夜明けのガンマン(2012年カナダ)

ジョン・メイソン (クリスチャン・スレイター)
アリス・ゴードン ジョンの恋人
ベン・マクリュア ジョンの相棒
ラット アリスの兄(TRUEJUSTICEに出てた)
コックラン 賞金稼ぎ(ドナルド・サザーランド)
ダッド ジョンの父
ヘイデン保安官

 1883年。賞金稼ぎコックランに追われるジョンは、
ベンと意気投合し、故郷の町へ。
郵便運びの仕事を手伝うが、覆面強盗団の襲撃を受け、父が殺される。
ジョンは復讐心を燃やし、強盗団には賞金がかけられる。
旧友ラットは町に現れたコックランを倒し、彼らが強盗団だと言う。
不審に思うジョンは、強盗団の生き残りを尋問するが、ラットが射殺してしまう。
強盗団として埋められた連中には、一味の印である傷がないと判明。
さらにラットが妹アリスに贈った指輪は、強盗団がベンから奪った物だった。
保安官となったラット一味はジョンを逮捕。アリスに救出されたジョンは一味と対決。
ラットはアリスを人質にとるが、現れたコックランに捕らわれる。
死んだかに思えたコックランだが、ジョンが助けていたのだ。
ジョンにかけられた容疑は晴れたと知らされ、
彼はアリスと共に、ラットが残した金をいただくのだった。

 と言う訳で、クリスチャン・スレイター主演の西部劇。
ジョン・ウェイン作のリメイクだそうです。
あちこちで暴れたクリスチャンは、故郷へ舞い戻る。付近では覆面強盗事件が発生。
賞金首のクセに悪党じゃないと称する彼は、捜査に協力すると言う訳。
実は旧友(セガールのTVシリーズに出てた人)が
強盗団のリーダーと言うのは序盤からわかっているのだが、
クリスチャン自身も中盤に気付いてしまい、後はダラダラと話が続く感じ。
リーダーの妹であるクリスチャンの恋人が、ためらいなくクリスチャン側につく。
クリスチャンの相棒がその恋人に惹かれながら特にいさかいにもならない。
。。と言った調子で、いろいろ種をまいてるのに、
それを咲かせようと言う気はないらしい。

TV放送 2015/01/25 ザシネマ 1000-1133
 

容疑者(2002年アメリカ)

 麻薬中毒のジョーイ(ジェームズ・フランコ)は
売人のピカソと格闘になり、彼を刺殺してしまう。
刑事ビンセント(ロバート・デニーロ)は、ピカソ殺害事件を捜査。
ジョーイの仲間スネークから、息子ジョーイが犯人だと聞かされる。
一方で、ピカソのボススパイダーは、ジョーイに復讐するため、彼を捜し回る。
実はビンセントの父は子供殺しで死刑になった人物で、
今度は息子が殺人容疑者となった事が問題になり、彼は捜査をはずされる事に。
ジョーイの恋人ジーナは、息子アンジェロを連れてビンセントに助けを求める。
ビンセントは息子を助けたいと感じるが、ジーナはアンジェロを残して姿を消す。
ジーナから廃墟のカジノにジョーイがいると知らされ、
同僚のレッジが急行するが、スパイダーはジョーイと間違えて彼を射殺。
マスコミはジョーイが警官を殺しの容疑者として報道する。
ジョーイの連絡を受けたビンセントは彼に会い、事情を聞く。
レッジ殺しは誤解だが、ピカソの件は正当防衛としても6年の刑になる。
ジョーイは再び姿を消し、ビンセントは署長に報告するが取り合われない。
そこで彼は、スパイダーをおびき出すが、ジョーイが彼を射殺してしまう。
警察が急行。ジョーイは逮捕されるよりも、撃たれて死んだ方がいいと言うが。
何とかジョーイを説得。警官隊が突入して彼は逮捕される。
ビンセントがアンジェロを育て、ジョーイが出所したら3人で暮らそうと決める。

 と言うわけで、デニーロが刑事役だが、
いろんな役を演じられる彼なので、どんなキャラなのかなかなかつかめず。
結局、今回はまじめな刑事らしく
犯罪を犯したらしき息子をかばいつつ、法も守ろうと言う姿勢はなかなか見応えあり。
ただ、最後は割にあっけない感じで拍子抜け。

TV放送 2004/05/23 BS05 2000-2152
 

ジョー・カーペンターの要塞警察(1976年米)

ビショップ警部補 警察署に着任
ジュリー 警察署職員
ナポレオン・ウイルソン 囚人
ウェルズ 囚人
ストーカー 護送担当

 ビショップ警部補が警察署に赴任。引越により、古い建物では残務整理中だ。
そんな頃、囚人のウイルソンらが護送されるが、急病人が出たため署に収容する事に。
 ストリートサンダーのメンバーが射殺され、復讐を誓う一味は警察への襲撃を計画。
その様子を目撃した少女が射殺され、
ショックを受けた父親は、一味を射殺して署へ逃げ込む。
父親を追った一味は、警察署を襲撃。
立てこもるビショップらは、やむなくウイルソンら囚人に協力させる。
一味は火炎瓶で乱入するが必死に応戦。異変に気付いた警察が到着し、事態を収拾。
ビショップはウイルソンとの間に友情を感じるのだった。

