トラフィック(2000年)

監督 スティーブン・ソダーバーグ

 メキシコ警察のハビエール(ベニチオ・デル・トロ)は、麻薬密輸屋を逮捕。
しかしサラサール将軍に捜査を横取りされる。
将軍は殺し屋フロレスから幹部の居場所を聞き出し、一味を逮捕。
ティファナの組織は壊滅状態かに思えた。
ロバート判事(マイケル・ダグラス)は、麻薬撲滅運動の先頭に立って活動。
対策班の本部長になる予定だが、娘キャロラインが麻薬をしていると知りショック。
ルイス(ミゲル・ファラー)の証言で、
実業家カール(スティーブン・バウアー)が逮捕される。
カールの妻ヘレーナ(キャサリン・ゼータ・ジョーンズ)も関与は知らなかった。
借金を返さねば息子を誘拐すると脅され、
カールの同僚アーニー(デニス・クエイド)に助けを求める。
将軍はティファナと対立するマドリガルの子分と判明。
この情報を売れば儲かるとハビエールの同僚マノーロは意気込むが、
将軍はマノーロを射殺。ハビエールも捕らわれるが、将軍は逮捕され、
マドリガルが組織の乗っ取りに動き出す。将軍は何者かに殺される。

 施設を逃げ出したキャロラインは、体を売って薬を手に入れるがやがて中毒に。
ロバートは必死に探し回り、娘を救出する。
ルイスは殺し屋に狙われ、捜査官レイが爆殺される。
ヘレーナはメキシコへ飛び、麻薬を人形にして密輸する手口を提案。
カールに不利な証言をしかねないルイスの始末を求める。
ルイスは毒殺され、裁判は中止に。
大量の麻薬が見つかり、ハビエールの功績と評価される。
ロバートは麻薬戦争には勝たねばならないと演説するが、家族の事を思い退席。
回復した娘キャロラインと共に更正の集まりに参加する。
カールの後釜を狙っていたアーニーは、カールに始末されるが、
レイの復讐に燃えるモンテル捜査官は、カールに盗聴器を仕掛ける事に成功。
ハビエールのおかげで、村の球場に照明がついた。

 と言うわけで、アカデミー賞とかも取った作品で、出演陣もなかなか豪華。
物語は3つくらいの部分に分かれ、マイケル・ダグラスの部分、
ベネチオ・デル・トロの部分、キャサリン・ゼータ・ジョーンズの部分。
これらが同じ麻薬犯罪の物語の周囲をウロウロしつつ、
どのように絡むのかと言うのが一番の期待で見たが
最後まで言っても、3つの話はほとんどからまず、
それぞれの世界でそれなりに解決したが、
基本的には麻薬組織と戦うのは大変だと言う事か。
ベネチオ・デル・トロはアカデミー賞を取ったので、さぞ凄いのかと思ったが、
少なくとも私の期待していた凄さとは違ったようだ。
マイケル・ダグラスの妻にエイミー・アービング。

TV放送 2002/07/12 BS05 2000-2230
 

ドラフト・デイ(2014年米)

サニー・ウィーバー ブラウンズのスカウト(ケビン・コスナー)
アリ サニーの同僚。恋人(ジェニファー・ガーナー)
モリーナ氏 オーナー(フランク・ランジェラ)
ペン監督 (デニス・リアリー)
バーブ サニーの母(エレン・バースティン)
アンジー サニーの元妻(ロザンナ・アークエット)

ボー・キャラハン 1位指名候補
ボンテ 1位指名候補

 アメフトチーム、ブラウンズのスカウトであるサニーは、
恋人アリから妊娠を知らされるが、今週はそれどころではない。ドラフトがあるのだ。
1位指名権を持つライバルチームのトムから提案があり、
3年分の一巡目指名権と交換する事に。
それは、一番人気のボーを獲得した事を意味するのだ。
 ボーを指名すると言う情報が漏れ、賛否両論の声が挙がる。
一方サニーは、トムがボーを手放した理由を知りたがる。
 調査を進めると、ボーはチームメイトに好かれていなかったとわかる。
質問にはウソの回答をし、プレイではむしろボンテの方が貢献している。
 ドラフトが始まり、サニーはボンテを1位指名し、皆を驚かせる。
監督やオーナーは激怒する始末だ。
ボーは他チームにも指名されずに、まさかの下位指名に。
サニーは3年分の二巡目指名権と6位の指名権をトレード。
さらにトムと再度交渉し、一巡目指名権を取り戻しただけでなく、レイの指名も獲得。
結果的に、サニーの手腕によって、3人を確保。
これには監督やオーナーも評価せざるを得なかった。
こうしてシーズンが始まり、
サニーはようやく母親に恋人アリの妊娠を知らせるのだった。

 と言う訳で、ケビン・コスナー主演のドラマ。
アメフトチームのスカウトであるケビンがドラフトに臨む様子を描く。
アメフトのドラフトは、選手の指名以外に、指名権のトレードと言うのも可能らしい。
その駆け引きが描かれる訳だが、
システムが日本野球のドラフトとは違って、なかなかピンと来ない。
全体的な雰囲気はカードゲームみたいだけど、
ドラフトしか描いてないと言う印象は強く、
ケビンと恋人ジェニファー・ガーナーの話なんかは全く盛り上がらない。

TV放送 2016/04/17 WOWOW 1500-1651
 

ドラブル(74)

監督 ドン・シーゲル

 ドラブル(ジョン・バーノン)一味は、タラント少佐(マイケル・ケイン)の
息子デビッドを誘拐。別居中の妻アレックスもかけつける。
タラントの上司ハーパー部長(ドナルド・プレゼンス)に50万ドルを要求。
交渉用のダイヤの事で、上司らに払う気がないと知ると、タラントはこれを盗み出す。
タラントは単身交渉のためパリへ行くが、ダイヤのみ奪われ、逮捕され本国送還に。
だが一味は襲撃し、タラントを逃がす。黒幕として始末する気だ。
タラントは内部に一味がいると考え、声色でかまをかけ、
同僚ジュリアンが一味と知り彼を捕らえる。
隠れ家を突き止め撃ち合いの末、ドラブルを倒しデビッドを救出する。

 と言うわけで、正体不明の敵と頼りにならない上司らの板挟みで戦う
歯車的スパイの話で、ちょっと面白い気もするのだが、いまいち盛り上がらず
何かわかってしまえば、たいした陰謀でもなくて拍子抜けだ。

TV放送 1999/11/11 12CH 1300-1500
 

トランザム7000(77)

 監督 ハル・ニーダム

 ビッグ親子は、時間指定のビール密輸を、
伝説の男バンディット(バート・レイノルズ)に高額報酬で持ちかける。
バンディットは仲間のスノーマン(ジェリー・リード)と出発。
伴走のトランザムでパトカーを巻き、ビールを積んで引き返す。
途中、逃げた花嫁フロッグ(サリー・フィールド)を拾う。
息子の花嫁を奪われたテキサス保安官スモーキー(ジャッキー・グリーソン)は、
息子と共にバンディットを追跡。管轄を越えた行動に、警官たちは困惑。
バンディットは検問を突破し、壊れた橋を飛び越えて逃走。
いったんはバス停で降りたフロッグだが、結局同行。
バンディットの運転に翻弄され、スモーキーのパトカーは次第に壊れていく。
スノーマンはめし屋で暴走族とケンカ。バンディットとフロッグは接近。
無線を傍受したスモーキーは、バンディットと勘違いし、地区の警察署長を逮捕。
無線仲間の協力で警察をまき、今度はスノーマンの先導でパトカーをけちらしゴール。
ビッグ親子は新しい賭の話を提案。バンディットらはその話に乗って、逃走。
スモーキーはポンコツになったパトカーで追跡を続ける。

 というわけで、バート・レイノルズはこんな事ばかりしている。
儲けるためと言うよりは、楽しんでる感じで、
だったら、ビッグ親子は余計だったのでは。
ジャッキー・グリーソンは007のペッパー保安官みたいなもの。
お気楽な映画ではある。

TV放送 92/01/24 06CH 02:10-04:00
 

トランザム7000vs激突パトカー軍団(80)

監督 ハル・ニーダム

 イノス親子は知事選に立候補するため、テキサス知事に届け物をする事に。
バンデッド(バート・レイノルズ)、スノーマン(ジェリー・リード)に依頼するが
バンデッドはカエル(サリー・フィールド)と別れたショックでスランプ。
ジャスティス保安官(ジャッキー・グリースン)の息子との結婚式から彼女を呼び出し
トレーニングして何とか仕事する事に。だが荷物は象で、しかも病気らしい。
途中拾ったカルルッチ医師(ドム・デルイーズ)は妊娠と診断。
保安官軍団が集結する中、出産のため立ち往生。
バンデッドは輸送の事しか頭になく、カエルは怒って立ち去る。
100台のパトカー軍団を振り切り、出産に成功するが、出発を断念。
カエルを拾ってやり直す事を決意する。

 と言うわけで、前作のヒットで出た続編。
話は繰り返しで、ちょっと変化を出してゴールしなかったりするが、
それがまたつまらない気も。イノスの子供の役に、ポール・ウイリアムズ。

VHS
 

トランスフォーマー(2007年アメリカ)

監督 マイケル・ベイ

サム・ウイトウィッキー 高校生(シャイア・ラブーフ)
ロン サムの父
ジョディ サムの母
ミカエラ サムの同級生
国防長官 (ジョン・ボイド)
マギー 女性分析官
シモンズ セクター7のリーダー

オプティマスプライム 機械生命体のリーダー
バンブルビー サムの車に扮していた機械生命体
メガトロン 反乱を起こした機械生命体

 中東カタール。未知の兵器を使用する敵に米軍が攻撃を受ける。
敵の正体を探るべく、その信号を分析する事に。
分析官マギーは、DNAを持つコンピュータの仕業と主張するが、
国防長官にも取り合われず、独自に分析を続けるが、逮捕されてしまう。
高校生サムは中古屋で車を購入。
同級生ミカエラを乗せるが、車の調子がおかしい。
ある日、車がロボットに変形するのを目撃。
警察に言うが、バカにされる。
再度現れたロボに襲われ、サムが持つ祖先の眼鏡の在処を聞き出そうとする。
だが、別のロボ、オプティマス・プライムが現れ助けられる。
彼らは惑星サイバトロンから来た機械生命体。
平和な星だったが、メガトロンが反乱を起こしたと言う。
メガトロンはキューブと言う巨大な力を持つ物を地球に送り込み、
たまたま発掘したサムの祖先の眼鏡にその座標が書き込まれたのだ。
オプティマスらは先にキューブを回収しようとする。
メガトロンが入手すれば、彼の軍団によって人類は抹殺されてしまうのだ。
サムはセクター7と言う連中に捕らわれ、マギーと共に某所へ。
1934年。回収されたメガトロンは、
フーバー大統領の指示でダムの下に低温保存された。
今、一味によってメガトロンが動き出したため、サムはキューブを持って退散。
オプティマスらがかけつけ、町中で戦闘に。
オプティマスは自爆をする気だが、
サムはキューブの力を逆に使ってメガトロンを倒す事に成功。
セクター7は解散され、メガトロンは世界最深の海溝に沈められる。
キューブを失い、帰還ができなくなったオプティマスらは、
目立たないように人類を見守る事にする。

 と言うわけで、なぜか車とかのマシンがロボに変身する日本製アニメの実写版。
アニメはやや違和感があったが、CGで実写化されると、それなりに説得力あり?
古代からエイリアンが地球に来ていたと言う設定は、毎度毎度で食傷気味。
町中で巨大ロボや軍が戦闘シーンを展開するあたりは、
怪獣映画のノリで楽しめるが、いかんせんロボットの見分けがつかないのが難。
敵が欲しがっていたはずのキューブとやらで、敵のボスを倒すあたりもわかりづらい。

TV放送 2008/09/14 WOWOW 1930-****
 

トランスフォーマー リベンジ(2009年米)

監督 マイケル・ベイ

サム・ウイトウィッキー 高校生(シャイア・ラブーフ)
ロン サムの父
ジョディ サムの母
ミカエラ サムの同級生
レオ サムと同室の男
シモンズ ロボウォーリアーと称する人物。元セクター7のリーダー
ギャロウェイ補佐官
レノックス少佐 ディセプティコンと戦う部隊ネストの指揮官

オプティマスプライム 機械生命体のリーダー
バンブルビー サムの車に扮していた機械生命体
メガトロン 反乱を起こした機械生命体。海底に沈められていた

 悪のマシン、ディセプティコンによる攻撃は続き、
オプティマスらと軍が協力し、戦闘を繰り広げていた。
敵は、ザ・フォールンが甦ると言う。
大統領命令で来たと言うギャロウェイは、
オプティマスらを評価せず、追い出そうとする。
サムは大学に行く事になり、荷物を整理するが、
前回の戦いで服に付着したキューブのかけらを見つける。
新たな侵略を招いたとの疑いを晴らしたいオプティマスは、サムに助けを求める。
だがサムは普通の生活がしたいと断る。
悪のマシンによって復活したメガトロンは、
サムを利用してオプティマスをおびき出そうとする。
キューブのおかげで妙な力を得たサムは、マシンに追われる羽目になり、
かけつけたミカエラや、同室のレオと逃走。
サムはマシンに捕らわれ、頭の中を覗かれそうになるが、
かけつけたオプティマスが救出。
だがメガトロンに倒され、最後のプライムが死んだとされる。
サムを探すメガトロンは、彼を差し出せとテレビで放送する。
サムはキューブの情報を解読しようと、
レオの紹介でロボウォーリアーと言う人物に会う事に。
それは解散されたセクター7のシモンズだった。
サムが見たのは、世界各地で見つかったプライムの文字らしい。
スミソニアン博物館に保管された戦闘機に扮したジェットファイヤーに解読を求めるが
彼はディセプティコンだった。
しかし、ザ・フォールンに裏切られたと言う彼は、サムらをエジプトへ移動させる。
何千年も前に、敵は強力な機械を砂漠に隠したはずだ。
復活したザ・フォールンはこれを起動するはずで、止められるのはプライムだけだ。
サムはオプティマスを輸送するよう軍に依頼。
妨害するメガトロンらと軍が戦闘に。
ジェットファイヤーもかけつけ、激しい戦闘で気を失ったサムは、
夢の中で、オプティマスにマトリックスを融合させろと指示される。
気がついたサムは、オプティマスを甦らせる事に成功。
だが、ザ・フォールンがマトリックスを奪い、ピラミッドの装置を起動しようとする。
ジェットファイヤーは自分のパーツを譲り、
オプティマスは格闘の末、ザ・フォールンを倒す。

 と言うわけで、前作に続いて長尺映画の多いマイケル・ベイ監督作で、
前作と同様見分けのつかないロボが対決。
さらに新たなロボやら、設定が出てきてわかりにくい。
前作は町中の戦闘シーンが見所だったが、
今回はピラミッドのある砂漠が舞台で、山で怪獣が戦うがごとく、
いくら派手にしても空々しい印象は否めない。

