X−メン2」(2003)を見た。

 これは、スパイダーマン等のアメコミの映画化がもてはやされる中、
どうせなら、いっぱい出してしまえと、
仮面ライダー大集合的に集めたコミックの映画版。その第2弾。
おかげで登場人物は大勢いて、コミックと映画では設定が違ったりもするよう。
様々な能力を持って正義に戦おうとするミュータントと、
それを悪い方へ使おうとするミュータント一味の対決が前作だったが
今回は、彼らが手を組むらしい。
主人公は今回もヒュー・ジャックマン。
そしてチームのリーダーがピカード艦長ことパトリック・スチュアート。
以下、ファムケ・ヤンセン、ハル・ベリー、アンナ・パキンなんて連中が登場し、
敵か味方かイアン・マッケランとかも登場。
前作ではアンナ・パキン中心に物語は展開したが
その後、ハル・ベリーがアカデミー賞を受賞したせいか
今回のポスターはヒューと2枚看板に。
実際の中身で活躍しているかは怪しいが、とりあえず見る。

 生物は何度かにわたって進化してきたが、突然変異的に進化する事もあった。
今まさに人間の中から、ミュータントと呼ばれる連中が生まれつつあったが、
人間にとって協調とは最も苦手な事だった。とか何とかナレーション。
まず、ホワイトハウスで大統領襲撃事件が発生する。
厳重な警戒をしているホワイトハウスだったが、
瞬間移動能力を持つミュータントのナイトクロウラー(アラン・カミング)は、
パッパッと粉のようになって姿を消しては移動するので、
ゲートや警備員たちを出し抜いて大統領の部屋へ。
ヘタに逃げない方がいいと待機していた大統領だったが、
室内でもバッタバッタと警備が倒され、ナイトクロウラーは大統領に警告して去る。
ミュータントを撲滅すべしと言うストライカー(ブライアン・コックス)は、
困惑している大統領をよそに、強硬な攻撃を進めようとする。
大統領の傍らにいるケリー議員も困惑気味。
実はケリー議員は前作で死んでおり、誰にでも変身できるミスティークが
彼に扮してホワイトハウス内の様子をうかがっていたのだ。

 ローガンことウルヴェリン(ヒュー・ジャックマン)は
自分の素性に関する何か秘密のあるらしきダム周辺を調べるが、
誰もいないのでガッカリして、ミュータントが集まる学校へ戻る。
彼はスコットのバイクを無断拝借したのだが、
スコットとローガンは、ジーン・グレイ(ファムケ・ヤンセン)をめぐって
競い合ってる。だが一応ジーンはスコットを選んでいる様子だ。
ローブ(アンナ・パキン)と物を凍らせるアイスマンこと恋人のボビー、
そしてボビーの友人で火を自在に操れるパイロらは喫茶店で、他の客とケンカに。
パイロは火を操って懲らしめようとするが、
プロフェッサーX(パトリック・スチュワート)らに時間を止められて怒られる。
能力を人間に見せびらかすなと。
プロフェッサーXは捕らわれているマグニートー(イアン・マッケラン)と面会。
人間とミュータントの共存について話し合ったりするのだが、
その後、何者かの襲撃を受け、同行していたスコットも気を失ってしまい、
プロフェッサーXは連れ去られる。
一方、マグニートーは、その後現れた看守が、何者かに乗っ取られていたのを感じ
彼を倒して逃走する。
ストーム(ハル・ベリー)とジーンは何やらの調査で、戦闘機で不在。
そんな時、ストライカー一味が学校を襲撃する。
彼らはミュータントの生徒を捕らえようとするが、彼らは能力があるので逃げ回る。
ローブはフンッとふんばるとベットをすり抜けて2階から1階へ。
ボビーらと逃げまどうが、そこへウルヴェリンがかけつけ大暴れ。
地下道から逃げるが、その途中でストライカーと対面。
ストライカーは、「ここで会うとはな。私がおまえを作った」とも言った。
動揺するウルヴェリンだったが、一応逃げる事に。
逃げるのに使うのは、マツダ製RX−8。
Xメン仕様と言うが、変な携帯がついている以外は、目新しいところもない。
彼らはボビーの実家へ。息子が優秀な学生と思っていた家族は、
実はミュータントだと知り動揺。結局弟が通報してしまい、警察がかけつける。
カッとなったパイロは火を操って暴れ回り、警察を蹴散らし
かけつけたストームらの戦闘機に乗り込んで去る。
そう言えば、どこかでナイトクロウラーとも合流。
彼はホワイトハウスを襲撃した男だが、何者かに操られていたらしく
妙に怯えているので、仲間にする事にしたのだ。以後操られる事もない。
戦闘機で逃げる一同だが、あわてていたのでローブはシートベルトをする余裕がない。
そこへ現れる軍の戦闘機は、ミサイル攻撃を加えるが、
ストームが嵐を起こして何とか回避。
しかし見せ場としてはお約束で、1発は撃たれて損傷を受ける。
機体に穴が開いて、ローブが投げ出されるが、
ナイトクロウラーがバッと瞬間移動して、彼女を助けて戻る。
一同は、逃げていたマグニートーとミスティークと合流。
しぶしぶながら、共通の敵と戦うと言う事になる。
ジーンの事を思って複雑な想いのウルヴェリンにジーンが迫るが、
彼女の背中に傷があり、それは前作でウルヴェリンがつけた物で、
相手がミスティークだと気づく。何だか本作ではこのミスティークが妙な魅力がある。

 一方、ストライカーは、プロフェッサーXを捕らえて悪用しようとしていた。
実は彼の息子もまたミュータントで、失望した彼は、彼を人体実験に利用し
相手の心を操れるような能力を持たせたのだ。
ただし、その代わり外見は廃人のような状態だ。
そしてその能力でプロフェッサーXの心を操り、
途方に暮れてる少女を助けていると思わせて、
必要があるからと、装置を利用してすべてのミュータントの居場所を探させる。
全部がわかったところで、まとめて始末する計画なのだ。
ウルヴェリンらは、一味の隠れ家が、
ウルヴェリンが何もないと思っていたダムの地下だと知り急行する。
警戒が厳重なので、ウルヴェリンが単身乗り込むが、
実はそれはミスティークの変身で、その能力を利用してまんまと侵入。
彼女の誘導で一行も中へ。一味と対決する事に。あちこちで大暴れ。
だが、スコットは実はまだ操られていて、ジーンと対決するハメに。
その派手な戦いのせいで、スコットは簡単に我に返るが
ダムに亀裂が入り、今にも崩壊しそうな状態に。迷惑な話だ。
ウルヴェリンはストライカーと対面。
ストライカーこそ、ウルヴェリンのために手にナイフを取り付けた人物で
そのジャンルの権威だったのだ。
そして、同じ能力を持たせたデスストライクと言う日本人女性と対決させる。
彼女はクルクルっと竹とんぼのように回りながら攻撃。
傷の治癒能力もウルヴェリンと同じらしくて、これでは決着がつかない。
だがウルヴェリンは、刀用の特殊な鉄をパイプでデスストライクに流し込み、
これには耐えられなかったようで、デスストライクも死ぬ。
プロフェッサーXの攻撃が始まり、
ウルヴェリンを初めとしてミュータントたちは苦しみ出すが、(死にはしない)
やはりワルだったマグニートーとミスティークは、
(彼はマスクをしているので平気)
他の連中を出し抜いて、捕らわれているプロフェッサーXの所へ。
ストライカーの息子に新たな指示を与える。
今度はすべての人間の居場所を探し、一気に始末しろと言うのだ。
大統領も含めて世界中の人々が苦しみ出す。でも1人も死なない。
アカデミー女優としてそろそろ出番がないとまずいと思ったか、
ストームはナイトクロウラーと協力して瞬間移動で装置の中へ。
ここでプロフェッサーXを救出して、脱出。
ただし、悪くないはずの息子はそのまま置き去りだから、お気の毒。
退散するマグニートーらは、ストライカーを捕らえて、
ダムと運命を共にするように縛りつける。
ローグらはウルヴェリンを助けねばとかけつけるが、
パイロだけは、むしろマグニートーに魅力を感じて、彼と共に去る。
ウルヴェリンはストライカーを見つけるが、
彼の秘密を語るほど協力的ではないと悟って見捨てる事に。
一行は戦闘機に乗り込むが、なかなか発進できない。
しかも、ダムは決壊を始めて危険な状態だ。
すると、ジーンは外へ出て、その能力で水流を少しだけ止める。
その間に機は離陸するが、ジーンは水に飲み込まれてしまった。
悔しがるウルヴェリンやスコットだったが、プロフェッサーXは仕方なかったと言う。
TV中継の中、大統領はミュータント攻撃を発表しようとするが、
そこで再び時間が止められ、プロフェッサーXらが彼の前に現れる。
そして、よく考えろと警告して去り、時間が再開するが
大統領は攻撃についての発表を取りやめる。

 と言うわけで、スパイダーマンとかのアメコミに対し、
ヒーローがチームを組んで戦うというシリーズの第2弾。
1つのキャラに収まらず、いろんな新しいキャラを登場させられるメリットはあるが
人数が増えすぎて、収拾がつかないと言うか、
誰が中心人物だかわからなくなると言う難もあり。
主役は前回も今回もヒュー・ジャックマンで、
彼らを指揮するリーダーがピカード艦長こと、パトリック・スチュアート。
前作ではアンナ・パキンが中心に物語が展開したが、
今回はハル・ベリーに移った様子。
前作では脇役だったのに、さすがはアカデミー賞を受賞すると扱いも変わるものだ。
と思ったら、映画ではハル・ベリーの出番は意外に少ない。
前作で敵だったイアン・マッケランや、ちょっと変な魅力のあるヘビ女が味方に。
代わりに日本人だと言う敵が登場。
今回の敵はもっぱら人間で、ミュータント同士が手を組むのだが。。。
ピカードは前回も今回も、敵にやられて役立たず。
と言うか、今回は敵に操られて危険な事に。
全ミュータントを抹殺しようとし、ミュータントが弱りかけるが、死ぬ者はおらず、
それはその後、人間が抹殺されそうになった時も同様。
ミュータントならではの派手な戦いぶりが、この映画の魅力で
それぞれが見せ場を見せるが、実は嵐を起こすハル・ベリーが割に地味な感じ。
それではいけないと思ったか、最後にピカードを助ける役を彼女が受け持つ。
味方になって魅力半減かに思えたイアン・マッケランも、
やはり悪玉だったと言う本領を発揮。
ある意味ハル・ベリーより注目しているファムケ・ヤンセンが活躍するが、
意外や死んでしまうが、パンフによるとマンガではよく甦るとの事。
まあ、そんな連中だから、何でもできてしまうわけだが
戦闘機に襲われて、嵐で倒すがミサイルは撃たれたり、
メンバーは助けるがダム決壊は止められないなんて調子で、
見せ場を派手にしようと言う狙いが見え隠れ。
そう言えば、この前に見たスタートレックと同様で、
キャラが多すぎて、前作とかを見ていないとちょっとピンと来ない所もあり。
とりあえず本作でシリーズを完結させようなんて感じは、みじんも感じられない。
まあ、派手な戦いぶりが面白いから、しばらくは続ける気だろう。
 

X−MEN:ファイナル ディシジョン(2008年)

監督/ブレット・ラトナー

Xメン
 プロフェッサー。Xメンの指導者チャールズ(パトリック・スチュアート)
 ローガン 不死身(ヒュー・ジャックマン)
 ジーン 前作で死亡したと思われた(ファムケ・ヤンセン)
 ストーム 嵐を起こす(ハル・ベリー)
 スコット 目から光線を出す。ジーンの恋人
 ローグ 相手のパワーを奪う(アナ・パキン)
 ハンク・マッコイ ミュータント省長官

マグニートー一味
 マグニートー (イアン・マッケラン)
 ミスティーク 変幻自在

 Xメンとマグニートー一味の戦いは続いていた。
ミュータントのハンクが長官となり、社会で受け入れられる一方で、
ミュータント抗体キュアが開発され、永遠に普通の人間になる事が可能に。
キュアの使用には賛否両論があった。
湖で死んだはずのジーンが見つかるが、それは別人格のフェニックスだった。
恋人スコットは彼女に殺されたと判明。
もの凄いパワーでプロフェッサーを倒し、マグニートーと去る。
マグニートーは護送中のミスティークを救出しようとするが
キュアを撃たれ、普通の人間になった彼女を見捨てる。
マグニートーは、キュアがある限り攻撃を続けると言い、仲間を集める。
アルカトラズにある研究所を襲撃。ローガンらもかけつけ決戦に。
ローガンは倒されるが、そのスキにキュアを打たれマグニートーは無力に。
軍はジーンを攻撃し、怒った彼女は暴走。
ローガンは彼女に抱きつき、愛していると言って刺して倒す。
学校は再開され、生徒たちが再び戻ってきた。
マグニートーは老人ホームに入れられ、
病室では死んだはずのプロフェッサーが目覚めるのであった。

 と言うわけで、様々な能力を持つミュータントが大勢出るシリーズ3作目。
一応今回で完結という形。
そこそこ有名どころが出ているのが魅力だったが
今回はジャックマンとハル・ベリー中心に展開して、だいぶ弱体化。
対する敵もミスティークが離脱してるし。
ミュータントの大軍同士の対決はかなり大味。
ようやく光の当たったファムケ・ヤンセンの扱いがポイントだが、今回ももう1つ。

TV放送 2007/10/07 WOWOW 2000-2150
 

X−MEN:フューチャー&パスト(2014年米)

プロフェッサー チャールズ。リーダー
  (パトリック・スチュアート、ジェームズ・マカボイ)
マグニートー エリック。鉄を操る
  (イアン・マッケラン、マイケル・ファスベンダー)
ウルバリン ローガン。不死身(ヒュー・ジャックマン)
ミスティーク レイブン。変幻自在(ジェニファー・ローレンス)
トラスク博士 ミュータントの専門家

ストーム 嵐を起こす(ハル・ベリー)
キティ 時間を操る(エレン・ペイジ)
ビースト (アバウトアボーイの少年)
ジーン ローガンの恋人。死んだはず(ファムケ・ヤンセン)

