アドレナリン(2006年米英)

シェビー・チェリオス 殺し屋(ジェイソン・ステイタム)
ドク シェビーと親しい闇医者
リッキー・ベローナ 中国組織のボス。シェビーに毒を盛る
カリート シェビーのボス
イブ シェビーの恋人
ケイロ シェビーの仲間

 殺し屋シェビーは、意識を失った間に毒を盛られる。
残されていたビデオメッセージによると、
毒を盛ったのは中国系のベローナで、1時間で死ぬと言う。
シェビーが、中国系のボス、ドン・キムを殺したため、報復を受けたのだ。
弱るシェビーは、闇医者ドクに連絡。
ドクは、作用を遅らせるためにはアドレナリンを出し続けるしかないと言う。
ボスであるカリートに助けを求めるが、中国系の反発が強いと見捨てられる。
そこで、ベローナの弟を始末し、ベローナを挑発。
人工アドレナリンを入手するため、病院に乗り込み、大暴れする。
シェビーをプログラマーだと思っていた恋人イブに事情を説明。
殺し屋稼業から足を洗おうと、実はドン・キムを逃がしたと告白。
アドレナリンを分泌するため、街中でセックスする。
意を決したシェビーはベローナの所へ乗り込む。
ベローナはカリートと組んでいたが、ドン・キムの手下がシェビーに加勢。
ベローナはカリートを始末してヘリで退散するが、飛び乗ったシェビーと格闘に。
もろともに落下し、シェビーは空中でベローナを始末。
イブにお別れの電話をし、車の上に落下する。

 と言うわけで、トランスポーターのステイタム主演のアクション。
あちらの3作目で、車から離れると爆死すると言う設定があったが、
本作はさらに悪趣味にして、アドレナリンを分泌し続けなければ死ぬと言う設定。
(実際はトランスポーター3より、こっちが前らしい)
おかげで、ステイタムは暴れ続けたり、危険な薬を服用したり、
時に人目も気にせずHしたり。
そんな設定だから、ノンストップ的な展開だが、出たとこ勝負の印象もあり、
組織を相手にしてやったと言う痛快感はもう一つ。
ラストは、この時点では続編を意識していない感じ。
相手役の女優さんは可愛い。バタフライエフェクトの恋人役の人。

TV放送 2012/03/31 ムービープラス 2055-2228
 

アドレナリン:ハイ・ボルテージ(2009年米)

シェビー・チェリオス 殺し屋(ジェイソン・ステイタム)
ドク 闇医者
ジョニー・バン 中国系組織の一員
イブ シェビーの恋人
ビーナス シェビーの仲間
ドン・キム 中国系組織のボス。前作でシェビーを助けた
プーン・ドン 中国系組織の大老(デビッド・キャラダイン)
フェレット プエルトリコ系組織の男

 ヘリから落下したシェビーは、謎の一味に回収される。
一味はシェビーの心臓を人工心臓と取り替え、さらに臓器を移植しようとする。
だが、シェビーは暴れ出して逃走。中国人ジョニー・バンの仕業と知る。
ドクによると、人工心臓は、外付け電池が切れると1時間しか持たない。
さらに外付け電池をなくしたため、バッテリーを充電し続けるしかなくなる。
シェビーは、ジョニー・バンを追って社交クラブで大立ち回り。
そこでダンサーをするイブと再会する。
ジョニー・バンを追いつつ、静電気を起こすため、競馬場でイブとエッチ。
ドン・キムによると、中国系組織の大老に、心臓移植が必要となり、
強靱なシェビーの心臓に白羽の矢が立ったのだ。
ドン・キムはシェビーを捕らえようとするが返り討ちに。
ジョニー・バンを見つけ倒すが、心臓は持っていないと判明。
既に3週間前に大老に移植されていたが、こちらはドクが捕える。
一方、シェビーは、プエルトリコ人のフェレットに捕われる。
フェレットはベローナの弟で、復讐の機会をうかがっていた。
さらに、ベローナは頭だけで生き長らえていたのだ。
仲間のビーナスらが駆けつけ撃ち合いに。
シェビーはベローナを始末し、高電圧で充電してフェレットも叩きのめす。
担ぎ込まれたシェビーは、ドクによって取り出された心臓を移植。
手術は失敗かに思えたが、再びシェビーは目を開くのだった。

 と言うわけで、「アドレナリン」はジェイソン・ステイタム主演のアクションで、
中国の毒による死を免れるため、アドレナリンを分泌しつづける話だった。
そのため、彼は暴れたり、エッチしたりし続けると言う訳。
本作では、前作で死んだかに思えたステイタムが、奇跡の生還を遂げる。
毒の話はどこかへ行って、今回は心臓を奪われる。
代わりに人工心臓を入れられるが(何のために生かしておいたのか?)、
それが粗悪だったために、充電をし続けなければならない展開。
充電するほど強くなるなんて人造人間的な描写があり、
摩擦で多少は充電になるなんてこじつけで、またも人前でエッチ。
前作のチョイ役みたいな人がそこそこ再登場と言うあたりには、
シリーズとしてのこだわりあり。理由は違えど、やってる事は同じで、
全体的に前作の焼き直しと言う印象は否めず、面白さもちょっと落ちたかな。
相手役の女優さんは、前作では可愛い感じだったが、
本作ではただのエッチな人と言う印象。

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アナコンダ(97)

 テリーらの撮影班はアマゾン川の部族を取材。
途中、立ち往生していたポール(ジョン・ボイド)を同行させることに。
事故でケイル(エリック・ストルツ)が負傷し、ポールはコース変更を主張。
実はポールは巨大なヘビ、アナコンダの生け捕りを企んでいたのだ。
アナコンダの襲撃でメンバーが次々襲われる。
ポールはテリーらをエサにアナコンダをおびき寄せるが、自身が飲み込まれる。
煙突へ逃げたテリーをアナコンダは追うが、燃料で爆破する。

 と言うわけで、今時という気もする巨大ヘビと対決する話。
ヘビ自体はCGで動きが妙に早くて、生き物とはとても思えない感じ。
いろいろ河を移動しているのに、どこにでも現れるのも困りもの。

TV放送 98/10/04 BS05 16:25-18:00
 

アナコンダ2(2004年)

 製薬会社で働く女性サムらは、不死の蘭と呼ばれる珍しい花を探して
ボルネオへ向かう事に。現地のビルに案内させる。
嵐で船が沈没してしまい、一行はジャングルを進む事に。
そんな中、ベンが何者かに襲われて姿を消し、巨大なヘビアナコンダと思われる。
さらに助けに呼んだ船の船長リビングストンも殺され、
あちこちに巨大ヘビがいる事が判明。
一方でジャックは、蘭のおかげでヘビが巨大になったと考え、単身イカダで逃げる。
一行は先回りしようとするが、トランがやられ、コールも危うく襲われかける。
彼らはジャックに追いつくが、逆に銃で脅され蘭を摘まさせられる。
ビルがジャックと格闘に。ジャックはヘビの穴に転落。
ヘビの穴は崖を崩して生き埋めに。一同は無事生還する。

 と言うわけで、ジェニファー・ロペス主演の巨大ヘビ物の続編。
続編と言ってもまったく関連はなく、しかも今回は突然変異ぽい設定も。
まあ前作ですら、立派な映画とは思えなかったが、今回も似たような物。
話は派手にはなっているものの、何か意外にすんなり良いヤツが生き残り
悪いヤツが死んでしまうので、面白味には欠ける。

TV放送 2006/05/20 BS05 0800-0945
 

アナコンダ3(2008年米)

ハメット ハンター(デビッド・ハッセルホフ)
マードック 製薬会社会長(ジョン・リス・デイヴィス)
アマンダ・ヘイズ 新薬の研究者
ピンカス マードックの部下

 製薬会社のマードック会長は、不死の蘭エキスの抽出を進めていた。
エキスは蛇には無害だが、人間にはまだ有害なため、原因究明を急がせる。
研究者アマンダは、エキスの投与により体長18メートルに巨大化したヘビを危険視。
対策を講じるべきと主張するが、暴れた巨大ヘビが逃げ出す。
アマンダの訴えにも関わらず、マードックは一件を隠ぺいするよう指示。
軍も呼ばず、ハンターのハメットらに始末させる構えだ。
一行は発信機の信号を追うが、脱皮で発信機が外れ追跡不能に。
マードックの部下ピンカスら、一行が次々やられる。
巨大ヘビは出産が近く、食料を求めて町へ向かうはずだ。
ニックが自爆してオスを倒すが、まだメスがいる。
ハメットは仲間を裏切り、赤ん坊ヘビで儲けようとする。
アマンダもハメットに捕われるが、格闘で倒し、巨大ヘビごと倉庫を爆破。
だが、マードックの部下が爆破跡からヘビの赤ん坊を回収していた。

 と言うわけで、巨大なヘビが暴れるなんてB級な題材を、
なぜかジェニロペ主演で映画化した作品のシリーズ。
過去2作は、奥深いジャングルに、人知れず巨大なヘビがいたと言う話。
ジャングルならそんな事もあるかもと言う発想だが、
ジャングルに近寄らない人には、何の脅威でもなかったりする。
本作は、エキスとか遺伝子操作とかで巨大化したヘビの話で、
舞台もかなり人里に近づいたから、何だか別の話と言う感あり。
巨大化したヘビが逃げ出すが、秘密にしたい企業はこっそり始末しようとする。
そのため、人里が近いくせに登場人物は少なく、
メガ何とかみたいに都会で大暴れする事もない中途半端な感じ。
ナイトライダー以降、いい話を聞かないハッセルホフは、
ちょっと人相も変わり、悪役面に。物語上は、主役とは言い難い。

TV放送 2012/01/28 ムービープラス 0045-0216
 

アナコンダ4(2009年米)

マードック 製薬会社会長(ジョン・リス・デイヴィス)
ユージーン マードックの手下
アマンダ・ヘイズ 新薬の研究者
アレックス 古生物研究してる若者
ジャクソン 考古学発掘チーム

 製薬会社会長マードックは、自らの病気を治療するため、
蘭のエキスによる新薬開発を指示。
だが部下ピーターが裏切り、ユージーンにエキスの回収を求める。
当初開発に関わっていたアマンダについては、障害になれば始末して良いと言う。
古生物を研究すると言うアレックスは、巨大ヘビに襲われるがアマンダに助けられる。
アマンダとアレックスは巨大なヘビに追われ、発掘隊のジャクソンらに助けられる。
発砲で気付いたユージーンは、一同を捕える。
アマンダは仕方なくエキスを渡そうとするが、儲けに目が眩み、一味も仲間割れに。
かけつけたマードックはエキスを入手し自らに注射。
病を克服したと喜ぶが、巨大ヘビにやられる。アマンダは蘭の小屋を爆弾して退散。
車に飛びついたユージーンと格闘になるが、蹴落として、巨大ヘビごと爆破。
一件落着と一同は去るが、さらに別の巨大ヘビが現れるのだった。

 と言うわけで、ジェニロペ主演の巨大ヘビシリーズの第4弾。
前作で新薬の影響で巨大化したヘビが現れ、一応は倒したが、まだいましたと言う話。
出演者も同じだから、はなから2作作るつもりだったか。
前作の女科学者が、ヘビと新薬のもとになる蘭を始末しようと奮戦。
製薬会社社長は、新薬を入手し、秘密を知る科学者を始末しようとする。
そんな事とは全く関係なく、発掘に来たと言う一行が三つ巴で入り乱れる展開。
今回初登場のキャラが多く、そこの区別はつきにくい。
まあ、主人公は生き残り、
社長やその手下はヘビにやられ(他の原因で死ぬのではなく)、
味方もそこそこ死ぬと言う展開は最初からわかっているので、
後はいかに派手に見せるか。派手と言う点では、前作とかとたいして変わらず。
償いをすると称して、蘭を徹底的に始末したが、
巨大ヘビが他にもいるかもと言う点には気が付かなかったらしい。

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アナコンダVS.殺人クロコダイル(2015年米)

リバ 保安官
タリー 生物局
ジム 道案内(ロバート・イングランド)

 不死の蘭を研究する製薬会社の一味は、
ブラック湖のワニの遺伝子を巨体ヘビに注入。
だが暴れ出し、巨大ヘビとワニが逃げ出す。
ワニが逃げたと気付いた保安官リバは湖を閉鎖させるが、
生物局タリーの娘ら女子大生がワニに襲われる。
さらに巨大ヘビが現れてワニに巻き付いて倒す。
製薬会社の女社長は巨大ヘビを捕獲しようとし、犠牲が増える。
ハンターが丸飲みにされるが、自爆して倒す。
一件落着かに思えたが、巨大ヘビの卵が産み落とされていた。

 と言う訳で、巨大アナコンダと巨大ワニが対決する話。
実はアナコンダシリーズとUMAレイクプラシッドシリーズのコラボ作。
ただし、どちらのシリーズからの継続性も感じない。
不死の薬を完成させようとする製薬会社は、
アナコンダにクロコダイルの遺伝子を混ぜるが、お約束の様に両者が逃げ出す。
製薬会社の企みは浅く、追う保安官は特に作戦も立てない。
水着の女学生たちは、ポロリもなく、ただ襲われるだけ。
ヘビとワニではヘビの方が強い一方で、物語的にあきれるほどつまらない。

TV放送 2016/02/15 WOWOW 2100-2231
 

アナスタシア(97)

 1916年。ロシアロマノフ家を恨む怪僧ラスプーチンは反乱を起こして
ロマノフ家は逃げまどい、末娘アナスタシアは祖母である皇太后とはぐれてしまう。
10年後。皇太后はアナスタシアを見つけた者に賞金を与えると言う。
宮殿で働いていたディミトリは、孤児院育ちで過去の記憶がない娘アーニャを見つけ
彼女をアナスタシアに仕立てようと、王女としての知識を覚えさせる。
だが、皇太后は大勢のニセ者に疲れ、アーニャに会おうとしない。
アーニャが本物のアナスタシアと気づいたディミトリは、強引に会わせ
皇太后も彼女が本物と知る。アナスタシアは金目当てと知り怒るが
ディミトリは彼女への会いに気づき、金を取らずに立ち去る。
一方、ラスプーチンは魔力でアナスタシアを殺そうとするが
ディミトリがかけつけ、魔法のビンを割って倒す。
そして、2人は駆け落ちし、皇太后もこの結末を祝福した。

 と言うわけで、行方不明になったロシア王室の娘が生きていたと言う設定の物語で
娘がアナスタシアだとすぐわかるから、ひねりがない。
ラスプーチンが敵役になりそうだが、それもあまり出てこず。

TV放送 2000/05/05 BS05 2055-2230
 

あなたが寝てる間に(95)

