アウト・オブ・タイム(2004年)

 元軍人ディーン(ウエズリー・スナイプス)は戦争の後遺症に苦しんでいた。
恋人である警官エイミーと待ち合わせをするが、
謎の一味に人違いされ、何かの注射をされ、捕らわれてしまう。
エイミーは、事件にはCIAが開発した
暗示にかかりやすくなり、8時間後に死ぬと言う薬物が関係していると突き止める。
元局員のサリバンが持ち出し、転売しようとしているのだ。
そこでサリバンの病院へ。捕らわれていたディーンは、
薬の影響で戦場にいると錯覚し、大暴れして退散。
一味は警戒して取引を停止するが、密売が可能だと思わせれば
解毒剤も合わせて空港に運ばれるはずだ。
そこでディーンは、舞い戻った患者のフリをし、一味は密輸再開を決める。
エイミーもかけつけ、サリバンを追いつめるが幻覚でフラフラのディーン。
エイミーはサリバンに薬を注射。
あわてて解毒剤を取り出した彼を射殺し、ディーンに注射する。

 と言うわけで、ウエズリーはちょっともの悲しいスナイパーとか似合う感じだが
今回は影のある元軍人役。人違いで薬を打たれ、一味に捕らわれたりするのだが、
戦場にいると錯覚して大暴れし、一味も思わぬ反撃に手を焼くと言う展開。
面白そうな設定なのだが、何かウエズリーの描写が痛々しい感じで痛快感に欠ける。
結局回復してしまうあたりに、アメリカ映画の甘さを感じるし。

TV放送 2005/12/24 BS05 2200-2340
 

アウトサイダー(1983年米)

ポニーボーイ・カーティス (C・トーマス・ハウエル)
ジョニー ポニーの友人(ラルフ・マッチオ)
ダラス ポニーの友人(マット・ディロン)

ソーダポップ・カーティ ポニーの次兄(ロブ・ロウ)
ダリー・カーティス ポニーの長兄(パトリック・スウェッジ)

スティーブ グリーサー(トム・クルーズ)
ツー・ビット グリーサー(エミリオ・エステベス)
チェリー ボブの彼女(ダイアン・レイン)
ボブ ソッシュ(レイフ・ギャレット)

 グリーサーと言うグループは、金持ちグループのソッシュと衝突していた。
 ポニーは帰りが遅くなった為に兄ダリーに怒られ、友人ジョニーと逃げ出す。
だがソッシュに絡まれ、
気が付くとジョニーが、ソッシュのリーダーであるボブを殺してしまっていた。
 ポニーらは、友人ダラスの指示で、
廃屋の教会に隠れて、ほとぼりがさめるのを待つ事に。
 何日か経って、ダラスは2人を連れ出すが、その間に教会が火事になってしまう。
遊んでいた子供たちが取り残されたと知り、ポニーは火の中へ飛び込む。
ダラスらも続き、彼らは英雄と報じられる。
だが、火に包まれたジョニーは入院となり、回復しても逮捕されると言う。
 グリーサーとソッシュが衝突し、ついに決闘に。
大乱闘の末、グリーサーが勝利する。
ポニーは勝利を報告するが、ジョニーはケンカは良くないと言う。
そして、輝きを失うなと言って、死んでしまう。
 ジョニーの死にショックを受けたダラスは、強盗事件を起こして警官に射殺される。
 裁判でポニーは無罪に。
兄弟はすれ違っていたが、お互いがいなければダラスの様になると、仲直りする。
ポニーは、ジョニーが遺した手紙を見付ける。
そこには、子供たちを助けた事は正しいと書かれていた。
子供の頃はすべてが新鮮で、いい事がいっぱいあると。

 と言う訳で、ちょっとはやったヤングアダルトと言う若者連中の物語。
主人公はC・トーマス・ハウエルで、彼が所属するグループが金持ちグループと衝突。
そのおかげで周辺の何人かが死に、主人公がちょっぴり成長すると言う訳。
そんな話はウエストサイド物語でもあったから、
何を今さら(30年前だけど)と言う印象。
ハウエルと親しいのが、ラルフ・マッチオとマット・ディロン。
ハウエルの兄がパトリック・スウェッジとロブ・ロウ。
敵チームと親しい女にダイアン・レイン。
あと、トム・クルーズとエミリオ・エステベスも出てる事は出てると言う布陣。
今と扱いが違う点が面白い。

TV放送 2016/05/07 WOWOW 1600-1754
 

アウト・フォー・ジャスティス(91)

 刑事ジーノ(スティーブン・セーガル)は、相棒ルポを殺される。
殺したのはマフィアのリッチー。だが、組織も評判を落とすと彼を処分しようと狙う。
ジーノは、リッチーの弟ビニーや妹パッツィを追及するが、足どりはつかめない。
ルポがフランキーの女ロクサーヌと浮気していた事が判明。
嫉妬した妻ローリーは写真をリッチーに送り、怒ったリッチーは彼らを殺したのだ。
ジーノはリッチーのいる娼館へ踏み込み、格闘の末、リッチーを倒す。

 と言うわけで、セーガルが妙に強すぎる1作。話の方はけっこう幼稚。
リッチー、組織のフランキーが幼なじみという描写があるが、どうと言う事はなく、
妻ビッキーと離婚寸前だったが、事件が終わると仲直りする。
ジーノの上司ドンジガーは、「F/X」の組織のボス役の人。

TV放送 94/05/22 10CH 21:03-22:54
 

アウトブレイク(95)

監督 ウォルフガング・ペーターゼン

 サム(ダスティン・ホフマン)ら病原体研究班は、死亡率100%の伝染病を調査。
村の全滅で感染は避けたと思われたが、猿に感染して米国に侵入する。
検疫所職員とカップルが死に、次々発病。町を封鎖。空気感染する新種も発生。
生物兵器への利用を企む少将(ドナルド・サザーランド)らは、発覚を恐れ、
町の一掃計画を推進。サムらは宿主である猿が抗体を持つと推理。猿を捕獲。
少将の妨害を切り抜け、血清を開発。患者は回復する。

 と言うわけで、エボラ熱をモデルにした病原菌の話。
病原体の抗体を追うプロセスは面白いが、少将の妨害はややおまけ。
サムの元妻ロビーに、レネ・ルッソ。上官フォード准将にモーガン・フリーマン。

VHS
 

アウトランド(81)

監督 ピーター・ハイアムズ

 保安官オニール(ショーン・コネリー)は、木星3番目の月イオに赴任。
ここでは採掘が行われるが、妻子は生活に耐えられず出ていく。
不審な死が相次ぎ、自殺で片付けられる事を怪しむ。
娯楽室でセーガン(スティーブン・バーコフ)が暴れるが、保安員に射殺される。
女医のラザラスの協力で、死体の血液を調査。合成麻薬が検出される。
筋肉作業に向くが、数カ月で分裂症を起こすものだ。
支配人シェパード(ピーター・ボイル)は深入りするなと警告。
保安官のモントーンや、麻薬所持で逮捕したスポタが殺される。
オニールは捜査をやめず、シェパードは殺し屋を依頼。
協力者が得られないまま、シャトルが到着する。
オニールは3人の殺し屋を、次々倒し、妻子と共に帰還する事を決意する。

 と言うわけで、「真昼の決闘」SF版と言う作品。
展開的にはそうだが、通路を破壊したり、機密服を破ったりで、
気圧差で破裂して死ぬのが、最初から最後まで繰り返し起こる。
あんなに起こるなら、それを考慮した施設にすべきだが。
音楽はジェリー・ゴールドスミス。

TV放送 94/06/25 06CH 00:55-03:02
 

アウトレイジ・ギャング(2013年米)

アクセル 護衛(ドルフ・ラングレン)
セルジオ 組織のボス
クイン セルジオの息子(ビリー・ゼイン)
カート クインの弟。FBIに転身
ヘイデン セルジオの取引相手(ロバート・ダビー)
キャンベル ヘイデンの甥(ヴィニー・ジョーンズ)
ローリン クインの妹
ボリス 取引相手

 アクセルは、組織のボス、セルジオの息子カートの護衛をしていた。
組織の取引相手ヘイデンは、甥キャンベルを組織で働かせようとするが、
アクセルは危険視する。
 セルジオのもう1人の息子クインはニセ札やIDをさばく仕事をするが、
裏切られて逮捕されてしまう。
 そんな中、セルジオが襲撃を受けて殺される。
追われる身となったアクセルは、決着をつけたいと考える。
一連の騒動は、キャンベルの仕業に違いなく、
FBIに転身したカートと共に彼らを追う事に。
 釈放されたクインもまた、アクセルと組んでキャンベルを追跡。
キャンベルが麻薬や売春にも手を出したと突き止める。
 一方でニセ札やIDが盗まれ、キャンベルはヘイデンを疑うように。
アクセルはキャンベルを襲撃して金を奪おうとする。
撃ち合いの末、キャンベルを始末するが、自身もクインにやられる。
 クインと妹ローリンは実は恋仲で、ニセ札やIDを盗んだのは彼女だった。
さらにクインが逮捕された事で父殺しのアリバイを作ったのだ。
だが、2人は狙撃されて殺される。
撃ったのは、防弾チョッキで難を逃れたアクセルだった。
 一件落着し、カートは今後も協力を求めるが、
アクセルは依頼人を選ぶつもりだと言うのだった。

 と言う訳で、ドルフ・ラングレンのギャングもの。近年珍しい本物の主演作です。
ドルフはギャングボスの護衛だったが、このボスが殺され、振り回される。
ボスの仕事仲間やら息子やらの陰謀が入り乱れると言う訳。
ボスの息子がビリー・ゼイン、仕事仲間がロバート・ダビー
その息子がヴィニー・ジョーンズと言う布陣。
ちょっとマイナーなエクスペンダブルズと言う感じだけど、
時間が前後したり、だましだまされたりするので、
見ていてなかなか状況がつかめず、雰囲気だけという感じかも。

TV放送 2014/08/15 WOWOW 2100-2225
 

アウトロー(76)

監督 クリント・イーストウッド

 農夫ジョジー(クリント・イーストウッド)は略奪者赤足に妻子を殺される。
赤足テリルが北軍にいると聞き、ジョジーは南軍に参加。敗色が濃く、降伏する事に。
だが、フレッチャー(ジョン・バーノン)の裏切りで、仲間は全滅させられる。
ジョジーだけが降伏を拒否して逃亡。北軍はフレッチャーに追跡を命令。
賞金稼ぎに狙われながら、元酋長のローンやナバホ族の娘を仲間に。
コマンチ族相手の商人に襲われたローラ(ソンドラ・ロック)と祖母を助ける。
一行は、戦死したローラの父の牧場で生活する事に。
現れた赤足らを撃退。フレッチャーもジョジーは死んだとして見逃す。

 と言うわけで、南北戦争をからめたり、インディアンと仲良かったり異色な感じ。
簡単に襲撃された農夫が、実は凄腕のガンマンと言う設定が気になる。
フレッチャーは結局何もせぬまま。音楽はジェリー・フィールディング。

TV放送 94/05/14 06CH 00:55-03:36
 

青い珊瑚礁(80)

 シスコへの船で火災が発生。いとこのエメライン、リチャードは船員バトンと脱出。
濃霧のため、他のボートとはぐれ、漂流の末、島へたどりつく。
バトンは生活の知恵を教え、島の反対に行くなと警告。ある日彼は泥酔して溺れ死ぬ。
2人は別の浜へ行き成長。だが、体の変化に戸惑う。
リチャード(クリストファー・アトキンズ)は、知らない事ばかりと混乱。
エメライン(ブルック・シールズ)は、島の反対に神殿らしきものを発見。
リチャードはエメラインに触りたがり、彼女に避けられる。
すれ違いが続き、2人は別々に生活。エメラインが魚の毒で倒れる。
気づいたリチャードが必死に看病。回復し、愛し合う。やがて、妊娠、出産。
神殿の部族は、いけにえを殺す野蛮な連中とわかる。
かつていた浜へ行くが、ボンヤリしている間にボートが流され、オールも失う。
絶望の末、2人は食べると目が覚めないと言う眠りの実を食べる。
やがて、彼らのボートを、叔父の船が救助する。

 というわけで、自然の中で愛し合うと言うある種理想的な展開。
でも、あまりにたわいない話で、みていて退屈かも。蛮族との関わりはまったくない。
ブルックのヌードは、吹き替えらしく、わざとらしくて、いっそない方がマシ。
音楽はバジル・ポールドゥリス。

TV放送 92/07/18 BS11 10:00-11:46
 

ブルーラグーン(91)

 1897年南太平洋。15年前2人の少年少女が島へ漂着。
出産するが、再び漂流。船に拾われ、2人は死んでいたが、子供は無事だった。
船にコレラが広まり、子連れの未亡人サラと船員ケニーは、拾った子と共にボートへ。
ケニーは子供を殺せと言うため、サラは彼を殺害。島へ漂着する。
そこには拾った子リチャードの両親の家があった。
サラは彼と娘リリーを教育。いろいろなルールや、性教育なども教える。
やがて、彼女は肺炎で死ぬ。2人は成長。体に変化があり、お互いを避けるように。
リチャードは部族を見に行き、心配したリリーはもうケンカしないと約束。
そして、結婚する事に。やがて、水の補給のため、貿易号が訪れる。
船長ヒリアードらは、未開だが教養のある彼らに驚く。
船長の娘シルビアは、リチャードを誘惑し、リリーは嫉妬を覚える。
だが、彼の心はリリーを捨てる事はできなかった。
船員がリリーの真珠を狙い、リチャードと格闘に。船員はサメに襲われ死ぬ。
生まれる子供を、邪悪や銃のある文明社会で育てたくはなく、2人は島にとどまる。

 と言うわけで、「青い珊瑚礁」の続編と言いながら、ほとんど焼き直し。
割と早く文明社会の使者を迎えるあたりが、違うが。
今回の女の子は胸もきちんと見せる。今度はハッピーエンドでよかった。
音楽は、前作と同じバジル・ポールドゥリス。

TV放送 93/03/02 BS05 20:00-22:00
 

青い鳥(76)

 チルチルとミチル(パッツィ・ケンジット)の兄妹は、
母そっくりの光の精(エリザベス・テーラー)に言われ幸せになれる青い鳥を探す。
だが、青い鳥を見つけられれば支配されると言う猫のチレッタは、それを邪魔する。
祖父母の家で鳥を見つけ、持ち帰るが黒くなっていたので返す。
マダム(ジェーン・フォンダ)のいる夜の城へ。最も恐ろしいと言う扉を開けると
そこには青い鳥がいっぱいいたが、陽を浴びると死んでしまう。
彼らはこの世の贅沢が集まったサーカスのような場所へ。
皆が遊び呆けるが、我に返る。木の精は人間にひどい仕打ちを受けたと追い回す。
未来へ行き、まだ生まれていない弟にも会う。鳥は逃げたり色が変わったり。
元へ戻る時間が来て、精たちは姿を消す。光の精も。
だがねいつも近くにいると言われる。すごい冒険をしたと感じる。
気がつくと飼っている鳩が青い色に。鳥は飛んでいくが、また捕まると思う。

 と言うわけで、有名な童話の映画化。初の米ソとしても知られ、
後のセクシー女優パッツィ・ケンジットが子役で出ているのも記憶に残る。
幸せの青い鳥を探す道中の話は、いまいち物語がわかりづらいが
自分の家にいたという結末は、「オズの魔法使い」と似てる。
母も光の精もエリザベス・テーラー。ぜいたくの精がエバ・ガードナー。

TV放送 2000/08/24 BS11 2100-2240
 

青いドレスの女(96)

