エンド・オブ・ホワイトハウス」を見た。(2013年)

 またの名をクライブ・オーウェンと言う、
ジェラード・バトラー主演のアクションを見た。
その紛らわしさもあり、積極的にフォローしてなかったが、
ホワイトハウスが占拠され、バトラーが1人奮戦と言うダイハードな話。
24にもホワイトハウスが占拠される話はあったが、
映画ならではの迫力が期待できそうだし、
期待外れだったダイハード最新作より面白いと言う評判も聞いたので見た。

マイク・バニング 元シークレットサービス(ジェラード・バトラー)
ベンジャミン・アッシャー大統領 (アーロン・エッカート)
マーガレット 大統領夫人(アシュレー・ジャッド)
コナー 大統領の息子
ジェイコブス シークレットサービス長官(アンジェラ・バセット)
トランブル下院議長 (モーガン・フリーマン)
クレッグ将軍
マクミラン国防長官
フォーブス 元シークレットサービス(ディラン・マクダーモト)
リア マイクの妻。女医
カン 一味のリーダー(007のザオ役)

 冒頭はキャンプデイビットで、ボクシングする大統領とマイク。
2人がブライベートでも仲の良い事を示すシーンだ。
大統領一家は、雪が降る悪天の中、移動する事に。マイクはシークレットサービスだ。
大統領夫人は、夫にイヤリングを選ばせようとするが、
大統領にそちらのセンスはない模様。結局、夫人とも仲の良いマイクが選ぶ事に。
この大統領夫人に扮するのが、出番少ないけどアシュレー・ジャッド。
数台で車列を組むが、大統領の息子コナーは、マイクの車に乗りたがる。
マイクに憧れているコナーは、ホワイトハウスの廊下が何メートルだ等の知識も持ち、
将来は護衛官だなんて言われる。
大統領と夫人は、互いにクリスマスだかのプレゼントをして、
ここも仲の良い所を見せる。
そんな時、車列がスリップする事態に。衝撃で夫人は頭を負傷。
車は橋桁を破り、落下しそう。
マイクらがかけつけ、トランクの所を押さえ、大統領を救出しようとする。
妻を先にと言う大統領だが、シートベルトがはずれず苦戦。
マイクはまず大統領を車外へ。
続いて、夫人も救出しようとするが、持ちこたえられず、車は落下してしまう。

 それから1年半。
妻リアにデートに誘われるが、上の空で出かけたマイクは、
上司であるジェイコブス長官とカフェで朝食。
すると、シークレットサービス時代の同僚が話し掛ける。
新入りが、大統領夫人を死なせて閑職に回された男だ等と失礼な事を言う。
実際は、マイクを見ると妻を思い出すと、大統領がはずさせたのが真相らしい。
今日は護衛の仕事があると、退散する同僚たち。
気にしてる様子のマイクに、橋での行動に問題はなかったと言う長官。
マイクは財務省のデスクワークに転職したみたいな描写だけど、
もともとシークレットサービスは財務省の管轄なんすよね。

 そんな中、アジアでは南北朝鮮の関係が悪化。
対応に苦慮した韓国首相(大統領じゃなくて)がホワイトハウスを訪問。
大統領はコナーの相手をしたがるが、なかなか一緒の時間が持てないでいる。
そんな中、韓国首相一行が到着。
やあやあと迎えるが、上空では異変が起こっていた。
ホワイトハウス上空まで、未確認の大型機接近をみすみす許したのだ。
この非常事態に、大統領らは韓国首相一行と共に、地下にある避難用の部屋へ退散。
大統領はコナーを探すように求める。
上空では、米軍の戦闘機がスクランブルをかけるが(ようやく)、機銃で反撃される。
大型機は、フレアをばらまいてミサイル攻撃を回避。
地上にいる観光客らを銃撃する。ホワイトハウス近くの塔が崩壊。
ようやくミサイルが命中し、大型機は墜落する。
テレビでも、米英戦争以来、首都が攻撃されたのは初めてだと報じる騒ぎに。