 と言うわけで、アサルト13と言う映画があったが、本作はそのオリジナル。
物体X等で知られるジョン・カーペンター監督作で、
手薄な警察署が襲撃を受け、立てこもる羽目にと言う話。
そこはリメイクも本作も同じだけど、本作では一味の素性がよくわからなかったり、
サイレンサーで襲撃したりと不気味な感じで、そのため盛り上がらない面もありそう。
設定は悪くないので、後は見せ方の工夫と思うが。

TV放送 2010/03/22 cinefil 1500-1631
 

妖女ゴーゴン(1964年英)

ナマロフ博士 (ピーター・カッシング)
マイスター博士 (クリストファー・リー)
カルラ・ホフマン ナノロフの助手
ハイツ博士 ブルノの父
ポール ハイツの息子。マイスターの助手
ラトフ ナマロフの助手

 バンドルフ村で、旅館の娘サシアが変死する。
死体は石像の様になっており、恋人ブルノは自殺。
付近では7人が石のようになって死んでおり、
警察はブルノの犯行として落着させようとする。
ブルノの父ハイツ博士は納得行かず独自に調査。
見た者は石になると言うゴーゴン三姉妹の一人メギーラが、
2000年前に村に逃げてきたとする伝説に注目する。
ハイツは古城で何かを目撃して石化。
息子ポールがかけつけ、メギーラ伝説を調査。
ナマロフ博士が否定的な為、マイスター博士に協力を求める。
ポールはナマロフの助手であるカルラと愛し合うが、
マイスターは記憶喪失だと言うカルラを疑う。ナマロフも彼女をかばっているらしい。
ポールはカルラを逃がそうとするが、彼女は姿を消してしまう。
古城にかけつけると、待ち伏せしたナマロフと格闘に。
ナマロフはそこにいたメギーラを見て石化。さらにポールもその姿を見てしまう。
かけつけたマイスターが首を切ると、メギーラの恐ろしい顔はカルラに戻って死ぬ。
マイスターが、彼女はようやく解放されたのだと言うと、
ポールも悲しそうな顔をして石化するのだった。

 と言う訳で、ギリシャ神話にも出たメドゥーサはゴーゴン3姉妹の1人らしく、
その一人が本作ではメギーラと呼ばれている訳。(出展によって呼び名が違うらしい)
本作では、ドラキュラなどを扱った英ハマープロが、新機軸としてゴーゴンに目をつけ
ピーター・カッシングとクリストファー・リーと言う黄金コンビも登場させる。
とある村で変死事件が発生。町の人は自殺した若者の仕業で済ませようとするが
犠牲者の息子はメギーラがいるのではと疑う。
メギーラはずっと蛇女と言う訳ではなく、満月に変身すると言うから狼男のよう。
では誰が?と言う話になるが、主要登場人物に女性は一人しかいないから。。。
蛇女は最後の最後にようやく登場するだけで、
特殊メイク(?)もちゃちだから期待外れ。

TV放送 2014/08/12 イマジカ 0245-0408
 

妖精ファイター(2010年米)

デレク・トンプソン アイスホッケー選手(ドウェイン・ジョンソン)
カーリー トンプソンの恋人(アシュレイ・ジャッド)
ランディ カーリーの息子
テス カーリーの娘
リリー 妖精のゴッドマザー(ジュリー・アンドリュース)
トレーシー 妖精の教育係
ミック・ドネリー 有望な新人選手
ジェリー 妖精の教育係(ビリー・クリスタル)
ジギー 怪しげな妖精(セス・マクファーレン)

起:ホッケー選手トンプソンは妖精にされる。
承:妖精として悪戦苦闘する。
転:迷いが出て、試合で失敗。恋人も怒らせる。
結:奮起して試合で活躍。恋人たちの信頼も得る。

 アイスホッケー選手のトンプソンは、ラフプレイでトゥースフェアリーと呼ばれるが
選手としては新人ミックに脅かされていた。
 彼は妖精の存在を否定したとして、本物の妖精の世界へ償還され、
トゥース・フェアリーとして2週間勤める事に。
現実の世界に戻ったトンプソンは、
試合にも出ながら、歯の回収の務めはしなければならない。
恋人カーリーの息子ランディと仲良くなる一方、
教育係トレーシーを本物の妖精にしようと特訓。自身も復活をかけた特訓を行う。
 だが、迷いが出たトンプソンは試合で失敗。
ランディを責めてしまい、カーリーらと険悪に。
トレーシーに、一番傷付けているのは自分自身だと指摘される。
 負傷選手の代わりに出場したトンプソンは、奮起して9年ぶりのシュートを決める。
そのタイミングで出動の指示が出たトンプソンは、観客の前で妖精に変身。
カーリーの娘テスの所へかけつけ、正体を知られる。
ランディが壊したギターを能力で直し、空を飛んでコンサート会場へ急行。
そこで任務から解放されたトンプソンは、記憶を消される事に。
ランディのステージにかけつけたトンプソンは、
カーリーに求婚して受けられるのだった。

 と言う訳で、ドウェイン・ジョンソン主演のコメディ。
彼の役どころは、トゥース・フェアリーと呼ばれていたアイスホッケー選手。
敬意を払えと、本物の妖精にされるという展開。
奇想天外な設定で、最後にはいろいろある彼の問題が改められると言う訳。
どこかで見た事ある感は否めない。
教育係としてビリー・クリスタルと
怪しげな妖精のセス・マクファーレンがちょい役で出演。

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欲望という名の電車(51)

