UFO 侵略(2012年英)

マイケル (ピアース・ブロスナンの息子)
キャリー マイケルの彼女(バンダムの娘)
ジョージ マイケルのおじ(ジャン・クロード・バン・ダム)

 大規模な停電が発生。携帯も通じなくなる。
やがて巨大なUFOが現れ、人々は大騒ぎに。食料品などを求めて、店を襲撃。
人類が自滅するのを待ってるのだと言う者もいる。
マイケルらは、おじジョージの山小屋へ向かう事に。
何百機もの小型宇宙船が攻撃を開始する。
諜報部員だったと言うジョージは、
地球には以前から宇宙人のスパイがいて、観察されていると語る。
マイケルの恋人キャリーには、宇宙人の印があってマイケルを射殺。
撃ち合いになって、一同がからくも逃れると、電力が回復する。
だが、落ち着いて行動をと語るテレビのキャスターがキャリーだと気づき、
愕然とする一同。
やがて兵士たちがかけつけるが、彼らには宇宙人の印があった。

 と言う訳で、ジャン・クロード・バン・ダムの出てるSF系作品。
ピアース・ブロスナンの息子とバンダムの娘が主役コンビで
バンダムも出ていると言うのが正しい。
停電やら電話の不通やらが発生し、人々が不安になっていると巨大な宇宙船が現れる。
現れたのは30分経過した頃。
2時間半の映画ならアリだが、1時間半の映画ではちょっと遅い。
それから人々は疑心暗鬼になり、バンダムが登場するのは残り10分くらいの所。
(冒頭にちらっと出てたけど)
結局、インデペンスデイみたいな派手な戦闘はなく、人類サイドがバタバタするだけ。
世の中にひどい映画は山ほどあるが、その中でも最底辺と言う印象です。

TV放送 2015/05/23 WOWOW 1645-1826
 

誘拐の掟(2014年米)

マット 元警官(リーアム・ニースン)
ピーター 断酒会の仲間
ケニー ピーターの弟
TJ ホームレスの少年

 1991年。警官マットは、酔っぱらっている所を強盗に遭遇して射殺。
だが、少女が巻き添えになり、警官を辞めた。
 数年後。マットは断酒会に参加し、
知り合ったピーターに弟ケニーを助けてほしいと頼まれる。
ケニーは何者かに妻を誘拐され、身代金を払ったが、妻は殺されてしまった。
犯人に復讐したいと言うのだ。
一旦は断ったマットだが、惨状を聞かされて協力を決断する。
 マットは、ホームレスの少年TJに協力させ、情報を集める。
付近では同様の事件が多発していた。
レイラが誘拐された事件では、
墓地の管理人ジョナスがビデオ屋で知り合った2人組に彼女の話をしたと白状。
2人組はレイラを拉致して殺害した為、逃げ出したと言う。
1人の名はレイだったと言って、ジョナスは飛び降りてしまう。
 続いて、マリーの事件を追跡。
DEA捜査官だった彼女がピーターを逮捕した事から、
犯人はケニーの存在を知った様だ。
 ケニーの知人で、娘が誘拐されたランドー氏は、マットに対応を依頼する。
マットは犯人に連絡し、身代金の受け渡しをする事に。
 取引場所で娘を解放させるが、ニセ札だと気付かれて撃ち合いに。
ピーターが撃たれて死ぬ。TJが2人組のバンに潜み、居場所を連絡。
犯人アルバートは、負傷したレイを始末する。
マットはアルバートを捕らえ、ケニーに委ねる。
だが、ケニーは殺されてしまい、マットがアルバートを射殺する。
 一件落着し、帰宅したマットは、部屋で寝ているTJが、
マットをヒーローのように描いているのを見て、複雑に想うのだった。

 と言う訳で、リーアム・ニースン主演のサスペンス。
元刑事のリーアムは、市民を死なせたショックを引きずり、飲んだくれの私立探偵に。
知り合った男に依頼され、彼の妻を殺した誘拐犯を追う事に。
先日見たランオールナイトとのダブり感は半端ないが、相違点もそれなりに。
かの作品のリーアムが冷酷だったのに対し、本作は比較的温情派。
ホームレスの少年との関係も面白い。
ただし、犯人が猟奇犯な為に周囲が惨殺されるのがマイナスで、
全体の印象はあまり良くない。

TV放送 2016/05/01 WOWOW 2315-0108
 

誘拐犯(2000年)

 パーカーとロングボー(ベニチオ・デル・トロー)は、
護衛をつけた妊婦ロビン(ジュリエット・ルイス)を襲撃。
護衛と撃ち合いになり、ロビンを連れ去る。モーテルへ医師を呼び出して診察させる。
医師によれば、脅迫の相手は石油王で、裏世界の大物チダック氏らしい。
本当の妻ではなく、妻フランチェスカの代わりに代理母になったのだ。
護衛らは、ロビンも裏切り者として始末しようとする。医師は反対だ。
掃除屋ジョー(ジェームズ・カーン)が交渉に。
身代金を払えば、金の出所がばれてチダックは組織に始末されかねない。
護衛はジョーにも反発し、ジョーを始末する事を画策。
実は彼はフランチェスカとできており、ロビンを始末し子供を奪おうとしているのだ。
他の護衛や警官ともめて撃ち合いに。ロビンは奪取されてメキシコの売春宿へ。
捕らえた護衛から居場所を知ったパーカーらは急行。ジョーらもかけつけ撃ち合いに。
実は医師はロビンとできており、護衛を射殺。
ジョーは庭に金を置き、罠と承知でパーカーらはそれを奪おうと撃ち合う。
敵を次々倒すが、ついに二人とも撃たれて動けなくなる。
ロビンは無事出産。ジョーは立ち去り、後にフランチェスカも妊娠する。

 と言うわけで、何やら日本語の題名のアクション系映画が連発された中の1作で、
007の悪役も印象的でアカデミー賞も取ったベニチオ・デル・トロー主演。
ちょっとコメディ風の描写もあるが、
ジェームズ・カーンは最近似たような役柄ばかり。
チンピラに見えつつ、意外にやり手な二人の活躍は見ていて面白いが、最後は残念。
ジョーに使われるアブナーにジェリー・ルイス。実は親子共演。

TV放送 2002/05/06 BS05 1500-1705
 

ユー・ガット・メール(98)

監督 ノーラ・エフロン

 児童書店の店長キャスリーン(メグ・ライアン)は、
NY152と言う見知らぬ男とEメールで親しくやりとりする。
NY152ことジョー(トム・ハンクス)は、ライバルである本の量販店の店長。
パーティでキャスリーンと出会ったジョーは口論に。
互いにEメールの相手に相談。キャスリーンは大型店反対運動を起こす。
それでも売上は上がらず、ついにEメールの相手に直接会う事を決意。
だがジョーは、Eメールの相手がキャスリーンと知り、それを隠して口論に。
キャスリーンは閉店を決意。風邪で寝込む彼女をジョーはお見舞いに。
キャスリーンはジョーを許しており、ジョーはEメールの相手との事をアドバイス。
改めて会う事になり、ジョーは普通に出会っていたらつきあっていたと告白。
待ち合わせの場所に現れた相手はジョーで、キャスリーンも彼で良かったと感じた。

 と言うわけで、Eメールの普及で、互いに会わずに恋愛する事があるか
と言う今風の題材を描いた話で、「めぐりあえたら」のゴールデンコンビ。
メグ・ライアンはこんな役ばかりのラブコメ要員だが
トム・ハンクスはちょっと太ったみたい、最後にひっつくもののちょっとやなタイプ。
ジョーの父である社長にダブニー・コールマン。

VHS
 

勇気ある追跡(1969年米)

ルースター・コグバーン 連邦保安官(ジョン・ウェイン)
マティ・ロス (キム・ダービー)
ラビーフ テキサス警備隊
ネッド・ペパー 一味のボス(ロバート・デュバル)
トム・チェニー 父の敵
ムーン ネッドの手下(デニス・ホッパー)

 農園の娘マティは父をチェニーに殺され、敵討ちを誓う。
だが、管轄が違う為に保安官は手が出せず、連邦保安官を雇う事を勧められる。
声をかけた連邦保安官コグバーンは関心を示さないが、
かつて取り逃がしたネッドの一味と知り、賞金100ドルで引き受ける。
マティは父の馬を売って300ドルを作るが、
テキサス警備隊のラビーフもチェニーを追っていた。
ラビーフは生け捕りにすれば500ドルと言い、
コグバーンはマティとの約束を反古にして彼と組もうとする。
だが、マティは強引に着いてきて、結局3人旅に。
一行は一味の小屋を襲撃し、ネッドを待ち伏せ。
だがラビーフが早まって発砲した為に撃ち合いに。ネッドに逃げられる。
斜面を滑り落ちたマティはチェニーと対面。ネッド一味も現れ、捕らわれてしまう。
ネッドはマティを人質に、コグバーンらに立ち去る様要求。
やむなくコグバーンらは立ち去るが、マティはチェニーと格闘に。
実は戻っていたコグバーンらは、ネッド一味を撃ち合いの末倒す。
マティはチェニーを撃つが、反動でガラガラ蛇の穴に落ちてしまう。
かけつけたコグバーンがチェニーを射殺。
マティを引き上げるが、負傷していたラビーフは死ぬ。
マティもまた蛇にかまれて危険な状態に。
コグバーンは馬を走らせ、医者に担ぎ込み、マティは一命を取り留める。
回復したマティは、命を助けられた礼として、さらに200ドルを渡す事に。
家族のいないコグバーンに、一家の墓に入る様勧めるが、
彼はまた会えるさと言って立ち去るのだった。

