スピルバーグの新作「A.I.」(2001)を見た。

 スピルバーグは世界一の監督みたいな顔をしているが、
それとは別に我が道が行くタイプのスタンリー・キューブリックと言う人がいて
「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」他の作品で
映画界の3大天才なんて言われ方をされ、
スピルバーグのように乱発したりはせず、常にその作品が期待されていたが
「アイズ・ワイド・シャット」なんて妙な作品を遺して死んでしまい
彼が取り組もうとしていた作品を、スピルバーグが遺志を継いで映画化。
「E.T.」と似たような題名だし、何か感動できるのではと言う期待も高まり
シックス・センス主演の少年が、何かいい演技をしていると言う噂だし
映画の日で安いから、公開直後だけど見てしまえ。

 舞台は未来。陸地は海に沈み、どういう所に住んでいるのか
海底からのびる巨大な建物か、宙に浮いているのか、
わずかに陸地が残っているのか、そこらへんはあまり説明がなかった気がする。
この世界では、ロボットが発達し、召使いのように扱われるように。
サイバートロニクス・マクファクチャリング社でも開発を進めているが
ホビー教授(ウイリアム・ハート)は、女性ロボットに脱げと言えば脱ぎ出すので
感情面こそ改良の余地があると言う。
それからさらに数ヶ月だか数年だかが経過。
この教授の研究は一定の成果を見せ、ある実験を行う事に。モデルケースを探す。
そんな中、社員の夫婦に目をつける。
彼らには息子がいるのだが、その息子は病気で長く植物状態が続いている。
回復の見込みがないと言うのだ。社員である夫は、この実験を受け入れる。
感情を持つと言うロボットを、息子として受け入れると言う話だ。
だが、妻モニカは納得いかない。ロボットを息子の代替品にする気はない。
しかし、デイビッド(ハーレイ・ジョエル・オスメント)と言うそのロボットを見て
ビックリする。あまりにも人間そっくりだからだ。
多少反応がおかしいところはあるが、これならば息子にしてもいいかもと言う気に。
取扱説明書によると、決められた言葉を8つくらい続けて言い
最後に自分の名前を言うと、ロボットはその相手を永遠に愛するようになるのだ。
しかも、一度起動したら、その設定はリセット不能なのだ。
何かジャイアント・ロボを思い出すが、それは言うまい。
デイビッドはモニカの息子のようになり、幸せな日々を過ごすかに思えたが
それは長くは続かなかった。
奇跡的に息子マーティンの意識が戻り、何とも都合のよい事に
マーティンは足は不自由なものの、普通の生活に戻ってしまう。
息子の座を奪われかけて、対抗意識を持つマーティンは何かと嫌がらせをするように。
ほうれん草を食べられる事を自慢し、対抗意識を持つデイビッドもマネして故障。
ロボットのくせに食べてしまうのも問題だし(そこらへんのガードはないのか)
それくらいで故障するのも、構造に問題がある気はする。
さらにマーティンは、本当の子供になるためには、母親の髪の毛が必要だと言い
デイビッドはその気に。寝ている母モニカを狙うが、モニカが気づいて目覚める。
目の前にはさみが現れ大騒ぎになると言う事件が。
さらにさらに、マーティンの友人たちは、デイビッドを面白がり
いろいろからかうと、デイビッドは防衛機能が働いて
マーティンを抱えたまま、プールへ飛び込む。
デイビッドは平気だが、マーティンはおぼれてしまいまたも騒ぎに。
そんな事が続いて、ついにモニカはデイビッドを手放す事を決意。
だが、息子としてのデイビッドをリセットする事はできず、
会社に返せば、解体されてしまう。
色々考えた末、仲のよいテディベアのおもちゃと森に捨ててしまう。
(話なんかして、こいつも意志を持ってる感じ)

 母に捨てられるショックを体験しながら、途方に暮れるデイビッドは森をさまよう。
すると、そこへ壊れたロボットの部品を捨てる業者が。
さらに、その部品を拾って、自分の故障部分にくっつけるロボットも集まってくる。
もちろん、デイビッドに比べると、かなりできは悪い連中だ。
寂しい女性を楽しませると言う、
ジゴロ用のロボットジゴロ・ジョー(ジュード・ロー)も自立を考えたかここへ。
彼は、ジゴロの事しか知らず、首を傾けるとムーディな音楽がなり出す仕掛けだ。
集まっていたロボットたちは、またまた現れた別の連中に捕らわれ
人々の集まる会場へ連れて行かれる。
そこは、ロボットを毛嫌いし、大砲で破壊して喜んでいた。
ついに、デイビッドが破壊される番になるが、
観客はロボットとは言え子供を破壊する事を非難。
その混乱に乗じて、デイビッドはジョーと共にその場を去る。
デイビッドはジョーに事情を説明。
母モニカに愛されるには、本当の人間になるしかないと言い
それには、ピノキオで読んだ天使ブルー・フェアリーに会うしかないと言い出す。
ジョーはそう言う話はまったくわからなかったが、
疑問に何でも答えてくれると言うドクター・ノウと言う
ゲームセンターみたいな施設へ行けば答えてくれるかもと言い、そこへ向かう。
1問何ドルとかという料金を何問分か無駄づかいし、
ようやく人の島マンハッタンに行けば会えると聞かされる。
二人は警察の水陸両用ヘリを奪い、海の中にわずかに残ったマンハッタンへ向かう。
そこには、ホビー教授らが待っていた。
デイビッドは教授から、自分の素性を聞かされて愕然とする。
どうやらデイビッドは教授の子供を模したらしく
テスト段階のデイビッドが、母に愛されたいと感情を持つようになった事に気を良くし
大量生産しようとしているのだ。
長い映画なのに、劇場が寒いからトイレへ行っている間に、
ジョーはよろしくな等と言って立ち去ったらしい。
デイビッドは再びヘリを奪い、水中に潜って天使の像を見つけて感激する。
だが天使は何も答えず、おまけに周囲の建物が崩れて、ヘリは生き埋めとなる。
やがて、デイビッドらの電源が切れ、そこから長い年月が経過する。
数千年が経過。周囲は水から外へ出て、凍った状態となっていた。
細長い「未知との遭遇」の宇宙人を思わせる連中が現れ、デイビッドを発見。
詳しくは語られないが、どうやら人間は全滅したらしく
ロボットが文化を継承していたのだ。
彼らにとって、本物の人間にあった事のある、デイビッドは貴重な存在だった。
再び起動されたデイビッドは、天使に近づけるようになっているので喜んでそばへ。
だが、凍った天使像はもろくも崩れ去る。
未来のロボットたちは、デイビッドの願いをかなえてやると言うと
デイビッドは母モニカと過ごしたいと言う。
しかし、モニカの情報は残されておらず、未来の連中にも復元は不可能だ。
ところが、テディベアが、モニカの切られた髪の毛を持っていたので
そのDNAから復元する事が可能だった。
だが、DNAからの複製は、「宇宙時間」に刻まれてしまうので、
1日しか持たず、しかも二度と出来ないと言う、都合の良い話があったのだ。
デイビッドはそれでも良いと言い、モニカを甦らせ
父にもマーティンにも邪魔されずに、母と楽しい時間を過ごすのであった。

 と言うわけで、人間そっくりのロボット少年の話とは聞いていたが
見てみると、ピノキオをベースにしているような感じで
スピルバーグとしても、「未知との遭遇」のエンディングに
「星に願いを」の曲を入れた事もあり、ディスニー好きとして知られ
ピーターパン系の話は、「E.T.」「フック」で取り組んだが
「未知との遭遇」の映画自体はピノキオとは違う路線なので
本作でついに念願かなったという訳か。
おとぎ話を、まともに映画にせず、何かリアルな設定にしようとするあたりが
スピルバーグの特徴で、それは彼の長所でも短所でもあると思うのだが
そこらへんが今回はあまりいいようには作用していない気がする。
前半は、少年が家族にうち解けようとするが、次第に浮いていく話で
何しろロボットが感情を持つと言うあたりをどう描写するかが関心事だったのだが
そこらへんの説明はほとんどない。
ロボットでも、ある条件下でどういう反応をするかプログラミングすれば
ハタ目には感情を持っているように見えるのだろうが
それは感情でも何でもないと言うあたりが気になる。そこらへんは飛ばして、
壊れるのを恐れず食べ物を食べたり、母を危険にさらしたりするあたり
いかにも機械的な反応で、これからどうなるか関心が持たれた。
ところがそれが途中で中断されてしまい、捨てられて後半は変な映画に。
自分探しの旅に出る展開で、まさにピノキオ実写版と言う線なのだろう。
しかしここらへんはちょっと退屈だ。
最後に母と1日だけ再会するあたりはおとぎ話風で
おそらくは、観客はここで感動すべきだとは思うのだが
「宇宙時間で1日しか復活できない」と言う何とも都合の良い設定がいただけず。
本当にこんな映画をキューブリックが作ろうとしたのか
むしろスピルバーグの案が大半を占めている気がする。
前半の調子で最後まで引っ張ったら、もう少し面白かったような気がするが。
 

エージェント・コーディ(2003年)

コーディ・バンクス 高校生のエージェント
アレックス コーディの弟。家族で唯一兄の秘密を知る
アルバート・コナーズ博士 ナノボット技術の権威
ナタリー・コナーズ 博士の娘(ヒラリー・ダフ)
ブリングマン博士 悪の組織エリスのボス
フランソワ・モネ ブリングマンの用心棒(イムホテップ役の人)
CIA長官
ロニカ・マイルズ CIA局員(エンドゲームの女記者役)

 香港にある悪の組織エリスに協力するコナーズ博士は、ナノボットの技術の権威。
その目的を探るため送り込んだCIA情報員は始末される。
そこで、特殊訓練を受けた高校生コーディを、コナーズの娘ナタリーに接近させる。
私立の進学校に編入されるが、実は女の子が苦手なコーディ。
ナタリーに話しかけるのにも一苦労。
CIAロニカらの特訓もあって、何とかナタリーに気にいられパーティにも参加。
ひそかに屋敷を探り、コナーズ博士がエリスのブリングマンと会っている事に気づく。
博士の技術があれば、米ロの防衛システムも無力化出来るのだ。
悪ガキ相手の大立ち回りで注目されてしまったコーディは、任務からはずされる。
博士はエリスの目的を知り、協力を拒否。ナタリーが捕らわれてしまう。
彼女に持たせた発信器で居場所を知ったコーディは、単身エリスの基地に乗り込む。
彼の動きに気づいたロニカも急行。ここで一味はナノボットを大量生産していた。
乱入したコーディは、ブリングマンをナノボットで倒し、基地を爆破。
用心棒モネも倒して生還。活躍が評価されたコーディに新たな指令が届く。

 と言うわけで、高校生が実は凄腕エージェントだったと言う展開。
基本は007あたりのスパイもので、
高校生を主役にしてその年齢層をターゲットにすると言う発想か。
スパイキッズなどとダブるところもあるが、
まあ子供だましまではレベルを落としていない感じ。

TV放送 2007/09/01 ディズニー 0000-0210
 

エージェント・コーディ ロンドンへ行く(2004年米)

コーディ・バンクス 高校生のエージェント
ビクター・ディアス CIAの教官。洗脳プログラムを持ち出す
CIA長官
デレク・ボーマン CIA局員。コーディのお守り役に
エメリー・ソマーズ 音楽アカデミーの生徒。実は英国の捜査官
ダンカン・ケンワース卿 ディアスと組む

 コーディら少年エージェントは、サマーキャンプと称してCIAの訓練を受ける。
ある日、謎の一団がディアス教官を捕らえようとし、
訓練と信じたコーディらはディアスを逃がしてしまう。
実はディアスは教官用の洗脳プログラムを開発するが評価されず、
CIAに報復しようとしていたのだ。
ディアスはケンワース卿と組むらしく、
コーディは、ケンワースの妻による音楽アカデミーに参加するためロンドンへ。
楽団は各国要人の前で演奏する予定なのだ。
屋敷を探るコーディは、ディアスらがその技術で要人をコントロールする計画と知る。
だが捕らわれてしまい、コーディ自身が操られ、かけつけたCIA長官も同様に。
アカデミーの生徒で、同様に潜入していた英国の捜査官エミリーが救出。
すでに米大統領らも操られていて、
12カ国首脳が集まる会談で、ディアスらは強大な権限を得ようとする。
だがコーディらが乱入し、一味は捕らわれる。

 と言うわけで、高校生なのにスパイと言う設定の作品の続編。
前作と共通するのは主人公一家とCIA長官のみ。
スパイキッズは子供向けだったのに対し、前作は若干リアルと言う線に好感が持てた。
本作では、両親向けにサマーキャンプのフリをしたりして、
確かにそういう偽装も必要なのかも知れないが、これがどうにもバカバカしい感じ。
まさにMIBあたりのノリだ。
主人公以外に英国情報部も同様の子供隊員がいたりして、
どうやら加減がわからず、スパイキッズのレベルに落とした感じ。

TV放送 2006/06/11 WOWOW 0950-1134
 

エージェント・スティール(2013年カナダ米)

クランチ・カルフーン 美術品泥棒(カート・ラッセル)
ニッキー クランチの弟(マット・ディロン)
ギー クランチの仲間。贋作家
パディ クランチの仲間
ローラ クランチの仲間
フランシー クランチの弟子
ビッグ インターポール
サム・ウィンター インターポールの情報提供者(テレンス・スタンプ)

 クランチ一味は、ゴーギャンの絵画を贋作にすり替え、盗み出す。
だが、弟ニッキーが捕まり、クランチを売ってしまう。
7年の刑期を経て出所したクランチはバイクスタントの仕事に就くが、骨折して引退。
ニッキーらと再会し、新たな仕事の話を受ける。
フリードマン氏が欲しがるヤコブの福音書が標的で、
一度は盗み出したが別件で捕まり、今は検問所にあると言う。
クランチはニッキーを信用していなかったが、これを受ける事に。
インターポールにマークされているのを承知で、
囮でおびき寄せている間に、福音書を盗み出す事に成功。
米国に持ち込んだ一同は、ギーに贋作を作らせ、依頼人から金だけいただこうとする。
一方ニッキーは、別に贋作を入手して、クランチより先に依頼人に届けようとする。
金を独り占めし、クランチはとっちめられると言う寸法だ。
だがニッキーは、そもそも美術館に福音書などなかったと知る。
インターポールは、ニッキーがスーラの絵画を盗んだ情報を得て逮捕。
実はギーが大量に作った贋作で2000万ドルをいただく計画で、
ニッキーが持っているのも贋作だった。
インターポールの協力者であるサムも抱き込み、本物と鑑定させる。
サムは結局刑務所に入るが、出所するとクランチが贈った本物が届く。
クランチとサムの間には、ニッキーにはない信頼関係があったのだ。

