私を野球につれてって(1949年米)

 昨年のワールドシリーズ優勝したウルブズの立役者デニー(フランク・シナトラ)と
エディ(ジーン・ケリー)は、オフシーズンは舞台で人気を博する。
球団は素人の女性キャサリン(エスター・ウイリアムズ)が新オーナーに。
デニーは彼女に言い寄るが反応がなく、エディは罰金を取られる始末。
開幕し、キャサリンは抗議を禁ずるが、自分が抗議して乱闘に。
キャサリンにキスしたデニーは、感じていたのと違うと、別の女性とくっつく。
借金に苦しむエディは、試合のかたわら、ローガンの店でショーに出るハメに。
ローガンはウルブズの負けに賭けているのだ。
おかげで調子を落とし、ウルブズは連敗。キャサリンが、エディをチームからはずす。
だがチームの不振は続き、ファンが騒ぎ出し、結局エディを出場させる事に。
しかし、エディが活躍すれば、ローガンは彼を殺すと知り、
デニーはわざとボールをぶつけて気絶させ、試合開始に。
真相を知ったキャサリンは、警察に一味を逮捕させる。
ボールをぶつけられた事に怒ったエディは、怒りをバットにぶつけて大きい当たり。
大混乱の中、優勝が決まり、キャサリンらも舞台に出る事となる。

 と言うわけで、大リーグの試合では必ず合唱されるという曲を主題曲にし、
シナトラとジーン・ケリーなんてコンビのミュージカル。
間に入るのが、エスター・ウイリアムズで、水の女王とか言われていた人だが
案の定、野球の映画なのに泳ぐシーンあり。ただし、ガタイはごつい。
物語の方は、古い時代の野球で、どうにも野球場もセットぽく
本当の野球映画としての醍醐味はあまり味わえず。
八百長がらみのシーンもあるかと思わせて、ただ疲れさせるだけとは、
ギャングも良心的で、のんきな感じだ。

TV放送 2002/02/22 BS11 1625-1800
 

わらの女(64)

 富豪リッチモンドの甥アンソニー(ショーン・コネリー)は、富豪の遺産を狙う。
叔父が看護婦マリアを気に入ったと知り、彼女を誘惑。結婚させ、山分けを狙う。
旅先でリッチモンドは、彼女に全額を譲ると遺書に書いて死んでしまい、
アンソニーはまだ遺書に効力がないと、生きているように見せ、屋敷へ遺体を運ぶ。
だが、警察に発覚。英国では遺書の登録は必要なく、すべてアンソニーの計画だった。
彼女が有罪ならば、遺産はアンソニーのものだからだ。
しかし使用人トーマスは船で死んでいたと証言。アンソニーに毒を盛られたのだ。
叔父は殺されると悟り、その証言をテープに残していた。
追いつめられたアンソニーは、階段から転落して死ぬ。

 と言うわけで、007に出ていた頃のコネリーが、悪役にも挑戦と出た映画。
「太陽がいっぱい」の線を狙ったとの事だが、割と安易な計画に思える。
衣装はディオール。タイトル曲は第九。

TV放送 96/03/03  03CH  15:00-17:00
 

悪いことしましょ!(2000年)

監督 ハロルド・ライミス

 エリオット(ブレンダン・フレーザー)は、パソコン会社のオペレータ。
なぜか皆に避けられている彼は、アリソンが自分のモノにできれば何でもすると祈る。
すると、魔界の女王と称する女(エリザベス・ハーレー)が現れ、
魂を売れば願いがかなうと言い、その気になって契約書にサインする。
アリソンと結婚し、金持ちになりたいと願うと、彼はコロンビアの麻薬王に。
妻アリソンには浮気され、部下の寝返りで逃げまどうハメに。
次は世界一繊細な男になる事を願うが、何かと感激ばかりしていて変になりそう。
今度はバスケ選手になるが、頭が悪くて短小と決めつけられ、アリソンに避けられる。
さらに人気作家に。アリソンは彼に惹かれるが、ゲイと判明。
リンカーン大統領になるが、暗殺されそうなのでこれも中止。
かなえられる願いはあと1つ。このままでは魂が奪われると、警察にかけこむが
そこにも女王が。牢屋で知り合った男は、柔軟な頭で乗り越えろとアドバイス。
そこで、女王にアリソンの幸福が願いと言うと、無私の行為に契約は無効に。
6000年の間に、願い事を放棄したのは初めてだと言う。
エリオットはアリソンに声をかけるが、恋人がいたため断念。
だが、隣の家に引っ越ししてきた、アリソンに似たニコールと親しくなる。
女王と牢屋の男は実は仲間で、エリオットを見守っていた。