 と言う訳で、トゥルーグリッドのオリジナル。
子役として宇宙大作戦とかに出てたキム・ダービーが主人公で、
彼女の父親が荒らくれ者に殺される。
敵討ちすべく、
連邦保安官(要は賞金稼ぎ)のジョン・ウェインを雇って犯人を追う事に。
犯人はテキサス警備隊にも追われていて、彼も同行。
警備隊は生け捕りにしたいと言い、
賞金が高いので、ウェインはそちら側にも色気を出す。
2人の荒っぽい男や敵一味を向こうに、娘が奮戦すると言う訳。
トゥルーグリッドは本作のアレンジかと思ったら、ほぼ同内容(原題は同じ)。
おさらいと言う形になり、
ロバート・デュバルやデニス・ホッパーが出てる事もあって面白く見られた。
かの作品では、少女のたくましさが面白かったが、
本作はかよわい面も見せて、その点はちょっと物足りない。
本作でジョン・ウェインがアカデミー賞をとり、
リメイク作でも無冠だがノミネートされたと言うから、キラーコンテンツと言う感じ。

TV放送 2012/03/15 WOWOW 1845-2053
 



久々の潜水艦映画「U−571」(2000)を見た。

 この映画は潜水艦映画で、
潜水艦映画と言うと、近年「レッド・オクトーバーを追え」「クリムゾン・タイド」と
面白い作品が続き、この作品にも期待がつながる。
ソ連原潜沈没事件もタイムリーな感じだ。
考えてみると、普通の戦争映画よりも心理戦の部分が大きくて、その分面白いのかも。
今回はUボートをめぐる話で、当然「Uボート」を思い出させるが
あの映画が船員の苦闘を描いたのに対して、今回はアクション系らしいので
むしろその方が面白そうと言うものだ。これは見るしかない。
監督は、なかなか面白かった「ブレーキ・ダウン」の監督の人。

 42年。第二次大戦下の北大西洋。
独軍のUボート、U−571は連合軍の敵艦を撃沈するが、
自らも故障し、救援が来るまで停泊する事にする。
一方、連合軍と言うか、米軍だと思うが、艦隊は港にいて人々とパーティ中。
副長タイラー大尉(マシュー・マコノヒー)は
現艦長ダルグレン大佐(ビル・パクストン)が、艦長に推薦しなかった事に不満だ。
突然極秘作戦で出動命令が。
彼らの乗る旧式准洋潜水艦S−33が、なぜかUボート風に改造されているので
どんな作戦かだいたい想像つく気がするが、
艦長らもよくわからず、不満だが従わないわけには行かない。
同乗するのはタイラーよりベテランのラーソン少尉(ハーベイ・カイテル)や
エミット大尉(ジョン・ボン・ジョビ)ら。
その他にも若造がいろいろいるが、どれがどいつだったかは覚えていない。
さらに提督の命令と言う事で、
クーナン少佐(デビッド・キース)、ハーシュ大尉も同乗する。
彼らが作戦を知っているらしい。
出航後、クーナンは作戦の内容を説明。
独軍のUボートは連合軍に多大な打撃を与えている。
しかも解読不能なエニグマと言う暗号機で通信しており、
このエニグマを奪う事は、連合軍勝利のためには絶対必要な事なのだ。
艦長はタイラーを呼び出し、作戦のために冷酷になれないタイラーは、
まだ艦長に向かないと忠告する。
やがて艦はU−571へ接近。
艦長は艦に残り、タイラーらが救助に来た独兵に扮してボートで接近。
そんな作戦なのに、ドイツ語が話せる者はほとんどおらず不審に思われる。
だが何とか乗り込み、次の瞬間には銃で艦を制圧。エニグマと書類を回収。
エニグマ回収がばれないよう、敵兵を捕虜にするためボートに乗せる。
艦を沈めるため、時限爆弾をセットし、S−33へ戻ろうとするが、
次の瞬間、衝撃的な事件が発生する。

 付近にいつの間にか来ていた独軍潜水艦が、簡単に事態を把握したらしく
魚雷を発射し、たった一発でS−33を撃沈してしまった。
わずかに生き残った連中も海上を漂い、その中にたまたま艦長もいて
タイラーにU−571に戻り、逃げろと指示する。
一同はあわててU−571へ戻り、爆弾をあわてて止める。
敵艦はこちらも敵とわかっているらしく、攻撃態勢に入る。
一同はあわてて発進させようとするが、何しろ機械がドイツ語なのでわからない。
唯一ドイツ語がわかる兵が、あわてて説明して回り何とか出航。
魚雷の準備をして、撃沈する。潜水してかわしただけだったかも知れん。
この展開はなかなかスリリングで、この映画最大の見せ場と言える。
ただ、このシーンどこかで見たことあると思ったら
「スタートレック3」でクリンゴン艦を何とか発進させたカーク船長一行に似てる。
例えば「眼下の敵」のような、潜水艦映画の名作のなぞりではなく
宇宙SFをヒントに戦争映画に置き換えたとしたら興味深い。
敵艦を撃沈し、当面の危機を回避した一同は、おぼれている味方を助けようとするが
もうそんな者はいない。ただ敵兵1人を回収。
実は彼は敵艦長なのだが、言葉は通じず、技師のようなフリをする。
S−33の技師は、何とかU−571は動かす事ができ、技術的には勝ると感じるが
一応、手伝わせるため、拘留して艦内へ入れる。
この見せ場の間に、クーナンも死んだらしく、ボン・ジョビも消えた模様。
残ったメインのメンバーは、タイラーとベテランラーソン大尉。
そしてハーシュ大尉くらい。後は若造ばかりだ。
艦は味方の港まで行く事になるが、このままでは敵艦と思われ攻撃される危険もある。
部下の中には独軍に降伏してはと言う者もいるが
それではエニグマ奪還作戦がばれてしまう。
タイラーに不信を抱く部下たちは、経験で勝るラーソン大尉に艦を奪えと言うが
ラーソンは上下関係を重視。タイラーにもしっかりしろと言い
タイラーは命令を聞かない部下に鉄拳をふるうなど、
お約束の展開もあるが申し訳程度。
そうこうする内、独駆逐艦が接近。まだ敵は故障した味方潜水艦と思っている。
ボートで助けに来るが、タイラーはあわてて対応を考える。
1発しか残っていない魚雷は、故障中で発射できない。
攻撃を誤れば、本国に連絡され、エニグマ奪還がばれてしまう。
それを阻止するには、一発でアンテナを破壊するしかない。
砲撃は見事成功。アンテナは破壊され、敵艦は大騒ぎ。
U−571はあわてて潜水。敵艦は機雷攻撃を開始する。
この激しいシーンが長々と続いて、大変だと言うのはわかるが
見せ場としてはちょっと退屈。
危険を避けるため、危険深度を突破して船体がきしみ、浸水までする始末。
敵艦長が暴れ、見張りの兵が殺されてしまう事件も。
そこでタイラーが考えたのは、この兵の死体や機材を浮かせて沈黙し
敵が撃沈に成功したと思わせて、立ち去る間に浮上し、
唯一残った魚雷で撃沈すると言う作戦だ。
しかし、この死体を捨てる作戦もTV「スタートレック」にあった作戦。
この製作者はよほどスタートレックが好きなのではと言う気がする。
死体作戦が成功したようで、敵艦はだまされた感じ。
一方、U−571の方はこれ以上危険深度でいられず、ついに浮上を開始。
だが装置の故障で、浮上を止められない。
故障した魚雷を発射するには、開いたバルブを閉じなければならないが、
これは配管の奥にあり、しかも浸水している。
小柄な兵にしかそこへ行く事はできず、しかもその作業はおそらくは死を意味する。
当初エニグマ奪還作戦を指示したハーシュ大尉は、もしこの作戦が失敗した場合、
エニグマ奪還が発覚するわけにも行かず、自爆するしかないと言う。
何者かが艦内からモールス信号で、エニグマ奪還を知らせようとしている。
敵艦長がパイプを叩いて連絡しようとしていたと気づいて、あわてて射殺。
艦は浮上し、立ち去ろうとしていた敵艦も気づいてあわてて引き返す。
小柄な兵が身を犠牲にしてバルブを閉じ、ついに魚雷は発射可能に。
間一髪、魚雷を発射し、たった一発で敵艦は簡単に撃沈。
艦はもう使用不能だと放棄し、一同はボートに乗り帰還する事になる。