 と言う訳で、カート・ラッセルとマット・ディロンが出ている泥棒もの。
エージェントではないです。
カートとマットは兄弟で、他の仲間と美術品専門に盗んでいた。
捕まったマットに売られて、カートは刑務所に入る羽目に。
出所してしばらく堅気でいたが、昔の仲間と大仕事をする事に。
マットも加わり、わだかまりは捨てたかに見えたが。。と言う訳。
作戦はややこしいが、大枠の物語は割に単純。

TV放送 2015/02/11 WOWOW 1200-1330
 

エージェント・マロリー(2011年米)

マロリー・ケイン エージェント(ワイルドスピードでドウェインの部下)
アーロン マロリーの仲間(チャニング・テイタム)
ケネス マロリーの上司(ユアン・マクレガー)
アレックス マロリーの上司(マイケル・ダグラス)
ロドリゴ スペイン政府の男(アントニオ・バンデラス)
マロリーの父 (ビル・パクストン)

 エージェントのマロリーは、アーロンと組んで人質ジャンを救出する作戦に参加。
指示したケネスはマロリーに不満があったが、アレックスが推したのだ。
続いてケネスは、MI6から依頼があったと、マロリーにポールの護衛を指示。
夫婦役を演ずるが、ポールに襲撃されて返り討ち。
ケネスがマロリーを始末するよう指示したらしい。
連絡してきたアレックスは、ケネスの背景を調べろと言う。
アーロンもケネスの指示でマロリーを襲うが、
ケネスを疑うようになって、撃たれて死ぬ。
ケネスらはマロリーが裏切ったことにして始末しようと相談するが、
その屋敷にマロリーは潜入するのだった。

 と言うわけで、ワイルドスピード最新作で、
ドウェイン・ジョンソンの助手(実は裏切り者)を演じた女性が気になって、
調べたら主演作もあった。
それが何とソダーバーグ監督作で、共演がユアン・マクレガー、マイケル・ダグラス、
アントニオ・バンデラス、ホワイトハウスダウンのチャニング・テイタム、
ビル・パクストンと言うかなり豪華な布陣。普通、期待高まりますよね。
物語は時間が前後するタランティーノ方式で、
裏切り者だった男が、その後では仲間だったりして混乱させられる。
観客もマロリーも全体の構成を理解するのは終盤
(序盤でわかるようにしてほしいものです)。
そこから反撃する訳だが、肝心の反撃はあっさりした感じ。
おかげでマロリーはなかなか凄腕を見せず、何だかバランスの悪い映画に。
マロリー役の女性は美形格闘家らしいけど、
ワイルドスピードの時ほど魅力を感じない(主演作なのに)。
監督:スティーブン・ソダーバーグ

TV放送 2013/09/27 WOWOW 2100-2300
 

エージェント・レッド(2000年アメリカ/カナダ)

 マット大尉(ドルフ・ラングレン)は、反政府軍からステルスの奪取に成功。
次の任務は、旧ソ連に盗まれ、1つの村を全滅させた細菌兵器レッドを、
ロシアから潜水艦で持ち帰るという物だ。
細菌に感染すると12分で死亡するが、マットにはワクチン注射がされる。
同行するのは元婚約者である、専門家のリンダだ。
テロ組織のナディアは、ロシアミノウスキー将軍を殺害。運搬計画を入手する。
潜水艦に乗り込み、異変に気づいたマットを倒し、艦内に細菌を充満させ、
艦長以下乗員を全滅させる。一味の狙いは、細菌を積んだミサイルで米ロ両国を攻撃し
米政府の陰謀を暴くという物だ。異変に気づいた米軍は、撃沈を命令。
マットはリンダを奪い返し、モールス信号で米艦に連絡。攻撃を停止させる。
そのスキに一味のボスニコライは、米艦を撃沈。今度は戦闘機から攻撃する事に。
一味はミサイルを装填しようとするが、マットと格闘に。
ナディアは細菌を浴びて死に、ニコライも細菌を飲み込ませて倒す。
米国でパニックが始まるが、艦の奪還を連絡。
ニコライはまだ生きていたが撃ち合いで倒し、リンダはマットの求婚を受ける。

 と言うわけで、ドルフ・ラングレンなら見るが、これはちょっと困った感じ。
最初にステルス奪還を描き、やり手の工作員を思わせるが、
肝心の細菌運搬の任務では、まったく役立たずにこれを奪われ、
その間に元恋人と潜水艦内で痴話ゲンカする始末。
乗員は簡単に全滅し、ラングレンはワクチンを打っていたので全然平気だし、
恋人を奪ったり奪い返したりするが、緊迫感のかけらもない。
米軍の作戦も優柔不断な感じだし、
潜水艦爆発の特撮は、どうもレットオクトーバーの流用のような気がするし。
全米がパニックにとか言っても、どうにも人間の気配が感じられない、
お手軽でかつ、盛り上がりゼロの作品。拳銃は無限に弾が出る。

TV放送 2004/03/15 BS05 2200-2145
 

エース・ベンチュラ

 エース・ベンチュラ(ジム・キャリー)はペット専門の探偵だ。
フットボールチームのマスコットのイルカが盗まれ、エースが捜査する事に。
ペット収集家ケンプ氏に注目するが、シャチを飼っているだけと判明。
水槽にあった指輪が、84年の優勝指輪と知り、関係者をしらみつぶしに。
ゴールミスでクビになったフィンクルに注目。彼は同僚ダンのせいと恨み、
精神病院を脱走して行方不明に。やがてダンが何者かに誘拐される。
エースはアインホーン警部(ショーン・ヤング)が実は男で、フィンクルと気づく。
警部を尾行。ダンとイルカを発見するが、犯人として警察に包囲される。
警部は豊胸までしていたが、股間の一物は隠せず逮捕される。

 と言うわけで、人気絶頂ジム・キャリーの最初の主演作。
芸風はちょっとクセがあるが、パワフルなので何とか見れる。
それにしても、ショーン・ヤングの役柄は、かなりマヌケ。

VHS
 

エースにおまかせ!(95)

 ペット探偵のエース(ジム・キャリー)は、アライグマを死なせショックを受ける。
某国では、聖なる動物白いコウモリが姿を消し、部族間の争いが起きそうな状態に。
そこで領事は、エースに捜索を依頼。サファリパークのクインを疑うが見当違い。
領事が密猟者ケイティと手を組み、化学肥料の原料グアノで儲けるため、
部族間の争いで絶滅させようとしたのだ。だがエースがコウモリを返し、争いを防ぐ。
領事はゴリラに捕まる。部族間で結婚する事となるが、
エースが花嫁の処女を奪っていため、彼は追われる事となる。

 と言うわけで、やたらハイテンションの「エース・ベンチュラ」の続編。
2作目となると、ハイテンションぶりもやや空回り。
物語自体は割とマトモで、もう少し奇想天外でも良かった気がするが。

TV放送 97/11/09 BS05 20:00-21:35
 

駅馬車(39)

監督 ジョン・フォード

 ジェロニモ率いるアパッチ襲撃の噂が流れる。
ローズバック行きの駅馬車に乗るのは、御者バック、酒の行商ピーコック、
町を追い出された女性ダラスと、のんべいの医師ブーン、
追い出した側の妊娠したマロリー夫人。
ばくち打ちハットフィールド(ジョン・キャラダイン)も護衛と称して同席。
保安官カーリーや、軍も護衛。銀行頭取ゲートウッドも途中から乗る。
ルーク兄弟に追われる、脱走したリンゴー(ジョン・ウェイン)も乗る事に。
途中で護衛兵は引き返すが、客の多数決で駅馬車はなおも進む。
マロリー夫人は出産。リンゴーはダラスに求婚する。
アパッチの襲撃が始まり、撃ち合いに。ばくち打ちが死に、騎兵隊が到着。
町へ到着。ゲートウッドは詐欺師とばれ逮捕。
リンゴーは、ルーク3兄弟を倒し、保安官はリンゴーとダラスを逃がす。

 というわけで、西部劇の代表格の映画。
でも、1番の俳優はジョン・ウェインではなく、ダラス役の人であった。
話自体は起伏に乏しいが、どうしてあんなに受けるのか。

TV放送 92/06/26 BS11 19:30-21:10
 

エクスタシー(2005年米)

シド (クリス・エバンス)
ロンドン シドの元恋人(ジェシカ・ビール)
ベイトマン 為替トレーダー(ジェイソン・ステイサム)
マロリー シドの女友達

 ベイトマンは手に入れた麻薬が余ったので、シドに渡す事に。
元恋人ロンドンの送別パーティがあると、シドはベイトマンも誘う。
シドはロンドンと半年前に別れたが、未練があり、
パーティに誘われなかった事が不満で押しかけたのだ。
2人は親密だったが、シドが自分の考えを押しつけているとロンドンは不満。
愛してると言ってくれない事も不満だった。
ベイトマンに励まされ、ロンドンに話しかけるが口論に。
だが、実はロンドンもまたシドに未練があり、呼ぼうか迷っていたと告白。
彼氏はいるが、愛しているのはあなただけと言う。
空港に見送るシドは、初めて愛してると言い、
ロンドンは再会を約束して旅立つのだった。

 と言う訳で、ジェイソン・ステイタム出演作潰しも、近作を除けば本作で終わり。
ただし、本作の主人公はクリス・エバンス。
彼がケンカ別れした恋人ジェシカ・ビールと寄りを戻したく、思い悩む話。
話的にはそんな事で終始して、あまり面白くない。
ジェイソンはクリスに麻薬を売ったつながりでパーティまで付き合う男の役。
カツラで雰囲気が違って、言われないと気がつかないかも。

DVDレンタル
 

エクスタミネーター(80)

 監督 ジェームズ・グリッケンハウス

 ベトナム戦争でベトコンの拷問を受けたジョン(ロバート・ギンディ)は
黒人である親友によって助けられ、命からがら逃走する。
それから数年。強盗を倒した黒人は、復讐を受けて植物人間になる。
彼らに復讐を誓ったジョンは、襲撃したチンピラを殺害。下水道に捨ててしまう。
ジョンは友人の家族の生活費を作るため、
食品業界を牛耳るマフィアのボスから金を巻き上げようと誘拐。
食肉をミンチにする機械の上に宙づりにして、
家の金庫の開け方を聞き出すが猛犬に襲われる。
猛犬について話さなかった事に怒ったジョンは、ボスを機械に落とす。
ジョンはエクスタミネーターと称して町の犯罪を撲滅すると宣言する。
続いて変態的な売春の斡旋業者を焼き殺し、利用していた上院議員を射殺する。
警部はチンピラの殺害を目撃した女性の証言から、
エクスタミネーターが持っていた銃が、
陸軍しか入手できない物という事を突き止める。
さらに食肉工場にあった足跡は通信販売の靴で、購入者は限られる。
CIAは大統領選直前に
エクスタミネーターに、司法制度を否定するような行動をされる事を嫌う。
ジョンは老婆を襲ったチンピラを襲撃。
家族の生活費ができた事で、安心した友人の生命維持装置を止める。
警部は恋人である女医と会うために病院へ行っていて、偶然ジョンと会う。
そしてジョンこそエクスタミネーターだと突き止める。
正体がばれたと知ったジョンは、警部と深夜の造船所で会う事を連絡。
CIAはこれを盗聴して待ち伏せ。警部は狙撃手に撃たれ死亡。
ジョンも撃たれて海に落ちるが、防弾チョッキを着ていた。

 というわけで、激しいアクションを期待したが、いまいちという感じ。
残酷な処刑シーンが評判になったと言うが、
ミンチになるところだって見せているわけではない。
処刑の回数はたかだか知れていて、割と中だるみが多い。
「ダーティハリー2」の処刑集団の方が迫力があった。
CIAだけがそんなにムキになるのもわかんないし。

TV放送 91/06/20 12CH 21:02-22:54
 

エクストラクション(2015年米)

レナード・タナー CIA(ブルース・ウィリス)
ハリー CIA。レナードの息子
ヴィクトリア CIA。ハリーの元恋人(ジーナ・カラーノ)
ケン・ロバートソン レナードの同僚

起:CIAハリーの父レナードが一味に捕らわれる。
承:命令を無視して現場へ乗り込む。
転:ハリーも一味に捕らわれてしまう。
結:実は妻の復讐をしようとレナードが仕組んだのだった。

 CIAのレナードは一味に妻を殺される。
難を逃れた息子ハリーもまたCIAに入るが、なかなか現場へ行かせてもらえない。
そんな中、レナードが捕らわれる事件が発生。
近親者の参加は認められないが、ハリーは長官の携帯を盗聴。
コンドルと言う装置が奪われ、世界中の通信が乗っ取られかねないと知る。
ハリーは追い出されるが、見張りを倒して逃走。
もともと腕はある彼だが、現場へ出ないようにレナードが手を回していたのだ。
 ハリーは元恋人ヴィクトリアと合流。
一味のクラブに乗り込むが、捕らわれてしまう。そこにはレナードも捕らわれていた。
レナードはCIAに家族を見捨てられたと恨んでおり、
コンドルを一味に売ろうとしていた。
。。と思わせて妻の敵に接近し、ハリーに始末させる。
同僚ケンはコンドルを売って儲けようとするが、ハリーが倒してコンドルを回収。
撃ち合いで負傷したレナードは死に、ハリーはコンドルを破壊するのだった。