TV放送 2010/08/24 WOWOW 2015-2250
 

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン(2011年米)

[人間]
サム・ウィトウィッキー 金属生命体と戦った(シャイア・ラブーフ)
カーリー サムの恋人
ディラン・グールド カーリーの上司(パトリック・デンプシー)
メアリング長官 合衆国国家情報長官
レノックス大佐 前回サムに協力
シモンズ捜査官 前回サムに協力
ダッチ シモンズの秘書
エップス 前回サムに協力
ブラゾス氏 サムの上司(ジョン・マルコビッチ)
ワン サムの同僚

[金属生命体]
オプティマス 正義の金属生命体リーダー
バンブルビー サムの相棒
メガトロン 悪の金属生命体リーダー
センチネル 月に眠っていた

 1961年。金属生命体が最後の希望とした存在が月に墜落。
69年アポロが月に着陸し、宇宙飛行士は密かに何かを持ち帰った。
 正義の金属生命体オプティマスは人類に協力し、世界各地で任務につく。
そんな中、チェルノブイリに封印されていた物体を発見。
それは金属生命体の司令官センチネルが乗った宇宙船アークだった。
オプティマスは月に行き、センチネルを回収。蘇らせようとする。
 サムは悪の金属生命体メガトロンとの戦いで勲章を得るが、就職には苦戦。
何とかメール係に採用される。
同僚ワンは、宇宙開発中止と書かれたメモを残し、何者かに殺される。
異変に気付いたサムは、軍の施設にかけつけるが、部外者と協力を拒否される。
そこで、以前共に戦ったシモンズに協力を要請。
シモンズの紹介で、ロシア人元宇宙飛行士に会う。
彼の話から、メガトロンがわざとセンチネルを見つけさせたと気づくサム。
時既に遅く、目覚めたセンチネルはメガトロンについてしまう。
彼は惑星にいた頃から、寝返るつもりだったのだ。
サムは、恋人カーリーの上司ディランが、メガトロンに協力している事に気づく。
ディランはカーリーを人質に、オプティマスから戦術を聞き出すよう求める。
人類とオプティマスらの同盟は解体され、彼らは宇宙へ返される事に。
さらに、メガトロンによってロケットは破壊されてしまう。
敵は転送用の柱を立て、大軍を母星から呼び寄せる気だ。
そこへオプティマスらが舞い戻る。彼らはロケットに乗っていなかったのだ。
サムらはカーリーを救出するが、敵の攻撃でビルが崩壊。辛くも脱出する。
センチネルは転送を開始。
主導権をめぐり、メガトロンも衝突する。
サムが柱を破壊し、転送は中止。
オプティマスはセンチネルとメガトロンの両者を倒す。

 と言うわけで、身近な機械に紛れた金属生命体と言う存在がいて、
地球を侵略しようとする連中と、それを阻止しようとする連中が戦う話。
シリーズ第3弾。
主人公シャイア・ラブーフは皆勤賞で、恋人役は変わったみたいだけど、
主人公の仲間はそれぞれ再登場。
シリーズとしての継続性を守ってると言いたげだが、
その他の登場人物の印象があまりないんすよね。
人間の方ですらそれだから、機械生命体の方は全く区別がつかず。
終盤になっても見分けがつかないから、物語がわかりづらかったのは言うまでもない。
もう少し工夫がほしいところです。
さらにマイケル・ベイ作品は常に長いと言う弱点を抱えていて、
そこを監督が理解していないあたりも問題かな。
崩れかけたビルを逃げ惑うシーンは新しくて面白かった。

TV放送 2012/06/17 WOWOW 1910-2144
 

トランスフォーマー/ロストエイジ(2014年米)

[人間]
ケイド・イエーガー (マーク・ウォールバーグ)
テッサ イエーガーの娘(ベイツモーテルのブラッドリー)
シェーン イエーガーの恋人
ルーカス イエーガーの相棒

ジョシュア 科学者
ジェームズ・サヴォイ 指揮官
アティンジャー 元CIA
ダーシー アティンジャーの部下

[金属生命体]
オプティマス 正義の金属生命体リーダー
バンブルビー オプティマスの仲間
ガルヴァトロン 人類が作った
メガトロン 悪の金属生命体リーダー

 人類はオートボットと呼ばれる金属生命体との共同作戦を進めていたが、
企業は独自に金属生命体開発に取り組み、
科学者ジョシュアは試作機ガルヴァトロンを開発。
 イエーガーは、入手したトラックが、トランスフォーマーのオプティマスだと知る。
元CIAアティンジャーが、オプティマスを狙って襲撃。
オプティマスとイエーガーの娘テッサが敵の戦艦に捕らわれてしまう。
イエーガーが戦艦に乗り込んで救出。
だが、試作機は、悪のリーダーであるメガトロンに操られてしまう。
 ジョシュアは香港へ逃れるが、追うメガトロンは50体を仲間にして大暴れ。
かけつけたオプティマスらが戦い、
イエーガーはオプティマスに協力すると誓うのだった。

 と言う訳で、シリーズ第4弾。
前作までのシャイア・ラブーフに代わって、マーク・ウォールバーグが主役に。
修理工マークは、オンボロトラックを入手するが、
それがトランスフォーマーのオプティマスだと気づき、争いに巻き込まれる。
この新たな設定は、マンネリ感のあったシリーズに新風を吹き込んで面白い。
だが、さすが長尺のマイケル・ベイと言うべきか、面白いままでは終わらせない。
折しも、トランスフォーマーの技術を利用しようとする企業が現れるが、
実はトランスフォーマーの方が人間を利用していたと言う争いに。
この争いが前半と舞台を変えた香港で展開するのだが、香港のシーンがまるまる蛇足。
オプティマスとかバンブルビーとか、
見た目も名前も区別がつかない難点も相変わらず。

TV放送 2015/05/16 WOWOW 2100-2345
 

トランスポーター(2002年仏)

フランク 元特殊部隊の運転手(ジェイソン・ステイタム)
タルコーニ警部補 フランクを追跡
ライ 荷物だった女性
ストリート 依頼主
クワン ライの父。経済界の大物

 凄腕のドライバーフランクは、銀行強盗の逃走を巧みな運転で成功させる。
彼は自分のルールを持ち、例え追加報酬を出されても、契約外の仕事はしないのだ。
タルコーニ警部補は、フランクが数々の犯罪に関与すると疑うが、証拠をつかめない。
ある日フランクは、バッグを運ぶ仕事を受ける。
ふとした事から、バッグの中身が女と気付き、ルールを破って飲み物を与えたりする。
バッグは届けるが、取引相手に爆殺されかかり、一味の屋敷に殴り込みに。
車をいただいて退散するが、車内に例の女ライがいる事に気付く。
厄介に思うが、結局かくまう事に。一味はフランクの家を爆破。
ライによると、400人が人身売買され、コンテナで死にかけていると言う。
一味のボス、ストリートの所へ乗り込むが、
経済界の大物と言うライの父クワンも一味で、逆に始末されそうに。
フランクは、かけつけた警部補によって逮捕される。
事情を知った警部補はフランクを逃がし、
フランクはコンテナを積んだトラックを追跡。
格闘の末ストリートを倒すが、クワンに狙われる。
ライがクワンを射殺し、コンテナの人々は解放される。

 と言うわけで、デスレースのリメイクや、
エクスペンダブルズに出ていたジェイソン・ステイタムは、
悪役もやったりしたが、たぶん出世作はこのシリーズ。
ながらく未見だったが、まとめて見た。
未見だったのは、たぶんステイタムをよく知らなかったからと、
フランス映画ならではの扱いだったからでは。
本シリーズはリュック・ベッソン製作で、何となくTaxiマジメ版と言う雰囲気も。
見ていると、一応アクション映画なんだけど、ステイタムが異様に強かったり、
現実的ではないスタントで窮地を乗り越えたりするあたり、Taxiに通じるものが。
派手なスタントは007とかも同様だが、
あちらは、まあ可能かな?と言うボーダーの手前を目指してるのに対し、
こちらはボーダー何するものぞと平気で越える感じで、好き嫌いは出そう。
音楽はスタンリー・クラーク

TV放送 2011/01/30 テレビ朝日 2100-2254
 

トランスポーター2(2005年仏)

フランク 元特殊部隊の運転手(ジェイソン・ステイタム)
タルコーニ警部 フランクの親友
ジャック フランクが送迎する少年
ジェフ ジャックの父
オードリー ジャックの母
ジャンニ 一味のボス
ローラ 女殺し屋

 元特殊部隊の運転手フランクは、ジャック少年を学校まで送迎する仕事をしていた。
ある日、ジャックを病院へ連れていくが、
ニセ医者らに捕われそうになり、あわてて奪還する。
だが、さらにジャックが狙われていると気付き、やむなく彼を連れて一味の所へ。
一味は両親に500万ドルを要求。
父ジェフは身代金を払い、解放されたジャックと再会。
一方、フランクは病院にいたニセ医者を追跡。
彼はウイルス学者で、ジャックにウイルスを注射したと判明。
麻薬商人である一味は、
麻薬に反対する会議に参加するジェフらを皆殺しにする計画だ。
フランクは解毒剤を持って急行。ジャックに注射する。
だが、すでにジェフや母オードリーも感染していた。
一方、一味のボスジャンニは自らに解毒剤を注射して、コロンビアへ逃れようとする。
女殺し屋を倒したフランクは、逃走機に乗り込みジャンニと格闘。
機は墜落するが、ジャンニを引き上げ、一家は助かる。

 と言うわけで、マジメ版Taxiと言う趣のシリーズ第二弾。
今回も派手なカースタントを繰り広げる一方で、
ウイルスが絡んだ陰謀に巻き込まれ、大立ち回りと言う展開。
ステイタムの役どころは、元特殊部隊の運転手で、格闘に強いのは説明がつくが、
車の運転だけは誰にも負けないとか、そんな設定でも良かったかもね。
ところで、ジャンニを助けなくても、ジャックに抗体があるんじゃないの?

TV放送 2011/02/06 テレビ朝日 2100-2300
 

トランスポーター3 アンリミテッド(2008年仏)

フランク 元特殊部隊の運転手(ジョンソン・ステイタム)
タルコーニ警部 フランクの親友
バレンティーナ 環境大臣の娘
ジョンソン (プリズンブレイクのティーバッグ)
環境大臣 (ジェローン・クラッベ)
マルコム フランクの運転手仲間

 元特殊部隊の運転手フランクの家に、車が突っ込む。
乗っていたのは運転手仲間のマルコムで、救急車に乗せるが、車ごと自爆してしまう。
殴られ気を失ったフランクは、某所で目覚める。
そこにいたのはジョンソンと言う男で、
フランクは彼の仕事を断り、マルコムにやらせたのだ。
だが、役立たずだったので始末し、改めてフランクに依頼すると言う。
バレンティーナと言う娘を届ける仕事で、
つけられた腕輪は、車から離れると爆発する仕掛けだ。
娘の父は環境大臣で、娘を人質に、有害廃棄物の処理を承認させようとしていたのだ。
娘をジョンソンに届けると、フランクは始末されかかるが、何とか逃れる。
一味は列車を乗っ取り移動。フランクは車で列車に飛び乗りジョンソンと格闘。
ジョンソンに腕輪を付けて自爆させ、バレンティーナを救出。
娘の無事を知った環境大臣は、サインさせられた書類を破り捨てる。

 と言うわけで、派手なスタントで見せるシリーズ第三弾。
今回は車から離れると爆発すると言うハンデありで、
同じステイタムのアドレナリンと言うシリーズと設定が似ていて紛らわしい。
今回も陰謀に巻き込まれて大立ち回りするが、敵側がティーバッグと来れば強敵だ。
スタントの方は、走行中の列車に飛び乗り、
さらに列車から列車に飛び移るなんてありえないもの。
フランスのアクションものはお約束なのか、
クルーゾー警部みたいな、ちょっと抜けてる感じの警部が毎回出て、
何だかもう一つ締まらない感じ。

TV放送 2011/02/13 テレビ朝日 2100-2300
 

トランスポーター イグニション(2015年仏)

フランク・マーティン 運転手
フランクの父
アンナ 強盗団のリーダー
ジーナ アンナの仲間
キャオ アンナの仲間
マリア アンナの仲間
カラゾフ 組織のボス

 運び屋フランクは、アンナと言う女性に仕事を依頼される。
だが、銀行の前で待つと、
ロシアの犯罪王カラゾフの金を盗んだらしき3人組の金髪女性が現れて困惑。
契約違反だと抵抗するが、父親を人質にとられ、やむなく警察から逃走する羽目に。
さらにフランクの父が毒を盛られて、カラゾフのクラブ襲撃を手伝わされる。
その後、毒などなかったと知らされる。
 だが、怒ったカラゾフはフランクの父を拉致。
やむなくフランクはアンナに協力を求め、カラゾフの屋敷に乗り込む事に。
仲間のジーナが組織の金をカラゾフに送金し、裏切りと怒った手下たちが撃ち合いに。
巻き込まれたジーナらが犠牲となるが、唯一無事だったアンナがカラゾフを射殺。
長年カラゾフに飼い殺しにされたアンナらは、
命を捨てる覚悟で組織に挑んだのだと告げて立ち去る。
 1か月後。アンナは仲間の家族にいただいた金を送金。
さらにフランク親子にも送金するのだった。

 と言う訳で、主役を交替したシリーズ第4弾。
旧作はジェイソン・ステイサムの魅力で見せていた面があり、
悪役含めて知った顔がいないのは弱い。
運転手フランクは、父親を人質にとられ、女強盗団に手を貸す事になると言う展開。
金髪3人組の見た目のインパクトはあるが、
彼女たちの狙いははっきりとは描かれないので、何やってんだかと言う印象。
しかも、結構やられるし。
やんちゃな感じの父親が魅力的だが、
彼はちょっと前にパニッシャーの主役をやってたりする。

TV放送 2016/09/19 WOWOW 2100-2235
 

トランセンデンス(2014年米)

ウイル・キャスター博士 コンピュータの権威(ジョニー・デップ)
エブリン ウイルの妻
ジョゼフ・タガー博士 ウイルの同僚(モーガン・フリーマン)
FBIブキャナン捜査官 (キリアン・マーフィ)
マックス ウイルの仲間

 コンピュータの権威であるウイルらは、トランセンデンスと言う人工知能を開発。
それを脅威と感じる連中の妨害工作を受けていた。
そんな中、ウイルは放射線中毒によって、数週間の命と判明。
脳をスキャンし、人工知能の中に分身を作る事に成功する。
人工知能内のウイルは、株で儲け、寂れた町に巨大な施設を建設。
負傷した作業員は、超小型の機械を埋め込まれて回復。
同時に、ウイルの分身として動く様になる。
やがて巨大な集合体となり、妻エブリンや同僚ジョゼフらは脅威と感じる様に。
エブリンらはテロ組織と合流。
ウイルはエブリンの情報をアップロードしたがっており、
彼女にウイルスを注射するのだ。
軍の攻撃でエブリンは重傷を負い、治療しようとしたウイルは装置に接続。
装置はウイルスによって破壊され、2人も弱って死んでしまう。
世界中が大停電となり、施設の荒れた庭にはひまわりが育つ。
その中には超小型の機械が潜んでいた。