 と言うわけで、あまり予備知識なしに見たが
艦長になりたいのになれなかった副長が、期せずして艦長になり
部下の不満を受けるあたりはお約束の気もしたが
一番面白いのは、突然Uボートに乗るハメになり、
ドイツ語がわからなくて苦戦するシーン。
これはめちゃくちゃ面白いと期待させられたが
後は、見せ場が2回ほどあり、そこそこ面白いのだが、
全体として目白押しと言うまでには行かず、やや物足らない。
邪魔させるためだけに助けた独艦艦長の存在も気になる。
爆雷のシーンが長くて、あまり面白くなかったり
役者の区別がつかなかったり、いつの間にかいなくなった役者がいるなど
ちょっと難もあるのだが、まあそこそこ面白かったと言える。
 

ユーズド・カー(80年米)

監督 ロバート・ゼメキス

 中古車屋のセールスマンルディ(カート・ラッセル)は、オンボロもごまかして売り
儲けた金で選挙に出て有名になろうと考えていた。
店長ルークの弟ロイは、道路を挟んだ店を経営しており、
ハイウェイの出口が出来るとの情報を得て、兄の店の乗っ取りを企む。
部下に指示し、試乗で暴走させ、ルークを心臓マヒで死なせる。
それに気づいたルディは死体を隠し、旅行に行ったと称する。
フットボールや大統領演説に割り込み、強引なCMで客を呼ぶ事に。
音信不通だったルークの娘バーバラが現れるが、ルークの死については隠し続ける。
怪しんだロイが警察を呼んだため、ルディは事故死を演出するが、
真相を知ったバーバラにクビにされる。
ロイはバーバラが作ったCMを改ざんし、誇大広告をしているとして裁判沙汰にする。
弁護士や証人も抱き込んでおり、バーバラに勝ち目はない。
それを知ったルディは、選挙資金を持ってかけつける。
バーバラが1マイルの車があると言った事になっているので、250台の車を調達。
裁判までに店に急行させる事に。それを知ったロイが妨害するがこれを回避。
何とかギリギリに間に合い、ロイの訴えは却下され、抗議したために連行される。
バーバラの店は、新しい出口ができた事によって、発展するだろう。

 と言うわけで、カート・ラッセルだから見るが、
今にして思うと、ロバート・ゼメキスの初期の作品。
ラッセルもそれほど出ていなかった頃だが、
彼らしいお調子者だが、悪いヤツじゃないと言う役柄で
物語も先の見えるコメディで安心して見られる。
とは言え、最後に250台が店へ向かうシーンは、
間に合うに決まっているわけだから、
それを延々と見せられても、意外性はない。

TV放送 2004/02/24 11ch 0249-0442
 

遊星よりの物体X(51)

 北極に謎の飛行物体が墜落。キャリントン博士の連絡でパット大尉らが急行。
氷に埋まる円盤を掘り出すため、爆破を行うが、引火して円盤は爆発。
宇宙人を掘り出す事には成功。だが、本部の指示がなければ、研究は許可できない。
氷が溶け、宇宙人が復活。犬と戦い、落とされた腕を分析。
それは植物に酷似し、再生力が早いため、通常の攻撃では倒す事ができない。
パットらは捜索を行うが、博士は貴重な資料と、温室にいる事を内緒にする。
博士は腕から取り出した種子に血液をやり、栽培。すごいスピードで成長する。
宇宙人は2人を殺し、切れた腕も再生。このままでは地球を制圧するかも知れない。
本部から生け捕れと指示が来るが、危険を侵す事はできない。
灯油をかけて火だるまにするが、逃げられる。
そこで、高圧電流で罠を仕掛ける事を計画。博士が発電器を止めるが殺される。
再び電流で攻撃。宇宙人は溶けていった。

 と言うわけで、「エイリアン」の元にもなった原作の映画化だが、
怪物は人間に乗り移らず、フランケンシュタインみたいな奴がウロウロするだけ。
植物人間だ云々と言うあたりも、説得力に弱く、リメイクの方が出来がいい。
製作は、ハワード・ホークス。
となれば、こんな映画でも、音楽はやっぱりディミトリ・ティオムキン。

TV放送 93/02/04  BS05  13:40-15:30
 

遊星からの物体X(82)

監督 ジョン・カーペンター

 南極基地。ノルウェー隊の男が、犬を追ってアメリカ基地で銃を乱射。射殺される。
マクレディ(カート・ラッセル)らは基地を調査。基地は全滅していた。
何かを掘り出した形跡があり、奇怪な死体が。解剖するが内臓に異常はない。
オリに入れられた犬は、奇怪な生物に変形し、他の犬を襲う。
火炎で殺し、解剖。他の生物を吸収し、そっくりになる生物だと判明。
10万年前に墜落した円盤を掘り出し、生物が復活したのだ。
ベニングスが生物に襲われ、ブレア(ウィルフォード・ブレムリー)が興奮。
ブレアは小屋に閉じ込められる。彼はヘリ等を破壊。完全に孤立してしまった。
血液テスト用の血液が捨てられ、何者かが同化されているとの疑惑が。
マクレディに疑惑がかかるが、火薬で抵抗。もみあいでノリスが心臓停止。
心臓マッサージをするが、同化されていたノリスの腹が裂け、医師がやられる。
マクレディは、各人の血液に熱した鉄線を接触させ、反応を見る事に。
パーマーが生物と判明。ウインドウスがやられる。
最後にブレアのテストのため小屋へ。だが、彼はおらず、地下には円盤が。
基地の電気を切られたため、彼らは基地を爆破し、道連れにしようとする。
巨大な生物が地中から現れるが、爆破。
生き残ったチャイルズが現れ、疑惑が起こるが、もはや事態を見守るしかなかった。

 と言うわけで、少年時代に読んで恐かったあの小説の再映画化だ。
しかも、「エイリアン」さえこの影響を受けている。
とは言うものの、生物が円盤で侵略にきていたり等、ちとイメージが違う。
小説では、同化された者自身にも、それがわからなかったはずだが。
生物の描写が、気持ち悪すぎると言う難もある。

TV放送 92/12/20  BS05  10:00-00:00
 

遊星からの物体X ファーストコンタクト(2011年米)

ケイト・ロイド 古生物学者(ダイハード4の娘)
サンダー博士 ケイトの同僚
ヘンリク 隊員。最初の犠牲者
カーター ヘリの操縦士

 1982年。古生物学者ケイトは、サンダー博士の依頼で南極を訪れる事に。
10万年前の建造物と検体が見つかったと言うのだ。
 発掘すると、地球には存在しない怪物が蘇る事態に。
捜索するが、隊員ヘンリクが襲われて犠牲となる。
怪物は撃っても効果なく、小屋ごと燃やして何とか倒す。
 怪物を検死すると、ヘンリクの細胞組織を複製していると判明。
ヘリで応援を呼ぶ事になるが、乗員が怪物に変身した為に墜落。
雪上車で隣の基地へ行く案が出るが、
怪物が人間になりすませる事からケイトは反対する。
今度は女性隊員が怪物に変身。
火炎放射で倒されるが、他にもなりすました怪物がいるのではと不安が高まる。
 そこで、全員の血液を確認する事に。
墜落で全滅したはずのヘリの乗員たちが生還。彼らも検査する事となる。
歯の詰め物は複製できす、詰め物のある者は除外。
候補は4人に絞られるが、建物の外に怪物が現れて大混乱。
怪物にされたり、同士討ちしたりして次々犠牲が出るが、
ケイトが何とか生命体を焼き払う。
 サンダー博士に扮した怪物が、雪上車で宇宙船へ向かったと判明。
ケイトは手りゅう弾を投げ込んで爆破。
行き場を失い、ヘリ操縦士カーターと、ロシア基地へ向かう。
カーターはピアスをしていたので信じていたが、
反対側に付けていたと気付いて焼き払う。
生き残ったケイトは、立ち往生した雪上車で助けを待つのだった。
 米国のヘリは、燃えているノルウェー基地へ到着。
生存者を探すが、犬に発砲する隊員を見つけ、彼を射殺してしまった。。

 と言うわけで、実は遊星よりの物体Xは小説で読んだ事があって、
誰が敵かわからない怖さは映画エイリアン以上と感じたもの。
物体Xも映画化されていたが、
それはフランケンシュタインの怪物風が暴れると言う表現に留まり、
肝心の「誰が敵かわからない」点は描かれなかった。
その後、ジョン・カーペンターによってリメイクされるが、
特撮技術が進んだ事もあり、体が乗っ取られるあたりも表現。
その描写は、気持ち悪いけど何かまた見てみたい変な魅力がある代物だった。
そして忘れた頃に前日談が描かれる事に。
リメイク作の冒頭は、犬を追うノルウェー隊の話だったが、
そのノルウェー隊を主役にした訳。
一応前日談なんだけど、話としては同じ事をもう1回やってる感じ。
そのどっちつかずな感じが、前作を見てる者にはまだるっこい。
怪物の描写が格段に気持ち悪くなったと言う事もない。
しいて言えば、同化されてる隊員が嫌がってる描写がイヤかな。
クライマックスに宇宙船が出てくるけど、蛇足感たっぷり。