 と言う訳で、ブルース・ウィリスが出てるアクション。
まだまだ主役を張る彼ですが、結構脇役作品も多いです。
彼はCIAで、主人公はやはりCIAの息子。
ブルースが捕らわれたと知った息子が現場へ出る事に。
主人公は本来は事務職だったとか、不肖の息子が活躍するとか
やり手の女工作員(ジーナ・カラーノ)がかつての恋人だとか
どっかで聞いた話の組み合わせ。
結末もどこかで聞いた真相を組み合わせた印象。
主人公もカラーノも強そうで結構やられるのが期待外れ。

TV放送 2017/02/05 WOWOW 1925-2057
 

エクスプロラーズ(85)

監督 ジョー・ダンテ

 SF好きの少年ベン(イーサン・ホーク)は夢で何かの回路を見る。
機械好きの友人ウォルフガング(リバー・フェニックス)はこれを再現。
不思議な重力場を作る事ができ、その中に入れば移動もできるとわかる。
そこで友人ダレンと3人で、ガラクタを改造し宇宙船を作成。
夜の街へ繰り出し、UFO騒ぎに。続いて宇宙へ飛び出し、大型宇宙船へ回収される。
現れたエイリアンのニークと親しく。彼はテレビで地球の事に詳しかった。
電波を送ってベンらを呼び寄せたのだと言う。
やがてさらに大きな宇宙船が現れ、エイリアンが現れる。
どうやらニークはエイリアンの子供で、親が連れ戻しに来たらしい。
帰還したベンらだが、さらに複雑な宇宙船の夢を見る。

 と言うわけで、ひょんな事から少年たちが宇宙へ飛び出す話で
そこへ至る展開は面白いのだが、出会ったエイリアンが実は子供だったと言うのは
ちょっとヒネリがなくて、何か小さいスケールで終わってしまったと言う感じ。
音楽はジェリー・ゴールドスミス。

TV放送 98/08/12 BS05 20:00-21:57
 



エクスペンダブルズ」を見た。(2010年米)

 いや、普通見るでしょ。と思って、見た。
この作品はスタローン監督主演のアクション映画。
怪獣総進撃的発想で、当代のアクション俳優総出演の作品に。
出てくるのは、ジェイソン・ステイタム、ジェット・リー、
ミッキー・ローク、ドルフ・ラングレンと言う面々。
バンダムにも声をかけたのに、断られたとか。なぜ断る?
さらには特別出演的に、シュワルツェネッガー、ブルース・ウイリスも出演。
しつこいようだけど、普通見るよね。

バーニー・ロス 傭兵部隊のリーダー(シルベスター・スタローン)
リー・クリスマス バーニーの相棒。ナイフが得意(ジェイソン・ステイタム)
イン・ヤン チビだが格闘は凄腕(ジェット・リー)
ガンナー・ヤンセン ヤク中でクビに(ドルフ・ラングレン)
ツール タトゥー屋。バーニーの元相棒(ミッキー・ローク)
チャーチ 手配師。実はCIA?(ブルース・ウイリス)
トレンチ バーニーの商売敵(アーノルド・シュワルツェネッガー)
ガルザ将軍 某国を牛耳る人物
サンドラ 将軍の娘だがバーニーに協力
ジェームズ・モンロー 元CIA。将軍を影で操る(エリック・ロバーツ)

 某国の過激派(という呼び方は古いかも)に捕われてる人々。
一味は身代金を要求するが、米企業は払わず、人質を殺すと最後通告してくる。
だがその時、目の前にバッグが落ち、一味のリーダーに無数の赤外線の照準が集中。
バーニー率いる傭兵軍団が現れたのだ。
今なら身代金を払ってやると言うが、一味はもう遅いと値段を釣り上げようとする。
ならば死ぬしかないと言うバーニーらとにらみ合い。
ところが、そんな中、ガンナーが制止も聞かずに発砲。
仕方なく撃ち合いが始まる。
一味は全員倒され、生きていた一人を吊し上げようとするガンナー。
ヤンが止めに入ってにらみ合いに。バーニーが制止。
一同は、バーニーとリーのコンビの操縦する機で帰還。
ヤク中で言う事を聞かなくなったガンナーは、仲間から外す事になる。

 帰還すると、リーは恋人のところへ。
宝石をプレゼントしたりするが、職業不明で、不在がちの彼を待てず、
彼女は他の男を作っていた。
失意のリーは飛び出すが、後にこの男が彼女に暴力をふるったため、
男と仲間をこてんぱんにすると言う青春映画のノリ。
バーニーは旧友ツールのタトゥー屋へ。
そこで長い期間かけて彫ってるタトゥーを増やしてもらう。
ツールは引退していたが、かつてはバーニーと傭兵仲間だった人物だ。
そこへリーも合流して騒いだりするが、新しい仕事の連絡が入る。

 とある教会で待つ人物こそブルース・ウイリス。
便宜的にチャーチと名乗り正体不明だが、どうやらCIAらしい。
今回は別の傭兵にも声をかけていると言い、
現われたのがトレンチことシュワルツェネッガー。
バーニーとは旧知だが、仲は良くなさそうだ。
ここが有名どころ3名が勢揃いするシーン。
チャーチの指示は、某国を牛耳る将軍一味を倒せと言うもの。
バーニーはその国も知らないが、シュワは新聞を読めとバカにする。
かつては米国と親密だった国だが、
将軍一味がはびこり、言う事を聞かなくなったらしい。
危険な話だと、トレンチは早々に断る。
また会おうと言うバーニーに、1000年後になと答えるトレンチ。
すかさず、そんなに急には無理だと皮肉るバーニー。
彼は、金は必要だと、この仕事を受ける事に。

 いつものメンバーを集めるバーニー。
チビなのに頑張ってるとか、家族のためとか称して、
報酬を上げようとするヤン。
だが、家族と言うのは実際にはおらず、取り合わないバーニー。
彼はリーと共に現場を視察する事に。
水上に着陸(着水か)できる輸送機で現地へ。
自然保護団体と称し、乗り込むが、入国審査の男は、
リーがそわそわしているので、不安か?と聞く。何とかごまかし入国。
鳥を撮影すると称して、カメラで撮影。
途中、案内役と言う女と合流。宮殿が見たいと言って案内させる。
彼女は絵を描いており、バーニーに贈ると言う。
バーニーは金を払うと言うが、それでは贈り物にならないと言う女。
もともと別の女が案内する予定だったが、恐がったので彼女が代わりに受けたと言う。
彼女自身も怖いが、この国を救ってくれると期待していると言う。
彼女によると、この国はもともと平和だったが、米国人が現れ、状況が変わった。
宮殿を見ていると、兵士たちが現われ、ここへ来るなと言ったはずだと脅される。
例え将軍の娘でもだ。
続いてバーニーらも捕らわれそうになるが、
別行動していたリーもかけつけ大暴れ。あっという間に兵士たちを倒す。
だが、別の兵士も向かっており、バーニーは脱出するぞと車を飛ばす。
港へ戻り、入国審査の男に、不安か?とか言って倒す。
リーの方は飛行機の用意をするが、女は危険を承知で残ると言って飛び出す。
仕方なく、合流したバーニーと離陸、
しかし、それでは納まらないバーニー。
あれをやるか、死の飛行だ、と言い出す。
すると、リーがコクピットの下から潜って、機首に顔を出し、
桟橋から撃ってくる兵士たちに銃撃。
さらに、この機にはガソリンを噴射する仕掛けがあって、兵士たちに浴びせる。
ここへ銃撃したものだから、桟橋は大爆発。バーニーらは帰還する。

 帰還したバーニーは状況を分析。
国を牛耳っているのは、将軍ではなく、背後にいる米国人モンローだ。
彼は元CIAで、麻薬商売を操り、米国も儲けさせていたが、
やがて私服を肥やすように。
CIAとしては、自分で手を下せず、傭兵に始末させようとしたのだ。
危険な仕事だと、バーニーはキャンセルを決意する。
一方、モンローは、傭兵二人にしてやられた事に激怒。
将軍を部下の前で批判し、捕らえた娘も尋問すると言い出した。
さすがに、将軍もモンローとの協力関係を終わらせる決意だが、
国を牛耳っているのはあくまでモンローだ。
そんなロバーツの前にガンナーが現われ、力になると言う。
以前からの手下は反発するが、モンローは役に立ちそうと雇う事に。
そんな中、バーニーは娘を残してきた事を気にしていた。
ツールに相談すると、彼もまた戦地で女性を助けなかった過去があり、
あの時彼女を助けていれば、おれの魂も救われただろうと言う。
そのままじゃんと言う例え話に意を決したバーニーは、一人で戻ると言い出す。
皆が止めるが、一人で飛び出し、なぜかヤンだけがついてくる。
また報酬を上げろとか何とか言うが、待ち構えていた、ガンナーらが襲撃。
車を走らせながら撃ち合いになるが、皆横転したりした後、
倉庫みたいなところに突っ込む。
バーニーは挟まってる状態で、這い出たガンナーと、ヤンが格闘に。
さあ、チビ来いとか言うが、背が高い分、低い足場で頭をぶったりするガンナー。
ヤンはカンフーとか使うが、見た感じガンナーの方が強そうに見える。
ようやく這い出たバーニーがガンナーを撃つ。
心臓は外したと言うバーニー。一人で倒せたのにとか言うヤン。
おれは死ぬのかと言うガンナーに、
死ぬ前に人のために役立てと言うバーニー。何かを聞き出す。
舞い戻ったバーニーとヤンに、
結局リーらも一緒に行くぜと同行する事に。

 捕われてる女は、モンローらの拷問を受け、誰に頼まれたとか聞かれる。
目隠しされ、口の上にタオルを乗せて、水をかけられて苦しいと言う感じ。
見張りの連中は、やっちまおうぜなんて言って、女を襲おうとするが、
ひそかに潜入したバーニーがたちまち倒す。
残りの連中は、宮殿に爆弾を仕掛け、
約束の時間を過ぎたので迷うが、結局助けに向かう。
バーニーは、モンローの手下に襲われ、女を奪われた上、自分も首を絞められ苦戦。
モンローは将軍を射殺し、女を連れて逃走しようとする。
苦戦中のバーニーは、仲間が助け出して脱出。
宮殿は敵が包囲していたが、バーニーは、
モンローが女を連れて宮殿を出るのを確認した上で爆破。
後は暗い中で撃ち合って何が何だか。
バーニーは砲弾を持ち上げるが重かったので、
怪力の仲間に投げさせ、それを撃って爆破。
モンローが逃走するはずだったヘリも爆破される。爆発で宮殿は崩壊。
追い詰められたモンローは、女を人質にバーニーとにらみ合い。
おれとお前は似た者同士とか言うモンロー。
バーニーが銃を捨てると、撃とうとするが、隠し持った銃で撃つ。
背後からはリーもナイフを投げて、モンローを倒す。

 戦いを終え、帰還するバーニーら。
彼は女のために、口座を好きに使っていいと言う。
女は受け取れないと言うが、それでは贈り物にならないと言うバーニー。
操縦席につくと、リーは、
(女を残して帰ると言う事は)思ったほどタイプじゃなかったなと言う。
帰還すると、いつものようにツールのところで飲み明かす一同。
生き返った気分はどうだとバーニーが言うと、
決まりが悪そうな顔で座ってるガンナー。
おれが勝ってたとヤンが言うと、そうだなと言うガンナー。
これで仲直りして、次回作では仲間に戻るって感じかな。
最後は、ナイフが得意なリーとツールが競争して、エンドロールに。
最後まで見ると、かなり台無し気分を味わえる。

 と言うわけで、なるほど、見る前に聞いていた面子は皆出てるのだが、
何か見てる内に、思ったほど豪華キャストじゃないなと感じさせられる。
と言うのも、チームにいる有名どころは、
スタローン、ステイタム、ジェット・リーの3人だけ。
ドルフ・ラングレンは寝返って敵になるし、
ミッキー・ロークは引退してるから部外者。
シュワルツェネッガー、ブルース・ウイリスはちょっと出ただけ。
いや、意外に普通のキャストと言う印象を受けちゃった。
荒野の七人とかの方が豪華だよね。
アクションの方はなかなか楽しめて、
スタローンとステイタムで敵の軍隊をあっという間に倒すのも痛快。
金でなく、女のために現地へ舞い戻るあたりはランボーを連想させる。
ステイタムが女に振り回される軽いキャラなのも、対称的で面白い。
標的は現地の将軍かに思えたが、実は背後で牛耳る米国人と言う図式もいいが、
結局将軍一味まで倒しちゃうのはやりすぎな感も。
いろいろ恨みはあれど、体が熱くなるアクションだったのは事実で、
最後に急速冷却させたのは、長渕剛の日本語の歌だった。
時々やっちゃうんだよね。妙なタイアップ。
今回は、吹替版だけの話と思って油断してたけど、そもそも吹替版なんてなかった。
なぜ、今までずっと英語だったのに、日本語の歌が。
すーっと冷めて、劇場の人に文句言いそうになっちゃった。
ホント、勘弁してほしいっすよ。
 



エクスペンダブルズ2」を見た。(2012年)

 スタローンがアクション俳優を大集合させて作ったアクション映画の続編。
今回もスタローン、ジェイソン・ステイタム、
ジェット・リー、ドルフ・ラングレンに加え、
シュワルツェネッガー、ブルース・ウイリスは前作より出番が多いらしい。
さらにバンダムが悪役で、「う〜んバンダム」なんて言いながら登場。
まだいたチャック・ノリスまで登場とあっては、見るしかあるまい。

バーニー・ロス チームリーダー(シルベスター・スタローン)
リー・クリスマス バーニーの相棒(ジェイソン・ステイタム)
ガンナー・ヤンセン メンバー。危ない奴だが科学に詳しい(ドルフ・ラングレン)
イン・ヤン メンバー。格闘が得意(ジェット・リー)
ビリー 狙撃が得意
トレンチ バーニーのライバル(アーノルド・シュワルツェネッガー)
チャーチ 手配師(ブルース・ウイリス)
マギー ボックス回収に参加
ブッカー 一匹狼。バーニーとは既知の仲(チャック・ノリス)
ヴィラン プルトニウムを奪う(ジャン・クロード・バン・ダム)
ヘクター ヴィランの手下
パイラー 村の女のリーダー
捕われてた中国人富豪