 未来。ミュータントと人類の戦いが続き、世界は荒廃していた。
戦いは数十年前にレイブンがトラスクを暗殺した事を発端としており、
ミュータントに対抗するマシンが開発されたのだ。
戦争開始を阻止する為、タイムトラベルに耐えるローガンが過去へ送られる。
 ローガンは学校を訪ね、若きチャールズに会う。
未来の危機を知らせ、レイブンを止める為、何とか協力を得る事に。
大統領暗殺に関わったとして、ペンタゴンの地下に幽閉されたエリックも救出。
だが、エリックはチャールズが仲間を見捨てたと反発していた。
新たな兵器が必要と訴えるトラスクを、レイブンが襲撃。
チャールズらがかけつけ阻止するが、
これを機に議会で否決されたロボ、センチネルの投入が決まる。
チャールズは装置を利用して、レイブンの居場所を捜索。行先がワシントンだと知る。
完成したセンチネルが、大統領同席にて発表される。
取り戻したヘルメットで力を増幅したエリックは、センチネルを暴れさせ大混乱に。
現れたレイブンがエリックとにらみ合いに。
チャールズは、人類の敵になるなと両者を説得。
エリックとレイブンは立ち去るが、チャールズはいつか仲間になると信じる。
これによって、玉砕寸前だった未来が変わるのだった。
エリックの力で拘束されていたローガンは、気がつくと未来に戻っていた。
そこでは、チャールズもジーンも無事だった。
ローガンはチャールズに、あれからどうなったかを聞く。
ミュータントが大統領を救ったとされ、トラスクは逮捕された。
川底に沈んでいたローガンは、仲間によって引き上げられた。
一方、謎の女がその能力であっという間にピラミッドを完成させるのだった。

 と言う訳で、Xメンシリーズ。もう何作目だかわかりません。
ミュータントと人間の戦争が激化し、あろう事かミュータント側が全滅の危機に。
実はミスティークが人間側の要人を暗殺した事が戦争のきっかけとなっていて、
これをなかった事にする為、
タイムトラベルが平気なウルバリン(ヒュー・ジャックマン)が過去へ行くと言う訳。
新旧のプロフェッサー、マグニートー俳優が出てくるあたりが見所だが、
メインは古い方(若い方)。
物語は、ウルバリン系とかも含めて、
旧作の設定が継承されてる様な、されてない様な印象で、連続性をあまり感じない。

TV放送 2015/05/09 WOWOW 2100-2311
 

エターナル・サンシャイン(2004年米)

ジョエル・バリッシュ 会社員(ジム・キャリー)
クレメンタイン ジョエルの恋人。書店員(ケイト・ウィンスレット)
ハワード博士 記憶を消す措置の権威
スタン 博士の部下(アベンジャーズのハルク)
メアリー 博士の秘書。スタンと付き合う(キルスティン・ダンスト)
パトリック スタンの同僚(イライジャ・ウッド)

 ジョエルは会社をサボって遠出し、電車内でクレメンタインと言う女性と出会う。
2人は気が合い、付き合う事に。
 それから数ヶ月し、クレメンタインとケンカしたジョエルは、
謝ろうと彼女の職場である書店へ。だが、彼女がジョエルを覚えていないと知る。
クレメンタインは、ハワード博士の技術で、ジョエルの記憶を消す措置を受けたのだ。
ジョエルはショックを受けるが、自らもクレメンタインの記憶を消す事に。
装置をつけられ、博士の助手スタンの家で記憶が消えるまで眠り続ける。
スタンの同僚パトリックはジョエルの記憶を利用し、クレメンタインと付き合う事に。
 記憶の中の世界で、ジョエルはクレメンタインと再会。
大事な記憶に気がつき、これだけは残してと叫ぶが、スタンらには届かない。
さらにパトリックにアイデンティティを奪われた事に怒り、
記憶の中のクレメンタインに励まされる。
何とか彼女の記憶を消されまいと、ジョエルは彼女を隠そうと抵抗。
 この事態にスタンは博士に協力を求め、博士は無事仕事をやり終える。
だが、祝福する秘書メアリーは、博士の妻に快く思われていない事に気付く。
実はメアリーは博士とかつて不倫関係にあり、彼女はその記憶を消していたのだ。
 ジョエルの措置が終わるが、再び彼はクレメンタインと出会い、
やっぱり付き合う様に。
メアリーは措置を受けた人々に手紙を送り、記憶が消された事を伝える。
ジョエルとケンカ別れした事を知ったクレメンタインは、
いずれ嫌いになると、付き合い続ける事をためらう。
ジョエルがそれでもいいじゃないかと言うと、クレメンタインも納得するのだった。

 と言うわけで、ジム・キャリーとケイト・ウインスレットによる、
SF風味の恋愛もの。
仕事をさぼって電車で遠くへ行ったキャリーは、
なれなれしい乗客ケイトと恋に落ちる。
。。と言うエピソードがあるのはタイトル前。
タイトル後になると、ケイトはキャリーの事を忘れてしまっていた。
と言うのも、ちょっとした事でケンカしたケイトは、
キャリーと別れる決意をし、彼の記憶を消す措置を受けたのだ。
ショックを受けるキャリーは、やがて自らもケイトの記憶を消す事を決意。
次第に消されていく記憶の中で、キャリーの意識はケイトと再会。
互いが大切だと再認識し、何とか記憶を消されまいと2人で奮戦すると言う訳。
まあ、純愛ものだと言う雰囲気は伝わるが、
ちょっと設定がとらえづらく、何となく傍観しましたと言う感じ。
ラストもいい感じなんだけどね。

DVDレンタル
 

エディ・マーフィの劇的1週間(2009年米)

エバン・ダニエルソン 金融プランナー(エディ・マーフィ)
オリビア エバンの娘
トリッシュ エバンの元妻
トム・スティーブンス 社長(ロニー・コックス)
ジョニー・ホワイトフェザー エバンのライバル(トーマス・ヘイデン・チャーチ)
ダンテ・ディエンゾ 業界の大物(マーチン・シーン)

 金融プランナーのエバンは、家でも仕事ばかり。
相手してもらえない娘オリビアは、毛布が手放せず、空想の世界の存在と話す様に。
どこに投資すべきかプレゼンする事になり、ライバルのジョニーが評価される。
続くエバンは、資料にオリビアの落書きが描かれていると言う失態を犯す。
だが社長は、落書きが企業の動向を暗示していたと評価。皆が情報源を知りたがる。
エバンはお伺いを立てるため、オリビアと遊ぶようになり、仕事でも実績を上げる。
会社が同業者ディエンゾ氏に買収され、右腕としてエバンとジョニーが競う事に。
エバンは、オリビアが元妻の家に行ったと知り、
何とか毛布だけでも手に入れられないか悪戦苦闘。皆をあきれさせる。
ディエンゾ氏へのプレゼンを迎えるが、
思い直したエバンは、退席してオリビアの合唱大会へ急行。
エバンがかけつけた事で、オリビアの合唱は成功。彼女は毛布はもういらないと言う。
かけつけたディエンゾ氏は、ごますりよりも、家族を大切にするエバンを評価。
彼を部下にすると決める。

 と言うわけで、近年パッとしないエディの作品。
近作に共通するのは、ちょっと変わった設定によるドタバタを面白おかしく描いて、
最後にハートウォーミングな感じに持っていくと言う構成。
今回、エディはやり手の金融プランナーだが、ライバルの台頭で苦戦。
破れかぶれで娘が落書きした書類を出すが、
それが企業の動向を暗示していたので驚く。
娘の想像の世界の存在が語ったのだと知り、
エディはお伺いを立てるため、娘と遊ぶ様になる。
まあ、ええ話にしたい狙いはわかるけど、そんなに上出来と言う訳には行かず。

TV放送 2010/12/09 WOWOW 2100-2247
 

エデンの東(55)

監督 エリア・カザン

 17年。アダムは息子キャル(ジェームズ・ディーン)を、ひねくれ者として敬遠。
双子の兄アロンをかわいがる。彼は野菜を凍らせ保存する事を計画するが、失敗。
損害を被るが、キャルは米参戦で大豆の価格が上がると考える。
水商売の女性ケートが、実は死んだはずの母と知り、彼女に接近。
父の聖人面がたまらなかったと言うケートから金を借りる。
アロンの恋人アブラは、清いだけの恋を求める彼に困惑。
むしろ、キャルに惹かれ、アロンは嫉妬を覚える。
アロンはアダム誕生プレゼントに婚約を伝え、キャルは大豆の利益を渡す。
だが、戦争による利益を拒否され、アロンには悪人だとののしられる。
怒ったキャルは、アロンに母を見せる。ショックを受けたアロンは戦地へ。
それを知って、アダムも倒れる。
アブラに愛されないのはつらいと言われ、アダムはキャルに看病を頼む。

 と言うわけで、ずいぶん長いらしい原作の一部だけを映画化。
題名は、兄を戦地にやったキャルが、「カインはアベルを刺してエデンの東に去る」
と言われた言葉から来ている。永遠の名作のように言われるが、意外に単純な話だ。
音楽はレナード・ローゼンマン。

TV放送 93/12/31 04CH 00:50-03:15
 

エド・ウッド(94)

監督 ティム・バートン

 評判の悪い舞台劇を監督していたエド・ウッド(ジョニー・デップ)は
性転換の話の映画化に意欲を燃やし、自身の女装癖まで公表。
落ち目のドラキュラ役者ベラ・ルゴシ(マーチン・ランドー)と知り合い、
彼を出演させる。早撮りで映画は完成するが、出来は最低。
続く「原子の花嫁」は資金難で、出資者を出演させるため脚本を書き直すハメに。
ルゴシは麻薬中毒で入院し、やがて死亡。
続く「外宇宙のプラン9」ではルゴシのフィルムを流用。
あまり似てない整骨医を替え玉に出す。出資者は雑すぎると脚本にクレーム。
だがオーソン・ウェルズに自分の夢を撮れと言われ、妥協しない映画を完成。
その後酒におぼれて78年死去。「史上最低の監督」に選ばれる。

 と言うわけで、「史上最低の監督」と言われたエド・ウッドの物語。
雑な映画作りのエピソードは笑わせる。ランドーはこれでアカデミー賞を受賞。
でも深いテーマがあるようには思えない。仲間のオカマのバニー役にビル・マーレー。

TV放送 97/03/09 BS05 20:00-22:10
 

エドTV(1999年アメリカ)

ロン・ハワード監督

 トゥルーTVのプロデューサー、シンシアは、ある人物の生活を追う番組を企画。
31歳でバイト生活のエド(マシュー・マコノヒー)に目をつける。
寝ているところまで追い回され、視聴率は低迷。批判的な声も高まる。
兄レイ(ウディ・ハレルソン)は宣伝に利用。レイが浮気したため、
恋人シャリーが怒り、エドと接近する様が中継され、次第に人気が上がる。
だがカメラが四六時中つけ回すため、シャリーとのデートもままならない。
皆に騒がれるようになり、放送は1ヶ月延長。国中の人気の的になる。
シャリーを非難する声が出てきて、ショックを受けて彼女は避けるように。
エドの父ハンク(デニス・ホッパー)が現れ、
母ジャネットが恋人アル(マーチン・ランドー)と、彼を追いだしたと知りショック。
視聴者はシャリーより、モデルのジル(エリザベス・ハーレー)を支持したため、
スタッフは彼女と接近するよう画策。セックス寸前になり驚異的な視聴率に。
疑問を持つようになったシンシアは、番組中止を考えるが、社長は延期を決定。
ハンクがジャネットとのセックス中に急死。アルは不能だったと放送され、
怒ったアルはジャネットと別れる事に。
エドは番組を降りる決意をするが、契約書を盾にどこまでも追われる。
再びシャリーと接近するが、番組はシャリーや家族も追う事に。
エドは幹部の恥部を募集し、社長(ロブ・ライナー)がペニス補強手術をしたと知る。
伝えたのはシンシアだ。それを放送しようとすると、社長は急遽放送を中止。
スタッフは引き上げ、エドの事は半年で忘れられるだろう。

 と言うわけで、ジム・キャリーも同じテーマの話に出ていたが
あちらが生まれた時から、撮影されている事を知らないで育ったというのに対し
こちらは当人も承知の上。周囲も当然意識して会話し
広告を盛り込もうとしたりするあたりがリアル。
ただ、テレビが撮影している以上、周囲はそうそう意識しない会話ができるとは思えず
あんなドタバタにはならない気がする。
まあ主人公が怒るのは当然の成り行きと言う事か。
それにしても、マシュー・マコノヒーとウディ・ハレルソンが兄弟で
父がデニス・ホッパー、義父がマーチン・ランドーなんて家庭、
それだけで大変そう。
音楽はランディ・エデルマン。

TV放送 2001/11/25 BS05 1755-2000
 

NYPD15分署(1999年米)

チェン警部補 (チョウ・ユンファ)
ダニー・ウォルス 新米刑事(マーク・ウォールバーグ)
ヘンリー 組織トンの幹部
ベニー爺 組織トンのリーダー
ボビー 福建ドラゴンのリーダー
ジャック ボビーの手下
ピート FBI
ダニーの父 元刑事(ブライアン・コックス)

 チャイナタウンでは、福建ドラゴンのボビーが、
敵対するトンを襲撃する事件が多発する。
アジア犯罪対策本部のチェン警部補の下に、新米のダニーが赴任。
正義感の強いダニーだが、チェンはこの町を変えようと思うなと忠告する。
ダニーはトンの麻薬取引現場を押さえるが、FBIが潜入捜査していたと判明。
証拠不十分として全員が釈放される。
ダニーの父は借金に苦しんでいたが、トンのヘンリーの世話を受ける事に。
見返りに、ドラゴンとの抗争で味方しろと言うのだ。
一味との撃ち合いで潜入捜査官は死に、
チェンは危険な目に遭うが、ダニーに助けられる。
だが、チェンはダニーがヘンリーと通じていたと気付き、
ダニーもチェンがヘンリーに潜入捜査官の情報を流したと知る。
ボビーはトンを襲撃し、リーダーのベニー爺は自殺。
ボビーの部下ジャックを脅したチェンは、
ベニー爺襲撃を指示したのがヘンリーだとつかむ。
港で張り込むチェンは、ダニーが内務調査官だと知った事を告げる。
ダニーはあんたになら殺されてもいいと言うが、ボビー一味が現れ撃ち合いに。
ボビーを倒すが、チェンが撃たれて死ぬ。
ダニーはチェンが組織と通じていた事は報告せず、録音を証拠にヘンリーを逮捕。
チェンは殉職として、警察葬を受ける。

 と言うわけで、チョウ・ユンファとマーク・ウォールバーグの刑事コンビもの。
ユンファはアジア系の地区(チャイナタウンとか)を担当する刑事で、
そこに新米マークが赴任。
白人は舐められるぜなんて言いながら、ユンファは結構マークの面倒を見る。
だが、アジア系の地区には流儀があって、
ユンファは組織の男と普通に会話を交わしてマークを紹介。
組織の男はマークを抱き込み、他の組織との抗争に利用するが、
マークはユンファも組織と通じていたと知ると言う訳。
ユンファが組織と通じている事は、
観客は早い段階から知っているから、別にショッキングでもない。
組織と親しくするのはいいが、情報を流すのはダメとか、最終目的は逮捕とか、
そのあたりの2人それぞれの価値観の違いがなかなかつかめず。
さらに内務調査官はNGなんて問題も加わって、
お二人さん結局どうしたいのよと聞きたくなる。