 切符係のルーシー(サンドラ・ブロック)は、午前8時に現れる乗客に恋こがれる。
クリスマスの日。彼はチンピラにからまれ、ホームに転落。彼を助けて病院へ。
だがその男ピーターは意識が戻らず、家族は彼女をフィアンセと誤解。
真相を知る隣人ソウルに、家族のために隠し続けるよう勧めれ、
弟ジャックを愛するように。意識の戻ったピーターは、ルーシーの事がわからないが
その気になって求婚。結婚式で彼女は、家族がほしかったと真相を話して去る。
そんな彼女にジャックが求婚。2人は結婚する事となる。

 と言うわけで、「スピード」で人気者となったサンドラ・ブロックの主演作。
筋は見え見えなのだが、彼女の魅力だけで楽しめる。
ピーターらの父にピーター・ボイル。

VHS

あなたに逢いたくて(95)

 画廊のアート(アントニオ・バンデラス)は富豪の未亡人に、
富豪が絵を買ったと称して売りつける。だが、死んだギャングの所へ行き
息子ジーンにウソが見破られ追われるハメに。
アートは、ジーンの別れた妻ベティ(メラニー・グリフィス)の車に逃げ込む。
ベティは彼に運命を感じ、迫られて結婚するハメになり困惑する。
一方、彼女の妹リズ(ダリル・ハンナ)に惹かれるが、リズの方が避ける。
ジーン一味にも追われ、仕方なくアートの弟バートとしてリズと接するように。
リズは彼の絵を評価し、再び絵を描く事を決意する。
ベティとリズの間を行き来するが、結婚式の日は迫り
ジーンもベティを幸せにしろと脅す。リズには正体を明かす。
式当日。控え室に乱入したジーンが、ベティを一番愛しているのは自分だと言う。
電話でそれを聞いたベティは、式でジーンを選び、アートはリズとくっつく。

 と言うわけで、これがもとで結婚したと言うバンデラスとメラニーの共演作。
とは言え、むしろバンデラスとダリル・ハンナを中心に物語は展開。
最初のバンデラスの詐欺の手口はトニー・ケンリック風。
二人の間をアタフタする展開はラブコメとして面白いものの、
何となくまともには収拾がつかなくなり、ご都合主義なのが困りもの。

TV放送
 

あなたに降る夢(94)

 警官チャーリー(ニコラス・ケイジ)はお人好しで、妻ミュリエルも愛想を尽かす。
喫茶のチップがないため、ウェイトレスのイボンヌ(ブリジット・フォンダ)に、
宝くじが当たったら山分けと約束。何と400万ドルが当選してしまう。
約束は破れないと、チャーリーは金を渡し、マスコミの話題に。2人は意気投合。
気前よく金をまくチャーリーに怒ったミュリエルは、離婚を決意。
裁判では不倫をネタに攻められ、ミュリエルの勝訴。イボンヌの店まで没収される。
だが同情した人々から寄付が集まり、60万ドルに。2人は結婚する。

 と言うわけで、実話をヒントにした話だが、実際には離婚はなかったらしい。
ミュリエルは再婚相手に金を盗まれるらしいが、
もう少し爽快感のあるラストにしてほしかったものだ。

VHS
 

あなたは私の婿になる(2009年米)

マーガレット・テイト 編集長(サンドラ・ブロック)
アンドリュー・パクストン マーガレットの秘書(ライアン・レイノルズ)
アンドリューの母 (メアリー・スティーンバージェン)
ジョー アンドリューの父(クレイグ・T・ネルソン)
アニー アンドリューの祖母
ガート アンドリューの元恋人
ギルバートソン 移民局
ボブ マーガレットがクビにした同僚

 NYでやり手の編集長であるマーガレットは、
部下からは魔女と呼ばれて嫌われていた。
だが、カナダ人である彼女は、ビザがない事を問題視され、国外退去を命じられる。
退去が現実となれば、キャリアも失う事になるのだ。
苦肉の策として、秘書アンドリューと結婚すると称するマーガレット。
移民局が偽装結婚を疑うため、
アンドリューの故郷アラスカヘ行き、家族に挨拶する事に。
アンドリューの実家は田舎町の金持ちで、マーガレットを歓待。
母親は祖母の誕生日に結婚式を挙げろと言い出す。
一方、父親は町を出ていったアンドリューの結婚に否定的だ。
16歳から一人で生きてきたマーガレットは、家族の大切さを思い出し、
彼らをだまし続けられないと考えるように。
父親の手引きで移民局がかけつけ、偽装結婚だと指摘。
アンドリューはそれを否定し、式を迎える事になるが、
マーガレットは式の最中にアンドリューと取引した事を告白し、退席する。
マーガレットに惹かれていたアンドリューは、彼女を追跡。
家族は、マーガレットもまた、愛してるからこそ去ったのだと指摘。
2人の気持ちを理解できていなかったと父親は詫びるが、
マーガレットの乗った機は離陸した後だった。
アンドリューが会社にかけつけると、マーガレットは社を去る用意をしていた。
アンドリューは、3日前は嫌いだったが、今は愛してると告白。
2人は再び婚約したと移民局に報告するのだった。

 と言うわけで、サンドラ・ブロックのラブコメ。
カナダ人のサンドラはやり手編集長だが、部下には魔女と言われる嫌われた存在。
だがビザがないため国外退去を求められ、
キャリアを失いたくないサンドラは、秘書ライアン・レイノルズと結婚すると称する。
アリバイ作りの為、ライアンの故郷へ行くが、
大家族に歓迎されてサンドラは困惑すると言う訳。
どうなるかだいたい想像つきますよね、そうなります。
こんな話どこかで見た気がするけど、
お約束的展開で安心して見られ、死にそうなフリする婆さんも味がある。
途中で、裸のサンドラとライアンが鉢合わせする見せ場(?)があるけど、
サンドラの横幅が結構でかい。

TV放送 2010/11/13 WOWOW 1900-2047
 

アナと雪の女王(2013年米)

エルサ 王女
アナ エルサの妹
ハンス王子 隣国の王子
クリストフ アナを助けた男
オラフ 雪だるま

 アレンデール国の王女であるエルサとアナの姉妹。
エルサには雪や氷を自由に扱える能力があった。
だが、その為にアナを傷つける事があり、国王はアナと会う事を禁じてしまう。
国王夫婦が旅に出て数年が経ち、女王となったエルサの戴冠式が行われる事に。
久しぶりにエルサと会い、浮かれるアナは、隣国のハンス王子の求婚を受ける。
だが、それに反対して興奮したエルサは、夏だった世界を冬にしてしまう。
人々は化け物だと恐れ、エルサは姿を消す。
アナは途中で知り合ったクリストフと共に、エルサを探す事に。
エルサは氷の城を作り、ここなら誰も傷つけないと、アナと会う事も拒む。
アナの心臓に氷が刺さり、それを融かせるのは真実の愛を持つ者だけと判明。
ハンスに助けを求めるが、彼の目的は国を奪う事だった。
真実の愛の相手がクリストフだと気付くアナ。
ハンスはエルサを国の敵として切ろうとするが、
止めに入ったアナが完全に凍ってしまう。
エルサが悲しむと、アナの氷が融けて元の姿に。
愛が氷を融かすと知ったエルサは、自在に能力を扱えるように。
ハンスは国に返され、アナはクリストフにキスする。
そしてエルサは、二度と門を閉ざさないと誓うのだった。

 と言うわけで、評判のディズニーアニメを見た(レンタルで)。
とある国の王女であるアナとエルサの姉妹。
エルサにはなぜか触れる物を凍らせる魔法があり、
周囲を傷つけてはいけないと、部屋に閉じこもり、親しかったアナとも会わなくなる。
アナは姉妹の絆を取り戻そうと奮戦すると言う訳。
話は結構あっさりしていてヒネリはない。
ディズニーらしい相手役も出てくるけど、
ダブルヒロインの印象が強すぎるのか、とってつけた感じ。
近作の個人的な印象は、プリンセスと魔法のキスが面白く、
ラプンツェルは及第点、メリダはやや失望。本作の印象は、メリダに近い。
歌が受けたって事なんすかね。

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アナと雪の女王/エルサのサプライズ(2015年米)

エルサ 雪の女王
アナ アナの妹
クリストフ エルサらの友人
オラフ 雪だるま

 エルサはアナの誕生パーティを用意。
だが、風邪をひいてしまい、くしゃみするたびに小さな雪だるまが生まれて、
最後には大量になるのだった。

 と言う訳で、大ヒットしたアナと雪の女王のその後を描く短編。
短編と言っても、30分くらいはあるかと思ったら、7分と言う短さ。
事件もなければ、新たな敵も現れない。
その後の物語と言うよりは、一コマと言う程度。

TV放送 2015/11/23 WOWOW 2145-2153
 

アナライズ・ミー(1999年アメリカ)

ハロルド・ライミス監督

 有名なギャングのボス、ビッキー(ロバート・デニーロ)は不安神経症の発作を。
人には言えないと、部下が偶然知った精神医ベン(ビリー・クリスタル)に見させる。
ベンは逃げようとするが、強引につきまとい、仕方なく主治医になる。
ベンは恋人ローラと結婚式を開くが、ビッキーと彼を狙う殺し屋が現れ騒動に。
FBIはベンに対し、ビッキーからマフィアの会合の情報を突き止めろと言う。
一方、ビッキーの部下はベンの存在を不安がり、始末しろと言い出す。
ビッキーのストレスが、父を見殺しにした事が原因とベンが突き止めて分析は終了。
だが、テレビで父の話を見てビッキーが泣き出し、
仕方なくベンが代役で会合に出るハメに。敵組織プリモは侮辱だと怒り出す。
かけつけたベンは引退を宣言。後釜をカルロに譲るが、プリモと対立。
かけつけたFBIに一同は逮捕され、ビッキーも逮捕される。

 と言うわけで、過激な男に振り回される一般の人をコミカルに描いた話で
その発想自体がそれほど奇抜でもなく、ここの描写はそこそこ面白いが
結末も痛快なハッピーエンドと言うわけでもない。

TV放送 2001/05/06 11CH 2100-2254
 

アナライズ・ユー(2002年アメリカ)

監督 ハロルド・ライミス

 刑務所のポール(ロバート・デニーロ)は、何者かが暗殺を企んでいると知り、
おかしくなったフリをして、旧友の分析医ベン(ビリー・クリスタル)に出所させる。
FBIは芝居だと気づいていて、抗争で殺し合うのを期待しているのだ。
居座るポールにベンの妻ローラ(リサ・クドロー)は不満げだ。
ポールは就職するが、どの仕事もまともに続かず。
襲撃を受け、ルーの指示だったとわかる。
女ボスパティは、ポールの変心を快く思わず、一方ルーはパティと手を組むなと言う。
ポールはギャング映画のアドバイザーになり、やりたい放題。
予備審査があるが、襲撃を受けたポールは雲隠れし、ベンは彼を捜すハメになる。
ポール一味が、金保管所襲撃を計画していると知り、仲間に入れられてしまう。
ルーの襲撃を受けるが、映画撮影のフリをして退散。
ルーの車から金塊が見つかり、一味は逮捕。ポールはおとがめなしとなる。

 と言うわけで、ロバート・デニーロとビリー・クリスタルの凸凹コンビの話の続編。
展開としては前回の繰り返しという感じだが、
デニーロが引退を決意したと言いながら、そうは見えないのが目新しいところ。
とは言え、大金をせしめてハッピーエンドと言うわけでもなさそうだし
逮捕されるわけでもないだろうから、どうなるかと思ったが
まあちょっと工夫した展開と言う気はするが、それほど面白いわけでもない。

TV放送 2004/09/11 BS05 2000-2140
 

アニー(82)

監督 ジョン・ヒューストン

 両親が迎えに来ると信ずる孤児アニー(アイリーン・クイン)は、
意地悪な院長ハンニガン(キャロル・バーネット)に耐えかね、脱走を試みる。
いじめられるノラ犬サンディを拾うが、警察に捕まり逆戻り。
億万長者ウォーバックス(アルバート・フィニー)は、PR用に孤児を1週間招待。
秘書グレース(アン・ラインキング)はアニーを気に入り指名。
あっと驚く屋敷やすごい歓迎にアニーは満足。
女の子を嫌うウォーバックスも、彼女の天真爛漫さに次第に心を開く。
グレースのアニーの扱いにも感心。心惹かれる。アニーを引き取る事を決意。
だが、彼女が両親を探していると知り、5万ドルの賞金を出す大捜索を行う。
ハンニガンの弟ルースター(ティム・カーリー)は、両親に扮する事を計画。
アニーの両親は火事で死に、ロケットが母親の証拠になるのだ。
ルースターはアニーを引き取り、小切手を受け取るが、すぐに正体を明かす。
ルースターらの計画を知ったアニーの友人モリーらは、ウォーバックスに知らせる。
大捜索の中、アニーは小切手を破り逃走。怒ったルースターに追われる。
間一髪、用心棒プンジャブ(ジェフリー・ホールダー)が救出。
アニーはウォーバックスの正式な子供になる。

 と言うわけで、久々に作られた本格的なミュージカル映画。
派手すぎる踊りが気になるが、かなり楽しめる。
映画を見に行ったり、ルーズベルト大統領に会うエピソードも。
続編も舞台化されたようだが、映画化は流れたようだ。

TV放送 94/07/28 04CH 01:10-03:35
 

アニー(99)(TV作品)

 孤児院の少女アニーは、両親が迎えに来ると信じ続けている。
何度も脱走するが、結局はハニガン先生(キャシー・ベーツ)に捕まるハメに。
そんな中、富豪ウォーバックス氏がイメージアップのため、
クリスマスに孤児を招待する事になり、秘書グレースはアニーを選ぶ。
ウォーバックスも彼女を気に入り、養子にしようと決めるが、
彼女が両親を待っていると知り、5万ドルの賞金を出し大捜索をかける。
ハニガンは弟ルースターと組み、出生証明書を証拠に両親に扮して賞金を狙う。
だがたくらみに気づいた孤児仲間がかけつけ、ハニガンらは逮捕。
両親が死亡していたと判明し、アニーは養子に。ウォーバックスはグレースに求婚。

 と言うわけで、ジョン・ヒューストン監督の映画版があるのにわざわざリメイク。
映画にないメンバーもあり、グレースが黒人なのもちょっと違う感じ。
こちらではハニガンは間違いなく悪いやつだし、
何か物語はダイジェスト版的で急展開しすぎ。
一番有名なトゥモローを筆頭に、歌が効果的に使われていないのも気になる。

TV放送 2000/05/05 BS05 1200-1335
 

ANNIE/アニー(2014年米)

アニー 孤児の少女
ウィル・スタックス 富豪(ジェイミー・フォックス)
ハニガン 施設の主人(キャメロン・ディアス)
グレース スタックスの秘書
ガイ スタックスのスタッフ