 冒頭、某国に要塞を構える一団を、装甲車でバーニーらが襲撃。
袋をかぶされた男が捕われており、彼の救出が目的らしい。
チームメンバー、バーニー、クリスマス、ヤン、ガンナーらが一通り活躍。
圧倒的な攻撃にあわてた一味は、
捕われた男を始末しようとするが、そこへバーニーらが乱入。たちまち一味を倒す。
捕われた男の袋をはずすと、何とトレンチ。情けない顔をして、面目ないと言う。
一味に捕われていた中国富豪の救出と言う、同じ依頼を受け、不覚をとったのだ。
そんな彼も、脱出は1人でできると言って、銃を借りる。
貸すチームメンバーは不満そうで、
この銃は熱くなるから、溶鉱炉に落ちたみたいになるぜとか何とか言う。
もちろん、ターミネーターに引っ掛けた楽屋落ちだ。
シュワも、大丈夫、戻ってくるさ(I'll be back)なんて言う。
この映画で、3回くらいこのセリフを言う大安売り。
バーニーらは、乗ってきた装甲車が大破したため、走って退散。
フィールドアスレチックみたいなのでジャングルを移動。
敵が追跡してくるが、離れた場所にいた若造ビリーが狙撃して次々倒す。
バーニーは、水上を移動する輸送機で脱出しようとする。
メンバーは水上バイクに乗って、追っ手と撃ち合い。
水上バイクを輸送機に収容。ダム寸前で離陸し、見事生還。
中国上空に到達し、ヤンが富豪と共にスカイダイビングで帰還。
ジェット・リーの出番はここまでで、バーニーらは本拠地に戻る。

 オフのバーニーらは、飲んだりして和気あいあい。
だが、ビリーは引退して、恋人と結婚したいと言う。
だめだめ、それを言うと、引退前に死ぬ事になるんだから。。。
バーニーはこれに理解を示し、最後の仕事は頑張れよ的な事に。
そんなバーニーの前に、手配師チャーチが現れる。
彼は、バーニーに大金を持ち逃げされた過去があり、詫びに次の仕事をしろと言う。
中国機だかロシア機だかが山中に墜落したため、
機内から、あるボックスを回収しろと言うのだ。
ボックスは機の金庫にあって、暗号は定期的に変更される。
間違えれば爆発する仕掛けだ。
それを開けるため、マギーを同行させると言う。
バーニーは、女と作戦をする事に抵抗があるが、チャーチの指示は断れなさそうだ。
チームは輸送機で墜落現場へ。
ガンナーは、マギーが俺に気があると称してアプローチするが、取り合われず。
マギーはビリーの方に関心があって、話しかける。
かつて軍にいたビリーは、殺し合いに嫌気がさし、
バーニーのところで働くようになったと言う。
殺し合いがイヤなら、狙撃手なんかやんなよと言う気がするが。
墜落機の付近に到着。バーニーはビリーに見張りを頼み、墜落機へ。
金庫のドアを、屈強な連中が開けてる間にマギーが暗証番号を入れるが失敗。
自爆のカウントダウンが始まり、一同逃げようとするが、マギーは諦めず再挑戦。
間一髪金庫からボックスを回収する。
任務完了かに思えたが、ビリーがヴィラン一味に捕われていた。
ヴィランは、ビリーの命と引き替えにボックスを要求。
クリスマスは戦う気満々だが、バーニーはビリーの命を優先。
マギーはためらうが、結局渡す事に。
ヴィラン一味は、ボックスを持ってヘリで退散。
部下にナイフを持たせ、ビリーの胸に当て、
わざわざ回し蹴りでキックしてナイフを刺して、結局ビリーを死なせてしまう。

 仲間の死に一同は消沈するが、バーニーは復讐を決意。
マギーにボックスについて聞く。
ボックスには、ソ連時代に廃棄した核爆弾の位置が示されているらしい。
ヴィランらは付近を拠点にするテロリストで、
そんな連中が核爆弾を入手すれば、何をしでかすかわからない。
それなら、ボックス渡すなよと言う気もするが。
一行は付近の村へ。ここでは、ヴィランらが男を連れ去り、女しか残っていなかった。
どうやら、核爆弾の廃棄場所がわからない一味は、
手当たり次第に掘らせているらしい。
バーニーらもヴィラン一味と思われるが、そうではないとわかると、助けを求められる。
今は仕事があるから無理だと言いながら、気になってる様子のバーニー。
一行は、ソ連時代に演習用に作った、米国の都市そっくりのゴーストタウンへ。
そこで休息する事に。
何だか考えあって、クリスマスは別行動に。ジェイソンも今回は出番少なめ。
この町にも一味が現れ、撃ち合いに。それなりに倒すが、多勢に無勢と言う状態に。
追い込まれると、突然の援軍で敵が全滅。
何事かと思っていたら、ブッカーが現れる。なぜか続夕陽のガンマンの音楽に乗って。
ブッカーはバーニーとは旧知らしい。
手助けしてやったぜ。だいぶ衰えたけどな、とか言うブッカー。
その割に、簡単に一味を倒しているので、驚く一同。
ブッカーは凄い伝説を多く持つ人物だ。
先日も、毒蛇に噛まれ、数日苦しんだ挙げ句、ヘビが死んだと言うブッカー。
実はチャック・ノリスには、その手の派手目な噂がネットに多くあり、
全米の死因の第二位がチャック・ノリスだと言われているらしい。
映画で強すぎる事を面白がるジョークね。
バーニーは助けを求めるが、俺は群れない主義だと言って去るブッカー。
じゃあ、何で助けた?と言うか、何を目的に何で稼いでるの?

 その頃、ボックスの情報で核爆弾の位置を知り、入手に成功したヴィラン。
働かせていた村人たちを生き埋めにするよう指示し、自らは退散。
バーニーらは、ヴィランが付近の山を掘っていると知り、輸送機で襲撃。
クリスマスとは、ここで合流かな。
激しく撃ちまくった挙げ句、機体ごとトンネルに突っ込む。
撃ち合いで一味を倒し、村人を救出するが、壁を爆破され生き埋めにされてしまう。
ガンナーは、岩が発火性だと気付いて火をつけるが、ちょっと崩れた程度で失望。
だが、次の瞬間、ガラガラと岩の壁が崩れる。
何事かと一同驚くが、掘削機でトレンチがかけつけたのだ。
助けられた村人たちは、妻たちの所へ。
チャーチもかけつけ、ヴィランは空港に向かっていると、一同かけつける事に。
ヴィランが空港に到着すると、バーニーらが待ち伏せする形に。
激しい撃ち合いに。スタローン、シュワ、ブルースが並んで撃ちまくる絵に。
その後バーニーは分かれ、トレンチとチャーチが共に戦う。
展示されてる小さめの車を乗り回し、撃ちまくる。
トレンチが例によって、「戻ってくるぜ」なんて言うと、
チャーチが俺にも戻らせろ、なんて意味不明な事を言う。
これにはトレンチも「イピカイエ」と言う始末。
互いの決めゼリフを入れ換えた形だ。
そんな彼らも苦戦すると、現れたブッカーに助けられる。
群れないはずが、じっとしていられなくなったらしい。
クリスマスはヴィランの子分ヘクターと対決。この人もアクション俳優らしいけど見た事なし。
プロペラ機の前で戦い、最後には敵がプロペラに巻き込まれる。
最後はバーニーとヴィランの対決。
得意の回し蹴りしたり、
ビリーを殺した際にバーニーから奪ったナイフを持ち出したりするヴィランだが、
結局バーニーにはかなわず倒される。
ヴィランの首を切り落としてチャーチに渡すバーニー。これで借りはなしだと言う。
チャーチはボーナスがあると、一同に輸送機をプレゼント。ただしオンボロだ。
バーニーは、マギーにまた会おうと言って去る。
オンボロ輸送機で移動するバーニーにクリスマスは、ボクシングを習えと言う。
ロッキーに引っ掛けた楽屋落ちね。
そして最後に、ビリーの恋人の所に荷物が届く。
中には大金が。もちろん、バーニーの贈り物だ。

 と言うわけで、前作にはいろいろ難があった。
・アクション俳優総出演的作品だが、チーム構成はそれほど豪華でなく大物はゲスト的
・敵はエリック・ロバーツで、アクション俳優ではない
・最後に日本語の歌が入ってる
今回はそれらの問題を解消してきた。
まずゲスト的なシュワルツェネッガー、ブルース・ウイリス、
そしてチャック・ノリスの出番を長めに持った。
シュワとブルースは、それぞれの出演作を連想させるセリフあり。
ノリスは、なぜか登場の都度、出てもいない続夕陽のガンマンの曲が流れる。
敵は、前作の出演を断って損したバンダム。
エンディングに日本語の歌はない。(あれは日本配給側の問題か)
前作の問題をすべてクリアしてきた訳だ。
だが一方で、ジェイソン・ステイタムとジェット・リーと言う、
前作でそこそこ出番があったチームメンバーの影が薄くなった。
リーに至っては、冒頭しか出ていない。
物語も当たり前な展開で、手に汗握ると言う感じでもない。
思えば、アクション俳優総出演的なこの映画の最大の魅力は、物語ではなく、
いろんな俳優の組合せにある気がしてきた。
この2人はあの映画でも絡んでるよねとか、
ここは初顔合せかもなんて思わせるあたりが売りだとすれば、
もう少しその点を強調してほしかったよね。
 



エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」を見た。(2014年米)

 シルベスター・スタローン率いるアクション俳優総出演シリーズ第3弾。
ジェイソン・ステイタム、ドルフ・ラングレン、アーノルド・シュワルツェネッガー、
ジェット・リーと言ういつものメンバーも再登場。
ブルース・ウイリスは降板するが、それを埋めて余りあるウェズリー・スナイプス、
アントニオ・バンデラス(どちらもスタローンと対決経験あり)、
そしてハリソン・フォードと言う布陣。
バンダムに替わる悪役はメル・ギブソンと来たら、見ない理由が思い当たらないっす。
(しかも、ロバート・ダビーまで出てるらしい)

バーニー エクスペンダブルズのリーダー(シルベスター・スタローン)
クリスマス バーニーの相棒(ジェイソン・ステイタム)
ガンナー チームメンバー(ドルフ・ラングレン)
ドク チーム創設時のメンバー(ウェズリー・スナイプス)
ガルゴ 新入り(アントニオ・バンデラス)
トレンチ 同業者(アーノルド・シュワルツェネッガー)
ヤン トレンチのチームへ(ジェット・リー)
マックス CIA(ハリソン・フォード)

ストーンバンクス 武器商人(メル・ギブソン)
ゴラン ストーンバンクスの取引相手(ロバート・ダビー)

 冒頭は列車が走るシーン。某国の軍が囚人を基地まで移送しているのだ。
そこへヘリが接近。バーニー率いる傭兵軍団だ。
クリスマスらが列車に乗り込み、囚人ドクを救出。
だが、ドクはただ退散するだけでは納まらないらしい。
列車を暴走させ、先頭へ行って撃ちまくる。
ヘリに戻ったクリスマスらは、もう間に合わないなんて言ってるが、
バーニーは待つ構えだ。間一髪ドクが飛び移り、ヘリは飛び去る。
列車は基地に突っ込み、ドク的に仕返ししたかった敵の親分含めて大爆発する。

 バーニーの機で一同は移動。ひげ面のドクは寡黙で、ガンナーらとも話さない。
操縦席のクリスマスも何者だ?なんて言ってる。
実はドクはエクスペンダブルズ創設時のメンバーなのだが、
作戦の途中で逮捕されてしまったのだ。
それから8年が経過し、なぜ今さら救出したと聞くドク。
武器商人を捕らえると言う任務につき、大変そうなので、
ドクが必要になったのだと語るバーニー。
何はともあれ、ありがとうなと感謝するドク。
ナイフでひげを剃ると、よく見るウェズリーの顔に。
新人刑事が2週目からは打ち解けてるみたいに、ドクは特に違和感なく同行する。
(ウェズリーは1作目に出演する予定だったが、逮捕された為に流れたとの事)

 バーニーらは武器商人が取引すると言う現場へ。
襲撃しようとするが、武器商人の顔を見てバーニーは愕然とする。
ドクも同様だ。
それはストーンバンクスで、やはりエクスペンダブルズ創設時のメンバーだったのだ。
だが、彼は悪事に手を染めて離脱。
バーニーと対決し、倒したはずだったのだが、防弾チョッキで生き延びたのだ。
不意を打たれ、ストーンバンクスらの反撃を受けた仲間が負傷。一同は退散する。

 病室の仲間を見舞い、沈痛な面持ちの一同。(死んではいません)
かけつけた同業者のトレンチも、俺はもうこの稼業をやめようかと思ってると言う。
バーニーが病院を出ると、そこにはCIAのマックスが。
前作までのブルース・ウイリスがギャラ問題で降板し、彼の後任と言う位置付けだ。
マックスはバーニーが作戦に失敗したと責める。
バーニーも、ただの武器商人だと聞いていた、情報不足だったと反論。
お互い、この次はないと言う事で意見が一致。
だがマックスは、あのおやじ軍団でやるつもりかと皮肉る。
一同は、仲間の敵討ちだなんて言ってるが(死んではいません)、
バーニーの思いは違った。
ストーンバンクスとの戦いは命がけになるに違いない。
(今まではそれほどでもなかった?)
気心の知れた仲間が犠牲になるのに忍びなく、彼らを外す事に。
スカウトが紹介する連中を集めた、若手中心のチームにするのだ。
若造チームは印象が薄いけど、
バイクが得意なやつ、メカが得意なやつ、男まさりの女がいたはず。
そんな中、ガルゴも紹介される。
身軽な彼はバーニーと一緒に戦いたい様子だが、若くは見えないので断る。
クリスマスらは、自分たち抜きで作戦決行しようとするのが不満で、
バーニーにつきまとうが、お前たちに用はないとあしらわれる。