 ホワイトハウス周辺の騒動に気がついたマイクは、血が騒いだか、かけつける。
周囲には、何事かと野次馬が集まっていた。
その中に、不審な動きをする一団がいるのに気付くマイク。
一団は柵を爆破し、ぞろぞろと侵入。見張り小屋をバズーカで破壊。
ようやく警備が出てくるが、次々やられる。
マイクが加勢するが、かつての仲間は次々やられてしまう。
一方、この事態に動揺している地下の大統領ら。
突然、韓国首相に同行する一団が本性を現し、警備を次々倒してしまう。
元シークレットサービスで韓国首相に同行したフォーブスが買収され、
一味を手引きしたのだ。
一味は大統領らを取り押さえ、騒ぐ職員を冷酷に射殺。
ホワイトハウスの事をオリンポスと言うらしくて、
警備は「オリンポスが落ちた」と報告する。(これが原題)
この事態に、ペンタゴンには国内の要人が緊急召集される。
大統領と副大統領が捕われると言う事態に、
ジェイコブス長官は下院議長が大統領代行だと言う。
(副大統領って、人質にいた印象がないんだけど)
この下院議長ことモーガンは、この後意外に活躍しない。
ペンタゴンがどうすべきか決めかねている中、モニタに一味のリーダーカンが映る。
よく見りゃ、このリーダー、ダイアナザーデイのザオだ!
彼は、いきなり韓国首相を射殺。一味の目的は不明のままだ。
南北朝鮮政府は、今回のテロへの関与を否定。
後でわかるが、カンは北朝鮮出身のテロリストで、
韓国に潜伏していたが、欧米では無警戒だったのだ。
地下ではカンが統合参謀本部長の喉にナイフをあて、ケルベロスコードを言えと脅す。
統合参謀本部長は躊躇するが、見かねた大統領は言っても良いと許可。
私は決して言わないからと。
その頃病院では、大量の負傷者が殺到。
女医であるマイクの妻リアは、マイクと連絡がとれず、不安でいた。

 撃ち合いで生き延びたマイクはホワイトハウスの中へ。大統領執務室へ到着。
電源が切られ、普通の電話は通じないが、
隠し金庫にある大統領専用の携帯を取り出し外部へ連絡。(沈黙の戦艦ぽい)
ペンタゴンは、大統領からの電話かと思うが、マイクと名乗られ困惑。
クレッグ将軍は警戒するが、
ジェイコブス長官が最も信頼できる男(実は元海兵隊)だと言うと、
下院議長はこの後全く警戒せず、極秘情報をペラペラ話す。
一味がケルベロスコードの1つを入力した事は、ペンタゴンでも察知していた。
何だそれは?とマイクが聞くと、一同は意外に簡単に教えてくれる。
ケルベロスコードとは、攻撃中止の際に、核ミサイルを空中で爆破するコードなのだ。
これが敵に知られれば、報復される心配がなくなり、米国は核の標的にされてしまう。
カンは、ホワイトハウス周囲の警戒をとくよう要求。
さらに韓国からの米軍撤退、日本海からの第七艦隊の撤退も求める。
(日本海と言う呼称はおかしいなんて言いません)
さもなくば大統領を殺すと。
だが、米軍が撤退すれば、ただちに韓国は北朝鮮の侵攻を許してしまう。
こうなるとマイクが頼りだ。
ケルベロスコードの方は、大統領と国防長官と統合参謀本部長の3名が持つコードだが
運悪く、3名ともまとめて捕まってしまった。
大統領は決して口を割らないが、息子コナーを人質にとられれば別。
マイクは、一味がコナーを探していると考える。
よし、それならば先にコナーを見つけ出せと命ずる下院議長。
(たいした指示じゃないよね)了解と答えるマイク。
ダイハードと違い、政府公認の大暴れと言う訳だ。

 一方監視カメラでマイクの存在に気付いたカンは、フォーブスにこれは誰だと聞く。
フォーブスはマイクと面識あるらしいが、たいした障害じゃないと言う。
(大統領夫人を死なせて左遷された、ダメな奴と言う情報しかなかったのか?)
それを聞いていた大統領は、後悔するぞとつぶやく。
マイクは、壁の裏の隙間に隠れるコナーを発見。
警備上の秘密を話していたコナーならここに気づくはずと考えたのだ。
一方、カンもホワイトハウスの歴史に詳しく、
トルーマン時代に改装があり、壁の裏側に隠れたのだと考える。
一味がかけつけ、壁に向かって銃撃。(息子殺してもいいのか?)
マイクとコナーは何とか逃れ、通気孔からコナーを出すとペンタゴンに連絡。
煙突の登り方は教えたはずだと、コナーを登らせる。
少し登った所で、一味に見つかるが、マイクが始末。
地上で待機していた兵士がかけつけ、無事コナーを救出する。
この救出が意外に簡単で、
だったら兵士が建物内に侵入する事も可能ではと思ってしまう。
コナー救出の報告を受けると、今度は大統領を救出せよと言う下院議長。
再び了解と答えるマイク。