 孤児のアニーは、捨てられた店の前で、両親が迎えに来るのを待ち続けていた。
ある時、いじめられていた犬を追って車にひかれそうになった所を、
スタックス氏に助けられる。
富豪であるスタックスは市長選を狙うが、支持率が上がらないでいた。
ところが、アニーを助けた動画がアップされ、支持率が上昇。
そこでアニーを食事に誘うが、
目的に気づいたアニーは、選挙戦まで彼のペントハウスに寝泊まりする事に。
アニーのおかげである程度は支持率が上がるが、やがて横ばいに。
パーティで歌ったアニーは喝采を受けるがスピーチ原稿が読めず、ショックを受ける。
彼女は字が読めなかったのだ。
スタックスのスタッフであるガイは、親探しで支持率が上がると考え、
施設の主人ハニガンと手を組む事に。
スタックスはアニーを養女とする事を決意するが、
アニーの両親が見つかったと連絡を受ける。
アニーはニセの両親に引き取られるが、
用済みの彼女が里子に逆戻りと知ったハニガンはスタックスに知らせる。
真相を知ったスタックスは、連れ去られたアニーをヘリで追跡。
無事保護したスタックスは、もっと大事なものがあると、選挙戦から撤退する事に。
アニーは養女となり、識字センターをオープンするのだった。

 と言う訳で、人気ミュージカルを、現代を舞台に変えた再映画化。
冒頭に赤毛のアニーと言う少女(オリジナルぽい)が出て、
その後に今回の主役である同じくアニーと言う黒人少女が登場。
わざわざこのシーンを入れたのは、「変えたからね」と宣言したと言う事か。
前回映画化されたアイリーン・クイン版は結構お気に入りで、
わざわざリメイクする必要があるのかしらと言う印象。しかも、設定を変えてまで。
こんな印象って、最近別の映画でも感じたよなと思っていたら、
リメイク版ベストキッドだった。
実はどちらもウィル・スミス製作で、
本作も当初はスミスの娘を主役にしようとしていたらしい。
おなじみの歌が次々登場して楽しめる上に、
旧作でちょっと荒いなと感じた物語も丁寧な感じに描かれる。
これもベストキッドと同じ。
ハニガンが終盤に変心するあたりなんかは、旧作よりよく出来てる。
でも何か盛り上がらないのも事実。
やはりアニーと言えばトゥモローで、旧作では3回くらい歌ったが、
本作では1回軽く歌った程度(のはず)。
リアルな映画にしようと努めて、ミュージカルの肝の部分が抜けちまった感じです。

TV放送 2015/10/17 WOWOW 2100-2258
 

アニー2(95)(TV作品)

 富豪ウォーバックス氏がロンドンへ爵位を得るための式典へ。
養女である元孤児のアニーは、仲良しのモリー、イーライ教授らと同行する事に。
孤児院仲間のハンナもこっそり連れて行く。
ルバットとマーフィの2人組は、教授誘拐を企み、アニーは周囲の異変に気づく。
知り合った少年マイケルの父で、失業中のウェブを怪しむが人違いとわかる。
パーティで知り合った女性ホグボトムは、アニーと教授を城へ招くが
彼女はマーフィらの仲間で、教授のロケット技術でバッキンガム宮殿を破壊、
女王の座を奪おうと企んでいた。捕らわれたアニーらは脱出。
事態に気づいたウォーバックスも急行。
アニーはロケットに細工し、ロケットは海で爆発。モリーはウェブ一家にもらわれ、
ウォーバックスの仕事でアメリカで雇われる事になる。

 と言うわけで、ミュージカルで知られたアニーの物語の続編。
あまりかわいくないアニーに、夫人のいなくなったウォーバックス。
物語はちゃちなスパイものみたいで、前作と違い歌はほとんどない。
にも関わらず、最後の最後に来て、お約束のようにトゥモローを歌い出し
ちょっと不気味な博士まで参加するのは、かなり異様だ。

TV放送 2000/02/04 08CH 0215-0425
 

アニマル・ハウス(78)

監督 ジョン・ランディス

 フェーバー大学に入学したラリー(トム・ハリス)らは、入寮する事に。
固いオメガハウスには敬遠され、最低と評判のデルタハウスへ。
連日らんちき騒ぎを繰り広げ、ウォーマー学長(ジョン・バーノン)の頭痛の種だ。
オメガと嫌がらせ合戦をし、試験で落第点を取ったため、退学処分が決定。
仕返しに、パレードを襲撃し、無茶苦茶にする。

 と言うわけで、ナショナル・ランプーンシリーズと言うのの1作らしい。
それにしても、あまりに程度の低いギャグの連発で、ちと辟易。
ブルート役のジョン・ベルーシが主役だが、ひねりはナシ。
ラストに出演者のその後を延々と紹介するが、彼らに関心が持てなかったので。
ブーンと言う寮生の恋人ケイティにカレン・アレン。ケツ見せあり。
女好きのオッターにティム・マシスン。
変わり物のジェニングス教授に、ドナルド・サザーランド。
音楽はエルマー・バーンスタイン。

TV放送 93/12/29 04CH 01:10-03:15
 

アパートの鍵貸します(60)

 保険会社に勤めるバド(ジャック・レモン)は、出世のため
アパートを上司の浮気のために貸していた。
彼が狙うのはフラン(シャーリー・マクレーン)だが、彼女は人事部長の愛人だった。
離婚しない人事部長に嫌気がさしフランは自殺。バドが助け介抱する。
人事部長は浮気がばれ、家を出て再婚する決意。バドは重役待遇を受けるように。
彼は操り人形に嫌気がさし、会社を辞める事に。フランも彼と共に出直す事にする。

 と言うわけで、好きだった女性が上司の愛人で、
おまけに自分の家で会っていたと言うショッキングな展開。
最後のフランの心境の変化がわかりづらいが、なかなかいい感じだ。

TV放送 97/06/02 12CH 13:00-15:00
 



アバウト・ア・ボーイ」(2002)を見た。

 何度も言うようだが、ヒュー・グラントと言えば、インチキプレイボーイ。
ウソなんかつきませんと言うタイプの2枚目俳優と違い
もてるためなら、多少のウソはヘッチャラと言う役柄がピッタリで
「ブリジット・ジョーンズの日記」などでもそう言う役柄で見せた。
今回は、そのスタッフがまた撮影し、ヒューを主役に回す。
おかげで、男性版ブリジット・ジョーンズと呼ばれるが、ちょっとそれは的はずれ。
自己中心的での事など気にしないタイプのヒューが、
少年と知り合って変わるという話で
ヒューマンコメディという雰囲気だが、やはりヒューの作品は見逃せまい。

 映画の冒頭は、あちら版クイズミリオネラ。本家と言うべきか。
音楽まで同じなので、こちらがまねたとは言え驚かされる。
「人生は島ではない」と言ったのはジョン・ダンと言う詩人らしいが
選択肢には、ジョン・F・ケネディだとか、ジョン・ボン・ジョビとか。
ウイル(ヒュー・グラント)は迷いもせず、ジョン・ボン・ジョビだと言い
正解を聞かずにテレビを切る。
だが、僕には人生は島そのものと考える。
彼は悠々自適な生活をしていて、仕事はしていない。
それと言うのも、父親が、誰でも知っているクリスマスソングを作曲し
その後はヒット曲を出さなかったのだが、ウイルもその印税で生活しているのだ。
ビリヤードしたり、女性と食事したり。
他の人の人生にからむ事はなく、すなわち孤島なのだと。
女性と長くつきあう気はなく、すぐに別れる。
今回もつきあっている女性と別れる口実を考えていたら、
向こうから別れたいと言い出した。別れた夫と寄りを戻したいと言うのだ。
泣きながら謝られるが、女性の涙に責任を感じないのは初めてだ。これはいい。
シングルマザーは後腐れがないと悟る。これからはシングルマザーだ。
問題は、シングルマザーに知り合うにはどうしたらいいか
そこで、シングルペアレントの会の張り紙を見つけ、入会する事にした。
少年マーカスは、母フィオナと二人暮らし。転校して学校まで母が送る。
校門で大声で愛してる言われ、たちまち学校中にからかわれるハメに。
母はそう言うところに、ちょっと疎い感じだ。
だが一人で自分を育ててくれている母に、ひどい事は言えない。
僕が、ハーレー・ジョエル・オスメントなら、
稼いでママを助けてあげられるのだが、僕にそんな才能はない。
人付き合いが悪いせいか、母の影響か、服装のセンスも人とずれてバカにされる。
一人で歌を歌ってしまうクセも、からかわれるネタとなる。
何とか友人を作ろうと、2人しかいないゲーム同好会に入ろうとするが、
君といるといじめられると言われて避けられる。

 ウイルはシングルペアレントの会に入り、妻に子供を残して逃げられた等と
話をでっち上げる。会は女性ばかりだが、皆ウイルの話に同情。
スージーと言う女性とデートにこぎ着ける。
息子は妻と会ってるとかごまかして単身向かうが、
スージーの方が余計なのを一人連れてきた。
ウイルが行った時にはいなかったのだが、スージーは会員の一人と仲が良くて
1日その息子の世話をする事になったのだ。
それが、マーカスだった。
ギョッとするウイルだが、もちろんイヤな素振りは見せず、子供は大好きだとか言う。
マーカスは察しのいい方で、ウイルの狙いがスージーにあり、
子供云々がウソだとは気づいていたが、逆らわずに隅の方で一人で遊ぶ。
ウイルとスージーがいい雰囲気になる中、マーカスは母フィオナが作った
自然食品の固いパンを食べていたが、あまりに固いので、池のカモに食べさせ始め
それでも固いので、固まりごと池に投げると、カモに命中。カモが死んでしまう。
ウイルらは水を差された感じで、マーカスを送るため彼の家へ行くが、異変が。
何と母フィオナが鬱病で、薬を大量に飲んで自殺未遂を起こす。
ウイルらがあわてて病院へかつぎ込んだため、事なきを得るが、
マーカスはショックを受ける。ウイルは大丈夫だよとか言って気楽そうだ。
回復したフィオナは、マーカスに謝り、もうしないと言うが、
自分が学校に行っていては、ママを守れる人がいない。
つまり誰かと結婚させるしかない。そこで、ウイルに目をつける。
美容院とかでくつろいでるウイルの前に現れ、母とデートさせようとする。
面倒くさそうと思うが、スージーとかに人のいいフリをしているので、
邪険にもできない。仕方なく、1回だけフィオナとデートする事に。
フィオナもまんざらでもなさそう。マーカスもうまく行っていると考える。
ウイルは何とか嫌われようと、自然食品を選ぶフィオナに対し、肉を頼んだりする。
家では母子が歌を歌い出し、二人とも目までつぶって歌い上げてる。
しかもヘタクソだ。苦痛な時間も、いつか終わるはずと耐え続ける。
だが、デートが不発に終わってもマーカスはあきらめず、ウイルの家へ押しかける。
ベルを鳴らし続け、仕方がないので家へ入れる。子供がいないのは承知の上だ。
何をさせると言うわけでなく、家でテレビを見て、お菓子を食べたりする。
いつの間にか、時間が来るとウイルも自分でドアを空けるように。
こんな事している間に、母が何かしでかさないか気になるが。
ある日、ウイルがドアを開けると、マーカスが逃げ込み
悪ガキたちにキャンデーを投げられ、彼がいじめられていると知る。
いじめられている理由は、靴がボロだからだと聞き、
ウイルはマーカスを靴屋へ連れて行き、しゃれたスニーカーをプレゼントする。
店員に「いいお父さんね」と言われ、二人ともまんざらでもない。
だが、雨の日にウイルは泣きながら靴なしで帰宅。
靴を盗まれたと聞き、母フィオナはあんなボロを盗まれるとはと不思議がり
マーカスから真相を聞かされて仰天する。
ウイルがレストランで妹と食事しているところへ怒鳴り込み、
ウイルに変な趣味があり、マーカスにイタズラでもする気ではと決めつける。
妹や周囲の客もギョッとするが、マーカスはそんな事はないと否定。
ウイル自身も、僕はあんたが知らないマーカスのいろんな面を知っていると怒る。
ウイルとマーカスが妙に結びついていると知ったフィオナは、
最後まで面倒を見てと頼む。
おかげで、ウイルはマーカスの誕生パーティか何かに呼ばれるハメになるが
そこでスージーと再会。
スージーは、本当はウソだともう知っているのだが、子供はどこと聞き、
いたたまれなくなったウイルは帰る事に。
フィオナらも、ウソをついたんだから仕方ないと言うが、
マーカスは、ウイルはいい人だし、
僕のためのパーティに来てくれたのに帰すのはひどいと怒る。

 それからウイルとマーカスのそれぞれに、好きな女性ができた。
マーカスの方は、ちょっと突っ張り気味の女の子エリー。
最初はマーカスが声をかけたりすると、話かけんなと怒られたりする。
次には、ウイルに紹介されたCDをウォークマンで聞き
いつもの調子で周囲に聞こえる声で歌っていたのだが
ちょっと人を侮辱するような歌詞だったものだから、エリーが怒るが
歌を歌っていたのだと説明。趣味が合うとわかり、次第に話すようになる。
一方ウイルの方は、ハムナプトラことレイチェル(レイチェル・ワイズ)を気に入る。
彼女もシングルマザーで息子がいると言うので、ウイルはマーカスの話をしたりする。
レイチェルは当然ウイルの息子と誤解するが、
マーカスは息子だとは一言も言っていないと、自分に言い訳しつつ
この路線を推し進める事に。
マーカスを呼び出してレイチェルと会い、息子だとも言わないが違うとも言わない。
レイチェルは息子にマーカスを会わせるが、相手はビックリ。
それと言うのも、相手はマーカスと同じ学校の生徒で、
いじめているような連中の1人だったからだ。
マーカスは、ウイルの事を気遣って、仲良くするよ等と言うが、
二人がいなくなると、レイチェルの息子は母がとられると思いマーカスとケンカに。
あわてて止めて、レイチェルが息子に無理矢理和解させる。むろん不満げだ。
だが、レイチェルがウイルに惹かれるようになるにつれ、
真実を言うべきだと考えるように。
食事に行った際、彼女に真相を告げる。自分に息子はいない。君が誤解したのだと。
驚いたレイチェルは、誤解した私が悪いのねと皮肉を言い、ウイルは店を去る。