 ニューオリンズ。教師のブランチ(ビビアン・リー)は妹ステラの所へ。
良家の出のブランチも、家族が死に屋敷も奪われてノイローゼ気味。
家を出て荒くれ者スタンリー(マーロン・ブランド)と結婚したステラに八つ当たり。
スタンリーの仲間で真面目なミッチャム(カール・マルデン)は
ブランチに惹かれるが、彼女が地元で男遊びをしていたと知りショックを受ける。
彼女は少年と恋に落ちたが、彼女の言葉が原因で少年は自殺。自暴自棄になったのだ。
ステラが出産で病院に行き、スタンリーはブランチと2人きりに。
彼女の話がホラばかりだと責め、あげくに暴行。
ブランチは部屋に閉じこもり、やがて病院行きに。ステラは愛想を尽かし家を出る。

 と言うわけで、タイトルは有名な映画で、2大俳優も出てるから
そのカラミもあるのかと思えば、ビビアン・リーは終始ノイローゼ気味で
救いがない感じで、ちょっと見ていても面白いとは言い難い。

TV放送 99/03/04  BS11  20:00-22:10
 

欲望のバージニア(2012年米)

ジャック・ボンデュラント (シャイア・ラブーフ)
フォレスト 長兄(トム・ハーディ)
ハワード 次兄(猿の惑星新世紀の主役)
チャーリー・レイクス捜査官 (ガイ・ピアース)
フロイド・バナー 町を牛耳る(ゲーリー・オールドマン)
クリケット ジャックの友人(デイン・デハーン)
パーサ ジャックの恋人(アリスインワンダーランドのアリス)
マギー フォレストの恋人(ゼロダークサーティの主役)

 禁酒法時代。田舎町でジャックら三兄弟は密造酒を作っていた。
シカゴから来たレイクス捜査官は上前を要求するが、
拒否したジャックは痛めつけられ、長兄フォレストは首を切られる。
ジャックは町を牛耳るバナーと取引し、友人クリケットと密造する事に。
だがレイクスに蒸留所を破壊され、クリケットを殺される。
怒ったジャックはレイクスを襲撃。
フォレストらもかけつけ撃ち合いになり、レイクスを倒す。
フォレストは撃たれるが、今度も死は免れる。
33年禁酒法が廃止になり、ジャックらは他の地に移って結婚。
兄弟はフォレストは死なないと信じていたが、肺炎であっけなく死んだ。

 と言う訳で、禁酒法時代に密造酒を作っていた実在の兄弟を描いた話。
シャイア・ラブーフら三兄弟は密造酒で荒稼ぎするが、
悪徳捜査官ガイ・ピアースと対立する。
ピアースが上前を要求し、断ると目をつけられ、
襲撃されたりしたので反撃すると言う展開で、物語的に目新しくない。
しいて言うと、長兄トム・ハーディの不死身ぶりが面白かったが、
そこに焦点を当ててる訳ではない。

TV放送 2014/12/07 ムービープラス 1345-1541
 

4:44 地球最期の日(2011年米スイス仏)

シスコ (ウイレム・デフォー)
スカイ シスコの恋人

 オゾン層の破壊により、地球は終末を迎える事に。
残り時間はあと14時間強だ。
シスコは残された時間を、恋人と過ごし、ネットで家族と話し、友人と飲む。
最後に、恋人との愛を確かめ合うのだった。

 と言うわけで、様々な理由の人類滅亡の日を描いた映画が多々あるが、
本作のネタはオゾン層の破壊。瞬時に全滅するらしい。
明日滅亡するとわかってますと言うのはショッキングだが、
登場する人々は既に諦めている状態。
万策尽きたあたりを描いたり、
どうせ死ぬならと主人公が特別な行動を起こしたりはしない。
それどころか、終末を目前に人々がパニックになったりもしない。
ただ淡々とその時を待つばかりが描かれて、結構つまんない。

TV放送 2013/10/10 WOWOW 2300-0030
 

世にも不思議なアメージング・ストーリー(1987年米)

「最後のミッション」
 隊長(ケビン・コスナー)らは機で23回目の出撃に出る事に。
妻の妊娠で参加しないはずのジョナサンも、結局同行する事に。彼はマンガが得意だ。
敵の攻撃を受け、銃座に座るジョナサンの活躍で撃墜するが、
部品が接触して銃座に閉じこめられる。
基地へ戻る事になるが、車輪が降りない事が判明。
胴体着陸すれば、ジョナサンは助からない。
隊員たちが絶望する中、ジョナサンは車輪の絵を描き始める。
隊長が車輪のスイッチを再度入れると、マンガの車輪が出て無事着陸。
銃座を焼き切りジョナサンは、救出される。
乗員にキーファー・サザーランド。
監督はスティーブン・スピルバーグ。音楽はジョン・ウイリアムス。

「パパはミイラ」
 ミイラ伝説のある沼地で、ミイラ男の映画をする事に。
ハロルドは特殊メイクで、休憩時間に食事も会話もできない。
そんな時、妻が産気づいたとの連絡が入り、彼はメイクのまま病院へ向かう。
ところが途中でガス欠に。給油に向かうが店員が本物と思って騒ぎ出し、
村人に追われるハメに。逃げまどうが墓地では本物のミイラ男と対面。
捕まって首を吊られそうになるが、何とか逃げ出し病院へ。
村人に追われるが妻が気づいて事なきを得る。
一方、撮影所では本物のミイラ男が撮影をし、終了してスタッフが包帯を解いた。
追って来る男にブライオン・ジェームス。音楽はダニー・エルフマン他。