 フォーブスはマイクを始末しようと探していたが、マイクが先に見つけてしまう。
とっさに、おれも隠れてたんだとごまかすフォーブス。(ダイハード風)
大変な事になったな等と話すが、フォーブスはカンの話をしてしまい、
なぜ名前を知ってると怪しまれる。
ばれちゃあ仕方がないと、格闘になるが、
マイクには歯が立たず、致命傷を負うフォーブス。
最後にいいことをしろと言われ、マイクを倒したとカンにウソの報告をする。
結局マイクにとどめをさされた上、
フォーブスの報告によって、この後何か状況が変わる訳でもない。
一方カンは、女性の国防長官を痛め付け、
2つ目のケルベロスコードを聞き出そうとする。
国防長官は必死に抵抗するが、今度も大統領が許可。残るは大統領だ。
まもなく時間切れだと、将軍は強行突入を主張。
マイクは、もう少し状況を確認させてくれと言うが、結局ヘリによる攻撃作戦が開始。
数機のヘリが接近するが、
ホワイトハウスに装備されたハイドラと言うガトリング砲が次々撃墜。
(冒頭の大型機攻撃の際には使われなかった)
やむなくヘリ部隊は撤退。
マイクはバズーカでガトリング砲を破壊するが、ヘリの爆発で階下へ落ちる。
よくもやったなと、カンは国防長官を連れ出し、入り口から外へ出す。
皆の見ている前で処刑しようとするが、マイクが撃ってきたため退散。
国防長官は救出される。
もはや打つ手なしと、下院議長は第七艦隊の撤退を決定。
カンは脱出用のヘリを要求。大統領らに覆面をさせ、列になってヘリに乗り込む。
これが最後のタイミングと、スナイパーが待機するが、
大統領もカンも覆面で判別できずやりすごす。
(国家存亡の危機に、大統領含め全員射殺と言う案もあるはずだが、
その点はあまり盛り上がらず)
だが、飛び立ったヘリは、いきなり爆発してしまった。
マイクが何事だと聞くと、自爆したらしいと即答するペンタゴン。
しかし、カンは自爆したりする奴じゃないと言うマイク。
まだ地下にいて、人質に大統領を押さえているはずだ。
(それでも、ヘリ爆破でぼちぼちな要人が死んだ事になりますな)
ならば、直ちに地下へ行けと言う下院議長。毎度言うのは簡単です。
実際、地下にはカンと大統領が残っていて、
女ハッカーが3つ目のコードを自力で解読していた。
(つまり、大統領もコナーも不要だった)
ついに3つ目を解読した一味は、恐るべき指令を出す。
それを知ったペンタゴンは愕然。
一味は、全米の核ミサイルを、空中ではなくサイト内で爆破させる指令を出したのだ。
そんな事になれば、全米は壊滅だ。
カンらは、俺たちは死んだ事になっていると言い、退散する事に。(間に合うの?)
だが、マイクが現れ、格闘に。
たぶんここで女ハッカーを倒すが、大統領も格闘して負傷。
マイクはカンを倒してペンタゴンに報告。
だが、悪夢のカウントダウンは進行中。ペンタゴンは急いで止めろと指示する。
起動するコードは3人で管理するが、
止めるコードはペンタゴンでも把握していて、しかも1つ入力するだけ。
マイクは指示された解除コードを入力。
途中ハッシュタグとか言われ、何の事だかわからないが(#のことね)、
長官がシフトを押しながら3と説明。
ならそう言えと愚痴りながら、間一髪解除するマイク。歓声を上げるペンタゴン。
負傷した大統領に、ベンしっかりしろと声をかけ、共に外へ出るマイク。
息子コナーが大統領に抱きつく。
さらに、病院で忙しいはずの妻リアもなぜか来ていて、マイクと抱き合う。
(ダイハード風)
回復した大統領は、困難を乗り越え国家を再生しよう等と演説。
その傍らには、コナーと復職したマイクの姿が。
退場する大統領は、コナーの前で立ち止まり、固い握手をするのだった。