 一方、マーカスの母フィオナは再びボンヤリするようになり、
マーカスは危機感を持つ。
ウイルに助けを求めるが、ウイルはレイチェルとの事で自分がイヤになっており
靴やCDのアドバイスはできても、君らの人生は助けられない。
僕はただの他人だと断り、マーカスも失望する。
マーカスは何とか母を励ましたいと考え、
なぜか学校のロックコンサートで歌う事を決意。
例の突っ張り気味の女の子エリーに、一緒に出てと頼むが、それは無理だと言われる。
他にも声をかけるが、一緒に出てくれる者はいない。
ウイルはマーカスや母の事が気になり、彼らが人生の一部だったと感じるように。
結局、ガマンできなくなり、マーカスの家へ行くがいない。
続いてシングルペアレントの会へ駆け込む。久しぶりとか皆に言われる。
スージーやフィオナ以外は彼がウソをついていたと知らないのだが、
ウイルは皆の前で、アレはウソだったと告白。
皆が驚く中、フィオナに自殺なんかするなと言う。
だがフィオナにそんな気はなくて拍子抜け。大きなお世話よと言われ、
今日、息子マーカスが歌ってくれると聞かされてビックリ。
あわてて二人で学校へかけつける事に。
マーカスが大恥をかくのは必須だが、マーカス親子にはそれがわかっていない。
あわててウイルはフィオナと共に学校へ急行。
ウイルは飛び降りて、駐車しておいてと頼むが、フィオナは運転がヘタでエンスト。
一方、ウイルは会場へ。場内は盛り上がっており、ふと見るとレイチェルが。
なぜ君がここにと聞くと、舞台で踊っているのが息子だと言う。
何とか舞台裏へ行くが、舞台裏では次が出番のマーカスとリコーダーを持った友人が。
だが友人は、金で釣られており、やっぱり辞めると言って、金を返して去る。
途方に暮れるマーカス。かけつけたウイルは出るのをやめろと言うが聞かない。
相棒との芸術性の違いとか、適当にごまかせと言うが、マーカスはむしろムキに。
司会の先生にも根性なしと入れて舞台へ出る。
ドキドキしながら、アカペラでネスカフェのテーマこと
ロバータ・フラックのKilling Me Softly with his song(やさしく歌って)を歌う。
その選曲さえも、観客にはバカにされ、さらに、ヘタクソなので一斉にブーイング。
その様子に、母フィオナは、ようやく息子がいじめられている事を悟る。
あまりのブーイングに詰まってしまうマーカス。
そこへ、ウイルがエレキを持って舞台へ。伴奏して歌い出す。
さすがは音楽家の息子、ダメ息子でもエレキは弾けたと言うわけだ。
マーカスも元気が出て二人で歌い、次第に観客も盛り上がるように。
歌い終わると拍手を受け、マーカスもご満悦。
ところが、調子に乗ったウイルは、ウイルが止めるにもかかわらず演奏を続け
観客は再びブーイングに転ずる。そして缶とかを投げられて、それがウイルの頭に。
息子の状況を知ったフィオナは、それでもがんばったマーカスをほめて
ロックもいいとか言い出す。一方、レイチェルの方も、ウイルを見直すように。
関係者一同でパーティをし、レイチェルの息子も仲良しに。
マーカスは格好悪かった髪型が多少変わる。
なぜか例の突っ張り女の子エリーまで、ここに加わっているのは違和感あり。
とりあえず皆で食事する。
最後は、マーカスのセリフで終わる。
「ジョン・ボン・ジョビの言葉は正しい。人は孤島ではない」

 と言うわけで、ヒュー・グラントは相変わらずのインチキプレイボーイぶりで
サスペンスやSFを演ずる姿が想像できない。
印税で悠々自適に暮らし、一人が一番だと
女性とつきあってもすぐ別れるのをベストとしていた彼だったが
たまたまついたウソが原因で、少年親子と知り合い
少年と会っている内に、母さえ知らない秘密を共有するようになると言う展開。
シングルマザーの会で狙った女性が、少年の母でなく、
ヒロインであるレイチェル・ワイズでもない。
そして、少年の母がレイチェル・ワイズでもないと言う、ちょっとヒネリがあり
少年が幸せになるには、母とヒューが結婚するはずと思わせる(先が読める)
従来のありがちな物語とはひと味違う。
ヒューと少年の独り言が、交互に展開し、面白いエピソードをまじえ
ヒューの方が意外に子供だという展開もありがちだが面白い。
人は島ではないと言う、ジョン何とかさんの言葉があるらしいのを
冒頭のあちら版ミリオネラで軽く紹介し
ヒューは冒頭で、少年はラストで
それをジョン・ボン・ジョビの言葉だと言うのもおかしい。
世の中はカップルだけで成り立っている訳ではないと言うのがテーマとわかり
そう言う話はあまりなかったので感心させられる。
ただ、少年があの舞台でヘタな歌を歌い、ヒューが助けに入った事が
どれだけ周囲の彼らを見る目を変えたのかは、いまいち説得力がなく
悪そうなエリーという少女が、少年に心を許すのはよいとして
ラストで、家族のようにつきあっているのは、ちょっと無理がある気がする。
全体として面白い作品である事は認めるが、
「カップルの愛こそ世界で最も大切」と言うような映画ばかりの中で
それらの映画にも、当然いい映画はいっぱいあるわけだが
同系列ではないこの映画を、それらの映画より面白いかどうかを比較するのは難しく
「ちょっとひねってるよ」と言うしかあるまい。
 

アバウト・シュミット(2002年米)

ウォーレン・シュミット 定年を迎えた男(ジャック・ニコルソン)
ヘレン ウォーレンの妻
ジーニー ウォーレンの娘
ランドール ジーニーの婚約者
ロバータ ランドールの母(キャシー・ベイツ)
レイ ウォーレンの友人
ジョンとヴィッキー キャンピングカーで知り合う

 ウォーレンは定年を迎え、妻ヘレンにキャンピングカーをプレゼントされる。
かつての職場を心配するが、自分が不要だったと知り失望。
手持無沙汰で、タンザニアの貧しい子供ンドゥグに寄付する事に。
身の上を手紙に書いて投かんするが、帰宅すると妻ヘレンが倒れ死んでしまう。
結婚式の近い娘ジーニーがかけつけるが、延期しろと言うウォーレンには否定的。
ヘレンの荷物を調べている内、友人レイと浮気していたと知りショックを受ける。
だがジーニーは相手してくれず、仕方なくキャンピングカーで旅に出る事に。
知り合ったヴィッキーと言う女性に相談する内、
ヘレンより理解してくれているとキスしてしまい、追い出される。
結婚式が近づき、婚約者ランドールの家族のところへ。
ぶしつけな母親ロバータらと馬が合わず。ジーニーには結婚式の中止を求めるが、
今まで関心なかったのに急に反対しないでと責められる。
結婚式のスピーチは無難にこなし帰宅するウォーレン。
自分が人に影響を与えられないのだと悟り、失望感を感じる。
そんな時、ンドゥグから手紙が届く。
まだ字が書けないと言う彼が描いた絵には、2人の人間が手をつないでいた。
ウォーレンはそれを見て、思わず泣くのだった。

 と言うわけで、ジャック・ニコルソンによる人間ドラマ。
彼は仕事人間(あちらにもいるようです)だったが、定年になり、手持ちぶさたに。
さらに妻が急死するが、
まもなく結婚する娘は、父を快く思っておらず、距離を置かれる。
友人や元部下にも失望し、急に孤独を感じてしまう。
その胸の内を打ち明けられるのは、
彼が援助する、会った事もないタンザニアの少年だけ。
端から見ると、身勝手にも思えるニコルソンの行動だが、
その喪失感に共感すると、結構ツボっす。
何と言っても、特筆すべきなのは、タンザニアの少年から手紙が届くラストシーン。
まだ文字が書けない少年が描いた絵は、実際には深い意味はないのかも知れないけど、
ニコルソンには凄く達観的に感じられたようですね。
キャシー・ベイツの入浴シーンは衝撃的。

TV放送 2004/07/03 WOWOW 2140-2345
 



ジェームズ・キャメロン久々の新作「アバター」を見た。(2009年米)

 これはジェームズ・キャメロンの新作。
キャメロンと言えば、「タイタニック」で大ヒットしたが、それ以来の新作。
TV「ダークエンジェル」から考えてもかなりの年数だ。
本作の内容はよく知らないんだけど、
「ターミネーター4」のサム・ワーシントンが主役で
「エイリアン2」でキャメロンとも組んだシガニー・ウィーバーも出演。
「見た事もない映像」が見られると言うので見る。

ジェイク・サリー 元海兵隊員(サム・ワーシントン)
グレース 科学者(シガニー・ウィーバー)
クオリッチ大佐
チャコン ヘリ操縦士(エバ・メンデス)
ノーム グレースの仲間の科学者
セリフリッジ 企業の代表

ネイティリ ナヴィ族の娘
ネイティリの兄 若者のリーダー
ネイティリの母 占い師

 遙かかなたにある惑星パンドラへ宇宙船が到着する。
乗客は3年だか冷凍冬眠した後、目覚めたと言う。ジェイクもその中の一人だ。
乗客の大半は海兵隊員で、迎える上官はこの地の任務が過酷だと言う。
大気はあるものの、有毒で3分も外にいると死んでしまうのだ。
裏を返せば、わずかな間であれば、何とか生きられると言うわけ。
ジェイク自身も元海兵隊員だが、彼は軍の仕事で来たのではなかった。
もともと彼の兄が任務に就くはずだったのだが、事件だか事故だかで死亡。
何やらが兄に合わせて作られており、多額の投資をムダにしないため
DNAが同じ弟ジェイクに白羽の矢が立ったと言うわけだ。
そんなジェイクは、過去に何かあったらしく今は車いすの生活。
パンドラにはナヴィ族という、人間より一回り大きな種族が住んでいる。
前述の通り、大気が有毒である事もあり、
遺伝子操作でアバターというナヴィ族と同じ体型の肉体を作り出し、
それを基地にいる人間(ドライバーと呼ぶ)が精神でリンクして遠隔操作し、
ナヴィ族に接触しようという計画が進められているのだ。
この計画を推進してきたのはグレース博士。
当然、研究重視で、出資する企業や同行する軍の、強引にやり方には反発。
元海兵隊というジェイクにも好感は持っていない。
一方、企業のセリフリッジ氏は、惑星にある豊富な鉱物に注目していた。
軍のクオリッチ大佐も彼に同調。
大佐は、元海兵隊のジェイクを自分側の人間と考え、手なずけようとする。
グレースに従うと見せかけ、
ひそかに鉱物の在処や部族の弱点などを探らせようと言うのだ。
一応は平和的解決を目指すものの、
そこはそこ、何かあれば軍事力に物を言わせて奪い取ろうと考えるタイプだ。

 ジェイクはカプセルのような装置に入れられ、眠らさせられる。
車いすの彼は、装置に入るのも一苦労。
だが、気がつくと彼はアバターの肉体になっており、
この世界では彼は五体満足で、科学者の制止も聞かず走り回ったりする。
やがて、グレースらはナヴィ族への接触を試みる事に。
海兵隊のジェイクは銃を持ち、どちらかと言うと護衛役だ。
目的地に向かうヘリの操縦士は、女パイロットのチャコン。
おかしな事に彼女だけは人間の姿。
ただしこうしてグレースらと同行したせいか、どちらかと言うと彼女寄り。
チャコンはヘリの外へは出られないので待機。
グレースやジェイクらが、ジャングルを探索するように。
見た事もない植物などにいちいち驚かさせられるジェイク。
やや無警戒な行動がアダとなり、ジェイクは凶暴な獣に襲われ逃げまどう。
グレースらとはぐれ、夜になりグレースらは帰還。
明日再び捜索するが、危険な生物がいっぱいいるジャングルで
一晩生きているとは思えなかった。
たいまつとかで動物を追い払おうとするが、次第に追いつめられるジェイク。
それを助けたのは、ナヴィ族の娘ネイティリだった。
彼らはグレースらよその星から来た連中をスカイピープル等と呼び
多少会話もできるのだが、歓迎はしておらずすぐに立ち去れと言う。
ジェイクは、ひょんな事からナヴィ族の娘と知り合い、
これはチャンスと彼女につきまとう。
ネイティリは相手にしないが、何とかの木の下でジェイクが、
木の精というタンポポの種みたいな物に包まれるのを見て驚く。
それは選ばれた存在である事を意味するからだ。
そこで、ネイティリは村へ連れて行く。
一同は警戒する。特に若者のリーダー的存在である兄は追い出そうとする。
だが占い師である母はネイティリの話を聞き、
本当に選ばれた存在か知るため訓練をさせると言う。
訓練にはマンツーマンのコーチが必要で、その役にはネイティリを指名する。
困惑するがその役につくネイティリ。

 ジャングルの中を跳んだりはねたりする、狩猟民族の訓練を受けるジェイク。
最初は苦戦するが、次第にこれをこなすように。
馬のような動物に乗る練習をする事に。
ナヴィ族には髪の毛のような物が出ていて、動物側には差し込む所があり
差し込むとコードがつながったようにリンクされ、相手と一心同体になるのだ。
やがて訓練をこなしたジェイクは、他の若者と共に卒業テストを受ける事に。
それはハンシーと言うドラゴンを乗りこなす事だった。
この村は、中央に巨大な木がはえていて、至る所に太いツルがはっている。
さらにツルの上に巨大な岩が乗っていて
宙に浮いたような岩場があちらこちらにあるのだ。
この危険な場所へツルを伝って登り、ドラゴンの巣へ。
凶暴なドラゴンに苦戦するが、髪の毛をつないでしまえば手なずけられ
自由に乗りこなせるようになり無事合格。
ネイティリもこれを喜び、一緒に飛び回る。
彼らの前に現れたのは、レオノプテリクスというさらに大きなドラゴン。
これを乗りこなせた者は過去に1人しかおらず
その人物は部族を統一し伝説になったとされているのだ。
やがて、ジェイクは戦士としての儀式を受け、ネイティリとも接近するように。

 ジェイクがナヴィ族に歓迎され、より重要な情報をもたらすと喜んでいた大佐だが
次第にジェイクからの報告はなくなり、連中に感化されたと失望する。
セリフリッジ氏も同様で、武力で制圧するための動きが始まる。
それを知ったグレースは、ジェイクと共に軍の目が届く基地を離れ、山の上の施設へ。
そこにも装置はあり、アバターを動かす事ができるのだ。
残り時間はわずかと、ジェイクとグレースは村に乗り込む。
グレースもそれなりに村人に知られているのだ。
彼らは事情を説明。ジェイクが偵察目的で接触したと知りネイティリらは失望する。
そんな努力も報われず、大佐らによる攻撃が始まる。
激しい攻撃で、ナヴィ族のよりどころである大木が倒れてしまい
人々は失意のどん底に突き落とされる。ネイティリの父も死ぬ。
夜になっていったん引き上げる大佐ら。
ジェイクらは装置から出され拘束される。
アバターを操れるのは、彼らが装置の中で寝ている時だけで
起こされると、アバターの方が抜け殻のようになって動かなくなるのだ。
しかし、寝返ったチャコンが、ジェイクらを救出。
ヘリを奪って基地を退散する。それに気づいた大佐らが攻撃。グレースが重傷を負う。
ジェイクは、グレースを村へ担ぎ込み、木の精の力で助けようとする。
だがネイティリの母は木の精は万能ではないと言い、力及ばずグレースは死ぬ。
失意のナヴィ族を奮い立たせるため、ジェイクは山へ行き
レオノプテリクスを乗りこなす事に成功。
そのまま村へ舞い戻ると、人々は伝説の戦士の再来だと驚く。
一度はジェイクを見捨てたネイティリも、もう迷わないと言い、
彼女の兄さえも共に戦おうと決意。
伝説の戦士が復活したとの噂に、付近の部族が集結。総攻撃の準備ができる。
大軍が集まりつつあると知り、その前にくじこうと大佐らが攻撃を開始。
ナヴィ族による空から地上からの激しい攻撃で、軍の機は次々撃墜。
だがこちらもチャコンの機がやられ、仲間の科学者ノームもやられる。
ただし、ノームはアバターなので人間の方は無事。チャコンは本当に死ぬ。
ジェイクは最後に残った隊長機に飛び乗って、攻撃したりするものだからこれも墜落。
大佐は、エイリアン2に出てきたガンダムの元ネタと言うパワードスーツで脱出。
激しい格闘の末、大佐を倒すジェイク。
しかし大佐は近くの小屋にある装置を破壊しており、ジェイクのアバターは倒れ
ジェイクも有毒な大気で苦しむ。かけつけたネイティリは事態を察知。
初めて見るジェイクにマスクをあてがい、彼は助かる。
軍や企業の関係者は惑星を追い出される事になる。
ジェイクは木の精の儀式を受け、本物のナヴィ族として生まれ変わる。