TV放送 2013/08/14 WOWOW 2315-0100
 

Uターン(97)

監督 オリバー・ストーン

 組織に借金を返済に行く途中のボビー(ショーン・ペン)は
車の故障で寂れた町スペリアに立ち往生。
グレースと言う女性と接近するが、彼女には夫ジェイク(ニック・ノルティ)が。
だが、ジェイクは浮気性のグレースに嫌気がさし、彼女を殺せと依頼する。
強盗に襲われ金を失ったボビーは、この話に乗るが、彼女に惹かれて断念。
逆にグレースは、実の父でありながら彼女をレイプしたジェイクを殺せと言う。
双方をだましつつ、ついにジェイクを刺殺。その金を奪って2人で逃走するが
グレースは保安官ともできていて、保安官はボビーを始末しようとする。
グレースは保安官を射殺するが、不信感はぬぐえない。
崖下に死体を始末するが、グレースはボビーも崖下へ突き落とす。
だがボビーが車の鍵を持っていたため、やむなくグレースは助けに来るが
ボビーは彼女を絞殺。はい上がるが、車は再び故障して砂漠に立ち往生する。

 と言うわけで、タランティーノ式にひょんな事から
次から次へと事件に巻き込まれていく物語。そのテンポの速さが面白いのだが
後半に来ると、話の関心がグレースの腹づもり次第に落ち着き、やや中途半端。
音楽はエンニオ・モリコーネ。

TV放送 99/06/05  BS05  17:35-19:40
 

夕陽のガンマン(66)

監督 セルジオ・レオーネ

 凄腕の賞金稼ぎモーティマー(リー・バン・クリーフ)はインディオ一味を狙う。
別の男(クリント・イーストウッド)も彼を狙っている。
2人は賞金を山分けする事に。男は一味に加わり、銀行襲撃を知り先回りするが、
インディオは裏をかいて襲撃は成功。しかも正体がばれて捕まる。
インディオは賞金を独り占めするため、2人を逃がし、
手下と撃ち合いで共倒れにさせようとする。だが撃ち合いで彼らは生き残り、
モーティマーは、実は妹の敵だったインディオと決闘し、彼を倒す。

 と言うわけで、2人の賞金稼ぎが活躍する話だが、予想外にバン・クリーフが活躍。
凄腕だが、必ず1回は敵に捕まるのはご愛敬。でもちょっとテンポが遅い感が。

TV放送 97/08/07  BS05  21:00-23:15
 

続夕陽のガンマン 地獄の決斗(67)

監督 セルジオ・レオーネ

 悪玉エンジェル(リー・バン・クリーフ)は、強盗ジャクソンが盗んだ金貨を追う。
善玉ブロンディ(クリント・イーストウッド)は、卑劣漢トゥーコと手を組み、
賞金稼ぎの額をつり上げ逃がして稼ぐが、仲間割れ。だが戦争で死んだジャクソンが、
ブロンディに金貨の隠し場所を告げたため、トゥーコはブロンディにつきまとう。
北軍隊長に扮したエンジェルも後を追い、決闘の末ブロンディが勝つ。
ブロンディはトゥーコを墓場へ置き去りにして去る。

 と言うわけで、「夕陽のガンマン」とは出演者がダブるが、無関係の1作。
3人の対比が面白いが、いかんせん2時間半は長すぎる気がする。
イタリア映画なのに、舞台が米国というのにも違和感があるし。
音楽はエンニオ・モリコーネ。

TV放送 97/08/21  BS05  21:00-23:45
 

夕陽のギャングたち(1971年伊)

ファン・ミランダ 山賊(ロッド・スタイガー)
ジョン・マロリー 爆弾のプロ(ジェームズ・コバーン)

 一家で山賊をするファンは、通りかかったジョンを襲撃するが、
ジョンが爆破のプロと知り、協力を求める。
長年の夢だった銀行強盗を実現させる為だ。
ところが、町は様変わりして兵隊だらけに。
銀行の爆破に成功するが、金はなく、捕らわれていた政治犯を解放する形に。
家族を殺されたファンは、結局革命の士として戦う事に。
だが、ジョンが爆死し、ファンは途方に暮れるのだった。

 と言う訳で、セルジオ・レオーネ監督によるマカロニウエスタン。
山賊ロッド・スタイガーはジェームズ・コバーンを襲うが、
彼が爆破のプロと知り、銀行強盗を持ちかける序盤はまずまず面白い。
だが、町は革命で様変わりし、もともと革命の士だったコバーンに引きずられ、
スタイガーも革命に参加する羽目になる後半は、あまり盛り上がらず。

TV放送 2016/01/03 ザシネマ 0600-0836
 

郵便配達は二度ベルを鳴らす(81)

 修理工のフランク(ジャック・ニコルソン)は、立ち寄った食堂で働く事に。
主人ニックの妻コーラ(ジェシカ・ラング)に強引に迫り関係。
やがて、コーラも夫に嫌気がさし、2人で殺害を計画。
ニックを殴るが、警官が直前に立ち寄ったため、中止。病院に運び、回復する。
ニックは彼らの犯行とは知らず、命の恩人と喜ぶ。
フランクは出ていこうとするが、コーラが止める。
車の中でニックを殴殺し、転落かのように偽装するが、フランクは事故で本当に負傷。
警察はフランクの逮捕歴に注目。殺人とにらむ。
そのため、フランクはコーラの過失として告訴。コーラは、フランクが殺したと供述。
弁護士は、保険会社と話をつけ、無罪釈放にさせる。
コーラの供述は弁護士の助手にしていたのだ。
観察処分になり、2人はよそよそしい生活が続く。
コーラの留守中に、フランクはサーカスの女(アンジェリカ・ヒューストン)と関係。
帰宅したコーラは、再びフランクとの愛を認識。
弁護士の助手が供述書で脅すが、逆に痛めつけ、供述書を取り戻す。
その間に、コーラはサーカスの女との事を知るが、フランクは彼女に求婚。
コーラも同意するが、車の運転を誤り、コーラは転落死する。

 というわけで、ジャック・ニコルソンがあいかわらずの危ない役柄。
浮気症なのも毎度だ。ジェシカ・ラングは生意気そうで、いまいち。
クリストファー・ロイドが出ていたらしいが、どれかは気づかなかった。

TV放送 92/10/18  06CH  02:45-04:35
 

Uボート(81)

監督 ウォルフガング・ペーターゼン

 41年。独軍はUボートによる英国攻撃を計画するが、4万人中3万人が死亡した。
ベルナー中尉が取材のため乗り込み、艦長(ユルゲン・プロフノフ)の指揮で出航。
45日目。敵船団を魚雷攻撃するが、爆雷攻撃され潜水。機関長がパニックを起こす。
230mの水圧でボルトが飛ぶが、追跡を回避。生還に成功する。
スペインで補給船と合流。ベルナーと機関長の下船を求めるが、認められない。
ジブラルタル海峡を突破し、イタリアへ行く事に。
敵攻撃を受け、潜水舵が故障。潜水が止まらず280mの海底まで。
浸水と故障が発生。必死の修理で回復し、圧縮空気で浮上に成功。
敵も油断しており、帰港に成功。だが、式典が空襲を受け、艦は沈み艦長も死ぬ。

 と言うわけで、Uボートの悲劇を独側から描いた話。
再三に渡る絶体絶命の危機を突破したにも関わらず、最後に陸でやられるのが皮肉。

TV放送 94/12/03  BS11  19:30-21:48
 

U.M.A. レイク・プラシッド(1999年米)

ケリー・スコット 古代生物学者。(ブリジット・フォンダ)
ジャック・ウェルズ 狩猟監視員(ビル・プルマン)
ヘクター・サイア 富豪(オリバー・プラット)
保安官
ケビン ケリーの上司
ビッカーマン夫人

 田舎町。ダイバーのウォルトが湖で何かに襲われ、下半身を食われる。
古代生物学者ケリーは、上司の指示で現場へ。歯から爬虫類と判断される。
ワニ狩りが趣味の富豪ヘクターがかけつけ、ワニの仕業だと言う。
調査する内、保安官助手がやられる。
さらに一行がクマに襲われるが、そのクマをワニが食い殺すのを目撃。
巨大なワニだが、インドでは体長10mの物も目撃されており、
突然変異とも言い切れない。
畔に住むビッカーマン夫人が6年前からエサをやっていると判明。
夫もワニに食われたと認める。
狩猟監視員ジャックらは殺すべきと言うが、ケリーらは貴重な存在と生け捕りを主張。
夫人がエサ用にした牛でおびき寄せる事に。
ケリーらが襲われるが、間一髪麻酔が効いて生け捕りに成功。
もう1匹いた巨大ワニに襲われるが、こちらはミサイルで倒す。
捕獲されたワニは、野生保護局によって移送される事に。
一方、夫人は湖に集まる子供のワニたちにエサをやるのだった。

 と言うわけで、UMAとは正体不明の生物らしいが、
これは日本で勝手につけた邦題で、早い段階から登場人物はワニだと言ってる。
巨大なワニが人があまり寄らない湖に現れ、これを退治するために奮戦する話。
出演は、ブリジット・フォンダ、ビル・プルマン、
オリバー・プラットと言うぼちぼちの布陣。
何か物足りないのは、主要メンバーが誰もやられない点。
人が寄らない湖なら、別に危険を冒して退治する必要もないし、
土壇場で退治するか生け捕りにするか、もめるのも困りもの。

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U.M.A レイク・プラシッド2(2007年米)

ライリー 保安官
エマ ライリーの元恋人。動物保護局
スコット ライリーの息子
ケリー ライリーの隣に住む娘
ストラザーズ ハンター気取りの実業家
アマード ストラザーズの助手
セイディ 湖に住む老婆。ワニを飼ってる?