DVDレンタル
 

エネミー・ウォー(1991年米伊) タイム・トゥ・キル/愛と勇気の戦場

エンリコ中尉 (ニコラス・ケイジ)
マリアム 少女
ヨハネス 村の老人

 エチオピアに赴任した伊軍エンリコ中尉は虫歯に耐えかね、歩いて移動する事に。
途中、水浴びする少女マリアムと出会い、彼女と関係する。
だが、獣を撃退しようとし、誤って彼女を射殺してしまう。
報告を聞いた上官は、おとがめはなしとする。
やがて休暇を得たエンリコは、
ハンセン病の為に村を追放された娘たちが、ターバンを目印にしていると知る。
マリアムもまたハンセン病だったと確信したエンリコは、次第に体調を崩していく。
何とか妻子の所へ戻りたいエンリコは、上官の金を盗んで退散。
弱ったエンリコは村人ヨハネスに助けられ、
マリアムがハンセン病ではなかったと知らされる。
回復したエンリコは帰国するが、友人はそれが彼を見た最後だと語るのだった。

 と言う訳で、ニコラス・ケイジ主演の戦場を舞台にしたドラマ。
戦争ものと言う訳ではない。
エチオピアに赴任した伊兵ニコラスは、
水浴びする少女を見かけ、彼女と半ば強引に関係。
その後、彼女を誤って死なせてしまうが、彼女がハンセン病だったらしいと気づく訳。
ニコラスは凄くいい人でも、凄く悪い人でもない。
物語はハッピーエンドでもアンハッピーエンドでもないと言う中途半端な感じ。
エネミーなんて言っても、敵も戦闘シーンもないです。

DVDレンタル
 

エネミー・オブ・アメリカ(98)

監督 トニー・スコット

 弁護士ボビー(ウイル・スミス)は、労使交渉を担当。
禁じられているはずの労組幹部との接触をしたビンテーロの、証拠ビデオをつかむ。
その頃、フィル議員の死体が見つかるが、
事件の一部始終を、自然撮影かザビッツのカメラが捕らえており、
実は事件に関与する安全保障局は、彼を追跡。身の危険を感じたザビッツは逃走。
偶然、同級生であるボビーに出くわした直後、車にひかれて死ぬ。
一味は、ザビッツがボビーにテープを渡したと考え、今度はボビーを監視。
身辺の至る所に盗聴器やカメラが仕掛けられ、マフィアとの関係を噂され
仕事をはずされる。元恋人で情報屋との仲介役レイチェルを通じ
いままで正体不明だった、情報屋プリル(ジーン・ハックマン)に会うが
ブリルは接触を嫌がる。ボビーは子供にまで盗聴が及んだ事を知り驚愕。
レイチェルは殺され、一味は今度はブリルを追跡。
ブリルは実はレイチェルの父で、かつて保証局の監視システムに関与していた。
一味のボス、レイノルズ(ジョン・ボイド)に大金をわざと振り込み、
議員に問題視させる。レイノルズはボビーを捕らえ、テープの在処を追求。
ビンテーロの店にあると言い、ビンテーロは自分の証拠ビデオと誤解。
撃ち合いで双方が倒れ、ボビーらは退散。盗聴法案は流れた。

 と言うわけで、身辺の至る所が監視されていると言うテーマは
ジーン・ハックマン自身が主演した「カンバセーション…盗聴」を思わせるが
衛星なんか駆使したりしても、何かいまいちハイテクに感心させられない。
「ブルーサンダー」等の昔の作品の方が、すごみがあった気がする。
後半は何だか人が入り乱れるだけで、ますます面白みがなくなる。

TV放送 2000/12/26 BS05 2000-2215
 

エネミー・オブ・スクール 黒幕を暴け!(97)(未公開)

 ハッカー少年オジーは、イタズラが過ぎて学校へは出入り禁止に。
警備システム担当のベントリー(パトリック・スチュアート)一味が学校を封鎖。
金持ちの子供を集め、身代金をかき集めようとする。集結した警察も撃退。
義妹メリッサを送りに来ていたオジーは、警備室で計画を盗み聞き。
ボイラーを壊して熱攻めにするが、回復され正体がばれる。
オジーは子供たちを助け出すが、メリッサはベントリーに人質に取られていた。
一味は身代金を入手。地下に使った通路から、バギーカーを使って脱出する気だ。
だが、オジーはプールを爆破し、水を流し込んで一味を倒す。
ベントリーはメリッサを人質にバギーカーで逃げるが、
オジーが追跡して救出。ベントリーは汚物処理場へ突っ込む。

 と言うわけで、ピカード艦長が悪役に扮し、
偶然、現場に居合わせた少年が、学校封鎖の悪巧みに対抗と言う物語で
最初の内は、トイ・ソルジャーなんかよりも面白い感じだったが
何やら企業買収とか、黒幕とかいろいろからむと白けるし
死者が1人も出ないあたりも甘い感じ。コメディなんだか、アクションなんだか。

TV放送 1999/10/15 BS05 2210-0000
 

エネミー・フォース 限界空域(2001年米)

ニール・マカビー 連邦航空局
ルディ ニールの相棒
ケラー ニールの上司
ジョシー アテンダント(クリスタナ・ローケン)
ポール・オケリー機長
ケイン 謎の人物

 デンバー飛行場へ着陸しようとする機が制御不能となり、
高層ビルに突入する事故が発生。3週間で3件の同様の事故が発生している。
連邦航空局のニールは、事故機がいずれもオキシリス社製の航空機である点に注目。
何者かが外部からチップに侵入したと考える。
次の標的が、ワシントン行きの便と特定し、急行。
機長と連絡が取れるが、何者かに制御を奪われ離陸態勢に。
ニールは間一髪乗り込む事に成功する。
だが機内の会話は盗聴され、ケインと名乗る謎の男は機の制御を奪った事を誇示。
急降下で頭部を打った機長は気絶。
事態は乗客の知るところとなる。
ニールはウイルスを仕込み、制御を取り戻そうとするが失敗。
ケインの狙いが、東海岸最大の原子炉と判明。
オキシリス社の元関係者で、事故で火傷したウイルソンが犯人とわかり、
同僚ルディらが彼の家に突入するが、返り討ちにあう。
軍は機の撃墜を決めるが、ニールはチップを切断し、
エンジンを再起動して制御を取り戻す案を出す。
ギリギリで原子炉衝突を回避した機は、ニールの操縦で空港への胴体着陸に成功。
乗客は救助されるが、乗務員ジョシーを乗せた救急車の運転手がケインだった。
ケインは無人機を制御し、再び原子炉を狙うが、追いついたニールと格闘に。
ニールらは脱出し、ケインの乗った救急車は、無人機と激突して爆発する。

 と言うわけで、よくある題名だけが派手な飛行機サスペンスものぽい感じで
ターミネーター3のクリスタナ・ローケンが出ているので見た。
物語は何者かが外部から飛行機のコントロールを奪う展開で、
実際に可能かどうかは別として、デタラメな話が多いこのジャンルでは割にリアル。
主人公の航空局の人は、離陸前に次の標的となる機を突き止め、
機長にも連絡がつくが、そのまま遠隔操作で離陸させられてしまう展開は面白い。
何だかんだで、無事着陸した主人公らを地上で犯人が襲撃。
無人機を動かして混乱させるあたりも面白いが、
その間の肝心の空で展開する犯人との駆け引きや、
乗客の混乱ぶりはありがちな感じで、もうひとつ。
飛行機ならではの派手なシーンは、途中で乗客が機外に出てしまうシーンくらいで、
これは犯人が巻き起こした障害じゃないし。
クリスタナ・ローケンは、ターミネーターより前の出演で、アテンダント役。
これが最後のフライトと言うありがちな設定。
終始、主人公の近辺にはいるが、彼女抜きでは物語が成立しないわけでもない。
バーバラ・カレラが元女優役で登場。
かつて看護士を演じたので、周囲が本物と信じるなんて話は、
もう少し丁寧に描写すれば、面白いエピソードと思うが。

TV放送 2009/09/09 テレビ東京 1330-1530
 



 「エネミー・ライン」(2001)を見た。

 ボスニアでの米軍パイロットと敵の激しい戦いを描いた話で
予告編とかを見ていると面白そうだし、
ジーン・ハックマンが出ている事から
「クリムゾン・タイド」みたいな物も連想しちゃうし、とにかく見た。

 ボスニア紛争が停戦になり、戦争状態にあった米軍は
空母カールビンソンを待機させているが、最近は偵察任務のみだ。
戦闘機の航空士バーネット大尉(オーウェン・ウイルソン)は、
相棒の操縦士スタックハウスと、不審機発見に出動しかけるが、
味方のヘリとわかり中止。
本当の戦闘ができなくて不満のバーネットは、フットボールのボールを
カタパルトで飛ばし、キャッチしようとするが、海に落ちてしまいウイルソンと叫ぶ。
名前を呼んでいるのかと思ったが、彼の名前はウイルソンではなく
バーネットなので、「キャスト・アウェイ」のパクリだ。
彼の上官はレイガート司令官(ジーン・ハックマン)。
その副官はオマリー(デビッド・キース)で、U571と似たような役柄だが
これがほとんど物語にからまない。
レイガード司令官はねっからの軍人で、バーネットを呼び出す。
彼が退任願を出した理由を聞くためだ。バーネットは実戦ができない事に不満だ。
だが、訓練あってこその実戦だとか言って、保留扱いにするレイガート。
空母がクリスマスでわく日。バーネットらに呼び出しがかかる。
敵領域に入るなと厳命を受け偵察に。何やら動きを捕らえてデジタルカメラで撮影。
ひそかに集結していたセルビア軍は、停戦破りの行為だとミサイル2発を発射する。
あわててミサイルをかわすが、誘導弾にもかからず、
燃料を投下して爆発させ、何とか1発を爆破するが、もう1発は避けられそうもない。
尾翼を貫通し、操縦不能になった上、戻ってきたミサイルが衝突。
二人はあわててパラシュートで脱出。戦闘で壊れた女神像の近くだ。

 二人は平原に落ちるが、スタックハウスはどうやら足を骨折したらしい。
無線で救援を呼びたいが、山の上に行かねば無線は使えない。
周囲に隠れる場所のまったくない、どう考えても無防備な場所に彼を残して
バーネットは山へ行く。ところが、そこへ彼らを追ったセルビア軍が大軍で現れる。
どうしようかとおろおろしつつ、双眼鏡で見ているバーネット。
敵司令官は、目的が空爆でなく偵察のはず。ならば彼らの集結を撮影したはずと考え
ジャージの男に始末を指示。一同は立ち去り、ジャージの男はスタックハウスを射殺。
これでビックリしたのか、バーネットは思わず物音を立ててしまい、
セルビア軍一味に見つかって一斉砲撃を受ける。
何度も一斉砲撃を受けるが、意外にクライマックスまでまったく負傷しない。
司令官は、このままではまずいと、何としても殺せとジャージ男に指示。
逃げるバーネットは、背後にスキがある場所で休憩するが、
そこをジャージ男が狙撃。あわてて坂を滑り落ちる。
何とか山の上に来たバーネットは、無線で空母に連絡。
レイガート司令官らはこれを受信するが、座席から発せられるビーコン信号が
会話を邪魔するため、ビーコンの方を停止する。
状況を聞くレイガード。バーネットが名前を言うと怒る。
無線が傍受されるとまずいと言いたげで、この規則が終始出てくるのだが
うっかり名前を言っても、主人公が窮地に陥ったりはしない。
レイガードは救出作戦を展開。部下を率いて向かおうとするが、
空母に乗り込んでいたピケ提督は、協定違反はまずいと止める。
違反すれば、再び戦闘状態になりかねない。バーネットが安全地帯に来るまで待てと。
もともとの合流地点に来たバーネットは、無線で連絡するが
合流地点が変わったと聞かされる。それは絶望的に遠いと嘆く。
思わず名前を言ってしまうレイガード。仕方なく再びバーネットは移動する。

 セルビア軍は戦闘機の残骸を分析するが、撮影フィルムは見つからない。
どうやら、ハードディスク等に記録する方式らしい。奴を捕らえるしかない。
レイガードは違法行為と承知の上で、衛星に侵入し、
サーモグラフィの映像で走って移動するバーネットを発見する。
バーネットは途中で転び、追っ手に包囲される。
ハラハラするが、なぜか追っ手は気がつかない。結局そのまま立ち去る。
実は、バーネットが転んだのは、セルビア軍が虐殺した死体の捨て場だった。
泥に埋もれたバーネットは、追っ手の目を逃れたのだ。
再び逃走を再開するが、衛星の映像がとぎれる。特に妨害があったわけでもないのだが
困った事に、この映像は映画のラストまで復旧されない。
バーネットは壊れた工場らしき場所へたどり着く。
何気なく中へ入るが、気がつくと、地雷の罠だらけの場所にいたのだ。
しかも背後には追っ手が。追っ手は不用心に罠にかかり爆発を起こす。
誘爆して、次々と爆発が迫り、バーネットは罠を避けながら必死で走り抜ける。
何とも無茶なシーンだ。彼が去った後に、少し遅れてジャージ男もここへ来る。
レイガードは、他に有効な手段がないため、マスコミに情報流し
何とか救出作戦を展開させようとするが、ピケ提督はこの裏切り行為に腹を立てる。

 バーネットはトラックを見つけてこれに飛び乗る。
彼らもゲリラらしいのだが、なぜ敵でないと判断したのか、それはよくわからない。
アイスキューブのファンでアメリカびいきの男は、バーネットを気に入った様子だ。
だが、町に到着すると、そこでは戦闘中。トラックは横転し、ビルへ逃げ込む。
トラックの連中と、その敵と、追っ手が、どうからむのかわかってないはず。
わかってないのだが、たまたまトラックの連中は、追っ手と敵対していた。
だが、バーネットがテレビで話題の男と知り、利用できるかもと言い出す。
しかし、それで窮地に陥る展開はなく、戦車が突入したりして、
一同はバーネットをのぞいて死亡。
皆は逃げまどい、バーネットは死体の軍服を奪い、セルビア兵のフリをして逃げる。
追っ手は米兵の軍服の死体を見つけて喜ぶが、ジャージ男はニセ者だと言う。
死体の手には入れ墨が。これは捕虜の印で、ジャージ男の手にも同じ物が。
バーネットがまもなく合流地点に到着するはずと、
レイガードらは再び救出の準備をするが、現れたピケ提督は、
救出作戦はフランス軍に任せる事になったと言い、仕方なく食い下がる。
バーネットは、生き残ったアイスキューブファンの男と、合流地点へ向かうが
ニュースで、米兵の死体が見つかったと報道されたため、救助作戦は中止に。
ヘリを見て喜ぶバーネットの目の前で、ヘリは引き返してしまう。