 と言うわけで、3Dの映画は何本か見たが、
大半は短い事が多いのに、本作は2時間半なので長め。
技術的に進んでいるらしく、確かに見ているとあちこちに奥行きを感じさせられ
シガニー・ウィーバーが登場したシーンでは
おかしな事に彼女がスクリーンではなく劇場側にいると錯覚した。まさに妙な感覚だ。
物語は惑星パンドラを開発するために、原住民と接触する事になるが
彼らは人間より一回り大きい上、空気が有毒で人間は生きられない。
そこで遺伝子操作でアバターというクローンみたいなのを作り出し
選ばれた人々がアバターとリンクする事で遠隔操作。
このアバターが原住民の中に入り込むという寸法。
これを操るワーシントンは、歩く事ができず車いすで生活するが
アバターになると、跳んだりはねたり自由に。
人間に似てはいるが、異質な原住民の生活を続けるが
これができるのは本体が寝ている時。本体が目覚めるとアバターは動かない。
まさに現実と夢の世界を行ったり来たりする内、どちらが現実かわからなくなる。
これは「ジョニーは戦場へ行った」と同じ手法だ。
やがてワーシントンは原住民と同調し、開発に否定的になるが
「エイリアン2」の悪役を思わせる企業代表が出てきて
さらに例のガンダムみたいなマシンも再登場。
物量作戦で制圧しようとする軍の連中が攻撃を開始。
まさにキャメロンの面目躍如という感じ。
これを、ワーシントンがリーダーとなり、
ドラゴンのような竜に乗って総攻撃する光景は、今度はファンタジー映画のノリ。
ややごった煮的な印象も受けるが、印象に残るセリフが2つ。
「平和を夢見たが、いつも目覚める」
「地球には緑がなくなった。彼らはここでも繰り返す」
キャメロンは政治的なテーマがあると認めており、
なかなか直球的な表現だが重く受けた。
ミシェル・ロドリゲスはエイリアン2の女戦士風。
見た事のない映像と言うが、物語は割にオーソドックス。
3D技術は進歩したものの、メガネの違和感は相変わらずで
終始、見ている方も「装置をつけられてる」という感覚があり
これが幸か不幸か、ワーシントンと一緒になって、
異空間を体験したと言う感覚を醸し出しているような気もする。
 

アパッチ(1990年アメリカ)

 南米。プレストン(ニコラス・ケイジ)は、麻薬対策のヘリ部隊に採用される。
教官ブラッド准尉(トミー・リー・ジョーンズ)が空中戦の技術を教える。
プレストンのかつての恋人ビリー(ショーン・ヤング)も同じ隊に。
よりを戻そうとするが、ビリーにはその気がなさそう。
シミュレーションでプレストンは優秀な成績を上げるが、
片目を隠すと調子が悪くなると言う弱点があった。だが、ブラッドらの特訓で克服。
ビリーとの愛も再燃。ついに出動となる。ブラッドやビリーも出動だ。
空中戦でブラッドとプレストンの機が墜落。ブラッドが重傷を負う。
ビリーはミサイルを手動で撃ち戦闘機を撃墜。敵ヘリもプレストンが撃墜する。

 と言うわけで、まだそれほど知名度が高くなかったニコラス・ケイジと
トミー・リー・ジョーンズが共演した戦闘ヘリの話で
ブルーサンダーのような派手な航空アクションを期待してみると
前半はやたら休暇ばかりで、恋愛が展開するのんきさで
終盤にようやく出動になるが、敵の素性もよくわからずただ撃ち合いだけ。
ヘリ版トップガンと言う狙いが見え見え。

TV放送 2002/02/09 25CH 0145-0330
 

アパッチ砦(1948年アメリカ)

ジョン・フォード監督

サーズデイ中佐 アパッチ砦の司令官(ヘンリー・フォンダ)
フィラデルフィア サーズデイの娘(シャーリー・テンプル)
ヨーク大尉 中隊長。サーズデイの元上官。現在は部下(ジョン・ウェイン)
マイケル・オローク少尉 フィラデルフィアと恋仲

 サーズデイ中佐は、辺境の地であるアパッチ砦へ赴任。
司令官となり、最高の連隊にすると息巻く。
娘フィラデルフィアがオローク少尉と結婚すると言い出し、これに反対。
ヨーク大尉はアパッチの酋長に会い、和平交渉をする事になる。
だが中佐はこれを信用せず、野営地の襲撃を命ずる。
ヨークは無謀と止めるが、中隊長を解任されてしまう。
大軍が現れ、突撃した中佐はやられる。
ヨークが剣をはずすと、アパッチは退散。フィラデルフィアはオロークと結婚。
ヨークは司令官となり、中佐のおかげでよい連隊になったと言う。

 と言うわけで、予備知識はなかったが、聞いた事ある題名の西部劇なので見る。
最初に出てきたヘンリー・フォンダ主演の映画と思って中盤まで見るが
彼がどうも気難しくて、部下のジョン・ウェインの方がかっこいい感じ。
と思ったらこっちの方が主役らしく
成長したテンプルちゃんが、簡単に恋に落ちるなど
全体的には昔風ののんきな感じの作り。
音楽は黄色いリボンと同じ曲。

TV放送 2003/04/01 BS11 1645-1900
 

アバランチ・エクスプレス(79)

 ハリー(リー・マービン)らは、二重スパイアンジェロを亡命させる任務を受ける。
実は追撃責任者マレンコフ将軍(ロバート・ショー)こそ、アンジェロだった。
彼らは細菌計画責任者ブーニンに追撃させ、一網打尽にする事を計画。
わざと列車で移動しおびき出す。襲撃を受けたり、雪崩を起こされたりするが回避。
ブーニンらは船で逃げるが、警備艇で追跡。魚雷で撃沈。細菌計画は中止となる。

 と言うわけで、ロバート・ショーの遺作。
大物が二重スパイと言うのはいいが、最初にネタを明かすので拍子抜け。
一般客もいる列車が襲われるのに、他の客が素直に従うのが不思議。
途中で列車に乗り込む、ハリーらの仲間にホルスト・ブッフホルツ。

VHS
 

アビエイター(2004年米)

ハワード・ヒューズ (レオナルド・デュカプリオ)
キャサリン・ヘップバーン 女優(ケイト・ブランシェット)
エヴァ・ガードナー 女優(ケイト・ベッキンセイル)
ノア ハワードの右腕(ジョン・C・ライリー)
エロール・フリン 俳優 (ジュード・ロウ)
ファン・トリップ パンナム社長(アレック・ボールドウィン)
ローランド・スイート カメラマン(ウィレム・デフォー)
ブリュースター上院議員
フィッツ教授 (イアン・ホルム)

 1927年。若き実業家ハワード・ヒューズは、「地獄の天使」と言う映画を製作。
飛行機のシーンにこだわり、3年の歳月と400万ドルを費やす。
新型機開発のため、航空会社を買収。自らテスト飛行する。
女優キャサリン・ヘップバーンと親しくなるが、他の女性とも遊び、
飛行機の話ばかりするハワードに愛想を尽かし、キャサリンは出ていってしまう。
続いて女優エバ・ガードナーと付き合う。
ブリュースター議員を味方にしたパンナムと対決姿勢に。
1946年。テスト飛行で墜落事故を起こし、飛行停止とされる。
議員の法案が通れば、国際線はパンナムに独占されてしまう。
連日FBIは家宅捜索し、あちこち触りまくられたのに耐えられないハワードは、
極度の潔癖症で部屋に閉じこもってしまう。
キャサリンやエバが励まし、何とか公聴会へ。
議員は空軍幹部に贈賄したのではと追及するが、ハワードはこれを一蹴。
逆に議員とパンナムの癒着を糾弾し、喝采を受ける。
新型機の初飛行は成功し、次はジェット機だと言う。
再び強迫観念にかられるハワードだったが、
少年時代に世界一の金持ち、映画製作、飛行機王になると言った夢は実現したのだ。

 と言う訳で、レオナルド・デュカプリオが実業家ハワード・ヒューズを演ずる。
ダイヤモンドは永遠にで、部屋にこもってた実業家ホワイト氏のモデルね。
親の金を継いで、巨万の富を得たヒューズは、畑違いの映画製作に着手。
莫大な費用をかけて、戦争映画を完成させる。
その絡みで、キャサリン・ヘップバーンやエバ・ガードナーと交際。
さらに航空業に手を出し、自らテスト飛行したりする。
と言うと、豪快な人物みたいだけど、
潔癖症やら強迫観念で、部屋から出られなくなると言う一面も。
それぞれのエピソードは興味深いけど、全体として淡々と描かれた印象が強い。
終盤のパンナムとの対決は面白い方。

監督:マーチン・スコセッシ

TV放送 2011/01/03 NHKBS 1930-2220
 

アビス(1989年)

監督 ジェームズ・キャメロン

 米軍の原潜が遭難。ハリケーンの迫る中、救出作戦が計画され、
海底採掘基地に勤務するバッド(エド・ハリス)や、
リンジー(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)もかり出される。
特殊部隊のコフィ大尉(マイケル・ビーン)が指揮して、リンジーは不満げ。
ソ連の攻撃だという噂が流れ、米ソは緊張状態に。
原潜の乗員は全員死亡しており、190発の核弾頭を搭載しているらしい。
コフィはソ連の攻撃だと言い張り、作戦については秘密主義。勝手に作業を行う。
リンジーは、液体のような奇妙な生物を目撃する。
どうやら海底に似た環境の星から来てここに住み着いたらしい。
コフィは海溝に弾頭を運び、敵を撃退すると言い出す。
潜水艇で逃げるコフィを追跡。バッドは潜水艇同士で対決し、コフィを海溝に落とす。
だが、助けに来たリンジーと立ち往生。スーツは1着しかなく、
リンジーは自らおぼれた状態で基地まで運ばれ、蘇生する方法を選ぶ。
危険な賭けだったが無事蘇生するリンジー。だが弾頭を解体せねばならない。
バッドは3600メートルの深さへ潜水し、解体作業を終えるが、
浮上まで酸素は持たない。死を覚悟しての作業だったが、
そこへあの生物が現れ、彼を連れて浮上する。
彼らは核戦争を避けるため、世界各地を津波で沈めようとしていた。
君らに裁く権利はないと言うと、間一髪津波は止まる。
人類に大人になれと警告したのだ。彼らは施設ごと持ち上げ海上に浮上。
バッドも無事な姿で帰還し、リンジーに求婚する。

 と言うわけで、ジェームズ・キャメロンが
ターミネーターとエイリアン2で注目された後に監督した作品。
当然期待は膨らんだわけで、海底を舞台に、
水の特撮とかも話題になったわけだが、
いかんせん物語の方は、水中の対決やら、米ソの対立やら
怪しい宇宙人やらが入り乱れて、どれがメインかわかりづらい。
基本的には宇宙人の部分がメインのはずなんだが、
やはり派手な見せ場を作りたくなったという感じで、
一番印象に残るのは、何と言っても仮死状態のヒロインを蘇生するシーン。
あの後だと、何だか作り話にしか思えない宇宙人が出てきても
そらぞらしいだけで、そこらへんがイマイチこの映画が当たらなかった理由かも。
音楽はアラン・シルベストリ。

TV放送 2002/04/07 BS05 1310-1610
 

アフター・アース(2013年米)

サイファ・レイジ将軍 (ウイル・スミス)
キタイ サイファの息子(ジェイデン・スミス)
ファイア サイファの妻
センシ キタイの姉。アーサに殺された

 地球は壊滅し、人類はノヴァプライムと言う惑星へ移住。
そこにいた異星人がアーサと言う怪物に人類を襲わせた為、
レンジャー部隊という組織が戦う事に。
将軍のサイファは、そんな中でも英雄とされる人物だが、
息子キタイはなかなか正式隊員に昇格出来ないでいた。
ある時、サイファは任務でイフィトス基地へ行く事になり、キタイも同行させる。
宇宙船は小惑星群に突っ込み、惑星に墜落。船体は分裂し、他の乗員は全員死亡。
遭難信号を出す為、100キロ先にある船体後部へ行かねばならないが、
サイファも両足を骨折し、キタイに頼るしかない。
そこは人類を殺す様に進化した生物だらけの惑星、地球だったのだ。
サイファは無線で指示。キタイは、ヒヒの群れや毒のあるヒルに襲われながら移動。
必要な呼吸薬が不足していると判明するが、
キタイは断崖からジャンプ用のスーツで滑空し、時間を短縮。
大きな鷲に捕まり、無線が切れるが、キタイは巣に現れたトラを倒して退散。
寒さに倒れるが、鷲に助けられる。
ついに機体に到着するが、電波状況が悪く、遭難信号が出せない。
キタイは発信機を持って山を登るが、訓練用に連れてきたアーサに襲われる。
何とか撃退したキタイが遭難信号を発信し、サイファ親子は救出される。
帰還したキタイは、部隊ではなく母と働くと告げ、サイファも同意するのだった。

 と言うわけで、ウイル・スミス親子による未来を舞台にしたSF。
ウイルは伝説的な兵士で、息子ジェイデンはなかなか正式採用されない見習い。
言わば落ちこぼれだ。
とある任務でウイルは宇宙船で移動する事になり、
正式隊員でないジェイデンも七光りで同行。
だが隕石群にぶつかり惑星に不時着。他の乗員は全員死亡し、無事なのは親子だけに。
実はここは、人類が住めなくなった地球なのだが、
猿の惑星みたいな真相があったり、放射能で住めないと言う描写があったりはしない。
地球である必然性は0だ。
ウイルは足を骨折しており、救難信号を発信するため、
ジェイデンが100キロ先にある残りの機体の所まで、
危険な野獣のいる森を抜けると言う訳。
言わば、七光りを受けていた息子が窮地に陥って成長すると言う話
(それ以上の要素はない)を、ウイルが七光りで実の息子にやらせた話。
恥の上塗りって感じです。
ところで、本作の監督が何とM・ナイト・シャマラン。
シャマランどこに出てたの?と思ったけど、出てないらしい。
シャマラン作品って、出来不出来はあれど、 いわゆるシャマランらしさが魅力だった。
しかし、エアベンダー以降は魂を売ったのか、ただの便利屋に成り下がったらしい。
監督:M・ナイト・シャマラン