 48年ロス。失業中のイージー(デンゼル・ワシントン)は、
オルブライト氏に仕事を依頼される。市長候補カーター氏が、
ダフネと言う女性を探していると言うのだ。
知人コレッタの情報で、ダフネがフランクと言うギャングと同棲していると知る。
だが、コレッタが殺され、情報を知っていると言うカーターの対抗馬テレルも、
ダフネを探しているらしい。
そうこうする内、ダフネ(ジェニファー・ビールス)本人から連絡があり彼女に会う。
ダフネはマッギーという男に会いたいと言い出し、彼の所へ行くとその死体が。
ダフネは逃げ出し、オルブライト一味はダフネの居場所を教えろと脅してくる。
意を決したイージーは、カーターの所へ乗り込むが、
カーターはオルブライトを知らず、実は一味がテレルの手の者と気づく。
テレルが子供を慰み者にしていた証拠写真を、フランクは入手し脅迫しようとしたが、
奪われてフランクがマッギーを殺害したと推理。コレッタも殺したに違いない。
だが現れたダフネは、フランクは彼女の兄で、揺すっていたのはコレッタの方と言う。
オルブライト一味はダフネを捕らえ、写真を渡せと要求するが、撃ち合いの末倒す。
ダフネは混血である事でテリルに脅され、
写真を利用してカーターと結婚する気だったが、カーターは選挙を選び彼女と別れる。

 と言うわけで、一昔前のハードボイルドな探偵ものを期待して見たが
脅したの、脅されたのと言う話がややこしくて、
デンゼル・ワシントンが事件を推理したと言う印象も弱く、
何か、最後にジェニファー・ビールスが、哀れな女と言う雰囲気でいるのも
いまいちピンとこない。

TV放送 2000/10/17 BS05 2100-2245
 

赤い河(48)

監督 ハワード・ホークス

 1851年。トム(ジョン・ウェイン)らは新天地を求めて移動。
コマンチの襲撃で生き延びた少年マットを拾い、牧場を作る。
15年後。南北戦争で不景気になり、1万頭の牛を売るため移動する事に。
マット(モンゴメリー・クリフト)らも同行。鉄道を経由しようとする意見に対し
トムは危険なミズーリ行きを主張。横暴なやり方にトムへの不満が高まる。
逃げ出した者を処刑しようとするが、マットは彼を止めて置き去りにし
新たなリーダーとして鉄道へ向かう事にする。トムは仲間を作って追跡。
マットらはコマンチの襲撃を受ける一団を助け、一団のアビリーンと恋仲に。
町へ到着し、牛を売るが、そこへトムらがかけつけ格闘に。
アビリーンが憎しみ合ってないはずと言うと、2人は和解。トムは牧場を譲る。

 と言うわけで、いわゆる撃ち合いの多い西部劇よりは
移動しつつ、リーダーとその下の確執みたいな展開でむしろ軍隊ものぽい。
もう少し派手な展開があった方が、面白いような気もするが。

TV放送 1999/11/20 BS11 1930-2145
 

赤いベレー(53)

監督 テレンス・ヤング

 1940年。イギリス空挺師団。
カナダ(アラン・ラッド)は訓練で教官の軍曹を倒し、2人は反目する。
だが、パラシュート降下の訓練で軍曹は事故死する。
敵のレーダー部品を盗み出し、海軍の救援で逃走する作戦に成功。
レッドベレー隊が発足。カナダは将校への昇進を拒否。
米軍で事故で親友を失い、以来命令をしたくないのだ。
独軍に占拠された飛行場を奪い返す作戦。施設爆破。
脱出するが、途中で敵の部隊と戦闘になる。
部隊は地雷原に立ち往生。敵の装甲車もかけつける。
カナダは敵のバズーカ砲で地雷を爆破し、脱出路を作る。
本隊が到着し、彼は将校になる事を決意する。

 というわけで、製作アルバート・ブロッコリ、
監督テレンス・ヤングと言う007コンビ。
アラン・ラッドが下っ端のクセに威張っていて、妙に落ちついていたのが気になる。
激しい部隊だったとのナレーションがあるが、
特に激しいしごきもなく、戦死者もそれほどでないのに、あれで激しいのだろうか。

TV放送 92/02/26 12CH 14:00-15:30
 

赤毛のアン(86)

 孤児のアンは空想癖のために、孤児院を転々。
男の子がほしいマシュー(リチャード・フォンズワース)とマリラの兄妹の家へ。
手違いだが、2人は彼女を気に入り、結局置く事にする。
アンはイタズラされたギルバートを避けるが、ギルバートは彼女に惹かれていた。
親友ダイアナに誤って酒を飲ませ、母親に交際を禁じられるが、
ダイアナの妹が急病になった際、アンの看病で回復。2人の仲は回復する。
アンとギルバートは優秀な成績でクイーン学院へ進学。2人の仲も改善される。
アンは下宿するが、マシューが倒れて死に、
農園を売らないために、町へ戻って教師をする事を決意する。

 と言うわけで、有名な物語のTVシリーズを映画にしたもの。
原作は小さなトラブルの連続だが、映画なのでそれを続けざまに展開。
物語としては派手な展開はないが、それなりに楽しめる。マリラに味がある。

TV放送 96/12/31 BS05 07:14-11:00
 

続赤毛のアン アンの青春(88)

 教師になったアンは投稿で作家を狙うがなかなか採用されない。
ダイアナが無断で改作し、広告小説として投稿。入賞し、町中の話題になる。
医学校に進んだギルバートはアンに求婚するが、友達でいたいと拒否。
ダイアナが結婚し、友人を失った気がした彼女は、町を去り女子校の教師に。
この町はプリングル一族が牛耳り、一族の娘はやりたい放題。
エメラインだけはアンを慕うが、父モーガンは出資を中止。
芝居で資金を得ようとし、主役ジェンが妨害するが、エメラインを主役にして成功。
アンは教師として評価されるが、モーガンに求婚され、故郷に戻る事を決意。
ギルバートは婚約したが病気で倒れる。アンは故郷を小説にして出版。
回復したギルバートとの愛に気づく。

 と言うわけで、原作はかなり長いシリーズなので、この続編でも完結ではないはず。
前作の少女時代に比べると、教師になってやや人格者になって面白味に欠ける。

TV放送 97/01/01 BS05 10:00-13:00
 

赤毛のアン アンの結婚(2000年カナダ)

アン・シャーリー 作家志望
ギルバート アンの夫。外科医
ダイアナ アンの友人
フレッド ダイアナの夫

ジャック・ギャリソン 有名作家
ウィンフィールド氏 出版社社長
コレット ジャックの恋人
ドミニク ジャックとコレットの息子
キーガン 新聞社の上司
モード 新聞社の同僚

 故郷グリーンゲーブルズに戻ったアンは、ギルバートと婚約。
医師である彼についてNYへ。
出版社社長はアンの才能を評価しつつも女流作家は認めず、編集者として採用される。
人気作家ジャックに気に入られたアンは、彼に共作を持ちかけられる。
だが、社長はジャック名義での出版を決め、
世間知らずだと気付いたアンは、ギルバートと共に故郷へ戻り、結婚する。
戦争が激しくなり、ダイアナの夫フレッドも出兵。
ギルバートは出兵しない考えだったが、周囲の批判的な声に押され出兵する。
アンは彼の帰りを待つが、やがて所在が不明に。
居ても立ってもいられなくなったアンは、赤十字として前線のあるフランスへ。
途中でジャックと再会し、彼の恋人コレットと赤ん坊ドミニクを託される。
そのコレットも攻撃で死に、アンがドミニクを連れていく事となる。

 負傷兵の世話をするアンは、その中にフレッドを発見。
片腕を切断したフレッドは帰国する事となる。
ジャックと再会したアンは、彼に頼まれ、ロンドンの新聞社勤務に。
だが、同僚モードは、上司キーガンが敵のスパイで、
記事に紛れて暗号を掲載していると指摘。
やがてジャックから、
子供を連れてくればギルバートに会わせると言う連絡を受け、向かう事に。
だが、それがキーガンの罠だと気付き退散。
ジャックの屋敷へ行き、彼の伯母にドミニクを託す。
ジャックから、ギルバートがドイツにいるとの情報を得て乗り込む事に。
知り合った慰問の女優たちと舞台に上がるが、そこにいたギルバートと再会する。
再会したジャックはアンへの恋心を告白するが、アンは夫ある身とあしらう。
ジャックの手配で国外に脱出するが、途中ジャックはキーガン一味に撃たれて死ぬ。
ドミニクを託されたアンだが、彼を見つけられないまま終戦を向かえ帰国する。
 1年後。書類を整えたアンは、ようやくドミニクを息子として迎える。
ダイアナらに家を譲り、ギルバートが診療所を開く事に。
アンは、古い礎に築いた新しい生活を始めると言う。
グリーンゲーブルズが自分の一部だと気付いたのだ。

 と言う訳で、赤毛のアンシリーズの第3弾。
アンはギルバートと結婚し、作家として売り出そうとするが、男社会でうまくいかず。
やがて戦争でギルバートは戦地へ行き、
音信不通になった夫を探すため、アンは前線へ向かうと言う訳。
女優さんは同じだけど、2作目から12年が経過してて違和感あるかなと思ったが
作家を目指すあたりまでの雰囲気は悪くない。
ところが後半は、戦場でスパイとかが絡む冒険談で、ちょっと調子狂います。

TV放送 2012/01/23 Lala 1030-1203(前編)
TV放送 2012/01/24 Lala 1030-1207(後編)
 

赤毛のアン 新たな始まり(2008年カナダ)

アン・シャーリー 劇作家(バーバラ・ハーシー)
ルイーザ・トマス夫人 母の友人
大奥様 ルイーザの義母(シャーリー・マクレーン)
ヴィオレッタ ルイーザの長女
ヘプジバ 大奥様の家政婦
ウォルター アンの実父

 45年。舞台作家になったアンは、新作に苦戦していた。
夫ギルバートはフランスで戦死し、息子ドミニクは戦地で行方不明となっていた。
生家を訪ねたアンは、実父ウォルターがマリラに手紙を送っていたと知る。
彼は事業に成功したと書かれていたが、マリラはアンに知らせなかったのだ。
 アンが幼い頃、父ウォルターは馬車の事故で母パーサを死なせる。
アンは人殺しの娘と言われ、孤児院で虐待を受ける。
母の友人ルイーザは夫が失踪し、子供たちと夜逃げする事に。アンも同行する。
彼らはルイーザの義母である大奥様の屋敷へ。
アンは屋敷に入る事を許されず、馬小屋で寝泊まりする。
家庭教師が鍵を盗むのを目撃するが、大奥様は信じず追い出されて製材所で働く事に。
水路が壊れ、負傷した男が父だと気付くが、彼は翌日姿を消す。
やがて家庭教師のウソがばれてクビに。アンは屋敷に戻される。
その後アンは、家庭教師らが大奥様による経営の悪化を案ずる労働者だと知る。
大奥様は彼らの言葉に耳を傾けない一方で、アンについては評価し始めていた。
 アンは幼い頃の自分の体験を劇にする。
一方で、手紙を出した父から返事がない事を気にしていた。

 経営の不安を払拭する為、大奥様は多くの客を集めてパーティをする。
だが、そこにアンの父ウォルターが現れ、一同を驚かせる。
彼は労働者のリーダー的存在だったのだ。
大奥様はアンに労働者の集会場へ案内させるが、そこにはルイーザもいた。
彼女が労働者に賛同していたと知り、大奥様はルイーザと子供たちを追い出す。
失望した大奥様は、工場に火をつけて運命を共にし、町は衰退していった。
 アンは父ウォルターが数日前に他界したと知る。
彼はルイーザと結婚し、新たに子供も産まれたと言う。
アンはまだ見ぬ弟を探し、ルイーザの長女を訪ねるが、対面はかなわず。
ドミニクが帰還し、婚約者を紹介される。
さらにアンの弟だと言うアンドリューも訪ねてくる。
新婚旅行へ行くドミニクを送り出したアンは、
人生には良い事も悪い事もあるが、自分はすべてを書こうと誓うのだった。
人に愛されるためには、まず愛する事だと。

 と言う訳で、赤毛のアンシリーズの第4弾。
3弾からさらに8年が経過して役者も変わり、ギルバートとかも出てこない。
アン役が変わった違和感は大きいが、
子供の頃の回想シーンが多くて、こちらは大人版ほどの違和感はない。
幼いアンの母は事故で死に、父は姿を消してしまう。
やむなく母の友人だった女性と共に、彼女の義母の屋敷で暮らす事に。
そこで大人たちの思惑に翻弄されたりして、数奇な運命を体験する。
回想と言う形で1作目の焼き直しをするのかと思ったがそうはならず、
最近よくあるリブート版みたいな感じ。
原作読んでた訳ではないんだけど、これって違うよねと言う印象は強い。

TV放送 2012/01/30 Lala 1030-1205(前編)
TV放送 2012/01/31 Lala 1030-1122(後編)
 

アガサ 愛の失踪事件(79)

 26年、推理作家アガサ・クリスティは11日間失踪したが、真相は不明のままだ。
アガサ(バネッサ・レッドグレーブ)は、夫アーチー(ティモシー・ダルトン)から
秘書ニールとの結婚のため、離婚を要求され、それを拒否し別居状態に。
ニールが温泉療養に行くと知り、アガサは突如旅行と称して失踪。
警察が捜査に当たるが、アーチーは事件を否定。自殺説やアーチー殺害説が飛び出す。
記者スタントン(ダスティン・ホフマン)は事件に関心を示す。
彼は、ニールを追って療養所にいると考え、アガサを発見。彼女に接近する。
アガサはニールの治療時間を変更し、電気治療機を細工。
ニールがスイッチを入れると、イスのアガサは感電し、呼吸停止する。
スタントンがかけつけ、息を吹き返す。夫の愛を取り戻すための行為だった。
アーチーは記憶喪失として発表。スタントンは事件の真相を闇に葬った。
2年後、アガサは離婚し、アーチーはニールと結婚した。

 と言うわけで、クリスティの失踪事件に推理を入れた作品。
小説なみの謎ときを期待したがそれはなく、いささか拍子抜け。

TV放送 94/08/13 06CH 00:55-02:54
 

赤ずきん(2011年米)

ヴァレリー 娘(アマンダ・サイフリッド)
ピーター ヴァレリーの恋人
ヘンリー ヴァレリーの婚約者
ヴァレリーの母 (バージニア・マドセン)
セザール ヴァレリーの父
ヴァレリーの祖母 (ジュリー・クリスティ)
ソロモン神父 (ゲーリー・オールドマン)

 村に住むヴァレリーには母が決めた婚約者ヘンリーがいたが、
実際にはピーターと親密で、駆け落ちを考える。
そんな中、姉ルーシーが狼に殺される。
ルーシーはヘンリーに恋しており、ヴァレリーはそれ故の自殺ではと考える。
実はルーシーは母がヘンリーの父と浮気した際の子供で、兄妹になるのを避けたのだ。
村人は狼を退治して喜ぶが、
人狼の仕業と考えるソロモン神父は、本物は別にいると言う。
赤い月の時に人狼が生まれ、普段は人間の姿で村の中にいると言うのだ。
やがて人狼が現れ、追い詰められたヴァレリーは、相手の言葉がわかる事に気付く。
神父はヴァレリーを魔女だとして捕われるが、ピーターらが逃がそうとして騒ぎに。
人狼が現れ、神父は腕をかまれた為に、部下に殺される。
ヴァレリーは解放されるが、祖母が襲われる夢を見て、小屋にかけつける。
そこにいたのは、父セザールだった。人狼だった父は、正体を気付かれて祖母を殺害。
彼はその能力を娘たちに与えようとしたが、
ルーシーには言葉が通じず、妻の浮気に気付いて殺害したのだ。
ピーターがかけつけ、格闘に。ヴァレリーが神父の腕で突き刺して倒す。
ヴァレリーらは死体の腹に石を詰め、池に沈める。
だが、ピーターもかまれており、やがて狼になると知る。
このままでは君を傷つけてしまうとピーターは去るが、
ヴァレリーは待っていると約束する。
狼は二度と現れなくなるが、ヴァレリーは村を出て森で暮らす様に。
そこで狼と出会うのだった。