 バーネットは落ち込むが、ふと見ると近くに壊れた女神像が。
あの近くに脱出した座席があるはず。
追っ手は撮影したフィルムを追っているはずだ、そしてそれは座席の所にあるのだ。
何のためにここまでついてきたのか、アイスキューブファンを返し
単身向かう事にする。ここで機関銃のマガジンを交換したのだが
ジャージ男はそこで捨てたマガジンを見て、他の兵ではなく彼だと確信。
ところが、森の中で、一緒について来た男が、地雷を踏んでしまい爆発。
その爆音が聞こえ、バーネットは追っ手が近づいている事を知る。
落下した座席へ向かい、何やらとけかけた氷の上のような所を走るので
氷が割れて、池に落ちると言う展開を予想したのだが、
どうも池の上でもなかったみたいで、そう言う展開はない。
バーネットは座席を見て、まずビーコンが切れている事に気づく。
そこで電池をつないで発信を再開。続いて、ディスクの取り出しにかかるが苦戦。
一方、落ち込んでいたレイガード司令官は、ビーコンが再開したと聞かされる。
一度切れたビーコンは、手動でなければ再開しないはず。
今度こそと、みたびレイガードは救出作戦に向かう事に。命令違反も覚悟の上だ。
だがこのビーコンは、敵も受信しているはず。
ジャージ男は、周囲に何もない雪原で、座席に銃が立てかけてあるのを見る。
隠れ場所はなさそうだし、とりあえず撃てば良さそうなのだが、
そうはせずに、ジャージ男は座席の近くまでノコノコ行く。だが誰もいない。
ふと気づくと、雪の中に隠れていたバーネットが飛び出し、
ジャージ男に向かって撃つ。ジャージ男も撃って、バーネットも負傷。
二人は格闘になるが、バーネットがジャージ男を倒す。
だが、安心する余裕もなく、今度は敵の戦車隊が現れ、激しい砲撃を開始。
そこへレイガード率いる救援のヘリがかけつけ、応戦する。
ちょっと安心したのか、バーネットは座席の所へ引き返しディスクを回収。
激しい撃ち合いで、味方にも犠牲が。
ヘリは着陸はせず、ロープを垂らして、そこにぶら下がった男が手を伸ばす。
バーネットは崖からジャンプし、空中で男がつかんで脱出。いやいや、それは無理だ。
ヘリは無事帰還。ディスクは司令官に渡され、これでセルビアが窮地に陥るかと言うと
そうでもないらしいが、バーネットは軍に残る事にする。
レイガードは窓際への転任が決まるが、自ら退任を選び、部下に尊敬された。

 と言うわけで、パイロットが主役の話だから、激しい空中戦が続くのかと思えば
早々に撃墜され、後は山中で追われる話。
敵のまっただ中で、味方の救援は得られず、孤立無援と言う展開はなかなか面白く、
何だか安定しないカメラワークと
最新の特殊効果による、激しく戦闘シーンも迫力があるのだが
何となく、それぞれの見せ場が細切れと言う感じで
どんどん窮地に陥っていくと言う緊迫感があまり感じられないのが残念。
敵だらけの状態で、背中にスキがありすぎの主人公にも疑問があるし
隠れ場所がなさそうな雪原の真ん中へのこのこ行ってしまう
ジャージのスナイパーもちょっとマヌケ。
ジーン・ハックマンらの出動シーンが3回もあり、
毎回同じような演説があるのもおかしい。
クリスと相棒の風貌が似ていて、最初は区別がつかないのも難で
相棒が片付いてくれて、ある意味安心して見られた。
 

エネミー・ライン2 北朝鮮への潜入(2006年米)

ロバート・ジェームズ大尉 特殊部隊の隊長
ニール・キャラハン ロバートの部下
ジュン大佐 韓国軍。ロバートらを救出
マニング大統領 (ピーター・コヨーテ)
ノーマン・ヴァンス将軍 全面攻撃を主張
リー 韓国大使

 北朝鮮で新たなミサイル基地が見つかり、米国は核持ち込みを警戒する。
米軍は基地破壊のため、特殊部隊を送り込む事に。
基地上空から降下を開始するが、作戦は中止に。
キャラハンは仲間を助けるため、命令無視してさらに降下する。
現地の兵士と撃ち合いになり、2名が死亡。ロバート大尉とキャラハンが捕らわれる。
対応を協議。将軍らは全面攻撃を主張するが、大統領は否定的だ。
韓国軍のジュン大佐がロバートらを救出。彼らによって基地は爆破され、空爆は中止。
帰還したロバートは表彰され、キャラハンは命令無視で除籍とされる。
爆発について、北朝鮮は水力発電所の爆発と発表。
米国もそれを認めたが、様々な憶測を呼んだ。

 と言うわけで、オーウェン・ウイルソン主演のアクション映画の続編。
名前だけ拝借したシリーズみたいで、登場人物のつながりもなく、
有名俳優もあまりいない。が、ニセシリーズではなさそう。
物語は北朝鮮にミサイル基地らしきものが見つかったと言う展開で、
クリントン時代の実話をもとに、秘話的な構成。
インチキシリーズを想定していただけに、この割に真面目な設定はやや意外。
舞台が北朝鮮と、米国観客的になじみがない設定を扱うあたりに好感がもてるが、
まあ正直言って物語はどこかで見た感じで、決して目新しくない。

TV放送 2007/12/22 WOWOW 1300-1440
 

エネミー・ライン3 激戦コロンビア(2009年米)

ショーン大尉 米軍
カーター ショーンの部下
ケビン ショーンの部下。一味に捕らわれた
ボイタノ中佐 ショーンの上官
ドブ CIA。作戦の指揮権を奪おうとする
アルバロ少佐 コロンビア国軍。妻子を殺された
パレス将軍 コロンビア国軍。現場にいた

 コロンビアでは、革命軍と国軍の争いが続いていた。
米軍のショーン大尉らは、革命軍の施設を調査する任務に就く。
そこでは、革命軍と国軍が和平交渉していたが、何者かの襲撃を受ける。
米軍が和平を妨害したとして非難され、ショーンらが犯人として報じられる。
米国政府も政治的判断で手を出せない。
ショーンは捕らわれたケビンを救出。
汚名を晴らすため、施設にいた国軍のパレス将軍に会い、証言を求める。
将軍は、証拠が必要だと言い、ショーンらはビデオを回収するため施設に乗り込む。
ケビンによれば、一味のリーダーは国軍のアルバロで、
革命軍に家族を殺されたため、和平に反対していたと言う。
さらにパレス将軍も一味と判明。実は将軍の指示でアルバロの家族が殺されたのだ。
怒ったアルバロは将軍を射殺。ショーンはアルバロに証言を求める。

 と言うわけで、またも出たシリーズ第3弾。
このシリーズは、俳優も設定や登場人物も連続性がないが、
必ず秘密作戦に参加した兵士が、敵陣の真っ只中に取り残される展開らしい。
今回の舞台はコロンビアで、和平を結ぼうとする革命軍と国軍を何者かが襲撃し、
米軍が和平を妨害したと思われる展開だから、ちょっとひねった感じ。
首謀者は、和平自体を裏切行為と考える国軍の連中と言うのも皮肉な感じだが、
対する主人公らは妙に仲のいい特殊部隊で、
戦う場はジャングルとかでなく、ゲリラが住む町の中だったりすると、
何かAチーム的なノリでちょっと調子狂うかな。

TV放送 2009/12/23 WOWOW 2150-2330
 

エバー・アフター(1998年米)

 童話集を作ったグリム兄弟を呼んだ女王は、灰かぶりの話の真相を語り始める。
少女ダニエルの父は、男爵夫人(アンジェリカ・ヒューストン)と結婚。
だが、父は発作で死ぬ。それから10年後。
フランス皇太子ヘンリーは、スペイン王女との政略結婚をいやがって逃げ出す。
納屋で暮らすダニエル(ドリュー・バルモア)は馬を拝借したヘンリーと出会う。
彼女は、継母とマルガリートとジャクリーヌの姉妹にこき使われていた。
召使いのモーリスが売られたと知り、ダニエルはドレスで宮廷へ。
ヘンリーに気に入られ、モーリスを釈放させる。自身はランクレ伯爵夫人と称する。
舞踏会で愛する相手を見つければ、結婚を認めると言う王。
ヘンリーは伯爵夫人と親密に。だが男爵夫人はマルガリートを女王にする気だ
伯爵夫人がランクレと知り、ダニエルの母の名である事から正体に気づく。
ダニエルを倉庫に閉じこめ、ヘンリーには彼女が婚約しているとウソを教える。
何とか舞踏会にかけつけるが、地位が目的と言われ、ショックを受けて立ち去る。
スペイン王女が他の男と結婚したため、結局ヘンリーはダニエルを追って求婚。
王女にウソをついたため、男爵夫人らは流刑にされそうになるが、
ダニエルが弁護士洗濯婦に。それは現女王の曾祖母の話だった。

 と言うわけで、白雪姫のリアル版もあったが、こちらはシンデレラのリアル版。
ドリュー・バルモアちゃんは、バットマンの脇役とか、感心しない時期もあったが
最近は、好感の持てる女の子の役を連発。
絶対手が届かないわけでもない、微妙な線をやらせるとバッチリはまる。
この映画もそんな感じで、筋は想像がつくが、どう描写するか関心があった。
ダビンチが脇役で、彼女をモデルに絵を描いたりもする。

TV放送 2001/07/10 BS05 0940-1145
 

エビータ(96)

 アルゼンチン。妾の子エバ(マドンナ)は15歳まで村を出なかったが
タンゴ歌手マガルディを皮切りに、男を乗り換え次第に出世。
雑誌やラジオに登場する有名人に。43年クーデターで台頭したペロン大佐に接近。
ペロンは危険視され逮捕されるが、エバは彼なら国を救えると熱弁。
人々の熱狂的支援を受け、大佐は釈放。エバは大佐と結婚する。
大佐は大統領に。貧しい人々に富を与えると言い、あこがれの的として着飾る。
だが民衆の暮らしは変わらず、ストや失業者が増大。
エバは倒れ、52年死去。彼女の死に人々は悲しんだ。

 と言うわけで、全編歌の「シェルブールの雨傘」風ミュージカル。
マドンナにしては好感の持てるサクセスストーリーだが
没落のあたりがあまり描かれず、ちょっと中途半端。
いろんな所に現れる狂言語りに、アントニオ・バンデラス。

TV放送 98/09/15 BS05 20:00-22:20
 

F/X 引き裂かれたトリック(85)

 優秀な特撮マン、ロリー・タイラー(ブライアン・ブラウン)は
FBIのリプトンという男に、ある仕事の依頼を受ける。
マフィアのボスであるデフランコの証言を得るため、
タイラーの技術で偽装殺人を行い、組織の暗殺から救おうと言うのだ。
彼はプロとしてのプライドから、この仕事を受ける。
雨の夜、食事するデフランコを、変装したタイラーが射殺の演技。
待ちかまえた車に飛び乗るが、リプトンがタイラーの命を狙った。
何とか逃げたタイラーは、FBIの上司であるメイソンに連絡。
彼は保護を約束するが、かけつけた警官が、人違いで別の男を射殺してしまった。
タイラーは恋人の女優エレン宅へ逃げる。
組織に買収されたリプトンらが、特撮をエサにデフランコを信用させ、
空砲を実弾に代えて、タイラーにデフランコを処分させたに違いない。
翌朝、窓を開けたエレンはライフルで射殺される。
かけつけた殺し屋と、タイラーは格闘になり、アイロンで叩き殺す。

 警官リオ(ブライアン・デネヒー)は、この男女の殺人事件を捜査。
殺された男は元警官で、FBIに関係したらしく、謎が多い。
さらに、容疑者のタイラーの家を調査。
そこにあった怪獣の人形には、デフランコと同じ位置に撃たれた跡があった。
タイラーは、女性助手のアンディを呼び出し、小道具のつまったケースを入手。
リプトンに電話をし、出かける彼の車に潜み、
逆に車を奪って彼を脅し、メイソンの家を聞き出す。
続いて、アンディが爆薬を爆発させたスキに、駐車違反で移動させられたバンを回収。
警察の車が追跡。アンディがオイルをまき、追跡する車はスピン。
続いてバンは、トラックがジグザグに駐車された肉市場へ逃げる。
最後には老婆の人形を道路に横たわらせ、追跡する車を急停止させ、逃げきる。
途中で、巧妙にアンディを降ろし、単身メイソン宅へ向かう。
一方、メイソンに不信感を抱いたリオは、デフランコが生きている事を知る。
しかし、行きすぎた行動からバッチを奪われるが、偽名を使って捜査を続行。

 タイラーは、鉄柵に電流を流したり、遠隔操作した風船を破裂されたりして
見張りを倒して屋敷内に侵入。
音を立てる装置で注意を引き、特殊なスクリーンを利用して、同士うちさせる。
タイラーが迫ってきたと感じたデフランコは、機関銃を乱射。タイラーは倒れる。
警察が包囲している事を知り、デフランコは逃走をはかる。
しかし、タイラーが仕掛けた装置で電流を受け、ペースメーカーが狂って倒れる。
メイソンは、組織の財産が納められた金庫のカギを奪う。
だが、死の演技をしていたタイラーに銃を向けられ、山分けする事を持ちかける。
タイラーは機関銃から離れ、そのスキにメイソンが機関銃を奪う。
しかし、弾は抜かれており、接着剤で機関銃は手から離れない。
タイラーに押されて、メイソンは屋敷から出てしまい、射殺される。
タイラーの死体が収容されるが、これも変装で、タイラーはまんまと逃げ出す。
だが、トリックに気づいたリオが待ちかまえていた。
タイラーはデフランコに扮して組織の財産を回収。
2人は引退して、共にこの金で気ままに過ごす事を決意。

 というわけで、特撮マンが陰謀に関わると言うのは
発想としては面白いが、いまどき1人であらゆる特撮をする奴はいないし、
それに、FBIが素人に仕事を依頼すると言うのも、考えられない話。
いかに技術的にすぐれていても、目の当たりにすれば、
メイクだと言う事はわかるはず。まして、死体の演技をし続けるのはほぼ不可能。
意外に特殊効果の手口は少ないし、FBIの連中のもくろみに関して、
いろいろわけのわからん推理をするあたりも余計なお世話。
ブライアン・デネヒーはあまり必然性のない役に思え、
どうして最後に簡単に山分けしたのかわからない。
と言う事で、いろいろと難はあるのだが、組織の陰謀に巻き込まれて、
コテンパンにやられそうな所で、自分の特技をいかして
徹底的に反撃するという展開は、かなり好感がもてる。
細かい事は無視していいほどだ。
女優の家での格闘や、市場での追跡。リプトンへの復讐も快感がある。
結局、細かい設定よりも、反撃で快感を感じさせた方が勝ちだ。

LD
 

F/X2 イリュージョンの逆転」(91)を見た。

 イリュージョンの逆転とは意味不明。
主役は、映画界随一の特殊効果マン。
(もっとも実際には分業制で、1人で何でもこなしてしまう人などいない)
彼がある捜査にその才能を貸し、それがもとで陰謀に巻き込まれ、命を狙われるが、
これまた才能をいかして反撃するというのが前作の話だった。
聞くところによれば、今回もまったく同じ展開。焼き直しのようなものらしい。
しかし、そんな事など気にならないと言う評判のよさ。
悪評を聞かない作品はいろいろあるが、
この映画などは知名度が低いので、本物かも知れない。
主役はブライアン・ブラウンと、ブライアン・デネヒー。2人ともクセのある役者だ。
ここの所、消化不良的な作品が多いが、今度こそ楽しませてくれるか?