 微妙に協力するトレンチが操縦する輸送機からパラシュートで降下。
敵のアジトに潜入するのかと思えば、某国の都市に入っただけ。
それなら普通に入国しても良かった気がするが。
ストーンバンクスは絵画ディーラーとしての顔を持ち、その影で武器を扱っていた。
とあるビルで取引があるらしい。
バーニーが撃ち合い中心の作戦を考えるが、
今どきそんなやり方は古いっすと言う若造チーム。
サーバに侵入し、ビルを封鎖するてな作戦を提案される。
じゃあ、それで行ってみようと言う事に。
ストーンバンクスは現れた取引相手ゴランと会い、やあやあてな会話をする。
ゴランは核兵器も手に入るかなんて物騒な事を言う。
そこをバーニーらが襲撃。
ゴランは簡単にやられたらしく、ストーンバンクスも拘束される。
彼はハーグで裁判を受ける為に移送されるが、
GPS発信機だかをつけていて、たちまち仲間に襲撃される。
不意を打たれたバーニーは、運良くと言うか、運悪くと言うか、
橋の下の川に落ちて流されるが、残る若造チームは捕らわれてしまう。

 ストーンバンクスは某国の廃墟となった町のビルに陣取り、
若造らを助けたければ来いとバーニーを挑発。
バーニーは1人で向かう気だが、聞きつけたガルゴが現れ、手伝いたいと言う。
ガルゴはおしゃべりな男で、かつての戦いで仲間を失ったなんて話を延々とする。
バーニーは聞いてない様子だったが、
ちょっと後に、ちゃんと聞いていた事がわかり、ガルゴは感激する。
出発のタイミングになると、クリスマスらもかけつけ、
やっぱり俺たちがいないとダメだろてな調子で合流。
ガンナーは、若造が残した腕につける端末を拝借。
かっこいいと言う程度の理由で用途はわかってない。
一方、トレンチも移籍したらしいヤンと共に出発の用意をしていた。
彼らを手配したのは、CIAのマックスだった。おれも現場へ行くぜてなノリだ。

 一同は廃墟となった町のビルに乗り込む。
捕らわれた若造チームを見つけるが、そこにストーンバンクスはいなかった。
ストーンバンクスから連絡が入り、ビルに爆弾を仕掛けたと言う。残り時間は45秒。
一同は動揺。最上階にいるので、すぐには脱出できない。
すると若造の1人が、ガンナーが持ってきた端末を見つけ、これで妨害できると言う。
あわてて操作し、爆破信号を妨害するが、
ガンナーが充電して来なかったので、電池がなくなれば爆発してしまう。
一方ストーンバンクスは、爆発しなかったと知り、手下の大軍を送り込む。
そこから派手な戦闘が続き、マックスらのヘリがかけつけたり、敵の戦車が現れたり、
若造がバイクでジャンプしてビルの上の方に飛び移ったりが延々と続く。
戦局はバーニーらが優勢となり、
俺が行くしかないとストーンバンクスが乗り込んでくる。
バーニーはストーンバンクスと格闘。
端末の電池切れが近いので、クリスマスらは退散する事に。
時間がないと叫ぶが、戦ってるバーニーは出てこない。
マックスはもう待てないと言うが、もう少し待ってくれと言うクリスマス。
バーニーは叩きのめすが、ハーグで裁くんだろうと言うストーンバンクス。
するとバーニーはストーンバンクスを撃ち、
俺が裁くと、ジャッジドレッドの様に言うのだった。それからあわてて退散。
クリスマスらもあきらめかけていたが、バーニーが屋上に現れる。
次の瞬間、爆発が起こり、建物が崩壊を始める。
間一髪、ジャーンプでヘリから垂らしたロープに飛び移って退散するのだった。

 ラストはマックスも参加して飲む。前半で負傷した仲間も無事回復。
クリスマスはナイフが得意なドクと意気投合。
若造たちもチームが気に入り、エクスペンダブルズのタトゥーを入れる。
トレンチとヤンが怪しい親密さで、バーニーが部屋を用意しようかなんて言う。
。。てな感じで、映画は幕を閉じるのであった。
エンドクレジットは、登場人物が1人ずつ顔を出す(ロバート・ダビーまで)
かっこいい感じだけど、最後まで見てもクワイ河マーチは出てこなかった。

 と言う訳で、スタローン率いる傭兵軍団を描くシリーズ第3弾。
スタローンらは武器商人を捕らえる為、
ウェズリー・スナイプスを救出し、メンバーに復帰させる。
続いて武器商人を襲撃するが、その正体がかつての仲間メル・ギブソンだと知る。
これは強敵だと、ジェイソン・ステイタムらいつものメンバーの身を案じて外し、
若手中心のチームを結成。(若手なら死んでもいいのかって感じ)
だが、一味の反撃で若造らが捕われる事態となり、
やっぱり俺たちがいなきゃと、いつものメンバーがかけつけて救出に向かうと言う訳。
前作は、俳優陣の見せ場に気を使った感があったが、
本作は物語自体を盛り上げようと、いつものメンバー不在にしてみたみたい。
おかげで、いつものメンバーの活躍を期待した向きには、
結構長い期待外れな時間帯が。。。
予告編で使われた、ちょっと音のはずれたクワイ河マーチがかっこよかったが、
本編では使われず。

[おまけ:俳優別の印象]
シルベスター・スタローン:主人公なので出ずっばり
ジェイソン・ステイタム:連れてってもらえず、すねてる時間が長い
ドルフ・ラングレン:脇にいるような、いないような
ウェズリー・スナイプス:序盤は存在感あったが、後半はジェイソンと同じ扱い
アントニオ・バンデラス:出番は多いがしゃべってばかりのお調子者で、小物感あり
アーノルド・シュワルツェネッガー:困った時に手助けする便利屋風
ジェット・リー:終盤に出るだけ。活躍してないかも
ハリソン・フォード:事務屋はそれっぽいけど、現場に行くのは違和感あり
若造たち:区別がつかない
メル・ギブソン:ぼちぼちの悪役ぶりだが、めちゃくちゃ強いとか、
悪いとか言う印象は受けず
ロバート・ダビー:メルの取引相手でちょっと出るだけ
 

エクスペンダブル・レディズ(2014年米)

モナ CIA
クレイ 元特殊部隊の小隊長
キャット 元狙撃兵(クリステナ・ローケン)
メイリン 爆破の専門家
レイヴン 元エージェント
エリーズ 米大統領の娘
ウルリーカ 武装集団のリーダー(ブリジット・ニールセン)

 カザフスタンを取材するエリーズは、武装集団に捕らわれてしまう
彼女は米大統領の娘で、集団のリーダーであるウルリーカは、
米国の力で自身を大統領にするよう要求。
対応を一任されたCIAモナは、女ばかりの救出チームを組む事に。
凄腕を持ちながら、今は刑務所にいるクレイらを、恩赦を条件に起用する。
一同は、要人の娘を捕らえたと称してウルリーカの要塞へ。
信頼させた上でエリーズを救出して退散しようとするが、
レイヴンが寝返った為に捕らわれてしまう。
唯一逃れたクレイは要塞に舞い戻り、キャットらを救出。
自爆すると脅して、エリーズを解放させる。
一同は輸送機で退散。追跡するレイヴンを蹴散らす。
離陸した輸送機にウルリーカが乗り込んでくるが、格闘の末、突き落として倒す。
こうして、輸送機は無事帰還するのだった。

 と言う訳で、エクスペンダブルズの向こうを張った、女ばかりの部隊の話。
カザフスタンで米大統領の娘が拉致される事件が発生。
拉致したのはブリジット・ニールセン一味。
米国は救出部隊を送り込む事になるが、男では警戒されると、女ばかりの部隊を組む。
小学生でも、もっとマシな理由を思いつきそうなもんです。
凄腕ながら、訳あって刑務所に入れられた女囚4人を集めて、現地へ向かうと言う訳。
だが、彼女たちが凄腕を発揮したかと言うと微妙。簡単に捕まるし。
ニールセンも、逃げたリーダーを追おうともしないから、反撃を受ける始末。
出演陣は、それなりにアクション系に出ている人を集めた様だが、
ニールセンとクリステナ・ローケン以外はよくわからず。
ニールセンはビバリーヒルズコップの時のイメージだが、顔がごっつくなった印象。
ローケンは相変わらず美形で、彼女をもっと活躍させれば良かった気がする。
そう言えばニールセンって、スタローンの元妻だから選ばれたのかな?

TV放送 2015/10/14 ムービープラス 2300-0032
 

エクゼクティブコマンド(97)

 国際テロリスト一味は、FBI生化学研究所を襲撃。
瞬時に人を死に至らしめるプロメックスガスを盗み出す。
研究所のリックの妻ミッチェルは、ベイカー副大統領取材の仕事で専用機に乗る事に。
だがカメラマンは一味で機内を制圧。シークレットサービスにも敵がいるらしい。
解毒には15秒しか余裕がない。一味は仲間のポールの釈放と1億ドルを要求。
ロスに着陸すると言うが、上空で爆発すれば付近の生物は全滅してしまう。
秘書官が射殺され、次の犠牲者候補にミッチェルが選ばれる。
そのため特殊部隊がステルス機より乗り込む作戦に。リックも同行する事に。
ステルス機が接続し乗り込むが、機体の振動で3名だけが乗り込むに留まる。
貨物室で薬品を発見するが、一味がリモコンの起爆装置を持っているらしく
細工は危険だ。一味を次々倒す一方で、上空で機を撃墜する案が出てくる。
リックらは突入。薬品をボスのカルロスに浴びせ、自らは解毒剤で無事。
パイロットがやられ攻撃が開始されるが、連絡に成功。リックが操縦し着陸させる。

 と言うわけで、危険な毒ガスで制圧された機にステルスから乗り込む展開は
題名からもわかる通り、「エクゼクティブデシジョン」そっくり。
最後にパイロットがやられるあたりまでソックリだが、
細かな部分の描写が雑な分、やはりこちらの方が劣る。

TV放送
 

エグゼクティブターゲット(96)(未公開)

 元スタントマンのニック(マイケル・マドセン)は、刑務所に入り護送される。
だが、ラマー一味に襲撃され、妻ナディアを人質に捕らわれる。
一味の目的は、軍事予算を削減したカールトン大統領(ロイ・シャイダー)の誘拐だ。
しかしニックは大統領を連れ去り、事情を説明。
軍の秘密基地にたてこもるラマー一味を襲撃。ナディアを救出する。

 と言うわけで、ロイ・シャイダーもついにこんな脇役に。
スタントマンと言うニックの運転はなかなかすごいが、物語の方はいまいち。

TV放送 98/04/16 12CH 21:02-22:54
 



エグゼクティブ・デシジョン」(96)を見た。

 これは、ハイジャックされた旅客機の乗客を救うため、
カート・ラッセルとスティーブン・セガールが乗り込むという話で、
敵一味は毒ガスを持っているため、作戦が失敗すれば撃墜するしかないと言う事に。
ここまで聞くと、宣伝の派手さがあちらの方が大だった事もあって、
「ザ・ロック」のマネと言う感じだが、批評を聞くとこちらの方が評判がいいようだ。
どんな話だかわからないでいたが、どうやらセガールが早々に死ぬらしい。
そして、旅客機に彼らが乗り込む方法は、何とステルス戦闘機が下に貼り付き
そこから乗り込むらしい。
なにが起こるんだかわからないが、批評もベタボメで、
派手なアクションがあるに違いないし。これは期待できる。見るしかない。

 冒頭、トラビス中佐(スティーブン・セガール)の隊は
トリエステ郊外の屋敷へ潜入する。
見張りを手際よく倒すのは、さすがはセガールと言う感じだが、
実際の所、彼の活躍はここまで。この後は何の役にも立たない。
敵一味を次々射殺。油断した隊員も撃たれるが、任務は見事成功。
そこで、ソ連から盗まれた殺傷力の強いDZ−5ガスを発見するはずだったのだが
一味は感づいていたようで、すでに移動させられた後であった。
それから3ヶ月後。米陸軍情報部のグラント博士(カート・ラッセル)は
小型機の操縦を学んでいた。彼は陸軍の人間だが、情報分析屋で現場には出ない。
普段は、ホッケーのチケットがあるとか言って、ナンパしようとする輩だ。
彼の指示により、パレスチナゲリラのリーダーが強硬に捕らわれる。
これでゲリラ活動を抑止する目的だが、逆に反感を買っていた。
数日後、ワシントン行きジャンボ747機が飛び立っていた。
スチュワーデスのジーンは、乗客に大統領候補議員がいる事に気づく。
ジーン役は、「フリントストーン」で原始時代のシャロン・ストーンを演じた女性。
離陸後、機内の乗客に不審な動きが起きていた。
荷物に紛れ込ませて持ち込んだ銃を、トイレ等で用意する一味。たちまち機内を制圧。
ジーンは乗客に警官がいる事に気づき、乗客名簿が見つかるとまずいと
これを隠すが、一味のボスはこの事でジーンに目をつける事になる。
ボスはゲリラのリーダーの釈放と金を要求した。
この事態に、軍は関係者を召集する。
その中には、トラビス中佐やグラント博士もいた。
グラントはパーティに出席していたさなかに呼ばれたので、タキシードのままだ。
トラビスはグラントの情報で、3ヶ月前の突入作戦を行ったが、
失敗に終わったため、彼に不信感を抱いていた。
関係者に事件が説明され、対策が講じられる。
飛行中は手出しができないため、身代金を払うと称して国内に着陸させ
そこでトラビスの特殊チームが突入すると言う計画が考えられる。
だが、グラントはこの案に反対。
と言うのも、一味は盗まれたソ連製DZ−5ガスを持っている可能性が高く
リーダー釈放と言う目的とは別に、米国への復讐心から
ガスを使う危険があるため、国内に着陸させてはならないと言うのだ。
脅迫してきた男は、偽名を使っているが、声からハッサンと言う人物と推定できる。
彼ならばやりかねないと言うのだ。
現状では推測の域を出ないが、もし事実ならば乗客を犠牲にして撃墜するしかない。
それに対し、トラビスは別のアイデアを出す。
それは、ケイヒルと言う技師の考案した新技術を利用すると言うものだ。
事故などの際に救助用に開発された技術で、旅客機の下にステルスで貼り付き
気圧を調整したトンネルでつないで、旅客機に侵入すると言うものだ。
この技術を利用し、トラビスのチームが突入。撃墜は最後の手段と言う事に。
トラビスは状況分析にグラントの同行を要求。彼もそれを承諾する。