 と言う訳で、赤ずきんを今風にアレンジした作品。
以前見た、同じ趣向の白雪姫は、オリジナルとほぼ変わらなかったが、
本作は結構大胆にアレンジ。
知らずに見たら、中盤まで赤ずきんとは気がつかないかも。
アマンダ・サイフレッドの村で、人々が狼に襲われる事件が発生。
かけつけたゲーリー・オールドマン神父は人狼の仕業だとして、
普段は村人として暮らしていると言う。
ある時、村に現れた狼がアマンダと話した為に、魔女として捕われると言う訳。
赤ずきんを狼男ものにアレンジし、
それでいて、オリジナルの有名なエピソードはなぞってる構成。なかなか面白い。
ところでバージニア・マドセンがアマンダの母役で登場。話をこじらせる要因となる。

TV放送 2014/10/30 ムービープラス 1130-1309
 

赤ちゃん泥棒(1987年アメリカ)

 常習犯の通称ハイ(ニコラス・ケイジ)は何度も刑務所へ。
そのたびに女性警官エド(ホリー・ハンター)の世話になる事に。
出所後結婚し、町工場で安月給をもらうが、エドが不妊症と判明。
ハイの前科が問題になり養子ももらえず、ショックでエドは仕事を辞めてしまう。
そんな中、家具屋のオーナーのネイサンに5つ子が生まれたと知り、
エドに催促され、ハイは1人ジュニアを連れ去ってしまう。
だが、刑務所仲間ゲイル(ジョン・グッドマン)らが押しかけ、居座ってしまう。
工場の上司グレンに夫婦交換を求められ、殴り倒してしまう。
グレンは赤ん坊の正体に気づき奪おうとするが、それを聞いたゲイルに奪われる。
エドらは泥棒は親にふさわしくないと感じ、ジュニアを助けるため急行。
ゲイルらは銀行を襲撃。賞金稼ぎのレナードにジュニアを奪われ、
ハイが格闘の末レナードを倒す。エドらはジュニアを返すが、ネイサンに見つかる。
ネイサンは彼らが誘拐犯と気づくが、悪人でないと考え返す事に。
その後もジュニアの事は見守り続け、一方でハイとエドは孫たちの訪問を受けていた。
それが希望的観測か正夢かはわからないが、エドとこうなってもいいと感じた。

 と言うわけで、若きニコラス・ケイジらが主演していて
赤ちゃんほしさに他人の赤ちゃんを盗んでしまうが、
どんな悪いヤツも、赤ちゃんにひどい事はできないと言う感じ。
何やらすごく面白い展開を期待させたが、いまいちの所で終わる。
どんな人も、それほど悪くはないと言う事あたりを描きたかったのか。

TV放送 2004/05/10 BS05 1000-1150
 

赤ちゃんのおでかけ(94)

 大富豪コットウェル家の息子ビンクは、写真屋に扮した連中にまんまと誘拐される。
だが9ヶ月のビンクは目を離したスキに窓から外へ。バスやデパートへ次々移動。
気づいた一味は必死で追い回すが、道路を横断したりするので追跡も四苦八苦。
一方ビンクは強運にもまったく事故にもあわない。
警察は目撃報告から、絵本通りに行動していると気づき、退役軍人ホームで発見。
一味は金をあきらめるが、ビンクが隠れ家を覚えていて逮捕される。
ビンクは続いて中国旅行の本に関心を持ち出す。

 と言うわけで、赤ん坊が外を歩き回るのに、事故にあわない事だけをネタにした話。
赤ん坊が犯人の手を離れた事を、警察らが不思議がらない事はおかしい。
母にララ・フリン・ボイル。FBIにフレッド・ダルトン・トンプソン。

VHS
 

あきれたあきれた大作戦(79)

監督 アーサー・ヒラー

 歯科医シェリー(アラン・アーキン)は娘の結婚相手一家に会うが、
父ビンス(ピーター・フォーク)と言う男は奇妙な振る舞いで困惑させられる。
ビンスはシェリーの病院に現れ、金庫から何かを取り出してほしいと依頼される。
それを取り出すと何者かに追われるハメに。
ビンスは実はCIAで、中南米各国にインフレを起こすべく
紙幣の原板を盗み出した一味を捕らえようと、本物の原板を囮にしたのだと言う。
一味に会うためティファダ国へ。黒幕の将軍に原板を渡すが、始末されそうに。
間一髪大使館員らが突入し、助かった彼らは結婚式へかけつける。

 と言うわけで、クセのありそうな2人の俳優が共演したコメディだが
フォークの奇妙な行動が、たいして説明されておらず
途中に簡単に真相を明かしたら、後は謎解きもないと言うのも困りものだ。

TV放送 99/04/18 25CH 02:05-04:35
 

アクション・ジャクソン 大都会最前線(88)

 デトロイト。自動車業界の大物デラプレインに乱暴を働き、
降格されたジャクソン(カール・ウェザース)は、連続殺人事件を捜査。
自動車連盟のストリンガーや、労連のグランサムが殺害される。
情報屋トニー(ロバート・ダビー)は、デラプレインに反発して抹殺されたと言う。
デラプレインの妻パトリス(シャロン・ストーン)は秘密に気づいて射殺され、
ジャクソンが犯人として手配される。
デラプレインの情婦シドニーと接触。彼女の部屋にも爆弾が仕掛けられる。
労連のオルーニーを追及。パーティでホスを殺害する計画とわかる。
濡れ衣をジャクソンに押しつけ、シドニーも麻薬で処分する計画だ。
ジャクソンらはパーティへ急行。屋敷に車で突っ込み、対決の末射殺する。

 と言うわけで、ロッキー以外たいした作品のないウェザースが乱暴な刑事を演ずる。
ジャクソンが乱暴な奴と言うのを強調するが、それほどにも思えない。
音楽はハービー・ハンコックとマイケル・ケイメン。

TV放送 93/06/27 06CH 01:15-03:06
 

悪の法則(2013年米)

弁護士 (マイケル・ファスベンダー)
ローラ 弁護士の妻(ペネロペ・クルス)
ライナー 弁護士の仕事仲間(ハビエル・バルデム)
マルキナ ライナーの恋人(キャメロン・ディアス)
ウエストリー 弁護士の仕事仲間(ブラッド・ピット)
ルース 刑務所の女
運び屋 (ジョン・レザイクモ)

 弁護士はウエストリーに依頼され、麻薬を運ぶ仕事に関わる事に。
担当する女囚ルースの息子がスピード違反で逮捕された為、彼を保釈させる。
だが、彼は実は運び屋で、何者かに殺され、ブツが奪われてしまう。
組織は弁護士の関与を疑うに違いない。
危険だとウエストリーは退散し、
仲間のライナーも逃げようとするが、襲撃を受けて殺される。
弁護士は妻ローラとアイダホで落ち合う約束をするが、ローラも捕らわれてしまう。
実はライナーの恋人マルキナが、ブツを奪ったのだが、
それもまた別の連中に奪われてしまう。
ウエストリーはロンドンに逃れるが、
マルキナの手下にピアノ線で首を切られて殺され、口座の金を奪われる。
弁護士にはCDが届き、それがローラの死を意味すると悟った彼は絶望する。
大金をせしめたマルキナは、
ダイヤに変えて香港へ行くつもりだと仲間に語るのだった。

 と言う訳で、リドリー・スコット監督によるドラマ。
出演するのは、キャメロン・ディアス、ペネロペ・クルス、ブラッド・ピット、
マイケル・ファスべンダーと言うサスペンダーみたいな人、
ハビエル・バルデム(スカイフォールの悪役)と言う布陣。
これらが少しずつ絡んでると言う描写が淡々と続き、2時間ものの1時間が経過。
どうやら私の苦手な「始まらない映画」だと気付く。
ようやく、弁護士マイケル・ファスペンダーが、
麻薬を持ち逃げしたと組織に疑われる展開があるが、それさえも本筋とは言い難い。
悪い奴らの色んな生きざまを描いたと言う事らしく、
最後も1本のバシッとした結末はない。
どういう事だったかしらと、見直したくなるような話でもない。
印象に残ったのは、ブラピが痛そうだと言うあたり。
監督:リドリー・スコット

TV放送 2014/09/14 WOWOW 2200-2357
 

悪魔の義妹隠された素性(97)

 ダーシーは女医である母ドナが事故死し、父デレクはジョーンと再婚。
ジョーンも再婚で、娘メリンダ(ブリジット・ウイルソン)と仲良くなる。
だが、メリンダとジョーンは、デレクに薬を盛り殺害する。
ジョーンの前の夫も不自然な死を遂げ、ダーシーは金目当てと怪しむ。
だが、ジョーンがダーシーのゴルフクラブで殺害され、ダーシーが逮捕される。
保釈されたダーシーは、ジョーンがマーガレットと言う女性に送金していた事を知る。
マーガレットは、母ドナの死に関わった子供ブライアンの養母で、
実の母はメリンダだった。ドナを殺したのも彼女に違いない。
秘密がばれたと感じたメリンダは、ダーシーの恋人ビクターを始末に現れるが
それは警察の囮で、メリンダは逮捕される。

 と言うわけで、ブリジット・ウイルソンが魔性の女に扮すると言うから
Hな展開でもあるのかと思ったが、彼女は悪役のやな女で
ちょっとあてがはずれた感じだ。

TV放送 99/04/16 BS05 22:10-23:45
 

悪魔の虚像 ドッペルゲンガー(1970年英)

ペルハム氏 (ロジャー・ムーア)
イヴ ペルハムの妻
ジュリー 恋人と称する女性
ハリス 精神医

 ペルハム氏は車の事故を起こし入院するが、回復して職場へ。
同僚や友人に先週会ったと言われるが、記憶がない。
カジノではよく来ていると言われ、恋人と称する女ジュリーも現れ困惑。
宝石を贈った記録もあるが、彼女に会った記憶がないのだ。
給仕に連絡すると、ペルハムと称する別の人物がいると言われ混乱。
精神医は分裂症と診断する。
取引先と身に覚えのない秘密交渉をしたとして、解雇される。
治療を受け退院した彼は、自身が取引先の社長に就任したと知り驚く。
あわてて帰宅すると、そこには自身に瓜二つの人物が。
彼は自分こそペルハムで、君は手術台で死んだのだと言う。
混乱したペルハムは車を走らせるが、運転を誤り、橋から落ちて死ぬ。
それを見届けたもう1人のペルハムは、
少し苦しそうな表情をするが、やがて正常に戻り、立ち去るのだった。

 と言うわけで、ロジャー・ムーアが007の前に出たホラー(?)
彼は会社重役だが、交通事故を起こしてから周囲に異変を感じる。
妻や同僚、そして身に覚えのない愛人が、彼の先週、昨日、
そしてつい先刻の行動を指摘。だが、いずれもまったく記憶にないのだ。
と来たら、お約束の二重人格みたいだけど、本作はそういう訳でもない様子。
終盤、周囲の見ている所で、2人のムーアが対面する為だ。
二重人格の裏返しで、2人で1人を演じたと言う事か?
邦題のドッペルゲンガーは、自らの分身を見ると、
直後に死ぬと言う都市伝説みたいな話だが、本作とはちょっと違う気がする。
ラストに片方が死んだ際、もう片方はちょっと苦しそうな表情をしたが、
持ち直して立ち去った。
分身なら、片方が死んだら、もう片方も死にそうだが。。。
突然現れた(なぜ現れたかは不明)偽者に、人生を乗っ取られる恐怖って事ですかね。

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悪魔のような女(96)

 私立高校校長のミア(イザベル・アジャーニ)は夫ガイの暴力に耐えかね
ガイの愛人の教師ニコール(シャロン・ストーン)と、彼の殺害を計画。
薬で眠らせ風呂場で溺死させ、死体を学校のプールに沈める。
だが、計画に反して死体は発見されず、何者かが犯行に気づいたらしい。
冷静なニコールに対し、心臓の弱いミアは動揺。
探偵ボーガル(キャシー・ベーツ)は彼女に関心を持ち、つけ回す。
ミアはガイが生きているとの不安に陥り、死体が動き出しショックで倒れる。
実はガイとニコールが共謀し、ガイが死んだフリをしミアを発作で殺そうとしたのだ。
しかし改心したニコールは、ミアと協力してガイを倒す。
ボーガルは正当防衛として見逃すが、ミアはニコールのもとを去る。

 と言うわけで、「悪魔のような女」はキャシー・ベイツかと思ったらさにあらず
妻と愛人と言う、本来は敵対すべき2人が手を組むあたりがミソ。
その2人が謎の敵に動揺するまでは面白かったのだが
実は……と言うあたりから一気につまらなくなる。
何だ、悪魔はシャロン・ストーンかと言うのも結論としてはいまいち。

TV放送 98/01/25 BS05 20:00-21:49
 

アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!(2010年米)

アレン・ギャンブル刑事 (ウィル・ファレル)
テリー・ホイツ刑事 アレンの相棒(マーク・ウォールバーグ)
ジーン警部 上司(マイケル・キートン)
シーラ アレンの妻(エバ・メンデス)
ダンソン 花形刑事(ドウェイン・ジョンソン)
ハイスミス 花形刑事(サミュエル・L・ジャクソン)
アーション 投資家

起:花形刑事のコンビが殉職する。
承:脇役だったアレンとテリーのコンビは事件を追うが、見当違いとされて異動に。
転:事件の真相に気付く。
結:一味を捕らえて手柄とされる。

 ダンソンとハイスミスのコンビは、
軽犯罪者の逮捕にも派手なカーチェイスを展開し、人々の人気を得る。
宝石強盗を追う2人は、調子に乗って屋上からジャンプし、殉職してしまう。
 アレンとテリーは、今まで脇役だったコンビ。
アレンは会計が専門で、テリーは誤ってジーター選手を撃った過去があった。
テリーは花形コンビの殉職をチャンスと考えるが、
ライバルコンビに先を越されてしまう。
 証人として投資家アーションを捕らえるが、何者かにさらわれてしまう。
アーションしか顧客のいない会計事務所を怪しむが、事務所は何者かに爆破される。
一味は損失補填の為に宝くじ協会をだましている様だが、警部は取り合わない。
上から手を引けと指示が出た挙げ句、アレンは夫婦げんかで家を追い出される。
証拠品はアーションの弁護士に取り上げられ、その弁護士は飛び降り自殺してしまう。
 アレンらは別々の部署へ異動となるが、それぞれ事件を追跡。
一味は損失を隠す為に強盗事件を偽装したと確信。
警部は陰謀の存在を認め、ひそかに追う様に指示する。
ダンソンらも悪徳警官だったのだ。
 アレンらはアーションの会合に乗り込むが、
実はアーションは一味に警察年金基金の損失補填を強要されていたと知る。
アーションを連れ出したアレンらは銀行にへ急行。
送金を止めようとするが、一味の激しい追跡を受ける。
警部がかけつけて、何とか一味を逮捕。事件解決はアレンらの手柄とされるのだった。

 と言う訳で、ウィル・ファレルとマーク・ウォルバーグ主演の刑事ものコメディ。
署にはドウェイン・ジョンソンと
サミュエル・L・ジャクソンと言う花形コンビがいたが殉職。
マークは後釜を狙おうと奮戦するが、ウィルは会計が本職で現場へ出たがらない。
そんな凸凹コンビが意外な活躍を見せて、
事件の真相にたどり着くと言うどこかで見た展開。
派手な見せ場もあってまあまあ見せる。
ただし、それにしては事件がややこしいのが難で、何が起きてるかはわかりづらい。
ちなみにDVDのおまけエピソードで、
ドウェインらが車で突破したのがトランプ氏のビルと判明。
トランプ氏はうちのビルはドライブスルーだと自慢するが、
これを見たのが大統領就任式の日なのは奇妙な縁か。
おまけにはパリス・ヒルトンも出てくる。

DVDレンタル
 

アザーズ(2001年アメリカ/スペイン/フランス)

グレース (ニコール・キッドマン)
アン グレースの娘
ニコラス グレースの息子
チャールズ グレースの夫。戦争で不在
ミルズ お手伝い
タトル 庭師
リディア お手伝い

