとジェニングスは、お前の想像できる最悪の悪夢よりよりも、
フォレストは恐ろしいと言う。
マクグルーダーは、イヌイット族の村でフォレストの服を発見。
フォレストは外出中だったが、マクグルーダーは抵抗する族長を射殺。
それを知ったフォレストの怒りは、頂点に達すると言う寸法だ。
フォレストは、ジェニングスへの復讐を計画。最終目標はエイジス1の破壊だ。
マースーは破壊をしては何にもならないと言うが、
族長の夢のような話が実現するわけではないし、他に有効な手段はないのだ。
簡単に説得されたマースーと共に、ヒューの小屋へ。
家中が荒らされていたが、
カバンの中から、なぜか見つからないままのフロッピーを発見。
ヒューの小屋はジェニングスの部下の襲撃を受けるが、撃ち合いで全滅させる。
続いて仲間の小屋へ。彼はなぜ協力的なんだか不明だが、ここには大量の銃がある。
フロッピーの中身を見ると、そこにはジェニングスが、
他の製油所の廃棄物を、エイジス1に埋めようと言う計画の証拠も隠されていた。
そこで大量の銃や武器を持ち出して、エイジス1襲撃に出かける。
ジェニングスはフォレストが生きていたと知り、傭兵を雇うよう指示。
ヘリで急行する彼らは、フォレストの過去の記録がない事から、
CIAか国防省等の、かなり危険な存在である事を認識する。
敵が追っている事を知ったフォレストは、発信器でわざと電波を発信。
その位置が、ヘリでの接近は困難な森の中なので、
マクグルーダーや傭兵たちは、下へ降りて馬で行く事に。
一方、ヘリもフォレストがいるらしい小屋へ接近するが、
フォレストが仕掛けた時限爆弾が爆発。巻き込まれてヘリも爆発。
林の中を逃げるフォレストは、途中で林に罠を仕掛ける。
後を追う傭兵たちは、通過すると爆発する罠を発見。
凄い奴かと思えば、子供だましだ等と生意気な事を言って、
遠回りする連中は、別の罠にかかり、動揺して次々罠にかかって死亡。
続いて、フォレストらは、どう見ても絵に描かれた断崖を、馬で飛び越す。
そして爆弾で崖を爆破。追っ手は追跡を断念するが、目標がエイジス1である事が判明。
ジェニングスも待ちかまえ、状況を有利にするため、FBIのテロ対策要員も呼ぶ。
傭兵たちの調査で、フォレストが軍の特殊部隊の教官だったと判明。
だからどうという事もなく、何としてもエイジス1は稼動させると待ち受ける。
すでに簡単に侵入したフォレストは、ジュースのペットボトルを
銃の先にテープでつけ、それで見張りを撃つ。
これでサイレンサーの代用になるようだ。
フォレストはマースーと共に、停電させたり、爆弾を仕掛けたり、
石油をばらまいたり、塩酸をばらまいたり、コンピューターを破壊したり。
たちまち、あちこちで爆発が起こり、いかにもやばそうな状況だ。
そうこうする間に、傭兵たちはフォレストを狙うが、
彼らのリーダーは散弾銃をつきつけ、少しでも動いたら撃つぞと脅す。
通常なら、そう言ってるのに、払われてしまう程度だが、
フォレストは散弾銃をすばやく奪い、クルリと回して、
あっという間に相手を射殺してしまう。リーダーが最初のうちにやられてしまった。
他にも、ナイフで襲いかかる男のナイフをすばやく奪い、
またもあっという間にクルリと回して、相手に突き刺したり。
確かにすさまじい事をしてのけるが、その現場を見ていないはずの
マクグルーダーらが妙におびえて、逃げ出す始末。
FBIなどは何もしないで逃げてしまっていた。
だが、マクグルーダーの前にフォレストが現れ、
彼を押すと、逃げようとするヘリのローターに巻き込まれ、
今までニヒルで危なそうに見えたこの用心棒も、意外に簡単に死んだ。
大して悪い事もしていない、ジェニングスの秘書は、妙におびえて車で逃げ出し、
勝手にパイプの下に突っ込んで、ガソリンまみれになり、爆死する。
まだ残ってる傭兵たちを次々倒し、職員たちは逃げまどう。