 と言う訳で、ジョニー・デップ主演のSFスリラー(?)
ジョニデ博士はコンピュータ技術の権威だったが、
余命わずかと知り、自らの意志を機械に遺す事に。
死後も妻はジョニデと会話できたりするのだが、
周囲の人々をどんどんメカ化していくにつれ、脅威と感じる様になると言う訳。
何の事はない、デモンシードや地球爆破作戦の今風版。
ジョニデの技術が本当に人類の脅威かはわからない段階で決着がつくのは拍子抜け。
人間がメカ化されるあたりの説明はもう少しほしかったかな。

TV放送 2015/05/23 WOWOW 2100-2259
 

(63)

監督 アルフレッド・ヒッチコック

 ペット店でメラニー(ティッピ・ヘドレン)は、弁護士のミッチにからかわれる。
彼女は、海辺の町にあるミッチの家へ行き、こっそりラブバードを置いていく。
ミッチが気づき、かけつけるが、その時メラニーはカモメに襲われる。
メラニーは教師のアニーに会いに来たと称する。実は彼女はミッチの元恋人だった。
ミッチの妹キャシー(ベロニカ・カートライト)の学校がカモメの群れに襲われ、
家には暖炉からスズメの群れが入り込んでくる。
ミッチの母リリア(ジェシカ・タンディ)は、友人ダンの目をえぐられた死体を発見。
メラニーはキャシーを迎えに行き、無数のカラスに気づく。
何とか逃げるが、不安がる住民。鳥がガソリンスタンドを襲い、町が火に包まれる。
アニーはキャシーを守ろうとして殺される。
ミッチは家を補強。カモメが入り込もうとするが必死に食い止める。
一段落つき、メラニーは2階の異変に気づく。そこには無数の鳥が。
ミッチに助け出され、一家は町を脱出する事に。
おとなしくしている無数の鳥の中を通って、静かに立ち去っていった。

 というわけで、動物パニックものの元祖のように言われるが、
もちろんサスペンスの傑作である。
いわくありげに、鳥が人間を襲うが、理由は結局わからない。
登場人物が、みんな若いので驚く。

TV放送 92/07/26 10CH 03:55-05:41
 

新・鳥(93)(TV作品)

 息子の事故死以来、教師のテッドは仕事や家族から逃げていた。
一家は休暇のため島へ。そこでは鳥が異常に増加。襲われて負傷する事件が発生。
灯台守カールは自然の復讐と言うが、町長は騒ぎを起こす事を嫌がる。
鳥の大群が家へ侵入。回避するが、カールが襲われて死ぬ。
島を脱出しようとする人が殺到。町長は銃で鳥を脅すが、混乱が増すばかり。
町長らもやられ、テッド一家はボートで本土へ脱出する。

 と言うわけで、ヒッチコックの「鳥」の続編。あれから30年後と言う事に。
前作主演のティッピ・ヘドリンが、必然性のまったくない役で出ている。
物語は「鳥」風サスペンスと言うよりは「ジョーズ」風パニックもの。
パニックは派手だが、その割には相手を全滅させたりはせず、ちょっと拍子抜け。

TV放送 97/11/13 04CH 02:30-04:15
 

ドリームガールズ(2006年米)

ディーナ・ジョーンズ 歌手(ビヨンセ・ノウルズ)
エフィ ディーナの仲間(ジェニファー・ハドソン)
ローレル ディーナの仲間
ミシェル エフィの代役
カーティス 中古車屋兼プロデューサー(ジェイミー・フォックス)
ジミー・アーリー 有名歌手(エディ・マーフィ)
マーティ マネージャ(ダニー・グローバー)
CC ソングライター

 ディーナら3人組のドリームズは、プロデューサーのカーティスに見出だされ、
人気歌手アーリーのバックコーラスに。
アーリーの方が影響されて曲調を変える始末で、ヒットチャートに乗る。
だが、白人歌手に歌を横取りされた為、カーティスはなりふり構わず売り出す事に。
アーリーと別れて3人組となるが、ディーナをメインした為エフィが腹を立てる。
カーティスは代役ミシェルを立ててエフィを追い出す。
ディーナはカーティスと結婚。
子供を抱えるエフィは、クラブで歌う事に。
ジミーは方向性を模索するが、カーティスに追い出され、ヘロインの過剰摂取で死ぬ。
ソングライターのCCはカーティスの態度に愛想を尽かす。
カーティスがエフィの活動を妨害していたと知り、ディーナはエフィと和解。
カーティスと別れる事になり、エフィを含む4人で最後のステージに上がる。
一方カーティスは、エフィの娘が自分の子供だと気づくのだった。

 と言う訳で、ダイアナ・ロスが出世したあたりを題材にしたと言うミュージカル。
ジェイミー・フォックスはドリームスと言うグループの才能を見出だし、
人気歌手エディ・マーフィのバックコーラスに起用。
人気が出るが、当時は黒人がヒット曲を出すと白人に横取りされるのが常。
そこでジェイミーはなりふり構わず、売りに出す事に。
本来歌のうまいジェニファー・ハドソンを後ろに回し、美形のビヨンセを中心に。
不満のジェニファーは脱退。さらに落ち目になったエディとのコンビも解消。
。。てな紆余曲折を経ると言う展開。
物語的には、先日見たジャージーボーイズと似たような印象。(こっちが先だけど)
ミュージカルと言うけど、ステージで歌う本来の歌が中心。
中盤にジェニファーが抜ける辺りが、心情を歌ういわゆるミュージカルなナンバーに。
おかげで、どっちつかずの中途半端な印象。

TV放送 2015/08/25 WOWOW 0945-1155
 

ドリームキャッチャー(2003年米)

ヘンリー 精神科医(トーマス・ジェーン)
ジョーンズ教授 ヘンリーの友人(バンドオブブラザーズの主役)
ピート ヘンリーの友人
ビーバー ヘンリーの友人
ダディッツ ヘンリーの友人。特殊な能力を持つ
カーティス司令官 (モーガン・フリーマン)
オーウェン カーティスの部下(トム・サイズモア)

 精神科医のヘンリーとその友人ジョーンズ、ピート、ビーバーは
皆不思議な能力を持っていた。
ジョーンズが車にはねられる事故に遭うが、後になってダディッツを見たと告白。
ダディッツとは、20年前にいじめられていた所を4人が助けた旧友だ。
その後4人はダディッツによって超能力を与えられたのだ。
ヘンリーらは狩りをするため、山小屋に集まる事に。
ジョーンズは倒れていた男リックを助ける。
だが、彼の体内から未知の生物が飛び出し、ビーバーがやられジョーンズも襲われる。
ピートもやられ、小屋にたどり着いたヘンリーは生物の卵を発見。小屋を焼き払う。
エイリアンの宇宙船が不時着したらしく、
感染したら助からないと、司令官は地区を焼き払う考えだ。
隔離されたヘンリーは、能力で司令官の部下オーウェンに連絡。
中将に連絡させ、司令官は任を解かれる。
解放されたヘンリーは、エイリアンがダディッツの能力を恐れていると考え彼の家へ。
ダディッツは白血病に冒されていたが、ヘンリーとの再会を喜び、協力すると言う。
だが独断で追跡していた司令官がヘリで攻撃。
オーウェンが撃たれるが、反撃して撃墜する。
ヘンリーはジョーンズと対面するが、
エイリアンに乗っ取られていて、体内から怪物が現れる。
ダディッツが立ち向かい、同化されるが、エイリアンの力で抵抗。
自爆して倒し、ジョーンズは我を取り戻すのだった。

 と言うわけで、スティーブン・キング原作の映画化。
ミストにも出たトーマス・ジェーンら少年時代からの仲間が山小屋に集合。
ところが付近に見た事もない怪物が現れ、殺されたり、体が乗っ取られたり。
軍のモーガン・フリーマン司令官は、
打つ手なしと早々にあきらめ、付近を一掃しようとする。
この事態を打破できるのは、
トーマスらの友達だった、特殊な能力を持つ男だったと言う訳。
原作3つくらいをくっつけたらしく、
キング自身のスタンドバイミーやミストなどに加えて、
他の同系統の様々な映画を連想させられるごった煮感満載。
007とかでも、複数の短編をくっつけて1本の映画にした事あるけど、
それは主人公が共通だからできた事。
面白そうだからと言って、何でもかんでもくっつけちゃダメっすよ。

TV放送 2004/12/23 WOWOW 1430-1644
 

ドリームスケープ 悪夢の殺人鬼(84)(未公開)

 天才的超能力者アレックス(デニス・クエイド)は、
ノボトニー博士(マックス・フォン・シドー)の夢の研究に参加。
装置でつながれた患者の夢の中に入り、悪夢を解決するというものだが、危険も多い。
アレックスも夢への侵入に成功。患者の治療に成功する。
やがて、ジェーン博士(ケート・キャプショー)の夢に、装置なしでの侵入に成功。
大統領も責任者ブレア(クリストファー・プラマー)に相談し、治療が決定。
超能力者トミーと接続された夫人が心臓マヒで死ぬ。
アレックスは超能力者トミーに、父親殺しの前科がある事を知る。
小説家のチャーリーによれば、ブレアは政府秘密機関のトップで、
夢の啓示で核軍縮を決定した大統領を夢の中で殺害しようとしているのだ。
ブレアに捕まったアレックスは逃げだし、ジェーンに連絡。
不信感を持ったチャーリーや、ノボトニーが殺害される。
トミーは大統領の夢に侵入、かけつけたアレックスも後を追う。
夢を自由に操り、怪物に変身するトミーから大統領を守る。
アレックスはトミーの父親に変身。動揺するスキに、大統領がトミーを刺し殺す。
大統領は無事だが、ブレアを処分する事はできない。
アレックスはブレアの夢に侵入し、彼を殺す。

 というわけで、夢の中に入って治療するという発想は面白くて、
ヒッチコックの「白い恐怖」のようだが、
どんな超能力者でも使ってしまう安易さはいただけない。
しかも、怪物に悩まされるような、単純な事ばかりではあるまい。
夢の中でその人を殺すと、本当に死んでしまうと言うのは納得いかない。

TV放送 92/02/09 12CH 14:30-16:26
 

ドリームハウス(2011年米カナダ)

ウイル・エイテンテン (ダニエル・クレイグ)
リビー ウイルの妻(レイチェル・ワイズ)
ディディ ウイルの娘
トリッシュ ウイルの娘
アン・パターソン 隣人(ナオミ・ワッツ)
ジャック アンの夫
クロエ 娘
施設の所長

 編集者のウイルは会社を辞め、引っ越す事に。
だが娘たちは、窓から誰かがのぞいていたと怯える。
新しい家は長らく空き家で、殺人事件があったらしい。
母親エリザベスと娘キャサリンとベアトリスが殺され、
父親ピーターは容疑者として更正施設に入れられたのだ。
施設を訪ねたウイルは、監視カメラの映像から、隣人アンが訪ねている事に気付く。
そしてピーターがウイル自身だと。
ピーターと名乗るのに耐えられなくなった彼は、
施設で呼ばれた8−10−10を名前にしたのだ。
ウイルには信じられないが、家は警察に封鎖されてしまう。
アンによると、ピーターに不利な証拠は出ず、退院したのだと言う。
ウイルは犯人を知りたいと考える。例えそれが自分自身だとしても。
家に乗り込み、妻リビーに真相を聞く事に。
アンの夫ジャックと仲間が、保険金目的でアンを襲撃するが、
家を間違えてウイルらを襲ってしまったのだ。
仲間を始末したジャックが現れ、
ウイルとアンを捕らえて家に火をつけ焼き殺そうとする。
だが、リビーの助けでジャックを倒し、ウイルとアンは脱出。
ウイルはリビーといたいと、燃える建物に飛び込むが、
いつも一緒だとリビーはウイルを行かせるのだった。
その後、ウイルの書いた小説ドリームハウスはベストセラーとなるのだった。

 と言うわけで、本作が縁で結婚したと言うダニエルとレイチェルの共演作。
ダニエル一家は家を買うが、そこでかつて殺人事件があったと知る。
いろいろ調べていくと、父親が妻子を殺したらしく、
しかもダニエル自身がその父親だと言うのだ。
死んだはずの家族は普通に出てくるから、シックスセンスものって事か?
(もはやジャンル扱い)と思ったのは割に早い段階。
なぜ誰も真相を突き止めようとしないのかと、違和感を感じさせるシーンが続く。
最後に真相は明らかになるが、家族を守ってるつもりのダニエルが、
実は家族に守られていたと言う事らしく、ちょっと悲しい結末かな。

TV放送 2014/01/19 スターチャンネル 0245-0416
 

ドリトル先生不思議な旅(67)

 1845年。医師のドリトル(レックス・ハリソン)は、動物好きが高じて
660匹の動物を買い、498種の動物語を話せるまでになる。
彼の夢は、伝説の海カタツムリを見つける事。
チベットから双頭の珍獣が贈られ、ブロッサム(リチャード・アッテンボロー)
のサーカスに出し、資金作りをする。
だが、ベローズ将軍と姪のエマは、偽善者としてドリトルを非難。
オットセイのソフィーを海に逃がすが、女性を殺したと誤解され逮捕される。
検事のベローズは、動物語が話せると言う彼の話を信じず、病院送りに。
だが、友人のマシューや反省したエマらが彼を救出。船で旅に出る。
ピンで決めた行き先は、漂流する島ヒトデ島だ。
酋長ウイリー(ジェフリー・ホールダー)は歓迎するが、
掟で動物の風邪が、ドリトルらのせいにされかねない。
くじらに島を押させ、南へ動かすが、火山の岩が落ち、極刑を受ける事に。
だが、5000年前に分かれたアフリカ本土にくっつき、一転歓迎される事に。
洞窟にいた海カタツムリを発見。ネス湖のいとこに会うため、イギリスへ行く事に。
ドリトルは留まるが、英国中の動物がストを起こしたため、戻れる事に。
月と往復すると言うルナ蛾で帰国する。

 と言うわけで、ホラ話的なミュージカル。
話の雰囲気はいいのだが、あまりにものんきすぎる感もある。

TV放送 93/03/22 BS05 20:00-22:30
 

ドクター・ドリトル(98)