「真夜中の呪文」
 遅刻常習犯のピーターとシンシア(メアリー・スチュアート・マスターソン)は
厳格な教師ビーンズ(クリストファー・ロイド)に懲罰を受けてばかり。
シンシアはダラカイトの呪いをかけ、3日しゃっくりが止まらなくすると言う。
2人で儀式をするが、しゃっくりをしたのはカエルで、ビーンズは死んでしまう。
生き返る呪文を使うが、あわてるあまりビーンズの顔写真を破ってしまう。
何とかビーンズは生き返るが、写真の通り顔と体が別々になってしまう。
体は顔を抱えて追ってくるが、体は頭が悪い。
あわてて帰宅したピーターは気を失い、悪夢だったと思うが、
学校へ行くとビーンズによってシンシアが懲罰を受けていた。
そしてビーンズの首には縫い目が。
監督はロバート・ゼメキス。音楽はアラン・シルベストリ

 と言うわけで、トワイライトゾーンで味を占めたスピルバーグらが、
自前のTV新シリーズを作ったその劇場版。
3作合わせて、有名俳優も出てお得そうだが、
いかんせんTVならではという感じの、世界観の狭さと、
物語を妙に引っ張った間延びした感じがあり、
まあ、TVだったらねと言う感じ。

TV放送 2002/06/02 BS05 1420-1620
 

世にも不思議なアミージング・ストーリー2(85〜86)(TV作品)

 第一話 「超魔術師と殺人オペラ」 監督 ピーター・ハイアムズ

 超能力者(グレゴリー・ハインズ)は、
観客にふれて、その人の過去を当てるというショーをする。
彼は観客にまぎれこんでいた連続殺人鬼に気づく。
殺人鬼の座っていたイスから、彼の家を見つけ、警官と共にそこへ行く。
そこにあったピアノにふれ、警官に扮しているのが殺人鬼だと気づく。
彼はピアノ線で人々の首を絞め、オペラを演じていたのだ。
超能力者は殺人鬼と格闘になり、殺人鬼を倒す。

 第二話 「呪いの結婚指輪」    監督 ダニー・デビート

 博物館で働く夫(ダニー・デビート)と、レストランで働く女房。
女房は結婚記念日にプレゼントを贈るが、夫にプレゼントを買う余裕はない。
そこで博物館にあった指輪を拝借。
くたびれた女房は、指輪をした途端に豹変。色気たっぷりで、情熱的に夫を求める。
博物館長によれば、その指輪は女殺人鬼のものだった。
彼女の呪いがかかったと感じた夫は、指輪をはずそうとするが、
愛に不信を抱かれたと怒った女房は夫の命を狙う。
何とか夫は指輪をはずし、2人は情熱的に愛し合うようになる。

 第三話 「最期のハンドパワー」

 死刑囚(パトリック・スウェイジ)は脱走をはかるが、落雷を受けて失敗。
その時から、彼には不思議な能力が身についていた。
負傷した看守や囚人たちにふれるだけで、それが完治してしまうのだ。
その能力の重要性を買って、所長らは知事に助命嘆願するが聞き入れられず、
電気イスによって刑は執行される。
しかし、彼によって完治した者たちがふれると、死んだはずの死刑囚はよみがえった。

 第四話 「ゴースト・トレイン」  監督 スティーブン・スピルバーグ

 老人と息子夫婦、そして孫の4人家族が、新居に移る。
だが、そこはかつて線路が走っていた場所だった。
少年の頃に老人が、列車を待ちきれずに線路に耳を当てたまま寝てしまい、
それがもとで脱線して乗客はみな死んでしまうという事故があったのだ。
老人は、その夜、75年間待っていた列車がくると感じる。
本当に、列車が家を突き破って入ってきて、老人はその列車に乗って旅立っていった。

 というわけで、TV用の30分程度の話を4つくっつけただけの
本当は映画とは言えないインチキくさいもの。
30分という長さなので、物語がいきなり終わるという感は否めない。
1作目の設定がいちばんいいが、意外に簡単に終わってしまうので拍子抜け。
2作目はありがちな感じ。まあ、30分程度で十分な話。
3作目は、死刑囚が自分の能力の正しい使い方も知らずに、
どんどん使い始めて、周囲もそれを受け入れるあたりは強引。
あとで弊害があるかもしれんぞ。落雷を受けただけで、どうしてという感もある。
4作目は、スピルバーグにありがちな話。
老人のせいでみんな死んだと言うのに、乗客がニコニコして迎えに来るのも変。
75年間待ち続けたと言うのはいいが、30分では軽すぎるかもしれん。

TV放送 91/09/20  04CH  21:00-22:52
 

世にも不思議なアミージング・ストーリー3(85〜87)(TV作品)

 第一話 「危ない夢……旅客機激突」

 空港のそばに住むアール(チャールズ・ダーニング)は、旅客機の事故の夢を見る。
気になって空港へ行ってみると、夢で見た人物が大勢いる。
彼は離陸を遅らせるようとするが、異常者と思われてしまう。
やがて酔っぱらいのセスナが激突しそうになるが、アールが車をぶつけて回避する。

 第二話 「愛と哀しみの磁石男」

 高校のキング候補のブラッドは、ある日隕石によって体が磁石になってしまう。
その結果、周囲の金属が体に張りつき、まともな生活ができない。
一番避けていたブスのシャーリーも別の隕石で磁石になり、2人は引き合ってしまう。