 45年。グレースは戦争で不在の夫に代わり、屋敷を守っていた。
子供たちは光アレルギーで、暗い部屋に閉じこもっている。
以前、屋敷にいたと言うミルズらが現れ、お手伝いとして住み込む事に。
娘アンは、屋敷にビクターがいると言い出し、弟ニコラスはおびえる。
グレースは否定するが、確かに物音がする。
屋敷中を調べると、19世紀の死者の写真を発見。
ビクターの墓を探そうとすると、突如夫チャールズが帰還する。
何があったか教えろと言って、再び去るチャールズ。
気がつくと屋敷中のカーテンがなくなっており
ミルズらが屋敷を奪う気だと言ってにらみ合いに。
だが、死者の写真に写ったミルズらを見つける。
彼らは半世紀前に結核で死んでおり、共存するしかないと言う。
グレースもまた、狂乱して子供を殺し自殺し、チャールズも戦死していた。
そうとわかれば、光を恐れる事もなく、家族の愛を信じて暮らす事ができるだろう。
屋敷を買うために訪れた一家の息子の名前がビクターだった。

 と言うわけで、戦争で主のいない屋敷、光を浴びられない子供たち、
突然押しかけてきたお手伝い
と曰くありげな展開で、屋敷に何やら別の住人がいることが判明。
「壁の中に誰かがいる」と言うような可能性もあるものの
普通に考えたら基本的に幽霊。
しかも、お手伝いさんも、突然帰還した夫も、たぶん幽霊だろうとわかっちゃって
意外性はあまりないと思ったのだが、実はと言う展開。
オチはシックスセンスと同じ感じだけど
こうなったいきさつを考えると、後味は悪い。
少年ビクターの正体はひねってて面白い。

TV放送 2003/06/01 BS05 2000-2148
 

アサインメント(1997年アメリカ)

 CIA局長ジャック(ドナルド・サザーランド)は、
世界一危険なテロリスト、カルロスに目の前で犯行を繰り返され、復讐を誓う。
カルロスと間違えられた海軍少佐ラミレス(アイダン・クイン)の存在を知り
イスラエルのアモス(ベン・キングスレー)と協力してラミレスを訓練。
カルロスがCIAに寝返った思わせ、KGBに始末させる作戦に出る。
愛人アニエスタに接近するためリビアへ。だが何者かの襲撃を受けて返り討ちに。
実はアニエスタはフランスのスパイだったのだが、これでKGBは信じたはずだ。
空港で一味に会ったラミレスは、合い言葉が言えずに正体が見抜かれる。
アモスがかけつけて射殺するが、アモスもやられる。
作戦は中止となるが、ラミレスはカルロスの亡霊に悩まされ、暴力事件を起こす。
妻に真相を告白し、作戦は再開に。KGBに尾行させ、ジャックと接触。
KGBの暗殺部隊は、カルロスの屋敷に侵入するが、返り討ちに。
ラミレスとカルロスが格闘に。だが、逃げられてしまう。
ラミレス一家は身分を変える事となり、仕事ができなくなったカルロスは逮捕される。

 と言うわけで、ジャッカルの日のモデルであるジャッカルことカルロスを追う話で
実話をモデルにしていたような記憶が。
それにしても、このジャッカルが映画によって描かれ方がまちまちで
どうもピンと来ない。うり二つの男が罠にかけると言う設定は面白いのだが
実は味方であるフランス一味を殺したりして、
好感が持てないシーンもありすっきりしない。

TV放送 2001/06/17 11CH 2100-2254
 

アサシン」(93)を見た。アサシンとは暗殺者の意。

 安易と言われがちな企画に、シリーズものとリメイクがある。
キネマ旬報に、主なリメイク作品の一覧があったが、その恐ろしいほどの量。
リメイクが多い理由には、脚本が楽という点と
知名度が高いため、客の入りが保証されると言う点がある。
この「アサシン」もリメイクものだが、事情はちと違う。
元ネタは、フランス映画の「ニキータ」だ。
フランス映画がいくらヒットしても、アメリカ人は字幕を嫌うので、
アメリカで上映するためには、英語吹き替えか、こうしたリメイクが必要なのだ。
最近でも、「3人の逃亡者」や「スリーメン&ベイビー」等がその例に当たる。
「ニキータ」は、女チンピラが姿を変え、秘密機関の殺し屋になると言う話。
でも、女の子だから、次第に絶えられなくなると言う展開。
今回のリメイクでは、監督がなんと、「ブルーサンダー」他のジョン・バダム。
「ウォーゲーム」「ショート・サーキット」「バード・オン・ワイヤー」
「ハードウェイ」等とはずれがほとんどないクセに、けっこう多作な人。
この手のお気軽な企画をやってしまうとは、やや心外だったが、
彼が監督なら、アクション面の期待も出てくる。
主役の殺し屋には、当初ジュリア・ロバーツが噂されたが、
結局、ブリジット・フォンダに落ちついた。
このフォンダは、ピーター・フォンダの娘。
すなわち、ヘンリー・フォンタの孫、ジェーン・フォンダの姪と言う大変な人物。
2人の名優に対して、ピーターはややB級という感があり、
その娘だからと言う気もしたが、ここへきて出演作も急増。
「アサシン」のポスターも妙に決まっていて、期待がふくらむ。
他の出演者は、やや知名度が落ちるが、わき役を2人ほどチェック。
政府機関のボスに、「ツイン・ピークス」や「ロボコップ」のミゲル・ファーラー。
無邪気さと危険さを兼ね備えた男だが、本作では登場シーンは少ない。
そして、フォンダの教育係に、
「卒業」のミセス・ロビンソンことアン・バンクロフト。
オリジナルでも、確かジャンヌ・モローだかがやった重要な役だ。
音楽は、バダム監督と組む事が多い、怒涛の作曲家ルービンスタインではないが
「パシフィック・ハイツ」等の、けっこう盛り上げるハンス・ツィマー。
リメイクものは、筋が割れているので、脚本と演出のうまさが必要とされる。
バダムなら、必ずや、妙にかっこいい物語になるであろう。

 マギー(ブリジット・フォンダ)はヤク中で、仲間の1人の家へ。
親父が隠したヤクを探すが、親父が気づいてしまう。
警察も急行し、撃ち合いに。次々とやられる中、マギーはヘラヘラしていた。
警官は彼女も被害者かと誤解するが、マギーは警官を射殺。
連行された署でも、反抗的な態度で、取調べする所員の手に鉛筆を突き刺す。
(ヤク中は直ったのだろうか?)
裁判で死刑が決定。途端に暴れる暴れる。手のつけられない女だ。
だが、薬物注射による死刑の機械に座らさせられると、ママが来ない等と叫ぶ。
ついに刑は執行され、彼女は死亡。おしっこがもれるオマケつき。

 そして数日。はっと目覚めた彼女は、真っ白な一室にいた。
ボブと言う男が現れ、マギーは自分がまだ生きている事を瞬時に理解。
ボブによれば、葬式は行われ、パパは来たが、ママは来なかったと言う。
彼女は世間的には死んだ状態だ。
したがって、政府の工作員になる事を拒否すれば、やはり墓地へ行くしかない。
彼女を殺す事は、法的に何の問題もないのだ。
彼女は考える時間を要求。しかしその時間もあまり与えられない。
再び様子を見に来たボブを、隠れていたマギーが倒し、銃を奪う。
彼女はボブを人質に、施設の中を通過。たちまち、狙撃兵みたいな連中に狙われる。
断念したマギーは、銃を口に入れて自殺をはかるが失敗。
銃を奪ったボブは、1発目は弾を入れないのが原則だと言って、
思い知らせるため、彼女の足に一発撃ち込む。
ようやく工作員の訓練を受ける事だけは承知。
条件として、大ファンだと言うニーナ・シモンと言う歌手の曲を用意させる。
訓練は、銃の撃ち方、空手、女性としての作法、外国語、コンピューターと多方面。
似たような女が大勢いる施設は、まるで虎の穴のようだ。
女性としての作法を教えるのは、アマンダ(アン・バンクロフト)と言う女性。
彼女自身もこの組織へ送られ、出られないのだ。
辛い事があった時は、怒らずに微笑み、「小さい事は気にしない」と言うと教える。
彼女だけは、マギーにやさしくしてくれた。
マギーの実力は確かだったが、射撃訓練では故意に市民の的まで撃ってしまう。
部屋は自分の部屋のように改造。誕生日だから外へ出せと要求。
彼女の反抗的な態度に、トップのカウフマン(ミゲル・ファラー)は難色を示す。
もし期日までに訓練ができなければ、マギーは墓地へ戻る事になる。
ボブからその話を聞き、ショックを受けるマギー。
アマンダに助けを求め、必死に特訓。見違えるほどのレディに変身する。

 ある日、ついにボブに連れられ外出。
高級レストランへ行き、ボブにプレゼントまでされ有頂天。
だが、開けた箱から出てきたのは、銃だった。
2階にいる要人と用心棒を射殺し、男トイレへ逃げ、窓から外へ。
外でボブが、車で来るまで待っていると言う筋書きだ。これが最後のテストだと言う。
意を決して、彼女は2階へ。たちまち、要人らを射殺。
店の中は大騒ぎに。なみいる殺し屋を尻目に、ひらりと階段から飛び降りトイレへ。
窓を開けるが、そこには壁があって出られない。
ショックで叫ぶと、感づいた殺し屋が。男トイレに女がいたので躊躇。
たちまち、殺し屋を射殺して、厨房へ逃げる。
だが、そこへも殺し屋たちが。激しい撃ち合いになり、コックたちが次々やられる。
マギーは棚のすき間から撃ち返し、足が見えれば足だけ撃つ。かっこよすぎる。
なぜかバズーカを用意していた奴がいて、あわててダストシュートへ逃げる。
爆発の中、階下のごみ箱へ。雨の降る中、外へ出てもボブなど待っていない。
マギーは銃を捨て、初めてにしては道順まで覚えていて、施設へ戻る。
ボブにあたるが、すべて最終テストだと言う。
テストに合格したマギーは、任務につく事になる。
しかし、カウフマンの態度は変わらず、1度でも失敗すれば、処分されるのだ。
彼女は金を与えられ、シカゴ出身のクローディアと言うセールスウーマンになり、
とりあえず家を見つけ待機しろと言う。彼女のコードネームは、「ニーナ」だ。

 海岸近くの貸家に住む事に。そこで大家のバイトをするJ・Pと知り合う。
彼はカメラマンで、「クローディア」の方から迫られ、2人は大接近。
だが、彼女は過去を話そうとせず、友人も呼ばないので、ちと不審には思う。
やがて2人がHして、夢うつつでいる所へ電話が。
「ニーナか?」と言われ、途端に目がマジに。
彼女はホテルへ呼び出され、その従業員出入口へ。
そこには数人の従業員が縛られ、男たちが妙な機械で何かしている。
彼らに任務を聞くと、従業員の制服に着替えて待てと言うだけだ。
やがてルームサービスの電話がかかり、食事を持っていく事に。
簡単に仕事は終わり、帰っていいと言われ、怪訝な顔に。(にぶい奴だ)
車に乗り込むや、ルームサービスを持っていた部屋で爆発が。
ショックを受けるマギーの前に、ボブが現れる。
彼は、恋人J・Pが何者か調べるため、会いたいと言う。叔父さんと称して訪問。
マギーは過去が発覚するのを恐れ、何も話さなかったが、ボブは適当な作り話をする。
そして、旅行代理店に勤めていると称して、2人にニューオリンズ行きの切符を渡す。
カーニバルが行われるニューオリンズへ。2人とも大はしゃぎだ。
チンピラに金を要求され、途端にマギーが男たちを倒すので、J・Pはびっくり。
部屋へ戻り、いちゃいちゃしていると、またも電話で指令が入る。
浴室へ行けと言われたため、入るフリをして行くとそこには無線機が。
無線で連絡が入り、浴槽の下には狙撃銃が。
窓ガラスを割り、向かいの店から出てくる人物を待つ。
だが、情報が入らず、まだどんな姿かは不明だ。
J・Pはドアごしに、結婚しないかと言う。イエスともノーとも返事がなく不審に。
マギーは無線の相手と話すのに大変で、J・Pに返事できない。目からは涙が。
ついに標的は白いドレスの女と判明。だが、動揺していてなかなか撃てない。
ようやく射殺。J・Pが入ってきたため、狙撃銃を浴槽に隠す。
窓が割れていて、(警察がすぐにでも気づきそうだ)何か起きたとは感じる。
だが、彼女は過去を聞くなと言い、J・Pも仕方がないので承知する。

 絶えられなくなったマギーは、再び例の施設へ。
ボブにもうやめたいと言うが、そんな事ができるはずもない。
次の指令が。中東へ核情報を撃っている富豪が標的だ。
そのフロッピーを奪い、コンピューターを爆破。ついでに富豪も処分しろと言う。
しつこくやめたいという彼女に、ボブは成功したら善処すると約束。
マギーは愛人に扮するため、メイク専門の工作員とビデオで研究。
続いて、この愛人の美容師と称して、富豪の別宅へ。
眠らせるため、薬入りのお茶を飲ませようとするが、拒否される。
しかたなく、薬を注射。気づいた用心棒たちと撃ち合いに。
片付けるが、メイクさんが負傷。本部に連絡すると、掃除屋をよこすと言う。
現れた掃除屋ビクターは、死体を処分するのが仕事だ。
用心棒や愛人に硫酸をかける。だが、愛人はまだ生きていて苦しむ。
話が違う等と叫ぶメイクさんを射殺。
マギーも動揺するが、「小さい事は気にしない」と気持ちを落ちつける。
2人は富豪宅へ。愛人に扮したマギーは中へ。ビクターは外で待機。
実は、不要な殺しをしたと怒るカウフマンから、マギー処分の指示が出ていたのだ。
それを知ったボブは、あわてて飛び出す。
富豪の部屋に入ったマギーは銃で脅し、コンピューターへ。
重要な情報をたった1枚のフロッピーにおさめ、妙な装置でコンピューターを爆破。
(パソコン1台だけでは、情報すべてを消した事にはならないと思うが)
続いて富豪を狙うが、動揺して格闘に。用心棒たちも騒ぎに気づく。
富豪を殺したか否かは不明のまま、マギーは逃走。
ビクターの車に飛び乗り、車は柵を突き破って道路へ。
だが、ビクターの狙いを察知したマギーは、彼と格闘に。
車は山道のガードレールを突き破り、崖から半分突き出た状態。
2人はその下でもみあうが、車が落ちてビクターは下敷きに。
そのまま、ずるずると転落していった。
ボブは到着するが、女の死体はない。続いてJ・Pの所へ。
彼女は出ていったと言う。フロッピーを残して。
寂しくなると言うボブは、ニーナ・シモンのレコードをもらう。
外へ出ると、立ち去っていくマギーを発見。
だが、ボブは彼女も事故で死亡したと報告する。

 と言うわけで、見てみれば、最後の見せ場の方法が違うくらいで
全編「ニキータ」とほとんど変わりがない。
ここそこに、実際はそんなではないと思える点がいくつか。
どちらかと言うと、おとぎ話的な印象が強い。
最初のレストランの撃ち合いは、たまらなくかっこよかったが、
以降は大した見せ場がない。
オリジナルで最高の見せ場だった、浴槽での狙撃シーンもいまいち盛り上がらず。
J・Pとかとの恋愛感情を描いたシーンが多く、ちとだらけ気味。
これではオリジナルの単なる焼き直しで、それならば価値はずいぶん落ちる。
もっとアクションを強調すれば、別の作品として見れたと思うのだが。
 

ASSASSIN −アサシン−(2012年米)