 ジョンは幼い頃犬と話ができたが、父に悪魔がついたと言われ
愛犬を連れ去られて以来、話さなくなった。
成長したジョン(エディ・マーフィ)は医師に。だが病院が合併吸収の危機に。
ある日、犬を車で引きかけて以来、周囲の動物の会話がわかる事に気づく。
見るに見かねて、保健所の犬ラッキーを連れ帰り
フクロウのトゲを取った噂が広がり、動物たちが集まってくる。
若き日の使命感が戻ったジョンは動物の治療に夢中に。
だが妻や医師仲間に驚かれ、精神科の療養所へ入れられる。
視力の低下で悩むサーカスのトラの話を聞き、治癒したフリをして退院。
サーカスからトラを連れ出し病院へ。警察がかけつけるが動物が妨害。
血腫を取り去る手術に成功。その経過はテレビに放送され病院の身売りは回避される。

 と言うわけで、ドリトル先生の話のリメイクだが
動物と会話ができる点を除けば、共通点は皆無。
まあそれなりの面白さはあるものの、意外な展開はそれほどない。
合併相手にピーター・ボイル。医師の同僚にオリバー・ピット。

TV放送 2000/07/08 BS05 1215-1345
 

ドクター・ドリトル2(2001年アメリカ)

 動物の言葉がわかるドリトル医師(エディ・マーフィ)は世界中で活躍。
だが、娘シャリースの心はつかめず苦戦中。
ビーバーがドリトルの所へ現れ、森林伐採を止めてほしいと言う。
相手は政治力のある製材業者。動物保護法を利用できるが、
生息するのは絶滅種のメスのエバだけで、保護の必要はないと言われる。
飼育されている同種のオスと夫婦にできれば適用可能だ。
しかし見つかったのはサーカスのアーチーのみ。森を嫌がり芸をするばかり。
だがエバを見たらその気に。エバは強いクマがいいと言い、特訓が始まる。
エサも取れず冬眠も知らずに大苦戦。エバの恋人はヒグマのソニーだが、
危険な場所にあるハチの巣を取れば見直すと言われ、ついに成功。
エバも彼に惹かれるが、製材会社のポッター(ジェフリー・ジョーンズ)が手を回し
アーチーが台所をあさっていたとして捕らわれてしまう。
イタチがウソだと証言するが、裁判では動物の証言は認められない。
アーチーはメキシコのサーカスへ送られる事に。
しかし、実はシャリースも動物の言葉がわかるようになっており、
彼らの話が正しいと気づく。彼らは動物を集めてストライキを起こす事に。
伐採の車も動物が阻止。牛が乳を出さなくなり、鶏も犬も言う事を聞かない。
競馬でも馬は走らず、シャチのショーも中止。ついに会社に要求を飲ませる事に成功。
アーチーとエバは結婚して子供が生まれ、アーチーは子供に芸を教える。

 と言うわけで、人気にかげりの出たエディ・マーフィが、
ナッティ・プロフェッサーと並んで、過去の作品のリメイクで当て
両方とも続編を作ったという1作。
まあマーフィなので、下品なギャグも多少あるが、比較的押さえ気味で
最後に動物がストをして人間を困らせるあたりは面白い。
ここを中心に物語をした方が良かったのでは。

TV放送 2002/12/07 BS05 2000-2145
 



 「ドリヴン」(2001)を見る。

 ドリヴンと言うのは、シルベスター・スタローン主演で、
監督は「ダイ・ハード2」「ディープ・ブルー」や、
スタローンと「クリフハンガー」で組んだレニー・ハーリン。
この組み合わせで、今回はレースに出る人々の話を描いた話で
公道で走るシーンはあるものの、派手なアクションと言うわけではなく
どちらかと言うと、ロッキー路線のアクションつき人間ドラマらしい。
おまけに、スタローンはギャラは主役だが、物語の主役は新人のドライバー。
スタローンは、半引退状態だが、この新人をサポートするためにかり出された役柄。
ちょっと寂しい気もするのだが、
完全な脇役になってしまったバート・レイノルズの姿を見ると、
スタローンの方がかなりマシと思えるのも、キャスティングの妙か。
レースの映画と言うと、フランケンハイマー監督の「グラン・プリ」を思い出すが
あの頃とはマシンのデザインも変わってるし、
派手な特撮を交えて、レースを描くとどうなるかも気になる。
きっと日本のシーンもあるはずだし。

 舞台はカートレース。F1との違いがよくわからないが、
日本でのレース場が鈴鹿ではなく、茂木なので、何やら違うと言う事だけはわかる。
時速400キロのモータースポーツだ。
昨年度のチャンピオンのボーに対し、
ここへ来て台頭してきたルーキーのジミー(キップ・パルデュー)が追い上げている。
ジミーのプロモーターを自認する兄デミル(ロバート・ショーン・レナード)は
チームの事など考えず、彼の行動を制限し、ジミーは押さえつけられた感じに不満。
一方、レースに集中するタイプのボーに対し、恋人ソフィア(エステラ・ウォーレン)
は愛想を尽かしてしまう。彼女は、「猿の惑星」にも出ていた元モデルだ。
シカゴ戦でボーを抜くのに夢中になり、接触事故を起こし、途中棄権となるジミー。
オーナーのカール(バート・レイノルズ)は、まだ未熟だと考え
元チームのメンバーで、今は引退状態のジョー(シルベスター・スタローン)を
呼び出す。ジミーをサポートする役にしようと言うのだ。
カールも元レーサーらしく、今は車イスの状態だ。
ジョーはかつてレースで事故を起こし、自信を失っていたが、説得され再び血が騒ぐ。
現場に戻ったジョーだが、まだ知人が多くいろんな連中と挨拶する。
ボーもかつてのライバルで、若いソフィアも知り合いだとなると、
引退したのも、そんなに前じゃないのではと言う気になってしまうが。
ボーとジミーは同年代に見えるのだが、パンフによれば
ジミーが20代でボーが30代。そしてジョーが50代。
ちょっと意味づけを変えられているがわかりづらい。
ボーはジョーの事を過去の人とバカにする。
女性記者ルクレシアはジョーに関心を持ち接近。
だが、何せジョーが物語的には脇役なので、その恋人はさらに目立たない。
ジミーは年寄りのジョーをつけられた事に不満だ。
しかし、ジョーは腕試し等と言って、コース上に3つのコインを起き、
それを次の1周ですべてひっかけて、熱でタイヤに食い込ませる技術を見せる。
ジミーは感心するが、兄デミルがコーチは不要等と言うのでなかなか話もできない。
そんな中、ジミーはボーと別れたソフィアに接近。
ソフィアもボーに対する当てつけか、彼に接近する。
トロント戦では、ジョーは別れた妻キャシーと再会。
このキャシーはちょっとイヤな感じの女性で、ジョーに敵意を燃やしている。
彼は、同僚のメモと再婚していたが、メモはジョーの復帰ではずされた事に不満だ。
ジョーらの協力で、何とか勝利をおさめるジミー。

 日本の茂木戦。渋谷の街で遊ぶシーンや、なぜか巨大な国旗の飾られたプール。
ジミーはソフィアと一緒にいるが、実はソフィアはボーの事が別れられないでいた。
今度のレースでは、ジミーは接触事故を起こし、マシンが大破するが体は無事。
シカゴでレーサーを集めたパーティを開催。
ソフィアを忘れられないボーは、彼女により戻そうと言い、ジミーと険悪に。
だがソフィアもボーをとってしまい、ショックのジミーは、
飾られたマシンに乗って公道へ飛び出す。いかん!とか言ってジョーも後を追う。
ディスプレイ用のマシンに、そんなに燃料が入っているのかと言う気もするが。
2台は普通の車の間をすり抜けて公道を疾走。この映画の一番の見せ場と言える。
マンホールのふたが飛び、窓ガラスが割れ、売店の新聞が飛ぶ。
スカートがめくれて、いやーんとなる女の人も。
結局、パトカーとかが来て疾走は中止。意外にたいしておとがめはなし。
だが、この件を通じて、ジョーとジミーは心が通じ合うようになったと
パンフには書かれている。
デミルは相変わらず、いろいろ画策しようとするが、
ジミーは彼の言う事を聞かなくなり、蚊帳の外となる。
ドイツ戦では、ジョーがはずされ、メモがジミーと出場する事になる。
ジミーは調子良くて優勝しそうな勢いだったが、
何とかいいところを見せようとあせるメモ。強引に走ったために接触し、
マシンは上空を長時間飛び、その間に下をマシンが次々走り抜ける。
やがてマシンはコース外へ飛び出し、外の池へ突っ込む。
ジミーは、仲間の制止も聞かずレースを捨ててかけつける。
本当は、ジョーことスタローンがかけつけるシーンも撮影されたが、
CGで加工し、若い者だけにしたらしい。
ボーもかけつけたような記憶もあるが、ちょっと自信がない。
メモは何とか救出するが、入院するハメに。ジミーは入院はしないが車イス。
歩けるようになるがフラフラで、レース出場は無理だと思われる。
しかし、無理して歩いて見せて出場する事に。
残りはあと2戦。どっちが勝ったか忘れたが、年間優勝の決着はつかず、
行方は最後の試合に持ち越しとなる。まあお約束の展開だ。
ボーとジミー、次に勝った方が年間優勝だ。ジョーもサポート役で再び呼び出される。
最終戦はジミーとジョー、ボーの3人による争いに。ジョーが意外に活躍。
だが、がんばりすぎてマシンが危ういが、ピットに入る余裕はない。
メモと元妻キャシーも病院のテレビで見守る。
キャシーは一転してジミーらを応援しており、人が良さそうだ。
ついにマシンが壊れ、ジョーはサポートはココまでと退き、
ジミーとボーが競り合う。ジョーは壊れたまま勢いでゴールへ。ジミーが勝ち優勝。
ジミー、ボーとジョーの3人は表彰台へ。ジョーはルクレシアとひっつくおまけつき。

 と言うわけで、この夏には大作が集中したが、どれも期待はずれと言う印象の中
最も期待されていないはずの、この作品が、一番面白く感じられたのは
やはりロッキー等に代表されるような、堅実な物語展開が良かったのか。
半引退のスタローンと新人ドライバー。そして強敵である天才ドライバー。
さらには、チームメイトでありながらライバル心を持つドライバーの組み合わせは
「グラン・プリ」の4人を少しシャッフルした感じ。
新人ドライバーが、ライバルの彼女を一時奪いかけるあたりまで同じだ。
チームメイトが事故を起こすのも、最後に3人が競り合って優勝が決まる展開も
みな読めてしまうのだが、それはそれで良し。
スタローンがマシンが壊れたままゴールするのは、
バート・レイノルズの「ストローカーエース」でも見た気がする。
レースシーンの描写もなかなかいいし、
レニー・ハーリンらしい、意表をつく見せ場がなかったのが良かったのか。
まあ、公道シーンがそれと言えば言えるが、たいしたおとがめなしなのはご愛敬。
 



 「トリプルX」(2002)を見た。

 この映画は、何でも007を過去の遺物にしてしまうと言う
新世代のスパイアクションで、
確かに最近007は夏冬の大作シーズンからはずされ
新作も半年近く本国より公開が遅れているし
ひょっとして、そう言う状況なのかもと
長年007を応援してきた者としては、しんみりさせられてしまう。
主役のヴィン・ディーゼルと言う人は、知名度がかなり低く
「プライベート・ライアン」の脇役以外はマイナー作ばかりで
「ピッチブラック」というSFに出ていたが、
これがエイリアンと戦いながらも、「死ぬのなんか平気だぜ」と言うタイプで
そんなヤツが危機になっても見ている方は平気だし、
妙にかっこつけすぎるのも気に入らなかった。
そんなわけだから、本作を見るに当たっても多少抵抗はあったのだが
ひょっとして、見てみると凄いアクションの連発かも知れないし
本当に007を過去の遺物と思えるような出来だったら凄いかも知れない。
まあ、あちらは各作関係者だけで作っているような所もあるので、
まったく違ったスタッフ・キャストでの作品というのも
見るべきかもと思って見た。

 場所はチェコのプラハ。
いかにもボンド風の工作員が、男を倒してチップを奪う。
だが彼も何者かに追われて、近くのロックコンサート会場へ逃げ込む。
ところが、そこも一味の隠れ家で袋のネズミ。場内は興奮状態だ。
人混みに逃げても、彼だけがタキシードを着ていてわかりやすい。
舞台上に上がるが、撃たれて人々の上に倒れる。何事もなかったかのように騒ぐ人々。
アメリカのNSA(国家安全保障局)の秘密基地では、
工作員がやられたと大騒ぎ。
テロ組織、アナーキー99と言う組織に潜入させたのだが、工作員は顔がばれている。
それでは、外部の者を潜入させるしかないと言う
ギボンズ(サミュエル・L・ジャクソン)。
彼自体がはみ出し者で、仲間には口を出すなと言われるが、上司が呼んだと言う。
ギボンズは顔に傷があり、国家のために働いて負傷したような男だ。
ギボンズは、札付きのワルや特殊技術者のリスト作成。
彼らならば、素性がばれない上に、使い捨ても可能だ。

 アメリカのとある豪邸では、パーティが行われていた。
スポーツカーで来る議員。駐車係に車を任せ、傷をつけるなと頼む。
ところが、男は駐車係ではなく、いきなりスポーツカーを暴走させる。
豪邸内の狭い通路みたいな所を走り抜け、ドアミラーが折れる。
議員が連絡し、警察があわてて追跡。
男はザンダー・ゲイジ(ヴィン・ディーゼル)。
途中で待機していた仲間と合流し、その間にボンネットの上にカメラを固定。
再び走り出し、カメラに向かって話す。
スケボーは危険だとか言った議員に思い知らせてやると語る。
車は、かなりの高所にある橋。
向こう側に待機しているパトカー。後方にもパトカーが追ってきている。
だが、中央にはキャリアカーが、外側向きにわざわざ駐車されており、
どう見てもジャンプ台。向こうにいる警官たちは、早めに来ていたのなら
こんな身を隠すような物は片づけておくべきだが。
何にせよ、車はジャンプ台からジャンプし落下。ゲイジはパラシュートで脱出。
車は橋の下で爆発する。
ゲイジはパーティをしている会場へ。ここでは彼は人気者だ。
毎回、同じような派手なパフォーマンスをして、それを裏社会で配信してるのだ。
彼の事をゲームにしたいと言う女性が言い寄り、あまり派手に動くと捕まると忠告。
ゲイジは、つかまりっこないさと笑うが、その途端、警察が乱入。
客たちは退散。ゲイジは包囲され呆然としていると、撃たれる。
「車泥棒で?」と言いながら、気を失うゲイジ。