TV放送 2014/07/13 WOWOW 1245-1425
 

アフター・ザ・ストーム(2000年)

 33年。アーノーはジャン・ピエール(アーマンド・アサンテ)に依頼され、
ギャングのオルテガが絡んでいると知り拒否。
だが脅されてもみ合い、オルテガを刺してしまい退散。
海へ逃げるが、そこで沈没した客船を発見。
元恋人コキーナと組み、通報せずに財宝をいただく事を計画。
感づいたジャン・ピエールと妻ジャニーンも協力して、金品を次々回収する。
アーノーは宝石を持参し、警察へ行き、保釈金にしたいと申し出るが、
オルテガが生きていると知り、ジャン・ピエールにだまされていると気づく。
ジャン・ピエールはコキーナを寝返らせようとし、
一方、ジャニーンもアーノーと手を組もうと言う。
2人は海底で作業をするが、サメに襲われてジャニーンが死ぬ。
コキーナはジャン・ピエールにつくと言うが、信用させて宝をいただくとも言う。
オルテガ一味が現れ金品を奪おうとするが、オルテガを射殺。
しかし、寝ている間にコキーナが金品を独り占めして去ってしまうのであった。

 と言うわけで、ビデオのジャケットが派手なサメの絵だったので借りて見るが、
特典映像の予告編を見ていやな予感が。
予告編にサメはまったく出てこず、にもかかわらずビデオ用予告編はサメサメサメ。
予告編だけでそれほど印象が変わるかと驚かされる。
しかし、いざ見てみるとやはり裏をかきあう男女の話で、サメはちょっと出るだけ。
ヘミングウェイ原作と言うので半信半疑だったが、
確かに見てみるとそんな雰囲気あり。
ジェニファー・ビールズは出ているが、かなりのチョイ役。沈没船の乗客。

DVD
 

ア・フュー・グッドメン(92)

監督 ロブ・ライナー

 キューバの米軍基地で暴行事件が発生。サンディアゴが殺される。
内部調査部のジョー(デミー・ムーア)は事件の裏に注目するが、
弁護士キャフィ(トム・クルーズ)は検事(ケビン・ベーコン)と手を打とうとする。
サンディアゴは不法発砲を密告し、軍内の規律を乱したとされ暴行を受けたようだ。
ジョーが強硬に調査を勧め基地へ。ジェセップ司令官(ジャック・ニコルソン)は
サンディアゴの転属要求を認めていたと言う。そして暴行を命じた事は否定する。
容疑者ドーソンは個別に暴行命令を受けたと主張。だが証人はいない。
勝ち目はないが、ドーソンは取引を拒否。キャフィは無罪を主張し裁判に突入する。
軍医は死因の酸血症を毒によると診断するが、疾患が原因とも考えられる。
失踪していた中佐が現れ、転属命令のなかった事を告げるが、彼は自殺してしまう。
最後の手段として司令官を召喚。サンディアゴが転属の準備をしなかった事を指摘。
命令に絶対服従の軍で、暴行を恐れ転属させる事は矛盾するとも言う。
怒りに興奮した司令官は、暴行を命じた事を認め逮捕される。
ドーソンらの評決は、殺人では無罪だが、命令違反として不名誉除隊となる。

 と言うわけで、軍内部の沈黙の掟とかを題材にした話。
実際にありそうな話だが、司令官を興奮させる展開が出たとこ勝負なので失望。
ジェセップの部下で、暴行を命じたジョンにキーファー・サザーランド。彼も有罪。

TV放送 94/08/21 BS05 20:00-22:20
 

アフリカの女王(1951年米)

ジョン・ヒューストン監督

 14年東アフリカ。チャーリー(ハンフリー・ボガード)は
アフリカの女王という古船で、牧師に郵便物を届ける仕事をしていた。
だが独軍との戦争で牧師は殺され、牧師の妹ロージー(キャサリン・ヘップバーン)と
船で脱出する事に。ロージーは、敵艦ルイザを手製の魚雷で攻撃しようと言い出す。
意気地なしと言われ結局出発。敵の砦を何とか通過。急流も突破する。
スクリューが壊れても自分で修理するが、葦に囲まれて立ち往生。
さすがにロージーも観念するが、雨で水かさが増して湖に出る。
ルイザ号が現れ、接近するが嵐で沈没。二人は捕らわれてしまう。
スパイ容疑で裁判にかけられ、絞首刑との判決が。二人は死を前にして結婚。
その時、船が浮かび上がり、魚雷が爆発。ルイザ号は沈没し、二人は脱出する。

 と言うわけで、クリント・イーストウッドが
「ホワイトハンター・ブラックハート」で撮影風景を描いた冒険活劇。
物語が二人を中心に展開する手軽さと、
女優が妙に戦いをいやがったりするまだるっこしさのない危機連発の面白さ。
派手な見せ場だけがアクションではないと思わせる。
独軍の裁判で、弁護側につく男が、ウォルター・ゴテル。

TV放送 2001/04/18 BS11 2100-2250
 

アフリカン・ダンク(93)

監督 ポール・マイケル・グレーザー

 セント・ジョセフ大のバスケコーチ、ジミー(ケビン・ベーコン)は
ケニアの田舎村ウイナビにすごい選手がいると知り、スカウトに向かう。
族長の息子サレだが、長老たちは彼が村を出る事に反対。
しかし、実力者ニヤガの地上げ行為に腹を立て、バスケで勝負をする事になる。
選手不足で、ジミーはウイナビの儀式を受けて参加。
劣勢だが、サレの兄で勘当されたハラウイも参加し大反撃。
ついに逆転勝利をおさめ、サレは大学へ。ジミーはヘッドコーチに就任する。

 と言うわけで、「クール・ランニング」のバスケ版と言うふれこみだが
電気もないウイナビチームが、比較的都会のチームに勝つ展開は
そうなると予想がついてはいても、なかなか面白い。

TV放送 96/01/22 BS05 04:10-06:00
 



アベンジャーズ」(98)を見た。

 往年のTVシリーズの映画化が続く中、60年代のスパイものがまた映画化。
でも「ナポレオン・ソロ」より先に登場したのは、「おしゃれ(秘)探偵」。
イギリスを舞台にした、ちょっと浮き世離れしたハイクラスの男女が活躍する話らしく
「らしく」と言うのは、この話、ほとんど再放送もされず、見ていないのだ。
聞くところによると、シリーズの設定は二転三転。
途中で主役が交代し、かなり後になって、「実はスパイだった」と判明。
スティード(パトリック・マクニー)が主役。
その相棒としてキャシー、エマ、タラと言う女性が登場。
そのキャシーを演じたのが「007/ゴールドフィンガー」のオナー・ブラックマン。
エマが「女王陛下の007」のダイアナ・リグ。
何と、このダイアナ・リグが登場したのは5〜6年目で
この頃が一番人気があり、日本で放映されたのもこのシーズンと言うのが何とも異色。
通常、TVシリーズは1〜2年目あたりが一番人気があるのが普通だからだ。
こうした評判ばかりを聞いてきたシリーズが今回映画化。
主役のスティードには「シンドラーのリスト」のレイフ・ファインズ。
エマ・ピールに「パルプ・フィクション」のユマ・サーマン。
今回の敵役として、何と元諜報部員のショーン・コネリーが登場。
何ともリッチそうな映画で、日本では受けなさそうな気もするが見てしまえ。

 冒頭ジョン・スティード(レイフ・ファインズ)は小さな町を
山高帽にステッキといういでたちで歩いている。
のどかな感じで、人々は挨拶するが、ジョンが通り過ぎると銃を向ける。
だがジョンはまったくあわてずこれらを倒していくと言う展開で
周囲は全部敵だったと言う007等でもよくみるシチュエーションだ。
彼は実は英国の極秘諜報機関「ミニストリー・シークレット・サービス」の一員で
これは演習だったのだ。
何か上流階級の人物と言う感じで、そんな男がなぜ諜報活動をと言う気もする。
上司はマザーと呼ばれる男の人物で、彼はジョンに新しい指示を与える。
イギリスで豪雪・豹・猛暑と言う異常気象が起きており、その件を調査するのだ。
スティードは気象学者エマ・プール(ユマ・サーマン)を
女性禁制の会員制サウナに呼び出し、調査依頼をする。
スタイルのよいユマ・サーマンなので、Hな展開を期待したがそう言うのはない。
ところが、研究室が爆破され、地球を覆い防衛するための反物質の情報が奪われる。
何と防犯カメラにはエマの姿が写されていたのだ。
マザーの部下でbQで女性のファーザーは、エマを怪しみ
エマを信用するスティードの行動にも疑いをかける。
そんな中、スティードは、元研究所職員で科学者グループ「プロリー」の
サー・オーガスト(ショーン・コネリー)に疑いをかける。
スティードらはプロリーの建物へ潜入。
そこでは互いの素性がわからないように、クマのぬいぐるみを着て会議。
まるでぐるぐるナインティナインのようだが、
裏切った者を始末するスペクター的な展開もちっとも緊迫感がない。
残された死体は、気象関係の研究をしていた研究者たちだった。
しかも、建物の中にはどうやらエマにうり二つの人物がいるようだ。
行き詰まったスティードは、諜報機関の生き字引と言うべき男の所へ。
彼はインビジブル・ジョーンズ(パトリック・マクニー)と言われるのだが
何と透明人間。TVシリーズの主役が出ているとのふれこみだが、顔は見えずじまい。
オーガストはかつて研究の行き過ぎでクビになり、ファーザーらと手を組んだらしい。
一方、ファーザーは、スティードをかばうマザーを解任し諜報機関の実検を奪う。
ファーザーはエマの逮捕を指示する。
オーガストは英国中に異常気象を起こし気象を掌握。世界を手中におさめようとする。
大雪の中、気球で移動するファーザーとニセ者エマ。
本物エマと格闘になり、本物は振り落とされるが、気球は激突して爆発する。
エマとスティードは雪の中、ボールの中に入って池の上を歩きながら移動。
オーガストの本拠へ。反物質融合まであとわずか。
このままでは世界はオーガストの思うままだ。
エマは高い塔の上の方で、宙づりになりながら敵と対決。装置を奪う。
一方、スティードはオーガストの剣に対し、傘で対決。谷底へ突き落として倒す。

 と言うわけで、モタモタしている間に見てから2ヶ月も経ってしまった上
元ネタを知らないので、結構忘れてしまったが、だいたいこんな感じ。
物語は行き着くところまで行った007系のパロディと言う感じで
内輪受けネタばかりな感じで、ピンとこない。
きっと、面白がる人が見たらかなり面白いんだろうなと言う感じだ。
 

アベンジャーズ(2012年米)

[アベンジャーズ]
 トニー・スターク 軍需産業のトップ。アイアンマン(ロバート・ダウニーJr)
 バナー博士 怒りでハルクに変身
 キャプテン・アメリカ 戦時中に産み出された超人(クリス・エバンス)
 ソー 北欧の神
 ホーク 弓の達人(ジェレミー・レナー)
 ナターシャ 格闘の達人。ブラック・ウィドゥ(スカーレット・ヨハンソン)
[関係者]
 フューリー シールド長官(サミュエル・L・ジャクソン)
 コールソン捜査官 シールド
 バートン博士 マイティ・ソーに登場
 ペッパー トニーの秘書(グゥイネス・パルトロウ)
[敵]
 ロキ ソーの弟。反逆を起こした

 シールドのフューリー長官らはキューブの変動を察知。
異世界とつながる通路が出来、ソーの弟ロキが現れる。
ロキはホークとバートン博士を操り、キューブを奪って退散。
この非常事態に、フューリーは中止になったアベンジャーズ計画のメンバーを召集。
ブラック・ウィドゥ、キャプテン・アメリカ、バナー博士、
失格と言われたアイアンマンが呼び出される。
ロキは不思議な力を持つ杖を入手するが、かけつけたアベンジャーズに捕われる。
 ロキは空飛ぶ空母で移送される事に。
現れたソーは、アスガルドで裁きを受けるべきと言うが、何とか説得。
ソーによると、ロキは異世界から軍隊を呼ぶための通路を作ったと言う。
ロキの杖はキューブを動かすのだ。
フューリーは、宇宙に存在する敵に対抗するため、キューブを研究。
それがロキを呼び寄せたのだ。
操られたホークが空母を襲撃。戦いの末、ホークは我に返るが、ロキは退散。
戦闘で負傷したコールソンが死ぬ。
 操られたバートン博士は、スターク社の屋上で装置を作動させる。
異世界の通路が出来、ロキの軍隊が飛来。
迎え撃つアベンジャーズは敵を次々倒すが、キリがない。
委員会は、マンハッタンで被害を食い止める為、核攻撃を指示。
フューリーは反対するが、ミサイルを発射してしまう。
アイアンマンがミサイルを異世界へ誘導。
ロキの杖を奪ったブラックウィドゥが通路をふさぎ、アイアンマンは無事帰還する。
ロキは降伏し、ソーに連れられてアスガルドへ。
委員会はアベンジャーズを危険視し、ヒーローたちは散り散りに。
だがフューリーは、必要になれば再び集結するだろうと言う。
 その頃、ロキ襲来の糸を引いた謎の存在は、
アベンジャーズを強敵と言いながら、余裕の笑みを浮かべるのだった。

 と言うわけで、マーベル系のヒーローが大集合するアベンジャーズを見た。
昔から知ってたのはハルクくらいなんだけどね。
集まったのは、ロバート・ダウニーJr扮するアイアンマン。
クリス・エバンスのキャプテンアメリカ。
スカーレット・ヨハンソンのブラックウィドウ。
ボーンレガシーのジェレミー・レマー扮するホーク。役者は知らないソー。
そしてエドワード・ノートンが降板したハルクと言う面々。
長官役がサミュエル・L・ジャクソンで、
アイアンマンの恋人役でグゥイネス・パルトロウと言う豪華な布陣。
本作に至るまで、アイアンマン以降、ヒーロー単体映画を作り続けて伏線を張り、
一連の作品がビックプロジェクトと言う感じ。
とは言え、発想的にはマジンガーZ対デビルマンとか戦隊シリーズVSものと同じ。
設定の異なる作品をくっつけるのは強引。
それが6大ヒーロー大集合ともなると、
船頭多くしての例えどころではないくらい収拾つかない感じ。
派手だけど、話は散漫になって盛り上がりに欠ける。
数あるヒーローものと同様、
地球侵略を企む割に一味の攻撃対象はマンハッタンのみと局所的。
最後に、普通の人間が核ミサイルで収拾しようとする程度の脅威。
そのミサイルにヒーローたちがあわてるくらいだから、
実は敵味方ともたいした連中じゃないと思えちゃう。
最後に安食堂でヒーローたちが休憩するのはちょっと面白い。