レイ 殺し屋(キューバ・グッディングJr)
アレクセイ 殺し屋(ドルフ・ラングレン)
ミハイル 当初の依頼人
デミアン 当初の標的
ジャニス レイが親しくする女

 殺し屋のレイは、ミハイルに依頼され、敵対組織のデミアンを襲撃。
だが、デミアンが一緒にいた娼婦を盾にした為、逃がしてしまう。
ミハイルは暗殺に失敗したとレイは仕事から外す事に。
代わりに別の殺し屋アレクセイに依頼する。
一方、レイの仲介者は、今度はデミアンの依頼でミハイルを襲撃しろと言う。
レイはアレクセイと腹の探り合い。両組織は衝突を繰り返す。
レイと親密になったジャニスは、彼が殺し屋だと知り、ショックを受ける。
実はレイはジャニスの父親を暗殺した過去があり、
以来、彼女をひそかに見守っていたのだ。
ジャニスも巻き込んで両組織は衝突するが双方が自滅。
レイとアレクセイは、私怨はないと、今後は手を組む事にするのだった。

 と言う訳で、キューバ・グッディングJr主演のアクション。
彼は組織に雇われるフリーの殺し屋だが、
ある時標的が娼婦を盾にした為、逃がしてしまう。
その為に組織はキューバを切って、新たにドルフ・ラングレンに依頼。
仕事がなくなったキューバは、敵対組織の仕事を受けると言う訳。
。。と言う序盤の展開は悪くないが、その後は両組織の抗争みたいな話が延々と続く。
キューバ対ドルフも期待されるところだが、
どちらも割にドライで、私怨はないと戦おうとしないので拍子抜け。

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アサシン・ゲーム(2011年米)

フリント 殺し屋(スコット・アトキンズ)
ブラジル 殺し屋(ジャン・クロード・バン・ダム)
ポロ 組織のボス

 殺し屋フリントは、妻アンナが植物状態となった事を機に引退。
旧友カリーの依頼も断るが、アンナを襲わせたポロが標的だと知り、引き受ける事に。
 ポロの弟ダンゾが釈放となり、裁判所に現れた所を襲撃する計画だ。
だが、別の殺し屋ブラジルと鉢合わせし、誤ってダンゾを撃ってしまう。
弟を失ったポロは、復讐心を燃やす。
 ブラジルはフリントの居場所をポロに知らせる。
フリントはポロを襲撃するが、一味に通じる悪徳警官に捕らわれてしまう。
 一方、ブラジルは恋人を殺され、利用されたと気付いてフリントを救出。
フリントはアンナが危険だと感じる。
一味はフリントの屋敷を襲撃。
急行したフリントらは、一味を次々倒し、最後にはポロを刺殺する。
 ブラジルはさらに一味に関与した連中を次々始末。
フリントは、アリスに新しい治療を受けさせる事にするのだった。

 と言う訳で、ジャン・クロード・バン・ダムの出てるアクション。
例によって真の主役はスコット・アトキンズ(エクスペンダブルズで手下だった)だが
バンダムも主役と言って差し障りない程度に出てる。
引退状態の殺し屋アトキンズは、妻を植物状態にした組織のボスに復讐する為に復帰。
同じくボスを狙うバンダムと鉢合わせる。
アトキンズとバンダムが対決するのかと言うと、そうでもなくて協力し合う形に。
両者とも凄腕ぶりは今一つで、美女の共演陣とも盛り上がらず、全体的に物足りない。
それでもバンダムの近作ではかなりまとも。

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アサルト13 要塞警察」(2005年)を見た。

 この映画はジョン・カーペンター作「要塞警察」のリメイクと言う事で
個人的に未見だけれども、カーペンターもその作品で注目されたんだろうし
脚本に「交渉人」の人とかが参加しているとの事で
どうしようかなと思ったが、まあ面白そうなサスペンスを期待して見る。

 デトロイト警察のローニック(イーサン・ホーク)は
麻薬の売人に扮して潜入捜査するが、見破られてしまい撃ち合いに。
その結果、同僚2人を殺されてしまう。
8か月後。13分署は年末で閉鎖になり、
ローニックら数名が残って残務整理をしていた。
引退を決意したベテランのジャスパー(ブライアン・デネヒー)、
秘書のアイリスは、TV「ジョーイ」の姉の人。
事件以来ローニックを心配するカウンセラーのアレックスも来ていた。
その頃、警官殺しの凶悪犯ビショップ(ローレンス・フィッシュバーン)や
麻薬中毒のベック(ジョン・レザイクモ)、
ニセブランドのプロ、スマイリー、
女ギャングで決して罪を認めないと言うアンナらが護送される事に。
吹雪で護送車は立ち往生し、近くにある13分署に避難する事に。
人手がいない状態で、ビショップらを受け入れる事になり、
ローニックは不安を覚える。

 新年を迎え、浮かれる一同だったが、
何者かの攻撃を受け、護送車の警官たちが始末される。
しかも電話がつながらず、外部と連絡が取れない。
包囲した一味は、ビショップを渡せと要求。
ビショップを取り返そうとする一味の仕業だと思われるが。
事件の事を思い出し、警官殺しを決して渡すまいと考えるローニック。
潜入しようとする男を倒し、彼が警察手帳を持っている事に気づく。
どうやら、ビショップは悪徳警官デュバル(ガブリエル・バーン)の弱みを握っており
それを明かされたくない一味に始末されようとしていたのだ。
孤立無援状態のローニックは、
ビショップを含め、囚人も仲間にして戦うしかないと決意する。
当初は奮戦してデュバルらを食い止めるが、明朝まで持ちこたえられるとは思えない。

 そんな中、一人の警官が中に転がり込む。
様子を見に来たら襲われたと言うが、信用できない一同。
おまけに一味に連絡しているらしく、作戦が筒抜けだ。
とりあえず監視しつつ、一味と戦う事に。
このままではやられると感じたベックとスマイリーは、
ひそかに抜け出そうとするが、デュバルらに簡単に見つかってしまう。
一方で、アンナは、警官が乗ってきた車で助けを呼びに行こうと言い出す。
ベックらに注意が移っている今がチャンスだが、アンナだけでは信用できない。
今までふるえていたアレックスが一緒に行くと言うが。
実は車には、一味が潜んでいてアンナが始末される。
アレックスはデュバルに捕らわれ、協力を求められるが、拒否するアレックス。
彼女もまた射殺されてしまう。
一同は持ちこたえられないと考え、脱出する事を決意。
爆弾を仕掛け、突入してきた一味ごと警察署を爆破し、あたかも自爆したかのようにし
下水道だかを通って、裏へ出るのだが、そこへデュバル一味が待ち受けていた。
実は、自分の身が可愛いジャスパーが寝返って連絡していたのだ。
もはや危機一髪かに思えたが、撃ち合いになり、ジャスパーや敵一味がやられ
林へ隠れるデュバル。
ローニックと隠れんぼになるが、暗視カメラを持っているデュバルらが有利。
かに思えたが、逃げたかと思ったビショップが現れ、協力して一味を倒す。
警官殺しを逃がす事は出来ないと言うローニックだったが、
とりあえずここは見逃し、必ず捕まえると約束するのであった。
ジョーイの姉と、不自然に途中で加わった警官は無事ね。

 と言うわけで、物語は閉鎖寸前の警察署が舞台で、
必然的にいるのは警察的にはみ出し者的な連中。
事故で現場から離れたイーサン・ホークと、
引退寸前のブライアン・デネヒー、さらに秘書だという「ジョーイ」のお姉さんの人。
吹雪で立ち往生した護送車を迎える事になるのだが、
そこに凶悪犯ローレンス・フィッシュバーンがいたために襲撃を受けるという展開。
何かその護送車を迎え入れるあたりの展開が、わざとらしい感じで
設定的に究極にやばい状態を作りたいのはわかるが、ちょっとひっかかる。
とは言え、いざそうなってしまうと、後はもう絶妙とも言える感じで、
フィッュバーン以外は、役に立つか微妙な囚人が3名と
まったく無関係のセラピストが1名のみ。
取り囲むのは、フィッシュバーンを口封じしようとする悪徳警官と言う訳で
強大な敵に対して、イーサン・ホークらが必死に抵抗・反撃する展開はなかなか痛快。
悪役ガブリエル・バーンを次第に追い込むあたりも面白い。
それはもの凄く面白い映画なのかと思ったが、中盤から急激にトーンダウン。
と言うのも、次々犠牲者が出るのだが、
まず囚人がやられるあたりにご都合主義を感じるし、
囚人たちも言うように、あまりにも唐突な感じで、援軍が現れるのも不自然。
警察署を出てしまった後のクライマックスに至ると、サスペンスも皆無という感じ。
イーサン・ホーク対フィッシュバーンがどう決着を付けるのかと言うのも見所だが
まあ、こんな所で手を打つしかないかと言う感じで物足りない。
 

明日の私に着替えたら(2008年米)

メアリー・ヘインズ 元デザイナー。夫は有名人(メグ・ライアン)
シルビー メアリーの親友。雑誌編集長(アネット・ベニング)
イーディ・コーン メアリーの親友
アレックス メアリーの親友(ウイル・スミスの奥さん)
クリスタル 夫の浮気相手(エバ・メンデス)
モリー メアリーの娘
マギー メアリーの家政婦
メアリーの母 (キャンディス・バーゲン)
シルビーのライバル記者 (キャリー・フィッシャー)
リア キャンプに参加(ベッド・ミドラー)

 雑誌編集長シルビーは、親友メアリーの夫スティーブンが浮気してると知り、
彼女に隠そうと奮戦。
だが、メアリーは既に気付いていて、夫を家から追い出してしまう。
一方、クビの危機にあったシルビーは、
有名人であるスティーブン浮気のニュースを漏らしてしまい、メアリーを怒らせる。
改心したシルビーは、メアリーの娘モリーに接近し、彼女の相談に乗る。
一方、メアリーはカウンセリングキャンプに参加し、
知り合ったリアに、自分を大切にすればすべてうまく行くと言われる。
家族を見つめ直そうとしたメアリーは、
モリーが自分よりもシルビーを慕っていると知りショックを受ける。
シルビーを責めるが、彼女は結局仕事を辞めたと告白。
私は母親じゃないから気楽に話せるのだと言われ、仲直りする。
メアリーはデザイナーに復帰し、ファッションショーを催すと、
夫からやり直したいと手紙が届く。
イーディが産気づいて、メアリーらと病院へ急行。そこへ夫から電話が。
イーディに説得され夫と話したメアリーは、彼と会う事を約束。
イーディも無事出産するのだった。

 と言う訳で、メグ・ライアンら女性たちを描いたドラマ。
メグの夫が浮気し、アネット・ベニングら親友たちは大騒ぎ。
ベニングらはメグには内緒にしようとするが、
メグは気付いていて、離婚を決意するてな展開。
メグの仲間は、ベニングの他、ウイルスミスの奥さんを含めた4人組で、
もちろんセックス何たらを連想させる。
ベニングはメグより一回りは年上に見えて、親友と言うには違和感あり。
メグの夫の浮気相手がエバ・メンデス。
メグの母がキャンディス・バーゲン、セミナーで親しくなるのがベット・ミドラー。
ベニングのライバル記者がキャリー・フィッシャー。。。と言う布陣で、
メンデスを除けば一昔も二昔も前の女優陣大集合と言う映画。
話題の中心はもっぱら恋愛絡みだが、男の登場人物は皆無。

TV放送 2014/12/09 イマジカ 2330-0124
 

アジャストメント(2011年米)

デビッド・ノリス 下院議員(マット・デイモン)
エリース ダンサー
チャーリー デビッドの友人
ハリー 調整員
トンプソン 上層部の男(テレンス・スタンプ)

 上院議員候補のデビッドは選挙戦で優勢だったが、過去の醜聞が明るみに出て落選。
敗北宣言を考える最中、エリースと言う女性に出会い、運命的なものを感じる。
デビッドは会社役員になるが、バスでエリースと再会。
彼らを監視していた謎の一味は、これを想定外の事態として調整が必要だと言う。
デビッドが出勤すると、周囲の時間は停止しており、謎の一団が何かを細工していた。
彼らは運命を遂行する調整員で、人類は調整に気付かないはずだったが、
わずかな時間のズレで気付かれてしまったのだ。
彼らはデビッドに、存在をバラせば脳を削除すると警告。
さらにエリースには二度と会うなと言う。
 3年後。エリースを探し続けていたデビッドは、ついに彼女を見つけ出す。
一味は想定外の事態にあわてる。
ダンサーである彼女の稽古場を変更したり、
タクシーに事故を起こさせたりして、2人が逢うのを妨害。
それでも2人は惹かれ合ってしまい、一味は上層部のトンプソンと言う男を呼ぶ。
デビッドを捕えたトンプソンは、
人類が修復不可能な過ちを犯すたびに介入してきたと言う。
エリースと引き合わせたのは、政治家として再起させるためだったが、
後に大統領になるには彼女は悪影響を及ぼす。
エリースもまた世界的振付師になる運命だが、デビッドといると無名のまま終わる。
それを知ったデビッドは、身を退く事を決意する。
 11か月後。再び選挙が近づき、デビッドは世論調査でリード。
エリースが元カレと結婚すると知る。
そんな時、調整員のハリーが現れ、
デビッドがエリースを不幸にすると言うのはウソだと伝える。
大統領になる事の邪魔になるだけなのだ。
ハリーは、調整員が使う帽子を渡し、デビッドは自在に移動出来るように。
トンプソンらはあわてて追跡。
デビッドは婚姻届を出そうとするエリースを止め、一味の秘密を話す。
エリースは驚くが、デビッドに着いていく事を決意。逃げ回るが屋上に追い込まれる。
だがハリーが現れ、議長と言う人物が運命を変更したと告げ、トンプソンも了解。
デビッドはエリースにすべて捧げ、彼女もついてきたのを知り、議長は運命を変更。
デビッドらは自由を得たのだ。

 と言うわけで、マット・デイモンはボーンシリーズ以降見逃せない感があるが、
本作はトータルリコールとかの原作者の作品の映画化。
映画紹介に、SF恋愛サスペンスなんて、3つもジャンルをくっつけた説明があって、
何となく、同じ原作者で友人であるベンが出た
ペイチェックみたいな映画を予想させられる。
人類の運命を操作する連中がいて、たまたまマットがその存在に気付くと言う話。
例えば高度な技術を持った組織の仕業とか、
未来人が歴史を守ってるとかだったら、何とか納得できたのだが、
どうも彼らは人類じゃないらしく、天使とか神様の類となると、急にバカバカしく。
(未来人だったらリアルかと言うのも微妙だけど)
マットの抵抗も、意外にすんなり行ってしまい、
大風呂敷広げた割に、簡単にハッピーエンドで拍子抜け。

TV放送 2012/03/17 WOWOW 2100-2255
 

アステロイド/世界崩壊の日 巨大隕石激突!(97)(TV作品)

 マッキー博士は、彗星に巻き込まれ、小惑星が地球に追突すると警告。
緊急時管理局のジャック長官(マイケル・ビーン)は、
カンザス市民の退去を指揮し、1つ目の隕石は回避。
だがさらに大型の隕石が迫り、レーザーで破壊する事に。
作戦は成功するが、無数の破片が合衆国に飛来する。
ダラスは火の海になり、マッキーはジャックと協力し、家族を救出する。

 と言うわけで、隕石による地球の危機を描いた「メテオ」のような話。
これだけの大事件で、1人の科学者だけが唯一の権威のように扱われるのは不思議。
後半はローカルな話になり、地球の危機と言う雰囲気は激減。
この手の話にありがちな、事態を悪化させる悪い奴が出てこないのは非現実的。

TV放送 97/09/21 10CH 21:02-22:54
 

アステロイド2(1999年米)