 と言うわけで、ブレンダン・フレーザー主演で
願いが7つだけかなう事になり、いろんな素性を体験するがと言う話で
毎回、割に極端にキャラが変わって、なかなか笑わせるが
それにしては、結末が何か地味すぎて、面白味に欠ける。
素朴なところにこそ幸せがあると言う事だろうが。

TV放送 2002/07/20 BS05 2000-2145
 

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(84)

監督 セルジオ・レオーネ

 ヌードルス(ロバート・デニーロ)は酒密売の仲間3人を警察に売り、
駅のロッカーに隠された金を持ち逃げようとするが、カバンは空だった。
35年後。ヌードルスは妙な手紙を受け、再び町に戻る。
子供の頃の彼は、4人組でバグジーの仕事を引き受ける。
デボラ(ジェニファー・コネリー)と接近。引っ越してきたマックスも仲間に。
川に捨てられた麻薬の回収で、独自に稼ぎ始める。
だが、バグジー一味にドミニクがやられ、怒ったヌードルスは男を刺し逮捕される。
出所した彼は、マックス(ジェームズ・ウッズ)らと共に再び仕事を始める。
ジョー(バート・ヤング)の依頼でダイヤ保管所を襲撃。
さらに彼の子分フランキー(ジョー・ペシ)との契約でジョーも殺害する。
続いて、労働組合を指揮するジミー(トリート・ウイリアムズ)を仲間にし、
政治家の思惑通りにストを継続させる。

 ヌードルスはデボラ(エリザベス・マッガバン)と接近するが、
彼女は束縛を嫌い、ハリウッドへ行く事を決意。強引に関係するが、彼女は去る。
禁酒法が終わるとの噂が流れ、事業に乗り出す案も出るが、
ヌードルスは乗り気にならない。マックスは連邦準備銀行襲撃を計画。
恋人キャロルの頼みで、警察に密告する事で、阻止しようとしたのだ。
そして現在。ヌードルスはベイリー長官のパーティに招待される。
彼はベイリーの愛人となったデボラに再会。長官の真意を聞くがわからない。
パーティで待っていたのは、マックスだった。死んだのは別人だったのだ。
狂人と言われた彼は、金と恋人を奪い、罪悪感を与えて復讐したのだ。
だが、政治的に窮地に追い込まれた彼は、証言を恐れる者が口封じに来るのを恐れ
ヌードルスになら殺されてもいいと呼び寄せたのだ。
だが、ヌードルスは親友を裏切った罪悪感を持ったまま、立ち去った。

 と言うわけで、時代が前後したりするので、把握しづらい面もある。
仲間の結束があまり感じられず、子供の頃から犯罪をしていたのもしっくりこない。
禁酒法で稼いだと言う感も弱く、ただただ長い映画だと言う印象ばかり。
長官がマックスだったと言うのは意外だが、早い段階でばらしてしまっている。
エリザベス・マッガバンは、35年後でも子供みたいな顔でまいる。
バグジーとは、ウォーレン・ビューティが映画化したラスベガスを作った男と思う。
音楽はエンリオ・モルコーネ。

TV放送 93/01/21  BS05  00:00-04:00
 

ワンス・アンド・フォーエバー(2002年アメリカ)