 第三話 「ゴースト・コップ」  監督 ポール・マイケル・グレイザー

 警官のダンカンは、強盗を逮捕しようとするが、逆に相棒が殺される。
交通課でオニールと言う女性と相棒となり、再び現れた強盗を追跡。
彼女の協力で強盗を逮捕するが、オニールは12年も前に殉職していた。

 第四話 「おじいちゃんの魔球」

 仲間はずれの少年マーキーは、
体の弱った祖父を遊ばせるため、呪文で2人の体を入れ換える。
野球の試合では、中国で覚えた魔球を駆使して、祖父は大活躍。
だが、祖父の体が発作を起こし、マーキーが危険になる。
祖父はバイクの事故で帰宅が遅れるが、何とか間に合う。
再び体を入れ換え、祖父は息を引き取る。

 というわけで、例によってお手軽な4作品をひっつけたもの。
いずれも、題名等からある程度予想がついてしまう。
特に、2作目などはオチが見えていたが、これが一番面白かった。
4作目の、体が入れ替わっている間に、やばくなると言うのは、他の題材に使えそう。

TV放送 91/11/08  04CH  21:00-22:52
 

世にも不思議なアミージング・ストーリー Xマススペシャル(85〜87)
(TV作品)

 第一話 「鏡よ鏡」 監督 マーチン・スコセッシ

 ホラー作家ジョーダンは、鏡の中に自分を襲おうとする男を見る。
だが、振り返るといない。やがてジョーダンは、恋人カレンの瞳に男を見て、
ジョーダン自身が悪魔のような顔になってしまい、狂乱して窓から飛び降りる。

 第二話 「(秘)インスタント美女」

 恋人がいないフィルは、ある液体を混ぜると、写真が実物になる事を発見。
グラビアの美女にかけるが、大きすぎたり、上半身しかなかったり。
ようやく、最高の女性を作り出すが、ピザの配達屋に奪われ、実物の寮の娘を選ぶ。

 第三話 「タイムトラベル少年」

 アラモ砦で戦う少年ジョーイは、将軍への手紙を運ぶという任を受ける。
ところが、気がつくと彼は現代のアメリカへタイムスリップしていた。

 第四話 「52年目のXマスプレゼント」

 サンタがプレゼントを配りにくるが、ボビーの家の防犯装置にかかり逮捕される。
かつてプレゼントをもらえなかった署長(パット・ヒンクル)は、サンタを信じない。
ボビーの協力で牢屋を出たサンタは、そりに乗って、署長の目の前で空へ上がり、
彼へのプレゼントを残していった。

 というわけで、例のTVシリーズ4本集めたもの。
第1作は、鏡を見られなくなると言う話だが、
自分まで悪魔になってしまうラストは何なのか不明だ。
第2作は、エッチな感じだが、できた美女がいつまでも恋人でいる保証はない。
第3作は、何とも言い様がない。タイムトラベルものは多いが
だからどうしろと言うのだという感じ。
第4作は、なかなか感動的。これが一番よかった。

TV放送 91/12/20  04CH  21:00-22:52
 

世にも不思議なアミージング・ストーリー 最後の呪い(85〜87)(TV作品)

 第一話 「悪夢へようこそ……」

 怪奇映画ファン、ハリーは、平凡な人生ではなく、映画のような人生したいと望む。
映画館へ行くと、あたりは。白黒で映画「サイコ」の世界。
ノーマンに追われ逃げまどい、お願いを取り消すと、元の世界に。
隣のケイトとデートする事にする。

 第二話 「キャベツ男の微笑み」 監督 トビー・フーパー

 宣伝屋のジョーは、美人コンテストを企画。
キャベツみたいな宇宙人が、ミス・スターダストと言う名前にクレーム。
宇宙人の美女を連れてきて、優勝者にしろとさんざん文句を言う。

 第三話 「腹ぺこモンスター」 監督 ジョー・ダンテ

 ジョーンは、息子ボビーの幼児向けの本を捨ててしまう。
部屋の中に怪物が現れ、家の中のものを食べ回る。
追い出そうとするが失敗。次第に愛着がわく。
ボビーが帰宅し、宝物だと言う絵本の怪物だとわかるが、部屋は元通りになっていた。

 第四話 「亡き妻の肖像……魂が棲む画」 監督 クリント・イーストウッド

 画家バイロンは、妻バネッサ(ソンドラ・ロック)の絵を描いていたが、
彼女が事故死。スランプになるが、絵の通りにバネッサの亡霊が現れたため、
バイロンは彼女と会うため、いろんな絵を描きまくり、展覧会も成功する。

 というわけで、TV用の作品を抜き出した企画。
「最後の呪い」とは、日本テレビはもうやらないよと言う姿勢の表れか。
4作とも、発想は面白いものの、だからどうしたと言う、物たらなさを感じる。
3話は、アンブリンの「ハリーとヘンダソン一家」に似てる気がする。
4話の、展覧会を企画する男に、ボー・ブリッジス。

TV放送 92/06/19  04CH  21:00-22:52
 

夜の大捜査線(67)