 と言うわけで、主役のバトラーは、シークレットサービスだったが、
大統領夫人を死なせた事から閑職に。
南北朝鮮が緊張状態にある中、韓国首相が米国を訪問。
これを狙った北朝鮮のテロリストが襲撃。
あっという間にホワイトハウスを制圧し、韓国首相を射殺。
さらに全米の核ミサイルを無効にするコードを奪う。
たまたま閑職についていた事から、第一次攻撃を免れたバトラーは、
ほぼ現役と言う内部の知識と、長官に信頼されてる人間関係を武器に、
単身敵に立ち向かう訳。
(したがって、素人が妙に活躍すると言うダイハードとはちょっと違う)
序盤に一味が手際よくホワイトハウスを制圧する描写はなかなか迫力あり。
しかもよく見りゃ、一味のリーダーはザオじゃん。
だが一方で、この頃から違和感が出てきたのは、
バトラーがなかなか凄腕の活躍を見せないため。
割に簡単に本部(ペンタゴン)に連絡がつき、
割に簡単に信用される(あまり妨害されない)。
入り口くらいは入れそうなのに、
バトラー以外の米軍精鋭部隊は突入しない(試みもしない)。
上空から派手に接近して撃墜される始末。
一方、バトラーの方はほぼ窮地に陥る事なく展開。
大統領の息子との絡みは、物語的に最後まで引っぱっても良さそうだが、
割に簡単に救出成功。
せっかく隠れてるのに、2人連れの敵にいきなり襲い掛かる強引さも見せる。
後半は、一昔前によくあった核ミサイル発射ものの様相を見せる。
大統領ら3人が、核ミサイルを無効にするコードを握っていて、
わざわざ分散して管理してるのに、まとめて捕われる。
(3人の内1人くらいペンタゴンにいても良さそう)
こうなると、バトラーが単身活躍する話ではなく、
モーガン・フリーマンら、妙に豪華な布陣による別の映画の雰囲気に。
終盤、一味は大統領らに覆面をさせてヘリに乗り込み、狙撃手が判別できない事態に。
ここで大統領ごと狙撃したら合衆国最後の日だが、そうもなる訳でもない。
大統領がいるのは核シェルターで、地下深くにありそうなイメージで、
バトラーが何とかたどり着く展開を期待。
だが、たかだか地下2階へ行く程度の雰囲気で到着。
もちろん最悪な事態は回避され、敵は倒し、大統領は無事。
まあ、序盤の派手さで点数を稼いだので、
ダイハード最新作より面白いけど、拍子抜けの面もあり。
ところで、予告によると、
ホワイトハウスダウンと言うローランド・エメリッヒの類似作品があるらしい。
困ったもんです。
 

エンド・オブ・キングダム(2016年米英ブルガリア)

マイク・バニング 大統領護衛官(ジェラルド・バトラー)
アッシャー米大統領 (アーロン・エッカート)
副大統領 (モーガン・フリーマン)
リア バニングの妻
ジェイコブス長官 (アンジェラ・バセット)
メイソン次席補佐官 (ジャッキー・アール・ヘイリー)
ルース・マクミラン国防長官 (ザ・ファイターの母親)

ジャクリーン・マーシャル MI6捜査官
ジョン・ランカスター MI5長官
ケビン・ハザード総監 (コリン・サーモン)

起:英国首相の葬儀でロンドンを訪れた各国首脳がテロに遭う。
承:護衛官マイクは大統領を助けて避難。
転:大統領が捕らわれてしまう。
結:大統領を救出し、一味を倒す。

 武器商人バルカウィが扇動したテロが世界各地で発生。
 そんな中、英首相が急死し、各国首脳がロンドンに集結する事になる。
だがバルカウィ一味によるテロが勃発。
英国と米国を除く5名の首脳が死亡する。
 アッシャー米大統領は、護衛官マイクらと共にヘリで逃げるが、
被弾してジェイコブス長官が死亡。
ヘリは墜落し、大統領とマイクは一味から逃げ回る。
テロを宣言したバルカウィは、副大統領に対して大統領の引き渡しを要求。
 米大使館も危険だと、マイクらはMI6ジャクリーンの隠れ家へ。
英首相の死も他殺だったと判明。一味は英国警察のシステムに侵入したらしい。
救援かに思えた連中も一味で、包囲されてしまう。
どうやら内部に密告者がいる様だ。
 移動中に襲われ、大統領が捕らわれてしまう。一味は公開処刑する考えだ。
英国特殊部隊と合流したマイクは、テロリストのアジトを襲撃。
斬首される寸前の大統領を救出し、アジトを爆破する。
 大統領とマイクは救援部隊と合流。
密告者は教訓が必要だったと称する長官と判明し、射殺される。
バルカウィは戦争は終わっていないと言うが、そのアジトはミサイルで破壊される。
ロンドンは復興に向かい、退職届を出そうとしていたマイクも思いとどまるのだった。