 54年。フランス軍はベトナムで虐殺され、65年米軍が乗り出す。
ヘリを使用した新しい戦闘が予想され、
朝鮮戦争の勇者ムーア中佐(メル・ギブソン)が赴任。
激しい訓練を行い、妻(マデリーン・ストー)らも集まりを作る。
やがて隊は戦地へ。ムーアは誰も残さないと兵たちに約束する。
出動するが、敵の攻撃が激しくて身動きがとれない。孤立する連中も出る。
ヘリから爆撃し、救急ヘリも来るが撃墜され、依然戦況は不利。
司令部はムーアのみ帰還せよと指示するが拒否。ヘリには負傷兵だけを乗せる。
孤立した連中を救援に向かうが、待ち伏せに合い次々やられる。
本国では、妻が仲間の戦死の電報を届ける役を買って苦悩する。
ベトナム軍は砲撃ができないように接近。次々攻撃されて敵味方が入り乱れる。
ついにムーアは飛行機からの攻撃を要請。波状攻撃で敵に打撃を与えるが
誤爆もある上、苦戦を敵に知らせる結果となる。
ついに司令部は全員撤収の命令を出すが、ムーアは死守するために留まる事に。
3日目にヘリが到着し、敵戦線を突破。敵は撤退し、一応の勝利を収めるが。
ムーアは多くの兵を失った事が許せなかった。
戦闘を見守った記者に、すべてを伝えろと言う。
ベトナム司令官は、米軍は勝利に沸くが、代償も大きかったはずと言う。
ムーアはその後も戦地に行き、その後帰還する。戦ったのは国でなく戦友のため。
この戦争では5万8000の戦没者が出た。

 と言うわけで、これもとっつき悪そうだったメル・ギブソン主演映画だが、
舞台はベトナム戦争の開始後数日間。
何とか高地の戦いとか、歴史上の有名な戦闘があるわけでなく、
ただひたすら、リアルタイムでの再現のように戦闘シーンが続く。
激しい撃ち合いの音よりも、静かにヒュンヒュンと弾が飛び、
それにちょっと当たっただけで死んでしまう描写の方が怖い。
まあ、戦争は大変だと言う主張はわかるが、
なにぶん戦闘シーンだけで終始し、たまに奥さんの情景とか出てくるが、
それは時間的には後の出来事のはずで、ドラマ的な面白さはちょっと。
最後にのんきそうな記者が大勢来たのは面白かったが、
やはりドラマ的な面白さが弱いとなると、2時間半は長い。

TV放送 2003/07/19 BS05 2000-2222
 



ワンダーウーマン」(2017年米)を見た。

 バットマン対スーパーマンで、
第3のキャラとして登場したワンダーウーマンを主役にしたシリーズ第1弾。
かつてリンダ・カーター主演でTVシリーズ化され、
由美かおるが吹き替えたなんて事もありました。
この映画版では、ワイルドスピードのガル・ガドットが演ずる事に。
バットマン対スーパーマン登場時のむちむち感と、
何か元気の出る音楽が気になって(本作でも同じ曲が登場)見る事にしました。
この後、アベンジャーズの向こうを張って、
フラッシュとかアクアマンやらが集まるらしいけど、
単発で見る許容範囲はワンダーウーマンまでかな。

ダイアナ・プリンス 後のワンダーウーマン(ガル・ガドット)
スティーブ・トレバー大尉 米軍(クリス・パイン)
ヒッポリタ女王 ダイアナの母
アンティオペ将軍 女王の妹(ロビン・ライト)
エッタ スティーブの秘書
チャーリー スティーブの仲間。スナイパー
サミーア スティーブの仲間
酋長 スティーブの仲間
パトリック・モーガン卿 スティーブの理解者
ルーデンドルフ総監 独軍
イサベル・マル博士 毒ガスの権威