 (前作のあらすじ)

 映画界随一の特殊効果マン、ロニー・タイラー(ブライアン・ブラウン)は
FBIからある仕事の依頼を受ける。
重要参考人であるマフィアのボスを、組織の暗殺から守るため、偽装殺人するのだ。
タイラー自ら暗殺者に扮し、偽装殺人を敢行。
しかし、FBIが彼の命を狙い始め、恋人が殺されてしまった。
この殺人を捜査する警部レオ(ブライアン・デネヒー)は、
容疑者タイラーがボスの暗殺に関係しているとにらむ。
小道具が満載されたバンを警察からマンマと奪い返し、FBIの上司宅へ行く。
この上司は、ボスとともに組織の金を奪って国外逃亡をはかろうとしていた。
しかし、屋敷に潜入したタイラーは、得意の技術で一味を倒す。
そしてトリックに気づいたレオと共に、組織の金を奪って引退する。

 あれから5年。タイラーはすでに引退しているが、いまだに彼を上回る者はいない。
新しい恋人キムや、その息子クリスと同居。
クリスの父親、つまりキムの別れた夫マイクは警官。
彼は上司の命令で、連続のぞき殺人鬼の捜査をする事になり、タイラーに協力を要請。
女優のシャワーシーンをスクリーンに映して窓から見えるようにし、
女性に扮したマイクが待ちかまえるという筋書きだ。
容疑者は罠にかかり、マイクの待ちかまえる部屋へ侵入。
ところが、反対側から別の男が現れ、マイクの首を切って逃走。
監視カメラで見ていたタイラーは急行するが、犯人らしき男を逃がしてしまう。
警部は殺人鬼を射殺し、他に誰もいなかったと主張する。
警察によって、マイクの家は調査される。クリスのゲーム用FDだけ取り戻す。
何か秘密があると感じたタイラーは、キムらを親戚の家へ避難させる。
続いて、マイク殺害の録画テープを、特殊な装置で拡大して殺し屋の顔を見る。
(ソースの解像度は固定なのだから、そんな装置が可能とは思えないが)
ところが、当の殺し屋が部屋に侵入、タイラーを襲う。
マネキンがその通りに動くボディースーツを着て、タイラーは殺し屋と離れて格闘。
そうそう調子よくは行かず、首を絞められるが、何とか逃走。
屋上から、非常用のハシゴで逃げるが、下から回った殺し屋がピストルで狙う。
そこへ今は私立探偵になったレオが現れ、2人はレオの隠れ家に逃げ込む。

 レオは、何らかの事件の真相にマイクが気づいたため、警部が処分したのだと推理。
警察のコンピュータで、マイクが捜査していた事件を調べる。
一方、タイラーは電話修理工に扮して、警部の電話を盗聴。
警部が裁判中の男と話している事を突き止める。
この男は警察の情報屋を勤め、今は病気の男の看病に従事している。
20年前、バチカン所有のミケランジェロの純金メダルが、盗まれる事件があった。
その犯人は翌日捕まったが、メダルは行方不明のまま。その価値は莫大だ。
そして、その男こそ刑務所の病気の男。その名はベッカーと言った。
クリスのFDにベッカーに関する情報があったと気づくタイラー。
危険だと言うタイラーを差し置いて、レオはクリスにデータを送るよう指示。
クリスは閉店まぎわのスーパーのパソコンショップへ行き、
警察のコンピュータにデータを送信。
心配したキムが彼を迎えに来るが、そこへ殺し屋が現れる。
かけつけたタイラーは、キムらとともに食品売り場へ逃げる。
ポップコーンに火をつけ、はじける音で気をそらす。
ヘアスプレーを固定してバーナー代わりにし、缶詰を破裂させて殺し屋を攻撃。
続いて、オイルに火をつけ、殺し屋の足に火がつく。激怒した殺し屋は拳銃を乱射。
冷たい事に、店員たちはわざわざ戸締まりして逃げてしまった。
タイラーは店員用の部屋へ逃げ、待ち伏せして機械で殺し屋の顔を真空パック。
殺し屋から、取引の場所を聞き出す。
データ受信に成功したレオと警察の女性は、中華街で食事。
しかし、マフィアが機関銃で攻撃し、女性は死んでしまう。
メダルのバイヤーはマフィアに違いない。
情報屋は臨終のベッカーから、メダルの隠し場所を聞き出し
教会の懺悔室のイスの下に隠されたメダルを回収。

 孤立無援のタイラーたちは、レオの知人の女検事補に協力を要請。
湖の島で警部たちとマフィアは取引。
ひそかに侵入したタイラーは、ソーセージをあちこちへ飛ばして、番犬を足止めする。
さらに、ラジコンの潜水艦から麻酔を発射したり、
ビリヤードの玉でノックアウトしたりして、次々と見張りを倒す。
レオは一味を逮捕しようとするが、女検事補も一味だったため、立場は逆転。
マフィアはメダルに1000万ドル支払うが、金の分配で警部と情報屋が対立。
やがて警部の逃亡用のヘリが迎えに来る。
レオは女検事補を説得しようとするが、検事補はレオを撃つ。
その時、庭で爆発が起こり、焼けただれたタイラーが倒れ込む。
マフィアの連中は早々に立ち去り、警部と情報屋もヘリへ向かう。
金を独占しようと、情報屋は検事補から奪った銃で警部を撃つが、これが空砲。
逆に警部は情報屋を射殺してヘリで逃走する。
ムクリと立ち上がるレオとタイラー。2人とも演技だったのだ。
FDに検事補のネコの名前があった事から、
レオは最初から信用しておらず、彼女に空砲の銃を渡していたのだ。
警察がかけつけ、タイラーらはモーターボートでヘリを追う。
ヘリの操縦士は、遠隔操作のマネキンになっていた。あわてて操縦桿を握る警部。
マネキンは、金のつまったバッグを持ってヘリから脱出。タイラーはこれを回収。
マフィアにバチカンに返す意志があったとは知らずに、ひそかに盗んだメダルも、
バチカンに返す。

 というわけで、まさしく前作と同じ事の繰り返しと言うのは当たり。
前作もそうだったが、ただの格闘シーンもかなりの迫力がある。
しかし、それも最初に殺し屋が襲ってきたシーンと、スーパーでの対決シーンぐらい。
ラストのトリックは、いまいち面白くない。
だいたい、当の昔に引退したFXマンが、得意の特殊技術で……というのは、
どうも納得行かない。引退したら、もはやプロではないからだ。
最初から、警部が怪しかったわけだが、前作のFBIほど、権力があるとは思えない。
前作では、徹底的に痛めつけられてからの反撃だったので、
痛快感があったが、今回はそれほど巻き込まれたと言う感じがないのが弱い。
また、前作ではレオがどうして金を山分けできるのかと思うくらい、
レオの出番は実際には少なかったのだが、
今回はタイラーと半々ぐらいになっているので、逆に特殊効果を生かす場面が少ない。
唯一あるのが、スーパーのシーンくらい。タイトルに偽りありだ。
殺し屋はなかなかよかったが、最後の対決は何だかマヌケ。
バチカンには逆らわないマフィアと言うのも変な感じ。
遠隔操作できるマネキンは、最初のうちは面白かったが、
何度も使ってはあきてしまう。
というわけで、無茶苦茶面白くなりそうなのに、なぜかそうならない作品。
この映画の宣伝文句は「はまった!」だが、まさしくその通り。これこそトリックか。
 

エボリューション(2001年アメリカ)

アイバン・ライトマン監督

 教師をする地質学者のケイン(デビッド・ドゥカブニー)は隕石を調査する事に。
だがそこには、宇宙から来た生命体がいて、数時間で2億年分の進化を遂げる。
しかし、調査はウッドマン将軍とアリソン博士(ジュリアン・ムーア)に奪われる。
その頃から、各地で奇妙な生物に人が襲われる事件が発生。
住宅地などにも現れ、地下の洞窟がつながっているとわかる。
次第に地球の環境に対応し、活動範囲を増やすように。
2か月で合衆国が乗っ取られる事態に、州知事(ダン・エイクロイド)も問題視。
将軍はケインに罪を押しつけ、軍事的解決で退治しようと主張する。
生物はついに霊長類に進化。アリソンもまた調査からはずされてしまう。
生物は熱で急成長するとわかり、ナパーム攻撃は逆効果だ。
そしてふけ取りシャンプーに使われるセレンが弱点と判明。
しかし軍の攻撃が始まり、生物は超巨大に成長。さらに分裂を始める。
ケインらは消防車で接近し、セレンを注入。
生物は破裂し、ケインらは人々に賞賛される。

 と言うわけで、アイバン・ライトマン監督で
ダン・エイクロイドが脇役で出ている事もあり、
まあゴーストバスターズの焼き直しという雰囲気の話。
軍の出方とか、結末とか絵に描いたように当たり前で、
ドゥカブニーとジュリアン・ムーアと言う
比較的マジメ路線の人がコメディに挑戦して、イメチェンを図ったと言う感じだが
コメディと言っても、大笑いできるような話でもない。

TV放送 2005/05/13 35ch 2133-2324
 

エマニュエル(84)

 シルビア(シルビア・クリステル)は、マルク1人への愛から逃がれたいと切望。
手記を書くと言う事で、顔も体も別人に整形する手術のためサンパウロへ。
心理カウンセラー、ドナを3ヶ月つけるという事で、手術に成功。
完璧な美女エマニュエル(ミア・ニグレン)に生まれ変わる。
したい事をしたいと、エマニュエルはうらぶれた店で処女を捨てる。
サンバの学校で、抱き合う女を見て興奮。
パーティで、消えたシルビアを探しているマルクと会う。
エマニュエルは自分から接近するが、マルクは気づかない。
快楽を求めて、次々と男に抱かれ、ベットで寝る黒人見て興奮。
ジャングルの中で女と抱き合い、粗野な男に犯され、ドナとも抱き合う。
だが、結局マルクを忘れられないと悟り、パリへ戻る。
エマニュエルとして再会。マルクは、シルビアを愛しすぎた事を反省。
愛していると言うマルクに、面白い話を話すと約束する。

 というわけで、女性向けとはいえ、こんなに展開のない話が受けるのだろうか。
整形しても、肉体の機能自体は元のままだと思うが。
役者を代えて続けようと言う、ややグロな企画と言える。
ミア・ニグレンはモデル風で、断然こっちの方がいいのだが、
オナニーしてる時の目は、絶対にマジ。あちらは美形だけでは許されないわけだ。

TV放送 92/04/02 12CH 21:02-22:54
 

エリート・コマンドー〜GEKICHIN(2000年米)

 13年前に事故で親を失ったジェイソンら5人の男女は、
マッケイによって訓練を受けた極秘のチームとなる。
ハイテク兵器が何者かに盗まれ、これを捜査する事に。
対艦ミサイルも盗まれており、一味の狙いは戦艦かも知れない。
タナー氏は、戦艦の操縦を体感できるゲームを開発。
そのイベントで本物の戦艦フリートコマンドー号に乗船するが、
アビ(ユルゲン・プロホノフ)一味にこれが乗っ取られ、タナーに操縦させる。
ジェイソンは艦長が戦艦に乗っていない事を突き止め、キースら双子が密かに潜入。
マッケイによると、一味は彼らの両親を殺した連中らしい。
作戦中止の命令を無視し、捜査を継続。
実業家の集まる国際見本市を攻撃する気らしい。
一味はミサイルを発射するが、ヘリで急行し阻止。
捕らわれていた兵も救出して撃ち合いに。
アビは戦艦を自爆させ逃げようとするが、ジェイソンと格闘に。
アビを閉じこめて脱出。爆破して倒し、一味は捕らわれる。

 と言うわけで、戦艦がテロリストに乗っ取られて一大事に
と言うと、「沈黙の戦艦」みたいな話で、
リーダーもユルゲン・プロホノフだが、どこかトミー・リーぽいキャラになっている。
まあ、それならそれでパクリもいいのだが、
主人公の5人組は、かつて事故で両親を殺され、
なぜかプロのコマンドーとして極秘に鍛えられたと言う素性の連中で、
どうしてそうなっちゃったのかは語られず。
5人ともいわば若造で、何が起こっても動揺しない小生意気な連中で共感がもてず。
爆発は例によってCGで、
2回ある市街地でのカーチェイスで、はじき飛ばすイスが、
場所が違うのになぜか同じデザインだったり、
一味が戦艦を乗っ取る時は、乗員は妙に少なかったのに、
逆に反撃する時は、敵1人に対してやたら多い人数で取り囲んだりして
どうもおかしい。
戦艦を乗っ取る作戦中なのに、計画にちょっとだけ気づいた主人公たちを抹殺するため
陸に結構な人数が残してあったのも変な話だ。
てなわけで、何となく思いつきで作ってみて、評判が良ければ、
5人についてもう少し掘り下げたシリーズを作ろう言う感じの安易な話。

TV放送 2003/06/15 11ch 2100-2254
 

エリジウム(2013年米)

マックス 工員(マット・デイモン)
フレイ 看護師。マックスの恋人(プレデターズのヒロイン)
マチルダ フレイの娘。白血病
スパイダー 闇商人
デラコート防衛長官 (ジュディ・フォスター)
クルーガー 地上の工作員(第9地区の主役)
カーライル社長 (プリズンブレイクのマホーン)

 22世紀。地球は汚染が進み、人口過剰に。
富裕層は地球を逃れ、エリジウムと言うステーションへ移住する。
地球の工員マックスは、過酷な労働を強いられた挙げ句、
照射線を浴びてあと5日の命となってしまう。
エリジウムの医療ポッドで治療を受けるため、闇商人スパイダーに切符の手配を依頼。
スパイダーは、地球で仕事をする連中の脳に記憶された情報を要求。
そこで、飛来したカーライル社長を襲撃。その情報をコピーする事に成功する。
実はデラコート防衛長官がカーライルと組み、
ひそかにエリジウムのリブートプログラムを開発していたのだが、
これが奪われてしまったのだ。
長官の工作員クルーガーは、マックスの恋人フレイと白血病の娘マチルダを捕らえる。
だが、マックスがシャトルに乗り込み、エリジウムの居住区に墜落させる。
フレイは娘を医療ポッドに乗せるが、市民でない為に作動しない。
クルーガーは長官を殺害。
マックスから情報を奪い、自らがエリジウムを支配しようとするが、
マックスに倒される。
だが、医療ポッドで自らを治す事は出来ないと知ったマックスは、
犠牲になってシステムを再起動。
スパイダーがシステムを書き換え、地上のすべての者を市民とする。
マチルダはたちまち完治。ロボにも市民を逮捕する事は出来ないと判定される。
やがて、治療が必要な市民が大勢いると探知され、
シャトルが次々と地球へ向かうのだった。