 気がつくとコーヒースタンドで寝てるゲイジ
店員のおばはんは、大きな男が担ぎ込んだと言う。
そのおばはんの足元を見ると、太った足ではみ出るハイヒール。
コーヒーを入れる手が震えている。
強盗がいて、銃を振り回して暴れ出すが、ゲイジはたちまち二人を倒す。
客に扮していたギボンズが拍手する。上出来だと語る。
ゲイジは、俺はバカじゃないと語る。
客を見ると、株式市場が休みの日に株式新聞読んでる男。
店員は疲れるハイヒールははかないはず。
警察の拳銃ベレッタを持ってる強盗もおかしい。みな政府の役人だな。
だとすると、これは空砲だ。撃たれても死なないと悟ったと語る。
ギボンズが第1テストは合格だと告げると、おばはんに撃たれて再び気絶。
今度は気がつくと軍の輸送機の中。同じような男があと2人。
聞くと、みなコーヒースタンド合格者だと言う。それでは次のテストは何だ。
と話していると、兵たちがニヤニヤして、途端に3人のパラシュートが開き
無理矢理落下させられる。
落下した地では、コカインを栽培している。ここはコロンビアだ。
ゲイジと後の2人は別れて行動するが、結局それぞれ捕まって気がつくと小屋に。
ゲイジは天井から吊され、後の2人は縛られて猿ぐつわ。
しかし、テストだと思っている彼らは至って気楽。
だが、一味に刀を突きつけられると、ゲインは本物の血のにおいを感ずる。
とっさに、吊されたまま足だけで倒したりして、3人とも見張りを撃退。
ところが、その時、コロンビア政府軍がヘリで襲撃。銃撃を受ける。
1人が負傷。ゲインは彼をかばうが、もう1人はコカイン1袋を持って退散。
激しい銃撃を受け、ゲインは車を持ってくると言うが、狙った車は爆発。
代わりにバイクを奪って走り回るが、麻薬王だと思われヘリに追い回される。
何となくむやみに走り回るが、鉄条網をジャンプで飛び越す。
と言うと、「大脱走」みたいだが、鉄条網の間をすり抜けると言うのが正しい。
これは難しそうだが、派手さには欠ける。
これが事態をまったく好転させておらず、相変わらずヘリに追い回され
バイクで火薬庫の屋根の上へジャンプ。
ヘリに攻撃されて大爆発。ヘリも巻き込まれる。
ゲインは負傷した男の所へかけつけるが、一味に囲まれる。
現れるギボンズ。いかれたやり方だと笑うゲイジ。
ギボンズはおまえは上出来だと言う。
危機も乗り越えたし、仲間を助けるリーダーシップも発揮した。
いれずみのXXXをコードネームとして、我々の仕事をしろと言うギボンズ。
言う事を聞けば、今までの罪は見逃すと。
ゲインは、従うと思うのかと言うが、
ギボンズは、銃を突きつけても、死ぬのが平気なヤツは脅せないと言う。
このまま刑務所で過ごすか、自由になるのがいいかを選べと。

 チェコ。Xは二人のビクトルと言う男につれられてホテルへ。
チェコの秘密警察のソーヴァと言う男は、他国が介入してきた事に不満げだ。
それでも、仕方なく酒場へ連れて行く。
アナーキー99のボス、ヨーギを教えると、Xは大胆にもいきなり接近。
勝手に近づくなと取り巻きともめるが、ソーヴァの事を秘密警察の男だと言い
一味に店外へ追い払わせて信用させる。
Xは意外に有名人らしく、ヨーギの取り巻きにもファンがいて、歓迎される。
それでは、と高級車10台を手に入れたいと要求。
値段については、愛人のエレーナと交渉。
このエレーナ役が、実はダリオ・アルジェントの娘だ。
Xはギボンズに連絡。入金用の口座番号や、一味の素性を連絡。
これで仕事は終わりだなと言うが、ギボンズはダメだと言う。
Xは勝手に買う車のリストを変更した。ならば、作戦も変更だ。さらに深く追え。
その代わり、特殊装備の男を派遣した。Xいわくメカおたくのトビー。
007で言うと、Qの役回りだが、お宅という雰囲気がいい。
与えたのは、様々な銃弾が出る拳銃。血糊が出て失神するだけだったり、
鋼鉄を打ち砕いたり等だ。さらに、バンドエイドに似せた爆弾。
そして、なぜか服が透けて見える双眼鏡。
ヨーギ一味はズラリ車そろえ、Xの入金を待つ。入金成立で、いざ車を渡そうとすると
天窓からのぞいていたソーヴァが、窓を拭こうとして割ってしまい見つかる。
一味は追跡。Xもヨーギと追うハメに。
Xはソーヴァを例の銃で撃つ。倒れるソーヴァ。それを寂しそうな顔で見るエレーナ。
でかい事を言うヤツは多いが、実行するのは少ないと、Xを気に入るヨーギ。

 パーティで、ヨーギはエレーナにXの相手をさせる。
Xは彼女とキスするが、これっきりにしてとか言われる。
続いてヨーギの城へ。再びXを部屋へ案内するが、ここでも冷たい感じ。
部屋には入らないが、代わりに部屋のベットでクネクネ踊っている
部屋つきの女性がいたので、Xも満足。
夜に部屋を抜け出し、倉庫みたいな所を調査していると、
エレーナも現れて何か調べている。床の隠しドアを開けて何か操作。
Xが現れるとあわてるが、金目の物を探している等とごまかす。
Xは内緒にしてやると彼女を食事に誘う。警官ソーヴァは殺していない。
あれは特製の銃だ。そして、俺は秘密情報員だと語るが、エレーナに笑われる。
ところが、一味にはなぜかこのタイミングで情報が漏れて、
携帯でエレーナに警告が。男はスパイだ。外へ連れ出せと指示。
気がつくと、向かいの建物の屋根の上に狙撃手。
エレーナはその事をXに伝える。Xは、エレーナは戻らねば危険だと言う。
そして、ウェイターが持つお盆をひっくり返して、
あたかもエレーナから逃げたように見せて逃走。
お盆を反射させて、外へ出るので、まぶしくて狙撃手は正確に撃てない。
それでも撃ちまくり、Xは下り階段の手すりにお盆を乗せ、
スノーボードのようにキイキイ音を立てながら、滑り降りる。
そして、駐車されている車に乗ろうとするが、そこで捕まる。
劇場へつれていかれると、客もいないのにオペラをやっている。
唯一の観客はギボンズだった。
彼はXに正体がばれたので、退散しろと指示。後は我々でやると告げる。
だが、エレーナの安全については関知しないと言われ、単身動く事に。

 エリーナはヨーギに頼み、今まで見せてくれなかった地下室を見せてもらう。
ここを見たら元へは戻れないぞと脅される。
そこは、007とかに比べると、かなりせまい研究室に
科学者たちがひしめき合って、何やら研究していた。
そう言えば、ヨーギの例の口座から、ロシア人科学者に送金があったのだ。
ひそかに城に潜入したXは、駐車されてるバイクに絆創膏爆弾を張りまくる。
さらに見張りを倒して中へ。双眼鏡で壁を透けて中の様子を見る。
いやいやそれは科学的に無理な気がする。
それに、もう帰れと言われたのに、秘密兵器は返却しなくてもいいらしい。
研究室ではソーラー式のボートを作成。これは発進すると全自動で勝手に動く。
そして世界各地で毒ガスをばらまくと言う寸法だ。
第一の目標は、ニューヨークでもロンドンでもなく、まずはプラハ。
シャンペンで喜ぶ科学者一同。ところが、ヨーギらは密封された別室へ退散。
もう007でよく見る展開だ。リモコンで毒ガス装置を作動させると、
科学者たちはあわてふためくが、何ともならず全員が死ぬ。
例えば、ボートを壊したりすれば、ヨーギもあわてて止めたような気がするが。
Xもこの様子は、壁越しに見ていた。
ヨーギによると、このガスは換気して水を通すと無害に戻ると言う。実に都合がよい。
そんな事がわかったところで、Xは見張りに見つかり撃ち合いに。
このX、射撃はヘタらしくて苦戦。
外へ出て、バイクを奪い、そのバイクに貼られていた絆創膏をはずして、
別の車に貼って逃走。
殺し屋もバイクで追跡。Xはジャンプで門を飛び越す。追っ手も続いてジャンプ。
ところが、門を飛び越したところで、Xは振り返って待っていた。
リモコンを作動させると、このバイクを始め、あちこちで爆発が発生。
エリーナが、ヨーギと一緒に車に乗ってるかも知れないとは思わなかったらしい。

 退散したXは、ボロホテルへ戻るが、そこにはチェコの秘密警官ソーヴァがいた。
彼はそれほど重要な位置にあったとは思えないのだが、
ヨーギと手を組んで寝返ったのだ。そしてXに銃を向ける。
ところが、ドア越しに何者かに射殺されるソーヴァ。
現れたのはエリーナ。声でソーヴァとXのいる場所は分かったと言う。
実は彼女はロシアのスパイだったのだ。
かつて潜入して捜査していたが、国家の体制が変わって忘れられそのまま居続けてた。
そこまで聞くと、Xはまたまた怪しまれるとか言って、彼女を返す事に。
まだ怪しまれていないとでも思ったか。
実はギボンズは、ダメだと言われるとXががんばると予想していたと言う。
だが、さすがにここまでだろう。後は任せて手を引けとまた言われるが、
Xは任せられんと走り続ける。一方、ギボンズ側はこの後特に手を打った形跡がない。
Xはメカお宅ことトビーに、彼の愛車に、すべての兵器を取り付けろと指示。
一方、一匹狼かと思っていたのだが、
なぜかリーダー面して、チェコの警察に城攻略作戦を指示。
後は、飛行機を操縦できる者がいれば、潜入できるのだがと言うと、
通訳していた女性が操縦する事になり、輸送機で城の上へ。
Xはスノボーをつけたまま降下して、パラシュートを開き滑降する。
たちまち一味に見つかって、スノーモービル部隊が雪面を上がってくる。
Xは爆弾を爆発させ、雪崩を起こして逃走。
どう見てもCGと言う雪崩は、Xにあとちょっとで追いつきそうなのに、
なぜかシーンが変わると、距離が開いている。
それに引き替え、下から来たスノーモービルの一味は、次々巻き込まれる。
小屋に逃げ込む者も、小屋ごと飛ばされる。
Xはアンテナにしがみついて雪崩をかわしたかに思えたが、
最終的には埋まっているが平気。
しかし、はい上がったところへ除雪車が集まって捕まる。

 ヨーギの前へ連れて行かれるX。
ヨーギは、エレーナもロシアのスパイと知っていた。知っていて放置していたのだ。
だが今こそ2人を始末しようとする。だが、そこへチェコ警察が砲撃して突入。
撃ち合いになる。Xは安全装置をはずす事を知らなかったりして、
ちょっとマヌケ面も。ヨーギはボートで退散の用意。
Xらは追うが、途中をタバコを吸ってる男が銃を撃ちまくってた立ちはだかる。
Xはバズーカを見つけて発射準備。そのバズーカは熱探知式だったが、
タバコの火を見つけ見事撃破。まあ、ボイラーみたいな物が周囲にあるから
他の物を関知する可能性もあった気がするが。
ゲートがしまり始めソーラーボートが発進。
ゲートの下に体をくぐらせ、銃を撃ちまくってヨーギを倒すX。
ゲートに体を挟まれそうになるが、引きずり出されて無事。
ヨーギの城は陥落する。かけつけたメカお宅ことトビーが改造した車と
分厚く読みづらいマニュアルを渡す。Xが後は任せたと言うと喜ぶトビー。
Xとエレーナは車で暴走しつつ、ボートを追跡。
一方、軍関係者は、プラハだけの被害で済むと戦闘機での撃墜を指示。
と言うか、水に弱いガスを水上で動かしているのだから、いろいろ手はありそうだが。
車は山村を走り抜け、行く手には事故で横転しているトラック。
マニュアルが読みにくく、火炎放射とか出るが、結局ミサイルを発射し、荷物を突破。
道と河の距離が離れるが、GPSで再度接近する事を確認。
なぜかギボンズも現場にかけつけている。Xが作戦失敗したら、あんた死ぬよ。
再びボートと併走するが、数ある秘密兵器も役に立ちそうな物がない。
飛び乗ってパネルを操作するしかない。
「脱出用ルーフ」と言うのが使えそうだと言うので、ゴールドフィンガーと言うか、
ナイトライダー風にぴょーんとジャンプするのかと思えば、
ただ天井がはずれるだけ。モリを打ってパラシュートでボートの上空へ。
橋が迫り、パラシュートのひもが引っかかりそうだったが、間一髪ボートに飛び乗る。
よしっと叫ぶエリーナは、ちょっとかわいい感じ。
だが、せっかく飛び乗ったのに、エレーナは何の指示もしなかったので、
Xにはパネルの操作が分からない。ゴールドフィンガーのラストみたいだ。
適当にやっても良さそうだが、Xは迷っていて、ボートはどんどん進む。
戦闘機は攻撃寸前。なぜか行けると感じたギボンズは、攻撃中止を指示。
ボートはすでに町の中へ。ガスのミサイルはずして逆向けに差し込む。
さらに操作パネルをはずすと、なぜかボートは水中へ。
ミサイルは逆向きに発射され、ボートは爆発
エレーナはXが死んだと悲しむ。ギボンズがXと約束した保護をすると言うが
今さらどうでもいいと言うエレーナ。だが河から出てくるX。どうやら寒いらしい。
Xとエレーナはボラボラ島と言うところへ休暇に。二人で泳ぐ。
無線機でギボンズから連絡が。返答しろと言うが、返答はない。
勝手に話すギボンズ。君は正式に採用された。そこでだが、次の事件が発生した。

 と言うわけで、新種のシークレットエージェントとやらで
007を過去の遺物に葬り去るのはこいつなどと宣伝されているのを見ると
007のファンである私としては、あまり好意的に見る事はできず、
主演のヴィン・ディーゼルが前に出ていた「ピッチブラック」なんかも
エイリアンと対決するのだが、「死ぬのなんか怖くないぜ」と言うタイプの男で
それはそれでかっこいいのかも知れないが、
死ぬのが怖くない人がどんなにピンチになっても、
見ている方はハラハラしないと言うマイナス要素があり、そこも気に入らなかった。
本作では、やはり「怖くない」と称しながら、多少びびったり
銃の腕がヘタだったりするので、まあアレよりは好感が持てるかという感じ。
しかしながら、派手な音楽と派手なアクションで、観客に受けようとするのはわかるが
どうにも物語の方は雑な感じで、
しかも過去の遺物のはずの007の、定石のような展開をなぞった感じ。
秘密基地にいる悪玉に、最初は味方のフリして接近。
だが正体がばれ、捕らわれるが脱出。秘密兵器を使って大暴れ。
敵かと思った女スパイと、最後はいい仲になると言う感じで来たら
これが007でなくて何だと言うのか。
おまけに、トリプルXと言う名前も、007に出てきた女スパイのコードネームだし。
これもあまり気に入っていないミッション・インポッシブルの方が
まだ独自の物語で、まだマシという感じだ。
派手なアクションも、やたらパラシュート系が多い上
雪崩のシーンは、絶対スタントマンでも無理で、特撮だとわかってしまうし。
特殊装備の担当の男は、新時代のQと言う感じで、彼はちょっと好感が持てるのだが
007のような奇抜な物がない。どこかで見たような物ばかり。
007の魅力の1つはその音楽にあるのだが、
どうも本作の音楽は、アクションを盛り上げるのに役立っていない感じ。
敵一味も中途半端な連中で、よくあるテロリストでなく派手な組織のはずなのに
ワシントンやニューヨークとかでなく、プラハなんて場所を狙ってる。
ボスが死んでから、延々とアクションが続くのも困るし、
最後の毒ガスを始末する手口も、何だかよくわからない。
あのボートのデザインセンスの悪さも気になる。
007の魅力は、新兵器のデザインのかっこよさにあるのだ。
そして、組織のボスがサミュエル・L・ジャクソンだが
彼はほんの数年前に、黒人版007と言われる黒いジャガーのリメイク
「シャフト」に主演で出たばかり。おまえが現場に行けよと言いたくなる感じだ。
そう言えば、実際彼はプラハにかけつけるのだが、
毒ガスを満載したボートを爆破すると知ってるのに、
関係者がかけつけるのはおかしい。
なんて感じで、007を葬ると言うのならば、奇想天外なアクションとか
そこらへんをさらに派手にしてほしかったのだが、そこまでには至らず。
10年後には、こっちのシリーズはもう終わっていて、あっちはまだ続いている感じ。
 