 湖で男が何かに襲われ、保安官ライリーは動物に詳しい恋人エマに相談。
調査する事になるが、ボートは巨大ワニに襲われる。
ハンター気取りの実業家ストラザーズも現れるが、
エマは生け捕りにこだわり、2名が犠牲に。
ストラザーズの助手アマードが助けるが、別のワニが現れて襲われる。
ライリーの息子スコットとケリーもワニに襲われ、森へ逃げるがライリーが救出。
4匹目が現れ、ストラザーズは犠牲に。ライリーが強力な銃で倒す。

 と言うわけで、前作は見てないけど特に困らない。
UMAなんて題名だけど、未知の生物ではなく、巨大なワニ。
巨大な点の説明はないが、CGでやたら巨大に見せてるので、そこは未知の生物ぽい。
そんなのが4匹もいて、その手の動物に詳しいはずのヒロインは何の解説もせず。
派手に食いちぎられたり血しぶきありで、気楽に見るにはちょっと。
保安官はヤングスーパーマンの父親の人。

TV放送 2008/12/31 WOWOW 0110-0250
 

U.M.A レイク・プラシッド3(2010年米)

ネイサン 動物学者
スーザン ネイサンの妻
コナー ネイサンの息子
ヴィカ ベビーシッター
保安官
リバ ガイド
ブレッド 恋人を探す男

 動物学者ネイサン一家は、湖に近い家で暮らしていた。
付近ではワニの仕業と思われる動物の死骸が見つかるが、保安官は取り合わない。
息子コナーは、見つけたワニを餌付けしようとするが、
ベビーシッターのヴィカが襲われてしまう。
ネイサンと妻スーザンがかけつけるが、ワニがいて外へ出られない。
ワニは家に侵入してヴィカが犠牲に。かけつけた保安官もやられる。
同じく襲われたハンターらと合流。
スーパーへ逃げこむが、そこにもワニが現れる。
何とかガソリンスタンドにおびき寄せ、爆破して倒すのだった。

 と言う訳で、巨大ワニが暴れるシリーズ第3弾。
湖に巨大ワニが出現。その理由は少し語られるが、詳しくはわからない。
前作までとの連続性もよくわからないが、4作目に再登場する女ハンターが奮戦。
ワニは存在感のないCGで、ポロリ的な見せ場はある。

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U.M.A. レイク・プラシッド ファイナル(2012年米)

テレサ 保安官
クロエ テレサの娘
ロフソン フェンスの技師
マックス ロフソンの息子
リバ 狩猟監督官
ジム 密猟者(ロバート・イングランド)

 6メートルの巨大ワニが住む湖では、住人が対策を求めるが、
保安官テレサらは高圧電流のフェンスで守られているとし、ワニ狩りを禁じる。
テレサの娘クロエらはキャンプに参加。
だが、フェンスの技師が襲われてゲートが開いた所を、バスの運転手が誤って通過。
フェンスの中に入ってしまう。
クロエらは技師のマックスと合流するが、行く先々でワニに襲われ、仲間がやられる。
事態に気付いたテレサも、クロエらを探す事に。
クロエらはハンターのジムと合流し、彼がワニを密猟していると知る。
テレサはクロエと合流するが、一同は巨大ワニに襲われ大騒ぎに。
追ってきたワニは、フェンスにぶつかり、高圧電流に倒れる。
一方ジムは、卵を持ち出そうとして、まだいたワニにやられる。
その後、付近はワニのいない湖と宣伝されるようになるが。。。

 と言う訳で、巨大ワニのいる湖を描いたシリーズ第4弾。3作目は見てません。
湖は高圧電流のフェンスで囲まれるが、若者たち(襲われ要員)が誤って中へ。
襲われ要員にはポロリもあります。
でかいワニは時々出てきて、それなりに派手な場面はあるけど、
何匹いるかとか、どのあたりに現れたとか、
そもそも、何回もワニが出てるのに、何でそういう事態になっちゃったのかとか
そういう情報がないので、物語的になかなか盛り上がらない。

TV放送 2014/09/03 スターチャンネル 0420-0550
 

誘惑の接吻(キス)(2000年アメリカ)

 63年ノースカロライナ。議員を狙う祖父は、
不良娘リディア(ジェニファー・ジェーソン・リー)と孫サムを田舎町へ厄介払い。
サムは隣の家のモーリーが気になるが、モーリーにはその気はなさそう。
だが、恋人ドーソンがケネディ暗殺でケネディをバカにしたため、
モーリーはサムとも親しくなり、夢精の事まで相談するように。
リディアはインディアンのハンクと親密に。だがケンカ別れする。
モーリーはセックスを試したいと言い出し、恋人気分になるが、
あくまでも恋人はドーソンと言うモーリー。
ダブルデートしたシャーロットは、サムと恋人気取りで学園中の話題に。
やがてモーリーが妊娠。病院へ行くが先生と不倫した母と出くわしショックを受ける。
モーリーは父に追い出され、サムの家に泊まる事に。
2人の関係は学園中に知れ渡る。
モーリーの母は先生に捨てられ半狂乱になるが、ハンクが彼女を介抱。
それを見たリディアはハンクと仲直り。
かけつけた祖父は、サムを寄宿校に入れようするが、
リディアは喫茶店で働くようになり、祖父も口出しできなくなる。
彼女はハンクと結婚。モーリーもいずれサムを愛するようになるはずの大切な家族だ。

 と言うわけで、ジェニファー・ジェーソン・リーとドリュー・バルモアが
出ているので見るが、ちょっと2人とも期待をはずされる。
まずジェーソン・リーの方は、主人公の少年の母役で、
一応若い母親と言う事になっているが、物語的には脇の感じ。
バルモアちゃんに至っては、少年の妄想の中に出てくる存在で、実にチョイ役。
そんな事だからつまらないかと思いきや、
これが田舎町の少年のちょっとHな物語で、
例えばちょっと昔のその手の映画より妙に生々しいのが面白い。
モーリーとの仲がいまいち進展しないのがもどかしい気もするが。

TV放送
 

シャーロット・ケイト・フォックス 誘惑のジェラシー(2015年米)

ジョージア LAから戻る
CJ ジョージアの幼なじみ
クリスチャン CJの兄弟
グレース ジョージアのルームメイト(シャーロット・ケイト・フォックス)
フェイス ジョージアの友人
マギー ジョージアの叔母

 ジョージアはCJとクリスチャンの兄弟双方と親しかったが、田舎町を出てLAへ。
代わりに友人フェイスがCJと付き合うが、ジョージアが舞い戻る。
ジョージアのルームメイトだったグレースも一緒だ。
フェイスは、ジョージアが戻った事でCJとの関係が終わるのではと不安がる。
 ジョージアの叔母マギーがやっていた娼館でトラブルがあり、
兄弟の父ハロルドが死んでしまう。
兄弟が落ち込む中、居場所を見つけたと言うグレースはクリスチャンと接近。
ジョージアはCJと寄りを戻そうとするが、困惑するCJは出ていってしまう。
フェイスはCJを愛していただけなのに、ジョージアは兄弟を独占していたと責める。
腕を振り払ったジョージアは、橋から落ちて死んでしまう。
この町で秘密を持っていなかったのは、フェイスだけだった。

 と言う訳で、朝ドラで日本で人気の出たシャーロット・ケイト・フォックス出演作。
しかも知名度が上がる前で脱ぐらしい。
朝ドラに関心はないけど、あの○○が脱いだ(脱いでた)的な作品には弱いです。
物語は、田舎町の兄弟と幼なじみの娘を中心に展開。
娘役がシャーロットかと思ったらさにあらず。
娘はLAに行った為、女友達が兄弟の片方と恋仲になる。
ところが、娘がシャーロットを連れて舞い戻った為に、その関係が崩れると言う訳。
3人の女性陣がそれぞれ脱ぐが、男の区別がつかず、何だかこじれた印象。
あまり面白くなく、割にあっけらかんとしてるからエロくもない。

TV放送 2016/04/15 ムービープラス 0100-0235
 

ユナイテッド93(2006年アメリカ)