 グラントはそのままタキシードでステルスに乗り込んだため、
トラビスの部下たちは、「彼は007ですか?」等と言う始末。
トラビスの作戦では、ステルスで旅客機に接続し、部隊が侵入。
ステルスに残ったグラントは状況を分析し、無線で各自に連絡するのだ。
旅客機との接続は、チューブみたいなトンネルをくっつけて気圧を調整。
トラビスは部下にその作業をやらせようとするが、
ケイヒルはこの貴重な体験をおもしろがってか、自分でなければできないと主張。
ハッチを開けて侵入すれば、操縦席に異常ランプがつくので、
すぐさまキャピーと言う部下に、細工をさせる予定だが、
ケイヒルはそれも自分でやると言う。
それだけは説得し、キャピーにやらせる事に。
そして、接続したらすぐにステルスに戻るよう指示した。
さて旅客機に接近し、自動操縦に切り替え接続に成功。
トンネルをつなげて、ケイヒルはハッチを開く。
たちまち操縦席の異常ランプがつくが、クリップをはめる事によってランプを消す。
しかし、救助用の技術を潜入用に使用したのが無理だったのか、
ゴソゴソ下で動くと、上の旅客機もかなりブレる始末。
不審に感じた一味のボスであるハッサンは、旅客機を急上昇させる。
おかげで、侵入していたトラビスたちはひどい目に。
知らないうちにクリップがはずれ、操縦席ではどうもおかしいと騒ぎに。
しかし、空中でハッチが開くはずもないので、ランプの故障ではと言う事に。
チューブのトンネルから空気が漏れ、このままでは危険な状態だ。
おまけに、振動で落下したキャピーは重傷を負っているらしい。
このキャピーに扮するのは、「ターミネーター2」の黒人科学者役の奴だ。
これはいかんと、グラントがトンネルに入り、キャピーを押し上げる。
空気漏れが激しくなり、このままでは旅客機もステルスも墜落してしまう。
もはやトラビスまであがる余裕はない。
トラビスは、後は頼むと言って、接続部分をはずす。
とたんに、トンネル部分が裂け飛び、トラビスは宙に放り出されるハメに。
何とも、今回はさすがのセガールも役立たずのままだ。
バランスを失ったステルスは、墜落するが、操縦士は間一髪脱出。
したはずなのだが、(そう言う映像もあった)操縦士は連絡を怠ったのか
対策本部には一行がどうなったかは、物語のかなり後半までわからないままとなる。

 残されたグラントと、トラビスの部下たちは愕然とする。
指揮官を失った連中と、現場経験のないグラント、
それに民間人のケイヒルしかいないのだ。
この状況は、「ザ・ロック」とほとんど同じだ。
おまけに、今のゴタゴタで通信機を失ってしまい、本部への連絡はできない。
このままでは軍部は作戦が失敗したと判断し、機を撃墜するに違いなと言うケイヒル。
そんなバカなとトラビスの部下たちは言うが、グラントはそれは正しいと言う。
しかし、我々の潜入失敗が確認されていない以上、ギリギリまで撃墜はしないはずだ。
だが、ケイヒルはビビってしまって、俺は民間人だと叫び
撃墜する気だと話せば、一味も考えを変えるだろうとか言い出す。
皆は必死に止め、グラントは敵のボスがハッサンならば、絶対に交渉はしないと断言。
そうこうしていると、機長が異常ランプの事を気にして、
客席の床下の倉庫室を調べると言い出す。当然、ハッサンはついてくる。
機長が倉庫室へ降りてきたので、グラントたちは息をひそめて物陰に隠れる。
彼は隠れているグラントたちに気づく。グラントは黙って米軍のマークを指し示す。
事情を悟った機長は、(どう侵入したかはわかるはずもないが)
ショートした基盤を渡され、これのせいだとハッサンに説明。
ハッサンは倉庫室をのぞき込むが、すぐに何もないと判断する。
トラビスの部下たちは、すぐにでも突入し、一味を射殺しようと言うが
グラントは反対。と言うのも、爆弾と毒ガスはリモコン操作の可能性が高いからだ。
そのリモコンはハッサンが持っているに違いない。
爆弾と毒ガスは貨物室にあるに違いない。それを探し、同時にハッサンを探すのだ。
と言うわけで、一行の半分は貨物室を探知機で捜索。
半分はスチュワーデス用のエレベータを利用して天井裏に回り、
体を宙づりにして床や天井に穴を開け、小型カメラで客席を探す。
天井はヤワにできているので、体を宙づりにしなければ抜けてしまうのだ。
困った事に、ハッサンの顔がわかるのはグラントだけ。
写真もなく、何十年も前の顔しか見た事ないが見ればわかると言う。
しかたなく、グラントが天井裏で宙づりになり、カメラを見て回る。
素人なので、ロープから落ちそうになるが、あまりやばい事にはならない。
だが、グラントも機内の主な場所を見ても、ハッサンを見つけられない。
このままではいかんと、とりあえずエレベータで床下へ移動する事に。
その頃、スチュワーデスのジーンは、当のハッサンと口論になっていた。
それがエレベータの真ん前。彼女はグラントに気づき、体で彼を隠す。
ハッサンはどうも怪しいと、エレベータの中をのぞくが
その時にはグラントも隠れていた。

 ついに爆弾を発見。しかし肝心な爆弾除去のプロ、キャピーは重傷で
背骨が折れて寝たきりの状態。誰が除去すると言う事になるが、誰も自信がない。
グラントは、残されたメンバーでこういうのが得意な人物に気づく。ケイヒルだ。
もちろん爆弾除去などやった事はないが、残るメンバーに比較すればまだマシだ。
グラントは魔法の杖を使えと、彼にストローを渡す。
仕方なく取り込む事に。ケイヒルが奮戦する隣で、
キャピーは歯医者で歯の裏を見るような鏡で、様子を見て指示。
バイパスを作って線を切ると言う、ノーマルな方法で除去に成功。
それでは突入しようと言う事に。人数を考えると、グラントも参加せざるを得ない。
各人が配置に。5分後だかに、誰かが照明を切り、それと同時に突入する計画だ。
ところがそんな時、ケイヒルが除去したはずの爆弾が何やら動き出した。
キャピーはピンとくる。起爆方法は1種類ではなかった。
気圧変化に反応する方法の他に、誰かのリモコン操作で起爆するのだ。
あわてて作戦を中止し、再検討する事に。
グラントは、どうやら乗客の中に一味が混ざっていて、
状況次第でリモコンで爆破する気と推理。
さっきのは装置が正常に動作しているかテストしたのだ。
しかし、乗客の中から一味を見つけだすのは、ほぼ不可能に近い。
とりあえず、ケイヒルとキャピーが協力して、さらに除去を試みる事に。
だが、キャピーが途中で気絶したりして、かなり大変な状態だ。

 グラントは、客席を倉庫から監視したいと言う。それにはビデオカメラが必要だ。
そこで乗客のカメラを拝借して、そこへ各所からカメラ用のコードを引っ張って監視。
そして、スチュワーデスのジーンの協力を求める事にする。
他の連中は信用できないと抵抗するが、グラントは彼女に賭ける事にする。
機内用の電話を鳴らし、気づいたジーンは電話に出る。
そこで、グラントはリモコンらしき電気製品を持つ人物を捜せと指示。
電話している事に気づいたハッサンは、彼女に怒鳴る。
彼女がうまくごまかすが、ヘタをして殺されていたら失敗する所だった。
飲み物を配る事を許可されているジーンは、あちこち回ってそれらしい人物を捜す。
すると、電子手帳のような物を持つ人物を発見。
そこでメモに座席番号を書き、天井のカメラに見せる。
しかし、各カメラでその座席を見ても、角度が悪くて顔を確認する事はできない。
各所に配置した連中も狙撃する体勢だが、周囲の客に当たる可能性が高い。
つまり手が出せない状態だ。
一方、旅客機はついにアメリカ領内に侵入。
政府は要求はのむと言いながら、着陸は国外にしてほしいと、コース変更を要求。
さらに捕らわれたゲリラのリーダーを釈放し、こちらの指示に従うよう命令させるが
ハッサンの目的はあくまでもアメリカ攻撃にあり、命令を聞こうとしない。
そして、次の大統領選のため、票を稼ごうとした議員が交渉しようとするが
反発を買って射殺されるハメに。
こうなっては、残る手段は撃墜しかないと撃墜命令が出る。
機内放送を受信したグラントは、戦闘機からコース変更の要求を受けている事を知り
大至急、我々のいる事を連絡しなければいけないと考える。
無線もない彼らは、何とか指示できないかと、
持ってきた旅客機の図面をもとに、近くの基盤を操作し、着陸用のランプを点滅。
もちろん、昔からよく使われる手だが、モールス信号で連絡する。
それに気づいた、戦闘機のパイロットは基地へ連絡。
まだグラントたちが無事とわかり、それだけの事でこの後攻撃はいっさいしない。

 ケイヒルは苦戦しながら爆弾を除去。キャピーは簡単すぎると不思議がる。
そこで赤外線カメラで見てみると、網の目のようなセンサー。
これをかわして、ストローで絶縁すれば、爆弾を無力化できるのだがかなり困難だ。
もはや除去を待つ時間がないと悟ったグラントは、強硬手段を決断。
スチュワーデスのジーンを呼び、大胆にも彼女を盾にして客席に乗り込む。
待機したほかの連中はびっくりだ。
そして、問題の乗客の席へ。乗客はあわててリモコンを隠すが落としてしまう。
それはリモコンではなく、ダイヤを隠したケースだった。彼は密輸していたのだ。
大胆な作戦をとったのに人違いしたとわかり、あわてて他の客を捜すグラント。
問題の人物を発見。乗客の中にいた警官も協力して彼を撃つが、警官も撃たれる。
これをきっかけに、天井を蹴破ってトラビスの部下たちが突入。一味と撃ち合いに。
激しい撃ち合いで、窓ガラスが割れ、どうも乗客数名が吹き飛ばされた気がする。
おかげで気圧が低下し、機は安定を失う。
グラントは男が落としたリモコンを奪おうとするが、ドアに足が引っかかる。
男の方が先に飛びつき、起爆用のボタンを押すが、
間一髪ケイヒルがストローで絶縁させ、爆弾は無力化。
しかし、機が揺れたためにまたストローがはずれたりして、ひっちゃかめっちゃか。
だが撃ち合いはグラント側に優勢で、1人がやられたくらいで後は全滅。
してやったりとグラントは、操縦席近くの席へ行くが、
そこには撃たれた味方が倒れていて、負傷したハッサンが。
もう観念しろと言うグラント。おまえは誰だと言うハッサンに、一般人だと言う。
たいした奴だが、私は負けないと言うハッサンは、振り返り壁に向けて機関銃を乱射。
すかさず、倒れていた味方が彼を射殺する。
あわてて操縦席に飛び込んだグラントはびっくり。
ここまで奮戦してきた機長たちが、ここまで来て死んでしまったからだ。

 他にも軍人がいっぱいいるんだから、彼らの中に操縦できる者がいそうだが
なぜかグラントが、小型機なら操縦できると言う事で、取り組む事に。
ここまで来て別の映画になったようだ。
この緊急事態に、他の連中はじっとしたままだし、
空港の連中は、全然不審がらずに着陸させようとする。
操縦席に入ったジーンはびっくり。グラントが1人で奮戦しているからだ。
彼は小型機と比較して、何々をするレバーがあるはずだとか言って
それからジーンがあわててマニュアルを探すと言う始末。
おまけに緊張して、小型機の時よりもいろいろ忘れてしまう。
しかし着陸態勢に入れず、地面すれすれを飛んだまま再浮上。
地上の係員たちも、初めて操縦するのかと言われてしまう。
そしてUターンして再着陸に挑戦。
この空港は慣れていて、こちらの角度ならば得意だと気づくと自信を持つ。
ついに着陸に踏み切る。だが小型機用の滑走路なのか、腕が悪いのかオーバーラン。
止めてある小型機を次々引っかけ爆発させる。
ようやく行き当たりにある小山にぶつかって停止する。
こうして乗客たちは無事機を降りる事に。
死んだと思った警官も無事で、ジーンにどうやって突入したのか不思議がる。
救急車に乗せられたキャピーは、今回の英雄は彼だとグラントを指す。
来てほしいと言われ、車に乗り込む事に。ジーンも連れていく事に。
そしてホッケーの切符があるんだけどと言うと、ジーンに私は野球好きと言われる。

 と言うわけで、「ザ・ロック」と同時期に公開されたので何かと比較したくなるが
かなりの点で共通する。
一味が侵入困難な場所に立てこもり、人質をとり、さらに毒ガスまで持っている。
そこで軍が突入するわけだが、肝心の連中があまり役に立たず
部外者が意外な活躍をする。だがそれがわからない当局は、
その場所を破壊して解決しようとすると言うわけで、かなり似ていると言える。
だが見せ場はと言うと、「ザ・ロック」はコネリーのキャラクターであるのに対し
こちらの作品は、潜入した連中が派手な撃ち合いを最後までせず
地下でギリギリまで対策を練ると言うわけで、脚本の面白みが重要となるわけ。
普通だと安易な派手な見せ場に走るところだが、それをしないところがいい。
最後の最後に来て乗客が死んだ気がするし、機長が死んでるしと言うのは
逆にリアルと言えるので好感が持てる。
まあ、いろいろ気になる点はあるが、全体的に面白いので細かいことはよしとする。
 

エクソシスト(73)

監督 ウイリアム・フリードキン

 ワシントンに住む女優マクニールの娘リーガン(リンダ・ブレア)は
奇怪な行動を取り始める。医師の診察で異常はなく、残る手は悪魔払いのみ。
カラス神父はリーガンの中に悪魔がいると断言。
権威のメリン神父(マックス・フォン・シドー)を呼ぶ。
必死の悪魔払いに悪魔はベッドを浮かしたりして抵抗。メリンは力尽きて死に
断念したカラスは、自らの身体に悪魔を乗り移らせ、窓から飛び降りて死ぬ。

 と言うわけで、ホラー映画ブームを呼んだシリーズ第1作。
悪魔につかれた人を当初、人々がどう扱うかと、悪魔払いが丁寧に描かれていて
ただ悪魔が出るだけの映画とはちょっと違う。