唯一ジェニングスだけが、度胸が座っており、
何とか稼動しようと1人でバルブを閉じたりして回る。
そこへフォレストが到着。あきらめろと言う彼に、撃つ度胸はないはずと言い放つ。
立ち去るジェニングスに、ワイヤーを投げ縄のようにして投げ、宙づりに。
撃つ度胸があるなら撃てと言われ、ワイヤーを撃ち、ジェニングスは転落死。
マースーにおれから絶対離れるなと、無茶な注文だけして、
フォレストは全速力で走って逃げる。彼らが脱出すると、エイジス1は大爆発。
そして、環境保全局だかの演説で、FBIに追われてもよさそうなフォレストは
企業は、罰金よりも利益が上回るので廃棄物の投棄をやめず
利益になるため、クリーンなエンジンを使用せずガソリンを使い続けると指摘。
有効な手を打てば、自然は回復すると主張する。
と言うわけで、ラストの彼の主張は、意外にまともで
それだけ見ると立派そうだが、やっぱりアクションにすると浮いてしまう。
そのアクションだが、爆発は派手には違いないが、
大自然の中にある、製油所と言う我々に縁のない施設が爆発しているだけで
爆発し始めるとそれほど目立たなくなり、どうもアクションのすごみが感じられない。
散弾銃を奪って撃ってしまう等の凄い技が目立つが、
それが一部に過ぎない点がもったいない。
話は実に単純で、敵はいろいろ出てくるが、
最後まで頑張ったジェニングス以外は、意外に情けない奴ばかり。
と言うわけで、見せ場と言える場面も皆無に近く、展開の工夫もなく、
ヒロインとなるべきマースーが、ただの荷物運びにしか使われていない等の
脚本の雑さも目立ち、正直な話、かなりつまらない映画と言える。
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沈黙の傭兵(2006年米)
ジョン・シーガー 傭兵(スティーブン・セガール)
ドレシャム CIA(デスレース2の主役)
チャペル 傭兵の手配師
ジョーンズ 傭兵仲間
マキシーン 仲間。女性記者に扮する
クルーガー 傭兵。チャペルの手下
カマル・ダサン 武器商人の息子
シーガーら傭兵部隊はCIAの作戦に参加するが、
それは囮作戦で仲間のジョーンズが死ぬ。
シーガーは怒るが、手配師チャペルはジョーンズの家族を人質に新たな作戦を強要。
南アの刑務所にいる武器商人の息子を脱走させろと言うのだ。
一方CIAのドリシャムは、チャペルとは手を切るが、シーガーの動きを警戒。
マキシーンにシーガーを探らせる。
シーガーが銀行を狙っていると知り警戒するが、真の狙いは刑務所だったと知り急行。
チャペルの手下クルーガーは刑務所を襲撃するが、
シーガーは現れず、武器商人の息子は既に移送されていた。
シーガーの仲間だったマキシーンは偽情報を知らせており、
狙いはやはり銀行だったのだ。
シーガーはいただいた金の一部をドリシャムに送金。
ドリシャムは一味と思われ、逮捕される。
シーガーらはチャペルの屋敷を襲撃。
ジョーンズの家族を救出し、チャペルを車ごと爆殺する。
と言うわけで、セガールの沈黙シリーズ制覇への果てしなき道。
今回のセガールは傭兵で、CIAと仲介人に利用された作戦で、旧友が死んでしまう。
仲介人はCIAとは手を切ったようだが、
旧友の家族を人質にとり、新たな作戦に協力しろとセガールに要求。
南アフリカの刑務所にいる武器商人の息子を連れ出す作戦なのだが、
セガールはまともに遂行する気がない。
作戦に便乗して銀行から金を盗み出して、CIAの男を陥れたり仲介人を始末したり。
妙にひねって話をわかりにくくするのはセガール映画ならではなんだけど、
今回は作品のベクトルがどこ向いてるかよくわからず、見ていても盛り上がらず。
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