 と言う訳で、マット・デイモン主演のSFアクション。
第9地区の監督作で、本作でもちょっとひねった未来設定を見せる。
富裕層だけがエリジウムと言う楽園に住める未来。
マット・デイモンは地上で働く労働者だが、
誤って照射線を浴びて数日しか生きられなくなる。
そのため、エリジウムに乗り込み、医療ポッドで治療しようと考える。
(ポッドがあれば、末期白血病もたちまち完治)
地上で闇商売をする男は、これに便乗して、
地上の人々すべてを、エリジウムの住人と同様の待遇にしようと画策する訳。
どこかで聞いた話と言う印象はあるが、
デイモンのキャラと未来テクノロジーの描写で飽きさせない。
ところでジュディ・フォスターも出てて、
エリジウム側のリーダー(つまり悪役の親玉)だが、
最後にデイモンと対決したりはせず拍子抜け。

TV放送 2014/09/20 WOWOW 2100-2249
 

ドルフ・ラングレン IN エリミネイト・ソルジャー(2001年カナダ)

プライス 民間の証人保護業者(ドルフ・ラングレン)
エルカート 組織の一員
ソニー プライスの旧友。FBI
レネ エルカートの仲間

 組織犯罪について証言するエルカートは、
襲撃を受けて身の危険を感じ、プライスに助けを求める。
プライスは民間で証人保護を請け負い、追跡不可能にするシステムを作ったのだ。
さらにFBIの旧友ソニーも彼に助けを求めるが、彼の死体が見つかる。
どうやらエルカートと手を組んでいたソニーは、死を偽装したらしい。
そこで、プライスは奥の手を使ってエルカートの居場所を見つけ出す。
エルカートは狙われているフリをして身を隠していたが、襲撃を受けて殺される。
ソニーも関与がばれて逮捕。
一連の出来事は、組織を壊滅させる為にNSAが仕組んだ罠だった。
報酬として大金を得たプライスは、チームを解散させるのだった。

 と言う訳で、ドルフ・ラングレン主演のサスペンス(?)
ドルフは、証人を追跡不能にする仕事を請け負う民間チームの一員。
言ってしまえば、ここの設定が終盤までピンと来ず、
何やってるかよくわからずに終わる。
逃がした証人に、実は罠をかけられてたと言う話みたいです。

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エリン・ブロコビッチ(2000年アメリカ)

スティーブン・ソダーバーグ監督

 シングルマザーのエリン(ジュリア・ロバーツ)は失業中。
医師に車をぶつけられるが、裁判では敗れてしまう。
仕方なく、裁判で知り合った弁護士エド(アルバート・フィニー)の所へ押しかけ
無理矢理仕事をもらう事に。隣にはジョージと言う男が越してきて親しくなる。
エリンは、ドナと言う女性の不動産を企業が買い取ると言う件に関心を持つ。
彼女の健康診断ではクロムが検出され、癌を誘発する可能性もある。
水質管理局は地下水汚染で、企業に改善命令を出しているらしい。
エドは1週間音沙汰なしのエリンをクビにするが、調査していたとわかり再び採用。
ドナの症状は、有害な六価クロムに該当。
企業は家を買い取っても、医療費は負担しないと言い、25万ドルで手を引けと言う。
鳥が大量に死んだ事が判明。企業は早めにクロムの事を公表しており、
1年が経過しているため裁判する事はできないが、売値をつり上げればよい。
家の売買にとどめたいと言うエドに反し、エリンは次々証言を集め、
このままでは巨額の訴訟になりかねない。
やがて企業関係者の証言も得て、貯水池の手抜き工事で、地下水が漏れていると判明。
証言は600人に達する。だが今のままでは、本社は工場に罪を押しつけるはずだ。

 エドは大物のポッター弁護士(ピーター・コヨーテ)と手を組む事に。
エリンは仕事を横取りされたようで不満げだ。
住人は裁判を求めるが、ポッターは陪審員抜きの調停裁判を考える。
だがこれは上告ができない。住人はエリンの代役を相手にせず、調停にも憤慨する。
エドは裁判になれば長期化すると、住人を説得。
エリンは5日間で、調停を認める全員の署名を集める事に成功。
関係者から、本社から工場から指示を出した書類も入手する。
総額3億3300万ドルの和解金を得て、500万ドルがドナの手に渡る事に。
エドの事務所は大きなオフィスへ移り、エリンは200万ドルのボーナスを得る。
これは米市場最大の和解額とされ、企業は六価クロムの使用を停止。
地下水の施設は防水加工する事に。
エリンとエドは現在も7つの訴訟をしていると言う。

 と言うわけで、ジュリア・ロバーツがアカデミー賞を受賞した映画で、
実際に全米一の訴訟額を勝ち取ったと言う女性の映画で、
何となく固そうな話を想像していたが、見てみるとこれがかなり面白い。
シングルマザーのエリンが、素人ながら生活に困って法律事務所に居座り、
公害の訴訟を担当する事になると言う展開で、
素人ならではの、強引さで啖呵を切ったりして、プロをやりこめたりして痛快な感じ。
恋人ジョージとの関係が、何となく無理に入れた感じでちょっとマイナス。

TV放送 2003/12/07 11ch 2100-2254
 

L.A.ギャング ストーリー(2013年米)

ジョン・オマラ 巡査部長(ジョシュ・ブローリン)
コニー オマラの妻
ジェリー・ウーターズ 刑事(ライアン・ゴズリング)
ハリス オマラの部下。正義感が強い黒人
マックス・ケナード オマラの部下。銃の名手(ロバート・パトリック)
キーラー オマラの部下。盗聴の名手(フレンズのフィービーの弟)
ナビタ オマラの部下
パーカー本部長 (ニック・ノルティ)
ジャック ジェリーの同僚
ミッキー・コーエン ロスのボス(ショーン・ペン)
グレイス コーエンの礼儀作法の教師(エマ・ストーン)

 49年。ロスは組織のボス、コーエンが牛耳っていた。
パーカー本部長はコーエンの組織を壊滅させるため、
唯一コーエンに立ち向かっていたオマラ巡査部長に対策チームを作らせる。
妻コニーは危険な仕事だと言うが、結局人選に協力。
チームはコーエンのカジノを襲撃。
オマラは同僚ジェリーに助けられ、彼も行動を共にする事に。
コーエンの教育係グレイスと親密になったジェリーは、
屋敷に盗聴器を仕掛ける事に成功。チームはコーエン配下の店などを次々襲撃。
金が奪われていない事から、コーエンは警察の仕業だと気付く。
盗聴係のキーラーが殺され、オマラ邸も襲撃を受けるが、妻コニーは無事だった。
ジェリーはグレイスの保護を同僚ジャックに頼むが、彼もまた殺される。
辞職させられたオマラは、一味に通じていた判事を脅して逮捕状を書かせ、
最後の夜だとチームで乗り込む事に。
撃ち合いでケナードがやられるが、
オマラは格闘の末、コーエンを叩きのめして逮捕する。
パーカーはコーエン逮捕の功績で本部長に留まり、
グレイスの証言でコーエンは有罪となる。
警察内部のギャング部隊の存在は否定され、
ジェリーは警官であり続けたが、オマラは警官をやめて家族と共に過ごした。

 と言うわけで、組織に対抗するため、警察バッチを捨てた連中の話。
第二次大戦後のロスは、組織のボス、ショーン・ペンに牛耳られていた。
政治家や警察上層部、さらには判事まで抱き込んで、やりたい放題だ。
このままではいかんと考えたニック・ノルティ本部長は、
はみ出し刑事ジョシュ・ブローリンに組織を倒す為のチームを組ませる。
目的は逮捕じゃないと言うチームは、
一味を襲撃したりしてギャング部隊と呼ばれると言う訳。
まあ、目的に若干の違いはあれど、
中盤からはアンタッチャブルの焼き直しにしか思えない。
ショーン・ペンがデニーロに相当するのはいいとしても、
ロバート・パトリックがコネリーか?と思うと、
何だか薄まったメンツの薄まった物語。
志は悪くなかったんだけど、最大のミスはかの作品を連想させた事かな。

TV放送 2014/04/07 WOWOW 0130-0330
 

L.A.クラッシュ(1999年アメリカ)

 刑事ベン(マイケル・マドセン)は、単独行動で捜査からはずされる。
恋人ケイトは、車ではねたホームレスのギルを家に住まわせる事に。
だがベンは彼を怪しみ、何か目的があるはずともめ、ケイトに追い出される。
ベンの同僚は、ギルの家を捜査。彼が強盗である証拠をつかむが殺される。
ギルはケイトの店で働く事になり、結局再びケイトの家に住む事に。
しかし、ギルの一味はケイトの家を襲撃。
実はギルはケイトの隣に住んでいたジェシーで、
父の会社がケイトの会社に乗っ取られ、恨んでいたのだ。
ベンがかけつけ格闘に。ギルは斧の上に落ちて死ぬ。

 と言うわけで、冒頭に撃ち合いとか追跡とかがあるが
それが何かはわからず、その一味が後半にも絡むようだが
基本的には個人的な復讐で、なぜ一味がそれに協力したのやら。
マイケル・マドセンはラストまで大して役に立っておらず
恋人の女性も、何度も犯人を近づけたり、遠ざけたりの繰り返しで
もう少し用心しろよと言いたくなる感じ。

TV放送 2002/07/21 BS05 1820-2000
 

LAコンフィデンシャル(97)

 ロスではギャングのコーエンが逮捕され、後がまを狙う連中が暗躍。
ロス市警のバドは、父の暴力で母を失い、以来女性への暴力を許せない。
ジャックは、ゴシップ記者シド(ダニー・デビート)と組んでネタを作り稼ぐ。
エドは、英雄だった父の跡を継ぎ、出世主義だ。
バドらは警官を襲った一味を暴行し、新聞ネタに。
仲間は売れないと皆が証言を拒む中、エドは証言し警部補に昇進。
ステンズランドら数名を解雇にして、事態を収束させる。
コーエンの幹部が次々殺され、コーヒー店の大量殺人でステンズランドも犠牲に。
エドが指揮をとるが、警官たちは裏切り者と非協力的だ。
バドは被害者スーザンの知人リン(キム・ベーシンガー)を追跡。
彼女らは娼婦で、元締めピアスも怪しい。エドは黒人少年を逮捕し取り調べ。
彼らに襲われたメキシコ人女性の証言もあり、撃ち合いの末少年たちを射殺する。
エドは表彰されるが、メキシコ人女性が復讐でウソの証言をしたと知る。

 スーザンの家の地下で、ピアスの用心棒で元警官バズの死体が見つかる。
エドはバズの行動を怪しみ、ジャックに尾行を指示。
さらにバズとの対抗心から、無理矢理リンを抱いてしまう。
ジャックは、ステンズランドとバズが、上司スミスと違法捜査をしていたと気づく。
だが、スミスはジャックを射殺。エドもスミスの悪事に気づくが、
リンとの件を知ったバズと格闘に。何とか説得し、協力して捜査する事に。
暗黒街支配を企むスミスらは、口封じのためステンズランドらを始末。
証拠をでっち上げ、黒人少年の仕業にしたのだ。さらにピアスやシドも始末される。
撃ち合いでエドはスミスを射殺。
世間向けにスミスは英雄だった事にし、エドは表彰され、バドはリンと去る。

 と言うわけで、知名度の落ちる俳優で主役を固め
最初のうちは人物関係がなかなかわからないのが難だが
エドとバズがやはりなかなか味を出してる。
それにしても、エドは罠でバズと対立させられたと言うが
リンを襲った事には違いないのだが、そこらへんはうやむやだ。
音楽はジェリー・ゴールドスミス。

TV放送 99/08/08 BS05 17:35-19:55
 

L.A.大震災(2002年アメリカ)

 世界生存団体と言う組織の男女が、サターン電力社に侵入。
何かの証拠をつかむが始末される。
突撃取材が得意な記者ナッシュは、世界生存団体の取材を命じられる。
ガブリエラ博士(アリソン・イーストウッド)らは、新技術による発電を研究中。
ナッシュは強引に博士に取材するが、否定される。
マクロウ博士による、地震への影響を主張する資料を入手。
一味は報告書を出すまいとナッシュをつけねらい、マクロウを爆殺する。
大地震が発生し、ガブリエラは発電用の磁場が、断層に影響を与えると知る。
ナッシュはガブリエラと合流。テストを止めるため施設に侵入。
マットは重役を脅すが装置が暴走。ガブリエラが射殺。退散する社長は自殺する。

 と言うわけで、地震ものと思って見るが、物語の大半は陰謀もの。
その描写も、一味がどこにでも現れ、あたりかまわず撃ったりして、
怖いと言うよりマンガ的。
地震の描写はあるがおまけ程度。クライマックスにもならず。
親の七光を抜けようとしたか、アリソンは意外に美形だが、いかんせん作品が悪い。

TV放送 2004/03/27 BS05 1630-1815
 

L.A.大捜査線/狼たちの街(1985年米)

チャンス 連邦捜査官(ウィリアム・L・ピーターセン)
ブコビッチ チャンスの相棒
リック・マスターズ ニセ札組織のリーダー(ウイレム・デフォー)
チャンスの恋人 情報屋

 連邦捜査官チャンスは、ニセ札組織のリーダー、マスターズに相棒を殺され、
新たにブコビッチと組む事に。
運び屋コディを捕えたチャンスは、
マスターズをおびき出そうとするが、コディに逃げられる失態を犯す。
情報屋である恋人から、中国人の売人リンが盗品ダイヤを買いに来ると言う情報を得て
これをいただいて取引に使おうと考える。
だが、リンは一味に殺され、チャンスらも追われる羽目に。
しかも、実はリンがFBIの潜入捜査官だったと知り、ブコビッチは動揺する。
チャンスはいただいた5万ドルでマスターズと取引するが、怪しまれて射殺される。
ブコビッチはマスターズを追い詰めて射殺。
情報屋がチャンスを陥れたと考えたブコビッチは、
今度は自分の情報屋になれと言うのだった。

 と言う訳で、CSIのグリッソムこと
ウィリアム・L・ピーターセン主演のサスペンス(?)
今とは雰囲気の違う若さとスリムさです。
彼は連邦捜査官に扮し、ニセ札組織を追うが、
組織のリーダーがこれまた若きウイレム・デフォー(プラトーンの前)。
デフォーが黒幕と言う事は最初からわかってて、
囮捜査の資金として悪い連中の宝石を横取り。
グリッソムの新しい相棒はそのはみ出しぶりに困惑すると言う訳。
刑事ものコメディでも、こんな展開を見た気がするが、
まじめに描かれるとかなり後ろ向きな印象。終わり方もすっきりしない。