TV放送 95/08/24 BS05 23:00-01:05
 

エクソシスト2(77)

監督 ジョン・ブアマン

 メリン神父(マックス・フォン・シドー)が、悪霊との戦いで死んだ4年後。
ラモント神父(リチャード・バートン)は、メリンの死を調査する任務につく。
リーガン(リンダ・ブレア)は、心理学者タスキン(ルイズ・フレッチャー)の
研究に協力。タスキンは罪悪感から彼女に記憶はないはずと言う。
脳波を同期させる装置で、ラモントは、リーガンに特殊な能力がある事を知る。
そして、いなごと戦うコクモと言う少年の夢。彼こそ悪霊パズズを倒す者だ。
ラモントは、イナゴの研究者コクモ(ジェームズ・アール・ジョーンズ)を発見。
彼は、よいイナゴを増やせば被害はなくなると言う。
ラモントはリーガンと共に、ワシントンの彼女の旧宅へ。ラスキンも後を追う。
屋敷からイナゴの大群が飛び出し、タクシーは横転。世話役のシャロンが焼死。
リーガンの姿をした悪魔が出現。ラモントと格闘に。イナゴが飛び回り、家は崩壊。
だが、リーガンがイナゴを静め、周囲は静かになる。

 と言うわけで、オカルトブームのはしりになった前作の続編。
今回はむしろ心理学的な推理が中心の展開で、死ぬのは2人くらい。
最後は結局、何なんだか。パズズは古代バビロニアの神らしい。
音楽はエンニオ・モリコーネ。

TV放送 94/04/07 04CH 01:10-03:10
 

エクソシスト3(90)

 リーガン少女に悪霊がとりつき、カラス神父は自らに乗り移らせて死んだ。
15年後。刑事ビル(ジョージ・C・スコット)は、連続殺人を調査。
首が切られたり、血液が抜かれたりと奇妙な手口だが、現場の指紋は別人らしい。
15年前の双子座殺人事件と手口が酷似し、しかも、警察しか知らない手口だ。
しかし、殺人犯は処刑されている。殺された3人は、カラスの事件と何らかの関係が。
隔離病棟の男は、双子座殺人犯を自称し、カラスに酷似していた。
彼は事件にも詳しく、実験のため殺しを続けていると言う。
電気イスで体を失った彼は、少女の体から追い出された悪霊と結託し、カラスの体に。
双子座殺人を再開するため、棺から脱出したが、体の回復に時間がかかったのだ。
ビルは娘の危険を感じ、急行。老婆に乗り移った悪霊から娘を救出。
一方、モーニング神父が隔離室の男に祈りで対決。だが、倒される。
戻ったビルもはじかれるが、カラスが抵抗して力を失い、ビルが射殺に成功する。

 と言うわけで、第1作の原作者が監督したとか言う第3弾。
死んだはずの奴が乗り移って甦るとか、別の殺人事件の話まで出てきて
わかりにくいし、いくらでも続けられる気がするし。

TV放送 94/08/20 08CH 22:02-23:54
 

エクソシスト・ビギニング(2004年米)

ランカスター・メリン 考古学者。元神父(グッドウィルハンティングの教授)
サラ・ノバク 発掘に協力(ゴールデンアイのボンドガール)
フランシス神父 協力者(ヒッチコックのアンソニーパーキンス)
ジョゼフ 村の少年
チューマ 理性的な村人
グランビル少佐 軍の責任者

 考古学者メリンは、依頼を受け、東アフリカの発掘現場へ。
彼はかつて神父だったが、戦争中のナチスの虐殺行為に直面し、信仰を捨てたのだ。
教会の下に洞窟を発見。ここには悪魔がいるらしく、教会で封じ込めたらしい。
村人たちはジョゼフ少年に悪魔が憑りついたと考え、始末しようとするが、
物凄い力で部屋が動き出したため退散。災いを招いたと、軍と衝突する。
フランシス神父はジョゼフを始末しようとするが、協力者サラにやられる。
悪魔が憑りついたのはサラの方だったのだ。
かけつけたメリンは、ジョゼフと共に祈りの言葉で対抗。悪魔を倒すが、サラも死ぬ。
洞窟から出ると、軍も村人も全滅していた。
帰国したメリンは、目的の彫像は手に入らなかったが、
信仰を取り戻したと語るのだった。

 と言うわけで、オカルトブームの火付け役となった作品のシリーズ第4弾。
個人的には1作目の一部分しか印象にないんすよね。
本作では、その1作目に出たメリン神父が劇中で語った
「かつてアフリカで悪魔と戦った」エピソードを描いたものらしい。
(あまりにも覚えてないので、ちょっと調べました)
戦時中の悲惨な体験で信仰を捨てた元神父のメリンは考古学者となり、
アフリカで見つかった遺跡を発掘に。
そこには悪魔がいるらしく、教会が封印していたのだが、
発掘によって解き放たれてしまった。。。と言う事らしい。
後はメリンと悪魔の対決で、メリンは死なないはずだし、
物語的に本作内では一旦勝利を収めるはず。。。
メリンはグッドウィルハンティングで教授役だった人で、
一緒に発掘するのも、役者の名前は知らないが、他の映画で見かけた連中。
ヒット作の出し殻と、それなりの俳優陣で1本作りましたと言う印象で、
肝心の怖がらせようと言う工夫は、ほとんど感じられない。
監督:レニー・ハーリン

TV放送 2006/09/06 WOWOW 1300-1453
 

エクトプラズム 怨霊の棲む家(2009年米)

サラ (バージニア・マドセン)
マット サラの長男。末期がん
ピーター サラの夫
ウェンディ サラの姪
メアリー サラの姪
ビリー サラの息子
ポペスク牧師

 87年。サラの長男マットは末期がんと宣告され、
一家は病院の近くに引っ越す事に。
マットは怖い夢を見たり、モップが血だらけに見えたりする。
地下の開かなかった部屋が開き、サラの夫ピーターはそこが葬儀場だった事に気付く。
マットに異変が続くが、サラは薬のせいと考える。
マットはジョナと言う名前を聞き、部屋に閉じ込められる。
病院で知り合った牧師は、それが霊で、ほとんどの人には見えないと言う。
マットに異変が続くが、サラには状況が理解できない。
子供たちが隠れんぼをすると、焼却炉に閉じ込められたり、床が抜けたりする事態に。
床下から写真が見つかり、マットは毎晩見るのは写真の少年だと言う。
ウェンディが図書館で調べた所によると、
少年こそジョナで、降霊の能力を持ち、この家で降霊会をやっていたらしい。
牧師によると、彼らは黒魔術を使い、ジョナのパワーを高めていたようだ。
この家は危険だと警告するが、サラは取り合わず、牧師を追い出してしまう。
しかし、サラも死者の影を目撃。ピーターは異変に耐えられず、飲んだくれるように。
結局、サラは牧師に助けを求める。
牧師は焼却炉で骨を見つけ、家から遠ざける事に成功。平穏が戻るだろうと言う。
だが、マットの全身に文字が浮き出るなど、異変は続いた。
牧師は、ジョナが悪霊ではなく、家に残された悪霊が怒っていると気付く。
マットはがん細胞が増加し、あと1日持たないかも知れない。
病室を抜け出したマットは、どうせ死ぬ命と、家に火をつけ立てこもる。
壁からは大量のミイラが見つかるが、マットが火をつける。
サラはマットを助けるため家に飛び込む。
サラが祈ると、死者は去り、消防隊に救出される。
死にかけていたマットは、ジョナに助けられ、息を吹き返した。
マットの癌は奇跡的に完治。
屋敷は再建されたが、後の住人が霊に悩まされる事はなかった。

 と言うわけで、あまり怖い系は見ないけど、バージニア・マドセンが出れば見ます。
(ホーンティングってのにも出てた)
マドセンあいかわらず美形ですが、貫禄ついてます。
物語は、訳あり物件に引っ越した一家が、幽霊に悩まされる話。
最初、幽霊を見るのは長男だけ。
彼は末期癌で、死が近いから見えるなんて説明もあり、踏んだり蹴ったり。
悪夢や幻覚を見るが、それが何とも痛そうな光景だったりして、
やな映画を見ちゃったなと思わせる。
そんな嫌な雰囲気が変わるのは後半。
他の子供たちにも霊がからむようになり、母マドセンが牧師に対応を依頼。
牧師は霊を家から追い出す事に成功するが、
実はそれはいい霊で、家に残された大量の悪い霊が野放しに。
この緊急事態に意を決した長男は、どうせ死ぬ身だと、家に立てこもり火をつける。
しかし、息子を死なせはしないと誓った母マドセンが燃える家に突入。
いい霊の助けもあって、無事生還する展開は、
まるでアクション映画の救出劇のようなゾクゾク感。
長男は奇跡的に完治し、これがすべて実話なんですと言う結末も、悪い感じはしない。

TV放送 2012/03/03 ムービープラス 1645-1827
 

SF巨大生物の島(1961年英)

 南北戦争中。北軍のハーディング大尉らは、南軍の気球を奪って収容所から逃走。
大陸を横断し太平洋へ出て、島へ不時着する。
人の気配はないが、そこには巨大な牡蠣があったり、巨大カニがいたり。
漂流してきた女性たちを助けて、そこで生活しつつ脱出のためにイカダを作る。
やがてノーチラス号の銃などが入った箱を発見。行方不明のネモ船長の物だ。
一同は巨大な鶏や蜂に襲われ撃退するが、沿岸に海賊船を発見。
ハーディングは洞窟でノーチラス号を発見。砲撃する海賊船はなぜか沈没する。
実はネモ船長(ハーバート・ロム)が沈没させたのだ。
彼は飢餓が戦争を招くと、巨大生物を生み出す技術を編み出したが、
火山の噴火で島はまもなく沈む。そのため、沈めた海賊船を利用して脱出する予定だが
噴火が予想より早まり、気球で空気を送り込む事で急浮上させる事に。
無事浮上するが、噴火による落石でネモは洞窟に取り残され、
一同は無事脱出。帰国したら平和のために力を尽くすと誓う。

 と言うわけで、安っぽいSF風だが、南北戦争が背景にあったり
海底2万哩のネモ船長が出てきたりで、あの話の続きとわかる。
ノーチラス号のデザインも同じだから、映画としても正当な続編ぽいが、
日本での扱いは、題名からもわかるようにそれなり。
ネモ船長の登場はかなり後半で、それまでは長々と島での生活を描き、
巨大生物の存在はさほど登場人物に驚きを与えず。
南北戦争とかも物語に全然影響せず、
戦争から逃げてきたのに、島を脱出したら平和のために尽くすだなんて、
そんな簡単に戻れるのかも怪しい。
音楽はバーナード・ハーマン。

TV放送 2003/08/14 BS11 1700-1845
 

H・G・ウェルズのSF月世界探検(1964年)

 月にロケットが到着するが、そこには1899年にここへ人が来た事を示す
英国の国旗が残されていた。国連宇宙局は関係者らしきアーノルドから話を聞く事に。
彼は妄想癖がひどいとされていたのだが。
事業に失敗したアーノルドは、恋人ケイトと共に隠れ住む事に。
隣の科学者カボールが、引力に作用する糊カボライトを研究していると知る。
これを利用すれば物体を浮かす事ができ、宇宙船さえ飛ばせるのだ。
止めるケイトをもつれて月へ到着。月の住人セレナイトと出会う。
彼らは人間の言葉を覚え、凶暴な人間が来る事を恐れ、宇宙船を解体すると言う。
カボールは発明を秘密にする事で友好的に努めようとするが、
これは裁判だと怒りアーノルドは兵隊を撃退。宇宙船を修理させ、
カボールだけを残して帰還する事に。
ロケットの探検隊はセレナイトを探すため地下を調査するが、そこは風化していた。
カボールはひどい風邪で、細菌が彼らを全滅させたのだった。

 と言うわけで、ウェルズ原作の月へ旅行する話で、月に生命がいるのは当然として
人類初の宇宙船の話かと思えば、前世紀にすでに月へ行った人がいた
と言う出だしはなかなか面白い。
ただ、そのための手段となると、奇想天外な発明が必要になり、
何となく風船で行ったみたいな宇宙船では、説得力が足らない。
月へ着いてからがまたるこしい感じで、
異星人を理由もなくいきなり攻撃する主人公は、かなり悪いヤツに思える。
博士が月の住人の呼び名を知っていたり、地球で彼らの全滅の理由が語られるあたり
ちょっとはしょりすぎなんじゃないのと言う感じ。

TV放送 2004/08/27 BS11 1500-1644
 

SF最後の巨人(1975年米)

バロン 平和を愛する集団のリーダー(マックス・フォン・シドー)
カーソン バロンに雇われた用心棒(ユル・ブリンナー)
カル バロンの仲間。種の栽培に成功
メリンダ バロンの娘。カルの恋人で子供を妊娠
キャロット 別のグループのリーダー

 2012年NY。疫病により人類の多くが死滅する。
バロン率いる平和を愛するグループは、キャロット一味の襲撃を警戒。
用心棒としてカーソンを雇う。
仲間のカルは、穀物の種を作るが、栽培には別の場所へ行く必要がある。
バロンは、カーソンがかつていたと言う場所でそれを実現させようとする。
ただし、人類の未来のためで、メンバーにも秘密だ。
やがて一味の襲撃でカルは死に、
カーソンは、カルの子供を身ごもったメリンダを連れて出発。
見捨てられたと感じた人々は、バロンを殺害。
カーソンは一味に襲われるが何とか切り抜け、新たな希望の地にたどり着く。

 と言うわけで、またまた世紀末ものと言える70年代のSFを見る。
疫病で人類の多くが死滅した未来で、安住の地を探すと言う話だが、
特撮とかないし、オメガマンみたいに敵が怪物化してるわけでもない。
ただ暴徒みたいになった連中が争うだけ。
SF的なのは設定だけで、後は別に現代の田舎町が舞台でも良さそうな気が。
平和を愛するはずの集団が、
人違いで裏切者容疑者を追放して、結局彼は殺されてしまったり
最後にはリーダーの意図を理解せずリンチで死なせてしまうのは皮肉な感じ。
ユル・ブリンナーはスキンヘッドで精悍で、遠巻きに見ると強そうだが、
よく見ると50代なりの老け方で、そんなに強くないんじゃない?と思わせる。
物語は終始たいした目的もなく争ってるだけで、
今風に派手な爆発とか出す必要はないが、もう少し展開があってもよかったのでは。