 と言う訳で、エンド・オブ・ホワイトハウスの続編。
前作は類似作ホワイトハウスダウンとぶつかって、
吹っ切れた感じの後者の方が面白かった印象だが、こちらの続編が出来たと言う訳。
英首相が急死し、各国首脳がロンドンに集結。
世界各地でテロ事件を起こしている一味がこれを襲撃し、日本他の首脳は死亡。
難を逃れたアーロン・エッカート大統領は、
護衛官ジェラルド・バトラーと共に逃げ回る。
ロンドン中が敵だらけで、まるで敵国のど真ん中に来てしまった様な印象。
用意周到に準備して、不意を突くと言っても、限度はある気がする。
何をすれば事態が収拾するのかわかりづらいのも難。
モーガン・フリーマンは副大統領役だけど、出番は少ない。
ちなみに、第3作はエアフォースワンが襲撃されるとの事。
あ、それ、ハリソン主演で見ました。

TV放送 2017/05/20 ムービープラス 2100-2255
 

エンドゲーム 大統領最期の日(2006年米・独)

ハーモン・ハワード大統領 暗殺される
大統領夫人 (アン・アーチャー)
アレックス・トーマス 大統領護衛官(キューバ・グッディングJr)
マーチン アレックスの同僚
スティーブンス アレックスの上司(ジェームズ・ウッズ)
ケイト 事件を追う女性記者
デティモア 暗殺犯
シェイキー 浮浪者。デティモアの隣人
セルマ デティモアの妹
モンゴメリー将軍 アレックスに協力的(バート・レイノルズ)
フィリップ・キーファ 一味の運転手。本名はボールドウィン

 米大統領ハワードが暗殺され、犯人デティモアは射殺される。
暗殺を察知しながら阻止出来なかった、護衛官アレックスは責任を感じる。
女記者ケイトはデティモアが危険人物とされながら、接近できた事を疑問視。
実は彼は肺ガンで、何者かに利用されたかも知れない。
やがてデティモアの隣人シェイキーや、妹セルマが殺される。
謎の一味がアレックスといるケイトを襲撃。
アレックスは返り討ちにするが運転手には逃げられる。
一味の仲間から、運転手はCIAに関連するダミー会社のキーファと判明。
倉庫を襲撃し、撃ち合いの末キーファを捕らえる。
キーファは、アレックスの上司スティーブンスのかつての部下だった。
スティーブンスは自殺するが、始末された疑いもぬぐえない。
末期癌のデティモアは、家族への報酬のために暗殺を行い、
キーファは後始末を担当したらしい。
逃走したキーファはケイトを襲撃。アレックスがかけつけ格闘の末倒す。
大統領夫人に面会したアレックスは、彼女こそ黒幕である事に気づく。
彼女は、夫の浮気に気づき復讐を遂げたのだ。
真相を知ったアレックスは、ケイトに対しても沈黙するのであった。

 と言うわけで、よくある大統領暗殺ものだが、
実際に暗殺されたケネディの話があるため、
架空の大統領が標的とあっては、どうしても空々しい印象を避けられない。
この手の話は、真犯人が何者かがポイントになり、
有名俳優が演じてる脇役か、意外に身内と言う人物であるケースが多い。
今回も主人公の周囲に、ジェームズ・ウッズとかバート・レイノルズとか、
よく見ればアン・アーチャーとか、怪しい人がゴロゴロ。
架空の話なので、誰が真犯人でも衝撃は今一つ。
犯人が捕まらずじまいのエンディングと言うのは、ちょっとひねった感あり。

TV放送 2008/09/06 WOWOW 2000-2140
 

エントラップメント(99)

 高額の絵画が盗まれ、保険会社のジン(キャサリン・ゼータ・ジョーンズ)は
60歳で最高の泥棒と言われるマック(ショーン・コネリー)と断定する。
ジンはマックに接近。警戒厳重の宮殿から盗む話を持ちかける。
古城でレーザー光線をよける特訓の末、まんまと盗み出すが、
マックはジンの正体を知っていてそれを追求。すると、さらなる話を持ち出す。
実はジンの真の目的は、クアラルンプールにある銀行で
2000年問題のテストで30秒だけコンピュータが停止するのを利用。
100億ドルを盗み出し、記録を作りたいと言うのだ。
係員に扮して侵入。実は保険会社が監視しているが、それも出し抜く。
まんまと盗み出すが警備員がかけつけ、マックはジンを換気シャフトから逃がす。
駅で落ち合うが、実はマックはFBIと取り引きしており
最初から怪しまれていたジンを囮にかけていたのだった。
マック自身、成功するか試してみたかったのだ。
しかし、マックはジンを愛するようになり、10億ドルを渡して逃がす。
FBIは彼女を追うが、実はジンは電車を乗り換えマックの元に戻る。

 と言うわけで、2000年問題を利用した犯罪とか
ルパン三世のような、レーザー光線をよける訓練とかに期待がかかったのだが
いまいち面白くない。話がコロコロ変わるのがいけないのか。

TV放送 2000/12/10 BS05 2000-2155