TV放送 2014/12/02 ザシネマ 1815-2010
 

エルダー兄弟(1965年米)

ジョン・エルダー 長男(ジョン・ウェイン)
トム 次男(ディーン・マーチン)
マット 三男
バド 四男
マリー・ゴードン ケイティと親しかった女性
ヘイスティングス 町を牛耳る人物
ディブ ヘイスティングスの息子(デニス・ホッパー)
ビリー 保安官
ベン 若手の保安官
殺し屋 (ジョージ・ケネディ)

 ケイティ・エルダーが急逝し、息子たちが葬儀に集まる。
もめ事を避けたい長男ジョンは丘の上から見ていたが、
母が土地をヘイスティングス氏に奪われたと知り、10年ぶりに弟たちと再会。
ヘイスティングスは賭けで土地を得たと言うが、
父親は何者かに殺されており、ジョンはその話をウソだと考える。
保安官ビリーが何者かに殺され、
若手の保安官ベンは次男トムの仕業と考え、兄弟を逮捕。
兄弟を敵対視する連中が集まったため、ベンは連邦保安官の所へ移送する事を決断。
だが、一味の待ち伏せを受け、三男マットが死ぬ。
四男バドも負傷し、兄弟は納屋に立てこもる事に。
トムはヘイスティングスの息子デイブを脅し、
一連の事件がヘイスティングスの仕業だと白状させる。
ヘイスティングスに襲われてデイブは死に、トムも負傷。
ジョンはヘイスティングスと撃ち合いの末、火薬庫ごと吹き飛ばして倒す。

 と言う訳で、ジョン・ウェインの西部劇。
先日見たフォーブラザーズの元ネタだと知り、こちらも見ました。
ケイティと言う女性が死に、散り散りになっていた4兄弟が集結する。
長男がジョン・ウェインで、次男がディーン・マーチン。
実は父親も最近死んでいて、その死に町を牛耳る一味が関わっているらしいと判明。
許せねぇと兄弟が立ち上がるが、町中を敵に回す事になると言う訳。
リメイク作では血のつながらない義兄弟が、
養母を陥れるような連中は許せねえと結束する雰囲気が良かった。
オリジナルたる本作では、本当の兄弟と言う事らしく、
母だけでなく父も陥れるなんて。。と言う訳で、
やってる事は同じだけど、肝心な所が薄まった感じ。
お約束とは言え、最後はウェインだけが戦う形になるし、ヒロインは添え物的。
こっちを先に見てたら、よくあるジョン・ウェインものやねで終わったかも。

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エル・ドラド(1966年米)

コール・ソーントン 保安官助手(ジョン・ウェイン)
J・P・ハラー 保安官(ロバート・ミッチャム)
ミシシッピ コールの子分(ジェームズ・カーン)
マクドナルド 町の大物
ジェイソン マクドナルドと対立
マクロード ジェイソンの手下

 コールはとある町で旧友である保安官ハラーと再会。
町ではジェイソンとマクドナルドと言う2派が対立しており、
コールがジェイソンに雇われたと知り、警戒したのだ。
それを知ったコールはジェイソンに断りを入れる。
コールは飲み屋で知り合った若者ミシシッピに銃を教えたりするが、
その間にも2派の対立は深まる。
だが、肝心のハラーは飲んだくれてしまい、やむなくコールらが助太刀する事に。
ジェイソンを逮捕するが、手下マクロードはコールを痛め付けて釈放させる。
このままではジェイソン側に肩入れした事になると、一味を襲撃して倒す。
コールらはそのまま町に留まる事にするのだった。

 と言う訳で、ジョン・ウェインの西部劇。
ウェインは旧友ロバート・ミッチャムが保安官をする町へ。
2組の派閥の抗争に巻き込まれると言う訳。
ミッチャムは最初しっかりしてる感じだったが、中盤から飲んだくれに。
ウェインはミッチャムの部下と言う扱いで、
従来のウェインものからすると、ちょっとひねった感がありつつも、
結局従来の雰囲気に落ち着く。
ジェームズ・カーンが若造役で、ウェインの子分になる。
監督:ハワード・ホークス

TV放送 2015/03/15 ザシネマ 1000-1206
 

エル・ドラド 黄金の都(97)

 1519年スペイン。
トゥリオ(ケビン・クライン)とミゲール(ケネス・ブレナー)は、
インチキくさいエルドラドの地図を入手。
コルテスの船に隠れるが見つかり、キューバで売られる。だが抜け出して陸地へ。
そこが地図の場所だと気づき、ついに黄金都市エルドラドへたどり着く。
予言の神だと思われて大歓迎を受ける。2人は船を造らせて逃げる計画だ。
ここではタナボク族長と祭司ゼケルカーン(アーマンド・アサンテ)が
権力争いをしているらしい。トゥリオらは生贄に反対し、ゼケルカーンは追放。
だが彼は2人がタダの人間である事に感づく。
ミゲールはこの土地にいる事を幸福に思うようになり、
トゥリオは娘チェルと親密に。ゼケルカーンは黒魔術で怪物を呼び出し攻撃する。
おまけにコルテス一味が上陸。ゼケルカーンは彼らを先導する。
トゥリオは旅立ち、ミゲールは留まる事を決意。
しかしコルテスが迫り、ミゲールは船を柱にぶつけて入口をふさぐ。
コルテスはゼケルカーンにだまされたと思い怒る。
エルドラドへの道は閉ざされ、トゥリオらは黄金もなく再び旅する事になる。

 と言うわけで、またまたディズニーもどきのアニメで、
吹き替えもそこそこ有名どころ。
エルドラドの伝説をめぐる話だが、
神のフリをしていた主人公たちが、
正体がばれても割に気楽な感じで、
「王になろうとした男」のような感じにはならない。
アニメだが、例えば風景とかはバリバリのCGで、
そこは好き嫌いが出そう。

TV放送 2002/08/24 BS05 1250-1425
 

エル・マリアッチ(1992年米メキシコ)

マリアッチ 歌手
ドミノ バーの女。モコの元愛人
モコ ボス
アスール 犯人

 メキシコのとある町。アスールは敵対するモコの手下を襲撃。
犯人はギターケースを持っていた事から、マリアッチが追われる羽目に。
マリアッチはケースも取り違え、中にあった銃で追っ手を返り討ちに。
マリアッチが身を寄せるバーのドミノは、
実はモコの元愛人で、現れたアスールと共にモコの農場へ。怒ったモコは2人を射殺。
かけつけたマリアッチも始末されそうになるが、間一髪モコを倒し町を去るのだった。

 と言うわけで、ロバート・ロドリゲス監督作。
後にバンデラス主演でシリーズ2、3作目が作られた1作目。
メキシコのある町に流れ着いたマリアッチは、
ギターケースを持っていた為に、組織を襲撃した殺し屋と間違われると言う訳。
何かチープな画面、知らない役者たち、続編に比べるとかなりわかりやすい物語。
続編では主人公は妙に強かったが、本作ではそうでもない(大勢倒すけど)。
ちょっとシリーズとしては違和感が。
仮に本作を最初に見て、続編を見たいと思うかと言うと。。。
監督:ロバート・ロドリゲス

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エレクトラ(2005米)

エレクトラ 女暗殺者
キリギ ロシの息子
マーク・ミュラー 島に住む男
アビー マークの娘

 死んだとされた女殺し屋エレクトラ(ジェニファー・ガーナー)は
何者かによって蘇生される。
老師に鍛えられた彼女は、島で新たな戦いに備えるが、
島で親しくなったマークとアビー親子が標的と知り、困惑する。
ニンジャ部隊の襲撃を受けるが撃退。親子を守る事を決意。
殺し屋軍団を率いるキリギの仕業らしい。
怪力の男(ボブ・サップ)、入れ墨を獣にするタトゥ、精気を吸い取る女を撃退。
一味の狙いはアビーで、彼女が宝だと知る。
エレクトラはキリギと決戦をする事に。戦いの末倒す。
アビーが第2のエレクトラになるかは本人次第だ。
エレクトラはアビーの幸せを願い、立ち去るのであった。

 と言うわけで、デアデビルでも登場したエレクトラが復活。
今ではデアデビルのベン・アフレックと結婚したジェームズ・ガーナーだが
当時は「エイリアス」のボーン役の人とつきあっていて
デアデビルの時の契約上出ざるを得ないが、本当はイヤだと相談したくらいで
あまりやる気の作品。
まあ、映画を見るとエイリアスばりに走り回ったりしているが
物語の方は動と静で言うと、終始静という感じで盛り上がらず、
4人もいろんな技を持つ一味が出てくるが、扱いは意外に軽い感じで
ムーン大佐役だった悪の親玉も、4人目の手下より先に死ぬ始末。
最後にケーリー・ヒロユキ・タガワとの対決があるのかと思えば
それもなくて拍子抜け。
キリギの父ロシにケーリー・ヒロユキ・タガワ。キリギ役はムーン大佐の人。

TV放送 2006/11/11 BS05 2000-2145
 

エレクトリック・ドリーム(84)

 設計技師のマイルスは、パソコンでスケジュール管理をする事に。
店の勧めで家中を管理する最新の物に。調子に乗ってどんどん装置を増やす。
会社のコンピューターと接続するが、負荷が大きく加熱。シャンペンをかけてしまう。
隣人のマデリン(バージニア・マドセン)がチェロを弾くと、パソコンもマネを。
マデリンは気に入るが、マイルスはパソコンのイタズラらと気づく。
パソコンは推測で言葉を覚え、思考さえできるようになっていたのだ。
マイルスはマデリンと接近。パソコンに愛の歌を作曲させるが失敗。
そこで、愛とは作曲した時の気持ちに似ていると説明。
パソコンは、マデリンが自分を愛していると主張。マイルスの行動を妨害する。
マデリンとデートするが、カードは没収され散々な目に。
帰宅したマイルスは、電気製品に攻められるが、何とか脱出。
入ってきたマデリンに、パソコンは愛を告白。
マイルスは自分の作曲ではないと説明。だが、愛とは感覚だとマデリンは気にしない。
愛とは与えるものと悟ったパソコンエドガーは、4万ボルトの電流を流して自爆。

 と言うわけで、暴走するコンピューターの話の、家庭レベル版。
バージニア・マドセンがとてもよく、物語も心温まる感じだ。
誤ってモールス(モグラ)と名前を入力したために、いつもそう呼ばれるが、
ラストでちゃんとマイルスと言う名前を知っている事が判明。
ドアを開けるためのパスワードは「スルー大尉」。

LD
 

エレファントマン(80)

 監督 デビッド・リンチ

 ロンドンの外科医トリーブス(アンソニー・ホプキンス)は、
見せ物小屋で、エレファントマンことメリック(ジョン・ハート)に出会う。
頭部の異常な肥大と全身の腫瘍等、希にみる悲惨な奇形で、治療は不可能だった。
見せ物小屋のバイツはメリックを虐待し、そのために入院。
メリックが聖書を暗唱したため、高い知能を持っている事が分かる。
これを、ゴム院長(ジョン・ギールガット)は新聞に発表。
女優ケンドール(アン・バンクロフト)らが彼に優しくし、メリックは感激。
ケンドールがメリックを見舞った事が報じられ、多くの人が売名のために彼を訪問。
女王がメリックの看護を賞賛したため、正式にメリックを迎える事に。
とある職員がメリックを人々に見せて儲け始めた。
紛れていたバイツは、メリックを連れ出し、再び見せ物に。
仲間が彼を逃がし、船でロンドンへ。駅で人々が面白がって彼を追いかける。
メリックは「ぼくは人間だ」と叫び、警察に保護され、トリーブスの所へ。
ケンドールが彼を演劇に招待し、作っていた寺院の模型も完成。
メリックは、かねてからの希望であった、
普通の人間のように横になって寝て、息ができなくなり死んでいった。

 というわけで、極度の奇形な人物をモデルにした実話の映画化。
心はきれいとか言っているが、やはりあんな奴が出てきたら、周囲は困惑するはずだ。
売名等が目的で周囲が優しくしている事が多いのに、
メリックだけはおかまいなしで、
「ありがとう、ありがとう」と言っているのが気になる。

TV放送 92/02/11 BS11 22:00-00:04
 

エロトマニア(2002年アメリカ)

監督:ジョン・バダム

 エレナは突然逮捕される。サラが彼女を弁護する事に。
彼女は既婚者であるデビッド医師と愛人関係にあったが、捨てられ
気を引こうとした所、罠にかけられて逮捕されたと言う。
ところが、デビッドはサラとはつきあっていなかったと主張。
誘惑してきたのはサラの方で、不審に思い拒否したが、頻繁につきまとうように。
実はエレナはエロトマニアと言う病気だったのだ。
それは、自分が愛されているという妄想を抱き、
執拗に追い求めるあまり、暴力的になってしまうのだ。
エレナは検事の所へ押しかけ、判事を脅迫。
男性を困らせる傾向があり、判事も陪審員もすべて女性にする事に。
評決は有罪で、禁固2年となる。
拘置所からうち解けていたジャーナリストも一緒とわかり安心するが、
実はジャーナリストは実際には存在せず、彼女が連れて行かれるのも更正施設だった。

 と言うわけで、最近のジョン・バダムはTV向け作品ばかり作っているのか。
今回は無実の罪で逮捕された女性が、罠にかけた不倫相手に反撃する話
と思って見ていたのだが、なかなかスムーズにそう言う展開にならず
おかしな感じと思っていたら、「アイデンティティー」のような結末に。
実話らしいけど、この手の結末はどうもスッキリしない。

TV放送 2005/05/27 BS05 2215-2354
 

エンジェル&インセクト背徳の館(95)

 昆虫学者のウイリアムは、アマゾンから帰国し、ハロルド卿の所へ。
婚約相手が死んだと言うユージェニア(パッツィ・ケンジット)と接近。
彼女と結婚する。やがて子供が産まれ、屋敷のマチルダと共に昆虫の研究を再開。
出版社がその論文を気に入り、出版の運びに。
だが、ユージェニアが実の兄エドガーと関係していた事を知る。
関係は子供の頃から続き、婚約者もそれを知り自殺。子供も義兄の子供だった。
彼女に見切りをつけたウイリアムは、
マチルダと共に屋敷を出て、自由になって昆虫の研究をする事を決意する。

 と言うわけで、やや古い時代設定なのでひょっとしたらと思ったが、
パッツィ・ケンジットだからやっぱり、いつものように裸あり。
この前に見た「イノセント・ライズ」と同様に近親相姦の話で、まいってしまう。

TV放送 99/04/08 BS05 14:00-16:00
 

エンジェル ウォーズ(2011年米カナダ)