 ミシシッピ深夜。警官ウッド(ウォーレン・オーツ)が死体を発見。
工場建設を行うコルバート氏だ。ウッドは駅にいた黒人を逮捕。
だが、彼は東部の殺人課腕利き刑事ティブス(シドニー・ポアチエ)だった。
殺人には不慣れな署長ビル(ロッド・スタイガー)は、協力を要請。
署長は、コルバートの財布を持ったハーベイを逮捕。彼は殺人は否定。
死体の痕跡は右利きだが、彼は左利きのため、ティブスはシロと判断。
署長はハーベイと決めつけるが、コルバート夫人(リー・グラント)の要請で
残って捜査をする事に。黒人差別の激しい町で、彼に対する嫌がらせが始まる。
大物エンディコットの温室の枯れ草が車にあった事から、彼にも疑いをかけ、
町長はティブスを追い出せと指示。だが、署長はサムが犯人と考える。
当日の話にウソがあるためだが、ティブスは少女デロレスとの仲を隠すためと判断。
コンバートはエンディコットの家から1人で出て、誰かと工場敷地へ。
そこで背後からやられ、死体を運ばれたのだ。サムが犯人ならパトカーは残るはず。
デロレスの堕胎を頼まれたベラミーの店へ。デロレスの恋人が、食堂の店員と知る。
デロレスの兄パーディらが現れ、ティブスを狙うが、真相を話し、
店員との撃ち合いでパーディは死亡。店員は逮捕される。
工場での雇用を希望し、敷地で殺し、恐くなって去ったのだ。

 と言うわけで、黒人差別の中、腕利きの黒人刑事が捜査すると言うドラマ。
決めつけで犯人扱いになるあたりはリアルだが、後半は何だかわかりにくい。
音楽クインシー・ジョーンズ。主題歌レイ・チャールズ。

TV放送 94/03/15  BS11  22:00-23:51
 

夜の捜査線 霧のストレンジャー(71)

 家具工場の支配人が殺され、敏腕刑事ティッブス(シドニー・ポアチエ)が捜査に。
ホワン(ラウル・ジュリア)らは、ティッブスに接近。
麻薬犯罪に関わる工場を捜査させるため押し入ったが、殺しはしていないと言う。
ティッブスは工場の警備員を調べるが、彼は殺される。
そして、ホワンの仲間アニーが殺され、彼らとの関係が発覚。停職処分に。
盗んだ麻薬をエサに一味をおびき出すが失敗。
警備員の妻グロリアが、会社の株を持っている事に注目。彼女を追及する。
麻薬の運び屋だった彼女は、大会社のトップによる殺人を目撃していた。
警察は彼らを逮捕するが、組織に狙撃されてしまう。

 と言うわけで、シリーズ第3弾。冒頭の強盗の犯人が犯人でないのは面白い。
しかし、その後は不明瞭な組織犯罪とかを匂わせて、よくわからず。
最後に犯人が殺されてしまうのも、敏腕刑事ものにしては中途半端。

TV放送 94/11/03  12CH  21:02-22:54
 

夜の訪問者(1970年伊仏)

ジョー・マーティン (チャールズ・ブロンソン)
ファビアン ジョーの妻
ミシェル ファビアンの継子
ロス大尉 (ジェームズ・メイソン)
カタンガ ロスの手下
ファウスト ロスの手下
ベルモント ロスの手下
モイラ ロスの愛人(ジル・アイアランド)

 船長をするジョーは、妻ファビアンや継子ミシェルと幸せに暮らしていた。
ある時、ベルモントと言う男が現れ、ジョーの事をモランだと言う。
ギリシャ人を助けた記事で、居場所がばれたのだ。
ベルモントを倒したジョーは、妻に真相を告白。
朝鮮戦争中に命令違反で収監されたジョーは、刑務所でロス一味と意気投合。
脱走して強盗をする事になるが、一味のカタンガが不要な殺人をした為退散したのだ。
ジョーらは死体を始末するが、帰宅するとロス一味が現れる。
脅されて、カタンガを連れて取引に同行。
カタンガを眠らせ、金を持つロスの愛人モイラを捕らえる。
ロスと取引し、モイラと交換にファビアンらを解放する事に。
だが、カタンガがファビアンらを始末しようとして争いになり、ロスが負傷。
一味のファウストが死ぬ。
ロスは弱っている為、ジョーがモイラを連れて医者を呼びに行く事に。
山道を疾走し、警察に追われる。
一方、助からないと観念したロスはカタンガを撃ち、ファビアンらを逃がす。
戻ってきたジョーはファビアンらと合流。
結局カタンガに捕まり、船で取引に向かう事に。
ジョーは発煙筒でカタンガを倒して帰還。
警察は乗り捨てられた暴走車を見張るが、ジョーは知らないと立ち去るのだった。

 と言う訳で、ブロンソンもの。
彼は妻子と平穏に暮らしていたが、実は元強盗一味で、裏切られた連中が現れる。
彼が船長である事を利用し、取引に協力させられるが、
ただやられてるブロンソンではなかった。
一味のボス、ジェームズ・メイソンと、凶悪な手下を対立させ、
共倒れを目指すと言う訳。
あまり頭のいい脚本とは言えないが、ブロンソンらしいと言えば言える。
ジル・アイアランドはメイソンの愛人役。
監督:テレンス・ヤング

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48時間(83)