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アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年米)

[アベンジャーズ]
 トニー・スターク 軍需産業のトップ。アイアンマン(ロバート・ダウニーJr)
 バナー博士 怒りでハルクに変身(マーク・ラファロ)
 キャプテン・アメリカ 戦時中に産み出された超人(クリス・エバンス)
 ソー 北欧の神(クリス・ヘムズワース)
 ホーク 弓の達人(ジェレミー・レナー)
 ナターシャ 格闘の達人。ブラック・ウィドゥ(スカーレット・ヨハンソン)

 ローズ大佐 トニーの友人(ドン・チードル)
 ローラ ホークの妻
 ニック・フューリー シールド元長官(サミュエル・L・ジャクソン)

 ワンダ 頭の中に入れる
 ピエトロ 素早い
 ウルトロン (ジェームズ・スペイダー)

 アイアンマンらアベンジャーズは、ロキの杖を入手する為、ヒドラの基地を襲撃。
杖と共に、そこで検索されていた人工知能の情報を入手する。
 トニーは入手した情報を基に、世界を脅威から救う為の人工知能ウルトロンを開発。
だが、完成したウルトロンは、トニーらの手を離れて、勝手に動き出してしまう。
 人の心に入り込む能力を持つワンダは、ウルトロンの指示でハルクを操る。
ハルクが大暴れし、アイアンマンが何とか止めるが、街が破壊されてしまう。
 アベンジャーズに対する批判が高まり、一同はホークの家へ避難する事に。
ハルクは自らが破壊をもたらした事を思い悩む。
そんな中、フューリー元シールド長官が現れて一同を鼓舞。
ウルトロンの目的は人類絶滅だと告げる。
 アベンジャーズは、ウルトロンが輸送するケースを奪取。
ケースから現れたのは、ウルトロンから独立した存在存在ヴィジョンだった。
ヴィジョンは、皆が結束しなければウルトロンには勝てないと、手助けを申し出る。
 ウルトロンが操る大量のロボが暴れ出す。
さらに、装置を作動させ、ソコヴィアの町を上空に浮上させる。
もし町ごと地上に落下すれば、巨大隕石に匹敵する衝撃で人類は全滅してしまうのだ。
フューリーが巨大空母でかけつけ、市民を避難させる事に。
 集結したアベンジャーズは、ウルトロンのロボ軍団と対決。
ワンダらも加勢するが、ピエトロが犠牲に。
ショックを受けたワンダは、ウルトロンの心臓部を取り出す。
町は地上に向けて落下するが、ソウが破壊して事なきを得る。
 一件落着し、新たなシールド基地が作られる事に。
ウルトロンはヴィジョンに委ねられる。
だが、ハルクは姿を消し、ソウやトニーもチームを去る。
残ったキャプテンアメリカがアベンジャーズを仕切る事となる。
その頃某所では、大男が私の出番だと言うのだった。

 という訳で、アベンジャーズ系のキャラが勢揃いするシリーズ第2弾。
個々の作品でも、ぼちぼちゲストが出てるので、ありがたみも今一つ。
毎週兄弟が助けに来るウルトラマンみたいなもんです。
アイアンマンことトニーは、人工知能で地球を防衛する事を考え、ウルトロンを開発。
だが、これがお約束の様に暴走すると言う訳。
要は身内の不始末を火消しする話で、前作ほど人類の危機と言う印象は受けず。
アイアンマンとキャプテンアメリカはちょっと方向性が違うらしくて、
キャプテンの次回作につながる模様。

TV放送 2016/05/21 WOWOW 2000-2221
 

アポカリプス・ウォッチ 陰謀の黙示録(TV作品)

 テロ活動に関与した容疑で、CIAはハリーをWG工業へ潜入させる。
彼の情報で、英副首相が関与しているとの情報を得る。だがハリーはなぜか自殺する。
ハリーの兄ドルーと、恋人カレン(バージニア・マドセン)が継続調査。
ハリーは洗脳されていて、内部情報が漏れていたらしくカレンに疑いが。
彼女も洗脳を受け、ドルーを殺害しようとするが、それは阻止。治療が行われる。
各地でテロ事件が多発。カレンは呼び出され、死んだはずの元夫フレデリックに会う。
彼こそ一味の首領で、ネオナチと手を組み、
支援者を世界各地に配置し、事件を多発させ西側経済をマヒさせる計画だった。
一味は首相暗殺に失敗。旧独軍の毒薬を全英にばらまこうとする。
大使夫人も一味で情報は筒抜け。だが一味の1人が毒をまく場所を密告。
カレンらが急行し、送水路をふさいで毒を阻止。フレデリックは自殺する。

 と言うわけで、バージニア・マドセンが出ると言うので見たが
別に脱ぐわけでなし。前半は洗脳されたのされないのと言う話で、
そう言う話が展開するのかと思えば、後半は今さらという気もするネオナチの話。
いろいろ盛り込んだがまとまりのない話になったと言う感じ。
ハリーはどこかで見たと思ったら、新スーパーマンのルーサー役の人。

TV放送 99/01/05 BS05 14:30-18:00
 

アポロ11 史上最大のミッション(1996年)

 60年代中に人類を月へ送ると言う、ケネディ大統領の言葉に従い、
ソ連に遅れまいと7ヶ月でアポロ計画が進められる。
アポロ1号の事故で犠牲者が出た上、ケネディ兄弟の暗殺、
ロケット実験の度重なる失敗の中、11号で月を目指す事に決定。
民間人のニール・アームストロングを船長に。
彼はマイク・コリンズとバズ・オルドリンをメンバーに選ぶ。
コリンズは月へ降りる事ができない。金の無駄づかいとの批判の声も出る。
訓練はトラブル発生を中心に行うが、テストははかどらず。スケジュールも混乱。
軍部は民間人が船長にする事に批判的だ。
ついに決行が決まり、3人は隔離室を経て登場。月へ向けて発射される。
月への軌道に乗り、着陸位置の決定に迷うが、無事着陸。69年7月20日だった。
アームストロングらが月面に降り、人類にとって偉大な一歩と語る。
月面には国旗や記念メダル、アポロ1号に捧げるワッペンを残す。
再び月面より離脱し、司令船とドッキング。彼らは地球へ向けて帰還する。

 と言うわけで、宇宙開発ものは好きで、
ライトスタッフやアポロ13も面白かったが、
肝心のアポロ11号の話がドラマ化。
当時の映像ぽいモヤモヤした映像で雰囲気を出すが
例えば、ライトスタッフのような過酷な訓練をしたわけでなし
アポロ13のような激しいハプニングに襲われたわけでなし。
訓練時のハプニングはそこそこあっても、盛り上がりには欠ける。

TV放送 2002/08/24 01ch 2100-2254
 



アポロ13」(95)を見た。

 私事だが、幼い頃、宇宙飛行士になりたいと思った事がある。
当時読んだアポロ11号の記事の印象が強かったためだが、
絵空事の宇宙SFの話を、現実にできるかも知れない可能性を持つ人間で
しかも、戦闘機の飛行などお手の物、いくつもの学位を持ち、
並外れた体力と過酷な訓練と言う話から、まさに選ばれた人間という気がしたからだ。
しかし時代はスペースシャトル計画に移り、
また乗員にそれなりの技術は求められてはいるが、
基本的には訓練を受けずとも、宇宙へは行く事が可能な時代になってしまった。
そうなると関心が薄れてしまい、むしろ前時代的な危険な宇宙飛行にあこがれたのだ。
そんな過酷な時代を描いた映画として、「ライトスタッフ」があった。
米ソの宇宙競争のため、超人的な任務を課せられた「マーキュリー計画」の話で
それに選ばれた米国初の宇宙飛行士7人が主役だった。
(初めて音速を超えたイエーガーの話もあるが)
今回の「アポロ13」は、それより後のアポロ計画の話で、
11号において、アームストロング船長らが、人類初の月着陸に成功。
17号に至るまで成功し続けたが、唯一13号だけが失敗したのだった。
そのため、やっぱり13は不吉な数字だった等と言われたものだ。
失敗の話はなかなか伝わらないもので、よくわからなかったが、
今回のこの映画で、その実態が明らかとなる。
コンピューター万能の社会に対して、もしそれが故障してしまった時に
意外に役立ったのは、人間の頭脳だったと言う、皮肉なドラマが展開。
主役のラベル船長役は、「フィラデルフィア」「フォレスト・ガンプ」と
2年連続でアカデミー賞を受賞したトム・ハンクス。
この作品で、3年連続との噂もある。
同乗する乗組員には、「激流」「告白」のケビン・ベーコン。
「トゥルー・ライズ」のインチキ中古車屋のビル・パクストン。
そして、発車直前に乗員からはずされるが、後に大活躍する役で、
「フォレスト・ガンプ」で小隊長役を演じたゲーリー・シニーズ。
地上で見守る管制官役で、「ライト・スタッフ」のグレン役、エド・ハリス。
監督は役者出身で、「バックドラフト」でも火の特撮を駆使したロン・ハワード。
今回は、宇宙船の特撮を駆使し、実写は一切使わずにリアル感を出している。
こういった布陣で、トム・ハンクスの3年連続はちと無理と言う気がするが
とにもかくにも、宇宙開発を描いた作品など、ほとんどないわけだから
「ライト・スタッフ」と同様に、この映画も見逃す事はできない。

 米ソの宇宙開発競争が激化し、61年にソ連に初の宇宙旅行を先越された米国は
故ケネディ大統領の言葉通り、69年までに月へ人類を到達させる事に全力を注ぐ。
だが67年。アポロ1号のテスト中の火災事故により、
グリッソムら3名の宇宙飛行士が死亡した。
このグリッソムについては、「ライト・スタッフ」で描かれているが
マーキュリー7に選ばれ、米国2番目の宇宙体験者となるが
着水に失敗しただけで、歓迎式典も行われず、
あげくの果てに、この焼死事故が起きたため、悲劇の宇宙飛行士と呼ばれている。
そして69年11月。ついにアームストロングらが月に到達した。
予定より半年早い計画変更だったが、ソ連の動向もあったため、計画を早めたのだ。
この世界的な出来事を宇宙飛行士やその家族たちがテレビで見守っていた。
その1人は、ジム・ラベル(トム・ハンクス)。
宇宙飛行士たちは3人ずつチームを組まされるらしくて、
ラベルは14号の船長になるだろうと言われていたため、
ケン・マッティングリー(ゲーリー・シニーズ)はラベル組に入りたがる。
ジャック・スワイガード(ケビン・ベーコン)は独身で、
女の子を追いかけるのに夢中だ。
ジムらは何だかんだと言いながら、アームストロングらの成功をねたんでいた。
彼が月へ有名な「人類の偉大な一歩」を踏み出すと、皆失望した。
こうして彼らの同僚であるアームストロングは、
コロンブス、リンドバーグにならぶ英雄となったのだ。
ジェミニ計画、そしてアポロ8号ですでに2度宇宙へ出たジムは、
その失意の気持ちを妻マリリン(キャサリン・クインラン)に話す。
アポロ8号の際に、彼は月から100qの所まで近づいていた。
窓から手を伸ばせば届きそうな距離だった。
彼は月の山の1つをマリリン山と呼び、(あるいは本当にそういう名前なのか)
必ず行ってやるとジムは誓った。
ジムはNASAを見学に来る人々に、所内の説明をして回った。
客の中には、米ソの月着陸競争に決着がつき、もはやアポロ計画に意味がないのでは
と言う者もいたが、ジムは17号までは続くと断言。
そんな彼の所へ、思いがけない連絡があった。
アポロ13号搭乗を予定されていたチームに、骨折で欠員が出たため
ジムらのチームが繰り上げで13号に搭乗する事になったのだ。
この日から、発射に向けてジムらの訓練が始まった。
メンバーはケンとフレッド(ビル・パクストン)だ。
ジャックは補欠チームのメンバーだった。
シュミレーターを使って、彼らは何度も演習をする。
着陸船と司令船を切り離し、方向転換して再度連結する訓練。
わざとハプニングを起こされたりするが、ケンは冷静に接続を完了。
しかし、彼はそれでは納得せず、何度も訓練を続ける。
ジムの妻マリリンは、すでに2度も夫を宇宙へ送り出しており、
今度も不安で、発射を見に行かないとか言い出す。
幼い長男はアポロ1号の事故を気にする。
ジムにとっては、あの事故で死んだ連中は、皆友人だった。
だがあの時にはいろんな原因が重なっていた。
最大の原因は、火災が発生したのにも関わらず、脱出用のドアが開かなかった事だ。
これらの問題は改善された。何の心配もないとジムは断言する。
アポロ13号は、そのナンバーも不吉だが、発射されるのが13時13分。
そして7日間の行程の中には、13日もある。
心配はないかとの質問に対し、ジムは12の次だから13になっただけと気にしない。
アポロ11号であれほど全世界が熱狂したにも関わらず、
13号ではもはや関心が薄れていた。
絶対に失敗できない火星宇宙船に故障が発生したため、
乗員がテレビ中継で演技をするハメになると言う映画「カプリコン1」でも
アポロ何号だかの中継では、「アイ・ラブ・ルーシー」の再放送が中止になったため
抗議が殺到したと、NASAの関係者が嘆くシーンがある。
発射を2日前にして、計画変更が生じた。
補欠メンバーのデュークが風疹に発病したため、
抗体のないケンに発病の危険性があると言うのだ。
そのため、ケンははずされ、代わりにジャックが乗船する事に。
この直前の乗員変更にジムは抗議するが、2名が月着陸している間に、
1人司令船に残されたケンが発病してはまずいと、聞く耳を持たない。
ケンを交代するか、チーム全体を交代するかの選択を迫られ、
仕方なくジムはケンに交代を告げる。
乗船を諦めていたジャックは、この直前の変更に喜ぶ。
だが、シュミレーターでもジャックは大気圏突入に失敗し、
ジムらの不信感を受けてしまう。