トリプルX ネクスト・レベル(2005年米)

監督 リー・タマホリ

ギボンズ 元海軍大佐。NSAトリプルXチームのリーダー
ダリアス 囚人。ギボンズの元部下
デッカート国防長官 ギボンズと因縁
チャーリー 軍事委員会の補佐官

 NSAギボンズ(サミュエル・L・ジャクソン)の秘密施設が襲撃を受ける。
脱出した彼は、さらに強力なトリプルXが必要だと感じる。
ギボンズは、元部下で今は囚人のダリアス(アイス・キューブ)に依頼。
脱走に成功したダリアスは、NSAの施設に侵入。ディスクを入手する。
ディスクから軍事委員会のチャーリー宅を調べるが、彼女はおらず
参謀本部のペティボーンが殺されていた。さらに襲撃を受けるが退散。
デッカート国防長官(ウイレム・デフォー)は空母で武器を運び、
州北部を狙っているらしい。ダリアスは空母に潜入。
そこには捕らわれたギボンズもいた。
一味のチャーリーを倒し、追いつめられるが戦車で大暴れして退散。
デッカートは大統領(ピーター・ストラウス)の融和政策が不満で、
議事堂を襲撃、ギボンズに罪を着せ、革命を起こす気だ。
攻撃が始まるが、ダリアスがかけつけ撃ち合いに。ギボンズを救出する。
デッカートは大統領を人質に、避難専用列車で退散。
ダリアスは列車に飛び乗り、ヘリで大統領を救出。
自らはパラシュートで脱出し、デッカートは列車ごとミサイルで爆破される。

 と言うわけで、ヴィン・ディーゼルが降板したため苦肉の策で作った続編。
主役はアイス・キューブに代わり、アクションも武器を駆使したりするCG中心に。
だいぶ路線が変わった感じで、日本未公開に終わったのもうなづける感じだが
あっさり、前のトリプルXは死んだ事にしてしまったり、(他の任務中とかではなく)
次のトリプルXの候補もいるぜみたいな話が出て、
誰が主役でもどんどんシリーズ化できると匂わせるあたり、
そんなんでいいの?と思わせる製作姿勢。

TV放送 2006/09/18 BS05 1200-1354
 

トリプルX:再起動(2017年米)

ザンダー・ゲイジ トリプルX(ビン・ディーゼル)
ギボンズ トリプルX創設者(サミュエル・L・ジャクソン)
ジェーン・マルケ CIA幹部(トニー・コレット)
ベッキー・クリアリッジ捜査官 ジェーンの部下
アデル ザンダーの仲間。スナイパー
テニソン・トーチ ザンダーの仲間
ニックス ザンダーの仲間
ドノヴァン大尉 ジェーンの腹心
ダリアス・ストーン 2005年のトリプルX(アイス・キューブ)

ジャン 一味のリーダー(ドニー・イェン)
セリーナ 一味

起:謎の一味が人工衛星を落下させる攻撃を仕掛ける。
承:復帰したザンダーは一味を追跡。
転:CIA内部に裏切者がいると判明。
結:大暴れして一味を倒す。

 ギボンズはネイマールをスカウトするが、そこへ人工衛星が落下し、巻き込まれる。
CIA幹部のジェーンはパンドラの箱と言う装置が使われたと言う。
衛星を乗っ取り、ミサイルの様に標的に向けて落下させるのだ。
ジェーンは内部の犯行と言うが、施設に謎の一団が侵入し、装置を奪い去ってしまう。
 ジェーンは、死んだとされたトリプルXことザンダーに協力を求める。
ドノヴァン大尉らを付けられるが信用せず、ザンダーは自分のチームを集める。
 ザンダーらはジャンら一味がいるフィリピンの島へ。
ロシア軍が現れるが、ジャンは装置を持って退散。
一味のセリーナはザンダー側に寝返る。
 新たにモスクワに衛星が落下される。
一味は24時間ごとに1基を落下すると通告。
襲撃を受けた際、CIA長官だけが冷静だった事から、
彼が一味に通じていると判断される。
新たな標的はデトロイトと判明。ザンダーは装置を運ぶジャンらを追跡。
長官は装置を作動させようとするが、狙撃して倒し、ジャンも逮捕される。
 ジェーンは騒動をジャンの仕業として処理。
実はジェーンも一味で、ザンダーらに銃を向ける。
ザンダーは撃たれるが、防弾チョッキで無事。
見捨てられたジャンと手を組む事に。
輸送機のザンダーは、大尉とジェーンを機外へ放り出す。
地上の仲間は一味に包囲されるが、かつてのトリプルXであるダリアスに助けられる。
 ジェーンは装置を作動させており、衛星が落下。
ザンダーは輸送機を体当たりさせて破壊。
輸送機が墜落の危機に陥るが、荷物降下用のパラシュートで脱出する。
生還したザンダーは、装置を破壊するのだった。
 葬儀に出たザンダーは、死んだはずのギボンズと再会する。
死んだフリはお前だけの特権じゃないと言うギボンズは、
警戒を怠らず内部の敵と戦えと告げるのだった。。

 と言う訳で、ビン・ディーゼル主演アクションシリーズの第3弾。
ディーゼルとしてはワイルドスピードと並んで、
一度降板しつつ復帰したシリーズと言う事に。
作品選びは考えろよと言う印象を受ける。
人工衛星をハッキングして落下させる事により、ミサイルの代用とする連中が現れる。
組織のリーダーであるサミュエル・L・ジャクソンが、
なぜかネイマールを勧誘してる最中に攻撃を受けて死亡。
ネイマールがどうなったかは触れられません。
これは一大事と、CIAは前作で死んだとされたトリプルX(ディーゼル)を召集。
彼は死んだふりしてただけ。
さらにはトリプルXが大勢いるらしいとわかり、何でもありの設定にしたと言う訳。
第1作ではXスポーツと言うのを駆使したアクションだったが、
主役が変わった第2作ではそうでもなくなる。
ディーゼルが復帰した本作でも、
Xスポーツと言うよりは、パルクールの使い手みたいな印象に。
敵のリーダーは、ローグワンで座頭市みたいな兵士だったドニー・イェン。
しかし、彼は終盤で味方になり、逆に味方だと思ってた人物が敵に。
主義の微妙な相違があったみたいだけど、その心境は見ててもよくわかりません。
サミュエルは当然の様に生きてて(ネイマールも)、シリーズ続けんでもない感じ。
用済みかに思えた前作の主演アイス・キューブは、
2005年のトリプルXと言う役柄で登場。
今年度のミスアメリカみたいな肩書なのか?

TV放送 2017/09/30 WOWOW 2200-2200
 

トルク(2004年)

フォード 凄腕ライダー
トレイ フォードと敵対するライダー
シェイン フォードの元恋人
ヘンリー フォードを恨んでいる

 凄腕のライダーフォードが帰還。
周囲を仕切るチームのトレイ(アイス・キューブ)と対立する。
かつてフォードにバイクを盗まれたと言うヘンリーともにらみ合いに。
ヘンリーは麻薬を扱い、フォードの恋人シェインのバイクに隠したため
フォードがそのバイクを隠してしまい、以来恨まれているのだ。
一方トレイは弟が殺された件をフォードの仕業と思いこんでいた。
フォードはトレイと対決。列車に飛び乗ったりした末、
引かれそうになったトレイを助けるフォード。ヘンリーにはめられたと伝える。
ヘンリーはシェインを捕らえ、フォードらを始末しようとする。
格闘の末逃げるヘンリーを世界最速のバイクで追跡するフォード。
激しい追跡の末、爆発するがフォードは無事。フォードとトレイは和解する。

 と言うわけで、ワイルドスピードバイク版と言った趣の作品。
物語はロックとバイクとケンカと麻薬なんて物だけで展開する感じで
何かあまり頭のいい映画という気がしない。
列車の上で走ったりするシーンは派手でそこそこ見せるが、
クライマックスの対決は、あまりにもスピードが早すぎて
まともに制御できるとも思えず、テレビゲームみたいでちょっと。

TV放送 2006/07/20 BS05 0400-0500
 

トルネード 地球崩壊のサイン(2006年ドイツ)

ヤン・ベルーガ 気象学者。トルネードで仲間を失った
ブルーノ 気象台の職員。ヤンの旧友
ベルーガ所長 気象台所長。ヤンの父
ゾフィー ヤンの姉。盲目
エファ 女医。ブルーノの恋人。かつてヤンの恋人だった
カール ゾフィの恋人
リザ カールの娘
リッテンベルグ 市の災害担当者
ザイツ博士 保険会社の上司
シュッテ 消防署長

 オクラホマで仕事をしていた気象学者ヤンが舞い戻る。
保険会社のリスク研究所に勤務するが、寒冷前線が嵐を起こす可能性に気づく。
やがてトルネードが発生。盲目の姉ゾフィが負傷する。
ヤンは早期警報システムの導入を主張するが、
父であるベルーガ所長は、トルネード再発の可能性を否定する。
しかし仲間をトルネードで失ったヤンには看過できない。
やがて巨大な雲が発生。ベルーガ所長も認め、竜巻警報を出す。
竜巻はテレビ塔を直撃。塔にゾフィが取り残され、ヤンらが彼女を救出。
市は早期警報システムの導入を決定。ヤンは再び旅立つ事にする。

 と言うわけで、超巨大なトルネードが発生してそれに立ち向かう訳だが
この手の話にありがちな事に、多くの人々を巻き込む災害にもかかわらず
市の方針を左右するのが、割に家族近辺だけという展開。
物語は盛り上がりに欠け、テレビ塔直撃の展開が派手そうだが結局全員生還するし。

TV放送 2009/08/02 テレビ朝日 2100-2254
 

トレイン・ジャック オリエント急行(2000年カナダ・イギリス・ブルガリア・イタリア)

ジャック 人気俳優
ナディア 富豪ボレスに拘束されている
ボレス ナディアの養父。ジャックともめて死ぬ
トム 富豪
リード 富豪。トムに対抗心
クララとノーラ 歌手
フレッド 富豪
ニッキー 富豪の放蕩息子
タリク テロリスト

 オリエント急行に富豪、俳優、歌手などが集まってくる。
実は謎の人物から儲け話があると呼び出されたのだ。
しかし、招待したのはテロリストのタリク。乗員も一味で乗客は人質に取られる。
一味は全資産の1割を要求。富豪らは支払うのもやむなしと考えるが、
放蕩息子のニッキーは、家族から見放され一味に始末される。
俳優ジャックは爆弾を除去しようと、屋根に登って奮戦。
彼らの動きに気づいた一味は、人質を一箇所に集める。
改心した富豪も抵抗を始め、撃ち合いで一味を倒す。
機関車を切り離し、タリクごと爆破してジャックらは間一髪脱出する。

 と言うわけで、富豪やら歌手やら映画スターらが乗ったオリエント急行が乗っ取られ
テロリストに身代金を要求されると言う展開だが、
別の理由で金持ちが集まった列車をテロリストが制圧するわけではなく、
テロリストが流した怪しげな情報にまんまと集まってきたわけだから、
登場人物のマヌケさがうかがわれる。
だいたいオリエント急行殺人事件だってもっと乗客いたし。
テロリストは早々に正体を現し、
にもかかわらず、乗員として乗客の世話をし続けるのも妙な感じ。
おまけにかなり自由行動だし。
飛行機でも船でもないから、まず脱出を考えても良さそうだが、
最後まで誰も考えない。外部の人がまったく異変に気づかないのも妙。
男性陣が早々に身代金を払う気になり、
女性陣が意外に活躍すると言うのは作りすぎてる感じ。
まあ、全体的にのんきな感じやね。

TV放送 2008/10/06 テレビ東京 1330-1530
 

トレーニング デイ(2001年アメリカ)

 ロス市警のジェイク(イーサン・ホーク)は、
麻薬課に転属になり、上官アロンゾ(デンゼル・ワシントン)と同行する事に。
アロンゾは体で覚えろと、押収した麻薬を吸わせる。
暴行される女性を助けるが、アロンゾは小物は相手にしないと言う。
必要ならば規則も破る。悪を倒すには街を理解する必要があると言う。
郡刑務所で外の世界を牛耳るケビンの家へ。そこでは一味と銃撃戦に。
ガースキー検事(トム・ベレンジャー)らと会い、令状をとるための密談をする。
彼らが上納金を必要としたため、
麻薬に手を出すが協力的なロジャー(スコット・グレン)の所へ。
400万ドルを横取りした上、ロジャーを射殺する。
彼らはジェイクが正当防衛で撃った事にし、仲間に引き込もうとする。
ジェイクは嫌がるが、今なら尿検査で彼も麻薬が検出されてしまう。
仕方なく同行するが、情報屋がいると言う家へ。アロンゾは彼を置き去りにする。
一味が言うには、アロンゾはロシアの大物に追われて100万ドルが必要になり
悪の道に手を染めたらしい。彼らはジェイクを始末しようとするが、
親分のいとこを暴行から助けたとわかり解放される。
ジェイクは銃を持ってアロンゾの家へ乱入。撃ち合いでアロンゾは逃走。
だが捕まえて格闘になりアロンゾをたたきのめす。
人々が集まり、アロンゾはジェイクを殺せと言うが、誰も従わず、ジェイクも去る。
最後は俺が勝つと言うジェイクは車を走らすが、ロシアの一味の銃撃を受けて死ぬ。