 隕石でペルーの村が全滅。6日後に23qの巨大隕石が迫る事が判明。
対応として、2年前に中止されていたソア計画のミサイル使用が決まるが、
このためには、開発者コーベット博士が必要だ。
だが博士はペイン率いるカルト集団に捕らわれてしまう。
ペインに詳しいFBIのタイレル捜査官が、博士救出の任務に就く事に。
そして、ペインと因縁があるリースを、刑務所から出して協力させる。
リースは密売人ルーサーに接触するが、撃ち合いでルーサーは殺される。
一方、ミサイルで隕石に対抗するが失敗。サンフランシスコが壊滅。
次は巨大な隕石が迫り、地球が全滅してしまう。
これを破壊できるのはコーベット博士のミサイルだけだ。
リースらはペインの集会場に潜入。腹心のクラレンスが簡単に寝返り博士を救出。
リースはペインを倒し、博士のおかげでミサイルが発射される事に。
基地にも一味がいたが射殺し、隕石の爆破は成功する。

 と言うわけで、隕石が地球に迫る話がよくあったのでそんな一作かと思えば
隕石はあくまでおまけで、カルト周期用の教祖逮捕がメイン。
そんなわけで、サンフランシスコ壊滅やら、隕石の爆破もあっさりしたもの。
そんな事態に、女性捜査官一人に頼るのも困りものだし
ミサイル基地にも10名くらいしかいないのも怪しい。
女性捜査官と囚人のコンビは、「羊たちの沈黙」のパクリという感じ。

TV放送 2001/04/25 BS05 2120-2257
 

明日なき十代(61)

監督 ジョン・フランケンハイマー

 ニューヨーク。不良グループの抗争で、ホースマンの盲目のロベルトが殺害される。
ハンク検事(バート・ランカスター)らは死刑を求刑する方針。
容疑者ダニーの母メアリーは、ハンクの元恋人で彼の行動を非難。
ダニーは優しい性格で、無理に仲間に入れられたと言う。
またロベルトはナイフを持っていたという証言もあり、事実なら死刑は無理だ。
ロベルトは盲目だが、影のリーダーだったと判明。
凶暴なリアドンには計画能力はない。アポストは精神障害で認識力がない。
ダニーのナイフには血痕がなく、刺してないと判明。
リアドンは終身刑、アポストは病院送り、ダニーは暴行罪1年となる。

 と言うわけで、不良グループの抗争を描いた物語で
若者が悪いわけではないと言いたげな話だが、時代も古いし
似たような話もいっぱい作られたので、ちょっといまいちと言う感じ。
ハンクの助手ゴナソンにテリー・サバラス。

TV放送 98/10/06 BS05 22:00-24:00
 



明日に向かって撃て!(69)

 監督 ジョージ・ロイ・ヒル

 壁の穴強盗団として恐れられるブッチ(ポール・ニューマン)と、
サンダンス(ロバート・レッドフォード)のコンビは、列車強盗に成功。
教師エッタ(キャサリン・ロス)はこんな2人を愛していた。
2人は帰ってきた列車を再び襲撃。これも成功するが、追っ手が来たため逃げる。
山へ逃げるが、執念深くついてくるため、断崖から川へ飛び込んで、逃げきる。
列車会社が最高の保安官らを雇ったと知り、南米ボリビアで新生活をする事に。
だが、ボリビアは予想に反して貧しい国だった。
結局、銀行強盗するが、指名手配されたため、2人は堅気になる。
給料の護衛の仕事を得るが、山賊たちを射殺。堅気になれないと知り、エッタは帰国。
食事中に彼らは警官隊に包囲される。2人は負傷し、小屋に立てこもる。
続いて軍隊が包囲。オーストラリアに行こうと話し、飛び出していく。

 というわけで、意外に単純な話。追っ手から延々と逃げる長さや、
銀行強盗が成功した事の描写など、割とテンポが悪い気がする。
山賊を射殺した事で、堅気になるのをあきらめたのはよくわからない。
なぜ警官隊に包囲されたのか、わからないが、気ままな生き方には魅力がある。

TV放送 92/01/17 08CH 02:10-**:**
 

新明日に向って撃て(79)

監督 リチャード・レスター

 馬泥棒常習犯のブッチ(トム・ベレンジャー)は、
酒場で強盗のハリー(ウイリアム・カット)と知り合い、手を組んで強盗する事に。
ハリーはサンダンスと改名。ブッチの旧友ハンクス(ブライアン・デネヒー)は
ブッチにだまされたと誤解し復讐を企むが、サンダンスとの決闘で倒される。
2人は造幣局列車襲撃を計画。仲間が遅れて2人だけでやるハメに。
まんまと成功し、彼らの名前は有名になる。

 と言うわけで、「明日に向かって撃て」の前の話。
絶対死なないとわかってるので、かなりのどかな感じでそれなりに面白い。

TV放送 95/08/29 12CH 12:00-14:00
 

明日よさらば(69)

 殺し屋チャーリー(ピーター・フォーク)は、組織のカジノを入手しようと画策。
出獄したハンク(ジョン・カサベテス)は、息子ジャックのカジノ襲撃計画に参加。
ハンクはそれが何者かの後押しであるとにらむ。
彼は飲み屋でアイリーン(ブリット・エクランド)という女性と接近。
ハンクは見張りの2人を倒すが、ジャックも殺される。
彼はカジノに爆弾をセット。消防所員に扮して金庫の金を盗み出し、逃走。
組織はチャーリーを処分。サムたちは、行く先々で写真のために正体がばれる。
かつての恋人ローズマリー(ジーナ・ローランズ)の協力で、メキシコへ逃げる事に。
ローズマリーの所へも追っ手が現れ、彼女は自殺。
2人は別れて港へ向かうが、アイリーンが捕まってしまった。
かけだしたアイリーンが撃たれ、怒ったハンクも飛び出して撃たれる。

 というわけで、ピーター・フォークとの対決かと思いきや、大違い。
ハンクの計画は子供だましで、結局、組織が強かったと言う結末はつまらない。
組織幹部のフランクにガブリエル・フェルゼッテイ。

TV放送 92/02/29 12CH 02:30-04:14
 

アタック・オブ・ザ・キラートマト(78)(未公開)

 トマトに襲われ死亡する者が各地で発生。対策本部が設立される。
ディクソンをリーダーにチームが組まれるが、隊員も次々やられる。
大統領報道官はトマトをコントロールし、権力を握る気だと判明。
トマトが「発情期の恋」という曲に弱いとわかり、
競技場へ集めたトマトを一網打尽に。だがその頃畑ではニンジンが動き出していた。

 と言うわけで、トマトが人を襲うと言う奇想天外な話だが
あまりに有名になりすぎたため、奇抜なおかしさを感じることがない。
物語の方は、ディレクターズカットだかで、回想シーン入り。

TV放送 98/10/16 BS11 01:45-03:20
 

リターン・オブ・ザ・キラートマト(88)(未公開)

 教授はトマトを人間にする技術を開発。助手タラは失敗作FTを連れて逃走。
ピザ屋のチャドの所へ逃げ込む。チャドは彼女にベタボレだがどうも様子がおかしい。
彼女の正体がトマトと知りショック。改心し教授に捕らわれたタラを救出。
教授らは元大統領報道官を脱走させる気だ。チャドらは追跡。
追い込まれた教授はタラをガス室に入れるが、彼女には効果なく普通の人間になる。

 と言うわけで、殺人トマトの話の続編だが、この間に殺人ニンジンの話があるはず。
間隔をおいていたせいもあり、だいぶあか抜けた感じで、
デタラメな作りと言う印象は弱くなったが、その分意外性もさらに弱い。
チャドの相棒マットに、後のバットマンことジョージ・クルーニ。

TV放送 98/10/17 BS11 01:00-02:45
 

キラートマト サブリミナル大作戦(90)(未公開)

 トマトによる連続殺人が発生。だがランス刑事は信じようとしない。
トマト研究家ジョナサン博士は、再三トマトに襲われる羽目に。
人気番組司会のジェロナヒューは、実はかつてトマトで世界征服をたくらんだ男。
トマトを使って報道関係者や銀行家、ホッケー選手を誘拐。世界が大混乱に。
ジェロナヒューの放送学院に注目したランスらは、ひそかに潜入。
彼らの狙いは、世界中に洗脳のための番組を流す事だった。
ランスらは番組を妨害。肥料を浴びたジェロナヒューは、トマト軍団に襲われる。

 と言うわけで、トマトが人を襲うと言う異色な設定のシリーズ第3弾。
今までのいきさつがわからず、よくある話の怪物がトマトになったと言うだけ。

TV放送 95/05/21 BS05 13:00-14:40
 

キラートマト・イン・パリ(92)(未公開)

 トマト計画の首謀者ガングレーン博士は、トマト一味と脱走。
家来イゴールを、予言書のフランス王にするため、ファジートマトFTを誘拐。
旅行中のマイケルは事態に気づくが、トマト軍パリ進行で第3次大戦に発展。
マイケルは戦場で会った男が予言の王と気づき、博士の陰謀を阻止するため急行。
フランス娘マリーが予言の靴を履き、フランス女王に。
彼女が国王を選び、破れた博士らは逃走する。

 と言うわけで、バカバカしいトマトとの戦いを描いたシリーズ4作目。
トマトが敵である意外性が薄れ、それほどおかしくない。

TV放送 95/01/08 BS05 13:00-14:40
 

アタック・オブ・ザ・50フィート・チアリーダー(2012年米)

キャシー チアリーダー志望
ブリタニー チアリーダー
マック 研究チームの仲間
グレイ氏 新薬のスポンサー(トリート・ウイリアムズ)
キャシーの母 (ショーン・ヤング)

 母の影響でチアリーダー志望のキャシーだが、ひどいニキビで不合格に。
大学で若返りの新薬を開発していた彼女は、自らに投与してしまう。
その効果でニキビがなくなり、皆が振り返る美女に。
チアリーダーのブリタニーは、その人気ぶりに腹を立て、自分も薬を投与する。
両者は副作用で体が大きくなり、体長15メートルに。
フットボール場で格闘になり、キャシーがブリタニーを倒す。
キャシーの同僚マックが解毒剤を作り、キャシーは元の大きさに。
ブリタニーは薬が多すぎて、今度は小さくなってからかわれる。
キャシーは元の顔に戻るが、マックはその方が素敵だと言うのだった。

 と言う訳で、ロジャー・コーマンがまだこんなの作ってましたと言う作品。
主人公の女学生キャシーはチアガールを目指すが、ニキビ面で難しそう。
開発中の若返り薬を自らに試した所、皆が振り向く美女に変身。
それが気に入らないチアリーダーも薬を投与。
実は薬には体がどんどん大きくなる副作用があって、2人とも体長15メートルに。
フットボール場でおっぱい丸出しで格闘すると言う訳。
巨大人間ものは、プルトニウム人間や巨大フジ隊員、
巨大ダリル・ハンナと数多くあるが、
チアガールと言うニッチな所に焦点を当てたのが本作のポイント。
確かにキャシーは美人で体もきれいだが、あんまりエロい感じではない。

TV放送 2015/07/06 ムービープラス 1915-2037
 

アダプテーション(2002年アメリカ)

監督 スパイク・ジョーンズ

 映画「マルコビッチの穴」を撮影したチャーリー(ニコライ・ケイジ)は
仕事に意義が見いだせなくて思い悩む。
双子のドナルドもまた脚本を書いているのだが、実は彼の方が傑作と評価されている。
次はスーザン(メリル・ストリープ)の小説を映画化する事に。
スーザンは保護区から蘭を盗んだラロシュ(クリス・クーパー)を取材。
だが彼の魅力に引かれるように。彼は事故で母を失い妻にも逃げられていた。
行き詰まったチャーリーは、自身を題材にしようかと悩んだ末、
スーザンを尾行し、実は彼女がラロシュと親密な仲である事を知る。
関係を知られたくないスーザンは、チャーリーを殺してと要求。
かけつけたドナルドは車から落ちて死に、追ってきたラロシュは大蛇に襲われて死ぬ。
悲しむスーザンは、人生をやり直したいと言う。
脚本を書き終えたチャーリーは、心の声をどう表現しようかと悩む。

 と言うわけで、「マルコビッチの穴」を作成したスパイク・ジョーンズと
脚本家のコンビでニコラスの役は脚本家自身を描いている物らしい。
と言うあたりが、予備知識がなかったので理解できるまで時間がかかり、
さらに双子と言うのも意表をつかれた感じで、
彼自身の声かなとかそんな風に見ていた。
おまけに、時間も前後してわかりにくいし、
わざわざセリフに「映画はドラマが必要だ」と語らせてるクセに
終盤までドラマがない感じで淡々と展開。
最後になってちょっとドラマがあるものの、あまりに唐突な感じで違和感あり。

TV放送 2004/08/11 BS05 2200-2400
 

アダムス・ファミリー」(91)を見た。

 ここ数年、ネタ不足からか、TVの映画化というパターンが結構多い。
だが、成功したものとなると少ない。
それと言うのも、TVの時のイメージがあるので、それを維持するのが難しいのだ。
「スタートレック」では、オリジナルキャストを強引に続けさせて、
何とかヒットを続ける事ができた。
「スーパーマン」「アンタッチャブル」等では、TVとはかなり雰囲気の違う
大作ムードにしてそれなりに成功した。
「バットマン」は逆に、新しい雰囲気を作ろうとして大失敗。
「トワイライトゾーン」も、スピルバーグ色が強くて×。
等々と、まだいろいろあるが、この「アダムス・ファミリー」もTV番組だったのだ。
「アダムスのお化け一家」と言う題名で、CMでも聞かれたあの
タラララ、チャッチャッ、と言う曲はかなり有名だ。
ただ、個人的にもこの番組の印象はあまりなく、
同時期に放送された「モンスターズ」と混同している人も少なくない。
いずれも、ちと化け物みたいな連中が一家で、周囲の人々と価値観の違いから
騒動を巻き起こすというものだが、「モンスターズ」はドラキュラや狼男など
ホラー映画のキャラが家族で、怪物くんみたいで覚えやすい。
(怪物くんがマネしたんだろうけど)
それに対して、「アダムスの……」は、キャラの印象がほとんどないのだ。
ひょっとすると、見た事がないのかも知れない。
とは言うものの、あの曲を聞くだけでも価値があると言うもので、見る事にした。
出演は、奥さんにアンジェリカ・ヒューストン。
ジョン・ヒューストン監督の娘で、ジャック・ニコルソンの恋人。
ディズニー・ランドの「キャプテンEO」にも出演した人だが、
どう見ても美人ではなく、怪女と言っていい。
旦那にラウル・ジュリア。「ルーキー」や「推定無罪」等で、
やな野郎を演じさせたら、彼の右に出る者はいない。
そして、もう1人、クリストファー・ロイド。
もちろん、「BTTF」シリーズのドクが有名だが、「ST3」のクリンゴン他
人間離れした役が多く、これまた怪優と言っていい。
(もっともメイクのため、言われなければわからないが)
と言うわけで、主役の夫婦を、それなりのイメージを持つ連中が演じている事が、
裏目に出なければと、一抹の不安を感じながら見た。
混んでいた。整列させられた。おまけに広告と予告がえらく長かった。
すべてが悪夢のようだった。

 賛美歌を唄う人々。彼らに熱湯をかけようとする一家。
それが、アダムス一家。普通の人が不幸とか不吉と思う事を好む
縁起でもない連中である。
ここで、例のTVの主題曲が流れるが、それほど長くなく、
後は二度と聞く事ができない。(おまけにエンドタイトルはハマーだ)
で、整列や広告の長さ等が響いたのか、それとも、映画がつまらなかったのか、
冒頭付近寝ていたので、話がやや不明確。パンフの助けを借りる。
一家の構成はと言うと、夫ゴメズ(ラウル・ジュリア)、
妻モーティシア(アンジェリカ・ヒューストン)。
彼らの子供は、娘ウエンズデー、息子パグズリー。
パグズリーの方は、ただの坊主という感じだが、
ウエンズデーは目が冷たい感じで、無口で変な魅力がある。
演じている子は「ハードウェイ」にも出ていると書かれているが、
あのジェームズ・ウッズの恋人の娘だろうか。
そして、モーティシアの母グラニー。執事のラーチはフランケンシュタイン風。
この2人は、起きている間には、大した事をしなかった。
そして、コメディを1人で抱えた感があるのは、手だけのハンドだ。
彼は腕を切り落とされたらしいが、腕だけで生きていて、結構動きが速く、
しかも活躍するので、面白味がある。
彼らの一族は、祖先からして殺されたとか、処刑されたとか、
ろくな死に方をしていない。だが、彼らはそれを誇りに思っているのだ。