 こうしてついに発射の日に。結局マリリンはかけつける。
管制室には、ベテランのジーン(エド・ハリス)が。
いつも妻特製の純白のベストを着て、縁起をかつぐ習慣だ。
アポロ13号は予定通り、13時13分に発射。
離れた所で見守っていたケンは、成功を祈りながらも複雑な思いだ。
そして無事飛んでいったのを見届けると、
家へ戻り、テレビも見ず、電話線も切って寝てしまった。
すでに2回夫を見送ったマリリンは、初めてのフレッドの妻に
こういう時には「大変誇りに思う」と言うのだとアドバイス。
ジムらを乗せた宇宙船は、すごい速度で上昇。乗員にGがかかる。
ジムは緊急脱出用のレバーに目をやる。
だがそれを使う事はなく、無事発射用のロケットを切り離し、
脱出用ロケットも切り離す。
司令船と着陸船が接続された状態となるが、
飛行の都合で、逆向けがいいらしく、ここでわざわざ切り離して方向転換。
その作業をジャックがやり、フレッドなどは心配するが無事成功する。
後は、月に向けて引力に引かれるだけだ。
アポロ宇宙船との交信があると言うので、マリリンは子供たちをつれて出かける事に。
だが娘はビートルズの解散を嘆いており、父の大仕事は二の次らしい。
世界中が見ているのに、娘が見ないでどうすると、
無理矢理引っぱり出してようやく連れていく事に成功。
ところが、確かに交信の模様はビデオには撮られるが、
テレビ中継はしない事になったのだ。そこには、人々の関心の低下があった。
ジムらにはその事実は知らされず、マリリンは憤りを感じる。
ジムらはそんな事とは知らず、食事や音楽を聞いて見せたりしているのに。
関係者は、ニュースでは放送するかもと言うが、マリリンには信じられなかった。
ジムの母は老人ホームで、ややボケていたが、息子がテレビに出ていないので
このテレビは壊れていると怒った。
小便はホースに向けてし、これを宇宙へ放出。
太陽光で輝き、ホタルのように見えて美しいと言うシーンも。
宇宙開発当初は、謎の生命体宇宙ホタルとして不思議がられたらしい。

 そして4日目。まさしく4月13日。大変な出来事が発生した。
管制室より、酸素を攪拌しろと言う指示を受け、
ジャックがボタンを押すと、それがきっかけとなり、酸素タンクに何かが引火。
宇宙船の外壁が爆発で吹き飛んだのだ。ジムらには何が起こったのかわからなかった。
しかし、彼らの周囲にある、機械の異常を知らすランプは無数に点滅した。
「ヒューストン、トラブルが発生した」
ジムの連絡に、管制室のジーンらは耳を疑った。
計算し尽くされたアポロ宇宙船に、トラブルが発生するなど思いもよらなかったのだ。
しかも、1箇所や2箇所の問題ではなく、その異常箇所は無数だ。
もはやランプをマジメに見ても意味はなく、しかたなくすべてのランプをリセット。
ジムが外を見ると、何かのガスが漏れている。それは間違いなく、酸素だった。
限りある酸素が漏れていると言う事は、ただちに有効な手段を打たなければ
彼らは酸欠を起こしてしまうのだ。
電池の燃料消費も激しく、ジーンはガス弁を閉じる事を指示。
この弁が何の役にたつのかよくわからないが、閉じれば緊急の処置にはなるらしい。
しかしこれによって、彼らの月着陸は不可能となるのだが、
人命を尊重すればやむを得ない措置だ。
残る問題は、どうにかして3名を帰還させなくてはならない。
しかし宇宙船はコースをはずれ、酸素も電力も残り少ない。どうすればいいのか。
帰還方法の1つとしては、すぐにも方向転換して帰還する方法。
方向転換の際に燃料を消費する上、微妙なコース調整が可能か疑わしい。
もう1つの方法は、月の周回を回り、引力を利用して帰還する方法だ。
コースの修正は比較的容易だが、それだけ帰還が遅れ、酸素や燃料が持たない。
ジーンらは後者の方法を取る事を決定し、
その上で酸素や燃料を持たせる方法を検討する。
この事件はニュースでも伝えられ、マスコミはジムの家へ殺到。
テレビ局は庭にアンテナをたてたいと注文するが、
マリリンは事故の前は関心がなかったのにと怒る。
母は事態があまり理解できていないが、何かが起こった事はわかっている。
アポロ11号のアームストロングとオルドリンの2人が、
彼女の世話をするためかけつけるが、彼女は2人の事をよく知らないと言うお笑いも。
まず方向転換のため、着陸船のエンジンを噴射する事に。
ジャックが角度を計算するが、少しでも間違っていれば、取り返しのつかない事に。
ジャックが角度を計算すると、ただちに地上の関係者が一斉に計算。
驚くべき事に、この当時の計算方法は、まだ計算尺だった。
一同はジャックの計算が正しいと認める。
しかし、着陸船アクエリアスの製造をしたダグラス社は、(グラマン社だったかも)
着陸船は月着陸のために作った物で、方向転換用ではないと、
異常な使用法に抵抗を示す。
だが他に方法はなく、結局方向修正は決行。宇宙船は正しい方向へ軌道修正される。
続いて、酸素消費と電気消費を抑えるため、乗員を着陸船の方へ移動させる事を決定。
電気消費を抑えるため、コンピューターも電源を切られてしまう羽目に。
不安な中、ジムらはコンピューターを含むすべての司令船の電源を切る。
暖房もきかず、船内は極度の寒さに。フレッドは風邪をひいてしまう。
アポロ13号は、着陸船を救命ボートにして宇宙を漂流。
このショッキングな報道に、世界中がその動向を見守る。
この奇抜なアイデアで、何とか帰還はできそうだが、新たな問題が起こる。
3人の乗員が吐く二酸化炭素が増加し、このままでは二酸化炭素中毒で
酸欠あるいは脳の損傷を受けてしまうのだ。
月着陸船は通常2名しか乗らないため、普通ならばフィルターで何とか処理できるが
3人となると、フィルターでは処理しきれない。
ならば司令船側のフィルターを使用すればいいと言う事になるが、
司令船のフィルターは形状が丸く、着陸船は四角だ。(逆だったかも)
単純には流用ができない。
地上のメンバーは、宇宙船内にある物をかき集め、
どうしたら丸と四角のフィルターをつなげられるかを徹夜で考える。
かくて、ホースをつないだり、ビニール袋で包んだりして、
2つのフィルターをつなぐ方法を発見。宇宙船に指示を与え、フィルターは回復。
危機一髪、二酸化炭素の量は減少し、乗員は体力を回復する。

 宇宙船は月へ手が届きそうなほどの距離まで接近した。
ジャックやフレッドは何とか行けないものかと悔やんだが、
ジムはそれよりも帰りたいと強く望んだ。
管制室のジーンらは、関係者を総動員し、不眠不休で対策を講じた。
電話線を切って、事件を全然知らないでいたケンの所へ、関係者がかけつけた。
残された電力で帰還する手順を考えられるのは、
シュミレーターを使いこなしたケン以外に考えられない。
コンピューターの再起動にも電力が必要だ。
彼はこれまた不眠不休でいろんな手順を試すが、どれも残りの電力を上回ってしまう。
宇宙船内は温度が下がり、乗員は寒さに震え、少しでも睡眠をとれと言われても、
眠る事などできなかった。おまけにフレッドの風邪は悪化。
月の裏側に回り、交信不通の状態に。
ジャックは、指示された再突入コースでは、燃焼してしまうと指摘。
だがフレッドは彼に不信感を持っており、そもそもこの事件自体が
ジャックの操作ミスではと言わんばかりだ。
ジムらは、地上で専門家が何度も計算しているのだから、それを信用しろと説得する。
ジムは体につけられた装置で、いちいち体調の変化(主にトイレ関係)を
指摘されるのに腹を立て、この装置をはずしてしまう。
ジャックらもこれに習うが、ジーンは大目に見る事にする。
月の周回を回り、帰還コースにつくアポロ13号。
軌道修正のため、ロケットを点火しなくてはならない。
微妙な軌道修正にはコンピューターが不可欠だが、
コンピューターの電力は再突入時に必要なため、今は使用できない。
となれば、手動で操作するしかない。小さな三角窓に地球を入れた状態で、
きっかり38秒だか、点火すれば正確なコースにつくはずである。
この非常に危険な試みは成功。
この時使われたオメガの時計は、その事を自慢げに宣伝に使っているほど正確だった。
一応、軌道は修正されたが、まだ不安材料は山ほどある。
爆発によって外壁が弱っており、再突入に耐えうるかどうか、見当もつかない。
そして着陸地点付近には、運悪く台風が接近しているとの情報が。
最悪の事件だと管制室の連中は嘆くが、ジーンは逆に輝かしい事だと言う。
さらには、再突入時の電源投入の方法は、ケンが検討中で、最終決定していないのだ。
ジムらは再突入の手順を知りたがるが、管制室から連絡がないため、
彼らの間に不安がよぎる。
ケンは何度も手順を試すが、わずかに使用電力が残量を上回ってしまう。
そこで着陸船の電力も回す事を検討。ついに使用電力を下回らせる事に成功する。
ケンは管制室へ急行。無線でジムらに手順を指示する。
ジムに風疹の具合はどうかと聞かれ、まだ発病していないと言うケン。
近くにいる関係者への嫌みでもある。
地球が近づき、乗員は再突入に向けて作業を開始する。
司令船オデッセイに戻り、電源を入れる事になるが、
室内が低温だったため、装置に水滴がついてしまい、
電源投入時にショートしないか心配だ。
幸い、電源はうまく投入され、コンピューターも作動。
だが司令船の重量が軽すぎる事が判明。月の石100sを持ってこなかったためだ。
そこで着陸船よりおもりを詰め込む。
司令船の周囲が切り離され、ジムらは完全に破壊された外壁を目撃する。
さらに着陸船が切り離され、後は大気圏へ突入するための部分のみだ。
台風は何とか避けられそうだが、外壁の問題は依然として残る。
大気圏突入時の、最大の交信不通時間は3分。それを越えれば危険だ。
アポロ13号は世界中が見守る中、大気圏への再突入を試みる。
角度が深ければ、燃え尽きてしまう。
もっと悪いのは角度が浅い場合で、大気圏にはじかれて宇宙の果てへ。
しかも電波が届く限り、死を免れない彼らの言葉が届く事になるのだ。
NASAには、こうした事態を予測して、自決用の薬が用意されているとの噂もあるが
それはないと否定する記事を読んだ事がある。
大気圏突入で交信が途絶え、4分以上が経過。
みなにあきらめの色が出るが、着水した宇宙船より、元気なジムの言葉が届く。
「3人とも無事だ。救援を求む」
3人は軍のヘリに救助され、無事帰還する。
後にわかった事だが、事故は欠陥のあるヒューズが、酸素で引火したもので、
この欠陥は当初からあった物だった。
ジャックは後に上院議員だかに当選するが、就任直前に死亡した。
ケンはアポロ16号に乗船。ついに風疹には発病しなかった。
ジーンは最近まで管制官を続けた。ジャックはどうなったか別れた。
そしてジムは、2度と宇宙へ出る事はなかった。

 と言うわけで、これは宇宙開発史上最大のスペクタクルを描いた物語である。
他には、冒頭のアポロ1号の事故や、
後のスペースシャトル、チャレンジャー号の事故があるが
いずれも一瞬で終わってしまって、救助も何もないのだが、
13号の事故は、いかんせん死んではいないため、いろいろな障害が発生するわけ。
ここで感心させられるのは、
宇宙船と言う、世界の最新技術を総動員した代物が故障し、
決められた手順を再三訓練させられた乗員や関係者たちが
それをすべて否定されてしまったために、
残された物と頭脳だけで、いかにして困難を乗り越えるかを考えるわけで
結局の所、コンピューター万能の時代であっても、
最後に役に立つのは人間の英知だと言う事を証明するような話である。
宇宙開発通を自称していた割に、この事件の事はあまり知らなかった事がわかって
ちょっとショックだが、そもそもこの種の映画は少ないので評価したい。
物語的には、ジム・ラベル役のトム・ハンクスよりも
ケン役のゲーリー・シニーズの方がおいしい役どころで、
後の連中はおまけと言う感じ。
ケンが複雑な思いで宇宙船発射を見送るあたりは、ほろりとさせるかも。
 

アポロ18(2011年米)

ベン・アンダーソン アポロ18号乗員。着陸船
ネイサン・ウォーカー船長 アポロ18号乗員。着陸船
ジョン アポロ18号乗員。司令船
トミー 管制官
国防副長官

 アポロ計画は17号で中止とされたが、
2011年ネット上に18号の映像が公開された。
 74年。対ソ連のミサイル装置を月に設置するため、
船長のネイサンらは極秘任務につく事に。
表向きは無人ロケットとして打ち上げられ、無事月面に着陸する。
上陸した一同は謎の足跡を発見。
さらにソ連の宇宙船を見つけるが、飛行士は見当たらない。
ソ連は、人工衛星に見せかけて、宇宙船を打ち上げたらしい。
クレーターで死体を発見。仲間割れだろうか。
装置の設置が終わり、帰還の準備をするが、何かが起きて通信不能に。
隕石の痕跡はなく、人間ではない生物の足跡を発見。
ネイサンは宇宙服に何かいると騒ぎ、
ベンが船に連れ帰るが、体内から石のような物が取り出される。
ネイサンは暴れ出し宇宙船を破壊。ベンだけ帰れと言う。
やむなくベンはソ連着陸船での帰還を考えるが、
感染の疑いがあると、国防副長官はベンの帰還も許可しない。
司令船のジョンは、ベンを救出しようとするが、船内の石が破裂。
生物となってベンを襲う。
 公式発表ではアポロ計画は17号で終了。
ネイサンら3名は、それぞれ訓練中の事故で死亡したとされる。
月からは多くの石が持ち帰られ、海外にも贈られたが、その多くの所在は不明だ。

 と言うわけで、時々出てくるインチキドキュメンタリーの1作。
アポロ計画は17号で終わったが、実は18号があったと言う話。
それがなかった事にされたのは、都市伝説的な秘密があったと言う訳。
この手の設定嫌いじゃないです。
実はソ連も月に来てましたとか、岩みたいな生物がいましたとか、そんなのも面白い。
ただし、ドキュメンタリー風を意識しすぎてテンポが悪く、
それだけの話?と言う程度に留まる。

TV放送 2013/05/11 WOWOW 1915-2100
 

サンドラ・ブロックinアマゾン(1991年米)

 オブライエンは森林破壊に抗議するアリッサ(サンドラ・ブロック)らを取材。
彼女と活動していたサントスが、何者かに殺されたと言う。
警察はジャモリを逮捕し、自白後に自殺したと言うが、口封じとしか思えない。
そこでジャモリの不足であるジャングルの奥地へ。
だがリーダーのアタニーネは無関係だと非協力的だ。
オブライエンらは一味に襲われ、バルデス警部が一味と判明。
さらにペトラザが黒幕とわかり、オブライエンが連行されかかるが、
アリッサと共にデモ隊がかけつけ救出。現れた殺し屋も倒すが、
アリッサが刺されて死ぬ。

 と言うわけで、サンドラ・ブロックが出るから見たのだが、
何やら主役は男の記者の方で、
熱帯雨林を焼き払う一味と戦うという、社会派風の話なのだが、
一味がムキになって隠す陰謀の正体はよくわからず、
最後には何やらマヌケな撃ち合いで、次々死んでいき唖然とする。
封印していたと言う肝心のサンドラの裸は、それほどハッキリ見られず。

TV放送 2003/03/18 11ch 0303-0438