 と言うわけで、頑固にまじめな役柄が多かったデンゼル・ワシントンが、
麻薬捜査官の教官を演じており、アカデミー賞を受賞したという作品。
新人警官が面食らう悪い事をいろいろ教えていき、なんてのは目新しくもなく、
デンゼルのキャラから、ひどい悪いヤツなのでとは思わせて、
最後の最後に、実は刑事をやってくためには仕方がない、芯は正義の味方なんです
なんて展開になるのかと思っていたが、最後まで悪いままだった。
そこらへんが見えないので、見ていて何だかどういう話かわからず戸惑ったが
後半に入って、どうやらマジらしいとわかって雰囲気が見えてくる。
まあ、イーサン・ホークの気分になって見せられたと言う事かも知れないが。
ギャングのいとこと言う娘の序盤に会うのは、後の伏線になりそうと思ったが
案の定その通りに。それにしても、イーサンはあの後どうなったのやら。

TV放送 2003/07/05 BS05 2000-2205
 

トレジャー・プラネット(2002年米)

ジム・ホーキンス 少年(ジョセフ・ゴードン・レヴィット)
ドップラー博士 サラの友人。天文学者
船長 (エマ・トンプソン)
シルバー コック。実は海賊

サラ ジムの母
アロー 一等航海士
モーフ 何にでも化けられる生物
ベン ロボット(マーティン・ショート)
ビリー・ボーンズ 地図を渡した男(パトリック・マクグーハン)

 フリント船長が財宝をトレジャープラネットに隠した
と言う話が大好きだったジム少年は、成長して問題ばかり起こすように。
ある時、遭難した船に乗っていたビリー・ボーンズと言う男は、
サイボーグに奪われるなと言って、ジムに玉を渡して死ぬ。
追っ手に母の店が焼かれるが、玉がトレジャープラネットの地図だと気付いたジムは、
母の友人ドップラー博士と宝探しの旅に出る事に。
船をチャーターするが、ジムはコックのシルバーの助手としてこき使われる。
それでもジムはシルバーに心を許すようになるが、
彼らが海賊だと気付き、地図を奪って退散。
捕まるが、海賊たちには地図の開き方がわからず、ジムが案内する事に。
地図が示す場所にあった装置は、宇宙各地へ通じるゲートを開き、
さらに惑星内部に膨大な財宝があるとわかる。
だが、センサーが反応して惑星は崩壊し始め、海賊たちが巻き込まれる。
ジムも危険になるが、財宝を諦めたシルバーに助けられる。
一同はゲートを通過して無事帰還。シルバーは母の店の再建にと金貨を残して退散。
船長は博士と結婚。船長の推薦でジムは宇宙アカデミーへ。
ジムは、どこかでシルバーが見守っている気がするのだった。

 と言うわけで、宇宙を舞台に宝島の話を描くディズニーアニメ。
アトランティスと混ざって、もう見たものだと思ってました。
トレジャープラネット(要は宝島)を信じるジムは、
その地図を得て、博士と共に探す旅に出る。
博士が船を借りるが、ジムは船員としてこき使われる羽目に。
さらに親しくなった船員が、実は地図を狙う海賊だったと知る。
原作がどんなだったかあまり記憶にないんだけど、
・海賊はそれほど悪い人ではない
・宝はもちろん見つかる
。。と言うあたりは、たぶん原作のままで、予想通りの展開。
船長を女の人にして、博士とひっつけるあたりは、ディズニーとしてのお約束か。

TV放送 2004/11/24 WOWOW 0745-0920
 

トレスパス(92)

監督 ウォルター・ヒル

 消防隊員のビンスとドン(ウイリアム・サドラー)は、
焼死した男が50年前に教会から財宝を盗んだと知り、その地図を入手する。
彼らは廃工場へ。そこに住みつく黒人浮浪者ブラッドリーを縛る。
黒人のボス、KJが裏切り者のグースを射殺するのを目撃。
命を狙われたため、KJの弟ラッキーを人質に立てこもる羽目に。
身動きが取れない中、敵の位置を探すために使った金属探知機で財宝を発見。
山分けを条件にブラッドリーが逃げ道を教える。
財宝の事を知った一味レイモンドは、わざと撃ち合いを起こす。
誤ってラッキーが撃たれ、怒ったKJは建物の爆破を計画。
注意をそらすためビンスが脱出。だがドンが突入。KJと同士討ちに。
レイモンドらが財宝を狙うが、結局同士討ち。
建物は爆発し、ブラッドリーが財宝を独り占めする。

 と言うわけで、財宝を狙う連中が組織犯罪に巻き込まれると言う展開も、
最後に浮浪者が財宝を独り占めにする展開も面白いが、
立てこもってから、たいした展開がなく、最後になって大半が死ぬのは困りもの。
ラッキーは、たぶん「ダイハード」の運転手。

TV放送 94/12/17 BS05 22:15-24:00
 

トレマーズ(89)

 バレンタイン(ケビン・ベーコン)とアル(フレッド・ウォード)は、
人口14人の小さな町での便利屋に飽き、出ていく事を決意。
だが、原因不明の死者が続出。崖崩れで道路もふさがれ、外部とも連絡できない。
2人は馬で隣町へ向かうが、地中から現れた巨大な怪物に襲われる。
怪物は頭を打って死ぬが、地震調査に来たロンダは、震動からあと3匹いると言う。
怪物は音で居場所を判断。岩だけは通過できないようだ。
2匹が町を襲い、店は無茶苦茶に。人々は屋上へ逃げる。
兵器マニアのバート夫妻が、1匹を撃退。残るは2匹だ。
怪物は建物をすべて調べ始め、助けを待つ余裕はない。
そこで、ブルトーザーで車を引いて脱出。だが、穴を掘られ、立ち往生する。
爆弾で1匹を釣り、爆破に成功。だが、残る1匹は爆弾を吐き出してしまう。
バレンタインは走って引きつけ、怪物は勢い余って崖下へ転落する。

 と言うわけで、何億年も見つからなかった正体不明の怪物が襲うと言う
半ば冗談の映画。ミミズのお化けのようなデザインには、センスのかけらもない。
だが、その冗談さがけっこう面白い。
町の店員ウォルターに、グレムリン等で中国系の老人をやった人。怪物に食われる。

TV放送 93/04/25 10CH 21:02-22:54
 

トレマーズ2 グラボイズの逆襲(95)

 かつて謎の巨大生物グラボイズを倒したアール(フレッド・ウォード)は
その腕を買われ、メキシコの油田に現れた怪物退治をする事に。
弟子になりたいと言うグラディや、戦争マニアのバートらと怪物を倒す。
だが怪物は分裂し、足が生えて異常に繁殖。しかもエサを食べるとネズミ算式に増殖。
熱に反応する大群をおびき寄せ倉庫に閉じこめ、バートの爆薬で爆破する。

 と言うわけで、謎の生物との対決を描いたホラ話のような映画の続編。
ケビン・ベーコンはおらず、怪物は小さくなって足が生えたりして雰囲気は変わる。
全体的には、前作とやってることは変わらず、いまいち目新しさがない。

TV放送 98/03/22 BS05 13:00-14:45
 

トレマーズ3(2001アメリカ)

バート・ガマー 銃マニア
ジャック・ソーヤー ツアーガイド
スタトラー 内務省調査官

 ジャックはグラボイズツアーで稼いでおり、
退治した経験のあるバートにも協力を求める。そんな中グラボイズが出現。
内務省のスタトラーは種の保護法を理由に、グラボイズ殺しを止めようとするが
結局一部を生け捕りにする事で許可される。
グラボイズは分裂して襲撃。役人たちは全滅する。
さらに羽が生えて空を飛ぶ新種に。胃液が燃えるとロケットのように飛べるらしい。
アスブラスターと名づけられた怪物は、町に飛来して襲撃。
バートらは激しい戦いの末撃退する。

 と言うわけで、最初はケビン・ベーコンとフレッド・ウォードのコンビの作品で
謎の怪物と戦う話だったのだが、次第に有名どころが減って
3作目ではついに知らない人ばかりに。
1作目から出ているというガンマニアが出てくると言うが
特に思い入れもなく、怪物の方も特に目新しくもなく。
どうしてシリーズが続くのか不思議な感じ。

TV放送 2008/05/07 12ch 1330-1530
 

トレマーズ4(2004年アメリカ)

 19世紀。鉱山では作業員が何者かに襲われる事件が続発。鉱山は閉鎖となる。
ホテル経営のロード、中国人のチャンらだけが町に留まる。
オーナーのガンマー氏がかけつけるが、魔物の話を信用せず捜索に。
怪物が現れ何とか倒すが、同類が3匹いるはずだ。
ガンマンのケリー(ビリー・ドラコ)を雇うが、小屋が襲われケリーがやられる。
断念したガンマーは町を出ようとするが、留まる者がいると知り改心。
武器を集めて迎え撃つ事にする。
銃で1匹撃退。ノコギリで1匹倒し、最後の1匹を爆破する。
鉱山は再開されるが、怪物の事は他言無用とされる。

 と言うわけで、シリーズ4作目は西部劇時代を舞台に。
目先を変えてみたと言う感じだが、怪物出現の面白さはあまりない。
おとなしめのオーナーが、最後に機関銃を覚えて
過去の作品の過激な登場人物の祖先になると言うあたりは面白いが、
それは最後の最後までわからないし。

TV放送 2005/07/18 BS05 1815-2000
 

ドロップ・ゾーン」(94)を見た。

 ウェズリー・スナイプスと言うと、
「パッセンジャー57」「ライジング・サン」「デモリションマン」等を見たが、
エディ・マーフィをもう少し面白みをなくして、柄を悪くした感じで
正直言って、彼が出演するアクション映画で、スカイダインビングが題材と言われても
面白くもなさそうなので、たいして見る気はしていなかった。
ところが、広告を見ると、侵入不可能なハイテクビルに侵入できるのは、上空のみ
しかも、不可能な1万メートル上空からのスカイダイビングでとあるから、
そんな事をする必要があるのかと言う疑問はあるものの
何か面白そうだという期待が出てきた。
しかも、よく見たら、監督が「ブルーサンダー」「ウォーゲーム」のジョン・バダム。
悪役として「リーサルウェポン」のゲーリー・ビシーが出ているとあっては
これは、似たような題材の「ターミナル・ベロシティ」より前に見るしかあるまい。

 警察のピート(ウエスリー・スナイプス)と弟テリーは、
万能のハッカーであるリーディを護送する事に。
彼が、刑務所仲間に命を狙われていると言うのが理由だ。
護送は一般の旅客機ボーイング747。
その途中、パイロットらは正体不明の相手から、「機はいただいた」と言う
ハイジャックを思わせる連絡を受ける。
そこで、スチュワーデスがピートに連絡。彼が機長席に行く。
その間に、乗客に扮したハイジャック犯のタイ(ゲーリー・ビシー)らが機を制圧。
煙幕をはり、電話しようとするスチュワーデスを簡単に射殺。
さらに銃を取り出したテリーも撃たれて負傷。一味はリーディを連れ出す。
そして、ドアを爆破。テリーはタイを撃つが、防弾チョッキで効果がない。
事態に気づいたピートが、タイと組み合って格闘。
しかし、機内は大混乱で、たいした格闘もできず、
気圧の急変で、座席がはずれ、座席ごと機外へ放り出される者も。
ピートは機外に吸い出されようとしていた少女を助けるが、
テリーを助ける事はできず、彼ははるか下方に落下していった。

 機は無事着陸したが、数名の死傷者を出した。
警察はハイジャック犯が、誤って爆弾を爆破し、全滅したと断定。
リーディの指も見つかったのだ。
ピートはそうではなく、そう見せるための偽装だと反論するが、
彼は任務からはずされ、停職処分になってしまう。
機の乗客を調査するが、コンピューターが不調になり、乗客リストは見れない。
ピートはこれがリーディの仕業に違いないと確信する。
ピートは一味がパラシュートで脱出したと考え、軍関係者に相談。
確かに、727から脱出した者もいるが、高度もずいぶん低いし、
かなりの重装備が必要だ。
銃は空港関係者が隠すとして、パラシュートは隠せない。(そんな事はないと思うが)
身につけていれば、金具が金属探知機に反応するはずだからだ。
その問題をクリアしたとしても、危険なダイビングに挑戦しようとするのは、
よほどのプロか、命知らずしかいない。
高度は5000m、速度は900`なのだ。
思い当たるのは、プロの何とかと言う男と、その相棒だった命知らずのジェスだ。
だが、何とかと言う男が麻薬の密輸に手を出したため、仲違いしたと言う。

 ピートはジェスを訪問。ジェスと言うのは、ジェシーと言う美女で、
恋人だったプロと組んでいて、今は仲違いしたが未練はある状態だった。
ジェシーは、質問があるなら授業料を払えと、
スカイダイビング教室用のオンボロ飛行機に乗せる。
時速100`で飛んでいても、ダイビングする者は体の制御が難しい。
900`などほぼ不可能と断言するジェシー。
ダイビングなんて大した事ないと、でかい顔をしているピートだが、
ジェシーがレバーを引くと、彼の足元が開いて、ピートは真っ逆様。
ダイビングの経験もないピートは大絶叫するが、
ジェシーはすかさず両手をそろえて降下する方法で
(「007/ムーンレイカー」でもあったが、こうすると急降下できるらしい)
ピートに追いつき、彼にフックをひっかけ、パラシュートを開いて無事降下。
怒ったピートはジェシーをぶん殴る。
ジェシーの家にあった元恋人のプロの写真を見て、一味と確信するピート。
乗客の中で、唯一犯人の顔を見た少女に、一味かと尋ねると、
答えないが、脅えた様子で間違いないと確信。
これに気づいた警察に潜入していた男は、一味にプロが割れたと連絡する。

 一方、やはり生きていたハイジャック犯たちは、
ダイビングとリーディのハッカー行為の組合せによる犯罪を、何度も練習していた。
リーディはわざわざ指をかみ切られて、死んだ証拠にされたのだ。
タイは、一味のプロの顔が割れたと知り、ダイビングの練習中、
パラシュートをつかんで誘導し、彼を高圧電線に衝突させて殺す。
ピートは、一味がスカイダイビングの達人なら、彼らの集まりに現れると考える。
そこでダイビングの大会へ。
見るからに素人のピートを見かねて、ジェシーが捜査に協力する事に。
そこで、彼女はピートを補欠に含めたチームを編成。
ダイビング教室で手伝っている若造やら、
ビルからでもダイビングしてしまういかれた野郎等。
このいかれ野郎は、ダイビング仲間としか話さないと言うモットーを持っていて
ピートは直接話をしてもらえない。
だが、彼は大会で他のチームの選手に嫌がらせをされて、仕返しをすると、
トイレで殴られる羽目にあったため、ピートが殴り倒し、仲間意識を持つように。
ジェシーはかつての恋人の死を知り、ショックを受けながら、
彼ほどの男が操作を誤って死ぬとは思えないと考える。
そこでこっそり、遺品のパラシュートのある倉庫へ潜入。ピートも後をつける。
パラシュートを調べると、やはりどこにも異常はなく、疑惑は深まる。
一方、ピートはパラシュートに金具がない事に気づく。
ジェシーに言わせると、それは麻薬密輸用で、レーダー等を避ける意味があるのだ。
ピートはこのパラシュートの一部を切って、警察仲間に分析させる。
その結果、爆薬やら金属やらの反応がいっぱい。
これの持ち主は、かなり激しい活動をしてきたに違いない。