監督 ウォルター・ヒル

 囚人ガンズ(ジェームズ・レマー)は、ビリー(ソニー・ランダム)の協力で脱獄。
恋人を人質に、かつての仲間ルーサーに金を渡せと脅迫する。
刑事のジャック(ニック・ノルティ)は仕事が忙しく、
恋人イレイン(アネット・オトゥール)にもなかなか会えない。
同僚のアルが、盗難カードで車を借りた男を発見。安ホテルへジャックも同行。
だが、犯人はガンズで、ジャックの拳銃を奪い、アルを射殺して逃走。
ジャックはガンズの仲間レジー(エディ・マーフィ)に会いに刑務所へ。
レジーは自分も外へ出て協力すると言う。
そこでジャックは書類を偽造し、48時間だけ出所させる事に。
まずルーサーを捕らえるが、何も得られない。今度はビリーのいた店へ。
ビリーの女が中華街にいる事がわかるが、彼女たちは最近会っていないと言う。
ジャックは殴りあいの末、レジーがやばい金を盗み、隠していた事を知る。
隠された駐車場で張り込み、現れたルーサーを尾行。地下鉄駅でガンズが現れる。
だが、ガンズは逃げ、レジーはルーサーのホテルをつきとめる。
ルーサーはバスでガンズに金を渡すが射殺される。ジャックらは追跡するが逃す。
ガンズはどこにも現れない。バスが中華街にあった事から、ジャックらは女の所へ。
そこにいたビリーを射殺。ガンズはレジーを人質にとるが射殺。
ジャックはレジーに女の相手をする時間を与え、金も預かっておくと約束する。

 と言うわけで、エディ・マーフィのデビュー作だが、
やっぱりはみ出し刑事のニック・ノルティがかっこいい。
ムダにでかそうな体型がいいぞ。撃ち合い等の迫力も抜群。
アルは、ビバリー・ヒルズコップで悪役だった奴。
あまり目立たなかったキーホーが、よもや続編で悪役になるとは。

LD
 

というわけなので、48時間2 かえってきた2人(90)を見た。

 (前作のあらすじ)
 今から7年前。はみだし刑事ジャック・ケイツ(ニック・ノルティ)は
脱走した凶悪犯に同僚を目の前で殺され、おまけに拳銃を奪われた。
そこでこの凶悪犯の仲間であるレジー・ハモンド(エディ・マーフィ)を
48時間だけの約束で出所させ、捜査に協力させる。
車で言うと、馬力はあるが小回りのきかないニック・ノルティと、
小回りとか付属機能などはバッチリのエディ・マーフィという凸凹コンビ。
おまけに白人と黒人という組み合わせから、
白人の店に行けばエディ・マーフィが鼻つまみ者になり、
黒人の店ならその逆というおかしさもあってタダではすまない捜査。
凶悪犯脱走の理由が、
エディ・マーフィが昔盗んだ50万ドルにあるということがわかる。
ふだんはエディ・マーフィの方が要領がいいのだが、
凶悪犯との対決ともなれば、馬力のニック・ノルティの出番。
エディ・マーフィを人質にとった凶悪犯を射殺し、
出所まで50万ドルを保管することを約束する。

 というわけで、前作はこの2人の凸凹ぶりで適当に息抜きさせておいて
あとはひたすらハードアクションの連続。
思わず手に汗握るハードシーンは、この映画を私ベスト10に入れさせた。
エディ・マーフィが軽い分だけ、ニック・ノルティのハードさが目立つわけだ。
ウォルター・ヒルはこの「48時間」の後も「ストリート・オブ・ファイヤー」という
スマッシュヒットをはなっていたので、
ウォルター・ヒルをアクション映画の天才と考えたのだが
それに続いて再びニック・ノルティと組んだ「ダブルボーダー」というのが
ただ撃ち合っているだけの大失敗作。
彼自身も「48時間」を自作の一番の出来と考えていたのか
焼き直しとも言える「レッドブル」を作った。
これはニック・ノルティの代わりにアーノルド・シュワルツェネッガー、
エディ・マーフィの代わりにジム・ベルーシを配置して
黒人白人の凸凹コンビから、米ソの凸凹コンビに変えてみるなどして工夫はしたのだが
米ソの刑事が一緒に捜査するという設定がそらぞらしくて、
いまいち乗れないところがあった。

 一方、前作がデビュー作だったというエディ・マーフィも
自作の中で「48時間」がいちばん気に入っていたのだが
配役としてはニック・ノルティの方をやりたかったところがあって
自分で「ビバリーヒルズコップ」を作ったのだが、
当人のキャラクターもあって、ニック・ノルティのようにはならなかった。
そんな頃から噂に出始めのが、「48時間」の続編である。
しかし、まさか、あの映画に続編が出るとは思いもよらなかった。
(何という長い前置き)

 砂漠の飲み屋で3人のバイカーが何やら相談している。
殺しの相談で、標的はレジー・ハモンドただ1人。
一方、オフロードレース場でも黒人の男が、殺し屋に殺しを依頼していた。
これまた標的はレジー・ハモンド。
しかし、ジャックに発見され、銃撃戦となり、タンクに引火して殺し屋は焼死。
黒人には逃げられてしまう。
ジャックは残されたカバンからレジーの写真を見つけ、彼が関係していることを知る。
ジャックはここ数年、存在すら確認できない麻薬王アイスマンを追っているのだ。
レジーがアイスマンの手がかりをもっていると確信したジャックは
レジーの刑務所へ行き協力を要請するが、レジーにはその気はない。
レジーは前作の半年後に出所する予定だったが、
刑務所の給料を盗んだというヌレギヌで7年間も刑期が延長させられていたのだ。
しかも、内務調査官という男が、ジャックの発砲はやり過ぎではないかと言い出し
殺し屋の拳銃がどこかへ紛失してしまったため、
彼の立場はますます悪くなってしまった。
実はバイカーに殺しを依頼したのも同じ黒人だった。
黒人の顔を覚えていたジャックはモンタージュを作って、
同僚のキーホーに調査を依頼。
しかし、偶然にもジャックはバイカーの1人の兄を射殺したという過去があったため
ついでに狙われて撃たれるが、防弾チョッキのため助かる。
レジーも街まで乗せられたバスがバイカーによって撃たれ、
バスが17回転もしてしまうが、パトカーがかけつけたため助かる。
病院で再びレジーに会ったジャックは50万ドルをエサにしたりして、
協力を要請するが相変わらずその気はない。
しかし、7年間保管してもらっていたポルシェが目の前で爆破され
誰も金を貸してくれないので、50万ドルなしではいられなくなり仕方なくつきあう。