監督 ポール・グリーングラス

ダール 93便の機長
ベン 連邦管制センター長

 その日。ユナイテッド93便に乗客が集まり、離陸準備が進められていた。
ボストンでアメリカン11がハイジャックされたとの情報が管制に入る。
イタズラという者もいる中、機は進路を変えNYへ向かう。
さらに複数の機がハイジャックされたという情報が入る中、93便は離陸。
管制センタは大混乱に。ユナイテッド175、アメリカン11が不明。
貿易センタービルに機が突入したと報じられ、アメリカン11と思われる。
さらにユナイテッド175もNYへ向かいビルに突入。
行方不明機の情報は混乱し、アメリカン11は無事でワシントンに向かったとも。
全空港を封鎖するが、9200機が飛行中だ。
93便にも警戒の情報が入るが、爆弾を持った一味が操縦席を制圧。
機長、副機長が刺されて死亡。
乗務員はひそかに外部へ連絡。犯人は3名。乗客にも刺された者が。
身代金目的のハイジャックと考える者がいる一方、異変に気づく者も。
77便と93便ハイジャックの情報に、戦闘機が出動する。
ワシントンの国防総省ビルに航空機が墜落したとの情報に、さらに混乱は増す。
乗客にもNYの事件が伝わり、自爆テロだと気づく。着陸する気などないのだ。
乗客は反撃の準備を開始。フォークや熱湯など武器をかき集める。
一方で、家族に別れの電話をする者も。
一味も乗客の異変に気づくが、目標まで20分かかり持ちこたえられない。
乗客は一気に突入。爆弾を抑え、ニセ物だったとわかる。
さらに操縦席に突入するが、操縦席の男は機を急降下させた。
ハイジャックされた4機の内、93便だけが目標に到達せず全員死亡。
160キロ遠方にいた大統領は撃墜を命じたが軍部は誤りを恐れ命令を伝えなかった。

 と言うわけで、911の同時多発テロで、4機の旅客機がハイジャックされ
その4番目の機を描いた実話。
実話ものは世に多くあるが、この映画の凄いところは、人物をまったく掘り下げず
傍観者としてドキュメンタリーに徹している点。
何しろ登場人物の名前がほとんどわからず、
犯人なり乗客なりに感情移入する事すら許されない。
前半はハイジャックの発生で大混乱する地上の様子を描く。
地上チームも特に判断を誤ったわけでもないが、なかなか状況がつかめず。
1回目のハイジャックが判明した時点で、後半描かれる機は離陸していなかった。
後半は残された機の中の攻防だが、
特にヒーロー的な人物がいるわけでもなく、
次第に反撃の気運が高まり、犯人もそれに気づいても抑え込めず。
最後に突入になるが、その間も機はどんどん落ち続ける。
最後のメッセージでは、よくぞ目標到達を防いだと言いたげだが
乗客にそんな気持ちがあったかどうか。ただ生き延びたかっただけではないか。
生存者0と言う現実が、何とも救いのない感じの重いドラマ。
正しくは貿易センタービルに突入したのがアメリカン11、ユナイテッド175。
国防総省ビルがアメリカン77。

TV放送 2008/09/09 WOWOW 2000-2154
 

ゆりかごを揺らす手」(92)と言う映画を見た。

 これは、あの大失敗「フリージャック」の時に見ようとした映画で、
いわば本命と言うところだ。
個人的に好きな男優はゴロゴロいるが、好きな女優をあげるとするならば、
バージニア・マドセン、シャロン・ストーン、レベッカ・デモーネと言うところだ。
バージニア・マドセンは最近出てこないが、
シャロン・ストーンは、「トータル・リコール」でシュワのニセの妻を演じた人で
近く、「氷の微笑」と言う映画で、Hな殺人鬼を演じるらしいので見逃せない。
最後のレベッカ・デモーネは、「卒業白書」でトム・クルーズと共に注目しながら、
次に出た「暴走列車」が地味な役で、それ以降メジャー系にとんと出なくなった。
トム・クルーズと同棲していたらしいのだが、その後別れ、
「バックドラフト」で久々にメジャー系の映画に登場した。
このレベッカ・デモーネが、復讐に燃える女性を演ずるサスペンスと聞けば、
前述のHな殺人鬼とは違った趣向だが、やっぱり見ないわけには行かない。
しかも、混んでいるようだからな。

 クレアは、遺伝子の研究をする夫マイケル、5才になる長女エマの2人と、
幸せな生活を送っていた。
このクレアを演ずるのが、「ハードウェイ」でジェームズ・ウッズの恋人を演じた人。
ソロモンと言う知恵遅れの黒人が福祉協会から来て、柵のペンキ塗りをする事になる。
(まるで黒人の山下清)
エマは彼になつき、家族同様のつき合いをするようになる。
クレアは2人目を妊娠し、産婦人科に通うようになった。
病院の都合で、医師がモット博士に交代する。
彼は、不必要に胸をさわり、足を開かせ、それを楽しんでいるようだ。
怒りに興奮したクレアは、持病の喘息が出て苦しくなった。
この一件を聞いた夫マイケルは、訴えるべきだと助言。
彼女が訴えたため、同様の被害者4名が訴えて出た。
その結果、モットは行方不明になり、自殺死体で発見された。
モットの妻ペートン(レベッカ・デモーネ)は、裁判所命令で財産が没収される。
彼女もまた妊娠していたが、ショックで倒れ、子供を失い、
子宮の摘出手術までされ、二度と子供の生めない体になってしまった。

 それから、半年後。
無事、男児ジョーイを出産したクレアは、働いている植物園が機材を廃棄するので
それをもらって、庭に温室を作る事にする。
夫マイケルは、それならば乳母を雇うべきだと言う。
ペートンは噂を聞いてきたと称して、クレアと面会。
クレアたちは彼女が気に入り、とりあえず1年という事で、雇う事になる。
だが、ソロモンだけが、彼女のどこか冷たい部分に感づいた。
クレアは赤ん坊が泣いてもいいように、そばにマイクを置いておき、
離れても鳴き声が聞こえるようにしていた。
夜中に起き上がったペートンは、ひそかにジョーイに自分の母乳を飲ませ始めた。
そして、クレアが夫からプレゼントされたドレスに、化粧水をつけて染みを作り、
クレアに別のドレスを着させて、夫にムッとさせるなど、
小さい事からコツコツと復讐を開始した。
パーティへ行くために訪れたクレア夫婦の友人マリーンは、
ペートンを見て、家事の権利を奪われるなと忠告。
ことわざに「ゆりかごを揺らす手は、世界を動かす」と言うのだと。
留守番を頼まれたペートンは、
エマが母親に禁じられたテレビ番組を一緒に見て、共通の秘密を作る。
さらにエマから、マリーンはマイケルの初恋の相手だと言う事を聞く。
そして、エマがある男の子にいじめられていると言う話を聞き、
後日、この少年の所へ行き、無茶苦茶恐い剣幕でいじめるなと警告。
おかげで、エマはますます彼女になつくようになる。

 マイケルは研究論文を、クレアに届けるよう頼む。
だが、ペートンはそれをひそかに盗み出し、植物園のトイレで破り始めた。
次第に感情が高ぶって、ペートンはトイレのドアを、おそるべき力で殴り始める。
クレアは論文をなくしたと知り、ショックでまたも喘息がぶり返した。
こういう時は、スプレーみたいな薬を吸って、呼吸を整えるのだ。
マイケルは気にするなと言うが、提出が1年間遅れる事になり、
クレアの落ち込みは目に見えるようだった。
しかも、最近はジョーイがなぜか授乳をいやがるのだ。
ペートンはマイケルの研究所へ行き、クレアを励ますため、
彼女の誕生日にサプライズパーティ(要するに内緒のパーティ)をやろうと提案。
友情を深めるため、マリーンを中心に進めるのがいいとまで言う。
そんなある日、ペンキ塗りでハシゴに登っていたソロモンは、
窓からペートンがジョーイに授乳しているのを見て愕然とする。
だが、ペートンも気づき、しゃべればいられなくなるぞと警告。
自分とソロモンでは、自分の方が家族に信頼されていると言う自信もあった。
ソロモンは、欲しがっていた自転車をプレゼントされるほど信頼されていたが、
ペートンはクレアに、ソロモンがエマの胸をさわっていたと忠告。
気のせいだと思うクレアだが、多少気になってエマに隠し事はないかと聞く。
エマは何も隠していないと答えた。
数日後、赤ん坊用のマイクの電池がなくなったとペートンはクレアに報告。
ソロモンの道具箱にあったと、クレアは道具箱を開け、エマのパンツを発見。
クレアはソロモンをクビにし、怒ったエマは口を聞いてくれなくなった。
エマはペートンになつき、もしママに何かあったら、めんどう見てくれる?と聞く。
ペートンは、エマもジョーイもめんどう見ると約束。
クレアは子供を生むと太って、夫は見向きしてくれないとグチをこぼすが、
ペートンは初恋の相手なら関係ないと言う。
だがクレアは、マイケルの初恋の相手は自分ではなくマリーンだと話す。
そんな頃、マイケルとマリーンは、ひそかにパーティの計画を立てていた。
マイケルは、マリーンと会った時だけ吸うと言うタバコの臭いをさせて、
帰宅後、クレアの不信感を買った。
さらに、ポケットからマリーンのライターが見つかり、
浮気と断定してマイケルに怒るが、すべてが自分のパーティの準備だったと知る。