 タイと一味は、その特技を利用して、組織に貴重な情報を与えると約束。
しかも、デモンストレーションとして、1回目は無料でやると言う。
深夜にDEA(麻薬取締局)の屋上へ落下。
見張りを射殺し、応酬された麻薬を強奪。
リーディはコンピューターに侵入し、麻薬捜査官の情報を強奪。
その間、1階にいる警備員はまったく気づかないと言う寸法。
事を終えると、屋上から再度パラシュートで降下。
下を走る仲間のトラックの荷台へ一同うまく着地して逃走する。
この収穫で、組織は麻薬捜査官3名を殺害。喜んで、引き続き取引する事を承諾。
そこでタイは、世界中の麻薬捜査官の情報を流すと言う事で
毎月200万ドルの契約を承諾させる。
ピートらはワシントンでの大会へ参加。彼は元DEAと言うタイに注目。
いかにも怪しい彼が、堂々と大会に参加してくるのには理由があった。
この大会の日だけが、ワシントン上空を飛行する事が許可されるのだ。
タイ一味は、ピートが捜査官で、彼らを怪しんでいる事に気づき、対策を考える。
ジェシーを殺せば、一同はそのショックで捜査どころではなくなるはずだ。
そこでジェシーのパラシュートの紐を切る一味。
そんな事とは知らないジェシーは、まだまだ素人の若造に
縁起がいいパラシュートでやってみろと、交換する。
降下した一同はパラシュートを開くが、
若造だけは片方の紐が切れているため、半開きで降下を続ける。
あわててパラシュートをはずし、緊急用のもう1つのパラシュートを開こうとするが
あわててなかなか開けない。
気づいた仲間の1人が、いったん開いたパラシュートをはずし、例の方法で急降下。
若造に組みついてパラシュートを開いてやろうとするが、うまくいかず
自分だけはパラシュートを開いて脱出。若造はそのまま下の池に落下。
いったん呼吸が停止するが、何とか人工呼吸で息を吹き返す。

 ジェシーはタイらのしわざと気づいて、タイらの飛行機に潜入。
夜になって、各チームは蛍光塗料を塗った服装で降下演技をする。
そんな中、タイ一味は蛍光塗料なしで、DEA本部の屋上へ降下する。
ジェシーは銃を持って一味を阻止しようとするが、相手も銃を持っていて(当然)
逆にパラシュートなしで機から放り出されてしまう。
機にかろうじてしがみついたまま、宙ぶらりになるジェシー。
ピートらは、何らかの事態が起きていると、飛行機で上空を飛行。
タイの機にジェシーがぶら下がっているのに気づいてびっくり。
ピートがダイビングすると、気づいたジェシーが飛び移り、
ひっついてDEAビルの屋上へ落下。続いて、チームの他の連中も落下してくる。
タイの一味はDEAの捜査官の情報を抜き出そうとしていた。
屋上から侵入を試みたピートは、見張りに見つかって、仲間の1人が撃たれて負傷。
すかさずピートと格闘になり、階段を転げ落ちて見張りを倒す。
一方、ジェシーは応援を求めるためだか何だかで、窓拭き用のゴンドラで下へ。
気づいたタイらが様子を見ようとするが、
エレベーターシャフトから、先ほど倒された男の死体が落下。
びっくりして、一味の1人が屋上へ。
屋上にいたチームの仲間が襲われるが、パラシュートの紐を首にかけ、
パラシュートを開いたために、一味の男は宙に舞い上がり、首が絞まる。
見張りをしている一味の女は、窓の外のジェシーに気づいて銃を乱射。
窓ガラスが割れ、ジェシーが突入して格闘に。
ジェシーはコピー機で女の頭を押さえつけて倒す。
最後に女の顔のコピーがされると言うおまけつきだ。
彼女はタイに捕らえられるが、かけつけたピートがリーディを人質にしてにらみ合い。
スキを見て2人は撃ち合いに。物陰から立ち上がって銃を向けると、
意外にもすぐそばにいたために、互いに目の前に銃を突きつけられる展開に。
だが、双方弾は空で、再び格闘に。
2人はもつれながら、窓ガラスに激突して、そのまま落下。
ピートはパラシュートを開いて脱出するが、タイは真っ逆様。
パトカーがかけつけたため、その場を逃げようとしていた一味のトラックに突っ込み
それもうまく運転席に突っ込まれ、運転を誤ったトラックはそこらに突っ込んで停止。
リーディはDEAのジャンパーを着て、職員のフリをして逃走をはかるが
気づいたチームの仲間がパラシュートで急行して、捕まえて、一件落着。

 と言うわけで、すごい設定なのかと思えば、ほとんど必然性のない展開で
わざわざ犯人一味がダイビングの大会に現れたり、荒が目立って困った。
スカイダイビングのシーンは、5000mだかからは不可能に近いと言われながら
それがどうして成功したのかは、説得力のある説明がなく、
画面上は普通のダイビングと変わりないようにも思える。
ダイビングで急降下するシーンはそこそこ迫力があるが、その他はいまいち。
ラストのビルの中での対決は、「ダイハード」を意識した感じだが
たいして長持ちせず。これをもっと長くした方がよかったのでは。
いずれにせよ、スカイダイビングを題材にしようと言う
発想だけで1本映画を作ってしまったと言う感じで、
ジョン・バダムともあろうものが、ずいぶん貧弱な映画を作ってしまったものだ。
 

トロピック・サンダー/史上最低の作戦(2008年米)

ダグ・スピードマン アクション映画スター(ベン・スティラー)
カーク・ラザラス 名優。(ロバート・ダウニーJr)
ジェフ・ポートノイ 俳優。逮捕歴あり(ジャック・ブラック)
アルパ・チーノ 俳優
ダグのエージェント (マシュー・マコノヒー)
レス プロデューサー(トム・クルーズ)
フォーリーフ アクション指導(ニック・ノルティ)
デミアン・コックバーン監督

 アクション俳優ダグ主演の映画トロピックサンダーは、撮影が芳しくない。
アクション指導フォーリーフの発案で、
各所にカメラをセットし、ジャングルに残した5人の俳優を撮影する事に。
そんな中、ゲリラによる本物の地雷で監督が吹き飛ぶが、
ダグは演出と誤解し、演技を始める。
カークらは道に迷ったと気付き、ヘリの着陸地点へ戻るが、
1人で撮影を続けようとしたダグはゲリラに捕われてしまう。
ゲリラは麻薬組織で、ダグが俳優と気付いて身代金をとろうとする。
プロデューサーのレスは、ダグが死ねば保険金で逆に儲かると、交渉しない構えだ。
カークらはダグ救出の為、脚本通りの作戦を実行する事に。
ジェフを人質にとった一味のフリをして乗り込むが、結局ばれて撃ち合いに。
ここでは役者として認められたと、ダグは留まろうとする。
何とか正気に戻ったダグは、一同を連れて脱出用のヘリで帰還。
彼はアカデミー賞を受賞し、レスはなぜか踊り出すのだった。

 と言うわけで、ベン・スティラーによるコメディ。
彼はアクション俳優で、名優とされるロバート・ダウニーJr、
麻薬中毒のジャック・ブラックと共演。
撮影が難航する中、監督が妙案を出す。
ジャングルに隠しカメラを仕掛け、俳優たちにリアルな演技をさせようとしたのだ。
ところが、たまたまそこは武装した麻薬組織のいる地区で、
本当の戦争に巻き込まれると言う訳。
面白かったサボテンブラザースと同じ発想だが、
本作はただドタバタしてる印象で共感できない。
悪ノリするトム・クルーズも好感が持てない。スティラー作品の中でも印象は悪い方。

TV放送 2009/12/25 WOWOW 2200-2346
 

泥棒成金(55)

監督 アルフレッド・ヒッチコック

 リビエラで宝石泥棒が多発。その手口から、戦前パリに出た怪盗猫こと、
ロビー(ケーリー・グラント)に疑惑がかかる。彼は独自に捜査する事に。
何者かが、彼を陥れようとしているのだ。
仲間ベルタミの協力で、保険会社のヒュースンから高価な宝石のリストを入手。
その中の1人、フランシス(グレース・ケリー)と母に接近。
フランシスは、彼が猫だと感づくが、逆に関心を示す。
しかし、母の宝石が盗まれ、途端に反発。警察がかけつけ、ロビーは逃走。
ロビーはある屋敷を見張り、何者かが狙っていると言う確信を得る。
屋敷に泥棒が出現。もみあいになり、男は転落。それは仲間のサルだった。
しかし、サルは足が不自由だった事から、犯人は別にいると思われる。
フランシスと仲直りしたロビーは、仮装パーティに参加。
屋根の上に潜み、泥棒を発見。それはサルの娘ダニエルだった。
彼女は手口を知り尽くしており、そして黒幕はベルタミだったのだ。

 というわけで、ヒッチコックのコメディだが、サスペンス色は恐ろしく弱い。
ダニエルがロビーをはめる必然性等は、あまり感じられないが。

TV放送 92/07/19 12CH 02:20-04:10
 

トロン(82)

 ゲームセンターのオーナー、フリン(ジェフ・ブリッジス)は、
エンコム社のコンピューターへの侵入を試みる。
元社員のフリンが、現在の重役デリンジャー(デビッド・ワーナー)に業績を消され
自らの業績にされた証拠を探すのが目的だ。
デリンジャーはマスターコントロールプログラム(MCP)を開発。
MCPはペンタゴン他のプログラムから情報を奪い、今やデリンジャーをも支配。
コンピューター防衛用プログラム、トロンを開発しているアランと、
物質変換装置を開発するローラは、フリンと共に社内からの侵入に挑戦。
気づいたMCPは、実験用のレーザーでフリンを変換し、回路内へ転送する。
回路内では、トロン他、各プログラムが訓練され、光電子バイクで対戦する事に。
トロンとフリンは競技場の脱出に成功。中枢部へ向かう。
追跡する警戒ゲートを振り切り、MCPの破壊に成功。
支配下にあった回路に自由が戻り、フリンも元の姿に復活。業績から社長に就任する。

 と言うわけで、映画史上初のCGを利用した作品と言われるが、
その大半は台湾のアニメーターによるもの。
回路内に入ると言う設定は面白いが、
プログラムが人間の姿をしているのは、どうもなじめない。

TV放送 93/10/20 08CH 03:00-04:43
 

トロン:レガシー(2010年米)

ケビン・フリン ゲーム業界の大物(ジェフ・ブリッジス)
サム ケビンの息子
クオラ プログラム(カウボーイ&エイリアンのヒロイン)
クルー プログラム。ケビンの分身
アラン・ブラッドリー ケビンの後継者

 ゲーム業界の大物ケビンが失踪するが、息子サムは帰還を信じていた。
エンコム社を継いだアランから、
ケビンの手がかりとして、サムはゲームセンターの鍵を渡される。
そこにあったシステムにアクセスすると、システム内に取り込まれてしまう。
ケビンにそっくりのプログラム、クルーによってプログラムたちと戦わされるが、
クオラと言うプログラムに助けられる。
クオラはサムを連れてグリッドの外と言う場所へ。そこでケビンと再会する。
ケビンは自らの分身クルーと共に、完璧な世界を創ろうとしたが
クルーが反乱を起こし、外へ出られなくなったのだ。
クルーは仲間を率いて現実世界へ出て、そこを支配しようとしていた。
サムはケビンらと脱出を試みるが、クルーが妨害。
ケビンはクルーと合体すると爆発し、サムはクオラを連れて現実世界へ。
彼女に外の世界を見せてやるのだった。

 と言うわけで、コンピュータの中で人間が戦う話の続編。
前作は史上初のCG映画とされたが、
実態は台湾のアニメータによるアニメで、バッタもんとの印象を否めない。
その後CG技術が進歩したところで、バッタもんの続編を作ってみましたと言う訳。
前作の主人公ジェフ・ブリッジスが姿を消し、
その所在を追っていた息子サムが、コンピュータの中に入ってしまう。
サムは父ジェフと再会。
ジェフは自分の分身プログラムを作り、共に楽園を作ろうとする。
プログラムたちの楽園がいかなるものか想像できないが、
プログラムたちはジェフに反乱を起こし、
現実社会へ出て、そこも支配しようとしていた。
前作から何十年も経ったのに、まだその発想ですか?と言う印象な一方、
CGの方も今さら感が。

TV放送 2012/03/10 WOWOW 1400-1605
 

トワイライト・ゾーン 超次元の体験(83)

 ドライブする男(ダン・エイクロイド)が、
「もっと恐いものを見せようか」と言って怪物に変身。

 第1話 監督 ジョン・ランディス

 ユダヤ人に部長の座を奪われたビル(ビッグ・モロー)は、人種差別主義者。
酒場を興奮して飛び出すが、別世界に出てしまい、
ナチスによってユダヤ人として逮捕。トラックで連行されていく。

 第2話 監督 スティーブン・スピルバーグ

 老人ホームのブルームは、みんなに缶けりをしようと持ちかける。
遊び心を持てば、再び子供に戻れると言うのだ。
真夜中に缶けりを始め、老人たちはいつしか子供に戻っていた。
彼らは人生は繰り返せないと元の姿に戻るが、心は若返ったままだ。
エジーは子供の姿のまま、どこかへ去る。そして、ブルームは別のホームへ向かう。

 第3話 監督 ジョー・ダンテ

 職探し中のヘレンは、アンソニーという少年を家まで送る。
彼は超能力を持っており、本当の家族を追い出し、外で見つけた人々を連れてきたが
みなアンソニーを怪物として恐れ、人間扱いしてくれない。
彼は家の中を無茶苦茶にするが、ヘレンは止め、制御する事を教える事を決意する。

 第4話 監督 ジョージ・ミラー

 飛行機恐怖症のジョー(ジョン・リスゴー)は、機が乱気流に入り不安になる。
羽根の上で怪物がエンジンを破壊しているのを目撃。だが、他の者が見ると消える。
ジョーは刑事の拳銃を奪い、怪物に向けて撃つ。怪物は飛び去り、機は無事着陸。
彼は病院へ連れられ、整備士は、誰かがエンジンを破壊した形跡を発見。

 というわけで、「アミージング・ストーリー」の兄貴分のような映画。
もちろん、かつてのTVシリーズの映画化である。
最初と最後に、ダン・エイクロイドが出てきて、「もっと恐いもの……」と言うのが
受けたようだが、そんなにおもしろいセリフとも思えない。
作品自体は、どれも短いものばかりで、TVにしとけばよかったがと言う感じ。
1話目と4話目は面白いが、
2話目はいかにもスピルバーグと言う感じで鼻持ちならない。
3話目は何だこりゃという感じ。

TV放送 92/01/04 08CH 00:15-02:09