起:ダイアナは女ばかりのアマゾン族で育つ。
承:独軍の毒ガス計画を知り、戦う事を決意。
転:黒幕は因縁のある軍神アレスだった。
結:ダイアナはアレスを倒す。

@ブルースから届いた写真を見たダイアナは昔を思い出す。

 時は現代。
ダイアナの所へ、超人連合を組む事になったブルース・ウェインから手紙が届く。
そこには写真が入ってて、1910年代の物なのだが、
今と変わらぬ若さのダイアナが写っていたのだ。
写真については、また今度聞きたいとするブルース。
ただし、本作にはブルースは出てこない。
スーサイド・スクワッドには出てたのにね。
写真を見たダイアナは、昔を思い出して懐かしむ。

Aアマゾネスの島で育ったダイアナは、兵士として戦う事を望む。
彼女たちの島は、ゼウスが軍神アレスと戦う為に作ったとされてきた。

 ダイアナと彼女の部族はどこかにある孤島に暮らしていた。
彼女たちはアマゾン族と言う女しかいない部族で、
ダイアナだけが子供で、後は大人なのだ。
やがてダイアナも成長して大人ばかりになるとは、ちょっと不思議な感じ。
実はこの島には由来があった。
ギリシャ神話のゼウスは、息子アレスが軍神と呼ばれる暴れん坊で手を焼く様に。
そこでゼウスは、アレスを倒す為にこの島を作ったのだ。
ダイアナは他の連中の様に戦士になりたがり、
叔母であるアンティオペ将軍は彼女を鍛えようとする。
母であるヒッポリタ女王は、島に脅威などないと、ダイアナが戦士になる事に否定的。
だが、最終的には訓練を受ける事を認める。

B不時着した米軍スティーブを助ける。追ってきた独軍を倒すが、叔母が犠牲に。

 成長したダイアナは訓練でなかなか力を発揮できないでいたが、
手をクロスすると衝撃波みたいなのが出て、
アンティオペ将軍を吹き飛ばし、周囲を驚かせる。
どうやら、彼女は部族の中でも特殊な能力を持っている様だ。
そんな中、近くの海に飛行機が墜落するのを目撃。
ダイアナは海に飛び込んで、乗っていたスティーブ・トレバー大尉を助ける。
男を見た事がなく、知識では知っていたダイアナは、あなたは男ねと話しかける。
そうは見えない?と答えるスティーブ。
だが、彼を追って独軍が迫っていた。
島の周囲はバリアみたいなのもので囲まれていて、目で見ると見えない。
キングコングの新作でも同様の仕掛けがあったが、
あちらは周囲が常に嵐に囲まれてたので、
発見されない理由としてはまあまあ説得力があった。
こちらは中が見えないだけで、偶然そこへ来ると通過できてしまうのだ。
何やら敵が来たとあって、アンティオペ将軍率いるアマゾネス軍団が集結。
激しい戦闘の末、何とか独軍を全滅させるが、アンティオペも犠牲となってしまう。

Cスティーブから、世界は第一次大戦中で独軍が毒ガスを作り出したと知る。
ダイアナはアレスの仕業と信じ、戦う事を決意。

 アマゾン族はスティーブを捕らえる。
戦いの最中、彼は味方のような動きはしたものの、着ている服は独軍の軍服だからだ。
そこでスティーブは英軍兵士で、独軍に潜入していたと語る。
外の世界は第一次世界大戦中で、独軍の敗色濃厚なのだが、
ルーデンドルフ総監と手下のマル博士が毒ガスを開発したのを察知。
それが危険な代物だと気付き、脱出して報告しようとしたが、
独軍に追われて、この島にたどり着いたのだ。
スティーブの話を聞いたダイアナは、その総監こそアレスに違いないと確信。
母ヒッポリタ女王はアレスなどいないと言うが、ダイアナは聞く耳を持たない。
最高の戦士の為の盾と鞭をこっそり持ち出して出かけようとする。
それを見つけた母は、最後にはダイアナの意思を尊重して行かせる事に。
だが、島には二度と戻れないと告げる。
いやいや、スティーブと同じコースで来れるでしょと言う気はするが。