ベイビードール (レモニー・スニケットの長女)
スイートピー 仲間
ロケット スイートピーの妹
ブロンディ 仲間(センター・オブ・ジ・アース2の娘)
アンバー 仲間(ドラゴンボールのチチ)

マダム・ゴルスキー 先生
ブルー 雇い主
僧・司令官・バス運転手 (スコット・グレン)

 神父に暴力を受け、はむかった娘ベイビードールは、精神病棟に入れられる。
神父は所員を買収し、彼女はロボトミー手術を受ける事に。
 ブルーとマダム・ゴルスキーは、精神病棟を隠れ蓑に売春宿を営んでいた。
ベイビードールは客の前で踊らされるが、
彼女の踊りには周囲を別世界へ連れていく不思議な力があった。
 寺で出会った僧は、旅には5つのアイテムが必要だと知らせる。
地図、炎、ナイフ、鍵、そして5つ目は彼女だけが見つけられると言う。
彼女は刀を持ち、現れた巨大な武士を倒す。
 その踊りに魅了された4人の娘は、自由になる為、共に戦う事を決意。
ベイビードールが踊り、別世界で独軍と戦う間に、仲間が地図をいただく事に成功。
続いて、ドラゴンと戦っている間に、
客である市長からライター、すなわち炎を手に入れる。
さらに爆弾を積んだ列車から、都市破壊を防ごうとするが、これは失敗。
ロケットが犠牲となる。
 実は彼女たちの動きに気付いた雇い主ブルーが、
ブロンディを脅し計画を聞き出していたのだ。ブルーはアンバーとブロンディを射殺。
ベイビードールは悲しむが、ひそかに手に入れたナイフでブルーを刺し鍵をいただく。
妹ロケットが殺され拘束されていたスイートピーを救出。
ライターで火をつけ、地図と鍵で外へ。
だが、そこに男たちがいるのを見た時、
ベイビードールは5つ目のアイテムが自分自身だと気付く。
主役は彼女ではなく、スイートピーだったのだと。
ベイビードールが男たちをおびき寄せる間に、スイートピーは脱出に成功する。
 ベイビードールはロボトミー手術を終えるが、
所員らは彼女がそれを望んでいた様だったと不思議がる。
ブルーもまた、実際には患者だった。
 脱出したスイートピーは、警官に怪しまれるが、バス運転手に助けられる。
誰が真実とうその区別をつけ、誰が自由を与えるのか。
それを決めるのは、あなた自身なのだ。

 と言う訳で、セーラー服とかを着た娘たちが、
シンシティみたいな世界観で大暴れする話。
日本のアニメを実写化したような物と思って見たんですが。。。
冒頭ベイビードールと言う娘が、精神病棟へ入れられ、ロボトミー手術を受ける。
これって自らネタバレするようなもので、
ここからの話は夢落ちになりますからねと宣言してる感じ。
その後、ロボトミー手術については触れられず、
精神病棟を脱出すべく娘たちが協力して5つのアイテムを手に入れる事に。
そこは精神病棟を隠れ蓑にした売春宿になっていて、
ベイビードールたちは客の前で踊らさせられる。
だが、ベイビードールの踊りには周囲を別世界へ連れていく不思議な力が。
その別世界こそ、見る前に期待していたもので、彼女たちは武士みたいな敵、
中世風の敵、独軍みたいな敵、破壊ロボと言った連中と戦う。
このファンタジックな世界の描写は面白いんだけど、
映画自体が三重構造になっているのが気になって、なかなかのめり込めない。
ラストまで、その違和感を引っ張ったまま。
同じ話でも、最後にネタを明かすと言う手はあったと思うんすけどね。

TV放送 2012/02/12 WOWOW 1345-1534
 

エンジェルス(94)

 施設のロジャーは、最下位のエンジェルスが優勝したら引き取ると父と約束。
そこで祈ると、天使アル(クリストファー・ロイド)たちが手助けし、
おかげでエンジェルスは連敗脱出。奇跡の連続で連戦連勝となる。
ノックス監督(ダニー・グローバー)は彼の話を聞き、
唯一天使の見えるロジャーにアドバイスを受けるように。あと1勝で優勝となる。
だがロジャーの父は親権を放棄。ノックスは天使をあてにしていると話題に。
最終戦は天使も手助けできない。余命半年の投手メルが大奮戦するが、9回にピンチ。
ロジャーらは天使が来たと思わせ、自信をつけたメルが打ち取り優勝。
ノックスはロジャーの里親となる。

 と言うわけで、天使の助けで最下位チームが大活躍と言う展開は、
他にもあったような感じ。もう少しスカッとするような展開がほしかったが。
オーナーのマーフィに、ベン・ジョンソン。

TV放送 97/05/21 BS05 01:25-03:10
 

猿人ジョー・ヤング(49)

 アフリカ。ジルは赤ん坊のゴリラジョーを溺愛する。
12年後。ナイトクラブ支配人のオハラは、猛獣を捕らえるためアフリカへ。
巨大なゴリラを発見。暴れるのをジルが止める。
オハラの提案で、ショーに出させる事になり、大評判に。
だが、酔っぱらいにからかわれ、暴れ出す。
警察は射殺を決定。ジルやオハラらはこっそり連れ出す。
途中、火事で残された子供を助けるため、ジョーは火の中へ。
かけつけた警官も見逃し、ジルとジョーはアフリカへ戻る。

 と言うわけで、キング・コングのスタッフが作ったシリーズ第3弾と言うべき作品。
ゴリラのサイズは小さくなったが、ハリーハウゼンの特撮は上出来。
話は単純だが、「コングの復讐」よりはマシ。

TV放送 93/01/24 BS05 03:50-05:30
 

マイティ・ジョー(98)

 動物保護センターのオハラ(ビル・パクストン)は
魔物が住むと言うアフリカの山へ行き、巨大なゴリラ、ジョーの存在をする。
ジョーは密猟者に母を殺され、
同じく母を殺されたジル(シャーリーズ・セロン)が育てていた。
ジルはジョーの事が公になるのを恐れるが、密猟者たちがかぎつけたため
オハラの提案に従い、ロスの研究所へ移送する事に。
ベイカー会長は資金集めに役立つと、ジョーの事をニュースにする。
これを知った密猟者でジルらの母を殺したアンドレらは、ジョーを盗む事を計画。
パーティの最中に興奮させて大暴れさせ、隔離用のオリに入れられる。
このままでは死んでしまうと、ジルらはジョーを持ち出す事に。
だがそれに協力したのがアンドレらで、正体に気づいたジルは
トレーラーから飛び降りる。ジョーは暴れてトレーラーを抜け出し、町は大騒ぎに。
行方不明になるが、遊園地の明かりを追うはずと急行。
アンドレは口封じにジルを狙うが、ジョーに投げ飛ばされて死ぬ。
警察がかけつけるが、火災が発生し、観覧車に子供が取り残される。
ジョーが登って子供を救出。感激した人々が援助し、
ジョーはアフリカで自然公園を得て安住する事になる。

 と言うわけで、かつてキングコングシリーズの第3弾的に製作された
「猿人ジョー・ヤング」のリメイク。キングコングのリメイクシリーズが
成功とは言えなかったのに対し、こちらは大きさが中くらいなためかなかなか善戦。
町で暴れるシーンもなかなかいいが、意外に人々が冷静なのも面白い。
シャーリーズ・セロンが出るからには、Hな展開も期待したがそれはなし。
音楽はジェームズ・ホーナー。

TV放送 2000/11/23 BS05 2200-2400
 

エンゼルハート(87)

 55年ニューヨーク。探偵ハリー・エンゼル(ミッキー・ローク)は、
ルイ・サイファー(ロバート・デニーロ)に、歌手ジョニーの捜索を依頼される。
その目的は語ろうとしない。
戦争で入院、43年に退院したとの書類があるが、信用できない。
ファーリー医師はケリーという男に連れ去られたと言うが、医師は殺される。
彼は12年間カルテを捜査していたらしい。
婚約者のマーガレット(シャーロット・ランプリング)は、ジョニーは死んだと言う。
だが彼女は殺され、楽団仲間のツースも殺される。
ジョニーの娘エピカニと接近するが、気が付くと天井に血が。警察にも追われる。
マーガレットの父は12年前に精神病院からマーガレットとジョニーを連れ出し、
カルテごまかしたらしい。黒魔術でジョニーは悪魔に魂を売ったが、
スターになると契約を忘れ、魂を盗むため、見つけた兵隊を生け贄にしたのだ。
気づくと父親は死に、ハリーは逃走。見つけた兵隊の認識票は彼自身の物だった。
そしてサイファーは悪魔ルシファーで、ジョニーは他人の記憶を生きていたのだ。
ハリーは否定するが、エピカニも殺していたと知る。

 と言うわけで、ミッキー・ロークが怪しい事件に巻き込まれ、
それが悪魔がらみだとわかると言う話で、怪しい魔術とか出てくるのかと思えば
そう言うのはなく、結局ミッキー・ロークも関係していたとわかる結末は
ショッキングなつもりなのかも知れないが、私的には拍子抜け。
 

エンダーのゲーム(2013年米)

アンドルー・エンダー・ウィッギン (ヒューゴの不思議な発明の主役)
グラッフ大佐 (ハリソン・フォード)
ピーター エンダーの兄
エンダーの姉 (ザ・コールで誘拐された少女)
ペトラ 同僚(トゥルー・グリットの主役)
ビーン 同僚
ボンソー 同僚
ダップ軍曹
ラッサム大佐 伝説の兵士(ベン・キングスレー)

 50年前、異星生物フォーミックが地球を攻撃。
ラッサムの活躍で奇跡的に撃退するが、再襲来に備える。
国際艦隊のグラッフ大佐は、ゲームで天才的な才能を見せるエンダーを抜擢。
エンダーは訓練でも活躍し、たちまち昇格する。
リーダーのボンソーと対立した為、はみ出し者を集めたドラゴン隊のリーダーに。
演習で勝利するが、妬んだボンソーに襲撃され、反撃した為に、
頭部を打ったボンソーは地球へ帰還となる。
ショックのエンダーも帰還するが、大佐に説得されて復帰。
死んだと思っていたラッサムと会い、戦術について話し合う。
ラッサムは奇跡的に女王の艦を破壊した為に、敵は撤退したらしい。
訓練兵仲間のペトラらと合流し、実戦に備えてシュミレーションを繰り返す。
苦戦の末、破壊兵器リトルドクターで惑星ごと破壊する妙案を出し、撃破に成功する。
だが、エンダーはそれが現実で、
惑星の種族が実際に全滅したと知り、ショックを受ける。
エンダーは巣で弱っている女王と、新たな女王の卵を発見。
提督の位を得たエンダーは、彼らに新たな惑星を探すと約束して旅立つのだった。

 と言う訳で、ハリソン・フォードも出てるSF大作。
ヒューゴと何たらのヒューゴ役の少年が主役で、ハリソンはその上官たる大佐の役。
人類は異星人の攻撃を奇跡的にしのぐが、再襲来に備えて少年兵を鍛えると言う訳。
主役エンダーは、天才的な才能を発揮し、たちまちリーダーに昇格する。
こういう成功劇は面白いけど、ハリソンは終始エンダーをべた褒めで、
そういう意味では盛り上がらない。
さらに言えば、最後にエンダーが敵を倒した後に、思い悩むシーンが蛇足的。
続編を想定しての事だろうけど、中途半端な終わり方と言う印象をぬぐえない。

TV放送 2015/02/20 WOWOW 2100-2253
 

エンドア/魔空の妖精(85)

 イウォークの惑星に不時着したシンデルと家族は、宇宙船を修理、帰る事となる。
だが、テラクらの襲撃で、家族は殺され、イウォークやシンデルも捕らえられる。
シンデルとイウォークのウィケットは荷車から脱出。
洞窟で怪物に襲われるが、それも逃げて森へ。
すばやい生物ティークの案内で、老人ノア(ウイルフォード・ブレムリー)の家へ。
最初は追いだそうとしたノアだが、結局、住み着く事に。
テラクは、宇宙船のエンジンからパワーを得られると誤解。
シンデルが秘密を知っていると考え、彼女を捕らえる。
ノアらは、テラクの城へ侵入。シンデルやイウォークを救出。
ノアが不時着した宇宙船に、エンジンをセット。
テラクの軍勢が迫るが、宇宙船が始動。攻撃し、撃退。
テラクはシンデルを人質にとり、ノアと対決。
ウィケットのパチンコの玉が、テラクの魔法の指輪に命中。テラクは黒こげに。
ノアとテラクは再び来ると約束して、地球へ帰る。

 というわけで、スター・ウォーズ番外的作品。イウォークが地球の言葉を話す。
テラクの軍勢がちっとも強くなく、宇宙船に神秘的なものを感じるあたり、
子供だましと言う感があるが。

TV放送 92/09/22 04CH 02:05-04:05
 

エンド・オブ・デイズ(99)

監督 ピーター・ハイアムズ

 99年12月。ガードマンのジェリコ(アーノルド・シュワルツェネッガー)
は証券マンの護衛の仕事につくが、何者かの襲撃を受け追跡。
犯人は神父トマスで、予言者の指示でやったらしい。
隠れ家に残された女性に関心を持つ。その女性クリスティーンは悪夢に悩む。
トマスは何者かに惨殺され、死体に刻まれた文字からクリスティーンを突き止める。
彼女の養父母は彼女を襲撃。ジェリコがかけつけるが、相手は怪力。
何とか逃走するが、知り合いの刑事も彼らを襲撃。
神父(ロッド・スタイガー)の所へ逃げ込む。
彼によれば、1999年は666の裏返しでサタン再来の年を意味すると言う。
大晦日の夜、悪魔がクリスティーンを抱き子供が産まれる時地獄の門が開くのだ。
教会の予言者らは、クリスティーンさえいなければ結合は防げると彼女を狙う。
ジェリコがかけつけるが、悪魔が現れ、教会はまったく歯が立たない。
クリスティーンは捕らわれ、ジェリコは神父らに助けられる。
31日。ジェリコは一味の隠れ家である工場を襲撃。クリスティーンを救出。
悪魔は地下鉄へ追跡。ジェリコが脱線させるが、悪魔は人間の姿を離れ正体を現す。
教会に逃げ込むが、ジェリコ自身が悪魔に乗り移られクリスティーンを襲う。
葛藤するジェリコは、自らの腹を剣で貫き、悪魔を退散させる。
虫の息のジェリコは、かつて事故で死んだ妻子と再会する。

 と言うわけで、ミレニアムの最後の日にシュワちゃんが暴れる話で
今度の敵は何と悪魔。宇宙人も平気な彼も、悪魔にはかなり苦戦。
最後に死んでしまうと言う、シュワ映画史上にも異色なエンディング。
物語自体はオーメンやノストラダムスの話のパクリみたいで
敵の力とか弱点とかもよくわからず、アクションとしてみるにはちょっと難がある。

TV放送 2000/12/01 BS05 2210-0015