 クレアはいやな事を忘れるため、家族で旅行に出ようと提案。
ペートン抜きでと言うので、マイケルは驚くが、
クレアは彼女が来てから、おかしくなったと言う。
そこで、マイケルもペートン抜きの旅行に賛成するが、
この話を当のペートンは、例のマイクで盗み聞きしていた。
機は熟したと感じたペートンは早朝に起き、完成した温室に仕掛を始めた。
天窓の開閉用のハンドルにスコップを引っかけ、
ドアを開けると、スコップがはずれるようにしたのだ。
だが、その日、クレアは植物園へ苗をもらいに行くと言って出かけてしまった。
その頃、不動産の仕事をしているマリーンは、
自殺した医師の家が売れ残っていると言うので、書類を見てある事に気づいた。
ペートンがクレアの家に持ってきた風鈴みたいなものが、
医師の家の写真にもぶら下がっているのだ。
彼女はあわててオフィスを飛び出し、図書館へ行って新聞記事を調べる。
死んだ医師の葬式の写真には、あのペートンが写っていた。
彼女はクレアに電話するが、ペートンが出て話にならない。
そこでクレアの家へ行き、あんたはモット夫人だと指摘。クレアの居場所を聞く。
ペートンはおびえたフリをしながら、温室にいると答えた。
行かないでと言うペートンを振り切って、マリーンは温室へ。
ドアを開けた途端、天窓が勢いよく閉まり、ガラスが彼女に降り注ぐ。
ペートンは、家の中にあるクレアの喘息用のスプレー薬を、すべて空にした。
植物園で働いていたクレアは、マリーンから電話があったと知り帰宅。
その間に、ペートンはジョーイを連れて散歩に出る。
クレアは温室で死んでいるマリーンを見て発作を起こす。
家へ戻り、警察へ電話しようとするが、声が出ず、あわてて薬を探すがすべて空。
温室に落としたカバンに薬があると気づき、這って行こうとするが、力つきて倒れる。
ペートンが帰宅した時、救急隊員が呼吸停止したクレアを処置していた。

 クレアは何とか息を吹き返した。
雨の中、マイケルは温室を釘打って封鎖しようとするが、ペートンが止める。
彼女は濡れた服で迫り、マイケルはフラリとしかけるが、愛するのは1人だけと拒絶。
クレアは退院するが、エマとマイケルがペートンと家族のように遊ぶのを見て
自分がよそ者のように感じられた。
ペートンがジョーイの部屋を無断で模様替えしていた事も、気に入らなかった。
マリーンが死んだ日、自分に用があった事を思い出し、彼女のオフィスへ。
自殺した医師の家の書類に気づき、医師の家へ行く。そこでクレアは愕然とした。
子供部屋がジョーイの部屋とそっくりの飾りつけされていたからだ。
クレアは帰る否やペートンを殴って、マイケルを驚かせる。
ペートンはこんなに尽くしたのに……と言い、マイケルも戸惑うが、
彼女が、マイケルは私1人を愛しているのよと言い出したのでギョッ!とする。
あれはクレアの事だと反論。
ペートンが復讐に来たのだと確信した2人は、カギを取り返し、彼女を追い出す。
またも、エマは愛する人が追い出されるので悲しむ。
クレアらは、まだ安心できないと、2、3日外へ出る準備をする。
突然、地下のペートンの部屋から大きな音で音楽が聞こえてきた。
マイケルは様子を見に行き、隠れていたペートンにスコップで殴られ、
階段から転落して、足を骨折。動けなくなる。
物音がしてマイケルが戻ってこないので、心配になってクレアは様子を見に行く。
倒れているマイケルを発見。今度はエマが心配だ。
上へあがってくると、隠れていたペートンが、すごい剣幕でスコップをふりまわす。
それに気づいたエマが悲鳴をあげる。倒れて発作で動けなくなるクレア。
ペートンはエマの所へ行き、ジョーイの居場所を聞く。
エマは別の部屋を教え、そこへペートンを閉じこめる。あなたはママじゃない!
彼女はジョーイを連れて屋根裏部屋に隠れる。
怒ったペートンは、暖炉用のかき棒でドアをぶち破る。
赤ん坊の鳴き声で、隠れ場所を突き止めたつもりのペートンだが、
それは例のマイクだったので、怒って粉々に壊す。
またも鳴き声がして、屋根裏部屋に隠れている事に気づく。
そこにはソロモンが来ていて、こっそり2人の子供を脱出させようとしていた。
子供をよこせと言うペートン。そこへかけつけるクレア。
マイケルは私を愛している、エマも私の方が好きだ、
ジョーイは私の母乳で育ったなどと言い、またも発作を起こすクレア。
あんたはえらそうな事を言って、肝心な時は呼吸すらできないじゃない。
立ち上がって格闘する2人の母親。いわば、母親の戦いだ。
ペートンは窓から転落し、柵が突き刺さって死ぬ。
クレアはソロモンを信用してジョーイを抱かせ、一緒にマイケルの所へ向かった。

 というわけで、今年になって、「ケープフィアー」「リコシェ」そして本作と、
3本も執念深い復讐の映画を見たわけだ。
この映画では、はっきり復讐しているのだとわかるような事はせず、
どちらかと言うと「母親」と言う座を奪おうとする展開で、
クレアが無意識のうちに、それに気づいて精神衰弱になると言う感じ。
子供欲しさの幼児誘拐が続発するアメリカならではと言うところか。
そういう意味では、3作の中で最もよくできているわけだが、
あまりにも小さな事からコツコツと言う展開なので、見ていて物足らない感もある。
つまらないわけではないのだが、特にこれをしてからあれをすると言う
緻密な計画みたいなものはなく、あらすじを思い出すのにもずいぶん苦労した。
やはり、出色なのは、レベッカ・デモーネのヒステリックな怒りのシーンで
見ているこちらまで恐いくらいだ。あの恐さは女性特有のものであろう。
ラストの母親の座をめぐる戦いは、感動的ですらある。
「母親」と言う観念的なものをめぐって、あれほどの争いになるとは、
本当の母親とは何なのか、ちと考えてしまう。
 

許されざる者(60)

監督 ジョン・ヒューストン

 ザカリー家のレイチェル(オードリー・ヘップバーン)は実の娘ではなかった。
7年ぶりに、義兄ベン(バート・ランカスター)が舞い戻り、
隣家のチャーリーはレイチェルとつきあいたいと言うが、ベンは反対する。
カイオワ族は馬を盗み、レイチェルと交換したいと言うが対立が深まる。
チャーリーは襲撃で殺され、彼の母はレイチェルが先住民の娘だと非難。
ベンはウイルと殺戮を繰り広げ、レイチェルの素性については否定。
だが、母が真実だと認め、レイチェルは小屋に立てこもる。
兄と称するキャッシュが迫るが、レイチェルは射殺。母は撃たれて死ぬ。

 と言うわけで、同名のイーストウッド版西部劇とは似つかぬヘップバーン版。
おまけに彼女がインディアンの娘と言う困った設定で
それが元でもめて、全員が悲惨な事になっていくという破滅的な話で
痛快とはほど遠く、ちょっと寝てたかも。
音楽はディミトリ・ティオムキン。

TV放送 2000/11/27 BS11 2100-2305
 

許されざる者(92)

監督 クリント・イーストウッド

 1880年。男2人が娼婦を傷つけるが、保安官(ジーン・ハックマン)は
馬を主人に譲る事で釈放。娼婦仲間のアリスらは、賞金稼ぎを雇うことにする。
キッドと言う少年は、農夫マニー(クリント・イーストウッド)の所へ。
彼がかつて凶悪な人殺しだったと聞き、手を組もうと言うのだ。
死んだ妻との結婚以来11年間撃っていないマニーだが、金のため仕事を受ける事に。
かつての相棒ネッドも仲間に入れる。ネッドはキッドが近眼と見抜く。
有名なイングランド・ボブ(リチャード・ハリス)が賞金稼ぎのため町へ。
だが、保安官は撃ち合いを許さず、ボブに暴行。彼を追い返す。
同行した伝記作家には、ボブの伝説がすべてデタラメだと説明する。
マニー一味は男たちを襲撃。ネッドは撃てず、マニーが1人を射殺する。
ネッドは家に帰る事にするが、保安官は彼を捕らえ、マニーらの事を尋問。
もう1人のいる牧場を襲撃。人殺しが初めてのキッドは2度としないと誓う。
マニーはネッドが尋問で死に、さらし者にされたと聞き、怒りで町へ向かう。
彼は保安官ら5人を射殺。逆らう者は皆殺しだと叫ぶ。
その後、マニー一家は西海岸で成功したとの噂である。

 と言うわけで、イーストウッドがアカデミー章を受賞した作品。
伝説の男が、実はデタラメで、
凶悪な人殺しと言われた男が、実は優しい男だったと言う、
彼を出世させた西部劇を否定しているような作品。発想は面白い。
セルジオ・レオーネとドン・シーゲルに捧げられている。

TV放送 94/10/20  BS05  14:45-17:00
 

ユニバーサル・ソルジャー(92)