Dスティーブと共にロンドンへ。
だが、休戦交渉の真っ最中で、上官らは報告を取り合わない。

 ダイアナとスティーブは小舟で移動する事に。
寒いからくっついて寝ようなんて話になり、スティーブは躊躇。
男を見た事なかったダイアナも、男女の営みは知ってて、
恋に落ちる事なんてないから大丈夫などと言う。
で、ダイアナが目覚めると、ロンドンに到着。
一晩で着くような距離って事になりますな。
イメージ的には太平洋とかの孤島って感じだったけど、
地中海にある島と言う設定だそうです。
でも一晩でロンドンに行くのは無理だと思う。
何週間もかかったら、戦争終わっちゃうけどね。
ロンドンに到着すると、スティーブはエッタと言う秘書の女性に合流。
ダイアナに英国女性ぽい衣装を調達する。
これでは動きづらい等と不満を漏らし、剣は手放さなかったりするが。
途中で強盗みたいな連中に襲われ、スティーブが任せとけと言うが、
ダイアナの方が強いとわかって、後は任せる形に。
英軍の本部を訪れたスティーブは、毒ガスの件を報告。
だが上層部は、独国との休戦交渉中にいざこざを起こしたくない。
ダイアナが対応の必要性を訴えるが、
この時代の会議の場に女性が入る事はなく、何をこざかしい事をと取り合われない。

Eモーガン卿が支援し、スティーブの戦友たちと戦う事に。

 やむなくスティーブは戦友を集めて、命令無視で動く事を計画。
上層部の中でもモーガン卿だけはひそかに支援する称して資金援助する。

F独軍の大軍をダイアナ一人で蹴散らす。

 ダイアナとスティーブらは、独軍が占領している町へ。
そこでは連合軍が戦っていたが、
独軍の戦力が勝っていて、身動きが取れない状態にあった。
スティーブもこれはあかんと諦めるが、納得いかないダイアナは単身立ち向かう。
当然、独軍の激しい攻撃を受けるが、
ダイアナは腕輪で弾丸をはじき、襲い掛かる兵士たちをバッタバッタと倒す無双ぶり。
これに奮起した連合軍側も立ち上がり、一気に優勢に。
だが、時計台みたいなところから、独軍のスナイパーが狙い撃ちに。
これには攻勢に転じかけた連合軍側も後ずさり。
スティーブらは壊れたドアを持ち上げ、
ダイアナはこれを踏み台に、マリオの様にピョーンとジャンプ。
時計台に乗り込んでスナイパーを倒す。
これで独軍が全滅し、捕らわれていた町の人々を開放。
ダイアナとスティーブらは、勝利を祝って記念撮影する。
この時の写真が、冒頭に出てきた写真と言う訳。
バットマン対スーパーマンにも出てきたね。
ダイアナとスティーブにラブなシーンもあった気がします。

G独軍は休戦交渉を進めるが、そうはさせじと博士と総監は毒ガスで邪魔者を倒す。

 一方、独軍幹部も勝ち目ないと、休戦交渉を進める方向でいた。
だが、毒ガスを使いたいマル博士は、ただ1人戦争を続けたい総督を味方につける。
ひそかに自前のガス(毒でない)を吸わせ、総督はおかげで怪力になる。
総督とマル博士は幹部の会議場を襲撃。毒ガスとガスマスク投げ込む。
苦しむ幹部たちはガスマスクを奪い合うが、実はこのガスはガスマスクも効果なく、
その様子を見てマル博士らはあざ笑うのだった。

H独軍の毒ガス弾で村が全滅。作戦を重視するスティーブとダイアナが対立。

 総督の軍隊はミサイルで付近の村を攻撃。村を全滅させてしまう。
これにショックを受けたダイアナは、総督を倒そうと気色ばむ。
だがスティーブは作戦優先だと言って、総督の攻撃を後回しにしようとする。
この溝は埋まらず、スティーブらとダイアナは別行動をとる事となる。

Iアレスと信じた独軍総監と対決。これを倒す。

 独軍基地では、毒ガスを大量にばらまくべく輸送機の準備をしていた。
監視塔みたいな小屋に侵入したダイアナは総監と対面。
怪力の総監だが、ダイアナにはかなわず倒される。