 彼らは不気味な豪邸に住み、ゴメズは毎日ゴルフの練習をする。
ハンドくんをティーカップにして、隣の家へ打ち込むので、
隣のウーマック判事は頭にきている。
ゴメズは、25年間降霊の儀式を続けてきた。
彼はケンカした兄を、バミューダ三角地帯へ追放してしまったのだが、
今は反省して何とか呼び戻そうとしているのだ。しかし、うまくいかない。
一方、この一家を唯一の得意先とする弁護士タリー、そして妻マーガレット。
タリーは毎度、ゴメズとフェンシングの相手をさせられるが、
ゴメズが相手を傷つける事をまったく躊躇しない奴なので、命がけだ。
彼らは、高利貸しのアビゲイルと言う女性に、借金の取立をされて、弱っていた。
だが、ある日、タリーは、アビゲイルの息子ゴードン(クリストファー・ロイド)が、
行方不明のゴメズの兄フェスターにそっくりだと気づく。
アダムス家には、莫大な財宝があるらしく、何とかそれを入手したいものだ。
そこで、彼らは協力して、アダムス一家を罠にかける事にする。
ゴードンは、降霊の儀式にあわせて登場。ゴメズは兄が戻ってきたと大喜び。
だが、モーティシアはどうも本物らしくないと疑問に思う。
再会に喜ぶゴメズは、フェスター(実はゴードン)を家中連れ回る。
ところが、この家にはいろんな仕掛があったり、
2人の間に秘密の合い言葉があったりするのだが、
何も知らないニセフェスターは悪戦苦闘。おまけに彼はちょっと頭が弱い。
彼は財宝を目にはするが、仕掛のため、手に入れる事はできない。
ゴメズは両方に龍の口が開いた、指ワナと言うのをフェスターにかけるが、
フェスターははずし方がわからない。
そこでさすがのゴメズも疑問に思い始めた。
かつてフェスターは指ワナがはずせずに、2年間も足で食事した経験があるのだ。
ゴードンは、正体がばれていると確信し、母アビゲイルに報告。
だが、アビゲイルは医師と称してアダムス家を訪問。
兄をニセ者と思うのは、彼に対する罪の意識からくる感情移動などと
わけのわからない事を言うと、夫妻は納得。フェスターが本物だと確信する。

 前後して、ウエンズデーたちは、学芸会でフェンシングの出し物をする予定。
本物と思われようと、悪戦苦闘するゴードンは、彼らにもっと残酷にしろと指導。
そんなうち、あたかも本物のように子供たちに愛情を示し出す。
学芸会とは好機と、アビゲイルはその間に家に入る事を計画。
ゴードンにも屋敷にいるよう指示するが、彼は学芸会に行きたくて仕方がない。
ウエンズデーたちは、紙袋に何やら生きたものを弁当として入れて学校へ。
学校の先生は、ウエンズデーが尊敬する人として、
処刑された先祖をあげた事に困惑。
だが、モーティシアは、それは事実ですと、ケロッとした感じ。
学芸会が始まり、普通の生徒たちの出し物が終了。
結局、ゴードンもかけつけてしまう。
ウエンズデーたちは、フェンシングの出し物をやるが、腕が切れたり、
血が吹き出したりの過激な演出で、観客は血のりで真っ赤。
唖然とするが、アダムス一家だけは、ブラボーと大騒ぎ。
アビゲイルは、屋敷に侵入しようとして、動くツタに捕まってしまう。
彼女は、執事に見つかるが、困った事にアダムス家の人たちは、
人の財産を奪うなどと言う事には無頓着で、気がつかずに返してしまう。
アビゲイルはゴードンの態度に激怒。
ゴードンも母の方が好きだと反省。
彼のために行われるパーティで、屋敷に入れると言う。

 フェスター歓迎パーティが行われ、奇妙な人たちが集まる。
(中には人でないものも)
タリーの妻マーガレットは、モップくんと言う、
奇妙な生き物のダンスの相手をさせられる。
言葉もわからなければ、顔がどこにあるのかもわからないが、
妙にマーガレットは彼が気に入ってしまう。
タリーはシャム双生児の相手。ありふれた感もあるが、この2人が仲が悪い。
一方、ウエンズデーは、アビゲイルとゴードンが財宝を探す話をしているのを聞く。
ゴードンもそれに気づいて、追いかけるが、何しろ屋敷の中は迷路のようで、
どこかへ逃げてしまったウエンズデーを見つける事はできない。
しかたなく、ゴードンはパーティへ登場。
ゴメズと共に、兄弟のコサックダンスを踊る事になり、
最初は踊りがわからなくて苦労するが、途中からは調子が出て、
驚いた事に、ゴメズが投げたナイフを口で受けたりする芸当もやってのける。
パーティが終わり、はしゃいでいるゴードンをアビゲイルは一喝。
やっぱり母が好きと、計画の続行に同意する。
ゴメズらはウエンズデーがいなくなった事に気づき、
屋敷の前にある墓場を捜索。眠っているウエンズデーを発見。
だが、屋敷は封鎖されてしまった。
タリーによれば、フェスターは双子を見て兄弟への憎悪が甦ったと言うのだ。
彼は長男なので、正式な財産の継承権はフェスターにある。
ゴメズらはアダムズ一家の恐ろしさを見せてやると言うが、
何しろ裁判官が隣人のウーマック判事なので、判決は最初からわかっている。
一家はわずかな所持品だけを持たされ、(ハンドくんまで)追い出される。
複雑な心境のゴードン。

 ショックのゴメズは、借家でぼんやりとテレビを見る日々。
ウエンズデーたちは、得体の知れない飲物を売って、
金を稼ごうとするが、うまく行かない。
モーティシアも職安へ行くが、専門分野が魔法と呪術とあっては、
仕事などあるわけがない。
一方、アゲビイルらは、財宝にたどりつくため、天井からぶらさがった鎖を、
1本ずつ引いてみるが、そのたびに変な所へ引っ張られてしまって、うまくいかない。
ついに、モーティシアは直談判しようと、屋敷へ現れるが、
アビゲイルに捕まり、拷問を受けてしまう。
それに気づいたハンドくんは、危険な道路を渡って、ゴメズに必死に連絡。
ゴメズがかけつけるが、縛られているモーティシアを見て興奮。
だが、アビゲイルが彼女を痛めつけようとしているため、
観念し財宝のありかを教えようとする。
止めようとしたゴードンは、アビゲイルにおまえなど拾わなければよかったとか、
クソミソに言われて激怒。
蔵書のある本を取り出して、秘密の入り口を開こうとするゴメズを止めて、
別の本を取る。
ここの家の蔵書は大変で、「風と共に去りぬ」を開くと風が吹き、
「陽はまた昇る」では、日光浴ができてしまう。
ゴードンが取った本は、嵐の何たらしゃんと言う本だったため、
開いた途端、部屋の中は嵐に。アゲゲイルとタリーは飛ばされ、墓穴に直行。
ウエンズデーたちは、生死も確認せず、埋めてしまう。
一方、本を持ったままのゴードンは、雷を受ける。

 ハロウィーンで、奇妙な扮装の子供たちがアダムス家へ。
だが、地からして奇妙で、さらに彼らなりに奇妙に扮装をしているので、
子供たちは逃げ出していく。
実は、ゴードンは本物のフェスターだった。
バミューダで漁の網に引っかかっていたところを、アビゲイルに拾われたのだ。
彼は記憶喪失だったが、雷のショックで完全に記憶を取り戻した。
ゴードンは、子供たちと、墓場あさりの遊びを楽しむのであった。

 というわけで、この一家の奇妙さは、とても粗筋などでは説明できないが、
それにしても、笑いがブラックユーモアで、
ニヤリとさせるようなシーンはあちこちにあったが、それ以上にはならず、
また、これと言った見せ場があるわけでもなく、
全体として、騒々しいだけと言う印象を与えられた。
ゴードンが実は本当の兄なんだろうと言う事は、当初から予想され、
コサックダンスでナイフを口で受けたあたりでは、確信さえ持っていたので、
ストーリーは読めていたと言っていい。
大作にすべきではない題材をまた見たという感じ。
混んでいて、周囲は面白かったような事を言っていたが、
どうも最近の傾向として、最初から笑うために見に来ている客が多くて、
無理に面白い事にしてしまっているようだ。
 

アダムス・ファミリー2(93)

 ゴメズ(ラウル・ジュリア)とモーティシア(アンジェリカ・ヒューストン)の間に
男の子が産まれ、乳母としてデピーを雇う事に。だが彼女は殺人鬼だった。
彼女はゴメズの兄フェスター(クリストファー・ロイド)の財産を狙い結婚。
ゴメズら家族全員を捕らえ、感電死させようとするが、
ベイビーのおかげで逆にデピーが感電死。一家は元通りになる。

 と言うわけで、普通の人とは価値観の違う一家が巻き起こすおかしさが主題。
とは言え、だいたいのパターンが出尽くしていて、いつまでも笑えるものではない。
娘ウエンズデーにクリスチーナ・リッチ。TV番組の司会にピーター・グレーブス。

TV放送 96/01/02 BS05 19:10-20:50
 

アップタウン・ガールズ(2003年アメリカ)

 有名歌手の娘として不自由ない暮らしをしてきたモリー(ブリタニー・マーフィ)。
人気歌手ニールをモノにするが、だらしない彼女の生活にたまりかね出て行く。
会計士ボブがモリーの財産を持ち逃げし、仕方なく仕事を探す事に。
だがどんな仕事もうまく行かず、
ボス、ローマのわがまま娘8歳のレイ(ダコタ・ファニング)の子守をするハメに。
それも続かず、友人イングリットの部屋へ。だが彼女を怒らせて追い出される。
モリーは友人のいないレイを心配し、彼女を遊園地に連れ出す。
だが遊園地へ行った事のないレイは戸惑ってしまう。
モリーは唯一手放さなかった父のギターを売りに出し、匿名の人物に買われる。
モリーがデザインしたニールのジャケットが好評で、
彼女はファッションの道へ進む事に。
父が死んだレイは、再びモリーを雇おうとし、モリーは断るが友達だと約束する。
モリーはレイのダンスを見に行くと、ニールが伴奏。曲をモリーに捧げる。
そしてギターを買い取ったのがレイだとわかる。

 と言うわけで、子供みたいな大人ブリタニー・マーフィが
大人みたいな子供ダコタ・ファニングの子守をするという図式で
互いにそれっぽいキャラだし、まあ設定は面白い感じだが
意外にすんなり仲良くなってしまい、
世間知らずのはずのブリタニーもそれなりに色々こなしてしまい
何か拍子抜けの感じ。

TV放送 2005/07/31 BS05 1310-1445
 

アデライン、100年目の恋(2015年米)

アデライン ジェニーと名乗る(ロストバケーションの人)
フレミング アデラインの娘(エクソシストの母親)
エリス ジェニーの恋人
ウイリアム エリスの父(ハリソン・フォード)
キャシー エリスの母
キキ エリスの妹

起:アデラインは事故で老いない体となる。
承:エリスにデートに誘われるが困惑する。
転:エリスと付き合う事にするが、その父親がかつての恋人と知る。
結:エリスはすべてを理解し、アデラインは再び事故で老いる体に戻る。

 1908年に生まれたアデラインはクラレンスと結婚。
娘フレミングを産むが、夫は事故で死亡。
葬式の代わりに彼女も事故を起こし、池に落ちて心停止に。
落雷で蘇生した彼女は、時間による破壊作用を受けない体となる。
彼女はいつまでも若いままなのだ。
これは科学では説明できず、彼女は10年ごとに住所と名前を変える事に。
60年間、それを繰り返してきた。
 2014年。彼女はジェニーと名乗る事に。
パーティで知り合ったエリスにデートに誘われる。
最初は避けるが、自分よりも老けた娘に、付き合うよう勧められる。
 エリスはジェニーを両親に会わせるが、父ウイリアムはアデラインだと驚く。
ウイリアムはアデラインにプロポーズするつもりだったが、彼女が姿を消したのだ。
ジェニーは母親だとごまかすが、ウイリアムは傷跡から本人だと確信する。
 ジェニーは書置きを残して立ち去るが、
彼女なしでは生きられないと言うエリスが追う。
事故を起こしたジェニーは、低温で心停止に。
救急隊員の蘇生措置を受け、息を吹き返す。
かけつけたエリスに、ジェニーではないと告白する。
 1年後。エリスやフレミングと暮らしていたアデラインは、
白髪が生えているのに気づく。彼女は自然な老化現象を取り戻したのだ。

と言う訳で、ロストバケーションの人が主役のドラマ。
題名が似てるアデル、ブルーは熱い色と混同してたけど
ハリソン・フォードが出てるようなので見る。
主人公のアデラインは、事故が原因で不老の体になる。
彼女がいろんな時代の人々に出会うウィンチェスター銃73みたいな話かと思えば
基本的に1人の男性を恋する話。
その男性の父親がハリソンで、彼もかつてアデラインに恋していたと言う訳。
不老って憧れる所はあるけど
自分だけそうなってしまうと、逆につらいのだよと言う事がわかる。
自分より老いた娘がいる内はまだいいけど
娘が亡くなったら、もう耐えられないと思う。

TV放送 2017/04/08 ザシネマ 2100-2300
 

アデル/ファラオと復活の秘薬(2010年仏)

アデル 作家
エスペランデュー教授 魔法に詳しい
メナール教授 自然史博物館
ズボロフスキー その助手
ジュスタン・ド・サン・ユベール ハンター
カポニ警部
アガット アデルの妹

 20世紀初頭。作家アデルは古代エジプトの財宝を見つけ、
一味に狙われるが、棺だけをいただいて退散する。
その頃パリでは、自然史博物館の卵がかえり、逃げ出した翼竜が人を襲う事件が発生。
エスペランデュー教授は翼竜を手なづけようとするが、警察に逮捕されてしまう。
アデルは事故で昏睡状態の妹アガットを救う為、
ラムセスの侍医による秘薬を必要とする。
だが、その鍵を握る教授が逮捕されたと知り、
あの手この手で脱走させようとするが失敗。
教授が処刑されると知り、巣を見つけた翼竜を操り、間一髪救出する。
だが、翼竜はハンターに撃たれ、一心同体となっていた教授も死ぬ。
教授の魔法で棺のミイラが甦るが、彼は物理学が専門だったと判明。
しかし、魔法は半径2キロに効果があり、侍医はラムセスの近くにいるはずと知る。
ルーブル博物館へ急行し、甦ったラムセスに事情を説明。
侍医によって、昏睡状態だった妹アガットは目覚める。
一件落着し、アデルは船旅に出る事に。その船はタイタニック号だった。

 と言う訳で、リュック・ベッソン監督の作品。
女性ヒロイン(上品そうな)が昏睡状態の妹を助ける為に、
エジプトの秘薬を探すと言う話で、トゥームレイダーみたいな宝探しかと思ったが、
そういう雰囲気なのは序盤だけ。
見つけた棺を持ち帰ってからは、主にパリが舞台。
なぜか恐竜ものになったり、
ナイトミュージアムみたいな感じになったりのごった煮ぶり。
主人公もあまり上品ではない。
てな感じで、見る前に期待したのとはずいぶん違う代物。
次回作を思わせる終わり方だが、どうするつもりなんだろうと言う関心はある。
監督:リュック・ベッソン

TV放送 2011/08/10 WOWOW 2100-2247
 

アデル、ブルーは熱い色(2013年仏)

アデル 女高生。教師志望
エマ 画家志望(レア・セドゥ)

起:女高生アデルは画家志望のエマと知り合う。
承:エマと愛し合うように。
転:男と寝た事を非難されて、追い出されてしまう。
結:寄りを戻そうとするが叶わなかった。