 レジーに聞いた飲み屋で聞き込みをするジャック。
しかし、かつて逮捕した連中に狙われたりしてなかなかスムーズにいかない。
そしてバイカーの1人の女がいるチャイナタウンの汚いホテルへ行く。
そこでバイカーたちと撃ち合いになるが、逃げられてしまう。
バイカーたちはバイクでポルノ映画館をスクリーンの裏から突き破り
ちょうど、画面では胸をつかんで悶えている女が映し出されていて
両方の胸の間からバイカーたちが飛び出してくると、
悶え方が激しくなるあたりはエログロのパロディのようなもの。
2人はこの女からバイカーとの連絡員(3人目のバイカーのことだけど)
の名前を聞き出す。
レジーはこの男の居場所を刑務所の仲間から聞き出すが
連絡員は謎の男に処分されてしまう。
しかし、レジーはアイスマンは警察内にいると推理。
ジャックがアイスマンに近づくとその証拠を消していき
レジーがその顔を見たことがあるから、気づかれる前に処分しようとしているのだ。
ジャックには思い当たるものがあった。内務調査官だ。
ジャックは当人不在のまま進められている査問会にズカズカと入っていき
あの男だろう!と叫んだが、レジーの答えは違っていた。彼じゃない。
ついにジャックが裁判にかけられることが決定し、彼は謹慎処分になった。

 落ち込んだ彼はレジーに預かっていた50万ドルを渡して、もう行っていいと言う。
一方、バイカーたちは仲間がアイスマンに殺されたと知り連絡員の黒人を殺害。
そしてレジーが刑務所の仲間の娘に金を渡しに来るというのを聞いて、
2人を誘拐する。
レジーも、それを助けにくるジャックも、そしてアイスマンも殺そうという考えだ。
ジャックは自分が調査を依頼していた黒人の遺体が見つかったことを知る。
しかも、これが先月にも捕まったばかりという男で
今までコンピュータで見つからなかったのが不思議なくらいだ。
1人の刑事があわてて出て行くのを見て追跡。怪しげなクラブに入っていく。
レジーを捕まえたので50万ドルよこせとバイカーが言ってきたのだ。
レジーは目の前に現れた刑事を見て、これはアイスマンではないと言う。
バイカーたちは本気にしないが、なぜかノコノコと本物のアイスマンが現れた。
それはキーホーだった。しかし、ジャックも現れる。
激しい銃撃戦の末、いつのまにか敵はアイスマンだけとなった。
彼は前作と同様にレジーを盾にとって逃げようとする。
かまわず撃てと言うレジー。撃つジャック。
弾はレジーの肩に当たる。(わざと当てた)
倒れるレジー。体の前が無防備になったアイスマンに、ジャックの銃が火を吹く。
病院に運ばれるレジーに
アイスマンからいただいた50万ドルを分けようと約束するジャック。
レジーはいつ盗んでもバレてしまうライターを、ついにいただく事に成功する。

 というわけで、前作と違って
タイトルからしてエディ・マーフィの方が先に出てしまって
2人の立場も変わってきた。
ニック・ノルティも前作あたりから人気が出てきたのだが
エディ・マーフィと言えば、ハリウッド1のギャラの俳優だからそうもいかない。
前作では、いかに要領がよくても儲かるわけではないという
黒人の悲しさのようなものが感じられたエディ・マーフィだが
太って貫禄が出て、とてもずっと刑務所にいたとは思えない感じ。
話の内容としては、2人が協力してやることにするまでがエンエンと続いて
いざ協力を始めるとすぐ終わってしまったという感がある。
アイスマンの正体を隠そうとする作りになっていたが、
あのCMを見て、前作をしつこく見ている私には、
キーホーが犯人だということは百も承知なのだ。(俳優も同じだし)
警察内に、存在すらわからない麻薬王がいるという設定はなかなかだが
そんな男が証拠を処分するという作業を、自分で手を下すのは納得いかないし
どうもそんなに大物には感じられなかったのは
やっぱり最後にノコノコ出ていったためか?
何だか、おれがボスやるけど内緒だぞという子供のギャングごっこみたいで……。
敵もバイカーとアイスマンの二手に分かれてしまって、ややこしくなってしまったし、
銃撃戦とかでも派手だが軽くなって、前作ほどのハードさがない。
最後の銃撃戦などは三つ巴になって、カメラがくるくる回るから
何が何だかわからない。手に汗握るというにはほど遠いわけだ。

 というわけで、続編はだいたい質が落ちるわけだが
それでも「前作を見なければ楽しめる」タイプと
「前作を見なくては楽しめない」タイプがあると思う。
近年の私が高く評価しているアクション映画と言えば
「48時間」「リーサルウェポン」「ダイハード」などだが
これが実はみな同じプロデューサーによって製作され、
すべて続編がここ2年に公開されている。いずれも質は落ちていたと思うが
「リーサルウェポン」と「ダイハード」の2つは
「前作を見なければ楽しめる」タイプだと思うが、
「48時間」は前作への思い入れがある人でなくてはつまらないのでは?