J独軍は作戦をやめず失望。実はモーガン卿こそアレスだと気付く。
ダイアナはアレスと戦うが歯が立たない。

 総監がアレスだと信じていたダイアナは、
彼を倒しても独軍が作戦をやめないのに困惑する。
アレスなんていないのかと思いかけた頃になって、その前にモーガン卿が現れる。
モーガン卿こそアレスだったのだ。
彼は、マル博士や総監にひそかにヒントを与えて、
自分の都合の良いように行動させていたのだ。
さすがのダイアナもアレスには歯が立たない。

Kスティーブは毒ガスを廃棄する為、身を犠牲にする。

 その頃、スティーブらは独軍の輸送機を奪う事に成功。
だが、爆発は止められず、このままでは毒ガスがばらまかれてしまう。
スティーブは身を犠牲に輸送機を飛ばし、上空で爆発。
これによって毒ガスは無害になるが、
スティーブが犠牲になったと気付いたダイアナはショックを受ける。
(輸送機に乗ってる事も知らないはずだけどね)

L怒りが頂点に達したダイアナは、凄いパワーでアレスを倒す。

 怒りが頂点に達したダイアナは、凄いパワーを発揮してアレスに反撃。
たちまち弱るアレスに対して、
上空を飛びながらスペシューム光線みたいなのを出して撃破。アレスを倒してしまう。

M終戦を迎え、スティーブへの想いを懐かしむダイアナ。

 独軍の抵抗もなくなり、第一次大戦は終結。
(マル博士も戦いの最中に倒されたらしい。
彼女のマスクが砕けて口が裂けてるのがあらわになるシーンはありました。
実験でそうなったって事っすよね)
戦死者の写真が貼られた壁を見たダイアナは、
生き延びた仲間と共にスティーブの死への悲しみを新たにする。
そして現在。久しぶりに写真を見たダイアナは、
スティーブとの想い出を懐かしむのだった。
(て言うか、第二次大戦を止める為には活躍しなかったのかな)

 と言う訳で、冒頭は現代で、バットマン対スーパーマンの直後くらいが描かれる。
バットマンことブルース・ウェイン(本作は手紙が登場するのみ)は、
1910年代においてもダイアナ・プリンスが今と同じ若さだったと気付いたのだ。
実は。。と、彼女の誕生秘話が描かれると言う訳。
ダイアナは、霧で隠された孤島で暮らしていた。
そのトリックはキングコングと一緒だが、かの作品が嵐で守られていたのに対し、
本作の島は偶然そこへ行けば割に簡単に入れる。
ダイアナがアマゾネスで、歳をとらないのは何となく知ってたんだけど、
最近設定が追加され、ゼウスが軍神アレスに戦う為に生み出した存在と言う事に。
神様の類いの戦いと言う事で、若干空々しい気もする。
そんな中、クリス・パイン扮するスティーブ・トレバー大尉が不時着。
彼から、世界は第一次世界大戦の真っ最中だと知らされる。
戦争を止めるべくダイアナはスティーブと共に欧州へ。
敗色濃厚な独軍は休戦交渉を進めていたが、
そうはさせじと毒ガスを開発する科学者とその上官が暗躍。
ダイアナはこの上官こそアレスだと言い出す。
独軍相手に一人でばったばったと倒す無双ぶりを発揮し、
例の曲が流れるあたりはかなり面白い。
だが終盤になって、本当にアレスがいるとわかると、
マイティ・ソーを見てたんかと感じる違和感が。
さらにスティーブがまさかの犠牲に。
まあ、ダイアナは100年後も活躍せねばならないので、
何らかの形でスティーブには死んでもらわねばならず、仕方ないのかなと言う印象。
ダイアナの無双ぶりは面白かったので、出来ればその路線を維持してほしかった。
神様とかを持ち出すのではなく、何か知らんけどアマゾネスだから不老不死で、
何か知らんけどアマゾネスだから無敵って事で良かったと思うが。
アベンジャーズ系みたいに、他のキャラが助けに来たりしないのは好感が持てる。
 