 女高生で教員志望のアデルには彼氏がいたが、何か違うと感じて別れてしまう。
男友達に誘われゲイバーへ行った彼女は、エマという女性と知り合い、意気投合。
友人たちはレズに批判的な為、ひそかにエマとデートし、愛し合うようになる。
 エマが他の女性とも親しくするのを寂しく感じたアデルは、同僚の男と寝てしまい、
それを知ったエマはあばずれと非難。アデルは追い出されてしまう。
 教員の仕事を続けるアデルだったが、エマの不在で空虚な日々を過ごしていた。
久々に会い、触れ合えない事が寂しいと訴えるが、もう会いたくないと言われる。
それでも展覧会に招かれたアデルは、恋人でない事を寂しく感じて立ち去るのだった。

 と言う訳で、レア・セドゥが出てるが、3時間なので躊躇して、ようやく見ました。
主人公はアデルという女子高生で、
恋人と別れて寂しいところにセドゥ扮する画家と知り合う。
二人が愛し合うようになるという展開。
女性二人の濃密なラブシーンが見どころだが
長いだけでなく、物語がなかなか進展しないので、見ていてちょっと辛い。

TV放送 2016/05/11 ムービープラス 2315-0205
 

アトミック・トレイン

 貨物列車が暴走し、安全委員会のジョン(ロブ・ロウ)がヘリで急行。
後方の列車から連結させ、停止させる計画。なぜかジョンも飛び乗る。
追いつかなければ脱線させるしかないが、貨物の中にロシア製核爆弾がある事が発覚。
連結には失敗し、脱線する前から人々は逃げまどう。
必死に減速を試みるが失敗。カーブで脱線する。
除去作業が始まるが、貨物の中には水をかけると燃える薬品が含まれていた。
火災で消火を試みた結果、薬品が爆発し、核爆発が発生する。
ジョンは妻グレースの元夫の警官マックらと避難。
避難中にマックは子供を助けようとして転落死。人々は悲劇を教訓に生かそうと誓う。

 と言うわけで、列車ものにはずれはないと言われているが、
これははずれと言うか、とんだ珍作。
暴走列車になぜか核爆弾と危険な物質が積まれていたと言う設定だけでもB級だが、
普通は脱線を阻止する展開になるはずが早々と脱線してしまう。
除去作業に取り組むわけだが、過剰に人々が暴動起こすあたりも怪しい。
さらに核爆発が起きると、逃げまどう話になって、違う映画みたい。
ごった煮みたいな映画で、なぜ核爆弾が列車に乗ってたとか、
なぜ暴走したかはよくわからない。ジョンの仕事と行動も理解不能だ。
 その後、特別編として放送時間が倍になった物を見るが、
核爆発後のカットが多かったようで、全体的な印象はあまり変わらず。
違いは以下の通り。
・黒人の警官夫妻が描かれていて、彼が避難する人々を誘導
 その中に、廃棄物を処理したいわば黒幕がいる。
・黒幕は、避難所の人々を見て自責の念にさいなまれるが、特に何もしない。
・ニュースキャスターの乗ったヘリは墜落し、キャスターは死ぬ。
・負傷したダニーと奥さんはバスで移動。ロブ・ロウは車を見つけて子供たちを追う。
 だから、結果的に割に簡単に再会できる。

TV放送
 

アトミック・ハザード(2003年アメリカ)

 大学で核廃棄を訴える生物学専攻のボビーと物理学専攻エイジーは
各分野の権威を集め、核爆弾を作る事にする。
核が製造可能だと証明し、政府への警鐘とする考えだ。
ストゥープがプルトニウムを入手。声明を100万人にメールする。
ところがプルトニウムは盗まれた物と判明。ボビーらは手配されてしまう。
謎の一味の襲撃で仲間アランが殺され、エイジーは警察へ通報。
ストゥープが一味だったと気づく。彼は過激派リストに名前のある人物だったのだ。
一味のリーダークラウェルは右翼過激派で、家族をFBIに殺され復讐を誓っていた。
彼らは核に信管を取り付け、シスコで爆破する気だ。
範囲を絞り、放射能反応のある建物を発見。解体出来るのはエイミーだけだ。
突入し、ストゥープを含む一味が射殺される。残り時間は13分。
エイミーは苦戦の末プルトニウムの取り外しに成功する。
彼女は逮捕されるが、彼女の奮戦は考慮されるはずだ。

 と言うわけで、大風呂敷広げたような核サスペンスの話かと思ったが、
前半は学生たちが爆弾作りに奮戦する話。
しかし、そのあたりからきな臭い雰囲気はあるので裏があると思ったら
それが奪われて。。。と言う展開。
主人公2人が協力してやり返すのかと思えば、
一番の主人公らしき男子学生は途中退場し、もっぱら女学生が奮戦。
まあお約束の間一髪解除で面白味はないが、
女学生がそれでも逮捕されるあたりが、
ちょっとひねった感じ。

TV放送 2005/01/31 BS05 1300-1440
 

ATOM(2009年香港米)

アトム ロボット
テンマ博士 アトムの生みの親(ニコラス・ケイジ)
トビー テンマ博士の息子
コーラ 孤児の少女
大統領 (ドナルド・サザーランド)
お茶の水博士 テンマ博士の同僚
ハムエッグ テンマ博士の元部下

 空中の楽園メトロシティは100年前に作られ、
今や人々は地上がどうなっているかさえ知らない。
テンマ博士の功績で、何でもロボットがしてくれる時代になったのだ。
博士は新技術を発表しようとするが、
息子トビーがシールド内に閉じ込められ、姿を消してしまう。
失意の博士は、ブルーコアと言う技術を使い、トビーの記憶持つロボットを作り出す。
最初は喜んだ博士だが、やがてそれがトビーではない事を悟り、追い出してしまう。
危険視する大統領に攻撃され、ロボットは地上へ落下。
地上は廃棄されたロボットや貧しい少年らばかりで、
彼らの仲間になり、アトムと名付けられる。
テンマの部下だったハムエッグは、
アトムが超高性能ロボットだと見抜き、ロボット同士で戦わせる。
そこへ大統領の宇宙船が現れ、アトムは捕われる。
大統領は、アトムの中枢であるブルーコアをはずすよう命じるが、
改心したテンマがアトムを逃がす。
レッドコアを持つ大統領の化身ピースキーパーが現れ、街を破壊。
メトロタウンは動力を失い、地上へ落下。
アトムはピースキーパーに立ち向かい、
ブルーコアとレッドコアが作用して爆発。ピースキーパーを倒す。
ブルーコアは1つしかなく、修理は無理かに思えたが、
ハムエッグのロボZOGから青い光を与えられ、アトムは復活。
その時、空に謎の敵が現われるが、アトムは僕の使命だと立ち向かうのだった。

 と言うわけで、ご存じ鉄腕アトムのあちら版CGアニメ。
お茶の水博士とかヒゲオヤジとか、手塚マンガでおなじみのキャラが、
大きなアレンジもされずに出てくるのは好感が持てる。
(ただし、肝心のアトムは服を着せられました)
アトム誕生の秘話が描かれるが、
例えばスパイダーマンみたいに、次回作から正義の味方として活躍する訳ではない。
日本のアニメをあちらで映画化した時に、これは別物と感じる事がよくある。
本作は比較的オリジナルに近い気がするが、やはり微妙に感じるところあり。

TV放送 2010/10/02 WOWOW 2000-2133
 

アトランティス/失われた帝国(2001年)

マイロ・ジェームズ・サッチ 言語学者の若者
フォレスト・ウイットモア 富豪
ローグ司令官 艦長
オードリー 機関士の娘
キーダ アトランティス国王の娘

 1914年ワシントン。若き言語学者マイロは、
アトランティス大陸の秘密を記した日誌がアイスランドにあると主張するが、
誰にも取り合われない。だが祖父の友人ウイットモア氏が日誌を発見。
アトランティス発見のため潜水艇を提供。一行は探検に出る事となる。
巨大生物の襲撃をくぐり抜け、一行は地底に住む人間を発見する。
国王の娘キーダによると、彼らは洪水以来生き続け、8000歳を越えると言う。
ローグ司令官は文明の命の源であるクリスタルを奪おうとする。
しかし、それがなければ住人は死んでしまう。マイロは置き去りだ。
機関士オードリーらが寝返りマイロを助けるが、クリスタルを持ち去られ国王は死ぬ。
マイロらは一味を追跡。戦いの末、ローグ一味を倒す。
火山が噴火するが、クリスタルのおかげでバリアに包まれ助かる。
一同は帰還するが、マイロだけはキーダととどまる事にする。

 と言うわけで、ディズニーアニメだけど絵柄はちょっと違う感じ。
物語は海底のアトランティスを潜水艇で探検する話で
ノーチラス号とネモ船長が出てこないのが不思議なくらい。
探検の方は割に淡々とした感じで、金目当ての連中が裏切ってからはやや盛り返す。

TV放送 2008/05/03 ディズニー 2000-2200
 

アトランティス/帝国最後の謎(2003年米)

マイロ 探検家
キーダ 女王。マイロの恋人
ビニー 船員
オードリー メカニック

インガ 宿の女
マッキーン 老人
カーナビー 盗品を扱う
ジャッキー 神様?
ヘルストロム 槍を盗む

 8000年前に海底に沈み滅んだかに思えたアトランティスが復活。
女王キーダは、クリスタルの力で都を再建しようとしていた。
 怪物クラーケンが暴れる事件が発生。
町の住人が怪物を操っているかに思えたが、操っていたのはクラーケンの方だった。
魚雷で倒すと市長が姿を消し、市長が魔法で操っていたとされる。
 南西部で砂でできたコヨーテが現れ、
アトランティスの紋章が残されると言う事件が発生。
盗品を扱うカーナビーが神の怒りを呼んだとされ、彼は神殿に壺を返す事に。
実はそれに乗じて、他の品も盗もうと企んだのだ。
カーナビーは砂嵐でやられ、マイロが壺を戻すと、
現れた神はアトランティスの秘密を守ると約束する。
 博士が何者かに襲われ、運命の槍を盗まれる。一同はアイスランドへ。
槍の力を得たヘルストロムは、今の世界を破壊すると称し、
雪の怪物や溶岩の怪物を呼び出す。
だが、ヘルストロムの命令も聞かずに暴れたため、互いを戦わせて同士討ちにさせる。
槍を取り戻したキーラは、アトランティスを隠していては意味がないと考え、
その力を世界に役立てようと誓うのだった。

 と言うわけで、海底二万哩を原案としたディズニーアニメの続編。
前作見たかどうかも怪しかったが、見てみたら、こんな脇役いたよねと思い出した。
前作で女王になったキーダとその恋人マイロが、
各地に現れる怪物を倒しながら、アトランティス復興について思い悩むと言う話。
もともと1時間強の短めな作品に、3つのストーリーが入ってるから、
1つずつは小粒で、TVアニメ版ターザンとかを思わせる感じ。

TV放送 2008/06/14 ディズニー 2000-2121
 

アトランティス 7つの海底都市(78)

 ワトキンス博士と息子のチャールズは、グレッグ発明の潜水艇で深海を調査。
金の像を発見するが、船員は像を奪おうと反乱。船は巨大なタコに襲われる。
気がつくと一行は、海底の都市アトランティスに着いていた。
彼らは滅亡した火星より飛来し、捕らえた人々を奴隷として酷使していた。
エラ人間に手術された者は、ここを去っては生きていけないのだ。
一味はチャールズを洗脳し、核エネルギーで世界支配を企むが、グレッグが乱入。
怪獣に襲われながら逃走。再び潜水艇に乗って帰還する。
船員は再び反乱を起こすが、またも巨大ダコに襲われ、グレッグらはボートで脱出。

 と言うわけで、「恐竜の島」のメンバーが作った作品だが、
潜水艇はコップを逆さにしただけ。
海底都市もそれほど進化してるとは思えず、時代錯誤としか思えない物語だ。
怪獣が出てくるが、暗くてよくわからないし。

TV放送 98/01/09 08CH 02:25-04:12
 

アトランティスのこころ(2001年アメリカ)

 ボビー(デビッド・モース)は、幼なじみのサリバンが事故死し、
遺言でグローブを受け取る。葬儀でキャロルも死んでいたと知る。
11歳のボビーは、母と暮らしていたが、お金がないと自転車も買ってもらえない。
サリバンやキャロルが遊び仲間だ。
ある日、2階にテッド(アンソニー・ホプキンス)が越してきて、
彼のために新聞を読む事に。彼はもし黒ずくめの集団が来たら来たら伝えろと言う。
テッドに触れると、相手の心が読めるようになり、ボビーはカード当てで勝つ。
さらにテッドの予言通りキャロルとキス。
母は仕事のセミナーで旅行へ行くと着飾り、テッドにボビーを預ける事に。
だがそこは欲望の場で、母は上司に襲われてしまう。
テッドはボクシングの大逆転を予想し、賭けで儲けて去ると言い出す。
赤狩りでFBIは超能力者を必要としており、テッドも狙われているらしい。
いじめっ子のハリーがキャロルを襲い、彼女は脱臼。
テッドが介抱するが、帰宅した母は誤解してテッドを追い出す。
彼に賞金が賭けられていると知り、母は一味に連絡してしまう。
ボビーは賭けで得た金を一味に届けようとするが、すでにテッドは連れ去られていた。
ボビーは母が裏切ったと責め、反省した母は郊外で働く事に。
ボビーはハリーに仕返しし、キャロルに別れを告げる。
そして今。キャロルの娘モリーに出会い、彼女にキャロルの写真を渡す。
二度と人の心は読めなかったが、テッドには大切な物をもらったと感じた。

 と言うわけで、またまたスティーブン・キング原作のホラーでない話で、
スタンド・バイ・ミーとグリーンマイルあたりをひっつけたような感じ。
少年の頃の思い出という感じで、何かよさげな雰囲気が漂うが、
いかんせん派手な見せ場を抑えた構成は、見ていてちょっときつい物がある。

TV放送 2003/10/04 BS05 2000-2150
 

アドルフの画集(2002年ハンガリーカナダ英)

マックス・ロズマン ユダヤ人画商(ジョン・キューザック)
アドルフ・ヒトラー 伍長
ニーナ マックスの妻

 1917年第一次大戦に独軍は敗れる。
独兵の中には4万人のユダヤ人志願兵もいた。
戦争で片腕を失ったマックスは、画商として稼ぐように。
ある日、同じ帰還兵と言う身の上のヒトラー伍長と知り合う。
彼に絵の才能がある事を知り、内面を掘り下げろと助言する。
一方、ヒトラーの洞察力を評価する少佐は彼に演説させ、
アーリア人の純血を訴えさせる。
マックスは、そのエネルギーを芸術に注ぎ、政治に関わるなと言う。
だが、ヒトラーの絵はなかなか売れず、彼は失望。政治こそ芸術だと言う様に。
さらに軍服やハーケンクロイツのデザインをするが、これをマックスは評価する。
ユダヤ人が文化を汚染したと言うヒトラーの演説は次第に人々を扇動。
襲撃されたマックスが殺される。
演説を終えたヒトラーは、描きあげた絵をマックスに見せようとするが、
待ち合わせの場にマックスは現れず、失望して立ち去るのだった。

 と言うわけで、ヒトラーの知られざる(?)面を描いた話。
ユダヤ人の画商であるジョン・キューザックは、
共に第一次大戦で独軍として戦ったヒトラー伍長と意気投合。
ヒトラーに絵の才能がある事に気付くが、売れる所まではいかない一方で、
演説の才能が評価され、軍の過激な連中に利用されるように。
ヒトラーの才能は、本来の絵画ではなかなか芽生えず、
軍服やハーケンクロイツのデザインなどに発揮される。
キューザックはようやく彼の得意分野を見つけたと評価するが、
やがてそれが自分を含むユダヤ人を苦しめる結果になると言う訳。
皮肉な結末が面白いはずだけど、
ヒトラーがどんな人かは良く知られているので、何となく見えてる感じ。

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