TV放送 2009/04/15 WOWOW 1900-2040
 

SFソードキル(84)

 1552年日本。侍のヨシミツ(藤岡弘)は、敵に切られ氷の川に転落する。
400年後発見されたヨシミツは、ロスのリチャーズ博士によって蘇生される。
ヨシミツは刀を奪おうとした警備員を倒して外へ。
老人にからむ不良たちを倒し、警察に追われる。
博士は彼を抹殺しようとするが、返り討ちにされ、ヨシミツは警官に撃たれる。

 と言うわけで、侍が出てくるのにSFと言う異色の作品。
ただ冷凍冬眠していたとだけだが。
いきなりロスへつれていき、誰も日本語を話せないのも強引。

VHS
 

SOSタイタニック/忘れえぬ夜(1958年英)

船長
アンドリューズ 設計士
社長
船員 (デビッド・マッカラム)

 1912年4月。新造のタイタニック号が出航。
大量の電報の中には、氷山の危険を知らせる物もあった。
やがて前方に巨大な氷山が現れ、回避するが避けきれずに接触。
浸水が始まり、排水が追いつかない。
設計士アンドリューズは、5区が浸水しては沈没しかないと断言。猶予は1時間半だ。
乗客は2200名だが、救命ボートは1200名分しかない。
船長は退船命令を出すが、浮沈船のはずと乗客はなかなか動こうとしない。
カルパチア号が救難信号を受信するが、急行しても沈没には間に合わない。
もう一隻が近い位置にいたが、信号弾にも異常事態と気づいてくれない。
女子供から救命ボートに乗るが大混乱。後回しにされた三等乗客も殺到する。
やがて船体が傾き、乗客は逃げ惑うが、完全に沈んでしまう。
救命ボートの中には、助けに戻ろうと言う者もいたが、多数は否定的だった。
やがて救助の船が到着し、700名が収容。1500名が犠牲となった。
だが、この事故をきっかけに、
乗客全員分のボート配備と、通信員の常時配置が義務づけられた。

 と言う訳で、タイタニック号の沈没を描いた話。
タイタニックを描いた映画は何十作もあって、
一番早いのは沈没した年に製作されたとの事。
本作は、そんな中でも最後の白黒作品と言う代物。
ドキュメンタリー風で、登場人物の誰かを掘り下げた描写はほぼ皆無。
解説には二等航海士を主役に据えたとあるが、それがどの人の事やら。
一方で、演奏を続けたバンドの話や、三等乗客の扱いはキャメロン版を連想させ、
この時点で細かく取材されていた事がわかる。
他船の描写が多いのも本作の特徴。ただし、船体が折れる描写はまだない。
ちなみに、出演者にオナー・ブラックマンと
デビッド・マッカラムと言うスパイ映画系の名前あり。いずれもだいぶ若い時期。
マッカラムは分かりやすい船員役で、
ひっくり返った救命ボートにしがみついてたのに生還する。
ブラックマンはたぶん子連れの奥さん役(違うかも)。
夫と別れてボートに乗ったが、夫含めてどうなったのやら。

TV放送 2015/05/07 イマジカ 0300-0503
 

エスケープ(94)

 タクシー運転手ジェリー(アンドリュー・マッカーシー)の乗せた客は
何者かに追われて殺され、車に100万ドルの大金を残した。
カジノ支配人アルが横領した金を返そうとし、使いの者に盗まれたのだ。
アルは殺し屋デビッド(スコット・グレン)に、ジェリーを追わせる。
ジェリーは一味ミルズ(ジョン・グローバー)に捕らわれ、足を熱湯につけられる。
だが何とか逃走し、看護婦クリスの家へかくまわれる。
ジェリーは交渉を考えるが、デビッドは金を独り占めする気でアルとミルズを射殺。
格闘の末、ジェリーはデビッドを倒す。

 と言うわけで、ひょんな事で大金を手に入れた男が、殺し屋から狙われる話で
その追っ手が、スコット・グレンとジョン・グローバーときてはかなり強力。
スコット・グレンが意外に金目当てだったり、簡単に倒されたりするのは拍子抜け。

TV放送 96/09/17 BS05 10:25-12:00
 

エスピオナージ・エクスプレス(1999年アメリカ)

 北朝鮮・平壌。CIAの工作員ジャックがスパイ容疑で捕まる。
トム長官(ロン・シルバー)も国際問題になりかねないと手が出せず、
元長官ケビン(トム・ベレンジャー)に協力を依頼する。
ケビンはかつての仲間を集めて指揮。デールが北朝鮮へ潜入。
そこではリー将軍が実権を握り、核があってもミサイルはない。
国家予算でミサイルを入手。韓国の米軍基地を攻撃し、国内の発言力を高める気だ。
ジャックは公開絞首刑され、ロシアがミサイルを売るとの疑いが。
ロシア側は否定するがデールが捕らわれ、核心に迫ると判断。
暗号解読で、ロシアの船がキエフスターと判明。大統領の許可が出て空母が出動。
デールは尋問されるが、証拠は出ず釈放。だが通信機が奪われ連絡できない。
釈放を知らないケビンらは、作戦を決行すればデールが危険と躊躇。
東京行きの最終便を待つ事に。将軍は事態に気づくが、すでに離陸した後だった。
ケビンらはミサイルの爆破を遂行する。

 と言うわけで、北朝鮮を舞台にしたスパイ物でその点でかなり異色。
冒頭から潜入スパイが捕まるまではかなりよく、最初はこの人が
トム・ベレンジャーかと勘違いしたほどだ。
ところが、それを過ぎると、彼は作戦の指揮をする役柄で
最後には実地へ行くものの、何となくのんき。
肝心の潜入スパイが処刑されてしまうのも、ちょっと後味が良くない。
それにしても、北朝鮮から東京への定期便はないはずだが。

TV放送 2001/10/14 BS05 1300-1445
 

X線の目を持つ男(63)(未公開)

監督 ロジャー・コーマン

 ジム博士(レイ・ミランド)は人間の視力を改善する目薬を開発。
財団の援助が得られないまま、彼は自らで人体実験する。
透視能力を得て、手術に役立てるが、危険な実験と止める友人サムを殺してしまう。
逃走したジムは、病人の悪い場所を当てる男として評判に。
その後、ラスベガスで稼くが怪しまれ、警察に追われるハメに。
何もかもが見え、耐えられなくなったジムは、自らの目をくりぬいてしまう。

 と言うわけで、X線の能力を得たら、他に支障が出ると言うのは誰でも予想がつく。
それも外科手術をするのではなく、ただの目薬なので困ってしまう。

TV放送 97/04/13 12CH 03:00-04:50
 

Xファイル ザ・ムービー(98)

 FBIで異常現象を調査していたXファイルは解散になり
モルダーとスカリーは爆弾事件を捜査。モルダーは予告とは別のビルで爆弾を発見。
避難するが爆発し、なぜか5名もの犠牲者が出て、2人の責任が追及される。
モルダーの父の友人と言うアルビン医師(マーチン・ランドー)は
変死した消防士や少年の死体を偽装するため、爆破事故を起こしたのだと言う。
モルダーらは立入禁止の死体安置所を調査。ゼリー状になった変死体を発見。
アルビンによれば、影の組織FEMAが未知の病原体の研究をしていたと言う。
爆破現場でも病原体を発見。現場にいたと言うタンク車を追って何かの施設へ。
そこでハチに襲われる。どうやらハチを媒介にウイルスを広げているらしい。
しかしスカリーはハチに刺されて倒れ、何者かに連れ去られる。
一味はアルビンを始末。謎の人物がモルダーに事情を説明。
人類よりも古くから異星人は地中に潜伏。人間を宿主に生物兵器を製造したが
一味はひそかにワクチン製造に取り組んでいたと言う。
モルダーの父は、娘を助けるため彼女を研究に提供したと言う。
メモを元に南極の施設へ。そこでスカリーら冷凍された人々を発見。
入手したワクチンでスカリーを救出。異星人が暴れ出し施設はなぜか崩壊。
モルダーらは脱出し、氷の下に隠されていた円盤は飛び去る。
事件は終わるが報告書は受け入れられず、Xファイルは再開される。

 と言うわけで、オリジナルのシリーズは未見なので、
主役らの人物関係はわからず。物語の方は水曜スペシャルをドラマにした感じ。
何でもあり、だと言う目で見ていると、異星人の仕業だったと言われても
それほど驚かない。秘密に気づいた者を始末する組織もありがち。

TV放送 2000/05/27 BS05 2000-2205
 

X−ミッション(2015年米)

ユタ FBI
ボーディ グループのリーダー
サラサラ グループメンバー。ユタの恋人
ホール FBIの上司(デルロイ・リンド)
パパス FBIの相棒

起:FBIユタは危険なスポーツを利用して犯罪を犯す一味に潜入。
承:一味が崖崩れを起こした為、素性を明かして止めようとする。
転:一味は犯行を続ける。
結:最後はボスだけになって、大波に消える。

 ユタは山道をバイクで走り回っていたが、友人ジェフが崖から落ちて死亡。
7年後。事故を機に危険なスポーツから足を洗ったユタはFBIに入っていた。
 ムンバイでダイヤを盗んだ一味が
ビルの100階からパラシュートで脱出する事件が発生。
メキシコではハイジャック犯が機からスカイダイビング。
ユタは2つの事件を同一犯の仕業と考える。
Xスポーツの8つの試練をこなす為で、金が目的ではないのだ。
FBI幹部はこの説を取り合わないが、上司コールはユタに捜査の権限を与える。
 一味が大波に挑戦すると考えたユタは、それらしいグループに接近。
溺れかけた所をボーディに助けられる。
彼らの仲間となり、ムササビスーツで崖から飛び降り、
死の谷という雪山をスケボーで滑り降りる。
 そんな中、搾取されている鉱山を爆破し、鉱石を奪う事に。
ユタはFBIの正体を明かして止めるが、ボーディらは崖崩れを起こして退散。
 1億ドルの被害が出て、本腰を入れたFBIは一味の資金を凍結。
土曜日に開いている山の上の銀行を襲撃するはずだ。
予想通り、一味は銀行を襲撃。
ユタはロープウェイで逃げる一味を射殺するが、
それはボーディではなく恋仲となっていたサラサラだった。
 残された試練の内、大波が来るのは数年後。
直近で確実に現れるのは、エンジェルホールと言う滝だ。
ベネズエラでは公式に捜査できない為、ユタが潜入する事に。
現れたボーディと共に滝壺に落ち、ユタは助かるが、ボーディは死亡したとされた。
 17か月後。ついに大波が現れ、ヘリでかけつけたユタはボーディと再会。
死ぬぞと警告して立ち去り、ボーディは大波の中に消えていった。

 と言う訳で、キアヌ・リーブスらが出たハートブルーのリメイク。
FBIユタは、危険なスポーツを活用して犯罪を犯す一味に潜入する。
彼らに共感するも、犯罪は許せないと言う態度をとる訳。
前作は、スポーツを利用して犯罪を犯すと言うあたりが
うまくブレンドされてなかった印象で、それは本作も同様。
前作よりも派手にはなっているが、物語が面白い訳ではない。
(前作とどちらが面白いかと言うと、どっちもどっち)

TV放送 2017/01/09 WOWOW 2100-2254
 

X−メン(2000年米)

 数万年に1回の突然変異で、人間も急速な進化を遂げたミュータントに。
世界各地で様々なミュータントが見つかり、迫害を支援する者と反対する者が対立。
少女ローグは、賭で格闘するローガン(ヒュー・ジャックマン)が
手から刃物の出るミュータントと気づき、彼と同行する事に。
謎の一味に襲撃されるが、二人組に助けられて施設に連れて行かれる。
そこはチャールズ(パトリック・スチュアート)によるミュータントの学校で、
助けた二人ストーム(ハル・ベリー)とサイクロップス、
そしてドクターグレイ(フィムケ・ヤンセン)もミュータントなのだ。
人間を敵視するマグトニー一味は、迫害派のケリー議員を捕らえ手術をする。
彼も手術を受けたローガンは、悪夢を見てローグを刺してしまうが、
彼女には触れた相手の治癒力を奪って、回復する能力を持っていた。
ローグは同級生のロビーに責められ姿を消す。
それは自由に変身できる敵ミスティークの仕業だった。
チャールズが脳波増幅装置を利用し、ローグを追跡。駅へかけつけ敵一味と対決。
一味が追っているのは、ローグであると判明。集結した警察を人質にまんまと逃げる。

 一味は脳波増幅装置に毒を入れ、使用したプロフェッサーが意識不明に。
ドクターが修理し、プロフェッサーほどの能力はないが、危険を冒し装置に取り組む。
敵の狙いが、ニューヨークの島で行われる国際会議と判明。
マグトニーはニューヨーク中を、装置が発生した光で包み、人間を死滅させる気だ。
その際エネルギーを消費するが、ローグを利用して回復するのだ。
一味のいる自由の女神へ侵入。ローガンに変身したミスティークやトードと対決。
彼らを倒すが、マグトニーはローガンらを壁に縛りつけて装置を作動させる。
ローガンが抜け出し女神の上でマグトニーと対決。光が島に接近するが、
間一髪装置を破壊。ローグは弱っていたが、ローガンが体力を与える。
プロフェッサーとローガンは回復。ケリー議員は法案を撤回するが、
生きていたミスティークの変身らしい。
ローガンは自らの素性を知るため、カナダへ旅に。
マグトニーは厳重な刑務所に入れられる。

 と言うわけで、アメコミを原作にしたと言う超能力者たちの戦い。
敵が完全には倒されないし、味方も死なないあたりに
続編を作ろうという思惑が見え見えなのがいただけないが
自由の女神の上での戦いなど、まさに超人的なシーンが見所。
意外に豪華なキャストもいいが、
個人的には、ゴールデンアイの怪女優ファムケ・ヤンセンが見逃せない。
敵トードは、エピソード1のダークモール役の人。

TV放送 2002/02/24 BS05 2000-2150