 69年ベトナム。暴れ出したスコット軍曹(ドルフ・ラングレン)と
小隊のリュック(ジャン・クロード・バン・ダム)は同士討ちで死ぬ。
現在。軍はダムでのテロ制圧のため、ユニバーサル・ソルジャーを出動させる。
人質にけが人なく、犯人を全員射殺。マスコミを驚かせる。
キャスターのベロニカは、施設に潜入するが、発見され捕まる。
13号スコットは、カメラマンを射殺。
記憶が甦った44号リュックは、ベロニカを連れて逃走する。
44号は怪力に不死身でベロニカを驚かせる。彼女は殺人犯として手配される。
スタンドにおびき出し、罠を仕掛けて数体を火だるまに。そのスキに書類を盗み出す。
ペリー大佐は追跡を中止するが、44号は大佐を射殺して追跡を続行。
書類からクレガー博士の名を突き止め、彼が死体蘇生に成功した事を知る。
2人は警察に捕まり、護送されるが、13号はトラックで襲撃。
44号は護送車を激突させ、トラックごと崖から落とす事に成功。
44号は故郷へ戻り、両親と再会。13号が現れるが、対決の末、倒す。

 と言うわけで、ターミネーターとロボコップを合わせたような設定。
いろいろ維持に必要な処置があるようだが、あのまま44号が幸せに暮らせるのか。
政府が葬らないのか。いろいろこの後が気になるところだ。

TV放送 93/12/05  BS05  20:00-22:00
 

ユニバーサル・ソルジャー ザ・リターン(99年米)

 国防費が削られ、ユニバーサルソルジャー計画は中止に。
旧型で人間に戻ったリュック(ジャン・クロード・バン・ダム)は
研究所で新型の開発に参加。SETHというコンピュータが制御している。
だがSETHは反乱を起こし、施設を封鎖し、研究者も殺される。
8時間以内にコード入力しなければ記憶が消えてしまうのだが、
SETHは解読する気だ。化学兵器を握られ、むやみに攻撃できない。
一方、リュックの娘ヒラリーが事故で負傷。手術が必要となる。
SETHは自ら小型化し、クビになった研究者を操って肉体を得る。
研究所の爆破が決まり、リュックらが戻らない場合も決行される。
SETHはついにコードを解読するが、対決の末超低温室で粉々にする。
ソルジャーが大挙して迫るが、リュックが脱出。研究所を爆発する。

 と言うわけで、もともとB級アクションスターが組んだ作品の続編で
今回はドルフ・ラングレンは不在。
ビデオ版でバッタ物の続編もあったが、これは本物の続編。
とは言え、本物と言っても、そんな権威を感じさせる出来ではない。
バンダムがただの人間になっては、なんだか新型が出てきても空々しいし
新型と旧型のはっきりした違いもない。「ユニソル」なんて略称もイヤだ。
反乱したコンピュータも面白いのだが、敵が分散してかえってマイナス。

TV放送 2001/07/21 BS05 1325-1450
 

ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション(2009年米)

リュック 初代ユニソル(ジャン・クロード・バン・ダム)
サンドラ博士 リュックの社会復帰を支援
ポーター博士 政府側の科学者
コリン博士 一味の科学者
アンドリュー 初代ユニソル(ドルフ・ラングレン)

 テロ組織がチェルノブイリ原発を占拠。政治犯の解放等を求める。
一味には次世代のユニバーサルソルジャーNGUを盗み出したコリン博士がいるのだ。
NGUは強力で歯が立たず、
社会復帰を試みていた初代ユニソルのリュックが呼び出される。
一方コリン博士は、一味のリーダーと対立し、
初代ユニソルのアンドリューを復活させる。
リーダーを始末するが、アンドリューは暴走し、コリン博士も殺される。
リュックがアジトを襲撃。アンドリュー、そしてNGUを倒した後、姿を消す。
人質は救出されるが、一味のアジトには大量のNGUが待機するのだった。

 と言うわけで、死んだ兵士を蘇生し、無敵の兵士を作ると言うSFシリーズの1作。
1作目は、バンダム対ドルフと言うのが売りで、
考えてみれば、エクスペンダブルズ的発想がここにあった。
かの作品で、バンダムがドルフを倒し、バンダムだけ出てくる続編があったが、
本作で再びドルフが登場すると言う訳。(細かい所は忘れたけどね)
新型ユニソルを率いる一味が原発を制圧。
全く歯が立たず、最後の切り札として、なぜか初代ユニソルことバンダムを投入。
バンダムは、人間に戻る教育中に引き戻された形だ。
一方、一味にも仲間割れがあり、新型に対抗するため、ドルフを投入。
三つ巴となる訳だが、そこまでが坦々とした感じで退屈。
三つ巴と言っても、新型対ドルフの対決はなく、バンダムが順番に倒すだけ。
と言うか、対ドルフはクライマックスではない上、
ドルフの出演シーンは少なく友情出演的だ。
新型対旧型と言うのは、この手の話の定石だが、
新型の方が圧倒的に強いと言う描写もない。
全体的にちょっと退屈だけど、もう1作作られたらしい。

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ユニバーサル・ソルジャー 殺戮の黙示録(2012年米)

ジョン 妻子を殺された男(エクスペンダブルズでバンダムの部下)
ファンタジア ストリッパー
リュック・デブロー ユニソルのリーダー(ジャン・クロード・バン・ダム)
アンドリュー・スコット ユニソル(ドルフ・ラングレン)
ゴーマン FBI

 ジョンは何者かに襲われ、妻子を殺される。
彼自身も9か月昏睡だったが目覚め、
FBIから犯人が逃走した兵士リュックだと知らされる。
ストリップバーに呼び出されるが襲撃を受け、ストリッパーのファンタジアと逃走。
実はユニソルが結集し、かつての支配者に復讐しようとしていた。
そのリーダーがリュックなのだ。
ファンタジアに連れられた隠れ家で、見せられたビデオでは、
ジョンが他の連中を襲撃していた。
さらに、もう1人のジョンが現れ、彼らもまたユニソルなのだと聞かされる。
リュックに会えと言い、ファンタジアを殺そうとした為、ジョンが倒す。
森のアジトに乗り込んだジョンは、妻子を殺されたのも作られた記憶だと教えられる。
記憶を消すと言うリュックや部下アンドリューと戦い、彼らを倒す。
ジョンは、復讐心を持つように記憶を埋め込まれたと知らされるが、
家族の記憶と共に生きる事を誓うのだった。

 と言うわけで、バンダムとドルフ共演のシリーズ4作目?
連続性が微妙で、本当にシリーズと言えるかは怪しい。
今回の主役は、バンダムでもドルフでもない第3の人物。
エクスペンダブルズでバンダムの右腕だった人らしい。
バンダムらはユニソルによる反乱を計画。
ドルフはバンダムの手下に成り下がり、今回も同時には登場しない。
そんな中で、主人公の妻子が殺され、復讐心を燃やすが、
彼自身にも秘密があった。。と言う展開。
バンダムらは怪力だが、アジトで騒いでるだけで、さほど人々の脅威ではない感じ。
とはいえ、前作よりは話としてまとまってる。

TV放送 2014/01/14 スター 0100-0300
 

夢のチョコレート工場(1971年アメリカ)

 ワンカ氏(ジーン・ワイルダー)のチョコは世界の子供たちに大人気。
その工場には皆が関心があるが、誰も入った事がない。
ある時、5人だけが工場に招待される事になり、
チョコに入った金色のチケットを求め、世界中が大騒ぎに。
大量買い占めで獲得したベルーカ他、5人が決まる。
騒ぎが収まりチャーリー少年はチョコを買うが、5人目のチケットがニセ物と判明。
晴れてチャーリーもチケットを得て、祖父と共に招待される事になる。
入り口では事故の責任は負わないと契約書にサインさせられる。
中は不思議な設備だらけで、オーガスタがチョコを飲んで流されてしまう。
バイオレットは未完成のガムをかんで、体がふくらんでしまう。
チャーリーもジュースで浮いてしまうが、ゲップをして難を逃れる。
ベルーカは焼却炉に送られ、マイクは物体を送る装置で小さくされてしまう。
残ったのはチャーリーだけだが、ジュースを飲んだ事を責めるワンカ。
もらえるはずの一生分のチョコももらえないと知り、
祖父は新製品の飴をライバル会社に売ろうとするが、チャーリーはそれを止める。
実はライバル社社長の誘いもワンカのトリックで、彼はチャーリーを試していたのだ。
正直で優しい子を探していたと言うワンカは、チャーリーに工場を譲る事にする。

 と言うわけで、ジョニー・デップ版がヒットした作品の昔の映画版で、
主演はジーン・ワイルダー。
原作はロアルド・ダールで、童話作家として知られるそうだけど
「007は二度死ぬ」や「チキチキバンバン」の脚本を書いた人で
雰囲気はチキチキバンバン風。ただしもう少しダークな感じ。
一応主人公的にはハッピーエンドだし、まあお気楽な話と言う事か。

TV放送 2006/03/09 730CH 0000-0200