ワンダラーズ(79)

 63年ブロンクス。若者の間では様々なグループが対立。
リッチー(ケン・ワール)らのワンダラースへ、ケンカの強いペリーが仲間に。
黒人のデルボマーズと対立し、決闘する事になるが、
恋人デスピーの父で顔役のガラッソは、フットボールの試合で決着するように指示。
おっぱい触りで知り合ったニーナ(カレン・アレン)とリッチーは接近。
そのため、彼女を狙うジョーイやデスピーと険悪に。
対立するボルティスの連中は海兵隊に入隊し、ベトナムへ。
仲間のターキーは、残虐なタッキーボーイズに襲われて死ぬ。
フットボールの試合は、デルボマーズ優勢だったが、
仲直りしたリッチーの参加で形勢逆転。
ダッキーボーイズが現れ、大乱闘の末、追い返す。
ジョーイとペリーは旅に出る事に。リッチーはデスピーと結婚する。

 と言うわけで、新しいウエストサイド物語という感じだが、
グループが多すぎたり、ケネディの死で全国民が悲しんだような描写があったりで
ちとお定まりすぎると言う感が。エッチそうで、そうならないと言う点も。

TV放送 93/10/07  BS05  19:00-20:57
 

わんぱくデニス(93)

 5歳のデニスはワンパクざかりで、隣家のウイルソン氏(ウォルター・マッソー)は
パチンコで口に薬を打ち込まれ、ペンキを食べさせられ、入れ歯を壊される始末。
母アリス(リー・トンプソン)らが出張のため、デニスはウイルソン宅へ。
洗面所を壊され、パーティもめちゃくちゃに。怒られてデニスは家を出る。
怪しい男(クリストファー・ロイド)に誘拐されるが、デニスにはかなわず、
縛られ、火をつけられ、宙づりにされる。
ウイルソンらの心配をよそに、デニスは男を捕らえる。
アリスはデニスを託児所に入れるが、そこでも騒ぎを起こす。

 と言うわけで、子供のイタズラで大人がひどい目にあうと言う
たわいないシーンで終始する作品。
保安官役にポール・ウィンフィールド。音楽はジェリー・ゴールドスミス。

TV放送 95/02/27  BS05  13:00-14:50
 

ワン・マン・フォース(89)(未公開)

 麻薬取引の情報を得たジェイクと、相棒のピート(サム・ジョーンズ)は、
警部(ロニー・コックス)の許可なしで、現場に踏み込み、ピートが射殺される。
怒ったジェイクは暴力的な捜査をし、停職処分に。
依頼され、ロック歌手レアの誘拐事件を調査。
実はニセ者だったマネージャーの死体を発見。
アイオアの警官に逮捕され、保釈されるが、ジェイクはこの警官を尾行。
彼らは投資グループのトップ、アダムス上院議員と接触していた。
麻薬取引に関係していたタレコミ屋を爆死させ、最初からはめられていた事に気づく。
ジェイクは捕らえられ、拷問される。そこで、誘拐された歌手を目撃。
箱詰めにされるが、脱出。乗せられたトラックの運転手の首を絞め、崖下に落とす。
ロック歌手と犯人が死体で発見。
アダムスが黒幕と考え、弁護士から麻薬売買のからくりを聞き出す。
隠しマイクをつけ、工場にアダムスを呼び出すが、一味だった警部らに包囲される。
銃撃戦の末、警部を倒し、逃げるアダムスをハシゴからつき落とし火だるまにする。

 というわけで、何とも乱暴な警官が主人公の話だが、
物語の方も乱暴で、どうして真相が分かったのかも不明だし、
だいたい、どうしてああいう警官が死なないのかも不明。
警部のロニー・コックスは最初から怪しかったが、
最後に出てきた警察の戦車は、本当にあるのだろうか。
「ドラグネット」にも出てきた気がするので、使い回しではと言う気もする。
いずれにせよ、こういう強引な映画はちといただけない。

TV放送 92/02/05  06CH  21:00-22:54